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  1. 川崎市議会 2019-01-24
    平成31年  1月まちづくり委員会-01月24日-01号


    取得元: 川崎市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-06
    平成31年  1月まちづくり委員会-01月24日-01号平成31年 1月まちづくり委員会 まちづくり委員会記録 平成31年1月24日(木)  午前10時00分開会                午後 0時02分閉会 場所:602会議室 出席委員:堀添 健委員長、宗田裕之副委員長、浅野文直、原 典之、老沼 純、      かわの忠正、春 孝明、織田勝久、石川建二、渡辺あつ子、重冨達也各委員 欠席委員:なし 出席説明員:(まちづくり局綿貫まちづくり局長矢島総務部長藤原計画部長、        松元交通政策室長長澤庶務課長工藤都市計画課長、        久木田交通政策室担当課長若林地域整備推進課長 日 程 1 所管事務の調査(報告)      (まちづくり局)     (1)横浜市高速鉄道3号線の延伸(あざみ野~新百合ヶ丘)の事業化判断について     (2)「川崎市都市計画マスタープラン麻生区構想及び多摩区構想」の改定案の策定について     2 その他                午前10時00分開会
    ○堀添健 委員長 ただいまからまちづくり委員会を開会いたします。  お手元のタブレット端末をごらんください。本日の日程は、まちづくり委員会日程のとおりです。  なお、日程を一部追加しておりますので、御了承願います。  初めに、所管事務の調査として、まちづくり局から「横浜市高速鉄道3号線の延伸(あざみ野~新百合ヶ丘)の事業化判断について」の報告を受けます。  それでは、理事者の方、よろしくお願いいたします。 ◎綿貫 まちづくり局長 それでは、これより「横浜市高速鉄道3号線の延伸(あざみ野~新百合ヶ丘)の事業化判断について」御報告させていただきます。  内容につきましては、久木田交通政策室担当課長から御報告申し上げますので、よろしくお願いいたします。 ◎久木田 交通政策室担当課長 それでは、横浜市高速鉄道3号線の事業化判断について御報告させていただきます。  お手元のタブレット端末の1(1)「横浜市高速鉄道3号線の延伸(あざみ野~新百合ヶ丘)の事業化判断について」のファイルをお開きください。画面の表紙を1枚おめくりいただき、2ページ目の資料1「横浜市高速鉄道3号線の延伸に向けた取組について(概要)」をごらんください。  初めに、1の背景・目的でございますが、(1)背景として、横浜市高速鉄道3号線の延伸については、現在、関内からあざみ野間で供用している路線を新百合ヶ丘まで延伸する計画でございまして、平成29年2月に横浜市が平成30年度末までの事業化判断を表明し、それ以降、両市で本格的に検討、協議を行ってきたところでございます。  次に、(2)の目的でございますが、本計画の整備により、新百合ヶ丘駅から横浜方面との連絡が強化され、北部地域のアクセス性向上や多重性の向上、新百合ヶ丘駅周辺地区における利便性が向上し、より一層まちの魅力創出などの効果が期待できることから、延伸に向けた取り組みを進めるものでございます。  次に、2の概略ルート・駅位置に関する検討内容について御説明いたします。(1)整備区間及び設置駅数につきましては、既設のあざみ野駅からすすき野付近を経由して、小田急線新百合ヶ丘駅南口までを整備区間とし、新たに以下、①横浜市域の嶮山付近、②市境のすすき野付近、③川崎市側中間駅、④新百合ヶ丘駅の4駅を設置するものでございます。  次に、(2)概略ルート及び駅位置に関する検討でございますが、川崎市側の概略ルート・中間駅につきましては、右図に示しておりますように、緑色の白山付近を通る西側ルート、青色の王禅寺公園付近を通る中央ルート、赤色のヨネッティー王禅寺付近を通る東側ルートの現実的かつ合理的な3案を設定した上で、①の費用対効果や事業採算性の確認に加え、②のまちづくりや地域交通に関する視点から、比較検討・評価を実施いたしました。  なお、これら概略ルート・駅位置の設定に当たっての基本的な考え方として、下段にありますように、周辺の地形や土地利用、交差構造物等への影響を考慮し、地下トンネル構造を基本とし、また、川崎市側の駅位置については、幹線道路に近く、駅へのアクセスがしやすいこと、周辺の土地利用や人口集積、可能な限り道路などの公有地を活用することなどを考慮し、設定したものでございます。  これらを踏まえ、右上、(3)の川崎市側の有力案についてでございますが、設定した3案については、いずれも費用対効果や事業採算性が認められており、実現可能なルートとなっておりますが、これに加えて、川崎市側におけるまちづくりや地域交通に関する視点から検討を行い、総合的に評価した結果、赤色のヨネッティー王禅寺付近を通る東側ルートがより整備効果の高い案と考えているところでございます。  その主なメリットでございますが、1点目は、ヨネッティー王禅寺付近に中間駅を設置した場合、既存バス路線との重複による影響が比較的少なく、多方面に向かう既存バスとの連携が可能であり、公共交通ネットワークの充実において、最も相乗効果が見込めること、2点目として、他の案と比較して、既存の駅から中間駅までの距離が最も離れていることから、新百合ヶ丘駅等との機能分担を踏まえ、中間駅の周辺まちづくりの効果がより期待でき、バス路線等との連携により、麻生区のみならず、宮前区や多摩区にまで、アクセス性強化利便性向上の波及効果が期待できるものでございます。  こうした両市での検討、協議を踏まえ、3、横浜市との合意事項についてでございますが、事業採算性等が見込まれたことを踏まえ、このたび、横浜市が3号線の延伸について事業化していくことの判断に至りました。本市といたしましても、事業化に当たって、(1)の横浜市高速鉄道3号線の延伸における整備方針について、①の事業概要として、表にお示しする整備区間、整備延長、概算事業費、事業主体、開業目標について確認したものでございます。  また、②の事業スキーム及び費用負担として、公営地下鉄事業に適用される地下高速鉄道整備事業費補助を想定し、本市の費用負担については、補助対象額のうち、地方補助分に対し、横浜市と川崎市の負担割合を1対1とするものでございます。現時点での概算額といたしましては、右側の表の赤枠で囲っております地方分28.6%、約430億円のうち、半分を本市が負担するものでございます。  また、(2)概略ルート・駅位置の考え方として、3案を設定した上で東側ルート有力ルート案とすることを確認しました。  (3)覚書の締結として、3号線延伸の事業推進について、相互に連携・協力し、早期開業を目指すことを目的に、昨日、横浜市と覚書を締結したところでございます。  次に、ただいま御説明した川崎市側の概略ルート・中間駅に関する比較検討・評価の考え方について補足説明いたしますので、3ページの資料2をごらんください。  初めに、1、費用対効果や事業採算性の比較といたしましては、下の表のとおり、いずれの案も費用便益比が1を超えており、また、累積損益欠損解消年が30年以内であることから、3案とも費用対効果や事業採算性が認められております。  次に、2、まちづくりや地域交通に関する視点による比較として、駅の設置効果を最大限に発揮できるよう、以下の3つの視点を踏まえて、比較検討を実施しております。視点1としては、多くの人が利用できる環境が整っていることからの評価を行い、いずれの案も駅周辺に住宅や公益的施設が存在し、一定程度、多くの人が利用できる環境が整っているものと考えられます。  視点2として、既存のバス路線を中心とした地域交通との連携などによる相乗効果が期待できることからの評価を行い、東側ルートは、多方面に向かう既存バス路線と鉄道との連携を図ることが可能であり、公共交通ネットワークの充実において、最も相乗効果が見込めるものと考えております。具体的には、右上の表をごらんください。西側ルートは、既存バス路線の本数は多く、行き先も多いが、大半は新百合ヶ丘駅を連絡する路線であり、バスと鉄道の機能が重複すると考えられます。また、中央ルートは、他の案と比較して、既存バス路線の本数、行き先が少なく、新たに周辺エリアと接続するバス路線の可能性が少ないと考えられます。東側ルートは、既存バス路線の本数が多く、多方面で接続しており、重複による影響は比較的少ないと考えられます。  視点3としては、既存駅とのバランスを踏まえ、中間駅が適切に配置されることからの評価を行い、既存駅から距離が離れている東側ルートが、中間駅設置の波及効果を最も期待できるものと考えております。具体的には、下の表にございますように、既存駅までの直線距離と、新駅と新百合ヶ丘駅間のバスの本数を示しております。  以上のことから、費用対効果や事業採算性が認められることに加え、川崎市側におけるまちづくりや地域交通に関する視点からの検討を行い、総合的に評価した結果、両市としては、東側ルートをより整備効果の高い案と考えているところでございます。  次に、4ページ、資料3をごらんください。川崎市側の概略ルート・駅位置については、宮前区内の中間駅設置の検討も行ってきたところでございまして、その内容について御説明いたします。  初めに、1、これまでの経過でございますが、平成28年2月に、請願第17号として、3号線の延伸ルートを宮前区経由とし、聖マリアンナ医科大学病院付近など、同区への新駅の設置を検討することを求める請願が提出されております。また、平成30年3月には、請願第41号として、3号線の早期着工と完成に関する請願が提出され、その後、平成30年5月の審査及び6月の本会議において、請願第17号及び第41号のいずれも趣旨採択となっております。  次に、2、検討概要でございますが、請願の趣旨を踏まえ、想定ルート図のように聖マリアンナ医科大学のほか、長沢付近、美しが丘付近に駅の位置を想定し、(2)費用対効果、事業採算性を算出したところ、表にありますように、費用便益比では0.93、累積損益欠損解消年等は50年以上となったものでございます。  こうしたことから、3、検討を踏まえた本市の考え方でございますが、宮前区を経由するルートにつきましては、費用対効果や事業採算性が認められない結果となり、本市としては、鉄道事業において、費用対効果や事業採算性が認められないルートを設定することは難しいものと判断し、このたびの3案でお示しすることに至ったものでございます。  最後に、恐れ入りますが、2ページ目にお戻りいただき、右側下段の4、今後の進め方について御説明いたします。今回は、これまでの検討結果を踏まえた両市の有力案をお示ししたものであり、ルートにつきましては、今後、市民の皆様に情報提供を行い、御意見を伺うとともに、平成31年度中をめどに1案の選定を予定しております。引き続き、横浜市と連携し、早期の事業着手を目指し、取り組みを進めてまいります。  なお、参考資料として、昨日の記者会見資料を添付しておりますので、後ほどごらんいただければと存じます。  説明につきましては以上でございます。 ○堀添健 委員長 説明は以上のとおりです。  ただいまの説明について質問等がございましたらお願いいたします。 ◆石川建二 委員 先ほど宮前区の中を通る場合の検討についての御報告を資料3でいただきましたけれども、この検討というのは、横浜市との協議の中で行われているのか、また、川崎市独自の検討の内容なのか、このところを教えてください。 ◎久木田 交通政策室担当課長 宮前区の検討につきましては、川崎市独自の検討という形になりまして、ただ、条件とやり方につきましては、横浜市交通局さんのデータ、やり方等、手法を踏まえて検討は行っております。 ◆石川建二 委員 ここのルート全体が横浜市との協議の中でテーマとされたのではないということでしょうか。川崎市として提案をしたわけではないということでしょうか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 こちらの宮前ルート案の検討につきましては、こちらの資料の本市の考え方にもございますとおり、今回、横浜市交通局さんのやり方を踏まえた中で、費用対効果や事業採算性が認められないというルートでございましたので、それを設定していくことは難しいと判断いたしまして、今回3案を示させていただいた形でございます。 ◆石川建二 委員 このルートの整備のやっぱり必要性、あるいは要望の高さというのは、趣旨採択の経過からも御理解をいただいていると思うんですけれども、採算性がとれない、他のプランに比べればそれが低いというようなことで、今回提案されなかったようですけれども、もしそうであるならば、そのかわり得る対策というのをしっかりと市民に示していく必要があるのではないかと思いますので、その点はどのように考えていらっしゃるんでしょうか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 今回、川崎市域内の中間駅につきましては、駅へのアクセス性路線バス等を活用いたしましたアクセス性の強化、そういったものによる利便性の向上というものを考えておりますので、今回、内容といたしましても、宮前区や多摩区までのアクセス性の強化であったりとか、利便性の向上等の波及効果をという考え方に基づきまして、今回、行政側といたしましては、東側ルートでありますヨネッティー王禅寺付近という御提案をさせていただいておりますので、今後、そういった宮前区内の方向につきましても、バスを中心といたしました地域交通の関係についてもより検討を進めてまいりたいと思っております。 ◆石川建二 委員 そうすると、今の御答弁でいいますと、3つの案がまだ決まっているわけではありませんけれども、その中間駅を利用してのバス便の強化ということで、例えば聖マリアンナ付近にお住まいの方には、そういったような地域の利便性をより向上させていきたいというお考えだということでよろしいですか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 具体的な路線の設定につきましては、今後、バス事業者さんと協議、調整をさせていただく形にはなるかと思いますけれども、そういった方向で協議、調整は進めてまいりたいと考えております。 ◆石川建二 委員 もともと採算性がとれるルートがあれば、事業者としても真っ先に整備をしていくんだろうと思うんですが、とはいえ、やっぱり交通の不便な地域、あるいはバス便がまだ十分に整備されていない地域は、乗降客といってもそれほど黒字路線になるような形で見込めるところも少ないかと思うんですね。だからこそ、この地下鉄の整備によって、その駅周辺だけでなく、そこを核としたバス便の整備というようなことを私も議会で主張させていただいたんですけれども、ただ、バス事業者任せというのでは、また採算性の重たい壁にぶち当たって、結果的には、声は出したけれども、生活環境は変わらなかったということになりはしないかと心配なんですが、そこは、やはりまちづくり局としては、交通政策全体の所管をしていただいているわけですから、この北部地域の交通網の、とりわけどこの駅になるかはわかりませんけれども、そこを拠点として、あるいは従来のバス便の増強も含めて、この北部地域の交通環境の改善、ここにしっかりと責任を持つというところでの計画を示していただきたいと思うんですが、そこについてはどのように対応していくつもりなんでしょうか。 ◎松元 交通政策室長 来年度から具体的に川崎市域全体の路線バスネットワークの再編に向けた検討ということを進めてまいりたいと考えてございますので、その中で全体の路線バスネットワークの充実に向けた取り組みをしっかりとやっていきたいと考えております。 ◆石川建二 委員 その改善の中で、この北部地域の交通不便の解消というのをしっかりと位置づけていただくという理解でよろしいんでしょうか。 ◎松元 交通政策室長 各エリアごとの地域特性、それから地域ニーズ等もしっかり踏まえながら、路線バスネットワークの再編に向けた検討といったことをしっかりとやっていきたいと考えております。 ◆石川建二 委員 そのエリアごとの特性というのは、北部地域はどうしても交通不便の場所が多いわけですから、そこのところをとりわけ重視して整備をしていただくという理解でよろしいでしょうか。 ◎松元 交通政策室長 今、委員からお話がございました視点を踏まえながら、取り組みをしていきたいと考えてございます。 ◆石川建二 委員 また今回、ルート案が示されただけで、まだ新百合ヶ丘周辺の再編整備をどのように進めていくのかというところは明らかにはされておりませんけれども、地元議員にお聞きするところ、やはりこの周辺の渋滞が激しかったり、地下鉄が早いところ整備されることによって、その駅周辺や駅の構造、あるいはそこへのアクセス、周辺のバス便のアクセスなどが変わってくるのではないかという声がありますけれども、そこら辺の周辺整備も含めた計画というのはいつごろ、どのような形で示されるのでしょうか。 ◎若林 地域整備推進課長 3号線の延伸の進捗の状況を見据えまして、土地利用の転換の誘導だとか、交通結節機能の強化を図ってまいりたいと考えております。 ◆石川建二 委員 もう一度教えて。ここの整備について、どのような準備状況なのか、また、今後、市民の皆様にもそういうことを知らせていくタイミングがあるかと思うんですけれども、そこら辺のスケジュール感もあわせて、もう一度ちょっとお答えいただけますか。 ◎若林 地域整備推進課長 ハード、ソフトの両面を総合的に、別途取り組みによりまして、広域拠点にふさわしいまちづくりをより一層推進するために、具体的にまちづくりの方向性を示しますまちづくり方針を平成33年度に策定する予定としております。 ◆石川建二 委員 そのまちづくり方針というのはどこでどのようにつくられていくんでしょうか。 ◎若林 地域整備推進課長 3号線の検討と整合を図りまして、機動的かつ戦略的なまちづくりを誘導するために、土地利用や都市基盤整備などを視点に、今後、新百合ヶ丘駅周辺のまちづくりの方向性と取り組み方針を明らかにするものと考えております。 ◆石川建二 委員 それは、例えば住民参加で協議が行われるのか、あるいは行政プランとして発表したらいいのか、そこら辺はどんなような手法で検討を進めていくつもりなんでしょうか。 ◎若林 地域整備推進課長 その件につきましては、今後検討していきたいと考えております。 ◆石川建二 委員 ぜひ、今後検討というのであるならば、やはり地元の声がしっかりと反映できるまちづくり整備計画にしていただきたいと、これは要望しておきたいと思います。  それと、これも地元議員から聞いたんですが、車両基地がどこになるのかというのが、この延伸に伴って関心が寄せられているということで、例えば北部地域にはまだ生産緑地等、緑なども広がっているということなんですが、これについての検討は現在されているんでしょうか。その検討状況をちょっと教えてください。 ◎久木田 交通政策室担当課長 車両基地につきましては、今、横浜市交通局、あらあらの検討ではございますけれども、既存のブルーラインの車両基地の機能強化で対応できる見込みと考えているところでございます。 ◆石川建二 委員 では、新たに新百合ヶ丘周辺に車両基地がつくられるという計画ではないという意味なんですか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 現時点では、新たに車両基地を設けるという話は出ていないところでございます。 ◆石川建二 委員 もちろん当然そういうのが出てくれば、改めて協議するということになるわけですよね。 ◎久木田 交通政策室担当課長 委員お話しのとおりでございます。 ◆石川建二 委員 それと最後ですが、これはリニア新幹線をまたぐ計画になりますけれども、その際、深度の問題、深さの問題があるかと思うんですけれども、そこら辺はJRとはどのような協議が今までされているんでしょうか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 川崎市域、リニア新幹線と今回の地下鉄との関係性でございますけれども、3案どのルートもリニア新幹線を超える、またぐような形になりますので、その中で、リニア新幹線につきましては、大深度の地下でございまして、今回考えております横浜市営地下鉄の延伸部分につきましては通常の深さというところでございますので、その離隔につきましては、基本的には大きく離れているもので、問題ないとは認識しておりますけれども、今後、JR東海と調整という形になるものと考えております。 ◆石川建二 委員 JR東海がある程度、大深度とはいえ、その上を通すということになると、事前の経費は当然必要になりますし、あと制約も受けることになりますけれども、そこら辺のことはちゃんとJR東海と事前にどういう形での制約があるのかもつかんでいらっしゃるんでしょうか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 まだ今の現段階ですと概略ルート、3案という形での概略ルートという状況でございますので、その調整、制約条件等につきましても、具体化していく中で、今後、JR東海との協議、調整になるものと認識しております。 ◆石川建二 委員 一般論でいうと、リニア新幹線のトンネルの直径の何倍までは建設ができないということでしたっけ。データをお持ちでない。 ◎久木田 交通政策室担当課長 今、ちょっと具体的な数字というのは、申しわけございません。今、把握しておりませんので、これはまた、今わからないところでございます。 ◆石川建二 委員 わかりました。そういうところもぜひ調べて教えていただければと思います。とりあえず結構です。 ◆織田勝久 委員 石川委員と重複しないようにと思っているんですが、宮前区は簡単に難しいと言われても困っちゃうのね。それで、これは議会での請願、陳情案件、これも含めてということでおっしゃっていたんだけれども、最初から横浜のほうはすすき野付近ということをはっきり言っていて、この美しが丘のほうから北のほうに上がっていくなんていう想定はそもそもあったんですか。どういう形でこれをやられたんですか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 横浜市域につきまして、横浜市としましては、基本的にはすすき野を経由させたいというところの思いがある中で、今回、私どもといたしましては、宮前ルートを検討した中で、実現可能性がある、実現可能なルートということでありますと、横浜市と協議、調整を進めていく予定では考えておりましたけれども、今回、事業採算性であったりとか、費用対効果がなかなか設定することが難しいと、事業成立性が難しいというところがございましたので、そういった面を判断して、今回難しいものと判断したものでございます。 ◆織田勝久 委員 横浜にこれを全く諮っていないわけね。 ◎久木田 交通政策室担当課長 先ほどの宮前ルートにつきましては、横浜市交通局のデータ、モデルを使って3通りとさせていただいておりますので、こういった面で、同じやり方でやった中で、事業採算性が難しいといって、それに至っております。 ◆織田勝久 委員 いやいや、だから、同じやり方でやったじゃなくて、横浜にはこういう選択肢もあるのかどうかということも含めて、川崎市はその意思表明はしていたのかということを聞いているの。 ◎久木田 交通政策室担当課長 宮前ルートの検討に当たりましては、横浜市さんにつきましても情報提供させていただいた中で、横浜市も同様な、事業採算性が難しいものに対しては難しいという判断をされているものと認識しております。 ◆織田勝久 委員 ではなくて、だから、ここの川崎の部分のルートについては、あくまでも川崎の判断で引いているわけでしょう。横浜と一緒にこれは引いたんじゃないんでしょう。そこはどうなんですか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 今、委員お話しのとおり、こちらの宮前区ルートにつきましては川崎市独自で引いております。 ◆織田勝久 委員 それから、あともう一つ、交通政策審議会の答申で、例の速達性という議論があったけれども、その速達性という議論はどういうふうにこれに反映されているの。B/Cには全然出てこないけれども、どういうふうにそれは判断するの。 ◎久木田 交通政策室担当課長 速達性につきましては、基本的に鉄道が新規で路線が整備されるという形になりますので、速達性というのは一定程度あるもの、寄与するものと認識しております。 ◆織田勝久 委員 それは、このきょうお示しいただいた川崎ルートでもその速達性というのは担保されるということでいいの。 ◎久木田 交通政策室担当課長 宮前ルートにつきましては、こちらにつきましては、鉄道が整備されるというところがございまして、まず鉄道としての実現性という中で、まずは費用対効果であったりとか、累積損益欠損解消年といった事業採算性を確認させていただいたところでございます。