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  1. 川崎市議会 2018-04-12
    平成30年  4月健康福祉委員会-04月12日-01号


    取得元: 川崎市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-06
    平成30年  4月健康福祉委員会-04月12日-01号平成30年 4月健康福祉委員会 健康福祉委員会記録 平成30年4月12日(木)  午前10時00分開会                午前10時56分閉会 場所:602会議室 出席委員:田村伸一郎委員長、林 敏夫副委員長、石田康博、橋本 勝、野田雅之、      菅原 進、沼沢和明、市古映美、渡辺 学、押本吉司、三宅隆介各委員 欠席委員:嶋崎嘉夫委員 出席説明員:(病院局)今井病院局長山田総務部長岡経営企画室長関庶務課長、        古山庶務課担当課長高橋経営企画室担当課長田中経営企画室担当課長、        長澤経営企画室担当課長新沼経営企画室担当課長       (消防局)原消防局長日迫総務部長杉山総務部担当部長庶務課長事務取扱、        馬場警防部長下山警防部担当部長警防課長事務取扱高橋予防部長、        飯田予防部担当部長予防課長事務取扱七條予防部火災予防対策担当部長、        熊谷総務部企画担当課長 日 程 1 所管理事者の紹介及び事業概要の説明      (消防局)      (病院局)
        2 所管事務の調査(報告)      (病院局)     (1)川崎市立川崎病院医療機能再編整備基本計画について     3 その他                午前10時00分開会 ○田村伸一郎 委員長 ただいまから健康福祉委員会を開会いたします。  お手元のタブレット端末をごらんください。本日の日程は、健康福祉委員会の日程のとおりでございます。  初めに、消防局関係の理事者の紹介及び事業概要の説明に入ります。  理事者の方、よろしくお願いいたします。 ◎原 消防局長 改めまして、おはようございます。消防局長の原悟志でございます。  委員の皆様方には日ごろから消防行政に対しまして御支援、御協力をいただいておりますことに改めて厚く御礼を申し上げます。今後におきましても、職員一同、市民の安全・安心の確保に向けて全力で一丸となって取り組んでまいりたいと思いますので、今後とも御支援、御協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。  早速ではございますけれども、消防局の幹部を御紹介させていただきます。  初めに、総務部長、日迫善行でございます。次は、警防部長の馬場稔でございます。次は、予防部長、高橋俊勝でございます。次は、総務部担当部長庶務課長事務取扱の杉山哲男でございます。次は、予防部担当部長予防課長事務取扱の飯田康行でございます。次は、警防部担当部長警防課長事務取扱の下山亮介でございます。次は、予防部担当部長火災予防対策担当の七條勇佑でございます。次は、総務部企画担当課長の熊谷淳史でございます。最後になりますが、議会関係を担当しております担当係長・調査担当の永瀬大でございます。  以上で紹介を終了させていただきます。  続きまして、消防局所管の事業概要等につきまして総務部担当部長から説明をいたしますので、よろしくお願いいたします。 ◎杉山 総務部担当部長庶務課長事務取扱 それでは、事業概要等の説明をさせていただきます。お手元の端末の1-1、所管理事者の紹介及び事業概要の説明(消防局)のファイルをお開き願います。  画面のページの2ページ目をごらん願います。消防局の幹部、消防署長、消防団長の名簿でございます。後ほど御参照いただきたいと存じます。  次に、画面のページの3ページ目をごらん願います。これは消防局、8消防署、28出張所、8消防団、28分団、54の消防団器具置場の配置場所を示したものでございます。地図の左下に凡例がございますが、青い四角の印は消防局、消防署及び消防団本部を、青い丸印は出張所を、そして黒の数字は消防団器具置場をそれぞれ示しております。続きまして、赤い丸に救の字は消防署及び出張所の救急隊を、青い丸に艇の字は一番右側の臨港消防署の千鳥町出張所の消防艇を、それぞれ配置していることを示しております。また、右上にございます緑の丸にHのマークは、東京都江東区新木場の東京ヘリポート内に庁舎がございます消防航空隊を示しております。なお、平成30年4月1日から麻生消防署王禅寺出張所に救急隊を増隊配置し運用していることから、現在市内は28隊の救急隊により救急業務を行っております。  次に、4ページから8ページにかけまして消防局の機構・機能図に消防局、消防署の組織及び事務分掌を記載してございます。  それでは、画面のページの6ページ目をごらん願います。このたびの改正箇所を下線で示しておりますが、高圧ガスの規制等にかかわる事務が神奈川県から移譲されたことにより、予防部危険物課に高圧ガスに関する事務を追加しておりますので、後ほど御参照いただきたいと存じます。  