初めに、
所管事務の調査として「(仮称)
アートガーデン特別展示室における
事業運営について」の報告を受けます。
それでは、理事者の方、よろしくお願いいたします。
◎鈴木
市民文化局長 おはようございます。
所管事務の報告といたしまして、「(仮称)
アートガーデン特別展示室における
事業運営について」
担当課長から御説明申し上げますので、よろしくお願いいたします。
◎永石
市民文化振興室担当課長 それでは、御説明させていただきます。
お手元の
タブレット端末で、1(1)「(仮称)
アートガーデン特別展示室における
事業運営について」という
PDFファイルをお開きください。
では、御説明させていただきます。まず、2ページのⅠ、事業の概要の1、事業のスキームをごらんください。川崎市と
公益社団法人川崎・砂子の
里資料館との間で締結いたしました
基本協定書に基づき、20年間にわたり展示に必要な
浮世絵作品を無償で借用し、市が整備する(仮称)
アートガーデン特別展示室において、
公益財団法人川崎市
文化財団が
事業計画書に基づき、
展示等施設運営を行うものでございます。
文化財団からの
事業計画書につきましては、今月11日付で提出を受けましたので、後ほど御説明させていただきます。
次に、2の施設の概要でございますが、名称につきましては、現段階では仮称でございますので、
文化財団の3月の理事会を経て正式に命名される予定でございます。
所在地等につきましては、川崎駅前タワー・リバーク3階に、約150平米の
施設整備をするものでございます。
整備内容でございますが、空調・
消火設備、
LED照明、
展示設備、
Wi-Fi、
監視カメラ等を整備してまいります。下の平面図をごらんください。図面の上部の廊下から受付を経て
展示室に入っていただき、右回りの
一筆書きで御鑑賞いただけるような動線としております。また、可動壁を導入することで、自由な
レイアウトを可能とし、お示ししました
レイアウトでは、最も多くの作品数を展示する場合のものとなります。また、この受付は
チケットのもぎりだけの機能を持たせておりまして、
図面下部のとおり、
アートガーデン入り口で
チケット販売を行う
総合案内と物販を兼ねました
受付ブースを設置してまいります。
資料右手に移りまして、Ⅱの
文化財団による
事業計画の概要、その1の
管理運営における
基本方針でございますが、(1)として、良質な
文化芸術作品を多く含む
浮世絵コレクションの
鑑賞機会の提供、(2)として、
浮世絵の背景にある
日本文化を体験等を通じての発信、(3)として、地域にゆかりのある作品などを通じたまちへの愛着と誇りの醸成を図る、(4)として、
浮世絵作品を活用した新たなにぎわいを創出し、
入館者数6万人達成を目指した
集客効果のある
取り組みを実施を掲げております。
2の運営の概要でございますが、まず、休館日といたしましては、月曜日、年末年始、展示がえの期間といたしております。開館時間につきましては、11時から18時30分としております。
観覧料金につきましては、500円とし、高校生以下及び
障害者とその介助者1名は無料といたします。また、
年間パスポートにつきましては、3,000円で
販売予定でございまして、
リピーターの確保につなげてまいります。
次に、3の
人員体制といたしまして、常勤として館長、
学芸員資格のある
専門員を1名ずつ、また、非常勤として
専門員補助、
業務委託で受付・案内を必要人数配置し、
展示監視員につきましては
ボランティア等の活用も検討しております。
次に、4の
事業内容でございますが、
展示事業といたしまして、
浮世絵という
江戸時代などの
時代背景を反映した日本の
伝統文化芸術を多くの方に見ていただき、また来たいと思っていただけるよう、希少な
コレクションを生かした
企画展示を実施いたします。そのため、
葛飾北斎生誕260年などの契機を捉えた企画展の開催に向け、
社団法人と協議しながら検討しているところでございます。次に、
物販事業といたしまして、
浮世絵に関連した
グッズ等として絵はがきや
クリアファイルなどの販売を行う予定でございます。さらには、年に数回、展示に関する図録を作成し、販売してまいります。
資料3ページをごらんください。まず、5の
施設名称等といたしましては、
正式名称に加えまして、覚えていただきやすい通称を付与することとしております。また、
施設固有の
ロゴマークの導入も予定し、効果的な広報を展開してまいります。
次に、6の
広報計画でございますが、初めに、広報でございますが、
文化財団が運営する多様な
文化施設や、
羽田空港、ホテルなど、観光客の多い施設におきまして、さまざまな手法による周知を図ってまいります。とりわけ、年4万人の来場がございます
アートガーデンかわさきとの
一体的管理運営のメリットを生かしまして、相互の利用者の取り込みを図ってまいります。また、広報誌、
インターネットサイトの活用を初め、
ロゴマークを使っての効果的な広報を実施してまいります。
次に、
利用促進・
リピーターの確保でございますが、
展示作品の目録の
来館者への
無料配布や、
近隣施設、団体等と連携した
イベント等の開催による
地域活性化、施設の周知を図ってまいります。また、他の
浮世絵美術館との連携を通じた
相互周知による
浮世絵ファンの来館を誘導いたします。さらには、
教育委員会や、近隣の学校等と連携し、
校外学習の場としての活用を促すとともに、「かわさき きたテラス」を窓口とした観光客の戦略的な誘導を図ってまいります。また、
年間パスポートに特典をつけるなどの
付加価値により、
販売促進を図ってまいります。
次に、東京2020大会・
訪日外国人への対応でございますが、まずは、
羽田空港など多くの外国人が訪れる施設や東京2020大会に向けた
イベント等における重点的な広報を行ってまいります。また、
ホームページにつきましては、英語など多
言語表記を実施するとともに、
SNS等での拡散を狙いとした
撮影スポットを設置いたします。また、外国語の堪能な
ボランティアの配置や、
案内看板、
キャプション等の
外国語表記、さらには、
