川崎市議会 2019-12-13
令和 1年 第5回定例会-12月13日-06号
令和 1年 第5回定例会-12月13日-06号令和 1年 第5回定例会
川崎市議会定例会会議録(第6日)
令和元年12月13日(金)
議事日程
第1
一般質問
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付議事件
議事日程
のとおり
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出席議員 (59人) 40番 原 典之
1番 秋田 恵 41番 青木功雄
2番 重冨達也 42番 橋本 勝
3番 大西いづみ 43番 山崎直史
4番 松川正二郎 44番 松原成文
5番 添田 勝 45番 大庭裕子
6番 三宅隆介 46番 勝又光江
7番 浦田大輔 47番 井口真美
8番 平山浩二 48番 石川建二
9番 山田瑛理 49番 岩隈千尋
10番 上原正裕 50番 織田勝久
11番 吉沢直美 51番 飯塚正良
12番 各務雅彦 52番 雨笠裕治
13番 市古次郎 53番 山田晴彦
14番 小堀祥子 54番 沼沢和明
15番 片柳 進 55番 花輪孝一
16番 吉沢章子 56番 石田康博
17番 月本琢也 57番 浅野文直
18番 田村京三 58番 大島 明
19番 鈴木朋子 59番 嶋崎嘉夫
20番 林 敏夫
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21番 春 孝明 欠席議員 (1人)
22番 川島雅裕 60番 鏑木茂哉
23番 河野ゆかり
24番 本間賢次郎
25番 矢沢孝雄
26番 末永 直
27番 斎藤伸志
28番 野田雅之
29番 後藤真左美
30番 赤石博子
31番 渡辺 学
32番 宗田裕之
33番 押本吉司
34番 木庭理香子
35番 露木明美
36番 堀添 健
37番 田村伸一郎
38番 浜田昌利
39番 かわ
の忠正
出席説明員
出席議会局職員
市長 福田紀彦 局長 宮村俊秀
副市長 伊藤 弘 総務部長 渡邉光俊
副市長 加藤順一
議事調査部長 石塚秀和
副市長 藤倉茂起 庶務課長 渡辺貴彦
上下水道事業管理者 金子 督 議事課長 鈴木智晴
病院事業管理者 増田純一 政策調査課長 宮本紀昭
教育長 小田嶋 満 議事係長 大磯慶記
総務企画局長 大澤太郎
議事課担当係長 井汲真佐子
危機管理監 高橋 実
議事課担当係長 柴田貴経
財政局長 三富吉浩 外関係職員
市民文化局長 向坂光浩
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経済労働局長 中川耕二
環境局長 斉藤浩二
健康福祉局長 北 篤彦
こども未来局長 袖山洋一
まちづくり局長 岩田友利
建設緑政局長 奥澤 豊
港湾局長 北出徹也
臨海部国際戦略本部長
鈴木 毅
川崎区長 水谷吉孝
幸区長 関 敏秀
中原区長 永山実幸
多摩区長 荻原圭一
交通局長 邉見洋之
病院局長 田邊雅史
消防局長 原 悟志
教育次長 石井宏之
監査事務局長 竹花 満
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午前10時0分開議
〔局長「ただいま
の出席議員副議長とも58人」
と報告〕
○副議長(花輪孝一) 昨日に引き続き、ただいまから会議を開きます。
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○副議長(花輪孝一) 本日
の議事日程を報告いたします。本日
の議事日程は、お手元に配付し
てあります議事日程第6号
のとおりであります。(資料編98ページ参照)
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○副議長(花輪孝一) これより日程に従い、本日
の議事を進めたい
と思いますが、その前に御報告を申し上げます。
昨日
の本会議で議決さ
れ、その扱いを本職に一任さ
れておりました再編統合等に向けた公立・
公的医療機関等の公表等
の見直しを求める意見書につきまし
ては、早速、関係方面に提出し、その実現方を要望し
ておきましたので、御了承願います。
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○副議長(花輪孝一) それでは、
△日程第1
の一般質問を行います。
直ちに発言を願いたい
と思いますが、質問、答弁とも簡潔明瞭にお願いいたします。それでは、御発言を願います。11番、
吉沢直美議員。
◆11番(吉沢直美) おはようございます。
自由民主党中原区選出
の吉沢直美です。通告
のとおり、一問一答方式で、台風第19号による浸水被害等について
と、東京2020オリンピック・
パラリンピック大会に向け
てを順次質問し
てまいります。私は、
市民の代表として
市民の声を届けるために、これから質問させ
ていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
まずは、市長に伺います。武蔵小杉駅周辺エリアでは、市長
の被災地入りが見られ
なかった
と残念に思っ
ている声が多数あります。また、ほとんど
の住民は、なぜ水門を閉め
なかった
のか、閉め
ていれば被害がこんなに大きくなら
なかった
と、市
の対応が間違っ
ていた
と指摘し
ています。平成29年
の台風第21号による浸水被害からそれほど時がたっ
ていないことし10月に、またもや上丸子山王町では浸水被害が起き、住民は行政
の対応に不信感
と怒りを抱い
ています。被災地で
の説明会は会場からあふれるほど住民が参加しました。本市
の説明に納得がいか
ないと嘆く声が多く、また、今後
の生活再建に対し、経済的に困っ
ている切実な声も寄せられます。二度と同じような被害が起き
ないよう、市にしっかり
と対策をし
てほしい、し
てもらわ
ないと困る
と、今後
の市
の確実な対応を住民は求め
ています。市長
の言葉に
市民の総意
とあります。市長は、
市民の声に耳を傾け、
市民の立場になっ
て取り組んでおら
れること
と拝察いたします。しかしながら、被災地では、今、市政に対する
市民の信頼が揺らいで
いることを感じます。市政へ
の信頼
の回復に向け
ての対応について市長
の見解を伺います。
○副議長(花輪孝一) 市長。
◎市長(福田紀彦) 災害対応について
の御質問でございますが、初めに、このたび
の台風第19号において被災さ
れた皆様に心からお見舞いを申し上げます。災害対応に当たりましては、被災さ
れた方
の痛みに真摯に向き合いながら、行政として
の説明責任を果たすとともに、再発防止にしっかり
と取り組むことが重要である
と考え
ておりますので、今後も自助、共助、公助が一体
となった災害に強いまちづくりに向け取り組んでまいります。以上です。
○副議長(花輪孝一) 吉沢議員。
◆11番(吉沢直美) ありがとうございました。今もなお、もと
の生活に戻れ
なく、生活再建に励んでおら
れる方々がおら
れます。ぜひ、被災さ
れた方
の痛みに真摯に向き合い、住民
の声を一つ一つ丁寧に拾い上げ
て、温かい救い
の手を差し伸べ
ていただきたい
と思います。また、二度と同じような被害が起き
ないよう、しっかり
と取り組むことを住民に約束し
ていただきたい
と思います。
次に、台風第19号
の際における小河内ダム
の放流について伺います。本市は放流量をふやしたことについて
市民に情報提供し
なかったようですが、10月11日から
の小河内貯水池管理事務所と本市
の連絡
のやりとりを時系列で説明願います。また、管理事務所
の連絡を受け
ての本市
の対応を伺います。
○副議長(花輪孝一) 危機管理監。
◎危機管理監(高橋実) 小河内ダム
の情報連絡
の御質問でございますが、東京都水道局
小河内貯水池管理事務所から台風接近時等におけるダム
の余水吐きが実施さ
れる場合におきましては、川崎市に放流通報が伝達さ
れること
となっ
ております。このたび
の台風第19号に当たりましても、10月11日14時05分
の第1報
の放流通報から13日9時57分の
洪水警戒体制解除の情報まで
の間、合計22報
の連絡がございました。管理事務所から受けた情報につきまし
ては、危機管理室に連絡員として派遣さ
れておりました職員を通じて、上下水道局、消防局、各区
の道路公園センター、
危機管理担当に情報提供を行っ
ているところでございます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 吉沢議員。
◆11番(吉沢直美) ありがとうございました。さき
の話では、放流量
の増量は十数回に分け段階的に行い、10月12日18時ごろに最大毎秒750立方メートル
の放流になった
とのことでした。そこで、小河内ダムで放流した水が本市へ到達するまでにかかる時間を伺います。
○副議長(花輪孝一) 危機管理監。
◎危機管理監(高橋実) 小河内ダムで放流した水
の到達時間について
の御質問でございますが、多摩川
の管理者である
国土交通省京浜河川事務所によります
と、到達時間につきまし
ては、河川
の水位や流速等により条件が異なることから、数時間以上
のかなり
の時間を要する
と伺っ
ているところでございます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 吉沢議員。
◆11番(吉沢直美) ありがとうございました。数時間かかる
のであれば、その間に避難
のしようを考えることができたか
と思います。本市で浸水被害を受けた車は、罹災証明による
と180台くらいになる
とのことですが、車を高台に移動させ、浸水被害を回避することもできたはずです。報道による
と、情報提供することにより
市民の混乱を招く
と本市が判断し、
市民に情報提供し
なかった
とありますが、住民
の混乱
と避難について、放流による影響を含め、本市
の考えを伺います。
○副議長(花輪孝一) 危機管理監。
◎危機管理監(高橋実) 放流情報について
の御質問でございますが、災害時は気象情報や河川
の水位情報、市
の避難情報など、さまざまな機関が発表する情報が錯綜する中、正確な情報を伝達することが重要である
と認識し
ております。小河内ダム
の放流情報につきまし
ては、降雨や河川
の状況によって本市に及ぼす影響も変わっ
てくる
と考え
ており、直接
市民の皆様へお伝えすることは控え
ております。本市
といたしまし
ては、ダム
の放流情報とともに、河川
の水位や降雨
の見通し等を総合的に勘案し、避難に要する時間等も考慮し
て、早い段階で避難情報を発令し、
市民の皆様方が安全に避難できるよう取り組んで
いるところでございまし
て、今後も引き続き河川情報や気象情報などを的確に収集し、
市民の皆様へ適切な避難情報等を伝達できるよう努め
てまいりたい
と存じます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 吉沢議員。
◆11番(吉沢直美) ありがとうございました。避難行動につなげるためにも、放流情報
の伝達は必要だ
と思います。しっかり
とした情報伝達をし
ていただくことを強く要望いたします。
次に、平成29年
の台風第21号による浸水被害から本年
の台風第19号まで
の間に起こり得る山王地区における浸水対策として、代表質問では、下水管内
の水位測定や迅速な情報提供をし
てきた
との答弁でしたが、即効性あるハード面で行っ
てきた取り組みを伺います。
○副議長(花輪孝一)
上下水道事業管理者。
◎
上下水道事業管理者(金子督) 浸水対策について
の御質問でございますが、平成29年台風第21号以降
の浸水被害軽減に向けた取り組み
といたしまし
ては、地盤が低く多摩川
の水位が上昇する
と排水が困難になるという地域特性を踏まえた対策として、
浸水シミュレーションを活用し、排水区をバイパスする案や、樋管ゲートへポンプ機能を追加する案など、さまざまな対策案について検討を進め
てきたところでございます。昨年度末には、有効な対策案としてバイパス案に絞り込み、
地元町内会関係者に説明し
てきたところでございまし
て、現在、この絞り込んだ対策案
の具体化に向け、基本設計に取り組んで
いるところでございます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 吉沢議員。
◆11番(吉沢直美) ありがとうございました。ハード面については、さまざまな対策案について検討し
ている最中に台風第19号が襲来した
とのことで、非常に残念でなりません。先日
の代表質問では、今後は、短期、中期、長期に分け
て対策を行う
とのことでした。なぜ台風第19号
の際、短期的に実行できるハード面
の対策をし
ていなかったか疑問に感じます。
いつ水害が襲来し
ても対応できる体制を緊張感
とスピード感を持っ
てしっかり
と構築し
ていただくことを強く要望します。次に、排水樋管へ
の監視カメラ設置について伺います。先日
の代表質問では、導入に向け早急に対応し
ていく
との答弁をいただきました。期限を決め
て対応することが住民
の信頼へ
とつながりますが、具体的なスケジュールを伺います。
○副議長(花輪孝一)
上下水道事業管理者。
◎
上下水道事業管理者(金子督) 排水樋管へ
の監視カメラ設置について
の御質問でございますが、排水樋管へ
の監視カメラ設置につきまし
ては、河川区域内へ
の設置
となりますことから、
河川管理者等との協議が必要
となりますので、来年
の出水期前に設置できるよう
国等関係機関との協議調整を進め
ているところでございます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 吉沢議員。
◆11番(吉沢直美) ありがとうございました。来年
の出水期前に設置できるよう進め
ているとの答弁をいただきました。それまでに台風が来
ないことを祈りますが、できる限り早い設置を要望いたします。次に、
排水管ゲートの自動化について伺います。手動
の場合、作業員
の身に危険が迫った際、水門開閉作業を中断し、退避せざるを得
なくなることも予想さ
れます。代表質問では、ゲート
の自動化も有効な手段
の一つ
との答弁でした。積極的な導入に向け対応すべき
と考えますが、見解を伺います。
○副議長(花輪孝一)
上下水道事業管理者。
◎
上下水道事業管理者(金子督) ゲート操作
の自動化導入について
の御質問でございますが、ゲート操作
の自動化につきましては、限ら
れた人員で複数
のゲート操作を迅速に行うことや、荒天時における操作員
の安全を確保するためには有効な手段であり、即効性
のある取り組みであることから、現在、導入に向けた検討を進め
ているところでございます。なお、ゲート操作
の自動化を含めた改良工事
の実施に当たりましては、河川区域内で
の工事
となりますことから
河川管理者等との協議も必要
となっ
てまいりますので、
国等関係機関との速やかな協議調整に努め
ているところでございます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 吉沢議員。
◆11番(吉沢直美) ありがとうございました。導入に向けた検討を進め
ているとのことでしたので、監視カメラ同様、関係機関
との協議調整も早急にし
ていただくことを要望いたします。次に、第三者
の有識者を入れ
ての検証委員会について伺います。平成22年に久地
の円筒分水水門で発生した浸水被害において、学識経験者が入り、高津区久地1丁目地内
の浸水調査検討委員会が設置さ
れました。今回
の有識者メンバーはそのとき
と同じな
のか伺います。また、平成23年8月に報告書が出さ
れ、短期、中期、長期的な視点から対策案が整理さ
れました。それから8年たちますが、このとき
の検証内容は生かさ
れているのか伺います。
○副議長(花輪孝一)
上下水道事業管理者。
◎
上下水道事業管理者(金子督) 第三者として
の有識者について
の御質問でございますが、今回
の検証におきましては、下水道や河川を専門
とする第三者から助言をいただき検証結果に反映させること
とし
ておりまし
て、学識経験者や国
の研究機関などから選定し
てまいりたい
と考え
ております。関係局が実施いたしました高津区久地1丁目地内における浸水被害
の調査結果につきまし
ては、施設
の特性など、排水樋管
とは異なる部分もございますが、今後
の検証などにおいて適宜参考にし
てまいりたい
と考え
ております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 吉沢議員。
◆11番(吉沢直美) ありがとうございました。施設特性など排水樋管
とは異なる部分もある
とのことですが、水門
の開閉により川
の水があふれ、浸水被害をもたらした点では共通することがある
と思います。今後
の検証などにおいて適宜参考にし
ていく
とのことでしたが、今までも参考にすべきだった
のでは
ないでしょうか。各部局
の連携が全く
なされていない、不足し
ているように感じます。せっかく
の検証結果や対策案をもっと有効に分け隔て
なく共有し、活用すべきだ
と思います。そして、このことを強く要望し
ておきます。
次に、厚生労働省は、床上浸水以上
の被災者に対しては医療費を不要
と発表しましたが、
床上浸水被害を受け
ていない住民も、せきや皮膚
のかぶれ等
の症状で健康被害を受け
ています。この健康被害に対して、本市
の対応を伺います。また、合流式を前提
とした場合、今後も同じ衛生上
の問題発生
の可能性がゼロではありません。今後
の衛生上
の対策も伺います。
○副議長(花輪孝一)
健康福祉局長。
◎
健康福祉局長(北篤彦) 台風第19号による被害へ
の対応について
の御質問でございますが、厚生労働省は、台風第19号に伴う災害
の被災により自己負担額
の支払いが困難な方へ
の対応として、住宅
の全半壊や床上浸水
の被災や主たる生計維持者
の死亡等に該当する
国民健康保険加入者等の医療機関等で
の窓口負担
の支払いを不要
とし
ているものでございます。本市
といたしまし
ては、被害を受けた地域
の皆様へ
の健康相談を区役所地域みまもり支援センターで行っ
ているほか、被災
の状況により巡回訪問や地域で
の健康相談窓口を開設し、必要に応じ
て専門機関につなぐなど
の支援を行ったところでございます。また、浸水した家屋においては、感染症予防
のために清掃
と乾燥が最も重要であること、清掃作業時には、けがをし
ないよう手袋
と防じん対策として
のマスク
の着用が大切であることなど
の広報を行い、浸水した家屋
の消毒
の支援や防じん対策としてマスク
の配布を行ったところでございまし
て、今後につきまし
ても、健康相談や衛生上
の対応等についてさらなる周知を行っ
てまいりたい
と存じます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 吉沢議員。
◆11番(吉沢直美) ありがとうございました。被害を受けた方々には、健康相談、巡回訪問などで
の支援を行っ
ているとのことでしたが、医療費に関して本市
の支援という点ではお答えがありませんでした。汚泥
の堆積が
なければ、このような健康被害は起き
なかった
のでは
ないか
と思います。せき、皮膚
のかぶれ等、このような健康被害
の方々
の補償についても検討し
ていただきたく、要望いたします。
次に、情報提供について伺います。中原区では大規模マンションが多くありますが、代表質問
の答弁では、自主防災組織が結成さ
れている大規模マンションには、日ごろから防災情報
の提供などを行っ
ているとのことでした。今回
の台風第19号に関しても、区役所から直接マンション
の自主防災組織に情報連絡を行った
のか伺います。
○副議長(花輪孝一) 中原区長。
◎中原区長(永山実幸) 自主防災組織へ
の情報提供について
の御質問でございますが、台風第19号に関する情報提供につきまし
ては、町内会・自治会を含めた自主防災組織に対し、必要な支援について
の情報を迅速に提供し
ているところでございます。なお、被害を受けた大規模マンション
の自主防災組織に対しましては、応急消毒資器材
の貸し出しや
市民館で
の電源コンセント
の使用など
の支援情報を直接提供したところでございます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 吉沢議員。
◆11番(吉沢直美) ありがとうございました。次に、自主防災組織が結成さ
れていないマンションには、防災情報
の伝達はどのようにし
ているのか伺います。また、それら
のマンションが町内会・自治会組織に加入し
ているか否かを全て把握し
ているか伺います。
○副議長(花輪孝一) 中原区長。
◎中原区長(永山実幸) マンション
の町内会・自治会へ
の加入状況などについて
の御質問でございますが、本市から
市民へ
の防災情報につきまし
ては、市ホームページ
の緊急情報欄や防災情報ポータルサイト、メールニュースかわさき、防災行政無線、防災アプリやツイッターなどで随時お伝えし
ております。自主防災組織が結成さ
れていないマンションにおきましては、町内会・自治会に加入し
ていれば、その町内会・自治会を通じても必要な情報をお伝えし
ているところでございます。また、町内会・自治会へ
の加入につきまし
ては世帯ごとに加入し
ていただくことが基本でございますが、マンションや共同住宅単位で自治会が結成さ
れている事例や、地域
の町内会・自治会に加入し
ている事例もございます。なお、中原区役所
といたしまし
ては、個別
の加入状況につきまし
ては把握し
ておりません。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 吉沢議員。
◆11番(吉沢直美) ありがとうございました。自主防災組織が結成さ
れていないマンション
の住人で町内会や自治会へ加入し
ていない方々へ
の防災情報
の伝達は、どのように行っ
ているのか疑問に思います。実際にそういった方から、情報が全く入っ
てこ
ない、住民説明会
の開催についても知ら
なかった
との声が寄せられました。その方は、今回
の台風で床上浸水し、今もなお復旧作業に追わ
れています。全て
の住民に抜け落ちること
なく情報が伝わるよう、情報伝達網
の体制をしっかり
と構築、強化し
ていただくことを要望いたします。次に、タワーマンションにおける防災情報
の伝達に関して伺います。今回
の災害
の際、NPO法人小杉駅周辺エリアマネジメントがタワーマンションを取りまとめ
て、説明会
の機会
の設置やボランティア活動などを実施し、タワーマンション住民は被災情報
の収集や共有を行うことができました。区は、各自主防災組織
と直接情報伝達を行う場合
と、エリマネを通して行う場合
とがあります。区として、防災情報
の伝達網
の体制をどのように立て
ているのか伺います。
○副議長(花輪孝一) 中原区長。
◎中原区長(永山実幸) 大規模マンションへ
の情報連絡について
の御質問でございますが、区役所から
の防災情報につきまし
ては、町内会・自治会
と同様、大規模マンションにおきましても、各自主防災組織を通じて情報提供を行っ
ているところでございます。また、NPO法人小杉駅周辺エリアマネジメントにつきまし
ては、これまで武蔵小杉駅周辺地域
の大規模マンション
との連絡調整を行っ
てきた経過があることから、中原区役所では、同法人が開催する連絡会議などに出席させ
ていただき説明を行うなど、状況に応じた情報伝達を行っ
ているところでございます。なお、中原区役所
といたしまし
ては、同法人
と自主防災組織が相互に連携し、地域
のコミュニティ
形成を進めることが防災対策を推進する上でも重要である
と認識し
ております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 吉沢議員。
◆11番(吉沢直美) ありがとうございました。状況に応じた情報伝達を行っ
ているということで理解をいたしました。
次に、自助、共助
の意識醸成について伺います。
市民の防災へ
の意識が高い今、さらなる防災意識向上を図るため、啓発活動を徹底し
て行うべき
と考えます。発災から日が経過するにつれ、
市民の意識は薄れ
ていくものです。周りがうまく回り始める
と忘れ
てしまいます。発災から時間が余り経過をし
ていないこの段階で
の本市
の具体的な意識醸成
の取り組みを伺います。
○副議長(花輪孝一) 危機管理監。
◎危機管理監(高橋実)
市民へ
の意識啓発について
の御質問でございますが、このたび
の被災によって、
市民の皆様が改めて御自身に必要な備えや地域による助け合い
の重要性などについて意識を高め
ている状況は、風水害に限らず、今後起こり得るさまざまな災害へ
の備えにおいても大変重要な機会
と捉え
ておりまし
て、既に一部
の避難所運営会議においては振り返りなども実施さ
れ、必要な備えについて
の検討を進め
ていただい
ているところでございます。危機管理室におきましても、
市民の皆様がこのたび
の台風を通じて感じられた危機意識を実際
の避難行動へつなげられるよう、本年度中に発行を予定し
ている「号外!備える。かわさき」を活用した啓発とともに、ぼうさい出前講座や防災訓練等を通じた効果的な啓発に取り組んでまいりたい
と存じます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 吉沢議員。
◆11番(吉沢直美) ありがとうございました。
市民に吸収さ
れやすい重要な機会
と捉え
て、意識啓発
の活動を積極果敢に実施し
ていただくことを要望いたします。次に、私はことし6月
の議会でも地域
の連携について質問しましたが、その後、垂直避難において
の戸建て住宅、マンション、行政
の三者連携について、本市
の取り組みを伺います。
○副議長(花輪孝一) 危機管理監。
◎危機管理監(高橋実) 垂直避難における民間施設等
の活用について
の御質問でございますが、災害による被害を最小限にとどめるためには、マンション等
の民間施設等も含め、地域
の実情や施設等
の状況を踏まえ
て、さまざまな形で柔軟にその役割を担っ
ていただくことも重要
と考え
ており、本年7月に水害に係る避難対策において先進的な取り組みを行っ
ている葛飾区にヒアリングを行ったところでございます。垂直避難が可能な施設
との連携につきまし
ては、緊急
の場合においても速やかに避難者を受け入れられる管理体制を有し
ていること
のほか、建物
の強度や避難スペース
の確保など
の諸条件を確認した上で、所有者または管理者
との合意形成を図る必要がある等
の課題もございます。民間施設等
の活用に当たりましては、地域
のコミュニティ
の中で主体的に取り組んでいただくことが重要
と考え
ておりますので、台風第19号に係る検証
の中でも検討を進め
てまいります。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 吉沢議員。
◆11番(吉沢直美) ありがとうございました。地域
の住民
とマンション
と行政が手を結ぶ防災三者協定という仕組みを実施し
ている自治体もあります。マンションが地域住民を受け入れ、行政から避難場所として認定さ
れる仕組みです。このような連携を参考にし、新しい連携
の構築を図っ
ていくことを要望いたします。
次
の質問に移ります。東京2020オリンピック・
パラリンピック大会に向け
て伺います。先日、チャリティー手話ライブ「D’LIVE」というステージがクラブチッタで開催さ
れ、私は見に行っ
てまいりました。平成16年から開催さ
れ、ことしで16回目を迎えます。第6回日本イベント大賞にも入選し
ています。聴覚に障害
のある人も健聴者も一緒に楽しめる国内最大級
の手話歌
とダンス
のステージです。毎年開催さ
れているこのD’LIVEは、本市も後援し
ていますが、どのような事業な
のか伺います。
○副議長(花輪孝一)
市民文化局長。
◎
市民文化局長(向坂光浩) D’LIVEについて
の御質問でございますが、自動車教習所を運営する会社が主催するD’LIVEは、手話に触れる機会が
ない方にも関心を持っ
てもらうことを目的に開催する国内最大
の手話ライブであり、また、運営には手話サークル
の大学生や高校生などが参加するボランティア活動
の場ともなっ
ております。ステージでは、聴覚障害
のシンガーやダンサーがダイナミックで華麗な手話歌や音楽に合わせたエネルギッシュな手話ダンスを披露するなど、誰もが楽しめるスタイリッシュなライブとして感動を与える音楽
のまち・かわさきを発信するとともに、かわさきパラムーブメントにも資する取り組み
の一つでございます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 吉沢議員。
◆11番(吉沢直美) ありがとうございました。私も会場で若者
のはじけるパワーをすごく感じ、スタイリッシュで格好いい、健聴者も聾者もともに楽しめるこのイベントに深く感動しました。最後は会場
の観客は皆総立ちで踊りました。他都市では、手話ダンスを行う団体が教育委員会を通じて小学校で手話ダンスを教え
ているところもあります。来年は東京2020オリンピック・パラリンピックが開催さ
れます。かわさきパラムーブメントにも資する取り組みとして、教育現場においても手話ダンスを福祉教育
の一環として取り入れるべきでは
ないか
と考えます。そこで、東京2020オリンピック・パラリンピックに向け
て、学校における手話ダンス
の取り組みについて見解を伺います。
○副議長(花輪孝一) 教育次長。
◎教育次長(石井宏之) 学校における手話ダンス
の取り組みについて
の御質問でございますが、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向け
て、本市におきましては、かわさきパラムーブメント
のレガシー
形成に向け
て、多様性を尊重する社会をつくる子どもたち
の育成に取り組んで
いるところでございます。運動会等で
のダンスにつきまし
ては、各学校
の狙い
と実態に応じ
て実施し
ているところでございますが、さまざまな表現方法を知ることは教育活動
の充実につながるもの
と考え
ております。手話ダンスも、総合的な学習
の時間や福祉
の学習
の一環として集会活動等でも取り組める事例である
と考え
ておりますので、今後各学校へ紹介し
てまいります。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 吉沢議員。
◆11番(吉沢直美) ありがとうございました。最近は全国
の小中学校でもダンス
の授業を取り入れる流れが強く、学校
の運動会でもダンスは欠かせません。川崎
の小学校
の運動会は毎年5月に行わ
れるので、オリンピック・パラリンピックを目前にし
て、来年
の運動会
のダンスに手話ダンスをぜひ取り入れ
て、有意義なダンスにし
ていただきたい
と思います。ダンス
の中で手話を覚え、子どもたちにも、自然な形で手話に触れ合い、身近に感じ
てほしい
と思います。子どもたち
のオリンピック・パラリンピックへ
の関心がさらに高くなる
と思います。ダンスは道具を必要
とせず、いつでも誰でもできる
のが最大
の魅力です。ダンスでともに楽しく体を動かせば、垣根を越え
て周り
の人たち
とのつながりを実感できます。子どもたちも高齢者
の方々も、男性も女性も、生徒も先生も、世の中を元気にする
のでは
ないか
と思います。教育
の現場にも手話ダンスを取り入れるために、各学校へ手話ダンス
の紹介をぜひ、来年
の運動会に間に合うように、しっかり
とし
ていただくことを強く要望し、以上で私
の質問は終わらせ
ていただきます。
○副議長(花輪孝一) 13番、市古次郎議員。
◆13番(市古次郎) 日本共産党、市古次郎でございます。通告に従いまして、一問一答で質問をさせ
ていただきます。
まず1点目、山王排水樋管周辺浸水被害について
上下水道事業管理者に伺います。台風19号によって発生した水害により、中原区で
の住家被害は1,049件、12月4日時点で、令和元年台風19号へ
の本市
の対応については第29報を数えましたが、いまだに被害件数はふえ続け
てき
ています。約45ヘクタールにも及ぶ浸水被害を出した山王地域を対象に、11月19日、20日
の日程で住民説明会が行わ
れました。被災さ
れた住民からは、ゲート操作手順
の不備、これまで
の対策へ
の疑念から、これは天災では
なく人災だという厳しい指摘が続きました。そこで配付さ
れた資料には、浸水
の原因について多摩川から
の逆流
と記載があります。実際に被災地
の堆積した土砂
の状況を見
ても、それは明らかです。改めて操作手順について伺います。山王排水樋管ゲート操作手順は、川崎市防災気象情報、国交省川
の防災情報、小河内ダム放流情報等
のデータ収集
とありますが、降雨がある、レインネットかわさき等で降雨
のおそれがある場合はゲートを全開
とあるわけですから、どれだけ多摩川
の水位が上昇し
ても、内陸で降雨がある場合はゲートを閉め
ないという理解でよろしい
のでしょうか、伺います。
○副議長(花輪孝一)
上下水道事業管理者。
◎
上下水道事業管理者(金子督) 山王排水樋管ゲート
の操作手順について
の御質問でございますが、排水樋管ゲートは操作手順に基づき操作するもの
とし
ており、その操作条件として、降雨がある場合や、大雨警報が発令さ
れている等降雨
のおそれがある場合にはゲートを全開にすること
とし
ております。なお、これを前提条件として、多摩川田園調布(上)水位観測所
の避難判断水位である7.6メートルを超えた場合には、ゲート開閉について総合的判断を行うもの
とし
ております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 市古議員。
◆13番(市古次郎) 少しわかりにくい答弁でしたが、7.6メートルを超えた場合
の総合的な判断を行うことより、内陸に降雨がある場合は全開という前提条件が優先さ
れる、そういった操作手順である
と事前
の説明で理解をいたしました。等々力緑地
の東京側、大田区
と世田谷区
のちょうど境に付近を流れる丸子川増水時に多摩川へ排水する樋管があります。そこに多摩川から
の逆流を防ぐため、東京都下水道局が管理、大田区が操作する上沼部排水樋管ゲートが設置さ
れていますが、やはり台風19号通過時、ゲートは18時に閉鎖した
とのことです。しかし、隣
の世田谷区が操作する等々力排水樋管ゲートは、閉鎖を試みたものの作動せず、そこから発生した多摩川
の逆流が原因で、大田区でも浸水が発生した
と公式発表さ
れています。加え
て、さき
の代表質問
の中で、河川課にあった、逆流が始まったらゲートを全閉にするという通達は、あくまでも河川管理施設が対象
とのことでしたが、東京都は、河川課が管理しよう
と下水道局が管理しよう
と、逆流が始まったら閉鎖する規定は同じになっ
ているとのことです。同じ多摩川に設置さ
れている河川課が管理する三沢川水門、東京都
の河川課、上下水道局が管理する水門、樋管ゲートは、逆流したら閉鎖でマニュアルは統一さ
れています。なぜ本市
の上下水道局管理
の樋管ゲートだけ逆流が始まっ
ていたとしても内陸
の降雨
の状況のみをゲート閉鎖
の前提条件にし
ていた
のか、東京都
のようにマニュアルを統一するべきでは
なかった
のでしょうか。改めてそうし
なかった理由を伺います。
○副議長(花輪孝一)
上下水道事業管理者。
◎
上下水道事業管理者(金子督) 排水樋管
の操作について
の御質問でございますが、上下水道局が管理し
ております排水樋管は内水を排除することを目的
とした工作物であり、河川が開渠であることに対して下水道は地下に埋設さ
れた暗渠であることなど、その構造や管理運営方法において異なる特性を有するものでございます。しかしながら、今後
の検証
の中で、上下水道局が管理し
ている排水樋管ゲート
の操作手順
の見直しにおいても、国土交通省から
の通知文書を参考にし
てまいりたい
と考え
ております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 市古議員。
◆13番(市古次郎) 異なる特性
との御答弁ですが、ゲート
の目的は逆流を防止することですから、同じでは
ないでしょうか。代表質問でも申し上げましたが、ぜひ通達を参考にし
ていただければ
と思います。次に、2017年に新設さ
れた丸子雨水幹線についてですが、本来8,200立方メートルになるまで
の間、丸子地区
の雨水を貯水するため
のもの
とのことですが、11月19日に山王地域住民説明会では、住民
の質問に対し、その施設には今回
の台風
の中では、当然空
の管
の中に多摩川
の水が来
て、入っ
ているのは間違い
ないです
との理事者
の方から
の御発言がありました。逆流が起き
ていなければ、雨水幹線
の名
のとおり、雨水を貯留できる丸子雨水幹線
の効果が発揮できた
のでは
ないでしょうか、伺います。
○副議長(花輪孝一)
上下水道事業管理者。
◎
上下水道事業管理者(金子督) 丸子雨水幹線について
の御質問でございますが、丸子雨水幹線
の浸水対策
の仕組み
といたしまし
ては、既存
の下水管
の能力で排水し切れ
ない雨水を、地表にあふれる前に、この雨水幹線に導水するものでございます。このたび
の台風第19号では、多摩川が既往最高水位を超える高水位になったことにより河川水
の影響を受け、内陸に降った雨などが排水困難
となり、丸子雨水幹線に流入したほか、多摩川から
の逆流水
の混入もあったもの
と想定さ
れるところでございますが、浸水被害に対しては一定
の効果があったもの
と考え
ております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 市古議員。
◆13番(市古次郎) 一定
の効果があったという答弁であります
と、そもそも新設さ
れた雨水幹線は、多摩川から逆流し
てきた水を貯留することも想定し
ていた
と理解します。逆流が始まっ
てもゲートを閉鎖し
ないという判断について、市長は、10月23日
の記者会見
のやりとり
の中で、聞いた話
と前置きをさ
れながらも、市内
のところで30年ほど前に門を閉めたことで内水氾濫を起こし
て、行政が負ける経験をし
ているという御発言がありました。事前に関係局に調査をし
ていただきましたが、この期間では、この裁判
の事実関係を示す資料は出
てこ
なかった
とのことです。もし事実であるならば、逆流が始まっ
てもゲートを閉め
ないという判断を下す異例
のマニュアル
の根拠
となっ
ていた可能性があるため、事実関係が示さ
れなかったことは残念であります。次に、2年前
の台風21号
の浸水被害について伺います。他会派
の過去
の質問でも、浸水地域に濁った水が出
てき
ていると取り上げ
ています。改めてお伺いしますが、2年前
の台風21号浸水被害時、ゲートは閉鎖さ
れなかった
とのことですが、多摩川から
の逆流はあった
のでしょうか、伺います。
○副議長(花輪孝一)
上下水道事業管理者。
◎
上下水道事業管理者(金子督) 平成29年台風第21号
の浸水被害について
の御質問でございますが、平成29年
の浸水では、台風第21号
の影響により、前日から続いた降雨に加え、明け方、集中的な降雨が発生し、大量
の雨水が排出さ
れていたところに多摩川
の水位が上昇し、排水が困難な状況
となり、浸水被害が発生したものでございます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 市古議員。
◆13番(市古次郎) 2年前
の台風21号
の浸水被害について、浸水地域
の方から直接お話をお伺いしましたが、台風が去った23日
の朝、出勤時に雨はやんで
いたにもかかわらず、マンホールから水が噴き出し続け、水位が上がり続け
ていた
とお聞きしました。上下水道局
の資料によります
と、多摩川
の最高水位は雨がやんだ後
の23日朝7時半、氾濫危険水域8.4メートルを記録し
ています。雨がやんだ中で、多摩川
の最高水位を記録し、濁った水も混じった浸水が続いたわけです。これは逆流
の事象では
ないのでしょうか。他会派
の代表質問
の中で、今回
の台風19号
の検証過程でゲートを閉めた場合
のシミュレーションも実施する
との答弁がありました。実施する理由として、ゲートを閉鎖し
なかったことによって逆流が認められたから
とのことです。このシミュレーションでゲートを閉めた場合
の浸水
の深さ、面積等を明らかにすべき
と考えますが、どのようなシミュレーションを行う
のか伺います。
○副議長(花輪孝一)
上下水道事業管理者。
◎
上下水道事業管理者(金子督)
浸水シミュレーションについて
の御質問でございますが、
浸水シミュレーションは、既存
の下水道管渠
の管径や深さに加え、当該地区
の地盤高や地形的な特徴などを反映したモデルを構築し、台風による降雨状況や河川水位などさまざまな条件を加え
て計算することにより、浸水範囲や浸水
の深さなど
の再現が可能
となるものでございます。この
浸水シミュレーションを活用することにより、さまざまなケースで
の浸水状況について、今後
の検証
の中で確認をし
てまいりたい
と考え
ております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 市古議員。
◆13番(市古次郎) 浸水
の深さや範囲
の再現が可能
との御答弁ですので、山王地域で
の浸水範囲45ヘクタールが減少する可能性もあります。ゲートを閉め
てさえ
いれば被災さ
れなかった方が明らかになる、非常に重要な検証
の一部だ
と考えます。その検証についてですが、12月5日、被災さ
れた住民
の方から検証委員会設置
の要望が出さ
れました。代表質問で下水や河川を専門
とする第三者
の意見を聞きながら検証を進める
との答弁がありましたが、どのような形で第三者
の意見を取り入れ
ていく
のか、住民から出さ
れた検証委員会設置
の要望に応え
ていく
のか伺います。
○副議長(花輪孝一)
上下水道事業管理者。
◎
上下水道事業管理者(金子督) 検証委員会について
の御質問でございますが、今回
の検証に当たりましては、スピード感を持った検証
とするため、現場を熟知し、当時
の対応や施設
の状況等を十分把握し
ている職員において取りまとめることが妥当である
と考え
ているところでございます。また、この検証におきましては、下水道や河川を専門
とする第三者から助言をいただき、検証結果に反映させ
てまいりたい
と考え
ております。さらに、検証