次に、画面のページの9ページをごらん願います。これは常備消防であります消防局、消防署と非常備消防であります消防団について、それぞれ示しているものでございます。  初めに、消防職員及び消防団員の数についてでございますが、上段左の表にございます消防職員につきましては、条例定数1,417人以内に対しまして、本年4月1日現在の職員数は1,434人となっております。これは神奈川県消防学校において教育訓練を受けている職員を定数外としていることなどのためでございます。内訳は記載のとおりでございますので、後ほど御参照いただきたいと存じます。  また、消防団員につきましては、中段の表にございます条例定数1,345人以内に対しまして、本年4月1日現在の団員数は1,170人となっておりまして、消防団ごとの定数及び団員数は表に記載のとおりでございますので、後ほど御参照いただきたいと存じます。  また、消防職員及び消防団員の階級についてでございますが、災害現場などにおきまして効率的な活動及び指揮統率上必要不可欠なものとしまして、階級制度を設けております。上段には消防職員の階級章とその名称、役職名を、また、下段には消防団員の階級章とその名称を記載してございますので、後ほど御参照いただきたいと存じます。また、さまざまな災害に対応する部隊、隊員の装備、使用する主な車両などにつきましては、それぞれ写真を掲載しておりますので、後ほど御参照いただきたいと存じます。  次に、画面のページの10ページ目をごらん願います。これは消防機械装備を一覧にしたものでございまして、本年4月1日現在、普通ポンプ車、ヘリコプター、消防艇など合計198台2機2艇を保有しております。また、消防団につきましては車両、小型ポンプなど合計121台を保有しております。なお、番号を付している特殊車両等につきましては下段にその写真を掲載しておりますので、後ほど御参照いただきたいと存じます。  次に、画面のページの11ページをごらん願います。平成30年度消防局主要事業についてでございます。ここでは組織ごとに事業の概要をまとめておりますので、主な事業について説明をさせていただきます。  初めに、左側の列、総務部の上段、庶務課に記載してございます消防団員の確保といたしまして、消防団応援事業所制度消防団協力事業所表示制度及び学生消防団員活動認証制度の周知を積極的に行うとともに、消防団員の処遇の改善など環境を整備することにより、学生や女性等を対象に幅広く入団の募集活動を行い、消防団員の確保を目指してまいります。  次に、中段の施設装備課に記載しております消防出張所の整備といたしまして、老朽化が進んでいる多摩消防署宿河原出張所を改築し、出場体制を確実なものとし、消防力の強化を図ってまいります。次に、消防艇の整備といたしまして、川崎臨海部の海上及び沿岸における各種災害に対応するため、消防艇2艇体制の運用、維持管理を行うとともに、老朽化した消防艇、第5川崎丸は大型消防艇への建造を行い、第6川崎丸は小型消防艇への更新に向けた検討を行ってまいります。  次に、庁舎等の整備といたしまして、消防団施設の整備による地域防災力の強化といたしましては、中原消防団住吉分団市ノ坪班器具置場の移転改築に向けた新器具置場の設計を行ってまいります。  次に、中央の列、警防部の上段、警防課に記載しております警防活動事業といたしまして、消火ホースキットについて消防局で作成した動画による消火ホースキット操作マニュアル等を活用し、地域住民や自主防災組織に対する訓練指導を実施してまいります。また、大規模災害やNBC災害を想定した関係機関との合同訓練の実施や、東京2020オリンピック・パラリンピック等の開催を見据えまして、大規模商業施設等における訓練を実施してまいります。  次に、警防部の中段、救急課に記載しております救急隊の整備といたしましては、増加する救急需要に対応するため人口動態を踏まえ救急隊を適正に配置し、現場到着時間の短縮による救命効果の向上を図ってまいります。先ほど御説明申し上げましたが、既に4月1日から麻生消防署王禅寺救急隊が28隊目の救急隊として運用を開始しておりまして、平成32年度には29隊目の救急隊としまして多摩消防署宿河原出張所に救急隊1隊を配置する計画でございます。  次に、救急需要対策といたしまして、川崎市ホームページに掲載している救急受診ガイド等を活用した救急車の適正利用の推進を図ってまいります。  次に、救急救命士の養成といたしまして、救急救命士の常時乗車体制の確保のため、計画的に救急救命士を養成しておりますが、本年度は平成32年度増隊に必要な救急救命士分を増員し、あわせて養成いたします。  次に、予防部の上段、予防課の欄に記載しております火災予防活動といたしまして、平成30年6月15日の住宅宿泊事業法の施行に伴いまして、関係者に対して住宅宿泊事業の適正な運用や新たな消防用設備の設置等を含め、火災予防にかかわる必要な指導を関係機関と協力し実施してまいります。  