Wi-Fi設置による
多言語翻訳アプリの活用につなげてまいりたいと考えております。
7の他施設等との連携でございますが、
文化財団が運営する多様な
文化施設を通じての魅力の発信や、
チケットの
セット販売を行うとともに、東海道かわさき
宿交流館や、その
協力団体と連携することで、東海道を軸とした
イベント、
外国人対応への協力などの多様な連携を図ってまいります。また、図書館、
市民ミュージアム等と連携した
特別展示室の企画と合わせた
事業展開や、川崎市
観光協会、
地域商店街等との連携による
PR活動を行ってまいります。
資料右手に移りまして、8の
収支計画でございます。こちらは、
運営開始の翌年度からの5カ年分の収支について、
文化財団が作成したものでございます。まず、収入の部でございますが、
観覧料金につきましては1,980万円としております。
算定根拠といたしましては、
収支計画上の
来館者数を5万人と想定し、そこから、子どもや
障害者などの
無料来館者数、
年間パスポートによる来館を差し引いた3万9,600人を有料の
来館者数といたしまして、観覧料500円から算出しております。なお、この
無料来館者数は、他の
浮世絵美術館の実績を参考としております。次に、
グッズ販売につきましては340万円ほどとしております。こちらも、
他館実績を参考に1人当たりの購買額と
有料来館者数から算出しております。次に、
図録販売につきましては約200万円としております。こちらも
他館実績を参考に、購入される方の割合を5%と想定し、1,000円の図録を購入したものとして算出しております。次に、
年間パスポートにつきましては約158万円としております。こちらも
他館実績を参考に、
来館者の約1%が購入することを想定して算出しております。これら収入の合計は年2,677万円ほどとなっております。
次に、支出の部でございますが、人件費につきましては、平成32年度で約800万円としておりまして、給与費及び
社会保険料につきましては、その後の
定期昇給分の上昇を見込んでおります。内訳といたしましては、館長及び
専門員の給与費、同じく
社会保険料等及び通勤費を計上しております。次に、
アルバイト、
委託業務等といたしましては、
アルバイト報酬、受付及び監視員の委託料、
浮世絵の専門家との
アドバイザリー契約料を計上しております。次に、
広報関係につきましては、広報及び
ホームページ管理経費などで236万円ほどを計上しております。次に、
浮世絵作品関係につきましては、作品の運搬・保険料、額装に使用する
マット購入などを計上しております。次に、
図録作成費につきましては、年2回分の200万円を計上しております。次に、
光熱水費につきましては57万円ほど、
施設保守等につきましては、空調等の
保守点検などで約90万円を計上しております。これらの
支出合計で、平成32年度は2,412万円ほどを見込み、5年目の平成36年度では、
人件費上昇分により2,480万円ほどとなっております。
表の下部、収支につきましては、32年度265万円ほどのプラスから、5年目は196万円ほどのプラスで推移する見込みを立てております。
Ⅲの今後の
スケジュールでございますが、ことし4月1日付で、本市と
文化財団との間で事業に関する協定の締結を行った上で、
文化財団において
企画立案・広報等、開館に向け準備を進めてまいります。また、市におきましては、現在進めております設計の完了後、
展示制作・
施設改修を実施し、12月までの開館につなげてまいります。
説明は以上でございます。
○片柳進
委員長 説明は以上のとおりです。
ただいまの説明について、質問等がございましたらお願いいたします。
◆
岩隈千尋 委員 御説明ありがとうございました。この間、かなり議論はさせていただいておりますので、この間の
委員会資料等々と類似したものということと、あとは、
事業計画書が1月11日に提出されたということで、
収支計画を含めて数字も出てきたよというところだと思うんです。ちょっと幾つかここで伺いたいと思うんですが、この
事業計画書については財団さんがつくって提示するよというのは、この間、
一般質問や
代表質問でも議論させていただいたところなんです。当時から、
人員体制、
事業内容とか、
あと収支計画についてはこういったものをつくりますというのは示していただいているので、それが出てきたところだと思うんですが、そうは言っても、財団さんに
浮世絵等々の管理、監督についての専門家がいないと、この間の答弁の中で
皆さん方もお話しされたと思うんですけれども、つくった計画の責任の所在というのは、今後運営していく中で財団にあるという認識でよろしいんですか。
◎永石
市民文化振興室担当課長 この
事業計画書の責任の所在についてのお尋ねですけれども、まさに
文化財団が主体性を持って作成した
事業計画でございますので、その責任の所在は
文化財団にございます。
◆
岩隈千尋 委員 釈迦に説法ですけれども、
文化財団はさまざまなところをやっていますから、
浮世絵に関して専門家ではないかもしれないけれども、こういった経験等々、
ノウハウはあるのではないかなと思っているんですけれども、どういうふうな過程を経てこの
事業計画をつくられたのか、ちょっと教えてください。
◎永石
市民文化振興室担当課長 文化財団は、これまでもさまざまな
文化関係の施設の
管理運営経験がございます。そしてまた、
指定管理を含めて、市に対してこういう事業をやっていきたいということでの
事業計画そのものをつくられた経験もおありですので、それまでの、過去の自身の経験を踏まえつつ、市がこれまで、逆に言うと7月までの
基本計画を策定してさまざまな情報を得ていますので、それらをある意味ミックスする形でいい
事業計画をつくるという目的を持って協議を進めてきまして、この1月11日の提出にこぎつけたというものでございます。
◆
岩隈千尋 委員
ノウハウを持って、いろいろほかのところでやっていますから、それなりの数字をこれに当てはめられていますけれども、根拠はあるというところなんだと思うんです。では、具体的に数字のお話をさせていただきたいと思いますけれども、例えば、資料の2ページの3、
