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  1. 横浜市議会 2010-11-29
    平成22年 国際文化都市特別委員会


    取得元: 横浜市議会公式サイト
    最終取得日: 2019-07-21
    平成22年 国際文化都市特別委員会             国際文化都市特別委員会記録◇開会年月日      平成22年11月29日(月)◇場所         市会第二会議室◇時間         午前10時01分開会            午後0時00分休憩            午後1時31分再開            午後2時38分休憩            午後3時02分再開            午後4時07分閉会◇出席委員       11人  委員長     松本 敏君(民主党)  副委員長    横山正人君(自民党)  副委員長    太田正孝君(無所ク)  委員      川口正寿君(自民党)  委員      関 勝則君(自民党)  委員      畑野鎮雄君(自民党)  委員      森 裕之君(民主党)  委員      斎藤真二君(公明党)  委員      仁田昌寿君(公明党)  委員      藤田みちる君(ネット)  委員      片桐紀子君(無所属)◇欠席委員       2人  委員      星野國和君(民主党)  委員      河治民夫君(共産党)◇傍聴議員       なし◇出席理事者 (都市経営局)  国際政策室長             関山 誠君  APEC開催推進部長         平野 仁君  創造都市推進部長           秋元康幸君                        ほか関係職員 (経済観光局)  観光コンベンション担当理事      牧野孝一君                        ほか関係職員 (教育委員会)  指導部長               漆間浩一君                        ほか関係職員◇議会局  調整等担当課長            落合明正君  政策調査課長             小林英二君  議事課書記              阿部 聡君  政策調査課書記            田中錦一君◇議題  1 外国語活動を通して子どもに身に付けさせたい力  2 多言語・多文化・多様性に開かれた国際交流を目指して  3 調査・研究テーマ「市民レベルでの国際交流のあり方」について △開会時刻 午前10時01分 △開会宣告 ○松本[敏]委員長 おはようございます。 これより委員会を開会いたします。 欠席委員は、星野委員と河治委員でございます。 上着の着用は御自由に願います。 議題に入ります前に、本日の進行について確認をさせていただきます。 本日は、外国語活動を通して子どもに身に付けさせたい力及び多言語・多文化・多様性に開かれた国際交流を目指して、この2つのテーマにつきまして講師の方よりそれぞれ御講演をいただくことになっております。それぞれの御講演の後に、質疑を行いたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 また、講演終了後には、当局にも出席をしていただいた上で、調査・研究テーマである市民レベルでの国際交流のあり方について、各委員の皆様による意見交換を行いたいと思いますので、よろしくお願いいたします。--------------------------------------- △外国語活動を通して子どもに身に付けさせたい力 ○松本[敏]委員長 それでは、外国語活動を通して子どもに身に付けさせたい力を議題に供します。 本日は、参考人といたしまして、文部科学省初等中等教育局教育課程課・国際教育課教科調査官、直山木綿子氏に御出席いただいております。 この際、私から一言ごあいさつを申し上げます。 本日はお忙しい中にもかかわりませず、本委員会のために御出席いただきまして、まことにありがとうございます。委員会を代表して、御礼を申し上げます。 本日は、貴重な御講演を拝聴し、勉強させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 それでは、御講演をお願いいたします。 ◎直山参考人 おはようございます。 今、御紹介をいただきました文部科学省初等中等教育局教育課程課及び国際教育課教科調査官をしております直山木綿子と申します。 今から11時までお時間をいただきまして、来年度から始まる小学校での外国語活動について、パワーポイントを使いながら御説明をさせていただこうと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。 実は、来年度から小学校の全校に外国語活動が入ることになっています。まず、その経過としてどうして小学校に外国語活動が入るようになったのかということのお話をさせていただいて、その後、では、実際に小学校ではどんな外国語活動が行われているのかいうことを、少し教材等を見ていただきながらお話をしていこうと思います。 学習指導要領が平成20年3月に改訂されました。この学習指導要領は、来年度から小学校では全面実施となります。学習指導要領の主な改善事項としては、この資料にありますように5点のほかに外国語教育の充実いうものが挙げられています。学習指導要領の改善のポイントの大きな1つとして、外国語教育の充実が挙がっているわけです。 どんなふうに充実していくのかいうたら、こういうことです。まず、小学校では、コミュニケーション能力の素地を育てましょう、中学校では、コミュニケーション能力の基礎を育てましょう、高校では、コミュニケーション能力のそのものを育てますよということです。 どんなふうにそれぞれの力を育てるのかというたら、小学校では、高学年に外国語活動を導入します。中学校では、授業の時間数をふやします。今、中学校では英語の授業は週3時間行われているのですけれども、今度の学習指導要領が実施されると、週4時間にふえます。高校では、科目編成が大きく行われることになります。こういうことを通じて、外国語教育を充実していきましょうというのが、今度の学習指導要領での趣旨となります。 もう少し詳しく、小学校と中学校にフォーカスを当てて、どんなふうになるのかいうのを見ていきます。 小学校では、5年、6年に聞くこと・話すことを中心に指導します。中学校では、聞く・話す・読む・書くの4つの技能の力を総合的につけます。それから、扱う語彙も今まで900語程度やったのが1,200というぐあいにふえます。また、高校でも語彙がふえることに加えて、授業は英語で行い、もうそれを基本としますよというようなことがうたわれています。 小学校と中学校にフォーカスを当てますと、小学校では週1時間、年間35時間ですが、外国語活動を実施する。平成21年度と平成22年度は今準備ですので、学校判断で時数を決めて取り組みいただいている現状です。だけれども、中学校と高等学校みたいには教科ではないわけです。教科としては入れへんということです。せやので、例えば算数やら理科やったら、評定という成績表がつきますよね、高学年になってきたら1とか2とか3とか。そういうのがつかへんということです。中学校は、この学習指導要領、平成24年度から全面実施やので、週3時間やったのが4コマにふえます。年間でいうたら140時間になるわけです。これが3年間、140時間になるわけです。 ここなのですけれども、1年も2年も3年も140時間になります。そうすると、トータルで140、140、140ですよね。これは中学校の3年間で一番授業数が多い科目になるのです。それぐらい変わっていきますよということです。語彙もふえる。もちろん中学校は教科担任制ということです。 さあ、何でこんなふうに外国語教育を充実するということになったのかということに、大きく4つ理由が挙げられています。 1つ目は、グローバル化の進展で、アジアの国では小学校での英語教育が非常に進められている。教科としてやっていない国は、実は日本とカンボジアなのです。韓国では非常な勢いで、もう3年生からずっと導入です。中国でも、北京とか上海では教科として取り組んでいるわけです。 資料の赤い部分は、中学校に重なる部分です。英語の学力を中学校でも調査をしたわけです。5教科全部やったのですが、そうすると英語は子供たちの試験の様子から、どうも文法というやつがもう一つ身についてへんのん違うか。せやので、まとまりのある、一定の長い文章を読み取る力がついていない。読み取ったり書いたりする力がついていないではないか。あるいは、意識調査もあわせてしました。子供たちに英語の授業どうですかという意識調査をすると、授業がわからへんという子供の割合が、ほかの教科に比べて多いということが出てきたわけです。高校においては、こういうようなデータが出てきました。では、ちょっと中学校に絞って見てみます。 すると、さっきの意識調査ですが、授業がどのぐらいわかりますかと聞いたら、5教科で1年、2年、3年の結果です。多いというのはわからないことが多い、ほとんどというのはほとんどわからないという意見やったので、見てみますと、中1段階で既に英語がちょっと多いわけですね。数学が多いかなと思いきや、英語なのです。学年が上がっていくと、ほかは下がったりするのです。でも、英語だけは下がらない。中3では28.3%の子が英語の授業があんまりようわからへんというような答えが出てきたのです。 この数字だけを見て、そうか、英語がわからへん子が多いのやなとなるのですが、ようここでわかっておかなあかんのは、実はこの他の4つの教科については、小学校から取り組んでいるのですよね。数学なんていうのは、確かにわからへん子が多いですが、小学校の6年間の算数プラス中学校の数学の9年間でこれだけわからへんという子が出てきてしまっている。ところが英語は、このときはまだ小学校の外国語活動、英語教育が入ってへんときですから、中学校の3年間という限られた中でわからへんという子供が出てきているということです。ですので、こういう課題を解決していかなあかんということで、中学校では週3時間から4時間になりました。 そして、小学校では確かに今までは中学校から授業がスタートしてきたのやけれども、何がし小学校で育てておくべき力が必要なん違うかと。それは中学校の英語教育のためというわけではなく、時代の変化とともに子供たちが大きく変わってきているということです。 学習指導要領の解説書にも書いてあるわけですが、私なりにその部分を解釈したこと、そして、私自身がもともと京都市の中学校の英語の教諭であり、中学校で教壇に立った後、教育委員会に入って、実際に京都市の小学校でも授業に携わってきましたので、そのときの経験からお話をします。 小学校、中学校で授業をし、子供と学級経営していく中で、子供に言葉の力が足りへんなということを感じてきました。友達同士とうまいこと関係がつくれへん、それが発展して、何がし手が出てしまったり、言葉で自分の気持ちを上手にあらわせなくて、何か違う形でそれが出たりということを非常に感じてきました。世の中では、そういうことが何かし事件に発展したりすることもあったように思います。 私たちの生活を見てみたら、例えばコンビニエンスストアに行かれたら、一言もしゃべらなくても物が買えたりします。すみません、これ下さい、幾らですかと言わんでも買うことができる。値段がレジスターに表示される。例えば、どこか行きたいところがある。初めて行くところや。でも、一言もしゃべらないでも、自分が行きたいと思ったところに行くことも可能なのです。例えば駅に行っても、券売機の前で自分が行きたいなと思う駅を探して、その値段のボタンを押したら切符が出てきます。その切符を持って、改札口で機械通したらええわけです。そのとき、機械に向かってお願いしますとかだれも言わへんし、切符をとるときにありがとうなんてだれも言わへんです。 ところが、もっと昔のころって、券売機ではなくて切符を買ったはずです。駅員さんと窓越しにやりとりをして買ったはずやし、もっと昔はコンビニエンスストアなんかなかった。大型店舗もなかった。お肉屋さんはお肉屋さん、八百屋さんは八百屋さんであった。ほんなら、店先でミンチ何グラム下さいと言うたら、これトマト4つあるの、いやいや、おっちゃん、こっちのほうがええさかい、こっちのトマトにしてくれるかとか、ちょっとそれ形悪いし、あっちとかえてくれるかと言いながら買うたはずなのです。ところが、今、大型店舗でパックでお肉を売っています。カートを押して、欲しいものをかごに入れて、レジに持っていったら、一言も言わんでも買えます。大きいお店に行ったら、自分でこのごろ、人にやってもらわんでも、品物をかざすと値段が表示されて買うことができる機械さえ出てきています。私たちの生活は、こんなふうに人と言葉で一言ずつやりとりをしなくても物事が済む、非常に便利な時代です。そういうのがスピーディーなのです。スピーディーさを求めたら求めるほど、人と言葉でやりとりをするという機会が薄れてきます。 そういう人と言葉で実際にやりとりをするという体験が、大人にも子供にも少なくなってきたら、当然子供たちにも言葉を使う機会、言葉の力がなくなってくると考えます。 子供たちに言葉の力をつけたい。ここで言っているのは、母語です。子供たちに言葉の力をつけて、言葉に力がなくなったらどんなことが起きるかというたら、私はそうぞうする力がなくなると考えています。 そうぞうには2種類あります。クリエーション、つくり出すの創造と、イマジネーション、何かしら空想する、想像するのイマジネーションです。イマジネーションの想像する力がなくなったら、この人にこんな言葉をかけたら、どんな気がするだろうと考えることができない。クリエーションの創造なら、これとこれを組み合わせたらこんなことができるよねというつくり出す力がなくなると考えます。 イマジネーションの想像とクリエーションの創造がなくなったら、私は未来をつくり出す力がなくなるん違うかなと思います。未来をつくる力がなくなるいうことは、生きる力が弱くなることと同じと考えています。これからの社会を生きていく子供たちが、自分たちの社会も、地域も、国もみずからつくっていく、そんな力をつけるために言葉の力が必要だと考えています。ほな、母語でやったらええやないか、国語教育もっと一生懸命やったらええやないかという人がいます。おっしゃるとおりです。当然今度の学習指導要領には、言語の力をつけるべくして、全教科全領域に言語活動を仕組むようになっています。 母語の力をつけるために、私は外国語の力をかりようと考えています。例えば、ここに1本のペンがあります。このペンが長いか短いかと、もし問われたら、どんなふうにお答えになりますか。長いですか、短いですか。こんなふうに御質問すると、多くの方は長いか短いと答えます。何でですかとお聞きすると、いつも自分が使っているペンより長いからとか、手におさまるサイズだから短いというぐあいに答えます。それって、何かと比べているわけですよね。これだけを見て、これがどんなものなのかというのは難しいです。あるものと比べることで、これの性質、これがよくわかってきます。ならば、母語の力をつけるために、外国語の力をかりようと考えました。 子供たちは、小学校でゲームやクイズをします。外国語、例えば英語です。おもしろそうなゲームやな、やりたいな、あのゲームに勝ちたいなと子供は思います。ほな、そのためには先生が言うてはる言葉を理解しないとゲームに参加できない。お友達に伝えるために、一生懸命英語を口から出さないといけないし、あるいはお友達が言った英語を、理解できなかったらゲームにならない。クイズに答えられない。子供は初めて出会う外国語、例えば英語を一生懸命わかろうと、相手の顔の表情も読み取り、ジェスチャーも見て、一生懸命理解しようとします。そうやってわかったときの喜びは物すごく大きいです。 また、自分の思いを伝えるために、身振り手振りを使って、顔の表情を使って一生懸命伝えます。そうやって相手が、なるほどなって言ってくれたときの喜びは物すごく大きい。母語のときにはしなかったようなことをやって相手に通じたら、相手の言ってることがわかったときの喜びは大きい。そのときに子供は、言葉って人のことをわかるためにあんねんな、僕のこと、私のことわかってもらうためにあるんやなということを改めて理解します。母語のときには、なれていて、殊さら言葉に注意を向けなかったのが、あえてふなれな言葉を入れることで、子供たちは言葉そのものに注目していくと考えています。 ほな、そんなことって、従来どおり中学校の英語教育でやったらええやないかとおっしゃる方もいらっしゃいますけれど、私自身が中学校で教壇に立っていて、13歳ぐらいの子供になると、人の目が気になる。特に異性の目が気になる。間違うたら恥ずかしい、みんなの前で大きい声で言うなんて、思春期の子供たちの特色です。 ところが、児童期、小学生は人の目を気にせず、まだ男女の目を気にせずに、体験的に体で新しいものに柔軟に対応していくことができます。子供たちは体験的な活動を通して、言葉のおもしろさ、また、言葉の豊かさ、人と言葉でやりとりする楽しさと同時に、言葉で人とやりとりする難しさを感じています。そのことが子供たちに言葉への興味・関心を持たす、言葉の力をつけていくことにつながると考えています。 そんな部分を小学校で十分に培いたい。そのことが先ほど見ていただいたコミュニケーション能力の素地ととらえています。言葉の形や発音より以前に、人に伝えてみたい、あんなことをわかってほしいというコミュニケーションへの積極性をコミュニケーション能力の素地ととらえています。 さて、具体的に外国語活動の目標について見ていきます。 今ここに見ていただいたのは、学習指導要領に書いてある目標ですが、これだけ見ていただいてもわかりにくいので、少し分解してみますと、3つの柱から成り立っていることがわかります。言語や文化について体験的に理解を深める、積極的にコミュニケーションを図る、図ろうとする態度を育成します。そして、外国語の音声、基本的な表現になれ親しませていきます。 一方、中学校です。こちらにいらっしゃる皆さんは、当然小学校で外国語活動の経験をされていない。個人的に英会話塾へ行かれた方は別ですが、ですので、どうも小学校の外国語活動のイメージが持ちにくいと思いますので、今もう一度中学校と比べてみようと思っています。 これは中学校です。ひもといてみますと、やはり3つの柱から成り立っています。では、それを比べてみます。上が小学校、下が中学校になります。お手元の資料にもこれは載せておりますので、適宜ごらんいただきたいと思います。ちょっと見比べていただいて、その違いも見てみたいと思います。その違いが小学校外国語活動の特色となります。 では、まず1つ目の柱です。小学校と中学校、よく似ていますが、小学校には体験的にという言葉が入っています。小学校では体験的な活動をたくさんするのです。2つ目ですが、構造が違います。小学校は3つ目の柱で終わらないで、緑の部分のコミュニケーション能力の素地を養う、が最後に来ています。一方、中学校は3つ目の柱が最後に来ていますね。中学校では3つ目の柱を目標の最後に置くことによって、3つ目の柱が最重要項目ですよということを意味します。中学校で3年間英語のお勉強をしたら、聞いて、話して、読めて、書くように、ある程度の力をつけてもらわんと困るということです。 中学校では外国語の技能をつけることを第一のねらいにしています。一方、小学校は3つ目の柱が最後に来ません。しかも、3つ目の柱はなれ親しむ、ここでいうなれ親しむは、定着を求めていないということです。例えばこういうことです。小学校でレッスン1でやったことがレッスン3にも出てきたとします。子供が先生、忘れた、そんなん僕もう覚えてへんて言ったら、小学校では、構へんで、忘れたん、ほならレッスン1でやった歌を歌うて、みんなで思い出そかってやってもらっても構わないわけです。ところが、中学校はそうではない。レッスン1でやったことがレッスン3に出てきたら、子供が先生、忘れたと言うたら、何言ってんの、しっかり勉強しておいてくれなあかんやろ、試験もしたやんかとなるわけです。中学校ではレッスン1でやったことはレッスン3、レッスン3でやったことはレッスン9でも頭に入れておいてもらう、定着を求める。 もう一つ、ここです。同じ言葉が使うてあります。最初のほうのスライドでもコミュニケーション能力というのは、小中高にもありましたね。ここではコミュニケーション能力という言葉を小中高に入れることによって、小中高一本につながっているということなんです。せやので、小学校でお勉強したことは、中学校にもつながり、中学校でお勉強したことは高校にもつながるということなのです。 小学校では体験的な活動たくさんし、定着を求めていないということ、外国語の技能をつけることを第一のねらいにしていない、小中高一本につながるという特色があります。そのような外国語活動を、ほな、どなたに御指導いただくのかというと、学習指導要領では学級担任の先生、または外国語活動御担当の方にお願いをしてします。もちろん外国語という専門性もありますので、そのネイティブスピーカーの方に、あるいは外国語に堪能な地域の方々の活用、協力を得るということも踏まえています。 ところが、学級担任の先生、小学校の先生方は、まさか御自身が外国語活動の指導をする思って採用試験を受けていないのです。そういう方がほとんどなのです。そこで、国は外国語活動の条件整備を進めてきています。平成20年度には各学校に研修用のガイドブックをお配りしています。そこには音声CDもついていて、先生方が外国語活動、例えば英語で授業をしますね、例えばスタンド・アップとかシット・ダウンとか、レッツ・プレイ・アゲインとか、そういう教室英語を練習していただくための音声CDもここについています。 それから、ティーム・ティーチング、ネイティブの方や外国語が堪能な地域の方とどんなふうにティーム・ティーチングしたらええのやという実践をおさめたDVDをつくっています。中核教員研修、各校1名の先生方がお集まりいただいて、委員会と研修をしていただく中核教員研修を各教育委員会にお願いしています。また、各学校でも校内研修を進めてくださいという依頼も行っています。 さて、昨年度は黄色い部分がついていますが、学習指導要領の試行期です。準備期間が2年間あるわけです。その2年間に合わせて英語ノートというのを配っています。2冊あります。これは英語ノート1です。これの英語ノート2というのが5年と6年と2年間で2冊、こういう教材をつくっています。教科ではありませんから、教科書ではありませんので、絶対に使わなくてはならないというものではありませんが。各学校でどないしたらええねんっていう御意見が多いので、例えばこういうものでお進めくださいというこの英語ノートと、これに準拠した指導案集をお配りしていきます。 また、この中には歌が入っているのですね。その歌がおさめられたCD、後で見ていただきますデジタル教材、このようなものお配りしています。それから、指導者養成研修、ここでは直接行う研修も行っていきます。実践研究授業というのも行いました。 さて、中核教員研修、校内研修も平成21年度に行っています。中核教員はもちろん予算をつけています。今年度は英語ノートをやはりお配りしています。研究開発学校の生徒も、今年度行っています。また、DVDを新たにつくっています。校内研修は、今年度も行ってくださいということをお願いしています。 さあ、来年度から外国語活動が全面実施となります。