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  1. 川崎市議会 2020-03-13
    令和 2年  3月健康福祉委員会-03月13日-01号


    取得元: 川崎市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-06
    令和 2年  3月健康福祉委員会-03月13日-01号令和 2年  3月健康福祉委員会 健康福祉委員会記録 令和2年3月13日(金)   午前10時00分開会                午後 0時41分閉会 場所:605会議室 出席委員:押本吉司委員長、斎藤伸志副委員長、大島 明、橋本 勝、渡辺 学、      小堀祥子、かわの忠正、浦田大輔、織田勝久、三宅隆介、重冨達也各委員 欠席委員:なし 出席説明員:(健康福祉局北健康福祉局長田崎担当理事保健所長事務取扱廣政総務部長、        川島保健医療政策室長吉岩保健所担当部長高岸庶務課長紺野企画課長、        永松保健医療政策室担当課長、香川医事・薬事課長、藤田生活衛生課長、        川辺食品安全課長       (病院局)田邊病院局長髙田総務部長岡経営企画室長筒井井田病院事務局長、        関庶務課長篠山庶務課担当課長郷野経営企画室担当課長、        長澤経営企画室担当課長高橋井田病院事務局庶務課長、        清田井田病院事務局医事課長       (消防局)原消防局長日迫総務部長杉山総務部担当部長庶務課長事務取扱、        富樫予防部長岡澤予防部火災予防対策担当部長小川危険物課長
    日 程 1 議案の審査      (健康福祉局)     (1)議案第 7号 川崎市手数料条例の一部を改正する条例の制定について               (健康福祉局に関する部分)     (2)議案第12号 川崎市小規模水道及び小規模受水槽水道における安全で衛生的な飲料水の確保に関する条例の一部を改正する条例の制定について     (3)議案第13号 川崎市食品衛生法に基づく営業に係る公衆衛生上講ずべき措置の基準に関する条例の廃止等に関する条例の制定について     (4)議案第14号 川崎市葬祭条例の一部を改正する条例の制定について     (5)議案第15号 川崎市動物の愛護及び管理に関する条例及び川崎市動物愛護センター条例の一部を改正する条例の制定について      (消防局)     (6)議案第22号 川崎市消防手数料条例の一部を改正する条例の制定について     (7)議案第23号 川崎市消防団の設置及び定員等に関する条例等の一部を改正する条例の制定について     (8)議案第24号 川崎市消防団給与条例の一部を改正する条例の制定について     2 陳情の審査      (健康福祉局)     (1)陳情第45号 国に対して、公立・公的病院の「再編・統合」の強制を改めることの意見書提出を求める陳情     3 所管事務の調査(報告)      (病院局)     (1)井田病院の患者情報の漏えいに関する検証結果等について      (健康福祉局)     (2)新型コロナウイルス感染症患者の発生について     4 閉会中の継続審査及び調査の申し出について     5 その他                午前10時00分開会 ○押本吉司 委員長 ただいまから健康福祉委員会を開会いたします。  お手元のタブレット端末をごらんください。本日の日程は、健康福祉委員会日程のとおりです。  なお、議事の都合上、順番を入れかえさせていただきますので御了承願います。  傍聴の申し出がございますので、許可することに御異議ございませんでしょうか。                 ( 異議なし ) ○押本吉司 委員長 それでは、傍聴を許可いたします。                 ( 傍聴者入室 ) ○押本吉司 委員長 初めに、消防局関係の議案の審査に入る前に、消防局長から発言の申し出がございますので、よろしくお願いいたします。 ◎原 消防局長 おはようございます。議案の審議をいただく前に、まずおわびを申し上げます。  このたび救急車内において、同僚職員の首に自動血圧計の血圧カフ、通称マンセットを巻きまして作動させ、同僚職員を失神させた消防職員に対しまして、去る2月26日付で停職6月の懲戒処分をいたました。消防職員として断じて許しがたい行為であり、消防行政に対する信用を著しく失墜させました。市民の皆様に対して心からおわびを申し上げます。相次ぐ不祥事に伴いまして、職員の一層の綱紀粛正と不祥事の防止を図るとともに、市民の皆様の信頼回復に努めてまいります。  このたびは大変申しわけございませんでした。 ○押本吉司 委員長 報告は以上のとおりです。委員の皆様から何かございますでしょうか。 ◆織田勝久 委員 この事件は事件でいいんですけれども、情報の把握のあり方、そういう課題があったときにちょっと問題があったように思いますので、そこも含めて、次からはぜひ内部でしっかりと総括、反省していただきたい思いますので、よろしくお願いします。 ○押本吉司 委員長 本件はこの程度にとどめたいと思います。         ───────────────────────── ○押本吉司 委員長 それでは、消防局関係の議案の審査として「議案第22号 川崎市消防手数料条例の一部を改正する条例の制定について」を議題といたします。  理事者から特に補足説明等はございますでしょうか。 ◎原 消防局長 特にございません。 ○押本吉司 委員長 それでは、質疑がありましたらお願いいたします。また、意見・要望等がございましたら、あわせてお願いをいたします。                  ( なし ) ○押本吉司 委員長 特に質疑、意見・要望がなければ、採決に入りますが、よろしいでしょうか。                 ( 異議なし ) ○押本吉司 委員長 それでは、採決に入ります。「議案第22号 川崎市消防手数料条例の一部を改正する条例の制定について」を原案のとおり可決することに賛成の委員の挙手を願います。                 ( 全員挙手 ) ○押本吉司 委員長 全員挙手です。よって、本件は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。         ───────────────────────── ○押本吉司 委員長 次に、消防局関係の議案の審査として「議案第23号 川崎市消防団の設置及び定員等に関する条例等の一部を改正する条例の制定について」を議題といたします。  理事者から特に補足説明等はございますでしょうか。 ◎原 消防局長 補足説明等は特にございません。 ○押本吉司 委員長 それでは、質疑がありましたらお願いいたします。また、意見・要望等がございましたら、あわせてお願いをいたします。                  ( なし ) ○押本吉司 委員長 特に質疑、意見・要望がなければ、採決に入りますが、よろしいでしょうか。                 ( 異議なし ) ○押本吉司 委員長 それでは、採決に入ります。「議案第23号 川崎市消防団の設置及び定員等に関する条例等の一部を改正する条例の制定について」を原案のとおり可決することに賛成の委員の挙手を願います。                 ( 全員挙手 ) ○押本吉司 委員長 全員挙手です。よって、本件は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。         ───────────────────────── ○押本吉司 委員長 次に、消防局関係の議案の審査として「議案第24号 川崎市消防団給与条例の一部を改正する条例の制定について」を議題といたします。  理事者から特に補足説明等はございますでしょうか。 ◎原 消防局長 補足説明等はございません。 ○押本吉司 委員長 それでは、質疑がありましたらお願いいたします。また、意見・要望等がございましたら、あわせてお願いをいたします。 ◆かわの忠正 委員 ちょっと確認ですけれども、今回2万2,000円から3万6,500円に引き上げるということですけれども、引き上げる金額の算定根拠というのはどのようなものなんでしょうか。 ◎杉山 総務部担当部長庶務課長事務取扱 算定根拠につきましては、国に確認したところ、昭和32年当時の年報酬430円、費用弁償70円をもとに、人事院勧告及び消費者物価指数を考慮して過去の積み上げを行って現在に至っており、予備自衛官の手当が月4,000円の年4万8,000円ということで回答いただいているところでございます。 ◆かわの忠正 委員 わかりました。消防団員が人的に足らない状況なので、もっと上げられないのかなと思い、聞いてみました。 ○押本吉司 委員長 ほかに質疑、意見・要望がなければ、採決に入りますが、よろしいでしょうか。                 ( 異議なし ) ○押本吉司 委員長 それでは、採決に入ります。「議案第24号 川崎市消防団給与条例の一部を改正する条例の制定について」を原案のとおり可決することに賛成の委員の挙手を願います。                 ( 全員挙手 ) ○押本吉司 委員長 全員挙手です。よって、本件は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。         ───────────────────────── ○押本吉司 委員長 次に、このたび原消防局長におかれましては、3月末日をもちまして退職をされます。本日は消防局長が出席をされる最後の委員会となりますので、一言御挨拶をいただきたいと思います。 ◎原 消防局長 このたびは、委員会の貴重なお時間をいただきましてありがとうございます。  まず初めに、これまでの消防行政の発展に多大な御尽力をいただきました鏑木委員の御逝去に伴いまして、改めて謹んで哀悼の意を表したいと思います。また、正副委員長初め委員の皆様方には、この1年間、大変にお世話になりました。私ごとではございますけれども、この3月末日をもちまして定年退職をすることになります。これまで委員会並びに本会議におきまして、本当に温かい御指導、御支援、御協力を賜りまして、改めて重ねて御礼申し上げたいと思います。  私も昭和53年4月に川崎市消防士を拝命いたしまして、42年間、何とか勤めることができました。この間、2年ほど危機管理室も経験させていただきましたけれども、ほとんどが消防行政に携わるような人生でございました。私が採用された当時はまだまだ市内は、木造家屋の多い時代でございまして、119番が入りますと、炎上しているような火災がほとんどでございました。当時はまだ署内に滑り棒というのがありまして、火災出場が入りますと、滑り棒を使用して車庫におりて、防火服を着装しての出場、また、消防車両も扉がついていない車両でございまして、乗車して、最後に鎖をかけて出場したり、車両後部のステップにつかまり立ちして火災現場に赴いたことがございました。当務中の勤務も、当時は立番勤務ですとか、また、望楼勤務といって、火の見やぐらに上っての市中見回り勤務というのを交代で行っていた時代でございます。今思い出すと、それから比べると現在の消防環境というのは非常にすばらしく、近代化したなという思いがございます。  昨今の災害リスクが高まる中で、これまで培ったものをさらに消防力の充実強化に図っていかなければなりませんけれども、今後とも各委員の皆さん方には、私も153万川崎市民の生命、身体の安全のために御尽力いただくよう後輩に引き続いてまいりますので、どうか御支援、御協力をいただければと思っております。本当に長い間、お世話になりまして、ありがとうございました。簡単ではございますけれども、退任に当たりましての御挨拶とさせていただきます。そして、委員の皆さん方には、今後のますますの御活躍と御健勝、御多幸を心から御祈念申し上げたいと思います。  今まで本当にありがとうございました。(拍手) ○押本吉司 委員長 本当に長い間、川崎市の消防行政と市政発展のために御尽力いただき、ありがとうございました。退職後も健康に留意をされまして、既に町内会等でも御活躍いただいておりますけれども、先ほどお話をいただいた経験を生かして、また一層の御活躍を御期待したいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。  それでは、ここで理事者の交代をお願いいたします。お疲れさまでございました。                 ( 理事者交代 )         ───────────────────────── ○押本吉司 委員長 次に、所管事務の調査として、健康福祉局から「新型コロナウイルス感染症患者の発生について」の報告を受けます。  理事者の方、どうぞよろしくお願いいたします。 ◎北 健康福祉局長 「新型コロナウイルス感染症患者の発生について」でございます。お手元の資料に基づき、吉岩保健所担当部長から説明をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。 ◎吉岩 保健所担当部長 それでは御説明いたしますので、お手元のタブレット端末の3-(2)新型コロナウイルス感染症患者の発生についてのファイルをお開きください。  表紙から1ページをお進みいただき、資料1をごらんください。川崎市内におきまして、新型コロナウイルスに感染した患者が確認されました。市内初の事例でございます。本件については、関係自治体と連携をして、今後、濃厚接触者の把握を含めた積極的疫学調査健康観察等を実施してまいります。  まず、患者情報でございますが、年代は70代の方です。性別は男性、居住地については川崎市、職業については無職でございます。症状と経過でございますけれども、3月4日(水)に咽頭痛、鼻汁などの症状が出て、この日が発症日となっております。3月5日(木)から3月11日(水)にかけまして、37.5度未満の熱が継続しております。3月11日(水)に市内帰国者接触者外来設置医療機関を受診され、3月12日(木)、昨日ですが、本市健康安全研究所遺伝子検査を実施したところ、新型コロナウイルス陽性と判明したところでございます。  行動についてでございますが、現在、詳細については調査中でございますが、患者は、3月8日(日)に新型コロナウイルス感染症患者であると判明した者と、3月1日(日)に接触していることが3月10日(火)になって判明したために、3月11日(水)に帰国者・接触者相談センターに相談の電話連絡をされ、帰国者・接触者外来設置医療機関の受診に至ったものです。  患者さんは、現在、本市の感染症指定医療機関である川崎病院に入院され、加療中でございます。症状については軽症だという状況でございます。  資料の説明は以上でございます。 ○押本吉司 委員長 説明は以上のとおりです。ただいまの説明について質問等がございましたらお願いをいたします。 ◆橋本勝 委員 確認だけ。この方は、川崎病院を退院されてからはどういう行動をされることになるんですか。 ◎吉岩 保健所担当部長 まずは、退院するまでの経過を説明させていただきたいんですが、症状がなくなってから48時間後に1回目の検体をとっていただいて、それを検査いたします。それが陰性であれば、さらに12時間後にもう一度陰性確認の検査をしていただいて、それが確認できましたら、もうそのまま退院していただいて結構ですので、あとは通常の生活に戻っていただけるという流れになります。 ◆橋本勝 委員 じゃ、症状がおさまって、60時間後にまるきり症状とかがなく、検査結果が良好であれば普通の生活に戻っていいことになっているんですか。 ◎吉岩 保健所担当部長 最短のスケジュールでいけばそういうことにはなります。 ◆橋本勝 委員 わかりました。 ◆重冨達也 委員 陰性を2回確認するというのは全国統一のルールになっているということですか。
