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平成10年 第2回定例会-06月17日-08号

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    平成10年 第2回定例会-06月17日-08号


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    平成10年 第2回定例会-06月17日-08号平成10年 第2回定例会 平成10年第2回川崎市議会定例会 議事日程第8号 平成10年6月17日(水) 午前10時 開議 第 1  一般質問 第 2  請願・陳情 第 3  閉会中の継続審査及び調査について ----------------------- 付議事件  議事日程のとおり
    ----------------------- 出席議員 (61名)     1番  稲本 隆                36番  栄居義則     2番  徳竹喜義               37番  立野千秋     3番  宮崎光雄               38番  小川秀明     4番  山田賀世               39番  大場正信     5番  飯塚正良               40番  志村 勝     6番  吉沢酉友               41番  潮田智信     7番  後藤晶一               42番  雨笠裕治     8番  岩崎善幸               43番  柏木雅章     10番  佐藤洋子               44番  矢沢博孝     11番  中川 啓               45番  中尾治夫     12番  伊藤 弘               46番  原 修一     13番  嶋崎嘉夫               47番  小泉昭男     14番  佐藤光一               48番  高  巖     15番  鏑木茂哉               49番  市村護郎     16番  井田 肇               50番  鈴木 叡     17番  飯塚双葉               51番  小島恵一     18番  市古映美               52番  渡辺好雄     19番  玉井信重               53番  増子利夫     20番  佐藤 忠               54番  松島輝雄     21番  菅原敬子               55番  深瀬浩由     22番  本間悦雄               56番  水科宗一郎     23番  平子瀧夫               58番  近藤正美     24番  小林貴美子              59番  小島一也     25番  千葉美佐子              60番  小俣 博     26番  猪股美恵               61番  宮田良辰     27番  森 宏一               62番  野村敏行     28番  増渕榮一               63番  大島 保     29番  坂本 茂                    30番  笠原勝利      ---------------------     31番  上原國男           欠席議員(1名)      32番  長瀬政義               9番  尾畑悦子     33番  宮原春夫               57番  佐藤忠次     34番  竹間幸一      ---------------------     35番  青山仁三 出席説明員                  出席事務局職員   市長    髙橋 清             事務局長   福島和夫   助役    深瀬幹男             次長     小島 豊   助役    杉本 寛             庶務課長   髙橋良算   助役    納  宏             議事課長   松川欣起   収入役   木口 榮             調査課長   栗原誠市   総務局長  東山芳孝             議事係長   鈴木恒仁   総合企画局長                 記録係長   八幡登一         君嶋武胤             議事課主査  安藤 勲   財政局長  小川澄夫             外関係職員   市民局長  飯村富子       -------*****--------   経済局長  舘 健三   環境局長  瀧田 浩   健康福祉局長         蟹江徹也   まちづくり局長         井上裕幸   建設局長  松田 優   港湾局長  岡部三郎   教育長   小机 實   消防局長  中尾鐵雄   水道局長  野口敝宏   交通局長  市川悦也   選挙管理委員会事務局長         立澤正己   監査事務局長         荒井和雄   人事委員会事務局長         真田大陸   代表監査委員         深瀬松雄   人事委員長 佐藤智之   教育委員長 布川光明   市選挙管理委員会委員長         田邉美光   市民オンブズマン事務局長         中村英彦 ---------------------                   午前10時1分開議    〔局長「ただいまの出席議員副議長とも57名」と報告〕 ○副議長(立野千秋) 昨日に引き続き,会議を開きます。            ---------*****--------- ○副議長(立野千秋) 本日の議事日程を報告いたします。本日の議事日程は,お手元に印刷配付してあります議事日程第8号のとおりであります。            ---------*****--------- ○副議長(立野千秋) これより日程に従い,本日の議事を進めます。            ---------*****--------- ○副議長(立野千秋)  △日程第1の一般質問を行います。  発言を願います。15番,鏑木茂哉議員。 ◆15番(鏑木茂哉) それでは,事前に通告をしておきましたプライド・オブ・ボルチモアII世号寄港に伴う歓迎行事についてを港湾局,それから,在宅介護リフレッシュ事業の現状と展望についてを健康福祉局に,一問一答で行います。  まず,港湾局長にお伺いいたしますけれども,姉妹都市のボルチモアから帆船プライド・オブ・ボルチモアII世号がこの7月に来るということですけれど,その寄港する目的をお伺いをいたします。また,姉妹都市を結んでいるわけですから,本市へ来るということは,当然表敬訪問もあろうかというふうに思いますけれども,どのような人たちが表敬訪問に来るのかを伺います。また,あわせて,このボルチモアII世号寄港に伴う本市の歓迎行事や市民交流等についてをお伺いいたします。 ○副議長(立野千秋) 港湾局長。 ◎港湾局長(岡部三郎) プライド・オブ・ボルチモアII世号の川崎市に来る目的などについて,幾つかのご質問でございますが,初めに川崎に来る目的でございますが,アメリカ合衆国メリーランド州を代表し,国際親善大使としてアジア各国を訪問するとのことでございます。特に,メリーランドボルチモア市及びボルチモア港との友好関係にある地域と,さらにボルチモア港最大の顧客3社などを訪問するとのことでございます。川崎港への寄港は,姉妹都市交流の一環として寄港するものでございます。  次に,訪問者につきましては,ボルチモア市と詳細な打ち合わせを行っているところでございますが,現時点ではボルチモア市の関係者1名及びボルチモア市民委員会の関係者2名とボルチモアII世号の乗組員が7月21日に本市を表敬訪問する予定となっております。  最後に,ボルチモアII世号の歓迎行事や市民交流についてでございますが,入港歓迎式典を7月18日に行い,19日は船内を自由に見学できる一般公開の日となっております。20日の海の日と22日には市民が実際にボルチモアII世号に乗り,海から川崎港を体験することができるミニクルーズを行います。21日には,ボルチモア市の学校と交流のあります市内の小・中・高等学校の生徒と乗組員との交流も予定しております。また,23日には,この機会をとらえまして,国際交流センター市民ミュージアムなどの市内施設を訪問し,市民の方々のご協力により,生け花と茶道など,日本の文化を体験していただく行事も予定しております。25日には出帆式典を行う予定となっております。以上でございます。 ○副議長(立野千秋) 鏑木議員。 ◆15番(鏑木茂哉) ボルチモアの方と詳細な打ち合わせ中だということもありますけれども,今のお話を伺う限り,いろいろな内容を考えておられるなということがわかりました。ただ,市民団体関係ということで,ボーイスカウトなどはボルチモアと1年交代でキャンプのために独自の交流をいたしておりまして,向こうの市長への表敬訪問はその都度毎回行っているというふうに仄聞しておりますけれども,こうした機会に,ボーイスカウトのみならず,ガールスカウトですとか海洋少年団ですとか,そういった団体への呼びかけ,協力についてどう考えておられるのか,伺います。 ○副議長(立野千秋) 港湾局長。 ◎港湾局長(岡部三郎) 海洋少年団ガールスカウトボーイスカウトなどの団体との協力についてのご質問でございますが,先ほどご答弁いたしました各種の行事の細部につきましては,ボルチモア市側と調整しているところでございますが,市民交流事業といたしましては,大変よい機会でございますので,なるべく多くの市民の方々が交流できるように,ご指摘の団体につきましても検討してまいりたいと存じます。以上でございます。 ○副議長(立野千秋) 鏑木議員。 ◆15番(鏑木茂哉) そういうことで,とにかくいろいろな方面に呼びかけて機会をとらえて実りあるものにしていただければというふうに,よろしくお願いいたします。  また,ちょっと視点を変えますけれども,ボルチモアII世号寄港で式典やさまざまな行事をするわけですけれども,そうしたものにかかる経費,また,分担金などについて,その内訳をお伺いできればというふうに思います。また,他の都市にも寄港するというふうなことですけれども,他都市の経費の負担状況などもわかればあわせてお願いいたします。 ○副議長(立野千秋) 港湾局長。
    ◎港湾局長(岡部三郎) ボルチモアII世号の寄港に関する経費と負担金についてのご質問でございますが,入出港式典経費などのイベント委託料として424万1,000円,タグボートの使用経費や入出港の安全管理費などといたしまして709万7,000円,運航経費負担金として300万円で,合計1,433万8,000円の予算となっております。なお,運航経費負担金につきましては,7月20日と22日に実施いたしますミニクルーズなどにかかわる経費でございます。また,他都市の経費負担につきましては,本市と同様にイベントやミニクルーズにかかわる経費を負担しているとのことでございます。以上でございます。 ○副議長(立野千秋) 鏑木議員。 ◆15番(鏑木茂哉) 1,400万円ちょっとのお金がかかるということですけれども,これがどの視点から見れば高いのか安いのかということもあろうかと思いますけれども,日本から,例えば市長とかが表敬訪問に行ったときの歓迎状況を私はよくわからないんですけれども,そうした際とこちらが迎え入れる際,それぞれバランスがよければよろしいんですけれども,今回は特にこちらからぜひということで招待したというのとは違って,向こうからある事業の一環の中で川崎に寄港する,そういうところでこの経費が少しどうなんだろうかなという疑問がなきにしもあらずなんです。  また,よく,交換留学生などを例にとって恐縮ですけれども,日本から向こうにホームステイをする場合,向こうの家庭は徹底して日常と同じ生活の中で日本の子供を迎え入れるそうですけれども,日本は逆に,迎え入れるホームステイをする家庭は,結構気を使ってビーフステーキを用意したりとか,そういうふうなあれで差があったりして,どうも日本は過剰に迎え入れるというあれがあるんですけれども,今回の場合はどうなるかなと,私はそういうふうに変に思ってしまうあれもありますけれども,それは今後またいろいろ調べていきながら,バランスのよい形で支出ができるようによろしくお願いしたいと思います。  最後に,この件に関して市長にちょっとお伺いしますけれども,市長ご自身が,先ほど言いましたように,ボルチモアを訪問された際,また,日ごろの交流状況などをかんがみまして,今回寄港するボルチモアII世号を迎えるに当たりましてどのように考えているか,また,感想をどのようにお持ちなのか,国際交流という広い範囲の視点からお答えいただければと思います。 ○副議長(立野千秋) 市長。 ◎市長(髙橋清) ボルチモアII世号を迎えるに当たっていろいろな考え方があるわけでございますけれども,これはメリーランド州がつくっている船でございまして,そして独立した会社をつくっておりまして,社長が私のところに,去年でございますね,暮れごろ来まして,ボルチモア号II世号を寄港させたいというお話がございました。これは,メリーランド州ではございますけれども,ボルチモアの港を本拠地にしておりますから,要するにボルチモア市との友好関係を結んでおる川崎市としては,これは歓迎をするという意向を表明したわけですけれども,できるだけ川崎に行った場合には,大変市長が危険な人物なので寄らないようにした方がいいよという話を冗談に言っていました。  というのは,私はボルチモアのII世号の事務所に寄りました場合に,ボルチモアII世号を下さいと,そういう申し入れをしたんです。おたくの方のボルチモアI世号が大西洋で沈んだんですから,沈んだと同じような考え方であれば,川崎市に寄贈してもいいじゃないですかという話をしましたら,これはボルチモア市のものではないということがわかりまして,メリーランド州のものですからそうはできないということがよくわかりましたんですけれども,とにかく川崎に寄ったらそのまま帰れないんじゃないか。くれと言われて置いていかなくてはならない,そのように考えて危険だというような冗談を言ったんですけれども,とにかく帆船が川崎でも欲しいという,子供たちの夢を,やっぱり東側の公園のところに停泊をして,そのまま置いてもらえば一番いいと思ったので,そんな考え方を今も持っているんですけれども。でも,やっぱり交歓の限りは,今お話のございましたボーイスカウトガールスカウト等を乗せて太平洋を渡ってくればいいんですけれども,どうもまた大西洋みたいに沈んじゃうと非常に危ないものですから,それはとにかくやめた方がいいなというので,こっちは希望しなかったんですけれども,ハワイまでしか行ったことがない,太平洋を渡ったことがないという船だったものですから,今度,無事に香港の方に来ているそうでございまして,これは大変めでたいことですが,来た限りにおいては応分の歓迎を申し上げるということがいいのじゃないか。  前のボルチモアの市長さんが州の知事をやっておりますので,大変好意的で,今度もボルチモアII世号と同時に,この人は飛行機でですけれども,見えるそうでございます。そういう関係から言いましても,友好関係を深めるという点では貢献してくださるのじゃないのかと思っているわけでございまして,できるだけ大勢のお子さん方を船に乗せていただいて,東京湾でございますけれども,ぐるっと回っていただくというのがいいと思います。最終的には,横浜には日本丸があるんですけれども,川崎でも,あれよりずうっと小さいんですけれども,ボルチモアII世号のような夢をはぐくむような帆船がやっぱり欲しい,こう思っていたので,できるだけ本当は置いていっていただくのが一番いい。帰りの飛行機代ぐらいは出して,それが一番いいなと,本心はそう思っているんですけれども,しかし,そうはいかないようでございますので,とにかく来た限りは一応の歓迎を申し上げて,できるだけ,古くなったら,使えなくなったらやっぱりこっちへ寄贈するというようなことぐらいは約束を取りつけた方がいいというふうにも思っておりまして,州知事が見えるそうですから,そのときはそのことも申し入れようかなと思っております。とにかく欲しいというのが私なんかの願いでございますので,危険人物だそうですけれども,ボルチモアもそれぐらいの度量があってもいいじゃないかというふうに思っているわけでございまして,歓迎と同時に,略奪じゃないんですけれども,置いていってもらいたいという願いは強いわけでございます。以上でございます。 ○副議長(立野千秋) 鏑木議員。 ◆15番(鏑木茂哉) 市長のお気持ちも十分わかりましたし,長いこれからの時間をかけて,執拗に今の希望をかなえられるような要望をしていただければというように思います。また,歓迎の際,邦楽がいいのか,洋楽がいいのかわかりませんけれども,和やかなムードを盛り上げていただいて,よろしくお願いしたいと思います。  それでは,次の質問に移ります。  健康福祉局長にお伺いいたします。在宅介護を支えるのは家族でありまして,実態は高高介護の事例が多く見られます。高高介護というのは,介護される人もする人も高齢者だということですけれども,介護者がいるという理由で,今,施設に入れない,また,施設そのものも足らないというのが現状だろうかと思います。一方で,介護を受ける側は,家族とともに生活することが望ましいというのが最近の世論の一般的な心情でありますけれども,核家族化の進む中,また,加えて少子・高齢化の波にさらされまして,在宅介護者の高齢化は本当に深刻な社会の1つのゆがみというふうになっていると思われます。そこで,在宅介護の担当者に目を向けますと,買い物はもちろん,遊びだとかそうした自由な時間,あるいは外出を思いのままにできない,そうした状態でストレスがたまったりしているわけですけれども,そうしたストレスを解消するためにリフレッシュ事業をしている例があるというふうに聞いております。  そこで伺いますけれども,在宅介護リフレッシュ事業の実施状況及び事業目的について伺います。また,事業を実施するに当たっての体制についてもお伺いをいたします。また,事業の内容及びそのリフレッシュ事業に参加をしている介護者の意見,感想などがどのようなものであったのかも伺います。また,あわせて今後の事業の展開方法についてもお伺いをしたいと思います。 ○副議長(立野千秋) 健康福祉局長。 ◎健康福祉局長(蟹江徹也) 高齢者の在宅介護リフレッシュ事業についての幾つかのご質問でございますが,この事業につきましては,川崎市社会福祉協議会の独自事業として実施しておりまして,日ごろ高齢者を介護している家族の方に介護者同士の交流や情報交換を図りながら,介護の疲れをいやしていただくことを目的として行っております。  昨年度におきましては,幸区,高津区,宮前区の各区社会福祉協議会を単位といたしまして,地域の福祉事務所,保健所,在宅介護支援センター等の介添え機関の協力によりまして実施しております。その内容といたしましては,おおむね20人の介護者の方々を対象に,研修会の開催とあわせまして1泊旅行や観劇鑑賞にご参加いただき,交流を深めていただいております。また,ご参加いただいた方々からは,介護をする者同士の苦労がわかり合えてよかった,あるいは高齢者の福祉サービスの話を聞いて,今まで知らなかった制度を知ることができたなどのご意見をいただいております。  今年度におきましても,引き続き社会福祉協議会の事業といたしまして介護者の方々のご意見を反映させるとともに,地域における関係機関と連携を密にし,実施していくこととなっております。以上でございます。 ○副議長(立野千秋) 鏑木議員。 ◆15番(鏑木茂哉) 今のこのリフレッシュ事業に参加をした人の意見で,今まで知らなかった制度を知ることができたというふうにありましたけれども,被介護者の対応も含めまして,具体的にどのような制度を知り得たのか,どのような制度を指しているのかをお伺いします。また,このリフレッシュ事業に参加して制度を知ることができたのは大変本当に結構なことなんですけれども,一方で,制度を知らない人に対する広報も重要と考えますが,あわせて伺います。 ○副議長(立野千秋) 健康福祉局長。 ◎健康福祉局長(蟹江徹也) 高齢者の在宅介護リフレッシュ事業に関連しての高齢者施策の広報についてのご質問でございますが,在宅介護リフレッシュ事業にご参加いただいた方からは,現在,モデル実施しております24時間巡回型ホームヘルプサービスや,今年度から実施いたしましたホームヘルパーの緊急一時スポット派遣など,新たなサービスを知ることができたと伺っております。  これらの事業を含め,高齢者福祉施策につきましては,高齢者にわかりやすい制度等を説明した高齢者福祉のしおりや健康福寿手帳などによりまして広報に努めているところでございます。また,高齢者福祉施策の相談,広報の機関といたしましては,各区役所の高齢者ふれあい窓口や市内に20ヵ所設置されております在宅介護支援センターがございます。在宅介護支援センターにつきましては,訪問による相談や電話相談など,地域における身近な相談機関としてご利用いただいているところでございます。いずれにいたしましても,ご指摘のとおり,各種制度の広報,普及は大変重要なことと考えておりますので,今後もさらに高齢者にわかりやすい工夫をするなど,引き続き充実に努めてまいりたいと思います。以上でございます。 ○副議長(立野千秋) 鏑木議員。 ◆15番(鏑木茂哉) このリフレッシュ事業は,川崎市の社会福祉協議会の独自事業ということです。