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  1. 川崎市議会 2012-01-20
    平成24年  1月総務委員会-01月20日-01号


    取得元: 川崎市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-06
    平成24年  1月総務委員会-01月20日-01号平成24年 1月総務委員会 総務委員会記録 平成24年1月20日(金)  午前10時01分開会                午後 0時07分閉会 場所:502会議室 出席委員:橋本 勝委員長吉岡俊祐副委員長、矢澤博孝、浅野文直、廣田健一、後藤晶一、      山田晴彦、潮田智信、織田勝久、木庭理香子、市古映美、井口真美、竹田宣廣各委員 欠席委員:なし 出席説明員:(教育委員会金井教育長平野総務部長海野教育環境整備推進室長、        渡邊学校教育部長小椋庶務課長広瀬企画課長森企画課担当課長、        伊吾田教育環境整備推進室担当課長安部指導課担当課長小林健康教育課長、        田宮健康教育課担当課長稲毛カリキュラムセンター室長 日 程 1 陳情の審査      (教育委員会)     (1)陳情第23号 川崎市で中学校給食の実施を求めることに関する陳情     2 所管事務の調査(報告)      (教育委員会)     (1)新川崎F地区における小学校の新設に向けた基本協定の締結について
        3 その他                午前10時01分開会 ○橋本勝 委員長 ただいまから総務委員会を開会いたします。  本日の日程はお手元に配付のとおりでございますが、教育委員会関係の報告を1件追加しておりますので、御了承をお願いいたします。  まず、教育委員会関係の陳情の審査といたしまして、「陳情第23号 川崎市で中学校給食の実施を求めることに関する陳情」を議題といたします。  傍聴の申し出がございますので、許可することに御異議ありませんでしょうか。                 ( 異議なし ) ○橋本勝 委員長 それでは、傍聴を許可いたします。                 ( 傍聴者入室 ) ○橋本勝 委員長 次に、事務局から陳情文の朗読をお願いいたします。 ◎髙橋 書記 (陳情第23号朗読)追加署名3,186名、合計5,918名。 ○橋本勝 委員長 それでは、理事者の方、よろしくお願いいたします。 ◎金井 教育長 おはようございます。教育委員会でございます。  それでは、「陳情第23号 川崎市で中学校給食の実施を求めることに関する陳情」につきまして、田宮健康教育課担当課長から説明させていただきます。よろしくお願いいたします。 ◎田宮 健康教育課担当課長 それでは、陳情第23号に係る事項について御説明いたします。  本陳情は、中学校において小学校のような学校給食を実施することを求めているものでございまして、初めに、本市の中学校の昼食について御説明いたします。本市では、中学校の昼食は、家庭からのお弁当を基本として、牛乳を提供するミルク給食を実施しております。その上で、何らかの理由でお弁当を持参できない生徒のために、家庭からのお弁当を補完する制度としてランチサービス事業を実施しております。このランチサービスは各学校にランチサービス業者が弁当を配達する制度でございますが、あらかじめ希望する日ごとに、日がわりの4種類のメニューから注文していただき、朝7時30分までであれば当日注文ができるメニューも設定しております。  次に、本市のこれまでの中学校の昼食についての検討の経緯について御説明させていただきます。お手元の資料の1ページをごらんください。本市の中学校の昼食のあり方につきましては、平成11年度から2年間をかけて川崎市中学校給食検討委員会において検討を重ねました。その報告を踏まえ、平成13年4月からデリバリー方式中学校給食の試行の準備を行い、平成13年10月から2校におきまして試行を開始いたしました。  初めに、平成13年度の欄をごらんください。このデリバリー方式の試行では、献立は教育委員会の栄養士が作成し、食材調達につきましては市が調達し、食材の仕様につきましては、小学校及び特別支援学校で行われている学校給食と同様に、財団法人川崎学校給食会の規格、基準によるものといたしました。弁当箱につきましては市が購入し、その容器を業者に預けるといった方法で実施いたしました。また、調理業務や配達、回収、洗浄を委託し、市が配膳室を設置し、弁当箱の管理を行いました。予約方法は、事務補助員が1カ月単位で取りまとめていました。検食、保存食につきましては小学校等の給食と同様の扱いといたしました。1食の単価につきましては573円とし、食材費相当分の300円を保護者負担とし、調理委託料の273円を市の負担といたしました。さらに、平成14年10月からは学校数を3校ふやし、5校で平成15年3月まで試行を継続いたしました。その試行を進める中で、公平性の観点から、速やかな全校実施受益者負担の見直しが課題とされました。そのため、平成15年4月からはデリバリー方式の一部を見直し、食材の調達を民間事業者が行うことなどとした新デリバリー方式と、さらに、献立の作成や弁当箱の調達、予約も業者が行うこととしたランチサービス方式による2通りの方式で試行することにより、全校実施に向け検証を行いました。  この2通りのいずれの方式においても家庭から持参する弁当との選択制で実施しておりましたが、費用負担につきましては、新デリバリーランチサービスを利用している生徒の弁当代金に市が一部を負担して実施することは、結果として弁当を持参しない家庭へのみ公費負担を行うこととなりますので、家庭から弁当を持参する生徒との公平性を考えると受益者負担とすることが望ましいと考えられ、全額保護者負担とすることになりました。平成16年4月からは、この2通りの方式によるメリット、デメリットを考慮した結果、民間活力の導入による利点を生かしながら、生徒が安心して楽しく食事ができるように実施していくに当たっては、デリバリー方式よりランチサービス方式がよい方法であると考えられ、平成15年6月から実施していた2校に5校を加えて7校でスタートし、平成17年1月からすべての中学校で実施することになりました。  ここで、カラー刷りの参考資料、中学校ランチサービスマニュアル抜粋をごらんください。1枚お開きいただきまして、2枚目をごらんください。平成20年度からは、申し込み用紙での注文の改善への御意見から、パソコンや携帯電話を使ってのウエブでの申し込みによる電子決済もできるようにして、当日注文も可能となりました。メニューはこれまで1食400円で2種類でしたが、平成22年度にはメニューを豊富化するとともに、低価格化も図り、今年度は、4種類の日がわりメニューで、価格も1食290円から400円と幅のある価格となっております。また、本年度は、中学校ランチサービス事業検討委員会の報告を踏まえ、弁当箱の返却の必要のない簡易包装のメニューも加えております。この事業の実施に当たりましては、各民間事業者の栄養士が文部科学省の定めている中学生に必要な食事摂取基準に基づいた献立を中心にメニュー案を作成し、食材についても、主に国産品の使用など、厳しい条件をつけております。その上で、市の栄養士が献立内容、使用する食材の残留農薬や産地、衛生管理などを確認しながら生徒への提供を行っております。  次に、資料の2ページをごらんください。平成23年度の政令市における中学校給食の状況を一覧にしております。仙台市につきましては、震災の関係で今年度の調査が難しいため、平成22年度のデータといたしました。  まず、給食の形態といたしまして、完全給食の欄は、全員喫食の場合と、家庭からの弁当との選択制を導入している場合と分けて整理をいたしました。今回の調査で、全員喫食している場合は、自校に給食室を設置し調理する自校調理方式や、共同調理場で調理し各学校へ配送するセンター方式で給食を実施している場合が多く、家庭からの弁当との選択制の場合は、民間調理業者に業務を委託するデリバリー方式が多いことがわかりました。なお、上から7番目の相模原市につきましては、昨年の10月からミルク給食の15校すべてが家庭からの弁当との選択制による完全給食を実施しております。次のミルク給食の欄は、本市と同様にミルク給食を実施している学校数でございます。次の未実施の欄は、どの形態の給食も実施していない学校数でございます。最後の給食以外の昼食提供の欄は、完全給食を実施していない市のうち、本市のランチサービスのように、栄養価等に考慮した弁当を全額保護者負担により提供している事業を実施している市でございます。なお、大阪市につきましては、平成25年度中には全校に家庭からの弁当との選択制によるデリバリー方式の給食を実施する予定と伺っております。なお、備考欄には各都市の特徴を掲載いたしました。  次に、資料の3ページをごらんください。神奈川県内の市町村における中学校給食実施状況でございます。神奈川県内の学校数412校のうち全員喫食完全給食を実施している学校は65校で、家庭からの弁当との選択制で実施している学校は24校となっております。次に、ミルク給食を実施しているのは、本市を含め16市町村、177校となっております。なお、どの形態の給食も実施していないのは横浜市のみでございます。なお、備考欄には完全給食実施形態を記載いたしました。  資料の説明は以上でございます。  それでは、今回の陳情について見解を述べたいと思います。  本陳情は、本市の小学校と同様の自校調理方式での中学校給食を要望することを趣旨とするものですが、先ほど申し上げましたとおり、本市の中学校の昼食は家庭からのお弁当を基本としております。このことは、家庭からのお弁当は、思春期を迎える中学生にとって家族とのコミュニケーションの契機となるほか、中学生の発達段階の特徴から、個人の嗜好や食事量に違いがあること、また、与えられたものを食べるだけではなく、みずから食べるものはみずから判断し、みずからの力で選択していく力を養うためにも適切であるという教育的効果もあるものと考えております。さらに、中学校の授業で学習したことを家庭でのお弁当づくりに生かすため、生徒が食材や献立について家族で一緒に考えることは、家庭での食育の契機にもなるものと考えております。その上で、この家庭からのお弁当を補完し、お弁当を持参できないときにも生徒が安心して学校生活が送れるように、本市ではランチサービス事業を実施しているところでございます。今後の本市の中学校の昼食につきましては、昼食時間のあり方やランチサービスのさらなる改善も含め、さまざまな方々の御意見を伺いながら考えていきたいと思っております。  なお、陳情の理由にあります小学校のような自校調理方式による学校給食を実施することにつきましては、実施に係る当初経費としての給食室の設置のための建築工事費備品購入費に65億円、経常経費としての人件費や光熱水費消耗品費等に10億円のランニングコストが必要となり、また、生徒数が増加している本市の状況からは、給食室の設置のためのスペースの問題もあり、これらの点からも現状では難しいものと考えております。  以上で説明を終わらせていただきたいと思います。ありがとうございました。 ○橋本勝 委員長 説明は以上のとおりでございます。ただいまの説明につきまして質問等がございましたらお願いいたします。また、意見・要望等もございましたらあわせてお願いいたします。 ◆木庭理香子 委員 私自身、12月議会のときに質問させていただいたんですけれども、その際に、まずメニューです。デリバリー方式の業者さんが半年に1回しかメニューを更新していないという現状がありますけれども、まず、そもそもこれが喫食率が上がらない原因の一つだと思うんですけれども。 ◎田宮 健康教育課担当課長 カラー版のメニューをごらんになっていただきたいと思うんですけれども、下にあります390円の日がわりランチがございますね。