新潟市議会 2022-06-14
令和 4年 6月14日文教経済常任委員協議会-06月14日-01号
・修学旅行先での作品破損について(
学校支援課)
〇出席委員
(委員長) 内山 航
(副委員長) 東村 里恵子
(委員) 水澤 仁 佐藤 正人 荒井 宏幸 美の よしゆき
保苅 浩 風間 ルミ子 小柳 聡 佐藤 誠
内山 幸紀 青木 学
〇出席説明員
文化スポーツ部長 高田 章子
観光・
国際交流部長 上村 洋
経済部長 中川 高男
農林水産部長 三阪 史也
教育次長 池田 浩
教育次長 本間 金一郎
農業委員会事務局長 齋藤 和弘
学校支援課長 丸山 明生
以上のてんまつは会議録のとおりであるので署名する。
文教経済常任委員長 内山 航
○内山航 委員長 ただいまから
文教経済常任委員協議会を開会します。(午前9:58)
本日の欠席者はありません。
本日は、主要事業についての説明を受けたいと思います。
また、
学校支援課から「修学旅行先での作品破損について」報告の申出がありますので、主要事業についての説明終了後、これを受けたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(異 議 な し)
○内山航 委員長 そのように行います。
主要事業についての説明は、配付の資料に基づき、それぞれの所管部分について各部長等から一括してお願いします。
最初に、
教育委員会から説明を受けます。
初めに、
本間教育次長から説明をお願いします。
◎
本間金一郎 教育次長 資料1ページ、
教育委員会の組織機構図、2ページ、教育次長の担当事務は、私が学校管理及び生涯学習担当、次に説明する
池田教育次長が
学校教育担当です。
3ページ、
教育委員会各課の当初予算の総括表は記載のとおりです。
4ページ、主要事業の概要、初めに、
教育ビジョンの適正な推進は、令和2年度から5年間を計画期間とする
教育ビジョン第4期実施計画に盛り込まれた施策を着実に実行するため、引き続き施策に係る事業の進捗評価を通して、
教育ビジョンの適切な進行管理を行います。
次の
コミュニティ・
スクール推進事業は、各学校に
学校運営協議会を設置し、保護者や
地域住民等が一定の責任と権限の下、学校運営に参画することで学校と共通の目標を持ち、よりよい教育の実現に向けて連携、協働して地域と共にある
学校づくりを進めます。今年度から全校で実施しています。
次に、5ページ、
奨学金貸付事業は、就学のために
経済的支援が必要な高校生から大学院生に対し、引き続き
経済的支援を実施するとともに、
返還特別免除制度の周知、活用により、若者の地元定着の促進につなげます。
次に、7ページ、
教育ネットワーク事業は、
情報セキュリティーの向上を目的として整備した
教育ネットワーク基盤、また、教職員の
多忙化解消と情報共有の推進を目的として導入した
統合型校務支援システムの運用に要する経費です。
次に、8ページ、
学校改築事業、
鳥屋野小学校整備事業は、児童の増加に対応するため、校舎増築に向けた準備を開始します。
次に、12ページ、地域と
学校パートナーシップ事業は、引き続き全校に
地域教育コーディネーターを配置し、
学校教育活動の充実を図るとともに、地域活動を結ぶ
ネットワークづくりを推進します。
次に、13ページ、
若者支援事業は、
若者支援センターにおいて、相談業務や若者の自立、社会参加を支援する事業を引き続き行います。また、
若者支援センターの居場所に
ユースアドバイザーを常駐し、若者の見守りを行います。
次に、21ページ、にいがた
市民大学開設事業は、時代や社会の変化、新潟の地域性や課題に応じた講座のほか、特別講座を開催します。
次の
家庭教育支援基盤構築事業は、
家庭教育支援に関わる人材育成をはじめとした家庭の
教育力向上につながる取組を推進します。
次に、22ページ、
家庭教育振興事業は、家庭教育に関する学習機会として、
家庭教育学級や
子育て学習出前講座を実施します。
次に、23ページ、
読書普及事業は、中央図書館をはじめ、各図書館において市民の生涯学習を支援するため、幅広い資料を収集するとともに、各種講座や障がいのある方への
宅配サービスなどに取り組んでいきます。
次の子どもの読書環境の整備は、
学校図書館支援センターによる
学校図書館の活用推進に向けた支援とともに、家庭での親子のコミュニケーションや読書習慣を身につける
きっかけづくりとなる
ブックスタート事業を引き続き実施していきます。
次の
図書館サービス向上事業は、
ネットワークを生かした
図書館サービスを提供するとともに、インターネットによる電子書籍を利用できる
電子図書館事業など、サービスの拡充に取り組んでいきます。
○内山航 委員長 ただいまの説明にお聞きすることはありませんか。
◆美のよしゆき 委員 端的にお聞きします。4ページ、
コミュニティ・
スクール制度の推進で、保護者や
地域住民等が一定の責任と記載していますが、彼らに責任を求めるという趣旨がよく分からないので、一定の範囲がどのくらいなのかを教えてください。
◎
本間金一郎 教育次長 こちらは、
地方教育行政の組織及び運営に関する法律に基づく制度であり、そこで規定されている役割が
学校運営協議会の役割ですが、委員の役割ということにもなると思います。校長が作成する学校運営の基本方針を承認するとか、学校運営について
教育委員会または校長に意見を述べることができるとか、教職員の任用について
教育委員会規則等で定める事項について
教育委員会に意見を述べることができるとか、一応法律で定められた権限があるので、その範囲内で責任といいますか、位置づけられた仕事ということで、今までのようにただ意見をお聞きするというだけの存在ではなく、もう一歩先に出て、一緒に地域と共にある
学校づくりを進めていこうという趣旨です。
◆美のよしゆき 委員 今の説明だと学校側に権限の下、保護者や地域住民の権限の下、言われた内容について責任を持って遂行するというように聞こえて、発言者の責任というのは、発言責任に対してどうなるかと、それに一定程度枠をかけたわけなので、多分無制限な責任ではないでしょうが、ここには一定の範囲でしっかり責任を持ってもらうと書かれているように読めるので、話が少し合わないのですが、どう考えたらよいでしょうか。
◎
本間金一郎 教育次長 私の説明がいま一つ理解いただけず申し訳ないですが、申し上げたような役割があるので、その役割を機能させる上で委員にも一定の権限と責任があるという捉え方です。
○内山航 委員長 ほかにありませんか。
(な し)
○内山航 委員長 以上で
本間教育次長の説明を終わります。
次に、
池田教育次長から説明をお願いします。
◎池田浩 教育次長 学校教育について、初めに、10ページ、
学校保健関係では、市立学校・園に学校医を配置し、
各種健康診断や
生活習慣病予防対策事業を行い、幼児、児童生徒の健康管理に努めます。
次に、11ページ、
食物アレルギー対策事業及び
食育推進事業は、健康管理への適切な対応や食の指導の充実を図ります。
次の
学校給食管理費は、今年度新たに3校を加え、計23校で民間委託を実施し、引き続き効率的な運営を図り、安心、安全な学校給食を提供していきます。
次に、15ページ、
多忙化解消対策推進事業は、第3次
多忙化解消行動計画に基づき、
小学校高学年における教科担任制の推進などにより、教員の
多忙化解消を推進します。
次の
教員業務支援員配置事業は、教員の負担を軽減し、本来業務に専念できるようにするため、今年度は67校に配置します。
次に、17ページから20ページは学校教育に関する事業であり、新年度も引き続き基礎学力の向上などを重点的に取り組みます。
アフタースクール学習支援事業は、市立中学校において、放課後の時間等を活用した学習支援の場を設け、その取組を支援します。
次の
学力向上対策事業は、全国学力・
学習状況調査で実施されない教科の学力調査についても市独自で行い、
児童生徒一人ひとりと各学校の学力実態の把握に努めます。また、
学習支援員の活用や
学力向上研修等を行います。
次に、
カウンセラー等活用事業は、
スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーを学校へ派遣し、いじめや非行等の問題行動や
不登校の解消を図ります。
次に、18ページ、
情報通信技術支援員配置事業は、教職員のサポートとして
情報通信技術支援員を4校に1名配置し、授業計画の作成支援、授業におけるICT機器の準備・操作支援、
研修支援等、日常の授業における教職員や児童生徒のICT機器の活用を支援します。
次の
GIGAスクール運営支援センター整備事業は新規事業で、1人1台端末環境による本格的な教育活動を円滑に進めるため、