そういった速達性の観点も含めて、費用対効果や、そういった累積損益欠損解消とかに反映されているものと認識しております。 ◆織田勝久 委員 何でこういうことを言うかというと、速達性というのは、基本的に限りなく直線に近いと、そういう意味合いなんですか、そうじゃないんですか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 事業採算性やB/C、事業採算性につきましては、基本的にコストが低ければ低いほど当然いい数値が出てまいりますので、それにつきましては、距離が短いほうが基本的にはいいですけれども、まだある程度、一定程度大きな需要が見込めるところであれば、それは逆にBのほうがふえますので、そういった観点で判断させていただくものと認識しております。 ◆織田勝久 委員 だから、この川崎ルートの路線も、例えばすすき野付近というのは横浜が既に示しているわけだから、すすき野を通る、これは請願などの願意はこういうルートじゃないはずなんだよ。だから、すすき野のほうを通って、それで、例えば聖マリアンナとか稗原とか、あそこら辺を通してという形のイメージだったはずなのに、これはそもそもこのイメージと引いている路線と違うんですよ。何で真っすぐあざみ野から北に上がってくる路線になっちゃったわけ。これは旧川崎の市営地下鉄の路線を意識してこういうふうにしたの。 ◎久木田 交通政策室担当課長 路線の設定につきましては、横浜市側がすすき野という話があった中で、すすき野から聖マリアンナ医科大学方面に向かいますと、新百合ヶ丘とは逆の方向に向かってしまう関係もございまして、そういった面でなかなか実現性が厳しいということで、設定条件から外しているという考え方でございます。 ◆織田勝久 委員 だから、これはB/Cを含めて難しいということのアリバイのための資料であって、実際その可能性があるということを模索した資料にこれは見えないわけよ。だから、実際、稗原のほうから聖マリアンナのほうに向かえば新百合ヶ丘のほうから反対になるといったって、今聖マリアンナが一つのハブになっているんだから、当然そこに持っていけば、主要な交通結節の一つになり得るわけだから、そういうことを含めて絵柄を描いて、その中でB/Cが低いんだと、だから、やっぱりこれは難しいですねという説明ならいいけれども、最初から、もとからあり得ない形のこういう絵柄を描いて、やっぱりだめですよというのは難しいよ。かえって、宮前はこんなものを出されちゃうと、僕らも説得しづらくなっちゃうのよ。だから、請願の中身をもうちょっとしっかり見てもらって、どこに通してほしいということで皆さんが出しているのかということを含めて、それでしっかりB/Cを出してくれたほうが僕らはありがたいわけよ。僕だって真っすぐ美しが丘を通るなんてそもそも発想がなかったもの、最初からすすき野に行くんだろうという話だったから。だから、いろんなシミュレートを出してもらって、1つ難しいよという数字をつくるというのはわかるけれども、やっぱりこれだとかえってまた混乱するよ。しかもこれは、長沢のあたり、聖マリアンナのあたりは旧市営地下鉄の路線とかぶっているじゃない。だから、そういうところをうまくやってほしいんですよ。 ◎久木田 交通政策室担当課長 今、委員お話しのありましたすすき野経由でというところですと、ますます、なかなか数字的にルートとして実現性というのが困難という判断で、今回美しが丘、鉄道の線形の観点から、こちらの美しが丘のほうから回させていただいている形でございます。こちらにつきましても、今回こういった形でやらせていただいた中で、事業採算性や費用対効果が難しいという結果が出ておりますので、そこにつきましては、すすき野を回りますとなかなか厳しいのかなという認識ではございます。 ◆織田勝久 委員 だから、率直に言って、しょせん川崎のこういうルートというものは皆さん考えていないはずなんだから、だから、逆にすすき野のほうへ抜けて、実際、より採算性が低いルートだということの想定をしてもらったほうが僕はよかったと思っているわけ。そもそもこれはあざみ野から真っすぐに美しが丘に抜けるなんていう発想はないはずだから。聖マリアンナに向かって真っすぐ、これの実現が本当にあり得るんだったら、我々はもっと宮前区の議員として運動したよ。本当にこれが真っすぐ美しが丘のほうに上がって、聖マリアンナを通っていくルートなんてことが、もし理屈としてあり得るんだったら、違った意味でもっと運動しましたよ。そこは、それなりにみんな宮前区選出議員、大人になって対応しているんだから、それはうまくやってほしいんですよね。こういうことを検討していたなんて言われちゃうと我々はつらいんだよ、本当に。もう1回そこを考えてほしいんだよな。  それとあと、バス路線の再編の議論も出ていましたけれども、今度、これは鷺沼駅再編整備との関係はどういう議論になっているの。 ◎久木田 交通政策室担当課長 横浜市営地下鉄、今回の延伸と鷺沼駅の再編整備との関係性につきましては、今後、横浜市営地下鉄につきましては、2030年、平成42年開業目標というところでございますので、そういった観点から、鷺沼駅でのアクセス性とかも含めて、今後検討してまいりたいと考えております。 ◆織田勝久 委員 さっき平成33年にまちづくりの方針を示すとおっしゃったけれども、それは何のまちづくりの方針ですか。もう一度教えてください。 ◎若林 地域整備推進課長 これは新百合ヶ丘周辺のまちづくりの方向性と取り組み方針を明らかにするものと考えております。 ◆織田勝久 委員 それはあくまでも新百合ヶ丘の駅の周辺ということですね。 ◎若林 地域整備推進課長 おっしゃるとおりでございます。 ◆織田勝久 委員 そうすると、宮前区で鷺沼の駅を主要な交通結節にすると、そういうふうに決めたわけだから、宮前区は東西に長いですから、1つ東のほうのハブを鷺沼にして、西のほうのハブをどうするかと。今は事実上、聖マリアンナのところがなってくるんだけれども、それを今度新しくできる新駅にと、そんなような議論にもなり得るんですか。そういう議論はもう既に内部的にはやられているんですか。 ◎松元 交通政策室長 先ほどお話しさせていただきました路線バスネットワーク再編の全体の検討を進めていく中で、今現在、鷺沼の再開発事業等の動きがございますので、まずは鷺沼駅からの路線バスネットワークをどう考えていくかということを今先行して検討しているという状況でございます。今後、この3号線の延伸の動きも踏まえまして、今後の中間駅、さらには新百合ヶ丘までの整合性をどういうふうにつなげていくかということで、まずは鷺沼の考え方をしっかり押さえた上で整合を図っていきたいと考えてございます。 ◆織田勝久 委員 それから、一番最初にルートが3つ出ていて、それぞれバスの利用のことなんかも出ていますけれども、そういうことの判断も含めて東側という御判断をということなんだけれども、当然、今、松元室長がお話しくださったけれども、具体的にその整備の時間軸がちょっと、鷺沼の駅前再整備と、当然こちらの市営地下鉄の延伸と、時間がずれますけれども、当然、それぞれ計画をつくるにしても、そこの時間のずれの部分について、多少違いが出ても、それはしっかり整合性をとると、そういうことでよろしいですね。 ◎松元 交通政策室長 しっかり整合をとりながら、路線ネットワーク、バスネットワーク全体の再編を検討していきたいと考えてございます。
    ◆織田勝久 委員 最後に、今、なかなか具体的にはおっしゃりづらいことはよくわかっていますけれども、もう既に市バスを含めてのバス事業者路線バスネットワークの議論というのは水面下ではもうやっているんですか。 ◎松元 交通政策室長 具体的にまずは議論をしていく上で、まず我々の事務局の案を策定している状況でございますけれども、その案をもとに、市バス事業者を初め、民間バス事業者を含めたバス事業者と協議をしていく場をこれから設けて、しっかり議論していきたいと考えてございます。 ◆織田勝久 委員 正直そこはまちづくり局が頼りなんですけれども、バス事業者同士、いろんな既存の利益を含めていろんな引っ張り合いがありますから、その中で市バスが市交通としての立場でしっかり路線バスネットワークのある種中核を担うんだと、そういう部分についてはすごく薄い気がするんだけれども、これからバス事業者と接触される上で、市バスを含めて、どういう感じでみんなやられるんですか。そこはある程度皆さんがリーダーシップをとられるという自信はあるんですか。 ◎松元 交通政策室長 今回、路線バスネットワーク全体の再編を考えていく主体として、私ども交通政策室が中心となって、まずはリーダーシップを発揮してやっていきたいと考えてございます。その中で、我々バス事業の基本的なネットワークの案を提示するのに合わせて、それぞれのバス事業者さんのお立場でいろいろ経営状況の観点等もあろうかと思いますので、その中で、バス事業者さんがより効率的、効果的に考える案というのを一緒になって提案していただいて、それをお互いにぶつけ合って、じゃ、一番いいのはどういうものなのかといったことをしっかり議論していきたいなと思っております。 ◆織田勝久 委員 それは川崎の路線バスの話ね。そこに補完する意味でのいわゆる地域交通、コミュニティバスと、そこの議論というのは皆さんどういうふうに、含んでお考えになっているんですか。 ◎松元 交通政策室長 その全体の路線バスネットワークの中では、いわゆる幹線的なバス路線だけではなくて、いわゆるそれを補完するバス路線がございますので、そういった補完的なバスネットワークもどう考えていくのかということもしっかり整理をしていく中で、今、現在進めております地域交通とのいわゆるすみ分けといったこともしっかり整理していきたいと考えてございます。 ◆織田勝久 委員 その路線バスネットワークの議論を、内部的にね。それがあらあら我々のほうに示されるのはいつぐらいになるんですか。 ◎松元 交通政策室長 来年度、具体的には、これから予算調整の状況でございますけれども、具体的な利用実態等をまずは把握していく必要があるかなと思っていますので、まずは基礎的な調査を来年度スタートしまして、具体的な路線全体の再編検討に入っていきたいと思ってございます。その具体の取りまとめについての具体的な時期等はこれから調整していきたいと思います。 ◆織田勝久 委員 そうすると、来年度基礎的調査と、そういう形ですかね。わかりました。結構です。 ◆老沼純 委員 もう既に、1月1日でしたか、エリアのほうが先行して話が出た。麻生区内は今持ち切りです。どうなるんだろうという話で持ち切りになっておりまして、この1月、地元を回らせていただいて、それでも話が錯綜、どこ行っているかわからないような、地下に潜りっ放しの話になってしまっていて。これは一番大事なところかと思うんですけれども、麻生区に対して、また基本的な市、町、区に対して、今後、どのように情報発信していくのか。目途としては2030年開通ということをおっしゃっていますけれども、そこまででどういう情報の出し方を今後していくのか、まず方針だけ伺いたいと思います。 ◎久木田 交通政策室担当課長 今後の市民の皆さんへの情報提供でございますが、本日御説明させていただいた内容、3案の考え方などにつきまして、市民の皆さんへしっかりと情報提供させていただきたいと思っております。まだ具体的なやり方につきましては検討中のところもありますけれども、資料の配布であったりとか、市政だよりとか、そういったものを活用してまいりたいと考えております。 ◆老沼純 委員 今この中でルート3案を出されていますけれども、実際にこの3町会というんですか、ヨネッティー王禅寺の付近のところ、王禅寺公園の付近のところ、白山付近ということで、名前が3つ出ておりまして、通ったところはよかったなという話になると思うんですけれども、通らなかったところのフォローアップであるとか、直接的に効果があるところ、あとは間接的に効果を持たせるところというふうな位置づけになってくるとは思うんですけれども、そういった説明の仕方であるとかといったところの内容を前もって伺っておきたいと思います。 ◎松元 交通政策室長 取り組み内容について、まず基本的な今回お示しさせていただいている内容をしっかりと情報提供していくということが大変重要と考えてございますので、そういう意味では、各エリアごとの町内会等を通じて、きめ細かに情報提供するなど、いろいろなやり方を考えていきたいと思っております。そういう意味では、少しそういった具体のやり方についても、麻生区さん、それから宮前区さん等の区のほうでも御相談をさせていただきながら、より丁寧な説明の方法を考えていきたいと考えてございます。 ◆老沼純 委員 年頭の市長の話の中でも、川崎北部のまちづくりというところがあるんですけれども、ここはやっぱり大分関係してくるのかなという判断はさせていただいておるところです。  事業スキームのところでちょっと確認させてください。地方の430億円の負担割合1対1とあるんですけれども、概算で215億円ずつを横浜市と川崎市が負担するというお考えでよろしいですか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 本日お配りさせていただいています資料1の赤枠で囲っています地方分のところを川崎市と横浜市が負担する形でございまして、こちらを1対1でお互い半分、折半でお支払いするということで、今1,500億円ですと、約215億円になるという計算でございます。 ◆老沼純 委員 1対1、人口割すると、川崎市の1人当たりの人口の負担額と見ると、横浜と比較するとかなり高いと感じるところがありますけれども、見解をいただければと思います。 ◎久木田 交通政策室担当課長 今回負担割合を1対1とさせていただきましたのは、まず延長が横浜市域と川崎市域が大体同じぐらい。多少ルートによって前後はしてしまいますけれども、同じぐらいの距離というところと、あと今回市境付近を通ったりしますので、お互い川崎市、横浜市、それぞれで双方にメリットがそれなりにあると考えておりまして、そういった面で、もう1対1でやっていこうという判断をしたものでございます。 ◆老沼純 委員 215億円、財源をどのように考えていらっしゃいますか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 今後、具体的な財源、また年次、そういったものも含めて、本市の財政に影響がなるべく出ないような形で進めてまいりたいと考えております。 ◆老沼純 委員 財政局のほうはそういった話を踏まえた上で、財政フレーム、今後の見通しといった話を皆さんから財政局にいろいろされていらっしゃるんですか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 215億円相当というところでかなりの額になりますので、そういった話は財政部門との話はさせていただいております。 ◆老沼純 委員 この借入金のところを川崎市が何か新しく借り入れするというところはありますか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 川崎市の負担分につきましては、今回地方の補助分だけになりますので、それ以外は、横浜市さんであったりとか、横浜市交通局さん、事業者さんでの負担という形になります。  今、委員のお話のありました借入金につきましては、横浜市交通局、鉄道事業者が借りるような形でございます。 ◆老沼純 委員 ありがとうございます。ということは、215億円も借入金を充てるとか、そういったお考えは今のところ特にない。また今後、考えていくというお考えですか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 今、215億円、額の充て方につきましては、今後議論、内部でも調整してまいりたいと思っております。 ◆老沼純 委員 ありがとうございます。そうしたら、その215億円に対して、費用対効果、事業採算性ということを考えていったお考えなのか、それとも総事業費約1,690億円から1,760億円の中で、これに対して幾らか収入があるから、費用対効果がある、または事業採算性がとれる、どちらの考えで、川崎市の負担分なのか、全部の負担分なのか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 今回お示しさせていただいています費用対効果につきましては、あくまで事業全体の中での費用対効果ということでございますので、川崎市分だけというわけではございません。 ◆老沼純 委員 ということは、少ない額でいえば約1,700億円の中で、費用対効果ということは、何かしら収入ということで考えると思うんですけれども、収入の内訳、金額じゃなくて、項目だけ教えていただきたいと思います。 ◎久木田 交通政策室担当課長 一般的に費用対効果でやっていく数字、寄与する数字というのは、時間短縮の時間価値、そういったものが一般的には大きくかかわってくるかなと思っております。あとはその他細かいものを積み上げた形での費用対効果、便益という形で算出していることでございます。 ◆老沼純 委員 その他細かいところというと、基本的には乗客の賃料がほとんどになってくるとは思うんですけれども、ほかに何か考えられているのかなと。 ◎久木田 交通政策室担当課長 今、委員のお話が出ました収入につきましては、基本的に鉄道事業の採算性のほうがきいてくる形になりますので、今回鉄道が新たにできることでの時間短縮効果等を、私もすぐにあれですけれども、ほかに便益から算出いたしまして、そういったものでB/Cというのは出す。費用対効果というのは算出している形でございます。 ◆老沼純 委員 まさに時は金なりという考えなのかなという感じでもあるんですけれども、中間駅ができた場合、またこの後のマスタープランの話になってしまうので、余り深くはやりたくはないんですけれども、その駅の周辺、中間駅の間に、今3つここに出ていますけれども、何があるかなというと、ほとんど商店も畳んで、住宅専用地域がほとんどであり、どちらかというと、バス、地下鉄に乗ったその収入以外、余り多くを考えられなくなってくると思うんです。駅ができた場合、その周りに何かしら商店ができたり、いろいろあると思うんですけれども、そこの考え方を平成33年度の新百合ヶ丘周辺まちづくり案というので出していくというお考えでしょうか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 3案ございます中間駅周辺のまちづくりにつきましても、ルート1案に選定後、ルートや駅位置とあわせて改めて検討というのはさせていただきますけれども、有力ルートであります東側ルートとなった場合を考慮したまちづくりの方向性といたしましては、交通結節機能の強化であったりとか、拠点性の向上、あと駅周辺におけるにぎわいの向上といった取り組みを進めていくイメージで考えておりますので、そういったものをまちづくりの方針という形で取りまとめてまいりたいと考えております。 ◆老沼純 委員 中間駅周辺のにぎわい、そういったものを見ているんですか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 中間駅につきましては、3案とも既成に住宅とかがもう既に建っているようなところでございます。なかなか大規模な開発というのは難しいかと思いますので、そういった状況を踏まえた中でにぎわいの向上に伝えていきたいと思っております。 ◆老沼純 委員 具体的に出すとあれなんですけれども、2つの案のところでは近くに大学がある。もう一つのところでは広い公園になっていまして、麻生区で唯一の広域避難場所になっておりますので、そういった災害の観点でありますとか、もっと学生さんが来て、そういったまちづくり、地域包括ケアを中心にまちづくりしていくということも、先般の議会等でもお話を伺っておりますので、どうしても若手がいないというところは、その大学生と一緒にまちづくりができる、そういったメリットもあると思いますので、ぜひそういったところは検討いただきたいと思います。  最後にしますけれども、2030年が開通の予定ですということで、2030年になりますと、既に麻生区は超高齢社会、川崎市も超高齢社会に転換する時期、中原区さん、川崎区さんはまだ先じゃないですか、2040年ではないかという推測は出ておりますけれども、そこからスタートするとして、この市営地下鉄というのは2030年以降、本当に必要なものなんだと考えていらっしゃるのかどうか、そこら辺の見解だけを最後にいただきたいと思います。 ◎久木田 交通政策室担当課長 今回の事業化判断に当たりまして、今、委員お話がありましたとおり、2030年開業になるというところの判断の中で、将来の人口であったりとか、高齢化率、そういったものを加味した中で、事業採算性であったりとか、費用対効果、そういったものを算出している中で、横浜市さんのほうで事業化していくという判断をした形でございますので、そういったもので意義ある路線であると考えております。 ◆老沼純 委員 それぞれ御答弁ありがとうございました。2030年以降、人口は減っていく中で、その地域の中で何とかしなきゃいけないという中で、どこまでこれが寄与するものなのか、または小田急線の片平地域、黒川地域、千代ヶ丘、向原、そういった場所に対して、私たちは関係ないじゃないと言っているような、そういった声もあるのは事実であると思いますので、どういった形でこれが川崎市全体に、または近隣に広がっていくのかということをぜひ検討して、進めていただきたいと思っております。 ◆渡辺あつ子 委員 ちょっと話がもとに戻ってしまうかもしれません。請願の関係で1点お伺いしたいんですけれども、宮前を請願にあるように通ると、延長した場合に、8.6キロと書いてあったと思うんですけれども、これだと最短距離という意味でこの案を出されたのか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 今回、宮前区ルートの設定に当たりましては、請願の中で御要望のありました聖マリアンナ医科大学を通るという中で、鉄道ルートとして実現可能性のあるルートということで設定させていただきまして、その結果、8.6キロという形になっております。 ◆渡辺あつ子 委員 一方で、先ほどのやりとりを聞いていますと、横浜市としては、嶮山、そしてすすき野を通るルートはほぼ確定なのかなと聞いていたんですけれども、そこがありながら、ちょっと織田委員の話と一緒になっちゃうんですけれども、美しが丘からひゅっと上がっていくルートがつくられたのがちょっと納得できないかなと思うんですよね。その辺はどうなんでしょう。 ◎久木田 交通政策室担当課長 先ほども少しお話しさせていただきましたように、すすき野から聖マリアンナ医科大学という方向になってしまうと、新百合ヶ丘とは逆方向になってしまうということで、なかなか鉄道としてのルート設定が難しいものと考えており、今回のような形でのルート案と設定させていただいた形でございます。 ◆渡辺あつ子 委員 では、無理やり納得するしかないんですね。  あともう一つは、路線バスネットワークが先ほどから出ていますけれども、宮前の案は1つ横に置いておきまして、今回出た3案の中で、一番バスネットワークが構築しやすいのが王禅寺のヨネッティーのところと先ほどおっしゃっていたかなと。そうしましたときに、やっぱり宮前の市民の方から要望が多いのは、聖マリアンナに行くルートが今非常に不便で、そこを何とかしてほしい。横浜市さんの地下鉄がそこを通ってくれるとすごくうれしいなという御意見があるんですね。ということを踏まえて、王禅寺のあたりから新しい路線バスネットワークの中で聖マリアンナのほうに行くのもあるかなと思うんですけれども、その辺はまだ全然ゼロですか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 路線バスの具体的な路線につきましては、まだ駅位置も具体的に決まっているわけでもございませんので、そうした中で、今後、1案に設定した後、具体化の中で、バス事業者さんとも協議、調整させていただきながら、路線設定等を考えていきたいと思っております。 ◆渡辺あつ子 委員 そこで気になるのが、事業者とのいろいろ協議なんですけれども、例えば聖マリアンナで見ますと、今、聖マリアンナの中を整備していまして、バスの乗り場のところも整備していらっしゃるんですが、内部の方から聞くと、たくさんのバスの停留所があるわけじゃないと。今ほとんど変わらない整備の仕方なので、例えば鷺沼から聖マリアンナへバスが行くと。もし例えばこっちの新しいルートができて、バスが来るといったときに、対応ができるんだろうかとおっしゃるんですね。なので、そういう早目、早目の協議が必要になってくる、全体を見た上での早目の協議が必要になってくるかなと思うんですけれども、その辺はいかがでしょうか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 具体の路線につきましては、できるだけ速やかにバス事業者さんとも調整させていただいた中で、なかなか物理的にできないとか、そういったことがないような形で適切に進めてまいりたいと考えております。 ◆渡辺あつ子 委員 わかりました。とりあえず結構です。 ◆浅野文直 委員 幾つかの案がある中で、東ルートが有力だというお話が出て、私は率直に、ベストとは言い切れないんですけれども、宮前にいる者としては、もっと宮前を活用してもらいたいという気持ちがあったので。ベストとは言えないんですが、横浜に、変な話ですが、丸投げでお願いするような形にならずに、少しでも宮前側に来ていただけるということで、ベターな案で、それに向けては市の方々が頑張っていただいたんだろうなと、これが発表されて、評価をしているんです。  今までもいろんな議員や会派であったり、国の政党であったり、いろんなやりとりが横浜のほうも含めてあって、皆さんもいろいろと御苦労されてきたと思うんですが、大分前からこの話が出てきたころからを見れば、当初、横浜が言っていた路線案というか、大体こんなほうを通るんじゃないかと言われていたものというのは、基本的には横浜の幹線道路をできるだけ通って、時間もお金もできるだけかけないものにして通せば、こんなところになるかなという案で。ただ、それがやっぱりどうしたってひとり歩きしますので、そうすると、当然、今回東ルートということになれば、来るだろうと思っていた方々は、えっ、どういうことよという話にも当然なるでしょうし、いろんな話にはやっぱりなると思うんですね。当時、いろんな話をしてくる中で、例えばもっと、どうせ川崎が主体的にタッチせざるを得ないのであれば、場合によっては、もう嶮山から思いっきり右折をさせて、引っ張り込んだらどうだと。できれば、聖マリアンナまで行ければ本当にベストなわけですけれども、ただ、新百合ヶ丘―あざみ野間で、聖マリアンナを経由させることがどれだけプラスになるのかという点では、恐らくいろんな検証をされていると思いますが、かなり希望が薄いなというのは当時からやっぱりあったわけですよね。そういった中で、今回すすき野まで出てから宮前の本当に先端の部分ではありますけれども、かすめていくという点では、もうちょっと本当は北部市場に近いところまで来れないかなとか、いろいろあるわけなんですけれども、何とかそちら側の路線への話し合いの決着が見れそうなんであれば、私は評価できるかなとは思うんです。  当初、横浜が言っていた自分たちの幹線道路等を使って、できるだけ道路の下を行くんだと言ったルートと、今回こういった東ルートで行くような形になった場合というのは、時間とか、お金の部分というのは大分違いが出てきてしまうんでしょうか。また、当初、横浜が一番早くて簡単に引けるかなと思っていたルートで、川崎側は例えば駅周辺だけ協力はするけれども、横浜さんが主体で全部頑張ってくださいねという形でやれば、幾ら川崎の中を通るとはいっても、費用負担をしなくて済むなんていうことがあり得たのか、ちょっとそこら辺、2点ぐらい伺いたいんです。 ◎久木田 交通政策室担当課長 1点目のルート案の差でございますけれども、本日の資料2の補足説明資料です。3ページ目の補足説明資料の左上に一覧表がございまして、西側ルート中央ルート東側ルート、3案のそれぞれの路線の状況と概算事業費という形で出ております。こちらにつきましても、横浜市さんの見解といたしましては、延長の事業費もそんなに大きな差が見られないという形でございますので、それにつきましては、そういった面も含めて事業採算性は認められるという、3案を提示するという判断に至ったところでございます。 ◆浅野文直 委員 もう1点、例えば西側ルートでも中央ルートでもいいんですけれども、横浜市さんが自分たちで線を引いていくので、そのままやらせてくれといって、川崎市がどうぞと、うちは最低限の協力はしますよという形でやってもらった場合に、川崎市内を通るこの交通事業が、横浜市主体だけでやらせたら、お金を負担しなくても済むというケースがあり得たのかどうか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 負担につきましては、基本的に、先ほど申し上げた地方補助分をどういう形で負担するかという議論でございますので、今回、川崎市でメリットが大きいという形で、横浜市、川崎市、両市にメリットがあるということで1対1という形でさせていただいたんですけれども、その負担につき、もしそういった川崎市にメリットがないという場合になりましたら、またそこはそこで調整になると思っております。ただ、それがゼロになるかどうかというのは、調整の中で決まっていくものと認識しております。 ◎綿貫 まちづくり局長 補足で説明させていただきますが、今回、まず事業主体をどういう形でやっていくかということで、横浜市営地下鉄3号線を延伸して、事業主体としても、同じ横浜市の交通局という中で、新百合ヶ丘までですので、川崎市域も入ってくる。では、それをどういう事業スキームにするかといったときに、この地下高速鉄道線事業費補助という制度を使っている。そこに国の補助も入りますし、地方の補助というのも必要ですよという制度になっていまして、その地方の補助をするという意味合いというのは、これは事業者に対しての補助ですが、駅等をつくっていくわけですから、そこに対して、まちづくりとしての便益があるでしょう。そういうことに対しての補助として出していくという部分ですので、川崎市域について、少なくとも新百合ヶ丘という駅はできますし、鉄道のネットワークとして、川崎市民も利便性が上がるのは間違いないものですから、そこの補助に対して川崎市がゼロというのはあり得ない。そういう中で、1対1かどうかというのは、またそれに具体的な詳細な数字的な根拠が、今、整理されているわけではございませんけれども、これから進めていきましょうという中では、1対1というのは、大体メリットとしては同じようにあるだろうという中で、こういう考え方でスタートすると決めてきたという経過でございます。 ◆浅野文直 委員 今、補足をいただきましたので、当初は、主体自体を横浜市さんが行くのか、交通局さんが行くのか、川崎も実は入って、この区間だけは一緒にやってくれよとか、いろんな話がある中だったので、しかもやっぱり結局は川崎市内を通る以上、川崎市の負担がゼロになるということは、当初からちょっと難しいよねということであれば、お金を出す以上は、やっぱり川崎市にとってメリットのあるものにしてもらわなきゃ困る。リニアもその排気口だけ出されちゃって、悪いですけれども、マイナスのものだけ残されるんじゃ困るよということで、当然川崎側に少しでもという話がずっとあったわけなので、そういう点から、少し私もこれは評価できるかなと思っているところです。  今、この東ルートというところで、大ざっぱに考えると、宮前の先端のほうを走るんですけれども、そうすると、もう大分、10年とは言いませんけれども、七、八年前から人口的に、唯一残っている調整区域の解除等、都市計画審議会で本来話し合うようなもう状況にここら辺はなっていると思うんですけれども、今後、ここら辺を決定していくに当たっては、市街化調整区域の解除等の話は、まちづくり一体となって都市計画として進めていかれるんですか。それとも市街化調整区域の話はまた別個で進んでいるんですか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 中間駅のまちづくりにつきましては、こちらにつきましても、先ほど少しお話しさせていただきましたとおり、整備方針、まちづくりの方針をこれから検討していく中で、都市計画における必要な手続もあわせて行っていきたいと考えております。 ◆浅野文直 委員 そうですか。恐らく人口的にはもう要件を満たしていると思うんですけれども、七、八年前から都市計画審議会にいつ上がってもおかしくないなという話になっていながら、上がってこなかったので、これを見越してされているのかなと思っていたんですが、もうちょっとで確定するところの動きを見させていただきたいと思います。結構です。 ◆石川建二 委員 ルートの件で関連して。先ほど浅野委員からもありましたように、道路の下を通れば、用地買収等の費用がかからないということで、ただ、東ルート等を見ましても、宅地を通るところが相当あるということで、この辺は、民地の買収をしていくということなんですか。それとも大深度等の計画でそれを免れたものになるんでしょうか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 今回の地下鉄の延伸につきましては、大深度ではなく、通常の地下鉄と同じような形になりますので、権利設定というのはさせていただく形になるかと思っております。そうした中で、できる限り速やかにやれる、公有地であれば、そういった権利関係の取得までは行かない形になりますので、できる限りそういったところは活用していきたいとは思っておりますけれども、今後、路線の具体化の中で検討してまいりたいと考えております。 ◆石川建二 委員 ちょっと地図を見る限りでは、例えばすすき野からヨネッティーに行くまでのところは、幹線道路等を通るのはなかなか難しいのかなと思うんですが、できるだけ道路を使ってとかということではなくて、その間の最短でとっていくというようなことをお考えなんでしょうか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 実際の路線の整備に当たりましては、最短ルートというわけではなくて、実際に施工性であったりとか、そういった観点で判断していくものでございますので、そこの部分、具体化の中で検討は進めてまいりたいと考えております。 ◆石川建二 委員 ルートによっては生活環境なんかに通ずると、いわゆる下を地下鉄が通る、うるさいというようなことも想定がし得ると思うんですけれども、そこら辺はルートが決まっていない段階で地元調整を行う段階ではないと思いますが、そこら辺の合意というのはとれるんでしょうか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 路線が具体化した段階で、しっかりとそういった関係権利者の皆様の御理解をいただきながら事業を進めてまいりたいと考えております。 ◆石川建二 委員 やっぱり十分環境に配慮した事業でなければならないかと思うので、ぜひそこのところは丁寧に今後とも進めていただきたいと思います。結構です。 ◆春孝明 委員 この3ルートとも、予想人員が大体1日8万人前後ということだと思うんですけれども、どういった見込みでこの数値が出てきているのか教えてください。 ◎久木田 交通政策室担当課長 今回8万人規模の路線ということで、概略ルートをもとに需要等を算出した中で、8万人という形でございます。ただ、今後、ルートや駅の詳細な検討の段階でしっかりと改めて需要予測というのを行いまして、数値等を出していきたいと考えております。 ◆春孝明 委員 実際この8万人が利用するということを前提に欠損解消年数とか、30年前後になっていると思うんですけれども、報道等でもありましたけれども、実際に高齢化が進んでいて、なかなかそこまで利用されないんじゃないかというような声も上がっておりますけれども、その辺、市として、どういったまちづくりを含めて、考えていらっしゃるのか教えてください。 ◎久木田 交通政策室担当課長 輸送人員につきましては、今回、将来の人口であったりとか、高齢化率等、そういった要素を加味した中で推計しております。その中で、横浜市さんによる事業化判断に至ったところでございます。今後、川崎市といたしましても、中間駅周辺のまちづくり等を含めまして、しっかりと需要に貢献できるようなまちづくりというものを考えてまいりたいと思っております。 ◆春孝明 委員 では、その中間駅に具体的に何かこういった考えがあるとかというお話はあるんでしょうか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 まだ具体的にというところまでは至っておりませんけれども、本日お配りさせていただいています参考資料の資料2、昨日の記者会見資料のところに、(4)ヨネッティー王禅寺付近の参考イメージというものをつけさせていただいております。こちらはヨネッティー王禅寺付近に駅がありますと、こういったものを今後取り組んでまいりますというところを記載させていただいておりまして、交通結節機能の強化を図っていきますという点であったりとか、あと駅周辺におけるにぎわいの向上ということで、商業施設やそういった地域資源などを活用して、連携してにぎわいを創出していきますというところを記載しておりますので、そういった方向でこちらの取り組みというのは進めてまいりたいと考えております。 ◆春孝明 委員 わかりました。よく地方とかに行くと、やはり鉄道を通したけれども、全然利用者がいなかったと。ここの地域に関しては全然利用者がいないということはないとは思いますけれども、せっかくやりますので、こういったさまざまなメリットも考えていただいていると思いますけれども、この後もしっかりと考えていただきたいなと思います。 ◆織田勝久 委員 さっき浅野委員のやりとりの中で、まちづくり方針というお話で、私が地域整備推進課長にお聞きしたときは、新百合ヶ丘の駅周辺とおっしゃったよね。交通政策室担当課長はそこも含めてというイメージだった、それはどうなんですか。確かにあそこの水沢あたりの土地利用ってこれからどうするんだってやっぱり大事な問題だと思うんですよね。そこをもう一度正確に教えてください。 ◎久木田 交通政策室担当課長 まちづくりの整備方針につきまして、新百合ヶ丘駅とともに、中間駅につきましても検討してまいりたいと考えております。 ◆織田勝久 委員 それから、最後、これはお願いなんですけれども、さっき申し上げた件、資料3というのはもう外部に出ちゃっているんですか。宮前区でどう検討したというこの一枚紙はもう外部に出ちゃっているペーパーなんですか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 資料3につきましては、本日この委員会でお示しさせていただいている内容でございます。 ◆織田勝久 委員 それで、今回の東側ルートということの設定をいただいているということについては、各委員が言われているように、僕も皆さん、それなりに御苦労されていると思っているし、宮前のほうにも配慮していただいていると、そういう意味では私も理解が一緒なんですよ。ただ、この宮前区のこの路線を検討したという部分について、横浜のほうは最初からすすき野とはっきり言っているわけだから、だから、そちらのほうから、担当課長がおっしゃったように、一応宮前のほうの要望でいくと、聖マリアンナのほうと、少なくとも稗原あたりという話だったけれども、それが新百合ヶ丘に向かって逆に行くとおっしゃるんだけれども、そういうことも含めて線を引いて、やっぱりいろんな意味から難しいんだという理屈にしてもらったほうが僕はいいと思うんですよね。最初からこういう可能性があったみたいになっちゃうと、ちょっとこれはかえって火に油を注ぐ、寝た子を起こすことになっちゃうと僕は思いますよ。だから、そこをもう一度調整していただいて、要は請願の趣旨に合ったような形で考えてはみたんだけれども、ただ、横浜の意向としてはすすき野と最初から言っているわけだから、その意向に沿ってというふうにしたほうが僕はいいと思いますよ。そこをちょっと御検討いただけるといいんだよな。こういうのがもし本当にあったというふうになっちゃうと、正直面倒くさいですよ。まだ本当に全然外部に出ていないのであれば、そういうことができるのかどうかを含めて、ちょっと御検討いただけるといいんですよね。B/Cはしっかり出さなきゃいけないのは当然でしょうし、そういう意味でいきますと、逆に宮前サイドの意向も含めて、精いっぱい川崎としては配慮したんだと、それは正直におっしゃればいいことだから、そうしてもらえると僕はいいなと思うんですけれどもね。 ◆石川建二 委員 今、織田委員からそんなような提案がありましたけれども、私は、きょう委員会で出された資料は、今までやってきた事実関係であって、それを例えばこういう形で出すのはやっぱり納得いかないんじゃないかとか、実際やっていなければ、虚偽で、改ざんであれば出すべきではないと思いますが、これはさっき織田委員が言ったようなことも加味して、今後、御説明をされるというのは、地元の住民感情からすれば、あり得る話かなと思いますけれども、これの公表等については、何かここで議論するということではないと思います。 ◆織田勝久 委員 私が申し上げているのは、そもそもこれはフィクションなわけじゃない。だって、そもそもやる気が、こんなの想定としてあり得ない話なんだから、想定としてあり得ないものをつくって、それでだめなんですという説明はする必要はないんじゃないかと言っているわけ。だって、想定としてないでしょう、こんなこと、ずっとこの問題をやったときに。最初に美しが丘を通るなんていう話、どこかにありましたか、そもそも。 ◎松元 交通政策室長 今、委員御指摘のとおり、結果の部分としてきょうこういう形でお示しをさせていただいていますけれども、今お話しいただいていますように、いろんな検討プロセスの中での結果ということでございます。市民への説明のときには、やはりそういったプロセスで誤解のないように説明をしていく必要があろうかと思っております。そういう意味では、ここに記載されている部分では、ちょっと補足的な部分が必要になっているなと認識しておりますので、補足的に市民にちゃんとプロセスを説明できるようなものは、しっかりもう一度、それは別としてつくったもので丁寧に説明をしていきたいと思っております。  先ほどのすすき野からの技術的に難しいという理由ですとか、そういったことをしっかり示していくということは大事だと認識しておりますので、そういった部分は補足的にお示しをし、説明していきたいと思っていますので、よろしくお願いしたいと思います。 ◆織田勝久 委員 そういうことであれば理解しますけれども、これをこのまま出されると困る。だから、前提としてはいろいろあって、やっぱり所与の条件はこうだったと、この可能性が非常に厳しかったんだということも含めて、ただ、宮前サイドには精いっぱい配慮したみたいな、そういう言い方になるかどうかわかりませんけれども、それならいいですけれども、これだけ出ちゃうとやっぱり誤解を招くと思いますよ。今おっしゃった形でよろしくお願いします。 ◆重冨達也 委員 おおむねわかったので、ちょっと1点だけ、やや細かいんですけれども、すすき野に駅ができるということで、覚書上は、すすき野周辺の駅整備については、費用負担は別途整理するとなっていますので、この経緯を教えていただきたいと思います。 ◎久木田 交通政策室担当課長 駅周辺の整備に当たりましては、すすき野以外の中間駅、横浜市域ですと嶮山付近でございますけれども、基盤整備につきましては、横浜市域につきましては横浜市が、川崎市域につきましては川崎市が主体となって整備していくということが覚書のところにも記載しているところでございます。ただ、今、委員お話しのありましたすすき野付近につきましては、ちょうど市境にまたがるところでございますので、どういった形で整備するのかというのはこれから検討になりますので、そういったところもございまして、今回、別途整理という表現をさせていただいたところでございます。 ◆重冨達也 委員 すすき野付近と書いてあるのは、確かに駅の位置がわからないわけですけれども、おおむねこのすすき野の交差点エリアなのかなと、場所的に考えれば、現実的にはそうなると思うんですけれども、そうなった場合に、これは横浜市域ですから、なるべく横浜市側でしっかりやってもらうようにしていただきたいというのが1つ。  あとちょっと残念なのが、今回の記者会見資料の中で、先ほどお示しいただいた参考イメージと書いてある3番ですか、大枠としては、中間駅のまちづくりの方向性というところで、嶮山、すすき野付近については、生活拠点というようなことのみ記載があります。横浜市としては、当然、横浜市域としてすすき野を見た場合にはこういうことだろうと思うんですけれども、川崎市としてこのすすき野付近に駅ができるということのメリットとしては、やっぱり早野聖地公園へのアクセスの向上というのはすごい大きいと思っています。そうなったときに、確かにすすき野交差点というのは横浜市域だけれども、川崎市の早野聖地に行くためにはすごい便利な駅となりますので、そういう視点を持って、このすすき野駅周辺の整備については考えていただきたいんですけれども、現段階で建設緑政局さんと早野聖地公園関連の何か協議みたいなのは、庁内では行っていますか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 こちらのすすき野から早野聖地公園までのアクセスにつきましては、今後、具体化していく中で検討してまいりたいと思っております。庁内におきましても、まだ関係部署との個別の協議というところまでは至っていない状況でございます。 ◆重冨達也 委員 早野と緑ヶ丘を川崎市が持っていて、緑ヶ丘は非常に便利な場所にあるので、倍率がすごい高いわけですね。早野聖地というのはやや不便な場所にあるので、やっぱり今のところそんなに倍率が高い状況にはなっていないわけですけれども、この駅ができれば恐らく徒歩二、三分というところになると思いますので、ぜひそこは川崎市としてもこのすすき野付近の駅に対しては、そういったアンテナをぜひ張っていただきたいなと思います。 ○堀添健 委員長 ほかにないようでしたら、以上で「横浜市高速鉄道3号線の延伸(あざみ野~新百合ヶ丘)の事業化判断について」の報告を終わります。  ここで理事者の一部交代をお願いいたします。                ( 理事者一部交代 )         ───────────────────────── ○堀添健 委員長 次に、所管事務の調査として、まちづくり局から「『川崎市都市計画マスタープラン麻生区構想及び多摩区構想』の改定案の策定について」の報告を受けます。  それでは、理事者の方、よろしくお願いいたします。 ◎綿貫 まちづくり局長 それでは、これより「『川崎市都市計画マスタープラン麻生区構想及び多摩区構想』の改定案の策定について」御報告させていただきます。  内容につきましては、工藤都市計画課長から御報告を申し上げますので、よろしくお願いいたします。
    ◎工藤 都市計画課長 それでは、「『川崎市都市計画マスタープラン麻生区構想及び多摩区構想』の改定案の策定について」御説明いたします。  お手元のタブレット端末の1(2)-1「川崎市都市計画マスタープラン麻生区構想及び多摩区構想の改定案の策定について」のファイルをお開きください。  本構想の改定につきましては、昨年10月9日のまちづくり委員会において、改定素案について御説明させていただきましたが、その後、パブリックコメントを実施いたしました。本日は、寄せられた御意見の内容と市の考え方について御報告するとともに、その結果やこの間の横浜市営地下鉄3号線などの関連計画の進捗を踏まえ、素案から変更した内容、今後の予定等について御報告いたします。  画面の表紙を1枚おめくりいただき、2ページでございますが、資料1の川崎市都市計画マスタープラン麻生区構想及び多摩区構想の改定案についてをごらんください。  こちらにつきましては、昨年10月に本委員会で御説明させていただきました改定素案の内容と同様のものでございますので、1、改定の趣旨、2、改定の考え方、3、改定案の構成と概要につきましては説明を割愛させていただきます。  資料右下の4、改定素案策定後の取組をごらんください。(1)パブリックコメント等の実施といたしましては、平成30年10月に改定素案につきましてパブリックコメントや説明会を開催しております。  次に、(2)関連計画等の進捗といたしましては、横浜市営地下鉄3号線の事業化の決定がございます。  次の5、改定のスケジュールにつきましては、後ほど御説明させていただきます。  それでは、改定素案に対するパブリックコメントの実施結果について御説明いたします。1ページおめくりいただきまして、3ページの資料2をごらんください。  2、意見募集の概要でございますが、意見の募集期間は平成30年10月10日から11月14日まででございます。  続きまして、3、結果の概要でございますが、意見書の提出数は19通、意見件数は51件でございます。  1ページおめくりいただきまして、4ページをごらんください。4、御意見の内容と対応でございます。対応区分といたしましてはAからEの5つの区分にて整理しております。寄せられた御意見につきましては、表にありますとおり、麻生区構想に関する御意見のうち、都市づくりの基本理念に関することが4件、分野別の基本方針に関することが19件、その他が11件でございます。また、多摩区構想に関する御意見のうち、都市づくりの基本理念に関することが1件、分野別の基本方針に関することが14件、その他が2件でございます。区分につきましては、Aが2件、Bが7件など、ごらんのとおりとなっております。  5ページをごらんください。