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  1. 川崎市議会 2020-04-10
    令和 2年  4月文教委員会-04月10日-01号


    取得元: 川崎市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-06
    令和 2年  4月文教委員会-04月10日-01号令和 2年  4月文教委員会 文教委員会記録 令和2年4月10日(金)   午前10時00分開会                午後 1時15分閉会 場所:605会議室 出席委員:木庭理香子委員長、春 孝明副委員長、石田康博、松原成文、野田雅之、吉沢直美、      山田晴彦、織田勝久、大庭裕子、片柳 進、添田 勝、大西いづみ各委員 欠席委員:なし 出席説明員:(市民文化局)向坂市民文化局長青山市民生活部長山根市民スポーツ室長、        山﨑市民文化振興室長白井市民文化振興室担当部長、日向庶務課長、        中根市民スポーツ室担当課長永石市民文化振興室担当課長、        平井市民文化振興室担当課長豊村市民文化室担当課長       (中原区役所)寺澤副区長、中谷地域振興課長       (上下水道局)佐藤施設課長、清水施設保全課長       (教育委員会事務局服部文化財課長 日 程 1 所管事務の調査(報告)      (市民文化局)     (1)第4回川崎市市民ミュージアムの復旧等に関する庁内検討会議(川崎市市民ミュージアム及び川崎市とどろきアリーナの浸水に関する検証等)について
        2 その他                午前10時00分開会 ○木庭理香子 委員長 ただいまから文教委員会を開会いたします。  お手元のタブレット端末を御覧ください。本日の日程は文教委員会日程のとおりです。よろしくお願いいたします。  初めに、所管事務の調査として、市民文化局から「第4回川崎市市民ミュージアムの復旧等に関する庁内検討会議(川崎市市民ミュージアム及び川崎市とどろきアリーナの浸水に関する検証等)について」の報告を受けます。  なお、関係理事者として、中原区役所から寺澤副区長及び中谷地域振興課長、上下水道局から清水施設保全課長及び佐藤施設課長、及び、教育委員会事務局から服部文化財課長が出席しております。よろしくお願いいたします。  それでは、理事者の方、よろしくお願いいたします。 ◎向坂 市民文化局長 それでは、所管事務の報告といたしまして「第4回川崎市市民ミュージアムの復旧等に関する庁内検討会議(川崎市市民ミュージアム及び川崎市とどろきアリーナの浸水に関する検証等)について」、市民文化振興室、平井担当課長、及び、資料2につきましては上下水道局施設保全課、清水課長から説明をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。 ◎平井 市民文化振興室担当課長 それでは、「第4回川崎市市民ミュージアムの復旧等に関する庁内検討会議(川崎市市民ミュージアム及び川崎市とどろきアリーナの浸水に関する検証等)について」御説明申し上げます。  お手元のタブレット端末で1(1)のPDFファイルをお開きください。  本日御用意させていただきました資料でございますが、資料1といたしまして、川崎市市民ミュージアム収蔵品レスキューの状況について、資料2といたしまして、令和元年東日本台風における等々力緑地の浸水について、別ファイル1(1)-2には、資料3といたしまして、令和元年東日本における川崎市市民ミュージアムの対応に係る検証報告書(案)概要版、資料4といたしまして、令和元年東日本台風における川崎市市民ミュージアム対応に係る検証報告書(案)、別ファイル1(1)-3には、資料5といたしまして、令和元年東日本台風におけるとどろきアリーナの対応に係る検証報告書(案)概要版、資料6といたしまして、令和元年東日本台風におけるとどろきアリーナの対応に係る検証報告書(案)となっております。  それでは、川崎市市民ミュージアム収蔵品レスキューについて、4月3日現在の状況を御報告申し上げます。  資料の1ページを御覧ください。  まず、1、収蔵品レスキューのこれまでの経過・対応内容の(1)の主な経過でございます。  昨年10月の令和元年東日本台風による浸水被害を受け、22日から、収蔵品レスキューを開始し、収蔵品の搬出を行っております。23日、文化庁へ救援等に係る技術的支援の要請を行い、11月15日から、外部支援団体によるレスキューが開始されております。30日には、施設前広場に応急処置や一時保管用の仮設のユニットハウスを設置し、12月6日には、冷蔵・冷凍コンテナを2基設置し、紙資料等の冷凍保存に活用しております。今年に入りまして、1月14日、23日には、収蔵庫1及び2のレスキューをそれぞれ開始しております。最後に、3月2日には、施設内1階ラウンジ内に燻蒸庫を設置し、カビを除去するための燻蒸処理に活用しております。  次に、2、レスキュー支援体制でございます。  レスキューに入った延べ人数は、指定管理者、市職員、外部支援団体で、計4,500人となっております。  支援団体でございますが、左手の表が文化遺産防災ネットワーク推進会議に属する10団体でございます。会議を所管する国立文化財機構が支援を要請し、調整をしていただくことで、ネットワークの所属団体が本市への支援に来ていただく仕組みでございます。右手の表は、その他の支援・協力団体として4団体に支援をいただいております。  それでは、2ページを御覧ください。3、収蔵品のレスキュー状況でございます。  収蔵数につきましては、被災当時、地階の収蔵庫で保管していなかった約3万1,000点を除いた約22万9,000点を対象として整理しております。上の表につきましては収蔵庫別、下の表につきましては分野別にそれぞれ出庫率を表したものでございます。  表の右下を御覧ください。出庫率は、前回3月13日に御報告した際の出庫率62%から72%となっております。第4から第9収蔵庫は、全ての作品の収蔵庫から搬出を終了しております。また、第1から第3及びその他につきましても、6月末までに搬出を完了できる見込みでございます。  3ページを御覧ください。4、主な収蔵品のレスキュー状況概要でございます。こちらは、分野ごとに主な作品群がレスキューのどの状態にあるかを整理したものでございます。  初めに、指定文化財につきましては、全部で24件ございまして、そのうち、既に修復を完了したものが8件ございます。また、応急処置済みのものが1件、その他は応急処置中となっております。  なお、3ページ中段から7ページ上段に修復が完了した指定文化財の修復前と修復後の写真を掲載してございます。  次に、7ページ中段を御覧ください。  考古でございますが、土器等の出土品をコンテナに収めて収蔵しておりました関係で、その中にたまった水を抜く作業が1,500箱終了しております。  次に、歴史でございますが、古文書、浮世絵など一部の資料については応急処置済みで、東海道五十三次図屏風などの屏風4点については応急処置中となっております。  次に、民俗でございますが、掛け軸77点が応急処置済み、民具等約1万2,700点について、水洗作業、乾燥など応急処置を順次実施しております。  次に、8ページを御覧ください。  美術文芸でございますが、安田靫彦の「草薙の剣」など3点、大矢紀の「春彩」など2点については応急処置を完了し、修復前の調査実施中、まどみちお、田中岑、岡本かの子、斎藤寿一などの作品が応急処置済みとなっております。また、濱田庄司作品の陶器や大矢紀の「ニコライ堂」、渡辺豊重の「虚形」、江戸時代等の版画などが応急処置中となっております。  次に、グラフィックでございますが、ロートレックのポスター1点が修復中、ロートレックの作品18点及び現代版画など5点が修復前調査実施中となっております。また、アールヌーボー、アールデコ、現代版画作品など約1,500点が応急処置済みとなっております。  次に、9ページをお開きください。  写真でございますが、19世紀の貴重な写真339点や、木村伊兵衛写真賞受賞作品のうち382点などが応急処置済みとなっております。  次に、漫画でございますが、岡本一平などの漫画原画や収蔵庫で保管されていた漫画雑誌で浸水を免れたもの約1,500点などが応急処置済みとなっております。  次に、映画でございますが、神奈川ニュースなどの映画フィルム及び映画ポスターなどが応急処置済みとなっております。  次に、映像でございますが、日本映像カルチャーセンター関連作品及び資料が応急処置済み実相寺昭雄関連の脚本等が冷凍保管中でございます。  次に、借用作品でございますが、のらくろ展などの借用作品を修復完了し、所有者へ返却し、その他は修復中でございます。  10ページを御覧ください。5、今後のスケジュールでございます。  前回の委員会でお示ししたスケジュールから変更はございませんが、収蔵庫からの搬出につきましては、6月末までには収蔵庫から搬出できる一定程度のめどが立ったところでございます。考古資料を収蔵する収蔵庫2につきましては、これまで搬出経路の確保や、庫内に散乱した資料の整理等を実施してまいりましたが、専任の担当者を配置し、収蔵庫から出庫させることを優先して作業を行うことで、6月末までには出庫を完了させたいと考えております。  応急処置につきましては、搬出後、現場で可能な水洗などの処置、作品の状態に応じて専門業者による応急処置など、順次実施しております。  燻蒸につきましては、収蔵品のうち、絵画などの水洗後乾燥が完了したものを中心に、カビの繁殖を防止することを目的に実施しております。  冷凍保存につきましては、紙資料の腐敗やカビの繁殖を防止するために実施するもので、修復を行うまでの間、冷凍保存を継続いたします。  修復につきましては、一部既に修復完了済み、修復中及び修復前調査実施中のものもございますが、今年度から順次修復を進めていく予定でございます。  11ページを御覧ください。6、収蔵品のレスキュー状況でございます。以下、13ページにかけましてレスキューの作業状況と、仮保管の状況などを写真で掲載しておりますので、後ほど御確認いただければと存じます。  収蔵品レスキューの状況についての説明につきましては以上でございます。 ◎清水 上下水道局施設保全課長 それでは、引き続きまして資料2、令和元年東日本台風における等々力緑地の浸水について御説明申し上げます。  1ページを御覧ください。等々力排水区の概要でございます。緑色で着色している範囲が等々力緑地がある等々力排水区でございまして、下水の排除方式は分流式で、排水面積は125ヘクタールとなっております。なお、排水区内にある下水道施設は等々力水処理センター等々力ポンプ場でございます。  2ページを御覧ください。等々力排水区につきましては、緑色でお示ししている自然排水区域70ヘクタールと黄色でお示ししているポンプ排水区域55ヘクタールに分かれております。なお、排水先は、多摩川の田園調布(下)水位観測所付近でございます。  3ページを御覧ください。こちらは、排水区内にある等々力ポンプ場の平面図をお示ししており、等々力排水区の3系統の水の流れを矢印で表しております。  4ページを御覧ください。こちらは、市民ミュージアム野球場工事関係者からのヒアリングを基に、溢水した水の流れと、当時の状況や翌日の状況を写真でお示ししております。  5ページを御覧ください。こちらは、自然排水区域の排水系統の主なマンホールの位置と地盤高をお示ししております。  6ページを御覧ください。多摩川水位と等々力緑地周辺地盤高の関係でございます。  下段に等々力排水区の排水系統を模式的にお示ししており、青色は、ポンプ排水区域からの排水で、等々力ポンプ場のポンプでくみ上げられ、排水されます。紫色は、自然排水区域の排水で、自然流下で排水されます。オレンジ色は、等々力水処理センターからの排水でございます。これらの3系統の水が接合井で合流し、多摩川へ放流されます。  上段のグラフは、自然排水区域等々力雨水幹線と多摩川水位との関係をお示ししております。今回の台風では、多摩川の水位が等々力排水区の放流先付近で計画高水位10.22メートルを超える10.31メートルに達しており、これより低いAからD地点のマンホールから溢水したと考えられます。  7ページを御覧ください。台風当時の浸水状況をシミュレーションで再現したところ、多摩川の高水位の影響を受け、着色した範囲で浸水が起こり、その浸水面積は約13ヘクタール、最大浸水深は0.73メートルに達する結果となりました。なお、ミュージアムやアリーナの周辺は45センチ以下の浸水深となっています。  8ページを御覧ください。シミュレーションによる検証、溢水量の算定でございます。右上の箱書き部分でお示ししておりますが、溢水量は、放流渠の能力低下によるもの11万7,000立方メートルと、自然排水区域の枝線管渠の雨水量2万6,600立方メートルを足した14万3,600立方メートルとなります。  9ページを御覧ください。  右のグラフは、10月12日から13日の河川放流量と河川水位の関係をお示ししたものです。このグラフから、青い線の河川放流量は、12日の16時頃に毎秒18立方メートルとなり、その後、紫色の点線の河川水位の上昇に伴って低下し、23時頃の河川水位のピーク時では毎秒8.1立方メートルまで低下する結果となったことから、放流渠からの排水能力が約55%低下したことが確認できました。  こうしたことを踏まえ、溢水の原因を上段にまとめております。等々力排水区では、昭和57年に等々力水処理センターが稼働しておりますが、これまでの間、今回と同様の浸水被害は起きておらず、当日においても、等々力水処理センター及び等々力ポンプ場のポンプ排水は正常に運転しておりました。しかしながら、今回、多摩川計画高水位を超える過去にない河川水位となったことなどにより、放流渠から多摩川で排水される量が減り、その影響として自然排水区域内における地盤高の低いマンホールなどから溢水したものと考えられます。  今後の対応方針を下段でまとめております。今後につきましては、等々力排水区全体の雨水排水方法や浸水対策について、アリーナやミュージアム等々力緑地再編整備など、関係局区の取組と連携するとともに、既存ポンプ場のポンプや付随するゲートなどを有効活用した運用方法などについても再検討を行い、浸水被害の最小化を目指してまいります。  令和元年東日本台風における等々力緑地の浸水についての説明につきましては以上でございます。 ◎平井 市民文化振興室担当課長 続きまして、1(1)-2のPDFをお開きください。川崎市市民ミュージアムの浸水に関する検証に関する部分について御説明申し上げます。資料4に検証報告書(案)を添付してございますが、本日は、資料3の概要版で説明させていただきます。  それでは、資料3を御覧ください。  1ページおめくりいただき、初めに、検証の概要でございますが、目的として、令和元年東日本台風、台風第19号による川崎市市民ミュージアムの被害に対し、同館の指定管理者及び川崎市の対応について、施設保全対策の事前準備から災害当日の初動体制、警報発表時、浸水に至るまでの各段階での検証を行い、事前準備、体制、情報伝達、浸水対策等の課題を抽出し、その対応策を検討することにより、今後、同様の被害を発生させないようにするとともに、施設の防災力向上に資することとしております。  次に、対象と方法でございますが、事前準備から災害当日の初動体制、警報発令時、浸水に至るまでの各段階を対象としております。