これは毎日毎日違うメニューで設置しておりまして、これは、献立表を子どもたちに渡して、それで選んでもらいます。子どもたちは、このメニューを注文する方が一番多いという形になっておりまして、この日がわりメニューが自分ではちょっと食べたくないなと思ったときに、この月曜日から金曜日までのメニューのうちどれかを選んでいただく形なので、この月曜日から金曜日までのメニューは毎週同じものなんでしょうけれども、日がわりランチにつきましては毎日違うメニューということでやっております。 ◆木庭理香子 委員 今の御説明でもあったんですけれども、今、陳情書を見ても、喫食率が上がらないで下がる一方だという現状を教育委員会ではどのように考えていらっしゃるのか伺います。 ◎田宮 健康教育課担当課長 昨年、うちのほうで20校を対象にアンケートをとったところ、家庭からのお弁当を持参している方は95%いらっしゃるというような結果が出ております。そういう意味では5%が家庭からのお弁当ではないということなので、その5%の内訳はどうなのかということで調査しましたところ、ランチサービスを利用している方が24%、コンビニなど市販のお弁当が54%、その他が22%ということでございますので、基本的には、制度としては各家庭からのお弁当の補完と考えております。 ◆木庭理香子 委員 多分、その他とかコンビニとかが今70%ほどを占めていましたけれども、よく現状で聞かれるのが、例えばお昼御飯を食べる時間が短いということで簡単に済ませたいということですとか、コンビニのお弁当を持っていくのが恥ずかしいとかいろいろな理由があるとは思うんですけれども、おにぎりとか、本当に菓子パンで済ませてしまう。  中学生というのは、子どもが何十センチも身長が伸びたりですとか、一番成長期に当たる時期に、今、市の見解としても、子どもたちがみずから選んで食べるとかそういったことをおっしゃっていましたけれども、食育という観点から、それが果たして食育として正しいものなのかどうかという見解をお聞かせください。 ◎田宮 健康教育課担当課長 食育の観点からもお弁当を持参している方が95%いらっしゃいますので、そういう意味では、川崎市の方針は家庭からのお弁当ということで保護者の方にも理解をしていただいていることからこの数字が出ていると思いますし、各中学校におきましても、そのようなことで子どもたちにも教えているということもございますので、そういう意味においても、食育という観点からもお弁当をベースに考えていく契機になるのではないかと考えています。 ◆木庭理香子 委員 ちょっと先ほどの話に戻ってしまいますが、今、日がわり弁当は毎日変わっていますというお話でしたけれども、注文する側として、半年間、月曜日から金曜日のメニューが変わらないということに、やはり親でしたら、これだったらもう自分でつくるしかないかなと思うこともあると思うんです。今のデリバリー式は私も賛成なんです。給食室を設備するのは金額的にも絶対に無理ですし。ですから、デリバリー式をもっと充実させるほうが先決だと思うんですけれども、そのようなメニューではなかなか進まないというのも現状だと思うんですが、デリバリー式メニューをもう少し充実させるような業者に働きかけるですとか、そういった工夫というのは今後検討されているんでしょうか。 ◎小林 健康教育課長 今ごらんいただいているメニューでございますけれども、このメニューは、平成21年に業者と話し合いましてメニューの豊富化を図ったところでございます。それ以前のものにつきましては400円の2種類のメニューしかなかったという現状がございます。それでメニューを豊富化して、金額も低価格化して、コンビニよりもこちらのほうを使っていただきたいということでメニューを新しくつくったものです。  本年度につきましては、一番下の欄をごらんいただきたいんですが、子どもたちが容器を返しに行くのが手間で頼むのをちゅうちょしてしまうというようなこともありまして、また、コンビニなどでおにぎりやパンなどで簡単に済ませてしまう子どもさんもいますので、せめてもということで、容器を返さなくてもいいような紙類のもののメニューもつくりました。それにつきましては、おにぎりだけでコンビニで済ませるのではなく、副食としてこういうものが必要だということも知ってもらいたいということで業者と相談しながら、このような一番下の欄のメニューをつくったところでございます。今後も、メニューの開発につきましては業者と協議していきたいと思います。 ◆木庭理香子 委員 ちょっと話が進むかもしれないんですけれども、前回の12月議会のときに私はちょっと御質問させていただいたんですが、デリバリー式を注文するにしても、普通のお弁当を食べるにしても、お昼休みの時間帯の昼食時間は15分というのが定義というか決まりのようになっていまして、実際には4時間目が終了してから10分間の準備時間がほとんどの学校であって、それから15分間みんなで一緒に食べる時間があって、また鐘が鳴って自由時間があってというお話を聞いたんですけれども、実際に、その準備時間に授業が食い込んでしまって、本当に準備時間が準備時間として使えずにという現状もあるというふうな話を聞いたんですけれども、もう少し昼休み時間の使い方というものもしっかりと――各学校で検討できるという話をこの間議会のときに答弁いただいたんですけれども、そういったことも含めて、お昼休みの時間帯、お弁当を食べる時間帯もしっかりと考えていくことが、お昼御飯を食べる時間、喫食率が上がる方向になっていくと思うんですけれども、そのあたりのことはいかがお考えですか。 ◎安部 指導課担当課長 昼食時間の問題でございますけれども、チャイムの鳴る時間帯が、一応目安として開始から終了まで15分間となっておりますけれども、そのチャイムの鳴る時間も含めて改善を中学校の校長会にもお話ししておりまして、木庭委員がおっしゃったような、いわゆる昼休み全体を含めた形で子どもたちがゆっくりと食事をとれるような配慮もしていただくようにお願いはしているところでございます。 ◆木庭理香子 委員 今伺ったお話は、答弁でもいただいたお話とほぼ同じような内容なんですけれども、今までの経緯を見ても、実際にそれが本当に動いていくのかということも、こちらとしては疑問でしかないんです。昼休み時間の使い方をもう少ししっかりと検討していただいて、喫食率を必ず上げていただく。これがまずはデリバリー方式を充実させていく方向につながっていくと思いますので、そのあたりをしっかりと取り組んでいただきたいと思います。以上で終わります。 ◆竹田宣廣 委員 幾つか質問させていただきたいんですが、まず、今、木庭委員からも御指摘があったランチサービスの点なんですけれども、はるひ野中学校の例外なケースもございますけれども、ランチサービスの喫食率が低いと陳情書にも指摘がございまして、先ほど理事者からも、喫食率を上げることではなく、やはりランチサービスというのは何らかの事情によってお弁当を持参できない生徒さんのための、保護者の方々を補完する目的が第一とされている。その点をもう一度明らかにさせていただきたいんです。もう少し詳しくそこをはっきりと、喫食率を上げていくことを目的としているのか、それとも補完とすることを目的としているのか、どちらかをしっかりと述べていただきたいと思います。 ◎田宮 健康教育課担当課長 先ほども申し上げましたとおり、本来、中学校の昼食につきましては家庭からのお弁当というのを基本としていますので、そちらを持ってこられない方のための補完としてこのランチサービス事業を行っているということでございます。 ◆竹田宣廣 委員 そうすると、川崎市が今実施しているこのランチサービス事業の年間のコストはどのくらいでしょうか。 ◎田宮 健康教育課担当課長 今年度、平成23年度の予算でございますけれども、トータルいたしますと3,857万7,000円ということでございます。この内訳ですが、ランチサービスの配膳員ですとか、それから、このランチサービスを行うに当たって本庁に非常勤職員を1人つけておりまして、チェック作業をしております。安全・安心なランチサービスの提供のための献立のチェックということも含めてやっております。それから、ランチサービスの受注業務のウエブシステムの注文システムがございますので、こちらの費用ですとか、それから、お弁当の衛生管理の検査がございまして、それら全部含めて、先ほど申し上げました3,857万7,000円というのがこのランチサービスの市の負担となっております。 ◆竹田宣廣 委員 わかりました。その約3,857万円は喫食率の上限によって変わるものなのでしょうか。ランチサービスは保護者の方が負担しているということで、その喫食率が上がる下がるによってこの約4,000万円のランニングコストは変わらない、そういう認識でよろしいんでしょうか。 ◎田宮 健康教育課担当課長 これは変わらないものです。 ◆竹田宣廣 委員 わかりました。こういうことは費用対効果で考えるべきではないと思うんですけれども、やっぱりできることであれば、もうちょっと周知等で保護者の方々にも利用の利便性があるということを知らせていただいて、喫食率を上げていく、ランチサービスが利用できるということを広めていくのも、木庭委員からも御指摘があったとおり一理あるかなと思います。  続きまして、完全給食実施について、各学校に給食室を設置する場合のコストは先ほど理事者の方から御説明いただいて、建設コストは約65億円、ランニングコスト1年間は約10億円ということでしたが、ほかにも、各地区に給食室みたいのを設置してそこから配達するいわゆるセンター方式を設置する場合の初期コストランニングコスト、また、民間の調理場を利用して、そこからトラックなどで各学校に配達していただく場合のデリバリー初期コストランニングコスト、また、近くの小学校の給食室を利用して近くの中学校に配達する、いわゆる親子方式初期コストランニングコストをそれぞれ試算してあるのであれば、御回答をお願いします。 ◎田宮 健康教育課担当課長 共同調理方式、いわゆるセンター方式と呼ばれるものですが、もしこれを川崎市で行った場合ということで、川崎市は7区ございますので、7カ所この共同調理方式でやるということですと、当初の経費としては約122億円と考えております。それから、そのランニングコストでございますけれども、7カ所ございますので、こちらは19億円ほどかかるというところです。  それから、デリバリー外部調理委託方式でもし行う場合ということで、これは、最近、相模原市でデリバリー方式の給食を行ってございまして、そちらと同じような形で考えた場合に、初期投資として4億8,000万円ほど、ランニングコストとして8億3,000万円ほどかかるかと思っております。  親子方式については、経費の試算は今はしていないところです。 ◆竹田宣廣 委員 わかりました。いただいた資料の2と3で、各政令市や、また県内市町村完全給食実施状況を拝見いたしましたけれども、今御説明いただいた各給食室をつくった場合やセンター方式デリバリー方式民間調理場方式は結構なお金がかかるようです。資料2と3を拝見して、やっている都市とやっていない市町村といろいろあるわけでございますが、完全給食をやっている、やっていない、それは何が問題なのか。お金の問題なのか、それとも給食室を設置する場所がない、また、そういう委託する業者が近くにない、そういうことが問題となっているのかどうか。川崎市としてのその辺の見解をお聞かせ願います。 ◎小林 健康教育課長 この資料では、かなり多くの都市が実際に中学校給食完全給食として行っているものですけれども、こちらにつきましては、学校給食法が昭和31年に改正されまして、それまで小学校での給食を規定していたものが中学校も追加して規定されることになりました。その際に、大部分の都市では給食施設を設けた学校をつくって、中学校給食についても当時から行っていたというような経過があると思います。