の取りまとめ過程において、被害に遭った方々を含めた
市民の皆様へホームページによる情報提供や意見募集なども行っ
てまいりたい
と考え
ております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 市古議員。
◆13番(市古次郎) 意見要望を述べさせ
ていただきます。本来、逆流を防止し、住民
の生命、財産を守るため
のゲートであったにもかかわらず、逆流が始まっ
ても閉鎖さ
れなかった操作手順は、多摩川を挟む東京都下水道局も採用し
ていた河川課
の通達を採用し
ない異例なものでした。さらに、検証については、2年前
の台風21号時、逆流
の見地にも立っ
てゲートを閉鎖した場合
の浸水シミュレーションを行っ
ておくべきでは
なかったでしょうか。その経験に基づきゲートを閉鎖し、新設さ
れた雨水幹線に雨水のみを貯留し
ていれば、その能力が最大限発揮できた
のでは
ないでしょうか。以上を踏まえます
と、きょうまで
の操作マニュアル、検証、対策について疑問を持たざるを得ません。これが冒頭で申し上げた住民説明会で
の天災では
なく人災だ
と、市
の責任、姿勢が問わ
れる訴えにつながっ
ているのでは
ないでしょうか。現地では、家に戻れず、空き家も散見さ
れます。浸水による生活環境
の変化による睡眠不足、暮らし
の再建が見通せず疲弊さ
れている方もふえ始め
てき
ております。暮らし、生活がめちゃくちゃになっ
てしまった被災さ
れた方々
の訴えにどう応え
ていく
のか。職員
の皆様
の懸命な対応にも敬意を表した上で、検証委員会を設置し
ての徹底的な原因究明、再発防止策に関しては、ゲート操作手順
の改定、以前地域からも要望があり、検討もさ
れた専用ポンプ室を必要
とし
ないゲートポンプ設置について
の再考、カメラ、水位計
の設置など、安心し
て住み続けられる防災対策、被災者
の復旧・復興
の支え
となる明確な方向性を示し
ていただくことを強く要望いたしまし
て、次
の質問に入ります。
続きまし
て、仮称西加瀬プロジェクトについて
まちづくり局長に伺います。11月27日から1月10日まで
の期間で縦覧、意見公募が開始さ
れた仮称西加瀬プロジェクトですが、このプロジェクト
の中で示さ
れた一部店舗、スポーツ施設を含む物流倉庫は、建設敷地面積9万3,685平方メートル、高さ52メートル
と大型
の建築物です。大和ハウス
のホームページによります
と、こういった大型物流施設は、大和ハウスがDプロジェクト
と称し
て全国に展開する物流ソリューション事業
との説明があります。そして、その中でも関東エリア注目
の物流センター
の一つとして、この西加瀬
の再開発、Dプロジェクト武蔵小杉が上げられ
ています。このページにはほかにも5カ所
の物流センターが上げられ
ておりますが、そのほか
の国立府中、つくば、前橋、坂戸、新習志野
のプロジェクトには全て交通アクセス
の欄に、関越道、圏央道、中央道など
のインターまで
の距離が記さ
れており、高速
のインターから近いところに建設さ
れていることがわかるわけですが、この小杉プロジェクトのみ、その交通アクセス
の欄が線になっ
ています。つまり、注目
のプロジェクト
の中で唯一近隣に高速道路が走っ
ていない、住宅地が広がるところに大型物流施設が建設
となるわけです。縦覧さ
れている方法書には、1日
の想定入庫台数大型車800台
との記載があり、説明を受けた近隣
の町会からは、騒音や安全面を不安視さ
れる声もお聞きし
ております。ディスプレーをお願いします。この開発に伴い、今まで三菱ふそうが大型トラック開発
のため
の部品搬送、完成後に近隣を試乗し
ていたにもかかわらず、大型車規制があった中原12号線
の大型車規制が、解体時のみ
の限定的な解除では
なく恒久的な解除になる
とお聞きをしました。過去に民間
の再開発をきっかけに、近隣道路
の大型車
の規制が解除さ
れる事例があった
のか事前にお聞きをしましたが、川崎市
の事業においても、神奈川県警が中原区、幸区、川崎区
の案件を調べ
ても事例が
ないという御報告をいただきました。現時点で、今回
の中原12号線大型車規制解除に伴う対策、道路拡幅等
の詳細を伺います。
○副議長(花輪孝一)
まちづくり局長。
◎
まちづくり局長(岩田友利) 道路拡幅等
の取り組みについて
の御質問でございますが、市道中原12号線につきまし
ては、これまで事業者に対し、周辺
の交通環境へ
の影響を配慮した計画
となるよう調整指導を行っ
てまいりました。現在、道路管理者や交通管理者
との協議により整備
の詳細が検討さ
れておりますが、大型車
の通行可能な幅員を開発区域側でセットバックし確保するとともに、有効幅員2メートル以上
の歩道を再整備する計画で調整を進め
ていると事業者から伺っ
ております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 市古議員。
◆13番(市古次郎) ありがとうございます。詳細は検討中
とのことですが、北加瀬地域
の閑静な住宅街
の目
の前を初めて大型車が通行するわけですから、今後も動向を注視させ
ていただきます。次に、車両出場ルートは1カ所
となっ
ており、入庫した全て
の車両が苅宿小田中線を関東労災病院方面へ左折し
て出庫することになります。この道路付近には、西加瀬老人いこい
の家、こども文化センター、障害者
の通所施設、新たに認可保育園も4月に開園予定、道路を横断する形で、子どもたち
の通学路にもなっ
ています。ここに想定台数1日最大で大型車800台、小型車900台、合わせ
て1,700台
の通行がふえる可能性が出
てきたわけです。西加瀬歩道橋がある西加瀬交差点は変則的な5差路
のため危険な交差点
との声をお聞きします。子どもたちは、登下校時には歩道橋を使う
のですが、放課後や休日は歩道橋を使わず、横断歩道が
ない場所を平面横断する場面を散見します。近くに老人いこい
の家、障害者通所施設があることを鑑みれば、歩道橋だけでは安全対策は不十分では
ないでしょうか。間もなく上屋
の解体作業も始まる
とお聞きしました。大和ハウスが進める大型物流施設事業で唯一近隣に高速インターが
なく住宅街が広がること、大型トラック
の生産を続け
ていた三菱ふそうが操業し
ていても、大型車規制解除がさ
れることが
なかった中原12号線
の規制が解除さ
れることなど、この西加瀬プロジェクトは周辺
の地域
の環境を大きく変え
てしまう危険性があります。今後、本市として、もともと
の地域課題である安全対策や騒音等
の環境維持についてどのように取り組んでいく
のか伺います。
○副議長(花輪孝一)
まちづくり局長。
◎
まちづくり局長(岩田友利) 周辺
の環境維持等について
の御質問でございますが、現在進められ
ております環境影響評価手続において、今後、周辺環境へ
の影響及び必要な対策が公表さ
れる予定でございます。今後、その結果に基づき、必要な対策を行うよう事業者に対し指導し
てまいります。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 市古議員。
◆13番(市古次郎) ありがとうございます。ぜひとも環境維持に基づいた事業者へ
の必要な対策を行うよう指導をお願いいたします。最後に、防災に関する取り組み及び公園、広場についてですが、9月
の決算審査特別委員会でも触れさせ
ていただきました。西加瀬地区周辺には、耐震性に劣る
とさ
れる昭和56年以前に建築さ
れた旧耐震基準
の木造建築が密集し、中でも苅宿町会周辺は火災発生時に延焼
の危険性が高く、指定避難場所
となっ
ている苅宿小学校も延焼範囲内に入っ
ています。周辺地域
の抱える防災
の観点でいきます
と、公園、広場等が一時避難場所にもなるような、マンホールトイレ、かまどベンチ等、防災設備設置
の方向性は歓迎いたします。このプロジェクトには約5,000平方メートル
と1,000平方メートル
の公園、広場が計画さ
れていますが、それぞれどのような公園、広場を想定し
ているのか、その後
の決定プロセスにおいて、近隣住民
の意見を聞く機会がある
のかも含め
て伺います。
○副議長(花輪孝一)
まちづくり局長。
◎
まちづくり局長(岩田友利) 公園、広場について
の御質問でございますが、事業者からは、現時点で具体的な計画内容は決まっ
ていないと伺っ
ておりますが、本市
の西加瀬地区における大規模工場跡地
の土地利用誘導
の基本的な考え方に基づき、地域防災力
の強化に資する公園、広場等
となるよう事業者を誘導し
てまいります。また、整備計画
の検討に当たりましては、周辺町会などを通じて住民
のニーズ
の把握も行いながら進めるよう事業者に対し指導し
てまいります。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 市古議員。
◆13番(市古次郎) ありがとうございます。ぜひ住民
の声に耳を傾け
ていただき、地域に開か
れたオープンスペース
となるよう要望し、引き続きこのプロジェクトについては注視をさせ
ていただきまし
て、次
の質問に移ります。ディスプレーありがとうございました。
平間駅前踏切について建設緑政局長に伺います。平間駅前踏切ですが、あかず
の踏切という報道が続い
ております。スポーツ紙、週刊誌、テレビ各局が報道を重ね
ておりますが、事前
の質疑で、平間駅前踏切についてマスコミから
の取材が本市に対してどれだけあった
のか、過去3年間
の取材数
の推移を伺ったところ、2017年度ゼロ件、2018年度3件、2019年度12件
とお聞きしました。ことしに入っ
ての急激な増加数を考えます
と、あかず
の踏切
といえば平間
と言っ
ても過言では
ないほど報道は過熱し
ている現状です。裏を返せば格好
の取材
の的になっ
ている異常な状態が続い
ていることを物語っ
ているのでは
ないでしょうか。最近、この踏切内に看板が設置さ
れました。ディスプレーをお願いします。それがこの看板になるわけです。看板下部には、JR東日本、中原警察署、川崎市も連名で記載をさ
れていますが、この看板
の設置に至った経緯、また、南武線
のほか
の踏切でこの看板が設置さ
れている踏切がある
のか伺います。
○副議長(花輪孝一) 建設緑政局長。
◎建設緑政局長(奥澤豊) 踏切内
の看板について
の御質問でございますが、看板を設置した経緯につきまし
ては、JR南武線連続立体交差事業完成まで
の当面
の対策として、
JR東日本、中原警察署
と連携し、平間駅
の川崎側にある跨線人道橋
の利用促進や、法令遵守に向けた啓発活動を定期的に実施する中で踏切
の適正な利用を促すために、3者連名で看板を設置する提案がJR東日本からあり、設置さ
れたものでございます。また、同様
の看板
の設置につきまし
ては、JR南武線
の他
の踏切で設置し
ている事例は
ないと伺っ
ております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 市古議員。
◆13番(市古次郎) ありがとうございます。この踏切で無謀横断が多発
と題し、警察官でしょうか、表情に怒りがこもった様子も見
てとれ、危険
の文字にはひびが入り、「鳴ったら渡るな!」
と強い語尾で訴え
ています。違反を取り締まる中原警察署が単独でこの看板を設置した
のであれば一定
の理解は示しますが、ピーク時
の踏切進入可能時間が1時間当たり10分も満た
ない、全く改善が進ま
ないあかず
の踏切に対し、道路管理者として何らかの改善をJR
と協議するべき川崎市が、南武線
のどこ
の踏切にも設置
の前例が
ない、利用者へ
の威嚇
ともとれる異例
の看板を、連名
とはいえ、設置したことは非常に残念に思います。この看板について、ふだん遮断機を押し上げ
て渡ら
ない利用者
の方からも、あの看板を設置する前にやるべきことはあるはず
との声が聞こえ
てきます。6月
の議会でも取り上げましたが、看板
の文言
のとおり、鳴ったら渡ら
ない、道路交通法を遵守する形で
のピーク時1時間当たり
の踏切遮断時間は約55分、1時間当たりわずか5分しか渡れ
ない踏切です。この異常な遮断時間
の最大
の要因は下り線
の遮断時間が約2分という点です。JRはこの遮断時間について、駅から踏切が近いため、オーバーランに対する安全面を考慮する
とこれぐらい
の遮断時間になっ
てしまう
と説明しますが、ほか
の施設では平間駅より踏切
と駅が近い環境でも遮断時間は約30秒短縮し
ていることは確認させ
ていただい
ております。ピーク時
の下り線は1時間当たり23本、23掛ける2分で46分、これに上り線も加わるわけですから、あかず
の踏切
となる
のは必然です。先日
のニュースでは、平間
のあかず
の踏切を取り上げた後、JR西日本が新たな踏切D‐TAS方式を採用した
と紹介。地上主体から車上主体にすることによって30秒以上も遮断時間を短縮する改善が見られた
と報道し
ておりました。強硬な看板を設置する前に、まだやるべきことがあるはずです。踏切
の遮断時間
の改善、改札口
の新設等、あらゆる可能性、改善策を川崎市としてJR
と協議を続け
ていると事前
の説明でお聞きし
ております。協議
の上で何か進展がある
のか伺います。
○副議長(花輪孝一) 建設緑政局長。
◎建設緑政局長(奥澤豊) JR東日本
との協議状況について
の御質問でございますが、平間駅前踏切
の遮断時間
の短縮につきまし
ては、JR東日本に要望し
ているところでございますが、JR東日本からは、平間駅前踏切
の立地特性を踏まえ、現在検討を進め
ているところ
と伺っ
ております。このほか
の対策につきまし
ても引き続きJR東日本
と連携し
て取り組んでまいります。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 市古議員。
◆13番(市古次郎) ありがとうございます。高架化まで最低でも20年以上
の期間がかかります。そんなには待てません。取り返し
のつか
ない事故が起きる前に引き続き、一日でも早い平間駅あかず
の踏切改善に向けた方向性、具体策を示し
ていただきますよう強く要望いたしまし
て、質問を終わります。
○副議長(花輪孝一) 22番、川島雅裕議員。
◆22番(川島雅裕) 私からは一問一答で、事前に通告をし
ております避難所運営及び被災時
の情報収集について、内水氾濫対策について、中丸子跨線人道橋におけるエレベーター設置について、特別養護老人ホーム
の申し込みについてそれぞれ伺っ
てまいります。よろしくお願いいたします。
初めに、避難所運営及び被災時
の情報収集について伺っ
てまいります。このたび
の台風19号によります避難所運営で
の自主防災組織
との連携につきまし
ては、各会派
の代表質問でも議論がございました。中原区内
の避難所でも、この自主防災組織
の方々などが自主的に避難所運営に御協力をいただいたケースがございました。一例を御紹介します
と、中原中学校では、町内会
の防災担当
の方が自主的に避難所運営に携わっ
ていただきまし
て、約600人
の避難者に対しまして大きな混乱
なく対応さ
れたということです。中原区役所にも当日
の運営について詳細
の御報告があった
と伺っ
ておりますが、中原区長に詳細を伺います。
○副議長(花輪孝一) 中原区長。
◎中原区長(永山実幸) 避難所運営における自主防災組織
との連携について
の御質問でございますが、中原区では、30カ所
の避難所を開設し、区役所職員
と学校教職員を合わせ、3人から9人で対応し
ておりましたが、多く
の避難所において、地域
の自主防災組織
の皆様
の御協力をいただいたところでございます。中原中学校におきましては、避難所開設後、自主防災組織
の皆様が避難所に自主的に参集し、体育館から校舎3階、4階へ
の誘導、各教室
の避難スペースや授乳室等
の確保、夜間
の見回り、ペット
の受け入れ対応など、避難所運営全般にわたり積極的に御協力いただきました。また、約600人
の避難者が14教室に分かれ、1教室当たり最大45人が避難する中で、教室ごとに避難者
の中からリーダーを選出し
ていただき、リーダー全員
の出席による会議を開催した上で、避難者人数
の確認、毛布等
の配布、各種情報
の伝達や避難者ニーズ
の把握を行うなど、円滑かつきめ細やかな避難所運営に御協力いただいたところでございます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 川島議員。
◆22番(川島雅裕) ありがとうございました。ディスプレーをお願いします。中原区役所に提出さ
れました報告書
の一部です。全体では40ページにわたる結構しっかりした報告書だったということでございます。午前10時半には避難所が開設さ
れまし
て、最初は体育館に皆さんお集まりいただい
て、その後、午後3時15分には校舎へ移動する。このころから町会
の防災担当
の方が加わっ
て体育館から教室に誘導さ
れたということです。これは教室
の様子でございますけれども、先ほど御答弁いただいたように、14
の教室にわたって40名程度
の方がこうして過ごさ
れたということでございます。廊下にも各階30名
の方が毛布を敷い
て避難をさ
れていたという状況で、今回
のケースだ
と椅子なんかも全て廊下に出し
て、こういうことも全て防災担当
の方にお手伝いをいただい
て、スペースをつくっ
ていただいたということでございました。先ほど御答弁にありましたけれども、各教室ごとにリーダーを選出し
ていただい
て、午後6時半
と午後9時半にリーダー会というものを自主的に開催いただい
て、先ほど御答弁
のありました避難者人数
の確認、毛布
の配布、各種情報
の伝達、避難者ニーズ
の把握というものを自主的に行っ
ていただい
て、きめ細やか、かつ円滑に避難所運営に御協力いただいたというすばらしいケースだ
と思いましたので、御紹介をさせ
ていただきました。ありがとうございます。
今回
の避難所運営につきまし
ては、職員
の方が少ない人数
の中で600人を超える方がいらっしゃったということで、これまで経験したこと
のないケース
の中で
の対応でございましたので、いいケースとしてぜひ水平展開し
ていただきまし
て、できれば各町会にも御案内いただい
て、次回こういうことが
ないようにぜひ備え
ていただきたい
と思います。今回
のケース
のように多摩川等
の河川
の氾濫、洪水というものを意識します
と、やはり相当数
の避難者受け入れを今後は想定し
なければいけません。そういった意味では避難勧告、避難指示といった警戒レベルで言います
と警戒レベル4、こうした段階で避難所運営会議
の立ち上げ、また自主防災組織
の応援をいただきながら、やはりマンパワーを確保し
てしっかり避難所運営に当たることが現実的だ
と考えます。実際今回
のケースで避難所運営を担った各町内会
の方からもそのようなお声が届い
ていると思いますけれども、危機管理監に見解
と今後
の取り組みを伺いたい
と思います。
○副議長(花輪孝一) 危機管理監。
◎危機管理監(高橋実) 避難所運営について
の御質問でございますが、今回
の台風第19号では、避難所運営会議構成員である自主防災組織や町内会・自治会等からお声かけやお手伝いをいただき、混乱が解消できた避難所もあったことから、改めて地域防災力
の重要性を認識したところでございまし
て、今後、避難所運営に関しましては、ルール化も含め、地域
の皆様
の御意見をいただきながら、よりよい運営に向け
て関係局区
と検討し
てまいりたい
と存じます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 川島議員。
◆22番(川島雅裕) よろしくお願いいたします。今回いろいろ
と自主防災組織
の方からもお話を伺う中で、やはり地域
の防災を担う若手人材、具体的にああいう避難所で夜遅くまで実務を担っ
ていただけるような人材を確保する
のが大きな課題だということを伺っ
ております。地域防災
の活動に御協力いただける方をどうふやすかということで、防災士
の資格取得について町内会等へ
の財政的な支援を行っ
てほしいというような声も伺っ
ております。本年3月
の予算審査特別委員会では、我が会派
の同僚委員からもこの防災士資格取得に対する支援制度
の導入
の質疑がございました。伊藤副市長からは、自主防災組織
の皆様
の御意見を伺いながら、まずは次年度に他都市
の取り組み状況を把握するなど、地域防災力
の強化に御協力いただける手法等を総合的に検討し
てまいりたいという御答弁をいただい
ております。答弁は求めませんけれども、今回
のケースもぜひ勘案し
ていただい
て、支援制度
の導入について御検討いただきますよう要望をさせ
ていただきます。
次に、情報収集についてですけれども、このたび
の台風19号では、初動
の対応で現場
の状況把握に課題があった
のでは
ないか
と感じ
ております。浸水や被災
の状況、また、被災エリア等
の掌握についてどのような手法で行った
のか伺います。また、情報共有
のために画像や動画をどのように活用した
のかも伺います。以上です。
○副議長(花輪孝一) 危機管理監。
◎危機管理監(高橋実) 被害情報
の共有について
の御質問でございますが、台風第19号による浸水等
の被害につきまし
ては、パトロールに出た職員から
の報告、河川カメラ、高所カメラ、消防局
のヘリコプターテレビ映像を確認することで、状況把握に努め
ておりました。しかしながら、避難所等
の現場
の迅速な対応や正確な状況把握には課題があったもの
と考え
ております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 川島議員。
◆22番(川島雅裕) ありがとうございました。特に消防局
のヘリテレ映像というものを確認し
て、画像や動画で状況把握し
ていただい
ていたということでございます。今後同様
の災害に対応できますよう、現場
の実態をリアルタイムに把握し
ていくためには、職員
のマンパワーだけでは
なくて、町内会、自主防災組織、また民間
の特設作業隊
の皆さん等から、こうした画像や動画などリアルタイム
の情報を発信し
ていただくことも有効か
と思います。これまでも、SNS
の活用を含めまし
て、
市民と連携した情報収集
のあり方については提言をさせ
ていただい
ておりましたが、改めて具体的に検討し
ていくべきタイミングだ
と思います。見解
と今後
の取り組みを伺います。
○副議長(花輪孝一) 危機管理監。
◎危機管理監(高橋実) 情報収集
のあり方について
の御質問でございますが、インターネットを介し
て投稿さ
れる被害状況、避難所等
の情報は流言や誤報も含ま
れることから、情報
の信頼性を確保するため、自主防災組織や災害協定を締結した団体に御協力をいただき、優先し
て情報を収集する取り組みは有効である
と考え
ております。今後につきまし
ては、他都市
の先行事例なども含め、次期総合防災情報システム
の更新に向け
て検討し
てまいります。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 川島議員。
◆22番(川島雅裕) 御検討をよろしくお願いいたします。
それでは次
のテーマです。内水氾濫対策について伺っ
てまいります。先ほど来、台風19号による被害についてはお話がありますけれども、中原区北谷町や中丸子
の丸子ポンプ場周辺でも床上浸水
の被害が発生いたしました。北谷町通り商店会につきまし
ては、これまでも大雨時に浸水被害が出
ておりまし
て、地元からも対策を講じるよう要望が出さ
れてきました。これまで
の対応を伺います。
○副議長(花輪孝一)
上下水道事業管理者。
◎
上下水道事業管理者(金子督) 中原区北谷町
の浸水被害について
の御質問でございますが、当該地区における浸水対策につきまし
ては、集中豪雨等
の影響により、局地的な道路冠水など
の浸水被害が発生し
ていたところでございまし
て、平成29年9月から平成30年5月にかけて、下水管渠
のルート
の一部を変更する工事により、浸水箇所に雨水を集中させ
ない対策を行ったものでございます。あわせ
て250ミリメートルであった管渠
の口径を300から400ミリメートルへ
と大きくし、流下能力
の向上も図ったところでございます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 川島議員。
◆22番(川島雅裕) ありがとうございます。250ミリメートルから管渠
の口径を300から400ミリメートルに大きくし
ていただきまし
て、流下能力
の向上も図っ
ていただいた工事が平成30年5月に完了し
ているということでございますが、このたび
の台風19号では被害が出
ております。原因
の検証
と今後
の対策が必要です。見解
と今後
の取り組みを伺いたい
と思います。あわせ
て、中丸子
の丸子ポンプ場周辺でも床上浸水が発生いたしました。これまでは床下まで
の浸水はたびたびあったということでございますが、床上浸水は初めてという現場
の声もございます。こちらについても同様に伺いたい
と思います。
○副議長(花輪孝一)
上下水道事業管理者。
◎
上下水道事業管理者(金子督) 台風第19号における浸水被害について
の御質問でございますが、台風第19号における北谷町で
の浸水被害
といたしまし
ては、これまでに経験
のない多摩川
の高水位
の影響により雨水排水が滞ったもの
と想定さ
れます。また、丸子ポンプ場周辺地区につきまし
ても、多摩川
の高水位
の影響により地盤
の低い地域で浸水被害が発生したもの
と想定さ
れます。今後につきまし
ては、下水道や河川を専門
とする第三者から御意見を伺いながら、浸水被害
の原因等について検証し
てまいりたい
と考え
ております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 川島議員。
◆22番(川島雅裕) ありがとうございました。多摩川
の高水位
の影響でということで、ほぼ他
の地域
と同様
の内容ですけれども、今現在、上下水道局さんが各地域で台風19号による被害について住民説明会を開催し
ていただい
ております。会場で配付さ
れます浸水エリアを示すマップ
の中には、実際に被害があった
のだけれども、そのマップに記載さ
れていないという箇所が幾つもございまし
て、住民
の方から御指摘をいただい
ているところでございます。今後検証を進め
ていく中で、そうしたエリア
の見落としというものが
ないようにぜひ細心
の注意を払っ
ていただきまし
て、検証を進め
ていただくよう要望させ
ていただきます。
次
のテーマです。中丸子跨線人道橋におけるエレベーター設置についてです。御幸踏切にかかります中丸子跨線人道橋へ
のエレベーター設置につきまし
ては、昨年同時期にも質問させ
ていただきました。この11月30日より相鉄・JR直通線が開業さ
れました。踏切
の開閉時間へ
の影響を伺いたい
と思います。
○副議長(花輪孝一)
まちづくり局長。
◎
まちづくり局長(岩田友利) 御幸踏切
の開閉時間について
の御質問でございますが、本年3月
の相鉄・JR直通線開業
の発表を受け、本市
といたしまし
ては、列車本数
の増加に伴う同踏切
の開閉時間へ
の影響が考えられましたことから、JR東日本に対し、その対応について要望し
てきたところでございます。また、11月30日に同路線が開業し、朝ピーク時間帯で4本
の運行が
なされ、列車遅延等が生じた際には一定
の遮断時間
の増加も考えられますことから、今後も引き続きこれら
の対応について同社に対し要望し
てまいります。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 川島議員。
◆22番(川島雅裕) ありがとうございました。引き続き開閉時間等、調査をいただきたい
と思います。昨年
の質疑
の中では、このエレベーター設置につきまし
て、同人道橋へ
のエレベーター設置等について検討を行っ
てきたところ、新たな用地
の確保が必要
となるなど
の課題が把握さ
れたことから、これらについて、鉄道事業者、施設を管理する道路管理者など
と調整し
てまいりたいという御答弁でございました。その後
の進捗を伺いたい
と思います。
○副議長(花輪孝一)
まちづくり局長。
◎
まちづくり局長(岩田友利) 中丸子跨線人道橋について
の御質問でございますが、同人道橋へ
のエレベーター設置につきまし
ては、構造物を設置する上で、用地上
の制約に加え、技術的な課題など新たな確認ができたところでございます。その一方で、本年6月末には向河原駅踏切
の迂回路が開通したことから、駅へ
のアクセスに際し、一定程度、安全性、利便性
の向上が図ら
れたところでございます。引き続き、ハード、ソフト両面からさまざまな対策について鉄道事業者等
と調整し
てまいります。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 川島議員。
◆22番(川島雅裕) 御答弁ありがとうございました。その後、技術的な課題も新たに確認できたということでございます。ぜひ具体的に改善できるような調整を今後もよろしくお願いしたい
と思います。この件につきまし
ては、引き続き改善さ
れるまで粘り強く質問させ
ていただきたい
と思いますので、よろしくお願いいたします。
それでは、最後
のテーマです。特別養護老人ホームへ
の申し込みについてです。申し込み
の一元化から間もなく1年が経過しよう
とし
ております。新たな制度へ
の移行がスムーズに行わ
れた
のか、再申請
の状況も含め、伺います。また、現在
の申請数、待機者数、平均的な待機期間を伺います。
○副議長(花輪孝一)
健康福祉局長。
◎
健康福祉局長(北篤彦) 特別養護老人ホーム
の申し込み一元化について
の御質問でございますが、初めに、本市では、真に入居
の必要性
の高い方を優先させるため、入退去
の判断を行う上で
の透明性及び公平性を確保し、施設サービス
の円滑な提供に資することを目的として、特別養護老人ホーム入退去指針を定め
ております。同指針につきまし
ては、昨年8月に改正を行い、
市民負担
の軽減
のため、申込先を一元化すること、希望施設を原則5施設
とすること、有効期限を要介護度認定区分
の更新等まで
とすること、社会状況
の変化に対応するため入居判定時
の配点を見直すことなど
の改善を図ったところでございます。特別養護老人ホームへ
の入居申込者につきまし
ては、昨年10月1日現在3,555人でございましたが、申込者に対して制度
の変更内容
の御案内や事業者向け
の説明会を行うなど、丁寧な周知を行い、再申し込みをし
ていただいた結果、本年10月1日現在
の申込者は2,602人
となっ
ているところでございます。また、待機期間
の平均は2年程度
となっ
ているところでございますが、全体
の約60%
の1,556人が待機期間1年未満
の方
となっ
ております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 川島議員。
◆22番(川島雅裕) 御答弁ありがとうございます。新制度移行前
の課題でもございました状況変化
の把握についてですけれども、例えば介護つき有料老人ホームや認知症高齢者グループホームなど他
の施設や病院へ
の入院、また、胃ろうや喀たん吸引など医療的ケアが必要になったケース、そして、途中で入居
の意向がなくなった場合など、状況変化
の把握が適切な待機者数
の把握を妨げる大きな課題でございました。新制度では、入居申込状況変更届を川崎市老人福祉施設事業協会に対し、申請者または関係者が提出すること
となっ
ております。現状を伺いたい
と思います。
○副議長(花輪孝一)
健康福祉局長。
◎
健康福祉局長(北篤彦) 特別養護老人ホーム
の申し込みについて
の御質問でございますが、申請内容
の追加、変更等につきまし
ては、特別養護老人ホーム入退去指針により、施設
の追加や変更、入居申請者や希望者本人
の状態像
の変化、特別養護老人ホーム以外
の他
の施設へ入居したことにより申し込み
の継続をする必要がなくなったことなど、入居申込時
の状況に変化が生じた場合には、特別養護老人ホーム申込状況変更(辞退)届を随時提出し
ていただい
ております。委託先である川崎市老人福祉施設事業協会は、届け出内容に基づい
て、特別養護老人ホーム入居申込者管理システムへ
の変更入力を行うことにより、情報を更新し、適切に管理をし
ているところでございます。同システムを運用し
ている特別養護老人ホームからは、御本人や御家族
の情報がふえた、情報が随時更新さ
れるなど、状態像
の把握が以前より的確かつ速やかになった
との声が寄せられ
ていることから、指針
の改正やシステム
の再構築は一定
の効果があったもの
と考え
ているところでございます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 川島議員。
◆22番(川島雅裕) ありがとうございました。運営する法人などからは、指針
の改正、システム
の再構築に一定
の効果があったという具体的な声をいただい
ているということです。利用者は、新制度移行後、申請前、申請後につきまし
て、疑問や不安
の声をいただい
ております。例えば、希望施設を5カ所も選べることになっ
ておりますけれども、希望
の変更があった場合
の対応、また、申請後に新設さ
れる施設へ
の申請方法等、対応について現状を伺います。あわせ
て、申請前、申請後
の疑問や不安
の声にお応えするFAQをホームページに設け
てほしいというような声も伺っ
ております。対応いただきたい
と思いますけれども、見解
と今後
の取り組みを伺いたい
と思います。
○副議長(花輪孝一)
健康福祉局長。
◎
健康福祉局長(北篤彦) 特別養護老人ホーム
の申し込みについて
の御質問でございますが、特別養護老人ホーム入居申込手続につきまし
ては、手続方法や申請に必要な様式等を本市ホームページへ掲載し
ていること
とあわせ
て、各区役所・支所
の高齢者担当部署
の窓口においても、様式等
の配布や申し込みにおける相談等
の対応を行っ
ているところでございます。一方、これまで入居申し込み施設
の変更をしたい、申し込み施設数をふやしたいなど、御家族や関係機関から
の問い合わせもいただい
ていることから、今後、本市ホームページ等へFAQ
の掲載をし
てまいりたい
と存じます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 川島議員。
◆22番(川島雅裕) ありがとうございました。一元化さ
れて、利用者、また運営する方からも非常に好評
のお声をいただい
ております。利用者にとって、よりわかりやすい運営に向け
て引き続き取り組んでいただきたい
と思います。要望し
て、終わります。
○副議長(花輪孝一) 18番、田村京三議員。
◆18番(田村京三) 通告
のとおり、一問一答で質問をさせ
ていただきます。
初めに、令和元年台風19号における避難所について伺います。令和元年10月10日16時45分から
の警戒体制会議
の摘録によります
と、避難所開設
の議論
の中で、伊藤副市長より、災害対応については統制をとる必要があるので、マニュアルに沿った対応をお願いしたい
との指示が出さ
れています。このマニュアル
とは何を指し
ているのか、危機管理監に伺います。
○副議長(花輪孝一) 危機管理監。
◎危機管理監(高橋実) マニュアルについて
の御質問でございますが、地域防災計画風水害対策編や、各局区で事前に定め
ている個別計画、計画等に基づき策定さ
れたマニュアルなど、災害時に各局区で混乱
のないよう、かつそれぞれ
の現場で主体的に取り組むために必要な心構えとして指示さ
れたものでございます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 田村議員。
◆18番(田村京三) 災害時に各局区で混乱
のないよう、それぞれ
の現場で取り組むために必要な心構えとして
の指示
とのことですので、幸区長及び中原区長に伺います。私
の居住地が区境に近いため、幸区
の住民でも中原区
の小学校へ避難する方
と、幸区
の小学校に避難する方
と、それぞれいらっしゃいます。そのため、10月12日当日、両校
の避難所開設状況を確認させ
ていただきました。両校とも多摩川
の堤防に隣接し
ている学校でもあり、川崎市地域防災計画風水害編
の指定緊急避難場所
の指定一覧では、洪水
の場合、中原区
の小学校は3階、幸区
の小学校は2階
と指定さ
れているにもかかわらず、中原区
の小学校では体育館、幸区
の小学校ではマニュアルどおり2階に避難させ
ていました。マニュアル等に沿った対応を指示さ
れていましたが、対応に違いがあった理由を伺います。
○副議長(花輪孝一) 幸区長。
◎幸区長(関敏秀) 幸区における各避難所内で
の避難者受け入れ場所について
の御質問でございますが、平成28年3月に総務企画局危機管理室が改正いたしました洪水・土砂災害用避難所運営マニュアル作成指針を踏まえ、幸区におきましては、同年7月に避難所ごと
の洪水・土砂災害用避難所開設マニュアルを学校
と協議
の上、作成し
ており、校舎内で避難する階層や教室等を定め
てございます。台風19号で
の対応におきましても、事前に区内全て
の学校
と本マニュアル
の内容を改めて確認した上で、受け入れ場所を決定したところでございます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 中原区長。
◎中原区長(永山実幸) 中原区における各避難所内で
の避難者受け入れ場所について
の御質問でございますが、平成28年3月に各避難所における避難所開設
の手引きを避難所運営会議
と協議
の上、作成し
ており、河川洪水時に校舎内で避難する階層などを定め
ております。また、避難所
の受け入れに当たりましては、体育館などを初動期における避難スペースとして確保し、河川
の水位情報や雨
の強さ、降雨
の見通しなどを注視し
て、避難者
の安全確保を最優先に、手引で定めた校舎
の階層へ移動し
ていただく運用
とし
ております。台風第19号
の対応におきましては、この運用に基づき、体育館へ
の避難誘導を行い、避難を完了する時間を十分考慮した上で、上層階へ
の移動を案内したところでございます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 田村議員。
◆18番(田村京三) 目
の前
の多摩川
の水位が時間とともに上昇し
ているのが確認できたため、中原区
の小学校では上層階へ
の避難を提案しましたが、指示が
ないので対応でき
ないとのことでした。また、幸区
の小学校では、2階に避難はし
ていましたが、受付が1階
の体育館であり、避難者カードに記入するため長蛇
の列ができ
ており、この状況で多摩川が氾濫する
と逃げおくれる心配から、受付を2階にでき
ないか提案したところ、こちらでも指示が
ないため対応でき
ないとのことでした。報道でも命を守る行動を呼びかけ
ていましたが、避難所
の現場では人命よりも指示を優先した対応
となっ
ておりましたが、適切な対応だった
のか、幸区長及び中原区長に見解を伺います。
○副議長(花輪孝一) 幸区長。
◎幸区長(関敏秀) 幸区における各避難所内で
の受付場所について
の御質問でございますが、各避難所では、避難者
の安全を考慮し、校舎
の配置状況や避難者数に応じ
て受付を設置すること
とし
ております。1階
の体育館で受け付けをした後、2階以上
の避難所に誘導したケースにつきまし
ては、ハザードマップ上、浸水想定区域外に位置する避難所であり、当該避難所に配置した職員から
の状況報告に基づき、区災害警戒本部として指示したものでございます。なお、避難者が集中いたしました時間におきましては、体育館内で長い時間お持ちいただくこともございましたので、手続
の効率化について検討し
てまいりたい
と存じます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 中原区長。
◎中原区長(永山実幸) 校舎上層階へ
の避難について
の御質問でございますが、中原区役所では、台風第19号当日、避難を完了する時間を十分考慮した上で、区災害警戒本部から区内
の全避難所に対して上層階へ
の移動を指示し
ており、移動指示
のタイミングを含め、避難者
の安全確保に十分留意し、対応した
と考え
ているところでございます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 田村議員。
◆18番(田村京三) 避難者が避難所
の職員に飲用水が欲しい
と伝えたところ、担当では
ないのでわかりません
と返答したそうです。また、避難指示が発令さ
れる19時よりも前に、既に避難者が多いため受け入れできません
との張り紙がさ
れ、受け入れを拒否した状況も確認さ
れています。現場で、区
の職員
と学校
の教員
とが縦割り
の対応になっ
ている状況で避難者が困惑し
ていましたが、避難所
の指揮命令系統は確立さ
れているのか、また、指示者は誰な
のか、危機管理監に伺います。
○副議長(花輪孝一) 危機管理監。
◎危機管理監(高橋実) 避難所について
の御質問でございますが、避難所
の開設等におきましては、区長は、要避難者を収容するため、必要
と認めるときは、風水害時
の避難者
の人数等を勘案
の上、避難所を開設し、区職員を管理要員として当該避難所へ派遣する
と地域防災計画に明記し
ております。区長
の命を受け
て派遣さ
れた区職員は、施設管理者等
との連携により避難者
の保護に当たること
とし
ており、避難所において避難者へ
の対応方法などに疑義等が生じた場合には、区本部に連絡し、区本部
の指示により対応に当たること
となっ
ていることなど、避難所
の指揮命令系統
の権限は区長にあるところでございます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 田村議員。
◆18番(田村京三) 午前10時に避難勧告が発令さ
れたこともあり、午前10時から翌朝まで避難さ
れていた方もいらっしゃいました。風水害で
の避難所運営マニュアルでは、避難者が飲食物を持参し
て避難し
てくることを想定し
ていますが、長時間
の避難になったこともあり、各避難所で非常食を提供するところ
とし
ないところ
と対応が分かれ
ていました。非常食
の取り扱いについて誰が判断する
のか、幸区長及び中原区長に伺います。
○副議長(花輪孝一) 幸区長。
◎幸区長(関敏秀) 幸区における各避難所内で
の非常食
の提供について