どんな条件整備かということです。 実は、もうよく御存じのとおり、仕分け事業が昨年度始まりました。仕分け事業のほうですが、英語ノートを無料配付していたわけで、それを行う予定だったのですが、英語ノートの無料配付は平成22年度をもって廃止するとなった。平成22年度までは無料配付するけれども、平成23年度以降は無料配付はなしという結果が仕分けで出ました。無料配付はもうしないで、インターネットで各学校が、やりたい学校だけがダウンロードをするような方法はどうだろうかというような仕分け事業の結果となりました。 ところが、やはりこういう物がないと、何ぼネットとはいえ実物がないとということで、先生方が委員会のほうからぜひ配ってほしいという御要望が相次ぎまして、そこでもう一年だけ延ばそうということで、来年度までこの英語ノートの無料配付となりました。研究開発学校の制度は来年度も行います。 ところが、この英語ノートはここまでの配付となったのです。平成24年度以降は配付はなしなのです。仕分け事業でいただきました結果、もうこれ以上どうのこうのということはできません。そこで、英語ノートの無料配付については、もう行わない。そこで、今、国のほうとしてはやはり何がしこういう子供たちに持たせる物が、先生方が手に取れるような物が必要ではないかということで、平成23年度の概算要求に新教材の開発費用を要求しています。 英語ノートの無料配付は、もう廃止ですので、新教材をということを今考えています。学校が困らないような何がしか、インターネットを含めた新教材を今考えていますが、これも概算要求が通らない限り、実現はしないわけです。このような状態です。今、財務省と折衝を名省がしているかと思いますが、文部科学省もこの外国語活動に関して、今折衝中ということです。 では、この英語ノートについて詳しく見ていきます。平成23年度までは配付します。中核教員研修、校内研修をやりました。中身は実は見てみますとこんなのです。これが英語ノートの表紙です。中をあけると世界のあいさつが出てきたり、世界の子供のスペイン語やフランス語、韓国語、中国語もちょっと扱っています。それから、世界のあいさつということで、習慣や文化についても扱っています。英語ノートの中には、歌やゲーム、いろいろな活動が入っていまして、CDやデジタル教材もあるということです。英語ノートの入り口は、世界のこんにちはを知ろうということです。英語ノート2の最後のところで、将来の夢を紹介しようという活動が設定をされています。 では、実際に英語ノートを少し見ていただこうと思っています。例えば、ここでは英語ノート1のレッスン6に外来語を知ろうという単元があります。ここでは、子供たちが外来語を通じて英語と日本語の音の違いなんかを勉強したりするのですね。ここではさまざまな果物の言い方が出てきます。最後にみんなでフルーツパフェをつくるのです。では、ちょっと実際に学校で行われている活動をやってみます。皆さんが子供になっていただくのを、普通何か研修会では皆さんに子供になっていただくのですが、それはちょっと置いておいて、こんなんよということをやっていきたいと思います。子供たちとハローってあいさつをしながら、今日は先生なあ、クイズ持ってきてんねん。ちょっと今からクイズするし、見といてや。エブリワン・ホワッツ・ディス。ヒント・プリーズ。オーケー。ホワッツ・ディス。ヒント・プリーズ。ホワッツ・ディスとやっていくと、子供たちがリンゴやとか、アップルという言葉が出てきます。ベリー・グッド。イエス。ノー。日本語ではアップルって言うんや、アップル。英語ではアプルと言うねんで。ほな。その次行くえ。ホワッツ・ディス。うーん。ウワッツ・ディス。先生、栗かとか、マロンかと。いや、どうやろな。ホワッツ・ディス。先生、ピーチや、桃や。ベリー・グッド。ピーチやなあ。日本語ではピーチって言うけれども、英語ではピーチって言うのやなあ。ほな、その次行くえ。次は先生、一瞬だけ見せる。ちらっと見せるし、よう見といてや。ほな、行くで。はい。ワンス・モア・タイム,ホワッツ。子供が、先生がサクランボや。ベリー・グッド。イエス。チェリー。日本語でもチェリーと言うたりするけれども、英語でもチェリー、アポゥ、ピーチ、チェリー。上がったり、下がったり、英語はするんやなあ。ほな、その次行くえ。オーケー。ホワッツ,ワン・モア・タイム,ホワッツ。先生、イチゴや、ストロベリーか。ベリー・グッド。日本語ではストロベリーと言うたりするな。ストロベリー。英語ではストロベリー。上がったり下がったりするんやなあ。さあ、ほな、その次行くえ。次は先生見せません。もうヒント言うし、みんな、よう聞いといてや。ナンバーワン・ヒント,イエロー,これもイエロー。先生、バナナか。ナンバーツー・ヒント,ロング。先生、やっぱりバナナやな。オーケー、まだわからんえ。ナンバースリー・ヒント,モンキー。イエロー、ロング、モンキー、ホワッツ。バナナ。ベリー・グッド,イエス・バナーナ。アプル、ピーチ、ストロベリー、バナーナ。上がったり、下がったりするんやなあ。アゲイン,ラスト・ワン。ナンバーワン・ヒント,ブラウン。ほら,ジャスト・イッツ・ブラウン。ナンバーツー・ヒント,オウバー。セコ,ノット・オウバー。先生、ジャガイモか。ポテトか。ノー・ポテイトウ。ナンバースリー・ヒント,アウトサイド・ブラウン・バット・インサイド・ライトグリーン。ブラウン・バット・インサイド・ライトグリーン・ホワッツ・ディス。子供から、先生、キウイか。ザッツ・ライト。ベリー・グッド。キュイフルーツ。日本語ではキウイって言うねんなあ。英語ではキュイフルーツ。上がったり下がったりすんねんなあ、なんて言いながら、子供たちにこういうフルーツの言い方に出会わせて、これを何遍も聞いたり言うたりするようなゲームや活動をしていく。それに加えて、何が欲しいの、ホワッツ・ドゥ・ユー・ウォント。チェリーズ・プリーズ。ホワッツ・ドゥ・ユー・ウォント。パイナップル・プリーズ。ホワッツ・ドゥ・ユー・ウォント。キュイフルーツ。何が欲しいの、キウイが欲しい。何が欲しいの。イチゴが欲しいというような表現も子供たちと歌を歌ったりゲームをしたりしながらなれ親しんでいきます。そして、最後に、では、みんなできょうはフルーツパフェをつくってみようかといって、これを、では、聞いてみよう。何々君、ホワッツ・ドゥ・ユー・ウォント。すると、子供は今までなれ親しんできた言葉で、ああ、ストロベリーズ・プリーズ。オーケー。ストロベリー・オーライ。さあ、こっちがいいかな、これがいいかな。先生、派手なほうがええ。オーケー。ホワッツ・ドゥ・ユー・ウォント。先生、エポゥ・プリーズ。オーケー。こっちがいいかな、こっちがいいか。ホワッツ・ドゥ・ユー・ウォント。キュイ・プリーズ。オーケー。こっちがいいかな、こっちがいいか。さっきのほうがええ。オーケー。ホワッツ・ドゥ・ユー・ウォント。アイスクリーム・プリーズ。オーケー。バニラ・オア・チョコレート。チョコレート・プリーズ。オーケー。ソー・ハウ・アバウト・クリーム。イエス・クリーム・プリーズ。オーケー。ベース・オア・ベース。スモール・プリーズ。オーケー・ベース。ハウ・アバウト・クッキーズ。イエス・クッキー・プリーズ。オーケー。ライトサイド・オア・レフトサイド。ライトサイド・プリーズ。オーケー。ザッツ・ユア・フルーツパフェなんて言いながら、子供とやりとりしながらフルーツパフェをつくっていく。こうやっていくと、子供のほうから、先生、僕がつくりたい。ほんま、つくれる。では、前出てきてやって。で、クラスの代表のだれかにホワッツ・ドゥ・ユー・ウォントと聞きながら、実際にフルーツパフェをこんなふうにデジタル教材でつくったりして、その後、子供たちは英語ノートに載っているこのフルーツパフェの入れ物には、英語ノートの後ろには子供たちが切り取れるような絵カードがついていますので、これを実際に切り取らせて、ここにお友達とやりとりをしながらフルーツパフェをつくっていったりします。でき上がったフルーツパフェを黒板に並べて、フーズ・パフェなんてクイズをしながら、また子供たちに英語になれ親しませながら、こういう楽しい活動をしていくと、子供が英語を言いたい、聞きたい、やってみたいというような思いを持って、人と積極的に言葉を使ってコミュニケーションを図ろうとする態度が育っていくと考えています。 ほかにこのデジタル教材では、例えばこれは英語2になります。最後の出口では、将来の夢を紹介しようとあります。40人の子供を1人ずつ前に出てきて、お友達に将来の夢を紹介して卒業していく。そこのレッスンでは、例えばこのようなものがあります。CDを聞いて3人が言ったことを、この吹き出しに書いていく。例えば、こんなセリフが流れます。小学校の先生の中には、やはり英語がかなわんな、発音自信ないわ、まさか英語をこのようにすると思っていなかったものという方がいらっしゃいますので、そこで、音声が入っています。例えばこうです。ハロー・マイネーム・イズ・マシュー。アイム・フロム・カナダ。アイ・ウォント・ビー・ア・サッカープレーヤー。アイ・ウォント・プレイ・サッカー・イン・ザ・ワールドカップ。もう一遍いきましょうか。ハロー・マイネーム・イズ・マシュー。アイム・フロム・カナダ。アイ・ウォント・ビー・ア・サッカープレーヤー。アイ・ウォント・プレイ・サッカー・イン・ザ・ワールドカップ。子供はここに何かわかったことを書くのですが、それもちょっと難しいと、こんなふうにカナダとかサッカーというようなヒントが出てきたりします。これをこのまま使うのもいいのですが、例えばこんなふうにしてみるのもいいわけですよね。ハロー・マイネーム・イズ・マシュー。アー・ハロー・マシュー。マイネーム・イズ・ナオヤマユウコ。マシュー・ホエア・アー・ユー・フロム。アイム・フロム・カナダ。アー・カナダ。アイム・フロム・ジャパン・キョウト。マシュー・ユア・ドリーム・ホワッツ・ドゥ・ユー・ウォント・ビー。アイ・ウォント・ビー・ア・サッカープレーヤー。アー・サッカープレーヤー。ウーン・マイ・ドリーム・ア・ティーチャー。アイ・ウォント・ビー・ア・ティーチャー。マシュー・ワイ・サッカープレーヤー。アイ・ウォント・プレイ・サッカー・イン・ザ・ワールドカップ。アーハー・イン・ザ・ワールドカップ。ミー・アー・マイ・ドリーム・ア・ティーチャー・ホワイ・アイ・ライク・チルドレン。例えばこんなやりとりを先生とこの主人公がやっているのを聞かせたりしながら、やはりアイ・ウォント・ビー・ア・何々というような表現が職業をあらわす言葉になれ親しませて、最後に子供が自分の夢について、理由を絵で示したり、あるいは日本語の力をかりながらも、お友達に紹介したりしている。 実は、こういうスピーチをする前に、子供たちはここでインタビューをするわけです。自分と同じ夢を持っている友達を探そうとインタビューをします。子供は、このノートを持ちながら、教室の中を歩き回って、ハロー、ホワッツ・ドゥ・ユー・ウォント・トゥ・ビー。アイ・ウォント・トゥ・ビー・ア・ティーチャー・ホワイ・アイ・ライク・チルドレン。サンキュー。直山さんは先生になりたいのや、なるほどって、こう書いて、インタビューして回るわけです。 こういう活動を終わったときに、子供たちに感想を聞きます。きょうの授業どうやったって聞くと、子供たちは英語で上手に言えたというようなことの感想を出しません。子供たちは、僕と同じ夢の人がいた。先生、僕も先生になりたい。直山さんも先生になりたいって言わはった。意外やったわ。直山さんが先生になりたいなんて思ってもみなかったとか、僕も先生になりたいけれども、僕は理科が好きやし、先生になりたいのやと。直山さんは子供が好きやし先生になりたいと、同じ夢でもいろいろ考え方があるんやなという感想を発表します。これは何を意味しているかというと、子供たちの意識が言葉の構造や形に行っていないということです。それよりも、言葉というのは自分のことわかってもらう、人のことをわかるために言葉ってあんのやな。言葉ってこういうために、人のことをよく知り、自分のことをようわかってもらって、人間関係をよりよくするためにあるんやなということに改めて子供たちは気づいていきます。 中学校へ入ったら、正しい英語、正確さのある英語の勉強がスタートします。子供たちは、小学校ではあいまいに聞いて、あいまいに言っています。文法上正しくないことも多々あります。だけれども、文法がどうのこうのとか、発音がどうのこうのとか、三人称・単数はSつけなあかんとか、ダズだったかな、ドゥやったかなって、頭で考えて言葉がなかなか出てこないよりも前に、まず言うてみよう、相手に自分の思いを伝えることが大事やんかということを、まず小学校で耕して、そして、通じた、わかったというこの小さな成功体験をいっぱい身につけて中学校へ行き、ああ、もっとより多くの人に、6年1組だけで通じるんじゃなくて、この中学1年1組の外に出て、もっとたくさんの人と通じ合うために正確な英語の勉強が要んのやな、文法の正しさも勉強せなあかんねやなということで、中学校で専門の英語の先生と一緒に学習をして、言葉の正しさというのを身につけていきます。 今、小学校では言葉の形、フォームにフォーカスを置くのではなくて、通じ合う、言いたいことを何とか相手に伝えようという、そういう思いを育て、言葉そのものに興味を持たせるように、そんな外国語活動を小学校の先生方に展開していただけるように、国としても準備を進め、来年度うまくスタートが切れるようにというぐあいに考えています。 今、ざっとお話をさせていただきました。長時間にわたってお疲れさまでしたが、この後また御質問等お受けしたいと思います。 以上でお話を終わります。お疲れさまでした。(拍手) ○松本[敏]委員長 ありがとうございました。一息ついてください。すばらしい講演だったと思います。 私も、言葉には言霊といって魂がこもっているという話を、以前どなたかに伺ったことがあります。それを思い出しながら伺っていたのですが、大変すばらしい講演が終わりましたけれども、各委員の皆さんのほうから御意見、あるいは御質問があったら、どうぞ、挙手の上お願いいたします。 ◆斎藤[真]委員 どうもありがとうございました。 1つは、感想としては、この母語の力をつけるというために外国語の力をかりるということにつきましては、会社員時代にというか、そういったことも含めて、メールのやりとりということを含めて、やはり非常にそのとおりだなという思いが強くございました。 それと、もう一つ先ほど英語ノート等を使って、その中でまずは親しんでいくというような取り組みは非常に効果的だなと思いました。自分の経験からなのですが、私の時代、当然中学から始めてだったのですが、そのときのクラス担任でもあった英語の先生が非常に工夫をしてくれて、まず一つはNHKの基礎英語をまずは聞きなさいというのと、教科書をピクチャーブックという漫画にしてやってくれたというふうなところもあって、非常に親しみながらというのを感じました。 それで、1点だけ質問といたしまして、小学校の中でそうした素地的なもの今の段階では5、6年生の2年間なのですけれども、それが中学に入って正確にやったときに、要はこの2年間だけの親しむといったものが、急にこれからは正しい英語ですよとなったときに、2年間だけのものがうまく生かされているかどうか、やはり中学でもある程度継続をした、そうした親しんでいくような方法も必要ではないかなと思ったのですが、その辺だけお願いします。 ◎直山参考人 おっしゃるとおりで、小学校の外国語活動の大きな課題は、おっしゃいましたように小中連携と私はとらえています。今、この小学校で外国語活動に入ったことを十分に中学校で生かしていただかないと、小学校の外国語活動の成果というのがなかなか出てこないのです。といいますのは、小学校の外国語活動は、今少し私が実演しましたが、音声中心なのです。ですので、子供が書いたり読んだりというものがないですし、まして、定着を求めるというわけではないので、いわゆる中学校で行われているようなリスニングですとか、スピーキングテストというのがなじまないわけで、子供たちがつけた力を数値化するというのが非常に難しい。ましてやこのコミュニケーション能力の素地なんていう態度面はなかなか数値化できないものです。 ですので、私が小学校の先生に申し上げるのは、先生方が一生懸命おやりになったことは、どのようなふうに成果となるかというと、中学校で本格的に英語のお勉強が始まったときに発揮されますよと。だから、小中連携はそれを考えないといけない。そのためには、中学校の先生にこの外国語活動がどんなもんなんやということを十分に理解してもらった上で、入門期、接続期に小学校でやってきたことを生かしてもらう指導法が必要と考えています。 その指導法として2点考えています。1つは、小学校でやってきた活動を接続期に継続すること。小学校でやってきたさまざまな音声中心の活動を、やはり中学校に入ったときに、いきなり文字を読んだり書いたりではなくて、十分に音声で聞いたり話すということをやはりもう一度正確な英語を入れながら体験し直してやることです。 それから、もう一つは小学校でさまざまな、先ほど見ていただいたような教材があります。絵カードもあります。それを使ってくださいとお願いをしています。例えば、英語ノート1のレッスン7には、クイズ大会をしようという単元があります。ここではホワッツ・ディス、イッツ・何々というのになれ親しむわけです。これは中学校の1年生にもこういう表現が設定されています。子供たちは、ここのところで先生がホワッツ・ディスとやるわけです。すると、こんなところにこの鉛筆が、実はここのところにあるのですよねというようなことを拡大図から考えていくわけです。で、ホワッツ・ディス、ホワッツ・ディス、ああ、ジェリーフィッシュやったんやなんていうことをやりながら、ホワッツ・ディス、イッツ・ア・ジェリーフィッシュ、ホワッツ・ディス、イッツ・ア・ペンシル、ホワッツ・ディス、イッツ・ア・ロブスターとかをここで体験していきます。中学校で改めてホワッツ・ディスの場面設定をしていただかんでも、最初にこのデジタル教材を中学で使ってください。ぽーんとこれ見せたら、子供が先生、やったあ、僕、覚えてるで。そうか、ホワッツ・ディス、イッツ・ア・ロブスター、ホワッツ・ディス、イッツ・ア・ブックっておやりになったら、もうそこで子供の中で見事に小と中がつながるのです。 ですので、小学校で使った活動をもう一度中学でもやっていただき、教材を使うていただくというのが入門期です。中1の最初の段階では私は非常に有効だなと考えています。この単元の最後には、子供たちは自分たちでクイズをこうやってつくって、クイズ大会を開くわけです。あるもののこういう影絵を見せて、ホワッツ・ディスと。あるいは、こうやってブラックボックスの中に手を入れて触って、ホワッツ・ディス。あるいは絵の一部を見せてホワッツ・ディスと。このようなものを子供たちが自分らでつくって、教室の中でクイズ大会をしています。こういうような子供がつくった教材を、ぜひ中学校の先生に借りていただいて、ぽんと授業の最初にやっていただくだけで子供は見事にホワッツ・ディス、イッツというのをよみがえらせていきます。こういうことをしていただく、指導法の継続性と私は考えていますが、こういうことをやっていただけると、今、斎藤委員がおっしゃったようにうまくつながっていくと考えています。 ◆斎藤[真]委員 ありがとうございました。 ◆片桐委員 きょうはどうもありがとうございました。 先生にはお会いしたかったので、いろいろと京都のほうへも以前伺いまして、取り組み等を伺ってまいりまして、どうもありがとうございます。 何点か確認させていただきたいのですけれども、まず1点目が現場の先生方は、非常に新しいことに取り組むということで大変だと思うのですけれども、まず1つは教材の充実と研修かなと思っているのですが、それでもやはりどうしても私は英語は無理よという方もいらっしゃると思うのです。そういう方々への対応というのはどういうふうにしたらいいのでしょうか。 ◎直山参考人 まず、ほな1つずつお答えさせていただきます。 今、片桐委員がおっしゃいましたように、例えばこういう教材、研修というのをいろいろ整備をしていっても、先生方の中には2つの気持ちがあると考えています。1つは不安感です。不安感というのは、先生方御自身が小学生のときに外国語活動の授業を受けていないので、算数や国語みたいにイメージがわかないのです。そこに対する不安感。それから、御自身が英語ってと思っておいでの不安。 もう一つの気持ちは負担感です。それはほとんどの教科を御自身が教えているのに、そこへ新しいものがやってくる。新しいものに対する負担感。また授業の準備をしなくてはいけない、また教材をつくらなくてはいけないという負担感です。 今申し上げたこの負担感の部分は、教材整理、国や各委員会や学校でお金とも絡んできますし、ここで何がしか解消していくということで、これをつくっていきました。そして、次の新教材をぜひ予算が通るようにというぐあいに願っているところです。 ただ、気持ちの不安感の部分はなかなか拭い去ることができないわけですが、先生方に申し上げているのは、英語を教えるのではありませんよということです。英語を教えるのではないということです。申しわけない言い方ですが、私はもともと中学校の英語の教師で、中学校で英語の授業をしたくて教師になったのです。だから、最初、委員会に入って小学校英語の準備をしなさいと言われたときには、何で小学校の先生が英語教えるのよ、私は英語が好きで、自分で英語の勉強をして、英語を聞いたり、話したり、訓練して、採用試験受かって、子供と英語の授業するのだと。小学校の先生は英語を話したり、聞いたりする訓練をしていない。何でそんな人が英語を教えていいのよと、大変反発がありました。ですので、私自身が小学校に行って、実は授業をしていたのですが、そのときには小学校の先生を全部排除するのです。いえ、先生、もう結構ですよと。教室いなくても結構ですよ、私がやりますので、この教室と時間だけ私に下さいと言って、実はずっと担任排除でやってきました。 ところが、あるときの活動だったのですが、日本の遊びで福笑いってありますね。黒板に大きな円を書いて、目や口のカードに磁石をつけて、私が目をつぶって子供にアップ、ダウン、ライト、レフト、モア・レフト、ストップ、オーケーなんて言いながら福笑いをするのです。子供がオーケーとかストップ、モア・ライトとか、ア・リトル・ライトとか、アップとか言い出すのですよね。そうやって福笑いをしたら、すごくスムーズにいったので、時間が余るわけです。担任は後ろで採点をしていました。担任の先生、悪いけれども、ちょっとやってくれはらへんかと言ったら、あんた、やらんでええと言うたやろ、担任はやらんでええって言ったやんかと言わはったんだけれども、先生、申しわけないけれども、ちょっとやってもらえますかと言ったら、わかった、わかった、ほなやってあげるわと言って、前に出てきて、目をつぶって、ほな行くぞと。みんな、助けてやと言うて、担任の先生はマウスですね、これはマウスです、こっちはマウスなんですよね。私はマウスと言うてたのに、担任の先生はマウスやと。それはパソコンのマウスかネズミでっせと思ったのですが、先生はマウスやマウス、アップ、ダウン、ライト、レフトって。それはもう関西弁英語でしゃべらはった。すると、子供が、先生は口ですから、当然アップにならへんはずですよね。ダウンという答えが聞こえると予想していたのに、子供がアップ、アップ、アップ、アップと言うのですよ。先生はおかしいなと思いながらアップにするわけです。次は目でアイ、ライト、レフトと言うと、子供がライト、ライト、ライト、ライト、ライトと言うから、もうこんなふうになるわけです。