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  1. 川崎市議会 2011-03-11
    平成23年  3月総務委員会-03月11日-01号


    取得元: 川崎市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-06
    平成23年  3月総務委員会-03月11日-01号平成23年 3月総務委員会 総務委員会記録 平成23年3月11日(金)  午前10時02分開会                午後 1時58分閉会 場所:502会議室 出席委員:松原成文委員長、山田益男副委員長、嶋崎嘉夫、山崎直史、橋本 勝、粕谷葉子、      飯田 満、岩崎善幸、花輪孝一、岡村テル子、市古映美、勝又光江、三宅隆介各委員 欠席委員:なし 出席説明員:(総合企画局)平岡総合企画局長鈴木公園緑地まちづくり調整室長亀川広域企画課長、        中川公園緑地まちづくり調整室担当課長長澤公園緑地まちづくり調整室担当課長       (教育委員会)金井教育長、手呂内担当理事職員部長事務取扱伊藤総務部長、        渡邊学校教育部長小椋庶務課長古内教職員課長高梨指導課長、        佐藤総合教育センターカリキュラムセンター室長鈴木教職員課担当課長、        丸山教職員課担当課長芹沢指導課担当課長       (建設緑政局)大谷緑政部長       (議会局)野村政策調査課長 日 程 1 委員会提出議案について     (1)川崎市避難所の機能整備及び円滑な管理運営に関する条例(案)
        2 請願・陳情の審査      (教育委員会)     (1)請願第124号 中学校教科書採択に関する請願     (2)陳情第234号 教職員の欠員をなくすことを求める陳情     (3)陳情第237号 2011年度の中学校教科書採択に関し、教師や父母・市民の意見がより反映される採択手順での採択を求める陳情     3 所管事務の調査(報告)      (総合企画局)     (1)「富士見周辺地区整備実施計画」について     (2)生田緑地ビジョン(素案)に対するパブリックコメントの実施結果について     4 その他                午前10時02分開会 ○松原成文 委員長 ただいまから総務委員会を開会いたします。  本日の日程でございますけれども、お手元に配付のとおりでございますが、日程を追加しております。また、議事の都合上、順番を入れかえさせていただきますので、よろしくお願いしたいと思います。  それでは、請願・陳情の審査に入りたいと思いますが、その前に、教育長から発言の申し出がございますので、よろしくお願いいたします。 ◎金井 教育長 おはようございます。請願審査、陳情審査の前にお時間をちょうだいいたしまして、一言おわびを申し上げます。  委員の皆様には既に御報告させていただいておりますが、本年1月末にわいせつ行為にかかわった小学校の教員を本日付で懲戒免職処分にいたしました。1月28日の処分に引き続き、教職員がこのような不祥事を引き起こしたことにつきましては、教育委員会事務局の責任者として、その責任を痛感しております。このような不祥事は、市民の教職員に対する信頼ばかりではなく、本市の学校教育に対する信頼を覆すものであり、改めて心より深くおわび申し上げます。  教育委員会といたしましては、今後とも職員の一層の綱紀粛正と不祥事防止に努め、信頼回復に向け努力を重ねてまいりたいと思いますので、御理解を賜りますようお願いいたします。 ○松原成文 委員長 ただいまの件につきまして、委員の皆様から何かございますでしょうか。                  ( なし ) ○松原成文 委員長 特になければ、この件につきましてはこの程度とさせていただきたいと思います。        ─────────────────────────── ○松原成文 委員長 それでは、「請願第124号 中学校教科書採択に関する請願」及び「陳情第237号 2011年度の中学校教科書採択に関し、教師や父母・市民の意見がより反映される採択手順での採択を求める陳情」の審査に入りたいと思います。  ここで傍聴の申し出がございますので、これを許可することに御異議ございませんでしょうか。                 ( 異議なし ) ○松原成文 委員長 それでは、傍聴を許可いたします。                 ( 傍聴者入室 ) ○松原成文 委員長 なお、この2件についてでございますけれども、いずれも中学校教科書採択に関する内容でございますので、2件を一括して審査したいと思いますが、よろしいでしょうか。                 ( 異議なし ) ○松原成文 委員長 それでは、2件を一括して審査いたします。  初めに、事務局から請願及び陳情の朗読をお願いいたします。 ◎榎本 書記 (請願第124号及び陳情第237号朗読) ○松原成文 委員長 それでは次に、理事者の方、説明をお願いいたします。 ◎金井 教育長 それでは、「請願第124号 中学校教科書採択に関する請願」及び「陳情第237号 2011年度の中学校教科書採択に関し、教師や父母・市民の意見がより反映される採択手順での採択を求める陳情」につきまして、高梨指導課長より御説明申し上げます。 ◎高梨 指導課長 本請願及び陳情について御説明申し上げます。  初めに、学習指導要領の改訂と中学校用教科用図書の採択との関係について御説明申し上げます。A4判横の資料1、学習指導要領改訂教科用図書の採択との関係をごらんください。表の上段が学習指導要領の告示から実施に至るまでのスケジュールでございます。中学校の学習指導要領は平成20年3月に改訂告示され、平成24年4月から全面実施されることになっております。表の下段が中学校の教科用図書の検定、採択から使用開始に至るまでのスケジュールでございます。これにつきましては下の1から4の項目に沿いまして御説明申し上げます。  1でございますが、教科用図書の無償措置に関する法律第14条により、教科用図書につきましては、政令の定める期間、毎年度、同一の教科用図書を採択することになっております。これは、翌年度に使用する教科用図書について、毎年度、現在使用している教科書と同一の教科用図書を採択する手続が必要であると定められているものでございます。  ただし、2にございますとおり、同法の施行令第14条により、同一の教科用図書を採択する期間は4年と定められております。言いかえますと、4年間は調査研究等手続の一部を簡略化して同一の教科用図書を選定いたしますが、4年に1度、手続を簡略化せず、教科用図書調査研究等を行い、新しい教科用図書を採択する、いわゆる採択がえを行う必要があることを示しております。  3でございますが、直近の採択がえは、中段細字のとおり、中学校では平成21年度に行っております。ただし、このときは学習指導要領改訂の告示が行われことにより、中学校歴史的分野教科用図書を除いて新たに編集され、検定を受けた教科用図書がなかったことから、歴史的分野の教科用図書についてのみ調査研究等を行い、それ以外の教科用図書については調査研究等を行わないで採択がえを実施しております。  4でございますが、本年度に小学校教科用図書の採択がえを実施しており、来年度は中学校用の教科用図書の採択がえを実施する予定でございます。前回の採択がえから4年を経ておりませんが、新学習指導要領が全面実施になることに伴い、新学習指導要領に沿って教科用図書の内容が一新されることから、採択がえを実施するものでございます。  以上が学習指導要領の改訂と教科用図書の採択との関係でございます。  続きまして、請願項目にございます教育基本法学習指導要領の改訂の趣旨等について御説明申し上げます。恐れ入りますが、2ページの教育基本法の改正の概要をごらんください。旧教育基本法が制定されてから半世紀以上経て、その間、教育水準が向上し、生活水準も豊かになる一方で、都市化や少子高齢化の進行など、教育を取り巻く環境が大きく変わってまいりました。こうした環境変化の中、将来に向かって新しい時代の教育の理念を明確に示し、教育改革を推進しながら、未来を切り開く教育を実現することを目的として、教育基本法は改正されたものでございます。  主な改正点は、(1)前文を設け、法制定の趣旨等を明らかにしたこと、(2)教育の目的・目標及び理念を明らかにしたこと、(3)教育の実施に関する基本的な事項を見直したこと、(4)教育行政のあり方や教育振興基本計画の策定について定めたこと、(5)教育基本法に規定される諸事項を実施するため、その他必要な法令が制定されなければならない旨を規定したことでございますが、とりわけ教育の目的・目標につきましては、第1条、第2条に掲げられております。資料に条文を記載しておりますが、第2条、教育の目標は、旧法では教育の方針となっておりましたが、第1条に掲げる教育の目標を達成するため、今日重要と考えられる事項を5項目に整理して、新たに教育の目標として規定されたものでございます。  次に、学習指導要領の改訂についてでございますが、恐れ入りますが3ページをごらんください。学習指導要領は、一定の教育水準を確保するために、各教科等の目標や内容などを文部科学省が定めたものでございまして、中学校の教育課程の編成は、この学習指導要領の内容に基づいて行われているものでございます。  学習指導要領の改訂は、教育基本法や学校教育法の改正を踏まえ、「生きる力」をはぐくむという学習指導要領の理念を実現するため、諸学校において学ぶべき内容の見直しが行われたものでございます。改訂の基本的な考え方につきましてはごらんのとおりでございますが、端的に申し上げますと、「生きる力」の基本である確かな学力、豊かな心、健やかな体、これら知・徳・体のバランスのとれた力を身につけていくことを目指したものでございます。  また、学習指導要領の改訂のポイント、これを踏まえた教育内容の主な改善点につきましては資料のとおりでございます。こうした内容の実現を図るため、国語、数学、理科等の教科におきましては授業時数が増加されております。  なお、次の4ページには、義務教育として行われる普通教育の目標について、関連の法令を記載してございますので、御参考にしていただきたいと存じます。  次に、教育基本法の改正や学習指導要領の改訂等を踏まえた教科用図書の改善について御説明申し上げますので、5ページをごらんください。こちらは平成20年12月に国の教科用図書検定調査審議会でまとめられた「教科書の改善について-教科書の質・量両面での充実と教科書検定手続きの透明化-」の報告でございまして、そのうち教科書改善に当たっての基本的な方向性の部分を抜粋したものでございます。  この報告では、教科書改善に当たっての基本的な方向性として、教育基本法で示す目標等を踏まえた教科書の改善のほか、知識、技能の習得、活用、探求に対するための教科書の質、量両面での格段の充実など6項目の提言が示されております。文部科学省では、この提言を踏まえ、義務教育諸学校教科用図書検定基準及び教科用図書検定規則実施細目の改正を行っているとともに、これらの内容について、各教科書発行者に対して通知を行っていると伺っております。  次に、平成23年度に実施する中学校用教科用図書の採択の手順等について御説明いたしますので、7ページをごらんください。地方教育行政の組織及び運営に関する法律第23条第6号におきまして、教育委員会の職務権限として、教科書その他の教材の取り扱いに関することが位置づけられていることから、川崎市立学校が使用する教科用図書の採択及びその一連の手続については、本市教育委員会が採択権者であり、その権限と責任のもと実施することになるものでございます。  平成24年度から使用する中学校用教科用図書の採択にかかわる採択手順等につきましては、4月以降に文部科学省及び神奈川県教育委員会から留意点等を示した通知が送付される見込みでございます。本市では、その通知の内容を受けて、中学校用教科用図書採択手順等を策定してまいる予定でございます。したがいまして、ここでは参考といたしまして、本年度に実施いたしました小学校用教科用図書採択手順等について御説明いたします。  初めに、教科用図書の採択手順についてでございますが、7ページのフロー図は採択までの流れでございます。初めに、教育委員会教科用図書の調査審議について教科用図書選定審議会に諮問するとともに、調査研究会、各学校に対して教科用図書の調査研究を依頼いたしました。各学校では、すべての種目の教科用図書に関して編集、内容等の項目について調査内容をまとめ、調査研究会に報告しております。  また、教育委員会が任命した調査研究員により構成されております調査研究会は、各学校から提出のあった調査研究を取りまとめるとともに、研究会独自で教科用図書の調査研究を行い、その報告書を作成し、教科用図書選定審議会に送付しております。  選定審議会は、教育委員会が委嘱した校長、教員、保護者、学識経験者、総合教育センター教育委員会事務局の職員により構成された組織でございまして、調査研究会からの報告を参考にする一方、選定審議会独自の立場で教科用図書を審議し、その審議結果を教育委員会に報告いたしました。  教育委員会は教育長を含む6名の教育委員で構成されておりますが、これらの報告を参考にする一方で、それぞれの視点から審議を行い、最終的に委員会の権限と責任において教科用図書の採択を行ったものでございます。以上が本年度に実施いたしました小学校で使用する教科用図書の採択手順でございます。  次に、採択地区についてでございますが、資料の8ページをごらんください。本市における現行の採択地区は、表にございますとおり、4つの採択地区となっております。  次に、教科用図書展示会についてでございますが、本年度に開催した展示会場は、教科書センターと位置づけられている川崎区の宮前小学校、中原区の教育会館、高津区の総合教育センターの3カ所に加え、北部にお住まいの方々の利便性を考慮し、多摩図書館内に臨時の会場を設置いたしました。多摩図書館内の臨時会場におきましては、図書館の開館日に合わせて、土曜日、日曜日の閲覧にも対応しております。また、これらの展示会のほか、教員が行う教科用図書の調査研究に資するよう、別途、総合教育センター及び麻生小学校内において見本本の展示を行っております。  次に、教科用図書の採択に当たり使用した施設でございますが、可能な限り傍聴者の受け入れができるよう、総合教育センターを使用しております。  次に、教育委員会事務局としての考え方を御説明いたします。  請願第124号の請願要旨「平成23年の中学校教科書採択では、教育基本法学習指導要領改正の趣旨に最もふさわしい教科書を採択していただきたい」につきましては、中学校で使用する教科用図書につきましては、教育基本法第2条に掲げられた教育の目標を初め、学校教育法における義務教育の目標、さらには学習指導要領に定められた教育内容の改善等を適切に反映したものであることが必要でございます。加えて、国の教科用図書検定調査審議会の報告にもございますとおり、教育基本法に示す目標等を踏まえるだけではなく、知識、技能の習得、活用、探求に対応するため、質、量ともに格段に充実されたものであること、多面的、多角的な考察に資する公正中立でバランスのとれた記述であることなど、内容、構成・分量、表記・表現、編集上の工夫等も求められているところでございます。教科用図書の採択に当たりましては、こうした項目を総合的に勘案し、本市の生徒にとって最もふさわしいものを採択する必要があると考えております。  また、国からの通知にもございますが、教科書採択は公正確保の徹底が求められているものでございます。どのような教科用図書が望ましいのか、さまざまな御意見があると存じますが、採択権者である教育委員会は、外部からの意見に影響を受けることなく、その権限と責任のもと、中立かつ公正な立場から教科用図書の審議を行い、本市の生徒にとって最も適切な教科用図書を採択するべきものと考えております。  次に、陳情第237号の陳情趣旨「中学校教科書の採択に関して、昨年の採択の手順を踏まえつつ一層の改善を行っていただきたい」につきましては、本市で使用する教科書の採択に当たりましては十分な調査研究を行う必要があり、その過程において学校や保護者等の参画が必要であると考えております。また、どのような教科用図書が採択の対象となっているのか、市民の皆様にもごらんいただくことも重要であると考えております。  一方、中学校で使用する教科用図書については、多くの方々が関心を持ち、関係者の意見聴取等一連の手続に関してもさまざまな御意見があると存じます。申し上げるまでもなく、教科用図書の採択は、周囲から疑惑の念を抱かれないよう公正かつ適正に実施する必要があり、その手続においては、過当な宣伝行為や外部からの影響を受けないよう、静ひつな採択環境を確保していくことが必要でございます。したがいまして、採択手続につきましては、種々の御意見は参考にさせていただくものの、中立かつ公平な立場から、各種法令を初め国及び県から送付される通知にのっとり、採択権者の権限と責任のもと、取り扱うことが適切であると考えております。  以上で説明を終わらせていただきます。 ○松原成文 委員長 説明は以上のとおりでございます。これより質疑に入ります。意見・要望もあわせて発言をお願いいたします。 ◆嶋崎嘉夫 委員 まず、今御説明いただいた採択の手続とかはわかるんですが、資料の中に、決定した教科書、科目ごと、小学校、中学校というのが提出されていないんです。手続はわかるけれども、その結果がどういう状況だったかというのは口頭で何か説明できますか。簡潔にまとめると、例えば小学校の科目で同じ教科書が何年続いているとか、そのような説明でも結構です。 ◎高梨 指導課長 昨年の小学校の教科用図書の採択の変遷でございますけれども、例えば国語の教科書につきましては光村出版社が続いておりまして、先ほど申し上げましたが、本市には4採択地区がございますが、いずれの地区も、約9年間、同じ光村出版社の教科書が採択されております。  また、社会におきましては、昨年度の採択では教育出版社の教科用図書が採択されておりまして、こちらにつきましても同じように9年間、同様の出版社の教科用図書が採択されております。  また、図画工作等につきましては、昨年の小学校の教科用図書につきましては、第1地区地区、第2地区、第4地区が日文の教科用図書でございまして、第3地区が開隆堂の教科用図書が採択されております。そのような傾向でございます。 ◆嶋崎嘉夫 委員 そうすると、国語、社会については9年間、小学校は変わらないということですけれども、9年間変わらないというのは、その前は違う教科書もあったということなんですね。 ◎高梨 指導課長 国語に関しては、今申しましたのは昭和61年度以降のお話なんですが、それ以前も同じ光村出版社の教科書が採択されております。 ◆嶋崎嘉夫 委員 そうすると、採択されている教科書の出版社は昭和61年以前からずっと変わっていないということ。 ◎高梨 指導課長 申しわけありませんでした。国語に関しては、先ほどちょっと説明が不足しておりましたが、手元の資料では昭和61年から光村出版社の教科書が採択されています。 ◆嶋崎嘉夫 委員 そんなに使い勝手がいいんだ。30年以上同じ教科書出版会社が国語はやっているということですか。それで、ほかの科目は同じようにずっと続いているのがあるんですか。 ◎佐藤 総合教育センターカリキュラムセンター室長 国語の教科書に関しましては、光村出版に関しましては全国的なシェアもございまして、しにせ中のしにせということで、かなり教科書の工夫もされているということもございまして、検討した結果、この教科書が採択されているところでございます。 ◆嶋崎嘉夫 委員 そうすると冒頭の説明と違うよね。中立公平でほかには一切影響されない状況の中で採択することではなくて、しにせ中のしにせだからとか、工夫の上、工夫を重ねているなんていうのはポイントに加算されるかもしれないけれども、でも、それをもって選ばれるというのはちょっと理解ができないね。それは逆に言うと、教科書だけではなしに、多分教科書に伴うような補助教材とか、そういうことも総合的に勘案した中で、そのような30数年にわたる採択が継続されているということですか。 ◎佐藤 総合教育センターカリキュラムセンター室長 教科書選定に関しましては、審議会のほうに、すべての教科書に関して中立的に、この教科書はこうであるという形で、一切主観的なデータはなしに提出してございます。したがいまして、そのデータ、資料をもとに教育委員会のほうで選出していただいた結果がこのようになっていると解釈してございます。 ◆嶋崎嘉夫 委員 実際、現場の先生方、変な意味でなく、30年間同じ教科書で変わっていなかったら、教科書を見ればわかりますよ。名前をAとかBとか伏せていたって、教えていらっしゃる現場の先生は心血注いで子どもたちの授業に取り組んでいるわけだから、その特徴とかいろんなのもわかるわけで、それはあくまでも技術的な議論にしかすぎないような気がするんですね。  今僕がお伺いしているのはそんなことではなしに、今、教科書が30数年変わらないのがあったという報告をいただいたんだけれども、それは何でですかと聞いたら、しにせだ、いろんな工夫があるからだ、ただ名前は伏せてあるというお話なんだけれども、教科書だけではなしに、それを含めた補助教材とか、そういうのも総合的に加算された中で選択されているんですかということを聞いている。 ◎佐藤 総合教育センターカリキュラムセンター室長 教科書採択に関しましては補助教材のことは加味してございません。あくまでも教科書の中身で検討しているところでございます。 ◆嶋崎嘉夫 委員 それはそうでしょうね。これは補助教材が加算されていたらおかしな話だもんね。  それでもう一点お伺いしたいのは、こちらの陳情第237号の中で、市独自の採択の手順は云々ということで書いてあるんですが、この市独自の採択の手順とはどういうことなんでしょう。 ◎高梨 指導課長 採択手順につきましては、神奈川県の教育委員会のほうで毎年採択方針を策定しておりまして、その中で1つのモデルというのが設定されております。例えば選定審議会の設置ですとか、その下部組織である調査研究会の設置等は県の教育委員会の採択方針の中でうたわれております。本市独自という形になりますと、本市ではその調査研究会の下に各学校でまず調査研究を行っていただく形をとっておりますので、こちらが本市独自の調査研究の仕組みになるかというふうに思います。 ◆嶋崎嘉夫 委員 そうすると、この調査研究会というものを各学校の中で設立して、先生方がいろいろと御協議をいただいて、それをまた調査研究会というこの図で示された次の段階に上げて、また協議をするということになるわけですね。 ◎高梨 指導課長 はい、そのような形になります。 ◆嶋崎嘉夫 委員 それで、ここの2番目の採択方針に定められている調査研究会は、いただいた資料だと調査研究員で構成され報告をまとめるとなっていますが、この調査研究員というのは、人数とか選ばれる基準とか何かあるんですか。 ◎高梨 指導課長 各教科ごと、及び採択地区は4地区ございますが、採択地区ごとに、私どものほうから調査研究会のほうに委員の推薦を依頼しています。おおむね1教科につきまして、各採択地区とも2名から3名の調査員の方を選出していただいております。したがいまして、例えば1つ、国語になりますと、1採択地区で3人掛ける4人ということで12名の方が調査研究会委員として調査研究に当たっております。 ◆嶋崎嘉夫 委員 なるほど。そうすると、この調査研究員の方々が、各学校から上がってきた報告書を踏まえた中で協議を進め、そしてそれをここにある報告書という形でまとめて上申しますよということですよね。そうすると、この調査研究員で構成される調査研究会の審議というものは公開で行っているの、秘密会で行っているの、どっち。 ◎高梨 指導課長 会議自体は非公開でございます。ただ、最終的な採択が終わった後に、その報告書の内容については公開をしております。 ◆嶋崎嘉夫 委員 非公開ということは、開催日時とか開催場所はこの調査研究員のみしか知らなくて、それ以外は一切わからない状態で開いているということなのか。それとも周知をした上で、会議自体は非公開という形で行っているのか、どっちなんですか。 ◎高梨 指導課長 会議自体の開催については公にはしておりません。あと採択手続を行っている事務局のほうで日程は把握しております。 ◆嶋崎嘉夫 委員 ということは、この調査研究会が非公開で開催されるときは、この対象になる調査研究員の方のみと、あと事務局だけが開催日時は承知していて、それ以外は、例えば各学校の調査に携わった先生方は知らないというわけですね。 ◎高梨 指導課長 はい。基本的には業務として出ておりますので、学校の管理職等には周知していると思いますけれども、委員として全部の教員が、その学校の教員がその内容で出ているかどうかまで把握はしていないこともあると思います。 ◆嶋崎嘉夫 委員 これはいずれにしても非公開で議論し、最終的には報告書という形は公開なんですが、問題なのは、川崎市の審議会の中でもそうなんですけれども、議論を進める上は、やはり議事録というものをつけなければいけない。今回の非常に重要な調査研究会の議事録というのは摘録で扱っているのか、それとも全部、全適という形で記載しているのか、どちらで用意されていますか。 ◎渡邊 学校教育部長 ただいまお話にございました調査研究会にいたしましても、教科用図書選定審議会につきましても、あくまでも教科書につきまして調査研究をすることが目的でございます。したがいまして、各種目別のすべての教科書について、その特徴などを明らかにすることが作業の目的でございまして、特に意思決定するような議論をしているということではございません。 ◆嶋崎嘉夫 委員 当然のことですよ、意思決定の権限はないんだから。あくまでも特徴的な課題を浮かび上がらせる。ところが、そこでどういう議論をやったのかがわからなかったら、どうしてその特徴に対してこういう意見が添付されたのかというのが、後々公開になった後、検証ができないじゃないですか。だから本来は議事録というものをつける義務というのが発生するんじゃないですか。ということは、今の御答弁だと、議事録というのは用意していないということですか。 ◎渡邊 学校教育部長 繰り返しになりますが、調査研究の報告につきましては、各種目の教科書につきましてすべてきちんと整えておりますので、それがこの議事録といいましょうか、調査研究のすべてを明らかにするものというふうにとらえております。 ◆嶋崎嘉夫 委員 例えばこの委員会も全部録音されていますし、川崎市のほかの審議会も摘録という形で議事録というものは作成されているわけです。ざっくばらんに言うと、摘録というのは、ちゃんとした文言をつけない限り摘録の編成もできないんですけれども、でも、ほかの審議会等はそのような手続が定められているわけですよね。  今お話をお伺いして最も重要な、つまり教科書の選別、特徴点、あらゆる角度から議論された内容がやはりきちんとした議事録というもので用意されるほうが、私は、より公平中立という形を担保できるんではないかなと思っています。教育長はどのようにお考えなんですか。 ◎金井 教育長 調査報告の中で担当の者がいろんな意見を出すわけですけれども、それは個人の意見というよりも、その教科に特化した中身で意見を出すわけです。それをもとに最終的に教育委員会で採択するわけですけれども、当然教育委員会の採択については議事録として、今回も小学校については大分厚いものが残されておりますけれども、そこの中でほとんど集約されているというふうに、私のほうは理解しております。
    ◆嶋崎嘉夫 委員 そうすると、何ゆえ30数年間にわたって同一教科で同一出版社の教科書が採択されてくるのか。変な意味じゃないけれども、それは現場で教えていらっしゃる先生方にとってなじみやすい教科書ということで採択されているのか、それとも本当に子どもたちにとってということの判断が、第三者がどうなんだろうと思っても、かいま見ることができないわけですよ。  今の先生が総合的に判断したというお話なんだけれども、それは専門家の先生方、現場の本当の最前線で子どもたちを教えていらっしゃる方々のお考えかもしれないけれども、私たち、まるっきり教育とは縁が、距離があるような人間でも、ああ、そういうことなのかと理解を深めるためにも、今お話し申し上げているように、どうしてそういうことにつながったのかという一連の経過のところはやはり開示する義務というものを当然検討すべきじゃないかなと思うんですが、もう一度ご答弁をお聞かせいただきたい。 ◎金井 教育長 憶測ではないんですけれども、実際に私も経験した中身でお答えしますと、教科書を使っている先生方は、同一の教科書でも、実際に今度新しくなった教科書については変化があるとわかるわけですね。他の教科書についても同じような目で見ると思うんですけれども、特に今まで使っている教科書から、例えば国語ですと光村ですと、それがどういう形で編集されているのかというのに関心は当然あると思います。多分その編集会社も、そういうことも踏まえて新学習指導要領にのっとって編集していると思いますので、そういう中で判断しているものだと思います。 ◆嶋崎嘉夫 委員 そうすると、その出版会社の方々は、この調査研究会の委員の方々に改訂のポイントみたいなものを説明する機会というのは与えられているわけなんですか。 ◎高梨 指導課長 出版社の方の営利的な販売行為というものについては極力、公正を確保するために、接触については十分配慮するように調査研究員に申しておりますので。ただ、国等から出版社が発行した改訂のポイントの資料が公式に配られますので、それ等の資料を参考に調査研究会のほうは研究を行っております。 ◆嶋崎嘉夫 委員 ちょっと待って、これはおかしな話だね。国とかの関与とかは一切、中立公平で川崎は教科書を採択しているわけでしょう。だけれども、そのときに教科書の編成とかいろんなのが変わりましたよというのは、国が定めてきたガイドブックみたいなやつを参考にしながら、何がポイントで変わったのかというのを判断しているということですか。 ◎高梨 指導課長 出版社のほうが共通した資料として、これは川崎だけではなくて各自治体の教科書採択の手続に資するように、調査研究に資するようにということで配付しているものがございまして、その内容等を参考にさせていただいています。 ◆嶋崎嘉夫 委員 そうすると、じゃ、調査研究会のときには出版社の方を呼んだりは一切していませんと。あくまでも秘密会で開催して、その中で判断いただくのは、先生方が教科書を精査すると同時に、公平な中で各出版社が編成された今回のポイントみたいな、そういうふうなものを参考にしながら協議を行っているということですか。 ◎高梨 指導課長 さようでございます。 ◆嶋崎嘉夫 委員 ということは、絶対この調査研究会に出版社はあらわれないということですね。あらわれた事例もないということですか。 ◎渡邊 学校教育部長 調査研究会の委員がだれかということ自体が明らかになっておりませんので、教科書会社がだれが委員だということを知り得て情報等を提供するということはないものというふうに考えております。 ◆嶋崎嘉夫 委員 それは当然でしょうね。それであらわれちゃったらえらいことだよね。逆に言うと、何でいらっしゃるのという話になっちゃいますよね。だけれども、それはないだろうと当然思うんですけれども、ただ、今冒頭お聞きした一連の経過の中で、やっぱりこれからの時代の中でどうして採択されたのか。何ゆえ30年も同じ教科書が続いているのか。そんなにすばらしいできばえなのか。じゃ、ほかの教科書と何が違うのというのは当然第三者でも疑問に思うんであって、ならば一連の経過の中でどういう議論をした結果なったのかという最低摘録程度のものはきちんと用意をするべきであって、逆に言えば、そういうものも添付された状態の中で公開される場に上がってこなければ、この教育委員の中で最終的に判断をするということが私は理解できないんです。だったら下のほうのこの組織から上がってきたのをただ追随して、ああ、わかりましたという形で選ぶという結果になりかねないわけだよね。それについてはちょっと見解の相違があるんですが、もう一度お考えをお聞かせいただきたい。 ◎金井 教育長 昨年度の小学校の教科書採択でも、実際に傍聴等に来られた方は御存じだと思いますけれども、我々があそこの中で時間をかけて採択する以前にも、各委員さんは、その教科書について御自分独自の観点で1カ月以上かけて勉強をされております。その中で、上がってきた調査報告の中身も踏まえて、あの時間の中ではできないものもありますから、個々に指導主事さん等にそういう話をして確認をして、御自分の意見をあそこで述べているということでございます。 ◆嶋崎嘉夫 委員 すべてを否定することじゃないですが、僕は素人で手続がわからないから、どういう流れで手順が定められてきているのか。それから、何度も申し上げるように、今やりとりの中で出てきた、何が教科書の違いになっているんだろう。教えていらっしゃる先生方の見方、ものの価値観というものはどういう視点で、最終的にそういう教科書が採択になったんだろうというのがよくわからないから、今やりとりの中で何回かお伺いしているんです。  だから、今最終的に御答弁いただくと、先生方がそれぞれ長い間時間をかけて調査を深められた、そうした形の中に基づいて報告となって上がってきたものに対して最終的にという形だと思うんですが、説明がそういう流れで、今の時代、はい、そうですかという形にはつながらないでしょうということです、申し上げているのは。私の考えとしては、やはり摘録なりきちんとしたものも議論のプロセスでつけていただき、どんなすばらしいものでもこういう改善点があるんじゃないかとか、もう少しこういう工夫が欲しいという御意見がもしついているのであればそれをもとにして、今度は現場で子どもたちに教える授業の中にどう生かすかということにつながるのであって、それが本当の教育の生きた現場でこの教科書というものが最大限効果を発揮することにつながる。それが教育の原点じゃないかなと思うので、私は何度も、何でつけないのということをお伺いしていたんです。最後にもう一度お考えをお聞かせいただいて。 ◎金井 教育長 ここに今調査報告書を持ってきておりませんけれども、調査報告書の中身が、その教科書のいわゆる長所といいますか、先生方が使ったときにこういったメリットがあるというものも入れて、それからもう一方では逆に課題と言われるような中身、例えば文字の大きさ等も含めて、図版の説明等も含めて、そういったものについて両方バランスよくきちんと入れているんですね。それはどなたが話したかというよりも、本当に公正な目で見ていますということで出ているものです。そういう中で教育委員は、独自にというか、自分の観点も踏まえて判断している状況ですので、私は、その審議会に上がってきたもの、調査報告も含めて、そういったものがすべて資料としてそろってきますので、十分理解して採択しているものと考えております。 ◆嶋崎嘉夫 委員 わかりました。いろいろと見解の中であると思います。いずれにいたしましても、やっぱり現場の中で、子どもたちにどのような教育が一番望まれるかということだと思う。ただ、何度も何度も申し上げているのは、そこの判断の部分、どんな議論をしたのかというのが見えてこないと、4つある地区の中で、今も冒頭教えていただいたけれども、ほかの地区と違う教科書で行われているケースもあるわけでしょう。じゃ、それはどうしてなのというのも当然のように反映させるためには、今申し上げたように、せめて摘録なりというのがやっぱり開示されてこないと、次のまた4年後の採択の時期を含めてどうしてなんだろうという素朴な疑問を払拭することはできないかなと。非常に当たり前のようなことだと思うんですけれども、そういった点が今ちょっとあったものですからお聞きしました。余り1人でやるとあれですから結構です。 ◆勝又光江 委員 先ほど説明していただいた中身で大体わかったんですけれども、その中身についても少し幾つか質問したいなというふうに、重なるかもしれませんけれども、しようと思っています。  でも、まずこの議論に入る前に、この教育基本法について一言述べておきたいなと思うことがあるんですが、中学校教科書採択に関する請願ということで、請願者の方が請願の理由のところに「戦後の教育が個人主義に偏りすぎたとの反省に立ち」というふうに書かれているわけですけれども、当時の政府の見解やその他いろいろ調べてみましても、そのような改正の理由というものが見つからなかったんです。文部科学事務次官の通達の中には、改正の趣旨は文部科学大臣の談話にあるというふうに述べていたものですから、当時の文部科学大臣の談話をちょっと引っ張り出してみましたけれども、この中身をずうっと全部読みましたけれども、このような文言はやっぱりなかったということを、ちょっとおかしいなというふうには思っているところです。当時、どの文書を見ましても、このような戦後の教育が個人主義に偏り過ぎたとの反省に立って改正されたというようなことはなかった、そういう反省に立って改正されたわけではないというふうに、1つはあるんじゃないかなというふうに思います。  教育基本法の改正当時、国会の論戦の中でも、多くの人々が、なぜ教育基本法を今急いで変えなければいけないのかととても心配して、慎重な取り扱いを求めていました。特に、子どもの内心の自由を踏みにじって愛国心を強制することになるのではないかということとか、国家による教育内容への無制限の介入に道を開くものになり、教育の自由と自主性を侵害するものではないかというようなことについてです。これらは戦争というにがい経験を踏まえて、国家による教育への介入から教育の自由と自主性を守ってきた立場を示したものでした。当時の国会では、政府は内心の自由について、子どもの愛国心を評価することは適切ではないと答弁しておりますし、また、日の丸、君が代の強制についても、批判する子どもの思想や良心の自由も保障しなければならないと答弁しているということ。このことをまず最初に、教育基本法についてのことを、5年前になりますけれども、当時のことを振り返って一言申し上げておきたいなというふうに思います。  そこで、教育委員会に幾つか伺いたいと思います。先ほど説明していただいた中と重なるかもしれませんけれども、基本的なことですので、ちょっとお聞かせ願いたいと思います。  まず、教育委員会というのは一般行政から独立して教育行政を管理運営する機関であるということ。教科書採択は、その独立教育行政機関である教育委員会が行うものである。この教科書採択に対して市長や議会が介入することは、教育委員会の権限を侵すものであり、許されないものであるということ。そこで本請願は、平成23年の中学校教科書採択では、教育基本法学習指導要領改正の趣旨に最もふさわしい教科書を採択することとして、教育委員会の教育行政に議会が介入することを求めるものであるのではないかと思うんです。したがって、このような請願を採択することは教育行政への不当な介入に当たり、議会が決議すべきものではないのではないかと。教育基本法の第16条には「教育は、不当な支配に服することなく」と述べていて、それに抵触するものではないかと思い、議会への請願としてなじむものではないのではないかと思うんですけれども、そのことについてどのように考えていらっしゃるか、お伺いします。 ◎金井 教育長 総務委員会ということではなくて、教育委員会におきましては、このような請願・陳情等は以前にもございました。その場合、教育委員会は、採択、不採択の意思決定をすることは、その後の決定に枠をはめることになるということで、以前から採択、不採択の判断についてはしないという意思決定がなされております。その後、教育委員会みずからの権限とその理解に基づいて、審議会等の報告を踏まえて採択をしていくことになっております。これは教育委員会の中でのことでございます。 ◆勝又光江 委員 わかりました。  今お話しされたように、教育委員会は、例えば教科書採択に関する請願とか陳情に対して、教育委員会教科書採択に枠をはめるものとして、採択も不採択も行わないという態度をこの間とってきたということですし、先ほどの説明の中でも述べられておりましたので、それはそうだというふうに私も思います。それで、議会がこの請願に対して今回採択、不採択を決するというふうなことは、今までの教育委員会が言ってきた姿勢にも反するので、教育行政の独立性を侵すというふうに私も思いますので、そこのところは同じように思うわけです。  もう一つお聞きしたいのは、この教科書についてですけれども、教育委員会学習指導要領に準拠して編集することが義務づけられていて、文部科学省が行う検定は学習指導要領を中心とした検定基準によって行われている。さらに、教科書出版社は、検定申請時に提出する編集趣意書の対照表で、教育基本法の第2条の教育の目的の5項目が記述されているページを届けることが義務づけられているというふうになっています。このようにして、検定に合格した教科書は、文科省が教育基本法学習指導要領を正しく反映していることを認めたものであって、この請願者の言う、教科書採択に当たって教育基本法学習指導要領を基準にすることは教育委員会が教科書を再検定することになり、文部科学大臣の検定権限を侵すというふうになるのではないかと思われるのですけれども、そこのところについてはどのようにお考えでしょうか。 ◎金井 教育長 川崎市で採択する教科書については、川崎市の4区において採択を分けてするわけですけれども、その地域の特性等に合わせた教科書ということで、その検定教科書が当然前提条件としてあるわけですけれども、それをもとに地域の特性に合わせた教科書を採択ということで、教育委員も含めて考えております。 ◆勝又光江 委員 私もそのように思いますので、実はこの請願と陳情の中身については、特に部分的に気になることというか、もともと教育基本法の第1条のところも、本来なら全文を書いていただければいいんですけれども、部分的なところどころを取り上げているとか、あと、日本国民を育成するという我が国の教育の目的を達成する上でも極めて重要だと改正点のことを言っているんですけれども、これも個人的な解釈として書かれているというふうにも思うんですね。だけれども、中学校教科書採択では教育基本法学習指導要領の趣旨にふさわしい教科書を採択してほしいとか、こちらの陳情のほうにもあるように、教師や父母・市民の意見がより反映される採択手順での採択をしてほしいという、この5つの項目の中身については特に問題があるわけではなくて、この中身についてはそれなりに評価できるというか、いいことだとは思うんです。ただ、今言ったように、こういう請願・陳情を議会として独立した教育委員会のほうに対して言っていくということについては、議会の請願として、陳情として、なじまないというふうに私は思っているということを一言言っておきたいなというふうに思います。 ◆山崎直史 委員 今委員のほうから、こういうような請願は委員会審議になじまないというお話がありましたけれども、やはり今の教科書採択に当たって市民の皆さんが考えている思いですから、これを切実に受けとめるのが、私は総務委員会の役割だと思っています。とりあえずそれだけ申し上げておきたいと思います。 ◆粕谷葉子 委員 教育委員なんですけれども、神奈川で教育委員になられた方が、4年間の任期の中で、前年度は100%出席だったんですが、次の年度は71%、その次の年度も71%、その次の年度は、最終年度は78%という数字があるんですが、それが4分の1以上の欠席になっているんですけれども、川崎市ではそういうふうな欠席とかはないんですよね。 ◎小椋 庶務課長 今、委員のお話は、採択に関してというか、通例の会議ということでとらえさせていただいてよろしいでしょうか。 ◆粕谷葉子 委員 両方でお願いできればと思います。 ◎小椋 庶務課長 ただいまの具体的な出席率の数字をお持ちしていないので、具体的な数字はちょっとお答えできませんが、基本的には御出席願うように日程調整の中でさせていただいておりますが、必ずしも欠席がないということではございませんので、委員の都合によっては欠席する場合もございます。採択につきましては、昨年度の小学校採択におきましても、全員参加の中で採択をしてございます。 ◆粕谷葉子 委員 わかりました。  さっき何かお話を伺っていると、教育基本法はその筋があって当然ですけれども、でも、教育というのは別に教育委員会だけのものではありません。現代ですから、地域で子どもを育てようというところがありますから、教育はやっぱりみんなで公平に負担し、そして考えていくべきものだと思っています。そういう中で、私たちが知る権利として、当然その教科書の内容をどういうものを選んだらいいのか、どういうものが一番ふさわしいのか、さまざまかくかく意見がありますけれども、その中で議論を一緒にしていくというのは重要なことだと思いますので、そういう部分では、先ほどから伺っていると、少し公開していただくのもふさわしいのではないかなと私は思っております。今は意見だけで、あとはあちらに。 ◆三宅隆介 委員 教育長、ちょっと確認させていただきたいんですけれども、私は日本という国は国民国家であると思っているんですが、教育長はそうお思いになられますか、どうでしょうか。確認です。 ◎金井 教育長 私も同様に考えております。 ◆三宅隆介 委員 国民国家であれば、これはもう国際社会の常識として、義務教育の目的を考えたときに、その目的はまさに個人の能力を開発する、2点目が国民の形成だと思うんですけれども、よろしいですか。私の認識は間違っていますか、よろしいでしょうか。 ◎金井 教育長 義務教育も含めて、義務教育を例えば英語に置きかえるとコンパルソリエデュケーションという言い方をしますけれども、これはある意味では強制教育のようなとらえ方をされる部分がありますけれども、社会に出たときに一人前の人間を育てるというのが義務教育の第一義じゃないかと私は考えております。  もう一つついでにというか、今、教科書関係の採択の話ですので、教科書についてはいろんな形で話もされていると思いますけれども、教科書は教科の主たる教材という扱いをしております。教科書そのものすべてがその教科の中での教材ではない。主たる教材ということで、ほかの教材ともあわせて指導しなさいという形で文科省等も伝えている中で、我々は指導をしております。 ◆三宅隆介 委員 そうすると、個人の能力開発と国民形成という2つの目的を達成しようとしたときに、教科書の採択に当たって市民の意見というのはどのように反映されるべきだとお考えでしょうか。一般市民に教科書について何かアンケートをとったりするの、採択とはまた別に。 ◎高梨 指導課長 採択の手続の中におきましては、川崎市のほうにおきましては、資料にもございましたとおり、教科書用図書選定審議会を設けておりまして、その中には各校種の代表ということで保護者の方にも御参画をいただいております。そうした中で市民の方の御意見をいただいたり、あるいは教科書の展示会を置いておりますけれども、その中で御自由な意見をいただく場を設けておりますので、その意見等もいただいて、参考にしていきたいというふうに考えているところでございます。 ◆三宅隆介 委員 そうすると、そこで言う市民という場合には、いつも私が問題提起していることだけれども、日本国民たる住民としての市民でよろしいですね。 ◎金井 教育長 今、市民の方の意見の反映ということで、日本国民というお話ですけれども、その日本国民のとらえ方、ちょっと私はどこまでとらえていいのかわかりませんけれども、教育委員会そのものが、いわゆるレーマンコントロールという形で市民の意見を反映している会議でありますので、そういう中で最終的には市民の意見が取り入れられているというふうに考えております。 ◆三宅隆介 委員 そこで言う市民が自治基本条例で言う市民ということになってくると、さっき言ったように、義務教育というのは国民形成、これは国の統治権の行使ですから、そこに日本国籍以外の方、いわゆる外国人の方が介入することは許されないことでしょう。だからこそ教育委員会の委員には外国籍の方は入っていないよね。そういうことじゃないですか。 ◎金井 教育長 それについて許されるかどうかということは、私の中で答えるのは、済みません、ちょっとできませんけれども。 ◆三宅隆介 委員 これは大変重要なことだと思いますよ。日本国の国民を形成するための教科書であるんだから。この教科書をつくるに当たって、日本国籍以外の方、外国人の意見が反映されてはならない。まずその辺は注意をさせていただきたいというふうに思います。  それからもう一つ、次に質問したいのは、陳情第237号、これは「教科書を直接使って教える教師たちの意見が反映される現行の手順を遵守すること」と書いてあるんですけれども、現在の手続の中で、教員の方々の意見というのはそんなに反映されているものなんですか。どの程度反映されているんでしょうか。 ◎佐藤 総合教育センターカリキュラムセンター室長 昨年の小学校の教科書採択に際しまして、各教科、各教科書ごとに、そして各学校からそれぞれ、教科書を見たところの意見、感想等をいただいております。総数で約5,700枚の数が集まっております。つまり5,700の意見を反映しながら、それをまとめて調査報告ということで、7ページにあります資料を生かして④のところが完成しているということなので、私たちとしては、各学校の先生方の意見をなるべくそのところで反映しているというふうに考えているところでございます。 ◆三宅隆介 委員 これについても一言言いたいのは、大事なことは、教員の意見を聞くというより、専門家の意見を聞くということじゃないですかね。専門家の意見を聞いて、その良識を教育委員会がどう判断するかというところだと思いますよ。そこは注意していただきたいなというふうに思います。  それから、これを最後にしますが、採択地区が4地区に分かれていますけれども、それぞれの地区の特性というふうにおっしゃっておられるんだけれども、なぜ4地区なのかというところをもう少し教えていただけないでしょうか。 ◎高梨 指導課長 結果から申し上げますと、かつては本市も1採択地区でございましたけれども、より地域の実情ですとか、そこで学ぶ生徒さんの状況ですとかに応じた形で、よりきめ細かな教科用図書調査研究等が必要だということで、国等の採択地区の適正化についてのいろいろな通知等もございました。その経過の中で、本市が政令指定都市になったときに区制がしかれまして、それに応じて、当時、川崎区と幸、中原区。まだ宮前区と麻生区ができておりませんでしたので、高津区と多摩区を合わせた形で全市3地区体制ができました。その後、高津区と多摩区が分区をしたということがありまして、人口増、人口比、あるいはそのバランス等も考えまして、高津区と多摩区をさらに分区しまして現在の4地区になったという経緯がございます。 ◆三宅隆介 委員 要するに、市勢拡大の過程の中でそういうふうに分けられてきたということでよろしいですか。 ◎高梨 指導課長 はい。 ◆三宅隆介 委員 とりあえず結構です。 ◆岩崎善幸 委員 まず、採択手順なんですけれども、フロー図ということで、小学校の使用教科書用というふうに書いてありますけれども、これは中学校もほとんどこのような形で、例えば審議会の調整とか、あるいは調査研究会の内容とか、そういうことは同じだと、こういうふうに考えてよろしいですか。 ◎高梨 指導課長 来年度実施する中学校で使用する教科用図書の採択手順については、先ほど申しましたとおり、まだ内容等の詳細についてはこれから決定するところでございますので、どのような形であるかというのは明確にお話しできませんが、前回行ったときの中学校教科用図書についてはおおむねこのような形でございました。 ◆岩崎善幸 委員 1つ、選定審議会のほうですけれども、これが最終的に取りまとめしていくというふうなことで課長が言われましたけれども、この中で総合教育センター職員、教育委員会事務局職員15名というような形なんだけれども、合計40名のメンバーでやっていくということなんですけれども、この構成そのものが、基本的には学校長、教員、保護者、学識経験者のこの方々が主力となって話し合いをしているんでしょうけれども、15名って、何でこんなに多いの。 ◎佐藤 総合教育センターカリキュラムセンター室長 総合教育センター職員の内訳は、各教科の指導主事が担当してございます。つまり各教科の細かい部分に関しては、やはり指導主事が調査研究する必要がございまして、メンバーに入ってございます。 ◆岩崎善幸 委員 各教科というのはわかるんだけれども、この人たちもその話の中に入っていくわけ。 ◎佐藤 総合教育センターカリキュラムセンター室長 ⑥の審議結果の報告を作成するに当たっては、そこにメンバーとして入ってございます。 ◆岩崎善幸 委員 基本的なこの中身なんだけれども、要するに、学校長、教員、保護者、学識経験者で主力的な話はしていくわけでしょう。そういうことじゃないの、この審議会の話の内容というのは。 ◎佐藤 総合教育センターカリキュラムセンター室長 この審議会の話し合いに関しては、学校長、教員、保護者、学識経験者の方を中心に意見をいただいているところでございます。 ◆岩崎善幸 委員 そうすると、総合教育センターとか教育委員会の事務局というのは、してみればオブザーバー的だということでいいんですか。 ◎佐藤 総合教育センターカリキュラムセンター室長 最終的にはその意見をいただきながら、まとめ役というような立場になっているところでございます。 ◆岩崎善幸 委員 内容はわかりました。オブザーブ的な人が委員の構成ということで入ってきちゃっているというのはどうなのかなというのが、ちょっと私は気がかりなところがありますけれども。  それからもう一つは調査研究会ですけれども、これはもう少し具体的に、先ほど1地区で1教科につき2ないし3名の人が調査研究員なんですよということですよね。そうすると1地区当たり、調査研究員の総数というのは何名ぐらいですか。 ◎佐藤 総合教育センターカリキュラムセンター室長 各教科ごとに会が開かれますので、地区ごとに全教科が集まって協議をすることはほとんどございません。したがいまして、例えば国語であれば川崎区のほうで3名が集まって協議するというように考えていただければと思っております。 ◆岩崎善幸 委員 わかりました。  それで、ちょっと余分な話なんですけれども、今、学校の先生は、中学校も小学校の先生も非常に忙しい。要するに、すべて見渡すのは多岐にわたっていてなかなか大変だと。そういったときに、そういった人たちが調査研究員になってやっていくということについては、非常に忙しい中、どういうふうな形になっているかちょっとよく実態がつかめないけれども、その中でやっていくということは、やはりしっかりと調査研究ができるような環境を整えてあげて、それで研究といったことを……。当然なんだけれども仕事はそれだけじゃないでしょうから、そういう配慮というのはあるんですか。 ◎高梨 指導課長 多忙な中で先生方にいろいろな調査研究を行っていただくのは非常に御負担もあると思いますので、例えば見本本についてはできる限り各区にお分けするような形で移動の時間を少なくする工夫をしたりとか、あるいは神奈川県の教科用図書の選定審議会のほうでも調査研究の内容等がまとめられておりますので、その内容を適宜、調査研究会のほうに御提供して、それを参考にしていただくということで、極力、負担のないような工夫をしているところでございます。 ◆岩崎善幸 委員 そういった意味では、環境部分をやっぱりしっかりとやってもらいたい。それはよくわかりました。  あともう一つ、先ほどもちょっと議論の中にありましたけれども、市民へのかかわりということで、この展示会というのはいつごろやっているんですかね。時間的な部分とかは説明がなかったので、1年間検定の中で作業しているんでしょうけれども、当然時期というのは決められている。文部科学大臣の指示する時期にと書いてありますから、展示会を開かなければならないということなんですけれども、これは広く市民に開放されているんですか。 ◎高梨 指導課長 おおむね4月の下旬に、官報でその期間については告示されますけれども、昨年の場合には6月18日から14日間ということで設定されました。本市におきましては、6月18日から7月5日の期間に各会場のほうで行っております。ただし多摩図書館の臨時会場につきましては、期間が7月1日から7月5日の日程で実施をしております。それと対象は一般のどなたでもごらんいただけるような形になっております。 ◆岩崎善幸 委員 陳情の中にもありましたけれども、時間的なあれがやっぱり、9時から5時になっちゃっているから、見られない人もいっぱいいるんじゃないのと、そんな御意見がありましたけれども、それについての対応は。 ◎高梨 指導課長 基本的な時間帯は9時から夕方の5時までという形を基本としておりますけれども、会場によっては5時で終わりということではなくて、随時、まだ会場に残っていらっしゃる方に配慮して延長している会場もございます。また、総合教育センター、あるいは多摩図書館については、土曜日、日曜日の閲覧も対応できるような形で実施いたしました。 ◆岩崎善幸 委員 他の区についても、そういうような拡大の可能性というのは考えていらっしゃいますか。 ◎高梨 指導課長 これからの検討でございますけれども、極力、先ほど申し上げましたとおり、市民の方に広くごらんいただく機会というのは重要と考えておりますので、その点については今後の検討課題ということで、私どもも研究してまいらなければいけないと思います。 ◆岩崎善幸 委員 やっぱり市民へのかかわりというのは大事な部分だと思うので、PRも含めてできる限りの人にそういう関心を持っていただいて、その中で決めていくほうが理想じゃないかと思いますので、その辺をちょっと言わせていただきます。 ◆山崎直史 委員 済みません、私もちょっと冷静になってもう一回質問したいんですけれども、先ほどのやりとりの中で、神奈川県の教育委員会の指針に基づいて教科用図書選定審議会調査研究会を実施すると。川崎独自としてその下に学校がぶら下がっているというふうなお話があったかと思うんですけれども、その調査研究会のところをもう少し詳しく知りたいんですが、まずこの調査研究員の選定。先ほどちょっとお答えいただいたかもしれませんけれども、もう一度お願いします。 ◎高梨 指導課長 各教科ごと、例えば国語ですとか、国語も国語ですとか書写等に分かれていますけれども、その各教科等につきまして、校種の教育研究会のほうに委員の選定の依頼をしております。 ◆山崎直史 委員 教育何会……。 ◎高梨 指導課長 教育研究会。校長会で組織します教科の研究会のほうに委員の推薦をお願いしています。 ◆山崎直史 委員 もう一つは、その調査研究員のお名前というのは明らかになっているんですか。 ◎高梨 指導課長 調査研究会の委員のお名前については、採択事務が全部終了した後に、要請があれば公開しております。 ◆山崎直史 委員 後になって要請があれば公開するということですけれども、それはやっぱり公開しない理由というのはあるんですか。要請があったら公開するというのはやっぱり……。要請される前から公開すればいいんじゃないかななんて思うんですけれども、その辺の理由はどういうものなんですか。 ◎高梨 指導課長 採択手続期間につきましては、いろいろな外部からの働きかけ等がありまして、審議会の委員、あるいは調査研究会の委員等は公開しておりませんが、採択事務がすべて終了した後には、審議会委員の名前については全部公開をしております。調査研究会の委員については、今申し上げたとおり、必要に応じて公開するという形になっておりますけれども、今後、積極的な公開については検討させていただければと思っております。 ◆山崎直史 委員 もう一つは、その調査研究会から審議会に対して報告書が出るんですけれども、会として出されるわけですけれども、会長とかの名前はどうなるわけですか。 ◎高梨 指導課長 各調査研究会の中では、それぞれの委員が平等な立場で意見を出し合っている場でございまして、今のところ会長という職制の設定はしておりません。 ◆山崎直史 委員 意見・要望になりますけれども、これはやっぱり県の指針に基づいて設置しなさいということでつくられている会ですので、その会の責任を明らかにする意味でも、私は、研究員のお名前と、少なくともその会長ですよね、会として出されるわけですから、どういう方々が責任を負いますよということで、氏名は公開されるべきだというふうに思っております。 ○松原成文 委員長 ほかにございますでしょうか。よろしいですか。                  ( なし ) ○松原成文 委員長 それでは、取り扱いについて御発言をお願いしたいと思いますが、その前に請願・陳情2件一括で今審議させていただいておりますけれども、取り扱いについては1件ずつ行うのか、あるいは請願・陳情2件一括で行うのか、その辺についてまず御協議いただきたいと思います。 ◆三宅隆介 委員 ぜひ一件一件やっていただきたいんです。 ○松原成文 委員長 ほかに御意見ございますでしょうか。                  ( なし ) ○松原成文 委員長 ただいま三宅委員のほうから、請願第124号、陳情第237号はそれぞれ別々に取り扱いを審査いただきたいということでございます。  ほかによろしいですか。                 ( 異議なし ) ○松原成文 委員長 それでは、請願・陳情別々に取り扱いをさせていただきたいと思います。