また、方法といたしましては、市と指定管理者との間で締結している基本協定書に基づき、指定管理者は、事故等の原因調査及び解決に当たるとともに、再発防止策を講じ、令和2年2月21日に市へ報告がございまして、市においても、指定管理者による原因調査等に連携協力するとともに、指定管理者による報告の内容を踏まえて、改めて市としての検証を行い、取りまとめを行いました。  なお、検証作業に当たり、防災に関する専門的な知見を有する有識者として、一般財団法人国土技術研究センターに検証内容や今後の対策について指導助言をいただき、報告書に反映しております。  3ページを御覧ください。令和元年東日本台風の概要についてでございますが、10月12日19時前に大型で強い勢力で伊豆半島に上陸しました。2の警報等の発表状況と事前の予報では、中原区に係るものを抜粋しており、警報発令から避難指示及び避難勧告の解除までを記載しております。下段でございますが、今回の台風に関して、気象情報は、10月10日から13日の間に11回発表され、うち上陸前日の10月11日までに4回発表されました。右の囲みの中段にもありますが、24時間雨量が11日から12日にかけて多いところで150ミリ、12日から13日にかけて多いところで200から300ミリ、最大風速が35メートル毎秒と見込まれたところでございます。  4ページを御覧ください。被害の概要の1、施設への浸水概要でございますが、10月12日19時30分頃、右の図の①駐車場から中央監視室への水の浸入を確認し、これを受け、②収蔵庫入り口に土のう設置等の対策を実施いたしました。20時頃に、③未整理室と収蔵庫前室との間にあるシャッターが破壊され、大量の水が浸入し、収蔵庫前通路にて排水作業を行っていた施設スタッフの太ももの高さまで水位が急激に上昇したため、④作業を中断して上層階に避難いたしました。その後、21時40分頃に全館停電が発生し、水位はその後もさらに上昇を続け、24時、10月13日零時頃に、未整理室では地階床面から3.24メートル程度まで上昇いたしました。なお、当日は、あらかじめ終日臨時休館としていたため一般の来館者はおらず、また、施設スタッフにもけが等はありませんでした。  5ページを御覧ください。2、浸水の状況についてでございますが、地階の各スペースにおける流入水量は約1万6,000立方メートルだったと推計されております。  6ページを御覧ください。3、浸水の経路についてでございますが、13日零時30分頃、スタッフが目視で確認しましたところ、市民ミュージアムへの水は南西側から流れてきており、これらの施設より低い位置にある市民ミュージアム側に流れ、地階と同じ高さにあった駐車場及びドライエリアで水を受ける形となったものでございます。図の矢印が水の流れとなっております。スタッフによれば、水は滝のような音を出して地階に落ちていたとのことでございました。  7ページを御覧ください。4、被害の概要についてでございますが、地階の浸水による被害といたしましては、地階が全面的に浸水を受けたことにより、地階の諸設備に被害が発生いたしました。また、収蔵庫が浸水を受けたことに伴い、収蔵品約26万点のうち約22.9万点が被害を受けたものと考えております。さらに、地下以外の被害につきましても、台風の強風により2階の企画展示室や建物の外壁にも被害が生じております。  8ページを御覧ください。5、等々力緑地の浸水原因についてでございますが、市民ミュージアムが位置する等々力緑地の浸水被害について、多摩川が計画高水位を超える過去にない水位となったことなどにより、放流渠から多摩川へ排水される量が減り、その影響として自然排水区域内にある地盤高の低いマンホール等から溢水したものと考えられております。  9ページを御覧ください。対応の状況についてでございますが、10月7日の台風接近前から地階の排水作業が完了しました10月20日までの対応の経過を時系列に表したものでございます。  続いて、10ページを御覧ください。今回の対応に関する検証でございますが、浸水の確認前後で対応の内容は大きく異なることから、これらの対応を検証するに当たっては、台風による風雨への対応、内水氾濫を原因とする浸水への対応という2つの点から十分な対策が行われたかの検証を行い、今回の対応における課題を抽出するとともに、浸水による被害が発生したことを踏まえて、今後、同様の被害を発生させないための対策につなげていくこととしております。  11ページを御覧ください。今回の対応に関する検証の台風による風雨への対応でございますが、今回の対応といたしましては、マニュアル等に基づく事前の対策や台風接近後の点検や漏水等への対応が行われており、必要な設備や資機材も整っている状態でございました。また、上陸前日には臨時休館を決定し周知するなど、来館者の対応も行われております。また、被害の状況といたしましては、今回の台風でも、内水氾濫の要素を除くと、建物周辺への降雨による直接の被害は生じておらず、強風に関しては、事前に行った強風飛散対策では被害が生じなかったものの、外壁パネルの剥離と企画展示室2の外扉の破損がございました。これらの被害に対しては、速やかに立入禁止区域の設置や応急処置が取られました。結論といたしましては、内水氾濫の要素を除くと、台風による風雨への対応としては、事前及び接近後も必要な対策は取られていたものと考えております。  12ページを御覧ください。今回の対応に関する検証の内水氾濫を原因とする浸水への対応でございますが、多摩川の過去に例のない水位上昇に伴い、等々力排水区内自然排水区域の幹線の流下が滞るなどにより地盤高の低いマンホールから溢水したものであり、さらに、その水が低い位置にある市民ミュージアムに大量に流れ込んだことが今回の浸水の原因と考えられております。対応といたしましては、多摩川の水位は随時情報収集しておりましたが、内水氾濫を原因とする浸水は建物への浸水後に察知することとなり、その後、浸入を防ぐための作業を行ったものの排水が間に合わず、スタッフは上層階への退避を余儀なくされました。  下段の囲みの枠内でございますが、今回の浸水被害は、想定外の内水氾濫を原因として起こったものでございますが、今後も同様のことが起こり得ると考え、今回対応できなかった3点を課題として抽出しております。  課題の1点目として、状況の把握でございます。指定管理者の管理区域外で内水氾濫が発生し、その水が大量に市民ミュージアムに浸入した後で事態を察知いたしました。  2点目として、設備及び資機材であります。既存の設備や資機材では、管理区域外から流れてくる大量の水を敷地内に入れないための対策を取ることができず、また、地階に大量に流れ込んだ水を排水することができませんでした。  3点目として、マニュアル等であります。既存のマニュアル等には内水氾濫に関する内容はなく、取るべき対策が整理されておらず、訓練も実施されていなかったことでございます。  13ページを御覧ください。以上の課題から、今後の対策の方針を整理しております。  初めに、前提の整理として、内水氾濫に関するハザードマップがございませんので、今回と同程度といたします。次に、市民ミュージアムの休館中の収蔵品レスキュー作業等の現状を踏まえたものとして、さらに、等々力緑地の中長期的な対策について、今回の台風では緑地の広範で被害が発生しましたが、今後も浸水が想定されることから、等々力緑地再編整備事業において再検討していくこととしております。  次に、対策の対象といたしまして、内水氾濫の水を施設の敷地及び建物内に入れないための対策を取ること。被災収蔵品のレスキュー作業も含めた安全対策、収蔵品がさらに浸水被害に遭わないための対策も追加し、併せて、こうした対策を既存のマニュアル等に追加するための改定を行うとともに、実践的な訓練を実施いたします。  また、対策の期間でございますが、今回の検証における対策については、市民ミュージアムが休館中であり、収蔵品のレスキュー作業等を行っていることを前提としており、一般の来館者を受け入れる平常時の対策については、再開の見込みが立った際に別途検討いたします。  14ページを御覧ください。今後の具体的な対策についてでございますが、浸水予防といたしまして、敷地及び施設について、土のうの設置により可能な限り水の浸入を防ぎ、それでもなお浸入してくる水に対しては、従来のポンプに加え、増設したポンプで対応いたします。こちらの資料にはございませんが、土のうについては、660個の必要数のうち、現在231個が準備済みであります。また、ポンプにつきましては、雨水排水用に1.1立方メートル毎分の排水能力を持つポンプ2台に加え、さらに1立方メートル毎分の排水能力を持つポンプを追加で増設いたしました。設備につきましては、周辺より高い位置にあることから水の流入は考えにくいところでありますが、土のう等で対応いたします。  さらに、こちらの資料にはございませんが、冷蔵・冷凍コンテナには水が入らない仕様となっており、電源を供給するために設置された仮設キュービクル式高圧受電設備には、今回の内水氾濫と同等レベルの浸水であれば水が届かない場所に設置しております。これらにつきましては、資料4の本編31ページから34ページに記載しておりますので、後ほど御確認ください。  15ページを御覧ください。引き続き、今後の具体的な対策についてでございますが、レスキュー作業員及び施設スタッフの安全確保につきましては、レスキュー作業は予報が出た段階で市と協議の上休止を決定し、施設スタッフは、避難勧告の発令時を基準とし、施設の3階フロアに垂直避難を行うこととしています。  レスキュー後の被災収蔵品の浸水防止につきましては、レスキュー後は、作業工程に応じて施設2階の企画展示室や施設前広場に設置した仮設ユニットハウス、冷蔵・冷凍コンテナ等に保管しておりますが、今後につきましては、風水害の発生にかかわらず、修復及び燻蒸等の安定化措置が終わった作品については、温湿度管理ができる外部倉庫を借り上げ、保管するものと考えております。  最後に、16ページを御覧ください。市民ミュージアムの立地についてでございますが、今回、浸水被害を受けたことを踏まえて、市民ミュージアムの立地に関する情報等について整理を行いました。立地に関する水の課題といたしまして、今回の浸水により地階にある電気設備が停止したことにより、既設の排水ポンプが稼働しないことに加え、台風当日に大量に流入した水以外にも大量の水の浸入があったものと推測されております。また、多摩川の氾濫に関しては、今回の検証で整理した内水氾濫への対策で防ぐことは困難と考えられることから、今回被災した収蔵品で修復が完了したものについては、温湿度管理が可能な外部倉庫に保管していく予定でございますが、多摩川の氾濫が想定される場合の緊急対応については検討してまいります。  最後に、これらの課題への対応については、今回の台風対応に関する検証ではなく、今後の(仮称)川崎市市民ミュージアムのあり方等に関する方針の検討の中で取り扱うこととしております。  市民ミュージアムに関する部分についての説明につきましては以上でございます。  続きまして、1(1)-3のPDFをお開きください。とどろきアリーナの浸水に関する検証に関する部分について御説明申し上げます。こちらも概要版で御説明いたしますので、資料5を御覧ください。  表紙をおめくりいただき、2ページを御覧ください。初めに、Ⅰ、検証の概要でございます。検証の目的といたしましては、台風への対応について、事前準備から当日の対応についての検証を行い、課題を抽出し、その対策を検討し、充実させることで、危機管理意識の向上と施設の防災力向上に資することとしております。検証内容でございますが、まず、指定管理者において検証会議を設け、検証を行い、その検証を踏まえた上で、市として等々力緑地における浸水対策や関係局及び指定管理者の防災体制を確認し、報告書として取りまとめました。また、検証内容や今後の対策につきましては、国土技術研究センターなどからも助言をいただいております。  3ページを御覧ください。Ⅱ、令和元年東日本台風の概要でございますが、こちらにつきましては、市民ミュージアムの検証報告の繰り返しとなりますが、今回の台風に関しましては、横浜地方気象台からの気象情報は10月10日から13日の間に11回発表されております。そのうち、11日11時28分には台風の最接近時期や県東部の風雨の見込みについて発表されております。  4ページを御覧ください。Ⅲ、等々力緑地の浸水原因でございますが、こちらも市民ミュージアムの検証報告の繰り返しとなりますが、多摩川が計画高水位を超える過去にない水位となったことなどにより、放流渠から多摩川への排水量が減ったため、自然排水区域内にある地盤高の低いマンホールなどから溢水したものと考えられます。  5ページを御覧ください。Ⅳ、被害概要でございますが、等々力緑地の催し物広場側から水が施設へ流入し、施設1階及びメインアリーナに浸水し、床面に被害を受けました。なお、機械室のある地下も一部浸水いたしましたが、現場の対処により機械設備への影響は防いでおります。  6ページを御覧ください。Ⅴ、対応状況でございます。指定管理者と市の対応を時系列でお示ししておりまして、中央には既存マニュアル等で指定管理者が行うべき対応内容について記載しております。対応状況としましては、10月10日から休館について両者間で協議するとともに、排水溝の点検など必要な施設管理を行っております。11日に、12日及び13日午前の休館を決定し、ホームページ等での告知を行っております。12日においては、指定管理者は土のう等による浸水対策や水のかき出し等を行うとともに、中原区役所と連絡を取っており、翌13日においても、館内清掃や利用者への休館連絡等の対応を取っております。  7ページを御覧ください。Ⅵ、対応の検証及び検証を踏まえた対策でございますが、1の今回の対応に記載いたしました各項目にございますとおり、事前に規定されていた対応を実施し、施設の備品を全て活用いたしましたが、浸水を防ぐことはできませんでした。そのため、等々力緑地の浸水原因を踏まえた上で、今回の台風と同様の浸水を想定し、対策を検討いたしました。なお、こちらにつきましては、内水氾濫ハザードマップの公表など、想定に変化が生じた際には、対策を含めて見直しを図ってまいります。  8ページを御覧ください。水害では、生命・安全の確保、資産の保全、事業の継続判断など、様々な事態が生じるおそれがあり、それら全ての被害を未然に防ぐには、多くのコスト、時間、人員を費やすことなどから、具体的な対策を検討するに当たり、まず、水害時における守るべき優先順位を定め、それごとの具体的な対策を検討いたしました。生命・安全の確保に関しましては、今回の台風では、10月11日の段階で休館を決めるなど、利用者の安全は確保できていましたが、スタッフに関しては、事前に避難行動についての十分な確認がされていなかったことから、スタッフの安全確保についても確認を行いました。また、地下の機械室等に関しましては、浸水を防ぐために簡易式止水板や吸水マット、ブルーシートで対応することといたしました。また、今回被害の大きかったメインアリーナに関しましては、建物外部からの浸水を防ぐ対策として、土のうと簡易式止水板で対応することといたしました。
