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  1. 川崎市議会 2018-07-26
    平成30年  7月まちづくり委員会-07月26日-01号


    取得元: 川崎市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-06
    平成30年  7月まちづくり委員会-07月26日-01号平成30年 7月まちづくり委員会 まちづくり委員会記録 平成30年7月26日(木)  午前10時00分開会                午後 0時28分閉会 場所:603会議室 出席委員:堀添 健委員長、宗田裕之副委員長、浅野文直、原 典之、老沼 純、      かわの忠正、春 孝明、石川建二、織田勝久、渡辺あつ子、重冨達也各委員 欠席委員:なし 出席説明員:(まちづくり局綿貫まちづくり局長矢島総務部長松元交通政策室長、        長澤庶務課長北村交通政策室担当課長久木田交通政策室担当課長       (建設緑政局)丸山企画課計画調整担当課長       (環境局)藤田環境評価室担当課長中村大気環境課長青木水質環境課長 日 程 1 請願・陳情の審査      (まちづくり局)     (1)請願第 45号 リニア新幹線立坑(片平非常口)の工事用道路建設に関する請願     (2)陳情第  2号 中央新幹線川崎環境保全事務所の設置をJR東海に求める陳情     (3)陳情第 18号 JR東海のリニア新幹線工事の地域説明会での梶ヶ谷立坑の泥水の処理の回答の検証と、必要によっては再度、川崎市アセス実施を求める陳情     (4)陳情第 81号 中央新幹線川崎市内工事計画の詳細な内容説明をJR東海に求める陳情
        (5)陳情第 82号 JR東海のリニア中央新幹線梶ヶ谷非常口ケーソン工法」採用に伴う災害時の「川崎市災害用井戸協力の家」の井戸水の確保の為の工事協定書締結を求める陳情     (6)陳情第 83号 JR東海のリニア中央新幹線梶ヶ谷非常口ケーソン工法」採用に伴う再アセス実施と隣の井戸から溢れた水による自宅の被害に関する工事協定書締結を求める陳情     (7)陳情第 84号 JR東海のリニア中央新幹線梶ヶ谷非常口ケーソン工法」採用に伴う川崎市環境アセスに適合しているかどうかの再評価を求める陳情     (8)陳情第117号 JR東海のリニア中央新幹線工事に関連して、宮前区清水台非常口新規工事説明会の開催を求める陳情     (9)陳情第119号 JR東海から市内の地権者に対しリニア中央新幹線の大深度地下使用認可申請することを通知するよう指導することを求める陳情     2 所管事務の調査(報告)      (まちづくり局)     (1)「川崎市建築物における駐車施設の附置等に関する条例」の改正(案)に関する意見募集の実施結果について     3 その他                午前10時00分開会 ○堀添健 委員長 ただいまから、まちづくり委員会を開会いたします。  お手元のタブレット端末をごらんください。本日の日程は、まちづくり委員会日程のとおりです。  傍聴の申し出がございますので、許可することに御異議ありませんでしょうか。                 ( 異議なし ) ○堀添健 委員長 それでは、傍聴を許可します。                 ( 傍聴者入室 ) ○堀添健 委員長 初めに、日程第1のまちづくり局関係の請願・陳情の審査として、請願第45号、陳情第2号、陳情第18号、陳情第81号、陳情第82号、陳情第83号、陳情第84号、陳情第117号及び陳情第119号を議題といたします。  これら9件はいずれもリニア中央新幹線に関する内容ですので、9件を一括して審査したいと思いますが、御異議ございませんでしょうか。                 ( 異議なし ) ○堀添健 委員長 それでは、9件を一括して審査いたします。  なお、関係理事者として、建設緑政局から丸山企画課計画調整担当課長、環境局から藤田環境評価室担当課長中村大気環境課長青木水質環境課長が出席しておりますので、よろしくお願いいたします。  初めに、本日お手元に請願文及び陳情文を配付しておりますが、同様に請願文及び陳情文の要旨一覧も配付しておりますので、本日は委員会の効率的な運営から、請願文及び陳情文の要旨の朗読をお願いしたいと思いますが、よろしいでしょうか。                 ( 異議なし ) ○堀添健 委員長 それでは、事務局から請願文及び陳情文の要旨の朗読をお願いいたします。 ◎浅野 書記 (請願第45号の要旨の朗読)追加署名、本日まで72名、合計1,831名。  (陳情第2号、第18号、第81号、第82号、第83号、第84号、第117号及び第119号の要旨の朗読)  続きまして、陳情第2号、第18号、第81号、第82号、第83号及び第84号の審査経過を御説明申し上げます。  陳情第2号、第18号、第81号、第82号、第83号及び第84号につきましては、平成29年8月29日のまちづくり委員会において、6件を一括して審査され、継続審査となりました。  取り扱いについての委員会での主な意見といたしましては、リニア中央新幹線計画は、事業主体のJR東海から丁寧な説明がされている状況ではあるが、非常に大きな計画であることから、工事に当たっては、工事用車両の運行による交通環境に与える影響や、非常口及びトンネルの施工による地下水に与える影響、今後、井戸等の調査を実施していく状況など、今後の推移を見守るべきとの意見、また、これまでの経緯やJR東海の対応などからも、計画全体で議論することが重要であるとの意見があり、委員会では、審査の結果、6件はいずれも継続審査となりました。  説明については以上でございます。 ○堀添健 委員長 次に、理事者のほうから説明をお願いいたします。 ◎綿貫 まちづくり局長 それでは、これより請願第45号及び陳情8件について御説明申し上げます。内容につきましては、久木田交通政策室担当課長から御説明申し上げますので、よろしくお願いいたします。 ◎久木田 交通政策室担当課長 それでは、請願第45号ほか8件の審査に当たり、リニア中央新幹線計画の概要等について御説明させていただきます。資料につきましては、お手元のタブレット端末の「1(1)~(9)請願第45号、陳情第2、18、81~84、117、119号(資料)」のファイルをお開きください。  画面の表紙をおめくりいただき、2ページ、資料1をごらんください。左上には中央新幹線計画の内容を示しておりまして、右上「2 市内の路線概要」といたしましては、青色の点線が市内の計画路線を示しており、中原、高津、宮前、麻生の4つの区を通過する計画となっております。  中段には「市内の非常口等計画地の概要」、下段には「市内の施設・設備の概要」を示しております。  次に、3ページ、資料2をごらんください。「リニア中央新幹線計画の主な経緯及び今後の予定」についてでございます。太字の部分を中心に御説明いたします。平成25年度に、JR東海が、法及び本市条例に基づく環境影響評価準備書を公告、平成26年度に、国土交通大臣が、工事実施計画を認可などの手続が進められ、平成28年度から、東百合丘と梶ヶ谷非常口の工事着手、平成29年度には、JR東海が、大深度地下使用法に基づく認可を国土交通大臣に申請したところでございます。平成30年度は、等々力非常口工事説明会が7月28日から予定されております。今後としまして、平成39年度に品川・名古屋間の営業開始が想定されております。  次に、4ページ、資料3をごらんください。「片平非常口工事用道路について」でございます。こちらは、現地視察において既に御説明させていただいておりますが、中央の位置図は、JR東海が地元町内会に対し工事用道路の説明をした際の資料に、市が一部記載を加えたものでございます。非常口周辺の状況でございますが、黄色の一点鎖線の右側が川崎市でございまして、畑や樹林地があり、その中に県立麻生総合高校などが立地している状況でございます。また、県道上麻生連光寺線に沿って住宅地が広がっております。左側の町田市におきましては、斜面緑地や住宅地となっている状況でございます。図中、灰色の丸で示しておりますのは、環境影響評価準備書において概念図として示された工事用道路のルートでございます。また、白い丸で示されておりますのは、現在、JR東海が考えているルートでございます。  次に、右上の「現状」についてでございますが、JR東海としましては、地形等の技術的な条件や、地域の生活環境等にできるだけ配慮し、なるべく短い距離で幹線道路に至るよう計画し、関係者との調整を行っていると伺っております。本市といたしましては、片平非常口から県道上麻生連光寺線までの工事用道路を整備することが環境影響評価準備書で示されて以降、生活環境や自然環境、交通環境等に十分配慮することなどを求めているところでございます。今後、JR東海が検討調整を進め、計画をまとめるプロセスで、ルート選定の考え方や生活環境等への配慮策とあわせて、具体的な提案について、本市及び地元に説明を行うこととしております。  次に、5ページ、資料4をごらんください。「中央新幹線神奈川工事事務所 川崎分室について」でございます。左側の「川崎分室に関する経緯」についてですが、平成26年以降、川崎市からJR東海に対し、問い合わせ窓口の設置や社員の常駐及び電話の設置を要請してきた結果、平成27年7月には、JR東海が川崎分室へ社員を常駐し、電話を設置して、問い合わせ等への対応を行っているところでございます。  次に、6ページ、資料5をごらんください。「梶ヶ谷非常口における泥水の処理について」でございます。上段の「1 非常口及びトンネルの施工概要」についてですが、左の図は今回施工するニューマチックケーソン工法による非常口の施工概要を、右側には泥水式シールド工法によるトンネルの施工例を示しております。  左下の「2 工事排水の処理」についてですが、JR東海は、①として、工事に使用する水はできるだけ循環使用すること、②として、濁水処理等をした水を下水道や河川に放流する場合は、管理者と協議し、排水基準を満たすように処理を行い排水するものとし、処理により水と分離した泥分については、バキューム車等で搬出し、法令等に基づき適正処理するなどの考え方を事業説明会において示しております。  次に、右下の「3 環境保全措置及びモニタリングの内容」についてですが、主な環境保全措置として、①工事排水の監視などを実施することとしております。また、JR東海は、自主的な取り組みとして、工事期間中のモニタリングを実施し、公表することとしております。  次に、7ページ、資料6をごらんください。「各非常口の工事説明会の概要について」でございます。左上の「1 開催状況」についてですが、現在工事が進められている東百合丘非常口梶ヶ谷非常口の新設工事について、平成29年1月と3月にそれぞれ開催されております。  次に、「2 主な説明内容」については、①中央新幹線事業の概要、②非常口新設工事の概要などでございます。  次に、右側の「3 主な質疑応答の要旨」でございますが、工事全般、道路・交通安全、騒音・振動など環境に関することなどがございました。  次に、8ページ、資料7をごらんください。「東百合丘非常口新設工事の概要」でございます。左上の「1 工事の概要」についてですが、位置は麻生区東百合丘3丁目で、ヨネッティ王禅寺の向かいでございます。非常口の概要は、深さ約100メートル、直径約36メートル、避難用の階段やエレベーター、換気口等を備えるものでございます。現在の工事につきましては、立坑を掘り、非常口の構造物を構築する工事でございます。  次に、左下の「2 施工手順」についてですが、(1)準備工、(2)切り土工と工事が進められ、現在は(3)土どめ壁工を行っているところでございます。今後、(4)掘削工、(5)構造物構築工が進められる予定でございます。  次に、右上の「3 工事工程」についてですが、こちらは平成29年1月の工事説明会で示されたもので、平成32年秋ごろに立坑の工事が終了する予定でございます。  次に、右下の「4 工事用車両の運行」についてですが、主な工事用車両としてダンプトラックなどがございまして、上の図の赤の実線で示すとおり、搬入・搬出ともに、主に東名川崎インターチェンジを利用し、尻手黒川線を通る経路となっております。また、計画地への出入りについては、下の図の赤の実線で示すとおり、主に尻手黒川線に面した南側から出入りしておりまして、緑の破線で示した西側からの出入りが予備ルートとして設けられております。なお、黄色で示した位置、かわさき記念病院の西側に、尻手黒川線が混雑している場合に対応するための待避所が設けられております。  次のページをごらんください。「5 モニタリング」についてでございますが、工事中の環境管理を適切に行うことを目的に、JR東海の自主的な取り組みとして、大気質、騒音・振動、土壌汚染等について、モニタリングを行う計画となっております。これらのモニタリングの詳細については、参考資料1として添付しております「中央新幹線東百合丘非常口新設工事における環境保全について」に記載されており、JR東海のホームページで公表されております。  次に、右下の「6 家屋調査の計画」についてでございますが、工事範囲の周囲、黄色い箇所を基本として調査を行っておりまして、この範囲外についても、周辺住民の要望に応じ状況を確認し、必要に応じて調査を実施したとのことでございます。  次に、10ページ、資料8をごらんください。「梶ヶ谷非常口及び資材搬入口新設工事の概要」でございます。左上の「1 工事の概要」についてですが、位置は宮前区梶ヶ谷で、JR梶ヶ谷貨物ターミナルのところでございます。非常口の概要は、深さ約80メートル、直径約50メートル、避難用の階段やエレベーター、換気口等を備えるものでございます。当該地につきましては、非常口のほかに資材搬入口を設けることとなっておりまして、その大きさは、深さ約75メートル、直径約30メートルとなっております。今回の工事は、立坑を掘り、非常口及び資材搬入口の構造物を構築する工事でございます。  次に、「2 施工手順」についてですが、(1)準備工、(2)先行掘削工を行い、(3)ニューマチックケーソン工を行う流れでございまして、現在はニューマチックケーソン工の底板構築を行っているところでございます。(3)でお示ししているニューマチックケーソン工は、高圧の空気を送り込み、地下水の浸入を防ぎながら掘削を進め、自重でケーソン自体を沈下・設置していく方法でございます。