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平成30年 決算審査特別委員会(文教分科会 第2日)−09月27日-05号
平成30年 決算審査特別委員会(まちづくり分科会 第2日)-09月27日-09号

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  1. 川崎市議会 2018-09-27
    平成30年 決算審査特別委員会(まちづくり分科会 第2日)-09月27日-09号


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    平成30年 決算審査特別委員会まちづくり分科会 第2日)-09月27日-09号平成30年 決算審査特別委員会まちづくり分科会 第2日) 決算審査特別委員会記録まちづくり分科会 第2日) 平成30年9月27日(木) 日程  1 議案の審査    (建設緑政局)   (1) 議案第132号 平成29年度川崎市一般会計歳入歳出決算認定について           (建設緑政局の所管分)   (2) 議案第142号 平成29年度川崎市墓地整備事業特別会計歳入歳出決算認定について   (3) 議案第143号 平成29年度川崎市生田緑地ゴルフ場事業特別会計歳入歳出決算認定について  2 その他 出席委員 (11人)  堀添 健  宗田裕之  浅野文直  原 典之
     老沼 純  かわの忠正  春 孝明  織田勝久  石川建二  渡辺あつ子  重冨達也 出席説明員  (建設緑政局)  建設緑政局長                      奥澤 豊  総務部長                        綱島 清  広域道路整備室長                    小林 登  緑政部長                        磯田博和  等々力緑地再編整備室長陸上競技場整備担当課長事務取扱 土田勝也  道路河川整備部長                    太田 豊  自転車利活用推進室長                  田之倉 誠  庶務課長                        柴山 巌  企画課長                        河合征生  企画課担当課長計画調整担当)             丸山浩史  企画課担当課長(水辺・みどり活用担当)         小田島宏明  広域道路整備室担当課長                 野村博和  広域道路整備室担当課長羽田連絡道路建設担当)     小沼匡弘  みどりの企画管理課長                  櫻井義郎  みどりの協働推進課長                  安田洋信  みどりの保全整備課長                  木村博彦  みどりの保全整備課担当課長               松本茂人  霊園事務所長                      菅原久雄  等々力緑地再編整備室担当課長              沼田聡史  道路整備課長                      鈴木健司  道路施設課長                      矢口智行  河川課長                        関 幸夫  自転車利活用推進室担当課長               武久倫也  自転車利活用推進室担当課長               小峰俊明                 午前10時0分開会 ○堀添健 会長 ただいまからまちづくり分科会を開会いたします。  お手元のタブレット端末をごらんください。本日の日程は、まちづくり分科会日程のとおりです。(資料編24ページ参照)  なお、本日の分科会は、まちづくり分科会審査発言要旨の発言順序により進めてまいりますので、よろしくお願いいたします。(資料編25ページ参照)  まず、傍聴の申し出がございますので、許可することに御異議ありませんでしょうか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○堀添健 会長 それでは、傍聴を許可します。    〔傍聴者入室〕 ○堀添健 会長 初めに、建設緑政局関係の議案の審査を行います。  議案第132号、平成29年度川崎市一般会計歳入歳出決算認定についてのうち建設緑政局の所管分、議案第142号、平成29年度川崎市墓地整備事業特別会計歳入歳出決算認定について及び議案第143号、平成29年度川崎市生田緑地ゴルフ場事業特別会計歳入歳出決算認定についての議案3件を一括して審査したいと思いますが、御異議ございませんでしょうか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○堀添健 会長 御異議ありませんので、議案3件を一括で審査いたします。  それでは、老沼委員から発言をお願いいたします。 ◆老沼純 委員 おはようございます。通告に従いまして3点伺ってまいります。  まず、8款2項4目道路整備費及び8款3項1目街路事業費について伺います。第2次川崎市道路整備プログラムに基づいて質問を進めてまいりたいと思います。麻生区内都市計画道路進捗率はどのように推移していますでしょうか、伺いたいと思います。 ◎鈴木健司 道路整備課長 麻生区内の都市計画道路の進捗率についての御質問でございますが、道路整備プログラムが策定された平成19年度は、計画延長約42キロメートルに対し、完成延長が約20キロメートルで、進捗率は約47%、平成30年4月では、完成延長が約25キロメートルで、進捗率は約59%となっております。以上でございます。 ◆老沼純 委員 ありがとうございます。街路事業費、また道路整備費のうち麻生区内の調査測量委託費道路改良工事費土地購入費及び物件補償費の執行率を伺いたいと思います。 ◎鈴木健司 道路整備課長 街路事業費及び道路整備費についての御質問でございますが、平成29年度の街路事業費及び道路整備費のうち、麻生区内の幹線道路整備に計上した当初の見込み額に対する支出済額に翌年度繰越額を加えた執行額の割合でございますが、委託料の執行額は約5,805万円で執行率は約80%、工事費の執行額は約3億7,838万円で執行率は約141%、用地費の執行額は約4億3,131万円で執行率は約104%、補償費の執行額は約3億5,845万円で執行率は約168%となっており、全体の執行率は約127%となっております。以上でございます。 ◆老沼純 委員 御答弁ありがとうございます。おのおのの費目の中で全て100%を超えているといったことで、この執行額が当初の見込み額を上回った理由をどのように判断されているか伺いたいと思います。 ◎鈴木健司 道路整備課長 執行率についての御質問でございますが、平成29年度の執行額が当初の見込み額を上回った理由でございますが、用地補償費につきましては、用地交渉において、交渉に期間を要していた地権者の合意が得られたこと、工事費につきましては、市内の工事の進捗状況に伴い、麻生区内での工事費の増額が可能となったことによるものでございます。以上でございます。 ◆老沼純 委員 御答弁ありがとうございます。さきのまちづくり委員会の中で麻生区の進捗率が悪いというお話はありましたけれども、全市のバランスを見ながらの対応になると思いますけれども、今後とも進捗していただけるようにお願いをしたいと思います。また、計画期間内で道路整備プログラムの中で成果指標を立てられていると思いますけれども、例えば緊急輸送路の整備、そういった整備率、または災害拠点病院アクセス路線の整備率など、近年の災害発生の状況を鑑みると、整備期間の前倒し、また優先度を高めて対応することが必要かなと個人的に思うところでありますけれども、検討状況を伺いたいと思います。 ◎鈴木健司 道路整備課長 都市計画道路の整備についての御質問でございますが、本市の都市計画道路の整備につきましては、平成28年度から前期6カ年、後期4カ年の10年間を計画期間とした第2次道路整備プログラムを定め、渋滞や交通事故の状況、緊急輸送路の整備、災害時防災拠点施設アクセス支援などの客観的な指標と、隣接自治体との連携などの事業性による評価等により整備効果の高い工区を選定し、効率的・効果的な道路整備の推進に取り組んでいるところでございます。以上でございます。 ◆老沼純 委員 御答弁ありがとうございます。こういった災害時対応等もありますけれども、やはりふだん使いというところを考えますと、踏切道対策も目は離せないなというところです。  道路整備事業に関連しまして、踏切道対策について伺いたいと思います。国土交通省では、踏切道改良促進法に基づく対策促進措置の推進ということで、麻生区内については3カ所の踏切に対策を講じております。同法におきましては平成32年までにその指標達成を目指すということが定められておりますが、本市の対応状況を伺いたいと思います。 ◎丸山浩史 企画課担当課長計画調整担当〕 踏切道の対応状況についての御質問でございますが、麻生区には新百合ヶ丘1号踏切、新百合ヶ丘2号踏切、柿生駅1号踏切の3カ所が踏切道改良促進法に基づき改良すべき踏切道に指定されております。昨年度につきましては、これら3カ所の踏切を含む市内の小田急線全踏切において踏切遮断時間の調査を行うなど、踏切の現状把握を行ってきたところです。これら3カ所の踏切におきましては、同法の踏切道指定基準のうち高齢者等の安全を確保する踏切、歩行者ボトルネック踏切などに位置づけられており、これまで、踏切内歩道部のカラー化や鉄道事業者による非常時の押しボタンの増設等を行ってきたところでございます。なお、新百合ヶ丘1号踏切におきましては、指定基準が高齢者等の安全を確保する踏切のみとなっておりますことから、対策は完了しております。 ◆老沼純 委員 それぞれ御答弁ありがとうございます。本当に小田急線のダイヤ改正で電車が使いやすいようになる反面、踏切道に対してもまた対策を講じなければいけない。両方が全てうまくいくというのはなかなか難しい。本当にいろいろ考えなければいけないところだと思いますけれども、ぜひまた今後、推進をお願いしたいと思っております。  次のテーマに移ります。次に、8款5項2目河川整備費のうち河川計画調査事業費について伺ってまいります。昨年の九州北部豪雨に代表される、異常とも呼べる天候の影響というのは、平成29年度1年間を見ても全国的なものだったなと思っております。気象庁データでは、1時間に100ミリを超える記録的短時間大雨情報は2017年で109回発せられたようです。2016年の約2倍になったというところです。ことしはまた昨年に迫る勢いで回数を重ねております。それを考えますと、水害対策というのは計画的に、さらには抜本的な対策、また推進が必要だと考えております。その中で、平成29年度の河川計画調査事業費で執行された内容と結果について伺いたいと思います。 ◎河合征生 企画課長 河川計画調査事業費の内容等についての御質問でございますが、初めに、平成29年度に執行した内容につきましては、今後の河川事業を計画的に推進するため、平瀬川水系の河川において、市街地面積の割合など、流域の土地利用状況の変化や降雨状況の調査を行ったところでございます。また、想定し得る最大規模の降雨によって河川が氾濫した場合の洪水浸水想定区域避難場所等を示した洪水ハザードマップを、川崎区、幸区に引き続き、中原区、高津区、宮前区、多摩区、麻生区において改定したところでございます。なお、想定し得る最大規模の降雨とは、河川によって異なりますが、多摩川を例にとりますと、2日間で588ミリでございます。次に、調査結果についてでございますが、主なものといたしまして、市街地面積の割合は、平成26年時点で最も低いのが二ヶ領本川の流域で約77%、最も高いのが平瀬川支川の流域で約96%であり、傾向といたしましては、平成21年度から横ばいで推移しているところでございます。また、降雨状況につきまして、東京管区気象台の昭和2年からの降雨データを調査した結果、10分間程度の短時間に降る雨量は増加傾向である一方、1時間以上の総雨量は減少傾向にあることを確認したところでございます。以上でございます。 ◆老沼純 委員 御答弁ありがとうございます。雨の降り方も、長時間で見るときと短時間で見るときと両方に対して対応しなければいけないということで、現在のハード面でこれを耐えられるかどうか、また今後いろいろ検討する必要があるのかなと思います。  平成27年9月の関東・東北豪雨では鬼怒川の氾濫、そして堤防の決壊によって甚大な浸水被害が発生しておりました。この河川氾濫による水害の状況というか結果をどのように本市は把握されているのか伺いたいと思います。 ◎河合征生 企画課長 平成27年に鬼怒川で発生した水害についての御質問でございますが、台風などの影響により線状降水帯と呼ばれる積乱雲が関東地方南部で多数発生し、発達をしながら北に移動したことにより、時間雨量50ミリ以上の雨が鬼怒川の流域に長時間降り続けました。これにより、栃木県日光市五十里観測所で昭和50年の観測開始以来最多となる24時間雨量551ミリを記録するなど、各観測所で観測史上最多となる雨量を観測したところでございます。この豪雨により、栃木県と茨城県を流れる鬼怒川では、常総市で堤防からの越水等により、居住地側の堤防のり尻付近が洗掘されたことで約200メートルの幅で決壊して広範囲が長時間にわたり浸水するなど、甚大な被害が発生したものでございます。以上でございます。 ◆老沼純 委員 御答弁ありがとうございます。本市だけでなくて、国のほうもこれを一つの事例として、平成27年12月に、施設では守り切れない洪水が必ず発生するという考えに立って、社会全体で洪水に備える水防災意識社会構築ビジョン、いわゆる水ビジョンを策定したところであります。この中では、全ての直轄河川と河川管理者、都道府県、市町村等から成る協議会を新たに設置して、減災のための目標を共有し、ハード・ソフト対策を一体的、計画的に推進するということが示されました。