     9ページを御覧ください。浸水対策の具体的な作業についてでございます。浸水想定や作業時間、備品の保管場所を考慮し、現状での最善策として、建物入り口への土のうと簡易式止水板の設置、また、建物内に吸水マットなどを設置することといたしました。これらの作業時間を試算しましたところ、6時間半程度で設置でき、機能的にも緊急対応としては効果があると有識者から助言をいただいたものでございます。また、下段の表にある、水害対策行動タイムラインを策定するとともに、これらの対応を基にした風水害対応マニュアルを策定いたしました。  10ページを御覧ください。Ⅶ、検証を踏まえた今後の取組でございます。  対策の見直しや中長期的な取組につきましては、今後予定されている内水氾濫のハザードマップの公表など、浸水想定の基準に影響が生じた際には対策の見直しを行ってまいります。また、関係局と連携し、今夏の台風シーズンまでには、施設の敷地への流入を防ぐための応急的な対策を講じるとともに、中長期的には等々力緑地再編整備事業において、自然災害リスクの高まりを踏まえた防災対策の充実を目的に、防災・減災の視点から等々力緑地の果たすべき役割を再検討してまいります。  また、継続的な防災体制といたしましては、本検証で検討された対策が確実に実施されるよう、平時から指定管理者と行政による対策会議を定期的に開催し、マニュアルの見直しや緊急時における体制についても協議し、風水害への備えを実施してまいります。会議内容に応じて関係局や関係機関にも出席してもらうなど、柔軟な運用を行ってまいります。  11ページを御覧ください。水害に備えた訓練や研修等についてでございますが、水防活動に従事するための技術や意識向上を図るため、実践的な水害対策訓練や研修を行うとともに、等々力緑地内施設等の関係機関が集まる定例会議において、出水期前を中心に水防情報の共有を図ってまいります。また、各区のスポーツセンターとも情報の共有など連携を図ってまいります。訓練や研修を積み重ね、対策やマニュアルの見直しに反映し、これを繰り返すことで危機管理意識の向上及び施設の防災力を向上させてまいります。  第4回川崎市市民ミュージアムの復旧等に関する庁内検討会議(川崎市市民ミュージアム及び川崎市とどろきアリーナの浸水に関する検証等)についての説明につきましては以上でございます。 ○木庭理香子 委員長 説明は以上のとおりでございます。ただいまの説明について質問などがありましたらお願いいたします。 ◆大庭裕子 委員 この等々力緑地の浸水についての等々力排水区という部分ですけれども、ポンプ排水区域自然排水区域が分かれているんですよね。自然排水区域と、こういう図面で表したのは今回が初めてになるのでしょうか。 ◎清水 上下水道局施設保全課長 資料2の2ページに等々力排水区の自然排水区域ポンプ排水区域に分かれて表記をしていますけれども、今回初めてといえば初めてお示ししているところでございます。 ◆大庭裕子 委員 今まで、検証委員会の中でもこういう図を見たのが初めてだったので、等々力の地域はポンプ場もあったから、等々力にも住宅がありますけれども、等々力の町内会の方々は、浸水されなかったのはポンプが活躍したことによるものかと思っていました。  この自然排水区域というところを見ると、黄色い部分はほとんど等々力緑地の部分になると思うんですけれども、自然排水区域の緑の部分は本当に住宅が密集しているわけです。そうすると、やっぱりここは高かったがために浸水を免れて、その水が全部低いところのアリーナや市民ミュージアムのほうに流れていったということになろうかと思うんです。この自然排水区域というのが、今までも分かっていたはずなのに、どうして今回こういう形で示されることになったんですか。 ◎清水 上下水道局施設保全課長 委員御指摘のとおり、今までこういった情報はお出ししておりません。我々、今回の浸水の事象を受けていろいろ調べていった結果、この自然排水区域のところから溢水したのではないかと確認できました。そのお話をするタイミングが、先日の4月8日にミュージアムの庁内検討会議がありましたので、そこで併せて御報告させていただいた次第でございます。 ◆大庭裕子 委員 何かすごく重要なことだと思っているんですけれども、この自然排水区域というものが存在しているということで言えば、こういった区域は川崎市内のほかにもあるんですか。 ◎清水 上下水道局施設保全課長 今回、別で排水樋管周辺地域の浸水の検証を行っておりますけれども、今回の台風で浸水被害が発生した5か所、山王ですとか宮内ですとか宇奈根とかございますけれども、例えば直近の宮内の地区であれば、そこも自然の排水区でございます。この上流のほうの宇奈根とかも、雨水に関しては自然の排水区域となってございます。 ◆大庭裕子 委員 では、位置づけとしては、宮内も宇奈根も、あそこの部分は自然排水区域ということになるわけですか。 ◎清水 上下水道局施設保全課長 そのとおりでございます。下水の排除方式が分流式でございますので、雨水と汚水を分けて処理するという地区でございます。雨水につきましては、自然流下とかで自然に流せるところにつきましては、そういった自然排水区域というふうな分けになります。 ◆大庭裕子 委員 2ページを見ると、等々力排水区の表が、等々力雨水幹線自然排水区域)は、排水面積は70ヘクタールで、計画最大流出量が4,600と書いてあると思うんです。それで、現場揚水能力が示されていないわけなんですけれども、これはポンプがないからということになるわけですか。 ◎清水 上下水道局施設保全課長 少し説明をさせていただきます。資料2の2ページの右上の表でございます。  まず、①の等々力雨水幹線は、自然排水区域で排水面積が70ヘクタールで、計画最大流出量が4.682立方メートル毎秒でございます。自然排水区域でございますので、そのまま自然流下で出す関係で、右側の現場揚水能力、これはポンプの能力を言っているんですけれども、①の等々力雨水幹線にはポンプがございませんので斜線になってございます。  ②の等々力1号雨水幹線はポンプ排水区域のところでございまして、排水面積は55ヘクタール、計画最大流出量として2.284立方メートル毎秒、現場揚水能力としては、今ついているポンプの能力が2.4立方メートル毎秒という表現でございます。 ◆大庭裕子 委員 ここの接合井、6ページのところに3つあるわけです。処理水と雨水が、等々力1号雨水幹線から流れてくるのと、等々力雨水幹線の部分と一緒になるんですけれども、先ほどここを内水氾濫ということでこの地域を言われていましたけれども、多摩川からの逆流というのは結局どうだったことになるんですか。 ◎清水 上下水道局施設保全課長 6ページの下の図で御説明しますと、委員おっしゃるとおり、等々力1号雨水幹線が青いラインでポンプ排水が入ってきて、紫色のラインで自然排水区域の水が入ってきます。オレンジ色のラインで等々力水処理センターの放流水が入ってきます。それらがこの接合井で全てが合流して、多摩川のほうに排水される構造となっています。  多摩川からの逆流については今回ございませんでした。  最後の9ページを御覧いただきたいんですが、右にグラフがございます。青い折れ線で示しているのが多摩川に出している量でございます。降雨量の上昇に伴って、どんどん排水して放流量が上がってきます。そのピークが15時50分頃、ここの時点でシミュレーション上は1秒間に18立方メートルぐらい水が出せていた。ところが、紫色の点線で河川の水位を示しているんですけれども、河川の水位がどんどん上がっていきますと、逆にこの河川の放流量が下がるという傾向が見られます。河川の水位が上がって水が出にくくなっていきますというところが表現されています。河川の水位が23時頃にピークを迎えまして、そのときに河川の放流量が最も減ります。一番減ったときには8.1立方メートル毎秒程度しか出なかったのではないかと考えています。  この青い折れ線が、一番下はゼロなんですけれども、マイナスに行っていないので、接合井から多摩川のほうに水は出ているんですけれども、出る量が抑えられているという状況なので、多摩川からの逆流はなかったと考えております。 ◆大庭裕子 委員 そうすると、この等々力雨水幹線のところは、先ほど何か対策で、ゲートですか、今度作るというようなことを言われたように思うんですけれども、それでよかったですか。 ◎清水 上下水道局施設保全課長 多摩川に出るところに既に排水樋管というものがございまして、そこにはゲートが存在しています。接合井にも管理用のゲートとか、ポンプ場にも幾つかのゲートがございますので、ゲートの造成はなかなかすぐできるものではございませんので、既存のポンプ場の設備を有効に活用して、何かしら、少しでも浸水の被害が抑えられるようなことは検討してまいりたいと考えております。 ◆大庭裕子 委員 そうすると、ほかにある樋管ゲートのようなものを造るわけではないんだけれども、簡易的なそういったものを造るということでいいんですか。ごめんなさい。もう1回、すみません。 ◎清水 上下水道局施設保全課長 今、新たに何か増設するということは考えてございませんが、既存の設備を何かしら活用することによって、ある程度対策が取れるのではないかという観点で今、検討に入っているところでございます。 ◆大庭裕子 委員 ということは、本当にここは内水氾濫で、結局浸水はそういう被害だったということで、ほかのところは多摩川が逆流したということも言われていますけれども、ここはないわけだから、ゲートがなくても、今、ほかのところで問題になっているようなことは特にないということでいいわけですね。 ◎清水 上下水道局施設保全課長 ゲートにつきましては、管理用のゲートが接合井についていたりしますので、その辺をうまく活用できることが考えられるんじゃないかと、今、検討はしておるところです。今の段階で明確にこのような対策を打ち出すというものがちょっとまだできてございません。今回の事象については、なかなか原因がよく分からなくて、昭和57年あるいは昭和49年以降の記録を見る限りでも、こういった事象が起きたことがないものでございまして、まずは原因をしっかり突き詰めていこうということで、上下水道局としては中心になって調査を進めてきたところでございます。  今後の対策については、先ほど申し上げたとおり、今のポンプ場で持っている設備の有効活用等でしっかり対策を検討してまいりたいと考えております。 ◆大庭裕子 委員 それは分かりました。  それで、内水氾濫用のハザードマップがなかったということですけれども、水害の場合のハザードマップ問題はこの委員会などでも言われていたかと思うんですけれども、ハザードマップが作られた段階で、ここの現状が出されると、市民の皆さんたちは、水害もそうでしょうし、やっぱり心配なわけです。いろんな意味で、施設があるわけだからどういうことになるのかという疑問は出されていたわけです。そういう意味で言えば、ほかの地域とは違って、ここのところはああいうハザードマップが出された段階で対策が打たれて良かったと思うし、そうなれば自然排水区域の部分がどうなっているのかというのも、調査できたように思うんです。その辺のところは、あのハザードマップができた以降、この緑地での検討はされたんですか。 ◎清水 上下水道局施設保全課長 内水氾濫ハザードマップにつきましては、今、上下水道局で取り組んでいるところでございまして、今年度中にしっかり作り上げていくという方向でやってございます。こちらの地区につきましては、今、内水のハザードマップはなくて洪水のハザードマップしかない状況でございます。  先ほども申し上げましたが、なかなか今回の事象を想定していなかったというのが正直なところでございまして、今回いろいろ事象を調査した結果、こういったことが起こり得ると確認できたところでございますので、しっかり今後対策を検討してまいりたいと考えております。 ◆大庭裕子 委員 そうなんですけれども、ハザードマップ自身が市民に配られて、ここがこういった水害の地域であるということを認識してから大分たつと思うんです。ハザードマップが示されて市民に知らされたのはいつぐらいでしたか。 ◎佐藤 上下水道局施設課長 内水については、ハザードマップはここの地区はございませんで、洪水ハザードマップがあるかとは思います。あと、すみません。1点だけ補足でございますが、一番最初に御質問いただいた、なぜこの時期にということでございますが、マンホールから溢水していたというのは早々に分かりましたので、12月の議会でも、原因がそういうことだろうということで、ただ、詳しい浸水シミュレーションをするのに時間がかかって、本日、こういった形で御報告させていただいているということでございます。 ◆大庭裕子 委員 この間、緑地については、かなり市民の皆さんからも声として、洪水のハザードマップということで、内水氾濫がないのは分かっているんですけれども、もっと踏み込んだ形で検証されてもいいのかなと。期間があるわけですから、そういう意味でちょっとお話しさせてもらいました。  あと、すみません、施設の問題なんですけれども、とどろきアリーナの場合、9ページのところですか。想定する浸水被害ですか。これについては土のうを使って、止水板を使ったりすれば今回の浸水は――対策のところで出てくるのかな。ごめんなさい。ちょっとページがあれなんですけれども、対策のところで、想定する浸水被害が起きたときは、土のうですとか止水板で対応するということを言われているんですけれども、今度の台風19号は時間的に18時からそれを始めたというんですけれども、その前の段階でやれば、そういう対策で、食い止められたということでいいわけですか。 ◎中谷 中原区役所地域振興課長 今の御質問ですけれども、当時、施設内にあった土のうですとか、ブルーシートですとか、そういったものを全て使っても浸水を防ぐことはできなかったという報告を受けております。 ◆大庭裕子 委員 想定以上というのは、この間の台風19号よりもかなり大きな台風が来る場合のことを言っているのかしら。 ◎中谷 中原区役所地域振興課長 今の御質問ですけれども、今回の検証で今後の方針を出すに当たっては、内水氾濫ハザードマップが今ない状態では、今回の台風の浸水状況を基本にして、そこに対応するべく対策を講じております。 ◆大庭裕子 委員 内水氾濫のハザードマップが出来上がった段階で、またいろいろと考えていきたいと思います。  あともう1つ、施設のことで、床下の電気施設の部分なんですけれども、これについてはやっぱり地下に電気があるということですけれども、今後そういうことがあった場合は、何か上に持っていくような計画ですとか、その辺の対策はどうなのでしょうか。 ◎中根 市民スポーツ室担当課長 ただいまの御質問でございますが、上層階の機能移転につきましては、現時点ですと物理的なスペースですとか構造上の課題などが想定されますことから、今後、中長期的な対策ということで、御説明でも申し上げた等々力緑地再編整備事業の中で検討してまいりたいと、そういう考え方を持っております。 ◆大庭裕子 委員 分かりました。  あともう1つ、アリーナの利用の問題ですけれども、5月から10月までの5か月間で工事をするということで、本当に今使えていませんけれども、そうすると市民は11月から利用できるということでよろしいんですか。 ◎中根 市民スポーツ室担当課長 再開の時期でございますが、現在、工事として床の張替えとして予定しております時期につきましては、9月末日までを考えてございます。ですので、細かい日付等につきましては精査が必要ですけれども、基本的にはなるべく早い時期に工事が終了して、使用が可能になった暁には、なるべく速やかに開始をしたいと思ってございます。 ◆大庭裕子 委員 そうすると、市民への周知ですとか、即活用できるように、去年もちょうど運動会のシーズンだったりとかして、学校で使用する場合など、使えなかった学校や子供たちがいるので、いつから使えますということで予約も入れなくちゃいけないと思うんですけれども、その辺のところはどういうふうに考えておられるんですか。 ◎中根 市民スポーツ室担当課長 再開の時期のことも含めまして、今、委員から御指摘のあったように、周知の面で市民の皆様に極力不利益の起こらないように、きちんと丁寧に御案内などを検討してまいりたいと考えております。 ◆大庭裕子 委員 そうすると、最低でも何か月前というか、準備もあるかと思うので、めどというか、そういうのは示されないんですか。 ◎中根 市民スポーツ室担当課長 御案内につきましては、きちんとできるように、床の張替え等のスケジュール感などの精査をきちんとして、御案内のほうもしっかりしてまいりたいと考えております。 ◆大庭裕子 委員 分かりました。今、使えないということでいろいろ御意見をいただいているので、本当に何とか皆さん、一人でも多くの方が、団体も含めて使えるように、そういう意味で、そういったところも速やかに対応していただけたらと思います。  私からは以上です。 ○木庭理香子 委員長 すみません。1時間経過しましたので、1回換気をいたします。  10分休憩を取ります。再開は25分とさせていただきます。                午前11時13分休憩                午前11時25分再開 ○木庭理香子 委員長 それでは、文教委員会を再開いたします。  引き続き、質問等がございましたらお願いいたします。 ◎中根 市民スポーツ室担当課長 先ほど大庭委員から御質問を頂戴しましたことについて、1点補足をさせていただきたいと思います。  とどろきアリーナの再開等に係る周知の件でございますが、現在、9月30日まで利用を休止させていただくという御案内をさせていただいているところでございます。それに伴いまして、10月からの利用再開を前提に、もろもろの事務等を行っているところでございます。 ○木庭理香子 委員長 それでは、質問がございましたらお願いいたします。 ◆織田勝久 委員 幾つかお尋ねします。さっき、大庭委員からもあったんですけれども、このエリアの水害のハザードマップは既にあったわけですよね。ちなみに、水害ハザードマップでいくと、このミュージアムと、あとアリーナの場所は、最悪の想定で何メートルぐらい水深というふうになっていましたっけ。 ◎平井 市民文化振興室担当課長 想定浸水深は、最大で5メートルから10メートルとなっております。 ◆織田勝久 委員 今回は、多摩川の、いわゆる水が来たということではないから想定がされていないということなんだけれども、一応水害ハザードマップというものがあって、その中で今教えていただいたように、5メートルから10メートルの水があふれる可能性があるということがあったのだから、結局全てが想定外で、今回のミュージアムとアリーナについて、対応に問題がなかったという結論を出すのはちょっと難しいのかなという気が個人的にはしますけれども、そこの見解はいかがですか。 ◎中谷 中原区役所地域振興課長 ただいまの御質問ですが、多摩川が氾濫した場合、5メートルから10メートルの浸水ということになりますと、施設を守り切ることができないという状況になります。ですので、そういったこともありまして、浸水対策というところは少しちゃんとしたものがなかったのかと考えております。ただ、今回の浸水に関しましては、そうはいってもやはりもう少し準備すべきではなかったかということで、今回の検証を行っております。 ◆織田勝久 委員 最後の部分をおっしゃったので救われるんだけれども、水があふれちゃったら手の打ちようがありませんというのだったら何もできないということだから、そこはちょっと気をつけましょうよね。その中でどういうことができたのかということをしっかり議論していただく、特定の誰が悪いみたいな議論をするわけじゃありませんから、とにかく今後に生かしていただきたいと、そういう問題提起です。  それで、再度確認させていただきたいんですけれども、多摩川の計画高水位は幾つになっていましたっけ。 ◎清水 上下水道局施設保全課長 等々力排水区の排水先が、資料2の1ページを御覧いただきたいんですけれども、左の図で緑色にお示ししているところが等々力排水区になります。この緑色で囲っている等々力排水区の右上に赤い矢印で、ちょっと見にくいんですが、記入してございます排水先というところが、田園調布(下)水位観測所が対岸にあるところでございます。田園調布(下)雨水観測所の計画高水位は10.22メートルでございます。 ◆織田勝久 委員 今の説明と、あと大庭委員の質問なども聞かせていただきましたけれども、ちょっと確認いたします。資料2でいきますと8ページです。右上の吹き出しの中に「自然排水区域の幹線からの溢水量」となっていますけれども、これは下にある、まさに今回初めて示された緑色の部分の自然排水の溢水量と、そういうことでよろしいんですね。 ◎清水 上下水道局施設保全課長 まず、放流渠の能力低下により自然排水区域の幹線に影響を与えた流量11万7,000立方メートルですけれども、この下に接合井という漫画が描かれています。流入側が3つ入ってきておりまして、流出側が2つ、矢印で出ていくような形になります。この流入側から水が入ってきて、流出側に抜けていくんですけれども、そこが多摩川の水位の影響によって排水ができにくくなると、この紫の等々力雨水幹線自然排水区域の幹線になるんですけれども、そちらのほうに水が戻るというんですか、そういうことで影響を与えた量ということ。  流入側の一番上の青い矢印、これはポンプで押していますので戻ることはない。一番下の等々力水処理センターからもポンプで押していますので戻ることはない。流出側に放流渠で出てくるんですけれども、そこが出にくくなると、結局、自然排水区域はポンプで押していない。自然流下で圧力が少ないですから、逃げるところがそこしかなくなります。ということで、そこに影響を与えた量としては11万7,000立方メートルという表現でございます。 ◆織田勝久 委員 今、丁寧に御説明いただいたのですごくよく分かりました。  それで、再度確認しますけれども、現場に行った職員の皆さんが、これは市民ミュージアムととどろきアリーナと両方ですけれども、水が浸水してきて一気に水が増えたという時点を把握しているわけだけれども、ミュージアムの職員が、一気に水が増えてきたということを言っておられるのが、12日の何時でしたっけ。 ◎平井 市民文化振興室担当課長 19時半でございます。19時半から水が入ったのを確認しまして、20時を過ぎて一気に水が入ってきた。ページで言うと、概要版の4ページにその流れが書いてあります。 ◎中谷 中原区役所地域振興課長 アリーナにおきましては、18時頃に施設前広場のところに高さ50センチ程度の水がたまるということを確認しております。 ◆織田勝久 委員 今、両方の説明をいただきましたが、そうしますと、資料でいただいた2の9ページで「溢水原因のまとめ」、この右側に「河川放流量と河川水位の関係」とあって、さっきの説明もいただきましたけれども、河川の放水量が徐々に減っていくということの中で、やっぱり減っていった時点、特にとどろきアリーナについては、減り出した初めの頃、ミュージアムについては一番減ったどん底に近い頃に非常に水位が上がったということが、時間軸で確認ができたわけですよね。  その前提で、御説明を聞いたのは、接合井のところに等々力ポンプ場からのポンプの排水、それから等々力水処理センターからのポンプの排水、これもポンプで押し出していますから押し出されるわけですよね。ただ、等々力雨水幹線自然流下と、これは自然のさっきの排水区の部分の水も含めてだけれども、自然流下する部分の水が、逆にこの接合井の中で負けてしまったという可能性を想定できると思うんですけれども、そこの見解はいかがなんですか。 ◎清水 上下水道局施設保全課長 委員御指摘のとおり、接合井で圧力を持ったポンプ排水と自然流下の水が戻って混ざった状態になりますので、接合井から自然排水区域のほうに影響を与えたということだと考えております。 ◆織田勝久 委員 もし私が聞き落としていたら恐縮なんですけれども、さっき御説明いただいたときにそういうようなことは皆さんから説明いただきましたっけ。 ◎清水 上下水道局施設保全課長 先ほど説明させていただいたときに、このグラフの説明等はさせていただいたんですけれども、接合井の話はあまり詳しくは説明しておりませんでした。 ◆織田勝久 委員 それで、やっぱり今のところ様子を見るんだというお話なんだけれども、既にこの自然流下の、例えば2の3ページの資料でいくところの青いラインと水紫色のラインと赤のラインで、丁寧に資料を作っていただいていますけれども、特に紫のラインです。この紫のラインの部分について、特にこの接合井の部分で水が逆流したか停滞したか分かりませんけれども、結果的にしっかり接合井から先へ流れるという部分について、ほかの2つについてはポンプで押し出されていますから、やっぱり一定の力もあるわけですよね。ただ、自然流下の部分だけがそこで滞留した、もしくは逆流したという可能性があるわけだけれども、そこの部分の知見は、皆さんどのように今御理解されているのか。 ◎清水 上下水道局施設保全課長 委員御指摘のとおりでございまして、やはりこの自然排水区域の水がポンプ排水区域の水と混ざって多摩川へ出ていくというような、現状としてはこういう構造になっております。今、ポンプ排水区域、低い地域についてはポンプで排水をしているような形になっているんですけれども、やはり長期的には自然流下の自然排水区域のほうにもう何かしらの対策が必要だとは考えておるところでございまして、今後検討していくべきものであろうと考えております。ただ、現状としては、なかなかスペースが、敷地にも余裕がないというようなところもございますし、その辺で長期的にしっかり考えていかなければいけないなと考えております。 ◆織田勝久 委員 並行して確認しますけれども、今回の等々力ポンプ場の機能については、一応ずっと動き続けたというふうに認識していますが、そのとおりですよね。 ◎清水 上下水道局施設保全課長 はい。等々力ポンプ場については、ポンプも正常に動いておりましたし、大きな故障もなく、ポンプ場の中での溢水等もございませんでしたので、特段の支障はございませんでした。 ◆織田勝久 委員 そうすると、今、内部的には、排水量を強化するとか、ポンプ場自体の機能の見直し等、そういうことは特に今は必要がない、それともそれも含めて検討されるということなんですか。 ◎清水 上下水道局施設保全課長 今回の報告書の最後のほうで少し書かせていただいているんですけれども、排水区全体の雨水排水方法とか浸水対策はしっかり考えていかなければいけないと局としては思っておりまして、ポンプ場の改修とかそういったことで対応できるのかとか、いろんなメニューをこれから考えていきたいと思っています。ただ、今回、これだけ大きな浸水が出ているということでございますので、全体で下水道施設としてどういったものが良いのかというのも含めて、しっかり検討してまいりたいと考えております。 ◆織田勝久 委員 同様のことについて、下水処理場から排出するその能力についても確認したいんですが、それについて何か課題等ございますか。 ◎清水 上下水道局施設保全課長 等々力水処理センターからの放流、この資料の2ページの右に表で書かれていますけれども、③等々力放流幹線とありますけれども、計画最大流出量が6.78立方メートル毎秒で、括弧書きで13.414立方メートル毎秒と書いてあります。13.414立方メートル毎秒というのが最も出る非常時の放流量でございます。等々力水処理センターは完全地下式の下水の処理場でございますので、放流を止めた段階で水没をするというような構造になっておりますので、この放流は絶対止めることができないという構造になってございます。 ◆織田勝久 委員 ここの現場の揚水能力を見ても、非常にぎりぎり、もしくは現場の揚水能力が非常時放流でもぎりぎりということですよね。  それで、総体的にいろいろ検討されるということではあるんですけれども、とりあえずすぐできる課題として、さっき指摘いたしました自然流下の部分、少なくとも集合井の部分の、この自然流下の雨水の部分については、樋管でいうところのフラップゲートでしたっけ、そういうものをするとかね。ただ、それをすると、逆に言えば自然排水区域の部分の水をどうするんだという議論もあるから、それをしたときに自然排水区域の排出をどうするかと。そういう議論を逆に先行してされてもいいのかなと思うんですけれども、それはいかがですか。 ◎清水 上下水道局施設保全課長 既存のポンプ場の中に、接合井も含めて幾つか管理用のゲートとかもございますので、そういったものも含めてしっかり検討してまいりたいと思っております。  水の流れを止めると、ほかの排水樋管と同様に、自然排水ですから水の行き場がなくなってしまうので、そちらの対策も含めて、とりあえず、今、緊急的に、短期的にやらなければいけない部分については、既存のポンプ場の設備をどう有効活用していくかというところで考えていきたいと思っております。中長期的には抜本的な対策に取り組んでまいりたいと考えております。 ◆織田勝久 委員 ただ、既存の排水場を見直すということよりも、むしろ自然排水区域の自然流下の対策。自然排水区域の部分の水もいずれポンプ場で受ける、そういうことをおっしゃっているんですか。 ◎清水 上下水道局施設保全課長 それはこれから検討してまいりたいメニューの一つでございまして、自然排水区域ポンプ排水区域に変えていくというところまでは、今はまだ考えておりません。 ◆織田勝久 委員 ただ、また梅雨の時期を含めて、いつまたこういう大きな雨が降るかどうか分からない状況だから、とりあえず、少なくてもこの自然流下の部分が水が逆流したか、滞留したかという部分の課題があるということの認識は示されたわけだから、それについては、とにかく応急的な対応をすぐされたほうが僕はいいと思いますけれども、それは局内では議論されていないんですか。 ◎清水 上下水道局施設保全課長 今回、今日の御報告については、なかなか浸水の原因がつかみ切れないところもございまして、今の段階では調査がやっとできたというところでございます。今後の対応については、しっかりこれから検討してまいりたい。委員御指摘のことも含めて局内で議論を始めたところでございまして、まだ具体の対策については、ちょっとこの場ではお話しできない状態でございます。 ◆織田勝久 委員 ただ、さっき、9ページの河川放流量と河川水位の関係との因果関係も、これは明らかになったわけですよね。とどろきアリーナとミュージアムで水が急激に浸水して増えてきたという因果関係等も明らかになったわけだから、とりあえず、すぐ対応できるところは対応していただく、僕はそれが穏当だと思うんですけれども、もちろんトータルでしっかり対応していただくのも大事だと思うけれども、とりあえずこの自然流下の部分の、この資料で頂いている紫のラインね。このラインについて、とりあえず上下水道局の中で加速的に対応していただきたいと思うんですけれども、いかがですか、それは。