    ◎吉岩 保健所担当部長 国から示されている全国共通のルールでございます。 ◆重冨達也 委員 わかりました。この間の議会でもちょっとお話が出ていたんですけれども、現在川崎市内での検査数というのは何件になっていますか。 ◎吉岩 保健所担当部長 現在においては1日上限が40件まで検査できるようになっていると報告を受けております。 ◆重冨達也 委員 この間の議会ではたしか97件と言っていましたけれども、現時点での累計ではどうですか。 ◎吉岩 保健所担当部長 ダイヤモンドプリンセス号の陰性確認とかを含めて、現在まで川崎市の健康安全研究所では約360件の検査をしております。そのうち、市中発生例、市民のというものについては、きのうまでの時点で153件の検査をしております。 ◆重冨達也 委員 わかりました。そういった情報というのは特に外には出していないし、一般的には出さないものなんですか。出ているんですか。 ◎吉岩 保健所担当部長 検査の実施数についてはあえて報告はさせてはいただいていないんですが、ダイヤモンドプリンセス号からの受け入れ患者数ですとか、帰国者・接触者外来への相談数ですとか、そういうものについては毎週行っている新型コロナウイルス感染症対策本部会議の中で資料としては出させていただいておりますが、御指摘いただいたような検査の数については、今のところ公式的には出してはおりません。 ◆重冨達也 委員 まず、その会議に出している数値についてなんですけれども、会議に出しているということは、それは一般に知らせても全く問題ないということですか。 ◎吉岩 保健所担当部長 対策本部は公開で行っておりますので、その場でも記者さんたちに来ていただいていますから、資料をお渡ししていますし、委員の皆様方にも、その後、危機管理室から情報は提示させていただいているかなと認識しております。 ◆重冨達也 委員 そういう資料はホームページにも出しているんでしたっけ。 ◎吉岩 保健所担当部長 済みません、ちょっと確認不足で申しわけないんですが、たしか報道提供した資料は出すというルールがあったかと思うのですが、後で確認させていただきます。 ◆重冨達也 委員 患者が出る前からもそうだと思うんですけれども、市が出す情報量というものが比較的市民の感じる不安と非常に密接な関係があると私は思っていて、例えばこれまで患者が出ていなかったわけですけれども、やっぱりネットとかだと川崎市は検査していないだけだろうというような指摘もあるわけです。今お話を聞けば153件だから、1万人に1人ぐらいやっているわけです。国内の検査数を見ても、1億2,000万人に対して大体1万人ぐらいだと思うので、そんなに国内の状況と変わらない。患者が見つからなかったわけですから、濃厚接触者も少ないと考えれば、全国平均より少なくても当然だろうというふうな考え方もできるわけなので、検査数であったりとか、そういったものは今後ホームページ等で外に出していくことはできないんですか。 ◎吉岩 保健所担当部長 検討させていただきます。 ◆重冨達也 委員 なるべくリアルタイムな情報というのがやっぱりあったほうがいいと思うので、プラスで言えば、例えば今回の報道資料の内容と、今回記者会見を行っていただいていると思うので、新聞報道の内容を比べたときに新聞報道のほうが内容が濃いんです。区であったりとか、その後の行動であったりとか。そういったときに、新聞報道で知れればいいわけですけれども、例えば市民が市のホームページを見たときに、それほどの情報がないにもかかわらず、報道には入っていれば、あれ、市は隠しているのではないのかと思われかねないので、なるべく情報の濃度というのはそろえたほうがいいかなと思うんです。一番は区ですね。どこの区か、どこまで発表するのかというのは自治体によって判断が結構分かれるところだと思うので、これを見たら、ああ、川崎市は出さない市なんだなと思われかねないわけなので、情報の出し方についてはなるべく多くの情報を出すということを心がけていただきたいと思います。  もう一点なんですけれども、検査しているのが153件で、今回初めて陽性が確認できた。これも割合からすると少ないのかなと思っていて、国内だと1万件検査して600人超という形なので、6%ぐらいですね。そうすると、153件で1名というのはちょっと少ないイメージなんですけれども、たまたまと見ているのか、見解はどうなんでしょうか。 ◎吉岩 保健所担当部長 済みません、たまたまという認識でございます。 ◆重冨達也 委員 わかりました。 ◆渡辺学 委員 1点だけ確認させてください。ここでは帰国者・接触者外来設置医療機関での検査になるんですけれども、帰国者あるいは接触者ではない方で、近くのかかりつけ医に熱がとまらないとかの症状を訴えて、そこの主治医の方が診察したところ、どうもその疑いがあるのではないかということで、相談センターへ検査の依頼をした場合、断らないで、ちゃんと検査をやってくれているということで間違いないんでしょうか。 ◎吉岩 保健所担当部長 おっしゃるとおり、診察してくださった医療機関の先生がこれは疑う事例だということであれば、国が示している症例定義に当てはまらなくても、疑い事例として、私ども川崎市としては検査をさせていただいているところでございます。 ◆渡辺学 委員 そのように伺っていたんですけれども、これは確認したわけではないんですけれども、主治医の方からそうした疑いがあるということで検査依頼をしたんだけれども、なかなか話が通らないようなことも耳にしたものですから、じゃ、そこはもうそうではなくて、主治医の方が検査を依頼すればちゃんと対応できると。ぜひ相談センターだとか、ほかのお医者さんにもその辺のことは周知してほしいなと思いますので、よろしくお願いします。  結構です。 ◆織田勝久 委員 ちょっと確認なんですけれども、実際今、川崎病院で入院されていると。具体的にはどういう加療というか、治療行為をするんですか。 ◎吉岩 保健所担当部長 素人が答えてあれなんですが、新型コロナウイルスに関する特効薬はないという状況ですので、対症療法になるのかなと思います。具体的に言うと、熱がある方には解熱ですとか、せきとかで出るときはせきどめとか、そういう形になるのかなと認識はしております。 ◆織田勝久 委員 さっきの橋本委員の質問とかぶってしまって恐縮なんですが、その後、経過観察、経過報告というか、退院された後のその方の状況はどのように把握する仕組みになっているんですか。 ◎吉岩 保健所担当部長 今のところは、制度的には、退院されたら、もうそのまま御自由に暮らしてくださいという形にはなっております。ダイヤモンドプリンセス号関係で、一定期間、御自宅にいてくださいという方については、私ども毎日電話をして、お熱とかいうことを確認させていただいているんですが、4週間は注意していただけるということをお願いして退院させていただくことになっているそうです。済みません、一部訂正させてください。 ◆織田勝久 委員 ごめんなさい。4週間注意をしてというのは、ダイヤモンドプリンセスを下船した方と同じような扱いになっているという意味ですか。 ◎吉岩 保健所担当部長 説明がこんがらがって申しわけないんですが、陰性確認ができて、退院された方については、退院後4週間は注意をして過ごしていただきたいということをお願いして、退院していただくという流れになってございます。 ◆織田勝久 委員 それは、本人に注意をして生活していただきたいと言うだけで、その経過について皆さんから何らかの照会をするとか、そういうことではないということですか。 ◎田崎 担当理事・保健所長事務取扱 4週間という期間が出ましたのは最近のことでございまして、皆様、マスコミ等の報道でお耳にされているかもしれませんが、一旦陰性になってから症状が出て、検査をしたところ、陽性になったという方が出ています。ごく一部でございます。この陰性になった後に陽性が出たという解釈も、再発したのかというところが今調査中でございまして、それが治療の対象になるのか、あるいは健康観察の対象になるのかという結論は出ておりませんが、今までのような感じよりも少し長目に様子をうかがったほうがいいだろうということで、そのやり方については詳しく決まっておりません。いわゆる健康観察と申しますと、毎日体温あるいは症状を確認させていただくという行為ですが、一旦48時間で2回。先ほど橋本委員からお話しのあった手順を踏んで、病院を退院された方については、4週間は注意してください、何かありましたら御相談くださいというような形でございます。 ◆織田勝久 委員 ただ、どこかの都市で意図的にウイルスをまき散らした人みたいな者もいるから、そこは性善説に立つのではなくて、ある程度退院した人の経過報告を求めるとか、逆に市から積極的にアプローチされたほうがいいのではないですか。国もいろいろ対応が大変で、統一的な見解を出すのにいろいろ苦労しているんだと思いますけれども、やっぱり川崎市は川崎市で、人権を侵害するようなことでなければ、独自に一つのガイドラインみたいなものをつくったほうが混乱がないと思うんですけれども、そこはいかがでしょうか。 ◎田崎 担当理事・保健所長事務取扱 新型コロナについては、御指摘のとおり非常に不安もありますし、まだ病状ですとか、治療への反応性ですとか、わかっていないところが多々ございます。その辺は私どもとしても慎重に対応する必要があると思っておりますが、臨床例の中には重症例で具体に持ち込めた例と、ほとんど症状がなくて、遺伝子検査だけで陽性があった方等さまざまでございますので、その辺、臨床の現場にいらっしゃる先生方と御相談をさせていただきながら対応させていただきたいと思います。 ◆織田勝久 委員 じゃ、そこはそこで、なるべく早目に結論を出していただくということでお願いしたいと思います。  重冨委員からの話なんですけれども、私、新聞記事を読んでいなくてあれだったんですが、川崎市は150万都市で、しかも、行政区が7つあるわけだから、一般市でいくところの何々市という部分と川崎市の場合は行政区がある種同じわけですから、居住地については川崎市何々区と行政区を出すのが大前提で私はいいと思いますよ。  ちなみに、新聞報道では何区になっているんですか。 ◎吉岩 保健所担当部長 多摩区ということで、昨日の記者会見でも説明させてはいただきました。 ◆織田勝久 委員 じゃ、行政区の名前を出すという方向で整理してください。それはお願いできますか。 ◎吉岩 保健所担当部長 はい。 ◆織田勝久 委員 結構です。 ◆浦田大輔 委員 今回の件を受けまして、相談センターへの問い合わせ件数というのはふえているんですか。 ◎吉岩 保健所担当部長 報道発表したのがきのうの20時でして、現時点の相談件数は把握できていないところです。 ◆浦田大輔 委員 市内で初めてということで、多分市民の皆様もより一層緊張感と不安感が増すと思いますので、きめ細かい御対応をお願いしたい。  先ほど4週間入院されるということなんですけれども、治療費、医療費というのはどのような感じなんですか。 ◎吉岩 保健所担当部長 まず、入院期間が4週間ということではなく、症状がなくなってから48時間後に検査を開始するということですので、必ず4週間ということではありません。それから、こちらの新型コロナウイルス感染症に陽性になったということであれば、治療費については公費負担という形になりますので、個人の方からの持ち出しはないということになっております。 ◆浦田大輔 委員 今回の件を含めて、改めて特段市として何か対応とかは変わったりするんでしょうか。 ◎吉岩 保健所担当部長 特に対応というのは変わらないところですが、今回の患者さんは、自分がもしかすると、まだ微熱のあった段階でコロナかもしれないということで、御自宅できちんと待機をしてくださっています。また、ちょっとお手伝いに行こうかと言われた知人の方にもお断りするぐらいの模範的な行動をとっていただいていますので、この方を参考にというのはおかしいんですが、市民の皆様も落ちついてこういった対応をしてくだされば、その方が発生源になって、その他市民の方に新型コロナを感染させるということを防止できますので、そういったことをまた改めて、市民の皆様にはお願いしていきたいなと考えております。 ◆三宅隆介 委員 私も医学的にど素人ですけれども、このお話を聞いたときに、本当にこの方、随分冷静な対応をとられたなという印象を持ったんです。コロナの問題については国の初動に大きな問題があったと僕も思うんですが、今となってはそんなことを言ってもしようがないので、恐らく今最も重要なのは、辛うじて機能している医療体制とか保健所の体制をちゃんと機能し続けさせることだと思うんですけれども、先ほど来お話があったように、私も多摩区なんですけれども、多摩区に住んでいる人だったらどうしても不安になって、自分も感染しているのではないかとか、最近熱が高いなですとか、保健所やら、病院やらにお電話するケースがふえてくると思んですけれども、さっき部長がおっしゃったようなこの方を見本にとは言わないんだけれども、こういう対応をしていただけると医療機能が維持され、医療機能が維持されることによって、また安心できるということにもなろうかと思うので、その辺のアナウンスをしっかりしていただければと思います。これは要望でお願いします。 ◆かわの忠正 委員 ちょっとかぶるところでもあるんですけれども、何点かお聞きしたいんですけれども、3月1日に接触していることがわかって、その後の感染されている方の検査。感染された方と3月1日以降接触された方、今調査中でしょうけれども、接触された方の検査というのは同時並行で進んでいるんでしょうか。 ◎吉岩 保健所担当部長 この方の濃厚接触者の調査ということかと思いますけれども、詳細な内容は委員がおっしゃっているように今調査をしているところですが、現時点で把握しているところでは、濃厚接触者となるような方は発症後はいないということで私どもは認識しています。ただ、今、詳細な調査は続けているところでございます。 ◆かわの忠正 委員 先ほど来、ほかの委員の皆さんもおっしゃっていましたけれども、情報の出し方についてはもうちょっと慎重にしていただきたいなと思うんです。きょうの資料でも居住地は川崎市だけ、きのうの記者会見では多摩区というところまでお話ししていると。記者会見の後の翌日、きょうの午前中の委員会で川崎市だけというのは、どのような整理でこうなっているんですか。 ◎吉岩 保健所担当部長 資料のつくりという面の御指摘かと思いますが、本日の資料としては、申しわけございませんが、昨日の記者発表の資料をそのまま資料として提出させていただいたので、川崎市どまりとなっております。きのうの記者会見の中で川崎市の先、何区なのかという御質問をいただいたので、私どもも難しい問題だということは思っていて、いろいろ検討した結果、区名まで出すと判断して、記者会見で回答させていただいたところでございます。 ◆かわの忠正 委員 どちらがいいかというのは私も悩んではいたんですけれども、というのは、もう何日も前というか、何週間も前から、もし川崎市で発生したらどこまで公表するんですかと担当課の方にはお聞きをして、川崎市までですと。ここに書いてあるとおり、特定されることのないようにということで、恐らく局内ではそうされていたんだなと思ったら、きのう情報提供いただいた夜、私も8時ぐらいにこれを見ました。だけれども、これでは川崎市だな、区名なんか書いていないねと。そうしたら、別な人から、いや、もう多摩区とNHKでも流れていますよと。こういうことがあると、先ほどほかの委員の方もおっしゃっていましたけれども、逆に不安になるとか、何か隠しているのではないかとかいうことのないように、情報の出し方については、もう一回、きちんと局の中でしっかり協議してほしい。ここまでこうしよう、ここまでこうしよう、それはこういうことで、こうだということでやっていただきたいと思いますけれども、この点はどうですか。 ◎吉岩 保健所担当部長 きちんと検討させていただいて、適切な情報の出し方について行ってまいりたいと思います。 ◆かわの忠正 委員 対策本部の会議も7回ぐらいやられていますけれども、そこでは、市内と言うのか、区まで公表するのか、しないのかとか、そういう情報提供のあり方については議題にのっていないようなんですけれども、対策本部ではそういう議題には出していないんですか。 ◎吉岩 保健所担当部長 おっしゃるとおり、対策本部会議の中では報道の中身のあり方まで言及した議論はしてはおりません。 ◆かわの忠正 委員 いずれにしても、まずは局内で、先ほども協議しますということなので、そうやっていただきたいと思いますけれども、ある意味対策本部でも報告書なり、こういうことでこう対応するとかいうところも、どこまで情報提供するのかということはきちんとして、ころころ変わることのないようにしていただきたい。  というのは、もう一つ、これはもういいにはいいんだけれども、感染症の週報を川崎市として出されていますね。健康安全研究所と所管なりで。1回目、第1週ですか、3月1日付の川崎市内の感染者発生数というタイトルのところに感染者が4人いるという表現で公表されたんですね。今回が初めてだから、そんなことはないだろうと担当課長と健康安全研究所へ、これはどうなっているの、みんな誤解しますよということで、じゃ、次から直しますということで、次のきのう、おとといですか。米印で「※市外在住者」という6文字だけは入りましたけれども、今みんな危機感を持っているときだから、もうちょっと丁寧な表現を市民の方にお願いいたします。  いずれにしても、何回も繰り返して言いますけれども、情報提供のあり方、情報の出し方、表現のあり方というのは慎重に。今いろいろな対応で大変でしょうけれども、きちんと局内でぜひやっていただきたいと思います。  3点目ですけれども、まだきのうのきょうなので、川崎市民の方で多摩区で発症したということはそんなには伝わっていないと思うんですけれども、一日一日、日を追うごとにじわじわふえて、不安になる方もふえてくると思うんです。私も3~4日前、一般市民の方から相談を受けて、相談センターとか相談窓口の電話、国も、県も、市も、いろいろありますけれども、結構混んでいる。やっとつながっても、国とかあれだと、ちょっとつれない返事というか、熱も出ていないし、こういう症状なら安静にしていてくださいということで、すぐ電話は切れてしまったということなんです。それは横へ置いておいて、県は夜9時まで、国も夜9時まで、川崎市は17時15分までという受け付け時間ですよね。今後、市民の方も相談の電話をかけるのに、今までの川崎市内にはまだ感染者がいないという段階と、市内で感染者が出たという段階とでは、電話の件数もかなりふえると思うんです。先ほど今回発症したことでも余り対応は変わらないとおっしゃっていましたけれども、少なくとも川崎市のコールセンターの時間は、ほかの県や国に合わせて9時までにするとか、9時半とか10時にするとか。ずっと一生やってくれということではないけれども、この1~2週間とか、心配な不安な時期ぐらいは早急に対応を検討するべきだと思いますけれども、その点についてはいかがですか。 ◎吉岩 保健所担当部長 コールセンターにつきましては、日にちは今ちょっと記憶にないんですが、平日のみならず、土日もやるように延長したところでございますが、今の御意見を踏まえて、もう一度、所内で検討させてはいただきたいと思います。 ◆かわの忠正 委員 ぜひ早急に検討いただきたいと思うんです。先ほど私も何日か前に市民相談を受けたと言いましたけれども、思い出したんだけれども、先週の金曜日の夜に、土日に相談できるのかなと思ったけれども、川崎市は土日、平日、休日もやってくださっているので、その点は安心だったんです。夜に発症される方もいらっしゃるので、ぜひお願いしたいと思います。 ◎吉岩 保健所担当部長 ただ、言いわけではないんですが、コールセンターはその時間に終わっているんですが、各区に置いてある帰国者・接触者相談センターについては、夜間についても、守衛室経由になりますが、担当者に連絡がついて、夜中でも対応している実績がございますので、もしどうしても急ぎということであれば相談センターを御活用いただいても大丈夫かなとは思っているところでございます。それとは別として、いただいた御意見についてはきちんと検討させてはいただきます。 ◆かわの忠正 委員 2月24日、健康福祉局保健所作成の市民の皆様へという資料を見ると、区別の電話番号が書いてある上の「受付時間:8時30分~17時15分(平日のみ)」というのとは違うんですか。 ◎吉岩 保健所担当部長 新型コロナウイルスについて、一般的な御質問についてはコールセンターでお受けさせていただいて、御自分が発熱とかがあるのではないかなという御心配な方は帰国者・接触者相談センターに御連絡いただくという形になっています。御案内している中身については、御指摘のとおり「8時30分~17時15分(平日のみ)」と記載はしてありますが、その下に、小さい字で申しわけございません。「対応時間外は区役所守衛室の電話番号を案内します。連絡先を伺った上で、担当者から折り返します」という形になっております。済みません、改めてわかりにくい広報で申しわけございませんが、一応連絡はとれるような状況にはなってございます。 ◆かわの忠正 委員 それを聞いて理解できました。ただ、わかりやすい表現でぜひお願いしたいと思います。 ◆渡辺学 委員 先ほど聞かなければいけなかったんですけれども、1点だけ教えてください。いわゆる医療機関なんですけれども、マスクだとか、消毒液だとか、不足感があるのではないかと危惧しているんですけれども、前回、高齢者施設では、マスクと消毒液が不足しているところについては配付していると受け取ったんですけれども、現状、医療機関でのマスクだとか、消毒液だとか、その辺の不足感とかは調査されて、対応されているのかだけ、お聞きしたいんですけれども。 ◎吉岩 保健所担当部長 御指摘の内容については、国や県からも状況を把握しろという連絡もありますし、私どもとしても、各医療機関、どのぐらいマスクを持っていますかという調査はさせていただいています。本日、9時15分から開催しました本部会議の中で、危機管理室さんが備蓄されているマスクですとか消毒薬をどのように配分するか、会議の中でちょうど検討している状況でございますので、そこで割り当てていただいた分を医療機関ですとか、潤沢なものは配付はできないんですけれども、とりあえずの期間しのげるよう、乗り切っていただけるよう今後配付していくよう準備しているところでございます。 ◆渡辺学 委員 結構です。よろしくお願いします。 ○押本吉司 委員長 ほかにないようでしたら、以上で「新型コロナウイルス感染症患者の発生について」の報告を終わります。         ───────────────────────── ○押本吉司 委員長 次に、健康福祉局関係の議案の審査として「議案第7号 川崎市手数料条例の一部を改正する条例の制定について」の健康福祉局に関する部分を議題といたします。  理事者の方から特に補足説明等はございますでしょうか。 ◎北 健康福祉局長 補足説明等、特にございません。よろしくお願いいたします。 ○押本吉司 委員長 それでは、質疑がありましたらお願いをいたします。また、意見・要望等がございましたら、あわせてお願いをいたします。                  ( なし ) ○押本吉司 委員長 特に質疑、意見・要望がなければ、採決に入りますが、よろしいでしょうか。                 ( 異議なし ) ○押本吉司 委員長 それでは、採決に入ります。「議案第7号 川崎市手数料条例の一部を改正する条例の制定について」の健康福祉局に関する部分を原案のとおり可決することに賛成の委員の挙手を願います。                 ( 全員挙手 ) ○押本吉司 委員長 全員挙手です。よって、本件は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。         ───────────────────────── ○押本吉司 委員長 次に、健康福祉局関係の議案の審査として「議案第12号 川崎市小規模水道及び小規模受水槽水道における安全で衛生的な飲料水の確保に関する条例の一部を改正する条例の制定について」を議題といたします。  理事者から特に補足説明等はございますでしょうか。 ◎北 健康福祉局長 補足説明等、特にございません。よろしくお願いいたします。 ○押本吉司 委員長 それでは、質疑がありましたらお願いいたします。また、意見・要望等がございましたら、あわせてお願いをいたします。                  ( なし ) ○押本吉司 委員長 特に質疑、意見・要望がなければ、採決に入りますが、よろしいでしょうか。                 ( 異議なし ) ○押本吉司 委員長 それでは、採決に入ります。「議案第12号 川崎市小規模水道及び小規模受水槽水道における安全で衛生的な飲料水の確保に関する条例の一部を改正する条例の制定について」を原案のとおり可決することに賛成の委員の挙手を願います。                 ( 全員挙手 ) ○押本吉司 委員長 全員挙手です。よって、本件は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  ここで理事者の一部交代をお願いいたします。お疲れさまでございました。                ( 理事者一部交代 )         ───────────────────────── ○押本吉司 委員長 次に、健康福祉局関係の議案の審査として「議案第13号 川崎市食品衛生法に基づく営業に係る公衆衛生上講ずべき措置の基準に関する条例の廃止等に関する条例の制定について」を議題といたします。  理事者から特に補足説明等はございますでしょうか。 ◎北 健康福祉局長 補足説明等、特にございません。よろしくお願いいたします。 ○押本吉司 委員長 それでは、質疑がありましたらお願いいたします。また、意見・要望等がございましたら、あわせてお願いをいたします。 ◆小堀祥子 委員 食品衛生法等の一部を改正する法律案に対する附帯決議の中に「HACCPに沿った衛生管理の制度化に向け、丁寧な情報提供及び周知の徹底を行うこと。」とあるんですが、これは川崎市ではどのようにしているのか、お聞かせください。 ◎川辺 食品安全課長 川崎市においては、講習会を実施しましたり、新規や更新といった許認可の立ち入りの場面ですとか通常監視といった場面において周知をしております。現在、飲食店が1万1,000軒あるんですけれども、こちらには全数資料をお送りするとともに、講習会を開催しております。また、そのほかの製造業などについても講習会を順次開催してまいります。 ◆小堀祥子 委員 その附帯決議の中に「その取組に新たなコスト負担が生じることのないよう」とあるんですけれども、それぐらい許可を受けてという形で大丈夫なものなのか。
    ◎川辺 食品安全課長 今度、HACCPに沿った衛生管理が制度化されるんですけれども、従前ありましたHACCPの取り組みに比べまして、導入しやすいような形になったのと、厚生労働省が各業界に呼びかけて、事業者ごとに、業界ごとに手引書をつくっております。厚生労働省のホームページで閲覧できるんですけれども、そちらに準じてやると導入しやすい形となっておりまして、そういった配慮がなされております。  これはソフト、取り扱いに関する取り組みでありまして、施設などのハードに関するものではないので、事業者負担についてはハードにかかるものではありません。 ◆小堀祥子 委員 衛生管理に加えて、記録の保存だとかいろいろなことが求められると、小規模事業者には相当な負担になると思うので、記録がないとか管理基準を満たしていないことだけを理由に営業停止とか許可の取り消しなどはないということですよね。 ◎川辺 食品安全課長 これは省令に定められておるもので、究極は行政処分ができるような形になっているんですけれども、いきなりそういうことをするのではなく、丁寧に計画ですとか記録がされていけるよう指導するよう厚生労働省も言っておりますので、川崎市においても、導入が進まない方においても一軒一軒丁寧に説明してまいります。 ◆小堀祥子 委員 ありがとうございました。 ○押本吉司 委員長 ほかに質疑、意見・要望がなければ、採決に入りますが、よろしいでしょうか。                 ( 異議なし ) ○押本吉司 委員長 それでは、採決に入ります。「議案第13号 川崎市食品衛生法に基づく営業に係る公衆衛生上講ずべき措置の基準に関する条例の廃止等に関する条例の制定について」を原案のとおり可決することに賛成の委員の挙手を願います。                 ( 全員挙手 ) ○押本吉司 委員長 全員挙手です。よって、本件は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  ここで理事者の一部交代をお願いいたします。                ( 理事者一部交代 )         ───────────────────────── ○押本吉司 委員長 次に、健康福祉局関係の議案の審査として「議案第14号 川崎市葬祭条例の一部を改正する条例の制定について」を議題といたします。  理事者から特に補足説明等はございますでしょうか。 ◎北 健康福祉局長 補足説明等、特にございません。どうぞよろしくお願いいたします。 ○押本吉司 委員長 それでは、質疑がありましたらお願いいたします。また、意見・要望等がございましたら、あわせてお願いをいたします。 ◆渡辺学 委員 最大1.5倍までの料金の値上げになるんだけれども、いわゆるイニシャルコストも含めて受益者負担ということなんですけれども、このような結果に至った、葬祭に関連したものを受益者負担としていくのは本当になじまないのではないかと私は思っているんですけれども、その辺についての見解を伺いたい。 ◎藤田 生活衛生課長 御説明させていただきます。今回、北部斎苑の大規模改修工事が、駐車場の改良工事を残しまして終了いたしましたので、今回、駐車場のほうのコストは使用料のほうに転嫁しないことから、こちらのイニシャルコスト、ランニングコストが算定できますので、周知期間も含めて早目に改正させていただこうと思っております。また、駐車場改良工事が終了いたしましたら、別途施行日を規則で定めさせていただきたいと思っております。