この工法は、地下水への影響が少ないという特徴があり、梶ヶ谷非常口近傍の事例といたしまして、矢上川と有馬川が合流している高津区久末の矢上川地下調節池中間立坑がございます。  次に、右上の「3 工事工程」についてですが、こちらは平成29年3月の工事説明会で示されたもので、非常口については平成32年夏ごろに、資材搬入口につきましては平成31年冬ごろに工事が完了する予定でございます。  次に、右下の「4 工事用車両の運行」についてですが、主な工事用車両としてダンプトラックなどがございまして、上の図の赤の実線で示すとおり、主に尻手黒川線を通る経路となっております。また、下の図は計画地への出入りについてでございまして、基本的に、入りについては、ピンクの実線で示すとおり、尻手黒川線から左折で入り、出については、水色の破線で示すとおり、尻手黒川線に左折で戻る計画となっております。  次のページをごらんください。左側の「5 発生土の運搬」についてでございますが、梶ヶ谷貨物ターミナルから扇島の三井埠頭まで、できるだけ鉄道貨物運搬をする計画となっておりまして、平成29年5月から開始されております。三井埠頭からは海上輸送で千葉県に運搬し、内陸部の埋立事業に活用されております。  次に、下のグラフは、発生土運搬車両の日平均運行台数を示したものでございます。平成29年度においては、鉄道貨物運搬は1日1往復、ダンプトラック27台分の輸送が行われまして、平成30年度以降は、鉄道貨物運搬の輸送量を増加する計画であることから、発生土の大部分は鉄道貨物を使った運搬に移行することができるものとしております。なお、今後工事が予定されているシールドトンネル工事の発生土につきましては、東扇島土地造成事業で活用する予定でございまして、現在の非常口工事と同様に、できる限り鉄道貨物運搬を活用することを検討しているとのことでございます。  次に、右側の「6 井戸等の調査」についてですが、本工事では、圧気工法であるニューマチックケーソン工法が採用されており、工事に際し圧縮空気の漏出対策をとるとともに、労働安全衛生法酸素欠乏等防止規則などに基づき、半径1キロメートルの範囲内にある井戸等について、所在の有無や酸素濃度などの調査を行い、工事に伴う空気の漏出がないことを確認しながら工事が実施されるものでございます。これまでに、平成29年5月から事前調査が行われており、今後、工事中の調査、事後調査が行われるものと伺っております。  次に、12ページ、資料9をごらんください。「犬蔵非常口の概要について」でございます。左上の「1 犬蔵非常口付近の路線概要」についてですが、青い丸が非常口、点線がリニアの計画路線でございまして、非常口は北部市場の東側に深度約50メートルから65メートルで位置しております。  次に、左下の「2 犬蔵非常口配置イメージ」についてですが、非常口用地内に非常口のほか、鉄道の保安に係る周辺施設が計画されております。  次に、右上の「3 工事用車両の運行」についてですが、環境影響評価において、ピークとなる工事開始3年目、非常口部の掘削・構築時に、東百合丘とあわせて、1日当たり666台が予測されております。  次に、右下の「4 建設工事の発注予定について」ですが、現在、JR東海が建設工事の契約に係る手続開始について公表しているところでございます。手続日程と工事概要については記載のとおりでございまして、工期といたしましては契約締結の翌日から平成38年11月30日までとなっております。  次に、13ページ、資料10をごらんください。「大深度地下使用の認可申請について」でございます。左上の「1 『大深度地下の公共的使用に関する特別措置法』の目的」につきましては、公共の利益となる事業による大深度地下の使用に関し、その要件、手続等について、特別の措置を講ずることにより、当該事業の円滑な遂行と、大深度地下の適正かつ合理的な利用を図ることでございます。  次に、「2 大深度地下とは」でございますが、定義といたしましては、①地下室の建設のための利用が通常行われない深さ(地下40メートル以深)または②建築物の基礎の設置のための利用が通常行われない深さ(支持地盤上面から10メートル以深)のいずれか深いほうの深さの地下とされております。  次に、「3 大深度地下の使用の認可の主な手続きの流れ」についてですが、フロー図をごらんください。事業者であるJR東海が事前の事業間調整を行った後、国土交通大臣に使用の認可の申請を行い、申請書の公告・縦覧、利害関係人の意見書提出等を経て、国が審査及び使用の認可を行う流れでございます。なお、緑の枠に記載のとおり、井戸等があるときは補償して明け渡し、また、具体的な損失があるときは、認可後1年以内に補償を請求できることとなっております。  次に、右上「4 リニア中央新幹線事業に係る大深度法の手続き 経過」ですが、平成30年3月20日にJR東海が国土交通大臣に大深度地下使用の認可申請を行い、5月9日から23日まで申請図書等の縦覧手続が行われました。また、それにあわせて、5月10日から18日にかけて、川崎市内4カ所でJR東海が説明会を開催しております。5月21日以降、説明会での意見も踏まえ、JR東海が事業区域にかかわる土地及びその付近にお住まいの方などへ大深度法に基づく使用認可申請書等の公表について周知を実施したところでございます。  その周知の概要につきましては、右下「5 中央新幹線事業区域に係る土地にお住いの方等への周知について」にまとめておりまして、実施方法としましては、各住戸へのポスティング、土地所有者への郵送、町内会による回覧をJR東海が実施いたしました。  次に、14ページ、資料11をごらんください。「請願・陳情審査の経過」でございます。今回の審査では、複数の請願、陳情を段階的にいただいておりますので、その経過等を整理したものでございます。こちらの資料に沿って、請願・陳情に対する本市の見解と対応を御説明いたします。  初めに、請願第45号でございますが、まず、「住民への事前の説明もなく、個々の住民に道路建設への協力を求めることを止め、全体の住民説明会を開催すること。」につきましては、工事用道路につきましては、現在、JR東海は、地形等の技術的な条件及び生活環境等にできるだけ配慮し、なるべく短い距離で幹線道路に至るよう計画し、関係者との調整を行っており、その状況について地元町内会の役員会で説明されたと伺っております。本市といたしましては、地元の意見も踏まえながら、生活環境や自然環境、交通環境等に十分配慮して、慎重に計画の検討を進め、周辺住民に対する説明会を行うよう申し入れを行ってきており、JR東海からは計画をまとめるプロセスにおいて説明会を開催すると伺っております。  次に、「道路建設工事による交通渋滞や大気汚染等、生活環境悪化が生じないことを保障すること。」につきましては、本市といたしましては、これまでも環境影響評価の手続において求めてきたところでございますが、工事用道路整備も含め、工事の際にも同様に、生活環境等に十分配慮することを引き続き求めてまいります。  次に、「工事の強行、住居の立ち退き要請等を行わせないこと。」につきましては、本市といたしましては、周辺にお住まいの方に対し、丁寧な説明を行うとともに、御意見を十分受けとめ、慎重に検討するよう求めてきたところでございまして、JR東海からは、工事用道路の整備について、現時点では立ち退きを求めることはなく、生活環境への配慮、安全対策をしっかり検討して、改めて地元への説明を行うものと伺っております。  続きまして、陳情第2号、「市民のアクセスに便利な南武線武蔵小杉駅などの駅前に、市民に開かれた環境保全事務所の設置。」につきましては、これまでJR東海に対し、川崎分室への社員の常駐及び電話の設置を求め、現在は社員が常駐し、電話が設置されております。また、東百合丘と梶ヶ谷においては、非常口の工事に伴い、工事事務所が設置され、市民からの問い合わせ等の窓口の充実が図られてまいりました。市といたしましては、周辺住民等からの問い合わせや意見等について、十分状況を確認し、必要に応じ対応を図るとともに、その状況について丁寧に説明するよう、JR東海に対し引き続き求めてまいります。  続きまして、陳情第18号、「地域説明会における説明内容を確認するとともに、再度市の環境アセスか、事後調査の実施を求めること。」につきましては、JR東海は、工事排水については、管理者と協議を行い、法令等に基づき適正に処理することを示しておりますが、市としても、引き続き適切に処理が行われるよう指導してまいります。  続きまして、陳情第81号、まず、「JR東海の環境保全計画書を市民に公開すること。」につきましては、環境保全の計画については、JR東海が同社のホームページで公表しているところでございますが、市民の関心が高いものであることから、市のホームページからもごらんいただけるようにしております。  次に、「JR東海に対し、ボーリング調査土壌汚染調査を行わせ、結果を住民に公表すること。」につきましては、JR東海は、関係法令に基づく調査に加え、自主的な取り組みとして土壌汚染のモニタリングを行うことを環境保全の計画に示しております。市といたしましては、調査結果を状況に応じて速やかに公表することを求めるとともに、周辺住民から寄せられる意見等についても、状況を十分確認し、必要に応じて対応を図るとともに、その状況について丁寧に説明することを引き続きJR東海に対し求めてまいります。  次に、「東百合丘非常口周辺の住民らから提出された申入書に対し、誠意ある回答を行うよう求めること。」につきましては、今回の申入書も含め、工事事務所等へ寄せられた意見等については、状況をよく確認し、必要な対応を図るとともに、その状況を丁寧に回答するよう、引き続きJR東海に対し求めてまいります。  次に、「市は、説明会の開催日、場所については広報紙やホームページ、タウンニュースなどを活用し、市民への告知を徹底すること。」につきましては、今回の東百合丘非常口の工事は、立坑の掘削工事ということから、工事影響が比較的大きいと想定される周辺町会に対し、事業主であるJR東海が説明、周知を行っております。リニア中央新幹線については、JR東海の事業であることから、その説明や周知はJR東海が行うべきものと考えておりますが、立坑の工事の後にはシールド工事も予定されており、工事内容や影響範囲などを考慮しながら、必要に応じて市としても周知を図ってまいります。  次に、「説明会での住民の発言を鑑みて、市は、住民の理解が得られない間は性急な着工を認めないこと。」につきましては、市も工事説明会に出席し、参加者から出された意見等を把握しており、JR東海に対し、これらの意見を十分に受けとめるとともに、今後も寄せられた意見等について、状況を確認しながら、必要に応じて対応を図るよう求めております。今後につきましても、引き続き、環境影響をできる限り低減するとともに、周辺住民の意見等について、丁寧な対応を図るよう求めてまいります。  続きまして、陳情第82号、「ニューマチックケーソン工法による工事に伴い、災害時における井戸水の供給方法について、市、災害用選定井戸所有者、JR東海、西松建設の4者で協定書を締結すること。」につきましては、当該工法は、地下水の浸入を防ぎながら掘削する工法であり、周辺の地下水への影響が少ない工法とされておりますが、工事に当たっては細心の注意を払いながら施工するよう、JR東海に対し求めてまいります。また、JR東海は、中央新幹線に係る工事による損害が確認された場合は補償を行うことを工事説明会で説明するとともに、環境保全の計画においても示しております。市といたしましては、当該工事による影響が確認された場合は、住民への説明や環境保全の計画に従い、JR東海が責任を持って対応するよう求めてまいります。  続きまして、陳情第83号、「ニューマチックケーソン工法について、JR東海に環境アセスを実施させるとともに、陳情者と市、JR東海、西松建設の4者で工事協定書を締結すること。」につきましては、当該工法は、環境影響評価書において、地中連壁工法と併記して記載されており、地表の状況及び深度等に応じて選定することが示されております。また、JR東海は、中央新幹線に係る工事による損害が確認された場合は補償を行うことを工事説明会で説明するとともに、環境保全の計画においても示しております。市といたしましては、当該工事による影響が確認された場合は、住民への説明や環境保全の計画に従い、JR東海が責任を持って対応するよう求めてまいります。  続きまして、陳情第84号、「ニューマチックケーソン工法による工事の影響が心配されることから、環境アセスに適合しているか、工事説明会の内容が十分であったかを評価し、結果を市民に公表するとともに、必要に応じてJR東海や西松建設への監督、指導を行うこと。」につきましては、当該工法は、環境影響評価書に記載されている工法であり、工事説明会においても、環境保全の計画に基づき、環境影響に配慮しながら工事を進めることが説明されております。加えて、JR東海の独自の取り組みとして、工事による環境影響のモニタリングを実施すること、その結果について公表することが示されております。市といたしましては、工事の状況を適宜確認するとともに、JR東海が実施するモニタリングの状況等についても注視しながら、必要に応じ対応を求めてまいります。  続きまして、陳情第117号、「宮前区清水台のサンワ工業跡地が整地され、リニアの非常口工事が始まろうとしているようであるが、周りの住民はそのことを知らされていないようであることから、JR東海に工事説明会の開催を強く求めること。」につきましては、現在、当該非常口の契約手続が開始されたところでございますので、工事業者が決まり次第、できる限り早く工事説明会を開催するよう求めてまいります。  続きまして、陳情第119号、「大深度地下使用認可申請することを直接地権者に通知することを、JR東海に対し指導すること。」につきましては、JR東海は、既にルート上にお住まいの方などに対し、大深度法に基づく認可申請書等の周知、案内を行っておりますが、引き続き、丁寧な説明を行うよう求めてまいります。  請願・陳情に対する本市の見解と対応は以上でございます。  なお、その他の資料としまして、参考資料1「中央新幹線東百合丘非常口新設工事における環境保全について」と、参考資料2「中央新幹線梶ヶ谷非常口及び資材搬入口新設工事における環境保全について」をつけておりますので、後ほどごらんいただければと存じます。  以上で御説明を終わらせていただきます。 ○堀添健 委員長 説明は以上のとおりです。ただいまの説明につきまして、質問等がございましたらお願いいたします。