     まず初めに「請願第124号 中学校教科書採択に関する請願」について、御発言をいただきたいと思います。 ◆山崎直史 委員 請願第124号ですけれども、この内容は、平成23年の中学校教科書採択で、教育基本法学習指導要領改正の趣旨に最もふさわしい教科書を採択していただきたいということでございますので、採択でお願いします。 ◆粕谷葉子 委員 その部分については、最もふさわしい教科書が採択されるようにということですから、それは当然だと思いますので、私どもも採択で結構です。 ◆岩崎善幸 委員 この最もふさわしい教科書というのが、その趣旨がいまだはっきりよくわからない部分もあるので、もうちょっとあれかなと思いますので、継続でお願いしたいと思うんですね。 ◆市古映美 委員 うちのほうも先ほど勝又委員がやりとりさせていただきましたけれども、やっぱりこの教科書問題というのは、教育委員会がこういう陳情・請願がかかったときに採択、不採択をしないというところで教科書の中立性、公平性というのが守られてきたということがあります。この請願そのものについても、私はこの文面を見ただけでも、教育基本法の改正の問題を含めて、これは正確ではないというふうなこともよく……。文部科学大臣のその当時の談話なんかも全部見させていただきましたけれども、そういうものを含めて、これは継続という形で私のほうもお願いしたいと思います。 ◆三宅隆介 委員 結論からいくと採択でいいと思うんですが、請願として、教育基本法学習指導要領改正の趣旨に最もふさわしい教科書が採択されるようにというのは当たり前過ぎて、法律に基づいて行政運営をやってくださいというようなことと一緒だと思うんですね。だから本来、請願であれば、そのためにこういうことをしてくださいという請願であってほしかったんですけれども、こういう文面であれば採択せざるを得ないと思います。 ○松原成文 委員長 ただいま採択と継続という取り扱いの御意見をいただきましたが、改めまして変わりはございませんでしょうか。 ◆岩崎善幸 委員 まさに当たり前の話なんだよね、本当に。三宅委員が言うように、確かにこういうことをしてくださいというのが入っていて、それが請願なんだよね。だから、これはそのとおりだけれども、確かに最もふさわしいというのは当たり前のことで、じゃ、何がふさわしいのかとなると、そのお一人お一人の考え方になってきちゃうので、例えば川崎にふさわしいとか、そういう話になってきちゃうんですよ。だから、そういうことがいろんな形でこうなっちゃうとどうなのかなということで私は継続と言ったんですけれども、この文面どおりということであれば採択でも構いません。そういうことを言わせていただいて……。 ◆山崎直史 委員 これは、今議論がありますけれども、文面以外の何物でもないということだと思います。ここに提案されていて、付記でさらに1項目、2項目と入っているわけではないから、この文面以外これ以上付加する必要もない。この文面どおりで判断いただいて結構だと思います。 ◆市古映美 委員 私たちはあくまでも、これは教育基本法学習指導要領の改正の趣旨に最もふさわしい教科書を採択していただきたいという、この趣旨のところはわかるところもあるんですけれども、この下の文章の請願理由のところで、本当にこれは解釈が間違っていますよ。こういうことを見ても、先ほど言いましたように、こういうものが出てきたときに教育委員会は採択も不採択もしないんだという態度でずっと来ているわけですから、それを議会がこういうところを採択するというのは、私はやっぱり教育行政をゆがめることになるんじゃないかというふうに思いますよ。  私は去年の小学校の教科書が採択される委員会も全部傍聴させていただきましたけれども、父母の人たちが教科書を見るという機会も臨時の会場を設けていただいたりして、そこのところはできるたけ保護者の意見を酌み上げようというところで御努力をされていたというのは私もわかりますし、それから最後の教育委員会のところで、私はあんなに時間がかかると思わなかったんですけれども、一つ一つの教科書を本当に教育委員の一人一人がよく読んで、そして判断されている。4地区の判断基準なんかも全部目を通しながらやられている真摯なやり方というのは、別に教育委員会の肩を持つわけじゃありませんけれども、やっぱり川崎らしい採択のされ方がされているんだなというのを自分の目と耳で、この間2回ぐらい参加させていただきましたけれども、よくわかりました。ですから、総務委員会の皆さんも、ぜひそういう現場をきちんと見ていただきたいというふうに私は思いますし、ここに書かれておりますように、やっぱりこういう教科書採択という問題に関しては、私は議会が採択するとか不採択するとかということを判断すべきではないというふうに思いますね。ですから、やっぱり継続で、教科書の中立性を守る。地域の声や学校の現場の声を聞いて、そこで判断してもらうことが私は一番正しい方法だというふうに思いますので、ぜひ委員の皆さんには本当にもう一回考えていただきたいと思うんですね。 ◆三宅隆介 委員 この請願文の請願理由の最後の3行のところが願意であって、「つきまして」から上の部分の理由については個々の解釈の仕方があろうかと思いますけれども、願意はあくまでも「つきましては、教育基本法学習指導要領改正の趣旨に最もふさわしい教科書が採択されるように請願いたします」なんで、教育委員会がそんなことはしないんだったらばまた別なんですけれども、教育委員会もされるんでしょう。教育基本法に基づいて、要領にふさわしいものを採択される予定なわけでしょう。その願意が満たされていれば、私はいいんじゃないかと思います。 ○松原成文 委員長 それぞれ意見が出されたということでございます。継続審査、そしてまた採択との御意見がそれぞれ出ておりますが、この場合、継続審査が先議となりますので、まず継続審査についてお諮りしたいと思いますが、よろしいでしょうか。                 ( 異議なし ) ○松原成文 委員長 お諮りいたします。「請願第124号 中学校教科書採択に関する請願」につきまして、継続審査とすることに賛成の委員の挙手を求めます。                 ( 挙手少数 ) ○松原成文 委員長 挙手少数でございますので、採決することになりました。  それでは、採決に入ります。「請願第124号 中学校教科書採択に関する請願」につきまして、これを採択することに賛成の委員の挙手を求めます。                 ( 挙手多数 ) ○松原成文 委員長 挙手多数です。よって、請願第124号は賛成多数をもって採択すべきものと決しました。  引き続きまして、陳情第237号の取り扱いについて御発言をいただきたいと思います。 ◆市古映美 委員 この陳情については、皆さんそれぞれもっと補強するという方向での意見だったと思いますので、私はぜひ採択していただきたいと思います。 ◆岩崎善幸 委員 この5つのことについては、一つ一ついろんな態度表明がありましたけれども、これが全部すぐに実現ということはなかなか難しい部分があると思いますので、趣旨採択でお願いできればと思います。 ◆三宅隆介 委員 まず、ちょっと気になっているところが、3の勤務時間内に見学できるようにとあるんですけれども、勤務時間というのはあくまでも生徒指導のための時間でございますので、ぜひとも見学よりも指導を優先していただきたいなというふうに、私は教員の皆さんには言いたいと思います。  それから、先ほど申し上げましたとおり、やっぱり専門家としての意見、良識ある意見をしっかりと採用するべきだと思いますので、あくまでも教員の意見ではないと思います。恐らくこの陳情の趣旨は、教員の意見によって教科書採択はなるべくなされるべきだというふうに私は解釈されるものですから、よって、本陳情は不採択でお願いしたいと思います。 ◆粕谷葉子 委員 私どもは、今さまざまな形がある中で、これを多分改善していくのが望ましいと先ほども申し上げて公開してほしいということも申し上げましたので、改善していくためにはこういうさまざまな内容もわかりますが、一応継続ということでお願いしたいと思います。 ◆山崎直史 委員 この採択手順でいろいろ個々の内容を見ますと、例えば現行の4つの採択地区の変更を行わないこととか、その辺はやっぱり見直しも必要であろうし、透明化も求められているところですから、そういうところはもうちょっと議論していかなければいけないという意味でございまして、継続でお願いします。 ○松原成文 委員長 ただいま採択、趣旨採択、不採択、継続という取り扱いの御発言をいただきましたが、改めましてもう一度、御発言をお願いしたいと思います。 ◆岩崎善幸 委員 確かにこれは難しい部分もありますし、私どもとしては趣旨採択でいいんじゃないかなと思いますけれども、もう少し様子を見たいとか、そういうふうな形があるんであれば、継続でも結構です。 ◆市古映美 委員 皆さん意見を出された中では、基本的には補強する中身だったじゃないですか。だとしたら、継続にすればこれは廃案になってしまうわけですから、やっぱりその辺のところの議論を踏まえて、私も趣旨採択でもいいと思いますけれども、ぜひそこで趣旨採択してほしいということです。 ○松原成文 委員長 ほかに取り扱いにつきまして御意見ございますでしょうか。                  ( なし ) ○松原成文 委員長 ただいまそれぞれ取り扱いが分かれておりますけれども、採決と継続審査が競合した場合、継続審査が先議ということでございますので、継続審査からお諮りしたいと思います。「請願第237号 2011年度の中学校教科書採択に関し、教師や父母・市民の意見がより反映される採択手順での採択を求める陳情」につきまして、継続審査とすることに賛成の委員の挙手を求めます。                 ( 挙手多数 ) ○松原成文 委員長 挙手多数です。よって、陳情第237号につきましては継続審査といたします。  傍聴の方、審査の結果は以上でございます。どうぞ御退席をお願いいたします。                 ( 傍聴者退室 ) ○松原成文 委員長 理事者の方は一部交代をお願いいたします。                ( 理事者一部交代 )        ─────────────────────────── ○松原成文 委員長 それでは次に、「陳情第234号 教職員の欠員をなくすことを求める陳情」を審査いたします。                 ( 傍聴者入室 ) ○松原成文 委員長 初めに、事務局から陳情文の朗読をお願いいたします。 ◎榎本 書記 (陳情第234号朗読) ○松原成文 委員長 次に、理事者の方、説明をお願いいたします。 ◎金井 教育長 それでは、「陳情第234号 教職員の欠員をなくすことを求める陳情」につきまして、古内教職員課長より御説明申し上げます。 ◎古内 教職員課長 それでは、陳情第234号につきまして、お手元の資料に沿いまして御説明をさせていただきたいと思います。  初めに、陳情事項にございますように、ここには33名の補欠合格者を名簿登載して、正規職員として配置してくださいという願意が込められておりますので、今年度、教員採用選考において、正式な合格者のほかに教育委員会として補欠を設けておりますので、その設けた経緯と現在の状況について御説明をさせていただきたいと思います。  それでは、資料1の1ページをごらんいただけますでしょうか。初めに、今年度の教員採用試験におきまして補欠を設ける動機となりました国の学級編制標準の引き下げについて御説明いたします。  こちらは、中央教育審議会の提言を受けまして、昨年8月27日付で文部科学省が発表いたしました新・公立義務教育諸学校教職員定数改善計画(案)の概要でございます。ごらんのとおり太字で「30年ぶりに40人学級を見直し」とありますように、現在、公立の小中学校において1学級当たりの児童生徒数として40人と定められている学級編制の標準を引き下げ、いわゆる少人数学級を推進するという内容が示されたものでございます。  恐れ入ります、次のページをごらんいただけますでしょうか。審査に供するために標準学級と学級編制との関係といたしまして、関連する基本的な事項をまとめております。まず、公立の小中学校の1学級当たりの人数につきまして、1、学級編制の「標準」と「基準」をごらんいただけますでしょうか。ここにございますように、学級編制に係る用語といたしまして標準と基準がございます。その関係は「都道府県ごとに定める公立小中学校における1学級の人数は、国が定める数を『標準』として定める」とあります。言いかえますと、国が定めた標準を都道府県が基準として定めている。現在このような関係がございます。  国は1学級の標準の人数を40人と定めておりますことから、40人学級が現在標準学級と呼ばれるところでございます。したがいまして、2、神奈川県の現状にございますように、神奈川県の学級編制基準も現行の40人学級を基準としておりますが、2つ目の点に「研究指定制度により『35人』とすることも可」とありますのは、市町村が少人数学級を希望する場合には、35人を基準として学級編制することを許容する内容でございます。本市ではこの制度を活用し、平成20年度以降、小学校1年生については35人学級が実現しているところでございます。  その下、40人学級の場合の学級編制の適用事例としてありますが、表題の下の表をごらんいただきますと、40人学級では、同一学年の児童が40の倍数をボーダーとして学級数が増加していく様子がごらんいただけると思います。(例1)の図をごらんいただきますと、小学校で1つの学年に児童が80人在籍している場合、いずれも40人の学級が2学級編制される状況が示されています。その下、(例2)には、この学年に児童が1人ふえた場合、81名となった場合で、1学級の上限は40人ですので、41人の学級は編制できない旨が示されております。したがいまして3学級として、こうなりますと常に1学級は40人以下となるように編制するのが40人学級となっております。次に、学級編制基準を40人から35人に引き下げた場合はその下でございますが、1学級は35人を上限とすることになりますので、(例3)のように児童数80人の学年では、40人学級では2学級編制だったものが、35人に基準を引き下げることによりまして、児童数には変動がなくても学級数が増加するということがございます。  次に、3ページをごらんいただけますでしょうか。文部科学省の来年度予算に係る概算要求でございます。初めにごらんいただきました新・教職員定数改善計画(案)にある学級編制の標準の引き下げは、このページの下の表に少人数学級推進の年次計画に示されますように、8カ年計画で策定されております。中ほどの23年度要求の概要にございますように、その初年度に当たる平成23年度、来年度は、小学校1・2年生で35人学級を実現するため8,300人の定数改善を図る。これは、その下の内訳に記載されておりますように、小学校1・2年生の2学年で35人学級を実施した場合、前のページでごらんいただいたような学級数が全国で7,800学級。それに附帯する措置を含めまして県費負担教員の定数増を担保する。これは国庫負担の要求内容となっております。  続きましては、次のページをごらんいただけますでしょうか。こちらはただいまごらんいただきました国の概算要求が年度末に決着したんですけれども、その決着内容といたしまして、12月27日に都道府県及び指定都市の教育委員会に対しまして文部科学省から配付された資料を添付させていただいております。  一番下の二重線で囲った部分なんですけれども、平成23年度義務教育費国庫負担金について、それに続きまして括弧書きにございますように、国家戦略担当大臣、財務大臣及び文部科学大臣のいわゆる3大臣合意として発表されたものでございます。内容といたしましては、1、当初、小学校1・2年生での実施を掲げた要求に対しましては、小学校1年生の35人以下学級を実現することとしております。これによりまして4,000人の定数措置を行うこととされ、この4,000人の定数措置の内訳といたしまして、2にございますように、300人の純増を含む2,300人の定数改善を行うものの、残り1,700人分の定数は加配定数の一部を活用するとなっております。これは35人学級への移行により学級数が増加しても、配置可能な教員数は実際の6割に満たない定数措置となる内容が示されるものでございます。  続きまして、5ページをごらんいただけますでしょうか。こちらは、ただいまの学級編成基準の引き下げが本市にどの程度影響するかを今年度の児童生徒数に当てはめて検証したものでございます。上の小学校の1年生の標準学級数、中ほどにございます欄をごらんいただきますと、40人学級で編成した場合には、全113校の1年生の学年を足し込みますと合計で348学級が編成されます。同様に基準を35人学級に引き下げますと385学級となりまして、その差37学級が本市における小学校1年生の35人学級実施に伴う増加分ということになります。以下同様に2年生では40学級が、その他の学年もおおむね40学級前後の増加が確認できることと思われます。このことから、当初、国が8月末の概算要求で示した小学校1・2年生の2学年にわたる35人学級実施の影響といたしましては、本市ではおおむね80学級程度の増加が見込まれると判断できるところでございます。  次に、この学級編制の標準の見直しを踏まえました今年度の採用者決定の経緯につきまして、次のページをごらんいただけますでしょうか。こちらの表は、今年度、本市の教員採用試験の日程をあらわした流れ図でございます。まず、採用試験の実施に当たりましては、いわゆる公務の平等公開の原則というものがございますので、こちらに照らしまして事前に決定すべき事項がございます。  恐れ入りますが、お手元の資料2が受験案内でございますので、こちらをあわせてごらんいただきたいんですけれども、ただいま申し上げました事前に決定すべき重要事項がこの資料2の受験案内に記されております。この受験案内は例年4月中旬ごろに配付を開始します。ここには1次試験の日程ですとかお申し込みの受付の期間、それに並びまして募集人員や、中学校においてはどの教科の先生を募集するかといったことが記載されております。特に募集人員は、受験先を選ぶ上で極めて重要な要素であることはもとより、試験と任用に対する信頼を確保する意味でも、その後の合格者数の決定においては、原則としてこの募集案内に掲載した人数を確保するために決定されるものが求められるところでございます。なお、ここにございますように、今回補欠を通知した小学校の区分では、当初、120名の募集定員であることが御確認いただけるかと思います。  目を資料1の流れ図に戻していただきますと、ごらんいただきました受験案内は、配付の都合上、3月中に募集人員等を決定いたします。これは4月の中旬に間に合わすように、記載内容を事前に決めるということでございます。最初の四角の囲みの中に、平成23年度4月に採用する教員数は、昨年のこの時期に学級数の変動や退職者数の予測を立てて決定することがごらんいただけるかと思います。  その後は流れ図の順に、5月25日に募集を締め切りまして、7月11日に第1次試験を行っております。同27日には1次試験の合格発表を経て、8月中旬から9月下旬にかけまして個人面接等の2次試験を実施しておりますが、その期間に先ほど御説明させていただきました定数改善計画案が発表されて、10月13日の合格発表のときには、最終合格者、小学校のところで恐縮なんですが、120名に対して189名と補欠33名を決定した次第でございます。  右側にやや太い字で合格者数決定要素となっておりますが、通常の合格者数は、ここに掲げる要素に例年の辞退率を勘案いたしまして、最終的に採用される人数として、残る数を想定して決定しているところでございます。今年度は、再三申し上げますように、国が教員定数に大きな変動を伴う方針を打ち出したことから、やむを得ない形でこの変動要素を加味した合格者数として、大きな変動を伴った数を決定するところでございます。  次のページをごらんいただけますでしょうか。今年度の採用試験の実施状況でございます。小学校区分のところでは、今年度の募集人員、当初120名程度の募集に対しまして、名簿登載者数として当初確定した数は190名名簿登載となっております。この名簿というのは採用候補者名簿を指しておりまして、名簿登載者は最終合格者数とほぼ同義なんですけれども、今年度につきましては、ここにございますように、昨年の採用延期の承認者が1名含まれておりますので、今年度の名簿登載は190名となっております。  募集人員を大幅に上回り190名としたねらいは、先ほど来ありますように、小学校1年生の35人学級の実施に対応したもので、右端にございます33名の補欠につきましては、国が当初、概算要求に出したときに第2学年まで35人学級を実施するということがアナウンスされていましたので、その実施した場合に名簿登載するという条件を設定した上で決定したものでございます。このことから、補欠者の名簿登載につきましては、昨年末に3大臣合意により1年生のみの実施を決定したことにより、採用候補者名簿への登載を教育委員会としては見送るとした決定をしております。  続きまして、次のページをごらんいただけますでしょうか。こちらはその通知文でございます。ただいま申し上げました内容を記載しております。