一昔,二昔前ですと,在宅介護,とりわけ高齢者を介護している家族に対しては,一般的には大変ご苦労さんだな,大変だなという,そうした意識は周りの人たちは皆さん持っていたというふうには思いますけれども,このように在宅介護リフレッシュ事業という事業として,1つの制度として介護の疲れをいやしたり,交流や情報交換等をやっているというのは,大変今の現状に,ふだんそういう人たちはうっせきをしているわけですから,そうした精神的な面も含めてリフレッシュできる制度があるというのは大変結構なものだというふうに思います。福祉という概念がそれだけ日常的に地域活動の中に大きく包含されてきた,そういう結果だというふうには思います。  しかし,いろんな問題もはらんでいるということもありますし,これから実施される介護保険制度を当然にらんでいるように思いますけれども,川崎市における介護者の支援策の実施状況について,まず1点伺います。それから,当事者である介護者の意向について,どのような気持ちで今後あってほしいのかなという,そうしたものをどのように把握されているのか,伺います。最後に,この事業の今後の方向性,市としてどのように,これは社協の独自事業ということですけれども,この事業の趣旨も含めて今後の方向性をお伺いしたいと思います。 ○副議長(立野千秋) 健康福祉局長。 ◎健康福祉局長(蟹江徹也) 高齢者の在宅介護リフレッシュ事業についての幾つかのご質問でございますけれども,本市における介護家族に対する支援策につきましては,現在,高齢者の方を1週間から1ヵ月程度施設でお世話をするショートステイ事業がございます。利用施設といたしましては,これまでの特別養護老人ホームに加えまして,今年度,ゆうゆうKAWASAKI21事業として新たにショートステイ専用施設としてしおんを開設し,拡充を図ったところでございます。また,夜間,深夜等にホームヘルパーが巡回して介護者にかわって排せつ介護や体位交換等を行う24時間巡回型ホームヘルプ事業等を実施しているところでございます。  さらに,今年度につきましては,ホームヘルプサービスを充実させて,介護者が冠婚葬祭等で緊急かつ一時的に介護ができないときに対応するホームヘルパーの緊急一時スポット派遣を実施するなど,介護者の負担軽減を主な目的として事業展開を図っております。また,介護技術を習得したり,介護者同士の交流を図るための家族介護教室の開催や,痴呆性高齢者の家族の会と連携を図りながら,徘回高齢者への緊急SOSネットワーク事業に取り組むなど,介護者が安心して介護が続けられるよう,在宅福祉の充実に努めているところでございます。今後につきましては,従来にも増して充実を図るとともに,介護保険制度を見据えて今年度実施をいたします高齢者実態調査により状況を十分把握し,それに基づき介護保険事業計画や高齢者保健福祉計画を策定する中で支援策等も検討してまいりたいと存じます。以上でございます。 ○副議長(立野千秋) 鏑木議員。 ◆15番(鏑木茂哉) 大変細かくお答えいただきまして,よくわかりました。とにかく,福祉というのはどこまでやればいいというものではありませんので,大変な面もあろうかと思いますけれども,そうした困った人たちが明るく自分の老後も含めて過ごせるような社会づくりということで,よろしくお願いをいたしまして,質問を終わります。 ○副議長(立野千秋) 22番,本間悦雄議員。 ◆22番(本間悦雄) 私は,一問一答で2点について質問をいたします。  初めは,多摩川河川敷環境の改善についてであります。奥秩父の笠取山に水源を発し,138キロの流れを持つ多摩川,その約5分の1は本市の内陸部に沿って流れ,対岸には調布市,それから狛江市,世田谷区,大田区があり,河口へと注いでおります。多摩川を語る会代表の田中きみ子さんの言葉をかりますと,多摩川は自然と人間を結ぶ感動の宝庫,本市も多摩川エコミュージアム構想でその流域にふさわしい水と緑を生かしたまちづくりを進めております。私は,こうした多摩川の持つ自然,こういったものをもっと多く市民の方々が共有し合い,憩う場として市の方の積極的な取り組みを望みたいと思っております。そういった観点から,以下,何点か伺ってまいります。  初めに,多摩川河川敷全体の現在の占用実態についてお答えいただきたいと思います。また,そのうちの本市の占用の利用状況と,それから建設省の方の河川環境管理計画との関係性について初めにお伺いしたいと思います。 ○副議長(立野千秋) 環境局長。 ◎環境局長(瀧田浩) 多摩川河川敷についてのご質問でございますが,ご案内のとおり,多摩川河川敷は昭和41年に518.3ヘクタールを多摩川緑地として都市計画決定しております。その面積の内訳といたしましては,国有地が約188ヘクタール,その他民有地が約16ヘクタール,水面が約314ヘクタールでございます。この国有地のうち,建設省が環境及び治水利水機能を確保するために約60ヘクタール,また,河川環境管理財団が占用している区域として約23ヘクタール,また,本市が国から占用している区域は約72ヘクタールのほか,民間が国から占用している区域が約33ヘクタールとなっております。  次に,公園として占用している区域の主な施設といたしましては,野球場,サッカー場,陸上競技場などの運動施設のほか,多目的広場,ワイルドフラワー,さらには親水施設として約3ヘクタールのせせらぎと親子広場などを整備してございます。  次に,多摩川河川環境管理計画についてでございますが,昭和55年に建設省が河川環境の保全と整備を目的として,自然生態系や都市計画等の学識経験者から成ります委員会で審議を行い,住民のアンケート結果や自治体及び関係市民団体の意見も取り入れ,策定されたものでございます。この計画は,1つには,健康や運動,レクリエーションなど,市民利用の場として提供すること。2つには,貴重な自然環境に触れ合える場として維持していくこと。3つには,多摩川の個性をより積極的に活用することなどを基本的な方針としております。したがいまして,今後の多摩川の整備につきましては,多摩川河川環境管理計画の空間利用計画等と整合性を図り,施設の充実に努めてまいりたいと存じます。以上でございます。 ○副議長(立野千秋) 本間議員。 ◆22番(本間悦雄) 本市としては,約72.2ヘクタールを占用して,それぞれスポーツ広場であるとか公園であるとか,市民の方々に利用していただいておるということでございます。この市民の方々は,こうした多摩川に対するイメージというんでしょうか,どういう多摩川に対するかかわり方を持っていらっしゃるのか。アンケート調査,市民の意識調査を行われているようでありますので,その内容についてお答えいただきたいと思います。 ○副議長(立野千秋) 総合企画局長。 ◎総合企画局長(君嶋武胤) 多摩に関する市民意識調査の内容についてのご質問でございますが,この調査は,昭和50年以降毎年行っております川崎市民意識実態調査の中で,特に平成8年度に多摩川についても追加的な調査を行ったものでございます。調査項目といたしましては,多摩川のイメージ,多摩川の利用状況,多摩川の整備の方向性について,さらには流域の史跡,文化財,産業遺産について,そして多摩川で行ってほしいイベントといった5点について調査をしたものでございます。  主な調査結果をご紹介いたしますと,多摩川を川崎のシンボルと思う方は53%と過半数を占めております。また,多摩川に対するイメージといたしまして,よいとするものが45%,どちらとも言えないが42%でございます。多摩川の利用目的ということでございますが,散歩,ジョギングが圧倒的に多く,次いでサイクリング,魚釣りといった順になっております。また,多摩川に必要とされる施設ということでは,トイレ,自然公園,駐車場といった順になっております。また,多摩川の整備の方向性についてということでございますが,自然を取り入れた多自然型公園,あるいは家族で楽しめる総合公園といった意見が多くなっております。多摩川で行ってほしいイベントということでは,花火大会が一番多く53%ということになっております。これらの調査結果につきましては,先ほどありました多摩川エコミュージアム構想の中で活用し,反映をしているということでございます。以上でございます。 ○副議長(立野千秋) 本間議員。 ◆22番(本間悦雄) 多摩川の利用目的の中で圧倒的に多いのが散歩ということでありまして,これを見ますと,やはりサイクリングが全体の利用目的の中で27%に比較して,散歩というのは65%に及んでおりますし,それから,利用される方も非常に高齢者の方が多いようです。そういう意味では多摩川,市民の方々が非常に親しんで利用されているということがよくわかりますが,こういう意識調査というのは,行政としてはこういう要望だとか行政に対する評価というものを把握して,そして今後の市政運営に効果的に取り入れていくということで,非常に参考になるものだというふうに位置づけられておるわけですが,今,多摩川エコミュージアムの構想の中で生かしていくというお話なんですが,具体的にこういった調査結果をどのように生かそうとされているのか,また,既に具体的にこういう点で生かしたという実績がありましたらば,あわせてお答えいただきたいと思います。 ○副議長(立野千秋) 総合企画局長。 ◎総合企画局長(君嶋武胤) 先ほどお答えしましたが,この調査結果の生かし方については,多摩川エコミュージアム構想で市民団体の方とネットワークをつくって幅広い議論をしておりますし,その中でも活用させていただいております。特に必要とされる施設ということで,先ほどご紹介しましたが,トイレとか駐車場といったことが意識調査の中でかなり強い要望として出されておりまして,その辺についてはエコミュージアム構想の議論の中でも同趣旨の議論が意見交換としてなされているということでございますので,こういったことを参考にして,これから関係局と具体的な施設の整備,環境整備をやっていきたい,そんなふうに考えております。以上でございます。 ○副議長(立野千秋) 本間議員。 ◆22番(本間悦雄) これから関係局と具体的に詰めていくということですが,今回のこの市民意識調査の中で,あえて言わせていただくと,ノーマライゼーションという視点が欠けているのではないかと私はこの市民意識調査を見て感じたんです。利用目的で圧倒的に多いのは散歩,それもお年寄りが多い。そういう方々に十分に今の多摩川の河川環境が果たしてこたえているかというと,私はどうもそういうふうに思えないんです。  昨日も,この議場で他の委員から多摩川の堤防の階段に手すりをつけていただきたい,こういう質問がありました。答弁は,河川管理者とよく協議をしていきますがなかなか難しい,こういう答弁が返ってきている。これは従前の考え方です。しかし,市民の多摩川に接する利用の仕方の実態を見ますと,こういう市民意識調査の結果からもわかりますように,もっともっとそういう意味では高齢者の方々,それから障害者の方々に配慮した河川環境のあり方というのがやはり必要だと思うんですが,そこでちょっとお伺いしたいんですけれども,これは健康福祉局長になりますか,福祉のまちづくり条例と多摩川,ちょっとこことのかかわり合いですね。多摩川は,そういう福祉のまちづくり条例の中でどのように位置づけられているのか。まさか,多摩川だけはアンタッチャブルと,こういうわけではないと思いますので,この辺についてちょっとご答弁をお願いしたいと思います。 ○副議長(立野千秋) 健康福祉局長。 ◎健康福祉局長(蟹江徹也) 多摩川河川敷と福祉のまちづくり条例との関係についてのご質問かと思いますが,福祉のまちづくり条例は,すべての市民が住みなれた地域社会において安心して快適な生活を営むことができるよう,公共的施設の整備の促進を図ることを目的といたしております。多摩川河川敷につきましては,一部,占用許可を得て,公園等として利用されておりますが,ここの地形は本来の目的が河川が増水したときの高水敷として利用される特殊なものでございますので,この条例の整備の対象とはいたしておりません。以上でございます。 ○副議長(立野千秋) 本間議員。 ◆22番(本間悦雄) 多摩川の河川そのものはそういう位置づけというのはわかりますけれども,その河川敷の中に市民利用の広場があり,公園があり,スポーツ施設があるわけでしょう。それは市民の方々が当然利用するわけですよね。当然,そういう市民の方々が多摩川を,ある意味では堤防,土手を越えてそういう施設を利用する,こういうことになろうと思うんですね。ちょっと伺いますけれども,そういう多摩川の施設を利用する方々のために,具体的な市民の方々の河川敷へのアプローチといいますか,アクセス,例えば沿線にどのぐらいの信号機があり,どのぐらいの階段があり,どのぐらいのスロープがあり,市民の方々が河川敷を利用できるように改善されているのか,調査をされているようですから,ちょっとそのお答えをいただきたいと思います。 ○副議長(立野千秋) 建設局長。 ◎建設局長(松田優) 多摩沿線道路の堤防への階段等の設置状況についてのご質問でございますが,初めに階段の設置箇所数でございますが,区ごとに申し上げますと,幸区17ヵ所,中原区32ヵ所,高津区16ヵ所,多摩区19ヵ所,合計84ヵ所となっております。次に,スロープでございますが,幸区3ヵ所,中原区7ヵ所,高津区6ヵ所,多摩区6ヵ所の合計22ヵ所となっております。また,信号機でございますが,幸区7ヵ所,中原区12ヵ所,高津区9ヵ所,多摩区6ヵ所,合計34ヵ所の信号機が設置されております。以上でございます。 ○副議長(立野千秋) 本間議員。 ◆22番(本間悦雄) 私もこの沿線道路をずうっと調べてみたんです。それで,信号機の設置をしてあるところ,当然,階段があって,階段に合わせて信号機が設置してあるところというのはごく数が限られています。そうしますと,車の通りを見計らって階段に走っていくということがあるんですが,ほとんど多摩川の河川敷の向こう側にそういうスポーツ施設があったり,それから広場があったりというところが主についているわけですね。言ってみれば,企業のグラウンドであるとか,それから,ある一定の施設を利用する目的の人たちのために,そういう信号機であり階段が設置をされているんですね。  先ほど,市民のアンケートに出てきた,日ごろ例えば散歩をするとか,多摩川の自然に触れてみたいとかという方々が多摩川に出ようと思っても,数が限られているし,集中しているというところがありまして,こういう方々には,ある意味では,極端な言い方をしますと,多摩川の堤防そのものが何かバリアになっているような感じが私はせざるを得ないんです。言ってみれば,バリアフリーといいますか,そういう視点がこの多摩川について欠けているというふうに,こういうことからも言えると私は思うんです。先ほど,健康福祉局長は,多摩川についてはまちづくり条例の対象外だと,こういうお話をされましたけれども,少なくとも障害者や高齢者が安全に快適に利用できるような施設整備を図るというのがこの目的でもありますし,ある意味では,多摩川河川敷とはいえ,公共的な施設でもありますし,震災時には広域避難場所になるわけです。多くの市民の方々がやっぱりそこに移動するわけです。こういうことを考えてみますと,そういう障害者,高齢者の方々の視点でもう一度多摩川の河川環境全体をやはりきちっと点検をする必要があるんだろうと私は思うんです。ある方は,多摩川で散歩をして,河川敷の方におりようと思っても手すりがない,そういうことでなかなか多摩川の方にも,休もうと思っても行けない,ベンチ1つ置いていない,こういう声が聞かれます。  ちょっと視点を変えまして,多摩川の沿線道路側のこちら側の内陸部で高齢者,障害者の方々が利用されている福祉施設はどこの区にどのぐらいの数があるのか,ちょっとそれをお答えいただきたいと思います。 ○副議長(立野千秋) 健康福祉局長。 ◎健康福祉局長(蟹江徹也) 多摩川沿線道路沿いの福祉関係施設ということで,一応どの程度までかよくわかりませんけれども,500メートル程度を想定しまして,福祉関連施設としましては,保育園とか市民局で管理しておりますこども文化センター,留守家庭児ホール,障害者授産施設,老人いこいの家等がございまして,川崎区には2ヵ所,幸区には6ヵ所,中原区には8ヵ所,高津区には6ヵ所,多摩区に18ヵ所,合計40ヵ所となっているところでございます。以上でございます。 ○副議長(立野千秋) 本間議員。 ◆22番(本間悦雄) 私ども,私の住んでいる多摩区の地域は,いただいた資料を見ると,そういう福祉施設が非常に多いんです。特にあそこはJRの中野島の駅を中心としましてさまざまな福祉施設がありまして,そういう方々がやはり利用する,多摩川の方に散歩へ行かれるということが非常に多いようです。そういうところで多摩川の河川を見てみますと,そういう方々にとっては非常に行きづらい今の状態であります。  そこで,市長の方にちょっとお伺いをしたいんですけれども,市民が非常に憩う,ある意味では安らぐ,そういう自然空間を持っている多摩川,こういうものにもっともっと高齢者だとか障害者の方々に利用していただけるように,国の管理,建設省の管理という点はありますけれども,大きな視点で市の方としてもその辺は改善を,整備を積極的にやっぱり進めていくべきだと思うんです。多摩川に対する市長の思い入れも含めまして,ご答弁をいただきたいと思います。 ○副議長(立野千秋) 市長。 ◎市長(髙橋清) 多摩川につきましては,ただいまいろいろのご意見がございましたんですが,利用を希望される市民の方が大変多いということでございまして,建設省等とも話し合いを行うなどしまして,より安全で快適に多摩川と親しむことができる,こういう環境を整備していくことが大変大事だと思っておりますので,いろいろのご意見もございましたので,参考にしながら,そうした環境づくりに努力をしてまいりたいと思います。 ○副議長(立野千秋) 本間議員。 ◆22番(本間悦雄) 次に,市営墓地の問題について触れたいと思います。初めに,墓地の全体の現況についてちょっとお答えいただけますか。 ○副議長(立野千秋) 環境局長。 ◎環境局長(瀧田浩) 市営墓地の現況についてのご質問でございますが,緑ヶ丘霊園と早野聖地公園の2ヵ所がございますが,一般墓所といたしましては緑ヶ丘霊園に2万3,912ヵ所,早野聖地公園には4,702ヵ所でございます。また,早野聖地公園には新型式墓所として壁面型墓所1,000ヵ所,芝生型墓所400ヵ所,集合個別型墓所200ヵ所がございまして,平成9年度末現在の墓所数は3万214ヵ所となっております。以上でございます。 ○副議長(立野千秋) 本間議員。 ◆22番(本間悦雄) 一般墓所,それから芝生型,壁型,集合個別型といろいろな形態があります。その緑ヶ丘霊園の一般墓所の状況をもう少し詳しく知りたいんですが,返還墓地数であるとか,それから墓地として囲いをしなければならないというふうに決まりがあるようですが,そういうものがされていない墓地を含めまして,今の状況をもう少し詳しくお知らせいただきたいと思います。 ○副議長(立野千秋) 環境局長。 ◎環境局長(瀧田浩) 一般墓所の返還等の実態についてのご質問でございますが,緑ヶ丘霊園には一般墓所が2万3,912ヵ所ございまして,このうち94ヵ所の返還墓所がございます。また,早野聖地公園では4,702ヵ所のうち7ヵ所の返還墓所がございます。なお,この返還墓所について再募集ということが考えられますが,他の新型式墓所の募集に加えて墓地の区画整理に伴う経費の問題等も踏まえまして,一定規模以上の箇所を超えた時点で募集の検討をしてまいりたいということで対応しているところでございます。以上でございます。 ○副議長(立野千秋) 本間議員。 ◆22番(本間悦雄) この市営墓地に対しての市民オンブズマンに寄せられている市民の方からの声ですね,どのようなものがこれまで寄せられているのか,ちょっとオンブズマンの方からお答えいただきたいと思います。 ○副議長(立野千秋) 市民オンブズマン事務局長。 ◎市民オンブズマン事務局長(中村英彦) 市民オンブズマンに申し立てられました市営墓地に関する苦情についてのご質問でございますが,市民オンブズマン制度が施行されましてから過去7年間に申し立てられました市営墓地に関する苦情は11件でございました。主な内容といたしましては,応募資格,応募方法に関するものが3件,それから,墓地の管理に関するもの及び墓地の使用に関するものがおのおのいずれも3件ずつ,それから,その他墓地への案内に関するものなどが2件となっております。調査結果につきましては,申立人の趣旨に沿って解決されたものが7件,行政の対応に不備がなかったとされたものが4件でございます。以上でございます。 ○副議長(立野千秋) 本間議員。 ◆22番(本間悦雄) その申し立ての中で代表的なものを幾つかちょっとご紹介していただきたいと思うんですが,例えば,その申し立てによって改善をされたというものの中に,霊園の納骨堂に入っているものについては認めるけれども,ほかのところにあるお骨については対象としないとかという苦情があって,それがまた改善をされたとかというふうに聞いていますけれども,そういうものであるとか,それから墓石の名前,墓石名を変更することについての申し立て等,幾つかちょっとご紹介していただけますか。 ○副議長(立野千秋) 市民オンブズマン事務局長。 ◎市民オンブズマン事務局長(中村英彦) 市民オンブズマンに申し立てられましたご指摘の市営墓地に関する苦情内容と改善結果についてのご質問でございますが,まず,ご指摘第1の市営墓地1区画を分割して3人で使用させてほしいという苦情がございましたんですが,川崎市墓地条例によりますと,1墓所1墓碑制を原則としておりまして,墓碑に家名を刻む場合,墓地の使用を許可された名義人の家名以外は認められていないこと,また,既に市営墓地を持っている方に親戚間で使用者として認められていない異なる姓を含めた墓碑を複数認めること,それから,墓地を持たないで応募された市民との間に不公平を生ずるということになりますので,市民オンブズマンとしては,この件については市の現行の方針をやむを得ないという判断をしたという例がございます。  