また、意見・要望等がございましたら、あわせてお願いいたします。 ◆織田勝久 委員 案件がたくさんあるのだけど、とりあえず陳情第119号についてですが、直近で関連の住民の皆さんとJR東海等が打ち合わせを持ったということについての情報は皆さんお持ちになっていますか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 地域の皆さんと打ち合わせの場を持ったという情報はJR東海から伺っておりません。やったというところまでは聞いておりません。 ◆織田勝久 委員 では、そのときにどのようなやりとりがあったということも皆さん知らないのですか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 織田委員、済みません、陳情第119号の件ということですか。 ◆織田勝久 委員 そう。 ◎久木田 交通政策室担当課長 そちらの件につきましては、JR東海からは、地域の方と話し合いを持ったというところまでは伺っておりません。 ◆織田勝久 委員 ただ、今の説明の中で、幾つかJRのほうから聞いているという御説明をいただいたと思ったのだけど、そこは大事なところなので、今説明いただいたところで陳情第119号に係るところを、もう一度確認をお願いできますか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 陳情第119号の内容につきましては、JR東海がルート上にお住まいの方などに対してポスティングや、お住まいでない権利を有する方に対して、大深度の認可申請を行ったという内容と地図をつけて郵送したとJR東海から伺ってはおります。その内容について、地域の方と話し合いが行われたというところまでは伺っておりません。 ◆織田勝久 委員 そうすると、請願第45号については、直近で話し合いを持たれたという情報があるのかどうか、その中身について皆さんがしっかり把握されているのか、そこをもう一度確認できますか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 請願第45号のほうにつきましては、JR東海と関係権利者の方と話し合いの場が持たれたというところは伺っております。 ◆織田勝久 委員 それで、さっき立ち退きを求めることはないとか、そういうことをおっしゃっていたけれども、そのときのやりとりを皆さんが知っている範囲で、また、この議会でオープンにできることについて、もう一度正確に言っていただけますか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 先日行われた話につきましては、JR東海からは、工事用道路の整備について、現時点では立ち退きを求めることはなく、生活環境への配慮、安全対策をしっかり検討して、改めて地元への説明を行うものと伺っております。
    ◆織田勝久 委員 そうすると、請願の趣旨の1、2、3については、基本的にきっちり対応いただいたという理解でいいのですか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 委員御指摘のとおり、請願の内容については対応いただいていると認識しております。 ◆織田勝久 委員 あと、当然工事車両等が通りますから、家屋調査等の話も出てくると思うんですが、それについては何らかやりとりがあったのですか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 工事による影響が発生した場合については、しっかりと対応していくとJR東海から話があったというところを伺っております。 ◆織田勝久 委員 そうすると、事前に家屋調査をするとか、ダンプの通行時間が何時から何時とか、いろんなやりとりが当然あると思うんですが、そこら辺の細かい内容についてはまだ皆さんお聞きになっていないのですか。そういう議論があったかどうかということについての事実も確認されていないのですか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 いろいろ具体的な話があったというところは伺っておりますので、そちらについては、また改めてJR東海から具体的な内容が川崎市に対しても示されるものと認識しております。 ◆織田勝久 委員 そうすると、請願第45号を出された皆さんからの請願の要旨については、1、2、3とも一応既にクリアされたという理解でいいですね。再度確認します。 ◎久木田 交通政策室担当課長 委員御指摘のとおり、請願の3つの内容としては御理解いただいているところでございます。 ◆織田勝久 委員 そういうことではよかったのですが、引き続き、いろんな意味で市が間に挟まるということは大事だと思います。これからまた警察との関係とか、いろいろ出てくると思いますので、もう少しいろいろ踏み込んだ議論がなされたようには聞いていますけれども、どこまでオープンにしていいのかわからないので、ここでは言いませんが、とにかくこれからまた警察と住民の皆さんとの間に入って、事業者とももちろんですけれども、十分に意思疎通を図るパイプ役としては頑張っていただきたいと思います。 ◆石川建二 委員 請願第45号に対してですけれども、そもそも、ルートが変更になったということですが、そこら辺の経過、その理由等について、何か市のほうで御説明を受けていればお答えいただきたいと思います。 ◎久木田 交通政策室担当課長 4ページの資料3でございます。こちらにつきましては、環境アセスのときにJR東海が示されたもので、JR東海からは、片平非常口から県道上麻生連光寺線に工事車両を通すという内容がアセスで示されており、その図面の中で灰色の丸が示されております。こちらにつきましては、あくまで概念図というところで、具体的なルートが決まり次第、また改めて示されるものという中で、現時点では白い点線のところが地域の方に今検討している中身として役員会の場で示されたと伺っておりまして、こちらにつきまして、また具体的な内容等がある程度固まってきた段階で、JR東海から市に対してであったりとか、地域の皆様にお示しされるものと理解しております。 ◆石川建二 委員 現状のところで、できるだけ近い距離ということでの選択を行ったようですけれども、そうであるならば、もともとの概要でこのルートの検討もされたと思うんですが、ルートの変更の理由等については何か聞いていますか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 現時点では、まだJR東海から、この白い丸も含めてきちんとお示しされていない状況でございますので、今後、なぜ灰色のところから白い丸になったのかとか、経過を含めてJR東海に確認してまいりたいと考えております。 ◆石川建二 委員 具体的な説明を受けていないということですけれども、環境影響評価等においては、このルートの問題というのは非常に重要な視点だと思うんですが、ここの環境影響評価はもう済まされているということでしょうか、それとも、まだ検討中で、今後、新しいルートにおいて環境影響評価を再び行うということでしょうか。 ◎藤田 環境局環境評価室担当課長 環境影響評価につきましては、主に工事用車両の影響が考えられると思いますが、それにつきましては、交通量を把握できる路線で評価を行うということになっておりまして、その結果、県道上麻生連光寺線上で環境影響評価がなされております。今回、この工事用道路が上麻生連光寺線に接続する限りは環境影響評価の結果に変化が起こらないということで、この道路が決定されても評価結果は変わらないと認識しております。 ◆石川建二 委員 環境影響評価の段階では、県道の影響というのは検討されたけれども、県道に至るまでの道路に関しては評価の対象にそもそもならなかったということでしょうか。 ◎藤田 環境局環境評価室担当課長 環境影響評価の対象につきましては、申し上げたとおり、車両の交通量が把握できる路線でやることになっておりますので、工事用道路での環境影響評価は、そもそも対象にはならないということになっております。 ◆石川建二 委員 それはおかしな話だと思うんですね。住宅地の中でトラックが何台も何台も入っていく。その影響についてはまた伺いますけれども、一番深刻な影響が出るところを対象にしないというのは、やはり問題があるのではないかと思います。今後、県道に至るまでの道路の通行に対する影響の調査は、市として行う必要があると思いますが、いかがですか。 ◎藤田 環境局環境評価室担当課長 現在の環境影響評価の結果ですけれども、大気、騒音の評価がされておりまして、現状の環境に対して寄与率が大体0.1%ぐらいになっております。そういったことも含めて、今のところ、この新しいルートで環境影響評価を行うという予定はございません。 ◆石川建二 委員 今の御答弁はちょっとわかりづらい御答弁だったのですけれども、いわゆる環境影響評価というのは、実際工事が地域に与える環境への影響を検証するものであって、交通量を調べるかどうかというのは、実際生活道路でも調べられるわけだし、特別な線を引くのは、法律に基づいて、このようにせざるを得なかったということなのか、あえて市が生活道路のほうは対象外でいいと判断したのか、判断したのであれば、そのことの法的な根拠があるのかどうか、そこら辺を確認しておきたいと思います。 ◎藤田 環境局環境評価室担当課長 市の技術指針で、先ほど申し上げたように、交通量が把握できるところで把握することになっております。制度上そのようになっているということでございます。ただ、工事が始まった際には環境モニタリングをして、工事の影響が周囲にないかどうかについて確認するようには今後指導していきたいと考えております。 ◆石川建二 委員 技術指針であれば、それは市のほうの裁量で行えることではないですか。 ◎藤田 環境局環境評価室担当課長 評価地点については、確かに市の裁量もあるのですが、事業者のほうで選択して、当時、工事用道路が決まっていなかったということもありまして、技術指針どおりに評価を行ったということでございます。 ◆石川建二 委員 道路のルートが決まったわけですから、改めて、そこを含めた修正を求めることは、市が環境を守るという立場から当然の対応になるかと思いますが、いかがですか。 ◎藤田 環境局環境評価室担当課長 ルートが変わったということについては、変更届等で修正をしていただくように考えております。また、今後の影響については、モニタリングで実際の測定などを通して確認していただきまして、周辺に影響が大きく及んでいるようでしたら、環境保全措置をさらに追加して対策をしてもらう等のことを行うように考えております。 ◆石川建二 委員 その変更については届け出を求めるということですか。 ◎藤田 環境局環境評価室担当課長 そのとおりでございます。 ◆石川建二 委員 だって、対象となってもいないものを変更するといったって、もともと意味のないというか、合理性がないのではないかと思うんです。もともと工事車両の通行ルートは環境を評価するのに重要な要素だと。ほかの環境配慮書なんかを見ても、全部工事ルートを細かく、どこからどう入るかとかも含めて、梶ヶ谷でも載っているし、東百合丘でも載っていますよね。それは当然の調査項目になると思うんですけれども、ルートが決定されていない段階での申請であれば、ルートがわからない。ルートがわかった段階でそれを評価するということは当然の手続ではないかと思いますが、ほかのところでやられていて、なぜここだけはやらなくていいということになるのですか。 ◎藤田 環境局環境評価室担当課長 ほかの地点におきましても、出口のすぐ脇といいますか、交通量が把握できる路線上で評価はしております。これにつきましても、そのような形で、工事用道路がどこかにかかわらず、上麻生連光寺線のところで評価をしておりますので、それについては、環境影響評価の制度上、再度評価することはできないと考えております。 ◆石川建二 委員 説明が全くわからないですよ。では、意見として申し上げておきますけれども、本来ならば地域の環境への影響を軽減する、環境に配慮してもらうということがこの制度の趣旨ですよね。川崎市は独自に環境影響評価の指針も持っています。それも何メートルという区間ではないですよ。一定の長さを持った地域であるならば、改めて環境に対する影響を市として調査する、それを捕捉させるということが本来必要だと思いますので、そこのところはぜひ部内で検討していただくように、これは強く求めておきたいと思います。  それで、実際どのぐらいの車両が通るのか、そこのところをぜひ確認しておきたいのですけれども、ピーク時で工事車両はどのぐらいの量が走行するのか、あるいは工事期間はどのぐらい行うということで説明を受けているのか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 工事車両の台数につきましては、1日当たり最大で169台という形でJR東海から聞いております。また、工事期間につきましては、今まだ具体的な工事が発注されていないので、詳細については伺っておりません。 ◆石川建二 委員 通行時間は何時から何時までになりますか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 通行時間につきましても、今時点でまだ具体的な計画がJR東海から示されておりませんので、何時から何時までというところまではわからない状況でございます。 ◆石川建二 委員 いわゆる昼間の時間ということが普通想定されますけれども、それ以外にも走行する可能性があるということですか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 通行時間等につきましては、私どもといたしましても、生活環境へ配慮するようにということはJR東海に求めておりますので、当然、委員御指摘のとおり、日中になるかと思いますし、夜間になることはまずないという認識ではおります。 ◆石川建二 委員 まずないというよりは、通すべきではないと思いますけれども、それはまた工事協定等の締結が必要かと思いますが、そこら辺は住民の方と十分に工事協定についてもお話し合いがされるということで、市としてちゃんと事業者を指導していくということはよろしいでしょうか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 地元の方への御理解につきましても、JR東海にはきちんと説明していただいて、理解いただいてから事業を進めるよう市として求めてまいりたいと考えております。 ◆石川建二 委員 やっぱり取り決めが大切ですので、工事協定が必要だと思いますが、工事協定について結ぶようJR東海に求めていく、その立場はございますか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 今後、片平の工事につきましても、梶ヶ谷や東百合丘がもう既に工事に入っておりますけれども、そちらで環境保全の計画をJR東海が示しておりまして、それがいわば地域の方との約束になりますので、そういった形での対応をまず求めてまいりたいと考えております。 ◆石川建二 委員 夜の時間も通るかもしれないみたいな状況のもとで、一方的な環境保全の通知を住民にしたからって、それが約束になるということはないと思います。もちろん、事業者として守るべきものですけれども、ただ、住民には住民の要望があるわけですから、それを聞く場は環境保全計画だけではないと思いますので、やっぱり工事協定という形でしっかりと結ぶよう指導すべきだと思いますが、この点はいかがですか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 環境保全の計画につきましても、地域の方の意見を踏まえながらJR東海として策定されるものと考えておりますので、そちらの中で地域の方の御意見というのは反映されると理解しております。 ◆石川建二 委員 だとすれば、協定を結ぶことに市としても異論はありませんね。 ◎久木田 交通政策室担当課長 内容につきまして、JR東海と地域の方が協定を結ぶということでしたら、それについて市があえてとめる話ではもちろんございませんので、そちらは進めていただくような形になるかと思います。 ◆石川建二 委員 工事をするときに工事協定を結ぶことは、市として推奨、また事業者に対して指導していることではないですか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 地域の方と事業者の約束というところは当然必要だと思っておりますので、それがどういった形になるかというのは当事者同士のお話になるかと認識しております。 ◆石川建二 委員 マンション建設にしても、他の宅地開発にしても、工事協定を結ぶ、これは住民の皆さんと事業者の皆さんとの大切な約束事になるわけですよ。それは十分話し合って、理解がちゃんと得られてから工事をするように求めていくということですけれども、その際、川崎市としても、工事協定書を結びましょうということは、今までさまざまなこういう議論の中でも言ってきたことですよね。ほかの工事現場と同じように工事協定を結ぶほうが望ましいということでよろしいですか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 工事協定なり、そういった形で、約束をきちんと文書なりで結ばれるということは、市として望ましいとは思います。 ◆石川建二 委員 実際169台通るということですけれども、これはダンプで言うと、大型10トンダンプになるのか、それとも、4トンダンプの計算になるのか、どちらと考えられますか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 済みません、こちらの台数が169台という形ではわかるのですけれども、どれぐらいの車種でというところまでは把握できておりません。片平から搬出される土量が今22万立米を想定しておりますので、それを担う台数という形での運行になるかと思っております。 ◆石川建二 委員 あれは10トンで言うと、1台当たり何立米ぐらい運べるのでしたか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 済みません、ちょっとそこの知見を有していないので、どれぐらいかというのはわかりません。 ◆石川建二 委員 6立米ぐらいだという意見が今ありましたけれども、そういう計算もあるかと思うんです。実際この道路を見ましたけれども、拡幅はしないということだと理解しましたが、もちろん立ち退きはしないということは当然だと思いますが、他の部分の道路の拡幅については何か事業者から聞いているのでしょうか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 先ほど来お答えさせていただいているように、まだ事業者から具体的な内容が私どもにも示されておりませんので、そこで具体的にどういう形でやられるかというのはまだわからない状況でございます。 ◆石川建二 委員 こうした委員会で審査があるわけですから、重要な項目になるのは当然だと予測できると思うんですが、JR東海に聞いたけれども、まだ答えられないという答えだったのか、聞いてもいないのか、どちらですか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 JR東海からはまだお答えできる状況ではないと伺っております。 ◆石川建二 委員 聞いたわけですね。 ◎久木田 交通政策室担当課長 こちらの内容につきまして、今、JR東海に状況を確認している中で、まだ私どもに対してお答えできるところはないと伺っております。 ◆石川建二 委員 あそこの道路を見ますと、横浜との抜け道になるのでしょうか、乗用車は頻繁に通っているようにお見受けをしました。また、乗用車の通行そのものも、できないことはないですけれども、決して広いスペースがあるというわけではなかった。通常の生活道路という印象を持ちましたけれども、そもそもあの道路は、日量169台のトラック、4トンだか10トンだか定かではありませんが、そのダンプが通行するに耐え得る強度、設計になっているのでしょうか。 ◎丸山 建設緑政局企画課計画調整担当課長 一般的な市道の当該地の道路の工法につきましては、アスファルトの厚みが調べた限りは5センチ程度ということになりますので、大型車が通る場合には、JR東海に対して影響が出ないように、きちんとした対応をしていただきたいということを申し入れられる可能性もあります。 ◆石川建二 委員 影響が出ない対応というのは具体的にどんなことが考えられるのですか。 ◎丸山 建設緑政局企画課計画調整担当課長 ただいま御説明させていただきましたとおり、例えば舗装の厚みが5センチであれば、そこの舗装の厚みを増していくとか、路盤材を入れかえるとか、そういった対応が一般的になるかと思います。 ◆石川建二 委員 そういう対応を行わないと道路自身に破損が生ずるということでしょうか。あの下にももちろんライフラインが通っているかと思いますが、ライフラインへの影響も心配されるということですか。 ◎丸山 建設緑政局企画課計画調整担当課長 例えば大型ダンプとか、そういった車両の走行に関しましては、まず既存の道路に影響がないということが前提になりますので、当然そういったところに影響が出る場合は、きちんと対応していただくというのが1点ございます。  それから、ライフライン、恐らく下水とかガスとか、そういった企業者の部分になるかと思うんですが、そこにつきましては、改めてお調べして御報告をさせていただければと考えております。申しわけありません。 ◆石川建二 委員 それだけ大型車両が大量に走ることを想定している道路ではないということですか。 ◎丸山 建設緑政局企画課計画調整担当課長 当該地につきましては、市道ということで幅員も6メートル程度、それ以上のところもあれば狭いところもありますが、一般的には乗用車程度、大型車も多少見込んでいるところはあるかもしれませんが、今回のような、こういった形の工事用車両が通るという前提で設計をしているものではないと認識しております。 ◆石川建二 委員 先ほど台数でびっくりしてしまって、期間を確認し忘れましたけれども、どのぐらいの期間この工事車両が通行することになるのでしょうか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 済みません、期間につきましては、まだ具体的にJR東海側からどれぐらいになるかというのは示されていない状況でございます。 ◆石川建二 委員 立坑の工事は、シールド部分も含めて大体10年と他の地域では言われていますけれども、ほぼそういう想定でよろしいのでしょうか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 今回の片平非常口につきましては、立坑の工事になりますので、実際にJR東海が今2027年の事業開始を想定している中で、当然それまでには終わる形にはなります。片平は立坑だけになりますので、工事期間としてはその近くまでかかるものと考えております。 ◆石川建二 委員 では、およそ10年と理解していいのですね。 ◎久木田 交通政策室担当課長 10年ほどかからないレベルでというところで御理解いただければと思います。 ◆石川建二 委員 わかりました。非常に深刻な影響を与えるということです。最後に確認をしておきたいのは、影響が出た場合には補償するということ、これは事業者がよく言うことですけれども、影響に関して、それを実証するのは住民にとっては非常に難しいことだと言われています。家屋調査等を今後とも進められるかどうか確認したいのですが、事前の調査をしっかりと行わないと、その工事に対する影響かどうかはなかなかわかりづらいというところがあるかと思いますが、家屋調査も含めた事前の確認、道路についても同様だと思います。これについては市として責任を持って行う、あるいは事業者にそのことをしっかりと約束させるということが必要だと思いますが、いかがですか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 事前の調査につきましては、住民の方々も御心配されるかと思いますので、そこに対してはしっかりと事業者に対して、お住まいの方に理解いただけるような形で行うよう市としても強く求めてまいりたいと考えております。 ◆石川建二 委員 橋の強度などもちゃんと調べておくことが必要かと思います。先ほどの道路と同じように、多分橋もそういう大型車両が長期にわたって通ることを想定していないと思いますが、そこら辺の現状の調査、あるいは対策等をしっかり講ずべきだと思いますけれども、いかがですか。 ◎丸山 建設緑政局企画課計画調整担当課長 橋梁につきましても、もしそこを工事車両が通るということであれば、JR東海としても、現状の構造をきちんと把握した上で、必要な対応をとっていただくということを基本に求めていきたいと考えております。 ◆石川建二 委員 現状では通行に耐え得るかどうかについてはどういう見識をお持ちですか。 ◎丸山 建設緑政局企画課計画調整担当課長 一般的なお話にはなりますが、169台ということであれば、現状の橋梁はたしか片平の土地区画整理で整備されたところだと思いますので、長期にわたるということを除けば、現状の橋で十分耐え得るということは確認できております。 ◆石川建二 委員 わかりました。  最後に、陳情第119号に関連して質問したいと思いますけれども、先ほどの説明では、大深度地下使用の申請をすることを直接地権者の方に通知してほしいという願意に対して、周知を行っているというようなことだったのですが、どのような形、どのようなものを周知したのか、確認しているでしょうか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 周知につきましては、事業区域に係る土地をお持ちの方であったりとか、お住まいの方に対して、国土交通大臣に認可申請を行ったことと、説明会資料等がホームページで閲覧できますという内容の資料と、お住まいの地域でどこがリニアのルートになっているかというのがわかるような図面をつけて、JR東海がポスティングや郵送を行ったと聞いております。 ◆石川建二 委員 この問題は私たちも代表質問でも取り上げさせていただいて、40メートル以下であっても所有権がしっかりと認められていて、40メートル地下にトンネルを掘るときは地権者の方には許可は要らないけれども、地上の地権者の方が建物を建てたり、また土地活用する場合に、その制限が加わる可能性があるということを御答弁いただいています。それを受けて、制限があることも含めて地権者の方にお知らせすることが必要ではないかということに対して、局長の御答弁で、地権者に使用制限や損失の補償について正確に説明するようJR東海に求めていくという御答弁をいただいています。とても大切なことだと思いますが、こうしたポスティング等の対応について、そういうことも含めた御説明になっていたのか、あるいはその説明はこれからなのか、あわせてお聞きします。 ◎久木田 交通政策室担当課長 現時点でございますけれども、そういったところまでの内容について配付やポスティングを行ったというふうには聞いておりません。一般的な建物の場合、大深度地下ですと、そこまで地下を使わないというところがまず法の中での大前提でございますけれども、例えば温泉とか特殊な施設、そういった場合は可能性があるというところで、そちらについては事業者であるJR東海に相談してくださいという旨がホームページ等で出ていることは確認しております。 ◆石川建二 委員 局長の御答弁でもありますように、そのことをJR東海に求めていくということですから、これでよしとしないで、新たな周知のときに、そういう制限もあるということをしっかりと地権者の方にお知らせすることが事業者の責務だと思いますので、そのことを再度求めておきたいと思いますが、市として答弁の事項を今後とも行うということでよろしいでしょうか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 鉄道事業者が地域の方に正確にお伝えするというのは大事なことでございますので、その内容につきましては、JR東海に対し引き続きしっかり求めてまいりたいと考えております。 ◆織田勝久 委員 済みません、1点だけ。請願第45号ですけれども、私の聞く話ですと、この間、住民の皆さんの働きかけ、また市のほうからの働きかけで、できるだけ土砂の搬出の台数も見直していくということをJRは考えているようなことがあるやに聞いているのですが、そういう情報は市のほうに入っていないのですか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 搬出する土の量につきましては、なるべく敷地内で敷きならし等を行って、できる限り場外への搬出は行わないという方向で今計画しているとJR東海から伺っております。 ◆織田勝久 委員 だから、そういう話があればきちんと説明しなければだめなのです。石川委員のほうからの御指摘も、ごもっともはごもっともだけれども、内部的にはそういう努力もしている。車の台数を減らすということがやっぱり大事なわけですから、そういう取り組みについてもしっかりしている。また、住民の皆さんの意向に沿って、その取り組みについて市としてもしっかりこれからも応援していく、そういうことでよろしいですね。 ◎久木田 交通政策室担当課長 委員御指摘のとおり進めてまいりたいと考えております。 ◆老沼純 委員 工事の中で、いろいろ前もって懸念されることが多いなというのは十分理解していますし、できれば、東百合丘の実績がこれで上がってきているわけですから、そういったデータをきちんと使っていただいて、それでまた御理解いただくということも十分必要かなと思っています。  また、請願第45号につきましては、現地の場所を見させていただきましたし、あとは現状、市のほうで進めております尻手黒川線片平の4期であったり、それの拡幅、上麻生連光寺線等の事業とタイアップして、どのようになっていくのかということも十分考えていかなければいけないと考えております。現状として、今、東百合丘をスタートしてみて、尻手黒川線の交通状況は何か変化があったかどうか、そのような御認識があるか、伺いたいと思います。 ◎久木田 交通政策室担当課長 東百合丘の工事における尻手黒川線への影響でございますけれども、私どもに交通渋滞して困ったというところまでの話は特段伺っておりません。 ◆老沼純 委員 事故の報告とかはありますか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 事故の報告も、特に事業者等からそういったお話はございません。 ◆老沼純 委員 あと、騒音、大気での苦情が来たとか、そういったお話はございますか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 騒音、大気等につきましても、特段私どもにそういった苦情が来ているという話は伺っておりません。 ◆老沼純 委員 ありがとうございます。ということは、ほかについてはいろいろあると思いますけれども、JR東海が考えた東百合丘について、影響は今のところ大きいものは出ていないのかなという御答弁をいただいたかと思います。そこはJR東海のほうも、車のGPS管理を行いますということだったのですけれども、このGPS管理というのは、皆様のほうに情報は入ってくるのですか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 工事車両のGPS管理につきましては、東百合丘で取り組みが行われていまして、かなり有効であったと伺っておりますので、そういったものが導入される形で今考えているという話は伺っております。 ◆老沼純 委員 GPS管理がどこまでしっかりなっているかというのは見えてこないですし、地域の中で、工事の開始時間前に違うところにとめて、駐車禁止である場所で時間待ちをしていたとか、見えてこないものがまだまだあるのかなと思うので、ぜひそういったところをもっともっと把握して、市の皆さんだけではなく、JR東海さんも説明するときにそういった情報をきちんと出して、お互い同士がわかるようになっていかなければいけないと思っています。
     お話の中で、169台のトラックが走りますという情報も、先ほど織田委員とのやりとりで台数を減らす努力はしますという話もありましたけれども、それを聞いてしまうと、毎日169台走るのかといったことを考えてしまったり、これで本当に正しい情報なのかわからなくなると、いや、200台走るのではないかとあるのですが、ここも東百合丘と同等の土が出るという話は伺っていますけれども、どうなのですか。どういうときがピークであって、ここを走らないときがあるとか、そういった情報はどこまで市のほうで把握されているのか伺いたいと思います。 ◎久木田 交通政策室担当課長 東百合丘と片平を比べますと、東百合丘はシールド工事による土も搬出する予定になりますので、片平に比べるとかなり大きい数字になってきております。ただ、トータルの工事期間も長いということもありますので、多少平準化といいますか、分散化されるかと思いますけれども、先ほど申し上げたように、片平で22万立米が搬出される見込みの中で、あとは敷地内で搬出をなるべく抑制した中で、どれぐらい台数を減らせるかわからないですが、今、169台というのが示されております。こちらの時期につきましては、具体的にどういったタイミングでというところは改めてJR東海からあるかとは思いますけれども、今、片平の関係ですと、工事開始3年目ぐらいで169台になるという見込みで環境影響評価とかの手続を行っております。 ◆老沼純 委員 具体的にどうやって台数を減らすとかというのはあるのですか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 台数を減らす方策といたしましては、土を外に出さないというところで、敷地内でなるべく土を使っていくということを今JR東海も考えているところでございます。そこでどれぐらいの土を外へ出さなくて済むかはまだ精査中というふうには聞いておりますけれども、土を搬出する量が減れば当然工事用台数も減ってまいりますので、そういったところで具体的にまたJR東海から示されるものと認識しております。 ◆老沼純 委員 御答弁ありがとうございました。頭の中でいろんな懸念だけがどんどん膨らんで、本当のことが見えなくなってきている。地域の方、関係者以外、またその取り巻きの方は、いろんな声が聞こえてきてしまって、何が本当に正しいのだろうというのが今本当にわからなくなっている状況になりつつあるのかなと思いますので、今まで進めてきた実績、また今お話の中で、交通渋滞とか事故とか、そういったことは上がってきていないとありましたけれども、本当にないのかどうか。あとはいろんな時間で道路を使ってみて、私も東百合丘の前というのは尻手黒川線を日々使っていますので、いろんな時間を通れば渋滞するタイミングも見ますし、急ブレーキで危ないと思う瞬間もあります。そういったときに、今JR東海が持っている情報を改めて皆さんでも把握していただいて、うまく提示していただいて、とにかく御納得いただける形をつくる。または懸念されているものに対しては、今、非常に暑くなっていますから、アスファルトなのでやわらかくなったり、そういったことも考えられますので、さまざまな面からぜひ検討いただければと思います。お願いします。 ◆渡辺あつ子 委員 何点か伺いたいのですが、まず請願第45号に関して、今やりとりの中で、敷地内で出た土を使って外には搬出しないということだったのですが、あそこはもともと地盤面がちょっと高い感じがしたのですが、そうではないですか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 片平非常口、当該地につきましては、谷というほどでもないですが、逆に少しくぼんでいる場所でございます。 ◆渡辺あつ子 委員 外から見て、のり面がずっと見えたので、あのまま地盤が行くのかなと思ったんですけれども、ということは、そのくぼんだところに出た土砂を埋めてならしていくという感じなのですか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 まだ具体的な内容はわからないですけれども、イメージとしてはそういった形になるかと思います。 ◆渡辺あつ子 委員 わかりました。でも、いずれにしても予定では169台で、見た感じでも住宅街で、6メートル幅員で、もうちょっと狭いところもあるようですので、やっぱり住環境には相当な影響が出るかと思うので、その辺を気にするわけですけれども、要所要所、曲がり角なんかがありまして、さっき10トントラックなのか何なのかというのは出ませんでしたが、交通安全の問題とか、その辺の協議もこれから進めていく予定ですよね。 ◎久木田 交通政策室担当課長 まだこちらのルートにつきましてはJR東海から具体的には示されておりませんので、その中で確認してまいりたいと考えています。 ◆渡辺あつ子 委員 では、この間見たルートは、大体ここを通るであろうというルートなのですか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 今、JR東海が考えているルートで現地を確認していただいたところでございます。 ◆渡辺あつ子 委員 JR東海が考えているルートということは、つまり、そのルートを通ると捉えていいのですよね。 ◎久木田 交通政策室担当課長 私どもに対しましては、JR東海から、そのルートとか、それに伴う具体的な安全対策とか、そういったものを含めて提案してもらう形になるかと思いますので、まだルートも含めて川崎市に対してそういったものは示されていない状況でございます。 ◆渡辺あつ子 委員 でも、示されてから検討に入るのでは遅いかなと思うので、皆さんも事前に工事協定とか、そういう話になると思うんですけれども、わかりました。  では、そこはそれで置いておきまして、あと今も出ました東百合丘ですけれども、この間ちらっとバスの中から見まして、もう工事がかなり大々的に始まっていて、私が聞くのは、先ほど老沼委員の質問に渋滞とかについて特に聞いていないとお答えになられていましたが、私は、やっぱりあそこは渋滞していると聞くんですよ。というのは、退避所もありますけれども、尻手黒川道路上でトラックが待っていて渋滞が発生していると聞いているのですが、その認識はありますか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 大きな渋滞がというイメージで先ほどお答えさせていただいたのですけれども、その渋滞している状況につきましては、また現場の状況等を確認させていただきながら、適宜JR東海に対策を求めてまいりたいと考えております。 ◆渡辺あつ子 委員 そうしていただきたいと思います。というのは、今度清水台とかが始まってまいりますと、待避所をどこに設けるかという話もあるのですけれども、あそこも混雑する交差点ですので、右折で出てくるのかと考えますと、かなりの混雑が想定されますので、待避所の確保というのは丁寧にやっていただきたいと思います。今の時点できちんとやっていただかないと、次の工事に――次の工事をやっていいかどうかはともかく――影響するので、そこは確認しておきますけれども、いいですか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 委員御心配のとおり、こちらにつきましては、東百合丘の対応、先ほどありました犬蔵もいろいろ動き出す形になりますので、なるべく影響を最小限に抑えるような形で、JR東海に対してきっちり対応してもらうよう求めてまいりたいと考えております。 ◆渡辺あつ子 委員 あと、前後してごめんなさい、請願第45号でも住民説明会の話があったのですけれども、説明会はしますというふうに捉えました。もう1回清水台のところに戻ると、あそこは1回仮囲いができて、今、更地になっていますよね。そういう経過の報告とかも余り知らされていなくて、つまりわからないんです。気がついたら更地になっていた、気がついたら仮囲いができていたという状況なので、そういう説明というのはこれから随時していただくようにJR東海に言ってほしいのですけれども、いかがでしょうか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 既存の建物の除却に当たりましては、近隣の方には御説明をしたとJR東海から伺っておりますけれども、その周知のやり方等につきまして、なるべく広くわかるような形でJR東海に対して求めてまいりたいと考えております。 ◆渡辺あつ子 委員 その点はお願いします。  あとは陳情第119号に関しても、私の記憶違いでなければ、一番最初のころに、大深度の工事は尻手黒川の下を掘るという説明だったかなと思うんですけれども、今、少し住宅側にずれてきて、小台とか、結構多くの住宅街が大深度地下のエリアになるのかなと思うんですが、住んでいる方は今回のこの説明会のことを知らされていなかったんですよね。先ほど周知はしますとあったのですけれども、そこは周知の仕方がどうなのかなと思うので、改めて確認ですが、その点をお願いします。 ◎久木田 交通政策室担当課長 JR東海の周知につきましては、町会さんの回覧であったりとか、そういった対応をやられたというところは認識しておりますけれども、その中で追加で、先ほども御説明させていただきましたように、ルート上に係る方に対してもポスティングであったり郵送を行ったということでございますので、その周知方法につきましては、なるべく皆さんにわかるように進められるようにJR東海に対し求めてまいりたいと思っております。 ◆渡辺あつ子 委員 あと、あそこは戸建ての住宅よりも、むしろマンションが結構多くて、マンションに住んでいたり、あるいはアパートに住んでいらっしゃる方についての周知はどうなのでしょうか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 住戸へのポスティングを行ったということでございますので、そういったアパートやマンションにお住まいの方に対しても周知していると理解しております。 ◆渡辺あつ子 委員 わかりました。では、そこは丁寧にこれからもお願いしたいと思います。  あと、小台の住宅街の向こうに、昔で言うと営団、今はメトロの敷地があるのですけれども、その辺との相談というのはどのようにされているのだか御存じですか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 済みません、個別の地権者さんとのやりとりまではJR東海から伺っておりません。 ◆渡辺あつ子 委員 もしかしたら、そういう大きいところには早目に説明がいっているのかなと。逆に、いわゆる川崎市民には丁寧にいかなかったのかなと、ちょっと心配したものですから確認しただけです。わかりました。  あと、井戸水のことが前回も議論されていると思うんですけれども、この辺に関するモニタリングの調査というのは、特に異常がないと捉えてよろしいのでしょうか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 ニューマチックケーソン工法に伴う井戸調査でございますけれども、ニューマチックケーソン工法といいますのは、グラスを下に向けて沈めていくようなイメージの工法でございますので、当然そこで周囲に圧がかかっていきます。