川崎市議会 2019-12-18
令和 1年 第5回定例会−12月18日-09号
3番 大西いづみ 43番 山崎直史
4番 松川正二郎 44番 松原成文
5番 添田 勝 45番 大庭裕子
6番 三宅隆介 46番 勝又光江
7番 浦田大輔 47番 井口真美
8番 平山浩二 48番 石川建二
9番 山田瑛理 49番 岩隈千尋
10番 上原正裕 50番 織田勝久
11番 吉沢直美 51番 飯塚正良
12番 各務雅彦 52番 雨笠裕治
13番 市古次郎 53番 山田晴彦
14番 小堀祥子 54番 沼沢和明
15番 片柳 進 55番 花輪孝一
16番 吉沢章子 56番 石田康博
17番 月本琢也 57番 浅野文直
18番 田村京三 58番 大島 明
19番 鈴木朋子 59番 嶋崎嘉夫
20番 林 敏夫 −−
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21番 春 孝明 欠席議員 (1人)
22番 川島雅裕 60番 鏑木茂哉
23番 河野ゆかり
24番 本間賢次郎
25番 矢沢孝雄
26番 末永 直
27番 斎藤伸志
28番 野田雅之
29番 後藤真左美
30番 赤石博子
31番 渡辺 学
32番 宗田裕之
33番 押本吉司
34番 木庭理香子
35番 露木明美
36番 堀添 健
37番 田村伸一郎
38番 浜田昌利
39番 かわ
の忠正
出席説明員
出席議会局職員
市長 福田紀彦 局長 宮村俊秀
副市長 伊藤 弘 総務部長 渡邉光俊
副市長 加藤順一
議事調査部長 石塚秀和
副市長 藤倉茂起 庶務課長 渡辺貴彦
上下水道事業管理者 金子 督 議事課長 鈴木智晴
病院事業管理者 増田純一
政策調査課長 宮本紀昭
教育長 小田嶋 満 議事係長 大磯慶記
総務企画局長 大澤太郎
議事課担当係長 井汲真佐子
危機管理監 高橋 実
議事課担当係長 柴田貴経
財政局長 三富吉浩 外関係職員
市民文化局長 向坂光浩 −−
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経済労働局長 中川耕二
環境局長 斉藤浩二
健康福祉局長 北 篤彦
こども未来局長 袖山洋一
まちづくり局長 岩田友利
建設緑政局長 奥澤 豊
港湾局長 北出徹也
臨海部国際戦略本部長
鈴木 毅
交通局長 邉見洋之
病院局長 田邊雅史
消防局長 原 悟志
教育次長 石井宏之
監査事務局長 竹花 満
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午前10時0分開議
〔局長「ただいま
の出席議員議長とも57人」
と報告〕
○議長(山崎直史) 昨日に引き続き、ただいまから会議を開きます。
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○議長(山崎直史) 本日
の議事日程を報告いたします。本日
の議事日程は、お手元に配付し
てあります議事日程第9号
のとおりであります。(資料編101ページ参照)
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○議長(山崎直史) これより日程に従い、本日
の議事を進めたい
と思いますが、その前に御報告を申し上げます。
台風第19号による本市
の被災に伴い、札幌市議会及び益田市議会から、それぞれ義援金を本市宛てお送りいただきましたので、ここに皆様とともに感謝申し上げたい
と存じます。
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○議長(山崎直史) それでは、
△日程第1
の一般質問を行います。
発言を願います。44番、
松原成文議員。
◆44番(松原成文) おはようございます。最終日でございますので、きょうもよろしくお願いいたします。通告をいたしました4点につきまし
て、一問一答で質問をさせ
ていただきます。
まず初めに、
拉致問題啓発舞台芸術事業ということで質問をさせ
ていただきます。今月
の10日から16日まで
の1週間が、
北朝鮮人権侵害問題啓発週間と国
のほうで定め
ておりまし
て、この期間中に週間
の趣旨にふさわしい事業を地方公共団体はしっかりやっ
ていただきたいというような要望も出
ております。本市につきまし
ては、これまでは川崎区役所を除く各区役所に懸垂幕を掲出し
ていただいたり、また、
アゼリアビジョンで
の啓発映像
の上映、チラシ
の配布、また、神奈川県
タクシー協会川崎支部の協力によりまして、タクシー車内に拉致問題
の啓発ステッカーを張っ
ていただいたということもございました。ことしにつきまし
ては、区役所における懸垂幕
の掲出、
アゼリアビジョンの啓発映像
の上映
のほか、13日から20日まで幸
市民館において横田滋さん、めぐみさん御家族
の写真展が開催さ
れるということでございますので、今後につきまし
ても、週間
の趣旨を踏まえ
て、
市民の関心を高める取り組みをしっかりやっ
ていただきたい
と思います。
ディスプレーをお願いいたします。これは今回、新しくおつくりいただいた、来年
の1月21日にカルッツかわさきで行わ
れます上演
のパンフレットということでございます。このパンフレット
の活用でございますが、これまで多く
の方に御周知をいただい
ていると思いますが、周知に努め
ている状況、現状はどのようになっ
ているか、
市民文化局長にお伺いいたします。
○議長(山崎直史)
市民文化局長。
◎
市民文化局長(向坂光浩)
拉致問題啓発舞台劇について
の御質問でございますが、来年1月21日、カルッツかわさきにて開催予定
の「めぐみへ
の誓い―奪還―」につきまし
ては、本市
のホームページへ
の掲載を初め、市立中学校・高等学校や各区役所、
市民館・図書館といった市内各施設
のほか、神奈川県
の協力により、県立図書館等
の県内各施設においてチラシを配架し、ポスターを掲出することにより、その周知に努め
ております。また、本舞台劇へ
の申し込みにつきまし
ては、1月7日まで本市
のホームページやファクス、往復はがきにて受け付け
ており、順次お申し込みをいただい
ている状況にございます。なお、近隣
の中学校からは、学年・学校単位で鑑賞したいという申し出もいただい
ております。以上でございます。
○議長(山崎直史) 松原議員。
◆44番(松原成文) ありがとうございました。いろいろな取り組みを川崎市は積極的に行っ
ていただい
ております。大変ありがたい
と思っ
ておりますが、令和2年度以降、本市における
拉致問題解決に向け
ての新たな取り組みがありましたらお答え願いたい
と思います。
○議長(山崎直史)
市民文化局長。
◎
市民文化局長(向坂光浩) 今後
の取り組みについて
の御質問でございますが、本市におきましては、横田めぐみさんを初め
とする全て
の拉致被害者
の一日も早い帰国
の実現を願うとともに、
政府拉致問題対策本部や他
の自治体、関係団体等
と連携しながら、引き続き拉致問題
の周知、啓発
の取り組みを進め、御家族
の皆様を支援し
てまいります。今後につきまし
ては、来年度に実施を予定し
ている5年に1度
の人権に関する
市民意識調査
の中で、新たに拉致問題に係る
市民意識
の実態把握を行い、この問題を風化させ
ないよう、より効果的な取り組みについて研究し
てまいりたい
と考え
ております。以上でございます。
○議長(山崎直史) 松原議員。
◆44番(松原成文) ありがとうございました。来年、5年に1度
のアンケートがあるということでありまし
て、その中に新しく人権に関する
市民意識調査
の中に拉致問題に係る
市民意識
の実態把握を入れ
ていただくということでございますので、よろしくお願いしたい
と思います。また今、本庁舎
の建築現場がありますけれども、ああいうところにも積極的にポスターをお張りいただくような取り組みも、ぜひともお願いしたい
と思います。ありがとうございました。
続きまし
て、修学旅行
と環境問題についてお伺いいたします。京都市
の環境政策局では、観光関連
のごみ
の減量につなげるために、環境に優しい
京都エコ修学旅行というものを実施し
てございます。平成30年度は全国から231校参加したということを聞い
てございます。この取り組みは、歯ブラシ
の持参、宿泊施設
の使い捨て歯ブラシは使わ
ないということが1点。もう一つは、京都市
オリジナルエコバッグで買い物をし
ていただきたいということ。3つ目が、食事
の食べ切り、食べ残しゼロ。この3項目を宣言し
て、京都
の修学旅行に来
てください
ということでございます。平成29年度
の京都市
の調査によります
と、夕食を始める前に食べ残しをなるべく減らそうという号令をかけ
て食事をした場合は、し
ない場合に比べ
て食べ残し
の量が約5分の1に減ったという実績も報告さ
れてございます。本市
の修学旅行
の日程も考慮し
なければいけ
ないと思いますが、京都市
のこのような取り組み
の参加についてこれまで検討さ
れた経過がある
のか、また、参加する意義は十分ある
と思いますが、教育長
の見解を伺います。
○議長(山崎直史) 教育長。
◎教育長(小田嶋満)
京都エコ修学旅行について
の御質問でございますが、
京都エコ修学旅行につきまし
ては、本年4月
の神奈川県
公立中学校長会幹事会において、実践参加校に係る募集案内が出席者に配付さ
れたところでございますが、本市
の市立中学校におきましては、毎年5月から修学旅行が始まりますので、今年度は十分な周知、調整が困難な状況でございました。環境学習
の観点から、意義ある取り組みである
と考え
ておりまし
て、現在、
川崎市立中学校長会において、来年度
の取り組み参加に向けた検討が進められ
ているところでございます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 松原議員。
◆44番(松原成文) ありがとうございます。ぜひともこれに参加し
ていただきたい
と思います。それ
ともう一つ、この3つ
の運動
のほかに、さらにプラスし
て「エコ・アクション+1」という事業も実施さ
れてございます。例として、平成30年度は全国で小学校25校、中学校35校、高等学校が4校、64校
の応募があったということでございまし
て、児童生徒
の自主的なかかわり
の実践が行わ
れたということでございます。例えば、栃木県鹿沼市
の中学校では、清掃用
のマイ雑巾を持参し
て宿泊先
の清掃
の実施、また、ペットボトル
のキャップ
の持ち帰り、消灯時間
の前倒しによる節電、また、愛知県
のある小学校では、過去
のプラスチックに関する環境教育を生かしたマイ箸、マイスプーンを持参し
て環境問題に取り組んで
いるということで、これは優秀賞を受けたということでございますけれども、川崎市独自
の環境
の取り組み、修学旅行について何かお考えがあればお聞きをしたい
と思います。
○議長(山崎直史) 教育長。
◎教育長(小田嶋満) 「エコ・アクション+1」について
の御質問でございますが、修学旅行において、日ごろから各学校で取り組んで
いる環境学習を生かした学校独自
のエコな取り組みを実践することは、より有意義である
と考え
ております。各学校におきましては、身近な生態環境
の学習や環境保全活動など、地域や各学校
の特色を生かした取り組みを実施し
てきたところでございますので、このような取り組みも含め、さまざまな機会や活動を通して学校における環境教育
の推進に努め
てまいります。以上でございます。
○議長(山崎直史) 松原議員。
◆44番(松原成文) ありがとうございました。修学旅行は中学生だけでは
なくて、小学生も日光等に行か
れておりますし、また、社会見学や遠足等々も実施さ
れているわけでありますので、そういった場面においても積極的に環境問題に関心を持っ
ていただける、こういったこともつけ加え
ていただければありがたい
と思いますので、よろしくお願いいたします。
次に、児童生徒
の卒業式
の服装についてお伺いいたします。卒業式は教育課程全てを修了したことを認定し、そのお祝いをする式典であります。学習指導要領で定められた学校行事でもあり、児童生徒、学校職員、保護者、地域にとって大変意義深いことだ
と思いますが、そういう人たちにとって
の意義についてまずお聞きしたい
と思います。あわせ
て、卒業式における学校職員が着用する服装についてはどのようになっ
ているのか伺います。あわせまし
て、本市小学校
の卒業式における児童
の服装
の傾向及び発生し
ている課題、問題点があればお聞かせください。
○議長(山崎直史) 教育次長。
◎教育次長(石井宏之) 卒業式について
の御質問でございますが、卒業式は校長が卒業証書を授与する儀式的行事であり、教育課程
の中に位置づけられ
ております。意義
といたしまし
ては、児童生徒におきましては、厳粛で清新な気分を味わい、新しい生活
の展開へ
の動機づけ
となるもの、参列者におきましては、子どもたち
の門出を祝い、喜びをともにするもの
と捉え
ております。また、学校職員は、儀式的行事にふさわしい服装を身につけ式に臨んで
いるもの
と認識し
ております。児童
の卒業式
の服装につきまし
ては、各学校
の状況により異なるもの
と考え
ておりますが、羽織やはかまなどで式に臨む児童が多く見られる学校もあるところでございます。各学校では、児童が着なれ
ていない服装
のため動きにくく、練習を積み重ね
てきた卒業式で
の所作、合唱など
の成果が十分発揮でき
ない場合があること
のほか、体調が悪くなったり、つまずいたりする危険があることなど、安全面や健康面について課題意識を持っ
ていると伺っ
ております。以上でございます。
○議長(山崎直史) 松原議員。
◆44番(松原成文) ありがとうございました。卒業式
の服装について保護者から
の問い合わせ等はある
のか、学校側
の考え、指導について伺います。また、本市
の小学校卒業式の趣旨
と問題点
の改善策があればお伺いいたします。
○議長(山崎直史) 教育次長。
◎教育次長(石井宏之) 卒業式
の服装について
の御質問でございますが、小学校
の中には卒業式
の服装について保護者から
の問い合わせを受け
ているところもある
と伺っ
ております。各小学校では、希望や意欲を持っ
てこれから
の生活に臨もう
とする態度を養うなど
の式典
の趣旨を踏まえ、年度当初や卒業に向けた保護者会などを通じて、児童
の服装について安全面
と健康面を含め
て御説明をし、御理解をいただくよう努め
ているところでございます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 松原議員。
◆44番(松原成文) ありがとうございます。教育委員会として、卒業式におけるふさわしい服装について
の見解、また保護者へ
の要望等があればお伺いいたします。
○議長(山崎直史) 教育次長。
◎教育次長(石井宏之) 卒業式
の服装について
の御質問でございますが、教育委員会
といたしまし
ては、卒業式
の意義を踏まえ、児童
の安全面や健康面にも配慮しながら、ふさわしい服装で式に臨むことが大切である
と考え
ておりますので、校長会などを通じて、その旨を各学校に周知し
てまいります。保護者におか
れまし
ては、趣旨を御理解
の上、子どもたち
の門出を一緒に祝っ
ていただきたい
と考え
ております。以上でございます。
○議長(山崎直史) 松原議員。
◆44番(松原成文) ありがとうございました。卒業式でこういった服装について悲しい思いをするような児童が
いるということは
ないと思いますが、そういうことがある場合は教育委員会
の配慮が十分必要だ
と思いますので、その辺もしっかり
とお願いしたい
と思います。また、神戸市
の教育委員会は5年生、6年生
の保護者に対して、体調面、安全面、運用面
の3点について支障が
ないように
と文書で保護者にお願いし
ているということです。こういったことも参考にし
ていただければ
と申し添え
ておきたい
と思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
続きまし
て、資源ごみ
の持ち去り行為についてお伺いいたします。2019年3月
の環境省
の発表では、川崎市は、2005年に1人1日当たり
のごみ
の排出量が1,114グラムで、政令市で第4位でしたが、2017年には280グラム減
の834グラムで、政令市で第1位になったということで、ごみ
の排出
の少なさでは日本屈指
のごみ処理先進都市とも言わ
れているところでございます。そこで、空き缶
の持ち去り等々について少しお伺いをしたい
と思いますが、過去3年間
の空き缶による本市
の収入は、3年間
の合計が1万9,865トン、8億2,000万円
の財産収入があった
とお聞きし
てございます。
ディスプレーをお願いいたします。これは平成19年度から平成23年度
の5年間
の持ち去り
の状況で、合計で1,544トン持ち去ら
れ、推計でありますが金額は2億1,500万円、これは年間です
と約4,300万円
の持ち去りがあるということでございます。次に、最近5年間
の持ち去り
の状況ですが、総量で1,554トン、総量はあまり変わら
ないのですが、
ディスプレーの資料は人件費を差し引いた額ということですので、人件費を差し引か
ない分です
と、5年間
の合計で持ち出し金額は2億3,740万円、年平均で約4,700万円が持ち去ら
れているとお聞きし
てございますが、環境局長、これに間違い
ないでしょうか。
○議長(山崎直史) 環境局長。
◎環境局長(斉藤浩二) そのとおりでございます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 松原議員。
◆44番(松原成文)
ディスプレーを見
ていただく
と、これはごみを収集し
ているところです。これから出発する
のかわかりませんけれども、そういう状況であります。これも多摩川
の土手でこういう状況が見られるということであります。これは、雨
の中、かっぱを着
て颯爽
と運んで
いるというふうな状況であります。これは普通
の公道を走っ
ているという状況でありますが、これについて環境局長、何か御感想がありましたらお願いいたします。
○議長(山崎直史) 環境局長。
◎環境局長(斉藤浩二) 行為者
の安全性について
の御質問でございますが、神奈川県道路交通法施行細則では、長さや幅が積載装置
の長さや幅に0.3メートルを加えたものを超え
ないこと、高さについては2メートルから積載する場所
の高さを減じたもの、重量については30キログラムを超え
ないこと
と規定さ
れております。こうした規定に違反する運搬については安全性に欠くもの
と認識し
ているところでございますので、交通安全
の観点から、交通管理者
との連携について検討し
てまいりたい
と考え
ております。以上でございます。
○議長(山崎直史) 松原議員。
◆44番(松原成文) 環境局長、ありがとうございました。
健康福祉局長、これについて何か御感想がありましたらお願いいたします。
○議長(山崎直史)
健康福祉局長。
◎
健康福祉局長(北篤彦) 安全性について
の御質問でございますが、国が平成28年10月に実施したホームレス
の実態に関する全国調査によります
と、ホームレスが収入を得る手段
の多くは廃品回収であり、その大部分は空き缶回収であるものですが、自転車に大量
の荷物を積載し
て通行することは、車両
の往来
の妨げになる等
の安全上
の問題があるもの
と考え
ております。以上でございます。
○議長(山崎直史) 松原議員。
◆44番(松原成文) こういうことについて
市民から
の苦情や情報、要望等がありましたら、環境局長、お願いいたします。
○議長(山崎直史) 環境局長。
◎環境局長(斉藤浩二) 苦情等について
の御質問でございますが、
市民から
の苦情は、ここ数年、年間30件程度寄せられ
ているところでございまし
て、その内容
といたしまし
ては、空き缶を潰す際
の音やごみ
の散乱、パトロール
の要望などについてでございます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 松原議員。
◆44番(松原成文) ありがとうございました。この問題については過去にも質問させ
ていただきましたが、以前
の質問
の答弁は、
市民や収集職員から
の情報に基づき、悪質なケースについては指導を行っ
ているということでありましたけれども、悪質なケース及び指導
の内容、その後
の実態はどのようなものな
のか、お伺いいたします。
○議長(山崎直史) 環境局長。
◎環境局長(斉藤浩二) 悪質なケースについて
の御質問でございますが、自動車を用いた持ち去り行為など、悪質なケースにつきまし
ては、
市民や生活環境事業所
の収集職員
の目撃情報等に基づき、当該行為者に対し直接指導を行っ
てきたところでございます。現状では、こうした対応により、悪質な持ち去りについてはほぼ見られ
なくなっ
ております。以上でございます。
○議長(山崎直史) 松原議員。
◆44番(松原成文) 悪質な行為という
のは自動車による持ち出しということなんですけれども、例えばこの自転車による持ち出しはどのようにお考えでしょうか。
○議長(山崎直史) 環境局長。
◎環境局長(斉藤浩二) 自転車による持ち出しについて
の御質問でございますけれども、先ほど答弁させ
ていただきましたが、安全性に欠ける部分、また、市
の所有、
市民の排出さ
れたものにつきまし
て持ち去る行為ということですので、非常によく
ない行為
と認識し
ているところでございます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 松原議員。
◆44番(松原成文) ありがとうございました。本市では集積場所に排出さ
れたアルミ缶等
の所有権はどこにある
のでしょうか、お聞かせください。
○議長(山崎直史) 環境局長。
◎環境局長(斉藤浩二) 集積所に出さ
れた資源物
の所有権について
の御質問でございますが、本市におきましては、ごみ
の減量
と資源
の有効利用を図るため、資源物
の分別収集を行っ
ており、
市民の皆様に御協力をいただい
ております。こうした市
の目的
と市民の皆様
の御協力
の実態を考えます
と、集積所に排出さ
れたアルミ缶は、市が収集するまで
の間につきまし
ては排出者である
市民に、また、収集した以降は市に所有権が帰属するもの
と考え
ております。以上でございます。
○議長(山崎直史) 松原議員。
◆44番(松原成文) ありがとうございました。所有権については、行政側にある場合、
市民側にある場合、無主物
となる場合、状況によってさまざま考えられるというような御答弁をいただきましたが、本市
の収集場に排出さ
れたアルミ缶
の所有権
の所在はどこにある
との立場で収集をさ
れているのか、本市
の考えを伺います。
○議長(山崎直史) 環境局長。
◎環境局長(斉藤浩二) 取り組み
の内容について
の御質問でございますが、本市における持ち去り行為はホームレスによるものが多いといった社会背景もあり、持ち去り行為に対し法的な規制を行うことはホームレス
の方々
の生活に大きな影響を与える可能性もあり、慎重な対応に努め
てきたところでございます。しかしながら、空き缶を潰す音やごみ
の散乱など、生活環境
の保全上支障が生じるおそれがございますので、苦情がありました集積所へ
のポスター
の掲出やパトロール、周辺住民へ
の排出ルール・マナー
の遵守
の呼びかけなど
の対応をし
てきたところでございます。また、川崎市環境審議会
の中で個別課題
の一つとして、持ち去り対策に関する意見を伺ったほか、実態把握
のため、廃棄物減量指導員へ
のアンケート
の実施など
の取り組みを行っ
てきたところでございます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 松原議員。
◆44番(松原成文) もう一度お聞きしますけれども、排出さ
れたごみ
の所有権については、
市民にある
のか、川崎市にある
のか、どちらにある
とお考えな
のか、改めてお伺いをいたします。
○議長(山崎直史) 環境局長。
◎環境局長(斉藤浩二) 集積所に出さ
れた資源物
の所有権について
の御質問でございますが、本市におきましてはごみ
の減量
と資源
の有効利用を図るため、資源物
の分別収集を行っ
ており、
市民の皆様に御協力いただい
ております。こうした市
の目的
と市民の皆様
の御協力
の実態を考えます
と、集積所に排出さ
れたアルミ缶は、市が収集するまで
の間につきまし
ては排出者である
市民に、また、収集した以降は市に所有権が帰属するもの
と考え
ております。以上でございます。
○議長(山崎直史) 松原議員。
◆44番(松原成文) ありがとうございました。過去
の答弁で、個人
の持ち去りは社会的な背景が大きく影響し
ているので、慎重な対応に努め
てきたところであります
とのことでしたが、社会的な影響
と慎重な対応について、具体的な取り組み内容についてお伺いいたします。
○議長(山崎直史) 環境局長。
◎環境局長(斉藤浩二) 具体的内容について
の御質問でございますが、当時
の時代背景
といたしまし
ては、景気
の低迷や終身雇用制度
の見直しなど、社会経済環境
の変化がございました。また、本市における持ち去り行為はホームレスによるものが多いといった社会的な背景もあり、持ち去り行為に対し、法的な規制を行うことはホームレス
の方々
の生活に大きな影響を与える可能性もあり、慎重な対応に努め
てきたところでございます。しかしながら、空き缶を潰す音やごみ
の散乱など、生活環境
の保全上支障が生じるおそれがございますので、苦情がありました集積所へ
のポスター掲出やパトロール、周辺住民へ
の排出ルール・マナー
の遵守
の呼びかけなど
の対応をし
てきたところでございます。また、川崎市環境審議会
の中で個別課題
の一つとして、持ち去り対策に関する意見を伺ったほか、実態把握
のため、廃棄物減量指導員へ
のアンケート
の実施など
の取り組みを行っ
てきたところでございます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 松原議員。
◆44番(松原成文) ありがとうございました。平成26年10月
の川崎市環境審議会で、委員
の方から次
のような発言がありました。余り冷たい目で見
てはいけ
ない、生活
の糧になっ
ている、福祉
の問題も絡んで
いる、地域
の安全・安心上
の問題が大きい等
の意見からも、福祉
の分野
の観点を考慮に入れた検討を行っ
ていくべき
との意見でしたが、これについて
の検討結果を
健康福祉局長にお伺いいたします。
○議長(山崎直史)
健康福祉局長。
◎
健康福祉局長(北篤彦) 川崎市環境審議会について
の御質問でございますが、審議会における委員
の皆様
の御意見等、審議内容を共有させ
ていただき、資源物
の持ち去り行為を行う者が抱える社会的な背景を踏まえ、自立に向けた取り組みを進める観点から、関係局
と協議を行ったものでございます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 松原議員。
◆44番(松原成文) ありがとうございました。それ
ともう一つ、平成28年4月
の関係局
との協議
のことでありますが、協議において、例えば持ち去りを規制する条例を制定した場合
のホームレスへ
の影響について
の相談ということがあった
のですが、その相談結果
の内容、それについて
の見解を
健康福祉局長にお伺いいたします。
○議長(山崎直史)
健康福祉局長。
◎
健康福祉局長(北篤彦) 関係局
との協議について
の御質問でございますが、関係局
との同行調査等により、廃品回収がその大きな収入手段
となっ
ていること等、市内ホームレス
の現状について確認をしたところでございまし
て、こうした方々
の自立に向けた取り組みを行っ
てきたところでございます。具体的には、市内
のホームレスに対して巡回相談員がそれぞれ
の居場所を定期的に訪問し
ており、その際、持ち去り等
の場面に遭遇する場合もありますが、そのアウトリーチを行う中で、生活実態
の把握、就労や健康など、自立に向けた相談活動を行うなど、それぞれ
のニーズに合わせ、生活保護制度やホームレス自立支援センター
の案内を行っ
ているものでございまし
て、引き続きホームレス
の自立支援に向けた取り組みを進め
てまいります。以上でございます。
○議長(山崎直史) 松原議員。
◆44番(松原成文) まさに、ホームレス
の自立支援ということで、不法行為
とまでは言いませんけれども、こういうことをホームレスが生活
の糧にし
ているということについては少し問題がある
のでは
ないか
と思いますので、そういった自立支援
の指導
の中で、こういう行為をなるべくやら
ないで、しっかり
とした仕事について生活
の糧を得
ていただきたい、こういう指導もしっかりし
ていただきたい
と思います。また、同じく平成28年4月
の関係局
との協議で、持ち去りによる嫌悪感、騒音、集積場
の散乱、これらについては個人
の主観によるところが大きく影響し
ているので、条例
の制定
の根拠にする
のは弱いというようなことがございました。また、本市
の状況を踏まえる
と、条例制定以前に持ち去り防止策
の強化など、本市
のできることは全て対応すべきである
との協議が
なされましたが、アルミ缶持ち去りに関して、今後、本市としてどのような対応、対策をとるつもりな
のか、お考えを環境局長にお伺いいたします。
○議長(山崎直史) 環境局長。
◎環境局長(斉藤浩二) 今後
の対応について
の御質問でございますが、本市における持ち去り行為につきまし
ては、個人やホームレスによるものが多数を占め
ている状況にあることから、そうした状況を考慮した対応を行っ
てきたところでございます。しかしながら、持ち去り行為に対し不安感や嫌悪感があるという御意見もいただい
ており、また、集積所
の散乱や騒音などは問題
となりますので、これまで
の取り組みとともに、地域住民から
の情報を積極的に収集し、目撃情報
のあった集積所へ
の集中的パトロール
の実施や関係局
と連携した持ち去り行為者へ
の声かけなど、取り組みを強化し
てまいります。また、ごみ
の減量
と資源
の有効利用
の推進に向け
て、条例化など有効な方策を検討し
てまいりたい
と考え
ております。以上でございます。
○議長(山崎直史) 松原議員。
◆44番(松原成文) ありがとうございました。
市民の皆様にはごみ
の減量や資源物
の適正処理に御理解をいただい
ているということでありまし
て、環境先進都市というようなことも言わ
れていると思います。今
の御答弁で、ごみ
の減量
と資源
の有効利用
の推進に向け、条例化など有効な方策を検討し
てまいりたいという御答弁をいただきました。どうぞ条例化など、有効な方策がとら
れることを御期待申し上げまし
て、質問を終わります。
○議長(山崎直史) 46番、勝又光江議員。
◆46番(勝又光江) 私は、一問一答で通告
のとおり質問をさせ
ていただきます。
初めに、川崎市高齢者実態調査アンケート
の取り組みについて、
健康福祉局長に伺います。ことし10月ごろ、一般高齢者調査アンケート調査票というものが送ら
れてき
て、記入し、送ったけれども、何
のため
のアンケートな
のかよくわから
なかったという声がありました。この調査
の目的について伺います。
○議長(山崎直史)
健康福祉局長。
◎
健康福祉局長(北篤彦) 高齢者実態調査について
の御質問でございますが、高齢者実態調査につきまし
ては、介護保険法及び老人福祉法
の規定に基づき、本市
の高齢者
の生活実態及び介護保険事業者
の実態等を把握し、高齢者保健福祉計画及び介護保険事業計画
の見直しに必要な基礎資料を得ることを目的として、3年に1回実施し
ております。以上でございます。
○議長(山崎直史) 勝又議員。
◆46番(勝又光江) 実は、送ら
れてきたアンケート調査票には左上に番号が書か
れています。この番号は個人情報を保護し、個人識別が不可能な状態で回答内容を集計、分析するものです
と書か
れており、記入に当たって
のお願いとして、この調査票に名前
の記入
の必要はありません
と書か
れています。ところが、アンケート調査票を入れ
て送ら
れてきた封筒には名前も住所も書か
れているのに、その上に調査票
の番号
と同じ番号が書か
れています。これでは誰
のアンケート調査票かわかっ
てしまいます。個人情報を保護し
ているとは言え
ないのでは
ないでしょうか
と不安
の声がありました。市
のほうにも直接同じような声が届い
ているとのことです。封筒には調査票
の番号をつけ
ないなど、不安や心配をなくす手だてを考える必要がある
と思いますが、伺います。
○議長(山崎直史)
健康福祉局長。
◎
健康福祉局長(北篤彦) 個人情報
の取り扱いについて
の御質問でございますが、高齢者実態調査における個人情報
の取り扱いにつきまし
ては、川崎市個人情報保護条例に基づき、個人情報を保有するに当たり、その所掌する事務を遂行するため必要な場合に限ることや、要配慮個人情報については、法令
の定めがあるときは保有することができることから、条例
の範囲内で個人情報を利用し、データ管理には必ずパスワードを用いること、また、業務委託においては、契約時に個人情報
の取り扱いに関する特記事項を設け、指導するなど、厳密な管理を行っ
ております。また、回答内容、要介護認定情報及び介護サービス
の利用状況等
のデータは、同調査
の統計処理を行うために利用するもので、目的外に使用することはございません。本調査は、
市民の皆様
の御理解、御協力
の上に成り立っ
ていることから、安心し
て御協力いただけるよう、次回
の調査時には、調査
の趣旨、目的及び個人情報
の取り扱いについて、よりわかりやすい説明
とするよう努めるとともに、整理番号
の表記について検討し
てまいりたい
と存じます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 勝又議員。
◆46番(勝又光江) 次回
の調査時には番号
の表記については検討し
ていく
とのことです。この番号については、まさかマイナンバー
と同じでは
ないのか
と慌て
て調べた
との話もあります。番号
の取り扱いについては慎重にさ
れ、次回
の調査時には、封筒
の番号についてはつけ
ないことを要望し
ておきます。
次に、鶴川駅周辺
のまちづくりによる地域へ
の影響について、建設緑政局長に伺います。鶴川駅周辺
のまちづくり説明会が8月18日に続き、2回目が11月23日に行わ
れました。この事業
の計画内容について伺います。説明会で住民
の皆さんから出さ
れた主な意見や質問についても伺います。
○議長(山崎直史) 建設緑政局長。
◎建設緑政局長(奥澤豊) 鶴川駅周辺
のまちづくりについて
の御質問でございますが、初めに、事業計画
の内容につきまし
ては、町田市において平成28年に公表さ
れた鶴川駅周辺再整備基本方針に基づき、安全で便利な交通
と快適でにぎわい
のある駅前空間
の実現を目指し、駅周辺
の都市基盤整備
の取り組みを進めるものでございます。また、南口駅前広場
とあわせ
て、南口アクセス道路
の整備についても示さ
れているものでございます。次に、説明会におきましては、主に南口アクセス道路について、ルート選定
の理由や道路拡幅
の有無、歩行者
の安全対策など
の御意見や御質問をいただいたところでございます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 勝又議員。
◆46番(勝又光江) 町田市主導
の事業
とのことです。説明会では、南口アクセス道路について4カ所
のバスルート案が示さ
れ、第3ルート案が有効
とのことで具体的な説明をさ
れていましたが、参加者からは他
のルートについても考えるべき
との意見も出
ていました。特に、町田市地域内で事業を行うことができ、既にその用地についても、長年にわたって買収済み
の第1ルート案にすべき
との意見が出
ていました。なぜこのルートで進められ
ないのかについて伺います。そもそも川崎市は町田市
の事業及び提案をどのように受けとめ
ているのかも伺います。
○議長(山崎直史) 建設緑政局長。
◎建設緑政局長(奥澤豊) 南口アクセス道路について
の御質問でございますが、都市計画道路真光寺長津田線
と並行し
て進み、小田急線
の線路沿いを通り、駅前広場に至る第1案
のルートにつきまし
ては、真光寺長津田線
の事業用地に加え、新たに用地を取得する必要がございまし
て、このルート上には複数
の集合住宅があり、用地を取得する上で課題が大きい
と伺っ
ております。また、南口アクセス道路
の整備に当たりましては、住民
の方々
の御意向が非常に重要である
と考え
ておりますので、丁寧な対応に努め
てまいります。以上でございます。
○議長(山崎直史) 勝又議員。
◆46番(勝又光江) 住民
の皆さんからは、第3ルート案で示さ
れた岡上40号線は、大型車両進入禁止
となっ
ており、バスが通るには道幅が狭い、児童
の通学路にもなっ
ていることから、子ども
の安全性が保障さ
れないのでは
ないか、岡上55号線、岡上56号線には家が建ち並んで
いて、バスなどが通ることは考えられません。岡上駐在所前交差点は狭過ぎ
てバスが曲がり切れ
ないのではありませんか、川井田人道橋は現在でも車が通れ
ない状況ですなど、たくさん
の声がありました。このような意見に対する市
の考え方を伺います。