ただし、今回、補欠と判定された方々は、選考において能力の実証の面では疑義のないところでございますので、3段目、ただし書きにございますように、平成23年度実施の採用試験を受験の際には――来年度実施の試験でございますが、その際には1次試験を免除する決定をするものでございます。  なお、補欠と判定された方は、他都市合格等による辞退者を除きまして、4月からは育児休業の代替等で任用する予定でございます。  最後に9ページになりますが、ごらんいただけますでしょうか。こちらの表は、平成22年度5月1日現在の19政令市における校種別の教員定数と欠員数の状況でございます。表は、縦に網かけをしている部分、こちらは小学校における欠員数の定数全体に占める割合の大きい順に並べております。言ってみれば欠員率のようなものでございます。単純に19市を平均いたしますと、一番下の欄にございますが、各都市平均いたしますと4.5%程度欠員がある状況が確認いただけると思います。本市の割合は昨年の段階では1.9%で、19市中17番目というような状況がございます。  資料の説明は以上でございますが、県の市町村に対する教職員の定数配当は、実は採用が4月1日なんですけれども、その後、4月5日の時点における学校ごとの学級数等の実態に合わせて行われているものでございます。最終的に当該年度の5月1日を基準日として確定いたします。一方で、これは教員に限らないものなんですけれども、現在、公務部門全般では、民間に準じて、採用内定に等しい名簿登載者については4月1日に一斉に採用するよう要請されておりまして、かつてのように名簿登載者から随時採用していくという方法は実はとられていないのが現状でございます。これは我が国の労働慣行に即してということが要請の根本にございます。  また、公務員定数は、これはことし3年ぶりに条例定数を改正してございますけれども、公務員定数は条例で定めることとされておりまして、議会の議決により給与支出の根拠を得ているというものでございます。各自治体は定数を超えることのないよう慎重な職員数の管理に努めているところでございます。とりわけ県費負担教職員につきましては、定数決定が基準に基づき他律的、事後的に決定されるという特殊な要因とともに、県に費用負担をゆだねているという事情もございます。このことから、より慎重な定数管理が求められているところでございます。  なお、現在、教育委員会では、平成23年度の採用候補者名簿は、先ほども申し上げましたように既に確定しておりまして、補欠は解除されていることを申し添えるとともに、引き続き教員採用の公平公正の確保に努めてまいる所存でございます。 ○松原成文 委員長 説明は以上のとおりでございます。これより質疑に入ります。意見・要望もあわせまして御発言をお願いいたします。 ◆市古映美 委員 7ページのところを見させていただきますと、小学校の場合には名簿登載者数が190名であったと。それに対して1月付で48名の辞退者があったということですよね。実際には採用予定者数は142名だということで、当初は名簿登載者数が190名と、そのほかに国のほうで小学校2年生まで少人数学級を実現した場合を加味して33名の補欠をとったということだというふうに思うんですけれども、この190名、たまたま辞退者数が48名いたということで、当初、必ず辞退者数はいるんだろうということをいつもおっしゃるわけなんですけれども、ただ、本当にこの方たちが190名全員、川崎で小学校の教員としてやりたいという場合には、これについては責任を持つということですよね。 ◎古内 教職員課長 まず、先ほどから御説明させていただいているのは、教育委員会の実施している試験につきましては、時点、時点で、こういった採用を行います、こういった合格をいたしました、合格者数は190名としました、補欠は33名といたしましたということで、時点、時点で公開原則がございますので、それを守るということが重要かと思われます。市古委員の御指摘のように、190名辞退者がない場合については、これは当然採用する方針で決定した数でございます。 ◆市古映美 委員 具体的には48名出たということと、それから補欠者数というのは、川崎が少人数学級は2年生まで国で拡充するんじゃないかということでとったというところは、私はこれは教育委員会、川崎としたらそれなりのきちんとした判断だったろうと思うんですけれども、そこで辞退者が出たわけじゃないですか。補欠者に対しても、11月にあなたは補欠ですよと言ったときに、これはどういう理由で補欠なんですという理由づけというのをこの補欠者に対して文書か何かで言ったんですか。 ◎古内 教職員課長 文書で御説明をさせていただいております。 ◆市古映美 委員 それはあなたは補欠ですよという文書だと思うんですけれども、その補欠の理由として、例えばこれは小学校2年生まで拡充を前提としたものであって、もしこれが実施できない場合には採用取り消しがあるんですということまで明記して通知を出したんですか。 ◎古内 教職員課長 今回の補欠の決定に当たっては名簿登載の前段として行っておりますので、国の政策によって大幅な定数の増があった場合に新たな名簿登載を行うという内容でお知らせをしておりますので、欠員が生じたということイコールでない趣旨でございます。つけ加えさせていただきますと、先ほど来申し上げておりますとおりに、当初に合格と決定した190名と補欠として決定いたしました33名の間には、名簿登載に至る理由が違いますので、その点は補欠の方には御了承いただいているというふうに考えております。 ◆市古映美 委員 補欠者の人は、国のほうはもう本当にぎりぎりのところまで、2年生にするのか1年生にするのかという判断がなかなかしてもらえなかったので、非常に不安定な状態でこの間待っていらしたというふうに思うんですよね。だけれども、やっぱり一抹の期待を抱きながら待っていらしたと思うんです。  そこで、それはそれとして今お話があったんですけれども、ただ、190名のうちの48名が1月の時点で辞退者が出たわけですよ。定数内欠員というのは、確かにこの間、川崎の教育委員会は頑張っていらして、少なくなってきているということは私も認めているところなんですけれども、具体的に31名、これはまだ暫定でしょうけれども、出るということ。定数内欠員があるわけですから、だとしたら、この方たちをやっぱり採用して、そして欠員をもっと少なくするということをやるべきだったんじゃないかなというふうに思うんですけれども、そこはどうでしょうか。 ◎古内 教職員課長 その点の御指摘については、数の合わせといいますか、採用できる余地、つまり欠員が残っているので候補者を採用するという御意見については、これは当然、あってしかるべきということではないです、あってもおかしくない状況であるということは認識しております。ただ、先ほど来申し上げますとおりに、条件設定については、川崎市の試験の公平性、公正性を保つ上でも、随意の採用ということではなくて、条件を満たしたときにこういった名簿登載に至りますというお約束のもとで、これは御本人だけではなくて、言ってみれば公平原則ですので、市民、もしくは広く、先ほどの話で日本国民といいますか、受験をされる可能性のある方すべてに対して行っているものでございますので、心情としては、確かに期待感も高まっておりますし、採用させていただきたいと、私、担当課長といたしまして思いはあるんですけれども、そういったお約束事を守るということが試験実施者としての責務ということが教育委員会の立場でございますので、その点は御了承いただきたいと思っています。 ◆市古映美 委員 定数外でやれというんじゃなくて、定数があと31人欠員になっているわけですよ。今まだ暫定ですから、4月5日の実態と、具体的には5月1日付で正式決定というふうになるんでしょうけれども、その場合でも、これは31名は動くかもしれません、多くなるかもしれないし少なくなるかもしれないという場合に、でも、定数というのがあるわけですから。それ以上じゃなくて、その人たちはやっぱり補欠になったんだから、きちんと採用して定数を満たす。それは何も文句を言われないわけですから、そこのところをやるのと、もう一つは、小学生で採用したわけですけれども、今、小中連携というのを非常に教育委員会は力を入れてやっているわけじゃないですか。小学校の採用で補欠になったとしても、小学校の教員免許を持っている人は中学校の教員免許を持っている人が多いですよね。そうでなくても別に研修すれば、それはそれとして教員として扱うことができると思うんですけれども、そういうものを含めると、中学校の欠員が、私たちが代表質問をしただけでも86名もいるわけじゃないですか。だからそこのところに例えば1年間はいてもらって、またいろんな動きがあるわけですから、小学校でその方たちをまた採用するような形で、退職する人もまた来年いるわけですから、そういうような調整をしてでもこの方たちを採用するというのはできなかったんですかね。 ◎古内 教職員課長 先ほど来、同じようなことばかり言って申しわけないんですけれども、本当に御意見としてはありがたい御意見なんですけれども、受験の区分に際しても、小学校は、先ほどごらんいただきました資料2の受験案内にございますように、小学校、中学校、高等学校、養護学校ということで、まずエントリーする段階でどちらを選んでいくか、併願はできないことになっております。校種として違うのは、この中には特別支援学校の採用があるということだけは明記させていただいているところで、基本的に小学校区分受験者につきましては、当初、小学校での採用ということで、そういったところの融通を逆に、これは本当に頭がかたくて申しわけないんですけれども、きかせないことが試験の公平性を保つという観点でございますので、御了承いただきたいところでございます。 ◆市古映美 委員 私は、でも、190名についてはきちんと責任を持つ、名簿登載してということがあって、それは別枠だといってもここのところが欠員になったわけですから、今、本当に若者の雇用は大変ですよ。教育委員会ですから余計、この定数内で雇い入れるということは何にも矛盾はないし、川崎市が金銭的に腹を痛めるわけでもないし、神奈川県がお金を出すわけですから、これを満たしていけば、やっぱり採用されればそこのところでの初任者研修だって実際には行われるわけですからね。  きのうの毎日新聞でも、この間、小中学校の非常勤職員の問題が大きくクローズアップされていて、これが非常に大きな問題になっているということが言われていたんですけれども、やっぱり非常勤で補欠で採用された方については、育休要員として実際には教壇に立ってもらう、その意思があればというお話もあったんですけれども、この方たちは初任者研修みたいなものを受けないわけですよね。そうですよね。そうなると、毎日新聞のほうにも書いてありましたけれども、私もそう思いますけれども、それは実際に教壇に立つ教員にとってだって、今は本当に学校現場は大変ですから、その辺の研修というのはどうしても教壇に立つ上では必要だというふうに思いますし、子どもたちにとってだって、やはり正式に採用される職員はそういうものを受けているわけですから、これはやっぱり両方の意味を見ると、こういう欠員があるわけだから、このところに採用するというのは、いろんな工夫というのは、私は教育委員会がその気になればできたと思いますよ。もう一度お聞かせください。 ◎古内 教職員課長 御指摘いただいた点については、そのとおりだというふうに考えております。この間、私も毎日新聞を拝見させていただいた中で、ちょっとあれは川崎というか、神奈川県の状況と違う点もあるのかなというのは、非正規がふえた川崎市の要因といたしましては、定数に付加的に非常勤措置を、財源措置を講じた上で確保してまいった経過がございますので、記事にありましたように、本来定数で採用されるべきものを、給与単価の低い非常勤なりに振り分けてきたということは神奈川県では行っておりませんので、あのようなことにはならないのかなというふうに思っております。  採用に関しましては、本当に同じことを申し上げるしかないんでございますけれども、現在、試験実施者として、教育委員会として採用名簿が確定した段階でございますので、これから採用名簿に新たな受験者を追加する理由がもしあるとすれば、現時点でもう一度採用試験をやり直すといいますか、追加の募集をかけた上で公平性を期す必要が出てくる。現実的には極めて難しい状況になっておりますので、重ねて御理解を賜りたいところでございます。 ◆市古映美 委員 この8ページのところに「平成23年度実施採用試験における第一次試験を免除する等の取扱いがありますので」ということで、今回、平成22年度実施採用試験において補欠と判定された方についてはこういうような形で待遇していきたいというお話だったんですけれども、この第1次試験というのは筆記試験だけですよね。そういうのはどうですか。 ◎丸山 教職員課担当課長 資料2の3ページをごらんいただきたいと思いますけれども、第1次試験につきましては、試験内容にございますように、筆記試験、それから当日、小論文Bと集団討論と、3つの試験を実践していただくということになっております。小論文Bというのは、これは日程等の関係でこの日に行っておりますけれども、これは2次試験扱いということになっておりまして、第1次試験の内容としましては、筆記試験と集団討論、2つの内容があるということで試験を実施しております。 ◆市古映美 委員 そうしますと、第2次試験ということになるとどういうものが出てくるんですか。 ◎丸山 教職員課担当課長 資料2の4ページになりますけれども、2次試験では、一番下のところに③試験内容というところがございますけれども、ア、実技試験、イ、場面指導、ウ、個人面接ということで3つの試験内容がございます。小学校につきましては実技試験がございませんので、場面指導と個人面接と、2つの試験内容があるということになります。 ◆市古映美 委員 今まで2次試験だけで1次試験を免除された方というのはかなりいらっしゃると思うんですけれども、そういった方々の合格率というのは、全課程を受けた方に比べてどのような合格率になっているんですか。 ◎古内 教職員課長 1次試験合格者と1次試験免除者が2次試験に進んだ段階では、我々は最終的な合格者の中からそれをより分けることは可能なんですけれども、試験の途中ではそれ以外の情報というのはありませんので、今ここでは免除者がどれぐらいということは申し上げられないんですけれども、ちょっとお答えとしてはすれ違ったものになって恐縮なんですけれども、選考の課程では、その方が免除者であるか、受けて1次試験を通過してきた方であるかについては全く考慮されていないという状況があります。それと1次試験が免除されたのが、平成18年と19年に、今回と同様といいますか、今回のような状況とはちょっと違いますけれども、それぞれ補欠を設けた経緯がありまして、その翌年に同様に1次試験免除者がおりましたので、ちょっと古いものをひっくり返さないと、どれぐらいの割合になっているかというのは、現在の状況でははかりかねるところがございます。 ◆市古映美 委員 期待を持たせるようなこの文書なんですけれども、実際にはその辺については把握していないということも含めて、私が話を聞いた限りでは、1次試験が免除されても、合格率というのは1次、2次を受けた人に比べても決してよくないというお話も伺っているものですから、その辺については事実は把握していらっしゃると思うんですけれどもね。 ◎古内 教職員課長 逆に言えば、そういったこと、先ほど来申し上げましたように、受験者一人一人の細かいプロフィールというか、最近の受験の中ではむしろ能力実証に必要でない部分を面接等の段階で聞けないですとか、あるいは資料としても求めないということが厳格になっている関係もありまして、ですから最終選考の段階でも氏名を伏せたままで選考しておりますので、その意味では横一線の中から選考によって出された結果がすべてというふうに考えておりますので、免除者であるか通過者であるかについては全く考慮していないものでございます。 ◆市古映美 委員 そうなりますと、じゃ、これは一体1次試験を免除するということに対して、この方たちが例えば育休で学校の現場に入ったという場合に、学校現場は物すごく忙しいですよね。研修も受けないで子どもたちに教えなくちゃいけないということと、それから同時に、差はないと言われたら、1次試験を受けた方と同じような勉強をきちんとしながら、9月ですか、その試験に臨まなくちゃいけないことになるわけじゃないですか。この文書だと何となく期待感が持たれるような文書なんですけれども、現場で働きながら試験の勉強をして、それでまた再挑戦をするというのは物すごい大変なことだと思うんですよ。だから私は、途中で補欠者についてはもう一応打ち切ってしまったんだと、この人たちを採用する場合にはまた改めて試験をやらなくちゃいけないなんていう、その過程のところが、やっぱり教育委員会としては努力が足らなかったというふうに思わざるを得ないんですよね。欠員が実際にいるわけですから。いないんだったら、これはしようがないですよ。どうですか。 ◎古内 教職員課長 先ほどの業務多忙という観点に関しましては、まさにそのためにと言うとちょっと言い過ぎかもしれないんですけれども、業務多忙でも勉強することの成果というのは、1次における筆記試験において有利、不利が出てくるものだと思います。その意味では、現場で働きながら1次試験は免除という形になりますので……。  ですから非常に難しいのは、この方々を有利とすることも、ちょっとこちらとしてははばかられるものがございますから、すべて選考においてはどのようなものも有利、不利には働かないというふうに考えるのが試験実施者としての役割と考えておりますが、この点に関しては、ことしの選考試験において既に能力実証は半分はなされているという関係がございますので、1次試験を免除して、現場で研さんを重ねた上で、2次の個人面接、場面指導ということでは、ちょっと口が滑ってこれを有利と言ってしまいそうなんですけれども、そういったことがあるかと思います。 ◆市古映美 委員 もう何としてもあれなんですけれども、私、実際に33名補欠で結局は採用されなかったという方からメールをいただいて、見て、私は本当に胸が詰まったんですよ。やっぱり非正規雇用でいるということは非常に限界があるんだということで、ことしは何としても合格する意気込みで採用試験に臨みました。できることはすべてやったつもりです。35人学級が関係しているというふうに11月のときに知ったんだけれども、その後の自分の運命の行方が知りたくて、毎日のように文科省の動きや元気な日本復活特別枠などの予算、これの審議を見詰めてきました。評価会議で35人学級がC判定とされたりB判定とされたとき、一喜一憂の日々でした。12月15日には35人学級の見送りの報道が流れて絶望した後、12月17日には1年生のみ実施との報道があって、再び希望を持ちました。しかし、12月22日、採用担当から突然電話があって、1月中に文書で通知をする、採用の可能性は低いということが伝えられて、再び愕然としました。それでもわずかな望みをかけ、1月中の文書を待ち、毎日郵便受けを確認しました。そして1月29日、ついに新たな名簿登載はしないという通知が届いてしまいました。もちろんショックでした。早くこういうことに惑わされないですっきりと全力で教育活動に専念できるように願ってやみませんというお話だったんです。  ちょっと個人的な部分もあるのでその部分は割愛しましたけれども、こういう思いで、補欠というと普通は、大学みたいなところは合格とほぼ同じなんですよね。ですからその意味では、一番やり方がひどいのは私は国だというふうに思いますけれども、せっかく補欠という形で採用を別枠だとしてもしたわけですから、ここのところで欠員が出るという時点がもう1月でわかっていたわけですから、ここで何とかやりくりができなかったのかという点では非常に私は悔しい思いもありますし、やっぱり若い人たちの雇用がこれだけ深刻で希望が持てない状況の中ですから、私は教育委員会にぜひその点の最大限の工夫はしてほしかったというふうに思うんですけれども、教育長に最後ちょっとお聞きしたいと思います。 ◎金井 教育長 市古委員のおっしゃるとおり、私もそういったことも含めて協議はしております。ただ、今までの採用、例えば私が採用されたころは、6月採用とか、そういう方もおりました。ただ、慣行という中で、それがやはり非常に厳しい、難しいということを聞いて判断した次第でございます。
