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  1. 新潟市議会 2019-12-19
    令和 元年12月19日広域観光交流促進調査特別委員会−12月19日-01号


    取得元: 新潟市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-22
    令和 元年12月19日広域観光交流促進調査特別委員会−12月19日-01号令和 元年12月19日広域観光交流促進調査特別委員会               広域観光交流促進調査特別委員会会議録               令和元年12月19日(12月定例会)                                     議会第2委員会室 令和元年12月19日   午前10時00分開会              午前11時29分閉会 〇広域観光交流促進調査特別委員会  1 説明   ・交流人口の拡大に向けて(観光・国際交流部)  2 委員間討議   ・説明及び行政視察に関して 〇出席委員  (委 員 長) 平 松 洋 一
     (副委員長) 荒 井 宏 幸  (委  員) 阿 部 松 雄  佐 藤 耕 一  土 田 真 清  小 野 照 子         倉 茂 政 樹  宇 野 耕 哉  高 橋 聡 子  志 賀 泰 雄         高 橋 三 義  竹 内   功  吉 田 孝 志 〇出席説明員   観光政策課長     大 坂 一 男   国際観光課長     関 川 丈 彦   広域観光課長     加 藤 陽 子 以上のてんまつは会議録のとおりであるので署名する。 広域観光交流促進調査特別委員長  平松 洋一 ○平松洋一 委員長  ただいまから広域観光交流促進調査特別委員会を開会します。(午前10:00)  本日の欠席はありません。  ここで,市政記者会市政記者会及び議会事務局から,今定例会中の当委員会を撮影及び録音したい旨の申し出がありますが,これを許可することに御異議ありませんか。                   (異 議 な し) ○平松洋一 委員長  許可することに決定します。  ここで,本日の委員会の進め方についてお諮りします。  初めに,付議事項の調査,研究の参考とするため,観光・国際交流部から「交流人口の拡大に向けて」ということで,国内の観光の動向や本市の取り組みについて説明を受け,次に,この説明に関して,及び先般の行政視察について委員間討議を行い,最後に,付議事項に関して執行部にお聞きしたいことや,今後の委員会の進め方などについて御意見があれば発言をお願いするということで,以上のように行いたいと考えたところですが,いかがでしょうか。                   (異 議 な し) ○平松洋一 委員長  そのように行いたいと思います。  本日使用する資料については,事前に配付していますので,御確認願います。  初めに,観光・国際交流部から,交流人口の拡大に向けてということで説明を受けます。  説明は,観光政策課長からお願いし,質疑に当たっては,内容により国際観光課長及び広域観光課長からも答弁をお願いしたいと思います。  それでは,観光政策課長から説明をお願いします。 ◎大坂一男 観光政策課長  それでは,配付資料2ページをごらんください。まず,日本の観光の動向です。訪日外国人旅行者の推移ということで,直近の2018年が 3,119万人という数字になっています。2011年,東日本大震災があった年が近年では底ですが,ここから見て5倍の伸びを示している状況です。  その内訳が下段,向かって左側の白黒の円グラフです。外国人旅行者の内訳で,73%ほどの方が東アジアから来訪している状況です。  その右隣,来訪した方がどこに泊まっているかで,オレンジで示している地域がいわゆるゴールデンルートと言われるところで,注釈に書いてあるとおり,62%ほどを占めています。一方でピンクの囲みのところがその他の地域で20%弱あります。ゴールデンルート飽和状態に来ていて,それ以外のところも宿泊先として選択されている状況です。  次に,3ページ,日本の観光動態予測で,延べ観光旅行宿泊者数は,今後日本人の国内旅行については横ばい,若干下がりぎみに推移していく見立てになっていますが,訪日外国人については右肩上がりという予測になっています。  その下のグラフが宿泊数の推計,泊まった日数の推計です。2023年ころ,日本人と外国人が逆転して,外国人のほうにどんどんシフトしていく。右に示しているのが観光客数で,2030年には日本人と外国人の割合が現状の7対1から2対1になるであろうということです。延べ宿泊者数については,2対1から逆転して1対1.7という状況が見込まれています。  4ページ,今,日本全体が人口減少局面ですが,定住人口1人が1回に消費する額を旅行者それぞれで置きかえると,日帰りの国内旅行者では79人分が定住人口1人当たりの消費額に相当する状況になっています。  それから,宿泊する国内旅行者については,25人に相当します。  それから,外国人旅行者については,8人が定住人口1人に相当する状況になっています。  資料の定住人口1人という四角囲みの右隣に1人1回当たり消費額124万円とありますが,済みません,これは1人1年の消費額で,今124万円と見込まれています。  それぞれ旅行者の区分でこの人数に相当するので,国内はもちろん,海外からの来訪者の獲得が地域経済においても非常に重要ということがこの図からも見てとれるかと思います。  5ページ,本市の観光の状況です。左上の棒グラフ,2018年,直近の状況について,観光入り込み客数は1,958万6,000人という状況になっています。  続いて,その右隣,延べ宿泊者ですが,222万9,000人が直近の状況です。  さらに,コンベンション開催件数は250件,外国人延べ宿泊者数は7万7,000人という状況になっていて,おおむね伸びている状況です。  6ページ,交流人口拡大に対する本市の取り組みをまとめたものです。向かって左は国内誘客,右が海外誘客に分けています。ターゲットエリアについては,国内は首都圏,関西圏等,海外については,東アジアを中心にして記載の地域をターゲットとしています。それぞれのターゲットに対して,観光プロモーションを有効な手段等で進めています。観光プロモーションを進めるに当たって,受け入れ環境を整備していく。また,魅力がなければ環境を整備しても来ていただけませんので,魅力の向上を図っていくような形で取り組みを進めています。  