人員体制のところなんですが、館長、
専門員(
学芸員)が常勤となっていますというところですけれども、この人たちは財団の職員さんたちが兼ねられるということでよろしいですか。
◎永石
市民文化振興室担当課長 常勤の方々の職のあり方ですけれども、館長と
専門員につきましては、現在、いわゆる財団の中でいうと
正規職員の扱いでございます。ですので、今のところいただいている資料によりますと、週5日勤務ということでいただいております。一方で、
専門員補助につきましては、資料にもございますとおり、非常勤、もしくは
アルバイトでございますので、週3日程度の勤務で計画をいただいております。
◆
岩隈千尋 委員 先ほどのお話の
繰り返しになりますけれども、この間の質疑の中で、財団さんには
浮世絵の専門官はなかなかいないというお話だったと思うんですが、今回、この
学芸員さんはどういう方を見込んでいらっしゃるんですか。
◎永石
市民文化振興室担当課長 学芸員の採用のあり方だと思いますが、まだ、
文化財団の中では、この人間ということで決め切ったわけではない状況でございますが、ある程度、この中でこういう方を任用したいというもくろみはあるようでございます。ですので、今のところ、確たるこの人でということではございませんが、
学芸員資格を持っている方の中で、
浮世絵の知見がありそうな方を今探しているといった状況でございます。
◆
岩隈千尋 委員 ありがとうございました。こういった方々の人件費については、次のページの8、
収支計画の中で書かれていると思うんですけれども、館長、
専門員が単年度で約800万円計上されているということで、これは単純に2人で割って400万円、400万円ぐらいのめどなんですか。
◎永石
市民文化振興室担当課長 実際には、館長はやはり責任者になる方ですので、財団の中では、今のところ、ある一定の役職で、いただいている中では係長級の給与表の適用を検討されているということでございますので、お2人を並べたときには、館長のほうが高い給与、
学芸員につきましてはそれよりも低いという
給与設定で、今のところ、
収支計画上は載せられています。
◆
岩隈千尋 委員 ありがとうございました。やはりどうしても、
浮世絵の物は、この間、すごくよいものですよというのは
繰り返し述べさせていただいていますけれども、だからといって、我々が何も議論する必要はないというわけにはいきませんので、この辺の
収支計画についてはしっかりと着目をさせていただきますけれども、先ほど、御説明であったように、年間6万人です。きょう、質疑があるということで、私は先週ちらっと
アートガーデンを見てきました。今、いろんな別のものをやっているじゃないですか。先ほど、動線の説明もありましたけれども、6万人ということに関しては1日当たり166人の設定。この間ずっと、その話もさせていただいていますけれども、見込みとしては、財団がこれを立てているわけですけれども、根拠についてはちょっとどうなんですか。もう少し今の現状を踏まえて、動線の確保であったりとか、物が貴重なものであるということも理解はするんですけれども、あそこに166人が1日に本当に来るのかどうなのかということの数的な根拠に関しては、どういうふうに担保されているわけですか。根拠について、ちょっとまた教えていただけますか。
◎永石
市民文化振興室担当課長 これまで、
基本計画策定までの間で、
他館実績を参考にということで御説明を差し上げてきたところでございまして、我々が参考にした施設は2施設あったと思います。まずは、
辻堂駅前ですが、藤沢市にございます
藤澤浮世絵館が年4万人ぐらいだということでございます。あともう
一つ参考にさせていただいたのは、原宿にございます
太田記念美術館が8万人ということで、さらに年数を経てもいまだに
浮世絵のブームということもあって、お客様がふえているという状況もございました。ですので、我々としてはこの2館の中で、近隣の施設ということもございましたので参考にした中で、我々川崎駅周辺の来街者数の多さとか、駅からの近隣性とか、こういったものに着目した中では、6万人というのは目指すべき数字になるかなということで設定をさせていただきました。
ただ、
委員お尋ねの担保ということに関しまして言うと、ひとまず目指したい数字ということで挙げさせていただいて、
収支計画も5万人ということで置かせていただきましたのは、まずは5万人で収支上はある程度これでプラスになるだろうと。さらに6万人を目指してさまざまな企画を打って、かつ魅力のある
取り組みをしていきたいということで6万人を挙げさせていただいているところでございます。
◆
岩隈千尋 委員 ここの資料の中には、例えば
観光協会であったり、
地域商店街、
鉄道事業者等々との連携による
PR活動と書かれていますけれども、動線の確保ということで、かなりうまくやらなければいけないと思うんです。ですから、先ほど、参考とした館は2館というお話もありましたけれども、川崎でやる場合には、どうしても地の利の利便性がいいということはあるものですから、動線はかなり工夫をしていただきたいと思います。
同じ数的なところなんですけれども、例えば、図版の販売であったら、購買者は1,980人ですか。それから、
年間パスポートの
想定購買者数も525人というところで、これについては、先ほど御指摘いただいたほかの館を御参考に根拠としているということでよろしいんですか。
◎永石
市民文化振興室担当課長 グッズ販売、
図録販売、
年間パスポート、これらにつきましては御説明差し上げたとおりでございまして、まずは
他館実績を複数集めまして、ある程度類似性のある美術館の中での平均値をとらせていただいた上での算定となっております。
◆
岩隈千尋 委員 わかりました。次に、やっぱりこの数的なさまざまな根拠的なものが、藤子・F・
不二雄ミュージアムは別格かもしれませんけれども、全国のいろんな
文化施設等々を見ていくと、最初は当然ある程度いいわけです。その後、ちょっと
入館者数が下がってくる中で、