ヘルプデスクの開設や
サポート対応、様々なトラブルに対応するセンターを開設します。
次に、19ページ、部活動の支援は、引き続き
部活動エキスパート・
サポーター活用事業と、専門的な知識、技能を有する
部活動指導員の配置を行い、部活動の適正化、教員の負担軽減を促します。
次の
外国語指導助手配置事業は、
外国語指導助手、いわゆるALTを配置しますが、
新型コロナウイルス感染症の影響で配置人数は減少します。1人1台の端末や
デジタル教科書を有効に活用しながら、
国際理解教育と児童生徒の英語力向上に取り組みます。
次に、20ページ、
特別支援教育の充実は、引き続き小・中学校の
特別支援学級及び通常学級に
特別支援教育支援員を配置し、配置時間を1日5.5時間から6時間に増やし、障がいのある児童生徒の学校生活の支援体制を強化します。
次の
特別支援教育の在り方に関する調査研究は新規事業で、今後の
特別支援教育の在り方を調査研究し、増加する障がいのある児童生徒への支援に努めます。
次の
スクールガードリーダー配置事業は、警察官OBを各区に配置し、子ども見守り隊等と連携しながら児童生徒の安心、安全な登下校を確保します。
○内山航 委員長 ただいまの説明にお聞きすることはありませんか。
◆風間ルミ子 委員 15ページ、
教員業務支援員配置事業は、昨年度は補正をして全校に配置したとのことですが、今年度当初は67校に減っている理由をお願いします。
◎池田浩 教育次長
教員業務支援員配置事業は、国の予算がついて配置する事業で、当初に配置している学校数は、令和3年度39校から令和4年度67校と増えています。ただ、今ほど委員から質問があったように、昨年度は補正後に全校に配置していました。今年度、この67校以外の配置については
新型コロナウイルス感染症の
感染状況等も考えて、7月までの期間限定ですが、残りの学校にスクール・サポート・スタッフとして市単独予算で配置しています。
◆風間ルミ子 委員 ということは、名前は違いますが、一応全校に配置していると捉えればよいですか。
◎池田浩 教育次長 今のところの予算では7月までと決まっていますが、現時点では全校に1人ずつ配置している状況です。
◆佐藤正人 委員 17ページ、専門的な知識と経験を有する
スクールカウンセラー等を学校へ派遣し、いじめ、
非行等問題行動や
不登校の解消を図る、また、
スクールカウンセラーを学校へ配置するとうたっていますが、いじめではなく、特に
不登校が近年大変増えている中で、例えば
タブレット端末を
不登校者にも配付しながら通信で授業を行っているのかなど、どのように対策を行っているのか教えてください。
◎池田浩 教育次長 今ほど冒頭に質問のあった
スクールカウンセラーの学校配置により、学校の教員だけではなく、専門的な見地などから
不登校対策に意見をいただいています。また、その意見の中で、今ほど質問のあったように、
タブレット端末をどのように
不登校の児童生徒に生かせるかは、各学校、
教育委員会でも検討しています。基本的にタブレットは1人1台、それは
不登校の児童生徒にも1台配付するので、学級担任とのやり取りや一部の授業を配信するなど、様々なことで活用している状況が進んでいると聞いています。
◆佐藤正人 委員 タブレットを授業などで有効に使っている中、例えば
不登校が減っているとか、その辺のフォローが十分できているとかといった状況を教えていただけますか。
◎池田浩 教育次長
不登校の子供たちは、基本的にはなかなか人との関わりが持てない状況の中で、学級担任や一部クラスの子供たち、それからクラスが違っても仲のよい子供たちとつながれるという状況はあると思われますが、具体的に
不登校の解消につながった件数や人数等については今私のところに数値がありません。
不登校は一つの原因だけで解消することは難しいので、明確に関連づけて説明することは少し難しいと考えます。
◆佐藤正人 委員 最後に、
スクールカウンセラーの学校配置とうたっていますが、何校に何人配置しているかなど、詳しい内容を教えてください。
◎池田浩 教育次長 休憩をお願いします。
○内山航 委員長 協議会を休憩します。(午前10:18)
(休 憩)
○内山航 委員長 協議会を再開します。(午前10:18)
◎池田浩 教育次長
スクールカウンセラーは全校に配置しています。ただ、複数校兼務の方もいるので、今何人を全校に配置しているかは手元に数字がありません。基本的には全校に担当が1人ずついます。
○内山航 委員長 ほかにありませんか。
(な し)
○内山航 委員長 以上で
池田教育次長の説明を終わり、
教育委員会の説明を終わります。
次に、
文化スポーツ部長から説明をお願いします。
◎高田章子
文化スポーツ部長 令和4年度
文化スポーツ部施策の概要について、1ページ、組織図、2ページ、当初
予算総括表は記載のとおりです。
3ページ、主要事業について、初めに、文化政策課、①、市民の
芸術的創作活動の振興は、市民の創作活動の発表の場として第54回新潟市美術展と25回目となるにいがた市民文学の発刊を引き続き実施します。
4ページ、
②、舞台芸術鑑賞事業は、子供たちの豊かな感性や創造力を育むことを目的に、専門ホールで本格的な
オーケストラを体験してもらう事業である
オーケストラはキミのともだちなどを開催します。
5ページ、③、マンガ・アニメを活かした
まちづくりは、25回目となるにいがたマンガ大賞の開催や13回目となるにいがたアニメ・
マンガフェスティバルの開催などにより、マンガ・アニメのまちにいがたの魅力を全国に発信します。
6ページ、
④、市民芸術文化会館文化事業補助金は、本市の舞台芸術の拠点であるりゅーとぴあにおいて、質の高い芸術の鑑賞機会の提供、特色ある文化の発信、次代を担うジュニア層の育成などに取り組みます。
7ページ、⑤、(公財)新潟市
芸術文化振興財団運営費補助金(
アーツカウンシル新潟)は、市民の文化・芸術活動の活性化や、文化と他分野との連携を推進するため、
アーツカウンシル新潟の運営を補助します。
⑥、文化芸術による
共生社会推進事業は、文化・芸術活動を通じた共生社会の実現を目指し、民間団体等と連携しながら、障がいのある方の
アート活動支援などに取り組みます。
8ページ、
⑦、東アジア文化都市交流事業は、中国の青島市、韓国の清州市との
市民文化交流を引き続き実施します。
⑧、文化創造交流都市ビジョンの推進は、
次期ビジョンの策定に向けた
市民意識調査等を行います。
次に、9ページ、美術館、
①、美術館企画展の開催は、新潟市美術館では先月まで開催していた絵本原画の世界展のほか、マン・レイと女性たちなど、新津美術館では先月まで開催していたMINIATURE LIFE展2や現在開催中の
長谷川コレクション展など、多彩な企画展を開催します。
次に、10ページ、
歴史文化課、
①、文化財保護調査事業は、文化財の保存、活用を図るための調査、検討などを行います。
②、市内遺跡範囲等確認調査事業は、埋蔵文化財の保存、活用を図るため、
各種開発行為や
圃場整備事業に先立つ試掘・確認調査を行います。
③、埋蔵文化財本格発掘調査事業は、
各種開発行為などにより現状保存できない遺跡について、記録保存を目的とした
本格発掘調査を行います。
11ページ、
④、史跡古津八幡山遺跡確認調査事業は、国指定史跡である
古津八幡山遺跡を将来にわたり適切に保存、管理、活用していくために、史跡周辺の確認調査を継続して行います。
⑤、古津八幡山遺跡復元竪穴住居修繕事業は、
古津八幡山遺跡歴史の広場内にある
復元竪穴住居が昨年1月の暴風雪により毀損したため修繕工事を行います。
⑥、旧齋藤氏
別邸庭園保存整備事業は、国指定名勝旧齋藤氏別邸庭園を
保存活用計画に基づいて保存整備を行います。
⑦、旧
笹川家住宅保存整備事業は、重要文化財旧笹川家住宅の改修工事に先立ち、破損状態の把握等の予備調査を実施し、
整備基本計画を策定します。
12ページ、
⑧、歴史博物館企画展等実施事業は、先月まで開催していたにいがたの中世展や大河津分水・関屋分水と新潟市展などの企画展を開催し、本市の歴史を学ぶ機会を提供します。
⑨、新津鉄道資料館企画展等実施事業は、特別展などを開催するとともに、市民、商店街等との協働事業を展開します。
13ページ、⑩、文書館の管理運営は、新潟市
公文書管理条例の趣旨にのっとり、
特定歴史公文書を適切に保存し、市民から利用いただくとともに、本市の歴史を検証し、歴史に関する情報を発信します。
次に、14ページ、
スポーツ振興課、
①、新潟シティマラソンの開催は、台風や
新型コロナウイルス感染症の影響により中止や延期となっていた
新潟シティマラソンを10月に4年ぶりに開催します。あわせて、障がいの有無や年齢を問わず参加できる新種目、
