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  1. 川崎市議会 2017-01-19
    平成29年  1月健康福祉委員会-01月19日-01号


    取得元: 川崎市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-06
    平成29年  1月健康福祉委員会-01月19日-01号平成29年 1月健康福祉委員会 健康福祉委員会記録 平成29年1月19日(木)  午前10時00分開会                午前11時39分閉会 場所:605会議室 出席委員田村伸一郎委員長、渡辺 学副委員長、大島 明、石田康博、末永 直、      後藤晶一、春 孝明、岩隈千尋松井孝至市古映美、添田 勝各委員 欠席委員:坂本 茂委員 出席説明員:(健康福祉局成田健康福祉局長西野担当理事総務部長事務取扱、        田崎担当理事保健所長事務取扱馬場庶務課長高岸企画課長、        海老塚健康増進課長吉川健康増進課担当課長       (病院局今井病院局長山田総務部長亀川経営企画室長、        稲部庶務課担当課長関経営企画室担当課長筒井経営企画室担当課長、        瀬川経営企画室担当課長五十嵐経営企画室担当課長 日 程 1 所管事務の調査(報告)      (健康福祉局)     (1)第4期川崎市食育推進計画(案)の策定について      (病院局
        (2)川崎市立川崎病院医療機能再編整備基本構想(案)について     2 その他                午前10時00分開会 ○田村伸一郎 委員長 ただいまから健康福祉委員会を開会いたします。  本日の日程は、お手元に配付のとおりです。  まず、日程に入る前に御報告いたします。本日、欠席されております坂本茂委員が、去る12月22日から本委員会の所属となられましたので、よろしくお願いいたします。  次に、委員会の座席の決定についてお願いしたいと思いますが、ただいま御着席されているとおりとして、坂本委員につきましては、以前、大島委員が着席されていた座席に着席されることでよろしいでしょうか。                 ( 異議なし ) ○田村伸一郎 委員長 それでは、着席のとおり決定させていただきます。  なお、坂本委員には、後日、事務局から連絡をお願いいたします。         ───────────────────────── ○田村伸一郎 委員長 それでは、日程に入ります。  初めに、所管事務の調査として、健康福祉局から「第4期川崎市食育推進計画(案)の策定について」の報告を受けます。  理事者の方、よろしくお願いいたします。 ◎成田 健康福祉局長 第4期川崎市食育推進計画(案)の策定につきまして、お手元の資料に基づき、海老塚健康増進課長から説明させていただきますので、よろしくお願いいたします。 ◎海老塚 健康増進課長 それでは、「第4期川崎市食育推進計画(案)について」御説明させていただきます。  資料1をごらんください。第4期川崎市食育推進計画(案)概要でございます。なお、資料2として、計画書(案)の本編を配付しておりますので、あわせて御参照いただければと存じます。  初めに、左上の「1 川崎市食育推進計画策定の経緯・位置づけ」をごらんください。まず、表をごらんください。近年の核家族化社会環境の変化、食の情報の氾濫など、食を取り巻く環境の変化などを背景に、食に関するさまざまな問題が提起されたことを受け、国は平成17年に食育基本法を施行、平成18年に食育推進基本計画を策定し、平成23年に第2次計画、平成28年に第3次計画を策定いたしました。川崎市におきましては、平成19年に川崎市食育推進会議条例を施行、平成20年3月に第1期川崎市食育推進計画を策定し、平成23年3月には第2期計画を、平成26年3月には第3期計画を策定いたしました。表の上の項目に戻っていただき、この計画は、川崎市地域包括ケアシステム推進ビジョン上位概念として、関係計画と連携しながら推進しております。また、本計画は、食育基本法の目的、基本理念を踏まえ、同法第18条第1項に定められるもので、市町村食育推進計画として位置づけられており、市長を会長として、学識経験者食育関連団体の代表、公募市民等19名により構成される川崎市食育推進会議を設置し、計画策定や計画の進捗状況把握等を行っております。近年、高齢化の進展による人口構造の変化と生活習慣病の増加による国民医療費の増加が課題となっており、食生活の改善は生活習慣病予防のために極めて重要であることから、特に川崎市健康増進計画「かわさき健康づくり21」と連携を図りながら推進しております。国の第3次食育推進基本計画では、若年層への食育の推進などを重点に掲げ、取り組みと施策を推進することになっております。  次に、「2 第3期川崎市食育推進計画の取組と結果」をごらんください。左端の枠内にございますとおり、目標として、「楽しい食事で心をはぐくむ」「元気な体をつくる」「食を通して地域のつながりをつくる」の3つを設定し、右側の取り組み方向性に基づいた主な取り組みを行政及び関係機関において進めてまいりました。さらに、それぞれの目標に合わせて指標を設定し、平成27年度に食育の現状と意識に関する調査を実施して、記載のとおり目標の達成状況を把握いたしました。  資料左下をごらんください。第3期の取り組み結果をまとめますと、これまでも料理教室等を通して家族や友人等と一緒に食事する大切さを伝える取り組みを実施してまいりましたが、引き続き食を取り巻く環境の変化に対応し、関係団体等と連携しながら家族や友人等と一緒に食事をする大切さの周知を図っていく必要がございます。学校生活講演会等を通して朝食の大切さを伝えてまいりましたが、子ども朝食摂取は基本的な生活習慣を身につける観点から非常に重要であるため、引き続き取り組む必要がございます。地域で食に関する活動について、きっかけがあれば活動をしたいと思っている人が29.2%いることから、地域の中で食育を推進し、活動のきっかけをつくる取り組みが必要となっております。さらに、現状といたしまして、平成27年度に実施した川崎市食育の現状と意識に関する調査の結果から、家族や友人等と一緒に食事をしている人は食事のバランスがよいこと、若い世代は食育に関心がある人が高いが、朝食を欠食していたり、バランスのよい食事の回数が少なかったりと食生活の課題が多いこと、1日に食べる野菜料理の量の目安は5皿ですが、3皿以下の人が70.9%いること、災害に備えて食品を備蓄している人は62.9%、給食施設は86.5%であることがわかっております。  これら第3期計画の取り組み結果と現状から、次の4つの課題を抽出いたしました。1つ目は、若い世代がバランスのよい食事をすること、2つ目は、家族や友人等と一緒に食事をすること、また、子どものころから朝食を食べる習慣を身につけること、3つ目は、食に関する活動のきっかけをつくり食を通した地域づくりをすること、4つ目は、災害に備えて家庭や施設において食品を備蓄することでございます。  続いて、この課題に基づいた第4期計画について御説明いたします。右上の「3 第4期川崎市食育推進計画」をごらんください。初めに、基本理念は、「心身の健康の増進と豊かな人間形成のために、市民一人ひとりが食に関する知識と食を選択する力を養い、健全な食生活を実践していけるよう、家庭、学校、地域、企業等さまざまな分野との連携のもと、すべての年代の市民に食育を推進し、全市民が健康である『最幸のまち かわさき』の実現を目指します」としております。次に、基本方針でございますが、「若い世代や高齢世代取組等ライフステージに応じた食育の推進、地域での取組を通した食育及び地域包括ケアシステムの推進により、『心身の健康の増進と豊かな人間形成』を目指します」としております。計画期間につきましては、食育の取り組みの性質上、ある程度の取り組み期間が必要であることから、川崎市食育推進会議にて、計画期間が3年間では取り組み期間が短いという御意見もいただいており、また、国の食育推進基本計画に合わせて計画期間を5年間といたしました。  次に、中段に示しました第4期計画の取り組み等について御説明いたします。第4期計画では、食育に親しみを持って取り組んでいただけるよう「か・わ・さ・き」を頭文字にして、4つの取り組み方向性を示しております。また、この基本目標を達成するために、具体的な取り組み方向性を設定し、主な取組に記載のとおり、個別の事業を推進してまいります。  初めに、からだをつくる食育の推進では、若い世代を中心に健康に配慮した食習慣を身につけ、セルフケアを実践する取り組みを実施し、バランスのよい食事をすること、生活習慣病を予防する食習慣を身につけることを目指します。  次に、わを大切にする食育の推進では、4つのわ食に関する取り組みを実施してまいります。輪っかの輪の輪食では、食を通して地域をつないだり、輪になって一緒に食事をすること、話すの話食では、誰かと一緒に話をしながら楽しく食べること、環境の環の環食では、食べ物がどのようにつくられ消費されるかという食の循環や食品ロス削減などの食を取り巻く環境に関すること、和風の和の和食では、日本食などの食文化を継承することを意味しております。