井戸等がありますと、そこで酸素が薄くなるという話があるということで、そこに異常がないかどうかを確認するためのモニタリング調査を行うという形になります。基本的には、今、工法につきましてもかなり精度が上がってきて、まず実際はそんなに影響が出ないだろうというところはありますけれども、そういった形でのモニタリングは行うと聞いております。 ◆渡辺あつ子 委員 井戸は結構貴重で、今回の水害とか土砂崩れでも、井戸があったことによって水道がとまっても水を確保できたという話がありましたので、大事にしていきたいと思うわけですから聞くのですが、現在はまだ結果は出ていないけれども、結果については随時公表していくと捉えてよろしいですか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 井戸の酸素濃度等につきましては、モニタリングの結果が示されると思いますので、そこは随時、わかり次第、示していくものと考えております。 ◆重冨達也 委員 請願第45号で、富士見橋の下にある護岸は、平瀬川の緊急工事をやっていただいていると思うんですけれども、これと比べて古さというのはどうなのでしょうか。 ◎丸山 建設緑政局企画課計画調整担当課長 申しわけございません、片平川につきましては、護岸が今の形態に築造された年次が現状手元にございませんので、そちらにつきましては改めて御報告をさせていただきたいと思います。 ◆重冨達也 委員 わかりました。もし工事の期間中に富士見橋周辺の護岸で何かあった場合には、現状は市が補修をすることになるのか、それとも、今の仕組み上はJR東海にやってもらえる形になっているのか。 ◎丸山 建設緑政局企画課計画調整担当課長 発生した状況につきましては、原因が何であったのか、そういったところも含めてきちんと調査をした上で対応してまいりたいと考えております。 ◆重冨達也 委員 そうすると、調査をしている間、不便ですよね。使えないことになる可能性もあるわけで、さっきの補償の話と近いとは思うんですけれども、今の工事が行われていないときの護岸の状況について、市でもある程度持っておかないと交渉ができないと思うんですが、今の工事前の護岸の状況というのは、写真だったりとか、はかるまでは必要ないかもわからないですけれども、データとして持っておく方針はあるのですか。 ◎丸山 建設緑政局企画課計画調整担当課長 河川の護岸につきましては、河川の維持管理計画を策定しておりまして、その中でたしか今後調査を進めていくということになっておりますので、そこでの結果を踏まえてということになろうかと考えております。 ◆重冨達也 委員 護岸の計画の調査というのは老朽化だったりとかということですか。 ◎丸山 建設緑政局企画課計画調整担当課長 今御指摘のとおり、老朽化といいますか、河川護岸の長寿命化という視点での調査を行うものでございます。 ◆重冨達也 委員 平瀬川のときは護岸の補修工事をしていて沈下したという話だったと思うんですね。今その資料を見ていたのです。平瀬川に関しては、平成28年4月に護岸の工事をやっている間に沈下したという話だったのですけれども、そうすると、ここはまだいつ補修工事をするのかすらわからない護岸ということですか。 ◎丸山 建設緑政局企画課計画調整担当課長 申しわけございません、そこの現状につきましても、今お示しできるものがございませんので、そこも含めて御報告をさせていただきたいと思います。 ◆重冨達也 委員 やっぱりこれは河川課さんなのですか。 ◎丸山 建設緑政局企画課計画調整担当課長 御指摘のとおりでございます。 ◆重冨達也 委員 いらっしゃらないので難しいと思うんですけれども、通常の工事とは規模が違うわけです。護岸は一応市の財産なわけで、それをどう守っていくのかという視点も持っておいたほうがいいかなと。何か起きて交渉を始めるときに材料を持っていなければ、これはこの工事の影響だとは言えないと思うので、それは持っていたほうがいいかなと思いました。そもそも、そうなり得るのであれば、私は最初に強度を補強しておくような工事をしてもいいのかなという気はしています。請願第45号については、あとは大丈夫そうだったので、次に行きたいと思います。  陳情第2号の相談窓口についてですけれども、東百合丘と梶ヶ谷も今あるというお話ですが、そうすると、イメージとしては、小杉と今の2カ所の計3カ所あるという認識で合っていますか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 JR東海の分室といたしましては中原区にあるものでございますけれども、あと今施工しております東百合丘、梶ヶ谷につきましては現地に工事事務所がございまして、工事に関しての苦情といいますか、御意見等がございましたら、そちらのほうでも対応できるという形になっております。 ◆重冨達也 委員 小杉の件に関しては、最初は常駐ではなかったのが常駐になったりという経緯があって、実際この陳情にあるように、どの程度置くのが最適なのかというのはしっかり考えなければいけないことで、何でもかんでも建てればいいものではないと思っています。小杉の分室の稼働状況と、今2件の工事事務所の相談件数みたいなものはわからないですか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 川崎分室につきましては、現時点では1日当たり数件程度の問い合わせが来ていると伺っておりますけれども、2つの工事事務所につきましては、申しわけございませんが、どれぐらい来ているのかまでは把握しておりません。 ◆重冨達也 委員 今回、継続になるかわからないのですけれども、なるべくそこも把握していただくと、ほかにふやす必要があるのかどうかを考えるときには、今あるものがどれぐらい稼働しているのかというのがわからないと、不足しているのか供給過多なのかがわからない。小杉の状況よりどうなのかというのがそもそもわからないと、かなりきついと思うのです。小杉は1日数件ということなので、年間400とか500とか、そういうイメージなのですかね。わかりました。ぜひこの2件についても、あと今後、等々力も、もしこういう状況になるのであれば、半年に1回ぐらいでも構わないと思うので、件数を把握してほしいと思います。  次が陳情第81号です。これが結構悩ましいと思っていて、要旨一覧の2番と3番の項目で、情報を公開しましょうというお話があると思います。基本的には、1番については既に公表している。2番と3番については、JR東海に対して、公表できるものは必要に応じて公表していくように求めるというお話だったと思うんですけれども、2番と3番に関してJR東海の反応というのはどういうぐあいなのでしょうか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 調査の概要につきましては、JR東海としてもお示しできるものは示していくというスタンスと伺っております。 ◆重冨達也 委員 そうですね。大事ですね。実際に示されたものが2番、3番に該当するようなものであると考えていいのですか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 今時点、工事が始まってからまだ1年ちょっとというところもございますので、そこは順次データ等が示されている状況でございます。そこは適宜確認して、JR東海に対し、必要なものは公開できるもの等を含めて求めてまいりたいと考えております。 ◆重冨達也 委員 今のお答えの中に順次公表しているというのがあったのですけれども、時系列というか、逐一公表されているという事実があると思っていいですか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 年度単位で公表されている形になっております。 ◆重冨達也 委員 そうすると、1年たったので、1年分は既に公表されていますということで合っていますか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 1年分と言うとちょっと語弊がありますけれども、年度ごとの内容について結果が示されている形でございます。 ◆重冨達也 委員 わかりました。ありがとうございます。  次に、4番ですけれども、先ほどの市の見解の中では、市としても、やはりこの大規模な工事というのは、事業者だけの情報発信に任せず、市もお手伝いしていきますよというお話がありました。例えば、資料6があったと思うんですけれども、今まで説明会が計5回、これらについて市は広報に関してどんなお手伝いをしてきたのですか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 既に行われております梶ヶ谷と東百合丘の工事説明会につきましては、立坑というところもございますので、影響範囲が周辺の住民の方を中心とした説明会という内容でございますので、基本的に事業者主体で広報等を行ったところでございます。今後、シールド工事等の中身になりますと、やはり影響が大きくなるかと思いますので、そういったところは市としてもできるところは対応してまいりたいと考えております。 ◆重冨達也 委員 そうすると、また例えばで申しわけないですけれども、今度週末に等々力であるものについても、これは非常口の立坑の説明会だから、事業者マターだということで合っていますか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 委員おっしゃるとおり、事業者マターという形で今対応を行ってもらうよう求めております。 ◆重冨達也 委員 わかりました。その線引きをどこでするのかは結構判断が難しいと思うんです。今おっしゃっていただいたのは、シールド工事のほうがより広域に影響を与え得るから、シールド工事からは市も広報をお手伝いしますよというお話だったと思うんですね。等々力も、もう週末なので、今からどうこうという話はないと思うんですけれども、そうすると、シールド工法に関しては、今の段階では、例えば市政だよりなのか区版なのかわからないですが、どういうことを検討されていますか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 済みません、ちょっと補足をさせていただきたいのですけれども、シールド工事に関連ということで、このたび大深度法の説明会等がございまして、それも行く行くはシールド工事にかかわる話でございますので、そちらの内容につきましては、川崎市のホームページや市政だよりで広報しております。ですので、シールド工事等が行われる場合につきましても、そういった形での対応になっていく予定と考えております。 ◆重冨達也 委員 わかりました。よろしくお願いします。  次は陳情第84号ですけれども、また要旨一覧を今私は見ているのですが、私は事業者の工事説明会の質を行政が全て評価する必要はないと思っています。というのは、評価をしなくてもちゃんとやってもらうのが当たり前なので、評価をするということは、よくないものがあるかもしれないということを前提にしているので、私は基本的にはしっかりと事業者が市民に説明をするということが大前提でいいと思うんですけれども、今までの説明会に関して、市は、文書になっていなくとも、ある程度市民の納得は得られてきているとお考えなのか、それとも、JR東海の説明はまだ足りない部分もあったとお考えなのか、そこの見解をお伺いしたいと思うんです。 ◎久木田 交通政策室担当課長 今、委員御指摘の見解というと、正直難しいところはございますけれども、ただ、市民の方々に対しては正しく説明をしていただいて、丁寧な対応をしていただきたいというところは常に求めてまいりたいと考えております。 ◆重冨達也 委員 答えにはなっていないですけれども、わかりました。 ◆かわの忠正 委員 皆さんのやりとりをお聞きしていて大分整理がついてきたのですけれども、4点ぐらい確認をしたいのです。まずルート変更、先ほど出てきましたグレーのルートと白い点のルートの資料3のところですけれども、変更した理由などは聞いていないという先ほどの御答弁だったのですが、今、JR東海は県道上麻生連光寺線のほうを示して調整を進めているということですけれども、逆に都道・県道139号線のほうへ運ぶ可能性というか、距離的に見るとどっちも同じぐらいか、139号線のほうが直線的に見たら近いのではないかと見えるのです。そこら辺は市としてはどのように考えられているのですか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 先ほど来御回答させていただいております白い丸の点線につきましては、まだJR東海から私どもに対して正式にお示しされたものではございませんので、私どもといたしましても、町田市側の可能性も含めて、なぜこういう経過になったのかというのを安全対策とともに示していただきたいと考えております。また、その内容についてもJR東海には求めているところでございます。 ◆かわの忠正 委員 わかりました。そこら辺は両にらみで、正式に提示をされているわけではないから、川崎市としても、どれが一番近くて市民の方にも迷惑が最小限で済むのか、そこら辺の検討も、また調査もしていただきたいと思います。  それから、冒頭の織田委員の質問で要旨に対しての市の見解がわかったつもりではいたのですけれども、資料2の下のほうで「今後」というところがあるのですが、今後というのは、平成30年度で線が引いてあるので、31年度以降のくくりなのか、きょう以降の今後という意味で線を引いてあるのか、これはどうなのですか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 「今後」につきましては、31年度以降という形の内容ということで整理させていただいております。 ◆かわの忠正 委員 というと、請願の要旨に対する市の見解で、織田委員からも発言がありましたけれども、住民への説明会はやりますとか、生活環境悪化が生じないように、これまで求めたし、引き続き求めていく。3番についてもやっていきますという趣旨の御答弁だったかと思うんです。それはやるけれども、今後引き続きというのは31年度の話ですよということなのか、当然今後だったら今年度も続けてやるというスタンスなのだろうと理解しているのですが、そこはどういう整合性ですか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 こちらに記載させていただいております今後の工事説明会というのは、東百合丘とか梶ヶ谷、今回の請願の犬蔵と同じような形で、事業者が決まってから行うような説明会のイメージになりますので、今、請願第45号に出ておりますルート選定に係る説明会とは別の内容でございます。