ユニバーサルランを実施します。
②、少年少女スポーツ大会の開催は、子供たちの心身の健康づくりのため、小学生を対象に野球、サッカー、
バスケットボール、バレーボールの各大会を開催します。
③、早起き野球大会の開催は、国内有数の
参加チーム数を誇る大会を5月から開催しています。
15ページ、
④、自転車活用事業は、交通ルールを守りながら市内各所を自転車で巡る
新潟シティライドを今月19日に開催します。また、9月には弥彦競輪場で行う1マイル
タイムトライアルや、岩室温泉から
弥彦山スカイラインを駆け上がる
タイムトライアルレースである
新潟ヒルクライムを開催します。
⑤、氷上スポーツ体験学習推進事業は、市内の小学校が校外活動でアイスアリーナを利用する際の経費を助成します。
16ページ、⑥、(公財)新潟市
スポーツ協会補助金は、同協会を通じてスポーツの普及を目的とした各種大会の実施や、ジュニア層を中心とした選手や
スポーツ指導者の育成など、本市の競技力の向上を図ります。
⑦、障がい
者スポーツ大会関連事業は、県と共に新潟県
障害者スポーツ大会を開催するほか、障がい者の
スポーツ振興に係る事務について、新潟県
障害者スポーツ協会へ委託します。
⑧、「目指そう、支えよう、パラリンピアン」障がい
者スポーツ推進事業は、障がい
者スポーツ普及促進のため、競技用具の貸出しや体験会を実施します。
17ページ、⑨、子どもスポーツふれあい促進事業は、子供たちに
アルビレックス新潟の選手の技術を体感してもらい、プロ選手との交流を図るために、小学生を対象とした
サッカー教室の開催や、
中学校部活動及び
クラブチームへの指導者派遣を行います。
⑩、アルビレックス新潟観戦招待事業は、小・中学生とその保護者を対象として、サッカーや野球、
バスケットボールの試合観戦に招待します。
⑪、国際・
全国大会等誘致に向けた
合宿受入れ事業は、市内の
競技スポーツの振興及び交流人口の拡大と経済効果の高い国際・全国大会を誘致、開催するため、
ナショナルチーム等の合宿を誘致します。
○内山航 委員長 ただいまの説明にお聞きすることはありませんか。
(な し)
○内山航 委員長 以上で
文化スポーツ部の説明を終わります。
次に、観光・
国際交流部長から説明をお願いします。
◎上村洋 観光・
国際交流部長 観光・
国際交流部、1ページ、機構図、2ページ、当初
予算総括表は記載のとおりです。
3ページ、初めに、
外国人誘客促進事業は、
国際観光展への出展や
現地旅行会社へのセールスにより、
旅行商品造成を促進します。また、メディアやインフルエンサーを活用して観光情報を発信し、本市の知名度向上を図ります。
次に、
クルーズ船誘致推進事業は、今年度、新潟西港に国内線4回の寄港を見込んでいます。県や関係団体と連携し、受入れ体制を整えます。また、クルーズ船の寄港実現には船社への誘致活動を始めてから最短でも2年を要します。外国船の
クルーズ再開も見据え、国内外の船社へのセールスに継続して取り組んでいきます。
次に、4ページ、
広域連携誘客事業は、佐渡市や会津若松市などとの都市間連携や、
北前船日本遺産連携などのテーマ連携を強化し、県内、近隣県、全国、海外と状況に合わせて段階的に誘客活動を展開します。
次に、新・新潟駅
観光案内センター整備事業は、令和6年1月オープンを目指し、今年度は基本設計と実施設計を行います。
次に、5ページ、
観光循環バス運行事業は、引き続き
観光循環バスを運行し、来訪者の利便性向上と町なかへの誘客を図ります。
次に、
新潟空港利用活性化事業は、県や関係団体と連携し、既存路線の維持、拡充と新規路線の誘致に取り組みます。また、トキエアが就航した際には
利用促進支援を行います。
次に、6ページ、国際課、姉妹・友好都市などとの交流の推進は、対面での交流、いわゆるリアルが可能となるまではオンラインを活用して交流を進めます。なお、ロシアとの交流に関しては当面見合せとなっています。
次に、
海外拠点施設運営事業は、
中国北京事務所を活用し、本市の魅力をはじめ、幅広い分野の情報発信、情報収集を行います。
次に、多文化共生の
まちづくりは、外国籍市民を対象とした
防災意識啓発や、やさしい日本語の普及啓発を進めます。
次に、7ページ、これ以降は令和3年12月補正で前倒しして予算化した事業を参考に記載しています。
世界遺産登録を見据えた連携事業は、佐渡市やJR東日本などとの関係者と連携し、
誘客キャンペーンや
受入れ環境整備を行います。
次に、新しい
観光スタイルの推進は、官民一体の新しい
観光スタイル推進協議会を中心として
旅行商品造成支援や
修学旅行誘致に取り組んでいきます。
次に、8ページ、魅力発信・誘客推進事業は、観光情報の発信や首都圏等における
誘客キャンペーンなどを行います。
次に、観光客おもてなし態勢促進事業は、古町芸妓や食といった本市の魅力を体験できる商品への支援を行います。
次に、MICE誘致補助金は、充実した補助制度を活用し、引き続き誘致活動を展開します。
○内山航 委員長 ただいまの説明にお聞きすることはありませんか。
◆佐藤正人 委員 先般佐渡に当会派の数人で視察へ行ってきました。目的は佐渡島の金山のユネスコ世界文化遺産登録の状況等の確認でしたが、佐渡市に当市の職員が派遣されていて、その際に非常によく説明していただきました。今後も当市の職員の派遣は続くと思いますが、ぜひ佐渡市へ渡る玄関口として本市の観光の発展にも有効につなげていくことができればと思っています。
また、会津若松市に関しては、どのような連携をしているのでしょうか。詳細を教えていただけますか。
◎上村洋 観光・
国際交流部長 会津若松市とは観光交流宣言というものを結んでいます。向こうは城下町で、こちらは港町です。それが磐越自動車道で結ばれているという、互いのメリットを生かし合うということで連携しています。
◆佐藤正人 委員 もう一点、
新潟空港利用活性化事業で、トキエア就航時の
利用促進支援を含むとありますが、この8,000万円の中でトキエア関係の補助金というか、特に全体的な助成は、この中に入っているのですか。教えてください。
◎上村洋 観光・
国際交流部長 この事業の中心的なものは、新潟空港の利用活性化協議会への負担金です。そのうちの約1,900万円は、トキエアが就航した際に、新潟の会社が飛行機を飛ばすということで周知に係る支援のための金額を予算化しています。
○内山航 委員長 ほかにありませんか。
(な し)
○内山航 委員長 以上で観光・
国際交流部の説明を終わります。
次に、経済部長から説明をお願いします。
◎中川高男 経済部長 経済部の施策の概要について、令和4年度当初・補正予算事業説明書、1ページ、機構図、2ページ、当初
予算総括表は、記載のとおりです。
3ページ、産業政策課所管分、中小企業経営強化支援事業、公益財団法人新潟市産業振興財団、通称、新潟IPC財団補助金です。本市の産業支援機関である新潟IPC財団に常駐するコンサルティングの専門人材が創業に向けた事業計画の作成支援を行うほか、経営改善やマーケティング、販路開拓など、中小企業の様々な経営相談に対応しています。産業見本市開催費負担金は、販路開拓や異業種間のマッチングを促進するため、見本市を開催します。
次に、令和3年度の繰越事業として、市内中小企業者の新事業展開や事業再構築の取組を後押しするため、新事業展開サポート事業を実施します。
次に、4ページ、成長産業・イノベーション推進課所管分、地域イノベーション戦略推進事業は、航空機部品製造のための戦略的複合共同工場及び新潟IPC財団地域イノベーション推進センターの運営に要する経費です。航空機産業が
新型コロナウイルス感染症の影響で打撃を受ける中、将来的な需要回復を見据えながら、これまで培ってきた技術力と品質保証能力を生かせるエネルギー関連産業、医療・半導体関連産業など、新たに拡大する産業に取り組む中、引き続きクラスターの競争力強化と地域産業の高度化を支援します。
次の既存工業の育成・支援は、新潟市DXプラットフォームにおいて新事業創出のための取組を支援するとともに、企業のデジタルトランスフォーメーションを推進し、事業効率化と付加価値化の向上を支援します。また、様々な事業者が活用できるバーチャル基盤としてバーチャルにいがた2kmを構築し、バーチャル分野での事業展開の促進とデジタル人材の育成に取り組んでいきます。
次の創業の支援は、フードテックを強みとするスタートアップ企業を誘致、育成し、市内企業との協業を促進します。創業サポート事業は、新事業創出及び創業を支援するため、創業予定者や事業が不安定な創業間もない事業者に対し、オフィスや商店街や町なかの空き店舗の賃料を補助します。