○議長(山崎直史) 建設緑政局長。
◎建設緑政局長(奥澤豊) 南口アクセス道路について
の御質問でございますが、ルートにつきまし
ては、鶴見川にかかる川井田人道橋から真光寺長津田線
の岡上駐在所前交差点まで
の岡上地区
の現道を生かしたルート案が有効である
と町田市から提案さ
れたところでございます。今後につきまし
ては、歩行者
の安全対策やバス
の走行へ
の対応が必要なことから、道路拡幅や川井田人道橋
のかけかえなどについて町田市
と検討し
てまいります。以上でございます。
○議長(山崎直史) 勝又議員。
◆46番(勝又光江) この地域はこれまでバスが全く走っ
ていなかったところです。1日3,000台
のバス、乗用車が走る
となる
と、地域
の環境が大きく変わることになります。鶴川駅南口駅前広場へ
のアクセスについては、8月に第1回目
の説明会が行わ
れたばかりです。今後も引き続き説明会を行い、住民
の皆さん
との合意を図っ
ていただくことを要望し
ておきます。よろしくお願いいたします。
次に、小中学校
の雨水貯水グラウンドについて、教育次長、建設緑政局長、危機管理監に伺います。各学校で行わ
れている防災訓練に参加したとき、この学校
のグラウンドは大雨が降ったとき、川があふれ
ないように雨水をため
て、雨がおさまったら少しずつ川に流し
ていく仕組みになっ
ているのですよ
と説明さ
れました。後日、台風19号
のときには、膝ぐらいまで雨水がたまった
と校長先生から伺いました。本市では、集中豪雨による浸水被害
の軽減を図るため、流域
の治水対策として、雨水流出抑制を行っ
ており、大雨が降ったときに、その雨水を一時どめしたり、浸透させたりすることによって、下水道や河川に能力を超えた水が一気に流出し
ないようにし
ているとのことで、この仕組みは雨水流出抑制施設として、小学校、中学校に設置さ
れているとのことです。そこで、公立学校
のグラウンドにおける雨水流出抑制施設
の設置状況について、教育次長に伺います。
○議長(山崎直史) 教育次長。
◎教育次長(石井宏之) 雨水流出抑制施設について
の御質問でございますが、市立学校におきましては、校舎
の増改築等を行う際に、法令及び行政指導によって施設
の設置を求められ
ております。具体的には、鶴見川流域内で一定規模以上
の建築等を行う際に許可が必要
となる特定都市河川浸水被害対策法
のほか、建設緑政局で実施し
ている雨水流出抑制指導、昭和60年から平成9年まで実施した流域貯留浸透事業及び鶴見川流域水害対策計画など、建設時期や場所などによってさまざまな法令等に基づき設置し
ており、所管も異なることから、設置状況
の蓄積は
ないものの、施設
の管理については学校が適切に行っ
ているところでございます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 勝又議員。
◆46番(勝又光江) 校舎
の増改築を行うときに施設
の設置が求められ
ているが、教育委員会としては、設置状況については把握し
ていないということに驚きました。それでは、設置工事を行った建設緑政局長に伺います。国
の補助金事業として、昭和60年から平成9年まで
の期間で行った流域貯留浸透事業における公立学校で
の施設設置状況について伺います。各学校
のグラウンド
の仕組みは、グラウンド
の上に雨水をためる貯水型か、グラウンド下に雨水を浸透させ
て地下でためる貯水型である
のか、その区分について、また、なぜそのような区分にした
のかについて伺います。
○議長(山崎直史) 建設緑政局長。
◎建設緑政局長(奥澤豊) 流域貯留浸透事業について
の御質問でございますが、当該事業で公立学校に雨水流出抑制施設を整備し
ている箇所数につきまし
ては、小学校で16校、中学校で6校
の合計22校でございます。各学校
の貯留方式
の区分につきまし
ては、経済性や現地
の地形など、立地特性等を踏まえ決定し
ております。これまで
の整備実績
といたしまし
ては、校庭
の全部または一部を利用するグラウンド表面貯留式が19校、地下に貯留槽を整備する地下貯留式が2校、表面貯留式
と地下貯留式
の併用が1校でございます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 勝又議員。
◆46番(勝又光江) 貯水状況については、公立学校179校
のうち22校しか掌握さ
れていないとのことです。校舎
の改築や増築をするとき、また、グラウンド周辺に防災倉庫などを設置したりする場合、グラウンド
の下に貯水管が埋まっ
ていることも知らずに工事をしたら大変なことになります。また、避難し
てきた子どもがたまった雨水で溺れることも考えられます。学校
の中
の雨水貯留設置データについては、急ぎ調査、掌握し、教育委員会、建設緑政局ともに共有し
ておく必要がある
と思います。建設緑政局長、教育次長に伺います。
○議長(山崎直史) 建設緑政局長。
◎建設緑政局長(奥澤豊) 雨水流出抑制施設に関する情報共有について
の御質問でございますが、公共施設など
の整備におきましては、現在、法令や行政指導により、雨水を一時的に貯留し、河川
の負担を軽減する流出抑制施設を整備し
ていただい
ているところでございます。学校施設につきまし
ては、施設を利用する児童や関係者
の方々
のさらなる安全性
の確保に向け、関係部署
と情報を共有し
てまいります。以上でございます。
○議長(山崎直史) 教育次長。
◎教育次長(石井宏之) 市立学校
の雨水貯留について
の御質問でございますが、学校敷地内
の雨水貯留施設につきまし
ては、河川
の氾濫や都市型水害を防ぐことを目的
とし
ておりますので、今回
の台風第19号
の状況も踏まえ、教育委員会
といたしまし
ても、今後、適宜設置状況
の調査を行い、建設緑政局
と情報を共有し
てまいります。以上でございます。
○議長(山崎直史) 勝又議員。
◆46番(勝又光江) よろしくお願いいたします。校長先生からは、先日
の台風19号
のとき、グラウンドに水がたまり、後日その水を流し
ていく
のですが、水
と一緒にグラウンドに敷い
てある砂も一緒に流れ
ていっ
てしまい、あとは土がむき出しになり、どろどろ状態でグラウンドが使用でき
ない状態になり、体育
の授業や休み時間
の運動に影響が出た
とのことです。再び砂を補充するにも費用がかかり、本当に大変です
とのことでした。このような状況は今回に限らずこれまでもあった
とのことです。費用負担やグラウンド整備については学校任せにせず、教育委員会として対応すべき
と思いますが、伺います。
○議長(山崎直史) 教育次長。
◎教育次長(石井宏之) 校庭
の整備について
の御質問でございますが、学校施設に係る営修繕につきまし
ては、各学校から
の申請に基づき緊急性や安全性等を個別に勘案し、優先順位
の高いものから適宜対応し
ているところでございます。台風や大雨
の際などにも学校運営に支障が
ないよう、学校
と協議し、対応し
てまいります。以上でございます。
○議長(山崎直史) 勝又議員。
◆46番(勝又光江) よろしくお願いいたします。また、別
の学校では、防災倉庫にある資材をとりに行こう
としたら、グラウンドに雨水がたまっ
ていてとりに行くことができず、腰まであるゴム長
のズボンを買っ
てもらっ
てとりに行った
とのことです。グラウンドに水をためた場合、その水深は30センチ前後が多いですが、40センチから70センチ
のところもあります。これまで防災対策として、火災、地震を想定し訓練し
ていましたが、豪雨対策として、貯水グラウンド
との関係もあることから、防災倉庫
の設置場所についても検討する必要がある
のでは
ないでしょうか。危機管理監に伺います。
○議長(山崎直史) 危機管理監。
◎危機管理監(高橋実) 備蓄倉庫について
の御質問でございますが、洪水など
の浸水対策として備蓄倉庫をほか
の場所に移設することは、学校施設内
のスペースにも限りがあるため難しいもの
と認識し
ていることから、倉庫内
の棚を活用し、水に濡れ
て使用不能
となる物資については棚
の上段へ配置すること
とし
ております。あわせ
て、風水害時において、避難所開設まで準備を行う時間もあることから、状況によっては校舎高層階へ物資
の移動も想定し
ているところでございます。今回
の台風第19号では、事前に校舎高層階へ移動を行ったところもございましたが、区によってその対応はさまざまであったことから、今後につきまし
ては、備蓄倉庫
の設置状況について検証するとともに、関係局区
と共通認識を図りながら、災害
の状況に応じた柔軟な対応を目指し
てまいります。以上でございます。
○議長(山崎直史) 勝又議員。
◆46番(勝又光江) 備蓄倉庫
の設置状況について検証するとともに、関係局区
と共通認識を図りながら、災害
の状況に応じた柔軟な対応を行っ
ていく
とのことです。教育委員会
とも建設緑政局ともぜひ共有し
ていただきたい
と思います。よろしくお願いいたします。
次に、就学援助について教育次長に伺います。今年度、国が就学援助
の項目に卒業アルバム
の項目を新たに加えたことから、それを受け
て、川崎でも援助項目に加えるべき
と求め
てきました。教育次長は、保護者負担を軽減するという観点から適切な援助
のあり方について検討を進め
ていく
と答えられましたが、検討状況を伺います。
○議長(山崎直史) 教育次長。
◎教育次長(石井宏之) 卒業アルバム代について
の御質問でございますが、卒業アルバム代につきまし
ては、今年度から国
の要保護児童生徒援助費補助金において、補助対象経費として追加さ
れておりますので、保護者負担を軽減するという観点から、必要な援助項目について関係局
と協議を進め
ているところでございます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 勝又議員。
◆46番(勝又光江) 関係局
と協議を進め
ているとのことです。一緒に学び楽しんだ友達
との思い出をもらえ
ない子を一人も出さ
ないようよろしくお願いいたします。台風で被害を受けた子育て世代
の方から、住宅
のリフォームに数百万円かかり、子ども
の学校
の費用が大変
との声が寄せられ
ています。文部科学省から本市に対して、台風19号により被災した児童生徒等へ
の修学支援に係る事務
の取り扱いについ
てとの事務連絡が出
ています。この中で、就学援助については、被災により、年度
の中途において要保護児童生徒
の認定を必要
とする者については、速やかに認定し必要な援助を行うこと
と述べ
ており、さらに別紙
のQ&Aでは、学校等を通じて、被災により就学援助
の対象
となる要件を明記した案内を改めて配付することなどを通じて、学校や保護者へ
の周知を十分に行うことが必要
と述べ
ています。子育て家庭
の家計急変などがあった場合でも安心し
て学ぶことができるよう、大きな被害
のあった地域
の学校で、就学援助制度を周知するチラシ等を全校生徒に配付するなど
の対応はさ
れているのでしょうか、伺います。
○議長(山崎直史) 教育次長。
◎教育次長(石井宏之) 就学援助制度について
の御質問でございますが、台風第19号
の被害に遭った家庭に対し、就学援助について
のお知らせを学校を通じて配付し
ているところでございます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 勝又議員。
◆46番(勝又光江) では、認定を必要
とする家庭を速やかに把握し、必要な援助をすべき
と思いますが、伺います。
○議長(山崎直史) 教育次長。
◎教育次長(石井宏之) 就学援助
の認定について
の御質問でございますが、現在、被災さ
れた家庭からお問い合わせをいただい
ており、申請があった際には速やかに審査を行い、適切に支給し
てまいりたい
と考え
ております。以上でございます。
○議長(山崎直史) 勝又議員。
◆46番(勝又光江) 就学援助
の対象
となる地域
の生徒や保護者に対して、就学援助
のお知らせを配付し、申請があった場合には速やかに審査を行い、適切に支給し
ていく
とのことです。このように対応し
ていただいたことについては本当によかった
と思います。ですが、教育委員会として、台風
の被害を受け
ている地域
の学校へ就学援助
のお知らせを行った
とのことですが、どの範囲に配付するかは学校
の判断に任せ
ているとのことです。学校や先生
の判断によって周知に差が出
て、本来受けられる児童生徒にチラシが届かず、必要な援助が受けられ
ないということがあっ
てはなりません。被害に遭った地域
の学校では改めて、全校生徒にチラシを配付さ
れることを要望し
ておきます。
次に、教職員
の働き方、長時間労働
の問題について、教育次長に引き続き伺います。ことし6月に、教職員が元気に子どもたち
と向き合うために
と題し
て、福田市長による保護者・地域
の皆様へという文書が出さ
れました。それには、教職員
の長時間勤務が全国的な課題になっ
ていますが、川崎市教育委員会が行った本市教職員
の勤務実態調査では、正規
の勤務時間を超える在校時間が1カ月当たり80時間を超える、いわゆる過労死ライン相当
の教諭が多数存在し
ていました
と書か
れています。この過労死ライン
の教諭はどれほど
いるのか伺います。また、月100時間勤務を超える教職員はどれだけ
いるのか伺います。
○議長(山崎直史) 教育次長。
◎教育次長(石井宏之) 教諭
の勤務時間について
の御質問でございますが、本年6月に発出した市長
のメッセージにおける具体的な数値につきまし
ては、平成29年度実施
の教職員
の勤務実態調査に基づくものであり、正規
の勤務時間を超える在校時間が1カ月当たり80時間を超える教諭は、小学校が26.4%、中学校が58.9%
となっ
ております。また、100時間を超える教諭は小学校が10.3%、中学校が43.8%
となっ
ております。以上でございます。
○議長(山崎直史) 勝又議員。
◆46番(勝又光江) 小学校で26%、4人に1人が過労死ライン、中学校で何と6割
の方が過労死ライン
とのことです。とても深刻な数であり、危機的な状況です。そのような働き方
の中で、この間、教職員で現職死さ
れた方は何人おら
れた
のでしょうか。2014年から直近
の年までお答えください。そして、病気休職者は何名おら
れ、そのうち
の精神疾患者はそれぞれ何名おら
れた
のか伺います。
○議長(山崎直史) 教育次長。
◎教育次長(石井宏之) 教職員
の休職者数等について
の御質問でございますが、初めに、過去5年間
の在職中
の死亡者数につきまし
ては、平成26年度は9名、平成27年度は3名、平成28年度は2名、平成29年度は3名、平成30年度は5名でございます。次に、病気休職者数及び精神疾患者数につきまし
ては、平成26年度は77名
のうち精神疾患は55名、同様に平成27年度は71名
のうち52名、平成28年度は75名
のうち54名、平成29年度は76名
のうち57名、平成30年度は71名
のうち53名という状況でございます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 勝又議員。
◆46番(勝又光江) 現職死さ
れた教職員は増加傾向にあります。しかも、病気休職者
のうち75%
の方は精神疾患が原因です。教職員
の長時間労働は限界に達し
ていると言わ
なければなりません。教職員
の働き方改革で
の具体的対応について市長
のメッセージでは、勤務時間外
の留守番電話
の設定や、夏季休業中
の3日間
の学校閉庁日設定、部活動
の活動基準
の徹底など
の取り組みを上げ
ています。このような対応だけで、正規
の勤務時間を超える在校時間が1カ月80時間を超える教職員をゼロにするという目標は到底達成できる
とは思えませんが、教職員
の増員
なしには達成は不可能では
ないでしょうか、伺います。
○議長(山崎直史) 教育次長。
◎教育次長(石井宏之) 長時間勤務へ
の取り組みについて
の御質問でございますが、本市では、正規
の勤務時間を超える在校時間が1カ月当たり80時間を超える教職員をゼロにすることを当面
の目標として掲げ、教職員
の働き方・仕事
の進め方改革
の方針を定め、現在、できることから速やかに実施し
ているところでございまし
て、引き続き、効率的かつ効果的な教職員
の配置
の検討も含め、方針に基づく取り組みを着実に推進し
てまいります。以上でございます。
○議長(山崎直史) 勝又議員。
◆46番(勝又光江) 1カ月80時間を超える教職員ゼロを達成するためには、小学校では何名、中学校では何名
の教職員
の増員が必要な
のか、それに必要な予算は幾らな
のか伺います。川崎市は、県費移管により、市独自で定員増を図ることができます。市も、教員
の長時間勤務
の実態については勤務実態調査において十分承知さ
れておら
れるのですから、緊急
の対応が求められます。直ちに教職員
の必要増員数を出し、市独自で財政措置をすべきでは
ないでしょうか、伺います。
○議長(山崎直史) 教育次長。
◎教育次長(石井宏之) 教職員定数
の改善について
の御質問でございますが、教職員
の業務につきまし
ては、授業や児童生徒指導等
の本来的な業務に加え、さまざまな教育課題や教育的ニーズへ
の対応など、複雑化、多様化し
ていることから、教員を1人ふやすことで教職員全体
の勤務時間が何時間減るというように、一概に算出することは困難なもの
と考え
ております。また、定数改善につきまし
ては、将来にわたって学校運営を安定的に継続し
ていくためには、国
の財源措置に基づいた義務標準法
の改正を含む定数改善計画
の策定、実施が必要である
と考え
ておりますので、引き続き国へ要望し
てまいります。以上でございます。
○議長(山崎直史) 勝又議員。
◆46番(勝又光江) 教職員
の長時間労働を解消するためには、月80時間を超える過労死ライン
の教職員をなくすだけでは不十分です。さらに、100時間を超える教職員をゼロにすることも困難です。市
の対策を再検討し、必ず目標を達成する方策を明らかにすべきです。さて、文部科学省
の2019年1月25日
の通知では、1カ月
の超過勤務時間は45時間以内
となっ
ています。市内
の教職員で1カ月45時間以上
の超過勤務をし
ている人はどれだけ
いるのか伺います。もちろん、市としてそれを達成する計画も立て
ていると思いますが、どのような改善を計画し
ているのか伺います。
○議長(山崎直史) 教育次長。
◎教育次長(石井宏之) 教諭
の勤務時間等について
の御質問でございますが、平成29年度実施
の勤務実態調査における正規
の勤務時間を超える在校時間が1カ月当たり45時間を超える教諭は、小学校が69.0%、中学校が82.9%
となっ
ております。長時間勤務
の解消に向け
ては、健康被害防止
の観点のみならず、ワーク・ライフ・バランス
の充実等からも早急な改善が必要である
と考え
ております。今後も、教職員
の働き方・仕事
の進め方改革
の方針に基づき、総合的に取り組みを推進するとともに、働き方改革に関する国
の動向も注視しながら、長時間勤務
の解消につなげ
てまいります。以上でございます。
○議長(山崎直史) 勝又議員。
◆46番(勝又光江) 先日
の代表質問で、現在でも深刻な長時間労働
の実態を示し、教員
の長時間労働
の解決には教員
の増員や業務
の削減が必要では
ないか
との質問に、教職員事務支援員や部活動指導員
の配置、留守番電話
の設置などを進め
ているところ
とのことでした。私たちは36校
の学校訪問を行いました。その際、事務支援員が配置さ
れている学校では大変喜ば
れ、配置さ
れていない学校では早く配置し
てほしいという声が多く寄せられました。この事務支援員は、市立学校179校
のうち、配置さ
れているのは28名、部活動指導員は7校
の配置にとどまっ
ています。留守番電話についても全校に配置さ
れていません。早急に全校配置すべきですが、配置計画を伺います。
○議長(山崎直史) 教育次長。
◎教育次長(石井宏之) 教職員事務支援員等
の配置について
の御質問でございますが、教職員事務支援員や部活動指導員
の配置校における教職員へ
のヒアリング等、効果検証におきまして、いずれ
の取り組みも教職員
の負担軽減を図る上で有効なもの
と認識し
ております。今後、留守番電話を市立中学校に配置するとともに、教職員事務支援員や部活動指導員配置
の充実に向け
て取り組んでまいります。以上でございます。
○議長(山崎直史) 勝又議員。
◆46番(勝又光江) 支援員や指導員は有効
と認識し
ていると言わ
れながら、今後
の配置計画は
ないとのことです。これでは、うち
の学校にも配置し
てほしい、なぜ配置さ
れないのか
との校長
の質問に答えることができません。全校配置に向け、計画を示し
ていただくことを要望し
ておきます。
先ほど、働き方改革に関する国
の動向を注視しながら長時間勤務
の解消につなげ
ていく
との答弁がありました。それはどうでしょう。国では、公立学校
の教員を1年単位
の変形労働時間制で働かせることが可能
とする法律案が可決さ
れました。私たちは代表質問でもこの変形労働時間制は長時間労働を解決するどころか、人間
の生理に反し、繁忙期
の勤務をさらに忙しくし、労働者
の合意なく長時間労働を強制するものであり、川崎
の教職員に持ち込むべきでは
ないと主張いたしました。きょう
の質問でもわかるように、川崎市
の長時間労働
の実態は余りにも過酷です。文科大臣は、超過勤務月45時間、年360時間という上限ガイドラインが守ら
れていることが制度導入
の大前提
と言いましたが、本市では45時間を超え
て勤務し
ているのは、小学校で69%、中学校で82.9%も
いるのですから、1年単位
の変形労働時間制導入
の余地はありません。多く
の教員はもう体がもた
ないかもしれ
ないという不安を抱えながら、現状を何とかし
てほしいという切実な願いを持っ
て、きょうも子どもたち
の前に立っ
ています。長時間労働
の解決
のため
の教員
の増員や業務
の削減を強く求め
て、終わります。
○議長(山崎直史) 54番、沼沢和明議員。
◆54番(沼沢和明) それでは、通告どおり4問、3番
と4番を入れかえ
て質問をさせ
ていただきます。
初めに、台風第19号における避難所対応について伺います。このたび
の避難所における執行体制について、本部は危機管理室、運営責任者は区としても、現場
の教職員
の役割について伺います。また、参集基準
と各学校等へ
の配置人数を教育長に伺います。
○議長(山崎直史) 教育長。
◎教育長(小田嶋満) 避難所における教職員
の役割等について
の御質問でございますが、初めに、教職員
の役割につきまし
ては、避難所
の運営責任者として区役所から派遣さ
れる管理要員を補佐し
て、開設準備、施設
の開閉錠、照明
の点灯、施設
の案内
のほか、学校設備
の使用や備品
の貸し出しなど
の業務に従事すること
とし
ております。次に、教職員
の参集基準
と配置人数につきまし
ては、昨年度から台風などにより避難所
の開設に向け
て3号動員が発令さ
れる際には1名以上
の教職員が参集すること
となりました。今回
の台風第19号では、動員発令に基づき、10月12日午前10時時点におきまして、避難所として開設さ
れた149校全て
の学校に合計で246名が参集したところでございます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 沼沢議員。
◆54番(沼沢和明) 各区役所からは3人体制
の配備が行わ
れたようですが、雨
の中で備蓄倉庫から
の資材等
の運び出しがあり、女性3人
の派遣では大変に厳しかったという声をいただきました。こちらについて、避難所によっては区で増員を図り、協力的な教職員
と連携をした
と伺っ
ております。一方で、ある避難所におきましては、校長先生から、教職員は荷物を運ぶために来
ているのでは
ない、このように断ら
れたケースがあった
と報告がありましたが、これについて
の教育長
の見解を伺います。
○議長(山崎直史) 教育長。
◎教育長(小田嶋満) 教職員
の業務へ
の従事状況について
の御質問でございますが、今回
の台風第19号では、想定をはるかに上回る状況において、参集した教職員は、施設管理など
の補佐業務として想定さ
れた範囲を大きく超え、区役所から参集
の管理要員とともに、さまざまな問い合わせへ
の対応、避難者
の誘導
のほか、備蓄品
の運搬
と配布など
の運営業務にも従事したところでございますが、そうした混乱
の中では、一部において対応が行き届か
なかった点もあるもの
と考え
ております。以上でございます。
○議長(山崎直史) 沼沢議員。
◆54番(沼沢和明) 私も当日、夕方ではございましたが、避難所を回らせ
ていただきました。10カ所ほど回らせ
ていただきましたが、その中で乳児用
のミルクをつくりたいのでお湯をいただけませんか
と、このような御要望に対しまして、お湯はありませんという回答をさ
れておりました。電気ポットは職員室等に
なかった
のか、また、管理者
の裁量において、家庭科教室などで湯を沸かすことなど、お湯
の提供は可能だった
と考えますが、見解を伺います。
○議長(山崎直史) 教育長。
◎教育長(小田嶋満) 避難所
の備品について
の御質問でございますが、避難所運営において必要
となる資機材や備品等につきまし
ては、基本的には区役所及び関係局において校内に設置
の備蓄倉庫内に備えられ
ているほか、状況により、学校
の備品等を使用する場合もございますので、今後、全庁的な検証作業が進む中で、施設管理者として必要な対応を図っ
てまいりたい
と考え
ております。以上でございます。
○議長(山崎直史) 沼沢議員。
◆54番(沼沢和明) 次に、車
の乗り入れについて、他会派等
の質問でも取り上げられ
ておりましたが、乗り入れについて
の基準はある
のか伺います。障害者等
の乗りつけについて
の考え方についても伺います。校舎入り口が2階
の学校では、1階から入場
の手配をさ
れたところもありましたが、避難所における入場方法について見解を伺います。また、校庭
の排水溝にダスト舗装
の砂がたまり、校庭全体に水がたまっ
ておりました。写真をお願いします。これは先ほど
の雨水貯留施設では
ないと思いますが、グレーチング
の上に20センチから30センチぐらい
の水がたまっ
ているところです。舗装
のグレーチング
のところに砂がたまっ
てプール
のようになっ
ており、備蓄倉庫までびしょ濡れになり、台車も使え
なかった
とありましたが、見解を伺います。
○議長(山崎直史) 教育長。
◎教育長(小田嶋満) 避難所へ
の車
の乗り入れ等について
の御質問でございますが、これまで避難勧告発令について、
市民に向け
てホームページなどでお知らせする際には、原則として自家用車等で
の避難は御遠慮いただくようアナウンスさ
れているところでございまし
て、今回も同様であった
と承知し
ております。障害
のある方が避難さ
れる場合も含めまし
て、危機管理所管においては基準
となるものは定められ
ておりませんが、今後、全庁的な検証作業が進む中で、施設管理者として必要な対応を図っ
てまいりたい
と考え
ております。次に、避難所
の入場方法につい
てでございますが、避難所
の開設に際しましては、区本部における判断
のもと、場所
の選定も含め、校舎
の配置状況や避難者数に応じ
て受付が設置さ
れること
となっ
ておりますが、今後、全庁的な検証作業が進む中で、施設管理者として必要な対応を図っ
てまいりたい
と考え
ております。次に、校庭
の排水溝につい
てでございますが、台風や大雨
の際に砂などがたまり、機能が損なわ
れることが
ないよう、適正な維持管理に努め
てまいります。以上でございます。
○議長(山崎直史) 沼沢議員。
◆54番(沼沢和明) 答弁ありがとうございました。細かいお話で教育長にお尋ねし
て申しわけありませんが、最初
の答弁で管理要員を補佐し
てということがございました。必要な備品
の貸し出し等も行う
とありましたが、これが現場では実施さ
れていなかった、ましてや、校長先生たるものが、荷物を運ぶために来
ていないと、自助、共助を教える側に
いる人間にもかかわらず、私は関係
ない、このような発言は許さ
れないものか
と思いますので、教育長、現場に対しまして、こういった場合にどういう役務な
のか、しっかり
と徹底をし
ていただきたい
と思います。よろしくお願いします。
次に、介護が必要な方が民間救急を使っ
て避難さ
れました。避難地域
の学校にエレベーターが
なかったため、別
の学校に搬送さ
れました。障害者や介護が必要な方が避難さ
れる際
の条件
ともなりますが、ハザードマップにエレベーター
の有無を表記すべきですが、見解を危機管理監に伺います。また、避難所
の開設表記が設置さ
れておらず、体育館
の照明が消え
ていたので自宅に引き返した
との御相談もいただきました。
なかった理由
と今後
の取り組みを伺います。また、ふだん来ら
れたこと
のない避難者に対しては、学校
の校門を全てあけるべきだ
と考え
ておりますが、見解を伺います。
○議長(山崎直史) 危機管理監。
◎危機管理監(高橋実) ハザードマップへ
のエレベーター表記について
の御質問でございますが、介護が必要な要援護者
の方が避難を行う際に、近く
の避難所にエレベーターがあるかどうかを知ることは、要援護者本人だけで
なく、支援者にとっても有効である
と認識し
ております。このたび
の台風第19号における避難所運営に関する検証を進める中で、ハザードマップへ
のエレベーター情報
の追加や、要援護者
の方へ
の有用な情報伝達
のあり方についても、関係局区
と連携し、検討し
てまいります。次に、避難所について
の御質問でございますが、避難所
の開設に当たりましては、備蓄倉庫にございますのぼり旗や風水害用に作成した案内板を用い
て表記し
ていたところでございます。しかしながら、掲示する場所が配慮に欠けるところもございましたことから、避難さ
れた方が開設に気づか
なかった
と考え
ております。今後につきまし
ては、避難所
となる小中学校に日ごろからなじみ
のないような方が避難さ
れた際にも、門から受付まで
の動線がわかるような工夫等を行うなど、誰もが迷わず避難が可能
となる手法につきまし
て、自主防災組織
の皆様方
の御意見を伺いながら、関係局区
と取り組んでまいりたい
と存じます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 沼沢議員。
◆54番(沼沢和明) ありがとうございました。写真は結構です。
次に、パートナーシップ制度について伺います。川崎市差別
のない人権尊重
のまちづくり条例が本会議で採決さ
れました。第1章5条には、何人も人種、国籍、民族、信条、年齢、性別、性的指向、性自認、出身、障害その他
の事由を理由
とする不当な差別的取り扱いをし
てはなら
ないとし
ています。我が党
のパートナーシップ制度について
の代表質問に対して市長は、人権施策推進協議会
の意見を踏まえながら検討する
との答弁でした。LGBT当事者
の方々からは、さまざまな不都合を解消し
てほしい
との要望をいただい
ております。また、さき
の東京地裁判決では、役所
のトイレ
の使用を制限さ
れたことに対して、裁判所は対応
の変化を上げ、民間でも取り入れられ
ていることから賠償判決を下しました。協議会
の報告には、パートナーシップを導入すべき
との項目がございます。県内政令市では横浜市や導入予定
の相模原市を含め全国9政令市、21
の自治体で実施さ
れ、公営住宅
の申し込みを初め、病院で
の取り扱い等に道を開くもの
と考え
ています。協議会
の提言に対する見解を市長に、取り組みを
市民文化局長に伺います。
○議長(山崎直史) 市長。
◎市長(福田紀彦) パートナーシップ制度について
の御質問でございますが、本年11月に人権施策推進協議会が取りまとめた中間まとめにつきまし
ては、これまで
の同協議会における審議内容を整理したものであり、今年度末
の答申に向け
て一定
の方向性が示さ
れたもの
と認識し
ております。以上でございます。
○議長(山崎直史)
市民文化局長。
◎
市民文化局長(向坂光浩) パートナーシップ制度について
の御質問でございますが、今般、人権施策推進協議会が取りまとめた中間まとめにつきまし
ては、今後
の施策
の検討に当たって参考
としながら取り組みを進め
てまいりたい
と考え
ております。以上でございます。
○議長(山崎直史) 沼沢議員。
◆54番(沼沢和明) 質問では
ないのですが、教育長に要望をいたします。学習指導要領改訂
の際、保健体育
の教科書に、思春期になる
と異性に関心を抱くようになる
との記述があることから、多様性について
の記載を求める運動が行わ
れました。相変わらず、指導要領では、異性へ
の関心が高まる等
とさ
れていますが、今回
の中学校
の道徳
の教科書には8社中4社がLGBTについて記述をした
との報道がございました。対象になる子どもたちが教室に
いることを念頭に置い
てしっかり指導をお願いしたい
と思います。市長には、パートナーシップ制度を構築することによって、子どもたちに対してありのままでいいんだというメッセージを送ることにつながる
と思いますので、取り組みを強く求め
ておきます。
次に、道路法改正について伺います。これまで
の道路法は、道路区域内に限るという原則に加え、私権制限を伴う道路区域外へ
の適用はむやみに拡大すべきでは
ないという考え方がありました。道路管理者が事故を予見できた等
の理由から、裁判で
の敗訴が多かったことなどを受け
て、60年ぶり
の改正が行わ
れた
とのことですが、特に沿道区域
の指定について、主な改正内容
と期待さ
れる効果について伺います。
○議長(山崎直史) 建設緑政局長。
◎建設緑政局長(奥澤豊) 道路法改正について
の御質問でございますが、道路法第44条は、道路管理者は、沿道から道路に及ぼさ
れる落石や倒木など
の障害を防止するために、条例に定める基準により、一定
の区域を沿道区域として指定することができるもの
とし
ております。指定さ
れた区域内では、土地等
の管理者に落石等を防止するため
の対策をとる義務が課せられるとともに、損害を防止するために特に必要がある場合は、道路管理者は危険を防止するため
の措置を命ずることができるものでございます。これまでは、当該措置命令に従い、土地等
の管理者に生じた負担による損失は補償
の対象
とさ
れておりませんでしたが、平成30年4月
の法改正で、措置命令
の実効性をより確実にするため、命令を受けた土地等
の管理者へ
の損失補償
の規定が追加さ
れたものでございます。なお、本市におきましては、道路法第44条に基づく沿道区域
の指定は行っ
ておりません。以上でございます。
○議長(山崎直史) 沼沢議員。
◆54番(沼沢和明)
ディスプレーをお願いします。見づらいんですが、道路にはみ出した植栽ということで、こんな感じになっ
ております。これは幸区
のある場所ですけれども、市内には数多く存在するか
と推測するわけでございますが、車や歩行者
の通行
の妨げになっ
ている民有地からはみ出した樹木や老朽化した擁壁、または壁へ
の対応についてです。民法233条では裁判所
の手続を経た上で、強制執行や仮処分命令が必要で、手続に時間がかかり過ぎました。道路法44条では、沿道区域指定ができる
とさ
れ、道路管理者は土地、または工作物
の管理者に対して措置命令や行政代執行が可能
となり、迅速な対応が可能
となる
と考えます。東京都や23区においても、沿道区域指定
の基準に関する条例を制定し、対応を図っ
ております。このたび
の道路法改正は、まさにこの条例を後押しするもの
と思わ
れますが、見解
と条例制定について、担当
の藤倉副市長に伺います。
○議長(山崎直史) 藤倉副市長。
◎副市長(藤倉茂起) 道路法に基づく条例
の制定について
の御質問でございますが、本市におきましては、安全・安心な通行環境を確保するため、各区役所道路公園センターが道路パトロールを実施し、民有地からはみ出した樹木等を発見した場合には、その所有者に伐採をお願いするなど
の対応を実施し
ております。道路法に基づく沿道区域
の指定につきまし
ては、他都市
の取り組み状況や本市
の道路環境、さらには今回
の法改正
の趣旨を踏まえ、条例制定
の有効性について調査検討し
てまいりたい
と思います。以上でございます。
○議長(山崎直史) 沼沢議員。
◆54番(沼沢和明) 取り組み方、よろしくお願いします。
それでは最後に、未利用地、特に残地
の活用について伺います。
ディスプレーをお願いします。これが道路用地
の残地でございまし
て、このようなひどい状態になっ
ております。これが話をした後に整備をさ
れた
というか、植栽が切ら
れた状況です。一部民地が入っ
ているようです。また、これはまちづくり局
の市営住宅管理課
の残地ということでございまし
て、ごみが捨てられ
ておりますが、この後に撮った写真がこのような状態で、さらにごみがふえ
ております。こちらは道路用地ですが、このように舗装することによって草も生え
ない、また後々
の手入れも大変に手軽になる
のでは
ないか
と考え
ておりますが、こういった市内に各局が管轄する残地
と呼ば
れる未利用地について、
市民の方々から苦情をいただい
ているところでございます。手入れが行き届かず、草木は伸び放題、粗大ごみが投げ入れられ
て周辺環境が悪化し
ています。今後どのように取り組む
のか、隣接する土地所有者等へ
の働きかけ等も含め
