◎
関川丈彦 国際観光課長 これについては,何割ぐらいかはわからないのですが,福島県の会津地方については,インフラが整っている
新潟空港を利用したいとか,新潟駅を利用したい,またSLでつながっていたりしますので,その辺を利用した観光につなげたいという思惑があって,どちらかというと会津地方については,先方から話をいただいた経緯が多いと思います。庄内地方についても,先日視察された鶴岡市は向こうから話をいただいている状況もありました。その辺については,ガストロノミーで一緒に取り組んでいこうという土台があっての話でした。県内でいうと佐渡市については,佐渡への入り口といいますか,本土からの出口といいますか,新潟か直江津かといったところで,インフラが整っている新潟と組みたいという要望もいただいています。
さいたま市においても,上越新幹線の終着地ということで,
さいたま市からも話をいただいた経緯もあります。
◆
志賀泰雄 委員 そういった他都市との連携の中で課題が見えてきていると思うのです。例えば拠点化の向上とか,
コンテンツをつくるとか,いろいろあると思うのですが,こういった部分では庁内横断的に
取り組みを話し合っていると思うのですが,今どのような感じで進めているのでしょうか。
◎
加藤陽子 広域観光課長 先ほど
北前船の話も出たのですが,
日本遺産になった
北前船をテーマに,47市町村に
北前船にかかわる
日本遺産がありますので,これらの市町村が参加する協議会をつくって,これを盛り上げるいろいろな
取り組みをしています。参加する市町村がふえることが非常にメリットになる面もあれば,委員おっしゃるとおり,では
ターゲットをどこにするかそれぞれの市町村で差異があったりして,まとめていくのが大変になる部分もあると思います。そういった協議会での意見交換をベースに,また新たな視点に気づく場合もありますので,市町村同士の連携は非常に参考になる部分が多いので,メリットを生かしながら連携を強化していければと考えています。
◆
佐藤耕一 委員 11ページの
広域連携による誘客促進のところで,協定と宣言とあるのですが,どう違うかわかりづらいので,例えば宣言するとどうなのか,協定はどうなのか,お聞かせください。
◎
関川丈彦 国際観光課長 協定は議会の承認を得てしっかりと項目も決めて行っていくことになりますし,宣言については,項目もしっかり宣言書に書いて署名するのですが,もう少し緩やかな連携というイメージで来ています。
◆
佐藤耕一 委員 宣言をしてどれほど効果があるのか。だれに宣言するのか,確認でお尋ねします。
◎
関川丈彦 国際観光課長 宣言は,私たち両市はこのように取り組んでいきますというような形を,両市民ならず国内外といったところへの発信につなげていくものだと理解しています。
◆
佐藤耕一 委員 それが大きなPRになるということですか。
◎
関川丈彦 国際観光課長 特に国内においては,この両自治体間で行ったとニュースになって全国にも発信されますので,非常にいい効果が出るのではないかと思っています。
◆
佐藤耕一 委員 自己満足で終わりそうな感じなので,その辺深掘りしてもらったほうがいいと思いますが,いかがですか。
◎
関川丈彦 国際観光課長 発信して終わりではなくて,この市と組む,連携して行っていくということを宣言し,それを国内外での
セールスに生かしながら,それに向けてきちんと予算も,事業計画も立て,取り組んでいける一つのきっかけにつなげているところです。
◆高橋三義 委員 協定とか宣言をしたときに,1年に1回は会合をするとか,交流はどういうことを行っているのですか。具体的に,何回ぐらい行っているとか,こういうことというものがあったら教えてください。
◎
加藤陽子 広域観光課長 例えば新潟市と佐渡市であれば,連携の話だけではなくて,
インバウンドについての話もありますから,ほぼ毎月何らかのやりとりがある形で,年に2回,3回,共同
プロモーションという形で一緒に
取り組みを行います。また,
会津若松市との連携についても,もちろん行ったり来たりもありますし,日々連絡をとりながら,どういう