次に、5ページ、商業振興課所管分、中小企業制度融資貸付事業は、新規創業者及び中小企業者の資金調達の円滑化を図るため、貸付金の原資となる金融機関への預託や、融資利用時に必要となる信用保証料の補助、利子補給を行い、中小企業の経営の安定化を支援します。
次の商店街の活性化は、商店街によるソフト、ハード両面の取組について引き続き支援し、商店街や町なかの魅力づくり、にぎわいづくりを図るとともに、古町地区空き店舗活用事業は、古町地区において商店街との関わりに意欲があり、事業の継続性が認められる店舗の出店を支援します。チャレンジショップ事業は、官民の連携した運営委員会による事業者の店舗展開を推進する事業を支援します。
このほか令和3年度からの繰越事業として、
新型コロナウイルス感染症の影響を受ける事業者や商店街を支援するため、地域のお店応援商品券発行事業や地域を支える商店街支援事業を実施します。
次に、6ページ、企業誘致課所管分、既存工業の育成・支援は、市内中小企業の競争力強化に対応するため補助制度を拡充し、製造業における生産性向上に加え、脱炭素の取組に資する設備投資を支援します。
次の企業誘致への助成・推進ですが、新たな工業用地への早期の着実な推進に向け、支援制度の助成対象範囲を拡充し、多様化する企業の経営形態に対応するとともに、にいがた2kmへのIT企業の進出を促進するため、新たに本市に立地する情報通信関連企業に対する補助制度であるデジタル・イノベーション企業立地促進補助金ににいがた2km枠を設け、支援を拡充します。企業立地の促進は、選ばれる産業拠点の形成を図るため、企業立地と工業振興の指針となる企業立地ビジョンの策定を行います。
次に、7ページ、雇用・新潟暮らし推進課所管分、就労支援事業のうち働き方推進事業は、働きやすい職場づくりに先駆的に取り組む企業の表彰や、経営者向けセミナーの開催のほか、取組事例やノウハウを掲載する専用ホームページを新たに開設し、市内企業に広く発信します。
市内就労の促進に向けては、新規学卒者等を対象とした奨学金返済支援を行う中小企業を支援するほか、経済団体や地元大学と連携し、若者の地元就労への意識を醸成するための取組を行います。
移住支援事業は、東京圏から移住して市内企業等に就職する方や、テレワークをしながら本市で暮らす方などに移住支援金を支給し、昨年12月に補正した移住促進特別支援金の制度と併せて、東京圏から移住、就業する方への幅広い支援を行います。
次の新潟暮らし創造運動の推進は、新潟暮らしの魅力を市内外にPRすることで本市への移住促進や若者の流出抑制に取り組むほか、地域の魅力探求プロジェクトの実施などを通じて、地域と継続的につながる関係人口の創出、拡大に取り組んでいきます。
続いて、さきの5月臨時会において議決いただいた令和4年度補正事業について、8ページ、補正
予算総括表は記載のとおりです。
9ページ、新事業展開サポート事業は、市内中小企業者の新事業展開や事業再構築の取組を引き続き支援するものです。
次の事業基盤強化支援事業は、新潟IPC財団と連携して、市内中小企業者の個別の状況に応じた専門性の高いコンサルティングを実施することで、経営課題の解決や事業転換を支援していきたいと考えています。
○内山航 委員長 ただいまの説明にお聞きすることはありませんか。
(な し)
○内山航 委員長 以上で経済部の説明を終わります。
次に、
農林水産部長から説明をお願いします。
◎三阪史也
農林水産部長 農林水産部施策の概要、1ページ、部の機構図、2ページ、当初
予算総括表は記載のとおりです。
3ページ、農林政策課所管分、初めに、元気な農業応援事業は、農家所得や農業産出額の向上に向け、大きく4つの支援体系により意欲を持った農業者を支援します。特に3点目の新たな産地づくり推進は、大規模園芸産地の形成に向けた取組を、施設承継支援は、パイプハウスや果樹棚などの施設承継への支援を新たに令和4年度より実施します。
次の新規就農者確保・育成促進事業は、雇用就農を新規に希望する者の受皿となる農地所有適格法人等への研修費の一部を助成し、担い手の確保と定着を図ります。また、生産活動に加えて6次産業化に取り組む法人への従事も支援し、新規就農者が活躍しやすい環境を整備します。
4ページ、次の機構集積協力金事業は、地域を担う経営体への農地集積や分散した農地の集約化を図るため、農地中間管理機構を通じた農地集積に協力する地域及び農業者に対して機構集積協力金を交付します。
収入保険加入促進事業は、
新型コロナウイルス感染症の影響による農産物の価格変動等に対応し、農業経営の安定化を図るため、新たに収入保険に加入する農業者に対し保険料の一部を支援します。
5ページ、次の農村集落実態調査は、人口減少、高齢化の進行による農村集落の機能低下が懸念されることから、農村集落の現状を把握するため実態調査を行います。
次の農業DX・SDGsモデル事業は、農業デジタルトランスフォーメーションによって生産性・収益性向上を図る取組やSDGsにつながる環境負荷軽減に取り組むモデル農業者の事業を支援します。
6ページ、次の松くい虫防除対策費は、松くい虫の被害を防ぐため、無人ヘリによる防除や被害木の伐倒駆除を行い、保安林などの機能維持に努めます。
次の森林経営管理事業は、森林資源の適切な維持管理を図るため、森林環境譲与税を活用し、森林経営管理制度に基づく意向調査や間伐等の森林整備を推進します。
次に、7ページ、農業活性化研究センター所管分、農業活性化研究センター研究費は、農業の技術的な課題解決や農業振興を目的に、野菜、花卉、果樹について高度な栽培技術を生産現場に反映させるための研究や、農業者の水田や畑の土壌分析、新潟市農産物のブランド確立及び6次化産業に対応した品種育成を行います。また、薬用植物の生産拡大支援などに関する研究を大学などと連携して行います。
次の農産物高付加価値化推進事業は、付加価値の高い商品開発を行うことを目的に、農産物の様々な機能性成分に着目した研究や、水田活用のため、枝豆、大豆への湿害耐性付与などの品種改良を国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構などと連携して行います。
次の6次産業化サポート事業は、農産物の付加価値向上や農業者の所得向上を目的に、6次産業化、農商工連携に取り組む農業者や、地元農産品を活用する食品関連企業の課題解決を支援するため、加工機械・施設導入、販売拡大、機能性調査費用に対して補助を行います。また、公益財団法人新潟IPC財団などの関係機関と連携し、商品開発の相談業務や勉強会を実施します。
次に、8ページ、農村整備・水産振興課所管分、農業基盤整備促進事業は、農業の競争力強化に向け、農業水利施設の安定的な機能を確保するため、老朽化した農業水利施設の整備を行います。
次の国・県営土地改良事業費負担金は、広域的かつ基幹的な農業水利施設の整備、長寿命化事業や県営の
圃場整備事業を国、県と連携しながら推進します。
次の団体営土地改良事業費補助金は、土地改良区等が行う農業水利施設等の整備や長寿命化事業に対して支援を行います。
次の多面的機能支払交付金事業は、農地の多面的機能の維持、発揮を図るため、農地、水路等の日常管理や農村環境の向上活動のほか、施設の長寿命化に取り組む活動に対して支援を行います。
次の漁港整備事業は、漁港施設の長寿命化を図るため、適時、適切な保全工事等を行います。
次に、9ページ、食と花の推進課所管分、初めに、食文化創造都市啓発事業及び若手料理人育成支援事業は、食と農と文化を融合した創造的な
まちづくりである食文化創造都市を推進するため、引き続き食文化を活用した民間プロジェクトへの支援を行うほか、本市の食文化を担う若手料理人の育成支援に取り組みます。
次のにいがた2km食花マルシェは、新たな都心軸であるにいがた2kmを中心に、食花マルシェを開催し、8区それぞれが持つ豊かな食と花の魅力を市の内外に向けて発信します。
次の園芸作物販路拡大促進事業は、市内のJAや関係機関と設立した新潟市園芸作物販売戦略会議により、オール新潟体制の下、地域一体となって園芸作物の販路拡大やPRに取り組みます。
次の食と花の世界フォーラムは、食の国際見本市フードメッセinにいがたを引き続き開催し、地元食品企業などの商談機会を確保するとともに、新たなビジネスマッチングの場の創出を図ります。
次のにいがた発わくわく教育ファーム推進事業及び「食と農のわくわくSDGs学習」推進事業は、アグリパークや学校教育田などで市内全ての小学校が農業体験を行う機会を提供するとともに、持続可能な農業を支えるため、本市独自の農業体験学習アグリ・スタディ・プログラムを発展させた新たな学習プログラムの開発に取り組みます。
10ページ、次の
食育推進事業は、第4次新潟市食育推進計画に基づき、本市の豊かな農産物や伝統的な食文化など、特色ある基盤を活用してさらなる食育の普及啓発に取り組みます。