て建設緑政局長、
まちづくり局長に伺います。
○議長(山崎直史) 建設緑政局長。
◎建設緑政局長(奥澤豊) 未利用地
の活用について
の御質問でございますが、道路及び水路
の未利用地につきまし
ては、その多くは単独で
の活用が難しいことから、維持管理に支障
のない範囲で、個別具体
の状況に応じ
て、隣接土地所有者に部分的に売り払いを行っ
ております。こうした未利用地などにつきまし
ては、周辺環境
の保全や維持管理経費
の縮減が課題
と考え
ておりますことから、隣接土地所有者へ
の売り払いに限らず、敷地
の形状や地域から
の要望等を踏まえながら、地域利用など、市有財産
の有効活用に努め
てまいりたい
と考え
ております。以上でございます。
○議長(山崎直史)
まちづくり局長。
◎
まちづくり局長(岩田友利) 市営住宅
の敷地における未利用地
の活用について
の御質問でございますが、市営住宅敷地
の余剰地につきまし
ては、これまでも売却または貸し付けによる有効活用に取り組んできたところでございます。このうち小倉北住宅敷地内
の道路残地につきまし
ては、これまでに順次売却を進め
てまいりましたが、現時点で一筆が売却に至っ
ておらず、引き続き売却に努め
てまいります。また、小倉第3住宅敷地内
の道路残地につきまし
ては、売却や貸し付け
の検討を進め
ているところでございます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 沼沢議員。
◆54番(沼沢和明) ありがとうございました。先ほど
の第3住宅敷地内
の道路残地ということでございますが、こちらには警告書
と言わ
れる看板がつい
ておりまし
て、この場所は市有地です、この場所に放置し
ている自転車等不当投棄物については至急撤去し
てください、次に、撤去さ
れない場合は処分します
とあります。これは、人に対する処分な
のか、それともこのごみを片づけ
てくれるという処分な
のか、意味不明でございます。令和元年5月30日、川崎市住宅供給公社
と書い
てあります。適切な表現に改め
ていただきたい
と思います。これは要望し
ておきます。
それでは最後に、残地
の売り払いについて
の条件や手法について財政局長に伺います。
○議長(山崎直史) 財政局長。
◎財政局長(三富吉浩) 事業残地等について
の御質問でございますが、事業残地等
の譲渡につきまし
ては、地方自治法に基づき、一般競争入札を原則
とし
ているところでございますが、普通財産
の随意契約による譲渡及び貸付けに関する要綱に基づき、市が将来にわたり活用する予定
のない土地
のうち、形状や面積等により単独利用が困難な場合などにつきまし
ては、隣接地権者に対して譲渡を行うなど、面積等を勘案し、公有地総合調整会議における審議等を経
て決定し
ております。また、譲渡価格につきまし
ては、隣接地権者
との交渉に際しましては、概算額として公示価格等を参考にいたしますが、最終的には不動産鑑定評価書による評価額をもとに、不動産評価委員会におきまして価格を審議し、決定をし
ているところでございます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 沼沢議員。
◆54番(沼沢和明) 終わります。ありがとうございました。
○議長(山崎直史) 49番、岩隈千尋議員。
◆49番(岩隈千尋) それでは、通告に従いまして、一問一答でお願いしたい
と思います。
まず、高津区内
の公立中学校で発生したいじめ案件について伺っ
てまいります。本件については、被害生徒A君
の保護者
の同意を得
て取り上げ
ております。また、本件を振り返ることにより、本市
のいじめ対策及び不登校対策
の改善につなげ
ていきたい
と思います。A君
の保護者から8月27日に、中学3年生
の息子がいじめられ
ているのでは
ないか
と思わ
れる事案について御相談を受けました。具体的な被害としては、夏休み前
の7月上旬に、A君
のファイル複数冊が切ら
れ、続い
て8月下旬にかばん
の中に大量
の水を入れられ、ノート、教科書については破損し
ております。
ディスプレーをお願いいたします。こういった状況で、夏休みにあった課題等々も水をぶちまけられ
ているといった感じです。さらに、9月上旬にはA君が給食当番中に机上に置いた箸箱がなくなり、その後、男子トイレで発見さ
れ、計3回、器物破損
の被害をA君はこうむっ
ております。このような器物破損
の嫌がらせを受け
ても、A君は受験生ということもあり、内申書に影響することを心配し、当初は登校し
ておりましたが、ついに心身に支障を来し、現在では不登校になっ
ております。まず本件については、いじめ防止対策推進法やそれに基づく川崎市いじめ防止基本方針
の趣旨に照らし
ても、生徒が心身
の苦痛を感じ、物理的な影響を受け
ていることからも、いじめである
と考えますが、本件について教育委員会はいじめとして捉え
ているのか、認識について教育長に伺います。また、当初から当該校においては、いじめ案件として取り扱った
のか、初動
の体制について伺います。
○議長(山崎直史) 教育長。
◎教育長(小田嶋満) いじめ事案について
の御質問でございますが、初めに、本件につきまし
ては、被害を受けた生徒が現在不登校状態になっ
ており、大変な苦痛を感じ
ていること、そして、なかなか解決
の方向に向かわ
ないで
いることを教育委員会として大変重く受けとめ
ているところでございます。本件につきまし
ては、行為を行った者が特定さ
れておりませんが、当該生徒
の状況から、法に定めるいじめに該当するもの
と認識し
ているところでございます。次に、当該校において本件をいじめとして対応いたしました
のは、8月下旬
の案件を受け
て以後
のこと
と報告を受け
ております。以上でございます。
○議長(山崎直史) 岩隈議員。
◆49番(岩隈千尋) 次に、教育委員会は、このA君が9月9日以降、不登校になった原因についてはどのように認識、理解し
ているのか伺います。
○議長(山崎直史) 教育長。
◎教育長(小田嶋満) 不登校等について
の御質問でございますが、初めに、不登校
の原因につきまし
ては、一連
の行為を行った者が特定さ
れていないということから、当該生徒が再び同様
の被害に遭うことを危惧したことがきっかけ
となったもの
と捉え
ているところでございます。また、背景には、直接きっかけ
となった事案
の前から、学級担任
と当該生徒が十分な信頼関係を築け
ていなかったことがある
と考え
ており、現在は学年主任や管理職を中心として組織的な対応を図っ
ているところでございます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 岩隈議員。
◆49番(岩隈千尋)
ディスプレーでは時系列に沿っ
て質問し
てまいりたい
と思いますが、器物
の3件だけで
なく、学級担任
の発言や事実誤認に基づく対応などでA君
の心身に支障を来し
ているといった点については、改めて当該校
と教育委員会から指導するよう求め
ておきます。本件については保護者から
の相談を受けた8月27日
の翌日28日、私は学校教育部長
と指導課担当課長に情報提供し、当該校における状況把握、被害生徒へ
の対応、上席
の管理者へ伝達することを要請し
ております。その後、保護者が学校側
の対応に不信感を募らせたことや、A君が9月上旬に行わ
れた前期期末試験までは頑張っ
て登校し
ていたものの、9月9日から不登校になったこと、また、学校側
とのコミュニケーションが図ら
れていないことから、法や基本方針にのっとりまし
て、迅速に対処及び情報共有をし
なければいけ
ないと思いまし
て、私は学校長、区教育担当、教育委員会担当課長、そして保護者
の4者による面談をセッティングさせ
ていただきました。その際に、これは9月18日になりますが、教育長に事前にこの面談
の件についてお伝えしたところ、部長、担当課長から本件について報告が上がっ
ていなかったことが判明し
ております。教育委員会
の部長、担当課長に情報提供し
てから約3週間経過し
ておりますが、なぜ部長及び担当課長は迅速に対応せず、本件を放置し、報告を怠った
のか。これは不適切な対応だった
と考えますが、教育長
の見解を伺います。また、管理職はなぜ教育長、教育次長に報告し
ない判断を下した
のか、再発防止を含め、対応を伺います。さらに、本市
のいじめ案件
の対応として、いじめに類する案件については速やかに教育長、教育次長へ報告し、情報共有を図るべきでは
ないでしょうか。市職員
の不作為により、いじめに関する情報が共有、報告さ
れていない場合に、被害生徒が自死や自傷行為を行った場合
の責任
の所在を含め、教育委員会
の認識を伺います。
○議長(山崎直史) 教育長。
◎教育長(小田嶋満) 報告や情報共有について
の御質問でございますが、学校教育部におきましては、日々相当数
の事案を扱っ
ている中、本庁
と各区教育担当
の情報共有については、毎週、学校教育部
の担当課長会議や指導主事会議等で情報共有を行い、その中から報告を上げる事案については、緊急性、重大性によって適宜判断し
ているところでございます。本件につきまし
ては、当該生徒が複数回にわたる被害を受け、行為者も特定さ
れておらず、当該生徒
の不安が増大し
ていることを考えます
と、早急に報告を上げるべき事案であったことから、改善すべき点があったもの
と認識し
ております。9月18日以降、各区
の教育担当が対応し
ている案件につきまし
ては、月2回程度
の定期的な報告を行うよう改善するとともに、事案
の解決に向け
て困難性がある
と判断さ
れる場合には、適宜対面で
の直接
の報告を求めるなど、日常的に速やかに報告が行わ
れるよう情報共有体制を強化したところでございますので、今後、組織全体で連携協力し
て、再発防止に向けた取り組みを推進し
てまいります。なお、不作為に起因し
て、重篤な被害を生じさせた場合につきまし
ては、教育委員会には相応
の責任が生じるもの
と認識し
ております。以上でございます。
○議長(山崎直史) 岩隈議員。
◆49番(岩隈千尋) ありがとうございました。本件については、こちら側から迅速に情報提供したにもかかわらず、約3週間も放置さ
れていたことは、管理職
の危機管理意識
の欠如
と言わざるを得ません。その間に最悪
の事態を招い
ていた場合には、誰が責任をとることになるんでしょうか。情報共有体制を強化した
とのことですが、そのようなことは、上村君事件
の際
の教育委員会作成
の検証報告にも既に記載をさ
れております。再度、緊張感を持ち取り組むよう強く求め
ておきます。
9月20日
の保護者、学校長、区教育担当、担当課長
との4者面談では、学校長からもこの間
の学校側
の情報共有が十分で
なかったことについて
の謝罪がありました。そもそも、この面談については、私が本件
の緊急性や学校現場における情報共有、また学校から保護者へ
の対応が不十分だったことに危機感を覚え、セッティングしたものです。しかし、それは本来私
の役割では
なく、市いじめ防止基本方針に市が実施する施策として位置づけられ
ている区教育担当など、教育委員会が主体的に動き、課題が生じ
ているのであれば、保護者
と学校
との連携やコミュニケーションを図るなど、的確な対応に当たるべきだった
と考えます。今回、保護者
の変化を的確に捉えることができ
なかった反省点について伺います。
○議長(山崎直史) 教育長。
◎教育長(小田嶋満) 教育委員会事務局
の対応について
の御質問でございますが、区教育担当につきまし
ては、これまで学校が当該生徒、保護者
の思いに寄り添った対応をするよう指導助言を行い、学校も適切な支援に努め
てきたところでございますが、本件においては、学校や保護者
と連携し、当該生徒
の思いを酌み取り、意思疎通が図ら
れる機会をより早期に設けることができ
なかったことが反省点である
と考え
ております。以上でございます。
○議長(山崎直史) 岩隈議員。
◆49番(岩隈千尋) 9月20日
の面談では、A君
の心
のケア
と居場所づくりを考えること、中学3年で受験生ということもあり、学習面
のサポートをお願いしたいこと、また、クラスメート
の保護者にいじめが原因で不登校になったことへ
の情報共有、受験生ということもあり、年内を目途に解決に向け
て取り組んでほしいこと等について確認し
ております。学校長からは、器物破損を行った加害者
のためにも、しっかり
とした教育を行いたいので、加害者
の発見に努めることなど認識を共有したところです。さらに学校長からは、仮に加害者が発見でき
なくても学校に来
てほしい旨
の発言がありましたが、それに対し保護者からは、器物破損を行った加害者が判明し
ていないにもかかわらず、息子に学校に行け
とは言え
ないとの発言もありました。9月20日
の面談から下旬にかけて、教員から登校を促すような発言が繰り返しあっ
ておりますが、なぜ学校側は、A君が心身
の苦痛を感じ登校でき
なくなり、かつ、加害者が発見でき
ていないにもかかわらず登校を促すことを繰り返し行った
のか、理由について伺います。また、学校側は登校を促す意図は
なくても、結果としてA君
と保護者は促さ
れた
と認識をし
ております。この判断が妥当だった
のか、教育委員会
の認識を伺います。
○議長(山崎直史) 教育長。
◎教育長(小田嶋満) 本事案における教育委員会事務局
の認識について
の御質問でございますが、本件につきまし
ては、9月21日に校長が当該生徒・保護者
と面談し、当該生徒
の思いや保護者
の考えを受けとめ、不登校による学習
のおくれや入試に向けた不安
の訴えが大きかったことから、学校としては、別室で
の学習等を提案したところでございますが、当該生徒がそれは困難である
と感じ
ていたことから、その気持ちに添うことが大切である
と判断し、それ以降は支援
の方法について当該生徒
と相談しながら進め
ていく方針
としたところでございます。それ以降、学校としては登校を促す働きかけはし
ていないという認識ではございますが、当該生徒がそのように受けとめ
てつらい思いで
いたことを考えます
と、大変申しわけ
なかった
と感じ
ております。以上でございます。
○議長(山崎直史) 岩隈議員。
◆49番(岩隈千尋) 登校を促す働きかけはし
ていないという認識だったということなんですが、私はヒアリング調査で校長先生にも伺いましたけれども、これは認識
のそごがあります。やはり、登校を促すような働きかけは、はっきり言っ
て行っ
ております。本件だけで
なく、登校困難な生徒に対して無理な登校を促すこと、いわゆる学校復帰前提策は、生徒に対して過度な負担を強いることになる
と考えます。その結果、最悪
の事態を招く危険性も否定できません。10月25日に文部科学省は、不登校児童生徒へ
の支援
のあり方についてという、これまで
の考え方を見直す大変重要な文書を発出し
ております。その内容については、不登校生に対し、学校復帰を無理に求め
ない方針です。この考え方については、このたび
の経験をしっかり
と踏まえ
て、学校現場に改めて周知を徹底すべき
と考えます。見解
と対応を伺います。
○議長(山崎直史) 教育長。
◎教育長(小田嶋満) 文部科学省
の通知について
の御質問でございますが、令和元年10月25日付
の文部科学省第698号、不登校児童生徒へ
の支援
のあり方について
の通知につきまし
ては、これまで
の通知を廃止し、整理し
て総合的にまとめるとともに、学校復帰が目標から外さ
れ、社会的自立に目標が変わったことが示さ
れたものでございます。本市では、令和元年11月27日付で市内市立小中学校・高等学校・特別支援学校
の学校長に通知を行ったところでございますが、今後は、本通知
の内容を精査した上で、民間
のフリースクール
との連携方策など、学校、教育委員会で留意すべき点を改めてお示しする予定でございます。教育委員会
といたしまし
ては、学校現場における不登校児童生徒へ
の支援について
の一層
の理解に向け、今後
の教職員
の研修等において、さらなる周知徹底を図っ
てまいります。以上でございます。
○議長(山崎直史) 岩隈議員。
◆49番(岩隈千尋) 9月9日にA君が不登校になった時点で、私は居場所づくりやスクールカウンセラー
と面談させるなど、A君にとって最適な環境を整えることを指導課に提案をし
ております。また、9月20日
の4者による面談でも、保護者から同様
のお願いがありました。しかし、実際面談が整った
のは10月1日です。保護者からは、当初、スクールカウンセラー
との面談は、学校長
の判断により必要
ないという対応だったということですが、これはなぜでしょうか。この判断が妥当だった
のか、見解
と今後
の対応を伺います。
○議長(山崎直史) 教育長。
◎教育長(小田嶋満) 学校
の対応について
の御質問でございますが、学校が生徒をスクールカウンセラーにつなぐ際には、生徒や保護者
の思いや状況を把握し、スクールカウンセラー
と情報共有するとともに、必要に応じ
てスクールカウンセラー
の紹介をいたします。学校は、本年9月6日に教育相談を実施し、当該生徒
の気持ちを聞き取った際、信頼できる教員が
いると確認さ
れたため、この時点ではスクールカウンセラー
の紹介をいたしませんでしたが、その後
の調整を経
て、10月1日以降は定期的に面談し
ております。スクールカウンセラー
との面談については、できる限り早期に適切なサポートを受けられる環境をつくっ
ていくことが大切である
と考え
ておりますので、今回
の事案も踏まえ、児童生徒や保護者
とコミュニケーションをとりながら、必要な情報提供を適切なタイミングで行うことができるよう取り組んでまいります。以上でございます。
○議長(山崎直史) 岩隈議員。
◆49番(岩隈千尋) スクールカウンセラー
の存在は現在、A君にとって
の心
の支え
の一つになっ
ておりますので、今後もできる限り
の支援をお願いしたい
と思います。
A君が不登校になった9月9日
の時点では私から、20日
の4者面談では保護者から
の、居場所づくりや心
のケア、受験生であることから学習面
のサポート
の要望が出
ております。しかし、その後も学校側や区教育担当から
の具体的な提案が
ないために、私は9月27日に区役所を訪問し、区教育担当に、A君
の保護者にゆうゆう広場など選択肢を示すよう促し
ております。しかし、その際も区教育担当からは、保護者から要望があればという発言や、先日
の聞き取り調査では、ほか
の居場所を提案する
と学校から見捨てられた
と思わ
れないかという主観に基づく消極的な発言がありました。市いじめ防止基本方針では、区教育担当
の取り組みとして、いじめを受けた生徒が安心し
て教育を受けられるようにするために、必要な措置を講ずる
とありますが、必要な措置が今回見えませんでした。その後、A君
の保護者は、動き
の遅い区教育担当や学校に業を煮やし、学校側に再度依頼し、9月27日にゆうゆう広場やNPO法人・教育活動総合サポートセンターを訪問し
ております。このような状況は一般論として、いじめ被害をこうむっ
ている被害生徒や保護者が二重
の苦痛や負担を強いられ
ていることになります。突然日常
の生活が崩さ
れ、いじめ等を受け
ている被害生徒や保護者は、本市にどんな教育施設があるかもわから
ない、いわば情報弱者です。それに従うならば、まずは教育委員会や学校がさまざまな選択肢をしっかり
と示し、被害生徒や保護者に選択させる体制を整えるべきでは
ないでしょうか。平易な言葉で言う
と、プッシュ型
の支援を行うべきだということです。本件だけで
なく、ほか
のいじめ案件についてもプッシュ型
の支援を行うよう、区教育担当や教職員に周知すること及び指導力
の向上に努めることを求めます。見解
と対応を伺います。
○議長(山崎直史) 教育長。
◎教育長(小田嶋満) 学習サポートについて
の御質問でございますが、不登校
の児童生徒に対し、その学習を保障することは大変重要であり、学校で
の授業以外
の学習
の場も、状況に応じ
て適切に提示すべきである
と考え
ております。いじめ事案へ
の支援に際しましては、被害者
の状況により、その思いも多様であることから、児童生徒指導にかかわる研修等を通じて、対応
の具体的な選択肢を適切なタイミングで提示することを含め、指導力
の向上につなげ
ていきたい
と考え
ております。以上でございます。
○議長(山崎直史) 岩隈議員。
◆49番(岩隈千尋) その後、家庭訪問等を通じて、当該校
の教員が未習部分
のプリント等を持参するなど対応し
ていたことは伺っ
ております。当該校では11月6日から8日にかけて後期中間テストが実施さ
れておりますが、その際に不登校になったA君に対し、出席でき
なかった行事に関する出題等が盛り込ま
れていたことを確認し
ております。このような出題については、学校側から事前に説明が
なかったことから、それだけでも不登校
となったA君は解答することができ
ないという精神的な不安や負担になり、不登校生に対する配慮に欠けた対応だ
と考えます。まず、A君がテストを受ける前に、未習部分
の出題については事前に配慮、もしくはどのような検討が
なされた
のか伺います。また、テスト
の点数や結果は、すなわち内申書に直結し、最終的には受験生は高校入試に関係し
てきます。法律では、いじめを受けた生徒
の教育を受ける権利その他
の権利利益が擁護さ
れるよう配慮するもの
とする
とありますが、本件ではどのように配慮さ
れた
のか伺います。さらに、いじめを受けた生徒に対する学習支援として、被害生徒や保護者が納得さ
れていない場合には、適切にやっ
ているというような抽象的な回答では
なく、エビデンスに基づき、場合によっては教科担任等からも丁寧な説明を行うべきでは
ないでしょうか。見解
と対応を伺います。
○議長(山崎直史) 教育長。
◎教育長(小田嶋満) 学校
の対応について
の御質問でございますが、初めに、未習部分に係る配慮についてでございますが、不登校生徒
の定期テスト等につきまし
ては、事前に範囲表を示し、テストを受ける場所や時間等について、本人、保護者
と相談をしながら進め
ております。その際、公平性を保つため、未習部分
の出題も含め、一般生徒
と同様
のテスト問題で受験し、また、自宅で受験する場合には、その結果は参考資料
とし、日ごろ
の学習状況等に基づい
て評価することが一般的である
と認識し
ております。本件につきまし
ても同様
の配慮をするとともに、各教科担当が家庭訪問し
て、できる限り
の学習支援を行っ
ておりましたが、加えまし
て、行事等に係る出題については、個々
の状況に応じ
て不登校生徒へ
の配慮を本人へ事前に伝えるなど、テストに際して
の留意事項について各学校へ
の周知を図っ
てまいります。中学校においては、不登校生徒に限らず、成績へ
の疑義がある場合には、教科担任が資料を提示しながら説明をし
ておりますので、本人、保護者から
の申し出があれば、各教科担任から評価評定に対する適切な説明が
なされるもの
と認識し
ているところでございます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 岩隈議員。
◆49番(岩隈千尋) 不登校生徒へ
の配慮を本人に事前に伝えることなどを各学校に周知する
との改善点を答弁いただきました。不登校生徒
のテストについては、一般生徒
と同様であることは結構なことですけれども、未習部分が何
の前触れも
なくいきなり目
の前にあらわれる
と、とりわけ受験生にとっては解答でき
なかった場合
のショックは、内申書に響くということにある
と思います。今後は丁寧な対応を求め
ておきます。
現在まで
のところ、当該校では10月1日から4日にかけて行わ
れた進路にかかわる三者面談で、クラスメート
とその保護者に本件について伝達さ
れて以降、当該校では約2カ月半、加害者特定
のため
の対応、対策は図ら
れておりません。A君は不登校
のままです。市いじめ防止基本方針では、周囲
の生徒へ
の指導として、いじめを防ぐことができ
なかったことを見詰め直させ、再発を防ぐため
の具体的な手だてを指導する
と定められ
ておりますが、このままでは学校や教職員は、いたずらにいじめはだめだという抽象的な言葉を繰り返すばかりで、具体的な手だては講じず、結果として本件そのものが闇に葬ら
れ、改善も解決も何も
ないまま卒業式を迎えよう
とし
ております。このことは学校教育
の観点からも好ましい
とは言えません。当初は、学校長からも加害者
の発見に全力を尽くし、その子
の教育も大事という発言もあったところです。中学3年生で受験生という多感な時期であることは理解しますが、いじめ案件を放置し、そのまま卒業することは、その後
の生徒
の将来にも大きな影響を及ぼすことになる
のでは
ないでしょうか。私は9月20日
の面談
の際にも、受験生ということを考慮する
と、ことしいっぱいが解決
のため
のリミットという気持ちで取り組んでほしい
とお願いしたところですが、これが困難な今、非常に私自身もじくじたる思いです。いじめには教員を含む大人が毅然と対応し、見
て見ぬふりをし
ないという姿勢を生徒たちに示すためにも、本件を風化させること
なく、最後まで解決に向け
て取り組むことを求めます。具体的な対応
と見解を求め
ておきます。
○議長(山崎直史) 教育長。
◎教育長(小田嶋満) クラスへ
の指導について
の御質問でございますが、本件につきまし
ては、事案
の直後に行ったアンケート調査、臨時学年集会による学年全生徒向け
の指導、当該クラス全員から
の聞き取り調査等を行い、当該生徒へ
の二次被害が
ないよう配慮しつつ、慎重に対応し
てきたところでございますが、加害者
の特定には至っ
ておりません。今後
の指導におきまして、校長が全て
の教職員に対して本件に係る情報について
のアンテナを高くし、注意深く生徒
の行動等を見守りながら、解決に向け
ての意識をさらに高めるよう指示し
ているところでございます。また校長は、当該生徒
の卒業に向け
ては、生徒
の気持ちに寄り添いながら心
のケアをし
ていく
と同時に、時宜を見きわめ
て、全生徒に対し、いじめについて考え、話し合う時間を設け、本件を含め、決して忘れ
てはなら
ないこととして指導し
ていく計画を立て
ております。入試を終え、卒業に向け
て生徒たちが自分たち
の歩みを振り返る中で、状況に応じた適切な指導が
なされるよう、教育委員会としても学校
と連携し、検討し
てまいりたい
と考え
ております。以上でございます。
○議長(山崎直史) 岩隈議員。
◆49番(岩隈千尋) ありがとうございました。約2カ月後に受験を迎える生徒たちに対して、今後、加害者探しであったり、アンケート調査等を再度行うことは現実的には不可能だ
と、困難なことだ
と思います。学校長にもヒアリング調査を行いましたが、頑張りますといった抽象的なお答えばかりで、具体的な手だてについては恐らく現在まで
のところ白紙だろう
と推察をいたします。本件を含め、決して忘れ
てはなら
ないこととして指導し
ていく計画を立て
ているとのことです。次
の議会でも取り上げますので、その経過については速やかに報告するよう求め
ておきます。
本件については当初、部長、指導課担当課長から教育長、教育次長へ
の情報共有が
なされていなかったこと、学校、区教育担当等
の初動
の対応が遅く、不作為が目立ったこと、A君が不登校になった原因
の大きな要因
の一つが、学級担任
の言動や振る舞いに起因し
ていることなど、教育委員会全体として、いじめに対する取り組み
の姿勢に課題があったことは明らかです。今回は、A君が精神的な苦痛を受けながらも自傷行為を行う前に保護者
とのコミュニケーションが図れた、早期発見
のケースでした。現在でも不登校
の中、受験をし
なければなら
ないA君
とその保護者には、これまで
の初動
の不手際を真摯に反省し、教育委員会として謝罪
と関係者にしかるべき対応を行うよう求めます。見解
と対応を伺います。
○議長(山崎直史) 教育長。
◎教育長(小田嶋満) 謝罪等について
の御質問でございますが、当該生徒が現在不登校状態になっ
ており、大変な苦痛を感じ
ていること、そして、なかなか解決
の方向に向かわ
ないで
いること、そして、その背景に教員
と生徒
との信頼関係が崩れ
てしまったことがあるなど、当該生徒
と保護者に対し、大変申しわけ
なく思っ
ているところでございます。今回
の対応には幾つか
の反省点もあり、改めるべき点をしっかり
と受けとめ
ております。いじめ事案については、認知件数も多いことから全職員が緊張感を持ち対応できるよう、私から
の指導により、今後
の適切な取り組みにつながるよう努め
てまいります。以上でございます。
○議長(山崎直史) 岩隈議員。
◆49番(岩隈千尋) 教育長から
の指導は結構なんですけれども、とりわけ学級担任に対しては口頭で指導するよう求め
ておきます。
今議会で
のいじめに関する質疑では、いじめ
の早期発見に努め、保護者
とも連携しながら適切な支援を行っ
ております
と言い切った答弁が教育委員会より
なされております。一つ一つ
の事案に対し、適切な支援を行っ
ているのであれば、私は本件を議会で取り上げません。また、A君
の保護者も教育委員会や学校
の対応に対し、不安や憤りを感じることは
なかったでしょう。教育長、教育次長
の最終確認を経
て議会答弁さ
れていると思いますが、なぜ整合性を伴わ
ない答弁を平気で局内において容認し
ているのでしょうか。昨年度だけでいじめ認知件数は中学校で263件、小学校では2,973件発生し
ています。私が教育委員会
の職員であれば、一つ一つケースは異なるけれども、解決に向け
て真摯に取り組んでまいります、これが議会における誠実な答弁では
ないでしょうか。今後は、いじめ案件及びそれに関する議会答弁については緊張感を持ち対応するよう求めます。教育次長に見解
と対応を求め
ておきます。
○議長(山崎直史) 教育次長。
◎教育次長(石井宏之) いじめ等へ
の対応について
の御質問でございますが、いじめや不登校につきまし
ては、学校生活を初め、友人関係、家庭環境等
の要因が複雑に入り組んで
いる事案が増加し
ており、家庭や専門機関
と連携しながら適切な支援に努め
ているところでございます。しかしながら、今回
の事案
のように、必ずしも保護者
の納得感が得られ
ないケースや、不登校
の状態が解消に至ら
ないようなケースも残念ながら見られるところでございます。今後、一つ一つ
の事案に対して真剣に向き合い、一人一人
の児童生徒を取り巻く環境が改善するよう、緊張感を持っ
て取り組みを進め
てまいります。以上でございます。
○議長(山崎直史) 岩隈議員。
◆49番(岩隈千尋) まず本件については、私が偶然かかわったために取り上げた事案なんですけれども、しかし、その背後には幾つも
の未解決
のまま、いじめを受けた被害者側が泣き寝入りし
ている実態があるはずです。また、本件を通して認識したことは、いじめは被害生徒だけで
なく、二次的に家族
の心身も疲弊し
ていくということです。A君には弟さんがいらっしゃいます。その子は来年度から当該校に通わ
なければいけません。心
のケア等
の配慮をさ
れるよう、お願いし
ておきます。また本件は、A君
の欠席日数が30日以上経過し
ていることや、器物破損を3回もこうむっ
ていること、加害者が特定でき
ていないという不可解な点からも、いじめ案件
の重大事態に当たるものでは
ないか
と考えます。今回は受験生ということもあり、あえて質疑は求めませんでしたが、今後、卒業まで
の間、当該校だけに事案解決を任せる
のでは
なく、教育委員会
のバックアップ
のもと、解決に向け
て全力を尽くすよう強く求め
ておきます。
次に、意見要望だけ行わせ
ていただきたい
と思います。これは
上下水道事業管理者にお願いしたい
のですが、浸水被害について意見要望を申し上げます。浸水対策については、この間ポンプ車を初め、住民説明会などではいろんな対策を講ずるというお話をいただい
ており、さまざまな予算計上や、その契約が予定さ
れているということですけれども、大規模災害直後
の契約案件については、迅速性
の名
のもとに、安易な随意契約や不透明な契約が全国的に散見さ
れておりますので、指名選定委員会をしっかり
と局内で開くなど透明性を確保し、また、予算
の詳細については適宜議会へ報告するよう求め
ておきます。以上で終わります。
○議長(山崎直史) 17番、月本琢也議員。
◆17番(月本琢也) 私は、通告
の順に一問一答方式で質問させ
ていただきます。
まず、KAWASAKIしんゆり映画祭について伺います。KAWASAKIしんゆり映画祭は、
市民がつくる映画
のお祭りとしてスタートし、ことしで25回を迎えました。いわゆるロードショー映画では
なく、古い作品やマイナー作品などを
市民ボランティアが中心になっ
て取り上げ、上映し
ていくお祭りになっ
ています。また、映画祭
の範囲は、映画
の上映にとどまらず、ジュニア映画制作ワークショップを初め
とした映像教育やプレイベントで
の野外上映会などが実施さ
れています。とりわけ、プレイベント
の野外上映会は、近年は麻生小学校、はるひ野小中学校、西生田小学校など、毎年会場を移動し、より身近に大きなスケールで映画を楽しめる機会を拡張し
ている象徴的なイベントです。本映画祭は、映画ファンだけで
なく、世代を超えた
市民みんなが楽しめるものに年々成長を遂げ
てきました。そこで、KAWASAKIしんゆり映画祭を開催する意義について、共催者である川崎市を代表し、市長
の見解を伺います。また、毎年開催さ
れている本映画祭や関連イベントへ
の参加を通じた市長
の感想もお願いいたします。
○議長(山崎直史) 市長。
◎市長(福田紀彦) KAWASAKIしんゆり映画祭について
の御質問でございますが、しんゆり映画祭は、平成7年に本市
の芸術
のまち構想
の一環としてスタートし、多く
の地域住民や企業
の協力を得
て開催さ
れております。私も何度か参加し
ておりますが、
市民スタッフによる手づくり
の企画も多く、子どもから高齢者まで、また障害がある方も楽しめる、地域に根差し愛さ
れる映画祭として定着し
ていると感じ
ております。以上です。
○議長(山崎直史) 月本議員。
◆17番(月本琢也) ありがとうございます。今、市長より、子どもから高齢者まで、障害
の有無にかかわらず楽しめる、地域に根差し
て愛さ
れる映画祭として定着をし
ているとお答えをいただきました。私もそう思いますし、まさにそのとおりで、
市民によるすばらしい映画祭でございます。しかしながら、今回
の映画祭では、これまで積み重ね
てきた映画祭について注目をさ
れず、1つ
の作品
の上映問題が大きくクローズアップさ
れることになっ
てしまいました。映画祭は
市民による自主運営で行わ
れていますが、川崎市は映画祭
の共催者であり、今回
の上映問題について、市
と映画祭
の関係性について
の課題が浮かび上がりました。そこでまず、先日鈴木議員も確認をいただい
ておりますが、事実関係を改めて確認をさせ
ていただきます。行政側から映画祭側に当該映画
の上映について、8月5日に述べた意見
の根拠について、
市民文化局長に伺います。
○議長(山崎直史)
市民文化局長。
◎
市民文化局長(向坂光浩) 主催者に伝えた意見について
の御質問でございますが、本作品につきまし
ては、上映差し
とめを主要な複数
の出演者から求められ
ていること及び上映決定前
の候補
の一つとして上がっ
ている段階であったことから、市
の意見として伝えたものでございます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 月本議員。
◆17番(月本琢也) 今、選考中
の段階で受けたということで確認をさせ
ていただきましたが、KAWASAKIしんゆり映画祭
のホームページによります
と、上映
の見送りについて
の主な理由を次
のように述べられ
ています。しんゆり映画祭では、ほぼ全て
の運営を、高校生、大学生、主婦、会社員などから成る
市民ボランティア
の手によって行っ
ており、子ども対象
の上映から保育サービスや障害をお持ち
の方に向け
てのバリアフリー上映まで幅広い観客が訪れる映画祭
のため、映画館で
の妨害、嫌がらせなど迷惑行為へ
の対応を
市民ボランティアで行うことには限界があること、
市民ボランティア自体
の安全
の確保や、迷惑行為などへ
の対策費が準備さ
れていないこと、お客様等
との連絡がとれ
なくなることなど、運営面で
の課題が山積みし
ており、私たちが自信を持っ
て安全に上映を行うことができ
ないと考えました、このようになっ
ております。主催者側
の中止理由としては、安全が担保でき
なかったという判断でした。KAWASAKIしんゆり映画祭は、
市民が映画を楽しむお祭りです。楽しむ場所は安全であることが大切で、子どもたちからお年寄りまで、障害
の有無にかかわらず、皆さんが楽しめるよう配慮することが大切です。出演者が提訴し
ている作品を上映することへ
の懸念を市が伝えたということですが、主催者は安全性
の担保を図れ
なかったため中止を決断したということです。しかしながら、主催者が中止決定をした後、市は共催者として、主催者判断
の支持、不支持を明確にせず、主催者判断という言葉のみで対応し
てきました。上映中止を提案する
のは、安全性
の確保であることが映画祭
の趣旨にのっとっ
ていて、今回
の考え方は表現
の自由
の問題
と混同させるきっかけになっ
てしまったということについては指摘せざるを得ません。そこで、当該映画
の上映中止
の決定後
の市