    ◎清水 上下水道局施設保全課長 しっかりスピード感を持って対応してまいりたいと考えております。 ◆織田勝久 委員 それから、市民ミュージアムなんですが、これは直営から指定管理にするときに、実はいろいろ課題があって、そのときにもいろいろ議論させていただいた経緯もあるので、いろいろ気にはなっていたんですけれども、そもそも収蔵品の整理が非常に遅れていると。すごく時間がかかると。ただ、専門家に言わせれば、専門家のやり方があるからという議論も一つあったんですが、今回、指定管理事業者が、これはアクティオでしたかね。指定管理事業者が、早い話が学芸員が全部、全部というか、ほとんど入れ替わったわけですよね。そういうことの中での、特に収蔵品の保存であるとか、また、分類であるとか、そういうことについての何か課題みたいなものを、市民文化局としては特に認知はされていなかったんですか。 ◎豊村 市民文化振興室担当課長 指定管理に移行した際に、財団から指定管理のほうに移った学芸員が当初9名おりまして、その後、現在入れ替わりがございまして、残っている者は2名ということでございますが、当初9名おりまして、この3年の間に移行してきたところなので、当初、急に入れ替わったということではないと思っております。  ただいま御指摘ありました収蔵品の管理の部分についてでございますが、今回被災した収蔵品のリストを作成しておりますので、そちらと照らし合わせながら、より整備された台帳を今後作成していきたいと考えております。 ◆織田勝久 委員 今回はこういう被害なので、いろいろ議論はあると思うんですが、一応ちょっと土俵の隅のほうに学芸員の処遇であるとか、あと、学芸員は一朝一夕に育たないわけですよね。また、右や左に行って仕事をしなさいという仕事にもなじまない。市民ミュージアムには市民ミュージアムに合った収蔵品があって、また、お客さんがおられるわけだから、市民ミュージアムに特化した学芸員というものをしっかりやっぱり確保していく、また育てていくという視点もこれは大事だから、直営時代も大変だったんだけれども、指定管理すればそれが余計難しくなるわけですから、その課題を改めてちょっと認識していただいて、指定管理者と、また、これは市民文化局が中心に議論するわけだけれども、しっかり議論していただきたい。それについては、局長がいらっしゃるので、局長、いかがですか。 ◎向坂 市民文化局長 市民ミュージアムにつきましては、今後、在り方、どういった機能を備えていかなければならないかというところも含めて、もう場所的なものも含め、抜本的に見直しを考えておりますので、そういった中で、局内にはほかにも学芸員がおりますので、そういったところの中で一緒に考えてまいりたいと思っております。 ◆織田勝久 委員 ぜひお願いします。  指定管理に移管した時点の課題ももうちょっと、資料は残っていましょうから、そこをひっくり返していただいて、どういう議論があったのか、そういうことも含めてお願いしたいと思います。  市民ミュージアムについて最後に1点だけお聞きしますけれども、収蔵品がいずれ修復ができない、場合によっては廃棄せざるを得ないものがあるやに聞いているんですけれども、廃棄の対象、また、廃棄の判断を、これは最終的にどなたが決める形になるんですか。 ◎豊村 市民文化振興室担当課長 今のところ、まだこれを廃棄するというように、具体的に廃棄するものというのは決めておりませんが、今後、修復をしたりしている中で、そういう判断をせざるを得ないものも出てくるであろうというふうには想定しております。専門家の方の意見をお聞きしながらということではございますが、最終的に川崎市として判断をしなければいけないと考えております。 ◆織田勝久 委員 もちろん川崎市として判断するんだけれども、川崎市のどこのセクションが最終的にそういう判断をする、また、第三者の委員会みたいなものを使うのかどうか。そういうことも含めてどういうふうに判断されていくんですか。 ◎豊村 市民文化振興室担当課長 市民文化振興室で当然所管しておりますので、こちらで検討していきますが、最終的な判断というのは、市民文化振興室ですとか市民文化局だけで決定できるものではないと思っておりますので、会議体をつくりまして、そういうところで検討をすることを想定しております。今のところまだ具体的に、そういう話を進めているところではないんですが、そういうことを想定して考えております。 ◆織田勝久 委員 これは市民の皆さんの財産ですし、また、お預かりしているものも結構ありますから、いずれにしても廃棄をするという議論が始まった時点で、また進行管理も含めて、ぜひ議会のほうにも所管の委員会のほうにもしっかり情報提供はいただいて、議員サイドの意見も反映させていただくということでお願いしたいと思うんですが、それはよろしいですか。 ◎豊村 市民文化振興室担当課長 決定に際しましては、先ほど局長からも在り方の検討とかがありましたが、そういう中でも、そういうものも踏まえながら進めてまいりまして、議会のほうにも御報告をしていきたいと思っております。 ◆織田勝久 委員 最後にいたしますが、今、担当課長がお話しいただいたことを、局長からも御答弁いただきたいと思います。 ◎向坂 市民文化局長 この収蔵品の修復につきましては、定期的に御報告することにしておりますので、そういった中で、当然廃棄の部分もある程度、廃棄に至るまでには、それぞれの手続、寄贈いただいた方ですとか寄託をいただいている方、寄託は廃棄はなかなかないかと思いますが、寄贈いただいている方に御連絡をして、どういうふうにして処遇をさせていただくというようなものもとった上で、しっかりと判断をしていきたいと思っておりますので、修復状況に合わせて、その中できちんと報告をしていきたいと思っておりますので、その際には御報告をさせていただくということでお願いしたいと思います。 ◆織田勝久 委員 結構です。 ◆吉沢直美 委員 ちょっと教えていただきたいんですけれども、先ほど織田委員のところでお話があった9ページの「令和元年東日本台風における等々力緑地の浸水について」のグラフで、向かって右のグラフですね。河川放流量と河川水位の関係の分布。これは放流量が最終的に少なくなっていくんですけれども、結局、これがマイナスになると逆流が起こっているというような御説明が先ほどあったかと思うんですね。  ちょっと分からないので教えていただきたいんですが、これは放流量は減っていますが、ポンプで出しているものと自然流下で出ているもの、ポンプで出していても、その放流量というのは減るものなんでしょうか。 ◎清水 上下水道局施設保全課長 今の御質問でございますけれども、雨が降ってきて、当然、ポンプ場からのポンプ排水も増えますし、自然流下の河川の排水も増える。それから、水処理センターからの放流量も増えるということで、降雨に伴って右肩上がりで青い線がどんどん上がってまいります。そして河川の水位に反比例するように、ここが下がってくる。下がってくるというのは、河川水位が上昇して出にくくなったので放流量が下がってくる。河川の水位がまた下がってくると、出にくくなる状態が解消されますので、河川放流量が約8.1立米、時間で言いますと23時ぐらいが一番下になっているんですけれども、その後、また少し上がっていく。また2時半ぐらいから下がっている。それは、下がっていくのは、雨がもう上がってきている状態なので、一度上がるんですけれども、河川水位が下がってきて出やすくなってくるので、一回上がるんですけれども、その先は、もう雨がやんでいる状態なので、どんどん減る傾向になっているというイメージでございます。  それと、このグラフで一番下がゼロ、横軸がゼロなんですけれども、後で全部プラス方向に行っている。これがもし河川からの逆流があったとすると、この青いグラフは、このゼロから下、マイナスの方向に行くはずなんですけれども、そういった状態にはなっていないので、常に接合井から多摩川のほうには水は出ていましたということになります。 ◆吉沢直美 委員 そうなると、この放流のピーク時が15時50分頃となっていて、そのとき、その排水ポンプのところって、自然流下のところは、もういっぱいになって、ざあっと出ているようなイメージですので、それで、その後、下がっているというのは、その自然流下のところが出にくくなっているから、こう下がっているというイメージですか。 ◎清水 上下水道局施設保全課長 ポンプで押しているのは出ているという状態なんですけれども、接合井で全部その水が混ざるので、混ざって一番弱いところというのが自然流下のラインなので、その混ざった水が自然流下のほうに滞留というか、押し戻されるというような状態になったんです。  この資料2の8ページの中段の右の絵、接合井と書いてある模式図があるんですけれども、要は、流入側で青い矢印がポンプ排水で、オレンジの一番下の排水もポンプ排水。紫色の矢印だけが自然に流れてくるだけのものなので圧力が少ない。それぞれの水がこの接合井で混ざって、多摩川の水位が高くなって出にくくなると影響するところは、この紫色の自然流下の幹線になります。だから、そこに戻っていくというようなイメージでございます。 ◆吉沢直美 委員 そうすると、もう常に戻っていくということなので、排水ポンプ、ポンプに出すものも常にずうっともう、一回全部出してというようなことで。これは、その下がっていっているところは、戻っていっているからというイメージ……。 ◎清水 上下水道局施設保全課長 ポンプで押している水、自然に流れている水、それがぐしゃぐしゃっと混ざって出てくるんですけれども、出ていく量が抑えられているので、ポンプで出ている水が弱いところに、弱い幹線に影響するというんですかね。ポンプで吐いているところ、出しているところは、常に出している、出ていくんですけれども、自然流下の幹線だけが出て行きにくくなるという状況が確認できているということでございます。 ◆吉沢直美 委員 分かりました。  では、その接合井のところで3つが一緒になって出ていく。そこのところはポンプで上げて出ていくということでもなく、そこはもう一緒になって……。 ◎清水 上下水道局施設保全課長 ポンプで接合井に入っていくのが2つあって、自然流下で入るのが1つあって、そこで混ざって、そこからは自然に出ていくわけです。接合井というのは高くなっていますので、そこにある程度水位が、ぐっと上がってくる。多摩川の水位より高ければ、どんどんどんどん出てくるんですけれども、多摩川の水位が上がってきて、水位がバランスが取れたりとかという状況になると、なかなか出にくくなるという状況があります。 ◆吉沢直美 委員 分かりました。ありがとうございます。  今、いろんな検証をされている中で、短期的な対策として、この間、ポンプ車4台、補正予算で買うことになっているかと思うんですけれども、このあたり、そのシミュレーションしたときに、ポンプ車を1台置いて、それを見直したマニュアルということでシミュレーションを行いました。そうしたら、浸水した水の削減率が、大体49%ぐらい削減された。ただ、半分ぐらいしか逆に削減されない。だから、先ほど織田委員が言ったように、もっと短期的な対策というのをどんどん、ポンプ車とかだけでは駄目だということなんですよね。なので、していかなきゃいけない。  それに対して抜本的な対策が必要だから中期、長期的なことをやっていかなければいけないというのもあるんですけれども、やはり周りの方々は、もうあした起こったらどうしようというようなこともあるので、短期的なところで、排水ポンプ車ということは、もう決まっていますけれども、ぜひ進めていっていただきたいと思います。 ◆片柳進 委員 私も何点か伺っていきたいと思います。  最初は、先ほど織田委員も述べられていた資料の1(1)-2ですかね。これの11ページから12ページに当たる今回の検討の結論の認識なんですけれども、私も同じように、やっぱりこの11ページ、12ページを見ると、内水氾濫以外の台風の対応ができていたけれども、内水氾濫は想定外だったから仕方がないというふうに受け取るわけですね。しかし、この間の台風、例えば2015年の鬼怒川の水害なんかでは、それを受けて、考え得る最大規模の水害に備えるべきだということが政府からも出されていたし、昨年の10月12日の19号のときには、数日前、1週間前ぐらいでしょうかね――から、過去最大規模の台風になるんだということが報道されていたわけで、やはり多摩川の氾濫、先ほども議論のあったハザードマップの5メートルから10メートルというところに、それを全部初めから対応すると建物自体が守れなくなるんだという、さっき答弁がありましたけれども、そこまで全部構えることはなかったとしても、少なくともそういうことがあり得るんだと。今度の台風は過去最大規模で、鬼怒川のときに言われた考え得る最大規模になる可能性があるんだという対応をしていれば、被害はもっと軽減された。この22万9,000点の収蔵品の被害ということも防げた可能性が、やはりあるということだと思うんですよね。  そういう点では、私たち、代表質問や予算審査特別委員会でも、この収蔵品を守る対応、収蔵品を上階に移すような対応ができたのではないのか、少なくとも検討することはできたのではないかということを言ってきました。ルーブル美術館や国内の図書館でも、図書や収蔵品を上階に移したりだとか、県の教育委員会や文化庁のマニュアルでも、水害対応でなるべく高いところに移しなさいということが書かれていることも言ってきました。少なくとも、だから、内水氾濫が想定外だったということだけではなくて、やはり最大規模に備えるという政府から言われていることを真剣に受け止めた対応をして、ミュージアムの上階に移動するかどうか、そのことも検討はできたのではないかと思うんです。  そういう点で、この11ページの、事前も事後も台風に対する必要な対策はとられていたというふうに言い切っていいのか、なぜここまで言い切ることができるのか、その点について伺います。 ◎平井 市民文化振興室担当課長 委員御指摘の11ページの「台風による風雨への対応」でございますけれども、そちらにつきましては内水氾濫の要素、つまり台風が接近する前の対策、準備、対応につきましては既存のマニュアル等に基づき必要な対策はとられていたということでございますが、一方、委員の御指摘のとおり、12ページに「内水氾濫を原因とする浸水への対応」ということで、3つの課題があるということで、状況の把握、設備、施設、資機材の課題、マニュアル等の課題、それぞれがあるということで、反省も踏まえまして、今後これらの点について取り組んでいかなければならないということで認識をしているところでございます。 ◆片柳進 委員 分かりました。では、今回の認識としても、一定そういう多摩川の氾濫も含めた対応も必要だったというようなことが、その中に含まれているというふうに理解したいと思います。  この同じ資料の16ページに「立地に関連する水の課題」ということで、上の2行のところで、「台風当日に大量に流入した水以外にも大量の水の浸入があったものと推測される」と書いてありますけれども、ここの意味がよく分からないというか、どういう経路で、この後半のほうですね。それ以外にも大量の水の侵入があったというのは、どういう経路のどういう水のことを書かれているのか、お伺いします。 ◎白井 市民文化振興室担当部長 資料4の40ページをお開きいただければと思うんですけれども、上の3のイでございます。「今回の台風における流入水量と排水量について」ということで、資料4の40ページでございます。 ◎伊藤 書記 タブレットのページ番号でいきますと、58ページになります。 ◆片柳進 委員 1(1)の何番。 ◎伊藤 書記 1(1)-2のタブレットの番号だと58ページ。資料に記載のページ番号だと40ページになります。 ◆片柳進 委員 すみません。ありがとうございました。 ◎白井 市民文化振興室担当部長 先ほど浸水したミュージアムの面積で算定すると、約1万6,000立方メートル水が浸入したものと思われると御説明したと思うんですけれども、その中で、実際に地下の駐車場から、国土交通省中部地方整備局に来ていただいて、ポンプで排水をしていただいたんですけれども、そういう排出量が4万7,000立方メートルということで、約3万1,000立方メートルの差がございますので、この水は、実際に水で入ってきたものではなくて、想定されるのは、実際、もともと雨が降ると市民ミュージアムで湧き水が出てきていましたので、多分地下から水が湧いてきたのではないかという想定なんですけれども、その辺の検証といいますか、確認までが取れませんので、地下湧き水だというふうに断定的にお話しすることはできないので、何かしらの水が浸入したという形で説明させていただきました。 ◆片柳進 委員 分かりました。  その同じ、タブレットで言うと1(1)-2の16ページ、「市民ミュージアムの立地について」。Ⅶと書いてあるところなんですが、ここでは、先ほど言ってきた多摩川の氾濫については、内水氾濫への対策では防ぐことは困難だということが書かれていて、その氾濫については、レスキューの状況を踏まえて対応を今後検討するというふうに言っていますけれども、ここの、今、レスキューしている現場で多摩川が氾濫すると。