川崎市議会 2019-08-01
令和 1年 8月まちづくり委員会-08月01日-01号
日 程 1 陳情の審査
(
建設緑政局)
(1)陳情第3号 歩道の樹木の
根上り防止対策に関する陳情
(2)陳情第4号 用水路の歩道化に関する陳情
(3)陳情第5号 子之神橋の勾配に関する陳情
(4)陳情第6号 歩道の
グレーチング蓋の溝幅と側溝蓋の穴に関する陳情
(5)陳情第9号
等々力緑地の樹木の移植又は伐採に関する陳情
2
所管事務の調査(報告)
(
まちづくり局)
(1)
簡易宿所火災事故への対応について
3 その他
午前10時00分開会
○末永直 委員長 ただいまから
まちづくり委員会を開会いたします。
お手元の
タブレット端末をごらんください。本日の日程は、
まちづくり委員会日程のとおりです。
傍聴の申し出がございますので、許可することに御異議ありませんでしょうか。
( 異議なし )
○末永直 委員長 それでは、傍聴を許可します。
初めに、
建設緑政局関係の陳情の審査として、「陳情第3号 歩道の樹木の
根上り防止対策に関する陳情」を議題といたします。
なお、
関係理事者として、
多摩区役所道路公園センターから
内田整備課長及び
矢口整備課担当課長が出席しておりますので御紹介いたします。
それではまず、事務局から陳情文を朗読させます。
◎伊藤 書記 (陳情第3号朗読)
○末永直 委員長 次に、理事
者の方から説明をお願いいたします。
◎奥澤
建設緑政局長 おはようございます。それでは、「陳情第3号 歩道の樹木の
根上り防止対策に関する陳情」につきまして、
松本みどりの
保全整備課担当課長から御説明申し上げますので、よろしくお願いいたします。
◎松本 みどりの
保全整備課担当課長 みどりの
保全整備課担当課長の松本でございます。
「陳情第3号 歩道の樹木の
根上り防止対策に関する陳情」について御説明いたしますので、お手元の
タブレット端末の1(1)陳情第3号(資料)のファイルをお開きください。
画面の表紙を1枚おめくりいただき、資料の2ページをごらんください。
資料左上の1、陳情の要旨をごらんください。初めに陳情の要旨でございますが、
資料記載のとおりでございます。
次に2、位置図をごらんください。
陳情箇所は、
読売ランド前駅
入口交差点から
塚戸交差点までの
市道多摩第12号線でございまして、中央付近、赤い丸でお示しした箇所となっております。
次に3、
陳情箇所の概要をごらんください。
陳情箇所の概要でございますが、路線の名称は
市道多摩第12号線で、街路樹の種類は
ソメイヨシノでございます。
陳情箇所の延長は約150メートルでございまして、
陳情箇所の
街路樹本数は11本でございます。
資料左下にございます4、平面図をごらんください。平面図に赤く着色した部分が
陳情箇所の範囲でございまして、11本の
ソメイヨシノが植栽されております。なお、
市道多摩第12号線の
ソメイヨシノは平成28年度に
健全度診断を行っておりまして、その際の判定結果は、B1の健全に近いが8本、B2のおおむね健全が1本、B3の不健全に近いが2本でございました。
樹木ごとの判定につきましては、結果ごとに色分けしてお示ししております。
次に、資料右上をごらんください。5、これまでの経過・取組でございますが、
当該路線の街路樹は、昭和61年度に
西菅土地区画整理事業の完成に伴い帰属されたものでございます。平成27年9月に、
当該箇所においてランニング中の市民が転倒するといった事象が発生いたしましたことから、支障となる根を除去し、舗装の補修を行いました。また、注意を促すための看板や
路面標示の整備を行いました。平成28年度には、
市道多摩第12号線の
ソメイヨシノについて
健全度診断を実施いたしました。これは、平成25年に発生したケヤキの倒木を受け、平成26年度から、
市内街路樹における腐朽しやすい樹種であるケヤキ、ユリノキ、桜について
健全度診断を実施したものでございます。その後、平成28年7月に、陳情
者から
根上がりがひどいということで
舗装補修の要望を受けており、また、歩道の舗装が劣化していることから、平成30年度に歩道の
舗装打ちかえ及び
ソメイヨシノの
健全度診断に向けた準備を行っております。
なお、歩道の
舗装打ちかえにつきましては今年度施工予定でございまして、それに先立ち、
健全度診断を7月4日に業者と契約し、現在、実施しているところでございます。
資料右下をごらんください。6、現地の状況でございますが、
ソメイヨシノの根が、歩道に隣接する斜面緑地に誘引され、歩道を横断して成長することで
根上がりが生じております。また、
根上がりによる段差を解消するため、
アスファルトによるすりつけ等の補修を必要に応じて適宜実施しているところでございます。
現況写真につきましては、
資料左下の平面図に写真の
撮影位置と方向をお示ししておりますので、あわせてごらんください。写真①は、
根上がりによる舗装の
劣化状況を撮影したものでございまして、赤い丸でお示しした箇所に穴や段差が確認できます。これらの穴や段差を
アスファルトで補修すると、写真②のような状況となるものでございます。また、
陳情箇所における標準的な歩道の幅員を青字でお示ししております。左から、植樹ますの幅員が約1.1メートル、中央の
歩道有効幅員が約1.2メートル、右側の
U型側溝のふたがけをしている部分が約0.4メートルで、全幅が約2.7メートルの歩道となっております。写真③は、平成27年9月の事象を受け整備した
根上がりの注意を促す看板。写真④は、
根上がりの注意を促すための
路面標示を中心に撮影したものでございます。
資料の3ページをごらんください。7、本市の考え方について御説明いたします。初めに、(1)街路樹の根上りに対する取組でございますが、ア)「道路法」に基づく取組といたしましては、
根上がりにより舗装に穴や段差が生じた場合は、
アスファルトによるすりつけ等を行うことで、一般交通に支障を及ぼさないように努めているものでございます。イ)「条例」に基づく取組といたしましては、川崎市緑の保全及び緑化の推進に関する条例に基づき策定した川崎市緑の基本計画の実施施策の中で街路樹の適正
管理を位置づけ、川崎市街路樹
管理計画に基づき、地域環境に応じた
樹木更新や撤去を実施しているところでございます。
資料左下の川崎市街路樹
管理計画(抜粋)をごらんください。川崎市街路樹
管理計画の取組1、計画的な
街路樹再生による安全な
歩行空間の確保として「各区における
歩道幅員が十分に確保されていない路線や根上りが連続している路線を中心に対応策を講じ、
道路利用者の安全性や良好な
歩行空間を確保する」としております。
街路樹再生フローの
候補路線の選定におきましては、右の表にお示した更新・
撤去候補路線が選定されており、各路線において、地域住民との
合意形成を図りながら、改善、更新、撤去の3つの対応策により検討を行った上で対応を決定し、順次、
取り組みを進めていくものとなっております。
次に、資料右上をごらんください。(2)
市内街路樹の
根上り防止対策でございますが、初めに、ア)「川崎市街路樹
管理計画」に基づく
根上り防止対策につきましては、同計画の取組1に基づく更新・
撤去候補路線について、地域との
合意形成を図りながら、改善、更新、撤去の3つの対応策により、計画的に進めております。
イ)更新・
撤去候補路線以外の
根上り防止対策につきましては、
根上がりの状況等により、
アスファルトのすりつけによる対応が困難な場合には、樹種や樹木の
生育状況等を踏まえながら、
根上がりの原因となる根の切除について検討し、生育への影響が少ない場合には根の切除を行っております。また、根の切除により生育に支障を来すなど不健全となる樹木については、撤去についても検討しております。
ウ)新たに街路樹を植栽する場合の
根上り防止対策につきましては、
道路築造や街路樹の更新等において、植栽する街路樹の選定に当たり、成長の遅い樹木等、
根上がりを起こしにくい樹木を選定するなどの対策を実施しております。
次に、(3)
陳情箇所における課題と今後の対応でございますが、課題といたしまして、
陳情箇所の
ソメイヨシノは植栽から約35年が経過し、地表近くに太い根が見られることから、対策には太い根の切除が必要となります。一方で、
ソメイヨシノは、腐朽菌に侵されやすい樹種であるとともに、地表近くに多く根を張る樹種であるため、根の切除により樹勢悪化など倒木の危険性が高くなることが想定されます。こうしたことから、今後の対応策といたしましては、現在、通常の診断に加え、根を切除した場合の影響を踏まえた
ソメイヨシノの
健全度診断を行っており、引き続き診断を実施してまいります。診断の結果として影響が軽微なものであれば、根を切除し舗装する対策を検討してまいりますが、倒木等の深刻な影響が想定されるようであれば、撤去についても検討してまいります。対応に当たりましては、
地元町内会へ診断結果や対策の方向性を説明し、
合意形成を図った上で、対策を実施してまいります。
説明は以上でございます。
○末永直 委員長 説明は以上のとおりです。
ただいまの説明につきまして、質問等がございましたらお願いいたします。また、意見・要望等がございましたら、あわせてお願いいたします。
◆
石川建二 委員 各地でも
根上がりの問題は共通のテーマだと思いますので、大変いい
問題提起をしていただいたというふうに思っておりますが、御説明の中でも、「条例」に基づく取組の中で、川崎市は既に緑の保全及び緑化の推進に関する条例の中で計画を定めなければならないとされていて、この樹木の更新等についても計画的に進めているんだというお話でした。これを読む限りでは、樹木の更新というから新しく樹木を入れかえる、あるいは伐採ということのようですが、例えばそれを生かしつつも、いわゆる歩道の整備、こうしたことは計画の中ではどのように位置づいて、どのような基準で
優先事業を決められているのか、その点について先にお答えいただけますか。
◎松本 みどりの
保全整備課担当課長 今回、委員のおっしゃられました歩道の街路樹に対します整備の
優先順位の基準でございますけれども、資料の3ページの取組1に書かれておりますところで、各区において
歩道幅員が十分に確保されていない路線や、
根上がりが連続している路線を中心に、各区で1から2路線を選定いたしまして、今回、更新・
撤去候補路線ということで挙げさせていただいたところでございます。
◆
石川建二 委員 例えば今回陳情のあった場所は、この計画の中に位置づいているのでしょうか。
◎松本 みどりの
保全整備課担当課長 今回陳情がございました多摩区の
市道多摩第12号線につきましては、更新・
撤去候補路線に入っておりません。多摩区におきましては寺尾台22号線のほうが
対象路線となっているところでございます。
◆
石川建二 委員 この
対象路線とされているところは計画的な整備を進めているということですけれども、それ以外のところにもたくさん、御指摘のようにあるかと思うんですが、それ以外のところの対応はどのように考えているんですか。
◎松本 みどりの
保全整備課担当課長 更新・
撤去候補路線に挙げさせていただいた路線につきましては、路線の一帯を更新・
撤去候補路線として対応していくところでございまして、それ以外の路線につきましては、個々に
根上がりとかの現状を踏まえながら、
道路公園センターのほうで対応策を検討していくことになります。
◆
石川建二 委員 そうしますと、地元からの陳情とか、そういう
問題提起に応じて、随時、
道路公園センターのほうで対応しているということですか。
◎松本 みどりの
保全整備課担当課長 この
候補路線以外の路線につきましては、点でそういった箇所がございますので、それについては現場を確認しながら対応策を検討していく、
道路公園センターのほうでやっていくことになると思われます。
◆
石川建二 委員 宮前区にも実はたくさんそういう箇所があって、既に
道路公園センターにも要望とかは出しているんですが、今、市全体として、そういう特に危険だと指摘のあるような歩道はどのぐらいあるのか、市のほうとして把握はされているんでしょうか。
◎松本 みどりの
保全整備課担当課長 根上がりの程度でさまざまでございますので一概には言えないんですけれども、御要望いただいている箇所につきましては、昨年度でいきますと30カ所程度、各区役所の
道路公園センターのほうにそういった要望をいただいているところでございます。
◆
石川建二 委員 確かにその30カ所を一遍に直すというのはなかなか大変だとは思いますけれども、こうしたところも計画的に進められると理解していいのか。また、それに関しては、よく予算がないということも言われますけれども、こういう計画地も含めて、街路樹のこうした整備に毎年どのぐらいの予算を充てていらっしゃるのか、その辺についてもお答えいただければ。
◎松本 みどりの
保全整備課担当課長 先ほど委員がおっしゃいました街路樹の維持
管理費でございますけれども、平成30年度でいきますと、樹木の剪定とか除草、そういった
予算関係が4億円ございまして、その中で街路樹の更新に充てている予算につきましては約3,000万円ということになっております。
◆