次に、予防部の中段、査察課の欄に記載しております立入検査等の実施についてでございますが、消防法令の改正による社会福祉施設、病院等のスプリンクラー設備自動火災報知設備等の設置について引き続き指導、周知等を行い、違反がある建物については違反是正指導を行ってまいります。  次に、予防部の中段、危険物課の欄に記載しております危険物施設等に係る保安活動の実施といたしまして、本年度から高圧ガス保安法にかかわる業務が神奈川県から事務権限移譲され、市内の高圧ガス関係者の実態の把握や立入検査等の実施により、高圧ガスにかかわる安全対策を推進してまいります。  主な事業概要については以上でございます。  なお、このほかの事業概要につきましては後ほど御参照いただきたいと存じます。  次に、画面のページの12ページ目をごらん願います。  火災と救急の概要でございまして、初めに火災概要についてでございますが、平成29年中の火災件数は331件で、前年に比較しまして43件の減となっております。火災で亡くなられた方は11人で、前年の5人と比較しまして6人の増となっております。なお、行政区別発生件数、原因別件数、負傷者数、焼損面積、損害額につきましては、それぞれの表に記載のとおりでございますので、後ほど御参照いただきたいと存じます。  次に、下の表に参りまして、救急概要についてでございますが、平成29年中の救急出場件数は6万9,318件で、前年と比較いたしまして879件の増となっております。1日当たりの出場件数は189.9件でございまして、7分35秒に1件の割合で救急車が出場したことになります。搬送人員につきましては6万508人で、前年に比較して571人の増となっております。本市の人口に当てはめますと、市民24.9人に1人の割合で搬送されたことになります。なお、行政区別出場件数傷病程度等内訳につきましては、それぞれ表に記載のとおりでございます。  また、直近5年間の火災と救急につきましてもあわせて記載してございますので、後ほど御参照いただきたいと存じます。  以上で消防局の事業概要等につきましての説明を終わらせていただきます。 ○田村伸一郎 委員長 説明は以上のとおりです。それでは、質問等がありましたらお願いいたします。                  ( なし ) ○田村伸一郎 委員長 特にないようでしたら、以上で消防局関係の理事者の紹介及び事業概要の説明を終わります。  ここで、理事者の交代をお願いいたします。                 ( 理事者交代 )         ───────────────────────── ○田村伸一郎 委員長 では、次に、病院局関係の理事者の紹介及び事業概要の説明です。  理事者の方、よろしくお願いいたします。 ◎今井 病院局長 おはようございます。昨年度から引き続きまして病院局長を務めさせていただきます今井宏晴でございます。よろしくお願いいたします。  委員の皆様方には、日ごろから病院事業に対しまして御支援、御協力を賜り、厚く御礼申し上げます。今後とも市立病院が市民に信頼され、安全で安心な医療を安定的に提供できるよう努めてまいりますので、より一層の御支援と御協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。  初めに、病院事業管理者でございますが、慣例により、これまでも委員会には出席しておりませんが、平成30年3月31日付で堀内行雄が退任いたしまして、4月1日付で増田純一が着任いたしましたので、御報告させていただきます。  それでは、病院局幹部職員を紹介させていただきます。病院局の管理職は、病院の医師等を含めますと合計173名でございますが、本日は本庁職員の管理職8名を紹介させていただきます。  お手元のタブレット端末から1-2-1、所管理事者の紹介及び事業概要の説明(病院局)ファイルの15ページをごらんください。本庁の業務概要と担当職員名を載せてございますので、あわせて御参照いただければと思います。  初めに、総務部長、山田秀幸でございます。続きまして、経営企画室長、岡正でございます。庶務課長、関広文でございます。庶務課担当課長、古山美佐でございます。経営企画室担当課長、高橋智常でございます。経営企画室担当課長、田中良典でございます。経営企画室担当課長、長澤文人でございます。経営企画室担当課長、新沼真琴でございます。最後に、委員会の担当者を紹介いたします。庶務課課長補佐庶務人事係長、郷野広和でございます。同課主任、岩倉努でございます。同課職員、中根源一郎でございます。  以上で紹介を終わらせていただきます。  引き続き、病院局の事業概要につきまして関庶務課長から御説明申し上げますので、よろしくお願いいたします。 ◎関 庶務課長 それでは、病院局の事業概要を御説明いたしますので、ただいまごらんいただきました1-2-1、所管理事者の紹介及び事業概要説明(病院局)ファイルの3ページをごらんください。  1、病院事業の体制の(1)病院事業の経営形態でございます。