本市においても、またこういった想定を上回る豪雨による被害をぜひ最小限にとどめるために、水ビジョンに基づいた取り組みの推進が必要であると考えております。この本市の取り組み状況を伺いたいと思います。 ◎河合征生 企画課長 水防災意識社会構築ビジョンに基づく取り組み状況についての御質問でございますが、水ビジョンでは、住民がみずからリスクを察知し主体的に避難できるよう、より実効性のある住民目線のソフト対策への転換や、洪水氾濫を未然に防ぐ対策に加え、氾濫した場合にも被害を軽減する危機管理型ハード対策などを一体的、計画的に推進することが示されております。こうした中、本市では、流域の自治体が連携して水ビジョンに基づき策定した多摩川下流部右岸・鶴見川の減災に係る取組方針及び神奈川県・横浜市管理河川の減災に係る取組方針により対策を進めており、五反田川放水路を初めとした河川整備や、想定最大規模降雨による市内全区の洪水ハザードマップの改定、周知など、ハード・ソフト対策の両面から取り組みを進めているところでございます。以上でございます。 ◆老沼純 委員 御答弁ありがとうございます。川崎市総合計画の中には、水害から市民の生命、財産を守るという目標、その主な成果指標として時間雨量50ミリメートル対応の河川改修率とありますけれども、その進捗はどの程度まで進んでいますでしょうか。また、それ以上の雨量に対する対応計画は検討されないのか伺います。 ◎河合征生 企画課長 今後の河川整備等についての御質問でございますが、本市の河川整備につきましては、現在、時間雨量50ミリに対応する取り組みを行っており、平成29年度末での整備率は約81%となっております。今後の取り組みについてでございますが、河川整備事業は長期間を要するため、五反田川放水路整備効果等も活用しながら、現在進めている河川整備を着実に進めるとともに、短時間に強い雨が局所的に降る傾向も踏まえ、計画的なハード対策を推進してまいります。また、減災にはハード・ソフト両面の対策が重要でございますので、大規模水害に対し、逃げおくれゼロ、社会経済被害の最小化を目標とする、洪水ハザードマップ等を活用した市民の迅速な避難や、防災意識の向上に向けた取り組みなどのソフト対策についても、市民の皆様が安心して暮らせるよう、関係局等と連携協力を図りながら、計画的に進めてまいりたいと考えております。以上でございます。 ◆老沼純 委員 御答弁ありがとうございました。麻生区下麻生にある恩廻公園調節池というのは時間雨量60ミリメートルまで対応できますよということで、ことしは3月にも1度稼働がありましたということは伺っております。この夏、時間雨量100ミリメートルというところも出てきているようですので、さらなる対応をぜひ検討いただきまして、次のテーマに移りたいと思います。  次に、8款6項1目緑化推進費について伺います。緑政企画事業、緑の基本計画改定事業費は、平成29年度、予算額600万円、決算額595万円余、執行率99.27%にて計上されております。本計画の改定目的、新たに盛り込んだ点、計画推進に対する課題を伺います。 ◎櫻井義郎 みどりの企画管理課長 川崎市緑の基本計画についての御質問でございますが、初めに、本計画の改定の目的につきましては、平成20年3月の改定以降、これまでの間の社会情勢の変化や公園緑地に係る国の新たな方向性への対応などが必要となりましたことから、本年3月に改定を行ったものでございます。次に、新たな視点等につきましては、協働の取り組みでは、多世代、他分野の幅広い主体がそれぞれ活躍できる機会の創出、また、緑の空間づくりでは、緑の防災・減災機能の向上、さらに、グリーンコミュニティづくりとしては、多様な主体の連携による緑の価値、まちの価値を高める取り組みなどを掲げてございます。計画推進に当たっては、協働の持続性の確保、緑の保全・創出及び育成の継続、暮らしを支え、高める緑の効用の発揮が課題と考えているところでございます。以上でございます。 ◆老沼純 委員 御答弁ありがとうございます。特別緑地保全地区の新規指定を含め、平成39年度末までに市域面積の30%以上の緑の確保をこの緑の基本計画に掲げられていますけれども、緑の保全のためには、それに携わる行政の皆様、そして民間の方々、相当の予算措置であったり人員確保が必要になってくると思われますが、見解を伺いたいと思います。 ◎櫻井義郎 みどりの企画管理課長 緑の保全に係る予算と人員の確保についての御質問でございますが、緑の基本計画で掲げた施策展開を行う緑の総量の目標は、緑地の保全施策や市街地における緑化地の創出・育成に向け、行政と市民、事業者などが一体となり目指すものと考えているものでございます。緑豊かなまちづくりを実現するためには、民間活力の導入により効率的・効果的な整備、管理運営を図るとともに、市民の善意を形に変える取り組みとして、川崎市ふるさと応援寄附金の活用を初めとする、緑の維持保全に資する新たな仕組みなどについて検討し、財源の確保に努めてまいりたいと考えております。また、緑に携わる人の確保につきましては、これまでの市民協働による活動団体の市内全域への広がりの成果を踏まえ、協働の取り組みの充実を図るとともに、緑にかかわる多様な主体との連携により、施策を着実に展開し目標達成に向けて取り組んでまいります。以上でございます。 ◆老沼純 委員 ありがとうございます。財源の確保というところに関しまして、平成31年4月から創設予定の森林環境譲与税の本市への配分に関してどのような検討が進んでいるか伺います。 ◎木村博彦 みどりの保全整備課長 森林環境譲与税についての御質問でございますが、現在、神奈川県を通じて国からの情報収集を行っているところでございまして、今後も国や県の動向を注視し、樹林地等の保全における効果的な活用について検討してまいります。以上でございます。 ◆老沼純 委員 ありがとうございます。どうしても緑の保全は、面積が広がると人手とお金と比例してかかっていくものだと思いますので、ぜひ川崎市としての緑の保全をしっかりとお願いしたいと思っております。1つ事例として、今月の台風で麻生区の麻生川沿道のソメイヨシノが風で倒れました。幸いにも人的被害はなかったんですけれども、私が以前の議会にて、定期的な職員による目視確認を行っていますという御確認をいただいた上での事故発生となってしまいました。改めて災害に対する想定の範囲を広げていただく必要性というのを強く感じております。また、当該ソメイヨシノ安全性確保に関しての見解を伺いたいと思います。 ◎松本茂人 みどりの保全整備課担当課長 麻生川の桜並木についての御質問でございますが、麻生川の桜につきましては、平成23年度から樹木医による樹木の活力や害虫被害などの健全度調査を行っているほか、毎年4月に開催される桜まつりの前には職員による目視点検を実施するとともに、定期的なパトロールを行っているところでございます。本年9月4日の台風21号に伴う強風により倒木が発生したことから、今後は、平成29年度の診断により経過観察が必要と判断された桜については、定期的な樹木医による診断を実施し、必要な対策を講じてまいります。また、台風前にもパトロールを行うなど、多くの方々に桜を楽しんでいただけるよう、引き続き適切に維持管理を行ってまいりたいと考えております。以上でございます。 ◆老沼純 委員 適切な維持管理をお願いいたしまして、質問を終わります。 ◆春孝明 委員 それでは、私は通告どおり伺ってまいりますので、よろしくお願いいたします。  8款8項1目公園緑地施設費のうち、パークマネジメント推進事業について伺います。パークマネジメントは、パブリックオープンスペースの一形態である公園という生活の舞台をつくり、守り、活用していく総合的なシステムです。東京都ではパークマネジメントマスタープランが策定され、全国の自治体でも指定管理者制度を活用して広範囲な取り組みが行われるようになりました。そこで、本市における昨年度のパークマネジメント推進事業について、事業内容を伺います。 ◎櫻井義郎 みどりの企画管理課長 パークマネジメント推進事業についての御質問でございますが、昨年度の事業内容につきましては、公園の効率的・効果的な管理運営の仕組みづくりを進めるため、身近な公園における地域コミュニティ形成支援業務といたしまして、市内2カ所の公園をモデルケースとして、子どものボール遊びガイドライン作成に向けた取り組みを実施したところでございます。今年度は、この実施成果をもとにガイドラインを作成し、各区の管理運営協議会公園緑地愛護会などに周知を図り、子どものボール遊びについて、地域主体で行うルールづくりの本格実施に向け取り組んでいるところでございます。以上でございます。 ◆春孝明 委員 ありがとうございます。次に、パークマネジメント推進事業に関連して、等々力緑地魅力づくりについて伺います。昨年度、等々力緑地魅力づくりに向けた取り組みとして魅力づくり実施委託料がありますが、その事業内容について伺います。 ◎沼田聡史 等々力緑地再編整備室担当課長 等々力緑地魅力づくりに向けた取り組みについての御質問でございますが、等々力緑地におきましては、平成26年度から、等々力陸上競技場において、「等々力スター☆ジアム」と題した独自のプラネタリウム上映会を開催し、川崎フロンターレの協力を得ながら魅力づくりを推進しているところでございます。昨年度の取り組みにつきましては、月刊少女漫画雑誌「なかよし」とも連携を図りながら、連載中の漫画を題材にし、等々力緑地を舞台にしたオリジナル作品を昨年12月号に掲載いただくとともに、12月15日及び16日の2日間にわたり、同作品とコラボレーションしたプラネタリウム上映会を開催し、近隣の保育園を初め、市内全域から多くの方に御来場いただき、好評をいただいたところでございます。以上でございます。 ◆春孝明 委員 ありがとうございます。等々力緑地魅力づくりに向けて、今後さらに緑地全体での検討が必要と考えますが、今後の取り組みを伺います。 ◎沼田聡史 等々力緑地再編整備室担当課長 等々力緑地魅力づくりに向けた取り組みについての御質問でございますが、今年度の取り組みにつきましては、7月28日に市民文化大使のSHISHAMOによる、陸上競技場初のスタジアムライブの開催日にあわせ、地元商店街や企業等の協力も得ながら、緑地全体を活用した魅力づくりイベントを実施する予定でしたが、台風12号による大雨等の悪天候により、残念ながら中止とさせていただきました。今後、当日予定していた宝探しイベントを実施するなど、等々力緑地の魅力向上に向けた、官民連携による効果的なにぎわいづくりの取り組みを推進してまいりたいと考えております。以上でございます。 ◆春孝明 委員 公園は人々の暮らしを豊かにし、地域の交流を深めるさまざまな機能を持っております。今後、さらにコミュニティの拠点として民間と連携し、地域で必要とされる公園を魅力あるものとしてつくっていくことは重要です。今後の取り組みについて伺います。 ◎小田島宏明 企画課担当課長〔水辺・みどり活用担当〕 民間と連携した今後の取り組みについての御質問でございますが、本市におきましては、緑の基本計画に基づき、大規模公園等の施設整備や民間活力導入によるにぎわいの創出などにより、公園の魅力づくりに取り組んでおります。民間と連携した取り組みといたしましては、夢見ヶ崎動物公園において、飲食などの提供による実証実験として「ゆめみ“車”マルシェ」を実施しており、さらに、王禅寺ふるさと公園で開催する麻生区ふれあい公園では、これまでの移動動物園などに加え、新たに飲食の充実を目的として川崎野菜を使った料理を提供するなど、親子で楽しめる内容としております。今後につきましては、地元商店会や関係団体など地域の皆様と連携を図り、これらの取り組みをさらに充実させるとともに、都市公園法の一部改正に伴う公募設置管理制度の活用など、民間等のノウハウを生かした、効率的・効果的な整備、管理運営を図り、公園の魅力向上に努めてまいります。以上でございます。 ◆春孝明 委員 御答弁ありがとうございました。近年の健康志向の高まりから、身近な公園に癒やしを求めたり、体を動かして健康づくりをする方々など、公園を利用する方々はふえております。公園に対する要望もまた同時に非常に多くなっておりますので、さらなる魅力ある公園づくりをお願いして、次の質問に移りたいと思います。  8款2項6目自転車対策費について伺います。平成29年度の決算額では、自転車等駐車場・保管所設置費として3億6,000万円余を支出しております。駐車場等の整備を進めてきたものと考えます。しかし、武蔵溝ノ口駅周辺の駐輪場で125cc以下のバイクを利用されている方から、いつも満車で利用できないとのお声をいただいております。また、武蔵新城駅周辺の駐輪場におきましても、自転車利用者が多く、いつも満車で早く新しい駐輪場をつくってほしいとのお声もいただいております。そこで、武蔵溝ノ口駅周辺駐輪場のバイク及び武蔵新城駅周辺駐輪場の自転車の利用状況について伺います。 ◎小峰俊明 自転車利活用推進室担当課長 駐輪場の利用状況についての御質問でございますが、現在、武蔵溝ノ口駅周辺には、駐輪場が市営と民営合わせて19カ所ございまして、そのうち原動機付自転車等が駐輪できる施設は8カ所で、収容台数は705台でございます。平成29年6月の実態調査では、平日の9時台における原動機付自転車等の利用台数は480台で、利用率は約68%でございます。また、平日の16時台における利用台数は694台で、利用率は約98%でございます。一方、武蔵新城駅周辺には、駐輪場が市営と民営合わせて3カ所で、収容台数は2,320台でございます。平成29年6月の実態調査では、平日の9時台における利用台数は2,010台で、利用率は約87%、平日の16時台における利用台数は2,068台で、利用率は約89%でございます。以上でございます。 ◆春孝明 委員 御答弁では、武蔵溝ノ口駅周辺の原動機付自転車等の利用率は平日9時台が約68%、16時台が約98%、武蔵新城駅周辺の駐輪場利用率は平日9時台が約87%、16時台が約89%とのことで、駅周辺全体として満車にはなっていないとのことですが、利用者の満足度は十分ではないと考えます。