の御質問でございますが、川崎市地域防災計画風水害対策編におきましては、避難が長期にわたる場合、被災者へ
の食料、飲料水及び生活必需物資
の提供に配慮すること
と定められ
ており、被災者から
の具体的なニーズを踏まえた上で、必要に応じ
て対応すること
とさ
れております。今回
の台風第19号では、避難勧告発令文で食料や飲料水
の持参を呼びかけ
ておりましたが、多く
の避難者が飲食物等を持参し
ていない状況にありましたことから、区災害警戒本部として判断し、飲食物等を提供したところでございます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 中原区長。
◎中原区長(永山実幸) 中原区における非常食
の提供について
の御質問でございますが、川崎市地域防災計画に基づき、備蓄倉庫
の食料及び飲料水は、避難が長期にわたる場合に提供するという原則をとりつつ、さまざまな状況に応じ
て柔軟に対応するよう、区災害警戒本部
の設置に向けた準備段階で、区長である私から避難所
の開設を行う職員に指示し、避難所ごとに対応したところでございます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 田村議員。
◆18番(田村京三) 今回
の台風19号
の災害で避難所を開設したことにより、避難所
の収容人数が圧倒的に足り
ないことが明白になりました。今回
の教訓を生かし、今後、避難所をどのように確保し
ていく
のか伺います。また、幸区
の一部避難所では停電も発生し
ています。体育館には非常用発電機で給電できるように設備が整っ
ておりますが、今回
のような洪水による上層階
の教室等へ避難した場合
の停電へ
の対策はどのように考えられ
ているのか、危機管理監に伺います。
○副議長(花輪孝一) 危機管理監。
◎危機管理監(高橋実) 避難所で
の対応について
の御質問でございますが、このたび
の台風第19号では、多摩川
の増水に伴う避難勧告や避難指示、高潮警報に伴う避難勧告を広範囲に発令したことで多く
の方が避難さ
れたため、一部混乱が生じた避難所もございましたが、学校施設
の収容人数に対して実際
の避難者数を比較する
と、避難所
の管理運営にも課題があったもの
と考え
ているところでございます。今後
の検証
の中では、そうした避難所運営
のあり方についても、設置箇所や受け入れ体制など、課題も多岐にわたるもの
と考え
ておりますので、さまざまな視点から検討し
てまいりたい
と存じます。次に、停電対策についてでございますが、避難所
の備蓄倉庫には発電機や投光器、コードリール、携行型多機能ライト、ランタン等が備蓄さ
れておりますことから、今後につきまし
ては、これら
の資器材を有効に取り扱えるよう、避難所運営訓練等を通じて関係局区
と連携し
て取り組んでまいりたい
と存じます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 田村議員。
◆18番(田村京三) 今後も同規模
の風水害に見舞わ
れることが予想さ
れますので、避難所を運営する職員も避難者も困惑し
ないよう、避難所運営マニュアル
の整備や風水害に対して
の避難訓練
の実施等も行っ
ていただくよう要望させ
ていただきます。
次に、川崎市地域防災計画風水害対策編について危機管理監に伺います。ディスプレーをお願いします。台風
の接近、上陸に伴う洪水を対象
とした避難勧告
の発令等に着目したタイムラインが作成さ
れておりますが、ここに記載さ
れている川崎市
とはどこ
の部署が対応する
のか伺います。
○副議長(花輪孝一) 危機管理監。
◎危機管理監(高橋実) タイムライン等について
の御質問でございますが、タイムラインに記載さ
れている川崎市
とは、災害対策本部全般を指すものであり、個別
の部署を対象
としたものではございませんが、設定に当たりましては、事務局である危機管理室が気象情報などを勘案
の上、事前に備え
ているものでございます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 田村議員。
◆18番(田村京三) 今回
の台風19号に当てはめます
と、田園調布(上)水位観測所
の水位が4.5メートルまで上昇した
のが午前9時30分ですが、記載
のとおり、水位を把握する連絡要員
の配置、30分ごとに河川水位、雨量、降水短時間予報を確認、消防団員
の待機、準備を指示、樋門、樋管等
の操作担当者に操作に関する注意喚起が行わ
れた
のか伺います。また、樋門、樋管等
の操作担当者に操作に関する注意喚起
とは、どこ
の部署へ、どのような内容
の注意喚起をした
のか伺います。
○副議長(花輪孝一) 危機管理監。
◎危機管理監(高橋実) 災害対策本部
の運営に関する御質問でございますが、このたび
の台風第19号では、建設緑政局河川課
の職員及び国土交通省
のリエゾンが危機管理室内に常駐し、国から
の河川情報や小河内ダム
の放流情報、河川
の水位情報等を常時監視するとともに、危機管理室
と関係局区
の間で情報共有を行っ
ておりました。各所管部署におきましては、これら
の情報をもとに、消防団や樋門、樋管等
の担当者へ情報を伝達したところでございます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 田村議員。
◆18番(田村京三) 避難判断水位である田園調布(上)
の水位が7.6メートルまで上昇した
のが15時ですが、記載
のとおり10分ごと
の河川水位、雨量、降水短時間予報を確認し
ていた
のか、また、その情報はどの部署まで共有さ
れていた
のか伺います。
○副議長(花輪孝一) 危機管理監。
◎危機管理監(高橋実) 災害対策本部
の運営に関する御質問でございますが、国土交通省から派遣さ
れたリエゾンを通じて、今後
の多摩川
の水位予測
の助言を受け、河川
の情報を監視するとともに、雨量等
の気象情報を監視し、上下水道局、消防局、各区
の道路公園センター及び
危機管理担当に情報提供を行っ
ていたところでございます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 田村議員。
◆18番(田村京三) 21時10分には田園調布(上)
の水位が10.35メートルまで上昇し
ています。タイムラインでは、自衛隊派遣要請し、消防団に退避指示、河川事務所長へ助言を要請し、氾濫シミュレーション
の結果を確認すること
となっ
ておりますが、自衛隊
の派遣要請及び氾濫シミュレーションが行わ
れた
のか伺います。また、氾濫シミュレーション
の結果は、現在作成さ
れている洪水ハザードマップ
と相違が
なかった
のか伺います。
○副議長(花輪孝一) 危機管理監。
◎危機管理監(高橋実) 災害対策本部
の運営に関する御質問でございますが、当該時点におきましては、多摩川において決壊
の予兆は確認さ
れていなかったことから、氾濫シミュレーションは行いませんでした。一方で、今回
の台風においては、自衛隊
との間でさまざまなケースを想定したシミュレーションを実施し
ておりましたが、派遣
の要請はいたしませんでした。氾濫シミュレーションにつきまし
ては、洪水ハザードマップ
の基礎
となるものであり、相違は
ないもの
と考え
ております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 田村議員。
◆18番(田村京三) ディスプレーは結構です。今回
の台風19号
の災害では、多摩川
の氾濫こそ免れましたが、過去最高水位まで上昇し、多摩川
の合流地点で平瀬川が氾濫しました。被害想定を把握するためにも、氾濫シミュレーションが必要では
なかったでしょうか。
市民の皆様も風水害に対する防災意識が非常に高まっ
ています。タイムラインも洪水ハザードマップも、作成し
て終わりでは
なく、しっかり
と検証し、次
の災害に生かせるように適時見直し、修正を繰り返すことを要望させ
ていただきます。
次に、山王排水樋管における台風19号
の災害対応について伺います。山王排水樋管ゲート操作手順には、降雨がある場合や、大雨警報が発令さ
れている等降雨
のおそれがある場合はゲートを全開にする
と記載さ
れていますが、降雨がある場合
とは何ミリ以上を意味する
のか伺います。また、大雨警報や降雨
のおそれがある場合
とは、まだ降雨が
ないにもかかわらず、多摩川水位が上昇し
てもゲート
の操作をし
ない理由を伺います。
○副議長(花輪孝一)
上下水道事業管理者。
◎
上下水道事業管理者(金子督) 山王排水樋管ゲートについて
の御質問でございますが、ゲート操作につきまし
ては、雨
の強さにかかわらず、降雨が確認さ
れれば、操作手順によりゲート
の全開を維持することを前提
とし
ているところでございます。また、ゲートを閉じ
ている間に市街地に降雨がある
と雨水
の排水先を失うことになり、内水氾濫
の原因
となることから、降雨
のおそれがある場合にはゲートを閉じ
ないこと
とし
ているところでございます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 田村議員。
◆18番(田村京三) 1ミリでも降雨があればゲートを閉鎖し
ないとのことですが、降雨についてはレインネットかわさきでリアルタイムに情報を把握でき、降雨量についても判断できる
と思わ
れます。丸子その1雨水幹線は、管渠延長1,870メートル、管渠流速毎秒1メートル、管渠へ
の流入時間7分で設計さ
れています。末端から
の流達時間は約38分
となります。山王排水樋管ゲートは、ダム・堰施設技術基準に準拠し
ているので、全開にする
のに約10分程度、5分で半開
となり、水位差があれば十分雨水は流れます。ゲートを閉めるだけでは
なく、状況に応じ
て開閉する柔軟な対応ができ
ない理由を伺います。
○副議長(花輪孝一)
上下水道事業管理者。
◎
上下水道事業管理者(金子督) ゲート操作について
の御質問でございますが、山王排水樋管
のある丸子その1排水区
の下水管渠は全て暗渠化さ
れており、パトロール
の中でマンホール内
の水位測定は行うものの、リアルタイムで
の外水
と内水
の水位差
の把握や逆流
の確認は困難であることから、ゲート操作は全開または全閉
とし
ているところでございます。今後につきまし
ては、操作手順
の見直し
とあわせ
て水位計
の設置やゲート操作
の自動化についても検討を進め、より適切な操作が可能
となるよう対応し
てまいりたい
と考え
ております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 田村議員。
◆18番(田村京三) 10月12日
の丸子ポンプ場
の雨量は最大でも時間21ミリ、17時から21時は10ミリ以下
の降雨しか計測さ
れていません。丸子その1排水区は合流式下水道であり、山王排水樋管ゲートを閉鎖し
ても、丸子その2・2号幹線へ雨水は流れ、丸子ポンプ場から多摩川へ
と排水さ
れます。山王排水樋管から排水さ
れる計画雨水量は時間雨量52ミリにおいて毎秒11.122立米、丸子ポンプ場
の計画雨水量は毎秒10.378立米
となっ
ています。丸子その1・その2排水区に計画水量
の半分程度、時間雨量25ミリ程度
の降雨であれば、山王排水樋管ゲートを閉鎖し
ても丸子ポンプ場で排水できる
と思わ
れますが、見解を伺います。
○副議長(花輪孝一)
上下水道事業管理者。
◎
上下水道事業管理者(金子督) 丸子ポンプ場から
の丸子その1排水区
の雨水排水について
の御質問でございますが、丸子その2・2号幹線につきまし
ては、丸子その1排水区
の雨天時汚水
と丸子その2排水区
の汚水及び雨水を排除するものでございまし
て、設計上、丸子その1排水区
の雨水を排除する能力は有し
ていないことから、丸子ポンプ場から
の排水は困難な状況でございます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 田村議員。
◆18番(田村京三) ゲート操作
の総合的な判断材料に丸子ポンプ場も含ま
れていますが、丸子ポンプ場
の機能
と役割について伺います。
○副議長(花輪孝一)
上下水道事業管理者。
◎
上下水道事業管理者(金子督) 丸子ポンプ場
の機能について
の御質問でございますが、丸子ポンプ場は、丸子その1排水区
と丸子その2排水区
の約316ヘクタール
の地域内における汚水を、渋川ポンプ場を経由し
て加瀬水処理センターに送水する機能
と、丸子その2排水区
の約139ヘクタール
の雨水を多摩川に排水する機能を有し
ております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 田村議員。
◆18番(田村京三) 今回
の台風19号
の対応で、12日20時28分には運転するはずが
ない予備機である汚水ポンプ
の4台目を運転し、それでもポンプ井水位が下がらず、21時20分に丸子ポンプ場が浸水しました。目的
とは違う河川水を排水することが異常事態では
ないのか、また、このような状況でもゲートを閉める判断をし
なかった理由を伺います。
○副議長(花輪孝一)
上下水道事業管理者。
◎
上下水道事業管理者(金子督) ゲート操作
の判断について
の御質問でございますが、10月12日
の丸子ポンプ場
の状況
といたしまし
ては、20時28分に予備機を含めた全台
のポンプが稼働し、21時20分には丸子ポンプ場
の最も低い位置で浸水が確認さ
れるなど、通常では起こり得
ない状況
となっ
ておりました。一方、気象庁からは、大雨警報
の発令が継続さ
れるとともに、今後1時間当たり50ミリから80ミリ
の降雨
の予報があったことから、操作手順に基づき、ゲートを閉め
ない判断をし
ていたところでございます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 田村議員。
◆18番(田村京三) ポンプを運転する電気代及び燃料代は、どちらも
市民の皆様が本市
の下水道を利用するために支払った下水道使用料や税金です。本来であれば、快適な生活環境を維持するために
市民の方々が納めた税金等が使わ
れるべきですが、多摩川
の上流
の他都市に降った雨水を含む河川水をわざわざ本市
の下水管に呼び込み、多摩川に排水するためにポンプを運転することが本来
の下水道として
の市民サービスな
のか伺います。
○副議長(花輪孝一)
上下水道事業管理者。
◎
上下水道事業管理者(金子督) 下水道
の役割について
の御質問でございますが、ポンプ場は、排水区域内
の汚水
と雨水を排除する役割でございますので、川
の水を排除することは本来
の目的
とは異なるものでございます。こうしたことから、今後、下水道や河川を専門
とする第三者
の意見を聞きながら進める浸水被害
の検証
の中で、本年度中に操作手順を見直し
てまいりたい
と考え
ております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 田村議員。
◆18番(田村京三) 各会派
の代表質問に対し、新たに監視カメラや水位計
の設置を検討する
とのことでしたが、今回
の被災時
の対応では、多摩川
の水位はリアルタイムで確認しながら適切にパトロールを実施し、周辺状況や下水管内
の水位を確認し
ていたが、総合的な判断でゲートを閉鎖し
なかった
との答弁もさ
れています。新たに監視カメラや水位計を設置するということは、今回
の対応に不備があった
とのことでは
ないでしょうか、伺います。
○副議長(花輪孝一)
上下水道事業管理者。
◎
上下水道事業管理者(金子督) 台風第19号へ
の対応について
の御質問でございますが、台風第19号では、降雨
の状況、多摩川
の水位変動、気象予報などに加え、職員
のパトロールによる現地
の情報などから、ゲート操作について総合的に判断したところでございます。しかしながら、近年
の気候変動に伴う雨
の降り方
の変化なども考慮する
と、操作手順
の見直しが必要
と考え
ているところでございます。また、台風など
の大雨時に限ら
れた人員で複数
の排水樋管を適切に監視し浸水被害を防止するためには、水位計や監視カメラ
の設置も有効な手段
の一つであるもの
と考え
ているところでございます。今後につきまし
ては、これら
の対応について下水道や河川を専門
とする第三者
の意見を聞きながら進める浸水被害
の検証
の中で確認し
てまいります。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 田村議員。
◆18番(田村京三) それでは、山王排水樋管ゲート
の設計水深及び操作水深を伺います。
○副議長(花輪孝一)
上下水道事業管理者。
◎
上下水道事業管理者(金子督) 山王排水樋管ゲート
の設計水深等について
の御質問でございますが、山王排水樋管ゲート
の設計水深は、樋管
の管底から川側が6.71メートル、陸側はゼロメートルでございます。また、操作水深は、樋管
の管底から川側が3.13メートル、陸側は2.43メートルでございます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 田村議員。
◆18番(田村京三) 山王排水樋管ゲート
の設置底盤レベルがA.P.2.82メートルなので、操作水深が5.95メートル、設計水深が計画高水位9.53メートル
となっ
ております。ディスプレーをお願いします。説明資料に記載
の田園調布(上)
の水位に当てはめます
と、操作水深が約6メートル、設計水深が10.35メートルとして、このゲートが製作さ
れています。この数字を見れば、設計思想
と運用方法は決まっ
ており、6メートルまでしか開閉
の操作ができず、6メートルを超え、計画高水位まで全閉を保ったままでも水圧に耐えられるように逆流防止
の思想で設計さ
れています。今回
の災害時では、遅くとも多摩川
の水位が6メートルに達する12日
の12時30分までにはゲートを閉鎖し、翌日13日12時30分までは全閉を保持する
のが本来
の運用方法では
ないでしょうか。12日22時52分に閉鎖
の操作を行い、翌日13日10時50分にゲートが全閉した
のは水位を見れば当然
の動きであり、ゲート設備には何も問題が
ないことがわかります。設備では
なく運用方法
の不備では
なかった
のでしょうか、見解を伺います。
○副議長(花輪孝一)
上下水道事業管理者。
◎
上下水道事業管理者(金子督) 山王排水樋管ゲート
の運用方法について
の御質問でございますが、山王排水樋管ゲートは、昭和38年に設置さ
れたものであり、設計
の考え方については当時
の設計資料が存在し
ないことから確認できませんが、ゲート
の諸元から想定すれば、A.P.6メートル程度までであれば開閉が容易に行えるもの
とさ
れていた可能性が考えられます。また、運用方法につきまし
ては、近年
の気候変動に伴う雨
の降り方
の変化なども考慮する
と、操作手順
の見直しが必要
と考えられますので、今後、下水道や河川を専門
とする第三者
の意見を聞きながら進める浸水被害
の検証
の中で、本年度中に見直し
てまいりたい
と考え
ております。なお、当日
のゲート操作につきまし
ては、ゲート
の製造メーカーによる動作確認
と当日
の水位状況を再現した設計上
の動作確認を行い、いずれも正常に作動することが確認さ
れたところでございます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 田村議員。
◆18番(田村京三) 検討に今年度末まで時間を要する
とのことですが、近年
の天候では7月よりも3月
のほうが月別雨量が多い傾向
となっ
ています。時間やお金がかかる設備
の更新や新たな設備
の設置では
なく、いつ来るかわから
ない次
の災害に向け、安全・安心な対応を早急に表明することが行政として
の今できる一番大切なことでは
ないでしょうか、見解を伺います。
○副議長(花輪孝一)
上下水道事業管理者。
◎
上下水道事業管理者(金子督) ゲート操作について
の御質問でございますが、近年
の気候変動に伴う雨
の降り方
の変化なども考慮する
と、操作手順
の見直しが必要
と考えられますので、今後、下水道や河川を専門
とする第三者
の意見を聞きながら進める浸水被害
の検証
の中で、本年度中に見直し
てまいりたい
と考え
ております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 田村議員。
◆18番(田村京三) 先ほど
の答弁では、丸子ポンプ場が浸水し
ても、今後降雨
の予報があったからゲートを閉鎖し
なかった
とのことですが、丸子ポンプ場が水没しポンプ機能が失わ
れてしまえば、その後に降った雨も流入し続ける河川水も排水することができ
なくなり、浸水被害はさらに拡大します。災害時には丸子ポンプ場
の状況をしっかり
と把握し、適切な対応ができるよう運用基準
の見直しが必要です。逆流防止
のゲートであり、付近
の最低地盤高が6.545メートルであることから、6メートルまでに閉鎖をする
のが当然だ
と思わ
れます。機能上
の問題が
ないゲート
の更新や自動化に多額
の費用をかけるより、丸子その1・その2幹線
のバイパス管
の布設、丸子雨水幹線
の延伸が望ま
れています。公共下水道
の役割は、浸水から
市民の生命
と財産を守ること
と公共用水域
の水質保全です。その下水道により、生命
の危機や財産が奪わ
れるようなことがあっ
てはなりません。本市
の下水道は浸水対策も高度処理化もいまだ完了し
ていません。他都市でも導入例が少ない下水処理水
の再利用など
の事業に予算措置をする
のでは
なく、公共下水道が担う本来
の浸水対策、高度処理化
の早期100%達成に向けた取り組みを進めることを要望させ
ていただき、私
の質問を終わらせ
ていただきます。
○副議長(花輪孝一) 2番、重冨達也議員。
◆2番(重冨達也) 通告どおり、2点質問をさせ
ていただきたい
と思います。
まず、病院経営について病院局長
と病院事業管理者にお伺いをしたい
と思います。以前、市長には、病院へ
の繰り入れという
のは市
の財政に大きな影響を与え
ていますので、御注意をいただきたい
と意見をさせ
ていただきました。病院経営は非常に奥が深いものでし
て、医療
の質向上を通して経営を改善させ
て、結果として将来的に繰入金が減ったとしても安定的に運営が行えるように病院局
と長期間にわたってやりとりをし
てまいりましたので、遅くなりましたけれども、きょうは、その結果を御報告させ
ていただきたい
と思います。結論から言えば、川崎病院は投資不足
と経営改善へ
の意識
の欠如が経営状況がよくなら
ない一因
となっ
ていた
と考えます。投資不足については、特に川崎病院がほか
の病院
と比較し
て少ない人員
となっ
ていることが、経営改善
の足かせになっ
ているとも思わ
れますので、本日は通告もし
ておりますけれども、
総務企画局長と財政局長にもぜひ御理解をいただきたく、質問をし
てまいりたい
と思います。では、まず現状についてですが、川崎病院
の繰入金額、今回は総務省
のまとめた公立病院に関するデータ
と比較をし
てまいりたい
と思いますので、平成29年度
の実績をお伺いしたい
と思います。
○副議長(花輪孝一) 病院局長。
◎病院局長(田邊雅史) 川崎病院における平成29年度
の繰入額について
の御質問でございますが、救急医療
の提供などに係る収益勘定繰入金は32億2,512万9,000円、施設整備などに係る資本勘定繰入金は10億908万4,000円で、合わせ
て42億3,421万3,000円でございます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 重冨議員。
◆2番(重冨達也) ディスプレーをお願いします。自治体
の直営病院で、川崎病院
と同様に、一般病床以外
の病床を持つ500病床以上
の大病院で1病床当たり
の収益勘定繰入金をあらわします
と、このようなグラフになります。川崎病院
の繰入額が他
の直営病院
と比較し
て高いことがおわかりいただけるか
と思います。次に、この繰入金について誤解を解きたい
と思う
のですけれども、公営企業会計である病院に対して一般会計から繰り入れを行うその根拠について、端的に病院局長に御説明をいただきたい
と思います。
○副議長(花輪孝一) 病院局長。
◎病院局長(田邊雅史) 一般会計繰入金
の根拠について
の御質問でございますが、地方公営企業法第17条
の2第1項
の規定に基づくものでございます。具体的には、その性質上、経営に伴う収入をもっ
て充てることが適当で
ない経費、及びその性質上、能率的な経営を行っ
てもなおその経営に伴う収入のみをもっ
て充てることが客観的に困難である
と認められる経費でございます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 重冨議員。
◆2番(重冨達也) 繰入金について、詳細としては、総務省から毎年通知が出
ておりまし
て、いわゆる不採算
の医療などに対して繰り入れを行う
ということになっ
ていますが、こう言う
と、病院全体
の経営改善
とは無関係に繰入額が確定をするというイメージを持ちやすい
のですが、実際はそうはなっ
ておりませんで、これが、折れ線
のほうが医業収益から一般会計
の負担金を除いた修正医業収益を医業費用で割った修正医業収支比率という数値です。棒グラフは先ほど
の繰入額です。病院全体として
の経営状況
と繰入額が無関係
とは言え
ないのでは
ないか
と考えます。さらにもう一つ具体例をお示しします
と、これは平成29年度
の川崎病院
と、お隣、横浜
市民病院に対する項目別
の繰入金額
の抜粋です。修正医業収支比率が川崎病院より高い横浜
市民病院ではある
のですが、救急病院や高度医療に関する収支不足がこれほど少ない
とは考えられませんし、研究、研修を行っ
ていないはずはありません。つまり、一般会計から
の繰入金額は、市
の財政状況や病院全体
の経営状況を加味した上で、政策的な判断として持続的な病院経営が可能な範囲で決定がさ
れていると考える
のが自然です。そこで、改めてお伺いしますが、病院全体
の経営状況は一般会計から
の繰入額に一定
の影響を与え得るという御認識がある
のかどうか、これは
病院事業管理者にお伺いをします。
○副議長(花輪孝一)
病院事業管理者。
◎
病院事業管理者(増田純一) 病院
の経営状況が繰入額に与える影響について
の御質問でございますが、市立病院では、
市民に必要な医療を安定的に提供するため、経営改善に取り組んで
いるところでございます。その中で、総務省
の繰り出し基準に定める経費
の範囲内において繰入額を算出し
ているところでございます。そのため、病院全体
の経営状況が繰入額に直接的に影響を与えるものでは
ないと考え
ておりますが、一般会計
の財政状況及び病院事業
の経営状況によって繰入額に変動が生じる可能性はあるもの
と認識し
ております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 重冨議員。
◆2番(重冨達也) ちょっと難しい御答弁だったんですけれども、繰り返します
と、病院全体
の経営状況が繰入額に直接的に影響を与えるものでは
ないが、一般会計
の財政状況
と病院事業
の経営状況によっては繰入額に変動が生じる可能性もあるという御答弁でした。つまり、病院事業
の経営状況が繰入額に影響を与え
ないとは少なくとも言い切れ
ないというような御趣旨だったか
と思います。もちろん、経営改善
なく繰入額を減らせば、病院は一時借入金等で運営を行うことになりますので、繰入額
の減額が経営改善
なく行わ
れることはあっ
てはならず、まずは経営改善に取り組むことが重要であるというふうには考え
ております。そこで、ここから経営改善に向けた議論に入りたい
と思う
のですけれども、一般的に収支を改善させるときに最初に考えられる
のは費用を削っ
て収益を上げることですが、大きな病院に関してはその考え方は間違っ
ておりまし
て、こちらは総務省が過去に医業収支比率を改善させた病院
の改善要因を集計したもので、大きな病院ほど費用をかけ
て、つまり投資をすることによって、より大きな収益を上げ
て、結果的に収益改善につなげ
ているということがわかります。川崎病院は600床を超える大病院ですから、なおさら、運営に何かしら
の瑕疵が
ない限りは、費用をかけずに収益を改善させることは不可能だ
と考え
てよいか
と思います。
そこでまず、瑕疵
とは言いませんけれども、川崎病院
の努力不足
の部分について病院局長にお伺いします。病院
の収益は、診療報酬に基づい
ていますので、診療報酬に対する加算については、病院がチームとして的確に対応し、加算を申請し
ていく必要があります。施設基準を満たし
て加算を取得することができれば、場合によっては費用をそれほどかけずに収益を上げる余地があります。例えば川崎病院では、ことし8月
の時点で、このように500床を超える類似
の大病院でとれ
ている加算をとっ
ていない事例が幾つも見られ、指摘をさせ
ていただいたところです。褥瘡ハイリスク患者ケア加算や、がん患者指導管理料、輸血管理料Ⅰ、輸血適正使用加算、スライドはちょっと省略をし
ていますけれども、今年度内に新たに届け出をすることによって期待できる来年度
の収益はどの程度な
のか、病院局長にお伺いします。
○副議長(花輪孝一) 病院局長。
◎病院局長(田邊雅史) 診療報酬加算について
の御質問でございますが、川崎病院では、およそ130種類
の加算を取得し
ておりますが、現在、診療報酬請求
の専門知識や経験を持つ医療事務職や、医師、看護師等による組織横断的なワーキンググループを設置し、診療報酬請求データ分析や加算
の研究を行い、部門間
の調整や職員配置を含めた体制
の整備などを図りながら、さらなる加算取得
の取り組みを進め
ているところでございます。今回御指摘
のありましたがん患者指導管理料は今月から算定を開始し
ており、褥瘡ハイリスク患者ケア加算、輸血管理料Ⅰ、輸血適正使用加算については年度内に届け出ができるよう準備を進め
ておりまし
て、これら
の加算により年間で約1,000万円
の増収になるもの
と試算し
ております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 重冨議員。
◆2番(重冨達也) やっぱりよろしく
ないですね。これは、とっ
ていただきたかった加算だ
と思います。川崎病院にも実際にお邪魔をし
て、直接経緯等を伺っ
てまいりました。必須
とも言える加算については、今回ようやく届け出をし
て今月から算定を開始し
ているものを含め
て、今後は年間1,000万円
の収益が増収
となるということですから、ぜひこの施設基準
の申請については細やかに今後も対応し
ていただきたい
と思います。また、加算についてもう1点だけ確認をし
ておきたいんですけれども、高度急性期病院であれば、ぜひとっ
ておきたい大口
の加算である総合入院体制加算というものがありまし
て、これも川崎病院ではまだとれ
ておりません。この加算は、スライドでお示しし
ていますこの直営病院
の中では、北九州が救急をやっ
ていないことでとれ
ていない以外、とれ
ていない病院は川崎病院のみ
の大口
の加算です。その結果として、入院
の単価に関しては、川崎病院
と北九州
の病院が非常に低い水準
となっ
ております。総合入院体制加算がなぜとれ
ていないのか、また、いつごろとれる予定で、どの程度
の収益増が見込める
のかを病院局長に伺います。
○副議長(花輪孝一) 病院局長。
◎病院局長(田邊雅史) 総合入院体制加算について
の御質問でございますが、この加算は、十分な人員配置及び設備等を備え、産科、小児科、精神科等を含む総合的かつ専門的な急性期医療をいつでも提供できる入院機能、及び地域
の他
の医療機関
との連携体制に基づく外来
の縮小等による勤務医
の負担軽減
の取り組み等が必須要件
とさ
れている加算でございます。川崎病院では、今年度就任した病院長
のもと、加算取得に向けた取り組みを重点的に進め
ておりますが、特に退院後に地域
の病院、診療所にその後
の診療をお願いする患者等
の割合が退院患者数
の4割以上という要件に対し、現状では3割弱にとどまっ
ていることから、取得には至っ
ておりません。引き続き、地域
の医療機関
との連携、役割分担を進めるとともに、患者さん
の御理解も得ながら、この割合を高めることに病院を上げ
て取り組んでおり、来年中
の加算取得を目指し
てまいります。また、この加算取得により年間約2億円
の増収が見込ま
れるところでございます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 重冨議員。
◆2番(重冨達也) 御答弁では、現在、今年度就任した病院長
のもと、しっかり
と取り組んでいただい
ているということですけれども、これもなぜ今な
のか
と疑問を感じざるを得ず、きょうは今後
の改善について議論をしたいのでこれ以上言いませんけれども、ぜひこの加算については、先ほどもお伝えしましたけれども、もう一度しっかり全てとれるものはとるという形で運営をし
ていただきたい
と思います。
次に行きたい
と思います。では、経営改善
のために費用をかける
のであればどこな
のかということについて議論をしたい
のですけれども、公立病院としては、収益を改善させる以前
の問題として、医療
の質を改善させ
て市民に支持さ
れ、また、選ば
れる病院を目指す必要があります。一方で、医療
の質を向上させることは、先ほど
の診療報酬上
の加算やDPC、これは入院に関するものですけれども、機能評価向上にもつながるので、経営改善にもこの医療
の質向上は直結するという認識
のもと、議論をしたい
と思います。今回、医療機関に対する全て
の加算を他
の公立病院
と比較検討し、さらに現在
の川崎病院
の取り組みを勘案しまし
て、人員確保が最優先で取り組むべき課題な
のでは
ないか
と考えるに至りました。
といいます
のも、こちらが人員に関する他都市
との比較です。川崎病院がいかに人員が少ない病院であるか、おわかりいただける
と思います。看護師、薬剤師、事務員、全てにおいて類似病院、これは500床以上を持つ病院を総務省がまとめ
ているものですけれども、この類似病院
の水準を下回る人数で運営が行わ
れております。細かく見る
と、看護部門については、類似平均に対して100床当たり
の職員数が9割程度、薬剤、事務については8割を切る水準で運営を行っ
ております。このような状況は、場合によっては医療
の質低下や加算を取得でき
ないことによる収益
の減にもつながりかねませんし、医師
の負担増、生産性
の低下にもつながり得る
と考えられます。病床利用率や地域特性
の影響もありますが、川崎病院
の人員配置に改善、工夫
の余地が
ないのか、病院局長にお伺いします。
○副議長(花輪孝一) 病院局長。
◎病院局長(田邊雅史) 川崎病院
の人員配置について
の御質問でございますが、提供する医療
の質
の向上を図ることを目的として、チーム医療へ
の参加や医療
の高度・専門化へ
の対応、さらには医師
の負担軽減を目的
とした他
の職種へ
のタスク・シフティング
の推進など、病院で働く看護職や医療技術職に求められる役割が増加し
ており、これまでも専門職である医療事務職
の病院局採用を初め、リハビリスタッフ増員
のため
の条例改正や医師事務作業補助者
の増員などに取り組んでまいりました。今後につきまし
ても、さらなるリハビリ提供体制
の拡充、医療
の質
の向上や医療安全
の確保に向けた病棟薬剤師
の配置、夜間看護体制
の充実など、必要な人員
の確保に向け検討を進め
てまいります。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 重冨議員。
◆2番(重冨達也) 御答弁いただきました。今後も増員に取り組むということでありまし
て、実際はリハビリスタッフ等は増員
のために条例改正もし
ていただい
ているということですけれども、逆に言えば、それをし
てもこの水準ということですから、やはりこれは
総務企画局長にもぜひ御理解をいただい
て、しっかり
と投資し
て収益を上げるということをし
ていただか
なければいけ
ないか
と思います。特に今御答弁がありましたけれども、薬剤師については、病棟へ
の配置を今後増員することによって可能にすべきで、この病棟薬剤業務実施加算というものが取得できることによって、医療
の質向上や、収益
の増にも一定寄与する
のでは
ないか
と考え
ております。現在は2病棟のみに病棟薬剤師を配置し
ていると伺っ
ておりますけれども、さらなる病棟薬剤師
の配置を行うためには、局内で人員確保に向けた業務
の見直しは必要ですし、全庁的に、総務企画局等にも御理解をいただくためには、どのような投資がどのような成果に結びつく
のかをしっかり
と病院内、病院局で整理をし
ていただく必要があります。薬剤師を含め
て人員配置に向け
てどのような投資が必要な
のか、局内で
の具体的な検討について見解を伺いたい
と思います。
○副議長(花輪孝一) 病院局長。
◎病院局長(田邊雅史) 今後
の人員配置に向けた検討について
の御質問でございますが、今後も増加する医療ニーズに市立病院として的確に対応するためにも、人的投資は大変重要な課題
と認識し
ております。具体的には、局内横断的な経営調整会議等において、医療体制や職員定数など
の議論を進め、関係局
との調整、庁内
合意を図るとともに、総合計画実施計画、市立病院中期経営計画へ反映させ
てまいります。また、御指摘
のありました病棟薬剤師につきまし
ては、一部病棟で既に配置を始め
ており、引き続きその拡充に向け
て取り組みを進め
てまいります。病院事業は、労働集約型
の産業であり、提供する医療
の質
の向上に向け
て、来年4月から導入さ
れる会計年度任用職員制度も有効に活用しながら、必要な人材
の確保、増員や育成など
の人的投資に取り組んでまいりたい
と存じます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 重冨議員。
◆2番(重冨達也) 御答弁ありがとうございました。病棟薬剤師については、施設基準を満たし
て先ほどお伝えした加算を取得するためには、全病棟へ
の配置が必要だ
と聞い
ておりますので、早急に増員
のスキームを検討する必要がありますし、医師に医療行為に専念し
ていただくためには、スキルを持った医師事務作業補助者など
の確保も重要です。まずは局内で横断的に議論いただくということですが、その後は総務企画局や財政局にもぜひお願いしたい
のですけれども、病院経営に関しては投資
なくし
て経営改善は
ないということだ
と私は認識をし
ておりますので、病院局から御提案があれば、しっかり
とその妥当性について検討し
ていただい
て各計画に反映をし
ていただきたい
と思います。よろしくお願いします。
では、次
の質問に参ります。次は、児童虐待に関して
こども未来局長にお伺いをいたします。児童虐待に関しては、条例に基づく年次報告を毎年いただい
ておりまし
て、相談・通告件数は、御承知
のとおり、上がる一方で、上げどまる見込みは全く立っ
ていないという状況です。まず、この状況について
こども未来局長はどのように分析をさ
れて解釈し
ているのかを伺いたい
と思います。
○副議長(花輪孝一)
こども未来局長。
◎
こども未来局長(袖山洋一) 児童虐待について
の御質問でございますが、児童虐待を見逃さ
ないよう努めるとともに、虐待
のないまちづくりを推進し
ているところでございまし
て、平成30年度は4,134件
の児童虐待相談・通告件数
となったところでございます。虐待種別
の内訳では、心理的虐待が54.3%
と最も多く、これは警察から子ども
の面前で
のDV事案
の通告が増加し
ていることが大きな要因
となっ
ております。また、近隣、知人や学校から
の通告も増加し
ており、これらは
市民の意識
の高まりや関係機関
との連携が進んできたことによるもの
と考え
ているところでございまし
て、広くすくい上げることで児童虐待
の早期発見及び重症化
の防止につながっ
ているもの
と考え
ております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 重冨議員。
◆2番(重冨達也) これはまた正しい認識かわから
ないですけれども、今
の答弁を聞い
ていると、この相談・通告件数
の増加というものに対して、市はある意味ポジティブに受け取り過ぎ
ているのでは
ないか
と私は思っ
ています。
といいます
のも、御答弁いただきましたように、相談・通告件数がふえ
ているということを毎年繰り返し
て私たちにも御報告をいただきますし、さらに全国的にも同じ傾向にあるということで、この状況に市としてそれほど危機感を抱け
なくなっ
ているのでは
ないか
と私は危惧をし
ています。そこで、確認
のためにお伺いしたい
のですけれども、相談・通告件数では
なくて、その中身、重症度別に見たときに、この5年間どのように推移をし
ているのか、本市で言うところ
の衰弱や外傷などで命
の危険がある、川崎市ではこれを重症度4
とし
ていますので、この件数について過去5年分をお伺いしたい
と思います。
○副議長(花輪孝一)
こども未来局長。
◎
こども未来局長(袖山洋一) 児童虐待について
の御質問でございますが、本市において過去5年間で重症度4
と判断さ
れるケース数は、平成27年2月時点では59件、平成28年2月時点では61件、平成29年2月時点では90件、平成30年2月時点では141件、平成31年2月時点では164件でございました。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 重冨議員。
◆2番(重冨達也) ディスプレーをお願いします。今御答弁をいただいた
のがこちら
のグラフにまとめられまし
て、重症度4という命
の危険があるケース
の件数、また、ケース
の割合も増加傾向にあるということがわかります。相談・通告件数が増加をし
ているということも当然注目すべき状況
の変化だ
とは考えますけれども、私は重症度4
のケースが増加をし
ているという事実をもっと重く受けとめるべきだ
と考え
ています。もちろん、この増加要因としては、先ほどお伝えをいただきました相談・通告件数がふえ
ているということもありますし、支援
の手をなるべく厚くしたいということで重症度判定を多少高目にとるということも川崎市ではある
と聞い
ておりますが、それだけ