の対応について伺います。主催者が中止決定をした後、市は共催者として主催者判断
の支持、不支持を明確にせず、主催者判断という言葉のみで対応し
てきました。市から上映について消極的な意見を述べた後、映画祭側に対し、どのようなコミュニケーションを図っ
てきたか伺います。
○議長(山崎直史)
市民文化局長。
◎
市民文化局長(向坂光浩) 主催者
とのコミュニケーションについて
の御質問でございますが、8月5日以降におきましても、主催者
と映画祭実施に向け
て、広報等
の連絡調整は例年どおり行っ
ており、映画祭期間中は状況
の把握に努めたところでございます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 月本議員。
◆17番(月本琢也) 今御答弁いただきましたが、こういった状況においても、例年どおり
の広報
の連絡調整
と、あとは映画祭
の期間中は状況
の把握に努めるということで、積極的なコミュニケーションを図っ
てこ
なかったようですので、そこはコミュニケーション
の点に課題がある
と指摘せざるを得ません。市から懸念表明をしたことが、少なからず中止決定に影響を与えました。本映画祭は
市民ボランティア
の手で行わ
れており、映画好き
の市民が来場さ
れ、
市民に楽しんでもらえるよう工夫をし
てき
ています。しかしながら、ボランティアがゆえに、訴訟に至るようなリスクに対応する体制があるわけで
なく、今回
の上映に関連し、共催者として
の見解を明示し、映画祭を行う
市民のサポートを行うべき
と考えますが、見解を伺います。
○議長(山崎直史)
市民文化局長。
◎
市民文化局長(向坂光浩) 主催者へ
のサポートについて
の御質問でございますが、しんゆり映画祭は、NPO法人が主催し、
市民スタッフ
の活動により支えられ
ているイベントでございますので、円滑な映画祭
の開催に向けまし
ては、改めて映画祭
の目的を確認するとともに、主催者
と意見交換を行い、必要な支援や協力を行っ
てまいりたい
と考え
ております。以上でございます。
○議長(山崎直史) 月本議員。
◆17番(月本琢也) ありがとうございます。今回は、日韓関係
の問題とか、あいちトリエンナーレなど
の時期的な問題がありました。このような課題は映画祭に限らず、市が共催し
ていく芸術文化関係
のイベントで起こり得るものです。まずは、
市民が安全に文化芸術に触れられるよう努めるべきです。あらゆる芸術文化
のイベントにおける安全性
の担保を進め
ていく上で、このような課題についてどのように対応し
ていくか、見解を伺います。
○議長(山崎直史)
市民文化局長。
◎
市民文化局長(向坂光浩) 文化芸術イベントについて
の御質問でございますが、本市では、市内各地でさまざまな文化芸術に係るイベントが開催さ
れ、多く
の市民に親しま
れております。今後につきまし
ては、イベント
の目的を主催者等
と事前に確認するとともに、連携を図り、誰もが文化芸術を楽しめる環境づくりに取り組んでまいります。以上でございます。
○議長(山崎直史) 月本議員。
◆17番(月本琢也) ありがとうございます。今回
の課題点について、確認等をしっかり
と進め
ていくというような答弁をいただきました。意見要望を3点申し上げます。1つ目として、KAWASAKIしんゆり映画祭2019に関する協定書には、目的として、しんゆり・芸術
のまちを推進し、川崎から芸術文化
の発信
と市民参加による文化芸術を生かしたまちづくり
の一層
の推進がうたわ
れています。本市が共催、または負担金等支出を行う他
の文化事業も同様に、文化芸術を生かしたまちづくりを進め
ていくことが命題になります。今後
の全て
の芸術文化事業に関して、本市としては事業
の実施主体に対し、さまざまな機会を捉え、改めて確認し
ていただくことを要望いたします。2点目に、先ほど映画祭について、市から
のコミュニケーション
の課題を指摘しましたが、開催
の安全性という
のは何においても最低限
の条件です。映画祭に限らず、共催イベントについて特段
の事態が生じた場合、本市としてはその理由をしっかり
と受けとめ
て、姿勢を明確にし
て対応すべき
と意見を申し上げます。そして3点目ですが、映画祭については、市長
の冒頭
の答弁でございましたが、地域に根差し
て愛さ
れる映画祭です。麻生区は映像
のまちとして、KAWASAKIしんゆり映画祭
の事務局だけで
なく、アートセンターや日本映画大学等
の映像拠点があります。特に、アートセンターは本市
の施設でもありますので、文化芸術
のまちづくり
の拠点
の一つにもなっ
ています。本庁
の市民文化振興室を初め、麻生区
のそれぞれ
の映像拠点
の強みを生かし
て、日ごろからコミュニケーションをとり、関係者に映像
のまちへ
の理解を深め
ていただけるよう要望申し上げまし
て、次
の質問に移ります。
次は、私はこれまで何度か取り上げ、質問させ
ていただい
ておりますが、子どもが
いないけれども多子世帯支援について伺います。以前より、子育てするなら川崎市ということは言わ
れていますが、そこで、私は合計特殊出生率を政策効果
の検証として取り扱っ
ていくべきという視点で、これまでも何度かこのテーマを取り上げ
てまいりました。ことし
の第3回定例会
の一般質問において、市長より多子世帯支援について
の重要性を認識さ
れている答弁を受けました。市長
の答弁では、少子化対策についてはさまざまな視点から分析を行い、対策を講じ
ていくことが重要である
と考え
ております、一方で、基礎自治体として地域
の実情に応じた効果的な政策立案、選択を行いながら取り組みを進め
ていくためには、全国レベルで
の調査研究等を踏まえた上で
の検討が必要である
と考え
ているとのことでした。この7月3日
の質問以降、本市が行っ
てきた調査研究
の状況を伺います。また、全国レベルで
の検討
の必要性についてもお答えいただい
ておりましたが、国等にどのような対応をとっ
てきたか、
こども未来局長に伺います。
○議長(山崎直史)
こども未来局長。
◎
こども未来局長(袖山洋一) 少子化対策について
の御質問でございますが、初めに、他都市
の状況等について
の調査研究につきまし
ては、経済的支援や居住支援など、各自治体における多子世帯支援
の取り組みを調査し、こうした状況等を参考にしながら、本市における少子化対策に資する施策
の効果的かつ調和
の図ら
れた推進について調査研究し
ているところでございます。次に、国に対しては、本年7月に国
の予算編成に対する重点要請、10月には指定都市市長会等がまとめた人口減少社会を克服する活力ある地域社会
の実現に向けた共同提言を行い、人口減少や少子高齢化など、我が国
の課題解決に向けた施策を働きかけたところでございます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 月本議員。
◆17番(月本琢也) 今、他都市
の状況を調べたということ
と、国に対しては例年やっ
ている予算要望でお話はさ
れているようですが、特段新しく何をしたというわけでは
ないということで、そういった部分は確認させ
ていただきました。他都市
の取り組みを調査し
てきた
とのことですが、他都市が取り組みを進めるに当たり、どのような課題をもとに、どのように検証し
てきたかについても重要なポイントになります。若い世代が少ないという理由で、若い世代を誘致するため
の子育て支援策を行う
のでは、他都市
の若い世代を市内に誘致するだけで、返礼品争い
のふるさと納税
の奪い合い
のように、パイ
の取り合いにすぎません。さまざまな都市
の取り組みがあるものの、支援
のあり方はこれをやればいいという特効薬的なものは
なく、さまざまな取り組みを組み合わせ
ていくことが重要になります。先般
の我が会派
の代表質問
の中で、子育て世帯
の転出超過について触れました。子育てしやすいまちな
のか、そうで
ないのか、他都市
との比較という安易な考え方では
なく、基礎自治体としてしっかり
とした検証を進め
ていく必要があります。例えば、待機児童対策を進めることや小児医療費助成制度
の拡充は、要望
の声は多かったものの、政策効果としてはあらわれ
なかったわけです。このような結果について、市長を初め
とした行政
の責任として片づける
のでは
なく、市議会としても適切な提案や対策を進めることができ
てこ
なかったということを私も反省し
て共有し、政策転換を図っ
ていくことを考える時期に来
ていると思います。幼保
の無償化や待機児童対策が少子化に歯どめをかけられる状況では
なく、社会保障全般
の課題を全て
の世代が共有し
ていくことが大切です。
ディスプレーをお願いします。古い調査
の結果になりますが、平成17年
の国民生活白書では、教育にかかるお金
の負担について、左から4番目
の棒グラフですが、20代、30代、40代で右肩上がりになっ
ています。これは、20代、30代から40代へ上がったほうが負担感が増し
ているということになります。そして次
のグラフ
の教育関係費割合
の推移も上がっ
ており、平成17年
の調査以降、国がこの分野について特段調査をし
ている形跡が見当たらず、本来し
なければいけ
ないところを、国は今調査をし
ていないということなので、実際は確認でき
ないところですが、現在はここからさらに上がっ
ていっ
ていると思わ
れます。幼保
の無償化はこの10月からスタートしまし
て、この分を貯蓄、運用し
て、40代における子ども
の教育にかける一助
とできるか
といえば、1人
の子どもにかけるお金をふやすという戦後70年以上に及ぶ少子化促進
の考え方が抜け切ら
ない中、子育て、教育を行政がどのように考えるかだけで
なく、
市民、国民がどのように考えるか
の問題提起をする時期に来
ていると考えます。本市はSDGs未来都市に選定さ
れました。SDGs
の考え方は、一人も取り残すことが
ないという基本理念に立ちます。一人も取り残すことが
ないということは、自分勝手でもいけませんし、一人
の無関心も生ま
ないということから始まります。社会全体
のバランスを考え、持続可能な社会を構築し
ていく上で、地域で子どもを育てるという考え方は重要である
と考えます。そこで、少子化対策
の中でも多子世帯支援というキーワードを中心に検討すべき
と考えます。これら
の検討を進め
ていくため
の調査分析を進め、ビジョン、計画、数値など
の取り組みについて考えるべき
と思いますが、
こども未来局長の見解を伺います。
○議長(山崎直史)
こども未来局長。
◎
こども未来局長(袖山洋一) 少子化対策について
の御質問でございますが、少子化をめぐるさまざまな課題に対しては、現在、国
の第4次少子化社会対策大綱策定
のため
の検討において、さまざまな視点から
の分析や提言が
なされよう
とし
ているところでございますので、その取りまとめ状況等を注視し
てまいります。また、本市
といたしまし
ても、こうした国や他都市
の取り組みなども参考
としながら、令和3年度に予定し
ている第2期川崎市子ども・若者
の未来応援プラン
の策定作業に向け
て、子ども・子育て世帯へ
の支援
の効果的な取り組みについて検討し
てまいります。以上でございます。
○議長(山崎直史) 月本議員。
◆17番(月本琢也) ありがとうございます。全体的な話
と少子化対策について、多子世帯支援を議論として落とし込める部分はなかなか少なく、データも少ない状況です。ほか
の自治体、近隣自治体
との比較になっ
てくる
と、あそこがやっ
ているからやら
なければいけ
ないということになり、かつて保育士
の家賃補助
の導入
のレクを受けたときは、他都市がやっ
ているからやるというような考え方でしたが、政策効果では
なく、先ほど
のふるさと納税同様に、よそがやっ
ていてうちはやっ
ていないのでは取り残さ
れてしまうからやらざるを得
ないというような政策判断が続く
と、やら
ないわけにはいか
ない状況になっ
てきますので、これは国等
とも、あるいは9都県市な
のかもしれませんが、他都市とも考え方を改めて共有し
ていか
なければいけ
ないと思います。
意見要望としては、川崎市は東京都特別区に隣接する唯一
の政令指定都市でありまし
て、
市民の人口は我が国
の人口
の1.2%以上を占め
ているわけです。ただ単に東京がやっ
ているから、横浜がやっ
ているからというようなパイ
の取り合いになら
ないようにし
ていか
なければいけ
ないところです。子育てしやすいまちというテーマも、最大公約数をとりにいく上で、より多く
の人
の御機嫌をうかがう
のでは
なくて、選択
と集中による政策転換を図っ
ていくべきだ
と考えます。価値観
の多様化
の時代
と言わ
れている昨今ですが、1人
の子どもにお金をかけたいという価値観は共通し
ていますが、この価値観は、お金をかけたいということでは
なく、より充実した教育を受けさせたいという価値観である
と思います。こういった価値観がある中ですので、私は子宝に恵まれる自由につなげ
ていくことが持続可能な社会につながる
と以前から申し上げ
ています。ただただ国
の動向を待つ
のでは
なく、SDGs未来都市として、子どもがふえる社会をどのように構築し
ていく
のか、本市にあるさまざまな課題を集約し、国に提言をし
ていただきますことを要望申し上げ、質問を終わります。
○議長(山崎直史) お諮りいたします。暫時休憩いたしたい
と思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議
なし」
と呼ぶ者あり〕
○議長(山崎直史) 御異議
ないもの
と認めます。およそ1時間休憩いたします。
午後0時8分休憩
−−
−−−−−−−−−−−−−−−−−
午後1時9分再開
〔局長「ただいま
の出席議員副議長とも53人」
と報告〕
○副議長(花輪孝一) 会議を再開いたします。
休憩前に引き続き、一般質問を行います。発言を願います。42番、橋本勝議員。
◆42番(橋本勝) 自民党
の橋本でございます。それでは、通告
の3点につきまし
て、一問一答でそれぞれ伺っ
てまいりますので、よろしくお願い申し上げます。
まず、二ヶ領用水について伺いたい
と思います。役所周辺
の東海道川崎宿は間もなく400年を迎えるそうですが、二ヶ領用水におきましては、竣工400年は今から7〜8年前にもう過ぎ
ておりまし
て、二ヶ領サミットなど、あのときも盛り上がりを見せたところであります。そういった歴史的なものとして、今日まで評価をさ
れているもの
と認識をし
ておりますが、改めて、二ヶ領用水がこれまでどういった評価を受け
てきた
のかということ
と、そしてこのたび、国
の文化財登録へ
の動きがあり、この経緯
と意義について建設緑政局長に伺いたい
と思います。
○副議長(花輪孝一) 建設緑政局長。
◎建設緑政局長(奥澤豊) 二ヶ領用水について
の御質問でございますが、二ヶ領用水は、古くは農業用水として人々
の暮らしを支え、現在
の川崎市
の骨格をつくり上げ
てまいりましたが、近年では、都市における貴重な水
と緑
の空間として、多く
の市民の皆様に親しま
れ、さまざまな
市民団体が活動さ
れております。これまで
の二ヶ領用水
の評価につきまし
ては、平成10年に二ヶ領用水久地円筒分水が本市で初めて国
の登録有形文化財に登録さ
れ、また、平成24年には、保存すべき歴史的土木構造物として土木学会から選奨土木遺産に認定さ
れてきたところでございます。今回
の文化財登録
の経緯につきまし
ては、二ヶ領用水総合基本計画
の基本方針である守るに基づき、平成26年から教育委員会
と連携し、文化庁
との協議調整を重ね
てまいりました。その結果、近世から現在に至る川崎発展
の歴史を理解する上で意義深いものであることから、11月には、国
の文化審議会において、二ヶ領用水を登録記念物に登録をするよう文部科学大臣に答申があり、今後、官報告示をもって登録が
なされる予定でございます。この文化財
の登録を契機に、川崎発展
の礎を築いた歴史的・文化的価値
の高い二ヶ領用水を改めて
市民の皆様
と共有するとともに、地域や企業など
と連携・協働しながら、川崎
の宝として後世に継承し
てまいりたい
と考え
ております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 橋本議員。
◆42番(橋本勝) ありがとうございます。川崎発展
の礎を築いた歴史的・文化的価値
の高いものという位置づけだそうでございまし
て、であるからこそ、学校教育現場で
の活用というものがもっともっと広がるような取り組みをお願いしたい
と思う
のですが、そこら辺についても伺いたい
と思います。
○副議長(花輪孝一) 建設緑政局長。
◎建設緑政局長(奥澤豊) 学校教育で
の活用について
の御質問でございますが、本市では、市立
の小学生に向け、副読本「かわさき
の道
と川」を作成し、その中で二ヶ領用水
の仕組みや役割について取り上げ
ております。今後、文化財登録さ
れることを踏まえ、二ヶ領用水へ
の子どもたち
の愛着心が育ま
れるよう、関係者
と連携し、積極的な活用を図っ
てまいりたい
と考え
ております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 橋本議員。
◆42番(橋本勝) 副読本を使っ
て教室で学んでいただく
のも結構なことでございますが、実際に訪れ
ていただい
て、どういう親水空間であるとか、そういうことを感じ
ていただくことも必要だ
と思いますので、教育委員会にも、子どもたちにぜひ現場に足を運んでいただけるような取り組みをお願いしたい
と思います。小田嶋先生は御地元も詳しいわけでございますので、ぜひよろしくお願いしたい
と思います。
続い
て、二ヶ領用水宿河原線
のことについて伺っ
てまいりたい
と思う
のですが、何年か前に樹木診断というものをやっ
ていただい
ております。その実施状況
と、その診断結果
と、昨今
の各台風における倒木被害
の関係について伺いたい
と思います。
○副議長(花輪孝一) 建設緑政局長。
◎建設緑政局長(奥澤豊) 樹木診断について
の御質問でございますが、二ヶ領用水宿河原線
の樹木診断につきまし
ては、平成25年度に全線
の415本について樹木医による外観診断を行い、比較的状態
のよく
ないとさ
れた49本について平成26年度に精密診断を行いました。この結果、撤去が必要
とさ
れた6本について平成27年度までに伐採を行いました。また、平成30年度には職員
の日常点検により、比較的状態がよく
ないとさ
れた86本について樹木医による外観診断を行い、倒木
の危険性がある1本
の伐採を行いました。宿河原線
の倒木につきまし
ては、ことし発生した台風
のうち、特に強風による被害が大きかった15号において2本
の倒木がありました。このうち1本は平成30年度
の診断において、倒木
の危険性は低いもの
の不健全に近い
と指摘さ
れており、倒木被害
の軽減につきまし
ては、定期的に樹木診断などを実施し、適切に樹木管理に反映することが重要である
と考え
ております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 橋本議員。
◆42番(橋本勝) 年明けに地元
の皆様方から桜
の植樹が行わ
れるという話を聞い
ているのですが、その内容について
と、今後、予算化を含めた樹木
の更新計画について伺いたい
と思います。
○副議長(花輪孝一) 建設緑政局長。
◎建設緑政局長(奥澤豊) 河川樹木
の更新について
の御質問でございますが、桜など市内
の河川樹木につきまし
ては、老木化などが進行し
ていることから、現在、適切な維持管理に向けた計画策定に取り組んで
いるところでございます。二ヶ領用水宿河原線につきまし
ては、地元
の市民団体
の皆様から桜
の植樹について御提案をいただい
ており、今後策定する維持管理計画を見据えながら、現地確認
の上、植樹場所を選定し
ていく予定でございます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 橋本議員。
◆42番(橋本勝) もう間もなく、あと3カ月半ぐらいで桜
の時期
となりますが、去年
の桜
の開花以降、親水空間
というか、遊歩道など
の経年劣化が随分目立っ
てき
ていて、非常に対応に苦慮いただい
ていると思う
のですが、そこら辺
の対応について伺いたい
と思います。
○副議長(花輪孝一) 建設緑政局長。
◎建設緑政局長(奥澤豊) 散策路など
の経年劣化について
の御質問でございますが、二ヶ領用水宿河原線
の河川管理用通路では、転落防止柵が老朽化に伴っ
て破損し
ている箇所があり、現在、応急的に立入禁止
のテープを張るなど、安全性
の確保に努め
ているところでございます。今後につきまし
ては、川崎市河川維持管理計画に基づき、景観等にも配慮しながら補修を行うなど、施設
の計画的な維持管理を進め
てまいります。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 橋本議員。
◆42番(橋本勝) 管理計画をつくっ
て対応し
ていく
と。樹木更新も、今
の施設設備
のほうもそうな
のですが、正式名称は忘れましたが、二ヶ領用水にはそもそも大きな総合計画みたいな基本計画があっ
て、そういう計画がある
のだけれども、結局はお金がつい
ていない、こういうことなんですよね。ですから、経年劣化へ
の対応も今御答弁いただいたとおりで、すぐに倒木
の危険性が
なかった桜
の木まで台風
の被害によって結果的に折れ
てしまっ
ているということでございます。であるからこそ、しっかり
とした計画をつくっ
ていただい
て、予算化をしっかり図っ
ていただか
なければ、答え
ていただい
ている川崎
の宝という二ヶ領用水、また宿河原線
の桜につきまし
ても、これは前
の市長ですけれども、川崎
の宝
と答え
ていただい
ているわけでございますので、維持管理計画をしっかりつくっ
ていただく
のも結構ですが、予算化についてしっかり
とした議論をし
ていただきたい
と思います。
最後に、この宿河原線は、地元
の熱心な団体
の皆さんに景観維持や川
の清掃活動を行っ
ていただい
ております。二ヶ領用水宿河原堀を愛する会という
のですが、こちら
の会
の活動へ
の支援について伺いたい
と思います。
○副議長(花輪孝一)
まちづくり局長。
◎
まちづくり局長(岩田友利) 二ヶ領用水宿河原堀を愛する会について
の御質問でございますが、これまで
の会
の活動につきまし
ては、二ヶ領用水宿河原堀や桜並木を初め
とした緑、また、由緒ある歴史的資源など、まち
の資源を守り育むことを目標に、桜並木
の保全や清掃活動などを精力的に行っ
てき
ております。また、平成24年には、地区まちづくり育成条例に基づく地区まちづくり構想を策定し、街並み
のルールなどを作成することで、宿河原堀
の景観やまち全体
の魅力向上に尽力さ
れているところでございます。現在は、これまで
の活動をより広めるために、会
のフェイスブックを立ち上げるなど、宿河原堀
の魅力
のさらなる発信に取り組んで
いるところでございます。本市
といたしまし
ては、条例に基づく地区まちづくり
の促進に向け、引き続き、会
の運営や活動
の支援を行っ
てまいります。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 橋本議員。
◆42番(橋本勝) どうもありがとうございました。引き続きよろしくお願いいたします。
続きまし
て、財政局長に伺います。債権対策についてであります。債権管理条例を制定以来、着実に取り組みは進んでき
ていると私は評価をさせ
ていただい
ておりますが、持続可能で公正な社会を構築するため、必要な
市民サービス
の提供
のため、取り組み
の手は緩め
てはなら
ないと考え
ております。各年
の目標
と実績について伺いたい
と思います。
○副議長(花輪孝一) 財政局長。
◎財政局長(三富吉浩) 収入未済額について
の御質問でございますが、市税を除く市
の債権
の削減目標につきまし
ては、平成27年度から設定し
ておりまし
て、当初は160億円
の目標を設定し
ておりましたが、その達成が確実
となりましたことから、さらに10億円削減することを目指し
て取り組みを強化した結果、この上方修正した目標を達成したところでございます。平成28年度
の収入未済額につきまし
ては、目標額140億円に対しまして実績額は142億円、平成29年度では、目標額134億円に対しまして136億円、平成30年度では、目標額125億円に対しまして129億円
となっ
ております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 橋本議員。
◆42番(橋本勝) わかりました。ありがとうございます。当初はかなり目標を大きく上回る成果であったということでありますが、今、御答弁いただきましたとおり、平成28年度よりは目標額
の設定に対して、実績は多少、2億円程度、4億円
のときもありますけれども、伴っ
ていないということですが、その要因について伺いたい
と思います。
○副議長(花輪孝一) 財政局長。
◎財政局長(三富吉浩) 目標について
の御質問でございますが、収入未済額
の削減目標につきまし
ては、目標を上方修正するなど、徴収強化に努め
てきたところでございまし
て、特にコールセンターなど
の初期未納対策
の充実や、インターネット公売など
の滞納処分
の拡大により、収入未済額
の縮減が図ら
れていると考え
ているところでございます。しかしながら、目標額
との比較では、平成28年度以降は生活保護費返還金
のように収入未済額が増加し
ている債権もあることや、高額な案件
の中には係争中
の債権もございまし
て、縮減が困難なものもございましたことなどに起因いたしまし
て、対策は進んで
いるものの、改定した目標額に届か
なかったものでございます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 橋本議員。
◆42番(橋本勝) 滞納債権
といいます
と、国保など
の額が大きいものに目が向きがちでありますが、もちろんその部分で成果が上がることは全体を圧縮することにつながっ
ていくわけで、そもそも収入率を上げ
ていくことが債権を生ま
ないことにつながるわけですが、それ以外
の部分もしっかり対応し
ていただか
なければなら
ないと思っ
ておりまし
て、いわゆる強化債権における取り組み
と、その傾向について伺いたい
と思います。
○副議長(花輪孝一) 財政局長。
◎財政局長(三富吉浩) 強化債権
の取り組みについて
の御質問でございますが、強化債権
の収入未済額は、生活保護費返還金など、一部
の債権が増加し
ているところでございますが、差し押さえなど
の強制徴収が行える債権につきまし
ては、コールセンター
の開設、組織体制や滞納整理システムを一元化するなどにより、効果的な滞納整理が実施さ
れ、強化債権全体
の収入未済額
の縮減が図ら
れているところでございます。また、強制徴収が行え
ない債権につきまし
ては、リーフレットなど
の活用による制度
の理解促進を図り、滞納
の未然防止を図ることや、弁護士へ
の債権回収業務
の委託など、債権
の性質に応じた債権対策に取り組んで
いるところでございます。今後とも、
市民負担
の公平性
の確保
と健全な財政基盤
の構築に向け
て、初期未納対策
の充実や他都市
の先進事例
の導入など
の収納対策を推進し、全庁を上げ
て収入確保に努め
てまいります。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 橋本議員。
◆42番(橋本勝) 次に、資料について伺いたい
と思います。毎年夏場ごろに、滞納債権
の対策
の取り組みについて資料が公表さ
れています。私も毎年いただい
ているのですが、ことし
の部分は内容にちょっと変化があるように見られます。どのような意図でそうなった
のか伺いたい
と思います。
市民にとっ
てみれば、従前に比べ
て少しわかりづらい
のでは
ないか
とも思わ
れるのですが、その辺についても伺いたい
と思います。
○副議長(花輪孝一) 財政局長。
◎財政局長(三富吉浩) 債権対策
の情報提供について
の御質問でございますが、本市では、債権対策
の決算
と今後
の取り組みにつきまし
て、
市民の皆様にわかりやすくお知らせするとともに、債権管理
の適正化
とさらなる収入未済額
の縮減に向け
て、新たな目標
とその達成に向けた取り組み状況についてお示しし
ているところでございます。平成30年度決算では、強化債権について、取り組み当初
の平成19年度にございました190億円
の収入未済額を91億円
と半分以下に縮減したことから、債権対策
の成果を具体的にお示しするために例年
とは異なるもの
としたところでございます。なお、
市民の皆様に個々
の債権
の情報をお知らせすることで理解を深め
ていただくことも、債権対策を推進する上では有効
と考え
ておりますことから、今後につきまし
ては、決算見込み
の公表資料に掲載するなど、より丁寧な情報提供に努め
てまいります。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 橋本議員。
◆42番(橋本勝) ぜひいろいろ
と取り組んでいただきたい
と思います。資料
のほうは、今年度は全体額という
のが載っ
ていないんです。今までは全体額、いわゆる目標
の額が載っ
ていたわけですが、その記載が
ないもので、ちょっと全体も見えにくいし、強化債権が順調に減っ
てき
ていますという広報
の仕方はそれはそれでありだ
と思う
のですが、ぜひいろいろ
とわかりやすいように工夫をし
ていただきたい
と思います。ありがとうございました。
次に学校施設
の分散型エネルギー
の整備について伺いたい
と思います。私ども
の会派で、いわゆる都市ガスのみ
の学校施設には分散型エネルギー
の整備ということで、プロパンガス
の常設を求め
てまいりまし
て、それを実行し
ていただい
ており、そろそろ完了
の時期が来るか
と思いますけれども、その整備状況について伺いたい
と思います。
○副議長(花輪孝一) 教育次長。
◎教育次長(石井宏之) プロパンガス設備
の設置について
の御質問でございますが、教育委員会におきましては、災害時における熱源
の確保を目的として、都市ガスのみを利用し
ている学校
の管理諸室等を対象に、プロパンガス設備を併設する複数熱源化
の取り組みを進め
ているところでございまし
て、本年度、小学校12校、中学校5校に設置し、対象校全てに設置が完了する予定でございます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 橋本議員。
◆42番(橋本勝) ありがとうございました。時間が少しかかった
と見るべきな
のか、スムーズにやっ
ていただいた
と見るべきな
のかはちょっとおい
ておい
て、次は危機管理監に伺いたい
と思います。避難所
となり得る公共施設、学校以外で
のLPガス
の設置状況
と、今後、そういったことを考え
ていくことについて伺いたい
と思います。
○副議長(花輪孝一) 危機管理監。
◎危機管理監(高橋実) 避難所
となり得る公共施設
のLPガス
の設置状況等について
の御質問でございますが、初めに、避難所
となり得る公共施設
といたしまし
ては、地域住民
の方が指定さ
れた避難所へ避難することが困難な場合に備え、こども文化センター、老人いこい
の家など
の施設
の管理者等
の承諾を得
て、避難所補完施設として指定し
ております。避難所補完施設
のLPガス
の設置状況につきまし
ては、個々
の施設状況
の把握はし
ておりませんが、関係局区がさまざまな災害想定
のもとに、施設
のより適正な管理に向け
て、複数
の熱源化や電源化に取り組むことは重要である
と考え
ており、今後につきまし
ても、関係局区
と調整を図りながら取り組みを進め
てまいりたい
と存じます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 橋本議員。
◆42番(橋本勝) 今
のところはというような感じだ
と思いますが、いろいろ
と災害対応については本当に課題が多いわけでございますので、少し検討でもし
ていただければ
と思います。
次に、また学校施設
のほうに戻りますが、各学校へ
のLPガス
の納入業者について
の基本的な考え方を伺いたい
と思います。私はやはり、地域性なりなんなり、そういうことが重要だ
と思っ
ているのですが、教育委員会
の考え方を、どのように学校に周知し
ているのかとか、また決定権者、そしてそのプロセスがどういうものな
のか伺いたい
と思います。
○副議長(花輪孝一) 教育次長。
◎教育次長(石井宏之) プロパンガス
の納入業者について
の御質問でございますが、プロパンガス納入業者選定
の考え方につきまし
ては、本市特定物品等契約事務取扱要綱に定める川崎市庁舎におけるプロパンガス
の供給に関する協定を締結し
ている事業者
の中から選定すること
とさ
れております。これら事業者
との契約単価は同一で、随意契約すること
とさ
れており、市立学校におきましても、プロパンガスを設置し
ている全校において、この要綱に従い、事業者を選定し
ております。また、選定につきまし
ては、従来から
の業者
と契約し
ている場合がほとんどでございますが、新たにプロパンガスを設置する場合には、学校長
の判断により決定し
ているものでございます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 橋本議員。
◆42番(橋本勝) 各学校でLPガス納入業者を、今私が申し上げた地域性というものに配慮さ
れているのか、その実態について伺いたい
と思います。
○副議長(花輪孝一) 教育次長。
◎教育次長(石井宏之) 小中学校
のプロパンガス納入業者について
の御質問でございますが、小学校につきまし
ては、川崎区は区内業者14校、区外業者
なし、幸区は区内9校、区外2校、中原区は区内11校、区外6校、高津区は区内10校、区外5校、宮前区は区内該当
なし、区外17校、多摩区は区内7校、区外5校、麻生区は区内1校、区外15校
となっ
ております。また、中学校は、川崎区は区内9校、区外1校、幸区は区内4校、区外1校、中原区は区内3校、区外2校、高津区は区内5校、区外該当
なし、宮前区は区内1校、区外7校、多摩区は区内3校、区外3校、麻生区は区内該当
なし、区外8校
となっ
ております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 橋本議員。
◆42番(橋本勝) 意見要望は最後にさせ
ていただきますが、ある学校において、プロパンガスを納める納入業者が2社あったケースがあったようでございまし
て、それは聞くところによる
と1社に取りまとめられたようですが、その理由
と、その際にこういった地域性
の考え方という
のが考慮さ
れた
のかどうか、その辺について伺いたい
と思います。
○副議長(花輪孝一) 教育次長。
◎教育次長(石井宏之) プロパンガス
の供給業者について
の御質問でございますが、市立学校におきましては、プロパンガス
の供給業者
の選定に当たりましては、市
と協定を締結し
ている業者
の中から、各学校
の判断で決定し
ているところでございます。今般
の案件につきまし
ては、平成30年度
の校舎改修工事
の際にガス設備工事を行った業者から新たにガス
の供給も行いたい
との申し出がございましたが、学校
といたしまし
ては、複数
の供給業者がある
と支払い事務が煩雑になることなどから、従来から契約し
ている業者を選定したものでございまし
て、現行
の業者選定方法に沿ったものである
と考え
ております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 橋本議員。
◆42番(橋本勝) ここからは意見要望になります。複数熱源化については、学校はもちろん教育現場でありますが、災害が多くなる昨今において整備が必要だという我々
の主張も理解し
ていただい
て、行政も都市ガスだけ
のところにはプロパンガスも設置する取り組みが進められ
てきたところであります。災害時
の納入はLPガス協会
との協定があり、基本的にはそちらでしっかり対応し
ていただけるものだという
のが教育委員会さん
のお考えだ
と思う
のですが、今お答えいただいたとおり、納入には、特に地域性みたいなものには余り配慮さ
れているような様子は
なくて、簡単に言えば、川崎市庁舎におけるプロパンガス
の供給に関する協定に登録し
ていれば、学校長はどこでも選ぶことができるが、ずっと歴史的なことがあっ
て、以前から契約し
ているところ
とは基本的には変えることは
ないようだ
とおっしゃっ
ていました。この協定は現在34社が登録をさ
れておりまし
て、一目見
て市外業者
とわかるものもかなりございますし、大手がいわゆる支社、支店みたいなものを置い
て、市内業者みたいな形で登録し
ているケースもございまし
て、財政局契約課に電話で確認しましたところ、市外業者がこの協定
の中に入り込んでくることはそんなに難しく
ないと、基本的にはこういう話でございました。今申し上げたとおり、LPガス協会さんに災害時、いろいろ
とやっ
てもらえる、協定を結んで
いるから
と言う
のですが、業界は業界で、そのことに対していろいろ
と思いがあるわけでございます。正直に言う