内水氾濫以上に多摩川が氾濫した場合には、なかなか対応が難しいというようなことになっていますけれども、そのレスキューの状況を踏まえて対応を検討するというのは、何をどういうふうにこれからしていくのか、伺います。 ◎白井 市民文化振興室担当部長 実際、今、修復が終わったもの、また、燻蒸等の安定化処置が終わったものは、施設前広場に造りましたユニットハウスで保管をしているんですけれども、そこで一応、空調はついているんですけれども、貴重な美術品なので、温湿度管理ができる外部倉庫をお借りして、修復が終わったもの、安定化処置が終わったものを次々お預けする予定でございます。予定では、今、外部機関の業者と詰めているところではあるんですけれども、6月以降に保管、お預けできるかなと考えています。今はもう燻蒸を市民ミュージアムの中でどんどんやって、安定化処置の作品がどんどん出てきますので、基本的にユニットハウスに置いたものは一時保管として、外部倉庫がお借りでき次第運びます。今度は、8月、9月ぐらいまでには、ほぼほぼ安定化処理が終わったものは外の倉庫にお預けできるんですけれども、応急処置中のものですとか、ある程度レスキューの過程で残ってしまうものについては、こうした大雨や多摩川の増水が考えられる場合には、可能な限り、市民ミュージアムの3階は地上から9.8メーターあるので、浸水が5メーターから10メーターというふうにハザードマップに出ていますので、可能な限り建物の中の3階に動かしていくという内容でございます。 ◆片柳進 委員 分かりました。この間、私たちも言ってきた、やはりミュージアムの上階に移すことを対応する必要があるというようなことも、受け止めていただいた措置なのかなと思います。  一定台風が来そうだという場合に、ミュージアムの上階に急いで移さなければいけないというふうになると思うんですけれども、そのときに、市民ミュージアム内部には美術品をまとめて動かせるような大きなエレベーターが、搬送用のがあると伺っていますけれども、このエレベーターの電源とかについては確保されているということで、よろしいでしょうか。 ◎白井 市民文化振興室担当部長 被災当初は、もう電気室がやられてしまったので稼働しなかったんですけれども、仮設の外側からキュービクルで受変電設備を取りましたので、今、貨物用のエレベーターは動いている状況でございます。 ◆片柳進 委員 分かりました。今の収蔵品のレスキューで、あるものについての対応について、もう少し伺っていきたいと思います。  今言われた仮設ユニットハウスと冷蔵コンテナ、冷蔵・冷凍コンテナがミュージアムの敷地にあるものと、外部倉庫にあるものと、2階展示室にあるものと、それぞれあるということですけれども、今の見ている資料の34ページのところで、まず外部倉庫から伺いたいんですけれども、外部倉庫にあるというのは、今回浸水した市民ミュージアムではなく、別の位置にあるということですから、およそ安全だと思うんですけれども、この外部倉庫というのは位置としてはどこになるんでしょうか。 ◎白井 市民文化振興室担当部長 実は今、複数の業者からお聞きしているんですけれども、東京のほうにございます。やはり一番我々が預けて気にするのは、そこに預けて浸水しちゃうと、また元も子もないので、一応その辺の浸水とか、実際津波が来ても大丈夫なのか、その辺の位置も確認しつつ業者と調整しているところでございます。 ◆片柳進 委員 位置を確認して、当然安全も確保しているということだと思うんですけれども、そういうハザードマップの確認などもして、収蔵品の安全は確保されているということでよろしいでしょうか。 ◎白井 市民文化振興室担当部長 実際、まだお預けはしていないんですけれども、東京都に預けるときは、行政が発行しているハザードマップ等で浸水高等も確認しまして、お預けする予定でございます。 ◆片柳進 委員 次に、冷蔵・冷凍コンテナ、ミュージアムの敷地内に今、置いてあるものだと思うんですけれども、これについては34ページのところで風雨に対してはアンカーが打ってあって大丈夫なんだということが書いてありますけれども、冷蔵・冷凍コンテナで、収蔵品も非常に繊細なものを扱っているので、そういう設備があるということですけれども、この電源は一定の水害、浸水があった場合には耐えられるようになっているのか、予備はとってあるのか、その点を伺います。 ◎白井 市民文化振興室担当部長 やはりこれも同じく、外にキュービクルを設置して、そこから電源を確保しているんですけれども、実際、そのコンテナ自体は、もともと船とかに乗せて海外とかへ運ぶコンテナなので、水の侵入はそもそも大丈夫なコンテナだと伺っています。  キュービクルの電源については、よく町なかにもある箱型のやつなんですけれども、1メーターぐらいまでは水につけても大丈夫というふうにお伺いしましたので、非常時も浸水しないように、電源の確保も収蔵品と併せて確保していかなければならないと思ってございます。 ◆片柳進 委員 分かりました。  もう1つあるのが仮設ユニットハウスなんですけれども、これも34ページのところを見ると、ユニットハウスの1階の部分には2カ所の出入り口があるんだと。全体は溶接して、風に飛ばされたり倒されたりしないようにしているということなんですけれども、その1階の出入り口のところに土のうを積むから一定の水には耐えられるということだと思うんですけれども、先ほど言った最悪10メートルまでの浸水があるということですから、この土のうを積んだ高さというのはどれぐらいになるのか、伺います。 ◎白井 市民文化振興室担当部長 実際にユニットハウスから外部倉庫のほうに運ぼうというふうに考えてございますので、実際、外部保管庫にお預けした後のスペースとしては、作業所と応急処置のスペースとして使う予定であり、物が置かれない状況なので、浸水が予測される場合には、それは本館のほうに移設できると思います。 ◆片柳進 委員 そうすると、残りの1つが2階の企画展示室に、一定のものが今、もろもろ終わったのが置いてあるというようなことだと思うんです。  先ほど3階は9.8メートルとありましたけれども、2階の企画展示室、高さは何メートルになるのか伺います。 ◎白井 市民文化振興室担当部長 申し訳ございません。今ちょっと分かりません。 ◆片柳進 委員 では、それはちょっと調べていただいて、分かった段階で教えていただいて、次の質問に移りたいと思います。  今お話がいろいろあった、この外部倉庫。外部倉庫はともかく、冷蔵コンテナや仮設ユニットハウスで作業中だったりするものや、2階の企画展示室に置いてある収蔵品について、最悪そういう巨大台風が来て、多摩川の氾濫もあり得るというようなことになった場合は、3階に移すことになると思うんですけれども、今回の、これまでいろいろ聞いてきた今回の台風19号の対応のときには、冷蔵、冷凍、温湿度管理がされているところから外に出すリスクは、それはそれでもちろんあるんだということで判断できなかったということも聞いていたわけですけれども、今後、台風が接近して、多摩川の氾濫まで起こり得るというふうになった場合の、この3階へ移動するという判断基準、どこでどういう判断をするのか、温湿度管理されている冷凍倉庫からもう出すべきだという、そこの線引きはどういうふうにやるのか、伺います。 ◎白井 市民文化振興室担当部長 実際、冷凍コンテナに入れているものは冷凍してございますので、それも出してしまうと解凍されてしまうので、水の浸入がされないコンテナと言っていますので、冷凍にしているものはそのままになるかと思います。企画展示室、2階とかに置いてあるグラフィックとかポスターとかは燻蒸して、ユニットハウスに移して外部保管庫へ。残ってくるのが、燻蒸しても中で保管しようと思っている農具等の、農機具とか民具を中心に置くものなので、実際、物が皆重たくて大量にございますので、それを3階へ移すというのは実際不可能かと思ってございます。物にもよるんですけれども。 ◆片柳進 委員 そういう、何ていうか、仕分けというか、そういうものはミュージアムのスタッフや、今、応援に来ている方も含めてされていて、あるいは、これからどれぐらいのテンポでして、雨期というか出水期を迎えるというふうにしているのか。ちょっとその辺の対応をお願いしたい。 ◎白井 市民文化振興室担当部長 今回の浸水のシミュレーションで、多摩川の水位が上がると自然流下が滞ってマンホールからあふれるという話が分かりましたので、多摩川の水位を確認しつつ、予報等で、上流のほうですごい降ると多摩川の水位は上がってきてしまいますので、その辺の情報を、指定管理、我々も含めて入れつつ、多摩川の水位が上がりそうな気配のときは移していくというタイミングを考えてございます。 ◆片柳進 委員 タイムラインというか、時間の関係で言うと、その水位が上がりそうだと。今回の19号の場合は、巨大台風が接近しているという時点で、一定、何ていうか、考えたほうがよかったんじゃないかと思うんですけれども、そういう想定の仕方ではなくて、実際に水位が上がり始めてから動き出すということなんでしょうかね。本当にそれで、様々な美術品があるもののスピード感として、3階まで移動させるというのが間に合うのか。その点いかがでしょうか。 ◎白井 市民文化振興室担当部長 実際、今回の浸水を受けた対応として、地下の駐車場の水が入ったところは、台風の上陸が予想される72時間前に土のうを設置するとしてございますので、ほぼ同じタイミングで収蔵品のほうも移転するタイミングにはなると思います。 ◆片柳進 委員 1つ前の答弁では多摩川の水量が変化しただとか、そういうようなことだったんですけれども、何か今の答弁と矛盾するような気がするんですけれども。 ◎白井 市民文化振興室担当部長 実際、台風だけではなくて、大雨等で多摩川に雨がいっぱい降った場合も、多摩川の水位が上昇するということも想定されますので、そのつもりでお答えさせていただきました。 ◆片柳進 委員 分かりました。  巨大台風の接近のパターンと、台風にはよらない大雨の場合とか、いわゆるゲリラ豪雨みたいな形とか、いろんなことがあるわけですから、それぞれについての対応をしているということと理解してよろしいですかね。分かりました。  少し戻りまして、私は今まで予特なんかでも伺ってきた危機管理マニュアル、これまでの市民ミュージアムのマニュアルの中には、内水時の、内水氾濫時の備えということだけではなくて、水害時の備えそのものについての記載がなかったり、収蔵品をどうするかというマニュアルの項目そのものがなかったということも指摘してきましたけれども、今回の19号の対応として、収蔵品を守るために上階に移動するかどうか、そういう検討を行った事実はあるのかどうか、その点について伺います。 ◎白井 市民文化振興室担当部長 今回の浸水を受けて、危機管理マニュアルについては改定を予定しまして、土のうの設置ですとか、ポンプの増設とか、その辺の対応は考えてございます。実際、そのマニュアル自体が施設の部分のマニュアルでございますので、収蔵品をどうするかについては、今後、指定管理者と協議していきたいと考えてございます。 ◆片柳進 委員 収蔵品をどういうふうにするかは指定管理者と協議すると。その前段にある今回の危機管理マニュアルには、水害時の備えや収蔵品を、大規模災害や、また火災の場合も含めてですけれども、どういうふうに移動するのかという項目自体がなかったわけですよね。  今回の議論の中で、収蔵品を守る、今回の場合だったら水害が予想し得たわけだから、上階に移動するかどうか、こういう検討ぐらいはできたのではないですかというのが、私の今までの質問なわけですけれども、今回は実際、検討した事実はあったのか、なかったのかということについては、いかがですか。 ◎向坂 市民文化局長 委員御指摘のとおり、今まで、この災害が起こる前までにつきましては、地下の収蔵庫自体がかなり分厚い扉でできていて、ある程度の水も防げるだろうというところと、また、収蔵品自体を外へ出してしまって、温湿度管理のないところに置いたときの、その作品に対する被害というところを考えますと、出さないほうがいいだろうというところがありますので、収蔵品に関して、レスキュー、災害時にどういうふうにしなければいけないというところは、検討はそこではされていなかった状況でございます。  今回の被災を受けて、実際上、収蔵庫自体がもう既に駄目になってしまっている状態で外へ出しておりますので、温湿度管理が今、保たれているというところまで行っているかどうかというのもありますので、それを2階から3階に移すとか、そういう状態で作品に与える影響というのが、現在はそれほど変わらない状況なので、上階に移すということも選択肢に入ってくるところですが、今までの中では、その作品影響を考えると、収蔵庫というところが考えられていたところでございます。  それと、今回のマニュアルの改定については、あくまでもレスキューをしているときの部分でどうやって対応していこうかということになりますので、そのレスキューの時点で、それぞれちょっと作品が動きますので、その動いたものをそれぞれ、そのときにどうやって上げようかということになりますので、ちょっと、かちっとした形で、ここにあるものを上げましょうというようなものが、なかなかつくり切れないところでございます。 ◆片柳進 委員 説明は分かりました。  ただ、今後、ミュージアムの在り方の検討もされていくということで、今は温湿度管理できる、平常時と違う温湿度管理の在り方になるのでというところは理解するんですけれども、今後、ミュージアムがどういうふうに再建していくのか、またいろいろ議論のあるところですけれども、その中で、有事の一番大変なときの収蔵品の管理や移動も含めた対応というのは、これだけの点数があり、歴史的にも貴重なものがそろっているところですから、今後のところでは、それはよく検討していただきたいと思います。  最後に、ミュージアムの在り方方針について最後に伺いたいと思います。前回のこの文教委員会でも指摘させていただきましたけれども、この市民ミュージアム自体が、民間や地域に根差した考古学の研究者の皆さんだとか、美術や考古の愛好者だとか、あるいは寄贈、寄託された皆さんだとか、そういう方々に支えられてきた、文字どおり市民のミュージアムだと思うんです。そういう点でも、このミュージアムの今後の在り方検討については、市民の公募や、こうした関係者も含めて、外部や第三者の人たちも含めた検討をしていくべきではないかと思うんですけれども、このメンバー、体制についてはどう考えているのか伺います。 ◎平井 市民文化振興室担当課長 現在、部会のメンバーにつきましては、分野など様々なところで検討しているところですが、今月中には、その分野、どなたにお願いするかということも含めて決定させていただきたいと考えております。 ◆片柳進 委員 重ねて申し上げますけれども、先ほど言ってきたように、本当に市民に愛されてきたミュージアムですし、今回こういう、もう市民から託された美術品、収蔵品がこういうことになってしまったということも含めて、やはりそういう市民の思いを今後の在り方に託せるような構成にしていただきたいということを要望したいと思います。  最後に、このミュージアムの在り方、メンバーについては1カ月以内というようなことですけれども、いつまでに在り方を示すのかとか、そういうスケジュールについて伺います。 ◎平井 市民文化振興室担当課長 今年度末までを目標としておりますが、等々力緑地再編整備実施計画との整合を図る必要もございますので、そちらの改定が来年の6月までとなっております。少なくともその時期までには策定させていただきたいと考えております。 ◆片柳進 委員 分かりました。以上で終わります。 ◆松原成文 委員 台風以降、ミュージアム、アリーナ等々について、復旧作業ということで、順次大変な御苦労をされていると思います。  今回またこういったコロナの状況があるのでありますけれども、先ほど復旧に向けて、いろいろスケジュールのお話をいただきました。今回、このコロナ等の関係もあるんですけれども、予定どおりこれから進むと見ていてよろしいんでしょうか。 ◎豊村 市民文化振興室担当課長 そちらにつきましては、先ほど資料のほうにお示ししましたとおり、6月までに資料を搬出する予定でございます。 ◆松原成文 委員 お聞きしたいのは、今回のコロナは特に関係ないという、関係ないというか、影響していないということでよろしいでしょうか。 ◎白井 市民文化振興室担当部長 資料1の1ページ、レスキューの関係で、外部支援団体、全国の美術館、博物館の学芸員の方から、昨年度まで現地に来ていただいて、レスキュー、救出、お手伝いいただいたんですけれども、また、もともと、その派遣の協定が前年度末、3月末で切れていまして、4月以降も、今、依頼をして御協議いただいているところなんですけれども、やはりコロナの影響で、とりあえず5月6日までは派遣は難しいという御回答をいただいていますので、こちらとしては6月までには何とか終了させたいと考えてございますが、終わらない場合も想定され得る状況でございます。 ◆松原成文 委員 少なからず影響が出てくるのではないかとも想定されるということになろうかと思います。  冒頭、被災後、損害額、巨大な額が発表されましたけれども、今日に至るまで、その数字というのは特に変化がないんでしょうか。 ◎白井 市民文化振興室担当部長 実際に72億円という形で発表させていただいたと思うんですけれども、実際の積み上げになると、美術品の1点1点の修復費の積み上げにはなると思うんですけれども、1点1点なので、それぞれの修復費用等も積み重ねでないと出てきません。膨大な修復するものがございますので、現段階では72億円としかお示しできないかと存じます。 ◆松原成文 委員 そうすると、増額というか、増えるでしょうということで見ていてよろしいわけですね。