    ◆花輪孝一 委員 もう大分時間も経過していますので、ちょっと端的に確認したいことがありますのでお答えいただきたいんですが、先ほど来、国とか県、特に県の絡みというのがやはりかなり大きくあるのではないかということも含めて、率直にこれを伺いたいんですけれども、採用の段階で、辞退もあれば、また本市のように人口増という部分があれば、子どもの数がふえているということもあれば、当然のことながら、名簿登載者数に関しては、やはりかなり余裕を持った、実態に合った形にしていかなくてはいけないというふうに思うんですけれども、この名簿登載者の数については、もちろんさまざまな形で判断するということなんですけれども、その中で本市独自で、これはこの数でいくよということを意思決定できるかどうか。あるいは、本当に率直に聞きますけれども、教職員の場合はある程度県のお金が出ていますから、県のほうに御相談して協議をしながらやっていくのか、そういうのをちょっと聞かせていただきたいです。 ◎古内 教職員課長 定数につきましては、これはもう神奈川県の専権事項でございますので、神奈川県が最終的には決定するものでございます。ただ、先ほど来申し上げますように、この決定のメカニズムが非常に変動要素の多い中で、市の職員のように、行政側、もしくは市民の意見を聞いて体制をみずから整えて、じゃ、今回、市長事務部局では何人定数にしましょうというのを我々がみずから決められるものとは教員の定数というのは違いまして、法律に基づいて基準を定めたもので、しかもそれが採用後の4月5日時点の学級数というふうなこともございますので、万が一、定数のほうが下がって、現員者のほうが多くなって定数を超えた任用ということになってしまいますと、これは神奈川県のほうに非常に迷惑をかけてしまう、もしくは監査請求などですと支出根拠のない任用ということになってしまいますので、だれかがいわゆる自腹を切るような形になってしまいますので、そういった意味で非常に慎重な対応が必要だということになっております。 ◆花輪孝一 委員 定数についてはそうなんですけれども、先ほども話に出ていましたけれども、資料の7ページのところにありますように、名簿登載者数ということで、今回、前年度からの採用延期者というお1人いた方も含めて190名なんですが、この190名という数について、先ほど他の委員からの御発言に対して、もちろん採用を前提として責任を持ってということもあるんですが、この数が果たして本当に今の実態に合っているのかどうかという判断という部分では、定数ということではなくて、いわゆる採用試験をやって、そして名簿に登載する数という部分での根拠と申しますか、自由度というか、先ほども申し上げたようにさまざまな要素を勘案するということなんですけれども、もう少しこの名簿登載者数についてはより実態に合ったものにできなかったかどうかということが知りたいものですから、そのことで今お聞きしています。 ◎古内 教職員課長 合格者の決定につきましても、本来120名程度ということで、最初の説明の中で申し上げましたように、ことしは小学校で120人募集しますということを公にした場合については、最終的には120名が採れるように合格者を決定するというものが求められるでしょう。ただ、今回の場合は、それよりも教員が必要になるかもしれないという状況が生まれたので、具体的に言いまして国の政策によって1学年でやると大体40人ずつというふうに先ほど申し上げましたように、そうしますと120名の想定が正しければプラス40名。それに大体辞退者数2割から2割5分ぐらいの間を掛け合わせたものをプラスアルファ、そこで合格者数を決定するんですけれども、実際に試験というのは点数化されて序列がありますので、同点者がかなりいるんですね。そうすると、必ずしも採用決定とした欲しい人数で割ると同点者のうち半分採るというわけにはいきませんので、その幅が出てきますから、本来は、今回は1学級ですと180人ぐらいで済むんですけれども、同点者がいる関係で189、190人という形になるものでございます。 ◆花輪孝一 委員 大変丁寧にお答えいただいたんですけれども、ちょっと角度を変えるんですが、要は募集人員も含めて、今回に関しては、先ほど来あったように、国の事情というのが確かにあって、補欠者という話ももちろんあったんですけれども、それ以前の段階として、とにかく議場でもたびたび取り上げられましたけれども、人口がどんどんふえている。保育園なんかは特に待機児童なんかも多いんですけれども、小学校のほうも、私どもの地元のほうのはるひ野小中学校ではもうとにかくどんどんどんどんお子さんがふえてくるということで、今回増築等もするわけですけれども、そういうような状況をしっかりと勘案して、要するに国のほうは国のほうで、確かに今回は私も本当にこれはよくないことだと思っていますけれども、ただ、本市独自として、そういう子どもさんの数等もどんどんふえているという状況の中で、もう少し募集人員とか、さらにもっと言えば、名簿の登載者数についても、やはり本当に欠員を生じないようなものにするべきではなかったのかなと。それは川崎市が判断できるんですかというふうに聞いているわけなんです。 ◎古内 教職員課長 名簿登載者数についてはもう川崎市の判断でやらせていただいている部分です。先ほど教育長からちょっと話をさせていただいたところですが、確かにかつては名簿登載を多目に登載しておいて、4月1日の一括採用ではなくて、4月1日を超えて欠員が生じた段階で随時採用していく方法がとられておりました。本市のお話で大変恐縮なんですけれども、これはちょっと古い話で、1993年の採用の際に、60人採用を延期しますと「川崎市が見込み違い」。今でも、昨年、調布市でも同様の……。御存じのように、リーマンショックの影響がことしの初めにはまだありまして、採用辞退者が公務員については非常に少なかったということもあります。  これはちょっと古い話なんですけれども、これは教員ではないんですが、このとき以来、川崎市では、多目に採用して採用を延期するという方法ではなくて、欠員については7月の試験を経て10月に補充する形をとっています。現在全国でも、教員採用に関しましても、かつて行われていたような事後採用ということは行っていない状況。これも何度も申し上げて恐縮なんですけれども、やはりこれは我が国の労働慣行で新規採用者の4月1日の大量採用、一括採用ということを背景として、厚生労働省や総務省を通じて強く指導されている点もございますので、名簿登載者についても残した上で現実に合わせる、アジャストが可能だと。  法律的にはこれはできるんです。本来はそうしたいんですね。名簿登載者を多目にとって、これも情においては忍びないんですけれども、1年間の名簿登載期間が過ぎたときには、残念でした、定数がなかったので採用いたしませんということも法律的には可能なんですけれども、現在優先させていただいているのは全国を通じまして4月1日の一括採用ということが慣行となっておりますので、川崎市のみそれではない選択をとるというのはちょっと現状では難しい。情において今回の補欠者についても忍びないところはありますが、まさに試験については情実は排除するというのが1つの根本原則になっているところもございますので、あらかじめ決めたルールにのっとってやらせていただいているところでございます。 ◆花輪孝一 委員 ちょっと今の御答弁は、私、納得できないですね。要は現実問題、教育現場では、とにかくその臨職の方たちが働いている状況もある。本当に教員の方が不足している実態が現実にあるわけですよね。その中でまた少しずつ実質的に少人数学級等もふやしていこうというような流れの中にあって、成績優秀で合格された方、これは補欠であろうか何だろうが、とにかく本市の一定の基準を経過した方が意欲を持ってやろうと思ったときに、これは不採用だというふうなことであると……。  それからあと、本当に年度途中というのは確かに不安定要素もありますけれども、でも現に、例えば大規模マンションとかそういうのができるという部分も、学齢に合わせてできるわけじゃありませんから、年度途中で当然学級をふやさなきゃいけないというようなことも現実に起きているわけで、これに対する配慮と申しますか、見通しというんですか、そういうのをもう少しきちんと配慮した上で、判断した上でやるべきではないかなというふうに思うんですけれども、再度このことについてお答えいただきたいと思うのです。 ◎古内 教職員課長 その点につきましては、1年後の推計というものをいろいろな要素を加味しながら確実なものを出していかなければならないというのは当然のことだと思っております。  ちなみにと言っては大変恐縮なんですけれども、陳情にございますように、その欠員の状況について、最近は多い。先ほど市古委員のほうからはその減少についてお言葉をいただいたところですが、その状況についてだけちょっと申し上げさせていただきますと、最も多かったのが平成20年度で、小学校で136名の欠員が年度当初に発生していました。これはもう御存じのように、小学校の数が現在113、当時は114だったと思いますけれども、ですから学校数を超えていますね。学校に1人以上の欠員があるということになっていました。平成23年度、先ほど31名とありますが、現在定数が動いていますので、昨年については61名ということで半減までいって、ことしも現時点、昨日の段階で欠員は54名。136名かつてあったものが、現在54名まで減少しております。その間の採用者数についても20年度には小学校で214名、21年度には239名、昨年度は235名、ことしは現在のところ142名ということで、児童数の増加が一定落ちついてきている状況を経まして、採用は昨年に比べると落ちついているんですけれども、この間、200名を超えるものがこの四、五年続いておりますので、小学校でいいますと、ことしのあけた4月1日、4月5日の段階で今予測されているのが、定数3,300名が予測されています。この間、5年間に200名以上の採用がありましたので、経験5年未満の教員が小学校において大体3分の1近く。今このような状況になっておりますので、欠員をなくすことは至上命題だと考えています。  反面、新規採用者を採ることで欠員を減らすがゆえに、経験5年未満の職員が今のところ小学校においては3分の1に達しようとしているところがございますので、これについては徐々に解消する方向をもちまして、さらに教員のバランスをとっていくことも観点としては必要なのかなというふうに考えてございます。 ◆花輪孝一 委員 ちょっと教育長にお答えいただきたいんですけれども、今いろいろるるやりとりをやったんですけれども、やはり率直に申し上げて、いわゆる教育現場の欠員問題等も含めて、やっぱりちょっと認識が甘いというふうに言わざるを得ないんじゃないかというふうに私は思います。  1つは、やはり表とか欠員数とか、これも川崎市は他都市に比べれば数的には少ないんだよと言っているふうに見えますし、今の御答弁を伺っても――別に私は悪意で言っているんじゃないですよ。でも、いろいろな状況を考えたときに、本当に求められたのは何なのか。やっぱり人でしか人は教育できないし、教員の充足というのは今の至上命題だと思うんですよね。それに対する認識というのをやっぱりもう一回しっかり改めてもらわないと、正直言って本当に川崎の教育というのも危ないんじゃないかと。  数的なものとか、それからさまざま県とか国がありますけれども、やはり川崎市が責任を持って子どもたちの教育をやっていく、そのために教職員というのは最も大切なんだということ。これは当たり前のことですけれども、再度ここで今の現場を踏まえた欠員の状況、また今回の採用の問題とかを含めて、教育長にちょっと御見解を伺いたいと思うんです。 ◎金井 教育長 今回33名の補欠が採用されなかったということにつきましては、私自身も、先ほども市古委員に話をしましたけれども、委員会の中で、同じ思いで担当と話をしたところです。最終的には先ほどのように、やはりそういう慣行の部分でどうしても今修正できない部分があるという話を聞いて、私もその辺については納得したところなんですけれども、おっしゃっているように、今置かれている補欠の方も含めて臨任の方は、学校の中で非常に御苦労されていると。できれば臨任されている方をある程度配慮して採用していきたい。そういう思いもあって、今までここ数年の中で、この臨任者が1年臨任をやれば1次試験は免除とか、そういったことも実現してきております。私も学校現場にいたときには、臨任の先生が非常に一生懸命頑張って、試験前に試験勉強をどうするんだというぐらい頑張っている先生もおられて、そういう中で、現場の臨任を実際やっている先生方の気持ちも理解はしておるつもりです。今後、委員会の中で、そういった欠員も含めて今の御意見を踏まえて、いろんな形で検討していきたいというふうに考えております。 ◆花輪孝一 委員 結構です。 ◆市古映美 委員 私たちが代表質問したときには小学校の欠員が31人ということでしたが、今の時点だと54名にふえちゃったんですか。そうしたら33名採用できますよね。工夫すればできたんじゃないですか。 ◎古内 教職員課長 その後の定数の動きがありまして、これはちょっと専門的な話なんですが、神奈川県からの定数配当は国の動向に応じて加配定数の部分が戻ってきた部分が若干ありまして、採用者数が固定していますので定数のほうが膨らんだということがありますので欠員がふえている状況にあります。この状況が変えられるのかということについては、先ほどお話をさせていただいたところとは状況は変わらないと思うんですね。よろしくお願いしたいと思います。 ○松原成文 委員長 そのほか各委員の皆様からございますでしょうか。                  ( なし ) ○松原成文 委員長 ないようでしたらば、取り扱いについて御発言をいただきたいと思います。 ◆山崎直史 委員 この補欠になられた方、33名ですけれども、国の動向に翻弄されている中で、本当に御苦労がおありになったのかなというふうに思っております。今、市がもっと努力すれば救済できたんじゃないかというようないろんな御意見がある中で、我々としてはやはりお気持ちを察するに、趣旨採択でお願いしたいと思います。 ◆粕谷葉子 委員 本来であれば、県から市に教育権限も移譲していただくような形が一番望ましいのだと思います。その中で加配もされているのは大変困難だと思いますし、この通達をまず出したことに、採用試験において補欠に算定された方につきましては次の試験も第1次試験を免除、こういうことって多分ないと思うんですよね。やっぱり公平性も欠ける部分ですし、さらに得点がもう、たとえこれがあったとしても、上の方がいたら33名はもう無理だなというのになってしまうと思うんですよ。お気持ちもわかりますが、今の段階でお話をさっき伺っていたら、加配もやらないといけない、途中もできないとおっしゃるので、それができるかどうか、ちょっと見守らせていただたきたいと思いますので、私どもは継続ということでお願いします。 ◆岩崎善幸 委員 私どもは、先ほど花輪委員が言ったとおりでありまして、今回のこのような現象というのは今回のみという形に本当にしてほしい。個別の考え方もいろいろあるかもしれないけれども、こういうやり方というのはやっぱり教育上一番よくないよ。だから、そういうやり方もあるかもしれないけれども、こういうことは極力避けていただきたいということが1つ。  もう一つは、臨任の先生、これはやっぱり非常に厳しい中やっているということを先ほどおっしゃっていたけれども、私も知り合いでおりますけれども、本当に大変。そういうことを教育長はよくわかっていらっしゃるというから本当に期待しますけれども、その意味ではそういった方々が実際働いているわけですから、できる限り正規職員になれるような道を、今1次試験免除という話があったけれども、その1つじゃなくてもう少し、例えば年数がたった方のやり方とか、そういったことをぜひ検討していただきたい、こういうふうに思います。  それからまた、臨任の先生方の資質向上とかいわゆるスキルアップ、これもやっぱりしっかりやってもらいたい。もう何もないということはもちろんだし、それもぜひやっていただきたいと思います。ですので、私から言わせれば非常に頭のかたいというふうに言わざるを得ないんだけれども、ぜひそういうことも含めて、やっていきたがっている、それを含めて趣旨採択でお願いしたいと思います。 ◆市古映美 委員 うちも同様でお願いします。 ○松原成文 委員長 趣旨採択……。 ◆市古映美 委員 はい。 ◆三宅隆介 委員 行政的にもさまざまな事情があろうかと思うんですけれども、相当数の欠員が出ているわけですので、何とか今後とも努力をしていただきたいという意味を込めて趣旨採択でお願いします。 ○松原成文 委員長 ただいま各会派等、取り扱いについて御発言をいただきました。趣旨採択、継続という取り扱いの御発言をいただきましたけれども、もう一度いかがでしょう。 ◆粕谷葉子 委員 そうしましたら、うちも皆さんがちゃんと入れば構いませんけれども、可能性があるのかないのかと考えるとこの趣旨の部分では難しいのかなと思いましたけれども、皆さんそうであれば趣旨採択で結構です。 ○松原成文 委員長 ほかに質疑・意見はございませんでしょうか。                  ( なし ) ○松原成文 委員長 それでは、採決に入ります。「陳情第234号 教職員の欠員をなくすことを求める陳情」につきまして、趣旨採択することに賛成の委員の挙手を求めます。                 ( 全員挙手 ) ○松原成文 委員長 全員挙手です。よって、陳情第234号は全会一致をもちまして趣旨採択すべきものと決しました。  傍聴の皆様、陳情の審査は以上のとおりでございます。どうぞ御退室をお願いいたします。                 ( 傍聴者退室 ) ○松原成文 委員長 理事者の方は交代をお願いいたします。                 ( 理事者交代 ) ○松原成文 委員長 皆様方にお諮りをいたしますけれども、暫時休憩をしたいと思いますが、よろしいでしょうか。                 ( 異議なし ) ○松原成文 委員長 おおむね10分間休憩といたしまして、午後1時から再開といたします。                午後0時50分休憩                午後1時02分再開        ─────────────────────────── ○松原成文 委員長 それでは、委員会を再開いたします。  次に、総合企画局関係の所管事務の調査といたしまして、「『富士見周辺地区整備実施計画』について」報告を受けたいと思います。  なお、関係理事者といたしまして建設緑政局から大谷緑政部長が出席しておりますので、御紹介をいたします。  それでは、理事者の方、よろしくお願いいたします。 ◎平岡 総合企画局長 それでは、富士見周辺地区整備実施計画につきまして御説明させていただきます。  富士見周辺地区につきましては、平成20年3月に富士見周辺地区整備基本計画、平成22年3月にこの整備基本計画に基づく整備の考え方改訂版をそれぞれ策定したところでございます。このたび、これらに基づきまして、富士見周辺地区整備実施計画(案)を取りまとめましたので、御報告をさせていただきます。  内容につきましては、公園緑地まちづくり調整室、長澤担当課長から御説明申し上げますので、よろしくお願いいたします。 ◎長澤 公園緑地まちづくり調整室担当課長 総合企画局公園緑地まちづくり調整室担当課長の長澤でございます。よろしくお願いいたします。  富士見周辺地区整備実施計画について御報告させていただきます。  初めに資料の確認でございますが、本日御用意させていただきました資料は2点でございます。資料1といたしまして富士見周辺地区整備実施計画(案)概要版、資料2といたしまして富士見周辺地区整備実施計画(案)でございます。よろしいでしょうか。  それでは、資料1、概要版により御説明いたします。  初めに1ページ目でございますが、全体構成をまとめたものでございます。左側の枠をごらんください。「序章 富士見周辺地区整備実施計画の策定にあたって」でございます。1では策定の趣旨、2では既に策定しております富士見周辺地区整備基本計画について、3では富士見周辺地区整備基本計画に基づく整備の考え方(改訂版)について、それぞれ要点をまとめたものでございます。次に、右側の上段をごらんください。こちらが本編に当たります実施計画でございます。ここでは全体の構成をあらわしております。「第1章 公園区域全体の整備の方向性」では、1、公園整備の基本方針に基づく整備の進め方、さらに、2、エリア別公園整備方針といたしまして、公園機能を踏まえた各エリア別の公園整備方針について取りまとめております。中段の「第2章 市民利用施設等公共施設の整備方針」では、1、Aグループ、2、Bグループとして、それぞれ施設の整備方針を取りまとめております。「第3章 段階的整備の方向性」では、1で段階的整備の考え方を整理いたしまして、2で段階的整備における5つの方針を取りまとめております。