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  1. 千葉市議会 2018-09-19
    平成30年第3回定例会(第5日目) 本文 開催日: 2018-09-19


    取得元: 千葉市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-28
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                  午前10時0分開議 ◯議長(小松崎文嘉君) これより会議を開きます。  出席議員は50名、会議は成立いたしております。          ──────────────────────────  諸般の報告 2 ◯議長(小松崎文嘉君) 諸般の報告については、お手元に配付のとおりでございます。          ──────────────────────────                 諸 般 の 報 告 1 保健消防委員長から別途配付のとおり、陳情審査報告書が提出された。          ──────────────────────────  日程第1 会議録署名人選任の件 3 ◯議長(小松崎文嘉君) 日程第1、会議録署名人選任の件を議題といたします。  私より指名いたします。31番・中島賢治議員、32番・段木和彦議員の両議員にお願いいたします。          ──────────────────────────  日程第2 議案自第84号至第98号、発議第9号、請願第2号、第3号委員長報告、討論、採 決 4 ◯議長(小松崎文嘉君) 日程第2、議案第84号から第98号まで、発議第9号、請願第2号及び第3号を議題といたします。          ──────────────────────────                 請 願 の 変 更 1 請願第3号 小中学校の普通教室にただちにエアコン設置を求める請願
    (1)紹介議員の追加  吉 田 直 義、中 村 公 江、野 本 信 正 (2)署名人の変更   ┌─────────────────┬─────────────────┐   │       変更前       │       変更後       │   ├─────────────────┼─────────────────┤   │ あたらしい千葉・みんなの会   │ あたらしい千葉・みんなの会   │   │  代表 槇 好則 外7,313名   │  代表 槇 好則 外9,496名   │   └─────────────────┴─────────────────┘          ────────────────────────── 5 ◯議長(小松崎文嘉君) 各委員長の報告をお願いいたします。  総務委員長、43番・米持克彦議員。              〔43番・米持克彦君 登壇、拍手〕 6 ◯43番(米持克彦君) 総務委員長報告を申し上げます。  当委員会に付託されました議案3件につきましては、お手元に配付されております委員会審査報告書のとおり結論が得られておりますので、以下、主な意見を中心に審査の概要を御報告申し上げます。  初めに、議案第85号・平成30年度千葉市一般会計補正予算中所管につきましては、委員より、危険ブロック塀等改善補助事業費について、本事業は市民の安全を確保するためスピード感を持って推進する必要があることから、仮に今回の補正予算額を超過する申請があった場合においても、さらなる予算の確保を図るなど、可能な限り多くの危険ブロック塀等の撤去ができるよう意を用いられたいとの意見。  また、危険ブロック塀等の撤去を推進するためには、本補助制度のみならず、費用を低利で貸し付ける制度の創設も検討すべきであるとの意見。  さらに、シェアリングエコノミー推進事業費について、事業の目的を明確化して評価、検証が行えるようにするとともに、実施に当たっては、その目的や内容を市民にわかりやすく説明して理解を得る必要があるとの意見が述べられ、採決の結果、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、議案第89号・千葉市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用に関する条例の一部改正につきましては、委員より、マイナンバー制度には個人情報の漏えいなどのリスクがあることから、当該制度の利用範囲を拡大しようとする本議案には賛成しかねるとの意見が述べられる一方、本議案に賛成の立場から、今回の改正が市民の利便性の向上につながるものであることを周知して理解を図られたいとの意見が述べられ、採決の結果、賛成多数をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  最後に、議案第90号・千葉市議会議員及び千葉市長の選挙における選挙運動の公費負担に関する条例の一部改正につきましては、当局の説明を基本的に了承し、採決の結果、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  以上で、委員長報告を終わります。(拍手) 7 ◯議長(小松崎文嘉君) 保健消防委員長、39番・三須和夫議員。              〔39番・三須和夫君 登壇、拍手〕 8 ◯39番(三須和夫君) 保健消防委員長報告を申し上げます。  当委員会に付託されました議案5件につきましては、お手元に配付されております委員会審査報告書のとおり結論が得られておりますので、以下、主な意見を中心に審査の概要について御報告を申し上げます。  初めに、議案第85号・平成30年度千葉市一般会計補正予算中所管について及び議案第91号・千葉市受動喫煙の防止に関する条例の制定についての2議案につきましては、関連がありましたので、一括して審査をいたしました。  当局の説明を聴取した後、委員より、現在では、受動喫煙により病気にかかるリスクが確実に高まることが明らかになっており、望まない受動喫煙の防止に対する社会的要請が高まる中、本条例は、未成年者や従業員の健康を守るという観点から、さきの国会で成立した改正健康増進法より先を行くものであり、条例制定に向けた当局のこれまでの取り組みは大変評価できるとの意見。  また、市民や事業者に対する受動喫煙による健康への悪影響や制度内容の周知啓発に当たっては、医学的知見を有した医師会等と連携し、受動喫煙の悪影響について、より踏み込んだ内容とすることなど、今まで以上に効果的な方法を検討し、積極的に取り組まれたいとの意見。  さらに、受動喫煙の防止には、喫煙者自身への禁煙対策も重要であることから、禁煙外来治療費助成事業など、禁煙に対する支援の拡充や啓発活動にも取り組まれたいとの意見。  加えて、加熱式たばこについては、当該たばこから発生する煙が他人の健康を損なうおそれがあることが明らかでないとして、本条例において紙巻きたばこと異なる取り扱いがされているものの、喫煙者自身の健康に悪影響を及ぼす有害物質が含まれていることは明らかであることから、紙巻きたばこと区別することなく、禁煙支援や啓発活動に努められたいとの意見。  このほか、受動喫煙や喫煙の影響が大きい子供に関して、学校の授業などを活用し、引き続き積極的な啓発を実施するのはもとより、保護者に対する啓発を強化し、また、関係部局が連携した上で学校敷地周辺の喫煙をなくすなど、子供が喫煙に接する機会を根絶し、健やかに成長できる煙のない環境づくりに全市的に取り組むことを期待するとの意見。  最後に、条例は制定して終わりではなく、制定してからの取り組みが非常に重要であることに意を用いるとともに、本条例が受動喫煙の防止や市民の健康増進につながるよう、今後の周知啓発、違反者への対応や禁煙支援・啓発など一つ一つ丁寧に取り組まれたいとの意見が述べられ、逐一採決した結果、いずれも全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、議案第87号・平成30年度千葉市病院事業会計補正予算につきましては、委員より、総合維持管理業務を両市立病院で一括して契約することで、スケールメリットによる経費削減が図れる一方、法定点検の追加や人件費の高騰に加え、老朽化した海浜病院の点検業務の増加などが懸念されることから、利用者の負担や不利益とならないよう留意し、事業者の選定や業務の履行管理に慎重に取り組まれたいとの意見が述べられ、採決の結果、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  なお、議案第86号・平成30年度千葉市介護保険事業特別会計補正予算、議案第92号・心身障害者の医療費の助成に関する条例の一部改正の2議案につきましては、当局の説明を基本的に了承し、採決した結果、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  以上で、委員長報告を終わります。(拍手) 9 ◯議長(小松崎文嘉君) 環境経済委員長、21番・蛭田浩文議員。              〔21番・蛭田浩文君 登壇、拍手〕 10 ◯21番(蛭田浩文君) 環境経済委員長報告を申し上げます。  当委員会に付託されました議案1件につきましては、お手元に配付されております委員会審査報告書のとおり結論が得られておりますので、以下、主な意見を中心に審査の概要について御報告申し上げます。  