次の食肉センター冷凍冷蔵設備改修事業は、老朽化が進んだ冷凍冷蔵設備の改修工事に向けて、仕様書等を作成します。
○内山航 委員長 ただいまの説明にお聞きすることはありませんか。
◆美のよしゆき 委員 農林水産関係の問題は、大学など学識の情報が大切だと思う中で、7ページ、新技術の研究・開発の中に、大学との共同研究という項目があります。これが一体どんな共同研究なのかと、もう一つは、大学と連携する場合に協定による研究もあるでしょうし、寄附講座のように市がある程度の予算を持って研究を委託することもあると思います。また、それ以外のやり方もあると思うのですが、今回の場合は予算がついているところもあるので、どのようなやり方で行っているかを少し詳しく教えてください。
◎三阪史也
農林水産部長 休憩をお願いします。
○内山航 委員長 協議会を休憩します。(午前10:54)
(休 憩)
○内山航 委員長 協議会を再開します。(午前10:55)
◎三阪史也
農林水産部長 先ほどの質問について、どのような研究形態なのかというと、今年度は全て契約に基づいて行っています。また、この大学との共同研究では、農研機構や新潟大学と、本市で転作作物として非常に着目している枝豆、大豆の湿害対策、品種改良を行っています。
○内山航 委員長 ほかにありませんか。
(な し)
○内山航 委員長 以上で農林水産部の説明を終わります。
次に、
農業委員会事務局から説明を受けます。
農業委員会事務局長から説明をお願いします。
◎齋藤和弘
農業委員会事務局長 農業委員会事務局、1ページ、1、農業委員会の組織機構図、令和4年4月1日に6農業委員会が合併し、1つになっています。
2ページ、2、令和4年度当初
予算総括表、
農業委員会事務局の各歳入歳出は記載のとおりです。
次に、3、令和4年度当初予算主要事業、初めに、農地の調査・農地台帳の整備は、業務の基となる農地台帳システムの運用などに係る経費であり、このシステムの活用により、農地と農業者の様々な情報を処理し、各種証明事務などを迅速に行うほか、農業委員会活動に利用するものです。
次に、耕作放棄地解消推進事業は、耕作放棄地を借り入れて耕作する農業者を支援するもので、耕作放棄地を借り受けたときに10アール当たり5万円を助成し、その解消を進めるものです。令和4年度は、約6ヘクタールの助成を予定しています。
次に、情報収集等業務効率化支援事業は、令和4年度新規事業として情報収集等の業務効率化を推進するため、委員が農地パトロールなど現場で活用する
タブレット端末を整備するものです。
○内山航 委員長 ただいまの説明にお聞きすることはありませんか。
(な し)
○内山航 委員長 それでは、以上で
農業委員会事務局の説明を終わり、主要事業についての説明を終わります。
次に、
学校支援課から修学旅行先での作品破損について報告を受けます。
学校支援課長から報告をお願いします。
◎丸山明生
学校支援課長 このたびは、黒埼中学校の件で議員の皆様に心配をおかけしています。新潟市立黒埼中学校の生徒が修学旅行で訪れた美術館で、鑑賞中に美術作品を破損したことについて報告します。議員の皆様には先に報道資料を送付していますが、これまでの経過、今後の見通しなどについて説明します。
資料、修学旅行先での作品破損について、初めに、1、概要、発生日時は、4月21日、木曜日の午前で、黒埼中学校は、4月20日、4月21日の1泊2日の行程で3年生約140名が修学旅行中でした。2日目の午前に十日町市越後妻有里山現代美術館を訪問し、作品鑑賞を行っていたところ、作品破損が発生しました。
破損した作品は2つです。①の写真、作者クワクボリョウタ氏、作品名「LOST#6」で、破損状態から復旧が困難であり、現在公開中止となっています。この作品は、暗い部屋で線路を走る鉄道模型が唯一の光源となり、それが走ることで周りの景色が影絵のように壁に映る作品です。次に、②の写真、作者カールステン・ニコライ氏、作品名「Wellenwanne LFO」で、振動が水面に伝わり、それが様々な模様を描き出す作品です。破損確認後、応急復旧がなされ、公開が継続しています。
当日は、暗い部屋で何かを踏んだという生徒からの申出を受けた引率の教諭が美術館側に報告しました。この時点では、学校側は状況を把握できない中でもあり、展示室の現状を確認することなく、次の行程に向かうために美術館を離れました。その後、美術館の通報を受けた警察から連絡があり、校長と旅行会社が現場を確認するために美術館に戻りました。
次に、2、これまでの主な経過、作品破損のあった翌日の4月22日に、学校では学年集会を開催するとともに、生徒への聞き取りを開始し、事実の把握に努めました。この聞き取りは、5月中旬まで断続的に行いました。同日の夕方、教育次長、
学校支援課長、黒埼中学校長、旅行会社が越後妻有里山現代美術館及び十日町市役所を訪問し、現場の確認と謝罪、その時点での聞き取り内容を報告しました。4月25日、3年生の保護者を対象とした第1回目の保護者会を開催し、状況の説明を行いました。5月2日、越後妻有里山現代美術館運営受託者であるNPO法人越後妻有里山協働機構が警察へ被害届を提出、5月10日、教育次長、
学校支援課長で十日町市役所を訪問し、中学校での聞き取り内容の説明を行いました。5月17日、教育次長、
学校支援課長が十日町市役所を訪問し、今後の対応の確認を行いました。5月26日、第2回目の保護者会を開催し、これまでの経過等を説明しました。5月27日、教育長、教育次長、
学校支援課長、黒埼中学校長、黒埼中学校3学年主任、旅行会社が十日町市役所を訪問し、関口十日町市長とNPO法人越後妻有里山協働機構理事長で大地の芸術祭総合ディレクターの北川フラム氏へそれぞれ謝罪を行いました。これまでの間に、中原市長からも関口市長に対し、謝罪や本市の対応方針を説明しています。そして、6月6日の十日町市市長記者会見での発表に至り、同日、本市も報道発表を行いました。現在、被害届に基づき警察が捜査を行っていますので、詳細についてはこの場でお答えできない部分があります。
次に、3、今後の見通し、修学旅行という教育課程上の活動中の案件なので、本市が責任を持って対応していきます。現在、十日町市と賠償について協議を進めており、市が加入している賠償保険や学校が加入した保険の適用についても検討しています。
次に、4、再発防止に向けた取り組み、今回の事案は、修学旅行前の事前指導、美術館での鑑賞態度、当日の初期対応などに問題があったと考えています。
教育委員会から全市立学校・園に対して、修学旅行や校外学習を実施する際には、活動の目的を明確にした上で、見学場所の注意事項や安全管理を事前に点検し、児童生徒には具体的な場面を想定した事前指導を行うことを徹底するよう指導しました。
最後に、この間、生徒に対しては、教育的観点から学年集会や学級指導等で事の重大性を考えさせるなど内省を促してきました。また、5月27日、十日町市役所を訪問した際に、これまで学校が行ってきた指導内容や、迷惑をかけた作家、美術館、十日町市に対して、今回の出来事で学んだことなどを生徒の言葉で届けました。その際、NPO法人越後妻有里山協働機構理事長で大地の芸術祭総合ディレクターの北川フラム氏から、生徒たちがしっかりと受け止めて内省が図られていること、生徒の言葉を作者に伝えたいという旨の言葉をいただきました。また、生徒たちと交流を深めたい旨の発言もありました。6月9日には「LOST#6」の作者のクワクボリョウタ氏から生徒たちのこれからのことを考え、温かいメッセージも出していただきました。
生徒の状況ですが、今のところ落ち着いて教育活動に取り組んでいます。学校職員が生徒の変化を見逃すことのないよう見守り続けていますし、
教育委員会としても学校を訪問し、生徒の様子を見取っています。一部SNS上では、事実に基づかない内容で生徒を非難する投稿が見られますが、
教育委員会としては生徒への見守りを継続するとともに、
スクールカウンセラーの派遣など丁寧に対応していきます。
○内山航 委員長 ただいまの説明にお聞きすることはありませんか。
◆保苅浩 委員 修学旅行が終わって、学校に帰ってきたのが4月21日だと思いますが、これまでの主な経過に帰ってきた日のことが書いてありません。帰ってきた日に何かがあったようですが、その辺はなぜ書かないのでしょうか。
◎丸山明生
学校支援課長 帰ってきた当日は、子供たちに対して詳細な聞き取りをする時間等の余裕がありませんでしたので、翌日学年集会等の後でアンケートを取ったりしていて、その部分は抜けていたと思います。
◆保苅浩 委員 あと、一連の報道の中で固有名詞というか、特定の学校の名前が出てしまっていますが、例えばこれを市立中学校などと表現できなかったのはなぜでしょうか。