次に,申し込みの資格についてのことでございますが,市営墓地の申し込みの資格について,緑ヶ丘霊園にお骨を預けている人は資格があって,他の場所に預けている人は改葬扱いとなって資格はないというのはおかしいという苦情がございましたが,市営墓地の募集案内の申し込み資格には,自宅に遺骨のある方,または川崎市緑ヶ丘霊堂に遺骨を納めている方で遺骨の祭祀を主宰する方とあり,注意書きとして,分骨は該当いたしません,それから,改葬での申し込みはできませんと規定されておりました。この規定の趣旨は,墓地需要が多く,切実に墓地の確保を急がれている方に供給を行うのが市の責務と考え,明確に判断の確定できる基準として,申し込み資格の第1位を自宅に遺骨のある方とするとともに,市としても容易に把握できる川崎市緑ヶ丘霊堂に遺骨を納めている方を想定しているものでございました。しかし,市民オンブズマンは,緑ヶ丘霊堂に遺骨を納めているということは既に法的には埋葬に当たり,それをさらに市営墓地に遺骨を移すということは法的に改葬になるという理由から,緑ヶ丘霊堂に遺骨を納めている者と他の納骨堂などに遺骨を納めている者との間に不平等な扱いをするものでありますので,これは適当でないという結論に立ちまして,この旨を市に伝えましたところ,市では平成7年以降の早野聖地公園における新型式墓地においては,募集案内における記載内容も含め,オンブズマンの意見と応募状況を参考に十分検討するということをお約束していただいたところでございます。  もう一点例を挙げさせていただきますが,墓地の使用に関してでございます。墓地の使用許可を得ているけれども,両親の遺骨を埋葬するために墓石名を実家の旧姓にしたところ,使用者名の名前と違うということで受け付けてもらえなかったという苦情につきましては,市は墓石名は祭祀継承時のトラブルや転貸を防止するために使用者の氏と一致することが望ましいと考えているところでございましたが,それはあくまで原則とすべきであって,墓石に使用者名と異なる氏を使用せざるを得ない場合を排除すべきではないという結論に達しまして,市民オンブズマンは市に対して適切な処置を速やかにとるように伝えましたところ,市からは実行された旨の報告を受けました。また,今後,使用上の手続等のリーフレットなどにも,使用者と墓石名との氏を一致させるのは原則とするという表現に改めさせていただいたところでございます。以上でございます。 ○副議長(立野千秋) 本間議員。 ◆22番(本間悦雄) 市営墓地のあり方というのは,私たちの生活環境というか,そういうものの大きな変化がやっぱり影響してくるんだと思うんです。市民の声にあらわれてきていると思うんですが,今,一番最初にご紹介していただいた墓地の分割利用ということについては,例えば1墓所1墓碑というのが原則だというふうに伺っているんですが,今は本市の1墓所1墓碑以外のところ,川崎市はどのぐらいの数があるのでしょうか。 ○副議長(立野千秋) 環境局長。 ◎環境局長(瀧田浩) 1墓所2墓碑の実態と他都市の状況についてということになりますが,本市におきましては,1墓所に2墓碑が設置されております墓所は緑ヶ丘霊園に限り38墓所ございます。その理由といたしましては,主に実家と婚家の墓を1人で祭祀しなければならない必要に迫られている状況などが見受けられます。  また,参考までに,他都市の状況でございますが,政令指定都市を調査いたしましたところ,12都市中3都市においては1墓所1墓碑の制限を設けておりませんが,本市を含め,9都市につきましては1墓所1墓碑の指導を行っているのが現状でございます。以上でございます。 ○副議長(立野千秋) 本間議員。 ◆22番(本間悦雄) 1墓所1墓碑というのは,やはりそういう意味では継承者が混乱をするというんですか,そういう意味合いもあって1墓所1墓碑を原則でということなんですが,実態としては既に38の墓所については,そういう過去からのいきさつがあるんでしょうけれども,ありますよね。他の政令指定都市,福岡市なんかにおきましても,普通墓所における墓碑の設置基準としては,複数の墓碑の建碑を認めているというふうに明確に言っているところもあるぐらいでして,今の時代の流れから言えば,夫婦別姓なんていうこともありますし,新しいライフスタイルの中で自分らしい墓地,そういうものというか,あると思うんです。個性が発揮できるような墓所,それから墓碑,こういう声もあります。個人で眠りたいという方もいれば,親しい友人と,友と一緒に眠りたいと考えている人もいるし,夫婦は別だ,眠るところは別だ,こういうふうに思っている方もいろいろいるようです。従来の家を中心とした墓地のあり方から,新しい家族の概念というのがやっぱり求められてくるんだと思います。こういうことを申し上げまして,今後,墓地のあり方については,将来のあり方としてぜひご検討いただきたいということを申し上げまして,私の質問を終わります。 ○副議長(立野千秋) 20番,佐藤忠議員。 ◆20番(佐藤忠) 一問一答で行います。  初めに,市営墓地のお話が出ましたが,緑ヶ丘霊園のトイレの改修について,環境局長ですね。昨年の決算議会で緑ヶ丘霊園にあります7ヵ所の公衆トイレ,これは全部くみ取り式ですけれども,水洗化について伺ったところ,水洗化については平成10年度に何とか予算化をして対応したいということでありました。今年度改修する霊園内の公衆トイレについて,7ヵ所のトイレのうちどこの場所のトイレを改修するのか,トイレ改修に当たっての規模と内容について,また,改修に当たっての施工時期と完成時期について伺います。 ○副議長(立野千秋) 環境局長。 ◎環境局長(瀧田浩) 緑ヶ丘霊園の公衆トイレについてのご質問でございますが,初めに公衆トイレの改修場所についてでございますが,現在,霊園内には7ヵ所のトイレがございますが,このたび津田山駅から霊園事務所付近まで,また,久地駅からの北口参道にそれぞれ下水道管が布設されましたことから,この2ヵ所について水洗化への改修を予定しているところでございます。  次に,規模と内容でございますが,事務所横のトイレにつきましては全面改築を行い,北口参道のトイレにつきましては,アルミ性の建屋がしっかりしておりますので,設備の改修と化粧直しを行うとともに,既存のトイレと同等規模で,かつ,男性用並びに女性用についても同様の利用個数を確保しつつ水洗化を図ってまいりたいと考えております。  次に,施工時期と完成時期につきましては,9月のお彼岸を過ぎたころから着手し,来年3月の春のお彼岸までに完成させ,供用を開始してまいります。以上でございます。
    ○副議長(立野千秋) 佐藤議員。 ◆20番(佐藤忠) ただいまご答弁いただきましたが,再度質問いたします。  墓参の方など利用が多い霊園事務所横と北口参道の2ヵ所の公衆トイレを水洗化する。9月のお彼岸過ぎから工事に入って来年3月の春のお彼岸までには完成させるということで,完成すれば,春のお彼岸と,ちょうどその次に,その後すぐに来るお花見の人出の多い時期に間に合うわけですが,改修を行うときに今までのトイレを撤去してしまいますと,トイレが完成するまでの間は利用できなくなりますが,仮設トイレを設置して墓参の方に不便をかけないようにすべきと思いますが,伺っておきます。また,身障者のトイレについてはどのように考えているのか,伺います。 ○副議長(立野千秋) 環境局長。 ◎環境局長(瀧田浩) 仮設トイレと身障者トイレについてのご質問でございますが,初めに,トイレ改修中は墓参者の方々にご迷惑をおかけすることと存じますが,施工時期につきましては来園者が比較的少ない冬場であることから,事務所横のトイレ改修中は霊園事務所のトイレを,また,北口参道のトイレ改修中は参道をさらに上った場所の公衆トイレをご利用いただきたいと考えております。  次に,障害者トイレにつきましては,全体予算の中で設置の可能性を含め,現在,関係局と協議を重ねているところでございます。なお,改修中における障害者トイレにつきましては,従来どおり霊園事務所内に併設されておりますトイレをご利用していただきたいと存じます。以上でございます。 ○副議長(立野千秋) 佐藤議員。 ◆20番(佐藤忠) それぞれ2ヵ所水洗化されるということで,大変完成を喜びたい,待ちたいというふうに思うんですけれども,あと5ヵ所については,谷戸にあったりいろいろと条件が難しいことは,私も近くに住んでおりますからわかります。ただ,一番人の集まる噴水広場,ここはやっぱり,墓参者のみならず,大変散歩の多いところですし,東高根森林公園までの非常に利用者の多いところですから,何とか噴水広場のトイレについてもひとつ水洗化を念頭に入れながら,下水管の布設という問題がありますけれども,これもぜひひとつこれから考えていただければということで要望させていただきたいと思います。  続きまして,まちづくり局長と建設局長に伺います。溝口駅周辺整備についてですけれども,1つは溝口駅北口地区再開発事業については,昨年9月のノクティのオープン,ペデストリアンデッキの供用開始以来10ヵ月が経過して町の様相が一変をしたところです。再開発事業も今年度末をもって一応の事業の終息を見るまでになりましたが,ことしの4月以降,ペデストリアンデッキの植栽も行われまして,また,JR南武線の橋上駅舎も工事が順調に進んでいるようであります。残された整備もあとわずかになってまいりましたが,なお,残された周辺の整備について,まずまちづくり局長に伺います。  1つは,南北自由通路とJR南武線橋上駅舎の開業についてはこの秋の早い時期に供用開始されるということでありますけれども,自由通路の南側,北側のエレベーターの具体的な設置場所と内容について伺います。そして,この南北自由通路とペデストリアンデッキ,エレベーターなどの公共施設の維持管理については,来年の3月で一応事業の終息を見るんですけれども,どこで管理をしているのか,その考えについて伺っておきます。  次に,再開発事業の中の二子溝口線についてですが,溝口駅前の小杉菅線と接続する駅前商店街を抜ける二子溝口線については、再開発関連事業のうち,現状ではまだ用地の取得が未買収となっているようですが,現在の進捗状況と今後の整備について伺っておきます。  あわせて建設局長に,溝口再開発区域の西側の都市計画道路溝口線についてですけれども,96年の予算議会で伺って,既に買収してある部分については暫定的に歩道整備が図られました。南武線横断については,高架化か地下式かは今後の検討ということでありました。そこで,進捗状況とこの見通しや立体交差の可能性,大山街道踏切の暫定拡幅整備について伺うつもりでありましたけれども,一昨日,同様の質疑があって,南武線と溝口線の交差部については立体交差を前提にして,今後は地下式にする方向で協議をしていくと。それから,踏切の暫定拡幅整備については可能性について鉄道事業者とこれまた協議をするということでありますので,早期の実現が図られますようにお願いしたいと思います。  そこで,溝口線についてですが,溝口線の整備に当たっては地元地権者との調整も必要かというふうに思いますので,今後の事業化への考え方について伺っておきます。  次に,溝口再開発区域に接する小杉菅線東側の一部,久本寄りになりますけれども,整備が残されております道路の完成時期について伺っておきます。  次に,これまた再開発区域から少し外れますけれども,溝口内を流れる旧平瀬川の整備についてですが,小杉菅線と溝口線の交差する旧栄橋のところについては道路整備により暗渠化が図られました。さらに,小杉菅線のところから入屋橋を経て,高津中央病院の裏を流れる二子溝口線間の旧平瀬川の親水化整備計画について,整備に当たっての考え方と現況,また,今後の取り組みについて伺っておきます。以上です。 ○副議長(立野千秋) まちづくり局長。 ◎まちづくり局長(井上裕幸) 溝口駅北口地区再開発事業についてのご質問でございますが,まず,溝口駅南北自由通路のエレベーターについてでございますが,北口側につきましては自由通路と接続しておりますペデストリアンデッキ側に1基設置しておりまして,これにより地上部,デッキ部及び自由通路部への利用が可能となります。また,南口側につきましては,現在,整備中の南口駅前広場の地上部と自由通路部へ利用できるエレベーターを,既に利用されております2ヵ所の階段の中間部分に1基設置いたす予定でございます。したがいまして,供用開始をいたしますと,車いすをご使用の方々も南北両側からエレベーターを利用して自由通路を利用していただけることとなります。  次に,自由通路,ペデストリアンデッキ等の公共施設の維持管理についてでございますが,再開発区域内の公共施設工事の工期が平成10年度末でございますので,完成後の財産移管,維持管理等につきまして関係局と協議を進めているところでございます。  最後に,二子溝口線の整備についてでございますが,用地買収の状況といたしましては,1件を除き契約済みでございます。契約済みのうち,1件につきましては近々建物の解体に入る予定でございますので,その後,仮舗装を実施してまいります。なお,未契約の1件につきましても引き続き用地買収交渉を進め,早期の道路整備を目指してまいりたいと考えております。以上でございます。 ○副議長(立野千秋) 建設局長。 ◎建設局長(松田優) 溝口駅周辺整備についての幾つかのご質問でございますが,初めに都市計画道路溝ノ口線の事業化についてでございますが,今後,鉄道事業者と協議を進めてまいりますが,基本設計から施工方法に至るまで数多くの困難な課題が生じるものと予測されますので,これらを解決した後,地元地権者の協力を得ながら事業化に向けて努力してまいりたいと考えております。  次に,都市計画道路小杉菅線東側の完成時期につきましては,本年秋口を予定しているところでございます。  次に,旧平瀬川の整備についてでございますが,旧平瀬川は高津区下作延地内円福寺付近から二子523番地先の六ヶ村堀雨水幹線に流入する水路で,溝口再開発地区の周辺部における貴重な公共空間でございます。このうち,小杉菅線から二子溝口線の区間につきましては,溝口再開発事業の周辺整備に合わせまして,避難路を兼ねた散策路を主体に,せせらぎ,植栽帯などから成る整備計画を平成8年度に策定したところでございます。しかしながら,この区間につきましては,水路境界が未確定であること,また,不法占拠等用地に係る解決すべき課題がございますので,地元関係者の方々のご協力とコンセンサスを得ながら,今後,計画の実現化に向け努力してまいりたいと考えております。以上でございます。 ○副議長(立野千秋) 佐藤議員。 ◆20番(佐藤忠) ありがとうございました。  まちづくり局長のご答弁で,二子溝口線の整備については,ビルが2つあるうちの1件は既に契約がされている。近々建物の解体に入るということで,あと残り1件あるわけですけれども,なかなか大変だというふうに思いますけれども,ちょうど丸井の一番よくなったところのとっつきですから,非常に様相が一変した町の中でも,見ばえが悪くなるというか,そこだけ出っ張ってあるということですから,買い物客のことなども含めて早期に解決ができますようにご努力をいただきたいというふうに思います。  それから,建設局長ですけれども,旧平瀬川の整備ですけれども,水路境界の未確定や不法占拠ということで大変難しい問題があるというふうにも思いますけれども,来年の3月に再開発区域内の事業が終わりますと,やっぱり残された幾つかの事業のうち,ここは大変,ちょうど買い物客がある意味ではほっとするような空間になってきますから,ひとつ不法占拠などの関係について力を注いでいただきたいということを申し上げておきたいというふうに思います。  それから,ついせんだってから,駅前を通ってみると,丸井のところとさくら銀行の前に鉄パイプでさくがしてあるんです,植え込みのところ。まあ,何と無粋なと思って事務所の方にいろいろお聞きしたら,私も前々から車で通っているので気になっていたんですけれども,あそこを横断する方が結構いるんですね。それで危険だということと,それからせっかく植えた植え込みの中をずたずた入って渡るものですから,まだ若木ですので,そういう意味で防護を含めてやったんだということなんですけれども,何というか,モラルのない市民がいることに大変不快なんですけれども,秋の橋上駅舎化になれば,今は平面で駅へ行けるものですからそういう人も大分いるんですけれども,多分そういう意味では少しずつ解決されるのかなというふうに思いますので,余り無粋な鉄パイプのさくがいつまでも残らないような形をとっていただきたいと思います。  それでは,続きまして,経済局長に市制記念花火大会と光のイベント事業の,いずれも観光事業でありますけれども,お聞きをします。  初めに,市制記念花火大会についてですが,この花火大会については多摩川の夏の風物詩としてすっかり定着をしております。二子橋を中心に開催されてからは,川崎市民はもとより,世田谷区民,東京都民の方々にも大変喜んでいただける光と音のイベントになったわけです。また,94年3月の議会で川崎市制70周年を記念して世田谷区にも呼びかけて川崎,世田谷の花火大会の同時開催を実現していただきたいという提案をさせていただきまして,94年の花火大会から昨年まで4年間,同時開催が実現をいたしました。景気の悪い昨今でありますから,景気よく花火でというふうにも思うわけですけれども,仄聞するところによりますと,どうもそういうわけにはいかないようであります。  そこで伺いますが,ことしの花火大会の開催日とその内容について,昨年までの8月の開催が7月になるようですが,その理由について,また,世田谷区との同時開催がどうもできないというようなことのようですけれども,どのようなことでできなくなったのかについて伺います。  あわせて経済局長に,同じ観光事業であります光のイベント事業について,光のイベントについては冬の夜景を演出して川崎の魅力を市民,観光客にアピールするとともに,川崎の町のイメージアップにもなって,先ほどの多摩川の夏の花火とともに,今や冬の風物詩としてすっかり定着をしてきているというふうに思いますけれども,このような光のイベントを今後商店街が──自分のところの商店街がこういうことをやりたいといった場合に,イベントの補助事業となるのか。また,どのような条件が整えばできるのか,整う必要があるのか,このことをちょっとお聞きしたいと思います。以上です。 ○副議長(立野千秋) 経済局長。 ◎経済局長(舘健三) 市制記念多摩川花火大会と光のイベント事業についてのご質問でございますが,初めに市制記念多摩川花火大会の実施内容についてでございますが,今年度は7月30日木曜日午後6時45分からの開始を予定しております。なお,打ち上げ総数はスターマインを含め約6,000発,仕掛けにつきましてはナイアガラを初め4台を予定しているところでございます。また,7月開催となった理由についてでございますが,警備等協力関係団体などとの日程調整によるものでございます。  次に,世田谷区との同時開催についてでございますが,昨年,開催直前からの豪雨で駅及びその周辺が大変混雑し,安全対策上危険な事態に直面した上に,今年度は東急二子玉川園駅の改良工事がさらに進み,乗降客の安全への対応につきましては昨年以上に厳しい状況になっております。このため,東急電鉄及び警視庁等警備協力関係者から,今年度の同時開催について現状では乗降客の安全確保を維持することは困難であるとの強い指摘がなされ,別日開催となったものでございます。  次に,商店街で行う光のイベント事業についてでございますが,この事業は川崎市商店街イベント事業補助金交付要綱に基づく対象事業となりますが,実施に当たりましては,街路樹に電球を装飾したり,また,歩道を占用することなどから許可や技術的な制約が生じ,解決しなければならない問題もあろうかと存じます。以上でございます。 ○副議長(立野千秋) 佐藤議員。 ◆20番(佐藤忠) ただいまの経済局長のご答弁で,市制記念花火大会がことしは世田谷区との同時開催が安全確保の面で難しくなったと,それぞれ別々の単独開催にならざるを得ないということでありますが,確かに昨年は突然の大雨で,私もずぶぬれになりましたけれども,観衆が駅に──観客というか観衆というか、駅に殺到したことは承知をしております。そこで,ことしは既に関係者の中で開催日時等内容も確認がされているようでありますけれども,7月30日というのは平日の木曜日なわけですね。今まで大体,平日のときもありましたけれども,同時開催を含めて土曜日の開催ということで,あるいは8月開催ということで定着をしてきたんですけれども,平日開催に決定したことについてどんな理由だったのか,改めて伺います。また,次に,来年度以降の世田谷区との再度の同時開催の可能性について伺っておきます。最後に,同時開催ができなくなったんですけれども,世田谷区の花火大会の開催内容がわかれば伺っておきます。以上です。 ○副議長(立野千秋) 経済局長。 ◎経済局長(舘健三) 初めに,平日開催となったことについてでございますが,花火大会では,まず県警本部と警視庁の両警備当局の協力が必要となります。この時期は,花火大会を初め,各種のイベントが県下,都下の各自治体や地域で予定されておりまして,やむを得ず平日に開催することになったものでございます。  次に,来年度以降の世田谷区との同時開催についてでございますが,今後とも世田谷区と連携して,東急二子玉川園駅等の改良工事の進捗状況等の推移を見ながら,警備当局,東急電鉄,地元及び関係団体と協議をし,検討してまいりたいと考えております。  また,世田谷区の花火大会につきましては,8月22日に開催されると伺っているところでございます。以上でございます。 ○副議長(立野千秋) 佐藤議員。 ◆20番(佐藤忠) ありがとうございました。  