議案第85号・平成30年度千葉市一般会計補正予算中所管につきましては、委員より、旧神谷伝兵衛稲毛別荘耐震改修事業に関し、本施設は国の有形文化財にも登録されている貴重な歴史的建造物であることから、適切な保全が求められるのはもとより、市民誰もが訪れやすいよう、バリアフリーに対応した改修も検討されたいとの意見。  また、指定管理者である教育振興財団の積極的な取り組みにより、過去5年間で入館者数が増加したことは評価できるものの、指定管理者が変わることによって事業内容や入館者数の大幅な変動につながることは望ましくないことから、施設の継続的な管理運営がなされるよう、指定管理者への支援に努められたいとの意見。  さらに、今後、施設の耐震改修に伴い、休館とする期間が決まった際には、施設利用者に迷惑が及ばないよう速やかに施設の状況を周知するとともに、改修後も今まで培ってきた地元や大学との連携を生かしながら、より多くの市民に利用される施設となるよう努められたいとの意見が述べられたのであります。  続いて、美術館拡張整備に関し、本整備によって車での来館者数がふえることも予想されるため、駐車場の確保も喫緊の課題であることから、車での来館者が利用しやすい施設となるよう、あわせて改善を求めるとの意見。  また、企画展の実施に当たっては、限られた学芸員で長期間にわたって準備していることに加え、施設拡張による業務量の増加も見込まれ、現状の学芸員だけでは負担を強いられることが懸念されることから、学芸員の業務量に見合った人数を確保されたいとの意見。  さらに、本整備については、昨年の第3回定例会において、千葉市の文化力強化に向けた美術館のあり方を明確にすることなどを強く求める附帯決議が可決されたことを踏まえ、指定管理者による事業運営が基本方針に基づき適切になされているかどうか、継続して注視するよう努められたいとの意見。  加えて、本議案に関連して、本市の文化力向上のために、広報の果たす役割は肝要であることから、より効果的な広報のあり方について検討するとともに、来館者や市民からの意見をよく聞き反映させていくことで、多くの人に親しまれる施設となるよう、今後も取り組まれたいとの意見が述べられ、採決の結果、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  以上で、委員長報告を終わります。(拍手) 11 ◯議長(小松崎文嘉君) 教育未来委員長、40番・石井茂隆議員。              〔40番・石井茂隆君 登壇、拍手〕 12 ◯40番(石井茂隆君) 教育未来委員長報告を申し上げます。  当委員会に付託されました議案3件、請願2件につきましては、お手元に配付されております委員会審査報告書のとおり結論が得られておりますので、以下、主な意見を中心に審査の概要について御報告申し上げます。  初めに、議案第84号・平成30年度千葉市一般会計補正予算に係る専決処分中所管及び議案第85号・平成30年度千葉市一般会計補正予算中所管の2議案につきましては、関連がありましたので、一括して審査を行いました。  当局の説明を聴取した後、委員より、学校施設のブロック塀等の改修については、他市において発生した悲惨な事故を受け、迅速な対応を図られたことを高く評価するとの意見。  また、事故を未然に防止するため、関係部局と連携し、適宜、適切な点検、調査を行うなど、安全対策に万全を期されるとともに、工事期間中の安全確保についても十分留意されたいとの意見が述べられました。  次に、空調設備基本計画策定に関し、子供たちの命と健康を守るという立場から、スピード感と公平感を持って対応することはもとより、計画を前倒しし、早急に補正予算を組んで対応するよう要望するとの意見。  また、空調設備機器類の調達、施工事業者の確保、各学校への設置の順序など、多くの課題に対して熟考の上、計画を策定されたいとの意見のほか、施設の老朽化対策やトイレ改修等、他の事業費への影響がないよう財源を確保するとともに、総事業費の縮減にも努められたいとの意見が述べられました。  続いて、SNSを活用した教育相談事業費に関し、当該事業によって行政による子供に対するSNSの利用勧奨と誤解されることのないよう周知に努めるとともに、SNSの危険性についても指導し、SNSの適正利用を図られたいとの意見。  また、いじめや不登校を初め、子供たちの悩みはさまざまであることから、関係機関との連携強化に努めるとともに、子供に寄り添った支援体制となるよう意を用いられたいとの意見が述べられたのであります。  続いて、放課後児童健全育成事業費に関し、指導員の処遇改善措置を講ずることにより、多くの指導員を確保するとともに、質を向上させる運営となるよう再検討すべきであるとの意見。  また、事業者の選定に当たっては、事業の継続性や質の担保などの観点を鑑み、相応の実績や規模を考慮する必要があることから、審査過程において十分確認するとともに、選定後も常に指導できる体制となるよう、意を用いられたいとの意見が述べられました。  続いて、保育所等事故防止事業費に関し、本事業は、安全・安心な保育環境を確保するためにも、国の動向を注視しつつ継続実施されたいとの意見。  続いて、保育所等業務効率化推進事業費に関し、保育業務システムの導入によって、保育士の負担軽減はもとより、職場環境の改善が図られることから、保育士の確保にもつながることを期待するとの意見。  最後に、保育士等キャリアアップ研修事業費に関し、研修を実施することにより、保育の質の向上とともに、保育士の意欲向上につなげ、保育士の離職防止及び充実に努められたいとの意見が述べられ、逐一採決した結果、まず、議案第84号につきましては、全会一致をもって原案のとおり承認すべきものと決し、議案第85号につきましては、賛成多数をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、議案第93号・千葉市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正につきましては、委員より、代替保育提供施設の対象拡大には理解するものの、質の担保や保育の煩雑化などが懸念されることから、連携施設の確保に努められたいとの意見。  また、自園調理は食育の観点からも重要であることから、必要な体制の確保について意を用いられたいとの意見が述べられ、採決の結果、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  最後に、請願第2号・市立小・中学校の普通教室へのエアコン設置に関する請願及び請願第3号・小中学校の普通教室にただちにエアコン設置を求める請願の両請願につきましては、内容に関連性がありましたので、一括して審査を行いました。  なお、両請願はともに市立小中学校の普通教室へのエアコン設置を求めるものでありますが、請願第2号の願意は、財源を確保した上で早急に設置を求める内容であり、請願第3号の願意は普通教室へのエアコン設置の決断を直ちに求めるものでありました。  まず、請願第3号の紹介議員である委員より、本請願は、いち早く設置してほしいという多くの市民の願いであり、子供たちの命と健康を守るため、早期かつ確実に整備を前進させる必要があることから、本請願に賛同を求めるとの意見が述べられたのであります。  これに対し、他の委員より、子供の安全・安心な学校生活の確保や教職員等の健康を考慮すれば、速やかなエアコン設置を進めていかなければならないことは誰もが認識していることであり、請願第3号の趣旨は理解するものの、願意である設置の決断は既になされていることに加え、全ての普通教室にエアコンを設置するには、財源の確保を含め、設計から設置に至るまで計画的かつ効率的に進める必要があることから、請願第3号には賛成しかねるとの意見。  また、今後はエアコンの設置とともに、校外活動や部活動における熱中症対策を初め、さらなる教育環境の向上にもあわせて取り組まれたいとの意見が述べられ、逐一採決した結果、請願第2号については、全会一致をもって採択送付すべきものと決し、請願第3号については、継続審査を求めるとの意見が述べられたことから、まず継続審査について諮ったところ、賛成少数をもって否決され、引き続き採決した結果、賛成少数をもって不採択とすべきものと決しました。  以上で、委員長報告を終わります。(拍手) 13 ◯議長(小松崎文嘉君) 都市建設委員長、23番・酒井伸二議員。              〔23番・酒井伸二君 登壇、拍手〕 14 ◯23番(酒井伸二君) 都市建設委員長報告を申し上げます。  当委員会に付託されました議案8件、発議1件につきましては、お手元に配付されております委員会審査報告書のとおり結論が得られておりますので、以下、主な意見を中心に審査の概要について御報告申し上げます。  初めに、議案第84号・平成30年度千葉市一般会計補正予算に係る専決処分中所管について及び議案第85号・平成30年度千葉市一般会計補正予算中所管についての2議案につきましては、関連がありましたので、一括して審査いたしました。  