と、何で自分たちが納入し
ていないところに持っ
ていか
なければいけ
ないのか、自分たち
の顧客が
いるわけですから、災害時になれば混乱しますし、LPを供給し
ている一般家庭もあったりということで、幾ら避難所は協定がある
とはいえ、供給をし
ていないところに何で我々が持っ
ていか
なければいけ
ないんだという、多少そういうわだかまりも感じ
ておら
れるわけでございます。恐らく教育委員会さんは、各区内
の学校にどこ
の業者がどうやっ
て持っ
てき
てくれるかということは把握さ
れていないと思いますが、業界に一度、どうなっ
ていますかというような形で
の聞き取り調査なりし
て、またそのときには業界から
の意見もしっかり
と承っ
ていただい
て、お互いによりよい、いいものにし
ていか
なければなら
ないのでは
ないか
と私は思っ
ています。
川崎市全体も、今、災害協定を結んで
いるとか、あるいは土木舗装工事も、地域性
のことを配慮し
て入札、発注し
ている状況があるわけでございまし
て、しかも中小企業
の活性化に資するため
の成長戦略条例までつくったわけでございますから、そういう考え方はやはり教育委員会さんがそれぞれ
の学校長にしっかり伝達をし
ていか
なければ、変な話では
ないですけれども、市外
の業者が入り込んでくる可能性も否定はでき
ないということになりますので、今私
の言ったことは、各学校に教育委員会から
の通知をぜひしっかりし
ていただきたい
と思います。引き続き、この問題は取り上げさせ
ていただきたい
と思いますけれども、今回はこれで終わらせ
ていただきたい
と思います。ありがとうございました。
○副議長(花輪孝一) 48番、石川建二議員。
◆48番(石川建二) 私は、通告に従って一問一答で質問を行います。
通告
の4番目
の有馬中央公園へ
のベンチ
の設置等についてですが、この件に関しては建設緑政局長へ
の要望にし
ておきたい
と思います。有馬中央公園は広場を2つ持つ8,375平米
の公園で、ゲートボールから女子
のソフトボール、地域
の重要なスポーツ
の場や憩い
の場
となっ
ています。敷地内には6基
のベンチがありましたが、そのうち公園利用者が置いた2基
のベンチが固定さ
れていなかったため、ベンチが倒れ
てけがをするという事件がありました。固定さ
れていないベンチは撤去さ
れましたけれども、公園
の利用者から、ベンチ
の数を復活し
てほしいというような声が上がっ
ています。今後検討するということですので、よろしくお願いいたします。また、一定
の広さがある公園であることから、健康器具をあわせ
て設置するよう要望も出さ
れています。今後、高齢者
の方たちも健康づくりで活用できるよう、設置について地元協議会
とも話し合いを行っ
ていただけるよう要望いたします。
それでは、質問いたします。初めに、五所塚地区
の土砂災害に対する支援策について、建設緑政局長に伺います。10月12日
の台風19号において、川崎市は激甚災害
の指定を受けました。激甚災害法は1962年に施行さ
れましたが、57年目にし
て初めて川崎市が指定を受けることになり、今回
の災害が川崎市にとってかつて
ないものだったということが言えます。宮前区でも最大雨量が336ミリ
と、麻生区
の338ミリに続い
て市内2番目
の雨量が観測さ
れ、最大時間雨量も40ミリ
と、市内最大
の雨量が観測さ
れました。一般的には30ミリで避難勧告が出さ
れることからも、いかに多く
の雨が降ったかがわかります。
こうした中、12日
の午後6時ごろ、川崎市宮前区五所塚
の宅地で擁壁が崩れ、市道を塞ぐという事故が起こりました。スライドをお願いいたします。これは、委員会
の報告もありましたが、ちょうど右上
のところに家が見えますけれども、その下
の2軒分
の擁壁が崩れました。被災さ
れた方は、大きく崩れた自宅
の擁壁を目の当たりにします。そこで市職員から告げられた
のが、原因者負担なので擁壁
の所有者が事業者に依頼し、除去し
てくださいという指示でした。混乱した頭
の中、被災さ
れた方たちは、市から教え
てもらった事業者に工事を依頼、撤去作業が始まりました。そこで事業者
の方から、撤去費用はおおよそで450万円くらいかかる
と言わ
れ、すぐさま市に連絡し
て公的な支援を求めましたが、擁壁所有者
の責任で除去するように
と言わ
れ、やむなく工事を続行することにしたということです。その土砂
の撤去費用について
の支援を求めたところ、道路法22条により原因者負担で
の処理が原則、土砂
の撤去
の工事費、処理費用等、一切
の支援は不可能
との回答が市よりありました。その後
の見積もりで撤去費用だけでも560万円以上かかる
と事業者から言わ
れており、擁壁
の再建には1世帯当たり1,000万円から1,800万円かかる
と見積もら
れています。擁壁
の再建には3分の1かつ300万円を限度に補助制度があるものの、その負担は重たく、生活再建に大きな支障を来すもの
となっ
ています。せめて除去費用だけでも支援が受けられ
ないかという被災者
の声は切実です。そこで伺いますが、災害時
の道路
の復旧作業について、国土交通省
の日本
の道路防災対策では、災害復旧等
の道路防災対策も道路管理者
の責任範囲にある
と示さ
れています。また、建設緑政局防災計画
の第2章、応急対策
の実施では、啓開活動
の実施者は道路施設
の管理者が行うもの
とする
とさ
れています。道路
の啓開、つまり障害物を取り除く等
の管理責任は市にある
と理解しますが、見解を伺います。また、地方自治体が道路上
の障害物を取り除く際、地方自治体が利用すること
のできる国
の制度にはどのようなものがある
のか伺います。また、今回、市が活用する制度はどのようなものがある
のか伺います。
○副議長(花輪孝一) 建設緑政局長。
◎建設緑政局長(奥澤豊) 災害時
の道路復旧などについて
の御質問でございますが、初めに、道路防災対策につきまし
ては、事前
と事後
の対策があり、道路管理者が主体的に実施するものでございます。事後対策
の一つである道路啓開につきまし
ては、大雨や強風に起因する崖崩れや電柱
の倒壊、倒木などにより道路
の通行に支障を来した際に、緊急車両等
の通行ルートを確保するものでございます。啓開作業に当たっては、道路管理者がみずから実施する場合及び道路法第22条第1項に基づき、原因者に対しその責任において施行するよう指示する場合がございます。次に、国
の制度
といたしまし
ては、公共土木施設災害復旧事業費国庫負担法に基づく補助制度がございまし
て、暴風、洪水、高潮、地震、その他
の異常な天然現象により道路や道路附属物が広範囲に被災した場合に、地方公共団体が施行するものについて、その事業費
の一部を国が負担するものでございます。次に、今回
の台風第19号に伴う道路
の災害復旧につきまし
ては、冠水により道路に堆積した土砂
の撤去及び処分、地下通路
のエレベーター
の復旧などに公共土木施設災害復旧事業
の補助金を活用する予定でございます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 石川議員。
◆48番(石川建二) 災害時、道路上
の障害物を取り除くなど
の管理責任は市にあります。もっとも、その金銭的負担は原因者に求めることができる
とのことです。災害時、激甚災害に指定さ
れた自治体には、障害物を取り除くため
の支援制度として公共土木施設災害復旧事業費国庫負担法に基づく助成制度があり、本市
の災害対策でもこの制度を活用する
とのことです。私は、国土交通省に今回
の五所塚地域
のような事例が負担法
の対象になる
のか問い合わせたところ、市が行った事業であれば、それが民地から
の土砂であっ
ても対象になる
とのことでした。市でも確認し
ていただいた
と思いますが、問い合わせた結果を建設緑政局長に伺います。
○副議長(花輪孝一) 建設緑政局長。
◎建設緑政局長(奥澤豊) 公共土木施設災害復旧事業費国庫負担法
の対象
の国へ
の問い合わせ結果について
の御質問でございますが、国土交通省水管理・国土保全局に問い合わせたところ、民有地から
の土砂が道路に堆積した事例につきまし
ても、市が復旧事業として実施した場合は対象
となり得る
との回答でございました。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 石川議員。
◆48番(石川建二) 問題は、この負担法による補助が個人にでは
なく、自治体が行った事業
の負担を軽減し、迅速な災害復旧を進めるというところにあるということです。五所塚地域
の災害が対象
となる災害だったとしても、市が除去し
なければ補助
の対象にはなりません。事前
の調査で負担法
の申請について市
の対応をお聞きしたところ、五所塚地域
の土砂災害は負担法
の対象ではあるが、道路法22条及び58条で原因者負担
の原則があるということを理由に、災害であっ
ても自己負担を求める
との見解でした。そこで、改めて伺いますが、原因者負担
の原則は災害時でも例外
なく適用さ
れるものな
のか伺います。また、私は広島市
の担当者に問い合わせ、土砂災害時、住民に撤去費用を負担させた
のか問い合わせましたが、住民負担は求め
なかった
とのことです。さらに、原因者負担について調べたところ、2004年11月18日付
の道路法第58条第1項に基づく原因者負担金に関する国土交通省道路局
の路政課長が各地方整備局道路部長に宛てた通知がありました。そこには、道路法第58条第1項に基づく原因者負担金については、公法上
の金銭給付義務たる原因者負担金制度
の性格から、機能復旧に必要な費用全額
の負担を命令すること
の適法性が解釈・判例上是認さ
れている一方で、当該費用全額を負担させることが社会通念上不当
と認められる場合においては、その一部を負担させること
とする
のが適当である
と解さ
れている。さらには、不可抗力を原因
とすることが明らかな場合で、次に該当する場合は負担命令を行わ
ないとして、台風、地震等
の自然災害を原因
とする場合で、他
の要因によら
ないことが明らかな場合を上げ
ています。今回、五所塚地域
の被害についても、台風による自然災害を原因
とするものであり、原因者に負担を求め
ないことが適切である
と考えますが、建設緑政局長に見解を伺います。
○副議長(花輪孝一) 建設緑政局長。
◎建設緑政局長(奥澤豊) 災害時における道路法
の適用について
の御質問でございますが、本市におきましては、これまでも道路法
の原則に基づき、道路法第22条
の工事原因者に対する工事施行命令等により、原因者に施行させた場合及び本市が施行した場合、いずれも同法第58条
の原因者負担金
の規定を災害時においても適用し
てきたところでございます。一方で、不可抗力を原因として、他
の要因によら
ないことが明らかな場合には、費用負担命令を行わ
ないとの国土交通省から
の通知もありますことから、今後、原因者負担
の適用について、国や弁護士など専門家
の見解を伺っ
てまいります。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 石川議員。
◆48番(石川建二) 不可抗力な
のか否かを立証する
のは大変困難です。ただ、かつて
ない激甚災害を引き起こした台風による災害であることは紛れも
ない事実です。地域
の方々も撤去について市
の支援策が
ないことについて疑問
の声が上がっ
ています。今後、国や弁護士など
の専門家
の見解を伺っ
てまいります
とのことです。国も対象
となる
と言っ
ているのですから、助成を使い、被災者
の負担軽減
のため公的支援を速やかに決定するよう強く求め
ておきます。
次に、鷺沼駅再編整備について、
まちづくり局長に伺います。鷺沼駅前地区第一種市街地再開発事業について、住民へ
の丁寧な説明
のあり方について伺います。10月17日、住民
の方々が準備組合
の連絡先
となっ
ている東急株式会社を訪ね、住民説明会
の開催
の申し入れを行った際、担当者が申し入れ
の受け取りを拒否、面会も拒否、準備組合
の所在も教える必要が
ないと言った
と住民から抗議
の声が上がりました。甚だ信頼を損ねる対応だ
と思いますが、市はどのように事業者に指導し
てきた
のか伺います。10月23日に行わ
れた環境影響評価審議会において、会長から、できるだけ住民
の方々へ丁寧に説明し、今後
の手続を進め
てほしい
との発言があった
とのことです。方法書
の意見募集へは1万2,668通
の意見書が出さ
れ、環境について
の御意見とともに、区民に対し再開発事業に関する説明は一度も行わ
れておらず、どのような建物が建つ
のか全く知らさ
れていません
と説明会開催を求める声も寄せられました。本来、環境アセスは、環境影響評価に関する条例第1条
の目的で明記さ
れているように、その事業に係る環境
の保全について適正な配慮が
なされていることを確保し、
市民の福祉向上に資することを目的
とするため
のもので、事業を
市民のためになるようにチェックする
のがアセスメント
の役割です。
市民へ
の周知はチェックを行う上で
の前提条件です。だからこそ審議会会長も、住民
の方々に対し丁寧にもっと説明するように、当然、準備書
の段階
の説明会、さらには条例公聴会があっ
て、公述人
の方
の質疑に対して応答するというプロセスはあるけれども、できるだけ住民に対して説明を多くするように、このように求めた
のでは
ないでしょうか。しかし、事業者は、条例準備書
の閲覧中に説明会を開催し、関係地域
の皆様には御説明する
との見解で、住民
の要請にも、市
の見解では、説明会が必要な
のは容積率
の緩和があった場合
と公共団体
の再開発
の場合だ
と、条例で義務づけられた説明会以外は行わ
ないとし
ています。本来、事業者に住民へ
の丁寧な説明を求める行政が、容積率緩和を行わ
なければ説明会
の開催は必要
ないと、何を根拠にし
ているのか伺います。環境影響評価審議会会長
の指摘を受けとめるのであるならば、条例で義務づけられた説明会だけで
なく、住民説明会を開催するよう事業者に求めるべきです。代表質問
の答弁では、丁寧な対応が
なされるよう準備組合に指導し
ていく
と答弁さ
れていますが、住民説明会開催を含め
てのことな
のか、改めて伺います。
○副議長(花輪孝一)
まちづくり局長。
◎
まちづくり局長(岩田友利) 鷺沼駅周辺再編整備について
の御質問でございますが、初めに、申し入れ書に関する準備組合へ
の対応につきまし
ては、準備組合事務局を担う東急株式会社
の規定により、事前予約が
ない中で
の面談、書面
の受け取りができ
ない事情があった
とのことでございます。本市
といたしまし
ては、準備組合に対して、来訪した住民に適切に対応するよう伝え、後日、面談が行わ
れた
と伺っ
ております。次に、事業者による説明会につきまし
ては、低炭素都市づくり・都市
の成長へ
の誘導ガイドラインにおいて、容積率
の緩和を行う案件については、周辺市街地
の住民に計画
の説明を行い、意見
の聴取を行うよう定められ
ておりますが、容積率
の緩和を伴わ
ない本案件については説明を義務づける基準が
ないことから、指導は行っ
ておりません。次に、準備組合へ
の指導につきまし
ては、義務づけさ
れていない説明会を開催するような指導を行うことはできませんが、引き続き、関係法令等に基づく適切な説明や、丁寧に地域住民
の方々
と対話するよう指導し
てまいります。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 石川議員。
◆48番(石川建二) 関係法令に基づく説明だけで
なく、その他にも丁寧に地域住民
と対話するよう指導し
てまいります
とのことです。説明会方式で
の対話も含め指導するように求め
ておきます。
義務づけ
のなされていない説明会を開催するような指導は行っ
ていなかった
とのことですが、10月23日
の環境影響評価審議会で
の会長発言を紹介しましたが、実は12月3日に行わ
れた審議会においても、会長から、アセスメント手続以前に
市民に対して市による十分な説明が行わ
れていなかったとして、
市民へ
の丁寧な実施を要望し提言する
との趣旨
の見解が行わ
れた
と仄聞し
ています。相違
ないか、環境局長に伺います。
○副議長(花輪孝一) 環境局長。
◎環境局長(斉藤浩二) 環境影響評価審議会会長
の発言について
の御質問でございますが、12月3日に行わ
れた環境影響評価審議会におきまして、仮称鷺沼駅前地区第一種市街地再開発事業にかかわる審議終了後、会長から市による丁寧な説明を行っ
てほしい
との趣旨
の発言があったところでございます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 石川議員。
◆48番(石川建二) 重ね
ての発言で、しかも提言という言葉をお使いになっ
ての発言ですので、重たく受けとめるべきだ
と思うんですが、この発言は環境局だけで
なく、
市民参加でまちづくりを進める市全体に対する提言である
と思いますが、そこで、市長
の見解を伺います。
○副議長(花輪孝一) 市長。
◎市長(福田紀彦)
市民へ
の説明について
の御質問でございますが、鷺沼駅周辺再編整備
の取り組みにつきまし
ては、これまでもさまざまな機会を捉え
て市民周知や意見聴取を行っ
てまいりましたが、引き続き、宮前区全体
の発展に資する取り組みであることを周知し
ていくことなど、より多く
の市民にその趣旨が伝わるよう努め
てまいります。以上です。
○副議長(花輪孝一) 石川議員。
◆48番(石川建二) 趣旨が伝わるよう努め
てまいるということですが、区民は説明が
ない中、疑問が山積み
となっ
ています。しっかり
と説明責任を果たすべきです。
そこで、市
の説明責任について次に伺います。鷺沼駅周辺
の再開発は、区役所
の移転問題も含ま
れていることから、区役所として
の住民説明も十分に行わ
なければなりません。環境影響評価審議会
の会長
の提言をどう受けとめる
のか、
市民文化局長に伺います。また、今後
の対応についても伺います。
○副議長(花輪孝一)
市民文化局長。
◎
市民文化局長(向坂光浩) 鷺沼駅周辺再編整備
の取り組みに関する
市民へ
の説明について
の御質問でございますが、今回
の取り組みは、よりよい宮前区
の未来につながる取り組みとして、
市民へ
の丁寧な説明が重要である
と考え
ておりますので、基本方針を策定する際にも、区内3カ所で説明会を開催するなど、
市民周知や意見聴取に取り組んできたところでございます。今後につきまし
ても、関係局区
と連携し、さまざまな取り組みを通して、引き続き
市民へ
の説明や意見交換に努め
てまいります。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 石川議員。
◆48番(石川建二) 説明や意見交換に努め
てまいりたい
とのことです。区役所
の移転問題は、準備組合では答える立場にはありません。市として早急に説明会
の具体化を求め
ておきます。
次に、鷺沼駅周辺
の再開発では公共機能
の移転が検討さ
れ、市はことし3月、鷺沼駅周辺再編整備に伴う公共機能に関する基本方針を発表し
て、市として区役所を鷺沼駅前に移転すること
としました。まず、このことはどのようにし
て準備組合に伝えた
のでしょうか。
いつ、誰が、どのような場でこの方針を伝えた
のか伺います。また、その際、何らかの文章で
の確認はさ
れた
のか伺います。さらに、準備組合は区役所移転を
いつ事業決定した
のか、あわせ
て伺います。
○副議長(花輪孝一)
まちづくり局長。
◎
まちづくり局長(岩田友利) 鷺沼駅周辺再編整備について
の御質問でございますが、鷺沼駅前地区再開発準備組合
との調整につきまし
ては、まちづくり局が本年4月
の理事会において鷺沼駅周辺再編整備に伴う公共機能に関する基本方針をお示しし、本市
の考え方を伝えたものでございます。これを踏まえ、準備組合はその内容を建物計画に反映し、環境影響評価手続を進め
ているところでございます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 石川議員。
◆48番(石川建二) この理事会においてこの方針が決定さ
れたということ
のようです。そして、実はこの移転に関する費用
の問題も区民
の中で大きな疑問
となっ
ています。移転費用について、
市民館・図書館については委員会で審議中ですので、区役所
の移転費について絞っ
て伺います。基本方針に示さ
れた区役所を鷺沼駅周辺に移転した場合
の整備費用は79億円
と試算、その根拠は、小杉駅西口西街区
の床取得費、平米当たり74万9,000円、また、幸区役所内装工事費、平米当たり16万9,000円を足した金額
とのことです。これまで
の答弁で、この金額が鷺沼駅へ区役所を移転するため
の整備費用かという問いに、建てかえ
の場合
と移転
の場合
とコストを比較するため試算をしたもので、実際
の費用は準備組合
の事業計画
の検討にあわせ
て整理する
との答弁でした。そして、床取得費について、準備組合
との協議は基本方針が策定さ
れた本年3月ごろから協議を進め
ているとのことですが、これまで協議はどのような場で何回行わ
れ、市からは誰が参加し
ているのか、協議
の内容についても伺います。また、これまで
のところ、区役所移転に関する事業費が、比較検討した時点
と人件費や材料費など
のように大きく変わる要素があれば、その内容
と影響額
の予測について、その結果、比較検討で示さ
れた79億円を大きく上回ることは
ないのか、あわせ
て伺います。
○副議長(花輪孝一)
まちづくり局長。
◎
まちづくり局長(岩田友利) 整備費用等について
の御質問でございますが、準備組合
との協議につきまし
ては、これまで公共施設整備
の類似事例等を参考に算出した想定整備費用について、まちづくり局が理事会など
の場を通じて情報提供を行ったところでございます。また、実際
の事業費につきまし
ては、新施設
の諸室
の配置計画や仕様を含め
て、より詳細な検討が必要
となりますので、準備組合
の事業計画
の検討にあわせ
て確認を行っ
てまいります。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 石川議員。
◆48番(石川建二) 結局、具体的な会議
の日程などは明らかにさ
れませんでした。この事業費総体、そのものについても今後さらに検討ということで、実際
の検討過程を
市民にしっかり
と示し
ていくことが必要では
ないか
と思います。
基本方針では、区役所移転
の場合、この現在
の区役所
の跡地、財産台帳価格を24億円として事業費から差し引い
ていますが、売却
の可能性もある
のか伺います。また、売却し
なくとも定期借地で民間施設
の整備をする可能性について伺います。
○副議長(花輪孝一) 財政局長。
◎財政局長(三富吉浩) 現区役所
の跡地利用について
の御質問でございますが、本年3月に策定いたしました鷺沼駅周辺再編整備に伴う公共機能に関する基本方針では、現区役所等施設・用地は、本市
の貴重な財産として市が保有し続けることを基本
とし
ております。また、活用方策につきまし
ては、地域課題や行政需要
のほか、民間事業者
のアイデアや手法など、民間活力
の活用可能性も含め、
市民参加
の機会を確保しながら、幅広く検討を進め
ていくこと
とし
ております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 石川議員。
◆48番(石川建二) 民間事業者
のアイデアや手法等、民間活力
の可能性も含め幅広く検討し
ていく
とのことです。民間が事業を行うため借地として活用することも否定さ
れませんでした。最近、市
の土地活用について、地域要求や行政需要よりも民間を用いた収益性
の確保を優先した土地活用を求める傾向があることを私は危惧し
ています。区役所
の移転問題では、区民
の合意はいまだにとれ
ている状態ではありません。移転には防災上
の問題もあることから、引き続き移転計画や、また超高層マンション建設計画に対して見直しを求め
ていきたい
と思います。
次
の質問に移ります。最後
の質問、わくわくプラザにおける放課後児童健全育成事業
の実施状況
と自主学童保育へ
の財政的支援について、
こども未来局長に伺います。現在、川崎市では、小学校へ通う子ども
の放課後
の居場所として、全校児童を対象
としたわくわくプラザを指定管理で運営し
ています。川崎市では、長年にわたり、家に帰っ
ても仕事などで保護者が
いない児童
の放課後
の生活
の場を支える場として学童保育所を運営し
てきましたが、2003年3月に当時
の阿部市長
の行革によって、それまであった115カ所
の学童保育所を廃止、同年4月に全校児童を対象
とするわくわくプラザを実施し
て、その中で学童保育事業も一体
のものとして実施する
としました。私たちは、学童保育が単に遊び
の場だけで
なく生活
の場であることを重視し、家庭
と同じように安心し
て過ごせる場が必要だ
と、全校児童対策であるわくわくプラザ事業
と学童保育事業は個別
の事業として実施するよう求め
てきました。学童保育
の必要性は社会的にも認識が広がり、2014年4月、厚生労働省は放課後児童健全育成事業
の設備及び運営に関する基準を交付し
て、対象
とする児童
の規模、確保すべきスペース、職員
の配置基準などを条例で定めるよう求めました。それに基づい
て、川崎市でも川崎市放課後児童健全育成事業
の設備及び運営
の基準に関する条例が制定さ
れました。初めに、児童
の規模についてです。条例では、支援
の単位をおおむね40名で1つ
の単位、1クラス
とし
ていますが、いつ
の時点
の人数な
のか、登録数な
のか、それとも利用数な
のか伺います。また、支援員
の配置基準は支援
の単位ごとに2名以上
とありますが、国はこの基準を従うべき基準から2020年4月から参酌基準にし
てしまいます。本市では、市
の条例
の基準を緩和すべきではありませんが、対応を伺います。
○副議長(花輪孝一)
こども未来局長。
◎
こども未来局長(袖山洋一) わくわくプラザについて
の御質問でございますが、初めに、放課後児童健全育成事業
の対象児童
の数
とは、4月1日時点における登録に際して
の利用希望日数から算出した人数でございます。次に、児童福祉法改正に伴う本市
の対応につきまし
ては、利用児童
の安全・安心な居場所を確保し、活動中
のさまざまな状況に迅速かつ的確に対応する必要があることから、現行
の職員配置
の基準を当面は維持し
てまいりたい
と存じます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 石川議員。
◆48番(石川建二) 40名という支援
の単位についてですが、4月時点
の利用希望日数から算出した人数
とのことです。利用希望日から算出した人数
とは、登録人数や利用児童数では
なく、例えば週3日利用
の児童は0.5人
と数えるなど、6日間フルで利用する児童を1人
と計算し
て、それより少ない日数
の利用は、その日数を6で割り込んで、その数が人数
となります。3日間利用する児童が2人
いても1人
としかカウントさ
れません。そうして計算さ
れた対象児童
の数は、実際
の人数よりも少なくなるわけです。その対象児童人数が職員
の配置や面積基準、子ども
の未来応援プランによる事業
の計画量になるわけです。対象児童数は、国に国庫補助を求めるとき
の計算上
の人数ですが、そもそも、厚生労働省が支援
の単位をおおむね40名
と定め
ている理由について伺います。
○副議長(花輪孝一)
こども未来局長。
◎
こども未来局長(袖山洋一) 放課後児童健全育成事業について
の御質問でございますが、支援
の単位
の人数につきまし
ては、国
の放課後児童クラブ運営指針において、子どもが相互に関係性を構築したり、一つ
の集団としてまとまりを持っ
てともに生活したり、職員が個々
の子ども
と信頼関係を築いたりできる規模として、おおむね40人以下
とする
と定められ
ているところでございます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 石川議員。
◆48番(石川建二) この基準自身が、実際、国庫補助
の対象基準だけで
なく、さまざまな基準に使わ
れていますが、もともと40名
と定めた
のは、これは、こうした詰め込んだ人数では
なく、一人一人
の子どもを1人として換算したときに、子どもが支援者
の方や子ども同士で信頼関係が築ける適正な規模として40名という
のを定めた
と伺っ
ております。こうしたことを基準にすれば、わくわくプラザ
の現状がいかに過密であるかということがわかります。今後、この問題についても追及する
と同時に、現在
のわくわくでいいんだから、自主学童保育も支援をする必要が
ないというような市
の立場も成り立た
ないということを、今後また審議
の中で明らかにし
ていきたい
と思います。きょうは時間がありませんので、ここで質問を終わります。ありがとうございます。
○副議長(花輪孝一) 53番、山田晴彦議員。
◆53番(山田晴彦) 私は、通告どおり5点について一問一答でお伺いをいたします。
初めに、エンディングサポート事業、いわゆる終活支援事業について、
健康福祉局長にお伺いいたします。さき
の代表質問でおくやみコーナーについて取り上げ、御遺族
の方々
の区役所等で行う手続
の煩雑さに対する支援策を議論させ
ていただきました。そこで、今回は、ひとり暮らし高齢者等が抱える終活問題について取り上げたい
と思います。身寄り
のない高齢者等がみずから
の葬儀やお墓に関して不安を抱え
ており、こうしたニーズに応え
て終活支援事業を行う自治体が近年、増加し
ております。本市
の終活支援に対する見解
と取り組みを伺います。以上です。
○副議長(花輪孝一)
健康福祉局長。
◎
健康福祉局長(北篤彦) 高齢者
の終活支援について
の御質問でございますが、高齢者
の方々が安心し
て人生
の最期を迎えられるためには、生前から
の取り組みが重要である
と考え
ておりますので、ニーズに応じた適切な相談につながるよう、高齢者福祉
のしおりや福寿手帳により、終活に関する相談先を周知し
ているところでございます。今後につきまし
ては、こうした情報が広く行き渡るよう、高齢者向け
のイベントや講座を活用するなど周知に努め
ていくとともに、相談先を含めた効果的な手法を検討し
てまいりたい
と考え
ております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 山田議員。
◆53番(山田晴彦) そこで、関連し
て、緑ヶ丘霊園内
の合葬型墓所について、建設緑政局長にお伺いいたします。少子高齢社会を背景に承継問題が顕在化し
てき
ており、私は、平成26年第3回定例会に、承継者
のいない方々
のため
の合葬型墓所を緑ヶ丘霊園内に建設するよう提案し、ことし3月に完成をいたしました。そこで、本施設が
市民の方々からはかなり高い関心
と評価をいただい
ておりますが、合葬型墓所
の応募手続及び応募状況について伺います。また、今後
の生前申し込み
の周知方法についても取り組みを伺います。以上です。
○副議長(花輪孝一) 建設緑政局長。
◎建設緑政局長(奥澤豊) 合葬型墓所について
の御質問でございますが、合葬型墓所
の応募手続につきまし
ては、区役所などで配付し
ている申込書により郵送で受け付け
ており、11月1日から29日まで
の申込期間が終了したところでございます。また、応募状況につきまし
ては、現在、申し込ま
れた方
の応募資格を審査中でございまし
て、全募集枠が200枠に対して約1,700件
の応募をいただい
ており、このうち、生前申し込みにつきまし
ては、75枠に対して約1,300件
の応募をいただき、募集期間中におきましても多く
のお問い合わせを受けるなど、
市民の方々
の関心が非常に高い状況
となっ
ております。また、今後につきまし
ては、現在、各区役所を中心に申込書等を配付し
ておりますが、来年度以降、さらに多く
の方々に周知するため、配付場所を含め、多様な周知方法について検討し
てまいりたい
と考え
ております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 山田議員。
◆53番(山田晴彦) ありがとうございました。大変に関心が高い。全募集数200枠に対して1,700件、約8.5倍、さらには、生前申し込みについては約17倍に相当し
ております。ぜひともしっかり
と対応し
ていただきたい、このように思います。
そこで、再度、
健康福祉局長にお伺いをいたします。終活支援が増加し
ている背景
の一つに、引き取り手
のない御遺体がふえ続け
ている現状がございます。本市においても、身寄り
のない方で引き取り手
のない御遺体は公費で火葬し、緑ヶ丘霊園内にある無縁納骨堂に埋葬さ
れておりますが、5年間
の実態
と施設内
の管理状況、今後
の取り組みをお伺いいたします。また、引き取り手
のない御遺体について
の対応
と、そこにかかる経費についても伺います。こうしたことから、合葬型墓所には生前申し込みができるようにし
ておりますけれども、利用するには死後事務
の委任手続等が必要であります。支援する仕組みが重要
と考えますが、特に経済的に困窮さ
れている方々へ
の対策が重要
と考えます。横須賀市では、月収18万円以下、預貯金等が225万円以下程度
の市民を対象にサポート事業を行っ
ておりますが、本市
の見解
と取り組みをお伺いいたします。以上です。
○副議長(花輪孝一)
健康福祉局長。
◎
健康福祉局長(北篤彦) 終活支援事業について
の御質問でございますが、初めに、川崎市立無縁納骨堂へ
の過去5年間
の年間平均収蔵件数は365件で、その数は近年、増加傾向にあり、収蔵した遺骨は川崎市立無縁納骨堂管理運営要領に基づき、骨つぼ
の状態で3年間保管した後、一部を分骨収蔵し、残りは合葬し
ているところでございますが、収蔵スペースにも限りがあることから、今後
の管理手法等について検討し
てまいります。生活保護受給者等が亡くなり、身寄りが
ないなど、引き取り手が
ない場合には、葬祭事業者による火葬後、遺骨を無縁納骨堂に収蔵し
ているところでございまし
て、生活保護における葬祭費用
の基準額相当、1件約20万円以内
の費用を事業者に支払うものでございます。次に、経済的に困窮さ
れている方々に対する終活に関する支援につきまし
ては、重要である
と認識し
ておりますので、その効果的な手法について、他都市
の事例等も参考にしながら、関係団体
との情報共有を図りながら検討し
てまいりたい
と考え
ております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 山田議員。
◆53番(山田晴彦) どうぞよろしくお願いいたします。そこで、最後に伊藤副市長にお伺いいたします。終活支援事業として最も大事なことは、ひとり暮らしで身寄り
のない方が生前に意思を伝え、契約をすることで不安を抱えず余生を過ごせるように、行政
と民間事業者、例えば行政書士会
のコスモスや司法書士会
のリーガルサポートなど、士業団体
の皆さん方や民間事業者によるサポート体制
の構築が重要
と考えます。見解
と対応を伊藤副市長にお伺いいたします。
○副議長(花輪孝一) 伊藤副市長。
◎副市長(伊藤弘) 高齢者
の終活支援について
の御質問でございますが、誰もが自立した生活
と尊厳
の保持を実現することができる地域を目指し、地域包括ケアシステム
の構築を推進する中で、高齢者お一人お一人が自分らしい生き方、人生
のしまい方
とは何かを考えるきっかけをつくることが重要である
と考え
ております。本市では、弁護士会や司法書士会、社会福祉士会、行政書士会、税理士会など士業団体
の皆さん
と、認知症高齢者や障害者
の権利擁護
の事業等を通じて連携をし
ているところでございます。こうした方々
の中には、財産管理や相続、遺言等
の終活に関する相談に応じ
ている方もいらっしゃいますので、今後につきまし
ては、経済的に困窮し
ている方を含めた効果的な終活支援
のあり方などについて検討を進め、関係団体
と情報共有を図りながら協議し
てまいりたい
と考え
ております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 山田議員。
◆53番(山田晴彦) どうもありがとうございました。よろしくお願いいたします。
それでは、次
の質問に移らせ
ていただきます。次に、病院
の待ち時間対策について、病院局長にお伺いいたします。これまでたびたび患者サービス向上
の観点から、外来患者
の待ち時間問題等を取り上げ、検査、診察、会計
の待ち時間
の短縮や待合室で
の外来待合モニター
の活用、患者
の視点に立ったサポート体制など、具体的に提案をし
てまいりました。市立病院
のこれまで
の取り組み
と成果をお伺いいたします。また、待合室で
の過ごし方に加え、スマートフォンを活用し、待合番号表示等
のシステム導入が必要
と考えますが、進捗状況を伺います。以上です。
○副議長(花輪孝一) 病院局長。
◎病院局長(田邊雅史) 待ち時間対策について
の御質問でございますが、初めに、市立病院では、紹介、逆紹介を推進する取り組みなどにより、地域
の医療機関
との役割分担を図っ
ており、さらに、外来予約制
の導入、診療実態に応じた予約人数
の調整、採血開始時間
の繰り上げ、自動精算機
の増設、コンシェルジュ