イベントを打ったりとか、いろいろしてまた盛り返すところもあるとは思うんですけれども、この
収支計画がある意味ちょっと崩れたときの場合なんですけれども、例えば、財団さんから市のほうに、いろいろと今後の
公費投入についての御相談とか、そういったことも踏まえて、今後の
公費投入の考え方について、皆さんはどういうふうにお考えですか。
◎永石
市民文化振興室担当課長 まず、こちらの
事業計画を提出していただく際に、市側から条件を付したある
意味依頼文のようなものを出させていただきました。その上で、1月11日の提出を締め切りとして切らせていただいて、策定いただいたものがこの
事業計画、ないしは
収支計画でございます。その中の条件としましては、市としてはこちらの運営に関して補助金を支出しますということは全く書いておらずに、逆に
入館料等の収入で賄っていただくことを前提に
収支計画を策定してくださいということでお願いをしたところでございます。その上で、この5カ年の
収支計画を提出していただいたという意味は、こちらをまずは逆に
文化財団のほうでしっかり運営していただいて、市の負担のない形の中で運営をしていただく、そういった約束でございます。
◆
岩隈千尋 委員 今の御答弁は、この間、我々が指摘してきたこととか調査してきたことと同じ答弁なので、それは現段階では変わっていないということは理解させていただきました。
あと、私もこれは
一般質問等々でもかなりやったんですけれども、藤子・F・
不二雄ミュージアムができたときに、今でこそ基金が設置されていますけれども、寄附の受け皿となる基金等の設置については皆さん考えていらっしゃるんですか。
◎永石
市民文化振興室担当課長 基金につきましては、既に
文化振興基金という
文化芸術に資する
取り組みを進めるための基金がございますので、その基金を使って、今までも御説明差し上げたとおり、
ふるさと応援寄附金をいただいたときにはそちらに充当して、場合によってはそちらを活用した
事業拡充みたいなものに使っていただく趣旨で今のところは考えております。
◆
岩隈千尋 委員 わかりました。
ふるさと応援寄付金もいろんなメニューがありますから、それはそれで結構なんですけれども、例えば、今回だと、新聞にも載っていましたが、フロンターレさんから寄附を受けるということで、新たに基金を設置する予定でもありますよね。ですから、そういったことも踏まえて川崎がこれを目玉でやるというんだったら、今後、
ふるさと応援基金の中に入っていると、どうしても目立ちませんから、こういったところもちょっとうまく活用していただければと思います。
あと、ちょっとハードのところもお話しいただきたいと思うんです。
ハード面の整備については、いろんな予算の話云々については今後も予算案の中で示されると思うので、具体的なお話は結構なんですけれども、あそこについては
スケジュール感としてこちらの資料によりますと、8月ぐらいを目途に
改修委託をやるということだとは思うんですが、
設備改修についてはどういうような取り扱いといいますか、民間さんに投げていろいろやられると思うんですけれども、予算案の前なので数字は結構ですけれども、説明できる範囲でお話ししていただければと思います。
◎永石
市民文化振興室担当課長 お尋ねの
展示制作等の
整備計画については、お示ししている資料のⅢの
スケジュールのところで御説明をしていきたいと思います。まずは、現在、今年度の補正でいただきました
展示設計の委託を使いまして、こちらの平面も含めて、ある程度の
レイアウト設計等を行っております。こちらの設計が終わりますと、具体的には全体の
設備改修もできるようになっていきますので、こちらの下の
設備改修委託を活用して、例えば、間取りの変更とか、
空調設備、
照明設備をやってまいります。あと、こちらの上の
展示制作委託というのを新年度から予定しておりますけれども、こちらは新年度で予算をいただけましたら、今度は展示を行うための諸設備を制作をしていくと。具体的な内容としては、平面図にもございましたが、ガラスケースを作成していくといった内容になります。
◆
岩隈千尋 委員 わかりました。先ほどのお話の
繰り返しになりますけれども、今後、財団さんがされる中で、なかなかいろいろとこれまで
浮世絵に関しての
ノウハウがないということもあるとは思うんですけれども、また適宜、行政の皆さんと打ち合わせしながら、あとはまた
委員会等々で御説明いただければと思います。結構です。
◆
本間賢次郎 委員 御説明ありがとうございます。何点か確認だけさせていただきたいんですけれども、まず、
人員体制で、先ほど常勤は週5日、
アルバイト、非常勤の方は週3日ということなんですけれども、運営自体は週5日で、つまり週休2日制を館自体はとるんですか。それとも……。
◎永石
市民文化振興室担当課長 原則は週休でいうと1日です。月曜日だけが基本的には休館となります。ですので、
人員体制との差はどうしてもローテーションをうまく活用して、常勤の方が施設に全然いなくならないように運営をしていくという形になります。
◆
本間賢次郎 委員 ありがとうございます。では、非常勤(
アルバイト等)と書いてあるんですけれども、
専門員補助ですから、単なる
アルバイトじゃいけないのかなと思うんですけれども、その辺の募集人員の要項みたいなものはありますか。
◎永石
市民文化振興室担当課長 現時点では、まだ募集を行っていませんので、要項自体はございませんが、やはりこの業務に当たる人間そのものが
専門員の業務の補助とあと広報という業務に当たりますので、それなりの経験と一定の事務能力が求められますから、今後、そういう形で人材を募集していく形になろうかと思います。
◆
本間賢次郎 委員 それは一応、ちゃんと財団さんがそういう考えをもっていらっしゃるということで、意思疎通はとれているということでいいんですか。
◎永石
市民文化振興室担当課長 文化財団のほうでは、今、私が申し上げた点について
事業計画の中で盛り込んで、こういった人材を確保していくということを計画上挙げていただいております。
◆
本間賢次郎 委員 ありがとうございます。では、この財団さんの