今のご答弁ですと,なかなか,これからまた二子新地,東急田園都市線の線増計画も予定をされておりますから,ますます難しくなってくるのかなというふうにも思いますけれども,ただ,別々に,個々にやるというのは,7月に川崎市,8月に世田谷区ということで2回の楽しみがあるということもありますけれども,お互いの中で川崎側が打ち上げて,東京が打ち上げてというのも,あれはあれでまた非常に風情もありますし,ちまちまやるのよりドーンとやった方が,見る方としては非常にいいものがあるわけで,そういうような意味でひとつ来年度以降の開催についても,検討をしていただくというふうにもなろうかと思いますけれども,やっぱりそういうことがなかなか難しいという状況があれば,例えば周年の何年間かに1遍にはというようなことも想定しながら,ひとつ検討に加えていただければというふうに思います。  世田谷区が8月22日ということですけれども,当初,私どもは8月22日ではないかというようなことをお聞きしておりましたので,川崎市が譲ったのかどうかわかりませんけれども,ことしは2回楽しめるということで,楽しみにしたいというふうに思っております。ありがとうございました。  最後に,市民局長に,市民プラザの事業について伺います。川崎市の指定都市を記念する事業として始まった川崎市民プラザについては,来年の春に開設20年を迎えるということであります。交通アクセスの問題など,当初から言われながらも市民プラザで行われる幾つかの事業についてはすっかり市民の中に定着をして,楽しみにしている事業もたくさんあります。そこで,今回は文化的な事業について,まず総括的に伺っていきたいというふうに思います。開設以来行ってきました文化的な事業について,どのようにとらえておられますか,特徴点などあればお聞かせください。また,一定の節目の中で,今後の文化的な事業をどのようにしていくのか,今後の展望についても伺っておきます。あわせて来年の20周年ということですけれども,この節目に当たって文化事業はもとより,開設開館20周年記念事業を想定しながらこれからの運営に当たられたらいかがかというふうに思いますので,伺っておきます。以上です。 ○副議長(立野千秋) 市民局長。 ◎市民局長(飯村富子) 市民プラザの文化的事業についてのご質問でございますが,川崎市民プラザは心と体の健康をテーマに市民の文化,芸術や,体育,福祉等の向上の場として昭和54年に開設いたしまして,来年5月には開館20周年の節目を迎えることになりました。この間,地域の皆様を初め多くの関係者の方々にご理解,ご協力をいただき,プラザ独自の事業を展開してまいりました。具体的には,ジャズや歌謡曲等のコンサート,映画,寄席や人形劇,地域に根差した盆踊り大会やふるさと祭りなどの開催を行ってまいりました。とりわけ人形劇はプロとアマ及び地域団体による実行委員会により企画,実施され,市内はもとより,全国各地からも多くの方々にご参加いただき,好評を博しているところでございます。また,スチューデントジャズコンサートも近県各地からの大勢のご参加をいただき,ジャズ文化育成の場ともなっております。これらの文化活動を通しまして,年間40万人余の方々にご利用いただいており,市民利用施設として地域文化向上の役割を果たしてきたところでございます。  次に,屋内広場やふるさと劇場を中心とする文化的事業の今後の展望についてでございますが,コンサートや演劇などの練習場や発表の場の確保を図りますとともに,地域の方々の参加を初め,プロとアマ団体との交流を深め,パートナーシップによる文化的事業の積極的な展開を図り,市民プラザの独自性を築いてまいりたいと存じます。また,来年は開館20周年を迎えますことから,地域の皆様方のご要望を伺いながら,文化的事業を中心に,その節目にふさわしい印象に残るような事業を企画してまいりたいと考えております。いずれにいたしましても,お年寄りから子供さんまで幅広い年齢層の皆様に良質の文化や気軽に楽しめる娯楽性に富むイベントを通しまして,利用者の方々に喜ばれる事業の展開を図ってまいりたいと存じます。以上でございます。 ○副議長(立野千秋) 佐藤議員。 ◆20番(佐藤忠) ありがとうございます。  今,市民局長からご答弁いただきましたけれども,来年,ちょうど20年を迎えるということで,この市民プラザの地元の町会長さんもおられますので,ぜひ盆踊りやふるさと祭りなど20年の節目ということも含めて一体となって考えていただければというふうに思います。また,人形劇については,私も長い間子ども会の活動に携わってまいりましたけれども,これは全国に誇れるものなんですね。意外と知られていないですけれども,やっぱり一流のプロ,それから市内のアマチュアの皆さん方を含めて,出る方も非常に多い団体の皆さんが協力してくれるけれども,参加者も非常に多い。そして,いろいろ言われながらも,市民プラザの方から予算をとっていただいて,できるだけ安く市民に楽しんでもらうということで,ぜひこの事業については続けていただきたいし,拡充をしていただきたいというふうに思います。  また,きのうも邦楽の話が出ていましたけれども,私は,市民プラザが今日までジャズの,とりわけてスチューデントジャズ,これはすばらしい企画だというふうに思っているんです。川崎にもいろんなジャズの団体がありますし,イルミネーションジャズだとかいろいろやっていますけれども,中学生,高校生のジャズのバンドを一堂に集めて発表の場を与えて,お互いにみんなで交流するというのはなかなかないんです。そういうような意味で,残念なのは,非常に残念なんだけれども,イルミネーションジャズもそうなんだけれども,川崎に,今,高校生の中でのジャズのバンド,中学生もそうですけれども,ないんですね。出てくれるのはみんな近県,あるいは遠く仙台市だとか名古屋市だとかの人たちが駆けつけてくれるんですよね。そういうような意味で,去年はたまたま宮前平中学が吹奏楽部ですけれども,ジャズの演奏スタイルでやってくれました。イルミネーションジャズも去年は県立川崎高校,あるいは県立多摩高校,そして法政大学第二高校もやりましたけれども,ブラスバンド,いわゆる吹奏楽の人たちがジャズの形態にちょっとそのときだけなるというかな,そういうような意味で私は,教育長がおられますけれども,ぜひ音楽の面で邦楽も非常にすばらしい,ジャズもひとつ……。そういうような意味では,吹奏楽からそういう意味のこともひとつ入れていただければありがたいなというふうに思っております。  横浜がジャズが似合うんだけれども,川崎もやっぱりジャズが非常に似合う町でありますから,そんな意味を含めて,ぜひ取り組みをしていただきたいと思いますし,細かいことについてはまた決算議会の中でいろいろとお伺いしたいというふうに思います。ありがとうございました。 ○副議長(立野千秋) 1番,稲本隆議員。 ◆1番(稲本隆) 私は一問一答方式で質問いたしますが,通告した水道法改定に伴う事務手続については今回質問せず,水道局長に要望だけしておきたいと思います。  水道法改定によるさまざまな悲哀が生まれているようであります。とりわけ,弱小の市内業者は比較的資本力の大きい市外の業者の進出に大きなダメージを受けるのではないかとの思いが強いようですし,現実に仕事をとられて困っているとの訴えもあります。長年にわたり,市の公認業者として市民の命の水を守ってこられた業者が困らないような,市内事業者育成策を早期に検討するよう強く要望するとともに,今回の改定で給水装置設計施工指針も改定されたようです。中には,事務手続として一部様式に本当に必要不可欠なものかとの疑問視する声もあります。市民負担の増大にならないよう書式も簡素化して,業者の事務負担を軽減すべきであることを要望しておきます。  それでは,百合丘,柿生地区のまちづくりについて,環境トロイカ条例等についての2点を質問したいと思います。  百合丘地区と柿生地区のまちづくりについて,まちづくり局長並びに関係局長に伺います。先日公表された川崎市都市計画マスタープラン全体構想素案でも,百合丘地区,柿生地区は商業や住宅などの生活機能を柱に地区の特性を生かす地区生活拠点としての整備が位置づけられております。2010プランでも,地域整備の基本方向麻生区版でも地区別計画D地区小田急線東部地区として整備することがうたわれております。この文言には,「四季の感じられる住まいのまち」とあり,1として「交通の至便さと良好な居住環境の整備を進めます」2として「百合丘,新百合丘,柿生駅周辺の商業,業務機能と一体となった生活利便性の向上を図ります」と明示されています。この観点で町を検証しますと,百合丘,柿生駅前の再開発に伴う整備は進まず,百合丘はとんざして解散,柿生も先が見えない状況など,周辺地区の整備のおくれは,物を言えばむなしくなると関係者は語っております。今日の百合丘地区,柿生地区のまちづくりが遅々として進まない原因と,その今日の到達点をどのように見ているのか,また,今後の展望を伺います。  さらに,それぞれの駅周辺には公共施設として今後施設整備が期待できる公益用地確保の見通しや地区連絡所がありますけれども,周辺住民の圧倒的多くは特定目的の施設でなく,多くの市民が利用できる総合的な施設要求であります。この声に積極的にこたえ,両地区のまちづくりを進めることが必要と思いますが,対応を伺います。さらに,施設建設を計画する際には,事前に地元関係住民と懇談会などを開催し,どのような施設がより望まれているかについても市民討議にかけるべきと思いますが,対応を伺います。  また,百合丘地区,柿生地区に関連する道路の拡幅計画や整備の進捗状況については建設局長に,各種の民生福祉施設の今後の整備計画と現行施設の改善計画については健康福祉局長に,新たなる市民館・図書館分館等の教育的施設建設については教育長に,それぞれ伺いたいと思います。 ○副議長(立野千秋) まちづくり局長。 ◎まちづくり局長(井上裕幸) 百合丘,柿生地区のまちづくりについてのご質問でございますが,まず,百合丘地区につきましては,昭和61年度に駅前の共同ビル化による再開発が計画され,地元に準備組合が発足し,市としても事業化を誘導すべく対応してまいりましたが,権利者間の合意形成の問題や経済状況の悪化によりまして中断されているところでございます。今後につきましては,こうした動向を見守ってまいりたいと,このように考えております。  次に,柿生地区でございますが,組合施行による市街地再開発事業を予定している柿生駅東口地区につきましては,昭和61年度に地元組織として街づくり推進委員会が発足し,昭和63年度には当委員会が改組されまして,柿生駅東口地区再開発準備組合が設立されております。現在,同準備組合におきまして地権者の組合加入を促進しながら,全員の合意形成に向けて努力している状況でございます。また,柿生駅西口につきましては,昭和59年度に沿道区画整理型街路事業によります都市基盤の整備を図るための提案をいたしました経過がございますが,合意形成がいまだに図られていない状況となっております。今後につきましては,こうした地権者の動向を見守りながら熟度に応じた対応を図ってまいりたいと存じます。  また,公共施設についてでございますが,いずれの地区につきましても,今後の展開の中で周辺地区の公共施設のあり方などもあわせて検討してまいりたい,このように考えておるところでございます。以上です。 ○副議長(立野千秋) 建設局長。 ◎建設局長(松田優) 百合丘,柿生地区のまちづくりにかかわる道路整備についてのご質問でございますが,初めに百合丘地区でございますが,まず,都市計画道路世田谷町田における今後の見通しにつきましては,現在,新百合ヶ丘駅交差点から麻生警察署前交差点までの延長約400メートルの区間を事業中でございますので,この区間の進捗状況及び周辺の開発動向を見ながら事業化に向けた努力をしてまいります。また,駅前広場に接続する麻生3号線につきましては,全線にわたる整備計画はございませんが,百合ヶ丘駅前商店街の歩道について現在補修する方向で検討しているところでございます。  次に,柿生地区についてでございますが,まず都市計画道路柿生町田線につきましては,現在,柿生町田線が接続する都市計画道路尻手黒川線が吹込交差点から王禅寺公園北側交差点までを事業中でございまして,引き続き世田谷町田までの区間を進めていく予定でございますので,尻手黒川線の整備の進捗状況及び柿生駅東側地区市街地再開発事業の動向を見ながら今後検討してまいります。次に,麻生警察署から町田市境に至る世田谷町田の整備につきましては,尻手黒川線の山口台から世田谷町田に至る区間の事業化と整合を図りながら進めてまいりたいと考えております。次に,県道上麻生連光寺線の柿生交差点から黒川方面に向かって約400メートルの区間につきましては,今後,関連する尻手黒川線及び世田谷町田の事業の進捗を見据えながら検討を進めてまいります。次に,麻生区下麻生地区の主要地方道横浜上麻生でございますが,横浜市境から早野交差点付近までの延長340メートルの区間について,今年度から事業に着手する予定でございます。残る区間につきましても,早期整備に向けて鋭意努力してまいります。また,同路線と交差する野川柿生線及び菅早野線につきましても,今後の事業の進捗を見据えながら検討を進めてまいります。以上でございます。 ○副議長(立野千秋) 健康福祉局長。 ◎健康福祉局長(蟹江徹也) 百合丘地区における福祉施設の整備計画についてのご質問でございますが,当該地域は老人いこいの家が未整備となっております西生田中学校区になっているところでございます。この整備にかかわる用地の取得につきましては,住宅・都市整備公団百合丘第1団地建てかえ事業に伴い,公益用地が川崎市へ提供されることとなっておりますので,老人いこいの家を含めた在宅支援等の高齢者を中心とした福祉の複合施設の整備が図れるよう検討してまいりたいと存じます。なお,地域の住民の方々からさまざまなご要望をいただいていることにつきましては承知しているところでございます。以上でございます。 ○副議長(立野千秋) 教育長。 ◎教育長(小机實) 百合丘,柿生地区に市民館・図書館分館等の教育的施設を建設することについてのご質問でございますが,市民館・図書館分館の整備計画につきましては,基本的な考え方といたしまして9館構想の実現に向け努力しているところでございます。ご質問の百合丘,柿生地区は麻生市民館・図書館から比較的近い距離にありますので,新たに分館等の教育的施設を設置することについては難しいものと考えておりますが,住民要望があるということにつきましては承知いたしております。以上でございます。 ○副議長(立野千秋) 稲本議員。 ◆1番(稲本隆) それぞれ答弁をいただきました。  建設局長ですが,道路の拡幅と整備については,都市計画道路世田谷町田と尻手黒川線の建設計画の進捗が麻生区の道路整備に決定的な影響を及ぼすことが一層明らかになりました。最近の道路建設については,重点化などと称して市民が望まない縦貫高速道路等に予算をつぎ込んでしまうことで,本当に必要な生活に密着した道路建設が大幅におくれていることは許されません。市民が早期に整備を求める路線こそ優先すべきであります。とりわけ,尻手黒川線は麻生区のすべての道路にリンクしている路線ですので,その整備は最優先に位置づけ進捗するべきであることを強く主張し,要望しておきます。  まちづくり局長に再度伺います。両地区は現在のままでは地盤沈下が進むばかりではないかとの多くの市民の心配の声が出ています。百合丘地区の再開発は中断しているわけですが,地権者の間の問題もさることながら,行政としての事業化の誘導は地元に適合するようなさまざまな手法を研究して関係者にアドバイスするなどの援助を行い,粘り強く事業化に向け働きかけることが必要です。今日の到達点を踏まえ,今後考えられる手法についてお示しください。また,柿生地区については開発手法について一定の見直しを図り,より適切な手法を取り入れることについて伺います。  次に,健康福祉局長,教育長にも答弁をいただきましたが,そのいずれもが市民要望を全面的に反映しているものではありません。百合丘地区,柿生地区は現在でも,だれでも自由に使える多目的な市民利用施設がありません。そこで,総合企画局長に伺います。それぞれの局がばらばらに施設建設を進めるのではなくて,圧倒的に多くの地域住民の声をより適切に反映した施設建設を図るために,市民意見を公に聞くなど工夫して,さまざまな角度から知恵を出す調整機能を今こそ発揮すべきであると思いますけれども,対応を伺います。 ○副議長(立野千秋) まちづくり局長。 ◎まちづくり局長(井上裕幸) 百合丘,柿生地区のまちづくりについての再度のご質問でございますが,まず,百合丘地区についてでございますが,市街地再開発事業や優良建築物等整備事業,あるいは総合設計制度などを活用したまちづくりが考えられますけれども,社会経済情勢の変化などを踏まえまして,全体を見据えた中で実施可能な範囲での整備を積み重ねていく,こういうようなことも整備手法の1つかと考えております。  次に,柿生地区についてでございますが,柿生駅東口につきましては,準備組合の理事会に対しまして市としての事業計画素案を既に提案しているところでございます。今後,こうした素案をもとに準備組合が事業計画案を作成し,地権者全員の合意形成を図るものと伺っております。また,柿生駅西口地区につきましては,ご案内のとおり,沿道区画整理型街路事業によるまちづくりの提案を行ってまいりましたが,地権者の方々のご理解が得られていない状況となっております。今後は事業手法の再検討も含め,地元の皆さんの主体的な協議に期待したいと,このように考えております。  いずれにいたしましても,両地区につきましては地区生活拠点としてふさわしいまちづくりが進められますよう今後の展開を見守ってまいりたいと,このように考えておるところでございます。以上です。 ○副議長(立野千秋) 総合企画局長。 ◎総合企画局長(君嶋武胤) 百合丘地区,柿生地区における市民施設の整備についてのご質問でございますが,これらの地区におきましては,ご指摘のような施設の住民要望があることは承知いたしております。しかし,市民施設の全市的な配置バランス等を十分に勘案することも必要だというふうに考えておりますので,市民ニーズの把握に努めるなど,総合的な視点から施設のあり方等について関係局間で検討してまいりたいと考えております。以上でございます。 ○副議長(立野千秋) 稲本議員。 ◆1番(稲本隆) 答弁をいただいたわけですけれども,いずれにしましても,柿生駅並びに百合ヶ丘駅周辺のまちづくりというのは,新百合ヶ丘駅ができてどんどん地盤沈下が進んでいって,この先どうなってしまうのかというのが一般的に大きな疑問視をされている。行政は見守っていきたいとか,自然体でいくのもそれは整備の手法だというようなことを言わんばかりでありますけれども,やはり積極的にそこにかかわって,まちづくりとして整備をしていくという姿勢が必要なのではないかと思います。ぜひそのことについては強く要望をしておきたいと思います。  また,施設要求については,それぞれがばらばらなことでは困るわけです。とりわけ市民要望について,市民館・図書館分館というと教育委員会だと,あるいは,コミュニティセンターだというと市民局だということで,固有名詞を挙げると縦割り行政の中で全部振り分けられてしまって,市民が望むものがなかなか受け手がないということでありますから,そこで総合企画局がぜひイニシアチブを発揮していただいて,本当にこの地域に必要なものは何なのかということをぜひリードしていただきながら,今後,整備についてご検討いただけるということですから,期待をしておきたいと思います。  次に移ります。いわゆる環境トロイカ条例について何点か環境局長に伺います。  本市においては,それぞれの成り立ちの違いはあっても,自然環境の保全及び回復育成に関する条例,環境影響評価に関する条例,公害防止条例は,いわゆるトロイカ条例としていずれもその成立において市民運動の盛大な闘いの成果として条例化されたことを忘れてはならないと思うものです。今日の国の環境行政にかかわる法制化や行政手続法の成立などにより,3条例についての一定の改正を必要とする議論を否定するものではありませんが,現状の到達点として考えるならば,いずれの条例もその運営と運用,施行規則や細則,要綱,要領等の解釈を主に担当事務職員などを,より民主的な対応をすることでその本旨は今日の状況下でも市長の政治姿勢次第で十分達成できるものであることを認識することが重要であります。このような立場で各条例の今日的課題についての認識を具体的に伺います。  まず,自然環境の保全及び回復育成に関する条例についてですが,基本的な課題として緑の30プランを中心に据えることを基本とすること自体が問題であり,緑地量のカウント方法や緑被率に置きかえた,まやかしのプランではないのかということについてお答えください。このことで緑の概念が抽象化されたことで,自然緑地の保全策が矮小化されたのではないかとの声もあります。このことについてもお答えください。総合的推進をパートナーシップに基づき行うとしておりますけれども,あくまで行政責任を明確にする必要があるのではないかとの指摘があります。このことについての見解と対応も伺っておきます。条例改定の基本的方向,あるいは言語上の補完についてであります。緑地保全の指定申し出権は市民の意思を尊重し,確認できるすぐれた制度であります。しかしながら,その実効性を議論の中心とすることで指定申し出権を葬ることがあってはならないことと思いますが,対応を伺います。自然環境保全基本計画については,緑の30プランのマザープランとして充実させる必要があります。伺います。  次に,公害防止条例についてであります。基本的な課題として,行政手続法との関連で,要綱,指針を見直しすることにより,条例自体骨抜きにさせないよう担保することが何としても必要であります。対応を伺います。市民,事業者,行政によるパートナーシップを唱えるようですが,行政の一義的な責任を明確にすべきです。伺っておきます。環境全体への負荷を低減することを第一にすることで必然的に公害規制を第一義的責任とする発生源対策等をあいまいにすべきではないと思いますが,対応を伺います。条例改定の基本的方向,あるいは言語上の補完についてであります。