    ◎白井 市民文化振興室担当部長 原状保管、修復の専門業者にお話をお伺いしますと、基本、直らないものはない、修復できないものはないそうです。ただ、修復について、我々が望んでいる修復するレベルと、できるレベルというのは当然違ってきますので、ここまでやってくれと言うと相当な費用がかかってしまうし、ここまででいいというのだと、また費用もそれなりになってきますので、本当に個々に応じた額になってくると思いますので、72億円、増えるか減るかというのは、ちょっとお答えできないと思われます。 ◆松原成文 委員 分かりました。  それと、台風の当日というか、前日、前々日ぐらいから、大きな台風だ、今までないような台風が来るんだというふうなことで、それぞれしっかり対応準備をしてくれと。市長も自らそういった発言もされておりましたけれども、例えばミュージアム等々については、通常、夜間はどういう体制になっていますか。 ◎平井 市民文化振興室担当課長 夜間は2名体制でおりますが、この当日については4名体制ということで対応はさせていただいております。 ◆松原成文 委員 分かりました。  少なからず増員をされたということであろうかと思います。4名が適当であったかどうかというのは、その後の結果を見て、ちょっとやはり対応に不備があったのかなというふうな感も否めないかなと思います。  それと、排水ポンプですか。排水ポンプがある時点までは稼動していたと。それ以降、浸水があったので、ちょっとストップしてしまったというようなことが、今、言われておりましたけれども、例えばこれはストップしないで、ずっと通常どおり排水ポンプが稼働していれば、こういった、例えばこれは先ほど1万6,000立米の水量があると。国交省のあれで調べると4万何がしかという水量だということでありますけれども、このミュージアムのポンプの機能で1万6,000立米、4万3,000立米という排水に対応できるんですか。 ◎向坂 市民文化局長 4万7,000立米が全体なんですけれども、そのうちの分からないというのが3万1,000立米で、こちらについては確定はできないんですけれども、基本的に湧き水ではないかというところの部分は、通常はそれは排水されておりますので、そちらの部分については対応が可能。ただ、1万6,000立米の部分については、ポンプの能力自体が毎分どれだけ出せるかというところで、1万6,000立米については、ここの中でいきますと一気に入ってきたという形になりますので、それの全体を排水し切れたかといいますと、なかなか全部を出すのは、その瞬間では無理だったのかなというふうに思います。ただ、それが時間をかけて雨のように徐々に徐々に増えていく段階においては、今、機能強化をしましたので、そのポンプが稼働していればできるというふうに、今回の対策の中では考えているところでございます。 ◆松原成文 委員 今のお話ですと、そういうことだと思うんですけれども、この施設に何台のポンプがあったのかというのと、そのポンプの排水機能はどういう雨量ですとか、時間差もあるんだと思いますけれども、どういうものに対応を受するポンプの設置状況なんでしょうか。 ◎平井 市民文化振興室担当課長 従来から雨水排水用に毎分1.1立米の排水能力を持つポンプを2台設置しておりまして、これに加えて、今回浸水後に、合計毎分1立米の排水能力を持つポンプを追加で導入しました。 ◆松原成文 委員 1台ですか。増加数。 ◎平井 市民文化振興室担当課長 6台でございます。 ◆松原成文 委員 分かりました。そういった対応を今、順次されているということであろうかと思います。  それと、先ほど来お話がありました、これまでの対応として、防水板ですとか、ブルーシートだとか、コンパネだとか、土のう等々が、そういった対応で準備しているんだということでありますけれども、これを、災害が来たときに、先ほどの話ですと、2名増員して4名ということでありますけれども、そういった4名で、こういったコンパネですとか、土のうですとか、対策できるんですか。 ◎平井 市民文化振興室担当課長 そういった部分も含めて、これからちょうど指定管理者と共に、今、今後の消防計画について議論を始めているところですので、その中でしっかり議論をさせていただければと考えております。 ◆松原成文 委員 そういうことで、防水等々について、先ほど向坂局長も、基本的に厚い扉で、防水もある程度可能なんだというふうなことを言われたと思うのであります。上下水道局にお聞きしますけれども、ポンプ場の扉はどうなっていますか。 ◎清水 上下水道局施設保全課長 ポンプ場の扉については、ある程度止水性が、要するに水が入ってはよろしくないところについては、一定程度の止水性のある扉等をつけてございます。 ◆松原成文 委員 そういうことで、今回、ポンプ場については少なからず被害があったかも分からないけれども、大きな被害はなく、そういった扉が、防水のしっかりとした扉があったということで浸水が防げたということでありますけれども、先ほどお話があったミュージアムの扉というのは、しっかりとした防水扉なのか、ある程度防げる扉なのか、ただ大きくて重たい扉なのか。どういう扉なんですか。 ◎向坂 市民文化局長 もともと収蔵庫自体の部分で、こちらのほうは中の温湿度管理をしなければいけないので、外気との隔たりをできるような、そういった扉になっております。実は、その中も木で収蔵庫自体はできているところなので、水がそういうところからの侵入というところになりますと、全面的にはカバーできなかったかなというところでございます。  温湿度管理を完全にしているんですけれども、そこで全く外気と触れていないかというと、そこの隙間自体は少しずつあるというところでございますので、かなりの水がたくさん入ってくると、その水圧によって入ってきてしまうかなというところでございます。 ◆松原成文 委員 分かりました。  そういった美術品とポンプ場とでは環境も状況も違うから、同じような防水扉をつけるということは、少しこれから検討していかなきゃいけないんだろうということでありますけれども、こういった地下にあるものについては、やはり防火、防水等々については、しっかり対応できるようなものが今後必要になって、これも検討されていくんだろうと思いますけれども、その辺もしっかりお願いをしたいと思います。  それと、ミュージアムは委託されているわけでありますけれども、その中で防災についてはどういう協定を結ばれているんですか。 ◎平井 市民文化振興室担当課長 そちらについては調べさせていただいて、説明させていただきたいと思います。 ○木庭理香子 委員長 では、後日資料ということでよろしいですか。 ◆松原成文 委員 いただいた資料編に出ていますけれども。全体ではありませんけれども、抜粋として出ておりますけれども。 ◎向坂 市民文化局長 毎年度結んでおります管理運営に関する基本協定書で、防災計画等の策定、そういった部分での万全の策を講じなければいけないというところと、緊急時の対応等を載せております。また、管理マニュアルという形で緊急時の対応等について、それと消防計画を策定しているところでございます。 ◆松原成文 委員 分かりました。  今、向坂局長が言われたように、そういった防災協定、消防協定というか、消防計画、こういうものについてもつくらなければ駄目ですよということになっておりますね。  その中で幾つかお聞きしたいのでありますけれども、まず、しっかりとした消防計画ができているんでしょうか。 ◎向坂 市民文化局長 こちらの資料4の43ページのほうになります。こちらのほうで抜粋で消防計画を載せさせていただいておりますけれども、こちらのほうが今までつくっている状況でございます。ここの(2)という形で「大雨・強風等に伴う災害発生時の自衛消防活動について」というところですが、こちらにあるとおりのままで、それぞれ詳細に、ここで何をしなければいけないというようなところの詳細の段階の行動マニュアルというところまでは策定はされていないところでございますので、今回の検証の結果、そういったところも改定してまいりたいと考えております。 ◆松原成文 委員 分かりました。  抜粋の中には自衛消防隊を編成しなさいというふうになっておりますけれども、現に自衛消防隊ができているのか、どういう体制なのか、お聞きしたいと思いますが。 ◎白井 市民文化振興室担当部長 今、実際、市民ミュージアム自体は被災をしてしまって、消防設備も故障している状況なので、実際の災害が発生して、毎日朝礼を行っているんですけれども、地区隊長を決めて、毎回火災が発生した場合の対応について、連日その辺の確認は行っている状況でございます。 ◆松原成文 委員 私が聞きたいのは、災害が発生するときに自衛消防隊が編成をされていて、その中で、先ほどの防災をやったかやらないか、ちょっと分からなかったのでありますけれども、その自衛消防隊が主体となった防災訓練等々は実施されたのかということも含めてお聞きしたいんですけれども。 ◎白井 市民文化振興室担当部長 消防署に提出する消防計画などの中でも、訓練は必ずやらなければならないと定められていますので、適切に行われたと考えてございます。 ◆松原成文 委員 自衛消防隊は編成されているんですかということなんですけれども。 ◎白井 市民文化振興室担当部長 それぞれの市民ミュージアムの職員の役割を設けて……。申し訳ございません。ちょっと確認させてください。 ○木庭理香子 委員長 後日でよろしいですか。 ◆松原成文 委員 分かりました。  協定を結んだ以上、その協定が間違いなく履行されているのかということについて、自衛消防隊を編成しなさい、することになっていますよというふうになっているので、そういうものはしっかりと確認はしていただかなければいけない事項になってくるのかと思いますし、自衛消防隊というのは、災害が発生する、台風が来る予定があるときに少なからず待機をするとか。地域の消防団というのは、動員がかかって、それぞれに待機していますよ、詰所に。いざというとき。何が発生するか分からないからということで。それがやっぱり消防団、自衛消防隊の役目ではないかと思うのであります。  その中で、1つ書いてあるんですけれども、「道路の冠水等、地下部分への浸水危険がある場合、以下の活動を行う」ということの中で、地下部分への立入制限、こう書かれておりますけれども、道路冠水、あるいはまた、地下部分への浸水の危険性があるときに地下室への立入制限。これは守られていましたか。 ◎平井 市民文化振興室担当課長 こちらの点については、きちんと守っていたということを確認しております。 ◆松原成文 委員 分かりました。  そうすると、地下に浸水があるということは入室禁止ということになっているので、浸水があるということが、ある時点で分かっていたわけですよね。それは、ポンプが止まる前なのか、後なのか。どっちなんですか。 ◎向坂 市民文化局長 ここの地下への浸水部分、浸水について覚知したところは、ポンプが止まる前でございます。 ◆松原成文 委員 分かりました。  いずれにしても、こういった防災計画があって、協定を結んでいる以上、それを本当に履行されたのか、しっかりとそういう組織があったのかどうかと。もしあった場合、なかった場合、これは大きな違いが出てくると思うのでありますけれども、その辺の消防隊編成についても、今後はどういうふうになってくるか分かりませんけれども、これは、つくっていないとしたら協定違反ですよね。と思いますけれどもね。その辺はしっかりと確認をしていただきたいと思います。  それと、先ほど大庭委員からもお話がありましたけれども、内水氾濫ハザードマップ、これは今後どういうふうにつくる予定で、いつでき上がるんですか。 ◎清水 上下水道局施設保全課長 内水氾濫ハザードマップにつきましては、本年度末にでき上がる、今年度末完成を目指して、今、作業を進めてございます。 ◆松原成文 委員 分かりました。  台風が来る前にできないのかなと思うのでありますけれども、年度末までにつくりますということも、分からないではないのでありますけれども、今回も台風とか、いろいろ言われている中で、それが想定できないということもどうかなと思うので、まず、早急にこれは取りかかっていただいて、もうやっていると思うのでありますけれども、なるべく早く、台風が来る前、もう秋前ぐらいに完成していただきたいなという、そんな思いもしております。  それと、基本的には、先ほど来お話がありましたけれども、なぜこの等々力緑地にこういった施設を造ったのかということについては、資料の中にも書いてありますけれども、川崎市にそういった文化施設、美術館等々がない中で、ならばそういったものを造らなきゃいけないということで、これは伊藤三郎市長の第1次実行計画のときに、そういった案が出て、それから、高橋市長ぐらいのときに具体的なものができ上がってきたということでありますけれども、結局、皆さんも調査した中で、なぜあそこの場所にこういう施設を造ったのかということについては、分からなかったということでありますけれども、私は、分からなかったでは済まないと思うんですよね。もう少ししっかりとこれは調査していただいて、そういった危険性があるところに、なぜそういうものを造ったのか。それまでは確かに、川崎市は美術館ですとか劇場ですとか音楽ホールはなかったですよ。文化都市を目指してそういうものを造ろうということで、伊藤三郎市長時代の実行計画の中で始まったし、川崎新時代2010プランの中にも、もうそういったものもしっかりと、たしか書かれていたと思うのでありますけれども、そういった中で、なぜあそこの場所に造らなければならなかったかという最初のスタートね。