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平成 3年 予算審査特別委員会-03月04日-03号

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  1. 川崎市議会 1991-03-04
    平成 3年 予算審査特別委員会-03月04日-03号


    取得元: 川崎市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-06
    平成 3年 予算審査特別委員会-03月04日-03号平成 3年 予算審査特別委員会                 午前10時3分開会 ○市村護郎 委員長 一昨日に引き続き,ただいまより予算審査特別委員会を開会いたします。  本日の日程は,お手元に印刷配付してあるとおりであります。  直ちに審査に入ります。審査につきましては一昨日までの要領により,各会計を一括してお願いをいたします。また,ご意見,ご要望等もあわせてお願いをいたします。それでは発言を願います。 ◆高巖 委員 衛生局長にお伺いいたします。病院事業についてお伺いいたします。病院事業を取り巻く経営環境は厳しく,ここ数年の決算の状況を見ても余り改善がされていないようであります。その理由としてはいろいろなことが考えられますが,病院施設の老朽化も関係しているとの観点から,この問題を指摘してみたいと思います。川崎病院,井田病院にはそれぞれ歴史があり,市民医療の確保という面では大きな役割を果たしていると,高く評価しているところであります。しかしながら,建物が古く汚いという声も年々強くなっておりまして,内部の改修もやってはいるようですが,それには限界もあり,早く改築してほしいというのが市民の願望であります。改築ができれば患者が今よりふえ,経営改善という点では大きな効果が期待できます。両病院のうち川崎病院についてはさきの代表質問で,病院改築の前提となる高等看護学院の移転のめどがついたようであります。一日も早い改築が実現するよう,要望しておきます。  そこで井田病院について,お伺いいたします。井田病院は川崎病院ほどではないにしても,周辺の病院に比べると建物,その他の整備に立ちおくれが見られます。改築計画もあるやに聞いておりますが,これまでどのように検討されたのか,その経過などについて伺います。 ◎井澤 衛生局長 井田病院の改築計画についてのご質問でございますが,ご指摘のとおり,井田病院の結核病棟が入っております1号棟は建築後30年を経過するなど,一部に相当古い建物がございます。そのため院内では,平成元年5月に内部の経営専門委員会を設置いたしまして,公的病院としてどのような医療サービスを提供すべきかといった点や経営改善の方策などについて,種々検討を行いました。この中で,施設が老朽化し先進医療機器導入の余地が少ないあるいは建物が4つに分かれているため患者さんの動線が長くて効率がよくないなどのことから,改築の必要性を報告しております。平成元年度はこれらの院内の検討とは別に,外部の委員を含めた川崎市病院事業運営検討委員会を設けまして,多角的な検討を行ってまいりました。その結果,病院の位置づけ,役割を明確にいたしまして,高齢社会の進展に対応する機能をどのようなものとするか検討するとともに,その機能を十分発揮できるための病棟のあり方などについて,調査,立案すべきであるとのご提言をいただいたわけでございます。これらの経過を踏まえまして,現在専門調査機関に依頼をし,病院整備の基本的計画となるものを策定しているところでございます。その調査報告は年度内には得られる予定でございます。以上でございます。 ◆高巖 委員 再質問させていただきます。井田病院の整備については現在調査をしており,年度内に結果が得られるとのことでありますが,この調査を受けてどう取り組むのか,今後の考え方について再度伺っておきます。 ◎井澤 衛生局長 井田病院整備の考え方についてのご質問でございますが,井田病院では年々外来患者数が伸びておりまして,待ち時間が長くなるなど,医療水準の向上,患者サービスの充実は急務となっております。しかしながら一方では,今後老人保健施設の建設,学院の移転,さらには川崎病院の改築等大型事業が続いて予定されており,財政的にどうなのかといった大変難しい問題もございます。いずれにいたしましても,今後は市民医療の確保の点から関係局とも十分協議しながら,できるだけ早期に改築できるように努めてまいりたいと存じます。以上でございます。 ◆高巖 委員 最後に要望させていただきます。ただいまの答弁では,今後関係局と協議をしていくとのことですが,病院の整備は市民の生命と健康を守るためぜひ急がなければならないと考えていますが,改築ができれば,最初に申し上げたように経営改善にも大きな効果が期待できますので,今後とも格段の努力を要望して質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。 ◆佐藤忠 委員 2つの点についてお聞きをします。まず消防局長にお伺いいたしますが,防災都市づくりで重要な消防署の建てかえ,この整備についてお伺いいたします。高津消防署は老朽化がしており,また国道409号線の拡幅計画が予定をされているわけでありますが,そこで当然移転ということになろうかというふうに思いますので,その移転計画についてどのようになっているのか。また,計画の予定地。あわせて,これと同じような条件の中原消防署もほぼ同じような年度で建っていると,また,同じように道路の拡幅があるということでありますから,あわせてお聞きをしたいというふうに思います。また,建てかえとなった場合の現在の消防署の跡地利用といいますか,建物利用などについてもあわせてお聞きをします。それから建設のスケジュールと施設内容,特にこのところ麻生,宮前新しくなり,そして多摩も今新しくなっているわけですが,その辺と比べてどういうふうな状況なのか,それをまずお聞きをしたいと思います。  それから選管事務局長にお伺いいたしますが,4月7日執行の統一地方選挙について,幾つかお伺いいたします。3月1日に事前説明会が開催をされまして,この本議会が終了いたしますといよいよ本番へ突入と,こういうふうになるわけでありますが,本市においては一昨年の市長選挙と多摩区の補欠選挙で初めて即日開票が行われ,今回の統一地方選挙では全県的に即日開票になっていくということであります。これも時代の趨勢といいますか,そういう状況にあるわけですが,改めて即日開票とした理由をお聞かせをいただきたいと思います。それから,この即日開票のメリット,デメリットがあれば,それについてもお聞かせをいただきたいと思います。それから次に,即日開票と翌日開票にした場合の経費の割合についてはどんなぐあいであるか,金額でお示しをいただきたいと思います。特に翌日開票というのは大体月曜日でありますから,通常の勤務時間なわけです。即日開票というのは夜間でありますから,そんなことを含めて金額的なものをお聞かせいただきたいと思います。  次に開票事務について,前回の統一地方選挙では,市会議員の開票はおおむね4時間から遅いところでは5時間かかって最終確定がしているという状況にあります。そこで,開票の確定時刻を何時ごろをめどに考えておられるのか。また,一昨年の地方選挙と違って,今回の即日開票というのは県議選そうして県知事選,私どもの市会議員選挙というふうになってくるわけでありますが,その手だてについてどのようにお考えなのか,スムーズに開票をするためにどんな手だてを考えておられるのか,以上についてお聞きします。 ◎小山 消防局長 高津及び中原消防署の改築計画に係る幾つかのご質問でございますが,初めに移転改築についてでございますが,ご指摘いただきましたとおり,両消防署ともに建築後約30年を経過いたしておりまして,庁舎の老朽化も進み,また事務所等も手狭になっておりまして,かねてから改築の検討をいたしております。特に消防署前の国道409号の拡幅によりまして,現在地で改築することが困難でございますので,他に消防署の立地条件適地を物色してまいりました。高津消防署につきましては平成3年度中を目途に,また,中原消防署につきましては道路拡幅計画の進捗状況を見きわめながら,努めて早い時期に取得できますように一層努力をいたしたいというふうに存じております。  次に,改築する場合のスケジュール及び施設内容についてでございますが,現在建築中の多摩消防署と同様に,2ヵ年継続事業といたしまして,その建築規模,内容もほぼ同程度を考えております。最後に,跡地利用についてでございますが,移転先が現在地の周辺に確保できませんときには,現在地における消防警備上の必要性から,消防出張所として残すことも検討の対象になるものと考えております。以上でございます。 ◎井上 選挙管理委員会事務局長 お答えをいたします。まず初めに,即日開票とした理由についてのご質問でございますが,先般の市長選挙で,各関係者のご協力をいただきまして即日開票を初めて実施いたしましたが,投票結果をいち早く市民に知らせることができましたことは,市民及び候補者側からも非常に好評をいただきました。市長選挙後も,神奈川県下におきまして即日開票の機運が盛り上がりまして,当局といたしましてもこれらの諸情勢に対応すべく鋭意検討を進めた結果,今回の統一地方選挙は市民生活に密着し,市民の関心の高い選挙であること,情報を求める市民の期待も非常に高まっているものと考えられます。それから,選挙結果に対する市民のニーズに敏速に対応ができることなどのメリットを考え合わせまして,即日開票としたわけでございます。ただ短時間で終了しなければならないために,多くの職員の動員とそれから多くの機械が必要になることがデメリットであると考えられます。  次に,即日開票と翌日開票の経費割合についてのご質問でございますが,今回の統一地方選の総経費は約3億9,400万円でございます。翌日開票とした場合は,従事者数と勤務時間数の減で約4,500万円の減額が見込まれて,3億4,900万円でございます。  次に,4月7日執行の統一地方選挙における開票の確定時刻と手だてについてのご質問でございますが,まず開票の確定時刻でございますが,各開票所ごとに多少の差異はありますけれども,開票作業の主要部分につきましてはおよそ午後10時ごろには終了し,遅くとも午後12時までには最終確定に努めたいと考えております。次に,即日開票に伴う手だてでございますけれども,去る平成元年11月19日執行の川崎市長選挙におきまして,各関係者のご理解とご協力をいただきまして,県下初めての即日開票として施行させていただきました。大変な反響がありました。今回の選挙はこの市長選挙を参考としながら取り組んでまいりますが,62年の統一地方選挙との比較で見ますと,開票事務従事者数では各局のご協力をいただいて1,580人を2,300人と増員をします。また,投票計数機の台数につきましては,前回56台から170台と大幅に加増しました。さらに投票用紙も合成紙を使うことによりまして,開票事務が支障なく執行できるものと確信をしております。以上でございます。
    ◆佐藤忠 委員 それぞれご答弁をいただきましたが,まず消防局長の方に,用地確保が先決だということであります。早い時期に取得できるよう,これは関係局もあわせてひとつ努力をしていただくことを要望して,終わりにしたいと思います。  選管事務局長に再度お伺いいたします。即日開票の万全の体制が各局の協力のもとにとられるとのことでありますが,費用の面で約4,500万円の増と。それから前回昭和62年との比較で,人員で約700名,投票計数機,まあ大幅な機械力の導入ということで110台の増を図って対応するということです。少しでも早く正確に結果が出るように,これは期待をしておきます。大体早いところで午後10時には終了するということでありますが,私もその時間内にはいい結果が得られるように期待していますが……。  そこで,私が今回の選挙で心配するのは投票率なんです。今回の統一地方選挙では市長選挙がないということでありますので,投票率の低下が非常に懸念をされると。そこで選管の見通しとしてこの投票率,市長選挙がないことがどのような影響になるのか,お聞かせをいただきたい。また,投票率の低下を抑えるために,市民有権者に対しまして啓発事業について,投票行為をいろいろ呼びかけて今日までも行ってきておりますが,具体的にどのような方策を考えられているのか,新しい方策などもあるのかどうか,その辺についてお聞かせをいただきたい。  もう1つは,新しい有権者,特にことし初めて今回の選挙で選挙権を有する有権者,それから川崎というのは人口流動が多く,転入者も非常に多いわけです。そういう人たちが投票所の場所がわからないと。で,3月の市政だよりについても,早々ともう投票所の一覧が載っております。非常に投票所がわかりにくいと。これは私ども,住んでおる方は十分承知をしているんです。新しく転入されてきた方は,子供さんがいない場合には,小学校というふうに書かれてもどこに小学校があるのかわからないということなんです。また例えば,私が住んでいる高津の場合ですと保育園というのも入っているんです。保育園になるとこれますますわからないということがありますので,それについてはどんなような手だてを考えられているのか。  それから次に,市の選管がマスコットとして採用しました「みんなで行かなイカ」のイカちゃんマークというんですか,マスコットの愛称についてですが,先般も新聞などに載っておりましたが,なぜ今回の身近な統一地方選挙から愛称をつけて使用するように対応ができなかったのか。今募集をして,お聞きをすると4月30日が締め切りだということなんですが,せっかく身近な統一地方選挙で何で愛称をつけて使用することができなかったのか。この点について,お聞かせいただきたいと思います。 ◎井上 選挙管理委員会事務局長 お答えをいたします。統一地方選挙に向けての市民に対する啓発事業についてのご質問でございますが,ご指摘のとおり,62年の統一地方選挙に比べ,今回は市長選挙が執行されないこともありまして,若干の投票率の低下が懸念されるところでございます。そこで具体的な事業の取り組みといたしましては,有権者の目にとまる,投票総参加をかき立てるようなポスターの作成あるいは「白バラかわさき」選挙特集号の各戸への配布の徹底,これは恐らく各家庭に――ついている家庭もあろうかと存じます。それからヘリコプターによる空からの呼びかけ,それからテレビ,ラジオを通じての周知,加えて各区に1台,専用の大型宣伝車を配置しての巡回呼びかけ,それから街頭での投票参加への呼びかけなどなどを行いまして,多くの有権者が投票に参加されるよう,全力を挙げて取り組んでまいりたいと考えております。  次に,新有権者及び転入者への投票所周知についてのご質問でございますが,選挙人に対する投票所の周知につきましては,投票所の場所を示した地図を掲載した「白バラかわさき」選挙特集号を各家庭に配布することにより,周知の徹底を行っているところでございます。参考までにちょっとお見せさせていただきますが,タブロイド版の右開き4ページの大きさ,で,ここに目を引いて,より多く投票に参加をしていただきたいというポスターが実はこれなんです。これはイカなんですけれども,「選挙に行かなイカ」ということをもじって,イカを今回のポスターにしております。これは開いていただきますと投票所案内がすべて記載されております。したがって,これを見ていただけると,結構細部にわたって記帳してありますので,ご利用いただきたいと思います。以上でございます。 ◆佐藤忠 委員 最初に,ご質問をした中身の中で,すっかり事務局長自己PRをして忘れているようでありますが,マスコットの関係について落としておりますので,その部分をまず答弁をいただきたいと思います。 ◎井上 選挙管理委員会事務局長 大変申しわけありませんでした。マスコットの愛称募集についてのご質問でございますけれども,ご指摘のとおり,選挙マスコットは選挙の普及宣伝に使用するものでありますので,今回の選挙に間に合うように愛称名を募集をいたしまして決定すべきでありました。言われるとおりでございます。ただ,企画時期の関係で募集を2月に行ったということと,将来的に長く選挙のシンボルマークとして市民に愛される,好ましい愛称名を決定したいということもありまして,応募期間を4月の30日までとして5月中に決定をするとしたことでございますので,ご理解をいただきたいと存じます。 ◆佐藤忠 委員 ご答弁をいただきまして,すっかり何か選管のPRのために協力をしているような感じでありますが,啓発についてはわかりました。今までにない取り組みをするということでありますが,やっぱり投票率というのはだれもが心配するわけで,いい投票率,全員が投票行為に参加してもらうということが基本であるというふうに思いますが,最初に,今言われました「行かなイカ」マスコットというんですか愛称ですが,実情についてはわかりますが,キャラクターとして使うなら愛称があって親しめるというふうに思うんですね,それの方が。ですから私は事務局長もお認めのように,時期がこれはずれているというふうに指摘せざるを得ません。ただこれは今ここでやっても,もう募集を皆さんにお知らせをしている段階でありますから,これについては余りそのことについて申し上げません。「みんなで行かなイカ」が「行かないよ」ということにならないように,ひとつご努力をいただきたいと思います。  そこで再度質問をさせていただきますけれども,「白バラかわさき」を見せていただきましたけれども,実は市政だよりについても――今度「白バラかわさき」が,特集号がどういう形で配布されるのか私はお聞きをしてませんけれども,くまなく全戸に配られるならともかく,市政だよりもそうですし,昨年ですかごみの緊急作戦ということで配られたものについても極めて低い閲覧なんです,市民の皆さんが見ているというのは。そういうような意味では,例えば市政だよりも配られましたけれども,県のたよりも何も一緒くたになってがさっと来ますから,聞いてみますと目を通さないという方がほとんどなんです――まあほとんどという言い方は失礼ですけれども。そういうような意味を含めていきますと,確かに特集号を組んでいただいて投票行為を呼びかけ,そして投票所もお示しをしていただくという,そのきめ細かな対応については十分承知をし,評価をいたしますけれども,そういうことだけではなしに,私は投票案内を個々に送っているわけですから,その投票案内にそれぞれの皆さん方の行く投票所の場所,地図ですね――というのは,今「白バラかわさき」というのは両開きで,がさっと全部が載っているわけですから,それは皆さん必要ないわけで,自分がどこの小学校,どこの保育園に投票に行くのか,その投票所と投票案内の地図をつけていただければもっとわかりやすくなるんじゃないかなというふうに思いますので,今回の選挙は時間的にもう無理だということでありますが,それが今後の選挙を含めて案内はがきに入れられないかどうか,この点をお伺いをいたします。  それから最後に,この問題とちょっと離れますけれども,高津の開票所が高津高校で行われているんです。私も何回か行っていますけれども,旧の体育館で行われている関係から暗いんですね。よく開票事務をあの暗さの中でやっておられるなということと,それから市長選挙のときにはロープを張って下で,何ていいますか傍聴人の席があったんですけれども,今度の統一地方選挙は2階になるというんですね,傍聴が。で,あすこから開票の作業事務というのはなかなか見にくいというふうに思うんです。