事業所の設置手続については,総合許可制等で枠を設定することで個別規制値の緩和につながることを許さないという姿勢が必要ではないかと思いますが,伺います。地区別許容排出総量については,総合的,広域的観点から検討するとしておりますけれども,企業相互間で排出量の融通ができる制度につながるという指摘もあります。考え方を伺います。企業に対する経済的支援措置は,市民の議論を経た後内容を決め,あくまで原因者責任において改善策の履行を求めることが必要であります。産業公害の防止については,発生企業の個別責任をあくまで明確にすべきです。このことについて見解と対応を伺っておきます。  環境影響評価に関する条例についてであります。基本的な課題として,事業者の計画を公正な第三者機関が評価したものを市民討議を経て審査会で審議をすることが大事だと思いますけれども,対応を伺います。計画段階,工事施行中,完成時,供用後一定の時期を経た3年,5年,10年の事後評価等も経た後に,当初指定開発行為者に対する是正勧告をする権限も審議会に持たせるべきであると思いますけれども,伺います。施行規則そのものの改廃については,地域環境管理計画にかかわる市民討議の保障と合意形成を図る必要があると思いますが,伺います。条例改定の基本的方向,あるいは言語上の補完については,環境影響評価条例に基づく審議会に開発計画の是正勧告権を保障する。また,評価項目に廃棄物対策を盛り込むとともに,対象開発行為も見直し,大型小売店舗などの近隣地域への交通量等に多大な影響を及ぼすことが予想できる事業行為も対象とするように改める。条例適用事業の市民意見の反映,市民討議の場の保障など,徹底した市民参加に特別な工夫をする。条例第2章,環境管理計画の早期の改定を行い,基準を市民討議にかける。この中で計画アセスへの大胆な接近を図る。事後アセスも強化し,工事後の緑地の回復,自然環境の補完,養生期間を設定し,指定開発行為者に報告を義務づける。現在,計画段階にあるすべての開発計画,再開発計画,区画整理事業等は環境影響評価条例を適用する。現行審議会の委員構成はそのまま堅持すべきであります。ただいま,それぞれ指摘したことについての見解と対応を伺っておきます。  最後に,3条例を超えて各種環境基準の強化改定や制定について伺います。土質,水質,大気の管理計画を早期に策定する。水質汚濁の主原因である窒素,燐等の環境基準と排出基準の設定を行う。土壌汚染の重金属等の対象物に対する環境基準を市域一般基準を設定して産業廃棄物処分等に市独自の基準を設定する。大気汚染物質の排出基準を強化していく。窒素酸化物,二酸化窒素,二酸化硫黄,浮遊粒子状物質,二酸化炭素,ダイオキシン,環境ホルモン,フロン,酸性雨原因物質等であります。先端技術産業の新たな環境対策を確立し,推進し,バイオテクノロジーを含むハイテク研究や技術による製品の製造,流通,使用,消費,廃棄の各段階における環境汚染の未然防止対策を早期に確立する。強力な予防対策,監視と規制などを条例の中に加えていくということなどであります。先端技術産業で用いられている化学物質や生物を対象とする市独自の環境測定の体制をつくるとともに,異常が確認された場合の関係事業所への立入調査権を確立する。ただいま指摘した,あるいは提案したことに対する見解を伺いたいと思います。  改定の機会にするなら,すべての環境対策を具体的に図ることで議論をすることが課題であります。例えば,自然環境として動植物の生態系,大気,土質,水質等,社会環境としては生活環境に属するものとして社会基盤,ライフライン,道路,建築構造物の施設整備,騒音,振動,廃棄物,交通手段と安全,景観,さらには人間環境として社会,学校,教育,文化,スポーツ,コミュニティー等を環境評価する項目として基準水準を設定することが必要だと思いますけれども,伺います。  最近,地球環境の保全等で大局的な議論を進めることは極めて重要なものでありますけれども,だとすれば,なおさら地域環境の保全を基礎にすることが地方自治体の責務であると思います。大気,水質汚染対策として,自治体をまたがる対策とともに定点対策を合わせなければ意味を持たないことも認識すべきであります。ただいまの指摘についての対応と見解を伺いたいと思います。 ○副議長(立野千秋) 環境局長。 ◎環境局長(瀧田浩) 環境関連3条例改正についての幾つかのご質問でございますが,初めに自然環境保全条例についてでございますが,この条例は,ご案内のように,市独自による自然環境保全地域の指定や市民による指定申し出制度など,地域や市民参加を主体とする先進的な制度として運用が図られてきたところでございます。しかしながら,その後の社会経済情況の変化や環境問題の多様化,都市緑地保全法など関連する法体系の整備等によってその内容も総合的な角度から見直しが必要となってきております。今回の環境行政制度検討委員会では,このような点を踏まえて条例改正について検討をお願いしているものでございます。検討委員会では,今日まで斜面緑地の保全を初め,樹木,樹林の保全と活用,生物多様性の保全,さらには市民参加の仕組みづくり等を中心に議論が行われてきたところでございますが,ご指摘の指定申し出制度やパートナーシップのあり方につきましては,その中の主要な論点として取り上げられておりますので,今後,さらに論議が深められるものと考えております。なお,緑の概念や自然環境保全基本計画の問題につきましても,大変重要な課題でございますので,これらとあわせて今後検討をお願いしてまいりたいと存じます。  次に,公害防止条例についてでございますが,公害問題への対応は,言うまでもなく本市の環境行政におきまして最も重要な課題の1つであり,これまでも広域汚染物質にかかわる総量規制方式の導入など,独自の対策制度のもとに全力を挙げて取り組んできたところでございます。こうしたことを受けまして,検討委員会におきましては産業公害の防止を基礎として,激化する自動車公害や広がりを見せる化学物質による環境汚染への対策の強化,さらには地球環境問題の対応など,新たな課題も視野に入れながら,条例改正に際しての基本的な考え方と論点についてご審議をいただいてきたところでございます。例えば,産業公害にかかわる発生源対策につきましては,事業所の設置手続の整備,地区別許容排出総量等を含めた規制手段や規制基準の拡充,経済的支援措置のあり方などについて本市の実態も踏まえながら,一層充実した内容のものとなるようご検討をお願いしているところでございます。また,行政手続法制との関連で行う要綱や指針の見直し等の課題につきましても,透明で公正な制度の確立という視点からご検討いただいているところでございます。産業公害にかかわる規制強化等の問題は,条例改正に当たっての大変重要な論点でございますので,今後,検討委員会の中で十分ご論議していただくようお願いしてまいりたいと考えております。  次に,環境影響評価条例についてでございますが,改正の基本的考え方といたしましては,現行条例の運用を開始して以来約20年が経過し,この間,相当数の案件を扱ってまいりましたので,こうした実績を踏まえ,また,昨年制定されました環境影響評価法の内容等も考慮しながら,今日の環境問題に的確に対応できるよう体系的な環境アセスメント制度を確立していこうとするものでございます。具体的には,検討委員会におきまして事業計画のより早い段階から住民等の意見を反映することができる手法として,事前手続の導入,今日の開発事業の動向や科学技術の進展等の状況を考慮し,例えば大型商業施設を新たに含めるなど,対象事業の種類の拡大や地球環境問題等に対応した評価項目の拡充,さらに審議会のあり方として体系的な審査機能の整備等についてご検討いただいているところでございます。また,環境アセスメント制度の実効性を高め,予測評価手法等に関する知見の充実を図るための有用な手続として,事後調査制度につきましても新たに位置づける方向で検討が進められております。いずれにいたしましても,ご指摘いただきました諸課題につきまして,検討委員会におきまして今後十分ご論議いただくようお願いしてまいりたいと考えております。  次に,環境基準の強化等についてでございますが,科学の進歩や新たな技術の開発,また,いわゆる先端技術産業の拡大等に伴い,私たちの生活は大変便利で快適なものとなった反面,環境問題は一層複雑多様化が進み,また,身の回りには数多くの化学物質等が存在するようになり,そうした物質による生態系や人体への影響が今日非常に懸念されている状況でございます。一方,対象とする環境の範囲の拡大についてでございますが,社会経済活動の変容と市民の皆様の意識の高まり等を背景に,自治体の環境政策が対象とする環境の範囲につきましては大きな広がりを見せております。ご指摘をいただきました自然環境,生活環境,社会文化環境,さらに地球環境につきましては,定量的な把握が可能なものから定性的な評価にとどまるものまで,その要素の特質に応じて多種多様でございます。また,これらにかかわる行政の対応につきましても,いわゆる環境行政分野に入るものから他の行政分野にまたがるもの,他の行政分野が所掌するものまで大変広範囲にわたっております。このようなことから,規制基準の強化や環境の範囲の問題につきましては,新たな環境行政制度の確立に向けての重要な課題となっておりますので,今後,検討委員会の中で具体的にご論議いただくようお願いしてまいりたいと考えております。以上でございます。
    ○副議長(立野千秋) 稲本議員。 ◆1番(稲本隆) 終わります。 ○副議長(立野千秋) お諮りいたします。暫時休憩したいと思いますが,ご異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(立野千秋) ご異議ないものと認めます。暫時休憩いたします。再開は午後1時といたします。                   午前11時57分休憩            ---------*****---------                   午後1時2分再開    〔局長「ただいまの出席議員議長とも51名」と報告〕 ○議長(原修一) 会議を再開いたします。  休憩前に引き続き,一般質問を行います。発言を願います。12番,伊藤弘議員。 ◆12番(伊藤弘) 通告してありました二ヶ領用水について,区政推進の事業についての2点につきまして,一問一答でお伺いいたします。  初めに,二ヶ領用水についてでありますが,水辺に親しみ,散策を楽しむ用水としての観点から,水質と二ヶ領用水分流の八幡堀に分けてお伺いいたします。  まず,水質について環境局長にお伺いします。二ヶ領用水は,農業用水として約400年前につくられ,市民には,二ヶ領用水は歴史的用水であると深く認識されており,川崎市の歴史的シンボルとしての存在意識が大きい川です。二ヶ領用水は,川崎市河川水質管理計画に定める生活環境の保全に関する環境目標でも,多様な生物が生息できる水質を求めた親水施設と位置づけられております。しかしながら,ここ数年来,二ヶ領本川の久地円筒分水の上流周辺の水の汚れが非常に目立ちますが,この周辺での水質検査の測定場所及び内容とその所見をお示しください。 ○議長(原修一) 環境局長。 ◎環境局長(瀧田浩) 二ヶ領本川の久地円筒分水上流周辺の水質に関するご質問でございますが,円筒分水上流部周辺の測定につきましては,堰前橋及び宿河原線東名下の2地点で毎月実施しております。調査項目については,カドミウム等の有害物質22項目のほか,生活環境項目としてBOD,生物化学的酸素要求量及びCOD,化学的酸素要求量等を測定しております。調査結果でございますが,平成7年度から9年度の3ヵ年間における測定結果では,有害物質は全く検出されておりません。また,生活環境項目では,堰前橋のBODはそれぞれ,3ヵ年の経緯でございますが,7.8,7.8,4.7ミリグラム・パー・リットル,CODが7.4,7.7,5.8ミリグラム・パー・リットル,東名下では,BODが7.4,9.0,7.2ミリグラム・パー・リットル,CODが9.2,9.6,9.2ミリグラム・パー・リットルでございました。この結果は,川崎市河川水質管理計画に定める環境目標値,BOD及びCODともに5ミリグラム・パー・リットル以下に対しまして, かなり上回っておりましたが,経年的には,下水道の普及が進んだことなどにより,よくなる傾向にございます。さらに,平成9年度の魚類調査では,この付近において,オイカワ,タモロコ,ヨシノボリ,ナマズ,コイ,フナの生息が確認されております。以上でございます。 ○議長(原修一) 伊藤議員。 ◆12番(伊藤弘) 環境局長,ご答弁ありがとうございました。  次に,建設局長にお伺いいたします。環境局長のご答弁で,二ヶ領用水本川の堰前橋付近と二ヶ領用水宿河原線の東名下の2カ所の測定点の結果をいただきました。本川の堰前橋付近は水の汚れの支障となるBOD,CODの平成9年度の測定値は前年より大幅によくなり,環境目標値に近い結果となりましたが,よくなった原因が下水道普及率が増したためとのご答弁ですが,この測定値が大幅に改良されましたが,その急激な変化には何かほかにも原因があると思われますので,一時的か永続的なのか判断する上にも原因の究明を望むところです。原因の究明こそが水質改善になりますので,今後に期待したいと思います。また,今後の測定結果も注視していきたいと思います。  さて,当地は,市民の皆様より汚い,臭いと苦情が出されているところです。市民の皆様は,外観,すなわち見た目で汚い,汚れていると判断されますが,見た目での現状は,数年来,水面の汚れは変わってなく,水が濁り,かつ,よどんでおり,川面には油が浮いており,油の塊のような固形物が点々と浮遊しており,また,蚊に似たような虫が多数発生し,周辺住宅に群がっており,住民は大変困惑しております。このような状態が最近は堰前橋付近から上流の二ヶ領用水宿河原線との合流点まで広がってきておりますのが現状でございます。そこで,伺いますが,おのおのに対しての原因と措置及び対策をお示しください。また,定期的な清掃等の維持管理と水質の浄化についてもお聞きします。  続いて,二ヶ領用水宿河原線の水質調査箇所である東名下は,最近,汚れの目立つ本川と宿河原線の合流点より,宿河原線約100メートル先の上流の地点ですが,環境局長の答弁の中で,BOD,CODの測定値は,環境目標値の倍近い値になっております。二ヶ領用水本川の汚れに影響が大と思いますが,東名下測定点付近の汚れの原因と対策をお示しください。以上です。 ○議長(原修一) 建設局長。 ◎建設局長(松田優) 二ヶ領用水の水質汚濁の原因と対策についてのご質問でございますが,初めに,二ヶ領本川の久地円筒分水周辺の水の汚れに対する対策についてでございますが,二ヶ領本川は,平瀬川との合流点の水門で水位を調整し,円筒分水を通じて下流への分水を行っております。大雨などの出水時には,治水上,水門をあける場合もございますが,春から夏にかけては,かんがい用水として下流地区に送水するため,常時,水門を閉めまして水位を上げることが必要となっております。ご指摘のございました水の汚れでございますが,特に水温の上がるこの時期は,滞水により生ずる河床の堆積物から臭気が発生していると思われますので,下流への送水に影響がない範囲で水門を調整し,堆積物の除去に努めてまいります。また,油や浮遊物等の対処につきましては,河川パトロールを強化し,発生源の究明に努めるとともに,河川清掃の頻度をふやすなど,維持管理に努めてまいりたいと存じます。なお,抜本的対策につきましては,今後の平瀬川トンネルの改修事業の中で検討してまいりたいと考えております。  次に,二ヶ領用水宿河原線東名下の汚れの原因と対策についてでございますが,汚れの原因といたしましては,北村橋上流で流入する前川堀が原因と考えられます。この対策でございますが,下水道の普及により,水質浄化が図られるものと考えておりますので,今後とも,より一層下水道の普及に努めてまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(原修一) 伊藤議員。 ◆12番(伊藤弘) ご答弁は理解できましたので,二ヶ領用水の水質について建設局長に要望いたします。ご答弁の中で,水質の浄化に対して,抜本的対策として平瀬川トンネルの改修事業の中で検討いただけるとのことですので,早い時期での改修工事を強く要望いたします。また,下水道の普及並びに水洗化が最大の効果とのことですので,水洗化率の向上について,市民へのPR活動になお一層の力を入れていただくことを要望いたします。  また,前川堀の水が流入することが二ヶ領用水本川の汚れに影響しているようですので,前川堀は大変いろいろと問題があるということをお聞きしておりますが,水質向上に対して関係局と連携をとり,対策がとられますことを要望いたしておきます。市民は,見た目できれい,汚いということを判断いたしますが,いろいろな対策は考えられていると思いますが,一日も早くきれいな用水になることをお願いしておきます。  それでは,建設局長に二ヶ領用水宿河原線の分流堀である八幡堀についてお伺いいたします。二ヶ領用水宿河原線の分流堀であった八幡堀は,現在は埋め立てられ,そのままで多摩川まで続いておりますが,二ヶ領用水総合基本計画書によりますと,再生すべき水路として位置づけられておりますが,基本計画作成から5年たった現在の進捗状況と見通しについてお伺いいたします。以上です。 ○議長(原修一) 建設局長。 ◎建設局長(松田優) 八幡堀の散策路の整備についてのご質問でございますが,八幡堀は,平成5年3月に策定いたしました二ヶ領用水総合基本計画書におきまして,再生すべき水路の候補の一つとして置づけられております。また,二ヶ領用水全体の水路の再現につきましては,市民からの強い要望がございますので,まず,潤いのある水辺空間の再現を第一に考え,現在,整備後の水路に流すべき水の確保を含め,水辺空間の再現が可能であるかについて検討をしているところでございます。以上でございます。 ○議長(原修一) 伊藤議員。 ◆12番(伊藤弘) 建設局長,ご答弁ありがとうございました。それでは,要望させていただきます。  八幡堀は,二ヶ領用水総合基本計画書で潤いのある水辺空間の再現を第一に考え,水辺空間の再現が可能であるのか検討中とのことでございますが,もし水路の再現が困難と結論が出た場合は,ぜひ八幡堀は散策路としてご検討いただきたいと思います。その理由といたしましては,八幡下圦樋より多摩川までのすばらしい散策路ができますし,また,JR南武線の鉄橋下が通行できるようになれば,現在,小学生の通学路となっている当該地より約50メートル先にある道幅の狭い八幡堀踏切はPTAより危険な場所として指摘されているところで,ここを渡らなくてもよくなり,安全に登下校できます。また,生活道路としての利便性の高い道路となりますので,散策路とすることを強く要望しておきます。以上で二ヶ領用水についての質問は終わります。  次に,区政推進事業について市民局長にお伺いいたします。市民に身近な区役所機能の拡充,強化の一環として,平成2年度から区政推進事業が始まりましたが,当初は各区が手探りの状況で試行錯誤しながら進めていったこの事業も,個性的なまちづくりに向けてようやく定着してきた感があります。当初は1区当たり3,000万円の予算が平成7年度から2,500万円になりましたが,企画立案から関係機関との調整まで,区役所が独自に行い,区の自主性が生かされて執行がなされています。そして,区政推進事業の中核とも言える区づくり白書の策定が昨年度をもってすべての区で終了いたしました。こうした状況を踏まえて,事業がスタートしてから8年を経過した区政推進事業の評価と今後のあり方についてお伺いいたします。以上です。 ○議長(原修一) 市民局長。 ◎市民局長(飯村富子) 区政推進事業の評価と今後のあり方についてのご質問でございますが,区政推進事業の評価につきましては,今日までの間,各区の地域性を生かした個性的なまちづくりを目指した区政推進事業を通して,まちづくりに対する区民の創意や区民意識の高揚などが図られてきておりまして,一定の評価ができるものと考えております。しかしながら,事業開始から8年が経過しており,平成2年度当初から継続しております事業の見直しや,まちづくりプラン策定の中で取り組んでまいりました区づくり白書の提案の市政への反映方策など,幾つかの課題が出てきております。  次に,今後のあり方につきましては,現在,庁内に市民局区政課と各区の区政推進課の実務者レベルで構成いたします区政推進事業等に関する研究会を設置いたしまして,区政推進事業における予算や事業などの具体的改善策や区政推進会議の委員構成のあり方など,さまざまな課題について多面的に検討を行っているところでございます。したがいまして,おおむね本年度中を目途に報告を予定しておりますので,この結果等を踏まえながら対応してまいりたいと存じます。以上でございます。 ○議長(原修一) 伊藤議員。 ◆12番(伊藤弘) ただいまの市民局長のご答弁ですと,平成2年度当初から継続している事業の見直しをされているとのことですが,区政推進事業については,従来のような調査分析,イベント,ものづくりという3つの分野に限定するのでなく,より区役所が自主的な予算として執行できるようにすべきと考えますが,見解を伺います。以上です。 ○議長(原修一) 市民局長。 ◎市民局長(飯村富子) 区政推進事業の執行についてのご質問でございますが,区政推進事業の執行に当たりましては,ご指摘のように,事業の内容といたしまして,1つにはまちづくり調査分析,2つにはものづくり,3つにはイベントの3分野に大別されておりますが,今後,区づくり白書の提案等を区民の皆様と協働して取り組んでまいりますためには,この枠組みにとらわれることなく,区の自主性が生かせることが肝要と考えております。以上でございます。 ○議長(原修一) 伊藤議員。 ◆12番(伊藤弘) 次に,各区で策定された区づくり白書については,今後どう市政に生かしていくのかが大きな課題と考えます。