本文の2段落目でございますが、本市におきましては経営組織の効率化と経営責任の明確化を図るため、地方公営企業法の全部を適用するとともに、人事・予算権限を持つ病院事業管理者を設置し、迅速な意思決定や機動的な業務執行など企業性を発揮した病院運営が可能な体制としております。また、多摩病院につきましては開設当初から指定管理者制度を採用し、学校法人聖マリアンナ医科大学がその運営を行っております。  次に、(2)市立病院の機能でございますが、下の図にございますとおり、市立病院は市の南、中、北とバランスよく配置しているところでございます。  各病院の具体的な医療機能でございますが、1枚おめくりいただき、4ページをごらんください。川崎病院は高度・特殊・急性期医療、救急医療を中心に、小児から成人、高齢者、妊産婦等の医療、精神障害者に対する救急医療を提供しております。また、市内唯一の感染症病床を有するとともに、災害拠点病院、神奈川県がん診療連携指定病院などの役割を担っております。次に、井田病院は南部地域の中核病院、地域がん診療連携拠点病院として、増大するがん等の成人疾患医療、救急医療、緩和ケア医療を担うほか、市内唯一の結核病床を有しております。次に、多摩病院は北部地域の中核病院として、小児救急を含めた救急医療を中心に高度・特殊・急性期医療などを提供しております。このように、市立3病院はそれぞれの特色を生かし、連携しながら、多様化する市民の医療ニーズに対応しているところでございます。  1枚おめくりいただき、5ページをごらんください。2の基本的な施策の方向性と施策体系でございますが、市立病院には市民に信頼される安全・安心な医療の提供が求められておりますことから、川崎市立病院中期経営計画2016-2020におきましても、信頼される市立病院の運営を目標とし、下の図にありますとおり、この目標の達成に向け、4つの基本方針と3つの取り組み課題を掲げ、事業を推進しているところでございます。  1枚おめくりいただき、6ページをごらんください。3、主な取組についてでございますが、こちらは前のページで御説明いたしました3つの取り組み課題ごとに具体的な取り組みを記載しております。  初めに、(1)医療機能の充実・強化でございます。アの救急医療の強化でございますが、川崎病院は小児科初期救急患者を受け入れる南部小児急病センターや重篤な救急患者の診療に当たる救命救急センターを運営し、重篤な救急搬送患者については、ほぼ断ることなく受け入れを行っております。また、井田病院は市のほぼ中央に位置する救急告示病院として、多摩病院は北部保健医療圏救急告示病院として救急医療を提供しているところでございます。  次に、イの災害医療機能の維持・確保でございますが、川崎病院及び多摩病院は神奈川県災害拠点病院として、災害時における重症患者の受け入れや救命医療、広域的な搬送の対応などを行うとともに、井田病院は神奈川県災害協力病院として災害拠点病院と連携し、災害時における傷病者等の受け入れや治療を行います。  次に、1枚おめくりいただき、7ページをごらんください。ウの、がん診療機能の強化でございますが、川崎病院は神奈川県がん診療連携指定病院として、井田病院は地域がん診療連携拠点病院として、質の高いがん医療機能・体制を確保するとともに、患者等に対する相談支援を行うことにより、地域のがん医療水準の向上や患者サービスの向上にも努めております。1回の検査で全身のがん細胞の位置や大きさを調べることができるPET-CT本市南部地域で初めて川崎病院へ導入したところでございまして、この4月より運用を開始したところでございます。  次に、エの地域周産期母子医療センターの運営でございますが、川崎病院では新生児集中治療管理室(NICU)6床を運営し、周産期に係る比較的高度な医療を行うことができる地域周産期母子医療センターの役割を担っております。引き続き同センターの安定的な運営を行い、市内周産期救急医療システムにおける中核病院として体制の充実に努めてまいります。  次に、オの緩和ケアの推進でございますが、1枚おめくりいただき、8ページをごらんください。井田病院では医師、臨床心理士、看護師、栄養士、薬剤師など多職種の緊密な連携によるチーム医療を行っており、患者さんの病状に合わせて入院、外来、在宅のいずれであっても安心して緩和ケアを受けることが可能となっております。  次に、カの地域医療連携の推進でございますが、病院完結型の医療提供体制は地域完結型に移行しているところであり、市立病院と地域の医療機関とのより一層の連携が重要となっております。2段落目でございますが、こうしたことから、多摩病院では平成23年2月に地域医療支援病院の承認を、また、川崎病院におきましても平成28年3月に地域医療支援病院の承認を受け、運用しているところでございます。今後も引き続き、紹介患者に対する医療の提供を推進するとともに、医療機器の共同利用や地域の医療従事者を対象とした研修の実施、救急医療の提供など、その役割を果たしてまいります。  次に、キの地域包括ケア病棟の運用でございますが、平成26年度の診療報酬の改定において、病院と在宅との円滑な橋渡しを目的として地域包括ケア病棟の制度が新設され、井田病院におきましても平成28年8月に45床を整備いたしました。