先生は気づいて、うそついてるやん。先生はな、信用せえへん。今から先生は個別に当てると言いました。先生は、目を閉じているのだけれども、だれがどこに座っているかよう知っているので、ヒロミ、先生は信じてるぞ、頼むぞとこう言った。先生がやっぱりアップ、ダウンと聞くと、クラスから一斉にダウン、ダウン、ダウンと声がかかる。でも、これはダウンではいけないパーツなのですよ。先生が、ヒロミ、言うてみい。ところが、みんながダウン、ダウンと言うものですから、ヒロミちゃんもダウンと言うわけです。ほな、先生は、ヒロミ、もうええと言って、先生は次々当てていくのだけれども、どの子も先生にとって都合のいいこと言ってくれない。だけれども、私がやったときよりも、子供の発言が多いのです。私のときには言わなかったセリフを子供がみずから発しているのです。これは何でだろうか、週1回しか来ないゲストティーチャーと担任の何の差なのかと。子供は、私やALT、アシスタントランゲージティーチャーと担任とでは態度は変えてないという。同じようにやっています。だけれども、担任と子供の関係って、物すごい濃密なのです。私みたいに週1回しか行かない、子供のことをよく知らない私じゃなくて、子供のことをよく知っている、そして、子供が先生のことをよく知っていると、先生が子供にかける言葉は私よりも非常に温かい。子供のことをよく知った上での言葉かけになると、子供の発言が物すごくふえるのです。そして、一人一人への配慮というものが物すごく大きいのです。私はやっているのだけれども、やはり子供のことを知り得ない。そのときに思ったのは、私は一生懸命やっているけれども、私は英語を教えているのだなってことです。でも、担任は英語を教えていないのです。当然これですからね、マウスですから、マウスではありませんからね。だけれども、先生は子供に何を教えたかというと、英語ではなくて、英語を使おうとするその意欲を教えているのです。 子供にとったら、やはり英語や外国語はふなれなもので、物すごく遠いのですよ。ALTや英語専科のような、私のような英語はなかなか遠いな、あんなふうになかなか、ALTみたいに流暢にしゃべれへんなということも子供はよくわかっている。だけれども、そこに学級担任がパイプ役で入ると、ああ、あんなふうにしたらええのやというモデルを見事に担任が演じて、子供たちの外国語と子供との距離を縮める。担任って必要なのだなということをそのときにわかりました。ですので、こんなお話をすることと同時に、学級担任の役割をきちっとお話をしています。英語を教えるのではありませんよと。申しわけないけれども、英語を教えたらいけません。だって、先生方、英語の免許はないのですから。それは中学校の先生に任せてください。それよりも、英語を使おうとする姿は担任でしかできないのです。その役割をきちっとお伝えすることと、また、指導法ですが、モデルになるというためには、どんなことをやればいいのかということを、もちろん私も直接お伝えをしますが、各都道府県の指導主事の方々にもお伝えをいただき、そうやって広めていく段階です。 長くなってすみません。 ◆片桐委員 ありがとうございます。 先ほど英語ノートのお話を伺って、事業仕分けで今後はダウンロードするしかないというようなお話なのですけれども、横浜市の場合は幸いなことに独自で教材をつくっているというのがあるのですが、今後その英語ノートがなくなったときに新教材を配付されるということですけれども、どう改訂されるというか、バージョンアップされるのですか。 ◎直山参考人 まず、仕分けで無料配付は廃止になりましたが、英語ノート自体がなくなるわけではないのですね。もし新教材で予算が通らなければ、現行のこの英語ノートをネットか何かでどうにかということを考えないといけないと思っていますが、もし新教材が概算要求で通ればと考えています。が、各学校は今はもうこれが頼りなのですね。今この学習指導要領の全面実施に当たって、98%もの学校が学習指導要領全面実施の前段階だけれども、98%の学校が外国語活動をやっていただいています。何でそんなようけの学校がしていただけるのかいと思いましたが、やはりこの英語ノートの存在が物すごい大きいわけです。何にもなかったらやはりできないです。やはり先生方からもこれが使えんようになると困るという御意見をいただきます。では、新教材がぽんと行きました。でも、今までもうこれでずっとやってきていただいているのに、今度新しいのが来るわけですね。すると、先生方にしたら、ちょっと待ってと、これ今までやってきたのどうしてくれるのかということになって、新教材に概算要求が通らないと、まだ具体には進めないですね。会議も開けませんが、そういう学校現場のことをよくよく知っておりますので、学校が困らないような教材というぐあいに考えています。 この英語ノートの中身は、やはりこんなふうに変えたほうがいいなという箇所があるわけですよね。もっと子供がコミュニケーションを図ろうと思いたくなるような活動を入れ込む必要性、それから、5年生、6年生にはやや幼稚ではないかなという部分と、反対に先ほど将来の夢、紹介する場面を見ていただきましたが、結構あれは難しいのです。あれは中学2年生レベルです。ちょっと難しいのも、非常に差がありますので、そこらもう少し5年生、6年生の発達段階に合ったものにして、幼稚なものは上げて、難し過ぎるものは少し5、6年生に合わせるようなということを今考えています。 ◆片桐委員 関連してなのですが、先生が京都にいらっしゃった時代に教材をつくられていると思うのですけれども、そのときにどのようにしてつくられたかというのか、あるいはどういった面を考慮してカリキュラムをつくられたのかということをちょっとお話しいただけますか。 ◎直山参考人 京都市では、早くから委員会で小学校の英語への取り組みを始めました。平成14年度には3年生から6年生まで4年間のカリキュラムをつくっています。そのカリキュラムのペーパー状のものだけをつくって、さあ、おやりくださいというても、なかなかできなかったのです。できない理由は、やはり目の前に教材が必要ということで、そのカリキュラムに合った教材を、こうやって英語ノートみたいなものを全部つくったのです。京都市は1年間に10レッスンあります。そのレッスン1ごとに絵カードとかを全部つくってパックに入れて、委員会への貸し出しをしていまして、そのときに費用も大分かかりましたし、労力も随分かかりましたが、そのときに自分自身がそれをやってきたときに思ったのは、やはり紙レベルではいけない。カリキュラムできたし、どうぞとという指導案レベルでは絶対いけない。目の前に教材を提示しないと、全教科教えている先生には忙しくて教材の準備もままならぬ負担感がありますからね。それから、やはり教材を見て初めて、ああ、こんなふうな教材使っていくのだなというイメージがわくのです。そこから不安感もぬぐい去れるということで、とにかく具体の教材を提示することの必要性を感じて、京都市では教材をとにかく学校へ配付するということを優先してやっていきました。 ですので、ALTをたくさん、ほんまは35時間ALTが入ると、先生の負担は少なくなるのです。だけれども、ALTはやはり人もかわりますし、予算がいつまで続くかわからないではないですか。予算がなくなったらALTを切らなくてはならない。でも、物をつくっておいたら続きますよね、やはり。そういうことで、ALTよりも物にお金をかけようということを意識してやってきました。 それから、カリキュラムをつくるときには、ちょっと難しい話になりますが、いろいろなカリキュラムのつくり方があるわけです。例えば話題シラバスという言い方があります。例えば、動物に関係があることばかりやる。ドッグ、キャット、ドルフィン、フィッシュ、動物に関係がある。それが終わったら、次、食べ物に関係のある言葉で、例えばエポゥ、パイナップル、スパゲッティ、ハンバーガー。それがまた次は、数字に関係がある言葉ばかりやる、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10。それが終わったら次は、というぐあいに話題でカリキュラムを組んでいくやり方もあります。 もう一つ、場面で組んでいくやり方もあります。では、最初はお買い物屋さんの場面で、メイ・アイ・ヘルプ・ユー。ア・レッド・ティーシャツ・プリーズ。オーケー・ヒア・ユー・アー。サンキュー。お買い物の場面。次はレストランの場面にしよう。ホワット・ウッジュー・ライク。アイド・ライク・スパゲティ・スープ・アンド・サラダ・プリーズ。オーケー。レストラン。このように場面で組んでいくやり方もあるのですが、京都市が組んだのは、さっきも申し上げた話題でも場面でもなくて、言語機能というもので実は仕組んでいるのです。言語機能ってどういうことかというと、今、私たちはコミュニケーションを図っています。私は今、皆さんに説明をするということをやっているわけです。説明をする目的で言葉を選んでお話をしている。私たちのコミュニケーションには必ず目的があるわけです。例えば、あいさつをするという目的があったり、例えば片桐委員に好みを聞くという目的があったり、さまざまな目的があって私たちはコミュニケーションを図っています。前にも言ったように、この目的を言語機能と考えていただいてもいいかと思います。それで順番を組んでいきます。どんな順番でこのコミュニケーションの目的を配列するかというのを考えたときに、母語で子供たちがどんなふうに言葉を習得するかを考えたわけです。赤ちゃんが生まれますよね。赤ちゃんは言葉をしゃべることはできないのにおぎゃあ、おぎゃあと泣きますよね。何で泣くのでしょうか。何で泣くのかというと、おなかが減っているという要求です。御飯ちょうだいと言うことができないから、おぎゃあ、おぎゃあと泣いて要求するわけです。それから、おしめが濡れていて、何してはんの、もう気持ち悪いし、もう不快や、いややという不快をあらわす、ということで、泣くのです。それを周りの大人が聞き分けて、あ、おなか減ってるのだな、おしめが濡れているのだなと対応していくわけです。 私たちが言葉の習得はこんなふうに要求から始まって、快、不快から始まるのやなと考えたわけです。それを過ごしていくうちに、だんだん子供が1歳ぐらいになると、発話していくわけです。まんま、もんも、くっく。もんも言うたら外へ連れていって、まんまやったら御飯ちょうだい、くっく言うたらくっくがあるから早う外連れていってという意味ですよね。やはり要求が始まりです。それがずっと過ぎていくと、子供たちは自動車を見てぶーぶー、犬を見てわんわん、猫を見てにゃあ、と、事実をあらわしていくわけですね。じいじもそうですね、じいじもおじいちゃんだっていうことですよね。 私たちの言葉の習得は見ていくと、感情をあらわす表現からやがて事実をあらわす表現へと進んでいくのではないかなと考えたわけです。そこで京都市のカリキュラムは、最初のころには感情をあらわす表現、そして、やがて事実をあらわす表現とかに仕組みました。例えば、感情をあらわす表現でしたら、アイ・ライク・ドッグ。アイ・ウォント・アン・エポゥ。リンゴちょうだい。ゴー・ストレート。真っすぐ行って。そして、やがて得ていくに従って、例えばハウ・イズ・ザ・ウェザー・トゥデイ。きょうの天気はどう。これ事実ですよね。ワット・タイム・イズ・イット・ナウ。今何時。これ事実ですよね。ホワッツ・ディス。これ何。イッツ・ア・ペン。事実です。そういうぐあいに実は京都市は仕組んだカリキュラムを用意しました。 ◆片桐委員 ありがとうございました。 最後にもう一点お伺いしたいのですけれども、先生の御意見を伺いたいのですが、早期の外国語活動の反対論者の方々ってたくさんいらっしゃると思うのです。ここは全員推進派だと思うのですけれども、特に専門家の方々、例えば慶應大学の大津先生ですとか、そういった方々の御意見に対する御意見といいますか、感想をいただければと思います。 ◎直山参考人 反対をされる方の言わんとすることは大変よくわかります。反対をされる方の多くは、外国語ではなく、母語の力は母語でつけなあかんやろとおっしゃいます。それは否定しません。おっしゃるとおりです。母語でも力をつけていかないといけません。ただ、学校教育というのは、より効率的な方法を選ぶべきと思うのです。学校は場所と時間が限られています。ならば、より効果的な方法をとるのが学校です。ならば、外国語を入れることで、子供たちに比較をすることで母語の力を入れるということが効果的だと考えたことです。 それから、大津先生が反論されている部分が、彼自身は外国語の力をつけることで母語の力がつくということには、彼は認めているわけです。認知言語学者として、例えば三角形があります。これは母語の力です。ここの根底、この上が表出している、聞いたり、話したり、読んだり、書いたりという部分です。が、こういう三角形に、大津先生がおっしゃっているのは、こういう図をお書きになります。この三角形は母語です。これは外国語の力。すると、ここら辺が表出している部分が実際に母語を聞いたり、話したり、読んだりするのだけれども、実は言語という共通部分では、外国語ともここが合致しているのだと。なので、外国語の力をつけることは母語の力をつけることにもつながるし、母語の力がしっかりしていないと、外国語の力も伸びないということを大津先生はおっしゃるわけです。もうそこは一緒です。ですので、大津先生が私におっしゃるのは、君と考え方は根底は一緒であると。ただ、小学校からやらんでええと、中学校からやったほうがええと彼はおっしゃっています。私は、大津先生とは根底は一緒なのだけれども、あえて私は小学校を推しています。それは中学校という時期では、遅いのです。情感の部分というのは今もこの社会の中で、家庭の中で言葉を使って、言葉で育っている子供が非常に少ないと私は感じています。例えば、御飯、飯、おふろ、お金、こういう家庭もやはりいっぱいあるのですよ。家庭訪問に行っていても感じました。ああ、言葉で子供が育っていないなということを自分が小中の時代に非常に感じてきました。厳しい家庭環境の中にもいたのでね。すると、公立の学校というのは、いろいろな子供たちがいます。おうちで、英語のビデオを見られる子供らもいれば、親御さんが英語をお話しになる御家庭もあれば、英会話に行く子供もいれば、母語できちっと言葉で育っている子供もいます。だけれども、そうではない子供もとても多いのです。しんどい地域の子供は、その子供たちが社会に出たときに、自分の生きてきた環境や受けてきた環境で、その子の人生が左右されるのは子供にとって物すごい理不尽やと私は思うのですね。だからこそ、公立でこそ言葉の力が必要だと思っています。そういう子供たちは、ちっちゃいころにおひざで絵本を読んでもらったりしてないのです。非常に言葉で育っていない。その子供たちにこそ、言葉への気づきをさせたい。母語ではなれっこになっている部分にあえて外国語を入れることで、その子供たちに気づかせてやりたいので、情緒的な部分も含めて、私はあえて小学校、児童期ということを大津先生にもお話をしています。 ◆片桐委員 ありがとうございました。
    ◆川口[正]委員 どうもきょうはありがとうございました。 ちょっと二、三聞かせていただきたいのですけれども、私たちも英語をなかなかなれないわけです。海外へ行っても、最初は何を言っているかわからないですよね。ところが、1週間、10日と行っているうちに、あ、こういうことを言っているのだなというのがわかってくるようになるわけです。英語そのものが聞きなれていないというのがあるでしょうけれども、私は日本語をあえて日本語ですよと教わったことは一回もないですよね。生まれたときからさっき先生が言ったように、ぶーぶーだとか、そういう教え方をしてもらいながら身についてきたわけです。それであるのであれば、何で小学校5、6年生からなのですか。1年生からなぜやらないのですか。どうせやるなら1年生からやるべきだろうというのが1つと、もう一つは国がもっとしっかり予算をつけて、各学校に英語を母国語とする先生を1人ぐらいきちっとつけられるようなことをしていかないと、本当の英語はできないのではないか。英語教育がただやればいいというおざなりのような英語になってしまうのではないかなとと思います。そんなふうに思っているのですけれども、いかがでしょうか。 ◎直山参考人 今いただいた2つの御質問の1つ目です。どうして小学5、6年生かという部分です。 まず、今回外国語活動が導入されるのは小学5、6年生からですが、その前には実は総合的な学習の時間という中で、国際理解教育の一環として、実は3年生から実施だったのです。ただ、その総合的な学習の時間にどんなことをするかは各学校が決めることになっていましたので、3年から行う学校もあれば、4年から行う学校もあったし、6年から行う学校も実はあったのです。その期間が結構数年長かった。すると、非常に学校間に格差が出てきました。2万4,000校でこれがあるわけですね。そうすると、このでこぼこを解消しなければいけないことと、それから、最初にもパワーポイントを見ていただいてお話をした外国語活動の必要性から、では、3年生からぽこんと入れることは、この2万4,000校掛ける4学年分というのは非常に大変な話なのですね。やっている学校はいいけれども、やっていない学校にしたら大変なわけです。現状この小学5、6年生に入れるというだけでも、非常に先生方が不安感と負担感を持ち、それから、当然こういう教材をつくるとなると予算が非常にかかってきますし、研修にも大変なお金がかかってきます。そこで、中学校との接続を考えたり、まず5年生にやってみて、そこからスタートしていこうという考え方です。 では、ほな小学3、4年生におろすつもりなんかと言われると、今のところでは小学3、4年生については考えていません。スライドで見ていただいたように、研究開発学校の制度をやっています。あそこでは実験的に1年からやっていただいている学校もあれば、3年からやっていただいている学校もあります。あるいは1年から外国語活動ではなくて、おっしゃっているように教科としてお取り組みの学校もあるわけです。まだ1年生からとか3年生からやったら、どれだけ成果が上がるのか、また、反対に成果ではなくて、英語嫌いを生む可能性もあるわけです。中学校であれだけの英語嫌いが出ています。それを前倒しで小学校から英語嫌いをつくってしまったら何もなりませんので、スムーズに1年生からもしやるとしたら、どんな指導法が必要なんやということを検討しないといけない。そこで、研究開発学校では、今実験的に1年生から、3年生からとか、教科として外国語活動として1年からということで、今実験委託でやっていただいています。そこのデータをもって、次、学習指導要領のときにどうするのか、学年を早くするのか、いや、やはり5、6年できちっとすることなのか。5、6年は今は外国語活動だけれども、それを教科とするのんかということを検討しないといけないと思っています。ただ、現段階では5、6年生で、2万4,000校がきちっとやっていただくことを優先するというのが考え方ですので、3年生からとか1年生からということについては、まだ今のところ白紙状態で、研究開発学校でのみ実験をしているという段階です。 それから、2つ目の御質問なのですけれども、おっしゃるとおりお金がやはり物すごく伴いますので、新しいことをやっていくとなると、研修も必要だし、ましてや教科ではないので、何がしこういう教材等が必要だということで、予算をつけてというぐあいに考えておるわけですが、何せ昨年度は仕分けですぱんと切られてしまって、それはもちろん仕分け事業の方には仕分け事業の方の理由があろうかと思うのですけれども、今年度はそれで新教材ということで、今のところ予算をつけて、何とか先生方をバックアップするような形をとりたいと思っています。 ただ、各学校に、英語なら英語のネイティブスピーカーを全部配置してとなると、これが2万4,000校になります。相当な費用がかかることと、それから、その先生方を確保することが非常に難しい。ネイティブスピーカーってだれでもええのかいうわけにいかないわけですね。学校でやはり指導者たる、それなりの覚悟と指導力を備えていただかないといけないわけですね。そういう方の確保のことも考えないといけない。ですので、ネイティブを各校1名ずつ配置となると、かなり解決をしなければいけない予算面と、それから、いろいろな条件整備を進めていかないといけないということです。 それから、例えば1年生からとなりますと、これは大学の教員養成課程をいじらないといけないことになります。大学の教員養成課程で、きちっと外国語活動等の講座を必修で持ってもらって、これから先生になる人は、もうそういうのもきちっと履修してもろうて、採用試験受けてもろうてということになりますので、大学のほうにも今随分いろいろなアンケート調査をして、外国語活動をどれだけ開講していただいていますかというようなことを調査もしていますし、そこら辺のプッシュもお願いをしている段階ですが、はいっというぐあいに線を引いて一斉にというのがちょっと今、そういうことができない状態ですね。お金等々も要るということです。 ◆川口[正]委員 大変文部科学省らしいなというお答えなのですけれども、教育そのものはやはり日本の原点だと思うのです。この弱小な国がこうやって教育でここまで世界にのし上がってきた。それが英会話をすること、英語を教えることによって、多くの国々の人といろいろな交流ができる、会話ができる、そして、研究も進められるということの考えのもとに始めているのだと思うのですよね。だからこそ、やはりやるべきであって、金がないからやらないよ、ここからだよと非常に聞こえるのですよ。よその金を持ってきてもいいのですよ。やはりそのぐらいのことをやらないと、例えば、では、教員はどうするのだといったら、海外に求めればいいではないですか。イギリスだとかアメリカとか、日本でこういうことをこれからやるのだから、先生になってくださいよということをすればいい。やはりそれぐらい本気のことを出さないと、今やっている中学校の英語と大して変わらなくなってしまうのではないかなという心配があります。 ◎直山参考人 今、先ほど行政的やなとおっしゃいますが、そうです。行政的な話もしていますが、私は文部科学省におる人間なのですが、もともと教諭であり、今は教科調査官という行政の立場にいますが、教諭というものから足を抜いていませんし、もう今のお言葉はおっしゃるとおりです。もう常々思っていることです。何がやねんと。これからの国をつくっていくのは子供だと。かけんならんところとちゃうやろと思ってます。それは物すごく思っています。お金をかけてほしいし、それはもう私が100回叫んでなるのでしたら、何ぼでもやります。だけれども、あの中で決して屈しているわけではない。屈しているわけではないし、私はこういう外国語活動の担当の調査官させてもらっていますけれども、事務の方も決して屈しているわけではない。日々どうやったら予算取れるやろ、外務省とどんなやりとりしたらお金取れるやろ、直山、この資料つくってくれ言われて、よっしゃ、ほな、こんな事例あるさかい、これ言うてきてというようなことは、日々戦いでやっています。 そういう意見をぜひいろいろな方に言うていただきたいなと思っています。 ○松本[敏]委員長 非常に話が盛り上がってきていて、これからというときなのですが、実は直山調査官も次の予定が実は入っておりまして、時間が限られているものですから、どうしてもこれを1つ聞きたいという方がいらっしゃいましたらお願いします。 ◆横山副委員長 きょうはどうもありがとうございました。 