当局の説明を聴取した後、委員より、市有建築物耐震対策事業に関し、大阪府北部地震におけるブロック塀倒壊の事故を受け、市有施設における倒壊の危険性のあるブロック塀の撤去に早急に取り組まれたことは評価するものの、民間所有のブロック塀等への対応についても喫緊の課題であることから、都市局や教育委員会が実施した市内のブロック塀の点検結果等の情報を庁内で共有し、有効活用することにより、漏れなく危険箇所を抽出した上で改善につなげられたいとの意見が述べられ、逐一採決した結果、まず議案第84号については、全会一致をもって原案のとおり承認すべきものと決し、議案第85号についても、同じく全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、議案第88号・平成30年度千葉市下水道事業会計補正予算につきましては、委員より、中央浄化センター及び南部浄化センター包括的維持管理業務委託に関し、5年間にわたる高額な契約であることに加え、前期契約と比較して費用が増額となることから、市民の理解を得るためにも、コストの縮減効果や放流水質の向上など、本委託を継続する意義について積極的な情報発信に努められたいとの意見。  また、業務委託に当たっては、履行監視業務を担う職員の技術力の維持向上も喫緊の課題であることから、さまざまな研修等の機会を活用するなど、職員の育成に努められたいとの意見が述べられ、採決の結果、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、議案第95号・千葉都市モノレール施設殿台変電所外更新改良工事に係る工事委託契約につきましては、委員より、モノレールの安全運行を第一として計画的に修繕を行い、維持管理していくことはもとより、市民が安心してモノレールを利用できるよう、電力設備等の安全点検のみならず、駅施設の環境改善、災害に備えた対応についても不備がないよう取り組まれたいとの意見。  また、今後、モノレール施設の修繕においては多額の支出が見込まれることから、国費投入の可能性についても模索されたいとの意見が述べられ、採決の結果、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  最後に、発議第9号・千葉市都市景観条例の一部改正につきましては、提出者である委員より提案理由が述べられ、質疑応答の後、他の委員より、市として、加曽利貝塚の景観を保全し、地域資源として活用するための機運を醸成していこうとする趣旨は理解するものの、既に教育委員会を中心として、加曽利貝塚グランドデザインの策定も含め、鋭意各種施策を推進していることから本発議には賛同しかねるとの意見。  また、現時点で、貝塚周辺において乱開発が起こることは想定しにくく、さらなる景観保全を行おうとする場合においても、現行制度において対応が可能であることから、条例改正の必要性は見出せないとの意見が述べられ、採決の結果、賛成少数をもって否決すべきものと決しました。  なお、議案第94号・千葉市建築関係手数料条例の一部改正について、議案第96号・磯辺3丁目29-2工区液状化対策施設工事に係る工事請負契約に関する議決事件の一部変更について、議案第97号・磯辺3丁目29-3工区液状化対策施設工事に係る工事請負契約に関する議決事件の一部変更について、議案第98号・市道路線の認定及び廃止についての4議案につきましては、当局の説明を基本的に了承し、採決した結果、いずれも全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  以上で、委員長報告を終わります。(拍手) 15 ◯議長(小松崎文嘉君) お聞きのとおりでございます。  討論の通告が参っておりますので、お願いいたします。10番・椛澤洋平議員。              〔10番・椛澤洋平君 登壇、拍手〕 16 ◯10番(椛澤洋平君) 日本共産党千葉市議会議員団の椛澤洋平です。会派を代表して、市長より提案されました16議案中、議案第85号、議案第89号に反対するとともに、発議第9号が否決されたことに対して、請願第3号が不採択になったことへの討論を行います。  初めに、議案第84号・専決処分についてと議案第85号・千葉市一般会計補正予算の学校施設のブロック塀等の改修についてです。  6月18日に発生した大阪府北部の地震で高槻市立小学校のブロック塀が倒れ、4年生の女子児童が死亡した事故がありました。日本共産党千葉市議会議員団は、翌日に市内小中学校のブロック塀の通学路安全点検と改修等の早期実施を千葉市長宛てに申し入れました。そうした中で、教育委員会を初め、市当局が迅速に通学路の全点検及び危険なブロック塀の改修に取り組んだことは、子供の安全第一に対応してくれたこととして感謝するものであります。今後は、死亡事故等が起きてからではなく、定期的な調査や改修で子供を初め、市民の安全第一の取り組みを進めていただくことを求めるものであります。  次に、議案第85号・千葉市一般会計補正予算美術館拡張整備についてです。  美術館の施設改修を行う工事費10億5,000万円の補正です。予算の内訳は、建築費5億100万円、空調設備4億4,600万円、電気設備8,000万円などのハード面で、湿度や温度を一定に保つための空調設備など、美術品の保管に必要な改修や設備に多額の費用がかかります。  美術館が行う展覧会は、少なくとも年に5回、およそ1万人程度の集客を目標にしていますが、美術館の学芸員は現在9名で、一つの企画の準備に2年から3年を要するとなれば、学芸員の増員は必至であります。委員会では、美術品の展示スペースもふやすことでの新たな負担増に対して、学芸員の増員を求めた我が会派の質問に、ふえる見込みと答弁がありました。魅力的な美術館にするためには、美術品の収集、保存、活用をする学芸員を大切にし、拡張整備に見合った増員をすることだと重ねて求めておきます。  次に、議案第85号・千葉市一般会計補正予算の放課後児童健全育成事業、子どもルーム整備・運営事業についてであります。  子どもルームの待機児童数が4月時点で638人と急増しております。指導員不足による待機児童が発生しているルームは39ルームで、指導員不足に起因した待機児童は282人と深刻な状況であります。  今回、待機児童解消に向けて余裕教室の改修による子どもルーム整備、さらには高学年子どもルームの環境改善に取り組むことは評価するものであります。  最大の課題である指導員不足解消については、我が会派は一貫して補助指導員の時給を含めた指導員の処遇改善策に取り組むことを求めてきました。しかし、今回提案された補正予算では、指導員不足解消のための予算措置はなく、運営委託先を12カ所も社会福祉協議会から民間事業者へと変更することで、指導員不足解消を図ろうとしています。  そして、委託費については、社会福祉協議会の委託費が1ルーム当たり約1,550万円であるのに対し、民間事業者への委託費は約1,940万円の見積もりであり、約400万円の格差となることについては、現場からも不満が出るなど、問題であります。  早急な指導員不足解消に向けては、民間委託費用と同等の経費で社会福祉協議会に委託して改善を図ることが本来の千葉市が行うべき対応だと考えます。子供の最善の利益のためには、社会福祉協議会の運営統括人員を増員し、運営ルーム数をふやせるよう支援すること、委託費を改善して処遇改善に取り組むことで運営ノウハウの質を担保しつつ、その上で待機児童解消に向けて迅速に取り組むことを求めることから、子どもルーム運営債務負担行為の補正予算だけは賛成しかねるものであります。  次に、議案第86号・平成30年度千葉市介護保険事業特別会計については、総合事業が始まり要支援1、2は介護保険適用から外されました。そのことで、あんしんケアセンター、介護事業者は困難な事例を受けざるを得ず、運営に苦労をしております。予防を重視した介護予防事業を進めることを求めるものであります。
     次に、議案第89号・千葉市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用に関する条例の一部改正についてです。独自利用事務を新たに定める条例の改正については、4項目の事務及び個人情報を追加するものであります。  問題点の一つは、マイナンバーの利用の適用に当たっては、本人の同意が必要でありますが、本条例改正で、対象には重度障害者が含まれていて、本人の同意を得られる環境にないこと。問題点の二つは、マイナンバーは国民の情報を管理すること、情報漏れのリスクが高く、被害の拡大が懸念されることから、本条例には賛成しかねるものであります。  次に、議案第91号・千葉市受動喫煙の防止に関する条例の制定についてです。  我が会派は受動喫煙防止条例を昨年の12月議会で条例提案を行いました。そのこともあり、今回議会に提案されたことは歓迎をするものであります。今後、さらに市民理解と納得で受動喫煙防止を効果あるものにしなければなりません。引き続き、子供と妊産婦への受動喫煙防止、禁煙教育、禁煙外来、加熱式たばこの禁止など、2020オリンピック・パラリンピックの開催都市として取り組みの強化を求めるものであります。  次に、議案第92号・心身障害者の医療費の助成に関する条例の一部改正ですが、この条例は我が会派の中村議員の質問で合理性がないことが明らかになり、国民健康保険料、介護保険料などの特別控除の是正の流れであり、改正に賛成をするものです。しかし、これまで指摘をしてきた障害者の一部負担金は廃止をすることを求めておきます。  次に、発議第9号・千葉市都市景観条例の一部改正についてです。  条例改正の目的は、新たに歴史的景観保全地区を景観計画に定め、加曽利貝塚を歴史的景観保全地区として取り込み、景観の保全をしようとするものであります。  ほかの縄文・弥生遺跡のある自治体では、条例と景観計画にゾーンを定めて取り組まれていて、周辺も含めた調和、まちづくりが行われております。  教育委員会は、加曽利貝塚の史跡保存活用計画を策定しており、その中の縄文時代の植生を復元した景観に関する課題では、史跡内には景観にそぐわない建築物があり、施設外でも送電線の鉄塔があることなどが課題とされております。