一方、これは確たることではないんですが、都市部のところにおきましては、人口の増加が激しかったもので、学校を建設するほうが先で、なかなか中学校給食のほうまで負担が行かなかったというようなことを仄聞したことがございます。それで、都市部のほうに――特に神奈川県は実施率が非常に低いということがございます。ただ、このところの動きとしましては給食を実施していくところがふえております。ただし、その場合でも自校調理方式は難しいので、デリバリー方式というような弁当配達方式による選択制の給食を行うところがふえているということです。 ◆竹田宣廣 委員 わかりました。最後に1点聞かせていただきたいんですが、陳情にも後ろのほうに記載してある食育の関係なんですけれども、他の局から、健康福祉局からの資料で恐縮なんですけれども、第2期川崎市食育推進計画の概要版に、具体的な施策の展開として、学校、幼稚園、保育園における食育の推進、給食体験学習、食育の授業を充実しますと掲げられておりますけれども、もう既に小学校は完全給食となっていて、その小学校の中で完全給食を活用した食育は今実際にどのように行われているかどうか教えていただきたいと思います。 ◎稲毛 カリキュラムセンター室長 小学校における食育についてですが、特別活動や給食の時間、各教科等の中で学校の実情に応じて取り組んでおります。教育委員会としましては、小中学校ともに食育の推進を進めるために、具体的に各教科等でどのように取り組んでいくかということを各小中学校の先生方に実践事例の冊子として配付して食育の推進を進めております。 ◆竹田宣廣 委員 わかりました。前回の議会で他会派から質問がございまして、市長から、お弁当をつくることも食育の一環というニュアンスの御答弁がございましたけれども、川崎市として、ほかの自治体全般的に、全国的にもそうだと思うんですけれども、給食を活用した食育、あるいはお弁当を活用した食育、両方メリット、デメリットがあると思うんです。その辺は川崎市として今どのような――食育といっても定義が広いですけれども、こういった推進計画も出されているところでございますが、教育委員会としては、学校行政としてどう考えていらっしゃるのか、もう一度詳しくお聞かせ願いたいと思います。 ◎稲毛 カリキュラムセンター室長 具体的に中学校の食育について説明をさせていただきます。お弁当というお話がありましたが、例えば技術家庭科の家庭科の領域の中で、タイトルとして、みんなでつくるお弁当大作戦という単元を設けまして、身近なお弁当づくりをすることで食に関することを自分のこととしてとらえ、食生活の見直し、栄養のバランス、彩りの工夫などを考えることができます。ふだん食べています昼食の問題点を改善できることなどを考えながらお弁当の献立を考えております。具体的に、栄養のバランス、好み、予算、彩り、季節の食材、それから味の組み合わせ、つくる時間等をポイントとして献立を考えます。考えた弁当を実際につくって、写真を撮り、発表会を行ったりしております。特に学習した後は、子どもたちの感想としては、自分に適した量を調整することができ、食べ過ぎや栄養不足を解消できた、いつもつくってくれる人への感謝の気持ちを思い出した、思ったよりも安上がりでできたというような子どもの振り返り等を感想等で聞いております。どの学習につきましても、生徒が主体的に取り組めるよう学習内容を設定することで食に関する関心を持たせ、継続して実践していけるように取り組むことが大切かなと思っております。 ◆竹田宣廣 委員 わかりました。以上です。 ◆山田晴彦 委員 中学校給食については、我が党としては先駆的に今まで議会で取り上げてきたと思うんですけれども、何点か伺っていきたいと思います。  今、川崎市は家庭からの弁当を中心に補完的にランチサービスを行っているということなんですが、今の喫食率は、この陳情の方々がおっしゃるように大変に低い数字になっております。このことについては私たちも本当にゆゆしき事態だなと思っているんですけれども、当初、京町から始まりまして、各区1校がモデル的に実施したころの喫食率を教えていただけますでしょうか。 ◎田宮 健康教育課担当課長 そのときの喫食率は今すぐ出ませんので、ちょっとお待ちいただけますでしょうか。  各学校の資料が今手元に入ったので、よろしいでしょうか。京町は50.3%、塚越が32.7%、玉川が30.8%、高津が32.7%、王禅寺が36.4%、有馬が19.1%、枡形が38.7%で、全部の平均をしますと35%です。 ◆山田晴彦 委員 そうなんですよね。当初から1.何%なんていう喫食率ではなかったということであったと思います。1つは、中学校給食について1つの味方としては、やはりその負担という部分もあろうかなと考えておりまして、ほとんど全国的に8割を超える自治体で実施しているわけですね。それがほとんど食材費300円程度の負担ということに対して、本市の場合には400円単価、さらにメニューを拡充することによって300円台のものをつくっていったというような経緯があったと思うんですけれども、今こうして見ていくと、そこにもただ単価をそろえればいいという発想にちょっと問題があるのかなと思います。  またもとに戻していただきますけれども、先ほど課長から御説明のあった学校給食法というものの考え方なんですけれども、それは、文科省からは自治体に対してどのような指導があるのか。先ほど、本市としては、人口急増地域であったがために、そういう給食施設をつくることは大事なことと認識しつつも、どちらかというと、学校施設自体をつくるためにその費用をそちらのほうに充当してしまったんだというようなお話に思えるんですけれども、ある意味、人口増は本市はまだ続いているわけですけれども、ここに来て中学校給食というのはそろそろ真剣に検討していかなくてはいけない時期なのではないのかと思うんですが、その辺の見解をちょっと教えていただけますか。 ◎小林 健康教育課長 学校給食法の見解ということになりますが、学校給食法では、規定の仕方としまして、義務教育諸学校の設置者は学校給食の実施に努めることという努力規定になっております。努力規定というのは、当初からその都市の事情、経済状況、財政状況などがございましたので、義務づけとするのは難しいわけでございますので、努力義務規定となっているものでございます。その中で、川崎市におきましては家庭からの弁当を基本とするということでこれまで来ておりまして、その補完をするためのランチサービス事業をつくってきたという経過がございます。  ただ、先ほどの食育ということにも関連して、学校給食法でも学校給食を教材とするというようなことが述べられておりますが、基本的には、食育というのは、先ほどの技術家庭でありますとか、保健体育でありますとか、特別活動、さまざまな場面で実現していくもので、給食というのはそのための一つの教材であるという考え方もございます。ですので、川崎市としましては、現在のところ、従来のとおり努力義務規定ということもございますので、家庭からの弁当を基本として考えているということでございます。 ◆山田晴彦 委員 わかりました。川崎市の考え方はわかりましたけれども、そういう中で、先ほど課長の説明の中にございました、川崎はそういう形で家庭から持ってくる。その中の一つとしては、嗜好の問題がある、あと量の問題がある、みずからがそれをつくることによって養うという教育的な問題があるんだというような3点の要素を言われていたんですが、私たちも前回の代表質問でも中学校給食を取り上げさせていただきまして、独自に中学校にお子さんを持っていらっしゃる家庭の調査をさせていただきました。  そうしたときに、完全給食と、それから弁当を持っていくということについてどうなんですかということを率直に質問として書かせていただいたときに、やはりそれは完全給食がいいんだという答えがおおむね8割を超えるような形でございました。それの理由はどういうことなのかなと。私たちも、朝の忙しい時間は大変なんだということが主たる答えなのかなと思っていたところ、そうではなくて、やはりその栄養価に対する問題なんだと。お弁当をつくるということに対するメニューを毎日どういうふうに考えていったらいいかが一番大きな悩ましい問題なんだということが出ておりました。そういうことであれば、今回のランチサービスもそうなんですけれども、確かに日がわりでは出ていて、変わったメニューなのかもしれないけれども、それを全部食べていけば、完全にそういう一番大切な、成長期にある子どもたちがきちんと体を養ったり、精神を養ったりすることが十分可能なのか、あるいは、嗜好でそういうものをやっていっていいのかということを大前提に考えていかざるを得ないだろうなと思うんです。  そういったことから、先ほど言ったように、私たちもさまざまな都市を見てきて、自校方式、確かにこれはイニシャルコストもかかるし、ランニングコストも大変にかかるということで理解はしておりますので、結構難しい話だなと思いますけれども、さまざまに今までも、例えば、福井県越前市のように、ウエブを使ってやっていくことが大事なんだということも提言させていただいてきたわけですけれども、積極的に前向きな形で、ぜひとも中学校給食のあり方を検討すべきだと思うんです。  以前、議会でも取り上げさせていただきました中学校に近い小学校、隣接しているようなところについては親子方式を実験的にやったらどうかと。はるひ野がいい例なわけですから、やったらどうなのかということについては、今進捗としてはどんな状況なんでしょうか。ちょっと教えていただけますか。 ◎田宮 健康教育課担当課長 小学校で調理した給食を中学校に運び、喫食させるという親子方式でございますけれども、こちらにつきましては、小学校の給食室の稼働能力ですとか、調理室の上限もございますし、小学校と中学校の位置関係とか、中学校に運ぶ時間、配送の問題とかさまざまございます。また、中学校においても搬入とか搬出とか配膳場所とかさまざまな課題があるので、やはり小学校を活用した親子給食というのはなかなか難しいかと思っておりますけれども、ただ、今はるひ野がやっておりますように、条件が整った学校というのは、はるひ野のような、親子方式のようなランチサービスの提供については可能かなと思っておりまして、今後については、子母口小学校と合築される東橘中学校がございますが、こちらで具体的な検討というのは進めていきたいと思っております。 ◆山田晴彦 委員 ですから、そういうことを少しずつでもやっていく努力をしていただきたいと思うし、東橘と子母口だけではなくて、そういう隣接する学校というのは幾つもあるわけですので、やはりそういうものをお願いしたいと思います。  最後にもう一点だけ、今進めているランチサービスも、喫食率が悪くなってくれば、当然事業者は、当初3割5分ぐらいの利用率があったから、スケールメリットとして、大切な、業者とすれば午前中というのは一番忙しい時間、学校にもデリバリーをやりますよということでやっていたんでしょうけれども、それが1割になってくると、同じような単価で業者が持っていこうとすると、業者は全然利益が上がらないわけです。そうすると、悪循環ではないけれども、メニューには書いてあるけれども、子どもたちが食べてみてもおいしくないという声なんかもやっぱりあるわけですね。  ですから、市として考えていかなくてはいけないのは、そういうデリバリーを行っていただける事業者も、ある程度そういった部分ではきちんとできる形の数字的な確保をしてあげられるような環境づくり、それは食事がおいしくて、それなりに家庭の負担もかからないという形の中で利用ができるような環境改善をすることが必要なのかと思うんですけれども、その辺はいかがでしょうか。最後にそれだけ答えていただければと思います。 ◎小林 健康教育課長 業者の方とは、いろいろな周知の仕方などにつきましては相談いたしまして、ランチサービスを今現在中学校ではなかなか利用されないという現状がありますので、小学校での広報に力を入れていくであるとか、例えば卒業する際に、中学校に行ったらこういったランチサービスが利用できますというような周知もしております。