プロモーションを行っていくかを相談しながら,年に二,三回は共同
プロモーションを一緒にかける
取り組みを行っています。
◆高橋三義 委員 実績があるところしか言わないと思うのですが,先ほど私がえっと思ったのは,例えば高崎市と観光交流協定は昔のことでいきさつがわからないという課長の話と同じように,形だけこういうことをやりましたというだけではなくて,これによって実績が,今言われたように,例えば新潟市の佐渡の誘客の実績につながっていくという報告までしていかないと,こういう広域の連携はなかなか難しいと思うのです。でも,そういうことをしていかないと新潟市に観光客も来ない,新潟市の魅力だけではいけないと思うので,その辺努力不足というか,実績不足という気がするのですが,その辺は十分なのですか。
◎
加藤陽子 広域観光課長 なかなかこの
プロモーションをしたから何人来たというあたりは難しいところもありますが,委員おっしゃるように,連携の効果みたいなことは意識して,もし数値的にあらわせるものがあればしっかり検討していきたいと思います。
◆
小野照子 委員 国内からの誘客促進のところで,私は大阪出身なので,大阪とのかかわりについて伺いたいのですが,先日ホワイティうめだ,新潟のアンテナ発信地「新潟をこめ」がリニューアルしましたが,蛇口をひねると日本酒が出てきて,大人でもわくわくして誰でもひねりたくなる,うまいなと感じました。私の親友が大阪にいて,ことしの3月に酒の陣に来たのです。向こうで芸能活動している人がいて,その人とツアーを組んで十五,六人で来たのですが,そんなにお酒が強くない人もまじっていると,あそこにずっと1日いるのは大変で,ほかに何をするかといったら,ホテルに帰ってゆっくり休んでいるというようなことを聞きました。また,あそこで各蔵元が出しているのは大体吟醸,大吟醸クラスで,そこで試飲して,おいしい,はい,終わりというような感じで残念だ。もう少し普通酒のおいしさ,日常で飲めるような種類のお酒もPRしたいという酒屋の思いも聞きました。朱鷺メッセのどこかに部屋を幾つか用意して,疲れた方は部屋に誘導して,そこで普通酒が少し楽しめる,ぬるかん,熱かん,普通酒の楽しみ方とか,お酒の情報をその部屋に置いておいてゆっくり楽しんで,そこでも日本酒が買えるところもあるといいと思っています。
もう一点,この間テレビで「新潟をこめ」の放送を見たのですが,ニイガタ姉さんという新潟がすごく大好きな女性が出ていて,今まで大阪市と胎内市はつながりがなかったのですが,ニイガタ姉さんのおかげで胎内ロイヤルパークホテルとの観光ができ上がったと放送されていたのです。新潟市内でもいろいろニイガタ姉さんを使えばつながるのではないかと思うのですが,どのようにお考えでしょうか。その2点についてお伺いします。
◎
加藤陽子 広域観光課長 初めに,お酒の楽しみについてですが,酒の陣については,新潟県酒造組合が中心になって酒の陣実行
委員会で大いに盛り上げてくださっていますが,次の3月の酒の陣については,本会場である朱鷺メッセではチケット制になるような改善も図るということですが,もう一つ大かまでもう少し,おっしゃるような家族でも楽しめるようなスペースを設けたり,あと居酒屋的に普通酒も楽しめるようなスペースを設けて,本会場だけでなく,大かまにも来ていただいて,いろいろな楽しみ方をしていただけるような
取り組みをしたいと実行委員から聞いていますので,楽しみにしていただければと思います。
◆
小野照子 委員 そこで日本酒も売れるように,酒屋ももうかるような感じでしていただければありがたいと思います。
◎
加藤陽子 広域観光課長 本会場でももちろんお酒が買えますので,試飲して終わりの方もいれば,大いに買って帰る方もいらっしゃいます。また,大かまでも恐らく販売されると思います。
◎
関川丈彦 国際観光課長 私も同じテレビを見ていまして,ニイガタ姉さんという非常に強烈なキャラクターを持って,みずからとっくりのコスチュームで
セールスに出かけていっているという方が出ていました。彼女のような方を使いながら