事業計画の概要の中に挙がっていますけれども、地域にゆかりのある作品などを通じたまちへの愛着と誇りの醸成ということで、そういうことであるならば、ぜひ子どもたちに見てもらうというのが非常に重要になるのかなと思っていたところで、ちょうど次のページです。
利用促進・
リピーターの確保のところに
教育委員会、近隣の学校等と連携しとあります。これは本当に重要だと思うんです。なので、近隣の学校というわけではなくて、川崎の街道筋の歴史というのは、川崎市は2024年に市制発足100周年となりますけれども、ある意味、川崎というまちの発展の土台となった部分でもあろうかと思うので、ぜひとも近隣と限らず、川崎市を広く、そういうふうに取り組んでいただきたいと思うんですけれども、その辺について、今後、
教育委員会さんですとか、そういった学校現場の方々とはどのように調整をされる方向があるのか伺いたいと思います。
◎永石
市民文化振興室担当課長 まずは、学校等との調整につきましては、既に
教育委員会の本庁側に、今、こういう施設ができていくので、社会科等での見学でぜひお越しいただきたいんですけれどもということで、ある意味周知の段階ですけれども、お知らせさせていただいて非常に興味深く思っていただいております。ですので、今後につきましては、恐らく各学校でそれを見学する先にいただくためには、やはり学校長会等の御理解をいただいて、現場レベルでの御了解という形が恐らく必要になってきますから、今後、そういう
取り組みを進めていって、この施設に近隣問わず、川崎市内全域から来ていただけるようにしていきたいなと思っています。
◆
本間賢次郎 委員 ぜひそれは進めていっていただきたいと思います。ただ、どうしても学校というのは限られた授業日数ですとか、また教育内容がいろいろありますので、新しいもの、特に
校外学習で先生方の負担がふえるようなものは二の足を踏んでしまう傾向もなきにしもあらずなのです。やっぱりふるさとを知るというのは、子どもたちがこのまちで育ってよかった、そして大人になったときにも、やっぱり川崎に住み続けようとか、また、いろいろな仕事について、出張だとか、あっちこっちに転居することがあっても、やっぱり一通り仕事が落ちついたらもう1回ふるさと川崎に戻ってこようと思ってもらえる1つのベースになる部分だと思うので、ぜひその辺は強く、子どもたちに対して有益になるんだと、そして、将来の川崎市のまちのためになるんだということで、御理解をいただけるように粘り強くやっていただきたいなと思っております。
次ですけれども、「かわさき きたテラス」を窓口にした観光客の戦略的な誘導とあります。きたテラスの運営自体はたしか経済労働局さんだったと思うんですけれども、それは局同士で今どんな調整があるんでしょうか。
◎永石
市民文化振興室担当課長 まさに経済労働局が所管をしておりますので、こちらも我々としては、新しくことしの12月までには開館しますよということで、実は打ち合わせを持っております。その中で、きたテラスでお客様が川崎の観光はどこに行ったらいいかという御質問も多々あるみたいですので、これまでは実は大師を御紹介することが多かったそうです。次に、生田だという話なので、今回、一番近いところにこちらができますから、こちらをまず御案内していただけますかということで、方向性としては一致していますので、まさにそういったところで御案内をいただくことを戦略的な誘引と申し上げたところです。
◆
本間賢次郎 委員 川崎大師は京急の川崎大師駅をおりれば、またそこに観光案内所もあるので、JR川崎駅については一番近い
浮世絵のほうに流れをつくってもらえるように取り組んでもらいたいと思います。
ちなみに、JRさんとは何かその辺は、広告物の展示とかで御協力いただけるとかというお話はあったりするんでしょうか。
◎永石
市民文化振興室担当課長 JRとの連携につきましては、市レベルではまだ持っておりませんので、これからだと思っています。JR川崎駅は、既にたしか北口のお手洗いに
浮世絵が活用されていたりしますので、非常に親和性がありますから、その辺をちょっとキーワードにしながら調整ができればなと思っております。
◆
本間賢次郎 委員 ぜひそれはJRさんとも積極的に交渉していただいて、今お話があったようにトイレのところに
浮世絵があったりですとか、改札から出て切符売り場のところにも
浮世絵があったりしていますけれども、駅をおりた瞬間に川崎は
浮世絵のまちなんだというインパクトのあるような連携がとれればと思いますので、その辺もぜひとも進めていっていただきたいなと。普通の広報だけではどうしても、今の時代、インパクトを持って初めて人の心と足を動かすみたいなところがありますので、ぜひともインパクトのある広報に努めていっていただきたいと思います。そうしたときに、
ホームページですとか、SNSの活用は当然あるかと思うんですが、
グッズ販売について、ネット販売とかの検討はあるんですか。
◎永石
市民文化振興室担当課長 グッズにつきましては、今のところ、ネットは考えていないところでございまして、むしろグッズを購入することも1つの来館のメリットと感じていただくこともあろうかと思いますので、もしネット購入してでもぜひ欲しいという方がいらっしゃるようであれば、今後の検討にはなるかと思います。
◆
本間賢次郎 委員 私自身もどちらかというとネット販売よりかは来てほしいなということのほうがあるんですけれども、ネット販売があることによって、グッズの売り上げがもう少し伸びるようなことがあるんであれば、検討する価値もあるのかなと思ったので、確認で伺いました。
さて、
収支計画なんですけれども、最初は平成32年の収支で見ていきますと264万5,000円、だんだん少しずつ少しずつ減っていって、平成36年には196万4,000円、ある意味、現実的に読んでいらっしゃるのかなと思うんですけれども、先ほどのお話ですと、やっぱり
来館者数を維持していくということが、岩隈委員からもありましたけれども、大変重要になってくると。これだけの方々が本当に来られるのかどうかというところもあると思うんです。何年かに1度とか、ある意味定期的にがつんと