石川建二 委員 今30カ所要望がある中で、3,000万円の対策費というのは、少し予算が少ない。大幅に少ないと言ったらいいかもしれません。予算的には適していないというふうに思いますけれども、この3,000万円で年間どのぐらい、こうした陳情にかかわる
根上がり対策というのができるのか。場所によってもまた違うでしょうけれども、年間でおおよそどのぐらい、こういう陳情の解決ができるんでしょうか。
◎松本 みどりの
保全整備課担当課長 今回の更新・
撤去候補路線も含めまして、こういった
根上がり対策につきましては、昨年度、平成30年度でいきますと、宮前区で4路線、合計18本対応したところでございます。また、多摩区のほうにおきましては、先ほど御説明いたしました寺尾台22号線において20本対応したという経過がございます。
◆
石川建二 委員 条例化というふうなことが陳情でも出されていましたけれども、条例は既にこういうふうにしなければならないということがあるようですけれども、思いとしては、ちゃんともっと計画的にというか、もっとピッチを上げてやってほしいというふうな願意だと思いますけれども、今後、各地域で樹木の更新時期を迎えるまちとしての成熟度ということがあるかと思うんです。この分野に関しては、もっともっとこれから力を入れて取り組まないと、こうした事故なり、殊に安全性ということが保たれないのではないかと思います。前と同じようなペースではいかないんじゃないかと思いますが、そこら辺の
取り組みについてどのように考えていらっしゃるか。
◎松本 みどりの
保全整備課担当課長 委員の御指摘がございました今後の
取り組みでございますけれども、川崎市街路樹
管理計画を定めましたので、更新・
撤去候補路線について重点的にやっていきまして、また、個別につきましては、各区役所の
道路公園センターと連携しながら、現場を確認しながら
優先順位を確認して、対策を検討してまいりたいと考えております。
◆
石川建二 委員 ちょっと局長にも御意見をお聞きしたいのですけれども、
先ほど担当課としては、計画に基づいて、また、個々の
陳情箇所に関しても
優先順位をよく精査して
取り組みたいということですが、やはり精査すると言っても、予算とか
事業そのものをもう少し充実させないと、まちの成熟度に合わせた整備ができないのではないかと思います。具体的な金額の話はなかなかこの場では難しいと思いますが、力を入れていく必要性がある。そこら辺の重要性に関しては、局として今後どのように対応されるかだけ御意見を聞かせていただけますか。
◎奥澤
建設緑政局長 今、担当が申し上げましたように、
根上がり防止対策につきましては、現在、街路樹
管理計画に基づいて、更新・
撤去候補路線から順次
取り組みを進めているところでございます。それ以外の路線につきましては、
根上がりを起こしております街路樹の成育している環境とか木の種類とか道路の
有効幅員、そういった現状を踏まえまして、必要な対策を順次、適宜実施していきたいと考えているところでございます。
また、新しく植栽する街路樹につきましても、できる範囲で将来的な
根上がりの対策を実施していきたいと考えているところでございまして、いずれにいたしましても、今、委員のおっしゃったように、安全な
道路空間の確保、ひいては
まちづくりに対して
道路空間を十分確保できるような対策に努めてまいりたいと考えております。
◆
石川建二 委員 非常に重要なテーマだと思いますので、今後とも、新しいところも含めまして、必要な箇所の早急な改善、せっかく陳情が出されているわけですから、そのところを全市的にも受けとめてもらいたいということで、とりあえず結構です。
◆
浜田昌利 委員 資料の3ページ、「道路法」に基づく取組で、「舗装に穴や段差が生じた場合は、
アスファルトによる擦り付け等を行う」とあるんですけれども、1つの穴とか段差について、何か基準はあるんでしょうか。何センチとか、どのぐらいというような考え方はあるのでしょうか。
◎矢口
道路施設課長 具体的な数字はあれなんですが、こういった
根上がりによるものであったり、穴があいてとかというのは、我々もパトロール、また陳情等で承った後、できるだけ早急に補修は実施しているところですが、具体的に幾つだったらやるやらないというのは、申しわけございません。
◆
浜田昌利 委員 もう一つ、具体的に舗装に穴があったり段差があって、それによって転倒してしまったとか、そういうことで何らかのけがをされたり、医者に通うことになったとか、そんなことで治療費に対する対応をするとか、そのような事例はあるのでしょうか。
◎松本 みどりの
保全整備課担当課長 先ほど委員おっしゃいました
根上がりの事故でございますけれども、過去3年間におきましては6件発生しているところでございます。
◆
浜田昌利 委員 わかりました。
○末永直 委員長 ほかに質疑、意見・要望等がなければ、取り扱いについて御意見をお願いしたいと思います。
◆
山崎直史 委員 当時としてはよかれと思ってやったものも、年数がたつうちに、振り返ってみると、かえって負担が大きいなというような事例はいろいろあると思うのですけれども、この街路樹もその一つの事例じゃないかなというふうに思っています。それを踏まえて、今、植栽については、樹木の種別の選定も含めて、行政のほうとしてはいろいろやっていただいていると思うんです。今回こういう形で陳情を出してもらいましたけれども、現地を見させていただいて、行政としての苦労の跡はうかがい知れましたけれども、かといって、やはりまだ凹凸が目立つところも何カ所かあるようですので、今回のこの陳情を踏まえて、もうちょっとできるところは整えていただければということで、ただ、条例化ということも理由のほうに書いてありましたけれども、それをちょっと割り引いても
趣旨採択ぐらいでお願いできればと思っています。
○末永直 委員長 自民党さんは
趣旨採択ということでございます。
◆
石川建二 委員 行政としての
取り組みも今行われているということですけれども、もっとやっぱり早急にやってほしいと。ここだけの問題ではないんだという訴えもありますので、私たちもそれをしっかりと踏まえた対応にしてほしいということで、
趣旨採択でお願いしたいと思います。
○末永直 委員長 共産党さんも
趣旨採択ということでございます。
公明党さんはいかがでしょう。
◆
浜田昌利 委員 条例化というところがありました。既にある条例があるわけで、これにさらなる条例ということですと、思いはよくわかるんですけれども、より細かくということが規定できるのかどうかということもちょっとありますので、ただ、その思いを酌みまして、
趣旨採択がいいのではないかと思います。
○末永直 委員長 公明党さんも
趣旨採択ということでございます。
◆
雨笠裕治 委員 今、行政側の答弁の中でも、線で対応していくという方向性が今あるんですが、こういった部分的なものをどうしていくかというのを、総体的な
ボリュームとしてどう考えていくのか。それから、3,000万円という予算が、ちょうど川崎市はこれからリニューアルがかかっていく時代を迎えているので、それが適切なのかどうか。そこを総合的に、例えばこの件がいいきっかけとなって、全体的な
ボリュームがこれから10年間で幾らかかるのか、議会側にぜひ出してもらいたい。それは要望なのですが、あともう一つ、
側溝部分の幅のところがありますので、どうしても緑政を担当される方たちは見ばえや外観をすごく重要視されて、きちんと対応されていくんですが、ここの幅員の場合は側溝を削ったほうがいいのかもしれないので、そこはもうあとはスペシャリストに任せますが、そのあたりもひとつ工夫の材料として御検討いただくということをあわせて、
趣旨採択。
○末永直 委員長 み
らいさんも
趣旨採択。
◆秋田恵 委員 今回の陳情を読ませていただくと、五、六年前にも御指摘をいただいて、写真にあります看板や
路面標示をしていただいているということなんですけれども、それは逆に問題を先送りにしてきてしまっただけなんじゃないかという気がいたします。今回の陳情を機に、いきなりの条例化というのが簡単にできるものではないと思うんですけれども、問題を先送りにせずに、問題を未然に防ぐという観点から、先ほどみ
らいさんから御意見ありましたとおり、予算の面も含め、今の基準の中で何とかやりくりするではなく、根本的にまちを安全にする。事故が実際6件も起きているということですし、事故が起きないようにするためにはどうしたらいいかという考え方で、条例の見直しなり基準を決めていくことが必要だなと感じました。それを踏まえて
趣旨採択でお願いいたします。
○末永直 委員長
チーム無所属さんも
趣旨採択ということです。
◆添田勝 委員 皆さんと同様に
趣旨採択でお願いします。
○末永直 委員長
添田委員も
趣旨採択ということでございます。
「陳情第3号 歩道の樹木の
根上り防止対策に関する陳情」につきまして、
趣旨採択することに賛成の委員の挙手を願います。
( 全員挙手 )
○末永直 委員長 全員挙手です。よって、本件は全会一致をもって
趣旨採択すべきものと決しました。
ここで理事
者の一部交代をお願いいたします。
( 理事
者一部交代 )
─────────────────────────
○末永直 委員長 次に、
建設緑政局関係の陳情の審査として、「陳情第4号 用水路の歩道化に関する陳情」を議題といたします。
なお、
関係理事者として、
多摩区役所道路公園センターから
内田整備課長が出席しておりますので御紹介いたします。
それではまず、事務局から陳情文を朗読させます。
◎伊藤 書記 (陳情第4号朗読)
○末永直 委員長 次に、理事
者の方から説明をお願いいたします。
◎奥澤
建設緑政局長 それでは、「陳情第4号 用水路の歩道化に関する陳情」につきまして、
矢口道路施設課長から御説明申し上げますので、よろしくお願いいたします。
◎矢口
道路施設課長 建設緑政局道路施設課長の矢口でございます。よろしくお願いいたします。
「陳情第4号 用水路の歩道化に関する陳情」について御説明いたしますので、お手元の
タブレット端末の1(2)陳情第4号のファイルをお開きください。
画面の表紙を1枚おめくりいただきまして、資料の2ページをごらんください。初めに、左側上段の1、陳情の要旨につきましては、資料のとおりでございます。
次に左側中段、2の位置図をごらんください。
陳情箇所は赤線で囲まれた市道菅馬場33号線、約250メートルの区間でございます。通学路の対象となる東菅小学校は、
当該箇所から南西方向に位置しているところでございます。
次に左側下段、3の経緯についてですが、平成24年10月、平成27年3月に市民から水路のふたかけに関する要望を受け、平成27年度に水路上に退避所を2カ所設置しております。その後、平成30年9月に、
地元町内会から水路にふたをして歩道を設置してほしいとの要望を受理し、平成31年2月に、今後、歩道の整備に向けて検討していく趣旨を回答し、その後、
地元町内会の会長と面談し、今後の整備方針などについて御説明しているところでございます。
次に右側の4、現地の状況についてでございますが、写真①をごらんください。本道路は東菅小学校の通学路に
指定されており、車道幅員が約2メートルで、幅約1.6メートルの水路が併設されております。水路は開渠構造となっており、水路への転落防止を目的としたフェンスが設置されております。
次に、現地の交通量について、
令和元年5月23日の7時から8時半、14時から17時の児童の登下校時を対象として交通量調査を実施しております。調査の結果、自動車、バイクの交通量は1時間当たり10台未満となっておりまして、登下校時の通学児童はおおむね40人程度でございました。また、本道路の幅員は約2メートルと狭いことから、自動車などが通行した際、退避所以外での歩行
者、自転車のすれ違いが困難な状況でございました。
次に、資料下段にある写真②をごらんください。市民から要望を受け、平成27年度に、歩行
者の安全対策として水路上に退避所を2カ所設置しております。
次に、写真③をごらんください。本道路の南側の一部には水田があり、本水路から水田へ取水しております。取水の際には、堰板を設けて水田に流入する構造となっており、水田の所有
者が必要に応じて堰板を設置、撤去している状況でございます。
次に、写真④をごらんください。本水路上には、隣接する地権
者の方々からの申請による占用橋が多数存在しており、主にコンクリート床版にて暗渠化されているところでございます。
資料の3ページをごらんください。5、今後の取組に関してでございますが、(1)整備方針につきましては、本道路の交通の安全性向上を目的として、地域住民や交通
管理者との協議調整を踏まえた上で、既設の水路スペースを活用した歩道整備の検討を実施してまいります。
次に、(2)整備手法につきましては、既設水路の構造を踏まえ、整備イメージとして、資料右側の写真や断面図にございますように、側壁の補強やコンクリートのふたかけなど、水路の構造について今後検討してまいります。また、車道と歩道を分離する場合におきましては、歩車道境界にラバーポールを設置するなど、歩行
者等への安全対策についても今後検討してまいります。
次に、(3)整備にあたっての課題と対応につきましては、既設占用橋との段差すりつけなど、歩道の連続性に配慮した整備が必要となるため、関係する地権