ここでは、誰かと一緒に食事をすること、食の循環、地産地消や環境を意識すること、和食などの食文化を伝えていくこと、地域で食に関する活動を実施すること、参加することを目指してまいります。  次に、さいがいに備える食育の推進では、家庭、地域、給食施設等における非常食の備蓄の推進や安全・安心な食を選択する力の育成に関する取り組みを実施し、災害に備えて備蓄すること、食の安全、安心に関する知識を身につけることを目指します。  次に、きゅうしょくから伝わる食育の推進では、給食を通して食の大切さを伝える取り組み栄養管理された給食の提供を実施いたします。ここで言う給食とは、小学校や中学校の給食のみでなく、企業の社員食堂、保育園や幼稚園の給食、病院の食事、老人ホームの食事など、健康増進法に基づく給食施設を指しております。一緒に食べる楽しみを知ること、健康に配慮した食事を提供すること、食育に関する情報を発信することを目指します。最下段の評価指標につきましては、11指標を設定し、今後計画を推進してまいりたいと考えております。  からだをつくる食育の推進の評価指標は、第3期で目標を達成いたしました主食、主菜、副菜を1日2回以上そろえて食べる人の割合の増加を、現状として課題の多かった若い世代20歳から30歳代を対象とした目標にいたしました。また、食事の質のさらなる向上を目指し、野菜摂取が3皿以下の市民の割合の減少を設定いたしました。朝食を毎日食べる子どもの割合の増加については、引き続き指標としております。  わを大切にする食育の推進の評価指標は、ライフスタイルの変化等に応じて、毎日1回以上家族や友人、知人等と一緒に食事をする市民の割合の増加を設定いたしました。また、幼少期から家族そろって食事をする習慣を身につけるため、大人と一緒に食事をする3歳児の割合の増加を新たに設定いたしました。さらに、地域包括ケアシステムの推進にもつながることから、第3期計画から引き続き、地域で食に関する活動に参加する市民の割合の増加、食生活改善推進員の養成数の増加を設定しております。  さいがいに備える食育の推進の評価指標は、食品を備蓄している市民の増加、食品を備蓄している給食施設の増加を設定しております。  きゅうしょくから伝わる食育の推進の評価指標は、利用者の体格の変化を把握している給食施設の増加、適切な栄養管理給与栄養目標量の設定)を行っている給食施設の増加を設定しております。  資料3をごらんください。今回の計画案につきましては、あす1月20日から2月20日までの32日間パブリックコメントを実施し、意見募集を行いますが、その概要でございます。その後3月10日に食育推進会議を開催し、成案を策定の上、公表の予定でございます。  説明は以上でございます。 ○田村伸一郎 委員長 説明は以上のとおりです。ただいまの説明について質問等がございましたら、お願いいたします。 ◆末永直 委員 御説明ありがとうございます。大きく分けて3点御質問させていただきたいと思います。まず1点目は、本市における病気とか健康の実態をあらわすデータについてなんですが、本市において健康の実態をあらわすデータはどれぐらいあるんでしょうか。 ◎海老塚 健康増進課長 健康全般という御質問ということで今お聞きいたしましたが、本市の場合は、先ほど冒頭御説明させていただいた「かわさき健康づくり21」という健康増進計画がございます。そこで実態調査等を行っております。今のところそれが健康づくりに関する主なデータでございます。 ◆末永直 委員 そのデータはどのようにして調査されているんでしょうか。 ◎海老塚 健康増進課長 健康づくり実態調査につきましては、市民アンケート等を実施してその内容等を把握して、回収率に基づいて結果等を把握しているところでございます。また、食育に関しても、先ほど御説明した川崎市食育の現状と意識に関する調査を平成27年度に実施いたしまして、食育に関する内容についてデータ等を把握しているところでございます。 ◆末永直 委員 今、食育の調査を市民アンケート等々で調査されているということですが、各種の健康診断等ビッグデータをもとにした本市の統計と健康に関するデータというのは特にないという認識でよろしいでしょうか。 ◎海老塚 健康増進課長 申しわけございません。今のところ、まさにその方がどういう健康状態かとか、その方が病気とか、そういうことも含めましてのビッグデータというのは把握しておりません。 ◆末永直 委員 わかりました。昨年の11月に岐阜市の長良川健康ステーションに委員視察させていただきました。その際に、岐阜市さんでは、全国の健康診断等をもとにしたビッグデータをもとに、全国の中で岐阜市さんが占める位置、どのような位置にあるのかというのを明確に位置づけて資料にされていらっしゃいました。これは非常に参考になる事例ではないかと思います。今、課長がおっしゃったように、本市では全国における健康の実態、位置づけがないということで、これは要望なんですが、全国的なビッグデータをもとに、本市の市民がどういう健康状態にあるのかという実態をぜひとも明らかにしていただきたいと思います。要望いたします。  次に、3の第4期川崎市食育推進計画の取組の方向性のわを大切にする食育の推進の中に、食の循環、地産地消や環境を意識するという文言がございます。教育委員会さんはいらっしゃらないかと思うんですけれども、地産地消とあるんですが、何をもって地産地消というのか教えていただけたらと思います。 ◎海老塚 健康増進課長 今御指摘をいただきましたわを大切にする食育の推進で地産地消ということを述べさせていただいております。これはいわゆる食の循環ということの観点から、川崎市でつくられた野菜などの食品を意識して食べることで、地域の自然や食文化等の理解を深めることにつながるということでございます。 ◆末永直 委員 ありがとうございます。では、どういうふうに地産地消を図っていかれるおつもりなんでしょうか。 ◎海老塚 健康増進課長 先ほど教育委員会さんというお話が出ましたが、例えば中学校給食におきましても地産地消を進めてまいると伺っております。また、こちらの各区役所等には食育推進分科会というところがございまして、そこで皆さん、先ほど申し上げました団体さんとか企業さんがいろんな取り組みをさせていただいております。その中でも、今回野菜を摂取するというのは大きな取り組み方向性の一つでございますし、そこを主にしていろんな取り組みを実施して、今でもやっていただいているんですが、今後もそういう形で野菜を摂取、それは地元の地産地消ということで、食の循環につながる教育もございますので、推進してまいりたいと考えております。 ◆末永直 委員 本案件は食育推進計画に関してでございまして、やっぱり食育というと、本年開始される中学校給食統一献立等が非常に密接に関連してくるのではないかと思うんですが、これは教育委員会さんがいらっしゃらないということで、答弁においても聞きたいことがなかなか聞けないわけでございまして、そこは非常に残念でございます。私としては、食育推進計画を達成する上でも、中学校給食が始まるわけですから、やっぱり本市内の農家さんの野菜等を積極的に取り入れて、それを実現していただきたいと思うわけでございます。教育委員会さんがいらっしゃらないので、質問はここで終了させていただきます。ありがとうございます。 ◆春孝明 委員 2点ほど教えていただきたいんですけれども、食育となりますと、やっぱり家庭を中心にしっかりとやっていかなければいけないところだと思いますけれども、そういったときに、子どものときからしっかりやっていくことが非常に大切だと思うんです。先日、教育委員会から、タニタの企業としっかり連携をとって中学校給食をやっていくという形が出ておりましたけれども、まずここの食育推進計画の中で、そういった教育委員会との連携の仕方等をどのように図っていらっしゃるのか、その辺を教えてください。 ◎海老塚 健康増進課長 中学校給食と食育の関連性なんですが、委員の御指摘のとおり、中学校給食というのはまさにそのものでございます。学校給食法に基づいた目標がございまして、これがまさにいわゆる食育という考えになっております。先ほど平成29年度から完全実施ということなんですが、同じ料理を一緒に食べることとか、好き嫌いの克服、季節に応じた食材の利用により自然の恵みを意識すること、先ほど申し上げました地産地消の食材を使うことによって地域の食について考える効果が期待されると思っております。今現在もこの献立表を御自宅に持ち帰っていただいて、家庭に波及効果があると思われます。さらにタニタさんのお話も出ましたが、それにより、さらに御興味を持っていただいて、食育が推進されることを期待しております。 ◆春孝明 委員 そうしますと、それは中学校給食ということだと思うんですけれども、この推進計画をつくっている段階で、各世代ごとの目標とかを立てていく中で、やっぱり教育委員会の方々の力もないと抜本的に目標値を上げていくということはなかなか難しいかなと思うところもあるんですが、その辺でのこの計画をつくっていく上での教育委員会とのかわり合いというのはいかがなんでしょうか。 ◎海老塚 健康増進課長 食育推進分科会がございますが、教育委員会さんにもそこの事務局としてお入りいただいております。