ですから、今回ルートがある程度JR東海として固まってきた段階で地域の方にお示ししていただくというのは、これにかかわらず、なるべく早くやっていただくという形で求めております。 ◆かわの忠正 委員 改めて今の確認ですけれども、「今後」のところに「残りの非常口(犬蔵、片平)新設に係る工事説明会を開催し」と書いてあるのだけど、今回の片平非常口のことではないということですか。 ◎久木田 交通政策室担当課長 工事説明会でございまして、そこの内容とは違う内容でございます。あくまでルートに係る考え方や、それに対する安全対策を地域の方に御説明していただく場という形での内容でございまして、こちらに記載しております工事説明会とは異なる内容でございます。 ◆かわの忠正 委員 確認ですけれども、今回の請願第45号の1、2、3については、最初の御答弁にあったとおり、今後ともやっていくという理解でいいわけですね。 ◎久木田 交通政策室担当課長 委員御指摘のとおり、今後ともやっていただくという形でございます。 ◆かわの忠正 委員 あと、ほかの委員のやりとりで、今回示されたルートの橋の部分で、今後工事期間がどのくらいあるのかとか、1日に169台が通ってどのぐらい耐えられるのかと。それは簡単に言うと、劣化してきたらちゃんとやってもらいますよという答弁だったと思うんですけれども、市としては、今後ルートが決まり、工事期間が決まり、ここの橋を使うとなった場合、出だしのときはそういう感覚があるでしょうが、この橋だったら、このルートで、これだけのダンプの台数が通ったら、何年後かには1回どのくらい劣化しているか確認しなければとかということがあるかと思うんですけれども、そこら辺のルールというか、考え方はどうなのでしょうか。 ◎丸山 建設緑政局企画課計画調整担当課長 道路管理者といたしましては、現状の橋の状態をしっかりJR東海さんにまず見ていただいた上で、今後示されるであろう具体的な案と照らし合わせて、必要があれば対応していただくということを考えております。 ◆かわの忠正 委員 必要があればということだけど、それをJR東海がやらなかったらどういうことになるのですか。 ◎丸山 建設緑政局企画課計画調整担当課長 基本的には、先ほどお話ししたように、大型車両を含めた車両の通行に関しては、当然道路管理者の同意というか、許可が必要な部分でございますので、そういった中で判断をしていくようなところになろうかと考えております。 ◆かわの忠正 委員 そこのところをきちんと判断して、例えば3年後、5年後にはちゃんと点検しろとか、通常、市のほうも建設緑政局さんは一定程度の期間で点検をされていると思うので、特に工事のルートが決まったら、そこのところの耐久性というか、劣化がどのくらい進んでいるのかということについては、安全確保をしっかりしていただきたいと思います。 ○堀添健 委員長 ほかに質疑、意見・要望等がなければ、取り扱いについて御意見をお願いしたいと思います。いかがでしょうか。 ◆石川建二 委員 採決は1件1件するのですか。 ○堀添健 委員長 はい、採決は1件1件で、もし取り扱いがまとまっているようでしたら一括してお話しいただきたいと思います。 ◆石川建二 委員 では、ここで一括して私たちの見解を述べたいと思いますけれども、請願第45号に対しては、今までの質疑もありましたし、また、市のほうも願意に沿った対応を努力していただけると理解しました。また、今後ともモニタリングも含めた調査も必要だと思いますので、これは採択でお願いしたいと思います。  陳情第2号に関しても、従来の共産党のいろいろな審議の中で、JR東海はなかなか手ごわい相手ということで、議会の意思をぜひ示すべきだということで採択。  陳情第18号、第81号、この2件に関しても、ぜひその趣旨を含めて採択をしていただきたいということで、趣旨採択をお願いしたいと思います。  陳情第82号、第83号、第84号では、以前、全会派で継続という形にもなったかと思いますけれども、私どもも同意はした経過がございます。ただ、今期最後ということもあって、このまま継続だと廃案になる可能性も否定できないということで、ぜひ十分な住民説明等を行ってもらいたい、また、その情報の公開も必要だということで、陳情第82号、第83号、第84号に関しても、その趣旨を採択すべきだと思います。  今回、陳情第117号に関しては、説明会も開催するということです。その内容自身も、先ほど取り上げたように、大深度法というのはどういうことなのか、不利益も制約もあり得るということもちゃんと示さないと、やっぱり住民の関心を十分に引き出すこともできないかと思いますので、ちゃんと周知も含めた説明をすべきだという点で採択。  陳情第119号に関しては、これも先ほど言ったように、局長の答弁で、そうした制約もあるということもぜひあわせた周知をお願いしたいということで、採択でお願いしたいと思います。 ○堀添健 委員長 わかりました。いかがでしょうか。 ◆浅野文直 委員 自民党としましては、まず請願第45号、今回新しく審議がありましたけれども、こちらにつきましては、ほぼ趣旨に沿ったもので、問題ないかなというふうには思います。ただ、よくあるのは、全体説明会をやっても、個別にもきちんと説明しろということがよく言われるのだけれども、逆にこれは一本釣りを気にされているのかもしれないけれども、個々の住民に協力を求めることはやめろということまで言われているので、内容としては、これは趣旨採択がふさわしいかなと考えております。  それと、同じく趣旨採択としましては、陳情第119号につきましては、必要があれば指導するように求めている内容でありまして、大深度法とはいっても、補償する必要はないとは言いながらも、既存の建物等に何らかのことがある場合は当然財産権の問題で補償するように規定があるわけでして、本来であれば極力個別の方々にきちんと周知徹底されることが望ましいと考えるわけですから、これは陳情の趣旨どおり、趣旨採択でよろしいのではないかと思います。
     あとは陳情第2号から陳情第117号ですけれども、先ほどちょっと私が席を外した瞬間に重冨委員からも出ましたが、事務所の設置につきましては、以前もたしか審議のときにも、人もいなくて電話しか置いていなかったとか、いろいろとあって、議会としてはしっかりとした対応を求めてきた経緯があると思いますが、先ほど質疑がありましたとおり、どの程度のものがやりとりされているのかの内容を把握していかないと、確かに全ての希望の場所に置くべきなのかどうなのかという判断はなかなか難しいかなと思います。そういったことと、今後の説明会等の内容を精査していくという点では、陳情第2号から第117号までについては継続という取り扱いでどうかと思います。 ◆織田勝久 委員 私どもも、請願第45号については、厳密に文言を見ますと、住民の合意とか住民への事前の説明という部分で、住民という部分を悪い意味で解釈する人もいるので、本当だと関係する方たち、関係住民みたいな形にしていただくと素直に採択になると思うんですけれども、請願を出すときに、請願紹介議員になっている議員は、そういうものをしっかり説明しないとだめだと僕は思いますが、基本的には、ここに直接関係する方たちと理解をしていきたいと思いますので、そういうことを前提という意味で、趣旨を採択するということでよろしいのかなと思います。  それから、ほかの案件につきましては、先ほど自民党さんが言われていた陳情第119号は、ある種ごもっともなことなので、これについても趣旨採択ということでいいと思います。  それ以外は基本的に継続ということでお願いしたいと思います。 ◆かわの忠正 委員 私どもも、先ほどの答弁もありますし、確認をしてきました。また、請願の趣旨ももっともだと思いますけれども、今の織田委員の意見と同じで、表現というか、住民という部分で余り誤解されてもあれかなと思いますので、趣旨を採択するということで、請願第45号については趣旨採択。  陳情第119号についても、先ほど来のほかの他会派と同様で、我が会派も趣旨採択でお願いしたいと思います。  そのほかについては、まだまだ議会としてもしっかりと見守っていくべき部分もあるなということも感じておりますので、継続でお願いしたいと思います。 ◆渡辺あつ子 委員 私は、請願第45号については趣旨採択で、あと陳情のほうですけれども、第2号は、まだまだ様子を見ていかなくてはいけないというのもありますが、しっかりやってほしいというのと、第18号もそんなところですよね。第2号、第18号、第81号、第82号、第83号、第84号、第117号、そして第119号まで含めて趣旨採択でお願いします。 ○堀添健 委員長 そうすると、全て趣旨採択ということですか。 ◆渡辺あつ子 委員 はい。 ○堀添健 委員長 わかりました。 ◆重冨達也 委員 順番に前から行きます。請願第45号は趣旨採択でお願いしいます。僕は護岸を心配していますので。河川課さんがいないのであれですけれども。  陳情第2号については、東百合丘と梶ヶ谷の把握ができていない中で結論を出すのはちょっと心苦しいのですけれども、この陳情はもう3年たっているので、また新たな提案をいただくこともいいのかなと思いますので、今回は不採択にしたいと思います。  陳情第18号については、そもそもそういった形の処理をしないということで言われていますので、これも不採択でお願いします。  陳情第81号については、5番がもう着工はされていると思うのです。ほかの情報を出しましょう、また、市も広報のお手伝いをしましょうというのは全く同感なので、これは趣旨採択でお願いしたいと思います。  陳情第82号については、補償するとなっております。その補償のあり方については、先ほど石川委員からありましたように、ちゃんと考えないと、補償はするよとなったけれども、条件がなかなか合わなかったから補償を受けられなかったということが多数起きてしまうと困るので、そこは注意が必要だと思うんですが、補償はするという方針は持っているということなので、改めて協定書をつくる必要はなかろうと思いますので、不採択でお願いします。  陳情第83号も同様に、これは補償すると言っているわけですので、改めて協定書をつくる必要はなかろうと思います。また、つくるとしても、これは「私と」となっているので、個人ではなく、もちろんその他の方を含めなければいけないので、これも不採択ですね。  陳情第84号については、先ほどお伝えしたように、行政が全部評価をするというのは大変だろうと思うので、これも不採択でお願いします。  陳情第117号については、今後もモニタリングを含めて説明があるということですので、これは趣旨採択でお願いしたいと思います。  最後の陳情第119号については、既に個別でやったのですね。ということなので、これは採択でいいかなと思います。 ○堀添健 委員長 ありがとうございました。それでは、1つ1つ取り扱いについて採決をしていきたいと思います。 ◆石川建二 委員 先ほど請願第45号と陳情第119号を採択すべきという見解を述べさせていただきましたけれども、趣旨採択ということでも実効性は担保できるかと思います。それで会派がまとまるのであれば、ここでは、重冨委員もありますが、趣旨採択という形で議会の意思を示したらどうかなということで、強い思いを込めて趣旨採択でどうかなという提案を再度させていただきたいと思います。 ◆重冨達也 委員 確認ですけれども、採択と趣旨採択というのは併存できないということですよね。 ○堀添健 委員長 どちらか一方になりますので、この場合ですと趣旨採択でお諮りすることになると思いますので、それに御賛同できるかどうかということですが。 ◆重冨達也 委員 では、やむを得ず趣旨採択ということで結構です。 ○堀添健 委員長 それでは、順次取り扱いについて諮らせていただきます。  それでは、まず初めに、請願第45号についてです。「請願第45号 リニア新幹線立坑(片平非常口)の工事用道路建設に関する請願」につきましては、趣旨採択することに賛成の委員の挙手を願います。                 ( 全員挙手 ) ○堀添健 委員長 全員挙手です。よって本件は全会一致をもって趣旨採択すべきものと決しました。  続きまして、陳情第2号ですが、これは継続の方が自民党、公明党、みらいで、採択が共産党、重冨委員で、趣旨採択が渡辺委員です。 ◆重冨達也 委員 僕は不採択です。 ○堀添健 委員長 失礼しました。重冨委員、確認ですけれども、陳情第2号が不採択で、第18号は採択ですか。 ◆重冨達也 委員 第18号は不採択です。 ○堀添健 委員長 第18号も不採択ですね。 ◆重冨達也 委員 はい。 ○堀添健 委員長 第81号が趣旨採択、第82号、第83号、第84号が不採択で、第117号が趣旨採択で、最後は趣旨採択と。わかりました。  特に取り扱いで意見変更があれば申し出ていただいて、なければ順次諮らせていただきますが、よろしいでしょうか。                 ( 異議なし ) ○堀添健 委員長 それでは、陳情第2号につきましては、継続審査が先議でございますので、「陳情第2号 中央新幹線川崎環境保全事務所の設置をJR東海に求める陳情」につきましては、継続審査とすることに賛成の委員の挙手を願います。                 ( 賛成多数 ) ○堀添健 委員長 挙手多数です。よって本件につきましては継続審査といたします。  次に、陳情第18号ですが、これは自民党さん、公明党さん、みらいさんが継続、共産党さんと渡辺委員が趣旨採択、重冨委員が不採択でございますが、特に取り扱いについて変更等はございませんね。  なければ、陳情第18号について、これも継続が先議となりますので、それから諮らせていただきます。「陳情第18号 JR東海のリニア新幹線工事の地域説明会での梶ヶ谷立坑の泥水の処理の回答の検証と、必要によっては再度、川崎市アセス実施を求める陳情」につきましては、継続審査とすることに賛成の委員の挙手を願います。                 ( 賛成多数 ) ○堀添健 委員長 挙手多数です。よって本件につきましては継続審査といたします。  陳情第81号も同様です。「陳情第81号 中央新幹線川崎市内工事計画の詳細な内容説明をJR東海に求める陳情」につきましては、継続審査とすることに賛成の委員の挙手を願います。                 ( 賛成多数 ) ○堀添健 委員長 挙手多数です。