利用者へほかの駐輪場への誘導、周知が重要です。現在の駐輪場の場所や空き状況の周知方法について伺います。 ◎小峰俊明 自転車利活用推進室担当課長 駐輪場の周知方法についての御質問でございますが、駐輪場の位置につきましては、道路上などに設置している放置禁止区域を示す看板に明記するとともに、利用区分及び料金については、市営駐輪場の指定管理者が公開しているホームページに掲載しており、あわせて、一部の駐輪場を除き、満空情報を提供しているところでございます。また、満車時については、駐輪場の入り口付近に満車を示す看板を設置しているところでございます。以上でございます。 ◆春孝明 委員 現在の周知方法だけでは、ほかの駐輪場への周知は不十分と考えます。また、利用者からは、駐輪場に行って満車だった場合にどこの駐輪場が利用可能なのかわからないというようなお声も聞いております。今後の対応について伺います。 ◎小峰俊明 自転車利活用推進室担当課長 今後の周知方法についての御質問でございますが、駐輪場の満空情報につきましては、スマートフォン等の媒体で確認できるように提供しているところでございますが、今後の満車時の利用者への対応といたしましては、駐輪場の入り口に、他の駐輪場の位置や空き状況を示した案内看板等を設置するなど、効果的な周知方法について検討し、指定管理者と協議してまいります。また、あわせて、放置禁止区域や駐輪場の位置、利用区分、料金などを掲載した利用者にわかりやすいパンフレットを作成するとともに、インターネットの情報へアクセスしやすくするため、QRコードを活用するなど、利用者の利便性向上を図ってまいります。以上でございます。 ◆春孝明 委員 ありがとうございました。駐輪場の満車の際の案内に関しまして、わかりやすいパンフレットやQRコードの利用など、利用者の利便性向上に取り組んでいただけるとのことですので、今後、適切でわかりやすい情報提供がなされるようお願いを申し上げまして、質問を終わります。 ◆織田勝久 委員 私は、都市計画道路の整備について伺ってまいります。  まず1つ目、平成29年度の都市計画道路の整備にかかわる事業の当初予算額と決算額について、宮前区内の工区について同様の内訳を伺います。 ◎鈴木健司 道路整備課長 都市計画道路等の整備についての御質問でございますが、平成29年度の都市計画道路等の整備にかかわる予算現額につきましては約66億4,300万円、支出済額に翌年度繰越額を加えた執行額は約54億7,344万円でございまして、そのうち宮前区に計上した当初の見込み額は約1億3,258万円、執行額は約1億2,046万円でございます。以上でございます。
    ◆織田勝久 委員 宮前区内についてはそこそこの執行率ということだと思いますけれども、箇所によってはいろいろ課題があると思っています。それで、都市計画道路久末鷺沼線、市道宮前6号線について伺いますが、改めて供用開始時期と進捗状況について、また、現状の課題について伺っておきます。 ◎鈴木健司 道路整備課長 市道宮前6号線についての御質問でございますが、本路線につきましては、野川住宅前交差点から久末交差点までの延長約780メートルの区間で事業を進めており、平成29年度末の用地取得率は約82%でございます。現在、この区間にある南野川橋につきまして、かけかえに必要な用地の確保など、整備に向けた準備を進めており、占用物件の移設等の準備工事に平成31年度から着工し、かけかえ工事については平成34年度の完成を見込んでおります。本路線につきましては、第2次道路整備プログラムにおける平成37年度までの完成を目指し事業に取り組んでいるところでございまして、残る区間における早期の工事着手に向け、用地の取得を進める必要があることから、引き続き地権者の御協力を得られるよう鋭意交渉を進めてまいります。以上でございます。 ◆織田勝久 委員 少しずつは進んできたということなんですが、ただ、御案内のとおり、鷺沼を経由して尻手黒川線にアプローチをする路線であります。懸案の聖マリアンナ医科大学病院への直通も10月1日から走るということですし、せんだって東急バスが東山田駅にもバスを走らせるということも明らかになったわけですね。非常に重要な路線であります。それで、南野川橋が一つの大きな懸案だということはよく存じておりますし、そこのところに集中的に取り組んでいただいているということで、これはぜひお願いしたいのでありますけれども、ただ、いずれにしても、今の道路整備プログラムのお尻が平成37年となっていまして、その間でという時間軸、せっかく橋が平成34年度ということでありますから、少しでも早く供用ができるように取り組みをお願いしたい。用地の買収についてはあらあらめどがついているということでございますから、あともう一つは、マンション間を通るという、マンションの皆さんの駐車場の問題がということでありましょうけれども、それも平成37年までいいよということじゃなくて、早目に決着をしていただく、そういう努力もしていただいて、本当に一日も早く供用開始ができるように、これは要望をしておきます。  次に参ります。都市計画道路横浜生田線水沢工区、これも再三質問してまいりましたけれども、水沢工区の供用と都市計画道路梶ヶ谷菅生線の整備について、改めてその期待される効果の発現内容について伺います。鷺沼駅周辺再整備事業との整備の関連についても伺っておきます。 ◎河合征生 企画課長 都市計画道路の整備効果についての御質問でございますが、初めに、横浜生田線水沢工区の整備効果につきましては、向ヶ丘遊園駅菅生線や稗原線など、横浜市と連絡する道路の選択肢が広がり、交通の分散化が図られることや、災害など緊急時における道路の多重性や代替性に寄与するものと考えております。次に、梶ヶ谷菅生線につきましては、本市の主な幹線道路である尻手黒川線を補完するとともに、鷺沼駅周辺を含む宮前区内の地域の交通ネットワークを構成する路線の一つでございまして、その整備効果としましては、尻手黒川線の交通の分散化が図られ、区内の移動性の向上に寄与するものと考えております。以上でございます。 ◆織田勝久 委員 今御答弁いただきましたとおり、特に横浜生田線水沢工区につきましては、交通の分散化、それから災害などの緊急時の道路の多重性、代替性ということですよね。それで、これは改めてですけれども、稗原交差点と犬蔵交差点と、あと清水台交差点、その3カ所がボトルネックということで、それぞれ都市計画道路の整備をしていただいているということですよね。犬蔵と稗原についてはとっくに供用が開始されていますけれども、ただ、これは本当に、犬蔵交差点が土日含めてすごく渋滞をしてしまっているわけですよね。ですから、ここの清水台交差点、北部市場の脇を抜ける、たかだか70メートルですけれども、横浜生田線水沢工区、ぜひここをしっかり整備をしていただきたいと思うんです。とにかく、犬蔵交差点は土日、それから平日は犬蔵小学校から尻手黒川線を通って犬蔵2丁目に帰る子どもたちでその時間も渋滞するという現実がありますので、ぜひ現場も建設緑政局の皆さんにぜひ確認をしていただいて、そういう意味合いも含めて、水沢工区の工事をぜひお願いしたいと思います。  続いて、同じ水沢工区でありますけれども、平成33年度に供用の開始と議会の答弁でも明らかになっておりますし、今の道路整備プログラムでもそのような時限が明らかになっているわけでありますが、改めて進捗状況について伺っておきます。それから、これも議会で再三指摘してまいりましたけれども、これは横浜市側ですけれども、明らかに公有地に立つ道路建設反対の看板の撤去を求めてきましたが、その対応についても伺っておきます。 ◎鈴木健司 道路整備課長 横浜生田線水沢工区の進捗状況についての御質問でございますが、本事業につきましては、横浜市と連携し、昨年度から交通量の推計や整備効果の検証を行っており、その結果を踏まえ、横浜市で住民説明会を年内を目途に開催する予定と伺っております。引き続き、横浜市民の方々の御理解が得られるよう、同市と連携し、道路整備プログラムに示されている平成33年度までの完成を目指し、事業に取り組んでまいります。次に、横浜市域に設置されている看板についてでございますが、これまでも横浜市に適切な対応を要望しているところでございまして、引き続き同市と調整してまいります。以上でございます。 ◆織田勝久 委員 御答弁いただきましたけれども、これは都市計画道路ですから、これは釈迦に説法でありますけれども、横浜市、川崎市がともに連携するというのも変な話ですけれども、要は、道路の選択肢、交通の分散化、それから災害などの緊急時における道路の多重性、代替性、これはお互いさまなわけでありまして、さっきの犬蔵交差点の渋滞も半分以上は横浜ナンバーの車なんですよ。そういうことも含めて、横浜市の一部の地域の皆さんの典型的な地域エゴでありますし、これについては、これは都市計画決定されているのが昭和39年でしたか、その道路でありますから、もう一刻も早く70メートルをしっかりと整備をしていただくと。これは横浜市のほうにもしっかり働きかけをしていただきたいと。それから、公有地に立っている看板なんですが、多分川崎サイドであればこんなことはあり得ないと思うんですけれども、公有地に堂々と反対という看板が立っていて、それが放置されているという状態がずっとあるわけですよね。あの看板というのが一つ一つの反対のシンボルとなっているんだと思いますけれども、まず、この看板の撤去をしっかり求めるということも、これは議会の中で何回か指摘をしてきましたけれども、しっかりお願いしたいと思います。担当の職員の皆さんの御苦労は御苦労で理解いたしますけれども、しっかり進めていただいて、都市計画道路ですから、やはり広域的に非常に公共性が高い、そういう意味合いも含めてしっかり対応していただきたいと。それで、大変失礼な言い方ですけれども、今のままでいくとどうも本当に平成33年度に供用が開始できるのかどうか、正直ちょっと不安な状況もありますので、横浜サイドとしっかり議論をしていただいて、いろんな対応を考えていただくと。どうしても話が通らなければ、最悪、強制代執行という考え方もあるわけですから、これはやはり公共性という意味を鑑みてぜひ取り組みをしていただきたいと、要望を申し上げておきます。  それからあと、次は5番目に行きますね。これも議会でずっと指摘をしてまいりましたけれども、梶ヶ谷菅生線と向ヶ丘遊園菅生線の旧犬蔵工区の仮称犬蔵2丁目地先から鷺沼駅へのアプローチ、これは先ほど指摘しました都市計画道路久末鷺沼線にアプローチをするわけでありますけれども、東名高速の下をくぐる約400メートル、その整備についても求めてきたわけであります。既に鷺沼駅再編整備の再開発準備組合からも、鷺沼駅前のイメージ図、そういうものが明らかになったわけであります。また、区役所等の公共機能の整備も本年度中にはその内容が確定すると、そのようなスケジュールになっているわけでありますけれども、改めて道路整備についての対応を伺っておきます。 ◎奥澤豊 建設緑政局長 梶ヶ谷菅生線についての御質問でございますが、鷺沼駅周辺再編整備につきましては、これまでさまざまな方々から広く御意見をいただくとともに、8月開催の中間報告まちづくりフォーラムでは、駅周辺の交通環境の改善や路線バスネットワークの充実など、公共交通による駅アクセスに関する取り組みについて説明させていただいたところでございます。梶ヶ谷菅生線の整備につきましては、議会の場で御要望をいただいているところでございますが、平成31年2月に公表が予定されている仮称鷺沼駅周辺再編整備に伴う公共機能に関する基本方針案のほか、路線バスネットワークの充実に向けた検討や、再開発事業に伴う将来交通量の予測、準備組合による交通処理計画等が関係してまいりますので、それらの状況や宮前区の移動性なども踏まえ、関係局と連携を図りながら、適切に判断してまいりたいと考えております。以上でございます。 ◆織田勝久 委員 早期にぜひ適切に判断をお願いしたいと思うんですね。これについてはかなり前から議論させていただいていまして、それで一番の課題は、今の道路整備プログラムが既に策定されて、ほぼ完成になる。要は、パブリックコメントにかかるというタイミングの時期にこの鷺沼駅前再整備という方向があらあら具体化してきて、そのときにしっかりこの鷺沼駅前再整備の目的というのがまず一つ、バスを中心とした公共アクセスの利便性の向上が一つの大きな柱だということの議論の中で、道路整備プログラムの中でこの梶ヶ谷菅生線をしっかり位置づけられないのかと、そういう議論をしてきた経過があるんですね。その時点で既にこの梶ヶ谷菅生線についての評価というものは、残念ながら現道がありませんから、そもそも定量的な評価の対象にならなかった。その定量的評価については全くゼロですよ。それから、定性的な評価についても、すごくいい指標があるわけですよね。公共交通支援とバス路線の支援とか公共交通利用促進とかそういう項目があるんだけれども、それについても当時はゼロということでした。だから、道路整備プログラムと川崎市総合交通計画の策定、総合交通計画のほうが上位計画になりますから、それが策定される時間軸が後先になっちゃっているので、しっかり総合計画の方向性も見えてきている、鷺沼駅前の再整備の方向性も見えてきているんだから、この道路整備プログラムの中にしっかり位置づけてほしいという議論もしてきたんですけれども、残念ながら間に合わなかったというような経過があるわけですよね。  その質問のときに、当時の金子建設緑政局長からは、時期を含めて適切な対応を図ってまいりたいというような、道路整備プログラムの見直しについてはそういう御意見をいただいているんですけれども、ただ、道路整備プログラムは平成37年までですから、平成37年の時点で適切に見直しをしていただいても、先に鷺沼駅前の再整備ができちゃうわけですから、そういう意味でいきますと、さんざん議会で質問させていただいているように、この鷺沼駅前の再整備ということにあわせて適切な御判断と言っていただけていますので、その方向性をしっかりつくっていただきたいというお願いを再度させていただきたいと思います。