したがって,高津の開票所の照明を明るくする手だてを考えるべきだというふうに思いますが,これについてのご見解をお伺いしたい。以上です。 ◎井上 選挙管理委員会事務局長 まず投票案内に地図を入れないかとの再度のご質問でございますけれども,これは本当にご指摘のとおり,投票案内のはがきの中に投票所の場所を示す地図を入れて周知を図るということはより効果的であると,私も同感であります。したがいまして,関係局と十分協議をさせていただきまして,今後技術的にできる選挙から実施する方向で努力してまいりたいと存じます。  次に,高津区の開票所予定施設である高津高等学校体育館の照明設備についてのご質問でございますが,これは本当に大変ありがとうございました。早速照明器具の調査をさせていただきまして,開票事務に支障のない,あるいはまた見に来られる方たちの目がしっかり見れるような対応を直ちに講じてまいりたいと存じます。以上でございます。 ◆佐藤忠 委員 今回の選挙は無理にしても極めて早い時期の選挙,まあ予定されるのは来年の参議院選挙があるわけでありますが,ぜひ投票案内に地図を入れて,啓発の一助にしていただきたいということを申し上げまして,これもかなりお金がかかるようでありますが,技術的なものを含めて検討方をお願いして,質問終わります。ありがとうございました。 ◆深瀬浩由 委員 3点について伺います。まず初めに,新川崎地区都市拠点整備事業,いわゆる新鶴見操車場跡地開発ですけれども,まず道路,公園,緑地などの公共施設を拠点地区にふさわしく整備する,こういうふうにパンフレットその他でもうたっておりますけれども,公園,緑地あるいは街路緑化,これについてどのような整備をされる考え方なのか,まず伺っておきたいと思います。  それから,同じく地域冷暖房システムとごみの地下搬送システム,こういうこともうたっているわけですけれども,このごみの地下搬送システムの最新式の設備が考えられているとこういうことですけれども,この内容について伺いたいと思います。さらに,計画区域内の駐車場対策並びに大型市民利用施設,これに対する駐車対策,あわせてどのような整備をされるのか,伺いたいと思います。  交通局ですけれども,車いす利用者のためのリフトつき路線バスの導入についてであります。横浜市では今年度,新年度ですね4台を購入し,通院者の多い港湾病院あるいは市民病院,市大病院,さらには新横浜を経由する労災病院の4路線で1日8往復を運行する,こういう計画だということを聞いておりますけれども,本市の対応について伺っておきたいと思います。  それから,バスの車内外乗客案内装備車の現状と今後の導入計画についても伺います。それから,停留所で待っている乗客に対しての案内方法については現在どのようにされているのか,あわせて伺います。  次は市営大宮町住宅の建てかえについてであります。まず建てかえのスケジュールとその規模について,伺います。2番目は,建てかえに際しての高齢者の方などの住みかえ要望に対してどのような配慮をされるのか。代表質問でも触れましたけれども,同一地域内での住みかえのできる配慮,こういうことが非常に大切だと思いますけれども,計画はどうなっているのか。それから,川崎駅南地区複合空間基盤施設整備事業というのが今回新しく出てまいりましたけれども,この実施に当たって,これの影響を受けるのかどうかについても伺っておきます。以上です。 ◎西山 技監・都市整備局長 新川崎地区の点についての3点のお尋ねでございますが,まず初めに,公園緑化等についての考え方とこういうことでございますが,しんつるガーデン内の鉄道記念公園を中心といたしまして,また,周辺市街地に公園を配置する計画となってございます。さらに各街区につきましても,質の高い緑のオープンスペースを確保する方向で検討を進めてございます。  次に,ごみ処理についてのいろいろな考え方というお尋ねでございますが,21世紀の新しい町づくりにおける地域の供給処理システムの一環というようなことで,ごみの収集システム中継輸送等システムと,このようなこと等についても検討を進めているところでございます。  次に,駐車場対策及び市民利用施設の駐車場の対策というお尋ねでございますが,まず,この地区の駐車場対策といたしましては,総合整備計画をもとにいたしまして,土地,建物利用に応じた駐車場対策を検討してございます。次に,市民利用施設駐車場対策につきましては,公共輸送機関の利用ということを基本としながらも,駐車場需要に見合った駐車場を確保してまいりたいと考えてございます。またこの地域全体といたしまして,駐車場案内システムなどの活用も含めた駐車場対策についても検討してまいりたいと考えてございます。以上でございます。 ◎元木 交通局長 車いすのリフトつきバスについて本市の対応についてのご質問でございますが,車いすで乗降できるリフトつきバスにつきましては,現在メーカーを中心にその実用開発が進められている段階でございまして,私どもといたしましても常にその動向に注視し,情報の収集などに鋭意努めているところでございます。しかしながら,このリフトつきバスを路線バスとして運行いたしますには,例えばリフトの取りつけの位置の問題,あるいは乗降時の介護や安全確認の問題,さらには財源対策など幾つかの問題点があろうかと思いますが,同時にお体のご不自由な方々の社会参加の促進や高齢化の進行などを考えますとき,リフトつきバスの施策は大変重要な課題であると認識をしているところでございます。したがいまして,私どもといたしましては,今後における開発の進捗状況あるいは他都市の動向,さらには財源対策等を見きわめ,できる限り早い時期にその対応方針を見出していきたいと,このように考えているところでございます。  次に,車内外乗客案内装置装備車の現状と今後の導入計画についてのご質問でございますが,平成2年度末における車内外乗客案内装置装備車両は177両で,普及率は50.7%となり,平成3年度では31両の導入を計画しており,その普及率は59.6%となる予定でございます。また,平成4年度以降につきましては,年次計画をもって順次普及率の向上に努めてまいりたいと考えておるところでございます。  次に,停留所でお待ちのお客様への案内方法についてのご質問でございますが,車内外乗客案内装置装備車両につきましては,停留所で乗車扉をあけた際に自動的に案内を行うシステム,このようなシステムになっているところでございます。他方,未装備の車両につきましては,停留所到着時に乗務員が車外マイクへ切りかえ,お客様へのご案内を行っているものでございます。以上でございます。 ◎戸田 建築局長 市営大宮町住宅の建てかえについて3点のご質問でございますが,初めに,建てかえのスケジュールと規模についてでございますが,ご案内のとおり現在の市営大宮町住宅の敷地につきましては西口都市居住更新事業の拠点地区内にございまして,商業,業務系の土地利用を図るため,市街地再開発事業として施行する区域にございますので,建てかえにつきましては整備計画との整合を図りながら区域内の適地に建設してまいりたいと考えております。現在関係局との連携のもとに事業化方策の検討を行っているところでございます。したがいまして,スケジュールや規模につきましては確定してございませんが,土地の有効利用を図るために高層住宅を計画し,より多くの住宅の確保に向けて努力してまいりたいと考えております。  次に,建てかえにおける住みかえについてでございますが,建てかえ計画の策定に際しましてはアンケート調査を行いまして,入居者の意向を十分把握し計画に反映させてまいりたいと考えております。  次に,川崎駅南地区複合空間基盤施設整備計画策定調査との関係についてでございますが,ご案内のとおりこの調査は,東口地区と西口地区がJRの線路敷で分断されておりますので,これを人工地盤でつなぎ東西の回遊性を持つ町づくりを進めるためのものでございます。したがいまして,今後この調査を専門機関に委託いたしまして,学識経験者や建設省,JRなどで構成する委員会を設置いたしまして,その中で建設する市営住宅との関連についても検討を行ってまいりたいと考えております。以上でございます。 ◆深瀬浩由 委員 それでは再度お伺いをいたします。緑化についてのお尋ねをいたしました。まず,この種の開発に当たっては緑化率,これは例えば何%というような数字ですね,こういう適当な数字の基準等があるのかどうか。あるいは,なければないで現在考えている考え方ですね。ここを整備する場合の緑化の考え方,もう少し詳しくお聞かせをいただきたいと思います。  それからごみの搬送システムですけれども,地下搬送システムというのでイメージ的には何となくわかるんですけれども,具体的には例えばどういう方法をとられるのか,これまず伺いたいと思うんです。で,あるいは恐らくこの地域ですから,今後の清掃行政の中で当該地で発生するごみを当該地で処理をすると,こういうことまでしなくても対応できるという内容にはなるとは思うんですが,たまたま多目的の市民の大きな施設ができるというそういった経過の中で,附属の室内プールその他も考えられるんだと,考えているんだと,こんなことですから,そういう熱源確保といいますか,こういうことも含めてむしろ搬送システムはその区域内の中でやればいいと思うんですが,やはりここで発生したこのごみはここで処理をして効率的に運用すると。こういう物の考え方ができないかどうか,これも含めてちょっとお伺いをしたいと思います。  それから駐車場対策ですけれども,これは基本的には土地利用計画の中でのいわゆる面積の配分というものがまだ全くできないと,できていないと。こういう状況の中では前段の緑化率もどうかということももちろん不安な材料にはなるわけですけれども,総体の計画がどうしても煮詰まらないと,配置も何%でどうなんだということが決まらないと。こういう中で例えば駐車だけを取り出して,何台程度が適当なんだとか対処できるのかできないのかという,こういう論議は非常に今の段階では難しいわけですけれども,もう1度大規模の市民利用施設については,お答えでは車で来ることを想定しないんだというようなご答弁なんですけれども,いずれにしても,これだけ駐車問題が騒がれているさなかで,新しい町づくりの中で駐車場対策に失敗をしたというとこれは大きなことですから,再度その基本的な考え方についてお伺いをしたいと思います。  それから,車いす利用者のためのリフトつき路線バスですけれども,お答えではかなりいろいろ検討事項というか,難しいという状況をるる述べられているんですね,このリフトの取りつけ位置だとか乗降時の介護だとか安全確認だとか財源対策だとかって。しかし,実際に走らせる方ではリフトの取りつけ位置なんていうのはできているわけですよね。ですから,報道等によれば乗降時の介護についても要らないんだとこういうようなことで。これはいろいろやり方,システム,違う部分もあるかもしれませんけれども,いずれにしても4路線で1日8往復もう既に運行するんだというこういう段階ですから,ぜひもう1度大変難しいということだけではなくて,実際にどういう受け皿で検討するかということもあると思うんですね。したがって,例えばよくお答えの中に出てくる検討委員会だとか対策委員会だとか研究会だとか,こんなもろもろのことがいつもありますけれども,いずれにしてもそういったものをきちっとつくって,今後早い時期に検討されるとか一定の結論を出すとか,この辺ちょっと踏み込んだご答弁をいただきたいと思います。  それから車内外の乗客案内装置ですけれども,システムについては私も大体わかっているんですけれどもね,現実には今お答えいただいたとおり,新年度を入れてもこの装置が全部行き渡るのはまだ59.6%,こういうことですから,今後の計画についてまず伺っておきたいと思います。  それから,停留所で待っている乗客に対しての案内方法ということをお聞きしたんですが,これは端的に言いますと,目の悪い人とか弱視者の方からいろいろ苦情が寄せられておりまして,駅へ向かう方向のバスはどんなバスが来ても乗れば駅へたどり着くということでこれはさほど不自由は感じないんだけれども,反対へ向かうときに途中の停留所にいて,当然弱視ですから行き先,方向がよくわからない,バスの乗車案内もないと。やむなく乗務員に行き先を聞くと非常に面倒くさいような答えが返ってくるとか,こういうことなんですね。ですから,ボタンの操作一つで行き先の方向幕から始まって,車内も車外も放送きちっとできるシステムになっているんですというのが,わずかまだ半分。で,ついてないものについては,乗務員が別途マイクで案内するんですというような,こういうようなことだろうと思うんですけれども,実際にはされていないと,こういうことなんですよ。したがって,全体的にワンタッチでできる装置が全部つくまでの今計画をお聞きしましたけれども,あわせてそれまでの間のこういった苦情に対する解決策,どうされるのか,伺っておきたいと思います。  それから市営大宮町団地ですけれども,土地の有効利用を図るために高層住宅を計画していると,さらにはより多くの住宅を確保すると,最大限の努力をしていくと,こういうご答弁なんですけれども,今の時点でまたこの形がどうとか場所はどうだとか,これもまたなかなか難しいかとは思うんですけれども,いずれにしても,あの周辺地区で建てかえるということはまあ間違いないわけですね。ひとつ高層というのはイメージとして大体何階程度なのか。それからより多くの住宅を確保するというんですけれども,今ある戸数85に対してどの程度のボリュームになるのか,この辺をわかる範囲内でお答えいただきたいと思います。それから,建てかえに際しての高齢者への配慮ですね,この辺は一応わかりました。初めてのケースになるでしょうし,ぜひよろしくお願いをしたいと思います。  で,川崎駅南地区との関係ですけれども,これもちょっとイメージになってしまうと思うんですが,既にこの事業に着手しているところがあるわけですけれども,これの資料を見せていただくと,鉄道の敷地内に人工地盤を設けて一つの施設ができて,その中の一部分がつなぐ施設ですね,これを対象にしているんじゃないのかなと思うんですけれども,川崎市の場合は東口と西口を人工基盤で結ぶという構想というのは,これから調査しますから内容は何とも言えないんですが,鉄道の施設の上にある程度の施設をつくってアクセスをするのか。いやそうじゃなくて,イメージとしては東西自由通路とか跨線橋とかこういったイメージでのアクセスで,ただし西口についてはこの新しい市営住宅も含めて,これから開発をされる幾つかのビルを回廊等で結んでその延長線上になるんですとかって,この辺のイメージといいますか,大体こういうことになっていくんじゃないかと。そういう意味で,市営住宅の大宮町住宅の建てかえについてもそういった意味の影響があるんだ,影響というのはいい影響なんですけれども,こういうことでとらえていっていいのか,その辺もちょっと明らかにしていただきたいと思います。以上です。 ◎西山 技監・都市整備局長 新川崎地区の開発についての3点のお尋ねでございますが,初めに緑化についてでございますが,ご指摘のように現在何平米をとるということはまだ現時点では申し上げることはできませんが,例えば区画整理法にはそういう規定もございますし,市のアセスということで,今後アセス条例に基づく手続等も進めてまいらなければいけないわけですので,そういうものももちろん勘案するわけですけれども,この地区としてどう緑を確保していくかということを基本に置いて今後計画してまいりたいと。それから先ほどお答えいたしましたように,緑豊かな地区というようなことで考えてまいりたいというふうに考えてございます。  次に,ごみの処理システムの問題でございますが,地下の搬送システムを即取り入れるかどうかということは,今後の建物利用者といいますか,土地利用者の方々と十分検討してまいらなければいかぬわけですけれども,一応先ほどもお答えいたしましたように,地域として何かごみ処理対策を新しい町づくりの中で検討すべきじゃないか,当然そういうシステムを入れるべきではないかということで現在検討を進めているという段階でございますので,ご理解をいただきたいと思います。  次に駐車場の問題でございますが,市民利用施設につきましてのお尋ねでございますが,あの地区はご存じのように現在は交通網の整備が非常に鉄道は2軸といいますか,さらに羽田アクセス等の関係,3軸等も計画をしておるわけでございまして,非常に鉄道の利便性の高い地区であるということは言えるかと思います。そういうことで,まず鉄道の利用というものが主体にということで先ほどもお答えをしたわけでございます。さりとてゼロということではないわけでございまして,そういう考え方の中での駐車需要に対して,市民利用施設についても駐車対策を検討してまいろうとこういうことでございます。以上でございます。 ◎元木 交通局長 リフトつきバスの導入についてのご質問でございますが,先ほどもご答弁申し上げましたとおり,リフトつきバスの導入につきましては,財源対策を初めまだ幾つかの解決を要する問題がございます。特にこのリフトつきバスにつきましては,国における補助の事業といたしましてのバス活性化システム整備事業として位置づけられるのか,この辺が大きな問題の1つともなっております。リフトつきバスにつきましては県下といいましょうか,県バス協会の中で特に共通の問題として議論はされておりません。が,いずれにいたしましても,現時点でその対応について申し上げることは大変困難でございますが,でき得れば秋ごろまでには何らかの方針を出してまいりたいと,このように考えております。  それから,車内外乗客案内装置装備車の全車両への装備時期についてのご質問でございますが,先ほどもご答弁申し上げたとおり,車内外乗客案内装置装備車につきましては,現在年次計画により装備しておりまして,全車両への装備完了は平成8年度を目途としているところでございます。  次に,車外マイクの使用についてのご質問でございますが,マイクの使用につきましては,サービス向上策の一環といたしまして,乗務員教習,点呼等の機会を通じまして,その活用を指導しているところでございます。また運行管理者による添乗観察を実施し,その効果測定を行っているところでございます。ご指摘のございました点につきましては,十分反省し指導徹底を図ってまいりたいと考えております。いずれにいたしましても,私どもバス事業者にとりましては,サービスの面からもお客様へのご案内は大変重要な部分と認識しておりますので,今後におきましても強化期間等を通じましてより一層の指導徹底を図ってまいりたいと考えておりますので,ご理解を賜りたいと思います。以上でございます。 ◎戸田 建築局長 大宮町建てかえ住宅の建てかえの階層と,戸数は何ぼぐらいできるのかというようなご質問でございますけれども,現在市営住宅で今まで計画した住宅につきましては,中野島多摩川住宅で14階と。それであと戸数でございますけれども,現在までの木造を中心とした建てかえ事業でございますので,おおむね2倍程度の倍率で建てかえを行っているところでございますが,大宮町住宅につきましては非常に駅から近く利便性があるというようなことで,敷地の形態等もございますけれども,より多くの住宅を計画していきたいとかように考えております。  それとあともう1つ,人工地盤についてのご質問でございますけれども,先ほどご答弁申し上げましたように,また委員のご趣旨のように,東口と西口,これがJRで分断されておりますのでそれを人工地盤でつないで,ペデストリアンデッキというようなもので回遊性を持っていくと。