の導入など
の取り組みを進め
てきた結果、外来患者
の待ち時間が短縮し
ております。また、外来待合で
の診察順番表示や順番検索端末
の設置を初め、Wi-Fi環境
の整備拡充、デジタルサイネージ
の導入
とコンテンツ
の充実、イートインスペース
の拡充など、待ち時間を有効に過ごし
ていただくため
の取り組みも進め
ておりまし
て、多く
の患者さんに御利用いただい
ているところでございます。次に、スマートフォン
の活用につきまし
ては、患者さんにアプリをダウンロードし
ていただくことにより、外来
の待ち状況が確認でき、診察
の順番が近づく
と通知が届くシステムを平成30年度に多摩病院で導入し、川崎病院においても一部診療科へ
の年度内導入に向け
て準備を進め
ているところでございまし
て、今後、順次拡大を検討し
てまいりたい
と考え
ております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 山田議員。
◆53番(山田晴彦) どうもありがとうございました。私も先日、井田病院に行きまし
て、デジタルサイネージで、キングスカイフロント
の内容が紹介さ
れておりましたけれども、そのほか、インフルエンザ
の予防や成人病
の予防等、さまざまな角度から御紹介をいただい
て、待合時間が有効に使わ
れていると感じた次第でございます。さらには、これからスマートフォンについても利用が拡大するということでございますので、しっかり
と期待をし
ていきたい、このように思っ
ております。
そこで、
病院事業管理者にお伺いいたします。病院
の待ち時間問題では、検査や診察、特に新患
の方
の問診などに一定
の時間がかかることは理解できますが、患者さん
の負担を考えたときに効率性も求められるところでございます。そこで、AIを活用した予約制ができれば待合時間を短縮することができる
と考えますけれども、見解をお伺いいたします。以上です。
○副議長(花輪孝一)
病院事業管理者。
◎
病院事業管理者(増田純一) AIを活用した待ち時間短縮について
の御質問でございますが、技術
の進歩により、医療分野においてもAI
の導入が進んでおりまし
て、海外では既に、AIが集積さ
れた膨大なデータをもとに診療開始時刻を予測し、予約患者に通知するシステム
の運用なども始まっ
ております。また、国内におきましては、患者
の待ち時間短縮や医療従事者
の負担軽減を目的として、患者が入力した基礎情報をもとに、AIが症状や年代に合わせた質問を作成し、病名
の予測なども行う問診システム
の研究や試験導入なども始まっ
ている状況でございます。こうした先進事例
の動向も注視しながら、引き続き待ち時間
の短縮について検討し
てまいります。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 山田議員。
◆53番(山田晴彦) どうぞよろしくお願い申し上げます。
それでは、次
の質問に移らせ
ていただきます。次に、有馬保育園
の移設に伴う保育園跡地
の活用について、
健康福祉局長にお伺いいたします。この問題は、平成29年第4回定例会で取り上げた市営有馬第2団地
の新棟建設に伴う創出地、約500平米
の活用に関するものであります。当時は、高齢者・障害者施設として活用した場合
と保育所として活用した場合について議論をし、立地的条件や高齢化
の進む団地再生
の観点から保育施設
の誘致を推進し
てきたところでございます。その後、有馬保育園
の移転計画が示さ
れました。そこで、保育園移転後
の跡地利用を高齢者施設等
の地域密着型サービスとして
の看護小規模多機能型居宅介護
と、障害者施設として
の生活介護サービスについて提示をし
てきたところでございます。移転跡地
の面積は、有馬第2団地
の約2倍
の1,100平米あることから、近隣
の事情を考慮した施設整備が必要
と考えます。例えばれいんぼう川崎
の通所者等
のショートステイ等、補完する機能を持たせることが重要
と考えますが、見解
と対応を伺います。また、開設まで
のスケジュールを伺います。加え
て、近隣にはさまざまな高齢者施設等が点在しますが、機能分担について伺います。以上です。
○副議長(花輪孝一)
健康福祉局長。
◎
健康福祉局長(北篤彦) 有馬保育園跡地
の活用について
の御質問でございますが、高齢者施設
の整備につきまし
ては、在宅生活を支え
ていくため
の定期巡回・随時対応型訪問介護看護や小規模・看護小規模多機能型居宅介護、介護者
の負担軽減
のため
のショートステイなど、高齢者
の多様な居住環境
の実現に向けた取り組みを進め
ていくことが重要である
と考え
ております。また、障害者福祉施設
の整備につきまし
ては、第2期障害者通所事業所整備計画に基づき、特別支援学校
の卒業生対策
の一環として、生活介護事業所
の整備を計画的に行っ
ているところでございます。また、障害児者
のショートステイ
の整備につきまし
ては、障害
のある方
とその御家族を支えるため
の大変重要なサービス
と認識し
ており、ショートステイを必要
とする障害児者へ
の対応に向けた施設
の整備を進め
ているところでございます。このことから、現在
の有馬保育園が移転後
の令和3年度に園舎が除却さ
れ、跡地活用が可能
となる予定
の令和4年度以降
の施設整備について、近隣施設
の運営状況や高齢、障害それぞれ
のサービス内容を勘案し、当該地
の活用について引き続き検討し
てまいりたい
と存じます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 山田議員。
◆53番(山田晴彦) どうもありがとうございました。
それでは、次
の質問に移らせ
ていただきます。次に、横浜市営地下鉄ブルーライン
の延伸に関連し
て、中間駅について、
まちづくり局長にお伺いいたします。現在、あざみ野駅より新百合ヶ丘駅間におけるルート選定について検討が
なされております。ルートについては、3案ある中で東側ルートが有力候補
となっ
ております。今年度に決定する
とのことですが、今後
のスケジュールをお伺いいたします。また、有力候補
の中間駅であるヨネッティー王禅寺付近は、リニア新幹線
の工事が行わ
れる東百合丘工区
の非常口工事付近とも近接することから、今後
の事業を展開する上で、JR東海に情報を提供し、協力を得ることが重要です。見解
と対応を
まちづくり局長にお伺いいたします。以上です。
○副議長(花輪孝一)
まちづくり局長。
◎
まちづくり局長(岩田友利) 横浜市高速鉄道3号線延伸について
の御質問でございますが、初めに、今後
のスケジュールにつきまし
ては、最終的なルート選定
の考え方や中間駅周辺
のまちづくり
の方向性などについて精査を行い、引き続き横浜市
と調整を進めながら、年度内をめどに選定し
てまいります。その後
の取り組みにつきまし
ては、横浜市
と連携協力しながら、環境影響評価や都市計画など
の手続を経
て工事に着手し、交通政策審議会答申
の目標年次であります令和12年
の開業目標に向け
て進め
てまいります。次に、事業
の情報提供等につきまし
ては、東側ルートを有力候補
としたことについて、ホームページや区役所で
の閲覧などにより、広く情報提供を行っ
ているところでございます。また、中間駅周辺
のまちづくりにつきまし
ては、周辺関係者等
の協力が必要
となりますことから、ルート選定後、協議を行っ
てまいります。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 山田議員。
◆53番(山田晴彦) ありがとうございます。そこで、最後に藤倉副市長にお尋ねし
てまいります。特に中間駅
のまちづくりを考えたときに、駅近くにおいてリニア新幹線
の非常口がそのためだけ
の土地利用ではもったいない
と考えます。通常時は駅前
の交通広場等
の活用にも資するよう、JR東海
の施設構造物
の配置等
の計画にも考慮し
ていただけるよう働きかけるべきであります。また、お互いに有効利用ができるよう協議すべき
と考えますが、見解を藤倉副市長にお尋ねいたします。
○副議長(花輪孝一) 藤倉副市長。
◎副市長(藤倉茂起) 中間駅について
の御質問でございますが、中間駅周辺
のまちづくりにつきまし
ては、地権者を含む周辺関係者などに御協力をいただくことは大変重要である
と認識し
ております。今後、ルート選定を行った後、具体的なまちづくり
の方向性などについて関係者
と協議調整を行うとともに、適宜、
市民の皆様へ情報提供を行いながら取り組みを進め
てまいります。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 山田議員。
◆53番(山田晴彦) ありがとうございました。今回
のこの問題につきまし
ては、まだルートが最終決定し
ておりませんので、ちょっと先走った話かもしれませんけれども、いずれリニア新幹線
と横浜市営地下鉄がクロスするところがあるわけですので、そういった角度から質問させ
ていただきましたので、今後はしっかり
と注視をし
ていきたい
と思っ
ております。
最後
の質問でございます。次に、宮前区
の駐輪場対策について、建設緑政局長にお伺いいたします。宮前区は山坂が多い地域であることから、自転車対策に関する質疑は比較的少ない地域
と思っ
ておりましたけれども、最近
の電動アシスト自転車
の普及により、通勤や子ども
の送迎など、多く
の方々が利用さ
れるようになっ
てき
ております。そこで、宮前区内
の鷺沼、宮前平、宮崎台
の3駅周辺
の駐輪場施設及び自転車利用
の実態をお伺いいたします。また、放置自転車及び放置バイク
の現状についてもお聞かせください。以上です。
○副議長(花輪孝一) 建設緑政局長。
◎建設緑政局長(奥澤豊) 宮前区内
の駐輪場について
の御質問でございますが、初めに、鷺沼駅周辺につきまし
ては、市営駐輪場が5カ所、民営駐輪場が2カ所ございまし
て、収容台数は、自転車が843台、原動機付自転車等は420台で、平成30年6月
の実態調査では、平日
の9時台における利用率は、自転車が約83%、原動機付自転車等は約77%でございます。次に、宮前平駅周辺につきまし
ては、市営が4カ所、民営が1カ所ございまし
て、収容台数は、自転車が655台、原動機付自転車等は269台で、同実態調査で
の利用率は、自転車が約109%、原動機付自転車等は約89%でございます。次に、宮崎台駅周辺につきまし
ては、市営が5カ所、民営が1カ所ございまし
て、収容台数は、自転車が941台、原動機付自転車等は193台で、同実態調査で
の利用率は、自転車が約104%、原動機付自転車等は約82%でございます。また、宮前区内
の放置自転車等
の現状でございますが、同実態調査では、宮崎台駅周辺において自転車6台
と原動機付自転車等3台
の放置を確認し
ており、他
の2駅ではございませんでした。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 山田議員。
◆53番(山田晴彦) わかりました。そこで、ある幼稚園児を抱えるお母さんから御相談をいただきました。その内容は、チャイルドシート
のついた電動アシスト自転車、いわゆるママチャリに乗っ
ている方ですが、こうした子乗せ自転車をとめる駐輪場施設が余りに少なく、何とかし
てほしいというお声でございました。その方が言うには、駐輪場はあっ
ても、子乗せ自転車
の場合、通常
の駐輪スペースでは狭過ぎ
てそこにとめることができ
ないということです。また、こうした声は同様に保育園児
のお母さんたちからも伺っ
ているところであります。そこで、こうした声に対しどのような対策を考える
のか、見解
と取り組みを伺います。あわせ
て、自転車走行
の安全対策として
の改善についても見解
と取り組みをお伺いいたします。以上です。
○副議長(花輪孝一) 建設緑政局長。
◎建設緑政局長(奥澤豊) 駐輪スペース等について
の御質問でございますが、駐輪場は、自転車ラックを設置することで収容台数をふやし、駐輪スペース
の効率的な利用を図っ
てまいりましたが、子ども乗せ自転車ではチャイルドシートが干渉し、2台を隣り合わせで駐輪することができず、駐輪場所に制約が生じ
ております。こうした状況へ
の対応は駐輪場
の利用促進を図る上で必要
と考え
ておりますことから、今後も引き続き指定管理者
と協議を行い、利用状況に応じ
てラック
の一部撤去やバイク置き場
の変更など工夫を行い、子ども乗せ自転車
の駐輪スペース
の確保を図っ
てまいります。また、自転車走行
の安全対策につきまし
ては、自転車は車両であり、車道通行が原則という考え
のもとで、安全性
の向上を第一に、地域
の実情を踏まえ
て、平成31年3月に策定した川崎市自転車ネットワーク計画に基づき、車道に通行位置を明示するなど、自転車通行環境
の整備に取り組んでまいります。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 山田議員。
◆53番(山田晴彦) どうもありがとうございました。終わります。
○副議長(花輪孝一) 50番、織田勝久議員。
◆50番(織田勝久) 私は、事前に通告した質問項目を5番
と2番を入れかえ
て質問させ
ていただきます。
鷺沼駅周辺再編整備事業について、公共機能検討会議座長
の藤倉副市長に答弁をいただきたい
と思います。これまでも、宮前区民を中心
とする多世代
市民の多様なニーズに対応する
とさ
れる地域生活拠点に向け
て、官民
の連携でどのように整備をし
ていく
のか、そのあり方を議論し
てきたところであります。多世代に必要な多機能を集積させることが持続可能な次世代
のまちづくり
の最大
のポイントであります。これから再開発準備組合に対して、公的機能を補完する公共性
の高い民間事業をどのように誘導し
ていく
のか、さき
の議会
の質疑では、適切な時期に準備組合
と協議を進め
てまいります
との答弁を得
ておりますけれども、既に協議は開始さ
れた
のか、まだであればそのタイミングについて、さらに、協議に臨むに当たって
の本市として
の論点について簡潔に伺います。
○副議長(花輪孝一) 藤倉副市長。
◎副市長(藤倉茂起) 鷺沼駅周辺再編整備について
の御質問でございますが、整備さ
れる機能につきまし
ては、若い世代に選ば
れ、高齢者が安心し
て暮らし続けられるまちづくりを目指し、多様なライフスタイルに対応した施設
の導入が必要
と考え
ており、準備組合に対して伝えたところでございますが、引き続き、テナント検討
の時期に合わせ
て協議を進め
てまいります。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 織田議員。
◆50番(織田勝久) しっかり
と進め
ていただきたい
と思います。次に、
市民館・図書館
の整備について、2度
のワークショップ等が開催さ
れ活発な議論が
なされたことに区民から
の大きな関心
と期待を改めて認識をしたところであります。さらに、駅前に新設するという交通
の利便性
の観点からも利用者
の積極的な活用が見込ま
れるわけであります。本年6月
の質疑におきまして、宮前区のみならず、本市中域
の文化芸術
の拠点としてその整備
の検討を求めたところ、宮前区民はもとより、近隣
の市民の皆様にとって魅力にあふれた文化芸術活動
の拠点
となるよう、このたび
の機会を最大限生かし
て取り組む
との答弁をいただい
ているわけであります。どのような文化芸術
の殿堂を志向する
のか伺います。
○副議長(花輪孝一) 藤倉副市長。
◎副市長(藤倉茂起) 鷺沼駅周辺再編整備に伴う新たな
市民館・図書館について
の御質問でございますが、宮前区では、区民
の皆様
のまちづくりや文化へ
の関心が高く、さまざまな活動が展開さ
れておりますので、今後
の新しい施設づくりに向けまし
ては、宮前区民はもとより、近隣
の市民の皆様にとって多様な文化芸術活動を通じた新たなにぎわいや、人
と人
との幅広い交流
の創出につながる
市民活動
の拠点
となるよう、引き続き庁内横断的な検討を進め
てまいります。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 織田議員。
◆50番(織田勝久) 今御答弁いただきましたけれども、基本的に川崎中域
のにぎわいを目指す
と、そういうような視点も含め
てぜひ整備を進め
ていただきたい
と思っ
ております。そして、この再開発事業
の大目的は、駅周辺
の交通渋滞を緩和し、駅へ
の公共交通
の利便性
の向上を目指すことであります。計画概要に示さ
れた約510台分
の駐車台数
の整備ということで妥当である
のか、また、信号箇所
の見直し、道路
の拡幅や線形
の見直しなど
の視点からお伺いします。
○副議長(花輪孝一) 藤倉副市長。
◎副市長(藤倉茂起) 交通環境について
の御質問でございますが、駐車台数につきまし
ては、川崎市建築物における駐車施設
の附置等に関する条例に基づき、現計画に対し適切な台数が確保さ
れておりますが、計画
の詳細検討にあわせ
て適切に確保さ
れるよう、引き続き準備組合
と調整を図っ
てまいります。また、今回
の再開発事業により、道路等
の改編に伴う交差点
の集約化や周辺道路
の右左折レーン
の設置など、円滑な交通流
の確保を図っ
てまいります。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 織田議員。
◆50番(織田勝久) 次に、再開発区域外
の近接周辺地域
の交通量
の増加、特に鷺沼駅北口周辺
の交通環境
の変化等を懸念する声が寄せられ
ております。近接周辺地域
のまちづくりについて、警察
との協議を含め
て、どのように対応し
ていく
のか伺います。
○副議長(花輪孝一) 藤倉副市長。
◎副市長(藤倉茂起) 近隣
の交通環境について
の御質問でございますが、現在、手続が進められ
ております環境影響評価手続において、計画地周辺
の交通環境へ
の影響及び必要な対策が公表さ
れる予定でございます。今後、その結果等を踏まえ、円滑な交通処理
となるよう関係者
と調整を図っ
てまいります。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 織田議員。
◆50番(織田勝久) 推移をしっかり見
てまいりたい
と思っ
ております。そして、これまで、鷺沼駅へ
のアクセス環境
の大幅な改善
と宮前区内
の地域
の一体化
の促進に向け
て、都市計画道路梶ヶ谷菅生線
の整備
と横浜生田線水沢工区
の早急な整備を求め
てきたところであります。
ディスプレーをお願いします。丸印が2カ所つい
ています。右側が梶ヶ谷菅生線、左側が水沢工区
のポイントであります。ここがこういうふうになる
といいな
ということな
のでありますが、梶ヶ谷菅生線については、一目でございますけれども、宮前区
の大動脈であります尻手黒川線からは、土橋交差点から鷺沼にアプローチをする路線しか今
ないわけでありますが、今度は犬蔵交差点からもアプローチができるようになるわけであります。犬蔵交差点から鷺沼に行くルート、それから、たまプラーザに行くルートというものが確保さ
れる。また、鷺沼からたまプラーザに行く一つ
の回遊ルートもできるということで、特に向丘地域から鷺沼、たまプラーザにアプローチをするという意味合いで飛躍的な利便性が図ら
れると考え
ているわけであります。
それから、水沢工区
のほうは、清水台から真っすぐ抜け
てたまプラーザにアプローチをする
のが大変便利になるわけでありますけれども、昨日、矢沢議員
の質問もありましたが、今、犬蔵交差点
の課題が本当に大きな問題になっ
ています。この水沢工区70メートルが開通すれば、犬蔵
の交通渋滞もかなり緩和さ
れる。現実的にたまプラーザを抜け
てくる車がほとんど犬蔵を通りますので、ナンバープレート等を見
ております
と、残念ながら川崎よりも横浜
の車
のほうが多いかなという実感が正直あるわけです。そういう意味におきまして、ぜひこの水沢工区
の一日も早い供用を期待したい。横浜サイド
の市民の皆様にもぜひ御理解をいただきたい
と思うわけであります。その水沢工区でありますが、残念ながら横浜サイドにこのような看板が、これは公有地、市有地に立っ
ているんです。これは歩道
の上であります。それから、これは道路用地、裏側は菅生緑地でありまし
て、この奥をわずか70メートル抜けばつながるという状況で、川崎サイドはもう既に用地
の買収も全部終わっ
ていて、あとは
合意といいますか、理解がしっかり
と得られれば詳細設計に入れるという段階になっ
ているわけでありますが、横浜サイドがそこで今足踏みをし
ている状況であるということであります。
梶ヶ谷菅生線につきまし
ては、準備組合が作成する環境影響評価準備書における再開発事業に伴う将来交通量
の予測、交通処理計画など
の内容等を踏まえ、具体的な検証を進める
との答弁を既に得
ております。準備書が提出さ
れれば直ちに検証に入るためにどのような体制整備
と準備を行っ
ているのか、具体的に伺います。また、横浜生田線水沢工区については、既に2021年度に供用開始する
との議会答弁を得
ているわけであります。その進捗状況について伺っ
ておきます。かねてから対応をお願いし
ておきました、この
ディスプレーでも御指摘いたしましたが、横浜市
の道路予定地を含む公有地に設置さ
れている工事反対
の看板撤去について、このたび本件について横浜市に住民監査が請求さ
れていると仄聞します。住民監査請求を奇貨として、工事
の進捗を図る手だてとしてどのように対応し
ていく
のか、あわせ
てお伺いをいたします。
○副議長(花輪孝一) 藤倉副市長。
◎副市長(藤倉茂起) 宮前区内
の都市計画道路整備について
の御質問でございますが、初めに、都市計画道路梶ヶ谷菅生線
の整備についてでございますが、鷺沼駅周辺再編整備では、宮前区
の核
となる地域生活拠点
の形成に向けた取り組みを進め
ており、今後、準備組合が作成する環境影響評価準備書
の公表後、再開発事業に伴う将来交通量
の予測、交通処理計画など
の内容等に基づき、速やかに検証を進め
てまいります。次に、都市計画道路横浜生田線水沢工区
の進捗状況につい
てでございますが、事業に必要
となる全て
の用地取得が本年6月に完了したところでございます。本路線
の工事着手に向け
ては、両市周辺住民
の理解を得ることが重要であることから、十分な情報提供
と丁寧な説明を実施する必要がある
と考え
ております。また、住民監査請求
の動向なども注視し、引き続き横浜市
と連携し、早期
の道路整備に向け
て事業に取り組んでまいります。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 織田議員。
◆50番(織田勝久) ただいま御答弁いただきましたので、梶ヶ谷菅生線については速やかに検討に入る体制
の整備をお願いし
ておきたい
と思います。それから、横浜生田線
の水沢工区でありますが、横浜サイド
の市民におきましても、都市計画整備、道路整備
の計画
の円滑な遂行
の実現を図るという道路建設行政
と公共
の福祉
の増進という当該道路整備
の意義を理解さ
れている至極真っ当な
市民がおら
れるということに安堵する思いであります。犬蔵交差点
の問題もそうでありますし、これは横浜
と川崎
の市境でありますから広域ネットワーク
の問題、それから、この鷺沼、たまプラーザへ
のアクセス、そして宮前区
の一体性
の課題という点からも、ぜひこの2つ
の都市計画道路
の進捗を皆様方に、特に担当者に頑張っ
ていただきたい
と思います。引き続き経過をしっかり
と見
てまいりたい
と思います。
次に参ります。高齢者特別乗車証明書等についてお伺いをしたい
と思います。民間バス事業者
の労働組合から高齢者特別乗車証明書
と高齢者フリーパス
の利用者が乗車時に行う証明書等
の提示
のあり方について改善を求める要望を実はいただいたわけであります。
ディスプレーをお願いできますか。御案内
の方もいらっしゃる
と思いますが、意外と見たことが
ないという方もいらっしゃる
のか
と思っ
て、あえて今回
ディスプレーをさせ
ていただきました。これが川崎市
の高齢者
の特別乗車証明書であります。写真等が入っ
てございませんので、場合によっては不正に使わ
れるという可能性は前から指摘がさ
れている課題であります。それから、これがいわゆるフリーパスであります。フリーパスだけで5種類あるんですね。1カ月、3カ月、6カ月、12カ月、一番下
のは福祉パスということです。一応、男女で丸印をつけるところがある
のですが、大変小さい記入でございますのでなかなかわかりにくい。それから、これが川崎市
のふれあいフリーパスで、障害者
の皆様がお使いになるということであります。ちなみに、これは横浜
の敬老特別乗車証であります。横浜
の場合は、毎年10月1日を起点に9月30日まで
の使用ということ
と、男女
の区別で色分けがさ
れている。年度が違えば色が違うこと
と男女
の色分けがさ
れていることで、運転手にとって
の視認は大変しやすいという現状があります。今申し上げましたように、川崎
の場合は大変種類がございますので、運転手が利用者
の乗車時に視認する
のがなかなか骨が折れる状況であります。
高齢者
の増加による事業費
の増大、バス事業者が乗車実績に見合う助成金を受け取っ
ているのかという問題、さらに、ICカード化といった諸課題
の解決に向け
て、今、横浜市では見直し
の議論が進んで
いると聞い
ております。本市においても、次期かわさきいきいき長寿プラン策定
の中でこの制度
の抜本的な見直しに入ることを提案したい
と思います。そして、この機会に、高齢者特別乗車証明書や高齢者フリーパス
の種類を限定したり、色分け表示
の工夫などを行い、運転手がもっと識別しやすい証明書等
の表示
のあり方へ改善ができ
ないのか伺っ
ておきます。次に、乗車時に証明書等をきちっと運転手に見せ
ないために確認を求める
と、反対に苦情を言わ
れるといった事案も多い
と仄聞します。所管
の健康福祉局は、こういった事情を把握し
ているのか、あわせ
て、利用者へ
の啓発
のあり方についても伺います。以上、まとめ
て健康福祉局長に御答弁いただきます。
○副議長(花輪孝一)
健康福祉局長。
◎
健康福祉局長(北篤彦) 高齢者特別乗車証明書等について
の御質問でございますが、初めに、乗車時
の提示方法につきまし
ては、記載内容が把握しづらい提示
の仕方をする利用者がいらっしゃる
との意見もございましたので、運転手にはっきり御提示いただくよう、利用者向けお知らせ
の中で正しい利用方法についてわかりやすく記載するなど、一層
の周知を行っ
てまいります。次に、運転手が識別しやすい乗車証明書等
の工夫などにつきまし
ては、今後、路線バス事業者等
の御意見を伺いながら、来年度、第8期いきいき長寿プラン
の策定に当たり、高齢者
の外出支援
のあり方を総合的な観点から検討し
ていく中で、あわせ
て取り組んでまいりたい
と存じます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 織田議員。
◆50番(織田勝久) 推移を見
てまいりますので、また、議会等へ
の情報提供もしっかり
とお願いしたい
と思います。
次に参ります。地域公共交通会議
のあり方及びタクシー配車端末実証実験について、
まちづくり局長に伺います。有償旅客は、法令
の規制、安全性、運転手
の労働条件
の担保などといった視点からも、緑ナンバーで運行することが大前提
と考えますが、見解を確認し
ておきます。次に、白タク運行は、緑ナンバー運行
と比較し
て運行経費削減等
のメリットがある
と交通政策室
の検討案にあるわけでありますが、この削減
とは何か簡潔に伺っ
ておきます。次に、タクシー業界が
合意し
ない中で白タク導入
の見切り発車をする予定がある
のか、あわせ
て伺います。
○副議長(花輪孝一)
まちづくり局長。
◎
まちづくり局長(岩田友利) 旅客運送について
の御質問でございますが、本市
のコミュニティ交通につきまし
ては、持続可能性や安全性を確保するために、原則、一般旅客有償運送、いわゆる緑ナンバーによる取り組みを進め
ているところでございます。自家用有償旅客運送は、車両経費や人件費、手続
の簡素化等、一定
の経費など
の削減効果が見込ま
れる一方で、利用者
の安全性確保などに課題があることから、導入に関して慎重に判断する必要がある
と考え
ております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 織田議員。
◆50番(織田勝久) 慎重に判断するということでありますが、いずれにし
ても、運転手
の人件費を削減すること
と安全性を比較検討した上で、おのずとその選択は明らかになる
と思うんです。これからも推移をしっかり見
ていきたい
と思います。次に、タクシー配車端末実証実験について伺いたい
と思います。これはまちづくり局が積極的に病院局に協力要請を行った
と聞い
ております。市内にタクシー事業者が25社ある
と聞い
ておりますが、配車アプリ「MOV」を導入し
ている事業者数を伺います。また、川崎病院
と井田病院において、客待ちをし
ているタクシー会社は全て配車アプリ「MOV」を導入し
ているのか伺います。
○副議長(花輪孝一)
まちづくり局長。
◎
まちづくり局長(岩田友利) タクシー配車アプリ「MOV」について
の御質問でございますが、初めに、同アプリ
の導入事業者数につきまし
ては、市内に拠点を置くタクシー事業者25社
のうち16社で導入し
ております。次に、川崎病院
と井田病院で待機するタクシー車両につきまし
ては、同アプリを導入し
ていない事業者
の車両もございます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 織田議員。
◆50番(織田勝久) 25社
のうち
の16社でありますから64%ということになるわけですね。全て
のタクシー会社が対象になっ
ていない、そのようなアプリを使うということが公平性という視点でどうな
のかということが、まずちょっとひっかかる
のでありますが、ただ、この実証実験は、例えば病院に設置した端末
の使用料が電気代を含め
て足かけ5カ月を通じて1病院2台分でわずか1,370円
と、大変安価なんですね。そのようなことも含め
て、結果としてDeNA
と特定
のタクシー事業者へ
の便宜供与
となる可能性を私は懸念するわけであります。さらにお伺いいたしますが、まちづくり局はこの実証実験に当たってDeNA側
と具体的に契約書、協定書、覚書などを締結し
ているのか、また、締結文書等はある
のか
ないのか、端的にお伺いいたします。
○副議長(花輪孝一)
まちづくり局長。
◎
まちづくり局長(岩田友利) 実証実験について
の御質問でございますが、実施に当たりましては、事業者から提示さ
れた企画書に基づき、目的
と実施内容等
の説明を受けたところ、施設利用者
の利便性向上に寄与するとともに、本市
の交通施策に沿った取り組みであり、かつ、端末機
の設置のみで支出を伴わ
ない提案であったことから、横浜市
と連携し実験を行うこと
としたもので、実験においては協定等
の取り交わしは行っ
ておりません。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 織田議員。
◆50番(織田勝久) 協定書でも契約書でも覚書書でもいい
のですが、そのような文書を全く手交さ
れていないということなんですね。企画書を見
て取り組んだということですが、その企画書も見せ
ていただい
ていませんし、やはりこの実証実験をやった、そもそも
の導入
の経過というものがよくわから
ないわけであります。さらにお聞きいたしますけれども、今、地域公共交通会議において、白タク導入
の議論をやっ
ていまし
て、その白タク導入
の議論に対してタクシー事業者が猛反対をし
ているわけでありますが、今回
の実証実験は、特定タクシー事業者
と特定事業者
の利益供与
との相関関係にあるそんたく案件では
ないか
と、そのような懸念が想起さ
れてしまう事態を私は憂慮するわけであります。ここはまさに李下に冠を正さず、一旦実証実験をストップし
て、再度制度設計
の見直しを行う必要がある
と考えますが、見解を伺います。
○副議長(花輪孝一)
まちづくり局長。
◎
まちづくり局長(岩田友利) 実証実験について
の御質問でございますが、当実験につきまし
ては、UDタクシーを選択できることや待ち時間が表示さ
れるなど、施設利用者
の利便性向上に寄与するものであり、UDタクシー
の普及や公共交通
の利用促進につきまし
ては、本市
の交通施策に沿った取り組みである
と考え
ております。今後は、事業者による検証
の結果などを踏まえ、その効果について本市としても確認し、導入に向け
ては、透明性
の確保に努めるとともに、事業者
と書面により協議し
てまいりたい
と考え
ております。また、議会や利用者等へ
の情報提供につきまし
ても、より丁寧に行っ
てまいります。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 織田議員。
◆50番(織田勝久) やはり情報提供がしっかり
なされないということが一番
の課題だな
と思っ
ています。特にコミュニティ交通
の問題は非常にデリケートな問題ですし、この問題
の所管でありますまちづくり委員会にも、経過も含め
て事前
の報告は全然
なかったわけであります。それからまた、コミュニティ交通について積極的に取り組んで
いる議員も、この60名
の中に何人も
いますから、そういう議員にもしっかり
と事前に情報提供する取り組みもこれを機会に見直し
ていただきたい
と思っ
ております。
市民の皆様にしっかり理解さ
れる、そして事業者にもしっかり理解さ
れるコミュニティ交通
の実現に向け
てぜひ理事者
の皆さん
と私ども議会
のほうとともに汗を流し
ていきたい
と思っ
ておりますので、あえてこのような問題を取り上げさせ
ていただいた次第であります。
今まで
のやりとり
の延長線上で、地域交通、コミュニティ交通に関して1点、これは藤倉副市長に伺っ
ておきます。さき
のいわゆる高齢者パス事業
の質疑で、次期いきいき長寿プラン
の中で、高齢者
の外出支援
のあり方を総合的な視点から検討し
ていく
とのことでありましたから、一層
の本市
の高齢化に伴い、公共交通サービス全体
の環境も激変する様相が想定さ
れるわけであります。ただいま、
まちづくり局長に、コミュニティ交通は一般旅客有償運送、緑ナンバーが大原則
との確認もしたところでございます。そこで、白タク導入
の前にコミュニティ交通へ
の支援
のあり方を見直すこと、すなわち、これは我が会派も強く求め
てまいりましたけれども、一定
の条件を当然加味しつつ、それは条件をつけ
ていただい
てもちろんいい
のでありますが、ランニングコストへ
の公費
の投入はどうしても必要だ、避けられ
ないと考えるわけであります。コミュニティ交通はこのままでよい
のか、高齢者特別乗車証明書等
の見直し
のタイミングを踏まえ、本市として
の今後
の取り組みについて見解を伺います。
○副議長(花輪孝一) 藤倉副市長。
◎副市長(藤倉茂起) コミュニティ交通について
の御質問でございますが、これまで、コミュニティ交通
の本格運行に際し、負担軽減
のため、車両購入費や買いかえ費用等
の支援を行っ
てきたところでございます。コミュニティ交通は持続可能な運行が重要であり、そのためには時代に即した対応が必要
と考え
ております。今後は、他都市
のさまざまなコミュニティ交通
の運行に関する先進事例を参考に、本市で
の導入
の可能性について検討し
てまいります。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 織田議員。
◆50番(織田勝久) 今後ともこの問題についてはしっかり
と推移を見
てまいりたい
と思います。
次に参ります。保育施策について2点伺いたい
と思います。民間事業者活用型保育所整備事業について伺います。施設整備費補助金が適切に支出さ
れているのかどうか、現状では不正に支出さ
れている可能性を排除でき
ないわけであります。改修や設計監理、備品
の購入などについて、見積書等を巧妙に作成する、またはキックバックを求めるといった公金詐取に関わる利害を共有する発注者
と受注者
の関係に、適正に第三者
の目を通じチェックする仕組みになっ
ていないからです。実際にそのような不正
の温床になっ
ているとも仄聞するところであります。工事契約や物件費等が適正な見積価格
となっ
ているのか、また、内装を含めた工事等が適正に執行さ
れた
のか、さらに適正な監理が行わ
れた
のかなどなど、行政サイド
の適切な確認手法が問わ
れる事態です。今後
の改善
のあり方について、
こども未来局長に伺います。
○副議長(花輪孝一)
こども未来局長。
◎
こども未来局長(袖山洋一) 民間事業者活用型保育所整備事業について
の御質問でございますが、本事業は、要綱に基づき、適切な事務執行
となっ
ているか、内容審査を行っ
ているところでございますが、次年度に向けまし
ては、原則として競争入札により請負業者を選定すること
と要綱を改正し
てまいります。また、入札に際しては、実施過程を市が確認することにより、価格
の競争性
と契約
の透明性を担保し
てまいります。さらに、工事
の完了検査に際しては、これまで
の書類
の確認、現場で