それで、鷺沼駅前の再整備につきましては、長い歴史がありますけれども、今の奥澤建設緑政局長が交通政策室担当課長でおられたときに、いろいろ骨を折って汗を流していただいたという経緯もあって、その方が今、建設緑政局長をされているということにも一つの縁を感じますので、ぜひ建設緑政局の立場でしっかり御支援をいただきますように改めてお願いを申し上げて質問を終わります。 ◆石川建二 委員 私は、通告どおりに順次質問させていただきます。  まず初めに、8款7項1目自然保護対策費、緑地保全事業について伺います。予算額11億4,719万円余に対し、4億2,348万円余の決算額となっていますが、その理由について伺います。また、3億5,850万円余が不用額となっていますが、その理由を伺います。 ◎木村博彦 みどりの保全整備課長 自然保護対策費の決算額についての御質問でございますが、予算額との差につきましては、翌年度への繰り越しと不用によるものでございまして、繰越額につきましては3億6,520万円で、特別緑地保全地区の用地取得において、地権者との交渉に不測の日時を要したことによるものでございます。また、不用額につきましては、国庫補助金の認承減により、一部取得計画を見直したことによる土地取得費の減が3億1,058万円、そのほか、斜面地対策工事の工法の変更による工事費の縮減などによるものでございます。以上でございます。 ◆石川建二 委員 不用額3億5,850万円余のうち、3億1,058万円は国庫補助金の認承減によるとのことです。緑地保全事業におくれを生ずることはないのか、対策についても伺います。 ◎木村博彦 みどりの保全整備課長 緑地保全事業についての御質問でございますが、国庫補助金の認承減に伴い、一部用地取得計画を見直しましたが、用地取得につきましては、樹林地を恒久的に保全する目的で、既に都市計画により特別緑地保全地区に指定している土地について、所有者からの買い取りの申し出により、予算の範囲内で実施しているものでございまして、緑地保全施策の推進には影響はございません。以上でございます。 ◆石川建二 委員 影響はないということですので、ぜひ推進のほうをよろしくお願いいたします。次に、川崎市の緑地の現状について伺います。緑地の中には、樹林地、農地、公園、緑化地、水辺地空間がありますが、里山を含む樹林地は市内からどんどん減少しています。10年間の変化を伺います。市内300平方メートル以上の樹林地で比較可能とのことですので、2006年度の300平方メートル以上の樹林地の面積と2016年の比較でお示しください。10年間で失われた樹林地の面積についても伺います。 ◎木村博彦 みどりの保全整備課長 樹林地面積についての御質問でございますが、市内の300平方メートル以上のまとまりのある樹林地は、平成18年の調査では約1,072ヘクタール、平成28年では約1,002ヘクタールでございまして、10年間で約70ヘクタールの減少となっております。以上でございます。 ◆石川建二 委員 10年間で約70ヘクタールの樹林地の減少とのことです。これは、宮前区にある東高根森林公園がグラウンド部分を除いてほぼ12ヘクタールとのことですから、5.8倍にもなります。保全の必要性がこの点からもわかりますが、樹林地保全面積も2006年度と2016年度の対比で伺います。 ◎木村博彦 みどりの保全整備課長 樹林地の保全面積についての御質問でございますが、特別緑地保全地区等、保全施策が講じられた樹林地の面積は、平成18年度末までの累計が約181ヘクタール、平成28年度末までの累計が約241ヘクタールでございまして、10年間で約60ヘクタールの増加となっております。以上でございます。 ◆石川建二 委員 10年間の保全面積が約60ヘクタールで喪失が約70ヘクタールということですから、開発圧力に押されているという実態だと思います。今後、どのように保全に取り組んでいくのか伺います。 ◎木村博彦 みどりの保全整備課長 保全の取り組みについての御質問でございますが、樹林地の保全の目標につきましては、川崎市緑の基本計画の計画期間である平成39年度末までに300ヘクタールの保全を目標としているところでございまして、平成29年度末の時点で約242ヘクタールを保全してきたところでございます。緑地保全施策等の推進に当たっては、土地所有者の緑地保全制度への御理解と御協力が重要であることから、JAセレサ川崎など関係機関との連携強化や、さまざまな機会を捉え、制度の周知を図り施策の推進に取り組んでまいります。以上でございます。 ◆石川建二 委員 よろしくお願いします。関連して、向ヶ丘遊園跡地の緑地保全策について伺います。先ごろ、小田急電鉄から向ヶ丘遊園跡地利用に関する方向性についての報道がありましたが、その内容と本市の取り組みについて伺います。 ◎木村博彦 みどりの保全整備課長 向ヶ丘遊園跡地についての御質問でございますが、本年7月27日に小田急電鉄から報道発表された内容につきましては、平成16年に本市と締結した向ヶ丘遊園跡地に関する基本合意を踏まえ、跡地利用の具体化を図るとされています。本市といたしましては、多摩丘陵の緑豊かな自然を次世代に残すため、基本合意を踏まえ、緑の保全等について協議調整を進めてまいります。以上でございます。 ◆石川建二 委員 基本合意に基づいてということですから、よろしくお願いいたします。  最後に、緑地保全、まさに開発とのせめぎ合いだと思いますけれども、とりわけ、まとまった樹林地は市の支援なくして守ることはできません。そこで、緑地保全全体について建設緑政局長としての決意を伺います。 ◎奥澤豊 建設緑政局長 緑地保全の取り組みについての御質問でございますが、本市は市域の約88%が市街化区域となっていることから、依然として土地需要が高く、年々樹林地は減少傾向にあります。こうした中で、緑の基本計画に掲げる緑ある暮らしの創造を目指し、生物多様性の保全や地球温暖化対策等を推進する上でも、さらなる緑地の保全に取り組んでいくことが必要と考えております。以上でございます。 ◆石川建二 委員 さらなる保全に取り組んでいきたいということです。緑地保全は開発との競争というところもあります。また、財政的にも人員的にも継続的な取り組みの中で地権者の理解を得られるというところもあるかと思いますので、ぜひ頑張ってよろしくお願いいたします。  次のテーマに移ります。8款4項1目広域道路対策費について伺います。対策費の中に川崎縦貫道路Ⅱ期計画調査事業費1,096万4,160円と決算額が示されておりますけれども、これは同事業の委託調査費です。その報告書の業務の目的には、川崎縦貫道路と東京外かく環状道路との一本化を含めた検討に際し、川崎市として望ましい整備計画の検討を行ったとありますが、検討の内容を伺います。 ◎野村博和 広域道路整備室担当課長 川崎縦貫道路Ⅱ期計画調査事業費についての御質問でございますが、川崎縦貫道路につきましては、本市も参画する東京外かく環状道路(東名高速~湾岸道路間)計画検討協議会におきまして、外環道との一本化を含め、幅広く検討が行われているところでございます。こうした中、昨年度に行った調査につきましては、本市の視点から、外環道の整備による市域への交通影響や整備効果などについて調査、検討を実施したものでございます。以上でございます。 ◆石川建二 委員 東京外かく環状道路と一体整備した場合、事業主体はどこになるのか。また、市の負担の割合はどうなるのか。縦貫道路Ⅰ期のときには、共同溝整備など関連工事費が発生していますけれども、道路工事費以外の関連工事費はどのようなものが考えられるのか伺います。現在、関越道から東名高速道路までの区間の工事が行われ、16キロ1兆6,000億円、これは1メートル1億円の事業費ですが、その事業予算と伺っております。東名高速道路から湾岸道路に至る距離数と全体のおおよその事業費が出ていれば、あわせて伺います。 ◎野村博和 広域道路整備室担当課長 東京外かく環状道路の事業主体などについての御質問でございますが、外環道の東名高速から湾岸道路間につきましては、現在整備中の関越から東名間と同様に高速自動車国道として整備されるものと想定しているところでございますが、ルートや構造など、現時点では整備計画が策定されていないことから、事業主体や関連工事費を含めた事業費、負担割合などについては未定でございます。なお、現在工事中の東名ジャンクションから湾岸道路までの距離はおよそ20キロメートルでございます。以上でございます。 ◆石川建二 委員 余り詳しいことはわかっていないということですが、昨年12月22日の第3回計画検討協議会では、ルートの提案もなされたと伺っております。その内容を伺います。また、取りまとめはいつごろまでをめどに行うつもりなのかも伺います。 ◎野村博和 広域道路整備室担当課長 ルートなどについての御質問でございますが、昨年12月に開催された第3回の計画検討協議会では、概略ルート等の比較案などについて報告がなされ、特に湾岸道路側への接続位置につきましては、東京側の場合では、昭和島ジャンクション及び東海ジャンクション、川崎側の場合では、大師ジャンクション及び浮島ジャンクションで接続する案が示され、羽田空港へのアクセス改善や川崎縦貫道路との一本化などについて意見が交わされたところでございます。また、取りまとめにつきましては、いつまでにどのようなプロセスで計画策定を進めていくかについて、協議会の中で具体の議論はなされておりませんが、本市といたしましては、計画の具体化に向けて、国や東京都と引き続き協議調整を進めてまいりたいと存じます。以上でございます。 ◆石川建二 委員 まだまだ計画の取りまとめの時期も不明確ということですが、できるだけ早い段階で市民に情報公開し、そして、市民からの意見を聞くように強く求めておきたいと思います。このテーマについてはまた引き続き議論させていただきたいと思います。  次のテーマに移ります。8款3項1目街路事業費について伺います。決算額57億5,800万円余のうち、羽田連絡道路整備事業費の金額と街路事業費に占める割合を伺います。また、そのうち、市費負担は幾らぐらいになるのか、さらに、繰越額60億443万円余となっていますが、これも市費負担額を伺います。 ◎小沼匡弘 広域道路整備室担当課長羽田連絡道路建設担当〕 街路事業費についての御質問でございますが、羽田連絡道路整備事業費の支出済額につきましては、街路事業費の約52%を占める30億2,160万3,530円でございまして、そのうち、東京都からの負担金や国庫補助金、県補助金を除いた本市の負担額は9億6,347万4,998円でございます。また、翌年度繰越額における本市の負担額につきましては12億4,319万400円でございます。以上でございます。 ◆石川建二 委員 次に、羽田連絡道路は人が足を踏み入れてはならない保全地域に隣接しています。環境に配慮した工事が行われていると思いますが、環境に与える影響をどのようにチェックをしているのか伺います。 ◎小沼匡弘 広域道路整備室担当課長羽田連絡道路建設担当〕 羽田連絡道路についての御質問でございますが、羽田連絡道路の整備に当たりましては、環境配慮の取り組みの一環として、昨年9月に有識者の指導助言のもと策定した多摩川における干潟の保全・回復計画及び環境モニタリング計画に基づき、生態系保持空間の保護や干潟の復元など、さまざまな環境保全措置を講じております。また、環境保全措置に加え、水質や干潟の地形変動、鳥類などさまざまな環境項目について定期的にモニタリング調査を実施しております。それらの結果などを、河川管理者や有識者で構成される河川河口の環境アドバイザー会議の中で年3回程度報告し、周辺環境の変化に的確かつ柔軟に対応できるよう、適宜、指導助言をいただきながら工事を進めております。以上でございます。 ◆石川建二 委員 今、2つの質問で、事業費、また環境への影響というところでお聞きをしました。この事業費は、既に皆様御存じのように、総事業費300億円、市の負担だけでも68億円もの巨費を使います。2017年度、街路事業費の52%の事業費を使って、他の道路整備などの要望も高い中での非常に特出しされた予算の使い方だと思います。不要不急の橋の建設、これは私たちも議会で再三、その必要性がないことを訴えてきましたけれども、決算の面からも、こうした問題が明らかになってきているのではないかと思います。また、環境面については、引き続き監視、あるいは市民のチェックが必要だと思いますので、この問題についてはまた引き続き議論していきたいと思います。  次に、先ほど出された宮前区の久末鷺沼線の整備について伺いたいと思いましたけれども、御回答は大体理解ができましたので、要望だけにとどめておきたいと思います。南野川橋のかけかえ工事ですが、平成31年度から着工して、平成34年度の完成ということであります。非常に日ごろから使われている道路ですので、ぜひ周辺の環境などにも注意した工事を進めていただきたいのと、平成37年度までの全面開通ということですけれども、先ほど織田委員からもありましたが、早期の開通が望まれると思いますので、その点についても私からも要望しておきたいと思います。  次に、全市の道路維持補修事業費、街路樹維持管理事業費、公園緑地維持管理事業費、水路整備事業費の当初の予算額と決算額を総額でお示しください。 ◎柴山巌 庶務課長 道路、公園等における維持管理費についての御質問でございますが、道路維持補修事業費、街路樹維持管理事業費、公園緑地維持管理事業費及び水路整備事業費の予算現額の合計は70億614万642円、支出済額合計は、62億6,911万8,689円で、翌年度繰越額合計は3億4,859万4,913円となっております。以上でございます。 ◆石川建二 委員 一昨年度の決算とほぼ横ばいという数字だと思いますが、全市の道路公園センター等に寄せられた道路舗装や補修、街路樹の維持管理、公園の維持補修などの要望の陳情件数と処理済みとなった割合を伺います。 ◎柴山巌 庶務課長 区役所道路公園センターへの陳情についての御質問でございますが、陳情の受け付け件数につきましては、7区全体で、平成29年度2万5,821件となっております。