者などと調整を図ってまいります。また、水田への取水につきましては、ふたかけ後も機能を維持する必要があることから、取水機能を踏まえた水路の構造詳細について検討してまいります。
御説明は以上でございます。
○末永直 委員長 説明は以上のとおりです。
ただいまの説明につきまして、質問等がございましたらお願いいたします。また、意見・要望等がございましたら、あわせてお願いいたします。
◆
石川建二 委員 現場を見させていただきまして、本当に狭い、車が通ったらすれ違えない実態と、今まで避難空間ですか、あれは本当に対症療法だと思いましたけれども、この陳情で町会からも御意見が上がっているということでは非常に切実だし、また、小学生の通学も40人利用されているということで、早急な改善が求められるなと実感して思いました。
ただ、見ていて、課題にも書かれていますけれども、水路としての機能をしっかりと担保した上での整備が望まれるところだと思うのです。今後の調整課題にも掲げられていますけれども、この用水路としての課題というのを、その対応も含めてもう少しお話しいただけますか。
◎内田
多摩区役所道路公園センター整備課長 今御質問のありました水路の課題ですけれども、やはり説明しているとおり、占用橋が全部で13カ所あるんですね。占用橋ということですので、当然個人所有
者がお持ちになっているということは、13カ所どのような対応を図っていくかということを、個々に地権
者さんと詰めていかなくてはいけないということが1点あります。
もう一点としましては、水田に水を引き込まれている方がいらっしゃいますので、今回例で示しているとおり、今までふたがないところに板を置いていたんですけれども、ふたをしてしまったらどうやって堰を設置すればいいのかというような課題が具体的にあります。
◆
石川建二 委員 それに関しては、今までも町会等からの要望があって、課題として考えられてきたと思うんですが、その対応策というのは、何か具体的に技術的に対応できるのでしょうか。
◎内田
多摩区役所道路公園センター整備課長 占用橋につきましては、今、個人の方がお持ちですので、その占用橋を廃止する、もしくは寄附してもらうということで、地権
者さんとまず調整を進めていきたいと思っています。あと水田への水の引き込みにつきましては、少しふたの構造を変えてあげたりすることによって、上からまた板を設置するような形も考えられますし、あと、これはまだ具体的にはなっておりませんが、こちらは水道水の水を水路を経由して田んぼに引き込まれているんですね。なので、水道局さんとの調整になりますけれども、例えば直接水道水を水田のほうに入れてあげるとか、そのようなことを今想定しているところでございます。
◆
石川建二 委員 技術的には可能だということで、できるだけ早急な改善を。地元との、あと地権
者の方とのすり合わせが課題だということですが、この辺も町会から意見が上がっているということで、比較的地域の合意はとりやすいのかなと理解していますが、その辺はどのような感触をお持ちなんでしょうか。
◎内田
多摩区役所道路公園センター整備課長 まだ具体的な話を地権
者さん、また利用
者さんにお話ししていませんので、これからまず整備内容を含めて地元の方々と調整を進めて、速やかに対応できるように考えているところでございます。
◆
石川建二 委員 そこら辺の調整はやはり丁寧にやることが必要だと思いますので、できるだけ早急に話し合いが進むように御尽力いただきたいと思います。それで結構です。
◆秋田恵 委員 用水路の歩道化についてはいいなと思うんですけれども、川崎市内にこのようなケースは何カ所ぐらいあるんですか。1カ所やると全てやらないといけないんじゃないかなと思いますので、何カ所くらいあって、同じような対応が必要な箇所がどのくらいあるか把握されているか教えてください。
◎安部 河川課長 今の御質問にありましたとおり、何カ所あるというところにつきましては、今、具体的な数字は持ち合わせていませんので、申しわけございません。ただ、こういった水路の上にふたをして歩行
者を通すというようなものにつきましては、特に多摩区とか高津区とか中原区とか、結構用水路の多い地域につきましては、ごく一般的に行っているようなものでございます。
◆秋田恵 委員 全体的に、陳情が上がってから1カ所ずつ対応していくというのが常なんでしょうか。それとも市のほうから、ここはふたをして歩道化したほうがいいなというチェックをするものなのでしょうか、教えてください。
◎安部 河川課長 やはり用水路といいますのは、昔、田畑があって、そういったものに水を引き込むために使われたものですので、例えば今、市街地化が急速に進んでいきまして、学校ができたり、家ができたりしたときに、例えばそこを通学路で子どもが通らなきゃいけないとか、家の間口で用水路を塞がなきゃいけないとか、そういった水路に隣接した土地の利活用の方法によって、今回のようなケースというのは多々ある状況でございます。
◆秋田恵 委員 質問としては、市民の方々が陳情を上げて歩道化していくことが多いのか、市のほうから働きかけて歩道化していくことが多いのかを聞きたかったんですけれども、もう一度いいですか。
◎安部 河川課長 どちらが多いかというのはあれですけれども、先生のおっしゃるとおり、市民からの要望もございますし、例えばその用水路に面したところの利活用によっては民間によりふたをするようなやり方もありますでしょうし、あと行政サイドのほうで、例えば道路のほうを改修するのに合わせてやるケースも当然ございますので、その多い少ないという割合は具体的に示すことはできませんけれども、地元からも行政からも、また、民間の企業からも、そういったケースはいろいろあると思います。
◆秋田恵 委員 ありがとうございます。
◆上原正裕 委員 御説明ありがとうございました。この件に関しては、やっぱりさっきおっしゃったように、高津区であったり、我が多摩区であったりで頻発しているというか、歴史上避けられない問題というか、例えばJR稲田堤駅前もカバーしているところはたくさんしていただいて、養生していただいて、動けるようになっているところが多いと思います。地元の感触としての話なんですけれども、これはやっぱり要望ベースのほうがいいのかなというふうに思っておりまして、通らないところを勝手に行政主導でやるよりは、どう開発されるかに合わせて、必要最低限の機能重視、水路の機能担保プラス歩行の重要性が増してきたのでという理由つきで開発されるというので、これはいい話なのかなと僕は思っています。
その上で、これは水道水を使えるという新しい話が今出てきました。そもそもこの水路を使わないで水道水という方法がもともとあるのであれば、ここの水路に関して、もう全部埋めてしまうという方法も検討できるものなのでしょうか。あくまで技術的な話として。
◎内田
多摩区役所道路公園センター整備課長 技術的には、今回イメージとして提示させていただいておりますが、ふたをかけるというのが、ある意味、一番簡単な方法なのかなと思っています。ただ、今おっしゃられるたように、水道の引き込みが可能であれば、当然埋め戻すということも技術的には可能なのですけれども、ただ、この水路は雨水の排除機能もあります。例えば何か暗渠を入れたりして埋め戻すということは、技術的には可能だと思っております。
◆上原正裕 委員 基本的には、雨水のオーバーフローとかも考えると、リスクも低いしコストも低いのでふたかけという線が大筋というところで理解いたしました。ありがとうございます。
◆
雨笠裕治 委員 これは昭和50年代から、こういうふうな田畑のところにミニ開発を連続してつくり上げた、こういうところは非常に多いんですけれども、そういう点でいくと、占用橋を個人で持っている経緯とかは意外と簡単な話じゃなくて、もう最上のいい状況をつくり上げようとすれば莫大なお金がかかって、本来そうであれば、ここをやるときに、そういうふうなことまで含めた計画性を持った開発等が必要だったのですけれども、それをやってこなかったわけなんだね。それは歴史的な経過としてちゃんと踏まえなきゃいけない点がある。そういう意味では、一番調整が簡易にできて、それで構造的に占用橋についても寄附をしていただきながら穴埋めをしていく方法が妥当なんだと僕は思いますので、それを含めて御検討いただければと思います。
◆秋田恵 委員 もう一つだけいいですか。現場を見に行ったときに、占用橋のところに駐車されている車の一部がちょっとはみ出ていたかなとか、スペース的にはみ出るんじゃないかなと思った懸念があったんですけれども、占用橋は、例えば寄附などした場合、個人の車がはみ出ていたら、それはだめなことになるんでしょうか。
◎内田
多摩区役所道路公園センター整備課長 一義的には、当然ながら、はみ出ていたらいけないものだと思っております。ただ、その点もあわせて、その占用橋の今後の取り扱いも含めて、地権
者さんとお話ししていきたいと思っております。
◆秋田恵 委員 ありがとうございます。本当に簡単なことではないなというふうに感じますし、歩道化したときの安全性も想像していただいて、取り組んでいただかないといけないかなということがわかりました。ありがとうございました。
○末永直 委員長 ほかに質疑、意見・要望等がなければ、取り扱いについて御意見をお願いしたいと思います。
◆
山崎直史 委員 いろいろ課題はあろうかと思いますけれども、地元の町内会のほうからも要望が出ているということでございまして、後押しする意味でも
趣旨採択でお願いします。
○末永直 委員長 自民党さんは
趣旨採択。
◆
石川建二 委員 私たちも
趣旨採択でいいと思います。ただ、そのときの条件としては、占用橋などが今話題になっていますけれども、その地権
者の方たちとの十分な協議というところが、本来なら採択にしたいところですけれども、そこら辺の方たちとの話し合いを重視したいという思いから、
趣旨採択でお願いします。
○末永直 委員長 共産党さんも
趣旨採択。
◆平山浩二 委員 公明党につきましても、
趣旨採択でよろしいかなと思います。さまざまな意見・要望がありましたので、それを真摯に改善の
取り組みに反映させていただければと思います。
◆
雨笠裕治 委員 先ほど述べさせていただいた点をぜひ御検討いただくことを踏まえて、
趣旨採択でお願いします。
○末永直 委員長 み
らいさんも
趣旨採択。
◆秋田恵 委員
チーム無所属も
趣旨採択でお願いします。川崎市内にたくさんある例だと思いますので、この意向が一つの基準になっていくと思いますので、その点、注意しながらという条件をつけた
趣旨採択で。
○末永直 委員長 チームさんも
趣旨採択。
◆添田勝 委員 趣旨でいいんですけれども、例えば今は水路の水を水田のほうに引き込んでということで機能していますけれども、今後、公共の水道水を引き込んでという話になってくると、じゃ、今までどおりフリーでそれがいいのかとか、料金負担をどうするかとか、細かいところをこれから見ていく必要もあるのかなというところもあるんですが、この趣旨自体はそのとおりだと思うので、細かいところは話が進んでからまた意見交換させていただくことを踏まえて、趣旨自体はそのとおりなので、皆さんと同じで結構です。
○末永直 委員長
添田委員も
趣旨採択。
「陳情第4号 用水路の歩道化に関する陳情」につきまして、
趣旨採択することに賛成の委員の挙手を願います。
( 全員挙手 )
○末永直 委員長 全員挙手です。よって、本件は全会一致をもって
趣旨採択すべきものと決しました。
─────────────────────────
○末永直 委員長 次に、
建設緑政局関係の陳情の審査として、「陳情第5号 子之神橋の勾配に関する陳情」を議題といたします。
なお、
関係理事者として、
多摩区役所道路公園センターから
内田整備課長が出席しておりますので御紹介いたします。
それではまず、事務局から陳情文を朗読させます。
◎伊藤 書記 (陳情第5号朗読)
○末永直 委員長 次に、理事
者の方から説明をお願いいたします。
◎奥澤
建設緑政局長 それでは、「陳情第5号 子之神橋の勾配に関する陳情」につきまして、
矢口道路施設課長から御説明申し上げますので、よろしくお願いいたします。
◎矢口
道路施設課長 道路施設課長の矢口でございます。よろしくお願いいたします。
「陳情第5号 子之神橋の勾配に関する陳情」について御説明いたしますので、お手元の
タブレット端末の1(3)陳情第5号のファイルをお開きください。
画面の表紙を1枚おめくりいただき、資料の2ページをごらんください。初めに左上段の1、陳情の要旨につきましては資料のとおりでございます。
次に左側中段の2、位置図をごらんください。赤い丸でお示ししておりますのが子之神橋の位置でございまして、JR稲田堤駅の南方約600メートル、旧三沢川にかかる橋梁でございます。
次に左側下段の3、経緯をごらんください。平成25年11月に、
地元町内会から、歩行
者の安全確保や車両交通の円滑化を要旨とする子之神橋幅員に関する陳情がございましたことから、平成29年3月に子之神橋のかけかえ工事に着手し、平成30年6月に完成しております。
次に右側の4、工事の概要をごらんください。左側が工事前、右側が工事後の写真と図面でございます。上段は道路の断面の写真と図面でございまして、工事前は車道のみ幅員3メートルでしたものを、車道幅員を5.88メートルに拡幅するとともに、新たに