◎丸山明生
学校支援課長 大地の芸術祭という大変話題性の高いイベントですし、これについて十日町市が発表した際に、恐らく私たちが新潟市立学校と話をした場合には学校の特定が始まるのではないかと思っていました。ですので、後になって学校名が公表され、それについてなぜ今になって学校名が公表されるのだということのリスクのほうが大きいと考え、6月6日に発表しました。
◆保苅浩 委員 結果こうなってしまったのはしようがないですが、互いに相談しながら固有名詞を出すことを避けることができなかったのは、とても残念です。こうなってしまったので、それ以上は言いません。
今ほどの報告の中で、生徒の心のケアも一生懸命、慎重に見守っていくとの話がありましたが、本当にそこが一番大事だと思っています。今はそういう様子が見られないとのことでしたが、私が聞き取っている範囲では、心理的な影響を受けているとの話も耳に入っているので、今後十分にケアをお願いしたいと思います。
◆青木学 委員 一般的に、この芸術祭で、仮に何らかの事情で事故などが発生して作品が破損するようなことがあった場合の保険には入っているものでしょうか。
◎丸山明生
学校支援課長 これまで十日町市と何回かやり取りをしていますが、そのことについてこちらでは確認できていません。
◆青木学 委員 確認できていないというのは、尋ねたが返答がないという意味ですか。そもそもその辺の質問はしていないということですか。
◎丸山明生
学校支援課長 その質問はしていないという意味です。
◆青木学 委員 今回は修学旅行の際に発生した事案ということですので。
それで、損害賠償の協議の関係ですが、先ほども例えば市が入っている保険などの適用も考えているとのことでしたが、こういうケースにおいて保険などが適用される見込みはどのくらいなのでしょうか。
◎丸山明生
学校支援課長 その件については今弁護士を通して十日町市と相談、協議しているところで、今後保険会社とも協議が始まるものと考えています。
◆青木学 委員 ですから、今の段階では保険が適用されるかどうかは全く分からないということですか。
◎丸山明生
学校支援課長 そのとおりです。
◆青木学 委員 それで、今警察の捜査中とのことですが、いつ頃捜査が終了して結論が出されるのか、話は聞いていますか。
◎丸山明生
学校支援課長 その点については一切こちらに情報が入ってきていません。分からないです。
◆青木学 委員 これは、教育活動の際に発生したことなので、本市なり
教育委員会が一定の責任を持つことは当然考えられます。例えば先ほど暗い場所だったということで、本当に見えづらいところで偶発的に破損させてしまったということも当然考えられるし、あるいは故意に踏みつけて壊したということも考えられるので、捜査の結果を待たなければいけないのですが、こうしたケースにおいて保険が適用されない場合、賠償の仕方をどのように考えているのですか。
◎丸山明生
学校支援課長 先ほどと重なりますが、それについては今弁護士を通して十日町市と協議しています。今私の口からはっきりと見通しが申し上げられず申し訳ありませんが、今はそういう状況です。
◆青木学 委員 十日町市というよりは、こういうケースにおいて保険が適用されなかった場合の対応はどういう考え方になるのかということです。
◎丸山明生
学校支援課長 そこも含めてこれから検討していきたいと思います。
◆青木学 委員 それで、捜査の結果が出ていないので、仮の話で恐縮ですが、仮に故意でこういう破損が発生したとの結論が出て、保険が適用されないことになった場合、考え方として公費で賠償に応ずる可能性も出てきます。仮に故意だったという場合に、新聞でも弁護士が少し言及していましたが、保護者の責任というか、賠償についても考え方に入ってくると思います。その点についてはどんな感じですか。
◎丸山明生
学校支援課長 そこについても、十日町市と協議してからになりますが、まだはっきりと故意、過失ということが分からない状況なので、今そのことについて明確に答弁することはできません。
◆青木学 委員 いずれにしても私が伝えたいことは、仮に保険が適用され、それを一つの手段として賠償に応ずることは方法としてあり得ると思いますが、仮に公金を使って賠償する判断をせざるを得なくなった場合は、非常に慎重に検討していただかなければならないと考えているので、その点だけ意見を伝えておきたいと思います。
◆保苅浩 委員 1つ聞き忘れました。4月21日午前が見学の時間帯だったとのことですが、その日の中学生以外の一般の入場者数などは把握していますか。
◎丸山明生
学校支援課長 はっきりとした人数を把握しているわけではありませんが、黒埼中学校の生徒に加えて数名が来館していたとの話は聞いています。
◆水澤仁 委員 先ほどの説明の中で、生徒が何かを踏んだと引率の先生に報告したとのことでした。その段階ですぐに現場の確認をしていなかったとのことでしたが、確認して、その段階で状況もある程度分かっていれば、ここまで報道は大きくならなかったと思います。私からすると結局21日の対応がまずかった感じがするし、結果的にかなり日にちが過ぎて、翌月に入ってから被害届が出ているとのことですが、その辺の皆さんの考えをお聞かせいただければと思います。
◎丸山明生
学校支援課長 今の水澤委員の質問のとおり、学校の事前指導だけでなく、初期対応がとても大事になってくると思っています。初期対応ですぐに教員が現場に行き、確認していれば、今のような報道の仕方や、対応の仕方も変わってきていただろうと思っていて、そこは十分に学校長も反省していますし、指導等もしています。
◆佐藤正人 委員 2点の作品が破損しているとありますが、同じ生徒がやったのか、その辺はどうですか。
◎丸山明生
学校支援課長 聞き取りの内容として、同一の生徒かということについては、事実としてはっきりと分かっていません。
◆佐藤正人 委員 それもおかしな話で、聞き取りをしても分かっていないということは、故意にやったのではないか、故意ではなくて
不注意で起きたものではないかという点と、弁護士同士でやっているのかもしれませんが、展示の方法も、芸術性を重んじるために、例えば人が入りづらくするバリケードなど、暗闇ですから、そういう点もあったのではないかと考えられます。だから、その辺も考慮しながら十分に対応していったほうがよいと思うのと、先ほどから言われていますが、やはり生徒のケアが一番心配なので、再三言いますが、その辺のフォローだけはしっかりとするようにお願いし、私の質問を終わります。
◆小柳聡 委員 賠償の問題と、生徒への教育またはフォローの問題の2点が非常に重要だと思っています。初期対応の問題などはいろいろとあると思いますが、事実に基づかないSNSでの誹謗中傷もあるとの話でした。5月27日に生徒自身の声も届けたとの報告も今あったと思います。また、大地の芸術祭総合ディレクターからこれから交流を持ちたいというような話もあったとのことでしたが、そういった話は今まで報道等に発表していましたか。
◎丸山明生
学校支援課長 具体的に例えば生徒がどんな感想を述べたとか、私たちが謝罪をしたときに北川フラム氏がその場でこういう話をしたということについては発表していません。
◆小柳聡 委員 SNSなどで私が見た中で、何で学校側が出てきて、生徒個人が出てこないのかとか、保護者が出てこないのかとかという声はかなりありました。恐らく当事者ではなく、傍観者というか、いろいろな方を巻き込んでしまい、今SNSはどんどん声が大きくなっている状況だと思います。今日報告があった中でも正直事実が分からない部分がかなりあって、学校名については公表したとのことですが、事実を公表していかないと、誹謗中傷はどんどん大きくなってしまいます。想像でいろいろな人がどんどん加わってしまうのが今の世論、SNSだと思いますが、その辺りの事実関係の公表については、捜査が入っているので公表できない部分はあると思いますが、その後の生徒の対応、教育の視点、フォローの部分は、分からない部分が正直かなりあるという印象を受けました。今後の報道への対応を
教育委員会としてどのように考えているのか教えてください。
◎丸山明生
学校支援課長 今の委員の指摘のとおりに、SNS上で誹謗中傷に似たような言葉が飛び交っていることはこちらも承知しています。それで、今捜査の段階であることが一番大きいのは事実ですが、子供たちがそれによってあらぬ疑義をかけられることについては、私たち
教育委員会としても、例えば6月6日に初めて公表し、その日から下校時の見守りをしたり、6月9日、金曜日には、
教育委員会学校支援課生徒指導班が行き、実際に子供たちの様子を見たり、学校長から聞き取りしたりして、最大限のフォローをしていますし、今後もそれは続けていきたいと思います。