予定といたしましては夏ぐらい、9月頃に工事は終了予定でございます。 ◎吉岩 保健所担当部長 市が提供します公共サービスのコストについては、基本的に税という形で御負担をいただいているところなんですけれども、市民の皆様が受けるサービス。施設を利用する方と利用しない方がいらっしゃいますので、そこの観点の利用者の公平性を鑑みまして、イニシャルコストの部分も含めて算定の基礎とさせていただいているところです。その後、ランニングコストの部分については、含めているものとか、いないものとかございますけれども、基本的には利用していただく方には、その一部については御負担いただきたいという観点から、イニシャルコストも含めて算定をさせていただいているところになります。 ◆渡辺学 委員 先ほどもちょっと言ったんですけれども、死というのは非常に特別で、御家族にとってもそうなんですけれども、それを本当に受益者負担の論理で決めていいのかどうかというのがあります。だから、自治体によって、例えば火葬料は無料のところもあるわけです。ですから、その辺で自治体の姿勢が出てくるのかなと思っています。さらに、先ほど言った1.5倍も引き上げていくというのは余りにも負担が大きいというのは言い方がおかしいんですけれども、異常な引き上げなのではないかなと思うんですけれども、その辺はどうなんでしょうか。ほかのそれぞれの自治体でも、火葬料だけ見てもさまざまなんですけれども、こうした配慮がされて、無料にしている自治体もあるんですけれども、そういうところについてはどのようにお考えになっているのか、お聞きしたいんです。 ◎藤田 生活衛生課長 イニシャルコストとランニングコストをそれぞれ計算いたしまして、受益者負担という部分でございますけれども、使用料・手数料の設定基準、令和元年の11月に設定されたものに基づきまして、そちらのコストを全て計算いたしまして、市民サービスの受益と負担の適正化を図りますために、現在の受益者負担割合と標準的受益者負担割合に大きな乖離がないかを検討して、改定を行うものです。火葬場につきましては、川崎市内にはございませんし、近隣にも火葬場、民間で補填できるものではないところが大きいですので、火葬料については受益者負担を25%程度、その他の斎場については、ほかに民間でも施設がありますことから、100%としておりまして、火葬料についてはかなり低廉な25%というようなコストを計算に入れているところでございます。 ◎吉岩 保健所担当部長 委員の御指摘のとおり、火葬料を取っていない自治体も、例えば札幌市とかいうところがあります。各自治体で考え方はさまざまかと思いますが、今、藤田が申しましたとおり、本市においての積算基準というものを設定しておりますので、それに基づいて私どもも判断させていただいたところでございます。今回の北部斎苑の改修工事は平成24年度から行っておりますが、全体として35億円近くの税金を活用させていただいているところでございますので、その一部については、やはり御利用いただく方には御負担いただきたいというのが私どもの考えでございますので、御理解いただきたいと思います。 ◆渡辺学 委員 私は理解はできないんですよ。その方が一生を生きてきて、お亡くなりになるわけですけれども、その方たちの尊厳だとか思いに応えるという言い方はおかしいんですけれども、そういう対応がされなければいけないのではないかなと思いますし、先ほど説明があったけれども、これがランニングコスト、さらにイニシャルコストも含めて料金を決めていくという受益者負担の考え方をここに導入するというのは、私はやはりなじまないと思うということだけ表明させてもらいます。 ◆重冨達也 委員 年齢の区切りのことをお伺いしたいんですけれども、12歳以上と12歳未満で差をつけているというのは、火葬にかかる時間が大きな要素なんだろうとは聞いているんですけれども、7歳であったり、10歳であったり、他の自治体だと12歳にこだわっていない自治体が半分ぐらいあるんですけれども、これはどういう経緯でこういった形になっていて、川崎市の12歳というのはどういうことなんでしょうか。 ◎藤田 生活衛生課長 従前から12歳でやらせていただいておりまして、12歳の区切りをそのまま採用しているところでございます。 ◆重冨達也 委員 最初のスタートがなぜそうなったかというのは、ちょっとわからないということですね。 ◎吉岩 保健所担当部長 御指摘のとおり、川崎市としては12歳で区切らせていただいておりまして、例えば横浜市さんだとたしか10歳で区切っているところでございますが、そこの大きな理由というのは、現時点、私も把握できていないところでございます。 ◆重冨達也 委員 自己負担率みたいな形で、ぱっくり何か理由が明確かというと、多分そうでもない気がするので、スタートしたら多分そこから変える動機はなかなか見つからないということで12歳なのだろうと思うんですけれども、今後、もし再度条例を見直すということであれば、その経緯であったりとか、何歳が適切なのかというのもちょっと調べてみていただきたいなというのが意見としてお伝えをしておきたいことです。  もう一点なんですけれども、遺体保管料については、これまで1体1回幾らという設定だったものを今回1体1日幾らという設定にしているんですけれども、これの理由と2日以上保管する方の割合というのはどれぐらいいるものなんですか。 ◎藤田 生活衛生課長 内容といたしまして、実際には1日の金額でお示しをしていたんですけれども、わかりづらいところがございますので、明確にさせていただいた部分でございます。割合につきましては今、資料を持ち合わせておりませんで、確認をさせていただければと思っております。 ◆重冨達也 委員 採決態度に特に影響はしないので、後でいいんですけれども、ごめんなさい、今のお話は、運用上は今までも1日単位で金額を上げていたということですか。 ◎藤田 生活衛生課長 そうでございます。 ◆重冨達也 委員 ごめんなさい。改正前の条例は1体1回幾らとなっているんですけれども、2日間の場合は2回と運用上みなしてきたということなんですか。1回と言っているんだから、出さなかったら2日間でも1回ではないかと思ってしまうんですけれども。 ◎藤田 生活衛生課長 1日という意味でございます。 ◎吉岩 保健所担当部長 葬祭場の施設利用というのは1日単位で区切らせて運用させていただいていますので、1回とさせていただいていたんですが、委員のおっしゃるようにちょっとわかりにくい部分がありますので、よりわかりやすい表現として1日という形をとらせていただきました。3日間お預かりさせていただいたら3回なんですけれども、トータルでは1回になるという考えもありますので3日間、よりわかりやすい表示に改正させていただくところでございます。 ◆重冨達也 委員 わかりました。 ◆織田勝久 委員 別に今さら反対するということではもちろんないんですけれども、僕も正直、受益者負担というところがひっかかるんです。休憩室については民と競合するという意味合いは理解できるんだけれども、いわゆる火葬の部分についてはそこしかないわけでしょう。しかも、人間は必ず死ぬわけではないですか。この受益というのは何に対しての受益なんでしょうか。 ◎吉岩 保健所担当部長 単純に申し上げますと、火葬場を利用していただく、そこで火葬するという行為を受けられる方と捉えてはおります。 ◆織田勝久 委員 だって、日本の法律では火葬以外にどういう方法があるんですか。遺体をそのままぶん投げていいんですか。 ◎吉岩 保健所担当部長 制度的には土葬という制度もありますが、現在はほぼ全ての方が火葬後埋葬していただく形をとっていると認識しております。 ◆織田勝久 委員 だから、最低費用がかかるということについては理解できなくはないんだけれども、受益者負担という表現は何かうまく考えられないんですか。少なくとも人が亡くなって、その方を火葬することに対して利益、受益というのはちょっとばかり違和感がありますよ。みんな必ず死ぬわけだし、そういう意味でいくと表現の仕方。受益、受益ではなくて、もう少し違った表現を何か考えられないんですか。 ◎藤田 生活衛生課長 申しわけありませんが、基準のほうの言葉をそのまま使わせていただいておりますので、わかりました。 ◆織田勝久 委員 だから、縦と横にメッシュでつくった川崎の統一的な基準がありますね。それでもいいんだけれども、ただ、表現として、やっぱり受益という言葉はちょっと考えてくださいよ。そこはお願いできますか。 ◎北 健康福祉局長 今、織田委員おっしゃっていただいたように、まさに全市的な共通の考え方の中に公の施設の標準的受益者負担の割合ということでの仕分けをしています。それには、葬祭場であるとか、対極であればスポーツ施設であるとか、そういうことも含まれて、全部受益というような言い方をしているわけですが、これは考え方の整理をするための統一的な表現であって、委員の皆さんも感じられているような火葬であるとか、お亡くなりなったことに対しての利用料・使用料をいただく中での受益という考え方ということは、御説明の中では考慮が必要かなと。御意見をいただいて、そこは強く感じるところでございます。  おっしゃっていただいているように、最低限であればゼロ円なんですけれども、全市的な一応の決めの中では最低限必要な部分であるとか、現在25%相当が適切ではないかという考え方をとらせていただいている中で行っているところでございます。繰り返しになりますが、そういう決め方とあらわし方については、やはりこれからは考慮して、なすべきだと感じておりますので、引き続き対応してまいりたいと存じます。 ◆織田勝久 委員 今、局長おっしゃってくださったので、表現のあり方は工夫していただければと思いますので、お願いします。  結構です。 ○押本吉司 委員長 ほかに質疑、意見・要望がなければ、採決に入りますが、よろしいでしょうか。                 ( 異議なし ) ○押本吉司 委員長 それでは、採決に入ります。「議案第14号 川崎市葬祭条例の一部を改正する条例の制定について」を原案のとおり可決することに賛成の委員の挙手を願います。                 ( 挙手多数 ) ○押本吉司 委員長 挙手多数です。よって、本件は賛成多数をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  ここで理事者の一部交代をお願いいたします。                ( 理事者一部交代 )         ───────────────────────── ○押本吉司 委員長 次に、健康福祉局関係の議案の審査として「議案第15号 川崎市動物愛護及び管理に関する条例及び川崎市動物愛護センター条例の一部を改正する条例の制定について」を議題といたします。  理事者の方から特に補足説明等はございますでしょうか。 ◎北 健康福祉局長 補足説明等、特にございません。よろしくお願いいたします。 ○押本吉司 委員長 それでは、質疑がありましたらお願いいたします。また、意見・要望等がございましたら、あわせてお願いをいたします。                  ( なし ) ○押本吉司 委員長 特に質疑、意見・要望がなければ、採決に入りますが、よろしいでしょうか。                 ( 異議なし ) ○押本吉司 委員長 それでは、採決に入ります。「議案第15号 川崎市動物愛護及び管理に関する条例及び川崎市動物愛護センター条例の一部を改正する条例の制定について」を原案のとおり可決することに賛成の委員の挙手を願います。                 ( 全員挙手 ) ○押本吉司 委員長 全員挙手です。よって、本件は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  ここで理事者の一部交代をお願いいたします。                ( 理事者一部交代 )         ───────────────────────── ○押本吉司 委員長 次に、健康福祉局関係の陳情の審査として「陳情第45号 国に対して公立・公的病院の「再編・統合」の強制を改めることの意見書提出を求める陳情」を議題といたします。  なお、関係理事者として、病院局から郷野経営企画室担当課長が出席をしておりますので御紹介いたします。  それではまず、事務局から陳情文を朗読させます。 ◎浅野 書記 (陳情第45号朗読) ○押本吉司 委員長 次に、理事者の方から説明をお願いいたします。 ◎北 健康福祉局長 陳情第45号につきまして、お手元の資料に基づき、永松保健医療政策室担当課長から御説明をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。 ◎永松 保健医療政策室担当課長 それでは、御説明いたしますので、お手元のタブレット端末の2(1)陳情第45号(資料)のファイルをお開きください。表紙から1ページお進みいただき、資料1をごらんください。本件につきましては、2月14日の健康福祉委員会にて御報告させていただいていることを踏まえて、改めて御説明させていただきます。  資料左上、1、経過についてでございますが、下線部分をごらんください。厚生労働省は、2025年に向けた具体的対応方針の再検証を行うことが必要な424の公立・公的医療機関を選定し、昨年9月末にこれを公表しました。右の枠囲いをごらんいただき、神奈川県内では10の公立・公的医療機関がリストに掲載され、市立井田病院は(B)区分の診療実績が他院と類似かつ近接しているとして、再検証の対象となっております。  該当医療機関につきましては、自院及び地域で再検討することが求められておりまして、再編統合を伴わない場合は令和2年3月末まで、再編統合を伴う場合は同9月末までに結論を得ることとされております。  なお、本年1月17日、厚生労働省から各都道府県宛て、正式に再検証を要請する旨の文書の送付がありましたが、国が選定した根拠がわかるような分析データは現時点においても示されておりません。  中段の表は、リスト公表以降の国と地方との協議経過等でございますので、後ほど御参照いただければと存じます。  次に、2、本市を取り巻く動きをごらんください。初めに、昨年の10月7日に、神奈川県から、各市町村宛てに国による再検証リストの公表を受け、県民が不安にならないよう、地域医療構想調整会議等の場で話し合いながら、地域全体としての望ましい医療のあり方について検討を進めていく旨の通知があり、これ以降の経過につきましては記載のとおりでございます。  一番下の行、去る2月12日には、第3回川崎地域地域医療構想調整会議が開催されまして、後ほど御説明させていただきます。  資料右上、3、井田病院における再検証の方向性に参りまして、上段にございます地域医療の状況、既に実施した取組、医療ニーズを踏まえ担っている機能を踏まえまして、再検証に係る井田病院の考え方といたしましては、今後も医療需要の増加が見込まれる中、本病院は地域に根差して必要な医療を提供しており、地域の中核病院として重要な役割を担っていることから、現時点では現状の機能を維持することとし、今回の厚生労働省の要請に対する具体的対応方針の見直しは行わないとの本病院としての再検証結果を取りまとめたところです。  その下、この再検証結果につきましては、2月12日の第3回川崎地域地域医療構想調整会議におきまして、井田病院側から説明がなされ、妥当として合意が得られたところでございます。  