きょうのお話を聞いていて、やはり非常に本当にためになったなと思っていまして、きょうの速記者がどういうふうに記録をとるのかなと、余計なことまでちょっと考えてしまうような、極めて普通の委員会の審査とは違うような内容で、非常にためになりました。 まとめてちょっと伺いたいのですけれども、この中学校段階でほとんどわからないとかいう数字を先ほど例示されましたけれども、小学校5、6年生から英語を初めて、この数字がどれぐらい下がっていくかというのがやはり興味のあるところで、目標値みたいなものを定めてやっているのかどうかというのをぜひ教えていただきたいのと、きょうの御説明の中で、英語ノートまでは外国語活動とずっと説明されているわけですよね。これについて、文部科学省は英語に特化したことを考えているのか、それとも例えばブラジルの子供たちが多いところではポルトガル語を中心にやったりとか、あるいは横浜など中華街に近い学校では中国語を中心とした外国語活動をやったりとか、韓国語などは日本語に文法が近いから、僕は一番取っつきやすい言語だと思っているのですけれども、そういうことまで含めて、多言語で物を考えているのかということをどうなのかというのを教えていただきたいと思います。 それと、あとは先ほど御説明の中で、外国語はコミュニケーション能力だとおっしゃいました。私もまさにそのとおりだと思うのですけれども、だとしたら、僕は中学校段階で評価することはやめたほうがいいと思うのです。ばあばとかママとか、あるいはあっちだとかこっちだとかという英語習いたての子供に、あなたはコミュニケーション能力が低いから1だとか、よく真面目に勉強したから5だとかということではなくて、コミュニケーション能力の達成感が出て初めて、では、文字はどうなのかとか、あるいは文法はどうなっているのかという興味がわいてくるのだと僕は思うのです。だから、中学校段階で評価するのは、もうこの際日本全国でやめたほうが私はいいと思っております。 それと、あと英語ノートの仕分けの問題なのですけれども、なぜ仕分けられたのかということをぜひちょっと聞きたいと思うのですけれども、例えば外郭団体が中抜きしているとか、そういう下らない理由なのか、それとも、その英語ノート自体の価値を認められずに仕分けられてしまったのか、その中身をぜひ教えていただきたいと思います。 ○松本[敏]委員長 では、手短に、すみません、御答弁をお願いします。 ◎直山参考人 わかりました。 中学校の目標値を定めてやっているのかということですが、現段階ではまだ、正式に小学校で外国語活動を経験した子供が中学校に上がる段階ではなく、来年度からになりますので、そこの部分はまだきちっとは定めていませんが、平成15年度から5年間、英語が使える日本人の育成のための戦略構想という中では、中学校段階では、高校段階ではこのような子供というような数値というか、級ですね、英検とか外部団体のそういう検定試験があるのですね、TOEICとか、そのようなもので点数は定めています。 それから、2点目、英語に特化したことを考えているのかということですが、一応小学校段階では英語を扱うことを原則としています。中学校が英語ですので、英語を使うことを原則としていますが、今おっしゃいましたように、地域によっては、その地域に住んでいる方々の関係で、英語でない別の言語のほうが適している場合もあろうかと思います。それについては、各自治体が選択をすることが可能です。ただ、その場合も、中学校からはみんな一律に英語になって、そこら辺のことは考慮してくださいねというぐあいにはお話ししていますが、選んでいただくことは当然可能です。 それから、中学校の評価のことについては、そういう考え方をおっしゃる有識者の方も確かにいらっしゃいますが、今の段階ではそういう話は国としては出ていないということです。非常に大きな改革になると思います。 それから、何で仕分けられたかということですが、仕分け事業のほうの答えは、出てきた答えだけ見ると、小学校で外国語活動、英語教育をする意義が理解できないというようなことと、それから、小学校での英語教育云々というよりも、もっと大きい枠組みで国として中学校、高校での英語教育を改革していかなくてはならないのではないかなど、というような御意見をいただいています。それは英語ノートがいいとか悪いとかではなくて、そもそも論が出たのです。何で小学校で英語活動、外国語活動をしなければいけないのかと。私はそれを拝見したときに、だって、もうそういうような何でせなあかんのというような意見が出た段階では、もう学習指導要領で小学校では外国語活動をやりますよと決定しているわけですよ。その中には、何でかというような理由も書いてあるのですよね。そのときに私が思ったのは、小学校での外国語活動の必要性というのを、私たち国の者や委員会の者というのは、研修で先生方にはお伝えする機会がいっぱいあるのです。だけれども、一般の人にはお伝えしていない。一般の方に何で小学校で外国語活動が必要なんやということを去年1年間直山は伝えてきたのか、去年から文部科学省でお世話になっていますが、という反省でした。せやので、私らが大抵寄せていただくのは、委員会の研修やら学校の研修ですが、機会があったならば一般の人に話をして、何で小学校で外国語活動が必要なのかを訴えたい。さっきの、川口委員の意見と重なります。だから、予算をつけることが必要なのだということを、日本の一般の方に私はしゃべっていかなあかんな、そこら辺の周知徹底が私自身足りなかったなというのが私の反省です。 せやので、きょうもこうやってお話をいただいたときには、ぜひ寄せさせていただきたいと思った。私もこうやって議員の方にお話し、さっきも今までとちょっとちゃうとおっしゃったけれども、本当にお恥ずかしいですが、よくそのしきたりとかがわかっていなくて、なんですが、とにかく自分は、外国語活動の担当の者として、その必要性をお伝えして、皆さんにバックアップをしていただける場がちょっとでもあるのだったら、どこでも寄せていただいて、話をしたいなと思っています。これが仕分けでの結論への自分自身への反省です。 ○松本[敏]委員長 予定した時間がまいりましたので、ほかの委員の皆さんも、あるいは教育委員会のほうも何かしゃべりたそうな顔していましたけれども、もう本当にすばらしい講演だったと思います。改めて御礼申し上げます。 本委員会といたしましては、本日の講演を参考にいたしまして、今後意見交換を行って活動を進めていきたいと思っておりますので、よろしくお願いを申し上げます。 それでは、まだきょうの議題は残っておりますけれども、この際暫時休憩したいと思います。 再開は、予定として午後1時30分を予定しております。よろしくお願いいたします。 では、休憩に入ります。ありがとうございました。 △休憩時刻 午後0時00分--------------------------------------- △再開時刻 午後1時31分 ○松本[敏]委員長 それでは、休憩前に引き続き委員会を再開いたします。--------------------------------------- △多言語・多文化・多様性に開かれた国際交流を目指して ○松本[敏]委員長 次の議題に入ります前に、進行について改めて確認させていただきます。 進行につきましては、午前中と同様に、講師の方より御講演いただき、その後、質疑を行いたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 それでは、多言語・多文化・多様性に開かれた国際交流を目指してを議題に供します。 本日は、参考人といたしまして、言語交流研究所、ヒッポファミリークラブ、理事、鈴木堅史氏及び同研究所主任研究員、鈴木照世氏に御出席いただいております。 この際、私から一言ごあいさつを申し上げます。 本日は、大変御多忙にもかかわりませず、本委員会に出席をいただきまして、本当にありがとうございます。委員会を代表して御礼を申し上げます。 本日は貴重な御講演を拝聴しまして、今後の勉強にさせていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 なお、前回の委員会で御確認させていただきましたように、補助員の方が1名同席をしておりますので、御了承ください。 それでは、御講演よろしくお願い申し上げます。 ◎鈴木[堅]参考人 ただいま御紹介いただきました言語交流研究所、ヒッポファミリークラブの鈴木堅史と申します。戸塚区に住んでおりまして、横浜市民になってちょうど20年でございます。 このたびは、横山委員と以前よりこの活動についていろいろお話をする機会がございまして、その際に私どもの国際交流、特にこの10年ぐらい世界じゅうの人たちを受け入れしておりまして、横浜市民の方たちもいろいろ御家族で、お子さんも含めまして多様な交流をしているということで、一度そういう話をしてくれないかというお話がございまして、お招きを受けました。ありがとうございます。 私どものこの言語交流研究所、少し固い名前がついておりますけれども、ふだんの活動はヒッポファミリークラブ、これまた柔らかいですが、ヒッポというのはカバなのです。カバさんの家族のクラブということで、1981年にスタートしました。来年ちょうど30周年を迎えます。 きょうのタイトルは、多言語・多文化・多様性に開かれた国際交流を目指してということでつけさせていただきました。あえて多言語という言葉を入れさせていただきましたのは、多様性・多文化に開かれて、英語を中心にした国際化ということになりますと、つい英語を中心にしたお話になるのですけれども、私どもがいろいろな国の方と交流ができるようになった大きな要素は、この多言語に開かれたところにある。英語1つも大変なのに、いろいろなことを同時にやって、本当にできるのかと最初皆さんどうしてもお思いになられるのですけれども、この活動を提唱しましたのは、私どもの代表理事の左側に写っております榊原陽ですが、たまたま榊原に自分のお子さんが生まれまして、この子たちに、今からもう40年ぐらい前ですけれども、いろいろな国の人たちとお友達になって、もっともっと広く伸びやかな世界を歩んでいってほしいという中で、やはり言葉が大事だと考えた。日本は島国ですから、日本語だけで主に生活しておりますけれども、世界じゅう、皆さん御承知のように、英語が一番話されておりますけれども、英語だけではなくて、できたらヨーロッパの言葉が英語以外に1つ、2つ、あと、アジアの言葉も勉強ではなくて、ここが少しポイントなのですけれども、自然に親しめるようなプログラムをつくろうということでスタートいたしました。 最初は、今のようにたくさんの言葉ということではなくて英語から、スタートしたのです。実は英語でスタートして10年ぐらいで、英語を中心の勉強のやり方ではなくて、自然のやり方をしようと考えた。自然のやり方といいますし赤ちゃんの習得であります。これはよく普通、新聞とか雑誌等でもいろいろな英語の教材の広告に赤ちゃんのように音をシャワーで浴びましょうという表現がございますが、実は英語を中心にやっているときは一番うまくいきませんでした。英語で大変苦心されている方が多い中、恐縮なのですけれども、英語が悪いわけではなくて、英語を習得しようとするプログラムが、英語だけではなくて、ヨーロッパ、アメリカ、アジア、みんな同じですけれども、つまり言葉を人為的に文法とか発音とか、いろいろな工夫はされているのですけれども、問題の立て方がどうも赤ちゃんの、人間が自然に言葉を獲得していくシステムといいますか、仕組みに合っていないということに皆さん薄々気がついているのですけれども、もう10年、20年、30年、50年、日本も100年近く英語を中心に外国語ということの教育をしてまいりました。これは日本だけではなくて、欧米もアジアもどこも同じです。 基本的にいろいろな工夫をされていますので、最近は留学もふえていますから、ホームステイをしたり、留学に行ったりして、少しはできるようになっている方がいらっしゃるのですけれども、英語を中心にしている、英語というよりも、英語に象徴される従来の語学教育です。この外国語教育に対する皆さんの理解、知見、どういうふうに仕組みがなっているのか、本来人間はということに対する考え方や理解が、私どもは世界じゅうの国と交流しておりますが、その中で、人間はどのように言葉を獲得するのか、皆さんのお手元にも資料がございますので、後でまたごらんいただきたいのですけれども、これはMITの言語学者スザンヌ・フリン先生、それから、東大の脳科学者の酒井先生、お二人とも実はノーム・チョムスキーの門下で、この方は今の現代の言語学で一番革命的な理論を提唱したと言われている方で、もう四、五十年前なのですけれども、生成文法理論という、名前を聞くとよくわからないのですけれども、つまり人間は生得的にだれでも環境が合って言葉が聞こえてくれば、文法を獲得できるという生得的な、機械でいいますと、すばらしい仕組みを持っていて、それは普遍的であるということを提唱しています。これは一大センセーションを巻き起こしまして、というのは、当時はまだまだやはり人種間や民族間で優位性といいますか、同一民族のほうが、例えばゲルマンのほうが優秀であるとか、日本語のほうが複雑で高級といいますか、そういうことが言われていた。言語が同じ人間の仕組みというのは、普通考えれば当たり前だと思うのですけれども、アメリカで生まれた赤ちゃんを日本でずっと育てていますと、日本人のように日本語を話す。日本の赤ちゃんもアフリカのピグミー族に、会いませんが、拾われてピグミー族として育てればピグミーの言葉ができるようになる。ということは、体験で皆さん御存じなのですけれども、やはり少し国の中でそこが科学的に解明されていませんと、そのことにしてなかなか納得できない。そういう中で、チョムスキー氏はその案を出しまして、チョムスキー氏の話は長くなりますのでしませんが、チョムスキー氏の門下で研究を、30数年進められたのがスザンヌ先生です。この方は、多言語のほうがたくさんの言葉に囲まれて、それも自然な言葉の聞こえてくる、そして、それを受けとめてくれる環境があるほうが人間の知能に、もともと持っている仕組みにとって豊かであると言っています。豊かであるということは、そのほうが自然であるということです。そして、多言語の体験をしている人間のほうが知的な理解、あと抽象的な思考、立体的な思考、数学的用語でいうとトポロジーというやつですが、いろいろ立体的に考えられるというのは、当然多言語の中には多文化・多様性に対する理解、たとえ1つでも3つぐらいの言葉でふっと韓国語と日本語と英語とか、勉強ではなくて、自然にそういうことが概念の中に入っている人たちの脳の中の構造はリッチである、豊かであるということを提唱されています。 もう30数年間ずっとそれを検証して、たまたまおととし、私どもの代表が前にチョムスキー氏と親交がありまして、御縁があってまたお会いしましたら、スザンヌ先生がいらっしゃって、実はこの酒井先生もチョムスキー氏の門下で2年間、ハーバード大学で研究された後、医学部で、その後、脳の中の仕組みはどうなっているのかを学ばれました。特に言語の脳機能というのはわかっているのはまだまだほんの少しなのですね。そういう中で、チョムスキー氏の言語理論に触れまして、スザンヌ先生と同じようにこの活動といいますか、たまたま御縁がありましてお話しする中に、まだほとんどわかっていないのですけれども、その多言語の可能性を脳の中に、どうやって脳が機能するのか。皆さんはほとんど日本語で育てられたと思うのですが、中には帰国子女とか、ちょっとフランスに行っていたとか、アメリカに1年勤務したといういろいろな議員の方がいらっしゃると思うのですけれども、でも、小さいときから同時にそういう風に育てた子たちの脳はどうなっているのか。混乱していないのか。これもまだほとんど皆さんの中に誤解しかありません。誤解というのは2つ、3つだと混乱するというものですが、それについて、明らかにそうではないのだということをずっと研究したスザンヌ先生、そして、それを指導しているチョムスキー氏たちが、人間の人類の現在の言語と言語習得に関する理解は、ガリレオ以前だと言っています。つまりガリレオ以前というと、皆さん御承知のように天がまだ回っているという天動説のことですね。言葉はこういうふうに獲得するのだということに関する私たちの教育者、先生たち、私たちの理解がまだそんなものだよという中で、スザンヌ先生がいらっしゃいまして、私たちの活動ややっている問題の立て方等をごらんになって、大変感激されました。私たちが研究して30数年間人類、人間にとってこのほうが自然だということが、このクラブでは、研究所ではすべて実践されているというか、私たちが思っている以上に完璧に実現されているといいます。この資料はまた別にございますけれども、完璧にという表現はちょっと語弊がありますが、ほぼ完璧に近いぐらい、人間の自然の仕組みはどうなっているかということをプログラムの中で実はこの多言語・多文化・多様性に開かれた交流が実現してまいりました。 つまり、皆さんにぜひ理解していただきたいのは、ノウハウとしてこうやったら国際交流がうまくいくよということで、横浜市民の方たちがいろいろな国の人たちを受け入れる、横浜市として本当に多様性・多文化、いろいろな国に開かれた市にしていきたいという中で、この多言語ということが本来どういうことなのかということを少し皆さんが理解していただく。その上で、横浜国立大学の受け入れも鈴木照世のほうが特に担当して、もう7年間、数百人の横浜国立大学の留学生の方を受け入れしたりいろいろしておりますけれども、どの国の人でも受け入れをするのです。これは口で言うのは簡単なのですけれども、やはり今、特に中国ですが、こう問題がありますと、中国の留学生は困るという方もいます。でも、多言語・多文化・多様性に開かれておりますと、この表にございますように、もう今世界じゅう、約180カ国ぐらいですか、ここにございますように外務省、内閣府、もうすぐそこにあるJICAの交流も何年間かさせていただいています。あと、AOTS、財団法人海外技術者研修協会の、これは金沢区にありますが、そこの協会のYKC、横浜研修センターでは常時何百人、二、三百人くらいの方が、インドネシアとかフィリピンの看護師の方たちも研修されている。その方たちが、ふだんは要するにドミトリーといいますか、寮にいらっしゃるのですけれども、その方たちの週末の受け入れをしております。それも含めまして、私たちのネットワークが北海道から沖縄までございますので、今、受け入れの数が年間でちょっと把握できないのですけれども、5,000人ぐらいは受け入れているのではないか。これが一番わかりやすいのですが、この資料はお手元にございますので見ていただきたいのですが、受け入れ情報NEWS!、最近はこれを毎月出すのですね。最近の受け入れ情報ニュースというのは、希望をされている御家庭、もしくはそのお友達、どなたでも入手できる。ヒッポのメンバーでない方ももちろん歓迎です。 少し紹介しますと、校長先生とか教育委員会、国際交流委員会、各種の中でやろうではないかということがありましたら、例えばASEAN諸国から来る人たちを、これは14名で、3日間、2泊3日です。 内閣府、東南アジア青年の船、これはもちろん船で行くのですが、行く前に日本に帰りまして研修をいたします。この内閣府の東南アジア青年の船の担当者の方がやはり横山委員と同じように、以前からヒッポの活動に関心をお寄せいただいていて、船に乗る前に交流をいたします。 あと、アジアの中国、これは淑徳日本語学校というのもアジアの中で、特に中国の留学生をたくさん受けております。その方たちが、やはり学校だけではなくて、ホームステイをしたいということで、これも10年以上続いております。 次にロシアですが、ロシアは遠いのではないかと思っている人もいますが、実はウラジオストクとハバロフスクで、もう極東でございますので、アジアですけれど、この方たちとの交流も、これも10年以上続いております。 JICA、これは東京でございます。 あと、マレーシア教育省ですが、これももう10年ぐらい続いておりまして、10年とか7年と申し上げているのは、徐々に、徐々に広がってきたということを皆さんにお話ししています。最初は1回やってみようと。マレーシアですが、これはイスラムのムスリムの方が7割から8割です。ですから、後で鈴木照世のほうから横浜国立大学の受け入れに当たってのいろいろなエピソードをお話ししますが、ちょっと困ったこと、例えば食べ物の問題がございます。食べ物も、肉は食べない、豚はだめとか犬がだめとか、宗教の問題、そういうのを超えてでも、逆にやはりその人と人間としてつき合った場合には学ぶところがすごく多い。ということで、実はマレーシアの教育省は、今回は95名ですが、これは今、名古屋・大阪にも同時に40名ずつ送っておりますので、約200名です。最初から皆こうではなかった。最初は20名ぐらいというのも、マハティールさんが20年近く前にルック・イースト、東方政策を掲げられまして、もっとたくさん送られました。そのせいか、マレーシアの教育省のこのヒロシマコクサイクラブという名前は、たまたま広島の大学を出た方が中心のメンバーになっていらっしゃいます。そのヒロシマコクサイクラブで民間の運動だったのを今は教育省が応援している。ですから、いろいろな民間の運動を皆さん、当然後援とかされていると思うのですけれども、それを支えにしながら教育省や市が公共の教育委員会その他のそういう委員会が一緒に応援していくということを将来つくっていただければと思いますが、私たちも今、ホストファミリーが足りません。横浜市も足りないかもしれませんが、本当はもっと送りたい。マレーシアの教育省は200人送りたいと思っています。 あと、この外務省ですが、先ほど出ましたAOTSは、1回に30人ぐらいずつ、ホームステイに行きます。年間6回やりますので、もう二月に1回です。それを横浜と神奈川県を中心にホストファミリーを募集するのですが、とても足りませんので、泊まるのは無理だけれども、ビジットだったらいいという方は、日曜日に行っていただいて、一緒に三渓園に行ったり、チャイナタウンに行ったり、ちょっと出かけたりということをしておりますが、実は今くじ引きなのです。研修生の方たちはもっともっと日本人の家庭に行ってみたい。大体3週間から長い方で3カ月いらっしゃるのですけれども、そのうち1回ぐらいは日本人の家庭に行ってみたいという希望者のほうが多いのです。最初は皆さん、そうではなかったです。ちょっと怖い、宗教のこと、食べ物のこと、言葉の問題、それから日本語がほとんどできませんと言っていた。でも、行ってみたら、一番いいのは子供たちがいっぱい御家庭にいますので、年配のおうちでもいいのですけれども、お孫さんが遊びに来たり、1泊2日、2泊3日の短い期間なのですけれども、子供たちが留学生や研修生と本当に一緒に、留学生の方もまだ言葉がまだまだ不自由ですから、逆に赤ちゃんのような言葉の日本語といいますかね、そういうことで子供たちが一緒に先生ではなくて遊んでくれるのがすごくいいのですね。そういう活動も進めております。 あと、来る受け入れのほうだけではなくて、行くほうも同時にやっています。この資料は行くほうでございまして、行くほうも今25カ国ぐらいの国に行っておりまして、これはそのときのホームステイの様子です。韓国に行った人は漢字を書いてハングルを書いてもらったりいろいろな、これは先ほど言いましたチョムスキー氏からメッセージをいただきました。これは新聞にございますので、後でぜひご覧下さい。 