さらに加曽利貝塚周辺を取り巻く特徴として、戸建て住宅等が隣接していることもあります。  この発議に対して、発議の趣旨は理解するものの、現行の制度でも対応は可能であり、景観計画域内の景観形成推進地区に入れればできるので賛成しかねるなどの意見もありましたが、開発が進んだ周辺地域と一体的にゾーン指定することによって、加曽利貝塚の歴史的景観を守り、地域の活性化に生かすことが必要だと指摘しておきます。  最後に、請願第3号・小中学校の普通教室にただちにエアコン設置を求める請願についてであります。  愛知県豊田市の熱中症での児童死亡事故が起きるなど、災害級の酷暑の中で、ことしは学校へ行くことがリスクとなりました。子供の健康と命を守るためには、他都市が進めるように、来年夏前までのエアコン設置を1校でも多く整備されることは、市民の多数が望んでおり、署名の数は9,497筆も寄せられました。  9月議会で提案されたエアコン整備関連予算は、基本計画策定予算7,800万円だけで、しかも計画策定は来年3月までにというスケジュールであり、余りに遅いと言わなければなりません。早急に計画を取りまとめ、臨時議会または12月補正予算で教室エアコン実施設計、整備予算を計上して早急な整備を強く求めるものであります。  請願審議の各会派の意見として、自民党は、市長や国に働きかけ、速やかな整備が必要との立場であるが、現実問題やらなければならない課題も多いし、物理的に直ちには難しい。未来民主ちばは、今すぐにつけるべきは同じ思い。しかし、市はエアコン整備の決断はしている。要望項目の直ちに決断をというのは願意が満たされている。公明党は、直ちに決断はされている。166校を直ちにはできない。きちんとした計画のもとに進めるべきなどとして反対し、不採択となりました。  一方で、請願第2号の早急にエアコン設置を求めるという請願には、全会一致で賛成をしました。市民には、「直ちに」と「早急に」にどんな違いがあるのか、説明責任が問われます。言葉尻をつかまえての請願審議ではなく、子供たちの健康と命を守るために、速やかに、そして確実にエアコン整備を願う1万人近い市民の声に応えて、採択することを強く求めるものであります。  我が日本共産党千葉市議会議員団は、市民に寄り添い、子供の健康と命と学習権を守るために、引き続き全力で早期エアコン整備に取り組むことを訴え、会派を代表しての討論を終わります。(拍手) 17 ◯議長(小松崎文嘉君) 14番・植草毅議員。              〔14番・植草 毅君 登壇、拍手〕 18 ◯14番(植草 毅君) 自由民主党千葉市議会議員団の植草毅でございます。会派を代表いたしまして、本議会に提出されました議案につきまして、議案第84号・専決処分について(平成30年度千葉市一般会計補正予算(第2号))、議案第85号・平成30年度千葉市一般会計補正予算(第3号)、議案第91号・千葉市受動喫煙の防止に関する条例の制定については、賛成の立場から、発議第9号・千葉市都市景観条例の一部改正について、請願第3号・小中学校の普通教室にただちにエアコン設置を求める請願については、反対の立場から討論を行います。  初めに、議案第84号・平成30年度千葉市一般会計補正予算に係る専決処分について、及び議案第85号・平成30年度千葉市一般会計補正予算(第3号)のうち、学校施設その他市有施設ブロック塀等改修事業費について、危険ブロック塀等改善補助事業費についてをあわせて申し上げます。  本年6月の大阪府北部地震では、女子児童が小学校のブロック塀の下敷きになるとともに、通学の見守りボランティアに向かっていた男性が民家のブロック塀の倒壊に巻き込まれ、とうとい命が失われました。首都直下地震の切迫性が指摘される今日、ブロック塀等の倒壊から市民の生命を守る対策は急務であると考えます。  我が会派は、当局が円滑にブロック塀対策を進めることができるように、7月4日、文部科学省に対し、学校施設に関する危険なブロック塀に係る財政措置の拡充について、7月13日には、国土交通省に対し、ブロック塀等の所有者に対する補助事業に係る国の支援について要望を行いました。  さらに、本年7月31日に、個人所有の危険なブロック塀の撤去、改築に対する補助制度を設けること、そして補助事業は通学路を優先とすることについても熊谷市長に要望書を提出したところであります。  当局においては、専決処分により、学校施設その他市有施設にある危険なブロック塀等の撤去に速やかに着手するとともに、今回の補正予算において、老朽化が著しく改修が必要と思われる学校施設等のブロック塀等の撤去及びフェンスの設置に係る経費を計上したことは評価するものであり、効果的な事業の推進を期待するものであります。  なお、ブロック塀倒壊の危険性が以前から指摘されていたにもかかわらず、対応されてこなかったことについては、大いに反省していただき、今後は法改正に留意しつつ、日ごろから点検を怠らずに、安全対策に取り組まれるようお願いいたします。  また、通学路のブロック塀等の補助事業の実施に当たっては、ブロック塀等の所有者に対する周知啓発を丁寧に行い、可能な限り早く危険なブロック塀等の撤去が進むようにするほか、老朽化した建物や看板など、町なかに存在するブロック塀以外の地震発生時の危険物への対策についても、関係部局が連携して検討いただくことを強く求めておきます。  次に、受動喫煙対策事業費についてです。  受動喫煙のさらなる啓発と喫煙者や施設の管理権原者に義務づける規制の内容を周知することは、法や条例に基づく受動喫煙対策の実効性を高めるのに重要です。また、規制対象となる既存の小規模飲食店の支援についても、店内の禁煙化を推進するものであり、より高い健康増進効果を目指すものであることから、本事業について賛同するものでございます。  市民や事業者に十分理解してもらえなければ、決まりをつくっても絵に描いた餅になってしまいます。周知啓発の実施に当たっては、市民、事業者の理解が深まる効果的な手法を検討いただくよう要望いたします。特に、条例による規制の対象となる既存の小規模飲食店に対しては、受動喫煙対策の必要性など、周知啓発や支援を丁寧に行うことが必要であると考えます。当局には、この点において強く求めておきます。  次に、SNSを活用した教育相談事業費についてです。  通信手段として急速に普及しているLINE等のSNSを活用した新たな教育相談体制の構築は、さまざまな悩みや不安を持つ子供たちの声を拾い上げ、問題の未然防止や早期解決へつながる大きな一歩として高く評価いたします。  今回は、期間や対象を限定したモデル事業として実施するとのことですが、子供たちの健全育成のためにも、その効果を十分に検証し、次年度以降の実施について検討するとともに、本市の教育相談体制のより一層の充実に努めていただくよう強く求めておきます。  次に、小中学校普通教室空調設備基本計画策定事業費についてです。  我が会派は、これまでも普通教室へのエアコン設置について当局に要望してまいりましたが、今回、設置に向けて動き出したことについては一定の評価をするものであります。この間、我が会派は、国に対し、エアコン設置に関する補助制度の拡充について要望を行い、当局のエアコン設置の動きをバックアップしてまいったところであります。今後、早期の設置を目指していただきたいと思いますが、莫大な費用を要する事業であることから、当局においても、引き続き、国に対し補助制度の改善を要望するなど、市民負担を抑える方策を考えることや設置に当たっては、市内経済の活性化の観点から、地元事業者の活用についても十分な配慮をされることを強く求めておきます。  次に、議案第91号・千葉市受動喫煙の防止に関する条例の制定についてです。  受動喫煙は、がんや脳卒中、乳幼児突然死症候群などの疾病と因果関係が科学的に証明されるなど、市民の健康に影響を及ぼすものであり、かねてより、我が会派においても重要な課題として対策の必要性を訴えてまいりました。  条例によって本市独自の受動喫煙対策を定めることは、改正健康増進法とあわせて、より実効性のある形で対策強化につながることから、本議案に賛同するとともに、大いに評価するものであります。  この条例の制定を第一歩とし、法や条例に定める受動喫煙対策が確実に実施されるよう、必要な人員の確保など、体制の整備についても検討を強く求めておきます。  また、加熱式たばこは有害性が認められるにもかかわらず、規制の内容が紙巻きたばこよりも緩やかなものとされていること、風俗営業法に規定する接待飲食店における対策が経過措置として努力義務とされていることについては、受動喫煙を防止する観点からは、現時点ではやむを得ないことは理解いたしますが、国の動向も注視しながら、引き続き対応を検討するよう強く求めておきます。  次に、発議第9号・千葉市都市景観条例の一部改正についてです。  今回の発議は、新たに歴史的景観保全地区を景観条例に定め、加曽利貝塚を歴史的景観保全地区として取り組めるようにする内容でした。特別史跡に指定された加曽利貝塚の景観を守り、生かしていくため、何らかの手だてを本市として考えていく必要があることは理解できます。  しかしながら、現在、史跡は加曽利貝塚縄文遺跡公園として、周辺地域は縄文の森特別緑地保全地区として、自然環境が保全されております。また、景観条例第11条では、地域の特性を生かし、良好な景観の形成または保全により、先導的に都市景観の形成を図るために取り組む必要があると認める地域を景観形成推進地域として指定ができることとされております。このことから、あえて条例改正をして新たに歴史的景観保全地区という項目を追加する必要はないと考えます。