4、本市の考え方につきましては、左側にございます現状を踏まえて、右側、再検証に係る本市の考え方に参りまして、初めに、本市といたしましては、地域の実情に沿った地域医療構想の実現に向け、引き続き取り組んでいくことを基本に考えておりまして、これは、昨年12月12日に市議会から発出されました意見書の趣旨と同様でございます。あわせて、今回の案件につきましては、国が選定した根拠がわかるような分析データが示されていない中で、現時点において選定基準項目に該当することへの直接的な検証は不可能な状況にあります。これを前提として、今後の医療需要の伸びに加え、現在、井田病院が地域で担っているさまざまな役割や、既にがん、救急等において地域内で一定のすみ分けや連携が図られていること、さらには、これらについて地域医療構想調整会議で合意が得られたことを踏まえ、井田病院の機能ごとの病床数など質的な見直し、ダウンサイジングなど量的な見直しはともに行わない方向で、神奈川県保健医療計画推進会議等へ示してまいります。  最後に、5、今後のスケジュール(予定)でございますが、3月6日に予定されておりました神奈川県保健医療計画推進会議につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響を鑑み、書面開催となったことから、現在該当医療機関について、県内各構想区域の合意内容に対する意見の取りまとめが行われているところであり、3月24日の神奈川県医療審議会にて、各地域の合意内容について審議されることになります。この審議結果を踏まえ、県から国に再検証に係る回答を行うこととなりますが、再検証の結果、再編統合を伴わない場合は3月31日が国への回答期限となっております。  なお、仮に再編統合を伴う場合は、その変更内容について9月30日までに国に回答することとされております。  説明は以上でございます。 ○押本吉司 委員長 説明は以上のとおりです。  ただいまの説明につきまして、質問等がございましたらお願いいたします。また、意見・要望等がございましたら、あわせてお願いしたいと思います。 ◆織田勝久 委員 これについてはもう議会も早目から動いて、国への意見書も早々に出して取り組んできたんですけれども、2月の川崎地域地域医療構想調整会議では一定の方向が出たと。今の御報告のとおりなんですが、3月24日に、今回書面審査になったということでしたけれども、そこでその考え方が覆されてしまう可能性というのはあるんですか。 ◎永松 保健医療政策室担当課長 神奈川県といたしましては、地域医療構想調整会議の合意を踏まえて、今回の計画推進会議ですとか、24日の神奈川県医療審議会に上げてまいりますと神奈川県からお聞きしているところです。 ◆織田勝久 委員 そうすると、ほぼほぼ間違いなく3月31日の期限には再編統合を伴わないという形で国へ回答するという理解でよろしいですね。 ◎川島 保健医療政策室長 神奈川県においては、最大限、地域の考え方を尊重していくというスタンスで臨んでいただくと聞いていますので、まずそう解していただいてよろしいかと思います。 ◆織田勝久 委員 この間の議論、医師会も、病院協会も含めて、方向性としては一緒だという確認もしていますし、そういう経緯がさっきの川崎地域地域医療構想調整会議であったわけですから、それを県に上げているわけですから、室長がおっしゃった方向でまず間違いないと理解していますので、念のため、再度そういうことでそごがないように、川崎市としてもまたしっかり働きかけをお願いしたいと思います。  結構です。 ◆橋本勝 委員 この件については随分議論させていただいてまいりましたが、認識だけ確認したいんですけれども、この陳情者の方は「強制」という言葉を使っているんです。私が感じる限りでは、裏返して言えば要請という形だと思うんですけれども、そこの確認だけさせてください。 ◎川島 保健医療政策室長 本市といたしましても、今回は要請を受けたものと解してございます。 ◆橋本勝 委員 わかりました。 ○押本吉司 委員長 ほかに質疑、意見・要望等がなければ、陳情第45号の取り扱いについて御意見をお願いしたいと思いますが、本件は国に対して意見書の提出を願うものでございますので、この点も含めて御発言をお願いいたします。
    ◆橋本勝 委員 12月議会のときに、市議会としてはいち早く対応させていただいておりますから、意見書の提出には至らないものと思いますし、今確認させていただきましたけれども、もちろんそれぞれ地域ごとに実情があるということで、そこら辺をしっかりやってくれというのは当たり前のことでありますが、国全体のこれからの社会保障制度を考えれば、やっぱり一定程度の見直しというのは、場所によってはあり得ることだと我々は考えておりまして、今確認しましたけれども、「強制」という表現がこうやって陳情文として出てくることには少し違和感を感じますので、我々はこの陳情は不採択でよろしいのかなと思います。 ◆渡辺学 委員 意見書の提出も含めてということで、まず、先ほどもお話しありましたけれども、昨年12月に本議会からも国に対して、いわゆる再編統合に向けた公立・公的医療機関等の公表等について、より地域の実情に合った地域医療構想が実現されるよう、見直しをしろということでの意見書を上げさせてもらっているわけです。今回の陳情第45号についても、やはり国に対して「地方自治の自主性と権限をないがしろにする行為」をするなということで、同趣旨の陳情内容なのかなと思っていますので、上げるとすると、また同じ内容の意見書になるのかな。今度の陳情もそれはそのとおりだし、私たちも同意をしながら意見書を上げてきたということからすれば、今回は、意見書は同じ内容なので上げないけれども、陳情は採択すべきかなと私は思います。 ◆織田勝久 委員 願意が意見書提出を求める陳情となっているので、意見書提出ということについてはもう既に議会としてやっていますし、これは健康福祉局が主導してやっているわけですから、それはもう必要ないと思います。とはいえ、内容は内容なので、趣旨採択でもいいのかなと。意見書は出さないけれども、願意については趣旨採択ということでもいいのかと思います。 ◆かわの忠正 委員 先ほど来お話し出ているように、もうこの趣旨の意見書を出しているので意見書は出さない。したがって「意見書の提出を要望します」ということなので、意見書を出さないということであれば、必然的に不採択になるのではないか思いますので、不採択で。 ◆重冨達也 委員 今回のリストの公表というのは地域医療構想調整会議の議論を活発にしようという目的で行われたと理解していますけれども、そのやり方がよかったかというのは、やはり国としても考えるべきだろうとは思います。統廃合というのは必ずしもネガティブなものではなくて、それによって地域医療が持続的なものになるということも考えられるので、その投げかけ自体は否定するべきではないかなと私は考えています。意見書については、今回は12月に出したものとはちょっと趣旨は違うのかなとも思いますけれども、その実効性を考えると、同じ案件について何度も何度もというのは余りよろしくないかなと思うので、提出もせず、不採択でいいかなと思います。 ◆三宅隆介 委員 私はちょっと重冨委員の意見と違うんだけれども、今回の国の指摘というのは、明らかに国の緊縮財政のもとに、とにかく医療費を削減したいという目的があって、その一環として再編しようという話なので、こういう国の通知は今後たびたび出てくると思うんです。ですから、そこはもう行政にしっかり対応していただきたい。議会としても12月に基本的にオーソライズしたものを意見書として提出していますので、皆さんがおっしゃるように意見書の提出は必要ないということなんです。  ただ、願意はよくわかりますので、意見書の提出が願意ということであれば不採択なんですが、おっしゃりたいことはよくわかるので、趣旨ぐらいは採択していいのかなという感じかな。 ○押本吉司 委員長 それぞれ御意見いただきました。まず、意見書を提出することにつきましては全会一致となりますことが条件となりますので、今回の場合、全会一致とならないようですので、意見書の提出には至らずということで御了承願いたいと思います。  取り扱いにつきましては、ただいま採択、趣旨採択、不採択がございます。採決に入りますけれども、まず採択と趣旨採択のどちらで諮るかをここで協議したいなと思うんですけれども、いかがいたしましょうか。今、採択と趣旨採択を発言された会派の方にそれぞれ御意見をお願いします。 ◆渡辺学 委員 ぜひ採択をと思ったんですけれども、先ほど三宅委員もおっしゃったように、非常に大事な部分、国からさまざま医療費そのものも引き下げていこうという動きがある中で、趣旨採択を主張される会派の方が多いものですから、じゃ、私も趣旨採択でお願いいたします。 ○押本吉司 委員長 じゃ、これでやらせてもらってよろしいですか。                 ( 異議なし ) ○押本吉司 委員長 それでは採決に入ります。「陳情第45号 国に対して公立・公的病院の「再編・統合」の強制を改めることの意見書提出を求める陳情」につきまして趣旨採択することに賛成の委員の挙手を願いします。                 ( 挙手少数 ) ○押本吉司 委員長 挙手少数です。よって、本件は賛成少数により不採択とすべきものと決しました。  傍聴者の方、審査は以上のとおりでございます。どうぞ御退席ください。お疲れさまでございました。                 ( 傍聴者退室 )         ───────────────────────── ○押本吉司 委員長 次に、このたび北健康福祉局長におかれましては、3月末日をもちまして退職をされます。本日は健康福祉局長が出席をされる最後の委員会となりますので、一言御挨拶をいただきたいと思います。 ◎北 健康福祉局長 大変貴重なお時間をいただきまして、押本委員長を初め、委員の皆様方に厚く御礼を申し上げます。この3月末日をもちまして定年退職を迎えるに当たり、一言御挨拶をさせていただきます。  私は昭和57年、川崎市に入庁いたしました。当時の民生局こども文化センターが一番初めの職場でございました。以降、生活保護、障害福祉、保育と約20年間、福祉行政に携わってきておりましたけれども、その後、総合企画局での広域行政であるとか、同時の市民・こども局のシティセールス・広報室での市政広報や市民文化室での音楽のまちづくりなど文化振興であるとか、総務企画局の都市政策部等、約10年間、いろいろなことをさせていただいた上で、平成30年4月から健康福祉局長を拝命いたしました。それぞれの分野でいろいろな事業、業務を担当させていただき、思い出深いものも多々ございますが、振り返ってみますと、やはりこの2年間が本当にさまざまなことがあったなという思いがございます。地域包括ケアシステムの構築に向けた取り組みの推進でございますとか、国に先駆けて実施した風しん抗体の無料検査対象の拡大でございますとか、新動物愛護センターの開設や医療ツーリズム専門病院への対応、看護短期大学の4年制大学化であるとか、MCI段階からの認知症対策の取り組みなど、来年度、また一歩進めさせていただくような提案を今回もさせていただいておりますけれども、多くの課題への対処をさせていただいてまいりました。  その中でも、やはり大きいのは令和元年東日本台風への対応、また、本日御報告をさせていただきました新型コロナウイルス感染症への対応がございまして、保健・医療・福祉と市民に身近な事業を所管する局の重要性と各部署の職員が一丸となって取り組んできていることを実感させていただいているところでございます。私としましては、これら多くの優秀な職員に恵まれて、何とか職責を全うしてきたなという思いがございますが、市民の皆様の安全・安心な暮らしを守るために取り組むという思いを、職員とこの間、共有を心がけてまいりましたので、高齢社会が進展する中、これからも求められるであろう多くの新たな課題に適切に取り組み、進められていくことを強く期待しているところでございます。  先生方には、この間、これらさまざまな取り組み等の中で、それこそ多くの形で御指導、御鞭撻を賜り、至らぬところもございまして、時には厳しい御指導をいただいてまいりましたけれども、今後とも健康福祉局の事業につきまして、引き続き御指導等いただきますようお願いを申し上げます。私も3月末日まで、気を引き締めて局長の責務を果たしてまいりたいと存じます。  長い間、本当にありがとうございました。(拍手) ○押本吉司 委員長 本当に長い間、川崎市の健康福祉行政と市政発展のために御尽力いただき、ありがとうございました。今、局長からございましたけれども、退職までの間、新型コロナウイルスの感染症対策など気を抜けないと思いますので、引き継ぎも含めて、どうぞよろしくお願いいたします。退職後も健康に留意をされまして、一層の御活躍と御期待をさせていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。  それでは、ここで理事者の交代をお願いいたします。お疲れさまでございました。                 ( 理事者交代 )         ───────────────────────── ○押本吉司 委員長 次に、所管事務の調査として、病院局から「井田病院の患者情報の漏えいに関する検証結果等について」の報告を受けます。  それでは、理事者の方、よろしくお願いをいたします。 ◎田邊 病院局長 それでは「井田病院の患者情報の漏えいに関する検証結果等について」でございますが、大変時間を要してしまいましたが、御報告させていただきたいと存じます。詳細につきましては、高橋井田病院事務局庶務課長から御説明させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。 ◎高橋 井田病院事務局庶務課長 「井田病院の患者情報の漏えいに関する検証結果等について」について御報告します。3(1)-1と先頭に書かれているファイルをお開きください。  表紙をおめくりください。1、横浜市立大学附属病院における漏えいの状況についてですが、昨年7月24日、市大病院において、泌尿器科の医師が、当院を含む20の協力病院の医師22名に対して、臨床研究のために患者情報の更新等を依頼する目的で、患者情報が入ったエクセルファイルを添付した電子メールを送信しました。未送信メールがあったことから調べたところ、2つの誤った宛て先不明のアドレスに送信されていました。漏えいした患者情報は、3,411症例で、そのうち当院分は201症例、患者数は171名でした。漏えいした患者情報は、患者氏名、生年月日、性別等を含む個人情報でした。  次に、2、漏えい発生後の主な経過ですが、7月24日に電子メールの送信があり、26日になって市大病院から誤送信発生の報告がありました。  次に、29日に、市大病院から情報漏えいの経過報告がありました。これを受けて、泌尿器科X部長の聞き取り調査など、以後、順次関係者への調査を進めてまいりました。  8月2日には、院内職員へ本事案の発生と患者対応について周知等を行いました。  5日には、市大病院が記者会見を実施、本市も報道発表を行うとともに、謝罪と説明の文書をホームページと院内に掲示しました。  7日には、臨時管理職員会議で患者情報等の適正管理徹底を指示しました。また、この日、横浜市立大学の幹部が説明と謝罪のために来院しました。  