マレーシアホームステイ、これ行くほうですね。こういうムスリムの服装をしたおうちに行きまして、当然日本と違う食べ物を食べます。だんだんなれてきて手で食べたり、右手ですね。左手では食べない。少しはオリエンテーションしますが、実際は、ラーニング・バイ・ドゥーイングで、ホームステイは実際に3日、4日、5日、長くて1週間ぐらいです。そういう中で、これは小学生の方だと思いますけれども、とても温かい。マレーシアのおうちは日本の多分、わかりやすい表現で言いますと一昔であるとか二昔ぐらい前の田舎の人情の厚いおうちの感じです。本当に遠来から来た日本の子をこんなふうにかわいがってくれて、もう本当に下にも置かないもてなしをしてくれている。 上海では今3年目ですが、3年前からちょうど問題になっておりますが、3年前も実は私が行きましたとき、そのときに小泉首相の参拝の問題があって、大変厳しい雰囲気がありました。ちょっと放送局に入ろうとしたら、日本語をしゃべっていましたら、しっと言われたのですね。日本語しゃべるなと。これはちょっとまずいなと思いまして、いろいろ聞きましたら、横浜国立大学に来ている中国の留学生の方も今少しふえていますが、やはり前より減っているのですね。行くほうも減っている。今そういう時期に特にあると思います。中国の方たちは、国費留学でないとほとんど来れないと3年前に聞きまして、よし、では、日本から出かけていこうということで、日本の大学生を30名、韓国から20名、これは政府もそういう確認をされておりますけれども、私たちは自分たちのお金で、自分たちで費用を出して、たまたまいい教育活動をされている方がいらっしゃいまして、その太胡大学堂というところで工大生を中心に中国・韓国・日本、あとマレーシア、インドネシア、この間アメリカも来ました。まだ人数は少ないのですけれども、それの体験をした人たちが日本に帰ってきて、今度はやはり自分も受け入れをしようとなっている。 あと、行くほうはフランスの青少年ですが、フランスだけ行くのではなくて、フランスに行った子は実は小さいときは、実は5年生から韓国に参ります。2週間ですが、韓国に行って受け入れをして、中国の方、ベトナムの方を受けて、次に自分がフランスに行く。この後、これはアフリカのチュニジアです。チュニジアも多言語です。フランス語、アラビア語、イタリア語、英語です。ロシアにも行きます。これはことし行った子ですね、小学校6年生です。5年生、6年生がロシア、韓国、台湾、中国に参ります。参りますというのは、中学になると、ちょっと大きい子になりますと、アメリカとかフランスとかメキシコとか、遠く2週間、3週間、夏は4週間、これは私が多分七、八年前ですね、今より若いですけど、これはどこのことか覚えていませんが、横浜国立大学の留学生を受け入れするときに対面式であいさつをしているところの写真です。みんなで歓迎しています。これは奥さんですね、韓国のチョンシンさんですね。戸塚にたまたま住んでいる家族ですが、この子が多分一番仲よくなったのではないかな、こんな感じですね。 ヒッポでは一緒に勉強はしないのです。遊ぶのです。だから、遊んでいる中にいろいろな言葉が聞こえてきて、その中で自然に音に親しんで、まねっこしているうちに、こんなゲームをしたり、これはインドネシアの方ですね。これはこの間の韓国です。内閣府のもので、これはことしです。多言語でパオ・ファッシンと、中国語で心を開こうと、そんな会をやりまして、それぞれの衣装を着て、司会者も楽しい。いろいろな国の方を受け入れいたしました。 あと、ゲームをしたり、対面するときも何回もやっていますと、これもだんだんなれますと班ができる。班が最初はなかなかできないのですけれど、これをだんだん、ゲーム風にちょっと練習したりして、それを楽しくやります。それも皆さんがもしおやりになるときも一緒に工夫されて、もちろんウエルカムパーティーを開いて、自分の家が受け入れしていなくても、お友達のところにみんなが集まる。そこに持ち寄ってくるから、日本の食べ物を食べたり、来た人がギョーザをつくったり、ペリメニをつくったり、これも皆さんやっていらっしゃると思います。これはメキシコから今来ておりますインターン生です。メキシコでこの活動をもっともっと知りたいという人がこの子は5カ月かな、アイちゃんと言いまして、メキシコシティです。これはその風景ですね。 あと、国際理解授業も小学校、中学校、総合授業の中でいろいろ御要請をいただいて、あちこちでさせていただいている。これは多分何百箇所とやっております。メキシコだけに特化したメキシコデイをやったりしています。 先ほどお話ししましたように、この後、横浜国立大学の具体的なことについて、受け入れの工夫とかちょっとお話をしてもらいたいと思いますが、先ほど一番最初に申し上げましたように、英語圏がとかアジアだけとか、フランス語はいいけれども、というのだとうまくいかないのです。これはふだんからいろいろな言葉があって、いろいろな人がいて、いろいろな多文化・多様性、これは頭でいうのは簡単なのですけれども、ふだんから小さいときから家族もおじいちゃん、おばあちゃんも、日本語だけだとか英語は役に立つからではなくて、役に立つ、役に立たないではなくて、そのことがわかったり話せたほうが、もっとお友達ができる、そのほうが楽しいよということが自然に何年間にもかけてそうなっております。ですから、ぜひその辺のところを皆さんに、なるほどそういうことかということを、きょうは限られた時間でございますけれども、実践の活動、受け入れの様子、それから、多言語というのは本当に理論的に、科学的に、脳科学的に、言語学的にどうなのだということも含めて御理解いただければと思いますが、議論はガリレオ以前からだそうですが、今日はもう少し最新のほうの、多分皆さん方は英語教育における御工夫をお聞きになると思います。午前中もそういう先生のお話を聞かれていると伺いましたけれども、一番最初に申し上げましたように、その先生が悪いのではなくて、どこか私たちは少し何か落とし穴に入っても、表面的な工夫だけしていると思います。 先ほど議会局の落合様とごあいさつさせていただきました。落合さんは名刺にハングル、韓国語が記入してありました。すばらしいことだと思いますけれども、実はハングルは日本語に一番近いのに文字は読めない。落合さんは読めてしまうわけですが、音だけ聞いていますと、日本語と半分以上同じです。半分以上同じで、まねっこしていれば話せるようになります。今でこそKポップとか韓国ドラマとか皆さん親しんで、勉強しないで言えるようになっている人がふえてはおりますけれども、近くて遠い国ということで、やはり韓国ともお友達です。隣の国を超えて世界はないぞというのは、私たちの代表の榊原が申してまして、韓国との交流は真っ先に日本で、多分一番で、もう30年以上も前からやっています。横山委員も日本人は韓国語をやるといいのだとおっしゃっていまして、英語が大変お得意の横山委員からもそのお話をこの間もお聞きしまして、大変心強く思っています。韓国語も韓国の人が話す大切な言葉です。英語も大切です。フランス語も、ベトナム語もとなるには、やはりどの言葉も平気だぞという活動というか体験が、皆さんの中に少しでも入っていくといいかなということを私ども30年近い実践と研究の中で感じておりますので、きょうは大変僣越ですが、そのことを皆さんにちょっと御紹介させていただきました。 ありがとうございます。(拍手) ◎鈴木[照]参考人 では、今お話にあった韓国語でちょっと自己紹介をしてみたいと思います。 ヨルブン・アンニヨンハセヨ・チョヒヌン・スズキテルヨスムニダ・チグン・ヨコハマトツカエソ・サルゴイスムニダ・チョヒカジョグン・ナンピョンハゴ・アドル・ハナ・タルハナ・アドルヌン・チグン・シャンハイエサルゴイスムニダ・チャブタッテムニダ。よろしくお願いします。 鈴木と申します。ヒッポの活動をずっともう横浜のほうでやらせていただいています。横浜での国際交流はとても盛んで、AOTS、特に私はきょう、自分の方では横浜国立大学の話をしたかったのですけれども、実はAOTSのほうが量としてはたくさんの方をずっと受け入れをしています。ただ、AOTSというのは1泊のホームステイで、皆さんそこで研修された後、全国に散らばってしまいますので、横浜だけではなくてよその県に行ってしまわれるので、なかなかその後の活動も、1回お会いしただけで終わってしまう場合が結構多かったのです。 たまたまなのですけれども、私が今から7年前にヒッポのポスターを持って横浜国立大学の留学生センターを訪ねました。ポスターの掲示だけにお願いに行ったのですけれども、そのときに名刺を置いてきて、何かお手伝いすることがあったらお声かけくださいと言ったら、藤井桂子先生という留学生センターの先生からお電話をいただいて、実はヒッポさんのことは自分がJICAにいたときから存じ上げていたので、もしかしたらホームステイができるのではないかと思いますっておっしゃってくださって、そこから私は藤井先生の本当に個人的なつながりで、このホームステイのプログラムを、ではやってみましょうということで、横浜の地域の皆さんと一緒にやることにしました。 横浜国立大学の留学生は、当時驚いたのですけれども、私も知らなかったのですが、留学生受け入れ10万人計画というのがあって、国立大学はすごいたくさんの数を受け入れしないといけないのです。それで驚いたのは、私が行った当時に900人の留学生がいらっしゃったのですね。ということは、学生さん100人に対して8人が留学生だということだったのです。それで、皆さん何かほとんどもう卒業して帰られる前なのに、日本の人と話したことがないというような留学生もいらっしゃったり、特に夏休みとか、それから、お正月のお休みの時期というのは、何か精神的にもちょっと追いつめられるような学生さんがいらっしゃるということで、では、ぜひヒッポのほうで受けさせてくださいということで、2003年8月からホームステイのプログラムを始めました。今年で7年間ですが、全部で350人ぐらいの留学生を、ほとんどがヒッポなのですけれども、受け入れをしました。 ちょうど2007年、活動始まって4年ぐらいたったときに、留学生センターホームステイプログラムの現状とその意義ということで、紀要の研究論集のほうに藤井先生が今までのすべて、留学生のレボリューションというのか、向こうからのリアクションをまとめてくださって、私のほうではなかなかまとめられなかったのですが、留学生の方々の声をまとめて研究論文を出してくださったのです。きょうはその中から、ちょっと私も驚いたのですけれども、皆さんに紹介したいなと思って持ってきました。 ホームステイでよかったことは何かという留学生の方に聞いた中で、ホームステイでどんなことがよかったかについての記述を以下のように表にまとめました。項目名の後の数字は記述件数を示すということです。ホームステイで一番何がよかったかというと、人との出会い・交流だそうです。2番目が日本文化の体験学習。3番目が相互交流。4番目が料理をつくったこと・食べたこと。5番目が、日本人の家庭生活に触れる。それから、6番、出かけたこと。7番、すべて楽しかった。8番、言葉に関する体験ということが続いています。異文化理解とかということよりも何よりも、一番最初の項目に人との出会いという交流がよかったというのがやはりすごく印象的でした。中でも、小さな項目で先生が書いてくださっているのですが、人との出会い・交流の中で、子供との交流、ホストファミリーのホスピタリティーがすばらしかった、とてもいい家族だった、家族の一員のように迎えてくれた、新しい友人が得られた、年代を超えた出会いがよかった、パーティーが楽しかった、たくさんの日本人とつき合えたというふうなことがあります。 さらに、では困ったことは何かないか、ホームステイで困難を感じたことはないかということで、ほとんどの方が困難はなかったということなのですけれども、強いて挙げるならば、日本語力不足、留学生自分自身が日本語をうまく話せなかった、日本語では腹を割って話せなかったというような言葉に対する不満が一番でした。その他の項目でちょっとおもしろかったので、それを列記しますと、手伝いをさせてくれなかった、おふろのせんを抜いて迷惑をかけた、それから、外食ばかりだったので、家庭料理を味わいたかった、ひとり暮らしのうちだったので家族を体験したかった、床で寝たこと、親は言葉を子供に習わせたかったようだが、子供はその気がなかったこと、習慣の違いに難しさを感じた、子供の遊びについていけなかった、もっと日本の文化について見せてもらいたかった、ホストの気遣いがありがたいと同時に負担に感じたというようなことが書かれています。 もう一つ、日本や日本人に対する新しい発見はありましたか、ホームステイで何か変わったことはありましたかという項目をちょっと挙げてみたいと思います。 日本人に対する新たなイメージ、日本人全般に対してイメージが変わった、明るく友達になりやすいことがわかった、これは中国の方です。それから、親切でフレンドリーだとわかった、これはアフリカの方です。それから、外で見る日本人とは違って温かく陽気だった、これはロシアの人です。日本人同士冷たいと思っていたが、それは誤りで、平均的な日本人は大変親切で温かいことがわかった、これは中国の方です。日本人が温かい心の持ち主で思いやりがあることがわかった、同じく中国の方です。親切でホスピタリティがありおもしろい、これはアラブの方です。日本人同士親密で、かつ他人にもオープン、これはフィリピンの方です。文化的で誠実で丁寧、これはインドの方です。忙しい、これは韓国の方です。韓国や韓国語に興味を持つ人がたくさんいることがわかった、これも韓国の方です。日本の女性は韓国ドラマが好きなことがわかった、これも韓国の方です。お酒が好き、これはフィリピンの方とどんどん続いていきます。 最後にですけれども、では、そのホームステイをして日本人側のヒッポの家族、お母さんなのですけれども、感想文を読んで終わりにしたいと思います。 鈴木クミさんという方なのですけれども、韓国のソンビソンさんを受け入れました。3月4日から6日までの3日間、韓国のソンさんが我が家に遊びに来てくれました。ソンさんは韓国の小学校の先生で、今、横浜国立大学で教育行政の勉強をしています。留学生センターでの対面式、家族4人で出かけ、ちょっとどきどきしていましたが、ソンさんのにこにこ笑顔と優しそうな雰囲気に子供たちもすぐなれ、しかも、流暢に日本語を話すので、あっという間に仲よくなりました。どこへ行きたいですか、何がしたいですかの問いにハイキングという返事。日曜日はお天気もよかったので、家からぶらぶら散歩しながら江の島へ向かいました。海沿いを歩くと、砂浜ではTシャツに短パンでビーチバレーをする人たちがいて、その姿にびっくり仰天するソンさん。3月ですよ、韓国では考えられません。江の島だから特別なのだと説明しましたが、その驚きように皆で笑ってしまいました。江の島を楽しんでくれたようで、今度は家族を連れてきたいと言ってくれました。夜は焼き肉屋さんで韓国語でお皿は何といいますか、スプーンは、はしは、一生懸命教えてくれるのですが、なかなか覚えられません。何度も聞いては教えてもらい、皆で楽しく過ごせた1日でした。ソンさんと出会い、向かい合い、ソンさんのことを知りたいと思い、また、私たちのことももっと知ってほしいと思う。その思いの向こうに韓国が見えてきます。こうやって小さなつながりが、やがてどんなことにもつながっていくのだろうと想像することはとてもわくわくするし、子供たちにもこのわくわくはきっと伝わっていると思います。貴重な体験ができた3日間でした。ありがとうございました。という感想文でした。 ホームステイの交流なのですけれども、これからもずっと続けていきたいと思います。 つい先日、何年か前にホームステイをしたカンボジアの人と連絡がとれて、その方が結婚して子供が生まれた、Eメールでそのお手紙をもらったという報告を聞いて、ヒッポの活動、さらに横浜国立大学の留学生との活動を通じて、10年、20年続いていく家族がふえてくれたらなと思っています。 どうもありがとうございました。(拍手) ○松本[敏]委員長 大変熱のこもった御講演ありがとうございました。 それでは、各委員の皆さんのほうから質問等ございましたらお願いします。 ◆関[勝]委員 すみません、どうもありがとうございました。 いろいろとお話を伺ったのですが、細かい冊子の一番裏、ヒッポファミリークラブではというところがあるのですけれども、基本的には留学の受け入れ、留学先探しが基本になっている団体なのか。今、横浜国立大学ですとかいろいろなお話が出ていますけれども、著名な研究者の方の活動なども御紹介いただいたのですが、具体的な活動のメーンというのは何なのか、ちょっと教えていただけますか。 ◎鈴木[堅]参考人 一番最初に申し上げましたように、言葉が人間にとって大事なので、コミュニケーションです。その他理解するのにもですが、だから、やはりたくさんの言葉を家族で自然に学びましょうという活動が基本でございます。それが全国に700カ所、クラブとしてございまして、その周りに国際理解授業とか国際交流に関する市の方との協力で、でも、なかなか一般の方の、横浜市のほうも多分いろいろな受け入れが大変だと思うのですけれども、やはりメンバーの方は体験がありますし、言葉に開かれているということで、そこのホストをすることが先ほど言いましたようにメーンです。でも、お友達で希望者がいればやります。それが先生の御質問の、それがメーンの活動でございます。言葉の活動がメーンです。 ◆関[勝]委員 それが多分ちょっとわかりづらかったのだろうなというところだったと思います。 では、そうした各所でこの地図を見てもいろいろなところ、全国に散らばっている皆さん方は、何がしか、例えば入会という形での会費を支払うことによって、そういったいろいろな多言語というか、そうしたものを、学ぶではなく、遊ぶとおっしゃっていましたけれど、身につけるでもないし、要するに楽しもうと…… ◎鈴木[堅]参考人 結果として学ぶ。 ◆関[勝]委員 結果としてはですね、ということなのですね。 この話をすると、私はいつも引き合いに出してしまってちょっと恐縮なのですけれども、横浜に海洋少年団というのがあります。これは世界規模なのですね。毎年各国の子供たちを招いて、横浜だけではないのですが、もう日本でも名古屋から、それこそ鹿児島だとか、九州とか至るところに少年団というのがありまして、海外にももちろんたくさんあるのですけれども、日本に一度来ると1カ月や、1カ月半ぐらいステイをするのですね。それで各所をこうやって回るのです。それで、たまたまことしの夏も横浜に2泊3日ということで行いましたが、いつもお話しするのは、ホームステイというと何となくホームということで、つまり家で預かるということなのですけれども、なかなかそういう意味では各団員の保護者の家、つまり自分の家で預かることができないので、横浜市の公設的な施設1カ所で正直な話、みんなと寝泊まりをするのですね。ずっと今お話を伺ってきて、子供たちの交流というのはもう何にも変えがたい、もう本当にいつの間にかげらげら笑って、うちも勉強はしませんが、あくまでもそういった船というのですかね、海洋にちなんだ各国で取り組んでいるところをいろいろなことをやりながら、で、最終的にはやはりおもてなし、御報告の中にもありましたけれど、まず人と交流できたことということですが、もうそれをまず一番に引き合いに出します。次に、やはり日本の文化に触れられたということで、我々も一生懸命はっぴを着たり、もちをつかせたり、最後には盆踊りを踊らせたりということで、いろいろなことをやりながら交流をして、本当に楽しかったと言って帰っていただくのですけれども、一方ではそうした活動があるのですね。そうしたこういうヒッポでの活動がある中で、例えばそことうまく何かつなげることってできないのかなといつも思っているのですけれども、それは例えば神奈川であれば、また、横浜であれば、そうしたところの出先というか支部というか、そうしたところを訪ねるというような形になるのでしょうか。 ◎鈴木[堅]参考人 この受け入れ、先ほど出しましたこれは、相手の方たちはメンバーではございません。受け入れしている方が、多くの方がメンバーで、逆に言いますと、いろいろな団体の方が海洋少年団とかいろいろな団体の方が、受け入れ先がないということで、私どもに駆け込み寺というちょっと言い過ぎなのですが、で、年々年々ふえてまいりました。 私が申し上げたいのは、皆さんのところにもっとその活動が広がるといいのですが、もちろん海洋の活動や柔道とか、柔道でフランスから来ると、柔道のグループも受け入れします。でも、フランス語を余り話さない。難しいです。でも、やはりそれは英語のときのトラウマがありまして、是非ではないのですよ、英語がちょっと、外国語がちょっと、仲よくはなれる。仲よくなれるので、日本から韓国へ修学旅行に行く高校もいっぱいございます。でも、韓国語はあいさつぐらいです。でも、もっともっとやはり勉強ではなくて言葉に触れるプログラムを同時に海洋少年団というところが一緒にやっていただいて、その中で私ども協力いたしますけれども、海洋少年団もやはり世界に開かれるのだったら、いろいろな人の言葉に耳を傾けようぜというのが徐々に、みんなの中で機運があればいいと思います。今僕は世界じゅう、日本は特に英語教育に9割ぐらいかな、行き過ぎていると思うのです。英語は先ほど言いましたように、自然のやり方だったらよかったのですけれども、大変不自然なやり方になっております。工夫はありますが、問題の立て方が不自然なのです。 これは、もう一つだけ申し上げますと、海外に駐在されている日本の家庭、もしくは海外に行って長く5年、10年もう住みついてしまったという家庭の御父兄が一番困るのが子弟の日本語をキープすることだそうです。一番わかりやすいのはハワイの移民です。ハワイの移民は今もう御承知のように3世、4世、中には5世、もう混血で、ハワイの1世は一番熱心に日本語教育をキープして日本語を残そうとしました。見事に一番失敗したのがハワイです。熱心に勉強させようとして、子供たちは嫌がりました。これが1つの例です。つまり自然に日本語が話されている環境さえほうっておけばよかったのが、何とか残そうとして現地校に週末とか普通の日に日本語を学ぶ、語学、言葉のクラブを特別にしました。ドイツでも移民したりして、日本語を家の中で話して、あるところまでいいのですけれども、家によりますけれども、日本にしょっちゅう帰っていって、日本人が周りにいればいいのですが、いなかったりして、比較的ドイツ語でお母さんだけで、お父さんは忙しく、家にいないと、では、子供の日本語をキープしたいから、ふだんの言葉は大丈夫だけれども、ちょっと最近ドイツ語ばかりになってしまったから、日本語学校に入れようと日本語学校へ入れます。入れますと、半年か1年、人によりますけれども、見事に日本語が嫌いになって話さなくなって、日本語を残すことに失敗します。 ハワイの日本語教育も、日本の英語教育のやり方を国際交流機構が協力いたしまして、日本の英語教育を極端にいうと文法からディス・イズ・ア・ペンかアイ・アム・ア・ボーイかわかりませんが、アイ・ライク・プレイ・テニスか、そこからやったのを日本語に置きかえてやったのですね。一番最初に私が申し上げましたのは、そういう人為的なやり方は人間の仕組みに合っていないということをもう気がつかなければいけないということです。 1つだけ、多少成功しているのはイマージョン教育です。イマージョン教育というのは英語を教えないのです。フランス語ならフランス語で授業をする。