と済ませ
て解釈をし
ていい
のか、また、川崎市で子育てを行う
市民の困り感が増し
ていないと断言をし
ていいものかは非常に疑問に思うわけです。なので、そこ
のところ
のこども未来局長の見解をお伺いしたい
と思います。
○副議長(花輪孝一)
こども未来局長。
◎
こども未来局長(袖山洋一) 児童虐待について
の御質問でございますが、相談・通告を受けた児童虐待事案につきまし
ては、それぞれ
の状況に合わせ
て適切に対応し、子ども
の心身
の安全が脅かさ
れること
のないよう改善を図るとともに、再発防止に向け継続的に支援を実施し
ているところでございます。また、育児
の困難感や負担感が児童虐待事案を生ずる要因
となり、死亡事例や重症事例として報告さ
れていることも承知し
ておりますので、児童虐待
の未然防止に向けまし
ては、地域における相談支援体制
の強化や、子育て家庭
の孤立防止等
の取り組み
のさらなる充実を図っ
てまいりたい
と考え
ているところでございます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 重冨議員。
◆2番(重冨達也) 育児
の困難感が増し
ているかどうかという
のは数値であらわせませんので御答弁はありませんでしたけれども、最後
のところ、充実
の必要性については御認識をいただい
ているという御答弁でしたので、ここからは、そもそも重症度4に至るケースを減らすために、御答弁いただきましたように未然防止をどのような取り組みで進め得る
のかという視点で議論をしたい
と思います。まず、重症度4
のケース
の年齢内訳についてですけれども、このようになっ
ておりまし
て、ゼロ歳児
の比率はもともと高い
のですが、その傾向はこの3年間でより顕著になっ
ております。ゼロ歳児へ
の虐待ということは、家庭
の状況を時系列で見れば、主に2つ
のケースに分類できる
と考えます。1つ目が、妊娠後、出産前に既に困り感が発生し
てしまうケース
と、出産後、困り感が発生し
てしまうケースです。そこで確認をしたい
のですけれども、特定妊婦さん
のお子さんが翌年にゼロ歳児
の重症度4としてカウントをさ
れているケースはどの程度ある
のか、
こども未来局長にお伺いします。
○副議長(花輪孝一)
こども未来局長。
◎
こども未来局長(袖山洋一) 児童虐待について
の御質問でございますが、平成30年2月時点
の出産前において支援を行うことが特に必要
と認められる妊婦85人
のうち、出産後、児童虐待
の重症度4に至ったケースは平成31年2月時点で1件でございました。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 重冨議員。
◆2番(重冨達也) 御答弁いただきましたように、出産前に困り感が行政
のほうで把握をできたものについて、特定妊婦さんが翌年に重症度4としてカウントさ
れたものは1件ということで、ほとんど
ないと考えました。そこであわせ
て、現在もごらんいただい
ております年齢別
の分布を見る
と、ゼロ歳児で重症度4にカウントさ
れているケースが多い一方で、翌年
の1歳児
のケース数についてはそれほど増加傾向が厳しくなっ
ているというふうには私は受け取りませんでした。ということは、特定妊婦さんへ
の支援も含め
て、支援
の必要性が市
のほうで把握できたケースについては、一定
の支援
の成果が川崎市ではある
のでは
ないか
と考えます。これは少ない人員でも現場で汗をかい
てくださっ
ている職員さん
の努力によるもの
と考えますので、改めてこれは感謝を申し上げたい
と思います。
となります
と、重症度4
のケースを減らすためには、次に考えるべきは、出産後に急激に困り感が増し
てしまうケースをいかに早く行政が把握できるかという点です。関係機関
との連携を含め
て出産後に市が困り感を受け取れる主な機会は、1カ月健診や産婦健診、3カ月健診、新生児全戸訪問、7カ月健診などがあります。健診については、他都市
の調査で、未受診者
と児童虐待
の関係が一定程度確認をさ
れていますが、本市では3カ月健診
と7カ月健診
の未受診者にどのようなフォローを行っ
ていて、最終的に連絡がとれ
ないようなケースは
ないのか伺います。
○副議長(花輪孝一)
こども未来局長。
◎
こども未来局長(袖山洋一) 乳幼児健康診査
の未受診者フォローについて
の御質問でございますが、本市では、3カ月児、1歳6カ月児及び3歳児
の健診未受診者に対して実施し
ており、電話や訪問等により未受診
の理由等を把握し、受診勧奨を行うとともに、家庭
の養育状況を確認することで必要な支援につなげ
ているところでございます。また、未受診者フォローで養育状況が確認でき
ない一部
のケースにつきまし
ては、関係機関
との連携により状況を把握し
ているところでございます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 重冨議員。
◆2番(重冨達也) 御答弁いただきましたが、7カ月健診については今フォローを実施さ
れていないということでした。これは今後検討すべきな
のでは
ないか
と思いますので、意見としてお伝えをし
ておきたい
と思います。なぜ意見な
のか
という
と、この7カ月健診よりぜひ早急に取り組んでいただきたい
のが、より早い時期で
の把握ということで新生児訪問
の手法についてお伝えをしたい
と思います。現在は生後4カ月以内で
の実施ということになっ
ています。この時期を早め
て3カ月健診より前に行うような形をとれ
ないのか検討すべき
と考えますが、
こども未来局長の見解を伺います。
○副議長(花輪孝一)
こども未来局長。
◎
こども未来局長(袖山洋一) 新生児訪問について
の御質問でございますが、本市では、母子
の健康
の保持や増進を図るとともに、地域
とのつながり
の中で子育て家庭が孤立することを防ぐため、乳児家庭全戸訪問事業として、新生児訪問及びこんにちは赤ちゃん訪問を遅くとも生後4カ月を迎えるまで
の間に実施し、母子
の健康状態、養育状況
の確認や地域
の子育て支援情報
の提供を行っ
ているところでございます。新生児訪問
の訪問時期につきまし
ては、3カ月児健診前までに全戸を訪問することについて検討し
てまいりたい
と存じます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 重冨議員。
◆2番(重冨達也) ぜひお願いします。今回データをお示ししましたけれども、これはシステム上、出力ができるものではありませんで、職員さんには大変御苦労をいただきましたが、それによって現状認識を私
と局
とで共有することができ、非常に建設的な議論ができたことを感謝申し上げたい
と思います。まずは、今御答弁をいただきました全戸訪問
の訪問時期見直しによって、困り感
のある家庭をどの程度早期に発見できる
のかを注視し
ていきたい
と思います。また、中期的には、きょうは取り上げませんでしたけれども、より早い時期という意味では、産婦健診
の全数把握や未受診者
のフォローも、打ち手としては今後考える必要が出
てくる
のか
と考え
ておりますので、またこれは今後
の推移を見
て議論をさせ
ていただきたい
と思います。以上です。
○副議長(花輪孝一) お諮りいたします。暫時休憩いたしたい
と思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議
なし」
と呼ぶ者あり〕
○副議長(花輪孝一) 御異議
ないもの
と認めます。およそ1時間休憩いたします。
午後0時17分休憩
-------------------
午後1時19分再開
〔局長「ただいま
の出席議員議長とも58人」
と報告〕
○議長(山崎直史) 会議を再開いたします。
休憩前に引き続き、一般質問を行います。発言を願います。10番、上原正裕議員。
◆10番(上原正裕) 通告に従いまして、一問一答で新人議員らしく元気よく、そしてコンパクトにまとめ
てまいりたい
と思います。よろしくお願いいたします。今回
の一般質問は、都市計画マスタープラン多摩区構想
の交通
と都市防災にかかわる、主にインフラ部分について
の質問
となります。簡便
のため、以下、多摩区構想
とさせ
ていただきます。今回議会は、令和時代
の幕あけ
となる令和元年最後
の議会
となりますが、令和9年には、東海道新幹線
のうち
の大都市間移動を主
とするのぞみ
の役割を一部負担し、移動時間を大幅に短縮させるリニア中央新幹線
の開通が予定さ
れています。その開通
の際には、川崎北部
の市民の皆様にとってはアクセス口になるほか、観光客
の誘致による経済効果が期待さ
れるところでございます。令和27年には大阪市まで
の全線開業が予定さ
れておりまし
て、これを踏まえます
と、長期的な視野で
の鉄道、道路等
のインフラ
の整備や観光以前に当たり前
の安全・安心を備えたまちづくりに向け
て着実な対策を講ずるべき
と考えます。このリニア中央新幹線
の正式認可は平成30年3月、もう既におり
ておりまし
て、一方で、私が今テーマ
とさせ
ていただきます多摩区構想は本年3月に改定さ
れたばかり
のものですので、既にしっかり議論はさ
れていると思いますが、大きな変化に向け
て着実な準備に歩を進め
ていく必要がある
と考えまし
て今回
の質問
のテーマ
とさせ
ていただきました。また、先日
の台風19号
の被災
の影響
の観点から最も重要
となるであろう被災時
の医療供給体制についてもあわせ
て伺います。よろしくお願いいたします。
まず、多摩区構想分野別
の基本方針Ⅱ交通体系にうたわ
れている鉄道網
の整備について伺います。多摩区構想
の鉄道網
の整備方針には3点掲げられ
ており、第1に鉄道網
の強化が上げられ
ているところでございます。その中には既存鉄道路線
の機能強化を促進する
とあります。これに関連し、現在事業化さ
れ、進められ
ている南武線駅アクセス向上等整備事業
の進捗状況について伺います。
○議長(山崎直史)
まちづくり局長。
◎
まちづくり局長(岩田友利) 南武線駅アクセス向上等整備事業について
の御質問でございますが、初めに、稲田堤駅につきまし
ては、本年5月に地域
の皆様へ隣接ビル
の解体等に関する工事説明会を開催し、令和2年2月ごろ
の完了に向け、現在解体工事を進め
ているところでございます。その後、本体工事に着手すること
となりますので、施工計画を策定した段階で地域
の皆様へ施設整備に関する工事説明会を開催する予定でございます。次に、津田山駅につきまし
ては、本年6月に橋上駅舎が完成し、北口
の一部を使用開始したところでございます。また、南口へ
のアクセス通路等につきまし
ては、詳細設計を踏まえ、鉄道へ
の影響について現在JR
と協議を行っ
ているところでございます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 上原議員。
◆10番(上原正裕) ありがとうございます。南武線駅アクセス事業については、津田山駅
の課題にしっかり
と取り組んでいただくほか、JR稲田堤駅に関しては、まずは順調
と確認さ
れました。多摩区内各駅、例えば中野島駅、宿河原駅につきまし
ても、事業化さ
れる前に詰めること
のできる議論はあらかじめ適切に議論し
ていただくことを希望いたします。
次に、道路網
の整備について伺います。多摩区構想
の道路網
の強化
の部分には選択
と集中という文言が見られ、これをもとに幹線道路網
の整備が優先さ
れ、加速さ
れているといった認識でおります。平成28年3月に策定さ
れた第2次道路整備プログラムにあるように、現在事業化さ
れている世田谷町田線は先行し
て進められ
ていると伺っ
ております。世田谷町田線
の整備に関する進捗
と見通しについて、登戸工区、生田工区、それぞれ伺います。
○議長(山崎直史) 建設緑政局長。
◎建設緑政局長(奥澤豊) 都市計画道路世田谷町田線について
の御質問でございますが、登戸工区につきまし
ては、多摩水道橋交差点から登戸郵便局北側交差点まで
の延長約820メートル
の区間において事業を実施し
ており、現在
の橋梁に並行し
て新橋
の整備を進め
ているところでございます。現在、JR南武線をまたぐ部分
の橋梁架設工事について、JR東日本
と工事施行協定を締結し、本年9月に工事着手したところでございまし
て、橋梁工事や道路築造工事など
の整備を進め、令和3年度に新橋が完成する予定でございます。その後、登戸陸橋
の4車線化に向け、現在
の橋梁
の表面整備とともに、耐震対策等を実施する予定
とし
ております。また、生田工区につきまし
ては、東生田小学校付近から生田大橋付近まで
の延長約540メートル
の区間において、幅員20メートルに拡幅整備する予定でございます。当該工区は、第2次道路整備プログラム後期
の令和4年度から令和7年度
の間に着手する予定
の路線として位置づけ
ており、具体的な着手時期につきまし
ては、本プログラム
の進捗状況を踏まえ、決定したい
と考え
ております。以上でございます。
○議長(山崎直史) 上原議員。
◆10番(上原正裕) ありがとうございます。一見、完成間近に見え
ております登戸陸橋ですが、肝
となる南武線に差しかかる部分
の工事はまだ着手さ
れたばかり。そうはいっ
ても完成が見え
ているということ、生田工区についても整備プログラムにのっとっ
て順調に進む見通しであることを確認させ
ていただきました。多摩区内
の鉄道道路整備については、少なくとも事業化さ
れている点についてはしっかり
と取り組ま
れ、考え方も整理さ
れているという認識でございます。多摩区構想はとてもいい内容になっ
てございまし
て、その一方で、事業化さ
れていない部分で
の課題もまだ残っ
ているか
と思っ
ております。例えばさきに出ました稲田堤駅
の周囲で申し上げる
と、多摩区構想
の中には駅周辺
の交通環境
の整備が上げられ
てはいますが、現状です
と、京王稲田堤駅北口
とJR南武線稲田堤駅
の間
の乗りかえ客が道にあふれ返る時間帯がございます。保育園
の送り迎えであるとか、通勤車両またはほか
の市から
の迂回走行などで交通安全に支障が出
ている箇所が見られます。他駅に関しましても、このような課題
の抽出に至っ
ていない現状がある
と想定さ
れております。詳細設計段階
となっ
て協議さ
れている内容が津田山駅にございましたが、事前に段取りできる部分もあるかもしれません。土地収用など
の地権者協議もその一つでございます。現在事業化さ
れている、もしくは事業計画さ
れている交通網、道路整備網をきっかけに、駅周辺における歩行者動線
の問題点
の把握、そして安全で快適な動線
の確保に向けた方策、さらには適切な将来予測をした上で、用意周到に取り組んでいただけるよう御要望を申し上げたい
と思います。
次に、多摩区構想分野別基本方針Ⅳ都市防災について伺います。本市では市全体を上げ
て震災被害に対応する防災を進め
てきた点、また、本年
の台風19号
の被災を受け
て風水害へ
の対策を要するという点は代表質問を通じて論じられ
てきました。しかし、災害時における医療供給元
となる病院、クリニックなど
の医療機関については、多摩区構想においても十分に触れられ
ているところではございません。特に風水害対応につきまし
ては、台風19号
の経験を踏まえ
て、さらなる対策を要することが明らかになった
と考えられます。多摩区における特に重要な医療拠点、そして県によって災害拠点病院に指定さ
れている多摩病院は免震構造
のため震災における機能停止リスクは低い
と考えられます。免震構造だから安心という
のは拙速な議論ではございますが、ここは十分に議論が
なされてきた
と考え、翻っ
て、先日
のような風水害が発生した場合、またはさらなる甚大な被害を想定した場合、多摩病院では浸水へ
の対策を高度化し
ていく必要がある
と考えられます。本年9月
の定例会では、被災当初
の電気、水
の確保が3日間程度
なされていることが確認さ
れました。同月
の決算審査特別委員会健康福祉分科会では非常用発電機は3階にあり、水
の供給
の面からも被災当初は対応が十分に可能であるという点が示さ
れた
と思っ
ております。
とはいえ、メーン
の電源設備等は地階にあることを踏まえます
と、発災当初3日間、その後、復旧シナリオにおきましては準備を進め
ていく必要がある
と思います。そこで、多摩病院が大規模な浸水被害に遭った際に考えられる被害
の内容
と、その要因について伺います。また、その被害が実現し
てしまった際
の復旧方針策定について取り組み状況を伺います。
○議長(山崎直史) 病院局長。
◎病院局長(田邊雅史) 多摩病院における浸水被害想定等について
の御質問でございますが、多摩病院
の着工後に整備さ
れたハザードマップや台風19号による市内浸水被害を踏まえる
と、多摩病院における浸水対策は喫緊
の課題
と考え
ております。平成30年3月改定
の洪水ハザードマップ多摩区版によります
と、多摩病院
の浸水深は3メートルから5メートル
とさ
れております。先般
の台風では、多摩病院
の建物、設備へ
の被害はありませんでしたが、浸水に備え、施設
の現況確認や設計事業者等へ
のヒアリングを行っ
ているところでございます。この中で、設計事業者等から、浸水時には建物
の地下周囲に存在する免震構造
のため
の空間に水が浸入し
てしまうこと、吸排気ダクトや配管、電気ケーブルが建物
の外壁を貫通し
ている箇所が複数あることで当該箇所から
の水
の浸入を許し
てしまう等
の指摘を受け
ており、地下3階にある受水槽や地下2階
のボイラー、コジェネレーション設備等、地下1階にある受変電設備へ
の被害が想定さ
れます。地下にある設備に被害が生じた場合、地上3階にある非常用発電機が稼働し、被災後3日分程度
の電力を確保することができますが、受変電設備等
の復旧に要する期間や費用を精査し、復旧対策
の検討、被害防止策
の調査研究を進め
てまいりたい
と存じます。また、受水槽について想定さ
れる被害
の程度を確認した上で、受水槽
の機密性確保、給水ポンプ
の水密化など必要な対応を行い、医療
の継続に必要な水を確保し
てまいります。なお、対策が完了するまで
の間に浸水被害が生じた場合に備え、さき
の台風19号
の際も実践しましたが、多摩病院
の指定管理者である聖マリアンナ医科大学
の附属病院
と多摩病院
の医療機能がバックアップさ
れるよう、連携を図っ
ているところでございます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 上原議員。
◆10番(上原正裕) 発災後
の医療
の継続は大事な課題か
と思います。今回
の台風
の経験をしっかり
と生かし
て、ぜひ今後も確実に研究を進め
ていただきたい点、御要望いたします。また、令和元年台風19号
の教訓からは、危機管理では、短期的対応、長期的施策というふうに対策が構築さ
れていると思いますが、そちらも意識し
てあわせ
てお願いいたしたい
と思います。
また、仮に多摩病院
の電源施設等
の最低限
のインフラが復旧せず、機能が果たせ
なくなった場合、今
の答弁にありましたように、ほか
の地域
の医療機関
の能力を当てにせざるを得ません。被災することにより発生する新たな医療需要、そこにベースとして存在する地域
の医療需要、これに安定的に応える、つまり、医療
の継続に応え
ていく必要性があります。発災後、復旧過程における医療供給体制
の考え方について伺いたい
と思います。
○議長(山崎直史)
健康福祉局長。
◎
健康福祉局長(北篤彦) 発災時における医療供給体制について
の御質問でございますが、大規模災害時において、重傷者から軽傷者まで
の多数
の被災傷病者
の発生や医療機関自体
の被災が想定さ
れる中、一人でも多く
の生命
と健康を守るためには、市内全域における医療ニーズ
と市内で活用可能な人的・物的医療資源を速やかかつ的確に把握した上で、効率的、効果的なマッチングを図ることが最も重要
と考え
ております。こうしたことから、本市におきましては、災害時には市災害対策本部
の中に保健医療調整本部を設置し、保健医療調整機能を一元的に発揮できる体制
とするとともに、各医療機関における災害に備える自助
の取り組み
の啓発や、医療機関
との連携訓練などを計画的に実施し
ているところでございます。多摩病院も含め市内医療機関が被災により機能不全に陥った場合には、人員や物資
の投入による機能回復や生命
の危機にある患者
の他院へ
の搬送など、その状況に応じた対応を想定し
ております。加え
て、市内
の医療資源だけでは対応でき
ない場合に備え、昨年度来、神奈川県
と3政令指定都市
の連携による協議体を設置し、医療救護に関する広域的かつ実効性
のある体制構築に向け
て継続的な協議検討を進め
ているところでございます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 上原議員。
◆10番(上原正裕) ありがとうございます。市内
の協力、そして県内
の協力体制
の構築につきまし
ては、しっかり
と取り組ま
れている点、確認できた
と思います。今後もしっかり取り組んでいただきたい
と思います。
一方で、同じ市内、例えば同じ多摩区
の中でも、市内及び県内よりも陸続き
の県外
の医療機関
のほうが距離的に有利であったり心理的にも近い
と感じる地域が存在します。多摩区
の地域性などを踏まえます
と、近隣
の稲城市であったり調布市、狛江市など
との連携も、地域要望としては耳にし
ておるところでございます。さき
の多摩区構想
の交通体系
の中にも他市
との連携が上げられ
ております。長期的展望
の一つ
とは思いますが、現在はまだ事業化さ
れていないもの
の中に、広域レジャー施設であるよみうりランド周辺
の交通環境
の改善
の検討を稲城市
と連携し
て行うという方針が示さ
れてございます。分野によらず近隣自治体
との連携した取り組みが重要
となる
と考えられます。市長におか
れまし
ては、既存
のインフラをできるだけ有効活用する、つながり支え合うといった方針をお持ちか
と思いますが、分野を問わず近隣都市
と連携し、さまざまな取り組みを進め
ていくことで、それぞれ
の魅力
の創出、価値や利便性
の向上につなげ
ていくことは私自身も大変重要である
と考え
ております。そこで、他都市
との連携について、取り組み、もしくは意気込みについて伺いたい
と思います。
○議長(山崎直史) 市長。
◎市長(福田紀彦) 他都市
との連携について
の御質問でございますが、自治体間連携は、現在、多様な分野で進め
ているところでございますが、広域的な課題に対して複数
の自治体で対応することが効果的な場合や、個々
の自治体が持つ地域資源を、市域を限定せず相互に活用することで
市民ニーズに対応できる場合などに有益である
と認識し
ております。特に
市民ニーズが多様化、複雑化する中では、地域が抱えるさまざまな課題を一自治体
の持っ
ている強みだけで解決することは難しくなっ
ていることから、相互
の課題解決や
市民便益
の向上、地域
の活性化に向けた取り組みを推進するため、引き続き他都市
との連携に基づく取り組みを進め
ていきたい
と考え
ております。以上です。
○議長(山崎直史) 上原議員。
◆10番(上原正裕) ありがとうございます。ただいま市長より地域資源につきまし
て、自治体間
のシェアなど
の可能性について言及いただきました。私
の選出区である多摩区では、例えばテニスコートは稲城市、
市民ホール
の利用は調布市といったぐあいに近隣自治体
の施設利用も少なく
ないところでございます。
市民の利便性
の向上、
市民の需要に応える
のが行政
とはいいますが、必ずしも単独で解決するわけでは
なく、市長が先ほど申さ
れたように、広域で
の自治体連携による供給で効率的にお応えする、そういった広い視野をお持ちである点を確認することができました。多摩区では、多摩区構想
の中に「ひと・水・緑――住み続けたいまち 多摩区」として、基本的なまちづくり
の考え方が上げられ
ていますが、本市
の中では外国人旅行客が集まる特異点も区内に存在し
ておりまし
て、観光振興を標榜する本市全体としては、これも見過ごすことはでき
ないと考え
ております。また、そもそも住み続けたいまち
とするからには、他都市
と比べ
てみ
て、より魅力的、
市民サービスが充実し
ている、競争力が高いという状態を保ち続ける必要がある
と思います。リニア中央新幹線
の開通
と同時に、多く
の観光客を呼び込むというビジョンも一つ
の視野として必要です。そして地元
市民とのあつれきが生まれ
ないような観光
の振興、今、オーバーツーリズムなども話題になっ
ておりますが、それを実現するためにしっかり
とした交通インフラ
の整備促進を進め
ていくこと、これを少しでも効率よくスピーディーに行うこと、そのために自治体間連携によって積極的に取り組んでいただけることを大いに期待しまし
て、質問を終わらせ
ていただきたい
と思います。
○議長(山崎直史) 30番、赤石博子議員。
◆30番(赤石博子) 私は、通告どおり一問一答で順次4問質問いたします。
初めに、台風第19号
の浸水被害後
の対応についてです。多摩区堰1丁目、2丁目では、宇奈根排水樋管から
の逆流で一部床上を含む約22ヘクタールが浸水、排水樋管に近く標高が高い向
の岡工業高校周辺では、水深約95センチ、標高が高いところでも水深65センチで浸水し、多く
の家屋や自動車が泥水につかりました。私は、台風が去った10月13日
の午前中に現地に赴きました。水は引い
ていたものの、道路には10センチ近く
の泥が堆積し、町内
の皆さんが総出で泥かき作業に追わ
れていました。以下、
上下水道事業管理者に伺います。ディスプレーをお願いします。この図は、11月21日に久地小学校で開催さ
れた上下水道局による住民説明会で
の配付資料です。ここには宇奈根排水樋管に通じる堰排水区
の雨水幹線が3本記さ
れています。今回、樋管から
の逆流水がこの雨水幹線周辺であふれ
て浸水被害が発生し
ています。堰1号・堰2号雨水幹線は下水道として上下水道局が管理し、堰3号雨水幹線は、現在、既存
の水路で
道路公園センターの管轄
とのことです。つまり、一部
の雨水幹線は下水道としては未整備ということになります。この水路は下水道としては今後
いつどのように整備さ
れるのか伺います。
○議長(山崎直史)
上下水道事業管理者。
◎
上下水道事業管理者(金子督) 堰3号雨水幹線について
の御質問でございますが、下水道施設として
の雨水幹線
の整備には多く
の時間
と費用を要することから、既存水路が下水道計画上
の排水能力を満たし
ている場合には、当該水路をそのまま雨水幹線に位置づけ
て運用し
ているところでございます。堰3号雨水幹線につきまし
ても同様
の取り扱いをし
ているものでございまし
て、今後につきまし
ても、雨水排水施設として
道路公園センターと連携し、適切な運用に努め
てまいります。以上でございます。
○議長(山崎直史) 赤石議員。
◆30番(赤石博子) 説明会
の浸水想定面積を示す図には堰3号雨水幹線
のことは書か
れていませんでした。今
の御答弁で初めて堰排水区における雨水幹線
の実情がわかりました。そして、堰3号雨水幹線は、当面は下水道としてで
なく水路として活用し
ていく
とのことです。だ
としたら、私が質問したように、今後
の対応が問題
となります。雨水幹線として運用し
ているこの水路も堰1号雨水幹線
と合流し、宇奈根排水樋管から多摩川へ
と雨水を排出し
ています。水路を管理し
ている道路公園センターと上下水道局が浸水情報など
の共有を図るべきでは
ないでしょうか、伺います。
○議長(山崎直史)
上下水道事業管理者。
◎
上下水道事業管理者(金子督) 関係局
との情報共有について
の御質問でございますが、台風当日
の10月12日から13日にかけて上下水道局で現地
のパトロールを実施し
ており、道路冠水など
の状況について
道路公園センターと情報を共有し
ていたところでございます。今後につきまし
ても、水路
の状況等を含め、関係局
と十分な情報
の共有に努め
てまいります。以上でございます。
○議長(山崎直史) 赤石議員。
◆30番(赤石博子) 道路冠水など
の状況を
道路公園センターと情報共有し
ていた
とのことですが、11月21日
の住民説明会には
道路公園センターの同席はありませんでした。12月20日には久地小学校で2回目
の住民説明会がある
とのことですが、その際には関係局として
道路公園センターから
の説明も要望し
ておきます。また、御答弁どおり、今後、情報共有や対応連携を密にし
ていただくことを強く要望し
ておきます。
そして、前述
の水路ですけれども、住民説明会
の参加者から、水路
の一部に写真
のような開口部があり、そこから泥水が噴出し
ていたという報告がありました。これは重大な事実であります。暗渠化さ
れていない部分はU字溝にコンクリート
のふたが乗せられ
ているだけで、この部分からも泥水があふれ出し
ていた
とのことです。付近にお住まいで床上浸水さ
れた被災者は、この部分があい
ている必要性は
ない、ごみ
の投棄もあるし、夏場は虫が湧くなど不衛生だ、早急に閉じ
てほしい
と訴え
ています。開口部は直ちに塞ぐべき
と考えますが、対応を建設緑政局長に伺います。
○議長(山崎直史) 建設緑政局長。
◎建設緑政局長(奥澤豊) 水路開口部
の閉塞について
の御質問でございますが、堰雨水幹線に多摩区堰2丁目で合流する水路
の接続部付近
の開口部についてでございますが、雨水
の噴出が確認さ
れたことを踏まえ、水路を管理し
ている多摩区役所
道路公園センターと来年
の出水期まで
の対策
の実施に向け、調整を行っ
ております。以上でございます。
○議長(山崎直史) 赤石議員。
◆30番(赤石博子) 御答弁では、出水期までに開口部
の閉塞工事をし
ていただける
とのことです。スピード感を持っ
て対応し
ていただくことを求めます。しかし、これはあくまで当面
の措置であり、将来的にはきちんとした雨水幹線として整備すべきことを意見し
ておきます。次に、多摩区布田
の浸水被害状況についてです。布田地区で浸水した
のは多摩川
と三沢川が合流する付近
の左岸です。河川課
の説明では、浸水原因は多摩川
と三沢川
の水位が上昇し、三沢川に流入する用水路等
の水が流入しづらくなったため
とのことでした。しかし、12月9日に開か
れた住民説明会では、三沢川が越水した、三沢川両岸に設置さ
れているアクリル板
の継ぎ目からも漏水した
との新たな証言がありました。写真は、10月12日
の夜7時時点
の三沢川布田付近を多摩沿線道路側から撮影したものです。既にアクリル板まで水位が上がっ
ています。この時点では三沢川水門ゲートは全閉せず、多摩川
の水位を確認しながらゲート操作を行っ
ていた
とのことです。しかし、多摩川は19時以降も水位が上がり続け、最高水位になった
のは23時50分です。三沢川
の水位がここからさらに上がったことも考えられる
のでは
ないでしょうか。急ぎ、越水、漏水に関する聞き取り調査を行うべきです。伺います。
○議長(山崎直史) 建設緑政局長。
◎建設緑政局長(奥澤豊) 三沢川から
の越水について
の御質問でございますが、河川管理者である神奈川県からは、洪水痕跡調査を行った結果、多摩川
と三沢川
の合流部付近では三沢川から
の越水は
なかった
と伺っ
ておりますが、先日
の住民説明会において、三沢川から
の越水があったという住民
の方から
の発言がございました。そのため、浸水原因
の究明に向け、今後、神奈川県
と連携を図りながら、現地調査や住民
の方々へ
のヒアリング等を行っ
てまいります。以上でございます。
○議長(山崎直史) 赤石議員。
◆30番(赤石博子) 三沢川河口付近にお住まい
の方は、車はハンドル
の高さまで、バイクは完全に浸水した
と話し
ています。また、庭土がえぐら
れ、地面が一部陥没したお宅もあります。布田地区
の浸水深、また、洪水時
の水
の流れはどうだった
のか調査すべきですが、見解を伺います。
○議長(山崎直史) 建設緑政局長。
◎建設緑政局長(奥澤豊) 布田地区
の浸水状況について
の御質問でございますが、浸水状況につきまし
ては、罹災証明書
の発行状況や住民
の方々へ
のヒアリング等により浸水範囲
の想定を行っ
ておりますが、住民説明会において新たな浸水箇所が指摘さ
れていることから、より正確な浸水状況
の把握に向け、今後、神奈川県
と連携を図りながら現地調査や住民
の方々へ
のヒアリング等を行っ
てまいります。以上でございます。
○議長(山崎直史) 赤石議員。
◆30番(赤石博子) 三沢川に注ぐ排水溝には逆流を防ぐため
のフラップゲートが設けられ
ていますが、何カ所か、ふたが
ない箇所があった
とのことです。その場所は確認さ
れているのでしょうか。ふた
の欠損対応やアクリル板
の調査、補修とともに、三沢川を管理する県へ
の働きかけを強めるべきです。伺います。
○議長(山崎直史) 建設緑政局長。
◎建設緑政局長(奥澤豊) 三沢川について
の御質問でございますが、三沢川
の当該区間
の現地調査を行ったところ、河川水
の逆流を防止するため、管理用通路
の排水溝に設置さ
れるフラップゲートが布田地区に2カ所、菅稲田堤3丁目地区に1カ所設置さ
れていなかったことから、フラップゲート
の設置
とアクリル板
の補修に向け
て、河川管理者である神奈川県
と協議調整を始めたところでございます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 赤石議員。
◆30番(赤石博子) 意見要望を申し上げます。今回浸水した布田にお住まい
の方々は、このあたりは多摩川にも近く、標高も低い、三沢川も過去に何度もあふれそうになった。にもかかわらず、水害対策はこれまで何も講じられ
てこ
なかった
と訴え
ています。布田では2カ所もフラップゲート
のふたが
なかった
とのことでした。2カ所とも浸水被害が生じた左岸側です。逆流による浸水被害
の可能性についてもしっかり検証し
ていただくことを求めます。まずはフラップゲートやアクリル板
の補修を行うとともに、雨水管を引くことも強く求め
ておきます。以上で次
の質問に移ります。
多摩区飯室東地区、東生田2丁目地区
の緑地保全
と防災対策について建設緑政局長に伺っ
てまいります。昨年、生田緑地整備
の考え方が取りまとめられ、その中で今後優先的に取り組む地区として多摩区東生田2丁目地区
の一部が上げられ
ています。当該地区は、ばら苑や向ヶ丘遊園跡地に隣接し
ており、一帯
の山林は、現在、その多くが市所有用地
となっ
ています。どのような方針で取得を行った
のか伺います。
○議長(山崎直史) 建設緑政局長。
◎建設緑政局長(奥澤豊) 生田緑地について
の御質問でございますが、生田緑地は、多摩川崖線軸
の一角に位置し、起伏に富んだ地形を有し
ており、多様な動植物、歴史的な遺跡等が残さ
れた
市民の貴重な財産
となっ
ております。その中で、東生田2丁目につきまし
ては、既存樹林
の保全及び里山景観
の保全、生田緑地全体
の回遊性向上などを図るため、これまで良好な樹林地
の取得を行っ
てきたところでございます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 赤石議員。
◆30番(赤石博子) 樹林地
の保全が目的
とのことです。東生田2丁目にはあとわずかに民有地が残っ
ています。緑地保全
のために、山林所有者へ緑地保全協定など
の働きかけを強めることを要望し
ておきます。それとともに、整備計画では防災性
の向上も掲げられ
ています。当該地区は土砂災害警戒区域や急傾斜地崩壊危険区域にも指定さ
れ、お住まい
の方々も心配さ
れています。昨今
の自然災害
の状況も踏まえ、大木化した樹木等に対する災害対策をし
ていくことについてはどう考え
ているのか、見解を伺います。
○議長(山崎直史) 建設緑政局長。
◎建設緑政局長(奥澤豊) 樹林地
の災害対策について
の御質問でございますが、生田緑地におきましては、地形に即した貴重な自然環境
の保全を図る一方で、本市
の管理地で民家に近接する場所等においては、倒木
のおそれがある樹木
の伐採など、引き続き適切に管理し
てまいります。以上でございます。
○議長(山崎直史) 赤石議員。
◆30番(赤石博子) ディスプレーをお願いいたします。最後に意見要望です。山林に隣接する民家からは、台風15号では伸び放題
の木々
の枝が何本も折れ、台風19号では小さな土砂崩れも発生した、ゲリラ豪雨や台風
のたびに気が気で
ないと訴えが寄せられ
ています。その状況はこの写真
のとおりです。台風19号では、近隣
の多摩区長尾6丁目や宮前区五所塚で土砂崩れが起こりました。管理
の行き届い
ていない実態があります。現地をよく見
ていただき、直ちに抜本的な管理を求め
ておきます。
次に、災害地に指定避難所
となる市立学校
の非常用電源について伺います。学校へ
の非常用電源
の設置は、東日本大震災以降、震災時
の緊急対応用として進められ
てきた
とのことです。先般
の台風19号では、ピーク時には全市で158カ所
の避難所が開設さ
れ、3万3,150人が避難しました。まず、市立学校における非常用電源
の設置状況について教育次長に伺います。
○議長(山崎直史) 教育次長。
◎教育次長(石井宏之) 非常用電源について
の御質問でございますが、市立学校におきましては、学校
の防災機能
の向上を目的として、主に灯油式発電機
の設置を進め
ているところでございまし
て、今年度に浅田小学校、犬蔵小学校、南生田小学校、長沢小学校、幸高等学校、総合科学高等学校
の6校に設置し、全校へ
の設置を完了する予定でございます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 赤石議員。
◆30番(赤石博子) 今年度中に6校に設置さ
れ、全校設置が完了する
とのことです。非常用電源はどのような場所に設置さ
れているのでしょうか、伺います。
○議長(山崎直史) 教育次長。
◎教育次長(石井宏之) 非常用電源設備について
の御質問でございますが、灯油式発電機
の設置場所につきまし
ては、学校運営や隣接する住宅等へ
の影響等を考慮しながら、主な避難施設
となる体育館周辺に設置し
ているところでございます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 赤石議員。
◆30番(赤石博子) 災害時
の避難所は体育館が主
となるため、多くは体育館付近に設置さ
れているとのことです。しかし、風水害時、浸水地域
の学校では果たして安全でしょうか。階上へ
の移設や土台
のかさ上げなど、浸水を免れるにはどのような対策がある
のかについて伺います。
○議長(山崎直史) 教育次長。
◎教育次長(石井宏之) 非常用電源設備
の設置場所について
の御質問でございますが、今回
の台風第19号におきましては、学校における非常用電源設備
の浸水等による被害はございませんでしたが、他
の施設等における浸水被害を踏まえ、設備
の設置場所につきまし
ては改めて確認し必要な対応を検討し
てまいります。以上でございます。
○議長(山崎直史) 赤石議員。
◆30番(赤石博子) 風水害時に停電し
ても避難所が暗くなら
ないような対策を考え
ておくことを求め
ておきます。
それでは、次
の質問で、多摩区では台風19号
の避難所を16校1施設で開設しました。このうち7校は洪水ハザードマップでは3メートル
の浸水地域にあり、浸水時には3階以上へ
の垂直避難
となります。浸水地域内にあり、今回12日夜になっ
てから急遽避難所開設さ
れた中野島中学校では中野島小学校に入れ
なかった273人が避難しました。隣接する布田地域で一部停電が起き
ており、万が一に備え、学校に到着するなり、慌て
て非常用電源を確認したが、浸水し
ないか始終不安だった
と校長先生が話し
ておら
れました。中野島中学校だけで
なく、各校
の非常用電源が置か
れている状況を確認し、浸水
の危険がある場合には早急に安全な場所へ移動する必要がある
と考えますが、多摩区長
の見解を伺います。
○議長(山崎直史) 多摩区長。
◎多摩区長(荻原圭一) 非常用電源について
の御質問でございますが、区内小中学校
の指定避難所には、体育館
の照明等
の電源確保
のために体育館周辺に灯油式発電機が設置さ
れております。また、備蓄倉庫には投光器等
の照明電源として移動可能なガソリン式発電機を備蓄し
ております。今回
の台風19号における区内
の浸水被害を踏まえ、区内小中学校
の指定避難所
の設備
の設置状況等につきまし
て改めて確認し
てまいります。以上でございます。
○議長(山崎直史) 赤石議員。
◆30番(赤石博子) 意見要望です。北海道胆振東部地震等
の全道ブラックアウトや台風15号による千葉県
の大規模停電など、停電は地震でも風水害でも起こります。避難さ
れた方々が避難所で安心し
て過ごせるよう、特別教室や普通教室用へ
の非常電源
の拡充も求め
ておきます。
それでは、次
の質問に移らせ
ていただきます。登戸周辺
の環境整備
とまちづくりについて
まちづくり局長に伺っ
てまいります。初めに、登戸土地区画整理事業で計画さ
れている新設公園についてです。ディスプレーをお願いします。これは登戸土地区画整理事業
の地区内です。登戸は、生田緑地や多摩川など自然
と触れ合える環境には恵まれ
ているものの、
市民が気軽に憩える街区公園に乏しく、かねてより
市民から公園整備
の強い要望がありました。区画整理完成時には新たにごらん
のような3カ所
の公園が予定さ
れておりますが、いま一度場所
と整備面積について伺います。
○議長(山崎直史)
まちづくり局長。
◎
まちづくり局長(岩田友利) 登戸区画整理事業地内
の街区公園について
の御質問でございますが、地区内には、西側、中央、東側に3つ
の街区公園を計画し
ており、西側に位置する1号街区公園は、二ヶ領本川付近で、面積は約2,500平方メートル、中央に位置する2号街区公園は、現在、区画整理事務所
のある箇所で、面積は約2,500平方メートル、東側に位置する3号街区公園は、登戸駅
の南側で、面積は約1,500平方メートルでございます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 赤石議員。
◆30番(赤石博子) 新設公園はいずれも1,500から2,500平方メートルで、登戸第1公園規模以上
のものが3カ所整備さ
れるとのことです。これにより区画整理事業地内における公園面積はゼロから6,500平方メートルへ
となります。公園整備