このうち、処理済みとなった割合につきましては83%となっております。以上でございます。 ◆石川建二 委員 この数字も前年度と余り変わらない数字ということで、余りその事業が進んだという評価にはならないかと思います。そこで、ことし3月に川崎市街路樹管理計画が発表になりました。計画では、現状の課題を、植栽後相当年数が経過しているものも少なくなく、都市空間に潤いをもたらす一方、倒伏の危険性が生じたり、根系が舗装を盛り上げ、歩行者等の通行に影響を及ぼしたりする課題が発生していると、このように述べています。その対策として、候補道路を選定し、地域住民との合意形成を図りながら、植栽基盤の改善や樹種の更新などを講ずる、このようにされているわけです。候補地の選定基準について伺います。その際、住民からの陳情は考慮されているのかも伺います。 ◎松本茂人 みどりの保全整備課担当課長 川崎市街路樹管理計画についての御質問でございますが、川崎市街路樹管理計画につきましては、景観向上機能や緑陰形成機能、防災機能など重要なグリーンインフラである街路樹が持つ多様な機能を総合的に発揮させるため、地域特性に即した効果的な維持管理の取り組みを推進することを目的に、本年3月に策定したものでございます。街路樹の更新・撤去候補路線につきましては、歩道幅員が十分に確保されていない路線や根上がりが連続している路線を対象として、市民の方々からの要望を踏まえた上で、各区役所と協議し、早急に対応していく必要がある路線を選定しております。以上でございます。 ◆石川建二 委員 具体的に幾つかのことをお聞きしたいんですが、樹木の更新について、南武沿線道路の中丸子神社付近のユリノキの植えかえ、根上がりの改善や、世田谷町田線の生田地域の剪定や、これも植えかえ、尻手黒川線の東名高速川崎インター付近の根上がりなどの要望が寄せられています。それぞれの対応について伺います。 ◎松本茂人 みどりの保全整備課担当課長 街路樹の更新などについての御質問でございますが、街路樹の更新につきましては、川崎市街路樹管理計画に基づき、更新・撤去候補路線から取り組みを進めることとしておりまして、今後、地域住民との合意形成を図りながら、利用者の安全性や良好な歩行空間を確保してまいります。また、根上がりの改善につきましては、関係部署と連携しながら、必要に応じて対応してまいりたいと考えております。以上でございます。 ◆石川建二 委員 ぜひよろしくお願いいたします。また、十分に陳情に応えられるような予算をやはり強く求めておきたいなと思います。  もう一問、河川整備についてお聞きする予定でしたけれども、時間となりました。申しわけありません。また次回に回させていただきます。よろしくお願いいたします。 ◆原典之 委員 通告どおり、8款8項1目公園緑地施設費について伺ってまいります。その公園緑地施設費のうち、等々力緑地再編整備推進事業費及び等々力緑地施設整備事業費に関連して、等々力緑地の民間活力導入に向けた取り組みについて伺います。まず、各事業費の主な内訳及び決算額について伺います。 ◎沼田聡史 等々力緑地再編整備室担当課長 等々力緑地の事業費についての御質問でございますが、等々力緑地再編整備推進事業費の主な内訳につきましては、硬式野球場の改築工事や土壌対策工事等であり、支出済額といたしましては約5億4,059万円でございます。また、等々力緑地施設整備事業費の主な内訳につきましては、陸上競技場の来場者や競技者の安全・安心な環境を確保するための補修工事等であり、支出済額といたしましては約1,977万円でございます。以上でございます。 ◆原典之 委員 等々力緑地全体の魅力向上に向けて、民間活力の導入に向けた取り組みを進めるために調査を行っておりますが、内容及び決算額について伺います。 ◎沼田聡史 等々力緑地再編整備室担当課長 等々力緑地の民間活力導入に向けた取り組みについての御質問でございますが、等々力緑地における管理手法等の検討支援委託といたしまして、公園内施設の管理運営や陸上競技場第2期整備、都市公園法の一部改正により創設されたカフェ、レストランなどの収益施設における新たな公募設置管理制度の活用などについて、民間活力の導入に向けた可能性調査を実施したところでございます。また、支出済額につきましては1,998万円でございます。以上でございます。 ◆原典之 委員 次に、等々力緑地に関連しまして、公園緑地協会について伺います。公園緑地協会では、本市からの補助金を活用し、事業者への都市緑化推進等の助成事業のほか、啓発事業やボランティア育成事業など、緑の保全と緑豊かなまちづくりの推進に向けてさまざまな取り組みを行っております。昨年度実施した等々力緑地に関連する主な取り組みを伺います。 ◎櫻井義郎 みどりの企画管理課長 公園緑地協会の等々力緑地に関連する取り組みについての御質問でございますが、公園緑地の運営に関する事業として、陸上競技場などの運動施設や、釣り池施設の管理運営業務のほか、緑地内各所の花壇づくりを行っております。また、市内の各公園、緑地で開催している緑のボランティア育成事業の講座や教室を等々力緑地でも実施しております。そのほかに、緑地内で行われる各種イベントの主催者と協働で等々力サッカーフェスタ2017や、夏休みこども釣り教室を開催するとともに、第48回花と緑の市民フェアにおいて、たねだんごづくり体験やポスター、標語コンクール優秀作品の展示を実施し、緑化推進の普及啓発を行っているところでございます。以上でございます。 ◆原典之 委員 本年3月には川崎市緑の基本計画が改定され、緑のパートナーづくりのほか、今回新たにグリーンコミュニティづくりが基本施策に取り込まれるなど、公園緑地協会との関係がより一層重要になってくると思います。そこで、緑の基本計画の実現に向けて、今後、具体的にどのように公園緑地協会と連携、活用していくのか伺います。 ◎櫻井義郎 みどりの企画管理課長 公園緑地協会との連携、活用についての御質問でございますが、緑の基本計画におきましては、公園緑地協会を緑のボランティアセンター機能と位置づけており、公園緑地協会と連携しながら、緑の保全、緑化の推進に向けたボランティアの育成及び活動支援の充実を図ってまいりたいと考えております。また、これまで地域に根差した活動支援により協会が培ってきた信頼関係やノウハウを最大限に生かし、緑を通じた多様な主体との連携や多世代の交流を進めるグリーンコミュニティの形成促進に努めてまいりたいと存じます。以上でございます。 ◆原典之 委員 昨年度改正されました都市公園法により、公園内に民間事業者によるカフェなどの収益施設の設置が可能となりました。本市におきましては、都市公園条例の改正に向けて、現在、パブリックコメントを実施しております。等々力緑地全体の魅力向上のためには、行政が民間のノウハウを生かして、官民一体となって取り組むことが重要です。昨年度実施した調査結果や都市公園法改正のほか、公園緑地協会との関係も含めて、今後、民間活力導入に向けてどのように取り組んでいくのか伺います。 ◎小田島宏明 企画課担当課長〔水辺・みどり活用担当〕 民間活力導入に向けた取り組みについての御質問でございますが、等々力緑地などの大規模な公園につきましては、公園の多機能性を発揮することで、公園独自の魅力を高め、まちのにぎわいを創出し、都市の魅力と活力の向上を図ることが必要と考えております。公園の魅力向上などに当たりましては、公園緑地協会などの高い技術的専門性を有する法人、団体や、施設運営に実績のある民間企業など、多様な主体との連携を図ることが大変重要と考えているところでございます。こうしたことから、等々力緑地などの民間活力導入に当たりましては、可能性調査の内容を踏まえるとともに、都市公園法の一部改正に伴う公募設置管理制度の活用など、民間等のノウハウを生かした、効率的・効果的な整備、管理運営を図り、公園の魅力向上などに努めてまいります。以上でございます。 ◆原典之 委員 昨年、我が会派の代表質問答弁では、等々力緑地でのプールの設置については、都市公園法の改正を踏まえ、プールの可能性についても検証していくとありました。今まで阿部市長時代からゼロ回答だったのが、検討していくと前向きな方向に変わりました。今後の取り組みについて伺います。 ◎沼田聡史 等々力緑地再編整備室担当課長 等々力緑地におけるプールの整備についての御質問でございますが、昨年度、等々力陸上競技場第2期整備における事業評価において、プールとの複合化について検討を行ったところでございますが、増改築案での整備は難しいと考えているところでございます。現在、等々力緑地全体の魅力を高めるために、民間事業者との効果的な連携を図る仕組みづくりなどについて調査を続けているところでございまして、その中で、プールの可能性についても、地域の活性化、にぎわいづくりなどの視点に加え、コスト面の課題を含めた中で、引き続き検証してまいりたいと考えております。以上でございます。 ◆原典之 委員 最後に意見要望なんですけれども、もともとはとどろきアリーナをつくる際には、各区のスポーツセンターのプールがつくられておるわけで、その中で等々力プールがあったということで、そのときにはつくらなかったという経緯もございました。そのことも含めて、等々力陸上競技場第2期整備では複合化を考えるということがもともとの答弁だったんですけれども、増築案が改正されたときにはプールはできないだろうという話になりましたので、であるならば、また新たにこのプールが必要だと。また、これは中原区民のみならず、隣接する高津・幸区民の方々も希望しておる案件でございます。そうした中で、コスト面とかいう話もございますけれども、ぜひ民間から提案をいただく中で、川崎市からもカフェとかレストランとかというものもありましたけれども、こういったものをつくりたい、こういうふうににぎわせたいということを、先ほど春委員からも魅力を高めるということの御意見がありました。ぜひとも受け身ではなく、こちらから能動的に提案をしていただけるような、特にプールに関しては私はもう常にやっておりますので、そこだけは要望させていただきまして、質問を終わります。 ◆かわの忠正 委員 私からは、事前に通告をいたしました2点のうち、2点目の迷惑道路構造物の撤去及び市有財産の活用については別の機会に取り上げさせていただきたいと思いますので、1点だけに絞って伺ってまいりたいと思います。  では、11款1項1目区政総務費及び2目以下の各区区づくり推進費の道路維持補修事業等について伺ってまいります。本市では、市内企業の育成並びに市内経済の活性化を図るため、市内中小企業へ優先発注することを基本政策とし、平成28年度には川崎市中小企業活性化のための成長戦略に関する条例が制定され、市内の中小企業者に対し、受注機会の増大を図るよう努めるものと明記をされております。そこでまず、平成29年度での建設緑政局関係の工事で市内業者の発注状況を伺います。 ◎柴山巌 庶務課長 建設緑政局関係工事における市内業者の受注状況についての御質問でございますが、各区役所道路公園センター発注を除く建設緑政局発注分におきましては、発注件数106件のうち、市内業者受注が95件で90%でございます。各区役所道路公園センター発注分におきましては、川崎区が発注件数66件のうち市内業者受注が63件で95%、幸区が発注件数36件のうち市内業者受注が32件で89%、中原区が発注件数40件のうち市内業者受注が40件で100%、高津区が発注件数49件のうち市内業者受注が49件で100%、宮前区が発注件数48件のうち市内業者受注が48件で100%、多摩区が発注件数53件のうち市内業者受注が53件で100%、麻生区が発注件数49件のうち市内業者受注が49件で100%となっており、市内全体では、発注件数447件のうち市内業者受注が429件で96%となっております。以上でございます。 ◆かわの忠正 委員 ただいまの御答弁で、市内平均では96%、区別に見ても89%から100%の市内業者受注率ということでございました。この一番低い89%というのが幸区なんですね。私の地元の幸区では、区内の受注が少ない旨の声が届いているところでございます。幸区内の業者の方々は、市の防災訓練の際には人も重機も出して訓練に貢献をされておりますし、ことしは雪害の際には実際に除雪に動いていらっしゃるという、災害協定に多大に貢献をしていらっしゃることを存じております。災害発生時に実働してくださる市内業者の育成は幾重にも配慮が必要だと感じているところでございます。そこで、区別の区内業者受注率について具体的に伺います。 ◎柴山巌 庶務課長 各区役所道路公園センター発注工事における区内業者の受注状況についての御質問でございますが、川崎区につきましては、区内業者受注が42件で64%、幸区につきましては、区内業者受注が13件で36%、中原区につきましては、区内業者受注が16件で40%、高津区につきましては、区内業者受注が31件で63%、宮前区につきましては、区内業者受注が32件で67%、多摩区につきましては、区内業者受注が27件で51%、麻生区につきましては、区内業者受注が29件で59%となっております。以上でございます。 ◆かわの忠正 委員 ただいまの御答弁で、区別に見ると、幸区、中原区以外では大体50%~60%前後の区内業者受注率のところでございますが、中原区は40%、幸区ではさらに下がって36%と、やはり下がっているところでございました。この要因はどのようなものであると分析をされているのか、見解を伺います。 ◎柴山巌 庶務課長 各区において区内業者受注率が異なることについての御質問でございますが、本市におきましては、市内中小企業優先発注を原則としており、契約条例第4条第4号に予算の適正な使用に留意しつつ、市内の中小企業者の受注の機会の増大を図ることと規定されているなど、発注に当たりましては、原則として市内の中小企業を選定することとされております。これを受け、入札・契約所管課におきまして、指名競争入札につきましては、特に当該工事の履行場所である区内に本社を有する企業をできる限り選定するよう配慮しているものでございます。