この白書策定に当たっては,これまでにない多くの区民参加が実現しており,さらに,区づくり白書の提案内容がどうなるかを区民は注視していると言えます。そこで,今後,白書の具体化に向けての区民参加には,白書策定に携わった委員も含めた組織づくりが必要と考えますが,見解をお伺いします。以上です。 ○議長(原修一) 市民局長。 ◎市民局長(飯村富子) まちづくりの推進組織についてのご質問でございますが,各区の区づくり白書では,その中で,若干の差異はございますが,いずれの区も,区づくり白書の提案を具体化していくために,区民参加の仕組みの一つといたしまして,まちづくり推進組織の必要性に触れております。したがいまして,今後は,各区の実情に合わせながら,区づくり白書の策定に携わった委員の方々や区民懇話会の委員の方々,さらには,まちづくりに関心のある区民の皆様の参加をいただき,組織化してまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(原修一) 伊藤議員。 ◆12番(伊藤弘) 最後に,区政推進事業の予算額が1区2,500万円については,現下の財政状況ではやむを得ない面もありますが,区づくり白書に提案された事業については,区政推進事業を活用するとあわせて事業局の予算と連動するなど,柔軟な仕組みを検討し,区政推進事業費プラスアルファも可能となるようなことを検討することにより,白書の提案実現がスムーズに図られると思いますが,見解をお伺いします。以上です。 ○議長(原修一) 市民局長。 ◎市民局長(飯村富子) 区づくり白書の提案実現への仕組みについてのご質問でございますが,現在,各区の区づくり白書の提案内容につきましては,1つには行政が主体的に施策化していくもの,2つには区民と行政が協働して取り組むもの,3つには区民みずからが取り組むものなどに分類,整理を行っております。こうした白書内容の分析に基づきまして,各局の事業の中で,区民の皆様と行政が協働して取り組めるものをパートナーシップ型事業として位置づけることで,ご提案の趣旨が生かされるものと考えております。以上でございます。 ○議長(原修一) 伊藤議員。 ◆12番(伊藤弘) ご答弁ありがとうございました。最後に市民局長に要望いたします。  事業開始から8年が経過している中で,区政推進事業としての区政に対する実績や貢献に対し,高く評価いたします。ただ,区政推進という意味からして,継続されているイベント,ものづくり等の事業は別建てで予算化され,区民参加のもとで事業執行されることも,区政推進事業などに関する研究会で検討されることを要望します。また,区づくり白書の中から各区での特殊性についてはぜひ反映されるよう,しかも早い時期に対応されるよう要望いたします。  最後に,区政推進事業がマンネリ化しないためにも,区政推進委員の委嘱期間の見直しと広い視野での新しい感覚での区の活性化を実施するためにも,学生を含めた若い人たちに委員として参加を呼びかけることも新しい方策だと考えますが,ご検討をお願いいたします。  以上を要望いたしまして,私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(原修一) 38番,小川秀明議員。 ◆38番(小川秀明) 最初に,教育長にお伺いいたします。図書館行政についてでございます。中央図書館の建設に関することでございますが,昭和61年3月に,川崎市における市民館及び図書館の運営のあり方ということで,社会教育委員会議から中央図書館の建設の提言がございました。これがスタートになりますが,その後,平成2年に津田山の日本ヒューム管の跡地を土地開発公社が買収,そして平成3年10月には川崎市中央図書館基本計画報告書が出てまいりました。そして平成3年には土地開発公社から市が買収をする。平成5年8月には基本計画が完了ということで,コンピュータシステムの委託の実施が行われております。  そこで,まず第1に,昭和61年度から中央図書館についての検討を行ってきたと思いますが,その後,建設に向けてどのように検討をしてきたのか,お伺いしたいと思います。2番目,現行の第2次中期計画を大幅に見直しまして,新たに第3次中期計画を策定する計画がございますけれども,その策定,見直しの中で,中央図書館の建設計画につきましてはどのような位置づけになりますか,お伺いしたいと思います。3点目,今後の図書館分館構想についてお伺いしたいと思います。  次は健康福祉局長にお伺いします。がん検診事業についてでございます。最初に,平成8年度におきますがん検診の本市の実績について具体的に明らかにしてください。  同じく健康福祉局長でございますが,障害者に対する緊急通報システムの導入につきましてお伺いしたいと思います。現在,本市におきましては,65歳以上のひとり暮らし等の方を対象にいたしまして,緊急通報システム,つまりペンダント方式が採用されておりますけれども,最近になりまして,川崎市の視力障害者福祉協会から強い要望がございまして,障害者の家庭にも特に災害時の緊急通報システムをぜひ設置してもらいたい,こういう要望が出ているわけでございます。したがいまして,これにつきましては,国においても,昭和63年に日常生活用具の品目としまして,高齢者や障害者への緊急通報装置の交付を始めております。川崎市でも,高齢者に対して緊急通報システムの整備が今申し上げましたように行われております。しかし,障害のある方に対しましては,いまだに整備がされていないのが現状でございます。重度の障害があり,なおかつ,ひとり暮らしを余儀なくされている方,主な対象であることを思うと,こういう方も最優先されてしかるべき事業ではないかと思いますが,これまでの取り組みをお伺いしたいと思います。  2番目,この緊急通報システムを導入するに当たりまして,財政局長にお尋ねしたいと思いますが,大変厳しい財政運営の中でございますけれども,緊急通報装置などの市民の健康と生命を守るという施策,これは何物にも優先されるべきと思いますが,財政局長の見解をお聞きしたいと思います。以上です。 ○議長(原修一) 教育長。 ◎教育長(小机實) 中央図書館建設についての幾つかのご質問でございますが,初めに,中央図書館につきましては,昭和61年に川崎市社会教育委員会議から川崎市おける市民館及び図書館の運営のあり方についての答申をいただき,その中で中央図書館建設の提言をいただいております。その後,平成2年度から平成5年度までに,基本構想,基本計画,資料収集方針の策定及び中央図書館コンピュータシステム基礎調査を実施してまいりました。平成5年度から郷土及び行政資料を中心に資料収集を開始し,平成7年度からは調査研究のための参考図書を中心に購入してきたところでございます。また,コンピュータシステムについての研究を行うとともに,職員による図書館政策研究プロジェクトを設け,中央図書館建設に向けた諸調査を実施しているところでございます。  次に,第3次中期計画への位置づけについてでございますが,中央図書館につきましては,本市の図書館システムを構築し,高度な情報サービスを行っていく上で中心となる施設でございますので,教育委員会といたしましては,中期計画のローリングの中で,構想の促進化が図れるよう十分検討してまいりたいと考えております。  次に,分館構想についてでございますが,従来より,市民館・図書館分館については9館構想を策定して設置してきたところでありますが,今後も未設置地区の整備に向けまして鋭意努力してまいりたいと考えているところでございます。以上でございます。 ○議長(原修一) 健康福祉局長。 ◎健康福祉局長(蟹江徹也) がん検診についてのご質問でございますが,平成8年度のがん検診の実績についてでございますが,がん検診を受診された方は全部で7万2,166人でございまして,このうち精密検査の必要な方が4,020人でございました。この精密検査の必要な方のうち82.3%に当たる3,309人が精密検査を受診されまして,総受診者数の0.17%に当たる123人にがんが発見されております。  次に,各がんの部位別の検診状況でございますが,まず,受診者数では,胃がんで2万8,354人,大腸がん2,817人,子宮頚がん1万9,922人,このうち子宮体がんが3,646人です。乳がんが8,479人,肺がんが1万2,594人でございます。そのうち精密検査の必要な方は胃がんで2,799人,大腸がん158人,子宮頚がん345人,このうち子宮体がん39人,乳がん490人,肺がん228人でございます。この精密検査の必要な方のうち,胃がんで51人,大腸がんで5人,子宮頚がんで34人,子宮体がん5人,乳がん23人,肺がん5人にがんが発見されまして,市民の方々の健康保持に大きく寄与したものと考えております。  次に,障害者の緊急通報装置についてのご質問でございますが,緊急通報装置は,高齢者や障害のある方々の急病や災害時等の緊急時に,迅速かつ適切な対応を図ることを目的といたしまして設置するものでございます。高齢者の方々に対しましては,昭和61年から福祉電話の整備の一環の事業として事業を開始しております。その後,国が認定いたします日常生活用具の品目拡大に伴いまして,平成7年4月から川崎市緊急通報システム設置運営事業といたしまして実施をしております。この事業は平成10年3月現在で436名の高齢者の方々に利用されております。  障害のある方々につきましても,高齢者対象の事業に加えて実施するよう検討してまいりましたが,緊急通報装置の仕様などは,高齢者の方々と違いまして,障害の種別や程度に応じたものとする必要がございます。このため障害のある方々の実態把握が求められましたが,プライバシーの保護等の理由から十分調査ができない状況が続いておりまして,なかなかこれまでに調査が実施できませんでした。最近になりまして,身体障害者団体の方々と協議を重ねまして,このたび合意を得ることができましたので,緊急通報装置などの項目も含んだ基礎調査を行いました。この結果,改めて重度の障害のある方々のニーズを把握し,障害のある方々に応じたシステムによる緊急通報装置の導入を検討しているところでございます。以上でございます。 ○議長(原修一) 財政局長。 ◎財政局長(小川澄夫) 緊急通報システムについてのご質問でございますが,福祉の基盤整備の充実につきましては,平成10年度予算におきましても重点的に対応をしているところでございます。そうした中で,障害を持つ方々が,住みなれた地域で安心して暮らせる福祉の基盤を確実なものにするためには,障害者保健福祉計画の着実な推進が必要であると認識しているところでございます。一方,大変厳しい財政環境のもとでもございますので,関係局の調査結果を踏まえまして検討してまいりたいと存じます。以上でございます。 ○議長(原修一) 小川議員。 ◆38番(小川秀明) 図書館行政についてでございますが,指定都市の中におきます中央図書館の設置状況を見ますと,12指定都市の中で,本市はこれからの予定でございますが,千葉市におきましては,中央図書館が西暦2000年に130万冊の蔵書でオープンするという計画が既に具体化しております。これができますと,川崎市だけがないということになりまして,大変寂しい思いをするんですが,この130万冊が最大な規模になると思いますね。現時点では大阪市の中央図書館が103万冊という蔵書を擁しております。こういう現況が今,指定都市の状況でございます。  そこで,お聞きしたいと思いますが,我が党の水科議員がかつて質問をいたしましたけれども,本市の図書館行政におきまして,利用者がみずから端末を操作する,つまり利用者端末,この設置が大変に高く要望があるわけでございますけれども,その後どういうふうに検討されてきたのか。利用者端末の考え方及び導入の時期につきまして明らかにしていただきたいと思います。  そこで,今,中央図書館の建設に向けまして,その準備段階として図書を既に購入しております。専門書,研究書,学術書等,最近の3ヵ年では856冊購入されております。これを見ますと,かなり貴重な専門書があるんですね。例えば「東洋史学論集」,これは全20巻ですね。これもなかなか貴重なものだと思います。それから「国史大事典」,全15巻,これも貴重な研究書になります。さらに,ちょっと変わったのでは「江戸科学古典叢書」,なかなか見ないですね。「江戸科学古典叢書」,江戸時代にどこまで科学が進んだかということが,これで全容がわかるということで,これが全46巻,これは大変な専門書になると思うんですが,こういうものが実は置くところがないわけですね。やむなく,今,河原町小学校の余裕教室,私たちは空き教室と言っているんですが,余裕教室に保管ですね。要するに積んでおくわけです,保管されているわけです。さらに,そのほかに各区にある図書館には置けない,置くところがないということで,約1万冊が河原町小学校に保管されている,こういう現状なんですね。本来は,中央図書館ができていれば,これはぽんと入るわけです。したがいまして,本市の図書館行政は非常に貧弱であるというふうに指摘せざるを得ないと思うんです。  さらに,ホストコンピューターは従来は麻生図書館にあったんです。ところが,麻生図書館もスペースがないということで,これもやむなく同じ河原町小学校の余裕教室にホストコンピューターがある,こういう現状ですね。ですから,他都市から来た場合に,川崎市のホストコンピューターはどこにありますか。小学校の教室にあります,こういう答えしかできない現状なんです。しかも研究専門書,これは専門家が見れば飛びつきたいですね。そういうものが,やはり小学校の教室に3階までいっぱいだというふうにお聞きしました。こういう現状でございますけれども,中央図書館の準備段階での図書の現状と活用方法をどうするのか,これをお聞きしたいと思います。  次は健康福祉局長でございますけれども,昨日もございました。厚生省の研究班報告書,ショッキングな記事だったんですが,精査しますと,それほど見直すような内容はないという答弁がございましたが,その研究班の報告書によりますと,特にこれは各論なんですが,その中で,各がん検診の中で精度の改善をすべきだという,こういう指摘がございました。したがいまして,精度の改善についてはどう考えているのか,ひとつお聞きしたいと思います。さらに,この研究班の報告書を見ますと,特に集団検診をやった場合に,肺がんの検診ではCTスキャナーが非常に有効である,こういう指摘もございました。これについての本市の考え方をお聞きしたいと思います。  次に,健康福祉局長の答弁をいただきましたが,障害の方の緊急通報システムですね。これは市長にお聞きしたいと思うんですが,平成12年から介護保険が導入されますけれども,介護保険では64歳以下の障害の方は対象外なんですね。ということでございます。川崎市でも,介護保険の施行に伴い,今,順次高齢者の生活を支援する事業が整備されておりますけれども,一方では,障害のある方が福祉から取り残されていくという現状でございます。したがいまして,緊急通報システムなどの在宅支援の事業,これは,少なくとも高齢者の施策におくれることがないように整備すべきと思いますが,市長のお考えをお聞きしたいと思います。以上です。 ○議長(原修一) 市長。 ◎市長(髙橋清) 在宅の場合の緊急通報装置という問題でございますけれども,これは,特に障害のある方の福祉の推進のために川崎市の障害者保健福祉計画を策定したところでございますので,介護保険というのも目の前でございますから,これも踏まえまして,どの地域でもそうした装置を使いまして快適に住めるようにという計画でございまして,特に個々の方々の緊急装置につきましては,やはりこれは大変大事な問題でございまして,特に災害等が予想されますと一層必要だという認識をしているわけでございますので,関係するそれぞれの局長,ご答弁を申し上げましたが,なお一層詰めてまいりまして,なるべく早くそれが機能するように努力をしてまいりたい,このように思っております。 ○議長(原修一) 教育長。 ◎教育長(小机實) 利用者端末の導入及び中央図書館用図書の活用についてのご質問でございますが,初めに,利用者端末を図書館に導入することにつきましては,平成4年度に利用者端末検討委員会を設けまして,利用者サービスの向上を図る視点から導入できるよう検討してまいりました。しかし,現在のホストコンピューターでは,処理能力や容量及び機能面で十分対応できないことから,図書館システムの再構築を行いまして,その中で利用者端末の導入を図ってまいりたいと考えております。導入の時期につきましては,コンピューターの今後のリプレース時期に合わせまして導入することを考えております。  次に,中央図書館用に購入,収集しております図書の現状と活用方策についてでございますが,これらの図書につきましては,現在,河原町小学校西棟を活用して収集,保管しております。これらの資料の活用につきましては,図書館ネットワークの中で各区の図書館から利用できるよう検討してまいりますが,利用に供するため必要な資料データのコンピューター入力や,貸し出し等に必要な機器の設置等の課題もございますので,あわせて検討してまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(原修一) 健康福祉局長。 ◎健康福祉局長(蟹江徹也) がん検診における精度の改善と本市の考え方についてでございますが,がん検診では,検査での精度の改善が一番重要な要素となっておりまして,一般的にがんの疑いのある方を発見することを目的に行う検査を,いわゆるスクリーニング検査の精度を高めることが必要不可欠となっております。また,国のがん検診の有効性評価に関する研究報告書によりますと,検査の精度の改善につきましては各がん検診ごとに異なっておりまして,胃がん検診では撮影技術の向上,子宮がん検診では細胞採取器具の改善,採取者の技術力の向上や細胞診検査の技術の向上,乳がん検査ではマンモグラフィーの導入,大腸がん検診では検査法の改善などが挙げられておりまして,本市では,既にこれらには取り組んでいるところでございます。  次に,集団検診における肺がん検診にCTを導入することについてでございますが,現在は,保健所の肺がん集団検診におきましては,問診,胸部エックス線検査,さらに問診の結果により喀痰細胞診検査を実施し,がんの早期発見,早期治療を図り,市民の方々の健康保持に役立てられているところでございますが,診断精度の向上のためのCTの導入につきましては,健康診査の趣旨との整合性や費用効率などの視点もございますので,今後,研究してまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(原修一) 小川議員。 ◆38番(小川秀明) それでは,中央図書館構想につきまして,最後に市長にお伺いしたいと思うんですが,教育長から答弁いただきましたが,中央図書館を建設する条件といいましょうか,必須条件,ほぼ整ってまいりました。1つには建設用地,これは既に土地開発公社から市が買い取っているということですね。用地はもう市のものである。それから,ホストコンピューターは現在,河原町小学校で稼働している。恐らく四,五年後にはリプレース,新しい新型のホストコンピューターも入れるということでございますので,あと,蔵書は一部,800冊既に購入しておりますので,あとは財政,財源の措置が残されているんですが,中央図書館の建設構想につきましての市長の見解をお聞きしたいと思います。  それから,健康福祉局長ですが,そこで,本市がやっているがん検診の項目の中にもう一つ,これは男性だけなんですが,前立腺がん検診を導入すべきではないかと思っております。50歳を過ぎますと,前立腺肥大から始まるんですが,それをほうっておくとがんになる,そういうおそろしい病気が最近我が国にもふえてまいりました。当初,欧米だったんですが,その波が我が国にも押し寄せてまいりまして注目されているんですが,横浜市では既にがん検診センターでこれを実行されております。血液検査,尿流量測定とか直腸診というのでやっておりますが,成果が上がっているそうでございます。そこで,本市の公立病院で行った,これは患者さんが通っているんですが,平成7年度では,泌尿器科入院患者が759名おりました。川崎病院と井田病院です。そのうち前立腺がん患者が48名,6.3%の方が,残念ながら,がんが発見されたということでございます。平成8年度も782名の患者さんのうち56名,7.2%の方が前立腺がんだった,こういうデータがございますが,本市も検診の中に入れるべきと思いますけれども,見解をお聞きしたいと思います。 ○議長(原修一) 市長。 ◎市長(髙橋清) 中央図書館の構想についてということでのお尋ねでございますが,中央図書館が必要であるという認識は,これはご質問者と同じでございます。したがいまして,準備を着々と行っている,そして行うようにということを,教育委員会の方でもそうした前進した考え方を持ってやっておられるわけでございまして,生涯学習という点から言いましても,中央図書館の構想というのは抜きにするわけにはいかぬということでございます。ただ,残念ながら,財政環境の変化ということでおくれているというのが実態でございまして,これから中期計画というものをつくるわけでございますので,このローリングの中でこの問題につきまして検討を加えて,位置づけをしてまいりたい,このように考えております。以上です。 ○議長(原修一) 健康福祉局長。 ◎健康福祉局長(蟹江徹也) 前立腺がん検診事業の導入についてでございますが,がん検査の目的は,早期発見,早期治療を図ることにより市民の健康を守るという大事な目的がございます。したがって,ご提案のございましたがん検診センターでの前立腺がん検診事業の導入につきましては,他の検診事業との関連もございますので,同センターの事業体制等も含めまして,今後の検討課題とさせていただきたいと考えております。以上でございます。 ○議長(原修一) 小川議員。 ◆38番(小川秀明) 以上で終わります。 ○議長(原修一) 35番 青山仁三議員。 ◆35番(青山仁三) それでは,通告をいたしました4点についてお伺いをいたします。  最初は市民局長ですが,区づくり白書の問題についてお伺いをいたします。区づくり白書はすべての区で終了したようですが,白書の具体化に向けての取り組みが,お聞きをいたしますと,まだ各区ごとにばらつきがあるやに聞いています。宮前区では,もう既に白書づくりと並行しながら,その具体化に向けての区づくりプラン推進委員会を組織して活動しているということを聞いています。各区における区づくり白書の具体化に向けての取り組みの状況についてお伺いをいたします。  次に,経済局長ですが,北部市場における発泡スチロールの処理の問題についてお伺いいたします。市場内の水産,青果の流通が年々落ち込んでいるというふうに聞いています。市場関係者は,その打開策に大変な努力をされているわけでございます。その反面,市場に持ち込まれます発泡スチロールは,平成2年度の457トンに対しまして,平成9年度は700トンという,ほぼ倍近い量が持ち込まれている。一方,それを処理する機材は依然として変わっておりませんで,これに対応するために,その能力ぎりぎりで作業をしているわけです。導入する機械がもう大分古うございまして,トラブルも大分発生をしているというふうに聞いています。そういう点では,この発泡スチロールを処理するために委託をされている業者の皆さん方が,休日も返上してその処理をしている。そのために大変な人件費の持ち出しもあるというふうに聞いています。そこで,お尋ねをいたしますが,取扱高が減少しているにもかかわらず,発泡スチロールの処理量が年々増加をしている,その要因とその内容について具体的にお示しをしてください。  次は健康福祉局長でございますが,2000年4月にスタートする介護保険についてですが,多くの高齢者の皆さん方が,このスタートする制度について多くの不安を抱えているというふうに聞いています。1つには,介護認定不服審査機関が,これは法律ですから,県単位になっている。対象者が高齢者であることもあって,身近な場所に,例えば川崎市全体で川崎市につくるとか,あるいは行政区単位に,そういう窓口を設けることができないのか,このことについてお伺いいたします。