の目視に加え、今後は主要な建築材料や設備に係る契約手続
の適正性などについても確認を行っ
てまいりたい
と存じます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 織田議員。
◆50番(織田勝久) 本市からいわゆる金稼ぎ目的
の保育ビジネスを排除するという意味合いからも、この取り組み
の強化をしっかり
とお願いしたい
と思います。次に、保留児童数
の正確な実態
の把握
のあり方について伺います。例えば、私
の宮前区
のさぎ沼なごみ保育園
のゼロ歳児は、2019年5月
の時点では保留児童数が8人、半年後
の12月には80人
となっ
ています。数字
の見かけでは8人から80人にふえ続け
ておりますけれども、当初
の8人を初め、このゼロ歳児は申込時からそのまま在宅で待機児童
となっ
ているのか、その実態
の予測について伺っ
ておきます。特に年度途中で入所を希望する保護者は、特に保留
の多いゼロ歳児から2歳児については、この保育所等
の受け入れ可能児童数
の表を区役所
の窓口でただ見せる
のでは
なく、AからFランクづけをあわせた実勢
の保留人数を含め
て、正確に状況
の説明を行う必要がある
と考えます。見かけでは
なく、月ごとに実勢
の保留人数を把握するように改善はでき
ないのか伺います。川崎認定保育園
の受け入れ実態を加味することもでき
ないのか、あわせ
てこども未来局長に伺います。
○副議長(花輪孝一)
こども未来局長。
◎
こども未来局長(袖山洋一) 保留児童数について
の御質問でございますが、初めに、保留児童
の状況につきまし
ては、川崎認定保育園等へ
の入園、育児休業や求職活動で保護者が在宅で保育し
ているなど、さまざまな状況
となっ
ているところでございます。次に、施設名、定員、歳児別
の受け入れ可能数、待ち人数等を記載した保育所等
の受け入れ可能児童数
の表については、川崎市ホームページに掲載するとともに、区役所窓口において相談
の際に活用するなど、保育所等に入所申請をしよう
とする保護者
の方
の施設選択
の参考
とし
ていただい
ているところでございます。こうした情報は保護者にとって重要な情報
と考え
ておりますので、より実態がわかりやすく伝えられるよう、児童や保護者
の状態等
の項目
の追加などについても検討し
てまいりたい
と存じます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 織田議員。
◆50番(織田勝久) 国
の待機児童、保留児童
の定義
のあり方も改善を求め
ていか
なければなら
ないわけでありますけれども、とにかく実態に合った情報が窓口に来ら
れた保護者
の皆さんにしっかり
と提供できる工夫をお願いし
ておきたい
と思います。
最後に参ります。違法建築
の改善指導について伺っ
ておきます。第一種低層住居専用地域である宮前区東有馬5丁目地先に古紙集積工場が建築さ
れ操業し
ております。この物件は
いつから建築基準法違反状態な
のか伺います。
○副議長(花輪孝一)
まちづくり局長。
◎
まちづくり局長(岩田友利) 違反建築物について
の御質問でございますが、当該建築物につきまし
ては、建築基準法
の用途地域ごとに定められ
ている建築物
の規制に抵触した
のは、現在
の所有者が操業を始めた昭和40年代
と考えられます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 織田議員。
◆50番(織田勝久) もう50年以上も放置をさ
れているという状況ですね。本市
の対応として、違反者には2018年7月に勧告書を交付、代替地を探し移転するように是正指導を行っ
てきましたが、いまだに移転は
なされておりません。是正指導や勧告書を交付するという行政指導にとどまっ
ている現状でありますけれども、除却、移転といった行政処分として
の時限を定めた是正等措置命令を発動することはでき
ないのか、
まちづくり局長に伺います。
○副議長(花輪孝一)
まちづくり局長。
◎
まちづくり局長(岩田友利) 違反建築物へ
の是正命令について
の御質問でございますが、行政指導に従わ
ない場合は、所有者等に対し、建築基準法に基づき相当
の猶予期限をつけ
て移転等
の命令をすることができること
となっ
ております。今後、速やかに督促を行い、違反者がその指導に従わ
ない場合には、期限を定め
て是正命令を行っ
てまいります。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 織田議員。
◆50番(織田勝久) これは2003年11月に移転等
の是正指導を行っ
て以来、移転先を探し
ているとの言い訳で、現在まで16年間も操業を続け
ているわけです。ぜひこの機会にしっかり
とした対応を求め
ておきたい
と思います。終わります。
○副議長(花輪孝一) 56番、石田康博議員。
◆56番(石田康博) スポーツ
のまち・かわさきについては
市民文化局長に、宮前区内
の渋滞対策について及び川崎市自転車活用推進計画案については建設緑政局長に、一問一答方式で伺います。
スポーツ
のまち・かわさきについてであります。まず初めに、スポーツ観戦におけるセンサリールームについて伺います。ことし7月
の市制記念試合、川崎フロンターレ対大分トリニータ戦において、発達障害児を対象
としたセンサリールームで
の試合観戦が行わ
れました。発達障害
の方
の中には、音や光などを非常に鋭く感じ
てしまう感覚過敏
の症状を示す方が多くいらっしゃる
とのことであります。そうした方々にとっては、スタジアム
の環境そのものが大きなバリアであり、スポーツ推進計画に位置づけられた「観る」ことが困難ということであります。今回は、平成29年に開催さ
れた心
のバリアフリーシンポジウムをきっかけに、そこに参加したさまざまな企業等
と連携しながら、単に試合観戦のみならず、移動
のサポートや翌日にはサッカー体験を行った
と聞い
ております。かわさきパラムーブメントを推進する本市として、見た目にはわかりにくい発達障害児にスポットライトを当てたことを評価するものですし、また、当日は川崎フロンターレやサポーター
の協力もあり、来場さ
れた方に発達障害
のことを知っ
ていただくよい機会になった
のでは
ないか
と考え
ております。さて、今回
の事例は国内で初
となる取り組み
と聞い
ておりますが、参考までに、海外ではどのような取り組みが行わ
れているのか、その実態について伺います。
○副議長(花輪孝一)
市民文化局長。
◎
市民文化局長(向坂光浩) 海外における取り組み事例について
の御質問でございますが、イングランド
のサッカープレミアリーグ
の複数
のクラブにおいて、カームダウン・クールダウンスペースを備えた専用
のセンサリールームを設置し
ている事例がございます。設置
のきっかけにつきまし
ては、発達障害
の子どもを持つ保護者
の声などを受け
て、クラブチームが主体的に取り組んだものや、新スタジアム
の整備を機に設置したものがございます。運用方法としましては、無料招待やチケット購入など、クラブによってさまざまでございますが、特筆すべき点としまして、アーセナル
のセンサリールームでは、専門知識を持ったクラブスタッフを配置し
ており、安心し
てサッカーを観戦できる環境をハード面とともにソフト面でも整え
ているところにある
と考え
ております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 石田議員。
◆56番(石田康博) ことしは7月に実施した
とのことですが、どの程度
のニーズがあった
のか伺います。また、参加さ
れた当事者
の感想などもあれば伺います。また、来年度以降
の取り組み
の見通しはどのように考え
ているのか伺います。
○副議長(花輪孝一)
市民文化局長。
◎
市民文化局長(向坂光浩) サッカー&ユニバーサルツーリズムについて
の御質問でございますが、7月に実施した試合では、川崎からは15組
の募集に対して43組
の応募があり、抽せん
の結果、17組に御参加いただき、高いニーズがあるもの
と認識したところでございます。次に、参加者から
の主な感想としましては、親子ともども安心し
て人目を気にせずサッカー観戦を楽しむことができた、子ども
の自信につながった、子ども
の行動が変わった、また実施し
てほしいといったように好意的に受けとめ
ていただいたところでございます。さらには、その試合で顔見知りになったフロンターレサポーター
と後日、一緒に一般席で川崎フロンターレを応援したお子さんが
いると伺っ
ておりまし
て、大きな一歩を踏み出すきっかけになったようでございます。来シーズンにつきまし
ても、川崎フロンターレが主体
となっ
て継続的に実施できるよう、本市も協力し
てまいりたい
と考え
ております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 石田議員。
◆56番(石田康博) さて、東京2020オリンピック・パラリンピックも来年に迫っ
てまいりました。本市においても、英国
のナショナルチームを迎える準備も整いつつあります。本市においては、事前キャンプ地
の受け入れを予定し
ている英国オリンピック・パラリンピック代表チームをサポートするボランティアを募集したところ、1,601人という大変多く
の方から応募があり、応募者面談会による選考を経
て、最終的に230人が英国代表チーム川崎キャンプサポーターとして登録さ
れた
と伺っ
ております。そこで、来年に向け
て、事前キャンプボランティアについて何点か質問いたします。先月
の下旬に事前キャンプに従事し
ていただくサポーターが決定したものの、来年夏
の事前キャンプまで半年以上
と、かなり時間があき、採用さ
れたサポーター
のモチベーション
の維持が懸念さ
れるところであります。この間、サポーターに対して何らかの対策を講じる必要がある
と考えますが、対応について伺います。
○副議長(花輪孝一)
市民文化局長。
◎
市民文化局長(向坂光浩) サポーター
の活動予定について
の御質問でございますが、今後
の予定
といたしまし
て、来年2月に市
の主催による事前キャンプに関する基礎情報やサポーターとして期待さ
れていること等を学ぶ研修会に参加し
ていただくほか、3月には英国オリンピック・パラリンピック委員会主催による研修会も予定さ
れているところでございます。また、5月ごろには、サポーターに対しまして従事シフトなど
の希望調査を行い、調整を行った上で従事場所やシフトを決定し、本番に臨んでいただくことを予定し
ております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 石田議員。
◆56番(石田康博) サポーター
の皆さんがチームワークを発揮し
て気持ちよく活動し
ていただくことが必要だ
と考えます。また、猛暑
の時期に活動することを鑑み、熱中症対策などを講じる必要がある
と考えますが、環境整備について伺います。
○副議長(花輪孝一)
市民文化局長。
◎
市民文化局長(向坂光浩) サポーター
の活動環境等について
の御質問でございますが、サポーターに対しましては、現場における一体感を演出するため
のユニホーム
の提供や、一定額
の交通費
の支給を検討し
ているところでございます。なお、ユニホーム
のデザイン等につきまし
ては、英国オリンピック・パラリンピック委員会
との調整が必要
と考え
ております。次に、熱中症対策につきまし
ては、サポーター
の健康管理は大変重要でございますので、サポーター用
の休憩室を設置し、休憩時間を確実に確保するほか、飲料水
の提供や冷風機
の導入等を検討し
ているところでございます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 石田議員。
◆56番(石田康博) 今回
のボランティア選考
の結果、約1,000人が落選した
とのことですが、せっかく熱意を持っ
て応募し
てきた方々に選考結果で参加いただけ
ないのは残念なことであります。落選した応募者
の熱意を生かすためにも一定
のフォローが必要
と考えますが、見解を伺います。
○副議長(花輪孝一)
市民文化局長。
◎
市民文化局長(向坂光浩) 落選した方々へ
の対応について
の御質問でございますが、本市
といたしまし
ても、応募者説明会や面談会等を通じて参加者
の熱意や機運
の高まりを痛切に感じたところでございます。残念ながら落選さ
れた方々につきまし
ても、来年
のオリンピック・パラリンピック大会に向け
て貢献したいという気持ちを引き続き持っ
ていただけるよう、希望者に対して事前キャンプや他
のイベント等
の情報を発信し
ていくとともに、今後開催予定
のオリンピック・パラリンピック関連イベント等における活動機会
の提供を検討し
ているところでございます。また、英国に関心を持つ者同士
の連携づくりや英国応援へ
の主体的アクションを目的
とした交流会
の開催を実施し
てまいりたい
と考え
ております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 石田議員。
◆56番(石田康博) 意見要望を申し上げます。センサリールームについては、15組
の募集に対して倍以上
の申し込みで抽せん
となり、希望した全て
の子どもたちが参加でき
なかったことはまことに残念であります。来年度以降も、クラブチームにもさまざまな事情がある
と拝察しますが、ぜひ一試合でも多く開催し
ていただければ
と存じます。等々力陸上競技場第2期整備計画においては、ユニバーサルデザインに配慮した安全・安心な施設
とすることが位置づけられ
ています。次
のバックスタンド
とサイドスタンド
の整備
の際には、車椅子席など
のバリアフリー設備とともに、海外
の事例などを参考にしながら、センサリールームを設置し
ていただくよう要望いたします。また、他
のホームタウンスポーツにも波及させ、例えば今回
のセンサリールームにあったようなカームダウン・クールダウンスペースをとどろきアリーナ
の一角に設けることなどにより、誰でもスポーツ観戦できる環境をかわさきパラムーブメント
のレガシーとしていただくよう要望いたします。事前キャンプボランティアについては、私も英国で
の視察
の際に、ロンドン大会で
のボランティア
の方
のお話を伺いました。やはりボランティア
の力は大きく、ボランティア
の活動が大会成功
の鍵にもなるようであります。ぜひ、英国代表チームに川崎
のサポーターはすばらしかった、だからメダルもとれた
と言っ
ていただけるよう取り組んでいただくとともに、キャンプサポーターを初め、落選した方々も含めまし
て、スポーツボランティアなど、今後何らかの形で本市に貢献できるよう取り組みを進め
ていただきたく要望いたします。川崎市議会には、川崎市スポーツ振興議員連盟
と川崎市議会パラムーブメント推進議員連盟もあります。本市
の進めるパラムーブメントを
市民と一緒に盛り上げ
てまいりますので、引き続き議会に対する情報提供をお願いいたします。
次に、宮前区内
の渋滞対策について伺います。本市ではこれまで、緊急渋滞対策として、平成21年度から3カ年で、市域
の縦軸方向に即効的な対策が可能な7カ所を選定し、6カ所
の改善を図っ
てきました。第2次緊急渋滞対策では、即効的に効果を得られる5カ所を抽出し
て改善を図っ
てきました。そこで、渋滞対策
のこれまで
の取り組みをどのように検証し、平成30年度から進められ
ている第3次緊急渋滞対策を実施し
ているのか伺います。
○副議長(花輪孝一) 建設緑政局長。
◎建設緑政局長(奥澤豊) 渋滞対策について
の御質問でございますが、本市における市内交通
の円滑化に向けた取り組みにつきまし
ては、基本的な対策である道路ネットワーク
の形成に向けた幹線道路
の整備を進め
ているところでございます。また、幹線道路
の整備には長い期間
と多く
の費用を要するため、早期に事業効果
の発現が期待できる市内
の主要渋滞箇所について、現道
の幅員内における付加車線
の設置及び延伸、信号制御
の改善など、即効的な対策による取り組みを平成21年度から緊急渋滞対策として実施し
ております。これまで、宮前区
の清水台交差点など12カ所において、交通管理者
と連携した交差点改良など
の局所的、即効的な対策を実施し、渋滞緩和
の効果が得られたことから、現在は第3次緊急渋滞対策として、対策
の実効性
のある5カ所
の交差点を抽出し、平成30年度から4カ年
の計画で対策を推進し
ているところでございます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 石田議員。
◆56番(石田康博) 尻手黒川線
の犬蔵交差点では、東名高速道路
の出口から流入する車
と本線が重なり、下り線に慢性的な渋滞が発生し
ています。また、昨日も議論がありましたとおり、犬蔵小学校
と犬蔵中学校における通学路に当たる犬蔵交差点
の安全対策
の観点から、歩車分離を望む声も地域から上がっ
ております。当該箇所における歩車分離を行った際
の交通環境に及ぼす影響について伺います。
○副議長(花輪孝一) 建設緑政局長。
◎建設緑政局長(奥澤豊) 犬蔵交差点について
の御質問でございますが、本交差点は、犬蔵小学校
の通学路に指定さ
れており、通学時間帯には美しが丘方面から水沢方面へ左折する車両
と、横断歩道を通行する児童生徒
の動線が交差することから、歩行者に対する安全対策として歩車分離式信号機
の導入について検討し
てまいりました。平成30年度
の検討により、導入した場合においても交差点処理へ
の影響は
ないとの解析結果が得られたことから、現在、交通管理者
と協議調整を行っ
ているところでございます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 石田議員。
◆56番(石田康博) 平成22年に第1次対策において、馬絹交差点で感知式信号機を導入し
ています。その結果、下り
の渋滞
の長さを800メートルからゼロメートルへ、7分40秒あった通過時間をゼロ分にする改善を図りました。しかし、10年経過した現在は、特に夕刻
の多く、下り線において渋滞延長が金山交差点付近まで延び
ている現状があります。改善を求める声が届い
ていますが、現状認識
と対策について伺います。
○副議長(花輪孝一) 建設緑政局長。
◎建設緑政局長(奥澤豊) 馬絹交差点について
の御質問でございますが、本交差点につきまし
ては、市域
の縦軸方向
の幹線道路である尻手黒川線
の交差点でございますが、渋滞が顕著であったことから、第1次緊急渋滞対策箇所に位置づけ、平成22年度に交通管理者において感知式信号機
の設置を行い、渋滞
の緩和を図ったものでございます。平成30年に国土交通省が実施した調査によります
と、交通管理者も委員
となる首都圏渋滞ボトルネック対策協議会が設定した主要渋滞箇所
の選定基準である平均旅行速度などを上回っ
ている状況でございまし
て、顕著な渋滞は観測さ
れておりませんが、引き続き国等
と連携を図り、状況を注視するとともに、必要に応じ対策を検討し
てまいりたい
と考え
ております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 石田議員。
◆56番(石田康博) 意見要望でございます。犬蔵交差点においては、通学路
となっ
ていることから、生徒児童
の交通安全
の観点からも歩車分離を望む声が地域から上がっ
ています。解析
の結果、渋滞を助長し
ないとのことですので、警察
との協議を早急に進め
ていただき、子どもたち
の交通安全対策も含め対策し
ていただくよう要望いたします。馬絹交差点については、特に下り線
の渋滞が夕方は目立っ
ています。感知式信号機
の設置は済んで
いるとのことですが、その効果は限定的
となっ
ています。いま一度
の検証をお願いいたします。今後、宮前区においては、鷺沼駅前再開発や横浜市営地下鉄3号線
の延伸等、新たなまちづくり
の動きも見られます。区内道路
の回遊性を高めるため
の都市計画道路
の整備も含め、渋滞緩和に有効な総合的なまちづくり
の施策
の展開を求めます。
次に、川崎市自転車活用推進計画案について伺います。積極的な自転車
の活用は、環境負荷
の低減のみならず、スポーツとして捉えれば健康増進にも貢献するものであります。平成29年5月1日、自転車活用推進法が施行さ
れました。同法10条及び11条には、地域
の実情に応じた自転車
の活用
の推進に関する施策を定めた地域計画を定めるよう求め
ています。そこで、本市においても、川崎市自転車活用推進計画案を策定中で、パブリックコメント
の期間中
とのことであります。地域
の実情をどのように捉え、令和2年から令和3年まで
の第1期
の取り組みにつなげよう
とし
ているのか伺います。
○副議長(花輪孝一) 建設緑政局長。
◎建設緑政局長(奥澤豊) 自転車活用推進計画案について
の御質問でございますが、計画案
の策定に当たっては、国から示さ
れている計画策定
の手引きにより、地域
の実情を反映するため、協議会等
の設置が求められ
ております。本市におきましても、自転車施策を専門
とする学識経験者や川崎市全町内会連合会など
の地域団体
の代表、国、関係機関
の専門家による有識者会議を設置し、地域
の実情を含め、さまざまな観点から御意見を伺い、計画案を策定したところでございます。今後は、
市民の皆様から
のパブリックコメントによる御意見を計画案
の各施策に反映し、安全・安心で魅力
と活力
のある自転車を活用したまちづくり
の推進に取り組んでまいります。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 石田議員。
◆56番(石田康博) 本市における自転車施策における4つ
の取り組みを推進する
とのことであります。1つ目
の自転車通行環境整備についてです。通行環境整備では、自転車、歩行者、自動車が道路を安全・安心、快適に利用できる自転車通行環境
の創出
と位置づけ
ています。これまで自転車交通事故
の多い箇所等を選定し、整備を実施し
てきました。昨年度、新たに自転車ネットワーク計画を策定し、年次計画を定め取り組む
とのことであります。同計画では、第2期計画期間である令和4年から令和7年に、宮前区
の宮前平・鷺沼駅周辺を整備する
とのことですが、どのように路線を選定した
のか、また、整備
の形態はどのように考え
ているのか伺います。
○副議長(花輪孝一) 建設緑政局長。
◎建設緑政局長(奥澤豊) 自転車通行環境整備について
の御質問でございますが、自転車ネットワーク計画は、安全で快適な自転車ネットワーク
の構築に向け、対象路線を選定し、整備手法や整備時期等を定め、自転車通行環境
の面的な整備に計画的に取り組むものでございます。本計画
の対象区域は市内全域
とし
ておりまし
て、おおむね10年間
の計画期間
の中で、安全性
の向上や自転車利用
の促進
の観点から、優先し
て整備する区域を選定し、対象路線につきまし
ては、自転車
の通行量や自転車事故発生件数等
と路線
の連続性を考慮し
て選定し
ております。宮前区におきましては、宮前平・鷺沼駅を中心
とした半径1キロメートル
の区域
とし
ており、宮前区役所
の前面を通る梶ヶ谷菅生線や鷺沼駅を通る久末鷺沼線、尻手黒川線など24路線、延長11.8キロメートル
の整備を予定し
ております。整備形態につきまし
ては、国
のガイドラインに基づき、自動車
の速度や交通量等
の条件をもとに、自転車専用通行帯や、車道
の左側に青い矢印で自転車
の通行位置や進行方向を明示する車道混在などを選定し
ております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 石田議員。
◆56番(石田康博) 2つ目
の柱
となる駐輪対策では、人口増等
の要因から不足する駐輪場をどのように拡充し
ていくかが問わ
れています。本計画にある駐輪場
の適正な配置
と確保をどのように行っ
ていく
のか伺います。また、宮前区は全体的に駐輪場が不足し
ているとの声を聞い
ています。そこで、駐輪場整備
の取り組み状況について伺います。
○副議長(花輪孝一) 建設緑政局長。
◎建設緑政局長(奥澤豊) 駐輪場
の整備について
の御質問でございますが、駐輪対策につきまし
ては、現在、市内47駅において市営駐輪場は140カ所ございますが、駐輪場ごと
の利用状況に偏りが見られることから、将来人口推計などにより必要台数
の精査を行い、整備や統廃合を検討し、駐輪場
の適正な配置
と確保に努め
てまいります。宮前区内
の各駅では駐輪需要が多く、時間帯によっては満車
となる駐輪場もございます。特に宮崎台駅周辺においては、平成30年6月30日に借地を利用した駐輪場を閉鎖したことから、暫定的に駐輪場を歩道上に設置し
ているところでございます。このため、新たな駐輪場を整備する必要があり、関係地権者
との調整や安全対策について地元町内会等
と協議を進め、おおむね
合意が得られたことから、今年度中
の工事着手を予定し
ているところでございます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 石田議員。
◆56番(石田康博) 3つ目
の自転車
の活用では、市内においてシェアサイクル
の実証実験を実施し
ています。川崎市自転車活用推進計画案では、自転車に親しむ機会
の創出としてシェアサイクル事業
の促進
とあります。現在
の取り組み状況について伺います。
○副議長(花輪孝一) 建設緑政局長。
◎建設緑政局長(奥澤豊) シェアサイクルについて
の御質問でございますが、シェアサイクルは、コンビニエンスストア等
のサイクルポートで、電動アシスト自転車を借り
て、目的地付近
のサイクルポートに返却する自転車
のシェアリングサービスでございます。本市では、地域
の活性化や放置自転車
の抑制などを目的として、コンビニエンスストア等
のほかに、区役所や駐輪場など
の公共施設にサイクルポートを設置し、利便性や回遊性を高める実証実験を平成31年3月18日からおおむね2年間
の期間で実施し
ているところでございます。実験エリア
といたしまし
ては、登戸・向ヶ丘遊園駅周辺
と、殿町・大師河原周辺でございまし
て、現在
のところ、サイクルポート36カ所、自転車332台により実験を進め
ているところでございます。当該実証実験において、行政課題
の解決に対する有効性などについて効果検証を行うとともに、シェアサイクル
の周知を図るため、
市民祭りなどにおいてキャンペーンを実施し、シェアサイクル
の利用
の促進に努め
ているところでございます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 石田議員。
◆56番(石田康博) シェアサイクルは、2カ年
の予定で実証実験中
とのことです。今後
の展開について伺います。
○副議長(花輪孝一) 建設緑政局長。
◎建設緑政局長(奥澤豊) シェアサイクル
の実証実験について
の御質問でございますが、今後につきまし
ては、行政課題
の解決に向け、令和2年度中にシェアサイクル
の通行ルートを含めた利用状況や駅周辺
の放置自転車台数
の推移など
の分析により、事業
の採算性や観光施設間
の回遊性
の向上、放置自転車
の抑制など
の効果を検証し、国におけるシェアサイクル
の普及促進施策を踏まえ、本格的な実施に向けた検討を行っ
てまいります。また、引き続き各種イベントにおける利用促進キャンペーン
の実施や、シェアサイクル
の利用が多く見込ま
れる公共施設等へ
のサイクルポート
の増設、シェアサイクル
の台数
の充実など、利便性
の向上を図っ
てまいります。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 石田議員。
◆56番(石田康博) 最後に意見要望を申し上げます。駐輪対策では、10年間で1.3倍
の確保をし
ていることは評価をいたします。事例として御答弁いただきました宮崎台駅周辺では、乗降客数
の増加により駐輪場不足が課題
となっ
ていました。新たな駐輪場
の整備は、今年度中
の工事着工
とのことであります。歩道エリア
の原状復帰
と早期
の新設を求めます。また、宮前区については、地形的にも坂道が多く、電動アシスト自転車によるシェアサイクル
の事業は、
市民の移動手段としても利便性が高いもの
と考えます。しかしながら、宮前区内にはポート数も少なく、駅近く
のポートも
ないことから、一時利用については環境が不十分
となっ
ています。本実証実験を通じ、有効性や課題等について検証、検討し
ていただきながら、あい
ている市有地を積極的に提供し、ポート数をふやすべきであります。また、本市
の施策としてシェアサイクルを実施し
ていることを知ら
ない市民は少なくありません。今後も
市民に広く周知をし
ていただくよう要望し
て、質問を終わります。
○副議長(花輪孝一) お諮りいたします。暫時休憩いたしたい
と思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議
なし」
と呼ぶ者あり〕
○副議長(花輪孝一) 御異議
ないもの
と認めます。およそ30分休憩いたします。
午後3時24分休憩
−−
−−−−−−−−−−−−−−−−−
午後3時54分再開
〔局長「ただいま
の出席議員議長とも57人」
と報告〕
○議長(山崎直史) 会議を再開いたします。
休憩前に引き続き、一般質問を行います。発言を願います。52番、雨笠裕治議員。
◆52番(雨笠裕治) それでは、通告に従いまして一問一答で質問させ
ていただきますが、5番目
の麻生小学校
の校庭
の夜間開放については、実現ができるということで今進め
ていただい
ていますので、特に1月、3月、対応
の方、よろしくお願いをし
ておきます。
それでは、まず最初に、柿生駅
の南口再開発についてであります。新たに柿生駅前南地区市街地再開発準備組合が平成28年7月に発足いたしました。振り返っ
てみます
と、30年前、1回この組合が立ち上がっ
てこれから
というときに、なかなか遅々として進まずに頓挫したという経過がございます。平成29年11月には1回目
の周辺住民等へ事業概要説明会を開催しました。続きまし
て、平成30年6月には2回目
の説明会を開催し、おおむね住民へ
の説明については順調に推移したというところな
のですが、ここ
のところで並行し
て進め
ている都市計画道路柿生町田線
の道路整備事業
の停滞によって、再開発事業に対してまたし
ても影響が出
て、暗雲が立ち込め
てしまう
のではというような意見も仄聞するようになっ
て、危惧をし
ています。そこでまず、まちづくり局に、再開発事業
の現況はどうなっ
ていて、この課題をどう分析し
ているのか伺います。以上です。
○議長(山崎直史)
まちづくり局長。
◎
まちづくり局長(岩田友利) 柿生駅前南地区市街地再開発事業について
の御質問でございますが、当事業は、地元
の権利者で構成する再開発組合により施行さ
れる事業であります。柿生駅南口
の約0.8ヘクタールにおいて、駅前広場など
の都市基盤整備に合わせ、商業施設や子育て支援施設、都市型住宅などを整備する計画
となっ
ております。現在、準備組合において環境影響評価
の手続が行わ
れており、令和3年度
の工事着手が予定さ
れているところでございます。当事業
の区域は、都市計画道路柿生町田線
と接し
ておりますことから、再開発事業に関する
合意形成とあわせ
て、道路事業について
の御理解も得ながら事業を推進する必要がある
と考え
ております。以上でございます。
○議長(山崎直史) 雨笠議員。
◆52番(雨笠裕治) ここでポイントな
のが、令和3年度
の工事着手が予定をさ
れているんですよね。そこで、今、地元で大変危惧さ
れている柿生町田線
の課題について、建設緑政局長に伺いたい
と思います。以上です。
○議長(山崎直史) 建設緑政局長。
◎建設緑政局長(奥澤豊) 都市計画道路柿生町田線について
の御質問でございますが、当該路線につきまし
ては、柿生交番前から柿生駅前を通る延長約320メートル
の区間において、歩行者
の安全性
の向上や自動車交通
の円滑化を図るため事業を進め
ているところでございます。現在、用地取得に向けた交渉を行っ
ておりまし
て、本年11月末時点で
の用地取得率は約65%でございます。道路整備に当たりましては、用地取得が前提
となりますが、関係権利者
の方々
の生活再建に必要な移転先確保が難航し
ていることや、道路整備事業
の権利者
の中には再開発事業区域内に土地等を有する方もおら
れることから、権利関係が複雑であり、事業協力を得るまでに時間を要し
ていることなどを課題として認識し
ております。以上でございます。
○議長(山崎直史) 雨笠議員。
◆52番(雨笠裕治) 環境アセスが来年
の2月ぐらいまでですよね。そういう中で、少なくとももう一歩二歩進捗し
ないと、地権者
の中にはやっ
ても意味が
ないのでは
ないかというような向きも出
てくるという話も仄聞し
ていますから、この1年がやっぱり勝負ということで、我々も、情報を含め
て、行政
と一緒になりながら地元に入っ
ていきますけれども、ぜひ藤倉副市長に、地元権利者
の意向がしっかり
とまとまっ
て事業が達成できるよう、ここ1年
の本市
の取り組みについて見解をいただきたい
と思います。
○議長(山崎直史) 藤倉副市長。
◎副市長(藤倉茂起) 柿生駅前
の今後
の取り組みについて
の御質問でございますが、柿生駅周辺
のまちづくりにつきまし
ては、権利者
の方々
の御理解をいただきながら再開発事業
と都市計画道路
の整備に一体
となっ
て取り組んでいくことが重要である
と考え
ております。現在、それぞれ
の事業を連携し
て推進し
ているところでございますが、権利者調整など課題解決に向け、今まで以上に連携を強化し、円滑な事業推進が図ら
れるよう取り組んでまいります。以上でございます。
○議長(山崎直史) 雨笠議員。
◆52番(雨笠裕治) でき
ないではもう済まない状況になっ
てき
ていますので、しっかり
と対応をよろしくお願いしたい
と思いますし、個別案件
のものについては、担当課長たちとともに、しっかり我々も取り組みを進めます。
それでは、次
の質問に移りたい
と思います。大変大きな被害を出した台風19号でございますが、多摩川
の運動施設も過去
の被害
と比較になら
ないほど
の大変な状況でございます。本市としても国
との協議も含め
て鋭意努力を尽くし
ていますけれども、多く
のスポーツ競技団体からは、年度明け
の大会
の開催などに対して、会費をいただい
て大会を運営しますので、本当に実際4月からどういうふうな形で運営することができる
のか、上半期は難しい
のかなという声も出
ています。しかし、そういった心配
の声
の一方で、上平間サッカー場や北見方サッカー場
の利用団体等、自分たちが使うグラウンドに対して自分たちができることを手伝う、そのことで再整備が早くなるならば、人海戦術でもボランティアに入りますという団体も多く出
てき
ていますし、先日、加藤副市長がお見えになった川崎市
の野球協会
の納会なんかでも、やっぱりそろそろ、行政だけが何かをやっ
てくれるんだでは
なくて、行政
のために
市民としてできることは
ないのかという感覚を、スポーツ団体
の中ではそういう気持ちを多く持っ
ているということが聞こえ
てき
ていますので、昨今、台風
の進路も不安定な傾向
の中で、こういったボランティア
の力を活用できるようにこれからは対応をし
ておくべきだ
と思いますが、多摩川緑地
の復旧に対する市
のボランティア受け入れ
と活用
の考え方について、建設緑政局長に伺います。以上です。
○議長(山崎直史) 建設緑政局長。
◎建設緑政局長(奥澤豊) ボランティア
の受け入れについて
の御質問でございますが、多摩川緑地では、台風第19号
の影響で全域が冠水し、緑地内
の運動施設等全て
の施設において大きな被害が発生したため、現在、施設
の復旧に向け
て堆積土砂
の撤去等を行っ
ているところでございまし
て、一部
の施設において、ボランティア
の方々による土砂やごみ
の片づけなど
の御協力をいただい
ているところでございます。被災施設
の早期復旧に当たっては、スポーツ関係団体等、組織的なボランティアに御協力いただくことも大変有効である
と考え
ておりますので、大規模災害時
の受け入れ
の仕組みなどについて、関係局
と調整を図りながら今後検討し
てまいります。以上でございます。
○議長(山崎直史) 雨笠議員。
◆52番(雨笠裕治) 道普請ならずグラウンド普請ということで、昔はみんなで助け合っ
てまち
の形をつくっ
てきたということ
の一つ
の側面として、しっかり
とした対応
の構築をお願いしたい
と思います。
続きまし
て、本市財政に大きな影響をもたらし
ているふるさと納税
の流出についてであります。
ディスプレーをお願いし
てもいいですか。先般、電車中づり広告にふるさと納税に対する意見広告が出ました。この取り組みに対する
市民から
の反応、
市民以外から
の反応についてお知らせをいただきたい
と思います。以上です。
○議長(山崎直史) 財政局長。
◎財政局長(三富吉浩) 市税
の流出対策について
の御質問でございますが、ふるさと納税制度により、本来は川崎
市民のために使わ
れる貴重な財源である市税
の流出額が年々拡大し、今年度は56億円にも上る見込みであることから、まずは、この実態を
市民の皆様に知っ