有効幅員1.5メートルの歩道を設置いたしました。また、下段は河川の写真と図面でございまして、工事前は橋の位置が低く、河川の流れを妨げるおそれがある状態でございましたことから、橋のかけかえに当たりましては、河川
管理施設等構造令に基づき、河川の流下断面及び余裕高を確保するため橋をかさ上げすることとし、河床から橋の桁下までの高さが1.86メートルでございましたものを2.44メートルとし、これに伴いまして、橋の道路面が約60センチメートル上がったところでございます。
資料の3ページをごらんください。5、現地の状況でございます。初めに、中央の平面図をごらんください。平面図の中央が子之神橋でございまして、橋の道路面が上がったことに伴い、赤線で囲っている範囲の道路や、赤色で着色した範囲の隣接地についてかさ上げ工事を行っております。平面図にお示ししております①から⑥につきましては、現地の状況を撮影した位置でございまして、それぞれ資料の左側と右側に写真をお示ししております。
次に、資料の左側下段の縦断図をごらんください。図面上方のオレンジ色や青色の線が工事後、下方の破線が工事前の道路面の高さをお示ししております。なお、オレンジ色や青色の区間につきましては、平面図におきまして同色によりお示ししております区間でございます。
次に、右側下段の表をごらんください。工事後の現地の勾配を測量したものでございまして、地点Cが最も高く、青色でお示ししております地点Aから地点Cの区間におきましては区間全体の勾配は7.2%、区間で最も急な勾配は11.0%でございます。その他の区間につきましてはお示しのとおりでございます。
資料の4ページをごらんください。6、本市の考え方でございます。初めに、上段をごらんください。道路の勾配に関係する法令の概要をお示ししたものでございまして、左側が道路法、右側が高齢
者、障害
者等の移動等の円滑化の促進に関する法律、いわゆるバリアフリー法をお示ししております。左側の道路法におきましては、全ての道路を対象とした技術的な基準を政令で定めるものとし、また、勾配や幅員などにつきましては、政令を参酌して、地方公共団体の条例で定めるものとされております。本市におきましては、川崎市道路の構造の技術的基準に関する条例を制定し、車道の縦断勾配につきましては、設計速度が時速20キロメートルの道路において9%以下、また、やむを得ない場合においては11%以下と基準が定められております。
また、右側のバリアフリー法におきましては、特定道路について、道路
管理者は、省令で定める基準を参酌して定めた条例に適合させなければならないとされております。また、特定道路以外の道路につきましては、この条例に適合させるよう努めなければならないとされております。なお、今回の
陳情箇所である子之神橋につきましては、特定道路以外の道路となっております。本市におきましては、川崎市移動等円滑化のために必要な道路の構造の基準に関する条例を制定し、歩道等の縦断勾配につきましては5%以下、また、やむを得ない場合においては8%以下と基準が定められております。
次に、下段をごらんください。これら法令に基づく本市の考え方でございまして、子之神橋のかけかえに当たりましては、河川の流下断面及び余裕高を確保するため、橋をかさ上げする必要がありましたことから、道路等の状況及び道路に隣接する土地の利用状況を踏まえ、道路などのかさ上げを実施し、可能な限り勾配が緩くなるよう設計いたしました。これによりまして、工事後における道路の最急勾配が11.0%となりまして、バリアフリー法の努力義務規定でございます勾配8%は満たせないものの、道路法の義務規定でございます勾配11%は満たしているものでございます。
なお、関係法令につきましては、資料の5ページに抜粋を添付しておりますので、後ほどごらんください。
御説明は以上でございます。
○末永直 委員長 説明は以上のとおりです。
ただいまの説明につきまして、質問等がございましたらお願いいたします。また、意見・要望等がございましたら、あわせてお願いいたします。
◆上原正裕 委員 御説明ありがとうございます。本件は、基本的には違法物件や否やというところが焦点になっているかと思うんですが、一応確認なんですが、本件は、河川の法律であり、バリアフリー法の規定の範囲内という御説明をいただいたと思っているんですが、間違いないでしょうか。
◎矢口
道路施設課長 努力義務であるバリアフリー法の8%というのは守れてはいないんですが、義務である道路法の基準、今回の道路の適用の道路法につきましては11%と定められておりまして、それに関しては遵守しているところでございます。
◆上原正裕 委員 この橋を車椅子で通るとなった場合に、恐らく道の真ん中は通らないと思うんですね。道の真ん中を通らない、じゃ、どこを通ればいいのかという話になってくると思うんですけれども、実際に車椅子の方がここを自走で渡っていただくというふうにするところに、ルートみたいなものは示せたりするものなんでしょうか。
◎内田
多摩区役所道路公園センター整備課長 今の御質問ですけれども、1週間前に現地視察の際に委員の皆様から御提案ありましたように、外側線を橋の上流側に引いてあげることによって、それが歩行
者空間だよというふうな明示ができるように、今、警察と早速協議を始めさせていただいているところでございます。
◆上原正裕 委員 これも要望なんですが、基本的には、この橋の拡幅当時の目的は車の交通の円滑化と安全性の確保だと思いますので、その安全性の確保の中に車椅子で走行される方も入っているという認識でいうと、一方でできるだけ緩やかにつくられた、法令遵守はできるだけしたけれども、川の現況と周りの地権
者と、最大調整してもここだったという面から考えると、車椅子の方がうまく安全に通行できるような運用面でのフォローというのができればいいんじゃないかなと私は思っております。そこら辺の検討をぜひ進めていただきたいと要望させていただきます。
◆
石川建二 委員 先ほど勾配の話がありましたけれども、この勾配のとり方は多分道路の中心部分だと思うんですけれども、例えば端のほうで新しく整備された歩道部分と、この図面でいえば地点Aから道の端を通って歩道を利用する場合に、そこが一番勾配がきついのかなというふうに思ったんです。実際、車椅子の方が歩行する場合には、今の現状でいえばこういうルートになるかと思うんですが、そこの勾配というのは、実際、人が歩く、あるいは車椅子が現状で利用するための道路、そのエリアの勾配というのはどのぐらいになるんでしょうか。
◎矢口
道路施設課長 委員のおっしゃられているのは、構造分離された、新しく設置した歩道のほうの勾配ということですね。
◆
石川建二 委員 はい、そうです。
◎矢口
道路施設課長 構造分離されたほうの歩道につきましては、最大の勾配が11.0%です。
◆
石川建二 委員 そうすると、資料に記載されている地点Aから地点Cに至る区間の最大の勾配の中に実際人が歩くであろうエリアの勾配が含まれていて、中心線の勾配ではなくて、道路全体の中の最大勾配だと理解してよろしいですか。
◎矢口
道路施設課長 そうです。中心線も11.0%の最大で、こちらも11.0%で最大の状態となっています。最急勾配となっています。
◆
石川建二 委員 わかりました。橋の高さが若干かさ上げされたと。川の水流量の関係とか安全性の確保をさらに強めるためには、やっぱりどうしてもかさ上げは必要なことだったというふうに思います。さっき外側線を引いたらどうかと、委員の皆さんから現地で出た意見、もう少し設計の段階で考えればそういう検討もできたんではないかなということは悔やまれるんですけれども、そういう検討は設計段階ではされなかったんでしょうか。もちろん車椅子の歩行ということは前提として、いろいろ設計はされたと思うんですが。
◎内田
多摩区役所道路公園センター整備課長 こちらにつきましては、実際、川が高くなってしまうということがまず一番の重たい検討課題でしたので、そこに重きを置いて、地元の方とは具体的に何回も協議を交わしていたんですが、実のところは、歩道を少し下流側に設置することで皆様の安心感が得られて、具体的に勾配が何%とか、こういう状況になるというところまで少し踏み込めなかったというのは反省している部分であります。
◆
石川建二 委員 実際できてしまったんですから、それをまたつけかえるというのはなかなか現実的ではないと思いますけれども、そこら辺の十分な配慮というのは、やはり住民側にしてみれば、そこら辺を想像するのはなかなか難しいことだと思うので、もっと丁寧な対応になればということを反省されているということですので、今後に生かしていただきたいというのと、外側線などを引くということを警察と協議するということですから、道の動線には若干はみ出ることになるのかもしれませんけれども、やはり皆さんが安心して歩行できる空間をという意味では一つの改善策かなとも思いますので、ぜひそこも含めて地元の方とよく調整をしていただきたいというふうに思いますが、今後の対策としてもそういう方向でやられるということでよろしいですか。
◎内田
多摩区役所道路公園センター整備課長 先生のおっしゃるとおりでして、今、警察と協議を進めております。その中で道筋ができましたら、また地元に丁寧に説明をしながら進めていきたいと考えております。
◆
石川建二 委員 とりあえず結構です。
◆林敏夫 委員 今ほど出ている質問とかと少し重複するんですけれども、写真③のところは右側に線を引いてあるんですけれども、これは歩行
者がこちらを通るという認識の整理でよろしいでしょうか。
◎内田
多摩区役所道路公園センター整備課長 こちらは、写真の絵でちょっと見づらいんですが、今話にあった外側線ということではなくて、これは側溝ですね。雨水を排除するために真ん中に溝が切ってありまして、そこから雨水を取り入れてあげようというものがここにできているところです。
◆林敏夫 委員 側溝が見えないんですけれども、そういった意味では、今いろいろと出ていますように、写真①とか、写真④もそうですけれども、警察と協議されているということなので、今、道路も広くなって、当然住民の方もいっぱい通るでしょうから、自転車はどっち側を通るとか、その辺も含めて、少しそういったこの橋の通行に関する安全上の対策も警察としっかり協議して、せっかく警察とも協議されているので、より安全になるように御検討いただきたいと思います。要望しておきます。
◆原典之 委員 2ページの工事の概要の工事前と工事後の下流側から撮影のところですけれども、縦のところは1.86メートルから2.44メートルに上がったということなんですが、横幅に関しては数字は上を見ればいいの。違うね。この横幅はどのぐらい縮まったのかを聞きたいというよりも、ゲリラ豪雨とか集中豪雨のときに流量の問題というのは課題にはなっていなかったんでしょうか。というのは、体積が狭く見えるんですけれどもね。
◎内田
多摩区役所道路公園センター整備課長 かけかえ前について、寸法はわからないんですけれども、実際に昔は、今のこういう護岸の斜めの線が、ちょうどここに取水するために堰板を入れるため、四角い形になっているんですね。ですから流れとしては、通常の斜めになった護岸から四角く変形して、またその先で斜めになっている。ですから、ここが一つボトルネックになっておったんですね。広がった水がまた狭くなりますと、そこでまた水が暴れてしまうというような状況を解消するために、橋の上流、下流、同じ断面にそろえるような形で、洪水をしっかり飲めるような形に配慮して、このような構造にさせていただきました。
◆原典之 委員 前後のバランスを考えて総体的にということですよね。わかりました。
それと、そもそも平成25年に地元の町会さんから陳情が出てかけかえ工事をしたということで、何年かの間には、もちろん行政と町会さんが話をされて、こういった橋をつくるということになったんでしょうけれども、この完成後に、町会さんから何か御要望は出ているんですか。
◎内田
多摩区役所道路公園センター整備課長 御要望というよりも、やはり町会のほうでは長年の思いであったものが実現されましたので、非常に感謝されていますし、こちらについては完成式典も町会のほうで実施していただいて、非常に喜ばれているというふうに認識しております。
◆原典之 委員 じゃ、この陳情に関しては、あくまでも町会の意見とまた違った意見という捉え方でいいんですか。
◎内田
多摩区役所道路公園センター整備課長 町会の意見というところは、自分は具体的に言われている内容が理解できていないんですけれども、済みませんが、ちょっとそのあたりをひとつ教えていただけますか。
◆原典之 委員 町内会として、今回の勾配に関することは御意見が出ているんですか、出ていないんですかということ。
◎内田
多摩区役所道路公園センター整備課長 この勾配については、町会からの御要望等は受けておりません。
◆
浜田昌利 委員 今の原先生のことにもちょっと関連してくるんですけれども、この陳情の文書には、先ほどの陳情にもありましたけれども、最後の2行に、「この問題は、多摩区の
道路公園センターに菅町会から要望を出しましたが、納得のいく回答が頂けませんでしたので、陳情いたしました」と書いてあるんですね。だから菅町会から要望が出ているのかなと一応思ったんですけれども、ここの2行はどうなんでしょうか。