その中で、もちろん学校給食もそうなんですけれども、例えば親子の料理教室や地元のボランティアの方とかそういう形で、教育委員会さんとも、給食以外でも、いろんな食育の推進については連携をしております。 ◆春孝明 委員 イメージしているのと何となく違うかなと思うんですが、わかりました。  では、それはちょっと置いておいて、あと、左端の第3期推進計画の取組結果と現状というところで、各4項目で現状とかが書いてありますけれども、これは本当によく言われるところだと思うんですが、特に若い世代と書かれておりますけれども、この若い世代に対しては具体的にどういった取り組みで推進していくのかというところを教えてください。 ◎海老塚 健康増進課長 若い世代に対しての取り組みでございますが、これはやはり従来からの課題認識として、特に今回、国においても若い世代に対しての食育の推進は重要だということもございます。本市についても、この取り組み結果をごらんいただくように、要するに全体の食事のバランスについてはある程度とれている方が多いんですが、やはり20代から30代については1日に2回以上そろえて食べる若い世代の方が割合低いという結果がございました。  本市の若い世代については、当然御協力いただいている企業さんもございます。また、地域のボランティアの方もいらっしゃいます。企業さんでいけば、当然企業が持っている社員食堂で野菜をもう1品ふやしていただく。それと、今若い方はどうしても外食が主になっておりますが、この委員さんの中にはチェーンストア協会の関係の方もいらっしゃいますので、野菜売り場のところのコーナーに何かしら野菜をもう1品、プラスワンしていただく。昨年も国のほうで食生活改善ということで野菜プラスワンという方針がございました。市においても、各団体さん、JAさん等も含めて、若い世代に対していろいろとアピールしていくことは大切ですねということで、チェーンストアさんにお願いして、野菜プラスワンというようなシールというか、ポスターも含めていろいろと御協力をお願いしたところでございます。 ◆春孝明 委員 そうしますと、若い世代に対してということなので、意識も変えていかなければいけなかったりしますけれども、まず若い世代の方が自分の食事を見直そうと思わなければいけないということもありますので、そういったところで、先ほどの協力していただけるような地域であるとか企業に対しても何かインセンティブをつけたり、あと、若い世代の人たちが実際に取り組もうというふうに動機づけができるようなイベントというか、そういった試みを何かやってみようという計画はされていないんでしょうか。 ◎海老塚 健康増進課長 御意見ありがとうございます。確かに若い人に対してというのはなかなか難しいということで、毎回この計画で若い世代に対してどうしていこうかというのは課題になっております。イベントではないんですが、例えばこれは共食、ともに食べるほうにもつながるんですが、若い方はやはり職場での食事も多いはずですので、職場においてのコミュニケーションの中で、職場において皆さんと食べれば当然食べる品物もふえますし、そこにおいて食の情報もいろいろと出てくると思われます。ダイレクトにするイベント、まさに輪食ではないんですが、そういう輪の中でイベント等も考えられると思います。今後、計画は5年間ございますので、今いただいた御意見を参考に、協議会がございますので、そこでこういうお考えをいただいておりますということで検討してまいりたいと思います。 ◆春孝明 委員 わかりました。やはり食べたものが自分自身の体の身になっていって、自分自身の体をつくっているんだというところからしっかり意識をしていかないと、実際病気になったとか、そういうときにならないと、食事を改善しなければとか生活を変えていかなければと思っていかない、やはり人間は動機づけがないとなかなか難しいと思いますので、せっかくこれだけ具体的に細かくしっかりやっていこうというのであれば、さらにこれが効率的に、皆さんの動機づけになるような取り組みをしっかり追加していただくような形で取り組んでいただければと思います。 ◆岩隈千尋 委員 幾つか伺いたいと思うんですけれども、せっかく今、春委員中学校給食が開始されているという中で、給食のお話から始められたので、私は全体像からお話ししようかと思ったんですけれども、中学校給食との連動からお話しさせていただきたいと思います。  先ほどタニタの指摘もありましたけれども、この間、昨年の議案審査の際から中学校給食の食育等々に関しては幾つか議論させていただいているんですけれども、課長さんの答弁をこれまで聞いておりますと、一番重要な教育委員会との連携の部分で、きちんと連携をされているのかということに関して、私なりの解釈と課長さんの答弁が、余り議論が深まっていないなと思うので、幾つか伺いたいんです。先ほど教育委員会と連携をしている、会議に出席をしているというお話をされましたけれども、会議に出席するだけではなくて、どういう内容をきちんと議論されたのか。教育委員会が抱えている課題とかというものは、我々もヒアリング、調査等々である程度は把握しておりますけれども、どういう連携をとってきたのか、もう少し具体的なお話をしていただいていいですか。 ◎海老塚 健康増進課長 今の中学校給食との連携でございますが、恐れ入りますが、資料2の冊子の30ページをお開きいただけますでしょうか。従来、中学校給食に限らず、給食については、冒頭申し上げたとおり、子どもの食育ということで重要なところでございます。  中学校給食については、推進部会でも教育委員会さんから御報告をいただいております。食育の目標でございますが、ここに掲げております食に関する正しい知識の習得、食の自己管理、食に対する地域への愛着と理解、それと生産者等への感謝の心ということでございますので、これはまさに我々が考えている食育の推進と全く同じ考えでございます。その中で、食育はどうしても中学校給食のみならず全体で把握してまいるところでございますので、御報告いただいたとおり、例えば中学校給食を始めました東橘中学校でございますが、そこで中学校給食を始める前と後でアンケートを実施して、その内容について食育推進分科会で御報告をいただけると伺っております。 ◆岩隈千尋 委員 報告をどういうふうに受けているかという話は我々ももう既に知っている話であって、だから、教育委員会が持っている食育の計画がありますね。あれはいつまでにできるか御存じですよね。いつまでにきちんと策定されますか。連動しているというのは、教育がつくろうとしている食育の計画と皆さん方の計画ができる時期が当然わかっているというのが連携であって、それはちゃんと把握されていますよね。ちょっと確認させてください。これは本会議でも出ている内容ですからね。 ◎海老塚 健康増進課長 中学校給食における食育についてでございますが、こちらについては、もう既に実施しているところがございますが、平成29年9月に南部学校給食センター稼働、ことしの12月に中部学校給食センター稼働ということで、全校の完全実施というようなスケジュールを組んでおります。 ◆岩隈千尋 委員 連携するというときはそういったことをまずきちんとお話ししてもらわなければいけませんね。これは局長なんかは本会議場にいらっしゃるからよく御存じだと思いますけれども、我々も再三言っているわけですよ。食育の計画については、教育と連動するときというのは、ちょうどこの秋に策定されるわけですから、それと連動してというのをやはりまず一番最初にきちんと明記をしていただいたり、御発言をいただきたかったと思います。別に計画の連動のところで、では教育が抱えている課題というのは何なのかというのを課長はちゃんと御存じですか。 ◎海老塚 健康増進課長 東橘中学校において実施した課題ということで伺っているところなんですが、野菜の不足という点はやはりあったということを聞いております。東橘中学校で野菜をもっとふやそうとしたところなんですが、目指している125グラムの達成はできなかったと聞いております。  もう一つとしましては、和の食習慣の形成に向けた魚の定期的な使用ということを考えておったところらしいんですが、やはり魚は比較的高価なため、十分に取り入れることができなかったと伺っております。  3つ目としては、旬の果物やデザートなど、子どもたちの楽しみ、季節感ということを出していきたかったと聞いておりましたが、ここも同じような内容でございますが、やはり比較的高価なため十分に取り入れることはできないというお話を伺っております。 ◆岩隈千尋 委員 ありがとうございました。もちろんそれは一番小さな部分のお話ですけれども、全体像として、教育が抱えている課題としては、食育に関しては実際のところ学校現場で子どもたちに教える時間がないということが非常に大きな問題になっているわけです。食べさせればいいだけの話ではなくて、やはり机の上でも、頭の中でもしっかりと理解をしていくという話なんですね。  中学校給食議案審査の際、教育がPFIの事業者に示しておりました要求水準書の中に民間事業者との連携と書いておりましたので、当時タニタなんかがはやっていましたから、そのとき私も一般質問でも言ったんですけれども、連携したらということで提案させていただいた人間ですから、私が言うのも何なんですけれども、ただ単に、民間事業者だけに丸投げして、それでよしとするのではなく、学校現場で食育に関しての時間の確保がきちんとできていないというところが、やはり上位計画として食育推進計画というのがあるのであれば、皆さん方がそういったこともしっかりと勘案していただきたいと思います。