危険性はなかったのか、もしあるとしたら万全の体制がとれたのか、とっていたのかということも含めて、まずもう一度、あの等々力緑地の中にそういった施設を造るところに動いたということについても、確認をしていただければというふうに要望をさせていただきます。 ◆野田雅之 委員 検討会議の結果から、ちょっとずれちゃうかもしれないんですけれども、レスキューの体制について、もしかしたら昨年の委員会とかで説明があったかもしれないんですけれども、まず、この指定管理者の約2,200人というのは、指定管理者としてお雇いになって、どういう形で手配されたかというか、どういう構成になっていたか、教えていただけますか。 ◎白井 市民文化振興室担当部長 実際、指定管理者に市民ミュージアムの運営として携わっていた学芸員ですとか、総務の職員とかで、実際に地下の収蔵庫等に入ってレスキューに携わった職員の延べ人数でございます。 ◆野田雅之 委員 それが、そうすると、この時系列で見ると、22日にも指定管理者の人が、まず最初に入ってレスキューに当たったということでしょうか。 ◎白井 市民文化振興室担当部長 そうでございます。 ◆野田雅之 委員 分かりました。  そうすると、その次に、川崎市職員約900人というのがありますけれども、この方々が、当然、指定管理者とすみ分けを行われていなければいけないと思うんですけれども、どういうお立場の市民文化局の中の御担当が、延べ約900人働かれたのか。それ以外に例えば何か募ったとか、どういう内訳になっているのか、教えてください。 ◎白井 市民文化振興室担当部長 当初、市民文化振興室の職員及び市民文化局の職員で、2名体制等で行い、2名がレスキューを手伝うという形で地下に入っていたんですけれども、全然終わりそうもないということで、市民文化局の中でも増強したりなどしたんですけれども、3月末には当初終わらせたいというのがありましたので、2月の中旬ぐらいに、全庁的に市の職員、レスキュー活動を手伝ってくれる方を募集しまして、手を挙げてくれた方で、みんなで地下収蔵庫から搬出活動を行ったということでございます。それの延べが900人でございます。 ◆野田雅之 委員 そうしますと、当初の2人というのは、業務の時間の中でレスキューに関わったということでしょうか。 ◎白井 市民文化振興室担当部長 そうでございます。 ◆野田雅之 委員 そうすると、2月中旬に募ったというのは、業務の期間内というか、募ったというとボランティアになるのかな。どういうお立場で準備されたんでしょうか。 ◎白井 市民文化振興室担当部長 実際に勤務時間、平日の8時半から5時の勤務時間の中ので9時から4時ぐらいまでの作業と、プラスして土曜日の8時半から5時という形で、一応出張という扱いで職員の方に来ていただいております。 ◆野田雅之 委員 そうすると、土曜日の稼働の出張という扱いで、ボランティアでなく業務ということで従事されたんでしょうか。 ◎白井 市民文化振興室担当部長 ボランティアという扱いもあるんですけれども、非常に棚とかが不安定で、上から物が落ちてきて、けがをされた場合とか、ボランティア保険等でやるよりは業務として、市としても大きな課題でございますので、市職員全員で協力していこうということで、出張という形で御理解いただいた方に来ていただいているところでございます。 ◆野田雅之 委員 そうすると、具体的にどのぐらいの方が従事なさったんでしょうか。 ◎白井 市民文化振興室担当部長 すみません、今、手持ちに数字がございませんので、後ほどお答えさせていただきます。 ○木庭理香子 委員長 後ほどでよろしいですか。 ◆野田雅之 委員 では、後ほど教えていただければと思います。  市民の所蔵していた大切なもので、早急に救出しなきゃいけないというのは分かるところで、本来であれば、そういう制度は公表されたか、ちょっと私も覚えていないんですけれども、やるのであれば早いうちにやったほうがよかったかなと思いますし、ある程度、4カ月ぐらいたって、そういう制度で立ち上げて、全庁的にそれは共有されたということですけれども、例えば、市民の持ち物という意味では、あの災害に限っては、例えば、例えばですよ。道路に出た土というのもそうであったわけですよね。早急に市民とか一般のボランティアが入って復旧したと思うんですけれども、そういう意味で、こういうのは緊急的にやったことかもしれないですけれども、今後、こういうものというのは少し、ミュージアムに限らず、いろいろなところで前向きに考えて、危機管理室が考えるのか、総務企画局が考えるのか、ちょっと分かりませんけれども、ボランティアというか、そういうものを募ったという実績があったということですので、そこはぜひ、今回のことを含めて、いろいろな災害に備えていく意味では必要だと思いますので、ぜひ局長のほうからそういうお持込みをしていただいて、結果も含めて検証していただければと思いますけれども、いかがでしょうか。 ◎向坂 市民文化局長 こちらの職員の体制ですけれども、当初、収蔵庫の中が、なかなか一般で入っていくこと自体も大変危険な状態でありました。ですので、ある程度入っていく人を限らせていただいて、その中での作業については、換気等もできない状況もありましたので、たくさんの人が下に入るのが難しい状況でしたので、そこの時点では余り動員ができなかった状況でございます。  1月14日から第1収蔵庫という民具のところを開けたことによって、ちょっと語弊があるかもしれないですけれども、それまでは絵画ですとか、慎重にやらなければいけない扱いの部分がありました。民具というところが開いたことによって、たくさんの物を一気に出さなければいけない。また、民具ですので、一般に使用されていたものというところがありましたので、それに対して動員がたくさんかけられるようになったという状況があります。そこで全庁的な応援をお願いしたというようなところでございます。  今後については、また、まずは収蔵庫から出すということをやっていたんですが、この次に出てきますと、次の応急措置というところで、次の段階にまた人員が必要になりますが、これをちょっと専門家の意見を聞きながら、そういった職員、一般でもできるところという部分も切り分けをしながら、それに応じて募集をかけていきたいと考えておりますし、美術品等になりますので、なかなか汚泥とか、そういうところの処理みたいに、一般の方々に、はい、お願いしますというような状況は、なかなか難しいところもございましたので、この今回やってみたところのレスキューの状況をもう1回検証しながら、どこをどういった形で人員投入をすればいいのかというようなところも、今後に向けては検討していきたいと思っております。 ◆野田雅之 委員 そうしますと、基本的には昨年度末で一度打ち切られているという。その募った期間というのは昨年、このコロナの話が出てしまったので、また別の話だと思うんですけれども、一度それで休止をしているということで、また新たにそういうものをスタートするときには、今年度として新たに募るということでよろしいですか。 ◎向坂 市民文化局長 今現在、専門家の支援のほうが、少しコロナの関係で止まっておりますので、この後どういった作業を手伝えるかというところの中で、作業分析をしながら――各局に応援を頼みますと、応援に来たのに何もすることがないというのは、当然、応援を頼むほうとしてはできませんので、こういった業務をお願いしますということの上で、全庁的な対応ということも、その部分であれば考えていきたいと思っております。 ◆野田雅之 委員 結構です。 ◆大西いづみ 委員 1つ確認です。冷蔵・冷凍コンテナは耐水性に優れていて船でも使っているということでしたけれども、多摩川が氾濫するような水が出た場合に、例えば水没したときにも大丈夫というほどの耐水性なんでしょうか。それを確認したい。 ◎白井 市民文化振興室担当部長 実際、水に浮くような形になるので、中に入るのではなくて、水の上に浮く形になると聞いています。 ◆大西いづみ 委員 ありがとうございます。分かりました。  それから、仮設のユニットハウスに入っているものは、スケジュールによって中身が変わってくるということを先ほど伺いましたから、この夏の梅雨のとき、それから、台風シーズンが近づいてきますので、ユニットハウスのところがきちっと、先ほどもありましたけれども、72時間前とかということも出ていましたが、予報というか、被害が出そうななるべく早い時点で対応を考えると。動かすことも大変ですし、時間軸というか、もっと前倒しして考えるぐらいのことがないと、一度被害に遭ったものが2度目の被害ということは、とても考えられないことですので、そこは避けていただくように要望したいと思います。 ◆山田晴彦 委員 もう時間も経過しておりますので、要望も含めて何点かお伺いしたいと思います。  今日の収蔵品のレスキューの在り方については、よく分かりました。ただ、今、コロナが入ってきているということで、若干専門家の知見を得ることが難しいということで、あと何か、具体的なタイムテーブルの中で課題になっているようなことは何かあるんでしょうか。 ◎向坂 市民文化局長 今、人員体制のほうは、それに応じてしっかりとっていきたいと思っております。そのほかには、今、借りて倉庫のほうをやっておりますけれども、そういった選定、また、今後ずっと借りておくわけにはいきませんので、しっかりと在り方を考えながら、今後の収蔵品をどうしていくのかというようなところを、しっかりと考えていかなければいけないという部分でございます。  各専門家の方々にも来ていただいておりますので、そこら辺の今後の協力関係についても、しっかりとお願いをしていかなければいけないと考えているところでございまして、我々職員だけでは判断がつかない、どうやったらいいのかというところも分からないところなので、しっかりとそことの連携を密にとることが必要だと思っております。 ◆山田晴彦 委員 ありがとうございます。  今、局長がおっしゃっていただいた、今やっている作業と、これからの市民ミュージアムの在り方ということは、すごく密接に関係している。先ほど松原委員からもございましたけれども、その過程については、私たちも議論する機会がなかったものですから、あれですけれども、経過の中では、平成16年に洪水ハザードマップができた。この地域が、該当地域の浸水深が5メートルから10メートルあるということで、そういったことの課題を積極的に捉えてやらなければいけなかったのだと思います。  そうした意味からしても、在り方の中に抜本的というふうに表現されておりますけれども、1つは、今までも民間の活力を使った館長さんの話とかがございましたけれども、1つは、アクセスの問題等もあろうかと思いますし、片や、また、あの地域がスポーツを主にするような地域の中にある市民ミュージアムという、そういった地域性も考慮しなければいけないのかなと。例えば、もう少し北部のほうに行けば、水の被害が出ない生田緑地とかがございますので、その辺はこれからの在り方の方針の中で検討していただければと思います。  先ほども出たんですけれども、私も、これは聞きたかったなと思っていたのは、やはりそういうような低い地域の中にあって、一番検討しなくてはいけないのは、貴重な財産をどうやって守るかについて、やはり防水性ということで、防水扉とか防水シャッターは必要だと。それからまた、そこの館を機能させるためには電源が必要で、前回の代表質問等でも言ったんですが、小杉のタワーマンションを教訓としながら、これからの重要施設については電源の確保は大変重要ですよというふうに話をしました。今回の中では非常電源を活用しながらという話でございますけれども、その在り方の中においても、そういうエネルギーについてはしっかりと確保できるようにしていただきたいと思いますけれども、これは要望にするよりも、姿勢だけでも聞いてしまってよろしいですかね。どうでしょうか。 ◎向坂 市民文化局長 新たなものを造るとすればという仮定でお答えさせていただければと思うんですが、当然、環境局等も自然エネルギー、そういったものとか、緑化とか、それ以上に危機管理という部分を十分に考えなければいけないということがありますので、立地性、これにしっかりとたけるとなれば、そこにどういう災害が逆に考えられるのか。山のほうに持っていきますと、実は、急傾斜地等にかかると崖崩れというようなところも考えられる部分もありますので、しっかりとそこの立地性も考えながら、そこに対処するためにはどういった建物の構造が必要なのかというところをしっかりと、この在り方の中で、もしそういう、次にというところまで出てきましたら、しっかりとそこの部分は考えていきたい。今回の反省をしっかりと次には生かした形で、事業展開を図っていきたいと思っております。 ◆山田晴彦 委員 あと、最後に1つです。  今、とどろきアリーナは、そういう形で改修工事をしておりますけれども、10月ぐらいからですか。9月いっぱいかかった中で改修を終えて、今度、再度募集する際に、例えば今回の被害を受けて、当然、予約なんかも入っていたわけですし、それを全部中止にしてやったわけですけれども、予約の取り方というか、今後のとどろきアリーナの活用については従来どおりスタートから始まるのか。それとも、例えば以前において、そうした予約を入れていて、自然災害によって中止になっていた、そういったところに対する配慮とか、そんなことがあるのか。これだけちょっと教えていただければと思います。 ◎中谷 中原区役所地域振興課長 通常どおりの予約という形でスタートさせていく予定です。 ◆山田晴彦 委員 分かりました。ありがとうございました。 ◎平井 市民文化振興室担当課長 先ほど松原委員からのお尋ねがあった件についてなんですが、自衛消防隊について、台風19号の前に結成はされていたということでございます。その報告でございます。 ○木庭理香子 委員長 松原委員、今の御報告でよろしいですか。 ◆松原成文 委員 結成をされていたということで、活動したんですか。 ◎平井 市民文化振興室担当課長 結成されて、計画に基づいて活動はしていたということでございます。 ○木庭理香子 委員長 そうしましたら、ちょっとよろしいですか。  結成されていたかもしれないですけれども、今、活用状況について、そもそも、その協定があるかどうかということも、局長はお答えになられましたけれども、皆さん自体は答えられなかったということは、把握をされていなかったというふうにも受け取れますので、いま一度確認していただきまして、しっかりと、どのような活動をされていたのか、内容について改めて資料として提出していただくようにお願いはいたします。
    ◎平井 市民文化振興室担当課長 分かりました。 ○木庭理香子 委員長 それと、先ほど野田委員からも要望がありました、レスキューに携わった市職員の出動状況についても、しっかりと御報告いただきますようにお願い申し上げます。  そのほか、委員の皆様から何かございますでしょうか。よろしいですか。                  ( なし ) ○木庭理香子 委員長 それでしたら、長時間にわたりましたが、以上で「第4回川崎市市民ミュージアムの復旧等に関する庁内検討会議(川崎市市民ミュージアム及び川崎市とどろきアリーナの浸水に関する検証等)について」を終わります。  ここで理事者の皆様、御退室をお願いいたします。長時間お疲れさまでした。                 ( 理事者退室 )         ───────────────────────── ○木庭理香子 委員長 次に、そのほかといたしまして、委員の皆様から何かありますでしょうか。                  ( なし ) ○木庭理香子 委員長 以上で本日の文教委員会を閉会します。                午後 1時15分閉会...