よって本件につきましては継続審査といたします。  次に、陳情第82号につきまして、これは自民党、公明党、みらいが継続、共産党、渡辺委員が趣旨採択、重冨委員が不採択でございます。  これにつきましても継続から諮らせていただきます。「陳情第82号 JR東海のリニア中央新幹線梶ヶ谷非常口ケーソン工法』採用に伴う災害時の『川崎市災害用井戸協力の家』の井戸水の確保の為の工事協定書締結を求める陳情」につきましては、継続審査とすることに賛成の委員の挙手を願います。                 ( 賛成多数 ) ○堀添健 委員長 挙手多数です。よって本件につきましては継続審査といたします。  陳情第83号も同じでございますので、続けて諮らせていただきます。「陳情第83号 JR東海のリニア中央新幹線梶ヶ谷非常口ケーソン工法』採用に伴う再アセス実施と隣の井戸から溢れた水による自宅の被害に関する工事協定書締結を求める陳情」につきましては、継続審査とすることに賛成の委員の挙手を願います。                 ( 賛成多数 ) ○堀添健 委員長 挙手多数です。よって本件につきましては継続審査といたします。  陳情第84号も取り扱いについて同じでございましたので、続けて諮らせていただきます。「陳情第84号 JR東海のリニア中央新幹線梶ヶ谷非常口ケーソン工法』採用に伴う川崎市環境アセスに適合しているかどうかの再評価を求める陳情」につきましては、継続審査とすることに賛成の委員の挙手を願います。                 ( 賛成多数 ) ○堀添健 委員長 挙手多数です。よって本件につきましては継続審査といたします。  次に、陳情第117号、これは自民党、公明党、みらいが継続、共産党さんが採択、渡辺委員と重冨委員が趣旨採択でございます。  これも継続審査から先議でございますので諮らせていただきます。「陳情第117号 JR東海のリニア中央新幹線工事に関連して、宮前区清水台非常口新規工事説明会の開催を求める陳情」につきましては、継続審査とすることに賛成の委員の挙手を願います。                 ( 賛成多数 ) ○堀添健 委員長 挙手多数です。よって本件につきましては継続審査といたします。  最後に、陳情第119号につきましては、全ての委員が趣旨採択ということでございましたので諮らせていただきます。「陳情第119号 JR東海から市内の地権者に対しリニア中央新幹線の大深度地下使用認可申請することを通知するよう指導することを求める陳情」につきましては、趣旨採択することに賛成の委員の挙手を願います。                 ( 全員挙手 ) ○堀添健 委員長 全員挙手です。よって本件は全会一致をもって趣旨採択すべきものと決しました。  傍聴者の方、審査は以上のとおりでございます。どうぞ御退席ください。お疲れさまでございました。                 ( 傍聴者退室 ) ○堀添健 委員長 ここで理事者の一部交代をお願いします。                ( 理事者一部交代 )         ───────────────────────── ○堀添健 委員長 次に、所管事務の調査として、まちづくり局から「『川崎市建築物における駐車施設の附置等に関する条例』の改正(案)に関する意見募集の実施結果について」の報告を受けます。  それでは、理事者の方、よろしくお願いいたします。 ◎綿貫 まちづくり局長 それでは、これより「『川崎市建築物における駐車施設の附置等に関する条例』の改正(案)に関する意見募集の実施結果について」御報告させていただきます。内容につきましては、北村交通政策室担当課長から御報告申し上げますので、よろしくお願いいたします。 ◎北村 交通政策室担当課長 それでは、川崎市建築物における駐車施設の附置等に関する条例の改正(案)に関する意見募集の実施結果につきまして御説明させていただきます。お手元のタブレット端末の「2(1)『川崎市建築物における駐車施設の附置等に関する条例』の改正(案)に関する意見募集の実施結果ついて」のファイルをお開きください。  画面の表紙をおめくりいただき、資料1をごらんください。この附置義務条例の改正(案)の内容につきましては、4月12日のまちづくり委員会にて御説明させていただいた資料と同様でございます。このたびの意見募集を行った右上、4の「(1)改正のポイント」でございますが、パーソントリップ調査等のデータを用いて駐車需要等を算出し、①として建物用途の一部細分化を行うこととし、具体的には、「駐車場整備地区等」において、「百貨店・事務所」用途に供する部分を「百貨店」及び「事務所」に細分化するものでございます。②として、現在の駐車需要や利用実態等を踏まえ、附置義務の基準値を一部緩和するものでございます。  その具体的な基準値については、(2)の太枠で囲っている表にございますように、百貨店等については、現行200平方メートルにつき1台を300平方メートルにつき1台と改定し、事務所については、現行200平方メートルにつき1台を350平方メートルにつき1台と改定し、また、百貨店または事務所以外の用途については、現行300平方メートルにつき1台を同様に350平方メートルにつき1台と改定するものでございます。  以上が改正(案)の概要でございます。  次に、意見募集の実施結果について御説明いたしますので、3ページの資料2をごらんください。2の「意見募集の概要」でございますが、募集期間は本年5月1日から5月31日まで意見募集を行いました。  3の「結果の概要」でございますが、意見書の提出数は19通、意見件数は33件でございます。  次に、4ページをごらんください。4の「御意見の内容と対応」でございますが、対応区分といたしましては、AからEの5つの区分にて整理しております。寄せられた御意見につきましては、表にございます内訳のとおり、1 附置義務基準値の改定に関する意見が14件、2 附置義務制度全般に関する意見が15件、3 その他の意見として1件でございました。  次に、その主な内容について御説明いたしますので、5ページをごらんください。まず、(1)附置義務基準値の改定に関する意見として、№1では、店舗や事務所の附置義務基準台数を緩和することに賛成とする御意見をいただき、これに対する市の考え方といたしましては、改正の趣旨に沿ったものであったことから、Bの区分といたしました。また、№3では、建物の用途の細分化について、図書館やコミュニティセンターなどを加えてもよかったのではないかなどの御意見をいただき、市の考え方といたしましては、いただいた御意見は改正(案)への要望を含むものであったことから、Dの区分といたしました。  次に、6ページをごらんください。(2)附置義務制度全般に関する意見として、№1では、共同住宅の附置義務基準値の緩和を求める御意見をいただき、市の考え方といたしましては、附置義務制度の運用状況や市内の自動車交通環境の変化等を踏まえ、適切に対応するとして、区分をCといたしました。  次に、8ページをごらんください。№9では、主要な駅周辺においては、市内一律の基準ではなく、立地や用途に応じた柔軟な運用や緩和が必要であるとの御意見をいただき、市の考え方といたしましては、個別の駐車場需要や周辺の交通環境を踏まえ、附置義務台数を減じる特例措置を適用して運用していることを御説明し、区分をDといたしました。  最後に、10ページをごらんください。5の「今後の予定」でございますが、寄せられた御意見は、おおむね改正(案)の趣旨に沿ったもののほか、今後の駐車場施策の参考とする御意見であったことから、当改正(案)のとおり、条例案として取りまとめてまいります。その後、9月の第3回定例会に条例案を提出し、議決をいただいた後、11月からの施行を予定してまいりたいと考えております。  説明につきましては以上でございます。 ○堀添健 委員長 説明は以上のとおりです。ただいまの説明について、質問等がございましたらお願いいたします。 ◆石川建二 委員 最後の御意見のところで、車椅子用駐車スペースの確保ということがありましたけれども、これについては、バリアフリー法、福祉のまちづくり条例の車椅子用駐車施設整備の施策と連携してということですが、これも大切な御指摘だと思って読ませていただきました。現在の状況と、今回の条例改正がこれらの障害者に対する配慮などの後退にならないかどうか、あるいは充実する方向での改善が期待できるのかどうか、その辺のところを1つだけお答えいただきたいと思います。 ◎北村 交通政策室担当課長 パブリックコメントで御意見をいただきました車椅子駐車スペースの確保についての御質問でございますけれども、今回の条例の改正の内容についての御意見ということではないものでございますが、引き続きこういった観点での施策連携の対応について図ってまいりたいと考えております。 ◆石川建二 委員 一定の規制緩和だということで、この間も意見を述べさせていただきましたけれども、ただ緩和するだけではなくて、より充実する方向で、こういうスペースが町なかにふえたり、また商業施設等にふえることはとてもいいことだと思いますので、その点での改善を要望として述べさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ◆織田勝久 委員 これは前のときにも議論させてもらいましたけれども、特定用途で百貨店その他の店舗、事務所と分けるということについては、一定の合理性はあるのかなというふうには思いますが、基本的には要件の緩和となりますので、特に荷さばきのスペースの確保については本当に大丈夫なのかなという気がやっぱりしなくはないのですね。今回のパブコメでも2つ荷さばきについてということが出ていますが、本市の考え方として、「『川崎駅周辺地区荷さばき対策検討協議会』の御意見を伺いながら取組を進めている」というところなのだけれども、現状どういう具体的な取り組みがなされているのか、お聞かせいただけますか。 ◎北村 交通政策室担当課長 荷さばき対策の現在の取り組み状況でございますけれども、川崎駅東口地区におきましては、平成26年度に市役所通りでは新川通りを中心に社会実験を実施いたしまして、新川通りのさいか屋の反対側のほうに新たな共同荷さばき場の整備を行いまして、現在取り組んでいるところでございます。しかしながら、共同荷さばき場以外での路上荷さばきといった状況も見受けられる実態がございますので、引き続き利用実態の把握に努めながら、また協議会の御意見もいただいて、ハードとソフトの取り組みについて今後も引き続き進めてまいりたいと考えてございます。 ◆織田勝久 委員 基本的に荷受けと荷主と、またそれを運ぶ輸送事業者がいるわけでしょう。あと行政についても、悩ましいのは全部市で完結ができない。警察が絡んできますからね。だから、そこら辺の、活動して情報共有、意見交換ということが今まで十分できていなかったので、そういう意味では、この検討協議会をつくっていただいたということについては大きな進歩だと僕も評価しているのだけれども、銀柳街とか区役所の3庁の裏のほうとかでいろいろ実験とかをしていただいたけれども、それっきりということも含めて、やっぱりそれだけ課題が多いということですね。それはもう皆さんよく御存じだと思うけれども、ぜひ粘り強く続けていただきたい。ないところに荷さばき場をつくるというのは大変な話ですから、それは引き続き頑張っていただきたい。そのような懸念がこれから新しくつくる建物にあってはならないので、そういう意味では、その需要等を見込んで、300平米に緩和するということで問題ないんですねということをしつこく言ってきているわけで、それについて条例改正をいずれされるということだから、私が申し上げているのは、特に百貨店その他の店舗の用途に供する部分と、そこの駐車場の附置義務というところですよね。だから、そこについてもう一度皆さんの御見解といいますか、この条例改正に向けての考え方をそこだけもう一度聞かせていただけますか。 ◎北村 交通政策室担当課長 今回の改正の基本的な考え方ということでございますけれども、国において標準駐車場条例というものを定めまして、本市も国が定めた標準駐車場条例を参考に附置義務の基準値を設定しているような状況でございます。このたびパーソントリップのデータですとか、最新の都市計画の基礎調査のデータ、あるいは道路交通センサスのデータ等を勘案し、さらには利用実態もとらまえて、今回、百貨店・事務所の区分について細分化するとともに、改定基準値を現行200平方メートルから百貨店その他店舗については300平方メートルと緩和をするものでございます。今後におきましても、議決をいただいた後ということになりますけれども、この改定基準値をしっかりと運用を図っていくとともに、あわせまして利用実態、それからデータに基づきます検証等をしっかり運用してまいりたいと考えてございます。 ◆織田勝久 委員 推移を見ていきますが、先ほど申し上げた荷さばき対策検討協議会は親会議、子会議があるわけだけど、そこには当然この条例改正の趣旨についてはしっかり御説明というか、情報交換、情報共有されているのですね。そこを確認させてください。 ◎北村 交通政策室担当課長 今回、5月から1カ月間パブコメを実施させていただきまして、委員会終了後、個別に委員の皆様方に今回の改正の趣旨等について御説明をさせていただいたような状況でございますので、引き続き、駐車場施策を推進していく中で、この協議会の皆様からの御意見もいただきながら、しっかりと取り組んでまいりたいと考えてございます。 ◆織田勝久 委員 では、ちょっと推移を見させてもらいますので結構です。 ○堀添健 委員長 ほかにないようでしたら、以上で「『川崎市建築物における駐車施設の附置等に関する条例』の改正(案)に関する意見募集の実施結果について」の報告を終わります。  ここで理事者の退室をお願いいたします。お疲れさまでした。                 ( 理事者退室 )         ─────────────────────────
    ○堀添健 委員長 次に、今後の委員会日程につきまして御協議をお願いいたします。   協議の結果、8月23日(木)、24日(金)に開催することとした。         ───────────────────────── ○堀添健 委員長 そのほか、委員の皆様から何かございますでしょうか。                  ( なし ) ○堀添健 委員長 それでは、以上で本日のまちづくり委員会を閉会いたします。                午後 0時28分閉会...