また、昨年、一昨年などは試食のようなものも行いまして、数校をピックアップしまして、各学校で保護者の方に試食していただいたりとか、また、昨年はランチサービスの検討委員会をする中で、値段を非常に安くして半額程度にいたしまして、モニターということで御意見をいただいたりというような試みもしております。また、広報につきましては、全世帯、全保護者、全生徒に配ります「教育だよりかわさき」で、その利用方法であるとか、食品の安全性であるとか、そういったことについてもPRして、また、業者さんのほうでも申し込みの利便性を図るためにウエブを改良していただいて、また、なかなか取っつきにくい部分もありますので、コレクトセンターを設けて電話での申し込み、このような努力もしていただいております。これからも業者の方と喫食率を少しでも上げられるよう検討していきたいと考えております。 ◆山田晴彦 委員 今、何業者、川崎市としてはやっていらっしゃるんですか。 ◎小林 健康教育課長 今、2業者にお願いしております。 ◆山田晴彦 委員 わかりました。 ◆市古映美 委員 小学校は完全給食で実施しておりますけれども、子どもたちの中に、小学校の給食が主な栄養源になっているという子どもの事例を私はよく聞くんですけれども、その辺については、教育委員会としてはどんなふうにとらえていらっしゃいますか。 ◎田宮 健康教育課担当課長 小学校の給食ということでございますよね。 ◆市古映美 委員 はい。 ◎田宮 健康教育課担当課長 本市の小学校の給食につきましては非常に歴史があって、それこそ学校給食法施行前から小学校の学校給食はやっておりまして、60年近くたっておるということで、子どもたちの心身の健全な発達に資するものという役割の部分では非常に役立ってきたのではないかと思います。 ◆市古映美 委員 私はそういうことを聞いているのではなくて、実際に今の社会環境の中で、小学校の給食が主な食事の栄養源になっているというところで、給食がなければ子どもの成長が本当に大変な状況ではないかととらえている教師もたくさんいるんですけれども、その辺の実態というのは、教育委員会としては、調査というか把握していらっしゃいますか。 ◎田宮 健康教育課担当課長 小学校給食につきましては、基本的に全員が喫食しているということもございますので、それは希望とかというものではないので、そういう意味では、本市の小学校の子どもたちにとっての心身の健康な発達に資しているとは思っておりますので、その調査とかということではなくて、ちゃんと栄養摂取基準値に沿った給食を提供してきているということなんです。 ◆市古映美 委員 違う。小学校の給食は、確かに栄養のバランスがとれて、地産地消もしながら努力をされて、子どもたちのことを考えてつくっているわけです。だけど、それがその子にとって一番の栄養源になっているという実態が学校の中にも幾つもあるわけですよ。だから、そういう点については、給食という位置づけについて、その辺の子どもたちの実態というのはどんなふうにとらえていらっしゃるかということを聞いているんです。 ◎金井 教育長 余り具体的な形では言えませんけれども、特に子どもと一番接しているのは担任ですので、担任はその子どもの背景にある家庭状況等については十分把握していると思います。そういう中で、いろいろ形の社会的な補助等出ているお子さんもいると思いますけれども、そういう中で観察はきちっとしていると思います。その点では、小学校については給食が唯一そういう子どもにとっての栄養源となるという場合もあるでしょうし、私もその辺は実態として具体的に聞いております。 ◆市古映美 委員 小学校給食の場合には、学校給食法に基づいての給食ですから就学援助の対象にもなったりするので、そこはきちんと保障されているというところで、やっぱり非常に重要な役割を果たしているんだというところは周知のとおりなんですけれども、それが中学に行った場合には、お弁当を95%が持参しているんだと、あとの5%は、先ほどの答弁ですと、そのうちの24%がランチサービスを活用していて、そのほかはコンビニでの摂取になっているんだと言うんですけれども、私のところに入ってくる情報によりますと、基本は1回につき400円で、安いのもいろいろありますけれども、そういう中で、それでもなかなか摂取するのが大変だ、かといって家庭での弁当がなかなか持参できない実態もあるというところは、私はきちんと認識していただきたいと思うんですけれども、その辺についてはいかがでしょうか。 ◎金井 教育長 前回の議会でもそういった話も出て、継続していろいろ話が出されていますけれども、教育委員会としての姿勢は姿勢であります。ただし、給食も考えたときに、これは教育委員会だけではなくて、市の、特に市長を頂点とした市政運営というのがありますから、その中で考えていかなければいけない。我々としては、そういう中で中長期的にそういうことを踏まえながら考えていきたいと思っております。 ◆市古映美 委員 確かに、私たちが北九州市に総務委員会で視察させていただいたときにも、学校だとか、それから校長会なんかを含めて中学校給食にちゅうちょする正直な声があったんだけれども、それを乗り越えて中学校給食、あそこは、子どもたちの人数が減っているということでの親子方式という足の踏み出し方をしたんですけれども、ずっと今までの答弁を聞いていると、北九州市はつい最近、去年から始めましたけれども、発想が全然逆転している、そういう印象を強く受けるわけです。  弁当を95%持ってきているから、これについての弁当がいいという方の、ずっと長く、何回も議会でやりとりしているとそれが言われているんですけれども、もう一つは弁当の中身も、食育という観点で見れば――それは学校が責任を全部持てなんていうことを言っているわけではないんです。ですけれども、そういうところからも子どもたちの成長を考えた場合には、食育という観点からは、やっぱりその辺のきちんとした調査というのも教育の一環としての責任ある態度としてやっていくべきなのではないかなと思うんです。  コミュニケーションが大切だとかいろいろ言われていますけれども、弁当を持ってくればいいという問題でもなくて、その中身の問題はいろいろあると思うし、私は、このランチサービスメニューを見せていただくと、これを見ていると高脂血症になってしまうのではないかなと。油ものと炭水化物と、それからこのオムレツは冷凍食品を解凍したものだと思うんです。ミックスフライも全部冷凍食品を揚げてある。一目見ればわかります。卵焼きもそうですね。焼きそばパンなんていうのは、焼きそばにメンチカツですから、こういうのが――日がわりメニューは少し野菜が入っているものもあるでしょうけれども、私は、これをよしとするようなところが、子どもたちの健康を預かる立場から見ると、えっ、そのような認識なのかなと思うんですけれども、これを見てどうですか。子どもたちの成長を本当に考えた場合に、これを毎日食べ続けていいと思いますか。これは食育の一環ですから。 ◎小林 健康教育課長 メニューをごらんいただきまして、一番下の日がわりメニューというものなんですけれども、こちらは基本的には、文科の栄養摂取基準に準じてつくっているものでございます。それ以外のしょうが焼きとかかつ玉、いろいろ御意見はいただきましたが、こちらにつきましては、子どもたちのアンケートでどのようなものが食べたいかというようなことも含めて事業者と検討したメニューです。  基本的には弁当の補完ということですので、すべてのメニューを、これだけを食べていれば文科の給食の栄養摂取基準をすべて満たすものと考えておりませんが、ただ、この日がわりメニューにつきましては、先ほどの繰り返しになりますが、文科の栄養摂取基準に準じたものと考えております。 ◆市古映美 委員 川崎市の栄養士もこれを点検していいだろうということみたいなんですけれども、私は、ずっとこの問題については、先ほど山田委員からも話がありましたけれども、初めのデリバリー方式のときから実際に試食もさせていただいているんですけれども、デリバリーでやった高津中学で試食したときには、味つけは1食3グラム以内ということですから、子どもにとってはちょっと薄いかなと思いましたけれども、かなり野菜が入っていましたね。それもうまく味つけがしてあって、結構食べられるというような印象が私はあるんです。  子どもみずからの選択ということを非常に重視するという話だったんですけれども、みずからの選択ということになると、こういうものが出ていると、これは栄養的にバランスがとれているんだと錯覚を起こしてこういうものばかり注文して食べると、絶対に高脂血症になりますよ。カロリー的には1食500キロカロリーですけれども、子どもたちの健康を本当に考えるのだったらばもう少し踏み込んでやっていかなければいけないと思います。家庭からの弁当が基本ということで、コミュニケーション、食事量の違い、みずからの選択、中学校での学習を基本に家庭でこれをやるんだ、家庭科で実習したもので楽しく家庭で弁当づくりができるようにというお話なんですけれども、一部で見れば理想的な部分に聞こえますけれども、現実的な対応として、全体的な子どもの今の食事量の栄養の偏りだとかを見た場合に、こういう形で進めていって果たしていいのかというところにもう一歩踏み込むようなやり方というのが必要なのではないかと思うんですけれども、その辺についてはいかがでしょうか。 ◎田宮 健康教育課担当課長 食育という観点で中学生に伝えていくということは大事だと思っております。そういうことで、食育の観点ということで、教育委員会としても工夫して伝えていかなければいけないと思っております。 ◆市古映美 委員 先ほど教育長が、やっぱりいろんな角度から検討していかなくてはいけないのではないかというお話があったので、私はそこのところに希望を持ちながら、市長が議会でああいう答弁をしていますから、それを乗り越えるのは大変なんだろうなというところの教育委員会の立場というのもわかるんですけれども、しかし、北九州市の状況を見ますと、こう言っているんです。食育基本法の制定や学校給食法の改正など、食や学校給食に関する法令等の整備において、食育推進施策として学校給食の重要性が高まっています。本市の中学生についても不規則な食事や栄養の偏りなどが見られ、その早急な改善が必要です。だから、中学校では学校給食の区分をミルク給食から完全給食に変更しますというようなことで、先ほど話したようにいろんな否定的な意見がある中でもこれに踏み込んでいった。そうしたら、実際には非常に好評の状況が出てきたというところで、全体的な子どもたちの成長を本当に考えた場合には、やっぱりこういうところまで教育委員会としてもきちんと踏み込んで、先ほどの弁当もコミュニケーションが大切だと言っていますけれども、北九州市の「子どもたちの食育・出前講演Q&A」というのを全部見ますと、それまでを全部含めて、試行的にやって親子のコミュニケーションが減ったという事例は決してありませんでしたとか、私は、教育委員会は本当は十分に承知だと思っているんです。