これは中学校給食のことなので、皆さん方もなかなか答えにくいところがあるかもしれませんけれども、こういった計画というのはつくって終わりというのはよくありますし、今後せっかく始まるわけですから、やはり他局との連携というのは本当にしっかりと、子どもさんたちに資するようにお願いしたいと思います。  それと、計画の全体像のお話をさせていただきますけれども、これをつくるに当たって、コンサルとか、予算はどういうふうになっているのか御説明してください。 ◎海老塚 健康増進課長 この内容でございますが、特にコンサル等には委託しておりません。これはあくまでも食育推進会議でいろいろな御意見をいただいた中で、たたき台をもってつくり上げたものでございます。予算といたしましては、食育推進会議でございますので、委員の方への報酬、事務消耗品等がございます。特に大きい予算ではございませんが、今回、計画書を作成いたしますので、その印刷製本費等が主なものでございます。 ◆岩隈千尋 委員 ありがとうございました。  次に、前計画、これまでの第3期までの計画と第4期からの計画の大きな違いのポイントについて教えてください。 ◎海老塚 健康増進課長 まず、第1期から第2期でございますが、目標を御説明いたしますと、第1期におきましては、子どもさんの食育の推進が主なものでして、朝食を食べない小学生を減らす、2つ目としては、食事バランスガイドの認知度と食育リーダーを150人養成するというような目標でした。第2期でございますが、家族と一緒に食事をする人をふやすが1つ目、2つ目としては、朝食で主食、野菜、主菜をそろえて食べる人をふやす。3つ目としては、食事バランスガイドを参考にしている人をふやす。4つ目としては、食育に関する活動や行動を行う人をふやすという項目でございます。第3期計画としましては、毎日家族と一緒に食事をする人の割合の増加を目指す。友人、知人、同僚と週1回以上の食事をする人の割合の増加等を目指す。主食、主菜、副菜のそろった食事を1日2回以上する人の割合の増加、朝食を毎日食べる子どもの割合の増加等がございました。  今回の第4期でございますが、従来との大きな違いなんですけれども、今回は「か・わ・さ・き」の4つの取り組み方向性をお示ししております。また、若い世代に重点を置くのは、前からこの目標等は変わっておりませんが、今回、特に災害に対する食品の備え、給食施設に対する取り組みというのは川崎市独自――独自という言い方はおかしいのですが、国においても食育推進計画をつくっておりますが、国においては災害に備えるという関係の目標は設定しておりません。これは昨年の熊本地震等がございました関係から、災害に備える備えというのを入れてみたほうがいいのではないかという部会の委員さんからの御意見もございまして、今回川崎市におきまして設定させていただきました。 ◆岩隈千尋 委員 ありがとうございました。先ほどお話しいただいた「か・わ・さ・き」というキャッチフレーズも含めて、到達目標であり、今回はいろいろと指標等々が設定をされているわけなんですけれども、これは例えばどういうふうに活用していくのかということと、それから総合計画の目標値等々いろいろありましたね。ああいったものとの連動というのはどういうふうになっているんですか、教えてください。 ◎海老塚 健康増進課長 今回の評価指標でございますが、11項目設定をさせていただきます。こちらは現状値と目標値という形で、委員の御指摘のとおり、具体的に数字を上げているものと、増加、減少等という形で表示をさせていただいております。  簡単にですが御説明させていただきますと、①の主食・主菜・副菜を1日2回以上そろえて食べる若い世代の割合の増加ですが、こちらにつきましては、先ほど申し上げましたとおり、全体では現状値を把握しておりました。その全体はアンケートの結果から20歳以上を対象にしたものでございます。その中でも今回は20代から30歳代を抽出、中から取り出したものでございます。これは冊子に食育の調査結果が出てございまして、40ページに今回の項目がございまして、全体では69.6%でございました。こちらの表の中で20歳から30歳代を再掲いたしたところがございますが、これが57.9%でございます。ですから、現状値57.9%を20歳から30歳で、目標値としては全体の69.6%、70%以上という形で設定をさせていただいております。  それと、ほかに減少や増加という形でお示しをさせていただいたんですが、今までいろいろな数値を設定した中でも、今回は5年間でございますので、目標達成についてはあえて数値の設定をせずに、増加、減少ということを抽出しております。ただ、今委員の御指摘にありました総合計画に関してですけれども、こちらの「わ」の⑥の地域で食に関する活動に参加する市民の割合の増加と、⑦の食生活改善推進員の養成数の増加については、総合計画の項目に載っているところでございますので、そこと同じ考えで目標値を設置させていただいております。また、この中では毎年計数をとれる項目がございますので、その毎年とれるものについては毎年進捗状況を把握して部会等でこちらのほうを検討してまいりたいと思っております。 ◆岩隈千尋 委員 ありがとうございました。だから、結果として、今お話しいただいた評価指標の「か・わ・さ・き」の⑥と⑦に関して具体的な数字が入っているのは総合計画と連動しているからで、ほかのところは5年間という中で、最終的に数字がどうなるかわからないので、減少、増加ということになっているという解釈だと思うんですけれども、私もこれまでずっと言っていましたけれども、最近の行政計画のトレンドとして、目標値を掲げることは私は全然否定しませんけれども、そこに至るプロセスがやはり大事なのであって、ただ単に目標の数字だけクリアするのであれば最初から低く設定しておけばいいお話ですよね。その点については総合計画策定の時点から私も各局に何度か指摘させていただいているんですけれども、だから、そこに至るプロセスをどういうふうに具現化する――例えば、我々の会派であれば、これまで食育に関して提言している話といえば、農林水産省とか厚生労働省では、成人病の食べ物であったり、給食に関しての食べ物であったりとか、こういうのを自治体に促して、同じ政令市の福岡市さんであれば、街角で保護者の方とか一般の人たちに、子どもたちにこういう給食を提供していますと、いわゆる給食を食育ときちんと関連づけて市民の皆さんに食べさせるとか、先進的なまちではそういったことをやっているわけなんです。  ですから、我々の会派が具体的にそのプロセスが大事ということで提言している内容というのは、単に行政計画だけつくるのではなくて、本当にそれを具現化する、動く取り組みをやっていただきたいというのをこの間食育の中では提言させてもらっていますので、先ほど中学校給食で他局との連携とお話しさせていただきましたけれども、最近ではこども未来局とのいわゆる子ども食堂との関連もございますね。ですから、他局との連携というのは、今後とりわけ子どもの貧困等々が言われる中で、健康福祉局さん、こども未来局さん、そして教育委員会、この連携というのが今のところまだ全然見えていないんです。これは皆さん方の食育だけではなくて全てに関してなんですけれども、だから、ここをきちんと踏まえて、今後5年間の計画ですから、具現化していっていただくようにお願いしたいと思います。 ◆市古映美 委員 2の第3期川崎市食育推進計画の取組と結果ということで、今後については、目標値は数値であらわさないで増加にするというお話だったんですけれども、例えば、毎日1食以上家族や友人・知人等と一緒に食事をする市民の割合の増加ということで、現状値と目標値が増加という形で出ているんですけれども、具体的にどういう形でこの辺をふやしていこうとしているのか。先ほどその過程の問題が出ましたけれども、その辺について具体的にお聞かせできることがあればお尋ねしたいんです。 ◎海老塚 健康増進課長 毎日家族と一緒に食事をする人の割合でございますが、今回の指標で、委員の御指摘のとおり、評価指標の「わ」のところの毎日1回以上家族や友人・知人等と一緒に食事をする市民の割合の増加というふうに、目標の指標の内容を若干変えております。それはなぜかと申しますと、ここ数年の孤食、高齢者も含めまして、やはりどうしても世帯が核家族化、そのような問題もございますので、家族も当然核家族化になっておりますので、また、ひとり親世帯の増加ということもございます。そういうライフスタイルが今後どんどんと変わっていくところもございまして、今回、家族や友人・知人等という形で設定をさせていただきました。  今後の取り組みの考え方でございますが、先ほども少し触れたんですけれども、友人・知人等については、やはり職場のコミュニケーション、お昼御飯を食べに行くのも一つの食事、輪になると思います。家族についても、これは上の朝食にもかかわってくるんですが、やはり家族で朝食を食べる、また夕食を食べるというのは、いろんな食の情報が必要になると思っております。それについては、先ほど申し上げましたように、企業さんとか、食生活改善推進員の方々が地域におきましてさまざまな料理教室とか、高齢者の方のための料理教室等も行っております。