セールス,新潟を使っていければいいかと思いますが,我々も現地に出たときは,着物まではいかないですが,特に外国ではそういう奇抜な格好している方もいますし,私どもは今せいぜいはっぴで終わっていますが,ゆるキャラも含めてそのようなコスチュームでまず目を引くのも一つの手ではないかと思っています。ニイガタ姉さんも必ずしも胎内市だけを売っているわけではなくて,県の協会にも聞きましたが,今彼女は新潟県全県のために頑張ってくれている。
商品でたまたま取り上げられたのが胎内市だけの話で,全県の対応をしてもらっているということでしたので,我々もニイガタ姉さんに頑張ってもらえたらと,我々も頑張っていきますが,一緒に頑張っていけたらと思っています。
◆
小野照子 委員 私も帰省したらニイガタ姉さんを訪問しようと思っていますので,よろしくお願いします。
◆
土田真清 委員
インバウンドの関係の話に戻ります。情報の発信が一番大事かと思っています。そこで,現地の
旅行会社,エージェントとの関係ですが,どのような感じで行っているのか,お聞かせください。
◎
関川丈彦 国際観光課長 先ほども少し説明したのですが,
インバウンドが始まった当初は団体旅行客がメーンで,現地の
旅行社が連れてくるといったところで,私どもは
旅行会社に対して情報発信なり,
セールス,あとは商談といったところまで行っていましたが,現在全世界的に平均でならすと7対3ぐらいの割合で個人旅行客が逆転している状況です。そうなってきたときに,今度は一般消費者に対して情報を届けなければいけない状況が生まれていて,私どもは最近
旅行会社を呼ぶというよりは,インフルエンサー,SNSで発信しているブロガーの皆様とか,
メディアといった方向に今シフトを変えているところです。引き続き団体客がなくなるわけではないので,これまで構築してきた関係をもとに,現地の
旅行社に対しても,事あるごとに訪問し,情報提供なり,関係構築を図っています。
◆
土田真清 委員 県が主導してエージェントを呼んで,いろいろ各地を見てもらったりしていると思いますが,もう一歩踏み込んで,現地の
旅行会社,エージェントと契約を結んで,PR,あるいは誘客といったところもつなげているところもあります。
セールスだけではなくて,契約という関係で,現地のPRも含めて誘客を含めて全部新潟市と連携しながら行ってくれる仕組みも必要な感じがしていますが,その辺いかがでしょうか。
◎
関川丈彦 国際観光課長 1社に決めるのは,現在ではなかなか厳しいと思います。今度そこ以外の送客がストップしてしまうという懸念もあります。今までは,各市場五,六社とずっと関係を構築してきている中で1社に絞り込むのは,逆に人数が減ってしまう可能性もあると思います。例えばホテル,宿泊施設でそういう契約をしているのは非常に多く見られます。そのツアーに,A社がつくったツアーは必ずこのホテルに入りますということはできるかもしれませんが,自治体とか,
エリアとしてA社なりB社を,あなたのところだけにお願いしますというのはなかなか厳しいかと考えています。
◆
土田真清 委員 エージェントに関してはおっしゃるとおりだと思いますが,情報発信する媒体は海外にもいろいろな大手がたくさんありますので,そういう情報発信の部分からも大手の
メディア,あるいはSNSに強いところと組んで契約して行ってもらうこともありかと思うのですが,いかがですか。
◎
関川丈彦 国際観光課長 それについては有効かもしれませんし,今後予算との絡みもあります。情報発信力をつければ金額も上がってきますので,その辺は予算の絡みと,あとは今情報発信者が個人になりつつもあります。必ずしもエージェントなり情報発信会社が強いかというとそうでもないところもありますので,その辺については,一般のブロガーとか,あと私どもが今考えているのは,新潟市在住の
外国人から母国に対して情報発信してもらうような仕組みづくりはできないかと検討していきますので,いろいろな情報発信手段を活用しながら新潟市の情報発信に努めてまいりたいと思っています。
◆
宇野耕哉 委員