ただ、情報の出し方として、やはり捜査中なので、こちらが聞き取った内容を警察の捜査に協力する形で話をすることはもちろん必要ですが、それをもってこういうことだったということには、やはり事実として認定されるかどうか分からないので、その辺の出し方は本当に気をつけなければいけないと思っています。あまり情報が出ていないというのはそのとおりだと思います。
◆小柳聡 委員 私が申し上げたいのは、そういった事実が認定されるかは今後の捜査ないしは裁判で決まってくる部分だと思いますが、その後の生徒の対応、
教育委員会として生徒にどういった教育を行ってきたのか、また、生徒が実際に現地に直接行ったのかは分からないですが、声を届けたとか、反省の意を示しているとか、そういった部分がなかなか見えてきません。ただ、この事実は少しショッキングで、その部分だけがどんどん大きくなってしまっているので、
教育委員会として生徒の教育という視点がすごく大事ですよね。その部分が今回見えてきていないのが私の率直な感想です。そういった部分を含めて報道対応をしていくことが
教育委員会として大事だと思います。その辺りについて、もう一度いかがですか。
◎丸山明生
学校支援課長 学校として、私たち
教育委員会が指導する中で、もちろん子供たちに様々な働きかけをして、内省を促してきました。例えば、大地の芸術祭というのは十日町市の方にとって大変な誇りであり、その誇りである作品をこのように破損してしまったことは美術館や作家だけではなく、十日町市の方の気持ちも考えたときに、どういうことを思っているかということについても話をしました。それについて、5月27日に子供たちから北川さんに向けて感想として書いてもらったものを幾つか読み上げました。そこを少し紹介させてください。「コロナ禍の修学旅行で訪問できる施設が少ない中、快く受け入れていただいた美術館の皆さん、十日町市の皆さんには恩をあだで返すような形になってしまい、とても申し訳なく、情けない気持ちでいっぱいです」とか、「今回の出来事は作家さん、美術館の皆さん、十日町の方々をすごく悲しませてしまったと思います。作家さんは我が子のような作品を壊されてしまい、とても悲しく、悔しいと思います。修学旅行に行く前にマナーや注意事項を調べればよかったととても後悔しています」などの感想を子供たちは書いてくれて、子供たちはそのような受け止めをしていると思っています。
◆小柳聡 委員 分かりました。今日ここでそういう話が出てきましたが、生徒への教育と、皆さんがフォローと繰り返し言うのであればこそ、学校に直接行ってどうこうということはもちろん大事ですが、SNSとか見えない部分で生徒たちが追い詰められてしまったり、傷ついたり、いろいろと追い込まれることを考えるのであれば、報道への情報の出し方こそが皆さんが今一番気をつけるべきことで、今後の出し方も含めてぜひ考えていただきたいと思いますので、お願いします。
○内山航 委員長 しばらく協議会を休憩します。(午前11:27)
(休 憩)
○内山航 委員長 協議会を再開します。(午後0:20)
◆荒井宏幸 委員 午前中の答弁で、生徒の中で内省が行われているとのことで、手紙なのか、反省文なのか分からないのですが、これは140人全員が書いたのですか。
◎丸山明生
学校支援課長 全員が書いたもので、その中から2つだけ読み上げました。
◆荒井宏幸 委員 詳しい内容が全く分からないのですが、その中で生徒たちがいろいろと傷つけられた人たちの思いを分かるようにすることなどは大事なことだと思いますが、全く状況が分からず、ただ反省文のようなものを書かされることは、内容が分からないので、そこだけ聞くと果たしてどうなのかと思います。その辺については何かありますか。
◎丸山明生
学校支援課長 状況については、生徒の聞き取り調査を行っているので、少し説明します。子供たちへの調査で、資料中①の写真の「LOST#6」は、展示室内が暗く、足元にここから立入禁止というバーが2本ありますが、その存在に気づかない生徒が多数いたとの記述がありました。そのため、柵にぶつかった生徒が複数存在し、ぶつかったことで柵が動いてしまったと認識している生徒もいます。その後電車のライトが消えて、展示室が真っ暗になったときに、複数の生徒が前に進んだときに足に物が当たったり、何かを踏んだりしたと話している生徒もいたという状況が聞き取りから分かっています。つまり自分たちがわざと踏みつぶしたなどということや、暗い中でということよりも、自分たちが破損した作品の部屋にいて、何らかの形で作品が壊れてしまったことに関与しているという事実が自覚としてあるわけです。ですので、そのようなことを子供たちなりに考え、教員が話をしたことについて、先ほどのような感想が出てきたと思います。
◆荒井宏幸 委員 そのことを議論していると切りがないのでこれ以上は言いませんが、そこで再発防止に向けた取組として、見学場所の注意事項や安全管理を事前に点検することを盛り込んだのですか。
◎丸山明生
学校支援課長 これは、全市立学校・園に向けて、これから修学旅行や校外学習等で例えば学校を離れて美術館も含めて様々な見学場所に行く場合があるので、事前にこのような話をするよう、再発防止に向けた取組として記載したものです。
◆荒井宏幸 委員 今回そういう事故が起きた場所には事前に下見に行っていたのですよね。
◎丸山明生
学校支援課長 下見は行っていません。これについては、当初関西地方へ修学旅行に行く予定でしたが、コロナ禍で県内に修学旅行先を変えました。そして、もう少し話をすると、清津峡渓谷トンネルを見る予定だったのですが、雪崩で清津峡渓谷トンネルが見学できない状況で、修学旅行数日前、本当に直前になってから旅行会社の提案もあり、越後妻有里山現代美術館の見学に急遽変わりました。旅行の決まりなどは、もちろんしおりの中に記載されていますが、実際に、美術館などのそれぞれの場所で気をつけることについての具体的な指導は不足していたと思います。
◆美のよしゆき 委員 今の報告を聞くと、暗い部屋で、一般的な話として、この写真を見ると結構大きい部屋に見えますが、そもそもこの部屋がどんな部屋なのですか。
◎丸山明生
学校支援課長 電車のLEDが唯一の光源で、鉄道模型を想像していただきたいと思いますが、鉄道模型の線路が電源になっていて、走ることによって電車の先頭についているLEDが光って壁面に様々な影絵を映すという仕組みになっています。そして、暗くするために、いきなり扉があってすぐにその部屋に入るのではなく、S字を描くように、白い線などが少しずつ引いてあるので、子供たちはその動線に従って入っていき、暗くなるという状況です。部屋に入ると少し前に2つのバーがあります。そのバーは乗り越えてはいけないという目印になっていて、高さが50センチメートルほどあり、そこから作品を見ます。大体8分間で1周する作品になっています。
◆美のよしゆき 委員 部屋の大きさはどのくらいの大きさで、先ほどS字の白いラインが書いてあるとの答弁でしたが、本来は循環経路のようなものがきちんと暗い中でも確認できるような状況になっているのでしょうか。
◎丸山明生
学校支援課長 私も実際に池田次長と共に越後妻有里山現代美術館のその部屋に入ってみたのですが、部屋の大きさとしてはこの部屋より少し狭いくらいで、一方通行というか、入り口はあっても出口がありません。つまりこのバーのところで作品を見て、そこでまた戻るというか、経路があるわけではなく、先ほど答弁した白い線というのはそのバーのところ、つまり白い線で部屋に入るまでの動線が示してあり、それでだんだん暗くなっていって、部屋に入ったときには暗く、電車の明かりのみが光源になっています。
◆美のよしゆき 委員 このくらいの大きさの部屋で真っ暗な状態をつくり、光源がなくなったときに予備電源というか、明かりを確保するなどといったことはなされていたかは御存じですか。
◎丸山明生
学校支援課長 その辺りははっきりとは分かりませんが、美術館の方から電車のLEDが唯一の光源であるとの話は聞いていました。
◆美のよしゆき 委員 先ほどの答弁の中で、暗いところに入っていき、光源はあるが、光源がない状態で子供がさらに入っていく状況になったということをまずは認識しました。その上で、先ほど課長が読み上げた子供たちの書いた言葉の中に、十日町市民がどう感じたかということについて非常に憂慮した文言があったと思います。今捜査中なので、具体的なところは最終的にはどうなるか分からないですが、やはり本市として大切なことは、先ほど責任という言葉を使ったと思うので、起こってしまった事実については今後誠意を持って対応していくべきだと思いますし、この資料の3番で賠償について協議を進めると書いてありますが、本質的にはこの先今までのように十日町市との良好な関係を戻し、むしろ北川フラム氏が言ったように、変な話ですけれども、子供たちのこれを一つのきっかけとして、また十日町との交流が進んでいくような形にしていくところまでが課長の責任だと思います。どのように考えていますか。