また、簡単な――簡単なという言い方はおかしいんですが、そのような生活習慣病に伴った料理教室等も実施をしているところでございます。そのような形で団体さんと連携しながら普及啓発をしていきたいと思っております。 ◆市古映美 委員 今のお話にしても、いろんな形での取り組みがなされなくてはいけないと思うんですけれども、ただ、私の地域なんかを見ましても、例えば子ども食堂についても、貧困対策ではないんだと、やっぱり全ての子どもを対象にして、夜にお父さん、お母さんたちがなかなか帰れないという時間に、そういう人たちを含めての子ども食堂というのも私の周りでは自主的に始まっているんです。  あと、これから寿命がどんどん延びていく状況の中で、介護には至らないでいて地域の中でお過ごしになっている方で、今、課長さんがおっしゃったとおり、やっぱり連れ合いをなくされて、家族は昼間働いているから、昼間におうちにいらっしゃるという方もいるんです。そういう方たちが、大人食堂的なものをつくってもらえれば、昼間に知人とか近所の人たちと一緒に食事ができれば、どれだけ心が和んで、食べる意欲が湧くという話をするんですね。だから、バランス云々ではなくて、おいしく食べることで地域の輪をつくっていくということでいろんな取り組みが始まっていまして、コンビニに行けばいろんな弁当でバランスがとれたと一応あるんでしょうけれども、それは余りにも味気なくて、ワンパターンの食事なんですね。  そういったさまざまな取り組みについて、子ども食堂については、きちんと定期的にやっているところには川崎市も少し支援をするというような話もあったんですけれども、今まで高齢者の場合は、例えば老人いこいの家を使って、そこで担当者の方が食事をつくって、1カ月に1回ぐらい一緒に食べるみたいなことをやっていたんですけれども、それが今どんなふうにして広がっているのか、私はそこは余り把握していないんですけれども、そういう取り組みだけではなくて、本当に今の家族の状況ですとか、もろもろの社会の状況に合わせた――やっぱり食べるということは本当に健康につながっていきますので、そういう意味で、いろんな取り組みをされているというところについては、その辺の現状認識というか、状況を把握するということはおやりになっていらっしゃるんでしょうか。 ◎海老塚 健康増進課長 恐れ入ります。資料2の冊子でございますが、10ページをお開き願います。今、委員の御指摘にあったさまざまな取り組みでございますが、これは一例でございますが、各区の食育推進分科会の取組ということで示させていただきました。先ほどの子どもに対する食育の考え方ですけれども、例えば川崎区でございます。川崎区の取り組みとして、長期休暇中や土曜日等にこども文化センターを利用する小学生やその保護者を対象に、子どもを通して、家庭への普及、食育推進分科会委員と連携して調理実習を実施したと聞いております。特に平成26年度には文部科学大臣賞を受賞したと聞いております。また、11ページの幸区においては、中学校への食育ということで出前講座を実施したと伺っております。中原区におきましては、先ほど御指摘いただいたとおり、働く世代、子育て世代におきまして、高齢者施設や医療機関、さまざまな団体さん、協力機関さんに御協力いただいて、ここでいろんな交流会等を実施したと聞いております。  次のページ等は、各区におきまして、同じことではなく、区によって地域の特性に応じた食育に関するさまざまな取り組み等を実施しているところと聞いております。今後も大きなテーマというのはございますが、このような形で、やはり区の特性というのはございますので、分科会の担当者会議もございますので、そこにおいてどのような形で課題の共有をしながら、どんな活用をするかというのは推進してまいりたいと思っております。 ◆市古映美 委員 さまざまな取り組みが始まっていますので、そういう実態も把握して、私たちも滋賀県のほうにも視察させていただいたり、子ども食堂などを見させていただいたんですけれども、あそこは県としてどのくらいのところにどういう子ども食堂の箇所数をつくっていくのかという一応の計画があって、もう一つ、一歩進んで、今まではいろんなボランティアさんだとか、あと食材についても地域の方に協力してもらうとか、やっぱりお金がかかるわけですから、そういう点での協力をしてもらっているんですけれども、やっぱり継続的にやっていくには、その辺についてももう少し知恵を働かさなければいけないということで、滋賀県でこれから取り組もうとしているのは、今は個人の大変な方がいる場合にはフードバンクを利用できるんですけれども、別に行政が音頭をとりながら、そういった子ども食堂とか大人食堂をやっているところに――例えば1カ所にジャガイモがこんなに来ても困るわけですね。だから、そういうものをフードバンク的にためておいて必要なところに配布をするとか、そんな取り組みまで進められているところもあるんです。  ですから、食育というのは本当に幅が広いことだと思いますので、ただ、地域でそんなふうな形でさまざまな取り組みが今始まっているんだということも――行政から支援金をもらったりすると拘束されるので嫌だということで、あくまでもボランティアで進めたいという方もいらっしゃるんですけれども、だけど、やっぱり継続して一過性のものに終わらせないということでは、そういったところも目を配らせて、進んでいる都市は全国的にはいろいろとありますので、そこら辺もきちんと情報をとりながら、こういう地域の取り組みが継続していけるように、本当にいろんなことを考えていますので、その辺についての把握もしていただいて、必要な支援も、口を出すのではなくて、それがうまく機能するような形での支援策もぜひ検討していただければと。これはまだ始まったばかりですから、要望ですけれども、そんなふうに思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○田村伸一郎 委員長 それでは、ほかにないようでしたら、以上で「第4期川崎市食育推進計画(案)の策定について」の報告を終わります。  ここで理事者の交代をお願いいたします。                 ( 理事者交代 )         ───────────────────────── ○田村伸一郎 委員長 それでは次に、所管事務の調査として、病院局から「川崎市立川崎病院医療機能再編整備基本構想(案)について」の報告を受けます。  理事者の方、よろしくお願いいたします。 ◎今井 病院局長 それでは、所管事務の調査といたしまして、川崎市立川崎病院医療機能再編整備基本構想(案)につきまして、関経営企画室担当課長から御説明させていただきますので、よろしくお願いいたします。 ◎関 経営企画室担当課長 それでは、「川崎市立川崎病院医療機能再編整備基本構想(案)について」御説明をいたします。
     なお、本日配付させていただきました資料でございますが、資料1が「川崎市立川崎病院医療機能再編整備基本構想(案)」の本編、資料2がその概要版、資料3がパブリックコメント募集の案内となっております。  初めに、この医療機能再編整備に係る昨年度までの検討状況、経緯について御説明いたしますので、資料2をごらんください。1ページ目の左側上段でございますが、医療機能再編整備を検討するに至った契機として、市立川崎病院におけるスマート化の基本方針から抜粋したものを記載しております。この基本方針自体は、環境配慮型のエネルギー対策や総合的な中長期保全などを推進するものでございますが、その検討の中で、医療サービス面での課題の一つとして、増加する救急搬送やがん等の医療需要に対して、医療機能を拡充する施設的な余裕がないことが挙げられましたことが検討を始める発端でございまして、その下、平成28年3月に策定をいたしました中期経営計画におきましても、基本的な取組の方向性として掲げました基本方針の一つ、「誰もが安心して暮らせる医療提供体制づくり」を進めるための川崎病院における取組として、医療機能再編整備の推進を位置づけたところでございます。  次に、本編の構成を御説明いたしますので、お手数ですが、資料1をごらんください。表紙を含め2枚おめくりいただきますと、目次がございます。本基本構想(案)は第1章から第4章までの4章構成としておりまして、第1章では、「川崎病院を取り巻く状況」といたしまして、医療制度改革の動向や地域における医療需要など外部環境の状況を、第2章では、「川崎病院の現状」といたしまして、基礎データとしての川崎病院の概況や診療、経営の状況など内部環境の状況をそれぞれ取りまとめております。また、第3章では、「医療機能再編整備の方向性」といたしまして、第1章の外部環境、第2章の内部環境を踏まえました当該整備の基本的な考え方や強化・拡充等を検討する具体的な機能等を取りまとめるとともに、一番下でございますが、再編整備後にあるべき病院像につきましても検討をいたしました。  次に、右のページに参りまして第4章でございますが、こちらでは「医療機能再編整備に伴う施設整備の考え方」といたしまして、施設整備の必要性や、防災、エネルギー、中長期保全といったスマート化との関連について取りまとめております。  