交流人口と直接関係ない部分にもなってきているのですが,最近新潟市内の飲食店の空き店舗に県外から入ってきて営業している。別にそれが決して悪いことではないのですが,地元で昔からやっている業者3店から聞いたので,少し気になっていたのですが,これを新潟の郷土料理みたいにして出されると,新潟の郷土料理のクオリティーが下がる,えせ新潟料理みたいなことを言っていたのですが,そういうものはどこかで認定とかできないかというような話を聞いたのです。せっかく新潟の食文化を楽しみに来た観光客が,新潟はこの程度かみたいにして帰られると嫌だというような話をしていたので,その辺はどういうものが必要かと思ってお聞きします。
◎
加藤陽子 広域観光課長 新潟に来るお客様は,飲食を楽しみにしている部分も非常に大きいのですが,ただ飲食の営業,自由な商売について行政の立場でというのがなかなか難しい部分もあります。例えば
外国人のお客様で,どこに食べに行ったらいいかわからないとホテルとか,ゲストハウスで聞かれる場面が多く,そういうときに何か紹介できるものがあるといいという宿泊業者からの声も聞いています。例えば来年度オリンピック,パラリンピックで外国の方が新潟市にも足を伸ばしてもらったときに,ラーメンがおいしいところとか,郷土料理が食べられるところを紹介できるようなマップを,実行
委員会みたいなものをつくって,ホテル業界の方とか,いろいろな観光関係の事業者の方にも協力していただいてつくってみてもいいかと検討はしているところです。
◆
宇野耕哉 委員 その業者が言っていたのは,郷土料理なので,地産地消をしっかり進めているところをもう少し新潟市がアピールできないのかというような話もされていたのです。県外の量販店みたいなところに同じ新潟郷土料理と看板を掲げられると新潟の評判が下がるという話だったのです。どこかで
差別化を図れないかと思っているのです。
◎
加藤陽子 広域観光課長 所管外ですが,たしか食と花の推進課で地産地消の店の認定ののぼりといったものをつける仕組みがあったと思いますので,マップとかをつくるときにはそういうことも考慮しながらやっていきたいと思います。
◆阿部松雄 委員 大分前に濱田副市長がおられたころ,新潟市の居酒屋風のところに海外客を紹介しようということで,店に外国語を教えながら,その店を盛り上げていこうというような企画をしていたことがあったのです。
外国人が食べられるようなところのマップとかを手がけたことはあったでしょうか。その辺についてお聞きしたいと思います。
◎
加藤陽子 広域観光課長 外国人の観光客に,居酒屋ももちろんですが,食事を楽しんでもらえるように,外国語のメニューを整えたい,あるいは多言語でのウエブサイトを立ち上げたいという事業者のための補助制度を私どもで持っていて,活用いただいている事例もあります。
◆阿部松雄 委員 それらを使いながら,今新潟市をアピールしていると理解していいですか。
◎
加藤陽子 広域観光課長 多くの事業者に活用していただけるようにしていきたいと思います。
◆阿部松雄 委員 もう一点,せっかく大かまをつくったのに,年間どのくらいの回数を利用しているのか。また,こういう
クルーズ船が8回から14回も来ているのですから,
クルーズ船の観光客に新潟市の
商品とか食文化,をいろいろ提供していけないかと考えているのですが,大かまの使い方をどう考えていますか。
◎
大坂一男 観光政策課長 所管外ですので,責任を持った答弁はできないのですが,条例にも目的等がありますので,市民を初め市外,県外から来街された方に幅広く利用していただきたいと思っていますが,単独にはなかなか利用率も上がらないのかと思いますので,朱鷺メッセとか,ピア万代とか,近隣の
イベント等とも連携しながら,利活用を高めていくことが必要ではないかと思います。
◆阿部松雄 委員 あれだけすばらしい大かまをつくったのだから,各部,各課が共同して,新潟市をアピールする上で非常に利用価値があると思いますので,宝の持ち腐れにならないようにこれから頑張っていただきたいと思います。
○
平松洋一 委員長 ほかにありませんか。
(な し)
○
平松洋一 委員長 以上で観光・
国際交流部の説明を終わります。