フランス語で歴史とかいろいろな物理とか、一気に行かないかもわかりません。英語を教えないのです。英語で授業を進めるというのが、少し言葉としての効果は上がっているという報告は聞いております。ただし、英語ができたり、フランス語ができて、1つの言語ができても、どの言葉にも、どの文化にも、どの人にも心を開くという意識が市民の中に、人間の中に生まれているかというと、ヨーロッパの言語に偏っている方はやはりアジアには余り興味がない。アジアの言語に偏っている方はもう私はヨーロッパは興味がないとなる。それは余りないかもわかりませんが、そこがポイントだと思うのですね。だから、修学旅行や少年団や柔道のグループが交流するときも、やはり勉強のやり方ではない、言葉に親しむプログラムというのをぜひ少しずつ、皆さんちょっとトライアルされて、そのときに私どもが協力をいろいろできると思うのですけれども、横浜市も、だから、私は英語教育だけではなくて、せめてお隣の中国とか韓国とか、二、三カ国語を同時に勉強ではなくイマージョンで、韓国の留学生や中国人がいっぱいいるわけですから、交流する機会をもっともっとふやしていただきたい。 ◆関[勝]委員 ありがとうございました。まさにことしの夏はカナダと韓国、それから、香港からそれぞれ来ました。まさに多言語だと思います。ただ、どういうわけか、やはり子供たち相手でも、英語になってしまうのです。日本の子供たちも、これ英語で何ていうんだっけ。そうではないのですよね。韓国の人であり、中国の人なのですね。だから、ただ、我々もボランティアで通訳のガイドさんなんかをお願いしている意味があるので、どうしても英語通訳でしかないものですから、そうすると、やはり子供たちがそれぞれかたまってしまうと、その国の言語で話し合うわけですよ。だから、本当に勉強になり、やはりそれはそれで交流の場をせっかく持っているわけですから、もう自国の言葉で、やはり我々うちの横浜の子供たちも触れられるように、でも、そこにはやはり御協力・御支援が必要かなと思いますので、その節はどうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございます。 ◎鈴木[堅]参考人 この東南アジア青年の船、これはアジアの18カ国ぐらいで交流しておりまして、船の中で2カ月ぐらい一緒に過ごすのですけれども、何語で話すと思いますか。英語なのです。それと日本語です。英語が公用語。だから、英語ができる人しか応募できないのです。各国から、ミャンマー、カンボジアだろうが、インドネシアだろうが、だから、英語で教育を受けた人は、従来の英語教育の中である程度できるように、その人たちに自然に言葉をいろいろ言ったほうがいいのだよといっても、なかなか自分の体験で英語がおできになる方はなかなか自然に言葉をやることに通訳とか、そういうそれをお仕事にされている方は、その方は悪気はないと思うのですけれども、従来のやり方の中でそういうふうに来ていますから、たくさんの言葉に触れているほうが人間の仕組み、脳にとっていいのだと先ほども酒井先生やスザンヌ先生、私たちは力説しているのですが、科学的にこれは多分ノーベル賞でもとらない限り、皆さんに、証明されるのには時間がかかります。地動説でも、数百年かかりました。例えがちょっとあれなのかもわかりません、でも、そのぐらい言語についての理解が、英語に集中しているのを破らない限り、日本の国際化は、世界の国際化はないと私は思っています。もちろん共通語として英語は大事なのですが。 ◆関[勝]委員 ありがとうございました。 ◆片桐委員 きょうはどうもありがとうございました。 ホームステイについてちょっとお伺いしたいのですけれども、実際に会員の方は会費を払われるということなのですけれども、ホームステイを受け入れる人たちは、受け入れていただくときに何か参加費ですとか、そういったものというのは何かありますか。 ◎鈴木[堅]参考人 基本的には、ホームステイ家族はボランティアです。ただ、政府の外務省とかいろいろな国同士の交流の場合は、予算がつきますので、ホストファミリーに1泊につき幾らとか、あとハンドリングフィーで本部がいろいろホストファミリーを探したり、詳細をつくったり、対面式をやったりということに対して、数千円のお礼が出たりします。例えばAOTSの横浜研修センターは、もう年間何百人、もう何千人なのですけれども、一度もお金をいただいておりませんので、何とかお金、予算をとってくれと私はいつも言ってますが、ホストファミリーはいつも手弁当なのです。交通費も全部です。だから、大変なので、委員の方がおっしゃったように、いろいろなところで、ちょっと行政のほうで、財政的な支援の検討をぜひお願いしたい。 ◆片桐委員 あともう一点お伺いしたいのですけれども、ホームステイを受け入れるに当たっての注意事項といいますか、こういうところが大変だよとか、こういうことは事前に協議しておいたほうがいいよとか、そういうことはありますか。 ◎鈴木[照]参考人 ヒッポの人たちというのは結構ホームステイになれているのですが、留学生の方にはオリエンテーションをします。日本に初めて来て、日本の家庭を訪問する人が多いので、ふろのせんを抜かないとか、あとは一応玄関では靴を脱ぐとか、布団の折りたたみとか、そういうことはちょっと簡単にオリエンテーションをします。それから、全部ボランティアでやっているので、お金のことだったりとか、何かどこか外に出かけたりとかするときには、交通費とかは自分で出してくださいねと言う。でも、ホストファミリーの方は要らないと言うかもしれないけれどもとか、あと日本のおうちに訪問するときに、例えば自分の家族の写真だったりとか、その国のことを紹介するようなプレゼントをちょっと持ってお宅を訪問するといいのではないかというようなことは、留学生の方にはお話しするのですけれども、日本の方にはあえて余りオリエンテーションというのはしたことがないです。 ◆片桐委員 ありがとうございました。 ◎鈴木[堅]参考人 1つだけ、先ほどなかなか大変なので、みんなで合宿するのだというお話がありましたけれども、最初が大変なのです。1回目、2回目は大変です。でも、1回、2回やると、そのときに大変だったけれども、やりすぎると疲れますからやり過ぎてはいけないのですよ。ふだんの生活をちょっとだけ、1日ぐらいどこか行こうかと。でも、そのことがかけがえのない体験になるという経験をみんながして、そのことが伝わりますと、だんだんふえてきます。私たちも最初からこんなにたくさんではなかったのです。もう最初、ほんの少しだけ名古屋のCKC、海外技術者研修センターの名古屋の館長さんが、ヒッポさんはアジアにも御関心があるというか、言葉もやっているから、アジアの留学生の人がなかなか行く機会がない。欧米だったら英語ができるとか、ちょっとやはり習いたいとか。やりませんかと。最初は韓国だけだったのです。韓国の次は、中国だった。そうしたら、1泊2泊ですごく楽しかった。日本人は外から見たら経済大国で、物すごくリッチだと思ったら、家に行ったらちっちゃな石けんですごく質素にということが伝わりましたら、だんだんほかの研修生がブラジルだとかフィリピンだとか、何でおれたちはないのかと言われました。何年か続きましたら、何回か二、三カ月の研修で国へ帰りますね。帰った研修生があの二、三カ月いたけれども、つまらない、ボアリングのときもあったのだけれども、あのホームステイが一番思い出に残る日本の人との触れ合いだったと言うのですよ。今度研修生が日本に来たときの第1回のオリエンテーションで研修のことをいろいろ説明します。質問が出ると、ホームステイはいつですかという質問が出ます。ですから、徐々にそういうふうにやっていただければ、啓蒙と実践は最初からもうストップしてやります。明治学院大学が戸塚にございます。戸塚の明治学院大学も最初はやはりホームステイがいいというので、募集しまして戸塚区といろいろやったのです。私もちょっとやりました。いろいろ問題が起きますとね、担当者が嫌になってしまって、10人のうち二、三人問題が起きる。あとの8人はうまくいくのですけれど、難しいので、ちょっとやはりやめよう、それでいろいろ大家さんと交渉したら、いや、いいところがあるよというので、アパートを借りて、そこを留学生ハウスにして、明治学院大学がお金を出す。それで、時々交流する。こういうふうにどんどん対抗というとおかしいのですけれども、ここはちょっと頑張って皆さん、先生、教育者の方たちが担当者にいいます。JICAさんも実はそこのをやったのですけれども、土日ですので、職員の方が土曜日のときに嫌なのですよ。だから、それもございまして、熱心な担当の方は土曜日に出てきてやられて、大変うまくいきました。JICAさんは特に日系の方が多いですから、中南米の方の時、すごくいい交流ができたのですけれども、担当者が変わりましたら、はっきり申し上げて面倒くさい。いろいろ手続をしたり、いろいろな理由をつける。ですから、そこはちょっと皆さんが頑張ってやることによって、みんなの中の意識や体験が広がっていくと思います。 ◆仁田委員 御講演ありがとうございました。 1つちょっと素朴な疑問で恐縮なのですが、30周年の記念特別復刻版のヒッポ新聞、全体を読ませていただいて1つ気がついたのですが、こういった新聞にしては、いわゆる技術系の方がとても寄稿されている中で、冒頭のノーベル物理学賞の南部先生を初めとして、電磁気学であったり鉄道研究所の方であったりと、そういった方たち、分野でいうといわゆる理系の方が多く寄稿されている。これは皆様方の活動との関係がそうされているのかなとも思うのですが、そういう関係について今回あえてこういう形で交流を持たれている理由があるのかどうかというのを1つと、それから、多言語の中で確かに多文化・多様性というのがはぐくまれるということは、先ほどのお話の中でもよくわかりましたし、逆にハワイの1世の方の失敗談を翻って考えれば、どういうふうに自然に学ぶかということが大事かということもよくわかりますが、それがホームステイという形で数日間の交流の中で学ぶというのはとても無理かなとも思える。私も受け入れをしたことがありますが、その中で多言語を吸収するということはとても不可能ですが、具体的にはその多言語を皆さん方の活動は7カ国語の取得を中心にされているとのことで、なかなかそれは普通に難しいわけで、自然に学ぶということは具体的にはどういう取得をすることを皆さんが目指されているのか、ちょっと教えてください。 ◎鈴木[堅]参考人 きょうのお話の最初の御依頼の打ち合わせのときに、国際交流ホームステイを特に中心にお話ししてくださいというお話がありましたので、そこにちょっと時間を割いたのですけれども、本来は今、委員のお話のありましたように、言葉を人間が自然にどうやって見つけてできるようになっていくのか、そういうことについて、いろいろ語学教育、外国語教育、言語学、比較言語学、いろいろな先生がいろいろおっしゃっているのですけれども、獲得の自然のプロセスの研究というのは頭の中見えませんのでなかなか難しいです。今でこそMRIで見れるようになったので徐々にですが、まだほんの少しです。もう30年前に私どもの代表を中心に始めたときには、実はカレッジもつくりまして、フリースクールのカレッジですけれども、そのカレッジではトランスナショナル・カレッジ・オブ・レックスというのですけれども、通称トラカレといって、ここでは実は量子力学の冒険、フーリエの冒険、数学の本、フーリエの冒険、量子力学の本、一番最新刊はDNAの冒険、分子生物学、これは中村桂子さんの御指導もありましたが、量子力学は南部先生の御指導もあって、英訳、スペイン語訳、中国語訳、韓国語訳まで進んでおります。なぜそうなったかといいますと、もちろん代表の榊原が自然の中で言葉の獲得はどうなっているのか、見つけようぜ、それには我々はまだわかっていないけれども、自然科学の先生たちが見つけている宇宙物理のこと、素粒子のこと、生物の中の細胞がどうなっているのか、量子の振る舞いはどうなっているのか、数学の世界でわかることが数学的、理科的、自然科学的な理解をみんなでしようということで、いろいろな先生に来ていただいたということです。ハイゼンベルクの部分と全体、つまり量子力学の創始者の1人でありますハイゼンベルクの本が私どものカレッジの課題図書なのです。それを何回も何回も読みました。すごく難しいのです。アインシュタインやミュースゴの対話です。でも、それを読むことを通して自然科学者たちがどうやって自然の中の現象ということを見つけていったかがわかります。それが根本にございます。その中で、ふだんの活動は先ほど申しましたように、多言語の中でどうやっているかといいますと、ホームステイだけをしているわけではないのです。ふだんは毎週集まりまして、横浜にも駅の近くにも何カ所も趣味のサロンのようなところがたくさんございます。そこに集まって、何回行ってもいいのです。そこに行くとみんなが集まってきて、いろいろな言葉で楽しんでいる。入ったばかりの方から、もう何年にもなってできる方から一緒に遊びます。遊ぶって語弊があるのですけれど、一緒に歌で楽しんだり、勉強はしないのですけれども、言語のお話を、普通の言葉でいうとリピート、先生がリピート・アフター・ミーではなくて、ハミングするよう、大波でいいのだとやる。ウーウーとやる。これはどういうふうにやるかといいますと、ふだんはそのファミリーのときにやるお話や歌のCDをウオークマンや車の中や家の中で、バック・グラウンド・ミュージックのように、これはマストではなくてウォントなのですが、かけておけばいい。我が家は大体2台か3台いつもかかっています。洗面所とか、朝とかで、でも、テレビもついていますから、あるチームが、ベイスターズが勝つとちょっと小さくするとか、そういうこともありますが、これはジョークですが、好きなのをやればいい。ただ、そうしますと、子供たちがうろうろして自然に聞いていて、最初は引っかからないのですけれども、1回引っかかり始めますと、引っかかり始めて大分なれてきたら、これはもう数カ月から1年か2年かして、それから文字をやります。ハングルも、多分落合さんはハングルから勉強されておりますけれど、我々は文字は一切勉強しません。最初は音だけです。音が大分たまってきて、自分の中でむにゃむにゃしてきたら、ちょっと見ます。見ると音があるから、ふっと見る。ある意味で赤ちゃんのようにです。英語がだめだというのは、英語は音を聞いても文字が浮かんでしまいます。アイムゲッザッワン,アイム・ゴウイン・ゲッザッワン、アイム・ゴーイング・トゥ・ゲット・ザット・ワン、皆さんはもう英語だと、あ、鈴木さんは進行形を使った、このゲットは進行形の省略形だとわかってしまいます。でも、これが韓国語でナンチャブルゴエと例えば言ったときに、どこがゴナで、どこがテイクかゲットかわかりません。スペイン語も同じです。スペイン語は例えば、最初なんて言うのかなというのは、英語だとウワット・シュッド・アイ・セイ・ファースト,これがスペイン語だとケ・テンゴ・ケ・リスィ・プリメロ、これも私は一つ一つを覚えていないのです。韓国語だとモンジョ・モ・マルハジというんです。どこがファーストというかわかりません。韓国語のときによかったのが、わからないのに文字を見られないことです。スペイン語がよくなかったのは、うううと最初は言いませんね、うううで見るとローマ字で書いてあるから読めてしまったのですね。だから、ケ・テンゴ・ケ・リスィ・プリメロだとわかる。スペイン語は読みが入る前に文字を見ますと、ケ・テンゴ・ケ・リスィ・プリメロとあると、これがプリメロだ。ケ・テンゴ・ケ、これがマストのハフトゥだと、文法と理解と文字から入ります。英語は幾ら聞いても、シャワーのように音だけ聞いても文字が浮かびますから、大人の場合は、自然の体験は絶対できません。子供たちは、英語はスペイン語、韓国語、ほかの言葉も同じように、大人の同じ体験をしている言語ですので、子供たちは自然習得できないのです。だから、私は多言語で、特に韓国語とか余りみんなが勉強していないものをすすめます。韓国語を導入しようといったときに最初は猛反対が起こりました。30年前ですから、隣の国に対する区別感も差別感もありましたし、貧しかった。でも、榊原は隣の国の言葉でぜひというので、一番よかったのは文字が読めなかった、できる人もいなかったということです。それから、できても役に立たなかったので、フランス語かドイツ語を先にやっていただけませんかと御父兄や、会員の方に言われました。いや、お隣の国の言葉を、お隣の国を超えてどの国の人とも友達になれる子供たちをつくりたい。最初は子供のはずだったのですね。今は大人も、全員やっているのですよ。赤ちゃんからシニアの方まで、おじちゃん、おばあちゃんも全部一緒にやります。できなくてもいい。楽しめることでだんだんわかるようになります。 ですから、今、委員がおっしゃったように、自然科学の中で見つけた言葉に、今やっと脳科学のほうが追いついたというか、最初脳科学は進んでいなかったのですよ。頭開いてブローカ野とかウェルニッケが何だとか。今はもうMRIでいろいろわかったでしょう。ただ、なぜ多言語のほうが人間の脳にとって本当に豊かなのかということは、まだ実証はされておりません。ただ、その事例はあります。スザンヌ先生のように多言語の人たちのデータをいっぱい調べたり、2言語の人が3言語、3言語の人が4言語、5言語になったときの理解の仕方が非常に豊かであるということも証明されています。あと、多言語で育ったインドとかアフリカとか4カ国語話せるルクセンブルクとか、多言語の環境で育った人のほうが、これはおもしろいのですけれども、次の言葉の習得が早い、易しい、理解が深い、立体的に考えられる。立体的にということは、文化・多様性も日本とヨーロッパ、英語圏ではなくて、やはり英語圏だけに集中している方は英語のトンネルをくぐっているのですね。これもぜひトンネルを広くしようという、こういう中で自然科学とかふだんの活動、もちろん全員で多言語の国に行ったり、多言語の国の方が日本に来ればいいのですけれども、それはやはりCDとかBGMとか多少工夫は必要ですけれども、ウオークマンとかアイポッドとかある中で、その中にやはり人との触れ合いでホームステイ、それから、行くほうもそうですけど、この行くほうも、皆さん、ホテルとかホームステイではなくて、若い人たちは、今、ホームステイをしたがらないのです。これは余りいい傾向ではないと思うのですが、アメリカに行っても楽なディズニーランドへ行って、何とかスタジオに行って、ホームステイは少しでいい。楽しく帰って、楽に行きたい。でも、かわいい子には旅をさせよではありませんけれども、いろいろ体験したほうが絶対に5年後、10年後、20年後、30年後にはプラスになる。これはもう委員の皆様、もちろん御経験あると思うのですけれども、そういうのをトータルにやろうとしているのが私たちで、今の考え方といいますか、こういうふうになってきたのはこの10年ぐらいです。 ◎鈴木[照]参考人 すみません、ちょっとつけ加えます。子供が今18歳と17歳なのですけれども、最近の子供たちというのはツイッターとかネットでのコミュニケーションというのはすごく長けているのですけれども、実際に1人の人と出会って、その人を通して世界を知るというのはなかなかやはり大きい。だから、なるべく小さいときにホームステイの文化交流というよりかは、コミュニケーションということにすごく焦点を当てて、もう一回何か、ヒッポの中でもどちらかというとアジアに対する関心というのは薄くて、やはり中国というと最初は余りいいイメージがなかったりする子供たちが多いのですけれど、ですから、できるだけやはり1人の人との出会いをコミュニケーション、やはり言葉を交わすというのをやはりすごく大事にしていきたいなと思うのです。 もう一つは、今、世の中は本当に私もびっくりで、子供たちの様子を見ながら変わってきているなと思うのは、韓国も私が韓国語をヒッポで始めたときに対する韓国の感覚と、今、子供たちの世界の中にある韓国というのはもう随分違うのですね。大人が本当に気をつけていないと、もうみんな韓国語で歌ったりするのです。Kポップというのは今本当にアジアに旋風を巻き起こしていて、高校生の女の子なんかも本当に韓国語でどんどん歌が歌えるようになっている。むしろ何かおくれているのは大人のほうなのではないか、世の中がもうどんどんいろいろなネット上でいろいろな音を、昔の英語にしても何語にしても、本当にすぐ身近に聞くことができるような世の中が来ているので、韓国語なんていうのはあっという間にしゃべれるようになるかもしれません。そういうふうにもうひたひたと音があるのではないかなと思う。だから、テレビなんかでも今びっくりするぐらい、ちょっとチャンネルをひねると韓国語が流れているような状況の中で、皆さん中にもしかしたら、何かちょっと考え方を1つ変えればしゃべるような世の中になるのではないのかなというのを子供たちから最近私は学んでいます。 ○松本[敏]委員長 ありがとうございました。非常に盛り上がったところで、水を差すようでちょっと恐縮なのですが、予定をいたしました時間がまいったようでございますので、きょうの御講演はこの程度で終了させていただきたいと思っております。 本当に我々の委員会にとって参考になるお話をしていただきました。まことにありがとうございました。(拍手) きょうの講演を参考に、今後当委員会といたしましても、意見交換等しながら、活動を進めていきたいと思っておりますので、よろしくお願いを申し上げます。 それでは、まだ議題も残っているのですが、会場の模様がえも若干ございますので、暫時休憩といたします。再開は午後3時といたします。 では、休憩に入ります。 △休憩時刻 午後2時38分--------------------------------------- △再開時刻 午後3時02分 ○松本[敏]委員長 それでは、休憩前に引き続き委員会を再開いたします。--------------------------------------- △調査・研究テーマ「市民レベルでの国際交流のあり方」について ○松本[敏]委員長 次に、調査・研究テーマ、市民レベルでの国際交流のあり方についてを議題に供します。 本日は、オブザーバーとして関係部局に御出席をいただいておりますので、よろしくお願いいたします。 それでは、初めに本日、委員会の調査・研究テーマに関連して、参考人の方から御講演いただきましたが、その内容についての感想及びそれを踏まえて意見等があればお聞かせ願いたいと思います。     (発言する者なし) 特に御発言もないようでございますので、先に進めさせていただきます。 次に、前年度の本委員会の報告書における提言につきまして、その後の対応状況を関係部局に確認させていただきたいと思います。 お手元には前年度の本委員会報告書における提言についてまとめた資料を御用意いたしております。この内容は、本年5月13日時点の状況ですが、その後の対応について当局より御報告をお願いいたします。 順番として、都市経営局、それから、経済観光局の順でお願いをいたします。 ◎関山国際政策室長 都市経営局の関係は、全12項目のうち4番以降の7項目でございます。4番につきましては、説明の都合上最後に回させていただきまして、5番の世界に開かれた横浜をアピールするため、海外で活躍中の横浜出身者や横浜にかかわりのある方々が、横浜で数年に一度、一堂に会するコンベンションを開催することという御提言につきましては、現在アメリカ・カナダ大学連合日本研究センター、これはみなとみらいの国際協力センター内に立地しておりますけれども、この卒業生、あるいは横浜市出身のJICA海外派遣者に対しまして、横浜プロモーターを依頼する市長名のメッセージカードを渡しまして、帰国後、また赴任後に本市をアピールしてもらうような活動を行っていただいております。 