のスケジュールについて伺います。また、その過程で
市民の意見や要望はどのようにし
て反映さ
れるのでしょうか、ワークショップは実施さ
れるのか伺います。
○議長(山崎直史)
まちづくり局長。
◎
まちづくり局長(岩田友利) 公園整備について
の御質問でございますが、初めに、スケジュールにつきまし
ては、来年度はそれぞれ
の街区公園
のあり方や担うべき機能などを示した公園
の基本方針
の取りまとめを行います。これを踏まえ、令和3年度から詳細設計を行い、令和4年度から公園整備工事を順次実施する予定
とし
ております。次に、
市民意見につきまし
ては、公園整備に当たり、ワークショップなど
の有効な手法を活用し
てまいります。以上でございます。
○議長(山崎直史) 赤石議員。
◆30番(赤石博子) 登戸土地区画整理区域近隣には現在18カ所
の保育所があり、さらに来年4月には3園がオープンする
とのことです。園庭
のない保育所も多く、保育所
の子どもたちが散歩に出かける姿が見られます。保育関係者からは、植栽による木陰
の創出
のほか、トイレ
の設置を望む声も多く寄せられ
ています。新設公園
のトイレを設置できる基準
と今後
の見通しについて伺います。
○議長(山崎直史)
まちづくり局長。
◎
まちづくり局長(岩田友利) 公園
のトイレ設置について
の御質問でございますが、本市
の公園内
のトイレにつきまし
ては、公園敷地がおおむね1,000平方メートル以上であること、トイレ
の設置に対する近隣住民
の方々
の合意が得られること、公園及び周辺
の上下水道が完備し
ていることを条件
とし
ております。トイレ
の設置につきまし
ては、今後、地元町内会等から
の意向を確認し
てまいります。以上でございます。
○議長(山崎直史) 赤石議員。
◆30番(赤石博子) ありがとうございます。ぜひ工事に着工する前に住民
合意を得
て、初めからトイレ
のある公園にすべきだ
と思います。検討を要望し
ておきます。次
の質問です。公園は災害時
の一時避難所にもなりますが、新設公園へ
の防災倉庫
の設置はどのように行わ
れるのでしょうか、伺います。
○議長(山崎直史)
まちづくり局長。
◎
まちづくり局長(岩田友利) 防災倉庫
の設置について
の御質問でございますが、地元町内会が所有する防災倉庫を公園に設置する場合には、公園管理者
との協議が必要
となることから、適切な時期に地元町内会とともに協議を実施し
てまいります。以上でございます。
○議長(山崎直史) 赤石議員。
◆30番(赤石博子) 意見要望です。登戸土地区画整理事業に関し、我が党はこれまで一貫し
て住民本位
のまちづくりを主張し
てきました。公共施設である新設公園こそ、この点を重視し
て、町内会・自治会はもちろん、子育て世代から高齢者まで幅広い年齢層やさまざまな立場
の方々
の意見をまずは優先的に取り入れ
ていただくことを要望いたします。とりわけ災害時
の一時避難場所として
の機能
の拡充を求めます。防災倉庫
の設置
のほか、登戸第2公園に設置さ
れている災害時
の応急給水拠点や災害時に炊き出しができるかまどベンチ
の設置なども検討し
ていただくことを求め
ておきます。
次に、区役所通り
の歩道整備についてです。小田急線向ヶ丘遊園駅北口から世田谷町田線に延びる区役所通り
の歩道は、幅が狭く、電柱や街灯があるところでは幅員が80センチしか
ない箇所もあります。また、歩道は部分的で未整備
のところもあるため、ところどころで段差が生じ
ています。なぜこのような状況な
のか、理由を伺います。
○議長(山崎直史)
まちづくり局長。
◎
まちづくり局長(岩田友利) 区役所通り
の歩道について
の御質問でございますが、区役所通りにつきまし
ては、通りを挟んで北側
と南側
の街区で事業進捗が異なるため、宅地
の高さに約15センチメートル
の段差が生じ
ているところでございます。この段差
の解消
と歩行者
の安全確保を図るため、地元町内会及び地元商店会
と協議し、市条例で規定する最低幅員1.5メートル
の暫定歩道を設置したところでございます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 赤石議員。
◆30番(赤石博子) 現状では、車椅子はもちろん、ベビーカーも通れません。また、高齢者が転倒する事故も起こっ
ています。直ちに歩道を改善すべきですが、伺います。
○議長(山崎直史)
まちづくり局長。
◎
まちづくり局長(岩田友利) 区役所通りについて
の御質問でございますが、暫定歩道につきまし
ては、供用開始後、地元商店会等から利用しづらいという御意見をいただい
ておりますことから、現在改善に向けた検討を進め
ており、来年度、工事を実施し
てまいります。以上でございます。
○議長(山崎直史) 赤石議員。
◆30番(赤石博子) この区役所通りには登栄会商店街があり、また、区役所に行くため
の主要道路です。都市計画道路登戸1号線・2号線は無電柱化さ
れるとのことですが、区役所通りはどのように整備さ
れるのか伺います。
○議長(山崎直史)
まちづくり局長。
◎
まちづくり局長(岩田友利) 区役所通りについて
の御質問でございますが、現在、地元町内会及び商店会
との意見交換を行うとともに、交通管理者等
と協議を行っ
ているところでございまし
て、今後につきまし
ては、御意見や協議内容を踏まえ、区役所通り
のあり方を取りまとめ
てまいりたい
と考え
ております。以上でございます。
○議長(山崎直史) 赤石議員。
◆30番(赤石博子) 御答弁による
と今ある歩道は暫定歩道
とのことなので、地元
の意見を取り入れ
て、高齢者や障害者にも使いやすい歩道にし
ていただくよう求め
ておきます。最後に、登戸では目下、駅西側
の複数街区において目覚ましい勢いで土地区画整理事業が進められ
ています。生まれ変わるまち
の玄関口がまさしく登戸駅で、JR南武線
と小田急線を結ぶペデストリアンデッキも登戸
の顔
と言えます。ここは単なる通行路で
なく、人が待ち合わせたり、ストリートライブなどが催さ
れるなど、まち
のにぎわいやコミュニティ
形成にも一役買っ
ているのでは
ないでしょうか。そのペデストリアンデッキにベンチを設置し
てほしいという声は以前から寄せられ
ていました。構内には区役所
の行政サービスコーナーもありますし、市立多摩病院へ通院さ
れる方や高齢者にとっても座っ
て休める場所が必要だ
と思います。通行
の妨げになら
ないスペースも幾つかある
と見受けられますので、ぜひ前向きな検討を要望いたしまし
て、私
の質問を終わります。
○議長(山崎直史) 7番、浦田大輔議員。
◆7番(浦田大輔) 通告
のとおり順次質問をし
てまいりますので、よろしくお願い申し上げます。
まずはアゼリア
の点字ブロックについて伺います。先日、JR川崎駅から京急川崎駅までアゼリア地下歩道を通っ
ていこう
とさ
れていた視覚障害者
の方が、点字ブロックがつながっ
ていないため、迷わ
れていたそうです。それを見かけた方が京急川崎駅まで誘導し
てくださった
のですが、その方から、なぜアゼリア地下歩道には点字ブロックが敷設さ
れていないのでしょうか
とのお問い合わせがありました。川崎アゼリア株式会社さんに確認したところ、33年前に建設さ
れた当時は、まだまだバリアフリー
の概念が浸透し
ていなかったためだそうでございます。そこで、アゼリア株式会社さんに何とか点字ブロックを敷設し
ていただけ
ないか
とお願いに伺ったところ、営業しながら点字ブロックを敷設するためには多大な時間
と費用を要することや、今回
のリニューアルに当たり、多額
の設備投資をしたこともあり、すぐには難しい状況で、そのかわり警備員さんが視覚障害者
の方を見つけ次第、誘導するなど、ソフト面でカバーし
ていきます
との御回答がありました。しかしながら、その翌日、視覚障害者
の方がアゼリア地下歩道を歩か
れていたので、お連れしましょうか
とお声をおかけいたしましたが、大丈夫です
とお返事さ
れたものの、壁にぶつかりながら歩か
れていく姿を見
て心穏やかでは
いられませんでした。改めて点字ブロックが必要である
と確信いたしましたので、それに伴っ
て質問させ
ていただきます。まずは本市
と川崎アゼリア株式会社
との関係性及び本市におけるアゼリア地下歩道
の役割及び公共性について、経済労働局長に伺います。
○議長(山崎直史) 経済労働局長。
◎経済労働局長(中川耕二) 川崎アゼリア株式会社
との関係性等について
の御質問でございますが、川崎アゼリア株式会社が所有する地下街につきまし
ては、川崎駅前広場
の歩車分離による歩行者
の安全確保や、川崎駅周辺
の駐車場不足
の解消などを目的として建設さ
れておりまし
て、本市は筆頭株主として出資し
ているところでございます。川崎地下街アゼリア
の地下歩道
の役割及び公共性につきまし
ては、歩行者が安全で快適に通行できる地下歩道であるとともに、川崎駅周辺における集客や回遊性
の向上、にぎわい
の創出など
の役割を担っ
ていると考え
ております。また、アゼリアにつきまし
ては、大規模地震等
の発生時における川崎駅周辺
の中で最大
の収容規模
の帰宅困難者一時滞在施設
となっ
ております。以上でございます。
○議長(山崎直史) 浦田議員。
◆7番(浦田大輔) ありがとうございます。次に、平成29年度経済労働局事業概要には、まちづくり連動事業として、一般
市民が安心し
て通行できるよう、一般地下街アゼリア公共地下歩道
の管理に関する負担などを行う
とあります。どのような取り組みが行わ
れているのか、経済労働局長に伺います。
○議長(山崎直史) 経済労働局長。
◎経済労働局長(中川耕二) 川崎地下街アゼリア
の公共地下歩道について
の御質問でございますが、本市では、川崎地下街アゼリア内
の公共歩道を一般
市民が安心し
て通行できる快適な空間を確保することを目的として、川崎アゼリア株式会社
との間で公共地下歩道負担金に関する協定を締結し、公共地下歩道
の管理について必要な経費を負担し
ているところでございます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 浦田議員。
◆7番(浦田大輔) ありがとうございます。一般
市民が安心し
て通行する
とありますが、もちろん、視覚障害者
の方に対しても安心し
て通行できるようにすべきです。そこで、バリアフリー法では、誰もが日常利用する建築物、老人ホームなどをつくろう
とする際にはバリアフリー化し
なければなりません。また、これら既存建築物に対してもバリアフリー化するよう努めるように、特別特定建築物
の建築主等に義務または努力義務が課せられ
ております。また、川崎市福祉
のまちづくり条例においても、規則別表第1で定める公共的施設
の新築、新設、増築、改築、用途
の変更、大規模
の修繕または大規模
の模様がえをしよう
とする場合は、整備基準を遵守し
なければなりません
とうたっ
ております。また、規則別表第1で定める指定施設
の新築、新設、増築、改築、用途
の変更、大規模
の修繕または大規模
の模様がえをしよう
とする場合は、あらかじめ市
と協議が必要
となります。なお、用途
の変更は、建築基準法
の用途変更手続が不要
の場合も含みます
とあります。アゼリア地下街は、バリアフリー法に定められる特別特定建築物、公共的施設、指定施設に当たる
のか、また平成27年から平成28年にかけて大規模改修工事を実施し
ておりますが、その際に事前協議を行った
のか、
まちづくり局長に伺います。
○議長(山崎直史)
まちづくり局長。
◎
まちづくり局長(岩田友利) アゼリア地下街
との事前協議等について
の御質問でございますが、初めに、アゼリア地下街につきまし
ては、バリアフリー法による不特定多数
の方が利用し、移動等円滑化が特に必要な特別特定建築物に該当する施設
となります。また、川崎市福祉
のまちづくり条例に関しましては、不特定多数
の方が利用する公共的施設であり、新築、増築、大規模
の修繕及び大規模
の模様がえを行う場合に、事前協議を求める指定施設に該当する施設でございます。次に、平成27年から平成28年にかけて行わ
れた改修工事につきまし
ては、大規模
の修繕及び模様がえ等に該当し
ないため、事前協議は行っ
ておりません。以上でございます。
○議長(山崎直史) 浦田議員。
◆7番(浦田大輔) 承知いたしました。ありがとうございます。アゼリア地下街
の天井
の安全点検費用として約230万円、避難誘導施設やデジタルサイネージ
の検討を含めた地下街防災推進計画
の策定費用等として約890万円、防災対策を強化するに当たって、本市として支援を行っ
ております。このほかにも、平成23年に完成した東口駅前広場再編整備に際し、川崎アゼリア株式会社
の施設整備等にまちづくり局が支援した事業がある
のか、行っ
ているのであれば、事業を行った経緯、理由を、また点字ブロックには支援をし
ない理由を
まちづくり局長に伺います。
○議長(山崎直史)
まちづくり局長。
◎
まちづくり局長(岩田友利) アゼリア地下街
の施設整備について
の御質問でございますが、川崎駅東口駅前広場再編整備事業等につきまし
ては、
市民や商業者、学識者等で構成さ
れる川崎駅周辺総合整備計画策定協議会で
の検討やパブリックコメント等を行い、良好な交通結節機能整備を目的
とした整備計画を取りまとめ、本事業を実施し
てきたところでございます。本事業では、アゼリア地下街
と駅前広場を結ぶ高低差を解消するため、エレベーターを6基及びエスカレーター11基を増設し
ております。また、視覚障害者誘導用ブロック設置につきまし
ては施設所有者
の責務
と考え
ているところでございます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 浦田議員。
◆7番(浦田大輔) 以前
のまちづくり局長の御答弁で、アゼリアは、多く
の市民が利用する公共地下歩道や大規模地震時
の一時滞在施設として重要な役割を有し
ているとあります。そして、本市は障害
のある人も
ない人も、お互いを尊重しながらともに支え合う、自立
と共生
の地域社会を目指し
ております。アゼリア地下歩道
の公共性を鑑み、本市としてもアゼリア地下歩道に点字ブロックを敷設すべき
と考えますが、
まちづくり局長に見解を伺います。
○議長(山崎直史)
まちづくり局長。
◎
まちづくり局長(岩田友利) アゼリア地下街
の誘導ブロックについて
の御質問でございますが、川崎市福祉
のまちづくり条例においては、既存
の公共施設に関しては、事業者は整備基準
の遵守に努めること
とし
ております。アゼリア地下街
の視覚障害者誘導用ブロック
の設置につきまし
ては、バリアフリー化
の一層
の促進
のため、このたび
の御要望等を事業者に伝え
てまいります。以上でございます。
○議長(山崎直史) 浦田議員。
◆7番(浦田大輔) ありがとうございます。これまで
の御答弁にあったように、アゼリア公共地下歩道は本市においてとても公共性
の高い施設です。東口駅前広場再編整備では、
市民の声を受けた本市が利便性
の向上
のために実施した事業である
と伺っ
ております。点字ブロック
の敷設も
市民の声であります。これまでエレベーターやエスカレーター、また防災対策に支援した
のと同様に対応すべき
と考えます。支援できる体制
の整備及び点字ブロック
の早期敷設を要望いたしまし
て、次
の質問に移ります。
次に、市有地
の防犯カメラ
の設置について伺います。平成18年度
の地方自治法
の一部改正により、敷地や建物に余裕
のある場合には、全体は行政財産であっ
ても一部を貸し付けることが可能
となりました。これを受け、本市では市有財産を有効活用するため
の基本方針を策定し、その中で有効活用するため
の2つ
の目標を掲げ
ております。その一つに、持てる能力を最大限生かした市有財産
の有効利用、有効活用
の推進
とあります。その有効利活用
の方法
の一つとして自動販売機
の設置がありますが、平成30年度における自動販売機
の設置台数、設置による収入、またどのような場所に設置さ
れ、設置に対して本市
の支出が発生し
ているのか、財政局長に伺います。
○議長(山崎直史) 財政局長。
◎財政局長(三富吉浩) 自動販売機
の設置について
の御質問でございますが、本市では、行政財産
の余裕部分を貸し付けることなどにより歳入確保を図るため、資産マネジメント
の戦略
の一つである財産
の有効活用
の取り組みを全庁上げ
て積極的に推進し
ているところでございます。取り組み
の一つである自動販売機
の設置につきまし
ては、平成20年度から設置場所
の使用許可を貸し付けによる手法に転換することにより、有効活用を図っ
てきたところでございまし
て、平成30年度
の財政局所管分
の設置台数は195台、貸付料は年額6,500万円余、設置場所
といたしまし
ては区役所や
市民館などでありまし
て、設置に当たり本市
の支出は発生し
ておりません。以上でございます。
○議長(山崎直史) 浦田議員。
◆7番(浦田大輔) 上下水道局管轄
の用地にも平成30年度実績で自動販売機
の設置台数が76台、年間貸付料が1,000万円余
となっ
ております。排水管路用地や送水管路用地といったわずかな空きスペースが活用さ
れ、収益を生んでおります。この自動販売機ですが、今や飲料水
の販売にとどまらず、他
の機能を有する自動販売機があります。地震など
の災害時に自動販売機
の電光掲示板から避難指示など
の災害情報をいち早く発信する災害時情報発信自動販売機、災害時に自動販売機内
の清涼飲料水を無料で提供できる機能を備えた災害時無償提供自動販売機があります。また、ある飲料メーカーは、地域
の防犯、安全に貢献するために、クラウド型カメラつき自動販売機、通称まちを見守る自販機を展開し、第一弾として神奈川県横須賀市
の商店街に設置、2020年までに各地で60台
の設置を目指し
ております。このような機能を有した自動販売機
の設置は収益を上げるにとどまらず、地域
の防犯、安全といった価値も生み出します。特に着目したい
のが防犯カメラつき自動販売機であります。先日、幸区
の公園において動物虐待があり、再犯防止
のため防犯カメラ
の設置を望む声がありました。そこで、市内
の公園
の防犯カメラ
の設置状況を調べたところ、防犯カメラが24
の公園に設置さ
れ、また、防犯目的では
なく、施設監視として監視カメラが8つ
の公園に設置さ
れていました。公園は子どもたち
の遊び場や地域住民へ
の交流
の場を提供し、災害時には避難場所
となるなど、良好な住環境を
形成するために必要不可欠なオープンスペースです。一方、公園で遊ぶ子どもに声をかけ、卑劣な犯罪に及ぶケースや迷惑行為、ごみ
の不法投棄などが全国各地で起き
ており、公園における防犯対策
の強化は課題
とも言えます。また、本市においては、2015年2月
の殺害事件では、逮捕、起訴さ
れた3少年が川崎区内
の公園
のトイレで衣類などを燃やし、証拠隠滅を図っ
ていたことから、公園へ
の防犯カメラ導入を求める声が高まり、市が民生委員や青少年指導員ら約500人に実施したアンケートでも、9割超が前向きな回答をし
ております。
そこで、他都市
の設置状況を確認したところ、大阪市
の公園
の防犯カメラ
の台数が飛び抜け
て多いことがわかりました。防犯カメラ
の設置には高額なイニシャルコスト
とランニングコストが発生します。しかし、大阪市では、自動販売機設置事業者が防犯カメラ
の設置費用や光熱水費を負担する公募方式
となっ
ており、契約は最長で10年まで延長することができ、初期投資を事業者が回収しやすくし
ています。これにより、市は防犯カメラ
の設置
のイニシャルコスト
とランニングコストをゼロにし
ていた
のです。さらに、行政財産
の目的外使用料として1台当たり年間平均5万7,000円
の収入を得
ており、2017年度
の実績では211公園で1,261万円
の増収
となっ
ております。つまり、税負担
なしで防犯カメラが設置でき、なおかつ自主財源
の確保も進み、防犯対策もできるという三拍子そろった取り組みが進められ
ているのです。大阪市では、この取り組みを5区221公園で先行的に実施し
ていましたが、1年半が経過したところで地域や事業者、警察へ
のアンケート調査を行い検証した結果、夜間
の迷惑行為やいたずら行為
の抑止効果があった
とのことです。防犯カメラ
の画像提供により、痴漢、オレオレ詐欺、強制わいせつ、窃盗など、年間約50件
の容疑者
の特定や犯人
の検挙に結びついたとして、2018年4月から残り
の19区を含め、全24区989公園で
の展開を始めました。本市においても大阪方式を導入できれば、市や
市民、事業者においてもメリット
のある事業
となることは間違いありません。通学路における見守り空白地帯
の一部カバーもできます。本市においても導入を検討すべき
と考えますが、建設緑政局長に見解を伺います。
○議長(山崎直史) 建設緑政局長。
◎建設緑政局長(奥澤豊) 防犯カメラについて
の御質問でございますが、公園内へ
のカメラ
の設置状況
といたしまし
て、地域
の防犯にも寄与するものとして、市内8公園
の108カ所に施設管理用カメラを設置し
ているほか、市内24公園
の37カ所において町内会等が防犯カメラを設置し
ております。防犯カメラつき自動販売機
の設置につきまし
ては、画像管理等
の課題がございますが、公園内
とその周辺における防犯やカメラ設置費用
の負担軽減
の効果が見込ま
れることから、事業者ニーズや町内会等から
の要望などを把握し、他都市における設置事例を踏まえ
て検討し
てまいります。以上でございます。
○議長(山崎直史) 浦田議員。
◆7番(浦田大輔) 本年7月、川崎区内でポスターが破ら
れる被害があったため、警察に通報し、現地に来
てもらいましたが、刑事
の方がまずさ
れたことは周辺に防犯カメラが
ないかを確認することでした。大阪市では、公園のみならず、大阪市有地に自動販売機を設置する条件として、防犯カメラつきであることを上げ
ております。今回は公園
の事例を上げましたが、野外
の自動販売機においては、
市民の安心・安全
のためにも防犯カメラつき
のものを導入するべき
と考えますが、
上下水道事業管理者に見解を伺います。
○議長(山崎直史)
上下水道事業管理者。
◎
上下水道事業管理者(金子督) 防犯カメラつき自動販売機
の設置について
の御質問でございますが、上下水道局では、管理する用地
の一時貸し付けにより自動販売機を設置し
ておりますが、そのうち44台が屋外に設置さ
れております。この44台につきまし
ては、全機種が環境負荷を低減した環境配慮型
のものであり、うち21台は災害時に
市民の皆様へ無償で飲料水を提供することができる災害対応機
となっ
ており、今後も災害対応機
の増設について自動販売機設置事業者に要請し
てまいりたい
と考え
ております。防犯カメラつき自動販売機につきまし
ては、犯罪
の抑止等につながる有効な手段である
と考え
ておりますので、今後、事業者へ
のヒアリングや関係局
との調整を踏まえ、導入について検討し
てまいります。以上でございます。
○議長(山崎直史) 浦田議員。
◆7番(浦田大輔)
市民の安全
のためにも何とぞよろしくお願いいたします。
それでは、次
の質問に移ります。子ども関連施設
の安全対策について伺います。ディスプレーをお願いします。こちらは、下段が10段
のブロックで構成さ
れた約5メートル
の塀に囲ま
れている保育園
の園庭
の写真であります。こちらが裏から撮った写真ですが、こういった園庭に設置さ
れた塀に対して何ら対策が講じられ
ていないことを踏まえ
て質問をさせ
ていただきます。平成30年6月に発生した大阪府北部地震で小学校
のブロック塀が倒れ、小学4年生
の女の子が亡くなるという何
とも痛ましい事故を受け、本市は公共施設
のブロック塀
の点検を実施しましたが、危機管理監に実施対象及び範囲を伺います。
○議長(山崎直史) 危機管理監。
◎危機管理監(高橋実) ブロック塀について
の御質問でございますが、本市では、昨年6月18日に発生した大阪府北部地震を受け、市立学校を初め
とする公共施設に設置さ
れているブロック塀等について調査を行い、現行
の建築基準法
の基準に適合し
ない高さ2.2メートルを超えるブロック塀がある16施設において、当該ブロック塀を撤去したところでございます。高さ2.2メートル以下
のブロック塀につきまし
ても、建築職による写真及び現地確認を行い、高さ、外観、立地から優先度を判断し、平成30年度から令和2年度まで集中的かつ計画的に対応すること
とし、特に市立学校
のブロック塀につきまし
ては優先的に撤去したところでございます。また、調査
の結果、対象から外れたブロック塀につきまし
ても、継続的な劣化状況
の確認など、それぞれ
の施設管理者において建築基準法等に基づいた適切なメンテナンスを行っ
ていくこと
とし
ております。以上でございます。
○議長(山崎直史) 浦田議員。
◆7番(浦田大輔) ありがとうございます。次に、幼稚園、保育園等
の子ども関連施設
のブロック塀
の安全点検
の実施状況を
こども未来局長に伺います。
○議長(山崎直史)
こども未来局長。
◎
こども未来局長(袖山洋一) ブロック塀
の安全点検について
の御質問でございますが、平成30年6月に国からブロック塀
の安全点検について依頼があり、全て
の民間保育所において点検を実施したところ、保育所運営法人が所有する安全性に問題
のあるブロック塀が2カ所ございましたが、現在、改修等が済んで
いることを確認し
ております。また、全て
の幼保連携型認定こども園においても点検を実施し、安全性に問題が
ないことを確認し
ております。なお、私立幼稚園につきまし
ては、所轄庁である神奈川県において点検結果を取りまとめ
ておりますが、2園
のブロック塀について補強を行ったことを確認し
ているところでございます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 浦田議員。
◆7番(浦田大輔) また、同じく大阪府北部地震を受け
て実施さ
れたブロック塀等
の撤去等
の助成制度では、対象を道路または公園に面するもの
と定め
ております。対象は本市で定め
ておりますが、道路または公園に面するもの
と定めた理由を
まちづくり局長に伺います。
○議長(山崎直史)
まちづくり局長。
◎
まちづくり局長(岩田友利) ブロック塀等撤去促進助成金について
の御質問でございますが、本制度は、大阪府北部を震源
とする地震を受け、
市民の安全を確保するため緊急的に助成するものでございますので、不特定多数
の者が通行、利用する道路等及び公園等に面する塀
の撤去を対象
とし
ているところでございます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 浦田議員。
◆7番(浦田大輔) ありがとうございます。横浜市では、横浜市内
の認可保育所、幼保連携型認定こども園、幼稚園型認定こども園及び小規模保育事業において、子ども
の安全を確保することを目的にブロック塀
の改善工事に要する費用
の一部を補助する民間保育所等ブロック塀安全対策事業を開始し
ています。本市としても、民間保育所等
の所有し
ている、また、それに面したブロック塀に関してもブロック塀等
の撤去等
の助成制度
の対象
とすべき
と考えますが、
まちづくり局長に見解
と対応を伺います。
○議長(山崎直史)
まちづくり局長。
◎
まちづくり局長(岩田友利) 助成
の拡充について
の御質問でございますが、民間施設
のブロック塀等は、所有者がみずから
の責任において適切に維持管理を行うことが原則
と考え
ております。本市
の助成制度につきまし
ては、倒壊による影響が第三者に及ぶ可能性が高い道路等
と、震災時
の一時避難場所である公園等に面する塀
の撤去を対象
とし
ているところでございます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 浦田議員。
◆7番(浦田大輔) さまざま御答弁をいただきましたが、ブロック塀
の点検及び撤去促進助成金
の目的が、
市民の、そして子どもたち
の命を守ることであるならば、ブロック塀が所有物であろう
と隣地
のものであろう
と点検を実施し、必要であれば対策を講じるべきです。より子どもたち
の安全を確保できる体制
の構築を要望いたします。
また、本年5月、滋賀県大津市
の交差点で園児2人が死亡し、園児
と保育士14人が負傷するという、これもまた痛ましい事故が発生しました。これに関して我が会派
の代表質問で、市内全保育所等に対してアンケートを実施し、その結果を活用する
との御答弁をいただきましたが、
こども未来局長に現状
と取り組みを伺います。
○議長(山崎直史)
こども未来局長。
◎
こども未来局長(袖山洋一) 園外活動
のアンケートについて
の御質問でございますが、本市では、6月初旬に保育所等
の園外活動
のアンケートを実施し、各保育所等
の結果を集約した情報に関しましては、各区
の保育施設
の関係者による会議や公開保育等における話し合い
の中で、事故防止や安全対策に活用し
ているところでございます。その後、国
の通知により、未就学児が日常的に集団で移動する経路
の緊急安全点検等に関する実施要領が示さ
れたことから、関係者
と道路管理者及び地元警察署による合同点検を実施し、対策案について関係機関に要望を行ったところでございます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 浦田議員。
◆7番(浦田大輔) ありがとうございます。また、本件を受け、保育園児ら
の安全を確保するため、内閣府
と厚生労働省は、保育施設周辺
の道路でドライバーらに園児へ
の注意喚起など重点的に対策を講じるキッズゾーン
の整備を促す通知を都道府県や政令都市などに出さ
れた
と伺っ
ております。通知では、キッズゾーンで行う安全対策
の例として、園児が通行する可能性を知らせる路面塗装やガードレール
の設置、園外活動を見守るキッズカード
の配置などを提示し
ておりますが、
こども未来局長に見解
と対応を伺います。
○議長(山崎直史)
こども未来局長。
◎
こども未来局長(袖山洋一) 園児等
の安全対策について
の御質問でございますが、キッズゾーン
の整備につきまし
ては、本市におきまして対象施設
の集中による範囲
の設定が難しいなど、都市部特有
の課題も多いことから、国及び近隣他都市
の動向にも注視し、関係機関
と情報共有を図りながら検討し
てまいりたい
と考え
ております。今後につきまし
ても、園外活動における園児
の安全確保を図るとともに、国
の補助制度
の活用を検討する等、さらなる安全対策を講じ
てまいりたい
と存じます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 浦田議員。
◆7番(浦田大輔) ありがとうございます。ぜひともよろしくお願いいたします。
次に、若者文化
の発信によるまちづくりに向けた環境整備について伺います。本市では、若い世代を初め、あらゆる世代が活躍する持続可能なまちづくりを進め
ていく観点から、若い世代が集いにぎわうまちを目指し、若者文化
の発信によるまちづくりに向けた環境整備等に関する基本計画が策定さ
れました。関東最大級
の新横浜公園
のスケボー広場では、小さなお子さん
と若者が同じスペースで練習をし
ております。また、同じ公園内には、小さなお子さんが遊べる公園や野球場、バスケットボール広場等も整備さ
れております。若者文化をより成熟させ
て多く
の市民に認知さ
れ、根づいた状態
とし
ていくことが必要
とありますが、そういった環境づくり
の一端としてエクストリームスポーツやストリートカルチャーに触れる、興味を持っ
ていただくきっかけとして、広く多く
の方が訪れる施設にし
ていく必要がある
と考えますが、
市民文化局長に見解を伺います。
○議長(山崎直史)
市民文化局長。
◎
市民文化局長(向坂光浩) 若者文化について
の御質問でございますが、若者文化
の発信によるまちづくりに向けた環境整備等に関する基本計画におきましては、コンセプトを行き交う日常
と非日常
としまし
て、双方
の施設が若者文化にとって必要不可欠なもの
と位置づけ
ております。非日常
の施設につきまし
ては、近隣
の大型施設を上回る魅力があり、ワールドクラス
の上級者でも十分に楽しめ、関東一円から集った若者や家族連れでにぎわう本市
の若者文化
のランドマーク的な施設として整備し
てまいりたい
と考え
ております。以上でございます。
○議長(山崎直史) 浦田議員。
◆7番(浦田大輔) また、国内に前例
のないような魅力
のある施設
の整備を目指すためには、市内のみならず、全国から幅広く意見を求める必要がありますが、取り組みを
市民文化局長に伺います。
○議長(山崎直史)
市民文化局長。
◎
市民文化局長(向坂光浩) 施設整備に対する意見聴取について
の御質問でございますが、昨年度に策定した基本方針や今年度
の環境整備に向けた基本計画
の策定に際し、パブリックコメント
のほか、ウエブアンケートを実施し
ておりまし
て、その多くが川崎
市民を初め、関東にお住まい
の方からでございましたが、関西や海外在住
の方からもいただいたところでございます。施設整備に当たりましては、これら
の御意見も参考にしながら取り組んでまいりたい
と存じます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 浦田議員。
◆7番(浦田大輔) ありがとうございます。よろしくお願いいたします。
最後に、川崎区
の浸水対策について伺います。このたび
の台風15号に対する大師河原貯留管
の効果について伺います。また、台風15号で川崎区においては、渡田地区周辺で床上・床下浸水等
の被害が発生をしました。川崎区
の重点地区
の今後
の浸水対策
のスケジュール、またどのような対策を講じ
ていく
のか、
上下水道事業管理者に伺います。
○議長(山崎直史)
上下水道事業管理者。
◎
上下水道事業管理者(金子督) 大師河原貯留管
の効果について
の御質問でございますが、今年度より供用開始した大師河原貯留管は、内径5メートル、延長約2,000メートル、貯留量3万5,600立方メートル
の貯留管で、大師河原排水区
と大師臨港排水区
の浸水対策に加え、合流式下水道
の改善
の役割も担う複合的な貯留管でございます。この貯留管
の浸水対策として
の効果でございますが、当該地区
の降雨量が計画降雨量
の時間雨量58ミリメートルを超え、時間雨量69ミリ
となった台風第15号におきましても、貯留管に約2万立方メートル
の雨水が入り、その結果、対象地域における浸水被害は、半地下
の車庫1件のみに軽減できたところでございます。川崎区内
の浸水対策について
の御質問でございますけれども、現在
の取り組み
といたしまし
ては、重点化地区に位置づけ
ている川崎駅東口周辺地区、観音川地区、京町・渡田地区及び大島地区
の4地区について、互いに隣接する地区であることから、既存施設を最大限活用する方策を含め、一体的な地域として
の効果的かつ効率的な対策手法について、より具体的な検討を進め
ており、順次対策工事に着手し
てまいりたい
と考え
ております。以上でございます。
○議長(山崎直史) 浦田議員。
◆7番(浦田大輔) ありがとうございます。さき
の他会派
の代表質問で、川崎河港水門から越水により川崎区港町周辺に浸水被害をもたらした旨
の御答弁がありました。私にも皆様から対応し
てほしいという声をいただい
ておりますので、しっかり
と対応をお願いいたします。以上で終わります。
○議長(山崎直史) 19番、鈴木朋子議員。
◆19番(鈴木朋子) 私からも通告に従いまして、一問一答にて質問をさせ
ていただきます。
まず初めに、KAWASAKIしんゆり映画祭における映画「主戦場」上映をめぐる問題について伺います。このしんゆり映画祭はことしで25回目です。麻生区
の秋
の恒例イベントです。ディスプレーをお願いいたします。少し小さいんですが、これが映画祭
のパンフレットです。シマウマ
のマークが見えますでしょうか。このシマウマを見ます
と、ことしもそろそろ映画祭だな
と思うほど地域には根づい
ております。10月27日から11月4日まで開催さ
れました。ちょっと小さいんですけれども、このようにたくさん
の映画が、ことしは25本以上上映さ
れたそうです。主催はNPO法人KAWASAKIアーツです。映画祭
の運営等
の費用は年間約1,300万円、そのうち600万円ほどが川崎市負担金
となっ
ております。先ほど
のパンフレットを1枚めくります
と、ちょっとこれも小さいんですけれども、右側
の一番上に市長、その次に麻生区長
のコメント、メッセージが掲載さ
れております。本市は、この映画祭
の主催では
なく、共催という立場です。
今回
の問題
のきっかけは映画祭が始まる直前
の10月24日付
の新聞記事です。記事
のタイトルは、慰安婦問題扱った映画、川崎市共催
の映画祭で上映中止にというものでした。内容は、主催者が一旦上映を予定したにもかかわらず、映画
の一部出演者が上映禁止などを求める訴訟を起こしたことを受け
て、共催者
の川崎市が主催者に懸念を伝え
ていた
と本市
の関与を指摘し
ています。そして、映画監督
のコメントとして、私
の映画が検閲さ
れたことになる、表現
の自由を守る努力をし
なければ、政府
の意向に沿った作品しか上映でき
なくなるという一文で締めくくら
れています。こうした報道をきっかけに、表現
の自由に対する本市による制約、検閲では
ないか
と抗議、批判が相次ぐことになりました。この映画祭では、毎年スタッフが投票をした上で、価格や貸し出し
の事情、見せ方などを総合考慮し
て上映候補を決め
ているそうです。この映画「主戦場」は、投票では7位でした。主催者は、一旦上映
の申し込みを行った後、取り消しを申し入れ
ています。上映
の取り消しが純粋に主催者
の自主判断に基づくものであれば、主催者
と映画配給会社
との契約上
の問題にも見えます。ところが、主催者
の判断に本市という公権力が絡んで
いたため、表現
の自由
の問題が浮上しました。本市は今までこの映画祭
の映画選定
の手続にどのように関与した
のでしょうか、
市民文化局長に伺います。
○議長(山崎直史)
市民文化局長。
◎
市民文化局長(向坂光浩) KAWASAKIしんゆり映画祭について
の御質問でございますが、しんゆり映画祭は、しんゆり・芸術
のまちを推進し、川崎から芸術文化
の発信
と市民参加による文化芸術を生かしたまちづくり
の一層
の推進を図ることを目的に開催し
ているものでございます。本市では、主催者であるNPO法人KAWASAKIアーツ
と毎年度協定を締結し
ており、主催者は映画祭
の企画運営を担い、本市は共催者として負担金を支出することになっ
ておりますことから、映画
の選定につきまし
ては、本市は関与し
ていないものでございます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 鈴木議員。
◆19番(鈴木朋子) ありがとうございます。では、続け
て伺います。なぜことしだけ選定にかかわり、懸念を伝えることになった
のか、その経緯を伺います。また、懸念
の中身が具体的にどのようなものだった
のかを伺います。
○議長(山崎直史)
市民文化局長。
◎
市民文化局長(向坂光浩) 映画選定における市
のかかわり等について
の御質問でございますが、映画
の選定につきまし
ては、協定に基づき、主催者が決定し
ているところであり、これまでは9月下旬ごろに完成した映画祭パンフレットを主催者から受領することで、本市は上映作品を確認し
てきたところでございます。ことしは7月22日に主催者が来訪し、映画「主戦場」について、今年度
の上映作品を検討する中で候補
の一つに上がっ
ており、また、複数
の出演者から上映差し
とめを求める裁判になっ
ているという報告があり、8月5日に、主要な複数
の出演者から上映差し
とめを求める裁判になっ
ている映画を映画祭で上映する
のはどうか
と伝えたものでございます。これまでにこのような事前
の報告を受けたことはございませんでした。以上でございます。
○議長(山崎直史) 鈴木議員。
◆19番(鈴木朋子) ありがとうございます。ことしに限っ
て報告を受け
ての懸念という御答弁でした。この件について市長は、11月5日
の定例記者会見では、本市は作品
の内容には触れ
ておらず、表現
の自由
とは関係が
ない旨
の御回答をし
ています。本市としては、主催者に対して映画
の作品内容については何ら言及し
ていないということですが、そのとおりでしょうか、
市民文化局長に伺います。
○議長(山崎直史)
市民文化局長。
◎
市民文化局長(向坂光浩) 上映作品について
の御質問でございますが、映画祭における上映作品につきまし
ては、企画運営を担う主催者が決定し
ておりますことから、本市は映画
の内容について言及したことはございません。以上でございます。
○議長(山崎直史) 鈴木議員。
◆19番(鈴木朋子) ありがとうございます。あくまで主催者が決定するということで、作品内容には言及し
ていないとの御答弁でした。ただ、後日を含め
て合計4回ほど懸念を伝えたことが同記者会見にて確認さ
れています。なぜ4回も伝えることになった
のか伺います。
○議長(山崎直史)
市民文化局長。
◎
市民文化局長(向坂光浩) 意見伝達
の経過について
の御質問でございますが、市
の意見につきまし
ては、主催者側に電話連絡及び事務所訪問を行いましたが、映画祭代表が不在であったため、後日、代表から
の電話に対し説明を行い、その後、代表を含む主催者側が来訪し、改めて説明を求められたことから、再び同じ内容を伝えたところでございます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 鈴木議員。
◆19番(鈴木朋子) ありがとうございます。意思
の疎通がややうまくいっ
ていなかった
のかな
というところも見られ、結局複数回伝えたといった御答弁でした。表現
の自由も無制約ではありませんが、その制約については丁寧な検討が必要です。総合的に見
て、実質的に映画
の属性や内容を理由に上映
の機会を奪うことになれば、表現
の自由という憲法問題に発展する可能性があります。まずそのことは指摘し
ておきたい
と思います。今回
の本市
の懸念は、主要な複数
の出演者から上映差し
とめを求める裁判になっ
ている映画を映画祭で上映することに対するものです。この訴訟が仮に作品に対する嫌がらせ目的、こういう訴訟をスラップ訴訟
と言うそうですが、そのスラップ訴訟であるならば訴訟へ