入院患者の在宅復帰に向けたリハビリテーション医療の提供や、1枚おめくりいただき、9ページでございますが、地域の在宅療養患者等の緊急時の受け入れなどについて推進しております。  次に、クの結核・感染症医療の確保でございますが、川崎病院では市内唯一の感染症病床を、また、井田病院は市内唯一の結核病床を有しており、いずれも第二種感染症指定医療機関に指定されております。川崎病院では感染症患者が搬送されたことを想定した対策訓練を定期的に行うなど、市の感染症医療を支えられるよう取り組んでおります。  次に、ケの医療機能再編整備の推進でございますが、川崎病院は現在の建物整備後に救命救急センター等を整備してきたことなどから狭隘となっており、施設的な余裕がありません。そのため、川崎病院の医療機能再編整備を推進することとし、平成29年3月に川崎病院医療機能再編整備基本構想を、平成30年3月に川崎病院医療機能再編整備基本計画を策定いたしました。なお、この基本計画につきましては、先月、市議会議員の皆様に資料提供させていただいたところではございますが、この後、所管事務の調査(報告)として改めて御報告させていただきます。  次に、コの井田病院再編整備の推進でございますが、がん等の高度・特殊な医療の提供、成人疾患医療の強化、二次救急医療の充実など医療機能の強化を基本方針として改築工事を実施し、平成27年4月に全面開院いたしました。平成29年度は立体駐車場及び院内保育所を整備するとともに、現在は井田病院西側斜面防護等工事を推進しているところであり、本年度末に整備完了を予定しております。  次に、1枚おめくりいただき、10ページをごらんください。(2)医療の質と患者サービスの向上でございます。  初めに、アの人材の確保と育成の推進でございますが、質の高い医療、看護を安定的に提供していくためには優秀な医療人材の安定確保は重要であり、今年度におきましても看護師確保のための学校訪問、助産師、看護師、その他医療技術職養成校の学生実習の受け入れ等を実施してまいります。また、人材育成計画に基づき、医療にかかわる高度な知識と経営感覚を兼ね備えた職員の育成を進めるとともに、臨床研修指定病院として将来の医療を担う初期臨床研修医の指導、育成を今後も行ってまいります。  次に、イの患者総合サポートセンターの設置でございますが、地域医療連携のさらなる推進や相談支援体制の強化など、患者さんに対するサポート体制の充実を図るため、この4月に既存組織を再編し、患者総合サポートセンターを川崎病院に設置いたしました。地域医療支援病院として地域医療連携の取り組みをさらに推進するとともに、入退院または転院時におけるきめ細やかな相談支援体制を構築してまいります。  次に、(3)強い経営体質への転換でございますが、医療機能の充実・強化や精度の高い診療報酬請求、未収対策の強化など診療収入の確保に努めるとともに、仕様の精査、見直しによる委託料の縮減、医療材料等のより安価な同等代替品への切りかえなど、経費の縮減に取り組んでまいります。また、病院の経営状況や課題等に係る情報の共有化による病院職員の経営意識の醸成や中期経営計画の適切な進捗管理など、経営管理体制の強化を進めてまいります。  事業概要の説明は以上でございます。  なお、11ページ以降には組織機構図のほか、職員定数、病院事業の沿革などの各種資料を掲載してございます。また、本日の参考資料として市立3病院のパンフレットを配付させていただきましたので、後ほど御参照いただければと存じます。  以上で病院局の事業概要の説明を終わらせていただきます。 ○田村伸一郎 委員長 説明は以上のとおりです。それでは、質問等がありましたらお願いいたします。                  ( なし ) ○田村伸一郎 委員長 それでは、特にないようでございますので、以上で病院局関係の理事者の紹介及び事業概要の説明を終わります。  ここで、理事者の一部交代をお願いいたします。                ( 理事者一部交代 )         ───────────────────────── ○田村伸一郎 委員長 それでは、次に、所管事務の調査として、病院局から「川崎市立川崎病院医療機能再編整備基本計画について」の報告を受けます。  それでは、理事者の方、よろしくお願いいたします。 ◎今井 病院局長 それでは、所管事務の調査といたしまして「川崎市立川崎病院医療機能再編整備基本計画について」、新沼経営企画室担当課長から御説明させていただきますので、よろしくお願いいたします。 ◎新沼 経営企画室担当課長 それでは、「川崎市立川崎病院医療機能再編整備基本計画について」御説明いたします。  お手元のタブレット端末をごらんください。2(1)-1-0として表紙及び基本計画の目次、2(1)-1-1として基本計画の本編、2(1)-2として概要版を配付させていただいております。  