続きまして、基本構想(案)の具体的な内容について御説明いたしますので、資料2にお戻りいただきまして、2ページ目をごらんください。はじめに、「第1章 川崎病院を取り巻く状況」の概要を御説明いたします。左側上段の枠の中でございますが、この章の概要を簡単にまとめております。御存じのとおり、我が国では、いわゆる団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となり、医療や介護サービスの急増が懸念される2025年に向けて、医療機関の機能分化、連携強化や地域包括ケアシステムの構築など、医療・介護サービス提供体制の見直しが進められているところでございますが、その一方では、医療需要の増大に伴う医療費の増加も問題となっておりまして、2年に1度の診療報酬改定では、今後も医療機関の経営にとって厳しい改定が続くと見込まれ、効率的な病院経営が求められているところでございます。市内の医療提供状況を補足いたしますと、その下、ローマ数字のⅡ-1「地域における医療提供体制」の2つ目の黒丸でございますが、市内でDPCに参加する病院、これは主に急性期医療を提供している病院となりますが、この中でも川崎病院は、市の基幹病院として、神経系や呼吸器系など臓器を基本とした多くの診断群分類において高いシェアを確保しているところであり、また、その下、ローマ数字のⅡ-2「地域における医療需要」の1つ目の黒丸でございますが、右側の図2、図3にお示しいたしましたとおり、人口増加と急激な高齢化の進展により、本市では、入院、外来ともに、ほとんどの疾患について患者数の増加が見込まれているところでございますので、今後、川崎病院が果たすべき役割というものが非常に重要になっている状況でございます。  1枚おめくりいただきまして、3ページ目をごらんください。「第2章 川崎病院の現状」でございます。左側上段の枠の中でございますが、川崎病院ではこれまで、医療政策の変化や救急需要の増加など、環境の変化や要望に応じてその機能を強化してきたところでございます。しかしながら、既存施設内においてさまざまな機能強化を図ってまいりましたことから施設内が狭隘化し、効率的な運用が難しくなるとともに、施設、設備の劣化等による機能の低下の回避も課題となっているところでございます。  資料右側に患者数等の推移を記載しておりますが、図4の外来患者数等につきましては、地域の診療所等との機能分化を推進した結果、棒グラフの患者数は減少しておりますが、折れ線グラフの紹介率・逆紹介率は上昇傾向となっており、基幹病院として、あるいは急性期病院としての役割を適切に果たしているものと考えております。また、図5の入院患者数等につきましては、質の高い医療・看護の提供によりまして折れ線グラフの平均在院日数が短縮し、これに伴い棒グラフの患者数も減少しているところでございますが、今後増加する医療需要に的確に対応するためには、医療機能再編整備を進め、より多くの患者を受け入れていく必要があるものと考えているところでございます。  1枚おめくりいただきまして、4ページ目をごらんください。「第3章 医療機能再編整備の方向性」でございます。初めに、上段の「医療機能再編整備の基本的な考え方」でございますが、川崎病院では、市の基幹病院としてこれまで担ってまいりました高度・急性期医療や、政策的医療等について引き続き的確に対応するとともに、病院完結型から地域完結型への医療提供体制の見直し等に対応するため、ハード、ソフト両面での再編整備を進めることとしておりまして、4つの柱を掲げさせていただきました。左から、1つ目の柱が「人口増と高齢化に伴う医療需要の変化への的確な対応」、2つ目の柱が「政策的医療の推進」、3つ目の柱が「先進的医療、高度・特殊医療の推進」、4つ目の柱が「変化する市民ニーズへの対応」でございます。また、一番下の「再編整備後にあるべき病院像」でございますが、医療機能再編整備に当たりましては、単に医療機能の強化・拡充といった内容にとどまらず、将来のあるべき病院像を踏まえながら、病院事業の本来目的である公共の福祉の増進に資するよう検討を進めることとしており、6つの病院像を掲げさせていただきました。具体的な病院像につきましては、1の「患者・家族にとって『最も幸せな』医療を提供できる病院」、3の「全職員が協力し、切磋琢磨し、働く喜びを共有できる病院」などでございまして、詳細は後ほどごらんをいただければと存じます。  4つの柱、あるいは6つの病院像を踏まえ、中央の枠にございます「強化・拡充等を検討する具体的な機能等」を次ページに整理しておりますので、1枚おめくりいただきまして、5ページ目をごらんください。上段でございますが、「強化・拡充等を検討する具体的な機能等」として9項目を掲げておりまして、具体的には、1の救急機能では、効率的な受入体制の整備や災害時救急機能の強化を検討いたします。また、2のがん診療機能では、内視鏡センターと薬物療法実施体制の充実を、3の小児・周産期医療機能では、NICU等の効率的な運用に向けた室数などについて検討いたします。右に参りまして、4のその他政策的医療等と地域連携では、感染症医療や精神科救急医療、認知症医療、リハビリテーション機能等、また、各診療科をまたぐ機能として、5の手術機能、6の検査機能等、7の外来・入院機能、さらには、患者目線での8の診療サポート機能や、これらを支える9の人員体制・職場環境整備等となっております。なお、これら機能等の強化、拡充する具体的な規模や内容につきましては、来年度に策定をいたします基本計画策定の中で検討を進めまして明らかにしてまいります。  最後に、その下「第4章 医療機能再編整備に伴う施設整備の考え方」でございますが、この医療機能再編整備に当たり配慮すべき事項を取りまとめております。具体的には、下の黒丸にお示ししておりますとおり、経営面を考慮し、既存建物を最大限に活用することや、防災機能の強化、設備機器の更新による高効率化などエネルギー使用の合理化、民間資金の活用も視野に入れた中長期保全等に係るコストの圧縮につきましてもあわせて検討を進めてまいります。  なお、本構想(案)につきましては、資料3にございますとおり、1月23日から1カ月間、市民意見を募集いたしまして、3月中には成案を取りまとめる予定でございます。説明は以上でございます。 ○田村伸一郎 委員長 説明は以上のとおりです。ただいまの説明について質問等がございましたら、お願いいたします。 ◆春孝明 委員 第3章の4、その他政策的医療等と地域連携とありますけれども、そこに精神科救急など政策的医療の強化と書いてあるんですが、その部分は特に具体的に何かあるんでしょうか。 ◎関 経営企画室担当課長 それでは、本編、資料1をごらんいただければと思います。ページにつきましては20ページでございます。4のその他政策的医療等と地域連携の(2)といたしまして、精神科救急等と掲げさせていただいております。詳細は後ほどごらんいただければと思いますけれども、視点は2つございまして、まず1点は、精神病床を有する総合病院、この機能を果たすということでございまして、具体的には、精神疾患を有する身体合併症患者の治療等を強化するということが1点、もう1点は、2段落目でございますが、いわゆる措置入院であるとか医療保護入院といった精神科の2次、3次救急の機能を強化していくという内容になってございます。 ◆春孝明 委員 では、それに伴っていろいろ問題がニュース等にもなっておりますけれども、精神科医療に関する医師の確保等はどのような形でやっていくんでしょうか。 ◎関 経営企画室担当課長 精神科救急等に係る医師の確保についてでございますが、これまでも議会答弁等で申し上げておりますけれども、やはり精神科医師、特に精神保健指定医の確保というのが非常に難しい状況でございまして、現在の機能を維持するために必要な人数というものを何とか確保しているという状況でございます。しかしながら、機能を強化するに当たりましては、ハードのみならずソフト面での強化というのも必要になってまいりますので、こちらにつきましては、庁内に設置をいたしました精神科救急の検討委員会がございますので、こちらとも連携を図りながら、例えば地域の精神科クリニックの先生の招聘といったものも視野に入れながら、関係団体の調整も含めて確保に向け取り組んでいきたいと考えております。 ◆春孝明 委員 ありがとうございます。わかりました。  あと、地域包括ケアに関連して、紹介率、逆紹介率のところなんですけれども、これは基本的なところを教えていただきたいんですが、紹介率、逆紹介率は、何科がすごく紹介率がよくてとか、逆紹介率がよくてこういうふうに平均値がよくなっているとかということはないんでしょうか。 ◎関 経営企画室担当課長 紹介率、逆紹介率に関します科別の状況ということでございますが、そういった資料は所有していないものですからお答えはできない状況でございますが、基本的にはそれぞれの診療科で取り組みは進んでいるというところでございまして、逆に一部の診療科ではそういった紹介というものが主な患者の確保のルートになっているという診療科もございますので、そういったところにつきましては非常に高い紹介率を確保しているところでございます。数字につきましては、手持ちがございませんので大変申しわけありません。 ◆春孝明 委員 もし可能でしたら、後ほど資料ということでいただきたいと思いますので、お願いします。  