また、本年は本市と45周年を迎える姉妹都市が4都市ございまして、マニラとムンバイ、オデッサ、バンクーバーでございますが、この4都市から市長若しくは代表者が10月に横浜に参りましたので、時期を同じく横浜に来てもらうことといたしまして、一堂に会し、友好委員会の皆さんと一緒に国際フェスタで各都市のPRを行っていただく、あるいは交流を行っていただくなどの記念事業を行いました。 さらに9月には、ドイツのフランクフルト市の市長が来浜した際に、本市との都市間関係を強化する覚書に両市長が調印をいたしまして、横浜とかかわりのある都市を1つでもふやしていきたい、そういった活動を行ったところでございます。 次に、7番の国際文化都市をさらに理解してもらうために、研修や勉強等で長期滞在する外国人の方々との交流・連携策を推進することでございますが、横浜の山手にアメリカ国務省の日本語研修所というのがございます。こちらには、将来の日米関係を担う研修生がおりますけれども、この研修センターにおいて入学式に当たるセレモニーというか、その当日におきまして、本市を紹介いたしますプレゼンテーションを実施いたしました。また、同研修生にインターンとして当都市経営局の国際政策室、あるいは共創事業本部に受け入れを行いまして、交流と相互理解を図っています。 それから、さらにAPEC開催を記念いたしまして、市内国際機関と共同でシンポジウムを開催し、市内大学生等の参加を得ました。これは後ほど詳しく御説明いたします。 続きまして、8項目めの次世代を担う青少年の国際性を養うため、高校生・大学生世代を中心とした海外諸都市との相互ホームステイ事業を推進することにつきましては、市内高等学校とカナダ及び台湾の高等学校との間でホームステイを実施しております。 続きまして、9番の国際交流や連携の効果を高めるため、意欲のある区・地域・商店街・学校などさまざまな機関・団体が容易に交流を行えるような仕組みをつくることにつきましては、昨年12月にパートナー都市提携をいたしました韓国の仁川市でございますが、この交流の一環として、両市の中区同士の交流のほか、両都市の新聞社、そしてまた、商工会議所の間でも交流が始まっております。また、このほか、かねてより保土ケ谷区とブルガリアのソフィア市、また、都筑区とドイツなど、区の進める国際交流を支援しております。 続きまして、11番のアフリカ開発会議を契機としたアフリカ大陸との経済・文化交流をさらに進めていくための政策を推進することにつきましては、6月に外務省と共催で、アフリカの文化・音楽・食などを体験し、理解を図るアフリカン・フェスタを開催いたしました。2日間で21万人の集客がございました。また、アフリカ諸国の中では、本年度はベナン・チュニジア・南アフリカ等の駐日大使館と交流を継続しています。次回アフリカ開発会議の誘致も見据えまして、継続して展開をしてまいりたいと考えております。 12項目めの国際・平和、観光・コンベンション、文化・芸術に関する施策が一体的かつ明確な政策理念のもとに最大限の効果を発揮するよう、組織横断的プロジェクトを設置し、検討することについてでございますが、まず、ことし開催をされました上海万博の横浜ウイークにおきましては、企業誘致、観光誘客プロモーションのほか、市民友好訪問団による文化交流や市民交流が行われました。また、文化・観光・MICE・創造都市の実績を集約することで、横浜の魅力向上を図り、内外からの集客増を実現するため、文化観光局の新設が予定されております。都市間交流、国際協力の推進に当たっても、新局と連携を図り、効果的な事業展開に努めてまいります。 それから、都市経営局の最後でございますけれども、4番目、市民ボランティアの活躍など、市民の参加機会をふやすとともに、アフリカ開発会議での市民交流をモデル化し、市民の国際社会へのかかわりをふやすことについてでございますが、まず、APEC開催の記念シンポジウムをAPECリーダーズウイーク期間中に実施をいたしました。これは、テーマを女性の社会進出が支える持続可能な発展といたしまして、市内大学生や市民の皆さんのほか、APECの21エコノミーの代表からなる青少年交流派遣団など、合わせまして650名の参加を得まして、当日はヒラリー・クリントンアメリカ合衆国国務長官からのビデオメッセージを披露いたしました。後に、日本や世界の女性リーダー6名が女性のキャリアアップや社会進出について、活発な議論を展開いたしました。 続きまして、APEC・創造都市事業本部からAPEC開催記念イベントについて御報告いたします。 ◎平野APEC開催推進部長 提言の4番について、事業本部としての対応状況を御説明いたします。 まず、APEC開催記念イベントですけれども、9月28日から10月3日まで開催いたしまして、大使館や国際機関の協力を得ながら、参加国・地域を紹介するパネル展示などを行いまして、約4,500人の方にお越しをいただきました。 それから、リーフレットの配布でございますけれども、市内の小学校6年生と中学校の生徒全員を対象にいたしまして、約14万3,000枚を配布いたしました。 さらに、小学生と各国地域、関係者との交流については、APEC参加国地域の出身者などが各校に出向きまして、市内小学校21校の約1,900人の児童が参加国・地域の文化・歴史などを学習いたしました。うち3校については、10月5日に、先ほど申し上げましたAPEC開催記念イベントの中で学習成果を発表したところです。 さらに、市民ボランティアでございますけれども、今回APECではAPEC開催主任サポーターという一般市民のボランティアに加え、高校生で構成するジュニアサポーター、あわせまして会議関係者などに対して観光案内や交通案内など、横浜滞在の支援を行いました。 ◎牧野観光コンベンション担当理事 1番目のコンベンション等の経済波及効果について、プラス面、マイナス面を十分調査分析し、これを市民に公表した上で、横浜がより多く潤う取り組みを推進することにつきましてですけれども、現在観光庁のホームページにおいて、経済波及効果を測定するための簡易プログラムが用意をされておりますが、それを使って地域別、規模別といった全国の都市で対応できるようなプログラムの開発に向け、国内の国際会議に出向き、データの収集を行っていると聞いております。 本市としましては、国のプログラムを有効活用できるよう、必要項目の調査を行い、横浜市内の経済波及効果の測定を行いたいと考えております。また、経済波及効果の市外流出を防ぎ、横浜がより多く潤うよう取り組んでまいりたいと考えております。 2番目のコンベンション関連の市内専門事業者の育成、市内雇用の拡大、契約における無駄な経費の削減に取り組むことにつきましてですけれども、新たに設置をした観光関連事業者のMICE部会において、地域が持つ魅力を生かすため、山下エリアや新横浜エリアなどエリア別に部会を設置しております。そこでMICEの基礎的な勉強会を初め、情報交換や施設見学など、全体では4回、各エリア別では2回から3回実施しておりまして、MICEの意義や事業者間の連携の醸成を進めております。その中で山下エリアにおいては、同部会が主体となってMICE主催者をターゲットとしたPRパンフレットを作成しております。 こうした取り組みにより、コンベンションの市内自給率を高め、コンベンション関連の事業者を育成して、市内の経済波及効果を高めてまいりたいと考えております。 3番目の観光都市としての海外での認知度を高めるため、市会を含む関係機関・団体と協働で積極的広報等を推進することにつきましてですけれども、羽田空港国際化を契機として、観光地としての横浜の知名度向上を図るため、ビジット・ジャパン地方連携事業、国と事業者と一緒になってやる事業でございますけれども、国や東京、それから、箱根などの近隣自治体、交通事業者、これはJALとかJR東日本とかと連携して、現地メディアとタイアップした広報PRに取り組んでいます。 また、プロモーションの最重点地域である中国向けには、上海万博日本産業館への出展や、横浜ウイークの開催、それから、横浜友好観光大使としての中国の有名俳優の起用により、横浜の観光情報を積極的に発信しております。 今後も、市会を含む関係機関・団体にも御協力いただきながら、観光都市として海外での知名度を高めるため、広報の一層の推進に努めてまいります。 6番目の、観光客に対して、はまっこに認定するなどの事業を通して、横浜ファンを拡大・育成することにつきましては、中期4か年計画の施策の24番目なのですけれども、羽田空港国際化を契機とした観光・MICEの推進の中に、連泊して楽しめる横浜を明記いたしました。今後は、本市の観光資源の魅力アップを図るとともに、連泊の観光客を対象としたはまっこ認定などの施策を、宿泊事業者や観光施設と具体化してまいりたい。そうした取り組みにより、横浜ファンをふやしていきたいと考えております。 それから、最後の10番ですけれども、アジア各国からの観光客を誘致するため、速やかにオールヨコハマの体制を構築し全力で誘致に取り組むことでございますけれども、観光関連事業者の中の部会として、観光資源開発部会というのがありまして、これは新たにつくったわけですけれども、これまでに5回開催し、グループワークやまち歩きによる観光課題の共有や解決策の検討などを行いました。 また、アジアインバウンド部会というのも新たにつくりましたけれども、これまでに6回開催し、観光施設の情報を集約したセールスツールの作成とか、羽田空港国際化を受け、京浜急行の羽田空港国際ターミナル駅や台湾の空港でのPRキャンペーンなどの参加とか、トラベルマート、海外の旅行会社との商談会なのですけれども、これへの共同出展などを行いました。これらの取り組みを通して、オールヨコハマでの意識醸成ができつつあると考えて、これからもどんどんそういう形で進めてまいりたいと思います。 ○松本[敏]委員長 前年度の本委員会の12項目にわたる提言につきまして、その後の対応状況を関係部局から報告していただきました。 この件につきまして、委員の皆様から御意見がございましたらお願いいたします。 ◆片桐委員 4番目の提言に対してなのですけれども、APECの市民ボランティアを募集されたと思うのですけれども、その応募者数と合格者数、それからあと、最終的に何人ぐらいの方が採用されたのかというのを教えてください。 ◎平野APEC開催推進部長 今回、APECの市民ボランティアにつきましては、いろいろな必要数を精査したところ、約140人くらいと出ておりまして、既に市民ボランティアとして活動なさっている方々がワールドカップのボランティアとかでいらっしゃいます。ですので、今回新規に足りない分として募集したのが約60名でございまして、結果は61名の合格者を出したのですが、いろいろ途中辞退とかありまして、59人の方が新しいサポーターとしては御活躍いただきました。 先ほど申し上げましたワールドカップの会とかと合わせた、今回御活動いただいた市民ボランティアの数は137人でございます。 ◆片桐委員 何人かの方からも御連絡いただいたのですけれども、結構難関だったというような話を伺いまして、それは倍率といったらあれですけれども、どれぐらいだったのでしょうか。 ◎平野APEC開催推進部長 ちょっと御説明が漏れました。その60名に対して応募者が405名でございます。 ◆片桐委員 これだけ、特にAPECは多分関心が高かったのかなと思うのですけれども、今後さまざまなイベント等でまたボランティア等が必要になると思います。もう少し身近にできるボランティア活動、今回APECの場合は特にセキュリティーの関係ですとか、いろいろと大変だったと思うのですけれども、次回以降のイベントについて、もう少し身近にボランティアができるような感じになればいいなと思うのですけれども、その辺のところの御意見を伺いたいのですが。 ◎平野APEC開催推進部長 御指摘の点につきましては、準備は既にいろいろ進めておりまして、既存の団体と申し上げましたが、ワールドカップの会と、それから、コンベンションビューローがまとめております横浜コンベンションサポーター、この2つがございまして、新しい方々も活動しているうちに既存の2団体のほうに、これが終わったらこちらのほうの活動にも参加してみようかななどという意見も大分出てきておりまして、この2つの既存の団体については、既にいろいろなコンベンションが行われたときに、その団体、あるいはビューローを通して活動の依頼が入っているというようなのが実態でございますので、そのニーズに合わせた活動がお気軽にできるようになるのかと思います。 ◆片桐委員 ありがとうございました。 ◆関[勝]委員 今の片桐委員のボランティアのほうの指摘がありましたが、高校生、特に、多分机上にもお配りいただいたと思うのですが、ちょっと確認をさせてください。高校生は確か高校に打診をして、その高校から何人か、例えば参加させてくださいねというような方法ではなかったかなと思いますが、ちょっとそこの確認が1つと、それから、今ボランティアが取り組んだボランティア活動というのはいろいろおっしゃっていましたけれども、特に高校生なんかにやってもらったこと、それから、その後その感想というのですか、高校生が携わってみてどうだったのかというのは、もしあったら聞かせてください。 ◎平野APEC開催推進部長 まず、方法でございますけれども、今回のこのジュニアサポーターにつきましては、一般の市民のサポーターを募集した後に、神奈川県の私学協会からお申し出がありまして、対応させていただいたものでございます。やはり一般の方とは最低限活動をしていただく日数の要件とか、あるいは謝金の件とか異なってございましたので、少し区別する形で業務をお願いいたしました。実際には、横浜駅の南・北・中央、その通路で外国人の方々への案内・誘導、こういったことをしていただきました。 感想なのですが、やはりとにかく身近に英語を使える機会があったということ、それから、場所柄横浜駅の通路については、地方の警察官の方が随所に配置されていたわけなのですが、警察官の方は横浜の地理に余り明るくない、英語もそれほど得意ではない、その場に高校生のジュニアサポーターがいたことで、何か協力し合ってとてもいい感じで活動ができたというような感想をいただいております。 ◆関[勝]委員 ありがとうございます。 ◆横山副委員長 はまっこカードですけれども、具体的に考えていただいているようでありますけれども、これはいつごろ具体的なものになってくるのでしょうか。 ◎牧野観光コンベンション担当理事 中期計画の中に位置づけまして、来年度の要求の中で予算を確保してやっていきたいと考えております。 ◆横山副委員長 ということは、来年度にはもうお披露目、もちろんこれは予算の問題がありますけれども、来年度具体的な運用を開始していきたい、こういうことでよろしいわけですね。 ◎牧野観光コンベンション担当理事 はい、予算を確保してやっていきたいと思います。 ◆横山副委員長 この中身なのですけれども、いろいろと考えていらっしゃるのだとは思うのですけれども、例えば宿泊の割引とかさまざまな特典とかというものに引きかえていくというような考え方でいらっしゃるのですか。 ◎牧野観光コンベンション担当理事 宿泊事業者、それから、いろいろな施設の所有者という関連で、皆さんが一応特典を提供する形で相談してやっていきたいと思っています。 ◆横山副委員長 あと、本市が運営している例えば博物館とか、さまざまな施設の入場ですよね、ズーラシアもそうでしょうけれども、そういったものもぜひ全市的に考えていただきたいなと思います。 ◎牧野観光コンベンション担当理事 今おっしゃったような形で考えております。 ◆太田副委員長 この国際的なAPECとかそういうやつについては、僕はこの間のAPECが横浜にとって本当によかったのかどうかって正直言って非常に懐疑的なのですよね。新聞で報道されていろいろなことがありましたし、例えば横浜市議会においてもAPECに来る国の首脳をお招きしたようなことはいずれもうまくいかなかった。APECのようなああいうものを横浜に果たして招致すべきだったのかどうかということがあると私は思うのですよ。その点を当局は今どう考えているのかというのを伺いたいと思うのだけれども、それよりも横浜市が主体的に物事ができるような国際会議とか国際の集まりとか、そういう交流をむしろ重点的にやっていくべきなのであって、横浜市はどちらかというと蚊帳の外のような状態だったAPECのようなものには参加すべきではないのではないかと思うのだけれども、その点はどうですか。 ◎平野APEC開催推進部長 まず、誘致すべきだったのかでございますけれども、これについては、実際今、事前に行いました経済波及効果などにつきましても、数字とかがきちんと国のほうから出てくるのを待っているというような状況でございまして、これはいろいろな市民の方々、そして、会場周辺の方々の御意見などもいろいろあわせて聞いて、きっちりと検証をしていきたいと思っております。 ただ、総論的なことでございますけれども、コンベンション都市といたしましては、APECのような国際的に知名度の高い国際コンベンションを定期的に開催して、横浜からの情報を発信していく必要があろうかと思っております。 もう一つの御指摘の横浜市が主体的にできるもののほうが望ましいのではないかという御意見でございますけれども、APECのような国が主催として行う会議でございますけれども、いろいろな場面で市民との接点とかを模索して行ってきたところでございますし、また、現在これからまた計算をし直しますけれども、経済波及効果というようなものもかなり大きなものもございます。 では、具体的に主体的にかかわる国際大型コンベンションにどのようなものがあるかということについては、またいろいろと検討して、調査していきたいと思います。 ◆太田副委員長 何か1つコンベンションでもやれば、必ずそこには経済波及効果というのがあるわけで、問題はその経済波及効果というものの質とか種類にもやはりいろいろあるのではないかと思うので、僕としてみれば、なるべく横浜が主体になるようなそういう交流会を催していっていただきたいなとは思います。 あと、例えば今、東京なら東京、例えば上野なら上野に行けば、動物園もあれば、美術館もたくさんあれば、そのそばには御徒町もあるというような状況ですよね。ところが、横浜の場合だったらば、例えば野毛山地区を見たって、野毛山があって、野毛山動物園があって、あの辺見るとほかには極端に言えば全然何もない。それで、昔はにぎやかだったけれども、野毛の商店がああいうような状態になってしまってといる。そのほか観光の施設を見ても、その一つ一つはなかなかいいなという感じもあるのだけれども、いずれもばらばらになってしまっていて、そこに対するアクセスもうまくない。だから、横浜に2泊3日で来たところで、横浜に1日いたら、もうほかに東京なら東京とか鎌倉に行きたいというような状態になってしまうのではないかと思うのです。三渓園に行くのだって非常に不便だし、だから、観光政策として何かもう少しないのですか。むしろ例えば野毛あたりは、あそこに老松なんかもあるけれども、老松の会館なんかもあるけれども、ああいうところの施設をもう一回考え直したりだとか、あるいは野毛山公園の中の部分に何か別の美術館的なものをお招きするとか、つくるとか、何でもいいけれども、いずれにしてもまとまった形で楽しめる場所というのは横浜にないですよね。そういうことについて、観光当局として、今度文化観光局というのをつくるのでしょうが、そういうところにしてどう考えているのかとか。 実は、日曜日の日に東京ドイツ村のイルミネーションに行きましたけれども、この間も市長にお話ししたのだけれども、例えばあれ1つとってみても物すごい人ですよね。もう車では6時半ごろ行ってしまったのでは、とてもではないけれども、1時間かかっても全然中に入れないというような状態で、物すごい人でした。ところが、横浜ではそういうことも一つもない。まちは夜になればみんな死んでしまったようになっている。正直言ってそういう観光に対する姿勢がないように見受けられるのですけれども。寂しいですよね、横浜に来た場合は、山下公園なんか夜は真っ暗ですよね。御案内のとおりですよ。だから、もう少し何かにぎやかになる方法というのはないですか。要するに、この間も伊勢佐木町にもイルミネーションでも導入したらいいではないかとかいろいろ言ったのだけれども、どこもかしこもみんな真っ暗ではないですか。伊勢佐木町も人はいないですよ、全然、正直言って。それで、ここにも書かれているけれども、観光だ、観光だ、観光都市だなんて、僕から言わせれば横浜市は全然観光都市ではなくなってしまっているのですけれども、この辺のところをもう少し行政的に考えることはできないですか。現実的にそうでしょう。幾らいろいろな理屈を言ったって、現実的にそうでしょうよ。 ◎牧野観光コンベンション担当理事 夜が寂しいとか、2泊3日するには観光資源がまとまっていないとかという御指摘がございました。我々も海外の方に来ていただくときに、特に中国の方などの場合、横浜で2泊3日というのはなかなか結構難しいなと思っていまして、そういう意味では、箱根ですとか近隣と、具体的にビジット・ジャパン・キャンペーンなんかで組んでいるツアーは、浅草、それから、箱根、横浜で組んでやるような形で今やっております。そういうような、横浜の場合は羽田からの交通のアクセスもいいし、ほかのところに行きやすいというメリットを生かしながらやっていくという方法もとっていかないといけないと思っています。あと、夜が寂しいということはやはり昔から言われていまして、我々もそれは課題だと思っていまして、先ほどの観光事業者との集まりの中で、観光資源を再発見していくという観点から、事業者さんのほうで観光資源開発部会というのですけれども、自分たちでどういうふうにしていったらいいかみたいなことも含めて、そこと一緒になっていろいろ考えております。 これからいろいろな意味で、予算のない中でどういうふうにルートを設定したり、磨きをかけたり、売りをどういうふうにつくっていくかというようなことをやっていく必要はあるとは考えております。これから目標数として中期計画の中でも設定をしていますので、それに向かって頑張っていきたいと思っています。 ◆太田副委員長 この間、APECのときに三渓園にお茶会のようなことでお招きしましたよね。あの後、お茶会に来た人はどこへ行ってしまったのか。どこか鎌倉へ行ってしまったりなんかしてしまって、三渓園の中で滞留して、しばらく三渓園の中を歩いてもらうわけでもないし、そうでしょう。現実論として、要するに、簡単に言うとつまらないのですよ。だから、何かもう少し、例えば花の時期になると菊の展覧会なんか三渓園でもやりますけれど、しかし、非常に小規模でしょう。あれで結構大きいほうですか、わからないけれども。要するに、年がら年じゅうお祭りのような形で牡丹まつりをやるわけでもなし、牡丹なんか余りなかったよね。寒牡丹なんかやってもおもしろいと思うのだけれども、そういうこともない。どちらかというと、三渓園の中の施設を人に貸して稼ごうではないかということだけに重点を置かれてしまっていて、何かあそこで大きなイベントがあるわけでもないし、アクセスも悪い。だから、一つ一つ見て、いいところがあるのにかかわらず、人が集まる仕組みがないです。ですから、ここに書かれているいろいろなことはすばらしいのだけれども、アピールする流れはすばらしいのだけれども、恐らくとにかく人が横浜に来ないのです。