9日には、市大病院からの謝罪文に当院の謝罪文も添えて、2通を発送いたしました。  9月以降、再発防止策を適宜実施してまいりました。以上が漏えい発生後の主な経過でございます。  次ページに参りまして、3、井田病院の患者情報が市大病院に渡った経緯等についてです。関係医師への聞き取り調査等から、漏えいした患者情報は、研究が開始された平成29年度と、平成30年度に在籍した泌尿器科医師2名が、市大病院からの依頼に応じて、提供したものであることが判明しました。  また、市大病院では同様の研究を平成24年から平成29年5月まで行っており、当院の医師は、本研究が平成24年から引き続き行われているものと誤認識していました。本来であれば、当院の倫理委員会において承認を得る必要がありましたが、こうした誤認識により「審査されているはず」と誤解し、安易に依頼に応じたものと考えられます。  次に、経緯ですが、平成24年に市大病院が膀胱がんに関する臨床的検討を開始。これについては当院の倫理委員会で承認いたしました。  平成29年には、市大病院はこの研究の後継となる新しい研究を開始。しかし、市大病院から共同研究としての協力依頼はなく院内の倫理委員会の審査記録もありませんでした。この研究のために、市大病院から当院の泌尿器科C医師に電子メールにて依頼があり、氏名等、個人情報の項目を記載した患者データの入っていないエクセルファイルが添付されていました。C医師は、審査は行われているものと思い、電子カルテを用いて必要な患者情報を検索してエクセルファイルを作成し、電子メールで送信しました。  次ページに参りまして、平成30年には、市大病院から当院の泌尿器科B医師に電子メールにて依頼があり、氏名等、個人情報の項目を含む患者情報が入力済みのエクセルファイルが添付されていました。B医師も電子カルテを用いて必要な情報を検索して入力し、エクセルファイルを作成、電子メールで送信しました。  令和元年には、市大病院から当院の泌尿器科A医師に電子メールにて依頼があり、氏名等、個人を特定できる項目を含む入力済みのエクセルファイルが添付されていました。その後、市大病院から誤送信の可能性について報告がありました。そのときは、まだ依頼への対応はしていませんでした。経緯は以上です。  次に、4、市大病院の説明、対応等についてです。(1)市大病院の井田病院に対する説明、対応等についてですが、市大病院によれば、今回の漏えいは、研究者の甘い認識により、院内外のルールや研究計画に定められた所定の方法をとらず、間違った個人情報のり取扱いをしたためであり、研修等を実施してきたが、不十分だったと言わざるを得ないとのことでした。さらに、3月10日、横浜市大幹部が謝罪等のために改めて井田病院に来院しました。  次のページに参りまして(2)市大病院における職員の処分についてですが、2月26日付で、メールを送信した助教を停職14日に、研究責任者となっていた准教授を減給に、その上司に当たる教授を文書訓戒にする処分等を発表しました。  次に(3)市大病院の調査についてですが、現在、市大病院では、第三者のみで構成された調査委員会を設置し、調査を行っています。当院に対しましては、書面による調査依頼があり、回答したところでございます。年度内には調査委員会の調査結果を発表する予定と伺っています。  次に、5、本事案の問題点及び原因等についてです。(1)市大病院からの不適切な研究協力依頼を適正に処理できなかった原因ですが、かかわった担当医師2名に、次の3点の知識・認識が欠如していたことに加え、本研究が平成24年から引き続き行われているものと誤認識した結果、必要な手続は行われているものと考えて、問題点に気づかずに応じてしまったことが原因と考えております。3点の1つは臨床研究等を行う場合に必要な手続きについての知識・認識の欠如、2つには個人情報の取扱いについての知識・認識の欠如、3つには情報セキュリティの確保についての知識・認識の欠如であります。  次に(2)井田病院の患者情報の取扱いに関する問題点ですが、平成29年、平成30年と井田病院の患者情報を市大病院に提供する際の行為については、次の3点に問題があったと考えております。1つには個人が特定される氏名・生年月日等の情報についての匿名化処理の未実施、2つには電子ファイル(エクセルファイル)へのパスワードロックの未実施、次のページに参りまして、3つには個人情報を送るための利用が禁止されている電子メールで送信してしまったことです。  次に、6、本事案への対応と再発防止策についてです。(1)本事案への対応ですが、まず初めに、ア、同様事例の緊急確認を行いました。各診療科に対し、本事案と同様の事例がないかどうか調査し、確認しました。  次に、イ、全職員を対象とした総点検を実施しました。調査期間は昨年9月10日から9月20日まで。調査票配布数は651枚、回収率は100%でした。この調査は、調査票が11ページ、全部で71問にわたるものでございまして、別ファイルの参考資料に載せておりますので、後ほど御参照ください。職員の個人情報保護に対する認識や実情・課題の把握、今後の研修の企画・立案、また、個人情報の取り扱いや保護制度等の周知を目的として行ったものです。この結果につきましては資料2で御説明いたします。  次に、ウ、eラーニングを用いた情報セキュリティ研修の受講促進です。全職員に、eラーニングによる情報セキュリティ基礎研修シリーズの受講を依頼しました。  次に、エ、個人情報保護及び情報セキュリティ研修の実施です。総務企画局の情報担当職員を講師とした研修会を2回開催し、163名が参加しました。  次に、オ、臨床研究の実施状況を調査いたしました。倫理委員会の承認を得て実施されている臨床研究等について、適正に取り扱っているかどうかを調査し、不適切な事例は認められませんでした。  次に(2)今後の再発防止策ですが、ア、教育研修といたしましては、①個人情報保護、情報セキュリティ、患者情報の取扱いに関しては、全職員を対象とした研修会を毎年2回(程度)実施してまいります。次ページに参りまして、同研修会を撮影したビデオ映像による研修会やeラーニングの活用を検討してまいります。また、新たに赴任してきた医師に対するオリエンテーションでの説明や資料配付による周知徹底、医師を対象とした効率的、効果的な研修手法についての検討を行ってまいります。  次に、イ、治験や臨床研究、看護研究等のチェック機能の強化といたしましては、治験・臨床研究倫理審査委員会において毎年、実施状況を調査するとともに、臨床研究等を行う場合の治験・臨床研究倫理審査委員会への付議の必要性等について周知を徹底してまいります。また、診療情報を利用する場合の院内手続き等の整備・見直しを図ってまいります。  次ページに参りまして、続きまして、資料2、患者等の個人情報の適正管理に関わる総点検の実施について(報告(概要))を御説明いたします。職員の個人情報保護に対する認識や実情・課題を把握し、適切な手続を経ずに、外部に提供していたような事例の有無を確認し、今後の研修の企画・立案に役立て、個人情報保護に関する制度等の周知を図るため、井田病院の全ての職員を対象に実施したものでございまして、全11ページにわたるものでございます。  初めに、1、総点検の概要でございますが、調査期間は令和元年9月10日から9月20日までで、当初の回答を精査し、疑義がある箇所について個別確認作業を行うとともに、詳細をさらに調査すべきと思われた61名に対し、追加調査を実施しました。  対象者は651名、対象者の職種別人数、任用形態別人数は記載のとおりです。  回収は、調査中に2名が退職したため649枚で、回収率は100%です。  次のページに参りまして、2、調査結果(主なもの)でございますが、(1)患者等の個人情報の取扱の有無についてです。総点検においては、治験や臨床研究、学会等での論文発表、大学等への研究を目的とした患者情報の提供、さらには通常業務も含めて、幅広く調査を実施しました。その結果、「患者等の個人情報を取り扱ったことはない」と回答した者は2名のみでした。また、通常業務以外で、患者等の個人情報を取り扱ったことがあると回答した中で最も多かったのは「治験や臨床研究、看護研究など」の113名(17.4%)、次いで「学会、看護研究発表会などでの論文発表等」の101名(15.6%)でした。  次に(2)治験・臨床研究倫理審査委員会の審査についてです。ア、治験、臨床研究又は看護研究ですが、委員会の倫理審査について、「審査を受けなかった」という回答が11件ありましたが、追加調査をしたところ、匿名化して院内での研究発表、事例研究を行ったというものであり、「その他」においても問題となるようなものはありませんでした。  次ページに参りまして、イ、症例の学会、看護研究発表会等の論文発表等ですが、「審査を受けなかった」という回答が34件ありましたが、追加調査及びヒアリングを行ったところ、匿名化した症例を学会、看護研究発表会等で発表したというもので、審査不要とされてきたものでした。  次に(3)患者同意についてです。治験、臨床研究または看護研究等における「患者同意の取得」については、「同意はとらなかった」との回答が24名ありましたが、その理由としては、個人を特定する情報を含まないものであったり、院内だけでの症例検討や事例研究などでありました。文部科学省及び厚生労働省の倫理指針により、匿名化されているものについては、インフォームド・コンセントが不要とされております。  次ページに参りまして(4)患者情報の匿名化についてです。匿名化を必要とする個人情報の取り扱いにおいて、「匿名化していなかった」とする回答はありませんでした。  次に(5)患者情報の受渡しについてです。患者情報を外部へ提供する場合の受け渡し方法については、「電子メール」という回答が21件ありましたが、全て匿名化した上で行われていたため、不適切な取り扱いは認められませんでした。しかしながら、よりセキュリティの高い手段を利用するよう十分な周知を図っていく必要があると考えております。  次に(6)研究目的ではない患者情報の提供についてです。ア、警察、保健所、弁護士等への提供や、イ、医療機関間の地域連携、専門医への提供であり、法令や国のガイダンスで認められているものでした。  次に、3、今後の対応でございますが、個人情報の保護と情報セキュリティの確保、研究の倫理的妥当性の確保の側面から、適正な手続を確実にするために、職員への研修、指導等が大変重要であることを再認識したことから、既存の研修等の取り組みをさらに活用するとともに、新たな研修機会の確保や、チェック機能の体制整備・強化を行っていく必要があると考えております。  なお、総点検の結果の報告書本編につきましては、3(1)-2と先頭に書かれているファイルにございますので、後ほど御参照ください。  説明は以上でございます。 ○押本吉司 委員長 説明は以上のとおりです。ただいまの説明について質問等がございましたらお願いをいたします。 ◆織田勝久 委員 本事案の問題点及び原因等についてで、本研究にかかわった担当医師2名、B・C医師となっています。B・C医師がそれぞれどういう問題意識、考え方でということについては書かれているんですけれども、そもそも横浜市大病院からB・C医師にどういう経緯で依頼があったという書き方は、この報告書のどこに詳しく書いてありますか。 ◎高橋 井田病院事務局庶務課長 B・C両医師に対しての依頼は突然メールで市大病院から送られてきておりまして、その前から市大病院から何か連絡があったとか、そういったことはございませんでした。 ◆織田勝久 委員 そうすると、B・C医師のある種モラルの問題はモラルの問題としてあるんだけれども、そもそも市大病院からこのような要請があったことについての総括はどこにまとめてあるんですか。 ◎高橋 井田病院事務局庶務課長 その辺につきましては、今回の報告書の中では特に触れてはおりません。現在、市大病院では調査を行っておりまして、その発表がこれからということでありますので、今後検討してまいりたいと思っております。 ◆織田勝久 委員 ちょっと確認しますが、これは市大病院から正式というか、非公式にB・C医師に何らかのアプローチがあったから、B・C医師はメールでこれを送信したんですか。市大病院から何にもないのに、担当医師B・Cが自主的にメールで添付ファイルを送ったということなんですか。どちらなんですか。 ◎高橋 井田病院事務局庶務課長 B・C医師に対しましては、市大病院からはメールでの依頼のみでございました。それ以外の特にアプローチ等は確認しておりません。 ◆織田勝久 委員 だから、メールでの依頼というのは、仲間というか、上司筋に当たる人なんだろうけれども、あくまでも私的なメールの依頼に対して、B・C医師が反応して、対応したという理解でいいんですか。 ◎高橋 井田病院事務局庶務課長 そのような理解でよろしいかと考えております。 ◆織田勝久 委員 そうすると、B・C医師の今回の問題について、ある種総括も大事だけれども、市大病院がそういうことをやったこと自体をしっかり追及しなければだめではないですか。そこはどうなってしまうんですか。 ◎高橋 井田病院事務局庶務課長 その辺につきましては、現在、市大病院で第三者委員会を設置して調査中でありますので、その発表される内容等を見て検討してまいりたいと考えております。 ◆織田勝久 委員 いやいや、市大病院は市大病院で勝手にやるので。そうではなくて、川崎市の考え方として、そこの部分しっかり意見表明しておかなければまずいのではないですか。そこはどうするんですか。 ◎筒井 井田病院事務局長 先ほど井田病院庶務課長からの御説明にもありましたように、昨年の8月7日に横浜市大の法人理事長、研究倫理を担当する副院長、事務方の附属病院の統括部長の3人が当院に謝罪のために来院しております。そちらの対応については、増田病院事業管理者、中島院長、伊藤副院長、そして私が対応させていただいております。その中で、先ほど高橋課長から説明がございましたとおり、横浜市大といたしましては、研究者の甘い認識により、個人情報等に関する院内外のルールや研究計画に定められた所定の方法をとらずに、間違った個人情報の取り扱いをしたため、個人情報の取り扱いに関する研修を実施してきたが、不十分だったと言わざるを得ないというような説明もございましたが、それに対しては、川崎市として、今回の一件につきましては、患者さんに、不安、御心配をおかけするだけではなく、市民の方々、地域の方々の信頼を損ねる行為ということで強く抗議させていただきました。また、先方の教育研修がどうなっているかについても強くたださせていただいたところでございます。  また、去る3月10日には、本研究の研究責任者である准教諭、泌尿器科の主任教諭が、おくればせながら当院に謝罪に参りました。先ほど説明があったとおり、2月26日に地方公務員法上の処分があった、そこで一区切りついたということで、大変遅くなって申しわけないというような謝罪がありました。先方は、教育はしてきたつもりであったが、やはり不十分であったところは認めざるを得ない、今後、調査委員会等で指摘された事項に基づいて、しっかり対策を打っていくというような釈明がございました。それに対して、当院長からは、横浜市大は当院に泌尿器科の医師を派遣しておりますけれども、今後もまだ派遣するつもりですか、そちらの教育研修はどうしていくんですかというような、かなり強い口調で問いただしておりました。 ◆織田勝久 委員 横浜市立病院と井田病院とのやりとりは、しっかり文書で手交して、確認したとなっているんですか。