あと、いわゆる退院後、下の入院患者数と平均在院日数に関連してくるわけですけれども、結局、今国の流れとしては高齢者の方等を在宅でという形でいろいろ話が進んできているわけで、私のところにも来る市民相談の中にも、入院している間はいいんですが、退院した後に、やはり家族からすると、まだ入院してもらいながらリハビリ等をしっかりしてもらいたいんだけれども、病院から言われているので、在宅ではなかなか見られなくて、病院を紹介してくださいと言っても、そういった紹介先もなかなか決まらず、言い方がいいか悪いか微妙なところですけれども、結局在宅で高齢の奥様とか旦那様、また高齢の旦那様と奥様を抱えながらやっていかなければいけないという状況もふえてきているわけなんです。そういったいわゆるフォローの仕方について、川崎病院としては、まずそういった方々のフォロー体制というのはどういう形になっているんでしょうか。 ◎関 経営企画室担当課長 退院患者の支援への取り組みということでございますが、既に現在やっているものといたしましては、スムーズな地域移行、在宅移行を進めるために、川崎病院につきましては地域ケア懇談会というものを開催いたしまして、例えば地域の訪問看護ステーションであるとか、看護施設職員等との意見交換をする場というのを設けてございます。そういった中で、地域が地域の関係機関に求めている内容ですとか情報といったものを把握しながら、スムーズな地域移行ができるような形で取り組みを始めているところでございます。  また、機能再編整備の中での取り組みということでございますが、こちらにつきましては、資料1の23ページをお開き願えればと思います。8、診療サポート機能の2段落目でございますが、患者にやさしい病院づくりの一環といたしまして、各種相談部門の一元化といったものを考えてございます。こちらにつきましては、単なる医療相談ということだけではなくて、先ほど委員からも申し上げられました例えば退院先の施設の確保であるとか、そういったことも含めて相談を受けられる体制を強化していこうということで考えているところでございます。 ◆春孝明 委員 ありがとうございます。  では、最後にもう1点、やはり市民相談等で多いのが、川崎病院というわけではないんですが、病院施設で働いていらっしゃる方々の対応が悪いということで、さまざま要望等をいただくんですけれども、職員に対する患者さんに対する研修でありますとか、そういった取り組み等はどういうような形で今現在やっていらっしゃるんでしょうか。 ◎関 経営企画室担当課長 対応、接遇に関しての取り組みということでございますが、具体的な回数等は把握してございませんけれども、院内で接遇研修というのは基本的に毎年度行っているところでございます。また、機能再編整備の中では、いわゆるどちらかというとソフト面の取り組みになりますので、具体的な中身ということはございませんが、先ほど申し上げました再編整備後にあるべき病院像ということで、患者さんの視点に立った病院像というのも掲げているところでございますので、来年度に策定する基本計画の中では具体的なものが出てくることは余りないかもしれませんけれども、そういった研修面といったものについてもあわせて取り組みを進めてまいりたいと考えているところでございます。 ◆春孝明 委員 ありがとうございます。このように再編整備等でよりよく病院事業を進めていただくということも非常に大事でありますし、また、かといって、病院経営がうまくいくための経営計画もしっかりやっていかなくてはいけない部分でもあります。また、ここにちょっと書いてありますけれども、国のほうでも2年に1度診療報酬の改定等ありますので、議会でも質問させていただきましたが、やはりDPCをぜひ有効に使っていただけるような形で、それをうまく利用できるような形での整備計画をまたしっかりとつくっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ◆岩隈千尋 委員 私も幾つか伺いたいんですけれども、説明の中でちょっとわからない部分が結構多いんです。例えば、資料2の一番最初に書かれているそもそもの行政計画である医療機能再編整備基本構想(案)の概要なんですけれども、これについては、ここの左側のページの一番下に書いてある、川崎病院については狭隘化などいろいろ影響が生じてきておりますよと、施設的な余裕がありませんよということで、それに基づいていろいろとこの計画をつくりましたと。この基本構想をつくるに当たっての目的というのはわかったんですが、今課長さんから御説明いただいたのは、今後も川崎病院の機能というのは大切です、例えば外来、入院も含めて今後も増加していきますよという話の中で、そこら辺の問題が私の頭の中で整理できていないんですけれども、この計画をつくるに当たっては、当然いろんな再編等々も含めてのことだと思うんですけれども、僕は今抱えている課題を解決するための行政計画という認識なんですよ。それで間違っていないですよね。 ◎関 経営企画室担当課長 この基本構想、再編整備の目的ということでございますが、おっしゃるとおり、川崎病院が今後果たすべき役割も踏まえまして、課題を解決するための取り組みということでございます。1点は、御説明の中では、今後増加する医療ニーズに対応するためということもございましたが、資料2のところにも書いてございますように、既に現在、施設内が狭隘化しているということで効率的な医療提供体制ができない、既に現時点で強化しなければいけない機能も強化できないといったところがございますので、当然ながらこの2点、現在と将来、この2つの課題を解決するための再編整備ということでございます。 ◆岩隈千尋 委員 わかりました。そこでなんですが、先ほどお話しいただいた現時点で抱えている課題を解決するための計画案になり得るという話なんですけれども、私は皆さん方からいろいろ示された、先ほど春委員もお話しされた地域連携の機能とか、あと経営の状況とかも含めてもそうなんですけれども、あとスマート化の基本方針皆さん策定されましたね。ああいったこともそうなんですけれども、正直言ってこれはもう既に皆さんがやっていることだと思うんですよ。御努力されている内容だと思うんです。だから、この行政計画というのは従前の計画と異なって何が加味されているのかというのがまだよくわからないんです。その辺は何か目玉となるような、ここを従前の計画とは違ってプラス加味しましたよというのがあれば教えていただきたいんです。 ◎関 経営企画室担当課長 計画の位置づけでございますけれども、今度取りまとめました基本構想案では、第1章川崎病院を取り巻く状況に記載してございますとおり、医療提供体制、医療需要等調査をいたしましたけれども、簡単に申し上げますと、日本全国で見れば人口減になる、ただし高齢化が進むといったようなめり張りというか、出っ込み引っ込みがあるんですけれども、川崎市について言えば、まだ人口がふえる、これだけでまず医療ニーズがふえるということで、かつ高齢化が進展するということになりますと、高齢になればなるほど医療需要、医療機関にかかる率というのも高くなっていきますので、基本的には全てが医療需要がふえるという方向で進んでいるのが今の川崎市ということでございます。  ですので、今、川崎病院が担っている機能をどこかピンポイントで伸ばすということではなくて、やはり今担っている機能を少しずつ全て上乗せしなければいけないんだろうと考えてございます。本来であればスクラップ・アンド・ビルドで、切るところがあってもというところでございますが、先ほど春先生からもございましたけれども、DPCの参加病院のそういったデータを見ても、18の診断群分類のうち、15病院のうち上位3位に入っているものが10分類以上、これが5位以内ですと18分の14か15ぐらい入っている状況でございますので、やはり全体的に底上げする必要があるんだろうと考えてございます。ただ、強いて目玉ということで申し上げれば、やはり高齢化で一番医療需要を考えていかなければいけないのが救急医療でございます。こちらは脳血管、心疾患といったものが高齢者の救急搬送に多い疾患となってございますので、ここの機能強化、さらにはやはり高齢化に伴ってがんの罹患率が高くなってきますので、がん機能の強化、この2点は外せない取り組みと考えているところでございます。 ◆岩隈千尋 委員 ありがとうございました。では、今課長さんからお話しいただいたように、この行政計画については、現状の川崎計画のあり方にプラスアルファ上乗せをするというようなイメージだと思うんですけれども、だったら、資料1を開いていただいて、一番最初に見出しの部分があるんですけれども、例えば施設内部の機能構成・人的構成、設備等の更新の考え方などの検討を進めという文言が入っているんですけれども、こういったことについては、先ほどスクラップ・アンド・ビルドのことについても言及していただきましたけれども、例えばスクラップしていくようなものというのは基本的になくて、今後も見込まれる患者数、入院者数の増加に伴って、人員構成についても、設備等の更新についても充実をしていくよと、スクラップよりも充実をしていきますよという認識でよろしいですね。 ◎関 経営企画室担当課長 委員のおっしゃるとおり、充実をしていくという方向性でございます。 ◆岩隈千尋 委員 ありがとうございました。  最後に1点なんですけれども、資料2の一番最後のページ、基本構想(案)の概要の第4章の医療機能再編整備に伴う施設整備の考え方の概要の一番下の部分、中長期保全等に係るコストの圧縮(民間資金の活用の検討)とあるんですけれども、これは具体的に何なんですか。 ◎五十嵐 経営企画室担当課長 川崎病院は、この中でも触れておりますが、かなり年数がたっておりまして、中長期保全が必要な状況になっております。その際に、機能再編とあわせて実施することによって、仮設費の圧縮であったり、あるいはエネルギー施設、今言ったようにちょっとずつ増強していくということになりますと、床面積がふえたりしますとエネルギーをより使うようになるというところがありまして、そういう更新に当たって、単に中長期保全、単に機能再編ということではなくて、両方を考えながらやっていくということで、ESCOではないんですけれども、できれば民間資金の活用とかそういうこともあわせて検討していっていければと考えているところでございます。 ◆岩隈千尋 委員 先ほどもESCO、ミニPFIみたいな感じだと思うんですけれども、ESCO事業はいろんなところで使われていると思うんですけれども、例えば具体的に病院に関して言えば、ESCO事業を使えるところというのはどこですか。 ◎五十嵐 経営企画室担当課長 具体的に考えますと、ボイラー等が可能ではないかということで、一応試算はしておりますが、またエネルギー価格なんかも随分変わってきて、試算の状況も、ガスの価格なんかも1年間で随分変わってきていますので、また実施に当たりましてはそういうところもよく検討をしていかなければいけないかと考えているところでございます。 ◆岩隈千尋 委員 私も素人ですから余りよくわからないですが、今御指摘いただいたガスとかといったらいわゆるライフライン等々なのかもしれませんけれども、民間ファンドを使うということは別に否定しませんし、コスト縮減、圧縮につながるのであればそれはいいんですけれども、公立の病院ですから、そういった危機管理のときに民間さんがどういうふうに対応できるのかというのはまた別議論としてあると思いますので、ぜひそういったことも勘案しつつ、進めていっていただきたいと思います。結構です。 ◆市古映美 委員 先ほどやりとりがあったんですけれども、精神科救急のところで、今、担当課長さんの答弁が苦慮しているなというか、歯切れが悪いなという感じが何となくしたんですが、基幹病院としての受け入れ体制の強化に向けということで、現在は実際には市外で受け入れてもらっている件数が非常に多いということと、あと、今1週間に1回しか対応ができていないと、去年の決算審査の状況なんですけれども、それで地域の精神科医を含めた確保策を検討していきたいということだったんですけれども、これはどのくらい展望があるのか。大学病院からきちんと派遣していただかないとしっかりとした体制は確立できないのではないかと思うんです。大変に難しいということはわかるんですけれども、これは機能強化と書いてあるんですが、本当に大丈夫なのかなという感じがするので、もうちょっと突っ込んでお考えを伺いたいと思います。 ◎関 経営企画室担当課長 精神科救急の医師確保についての御質問でございますが、当然ながら現在派遣をいただいております関係大学等につきましては、まず最低限、現在の体制を維持できるだけの派遣をいただきたいということ、さらには、御存じのとおり川崎市内の精神科救急医療体制というのが非常に弱くなっているところでございますので、強化、いわゆる増員についても御依頼をさせていただいているところでございますので、地域の医師確保とあわせて取り組みを進めさせていただければと思います。 ◆市古映美 委員 そうすると、今の現状を維持するために大学病院には要請していくということと、それ以上の日数をふやすという意味で、基幹病院ですから、こういうふうにして基本構想の案の中にも書かれているわけですから、そこは相当な努力をしてきちんと確保しないと、もう150万都市ですよね。そういう中で責任が持てないと思いますので、大変な御苦労をされているのはわかりますけれども、この辺については再度しっかりと依頼をしていただけるように要望しておきたいと思うんです。  もう一点は、キングスカイフロント・大学病院との連携ということで、これについて連携と協力が可能となるようにということで取り組みを進めますと書いてあるんですけれども、具体的にはどんな形で連携、協力をしていこうとしているのかお聞かせください。 ◎関 経営企画室担当課長 キングスカイフロント、いわゆる場所ということではなくて、キングスカイフロントで行われている生命科学・健康医療分野の研究開発、こちらの協力、連携ということでございますが、こうした研究を進めるに当たっては、当然臨床研究というんでしょうか、そういったものが必要になってまいりますので、最終的にはそういった研究にも参加でき得るのであればしていきたいという考えはございますけれども、現時点において市立病院が関与できる取り組みがございませんので、将来を見据えて若干書かせていただいているところはございます。  ただ、そこまでは行きませんけれども、既に連携をして取り組みを進めているものがございまして、いわゆるリサーチコンプレックス推進事業という国が進めている事業がございますが、こちらのほうで慶應大学が主となりまして進めているものがございます。例えば、殿町に慶應大学のキャンパスができたわけですけれども、そちらの中にサーバーを設置いたしまして、将来的には医療データを集約していきたいというような取り組みも考えられているところでございまして、その入り口ではないですが、第1段階として、現在各病院が行っております臨床研究というものがございます。まずはこのデータをそこで一元管理できないかということで、ネットワークをつないで情報収集をするという取り組みが進んでおりますので、こちらのほうに参画をしていきたいと考えてございます。こちらは臨床研究ということで、既に患者さんの同意を得て取り組んでいるものでございますので、患者情報を紙ベースですとかCD-ROMといったもので渡すのではなくて、ネットワークを通じて集約する、かつひな型をそろえることで各臨床研究のデータをまた比較してさらに突っ込んだ研究ができるという仕組みになりますので、そういったものにもまずは参画していきたいと考えてございます。  もう一点は、これは直接ではございませんが、やはり慶應大学のほうで百寿者のコホート調査というのに取り組んでおります。これは85歳から90歳以上の方を対象として、元気な方がどういった過程を踏まえて介護に移行していくのかということを調査しようということを今やっておりますけれども、その対象となる高齢者の健康情報、身体状況、健診データを集めるための会場として市立病院を活用してという話も進んでおりますので、そちらのほうにも協力をしていきたいと考えてございます。 ◆市古映美 委員 まだ具体的という話ではないんですけれども、ただ、研究ですとか開発というのは、かなりの費用もいろんな形でかかわってくる問題でもありますので、神戸でこういう連携が進められて、実際にはなかなか成功していないというようなことがあって、莫大な市費が投入されていて、結局失敗に終わったというところもありますので、きょうはこれ以上の話はしませんけれども、そういうこともシビアにきちんと見ていただきながら、やっぱりこういう問題については慎重に進めていただきたいということで、きょうは終わりにします。 ○田村伸一郎 委員長 ほかにないようでしたら、以上で「川崎市立川崎病院医療機能再編整備基本構想(案)について」の報告を終わります。  ここで理事者の退室をお願いいたします。                 ( 理事者退室 )         ───────────────────────── ○田村伸一郎 委員長 それでは次に、その他といたしまして、委員視察の申し出がございますので、まず事務局から説明をお願いいたします。 ◎綾部 書記 それでは、委員視察の申し出につきまして御説明いたします。  添田勝委員から、2月6日(月)から7日(火)まで、久留米市及びみやこ町へ、本委員会の所掌事項に関する視察の申し出がありました。この件につきまして、委員会として決定をお諮りいただきたいと存じます。 ○田村伸一郎 委員長 ただいまの説明のとおり、委員会として決定することに御異議ございませんでしょうか。                 ( 異議なし ) ○田村伸一郎 委員長 それでは、そのように決定させていただきました。本職から議長に対して、委員の派遣承認を要求させていただきます。         ───────────────────────── ○田村伸一郎 委員長 次に、今後の委員会日程につきまして御協議をお願いいたします。   協議の結果、1月26日(木)、27日(金)に開催することとした。         ───────────────────────── ○田村伸一郎 委員長 その他、委員の皆様から何かございますでしょうか。                  ( なし ) ○田村伸一郎 委員長 それでは、以上で本日の健康福祉委員会を閉会いたします。                午前11時39分閉会...