初めに、基本計画の構成を御説明いたしますので、タブレット端末の2(1)-1-0、川崎市立川崎病院医療機能再編整備基本計画について(表紙・目次)のファイルをお開きください。  表紙を含め5枚おめくりいただきますと、目次でございます。基本計画は第1章から第6章までの6章構成でございます。第1章は全体計画といたしまして、市立川崎病院の現状と役割や基本計画における考え方、強化・拡充する具体的な機能について取りまとめております。第2章は部門計画といたしまして、部門ごとの運営計画や施設計画などについて、1枚おめくりいただきまして、第3章は施設整備計画としまして、敷地利用計画や施設計画、1枚おめくりいただきまして、事業費と発注形態などについて取りまとめております。第4章は収支計画、第5章はスマート化基本方針と医療機能再編整備、1枚おめくりいただきまして、第6章は全体スケジュールを取りまとめております。  それでは、基本計画の説明は概要版を使って説明させていただきますので、2(1)-2、川崎市立川崎病院医療機能再編整備基本計画について(概要版)のファイルをお開きください。  画面の表紙を1枚おめくりいただき、2ページの左側でございますが、川崎病院における医療機能再編整備のこれまでの検討状況でございます。平成27年3月に策定した市立川崎病院におけるスマート化の基本方針では、建物の狭隘化の解消と今後の医療ニーズへの適切な対応を目的とした医療機能再編計画の検討を進めるとともに、施設、設備等の経年劣化による病院機能低下の回避やエネルギー関連設備の効率化等に向けた取り組みを推進することといたしました。また、平成28年3月に策定した川崎市立病院中期経営計画において、地域医療構想を踏まえた市立病院の役割や川崎南部保健医療圏における医療需要の動向などの検討を行い、救急やがん診療機能の拡充等に向けた整備の推進について検討を開始することといたしました。  これらの医療機能の拡充や設備更新について、今後の取り組みの方向性や考え方を整理し、市民意見を伺いながら平成29年3月に基本構想を策定いたしました。この基本構想に基づき、必要な医療の機能、規模、配置、人的構成、あわせて関連する設備更新などの検討を重ね、平成30年3月に基本計画として取りまとめたところでございます。  なお、右側には川崎病院の概要と沿革を記載しておりますので、後ほどごらんください。
     1枚おめくりいただきまして、3ページをごらんください。全体計画の概要(地域における医療需要)でございます。  本市の人口は平成29年4月に150万人を突破し、川崎病院が位置する川崎南部保健医療圏においても、この8年間で5万人の人口増となっています。引き続き人口は増加し、本市では平成42年の158.7万人がピークになると推計しています。人口増加とともに高齢化も進行し、国の患者調査と本市の人口推計から試算すると、平成27年から37年にかけて入院患者数は25%増の推計となり、医療需要の増加に対応していく必要がございます。また、下の四角の欄の下段にございますとおり、医療機能の分化・連携強化、あるいは、地域包括ケアシステムの構築などによる病院完結型から地域完結型への医療提供体制の見直し等に合わせた役割への対応や、人口増加とともに高齢社会の進展による医療需要の増大が見込まれる中、市の基幹病院としての対応も求められています。  1枚おめくりいただきまして、4ページをごらんください。全体計画の概要(基本計画における考え方と強化・拡充する具体的な機能)でございます。  川崎病院ではこれまで、環境の変化等に応じて機能を強化するための整備や増員を行い、医療政策の変化や救急需要の増加などに的確に対応してまいりましたが、建築後19年が経過し、施設面等での狭隘化と老朽化等が課題となっているところでございます。平成29年3月に策定いたしました基本構想では、下の四角の欄にございます医療機能再編整備の4つの柱と強化・拡充を検討する機能をまとめました。基本計画では強化・拡充する機能と規模について具体的にまとめましたので、右側の表をごらんください。強化・拡充する機能と規模について主なものを御説明いたします。  救急機能につきましては、ER(救急救命室)と救命病棟は、現在、スペースの問題もあり1階と9階に分断されており、医師の人手が二手に分かれる大変非効率な診療体制となっているとともに、狭隘化が大きな課題となっております。このような現状を解決し、診療体制の安全性、効率性の向上のため、ER(救急救命室)と救命病棟の一体整備として救命救急センター棟を増築、拡張してまいります。また、後方支援病床確保による救急機能強化として、移設した救命病棟の跡に、救命病棟の後方支援や夜間緊急入院の一時受け入れ等に対応できる救急科、総合内科等の混合病棟を整備してまいります。さらに、消防局と連携し救急ワークステーションを新設し、市内救急医療派遣事業「Kawasaki ONE PIECE」などの取り組みを強化してまいります。  がん診療機能につきましては、内視鏡センターや外来治療センターの機能強化として同センター等を移設、拡張してまいります。  