最後に、「第4章 整備スケジュール・手順」といった構成となっております。  2ページをお開きください。ここから各章の内容について御説明させていただきます。「第1章 公園区域全体の整備の方向性」でございます。左側には、公園整備の基本方針に基づく整備の進め方として、1、緑地・広場の確保など、憩い、活動できる空間の創出から、6、賑わい機能の創出までの基本計画における6つの公園整備の基本方針につきまして、整備の考え方(改訂版)の内容も加味しながら、今後の整備実施に向けた方向性として整理いたしました。  次に、右の囲み部分のエリア別公園整備方針でございますが、まず、配慮すべき公園機能といたしまして、日常的な公園機能、イベント等に活用可能な公園機能、公園と調和した駐輪場等の附帯施設機能、及び大規模な公園における防災機能がございます。これらの機能を念頭に置きながら、3つの丸で記しておりますが、公園の再生、スポーツ・文化・レクリエーションの機能強化、防災機能の充実といった視点で検討を行い、右側の一覧表のとおりAからJまでの10カ所のエリア別の公園整備方針を設定いたしました。このうちAのエントランスゾーンとDのプロムナードにつきましては、公園の顔となる重要な部分となりますことから、重点整備エリアとして位置づけたところでございます。下の図は、エリアの場所と将来イメージをあらわしたものでございます。  次に、3ページをお開きください。「第2章 市民利用施設等公共施設の整備方針(Aグループ)」でございます。まず、左側のAグループの(1)スポーツ・文化複合施設につきましては、整備の考え方を踏まえまして、中段のとおり、スポーツ・文化複合施設基本計画素案を平成21年度末に作成しておりますので、今後の進め方といたしまして、素案作成後に実施した調査検討事項を踏まえ、基本計画を策定し、PFIなどの民間活力の積極的な活用など適切な事業手法を検討することとしております。左下の今後3年間の事業展開の方向につきましては、第3期実行計画に位置づけたスケジュールでございます。右側へ移りまして、(2)市民館・区役所につきましては、整備の考え方ですが、教育文化会館の市民館機能と川崎区役所を基本に、必要な機能を整理し具体的な検討を進めることとしております。(3)北側施設につきましては、テニスコートの移設、共用駐車場の多層化のほか、児童プール・相撲場の再編により北側再編施設として整備し、弓道場はスポーツ・文化複合施設へ複合化することとしております。(4)駐車場につきましては、各施設の附置義務駐車場や共用駐車場の整備を行いまして、最後の行にございますとおり、公園全体として500台程度の整備を検討しているところでございます。  次に、4ページをお開きください。「第2章 市民利用施設等公共施設の整備方針(Bグループ)」でございます。左側(1)川崎競輪場につきましては、整備の考え方を踏まえまして、上段右側にありますように平成22年9月に策定した川崎競輪場再整備基本計画に基づき、第1段階のコンパクト化を実施し、多目的な市民利用と持続的な事業運営を進めることとしており、コンセプトなどを取りまとめております。続いて下段をごらんください。(2)長方形競技場につきましては、整備の考え方を踏まえまして、中央部分の表のとおり、検討の方向性と検討の項目を整理した上で、右側にございます想定導入機能等として、①観客席4,000席程度、②フィールドの拡張、③トイレの新設など、5つの項目について取りまとめております。  次に、5ページをお開きください。「第3章 段階的整備の方向性」でございます。まず、段階的整備の考え方でございますが、富士見周辺地区整備は、基本計画においておおむね10年程度で再編整備を行うことを目指すとしており、長期的展望を踏まえながら段階的に整備を推進していくこととしております。その右、上段中央の図をごらんください。初めの3カ年を第3期実行計画との調整を踏まえた先行整備期間、次の4カ年を前期整備推進期間、その次の4カ年を後期整備推進期間と位置づけまして、この章で取りまとめております。段階的整備における5つの方針との整合を図ることを図示したものでございます。  次に、その下の囲み部分にお移りいただきまして、①公園区域等の方針につきましては、公園整備を推進する区域等の設定に関して取りまとめております。民有地2カ所の編入を初め、既存体育館部分の編入、市民館・区役所の除外といった都市計画公園区域、さらに商業系用途地域への変更について掲げております。次に、②動線等の方針につきましては、各施設間のゾーニング等として、スポーツ・文化複合施設や川崎競輪場の敷地のほか、右側の枠の駐車場配置として、各施設の附置義務駐車場整備などの方針を掲げております。次に、右上にございます③景観形成の検討方針につきましては、公園の魅力形成に資する景観形成として、市の景観計画に基づき、各施設及び公園整備のガイドラインとなる方針を検討しております。ここでは、景観軸、拠点施設、公園施設について整理いたしました。次に、④防災機能の導入方針につきましては、大規模な公園における防災機能を各施設の整備に合わせて検討することとしております。防災機能の現在の位置づけを模式図的に記載しておりますが、こうした位置づけを踏まえまして、STEP1の初動期からSTEP3の復旧復興期に至る時系列の利用イメージの検討を行ってまいります。次に、⑤パークマネジメントの導入方針につきましては、公園全体でおおむね10年程度の長期的な整備となること、また、施設ごとに異なる特性を持つという状況から、段階的なパークマネジメントを推進することといたします。  次に、6ページをお開きください。「第4章 整備スケジュール・手順」でございます。まず、上段囲み部分でございますが、第3期実行計画期間の先行整備期間、平成26年度から平成33年度のおおむね8年間を整備推進期間とし、前期と後期に分けて整備するものといたしました。また、Aグループは、施設の老朽化や教育文化会館大ホール代替機能への対応の必要性などからスポーツ・文化複合施設を優先して行うこととし、Bグループは、エントランスゾーンやプロムナード等の公園再生に向けた取り組みを着実に推進する必要があることなどから、川崎競輪場と長方形競技場の段階的整備を優先して行うこととするものでございます。さらに右側にございますとおり、財政の平準化と費用対効果の最適化を図りまして、既存施設の適切な維持管理を行いながら、中長期的な整備手順により計画的に再整備を進めていく必要があるとしております。以上を踏まえまして、おおむね10年程度の整備スケジュール・手順を施設及びゾーンごとに線表としてまとめさせていただきました。  なお、資料2の富士見周辺地区整備実施計画(案)本編につきましては、後ほど御参照ください。  説明は以上でございます。 ○松原成文 委員長 説明は以上のとおりでございます。この際、御質問等がございましたらお願いいたします。 ◆嶋崎嘉夫 委員 富士見の再開発というのは余りにも複雑な開発事業計画が幾つも錯綜しているので、今御説明いただいた中でもそれぞれが重要な計画にもかかわらず、まだまだきちっと地域とかに浸透し切れていない部分もあると思うんですね。ですから、何よりも大事なことは、行政主導はわかるけれども、川崎区民を含め地域の方々にも、今こういう計画だということをきちっと周知ができるような努力を今後とも継続してお願いしたい。  それから、PFIで事業化する以上、収益というものが確保できる見通しに立った上で事業化計画がなされていると思うんですが、そういう中で今回初めて示されたのは、競技場は長方形で行いますよと。今ぱっと見た中では、人工芝ということは天然芝ではないから、サッカーの公式な試合等は開くことができないことになるわけです。そうすると、今ここで挙げられている事業化目的の中で、最大限利用が受けられるのはアメリカンフットボールだと。でも、現実に川崎区で区政推進課が推進しようとしているスポーツはカーリングなんだよね。アメリカンフットボールなんて、どこにも書いていない。屋内カーリングを川崎区の生涯スポーツとして打っている。そうすると、総合企画はアメリカンフットボールなんですけれども、川崎区の区政推進事業では1文字も入っていない。これが現実の話であって、せっかくこれだけの集客力も、ほかの市ですと、複合相乗効果が十分発揮できる場所、一等地という場所も勘案した中で、さらには相乗効果が発揮できるような、例えばサッカーの試合が可能になるような、そういう議論はどの程度まで行っているんでしょうか。 ◎長澤 公園緑地まちづくり調整室担当課長 御質問にございました長方形競技場利用の決定の検討状況でございます。アメリカンフットボールのまちづくりということでは、確かにそれが一つの前提となっておりまして、現在の川崎球場がその拠点という位置づけもございますので、その政策、取り組みを発展的に継承するという考えはベースにはございます。  ただ、今回でございますけれども、フィールドの拡張ということで、資料の4ページ、長方形競技場の導入機能等でございますが、多目的な利用に配慮した施設配置ということで、フィールドの横幅を拡幅するということで、確かに人工芝ではございますけれども、サッカーの市民大会利用なども想定できるかなということは検討しております。 ◆嶋崎嘉夫 委員 私が申し上げているのはそうではなしに、施設を形成するときに、投資を行って施設をつくるわけですよね、起債を打って。当然、そこのところで収益が上がるような事業化というのも組み合わせることによって、投資を早く収益が確保できるような形につなげる必要があるわけだし、同時に、この富士見地域というのは幾つもの大規模事業が計画されているわけだから、当然のように収益確保というのを最も重要なポイントに置いた中で取り扱うべきだよね。そうすると、今申し上げますが、これだけの大規模な長方形の施設をつくるのであれば、4,000席の観客席しかないとはいえども、当然収益が上がるような事業としてサッカーとかいろんなものを組み込むことを考えるのが普通なんじゃないですかという話です。 ◎平岡 総合企画局長 今委員が御指摘のように、富士見につきましては、さまざまな施設を民間活力を最大限生かして今後整備していきたいという大きな前提を踏まえながら、各施設でPFIなりPPPでも一定の収益性がないと民間参入は当然あり得ないということもありまして、そういう前提で物事は考えたいということは当然でございます。あと、今回、長方形競技場については、先ほど担当課長が申し上げたように、若干拡張もしながら、アメフトもお使いになりますけれども、これまでもフラッグフットボールとかフットサルとか、もろもろやられている。一定サッカーができるような部分がありますので、それがもうちょっとというのは後期というか、当面は4,000席の、今は仮設でつくっておりますので、本設にして、4,000席程度で楽しんでいただく施設が第2段階、その後、段階的に機能拡充を考えているということが1つでございます。  それと、冒頭、委員が言われた区のスポーツ振興と、私ども縦割りということではありませんけれども、市民・こども局でもスポーツ振興みたいな計画もつくると。私どもも、3大公園の中でいろんなスポーツ施設があって、その整合がとられていないという印象を受けるのであれば本意ではありませんので、しっかり総合企画局として今後庁内調整を含めてやっていきたいと思ってございます。 ◆嶋崎嘉夫 委員 計画に入っていないんだものね、現実の話が。だから、そうなってくると非常に重要な、これから富士見の再開発というのは最も大事な話ですし、そういう整合性との兼ね合いも詰めていく必要があるだろう。  わかりました。ただ、現実にお示しいただいた中では、基本設計にもう入って、そうすると実施設計にいよいよこれから行くわけだから、このまま走り始めちゃうと、もう決定した企画の中でどんどん話が進む一方になっていっちゃうんだよね。ただ、何度も申し上げますけれども、本当にこの情報というものが、スポーツに携わっている方はよく知っているかもしれないけれども、市民の方々にきちっと伝えておかないと、何のためにつくるのかということが出てくると思いますので、そちらを再度確認していただいて、お願いしたいと思います。結構です。 ◆飯田満 委員 今の話の続きになってしまうかもしれないんですが、長方形競技場なんですが、この中にはスポーツの拠点づくりということで、多目的競技場という検討項目で、アメフトは今まで川崎球場の中でやられていましたから、これはよくわかるんです。フラッグフットボールもわかる。フットサルもわからなくはない。サッカーは市民大会利用程度ということなんですが、例えばラグビーとかはここで開催できるようなことは考えられないのかどうか。また、今の現状でラグビーができるのかどうかということに関してはどうですか。 ◎長澤 公園緑地まちづくり調整室担当課長 ラグビーにつきましては、フィールド幅がちょっと必要でございまして、今回の中ですと、ちょっとラグビーは難しいと考えております。 ◆飯田満 委員 ということは、ラグビーは、そのスポーツをここでやるということは考えられないということですか。 ◎長澤 公園緑地まちづくり調整室担当課長 きちんとした正式な試合ということになりますと、多分難しいと思います。あと、人工芝でございますので、そこの部分が多少問題になるかと存じます。 ◆飯田満 委員 もう実施計画まで来てしまっていますので今さらというのはあるかもしれませんが、全く大会とかはできないにしても、ラグビーの練習だとかに使う分に関しては今後認めていくということは考えられるかどうか。 ◎鈴木 公園緑地まちづくり調整室長 いろいろ多目的に使っていただくということは公共施設として基本だと思っていて、ただ、芝の話になってくると、できる、できないということが、例えば、あるレベルなら可能だとかということがあるらしいのです。ですから、競技団体の方とよく話をしまして、可能なものはどんなことかを確認して、基本の立ち位置は、先ほど申し上げたように、できるだけ多くの利用ができることだと思っていますので、調整させていただきたいと思います。 ◆飯田満 委員 わかりました。意見を聞いて、調整をお願いできればと思います。  それともう1点、川崎球場の名称なんですけれども、整備の考え方の中に入っているんですが、名称の変更ということもイメージアップのために考えられているんだということですけれども、そこについては今後の考え方についてはどうなんですか。 ◎長澤 公園緑地まちづくり調整室担当課長 整備の考え方改訂版を昨年、平成22年3月に策定した段階では名称等の記述をさせていただきました。ただ、今年度策定の作業の中では、その作業はやられておりません。ネーミングの検討プロセスは、本年度については実施しておりません。 ◆飯田満 委員 今年度については実施していない、では来年度、平成23年度の中では検討していくんですか。それと、株式会社川崎球場との関係性は今後どうなっていくのかということを教えてもらえませんか。 ◎鈴木 公園緑地まちづくり調整室長 ネーミングについては、歴史というものがあると考えています。もう一つは実態と名称というのがあって、従来から野球場としての川崎球場が親しまれて使われてきたというのがあって、現在は基本的には長方形型の競技が中心になっていますので、それに合ったネーミングが必要だろうということが検討されて、今後の中で検討しなければいけないという頭出しをしています。それが1点です。  あと、株式会社との関係ですが、株式会社の名称はそのままだというふうに我々は考えていますけれども、その株式会社の川崎球場からの収益がありますので、そことも調整をしながら進めているというのが実態でございます。今後も引き続き、できるだけ早い段階で、どんな方向で検討していくのかというのを明らかにして、関係の方を募って調整を図りたいと考えています。 ◆飯田満 委員 ということは、株式会社川崎球場と川崎球場というネーミングは、今イコールになっているということですよね。それを、ネーミングを変えることも検討するんだということなんだと思うんですが、それは川崎球場も了承しているということでよろしいですか。 ◎鈴木 公園緑地まちづくり調整室長 この検討をするということについては、株式会社川崎球場にもお話ししてありますので、検討については御了解をいただいている。ただ、実際の名称を本当に変える場合と、外向きに愛称としての名前を変える方法もありますので、その点については今後の調整の中で決まってくると考えています。 ◆飯田満 委員 最後に1点だけ。その主なスケジュール的なものは今どのように検討されているんですか。 ◎鈴木 公園緑地まちづくり調整室長 先ほど、長方形競技場の今後の事業展開ということで御説明させていただいている中で、平成26年度の完成を今予定しておりますので、そこには間に合うような形での検討をしていきたいと考えております。 ◆岩崎善幸 委員 いよいよ実施計画の案が出てきたということで非常に期待したんですけれども、これだけ大型のプロジェクトですから、さまざまな面で考えていかなければいけないということもあります。それで、川崎競輪場にしても、長方形競技場にしても、さまざまな課題というのがあるわけです。そういった面は、いろんな考えの人がいるかもしれないけれども、しっかりと――ここまで来ちゃって、聞けということもなかなか難しいかもしれないけれども、そういったことも少し含めて考え方を聞いていってほしいなというのが一つ。  もう一つ、私は今回予特で富士見周辺のことを、ほかにもやられた方はいるけれども、やったんだけれども、このことをいろんな形で突っ込んでいくと、これはまだ発表されていませんとか、実施計画の後ですとか、発表段階になりませんと答えられませんとか、それはそうかもしれないけれども、しっかりと審議をするというのが予特でしょう。それなのにもかかわらず、こういう地区整備計画が一応3月、今年度末でやりますよということは聞いている。真実言ったら、出るのは3月31日だよね。でも、そういう意味では、予算を審査する審議のところに、計画がまだ出ていませんから答えられませんとか、これはやめてもらいたい、本当に。予特にならないよ。ほかの局もそうなんだけれども、押しなべて言わせてもらいたいけれども、できる限り予算審査特別委員会に間に合うようにしっかりと、こういう計画とか案は今年度末なんてことを言っていないで、来年度すぐにやっちゃうんだから、そういう意味では、総合企画局長、是正してもらいたい。どうお考えですか。 ◎平岡 総合企画局長 非常に耳の痛い言葉でして、事実、予算審査で来年度の予算を箇所づけして事業のボリュームを予算化されているわけですから、その分について一定答えられない仕組みというのは委員御指摘のとおりだと思いますので、予算計上した場合についてはその中身について、予算ですからまだ案の段階だとはいえ、一定の事業量、箇所づけ、内容について答えていくことは当然だと思いますので、それは深く反省させていただきます。 ◆岩崎善幸 委員 苦言を呈したけれども、毎年毎年こういうことで、また委員会で、ほかの委員会でもそうなんだけれども、そういうことがないようにぜひ善処していただきたい、これを強く要望しておきます。