そのほかに,今回の検討委員会の中でそのほか何が必要なのか,いわゆる公共施設が不足しているものがあるのかどうか,そういうようなものも調査した上で委員会の中で検討してまいりたいと,かように考えております。以上でございます。 ◆深瀬浩由 委員 再度お尋ねをいたします。新鶴ですけれども,具体的にパーセントとかそういう基準とかということでお伺いしたんですけれども,具体的に数字が示されませんでした。これは前段申し上げた土地利用計画というのは固まってないからということで,私も了解はしておきますけれども,ただ1点,緑豊かなという言葉が出てきましたので,私の趣旨はそのことですからほっとしているわけですけれども,実は先刻技監もご承知のように,川崎市の全体の緑化率というのは現在17.2%,全市でね,17.2%。当幸区では6.4%。それは農地も含めてという数字ですから。環境保全局の方にも我が党としては緑化大作戦という意味でいろんなご要望をしている中で新年度の要望もしました。この中では川崎の将来構想は全市の30%を緑化するんだと,これを目標にしているわけですね。特に21世紀までといってもそう時間があるわけではありませんし,果たして30%が本当にできるかなということあるんですけれども,これはこの次の論議にさせていただいて,特に一番本市の中で緑化率の低い幸区ということを考えまして,ましてやこれだけの土地を開発をする中で,ぜひ理想的な町づくり,緑の町づくりをしてほしいんだと,こういう観点でいろいろお聞きをしました。  実際には,10大市の数字とかあるいは私たちの目からは一番進んでいるという神戸市,こういったものと比べると,1人当たりの公園の数とかあるいは面積とか緑化率とか,ちょっと数字を言うのが嫌になっちゃうような差があるわけですね。しかし,神戸が立地条件がいいといっても,もちろんほとんど都市緑化というのは戦後なされてあれだけの町をつくったという経過がありますから,やはりこれは一つの手本になるんではないかなと思っていつも注目をしているわけですけれども,いずれにしても,今全く何もないあの地域にいかに緑が滴るようないい町ができるかというのはこれからですから,逆に言うと,土地利用計画がまだ固まってない段階でこのことを発言をさせていただいたというのは,逆に言えば可能性は大いに大だと,こういうふうに受けとめていいのかなと,きょうのご返事を含めてこういう感触を持ったわけですけれども。  いずれにしても,ただ単に公園を幾つ配置したとか緑地をつくったということじゃなくて,これからのポイントはやっぱり街路緑化ではないのかなと,こう思うわけです。本来本市が進めてきた工場緑化というのもあるわけですけれども,当然これからここに入ってくる企業者に対してもそういったことを十分配慮していただけると思いますし,いずれにしても目の覚めるようなすばらしい町にしてほしいなと,こういう趣旨でご質問をしましたので,きょう具体的に数字の詰めとかそういうことをできませんけれども,局長の発言の中にあった特に緑ですね,これをぜひ重視をしていただいた町づくりをぜひお願いしたいということで,これは結構でございます。  それからごみですけれども,今後検討していただけるというように受け取りました。特に,前段申し上げたこの中にいろんな施設ができるわけですから,むしろごみをこの区域内で処理をすることの方が相当いろんな形でメリットがあるんじゃないのかなと,エネルギー対策も含めてですね。ぜひそういう方向でご検討いただきたいと。恐らくこの搬送システムプラス中継基地,それから最終処理と,こういうことをお考えが当初だったと思うんですね。幸区はたまたま加瀬にも中継基地ができちゃうわけですからね。そういうことではなくて,ぜひここで理想的な地域内での処理と,これをぜひお願いをしておきたいと思います。  それから,駐車場対策についてもこれほんとに靴の上から足をかくような感じで歯がゆいんですけれども,これもまた最終的な面積の張りつけができないという中では数字のはじきようもないなということで,今後見守らせていただきたいと思います。いずれにしても,禍根を残さない駐車場対策と,これもあわせてお願いをしておきたいと思います。  それからバスですけれども,考え方はわかりました。今秋には一定の結論を出すということですから,この結論は局長,青信号だと,こういうことで受けとめてよろしいのかどうかですね。あとは前段申し上げた,特に目の不自由な方たちあるいはお年寄りに対する案内,もうちょっと親切にぜひお願いをしたいと思うんです。私もこの一月ばかりかなり集中的にバスを利用させていただきました。たまたま私が体験したのは,駅方向に向かってですからさほど影響はないんですけれども,やはりうんともすんとも言わないと,放送もないと。こういう状況が2,3ありました。やはり徹底はされていないんだなということを実感したわけですけれども,ぜひ,健康な方はともかくとして,そういう人たちに対する配慮というのはぜひお願いをしたい,これも結構でございます。  それから市営大宮町団地ですけれども,これもまた検討段階ということで,なかなか具体的なものが出てまいりませんけれども,イメージとしては大体間違ってないと,こういうことだと思うんですね。これから進めていくこの調査研究の中でも,西口にとっては大変ありがたいことですし,特に長い間東口に対して西口という意味では沈んでた部分が多いわけですから。このことによって,駅の中心線ではなくて駅をもうちょっと離れたところでなおかつ回遊性が持てる施設ができるということは,もちろん地域の活性化にとっては大事なことですし,ただどうしてもこれから新しい開発を民間でも公共的にもやっていくというこの地域の中で,将来,ですから鉄道施設の上にかなりの人工基盤ができてそこが利用できてという部分は,現在もう既に進めている事業から判断すると非常に難しいんじゃないのかなと。やっぱり回遊性のある程度の人工基盤なのかなと,こういう気もしてますけれども,いずれにしても市営住宅を建てかえたその建てかえた場所によるとは思うんですけれども,基本的にはこれからできる駅前のいろんな施設と市営住宅もつながって回遊される可能性はかなり高いと,こういう判断をしていいのかどうか,それだけお答えをいただきたいと思います。 ◎戸田 建築局長 南口複合空間の基盤整備のご質問でございますけれども,これは市営住宅の敷地があくまでも拠点地域内に今までのやつがありまして,今度の計画につきましては,都市居住更新事業区域内で,その位置についてはまだ現在検討中で確定されておりません。で,複合空間の基盤整備というのは,今現在3年度から行う調査については3.14ヘクタールの範囲の中で調査いたしまして,その回遊性のある人工地盤の大きさ,面積,そういうようなものもどのくらいにしたらいいのか。今現在の駅から,何というかプール道路というんですか,あそこら辺までも含めてどのくらいの大きさにしたらいいのか。そういうようなものまで調査を行いまして委員会の中で検討していくと。ですから市営住宅の建てかえの中でどういうふうなつなぎ方というのがあるかといいますと,その位置によって直接の人工地盤でつなぐというようなことはできるかできないか,その辺については計画が決まった段階で検討してみたいと,かように思っております。以上でございます。 ◆深瀬浩由 委員 終わります。 ◆市古映美 委員 初めに教育長に伺います。今問題になっておりますアレルギー疾患についてですけれども,乳幼児の場合は保健所で健康診査をしてアレルギー素因を持つ子供を把握し,アレルギー相談に紹介をして対応をするとか,3年間追跡調査も始めたとのことですけれども,アレルギー疾患は決して乳幼児の疾患ではなくて,小学生で発生をしたり,1度治って中学生で再発をしたりしております。小学生,中学生のアレルギー有疾患率とその中でのアトピー性皮膚炎の実態などをどのように把握されているのか伺います。学校として現在どのような対策をとっているのかも伺います。また,特にアトピー性皮膚炎の場合は食べ物との関係がありますけれども,給食の中でどのような配慮がされているのか伺います。保健室や栄養士はどのような指導,対応をしているのかも伺っておきます。  次に民生局長にお伺いいたします。今地域ではさまざまな運営形態で幼児クラブが活発に活動をしています。こども文化センターとのかかわりで活動をしております幼児クラブの状況についてどのように把握されているのか,伺います。地域の子育ての拠点として存在をするこども文化センターで母と子が学んでいく場を形成していくことはこども文化センターの使命と思いますけれども,幼児クラブとこども文化センターとの関係について,こども文化センターとして一致した考え方を持っていられるのか,民生局としてどう位置づけているのか,また今後の方向性も含めてお伺いをいたします。地域で自主的なものも含めましてこのような活動が活発になることは,地域の子育ての基盤づくり,地域の教育力の向上につながっていくと思います。また,各クラブでは万が一のことも考えて各種の傷害保険に加入をしているようですけれども,現在民生局が窓口で行っております少年団体安全対策補助事業の枠を拡大して幼児クラブもその対象にならないか,伺います。  次に青少年団体活動促進事業ですけれども,その要綱の見直しについて伺います。ことし1月の市政だよりで交付を受けたい団体の再募集が行われました。今の要綱ですと,一度交付を受けた団体が再度申請をする場合,5年経過しなければ受けられません。この期間について長過ぎるのではないかという声が地域の関係者から聞かれます。また補助金の交付申請書類もたくさんあって大変苦労するので,もう少し簡単にならないかと言われておりますけれども,改善はできないか伺います。  次に建築局長に伺います。お年寄りのための住宅ですけれども,公営住宅では中野島にケアつき住宅の建設計画が進められておりまして,また民生局サイドからは福祉住宅の建設も進められ,大変喜ばれています。そこで,既設の市営住宅にもたくさんの高齢者の方がいらっしゃると思いますけれども,市営住宅に入居されている方で65歳以上の単身者または65歳以上の世帯は何世帯いるのか伺います。そこで高齢になりますと,部屋の中でも立ったり座ったりの動作も大変になりますけれども,市営住宅の設備改善実施基準が高齢者の場合でも適用にならないか伺います。以上です。 ◎池田 教育長 小学生,中学生のアレルギー疾患,アトピー性皮膚炎についての幾つかのご質問でございますが,教育委員会といたしましては,学校保健法に基づく統計調査として伝染性皮膚疾患については実態を把握しておりますが,アレルギー性疾患やアトピー性皮膚炎の児童生徒は把握していないのが実情でございます。また,各学校におきましては児童生徒の健康状態を把握するため保健調査票により調査を行っておりますので,アトピー性皮膚炎につきましてもこの調査の中で保護者より報告をいただいておるところでございます。また,毎年実施しております定期健康診断におきまして,皮膚疾患の児童生徒につきましては学校医が治療を受けるよう指導しておるところでございます。  次に,学校給食での対応についてでございますが,医師の指導や保護者からの要望により,できるだけアレルギーの出やすい食品を除いて食べさせるなどの指導を行っております。特に症状の重い児童につきましては,弁当を持参させるなどの対応を行っておるところでございます。以上でございます。 ◎川崎 民生局長 幼児クラブ等についてのご質問でございますが,平成2年度こども文化センターでかかわりの持つ幼児クラブは館事業として実施しているところが14ヵ所,館利用として実施しているところが13ヵ所でございます。核家族化が進行し地域の教育力低下が問題とされている現在,子育て広場として子供の成長とともに母親の子育て学習の場としての性格を持つ幼児クラブは,こども文化センターの目的と合致するものと考えておりまして,今後とも充実させる方向で検討してまいりたいと考えております。しかしながら幼児クラブの運営形態はさまざまでございまして,自主的に運営しているクラブに対しましては何よりも自主を尊重し,側面から支援しているところでございます。また,少年団体安全対策補助事業につきましては,その対象が少年団体でございますので,ぜひご理解をいただきたいと存じます。なお,青少年団体活動促進事業の要綱の見直しにつきましては,ご指摘の改善の方向で検討してまいりたいと考えております。以上でございます。 ◎戸田 建築局長 市営住宅の高齢者世帯についてのご質問でございますが,65歳以上の老人世帯は1,542世帯ございまして,このうち単身者世帯は465世帯となっております。次に,高齢者世帯に対しまして住戸内の設備改善についてでございますが,現行の市営住宅の設備改善実施基準につきましては,心身に障害のある方の世帯に対しまして実施しているものでございますので,ご理解をお願いしたいと存じます。以上でございます。 ◆市古映美 委員 民生局長になんですけれども,少年団体安全対策補助事業に幼児クラブを適用させていくのはどうもなじまないということで大変ガードがかたいわけなんですけれども,ぜひ活動を支援する意味も含めまして別枠で検討してみてくださいますように,よろしくお願いをしておきます。  教育長に再度伺います。アレルギー疾患について教育委員会としては実態を把握されていないわけですけれども,日本体育大学の正木教授が子供の体のおかしさの調査をしておりますけれども,その調査によると,1978年の小学生に対する調査ではアレルギーが第3位だったわけですけれども,1990年では第1位とふえておりまして,幼稚園,保育園,中学校,高等学校でも1位がアレルギーということでした。この結果から,子供の体はさまざまなストレス,食生活の変化ですとか環境破壊だとか受験競争だとか働き過ぎ社会の影響などが複合的に作用して,アレルギー疾患という形で出てきているのではないかと思います。川崎でも同じような事態が進行しているというふうに思っています。各学校では対応しているということですけれども,その努力は評価をしながら,やはり教育委員会として子供たちのアレルギー疾患の実態をまずきちんととらえてほしいと思いますけれども,調査はしていただけるかどうか伺います。  次に建築局長に再度お伺いいたしますけれども,市営住宅の高齢者世帯への設備改善ですけれども,4級以上の障害者として認められればその適用は受けられるということなんですけれども,ご存じのようにお年寄りの場合は部屋の中のちょっとした段差で転んだり物につまずいたりして骨折をして,それがもとでぼけてしまったというようなことがよくありますし,またちょっとつかまるところがあるだけでも動作が随分楽になると思います。高齢になっても各個人差がかなりありますし,所得による考慮も今の現状では仕方ないと思いますけれども,せめて非課税世帯で改善を要望している世帯について,例えば和式トイレは洋式に,それからおふろ場や部屋の手すりや段差の改善等に,市営住宅の設備改善実施基準に準じてやっていただきたいと思うんですけれども,再度伺います。以上です。 ◎池田 教育長 アレルギー疾患の実態についてのご質問でございますが,今日の生活様式の多様化だとかあるいは食生活などの変化により,児童生徒の健康にもいろいろと影響を与えているのではなかろうかと考えておるところでございます。アレルギーに関係する疾患につきましてもさまざまな疾病がございます。したがいまして教育委員会といたしましては,アレルギー疾患を有する児童生徒の実態把握につきましては,市の医師会学校医部会のご意見をいただきながら,校長会やあるいは関係団体,関係機関とも十分協議し,研究検討してまいりたいと考えておるところでございます。 ◎戸田 建築局長 市営住宅の設備改善についての再度のご質問でございますが,高齢化社会を迎え,市営住宅におきましても入居者の高齢化が進んでいることは十分認識しているところでございます。したがいまして,新築住宅におきましては,一般住戸につきましても段差の解消,浴室,便所への手すりの設置など配慮しているところでございます。既設住宅におきましては,これに合わせる形で団地内の段差の解消だとか階段への手すりの設置など対策を講じているところでございますが,住戸内につきましては建設年度によって設備,構造,部屋の広さなど各住戸ごとに異なりまして,また施工上の問題などもございます。そのために,いまだ改善までには至っておりません。また高齢者の方々はいろいろな意味での個人差もございますので,設備改善に当たっては個々のご要望に公平に対応するにはどうすべきなのかなど,またご趣旨を生かす方向で今後関係者で十分検討してまいりたいと存じます。以上でございます。 ◆市古映美 委員 建築局長には期待をしておきます。  それから小中学生におけるアレルギー疾患の実態調査はなかなか難しい点もあるとは思いますけれども,ぜひ検討してくださることを要望いたしまして,質問を終わります。 ◆柏木雅章 委員 まず宮前区の町づくりにつきまして,何点か企画財政局長にお尋ねをいたします。この件に関しましては,私は以前本会議場でも何度か質問をしてまいりまして,今回も宮前区への市としての考え方を伺ってまいりたいと思っております。そこで第1に,宮前区の特徴と今後の町づくりの方向について伺っておきます。2番目として,他区にはそれぞれ都心計画,新都心計画,副都心計画が市の事業として取り組まれておりますが,残念ながら宮前区にはそれがありません。そこで宮前区としての中心拠点の位置づけをいかにしていくのか,伺っておきます。3番目に,宮前には田園都市線上に3つの駅しかございません。そこで,バス事業が重大な交通機関として拡充をされており,区民の足として利用されておりますが,区の中心である区役所への交通体系がいまだ区民の皆様方に不満足との声が高いわけで,その確立についてどのようにされるのかを伺っておきます。  続いて都市整備局長に,JR梶ヶ谷操車場の空き地利用計画に関して伺います。以前やはりこの地の払い下げ,川崎市が宮前区の公共施設,特にスポーツセンターの建設の用地として確保のお願いを何度かさせていただいてまいりました。特に前回JRの全額出資による日本テレコムの建物建築のときに事情,経過をお尋ねし,そのときに,JR設立後5年間ぐらいの時間が検討するのに必要だというようなお答えをいただいてまいりました。今回,昨年ごろより梶ヶ谷貨物荷さばき施設の建築中とのことでございますが,これらのJRの計画に対して私の質問の都度お答えをいただいておりまして,JR側とのお願いの経過はどのようになっているのか,払い下げの期待が,何かだんだん建築物が大きくなってくるわけで期待が薄れてくるような感じがするわけでございますけど,その可能性も含めて局長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。  次に,集合住宅と,市営住宅も含めましてですけれども駐車場の整備に関しまして,建築局長にお伺いいたします。代表質問,またこの委員会での質問のやりとりの中でも非常に駐車場の問題が多く取り上げられておりますけれども,宮前区におきましては急速な開発によって地価高騰が激しいところでございます。その結果,市営住宅も含めて集合住宅が非常に多いというのが特徴でございます。そこで当然その敷地内での駐車場の確保というのが難しくなり,違法駐車,路上駐車が多く,地域の住民の方々に大変迷惑をかけているというのが状況でございます。そこで,この対策がいかにかということを局長に伺っておきます。  それから交通局長にお尋ねをいたします。企画財政局長にも今質問させていただきましたけれども,交通局長には具体的にちょっとお伺いをしたいと思います。