よって、本条例の改正には賛同しかねるものであります。  最後に、請願第3号・小中学校の普通教室にただちにエアコン設置を求める請願についてです。  本請願は、普通教室へのエアコン設置の決断を直ちにするようにというものでありますが、当局においては、エアコン設置について既に決断されているとともに、166校、約2,400教室への早期の設置に当たっては、きちんとした計画を立て、効率的な工事が必要であると考えます。  普通教室にエアコンを早急に設置してもらいたいという気持ちは、誰もが同じだと思います。請願者の切なる訴えは十分理解できるものの、願意は満たされておりますので、我が会派としては、本請願に賛同しかねるものであります。  以上で、自由民主党千葉市議会議員団を代表いたしましての討論を終わります。皆様の賛同をよろしくお願いいたします。(拍手) 19 ◯議長(小松崎文嘉君) 5番・松井佳代子議員。             〔5番・松井佳代子君 登壇、拍手〕 20 ◯5番(松井佳代子君) 市民ネットワークの松井佳代子です。会派を代表して、市長提案の議案に賛成の立場から、発議第9号については反対の立場から、討論を行います。  初めに、議案第85号・平成30年度千葉市一般会計補正予算のうち、危険ブロック塀等改善補助事業費についてです。  本年6月に発生した大阪府北部を震源とする地震で、ブロック塀の倒壊により小学生の命が奪われる大変痛ましい事故が発生しました。本市でも安全点検が行われ、小中学校の敷地からおおむね1,500メートル以内、通学路等に面し、市が危険な状態と判定した民間のブロック塀を撤去する工事について費用補助を行うこととしています。  これを活用することによって、市民にとってより安全なまちづくりが進むことが期待できますが、同時に、迅速に工事が行われる必要があります。事業内容の周知と対象991カ所のブロック塀の所有者に対して丁寧に相談に応じるなどの働きかけを要望します。  また、県内の他自治体では、特例基準として、今年度と来年度までは市内の小学校が指定した通学路に面する部分と市内にある私立幼稚園、私立保育園等の道路に面する部分については、補助限度の上限額なしとしたところもあります。費用負担が重いと感じる所有者については、このような特例も有効と考えられます。申請状況を見ながら検討を進めてくださるよう、あわせて要望いたします。  次に、シェアリングエコノミー推進事業費についてです。  国の地方創生推進交付金を3カ年活用し、シェアリングエコノミーの取り組みを実施するものです。  今回は、東京2020大会に向けて、千葉への来訪者に対して、おもてなし民泊、観光ガイド、その他を継続的に行うこと、そして、大会後も多様な観光サービスの環境を持続させること、さらに、地域における共助の仕組みの充実につながるサービスの導入を検討していくとのこと。しかし、取り組みの前に、民泊については、まずは、現在の特区民泊の制度についての理解を広げ、事業者をふやしていくこと、観光については、千葉市の強みや魅力的な見学、体験コースをガイドとともに掘り起こしていくことなど、今ある仕組みでやれることを着実に実行していく必要があると考えます。  また、シェアリングエコノミーについては、現在、本市がモデル事業として実施しているシェアサイクルのほか、市民ネットワークでも一般質問などで取り上げているライドシェアシステムの構築による高齢者の移動支援、子育て支援を受けたい人と支援できる人をマッチングする育児シェアなど、日常生活に密着した場面での活用も考えられます。  特にライドシェアシステムについては、国家戦略特区を活用して整備をすれば、本市の観光サービスにも大きく寄与します。今回の取り組みに期待しつつ、さらなるサービスの導入及び発展に向けて、先を見据えながら本事業を進めていただけるよう要望します。  続いて、市立美術館拡張整備の債務負担行為補正についてです。  2020年7月のリニューアルオープンを目指し、美術館の拡張整備を行うための改修工事費等について、債務負担行為を設定するものです。本市の文化発信の重要な拠点となる施設ですが、拡張整備に当たっては、ソフト事業を担う美術館の学芸員と打ち合わせを行いながら設計を行い、改修後の運営につなげられるよう連携を図られているとのこと。また、来年5月の中央区役所移転後、基本的には美術館を開館しながら工事を進められるとのこと。工事の進捗状況など、できる範囲で周知し、市民により親しまれる美術館となることができるよう、広報活動へも尽力いただけるよう要望します。  続いて、放課後児童健全育成事業費、子どもルーム整備事業費、子どもルーム運営の債務負担行為補正についてです。  放課後の子供の居場所の整備は喫緊の課題となっており、解決に向けて、今年度当初予算に(仮称)放課後子どもプランの策定が盛り込まれ、基礎調査が進められてきました。しかし、今年度の子どもルームの利用申し込み人数が高学年を含め想定以上に急増し、待機児童数が過去最高となっていることから、(仮称)放課後子どもプランの策定に先行して新たな3カ年の緊急対策を実施することとし、本補正予算を計上することになりました。  放課後児童健全育成事業補助については、待機児童が多く発生している小学校区で、子どもルームの運営に参入する民間事業者に対し、補助率100%で改修費用、開設準備経費などの補助をするもので、整備箇所は5カ所となっています。来年度から実施する事業者については、社会福祉法人、学校法人、株式会社、NPO法人など幅広い事業者の参入を想定しているとのこと。届け出を行う者として法人格を有するといった資格要件は特に定められておらず、保護者で組織された任意団体でも規定に基づいた届け出をし、条例に定めた設備及び運営に関する基準を満たしていれば補助対象になるとのことです。  今回については、事業についての周知がされておらず、意欲ある小さな団体が出てくる可能性は低いと考えられます。本事業を次年度も実施していただき、手を挙げる地域団体があれば、多様な子供の居場所の場を確保する意味でも、支援をしていただければと考えます。  次に、高学年子どもルームの環境改善として補正予算が計上されていますが、高学年ルームの中でも3年生の入所児童数が多いところで、学校との協議が調った2カ所を選定したとのこと。本年度を含む3カ年で12カ所を整備する予定となっていますが、低学年ルームを拡大する形での整備を行わない理由として、子どもルームの需要に対して、低学年ルームの拡大を図る時間的余裕がない場合や将来の利用児童数の減少が見込まれる場合などについては、緊急避難的に高学年ルームを設置するとのこと。緊急性の観点からはやむを得ない対応と思われますが、(仮称)放課後子どもプランで、高学年の児童の放課後の居場所のあり方について検討し、今後の方向性を示しながら、その後の整備をしていただけるよう要望します。  次に、子どもルーム運営の債務負担行為についてですが、近年の施設整備や小学校6年生まで全学年が対象になったことにより、子どもルームの指導員不足が生じています。その解消を図るため、運営委託先を社会福祉協議会から他の民間事業者へ変更するルームを12カ所追加するとの内容です。  中央区6カ所、若葉区6カ所の2エリアでのプロポーザルによる事業者選定とのことで、事業者の種別に関しての制限は設けないとのこと。また、今後の見通しとして、社会福祉協議会が管理運営をする子どもルームについては、高学年が対象となる前の水準である120から130カ所程度の運営になるよう委託先の多様化を当面進めていきたいとのこと。しかしながら、4カ所の子どもルームの民間事業者委託がことし4月にスタートしてようやく半年がたち、その検証もしないまま、次の事業者選定をするとのスケジュールは拙速過ぎるのではないかと考えます。  また、夏休みだけ期間限定の子どもルームを開設したり、放課後子ども教室を毎日開催して見守り体制をつくったりすることができれば、高学年ルームの利用者は今ほど多くならないのではないかなど、検討すべきことが、まだまだたくさんあるように感じています。加えて、指導員不足の根本的な原因をきちんと明らかにして、処遇の改善などを今後も続けていただきたいと思います。  続いて、議案第93号・千葉市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正についてです。  家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準の一部を改正する省令の施行に伴い、代替保育を提供可能な施設を拡大するもので、今回は、国の基準と同様の条例改正となっています。  小規模保育事業などにおいては、職員が病気等の際に、代替保育の提供が人員確保の問題により困難な場合があることから、近隣の小規模保育事業所同士や系列の施設など、複数の施設が協力し合い、必要となったときには都合のつく施設から代替保育の提供を受けることができることとするものです。  柔軟な運用については、必要性を認めますが、定員を上回る園児を受け入れている施設が多いことから、他施設の園児を受け入れたり、保育士を派遣したりする余裕がないとのことで、そもそもの保育の質の確保が懸念されます。子供の安全が最優先です。本市の現状を踏まえて、平時から職員の確保ができるよう取り組みを要望いたします。  次に、議案第85号・補正予算のうち、SNSを活用した教育相談事業費についてです。  本事業は、子供に身近な通信手段であるSNSを活用した相談体制の構築を行うものです。国の補助金を活用し、モデル事業として相談窓口を開設するものですが、SNS相談窓口開設カード及びチラシを市立中学校、高等学校、特別支援学校の生徒約2万5,000人を対象に配布するとしています。  