    ○松原成文 委員長 そのほか委員の皆様からございますでしょうか。                  ( なし ) ○松原成文 委員長 ほかになければ、以上で「『富士見周辺地区整備実施計画』について」の報告を終わります。  ここで理事者の方は一部交代をお願いいたします。                ( 理事者一部交代 )        ─────────────────────────── ○松原成文 委員長 それでは次に、総合企画局関係の所管事務の調査として、「生田緑地ビジョン(素案)に対するパブリックコメントの実施結果について」報告を受けたいと思います。  なお、本件につきましても、関係理事者といたしまして建設緑政局から大谷緑政部長が出席してございます。  それでは、理事者の方、よろしくお願いいたします。 ◎平岡 総合企画局長 それでは、「生田緑地ビジョン(素案)に対するパブリックコメントの実施結果について」御説明させていただきます。  昨年の10月に生田緑地ビジョンの素案をこの委員会に御説明させていただきまして、その後、パブリックコメントを実施いたしまして、その結果が取りまとまりましたので、本日は御報告をさせていただくものでございます。内容につきましては、公園緑地まちづくり調整室、中川担当課長から御説明申し上げますので、よろしくお願いいたします。 ◎中川 公園緑地まちづくり調整室担当課長 それでは、生田緑地ビジョン(素案)に対するパブリックコメント手続の実施結果について御説明させていただきます。  初めに、資料の確認をさせていただきます。資料1といたしまして、生田緑地ビジョン(素案)に対するパブリックコメント手続の実施結果についてでございます。資料2といたしまして、A3になりますが、生田緑地ビジョン素案からの変更点についてでございます。また、参考資料1といたしまして、生田緑地ビジョン概要版、これもA3の資料になります。参考資料2といたしまして、生田緑地ビジョンの冊子でございます。  それでは、資料1をごらんください。1、概要でございます。昨年の11月8日から12月7日までの間、市民の皆様の御意見を募集し、その結果、23通、意見総数95件の御意見をいただきました。  2、意見募集の概要でございます。表中2段目の意見の周知方法につきましては、市ホームページや各区役所におきまして、紙資料として生田緑地ビジョン(素案)と概要版を配置いたしました。また、意見の提出方法として、電子メール、ファクス、郵送、持参といたしました。なお、広く市民の方々に周知するため、生田緑地ビジョン市民懇談会を11月20日に開催し、30名の方々の御参加があり、生田緑地ビジョン(素案)を説明させていただきました。  3、結果の概要でございます。意見提出数及び意見数の内訳でございますが、電子メール16通、意見件数74件、ファクス6通、意見件数18件、郵送1通、意見件数3件、合計23通、意見件数95件となっております。  2ページをお開きください。4、御意見の内容と対応でございます。パブリックコメントの結果、生田緑地の自然や施設に関することに多くの御意見をいただきました。また、一部の御意見につきましては、ビジョンの内容に反映いたしましたが、基本的な考え方や基本方針については原案のとおり策定させていただきます。  御意見に対する市の考え方の区分の説明でございますが、AからEのこちらにございますとおり5つに分類させていただきました。次に、御意見の件数と対応区分でございますが、表中の縦軸の項目でございますが、1はビジョン(素案)の全般に関すること、2から7はビジョン(素案)の基本方針に沿った形で整理をさせていただきまして、その他の事項につきましては8に分類いたしました。表中の横軸にはAからEまでの市の考え方についてお示しいたしました。表の縦軸の項目でございますが、意見数の多い順に、2、生田緑地の自然に関すること25件、3、生田緑地の施設に関すること22件、1、生田緑地ビジョン(素案)全般に関すること18件となっております。次に、横軸の市の考え方の区分別で見てみますと、Cが48件、Bが29件でございました。  次に、3ページをごらんください。具体的な御意見の内容と市の考え方(詳細)でございます。なお、表中右側の反映状況のAにつきましては、資料2の素案からの変更点についてで整理をしておりますので、後ほど御説明させていただきます。  初めに、1、生田緑地ビジョン(素案)全般に関することでございますが、意見数は18件でございまして、主な意見でございますが、①生田緑地ビジョンの趣旨に賛同、評価など同様な趣旨も含め5件でございました。4ページをお開きください。⑥岡本太郎美術館と日本民家園、青少年科学館などは、つくられた年代の順番に表記すべきとの御意見がございました。  5ページをごらんください。2、生田緑地の自然に関することでございまして、意見数は25件でございます。主な意見でございますが、①生田緑地の自然については、貴重な自然と触れ合える生田緑地が残っていることがうれしいなど3件の御意見がございました。6ページをお開きください。⑧環境教育プログラムの充実や利用者のマナーについて2件でございました。⑩公園の維持管理については、公園管理のマニュアルの必要性などについてなど2件の御意見がございました。  7ページをごらんください。3、生田緑地の施設に関することでございまして、合計で22件いただいております。主な意見でございますが、②生田緑地ゴルフ場について、段階的閉鎖やクラブハウスの建てかえについて2件の御意見をいただいております。③東口ビジターセンターについては、賛成、ボランティアの活動のために整備してほしいなど4件の御意見がございました。8ページをお開きください。⑨案内サインの充実、デザインの工夫、樹名板などの整備について4件でございました。  9ページをお開きください。4、生田緑地の管理運営に関することでございまして、合計で10件いただいております。主な意見でございますが、①横断的管理運営体制の必要性について、賛同や期待などの意見も含め4件でございました。④指定管理者制度の導入については、十分な仕様・長期展望・業務監査手法の整備等が必要などの意見が3件でございます。  10ページをお開きください。5、生田緑地にかかわるさまざまな主体に関することでございまして、合計で11件いただいております。主な意見でございますが、①協働のプラットホームについて正しい知識と技術を持った人をもっと参加させるべき、コーディネーターの必要性や重要性についてなど7件でございました。  11ページをごらんください。6、生田緑地と周辺のまちづくりとの連携に関することで、合計で4件でございました。主な意見でございますが、②生田緑地に多くの観光客を呼び込み川崎市をより活性化し、雇用と税収の拡大を図ってほしいとの御意見がございました。  12ページをお開きください。7、生田緑地の情報発信に関することで、合計3件でございます。主な意見でございますが、①最新情報を一体的に提供するホームページの構築への賛同の意見がございました。  8、その他は合計2件でございます。  続きまして、ビジョンの中に反映させた箇所について、Aの区分について御説明させていただきます。A3横の資料2をお開きいただけますでしょうか。初めに、1、都市計画緑地の記載内容について第一号として指定された表記を追加してほしいとの趣旨でございましたので、御趣旨に沿った修正をさせていただきました。2、ばら苑のボランティア活動の概況の記載の追加の御指摘でございまして、変更点のとおり、ばら苑のボランティア数の記載、活動内容を、御趣旨に沿った修正をさせていただきました。3、「自然保護の学習が必要」について追記してほしいとの御意見でございまして、趣旨に沿った形で修正させていただきました。4、農地や周辺樹林地との一体的な保全に、周辺農地と樹林地の現状を記載してほしいとの御趣旨でございまして、こちらも趣旨に沿った形で修正いたしました。5、記載内容の補足といたしまして、変更点にございますとおり、青少年科学館の改築にあわせて、レストスペースを新たに整備する予定でございますので、その内容を補足として記載させていただきました。2ページをお開きください。6、記載内容の補足でございまして、前回の総務委員会での報告の際の御意見も踏まえまして、自転車等の交通手段についての検討を追加で記載させていただきました。7、防災についての記載でございますが、1項目を設けるべきとの御趣旨でございましたので、変更点にございますとおり項目立てをさせていただいております。8、取り組みの視点にある「歴史・文化資源の継承・活用のあり方」についての記載をとの御意見がございましたので、生田緑地等にございます歴史・文化資源の現状認識や課題について記載を追加させていただきました。  以上の修正箇所を反映させたものが参考資料1、生田緑地ビジョン概要版、参考資料2、生田緑地ビジョンでございまして、後ほど御参照いただければと存じます。  説明は以上でございます。 ○松原成文 委員長 説明は以上のとおりでございます。この際、質問等がございましたらお願いいたします。 ◆岡村テル子 委員 2点です。1点は要望ですが、ばら苑は、皆さん、年2回の開苑を楽しみにしていらっしゃるんですが、高齢者の方がますますふえて、行きたくてたまらないけれども階段も非常にきついということで、高齢者の方でも気軽に行けるような体制づくりを検討していただければと思っております。以前に、エスカレーターをつくったらどうかと提案させていただいたんですけれども、そんなことも御検討いただければと思います。  あと、ニュージーランドで地震があって古い建物が倒壊したということがあって、私も日本民家園へ何度か行かせていただいて、外国からのお客様を御案内したりして、非常にすばらしいということで感動されたりしているんですが、もうかなり古いということもあり、防災の面でどういうふうなお考えでいらっしゃるのか、ちょっとお聞かせいただければと思います。 ◎中川 公園緑地まちづくり調整室担当課長 民家園につきましては、現在、耐震検査をしながら、あわせて文化財でございますので、過去火災もございましたので、その設備の老朽化もございますので、複数年で国の補助も使いながら今取り組みを進めていると伺っております。 ◆岡村テル子 委員 ありがとうございました。ぜひしっかりと対策を進めていただければと思います。よろしくお願いいたします。 ◆粕谷葉子 委員 1つ、生田緑地の民家園側なんですけれども、そこに駐車場があると思いますが、その駐車場料金を、今回東急さんと提携されて割引とかをされていますでしょうか。 ◎中川 公園緑地まちづくり調整室担当課長 駐車場に関しては基本的に割引制度がないという形だと思います。 ◆粕谷葉子 委員 では、民家園の入場とかは割引でしょうか。何か提携されていますよね。 ◎中川 公園緑地まちづくり調整室担当課長 東急カードですとか小田急カードをお持ちの方は、岡本太郎美術館に入場する際に、団体割引と同じような形で2割引きで取り組みをしている状況でございます。 ◆粕谷葉子 委員 多分そちらのことだと思うんですけれども、その入り口のところに案内みたいなものがあるんですけれども、それが見えないように置いてあって、そうすると割引が使えないので、もっとわかるようにしてくださいというのがあったので、要望なんですけれども。 ◆三宅隆介 委員 1点だけ。「歴史・文化資源の継承・活用のあり方」について記載してほしいというのを受けて、生田緑地には枡形城址や云々かんぬんと書いたようなんですけれども、この中で、明治大学平和教育登戸研究所資料館というのが入っているんですが、生田緑地の問題と登戸研究所の施設はそぐわないというか、ちょっと強引だと思います。生田緑地内にあるわけではないし、確かに周辺にある施設ではあると思うけれども、私も何度か議会でも言っているけれども、そもそもあそこの研究所の跡というのはわかっていないことがたくさんあって、一部の人たちが残せ残せとおっしゃっているようだけれども、歴史的事実もあいまいなんですよ。何をやっていたかわからないんですよ。歴史というのはあくまでも資料検証ですから、今言われていることはほとんど4次、5次資料に基づいて言われていることであって、そこは余り軽率に載せると、むしろ生田緑地のイメージを損なうと思うので、ぜひそこは再検討していただければありがたい。 ◎中川 公園緑地まちづくり調整室担当課長 私どもとしても、ここは、今、三宅委員がお話しされた明治大学が平和教育としていろいろと取り組みをされているという認識をしておりまして、今回のパブリックコメントの中でも御意見としていただきましたのが、歴史的な事実として生田緑地の中プラス周辺の地域資源をうまくPRしてくれないかという御趣旨として私どもは認識しておりまして、その一つの施設として等覚院、妙楽寺を含めて、明治大学として平和教育に取り組まれているということで載せさせていただいたところでございます。 ◆三宅隆介 委員 等覚院とか妙楽寺はいいんだけれども、あの資料館そのものが資源としての価値があるかどうかというのは私は疑問があるので、ぜひよく再検討してもらいたいということです。要望です。 ◆橋本勝 委員 パブリックコメントの御意見の中に、ボランティアの団体数とか人数とかというのがありましたが、明記されておられるようですけれども、これは何か統計みたいなものをとっていらっしゃるんでしょうか。 ◎中川 公園緑地まちづくり調整室担当課長 これは具体的に統計というよりは、活動されている団体にどのくらいの人数でやられているかという事実を確認して記載させていただいたところでございます。 ◆橋本勝 委員 ちなみに、携わっていただく団体とか人数はふえているんですか。 ◎中川 公園緑地まちづくり調整室担当課長 団体としましては、冊子の62ページに参考として資料をつけさせていただいております。生田緑地に携わる団体といたしましては、こちらに記載されている雑木林勉強会を初めとした自然系のボランティアの方を含めて、人数はこちらには書いてございませんが、昨今の自然環境保護の関係からすると、具体的な数字は把握しておりませんが、活動する団体はふえているように伺っております。 ◆橋本勝 委員 こういうことに関心を持っていらっしゃる方は多いと思いますし、積極的に参加していただければいいと思うんですけれども、ただ、すごく先まで見て、ボランティアでやっていただく方がいるということは、それなりの緑を維持していくためのいろんな形のお仕事という言い方が合っているのかどうかわからないけれども、協力していただいている部分があるんですが、ボランティアの方がずっとずっと、申しわけない言い方かもしれませんが、お年を召されて、だんだんとそういうことに関心がなくなって会が存続していかないとか、会の運営が苦しいんだけれども、でも行政のほうからは皆さん頑張ってくださいよとか、そういうことを言われるケースも非常にあって、はっきり申し上げると無理をしながらでも頑張っていかなければいけないというような場合も出てくると思うんです。  そういう意味でいうと、その人たちにいつまでもお願いできるかどうかということがわからなくなってきたときに、ひとついろいろな意味で転換をしていかなければいけなくなるのかなということがあります。そこら辺は、きょう、大谷部長もお見えでございますけれども、ひとつちょっと長期的に見てお考えをいただいておければなと思います。 ◎大谷 緑政部長 今委員からお話がありましたように、緑を保全するに当たって、正直言いまして、これは生田だけの話ではなくて、市民の皆さんと協働で緑を保全し、あるいは維持管理していく中では、正直言いまして、どこにでも当てはまってきてしまう状況が少しずつ見えてきております。ですので、そういうところは、いかに若い方に参加していただくかとか具体的にアドバイスを、こういう方法はいかがですかとか、そういうことを行政も一つの支援として、そういうグループの皆さんに発信していくのは今後必要になってくるかと思います。 ◆橋本勝 委員 よろしくお願いします。 ◆花輪孝一 委員 1点だけ、この資料の8ページ、パブコメの中の⑨のところに書いてあるんですけれども、園路のバリアフリー化とか、ユニバーサルデザインとか、多機能型トイレということが今大変大きなテーマになっているんです。これはもちろん中には含まれているんですけれども、それに対して最大限の配慮をすべきだと思うんです。そちらの取り組みについて、確認の意味で伺いたいと思います。 ◎中川 公園緑地まちづくり調整室担当課長 トイレ等につきまして、まず今回、中央広場を今改修工事しておりまして、その中でトイレが新たになるという形でございます。それと、案内サインにつきましても、平成23年度に藤子・F・不二雄ミュージアムもできるということと青少年科学館の改築等々ございまして、生田緑地中央広場も整備する中で、今回、案内サインも予算を幾ばくか獲得して、ユニバーサルですとか、わかりやすい統一的なデザインを含めて整備する方向性で今考えております。 ◆花輪孝一 委員 車いす等々で歩けるような配慮という意味で、結構あそこは段差とか山坂もありますし、今、岡村委員からも、ばら苑に行くのにお年寄りはなかなか大変だと。僕らもそういう声をよく聞くんですけれども、これについてはどのような形で配慮されているのかもちょっと伺いたいと思います。 ◎中川 公園緑地まちづくり調整室担当課長 今委員から御指摘があった、生田緑地はかなり自然が残っている起伏の激しいところですので、すべてのルートを車いすでということは難しいかとは思うんですが、例えば、今回ビジターセンターを駐車場の東口の近辺に整備する予定でございます。あそこは、入り口から民家園のところの勾配が実はかなりきつくて、ビジターセンターの1階から2階にエレベーターで上がっていただくと、勾配がきつくなくパスできるということも1つ考えさせていただいております。  あと、これは将来的にでございますが、西口から岡本太郎美術館へ通じる道が今は木道が中心になっておりますので、将来的にはゴルフ場のクラブハウスの建てかえを踏まえて園路を整備していきたいという計画も持っております。今委員から御指摘のすべてを網羅するのはなかなか厳しいかもしれないですが、要所要所にユニバーサルなりバリアフリーの考え方を入れていきたいと思っております。 ◆粕谷葉子 委員 今、生田緑地も出てきたんですけれども、まちづくりの方も、公園、総合企画も建設もいらっしゃるので、先ほど富士見周辺も出て、この総務委員会で生田緑地も話し合われていますけれども、3大公園である等々力はどうして出てこないのかな、普通はここで一緒にやるんじゃないのかなと思うんですが。 ◎鈴木 公園緑地まちづくり調整室長 私どものところは、今、粕谷委員からあったように、3大公園というのは富士見、等々力、生田という形で、等々力についても、今回の議会の中でもお話しさせていただいておりますけれども、今年度は整備に向けて実施計画を策定するということで作業を進めてきています。先ほど岩崎委員からの御指摘にも類似する部分なんですが、等々力の場合は関係者がかなり多くて、具体的に言うと、陸上競技場のサッカーですとか、陸上ですとか、あと野球場のことも含めまして、この間、十分にヒアリングないしは意見交換を進めている中で、それに時間を要していて、さらに今後の中でも、今週、来週の中でもそういう日程が組まれております。  本来であれば、今回の議会の最後の委員会の中で報告したいという考えがあったんですけれども、まだ十分な意見調整ができていなかったということで、今回の場合はここに御報告できなかったということです。取りまとめについては、3月中にまとめていくということで考えておりますけれども、その報告の仕方については御相談させていただきながら十分御意見をいただいて、等々力の場合、ステップとしては、実施計画があって、その後に整備計画という形で施設とか個別の計画へ進んでまいりますので、そこで御意見をいただけるような段取りにしていきたいと考えております。 ◆粕谷葉子 委員 来週で委員会は終わってしまうので、どういうふうにされるのかわかりませんけれども、その部分はちょっと疑問を感じる部分ですので、早目にやったほうがいいと思いますよ。 ◎鈴木 公園緑地まちづくり調整室長 はい。 ○松原成文 委員長 ほかにはよろしいでしょうか。                  ( なし ) ○松原成文 委員長 ほかになければ、以上で「生田緑地ビジョン(素案)に対するパブリックコメントの実施結果について」の報告を終わります。  理事者の方は退室願います。                 ( 理事者退室 )        ─────────────────────────── ○松原成文 委員長 それでは次に、「委員会提出議案について」を議題といたします。  本件につきましては、昨日の本委員会におきまして、「避難所の機能整備と円滑な管理運営について」の所管事務の調査を行い、総務委員会からの委員会提出議案として発議することとなったため、本日はその案文を御協議いただくこととなっておりました。  なお、本日は政策調査課も出席してございます。  お手元に条例案文を配付させていただいておりますので、事務局より朗読をお願いします。 ◎城後 調査係長 (「川崎市避難所の機能整備及び円滑な管理運営に関する条例(案)」朗読) ○松原成文 委員長 朗読は以上のとおりでございます。御意見がございましたら、よろしくお願いいたします。                  ( なし ) ○松原成文 委員長 特にないようでしたら、ただいまの委員会提出議案につきまして採決に入りますが、よろしいでしょうか。                 ( 異議なし ) ○松原成文 委員長 それでは、採決に入ります。「川崎市避難所の機能整備及び円滑な管理運営に関する条例(案)」につきまして、案文のとおり発議することに賛成の委員の挙手を願います。                 ( 全員挙手 ) ○松原成文 委員長 全員挙手です。よって、全会一致をもって案文のとおり発議すべきものと決しましたので、その案を議長あてに提出いたします。        ─────────────────────────── ○松原成文 委員長 次に、その他でございますが、委員の皆様から何かございますでしょうか。                  ( なし ) ○松原成文 委員長 それでは、以上で本日の総務委員会を閉会いたします。                午後1時58分閉会...