の配慮は不当で、余計な口出しによって表現
の場を奪うという評価につながりかねません。他方で、当該訴訟は複数
の出演者から提起さ
れた上映差し
とめという特色
のある訴訟であり、嫌がらせ訴訟かどうかは地方行政機関である本市には判断不能
と捉えれば、本市が中立
の立場を守ろう
としたこと自体は全く理解でき
ないわけではありません。このように複雑な事情が混在する状況でしたが、いずれにせよ、本市が示した懸念がその後
の混乱につながったことは事実です。主催者NPOは、私たちアマチュア映画祭
の悪い面が大きく露呈し、映画祭を応援し
てくださった方を失望させ
てしまいました
とコメントを発表し
ています。仮にそういった要素があったとしても、共催者である本市にも課題が残ります。最初に懸念を伝えた
のは8月5日
の18時ごろ
と聞い
ております。同じ日
の午前中に主催者は映画会社に対して上映申し込みをし
ていた
とのことです。本市
の懸念はこの申し込みを知っ
て行わ
れた
のでしょうか、
市民文化局長に伺います。
○議長(山崎直史)
市民文化局長。
◎
市民文化局長(向坂光浩) 上映
の申し込みについて
の御質問でございますが、8月5日に主催者に本市
の意見をお伝えした際に、配給会社へ
の上映申し込みを既に行っ
ていたことを知ったところでございます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 鈴木議員。
◆19番(鈴木朋子) ありがとうございます。偶然だったということでした。つまり、映画選定
のやりとりについて詳細は関知し
ない本市が、結果的に選定時期ぎりぎりに、しかも主催者が上映申し込みをした直後に主催者側に懸念を伝え
てしまったという時系列にあるか
と思います。今まで何も口を出さ
なかった本市が初めて示した懸念です。最初に主催者側から情報提供を受けた
のは7月半ばごろ
とのことです。8月5日まで
の間、懸念を伝える影響に配慮する時間があった
のでは
ないでしょうか。新聞記事から1週間後
の10月31日には、映画会社側
の提案により、急遽、しんゆり映画祭における表現
の自由を問う
と題したオープンマイクイベントが麻生区
の川崎市アートセンターで開か
れました。ちょっと小さいんですが、これがそのとき
の写真です。誰でも参加でき、たくさん
の参加者で臨時
のサテライト会場もあっ
て、私は最初そのサテライトにおりまし
て、その後、こちら
のメーン会場に移ったんですが、人
の頭で前が見えませんでした。発言者が映画上映を強く求めまし
て、終始主催者NPO側に上映を促す流れ
となり、非常に激しい集会
となりました。このイベント
の数日後、主催者側は一転し
て上映を決め、映画祭最終日に「主戦場」が上映さ
れるに至りました。本市はこのイベントには参加し
ていた
のか、また、その理由を
市民文化局長に伺います。
○議長(山崎直史)
市民文化局長。
◎
市民文化局長(向坂光浩) オープンマイクイベントについて
の御質問でございますが、映画「主戦場」を上映し
ないことについて、主催者が映画関係者や
市民との意見交換を行うために開催する
と伺っ
ておりましたので、本市は出席し
なかったものでございます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 鈴木議員。
◆19番(鈴木朋子) ありがとうございます。出席さ
れなかったということです。私が違和感を感じました
のは、このイベントで批判
の対象
となっ
ていた
のが主催者NPO代表やスタッフ、
市民ボランティア
の方々だということです。本市
の懸念が公権力
の介入だという視点で問題がどんどん大きくなったにもかかわらず、その批判
の矢面に立っ
ているのは一般
市民の方々でした。本映画祭
の協定書では、本市
の役割として負担金600万円を支払う責任
のほか、事業
の遂行に支障を来すおそれ
のある事態が生じた場合は、甲乙協力し
てその解決処理に当たるもの
とする
とあります。また、本協定に定める事項及び映画祭
の実施全般において疑義が生じたときは、甲乙が協議し
て定めるもの
とする
とあります。お金を出すだけ
の関係では
なく、困ったときには協力し合う関係づくりが想定さ
れています。今回
の件では、本市
と主催者
とのコミュニケーション不足による行き違い等が多々見受けられます。協力し
て取り組む体制は
ないまま、本市が懸念だけを示したために問題が大きくなり、批判が主催者側に向けられた
とも言えます。主催者にとっても本市にとっても思いがけない事態へ
と発展した
のかもしれませんが、これを教訓に繰り返さ
ないことが必要です。本市は、文化芸術を振興し、音楽
のまち、映像
のまちとして多様な活動団体
との連携による音楽、映像を活用した取り組みを推進し
ています。こうした取り組み
の中で、今後、本市がどのような役割を果たし
ていく
のかを検討し直す必要があるか
と思います。
市民文化局長に見解を伺います。
○議長(山崎直史)
市民文化局長。
◎
市民文化局長(向坂光浩) 今後
の対応について
の御質問でございますが、今年度中に主催者から提出さ
れる事業報告書等をもとに主催者
と連携し
て、改めてKAWASAKIしんゆり映画祭
の目的を確認するとともに、課題等を整理し、
市民参加による文化芸術を生かしたまちづくりに資する取り組み
となるよう検討し
てまいります。以上でございます。
○議長(山崎直史) 鈴木議員。
◆19番(鈴木朋子) ありがとうございます。ぜひ報告書等といった書面だけでは
なく、直接コミュニケーションをとっ
ていただきまし
て、連携し、課題を整理し
ていただきたい
と思います。
意見要望です。主催者NPOは、たくさん
の方からいただいた厳しい意見を全て建設的に未来に生かそうという覚悟を決意した旨を発信し
ています。今回
の問題を機に、本市
の芸術振興
の施策が後退すること
なく、
市民のため
の映画祭が次年度以降も開催さ
れますよう要望いたします。また、川崎市差別
のない人権尊重
のまちづくり条例が可決、成立したばかり
の本市
の人権へ
の対応は今まで以上に注目さ
れるところです。芸術に対する公金支出は非常に難しい問題を多々含んで
いますが、活動主体
の自主性
と多様な表現を尊重しつつ、
市民のため
の本市
の取り組み
の一環である以上、必要なときに適切なサポートを提供できる体制を検討し、構築し
ていただきたい
と思います。
では、次
の質問に移ります。次に、子ども食堂から見る本市
の施策について伺います。いわゆる子ども食堂は、これから
のコミュニティ施策
の基本的考え方に掲げるまち
のひろば
のわかりやすい一例です。子ども食堂は、
市民から自発的に生まれた、子どもが無料または低額で食事ができる食堂です。当初は貧困対策
の色彩が強いものでしたが、現在は地域
の交流拠点として機能するものが多くなっ
ています。子ども食堂は全国に広がっ
ており、その数はこの3年間で12倍にふえ
ているとの民間
の統計もあります。
市民文化局長に伺います。現在、本市に子ども食堂がどれくらい運営さ
れているか、その数字を把握し
ていれば教え
てください。
○議長(山崎直史)
市民文化局長。
◎
市民文化局長(向坂光浩) 子ども食堂
の運営件数について
の御質問でございますが、子ども食堂は、支援が必要な子ども、家庭を関係機関につなぐ場として
の効果があるほか、地域住民がつながる場や地域における多世代交流
の場として
の効果がある
とさ
れており、まち
のひろば
の取り組み
の一つである
と考え
ております。このまち
のひろばとして
の子ども食堂は、
市民や
市民団体等
の自発的な取り組みとして実施さ
れているため、運営主体や規模等
の正確な調査は困難でございますが、地域に多種多様なまち
のひろばが展開さ
れることは望ましい
と考え
ておりますので、運営主体
の自主性や自律性を尊重しつつ、その現状を踏まえながら、必要な支援を関係局区
と連携し
て進め
てまいります。以上でございます。
○議長(山崎直史) 鈴木議員。
◆19番(鈴木朋子) ありがとうございます。自発的な取り組みへ
の調査は困難
とのことでしたが、こうした子ども食堂
の運営は、ボランティアにより食事
の価格も100円から300円程度
のところが多く、食堂
の運営から利益を生む
のは難しいため、持続性が常に課題です。子ども食堂を広げ、まち
のひろばをふやし
ていくためには開設や運営
のノウハウを伝え
ていく場が必要です。運営団体相互
の情報交換
の場
の創出など、子ども食堂に関する具体的な取り組みがあれば教え
てください。
市民文化局長に伺います。
○議長(山崎直史)
市民文化局長。
◎
市民文化局長(向坂光浩) 子ども食堂に関する取り組みについて
の御質問でございますが、初めに、資金面
の支援につきまし
ては、かわさき
市民活動センターで実施し
ているかわさき
市民公益活動助成金
のほか、こども未来局が所管し
ております川崎市地域子ども・子育て活動支援助成事業などがございます。次に、連携
の場
の支援につきまし
ては、11月9日に地域でつながる子ども食堂をテーマとして、かわさきこども食堂ネットワーク
と連携し
てまち
のひろばフェス2019を開催し、講演会や運営に関する疑問、悩みなど
の意見交換を実施いたしました。その後
の交流会では、既に子ども食堂を運営さ
れている方、興味を持っ
ている方などに御参加をいただき、情報交換や参加者同士
のつながりを深め
ていただいたところでございます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 鈴木議員。
◆19番(鈴木朋子) ありがとうございます。そうした取り組みから子ども食堂等、多様なまち
のひろば
の創出、さらにサポートし
ていくためには、庁内にも組織横断的なつながりを生み、知見を広げ、コーディネート力を磨くなど
のスキルアップが必要か
と思います。
市民文化局長に伺います。現在、まち
のひろば
の創出に向けた庁内横断的なつながりを活用した取り組みがあれば教え
てください。
○議長(山崎直史)
市民文化局長。
◎
市民文化局長(向坂光浩) まち
のひろば
の創出に向けた庁内横断的な取り組みについて
の御質問でございますが、これから
のコミュニティ施策
の基本的考え方に基づき、多様なまち
のひろば
の創出を目的に、庁内公募による職員プロジェクトチームを設置いたしました。現在、町内会・自治会を初め
とする地域
の方々や企業等
と連携しながら、防災空地や事業所
の施設などを活用したコミュニティ
の活性化に向けた実践活動に取り組んでおります。こうしたまち
のひろば
のモデル実施による成果や課題などを庁内で共有することにより、さまざまな資源を活用した新たなまち
のひろば
の創出に向けた取り組みを全体に波及し
てまいりたい
と考え
ております。以上でございます。
○議長(山崎直史) 鈴木議員。
◆19番(鈴木朋子) ありがとうございます。子ども食堂などで地域における交流が活発化し、子ども
の居場所も確保さ
れるなど、プラス
の効果が生まれ
ていることは歓迎します。他方で、そういった地域
のネットワーク
の網にかからず、困難な事情を抱え
て孤立する家庭や子どもたちが依然として存在します。児童虐待に関する相談対応件数も毎年増加し
ています。本市
の福祉施策として、家庭や子どもが抱えるさまざまな課題に対して適切な支援が行わ
れているか、さらに検証が必要です。
そこで、子ども施策
の現状
の一つとして、児童相談所
の一時保護所
の数
とそれぞれ
の定員数、また現在
の保護人数について、
こども未来局長に伺います。
○議長(山崎直史)
こども未来局長。
◎
こども未来局長(袖山洋一) 一時保護所について
の御質問でございますが、本市には2カ所設置さ
れておりまし
て、定員数は、こども家庭センターが40人、中部児童相談所が20人
となっ
ております。また、現在
の一時保護人数でございますが、12月1日時点で、こども家庭センターが42人、中部児童相談所が24人
となっ
ているところでございます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 鈴木議員。
◆19番(鈴木朋子) ありがとうございます。2カ所いずれも定員よりも多く保護さ
れているのが現状です。定員オーバーで保護し
ていること自体、早急に解決すべき課題です。また、地域におけるつながりが希薄化し、福祉的な課題を抱える子どもが見えづらくなり、課題
の背景も複雑になっ
ている現状を直視した上で、子どもや若者を孤立から守り、成長を支援することが求められ
ています。子ども、若者へ
の支援
の実施に当たっては、こども未来局のみならず、関係各局が情報を共有し、部局横断的に施策を展開することが必要
と考えますが、今後
の取り組みを
こども未来局長に伺います。
○議長(山崎直史)
こども未来局長。
◎
こども未来局長(袖山洋一) 子ども、若者へ
の支援について
の御質問でございますが、子ども、若者や子育て家庭を取り巻く状況が変化する中、支援に携わる人たちをふやし、ともに連携、協働しながら、子ども、若者を見守り、支える仕組みづくりが重要である
と考え
ておりますことから、川崎市子ども・若者
の未来応援プランを策定し、総合的に子ども・子育て支援施策を推進し
ているところでございます。今後につきまし
ても、庁内
の関係部署、関係機関・団体等
との相互連携に向けた横断的な調整等を図りながら、未来を担う子ども、若者が健やかに育ち、成長できるまちづくりを目指し
てまいります。以上でございます。
○議長(山崎直史) 鈴木議員。
◆19番(鈴木朋子) ありがとうございます。自発的に生まれた子ども食堂
のような取り組みには課題が反映さ
れています。局ごとに縦割り
の組織では社会
のひずみにある課題には気づきにくく、仮に気づい
ても施策に生かしづらい
のでは
ないでしょうか。先ほど
の職員プロジェクトチーム
のような取り組みは、組織改革
のきっかけになるか
と思います。
市民のリアルな要望に応える効果的な業務遂行
となるよう、横
のつながり
の視点から施策づくりを見直すことを強く要望いたします。
次
の質問に移ります。次に、ペット
と防災について伺います。ペット同行避難については会派
の代表質問でも取り上げさせ
ていただきました。今回
の台風第19号による被害で本市唯一
の死者
となった高津区
の男性は、複数
のペットとともに暮らし
ていたそうです。ペット
と家族として暮らすようになった現在、ペット
と防災が課題
となっ
ています。震災時
の避難所で
のペット受け入れ
の可否は各避難所ごとに定められ
ており、中にはペット同行不可も散見さ
れます。今回
の台風第19号では、本市は震災時
とは異なる対応で、避難所で一律にペット同行避難を可能
とした
と伺いましたが、
市民にはややわかりにくかったようです。ペット防災に取り組む
市民団体
の方も、本市
のこの対応を正しく理解し
ていた方は多くはありませんでした。災害時は人もペットもまずは自助が基本ですが、自助をスムーズに進めるためには、公助
の中身をあらかじめ明らかにすることが必須です。環境省
の人
とペット
の災害対策ガイドラインでも、自治体が災害時
のペット対応等について、早く決定し
て公表する必要が指摘さ
れています。本市
の風水害時
のペット同行避難について
の基本的な考え方を明確にする必要があります。また、今後は震災時
と風水害時
の違いなど、避難に対する情報をわかりやすく周知する必要があるか
と思いますが、危機管理監に伺います。
○議長(山崎直史) 危機管理監。
◎危機管理監(高橋実) 風水害時
のペット同行避難について
の御質問でございますが、風水害時
の緊急避難は震災発生時
と異なり、洪水や土砂災害など切迫した危険から一時的に避難するものであり、ペット
の有無によって避難行動に影響を及ぼすことはあっ
てはなら
ないこと
と考え
ております。一方で、ペット
の同行に伴う衛生面やアレルギー面など、今回
の避難所開設や運営で課題も見え
てき
ていることから、検証を行った上で緊急的な避難
と長期
の避難生活など、それぞれ
の状況におけるペット
の取り扱いについて、関係局区
と連携し
て取り組んでまいります。以上でございます。
○議長(山崎直史) 鈴木議員。
◆19番(鈴木朋子) ありがとうございます。風水害時
の緊急避難という新たな課題を検証し
ていただく
との御答弁でした。ぜひ早期に検証し、公助
のラインを明確にし
て周知し
ていただきたい
と思います。
また、検証する中では災害時に誰がペット対応を引き受けるかといった問題も生じ
てきます。本市にはかわさき犬・猫愛護ボランティアという制度がございます。現在、何人
のボランティアが登録さ
れているか、
健康福祉局長に伺います。
○議長(山崎直史)
健康福祉局長。
◎
健康福祉局長(北篤彦) かわさき犬・猫愛護ボランティアについて
の御質問でございますが、かわさき犬・猫愛護ボランティアは、地域で
の動物愛護活動や動物愛護センターにおける犬猫等
の譲渡、業務支援等
の活動をし
ていただき、動物愛護
と適正飼養など、広く
市民に広め
ていただい
ているものでございまし
て、登録人数は令和元年11月1日現在、148人でございます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 鈴木議員。
◆19番(鈴木朋子) ありがとうございます。148人も
のボランティア登録がある
とのことです。その要綱には、自主的に参加する活動
の一つとして既に、災害時における、川崎市が行う犬、猫等
の動物
の避難、保護等に係る協力というものが含ま
れております。このかわさき犬・猫愛護ボランティア
の災害時
の活用
の可能性について、
健康福祉局長に見解を伺います。
○議長(山崎直史)
健康福祉局長。
◎
健康福祉局長(北篤彦) 犬・猫愛護ボランティア
の災害時
の協力について
の御質問でございますが、ボランティア
の皆様には、災害時
の地域や動物愛護センター等に設置する動物救護センターで
の犬猫等
の動物
の避難、保護等に係る活動について御説明をし、御協力
のお願いをし
ているところでございます。本年4月に川崎市動物救援本部運営マニュアルを作成し、8月に同マニュアルに基づき、被災動物
の救護活動が迅速かつ適切に行えるよう、本市
と獣医師会による川崎市動物救援本部
の立ち上げ、運営について初めて訓練を実施しました。今後はボランティア
の皆様にも訓練に参加いただくとともに、ボランティア登録時
の研修会や年2回
のかわさき犬・猫愛護ボランティア会議において災害時
のペット対策について説明し、協力を呼びかけ
てまいりたい
と存じます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 鈴木議員。
◆19番(鈴木朋子) ありがとうございます。ボランティア登録者
の中からは、災害時に自分たちをぜひ活用し
てほしいという声も上がっ
ております。ぜひ取り組みを進め
ていただきたい
と思います。
最後に、伊藤副市長に伺います。ペット同行避難については、危機管理室だけで
なく、平常時にペットについて所管し、ノウハウを蓄積し
ている健康福祉局
との連携
の上で対策を講じ
ていくことが不可欠です。災害は
いつまた起こるかわかりません。早期に連携した取り組みが必要
と考えます。危機管理室、健康福祉局双方を所管する伊藤副市長に、両部局
の連携について伺います。
○議長(山崎直史) 伊藤副市長。
◎副市長(伊藤弘) ペット
の防災対策について
の御質問でございますが、
市民の皆様がみずから
の命や生活だけでは
なく、ペット
との暮らしを守るためには、日ごろからペット対策を推進し
ている健康福祉局
と、防災施策
の総合調整を行う危機管理室を初め、関係する局区において情報共有や相互連携を図ることが必要である
と認識し
ているところでございます。今回
の台風第19号で見え
てきた避難所等
の課題
とあわせ
て今後検証を行い、しっかり
と取り組んでまいりたい
と存じます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 鈴木議員。
◆19番(鈴木朋子) ありがとうございます。ペット
と防災に関してはアレルギーや衛生面
の問題等、多様な意見を踏まえた上で情報を整理し、周知することが人
の命を救うことにもつながります。今まで防災
といえば震災対策でした。今回
の台風被害を踏まえ、風水害を含めた対策を早期に
市民へ明確に周知し
ていただくことを要望します。特にペット
と防災については、危機管理室
と健康福祉局が連携し、防災対策を検証し
ていっ
ていただくことを強く要望し
て、私
の質問を終わります。
○議長(山崎直史) 24番、本間賢次郎議員。
◆24番(本間賢次郎) お疲れさまでございます。自由民主党
の本間賢次郎です。きょうもよろしくお願いいたします。きょうも多々台風に関連する質問ですとか災害対応について続い
ておりますけれども、改めて10月
の災害
の際にお亡くなりになった方々、そして被害に遭わ
れた方々にお悔やみ、そしてお見舞いを申し上げる次第でございます。いつ何どき災害が起きるかわかりません。いつも災害に対して
の質疑をさせ
ていただくときは申し上げ
ておりますが、常に備えを、備えにこれでよいというものは
ないという認識
のもとで進め
てまいりたい
と思いますので、災害対応における自衛隊
との連携体制について、また、臨海部
のアクセス向上に向けた取り組みについて、そして東海道川崎宿起立400年に向けた取り組みについて、地元川崎区に特化し
てきょうは伺っ
てまいりたい
と思います。それぞれ御答弁
のほどよろしくお願いいたします。
では、早速ですが、災害という
のはいつ起きるかわから
ない、ありとあらゆる状況を想定し
ておか
なければなりません。川崎区は本市
の中で唯一、海
のあるまちですけれども、川崎区
の東扇島東公園は、大規模災害発生時に基幹的広域防災拠点
となる見込みで、物資なども集められるもの
と想定し
ております。その際には、自衛隊所有
の船舶
の着岸も当然考えられるわけですが、本市
と自衛隊、特に海上自衛隊
との連携について伺います。日ごろにおける信頼関係
の構築は重要な取り組みだ
と思います。現在どのような形で情報交換、合同訓練などを行っ
ているのか、危機管理監に伺います。
○議長(山崎直史) 危機管理監。
◎危機管理監(高橋実) 海上自衛隊
との連携について
の御質問でございますが、国
の計画では、首都圏で大規模災害が発生した場合、緊急物資支援等
の拠点
となる基幹的広域防災拠点が東扇島に設置さ
れる計画
となっ
ており、毎年11月には海上自衛隊も参加し、首都直下地震防災訓練が実施さ
れております。また、昨年2月には、道路途絶時を想定した広範囲
の海路輸送等について検討するため、岩手県から三重県まで
の沿岸自治体が集まる海上自衛隊主催
の防災連絡会議に本市も参加するなど、新たな取り組みも始まっ
ております。本市におきましても、本年6月、防衛省主催
の首都直下地震防災訓練に参画し、初動時に派遣さ
れる予定
の陸上自衛隊
の部隊を実際に横須賀港から東扇島
の岸壁に海路輸送する訓練が実施さ
れたところでございます。また、大型
の台風上陸など被害発生が予想さ
れる際には、被害発生時
の対応について事前に情報交換を行うなど、調整を図っ
ており、このたび
の台風第19号
の際にも実施したところでございます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 本間議員。
◆24番(本間賢次郎) ありがとうございます。定期的に訓練もし
ているということ、そして今回
の台風
の際には情報交換を既にし
ていたということがわかりました。今回は、高波、高潮が非常に懸念さ
れていた中ですから、こういう情報
の共有という
のがいかに大事かという
のも把握でき
ているか
と思っ
ております。そして、今、危機管理監から大変重要な御答弁が実はありまし
て、道路が途絶えた時、海路による輸送
の拠点としても東扇島は大きな役割を持つ
と。要するに、川崎市が被災し
ていなくても、東京から西日本に物資を送るときに、例えば高速道路であれば、東名、名神、阪神、こういった道路が使え
ないとなったときは東扇島から船で輸送することが想定さ
れるわけですね。そこで、港湾局長に伺いますが、まず自衛隊
の所有する緊急物資
の輸送船舶が着岸するバース――船着き場整備状況
と、本市が被災し
ていない状況で海路輸送
の拠点
となった場合、ふだんからバースを利用し
ている事業者
との連携、自衛隊所有
の船舶等
の受け入れ場所
の決定はどのように行っ
ているのか伺います。
○議長(山崎直史) 港湾局長。
◎港湾局長(北出徹也) 災害時における船舶
の受け入れについて
の御質問でございますが、港湾施設は、震災直後やその後
の応急復旧期に果たす役割は大きく、特に岸壁等
の係留施設は、救援物資、人員あるいは避難者
の移送や経済活動を維持する物流機能
の確保など、海上輸送
の拠点として重要な施設
と考え
ております。そのため、災害による施設
の被害等を防止するため
の公共岸壁
の耐震性
の強化を進め
ているところでございます。現在
の耐震強化岸壁
の整備状況につきまし
ては、川崎市地域防災計画に位置づけ
ている5カ所
のうち、東扇島9号岸壁及び31号岸壁
の2カ所が整備済み、千鳥町7号岸壁
の1カ所が整備中
となっ
ております。次に、係留施設等
の利用者
との連携につきまし
ては、受け入れ場所
の決定に当たっては、係留施設
の利用状況等を確認しながら、施設利用者に船舶
の入港日時や係留場所を変更し
ていただくなど、物流へ
の影響を考慮し
て調整を行っ
ております。また、耐震強化岸壁背後
の荷さばき地には、災害時にも速やかに移動できる貨物を蔵置するなど、利用者にも日ごろから災害時
の対応を見据えた港湾施設
の利用に御協力いただい
ているところでございます。次に、受け入れ場所
の決定につきまし
ては、耐震強化岸壁で
の受け入れを基本
とし
ておりますが、川崎港が被災せず、他
の地域で災害が発生した場合などは耐震強化岸壁以外
の係留施設を使用することも想定し
ているところでございます。また、緊急物資等を輸送する船舶
の大きさはさまざまであることから、岸壁
の延長、水深
のほか、当該船舶
の入港時における岸壁
の利用状況、物流へ
の影響等を考慮した上で受け入れ場所
の決定を行うこと
とし
ております。以上でございます。
○議長(山崎直史) 本間議員。
◆24番(本間賢次郎) 今
の答弁です
と、必ずしも整備さ
れている耐震岸壁で受け入れられる
とは限ら
ないということですけれども、こうした事態に備えまし
て、緊急物資等を輸送する船舶、特に自衛隊等
の船舶は一般的なもの
とは異なりますから、耐震岸壁以外ではどこに着岸ができる
のかを確認し
ておく必要がある
と思いますので、見解を伺います。
○議長(山崎直史) 港湾局長。
◎港湾局長(北出徹也) 耐震強化岸壁以外で
の着岸可否
の確認について
の御質問でございますが、災害
の発生に備え
て緊急物資等を輸送する船舶
の離着岸が可能な係留施設をより多く確保し
ていくことは大変重要である
と認識し
ております。そのため、広域的な災害対応を目的
とした訓練等において、国や自衛隊等が所有する船舶を実際に耐震強化岸壁以外
の係留施設にも着岸させることにより、離着岸が可能な船舶
の種類や係留場所
の確認を行っ
ているところでございます。今後も国や関係機関を初め、施設利用者等
と連携を図りながら、災害時における船舶による緊急物資
の輸送等が円滑に実施できるよう努め
てまいります。以上でございます。
○議長(山崎直史) 本間議員。
◆24番(本間賢次郎) 港湾局長
の御答弁で、万が一
のことがあった際には地元
の事業者
との交通整理を日ごろから
の信頼関係
のもとで行うことがわかりました。
一方で、現在、危機管理室内には船舶へ
の対応に精通した職員が何名在籍し
ていらっしゃる
のか、危機管理監に伺います。
○議長(山崎直史) 危機管理監。
◎危機管理監(高橋実) 災害時における船舶へ
の対応について
の御質問でございますが、現在、危機管理室には災害時に船舶へ
の対応に精通した職員は在籍し
ておりません。しかしながら、災害発生が予想さ
れる場合や大規模災害発生時には自衛隊が所有する船舶
の派遣を予期し
て、海上自衛隊から連絡調整員が神奈川県に派遣さ
れる計画
となっ
ており、被災状況に応じ
て連携すること
となっ
ております。以上でございます。
○議長(山崎直史) 本間議員。
◆24番(本間賢次郎) 本市
の危機管理室内には船舶に精通した職員
の方はいらっしゃら
ないということではありますが、ただ、陸上自衛隊
のOB
の方がいらっしゃるということで、その方は国
との連携ですとか、海上自衛隊
との連携も図ることができるということで伺っ
ておりますが、関係者
の方々から、ぜひとも海上自衛隊
と川崎市
ともっともっとコミュニケーションをとれれば、何かあったとき、川崎市
のために、
市民の皆さん
のために、そして近隣
の自治体や広域
の地域
の方々
のために海上自衛隊がお役に立てる
と思うのでというお声も上がっ
ておりますので、市長に確認をさせ
ていただきたい
と思います。港内という大変独特な環境
の中で有事に対応するわけですから、情報や知識
の共有というものは極めて重要になっ
てまいります。それも、今申し上げたとおり、川崎市
の場合は、本市が被災したときのみならず、他都市が被災したときにも東扇島が海上輸送
の拠点
となる可能性があります。市長にぜひともお考えを伺いたい
と思いますけれども、今後
の海上自衛隊
との連携
のあり方、本市
の危機管理室における船舶に関する対応力
の向上に向けた取り組みについて、よろしくお願いいたします。
○議長(山崎直史) 市長。
◎市長(福田紀彦) 海上自衛隊
との連携等について
の御質問でございますが、このたび
の台風第19号では、高潮による臨海部
の被害が予想さ
れたことから、発災時に備え
て危機管理室
と海上自衛隊
との間でさまざまなケースを想定したシミュレーションを実施し
ておりました。東扇島は首都圏で大規模災害が発生した場合や他都市が被災した際
の重要な海上輸送拠点でございますので、災害時に東扇島が有するポテンシャルを最大限発揮できるよう、海上自衛隊
の知見もいただきながら港湾施設を活用し、より実践的な訓練等を通じた災害対応力
の強化を進め
てまいりたい
と存じます。以上です。
○議長(山崎直史) 本間議員。
◆24番(本間賢次郎) ありがとうございました。今後、海上自衛隊
との関係はこれからも取り組んでまいりたい
と思いますので、ぜひとも引き続きいろいろ
と御答弁
の際にはよろしくお願いをいたします。
では、今ずっと災害
のお話をし
てまいりましたが、今度は日常
の話に移ります。東扇島へ
のアクセスについて
の現状を交通局長に伺いますが、公共交通であるバス
の運行状況、川崎駅から東扇島まで
の運行について、平日
の通勤時間帯はおよそ何分置き
の運行で、所要時間はどれほどな
のか、また、渋滞などによる遅延
の影響はどれぐらいある
のか伺います。
○議長(山崎直史) 交通局長。
◎交通局長(邉見洋之) 東扇島へ
のアクセス状況について
の御質問でございますが、現在、市バスでは、東扇島
の企業に勤める方など
の輸送需要へ対応するため、川崎駅から東扇島
の東側へ向かう川05系統を1日当たり往復で181便、西側へ向かう川07系統を221便運行し、同じ方面へ
の市営埠頭行き
と合わせ
て、1日当たり往復で約2万3,000人
のお客様に利用いただい
ているところでございます。平日
の通勤時間帯における運行間隔につい
てでございますが、最も本数
の多い朝7時台で川05系統につきまし
ては、各停、急行、特急系統を合わせ、4分程度
の間隔で運行し
ております。また、川07系統につきまし
ては、各停、急行系統を合わせ、同様に4分程度
の間隔で運行し
ております。所要時間につきまし
ては、川崎駅から東扇島に入るまで約30分を要し、その後、島内物流センター等
のバス停留所を経由することで、終点までさらに10分程度かかるものでございます。また、渋滞による遅延
の影響につきまし
ては、物流車両が多くなる時期などには5分から10分程度おくれる場合もございますが、途中経路におきまして事故渋滞など障害
の発生が
なければ、おおむね順調に運行し
ているところでございます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 本間議員。
◆24番(本間賢次郎) ありがとうございました。なぜ今アクセス
の面を交通局長に伺ったか
といいます
と、今回、残念ながら、ホテルシップについて私がずっと取り組んでまいりましたけれども、協議対象者
と覚書を交わすことはできたものの、協定
の締結までは至りませんでした。その要因
の一つとして、交通アクセス
の課題があった
との分析もある中で、にぎわい
のある港、日ごろから
市民に親しま
れる港をつくり上げ
ていくためにも、この課題はもう喫緊
の課題だ
と、大変重要だ
と私は考え
ております。アクセス向上に向けた現状
の取り組みについて、港湾局長に伺います。
○議長(山崎直史) 港湾局長。
◎港湾局長(北出徹也) 東扇島へ
のアクセス向上に向けた現状
の取り組みについて
の御質問でございますが、東扇島地区は市街地まで
の距離が長く、交通アクセスが川崎港海底トンネル
と首都高速湾岸線
の2ルートに限ら
れていること、また、物流車両等
の増加により交通混雑が悪化しつつあることなど、交通アクセスに課題がある
と認識し
ているところでございます。そのため、令和5年度
の完成を目指し、東扇島
と内陸部を結ぶ新たなルート
となる臨港道路東扇島水江町線
の整備事業を推進し
ているところでございます。また、東扇島地区内における交差点混雑
の改善に向けた調整などを進め
ており、これら
の取り組みにより、東扇島へ
のアクセス向上を図っ
てまいりたい
と存じます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 本間議員。
◆24番(本間賢次郎) まずは水江町地区
の臨港道路
の整備をということでした。ぜひとも一日も早く完成を目指し
ていただい
て、渋滞が緩和することによって、先ほど交通局長から通勤時間帯
の自然渋滞時
のバス
の遅延が10分程度あるときもある
と御答弁いただい
ておりましたけれども、そういったことも解消さ
れると思います。そうすれば、臨海部に働く方々
のストレスや通勤時
の負担も軽減さ
れますので、渋滞を解消することによって運輸力
の向上、経済活性化にも寄与する
と考えられますから、ぜひとも引き続きよろしくお願いいたします。そして、この水江町地区
の臨港道路
の整備
の後には東扇島をどのような地域にしたい
のか、しっかり
としたビジョンを持っ
て多く
の人々に愛さ
れる港
のため
の環境整備をし
ていただきたい
と思います。今、思わず環境
と言っ
てしまったんですけれども、東扇島にはバーベキュー場などもありまし
て、利用したい
と思っ
ている人は少なく
ないんですけれども、路上にごみが多いという指摘は大変多くあります。港湾関係者や運送業界からも環境美化へ
の取り組み
の要望が出さ
れていますので、伺います。
○議長(山崎直史) 港湾局長。
◎港湾局長(北出徹也) 東扇島における環境美化
の取り組み状況について
の御質問でございますが、島内
の道路については、中央分離帯や路肩へ
のドライバーによるごみ
のポイ捨てが問題
となっ
ております。このため、港湾管理者が管理する緑地や臨港道路につきまし
ては、定期的な除草や年複数回
の清掃を実施し
ております。これらに加え、官民による東扇島クリーン大作戦など
の国道、市道部分
の一斉清掃活動を年7回程度実施するとともに、土系舗装材による植栽帯
の改良など、ごみを捨てにくい環境づくりにも取り組んできたところでございます。今後につきまし
ても、不法投棄
の抑止
のため
のさらなる啓発活動や監視カメラ
の設置
の検討など、各道路管理者等
の関係機関
と連携しながら環境美化対策を進め、訪れる人へ
の快適な空間づくりに努め
てまいります。以上でございます。
○議長(山崎直史) 本間議員。
◆24番(本間賢次郎) ボランティア
の中には、もっともっと川崎
の港をきれいにしたいからぜひ協力させ
てください
と言っ
てくださる方々もいらっしゃいますので、ぜひとも広い民間
の方々
のお力をかり
て、すばらしくきれいな東扇島をつくり上げ
ていきたい
と思います。また話をアクセスに戻しますが、この港
の魅力という
のは本当に将来にわたっていろいろな可能性を持っ
ていて、ぜひアクセス向上
の取り組み
とあわせ
て、東扇島に行きたい
と思わ
れるよう環境美化にも引き続き取り組んでいただきたい、そして私自身もこれは取り上げ
ていきたい
と思います。
そして、昨年も私は御意見を申し上げましたけれども、海上アクセスを候補に入れ
ていただければ
と思います。10月に神奈川県が実証実験をし
ている海上タクシーに試乗し
てまいりました。ディスプレーをお願いいたします。神奈川県がこの秋に実証実験を行っ
ている航路がある
のですが、今回乗っ
てきた
のが葉山マリーナから湘南港――湘南港という
のは江の島です――を結ぶ航路でし
て、船はこちらです。ファルコンという船で、総トン数4.8トン、船舶
の長さは9.55メートル、乗船可能人数は10名、そして運航事業者は葉山マリーナということでありまし
て、一見そんなに大きく
なさそうに見える
のですが、中は非常に快適になっ
ています。2階には操縦する部分がありまし
て、2~3人が座ることができます。1階部分にはソファー
のようなものが置か
れていて、非常に快適でございました。このファルコン
の特徴として、かなり浅いところでもスムーズに航行できるということでありまし
て、葉山マリーナから江の島まで、普通、車で移動する
と、順調に行っ
て30分ぐらいかかるんですね。背景を見
ていただける
とわかるように、快晴で大変気持ち
のいい日でしたから本当に混雑し
ていまし
て、関係者に伺ったところ、ふだん30分かかるところだったら混雑し
ていると1時間ぐらいかかる
と言わ
れました。さらには当日、ちょっと小さく
て見えにくいんですけれども、セーリング
の競技などをやっ
ておりました。こちらは葉山から横須賀
のほうに若干南下したところにある鳥居な
のですが、こちらに迂回しながら江の島
のほうに向かっ
ていったんですね。こちらが稲村ヶ崎から
の光景ですが、右端
のところに道路が走っ
ていて、渋滞し
ている状況が見
てとれました。どれぐらい渋滞し
ていたか
という
と、ちょっとわかりにくいかもしれ
ないんですけれども、トラックや車がずっと並んで
いるのがわかるか
と思いますが、本当に動か
ないんですよね。では船に乗る
と、葉山マリーナから江の島まで何分で行けるか。15分かから
ないんですよ。混雑し
ていたら1時間かかるところが、船で行けば15分で行けるわけですから、ぜひとも海上アクセスを検討する価値がある
のでは
ないか
と思います。海上アクセス
の検討をいただきたい
と思いますので、改めて御見解を伺います。
○議長(山崎直史) 港湾局長。
◎港湾局長(北出徹也) 海上アクセスについて
の御質問でございますが、将来を見据え、東扇島を初め
とする臨海部へ
の多様なアクセスルートを確保することは重要である
と認識し
ているところでございます。現在、東扇島防災浮桟橋
の有効活用に向け
て、川崎港で
のイベント開催
と他都市から
の海上輸送を組み合わせた運航実験等に取り組んで
いるところでございます。一方で、運航事業者
の事業採算性など
の課題もあることから、こうした取り組み
の結果を踏まえ、新たな海上アクセス
の可能性について検討を進め
てまいりたい
と考え
ております。以上でございます。
○議長(山崎直史) 本間議員。
◆24番(本間賢次郎) ありがとうございます。ぜひとも一時的なイベント
の中でもいいので実験を繰り返し
ていただい
て、さまざまなデータをとっ
ていただければ
と思います。私は、ことし神奈川県
の海上タクシー
の取り組み
のほかに、福岡に行った際にはジャズクルーズも体験をし
てまいりまし
て、おとといには、今、横浜ハンマーヘッドに停泊中
の帆船にも乗っ
てまいりまし
て、海
の持つ可能性、船が見せ
てくれる魅力、そして港がどれほど人々に豊かな生活を与え
てくれる
のかという可能性をいろいろ
と探っ
ているところでありますので、この海上タクシーですとか海上アクセスも含めまし
て、行きやすい港をつくっ
ていただければ
と思います。ぜひともよろしくお願いいたします。
では、海から一転いたしまし
て、この議場
の近く
の地域
の話に移っ
てまいりたい
と思います。川崎区長、よろしくお願いいたします。昨年
とことし
の予算審査特別委員会でも私は質疑を行いましたけれども、令和5年――2023年は、東海道川崎宿起立400年にもう4年
と迫っ
ておりまし
て、機運を高める時期に来
ているんだろう
と思います。ことし
の予算審査
のときにいただいた答弁では、ロードマップを策定中ということでございましたが、その後
の取り組み状況について、特にロードマップ
の中で注目すべき点や、ことし
の春に行った東海道川崎宿2023まつり、そして、先日、あいにく
の雨模様でしたけれども、東海道川崎宿スタンプラリー2019
の感想などを伺います。
○議長(山崎直史) 川崎区長。
◎川崎区長(水谷吉孝) 東海道川崎宿起立400年に向けたロードマップ
の策定などについて
の御質問でございますが、ことし3月に策定したこのロードマップでは、令和元年度、令和2年度
の立ち上げ期、令和3・4年度
のプレイベント期、起立400年を迎える令和5年度、そして400年事業をレガシー
とした区民主体
のまちづくり
の4つ
の期間を定め、地域
の多様な主体が一体的に取り組みを推進できるよう、それぞれ
の期間に応じたイベントやシンポジウム
の開催など
の取り組み内容を記し
ております。立ち上げ期
の今年度は、来年度初頭に設立予定
のプロジェクト推進組織を見据え
て、既存
の川崎宿に関するイベントを実行委員会形式で実施し
てまいりました。4月に稲毛公園で行わ
れました東海道川崎宿2023まつりには約1,500人
の来場者がありましたが、年々外国人観光客がふえ
ていると実感し
ているところでございます。また、11月に開催さ