現在、小学生でもスマートフォンを利用している子供が約2割いることや保護者からの相談もあること、あるいは、県立や私立学校に通う生徒、どの学校にも通っていない子供からの相談の可能性もあることを考えると、市立の生徒だけを対象とするのは不自然な印象があります。  今回はモデル事業とのことで、事案により学校との連携が必要になってくることから、市が設置した学校を対象として実施する予定ですが、対象、相談件数、内容、相談の効果など、しっかり検証できるようにしていただきたいと思います。また、今回は、窓口開設期間をことし10月から来年1月まで、年末年始を除く毎日17時から21時としています。本事業が周知されたころに終わりとの印象もあるため、できれば途切れない形で来年度も継続していただけることを要望します。また、相談は委託ではなく、できれば直営で行い、本市の足元で起きている課題の把握と市民の声をしっかりと聞いて対処すべきではないかと考えます。あわせて検証していただけるよう要望いたします。  次に、小中学校普通教室空調設備整備事業費についてです。  ことし夏の猛暑で、小中学校へのエアコン導入への意見が相次ぎました。文部科学省でも、ことし4月から学校環境衛生基準を変更しており、環境改善の観点からも早期のエアコン設置が望まれます。  本補正予算は、普通教室へのエアコン導入に向け、事業手法の調査や事業費の算出、各校の現地調査等を行い、空調設備基本計画を策定するための提案ですが、エアコン設置については、暑さに対する耐性の弱い小学生へ配慮することが望ましいことや小学生の健康を心配する市民の意見が多く寄せられたことなどから、現時点では小学校への設置を優先したいとの見解を伺いました。  また、学校単位で全普通教室へ設置していくとのこと。市内166校全ての整備には複数年度を要すると考えられますが、エアコン設置では解決できない熱中症対策なども必要です。従来どおりとの発想から脱して、子供の命を守る取り組みを最優先に考えて対処いただけるよう要望いたします。  続いて、議案第91号・千葉市受動喫煙の防止に関する条例の制定について、及び議案第85号・補正予算のうち受動喫煙対策事業費についてです。  東京2020オリンピック・パラリンピック大会を見据え、受動喫煙対策として、国の改正健康増進法を上回る規制を盛り込んだ条例案が上程されました。受動喫煙の影響を最も受けやすい未成年者やみずからの意思で受動喫煙を避けることが難しい労働者の健康を守るため、2020年4月の施行に向けてさまざまな対策がとられていくことになると理解しています。あと2年もありません。条例を実効性あるものとするために、きめ細やかな支援や丁寧な体制づくりが必要です。  小規模飲食店については、喫煙室の仕切り撤去や壁紙の張りかえ等の内装改修など、店内を喫煙可能な状態から屋内禁煙に変更するための補助制度を実施するとのこと。禁煙にすることで売り上げが減少するのではないかとの懸念については、禁煙であればおいしく食事ができますよなどの積極的なPRも必要ではないでしょうか。また、実効性のある支援の観点からは、喫煙者への働きかけや支援も必要となります。まずは、未成年者に受動喫煙させないよう広く周知啓発することが必要です。  加熱式たばこについても、喫煙場所などわかりやすい案内が必要です。また、千葉市路上喫煙等及び空き缶等の散乱の防止に関する条例では、道路、公園など屋外の公共の場所では、管理者が指定した場合を除き喫煙しないように努めるとされていますが、10月には、海浜幕張駅前で、屋外喫煙所がモデル的に設置されます。市は管理者として実態把握に努め、たばこのないオリンピックを目標に、今後、実効性のある条例施行に向けて取り組まれるよう要望いたします。  最後に、発議第9号・千葉市都市景観条例の一部改正についてです。  歴史的景観保全地区を景観計画に定めることで、加曽利貝塚の景観を保全しようとするものです。加曽利貝塚については、国の特別史跡に指定され、現在グランドデザインの策定を進めています。周辺地域も縄文の森特別緑地保全地区に指定されており、開発などの規制対象となっています。今後、現在の条例に基づいて景観計画に景観形成推進地区を定め、保全をすることも可能であることから、現状では賛成しかねるとの判断をいたしました。  以上で、市民ネットワークの討論を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手) 21 ◯議長(小松崎文嘉君) 19番・川合隆史議員。              〔19番・川合隆史君 登壇、拍手〕 22 ◯19番(川合隆史君) 未来民主ちばの川合隆史です。会派を代表いたしまして、市長提出の全ての議案に賛成の立場から討論を行います。  初めに、議案第85号・平成30年度千葉市一般会計補正予算(第3号)のうち、市有施設ブロック塀等の改修及び危険ブロック塀等の改善補助についてです。  今回のブロック塀等の改修の発端になりました大阪北部の地震や今月6日に北海道で発生した地震、そして首都直下地震がいつ起こってもおかしくないという状況を考えますと、ブロック塀等の安全対策については、早急に進める必要があるものと考えます。  当局においては、既に危険とされる市有施設のブロック塀等について、専決処分により撤去を実施されているわけですが、さらに、今回提案の補正予算により、老朽化が著しいものについて改修を行うというものです。安全で安心なまちづくりの推進のため、速やかに対応されていることについては評価するもので、早期に改修を完了させていただきたいと思います。  また、通学路等に面している危険なブロック塀等についてですが、その所有者に対し、撤去や軽量なフェンス等の設置にかかる費用について補助する制度を創設することは、重要な防災対策であると考えます。さらに、小中学校の敷地からおおむね500メートル以内の重点地区について、ブロック塀等の撤去に係る補助率を4分の3と、政令市の中でトップクラスにするなど、制度の充実を図ったことは大変評価するところです。  事業実施に当たっては、危険なブロック塀等の改善が速やかに進むようにするため、所有者への周知啓発に注力をするとともに、申請件数がふえた場合でも柔軟な対応をしていただくようお願いいたします。  次に、子どもルームの待機児童対策についてです。  社会経済状況の変化に伴う女性の就業志向の高まりや働き方の多様化などにより、子どもルームの需要が高まり、平成28年9月に策定した待機児童解消のための緊急3か年対策を的確に進めているところでありますが、想定を超える申し込み児童数や子どもルームにおける指導員不足などから、待機児童数が過去最多となる状況になっております。  そこで、本年7月に待機児童解消のための緊急3か年アクションプランを策定し、高学年を含めた待機児童数を減少させるため、民間事業者に対する補助制度の拡充や子どもルームの整備、運営委託先の多様化を図るものであります。  民間事業者への補助制度を拡充することは、新たな民間事業者の参入を促進することとなり、余裕教室を活用しての子どもルームの整備は、受け入れ枠の拡大が図られるとともに、整備費用の抑制にもつながるものと考えております。  また、指導員不足は深刻な状況にあり、今後も増加すると見込まれる子どもルームの需要に的確に対応するため、運営委託先を一部社会福祉協議会から他の民間事業者へ変更することについては、おおむね理解しているところです。今後も、学童期における心身の安定を第一に考え、民間事業者への委託先の変更に当たっては、保護者、児童への説明を適切に、そして丁寧に行い、現場での混乱が生じないよう、しっかりとした引き継ぎをお願いいたします。
     次に、小中学校普通教室空調設備基本計画策定についてです。  ことしの夏の猛暑を考えると、小中学校の普通教室へのエアコン設置は、最優先で実施しなければならない事業と言えるものです。多額の事業費が見込まれる中、財源をどのように確保するかなど多くの課題がありますが、設置に向けて英断されたことを高く評価するものです。児童生徒や教職員の安全・安心で快適な学習環境の確保のために、一日も早い全校設置を目指していただきたいと思います。  次に、美術館拡張整備についてです。  美術館の拡張工事に当たり、基本設計の内容が今回示され、その中では、拡張整備における基本方針を全国的にも評価されるコレクションをいつでも鑑賞できる美術館、美術を体験し、市民の感性を育む美術館、地域の活性化に資する美術館の三つに大別され、具体的な取り組みとして、常設展示室や子どもアトリエ、市民アトリエなどの諸室の整備のほか、さや堂ホールのエントランス化などを予定されているとのことです。  工事完了後の美術館の供用開始は、東京オリンピック・パラリンピック競技大会が開催される2020年の7月とのことであり、国内はもとより、海外からも多くの方が訪れるその年になります。世界的にも評価の高い浮世絵などを初めとするコレクションを多くの方々にごらんいただくまたとないチャンスとなります。  今後は、コレクションの特性を生かした鑑賞空間づくりの工夫などハード面の整備を適切に行いながら、ソフト面の整備にも意を用いられ、市民の皆さんが市の美術館を誇りに思える中心市街地の中核施設として地域活性化に寄与する施設となることを大いに期待します。  最後に、議案第91号・千葉市受動喫煙の防止に関する条例の制定についてです。  本議案は、みずからの意思で受動喫煙を避けることが難しい未成年者、従業員を受動喫煙から保護するため、改正健康増進法で定める受動喫煙対策の例外とされた既存の小規模飲食店のうち、従業員を雇用している飲食店に屋内禁煙など受動喫煙対策の実施を義務づけるものです。  