◎内田
多摩区役所道路公園センター整備課長 失礼しました。平成30年8月に、菅町会さんのほうから、この勾配について要望は受けているところでございます。先ほど間違えた回答をしてしまいまして、申しわけありません。
◆
浜田昌利 委員 わかりました。丁寧な対応をよろしくお願いいたします。
○末永直 委員長 ほかに質疑、意見・要望等がなければ、取り扱いについて御意見をお願いしたいと思います。
◆
山崎直史 委員 その御苦労というのは当事
者しか知り得ないものもあるかと思います。願意はよくわかるのですけれども、現実的にそういった面ということで、私どもとしては不採択を求めたいと思うんですけれども、ただ、今いろいろ議論がありました安全対策がとれるものであれば、それは講じてもらいたいという思いを持っておりますので、その辺だけ誤解がないようにお願いできればと。不採択です。
○末永直 委員長 自民党さんは不採択。
◆
石川建二 委員 100%要望に応えられるものではないと。現状では11%の勾配がある。これを直すこと自身はなかなか難しいかと思うんですが、外側帯を引くなど、速やかな通行ができるように今後も協議を進めていくということですので、
趣旨採択すべきだというふうに思います。
○末永直 委員長 共産党さんは
趣旨採択。
◆
浜田昌利 委員 バリアフリー法に基づいた川崎市移動等円滑化のために必要な道路の構造の基準に関する条例では、勾配の基準を5%以下としているんですよね。やむを得ない場合は8%以下。ただし、これは努力義務だということなんですよね。道路法の11%は満足しているものの、バリアフリー法の努力義務ではあるけれどもやむを得ない場合の8%以下、バリアフリー法に基づくものとしては基準は5%以下となっているわけですね。バリアフリー法という法律があるわけなので、そこに、努力義務ではあるものの何とか……。
とはいうもののボトルネックになるとか、先ほどいろいろお話がございましたので、上流とか下流とかの関係から難しい問題があったんでしょうから、確かに原先生がおっしゃったような、幅がもうちょっと広げられれば、高さという面では面積からいえばもう少し抑えられたのかなと。今となって言ってもということではあるんですけれども、ただ、そういうバリアフリー法の趣旨があるということと、あとは、完璧な解決にはなりませんけれども、現地で外側線を引くという一つのいいアイデアを出していただいたんではないかなと思うわけで、そこの部分はこれから協議をされるということなので、ちょっとどうするかなというところがあると思うんですけれども、そういう意味では今後もまだお話し合いされるというので、ちょっと間をとるような感じになりますけれども、継続で見守ってはどうかなと思います。
○末永直 委員長 公明党さんは継続。
◆林敏夫 委員 今の公明さんの意見に少し重複するんですけれども、これから行政側で最大限の努力をしていくということなので、継続でお願いします。
○末永直 委員長 み
らいさんも継続。
◆秋田恵 委員 各委員の御意見等はわかりますし、地権
者さんとの関係が全てではなく、市民の生活をよりよくしていただく、また、守っていただく専門家の立場を忘れないでいただきたいという思いがありますが、この陳情に関しては、自民党さんと同じように、誤解のない不採択でお願いします。
○末永直 委員長 チームさんも不採択。
◆添田勝 委員 今いろいろ意見が出ましたけれども、この話の目的は、やはり本来は車椅子の方とかバギーの方とか、みんなが通りやすくするということなので、その手法は別にカーブの勾配を緩やかにするだけではないし、今御意見が出たとおり、外側線を引いてとかということで担保されることに近づいてくるということで、この陳情自体はバリアフリー法に違反するというふうに言い切っているので、これはちょっと、そういう話ではないので、陳情自体は僕も不採択でいいと思っていて、ただ、陳情された方の気持ちはそのとおりだろうというふうに思うので、歩きやすさという形を引き続き検討していただくということを踏まえて不採択でお願いします。
○末永直 委員長
添田委員は不採択。
◆
石川建二 委員 先ほど
趣旨採択すべきだと言いましたけれども、もし各会派の方が継続で合意できるのであれば、実際、行政のほうも現状でできる限りの対応はしていただけるという感触をつかみましたので、継続で見守るということでもいいかなと思っておりますので、継続でお願いします。
○末永直 委員長 共産党は
趣旨採択から継続ということです。
継続審査との御意見と不採択との御意見がそれぞれございましたが、継続審査が先議となりますので、まず継続審査についてお諮りいたします。
「陳情第5号 子之神橋の勾配に関する陳情」につきまして、継続審査とすることに賛成の委員の挙手を願います。
( 挙手多数 )
○末永直 委員長 挙手多数です。よって、本件につきましては継続審査といたします。
─────────────────────────
○末永直 委員長 次に、
建設緑政局関係の陳情の審査として、「陳情第6号 歩道の
グレーチング蓋の溝幅と側溝蓋の穴に関する陳情」を議題といたします。
なお、
関係理事者として、
多摩区役所道路公園センターから
内田整備課長が出席しておりますので御紹介いたします。
それではまず、事務局から陳情文を朗読させます。
◎伊藤 書記 (陳情第6号朗読)
○末永直 委員長 説明は以上のとおりです。
次に、理事
者の方から説明をお願いいたします。
◎奥澤
建設緑政局長 それでは、「陳情第6号 歩道の
グレーチング蓋の溝幅と側溝蓋の穴に関する陳情」につきまして、
山本企画課担当課長から御説明申し上げますので、よろしくお願いいたします。
◎山本 企画課担当課長 企画課担当課長の山本でございます。よろしくお願いします。
「陳情第6号 歩道の
グレーチング蓋の溝幅と側溝蓋の穴に関する陳情」について御説明いたしますので、お手元の
タブレット端末の1(4)陳情第6号(資料)のファイルをお開きください。
画面の表紙を1枚おめくりいただき、資料の2ページをごらんください。初めに1、陳情の要旨につきましては、
資料左上に記載のとおりでございます。
次に2、側溝および
グレーチング蓋の仕様でございます。道路上に設置しております主な路面排水施設として、資料左側に側溝、資料右側に集水ますの構造図と写真を記載してございます。資料左側の側溝につきましては、側溝ぶたの穴が40ミリメートル程度生じる状況でございますが、歩道上の側溝には、歩行
者の通行状況等に応じて、写真のとおり、溝穴を埋めるカバーを設置してございます。
資料右側の集水ますにつきましては、現場の状況に応じてグレーチングぶたを使い分けしておりまして、車道につきましては、路面排水機能の確保を重視し溝幅30ミリメートルの普通目タイプを、歩道につきましては、歩行
者の通行状況等に応じて溝幅10ミリメートルの細目タイプを使用してございます。
資料の3ページをごらんください。3、関連する法律および条例でございます。
資料左上に記載している法律は、国土交通省が制定した高齢
者、障害
者等の移動等の円滑化の促進に関する法律、いわゆるバリアフリー法でございまして、本市では、法律第10条第2項に基づき、国土交通省令で定めた基準を参酌して、本市が
管理する県道及び市道に係る必要な基準を条例として定めているところでございます。
資料右上は、本市が制定した川崎市移動等円滑化のために必要な道路の構造の基準に関する条例を抜粋したものでございまして、市が
管理する県道及び市道に係る道路移動等円滑化基準を定めているものでございます。陳情に関連する条項としましては条例第5条第3項でございまして、「歩道等の排水溝には、つえ、車椅子のキャスター等が落ち込まない構造の溝蓋を設けるものとする。」と基準が定められてございます。
次に資料下段、4、本市の考え方でございますが、初めに、陳情要旨①につきましては、歩道のグレーチングぶたについて、原則、新築及び改築に当たっては、本市条例で定められた基準に基づき、つえ、車椅子のキャスター等が落ち込まない構造の溝ぶたとして、溝幅10ミリメートルの細目タイプを使用してございます。車道のグレーチングぶたにつきましては、路面排水機能の確保を重視し、溝幅30ミリメートルの普通目タイプを使用してございます。側溝ぶたの穴につきましては、維持
管理上、必要な構造であり、歩行
者の通行状況等に応じて、溝穴を埋めるカバーを設置している場合もございます。
次に、陳情要旨②につきましては、既設のグレーチングぶたなどの改善要望があった場合には、現場状況や歩行
者の通行状況等を踏まえ、適切な処置を講じてまいります。
説明は以上でございます。
○末永直 委員長 説明は以上のとおりです。
ただいまの説明につきまして、質問等がございましたらお願いいたします。また、意見・要望等がございましたら、あわせてお願いいたします。
◆林敏夫 委員 説明ありがとうございます。資料の3ページの本市の考え方なんですけれども、新設及び改築に当たっては10ミリのやつを使用してということなんですけれども、これをスタートしたのがいつで、過去、その前のやつで20ミリとか30ミリが実際歩道にある部分が本市として今どのぐらい残っているのか、ちょっと教えてください。
◎山本 企画課担当課長 条例につきましては平成24年12月に制定されておりまして、翌年、平成25年4月に施行されておりますので、その時点でこの条例が適用されることとなってございます。それ以前の対応状況に関しましては、かなり道路の延長も長いですし、ますとか側溝とか、非常に構造物が多いので、なかなか数字的には把握できていない状況でございます。
◆林敏夫 委員 ありがとうございます。把握できていないということなんですけれども、そういった意味では少しそういった調査も、せんだっての議会でもグレーチングのはね上がりによる専決処分とかも出ているので、そういった点検もぜひ必要だと思いますので、これは要望しておきます。
それと、要はつえが入り込んで危険な状態というふうに陳情の理由のところにあるんですが、実際、そういった要望が地域から上がって対応したケースというのは今まであるのでしょうか。具体的な件数も含めてお願いします。
◎矢口
道路施設課長 申しわけございません、これもちょっと調べてみようかと思ったのですが、各センターのほうにそこまでの記録といいますか、側溝に対する要望というのであれば押さえられたんですが、具体的には押さえていない状況です。確かにこういう陳情はございます。私も
道路公園センターにいたときにこういう陳情を承ったりもしていますが、件数的にはそんなに多くないのかなと。その都度、現地状況を確認して、必要に応じて細目に変えたり、また、ここはどうしても厳しいな、排水機能を優先せざるを得ないな、車道でとかという場合であれば当然そのまま、そのような形で対応しておりました。
◆
石川建二 委員 歩道においては10ミリを基準としているということですが、車道においては水はけを重視するということですが、車道でも人が横断するようなところがされる場合もあるので、そういうところはケース・バイ・ケースで溝についても考えてみたらと思うんですが、そこら辺はどうなんでしょう。
◎矢口
道路施設課長 委員のおっしゃられる車道の部分について、例えば横断歩道のところにもやっぱりますというのはあるんですが、そういったところには当然細目を設置していかなければいけないかなとは考えております。それは場所、場所によって、通常、人が歩かないような箇所につきましては排水機能を優先せざるを得ないので、そういった今回の事例で申し上げますと、3センチのほうを使用している状況でございます。
◆
石川建二 委員 まだ基準以前の設置物が相当大量にあるということなので、そこはぜひ順次、計画性を持って変えることが必要だと思いますけれども、その辺は今後の
取り組みをどのように考えていらっしゃるんですか。
◎矢口
道路施設課長 基本的には、こちらにも記載させていただいておりますが、新築や改築の際にはその都度、場所、場所によって検討して、ちゃんと細目をつけていきたいなと思っています。
あと、今までつくっていたものを全部変えるというのはなかなか難しい部分もございますので、それは補修なり何なりの際に合わせて、また、個別に御要望をいただいた箇所について個別に検討して対応していきたいなと考えております。
◆
石川建二 委員 ぜひその辺のところは整備を進めていただきたいと思います。
◆
雨笠裕治 委員 先ほど、うちの林委員の話の答弁で数が把握できていないということで、でも、これはつえをついている人には大変大きな問題ですよね。それで、バリアフリー法の趣旨に反するのかもしれないけれども、当面の措置として、つえに30ミリの転落防止みたいな、そういうラバーみたいなものをつけられないのか。本来は、まちの機能がバリアフリー法に合って、ちゃんとできているほうがいいんだよ。だけれども、まず数も把握できないよね、川崎は急激に都市化したわけだし。そういう中でいうと、障害をお持ちの皆さん方と、そういう点を話すということは努力されたのかね。それは難しいとは思うんだけれども、ちょっとそういう工夫をしたらどうなのかなと思うんですよね。これは意見・要望で言っておきますけれども、そういう点もちょっとお考えいただければなと思いますので、よろしくお願いいたします。