また、一般競争入札における地域性重視の取り組みといたしましては、平成25年2月から、土木工事と舗装工事におきまして、川崎区、幸区、中原区の南部と高津区、宮前区、多摩区、麻生区の北部に分け、その区域内に本社があることを参加条件とする一般競争入札、いわゆる南北入札を試行実施しているものでございます。こうした取り組みを実施している中で、幸区や中原区において区内業者受注率が低いことにつきましては、結果的には入札という行為の性質上、その理由の特定は難しいものですが、幸区、中原区においては、土木工事等における登録業者数が他の区に比べて少ないことなどによりまして、結果的に区内業者の受注率が低くなっているのではないかと考えているところでございます。以上でございます。 ◆かわの忠正 委員 今の御答弁では、当該工事の履行場所である区内に本社を有する企業をできる限り選定するよう配慮していると。また、地域性重視の取り組みをされて、南北入札を試行したけれども、登録業者数が少ないのも一因との旨の御答弁でございました。区内業者に発注することは、諸経費の低減化や、また、災害時の復旧への実際の協力など貢献度が違ってまいります。そこで、発注時でのこの地域性を重視する見解と今後の取り組みを伺います。 ◎柴山巌 庶務課長 地域性を重視した業者選定についての御質問でございますが、工事履行場所近くに所在する事業者が施工することによりまして、災害時、緊急時における即時対応が可能であることや、地域をよく理解していることによる工事の円滑化などのさまざまな利点があるものと考えております。これまでも、指名競争入札におきましては、同一区内に本社を有する事業者をできる限り選定するよう配慮しているとともに、一般競争入札における南北入札については、平成30年度から本格実施に移行されているなど、地域性を重視した取り組みが進められているところでございますことから、その推移を踏まえた対象範囲の拡大など、さらなる地域性を重視した取り組みにつきまして、入札・契約所管課に求めてまいりたいと考えております。以上でございます。 ◆かわの忠正 委員 災害時、緊急時の対応の迅速性、また、地理の熟知による円滑化などの利点があるとの見解を示していただきました。ただいまの御答弁のように、今後さらなる地域性を重視した取り組みに御尽力をお願いしたいと思います。  では、論点を変えまして、内容を絞りまして、横断歩道橋の維持管理について何点か伺ってまいりたいと思います。5年前の平成25年決算審査特別委員会におきまして、横断歩道橋の安全対策について、私はどのように取り組まれてきたのかを伺わせていただきました。その際の御答弁では、道路や橋梁、河川施設や港湾施設などは長期保全計画が策定されておりますけれども、橋梁長寿命化修繕計画に横断歩道橋も含めて計画的に長寿命化を図ることを私は求めてまいりました。そして御答弁どおり、横断歩道橋修繕計画を策定され、取り組んでいただきました。当時の御答弁では、横断歩道橋を長期間維持するために重要な桁や橋脚等の主要部材について、おおむね5年以内に補修の必要があることを確認した数というのは、跨線人道橋7橋を含む39橋とのことでした。ちなみに39橋の区別の内訳は、川崎区9橋、幸区3橋、中原区8橋、高津区2橋、宮前区3橋、多摩区6橋、麻生区8橋となっておりました。おおむね5年以内に補修の必要がある歩道橋の39橋について、5年近く経過してまいりましたので、補修の必要がある横断歩道橋はほぼ終えられたのかと思いますけれども、そこでまず、平成29年度の工事件数と金額を伺います。 ◎矢口智行 道路施設課長 横断歩道橋の維持管理についての御質問でございますが、横断歩道橋につきましては、川崎市道路維持修繕計画に基づき適正な維持管理に努めているところでございます。平成29年度に発注した歩道橋の補修工事の件数につきましては、請負金額が250万円以下の軽易工事を除き、川崎区で1件、多摩区で2件、合計3件でございまして、請負金額につきましては合計で約2億1,000万円でございます。以上でございます。 ◆かわの忠正 委員 軽易工事を除く工事は3件とのことでしたので、計画的に補修の必要がある歩道橋はおおむね終了したようでございます。今後、主要部材の補修以外の軽易工事――階段がでこぼこしている、穴があいている等の軽易工事がふえてまいるかと思いますので、そちらのほうも今後ともぜひよろしくお願いしたいと思います。ちなみに、この軽易工事ですけれども、御幸小学校の前の歩道橋を、今年度、軽易工事で補修していただきまして、先般見てまいりました。児童や保護者の方から大変喜びの声も届いて、また、校長先生からもわざわざ、きれいになって安全になりましたという喜びの声、お礼の声が届いておりますので、お伝えをさせていただきたいと思います。では、先ほどの軽易工事を除く工事3件の中で、分離分割発注の状況を伺います。 ◎矢口智行 道路施設課長 分離分割発注の状況についての御質問でございますが、横断歩道橋の補修工事につきましては、足場仮設、塗装、舗装など多様な工種がございますが、安全性や経済性、施工管理などを考慮し、歩道橋ごとに一体的に発注を行っているところでございます。以上でございます。 ◆かわの忠正 委員 一体的に発注されているということでございました。その中で、市内企業の受注状況を念のため伺います。 ◎矢口智行 道路施設課長 市内企業の受注状況についての御質問でございますが、平成29年度に発注した3件につきましては、全て市内業者が受注しているところでございます。以上でございます。 ◆かわの忠正 委員 わかりました。それでは、こういう横断歩道橋についてちょっと意見要望ですけれども、修繕もありますけれども、撤去についてもいろんな意見要望、また計画もあるかと思います。幸区内では河原町歩道橋が来年度撤去されると伺っておりますけれども、近隣の方からは早く撤去してほしいという声が届いておりますので、意見要望で申し上げておきたいと思います。  では、最後の質問ですけれども、市内経済の活性化と市税収入確保のためには市内企業の育成は不可欠です。今後とも一層の推進を取り組んでいただきたいと思います。そこで、今後の取り組みを伺います。 ◎柴山巌 庶務課長 市内企業の育成についての御質問でございますが、本市の工事請負等の契約につきましては、市内企業の育成及び市内経済の活性化を図るため、市内中小企業へ優先発注することを川崎市契約条例で基本的施策としているところでございます。また、平成28年度に制定された川崎市中小企業活性化のための成長戦略に関する条例におきましても、受注の機会の増大を図るよう努めるものと規定されているところでございます。これらのことから、工事等の発注部局といたしまして、引き続き、可能な工事につきましては分離分割発注を行うなど、市内中小企業の受注機会の増大を図るとともに、入札・契約所管課と連携した取り組みを推進してまいりたいと考えております。以上でございます。 ◆かわの忠正 委員 可能な工事については分離分割発注を行い、市内中小企業の受注機会の増大を図るとのことでございました。ぜひ推進を要望しまして、私の質問を終わります。 ◆宗田裕之 副会長 私は、通告の順番に従いまして質問を行っていきたいと思います。  まずは、8款8項1目公園緑地施設費についてです。2016年度に市が行ったかわさき市民アンケートで、市政の仕事で今後特に力を入れてほしいことでは、「道路、公園、広場の美化・清掃」、それから「公園の整備や維持管理」がいずれも30%近くに上っていました。私たち共産党が同じく2016年に行った市民アンケートでも同様で、まちづくりで力を入れてほしいことの第2位が「道路・公園の整備・清掃」で28.4%の方が力を入れてほしいと答えています。公園緑地施設整備事業として高津区梶ヶ谷6丁目はな公園などが整備されましたが、市の直近3年間の公園に関する維持管理の決算額の推移を伺います。 ◎松本茂人 みどりの保全整備課担当課長 公園緑地維持管理についての御質問でございますが、公園緑地維持管理事業費の決算額の推移につきましては、平成27年度が約19億3,430万円、平成28年度が約18億1,983万円、平成29年度が約18億6,458万円でございます。以上でございます。 ◆宗田裕之 副会長 公園緑地維持管理費は、この3年間、ほとんど変わっていないということです。それでは、直近3年間の公園に関する陳情件数を伺います。また、年度内に処理済みとなっている件数と次年度への持ち越し件数を伺います。 ◎松本茂人 みどりの保全整備課担当課長 公園等に関する陳情についての御質問でございますが、陳情の受け付け件数につきましては、平成27年度8,793件、平成28年度8,727件、平成29年度8,546件でございます。このうち処理済みとなった件数につきましては、平成27年度7,167件、平成28年度7,561件、平成29年度6,882件でございまして、次年度への持ち越し件数は、平成27年度1,626件、平成28年度1,166件、平成29年度1,664件でございます。以上でございます。 ◆宗田裕之 副会長 陳情件数は毎年8,500件を超えて、かなりの件数に上っておりますけれども、そのうち約2割程度は次年度に持ち越されているということでした。要するに、各年度の予算額が需要に追いついていないというのが現状です。これらの各公園を手入れする頻度について伺います。 ◎松本茂人 みどりの保全整備課担当課長 公園の維持管理についての御質問でございますが、公園の管理につきましては、職員による日常的なパトロールを行うとともに、陳情をいただいた箇所につきましては、適宜、施設の補修や樹木の剪定など、必要な対応を行っているところでございます。また、遊具につきましては、おおむね年2回、職員及び専門業者による安全点検を行っており、トイレ、水景施設等につきましては、定期的な清掃などのメンテナンスを行っているところでございます。さらに、管理運営協議会公園緑地愛護会が結成されている公園につきましては、ボランティアの方々に公園の清掃や草刈りなどの維持管理に御参加いただいております。今後におきましても、市民の皆様と協働・連携し、適切な維持管理に努めてまいりたいと存じます。以上でございます。 ◆宗田裕之 副会長 日常的なパトロールや陳情をいただいた箇所は適宜、施設の補修や樹木の剪定を行っているということですが、高津区の公園でも、市民の方から、草が伸び放題とか、樹木が生い茂り、暗く利用しづらいなどの陳情がやはり多く寄せられています。今の維持管理体制では私は不十分だと思います。川崎市の1人当たりの都市公園面積は3.9平米で、大阪市に次いでワースト2位です。政令市では最も公園が少ない都市の一つです。また、過去のみどり保全整備課の答弁では、2012年度の1平米当たりの単位当たりの公園の維持管理費は、本市は209円ですけれども、横浜市は523円、世田谷区では何と1,152円と、本市と2.5倍から5倍の開きがあります。川崎市はただでさえ都市公園の面積が少ないにもかかわらず、その単位当たりの維持管理費も少な過ぎます。公園の維持管理費の大幅な増額と、あと、維持管理体制の強化を求めておきたいと思います。  それでは次に、中原街道拡幅工事、蟻山坂工区について伺います。千年交差点から能満寺交差点までの中原街道拡幅工事その3の説明会が6月13日、16日に行われまして、工事が再開いたしました。説明会には私も参加して意見要望を聞いてきました。南部都市基盤整備事務所からの説明では、工期は5月15日から11月30日までで、影向寺バス停付近を最大1.4メートル盛り土します。それでは、拡幅工事その3において、工事の進捗状況を伺います。また、計画どおり終わるのか伺います。 ◎鈴木健司 道路整備課長 丸子中山茅ヶ崎線の工事の進捗状況についての御質問でございますが、本事業につきましては、高津区の千年交差点から能満寺交差点に至る蟻山坂工区において、工事延長661メートルを現道幅員約7メートルから15メートルに拡幅するものでございます。本年5月より工事着手したその3工事につきましては、影向寺バス停付近の220メートルの区間において、道路拡幅に伴い、取りつけ道路への接道を確保するため、現道地盤面を高くする盛り土などを行っております。引き続き、適切な進捗管理を行い、契約工期である11月末の完成に向けて工事を進めているところでございます。以上でございます。 ◆宗田裕之 副会長 今のところ計画どおり進んでいるということです。説明会では、その間、その付近で接続している道路は通行どめになるということでした。それでは、通行どめになる箇所と住民への周知について伺います。 ◎鈴木健司 道路整備課長 通行どめについての御質問でございますが、本工事に伴う通行どめにつきましては、丸子中山茅ヶ崎線に接続する取りつけ道路4カ所について、工事の進捗状況に合わせて実施しているところでございます。本工事は、交通管理者との協議により、夜間につきましては、取りつけ道路付近の施工の際、一時的に取りつけ道路を通行どめとしておりますが、翌朝には解除している状況でございます。また、周知につきましては、地域の方々に対しまして工事説明会を実施するとともに、お知らせの配付や案内板、予告看板等にて周知しているところでございます。以上でございます。 ◆宗田裕之 副会長 通行どめになる道路は、影向寺から下る千年89号線、それから、自転車店に出る子母口富士見台1号線、これは夜間のみですね。それから、能満寺に向かって下る左側の側道入り口、千年105号線、ここも夜間のみだということです。工事の時間帯が21時から翌朝5時ということで、夜間の通行どめが多いですが、翌朝5時には解除するとのことでした。また、地域の方々に対しては、お知らせの配付や案内板、予告看板で周知しているということでした。住民説明会ではいろいろな意見や要望が出されましたが、その一つが振動、騒音の問題です。説明会では、工事中の道路のつなぎ目、また、段差のために、トラックが通ると地震のような振動が起こるという声が多数上がっておりました。この件で私は現地を調査して段差などを確認し、施工業者である重田組とも会い、道路のつなぎ目や段差をできるだけ小さくするように求め、業者も努力すると答えました。住民説明会での振動がひどいという意見について、その原因と対策を伺います。 ◎鈴木健司 道路整備課長 振動に関する意見についての御質問でございますが、住民説明会におきまして、工事中の舗装の継ぎ目などによる段差を原因とした騒音・振動対策について御要望をいただいているところでございますので、できる限り段差を緩やかにすりつけることで、騒音、振動の低減に努めているところでございます。以上でございます。