議事録とかはもちろん残っていると思うけれども、どういう文書のやりとりをしたんですか。 ◎筒井 井田病院事務局長 横浜市大が私どもに来院したのは、特段依頼文書とか文書でもっていついつ訪問するといったものではございません。ただ、やりとりにつきましてはしっかり記録に残しております。 ◆織田勝久 委員 記録には残しているんだけれども、しっかりとした確認、覚書みたいな形で、双方で文書を手交するということはしないんですか。 ◎筒井 井田病院事務局長 大学と川崎市との関係になりますので、今後、横浜市大の調査結果、公表の状況、あるいは関連病院がございますので、関連病院の対応等々を見きわめまして検討してまいりたいと考えております。 ◆織田勝久 委員 というか、そんな話を大きくする必要はなくて、直接横浜市立と井田病院が確認をすればいいことなのではないですか。川崎全体ではなくて。  何でこういうことを言うかというと、ドクターの世界は狭いから、これはその中の人間関係、上下関係で多分起きた問題なんですよ、気楽にね。これは今後もあり得ますよ。狭い世界の中で上下関係があって、井田病院をやめればいずれ戻る先生たちなんだから、上司から言われたら、嫌だなんて言えるわけがないではないですか。だから、そういうことを含めて、ある種行政官同士でしっかりそういう取り決めみたいなことを改めてやっていく。改めて責任を追及することに主眼を置くよりも、むしろルール化みたいなところでしっかり覚書みたいなものを交わしておくことのほうが大事だと思うんですけれども、そこはこれからどうされるんですか。 ◎田邊 病院局長 まさに御指摘のとおりでございまして、間もなく横浜市大の調査委員会の調査結果が出ます。それを踏まえた上で、きちんと文書なりなんなりで市としての対応といいますか、今後、再発防止に向けたことが一番大事だと思っておりますので、そういったことを形にして残す必要はあると考えています。この件につきましては、市長、副市長にも報告をしておりまして、そのような指示を受けているところでございますので、そこはきちんと対応していきたいと考えているところでございます。 ◆織田勝久 委員 じゃ、必ずそういう形での確認はされるということでよろしいですね。わかりました。  あと一つ、ちょっと気になっているのが患者情報の受渡しとあるんですけれども、これについては、井田病院の内部調査で「「電子メール」という回答が21件あったが、すべて匿名化した上で行われていたため、不適切な取扱いは認められなかった」となっているんですけれども、暗号化、パスワードをするかしないかということももちろん大事なんでしょうが、そもそも電子メールで患者情報を送ること自体いいのか、悪いのか。メールは間違えて発信することが結構ありますよね。私なんかも個人的に、わさわさしているときに、つい違うところに送ってしまったみたいな、特に履歴を戻したりするときにミスるんだけれども、医療にかかわっている皆さん、忙しい中でそういう作業をやられるということもありましょうから、人為ミスはやっぱり出てくると思うんです。特に具体的にどこに発信するかという意味で。だから、そもそもの考え方を見直すのか、それともダブルチェックみたいな仕組みをしっかり入れることを考えるのか、やはり何らかの方法が必要かなと思うんですけれども、そこはいかがでしょうか。 ◎高橋 井田病院事務局庶務課長 その点につきましては確かに問題点として認識しておりまして、今後、研究計画などが審査に上がってきた際には、その辺をチェックして、より安全性の高い手段で受け渡しをするように適切に指導してまいりたいと考えております。 ◆織田勝久 委員 いつのタイミングのどういうときに、今おっしゃった指導がなされるんですか。 ◎高橋 井田病院事務局庶務課長 研究活動につきましては、基本的には治験審査・臨床研究倫理審査委員会に申請して、その中で研究計画ですとか、取り扱う情報の内容、また、取り扱い方法なども含めて審査をしてまいりますので、その中でチェックしてまいりたいと考えております。また、今後、一度審査を通ったものにつきましても、定期的にその実施状況を確認し、本来の計画書にない取り扱いなどがないかどうかも、引き続きチェックしてまいりたいと考えております。 ◆織田勝久 委員 案件ごとにということなんだけれども、案件ごとにということでいいのか。まず、メールで送ること自体どうなのかという整理をしていただきたいと私は申し上げているんですけれども、それについてはどうですか。 ◎高橋 井田病院事務局庶務課長 その辺につきましても検討してまいりたいと思っております。
    ◆織田勝久 委員 ごめんなさい、それは井田病院として検討するんですか、病院局として検討するんですか。 ◎高橋 井田病院事務局庶務課長 まずは病院として検討していきまして、局とも調整をして進めていきたいと考えております。 ◆織田勝久 委員 井田病院は今そうおっしゃっていますけれども、局長としてはいかがですか。 ◎田邊 病院局長 病院局として、場合によっては多摩病院の指定管理者も含めて、そういった取り扱いをもう一度再検証していかなければいけないと考えているところでございます。  また、補足ではございますけれども、今回の最大のポイントは、院内の委員会にかかっていれば、必ずそこで匿名化を図れという指示が100%、もう間違いなく出るんです。そこが一番の大きなネックだったと考えておりますので、まず、きちんと院内の委員会にかけていただいて、そこできちんと審査し、適切な指示を出していければと考えているところでございます。 ◆織田勝久 委員 じゃ、まず院内の手続にしっかり乗っかる。そうすると、必ず個人情報は匿名化をする。それはもうセットになるということですね。 ◎田邊 病院局長 基本的には、こういった研究について匿名化を図るというのは、私どもは常識と考えておったところでございます。 ◆織田勝久 委員 そもそも匿名化するのがもう大前提ということなんですね。そうすると、じゃ、メールの扱いについて、匿名化がしっかりされれば、添付ファイルで送るということについては特に問題ないという認識でいいんですか。 ◎田邊 病院局長 メール送信については一定程度リスクがあります。万が一、それが誤送信されても、匿名化が図られていれば、漏えいされた方への御迷惑とかには至らないことになろうかとは思うんですが、さらに二重、三重の安全という意味では匿名化を図り、さらに、もしメールを使用する場合においてもパスワードをかける、ロックをかけるといったことを二重、三重にやって、できるだけ安全を担保していければと考えております。 ◆織田勝久 委員 では、そこの一連の手続、流れについても再度しっかり確認をしていただく。それについては病院局が主導して、しっかりと対応するということでよろしいですね。 ◎田邊 病院局長 そのようにしてまいります。 ◆織田勝久 委員 じゃ、よろしくお願いします。  結構です。 ◆浦田大輔 委員 3月9日時点で送ってしまった宛て先不明の2箇所に関しては、削除等、依頼していると思うんですけれども、いまだに返信があったとは聞いていないということなんですが、宛て先不明の2件に関しては個人は特定できない状況なんでしょうか。 ◎高橋 井田病院事務局庶務課長 2つの宛て先につきましては、相手先がどういった個人なのか、機関なのか、全くわからない状況であります。 ◎関 庶務課長 少し補足させていただきます。具体的なメールアドレスはいただいていないところですが、一般的にウエブの、例えばヤフーのホームページ等で安易に取得できるメールアドレスを使っていたと伺っております。そちらに問い合わせたところ、やはり個人情報で答えられないという回答だったと報告を受けております。 ◆浦田大輔 委員 先ほど織田委員からも、情報の受け渡しの方法というところで、市には@city.kawasaki.jpのアドレスがあると思うんですけれども、そういった安全なアドレス先にしか送れないような方法。先生方の心の問題というよりは、情報を送る際にはこういう手続をとらなければ送れないような技術的なものも検討していただければと。あと、井田病院の171名の患者さんの情報が漏れたということですけれども、この171名の方には謝罪と御説明というのはもう行っているんでしょうか。 ◎高橋 井田病院事務局庶務課長 それぞれの患者様に謝罪と説明の文書を入れまして、郵送でお送りしております。 ◆浦田大輔 委員 郵送ということは、じゃ、個別に、例えば電話とかで御説明、謝罪というのはまだされていないということですか。 ◎高橋 井田病院事務局庶務課長 連絡先を記載しておりまして、さらに詳しい説明ですとかを求める方は連絡がとれるようにはしておりまして、4件ほどそういった問い合わせがあったとなっております。 ◆浦田大輔 委員 民間ですと、情報漏えいした場合、基本的にやっぱり一件一件、最低でもお電話で謝罪するのが筋だと思うんですけれども、そこら辺が個人情報の取り扱いの重要さという部分では意識が低いのかなと個人的には考えたので、それだけ個人情報は重いものなので、いま一度、情報の漏えいが絶対ないような取り組みをしっかり実施していただきたいと思います。 ◆重冨達也 委員 今回漏えいした情報というのは、11ページでいうところの機密性区分でいうとⅠとⅡのどちらになるんですか。 ◎高橋 井田病院事務局庶務課長 機密性区分のⅠに該当します。 ◆重冨達也 委員 そうすると、この書き方でいけば、そもそもメールはだめだということになるわけですね。 ◎高橋 井田病院事務局庶務課長 おっしゃるとおり、メールではいけないものに該当します。 ◆重冨達也 委員 じゃ、やっぱりそれはだめなわけですね。先ほど局長からもあったように、10ページのちょうどど真ん中にあります上司等に判断を仰ぐというのは、これまで論文発表等で個人情報を扱うときとかには、本当に個人の判断で倫理委員会にかける、かけないというのを判断していたんですか。 ◎高橋 井田病院事務局庶務課長 臨床研究は、どちらかといいますと個人でやることが多く、必ずしもそうとは限りませんが、個人でやることも十分可能となっておりますので、その診療科とかで組織としてやる場合もあるとは思いますが、基本的には個人的に自分の研さんとか、そういった中で取り組むことが多いものですから、個人名で申請することが可能になっております。 ◆重冨達也 委員 申請するのが可能なら可能でいいんですけれども、個人でやるということについて、個人の研究のために個人情報をある意味病院から借りるわけではないですか。そのときにも、倫理委員会にかけるか、かけないかというのは個人の判断だったんですね。 ◎高橋 井田病院事務局庶務課長 基本的には個人情報を取り扱うようなものについては倫理委員会にかけるのが一般的な形となっておりまして、今後は上司の許可とか、そういったものがとれているかどうか、必ず確認するような形を検討してまいりたいということでございます。 ◆重冨達也 委員 つまり、結局今まではなかったということなんですよね。 ◎高橋 井田病院事務局庶務課長 これまでは所属長の承認とかを求めてはいませんでした。 ◆重冨達也 委員 じゃ、これは、ここに書いてあるように、やっぱり一人で判断というのは、見えないところで何が起きるか、なかなかわからないので、やったほうがいいですね。  僕は、これだけを読めば本当に横浜市立病院からのもらい事故みたいなものだと思ってしまうんですけれども、市大では、今回の研究は共同研究ではないというふうな認識をしているようなんですけれども、これに対して井田病院としては、常識的にはこれは共同研究であろうという主張なわけですが、常識的に考えて共同研究だと考えた根拠は何ですか。 ◎高橋 井田病院事務局庶務課長 まず、使用する情報が各病院の患者情報であり、それを集めて分析していくという手法をとっておりますので、そのような場合には全て多施設共同研究になると考えております。 ◆重冨達也 委員 市大病院は、今回は、いや、それは共同研究ではなくて、サービスで情報をもらっていただけなんですよという主張なわけですか。 ◎高橋 井田病院事務局庶務課長 おっしゃるとおりでございます。 ◆重冨達也 委員 それは本当にひどい話ですね。今回、A・B・C医師の個人アドレス宛てにメールが来たということなんですけれども、その送り主は個人アドレスなのか、病院の組織的なアドレスなのか。市大病院側は何のアドレスで発信したんですか。 ◎高橋 井田病院事務局庶務課長 今回送られたメールは実は2通ございまして、1通目は市大病院の公式のメールから送ったということでございます。1回送ったんですが、何件か送れないメールがあったので、改めて今度は送った医師個人の持っているアドレスからもう一回送った。どちらも間違ったメールアドレスだったので、間違ってその2つのところに行ってしまったということです。 ◆重冨達也 委員 そうすると、1回目は少なくとも組織メールから送られているということですから、ある意味組織的な研究の協力依頼だと考えれば、やっぱりこれは共同研究だと考えるのが普通かなとは僕も思います。その後、研究の種類としては共同研究でしょうと8月7日に幹部に言ったらしいんです。4ページに書いてあるんですけれども、その指摘に対して向こう側は、あくまでも共同研究ではないという主張なのか、確かにそうですねとなったのか、そこはどうなんでしょうか。 ◎高橋 井田病院事務局庶務課長 その点につきましては、特に向こうから言及はありませんでした。 ◆重冨達也 委員 今後示されるものの中で明らかになれば、それで明らかになりますし、明らかにならなかったら、やっぱり聞いたほうがいいと思うんです。今後もそういうことは起こり得るような気がするので、そこはちゃんとしたほうがいいと思います。  ちなみになんですけれども、受け取ったお医者さん、C・B・Aの先生方のメールに、本研究は共同研究ではなく、あくまでも情報を提供するのみを役割としますよみたいな文言があったんですか。 ◎高橋 井田病院事務局庶務課長 その辺は確認しておりません。 ◆重冨達也 委員 メールの内容を確認していないんですか。 ◎高橋 井田病院事務局庶務課長 当院に送られたメールは確認しましたけれども、どういう文面だったかは、今は記憶にございません。 ◆重冨達也 委員 わかりました。  そうしたら、今後のことなんですけれども、共同研究というのは医療の質を上げていくために必要なものだと僕は思っているので、このことをもって今後研究が行われないというのは非常に悲しいことだと思うので、そこは今後のことを見据えて、しっかりとバランスをとっていただきたいんですけれども、院内の研修体制について。今回は、講演会を年2回、教育研修を年2回と書いてあるわけなんですけれども、絶対にあってはならない案件なわけですが、こういうことがあるたびにこういう研修がどんどんふえていくと、今後、職員の働き方改革を病院内で進めていかなければいけない中で、足かせになるというリスクもある意味考える必要があるなと思っていて、例えばですけれども、今後3年間を強化的に検証を行っていくと定めた上で、3年後にもう一度それを継続するのか、それとも年2回を年1回にするのかというのを考えるような仕組みでスタートしないと、年に2回が半永久的に続く、もしくは今後もさらにふえていくとなると、職員の働く時間をどんどん圧迫していく危険性もあるのではないかと思うんです。これについてどう考えますか。 ◎筒井 井田病院事務局長 私どもはこれまで、医師は大学、あるいは初期研修、さらには学会等々で個人情報の保護、あるいは情報セキュリティについて教育をされているものだと思っておりました。