さらに,空港の利用促進を進めていくために,航空会社旅行会社等セールスを行っていますし,またクルーズ船誘致等を進めて,寄港回数等を今ふやしている状況です。  それとは別に,MICE誘致全国レベルの学会やサミットといったものの誘致を進めて,新潟市の拠点性の向上に努めている状況です。  次に,7ページ,今ほど申し上げた各取り組みについてそれぞれ説明していきます。まず,国内からの誘客促進ですが,記載のターゲットエリアに対して,1番,観光プロモーションということで,いろいろな媒体を活用して魅力のPRをしています。また,イベント等において本市の魅力をPRしています。  2番,セールスということで,旅行エージェント等に対してセールス活動を行うほか,旅行商品造成のインセンティブ制度を設けて,セールスに努めています。  また,3番,特産品・土産品の振興として,首都圏等を中心に物産展等を開催して,販路拡大観光PRに努めています。  8ページ,海外からの誘客促進です。1番,旅行会社へのセールスとして,現地旅行エージェントなどへセールス活動を精力的に行っています。  2番,インセンティブ,海外についても,旅行商品造成のインセンティブ制度をつくり,促進しています。  3番は,ファムトリップとして,海外のメディア旅行会社等を本市へ招聘して,それらの体験をもとに海外向けにアピールしてもらう取り組みもしています。  4番,現地イベントでのPRということで,海外での旅行博などへ出展してPRしています。  さらに,5番,広告等として,ウエブや映像等媒体を使用して本市の知名度向上に取り組んでいます。  9ページ,受け入れ環境の整備です。記載のとおり,サイン整備ICT環境等の整備を進めていますし,サイン等については,外国語対応,またホームページも外国語対応を行っています。また,観光案内所においても,英語対応など多言語対応についての取り組みを進めています。  次に,10ページ,魅力向上取り組みとして,おもてなし態勢の強化を進めています。  1番,観光資源ストーリーでつながる一体感のある観光エリアを形成ということで,2018年,2019年とも新潟駅を起点として3つのエリア,計6エリアについて,ストーリープロジェクトということで観光エリアを形成して,魅力の向上に努めています。  2番,観光循環バスについては,今年度ダイヤ改正,それから車両の更新を行い,魅力の向上に努めています。  3番,ガストロノミーツーリズムの推進ということで,食文化,みなとまち文化を生かした観光コンテンツの充実,レストランバスが一番象徴的かと思いますが,ああいったものを活用して魅力の向上に努めています。  11ページ,広域連携取り組みです。記載の県内,県外の他都市と連携を進め,相乗的に魅力を向上,発信に努めています。  12ページ,空港利用促進取り組みです。記載のとおり2018年度新潟空港利用者が116万人となりました。ことし10月末現在では,国内線8路線,国際線5路線が就航しています。また,10月30日から,皆様御存じかと思いますが,香港線が新規就航ということで,空港の利用促進取り組みも強化しています。  13ページ,クルーズ客船の誘致については,左に寄港実績があります。今年度14回寄港しています。2年前は8回でしたが,寄港実績も約倍増といった形で実績を上げています。  続いて,14ページ,MICE誘致の促進です。官民一体コンベンション企業ミーティング等誘致に向けてプロモーションを展開した結果,左下に記載のとおり,平成30年度250件の実績を上げています。前年比10件増で,経済効果についてもかなり上げています。 ○平松洋一 委員長  ただいまの説明にお聞きすることはありませんか。 ◆宇野耕哉 委員  今ゴールデンルートの説明があって,またゴールデンルートというところがあるのですが,見事に新潟県がそこから外された形になっていると思うのですが,その辺の対応はどうしていきますか。 ◎関川丈彦 国際観光課長  ゴールデンルートと言われて久しい状況にあります。現在海外の市場においては,個人旅行化,あとはリピーターが非常に多くなっていて,相変わらずゴールデンルートは人気なところではありますが,我々としては,先ほどの取り組みであったように,個人旅行化,またはリピーター化に向けてメディアとか,新潟市の露出を高めた中で,日本海側といいますか,新潟市にも積極的な誘致に取り組んでいるところです。 ◆佐藤耕一 委員  7ページ,交流人口拡大取り組みで,国内からの誘客促進という話がありました。これは,本市だけではなくて,ほかの自治体も同じようなことをしているので,なかなか差別化はできないと思うのですが,PRについて何か差別化を意識して動いているのか,具体的なことがあったらお聞かせいただきたいと思います。 ◎大坂一男 観光政策課長  今ほどのプロモーションの関係ですが,本市を来訪する国内旅行者の特徴として50代,年齢的に少し高い方が多いということで,プロモーションに当たってJRの大人の休日倶楽部という冊子でPR記事等を掲載して,本市のメーンターゲットについてPRに努めています。それから,紙媒体だけでなくウエブ,それからSNSへの発信も重視されていますので,観光コンベンション協会と連携しながら取り組みを強化している状況です。 ◆宇野耕哉 委員  クルーズ船で非常に大事なのが,船社等に対して,このぐらいの滞在時間だとこういうルートがありますというものを細かく示すことによって,先方が新潟港に寄ろうかと選択してくれることもありますし,それから前に,船に乗っているスタッフ,船員に対するサービスを向上すると使ってもらいやすくなるという話を聞いたのですが,その辺の取り組みはどうなっていますか。 ◎関川丈彦 国際観光課長  クルーズ船の寄港については,まず船社に対して新潟市にこういう魅力があります,委員おっしゃるようなセールスプラス,今度船社とは別に,新潟に寄港した後,旅行を実際計画する旅行社がもう一つ加わります。それは船社が選定するのですが,オプショナルツアーを主催する旅行エージェントに対しても同様のセールスを行っています。それには,新潟市に魅力あります,何時間でここに行けます,委員おっしゃるようなセールスを行っています。あと船員に対してのおもてなしといいますか,好感度アップのために,シャトルバスを利用して,船員向けにも利用してもらう。大型船はなかなか船員の皆さんシャトルバスをお使いにならないのですが,西港に入る小型船については,万代シテイに買い物に出るとかという船員の皆さんもたくさんいますので,スタッフ用のバスも場合によっては用意することもあります。 ◆高橋聡子 委員  旅行者消費額外国人旅行者が重要ということで,現地のイベント等でPRしているとのことで,現地の反応を教えていただきたいのですが,どういったことに皆さんが興味を示しているのでしょうか。 ◎関川丈彦 国際観光課長  今私どもは,中国,韓国,台湾,香港,東南アジアの現地に出向いています。その中では,まず新潟の知名度は,初めて聞きますという人もいますし,台湾等々では新潟は米が有名なところですよねという方もいます。その反応についてはまちまちで,初めての方には,まず新潟市の位置から始まって,こういったものがありますということがあります。わかる方については,そこをまた深掘りしていって,食で売るとか,あとマンガ・アニメに興味がある方もたくさんいますので,その辺の話をしたり,文化,歴史に興味のある方については,その説明を丁寧にするとか,興味は十人十色ですので,その方々に合わせた説明をしています。 ◆土田真清 委員  今回視察をしたこともありますし,常々思っていることでもあるのですが,これからの観光は広域的な連携が一番大事で,先般も鶴岡市でいろいろ見ましたし,その前に広島市等々も拝見しましたが,新潟市単独とか,新潟県単独とかではなかなか難しい。そこで,周辺の県内の都市なりと連携していろいろルート設定を行うことが今後の流れになっていくと思うのです。今広域連携の関係で協定を結んでいるところは資料に記載のとおりだと思うのですが,このほかにも例えば鶴岡市,酒田市,長野県や北陸地方といった方面との今後の連携をどのように考えているかお尋ねしたいと思います。 ◎関川丈彦 国際観光課長  今ほどの土田委員の話のとおり,新潟県にだけ来る人はいるかもしれませんが,市にだけ来る外国人は非常に少ないので,広域連携が重要になってきます。インバウンドについては,今佐渡市と新潟県とともに,メーンで行っていて,協定の中では会津若松市といったところも今一緒に取り組んでいます。これ以外にも,海外向けに一緒に現地でのセールス等も鶴岡市と行っていますし,クルーズ船の寄港については,酒田市,秋田市,函館市,高岡市との5港連携で動いています。過去には新潟市と長野県というレベルで,シンガポールで一緒に誘客しようと取り組んだこともあります。あとは,今さいたま市とは,さいたま市が主導となって,全新幹線が大宮にとまるものですから,新幹線を使った東日本連携ということで誘客活動にも取り組んでいるところです。 ◆土田真清 委員  先日の鶴岡市も,酒田市もそうですが,日本遺産北前船の関係で非常にPRしているということで,クルーズ船に絡むのですが,北前船の寄港地を結ぶようなネットワークも必要かと思うのですが,今北前船の関係でほかの都市と連携して行っていることはありますか。 ◎関川丈彦 国際観光課長  北前船連携については,当初11でスタートした自治体が今47に膨らんで,瀬戸内海並びに今鹿児島市まで入っている状況で,広範囲に全部を結ぶことはなかなかできませんが,先ほど申したとおり,函館市,秋田市,酒田市,高岡市等々はクルーズ船で連携していますし,また敦賀市,舞鶴市,兵庫県の豊岡市等々も一緒に連携していこうと進めているところです。 ◆土田真清 委員  この前秋田市にお邪魔したときにも,秋田市は横浜市と連携しながらクルーズ船の誘致を進めていくという話があったのですが,新潟市の場合,ほかと連携してクルーズ船の誘致をする考えはありますか。 ◎関川丈彦 国際観光課長  今ほど申しましたとおり,函館市,秋田市,酒田市,新潟市,高岡市で船社を招聘して,これは北陸信越運輸局との共同事業ですが,この5港を回って,視察してもらうといった活動をしています。 ◆小野照子 委員  10ページ,魅力の向上ですが,1番の2018年3エリア,沼垂,新潟島のあたりはプライスレス新潟旅というところでパンフレットもつくっていますが,2019年はでき上がっているのでしょうか。 ◎加藤陽子 広域観光課長  2019年については,現在観光エリアの形成が終わったところで,あわせて6エリアについて紹介する動画といったものは既に完成して,新潟市のユーチューブのシティチャンネルにも掲載していますし,あとデスティネーションキャンペーンの期間に駅の乗りかえ改札のコンコースでも,デジタルサイネージで放映しています。プライスレス新潟旅のようなリーフレットについては,現在6エリア分で新たに作成中です。 ◆小野照子 委員  ストーリーづけて,このエリアに行こうという場合には,パンフレットにこの場所の何番のバスに乗れば行けるというような,わかりやすいところも入れてもらえるといいと思っています。  もう一つ,2番の観光循環バス利便性,回遊性ですが,運行ダイヤも施設のオープンの時間に合わせて少し繰り上げて早い時間に運行されるように改善されましたが,1方向の循環だけで,スポットスポットは1時間に1本ぐらいということで,知人からもまだ利用しにくいという意見をもらったのですが,ルート変更を含めて新規車両の導入というところで,どのようにこれから利便性を高めていくのか,もう少し具体的に教えてもらえるでしょうか。 ◎大坂一男 観光政策課長  今年度ダイヤ改正,それから車両更新を行い,ダイヤ改正については,今まで新潟駅を起点にして,古町方面を先回りするものと万代島のほうを先回りするものとあったのですが,古町方面から循環する1方向に改めて,従来は1時間に1本だったのですが,片方向にすることによって,車両は2台ありますので,今30分間隔で車両を運行しています。ことしダイヤ改正等を行いましたので,来年度利用者アンケート等を行って,状況を確認しながら,さらにいいものに改めていきたいと考えていますので,今はダイヤ改正等の効果を見ながらという状況です。 ◆小野照子 委員  新規車両の導入は可能ですか。 ◎大坂一男 観光政策課長  10月に既に車両を更新して,従来マンガ・アニメのラッピングの車両が2台ありましたが,更新にあわせて,1台はそのまま漫画のキャラクター,本市出身小林まこと先生の「ホワッツマイケル」という猫のイラストをあしらった車両に更新しましたし,もう一台は,障がい者アートまちごと美術館cotocotoと連携して,市民アンケートで一番票の多かった,しゅんすけさんという作家の萬代橋をモチーフにしたユニークな作品をあしらった車両の2台を更新して運行しています。 ◆吉田孝志 委員  広域連携についてですが,先日行われた羽越本線高速化期成同盟会に行ったのですが,それには皆さんは参加していましたか。 ◎加藤陽子 広域観光課長  政策調整課が参加しているのではないかと思いますが,村上市で行われたものには観光部門からも3名程度参加しています。 ◆吉田孝志 委員  皆さんの政策として,企画の部門には加わっていますか。 ◎大坂一男 観光政策課長  加わっていません。 ◆吉田孝志 委員  今回ガストロノミーを含めて連携といったものにすごく関心があった。それで,胎内市乙宝寺のまんじゅう屋とか,あつみ温泉の頑張っている人たちが来て話をして連携していくという。その先に高速化という話があって,とてもいい取り組みだったと思うのです。高速化を求めていく上で自分たちの地域にこんなコンテンツがあるといったことが語られて,資源をつないでいくことによって将来性がある。ですので,観光政策としては,すぐに効果の上がる取り組み,それと中期的な政策があると思うのですが,広域連携について今後どんな方向でいくか,考えがあれば聞かせていただけますか。 ◎加藤陽子 広域観光課長  今吉田委員おっしゃるように,まさにコンテンツを磨くのはすぐにできることではありませんので,先ほどのストーリープロジェクトのようなもので,それぞれのエリア民間事業者が中心になって観光エリアづくりを行っていますので,エリアづくりを行う中で自分のところはこんなコンテンツがある,実はこういう魅力があったと気づきながら磨き上げる取り組みをしています。そういったストーリープロジェクトで磨いたコンテンツを,実はこういうものがうちにあるということを今既にある連携の市町村とも共有していきたいと思いますし,庭園街道というようなものもあります。そういった新たな視点でのテーマでつながることも想定に入れながら,いろいろな取り組みをしていきたいと思います。 ◆吉田孝志 委員  もう一点,市内に目を移して,歴史まちづくり法という考え方を知っていますか。 ◎加藤陽子 広域観光課長  修景にかかわる,歴史的な町並みを整える法制度ということしか存じ上げません。 ◆吉田孝志 委員  このたびの一般質問にも2人の方から出ていて,岩室と古町周辺が話題になっていたのですが,地域の文化遺産も含めて,まちづくりをする上で歴史まちづくり法を使って成功をおさめているのは金沢市であったり,高岡市であったりするわけですが,地域をつくりながら観光と当然絡んでくる。まちづくりをしていこうと思うと必ず観光政策がついてきているのですが,それを推進しているエンジンはどこにあるかというと,観光ではないところがエンジンになっていて,なかなか燃料が入っていない感じです。これもまた短期的なものと中期的なものになってくると思うのですが,その辺に関する観光政策としてのかかわり方について何か考えがありますか。 ◎加藤陽子 広域観光課長  歴史まちづくり法での町並み整備もそうですし,あと案内サインのようなものの充実についても,おっしゃるように都市政策部門でもいろいろな検討を進めていますので,万代地区のまちづくりビジョンといったようなものの中で一体的に考えていく必要性があるものと,あとそこには当然委員おっしゃるとおり観光の視点も重要になりますので,都市政策部門としっかり連携しながら,意見交換して前に進めていきたいと思っています。 ◆志賀泰雄 委員  新潟市だけではなく他都市でも広域連携をしっかり図ろうとしていると思うのですが,11ページにある本市の広域連携の協定等については,新潟県内に関しては恐らく他自治体からも話,声がけがあると思うのですが,県外の高崎市とか,会津若松市といったところの交流に関しては,どちら側から声をかけて連携をつくり出したのか,そういった状況を教えてもらえますか。 ◎関川丈彦 国際観光課長  高崎市については,昔のことで経緯がわからないのですが,会津若松市については,震災があって修学旅行生が減ったといった状況もあって,この間会津若松市長も来られて話をされていきましたが,ちょうどその時期に会津若松市から,ぜひ新潟市と組んでいろいろな誘客に取り組んでいきたいという話をいただきました。私どももちょうど会津若松市で行われる「八重の桜」という大河ドラマが始まる時期でしたので,大勢の方が会津若松市に行くに当たって,日本海側から入るか,あとは郡山市の太平洋側から入るか,あとは真ん中の栃木県を通って日光市を通ってのルートかという3方向になるわけですが,関西方面並びに北海道については航空路もありますので,その辺を使ってぜひ会津若松市に行ってくださいというようなキャンペーンも会津若松市と一緒に取り組んだ経緯がありました。 ◆志賀泰雄 委員  京都市は特に観光地ですから,そこと新潟市が連携を図ろうという意図はわかるわけですが,他都市から新潟市に対して連携を図ろうという自治体はどのぐらいあるのでしょうか。要は新潟市から働きかけるよりも他都市から働きかけられた割合は,どのぐらいの比率だったりするものですか。
    関川丈彦 国際観光課長  これについては,何割ぐらいかはわからないのですが,福島県の会津地方については,インフラが整っている新潟空港を利用したいとか,新潟駅を利用したい,またSLでつながっていたりしますので,その辺を利用した観光につなげたいという思惑があって,どちらかというと会津地方については,先方から話をいただいた経緯が多いと思います。庄内地方についても,先日視察された鶴岡市は向こうから話をいただいている状況もありました。その辺については,ガストロノミーで一緒に取り組んでいこうという土台があっての話でした。県内でいうと佐渡市については,佐渡への入り口といいますか,本土からの出口といいますか,新潟か直江津かといったところで,インフラが整っている新潟と組みたいという要望もいただいています。さいたま市においても,上越新幹線の終着地ということで,さいたま市からも話をいただいた経緯もあります。 ◆志賀泰雄 委員  そういった他都市との連携の中で課題が見えてきていると思うのです。例えば拠点化の向上とか,コンテンツをつくるとか,いろいろあると思うのですが,こういった部分では庁内横断的に取り組みを話し合っていると思うのですが,今どのような感じで進めているのでしょうか。 ◎加藤陽子 広域観光課長  先ほど北前船の話も出たのですが,日本遺産になった北前船をテーマに,47市町村に北前船にかかわる日本遺産がありますので,これらの市町村が参加する協議会をつくって,これを盛り上げるいろいろな取り組みをしています。参加する市町村がふえることが非常にメリットになる面もあれば,委員おっしゃるとおり,ではターゲットをどこにするかそれぞれの市町村で差異があったりして,まとめていくのが大変になる部分もあると思います。そういった協議会での意見交換をベースに,また新たな視点に気づく場合もありますので,市町村同士の連携は非常に参考になる部分が多いので,メリットを生かしながら連携を強化していければと考えています。 ◆佐藤耕一 委員  11ページの広域連携による誘客促進のところで,協定と宣言とあるのですが,どう違うかわかりづらいので,例えば宣言するとどうなのか,協定はどうなのか,お聞かせください。 ◎関川丈彦 国際観光課長  協定は議会の承認を得てしっかりと項目も決めて行っていくことになりますし,宣言については,項目もしっかり宣言書に書いて署名するのですが,もう少し緩やかな連携というイメージで来ています。 ◆佐藤耕一 委員  宣言をしてどれほど効果があるのか。だれに宣言するのか,確認でお尋ねします。 ◎関川丈彦 国際観光課長  宣言は,私たち両市はこのように取り組んでいきますというような形を,両市民ならず国内外といったところへの発信につなげていくものだと理解しています。 ◆佐藤耕一 委員  それが大きなPRになるということですか。 ◎関川丈彦 国際観光課長  特に国内においては,この両自治体間で行ったとニュースになって全国にも発信されますので,非常にいい効果が出るのではないかと思っています。 ◆佐藤耕一 委員  自己満足で終わりそうな感じなので,その辺深掘りしてもらったほうがいいと思いますが,いかがですか。 ◎関川丈彦 国際観光課長  発信して終わりではなくて,この市と組む,連携して行っていくということを宣言し,それを国内外でのセールスに生かしながら,それに向けてきちんと予算も,事業計画も立て,取り組んでいける一つのきっかけにつなげているところです。 ◆高橋三義 委員  協定とか宣言をしたときに,1年に1回は会合をするとか,交流はどういうことを行っているのですか。具体的に,何回ぐらい行っているとか,こういうことというものがあったら教えてください。 ◎加藤陽子 広域観光課長  例えば新潟市と佐渡市であれば,連携の話だけではなくて,インバウンドについての話もありますから,ほぼ毎月何らかのやりとりがある形で,年に2回,3回,共同プロモーションという形で一緒に取り組みを行います。また,会津若松市との連携についても,もちろん行ったり来たりもありますし,日々連絡をとりながら,どういうプロモーションを行っていくかを相談しながら,年に二,三回は共同プロモーションを一緒にかける取り組みを行っています。 ◆高橋三義 委員  実績があるところしか言わないと思うのですが,先ほど私がえっと思ったのは,例えば高崎市と観光交流協定は昔のことでいきさつがわからないという課長の話と同じように,形だけこういうことをやりましたというだけではなくて,これによって実績が,今言われたように,例えば新潟市の佐渡の誘客の実績につながっていくという報告までしていかないと,こういう広域の連携はなかなか難しいと思うのです。でも,そういうことをしていかないと新潟市に観光客も来ない,新潟市の魅力だけではいけないと思うので,その辺努力不足というか,実績不足という気がするのですが,その辺は十分なのですか。 ◎加藤陽子 広域観光課長  なかなかこのプロモーションをしたから何人来たというあたりは難しいところもありますが,委員おっしゃるように,連携の効果みたいなことは意識して,もし数値的にあらわせるものがあればしっかり検討していきたいと思います。 ◆小野照子 委員  国内からの誘客促進のところで,私は大阪出身なので,大阪とのかかわりについて伺いたいのですが,先日ホワイティうめだ,新潟のアンテナ発信地「新潟をこめ」がリニューアルしましたが,蛇口をひねると日本酒が出てきて,大人でもわくわくして誰でもひねりたくなる,うまいなと感じました。私の親友が大阪にいて,ことしの3月に酒の陣に来たのです。向こうで芸能活動している人がいて,その人とツアーを組んで十五,六人で来たのですが,そんなにお酒が強くない人もまじっていると,あそこにずっと1日いるのは大変で,ほかに何をするかといったら,ホテルに帰ってゆっくり休んでいるというようなことを聞きました。また,あそこで各蔵元が出しているのは大体吟醸,大吟醸クラスで,そこで試飲して,おいしい,はい,終わりというような感じで残念だ。もう少し普通酒のおいしさ,日常で飲めるような種類のお酒もPRしたいという酒屋の思いも聞きました。朱鷺メッセのどこかに部屋を幾つか用意して,疲れた方は部屋に誘導して,そこで普通酒が少し楽しめる,ぬるかん,熱かん,普通酒の楽しみ方とか,お酒の情報をその部屋に置いておいてゆっくり楽しんで,そこでも日本酒が買えるところもあるといいと思っています。  もう一点,この間テレビで「新潟をこめ」の放送を見たのですが,ニイガタ姉さんという新潟がすごく大好きな女性が出ていて,今まで大阪市と胎内市はつながりがなかったのですが,ニイガタ姉さんのおかげで胎内ロイヤルパークホテルとの観光ができ上がったと放送されていたのです。新潟市内でもいろいろニイガタ姉さんを使えばつながるのではないかと思うのですが,どのようにお考えでしょうか。その2点についてお伺いします。 ◎加藤陽子 広域観光課長  初めに,お酒の楽しみについてですが,酒の陣については,新潟県酒造組合が中心になって酒の陣実行委員会で大いに盛り上げてくださっていますが,次の3月の酒の陣については,本会場である朱鷺メッセではチケット制になるような改善も図るということですが,もう一つ大かまでもう少し,おっしゃるような家族でも楽しめるようなスペースを設けたり,あと居酒屋的に普通酒も楽しめるようなスペースを設けて,本会場だけでなく,大かまにも来ていただいて,いろいろな楽しみ方をしていただけるような取り組みをしたいと実行委員から聞いていますので,楽しみにしていただければと思います。 ◆小野照子 委員  そこで日本酒も売れるように,酒屋ももうかるような感じでしていただければありがたいと思います。 ◎加藤陽子 広域観光課長  本会場でももちろんお酒が買えますので,試飲して終わりの方もいれば,大いに買って帰る方もいらっしゃいます。また,大かまでも恐らく販売されると思います。 ◎関川丈彦 国際観光課長  私も同じテレビを見ていまして,ニイガタ姉さんという非常に強烈なキャラクターを持って,みずからとっくりのコスチュームでセールスに出かけていっているという方が出ていました。彼女のような方を使いながらセールス,新潟を使っていければいいかと思いますが,我々も現地に出たときは,着物まではいかないですが,特に外国ではそういう奇抜な格好している方もいますし,私どもは今せいぜいはっぴで終わっていますが,ゆるキャラも含めてそのようなコスチュームでまず目を引くのも一つの手ではないかと思っています。ニイガタ姉さんも必ずしも胎内市だけを売っているわけではなくて,県の協会にも聞きましたが,今彼女は新潟県全県のために頑張ってくれている。商品でたまたま取り上げられたのが胎内市だけの話で,全県の対応をしてもらっているということでしたので,我々もニイガタ姉さんに頑張ってもらえたらと,我々も頑張っていきますが,一緒に頑張っていけたらと思っています。 ◆小野照子 委員  私も帰省したらニイガタ姉さんを訪問しようと思っていますので,よろしくお願いします。 ◆土田真清 委員  インバウンドの関係の話に戻ります。情報の発信が一番大事かと思っています。そこで,現地の旅行会社,エージェントとの関係ですが,どのような感じで行っているのか,お聞かせください。 ◎関川丈彦 国際観光課長  先ほども少し説明したのですが,インバウンドが始まった当初は団体旅行客がメーンで,現地の旅行社が連れてくるといったところで,私どもは旅行会社に対して情報発信なり,セールス,あとは商談といったところまで行っていましたが,現在全世界的に平均でならすと7対3ぐらいの割合で個人旅行客が逆転している状況です。そうなってきたときに,今度は一般消費者に対して情報を届けなければいけない状況が生まれていて,私どもは最近旅行会社を呼ぶというよりは,インフルエンサー,SNSで発信しているブロガーの皆様とか,メディアといった方向に今シフトを変えているところです。引き続き団体客がなくなるわけではないので,これまで構築してきた関係をもとに,現地の旅行社に対しても,事あるごとに訪問し,情報提供なり,関係構築を図っています。 ◆土田真清 委員  県が主導してエージェントを呼んで,いろいろ各地を見てもらったりしていると思いますが,もう一歩踏み込んで,現地の旅行会社,エージェントと契約を結んで,PR,あるいは誘客といったところもつなげているところもあります。セールスだけではなくて,契約という関係で,現地のPRも含めて誘客を含めて全部新潟市と連携しながら行ってくれる仕組みも必要な感じがしていますが,その辺いかがでしょうか。 ◎関川丈彦 国際観光課長  1社に決めるのは,現在ではなかなか厳しいと思います。今度そこ以外の送客がストップしてしまうという懸念もあります。今までは,各市場五,六社とずっと関係を構築してきている中で1社に絞り込むのは,逆に人数が減ってしまう可能性もあると思います。例えばホテル,宿泊施設でそういう契約をしているのは非常に多く見られます。そのツアーに,A社がつくったツアーは必ずこのホテルに入りますということはできるかもしれませんが,自治体とか,エリアとしてA社なりB社を,あなたのところだけにお願いしますというのはなかなか厳しいかと考えています。 ◆土田真清 委員  エージェントに関してはおっしゃるとおりだと思いますが,情報発信する媒体は海外にもいろいろな大手がたくさんありますので,そういう情報発信の部分からも大手のメディア,あるいはSNSに強いところと組んで契約して行ってもらうこともありかと思うのですが,いかがですか。 ◎関川丈彦 国際観光課長  それについては有効かもしれませんし,今後予算との絡みもあります。情報発信力をつければ金額も上がってきますので,その辺は予算の絡みと,あとは今情報発信者が個人になりつつもあります。必ずしもエージェントなり情報発信会社が強いかというとそうでもないところもありますので,その辺については,一般のブロガーとか,あと私どもが今考えているのは,新潟市在住の外国人から母国に対して情報発信してもらうような仕組みづくりはできないかと検討していきますので,いろいろな情報発信手段を活用しながら新潟市の情報発信に努めてまいりたいと思っています。 ◆宇野耕哉 委員  交流人口と直接関係ない部分にもなってきているのですが,最近新潟市内の飲食店の空き店舗に県外から入ってきて営業している。別にそれが決して悪いことではないのですが,地元で昔からやっている業者3店から聞いたので,少し気になっていたのですが,これを新潟の郷土料理みたいにして出されると,新潟の郷土料理のクオリティーが下がる,えせ新潟料理みたいなことを言っていたのですが,そういうものはどこかで認定とかできないかというような話を聞いたのです。せっかく新潟の食文化を楽しみに来た観光客が,新潟はこの程度かみたいにして帰られると嫌だというような話をしていたので,その辺はどういうものが必要かと思ってお聞きします。 ◎加藤陽子 広域観光課長  新潟に来るお客様は,飲食を楽しみにしている部分も非常に大きいのですが,ただ飲食の営業,自由な商売について行政の立場でというのがなかなか難しい部分もあります。例えば外国人のお客様で,どこに食べに行ったらいいかわからないとホテルとか,ゲストハウスで聞かれる場面が多く,そういうときに何か紹介できるものがあるといいという宿泊業者からの声も聞いています。例えば来年度オリンピック,パラリンピックで外国の方が新潟市にも足を伸ばしてもらったときに,ラーメンがおいしいところとか,郷土料理が食べられるところを紹介できるようなマップを,実行委員会みたいなものをつくって,ホテル業界の方とか,いろいろな観光関係の事業者の方にも協力していただいてつくってみてもいいかと検討はしているところです。 ◆宇野耕哉 委員  その業者が言っていたのは,郷土料理なので,地産地消をしっかり進めているところをもう少し新潟市がアピールできないのかというような話もされていたのです。県外の量販店みたいなところに同じ新潟郷土料理と看板を掲げられると新潟の評判が下がるという話だったのです。どこかで差別化を図れないかと思っているのです。 ◎加藤陽子 広域観光課長  所管外ですが,たしか食と花の推進課で地産地消の店の認定ののぼりといったものをつける仕組みがあったと思いますので,マップとかをつくるときにはそういうことも考慮しながらやっていきたいと思います。 ◆阿部松雄 委員  大分前に濱田副市長がおられたころ,新潟市の居酒屋風のところに海外客を紹介しようということで,店に外国語を教えながら,その店を盛り上げていこうというような企画をしていたことがあったのです。外国人が食べられるようなところのマップとかを手がけたことはあったでしょうか。その辺についてお聞きしたいと思います。 ◎加藤陽子 広域観光課長  外国人の観光客に,居酒屋ももちろんですが,食事を楽しんでもらえるように,外国語のメニューを整えたい,あるいは多言語でのウエブサイトを立ち上げたいという事業者のための補助制度を私どもで持っていて,活用いただいている事例もあります。 ◆阿部松雄 委員  それらを使いながら,今新潟市をアピールしていると理解していいですか。 ◎加藤陽子 広域観光課長  多くの事業者に活用していただけるようにしていきたいと思います。 ◆阿部松雄 委員  もう一点,せっかく大かまをつくったのに,年間どのくらいの回数を利用しているのか。また,こういうクルーズ船が8回から14回も来ているのですから,クルーズ船の観光客に新潟市の商品とか食文化,をいろいろ提供していけないかと考えているのですが,大かまの使い方をどう考えていますか。 ◎大坂一男 観光政策課長  所管外ですので,責任を持った答弁はできないのですが,条例にも目的等がありますので,市民を初め市外,県外から来街された方に幅広く利用していただきたいと思っていますが,単独にはなかなか利用率も上がらないのかと思いますので,朱鷺メッセとか,ピア万代とか,近隣のイベント等とも連携しながら,利活用を高めていくことが必要ではないかと思います。 ◆阿部松雄 委員  あれだけすばらしい大かまをつくったのだから,各部,各課が共同して,新潟市をアピールする上で非常に利用価値があると思いますので,宝の持ち腐れにならないようにこれから頑張っていただきたいと思います。 ○平松洋一 委員長  ほかにありませんか。                    (な  し) ○平松洋一 委員長  以上で観光・国際交流部の説明を終わります。  次に,委員間討議を行います。  ここで参考までに,私から札幌市の観光の状況についての資料を配付したいと思いますが,よろしいでしょうか。                   (異 議 な し) ○平松洋一 委員長  それでは,資料を配付します。 (別紙資料「札幌観光の現状と課題」配付) ○平松洋一 委員長  これは,私を含めた議員で行って,札幌市の観光について研修を受けて,勉強させてもらったものです。しばらく見ていただきたいと思います。  札幌市も同じように,交流人口の増進ともうかる観光というのが目的で,規模は違いますが。  それでは,これは参考資料ですから,ただいまの観光・国際交流部の説明について,それから先般の行政視察に対する成果や所見,あるいは今後の本市の施策に関する意見等について,委員の皆様から自由に発言をいただきたいと思います。  まず,行政視察を基盤として,こんなことをしたいという意見をいただければと思います。 ◆土田真清 委員  先ほども何度も申し上げましたが,これから広域観光が一番重要なテーマかと改めて思いました。そこで,先ほどいろいろ話を伺ったら,本市の広域観光の取り組みは少しというか,大分弱い感じがしていたので,その辺を今後どうしていくのかが一番大きなテーマかと思いました。  あと,あえて先ほど言いませんでしたが,観光コンベンション協会の今後の立ち位置といいますか,ベクトルといいますか,その辺も今後考えていく必要があるという気がしています。 ◆宇野耕哉 委員  今も話にもあったように,インバウンドがこれから一番核になるところだと思うのですが,今までの日本人的な感覚でいうと,移動に2時間とか,3時間というとすごく長い感じだと思うのですが,外国人旅行客にとっては,2時間,3時間は全然大した時間ではないという感覚もあるようです。例えば東京プラス新潟みたいなものも,おととしぐらいから話し始めていますが,本当に鶴岡市,会津若松市という近隣に限らず,京都プラス新潟とか,大阪プラス新潟とか,福岡プラス新潟,今札幌市もありましたが,札幌市プラス新潟市ぐらいのところもあってしかるべきかと思います。去年かおととし,薩長土肥連合という,要は当時の官軍が交流しましょうというようなことで,基本的に何でもありという部分はあると思いますので,余り今までの流れとかにとらわれずに,いろいろなところと広域連携を行っていくのが非常に大事ではないかと今回思いました。 ◆佐藤耕一 委員  広域連携の話になっていますが,私も基本的には必要だと思うのです。ただ,どうやって取り組むかです。先般視察に行って鶴岡市で説明をいただいた方は,非常に観光に明るい,おもしろい方で,少し途中はしょりますが,本音はどうかと聞いたら,先に枠組みがあるのではなくて,そういう気持ちがある,取り組みのあるところと一から,土台からつくっていかなければだめだろうという話をされたと思うのです。それだと思うのです。そうでないと,ただ宣言したとか,協定ということだと,それで終わってしまう可能性があると思うのです。時間もそんなになかったので,あそこでもう一回深く聞きたいなと思いました。 ◆志賀泰雄 委員  さいたま市の東日本連携センターを見させていただいて,あそこは地理的な部分もあってああいった取り組みができるのだと思うのですが,本市は日本海側唯一の政令指定都市という部分でもアピールできる点はたくさんあると思いますし,そういった優位性を生かして近隣各県をつなげていく,そういう立ち位置をアピールする環日本海側の広域拠点として,観光拠点として,そういう役割を担うことを今後考えてもらいというのが,見て感じたところです。 ◆小野照子 委員  3県見たところ全て,秋田市は特にそうだったのですが,2次交通の整備がすごく大事だと思いました。その点では,東港においても理想的にはターミナルを県と市で協力し合ってつくるべきだと思いますし,西港においても,先ほど大かまの話も出ましたが,そこを活用するのも大事だと思いました。あと秋田市と男鹿市でのデマンドタクシー,すぐ隣の市との連携も,公ではなくて,民間のタクシー会社が考えたところから生まれているということで,新潟市も県外の広域連携も大事だと思うのですが,まず新潟県内での交流人口の増加を図るような連携を図る。私たちもまだよくわかっていないようなほかの区とか,ほかの市の魅力もわかるかというところで,同時に進めていくのがいいのかと感じました。 ◆高橋聡子 委員  私は,さいたま市の「まるまるひがしにほん」を見せていただいて,玄関口にああいった施設があることが効果的だと思います。本市においては,まだPRが弱いのかということと,あとあの建物自体,もともと銀行ということで,本来だと転用がきかない,民間で借りることができないところで行政が施設を開くといったところがすばらしいと思いました。本市もそういったいい場所があった場合は,行政みずから進んでそういった取り組みができるといいと思いました。 ◆倉茂政樹 委員  基本は,新潟市に来ていただいてお金を落としてもらうという考えだと思うのですが,だから先ほど新潟市のよさを新潟市に住んでいる外国人の方から発信してもらいたいという話がありましたが,新潟市に移住してきた方々に改めて新潟市のよさを語ってもらうのを,もっと一般のレベルでSNSを使って発信してもらう。中央区だけではなく,8区あるわけだから,その一つ一つの特色を歴史的な部分とか,あるいは郷土料理の部分とかで,それこそ1日1区遊んでもらうと1週間いてもらえるわけだから,そういう長期滞在型のものはどうかと思っていました。鶴岡市の場合は,海もあって山もあって,おまけに修行もできる,あれは非常におもしろいと思って,そうすると西堀はお寺がたくさんあるから,1日で88カ所お札がもらえるとか,そんな話もいいのかなんて考えていました。