     ですから、給食室をつくるとかということになるとクリアするのはなかなか大変だというのを私も一方では理解するところなんですけれども、しかし、学校給食法による給食というふうに中学校の食事を位置づける、昼食を位置づけるというところから見ていくといろんな工夫が実際にはできるのではないかと思うんです。先ほど、それは本当にまだわずかかもしれないけれども、でも、弁当も持ってこられない、ランチサービスもお金の関係で利用することができない、コンビニも十分に利用できないという子どもだっているわけです。それが学校給食法で給食と位置づけられれば就学援助の対象になるわけですから、そういう子どもたちにも給食として食事が提供されるということは、やっぱり食べるということは本当に活力、生きる力につながっていきますので、そういう観点から、先ほど教育長は温かい答弁をしていただいたと私は思うんですけれども、市長の立場はあるにしても、もう一度、教育委員会としてのこの辺についての検討の答弁をぜひお聞きしたいと思います。 ◎金井 教育長 昨年3月の議会の決議については私どもは非常に重く受けとめております。そういう中で、今後については、食育の推進検討会議というものを立ち上げて、その中で、今年度は小学校の食育についてさまざまな検討をしております。来年度、平成24年度については中学校の食育についての検討を進め、中学校での昼食のあり方も含め、ランチサービスの検討も含め進めていく予定でございます。 ◆市古映美 委員 ぜひ中学校給食としての位置づけで、デリバリーも含めてなんですけれども、そういう形での子どもたちすべてに行き届いた、成長が保障されるような仕組みづくりをぜひ検討していただきたいということで要望しておきたいと思います。 ◆潮田智信 委員 ちょっと教えてください。これは業者が2業者と言いましたよね。それで、365日のうち、このデリバリー方式を用いる日というのは、試験だとか、学校の休みは除いて年間何日ぐらいあるんですか。 ◎田宮 健康教育課担当課長 小学校の給食は183回で、一応それを基準で考えるんですが、実際は授業の中止ですとかいろいろありましておおよそ170回ぐらいです。 ◆潮田智信 委員 市古委員が高脂血症になると言われるんだけれども、私もこれを見ていて、すごいなと思ったんです。教育長、提案なんだけれども、今、タニタ食堂があるじゃない。ああいうところに相談してみたら。検討すると言っているんだったら、それも一つの手だよ。タニタ食堂に行ってごらん。すごいよ。満腹になるよ。1食で、自分が思っていたカロリーよりも多く食べられる。その高脂血症で今ふっと思い出したんだけれども、これは完全にそうですよ。そういうことは今後そういうふうにやるんだったらやってみたらいかがと思うんだけれども、これはいろいろあるでしょうから提案させていただきます。そういうのも利用しながら、子どもたちの――子どもたちの食育でしょう。本当に基礎をつくるときだからこういうのは大事にしてあげないと。大人になってからこういう病気が出てしまいましたなんて、10年後、20年後に出てくるから、よろしく。 ◆木庭理香子 委員 私ももう一つ。先ほど答弁で、小学校給食は60年の歴史があるということで、もう一つの答弁で、中学生になったら嗜好の違いですとか、食べる量の違いとかいろいろおっしゃっていましたけれども、やはり保護者の方の意見として伺うのが、給食によって、家ではつくらない食材が出てくることによって好き嫌いが減ったという意見も、もちろんたくさん小学校の給食ではあるんです。確かにこのメニューを見ると、自分で選択しろと言われるにしても、先ほどから何度もおっしゃられているように、中学生になったら自分の自意識というものも大分出てきますから、その中の選択肢が煮物とかがほとんどないこういった――多分子どもの嗜好に合わせている献立だとは思うんですけれども、学校の給食でしたら、レバーのものが出てきたりですとか、野菜いためが出てきたりですとか、ピーマンが出てきたりとか、子どもたちが嫌いだと思う食材も出てくることによって、みんなが食べていることで食べられるようになったという意見はたくさん聞いているので、中学生になって自分たちで選びなさいというふうに出される献立がこういった偏ったものであってはならないと思います。  デリバリー方式を充実させていって喫食率を上げていただきたいというのは本当に願うところですので、しっかりと献立の考え方、保護者が安心して頼める献立。例えば、具だくさんのスープですとかみそ汁があったらおにぎりを持たせるだけで済むのにとか、そういう意見も聞いていますので、そういった広い意見を受けて、子どもの健康にかかわるものですので、広い意味で検討していただきたいと思います。 ◆後藤晶一 委員 今いろいろな御意見が出たので余り長くお聞きしたくないんですけれども、直近の喫食率は何%ですか。 ◎田宮 健康教育課担当課長 先ほども申し上げましたけれども、全体の喫食率ということだけを話させていただければ、最近、12月は1.2%なんですけれども、それは弁当を持参している方が95%だとしたらまた違った考え方になるかと思うんですけれども、ランチサービスの喫食率ということだけで言いますと1.2%です。 ◆後藤晶一 委員 さっきのやりとりの中で、平成15年度から新デリバリーに変えて、そのときには、平均すると、最初5校、それから有馬と枡形が2校追加、35%ということでは、これは当初も95%が弁当を持ってきてということではないわけで――そうではないんですか。平成15年度と直近の喫食率を比較すると、その辺はどうなんですか。 ◎田宮 健康教育課担当課長 その試行のときにも家庭からの弁当との併用ということでやっておりまして、最初は、そういう意味では初めてやった事業ということもあって、きっと高いところもあったかと思うんですけれども、中学校も結局家庭からのお弁当ということで、教育委員会としてはそういう方針でいますので、何度も言いますけれども、とにかく補完的な部分ということなので、いわゆるお弁当を持ってこない方にどういうふうに使っていただくかという努力は当然しなくてはいけないんですけれども、お弁当を持ってきている方は多いわけですから、このランチサービスの喫食率だけを上げるということではないと思っているんです。 ◆後藤晶一 委員 何か説明が余りよくわからないんだけれども、平成15年度は35%が新デリバリー方式でのランチサービスを利用されていたわけでしょう。ということは、つまり100%だとすると65%がお弁当だったという理解でいいのかどうなのか。今は95%で5%なんだけれども、だけど、1.2%の喫食率と言うよね。だから、その5%は、さまざまコンビニから買ってきたりとかそういうのがあるんだろうけれども、そういう考え方でいいのかどうか。つまり比較として35%が1.2%に減りましたよということでいいのかどうかを聞きたいんです。 ◎田宮 健康教育課担当課長 この当時、お弁当とこのランチサービスと、あと例えばコンビニとかというような調査は、そういう形ではしていなかったと思うので、残りの65%がすべて家庭からのお弁当かどうかというのはこの数字ではなかなか見えないところなんですけれども、多分そのときはお弁当かこのデリバリーかという形ではなかったかなと思うんですけれども、コンビニの数字とか、持ってきていない子が何人いるかというところまではちょっと。 ◆後藤晶一 委員 いいです。要は当初から高かったことは事実なんだよね。新デリバリーで5校やって、それから学校を追加して全校実施しましたと。だけれども、直近の喫食率が極端に低くなってきている。この間、単価としては、当初400円の単価だったものが今は400円、一部安い290円があるけれども、それとメニューもふやしている。そして、申し込みの方法も、我々議会がさまざまな要望をしてきて、ウエブ方式だとか、いろんな方式で申し込めるように、当日まで申し込めるようになった。しかし、喫食率が下がっているということは、教育委員会としてはその辺はどういうふうに分析をしているわけですか。  つまり、私が言いたいのは、考えられることは、教育委員会、学校、それから各担任、先生方も含めて、中学校のランチサービス、給食に対して余り前向きではないのではないのと。そういうところしか原因が考えられないのではないのということです。そのことを今までどうやって分析したのかということをちょっとお聞きしたいんです。だって、上げるためにいろいろなことをやってきたでしょう。それでいてもなおかつこんなに下がってきている状況を見て、どう教育委員会は――教育長は、個人的には前向きだとおれは理解しているんだけれども、その辺はどのような分析をされてきたんですか。検討委員会は今まで何の検討をしてきたんですか。  今まで、平成8年に8万4,000名から5,000名の署名で最初に出しているわけだから、それから何回もいろいろ議会でもやってきて、アンケートもとり、さまざまな形でやってきて、そういう中でもいろんなことをやってきて喫食率は下がってきているわけでしょう。これをどう分析しているんですか。おれが考えるには、さっき言ったような理由しか考えられないんです。つまり、後ろ向きの方向で、何とか川崎市は方針として給食をやらないんだよ、弁当なんだよということを前提にやってきているから、つまりそれが以心伝心ではないけれども、学校、教育委員会、担任の先生方の思いがそういう方向性に行っているからこう下がってきているのではないですかということを私は言いたいんです。教育委員会は今までどうこれを分析されてきたんですか。ちょっとその辺を教えてください。長い間取り組んできているんだから。ずっと15年ですよ。  それで、全国の例もある、神奈川県内の例もあって、8割以上の学校が全部実施をしているわけだよね。横浜もそうだけれども、川崎だけかたくなに固持しているんです。どういう分析をされてきたのかということを明らかにしてよ。何度も何度もしつこいくらい陳情とか請願とかを出してやってきているんだから。金井教育長は非常に前向きだと私は思っているんです。 ◎金井 教育長 分析という言葉で言われますと、私のほうでは正確なお答えはできない部分はありますけれども、今まで学校にいた経験で言いますと、私が8年ぐらい前にいたときには、新しいランチサービスが始まって、その中で子どもたちはクラスで結構ランチサービスをとっておりました。大きな学校でしたのでそういう実態はありますけれども、それが次第に減ってきたという状況は、ここでは個人的なことも含めて、子どもの状況も含めて余り言えない部分もあります。  今ランチサービスを利用しているお子さんがどういう状況で利用しているかというのも、これは本当にプライベートな部分にも触れますので、その辺については今この席で言えないと思いますけれども、ただ、私自身は、教育委員会に来て、今までずっと担当者に言っているのは、クラスのランチサービスをとる雰囲気をつくりましょう、雰囲気づくりをしようということで、これは担任が、例えば、この次は月曜日だからお母さんを楽させてあげよう、みんなでランチサービスを食べようじゃないかというような声をかければ、じゃ私も注文しますという雰囲気は、子どもたちは結構出てくるんです。だから、やはりその辺の学級の様子もあると思います。それが例えば1人ぽつんとランチサービスをとっていると、あの子どうしたのかなというような見方もされる部分もある。だから、まずは、こちらに来たときには、私もポスターをつくって、例えば月曜日はランチサービスにしようとか、そういう形でつくりまして、学校に配付してくれというようなことでやったりもしました。だから、まずはこれからの検討の中でいろんなものが出てくると思います。  ただ、その中でいろいろな子どもたちの状況も踏まえながら、何が必要なのか。例えば前回は、値段をある程度下げれば喫食率は上がるのではないか。ところが、それは特に変化はなかった、そういう状況もありますので、私は、根底にはその学級の雰囲気づくりというか、はるひ野小中学校のようにみんなで一緒に温かいランチサービスを食べられるような雰囲気がつくれれば一番いいのかな。そのためには、施設の整備も含めてありますけれども、先ほども話に出ました子母口小と東橘中の合築も契機に、ほかの部分でも、私はいろいろ難題を、ここはどうなのか、ここはできるんじゃないかということでいろいろ注文をしてやってきたんですけれども、やはりいろいろ検討した中で非常に厳しい部分があるという話は聞いています。ただ、それでも私は望みは捨てないつもりでいろいろ検討していただきたいということでやっておりますので、まずは、分析ということではないんですけれども、私自身の経験からいくとそういう状況が学校の中にはあるのかなという気がいたします。 ◆後藤晶一 委員 ハード的な部分ではいろんな形でやってこられて、そして、結果としては喫食率は下がっているわけだけれども、考えられる部分としては、私が先ほど言ったことと、それから今、教育長がおっしゃられたそういう一つの共通認識、意識というものをどうやってクラスの中で高めていこうか。特に中学校の世代の子どもは仲間意識がすごく強いでしょう。ということは、弁当を持ってくる子どもがほとんどで、それでランチサービスを頼む子どもが少ないと、そういう子どもに対しての何か変な意味での仲間意識から外されているような意識というのが出てきやすいわけです。だから、それをどういうふうに環境を整えるかというのは教育委員会の仕事であり、学校長さんの責務であり、担任の先生の役割ではないかと私は思うわけです。  したがって、まずそこをしっかりと分析して、その前提としては分析が必要だから分析をして、その結果に対してどうやっていくのか。今言ったような環境問題であるならば環境問題をどうするのか。ハードの部分ではさまざまなことをやってきているわけだから、そういうことをぜひやらないと、教育委員会として後ろ向きではないのととられないとも限らない。その辺は、喫食率がずっと上がってくれば、そうすれば、市の方針で幾ら市長がそういうことをやらないよと言ったって、こういう現状があるではないのという方向で示せるわけだから、それがそうじゃなければ、先ほど金井教育長がおっしゃったように、教育委員会だけのことで、市の方針ですからという答弁になってしまうわけです。  そうなると委員会の議論が全然進まなくなってしまうわけです。自分はやりたいと思っているんだけれども、教育長としてはそういう現場の経験から雰囲気づくりをやっていけばいいと思っているんだけれども方針があってできません、そういう答弁をせざるを得なくて、苦し紛れの答弁になってしまうでしょう。そうではなくて、そうなる前提として、こうやって上がってきているんだという分析に伴って結果をつくっていかなければなかなか進まないのではないんですか。何十回もやっているよ。私なんか、このことを議論するのは本当に15年以上ですよ。どうなんですか。 ◎金井 教育長 先ほどの私の話でちょっと誤解があるかもしれませんけれども、市の考え方と教育委員会の考え方が相反しているということではなくて、方向は同じだという意味でお伝えしたつもりです。その中で、やはり今おっしゃられたように、我々が努力しなければいけない部分がまだ非常にある。いろんな形ではやってきましたけれども、ランチサービス1つとっても、その辺の工夫の仕方は、今2業者という状況ですけれども、今後どう考えるのかとか、今後を見据えて、計画的に、検討委員会をもとに進めていきたいと考えております。 ◆後藤晶一 委員 何とか前向きな形で取り組む姿勢を見せていただかないと、先ほど出たけれども、議会も決議をして、つまり議会側としてはもうやるべきだということを市に申し入れしているわけだから、それに際して、今教育長がおっしゃるように、市もそれと相反するようなことではないんだと、やるような方向性でやっているんだというのがあるならば、それをしっかりと客観的に示せるような、分析もそうだし、環境問題もそうだし、それから教職員の意識の問題もそうだし、そういうことをしっかり示せるようなものを提示しなければなかなか前に進まないと思うよ。これは意見として言っておくけれども、結構です。 ◆井口真美 委員 時間がないので、手短に。先ほど教育長は、議会の決議を重く受けとめていると言っていただきました。そして、来年度、平成24年度は食育の検討会議の中で中学校を検討すると言われておられましたので、そのことを本当に重く私も受けとめて、私も一人の親として現場の声をお届けするということではないけれども、検討してほしいことを申し上げておきたいと思うんです。  伺いたいんですが、今の中学生、とりわけ2年生、3年生が夜塾にどのくらい行っていて、何時に帰ってきて、何時に御飯を食べているかという調査はありますか。 ◎安部 指導課担当課長 具体的な調査はございません。市としてはとっていません。 ◆井口真美 委員 そうですね。先ほど市古委員が言われていた、小学生が給食を唯一の栄養源にしているという家庭の経済状況の問題もあると思うんですが、私は、中学生の場合は生活の時間帯が子どもの成長にどうなのかということが起こっていると思っているんです。夜遅くて、うちの娘もそうですけれども、10時、11時にうちへ帰ってきてそれから御飯、もしくは6時におにぎり1個食べて帰ってくるという状況の中で、朝御飯を食べられない。朝御飯も食べられない率が大変高いのは、生活が乱れているだけではなくて、やっぱり生活時間帯が非常に狂っているということがあるのではないかと私は思っているんです。  それで、お昼がこれでは、冷凍食品ばかり入っている意味では、親がつくる弁当だって大して変わらないんですよ。そういう中で給食が食育にとってどれくらい大事かということの検討をどこかでぜひしてほしいと思うんです。私は、この食育の検討会議の中で、中学生が体をつくっていくときに昼食がどれくらい果たすのかということをぜひ検討してほしいと思うし、そのときに給食の役割がどうなのかということを検討してほしいとすごく思います。確かに戦争直後は食事が貧しかったら給食をつくったという歴史があります。それが今はもういいのかと。そうではなくて、やはり今の中学生がどういう生活をし、給食であることがどれくらい大事かということについてぜひとも正面から検討してほしいと私は強く思っています。食育の検討会議でそういうことを議論するかどうかわかりませんので、要望になりますけれども、そこはぜひお願いしたいと思っています。そこはお願いいたします。終わります。 ◎金井 教育長 済みません。先ほど私は言葉がちょっと足りなかったかもしれませんけれども、食育の推進検討委員会の中で来年度は中学校の昼食ということです。昼食について食育の推進も含めながら検討していきたいということで、今おっしゃられたような中身も踏まえて、ランチサービスの内容も含めて、業者ともいろんな形で検討していきたいと考えております。 ◆井口真美 委員 そうしたら、1つだけつけ加えますけれども、小学校で給食のおかげでまさに嫌いなものが食べられるようになるんです。それから、デリバリーのときもそうでした。デリバリーのときも、王禅寺中学校の先生が当時は言っておられましたけれども、こんな薄味でいいかと思っていたが、デリバリーを食べているうちにコンビニのお弁当は味が濃くて、だめなことがわかっている中学生がいっぱいいたというふうに言われていて、やはり栄養士がきちんとつくった、本当に食育、食事のことにたけた栄養士がきちんとつくったものがどれくらい大事かということはデリバリーのときに既に実証されていると私は思っていますので、このことも申し上げたいと思います。 ◆織田勝久 委員 各委員から議論が出ていますけれども、これは去年の3月に議会で議決していますでしょう。後藤委員もおっしゃいましたけれども、これは全会派、中学校給食は実施すべきだということをずっと言ってきているわけです。この間、非公式にヒアリングのやりとりはさせていただきましたけれども、ことし1年間は小学校の食育の視点からも検討、来年度ということなんですけれども、基本は本当に教育委員会の姿勢だと思います。  それで、きょうは傍聴の方もいらっしゃるので、1点明らかにしてほしいんですけれども、つなぎという意味でのランチサービスということがあって、その中身の議論も大事だと思うんですが、そこはちょっとあえて切り離させていただきますけれども、そもそも給食になると今とどう変わるんですか。それから、保護者の皆さんの負担がどう変わるんですか。その2つを明確に答えてください。 ◎田宮 健康教育課担当課長 仮定、給食になった場合ということでございますよね。 ◆織田勝久 委員 はい。 ◎田宮 健康教育課担当課長 給食となりますと、公費負担が入ってくる。今、ランチサービスについては、1食のお弁当の中には公費が入ってこないんですけれども、給食となった場合には1食当たりの単価の中に公費負担が入ってくるというようなことになるかと思います。 ◆織田勝久 委員 公費負担だけですか。給食となると、今のランチサービスと比較してほかにも変わってくることはありませんか。 ◎田宮 健康教育課担当課長 仮定の話はなかなか難しいんですけれども、給食とランチとの違いは、先ほど言った費用の部分は非常に大きいかと思います。そういう意味では、公費で負担することによって保護者の負担は減るということもありますし、もちろん提供する給食の中身についての部分はどのようにするかというのは想像がなかなかつかないんですけれども、いろいろと検討する部分もあるかと思います。 ◆織田勝久 委員 私が御答弁いただきたかったのは、栄養士がかかわるようになるわけでしょう。そうすると、食育の視点もそうだし、給食の中身です。そこにより川崎市がどういう形でかかわるのか、最後にそこの部分をちょっとお聞きしたいんです。 ◎田宮 健康教育課担当課長 小学校と同じように、中学校の栄養価に沿ったものということできちんとつくらなければいけないし、さまざまな部分でのやり方というんでしょうか、決まったものがあるかと思いますので、今も実はうちの栄養士もランチサービスには当然かかわっていますし、チェックもしていますし、業者の栄養士もかかわってつくっていて、日がわりランチについては本当に中学生の栄養に沿ったものをつくってやっておりますけれども、中学校が給食になれば、そういう意味ではそういうものを提供する形になるかと思います。 ◆織田勝久 委員 ランチサービスの議論に戻りたくないんだけれども、再三各委員からこのメニューの中身に問題があるのではないのという議論があって、今のお話は、栄養士が入ってもこういうメニューになってしまうということになるんですか。そういう話になってしまうんですか。大事な話ですよ。 ◎田宮 健康教育課担当課長 日がわりメニューについてはもうそれはやっていますし。 ◆織田勝久 委員 そこら辺はちょっと明確にね。だから、給食になれば、栄養士がしっかり入って、その中身に対しての責任を持ってしっかりつくるというふうになるわけでしょう。そこを一言御答弁いただきたかったんですけれども、そういうことでいいですよね。 ◎田宮 健康教育課担当課長 そうなると思います。 ◆織田勝久 委員 それからあと、公費が入ることによって、いわゆる負担の問題はどういうふうに整理がされるんですか。保護者の負担の問題というのはどういうふうに整理されるんですか。 ◎田宮 健康教育課担当課長 仮に給食となった場合には、負担の問題というか、給食ですから、先ほど言ったように、小学校と同じように、市で持つものと保護者で持つものとの分けになるとは思います。基本的には、小学校でやっているような食材の部分の負担という形になるかと思いますけれども、それ以外の部分については、そのときによって違うと思うんですけれども、基本的には市の負担が入ってくるかと思います。 ◆織田勝久 委員 そうすると、単価当たり幾らと設定をして、その分、食材が幾らになって、それ以外の部分、もろもろのコストを含めて教育委員会がどういうふうに負担するか、そういう議論が改めて出てくる。そういう理解でいいですよね。 ◎小林 健康教育課長 学校給食の場合なら、学校給食法で負担の区分が定められておりまして、学校の設置者につきましては、人件費及び施設設備費などについての負担をすると定められております。その余の部分につきましては保護者の負担とするという区分が定められておりますので、それにのっとって検討されると思います。その余の部分というのは、主に食材費や光熱水費の部分になるのかと思います。 ◆織田勝久 委員 そうすると、基本的にその単価を設定するときに、今おっしゃった公費の部分と、あと、それぞれ保護者に御負担いただく部分とのトータルの議論があるから、それが基本であって、ではどのような給食になるか、その中身についての議論も当然私ども議会や保護者の皆さんを含めての議論になる、そういう認識でいいですよね。 ◎小林 健康教育課長 学校給食につきましては給食の実施基準というのがございまして、そこで文部科学省が、栄養素、例えばでんぷんであるとかたんぱく質であるとか、必要な栄養価が詳細に定められておりますので、それにのっとったメニューを検討するという、今小学校で実際に行っている作業になろうかと思います。 ◆織田勝久 委員 今申し上げたのは、単価設定の部分で、さっき後藤委員もおっしゃっていましたけれども、やっぱり料金の設定はすごく大事なわけではないですか。だから、単価を1,000円にするのか、900円にするのか、400円にするのか。それに食材も引っ張られるわけですから、そういうことも含めて広い議論ができますねと、そこの質問なんですが、そこはいかがですか。 ◎小林 健康教育課長 給食をするという仮定の話なので、今どのような検討を行うかというのはなかなかお答えしにくい部分なんですけれども、例えばどのようなものを保護者の方が求めているかとか、そのようなことの調査なども必要になってくるのではないかと考えております。 ◆織田勝久 委員 だから、川崎が正式に学校給食を考えるよというふうになれば、やっぱり違った意味で、一つ、食育の視点ということを各委員がおっしゃっていますけれども、保護者の皆さんも、そういうことも含めて大きな議論ができるということです。  それから、一定の公費を入れるということが義務づけられるわけですから、これはまた保護者の負担の議論と、また学校教育の給食にかかわる負担の問題もまた違った意味でいろんな議論ができる。やっぱりそういう意味で非常に大きな可能性のある学校給食導入の問題だということをこの間ずっと議会サイドとして言ってきたということの確認です。  それからもう一つ、これはランチサービスでのそれぞれの会派のアンケート調査の結果とか、また教育委員会の結果の中で、やっぱり一番問題になっていたのは配膳の時間の問題があったわけでしょう。その配膳の時間の問題は、とりあえずどのように当面解決されると御議論されているんですか。 ◎小林 健康教育課長 今現在、ランチサービスにつきましては、配膳室に注文した生徒が取りに行くという形になっています。同時に、取りに行くときには、ミルク給食も行っておりますので、そのクラスのミルクを取りに行く時間とちょうどかぶることになります。ミルクを取りに行く時間に要する間にランチを頼んだ子は取りに行くというようなことになっておりますので、取りに行くところについては今の時間と余り変わらないと考えておりますが、今度返す時間がございますので、ほかの子たちは自分のお弁当をしまえばいい。ランチサービスを頼んだお子さんはその弁当箱を配膳室まで戻しに行かなければいけない時間がありますので、そちらのほうでも何か工夫ができないか今検討しているところでございます。 ◆織田勝久 委員 だから、今のランチサービスをとりあえず充実させるということを考えるだけでも、いずれ学校給食をやっていただかなければ困るんだけれども、それを考えたにしても、いずれにしても、配膳の時間をどうするかということは考えなければいけないわけでしょう。それについては、木庭委員もさっき指摘していたけれども、授業時間のお昼を食べる時間、それからお昼休みの時間をどうするのという議論とつながってくるわけではないですか。平成24年度は食育の視点から御議論をとさっき教育長はおっしゃったけれども、そういうことも含めてしっかり御議論いただけるんですか。 ◎金井 教育長 中学校の場合には、昼食の時間以外の部分での影響というのも非常に考えられます。例えば、冬の時間帯ですと、終わった後の部活動等がもうほとんど時間がとれないという中で、では、その時間を伸ばせばいいのではないかと単純に伸ばした場合に、子どもからの不満というか、どうしてこうなんだということは当然予想されます。そういうことも含めて全体の中で検討していかなければいけないということで、先ほども話しましたけれども、校長会にもその辺も含めて、今後、いろいろお願いもあるし、それから検討もしていただきたいということで伝えておりますので、それ以外の部分も含めて検討していきたいと考えております。 ◆織田勝久 委員 たまたまうちが、今、有馬中学校の中学1年生なので、生の話がいろいろ入ってくるんです。これはあくまでも数人の意見ということで申し上げますけれども、やっぱり朝の時間です。8時半から9時までの時間を違った意味で使えるのではないか。場合によっては授業なんかも前倒しにしてということもできるのではないか。とにかくお昼の時間は少し余裕が欲しいねというのは声としてたくさん入ってきているので、そこはぜひ御検討いただきたい。その中でお昼のお弁当を食べる時間をしっかり確保していただく。それはすごく大事なことだと思うので、それはぜひ、中で御議論、検討いただくようにお願いをしておきたいと思います。  この間それぞれの委員もおっしゃっていたけれども、課題ははっきりしているわけですね。だから、1つお願いしたいのは、東橘と、あと1カ所、子母口とおっしゃいましたか、そこで試行みたいなこともおっしゃっているけれども、やっぱり学齢期の子どもたちは一年一年がその成長の過程であって、2年、3年、4年と、ことし、来年度どうするかの議論をして、予算がついて、実施は2年後ですなんて言っていれば、中学1年生は中学を卒業してしまうわけでしょう。そういう意味では、とにかく可及的速やかに結論を出していただくということもぜひお願いしたい。  私は、平成23年度はまず小学校のほうから御議論いただいたというところを初めてお聞きしてちょっとがっかりしたんですけれども、本題はやっぱり中学校のほうから先に進めていただいて、議会として全会一致で議決しているわけですから、中学校給食の実施に向けてどのような議論ができるのかということを本来加速していただきたかったなと思うんです。ただ、平成24年にと教育長はおっしゃったので、今私も申し上げた、それぞれの委員も御提案申し上げことも含めて、学校給食の実現、実施に向けてということも視野に入れてぜひ御議論いただきたいと思うんですが、いかがですか。 ◎金井 教育長 今おっしゃった話については、本当に昨年の3月の決議の中身を踏まえて重く受けとめているという言い方をしましたけれども、私自身もそういう気持ちで読ませていただきましたし、受けとめております。  そういう中で今できることは何かというところで、私自身は、今担当のほうにもそういうことで伝えております。例えば、本当に単純な話ですけれども、お弁当箱のデザインをちょっと変えたらどうかとか、もう少し子どもたちが普通に持ってくるようなかわいらしいものにしたらどうかとか、そういうことも含めながら毎回毎回私と担当者の間でいろんな話があるんですけれども、その中でこれは本当に実現しそうだなというのがあればすぐにでも手をつけたいという気持ちはありますけれども、今はそういう状況で模索しております。 ◆織田勝久 委員 教育委員会も課題が山積されているのはよくわかっていますし、特に特別支援の問題なんかも今教育長は一生懸命やっていただいているので、そういう意味では教育長の手腕に期待するところは大きいものですから、ぜひしっかり進めていただきたいと思います。結構です。 ○橋本勝 委員長 ほかにございますでしょうか。                  ( なし ) ○橋本勝 委員長 ほかにないようでしたら、本陳情、第23号の取り扱いについての御意見をお願いしたいと思います。 ◆浅野文直 委員 今までのやりとりにちょっと逆行するように聞こえるかもしれませんけれども、資料なんかで他の都市が8割入れているではないかというような形で、何かうちがおくれているように聞こえるんですけれども、ある意味、弁当を95%持たせてきているこの施策というのは、本来誇るべき施策の一つではあるんですね。  ただ、わずかでも持ってこられないお子さんや、社会が多様化する中で負担を少しでも軽減させようという形で昨年の3月に我々も決議いたしました。ただ、その決議の内容は、弁当との選択制、またはデリバリー方式の採用など、本市の実情に合わせた形での学校給食の実施をしてくれということを求めているわけですから、先ほどのやりとりを聞いていると、一部決議と今回の陳情の中身が何か一致しているような、自校方式を求めているようにもとらえられるので、そこははっきりしておいていただきたいと思っております。それで、完全に給食制度を実施するのであれば、ベストは確かに、自校式であれ、親子式であれ、センター方式であれ、給食を全員に同じものを配膳するというのは確かに望ましい形だと思っておりますけれども、それが時代の流れだとすれば、同時にそういった形で直営方式で、また公務員を雇って、栄養士から何から全部雇ってやるのが求められているかといえば、そういう時代でもありません。  ですから、選択と集中の中で行えるべきことを優先的にやっていくという形からすれば、今回の陳情にある自校方式による完全実施ということを自民党としてそのとおりだというふうに採択することはできないと考えますので、自民党としましては、この陳情についての取り扱いは継続で、我々の決議の中身と含めて見ていくのがよろしいかと思っております。 ◆後藤晶一 委員 我が会派は、先ほどからやりとりをさせていただいたように、この陳情で言う自校方式というのは、コストの面でもなかなか難しいのかなという思いは各会派一緒ではないかと思うんですが、ここで言われているデリバリー方式も含めて、趣旨として、こういう給食に前向きな取り組みをしてもらいたいというこの陳情者の側の訴えは十分理解できますので、我が会派としては趣旨の採択でお願いできればと思います。 ◆潮田智信 委員 私たちも、川崎市の中学校の完全給食の実施をしてくださいというのは、現状においては非常に難しいと思うので、それと、今自民党さんから言われたように、決議の中身が、選択制や弁当配達方式であるデリバリー方式の採用など、本市の実情に合わせて中学校での完全給食を求めていくということで、ちょっと趣旨が違うと思うので、今回のところは、私たちは継続です。 ◆市古映美 委員 小学校と同じように中学校の完全給食を実施してくださいというのが趣旨なんですけれども、完全給食というのは、主食と副菜とそれからミルクがついているのが完全給食なんです。中身については、私も基本的には自校方式でやるのがいいと思うんですけれども、今の実情から見ればそれがなかなか難しいということになる。しかし、ランチサービス学校給食は全然違うんですよね。全額保護者負担と公費が入るというところでは全然違いますから、そういう点で、すべての子どもたちに成長を保障していくことを含めて、私はぜひ給食を実施してほしいというところでの趣旨を採択すべきだと思います。 ◆竹田宣廣 委員 みんなの党は継続とさせていただきたいと思います。事由は、ほかの会派の委員の方からも申し出がございましたとおり、陳情にある自校方式は結構な初期のコストもかかりますし、ランニングコストもかかる。また、私たちみんなの党が言うべきところは、民間に任せられるところは民間にというところでございまして、完全給食民間調理場方式、そういった方式もあるので、それだとコストも低く抑えられるというところもあります。先ほど教育長がおっしゃられたとおり、これから小中学校を含めて給食のあり方、また食育のあり方が総合的に考えられていくということもありまして、ぜひとも民間調理場方式のモデル校を設置してやっていく、そういうところにも踏み込んで話をしていただきたいということを意見として申し上げさせていただきます。 ○橋本勝 委員長 各会派、御意見をいただきました。  継続審査とされる、あるいは、趣旨を採択すべきということでございましたけれども、もし改めて御意見があれば承りたいと思いますけれども、いかがでしょうか。 ◆後藤晶一 委員 今、継続と趣旨という御意見が出たんですが、ここで言われている陳情者の内容そのものが完全な自校方式による給食というのであるならば、それはなかなか難しいのではないかと我々は理解をしています。