れました東海道川崎宿スタンプラリー2019では、地域活性化推進組織「東海道川崎宿2023」や、地元町内会、東海道かわさき宿交流館、NPO法人かわさき歴史ガイド協会等が参加した実行委員会を初めて立ち上げ、何度も話し合いを重ねた結果、地域
の方々が一体
となっ
て企画運営し
ていただくことができ、来年度設立予定
のプロジェクト推進組織へ
のつながりを感じたところでございます。以上でございます。
○議長(山崎直史) 本間議員。
◆24番(本間賢次郎) 実は今、ちょっとうれしい御答弁がありまし
て、4月に行わ
れた東海道川崎宿2023まつりで、これまでよりも外国人観光客がふえ
てき
ているという、個人的なものかもしれませんが実感があった
とのことです。川崎にいよいよ観光に行こうという海外
の方々がふえ
てくる
のかな
と思う
とわくわくする思いで、ぜひともこうした取り組みは継続をし
ていっ
ていただきたい、そして発信をし
ていっ
ていただきたい。広報という
のは大変重要になっ
てくるんだろう
と思います。広報
のことも後々伺いたい
とは思いますがその前に、予算審査特別委員会で私から、広く区民、
市民を巻き込んだ取り組みに向け
ては組織
の整備が必要だ
と意見し
てまいりました。そうした中で、早速、先日
の東海道川崎宿スタンプラリー2019でも初めて実行委員会制をとっ
ていただい
て、来年度はいよいよ仮称推進組織
の結成を目指すこととしていただきました。ロードマップによれば、本年度から推進組織
の立ち上げ準備期間に入っ
ているわけですが、検討状況を伺います。あわせ
て、この新たな組織
と毎年行っ
ている、先ほど来お話しいただい
ているイベント
の実行委員会や川崎宿に関連するさまざまなボランティア団体
との関係性について伺います。
○議長(山崎直史) 川崎区長。
◎川崎区長(水谷吉孝) プロジェクト推進組織について
の御質問でございますが、訪日外国人
の増加や宿泊施設
の新設が続い
ている状況も踏まえながら、地域が主体的、持続的にまちづくりに取り組めるよう、プロジェクト推進組織には今年度
のスタンプラリー実行委員
の地元町内会や
市民活動団体等
のメンバーに加えまし
て、商店街、宿泊施設、鉄道事業者など
の新たな主体
の参画を求め
てメンバーを調整し
てまいります。以上でございます。
○議長(山崎直史) 本間議員。
◆24番(本間賢次郎) ぜひとも多様な地域
の方々
のお力を結集し
ていただい
て、すばらしい組織を立ち上げ
ていっ
ていただきたい
と思います。さて、先ほどちらっと触れましたけれども、広報というものは極めて重要になっ
てまいります。ロードマップを策定し
ていただい
てすぐにお届けいただい
て、私も随分読んだんですけれども、若干なんですが、広報
の取り組みが弱く映っ
てしまっ
ている印象なんです。三角おむすび発祥
の地という川崎宿にまつわるエピソードがありますが、なかなか知ら
れていない。先日、市長もよく出演さ
れているFMヨコハマ
の番組が、あなた
とおにぎりにまつわるエピソードをメールで送っ
てください
というので、私は自分
の職業がばれ
ないように、ラジオネームを使っ
てこの三角おむすび
の話を送ったら、へえ、三角おむすびという
のは川崎なんですか、ぜひそういう情報をもっと下さい
とDJが食いつきまし
て、私としてはなかなか鼻高々でした。そういうふうに神奈川県中
の人、特にFMヨコハマはラジコを使えば全国
の人が聞けるわけですから、全国に川崎が発祥なんだよという
のをPRできたかな
と自己満足し
ているところではある
のですが、ほかにも夏
の川崎
の風物詩、稲毛神社
の山王祭は、神奈川県選択無形民俗文化財である古式宮座式や、孔雀、玉神
の2体
のおみこしがあります。2体
のおみこしを持っ
ているところという
のはなかなか珍しい
と思いますし、ただ単純に担いで
いるわけじゃ
ないんですね。いろんなエピソードがそこには隠さ
れていて、そんなお話をする
と、好きな人は、へえ、へえ、へえと食いつい
てくるわけですね。こういうふうに思わず興味をそそら
れるようなものがたくさんありますから、こうした地域
の資源をもっと有効に生かし
ていただい
て、PRを進め
ていただきたい
と思いますので、川崎区長、最後に見解をよろしくお願いいたします。
○議長(山崎直史) 川崎区長。
◎川崎区長(水谷吉孝) 川崎宿にまつわる資源
のPRについて
の御質問でございますが、川崎宿にまつわるエピソードや資源を生かしたPR
の取り組み
といたしまし
ては、これまでも三角おむすびレシピコンテストを東海道川崎宿2023まつりに合わせ
て実施し、優秀作品を商品化し
て協力店舗で販売する取り組みを継続的に行っ
ているほか、昨年度からは、多く
の人に川崎宿を身近に感じ
てもらうため
の公開講座として川崎宿大学を開校し、古式宮座式や川崎宿
の街並み等をテーマ
とした講座を地域活性化推進組織「東海道川崎宿2023」
と協働し
て開催し
てきたところでございます。今後につきまし
ても、東海道かわさき宿交流館を拠点
としながら、プロジェクト推進組織とともに検討し、川崎宿にまつわる地域資源
の発信に取り組んでまいりたい
と考え
ております。以上でございます。
○議長(山崎直史) 本間議員。
◆24番(本間賢次郎) ありがとうございました。ぜひとも4年後、すばらしい400年にしたい
と思いますので、引き続き取り組みを進め
ていっ
ていただきたい
と思います。御紹介いただきました川崎宿大学には私も入学をいたしましたが、余りにも出席率が悪いので卒業できるかどうかわかりませんけれども、しっかり時間を見
て最後まで受講し
ていきたい
と思います。以上で質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(山崎直史) お諮りいたします。暫時休憩いたしたい
と思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議
なし」
と呼ぶ者あり〕
○議長(山崎直史) 御異議
ないもの
と認めます。およそ30分休憩いたします。
午後3時37分休憩
-------------------
午後4時9分再開
〔局長「ただいま
の出席議員副議長とも50人」
と報告〕
○副議長(花輪孝一) 休憩前に引き続き、ただいまから会議を開きます。
ここであらかじめ、会議時間
の延長についてお諮りし
ておきたい
と思います。
お諮りいたします。本日
の会議時間につきまし
ては、午後5時を過ぎる場合も考えられますので、念
のため、その場合には会議時間を延長することにいたしたい
と思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議
なし」
と呼ぶ者あり〕
○副議長(花輪孝一) 御異議
ないもの
と認めます。よって、そのように決定いたしました。
-------------------
○副議長(花輪孝一) それでは引き続き、一般質問を行います。発言を願います。15番、片柳進議員。
◆15番(片柳進) 通告
のとおり、富士見1丁目
の物流倉庫へ
の対応、SOGI
の人権、川崎区役所
と支所
の機能
のあり方、富士見周辺地区整備
の順に伺っ
てまいります。
富士見1丁目に大型
の物流倉庫
の建設工事が進んで
います。ディスプレーをお願いします。周囲には富士見公園、旭町小学校もあり、角にはコンビニエンスストアもあります。富士見公園裏
の道路は大型集合住宅に通じ、さらに駅前方面へ
の抜け道
となっ
ていることなどから、大変自転車や歩行者
の多い道路です。また、物流倉庫が面し
ている市道富士見鶴見駅線は、荷待ち
の車が路上にとまっ
ていることも多いため、この物流倉庫が完成すれば、車
の渋滞や歩行者、自転車など
の危険が増大することが心配さ
れます。この物流倉庫
の完成時にはどの程度
の車
の通行が予想さ
れるのか、
市民生活へ
の影響をできるだけ少なくするためにどのような対応がさ
れる予定な
のか伺います。
○副議長(花輪孝一)
まちづくり局長。
◎
まちづくり局長(岩田友利) 富士見1丁目
の物流施設について
の御質問でございますが、完成後
の車
の通行量につきまし
ては、事業者からは、交通管理者である神奈川県警察
との協議において、1時間当たり最大で40台
の交通発生量を見込んだ上で、東側
の市道富士見鶴見駅線から入庫し、南側
の市道富士見4号線に出庫いたしますが、場内に十分な待機スペースを確保することから、周辺道路へ
の滞留
の影響は少ないもの
と伺っ
ております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 片柳議員。
◆15番(片柳進) 1時間に40台
の大型車等が通ることになる
とのことです。児童を初め、
市民の安全が守ら
れるよう、今後も注意し
ていただきたい
と思います。
次に、いわゆる同性パートナーシップ制度について伺います。ディスプレーをお願いします。同性パートナーは、婚姻関係にある夫婦
と同様に生活をともにし
ていても、入院先
の病院で
の面会ができ
ない、手術
の同意や説明、意思決定などができ
ない、住宅ローンや賃貸住宅などを利用でき
ないなど
の不利益をこうむっ
ています。同性カップルなど
の人権を保障するために、市として国に同性婚など
の法制化を求めるべきですが、伺います。まず、その第一歩として、パートナーシップ制度に踏み出す自治体が県内でも、横須賀市、小田原市、鎌倉市に加え、横浜市などにも広がり続け
ています。本市もパートナーシップ制度を実施すべきですが、伺います。本人
の了解を得ずに性自認や性的指向を暴露するアウティングについてですが、厚労省がいわゆるパワハラ対策指針
の素案を策定し、私的なことに過度に立ち入ることとして、労働者
の性的指向や性自認や病歴、不妊治療等
の機微な個人情報について、当該労働者
の了解を得ずに他
の労働者に暴露することをパワハラに該当する事例として明示し
ています。この指針に基づき、本市としてはどのように対応を検討し
ていく
のか、
総務企画局長に伺います。
市民文化局長にもアウティングに対する具体的対策について、市がどのように踏み出す
のか伺います。
○副議長(花輪孝一)
総務企画局長。
◎
総務企画局長(大澤太郎) パワーハラスメントについて
の御質問でございますが、本市におきましては、川崎市職員
のセクシュアルハラスメント、パワーハラスメント及び妊娠、出産、育児又は介護に関するハラスメント
の防止に関する要綱を整備し、ハラスメントに対する基本的取り組み方針を明らかにするとともに、リーフレット等を活用した庁内へ
の周知啓発や各職場における自主考査等により、その防止に取り組んできたところでございます。現在、国におきましては、パワーハラスメント対策が法制化さ
れ、職場におけるパワーハラスメント
の具体的な内容や、事業主が雇用管理上、講ずべき措置
の内容等を定める指針について検討が進められ
ており、来年1月には公表さ
れる予定
となっ
ております。今後につきまし
ては、同指針
の内容を踏まえ、必要に応じ
て本市要綱
の改正やリーフレット
の内容
の見直しを検討するなど、引き続きハラスメント
の防止対策に取り組んでまいります。以上でございます。
○副議長(花輪孝一)
市民文化局長。
◎
市民文化局長(向坂光浩) パートナーシップ制度について
の御質問でございますが、初めに、同性婚
の法制化につきましては、性的マイノリティに関する国
の動向など、引き続き注視し
てまいりたい
と考え
ております。次に、パートナーシップ制度
の導入につきまし
ては、人権を尊重し、ともに生きる社会を目指し
ている本市
といたしまし
ては、性的マイノリティ当事者
の生活上
の障壁を取り除く取り組みが重要である
と認識し
ており、引き続き他都市における事例を調査研究するとともに、11月末に人権施策推進協議会が取りまとめた中間まとめ
の内容等も踏まえながら、取り組みを進め
てまいりたい
と考え
ております。次に、アウティング対策につきまし
ては、企業向け研修であるLGBTセミナー
の場などを通じてアウティングが重大な人権侵害であること
の理解促進を図っ
てまいりたい
と考え
ております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 片柳議員。
◆15番(片柳進) 同性パートナーシップ制度を施行し
ている福岡市
と熊本市は協定を結んで、パートナーシップ制度を利用し
ている方が転居
の際に継続使用
の申請をすれば、引っ越しをした後もパートナーシップ宣誓書
の受領証が有効
となるという制度を実施し
ています。本人たちが希望すれば、市役所窓口で一旦宣誓書受領証を返還し
て、また転居後に再宣誓するという負担をかけずに資格を継続できるように配慮し
ています。県内でも、横浜市、横須賀市、小田原市、鎌倉市に加え、相模原市、逗子市、葉山町もパートナーシップ制度を導入予定です。本市も今後
の制度導入に向け
て検討し、先行するこれら
の自治体
と協議を行うべきですが、伺います。
○副議長(花輪孝一)
市民文化局長。
◎
市民文化局長(向坂光浩) パートナーシップ制度について
の御質問でございますが、同制度
の検討に当たりましては、他都市における事例を調査研究し
てまいりたい
と考え
ております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 片柳議員。
◆15番(片柳進) ディスプレー、結構です。この2年間、ピープルデザインシネマとして、SOGIにかかわる映画上映会
と、当事者、家族、支援者による情報共有ルームを開催し
てこられましたが、ことしはどのように開催する
のか伺います。また、この情報共有ルームには、最も性自認や性的指向にかかわる情報
と交流
の場を切実に求め
ている高校生なども含む未成年者など
の来場も想定さ
れます。昨年は映画上映会
の終了時間が20時で、その後に情報共有ルームを開催し
ていましたが、これら
の方々が参加しやすいように情報共有ルーム
の開催時間を大きく前倒しすべきですが、伺います。10代、20代
の若い世代
のSOGI当事者にとって、同じ悩みを持つ先輩や仲間
と力づけし合える関係をつくっ
ていくためにも、情報共有ルームなどを毎月定例などで開催すること、映画上映会で知り合い
とは出会いたく
ないという思いに応え、映画上映会などを市内複数箇所で開催することを求め
てきましたが、その後
の検討状況についても伺います。
○副議長(花輪孝一)
市民文化局長。
◎
市民文化局長(向坂光浩) ピープルデザインシネマについて
の御質問でございますが、初めに、今年度につきまし
ては、令和2年1月下旬に、これまで
の性的マイノリティに関する映画上映やトークショーに加え、新たに絵本
の朗読を実施し、その後、当事者、家族、支援者による情報共有ルームを未成年がより参加しやすい時間帯に開催する予定でございます。次に、より効果的な開催
のあり方につきまし
ては、関係団体等から
の御意見も参考にしながら、引き続き検討し
てまいりたい
と考え
ております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 片柳議員。
◆15番(片柳進) 早くパートナーシップ制度に踏み出すこと、また、その中で他
の自治体とも相互協定を結ぶことを要望します。アウティング対策についても、国
のパワハラ対策指針
の素案で示さ
れているのですから、着実な実行をお願いします。また、情報共有ルームについては未成年
の参加しやすい時間に対応する
とのことでした。また今後、映画上映会を北部、中部でも開催すること、当事者同士が集まり、力づけし合える交流会を毎月レベルで開催することを引き続き要望いたします。
次に、川崎区役所
と支所
のあり方について伺っ
てまいります。現在、大師支所、田島支所で行っ
ている届け出申請業務について、基本的に川崎区役所に一元化さ
れる案が出さ
れています。そうなる
と、従来は自宅に近い支所で手続ができた
のが、区役所までバスやタクシーなどで行かざるを得
ないという事態が起こることになります。
市民文化局が独自に町名ごとに支所
と区役所までそれぞれどのくらい
の時間がかかる
のか調査を行った
と伺っ
ています。自宅から支所まで
の必要時間から区役所まで
の必要時間が15分以上ふえる
のはどの町名か、それぞれ
の移動手段
と必要時間はどう変化する
のか伺います。
○副議長(花輪孝一)
市民文化局長。
◎
市民文化局長(向坂光浩) 川崎区内
の各地域から支所や区役所まで
の所要時間等について
の御質問でございますが、平成30年度に行った所要時間
の調査では、機能再編後
の窓口が支所から区役所に変わることで、支所周辺にお住まい
の方を中心に、所要時間
の増加が確認さ
れたところでございます。支所まで
の所要時間
と区役所まで
の所要時間が15分以上ふえる
と想定さ
れる町名につきまし
ては、東門前2丁目や昭和1丁目、大師町、台町がございます。それぞれ
の移動手段につきまし
ては、徒歩からバスへ
となることを見込み、所要時間につきまし
ては、東門前2丁目は1分から18分程度、昭和1丁目は5分から21分程度、大師町は4分から19分程度、台町は1分から16分程度に変化することが見込ま
れているところでございます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 片柳議員。
◆15番(片柳進) 変化
の最も大きい東門前2丁目
の場合、徒歩からバスに変わり、移動時間は17分もふえる
とのことでした。バス移動
となれば、交通費も発生するようになります。障害
のある方などはタクシーで行かざるを得
なくなる人も
いる、行政へ
のアクセスが困難になる方が出
てくる
のでは
ないでしょうか。ディスプレーをお願いします。文教委員会で
の資料では、支所
と区役所
のどちらでも可能な届け出
と申請が支所でどのくらい行わ
れているのか
のパーセンテージが示さ
れました。大師支所、田島支所
の所管区域にお住まい
の方
の割合は、川崎区全体
のうち56%ですが、婚姻届は15%、転入届は20%、つまり、主に現役世代を対象
とする制度は、区役所
の利用が多い
のが特徴です。それに対し、公害健康被害補償請求は63%、後期高齢者医療高額療養費支給申請は58%、小児医療費助成申請は64%、国民年金
の保険料免除・猶予申請は65%、支所
の利用割合が高い
のは、いずれも高齢者、障害者、公害患者、経済的に生活が厳しい方、子育て世帯など
の方々です。これら
の方々にとって支所で
の取り扱いがなくなれば、行政サービスから排除さ
れかね
ないという実態が示さ
れているのでは
ないですか。対応策を示すべきです。伺います。こうした実態に対し、有効な対処策がとれ
ないのであれば、支所
の届け出申請業務を区役所に一元化する計画を改めるべきです。伺います。
○副議長(花輪孝一)
市民文化局長。
◎
市民文化局長(向坂光浩) 区役所で
の手続における高齢者や障害者等へ
の対応について
の御質問でございますが、支所等
の機能体制
の再編に伴い、各手続や届け出で窓口まで
の距離が遠くなる方へ
の負担軽減につきまし
ては、来庁以外
の方法による手続
の導入や、高齢者や障害者など支援が必要な方々が区役所へ出向くこと
なく、身近な支所で手続等
の相談ができるよう、支所で
の相談機能
の一部を継続実施するなど、関係局区
と連携しながら取り組んでまいります。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 片柳議員。
◆15番(片柳進) 相談機能
の一部を継続する対応をするということですので、よく意見を聞いた上でお願いします。その点も含め
てこれから
市民説明会も順次開か
れていくことになりますが、長年続い
てきた支所
の体制を大きく変えるものになる
のですから、説明会で意見聴取が済んだということにせず、障害者、高齢者を初め
とする
市民に丁寧に意見を聞く意見交換会、ワークショップなども開くべき
と思いますが、伺います。
○副議長(花輪孝一)
市民文化局長。
◎
市民文化局長(向坂光浩)
市民へ
の説明等について
の御質問でございますが、川崎区役所及び支所
の機能・体制等に関する基本方針案について、これまで連合町内会や民生委員児童委員協議会等
の関係団体へ
の説明を実施し
てきたところでございます。今後も
市民説明会を3回開催することに加え、障害者団体等へ
の説明を予定し
ており、御要望に応じ
て出前説明会を行うなど、広く
市民の皆様に内容をお伝えし、御意見を伺っ
てまいりたい
と考え
ております。また、来年度につきまし
ては、支所
の身近な活動
の場や地域
の居場所として
の活用について、ワークショップ等
の手法により
市民意見を把握するとともに、支所
の防災上
の活用について、地域
の自主防災組織等から
の御意見を伺う予定
とし
ております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 片柳議員。
◆15番(片柳進) 計画ありきで進める
のでは
なく、くれぐれも丁寧に意見を聞い
て反映し
てほしい
と思います。
次に、福祉事務所
の集約にかかわる生活保護ケースワーカー
の負担についてです。区内福祉事務所間で
の移動などにかかわる事務や、面談、引き継ぎなど
の業務により負担がふえ
ているとのことで、それが解消できれば現場で
の負担は減らせるという説明がさ
れてきました。以前も述べたように、社会福祉法では、市部では生活保護を利用する世帯80世帯に対し、ケースワーカーを1人配置する
と定められ
ていますが、川崎区
の3福祉事務所では、川崎85.3世帯、大師86.5世帯、田島87世帯
と上回っ
ている実情です。集約後も同じ件数だったとしても、これまで
の田島、大師では訪問などにかかわる負担がふえることになります。必ず1人当たり80世帯という基準をクリアできるように、ケースワーカー
の人員配置をとるべきです。伺います。
○副議長(花輪孝一)
健康福祉局長。
◎
健康福祉局長(北篤彦) 生活保護ケースワーカー
の配置について
の御質問でございますが、ケースワーカー
の配置につきまし
ては、社会福祉法において被保護世帯80世帯につきケースワーカー1名を配置することを標準として定められ
ており、本市におきましても、その規定を踏まえつつ、就労支援等、生活課題に応じた的確な支援を行うため、世帯類型
の状況に即し
てケースワーカーを配置し
ているところでございます。近年、高齢者世帯が増加し、それ以外
の世帯が減少し
ている中、個々
の世帯が抱える生活課題も変化し
てき
ていることから、最低生活
の保障
と自立
の助長を実現できるよう、適切なケースワーカー
の配置に努め
てまいります。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 片柳議員。
◆15番(片柳進) 今、世帯類型によって80世帯を超えるケースを持つこともあり得るというような答弁でしたが、問題は、憲法第25条
の健康で文化的な生活を営む権利を保障する体制をどうつくるかということです。福祉事務所を集約し
てケースワーカー
の負担が増した、その結果、生活保護制度利用者
の健康で文化的な生活が失わ
れるということが
ないように、80世帯という規定
の遵守
とケースワーカー
の人員体制
の確保を強く要望いたします。
次に、富士見周辺地区整備推進計画案にかかわっ
て伺います。この計画案
の中で、こども広場について、親子で楽しむこと
のできる広場、自由な子ども
の遊び場
となるような施設を配置する
とさ
れています。子どもが主体的に自由に遊べる施設を目指すべき
と思いますが、どのような施設
とする
のか伺います。ディスプレーをお願いします。新たにこれまで民間駐車場だったところも公園用地としてこども広場
とする
とのことですが、そうなる
と、住宅地
と近接することになります。子どもたちも周囲に気兼ね
なく安心し
て遊べるような対策を図るべきですが、伺います。子ども
の自由な遊び場
の先駆けである子ども夢パークでは、子ども
の権利条例
の個別
の必要に応じ
て支援を受ける権利を踏まえ
て、子ども
の必要に応じ
てスタッフ
の支援を受けることができるようにスタッフを配置し
ています。同じように自由な子ども
の遊び場
とする
のであれば、経験
のあるスタッフ
の配置が必要
と思いますが、考えを伺います。
○副議長(花輪孝一) 建設緑政局長。
◎建設緑政局長(奥澤豊) 富士見公園
の再整備について
の御質問でございますが、こども広場につきまし
ては、子育て支援
の場、コミュニティを育み好奇心を満足させる自由な子ども
の遊び場
とするとともに、防災機能
の向上を図るため、広場を整備拡張する予定
とし
ております。富士見公園
の再編整備
の方針につきまし
ては、民間活力
の導入検討を踏まえ、令和2年度に策定予定
の仮称富士見公園再編整備基本計画
の中で定め
てまいりますので、広場
の具体的な整備内容や管理運営手法などにつきまし
ては、それらを踏まえ、検討する必要がある
と考え
ているところでございます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 片柳議員。
◆15番(片柳進) 子どもが気兼ね
なく自由に安心し
て遊べるように、近隣住宅を含めた配慮ある配置や子ども
の権利を踏まえたスタッフ等
の配置などを進め
ていただければ
と思います。次に、富士見プール
の再整備について伺います。プールについては、シーズン以外で
の有効活用も含め
て各種イベントも通じ
て検証し、再整備に向け
て検討する
とさ
れています。現在、横浜市でも本牧
市民プール
の再整備事業が進められ
ていますが、このプールは、1955年に本牧ふ頭
の埋め立てで海水浴場がなくなったため、そのかわりに設置さ
れたという経緯がある
とのことで、だから、今も屋外遊泳用プール
の存続を前提として再整備を進め
ているそうです。これまでも、経済的に厳しい世帯ではさまざまな体験や経験
の機会が少ないという本市
の調査結果を示し
て、安価な利用料
のプールを再整備するよう求め
てきましたが、川崎区
の海辺も横浜市本牧
と同様に、
市民に親しま
れてきた扇島海水浴場など、かつて
の美しかった海が工業化による埋め立てで失わ
れてきた経過があります。もともと当然無料で、美しく豊かな自然
の海や川
と親しめる水辺が奪わ
れていった歴史的な経緯からも、お金
の心配
なく楽しめるプールを再整備するべきですが、伺います。
○副議長(花輪孝一) 建設緑政局長。
◎建設緑政局長(奥澤豊) 富士見公園
の再整備について
の御質問でございますが、プール
の整備につきまし
ては、
市民ニーズや富士見公園
の再編整備に向け
て、現在実施し
ている民間事業者
とのサウンディング型市場調査
の結果を踏まえ、民間活力導入に向けた取り組み
の中でプール
のあり方を検討し
てまいりたい
と考え
ております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 片柳議員。
◆15番(片柳進) 富士見プールについては、子育て世代など
の市民の皆さんから
の意見要望も強い施設です。これまでも、利用料などについても意見を聞き
市民に主体的に参加し
てもらうワークショップを開き、それを踏まえ
て整備すべき
と求め、建設緑政局長も
市民の方々から
の御意見をいただきながら進めたい
と答えられ
ていました。ワークショップはいつごろ、どのような形で行う
のか伺います。
○副議長(花輪孝一) 建設緑政局長。
◎建設緑政局長(奥澤豊) 富士見公園
の再整備について
の御質問でございますが、プール
の整備につきまし
ては、
市民ニーズ
の把握や民間活力導入に向けた取り組み
の中で、整備内容や管理運営
の方法等
の方向性を検討した上で、来年度策定を予定し
ている仮称富士見公園再編整備基本計画を検討する中で、
市民の方々
の御意見をお聞きし
てまいりたい
と考え
ております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 片柳議員。
◆15番(片柳進)
市民のニーズを把握しながら検討するという答弁でした。計画案
の中では、水遊び
のイベントなどを開催する中でニーズ
の調査もし
ていくというようなことが示さ
れていますので、
市民の意見を丁寧に聞いた上で、お金
の心配
なく、誰でも楽しめるプールを具体化し
ていただきたい
と思います。川崎区はこの間、県立川崎南高校はショッピングセンターに、県
の公務員宿舎、県警宿舎はマンション
となっ
てしまうなど、県
の施設はことごとくなくなっ
てしまいました。それぞれ
の施設については、継続した利用や特別養護老人ホームや保育園、
市民利用施設などとして
市民が利用できるように要望などが出さ
れていたのに、本当に区民
の皆さんは残念な思いをし
ているし、その上、この間、県立図書館も高津区に移動さ
れてしまったということで、さらにその思いを強くし
ています。こうした中で、富士見地区には労働会館
の労働資料室が図書利用施設として残さ
れているという状況です。私は、この間
の文教委員会で、労働資料室についても図書館として利用できるように、各図書館
のネットワークに組み込むように求め
てきた
のに対し、今後
の課題として条件を調べ
て検討する
との答弁があったところです。その後
の検討状況について、経済労働局長に伺います。
○副議長(花輪孝一) 経済労働局長。
◎経済労働局長(中川耕二) 労働資料室について
の御質問でございますが、労働資料室は、勤労者、研究者、
市民の方々に向け、労働関係
の調査研究に資する図書や、雑誌、機関誌など約4万7,000点をそろえた資料室でございまし
て、収蔵資料は平成24年度からインターネットで
の検索も可能な状況
となっ
ております。現在、労働会館及び教育文化会館
の再編整備に向けた基本計画
の策定作業を進め
ており、労働資料室を含めた諸室
の機能や適正配置に向けた施設
の現況調査
のほか、関係局
との協議等を行っ
ているところでございます。来年度中に基本計画を策定予定でございますので、引き続き施設全体
の利便性向上に向け
て関係局
と連携し、検討を進め
てまいりたい
と存じます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 片柳議員。
◆15番(片柳進) 今述べ
てきたように、川崎区民にとって県立図書館が移転し
て、川崎区
の歴史
と大きくかかわる公害裁判
の公判記録や社史
のコレクションなどに触れる機会が遠のいたことは重大なことです。そうしたことからも、富士見地区にほか
の図書館とも連携した図書館として
の機能を持つ施設を残すことが必要
と考えます。その点で労働資料室
のウエブサイトには、学問的、社会的に貴重な内外
の労働に関する史資料、文献等を広く収集し保管すること、労働に関する図書資料を分類整理し、勤労
市民、経営者、研究者、一般
市民に提供すること
と資料室
の目的が述べられ
ています。こうした役割を果たすべきです。現在は約4万7,000冊以上
の蔵書があるにもかかわらず、全市的な検索システムには組み込ま
れていない状況
とのことですが、今後、現在
の教育文化会館
の市民館機能が労働会館に移ること
とあわせ
て必要な整備を行い、ネットワークに組み込んで図書館として
の機能を持つスペースにすべきです。そうすれば、川崎区民にとっては近隣市
の図書館や県立図書館
の蔵書も利用できるようになり、他
の区
の市民や研究者
の皆さんなど、
市民全体にとっても労働資料室
のほかに類を見
ない貴重な蔵書を活用できるようになります。経済労働局長
と教育次長に伺います。
○副議長(花輪孝一) 経済労働局長。
◎経済労働局長(中川耕二) 労働資料室
と川崎市立図書館
との連携について
の御質問でございますが、利用者
の利便性向上や労働会館に求められる機能等を踏まえた今後
の労働資料室
のあり方につきまし
ては、現在進め
ております労働会館及び教育文化会館
の再編整備に向けた基本計画
の策定作業も踏まえながら、引き続き関係局
とも連携し、課題
の整理を含め
て検討を進め
てまいりたい
と存じます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 教育次長。
◎教育次長(石井宏之) 川崎市立図書館
と労働資料室
との連携について
の御質問でございますが、教育委員会では、現在、中長期的な視野に立った図書館サービス
のあり方について
の検討を進め
ておりますので、労働資料室を初め、図書館資料を有するさまざまな施設等
との連携につきまし
ても、その可能性を検討し
てまいりたい
と考え
ております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 片柳議員。
◆15番(片柳進) それぞれ課題
の整理も含め
て検討したい、可能性を検討したい
との答弁がありました。先ほど述べたように、川崎区では県立図書館
の移転を初め、県
の施設
の多くがなくなり、その跡地も
市民のために使わ
れなかったという経過があります。現在
の労働資料室
の設立
の経緯や利点などは継続し
て生かした上で、しっかり司書も配置し、図書館ネットワークを活用し、県立図書館
の蔵書も利用できる図書館として労働資料室を活用できるよう要望し
て、質問を終わります。
○副議長(花輪孝一) 8番、平山浩二議員。
◆8番(平山浩二) それでは、私からは、通告に従いまして、4つ
のテーマを一問一答で順次伺っ
てまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
初めに、避難所
の最新情報管理について伺います。避難所は、有事に備え、平時より位置情報を把握、認識させるべく、学校教育も含め
て地域住民へ徹底が
なされております。令和元年台風15号・19号においても避難勧告・指示に従って避難行動がとら
れていますが、高津区
の一部地域、具体的には橘出張所が臨時避難所
の位置づけで開設、運用さ
れました。本来、当該地域は学校区として橘小学校
と橘中学校がおのおの避難所に指定さ
れていますが、臨時避難所を選択したその事由や背景について、危機管理監に伺います。
○副議長(花輪孝一) 危機管理監。
◎危機管理監(高橋実) 避難場所
の指定等について
の御質問でございますが、川崎市地域防災計画におきましては、政令で定める基準に適合する施設等を緊急避難場所としてあらかじめ指定するもの
と規定さ
れており、当該地域においては橘小学校及び橘中学校を指定し
ているところでございます。橘出張所
の指定につきまし
ては、高津区において、過去
の避難者数や避難場所である体育館等
の環境を考慮するとともに、両学校から
の移動距離も少なく、迅速な避難所運営が期待できる施設として、平成28年度に風水害時
の開設を基本として運用を開始したものでございます。運用
の開始に当たりましては、地域
の町内会・自治会を初め、自主防災組織連絡協議会、両学校
の避難所運営会議や橘中学校区防災ネットワーク会議など、関係者
の皆様へお諮りした上で決定したところでございます。なお、大規模災害や避難者が多数見込ま
れる場合には規定
のとおり両学校を利用する予定
となっ
ており、橘出張所
の利用につきまし
ては、区役所
の柔軟な災害対応として捉え、的確な災害対応が期待できるもの
と考え
ております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 平山議員。
◆8番(平山浩二) 御答弁ありがとうございます。区民
のために柔軟な対応をさ
れている点は大いに評価するところでございますけれども、これら避難所
の開設情報は、川崎市防災情報ポータルサイトで発信さ
れており、川崎市地図情報システム「ガイドマップかわさき」にも情報が反映さ
れております。一方、インターネット検索や紙媒体を含め
て避難所
の場所を調べる
と、複数
の情報が存在します。おおむね川崎市
のホームページ
の避難所一覧表、区
の防災マップ、区
の避難所マップ、地域防災計画ほか、ハザードマップが該当しますけれども、いずれも橘出張所が避難所として認識でき
ない実情でございます。現に避難行動をとら
れた方々
の中には、平時より避難場所として認識し
ている学校に向かっ
て、結果として校門に掲示さ
れた臨時避難所
の存在を知っ
て橘出張所へ再度
の移動を行う事態
となっ
て、特に台風19号
の際は二次災害
のリスクを伴う豪雨
の中で移動さ
れています。その上で危機管理監に伺います。今回
の橘出張所を避難所
とした区役所
の柔軟な対応に対して、当該地域
の住民にどのような情報周知を行った
のか、ほか
の関連情報
との整合を含め
て伺います。また、関係する情報
の改定、管理方法について伺います。
○副議長(花輪孝一) 危機管理監。
◎危機管理監(高橋実) 臨時避難所として
の橘出張所
の周知について
の御質問でございますが、今回
の高津区で
の対応に際し、橘出張所
の開設情報
の周知につきまし
ては、市ホームページ、防災情報ポータルサイト、メールニュースかわさき等に加え、Lアラートから民間
のポータル事業者やテレビ局を介し
て市民の皆様へ情報提供したところです。しかしながら、あらかじめ避難所として登録が必要
となりますかわさき防災アプリやヤフーマップ、紙媒体で発信し
ておりますハザードマップ等では臨機な対応ができ
ないこともございますので、今後、高津区とも連携を図りながら対応を検討し
てまいります。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 平山議員。
◆8番(平山浩二) 御答弁ありがとうございます。今回
の係る情報周知については、結果として当該地域
の住民に行き渡っ
ていなかった実態でありました。一つ
の情報が複数に展開さ
れる情報化社会において、正確な最新情報を確実に管理することが肝要である
と思います。今事例のみならず、本市における情報管理
の標準化につなげ
ていただきたく、要望をさせ
ていただきます。
それでは、次
のテーマとして地域交通について伺います。本市は川崎市総合都市交通計画に基づいた取り組みが進められ
ておりますけれども、地域特性に応じた交通課題へ
のきめ細やかな対応として、特に本市
の中・北部
の駅へ
のアクセスが余りよく
ない地域、あるいはバス停まで
の高低差があることでバスを利用しにくい地域にどのような取り組みが行わ
れてきた
のか、
まちづくり局長に伺います。
○副議長(花輪孝一)
まちづくり局長。
◎
まちづくり局長(岩田友利) 地域交通について
の御質問でございますが、地域交通
の一環として、バス停まで
の距離が離れ
ていることや高低差など
の地域特性を踏まえ、日常生活
の移動手段
の充実を図るため、地域主体によるコミュニティ交通
の取り組みを進め
ており、その導入に向け
て技術的な助言や運行実験など
の支援を行っ
ているところでございます。また、本格運行地区においては、初期投資
の軽減を図るため
の車両購入費に加え、高齢者割引補助など
の支援を行い、持続可能な地域交通
の取り組みを進め
ているところでございます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 平山議員。
◆8番(平山浩二) 御答弁ありがとうございます。本市においては、コミュニティ交通
の成功事例が少なく、遅々として状況が改善さ
れない現状
と言えます。また、身近な交通手段として自転車
の活用を推進するため、川崎市自転車活用推進計画を策定中
とのことでありますけれども、その中
の駐輪対策では地域特性に合わせた駐輪場
の適正な配置、確保が位置づけられ
ております。これまで
の駐輪場は、鉄道駅を中心に周辺において整備を進め、放置対策
とあわせ
て放置自転車
の削減に寄与し
てきました。一方、交通
の不便な地域において、例えば高津区
の久末、あるいは蟹ケ谷地域では蟹ヶ谷バスロータリーを鉄道駅に見立て
て利用する傾向もあり、近年
の電動アシスト車が普及したことに伴っ
て坂道
の多い地域でも一定
の移動が容易
となったことで、駐輪場
の整備を求める声も高まっ
ています。今後、鉄道駅を中心
とした整備
と並行し
て、主要なバス停へ
の駐輪場整備など
の取り組みが必要
と考えますけれども、建設緑政局長に見解を伺います。
○副議長(花輪孝一) 建設緑政局長。
◎建設緑政局長(奥澤豊) 駐輪場
の整備について
の御質問でございますが、現在、安全・安心で魅力
と活力
のある自転車を活用したまちづくりを推進するため、川崎市自転車活用推進計画
の策定に向け
て、パブリックコメントを実施し
ているところでございます。同計画における駐輪場整備
の施策
といたしまし
ては、駐輪場
の利用状況や必要台数
の精査を行い、駐輪場
の整備や統廃合などに取り組むこと
とし
ています。バス停付近における駐輪場
の整備につきまし
ては、駅周辺へ
の自転車
の流入抑制やバス停へ
のアクセス向上など、設置目的やバス停利用者数、地形などによって駐輪場
の配置や規模等が異なることから、関係局やバス事業者
と連携し、他都市で
のさまざまな取り組み事例などを調査し
てまいります。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 平山議員。
◆8番(平山浩二) 御答弁ありがとうございます。地域交通における自転車
の位置づけ、とりわけ自転車
の活用推進において、駐輪場を確保する環境整備
の拡充は必須
と考えます。また、本市は市バス事業
の持続可能な経営に取り組んでおりますけれども、川崎市
の市バス事業経営戦略プログラム案
の段階で実施をし
ておりますパブリックコメントを改めて確認いたします
と、通勤、通学
のバス利用者によるバス停付近
の路上駐輪に係る問題提起でありますとか、あるいは駐輪場を整備することでバスへ
の乗り継ぎを求める声が寄せられ
ていたところでございます。いわゆるバス利用率
の維持向上を今後もしっかり図っ
ていくことも課題でありますし、改めて主要なバス停など
の役割も含めた環境整備
の拡充を、関係局
の協力も含め
て要望し
ておきたい
と思います。
それでは、次
のテーマに移りまし
て、第4次川崎市市営住宅等ストック総合活用計画について伺います。本計画では、市営住宅等
の空きスペース
の有効活用策として自動販売機
の設置を進め
ておりますが、その取り組み概要を
まちづくり局長に伺います。
○副議長(花輪孝一)
まちづくり局長。
◎
まちづくり局長(岩田友利) 自動販売機設置について
の御質問でございますが、初めに、自動販売機設置
の取り組みにつきまし
ては、市有財産
の有効活用を目的として、民間事業者や自治会