     2点目は福祉オンブズマンの制度についてでございますが,介護保険がサービスの選択の時代になるということから,オンブズマンは不要ではないかという説もあるようでございますが,介護保険での負担が応能主義から応益主義へということになることによりまして,社会的な問題が発生するのではないか。そのためにも,各行政区ごとに福祉オンブズマン制度を導入すべきだと思いますが,その見解をお伺いいたします。  次は,介護保険が導入されますと,保険適用事業と除外事業が生じます。例えば給食サービスや移送ボランティアなどは除外の対象となるというふうに伺っています。今後の高齢者福祉にとって必要な在宅支援事業であるボランティア活動,これは存続をすべきと考えますが,その対応についてお伺いをいたします。  最後は建設局長ですが,宮前6号線,いわゆる久末鷺沼線の拡幅整備についてでございます。おかげさまで,子ノ神から南野川小学校の区間は,一部を残してほぼ整備が完了いたしました。残されています子ノ神から有馬第2団地間の拡幅整備の状況について,用地の取得の進捗率とその着工の時期について具体的にお示しをしていただきたいと思います。  次は南野川小学校から久末交差点までの整備についてですが,着工の時期と拡幅整備についていろいろと課題があるようでございますけれども,具体的にお示しをしていただきたいと思います。  最後は宮前6号線から港北ニュータウンへアクセスする道路の拡幅整備についてでございます。この道路は,本年開催をされます国体会場,横浜国際プールと言うんだそうですが,国体会場にアクセスをする道路でもあります。既にこの本議会では請願101号,102号が採択をされて,多くの市民から一日も早い整備の声があります。この拡幅整備についての具体策についてお示しをしていただきたいと思います。以上です。 ○議長(原修一) 市民局長。 ◎市民局長(飯村富子) 区づくり白書の推進組織についてのご質問でございますが,現在,組織化されている区は宮前区だけでございますが,一部の区では,区づくり白書の策定に携わった委員の方々や区民懇話会の委員の方々,さらには,まちづくりに関心のある区民の方々の参加を得て,年内を目途に発足させるための準備を進めている状況にございます。引き続き,各区の実情に合わせながら組織化してまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(原修一) 経済局長。 ◎経済局長(舘健三) 北部市場内の廃発泡スチロールの処理についてのご質問でございますが,廃棄される発泡スチロール製容器の処理量が増加している要因といたしましては,発泡スチロールの箱は,水産物ばかりでなく,野菜,果物及び花類におきましても,利便性,保温性,経済性などから,出荷物の容器として,従来からの段ボール製の包装容器の代替容器として多量に使われ,増加しているものと考えられるところでございます。以上でございます。 ○議長(原修一) 健康福祉局長。 ◎健康福祉局長(蟹江徹也) 介護保険に関連する幾つかのご質問でございますが,介護保険におきましては,この制度を利用する高齢者の方々の要望や不安などにつきまして,身近なところでご相談に応じるとともに,区役所を初め,各機関におきまして適切に対応していくことが大変重要なことと存じます。  初めに,県単位に設置いたします介護保険審査会についてでございますが,介護を希望する方々の認定や保険料徴収など,法的な処分についての不服につきましては,神奈川県の介護保険審査会に審査請求することとなっております。本市では,これらの手続が円滑に運営されますよう,制度紹介や相談窓口の充実に努めてまいりたいと存じております。  次に,福祉オンブズマンについてでございますが,介護保険では,提供されるサービスの苦情処理につきましては,神奈川県の国民健康保険団体連合会におきまして,居宅サービス事業者への指導や助言を通じて,いわゆるオンブズマン機能として対応することとなっております。本市におきましては,これらの神奈川県の機能と連携しながら,区役所を初め,在宅介護支援センターや福祉パルなど,市民の身近な窓口におきまして不服や苦情を十分にお聞きし,相談に応じたり的確な助言ができるよう,ご提案の趣旨を踏まえまして,そのあり方を検討してまいりたいと存じます。  次に,介護保険とボランティア活動についてでございますが,ご案内のとおり,ボランティアの方々による移送サービスやふれあい型の給食サービスにつきましては,高齢者を地域で支え合える活動の一つとして展開していただいております。高齢者の方々が地域で安心して生活を続けるためには,介護保険の給付サービスと保険外のサービス,さらには,地域におけるボランティア活動などを組み合わせて,地域ぐるみで総合的に支えることが大変重要であると考えております。したがいまして,こうした観点から,社会福祉協議会等と連携しながら,今後ともその活動を支援してまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(原修一) 建設局長。 ◎建設局長(松田優) 市道宮前6号線及び市道野川398号線の拡幅についてのご質問でございますが,初めに,市道宮前6号線の子ノ神交差点から有馬第2団地までの整備についてでございますが,現在,用地取得に努めているところでございまして,平成9年度末までの取得率は51%でございます。なお,工事の時期につきましては,占用工事との調整がございますので,平成11年度からの着工を予定しております。また,南野川小学校から久末交差点までの整備につきましては,子ノ神交差点から有馬第2団地までの整備が完了後,事業に着手してまいりたいと考えております。  次に,市道野川398号線の整備についてでございますが,当該路線につきましては,現況幅員2.73メートルを12メートルに拡幅する計画でございまして,今年度から用地の取得を行ってまいります。なお,この道路は現在,幅員が狭く,車両の交互交通が困難となっておりますので,片側の用地取得が完了次第,交互交通が可能となるよう暫定整備を行ってまいります。以上でございます。 ○議長(原修一) 青山議員。 ◆35番(青山仁三) 市民局長でございますが,ご答弁によりますと,年内を目途に準備を進めるということですが,昭和53年に発足した区民懇話会は,今回の白書づくりによって一定の役割を果たしたのではないかというふうに考えます。しかしながら,20年間にわたって活動してまいりました多くの委員の皆さん方のご苦労を考えれば,白書に基づくまちづくりプランの推進にも積極的な参加をお願いすべきというふうに考えます。区民懇話会の今後のあり方についての市民局長のお考えをお示ししてください。  次は経済局長ですが,幾つかの要因が重なってふえているんだということでございますけれども,それでは,その解決策についてどうなのか。委託費の増額,あるいは処理機材の新規導入,こういうことも考えられます。しかしながら,持ち込まれる発泡スチロールの再利用を初め,減量のための施策がその前提にならなければならないというように考えます。さまざまな取り組みがあると思いますが,現在取り組んでいるものがあれば,お示しをしていただきたいというふうに思います。  最後は健康福祉局長ですが,宮前区では本年4月18日に宮前送迎ボランティアの会が発足をいたしました。ご承知のように,この移送サービスは,車両も含めて,すべてがボランティアに依存して運営をされております。移送サービスを永続的に運営するためには,キャブの購入であるとか,コーディネーター,運転手の配置などの対策も早期に具体化をすべきだと思いますが,見解をお示ししていただきたいと思います。以上です。 ○議長(原修一) 市民局長。 ◎市民局長(飯村富子) 区民懇話会についてのご質問でございますが,区民懇話会は,市民の方々が主体的に運営するまちづくりのための組織といたしまして,昭和53年に発足いたしました。ご案内のように,その活動は,地域の問題について学習し,問題解決のための討議並びに実践をすることでございまして,区民懇話会委員を経験された市民の方もこの間に約2,000人になり,その方々の中には,その経験を生かし,地域で福祉活動や環境問題などさまざまな活動を展開していただいております。しかし,区民懇話会が発足して20年の間に,区政推進会議の設置や各区に区づくり白書の策定などの動きがあり,先ほどご質問にございましたように,宮前区では白書策定後に区づくりプラン推進委員会がスタートしている状況もございます。そういった中で,昨年から行政内部で区民懇話会についての検討を重ねました結果,現行の全市一律の区民懇話会制度を,各区の地域性を考慮した,行政とのパートナーシップによるまちづくり推進組織へ転換を図るべく,準備を進めているところでございます。以上でございます。 ○議長(原修一) 経済局長。 ◎経済局長(舘健三) 発泡スチロールの減量化等の具体的な対策についてのご質問でございますが,今後の発泡スチロールの減量化対策につきましては,市場協会総合ごみ処理委員会を中心に,開設者と一体となって,現行持ち込み業者登録制度の強化を図るとともに,今後の市場の状況調査も行いながら,有料化等に向けて検討を進めてまいります。また,現在稼働中の処理機は2基設置されておりますが,うち1基につきましては,老朽化も著しく,発生量に対応できない状況となっておりますので,能力をアップした処理機の導入について検討してまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(原修一) 健康福祉局長。 ◎健康福祉局長(蟹江徹也) 移送サービスについてのご質問でございますが,本市における移送サービスにつきましては,現在,8ヵ所の在宅介護支援センターにおきまして,相談業務の一環として実施しているほか,区社会福祉協議会での独自事業として幾つかの地域で実施されているところでございます。さらに,在宅福祉公社におきまして,本年7月中を目途に,ボランティアの方々のご協力を得まして,通院やミニデイサービスの通所などを支援する移送サービスを実施する予定となっております。今後,外出が困難な高齢者の方の通院や通所などの支援につきましては,在宅福祉公社による移送サービスの展開を図るとともに,ボランティアの方々の位置づけや役割を含めまして,そのあり方を検討してまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(原修一) 青山議員。 ◆35番(青山仁三) それぞれの局長からご答弁をいただきました。最後に,私の方から意見と要望をしておきたいというふうに思います。  経済局関係ですけれども,市場の発泡スチロール問題はきのう,きょうの問題ではないわけですね。あるいはご承知かもしれませんが,九州の方で,この発泡スチロールが火災を起こして大変周りの市民に不安を与えたということがございます。私も新聞で見ただけですから,詳しいことはわかりませんが,あの発泡スチロールが燃えますと,物すごい煙を吹き上げるわけでございまして,それはもう猛毒を発生することはもちろんですけれども,あの煙は,私は余り直接的には経験ありませんけれども,焼夷爆弾で私の近辺が燃え上がった,それ以上のものだというふうに聞いています。そういうことから言えば,この発泡スチロールの処理の問題について言えば,もっと的確な処理をしなければ大変な問題が起きるのではないか。とりわけ,今,北部市場,あるいは南部市場も含めて,横浜と川崎に隣接をしているところにあるわけでございまして,一たんそういうものが起きれば,ただ単にそこだけの問題では済まないわけですから,ぜひその問題については,どんどん荷さばき場は少なくなる。しかし,そういうものがふえるという現状を,ただ単に現状分析をしたり,他の市場の見学をしたりするだけではなくて,その具体的な問題を含めて,助役さんは吹っ切れているのでわかると思いますけれども,ぜひその具体的な問題についての取り組みをお願いをしておきたいというふうに思います。  それから,市民局長ですが,区民懇話会については,各区の地域性を考慮した行政とのパートナーシップによるまちづくりを推進する組織への転換を図る,こういうことでございます。区民懇話会の委員さんに対しては十分納得できる説明などを行って,市民の十分な理解が得られるような努力をしていただきたい。既に次の区民懇話会の委員の募集を行っている区もあるようでございますが,新たなまちづくりの推進組織を発足するについては,可能な限り全区が一斉にスタートをする,こういうことで行政としての最大限の努力を払っていただきたいというふうに思います。  それから,これは市民局長と建設局長にお願いをしておきますが,宮前6号線から港北ニュータウンへアクセスする道路の問題についてですが,建設局長の答弁によりますと,この全面整備については,買収の問題を含めてかなり時間がかかるようです。現在2.73メートルしかないところを12メートルにするんですから,今までの道路の整備状況を考えますと,私が生きている間はできないんじゃないかと思います。と思いますが,かといって,このまま放置しておくわけにいかない。この道路は,第3京浜道路の都筑インターにアクセスする最短の道路でもあるわけです。それと,先ほど申し上げましたように,この9月には横浜国際プールで国体の水泳競技が開催される。鷺沼方面から,あるいは道中坂下の方面からアクセス道路はありますけれども,やはりどうしても久末鷺沼線の今申し上げた道路をアクセスするのが一番近いわけですから,かなり混雑が予想されるのではないか。現在でも,毎日とは申し上げませんが,鷺沼方面から右折する車がありますと,私は子ノ神のちょっと先に住んでいるんですけれども,大体子ノ神の信号まで渋滞をしてしまう,こういうことです。  そういうことですから,ぜひ道路の全面整備ができるまで,朝の右折の時間規制といいますか,そういうものができるかどうか。交通担当の宮前警察は,青山さん,そんなこと言ったって無理だよと言っていますけれども,しかし,現状を考えてみますと,無理を承知で言うんですが,何としても,あそこはもう既に車両事故も起きているわけですね。右折する車がとまっているために,左側を通っていこうと思って電柱にどんとぶつけて,なおさら渋滞をしてしまう。こういうことがございますので,無理を承知でお願いをするんですが,市民局長の立場で言えば交通安全を担当されている局ですし,建設局は道路管理者という立場でもございますから,全面整備に積極的な努力をされると同時に,時間規制の問題についても,ぜひ宮前警察なり,あるいは公安委員会との協議を進めて,交通安全に向けての努力をしていただきたい。このことをお願いしておきたいと思います。  健康福祉局長は,さまざまな取り組みがありますけれども,2000年4月にスタートをする介護保険制度,従来から言われておりますように,保険あって介護なしと言われることのないように,2年間,短い時間だと思いますけれども,介護保険制度スタートに向けての基盤整備について積極的な努力をされることを要望いたしまして,発言を終わります。 ○議長(原修一) 49番 市村護郎議員。 ◆49番(市村護郎) 初めに,下水道料金について建設局長に伺います。ことし3月に専門委員から答申が出されました。答申では,96年度の一般排水への一般会計補助金が113億円で,93年から96年の4年間で累計469億円に上るとして,下水道会計は多額の実質赤字を抱えて大変厳しいというふうに断定をして,料金値上げが必要というふうに結論づけていると思います。この実質赤字論についてなんですが,まず重要なことは,下水道は都市の生活と環境を支える大切な事業であって,市民から集めた税金を使う国と自治体の当然の仕事だということであります。  地方自治法第2条第1項は,自治体の第1の任務を,住民及び滞在者の安全,健康,福祉を保持することとして,第3項で下水道事業を挙げています。これに加えて,川崎市は,戦後,都市基盤整備が産業立地や南部に偏重して,本格的に全市域への下水道整備は70年代になって進められたという意味では,後発都市でもあります。ですから,他都市に比べて建設費の元利償還が現在ピーク時を迎えている。また,地形が細長くて,処理場や下水道幹線など,相対的に多額の投資と経費がかかるといった特殊条件があります。そのことを踏まえて,次のことを伺います。  一般会計から応分の支出をして市民負担の増大に配慮するのは,自治体として,また,特に特殊条件を持った川崎市として当然の対応であり,資本費が多く,一般会計からの持ち出しが多額なことを強調して財政圧迫の要因のように言うのは,市行政の責任を市民に転嫁するという逆立ちした主張であって,この実質赤字論をもとに料金値上げをしたら,際限のない市民負担増を強いることになると考えますけれども,見解を伺います。  2つ目は,答申は一般排水にかかわる資本費の一部を公費で負担するのはあくまでも過渡的措置に過ぎないと,大変乱暴な断定をしまして,資本費の算入率を100%を目標に計画的・段階的に着実に引き上げるべきだという結論を下しています。具体的に伺いますけれども,よくまねをして参考にする横浜市の資本費算入率78%にした場合,それから,答申が目標とする100%にした場合,川崎市は料金は一体全体どうなるのか,具体的に示していただきたいと思います。  答申は,下水道財政健全化のために料金値上げの必要を強調しています。財政健全化イコール公共料金値上げという,この論は,角を矯めて牛を殺すという例えのように,まさに愚行だというふうに私は考えます。現在の深刻な不況を招いた最大の原因は,消費税5%,医療費値上げなどで国民負担を重くしたことだということは明らかであります。総務庁の発表の97年度家計調査速報でも,実質支出は前年度に比べて2.1%の減少で,これは63年に調査開始以来初めてであります。下水道料金引き上げは,市民負担を増大させ,消費不況を加速して景気回復をおくらせる。結果として市税収入を減らすという悪循環を生み出します。橋本内閣の財政構造改革路線の破綻でこのことが見事に実証されているというふうに考えます。このことについての見解を伺います。  下水道財政健全化の課題として,答申は,国庫補助金の確保,企業債の発行条件の改善を川崎市独自でも頑張ることを挙げています。下水道財政の圧迫要因は,答申のとおり,国の補助金のカットや下水道債の高金利であることは明らかであります。そこで,伺いますが,国庫補助金について,93年から96年の4年間で削減された総額は幾らになるでしょうか。2つ目に,下水道債の最高の年利と平均利率は現在は幾らか。これを平均利率3%に借りかえると,96年度ベースで幾ら支出削減ができるのか。1%にした場合はどうか示していただきたいと思います。下水道債を安い利率に借りかえること,国庫補助金をもとに戻すことこそ全力を尽くすべきで,安易な値上げに走るべきではないというふうに考えますけれども,見解を伺います。  次は,答申は使用料体系を個別原価主義を基本原則にすべきとしています。個別原価主義を答申のとおり100%採用すると,基本料金は幾らになるのか示していただきたいと思います。同時に,月20トンの一般家庭の下水道料金,5,000トン以上の大口料金はどうなるのかも試算を示してほしいと思います。  次は,答申では,累進制使用料体系で現行の累進度を緩和すべきとしています。累進度を緩和する理由に,2,000トン以上の大口使用水量が減少し,逆に30トン以下の小口使用水量が伸びている。だから,累進制を緩和しない限り料金収入はふえないというふうに言っています。こういう言い方をそのまま裏返して言いますと,大口使用の大企業が料金を納めなくなって収入が減ってきたんだから,小口使用の一般市民がかわって料金をたくさん納めなさいと,何とも理屈に合わない市民いじめの言い分なわけですけれども,個別原価主義の上に累進制を緩和するならば,一般家庭の料金は3倍から4倍に,目の玉が飛び出るほど値上がりになるというふうに予想されます。