だから、これを何とかしなければいけないけれども、いい知恵をやはりみんなで出し合わなければいけないのだけれども、お金がないのには間違いないけれども、今言ったみたいにY150であんな物すごいお金を使ってしまったではないですか。ああいうお金を使うぐらいだったら、何度も申し上げているように、伊勢佐木町でも元町でももう少しお金を使ってあげてにぎやかにしてあげたほうがお金が入ってきたのだろうなとつくづく思うのです。うちのやり方がどこか間違えているのではないかと思うのです。どこか間違えているような気がするのですけれども、どうですかね。当局といえども、議員の皆さん方の意見も聞きたいぐらいなのだけれども、横浜市の観光対策にしても何にしても何か僕はどこか間違えているような気がしているのですけれども、あるいは国際会議の、あるいはこういう交流のイベント、APECにしても何にしても、何か間違えているのではないかと思うのですよ。浮き足立ってしまっていると言うべきなのか、何か、ふわふわしてしまって。実際にどうですか。 いや、だから、議会にも首脳が来なかった。あれだけ見てもわかるではないですか。簡単に言うとAPECに参加する人たちには、横浜なんか関係ないですよ。たまたま会場が横浜だっただけではないかと、こういう話になってしまっているわけではないですか。八景島のほうにお招きしたのでしょうが、3人とか4人しか来なかったとか言っていましたよね。何人来たのでしたっけ。極端に言えば、例えば今の八景島に行ってあそこの水族館を見せたって、あのぐらいの水族館、もうどこの世界にもあるわけですよ。ちっとも珍しいものでもない。だから、何か横浜がとにかく沈んでしまっているのだよ。それはやはり金の使い方が悪いのだと僕は思いますよ。えらい金使ってしまっているのだからないわけではないのだよ。今回だって、Y150にあんなお金をまた追加するから、だから、金はあり余ってしまっているの。だけれども、観光資源にもう少しお金使うべきなのだけれども、全然使われていないのだ。そういった意味では、そういうことを毎朝声を大きく、牧野さんがそういう考えを共有しているかどうかは、そこに問題があるけれども、もう少し声を上げてもらって、観光政策だとかまちの活性化、経済政策を考えてくれないですか。 ◎牧野観光コンベンション担当理事 横浜市としましても、今後の横浜版の成長戦略として、観光を大事な成長戦略として位置づけまして、新しい組織もつくって、これから限られた予算をできるだけ選択しながら、成長戦略へ集中していこうと考えていると私は思っています。 そういう中で、今までと違う組織編成で観光を強力に推進していく、予算についてもきちっと確保しながらやっていきたい、そういうふうに考えております。よろしくお願いしたいと思います。 ◆太田副委員長 例えば山手に外交官の家でも何でも、いいところはたくさんありますよね。すばらしいところもたくさんあるけれども、港の見える丘公園あたりは民間の駐車場なんかも整備されているからいいのだけれども、そのほかのところは車も入らない。車は置けない。別に車の駐車場を整備しようとするわけでもないし、車で来ないで電車で来てくれとか、バスで来てくれとか、歩いてきてくれと言っているのだけれども、車でなければ、とてもでなければ行かれませんよね。特に高齢化社会になってだよ。ところが、そういうのを整備しないではないですか。そういう考えを全然持っていないでしょう。だから、1つのいいものがあれば、そこには駐車場の設備もつくってあげなければいけないとかいろいろなことがあるのだけれども、それをうまく結びつけてもらわないと大体が人は行かないよ。現実的にどうですか。こちらの英和学院の上のほうのとかあるではないですか。すばらしいのにもったいないじゃない。車で来ては困るということになってしまっているのかね。 ◎牧野観光コンベンション担当理事 山手については、もう少し人に来てもらえるように工夫しなければいけないということがあると思います。そういう中で、みなとみらい線の元町中華街駅のアメリカ山のところにエレベーター、エスカレーターをつくりまして、そこに行きやすいような形の整備をいたしまして、これから山手についてはそれを活用しながら、たくさんの人に来てもらえるようにやっていきたいと思っています。 ◆関[勝]委員 すみません、今の副委員長のお話の中のお金の使い方というのがちょっとありましたので、私も意見として言わせていただきたいのは、これから新たな局再編ということになろうかと思います。とかく再編になると、そこの局の人がわっと一気にふえてみたり、まだどうなるかわかりませんが、想像するに、そうしたところだけで局だけで盛り上がってしまいかねないとちょっと危惧をするところで、対応について読ませていただくと、民間も含めてかなり部会が立ち上がっていますよね。それぞれもう専門分野、プロフェッショナルの集まりの方たちばかりでありますから、本来であればオールヨコハマとここにも書いてありますので、そうしたところに予算をつけていただくとか、そうしたものをコーディネートしていくのが局であって、局が何かを発信しても、とかくやはり庁内の部局の方たちというのは三、四年で交代してしまうようなところがあります。ですから、市内のそうした観光資源というか魅力、そうしたものの発見につないでいくには、継続性がやはり大事だなとも私も思っていますので、そのあたりを十分御留意いただいて、もっともっと外部のそうしたアイデアとか力をある意味利用して、この観光資源の、それから、観光施策の発展に努めていただきたいなということは意見として申し上げさせていただきたいと思います。 ◆太田副委員長 観光パンフレットというのはどうなっているんだい。例えば市庁舎に入ってきたって、どこに置いてあるんだい。観光パンフレットって見たことがない。私の目が悪かったのかしれないけれども、例えば市役所もうちの市会議員のところにもないよ。どんな小さいまちに行っても、みんな観光パンフレットって置いてあるし、そのまちにどういうものがあるかってみんな書いてある。うちなんかどこにもそういうのがないじゃない。変な話だけれども、市役所の中のどこにあるのだ。市民相談室か何かに置いてあるのかい。ないだろう。例えば、だから、今言ったみたいに、市議会に来た人だってだれも渡さないし、市会議員の皆さん、もらったことあるかい、ないだろう、大体が。あそこの受付のところにあるわけでもなし、外のところにもあるわけでもなし。どう思いますか。 ◎牧野観光コンベンション担当理事 基本的に観光案内所中心に置いてありまして、あとは民間のそういう協力していただいたちょこっと案内所みたいな形のところにも置いてありまして、広く観光客の手に入りやすいような形での配付をやっておりますけれども、御指摘も踏まえてもう少し工夫してみたいと思います。 ◆太田副委員長 だって、箱根でもどこでも小さなレストランに入ったって、そこにはみんなガラスの森美術館のサービス券があったりとかということで、みんなあるよ。うちなんか、関内のある程度の店に行ったって、どこにもない。例えば開港記念館だとか、あるいはあそこの開港資料館か、ああいうところの割引券が置いてあるわけでもなしで、悪いけれども何にもないんだよ。いやいや、各レストランなんかにで、駅のところにだってない。駅の窓口のところにもないし、簡単に言うと何もやっていない。しかし、ここに来てこうやってしゃべっていると、頑張りますだとかやりますだとかなっちゃっているわけです。そうでしょう。横浜めぐりと観光バスのスケジュール表が横浜市庁舎にあるわけでもない。だれも知らないのです。だから、要するにこれを林市長に聞かせてあげたいのです。おもてなしだとか何とかと言ったって、おもてなしする材料も今言ったみたいに何もないんだから、牧野さん、これね、考えなきゃだめだよ。これで5,000万人来ているなんてうそばかりじゃん、だってそうでしょう。とにかく何にもない。どこに何があるかって横浜に来た人たちがみんな知らないんだから。知らせようとしていないのかもしれないけれども。横浜市の施設に行って、横浜市の施設のいろいろなパンフレットが置いてあるかい、ないだろう。 ◎牧野観光コンベンション担当理事 観光案内所のほかに民間のそういうちょこっと案内所みたいなものを工夫しまして…… ◆太田副委員長 観光案内所ってどこにあるんだよ、大体が。 ◎牧野観光コンベンション担当理事 観光案内所は、横浜駅の自由通路のところにもありますし、桜木町にもありますし、それから、産貿センターにもありますし、そのほかにちょこっと案内所というのは民間のところ、191施設ありますけれども、そういうところに協力して置いていただいて、そういう工夫をしながらどんどん広めているところでございますので、今後ともその拡大に努めてまいりたいと思います。 ◆太田副委員長 伊勢佐木町の場末の例えばベトナム料理屋とかタイの料理屋に行けば、そこにはタイの新聞とかタイの観光パンフレットも置いてある。すさまじいよ、みんな。タイに遊びにいらっしゃいって。そうでしょう。 ○松本[敏]委員長 ほかにございますか。 ◆斎藤[真]委員 抽象的な表現になるかと思うのですけれども、横浜の魅力ですが、MICEによる機能のよさ、あるいは観光資源がさまざまにあって、それを開発していく中で、それを先ほどから出ているアクセスだとか、それを組み合わせるというさまざまなアイデア等これから出てくると思うのですけれども、大きな意味での横浜の魅力というのを、もっと発信できないかなというのがあります。特に観光面とかですね。その1つのキーワードとして、美港というものでもっと訴えられるような取り組み、アピールの仕方等、また、これからの開発の中でやはり横浜に来たときに美港であるという、そういった印象を持てるようなこれからの観光の施策なり、まちづくりの方向性が必要なのではないかなと思っています。 その中で、先ほどのパンフにしても、やはりすばらしい、美港だと言えるようなものにつくるとか、ちょっと抽象ですけれども、意見としてです。美港というのは美しい港という意味です。 ◆藤田委員 ちょっと漠然としていて、本議題に当てはまるかどうかわからないのですけれども、先ほど聞いていまして、観光ということと、それから、市民の生活ということがあったもので、その辺がいつも観光を重視すると、やはり市民の生活が冒される部分があるというのとで、すごく迷っていらっしゃるのかなというような印象を受けました。ですから、やはりここは、観光は観光で、ここは観光なのだということをはっきりと示すものがちょっと見当たらないなと思う。港ということがメーンだとは思うのですけれども、Y150なんかですと市民との協働ということがすごく打ち出されますと、全部の地区が何かこう観光スポットになってしまうような、そういうイメージを私なんかは受けましたので、その辺は今後考えていかなければいけないのではないかなと思います。 1つ、ちょっとわからなかったのですけれども、10番目の項目で、アジアインバウンド部会の中で、セールスツールを作成しているとお答えになったと思うのですけれども、ちょっと私の聞き取りが不十分だったのでしょうか。 ◎牧野観光コンベンション担当理事 7月ごろですが、観光施設の情報を集約したセールスツールを作成いたしました。いろいろな観光情報を集約したものをまとめたセールスツールということでございます。 ◆藤田委員 そのセールスツールというのはどういうふうに、発信していくものですか。 ◎牧野観光コンベンション担当理事 はい、そのとおりです。 ◆藤田委員 あと一点、全体を伺っていまして、観光というとどうしても私の地区なんかは、スポットからいつも頭の上を通り越していかれるような、今回のAPECのことに関しましても、区民の皆さんにとって、一部ボランティアで入られた方たちはAPECだねっておっしゃるのですけれども、警察官の方とか地元の方に聞いても、私たちあんまり関係なかったよというような話が出てきたので、ちょっと残念だったなとは思っております。だから、やはり地理的にいろいろな、横浜の場合はコンベンションとかですと、どうしてもみなとみらい地区とかになってしまい、位置的なものによって区民の関心度とかは変わってくると思うので、そのあたりもちょっと考えながら、どのように横浜市として、市民全員が、では、観光にこういうところを頑張ってみようとか、では、自分はそこに直接、地理的には遠いけれども、横浜市民としてやはり盛り立てていこうという感覚がちょっと欠如しているのかなと、私の感想でございますので、すみません。 ◎牧野観光コンベンション担当理事 観光MICEについて、成長戦略に掲げ、横浜市がその施策を進めていくためには市民の御理解をいただくことが非常に大事だと思います。これまで横浜市はずっと人口が伸びてきたわけですけれども、2020年になるとそれがとまって、その後は人口減少になっていく。そういう人口の減少で経済が縮小するのを外からの交流人口、観光MICEでたくさん来ていただいて、そこで消費して経済を活性化するということがどうしても必要だと思います。そのためには、そういうことについての市民の御理解をいただくことも大事だと思いますし、どういうふうにまたかかわっていただけるかということをきちっと我々も説明をして、御理解をいただいて、そうやって進めていかないと、ちゃんとできないと思っていますので、その辺も一生懸命やりたいと思います。 ◆横山副委員長 今回のAPECですけれども、確かに実をとるということからすると、経済波及効果がどれぐらいあったのかとか、あるいは横浜をどれだけの方が認知していただいたかというような議論にこれから当然なるのだと思うのですね。ただ、一方で、私はアジア太平洋という、非常にこれからの重要な地域の経済会議を横浜で開催していただいたというのはありがたい話だなと実は思っているのです。これは横浜市民として、私は非常に名誉なことだと思います。確かに経済波及効果とか、実の部分は実の部分として議論をする必要があると思うのですけれども、横浜でAPECの国際会議が開かれた意義を、私は横浜市民として大変名誉に思っておるということを申し上げておきたいと思います。 ◆川口[正]委員 今回APECを開いていて、本当に国際的な重要会議というものがどういうものかというのが大体想像ついたと思うのです。私どももあそこまでやるとは思わなかったのです。そういう意味で、会議は会議として、これからの横浜の戦略、観光を含めて何年に一遍ぐらいでああいう会議をやるのか、毎回やるのか、そういうものをやはりきちっと長い目で見ていかなければいけないのだろうと思う。いや、この会場は、実はあの会議をやったのだ、だけれども、今回はその会場を使って我々が会議を開いた。そのときの一般の庶民の人たち、1つの学会とか、そういうだれもが会場周辺をうろつけるような来やすい国際会議を開くということも必要だと思うのです。ああいうふうに厳戒の中での会議というものは、対外的にはPRできると思うのですけれども、では、横浜にとってどれだけのプラスになるかということの中で、そういう重要な会議をやっていた場所を使って、私たちの学会で会議をしたとか、私たちの仲間で会議をした、国際会議をした、そういうものがお互いに相乗効果が出て初めて横浜全体の観光ということも踏まえて出てくるのだろうと思うのです。そういう中で、横浜市も日本の中から言えば、たかだか150年の歴史しかありませんけれども、その中でも横浜は日本に誇れるいろいろな古来の文化がありますので、そういうものをどうやってマッチングさせて観光客にアピールしていくかということがこれからしっかりしていかないと、何でも重要な難しい会議をやればいいのだというだけではないと思うので、その辺はこれからの横浜の観光ということを考えると、重要な施策になっていかなければいけないのかなと思っているのですけれども、いかがなのでしょうか。 ◎秋元創造都市推進部長 私どものほうで戦略的事業誘致ということで、APEC、その前にアフリカ開発会議といった形でもってやらせていただいております。当然このような大きな会議、国の国際会議を毎年横浜がやるというのはなかなか大変だというのは、委員の皆様がおっしゃるとおりでありまして、また、いろいろなメリット、デメリットがある。今回やってみて初めてわかった部分もございますが、いろいろなメリット、デメリットがあるといったことがわかっています。 その中で、どういったものがやはり横浜に効果があるのか、委員の皆様がおっしゃるとおり世界的な規模のそういった国際会議、大型の国際会議をやることによって横浜が有名になっていく。それによって観光客も何年か先までふえるのではないかといったような誘致効果もあると思いますし、また、その逆に、日々パシフィコでは牧野理事のところがやられていますが、学会とかいろいろな会議がやられていることも確かです。そういったことを委員の皆様おっしゃるとおり複合的に見ながら、多分こういったAPEC規模の国際会議を毎年やるというのはなかなか難しい、準備的にも横浜市の準備もなかなか大変な準備がかかりますので、難しいと思いますので、それは数年に一度とか、もう少しタイミングを見ながら開催させていただくように、また、国のほうにもそういった形の誘致できればと思っております。 また、その大型の国際会議がないときは、そういったMICEといった形の中でもって、いろいろな学会とかいろいろな会議を、横浜でパシフィコを中心として誘致していきながら、そういった国際会議の都市といったことを目指してみたいと思っています。 ◆川口[正]委員 それともう一つは、パシフィコでいろいろとやりたいのだけれども、日本の中で金を持っていない学会というのはたくさんあるわけですよ。そういう人たちに定価でしか使わせないという方法がいいのか、何かこういうことをクリアしてもらえれば減免しますよというようなことで、少し安くして回数をふやしてやってもらうのか、そういう方法もこれから考えていかなければいけないのではないか。今まで多少やっているかもしれませんけれども、大概我々のところに来るのは、会場が高いので安くしてくれと言われる陳情を常に受けていますので、これからもそういう、相手からではなくて、こちらからこうしてくれればこれだけ安くなりますよということをアピールできるような提示をやはりしてあげるべきだろうと思うのですけれども、この件についてはどうですか。 ◎牧野観光コンベンション担当理事 だんだんパシフィコの稼働率も高くなってまいりまして、それで秋とか春のそういう学会のシーズンなんかは、大分前からいっぱいになって、なかなか会場をとりにくいということがございます。 そういう中で、我々とすれば、中・大型のシティセールス効果が高いとか、経済波及効果が高いものを優先しながらやっているところでございますが、実際問題、学会のシーズン以外のところで、多少そういう余裕のある時期もございますので、そういう中で少し工夫をするようなことを考えていきたい。そういう時期に使いやすいような形でやらせていただきたいと考えております。 ◆畑野委員 昔我々が子供のころには、遠足というと大体野毛山公園と山下公園でした。やはり北部ですから、山のほうですから、海には余り来ない。もうちょっと大きくなると、今度は中華街に食事に行ったりとか、だんだん大人になってくるともう身近になって、では、先ほど太田委員が言われたとおり、横浜で観光都市で何をというような感じをだんだん、もう今、深くは今まで考えなかったのですけれども、そういえばそうですね。APECをやっても、2万数千人の警察官が来て、知らない人は、ここに行きたいのだけれども、どこに行くのかと警察官に聞かれている方が結構多かった。これをやると、もう車で行けばトランクを調べられる、あと、荷物検査をされる、では、あそこはもう一般市民が近づかないということになる。APECが終わって、コンベンション施設も当然もう建物はあったりなんかするわけですから、これも推進しなくてはいけない。でも、観光するときにこのエリアで見たとき何がというか、先ほど言った、もうみんな1つずつは三渓園もすばらしいだとか、一番すばらしいのはベイブリッジから見た夜景がすごくいいとか、これをというと、なかなかそういうようなというか、買い物のまちなのか、文化というのはもう当然あるわけですけれども、古い建物があちこちにある。夜になってしまうと真っ暗になってしまう。では、将来どういうふうにこの横浜のまちを持っていったらいいのかと思います。今、新幹線が全列車、新横浜にとまります。これからリニアモーターになると、相模原のところを通ってしまう。お客さんというのは横浜より大阪、京都、九州に行くのには、多分向こうのほうに短時間で行かれるところというか、そういうことにおいて、横浜がだんだん港を振興していかないと、多分寂れていくような気がします。各まちで、新聞を見ているといろいろなキャラクターを集めてイベントをやっている。いろいろな食べ物のものをやっているというか、何か横浜に来て、毎年毎年というか、1カ月に1回とか何かをやっているとか、そこの場所で表でやっているというか、何かそういうようなことを港の近くで、あそこへ行けばだれかいるのと同じで、何かやっているというか、そういうようなものも必要ではなかろうかと思うのです。 だんだん年取ってくると、何にもなくて公園で散歩しているとか、ひなたぼっこをしているのがいいかもわかりませんけれども、観光の方というのはやはり何かがあって、あ、ここはすごいねというふうなものをやはり一度ではなく、二度、三度来たいという。 この間、私も初めてディズニーシーに行ってきて、あそこへ行ったら、次の日にまた行った人もいる。もう10回来たよという人もいらっしゃる。車で行けば、ここからだともう1時間かからないで行ってしまう。横浜も将来というか、やはり、では、そこの山下公園の海を使って何かを催すとか、何かみんなまちで考えていると、1年に1回の花火を部屋代を高くして5回にするとか、いろいろなこと、そういうふうなイベントも考えてはいますので、将来というか、もう近々でまちを直すということもこれは必要かなと思う。うちのまちはもう住居表示になったので、全部マップをつくって、商店街とかいろいろな協力をしてもらって、ここは保育園、幼稚園、学校、それから、商店街ではどのお店があるとかということとかも、あとお医者さんがどこにあるとか、ほかから転入してきたときに、まちの中身というのは全然わからない。だから、そういうマップというのは全町内会に配るように、今つくっています。横浜もやはり368万人の中で、多分知らない人、また、もう外出できない人もいらっしゃると思いますので、やはりこれから横浜の観光も経済もどういうふうにしていくかというのが、これから一番大事なことだと思いますので、横浜港あっての横浜、ぜひ経済観光局のほうでも都市経営局のほうでも、また頑張っていただきたいと思います。 ○松本[敏]委員長 たくさんの御質問、また、貴重な御意見を賜りまして、まことにありがとうございました。 他に御発言もないようですので、本件につきましては、この程度にとどめたいと思います。 次回の委員会は、来年1月ごろを予定しておりますが、そこでの意見交換と、これまでの皆様方の議論の内容をもとに、私どもの特別委員会の報告書を取りまとめてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。--------------------------------------- △閉会宣告 ○松本[敏]委員長 以上で、本日の議題はすべて終了いたしましたので、委員会を閉会いたします。 △閉会時刻 午後4時07分       国際文化都市特別委員会       委員長 松本 敏...