の意向等を勘案しながら設置し
ているところです。次に、土地
の貸し付けに係る収入
の推移につきまし
ては、平成26年度は68万円でしたが、本年度は391万5,000円でございます。また、自動販売機
の種類につきまし
ては、現在、飲料用のみ
となっ
ております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 平山議員。
◆8番(平山浩二) 御答弁ありがとうございます。自動販売機
の種類が現在、飲料用のみということを踏まえまし
て、次
の質問でございます。地域によって交通事情、あるいは買い物が不便で高齢化が進んで
いる住宅においては、食料品など
の調達が可能な自動販売機も有用であり、地域
の買い物弱者対策にも寄与する
と考えますけれども、見解を
まちづくり局長に伺います。
○副議長(花輪孝一)
まちづくり局長。
◎
まちづくり局長(岩田友利) 食品等
の自動販売機
の設置について
の御質問でございますが、食品等
の自動販売機は対応可能な業者
の数が少ないこと、食品については賞味期限が短いものがあるなど
の課題がある
と認識し
ており、今後、買い物支援
の観点を含め検討し
てまいりたい
と考え
ております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 平山議員。
◆8番(平山浩二) 御答弁ありがとうございます。市有財産
の有効活用とともに、地域貢献
の視点を深化させることで、地域特性に応じた課題解決へ
の相乗効果も今後期待できる
のでは
ないか
と考えます。良好な買い物環境は日常生活
の基盤である
と思いますし、地域において生活を営む上で必要不可欠であります。しかしながら、少子高齢化や流通機能、移動手段
の弱体化とともに、買い物をする環境という
のは悪化傾向にある
とも言えます。改めて地域貢献
の視点が今後重要であり、また、地域特性に応じる、すなわち柔軟性
の視点を持っ
て検討をお願いしたい
と思います。次
の質問になりますが、また、地域に向けた有効活用
の一つに、駐車場
の空き区画を活用したコインパーキングやカーシェアリング
の導入を進め
ておりますけれども、一方で、駐輪場についてはどのような活用実態である
のかを
まちづくり局長に伺います。
○副議長(花輪孝一)
まちづくり局長。
◎
まちづくり局長(岩田友利) 駐輪場
の利用状況について
の御質問でございますが、現在、駐輪場は自治会によって管理さ
れており、詳細は把握し
ておりませんが、自治会から
の要望や巡回において把握し
ている状況を踏まえれば、大部分
の駐輪場は利用さ
れているもの
と認識し
ております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 平山議員。
◆8番(平山浩二) 御答弁ありがとうございます。駐車場
とは対照的に駐輪場
のニーズが維持さ
れている、これは地域交通
の主体として、その位置が確立さ
れているということがうかがえます。このことは、さき
の質問で取り上げさせ
ていただいた地域交通における自転車
の位置づけ、また、バス停付近における駐輪場整備
の必要性に通じる
のでは
ないか
と考えます。今後、かかる実態把握
の必要性については改めて協議をしたい
と思っ
ております。
それでは、次
のテーマに移りまし
て、暴風対策について伺います。令和元年台風15号は、本市において暴風雨による樹木
の倒木など
の被害をもたらし
ておりますが、一方で、千葉県へはさらに甚大な被害をもたらし、送電塔や電柱など
の倒壊が相次ぎました。これらは今後、台風
の進路次第で本市にも十分起こり得る事象であった
と考えられます。なお、経産省では、鉄塔及び電柱
の損壊事故調査検討に係る中間報告を本年12月4日に公開し
ておりまし
て、概要は、一部継続調査中であるが、強度基準を超える風速を受けたことが主たる要因であるという記載
の内容でございました。そこでまず、本市に存在する送電塔や電柱なども台風15号による風圧
の影響を受け
ておりますけれども、倒壊リスクを踏まえた健全性や安全性
のチェックが行わ
れているのか、危機管理監に伺います。またあわせ
て、今後
の暴風に対する備えについて、
市民に対する広報など
の取り組みについて伺います。
○副議長(花輪孝一) 危機管理監。
◎危機管理監(高橋実) 電柱等
の安全性確保について
の御質問でございますが、本市では、ライフライン事業者
との連絡会議を原則として年1回開催し、ライフラインに係る災害対策に関して意見交換や情報共有等を行うとともに、各区総合防災訓練等に参加し
ていただくなど、お互いに顔
の見える関係
となっ
ているところでございます。送電塔や電柱につきまし
ては、管理者である東京電力から定期的に安全性
の確認を行っ
ていると伺っ
ているところでございまし
て、今後につきまし
ても、台風第15号における千葉県で
の風害による被害を踏まえ、設備
の安全な管理等が適切に行えるよう、引き続き各ライフライン事業者
と連携し
てまいります。続きまし
て、暴風に対する備えについて
の御質問でございますが、台風
の接近等で暴風が予想さ
れる場合につきまし
ては、これまでも市
のホームページ等を活用し、事前
の準備や不要不急
の外出を控えるよう広報し
ておりまし
て、今回
の台風第15号や第19号におきましても、数日前から広報を実施したところでございます。今後につきまし
ても、さまざまな広報ツール等を活用し、
市民の皆様に対し周知を図っ
てまいりたい
と存じます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 平山議員。
◆8番(平山浩二) 御答弁ありがとうございます。次に、樹木
の類いも深刻な影響を受けた実態でありますけれども、特に斜面樹林地においては樹木
の根が引き上げられたことで土砂災害リスクが高まっ
ていると想定さ
れます。保全さ
れている緑地
のうち、公有地化さ
れた樹林地で
の現状
と今後
の取り組みについて、建設緑政局長に伺います。
○副議長(花輪孝一) 建設緑政局長。
◎建設緑政局長(奥澤豊) 斜面樹林地
の管理について
の御質問でございますが、斜面樹林地
のうち、特別緑地保全地区等
の市が管理し
ている樹林地につきまし
ては、必要に応じ
て間伐や枯損木
の撤去を行っ
ているところでございます。今後につきまし
ても、倒木
のおそれがある枯損木等
の危険樹木を伐採するなど、適切な管理に努め
てまいります。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 平山議員。
◆8番(平山浩二) 御答弁ありがとうございました。本市
の送電塔や電柱などは一定
の安全性が確保さ
れていることが確認さ
れ、樹木
の類いも市が管理する範囲は適切な状態であるということを理解いたしました。ただし、樹木
の類い
の場合、民地においては地権者
とのコンタクトがなかなか進ま
ない、あるいは停滞する、そういった状況を含め
て課題が多いという実態もございます。総じて本市における暴風対策というものは、これからが実情な
のか
と思います。近年
の自然災害を鑑みます
と、従前
の対応を継続するということにとどまらず、先んじ
て想定外を考え
なければなら
ない時代である
と考えます。今後、千葉県
の被害に係る経産省
の最終報告を見据え
て、各ライフライン事業者
との連携を強化し、暴風に対する官民一体
の備えに向け
ても検討いただきたいということを要望し
ておきたい
と思います。そして、スムーズな議会運営に貢献すること
といたしまし
て、私
の質問を終わります。
○副議長(花輪孝一) 51番、飯塚正良議員。
◆51番(飯塚正良) それでは、通告に基づきまし
て順に質問させ
ていただきたい
と思います。
まず、首里城
の復興支援につきまし
て伺います。10月31日早朝、世界文化遺産に登録さ
れている沖縄県那覇市にある首里城が、電気系統
の漏電
と思わ
れる出火から、ほぼ全焼という大惨事
となりました。那覇市
の友好都市である本市としても、本市に居住する川崎沖縄県人会
の皆さんとともに、復興支援に向けた義援金活動に立ち上がりました。山崎議長、花輪副議長にも御参加いただき、11月9日から4日間、川崎駅頭で募金活動が行わ
れ、4日間で総額116万円が集まりました。また、市内
の何軒か
の飲食店には募金箱が以来置か
れています。この募金活動に先立っ
て福田市長も記者会見で比嘉川崎沖縄県人会長
と同席し、復興支援に全力を傾け
ていく
と表明さ
れました。まず、
市民文化局長にこれまで
の本市として首里城復興に向けた取り組み
の経過について伺います。
○副議長(花輪孝一)
市民文化局長。
◎
市民文化局長(向坂光浩) 首里城
の復興支援について
の御質問でございますが、復興支援に向けた取り組み
といたしまし
て、11月15日より市議会、川崎沖縄県人会、市による3者連名
の募金箱を市役所及び区役所・支所
の計11カ所に設置し
ております。また、これ
とあわせ、市ホームページ
のビジュアルエリアに首里城
の画像及び再建を応援するメッセージを掲載するとともに、口座振込による寄附等を希望さ
れる方向けに川崎沖縄県人会や那覇市
のホームページを案内するほか、11月21日号
の市政だよりにも記事を掲載するなど、広く
市民の皆様に首里城再建
の支援を呼びかけ
ているところでございます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 飯塚議員。
◆51番(飯塚正良) 3年前、本市
と友好都市締結20周年を迎え、那覇市城間市長とともに、福田市長が記念植樹をしたヒカンザクラも富士見公園はぐくみ
の里で現在元気に育っ
ています。
そこで、市長に、今回
の首里城焼失を受け、再建に向けた那覇市長及び那覇
市民へ
の伝えたい思いについて伺います。また、機会を捉え
て那覇市を訪問さ
れ、直接激励する計画などをつくれ
ないのか、市長に伺います。
○副議長(花輪孝一) 市長。
◎市長(福田紀彦) 那覇市へ
のメッセージ等について
の御質問でございますが、首里城
の焼失は大変残念なことであり、友好都市として改めてお見舞いを申し上げます。火災鎮火後、すぐに那覇市長宛てにお見舞い
と復興を願うメッセージをお届けし
ておりますが、その再建を応援し
ていくため、市議会、川崎沖縄県人会
と連携し
て募金や寄附
の呼びかけを行っ
ているところでございます。那覇市へ
の訪問等につきまし
ては、現時点で訪問する予定はございませんが、友好都市として息
の長い支援を続け、交流
と相互理解を深め
てまいりたい
と考え
ております。以上です。
○副議長(花輪孝一) 飯塚議員。
◆51番(飯塚正良) 市長、ぜひ現地に訪問さ
れて激励をさ
れるようお願いしたい
と思います。
先日、那覇市
の知り合いから、川崎市
市民ミュージアム
の台風19号による被災に対して、これからですが、募金など支援
の声が起こっ
ているという報告をいただきました。また、地元
の報道機関もこうした取り組みに協力をし
て情報発信したいという依頼などもございました。
市民ミュージアム
の被災
の現状
と、これに対する支援
の動きについて、
市民文化局長に伺います。
○副議長(花輪孝一)
市民文化局長。
◎
市民文化局長(向坂光浩) 川崎市
市民ミュージアムについて
の御質問でございますが、台風第19号による地階へ
の水
の流入により、電気、空調設備が使用不能
となるとともに、9つ
の収蔵庫が全て浸水し、多く
の収蔵品が被害を受け
ております。現在、国立文化財機構などから派遣さ
れる専門家
の助言を得ながら、収蔵品
のレスキュー作業を進めるとともに、ふるさと応援寄附金に収蔵品
の修復
のため
のメニューを追加し、御支援をお願いし
ております。こうした中で、沖縄
の新聞社からは、
市民ミュージアム
の支援を目的として、被災状況や沖縄
とのつながりなどについて
の取材を受けたところでございます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 飯塚議員。
◆51番(飯塚正良) 沖縄関連
の文化的な遺物も収蔵さ
れていると伺っ
ておりますし、この後
の質問にございます佐藤惣之助関連
の資料などもあるようでございます。沖縄からも支援
の声が上がっ
てくるということでございますので、ぜひしっかり
と対応をお願い申し上げたい
と思います。
次
の質問に移らせ
ていただきます。佐藤惣之助
の詩歌碑
の移転につきまし
て本議会でも何度か質問させ
ていただきました。移転先が首里城公園
の一角ということもございまし
て、今回
の大惨事に対して詩歌碑
の移転など到底考えられ
ない、まず復興が大事
と思っ
ておりましたが、先日、那覇市
の当局者から、11月8日に佐藤惣之助詩歌碑移転
のため
の設計委託
の入札が行わ
れ、業者が決定し、今
の首里城公園である首里城跡に設置さ
れたが虎瀬公園に移設さ
れ、再度首里城公園へ移設
となったこれまで
の経過を記した説明板
の設置もその仕様書には付さ
れているとのことでありました。さらに、移転用地は立入禁止区域外であるというお話もございまし
て、この予定は今回
の首里城
の再建
とは別
の組み立てとして進行し始め
ているというお話でございました。そこで、これから移設
のため
の設計が完了する中で、移設
の予算
の手続、工事概要や工事期間が示さ
れると思いますが、あわせ
て市民文化局長に伺います。
○副議長(花輪孝一)
市民文化局長。
◎
市民文化局長(向坂光浩) 佐藤惣之助詩歌碑
の移設について
の御質問でございますが、那覇市では11月13日に詩歌碑移設に係る設計業務委託契約を締結し、現在、令和2年度
の移設工事
の実施に向け
て取り組んで
いるところ
と伺っ
ております。また、最終的な移設候補地や説明板
の設置については、公園を管理する沖縄県
と引き続き調整を行っ
ており、移設工事
の着工、竣工時期はまだ確定し
ていないとのことでございます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 飯塚議員。
◆51番(飯塚正良) ありがとうございました。今、答弁によります
と、11月13日に具体的に事業者が決まっ
て契約が済んだということでございますので、もう既に令和2年度
の事業に向かっ
て那覇市では着々
と準備が進んで
いるようであります。先日、惣之助
の誕生日に闇汁会がございまし
て、惣之助
の顕彰会
の皆さん
といろんなお話をさせ
ていただい
て、川崎からもその移設が完了したときには大訪問団を組織しようじゃ
ないか
と、こんなお話もあるようでございますので、ぜひこうした進行する事態にしっかり
と合わせた取り組みを本市としてもお願い申し上げたい
と思います。
それでは、次
の質問に移ります。大師少年野球場
の改良については理解をいたしました。池上新田球場など区内
の野球場
の改良について、それぞれ要望させ
ていただきます。まず、池上新田球場ですが、ダッグアウト
の位置がグラウンド内にあるため、ファウルボールが入りやすい、ウオーミングアップなどは十分な間隔がとりづらいなど
の問題が指摘をさ
れています。これは早急な改善を要望いたします。次に、桜川球場です。人工芝が老朽化し
ています。古希・還暦野球規程からする
と、人工芝
の位置
と土
の部分がマッチし
ていない、塁間が短いものですから、この点については十分検討し
ていただきたい
と思います。土も劣化し
ています。入れかえを要望いたします。小田球場です。整備し
てからもう3年、土
の劣化が始まっ
ています。これも入れかえを要望いたします。最後に、大師球場です。2年後
のねんりんピック
の野球
の会場
となることが決まりました。全国からシルバーアスリートがやっ
てまいります。皆さんに恥ずかしく
ない球場にし
ていただきたい
と思います。具体的に、まずレフト側ですが、将棋を指し
ているたまり場がございます。直撃したら大きな事故になります。3メートル
のフェンスを倍
の6メートルにし
ていただきたい
と思います。ダッグアウト
の椅子も整備をし
ていただきたい
と思います。
それでは、文化財
の問題につきまし
て、これも地元
のお話でございますが、大島劇場は、川崎区大島に大衆演劇
の常設館として昭和25年
の開館以来、来年はいよいよ70年
の節目を迎えます。根強いファンに支えられ、遠方からも来館者がございます。地元では大島劇場を愛する人たちで施設改修基金を集めようかという声も上がっ
ておりますが、本市として支援でき
ないのか伺います。本市教育委員会が所管します文化財、地域文化財指定を受けることによる具体的支援策について、教育次長に伺います。
○副議長(花輪孝一) 教育次長。
◎教育次長(石井宏之) 大島劇場について
の御質問でございますが、大島劇場につきまし
ては、文化財的価値
の評価が必ずしも定まっ
ていないことから、川崎市重要歴史記念物などとして
の指定においては課題がございますが、
市民生活や地域風土に根差し
て継承さ
れてきた文化財を対象
とする川崎市地域文化財顕彰制度
の活用により、文化財として
の価値や地域
の魅力向上につながっ
ていくもの
と考え
ております。この地域文化財顕彰制度では、補助金等
の金銭的な助成はありませんが、専門家による日常管理などへ
の指導助言を受けることができるほか、市
のホームページやガイドブックなどに掲載することで、幅広い
市民の皆様へ
の周知が図ら
れるもの
と存じます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 飯塚議員。
◆51番(飯塚正良) 大島劇場
の根強いファンもいらっしゃいますし、今、クラウドファンディングなど、いろんな浄財を集める方法も検討さ
れているようであります。ぜひ大島劇場をさらに支え
ていただくためにも、地元
の皆さんも頑張っ
ておりますが、行政
の各般
の御協力をお願いしたい
と思います。そこで、
まちづくり局長に要望させ
ていただきたい
と思います。先ほど
の教育次長
の答弁によります
と、地域文化財
となることによる支援策として、専門家
の派遣によって、いろんな形で
の点検あるいは検証なども可能
と伺いました。御存じ
のように、大島劇場も築70年
の大変歴史的な建造物になりつつあるわけです。ぜひ地元
の皆さんが安心し
て大島劇場を楽しめるような施設にし
ていただきたい
と思います。
それでは、次
の質問に移らせ
ていただきます。島根県益田市
との友好連携について、本年6月26日、川崎商工会議所
と益田商工会議所は友好商工会議所協定を締結した
と仄聞し
ております。協定に関する覚書
の内容について、経済労働局長に伺います。
○副議長(花輪孝一) 経済労働局長。
◎経済労働局長(中川耕二) 友好商工会議所協定について
の御質問でございますが、本協定に関する覚書につきまし
ては、両商工会議所
の交流事業を推進するために締結さ
れたものでございまし
て、経済効果
のある交流事業や商工会議所組織を活用した交流事業等を行うこと
とし
ており、有効期間を協定締結
の日から3年間
とし
ております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 飯塚議員。
◆51番(飯塚正良) 商工会議所
の川崎フロンティアビル
の12階には島根県益田市
の牛肉を供給し
ているレストランもある
と伺っ
ておりますし、中小企業間
の活性化に寄与するような交流が始まっ
て、そうしたお互いがウイン・ウインになるような関係をぜひつくっ
ていただければ
と思います。私は、本市
と益田市
との青少年
のスポーツ交流事業
の関係で何度か益田市を訪問させ
ていただきました。大変熱い益田市
の受け入れに感激し
て帰っ
てまいりましたが、10月27日には石見神楽
の一行
の川崎公演が日航ホテルで行わ
れるなど、文化面、スポーツ面
の交流も現在大変盛んになっ
ています。昨年、益田東中学校
の修学旅行がものづくり
の中小企業を訪問し、経営者
との意見交換を行った
と伺いました。ことしは何校修学旅行を受け入れた
のか、どのような視察内容
となった
のか伺います。さらに、島根県
の支援方針として、空港活用
の振興という面から、空港利用
とバス利用
の支援策も始まった
と仄聞をし
ておりますけれども、益田市から本市に訪れた学校
の利用状況について伺います。
○副議長(花輪孝一) 経済労働局長。
◎経済労働局長(中川耕二) 益田市から
の修学旅行生受け入れについて
の御質問でございますが、今年度につきまし
ては、益田市
の市立中学校1校69名が本市へ訪れたところでございまし
て、川崎商工会議所がコーディネートし、川崎ものづくりブランド
の認定企業など6社
の協力を得
て、経営者や技術者
と直接語り合うなど
の対話を中心
とした学習活動を行った
と伺っ
ております。また、益田市を初め、萩・石見空港及び空港周辺自治体等が都市圏
との交流拡大、航空利用
の拡大を目的
とした助成事業を行っ
ており、このたび来訪した益田市
の市立中学校も利用した
と伺っ
ております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 飯塚議員。
◆51番(飯塚正良) ありがとうございました。本年、益田市内
の医療法人が川崎に来川さ
れまし
て、特に馬を活用したホースセラピー
の提案が川崎市内
の事業所にございました。さらに、馬の背に乗るときに握り締める馬具
の改良など
の依頼が本市
のマイスター集団にございまし
て、早速改良馬具を先方に発送し
て、今後、事業化
の協議が始まる
と伺っ
ています。マイスター
の技術、技能
の活用
の幅を広げるという観点から、同じく経済労働局長に伺います。
○副議長(花輪孝一) 経済労働局長。
◎経済労働局長(中川耕二) かわさきマイスターについて御質問でございますが、本市では、
市民生活
の向上や産業
の発展を支えるすぐれた技術・技能
の振興
と承継を目的として、平成9年度にかわさきマイスター制度を創設し、これまでに74職種105人
の方々を認定し
ております。マイスター
の活動
といたしまし
ては、
市民祭り等で
のブース
の出展や市内小中学校等で
のたくみ
のわざ
の実演披露などを行い、すぐれた技術・技能
の発信
と後継者育成等に努め
ているところでございます。今回
の益田市
との取り組みでございますが、金型設計製作を得意
とするマイスターが、安全に乗馬するため
の馬具
の試作に向け
て取り組んでおりまし
て、マイスターが有する技術、技能を発揮し、活用
の幅を広げる場としても効果的な機会
の一つである
と考え
ております。今後とも、かわさきマイスター制度
の取り組みを通じて、技術、技能
の振興、承継
と地域経済
の発展に努め
てまいりたい
と存じます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 飯塚議員。
◆51番(飯塚正良) 川崎
のものづくり
のたくみ
のわざが益田
の皆さんに喜ば
れるという大変すばらしい交流が始まっ
ていると思います。ぜひ本市経済労働局も仲介
の労をとっ
ていただい
て、全面的なバックアップをお願いし
て、私
の質問を終わります。
○副議長(花輪孝一) 5番、添田勝議員。
◆5番(添田勝) 私は、通告
のとおり、一問一答で3つ質問したい
と思います。
まず1点目は動産
の耐震補強ということで、危機管理監
と健康福祉局長にそれぞれ質問します。まず、本市内
の建物、不動産
の耐震化は9割以上を達成でき
ており、全国平均よりも高いということで結構なことな
のですが、一方で、動産
となっ
てくる
と話が違っ
てきます。例えば家屋
の中にある家具や冷蔵庫など
の大きな動産については、耐震補強を進め
ていか
ないと、それらが倒れ
てき
てしまう。実際、さき
の多く
の震災等々では多数
の被害をもたらした要因
の一つ
と言わ
れています。しかしながら、動産
の耐震補強については全国的にもまだまだ対策が進んで
いないと聞い
ていますので、その対応について、まず総論として危機管理監にお聞きしたい
のですが、動産
の耐震化等
の状況
と、それを踏まえた
危機管理担当として
の見解、あわせ
て動産
の耐震化について
の周知という
のは他部局
の協力も仰いでやっ
ていくべきだ
と思う
のですが、そのあたり
のお考えをお願いします。
○副議長(花輪孝一) 危機管理監。
◎危機管理監(高橋実) 動産
の耐震補強について
の御質問でございますが、家屋
の耐震化だけで
なく、各御家庭
の家具等
の耐震化を進めることは、災害時に御自身や御家族
の命を守る上で大変重要な取り組み
と捉え
ておりますことから、平成29年度に実施した
市民アンケートにおいて、家具
の転倒防止を行っ
ている市民の割合を調査したところ、約34.7%という結果が出
ております。このため、本市では、防災啓発冊子「備える。かわさき」や職員が地域に出向き実施するぼうさい出前講座、子ども向け防災絵本「ダイジシーンから
のおねがい」
の配布等を通じ、家具転倒防止
の重要性
と具体的な対策等について周知し
てまいりました。こうした
市民一人一人
の備え
の充実に向け、全市を上げ
て取り組んでいくためには、関係部局
の所管業務
のうち、特に
市民の皆様
と接する場面において必要
となる防災対策を主体的に周知し
ていくことが何より効果的
と考え
ております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 添田議員。
◆5番(添田勝)
市民の皆さん
と接する場面において主体的に周知したいということでしたが、危機管理だけでは
なく、さまざまな部門で当然ながらそうした場面はある
のですが、災害弱者というところを一つ
の切り口として、そこ
と一番密接な健康福祉局にお聞きします。確かにフェース・ツー・フェースで比較的他
の部局よりも
市民のみなさん
と接することが多い
と思う
のですが、いわゆる災害弱者という方は動産が倒れることで逃げおくれ
の危険等々がある
と思う
のです。そう考えたとき、高齢者、障害者
の方々においては動産
の耐震化がより必要
と思います。実際、健康福祉局が高齢者、障害者のみ
の世帯に対して転倒防止器具
の無料設置を行っ
ていると思うので、その予算執行状況、近年
の利用状況等々について教え
てください。
○副議長(花輪孝一)
健康福祉局長。
◎
健康福祉局長(北篤彦) 家具転倒防止事業について
の御質問でございますが、本事業は、ひとり暮らし高齢者・障害者、高齢者のみ
の世帯などへ
の家具転倒防止金具
の取りつけをシルバー人材センターに委託し実施し
ており、平成30年度
の実績は、取りつけが12件、金具
の取りつけができず調査のみが4件で、決算額は8万6,400円でございまし
て、平成7年度
の事業開始以降、平成30年度までに2,668件
の取りつけを実施し
てき
ており、平成27年度以降は毎年10数件
の実績
となっ
ております。このことは、近年
の防災意識
の高まりや各種
の簡易な転倒防止器具
の普及に伴い、既に取りつけを行っ
ている世帯が多くなっ
てき
ていることが考えられますが、引き続き、高齢者や障害者向け冊子や市ホームページによる制度
の周知に努め
てまいります。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 添田議員。
◆5番(添田勝) 今、
健康福祉局長から、既に取りつけを行っ
ている世帯が多くなっ
ているという答弁があった
のですけれども、その前に危機管理監から転倒防止対策を行っ
ている市民の割合は35%程度ということで、危機管理監
の答弁を鑑みる
と、
健康福祉局長がおっしゃるほど楽観でき
ないんじゃ
ないか
と思うわけであります。もちろん、危機管理監
のおっしゃった数字という
のは
市民全体
の世帯として
のアンケート結果であっ
て、今、
健康福祉局長がおっしゃった
のは高齢者、障害者
の世帯のみということなので、属性が100%一致し
ているわけでは
なく単純比較はでき
ないけれども、一方で、市内高齢者のみ
の世帯という
のは11万2,000世帯以上ある
と聞い
ていて、家具転倒防止事業だけで全てを網羅することは無理です。しかしながら、間違い
なく動産
の耐震補強としては有意な事業だ
と思うけれども、累計で現在2,700件ぐらいということで、ふえ
てき
ているのかもしれ
ないが必ずしも楽観視できるような数字では
ないと思うので、改めて質問です。高齢者
のお宅を訪問する機会
の多い健康福祉局
の部門
の方々
の中で、介護認定調査員やケアマネジャーという方々がおら
れますが、彼らに対しても動産
の耐震補強状況などを意識し
てもらい、その情報を仕入れ
てもらっ
て本市内でシェアし
ていくこともできる
と思いますが、ぜひお考えを教え
てください。
○副議長(花輪孝一)
健康福祉局長。
◎
健康福祉局長(北篤彦) 動産
の補強状況調査について
の御質問でございますが、介護認定調査員は、介護保険サービス
の利用を必要
とし
ている申請者に対し、要介護度
の判定に必要
となる本人
の状況等を迅速かつ的確に調査することが求められ
ております。また、介護認定調査件数は年々増加し
ており、平成30年度実績で約5万1,000件に上り、高齢化
の進展により今後も増加することが見込ま
れるところでございますので、介護認定調査員が新たな業務として動産
の耐震補強状況調査を行うことは、現状では困難である
と考え
ております。一方、高齢者等
の住居
の安全に配慮することは重要でございますので、介護認定調査員向け研修やケアマネジャーが参加する介護事業者向け集団指導講習会
の場において、家具転倒防止事業等
の対策
の情報について周知を行っ
てまいります。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 添田議員。
◆5番(添田勝) ケアマネジャーへ
の言及
と認定調査員に対して
のネガティブな言及がありましたが、ケアマネジャーも当然重要な
のですが、彼らは完全に民間人なので、公
の人
と言える認定調査員に公的な立場
の視点を持っ
てもらうことは重要だ
と思っ
ていまし
て、認定調査員
の業務が多いという
のはもちろん重々知っ
ては
いるんですけれども、強制的に調査業務
の中に組み込めという話をし
ているわけでは
なくて、動産補強
の有無、やっ
ているかどうかを見
てもらう、つまり、意識し
てもらうということをケアマネジャーだけでは
なく、認定調査員
の方々にも認識をし
てもらえるように指導し
ていくべき
と思います。実際、訪問介護
の現場について、ケアマネジャーさんなどから聞く話だ
と、これはさっき
の話
と違っ
て定性的な話になっ
てしまいますが、動産
の耐震補強をやっ
ているお宅は、肌感覚で決して多くは
ないというような話をよく聞くので、震災時に大きな家具などが補強さ
れていない場所に、もしヘルパーさんなどが入っ
ているとするならば、高齢者
の方はもちろんですけれども、ケアをさ
れる方も危険物に囲ま
れた状況にある
と言えるので、耐震補強
の周知をし
てもらいたい
と思います。もしヘルパーさんなどが震災時に被災をすることになった場合は、これは本末転倒
といいましょうか、彼らは本来、被害者になるべきでは
なくて、むしろ支援者として高齢者、障害者を初め、災害弱者
とさ
れる方々
の様子をどんどん見に行っ
てもらっ
て、第一発見者になっ
てもらうことを期待する、本市だけでそうした方々を救い出すことは難しく、支援者として動い
てもらうためにも動産
の耐震補強は重要だ
と思うので、ぜひそこは引き続き周知をし
てもらえれば
と思います。
続い
て2点目ですが、救急搬送
の現状について消防局長にお聞きします。昨今
の異常気象
と言わ
れる中で、熱中症による救急搬送人員等は毎年新聞紙面をにぎわせ
ています。人口増等で当然ながらそうした搬送もふえ
ていると思う
のですが、直近3年間
の救急搬送人員
と重軽症者
の割合及び熱中症による救急搬送人員、重軽症者
の割合について、その推移も含め
てお願いします。
○副議長(花輪孝一) 消防局長。
◎消防局長(原悟志) 救急搬送人員等について
の御質問でございますが、初めに、直近3年間
の救急搬送人員
と重軽症者
の内訳につきまし
ては、平成28年中は、搬送人員5万9,937人、重症4,311人、7.2%、軽症3万3,288人、55.5%
となっ
ております。平成29年中は、搬送人員6万508人、重症4,211人、7.0%、軽症3万2,638人、53.9%
となっ
ております。平成30年中は、搬送人員6万3,763人、重症4,135人、6.5%、軽症3万5,121人、55.1%
となっ
ております。次に、直近3年
の熱中症による救急搬送人員
と重軽症者数
の内訳につきまし
ては、平成28年中は、搬送人員271人、重症4人、1.5%、軽症167人、61.6%
となっ
ております。平成29年中は、搬送人員294人、重症8人、2.7%、軽症186人、63.3%
となっ
ております。平成30年中は、搬送人員584人、重症8人、1.4%、軽症417人、71.4%
となっ
ております。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 添田議員。
◆5番(添田勝) よく言わ
れる話ですが、救急搬送全体
の軽症者
の割合は半数以上を占め
ており、熱中症
の人たちも軽症
の割合に入っ
てくるけれども、それはさらに高いということです。熱中症
の搬送人員は、昨年
と比較し
てことしは長雨が多かったので減った
とは聞い
ていますが、来年
のオリンピック等々を考えれば増加する可能性も考えられるので、軽症
となった傷病者全てが緊急性
の低い救急搬送である
とは思わ
ないけれども、関係局
と連携し
て熱中症対策も推進し
てもらいたい
のですが、見解をお願いします。
○副議長(花輪孝一) 消防局長。
◎消防局長(原悟志) 熱中症対策について
の御質問でございますが、熱中症対策につきまし
ては、救急フェア等
の各種イベントにおいて、ポスター
の掲出やリーフレット
の配布、本市ホームページ
の川崎市救急受診ガイド等により啓発に取り組んできたところでございます。また、関係局及び関係機関
との連携した取り組みにつきまし
ては、JR川崎駅構内におけるアナウンスを活用した広報、熱中症予防はがき
の配布などを実施したほか、一般
市民を対象として熱中症予防対策
の講演なども行っ
ているところでございます。今後も引き続き、より広く
市民の皆様に御理解いただけるよう、関係局及び関係機関
と連携を図りながら、熱中症対策を推進し
てまいりたい
と存じます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 添田議員。
◆5番(添田勝) ありがとうございました。熱中症も含め
て軽症
の方
の対策はもちろんやっ
ていただきたい
のですが、軽症
の方
の搬送
の比率を減らし
ていくことはずっと課題だ
と思います。救急車出動には1台当たり約4万円ぐらいコストがかかる
と聞い
ていて、軽症者
の出動回数が3万数千件ある
と考える
と、単純に掛け合わせる
と12~13億円ぐらいが軽症者
の方
の搬送に使わ
れていることになっ
てしまう。これはいろんな計算
の仕方がある
と聞い
ていますが、ざっくり
と言う
とそのぐらいということで、救急車は限ら
れた資源なので、熱中症を特に警戒し
てもらっ
て周知し
てもらえれば
と思います。熱中症は基本的に病気では
なくて症状なので、水分、塩分を補給することをどんどん周知し
ていくことは当たり前ですが大事だし、昨年
の夏は心筋梗塞等々
の方々
の搬送が、熱中症によって運ば
れる方が多く
て間々なら
なかったという話もちらっと聞い
ていますので、限ら
れた資源である救急車が本当に守るべき命を守るためにも、ぜひそこは周知徹底をお願いしたい
と思います。
最後ですが、所有者不明不動産について財政局長にお聞きしたいんですけれども、まず冒頭ですが、所有者不明不動産、土地、家屋ですが、その問題がやっと国会でも言わ
れてき
て、本市における固定資産税、都市計画税といった所有者不明土地・家屋にかかわる税
の状況
の現状
と近年
の傾向を教え
てください。
○副議長(花輪孝一) 財政局長。
◎財政局長(三富吉浩) 所有者不明
の土地、家屋に係る課税について
の御質問でございますが、令和元年度当初課税におきましては、所有者不明により、固定資産税、都市計画税が課税でき
ない土地及び家屋は、相続人が
いないケースが34件、相続人などを調査中
のケースが59件、合わせ
て93件、税額では約590万円
となっ
ており、前年度
と比較いたします
と、件数、税額とも若干
の増
となっ
ているところでございます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 添田議員。
◆5番(添田勝) 税額的には全然大きな額では
ないのですが、相続人がはっきりし
ていないケースということで90数件、100件近くあるということで、これは今後ますますふえ
ていく
と言わ
れてますし、本市も予想さ
れています。所有者が亡くなった後、土地、家屋も放置さ
れたり、相続人が登記簿上
の名義を書きかえ
なかったりということで、そうした土地、家屋
の相続人が不明になっ
てしまうということが起きる
のですが、ちょっと拡散した例を出せば、北海道ではそうした不動産に対して中国資本、あるいは長崎県対馬市とかだったら韓国資本
の不透明な売買もあるということはよく報道さ
れるように――今
のは脱線した例になりましたが、本市も登記に対してもっと重要視をし
ていくべき
と思っ
ています。現状、相続人が不明な土地、家屋に対して今までどんな対応をし
てきたか教え
てください。
○副議長(花輪孝一) 財政局長。
◎財政局長(三富吉浩) 相続人が不明な土地、家屋に対する対応について
の御質問でございますが、固定資産税、都市計画税は、毎年賦課期日である1月1日現在
の固定資産
の所有者が納税義務者
となるものでございますが、賦課期日前に所有者が死亡した場合には、相続人に対して課税を行うもの
とさ
れているところでございます。したがいまし
て、賦課期日前に所有者が死亡し
ており、かつ相続登記が行わ
れていないことにより、固定資産
の相続人が判明し
ない場合につきまし
ては、被相続人
の戸籍や相続放棄
の有無など
の調査を尽くした上で相続人を特定できる場合には、その方に対しまして課税し
ているところでございます。また、相続人が判明し
ない段階におきましては、課税を行うことは困難であるため、課税期日までに相続登記が完了し
ない場合には、現に所有し
ている者
の届け出を義務化する制度
の創設等を指定都市市長会などを通じて国に要望し
てきたところでございます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 添田議員。
◆5番(添田勝) 現場を持つ本市
と持た
ない国
とで意識
の差もあるという中において、指定都市市長会等々でどんどん声を上げ
ていただくという
のは大いに結構なことなので、それもやっ
てもらえれば
と思う
のですが、そんな中でやっと、周知
のとおり、国でも相続登記
の義務化
の議論が進んでき
て、本市においても所有者不明
の土地、家屋に対して、登記
の義務化まで至ら
なくても、例えば、相続登記をしたことに対するインセンティブを与えるとか、あるいは逆に、極端な例ですけれども、相続登記をし
ないと固定資産税を上げるとか、そうしたいわゆるディスインセンティブ
の手段なども含め
て相続登記を促し
ていくべき
と思う
のですが、お考えを聞かせ
てください。
○副議長(花輪孝一) 財政局長。
◎財政局長(三富吉浩) 相続登記
の義務化等について
の御質問でございますが、現行制度におきましては、相続登記は義務化さ
れておりませんが、この相続登記は固定資産税、都市計画税
の納税義務者を迅速に把握し、適正な課税を行う上で大変重要なもの
と認識し
ているところでございます。本市
の取り組み
といたしまし
ては、法定相続人等に対して市税代表相続人届を送付する際に相続登記を促すチラシを同封するほか、毎年約43万通送付する納税通知書におきましても、相続登記を促す内容
と、空き家を所有する方向け
の相談窓口
の御案内を記載したリーフレットを同封し
ているところでございます。また、現在、国におきましては、相続登記を怠った場合
の罰則
の有無を含め、相続登記
の義務化等について議論が
なされているところであり、さらに、本市
といたしまし
ても、調査を尽くし
てもなお所有者が判明し
ない場合に限り、使用者を所有者
とみなし
て課税できる適用範囲を拡大するよう、国に要望し
てきたところでございます。今後も国
の動向を注視するとともに、他都市
と連携しながら、必要に応じ
て国に対して働きかけ
てまいりたい
と存じます。以上でございます。
○副議長(花輪孝一) 添田議員。
◆5番(添田勝) それぞれ答弁ありがとうございました。登記万能主義というわけでは全く
なくて、御承知
のとおり、登記という
のはあくまで公示力であっ
て、公信力では
ない。つまり、第三者に対してこの土地家屋を持っ
ていますということを対抗できる、主張できるということ
の一つであっ
て、決してそれが信頼に足るものでは
ない、公信力では
ないということではある
のですが、まだ日本という国においては、登記を先に備えるということによってメリットが多いし、逆にそれを怠る
と、第三者から土地、家屋
の主張をさ
れてしまう、対抗さ
れてしまうというようなデメリットもあるので、そうしたこともぜひ
市民の方々にも働きかける、国にも法改正について引き続き突き上げ
ていくということを改めてお願いし
て、終わりたい
と思います。
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○副議長(花輪孝一) お諮りいたします。本日はこれをもちまして延会すること
とし、次回
の本会議は来週16日
の午前10時より再開し、引き続き一般質問を行いたい
と思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議
なし」
と呼ぶ者あり〕
○副議長(花輪孝一) 御異議
ないもの
と認めます。よって、そのように決定をいたしました。
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○副議長(花輪孝一) 本日はこれをもちまして延会いたします。
午後5時40分延会...