個別原価主義を採用せず,累進制使用料体系を守るべきと考えますけれども,見解を伺います。  次は,答申では,下水道事業も地方公営企業として独立採算制,汚水私費を原則にすべきと主張しています。87年に川崎市でも企業会計方式を下水道に導入しました。そのときに私が質問したんですが,導入当時の市議会で下水道局長は,財務規定として企業会計方式を採用するもので,独立採算制を目指すものではないと明確に答弁をされています。この答弁に基本的に変更はないかどうか,伺いたいと思います。  地方公営企業法は,水道,工業用水,軌道,自動車運送など7事業を法定事業として列挙しています。そのほか,病院事業を一部適用事業として財務規定を適用するとして,一般会計と企業会計との経費負担区分,言いかえれば,独立採算制を明確にした同法の第17条2の適用を病院会計については除外をしています。理由は,病院事業は他の法定事業と比べて採算性が低く,保健,衛生,民生行政と密接な関係がある,独立採算制になじみにくい事業とされているからであります。下水道事業は,同法の法定事業にも一部適用の事業にすらなっていないということが重要であります。今回の答申のように,地方公営企業として独立採算制を原則にすべきとする主張は,法律的にも政府自治省すら明確には言い切っていないという,ある意味ではウルトラな発言,主張であります。このことについてどう考えておられるのか,見解を伺いたいと思います。  さらに重大なことは,3年前の値上げ提言の際に,高級ナイトクラブで公費接待を受けた専門委員の中心メンバーがそのままおられるということです。答申の内容を見ると,公費接待への反省は感じられず,市民の暮らしを守ろうという姿勢が基本的に欠如していると言わざるを得ません。専門委員の交代をなぜ図らなかったのか,伺いたいと思います。  答申についての説明会が5月に南部,中部,北部3ヵ所で開かれました。参加した市民から,大幅値上げ反対の厳しい意見が多く出されたというふうに仄聞しますけれども,当然これらの市民の声は尊重されると考えますが,伺います。  最後ですが,答申は98年度からの新財政収支計画の策定を提起しています。計画策定のスケジュールと料金改定の時期について伺いたいと思います。  2番目ですが,中野島多摩川住宅市営バス路線導入について伺います。交通局長と建設局長に質問します。市営多摩川住宅は,公社住宅を含めると1,200世帯を超す大団地で,しかも多摩区老人福祉センター,シルバーハウジング,障害者施設など福祉ゾーンでもあります。南武線登戸駅,中野島駅の中間地点で,交通の便も極めて悪く,市営バス路線導入が強く望まれてきましたが,幸い,ことしの3月市議会で請願が全会一致で採択をされました。今進められている道路整備が整えば,市営バス導入をするという方針が明確に決まりました。  そこで伺いますが,交通局長に,石河原公園と中央公園内に歩道を確保することについて,その後どう取り組まれたのか伺います。  建設局長に,市道中野島20号線,市道中野島13号線の整備の進捗状況について伺います。以上です。 ○議長(原修一) 建設局長。 ◎建設局長(松田優) 初めに,下水道事業について幾つかのご質問でございますが,まず,下水道使用料についてでございますが,下水道事業は市民に快適な生活環境を提供する重要な施策であり,この事業を継続していくためには,健全な財政基盤を確立することが必要不可欠でございます。このため,昨年6月に下水道事業における新財政計画と経営のあり方について,専門委員の先生方に調査研究をお願いし,今年3月に答申をいただいたところでございます。現在,この答申に基づき,平成10年度から平成13年度までの4ヵ年における新財政収支計画を早急に策定すべく作業を進めておりますので,ご質問の一般排水にかかる資本費の算入率の試算を初めとして,下水道使用料の問題につきましては,この結果を踏まえながら,今後,十分検討してまいりたいと考えております。  次に,国庫補助金と企業債についてでございますが,国庫補助金の補助率は平成5年度から恒久化されておりますが,現行の恒久化された補助率と昭和59年度までの補助率と比較し,算定いたしますと,平成5年度から平成8年度までの4ヵ年で,その予算に対する影響額は85億3,800万円でございます。また,企業債につきましては,これまでに借り入れました企業債の最も高い利率は,昭和55年度に発行した8.1%でございます。企業債残高の内訳には,借入先,借入年月日,借入利率,償還方法や償還期限などが異なるさまざまな企業債が混在しておりますので,その平均利率や節減額を算出することは大変難しいわけでございますが,仮に平成8年度の企業債利息を平成7年度末企業債残高で割りまして平均利率を算定いたしますと,約5.4%となります。同様に,企業債残高に一律に利率を乗じ,平成8年度決算と比較し,節減額を試算いたしますと,平均利率が1%の場合には約200億円,3%の場合には約109億円がそれぞれ減少することになります。  いずれにいたしましても,国庫補助金の補助率の削減と企業債の支払い利息は下水道事業財政にとりまして大変大きな圧迫要因となっております。そのため,本市といたしましては,所要の国庫補助金の確保と企業債の発行条件の改善,借りかえ制度の改正などにつきまして,大都市会議や日本下水道協会を通じ,また,本市独自の要望活動により国に働きかけているところでございます。下水道事業を推進するためには,財源確保が重要な課題でございますので,今後ともあらゆる機会をとらえ,財源確保に努めてまいりたいと存じます。  次に,個別原価主義と累進制使用料体系についてでございますが,下水道事業は電気事業,水道事業などと同様に,市場競争原理がほとんど働かない事業でございますので,このような事業の料金につきましては,公正妥当なものでなければなりません。そこで,下水道使用料につきましては,個々の使用者の使用実態に応じて,その処理に要した費用に基づいた料金を設定し,使用者間の公平性を図るべきと考えております。しかしながら,原則どおり基本額を設定いたしますと,現行額に比べ著しく高額となると答申においても指摘されていることから,新財政収支計画の策定作業の中で試算したいと考えておりますので,ご理解を賜りたいと存じます。また,累進制使用料体系につきましては,社会経済情勢の変動に配慮しながら,今後も採用していく考えでございます。  次に,独立採算制についてでございますが,本市の下水道事業は,地方公営企業法及び同施行令の規定に基づき設置されておりますが,下水道事業の経費の中には,雨水公費,汚水私費の原則に見られるように,一般行政的な性格から料金で賄うことが不適当な経費や,公共の福祉の観点から実施が必要とされる経費につきましては一般会計が負担しておりますので,完全な企業経営概念に基づく独立採算制とは考えておりません。  次に,専門委員についてでございますが,専門委員は,学識経験者及び経済界,労働界,消費生活者,地域住民の各団体の代表の方に就任いただいております。このうち学識経験者の方々につきましては,各分野の専門的な見識を有し,下水道事業の内容について熟知しておられる方々であり,また,各団体の代表の方々につきましては,幅広く市民各界,各層の意見を反映させるために就任していただいているところでございます。  次に,説明会における市民意見についてでございますが,説明会におきましては,下水道使用料や説明会の開催方法及び下水道使用のマナーなど,さまざまなご意見,ご要望がございましたので,今後,下水道事業の推進や新財政収支計画の策定におきまして十分参考にさせていただきたいと考えております。  最後に,新財政収支計画策定等のスケジュールについてでございますが,先ほど申し上げましたように,新財政収支計画を早急に策定すべく作業を進めておりますので,下水道使用料の問題につきましては,この結果を踏まえながら,今後,十分検討してまいりたいと考えております。  次に,市道中野島20号線及び市道中野島13号線の整備についてのご質問でございますが,まず,市道中野島20号線の整備についてでございますが,用地の取得状況は平成9年度末で約30%でございます。残る用地の取得につきましても,引き続き鋭意努力いたしまして,平成13年度を目途に工事着手してまいりたいと考えております。次に,市道中野島13号線の整備につきましては,いまだ地権者の方々の協力が得られておりませんので,引き続き協力のお願いをしてまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(原修一) 交通局長。 ◎交通局長(市川悦也) 市営多摩川住宅の市バス運行についてのご質問でございますが,この路線の新設に当たり,ご指摘の公園を歩道認定することは,国庫補助事業により整備をいたしました都市公園でございますので,公園用地が減少するなど難しい問題があることでございますが,引き続き道路整備の進捗に合わせまして,諸問題の解決に向け,関係局などと協議をし,努力をしてまいりたいと存じます。以上でございます。 ○議長(原修一) 市村議員。 ◆49番(市村護郎) 多摩川住宅にバス路線の導入について意見を述べておきます。石河原公園は道路に沿って既に歩道状に整備されております。中央公園は歩行者が現実に歩道として歩いている。こういう道路の現実をぜひ交通管理者にも認めさせることや,環境局とも協議して,何としてもバス路線として認可してもらえる条件を整えるということに全力を尽くしていただきたいと思うんです。  建設局長ですが,中野島13号道路の拡幅について,地権者にも開発計画があるように仄聞しておりますので,手遅れにならないように,地権者も,1度来るけれども,その後さっぱり来ないというような苦情も言っているやに聞きますので,繰り返し粘り強く折衝をして,協力していただくように頑張っていただきたいとお願いをしておきたいと思います。  今回は下水道料金の問題点について幾つか挙げさせていただいたわけですけれども,今回は問題提起ということにとどめさせていただいて,意見を述べておきたいと思います。  資本費の算入率を横浜市並みに78%にした場合,答申が言っているように100%にした場合,どうなるんだという試算をお願いしたんですが,現在のところでは試算ができないということのようです。これはぜひ早目に試算をして示していただきたいと思いますけれども,手元の資料では,横浜市並みに78%の資本費算入率にした場合,これだけで平年値上げ率が30%前後になります。これ自体が大変市民の生活を圧迫するということも数量的にははっきりしてきますので,その点は十分配慮していただきたいというふうに思います。  下水道の国庫補助金のカット分が4年間で85億3,800万円と膨大な額に上ることが答弁で明らかになりました。下水道の平均利率を現行の5.41%から1%にすると,実に200億円支出が節減できる。いろいろな壁があるかもしれませんけれども,これ自体に立ち向かう。行政と市議会が協力して立ち向かうということこそ全力を挙げるべきだということをこの答弁からも強く感じます。引き続き頑張っていただきたいと思います。  元来,下水道事業というのは,一般会計から一定の支出があってもしかるべき事業であります。それなのに,まさに支出しているのは暫定的だ,基本的におかしいんだとする答申というのは,非常に乱暴な,非市民的な立場だと私は思うんです。市民生活に欠かすことができない下水道事業へ113億円支出するのはむだだと。一方では,船が来ない東扇島のコンテナ第2バースへ145億円も市費を投入することはもったいなくない。これはだれが考えても,まさにおかしな支出のあり方だと思うんですね。こういう逆立ちぶりを是正すれば,下水道料金大幅値上げはしなくても済むということは明瞭だろうと思うんです。  そういう意味では,市内3ヵ所で開かれた答申についての説明会で,多くの市民が大幅値上げに反対するという厳しい意見が出されました。参考にするということのようですけれども,参考にするということで,まさに尊重していただいて,絶対に大幅値上げをして市民の生活を圧迫して,しかもこれが消費不況を加速して,結論としては税収をマイナスにするという悪循環を踏まないように,市長も全力を挙げて市民の立場で対応していただきたいと強く要望して,引き続きこの問題は本議会で取り上げさせていただきたいことを予告しまして,質問を終わりたいと思います。 ○議長(原修一) お諮りいたします。これをもちまして一般質問を終結いたしたいと思いますが,ご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(原修一) ご異議ないものと認めます。よって,一般質問はこれをもちまして終結いたします。            ---------*****--------- ○議長(原修一) 次に, △日程第2の請願,陳情を議題といたします。  去る5月28日以降6月15日までに受理いたしました請願,陳情は,お手元に印刷配付してあります請願陳情文書表のとおりであります。            ----------------------- ○議長(原修一) お諮りいたします。請願陳情文書表中,陳情第345号を除く請願,陳情につきましては,文書表のとおり,それぞれの常任委員会に付託の上,議会閉会中の継続審査とすることにいたしたいと思いますが,ご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(原修一) ご異議ないものと認めます。よって,そのように決定いたしました。  次に,ただいま除きました陳情第345号につきましては,今期定例会第4日に義務教育費国庫負担制度の堅持及び教職員定数改善の促進並びに教育予算の充実を求める意見書が可決されたことに伴い,その願意がかなえられておりますので,これを採択の扱いといたします。            ---------*****--------- ○議長(原修一) 次に, △日程第3の閉会中の継続審査及び調査についてを議題といたします。  常任委員会及び議会運営委員会の委員長から,お手元に印刷配付してあります申し出一覧表のとおり,閉会中の継続審査及び調査の申し出がありました。            -----------------------              閉会中の継続審査及び調査申し出一覧表                              平成10年6月17日 ┌─────────────────────────────────────┐ │《総務委員会》                              │ │ 請願第83号,84号,88号,99号,113号,125号,132号,134号,       │ │ 140号,150号                              │ │ 陳情第6号,7号,8号,17号,37号,77号,88号,91号,92号,97号,     │ │ 98号,107号,119号,147号,175号,179号,196号,208号,         │ │ 211号,212号,213号,224号,230号,231号,247号,248号,        │ │ 253号,254号,258号,259号,260号,261号,262号,264号,        │ │ 281号,293号,311号,312号,317号,318号,319号,321号,        │ │ 326号,330号,331号                           │
    │ 総務局,総合企画局,財政局,教育委員会及びその他の行政について     │ ├─────────────────────────────────────┤ │《市民委員会》                              │ │ 請願第64号,66号,76号,114号,129号,138号,141号           │ │ 陳情第100号,131号,159号,168号,189号,206号,216号,         │ │ 244号,257号,266号,273号,296号,305号,306号,308号,        │ │ 310号,313号,315号,316号,320号,327号,328号             │ │ 市民局,経済局及び港湾局の行政について                 │ ├─────────────────────────────────────┤ │《健康福祉委員会》                            │ │ 請願第16号,29号,32号,58号,68号,96号,97号,98号,114号,      │ │ 123号,128号,130号,134号,144号,148号                │ │ 陳情第9号,25号,66号,80号,87号,144号,167号,195号,        │ │ 251号,291号,298号,299号,324号                    │ │ 健康福祉局及び消防局の行政について                   │ ├─────────────────────────────────────┤ │《まちづくり委員会》                           │ │ 請願第2号,4号,10号,13号,14号,15号,18号,20号,25号,27号,    │ │ 33号,34号,35号,42号,43号,44号,45号,46号,47号,48号,      │ │ 49号,50号,51号,52号,53号,54号,57号,67号,78号,82号,      │ │ 87号,89号,100号,104号,108号,111号,119号,120号,         │ │ 136号,137号,145号,146号,147号,151号,152号,153号         │ │ 陳情第10号,12号,21号,22号,31号,32号,33号,52号,65号,      │ │ 74号,76号,78号,79号,82号,83号,86号,89号,94号,95号,      │ │ 96号,103号,106号,120号,121号,122号,124号,126号,         │ │ 127号,128号,129号,130号,134号,136号,138号,139号,        │ │ 142号,143号,145号,146号,149号,150号,151号,153号,        │ │ 154号,155号,157号,158号,165号,169号,172号,173号,        │ │ 177号,180号,182号,184号,186号,188号,190号,191号,        │ │ 192号,197号,198号,199号,200号,201号,202号,207号,        │ │ 220号,221号,222号,229号,234号,242号,246号,263号,        │ │ 271号,274号,276号,279号,282号,283号,285号,289号,        │ │ 295号,300号,301号,304号,323号,329号,332号,333号,        │ │ まちづくり局及び建設局の行政について                  │ ├─────────────────────────────────────┤ │《環境委員会》                              │ │ 請願第11号,61号,69号,71号,73号,75号,93号,106号,115号,     │ │ 121号,149号                              │ │ 陳情第2号,43号,45号,72号,75号,81号,97号,107号,148号,      │ │ 156号,181号,183号,193号,232号,252号,255号,265号,        │ │ 277号,284号,290号,292号,307号                    │ │ 環境局,水道局及び交通局の行政について                 │ ├─────────────────────────────────────┤ │《議会運営委員会》                            │ │ 議会の運営に関する事項                         │ │ 議会の会議規則,委員会に関する条例等に関する事項            │ │ 議長の諮問に関する事項                         │ └─────────────────────────────────────┘            ----------------------- ○議長(原修一) お諮りいたします。本件につきましては,ただいまの申し出のとおり決することにご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(原修一) ご異議ないものと認めます。よって,そのように決定いたしました。            ---------*****--------- ○議長(原修一) 以上で,今期定例会の日程はすべて終了いたしました。  お諮りいたします。これをもちまして本定例会を閉会いたしたいと思いますが,ご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(原修一) ご異議ないものと認めます。よって,平成10年第2回川崎市議会定例会は,これをもちまして閉会することに決定いたしました。            ---------*****--------- ○議長(原修一) 長い間,大変ご苦労さまでございました。閉会いたします。                   午後2時41分閉会...