次に,
委員間討議を行います。
ここで参考までに,私から札幌市の観光の状況についての資料を配付したいと思いますが,よろしいでしょうか。
(異 議 な し)
○
平松洋一 委員長 それでは,資料を配付します。
(別紙資料「札幌観光の現状と課題」配付)
○
平松洋一 委員長 これは,私を含めた議員で行って,札幌市の観光について研修を受けて,勉強させてもらったものです。しばらく見ていただきたいと思います。
札幌市も同じように,
交流人口の増進ともうかる観光というのが目的で,規模は違いますが。
それでは,これは参考資料ですから,ただいまの観光・
国際交流部の説明について,それから先般の
行政視察に対する成果や所見,あるいは今後の本市の施策に関する意見等について,委員の皆様から自由に発言をいただきたいと思います。
まず,
行政視察を基盤として,こんなことをしたいという意見をいただければと思います。
◆
土田真清 委員 先ほども何度も申し上げましたが,これから広域観光が一番重要なテーマかと改めて思いました。そこで,先ほどいろいろ話を伺ったら,本市の広域観光の
取り組みは少しというか,大分弱い感じがしていたので,その辺を今後どうしていくのかが一番大きなテーマかと思いました。
あと,あえて先ほど言いませんでしたが,
観光コンベンション協会の今後の立ち位置といいますか,ベクトルといいますか,その辺も今後考えていく必要があるという気がしています。
◆
宇野耕哉 委員 今も話にもあったように,
インバウンドがこれから一番核になるところだと思うのですが,今までの日本人的な感覚でいうと,移動に2時間とか,3時間というとすごく長い感じだと思うのですが,
外国人旅行客にとっては,2時間,3時間は全然大した時間ではないという感覚もあるようです。例えば東京プラス新潟みたいなものも,おととしぐらいから話し始めていますが,本当に鶴岡市,
会津若松市という近隣に限らず,京都プラス新潟とか,大阪プラス新潟とか,福岡プラス新潟,今札幌市もありましたが,札幌市プラス新潟市ぐらいのところもあってしかるべきかと思います。去年かおととし,薩長土肥連合という,要は当時の官軍が交流しましょうというようなことで,基本的に何でもありという部分はあると思いますので,余り今までの流れとかにとらわれずに,いろいろなところと
広域連携を行っていくのが非常に大事ではないかと今回思いました。
◆
佐藤耕一 委員
広域連携の話になっていますが,私も基本的には必要だと思うのです。ただ,どうやって取り組むかです。先般視察に行って鶴岡市で説明をいただいた方は,非常に観光に明るい,おもしろい方で,少し途中はしょりますが,本音はどうかと聞いたら,先に枠組みがあるのではなくて,そういう気持ちがある,
取り組みのあるところと一から,土台からつくっていかなければだめだろうという話をされたと思うのです。それだと思うのです。そうでないと,ただ宣言したとか,協定ということだと,それで終わってしまう可能性があると思うのです。時間もそんなになかったので,あそこでもう一回深く聞きたいなと思いました。
◆
志賀泰雄 委員
さいたま市の
東日本連携センターを見させていただいて,あそこは地理的な部分もあってああいった
取り組みができるのだと思うのですが,本市は
日本海側唯一の政令指定都市という部分でもアピールできる点はたくさんあると思いますし,そういった優位性を生かして近隣各県をつなげていく,そういう立ち位置をアピールする環
日本海側の広域拠点として,観光拠点として,そういう役割を担うことを今後考えてもらいというのが,見て感じたところです。
◆
小野照子 委員 3県見たところ全て,秋田市は特にそうだったのですが,2次交通の整備がすごく大事だと思いました。その点では,東港においても理想的にはターミナルを県と市で協力し合ってつくるべきだと思いますし,西港においても,先ほど大かまの話も出ましたが,そこを活用するのも大事だと思いました。あと秋田市と男鹿市でのデマンドタクシー,すぐ隣の市との連携も,公ではなくて,民間のタクシー会社が考えたところから生まれているということで,新潟市も県外の