御意見の要旨と市の考え方について、主なものを御説明いたします。まず、麻生区構想に関する御意見のうち、都市づくりの基本理念に関することでございますが、No.1では、少子高齢化や人口減少を見据えた鉄道沿線のまちづくりは理解できるが、人口減少を避けるため、若い人が集う住環境の整った魅力あるまちづくりも行うべきではないかという御意見をいただきました。市の考え方といたしましては、駅周辺を初めとした魅力づくりとともに、多数の大学が立地していることなども踏まえ、多様な世代の居住につながる新たな住宅等の誘導を図る方針を示していることから、いただいた御意見は、改定の趣旨に沿ったものであると判断し、区分をBといたしました。  続きまして、6ページをごらんください。麻生区構想に関する御意見のうち、分野別の基本方針に関することでございますが、No.2では、麻生区には、麻生音楽祭などのイベントを初めさまざまな芸術・文化資源があり、それを市民が支えていることから、市民の存在や取り組みに関する記述を求めるという御意見をいただきました。市の考え方といたしましては、多様な主体が連携することにより、芸術・文化のまち麻生の確立を目指すことや、地域資源を生かしたにぎわいや交流の創出につながる住民の主体的な活動を支援する方針を示していることを説明し、区分をDといたしました。  続きまして、7ページをごらんください。No.6では、戸建て住宅やマンション等のバリアフリー化、長寿命化、適切な維持管理等を支援する方針が示されているが、この方針にヒートショック対策を加えることを提案するという御意見をいただきました。市の考え方といたしましては、川崎市住宅基本計画において、住宅の質の向上に向けて、バリアフリー化とともにヒートショックの予防に向けた断熱化の取り組み等を推進していくこととしており、高齢化が進む中、健康寿命の延伸に資する取り組みとしても重要と考えていることから、ヒートショックの予防に向けた取り組みの記載を追記することとし、区分をAといたしました。なお、本意見につきましては、多摩区構想に対しても同様の御意見をいただき、同様の対応をしております。  続きまして、10ページをごらんください。麻生区構想に関するその他の御意見でございますが、No.1では、横浜市営地下鉄3号線の事業化判断が今年度中に予定されており、柿生駅や鶴川駅周辺の再開発も予定されていることから、改定スケジュールをおくらせるべきではないかという御意見をいただきました。市の考え方といたしましては、個別の事業は検討状況がそれぞれ異なることから、各事業における改定時点の検討状況を適切に踏まえた上で、麻生区構想を改定することを説明し、区分をEといたしました。  続きまして、13ページをごらんください。多摩区構想に関する御意見を御説明いたします。(1)都市づくりの基本理念に関することでございますが、多摩区から川崎方面への鉄道による移動者数は、東京23区方面に次いで多いため、川崎方面へのアクセス強化も都市構造や基本方針に明記してほしいという御意見をいただきました。市の考え方といたしましては、目指す都市構造に、鉄道沿線のまちづくりを支える既存鉄道路線の機能強化により、拠点機能や拠点間連携を強化する交通網の形成を目指すことを位置づけており、川崎方面を含め、市内の他の拠点へのアクセス強化を進めることを示していることを説明し、区分をDといたしました。  次に、(2)分野別の基本方針に関することでございますが、No.2では、小田急線と世田谷町田線が近距離であるため、駅周辺の開発には限界があり、小田急線の複々線化や高架化を見据えて、まちづくりの将来計画を定めることが必要であるという御意見をいただきました。市の考え方といたしましては、小田急小田原線と世田谷町田線が近接する生田駅・読売ランド前駅周辺の土地利用の方針として、長期的には小田急小田原線の複々線化事業や世田谷町田線の拡幅に合わせて、駅前空間の改善や駅前にふさわしい土地利用を図ることを示しており、こうした方針に基づき、引き続き、鉄道や道路事業と連携したまちづくりを進めていくことを説明し、区分をBといたしました。  続きまして、18ページをごらんください。資料3として、改定素案から改定案への変更内容をまとめております。表の左から、変更理由、変更概要、改定「案」、改定「素案」の順に整理しております。  初めに、パブリックコメントによる変更でございますが、先ほど御説明いたしましたとおり、Aと区分いたしました住宅のヒートショック対策に関する御意見を受け、第4部、Ⅰ、土地利用3(4)⑤に、ヒートショックの予防に向けた断熱化の取り組み等の促進に関する記載を加筆いたしました。具体的には、改定案の列において、波線で下線を引いている箇所を追記しております。  続きまして、関連計画の進捗に伴う変更でございます。変更の概要でございますが、横浜市営地下鉄3号線の事業化の決定とあわせて、横浜市と合意した事項等を踏まえ、麻生区構想改定素案の横浜市営地下鉄3号線に関する記載を一部加筆、変更しております。  主なものを御説明いたします。記載箇所としまして、資料中ほど、上から3段目に第4部、Ⅰ、土地利用2(2)④とある中央の枠をごらんください。こちらは、横浜市営地下鉄3号線の延伸部に新たに設置される駅や駅周辺のまちづくりに関する方針を記載した部分でございます。右側の改定「素案」では、広域拠点との適切な機能分担を図りながら、地域特性に応じた沿線まちづくりを推進することとしておりましたが、横浜市との合意事項等を踏まえ、改定案では波線で示す駅の設置や駅周辺のまちづくりに関する方針を加筆いたしました。  具体的には、1ポツ目でございますが、横浜市と連携しながら、横浜市内の嶮山付近、市境のすすき野・虹ヶ丘付近、川崎市内の新百合ヶ丘駅に駅の設置を促進すること、また、交通利便性の向上や沿線地域のまちづくりの活性化等の視点から、すすき野・虹ヶ丘付近と新百合ヶ丘駅の中間の適切な位置に駅の設置を促進することとしております。  次に、2ポツ目では、市内の中間駅や市境のすすき野・虹ヶ丘付近の駅周辺において、新百合ヶ丘駅周辺地区につながる新たな都市軸の形成に向け、民間活力を生かしながら、駅周辺にふさわしいまちづくりを推進していくことを示しております。  続きまして、表の一番下でございますが、その他としまして、多摩区構想に記載しました生田浄水場の機能に関し、記載を補足するなどの所要の文章修正を行っております。  資料3につきましては以上でございます。  続きまして、今後の予定について御説明いたします。2ページの資料1にお戻りいただきまして、資料右下の5、改定のスケジュールをごらんください。麻生・多摩区の1月の欄でございますが、あした1月25日から2月8日まで改定案の縦覧を行い、意見募集を実施いたします。その後、改定案に対する意見の取りまとめ等を行い、3月には都市計画審議会へお諮りし、その答申を踏まえて、3月末に改定を告示し、完了する予定としております。  なお、表の下段のとおり、その他の区につきましても、平成32年度末までの全区の改定を目指し、順次、改定作業に取り組んでおります。  最後になりますが、参考資料としまして、両区構想の概要と本編、また、改定案の意見募集に関する御案内をおつけしておりますので、後ほどごらんください。  御説明は以上でございます。 ○堀添健 委員長 説明は以上のとおりです。  ただいまの説明について質問等がございましたらお願いいたします。 ◆老沼純 委員 ありがとうございました。多摩区、麻生区にお住まいの私としては、これは本当に重要なところと考えているところなんですけれども、パブリックコメントで麻生区と多摩区の両方に、ヒートショック対策ということで、これだけがAとして入った。あとほかは全て現状維持だとか、それぐらいのレベルでとまるということなんですけれども、そんなにマスタープランて、10年後とかと思うんですけれども、その期中の中で適宜変更していく、そういったことがやっぱりできないところなんですか。 ◎工藤 都市計画課長 ヒートショックに関する部分をAとしたことにつきましては、まず都市計画マスタープラン自身は、基本的な方針を定めるというところでございますので、個別な内容については、個別の計画などについて記載をしていくというところが基本的な考えでございますが、ヒートショックに関する部分につきましては、住民の方々、人々がお住まいになるというところの部分でもございますので、その部分は特に重要であるということを考えまして、Aとして記載を盛り込んだという形で考えてございます。 ◆老沼純 委員 では、そのヒートショックは今実情はどうなんですか。 ◎工藤 都市計画課長 ヒートショック、特に冬場、風呂場の脱衣所ですとかの温度差によりまして死に至るというようなことも、健康状態のところもございますので、そういったものがふえてきているというところは認識してございますので、住民が健康で安全に生活をしていくためにも、まちづくりという観点の中では、住まいにかかわる部分でもございますので、重要ではないかと考えているところでございます。 ◆老沼純 委員 実際に何件あって、どれぐらいあるから、それが社会問題として、麻生区と多摩区の問題なんだとしてこれを取り入れていくとか、そこははっきりしないと、ピンポイント過ぎるんじゃないかという認識がある。まず数字を把握しているかどうか伺いたいと思います。 ◎工藤 都市計画課長 今、手元に数値がございませんので、後ほど確認させていただきたいと思います。申しわけございません。 ◆老沼純 委員 その数字が出たところで、そこが何件で多いかどうかというところと、高齢者の中、または実際に冷たいところに足を置いたというところで何かしら影響があるということもあるかもしれないですけれども、それが大事なのかどうかというところは、ちょっとまた数字を見ながら考えていきたいと思います。  といった話をするのが、この中でも、先ほども言いましたけれども、地域包括ケアの中でやっていくということは、全世代のあらゆる世代が満遍なく麻生区、多摩区に――今2つ構想が出ていますので、そこだけ話をしますけれども――いるということ、そしてまたそれが新しいコミュニティをつくっていって、それがお互い互助の精神、寛容の精神の中でやっていく、それが一番大事な地域包括ケアに乗っかってやっていきますよというお話の中なんですけれども、その中で取り入れられたのがヒートショック対策、高齢者が長く安心して生きられるという部分だけを今回取り入れたという、そのお考えが、あとはほかは前回の改定と同じですね。前回の改定が将来を見据えたものだから、今回の改定については変えませんというお話になっている。そこがちょっと納得がいかないというか、これはもっともっと深く考えていくべきじゃないかなと。麻生区の中でもこれだけまちが変わっていく中、今回の話の中でも横浜市営地下鉄3号線が延伸して人口動態が変わってくる。いつも麻生区、新百合ヶ丘で活動していた方が、きょうは電車に乗って横浜中華街に行きましょうかといったことで、お金の使い方も変わってくる、生活する場所、時間も変わってくる、その中で、何でヒートショック対策だけなのという意識があるんですけれども、ちょっと見解を伺いたいと思います。 ◎藤原 計画部長 今の御質問でございますけれども、今回の説明させていただいた内容は、改定素案を私どもが策定いたしまして、それにつきましては、ワークショップ等もやりながら市民の意見も踏まえて、かなりの部分、前回のものから改定させていただいているとは思うんですけれども、それに今回いただいた意見の中で、基本的には案に沿った内容ということで、改定するまでには至らないんではないかという判断でございます。このヒートショックにつきましては、ピンポイントではありますが、いろいろ国のほうでの取り組みもありますので、やはり今後のことを考えて、変更したほうがより望ましいということでございまして、そのほかの多様なコミュニティ等の対策につきましては、例えば麻生区構想でございますと、44ページになります。「多様な世代のコミュニティを支える、安全、安心で誰もが暮らしやすい住環境を育みます。」というようなところで、多様な世代について、別に高齢者だけを今回特に重視してそれを記載したというわけではございませんで、もともと記載の中で、少し足りない視点、加えたほうがいい視点ということで、パブリックコメントの中でいただいたものについて採用させていただいたということでございます。特にこれだけが重要だと考えて今回修正したというわけではございませんので、御理解いただければと思います。 ◆老沼純 委員 御理解いただければでありますけれども、御理解に苦しむところが多々あります。