そういう意味で、まとまれば、継続なら継続で、今後、教育委員会も含めて議論をしていきますよということであるならば、うちの会派としてはそれは構いません。 ◆市古映美 委員 私は、3月の中学校完全給食の早期実現を求める決議というところで、この決議は重く受けとめたいという教育長の答弁もありましたように、やっぱりここのところを――いろいろあったとしても、中学校の給食を実現してほしいということの趣旨と私は思っていますので、ぜひ民主党さんも自民党さんも、ここのところで1回私たちは決議をしたわけですから、そういう意味で、この趣旨を採択するという形で、委員会としてそれを後退させるようなことは私はやるべきではないと思うんですけれども、もう一度再考していただけないでしょうか。 ◆浅野文直 委員 改選期をまたがっているので、何とも――当時の方々と違ったり、またそういう会派もいるんですけれども、当時この決議をするに当たっては、自校方式はどうだということをすべての会派は検討したはずです。その上で、自校方式だとか、センター方式だとか、さまざまな方法はあるけれども、あえてそういったことで縛るのではなくて、川崎市の実情に合わせた形にしようという形での決議をしているわけですから、決議を重んじていただくという点では、もちろんこの文章にあるとおりのことを重んじていただかなければ議会としては困るわけで、拡大解釈してどうこうということをお願いしているわけではないので、今の点は、ちょっと再考してくれと言われても、逆に我々も当時やった決議をそれ以上に拡大解釈して議会としての意見を示そうとは思えないので、難しいのではないかと思うんですが。 ◆後藤晶一 委員 たびたび申しわけないけれども、陳情の要旨というところに、中学校の完全給食を実施してくださいと明文化されてしまっているんだよね。だから、逆に先ほど、市古委員からも完全給食はなかなか難しいということは理解しているとみずからいみじくもおっしゃったので、継続して、これから教育委員会の検討委員会を立ち上げるというのだから、そういった方向性でいかがかなと私は思ったりもするんだけれども、なかなか難しいですよね。 ◆潮田智信 委員 後藤委員が言うとおりでいいんじゃないですか。これからも議論はできるんだから。確かに3月のときは、浅野委員が言うとおりの議論だったんだね。私はそれで決議したと思うんだ。それで各会派が乗ったと思うので、やっぱりこれを実施すべきだと思う。 ◆市古映美 委員 これは自校方式に固執しているわけではないですよね。中学校の完全給食をということですから、早期実現を求める決議と一致すると思うんです。 ○橋本勝 委員長 ただいま取り扱いについて再度改めての御意見も伺ってまいりましたけれども、これ以上の一致が見られないということであれば採決に入らざるを得なくなりますけれども。 ◆市古映美 委員 採決する問題でもない。ですから……。 ○橋本勝 委員長 採決ではないですね。継続をお諮りしなければならなくなりますので…。 ◆市古映美 委員 そうしたら、継続でもしようがないのではないですか。 ○橋本勝 委員長 それでは、継続審査という御意見が出ましたので、お諮りさせていただきたいと思います。  「陳情第23号 川崎市で中学校給食の実施を求めることに関する陳情」につきましては、継続審査とすることに御異議ございませんでしょうか。                 ( 異議なし ) ○橋本勝 委員長 それでは、本件は継続審査といたします。  傍聴の方、審査は以上のとおりでございます。どうぞ御退室をお願い申し上げます。                 ( 傍聴者退室 ) ○橋本勝 委員長 次に、理事者の方も一部交代をお願いいたします。                ( 理事者一部交代 )        ─────────────────────────── ○橋本勝 委員長 それでは次に、所管事務の調査といたしまして、教育委員会から、「新川崎F地区における小学校の新設に向けた基本協定の締結について」の報告を受けたいと思います。  それでは、理事者の方、よろしくお願いいたします。 ◎金井 教育長 それでは、「新川崎F地区における小学校の新設に向けた基本協定の締結について」につきまして、森企画課担当課長から説明をさせていただきます。よろしくお願いいたします。
    ◎森 企画課担当課長 それでは、「新川崎F地区における小学校の新設に向けた基本協定の締結について」御報告させていただきます。  資料でございますが、資料1は、件名と同じでございますが、「新川崎F地区における小学校の新設に向けた基本協定の締結について」、資料2は「新川崎・鹿島田駅周辺図」、資料3は、本日締結いたしました基本協定書の写し、資料4は、平成21年11月に策定いたしました「児童生徒の増加に対応した教育環境整備の基本的な考え方(概要)」でございます。  それでは、資料1をごらんください。川崎市と株式会社ゴールドクレストは、新川崎地区地区計画に沿ったまちづくりを推進するとともに、新川崎・鹿島田駅周辺地区における児童の増加へ的確に対応するため、株式会社ゴールドクレストは同地区に所有する土地の一部を本市に売り渡すことを予定し、本市は本件土地を買い受け、同地に小学校を設置することを予定することについて合意し、本日、基本協定を締結いたしましたので、御報告申し上げます。  まず、1の基本協定の主な内容でございますが、小学校の予定地は、新川崎F地区内の川崎市幸区新小倉545番50ほかでございます。面積は約1万6,800平方メートル、売買契約は平成26年度中に締結することを予定し、売買価格は川崎市不動産評価委員会において決定された額に基づき、協議の上定めることを予定しております。また、開校時期は平成29年4月を予定しております。  次に、2の背景及び経過でございますが、新川崎・鹿島田駅周辺地区は、地域生活拠点と位置づけられ、都市基盤整備が進められているところでございます。こうした取り組みの進展に伴い大規模共同住宅が複数整備されたことにより、この地域への人口流入が生じてございます。また、大規模な共同住宅整備の計画が存在するなど、今後も人口流入が継続すると見込まれているところでございます。こうした状況から、周辺小学校の児童数が増加しているため、良好な教育環境の確保に向けて庁内に教育環境整備推進会議を設置し、対応策を検討してまいりました。対応策につきましては、平成21年11月に策定した児童生徒の増加に対応した教育環境整備の基本的な考え方に基づきまして、教室の転用、校舎の増築、学区の変更などを実施していくこととしておりますが、新川崎F地区を初めとした共同住宅整備事業が進められていく中で、周辺地域の良好な教育環境を確保するため、小学校を新設することとしたものでございます。  次に、3の今後の予定でございますが、平成24年度に基本構想の策定、平成25・26年度に基本・実施設計等を行い、平成26年度に土地鑑定評価を行った後、地権者との協議を経て土地売買の契約を締結し、土地の取得を行ってまいります。そして、平成27・28年度に建設工事を行い、平成29年度に小学校開校と考えております。なお、新校の規模や施設、設備等につきましては、基本構想検討委員会などにおきまして今後検討してまいりたいと考えております。また、新校の通学区域につきましては、周辺校や地域の状況を勘案し、学校関係者や地域関係者の御意見も伺いながら今後検討してまいりたいと考えております。また、新校の学校名につきましても、幅広く御意見をいただき、検討してまいりたいと考えております。  1枚おめくりいただきまして、資料2、新川崎・鹿島田駅周辺図でございます。中央のブルーの部分が小学校予定地でございます。黄緑色で着色されておりますのが、これまで整備済みの大規模集合住宅でございます。また、緑色の点線で示されておりますのが、今後整備予定の大規模集合住宅でございます。  資料左上の日吉小学校でございますが、これまでに大規模共同住宅が整備されたことにより児童が増加しております。今後も鹿島田西部地区再開発事業等が予定されていることから、児童の増加が見込まれております。資料中央上段の東小倉小学校でございますが、新川崎F地区計画が予定されていることから、児童の増加が見込まれております。資料右上の古川小学校でございますが、これまでの大規模共同住宅の整備により児童が増加しております。また、川崎ラグゼガーデンプロジェクトにより、今後も児童の増加が見込まれております。なお、資料左下の小倉小学校でございますが、今後は微減傾向と予測しております。  こうした状況の中で、今後の児童増加への対応といたしまして、お示しの場所に新校を整備し、新川崎・鹿島田駅周辺地区の良好な教育環境を確保していくものでございます。あわせて、それぞれの学校や地域の状況に応じて、増築等の施設整備や通学区域の見直し等の対応につきましても検討してまいりたいと考えております。  なお、中学校につきましては、新川崎・鹿島田駅周辺は利便性の高い地域でございまして、私立中学への進学という要素もございますので、小学校ほど顕著な増加傾向ではございませんが、今後、生徒の増加への対応が求められることも想定されますので、周辺の開発状況や生徒数の推移を注視しながら検討してまいりたいと考えております。  次のページは、資料3、今回締結いたしました基本協定書の写しでございます。全13条でございまして、後ほど御参照願います。  3枚おめくりいただきますと、資料4、平成21年11月に策定いたしました「児童生徒の増加に対応した教育環境整備の基本的な考え方(概要)」でございます。こちらも後ほど御参照願います。  説明は以上でございます。 ○橋本勝 委員長 説明は以上のとおりです。ただいまの説明につきまして質問等がありましたらお願いいたします。 ◆潮田智信 委員 今、この新川崎地区は私学に行く子が多いという話だったけれども、場合によっては、状況によっては、南加瀬中学で受けられない場合は新たに中学校もつくるということも視野に入っているんですか。 ◎森 企画課担当課長 中学校につきましては、先ほどお話しさせていただきましたように、児童数の増加を注視してございまして、児童数の増加の対応が必要になりましたら対応策を検討してまいりたいと考えております。 ◆潮田智信 委員 その対応策というのは、もしそうなった場合に新しい中学校をつくるのと聞いているんです。 ◎森 企画課担当課長 中学校の新設につきましては、やはり1つは用地の取得という大きな課題がございまして、この土地の周辺地域は、大規模な土地の取得はなかなか難しい状況にございます。そういう状況の中で、必要に応じて必要な対応をしてまいるということでございます。 ◆潮田智信 委員 ちなみに、小学校の予定地は何平米あるんですか。 ◎森 企画課担当課長 新校の広さにつきましては、およそ1万6,800平方メートルでございます。 ◆潮田智信 委員 ありがとうございました。結構です。 ○橋本勝 委員長 ほかにございますでしょうか。                  ( なし ) ○橋本勝 委員長 ほかにないようでしたら、以上で「新川崎F地区における小学校の新設に向けた基本協定の締結について」の報告を終わらせていただきます。  理事者の方、御退室をお願いいたします。ありがとうございました。                 ( 理事者退室 )        ─────────────────────────── ○橋本勝 委員長 次に、今後の委員会日程につきまして御協議をお願いいたします。   協議の結果、1月27日(金)に開催することとした。        ─────────────────────────── ○橋本勝 委員長 その他、委員の皆様から何かございますでしょうか。                  ( なし ) ○橋本勝 委員長 それでは、以上で本日の総務委員会を閉会いたします。                午後0時07分閉会...