○末永直 委員長 ほかに質疑、意見・要望等がなければ、取り扱いについて御意見をお願いしたいと思います。
◆
山崎直史 委員 この手の話は地元でもよく御相談いただくことがありまして、
道路公園センターに持っていくと、最近は比較的スムーズにやっていただいて、喜ばれているところかと思います。そういう意味では願意は非常にわかるところで、条例化とは言わないまでも、その趣旨を酌んでいくということで、うちは
趣旨採択でお願いしたいと思います。
○末永直 委員長 自民党さんは
趣旨採択。
◆
石川建二 委員 非常に重要なテーマで、実態が把握できていないということもあり、それも大変なことだと思います。それだけに、関係
者の皆さん、あるいは団体の皆さんの指摘があった場合には、速やかに対応していただくということも協力して進めていくということも大切かと思いますので、今後の
取り組みに期待して、
趣旨採択でお願いします。
○末永直 委員長 共産党さんも
趣旨採択。
◆平山浩二 委員 公明党も
趣旨採択でお願いできればと思います。先ほどお話があった
取り組みを引き続き前進させていただくということでお願いできればと思います。
○末永直 委員長 公明党さんも
趣旨採択。
◆林敏夫 委員 みらいも
趣旨採択でお願いします。しっかり実態調査を進めていただくように要望しておきます。
◆秋田恵 委員
チーム無所属も
趣旨採択でお願いします。
◆添田勝 委員
趣旨採択で。
○末永直 委員長
趣旨採択で。かしこまりました。
全会派
趣旨採択ということで、「陳情第6号 歩道の
グレーチング蓋の溝幅と側溝蓋の穴に関する陳情」につきまして、
趣旨採択することに賛成の委員の挙手を願います。
( 全員挙手 )
○末永直 委員長 全員挙手です。よって、本件は全会一致をもって
趣旨採択すべきものと決しました。
ここで理事
者の一部交代をお願いいたします。
( 理事
者一部交代 )
─────────────────────────
○末永直 委員長 次に、
建設緑政局関係の陳情の審査として、「陳情第9号
等々力緑地の樹木の移植又は伐採に関する陳情」を議題といたします。
なお、
関係理事者として、
中原区役所道路公園センターから丸山整備課長が出席しておりますので御紹介いたします。
それでは、事務局から陳情文を朗読させます。
◎伊藤 書記 (陳情第9号朗読)
○末永直 委員長 次に、理事
者の方から説明をお願いいたします。
◎奥澤
建設緑政局長 それでは、「陳情第9号
等々力緑地の樹木の移植又は伐採に関する陳情」につきまして、
松本みどりの
保全整備課担当課長から御説明申し上げますので、よろしくお願いいたします。
◎松本 みどりの
保全整備課担当課長 みどりの
保全整備課担当課長の松本でございます。
「陳情第9号
等々力緑地の樹木の移植又は伐採に関する陳情」につきまして御説明いたしますので、お手元の
タブレット端末の1(5)陳情第9号(資料)のファイルをお開きください。
画面の表紙を1枚おめくりいただき、資料の2ページをごらんください。
資料左上の1、陳情の要旨をごらんください。初めに、陳情の要旨でございますが、
資料記載のとおりでございます。
次に2、
陳情箇所の概要をごらんください。
陳情箇所は
等々力緑地北東側広場で、資料中央の3、位置図のとおり、
等々力緑地の北東側の風致地区内に位置しているものでございます。陳情対象樹木といたしましては、樹高5.8メートルのヤマモモ、8メートルのクスノキ、6メートルのヤマモモの3本でございます。
次に
資料左下の4、平面図をごらんください。樹木の配置状況でございますが、陳情
者宅から4メートルの道を挟んで、正面に樹高8メートルのクスノキ、その両側に6メートルと5.8メートルのヤマモモがございます。また、周辺の樹木といたしましては、陳情対象樹木の奥には、樹高約20メートルのケヤキや約16メートルのシラカシなどがございます。
次に資料右上の5、陳情の経過と対応状況をごらんください。初めに経過といたしましては、本年3月11日に陳情
者から剪定依頼がございまして、3月18日に職員が現地を確認し、陳情
者宅前面にございますヤマモモ及びクスノキの状況を確認いたしました。翌3月19日に陳情
者に御連絡いたしまして、時期については今後の調整となりますが、これまでよりも枝を減らし、樹高も抑える剪定で対応することを回答し、御了承いただきました。その後、4月から5月にかけて、陳情
者より数回、移植や伐採についての御要望がございましたが、これまでに近隣の方から残して欲しいと望まれる御意見があることを踏まえ、移植や伐採するのではなく、剪定の工夫により対応する旨の回答をしております。また、6月4日には陳情書が市へ提出されております。
次に、対応状況といたしましては、陳情
者の御要望を踏まえ、平成23年からこれまでに、おおむね1年から2年に1回剪定を実施しているところでございます。
現地の状況につきましては、
資料左下の平面図に青字でお示しした箇所から撮影した写真が資料中央の6、
現況写真でございます。写真1につきましては、陳情対象樹木の配置状況、写真2につきましては、陳情
者宅と陳情対象樹木との位置関係を示した写真でございます。
次に
資料右下、7、本市の考え方をごらんください。一般的な公園における樹木の剪定につきましては、おおむね2年から3年に1回実施しておりますが、
陳情箇所につきましては、おおむね1年から2年に1回剪定を行っております。引き続き周辺住民等の御要望を伺いながら、適切な時期や手法により剪定を行っていくとともに、
等々力緑地再編整備の進捗等を踏まえ、今後の当該地区の樹木のあり方を検討してまいりたいと考えております。
説明は以上でございます。
○末永直 委員長 説明は以上のとおりです。
ただいまの説明につきまして、質問等がございましたらお願いいたします。また、意見・要望等がございましたら、あわせてお願いいたします。
◆原典之 委員 今回の
陳情箇所の場所のことで伺いたいのですけれども、2ページの3の位置図で赤く記されているところの
陳情箇所というのは、もともと何があったんでしたっけ。
◎丸山
中原区役所道路公園センター整備課長
当該箇所につきましては、整備されたのが平成4年度でございます。その平成4年度より前は用地取得をしたところでございまして、当時まだ公園的な整備がされていなかったので、当時の写真はございませんが、恐らく草が生えていたとか、そういった状況であったと推測しております。
◆原典之 委員 都市公園区域と
等々力緑地の全体の公園区域というのは違うかと思うのですけれども、今後この
陳情箇所については、どのような公園をつくっていくというお考えは何かあるのですか。
◎丸山
中原区役所道路公園センター整備課長 現在は
等々力緑地の再編整備の概要がまだしっかり固まっていないというか、今後、
当該箇所についてはどのような形で取り組んでいくのか決まっておりませんが、その辺の進捗を見据えて、
当該箇所が例えば工事が開始されるときの施工ヤードとして取り込まれるということであれば、当然その後、どういう形にしていくのかということも出てまいりますので、その辺については進捗を見ながら検討していくものと考えております。
◆原典之 委員 今回、東急電鉄からPFIの提案がありましたけれども、ここの赤い箇所についても何か……。多分答えられないと思いますけれども、マルかバツかだけでもいいんですけれども、この箇所も含めての御提案というのは何かあったのでしょうか。
◎松本 みどりの
保全整備課担当課長 当該地につきましては、市のマーケットサウンディングの調査範囲となっております。今後につきましては、
等々力緑地の魅力に向けた民間活力導入の
取り組みの中で、当該地の活用について検討してまいりたいと考えております。
◆原典之 委員 東急さんから提案が、ここの箇所についてあったかないかだけ教えてほしいんですけれども。
◎土田 緑政部長 東急電鉄からの提案としては全体的な形でございまして、あったかなかったかというか、全体で提案があったというような形でございます。
◆原典之 委員 そうすると、来年には
等々力緑地の具体的な計画が発表されるわけですが、ここも一つの公園として、今後、樹木を伐採とはいかず、植樹または移植ということも考えられる場所であるという理解でよろしいでしょうか。
◎松本 みどりの
保全整備課担当課長 今回の
等々力緑地の施設としての再整備につきましては、樹木とかのあり方につきましても、地元の意向を踏まえながら検討してまいりたいと考えております。
◆原典之 委員 それでは、後でこの陳情に関する態度表明をさせていただきますけれども、これから
等々力緑地をつくるに当たって、今回陳情いただき、現地視察の際に
添田委員からいい御指摘だったんですけれども、その隣接するところの民地の話なんですけれども、杉の木が大分壁を圧迫して、今、
道路公園センターさんがバリケードをつくっていらっしゃいますよね。あそこも言ってみれば公園の敷地にバリケードをつくっているわけでありますので、いずれ緑地をつくるときには、あそこも一緒に解決するような方向は、局のほうでも持っていただきたいと思います。これは要望だけなので結構です。
◆
石川建二 委員 基本的に、この方の健康被害が市の施設によって起こされるとすれば、やはりここはしっかりと受けとめて、改善のために最善の努力をするということが基本的な姿勢であるべきだと思うんですが、この陳情に対して基本的にそういう姿勢をちゃんと貫けるのかどうか、最初の基本的な姿勢についてお答えいただきたいと思います。
◎丸山
中原区役所道路公園センター整備課長 対象樹木につきましては、生育状況は特に問題ないところでございますが、今回陳情いただいたということでございますので、剪定の方法で、樹木の生育にできるだけ影響がないような形という点と、あと陳情
者の方々の要望を踏まえて、そこのバランスをとりながら、例えば木の高さを抑えるとか、あるいは枝ぶりを抑えるとか、それから樹木の形、そういったものを踏まえて、できるだけコンパクトにまとめるような形で対応してまいりたいと今考えております。
◆
石川建二 委員 先ほど原委員からもありましたけれども、もともと植樹が後で行われたということですけれども、この植樹をするときに、ヤマモモやクスノキを選定したというのは何か理由があったのでしょうか。
◎丸山
中原区役所道路公園センター整備課長 こちらを植樹した時期が平成4年度でございまして、しばらくは成長の時期であったため、そこまで頻繁に剪定ということではなかったと考えております。ただ、樹高が伸びて枝ぶりも張ってきたところで、陳情
者の方から、その辺の圧迫感というか、日陰になる部分とか、そういったものが目立ってきたので、恐らく我々のほうに御連絡いただいて、剪定を1年から2年の間隔で対応させていただいたということでございます。
◆
石川建二 委員 この陳情書には、こうした樹木は成長があるから、早い段階で移植なり対策を講じてほしいということを何度も何度もお願いしたとありますけれども、きょうの報告の経過の中には、平成31年3月11日、陳情
者より剪定の依頼があったと、そこから記載がありますが、それ以前にも陳情
者からは、そうした要望とか相談が投げかけられていたんじゃないかなと思いますけれども、その点、どのように対応されてきたのか。
◎丸山
中原区役所道路公園センター整備課長 資料右上の陳情の経過と対応状況に対応状況として記載させていただいておりますが、これまで、平成23年12月から平成28年12月までの間に5回ほど連絡をいただきまして、その都度剪定をさせていただいたということでございます。
◆
石川建二 委員 この5回の剪定で、陳情
者の健康被害とか、そういうのがなかなかおさまらないと。御本人の言葉をかりて言えば役に立たないというような御指摘もあるようですけれども、例えば現状でやれることとすれば、さらに細かく剪定をしたり、2年と言わずもっと細かい期間での剪定を特段の配慮として行うということも、やっぱり健康被害を起こさないためには必要ではないかと思いますが、今後の対策はさらに細かくやっていただけないでしょうか。
◎丸山
中原区役所道路公園センター整備課長 当該樹木につきましては、先ほども御説明させていただきましたが、生育は良好ということでございますが、今回陳情をいただいたということでございますので、これまでよりもかなり強目に、一般的には強剪定と言っておりますが、そういった形でまず対応させていただいて、時期につきましては、当然樹木の葉が生い茂る時期を過ぎて、落ちついてからということになろうかと思いますが、そういった形で御提案し、まず強剪定をさせていただいて、その後、一旦期間を置きまして、また陳情
者の方にお話を伺って、その後どう対応していくか、木の生育状況もございますので、そういった点も含めて対応していきたいと考えております。
◆
石川建二 委員 先ほど原委員からもありましたけれども、今後、全体の計画の中で、さらにこの場所に関してもいろいろな位置づけが変わってくる、あるいは少しデザインが変わってくることもあり得るかと思いますが、そうした全体構想の変化の中で、今度の陳情にもしっかりと応えられるような方向性も考慮して、計画に反映させていくということが、せっかくの機会ですから必要じゃないかと思いますけれども、そこら辺はどのように考えているのか。