イベントを打たないと、本当にこのままずっと目減りしていってしまうんではないかという感もあるんですけれども、その辺についてはどうなんでしょうか。
◎永石
市民文化振興室担当課長 今のところ、今、委員がおっしゃったがつんという
イベントそのものをどうしようかという検討はございませんが、例えば、例を挙げると、藤子・F・
不二雄ミュージアムが5周年のときにはやはり
イベントを行っておりますし、今現在、未定ではございますけれども、10周年もという話もありますから、まさにこの図でいうと5年目ぐらいに委員がおっしゃるような
イベントのようなものも検討しないといけないかなということはございますが、今のところ、
事業計画の中、もしくは市としての計画上は未定であるということがお答えになります。
◆
本間賢次郎 委員 わかりました。東京オリンピック・パラリンピックに向けたとあるんですけれども、2020年が本当に外国人向けとしては重要になってくると思うんですが、開館してから、おおむね1年ない状況の中で東京オリンピック・パラリンピックを迎えるわけですけれども、最初の1年間は結構試行錯誤なところはどういうことにもあると思うんですけれども、その中で、東京オリンピック・パラリンピックのような大きいものを迎えるということに対して、本当に万全な体制が整えられるのかという不安もあるんですが、その辺については市としてどのようにバックアップするのか、また、財団さんとしてはその辺をどういうふうに現段階で準備を進められているのか、もしあれば伺いたいんですけれども。
◎永石
市民文化振興室担当課長 確かに3ページ目にまさに2020年の大会に向けてということで書かせていただいておりますけれども、まだここを目標にして、これが特効薬だというものが
文化財団、あと市としても見きわめはついておりませんけれども、仮にやれることはということで言いますと、イギリスチームが川崎に事前キャンプを張るということもございますので、そういった形でのアナウンスということはできるんじゃないかなと思っています。といいますのも、
浮世絵は、外国人の中でもヨーロッパ系の方がお好きだと伺っていますから、今までどちらかというと、日本の観光は中国とか台湾に支えられてきた部分がございますので、そうした狙いを定めてのアナウンスということも1つできるのかなと思っております。あと、こちらの資料でありますが、やはり多
言語表記とか、以前、
委員会でも
Wi-Fiをということがございまして、
Wi-Fiを今回設置していく方向性でございますので、これを活用してさまざまな
SNS等での拡散、こういったものでのある意味地道な広報も考えていきたいと思っております。
◆
本間賢次郎 委員 ありがとうございます。東京オリンピック・パラリンピックまでの期間というのは本当に短いですから、その辺は結構急ぎでしっかり整えていかないと、せっかく外国の方々、特にイギリスの代表チームが事前キャンプで川崎に来て、練習の合間に川崎のまちを散策して日本の文化に触れるといったときに、やっぱりインパクトというのがさっきからずっと続いてしまっていますけれども、選手たちが川崎でこんなすばらしいものが見られたよ、
浮世絵が見られたよと、多分、SNSで発信とかしてくれれば、それが広報となって、いろんな方が本大会のときに来て、では、川崎まで足を伸ばそう、そういえば、あの選手がすごくいいと言っていた川崎に行ってみようとなると思うので、その点は急いで、ある程度こういうことをしっかりやって、抜かりのないようにしようという姿勢が必要だと思うので、それはぜひとも整えていただきたいと思います。
また、
Wi-Fiについては、以前の
委員会のときに私自身がかなり強く言った経緯がありましたので、設置していただけるのは本当にありがたいと思います。写真とかを撮ってアップして初めて、SNSの拡散の価値というのは出てきますから、特に外国の方々が写真をアップするのに、データ量をいたずらに食ってしまうというのは余りいいことではないので、そういう意味では
Wi-Fiが設置されることは売りにもなると思いますので、ぜひ川崎に来て、本物を見て、撮って、アップしてください、そういう魅力として、それも広報していただきたいなと思っております。私からは以上です。
◆末永直 委員 御説明ありがとうございました。先ほど、本間委員からインパクトという話がありましたが、私も大変同感であります。2ページの
展示室のイメージを拝見しますと、やはりインパクトが感じられなくて、ちょっとインパクトに乏しいのかなと。これがイメージどおりにいくかどうかは今の段階ではわかりかねますが、このイメージどおりにいくのだとしたら、ニッチな層、ある種、玄人が訪れるだけの
展示室に、
イベントに終わってしまうのかなという気がするんです。話題性、広報等をしっかりしていくためにも、例えば、墨田区のすみだ北斎美術館に足を運びますと、展示の施設内に入ると、いつも世界観に引き込まれてしまうんです。壁にも一面に説明があったり、いろんな江戸の絵が描いてあったりとかで、
展示室の中に入っているときだけ
江戸時代にいるみたいな、日常を忘れて
浮世絵の世界に没頭できる空間をいかに創造できるかというのが非常に重要なのかなと思ったりもいたします。
これは私の考えなんですが、上野の国立西洋美術館だったり、国立博物館だったり、音声の機械をお金を払って借りて、有名な女優さんとか芸能人がしゃべって、ピッとやったら説明を聞ける、これは非常にいいなと思うんです。有名な女優さんとか芸能人を使うとお金がかかりますから、ちょっと検討いただきたいところではあるんですけれども、例えば、福田市長が説明するとか、1つの話題にもなるわけです。ある種の川崎ゆかりの著名な方が説明していくとか、そういう
取り組みが必要なのかなと思うんですけれども、実際、そういう音声機械を導入されたりとか、内装をこうするといった具体的なものはあるんですか。もしかしたら、この
展示室のイメージのままいくつもりはないかとは思うんですが、そこら辺をちょっとお聞きしたいんですが。
◎永石
市民文化振興室担当課長 まずは、内装につきましては、この写真というか、イメージは非常に白けたような印象だと思うんですけれども、こちらはまだ実際今やっています