宮前区の中に,向ヶ丘地域の一部でございますけれども,多摩区の区役所の所在地であります向ヶ丘遊園駅には非常に時間的にもまた経済的にも便利でいいと。だけど宮前の区役所に行くには,非常に時間もまた経済的にも乗り継ぎをしなくちゃいけないというようなことで,非常に不便だというような方が多いわけでございまして,宮前区の恩恵を受けてないというような感じの,いろいろと私などにも質問等が寄せられるわけでございますけど,その地域の方々に宮前区に顔を向けていただくには,バス路線の確立というものが重要だろうというふうに思います。区役所に向かう路線の一本化というようなものに対しましてそういう路線計画ができないのかどうか,伺っておきます。  次に区役所の機能に関しまして,市民局長にお尋ねをいたします。交通局長,また企画財政局長にも伺いましたけれども,宮前区の一部,向ヶ丘地域の方々には宮前区へ行くよりも多摩区へ行く方が便利だというような声があります。そこで,前向きには企画財政局長,交通局長にもお願いした交通体系の確立というものが大事だと思うんですけど,現時点においては区役所の万能化,オンライン化と申しますか,そういう事務取り扱いをぜひしていただきたい。言うなれば,多摩区に行っても宮前区の区役所機能というものが可能だというようなことで,代表質問やなんかでも取り上げられておりますけど,その機能採用というものがいつごろになるのかお伺いしておきます。結局市民館・図書館も多摩区に行った方がいい,また保健所や休日急患診療所まで多摩に行った方がいいというような方の声が多いわけでございまして,せめて区役所機能,印鑑証明とか住民票,戸籍謄本,戸籍の書類などそういうようなものが,多摩の区役所に行っても宮前の分がとれるというようなことができるようなそういう対応をしていただきたいというふうに思っているわけで,お答えをいただきたいと思います。以上です。 ◎笹田 企画財政局長 宮前区の町づくりに関する何点かのご質問でございますが,宮前区は近年の大規模な宅地開発による急激な市街化もほぼ収束をいたしまして,多摩丘陵特有の緩やかな起伏と緑に富んだ郊外型住宅地が形成されている中で,宮前区をふるさととする世代も確実に育ち始めております。また古刹影向寺を初め史跡や遺跡あるいは民俗芸能など歴史的文化的遺産も数多く残されている一方で,東名高速のインターチェンジを持つ交通利便性を生かして生鮮食料品等の供給基地,川崎市民の台所でもございます北部市場や,周辺地区には業務機能等の集積も芽を吹き始めているなど,歴史的な伝統と生活文化が融合した自立的で質の高い住宅都市に向けての新たな発展方向が期待をされているところでございます。さらに21世紀に向けました長期的な町づくりの核といたしまして,宮前平,鷺沼駅周辺地区は区の中心拠点でもあるとともに,川崎市の副都心にふさわしい地域整備を目指し,商業,業務,文化等諸機能の集積立地を誘導していくことが課題であると考えております。また,こうした長期展望の町づくりの中で,ご指摘のございました交通体系の確立も含め検討をしてまいりたいと考えております。以上でございます。 ◎西山 技監・都市整備局長 梶ヶ谷操車場の土地利用についての対応,経過というお尋ねでございますが,さきの議会でもご要望いただきました梶ヶ谷操車場の土地利用につきましては,日本貨物鉄道株式会社,JR貨物でございますけれども,に対しまして土地利用の転換をする場合はグラウンド,スポーツセンターなど市民が利用できる公共施設用地の提供を申し入れてまいりましたが,現在のところJR貨物におきましては,引き続き貨物の操車機能等として使用し整備を行っているとのことでございますが,今後とも土地利用の変化の機会をとらえ,可能な限り公共施設等の提供について関係者に要請を続けてまいりたいと考えてございます。以上でございます。 ◎戸田 建築局長 集合住宅を建設する際の駐車場の確保についてのご質問でございますが,現在集合住宅を建設する場合,団地造成事業等施行基準に基づきまして,計画戸数20戸以上,計画人口70人以上につきましては3戸に1台の割合で確保するよう指導しているところでございます。以上でございます。 ◎元木 交通局長 向ヶ丘地区等から宮前区役所へ直行するバス路線の開設についてのご質問でございますが,ご指摘のバス路線の開設につきましては,過去におきましてもご要望をお受けした経緯がございますが,タクシーやハイヤーと異なって大量公共輸送機関であります路線バスにおきましては,ドア・ツー・ドアいわゆる戸口から戸口までというようなきめ細かな路線を整備いたしますことは現実的には大変難しく,ある程度路線を集約せざるを得ないという状況でございます。しかしながらただいまご指摘のとおり,向ヶ丘地区などから宮前区役所など行政施設をご利用される場合には乗りかえによる問題等もございますので,将来都市環境の整備に合わせた交通体系の見直しも当然必要になってまいりますため,それらの中で十分検討してまいりたいと考えておりますので,ご理解を賜りたいと思います。以上でございます。 ◎山口 市民局長 区役所事務のオンライン化についてのご質問でございますが,区役所事務のオンライン化につきましては,まず住民の方々に関係する業務の中核となりますところの住民票発行システムの開発を現在精力的に進めているところでございます。このシステムが稼働いたしますと,窓口における転入等の異動処理や諸証明の発行が迅速に,しかも所管行政区にかかわらずどの区役所でも証明書がとれるなど,市民の方々にとっては大変便利になります。システムの開始時期でございますけれども,平成4年度中に準備作業を終了したいと考えております。さらにこのシステムの開発と整合性を図りながら,印鑑システム,国保システム等の開発につきましても取り組みをしまして,市民サービスの向上に努めてまいりたいと考えております。以上でございます。 ◆柏木雅章 委員 それぞれお答えをいただきましてありがとうございます。企画財政局長ですけれども,宮前平,鷺沼を含めて副都心という位置づけだということでございますが,宮前平とやっぱり鷺沼の駅が大分離れているというようなこともありますし,拠点機能としては役割分担が若干違っているだろう。言うなれば鷺沼は商業経済を中心としたそういう町の位置づけというような形だろうと思いますし,宮前平は区役所,また警察もできまして,そういうような意味で行政機関を中心とした町づくりというようなことだろうというふうに感じるわけでございまして,それぞれやはりこれ違う意味での一括をした中でというようなことですと,やっぱり宮前のへそを決めてもらわなきゃいけないわけですから,そういうような意味でのそれぞれのターミナル,違う役割分担といいますか,そういうような意味での整備をしていくことが必要じゃないかと,こういうふうに思いますんで,お考えを再度お聞きをしたいというふうに思います。  それから都市整備局長でございますが,梶ヶ谷の操車場で今度はテレコムから荷さばき施設というものが建築中でございまして,日本テレコム,通信施設でございますけど大体1万200平米,それから荷さばき施設が1万4,000平米ですね。それで,全体といたしましては16万平米あるわけですよ。当然JR貨物の方が自分のそういう使用されているわけでございましょうけれども,ちょうど感じとしては今開発を川崎でもお願いをしている新鶴見ヤード,信号場の跡地のようなそういう感覚で置かれているわけです。それで,今いろいろそういう施設をつくるたびにお願いをしていくというようなご答弁でございますけれども,何回も言わせていただいていますけど宮前にはその土地があいていると。言うなれば,市民スポーツセンター的なそういう公共施設をつくるにはここしかないわけです,JRの梶ヶ谷の地しかね。ほかにじゃそれだけの2万平米当たりのそういう敷地があるかといったら絶対にあり得ないわけでして,ぜひそういうような意味での確保といいますか,そういうような都市整備局長としての前向きな姿勢をぜひお願いをしたい。一時野川小学校の改築中の運動場やなんかに教育委員会がお借りをして,私も非常にそういうような意味では川崎市がJR貨物側にアプローチをしたというようなことで,こういうようないろんなきっかけを通じてやっていただくということが一つの大きなステップになって,大変結構なことだからというようなことを議会でもやらせていただきましたけれども,ぜひそのような意味での局長のご決意をお聞かせいただきたいというふうに思います。  それからもう1点駐車場の件で,今建築局長からお答えをいただきまして,3分の1,集合住宅の場合はその敷地内の駐車場が必要だというようなご答弁をいただきました。今の宮前の中では市営住宅なんかでもそうなんですけれども,もう敷地内の駐車場というのが確保できない。それで,それぞれの住民の方々がカークラブなどをつくって,民間の土地所有者の方にお願いをして駐車場を確保しているというのが状況なんです。それで,駐車場があくのを待って車を購入する方と,どうしても欲しいといってそういうことを順番がないのに,何かディーラーの方とうまいこと契約をして車を確保している方,そういう順番待たないでというような方もいましてトラブルになったりいろんなことがあって,非常に駐車場の問題として大きな問題になっているんです。  それで,1つの案としてそういう民間の駐車場を借りている方々のために,民間のそういう駐車場を持っている方がそういうような感覚を持つかどうかは別としまして,お願いをして立体駐車場をつくってもらう。簡単なことを言えば,2階建てにすれば駐車台数が2倍になる。もっと大きなのをつくればもっと多くなるというようなことの中で,宮前の中には駐車場,平地のそういうようなものが飽和状態になっているものですから,そういうような感覚をもう少し持ってもらったならば,市としてそういう民間の駐車場の方々に援助していく,補助していくというようなことができないか。代表質問の中でも,その駐車場対策の委員会を設置するというようなお答えを局長がされていますので,そういうような中に今申しましたような立体駐車場の設立の後押しというようなものを,お考えに入れていただけるかどうかそれをお聞きをしたい,こういうふうに思います。以上です。 ◎笹田 企画財政局長 宮前平,鷺沼を含めて副都心としているけれどもというようなご質問でございますが,ご指摘のように宮前平には行政施設等が立地をいたしております。また,鷺沼には商業機能が,これはむしろ先行的に集積しておりまして,こうした既存の集積や地形的な特徴,さらには今後の開発計画の動向等も見据えながら,むしろこうした特性を生かしながら整備の方向を検討をしてまいりたいと考えております。以上でございます。 ◎西山 技監・都市整備局長 2点のお尋ねでございますが,初めに梶ヶ谷操車場の土地利用についてのお尋ねでございますが,先ほどお答えいたしましたように,JR貨物としては現在操車機能等ということでこれを使用していると,こういうことでございますが,今後とも土地利用の変化の機会をとらえまして,ご趣旨に沿うよう関係局とも十分協議をしながら,積極的にJR貨物に対して要請してまいりたいと考えてございます。  次に民間駐車場に対しての問題でございますが,ご指摘のように駐車場不足が深刻な社会問題となっております現状におきまして,民間による駐車場の整備ということも必要と考えられますので,ご指摘の問題につきましては今後国等へ働きかけるとともに,庁内の駐車問題対策会議の中でいろいろ検討してまいりたいと,このように考えてございます。以上でございます。 ◆柏木雅章 委員 都市整備局長から前向きなご回答をいただきまして,ありがとうございます。先ほど,先ほどといいますか前にも市長に武蔵野南線の客線化というような問題で,JRの中でお願いをしていくというふうに思っておりますので,ぜひそれに合わせてJR貨物梶ヶ谷の土地確保というようなものは,宮前区民にしてみたら本当にのどから手が出るといいますか,待望の土地の確保でございますので,ぜひそれに合わせて武蔵野南線の客車化と同時にお願いをしておきまして,質問終わります。ありがとうございました。 ◆青木保治 委員 まず土木局長に伺います。土木費のうち船舶輸送基地整備についてですが,東扇島から公共残土を海上輸送により搬出するため船舶輸送基地の整備を行うということですが,1つ,係留施設の規模はどの程度の計画なのか伺っておきます。2つ目に市域外処分地の協定締結の時期について,あわせて伺っておきます。  次に民生局長に伺いますが,医療通知経費についてですが,今まで国保に加入していて初めてこの通知が来ましたが,この医療費の通知は厚生省の指導で始められたのか,また,その目的について。それから,この通知は無作為抽出方法で出されたとのことですが,その対象になる基準は何か,あわせて伺っておきます。  次は水道局長ですが,その前に市長に1点だけ伺っておきます。市長は神奈川県内広域水道企業団議会の議員になっておりますが,就任以来一度も出席しておりませんが,特別な理由があったらお聞かせください。  次は水道局長ですが,水道事業会計全般について伺っておきます。おいしくて安全な水を供給することが水道事業者の使命だと思います。昨年の夏一部の地域で水道の水が臭い,まずいという苦情がありましたと聞いておりますが,多分長沢浄水場系統の水だと思いますが,問題の地域と局の対応について伺っておきます。  次は原水費のうち,相模湖浄化対策負担金について伺います。水温の上昇や富栄養化でアオコやアナベナが発生し,水道水がカビ臭くなる被害が出ております。県は新年度でエアレーション装置3基を設置するとのことですが,本市の負担金について上水,工水に分けてお示しください。なお,最終的には何基が必要なのか,あわせて伺っておきます。  次は,上水施設のうち生田浄水場のガスクロマトグラフ設置についてでありますが,1つ,実験台取りつけ工事の発注方法について,2つ,工事の中にガスクロ装置が含まれていると理解してよいのか。3つ,測定対象物質について伺っておきます。  次は,水道基準は水道法に基づいて現在26項目になっていますが,アメリカでは83項目と大幅に拡大する見通しが進められていると聞いております。厚生省の安全な水に対する考え方が,アメリカよりはるかにおくれております。また,アメリカでは既に水道の水に発がん性物質トリハロメタンが含まれていることが報告されております。我が国の水にも発がん性物質が含まれていることが明らかにされております。厚生省では水道の水の中に発生するトリハロメタンの許容量すら決められないばかりか,どのくらいの有機物が水道に含まれているかも明らかにしておりませんが,その理由についてお聞かせください。また,トリハロメタンに対する厚生省の指導と,水道水の水質基準を現在の26項目を全面的に見直すお考えはないか,あわせて伺っておきます。以上です。 ○市村護郎 委員長 青木委員に申し上げます。答弁は休憩後にしたいと思いますので,ご了解願います。  お諮りいたします。暫時休憩いたしたいと思いますが,ご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○市村護郎 委員長 ご異議なしと認めます。暫時休憩いたします。再開は午後1時といたします。                 午前11時33分休憩                 午後1時2分再開
    ○吉沢酉友 副委員長 休憩前に引き続き,ただいまより委員会を再開いたします。休憩前の青木委員の質問に対する理事者の答弁を願います。 ◎髙橋 市長 企業団議員としての出席の問題でございますけれども,大変欠席をいたして申しわけなく思っております。お3人の方も大変優秀な方でございますので,川崎市を代表していろいろお決めいただいた結果を見せていただきましても全部賛成でございますので,全面的なご信頼を申し上げております。できるだけ今後出席をするようにいたしますけれども,ほかの行事等とかち合った場合はまたお許しをいただきたいと思いますが,ぜひお3人の方のご活躍をお願いを申し上げまして,心から応援を申し上げておりますのでよろしくお願いをいたします。 ◎佐藤 土木局長 残土対策についてのご質問でございますが,まず係留施設の規模につきましては,延長100メートルの岸壁を2バース計画しております。また,施設内容といたしましては係船柱だとか防舷材などを整備するものでございます。次に,市域外処分地の協定締結の時期につきましては,現在最終的な細目の協議を行っておるところでございますので,今月末までには締結したいと考えております。以上でございます。 ◎川崎 民生局長 医療費通知についてのご質問でございますが,ご質問にもございましたように,厚生省通知に基づきまして昭和55年度から実施をいたしております。この通知は,国民健康保険の被保険者に対しまして,健康に対する認識を深めていただく目的で,受診日数や医療費の総額等をお知らせいたしております。また,通知する方の対象につきましては,医師会等との協議の上,全世帯の20%の方々,3万2,000世帯を抽出し,年2回に分けて通知いたしております。抽出方法につきましては,被保険者全世帯へお知らせできるよう,各区ごとに前回通知した方の次の被保険者番号の方から抽出いたしております。以上でございます。 ◎熊谷 水道局長 水道局に関します幾つかのお尋ねでございます。まず,水道水源であります相模湖の水質に関するご質問でございますが,まず第1点目の昨年のカビ臭に関しまして,水道局がとった対応ということでございますが,まず相模湖と浄水場での水質監視を強化いたしました。続きまして,浄水場におきましては活性炭,粉末活性炭を注入する処置を行いまして,カビ臭除去に努めてまいったところでございます。なお,7月の中旬に至りましてご指摘のとおり市民から苦情がございまして,局を挙げまして対応したところでございます。7月の下旬になりますとカビ臭はなくなりましたので,活性炭注入を中止いたしまして平常に復帰したというような経過でございました。なお,カビ臭の苦情がありました主な地区につきましては,長沢浄水場系統の川崎区,宮前区,高津区等でございます。  次に相模湖の水質浄化対策についてでございますが,ご案内のとおりエアレーションにつきましては県の環境部が中心となりまして,神奈川県,横浜,川崎,横須賀の水道事業者が共同で,昭和57年度から平成2年度にかけまして3期に分けまして実験を行ってまいりました結果,平成3年度から本格実施をすることになりました。設置にかかわる費用についてでございますが,県が全体の2分の1,残りの2分の1を利水者であります各水道事業体が負担するものでございます。平成3年度の設置台数は3基でございまして,本市の負担額は水道事業会計では2,933万2,000円,工業用水道会計では1,084万3,000円となっております。なお,最終的には平成7年度までに12基を計画しているというところでございます。  次に,生田浄水場のガスクロマトグラフ設置工事に関するご質問でございますが,第1点目の工事の発注方法ということでございますが,これは指名競争入札を予定してございます。2番目の点でございますが,ガスクロマトグラフ装置は工事費の中に含まれております。3点目のご質問でございますが,ガスクロマトグラフによります測定対象物質につきましては,残留農薬,その他微量有機物質等でございます。  最後に,水質基準とトリハロメタンの対策,指導に関するご質問でございますが,水質基準につきましては26項目のほかに厚生省通知では5項目を定めておりまして,さらにゴルフ場農薬等につきましても暫定水質目標値を定めておりまして,水道水の安全性を期しております。また,アメリカの環境保護庁及び世界保健機構でも基準の見直しを行っております。