◎松本 みどりの
保全整備課担当課長 委員の御指摘がございました
等々力緑地は、今後、再編整備がございますので、そういった進捗を踏まえながら、当該地区の樹木のあり方を検討してまいりたいと思います。
◆
石川建二 委員 民間事業
者のほうのプランでいうとなかなかそういう細かいところまでは反映できないことも懸念されます。そこはせっかくきょうも委員会で審議をさせていただいておりますので、その内容をしっかりと伝えていただきたいと思います。
◆秋田恵 委員 そもそもなんですけれども、公園における樹木の目的があると思いますので、そちらのほうも考慮して、例えばこの木を伐採したときに、何か公園に対して現状と変わるところで懸念点はないですか。教えてください。
◎松本 みどりの
保全整備課担当課長 委員の御指摘がございました懸念でございますが、樹木に関しては、住宅と公園との境にあります緩衝緑地的な意味もございますので、そういったプライバシーの観点から配慮する必要があると思われます。
◆秋田恵 委員 ありがとうございます。あと、陳情の要旨につきましては、
まちづくり委員会、
建設緑政局で対応するものだと思いますが、理由の部分を読み込みますと、健康に関することでお困りなのかなと考えられます。
まちづくり委員会で
建設緑政局だとこういった回答になるかと思うんですけれども、陳情されている方のお困りの状態を考えると、健康の部分で市としてできることがあると思うんですが、横のつながりで、ほかの局とか課でフォローできるものがあれば提案したりするのが市民のための対応かと思うのですが、そういった動きは今まであったんでしょうか、今後する予定はあるんでしょうか、教えてください。
◎松本 みどりの
保全整備課担当課長 先ほど委員がおっしゃいました関係では、今回、冬鬱病ということでございますので、そういった健康被害に配慮しながら、今後、小まめに情報交換をしながら、剪定の手法はどういった手法がいいかとか、対策を講じてまいりたいと考えております。
◆秋田恵 委員 今、
建設緑政局さんの対応として、十分にやっていないわけではないので、やっていらっしゃるなという印象を持ちました。こちらは要望になりますが、課だけでできることは限られていると思いますし、市としては縦割りの組織だと思いますので、横のつながりを意識していただいて、陳情されている方の要旨だけでなく、理由の部分を含んで、市として広く対応していただきたいと要望いたします。
◆
浜田昌利 委員 公園の広場としての機能も大事だなと思います。樹木というのは公園の敷地の道路際にどうしても植えられてしまうのかなと思うわけなんですけれども、樹木によっては枝が広がりまして、植えてあるところはもちろん敷地内ですけれども、広がって道路にも出るわけですね。それが緑として自分の家のほうに迫ってきて、それを緑がたくさんあっていいなと思う方もいるかもしれないけれども、圧迫感を感じる方もいるかもしれないし、それは人それぞれだと思うわけです。また、落ち葉があれば、自然と道路に落ちても、それは公園が身近にあることで自分の庭のようなので、それでたくさんの恩恵を受けていることもあるでしょうし、落ち葉が落ちる、それぐらいはというので毎日のように掃除される方もいらっしゃると思うんですけれども、かといって枝が本当に道路の半分ぐらいを超えて家まで迫ったらどうするのかとか、そのようなことに対しては、樹木の植える場所のあり方とか、それが御近所の方にどういう影響を与えるかとか、そんなことも考えていたりということはあるんでしょうか。
◎松本 みどりの
保全整備課担当課長 先ほど委員がおっしゃいました件でございますが、最初、公園を整備する場合につきましては、将来的な樹木の大きさ、大きくなることを見据えた配置状況を計画しておりますので、それを踏まえて地元の町内会を通した形で、皆さんとの
合意形成を踏まえながら整備していくということでございます。
◆
浜田昌利 委員 わかりました。あともう一つですけれども、これは書記に聞いたりするようになっちゃうのかなと思うんですけれども、こういう陳情文について、この陳情
者の感情もやっぱりあると思うんですけれども、文面とかについて、余りにも感情的になったり、孫が精神病になると言ったりとかあるんですけれども、そういう陳情の思いがあるんでしょうけれども、文言の表現とかについては協議しながらアドバイスしたりとか、より素直に受け取ってもらえるような工夫についてアドバイスしたりとか、そんなことはあるのでしょうか。
◎伊藤 書記 全ての請願・陳情を議会局に提出いただいて受理する際に、文面は一通り読ませていただいて、その中で、実際、請願・陳情を議会の中でどう取り扱うのかというのはそれぞれ説明させていただいております。委員会の部屋での読み上げもそうですし、インターネットでも中継されます。あとホームページにも公表されます。個人情報についてどういう取り扱いにするかなどについて御説明した上で受理などしておりますので、そこについては、事務局としては一度目を通しておりまして、提出
者にもそういう意味では御了解いただいている文書にはなっております。
◆
浜田昌利 委員 わかりました。御病気があるということが書いてあったりするので、今までも5回剪定して対応していらっしゃって、これからも剪定する予定があるということだと思うんですけれども、対応しているなということが伝わるように、病状に悪影響を与えないような、そういった配慮も要望しておきます。お願いいたします。
◆
雨笠裕治 委員 この陳情の文面に出ているんですけれども、これを植えたとき、早い段階で、ほかのところに移植をしていただけるように何度も何度もお願いをしましたと。この事実経過というのはつかんでいらっしゃるんですか。
◎丸山
中原区役所道路公園センター整備課長 整備後しばらくしてから、恐らく当時の公園事務所だったと思いますが、そちらのほうに連絡をいただいたということはメモとして残っておりまして、その中では、樹木がまだ生育段階ということもあるので、ちょっと時間をいただきたいという対応をしたという旨のメモが残っていました。
◆
雨笠裕治 委員 そもそも植えるときにはどういう感じで説明されたのか。
◎松本 みどりの
保全整備課担当課長 当時、平成4年度にこちらの区域を整備したということで、恐らくですが、地元の町内会の皆様に、こういった形で整備していくということで、御了解の上で整備していったというふうに思われます。
◆
雨笠裕治 委員 もう一度ちょっと確認したいんですけれども、しばらくたってから御連絡いただいた期間というのは、平成4年からどのくらいたった時期なんですか。
◎丸山
中原区役所道路公園センター整備課長 申しわけございません、そちらの期間につきましては特に記載がありませんで、メモとして、
当該箇所に関してはそういう記録が残っていたという状況でございます。
◆
雨笠裕治 委員 そのメモというのは、推定なんですけれども、どのくらい前のものか。
◎丸山
中原区役所道路公園センター整備課長 推定ではございますが、恐らく5年から6年経過した後ではあるかなと考えております。
◆
雨笠裕治 委員 5年から6年経過していたものだとすれば、この方は平成9年くらいには、定かではないけれども、移植をしてほしいということを訴えているんだよね。その後、剪定についても、そのたびに剪定をしますからという市の回答について、不満だったのかもしれないですよね。そうすると、因果関係として非常に難しいんだけれども、この方の冬鬱病の診断とこの樹木に因果関係があるということが立証されれば、これはもう明らかに行政として先見的予見回避義務に当たるよね。これはそういう実証に当たるということが非常に高いので、今後も強剪定を行うときに、まずこの方が一番いいのは移植なんだけれども、少なくともその平成10年ごろまでは我慢することができたのか、そこまでちゃんと聞いて対応されたほうがいい話だと僕は思いますよ。健康被害とこの因果関係は難しいけれども、少なくとも植樹から5年ぐらい経過の後に移植をしてくださいという実証があるわけだから、そこは丁寧にこの方と話し合いをしながら、強剪定ということの中でもどういう意味合いを持つものなのかというのを、しっかり慎重に捉えたほうがいいと思います。
先ほど原委員がおっしゃったように、ここを含めてどうするかということが今度の計画で示されるように、少なくとも改善策を講じるべきだと思うんです。なぜかというと、私もこれを議会で何度も質問しているんですが、こういう住宅街の隣接に大木化していく樹木というのは、区画整理事業等では、ある一定の時期に緑を守る運動が非常に多くて、今現在、よく皆さん御存じでしょうけれども、この道路際の大木については30メーター級のこういうクレーン車で対応することはできるんですが、そこから2メーター入ったところはツリークライミング以外はできない。そういう状況になってきている。ですから、今、川崎は、先ほども出ましたけれども、リニューアルではないですけれども、そういう段階を迎えているということは、厳に肝に命じて考えていかなきゃいけない大きな政策の転換です。緑政の政策をどう転換するかということにつながる非常に重要な問題。
だから、後段の件はもっと今、緑政としても意識をしていただいて、特に宮前、麻生、多摩などではそういうふうなことについての御検討を始めていただいているようなんですが、ここはちょっとこれまでと違う形になって、先にお住まいの方がいられる中での話なので、これはこれまでのように剪定だけしていればいいだろうということで済むような話ではないと思います。そのあたりは、もう一度陳情
者の方としっかりとした話し合いを持っていただきたい。僕は、その経過を見守る必要があると思うね。
○末永直 委員長 ほかに質疑、意見・要望等がなければ、取り扱いについて御意見をお願いしたいと思います。
◆原典之 委員 おうちを買うときというのは一大決心をして買われると思うんですね。特にうちの団長も去年マイホームを買いまして、清水の舞台から飛びおりる気持ちで買ったと本人もおっしゃっていましたので、やっぱりそれなりのいろんな思いを込めて、戸建てはつくるかと思います。その中で、今回、目の前の木が大きくなり始めちゃったということであります。ただ、この方だけの話ではなく、いろんな方がいますよ。例えばこの時期ですと、暑いから木はもっと生い茂ってほしいという人もいれば、それぞれいろんな考え方があると思います。ただ、今回の冬鬱病に関しては、今、雨笠先生のお話にもありましたけれども、まず住んで、その後の局の対応がちょっと足りなかったんじゃないのというのは私も同意見なんですね。
それで、移植、伐採という話になったときに、この陳情
者の方は喜ぶと思うんです。だけれども、この近隣に住んでいる方は、何やっちゃっているのと。もしかしたらそういう御意見も、公園には緑地があって当たり前だろうというような市民の方の御意見というのはあると思うんですよね。その際に、これが今後どうなるか。まず高さを抑える、また剪定をしていただくということからの話だと思いますけれども、そこら辺の移植も剪定も全て踏まえて、やはりこの陳情
者の方が近隣トラブルに巻き込まれないような配慮も、重ねて私はお願いしたいんです。そうしないと、写真や現地も見ましたけれども、みんながみんなのおうちの前に大きな木が生い茂っているわけじゃなかったので何とも言えないんですけれども、ただ、何やっちゃっているのという話になったときのフォローというのは、それはフォローじゃなくて事前にうまくやっていただきたいというような意見も踏まえながら、確かに今、環境問題も含めて緑はもっともっとふやしていかなければいけないという時代でありますので、伐採というところまではいかないんですが、移植というのは大いに可能性があるということも踏まえまして、我々は
趣旨採択で、よろしくお願いしたいと思います。
○末永直 委員長 自民党としては
趣旨採択ということですね。
◆
石川建二 委員 経過を見守っていきたいところですけれども、きょうの審議を通して、やはり相当以前から陳情
者の方が訴えられていたというのと、その段階だったらば、もっと抜本的な対策も打てたんじゃないかというところも非常に重要な、きょうの審議だったんじゃないかなと思います。
私は、ただ日陰になるから困るという何か一般的な話……。それ自身も重要な御意見だとは思いますが、この方の健康被害ということを考えると、やはりできるだけ除去してあげたいというのが大切な点になるんじゃないかなということを踏まえて言えば、ぜひその趣旨を酌み取って、今後の対策に生かしてほしいということで、
趣旨採択でお願いします。
○末永直 委員長 共産党さんは
趣旨採択。
◆
浜田昌利 委員 公明党としても、伐採まではどうなのかなというところがありますので、そのお気持ちを酌みまして、
趣旨採択でお願いしたいと思います。
○末永直 委員長 公明党さんも
趣旨採択ですね。
◆
雨笠裕治 委員 先ほど申し上げた理由で
趣旨採択で結構なんですが、一方で、今、原委員が言われたように、この樹木について病気との因果関係が立証されないと、簡単に譲歩すると、今度は行政が権利の濫用に問われますので、そのあたりを十分注意していくという点では本来継続なんですが、この方が病気の因果関係の訴えをされているということを非常に重要なファクターとして考えていきたい。それを踏まえて
趣旨採択。
◎末竹 環境計画課長 み