ていただくことを主な目的として、南武線を初め、市内
の広報掲示板等に約1,800枚
のポスターをこの11月に掲出したところでございます。このポスターに対しましては、テレビ、新聞、SNS等多く
のメディアで取り上げられるなど大きな反響がございまし
て、御意見では、ふるさと納税による減収
の実態を知ることができた
との肯定的な御意見がある一方で、広報そのものに対する否定的な御意見や、まずは市
の魅力を高める取り組みを進めるべき
との批判的な御意見、ふるさと納税制度そのもの
の見直しについて
の御意見など賛否両論、多数
の御意見をいただいたところでございます。いずれにいたしまし
ても、これだけ多く
の反響がありましたことから、
市民の皆様にふるさと納税
の実態を知っ
ていただくという当初
の目的は果たせたもの
と考え
ているところでございます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 雨笠議員。
◆52番(雨笠裕治) 私はこれは大賛成ですので、今回そういう反響が出たということを含め、特に台風19号で被災に遭わ
れた方たちは大変な思いをさ
れていますが、この被害を契機に、御自身
の出身被災地へ
のふるさと納税
のような本来
の趣旨に合った納税などは別として、不要不急
の返礼品目的
の流出を抑え
て、例えば川崎
市民が川崎で被害に遭った方々や公共施設
の復旧を助けるためにふるさと納税
の自粛キャンペーンを張るなど
の工夫ができ
ないか、御見解をいただきたい
と思います。
○議長(山崎直史) 財政局長。
◎財政局長(三富吉浩) 広報について
の御質問でございますが、この制度は、ふるさとやお世話になった地方団体に感謝や応援する気持ちを伝えるなど
の制度本来
の趣旨で御利用し
ていただくことが重要
と考え
ております。こうした中、台風第19号
の被害に対しまして、市内外から寄附という形で応援したいという声が多数ありましたことから、民間ポータルサイトなどにより寄附
の受け付けを開始したところでございます。既に市内外
の個人、企業、団体等
の方々から300件、3,000万円を超える御寄附をいただき、そのコメントを見ます
と、市外
の方では、友人
の単身赴任先が被災し
て驚い
ており、お見舞い申し上げます、スポーツ
の試合で訪れたまちが被災し
て心を痛め
ています、また、市内
の方では、同じ川崎
市民として協力したいなど、まさに制度本来
の趣旨に沿ったものでございまし
て、大変感謝し
ているところでございます。今後につきまし
ても、このような寄附行為が広く行わ
れますよう、制度
の実態や本市財政へ
の影響等を
市民の皆様にわかりやすくお知らせするなど、返礼品目的
の寄附を御一考いただけるような取り組みを進め
てまいりたい
と考え
ております。以上でございます。
○議長(山崎直史) 雨笠議員。
◆52番(雨笠裕治)
市民の市民による
市民のため
の地域づくりを目指し
て共助を進め
ていく原点、それが納税でございますので、納税が大切な今住むふるさと川崎づくりを支えるものである、この意識醸成
のきっかけとして、啓発にぜひ市長にも力を入れ
ていただきたい
と思いますけれども、見解をいただきたい
と思います。
○議長(山崎直史) 市長。
◎市長(福田紀彦) ふるさと納税について
の御質問でございますが、全国で多発する自然災害など
の被害に対しまして、応援したい、寄り添いたいという思いを無償
の善意
の寄附という形で表現さ
れる昨今
の状況は、大変好ましいもの
と感じ
ているところでございます。一方で、多く
の方が寄附先をよい返礼品
の有無で選択し
ているふるさと納税
の実態は、制度本来
の趣旨から大きく乖離し
ている状況である
と感じ
ております。このような状態によって、本来、川崎
市民のために使わ
れる貴重な財源が大きく減少することは看過しがたく、これまで国などに制度
の改善を要望するとともに、寄附
の受け付けを本格化したところですが、現時点においては、
市民生活に影響が生じ
ないよう、減債基金から
の借り入れをふやし
て対応せざるを得
ない状況
となっ
ております。
市民の皆様に向けまし
ては、お住まい
の川崎市に納税し
ていただくことにより、
市民サービスとして皆様に還元さ
れることを訴えながら、愛着を持っ
ていただけるふるさとづくりに今後ともしっかり
と取り組んでまいります。以上でございます。
○議長(山崎直史) 雨笠議員。
◆52番(雨笠裕治) 市長、ありがとうございました。第2弾、第3弾が、皆さん方から反響が出るようなキャンペーンをぜひ期待し
ておきます。
それでは次に、横浜市営地下鉄3号線――高速鉄道3号線でございます。
ディスプレーを出し
てくれますか。代表質問でも明らかにいたしましたが、これが、私がずっと言っ
てきましたバス便
の間違いが訂正をさ
れた中央ルート
のところですね。この図からも明らかなように、尻手黒川線
のバス停だけ入れ
て菅早野線上にバス停は入れ
ないといった、うそ
の上塗り
のような説明は成り立ちませんね。この市が示した図で、ちょうど王禅寺公園付近というこの丸、そこ
の想定
のところに両方
のバス停が入っ
ているのです。もともとバス
の方面
と便数という
のは、この図を出すためにつくったものなんですよ。そうする
と、その王禅寺公園付近
のところに両方
の王禅寺公園
のバス停があり、王禅寺公園北というバス停があり、ということは、利用者はそういうバス停には関係
なく、主要道でも菅早野でも関係
なく使うということ
の立証になっ
てしまっ
ているので、これはもう自己矛盾をし
てしまっ
ているんですよ。ですから、担当者
と話をし
て、この主要道云々、菅早野線云々ということについては、最低でも訂正はします
と言っ
ているのですが、これは、
まちづくり局長、削除したほうがいい。考え方として、もう自己矛盾をし
てしまっ
ているから。
市民に公平公正な形で私はルートを見
てもらいたいんです。東側
のルートを最初に
市民の意見を聞か
ないで出し
てしまったということは、そもそも今回
のやり方
の間違いですよ。だから、間違ったらそれについては訂正をし
てちゃんと進むという
のが行政
の正しい公平公正なアカウンタビリティ
のあり方、そのことは最初に申し上げ
ておきたい
と思います。
続きまし
て、まちづくり
の観点からこれを見たい
と思います。3ルート案いずれも実は駅周辺まちづくりには課題があるんです。先ほど
の図
の中央ルートでは、バス
の交通広場が確保しづらい。西側ルートでは、沿道に対する用途変更をし
ないとにぎわい創造へ
の対応ができ
ない。そして、今出し
ている東側ルートにおいては、川崎市では現行
の計画上
の制約は少なく、公共用地等
の活用による駅前広場
の基盤整備
の充実が期待できる
とし
ています。しかし、現実には、市街化調整区域が多く建築物
の制限があり、解消するには区画整理事業など
の課題を超え
なければいけません。区画整理事業は市
の上位プランが
なければできませんから、勝手に用途を上げるなんてことは行政でもでき
ない。そして、御丁寧にも、川崎市では何
の根拠も
ない中で東側駅周辺
のイメージを添え
ています。ほか
のルートは添え
ないで
市民の意見
の募集をし
てしまっ
ている。どれだけ東側ルート
の優位性についてはかりたい
のかわかりませんけれども、そのイメージ図もちゃんとつけ
なければ、これはまずいでしょう。しかも、幾つか残る問題点があるんですよ。まちづくり
の明確な視点をある程度きちっと示した上で計画し
ていか
ないと、住民
の皆さん方
の理解をいただくことはできませんよ。少なくとももっと現実に即した説明があっ
てしかるべき
と私は考え
ていますけれども、丁寧な行政
のアカウンタビリティについて考え方をお示しいただきたい
と思います。以上です。
○議長(山崎直史)
まちづくり局長。
◎
まちづくり局長(岩田友利) 横浜市高速鉄道3号線延伸について
の御質問でございますが、中間駅周辺
のまちづくりにつきまし
ては、新たに設置する中間駅
の役割として、北部地域
の公共交通ネットワーク
の充実等に資すること、より広い地域から多く
の人が身近な駅として利用でき、その効果により駅周辺
の活性化や利便性
の向上等に資することを基本的な方向性
とし
ております。その実現に向け、ルート選定においては、既存駅から距離等をもとに評価を行い、その結果、中間駅が適切に配置さ
れることで、より広い地域
の人が利用できる環境
となり、最も整備効果が高いことから、このたび東側ルートを有力候補
としたものでございます。その上で、ヨネッティー王禅寺付近
の状況として、現行
の都市計画上
の制約が少なく、公共用地等
の活用による駅前広場
の基盤整備
の充実が期待できることをお示ししたものでございます。本市
といたしまし
ては、有力候補であるヨネッティー王禅寺付近
の駅周辺まちづくりを参考イメージとしてお示しし
ておりまし
て、具体的なまちづくりについては、ルート選定後、庁内関係部局
と連携し、検討を進め、方向性を取りまとめ
てまいります。また、
市民の皆様に情報提供することは重要
と認識し
ておりますので、都市計画など
の手続を進める中で説明責任を果たしてまいりたい
と考え
ております。以上でございます。
○議長(山崎直史) 雨笠議員。
◆52番(雨笠裕治) 説明責任を果たすということな
のですが、この赤丸で囲ったところは、幹線道路
の沿道
の活性化ということで、それぞれこの黒線が引い
てあるんですよ。ところが、右側
の丸はさっき申し上げたように市街化調整区域、そして、左側
の丸は一見、尻手黒川線沿道で、このイメージでは何か活性化できるような感じがします。福田市長もこのお近くにおら
れましたから、よく御存じなんですよ。この左側
の地域という
のは、私が30年前、議員になったときに100人ぐらい
の尻手黒川線
の反対派
の人たちに怒号
と罵声
の中で交渉した、そのときに一つ
の開通
の案として出
てきた防音壁が連続し
てそこにはあるんです。そこを、
まちづくり局長、どうやっ
て沿道
の活性化ができるんですか。だから現地を見
てしっかりやら
ないと、曖昧な形でイメージだけ先行させ
て、後でうそになったらどうなるんですか。昨日
の質問でもありましたけれども、3号線をやるのに職員が少な過ぎるね。やっぱりちょっと無理がある。だから、先行し
て資料を出す
のはいいんだけれども、さまざまなぼろが抜け
て出
てき
てしまう。一部地域は確かに開口し
ているところはありますよ。一部地域はね。でも、幹線道路
の沿線
の活性化には、申しわけ
ないけれども、ほど遠いところ。でも、先ほど申し上げたように、それぞれ
のルートにも中間駅
の周辺には問題があるんです。だからこそちゃんと3つ、丁寧に現地に即し
て、イメージを出すなら出す必要があったんです。それを、東側ルートが優位性があるから、そんな
の後でいいや、とりあえず東側ルート
のイメージ、何パターンかある中で区役所カルテみたいなので引っ張っ
てつくっ
てしまえ、そういうおっつけ仕事は、215億円
のお金を投入する
のにそぐわないですよ。そこで、今申し上げたこの2カ所
の区域、まちづくり局としてはどうやったら具体的にこれを本当に活性化する
と考え
ているんですか。見解をお示しください。
○議長(山崎直史)
まちづくり局長。
◎
まちづくり局長(岩田友利) 有力候補であるヨネッティー王禅寺付近
の駅周辺まちづくりについて
の御質問でございますが、都市計画マスタープラン麻生区構想につきまし
ては、幹線道路沿道エリアにおいて、沿道建築物
の不燃化や周辺環境に配慮した中密度
の土地利用や、商業施設等が調和した沿道にふさわしい土地利用
の誘導を位置づけ
ております。当該付近
のまちづくりにつきまし
ては、駅前、住宅地、幹線道路沿道
の3つ
のゾーンに分類するとともに、駅アクセスについて考え方をお示ししたものでございます。この中で、尻手黒川線沿道につきまし
ては、周辺
の住環境に配慮しながら、商業施設等が調和した幹線道路沿道を活性化し
ていくということを参考イメージ
とし
ております。今後、中間駅
の整備を行っ
ていく中で、基盤整備
とあわせ
て駅周辺におけるにぎわいを創出し
てまいりますので、その機会を捉え
て幹線道路沿道
の活性化につなげ
てまいりたい
と考え
ております。以上でございます。
○議長(山崎直史) 雨笠議員。
◆52番(雨笠裕治) 大きな区画整理を行政が主導で、本当にこの時代にできる
のか、見ものだ
と思いますし、それから、尻手黒川線
の反対運動をし
ていた皆さん方からは、防音壁は一枚も抜かせ
ない、防音壁を取るつもりで言っ
ているんだったら大変なことですよ
と。そういうところから、申しわけ
ないですけれども、私はルートには口を出さ
ない。だけれども、余り優位性にこだわった説明をし
てしまうから、これで反対運動が出たらどうする
のですか。誰
の責任になる
の。目標年次なんかははるかに超え
てしまいますよ。だから、ここはしっかり
と丁寧にきちんと、このイメージについてももっと明確な説明を、現地に即した説明をちゃんとし
ていっ
てください。そのことだけ要望し
て質問を終わります。
○議長(山崎直史) 58番、大島明議員。
◆58番(大島明) それでは、事前通告に従って順次伺っ
てまいります。
まずは、災害時
の被災ごみ置き場について伺います。さき
の台風19号では、多く
の市民が浸水
の被害に遭ったことは周知
のとおりであります。被害を受けた皆さんは、被災後すぐに一日も早い復旧・復興を目指し、作業に入りました。被害
の大きさから、とても1人
の力ではどうにもならず、町会を通じ、あるいはボランティア
の力をかり
て、ごみや汚泥
の処理、屋外
の清掃や修繕、消毒
の作業に取りかかりました。この際いち早く対応いただいた
のは、川崎フロンターレ
のボランティア
の皆さん
と、ごみ
の運搬については、川崎建設業協会で構成する特設作業隊
の皆さんでした。川崎フロンターレ
のボランティア
の皆さんには発災後すぐに申し出をいただき、東高津地区を中心に、住民
の要望に沿っ
て80人も
の派遣をいただきました。また、特設作業隊
の皆さんにおか
れまし
ては、本来
の仕事があるにもかかわらず、人員
と作業車両を出し、精力的に活動をいただいたほか、ごみ
の運搬や路面清掃など、契約業務以外にも、地下が水没したマンションから自前
のポンプを駆使し、水抜き作業にも従事し
ていただき、高津区
の被災を受けた地域
の皆さんは心から感謝をし
ていました。今回
の災害ごみ対応に当たり、初めて
の大規模災害
の対応に役所内部ではうまく連携がとれた
のか伺います。私
の町会も被災を受け、特設作業隊
の皆さんとともに復旧活動をしましたが、彼らは、大規模災害時には民地であろうが目
の前に
いる困った人を助けるという取り組みをいただき、川崎フロンターレ
のボランティア
の皆さん
と特設作業隊
の皆様
の行動力に、私は敬意
と感謝
の意を表するものであります。
このように、地域住民
の皆さんは関係者、関係団体
の支援を受け
て復旧作業に取り組んできた
のですが、問題になった一つ
の、災害ごみ
の受け入れについ
てであります。高津区では、折しも橘処理センターが工事中であり、更地状態
のスペースが多くあったので、災害ごみを搬入したい
と相談をしましたが、環境局
のほうでは、災害であろう
ともごみ
の運搬は分別が大前提
とし、受け入れを拒ま
れました。それならば、橘処理センター
の更地スペースを借り
て、ボランティア
の皆さんによる分別を申し入れた
のですが、そのようなスペース
の提供は難しい、また、特設作業隊
の車両による搬入についても、搬入
の受け入れは難しい、このような対応でした。既に回収した作業車両に積み込んだ大量
のごみ
の行き場は失わ
れたわけであります。ただいま述べましたように、環境局
のしゃくし定規な考え方
と態度は、地域
の復興に対して大きなブレーキをかけた
と言えます。私は以前から、大規模災害時
のごみ
の問題については、産業廃棄物あるいは一般廃棄物を問わず、その対応について関係事業主
と行政による研究検討を行うよう求め
てきました。例えば、災害ごみ
の中には遺骨や位牌などもあり、回収した業者がその対応に困っ
てしまうこともあった
と仄聞します。しかし、行政はその対応を民間業者に任せ
ている実態もありました。このように一つ一つ
の課題から大量
のごみ処理に至るまで課題を抽出し、研究検討することは極めて重要ですが、その後
の経過を伺います。また、今回
のような大規模災害時には、大都市ゆえ一次置き場、二次置き場
の問題も出
てきますが、どのように考え
ているのか伺います。あわせ
て、環境局から収集業務委託し
ている業者へ
の指導
の徹底が必要では
ないか
と考えます。実際に委託業者が収集現場に行ったときですが、もうこれ以上は収集し
ないとか、他
の現場に行くのでここ
の対応ばかりはでき
ないなど
と言っ
て、約束どおり
の対応をし
てくれ
ないケースがありました。住民
の要望を少しでも酌み取り、寄り添う姿勢を示すような指導についても徹底さ
れたい
と考えますが、伺います。
○議長(山崎直史) 環境局長。
◎環境局長(斉藤浩二) 災害時
のごみ
の対応について
の御質問でございますが、初めに、発災当初
の対応についてでございますが、今回
の台風第19号により発生した浸水被害による片づけごみ
の処理に当たりましては、本市にとって初めて
の被災経験であり、被災状況や片づけごみ
の発生状況
の把握に努める中、ボランティア活動
の情報収集が不足したことや、発災直後における片づけごみ
の受け入れ準備が整っ
ていなかったことから、一部
のボランティア
の要請には対応でき
なかった事例も発生し、発災当初
の対応に課題があった
と認識し
ているところでございます。こうした課題につきまし
ては、今後、庁内において共有し、関係部局
と連携し、調整し
てまいりたい
と考え
ております。
次に、関係団体
との検討
の経過等についてでございますが、本市では、本年6月に、主に大規模地震を想定した川崎市災害廃棄物等処理実施計画を策定したところでございます。計画
の策定に当たりましては、協定を締結し
ている神奈川県産業資源循環協会や川崎市一般廃棄物処理業連絡協議会などに対し、仮置き場
の適地が少ない本市
の状況を踏まえ、可能な限り民間処理施設へ
の直接搬入を行うなど
の災害廃棄物
の処理方法などについて意見交換を行うほか、これら
の団体
の会員が保有する人員、機材
の確認や災害廃棄物
の各品目に適した処理可能業者
の照会など、災害時を想定した取り組みを進め
てきたところでございます。また、今回
の片づけごみ
の処理に当たりましては、川崎市災害廃棄物等処理実施計画を準用し、
市民から
の片づけごみにつきまし
ては、14日に生活環境事業所において受け入れを開始するとともに、同日に中継機能として
の仮置き場を橘処理センター内に、18日に等々力緑地催し物広場に開設し、市による臨時収集
のほか、川崎建設業協会や川崎市一般廃棄物処理業連絡協議会など
の民間団体、横浜市などによる収集により対応し
てきたところでございます。大規模災害時
の今後
の対応につきまし
ては、今回
の災害対応状況等も踏まえ、発災直後から
のより迅速な収集運搬機能
の確保や仮置き場
の開設が必要
と考え
ておりますので、災害時
の具体的な役割やさまざまな課題について関係団体
と協議する場を定期的に設けるなど、連携を強化し
てまいります。
次に、収集運搬委託業者へ
の指導についてでございますが、今回
の台風に伴う片づけごみにつきまし
ては、現在、直営収集
のほか、粗大ごみ収集運搬委託業者が通常
の業務に加え、
市民から
の事前申し込みにより収集日や収集量等
の調整を行いながら片づけごみ
の収集を行っ
ているところでございます。被災した方々
の少しでも早い復旧を目指し、委託業者
と連携し
て片づけごみ
の収集を行うとともに、委託業者に対しては、日々
の業務ミーティング等で
の指導に加え、災害時においても担っ
ている業務
の公共性を十分認識するよう指導を徹底し
てまいります。以上でございます。
○議長(山崎直史) 大島議員。
◆58番(大島明) 今御答弁いただきましたけれども、災害時
の具体的な役割やさまざまな課題等については、関係団体
と協議する場を定期的に設けるなど、連携を強化するということですので、これを速やかに実行し
ていただくよう要望いたします。また、委託業務については、行政
の代行ということですので、ぜひ
市民に優しい対応をするよう、十分な指導
の徹底をお願いいたします。
続い
て、防犯カメラ
の設置について伺います。今年5月、多摩区にて、通学バスを待つ小学生たちが刃物を持った男に殺傷さ
れる痛ましい事件が発生しました。また、先月末には、高津区役所でも職員が刃物によって傷つけられる殺人未遂事件が発生しました。このような事件が発生するたびに、地域住民、公共施設利用者
の安全で安心な環境整備は喫緊
の課題
と言えます。ここで
ディスプレーをお願いできますか。字が小さいですけれども、防犯カメラ
の重要性ということで、犯罪
の抑止効果、犯人
の特定、
市民の安心感
の提供ということもあります。それから、これは犯罪
の凶悪化ということで、近々で起こった凶悪犯罪
の例を5つほど載せましたけれども、読め
ないですね。これはいいです。こういう例もたくさん発生し
ているということで御理解いただきたい。防犯カメラ
の捜査により犯人
の早期逮捕につながった事例、大阪府
の事例とか、記憶に新しい
のは、渋谷
のハロウィンで軽トラ横転犯人
の逮捕がありましたよね。よく捕まったな
と思った
のですが、こういう難しい犯人も捕まえ
てしまう
のは、このカメラ
の威力ですね。そこで、キラリデッキ、バスロータリー
の防犯カメラ
の設置状況な
のですが、JR武蔵溝ノ口駅
と東急溝の口駅
の結節点がある
のですが、1日
の乗降客が両方合わせ
て24〜25万人で、この人たちが利用する駅ですので、当然、多く
の人が通ればいろんなさまざまな事件、事案が発生しやすい状況下にある。そういうところで
の安心・安全
の強化という
のは非常に重要では
ないか
と思っ
ております。このロータリーを調べたところ、エレベーター
とエスカレーター
のところに管理上
のカメラが1基ずつ設置さ
れているだけで、あとは1台も設置さ
れていない、これは警察
の調べですね、これが現状だったんです。高津区役所
のほか、溝口駅周辺では児童や女子高生に対する声かけ事案等が発生し、これは一歩間違えれば重大事案に発生するおそれもあった
と伺っ
ております。溝口駅前周辺を調査したところ、ペデストリアンデッキには防犯カメラはエレベーター
とエスカレーター
のところに、さっき言ったように管理上設置し
てあるだけで、そのほかには南北自由通路及びペデストリアンデッキ上下にも防犯カメラが1台も設置さ
れていなかったことがわかったんです。近年
の報道を見ればわかるように、防犯カメラは事件
の解明、犯人逮捕に極めて有効であることは誰もが認めるところであります。JR
と東急
の鉄道
の結節点であり、バス及びタクシーが集中するターミナル駅
と複数
の大型商業施設を有する溝口駅周辺、具体的には南北自由通路、北口ペデストリアンデッキ、その下
のバス
とタクシー
のターミナル及び南口
のターミナルや連絡通路に早急に防犯カメラを設置すべきですが、伺います。
○議長(山崎直史) 建設緑政局長。
◎建設緑政局長(奥澤豊) 防犯カメラ
の設置について
の御質問でございますが、本市が設置管理し
ている溝ノ口駅南北自由通路及び南北駅前広場には、エスカレーターなどを管理するため
の施設管理用カメラ12台を設置し
ているところでございます。一方で、駅自由通路や駅前広場における防犯カメラは、犯罪
の抑止等につながる有効な手段である
と考え
ております。こうしたことから、本市が管理する駅前広場等における防犯カメラ
の設置に当たっては、地域
の防犯、安全といった趣旨からも、官民が連携し
て取り組むことが必要である
と考え
ておりますので、地元関係団体や関係機関、関係局区による検討
の場を設け、速やかに対応を検討し
てまいりたい
と考え
ております。以上でございます。
○議長(山崎直史) 大島議員。
◆58番(大島明) 溝口駅は、先ほども言いましたけれども、1日24〜25万人も
の人が利用する駅ですので、地元
の関係団体や関係機関、そして、関係局区による検討
の場を設け、速やかな対応をぜひお願いしたい
と思います。
続い
て、登戸
の殺傷事件を受け、まず、私は高津だから、高津区内
の小学校15校
の防犯カメラ
の設置を調べたところ、15校中5校しか設置さ
れていませんでした。しかも、防犯上
の設置では
なく管理上
の設置でありました。
ディスプレーをまたいいですか。15校中5校だけですね。そして、設置小学校調査
の結果、児童数や設置数などを調べた一覧です。それから、設置
の理由とか、増設を希望し
ているか希望し
ていないかという
のも校長先生に聞い
ていただきました。これは高津警察署
の生活安全課
の課長にお願いし
て調査いただきました。こんな状況なんですね。次に、未設置
の小学校
の現状では、「設置を申請中」「設置はしたいが未申請」「申請希望
なし」という
のがそれぞれ2校、6校、2校という状況です。それから、子ども、女性に対する犯罪発生状況、これも小さく
て見え
ないけれども、結構あるんですよ。不審者は学区に大体3名から6名とか、管内を調べる
と43人も
いる。露出という
のも19人も
います。声かけが12人、痴漢が7人、暴行が2人。それから、他
の自治体
の取り組み状況、これも小さく
て見え
ないんですけれども、これは地域によって温度差がある
のですが、大和市では通学時
の児童
の安全確保
のために市内全20
の小学校
の通学路等へ防犯カメラ
の設置を進め
ているとか、東京はお金があるから、荒川区では、区民から
の要望を受け、全国に先駆け
て区立公園34カ所全てに防犯カメラを設置したとか、こういうほか
の自治体、いろいろありますが、お金が
ないのは大変わかるんですけれども、このような犯罪状況があるわけです。
ディスプレー、ありがとうございました。今言ったように、カメラをつけ
ているところも防犯上
の設置で
なく管理上
の設置ということでした。すなわち、校門
の中や校舎入り口
の管理用でしか
ないわけです。警察
の生活安全課等
の専門部署
の指導を受け
て速やかに防犯カメラを設置すべき
と思いますが、教育次長に伺います。
○議長(山崎直史) 教育次長。
◎教育次長(石井宏之) 防犯カメラ
の設置について
の御質問でございますが、小学校におきましては、画像で来訪者を確認できるインターホン
と遠隔操作で開閉する電磁石錠
の全校設置に加え、防犯カメラ
の設置を進め、児童
の安全確保に努め
てきたところでございます。防犯カメラにつきまし
ては、不審者
の侵入など万一
の事態に備えるとともに、敷地内
の死角などに設置することにより、日常
の安全確保に効果がある
と考え
ておりますので、改めて設置状況を確認するとともに、小学校
の未設置校へ
の設置に向け、着実に取り組んでまいります。以上でございます。
○議長(山崎直史) 大島議員。
◆58番(大島明) 設置状況を確認するとともに、小学校
の未設置校へ
の設置に向け
て着実に取り組んでいただけるということですので、よろしくお願いしたい
と思います。現在、トイレ
の快適化ということで進め
ていますけれども、トイレで亡くなっ
てしまう方は余り
いないので、トイレより速やかに先に着実に進め
ていただくよう、これは強く要望し
ておきたい
と思います。よろしくお願いします。
続い
て、分煙対策について伺います。前回
の議会でも伺いましたが、庁舎や事業所ごとに一種、二種
の分類が
なされましたが、どちらについても受動喫煙被害を防止する分煙については、その一方で喫煙者に対する配慮も求められ
ていると言えます。どこでも喫煙させろというものでは
なく、喫煙者に対しては喫煙できる場所をきちんと確保した上で、それ以外
の場所は禁煙
とする規定である
と認識し
ていますが、伺います。
○議長(山崎直史)
健康福祉局長。
◎
健康福祉局長(北篤彦) 分煙対策について
の御質問でございますが、望ま
ない受動喫煙
の防止を図るため、改正健康増進法では、受動喫煙により健康を損なうおそれが高い子どもや患者等が主として利用する学校や病院等及び受動喫煙対策
の推進
の責務が課さ
れている行政機関を第一種施設、これ以外
の事務所や飲食店等を第二種施設
と分類し
ております。第一種施設においては敷地内禁煙、ただし、屋外で受動喫煙を防止するために必要な措置がとら
れた特定屋外喫煙場所を設置することができる
とさ
れており、第二種施設においては原則屋内禁煙、ただし、喫煙を認める場合は喫煙専用室など
の設置が必要
とさ
れているところでございます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 大島議員。
◆58番(大島明)
健康福祉局長、喫煙専用室など
の設置が必要という
のは、喫煙所
のこと
と理解し
ていいんですか。
○議長(山崎直史)
健康福祉局長。
◎
健康福祉局長(北篤彦) 喫煙専用室につきまし
ては、喫煙することができる設備が、措置がとら
れた場所ということでございますので、喫煙室的なものでも大丈夫でございます。
○議長(山崎直史) 大島議員。
◆58番(大島明) だから喫煙所でしょう。わかりました。それでは、一種あるいは二種
の区別をしたことで、その後
の改善策も含め、今回は各区役所における特定屋外喫煙所
の設置について、その後
の検討内容及び進捗状況について伺います。
○議長(山崎直史)
市民文化局長。
◎
市民文化局長(向坂光浩) 区役所庁舎における特定屋外喫煙場所について
の御質問でございますが、喫煙場所を設置するため
の要件
といたしまし
ては、厚生労働省令において、喫煙をすることができる場所が区画さ
れていること、喫煙することができる場所である旨を記載した標識を掲示すること、施設
の利用者が通常立ち入ら
ない場所に設置すること
とさ
れております。各区役所とともに特定屋外喫煙場所について検討いたしましたが、要件を満たす適切な場所を確保することは難しく、設置し
ていない状況でございます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 大島議員。
◆58番(大島明) 意見要望は後でまとめ
て言います。厚労省
の示す条件を満たす場所について、どのように調査し、どのような結果が得られた
のか伺います。
○議長(山崎直史)
市民文化局長。
◎
市民文化局長(向坂光浩) 設置に向けた調査等について
の御質問でございますが、本年2月に国から示さ
れた特定屋外喫煙場所
の要件に沿っ
て調査を行ったところ、高津、宮前、多摩、麻生
の各区役所において、屋上や敷地
の一部などで当該要件を満たす可能性がある場所がございました。しかしながら、その後、改正健康増進法
の施行に関するQ&A等が順次出さ
れ、周囲
の施設に隣接するような場所に設置し
ないよう配慮すること、閉鎖型
の喫煙所を設置した場合であっ
ても、設置場所そのものが施設利用者が通常立ち入ら
ない場所であることなどが示さ
れました。これらを踏まえ、6月に再度調査を行ったところ、施設利用者や近隣
の方々へ
の影響、庁舎
の管理面や安全面等を考慮いたします
と、望ま
ない受動喫煙を確実に防止できる適切な場所を確保することは困難である
との結果
となったものでございます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 大島議員。
◆58番(大島明) 特に区役所庁舎は、区民が会合等でも利用する機会が多く、これから年末や年度がわり
の3月、4月には繁忙期を迎え、窓口を訪れる利用者におか
れては1時間以上も待ち時間が発生する場合もあるようです。喫煙者にとってこの待ち時間中に喫煙する場所が
ないという
のでは納得いただけ
ないと思います。喫煙者
の立場も踏まえ、本市は分煙ということから、速やかな設置を強く求め
ておきます。従来から市長が分煙という方針を打ち出し
ているにもかかわらず、現状は管理者任せにし
ていて、市としては適切な対策が講じられ
ていない。たとえ一種に指定さ
れたとしても、その後も継続し
て受動喫煙防止対策、非喫煙者
の望ま
ない煙
の対策
の検討はその後どうなっ
ているのか、関係部局は各事業所庁舎管理者に対してどのような指示をした
のか伺います。
○議長(山崎直史)
総務企画局長。
◎
総務企画局長(大澤太郎) 受動喫煙対策に関する対応について
の御質問でございますが、地方公共団体
の行政機関
の庁舎を含めた第一種施設につきまし
ては、受動喫煙により健康を損なうおそれが高い者が主として利用する施設であること等から、改正法
の趣旨を踏まえ、原則、敷地内禁煙
とする方針
のもと、各施設管理者に対し受動喫煙防止
の取り組み
の徹底を要請し
ているところでございます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 大島議員。
◆58番(大島明) それでは、意見要望をここでまとめ
て言いますけれども、ただいま
の答弁で、厚労省
の示した要件は1、2、3
とある
のですが、1が喫煙をする場所が区画さ
れていること、2が喫煙することができる場所である旨を記載した標識を掲示すること、3番目が施設
の利用者が通常立ち入ら
ない場所に設置することなんですね。我が高津区役所については、以前、JT
の専門
の方
と区役所
の方に調査し
てもらいましたが、設置可能な場所は2〜3カ所ある
とのことでした。3
の施設
の利用者が立ち入ら
ない場所
の考え方がどうも違うようです。敷地
の一角に喫煙所
と標識を掲げたところにたばこを吸わ
ない施設利用者がわざわざ入っ
てきますか。普通、入っ
てこ
ないですよ。そういう答弁だからおかしいんじゃ
ないか
と疑問に思います。それから、
市民文化局長、もう一度よく考え
てくださいよ。受動喫煙防止
の取り組み
の徹底要請をし
ているとの答弁がありましたよね。だけれども、喫煙所を1カ所も設置し
ていないのに、この答弁はおかしく
ないですか。例えば車両
の進入し
てこ
ない場所に交通事故
の防止に向け
て取り組みを徹底し
ています
と言っ
ているのと一緒ですよ、やっ
ていないんだから。しっかり対応し
てからこういう答弁をするようにお願いします。このような答弁を聞く
と、まさに分煙
と言いながら禁煙し
ているとしか思え
ない。やる気が
ない。しかも、たばこは市内で買いましょうなんてふざけた広告、こんなことは喫煙所を設置し
てから言うことでは
ないですか。時間がもう
ない。終わっ
てしまうけれども、もうちょっと。先日は人権条例も全会一致で可決した
のですから、喫煙者
の喫煙権、これはどうなっ
てしまうんですか。
総務企画局長も職員についてもこれは同じですよ。同様で、喫煙者も非喫煙者も気持ちよく安心・安全に暮らせるまち
となるよう強く要望し、質問を終わります。済みません、時間を超過しました。
○議長(山崎直史) お諮りいたします。これをもちまして一般質問を終結いたしたい
と思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議
なし」
と呼ぶ者あり〕
○議長(山崎直史) 御異議
ないもの
と認めます。よって、一般質問はこれをもちまして終結いたします。
−−
−−−−−−−−−−−−−−−−−
○議長(山崎直史) 次に、
△日程第2
の請願、陳情を議題
といたします。
去る11月28日以降12月16日までに受理いたしました請願、陳情は、お手元に配付し
てあります請願陳情文書表(その2)
のとおりであります。(資料編102ページ参照)
お諮りいたします。ただいま
の請願、陳情につきまし
ては、文書表
のとおり、それぞれ
の常任委員会に付託
の上、議会閉会中
の継続審査
とすることにいたしたい
と思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議
なし」
と呼ぶ者あり〕
○議長(山崎直史) 御異議
ないもの
と認めます。よって、そのように決定いたしました。
−−
−−−−−−−−−−−−−−−−−
○議長(山崎直史) 次に、
△日程第3
の閉会中
の継続審査及び調査についてを議題
といたします。
各常任委員会及び議会運営委員会
の委員長から、お手元に配付し
てあります申し出一覧表
のとおり、閉会中
の継続審査及び調査
の申し出がありました。(資料編108ページ参照)
お諮りいたします。本件につきまし
ては、ただいま
の申し出
のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議
なし」
と呼ぶ者あり〕
○議長(山崎直史) 御異議
ないもの
と認めます。よって、そのように決定いたしました。
−−
−−−−−−−−−−−−−−−−−
○議長(山崎直史) 以上で、今期定例会
の日程は全て終了いたしました。
お諮りいたします。これをもちまして本定例会を閉会いたしたい
と思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議
なし」
と呼ぶ者あり〕
○議長(山崎直史) 御異議
ないもの
と認めます。よって、令和元年第5回川崎市議会定例会は、これをもちまして閉会することに決定いたしました。
−−
−−−−−−−−−−−−−−−−−
○議長(山崎直史) 閉会いたします。
午後4時53分閉会...