本市では、喫煙する市民は13.7%であります。また、昨年度、市が行ったアンケートでは、市民の8割が飲食店には屋内禁煙など煙のない環境を望んでいるとの調査結果が得られました。また、国によると、たばこがもたらす経済的影響について、医療費、介護費や火災による施設費などの負の影響がたばこの売り上げや税収などの正の影響を上回るとの結果も示されております。  喫煙可能な店が減れば、市民全体の健康増進が図られ、健康寿命の延伸にもつながります。こうしたことから、本年6月には、市議会の全会派が一致して市長に対して受動喫煙対策の強化を申し入れており、本議案による市独自の規制が行われることにより、改正健康増進法による規制とあわせて、受動喫煙対策が一層推進されることとなることは大きな前進であると評価いたします。  今後、対策の実効性を高めるためには、市民、事業者に制度の趣旨や内容を理解していただくことが重要になることから、周知啓発にしっかりと取り組んでいただくことを要望いたします。  以上で、未来民主ちばを代表いたしましての討論を終わります。(拍手) 23 ◯議長(小松崎文嘉君) 以上で討論を終わります。  お諮りいたします。ただいま議題となっております議案、発議及び請願のうち、議案第84号、第86号から第88号まで、及び第90号から第98号までの13議案を各委員長報告どおり決することに御異議ございませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 24 ◯議長(小松崎文嘉君) 御異議ないものと認め、各委員長報告どおり決しました。  続いてお諮りいたします。議案第85号及び第89号の2議案を各委員長報告どおり決することに賛成の方の起立を求めます。                  〔賛成者起立〕 25 ◯議長(小松崎文嘉君) 起立多数、よって、各委員長報告どおり決しました。  次に、発議第9号についての委員長報告は原案否決であります。したがって、原案について採決いたします。  お諮りいたします。発議第9号を原案どおり決することに賛成の方の起立を求めます。                  〔賛成者起立〕 26 ◯議長(小松崎文嘉君) 起立少数、よって、発議第9号は否決されました。  次に、請願について採決いたします。  お諮りいたします。まず、請願第2号を委員長報告どおり決することに御異議ございませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 27 ◯議長(小松崎文嘉君) 御異議ないものと認め、委員長報告どおり決しました。  次に、請願第3号についての委員長報告は不採択であります。したがって、採択送付することについて採決いたします。  お諮りいたします。請願第3号を採択送付することに賛成の方の起立を求めます。                  〔賛成者起立〕 28 ◯議長(小松崎文嘉君) 起立少数、よって、請願第3号は不採択と決しました。          ──────────────────────────  日程第3 議案自第118号至第120号審議 29 ◯議長(小松崎文嘉君) 日程第3、議案第118号から第120号までを議題といたします。  市長より提出されました議案第118号から第120号までの3議案については、お手元に配付のとおりでございます。(資料編713ページ参照)  提案理由の説明をお願いいたします。熊谷市長。               〔市長 熊谷俊人君 登壇〕 30 ◯市長(熊谷俊人君) 人事案件について御説明申し上げます。  議案第118号は、千葉市教育委員会委員として小西朱見氏を再び任命するもので、議案第119号は、千葉市人事委員会委員として萩原三千雄氏を再び選任するもので、議案第120号は、人権擁護委員として大沼幸子氏を再び推薦するものであります。  何とぞ、よろしくお願い申し上げます。 31 ◯議長(小松崎文嘉君) お聞きのとおりでございます。  議事の都合により暫時休憩いたします。                  午前11時20分休憩          ──────────────────────────                  午後1時0分開議 32 ◯議長(小松崎文嘉君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第118号から第120号までの3議案については、委員会付託を省略し、直ちに採決いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 33 ◯議長(小松崎文嘉君) 御異議ないものと認め、さよう取り計らいます。  お諮りいたします。議案第118号から第120号までの3議案について、同意することに御異議ございませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 34 ◯議長(小松崎文嘉君) 御異議ないものと認め、同意することに決しました。          ──────────────────────────  日程第4 発議自第12号至第19号審議 35 ◯議長(小松崎文嘉君) 日程第4、発議第12号から第19号までを議題といたします。  議会運営委員会より提出されました発議第12号から第17号まで、酒井伸二議員外6名より提出されました発議第18号及び第19号については、お手元に配付のとおりでございます。(資料編714ページ参照)  まず、発議第12号から第17号までについて、提案理由の説明をお願いいたします。議会運営委員長、15番・岩井雅夫議員。              〔15番・岩井雅夫君 登壇、拍手〕 36 ◯15番(岩井雅夫君) ただいま上程されました発議第12号から第17号につきまして、提案理由の説明を申し上げます。  まず、発議第12号・学校施設や通学路におけるブロック塀等の安全性の確保を求める意見書について申し上げます。  本年6月18日午前7時58分に大阪府北部で震度6弱を観測した地震では、児童を含む5人が亡くなり、400人以上が負傷しました。特に、学校関係では200人以上の児童生徒が重軽傷を負い、1,200を超える学校で、校舎等の天井、ガラス等の破損、壁のひび割れ等の物的被害を受けております。中でも、学校施設のブロック塀が倒壊し、下敷きになって児童が死亡したことは大変痛ましく、二度とこのようなことがあってはなりません。学校施設の耐震化は進められておりますが、通学路等のブロック塀は盲点になっている可能性があり、早急な対策を行うべきであります。地方自治体においては、学校施設の点検、安全性の確保はもとより、通学路についても速やかに点検した上で、安全性の確保に向けて改善を図ることが必要であります。  よって、本市議会は国に対し、今回被災した地域においては、通学路のブロック塀等の総点検、調査を緊急に実施し、危険が認められる箇所については、通学路の変更や立入禁止等の措置を含めた対応を徹底することなどについて、強く要望するものであります。  次に、発議第13号・児童虐待防止対策のさらなる強化を求める意見書について申し上げます。  今般、東京都目黒区で両親の虐待により、女児が死亡するという痛ましい事件が発生しました。このような虐待事案は近年急増しており、平成28年度に全国の児童相談所に寄せられた児童虐待相談対応件数は12万件を超え、5年前と比べると倍増しております。  こうした事態を重く受けとめ、政府は平成28年、29年と連続して児童福祉法等を改正し、児童虐待防止対策を強化してきました。しかし、今回の事案は、児童相談所が関与していたにもかかわらず、子供を虐待から救うことができませんでした。  虐待から子供の命を守るためには、子供の異変に早期に気づき、虐待の芽を摘むことが何よりも重要であり、そのためには児童相談所のみならず、関係機関や民間団体等が協働し、虐待の防止に取り組むことが必要であり、また、政府においては児童虐待防止対策をさらに強化する必要があります。  よって、本市議会は国に対し、児童虐待防止体制を強化するプランを新たに策定するとともに、必要な財源を速やかに講ずること、児童相談所と市町村の役割分担をさらに明確にするとともに、民間機関・団体や他の行政機関等との連携を強化して、役割分担、協働を加速する児童相談体制改革を行うことなどについて強く要望するものであります。  次に、発議第14号・下水道施設の改築に係る国庫補助を継続するよう求める意見書について申し上げます。  本市は、急速な都市化の進展にあわせ下水道の整備を推進し、未普及の解消を最優先の課題として汚水整備を推進したことにより、下水道処理人口普及率は97.3%にまで達しました。今後は、施設の老朽化対策として、下水道管渠や浄化センターなどを計画的に改築していくことが喫緊の課題となっております。  しかしながら、国の平成30年度予算では、国庫補助金が未普及の解消と雨水対策に重点配分されております。今後、国庫補助金が削減または廃止されることとなれば、施設の改築が滞るため、下水道使用料の増額等により市民生活に極めて深刻な影響を与えることが懸念されます。  よって、本市議会は国に対し、下水道使用者の負担を増加させることなく、下水道事業を継続的かつ計画的に遂行するため、下水道施設の改築に係る国庫補助を継続するよう強く求めるものであります。  次に、発議第15号・精神障害者に対する交通運賃割引制度の適用を求める意見書について申し上げます。  