広域連携も大事だと思うのですが,まず
新潟県内での
交流人口の増加を図るような連携を図る。私たちもまだよくわかっていないようなほかの区とか,ほかの市の魅力もわかるかというところで,同時に進めていくのがいいのかと感じました。
◆
高橋聡子 委員 私は,
さいたま市の「まるまるひがしにほん」を見せていただいて,玄関口にああいった施設があることが効果的だと思います。本市においては,まだPRが弱いのかということと,あとあの建物自体,もともと銀行ということで,本来だと転用がきかない,民間で借りることができないところで行政が施設を開くといったところがすばらしいと思いました。本市もそういったいい場所があった場合は,行政みずから進んでそういった
取り組みができるといいと思いました。
◆倉茂政樹 委員 基本は,新潟市に来ていただいてお金を落としてもらうという考えだと思うのですが,だから先ほど新潟市のよさを新潟市に住んでいる
外国人の方から発信してもらいたいという話がありましたが,新潟市に移住してきた方々に改めて新潟市のよさを語ってもらうのを,もっと一般のレベルでSNSを使って発信してもらう。中央区だけではなく,8区あるわけだから,その一つ一つの特色を歴史的な部分とか,あるいは郷土料理の部分とかで,それこそ1日1区遊んでもらうと1週間いてもらえるわけだから,そういう長期滞在型のものはどうかと思っていました。鶴岡市の場合は,海もあって山もあって,おまけに修行もできる,あれは非常におもしろいと思って,そうすると西堀はお寺がたくさんあるから,1日で88カ所お札がもらえるとか,そんな話もいいのかなんて考えていました。いずれにしても我々が新潟市に住んでいいなと思っているのだから,そのよさをもっとアピールしていきたいと思いました。
◆竹内功 委員 前回視察で回って,
インバウンドは客を市内で取り組む,あるいはお金を落としてもらうという視点からすると,日本人の感覚ではなくて,
外国人の感覚からすると,もう少し8区全体で例えば民泊ができるような方向で政策を組み立てる必要があるのではないかと感じたのです。かといって細部にこうすればいいということまで思い当たりませんが,確かに
外国人は日本人の旅行感覚と随分違っている印象を持っていますので,またこれから議論したいと思っています。
◆
吉田孝志 委員 鶴岡市も勉強になりましたし,先ほど質問したのですが,魅力的なものをつないでいって,みんなで連携して,今できることと将来に向けてということでの
広域連携が大事だなと。
コンテンツをつないでいくことの大切さ。それと,もう一つできることとしては,札幌市の最後に出ているMICE,これはできるところが限られて,都市の装置が整っていないとできないので,そうすると,札幌市とか,
さいたま市のスーパーアリーナのようなものもそうかもしれませんし,それを自分のところだけではなくて周辺と連携することによって
インセンティブを,空との連携でつくるとか,エクスカーションみたいなもので,終わった後に行ってもらうという連携とかで,我々はフィールドを提供することで近隣との連携をさらにつくっていく,まさに
広域連携の展開,
広域連携を語ると未来が見えてくると思います。
◆高橋三義 委員 視察には行っていないのですが,私の考え方は1つだけです。一番大事なのは新潟市の
おもてなしの態勢ができているかどうかだと思うのです。私が悪いところだと思うのは,新潟市でどこか行くところがあるかと聞かれると,市民みんなが何にもないと言うのです。ということは,新潟市としてはウエルカムだが,観光客の
おもてなしをするような受け入れ態勢,市民の意識がほとんどないのが一番の欠点だと思うのです。でも,仲間が新潟市に来ると「外れていないよね」と。「まちはきれいだし,食べ物もおいしいし,環境はいいし,自然に恵まれた,いいまちだね」と言うのです。住んでいる人間の
おもてなしの態勢,例えば新潟市の魅力はこういうものだというものを醸成できるようなものを市で確立することが大事だという思いがあるのです。
○