展示設計委託の中で、ある程度平面図を起こしただけのレベルで描いたイメージですので、ある意味、まだ白紙状態なんです。ですので、これから委員がおっしゃったような、この施設に似合う
浮世絵に即した
展示室のイメージをこれからつくり上げるところですので、今のところ、このイメージはそこが白紙なので、立面に起こしたらこうですという程度の受けとめでお願いします。ですので、実は、
浮世絵の
展示室はこんなに明るくちゃいけませんので、もう少し暗い中でスポットライトが当たってということとか、壁紙も今白いですけれども、いろんな美術館を見ると、少し濃い目のものが使われているので、やはりそういうものをつくっていくことによって、これからイメージはどんどん変わっていくと思っています。そちらは内装のお話でございます。
あと、音声につきましては、まさに委員がおっしゃるとおり、やれたらいいなというものの範囲には入っているんですけれども、いろいろお金がかかる部分がございますので、このままですと、当初からそれを導入というのは難しいと思いますが、恐らくこの施設を運営してみて、お金回りの状況がある程度見えてきた段階で、サービス向上ということの中で可能性は出てくるのかなと思っております。
◆末永直 委員 ありがとうございます。先ほども要望も兼ねての質問だったんですが、1つ、川崎は三角おむすび発祥の地であります。ですから、そこも江戸の文化としてあわせて展示の中で訪れた方に知っていただきたいなと思いまして、もっと言えば、お土産のグッズ化になったりしてもおもしろいのかなと。それと連携して、おむすび屋さんとかが周辺にできてきたらおもしろいということで、以上、要望でございます。終わります。
◆
花輪孝一 委員 先ほど来、いろんな御説明をいただいて、私どもが考えるのは、やっぱり場所はすごくいいところにあって、また、これからやろうといろんなことを大変検討されてやったということで、これはいいことだと思うんですが、人で全て決まるじゃないですか。館長さんにしても、また
学芸員さん、非常勤になるかもしれません
アルバイト、委託業務、そういう人件費比率みたいなものが当初の
収支計画では示されてはいるんですけれども、若干の懸念は、本当に人のよしあしで、ちょっと言葉はよくないかもしれないけれども、決まってしまうものがかなりあると思うんです。その辺のところで、もちろん直接市でこれをするわけじゃないので、いろいろと難しいとは思うんですが、極端な言い方をすれば、やはり人材こそ全てであると思いますので、その辺に対する市としての考え方、姿勢みたいなものも、再度、確認していきたいと思うんです。
◎永石
市民文化振興室担当課長 まず、市の姿勢ということの前に、今、
文化財団がどういう人間を採用したいかということが
事業計画の中に触れられておりまして、館長はまずすごく肝になる人材でございますので、そこでの条件として、
文化施設と
管理運営に携わった経験、そしてすぐれた実績を求めているということが挙げられております。そして、1つの館の経営者になりますので、経営者、管理監督者としての実績、この2点を大きく捉まえて、館長の選定を検討していくということで伺っておりますので、そこに期待したいなというのが、まず、市の1つのめど、立場でございます。あと、そうは言っても、恐らく
浮世絵に対する知見というのが、そうそう人材のプールの中にいるわけではございませんから、そこについてはこの
委員会の中でも今まで御説明してまいりましたが、一定程度、
社団法人の
学芸員の方の御協力もいただきながら、まずはスタートを切りたいというところで、そこについても今話し合いを続けているという状況でございます。
◆
花輪孝一 委員 今後の検討だと思うんですけれども、こういう美術館とか、展示されているものについては、説明がもちろん文字でされているものと、それから音声でガイダンス、また音声も最近は、御存じのとおり、インバウンドの関係があるので、いわゆる多言語化しているというのがあるんですけれども、それに対する基本的な考え方は今後も詰めていくことだと思うんですが、どのようなお考えになっているのか伺いたいと思います。
◎永石
市民文化振興室担当課長 こちらの施設の中での多言語化でございますが、資料で言いますと、3ページ目の東京2020大会・
訪日外国人への対応の項の中にもお示ししているとおり、まず、写真にもございますとおり、キャプションです。説明板みたいなのが必ずつきますので、そちらを少なからず日本語だけじゃない多言語化をしていきたいと思っております。とはいえ、英語だけではわかりづらいという方もいらっしゃる可能性もございますので、今回、
Wi-Fiを設置いたしますから、場合によっては英語ではわからないという方は多言語アプリをダウンロードしていただく環境もつくる中で、ここは自助努力という形にはなろうかと思いますが、対応できるようにしております。
あと、(8)音声多言語翻訳機の導入は、
事業計画上は検討と書かれておりますけれども、比較的安価に導入できるということも情報としては入っておりますので、こういった導入の検討も今行っているといった状況でございます。
あと、その上にございます(5)外国語の堪能な
ボランティアの配置、こちらを配置することによって、多分、いろんなことをお尋ねしたい方にいろいろ手間を煩わせずにお尋ねいただくこともできますので、こうした対応で重層的な対応を図っていきたいと考えております。
◆
花輪孝一 委員 これからさまざまな検討がなされるので、私どもも見守ってまいりたいと思うんですけれども、要望なんですけれども、高価なものが多いじゃないですか。それで、その辺のセキュリティ的なものはお考えだとは思うんですけれども、やはり世の中は、今、いわゆるこういうブームであるということで、国内の美術品とか、さまざまなものが結構被害に遭ったりとか、いろいろありますので、セキュリティについては本当に十分お気をつけいただくような形で御配慮をお願いしまして、終わります。
◆
石田和子 委員 非常勤、
アルバイトのことなんですけれども、