このような情勢を受けまして,厚生省でも水質基準の見直し作業が行われておりまして,近い将来その結果が出るというふうに伺っております。次に,トリハロメタンに対する厚生省の対策,指導についてでございますが,厚生省は昭和56年3月に通知を出しておりまして,その中ではトリハロメタンの制限目標値を0.1ミリグラムパーリットルとすること。測定方法と測定体制,低減化の方策等につきまして指導をしているところでございます。本市におきましても,この通知に基づきまして測定体制を整備いたしまして,トリハロメタンの測定を行いまして,水道水の安全性を確認しているところでございます。以上でございます。 ◆青木保治 委員 それぞれご答弁をいただきました。先ほど市長さんの方から,3人の議員に大変お褒めのお言葉をいただきまして恐縮をしておるんですが,実は私は平成2年度,またことしの平成3年度で,議案の中に消費税が含まれておりますので,市長さん出席されておりますといろいろのお立場上大変ではないかということで欠席をされたのかなと,私はそう思ったと,そういうことでございます。  それから土木局ですが,これは資料要求だけにしておきます。平成3年度の関係局ごとに予想される公共残土の量を,土木局が集計して資料でいただきたいと思います。ただし,私は今月いっぱいでいなくなりますので,それまでに間に合わせていただきたいと思います。  次に民生局長ですが,わかりました。  それから水道のおいしくて安全な水についてですが,実は今ちょっと質問していて不思議に思ったんですが,臭い水ですね,臭い水の水道法の基準というのがわからないんですね。どこまで臭いのがいいのか,どこまでがいけないのかということは,この議場の裏に水質課長がいると思いますので,あとで私の席で説明していただきたいと思います。  相模湖の浄化対策費負担金についてはわかりました。それから,生田浄水場のガスクロマトグラフ設置についてですが,この装置のメーカーは,島津,横河,日立,日本電気等々がありますが,メーカーの選定についてはたしか仕様書でうたってあると思いますが,今新聞でも報道されております,千葉医大で医療機器の選定で教授が逮捕されております。この医療機器が横河製ということを聞いておりますが,本市の浄水場でも横河製を使っておりますので,その装置の選定については誤解を受けないようにしていただきたいということを申し上げておきます。水質基準についてはわかりました。  最後に意見だけ申し上げておきますが,横浜市の水源である道志村にゴルフ場が建設予定されており問題となっておりますが,相模川流域には約20のゴルフ場があります。局では農薬の汚染については問題はないと言っておりますが,基準以下だから問題はないという考え方には私は賛成はできません。全国の河川の汚染ワースト30の中で,相模川は第9位にランクをされております。今回のエアレーションの設置,また本市も相模川流域の下水道に対して助成負担金を出していますが,この完成年度が平成12年と聞いております。それまでの間相模湖の汚染は年々進んでいくと思います。去年の夏のように市民から苦情が出て慌てて活性炭を投入するようなことはなく,平素から水質の監視体制を強化して,決して臭い水を給水することのないように一段の努力をお願いを申し上げまして,質問を終わります。 ◆長谷川泰弘 委員 それでは,民生局長に初めにお伺いいたします。カラオケボックスについてですけれども,昨年の予算委員会で青少年健全育成の性格から,カラオケボックスの指導要綱作成実施をお願いいたしました。その時点では店舗数も20,事件も発生しておりませんでしたけれども,1年を経過した今,市内には44店舗と昨年の倍以上も増加しております。心配していたカラオケボックス内での事件が発生しております。その事件とは,川崎区内でカラオケボックスで深夜5時間も閉じ込められ,恐喝されたとのことです。また,県下ではシンナー所持5件,傷害1件,未成年の喫煙などの補導5人と発生しております。カラオケボックスはブームの波に乗って急激に増加していますが,店舗についての法的な規制はなく,深夜も使える密室として犯罪や非行の舞台になることも懸念されております。お伺いいたしますが,全国10の都道府県では青少年保護育成条例などで規制の網をかぶせております。しかし,神奈川県では業界の自主規制のみに頼っている中,県下の2割近いカラオケボックスのある川崎市としては何らかの対応策をとるべきと思われますが,お伺いしておきます。昨年の予算委員会で,先ほども申しましたけれども,その指導要綱の作成は現在までどの程度検討なされてきたのか,あわせてお伺いいたします。  次に建築局長でございますけれども,市営住宅につきましてお伺いをさせていただきます。近年市営住宅は,昨年の9月の募集においても5.6倍という高い人気を呼んでおります。市営住宅の目的は,公営住宅法に定められているとおり,住宅に困っている低所得者に対して賃貸することになっております。しかしながら,入居した時点では基準枠以内であった方が,年月がたつにつれて基準以上,中には高額所得者の方々も入っております。また,その段階においても今現在も入居しているのが実情と思われますが,入居者の中で高額所得者と言われる世帯は何世帯あるのか,また,この収入分布についてはどのようになっているのかをお伺いいたします。以上です。 ◎川崎 民生局長 カラオケボックスについてのご質問でございますが,青少年の健全育成の観点から多くの問題があるということは認識いたしております。青少年にとって有害な環境をできるだけ取り除き,好ましい環境づくりに努めているところでございますが,カラオケボックスにつきましても,ただいま川崎市青少年問題協議会におきまして,実態調査をもとに,利用方法等多角的に研究,協議を重ねているところでございます。本市といたしましても,今年じゅうに結論をいただき,適切な方法をまとめてまいりたいと存じております。以上でございます。 ◎戸田 建築局長 高額所得者についてのご質問でございますが,平成2年4月1日現在で,1万5,143世帯のうち高額所得者は1,319世帯でございます。この収入の分布でございますけれども,月収額50万円未満は1,222世帯,50万円台は61世帯,60万円以上の世帯は36世帯でございます。以上でございます。 ◆長谷川泰弘 委員 それでは再質をさせていただきます。ただいま民生局長からご答弁をいただきました。ことしじゅうに結論を出していただき,適切な方法でまとめたいという答弁でございますけれども,要綱作成を実施していくとの理解でよいのか。また,実施していただくとすれば目途はいつごろなのか,伺っておきます。  次に市営住宅でございますけれども,局長の答弁ですと,市営住宅の入居者で基準額を超えた方々は1,319世帯,しかもその中で月収50万円を超えている97世帯の高額所得者が現在も入居しているわけです。お伺いいたしますけれども,高額所得者に対してどう明け渡しの対応をしているのか。また,明け渡しの実績はどうなのか。その明け渡し実績が少ないとも聞いていますけれども,その原因は何かを伺っておきます。以上です。 ◎川崎 民生局長 ただいまお答えをいたしましたように,青少協での研究,協議の結果をいただきました後できるだけ早い時期に,要綱制定を含めまして適切な方法をまとめてまいりたいと考えております。以上でございます。 ◎戸田 建築局長 高額所得者の対応についての再度のご質問でございますけれども,住宅の明け渡しを文書によってお願いするとともに,市といたしましても,住宅金融公庫の特別融資を初めとして,公団,公社賃貸住宅のあっせんなどを行っております。このうち特に収入の多い月収60万円以上の高額所得者に対しましては,個人個人にお会いいたしまして各世帯の事情をお伺いするとともに,市営住宅の性格や市営住宅への入居を待ち望んでいる多くの市民の方々の実情などをお話しいたしまして,市営住宅の明け渡しを強くお願いしているところでございます。その結果,毎年70人から100人程度住宅の明け渡しをしていただいているところでございます。  また,明け渡し実績の少ない原因についてでございますが,事情などをお聞きいたしますと,高額所得者の多くは,ちょうど子供の教育にお金がかかる時期の人,あるいは2,3年後定年を迎える人などでございまして,住宅の明け渡しについては理解していただいておりますけれども,定年による収入減,所得のある子供の独立による収入減など,将来のことを心配してなかなか明け渡しの決心がつかないようでございます。  また,一方,ご案内のように,土地事情から住宅取得が困難なことや,市があっせんする公団,公社の分譲や賃貸住宅も市内には少なく,本人の希望にこたえられないのが実情でもございまして,なかなか思うような住宅の明け渡しの促進がなされないのが現状でございます。以上でございます。 ◆長谷川泰弘 委員 民生局長ですけれども,指導要綱を早急に作成していただくということですけれども,まあ目途もちょっと聞いたんですけれども,早急という言葉が出ましたので,ぜひ青少年の健全育成に向かって努力してください。また,青少年の健全育成に対して,非常に子供たちの環境変化も速うございます。行政もその対応を素早くお願いしたいと思います。  建築局長でございますけれども,確かに建築局長のおっしゃるように,住宅の明け渡しはなかなか難しい事情も私としてもわからないわけではございません。しかし,一方では,毎年の市営住宅募集状況を見てもわかるように,大勢の方々がいるわけです。そしてその方々は民間のアパートで高い家賃を払っている人たちなんでございます。そのあたりを考えてみますと,これからは数多くの明け渡しを促進することが必要だと思います。他都市の方法などを考えて,今以上の効果が上がるような対策はないのか,もう1度だけお伺いさせていただきます。 ◎戸田 建築局長 高額所得者についての再度のご質問でございますが,先ほどもご答弁申し上げましたように,昨今の土地事情から,移転の気持ちはあっても,場所,価格などでなかなか適当な物件がなく,市に公団,公社などの公的の賃貸住宅や分譲住宅のあっせんの申し入れが多く来ているところでございます。こうした事情は県下同様でございまして,昨年,神奈川県,横浜市,川崎市の3者で協議の上,公団との連絡会議をつくりまして,情報交換と高額者への入居枠の拡大などを公団にお願いしたところでございます。いずれにいたしましても,市営住宅の入居を待ち望んでいる多くの市民の方々に1戸でも多く供給するという立場からさらに努力してまいりますので,ご理解をいただきたいと存じます。以上でございます。 ◆長谷川泰弘 委員 建築局長のご答弁をお聞きいたしますと,これといった対策は見当たっていないようでございます。ただ,一言申したいのは,ちょうど資料を調べさせていただきましたら,中には年収700万あるいは800万,多い方は1,000万近い方もいるんですね。そうしますと相当な高額所得者であるということです。確かに住宅の割り増し家賃,これも調べてみますと,平均,住宅の家賃が約今現在,基準内の人が2万2,000円なんですね,これは第1種でございます。そしてこれを0.2%超えまして月収で標準世帯429万を超えた方々,この方々は増額が0.4%増額になりますので約3万800円。しかし,この3万800円のまま1,000万円の収入の方でも2,000万円の方でも変わらないんですよね。家賃は3万800円なんですよ,この1種住宅で。その点ひとつ国からのという経過もあると思いますけれども,この点はひとつ行政として検討するべきじゃないかと私は思いますので,その点をひとつ今後ともご配慮をいただき,市民が平均に,そして1人でも多くは入れますよう当局のご努力をお願いいたしまして,質問を終わります。 ◆平子瀧夫 委員 第2次大戦後に,イギリスの労働党のスローガンで揺りかごから墓場までという言葉がございます。これはもうよく知られている言葉でございますが,社会保障制度の充実を示す言葉としてございますが,この揺りかごに当たります保育行政,また,墓場までというお墓の問題について,2点について質問をさせていただきます。  保育行政についてですが,代表質問とか一昨日の予算特別委員会においても,特例保育,保育時間の延長ということで質問があり,一定の理解ができましたので,意見要望,また,1点だけ質問をさせていただきます。保育需要に対する保育所の整備を急いでいただきたいと。1年も2年も待機するお子さんがいらっしゃるという,その待機児童の解消。それから,保育需要の多様化に対応した保育時間の延長をすること。また,その延長に対しても,それを保母さんの犠牲の上に成り立たせるということではなくて,保母さんの献身とか忍耐に負うということではなくて,保母さんが生き生きと保育に専念できるような環境,また労働条件が約束されるというような,そういうことをご努力をいただきたいということでございます。  質問は,保育料を振り込むために仕事を休まなければならない,半休をとらなければいけないというような事情がございまして,まあ現在国民健康保険料とか市営住宅の使用料などと同じように,保育料の銀行口座からの引き落としができるようにという要望が強いものがありますけれども,これはいつごろから実施できるのか,伺います。  お墓の件でございますが,最近の墓地事情を考えてみますと,社会情勢の変化,価値観の多様化に伴って,墓地に対する社会意識にも変化が出てきまして,さまざまな墓地ニーズが求められてきております。また,都市化の進展,核家族化の進行,高齢者の増加など,本市における墓地需要は年々高まってきております。そうした墓地需要の高まりの一方,地価の高騰とか土地の利用規制による適地不足から墓地不足というこの度合いが高まっていると思うんですが,こうした状況からお隣の東京都では,昨年の4月に新霊園構想委員会の報告書が出されたというふうに聞いております。本市におきましても本年度に市営霊園についての市民ニーズを把握するためのアンケート調査を実施し,さらに平成3年度予算に長期的視野に立った市営霊園のあり方について委託調査を予定しているということでございますが,そこで何点か伺います。  1点は,本年度の市営霊園の募集状況について。2点目,緑ヶ丘霊園及び早野聖地公園の用地取得の状況並びに今後の見通しと事業区域内の未買収地の状況について。3点目,昨年局内に市営霊園検討委員会が設置され,また,公園緑地審議会にこの問題について諮問したということでございますが,それらの経過,今後のタイムスケジュールについて。4点目,平成3年度に委託する内容について。以上でございます。 ◎川崎 民生局長 保育料の口座振替についてのご質問でございますが,保護者の方の納付の利便性等を考慮いたしまして,今後関係機関との調整を進めまして,平成5年度実施を目標に努力してまいりたいと考えております。以上でございます。 ◎深瀬 環境保全局長 墓地問題につきましての幾つかのご質問でございますが,まず市営霊園の募集状況についてのご質問でございますが,平成2年度におきます墓地の募集につきましては,総区画353区画に対しまして申込者総数は7,135人でございます。その内訳といたしましては,ご遺骨のある方につきましては募集数318区画に対しまして申込者数2,021人で倍率は6.4倍で,ご遺骨のない方につきましては募集数35区画に対しまして5,114人の申し込みがありまして,146.1倍となっております。ちなみに昨年度におきましては,それぞれ6倍,135.3倍でございまして,ここ数年上昇の傾向を示しております。  次に,緑ヶ丘霊園及び早野聖地公園の用地取得の状況並びに今後の見通しと事業区域内の未買収地の状況についてのご質問でございますが,まず緑ヶ丘霊園につきましては,昭和15年に計画されたものでございまして,計画面積59ヘクタールに対しまして現在約56ヘクタール,95%の用地が取得済みとなっております。また,事業区域内での未買収面積は約2ヘクタールとなっております。次に早野聖地公園につきましては,昭和44年に計画され,計画面積50ヘクタールに対しまして現在約16.2ヘクタール,32%の用地が取得済みとなっております。また,事業区域内での未買収地面積は約11.6ヘクタールとなっております。今後の用地取得の見通しにつきましては,近年の地価の高騰などから墓地用地の取得も非常に困難な状態ではございますが,さらに用地の確保に向けまして鋭意努力してまいりたいと存じます。  次に,市営霊園検討委員会及び公園緑地審議会の経過及びタイムスケジュールについてのご質問でございますが,近年の墓地需要につきましては,ご指摘のとおり,都市化の進展,核家族化の進行,人口の都市への集中とその定着化,高齢者の増加等に伴いまして,本市を初め都市部におきましては急激に高まってきております。こうした傾向は,ただいまご答弁申し上げましたとおり,本市の墓地募集状況におきましても顕著となってきており,市営霊園の現状を見ますと,今後ますます深刻な供給難を迎えるものと懸念しておるところでございます。一方,社会情勢の変化,価値観の多様化に応じまして墓地に対する意識の変化が見られ,さまざまな墓地ニーズに対する的確な対応が求められております。こうした観点から,昨年2月に環境保全局内に検討委員会を設置し,現在まで墓地についての市民意識の把握及び緑ヶ丘霊園,早野聖地公園の現状分析などを中心に検討しておるところでございます。また,この霊園問題につきまして,昨年11月に,長期的視点に立った市営霊園のあり方について公園緑地審議会に諮問をいたしたところでございます。今後の審議会のタイムスケジュールでございますが,平成3年度に基本的方向についてご審議をいただき,平成4年度内にご答申をいただきたいと考えております。  最後でございますが,平成3年度の調査委託の内容についてのご質問でございますが,これはただいま申し上げました公園緑地審議会でご審議をいただくための基礎的な調査でございまして,市民ニーズの的確な把握及び民営墓地の実態把握を行い,本市における将来的な墓地需要予測を試算いたしまして,新しい墓地形態などについて技術的な見地から調査委託をするものでございます。以上でございます。 ◆平子瀧夫 委員 お墓の問題について募集状況を伺いましたけれども,これマスコミ的な表現をしますと,死後の世界も住宅難というようなそんなことになるかと思うんです。遺骨のある方が6.4倍ということですが,56年の2.1倍から,9年間ですか,これで約3倍の高倍率になっています。それから遺骨のない方,これは57年から始めたわけですけれども,57年当時90.3倍,それが現在146.1倍。何かもう宝くじを買うような感じですけれども。それで,用地がこれから取得が大変困難だということで来年の募集が大丈夫なのかというふうに心配になるわけですけれども,ちょっとそこで何点かもう少し聞きます。  緑ヶ丘霊園には返還墓地が大分あるということですけれども,どのぐらいあるのか。また,それはどういう形でこれから処理していくのかですね。それから2番目に,局内の検討委員会の1年間の検討経過,もうちょっと具体的に伺いたいと思います。  それと,審議会に諮問をするということでございますが,もうちょっと21世紀を展望して,例えば平成30年くらいに墓地需要はどのくらいになるのかというそういう目標がやっぱりあって,初めてどういう対応をするのかということが決まってくると思うんですね。その辺の,要するにどのぐらい需要があって,そのためにはどのぐらいのお墓が必要なのかということになると思うんですが,その辺のこれからの必要面積の予測ですね。  それと,昨年の11月に総理府が墓地に関する世論調査を行っていますけれども,この中で新しいスタイルの墓地,例えば壁式の墓地だとか芝生の墓地だとかそういうアンケートをしまして,その中にやっぱり壁墓地,芝生墓地について積極的に評価すると。