らいさんも
趣旨採択。
◆秋田恵 委員 陳情の理由からして、要旨であります移植と伐採の対策以外にも何かできることがあると考えられます。冬鬱病に関して対策が全国的に明確なものではありませんが、冬という季節にスポットを当てて外に出るとか、家の中での対策として目の前にある木を移植する、伐採するだけでない対策を市としてやっていただきたいという要望を含めて、この陳情に関しましては不採択です。
○末永直 委員長
チーム無所属さんとしては不採択ということですね。
◆添田勝 委員 先ほど原さんから僕が言ったという話があったんですが、民地の問題ではそういうところも絡んでくる話だと思うし、僕の地元、宮前、高津、麻生、多摩とか田舎のほうでは同じような問題が結構あるものですから、そういう意味では、これをいい契機にしていただくということで、私としても
趣旨採択で結構です。
○末永直 委員長
添田委員としても
趣旨採択ということですね。
チーム無所属さんが不採択で、それ以外の会派さんは
趣旨採択ということでございます。
それでは、「陳情第9号
等々力緑地の樹木の移植又は伐採に関する陳情」につきまして、
趣旨採択することに賛成の委員の挙手を願います。
( 挙手多数 )
○末永直 委員長 挙手多数でございます。よって、本件は賛成多数をもって
趣旨採択すべきものと決しました。
ここで理事
者の交代をお願いいたします。
( 理事
者交代 )
─────────────────────────
○末永直 委員長 お諮りいたします。10分程度のトイレ休憩をとりたいと思いますが、よろしいでしょうか。
( 異議なし )
○末永直 委員長 では、午後0時半から再開ということで、トイレ休憩をしたいと思います。
午後 0時20分休憩
午後 0時28分再開
○末永直 委員長 次に、
所管事務の調査として、
まちづくり局から「
簡易宿所火災事故への対応について」の報告を受けます。
なお、
関係理事者として、
健康福祉局から
加藤生活保護・
自立支援室担当課長及び
藤田生活衛生課長、消防局から
大友査察課長が出席しておりますので御紹介いたします。
それでは理事
者の方、よろしくお願いいたします。
◎岩田
まちづくり局長 それでは、これより「
簡易宿所火災事故への対応について」を御報告させていただきます。内容につきましては
原嶋建築指導課長から御報告申し上げますので、よろしくお願いいたします。
◎原嶋 建築指導課長 それでは、「
簡易宿所火災事故への対応」につきまして御説明させていただきます。
お手元の
タブレット端末の2(1)
簡易宿所火災事故への対応についてのファイルをお開きください。
画面の表紙を1枚おめくりいただき、2ページ目でございます。初めに1、これまでの主な対応ですが、平成27年5月17日に、川崎区日進町におきまして簡易宿所2棟が全焼し、11人が死亡、17人が重軽傷を負う火災事故が発生しました。そのため5月19日から22日にかけて、火災事故類似施設49棟へ、
まちづくり局、消防局、
健康福祉局の3局合同で特別立入検査を実施いたしました。また、5月26日には庁内に火災事故対策会議を設置し、これまでに8回開催しております。6月2日からは、35棟の簡易宿所を対象として、3層以上部分の使用停止要請をしております。なお、下の図は、木造で3層を有する簡易宿所の代表的なパターンのイメージ図でございます。
次に、7月9日には、建築基準法違反として24棟、旅館業法違反として20棟、消防法違反として23棟を特定し、同月13日からは、建築基準法、消防法、旅館業法の違反
者に対する通知、命令等に基づく3局連携による是正指導を開始しております。また、9月1日からは、川崎市居住安定化支援事業による生活保護受給
者を対象とした民間賃貸住宅への転居支援を開始しております。
次に資料の右側、2、簡易宿所の現況でございますが、初めに(1)違反是正指導等の状況でございます。右側の表は違反是正の件数等を示しております。太枠で囲った部分が一部是正を含む是正・措置済みの件数でございまして、建築基準法24件、消防法23件、旅館業法20件の違反件数に対し、それぞれ23件、21件、18件となっております。太枠右側の欄の1年前の状況に比べますと、消防法で違反があった1件について是正が完了し、消防法での未是正が1件減った件数となっております。
これまで3局連携により是正指導を行ってきた結果、是正が進み、建築基準法では未是正は1件のみとなっております。また、建築基準法における未是正の1件については、平成30年3月に、法第9条第1項に基づく是正命令に向けた予告通知を行っております。なお、建築基準法未是正の物件の所有
者等から、平成30年3月1日付で使用制限命令処分取り消し等を請求する訴訟が提起されましたので、現在係争中でございます。
次に、(2)宿泊
者数等でございますが、宿泊
者のうち生活保護受給
者数は、火災事故が発生した直後の平成27年5月31日時点では1,349名であったものが、本年6月30日時点で414名へと減少しております。また、川崎市居住安定化支援事業による生活保護受給
者の民間賃貸住宅等への移転
者数は、本年6月30日時点で465名となっております。
次に、(3)簡易宿所営業の状況でございますが、3階からの宿泊
者の移動もほぼ完了し、生活保護受給
者の民間アパートへの転居等による客数の減などの影響によりまして、収入が減っている状況でございます。この収入減に加え、事業
者の高齢化などの状況もあり、この1年間で廃業がさらにふえ、日進町地区内では、マンション等へ土地利用への変更や、解体して更地となっている状況でございます。
右側の表をごらんください。火災直後に特別立入検査を行った49棟のうち、現時点で廃業を確認できているものとしては23棟でございます。内訳としましては、既にマンションなどへ土地利用が変更されているものが18棟、また、そのほか、更地の状態が5棟となっております。また、営業継続、再開している簡易宿所のうち、リノベーション済みのものが3棟、リノベーションを検討中のものが2棟でございます。このリノベーションの
取り組みにつきましては後ほど御説明いたします。なお、表の右側に簡易宿所が密集する日進町地区とその他の地区の内訳を示してございます。また、表の中の括弧内は、前回対策会議での報告件数を示したものとなっております。
次に、資料の左下になりますが、3、今後の
まちづくりへの取組をごらんください。先ほど御説明したとおり、簡易宿所の廃業等も増加している中で、簡易宿所事業
者の組合に対しまして、共同化等に向けた勉強会へのコンサル派遣による支援を案内してきておりますが、これまで実施に至っておりません。このような状況の中で、現在、川崎駅東口周辺においてリノベーションの手法を活用した
まちづくりの
取り組みを進めており、リノベーション手法の活用提案を実施した結果、昨年度に1棟、本年度にも既に2棟の簡易宿所が、外国人等を対象とするゲストハウスとしてリニューアルオープンしております。そのほか日進町エリアでは、若手クリエーターや起業家などが集まる複合ビルがオープンするなど、地域の魅力が高まってきており、さらなる
まちづくりの推進に向け、継続して権利
者の意向調査や地域共同によるイベント等を実施しております。
次に
資料右下、4、今後の対応でございますが、建築基準法違反未是正の物件に対する法的措置については、引き続き対応を行ってまいります。また、消防法、旅館業法の是正指導についても、関係局で引き続き連携を強化し、対応を進めてまいります。なお、宿泊
者のうち生活保護受給
者については、引き続き川崎市居住安定化支援事業により民間賃貸住宅等への移転を進めてまいります。また、簡易宿所におけるリノベーション手法の活用につきましては、引き続き具体的な事業化へ向けた
取り組みや支援を進めてまいります。違反状況や今後の対応方針について、各局が引き続き連携して情報共有していくものとし、これまで例年5月ごろに開催していた火災事故対策会議に関しましては、今後は新たな報告事項等が発生した際に適宜開催するものといたします。
説明につきましては以上でございます。
○末永直 委員長 説明は以上のとおりです。
ただいまの説明について、質問等がございましたらお願いいたします。
◆
石川建二 委員 宿泊
者の中には生活保護受給
者の方が大勢いらっしゃるということで、この間、民間アパートへの住みかえ等が進められてきているということですけれども、現在、6月30日時点で御利用されている方は414名いらっしゃるということで、今後も住みかえについての指導援助を市として進めていかれるのか。また、これも一定期間がたっていますから、そうした希望の把握なども行っているかと思いますけれども、この辺についてはどうなっているのか。
◎加藤
健康福祉局生活保護・
自立支援室担当課長 生活保護受給
者の方々につきましては、主にケースワーカーが中心となりまして、それぞれのお住まいになっている方々に状況等をお聞きしているところでございます。転居の御希望のある方に対しましては、この支援事業を活用しながら転居を進めているところでございまして、引き続きこの事業を進めていきたいと考えております。
◆
石川建二 委員 まだ転居希望は一定数いらっしゃるというふうに理解してよろしいでしょうか。
◎加藤
健康福祉局生活保護・
自立支援室担当課長 訪問のたびに、御本人様方に寄り添って気持ちを聞いているところでございまして、希望
者はまだいるところでございますので、引き続き進めていきたいと考えております。
◆
石川建二 委員 住みかえていくときの課題となっているような問題はどんなふうにお考えになっているでしょうか。
◎加藤
健康福祉局生活保護・
自立支援室担当課長 まず御希望のところでございますが、今お住まいになっている方々が御高齢の方ですとか、長年そこに住み続けていらっしゃる方がいまして、周りの方々との関係性もございまして、希望されない方も中にはいらっしゃるというのが一つございます。その辺につきましても引き続き寄り添って、お住まいになっている方々のお気持ちを聞きながら、ケースワーカーが支援しているところでございます。
◆
石川建二 委員 まち全体のリノベーションも幾つかやられていて、外国人向けの宿泊施設が整備されているという報告もありましたけれども、今後、地域全体としてどのような
まちづくりを進めていくのか、地元の地権
者の皆さんとどのような話がされているのか、その辺も少し教えていただけますか。
◎原嶋 建築指導課長 日進町地区におきましては、簡易宿所が多数あるというような状況の中で、やはり所有
者の方の高齢化等もございまして、廃業が進んでいるような状況でございます。そうしたことによって、まちの活力低下、あるいは魅力の低下というものが考えられますので、こちらのエリアにつきましては、川崎駅周辺総合整備計画に基づきまして、既存ストックを活用したにぎわいを創出するエリアになっておりますので、引き続きそういった所有
者等に対しては、リノベーション等の活用を提案して
まちづくりをしていきたいと考えています。
◆
石川建二 委員 市の姿勢としてはそういうことだというふうに思うんですけれども、実際の経営
者の皆さん、また、地権
者の皆さんの動向はどのようにつかんでいらっしゃるんですか。
◎原嶋 建築指導課長 これまで支援してきた形の中では、やはり今後も簡易宿所を続けたいというような人に対しては従前どおりやっていくんですが、新たに付加価値をつけて、リノベーションというような形を提案していく。共同化という話も提案しているんですが、もう高齢ということもあって、今さら共同化してやっていくというような考えはないということですので、引き続き、地権
者、あるいは建物所有
者の意向を聞きながら、どういった支援が必要かというところも聞きながら対応したいと考えております。
◆
石川建二 委員 この火災事故は非常にショッキングな事件でしたし、また、現場も見させていただきましたけれども、本当に二度とこういう火災がないように、また、それが不法建築等によって被害が広がったということなども非常に、これまでの指導がどうだったのかということがすごく行政にも問われた事件だったというふうに思います。少なくとも安全な
まちづくりが地権
者の方を中心に、主体となって行われていくように、これからもサポートしていただきたいのと、あと、やはりそこで暮らしている方々の生活再建についても、ぜひこれからも力を入れてやっていただきたいということを要望しておきたいと思います。
○末永直 委員長 ほかにないようでしたら、以上で「
簡易宿所火災事故への対応について」の報告を終わります。
ここで理事
者の退室をお願いいたします。お疲れさまでした。
( 理事
者退室 )
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○末永直 委員長 次に、今後の委員会日程につきまして御協議をお願いいたします。
協議の結果、8月22日(木)、23日(金)に開催することとした。
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○末永直 委員長 その他、委員の皆様から何かございますでしょうか。
( なし )
○末永直 委員長 それでは、以上で本日の
まちづくり委員会を閉会いたします。
午後 0時43分閉会...