専門員業務の補助、広報等ということなんですけれども、人件費を見ると、
アルバイト、
委託業務等で733万1,000円だということで、五、六名ですけれども、例えば6名にした場合は120何万ぐらいですか。だから、そういう人件費の中で本当に来ていただけるのかなと不安なのと、この場合の
専門員業務ということですけれども、資格的には全く問わないで採用して、それで研修とかということでそうした専門知識を持っていただくような方向性になるのかどうか。その辺の専門性のところで不安が残るなと思って聞いていたんですけれども、その辺はどうなんですか。
◎永石
市民文化振興室担当課長 一旦ちょっと確認なんですが、
専門員補助の部分のお尋ねということでよろしいでしょうか。まずは、
専門員補助の専門性につきましては、今現在、
文化財団の
事業計画の中でも、それほど高い専門性を求めるのではなくて、
専門員の方からある程度の講習を受けながら対応していただきたいという形になろうかと思っています。あともう一つは、一般の
アルバイトのほかに、今、
文化財団で大学生のインターシップ制度みたいなものを使って、ある程度意欲の高い、かつ専門性を目指したい方の採用も考えていらっしゃいますので、その中でいい人材を確保していきたい、このような計画でいただいております。
◆
石田和子 委員 あと、研修なんかはどのようにやっていくんですか。研修と、たしかどこかに出ていたような気がするんですけれども。
◎永石
市民文化振興室担当課長 研修の内容まで、今のところ、我々としては把握できておりませんが、専門性のある
学芸員さん、もしくは先ほどちょっと出ましたけれども、社団側の作品に詳しい方もお願いできると思いますので、その方から、多分、作品のそのものの説明と扱い方、あと展示の手法を事細かに教えていただくことが必要だと思っています。多分、そういうことをやられると思います。
◆
石田和子 委員 まさに専門性というのがとても大事なポイントになってくると思いますので、その辺は、よろしくお願いします。以上です。
◆
月本琢也 委員 1点だけ、ちょっと確認させていただきたいんですけれども、今回いただいた
収支計画の資料と7月に示されたところで、さっきの
入館者数を5万人から見ていこうというところとか、あと
観覧料金、いわゆる入館料のあたりの数字で、大体7月の数字より若干上乗せぐらいかなと。具体的な根拠はこうですよと書かれている中で、図録の販売だけは7月に300万円ぐらいと見込んでいたのを今回198万円という形になっているんですけれども、これは算出方法は何か変わったのか、その辺をちょっと伺いたいと思います。
◎永石
市民文化振興室担当課長 前回の
基本計画までは、実際、そちらも他館の実績を参考にということでしたが、ちょっと出典が、今回は近隣の施設を中心に直接聞き取り調査をやって出た数字でございまして、7月までは、実は一般に公開されているいろんな施設のアンケート結果を集計したものでございますので、どちらかといえば、今回のほうがより
浮世絵の美術館に即した数字が出されているという意味でいうと、実態に即しているかなという数字の出し方をさせていただいています。
◆
月本琢也 委員 運営の中で、グッズと図録と分かれているので、図録でいくと、具体的にどんなものの販売を予定しているのか、もう決まっているものがあれば教えてもらいたいんですけれども。
◎永石
市民文化振興室担当課長 美術館に行きますと、大体過去の美術展の写真を撮ったもの、要するに作品の写真集のようなものが売られていると思うんです。大体イメージとしてはああいうものを考えております。ただ、こちらの施設は全ての企画展の図録をつくる予定がなくて、今のところ年2回ということですので、具体的には年2回出す図録の中身をどうするかは今後検討という形ですが、イメージとしては一般の美術館のものを想像していただきたいと思います。
◆
月本琢也 委員 ありがとうございます。平成32年、葛飾北斎の生誕260年とか、そういった節目のものは多分特集とか、組めるものがあれば、今後出てくるのかなと思いますので、ちょっとそこは若干数字が違っていたので、そこだけ知りたかった。ありがとうございました。以上です。
◆
岩隈千尋 委員 花輪委員の御質問にちょっと関連するところなんですけれども、先ほど人材が大事だよというところで、館長さんに関しては、もちろん当然
ノウハウがある方も含んでいるんですけれども、一般公募する予定とかはあるんですか。
◎永石
市民文化振興室担当課長 今のところ、この館長については先ほどの御説明の中で、こういう人材をということがございましたが、一般になるかどうかは私どものほうで今のところ把握ができておりませんし、場合によっては、あくまでも文化財の中での人事管理の情報ということで、お伝えいたしかねるところでございます。
◆
岩隈千尋 委員 今般、出資法人関係についてはずっと質問をさせていただいているんですけれども、
繰り返しになりますけれども、やっぱり
ノウハウがきちんとある方を一般も含めて公募していただきたいんです。本市の出資法人に関しては公募を一切やったことがないというところもありますし、加えて、
文化財団に関しても本市の職員が再就職されていますけれども、大体こういったところにOBがついて、経営が悪くなってくると、議会や
皆さん方のところにロビー活動に来るわけです。そういうのを何回も我々は見ていますから、そうではなくて、先ほど花輪委員御指摘のとおり、きちんとした専門家であったり、人材とをやるのであれば一般公募も含めて人材の確保に努めるということは、しっかりと財団のほうにも念押しをしていただきたいと思います。よろしいでしょうか。
◎永石
市民文化振興室担当課長 一般公募でこういうふさわしい人材をということはもっともなことだと思いますので、これから
文化財団のほうでどういう形で採用活動するかということは、恐らく市との調整もあるかと思いますので、その場を通じて協議させていただきたいと思います。
◆
岩隈千尋 委員 結構です。
◆
松原成文 委員 幾つかお聞きしたいんですけれども、従前、砂子の里がありましたけれども、これは年間の入場者数はどのぐらいでしたか。