憲法第14条は法の下の平等をうたい、国連の障害者の権利に関する条約第4条は、この条約と両立しない、いかなる行為または慣行も差し控えることと明記しています。  障害者基本法の改正により、精神障害者も障害者と規定され、また、障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律においては、差別の解消を宣言しています。このような状況の中、身体・知的障害者に適用されているJR等多くの交通機関の運賃割引制度から精神障害者は除外されております。  よって、本市議会は国に対し、精神障害者も身体・知的障害者と同様にJR等の交通運賃割引制度の適用対象とするよう、必要な措置を講ずることを強く求めるものであります。  次に、発議第16号・都市再生機構賃貸住宅の家賃減免制度に関する意見書について申し上げます。  都市再生機構賃貸住宅の居住者は、高齢化と収入低下の中で家賃負担の重さに悩み、居住に対しても不安を抱いているが、今の住まいに住み続けたいと考えている居住者が多くおります。  一方、都市再生機構は、市場家賃を原則としながら、その公共的使命から、独立行政法人都市再生機構法第25条第4項の規定に該当する場合は、家賃を減免することができると規定しています。  よって、本市議会は国に対し、公営住宅の入居収入基準に相当する低所得世帯が安心して住み続けられるよう、独立行政法人都市再生機構法第25条第4項に規定する家賃の減免制度を居住者が有効活用できる環境に整備するよう強く求めるものであります。  最後に、発議第17号・公立学校へのエアコンの設置に対する国の財政支援を求める意見書について申し上げます。  近年、地球温暖化等の影響により、全国的にも夏季の暑さが非常に厳しくなっております。猛暑の中では、児童生徒の学習意欲や集中力の低下を招くだけでなく、健康への影響も懸念されるため、エアコンを設置し、快適で安全な環境の整備が必要となっております。一方、国庫補助率は3分の1とされ、平成30年度の補助単価は、1平方メートル当たり2万3,400円と設定されております。  しかしながら、本市の平成29年度の実勢単価は約4万4,000円となっているため、実工事費に対する補助率は6分の1程度となり、財政負担は非常に重いものとなっております。  よって、本市議会は国に対し、公立小中学校へのエアコンの設置を促進するよう学校施設環境改善交付金の予算額を増額すること、実勢価格と大幅に乖離しないよう補助単価を実情に見合った金額に引き上げること、地方自治体の財政負担の軽減を図るよう同交付金の補助率を見直すこと、初期費用の軽減、財政負担の平準化及び整備期間の短縮を可能にするリースの活用を選択できるよう制度を拡充することなどについて強く要望するものであります。  以上、発議第12号から第17号の提案理由の説明とさせていただきます。(拍手) 37 ◯議長(小松崎文嘉君) お聞きのとおりでございます。  続いて、発議第18号及び第19号について、提案理由の説明をお願いいたします。23番・酒井伸二議員。              〔23番・酒井伸二君 登壇、拍手〕 38 ◯23番(酒井伸二君) ただいま上程されました発議第18号及び第19号につきまして、提案理由の説明を申し上げます。  まず、発議第18号・キャッシュレス社会の実現を求める意見書について申し上げます。  世界各国のキャッシュレス決済比率を比較すると、キャッシュレス化が進展している国では40から60%台であるのに対し、我が国は約20%にとどまっております。  日本でキャッシュレス支払いが普及しにくい背景として、治安のよさやにせ札の少なさ等の社会情勢に加え、消費者が現金に不満を持たず、キャッシュレスに漠然と不安を持っていること、さらには、店舗における端末コストの負担やネットワーク接続料、加盟店手数料等のコスト構造の問題等が挙げられております。  しかし、近年は実店舗における人手不足やインバウンド対応、スマートフォンを活用した支払いサービスの登場など、キャッシュレス推進の追い風となる動きも見受けられます。  政府も平成26年に閣議決定された日本再興戦略改訂2014において、キャッシュレス化に向けた対応策を検討するなど、これまで4回にわたりキャッシュレス推進の方針を打ち出してきました。平成30年に閣議決定された未来投資戦略2018では、今後10年間にキャッシュレス決済比率を倍増し、4割程度とすることを目指すとしております。  キャッシュレス化の推進は、事業者の生産性向上やインバウンド需要の取り込み、消費者の支払いの利便性向上に加え、データの蓄積を通じたイノベーションの実現にもつながるなど、経済全体に大きなメリットがあり、我が国においてもキャッシュレス社会を実現するべきであります。  よって、本市議会は国に対し、次の事項を強く要望するものであります。  一つに、実店舗等がコスト負担している支払い手数料のあり方を見直すなど、ビジネスモデル変革のための環境整備を行うこと。  二つに、地域商店街等と連携したポイント制度などのインセンティブ措置を検討し、消費者に対する利便性の向上を図ること。  三つに、QRコード等のキャッシュレス支払いに関する技術的仕様の標準化を行うなど、サービスの統一規格や標準化等を整備すること。  四つに、産官学が連携して必要な環境整備を進めていくとともに、キャッシュレス支払いを通じて新たに生み出されるデータの利活用によるビジネスモデルを促進すること。  次に、発議第19号・水道施設の戦略的な老朽化対策を求める意見書について申し上げます。
     日本の水道は、これまでの水道の拡張整備を前提とした時代から、既存の水道基盤を確固たるものにしていくことが求められる時代に変化してきました。しかし、高度経済成長期に整備された施設の老朽化や耐震化のおくれなど、大きな課題に直面しており、現に、本年6月の大阪府北部地震や西日本を中心とした7月の豪雨を初め、昨今の自然災害による水道の被害は全国で頻発している状況にあります。  また、簡易水道事業は、農山漁村部を中心とする住民の生活に必要不可欠な社会基盤であるが、今なお約270万人の人々が不安定な飲料水に頼らざるを得ない生活を余儀なくされており、この水道未普及地域の解消は依然として大きな課題であり、加えて地方の急激な人口減少に伴い、50人以上の飲料水供給施設の要件に当てはまらない集落もふえており、補助要件の緩和が求められるところであります。  そこで、政府においては、地方自治体等とこれまで以上に連携を深めながら、国民の命を守るインフラである水道の戦略的な基盤強化に取り組む必要があります。  よって、本市議会は国に対し、次の事項を強く要望するものであります。  一つに、国民の命を守るインフラである水道施設の老朽化対策や耐震化対策を初め、施設の更新、維持、管理に全力を挙げるとともに、その国庫補助所要額の確保を行うこと。  二つに、将来にわたり安全な水の安定供給を維持していくため、水道施設の管理者である地方自治体等とこれまで以上に連携を深めながら、広域連携の推進や適切な資産管理の推進、さらには官民連携の推進等、具体的な措置を講ずることにより、水道の戦略的な基盤強化に取り組むこと。  三つに、厳しい財政状況の中で事業を運営している簡易水道については、未普及地域解消事業や施設の老朽化に伴う更新事業等に必要な国庫補助所要額の確保を行うこと。また、施設の更新事業等を実施するに当たり、現行の国庫補助要件は採択基準が厳しく、実態と乖離している状況にあるため、その要件の緩和を行うこと。  以上、発議第18号及び第19号の提案理由の説明とさせていただきます。御賛同のほど、よろしくお願い申し上げます。(拍手) 39 ◯議長(小松崎文嘉君) お聞きのとおりでございます。  お諮りいたします。ただいま議題となっております発議第12号から第19号までについては、委員会付託を省略し、直ちに採決いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 40 ◯議長(小松崎文嘉君) 御異議ないものと認め、さよう取り計らいます。  お諮りいたします。まず、発議第12号から第17号までについて、原案どおり決することに御異議ございませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 41 ◯議長(小松崎文嘉君) 御異議ないものと認め、原案どおり可決されました。  続いてお諮りいたします。発議第18号及び第19号について、原案どおり決することに賛成の方の起立を求めます。                  〔賛成者起立〕 42 ◯議長(小松崎文嘉君) 起立多数、よって、発議第18号及び第19号は、原案どおり可決されました。  なお、可決されました発議の提出先等については、議長に御一任願います。  以上で、本日の日程は終了いたしました。  次会は、27日午前10時から会議を開きます。  本日は、これをもって散会といたします。御苦労さまでした。                  午後1時28分散会          ──────────────────────────            地方自治法第123条第2項の規定により署名する。              千葉市議会議長   小松崎 文 嘉              千葉市議会議員   中 島 賢 治              千葉市議会議員   段 木 和 彦 Copyright © Chiba City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...