しかし、今回の事案を省みますと、やはり病院として組織立って医師に教育研修をしていかなければいけないという反省がございます。今、重冨委員がおっしゃったように、働く者の負荷というか、働き方改革の中で、いかに効率よくやらなければいけないかという課題を抱えつつも、現にこういう事象が発生しておりますので、まずは職員に対する、とりわけ医師に対する教育研修をスタートさせていただきたいと考えておるところでございます。 ◆重冨達也 委員 いや、そういうことではなくて、要するにこういうことをやっていくとどんどん研修がふえていくことになりますよと。強化的に、これから3年とか、これから5年とかいうことで決めないと、皆さん方の後任の人が、じゃ、研修の機会を減らすとかとは言いにくくなるわけです。これは別にこの研修にかかわらずですけれども、何かを始めるときには、やっぱり一番最後の部分を考えていかないと、皆さんの後輩が、じゃ、やめますと言えますかという話になると、なかなか厳しいと思うんですよ。だから、後輩のことを考えて、始め方を考えているのかというのが興味深いんですけれども。 ◎筒井 井田病院事務局長 大学から派遣されてくる医師等々がずっと川崎市に奉職しておれば、一回知識を植え込めば大丈夫だと思っていますが、実は頻繁にローテーションで出たり入ったりが起きるわけです。ですので、新たに赴任した医師については必ずやらなければいけないと思っておりますので、1回やればいい、あるいは何年かの集中期間を設けてやればいいというわけにはいかないのかなと考えているところでございます。 ◆重冨達也 委員 局長も同じ考えですか。 ◎田邊 病院局長 資料の7ページにも記載させていただきましたけれども、まさに今、委員がおっしゃられたとおり、3行目にございますとおり「医師を対象とした効率的・効果的な研修手法についての検討」というところで今後は考えてまいりたいと考えております。 ◆重冨達也 委員 病院には効率性というものを考えていただきたいんです。これから病院機能がしっかり求められていくわけですから、今までと同じことをやっている、もしくは研修等がどんどんかさんでいくことが本当に理想的かというのは、やっぱり考えながらやらないと、お医者さんも逃げていきますし、看護師さんも逃げていきますから、そこはぜひ考えてください。 ◆渡辺学 委員 済みません、1点だけ。情報漏えいの部分で、先ほど資料1の5、本事案の問題点及び原因等について、5ページから6ページになるんですけれども、先ほどの電子メールの扱いのところで、6ページの一番頭の③で「個人情報を送るための利用が禁止されている電子メールで送信してしまったこと」ということなんですけれども、先ほどのやりとりで、個人情報のやりとりというのはもともと禁止されているんですか。 ◎高橋 井田病院事務局庶務課長 個人情報をそのまま送信することは禁止されております。匿名化すれば可能ということではありますが、我々病院としては、こういったこともございますので、今後よりセキュリティの高い方法で取り扱うように進めてまいりたいと思っております。 ◆渡辺学 委員 じゃ、メールでの情報のやりとりというのは通常匿名化をしてやられているという理解でよろしいんですか。 ◎関 庶務課長 そちらにつきましては資料11ページの(5)患者情報の受渡しで、少し文章が長くて申しわけございませんが、機密性区分Ⅰ、Ⅱということで記載させていただいております。機密性区分Ⅰとは個人の情報を含むもの、漏えいしたときに、その個人の生命、財産、プライバシーに対して影響が出るものという形になります。個人情報の部分、氏名、生年月日等を匿名化することによって個人が特定できないものになります。ただ、それが、例えば今回のようにコロナ感染症という病気の名前だけが残って、漏れてしまったという部分に関しては、個人ではなくて、今度は行政側に影響が出てくるのかなと思っておりますので、ここで言う機密性区分Ⅱに該当することになりますので、先ほど高橋課長が申し上げたとおり、匿名化をしていれば電子メールの送信というのは市の取り扱い上も可能となっております。 ◆渡辺学 委員 ありがとうございます。個人情報が漏えいして、情報はずっと残るではないですか。その方にとっては本当に一生涯、場合によって不利益をこうむる可能性というのも、なくはないわけです。そういうときの対応とかは何かやられているのかどうか。要は賠償責任みたいなものが起こり得るというのがゼロではないような気もするんです。だから、先ほど言った、その方にとってみれば大変な個人情報で、仕事とか、ほかの関連で不利益をこうむるようなこともあり得ると思うんですけれども、その辺には何か規定みたいなものがあるんですか。 ◎関 庶務課長 被害が生じてしまったときは民事責任ということになろうかと思いますけれども、現在のところはそうした情報が使われた形跡はない、また、宛て先不明の方からも連絡がないということで、可能性は低いのかなと思われますけれども、当然ながら一旦出た情報でございますので、いつ発生するかわからないと考えておりますので、適切にこうした漏えいした情報の取り扱いについては、原局の本庁でしっかり管理させていただいて、今後そういった被害の申し出等があった場合については、適切に対応していきたいと思います。 ◆かわの忠正 委員 話の前提で、もう話が出て、私が聞き逃してしまったのかもしれないんですけれども、今回の情報を提供した側と提供を求めた市大側との人間関係というのはどういうところがあるんでしょうか。例えば市大から医師を井田病院に派遣しているとか。 ◎筒井 井田病院事務局長 井田病院は、従来から横浜市大から泌尿器科の医師を派遣していただいております。今回は横浜市大の中の研究会、いわゆる泌尿器科の医局で構成された研究会の多施設共同研究でございまして、いわゆる一門のつながり、先輩、後輩といった関係の中で依頼が来て、それに対して答えて、情報を提供してしまったということでございます。 ◆かわの忠正 委員 わかりました。そういう背景があったから、今回のようなことになってしまったんでしょうから、一門だろうけれども、そこの意識をきちんとやらなければいけないよという緊張感をしっかりと……。それはもう井田病院なり川崎市で来ていただいたお医者さんにわかってもらわないと、根本的なところで変わらないでしょうから、そこのところの徹底、今回こちらで出されたような対策をしっかりと徹底していただきたいと思います。 ◆織田勝久 委員 1点だけよろしいですか。さっき医師を対象とした効率的、効果的な研修手法についての議論がありましたけれども、重冨委員が言われることも言われることでひとつわかるんだけれども、僕が気にしているのは、病院のいろいろな役割分担の中で、ドクターというのは常に一番上に君臨しているわけではないですか。それに対して、看護師であるとか、また、その事務方であるとかは、いろいろかかわり持つということに非常に気を使われていることはよくわかっているから、逆に今回の事件みたいなものを一つの奇貨として、しっかりドクターの皆さんに個人情報の基本的な扱い方について一旦確認していただくと。研修なんて言うと、またこうなってしまうから、確認させていただくという意味合いでやるのは僕はすごく大事なことだと思うので、過度な負担にならないことを前提にしながら、やはりぜひ積極的に研修はやっていただいたほうがいいと思いますよ。そういうことで僕はお願いしたいと思います。 ◆橋本勝 委員 「被漏えい患者宛に本事案の説明と謝罪の文書を郵送にて発送」とあるんですが、どのような中身を発送されたんですか。横浜市大の責任はこうですよ、川崎市立井田病院の責任はこうなんですよみたいな感じの中身で発送されているんですか。 ◎高橋 井田病院事務局庶務課長 責任というような言葉は使っておりませんが、漏えいした経緯、また、どういったことで漏えいしてしまったのかというようなところを説明する文章でお送りしています。 ◆橋本勝 委員 じゃ、ここの資料に載っているような詳しいものではないでしょうけれども、これをぎゅっと凝縮したような形で、事実についてと、最後に申しわけございませんでしたというようなことなんですか。 ◎高橋 井田病院事務局庶務課長 そのような内容でございます。 ◆橋本勝 委員 さっき隣の重冨委員も言っていましたけれども、こういう議論をさせてもらいますと、やっぱり市大病院の過失と井田病院のとがあるわけなんだと思うので、そのようにしておやりになったほうがよかったのではないかなと私は思います。  最後に、もう一点確認したいんですけれども、井田病院以外にもう19の病院においてあるんでしょうけれども、訴訟はまだ起こされていないんですか、大丈夫なんですか。 ◎筒井 井田病院事務局長 他の病院での係争といったものは伺っておりません。 ◆橋本勝 委員 川崎市がそのようなことをやられたときのことなんかを弁護士さんか何かに相談されているんですか。 ◎筒井 井田病院事務局長 先ほど関庶務課長からもお話がありましたように、まだ現にそういった被害等々あるいは訴えが出ていないものですから、特段弁護士等には相談はしておりません。 ◆橋本勝 委員 わかりました。  じゃ、結構です。 ○押本吉司 委員長 ほかにないようでしたら、以上で「井田病院の患者情報の漏えいに関する検証結果等について」の報告を終わります。  傍聴者の方、本件は以上のとおりでございます。どうぞ御退席ください。お疲れさまでございました。                 ( 傍聴者退室 ) ○押本吉司 委員長 ここで理事者の退室をお願いいたします。お疲れさまでございました。                 ( 理事者退室 )         ───────────────────────── ○押本吉司 委員長 次に、閉会中の継続審査の申し出についてを議題といたします。  まず、年度末に当たりますことから、健康福祉委員会で継続審査中の請願・陳情につきまして、今後も閉会中の継続審査の申し出を行うものと、審議未了廃案と扱うものについて御協議いただきたいと思います。  まず、審議未了廃案の目安などについて事務局から説明をさせます。 ◎浅野 書記 それでは、審議未了廃案と扱う目安について説明させていただきます。  まず、請願・陳情の審議未了廃案の扱いについては、平成16年1月の議会運営委員会におきまして、各常任委員会で御協議いただき、1年ごとに整理できるものは整理していくことが確認されております。  次に、審議未了廃案の目安といたしましては、提出時と大きく状況が変わり、願意が実態とかけ離れているものでございます。そこで、本委員会に付託されている請願陳情の状況を事務局で確認いたしましたところ、該当するものは現在のところございませんでした。  説明は以上でございます。 ○押本吉司 委員長 ただいま事務局から説明がありましたが、本委員会で継続審査となっている請願・陳情のうち、該当するものは事前の調査ではないのではないかと考えております。したがいまして、本委員会で審議未了廃案の扱いはないものといたしたいと思いますがよろしいでしょうか。                 ( 異議なし ) ○押本吉司 委員長 それでは、そのように確認をさせていただきます。  続きまして、閉会中の継続審査の申し出について事務局に説明させます。 ◎浅野 書記 それでは、健康福祉委員会付託の請願及び陳情につきまして御説明申し上げますので、お手元のタブレット端末、4、閉会中の継続審査及び調査の申し入れについてのファイルをごらんください。  本日3月13日現在の健康福祉委員会に付託されております陳情第7号ほか3件の陳情4件の閉会中の継続審査及び所管事務の調査を議長宛てに申し出ることについて御協議いただきたいと思います。  なお、3月3日の本会議で本委員会に付託され、継続審査の議決済みの陳情についても御参考までに記載しておりますが、陳情第45号につきましては本日の委員会の審査におきまして不採択と結論が出ましたので、これを除いていただければと存じます。  説明は以上でございます。 ○押本吉司 委員長 ただいまの説明のとおり、閉会中の継続審査として陳情4件及び所管事務の調査について議長宛て申し出ることに御異議ございませんでしょうか。                 ( 異議なし ) ○押本吉司 委員長 それでは、そのように議長宛て申し出をさせていただきます。         ───────────────────────── ○押本吉司 委員長 その他、委員の皆様から何かございますでしょうか。
                     ( なし ) ○押本吉司 委員長 それでは、きょうは本年度最後の委員会となりますので、私と斎藤副委員長から一言ずつ御挨拶をさせていただきたいと思います。  新たな任期、新たな元号で迎えましたこの1年間、斎藤副委員長、また、途中まで務めていただきました重冨委員を初め、委員の皆様には運営に御理解、御協力いただき、今日まで委員会を進めることができました。また、任期中におきまして御逝去されました鏑木茂哉委員には、母校の先輩ということもありまして、党派を超えて大所高所からアドバイスを賜りました。改めて哀悼の意を表しますとともに、委員の皆様からの御指導、御鞭撻に感謝を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。  事務局の浅野書記、長島書記におかれましても、私どもを支えていただきまして、わがままにもおつき合いをいただきまして、本当にありがとうございます。重ねて御礼申し上げます。  本日審議をいただきました議案審査、所管事務の調査(報告)を見ても、課題は山積でございまして、年間を通じて重要な施策を御議論いただきました。先ほど北健康福祉局長からもありましたけれども、台風被害だとか新型コロナウイルスなどの危機管理事象、医療ツーリズム専用病院への対応、登戸殺傷事件にもかかわるひきこもりの課題、認知症の神戸モデルの視察、井田病院の再編統合、看護短期大学の4年制化、残念ながら不祥事案件も多くございました。これらの課題については、次期の委員会の中でも議会報告を丁寧に行うように関係局にも申し送りをさせていただきました。新年度もそれぞれの委員の所属委員会におかれまして、本年度同様に闊達な議論が行われまして、市政発展の一助になることを祈念をいたしまして、御挨拶とさせていただきたいと思います。  1年間大変お世話になりました。本当にありがとうございました。 ○斎藤伸志 副委員長 それでは、一言御挨拶申し上げます。  冒頭に、本委員会所属で、そして任期中に他界されました鏑木茂哉委員におかれましては、皆様方から過分な御弔意をいただきまして、私からも御礼申し上げます。ありがとうございました。  また、急遽、先日の委員会で副委員長を拝命いたしまして、ほとんどのお仕事を委員長が、すばらしい采配をされておりましたので、私がお役に立てることはなかったのでありますけれども、今後、また新たな委員会がそれぞれの先生方、始まろうかと思います。本委員会の先生方、皆様方からの闊達な議論を見させていただいて、本当に私も勉強になりました。また、書記の浅野さん、長島さんにおかれましては、本当に細部にわたって御配慮いただきましたことに、あわせて感謝申し上げまして、一言御挨拶とさせていただきます。  本年度1年間、本当にお世話になりました。ありがとうございました。 ○押本吉司 委員長 それでは、以上で本日の健康福祉委員会を閉会いたします。                午後 0時41分閉会...