    ◆宗田裕之 副会長 以前とは異なる業者、異なる工法で実施しているため、前ほど大きな段差はなくなりました。ただ、工事は夜間ということで、騒音で眠れないなどの声も聞かれました。ぜひ騒音と振動の低減に努めるように求めておきます。説明会で出された意見で問題となったのは、千年交差点の形状です。行政からは、今の5差路ではなく、影向寺に上がる旧道は閉鎖すると神奈川県警察が判断したと説明され、多くの方々から断固反対との強い意見が出されました。千年交差点付近の地権者の方からは、それでは話が違う、私は旧道から交差点に出られることを条件に土地の収用に応じたと述べて、反対を表明いたしております。後日、私はこの地域の聞き取りを実施しましたけれども、交差点から入るのは禁止でもよいが、出られるようにしてほしいとか、交差点近くにできた新築の住宅の方たちからは、出られなくなったら困るという声も多くありました。それでは、千年交差点の形状について、影向寺に上がる旧道はどうなるのか伺います。 ◎鈴木健司 道路整備課長 千年交差点の形状についての御質問でございますが、当該箇所につきましては、千年交差点付近に市道千年87号線が接続する計画でございます。本年6月に実施した工事説明会におきましても、地域の方々から、市道千年87号線から本線への車両の通行についての御要望をいただいておりますので、引き続き、車両通行について、地域の方々や関係機関と協議を進めてまいります。以上でございます。 ◆宗田裕之 副会長 私たちが行った聞き取りの後、神奈川県警察から形状については決定していないという回答があり、しかも、また地域住民の要望を考慮しながら決めていくということでした。ぜひ地域の住民の声や要望をよく聞き取って、そして住民の側に立って形状を決めていくことを強く要望いたします。  以上で質問を終わります。 ◆渡辺あつ子 委員 通告しておりました1項目めの歩道整備と舗装における歩行者の安全確保ということでは、意見ということにさせていただきたいと思います。道路整備に関しましては、市民からの要望が多いところだと思っております。日々利用している歩道ですので、安全確保という視点でちょっと意見だけです。この市役所の前の道もそうですけれども、四角い石が歩道に埋め込まれている。特に宮前区内で、宮前平駅のところなんですけれども、原因はことしは夏が暑かったからとかいろいろあるんですけれども、歩くたびに動いて、がたがたして大変危ない。すごく御高齢の方がつえをついて歩くと、つえをつくたびにガタンといって、また足を出してガタンといって、とても危ないので、その辺は道路公園センターと一緒に協力していただきまして、歩行者の安全確保をお願いしたいと思います。  質問に移ります。8款6項1目緑化推進費の中の緑の基本計画改定事業に関連しまして、街路樹の保全について伺います。たくさんの樹木がある中で、桜の木が好きという市民の方は多くて、桜の保全活動もあちこちで行われています。先ほども桜の話が出ました。桜に限らず樹木の診断を行っていますが、診断の状況、また診断結果について、その考え方を伺います。 ◎松本茂人 みどりの保全整備課担当課長 街路樹の保全についての御質問でございますが、街路樹につきましては、その健全な生育と安全性を確保するため、職員による巡回点検等により生育状況を把握し、異常が認められる樹木につきましては、必要に応じて樹木医による診断を実施しておりまして、平成29年度は33路線、861本の樹木について診断を行ったところでございます。診断結果につきましては、樹木の現状を健全から不健全の5段階に分類し、対策を施しても回復の見込みがない不健全な樹木につきましては、安全性を確保するため、事前周知を行った上で伐採し、適宜、再植栽を実施しているところでございます。なお、平成29年度は、不健全と診断された4本について伐採したところでございます。今後につきましても、生育状況の把握に努め、適正な維持管理を行いながら、街路樹の保全に努めてまいります。以上でございます。 ◆渡辺あつ子 委員 ありがとうございます。川崎市の話ではありませんけれども、先日、外来の害虫によって結構被害があったという報道もありまして、かなりの数の桜の木が切られたということでした。せっかく大きく育った桜の木ですので、できれば切らずに保全していきたいと考えています。鷺沼周辺でも1度、おととしかな、台風で倒れて以来、ここのところ、樹木診断の結果、伐採されておりまして、新しい木も植えられておりますので、こうした入れかえも必要だと思っております。これからも樹木の、特に桜の木の保全については引き続きお願いしたいと思います。  次に、墓地整備事業特別会計について伺います。早野聖地公園の墓地整備事業に関連して伺います。超高齢社会の中で墓地の需要が見込まれることから墓地整備が行われていますが、視点を変えまして、お墓参りに行く市民の利便性という点で伺います。今回の整備では、歩行者として利用する部分の整備は多くないと思いますけれども、これまでも早野聖地公園の墓地にお墓参りに行く市民の方から寄せられているのは、車椅子で行くときに大変移動しにくいということでした。こうした声は直接、霊園事務所のほうには届いていないかもしれませんが、状況として、もし認識していらっしゃれば伺います。そこで、今回の整備で歩行者ですとか車椅子の移動への配慮がなされたか伺います。 ◎菅原久雄 霊園事務所長 車椅子利用者等の移動への配慮についての御質問でございますが、早野聖地公園は多摩丘陵の一角に位置しており、地形を生かしながら自然環境に配慮した整備を行ったことから、一部で車椅子利用者等が移動しにくい箇所があると認識しているところでございます。平成29年度の墓所整備では、川崎市都市公園条例などに基づき、車椅子利用者等の移動に配慮した整備を行ったところでございます。今後につきましても、自然環境を生かしながら、利用者の移動に配慮した墓園整備を行ってまいりたいと考えております。以上でございます。 ◆渡辺あつ子 委員 ついこの間も、車椅子で早野に行きたいんだという声がありまして、整備が済んでいるところだといいなと思いながら、結局車椅子を押してお花を持ったりお供えを持ったりしていますと、砂利のところがなかなか車椅子が進まなくて大変なので、ぜひそこも含めて整備をお願いしたいと思います。  次に、生田緑地ゴルフ場事業特別会計について伺います。まず、川崎国際生田緑地ゴルフ場で、2017年度に使用された農薬について主なものを伺います。散布の情報の公表についても伺います。 ◎櫻井義郎 みどりの企画管理課長 川崎国際生田緑地ゴルフ場の農薬散布についての御質問でございますが、初めに、本ゴルフ場におきましては、指定管理者が行う維持管理業務のうち、コース内の芝などの保守管理のため、主に芝生用殺菌剤や殺虫剤等を使用し、特に病虫害が発生しやすい6月から8月にかけては、月に15日程度農薬散布を実施しております。次に、農薬散布に関する周辺への公表につきましては、以前から申し出のあった住民に散布日、薬剤の種類等を個別にお知らせするとともに、門扉にお知らせを掲示しておりましたが、指定管理者制度を導入した平成25年度以降は、掲示については行っておりません。今後につきましては、周辺住民への配慮の観点から、指定管理者と調整し、公表方法について検討してまいりたいと考えております。以上でございます。 ◆渡辺あつ子 委員 以前、クラブハウスに入ったところに今月の農薬散布状況というのが張ってあったんですけれども、指定管理者になってから行っていないということですので、周辺住民というか、市民のものですから、市民全体に向けての公表をお願いしたいと思います。ここは改めて求めておきます。次に、2017年度事業から17番ホールの整備と滝沢池整備の状況について伺います。 ◎櫻井義郎 みどりの企画管理課長 17番ホールと滝沢池の整備についての御質問でございますが、初めに、平成29年度事業の17番ホールの整備につきましては、斜面の崩壊を防止するため、安全対策工事を実施したところでございます。工事につきましては、自然環境の保護や景観の保全に配慮するため、現状の斜面に金属製のネットと地中に挿入する補強材を設置し、斜面の安定化を図る工法を採用したところでございます。次に、滝沢池の整備につきましては、老朽化した池の護岸を改修するため、平成29年度に土質調査と整備設計を行ったところでございます。設計内容につきましては、生物の生息環境に配慮し、コンクリートではなく現地の発生土を使用する工法を採用したところでございまして、工事は、今年度及び来年度の2カ年で実施する予定となっております。以上でございます。 ◆渡辺あつ子 委員 2年かけて工事されるということです。17番ホールのこちらの斜面というか、あそこはキジが歩いていたりするんですよ。自然が豊かなところなので、そういうのに配慮した整備をしていただきたいと思います。次に、8月に市民開放日が実施されています。年々、暑い夏になっておりまして、生田緑地はまちの中に比べると、ここが川崎とは思えないくらいの環境ですけれども、暑さの中、市民開放日の状況を伺います。 ◎櫻井義郎 みどりの企画管理課長 ゴルフ場の市民開放日についての御質問でございますが、市民へのゴルフ場の開放につきましては、平成29年度は8月に2回のほか、4月と2月に各1回実施したところでございまして、来場者数の合計は約9,000人でございました。そのうち、夏の開催につきましては、8月6日は1,249人、また、8月20日には生田緑地サマーミュージアムと共同開催し、2,191人の来場がありました。なお、ことし8月19日の市民開放日には2,547人の来場がありました。内容といたしましては、起伏に富んだ地形を生かした芝滑り、コースを使ってのドローン体験などのほか、ふれあい動物園などの催しを実施し、夏場の暑い時期にもかかわらず、毎年多くの方々が来場し、好評をいただいております。以上でございます。 ◆渡辺あつ子 委員 暑い夏だったのに、多くの市民の方がいらしてくださって大変よかったなと思いますが、可能でしたらば、気候のよい時期に市民開放日を加えてほしいなと思います。今はゴルフ場として大変活用していますが、ゴルフをしない市民のための場所としても、これからも生かしていただきたいと思います。  最後に、出資法人の報告の中から、公園緑地協会への補助金の使途について伺います。公園緑地協会では、公園などの緑化を進める市民の皆さんに向けて、花の種などを配付しています。配付の理由づけ、また、配付により動機づけとして求めるもの、どんなときに配付するのか伺います。 ◎安田洋信 みどりの協働推進課長 公園緑地協会における花の種などの配付についての御質問でございますが、公園緑地協会では、緑化推進の普及啓発事業の一環として、市内の各イベントにおいて、緑化基金の募金活動を行っており、御協力いただいた市民の皆様に対し、緑化への関心をさらに高めていただくため、花の種や苗などを配付しております。また、市内の公園、緑地で活動している地域活動団体への支援事業の一環として、花壇等に植えていただくため、花の種などを各種団体からの申し出に基づき、配付しているところでございます。今後も公園緑地協会と協力し、緑化推進の普及啓発と地域活動団体への支援に努めてまいります。以上でございます。 ◆渡辺あつ子 委員 わかりました。依頼があって花の種を市民の方に配っているということですので、やみくもに配っていないということはわかりました。今回、科目の中で消耗品の中にこの花の種が含まれていて116万8,526円ということを伺いました。なかなか出資法人の報告書の中からこういう細かいところは見えないんですけれども、もう少しわかりやすく、報告があればよかったなと思います。以上です。 ◆重冨達也 委員 通告の2点を伺ってまいりたいと思います。順番どおりです。  まず最初に、お墓のほうなんですけれども、決算で無縁墳墓対策事業費というのがありまして、これの不用額、不用率が70%となっていたので、ちょっとそれに関連して、循環利用促進という観点でお伺いしたいと思います。循環利用は以前からお願いをしているところなんですけれども、無縁化してしまったお墓を、墓石等を撤去して再募集に回すという手段と、あとは、正規の手続で返還を受けた墓所を再募集に回すという2通りの手法があるということになると思うんですけれども、本市では、今後20年間の墓所需要に対して、20年で2,000基となっていますので年間100基の循環利用を図らなければいけないという計画を皆さん立てていただいております。まず初めに、無縁化してしまった墓所について、この100基を目指して再募集に回すのをふやしていかなければいけないので、その観点でお伺いしますが、まず、本市は71件が無縁化を確定しています。この71件の再募集に向けた現在の進捗状況を教えてください。 ◎菅原久雄 霊園事務所長 無縁化が確定した墓所についての御質問でございますが、平成26年度までに無縁化が確定された墓所71件につきましては、川崎市墓地条例第9条の規定に基づき、平成26年度までに利用許可の取り消しを55件行ったところでございます。また、利用許可の取り消しを受けた墓所につきましては、墓地、埋葬等に関する法律施行規則第3条に規定されている無縁改葬公告の手続を全て行っており、その内訳といたしましては、平成26年度までに29件、平成27年度に12件、平成29年度に14件でございます。