◎丸山明生
学校支援課長 今の美の委員の質問のとおりだと思います。子供たちにとって修学旅行が今はまだ残念な思い出になっていると思います。ただ、この北川フラム氏とのやり取りなどを通して、いろいろと大変なこともありましたが、美術作品の良さが分かったとか、こういうことで地元の方の努力が分かったとかとなっていけるように
教育委員会としてもバックアップしていきたいと考えています。
◆内山幸紀 委員 私は違う視点ですが、やった行為は別に問題ではないと思います。義務教育の中で、本市であり、
教育委員会であり、そして学校、大人が監督責任を負う話ですよ。子供がやった行為に対してああだこうだというのは少し違うのかなと私は思っています。
聞いていて一番もやもやとしているのは、これが何で報道に出るような状況になってしまったのかということです。報道を抑えるべきだったのではないかと思います。名前さえ伏せていればいいということではなく、伏せていても結局近所の人たちはみんなどこの子供だと全部分かってしまいます。その辺の配慮が、今回の件に関してはきちんと抑え込まければならないところ、子供たちを助けなければいけないところが助け切れていない気がします。その辺をどう感じていますか。
◎丸山明生
学校支援課長 私たちは十日町市に何回か行きましたが、やはり十日町市としては大地の芸術祭という3年に1遍の大きなイベントのメイン会場の作品だということもあり、これは十日町市民にきちんと説明しなければならないということを以前から担当者も言っていました。そのときに、十日町市は発表するが、本市はとなったときに、お互いにここのところはこのような発表をしましょうなどということが出てきたのが事実で、例えば十日町市だけが発表して、本市が一切発表しないということは、私たちとしてはできないです。なぜかというと、では誰がやったのかとか、どういう状況だったのかと当然本市にも質問が来ると思います。そういう話の中でどういう発表が望ましいのかということで今に至ります。
◆内山幸紀 委員 違う案件かもしれませんが、子供たちはまだ成長盛りの、本当にこれから大人にかけての非常に微妙な年代だと思います。私の子供の頃の話をすると、まだ不良のような子供たちが多くいた時代だったので、どちらかというとこういうメディアなどに報道されることにより、逆に目立つからもっとやるという子供も出てくるかもしれないし、逆に精神的に弱い子だったら、これを基に本当に大変なことになるかもしれないというところが一番大きなポイントだと思います。
イベントの開催云々というのであれば、十日町市ときちんと協議して、もう少し待ってほしいとか、いろいろと方法はあったのではないかと思っています。保護者にも親としての監督責任はあるかもしれない。しかし、少し待ってほしいということくらいは十分できる案件ではないかと思います。そんなにスピード感を持って何か言わなければならないような内容だったのかと私は思います。そこら辺はどう思いますか。
◎丸山明生
学校支援課長 4月21日に修学旅行でこの事案が発生し、6月6日に公表に至っていて、時間的には1か月半くらいかかっています。私たちも何があったのかが分からずに謝罪したり、いろいろなことを公表したりすることはできないので、慎重に、じっくりと子供たちと向き合い、学校からは本当に丁寧に聞き取りをしていただきました。発表までに時間がかかったのはそのような過程を踏んだからです。その過程を通じて、子供たちも学ぶべきところがあったと思いますし、今後に生かすこともあったと思いますが、今の内山幸紀委員の質問のように、今になって振り返り、メディアの対応も含めてどの時点でどういうことをしておけばよりよかったのかということは、正直私にはあの時点ということがはっきりと申し上げられないです。ただ子供たちへの聞き取りとか、子供たちの内省とかが十分に図られないうちに公表することは、子供に対しても失礼ですし、十日町市に対してもやってはいけないと思い、今までずっと経過を見守り、そのように学校にも働きかけをしてきました。
◆内山幸紀 委員 本市として、行政としては、子供を守らなければならない立場です。そこが何か犯人捜しをして、ごめんなさいと謝る文を作らせたり、それをしゃべったりすることが、正直に言うと話を聞いていて何かむかむかしています。そんなことはわざわざ出すものではないだろうと。十日町市の担当と、対象となる相手方にさえ誠意を伝えていけばいいだけの話で、百何十人がこのような反省文を書きましたなどというのは、ここで話をする必要もないと思います。私の感覚がずれているのかどうか分かりませんが、私はそういう気持ちです。その辺りはどう思いますか。
◎丸山明生
学校支援課長 実際に現場に行ってみると、「LOST#6」のとても精緻に作られたものがばらばらになっている状況にはすごく私もショックを受けました。ある人が見れば、本当に荒くれた中学生が踏み荒らしたように見えるかもしれないですが、そうではないかもしれない。犯人捜しという言葉がありましたが、私たちは犯人を捜すというよりも、どういうことが起きて、何があってこうなってしまったのかを実際に子供たちからしっかりと聞いて明らかにすることが一番大事だと思っていました。繰り返しになりますが、まず事実を明らかにする、それは子供のためにもなることだと思って今までやってきました。答弁になっていないかもしれません。
◆内山幸紀 委員 これ以上は水かけ論になってしまうので、今回のことを子供の目線とか、いろいろな対外的な目線とかも含めて、本当にこれが正しいやり方だったのか、ほかにもやり方がなかったのかをぜひもう一回検証してください。もう少し配慮をお願いします。
◆青木学 委員 それこそ答弁の中で初めて分かったことがあったので、それに基づいてお聞きします。光源が汽車のライトだけだったというのですが、いつも同じ状態なのですか。修学旅行のときだけ真っ暗になったのですか。
◎丸山明生
学校支援課長 美術館の方は、これは10年間展示している作品で、ずっと同じように回っていて来館者がそれを見ている状況であり、今までと同じ状況だったと言っていました。
◆青木学 委員 それでは、ほかの観覧者が来ているときも真っ暗になるときがあるということですか。
◎丸山明生
学校支援課長 この写真を見るととても明るく写っていますが、様々な影絵が出るときに暗くなる瞬間が2秒くらいあります。十日町の織機の糸車が拡大して見える場面があったり、時間によって真っ暗になったりする場面もあります。でもそれは本当に数秒で、また明るくなるということを繰り返すような作品です。
◆青木学 委員 ただ、生徒の聞き取りからすると、そんなに短時間ではなく、しばらく暗かったような話でしたが、聞き取りの内容はそういう感じですか。
◎丸山明生
学校支援課長 今の青木委員の質問のように、真っ暗だった、柵が見えにくくてぶつかったという子供たちの話があったので、かなり暗い状況であったことは間違いないと思います。
◆青木学 委員 それで、私はちょうど十日町市長が記者会見で発表しているところ、それも会見の全体ではなくほんの一部ですが、その内容だけ聞くと、例えばこれからすぐに監視カメラを設置しなければいけないとか、この中学生が故意で破壊したことを踏まえて監視体制を強化しなければならないというニュアンスで捉えていたので、私も最初は何か少しいたずら心もあって故意に壊してしまったのかなという印象でした。しかし、丁寧に聞いていくと、果たして環境からしてどうだったのだろうかと。これは警察が明らかにするところですが、そういった事実かどうかも分からない
不明瞭な点がある中で、一方では子供たちの名誉も守らなければいけないわけですよね。その中で、十日町市サイドの発表の内容とか、あるいは今の状況認識について協議してきているとのことですが、その点は本市の認識とほぼ共有しているということでよろしいですか。それとも、少し認識の違いがあるということですか。
◎丸山明生
学校支援課長 故意か過失かということについては、子供たちの聞き取りの内容を十日町市には伝えていて、それについて十日町市は様々な思いを持っているようですが、そこははっきりと私たちも把握しているわけではありません。ただ、先ほども答弁したように、私たちが実際に子供たちから聞き取った内容等で必要なものは警察に渡し、そこから実際に捜査し、そこで明らかになってくるものだと思っています。
○内山航 委員長 ほかにありませんか。
(な し)
○内山航 委員長 以上で
学校支援課の報告を終わります。
以上で本日の日程を終了し、協議会を閉会します。(午後0:41)...