それから,墓地供給のためにはやむを得ないと。それで芝生墓地でもよいという人たちが65.5%。また,壁式墓地,墓石を連続させて塀のような形ですが,それでもよいという人たちが60.6%。ロッカー形式のちょうど貸し金庫みたいな感じですね,そんなロッカー形式のでどうかという,それにはさすが抵抗感を感じるという方が多いのか,墓地にふさわしくないというふうに答えた方が52%。でもロッカー形式でもよいというふうに,それでもいいからという方が39%,まあ4割近くの方がもうこの墓地不足の時代しようがないという。いろんな墓地に対する意識が変わってきたのか,一緒にお墓にはだれと入りたいかというようなそういうアンケートの中で,子供さんだとか親だとか配偶者とか。その中でやっぱり多かったのが配偶者86.8%。逆に死んだ後まで夫と一緒の墓には断じて入りたくないという,そんな逆三くだり半的なそんなあれもあったりですね,いろいろ変化してきているなということをこれ見て感じましたけれども。そうしたお墓を立体化,集約化,まあその壁式墓地だとか,そういう新しい方式についてやっぱり検討される必要があると思いますけれども,その辺に対する見解を伺いたいと思います。  その場合,建設省の墓地計画標準というんですか,やっぱり一定の4平米以上とか何かがあるようですけれども,その辺のやっぱり基準の緩和というか,これをやっぱり,これからはもうロッカー形式でもいいという人が大分ふえている。だからそれをということじゃないんですけれども,やっぱり新しい時代に対応する,今の要するに土地不足ということから考えると,そういうこともやっぱり考えていかなければならないと思うんですが,その辺の関係機関に働きかけていくということについてはどうなのか。  それから,無縁墓地がやっぱりふえているということでございますが,要するに,これまでの永代使用という形から,一定の30年とか50年という期限を区切って貸し出すべきではないのかというそんな意見もあるようでございますが,その辺についてのご見解をお願いします。 ◎深瀬 環境保全局長 墓地問題につきましての幾つかの再度のご質問でございますが,まず緑ヶ丘霊園には現在返還墓地がどのくらいあるかとのご質問でございますが,緑ヶ丘霊園には転居,改葬などのため墓地使用者から返還された墓地が111区画でございます。  次に,局内検討委員会のこれまでの具体的検討内容についてのご質問でございますが,具体的な検討内容でございますが,検討委員会のもとに作業部会を設置いたしまして,現在までに12回の検討をしてまいったところでございます。その主な内容でございますが,まず墓地に対する市民意識の把握をするため,昨年12月に無作為抽出で1,500世帯を対象にアンケート調査を実施し,現在その分析を進めておるところでございます。また,本年1月の墓地の募集の際に,応募者のうちから1,000名の方々にアンケート調査を行ったところでございます。そのほかといたしましては,緑ヶ丘霊園及び早野聖地公園の現状を把握し,問題点等について議論を進めておるところでございます。以上がこれまでの検討内容及び経過でございます。  次に,墓地の将来予測についてのご質問でございますが,先ほどご答弁申し上げましたとおり,平成3年度に予定しております委託調査の中で,新しい墓地形態なども含め,墓地需要に対応した将来予測を行ってまいりたいと考えておりますので,ご理解を賜りたいと存じます。  次に,新しい方式の墓地形態についてのご質問でございますが,ご提案の立体化ですとか芝墓地ですとか壁墓地ですとかの新しい墓地形態でございますが,この点につきましても,さきに申し上げましたとおり,平成3年度に予定しております調査委託の中で技術的な見地からの検討調査を行ってまいりますが,さらに公園緑地審議会におきましてもこうした点についてのご審議をいただくことになっておりますので,それらの結果を踏まえまして対応してまいりたいと存じます。  次に,墓地計画標準についてのご質問でございますが,建設省から出されました墓地計画標準によりますと,都市計画事業として墓地計画をする場合には,墓所面積を全墓地面積の3分の1以下にするとか,1墓所の面積は4平方メートル以上とするといった定めがございます。しかしながら,先生ご指摘のように,大都市における墓地の確保の困難性を考えますと,見直しの時期に来ているのではないかと考えております。したがいまして,先ほども申し上げましたとおり,審議会の答申を十分踏まえまして,今後国への働きかけなどについて検討してまいりたいと存じます。  最後に,無緑墓地についてのご質問でございますが,ご指摘の無縁墓地は,葬られた死者を弔うべき縁故者がいなくなった墓地を言うわけでございます。この無縁墓地の改葬のためには,縁故者照会とか2種類以上の日刊紙に3回以上公告するなど法律上複雑な手続が必要でございますので,今後の検討課題とさせていただきたいと存じます。ご指摘の期限を設けることにつきましては,審議会の中で十分ご審議いただき,これを踏まえまして対応してまいりたいと存じます。なお,本市におきます無縁墓地は,現在6区画でございます。以上でございます。 ◆平子瀧夫 委員 みんなあれですね,審議会の答申を待つ,検討課題,研究課題。もうちょっとこの問題逼迫していると思うんですけれどもね。例えば墓地需要数の数なんかも,要するに検討委員会でと言うんですが,もう実際に遺骨のない方の倍率なんというのは90倍からもう今146倍,そういう大変な数になっているわけですよね。ですから,もうちょっとその辺は,一定の,要するに大阪府方式ですか,ちゃんとあるわけですよね,現在一番権威があると言われているその算定方式が。とりあえずそれで出したらどうなんでしょうかね。世帯数だとか定着指向係数だとか墓地の需要率,年間死亡発生率だとかを掛け合わせればできるわけですから。それはまあ答弁はいいですけれども,ぜひその辺はもうちょっと局内でも,全部何でも審議会,審議会と逃げないで,もうちょっと数を掌握していただきたい。  それから新方式の壁式墓地なんかも,実際にもう東京都の小平霊園なんかではやっているわけです。建設省の墓地計画標準がどうこうという……。それからお隣の,また反対側横浜では段々畑みたいな,ひな壇というかそれの斜面を使って,そこも散策できるし墓園としても使えるというそんな新しい方式をいっぱい考えているわけです。都の霊園構想委員会では報告書が去年出ましたけれども,壁墓地だとか芝生のプレート墓地,新しい集合平面墓地だとか,その辺を組み合わせると敷地的には今までの2分の1から40分の1で済むと。そんな報告も出されておりますので,そうした情報も的確に集めて,じゃその上で川崎にはどういうものがふさわしいのか,その辺をもうちょっと局内でも真剣に議論していただきたいと思うんです。  それから墓地の無縁化についてですけれども,ある学者が言うには大体,まあその学者の説ですが10年で1割が無縁化すると。それから3代,約100年ですね,100年たつと3分の2が無縁化するというそういうお話もございますけれども,その辺もうちょっと検討していただきたいと,これは要望します。  もうちょっと聞きますが,これは提案になると思うんですけれども,例えば川崎港,東扇島とか,まあ川崎港だとか東京湾を見られるようなところに展望施設を兼ねた納骨タワーというか,そんなものとか,それでやっぱり海浜墓地というんですか,そこを一般市民も要するに散策に使えると。今までの暗いイメージじゃなくてですね,そんなあれどうなのかと,その辺についてちょっとお聞かせいただきたいと思います。  それから,川崎は国際情報文化都市ということで,これから――まあ既にそうだと思うんですが,国際都市を目指す以上,例えば外国人も利用しやすいようなそういう墓地について,その辺についてちょっとお聞かせください。 ◎深瀬 環境保全局長 海を眺められる海浜の納骨タワーというようなご提案かと存じますが,ご指摘のご提案につきましては,大変夢のあるすばらしいものとは存じますが,港湾区域など公的に大変難しい問題がございますので,今後の研究課題とさせていただきたいと存じます。  次に,国際化を迎えて外国人の方々も利用できるといいますか,そういったもののあり方についてのご質問でございますが,川崎市内には多くの外国人の方々もお住みになっております。また,国際化が今後ますます浸透いたしますので,ご趣旨を踏まえまして,今後の研究課題とさせていただきたいと存じます。以上です。 ◆平子瀧夫 委員 時間もそろそろ参りますので,ちょっと市長に総括的な意味から伺いたいと思います。冒頭に,揺りかごから墓場までということを申し上げましたけれども,それと今論議の中で,やっぱり好むと好まざるとにかかわらず,やっぱり新しい感覚の要するに墓地形態というか,こういうものを求めていかなければならない,都市型の墓地に移行していかざるを得ないというふうにも考え,まあそういうちょうど一つの転換期かなというふうにも考えられます。ただ,少なくとも川崎に生まれた,または川崎にもう30年,50年住んでいる,そういう市民に対してミニマムの墓地の確保というのが約束されなければならないと思うんです。これまでの議論で,市外にも求めたらどうかというような提案もございましたけれども,その新しい形態の墓地について……。まあそもそも私この質問するきっかけというのは,ある1人のお年寄りが,これまでにもう何回も申し込んでも当たらないんだと。死ぬに死ねないんだというそんな訴えがございまして,少し墓地の問題勉強しなきゃということで質問させていただいているわけですけれども,市長のその辺のご見解をお願いします。 ◎髙橋 市長 これは墓地の問題,大変に専門的な分野でございまして,一概には私たちどうこうと申し上げられないんでございますけれども,大変貴重なご意見をいろいろご提示いただきました。審議会というのに頼ってはいけないと,早くいろんな研究をすべきじゃないかというお話もございました。しかしやはり審議会のご答申も私たちも大事にしたいと思います。  と申しますのは,先ほどのご意見にございましたとおり,大変いろいろな角度から都市の墓地のあり方というものを検討しなくちゃいかぬというそういうことからでございますし,またこれもお話にございましたけれども,市内の土地がなかなか見つからない,つまり川崎市というのは大変狭隘,狭いということでございまして,横浜の方も狭いんですけれども,外人墓地4,000人でございますが,外人の方の墓地があるというような紹介もありましたんですが,とにかく川崎の場合には都市型の墓地のあり方というご提示ございましたが,その分野で大変やっぱり突っ込んだ議論をしながら,それにおこたえをしていかなくちゃいかぬと思います。現在はしかし,骨をお持ちの方は6回目には必ず当選するというそういう段階を決めた方式でございますから,公平性という点から言いますと,ないところではございますが6回目には必ず当たるというところですが,このままにしておきますと6回目でもだめになると,7回でもだめになるんじゃないか。つまり行き詰まっちまうということは確かでございますから,やはりご協力を,それぞれ墓地をお持ちの方あるいは先ほどから無縁になった仏さんをどうするかという問題を含めまして,研究する必要があると思っております。  川崎をふるさととして川崎に骨を埋めるという,そういう言葉をよく聞きますけれども,その方におこたえするためには,私たち行政に携わっている者も真剣に取り組んでいく必要があるんじゃないか。まあ市外地にどうしなくちゃいかぬというそういうことで,前の伊藤市長時代も相当やったようでございますが,どうも墓地の問題になってきますと拒否反応がほかの市の方でもございまして,大変難しかったということを記憶しております。また逆に,川崎の地に墓地をと東京の方が攻め入っているというのも聞きまして,これはうかうかすると川崎の墓地じゃなくて,よその東京の人の墓地のために川崎市の土地をお持ちの方がご提供してしまうというようなことになりかねないということもちらほら聞くこともございますので,私たちそういう面に関しましても情報を集めまして,真剣に取り組んで,今ご提示ございましたような方向に真剣に取り組んでまいりたいと思います。以上でございます。 ◆平子瀧夫 委員 市長まさにそのとおりで,やっぱり川崎に骨を埋めると,川崎はふるさとなんだと,川崎をついの住みかにしたいんだという,それにおこたえする行政というのは必要かなと。ですから霊園行政というようなあれじゃなくてもうちょっと,まあこれも昔から言うと警察から衛生とか,こうなってきたようでございますけれども,やっぱり社会福祉の最終段階というか,この問題にしっかりと取り組む必要があろうかと思いますので,そのようなことをお願い申し上げまして質問を終わります。 ◆竹間幸一 委員 それでは最初に教育長にお伺いいたします。河原町小学校の転用教室の今後の利用計画についてですが,今年度の児童数,学級数は269名の11学級ということです。新年度は1クラス減りまして,10学級になる見通しだと伺っております。普通教室の転用の状況は,現在でも30教室転用されておりまして,その種類をお聞きしましたら,ランチルーム,プレールーム,資料室,教材室,クラブ室,会議室,集会室,事務室,印刷室,図書室,配ぜん室,児童室,倉庫などで利用しているとのことです。新年度また教室が1つあくわけですので,今後の利用計画についてお伺いをいたします。  次は都市整備局長ですが,川崎駅西口都市居住更新事業についてお伺いします。拠点的開発事業として,地区内の3つの公的住宅,県公社中幸町住宅,住・都公団大宮団地,市営大宮町住宅,この3つの公的住宅,現在合計540戸ですが,これを建てかえをして約1,000戸にしようと検討されております。県公社中幸町住宅,住・都公団大宮団地,それぞれの建てかえ計画の進捗状況と公営住宅対応階層の対応策についてお伺いをいたします。次に,大宮町40番地地区を含めた工区2の整備手法とその進捗状況について伺います。  次に,公共駐車場整備についてですが,現在都心部の駐車場整備計画及びその周辺区域について,平成元年度より3ヵ年計画で駐車場整備計画の策定に取り組んでいるわけです。西口地区でも公共駐車場整備の要望が大変強いわけですので,当然この計画策定の中で取り組んでいくようになると思いますが,これまでの調査内容と新年度の具体的な見通しについてお伺いをいたします。  建築局長ですが,後でお伺いしようと思ったんですが,関連がありますので最初にお伺いしておきたいと思います。同じく都市居住更新事業についてですが,昨年の6月議会での私の質問に建築局長は,市営大宮町住宅の建てかえは新規用地の取得が難しい状況もあるので,現在の90戸を倍以上の規模で取り組みたいと,このように答弁されました。そこで,先ほども議論になっておりましたけれども,この区域内での市営大宮町住宅の建てかえ用地の決定について,現段階の考え方を伺っておきたいと思います。また,仮称大宮・中幸町線という計画道路があるわけですが,この事業化と市営大宮町住宅の完成が同時にはいかないと思うわけです。その場合の居住者の転居先を先行的に確保していくことなど,積極的な取り組みをすべきだと思いますが,お伺いをしたいと思います。  次は下水道局長にお伺いします。加瀬下水処理場での蛍の屋外羽化実験についてですが,下水道事業のイメージアップの一環として,加瀬下水処理場で処理水を活用して蛍の屋外羽化実験に取り組んできたわけです。昨年ゲンジボタル,ヘイケボタルとも羽化したことが確認されております。ことしの成果が大いに注目されているわけですが,私はこの市民開放について取り上げてまいりました。処理施設のすぐそばにせせらぎ水路がつくられているわけでありまして,安全対策上は明るくした方がいいわけですけれども,蛍を見るわけですから,その兼ね合いなどに苦慮されていることも理解はできますけれども,何とかことし子供たちへのプレゼントとして市民開放を実現していただきたいと思うわけですが,この点についてお伺いをいたします。以上です。 ◎池田 教育長 市立河原町小学校の転用教室の利用計画についてのご質問でございますが,転用教室数が非常に多いために大変苦慮しているのが実情でございます。今後も児童数は推計では減少の傾向にありますが,教室を内装することなどによりまして,児童にとってよりよい教育環境となるよう整備してまいりたいと考えておるところでございます。以上でございます。 ◎西山 技監・都市整備局長 川崎駅の西口の都市居住更新事業についてのご質問でございますが,まず建てかえ計画の進捗状況と公営住宅対応階層への対応と,こういうことでございますが,現在の進捗状況といたしましては,県住宅供給公社中幸町住宅の建てかえ,これにつきましては団地自治会の対策委員会,県住宅供給公社,市などで連絡協議会を設置いたしまして,検討協議を行っておるところでございます。一昨年,県住宅供給公社が実施いたしました劣化診断結果により,建てかえについての協議会の認識は一層深まったと考えておりますが,現段階では建てかえ計画がまとまっておりませんので,引き続き検討協議を行ってまいります。また,住宅・都市整備公団大宮団地の建てかえ計画につきましては,駅前の拠点地区整備の事業化の中で建てかえ計画を検討いたしておりますが,現在まとまっておりませんので,継続して検討をしているところでございます。  次に,公営住宅対応階層の対応策についてのご質問でございますが,事業推進上の課題としておりますが,多くの困難な問題もございまして,今後の方向については結論をまだ得てございません。  次に,大宮町40番地を含めた工区2の整備の問題でございますが,駅前の拠点地区の整備手法につきましては,都市居住更新事業の整備計画で,商業業務地を形成する街区は市街地再開発事業で,また,その他の街区は住宅の建てかえ事業を予定してございます。この進捗状況でございますが,市と住宅・都市整備公団及び関係地権者で,事業化方策とその区域等について話し合いを進めているところでございます。  次に,西口の駐車場整備についてのお尋ねでございますが,平成元年度より3ヵ年計画で,西口地区を含めた都心部の駐車場整備地区及びその周辺約415ヘクタールの区域を対象に,公共駐車場整備計画の策定に取り組んでいるところでございます。その調査内容といたしましては,これまでに駐車実態,現況分析,駐車需要予測,駐車場整備地区の見直し等の検討を進めてございます。平成3年度につきましては,配置計画,実施方策,整備手法及び概略設計等の検討を行い,駐車場整備計画を策定するものでございます。以上でございます。 ◎戸田 建築局長 市営大宮町住宅の建てかえについてのご質問でございますが,大宮町住宅の建てかえを含めた拠点地区などの事業化につきまして,現在関係局との連携のもとに検討を進めているところでございます。したがいまして,新しい住宅の建設場所につきましては,都市居住更新事業区域内に予定されている市街地再開発事業や都市計画道路の具体化など,関連する事業相互の整合を図りつつ,できるだけ早い時期に確定してまいりたいと存じます。  次に,居住者の方々の移転先についてでございますが,現大宮町住宅は市街地再開発事業の区域内にありますので,事業化方策とあわせて検討しておりまして,結論には至っておりません。いずれにいたしましても,居住者の方々に極力負担のかからないよう努力してまいりたいと存じます。以上でございます。 ◎高橋 下水道局長 加瀬下水処理場での蛍の市民開放についてのご質問でございますが,現在せせらぎ水路で処理水による蛍の飼育実験を継続しているところでございますが,ことしの夏には地元の子供会を中心に観賞していただくよう,安全対策なども含めて準備を進めているところでございます。なお,来年度以降も引き続き観賞していただけるよう,努力をしてまいりたいと考えております。以上でございます。 ◆竹間幸一 委員 それでは教育長に再度お伺いいたします。児童にとってよりよき教育環境となるよう整備していくとのことですが,このこと自体は結構なことですけれども,それにしても新年度は学級数が10ということで,転用教室が1つふえて31ということになると思います。学級数の3.1倍の転用教室という状況になるわけです。特に,西側の独立している校舎は12教室あるわけですが,これが全部転用教室となっておりまして,その実態はクラブ室が2,教材室が1で,倉庫が9ということになっているようであります。この西棟の転用機能を見直しをして,社会教育施設などとして活用してほしいという市民の要望もありますので,転用教室の今後の対応について,お伺いをいたします。  次は都市整備局長ですが,県公社中幸町住宅,住・都公団大宮団地などの公的住宅の建てかえを円滑に進めるためにも,また,現在の居住者が安心して住み続けることができる町づくりを進めるためにも,現居住者の公営住宅対応階層の公営住宅への受け入れの可能性を早期に具体化することが求められていると思うわけです。先ほども触れましたように,今の市営大宮町住宅が倍以上の規模で建てかえが仮にできたとしましても,3つの団地にいる現在の公営住宅対象戸数,対応階層が相当数に上るということですから,大宮町住宅の建てかえだけでは対応し切れないと思うわけです。したがって,県公社,住・都公団に,公営住宅対応階層の対応策を早期に具体化するように,市としても積極的に働きかけることが重要になっていると思います。特に公団はその実態把握も現在されていない状況ですから,そのことを含めて,県公社,住・都公団に働きかけることについて,お伺いをしたいと思います。 ◎池田 教育長 河原町小学校の転用教室の今後の対応についてのご質問でございますが,河原町小学校は義務教育施設でございますので,文部省からの国庫補助金との関係もございまして制約も厳しいために,利用内容につきましては慎重に,包括的に検討していかなければならないと考えておるところでございます。また,当該校の教職員や父母とかあるいは地域の方々のご意見を拝聴しながら,地域の方々のご要望にこたえるよう努めてまいりたいと考えておるところでございます。以上でございます。 ◎西山 技監・都市整備局長 都市居住更新事業に関するお尋ねでございますが,県住宅供給公社,住宅・都市整備公団に対する公営住宅対応階層の対応策等の働きかけについてのご質問でございますが,住宅・都市整備公団の建てかえ事業につきましては,建てかえ計画がまとまった段階で公団が居住者に計画を説明し,その後の居住者との折衝の中で,居住者の意向により対応いたすことになってございます。事業の円滑な推進を図る上からも,現在のこれら居住者の対応策は重要な課題でございますので,公社,公団に対しても強く働きかけてまいりたいと考えてございます。以上でございます。 ◆竹間幸一 委員 それでは教育長ですが,河原町小学校の転用教室の活用について,地域の要望にこたえるよう努力していくとのことでした。この検討の時期はどうなるのか,その点についてお伺いをしたいと思います。  都市整備局長ですが,県公社,住・都公団の現居住者の公営住宅対応階層の対応についてですが,まず県公社ですけれども,居住者の高齢化が相当進んでおりますので,公営住宅対応階層も相当数に上ると思います。新しい市営大宮町住宅が現在の倍以上の規模で建てかえができたとしても,現在の市営住宅の居住者と県公社の公営住宅対応階層の方々でほぼいっぱいになってしまうというようなことも予想できます。公営住宅の入居を待ち望んでいる市民のことを考えますと,それは許されないと思うわけです。そこで,県公社の敷地内で公営住宅対応階層の対応を図るよう,働きかけていくべきだと思うわけです。  それと,住・都公団についてですけれども,今のご答弁にもありましたように,現居住者の公営住宅対応層がどのぐらいいるのかというのは公団としては把握をしていないわけです。そして公団の建てかえの方針としては,建てかえ計画が固まってから居住者と協議して,居住者の要望を聞いていくということなんですが,固まってからその段階で公営住宅の対応層が把握されるということにこのままいくとなってしまうわけです。そしてその対応戸数がどのくらいになるかで,新しい市営大宮町住宅にも影響してくると思うんです。公団の建てかえ計画を早く固めてもらって,公営住宅対応戸数の規模も把握した上で,新しい市営大宮町住宅の規模についても検討できるように,そういうふうにしていかなければいけないんだと思うんです。で,公団の居住者の中でかなり公営住宅対応層がいるということになったら,その受け皿を市営大宮町でやっていくということにするならば,その応分の負担を公団の側に求めていくと。公営住宅の用地の提供など含めて,公団に応分の負担を求めていくようにすべきだと思いますが,この以上2点についてお伺いをしたいと思います。 ◎池田 教育長 河原町小学校の転用教室の検討時期についてのご質問でございますが,平成3年度のできる限り早い時期に学校関係者等含めまして検討してまいりたいと,このように考えております。以上でございます。 ◎西山 技監・都市整備局長 県公社,住・都公団への働きかけというお尋ねでございますが,今後作業を進める中で,ご指摘の点も十分参考にしながら公社,公団に働きかけてまいりたいと,このように考えてございます。以上でございます。 ◆竹間幸一 委員 それじゃ要望をしたいと思います。東京新聞の昨年の12月8日付で,苦悩する老人たちと,公団の建てかえ問題に関係して記事が載っていました。川崎市の中原区木月住吉の公団木月住吉団地,これも建てかえの計画で今やっているところなんですが,この自治会が昨年の9月に調査したところによりますと,同団地から他の公団住宅などに移転した住民のうち,移転が原因と思われる老人の痴呆症の発生が3件あったと。その中の1つなんですが,例えばひとり暮らしをしていた70歳過ぎの老婦人は,今春建てかえ後の高額家賃を懸念して,埼玉県内の肉親を頼りに移転したと。その後も毎月1,2回は懐かしさから木月住吉団地を訪ねてきていたらしいんですけれども,ところが数ヵ月を経るうちに,かつて自分が住んでいた空き家の部屋,まだ取り壊される前だと思いますけれども,その部屋を訪れては家のかぎがあかないと,だれが閉めたのかなどと自治会役員にしきりに尋ねるなどの行動が目立ち始めたと,こういうような記事が報道されているわけです。  ここの西口の都市居住更新事業の中で,公団も建てかえをやると。当然建てかえ後は高家賃になると。公団としても世論に押されて,特例措置を5年から10年に引き延ばすなどということもやり始めてはおりますけれども,特に高齢者の場合はそういう措置だけでは対応し切れないということが考えられるわけです。ですから,この地域内での公団の建てかえ計画については公団任せにしないと。市が積極的にかんでいって,1人1人の居住者の状況に基づいてどういう受け皿をとらなければいけないんだと。だから,市営住宅をこうやってつくりますよと。そのかわり公団の人を受け入れるんですから,公団もその応分の負担をしなさいと。公営住宅が規模を大きくしなきゃ,もう一般の市民,新しい市民の要望にこたえられないわけですから,公団の居住者も入れるためには,新しい大宮町住宅を考えていた以上に拡大しなきゃいけないと,その分公団が用地を提供しなさいぐらいの先取りした働きかけ,公団の計画待ちで対応するんじゃなくて,市が積極的にかんでいって,この地域内でそういう居住者の実態に合ったような公営住宅の建設規模が計画できるような,そういう積極的な働きかけをこの事業の中で一層強めていただきたいと,こういう趣旨から質問をさせていただきましたので,よろしくお願いしたいと思います。あと,以前に取り上げた駅前拠点への市民利用施設の導入の問題,この点についてもぜひお願いをしておきたいと思います。  あと建築局長ですが,公営住宅の建設の規模の拡大,まあ住・都公団との絡みは今言ったような状況になるわけですが,この中で建てかえ中の移転の問題さっき取り上げました。それと市営住宅自体に対する市民の高い,強い要望にこたえるためにも,この区域内に隣接した用地の取得できる可能性という問題についてもぜひとも意欲的に,この事業の区域も拡大して,そういうような方策もできるような,そういう点についても取り組んでいただきたいと思いますし,公営住宅対応階層以外の中間所得層向けの従前居住者用賃貸住宅ということで,以前にも地域特賃住宅を積極的に取り組んでいきたいというような答弁もありましたので,ぜひそういう点が実を結ぶように期待をして,質問を終わりたいと思います。以上です。 ◆飯田菊恵 委員 まず初めに2つ要望を申し上げます。1つは91年に予定されています文化施設整備構想に関してですが,これは多種多様な,局にかかわらずといいますか局の壁を取り払うといいますか,施設を今あるものを含めてネットワークしていこうという全市的な構想であると聞いています。今回議会でも取り上げられましたけれども,市民の声,住民,利用者の声を聞かないで手続を進めたがために,施設計画が途中で中断あるいは変更または調整するのに大変な時間と手間をかけて,あげくの果てに不信感を生むというそういう例があります。ぜひこの文化施設整備構想の中では,今あるものを含めて,また新しいものも,市民の声をまず聞くところから始めていただきたいと思います。  例を挙げますと,二ヶ領用水ふるさとモデル事業の中に入っています二ヶ領資料館,これは文化室の担当だと思いますが,こういうものを今まだ計画段階の初期の段階ですから,ぜひこの中に歴史的なこと,文化的なことに対する市民の声を入れていただきますように,まず市民フォーラムを開くといったような,そういう新しい手法をこの中に入れていただきたいと思います。  それから今ある施設に関してですが,例えば三田の創作センター,これは地域住民に開放するということが前提でつくられた施設だと思いますが,その中で青少年ではない成人の方ですけれども,定期的に講習会などを企画しているグループがあります。例えば陶芸教室などをしていましても,釉薬とか重い取り扱いの大変なものをわざわざ1回ごとに持ち帰っていると。それはここが青少年のための施設だから成人には余ったときに貸してあげているんだというようなやりとりがあったようなんですね。で,そういった定期的に講習会をするようなグループには,やはり荷物を置く場所というのが必要なんじゃないか。やっぱり文化創造活動というのはいろんな物を必要としますし,そういう物を置く場所がないと1回ずつ大変な思いをして持って帰ったりと,そういうことを要求されてしまうわけですね。ですから,そういったこともお考えになって,今ある施設の見直しも含めて文化施設整備構想というのを進めていただきたいと思います。地域を見詰めて,地域からの問いかけにしなやかにこたえる行政,というのはこれは市長が今回おっしゃった施政方針の中の言葉ですが,その精神をぜひ施設計画の中に生かしていただきたいと思います。  それから次に衛生局に要望ですが,インフルエンザの集団予防接種です。来年度25.1%の接種率を見込んで予算が組まれています。今年度の接種率は全市的に16.1%というところまで落ち込んでいます。で,これを学校別に見ますと,30%以上の接種率のある学校というのが小学校3校,わずかに。中学校は4校だけです。最低が何と2.6%ですね,接種率が。そういう状態でなぜ集団でまたやらなければならないのかと,学校を借りて。非常にこれはわからないわけですが,ぜひインフルエンザの予防接種を個別の任意制の接種に移行していただくように,予防接種運営委員会でもそういう立場でのご審議をお願いしたいと思います。  では質問に入ります。まず清掃局ですが,来年度建設される王禅寺の古紙のストックヤード,これは200平米ぐらいということが予定されていますが,それは北部地域の古紙の分別回収を予定した施設というふうに聞いております。北部というのは恐らく多摩区,麻生区が中心になると思いますけれども,その回収システムの内容,それから何トンぐらい減量を目標にしておられるのか。また,市民が行っています今集団回収,キロ3円の奨励金が出ておりますが,それとの関連。そして,懇話会あるいはごみ緊急対策会議の提言を受けてこういうことが考えられているというふうに解釈してよろしいのでしょうか。そしてまたこの実験といいますかモデル取り組み,古紙分別回収モデル地域の取り組みというのが,一つの長期的な清掃事業の基本計画なり長期的なプランに基づいて立てられて考えられたものなのかということを伺いたいと思います。で,1つは基本構想というのがあって,やはりその中で位置づけられて実験を始めるのが本来だと思いますが,この分別回収の実験はどういう位置づけになっているのかを伺いたいと思います。  それから次はオンブズマン制度についてです。今回勧告の第1号が出されました。それは申し立ての2件を併合して勧告したものというふうに説明を受けましたが,2つの申し立てを1つの勧告にまとめてしまった理由というのを伺いたいと思います。対応局の違う申し立て事項がこの2件には入っているわけですが,勧告はそのうちの1つ,教育委員会あてだけに出されました。ですから,あともう1つの局の2項目が残っているはずなんですが,この扱いはどうなっているでしょうか。  それから,今回の勧告がかなり抽象的であるということがあちこちで言われておりますが,オンブズマン制度はやはり第1に申立人の個人の苦境を解消しなくてはならないと思うわけです。ですから,申し立ての具体的な項目に対応するような勧告がなされるべきだったのではないかと私は思っていますが,そのことについて伺いたいと思います。  それから,オンブズマンの3人の方々はオンブズマン会議というのを持っていらっしゃるようですが,その会議に関する要綱では,合議事項の中に,勧告,意見表明に関することというのを入れています。勧告,意見表明に関しての調査,つまり個々の申し立てについてはオンブズマンが独自に行っているわけですが,その結論を出すときにはほかのオンブズマンの承認といいますか,そういうものを得なければ出せないと,そういう運用になるのかどうか。そうしますと,各人のオンブズマンの独自性というのはどういうふうに生かされるんでしょうか,それを伺いたいと思います。  それからもう1つですが,オンブズマンが実施機関に対して調査を始めたという様式を送ることになっていますけれども,同時に申立人に対しても本格的な調査に入りましたと,そういう通知をするべきではないかと思います。勧告が出るまでの期間というのは一応時限が切られておりませんから,申し立てをした方はずうっとずうっと待っているということになるわけですね。ですから,申立人に対しても親切な取り扱いということで,やはり実施機関に調査を報告したときに同じものを送るべきではないかと思いますが,それについてのお考えをお聞かせください。  それから教育委員会ですけれども,体罰についてです。1987年からの体罰に関する事故報告書が提出された件数,そしてそれが文部省にも報告されているはずなんですが,その報告した数をお知らせください。それから1987年1月に体罰によってお子さんが亡くなるという事故が起きていますが,それ以来体罰をなくすためにどのような対策を立ててきたか。その効果。それから,事故報告書が出たときに教育委員会会議にそれを提出して報告をしてきたかどうかということを伺いたいと思います。それから,今回オンブズマンの体罰に関する勧告を受けたわけですが,その中で事故報告書が矮小化されていたという指摘がオンブズマンからあったわけですが,それについての見解をお知らせください。  それからもう1つ質問するつもりでしたけれども,今回はこれは取り下げます。よろしくお願いします。 ◎佐谷 清掃局長 まず,紙ごみの分別収集についてのご質問でございますが,ごみの減量,再資源化につきましては,分別収集の徹底と拡大を推進することが求められているところでございます。ごみの急増傾向の中で最大の比率を占めております紙の対策は急務と考えております。しかし基本的には,現在各町内会等で実施しております資源集団回収活動をさらに推進していただくこと。あるいは未実施団体への積極的にPRを行うことのほか,実施地域にありましてもごみとして排出される紙ごみ,紙類がかなり見られることもございます。現在廃棄物有効利用懇話会,ごみ問題緊急対策策定会議のご趣旨に沿って業界との調整を図りながら回収方法について検討をしているところでございます。また,実施の際には集団回収実施地域との整合性を図る必要があろうかと存じます。  また,ごみ減量についての基本計画についてのご質問でございますが,昨年10月,ごみ問題緊急対策策定会議から,ごみの減量化,再資源化の方向についてご提言をいただいたところでございますが,現在まで,具体的な事項を直ちに実施に移すもの,あるいは中,長期的に取り組むべきもの,こういうことを整理いたしましてその実施について検討を行っているところでございますが,全庁的にはごみ処理対策推進会議を組織いたしまして,ごみ処理対策推進計画を策定いたしまして,ごみ減量化に向けて総合的に取り組んでいるところでございます。以上でございます。