平松洋一 委員長 まさに,タクシーの運転手に,どこかありますかと聞いたら,どこもありませんという笑い話があったということです。
◆阿部松雄 委員 非常に残念だったのは,秋田港で
クルーズ船に会えなかったこと。秋田市が
クルーズ船の対応をどうやっているのかをぜひ見たかったです。もう一回視察に行ったほうがいいのではないか。機会があったらもう一回どうかと思うし,新潟東港・西港でどういう対応をしていけば,新潟市の8区をある程度回ってもらえるのかを考えながら情報提供していかないと,なかなかこれから難しいのではないかと思いますので,先ほども言いましたが,宝の持ち腐れにならないように,大いにPRできるように取り組んでもらいたいと思います。
◆荒井宏幸 委員
皆さんが今言われましたので,あとはせっかく平松
委員長が札幌市の資料を配ってもらいましたので,ここには書いていないことですが,札幌市は雪まつりとか,あと大通公園があって,東京オリンピックもやったり,すすきののにぎわいとか,すごい観光地だというイメージがあるかもしれないですが,実は昼間どこを見に行くかといったら,意外と観光する場所がないというのが札幌市で,時計台,あるいは旧北海道庁とか,その辺も一瞬で終わってしまうところで,そういった意味で,この資料に書いてあるとおり実はすごくいろいろ努力をしているわけです。そういった意味で,新潟市でタクシーの運転手にどこ行くかと聞くと,どこも見るところがないよと,先ほど平松
委員長が言われましたが,でも札幌市の時計台は,本市の県政記念館とか,旧税関の辺のほうが規模的には勝っているのではないかというぐらいです。だから,打ち出し方とか,あと夜の料理の飲食店が新潟市にもあるといった楽しみとか,芸妓がいたりといったところ,まだこういった努力次第で新潟市はいろいろ
インバウンドに魅力的なまちになっていくのではないか,世界が憧れるまちになるのではないかと信じていて,またこの
委員会でさらに研究を重ねていければと思っています。
○
平松洋一 委員長 最後に補足はありませんか。
(な し)
○
平松洋一 委員長 以上で
委員間討議を終わります。
これを参考にして,次回の3月は,視察に行ければと思っています。弥彦はどうかとか,西蒲区もありますので,皆様方からも意見をください。
最後に,
付議事項に関して,本日出席の所管課にお聞きしたいことや今後の
委員会の進め方,次回以降の調査事項について御意見があれば,何かありますか。
◆
宇野耕哉 委員 今
委員長が言われた各市内のいいところを発見していこうというのは非常にいいことだと思いますので,区役所からこの区にはこういういいところがあると自信を持って勧めてもらえるようなところを,先ほど
皆さんが言われた
自分たちのいいところを発見することにつながると思いますので,そういったものを取り入れていただきたいと思います。
○
平松洋一 委員長 わかりました。
◆
土田真清 委員 確認ですが,最終的な
委員会の着地点は,どこにあるのですか。
○
平松洋一 委員長 すごく大きいことなので,執行部と協調し合いながらアイデアを出していくところにある,私としては最後には観光客の増と,もうかっていく方向に行きたいのですが,我々は我々の意見としてアイデアを出す,執行部は執行部で考えていく,足りないところを補足していくというところです。
◆
土田真清 委員 最終的にこの期間の中で政策的な提言をしていくのか,意見を出すのか,その辺をどうするのか。
○
平松洋一 委員長 最後は,報告書といいますか,提言書みたいなものはつくっていく方向になろうかと思います。
◆高橋三義 委員 まずどういうまとめをするというのがあって,そのための質疑をしていったほうがイメージしやすいので,いい質問をしてくれたと思うのです。どういうまとめをするかということをしながら行ったほうが,進め方もいいのではないかと思います。
○
平松洋一 委員長 その点については,次回までにしっかりと皆様方に方向性と考えているところをお配りして,お諮りしたいと思います。
ほかにありませんか。
(な し)
○
平松洋一 委員長 以上で本日の日程を終了し,
委員会を閉会します。(午前11:29)...