さらに、無縁改葬公告の手続を経た墓所の御遺骨につきましては、無縁改葬することが可能になることから、平成26年度に5件、平成27年度に5件、平成28年度に5件、平成29年度に3件の計18件を無縁合葬墓へ改葬するとともに、利用者が死亡し祭祀を承継する者のいない6件の墓所につきましては、平成26年度に本市が墓石を撤去し、埋葬場所を原状に復したところでございます。以上でございます。 ◆重冨達也 委員 無縁化したものの再募集に向けたステップというのは何ステップかあるので、すごく難しい御説明をいただいてしまったんですけれども、冒頭と一番最後が重要でして、冒頭にお話しいただいたのは、71件について55件は利用許可の取り消しを既に行っていると。逆に言うと、まだ利用許可の取り消しを行っていないものがあるということになります。これは後ほど触れます。一番最後の6件という数字なんですけれども、この6件については、平成26年度に本市が墓石を撤去し原状に戻したという、先ほどと合わせて2点が重要なんですね。どういうことかというと、最も再募集に向けて進んでいるケースであっても、墓石撤去まで行ったのが6件ということで、実際には1件も再募集にまだ回っていない。皆さんにおつくりいただいた無縁化した墓所の整理の考え方には、平成27年度内の再募集開始というのが明記されております。なので、矛盾してしまっているわけですね。この墓石撤去を、御説明いただいたように平成26年度に行ったのが最後で、それ以降は一度も行われていません。また、私がいただいた資料では、平成29年度時点で16件が墓石撤去待ちの状況、つまり、利用許可も取り消してあって改葬も終わっている状況にあるのが平成29年度時点で16件あるということがわかっていますので、これらの16件に対して墓石の撤去を行ってこなかった理由を教えていただきたいと思います。 ◎菅原久雄 霊園事務所長 無縁化が確定した墓所の撤去についての御質問でございますが、本市が墓石を撤去し、埋葬場所を原状に復すまでには、利用許可の取り消しを行い、無縁改葬公告などの手続を経た上で無縁合葬墓への改葬を行う必要があることから、平成27年度から平成29年度までにつきましては、無縁改葬公告や無縁化した墓所の御遺骨を無縁合葬墓へ改葬することなど、必要な手続を優先的に実施したものでございます。以上でございます。 ◆重冨達也 委員 その16件以外の墓石撤去待ちの段階まで行くものをふやしたいと。つまり、改葬だったり利用取り消しを優先したという御答弁なわけなんですけれども、先ほど冒頭にお伝えしたように、平成29年度の無縁墳墓対策事業費というのは予算が380万円ついていて執行が110万円、なので不用が270万円出ているんですね。墓石撤去は相場として1件当たり60万円~70万円程度ですので、平成29年度も十分並行して行うことができたと考えています。あと、先ほどお伝えした無縁化した墓所の整理の考え方というものを皆さんつくっていますけれども、これにも無縁改葬後は速やかに撤去処分を行うと書いてあるんです。なので、しっかりと、優先順位とかではなくて、そのステップに応じて1個ずつ毎年確実に進めていかなければいけないわけなんですね。なので、今年度以降は、無縁化した墓所の整理の考え方に書いてあるような当初の考え方に沿って、やはり手続を順次進めていただきたいんですけれども、いかがでしょうか。 ◎菅原久雄 霊園事務所長 無縁化が確定した墓所の再募集についての御質問でございますが、無縁改葬公告の手続を経て、無縁改葬が可能な墓所につきましては、墓所の循環利用の観点も踏まえ、速やかに必要な手続を経て、埋葬場所を原状に復した上で、再募集できるよう取り組んでまいります。以上でございます。 ◆重冨達也 委員 ぜひお願いします。次に、現在、墓石撤去が終わっている6件については、墓石撤去費用等を請求する対象者がいないということなので、今までのこの市営霊園の再募集、無縁化対策については、費用請求をしたという実績がないわけなんですね。ただ、今後はその承継人がいる場合でも、管理費用を3年以上支払わない等の理由で無縁化と判断せざるを得ない状況が生まれ得ると考えております。なので、規則上いろいろ書いてあるので、確認なんですけれども、本市が改葬も含めて墓石撤去等の措置を行った場合の費用の徴収に関する考え方を改めてお伺いしたいと思います。 ◎菅原久雄 霊園事務所長 墓所撤去の費用の徴収についての御質問でございますが、無縁化が確認された墓所につきましては、川崎市墓地条例第9条第1項の規定に基づき利用許可を取り消し、無縁改葬を行った上で墓石等の撤去処分を行いますが、無縁化が確認された墓所のうち、利用許可の取り消し手続を行う中で、利用者の居所が判明した場合や承継者があらわれた場合につきましては、取り消し手続を中止し、管理料の納付や利用者の承継など必要な手続を行うよう指導しております。このような指導に従わない利用者等に対しましては、無縁化が確定した墓所に準じて、速やかに利用許可の取り消し手続を行うとともに、利用場所を原状に復し、本市に返還させる措置を講じてまいります。なお、川崎市墓地条例第9条第3項の規定に基づき、市が墓所の撤去を行った場合には、その費用は利用者等に徴収することとしております。以上でございます。 ◆重冨達也 委員 ありがとうございます。まちづくり局が市営住宅でやっているような形で、弁護士さんと相談をして慎重にやる部分だとは思うんですけれども、ぜひ、そこに税金が使われるのではなくて、やはり利用者、利用していた方の負担でということが原則になろうかと思いますので、お願いをしたいと思います。一番最初に、71件のうち55件は利用許可の取り消しを行ったということなんですけれども、それを除く16件については、実は平成26年度の段階で無縁化が確定しているにもかかわらず、現時点でもまだこの利用取り消しの措置を行っていない状況で、宙に浮いてしまっています。なので、この16件については、個々の状況はあろうかと思いますけれども、やはり既に利用許可の取り消しを行っているお墓が55件あるわけで、それらとの整合性を考えなければいけませんので、ぜひ必要十分であり、かつ最小限度の確認作業を踏まえて早急に手続を踏んでいただきたいと思います。これまでが無縁化した墓所の循環利用です。ここからは、正規の手続で返還を受けた墓所について触れていきたいんですけれども、現状は、正規の返還墓所が過剰にストックされているというか、十分に再募集に回っていないと危惧しておりまして、直近の3年間の緑ヶ丘霊園の空き墓所と募集数を教えていただきたいと思います。 ◎菅原久雄 霊園事務所長 緑ヶ丘霊園の空き墓所と墓所の募集数についての御質問でございますが、墓所の返還につきましては、川崎市墓地条例第7条の規定に基づき、利用者が墓所を原状に復し、本市に返還するもので、無縁化により返還された墓所を含めた緑ヶ丘霊園における過去3年間の空き墓所数につきましては、平成27年度が90基、平成28年度が124基、平成29年度が121基でございます。一方、緑ヶ丘霊園における墓所の募集数につきましては、平成27年度が30基、平成28年度が20基、平成29年度が30基でございます。以上でございます。 ◆重冨達也 委員 ありがとうございます。ここ2年が3桁になっているということですね。それ以前も70基程度というのが相場でして、100件を超えるのが2年続いているというのは、やはり過剰なストックを抱えているのではないかと考えます。現状、早野聖地公園の整備状況を加味して、市営霊園全体として一定数の募集を継続して行えるようにということで、この緑ヶ丘霊園にはストックをしているような状況にはあるんですけれども、やはりそれを踏まえても過剰かなと。今後、有縁合葬墓ができた場合には返還墓所の増加が予想されますので、このストックがふえないように、募集数と返還数の均衡を図るという形で募集数の検討をすべきではないかと考えておりますので、見解を伺います。 ◎菅原久雄 霊園事務所長 返還墓所の再募集についての御質問でございますが、市営霊園の墓所募集につきましては、新規に整備した壁面型墓所と返還された墓所をあわせて募集しており、返還墓所の募集数を調整することで、年度ごとに大きな偏りを生じさせることのない安定した墓所募集を行っております。現在、緑ヶ丘霊園内に建設中の有縁合葬型墓所が平成31年度から供用を開始する予定であり、市営霊園内の既存の墓所から有縁合葬型墓所への改葬が行われることで、墓所の循環利用が図られ、返還される墓所の増加が見込まれることから、返還墓所数の推移を踏まえて、改めて募集数を検討してまいります。以上でございます。 ◆重冨達也 委員 ぜひお願いします。手元の資料だと、平成25年に空き墓所ストックが54になったというのが最小値でして、この最小値が54であるということは、そこそこ余裕があると私は考えますので、ぜひ検討をお願いしたいと思います。お墓については以上です。  次に、民間の駐輪場整備の補助金制度についてお伺いをしていきたいと思います。この事業は予算が2,500万円ついていましたが、平成29年度は執行がなく、また、1年前の平成28年度も執行がない状況となっておりますので、放置自転車対策に寄与する制度としては一定有効だろうとは考えますけれども、より有効な制度にする手法はないのかであったり、運用方法の見直し等、再点検をしてもいいのかなと考えております。そこでまずは、制度が始まってからの補助実績を件数と金額の両方で教えていただきたいと思います。 ◎武久倫也 自転車利活用推進室担当課長 民間自転車等駐車場整備費補助金制度の実績についての御質問でございますが、本制度は、放置禁止区域未指定の駅周辺や駐輪場が不足する駅周辺に、公民連携による駐輪場の整備を促進するため、民間駐輪場を新設または増設する際の整備費の一部を補助する制度でございまして、平成25年度から運用しております。本制度の実績といたしましては、平成26年度に、川崎駅東口、川崎大師駅及び元住吉駅周辺の5件の駐輪場整備に1,525万円の補助を行っており、平成27年度につきましては、向ヶ丘遊園駅周辺の1件の駐輪場整備に208万円の補助を行っております。以上でございます。 ◆重冨達也 委員 5年間の運用で計6件、2,000万円弱の実績があったということです。このことからも、やはり年間2,500万円の予算計上が果たして妥当なのかというのは非常に疑問に感じるところなんですけれども、今以上にこの制度を活用していただくための要素としては、認知度の向上と制度内容の改善が考えられますけれども、これらに対するお考えをお伺いしたいと思います。 ◎武久倫也 自転車利活用推進室担当課長 補助金制度の利用促進についての御質問でございますが、本制度は、これまで、市ホームページへの掲載や、駐輪場が不足している駅周辺の商店会や地元町会、不動産業者等に対して周知してきたところでございます。また、制度内容につきましては、主な補助要件として、対象施設の規模が自転車の収容台数30台以上、補助率は建設費及び駐車器具整備費に係る補助対象額の3分の2としております。一方で、近隣の横浜市や大田区の同様な制度では、収容台数がそれぞれ50台以上、30台以上、補助率は、それぞれ3分の2、3分の1となっており、本市の制度につきましては、近隣都市と比較して、利用しやすい制度と考えております。また、これまでの補助実績や毎年、問い合わせが数件あることからも、本制度の活用について需要があるものと考えております。今後につきましても、広く制度を知っていただくため、市政だよりの活用やホームページを見やすくするなど、関係局と協議し、効果的な広報に努めてまいります。以上でございます。 ◆重冨達也 委員 制度内容が他都市よりも使い勝手がよいとは私も考えています。認知度向上に関しては、市政だより等の改善の余地があるということですけれども、これも市政だよりに頼るほど一般に対して広報が求められる制度なのかというのも検討しなければいけないかなとは思います。ただ、この制度は使われなければ予算が流れてしまう制度なので、逆に言えば、予算が過剰にとられていなければ、制度自体を持ち続けることのデメリットというのはそれほどないと私は考えています。まずは、現状の2,500万円という予算が明らかに過剰だと考えますので、制度が始まって間もない平成26年度すら執行は約1,500万円だったわけですから、早急にこの程度の金額に落とすべきだと考えますので、見解を伺いたいと思います。 ◎武久倫也 自転車利活用推進室担当課長 補助金制度の予算措置についての御質問でございますが、本制度の予算につきましては、放置自転車が多く、放置禁止区域未指定の駅周辺での活用を考慮し、収容台数の多い民間駐輪場の整備を促進するため、必要な経費を計上しているものでございます。今年度までに、放置自転車が多かった平間駅、小田栄駅及び宿河原駅を放置禁止区域に指定したことから、今後は、必要な民間駐輪場の規模を踏まえ、適切な予算規模について検討してまいります。以上でございます。 ◆重冨達也 委員 そもそも、この制度の効果として、放置自転車が果たして減っているのかということも検証すべきだと思いますし、放置自転車もかなり減ってはきていますので、駅のどの部分に駐輪場を欲しているというニーズがあるのかというのも踏まえた制度にすべきだろうと思いますし、皆さんにおつくりいただいた自転車の利活用の計画でも、駅近よりはちょっと離れたところで歩行者とのふくそうを防ぐという発想もありましたので、それらとも整合性のある制度にすべきかなとは考えておりますが、ちょっと課長さんとお話をして結論もなかなか出なかったので、以上にしたいと思いますけれども、例えば30台以上の要件が適切なのかであったり、いろいろと検討する項目はあろうかと思いますので、引き続き注視をしていきたいと思います。以上です。 ○堀添健 会長 以上をもちまして、本分科会における議案の審査を終わります。  ここで、理事者の退室をお願いいたします。    〔理事者退室〕 ○堀添健 会長 次に、その他でございますが、委員の皆様から何かございますでしょうか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○堀添健 会長 それでは、以上で本日のまちづくり分科会を閉会いたします。                 午後0時11分閉会...