    ◎大熊 市民オンブズマン事務局長 市民オンブズマン制度についての幾つかのご質問でございますが,初めに2件の苦情申し立てを併合して1件の勧告としたことなどについてでございますが,2つの苦情申し立て事案の申し立ての趣旨が同一の原因事実に基づいておりましたので,これを併合しまして調査検討するのが合理的であると,オンブズマンの判断によりそのように取り扱われたものでございます。また,勧告に含まれていない申し立て事項につきましては,別の申し立て事項としてただいま調査を進めているところでございます。調査が終わり次第,結果について申立人にお知らせをしていくこととなっております。  次に,勧告の内容の具体性についてでございますが,市民オンブズマンの勧告は関係する機関に対して是正等の措置を講ずることを求めるものでございます。したがいまして,苦情の申し立てに基づく勧告にありましては,申し立てられた苦情が何らかの形で解決されることを目的としてなされるものでございます。で,オンブズマンは事案の内容によりましては,類似した問題の発生を防止し,あるいは類似する問題が発生した場合,市の機関が適切な対応を行うための基本的な方策を立てて,その方策のもとに申立人の具体的苦情の解決に当たるべきことを勧告することもあると,こういうぐあいにしております。  次に,市民オンブズマンの合議制と独自性についてでございますが,市民オンブズマンは地方自治法第138条の4第3項の規定に基づく附属機関でございますので,基本的には合議により事案の処理に当たるものでございます。このことを踏まえまして,各オンブズマンの独立性,中立性にも条例上の配慮がなされているところでございますが,さらにオンブズマン会議による職務執行の基本的な取り組みによりまして,各オンブズマンは担当事案について単独で処理することとするなど,その独自性に配慮した運用が図られているところでございます。  次に,苦情の調査を行った場合,苦情申立人に何らかのお知らせをすることについてでございますが,苦情申し立ての調査につきましては,制度の円滑な運営を推進するために苦情申立人にお知らせしていくこととしております。以上でございます。 ◎池田 教育長 体罰に関する幾つかのご質問でございますが,初めに体罰の件数でございますが,昭和62年度23件,昭和63年度11件,それから平成元年度12件でございます。文部省への報告件数は昭和62年度4件,昭和63年度3件,平成元年度2件でございます。  次に,体罰をなくすためのこれまでの取り組みについてでございますが,本市では人権尊重をする教育を学校教育の基盤に据えまして,愛情と信頼に基づいた教師と生徒との人間関係をもとに,きめ細かな指導を行っておるところでございます。体罰は人権を侵害し本来の教育の営みと相反する行為でございますので,これまでに1つには,体罰のない学校教育を目指して人権尊重教育の徹底や正しい児童生徒の理解に基づいた教育活動の展開に努めてきたこと。2つには,児童生徒に対する体罰禁止について,各種の通知や通達によって体罰根絶の意識啓発に努めてきたこと。3つには,教職員の指導力の向上のために児童生徒指導,人権尊重教育など,教職員研修を実施をしてきたこと。4つには,学校での校内研修の充実と教職員の意識啓発を図るために,「体罰根絶にむけて」などの研修資料を発行してきたことなどを取り組み,体罰の件数が減少してきているところでございます。  次に,体罰報告書を教育委員会に報告しているかとのご質問でございますが,川崎市教育委員会教育長に対する事務委任等に関する規則によりまして,教育長の委任事項でありますので,慣例といたしまして重要事項につきましては教育委員会に報告しておるところでございます。  次に,市民オンブズマンからの勧告の原因となりました校長からの事故報告書の中の体罰行為に関する記載事項は,事実に基づいているものと認識しているところでございます。以上でございます。 ◆飯田菊恵 委員 ではまず清掃局長に要望を申し上げます。今回大師で空き瓶の実験が予定されております。で,これは本来もっと早い時期に行われるはずだったんですが,それが延び延びになりまして3月にやっと着手ということになるのだと思いますが,やはり中期的あるいは長期的な年次計画をお持ちにならないと,やはり今回の予定されてます紙の分別回収も同じ轍を踏んでしまうのではないかと思います。ですから,例えば新清掃場をつくるとか今あるものを改修するとか,そういったさまざまなハード面も含めてごみ量がどのように推移していくのか,その他それに基づいてどのように減量していくのか,そのハードをどのように整備していくのかと,全体を見通した年次計画というのを長期的にお持ちになるべきだと思うんですね。ですから,今回の実験もやはりできるところからやる。できることしかやらないというのではなく,やはり長期計画,年次計画をお立てになって,その中で何年度はこれをやっていくと,きちんと位置づけてやっていただきたいと思うわけです。ぜひ長期的な計画をお持ちいただくようにお願いしたいと思います。  それからオンブズマン事務局長ですが,2件を一括して1つの勧告に入れたということに関してなんですが,やはりきちんとした調査の報告を出していましたならば,この報告に対しては調査をしましたと,調査を開始しましたと,で,こっちはまだですよということが申立人にもわかるわけですね。ですから,この2項目の対応というのはいまだに調査中ということは非常に遅いと思うんですよ。ですから,申し立てられた事項に関しては,これこれは調査を開始しました,そしてこれはまだですと,そういうことをきちんと書式で――口頭ではなく書式で通知をお願いしたいと思います。  それから1つ質問なんですが,今後体罰に関してまた同じような申し立てがあった場合ですね,また同様の抽象的な勧告になってしまうのだろうかというそういう不安が残るわけですが,やはり申し立てに対してきちんと対応するような具体的な勧告が原則だということを明言されるべきだと思います。で,申立人の方はあの抽象的な勧告では一体どの部分が自分の個人的なケースに対応するんだろうかということが,なかなか納得しかねるところがあると思います。ですから,内容としては具体的なもので対応するというのが原則だということを確認していただきたいと思います。  それから教育長ですが,私は今事故報告書が出ている件数をおっしゃっていただきました。文部省の報告の数が非常に少ないわけですね。で,先日新聞でも取り上げられていましたが,体罰に関して処分された教員の数の報告も非常に少ないわけですよ。実際に処分された数に比較して文部省への報告というのは非常に少なく上げられているわけですね。ですから,文部省が実態調査として年間発表しますでしょう,全国的に,あの数字というものは正確じゃないということになってしまうわけですね。体罰に対する対策も恐らくそのデータに基づいて立てられていくはずなんですけれども,そのデータそのものが自治体からきちんと正確に上がってこないというのが今の川崎市の現状なわけですね。ですからそういうことはぜひ,事は重大だったのだと,きちんとした数をきちんと報告するということが,やはり非常に大切な問題だったということをぜひぜひ認識をしていただきたいと思います。  それから,事故報告書が出ているものだけではないわけですよ,実際,現場の体罰というのは。これは教育長さんご存じでないとはおっしゃらないと思いますが。しかし,私はさまざまな子供たちあるいは保護者の方にいろんなお話を聞きますと,年間23件とかそんな数じゃないんです,体罰というのはね。ですから,今の学校の現状を皆さんが共通認識を持つためにも事故報告書は必ず上げるということと,それから事故報告書をやはり教育委員会会議の中で,教育行政をいろいろ考えていらっしゃる,討議なさる教育委員会の中で,教育長だけが事務文書として押さえるんじゃなくて,それを報告して実際の体罰の現場の状況というのを教育委員に知っていただくということが大事だろうと思うんですね。重要だと判断したものだけを上げるというんじゃなくて,現場はこういう状況ですということをやっぱりお知らせするべきだと思うんですよ。  それから,市民オンブズマンからのさっきの事故報告書ですね,その記載は事実に基づいているものだというふうに教育長はおっしゃっておられますが,オンブズマンの勧告を新聞報道見ますと,オンブズマンご自身が今回の事故報告書は内容を矮小化していると,事実をそのまま伝えていないということを指摘しているわけですよ。ということは,オンブズマンが調査をなさってこの事故報告書は事実でない部分があると,矮小化してるじゃないかといったことは,それはオンブズマンの指摘は違っていたというふうに教育長は受けとめていらっしゃるわけですか。ということをちょっと伺いたいと思います。 ◎大熊 市民オンブズマン事務局長 市民オンブズマンの今後の勧告の方針についてのご質問でございますが,市民オンブズマンは苦情申し立て事案の内容によりまして,具体的な是正措置の内容を指摘して勧告をするということもあろうかと存じます。 ◎池田 教育長 体罰についての再度のご質問でございますが,市民オンブズマンからの勧告の原因となりました校長からの事故報告書でございます。体罰行為そのものにつきましての記載事項につきましては事実に基づいているものと認識していると,こういうように申し上げたところでございます。以上でございます。 ◆飯田菊恵 委員 では,オンブズマン事務局長の方にまずご要望いたします。具体的にもしも勧告をこれから出される場合には,申し立て事項にきちんと対応しているということが,はっきりわかるような具体的な内容にするということを原則にしていただきたいというふうに思います。  それから,実施機関が是正報告を出した後にその是正報告というのがどれだけ効果を上げたか,実際の申立人の苦情が解消されたか,ということを確認しなくてはならないと思うんですね。ですから,そのオンブズマンの勧告の実効性を担保するためにも,実施機関のその後の是正報告を出した後の状況というのを何らかの方法で公表すべきだと思います。で,それはまたお持ち帰りになってぜひオンブズマンの会議の中でご検討をいただきたいと思います。  それから調査資料,オンブズマンがどのような調査資料を調べたか,あるいはどのようなところに関係機関なり現地なりに行って,どのような調査をなさったかということは,やはり少なくとも当事者といいますか,関係者,申立人ですよね,にはそういうようなメニューというのをお知らせするのがいいのじゃないかと私は思っているんですね。やはりオンブズマンの調査の内容もすべて公開しない,密室の中で行われるという印象を受け取られると,非常にオンブズマン制度がそもそも開かれた制度として発足したわけですから,そこら辺のところも調査資料なり関係機関にどのような接触をしたかというメニューも提示なさるということをお考えいただきたいと思います。  それから教育長ですが,私はさっき同じことをお聞きしたんですよ。実際に体罰のどういうことがあったかということですよね,体罰行為。それが矮小化されて記述されているということをオンブズマンは指摘したわけですよ。それに対して教育長は,いやあれは事実でしたとおっしゃっているわけですよね。ということは見解が違うわけです。オンブズマンが調査をして矮小化してましたよと,幾つもの新聞に書いてあるわけですね,そういうふうに記者会見でおっしゃったと。それに対して教育長は,じゃ,いやそれは違うんですというふうに今おっしゃっておられるわけですか。あの事故報告書は全く間違っていないと,オンブズマンの調査そのものの方がおかしかったんだとおっしゃっているわけですか。 ◎池田 教育長 先ほどもご答弁申し上げましたように,事故報告書そのものと体罰行為そのものとがあろうかと思いますので,体罰行為そのものについては,私ども教育委員会で調査した結果は事実と相違ないと思っておるところでございます。以上です。 ◆飯田菊恵 委員 何か今のお答えというものは全然わからないんですけれども,そうでしょう,私が言っていることと,そうでしょう,違うんですか。だって事故報告書というのは事実を書くものなんでしょう。で,教育委員会も調査をなさって事実なんだというふうにおっしゃっておられるわけですよね,今。だからオンブズマンが調査をなさって勧告を出す判断材料としてあの事故報告書を調べたら,いろんな調査をしたら事実じゃなかったと。ない部分がある。矮小化されてた。あるいは縮小化という言葉を使っている新聞報道もありますが,少なくとも事実じゃなかったよということをオンブズマンは指摘したわけですよ。それに対して教育長は,いやあれは事実ですって今おっしゃっているんだから,じゃオンブズマンが調査をしたその結論が教育長が違っていると思っていらっしゃるんですかと聞いているんです。 ◎池田 教育長 事故報告書につきましての再度のご質問でございますが,事故報告書の記載内容につきましては,現在個人情報の審査会の方に審査中でございまして,事故報告書そのものの内容の記載事項の事実関係につきましてはそちらにお任せしているんで,私が申し上げていますのは,体罰行為そのものについては事実と相違ないということを申し上げているわけでございます。以上でございます。 ◆飯田菊恵 委員 そういうやりとりを繰り返してると時間がなくなっちゃうんですよ。だから聞いてるでしょう,私が。これは事故報告書というのは,審査会なんてのはこれは今いいんですよ,関係ないんです。審査会というのはあれですよ,今訂正要求なり不服なりが出てますけれども,事故報告書が正しかったかどうかということ,両方の言い分を審査するんですから。で,教育委員会は,教育長が今思っていらっしゃることをそのまま言うわけでしょう。あの事故報告書は正しいですよとおっしゃるわけでしょう,そこでも。そういう拒否,要するに訂正要求に応じないという,そういう拒否理由の説明書を出すわけでしょう,審査会に。だからもとは教育委員会なんですよ。教育委員会がどう思っているかということが問題なんですよ。審査会が勝手に判断するわけじゃないです。判断材料は教育委員会が出すんです。  ですから,この事故報告書は事実と食い違ってますよということを指摘されたことに対して,いや,あれは事実なんだと何回もおっしゃっているということは,じゃ,オンブズマンが調査した結果は,第三者としていろんな調査をなさったその結果で勧告出たわけでしょう,その勧告出て,出たその判断材料にした事故報告書が違ってたとおっしゃるわけですよ。それで,明文化はされてませんけれども事故報告書のつくり方そのものに対しても,これはスムーズにいってないねということをオンブズマンはおっしゃっているわけ,口頭では。そういうことを全然受けとめなかったら,どうやって是正報告,あんなものが出せるんですか。どうやってこの体罰をなくすような,どうやって取り組みをしていくんですか,これから。事実を確認することもできなくて。事故報告書どうやって事実確認するんですか。それもあわせて答えてください。 ◎池田 教育長 先ほどご質問の中で体罰に関しての事実関係はどうかというご質問でございましたので,体罰そのものにつきましては事実と相違ないということを申し上げて,この体罰に関する事故報告書全体については申し上げてないわけです,私の方も。それで体罰そのものの事故報告書につきましては4点につきまして修正をいたしまして,そのほかにつきまして当該の申立人の方から何項目かにつきまして,さらにこれは事実と違うんではなかろうか。私どもの調査の中では事実と違わないんではなかろうかということがございますので,それにつきましては,個人情報審査会の方にゆだねて第三者機関でもって事実関係をはっきりしていただくと,こういうふうになっているところでございます。以上でございます。 ◆飯田菊恵 委員 それはお答えになっていないんです,何回も言っているように。だから,事実というのを書いているのが事故報告書なわけですよ,体罰はこういうことがあったというのは。その体罰の事実の記載が違うと言っているんですね,オンブズマンが。どうしてそれがそういうふうにはっきりお答えになれないのか,私は全然わからないですね。ちょっと時間が来ちゃいますから進みますけれども。じゃ,さっき私が質問した事故発生後の事実確認というのは,具体的にはどういう方法でなされるのか。例えば岐阜県の八百津町とか新潟県の燕市というのはマニュアルをつくっているわけですね,体罰防止のためのマニュアル。もしも,起こしちゃいけないんだけど,もしも起きたら両方からちゃんと聞きなさいと。食い違ったらそれを両方書きなさいと。マニュアルつくっているわけですよ。ほかのところでは学外の人を入れた相談機関というものを,第三者的な,体罰に関して,そういうものもつくっていると。いろんな新しい試みあちこちでやっているわけですよね。  だけど今回出された是正報告というのは,4年前に死亡事故が起きたときとあんまり変わってないわけですね。意識啓発,研修,研修,研修ですよ。そうじゃなくて,もちろん研修は大事なんだけれども,実際の手続として,事故報告書の事実を確認するのにこういう方法とったらどうですかと,私はご提案申し上げているわけです。両方から聞きなさいと。裁判だってそうでしょう。片方からだけ聞いて判決出すなんてことありますか。何で両方から聞かないんです。だってその現場にいない校長さんがお書きになるんですよ。片方からだけ聴取してそれをそのまま書いちゃうというのは変だと思いません。だから,ちゃんと事故報告書を書き方をマニュアル化したらどうでしょうかということを私はご提案しているわけです。それについてはどうなんですか。ちょっと簡単に答えてください。 ◎池田 教育長 事故報告書についての再度のご質問でございますが,教育委員会の管理規則がございまして,その管理規則の中に,幼稚園,小学校,中学校,高等学校,特殊学校について校長の責任において作成するものであるということを決められている。それも校長が事情聴取する方法についてはいろいろの方法があるわけです。そのいろいろの方法によって教育委員会に校長が事故報告を出していただくというようになっているわけでございます。ですからこれ校長みずからの裁量の問題に今なっております。裁量であるしあるいは判断をもって書いていただくと,こういうようになっているところでございます。 ◆飯田菊恵 委員 私は過去4年間の事故報告書読んだんです,全部提出されているものを。そうしたらその中に,校長さんご自身が両方から子供からの事情聴取している例があるんですよ,実際に今まで。子供はこういうことを言ってますと書いてあるのもあるわけ。それで,それはまた別のケースですけど,そういうケースは幾つかあるんですよ,実際に子供から聞いている例は。そこで食い違っちゃうわけですよ。殴られた方はげんこつだったと言い,殴った方は平手でしたと言う,その食い違いも書いてある事故報告書もあるんです。こういうふうに食い違ってますと。だからそれをするということは別に何の不都合もないわけですよ。その方がより事実に即しているでしょう。そこら辺で食い違った。じゃ,食い違ったらどうするのかということに対しては何にも対策ないじゃないですか。  だから,もうこういう不毛なお答えはもういいですけども,事故報告書は事実を書くということが前提ですよね。ですから両方から聞かなきゃいけないんです,どうしたって。だからそれを校長さんがやろうと思ったらやれるとかそういうことじゃなくて,ちゃんとマニュアル化すべきですよ。でなけりゃどうやって体罰をなくそうなんて,もちろん研修も大事だけど,体罰をなくすためのこの手続をなぜそれをマニュアル化しないということをなぜ言えるんですか。体罰を本当になくしたいんだったら,いろんな方法とってみればいいじゃないですか。私が提案している方法を。ほかの自治体でもやっていると,そういう方法を採用してみればいいじゃないですか。本当に体罰をなくしたいと思っていらっしゃるのかよくわからないですよ,それじゃ,と私は思うんです。  ですから,ぜひ事故報告書を記載する,つくるときには両方聞く。食い違ったらもうあくまで食い違ったらそれはもう両論併記,最終的に報告書出すのは校長さんなんだから。それはもちろん校長さんが責任持って出すわけですよ。でも事情聴取の方法というのはいろいろあるんだから,それはもうよくよくお考えいただきたいと思います。もうこれと同じ議論をもうやりたくないですから。  で,もう1つお願いしたいことは,事故報告書に不要な個人情報というのが入っているんですね,私が読んだら。ちょっと時間延びてしまって済みませんけども,その子がふだんどういう子だったかということがずらずらずらずら書いてあるのがあるんですね。その子がふだん注意しても聞かない,ふだん服装が乱れてる,ふだん何々何々っていっぱいあって,今回の体罰のことが書いてある。じゃ,それをずっと何も知らない人が読めば,こんな子だったら体罰受けてもしようがないなという感じってするでしょう。そういう恣意的な作成の仕方はいけませんよ。事故報告書はその事故に関してだけ事実を書けばいいんです。ですからそういう不要な個人情報の収集の仕方,記録の仕方というのはぜひ気をつけていただきたいと思うんです。  まだいろいろ申し上げたいことありますけれども,時間来ましたからやめます。ぜひ体罰をなくすために全力投球していただきたい。私が今申し上げたことも真剣に検討してください。よろしくお願いします。 ○吉沢酉友 副委員長 お諮りいたします。本日の委員会はこの程度をもって終了したいと思いますが,ご異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○吉沢酉友 副委員長 ご異議なしと認めます。よってさよう決定いたしました。  これをもって本日の委員会を閉会いたします。ご苦労さまでした。                 午後2時55分閉会...