いずれにしても我々が新潟市に住んでいいなと思っているのだから,そのよさをもっとアピールしていきたいと思いました。 ◆竹内功 委員  前回視察で回って,インバウンドは客を市内で取り組む,あるいはお金を落としてもらうという視点からすると,日本人の感覚ではなくて,外国人の感覚からすると,もう少し8区全体で例えば民泊ができるような方向で政策を組み立てる必要があるのではないかと感じたのです。かといって細部にこうすればいいということまで思い当たりませんが,確かに外国人は日本人の旅行感覚と随分違っている印象を持っていますので,またこれから議論したいと思っています。 ◆吉田孝志 委員  鶴岡市も勉強になりましたし,先ほど質問したのですが,魅力的なものをつないでいって,みんなで連携して,今できることと将来に向けてということでの広域連携が大事だなと。コンテンツをつないでいくことの大切さ。それと,もう一つできることとしては,札幌市の最後に出ているMICE,これはできるところが限られて,都市の装置が整っていないとできないので,そうすると,札幌市とか,さいたま市のスーパーアリーナのようなものもそうかもしれませんし,それを自分のところだけではなくて周辺と連携することによってインセンティブを,空との連携でつくるとか,エクスカーションみたいなもので,終わった後に行ってもらうという連携とかで,我々はフィールドを提供することで近隣との連携をさらにつくっていく,まさに広域連携の展開,広域連携を語ると未来が見えてくると思います。 ◆高橋三義 委員  視察には行っていないのですが,私の考え方は1つだけです。一番大事なのは新潟市のおもてなしの態勢ができているかどうかだと思うのです。私が悪いところだと思うのは,新潟市でどこか行くところがあるかと聞かれると,市民みんなが何にもないと言うのです。ということは,新潟市としてはウエルカムだが,観光客のおもてなしをするような受け入れ態勢,市民の意識がほとんどないのが一番の欠点だと思うのです。でも,仲間が新潟市に来ると「外れていないよね」と。「まちはきれいだし,食べ物もおいしいし,環境はいいし,自然に恵まれた,いいまちだね」と言うのです。住んでいる人間のおもてなしの態勢,例えば新潟市の魅力はこういうものだというものを醸成できるようなものを市で確立することが大事だという思いがあるのです。 ○平松洋一 委員長  まさに,タクシーの運転手に,どこかありますかと聞いたら,どこもありませんという笑い話があったということです。 ◆阿部松雄 委員  非常に残念だったのは,秋田港でクルーズ船に会えなかったこと。秋田市がクルーズ船の対応をどうやっているのかをぜひ見たかったです。もう一回視察に行ったほうがいいのではないか。機会があったらもう一回どうかと思うし,新潟東港・西港でどういう対応をしていけば,新潟市の8区をある程度回ってもらえるのかを考えながら情報提供していかないと,なかなかこれから難しいのではないかと思いますので,先ほども言いましたが,宝の持ち腐れにならないように,大いにPRできるように取り組んでもらいたいと思います。 ◆荒井宏幸 委員  皆さんが今言われましたので,あとはせっかく平松委員長が札幌市の資料を配ってもらいましたので,ここには書いていないことですが,札幌市は雪まつりとか,あと大通公園があって,東京オリンピックもやったり,すすきののにぎわいとか,すごい観光地だというイメージがあるかもしれないですが,実は昼間どこを見に行くかといったら,意外と観光する場所がないというのが札幌市で,時計台,あるいは旧北海道庁とか,その辺も一瞬で終わってしまうところで,そういった意味で,この資料に書いてあるとおり実はすごくいろいろ努力をしているわけです。そういった意味で,新潟市でタクシーの運転手にどこ行くかと聞くと,どこも見るところがないよと,先ほど平松委員長が言われましたが,でも札幌市の時計台は,本市の県政記念館とか,旧税関の辺のほうが規模的には勝っているのではないかというぐらいです。だから,打ち出し方とか,あと夜の料理の飲食店が新潟市にもあるといった楽しみとか,芸妓がいたりといったところ,まだこういった努力次第で新潟市はいろいろインバウンドに魅力的なまちになっていくのではないか,世界が憧れるまちになるのではないかと信じていて,またこの委員会でさらに研究を重ねていければと思っています。 ○平松洋一 委員長  最後に補足はありませんか。                    (な  し) ○平松洋一 委員長  以上で委員間討議を終わります。  これを参考にして,次回の3月は,視察に行ければと思っています。弥彦はどうかとか,西蒲区もありますので,皆様方からも意見をください。  最後に,付議事項に関して,本日出席の所管課にお聞きしたいことや今後の委員会の進め方,次回以降の調査事項について御意見があれば,何かありますか。 ◆宇野耕哉 委員  今委員長が言われた各市内のいいところを発見していこうというのは非常にいいことだと思いますので,区役所からこの区にはこういういいところがあると自信を持って勧めてもらえるようなところを,先ほど皆さんが言われた自分たちのいいところを発見することにつながると思いますので,そういったものを取り入れていただきたいと思います。 ○平松洋一 委員長  わかりました。 ◆土田真清 委員  確認ですが,最終的な委員会の着地点は,どこにあるのですか。 ○平松洋一 委員長  すごく大きいことなので,執行部と協調し合いながらアイデアを出していくところにある,私としては最後には観光客の増と,もうかっていく方向に行きたいのですが,我々は我々の意見としてアイデアを出す,執行部は執行部で考えていく,足りないところを補足していくというところです。 ◆土田真清 委員  最終的にこの期間の中で政策的な提言をしていくのか,意見を出すのか,その辺をどうするのか。 ○平松洋一 委員長  最後は,報告書といいますか,提言書みたいなものはつくっていく方向になろうかと思います。 ◆高橋三義 委員  まずどういうまとめをするというのがあって,そのための質疑をしていったほうがイメージしやすいので,いい質問をしてくれたと思うのです。どういうまとめをするかということをしながら行ったほうが,進め方もいいのではないかと思います。 ○平松洋一 委員長  その点については,次回までにしっかりと皆様方に方向性と考えているところをお配りして,お諮りしたいと思います。  ほかにありませんか。                    (な  し) ○平松洋一 委員長  以上で本日の日程を終了し,委員会を閉会します。(午前11:29)...