という中で、今後も話は進めさせていただきたいんですけれども、この改定が10年に1度ということで、これだけ短期のスパンでいろんなものが変わっていく中で、まだ10年ごとの方針しか出せないというところが、非常に危険なところが多いのかなと思っております。  という中で、あとは、もともと多摩区のところ、昭和57年に分区して麻生区ができて、でも、そのもっと前の背景でいえば、柿生地区なんかはもともと横浜の都筑郡で、そこから川崎市に入るというときには、かなり川崎市は財政負担がふえるだけだからということで何も動かなかったという経緯もあって、それで柿生地区の方々がそれでもまとまって川崎市に入ろうよと。そういった中で、いろんな流れが、よそ者と言っちゃいけないんですけれども、そういった歴史的背景がある中で、今多摩区があり、麻生区がありということを十分検討いただきたいところと、麻生区ができてから今37年、まだまだどんどん変わるというところだと思います。多摩区については、多摩区としてやってこられて成熟した部分もありますし、あとは少しずつ変えていけばいい。そういった背景が大分違う中で、マスタープランという大きいものに全部囲まれてしまうとなると、大分怖いところもありますので、今回、Dとされた、Cとされた、Bとされたというものもありますけれども、もう一度しっかりとどめていただいて、何かの際にはきちっと反映いただくように、そういった動きを見せていただきたいなと思います。そこを要望して、終わります。 ◆重冨達也 委員 また細かいんですけれども、18ページの地下鉄のお話の中で、すすき野・虹ヶ丘という表記があるんですね。さっきの資料だと虹ヶ丘という文字はどこにもなかったんです。ここはどういう意図で入れているのか。 ◎工藤 都市計画課長 先ほどの3号線の資料には虹ヶ丘という文字が入っていないというところでございますけれども、市境を挟んで隣接する地区でございますので、川崎市の側といたしましては、虹ヶ丘という併記をしたほうが、我々の都市計画マスタープランとしては、駅周辺のまちづくりの方向性を示す上でもわかりやすいと考えまして、併記をさせていただいたというところでございます。 ◆重冨達也 委員 そうすると、虹ヶ丘に駅ができる可能性もあると思っていいんですか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 横浜市営地下鉄3号線の延伸につきましては、資料ですとすすき野駅付近という表現をさせていただいたんですけれども、まだ概略ルート案というところでございますので、駅位置についても今後検討という形にはなりますけれども、表現の仕方としてすすき野付近という形でさせていただいている形でございます。 ◆重冨達也 委員 ということは、虹ヶ丘に駅ができる可能性もまだ残っていると思っていいということですか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 具体的な駅位置等につきましてもこれから検討という形になりますので、そういった状況でございます。 ◆重冨達也 委員 そうすると、さっきの資料に虹ヶ丘という文字を入れなかったのは何でですか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 横浜市営地下鉄3号線の延伸部分の表記の仕方につきましては、前回の交通政策審議会の答申でもすすき野付近という、今の現状の1つ前の政策審議会の答申です。すすき野付近を通るということでございまして、そこの代表という形ですすき野付近という明記をさせていただいております。 ◆重冨達也 委員 ということは、すすき野付近の中には虹ヶ丘も、あっちの文章上、入っている、そういうことの理解でいいわけですね。 ◎久木田 交通政策室担当課長 具体的な位置というのはこれからでございます。駅位置につきましてはこれから検討していく形になりますので、そういった幅広い中で検討させていただくという考え方でございます。 ◎綿貫 まちづくり局長 すすき野付近ということで、地下鉄の計画としては表現していますけれども、本当に市境に近いところが検討の対象になってくると考えておりまして、駅勢圏、駅を利用する範囲として考えると、川崎市域の虹ヶ丘側は、間違いなく入ってくるだろうという中で、都市計画マスタープランとしては、川崎市の部分についての記述なので、川崎市側の地名の虹ヶ丘というものを含めて表現をしないと、すすき野だけですと、横浜市のまちづくりのことを書いているのかというふうな勘違いも起きる可能性もあるので、そこを明らかにしておこうという趣旨でございます。 ◆重冨達也 委員 わかりやすかったです。ありがとうございます。 ◆石川建二 委員 いただいたパブリックコメントの中に、小田急線の複々線化や、あるいは踏切の解消というようなことが挙げられていて、今後、政策に生かす御意見として受けとめるということのようですけれども、いただいた資料の多摩区構想の改定案の概要の中の2ページ目に交通体系というところで、新たに書き加えられた点として、「踏切の安全対策や橋上駅舎化などにより、鉄道によるうんぬん」というのがあって、「駅利用者の安全性・利便性を高め、駅へのアクセスの向上を図る」というような文言が変更点として、アンダーラインが引かれて紹介をされていますけれども、これはこの記述が例えば複々線化ですとか、踏切対策を何らかの形で進めるというようなことが盛り込まれていると理解をしてよろしいんですか。 ◎工藤 都市計画課長 申しわけありません。今御指摘のページの箇所はどちらでございましょうか。 ◆石川建二 委員 きょう提供されている川崎市都市計画マスタープラン多摩区構想改定案の概要というところの、これは3枚つづりで入っているやつの「1都市づくりの基本理念」という資料の中の2枚目、本編第4部の交通体系というところです。改定案の概要、参考資料3と言ったらいいですかね。それの2ページ目です。きょう提供されている資料の1(2)―4、川崎市都市計画マスタープラン多摩区構想改定案の概要の2ページ目です。 ◎工藤 都市計画課長 こちらの下線を引いている部分につきましては、現行構想からの主な追加、変更点というところでございますけれども、踏切ですとか、交通部分につきましては、今後、検討していくというところでございまして、道路を改良するような踏切道の改良につきまして、平成32年度までに何らかの対策を検討していくというようなところでございます。 ◆石川建二 委員 踏切の安全対策を平成32年度までにとるということを表現したものだということですが、この間の請願審査等を含めて、今回のパブリックコメントも、世田谷通りの改善と、あと小田急線の複々線化、これは一体化したまちづくり構想の非常に大きな要素としてテーマとして挙げられているんだと思うんですが、当然、小田急線の複々線化の手法に関しては、地下化も含めた検討に関して小田急電鉄さんが中心になっておやりになるということ、そのようなんですけれども、その立体交差化ですとか、そういった面に関していえば、市も大きな事業責任があるということで、そこら辺も基本構想の中に盛り込んでいくことが必要だと思いますが、そこら辺の構想はどういうふうにこの中で表現をしたりするですとか、それは全く反映をされていないのか。 ◎工藤 都市計画課長 小田急小田原線複々線化事業に関する部分につきましては、多摩区構想にも記載がございます。多摩区構想のページ数で41ページでございます。本体で37ページ、ファイル上ですと41ページでございます。こちらの一番下のところで、小田急小田原線というところの記載がございますけれども、こちらにつきましては、複々線化事業や世田谷町田線の拡幅に合わせて、駅前空間の改善や駅前にふさわしい土地利用を図っていくというところの中長期的な記載をさせていただいておりまして、それらが実現するまでの間というところでございますけれども、鉄道事業者の取り組みですとか、住民のまちづくり活動を支援しまして、駅前の道路改善ですとか、交通安全施設の改良に努めるというような記載を入れさせていただいてございます。 ◆石川建二 委員 それは従来とは変わりはないんですか。 ◎工藤 都市計画課長 今回の素案からの変更はございません。 ◆石川建二 委員 この間、住民の方から地下化の複々線化や、あるいはまたぐ道路の立体交差化、いわゆる踏切の解消というようなことが挙げられ、またパブリックコメントでもそのような御意見を幾つかいただいているようですけれども、こういうところも少し改定に含んでいくというか、前進をさせるということで、少しイメージも大体具体化するんではないかと思うんですけれども、そこら辺、基本方針の中での改定というのは考えなかったんでしょうか。 ◎工藤 都市計画課長 複々線化事業などにつきましては、小田急電鉄さんのほうにもお話をさせていただいたところでございますが、かなり莫大な事業費もかかるというところもありますので、小田急電鉄さんのほうで取り組まれるところを、私どもとしても連携をしながら、引き続き協議をさせていただきながら検討を進めたいと考えているところでございます。 ◆石川建二 委員 踏切の解消については、これは建設緑政のほうのテーマかと思いますが、まちづくりプランということでまとめているという意味で、まちづくりとしてはどんなふうに、今後、これの計画の中に、基本方針の中に盛り込むべきではなかったかと思うんですが、この辺はいかがでしょうか。 ◎藤原 計画部長 今、多摩区構想の本編ということで、57ページなんですが、1の(2)―5になる多摩区構想の改定案の57ページに、「誰もが安全、安心、快適に利用できる交通環境の整備をめざします」というところがございまして、そこの(1)駅周辺の交通環境の整備というところの下から2つ目のポツでございますけれども、「特に、踏切道改良促進法に基づき改良すべき踏切道として指定された」という、この辺のくだりにつきましては、今回新たに加えているところでございます。 ◆石川建二 委員 わかりました。そこら辺もよくわかりやすく教えていただけるといいかなと思います。  それと、同じく多摩区のところで、浄水場のことが変更点としての資料、御紹介がありましたけれども、きょうの資料の1の(2)―1ですか、それの最終ページになるのか、そこで一番下、その他のところで多摩区構想のところの「生田浄水場の機能に関し、将来にわたる水道水の安定的な供給について記載を補足する」というような変更の概要がありましたけれども、これは従来は工業用水の安定的供給を見据えたということで、生田浄水場の機能について説明をしていますが、今回は「将来にわたる工業用水・水道水の安定的な供給」というふうに直しているということですが、この辺の意味をもう一度説明していただけますか。 ◎工藤 都市計画課長 従来、素案の段階では工業用水ということで書かせていただいたところですが、その後、詳細に検討を進めていく中で、実際には工業用水と水道水もこちらのほうは、生田浄水場につきましては管理されているというところでございましたので、水道水というところの文言も入れ込んでいったという経過でございます。 ◆石川建二 委員 ありがとうございます。 ◆かわの忠正 委員 ちょっと確認なんですけれども、さっきヒートショックの話が出たときに、今後、幸区とか中原区とかも改定をされる計画だと思うんですけれども、あれは他区についても素案の段階からもう入れていくという認識でよろしいんでしょうか。意見が出たから、今回Aで入れましたけれどもということですけれども、ほかの区で今後改定していくに当たっては、素案の段階からもう入れるんでしょうね。 ◎工藤 都市計画課長 ほかの区の検討におきましても、今回、このような形で入れさせていただいておりますので、同様に盛り込んでいきたいと考えてございます。 ○堀添健 委員長 ほかにないようでしたら、以上で「『川崎市都市計画マスタープラン麻生区構想及び多摩区構想』の改定案の策定について」の報告を終わります。  ここで理事者の退室をお願いいたします。お疲れさまでした。                 ( 理事者退室 )         ───────────────────────── ○堀添健 委員長 次に、今後の委員会日程につきまして御協議をお願いいたします。   協議の結果、1月31日(木)に開催することとした。         ───────────────────────── ○堀添健 委員長 その他、委員の皆様から何かございますでしょうか。                  ( なし ) ○堀添健 委員長 それでは、以上で本日のまちづくり委員会を閉会いたします。                午後 0時02分閉会...