小児・周産期医療機能につきましては、立ち会い分娩の環境整備として、プライバシーに配慮した分娩室、待機室、患者・家族動線等の整備など産科病棟を改修してまいります。  その他政策的医療等につきましては、精神科救急の基幹病院として受け入れ体制を強化するため保護室の増設など、精神科病棟の改修を行ってまいります。また、リハビリテーション機能の強化として、発症早期からのリハビリ施行や、入院に伴う運動機能低下等の予防への積極的な介入を強化するため訓練室、診察室を拡張し、病棟各階にリハビリ室を設置してまいります。  下から2つ目の診療サポート機能につきましては、がん相談・支援機能、地域連携機能等の強化として、地域医療機関や地域包括支援センター、訪問看護ステーション、介護事業者等の地域の医療・福祉・介護との連携をより一層進めるために、関連機能を集約した患者総合サポートセンターを整備し、病院内外との連携強化とともに相談窓口の一元化など、患者利便性の向上を図ってまいります。  1枚おめくりいただきまして、5ページをごらんください。施設整備計画の概要でございます。  左側上段の敷地利用の基本方針でございますが、①将来病院の空地確保でございますが、将来の建てかえにおいて医療需要に合致した自由度の高い医療施設の設計、診療機能への制約がない状態での建設が可能になることから、駐車場を空地として確保しておきます。②既存施設活用でございますが、経営的視点から、施設整備ありきではなく、まず運用改善を行い、比較的耐久性、可変性の高い構造であるB棟(病棟)の院内改修を中心に検討し、それでも不足する機能について増築棟建設にて対応いたします。  次に、配置計画でございますが、救命救急センター棟につきましては、既存救命救急エリアを活用できる西側公園エリアに建設いたします。また、本棟地下のエネルギー関連設備は、災害時の対策の視点から南側既存駐輪場へエネルギー棟として建設することとし、その他の地下設備は給水ポンプ棟としてC棟西側受水槽の近傍に設置いたします。右側に断面計画がございますので、後ほどごらんください。  1枚おめくりいただきまして、6ページをごらんください。収支計画と全体スケジュールでございます。  事業費は、院内改修と救命救急センター棟、駐車場等の外構工事費に加え、これに伴う医療機器整備費を合わせ、約32億円を想定しております。なお、エネルギー棟につきましては民間資金を活用した整備を想定しているため事業費に含めておりません。  次に、収支シミュレーションでございますが、下段のグラフのとおり、一時的に特別利益である長期前受金戻入の影響を受けるものの、医療機能再編整備を段階的に進めることにより収益、費用ともに増加し、純損益は約4から6億円程度で推移すると計画しております。  右側上段の経営指標でございますが、再編整備後の新入院患者数は1万7,000人を想定し、平成28年度と比べ約3,000人の増加を想定しております。また、入院の平均在院日数につきましては、再編整備後は11.5日を想定し、平成28年度と比べ1.4日の短縮を想定しております。診療単価につきましては入院、外来ともに増加することを想定しております。  下段の全体スケジュールでございますが、地下に集中的に設置されている基幹設備の災害による水没や老朽化による故障のリスクを回避するため、エネルギー棟を先行整備してまいります。再編整備につきましては経営状況を見きわめながら段階的に推進していくこととしておりますが、救命救急センター棟の増築や既存棟の改修につきましてはエネルギー棟整備期間中に設計を行い、工事のふくそうを回避するため、エネルギー棟建築後の工事着手を想定しております。  以上でございます。 ○田村伸一郎 委員長 説明は以上のとおりです。ただいまの説明について質問等がございましたらお願いいたします。 ◆渡辺学 委員 配置計画のところで救命救急センター棟がつくられるわけですけれども、現状でも結構、風が強いということで、風害といいますか、そうした声も出ていらっしゃると思うんです。まだちょっと先の話にはなるんですけれども、ここにまたもう一つ新たな、これは4階建てですかね。これを見ますと。そういった風対策について、現状も何かやられているとは思うんですけれども、この辺の検討は、この計画を進めていく中でされていくのかどうかお聞きしたいんですけれども。 ◎高橋 経営企画室担当課長 風につきましては、現在、建物が非常に高い、15階建ての建物ですので、時折非常に強い風が吹く状況になっております。周りに植栽を植えたりとかして一定の対策はとっておりますけれども、なかなか建物自体が大きいものですから、やはり強い風が吹いているのが現状でございます。今回は建物が4階建てと、あと、救命救急棟が2階建てということで、比較的低い建物でございますので、風の影響はそれほどないものと今のところ考えております。 ◆渡辺学 委員 では、あわせて、エネルギー棟が建設されるということですけれども、この説明でもありましたけれども、現状の駐輪場は従来、今使われているということですよね。そうしますと、この駐輪場というのは、また別の場所に確保できるようなことになるんですか。 ◎高橋 経営企画室担当課長 駐輪場につきましては、5ページの図でごらんいただきたいと思いますけれども、現在、下のほうに、東側のところに駐車場がございますが、そちらの一角を駐輪場にいたしまして、そちらに駐輪場を移転するということを考えております。 ◆渡辺学 委員 そうしますと、この配置図でいくと、駐輪場って本棟側の手前にありますよね。駐車場の中に。ここの場所は今も駐輪場にはなっていませんか。なっていないんですか。 ◎高橋 経営企画室担当課長 今、こちらのほうは駐車場とバイクを置く場所となっております。 ◆渡辺学 委員 そこに改めて駐輪場を、このスペースに設置するということですね。 ◎高橋 経営企画室担当課長 そうでございます。 ○田村伸一郎 委員長 ほかにいかがでしょうか。よろしいでしょうか。                  ( なし ) ○田村伸一郎 委員長 それでは、ほかにないようでしたら、以上で「川崎市立川崎病院医療機能再編整備基本計画について」の報告を終わります。  ここで理事者の退室をお願いいたします。                 ( 理事者退室 )         ───────────────────────── ○田村伸一郎 委員長 それでは、その他といたしまして、4月3日の委員会におきまして各会派にお持ち帰りいただきました、そして御検討いただきました、平成30年度委員会視察につきまして事務局から説明をお願いいたします。 ◎五十嵐 書記 それでは、御説明させていただきます。  まず初めに、実施時期でございますが、前回の委員会におきまして5月9日(水)、10日(木)、11日(金)のうち2日間、または5月16日(水)、17日(木)の日程で実施することを御確認いただいております。  次に、視察都市及び視察項目でございますが、各会派からの主な御意見といたしまして、札幌市の救急安心センター札幌等について、小樽市の小樽・北しりべし成年後見センターについて、函館市の地域包括ケアシステム構築のモデル的なエリア整備等について、青森市の青森市子どもの居場所づくり・学習支援事業について、浜松市の農福連携「ユニバーサル農業」について、名古屋市のはいかい高齢者おかえり支援事業等について、大阪市の生活保護に関するビッグデータを分析について、広島市の救急現場におけるICT利活用事業について、北九州市の介護ロボット等を活用した先進的対応の取組について、福岡市の新しいこども病院等について、久留米市の農業で生活保護からの自立支援について、熊本市の大学生を対象とした消防団「防災サポーター」制度について、宮崎市の鳥山地区複合型津波避難施設について、那覇市の災害ユイマール登録制度についてがございました。  これらの御意見を参考に、近隣都市における取り組み事例等を踏まえまして正副委員長に御相談をさせていただき、苫小牧市における苫小牧市認知症高齢者等の見守りSOSネットワーク事業について及び介護支援いきいきポイント事業について、札幌市における札幌市生活就労支援センター「ステップ」について、苫小牧市及び札幌市にそれぞれ打診を行いましたところ、5月10日(木)及び11日(金)の日程で両都市から受け入れ可能との回答をいただいております。  説明は以上でございます。 ○田村伸一郎 委員長 ただいま事務局から説明がありましたが、実施時期は5月10日(木)及び11日(金)に1班編成で実施させていただくこととし、視察都市及び施策項目につきましては、正副委員長案として苫小牧市及び札幌市について視察を行うことを御提案させていただければと思います。苫小牧市につきましては苫小牧市認知症高齢者等の見守りSOSネットワーク事業について及び介護支援いきいきポイント事業について、また、札幌市につきましては札幌市生活就労支援センター「ステップ」について、視察を行えればと考えております。  ただいまの正副委員長案について委員の皆様から御発言等はございますでしょうか。                  ( なし ) ○田村伸一郎 委員長 それでは、本年度の健康福祉委員会の視察につきましては、ただいまのとおり進めさせていただくことでよろしいでしょうか。                 ( 異議なし ) ○田村伸一郎 委員長 それでは、そのように決定をさせていただきます。  なお、委員会視察の班編成表につきましては、後ほど事務局から配付をさせていただきます。         ───────────────────────── ○田村伸一郎 委員長 次に、その他といたしまして、今後の委員会日程につきまして御協議をお願いいたします。   協議の結果、4月19日(木)に開催することとした。         ───────────────────────── ○田村伸一郎 委員長 その他、委員の皆様から何かございますでしょうか。                  ( なし ) ○田村伸一郎 委員長 それでは、以上で本日の健康福祉委員会を閉会いたします。                午前10時56分閉会...