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  1. 千葉市議会 2014-10-01
    平成26年大都市制度・防災危機対策調査特別委員会 本文 開催日: 2014-10-01


    取得元: 千葉市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-28
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                  午前10時0分開議 ◯委員長茂手木直忠君) ただいまから大都市制度防災危機対策調査特別委員会を開きます。  本日は、お手元に配付の進め方のとおり、まず党派別要望運動に係る千葉市の重点要望事項につきまして、御協議願いたいと存じます。  その後、液状化対策に係る地元との協議の状況報告及び実証実験経過報告について、当局より説明を聴取いたしたいと存じます。          党派別要望運動に係る千葉市の重点要望事項について 2 ◯委員長茂手木直忠君) それでは、党派別要望運動に係る千葉市の重点要望事項につきまして、御協議願います。  党派別要望運動は、今後、他指定都市と共同して、党派に所属されている委員所属政党に対して、前回御協議いただいた青本とともに、本要望事項要望していただくものでございます。  お手元には、事前に配付させていただきました正副委員長案とともに、参考資料として、7月に当委員会で調査いたしました本市の平成27年度国の施策及び予算に対する重点要望、いわゆる緑本概要版をお配りしております。  なお、本年度の緑本要望事項は12項目でありますが、他市における例年の要望事項数を参考に、正副委員長において9項目に絞り込ませていただいたところでございます。  それでは、正副委員長案については、亀井副委員長より説明いたします。 3 ◯副委員長亀井琢磨君) それでは、正副委員長案の原案9項目の選定過程について、御説明させていただきます。  お手元に配付されました参考資料をごらんいただきたいと思います。  本年度の緑本要望事項は12項目ありますので、前年と同様程度項目数に絞ろうということで検討をいたしました。  まず、絞り込みの前提といたしまして、一貫した要望運動を行う必要があるため、従来から継続要望している項目を中心に検討を行い、選定をしたところであります。  その結果、1番の地方分権改革の推進につきましては、今後の地方分権改革において、自立した地方自治体としての政令指定都市が重要なポイントになるだろうという視点から、2番の社会保障税番号制度の導入に伴う個人番号カードの普及及び制度の効果的かつ円滑な導入につきましては、本年度より新規に盛り込まれたものですが、本制度の導入は市民サービス地方自治体の事務及び事業者の手続も抜本的に変えることとなり、大きな変革をもたらすとの視点から選定をいたしました。  次に、3番の液状化対策の推進につきましては、平成27年度の事業完了は現実的には困難な状況にあり、長期的な支援を引き続き求める観点から、4番の国民健康保険制度への財政支援措置につきましては、国保の累積赤字解消のための財政措置が必要との観点から、5番の公立学校施設整備推進につきましては、学校施設耐震補強は終了いたしましたが、防災拠点としての機能強化、よりよい教育環境の実現のための施設整備交付金の拡充が必要との観点から選定をいたしました。  6番の生活保護制度抜本改革につきましては、大都市生活保護申請者の比率が高い状況と、現に本市において、極めて大きな財政負担につながっていることから選びました。  7番の無料低額宿泊所等に対する法的整備につきましては、本市がほかの都市に比べて、この無料低額宿泊所等の問題が顕著であるという状況を踏まえて選定をいたしました。
     8番の子育て支援の推進につきましては、平成27年4月の本格施行が予定されている子ども子育て支援新システムに関し、円滑な実施のため必要との観点から選定をいたしました。  最後に9番の航空機騒音の改善につきましては、飛行高度の引き上げが試行運用されておりますが、抜本的な改善がないまま国際線が増便となり、航空機騒音について、市民から多くの要望が寄せられていることから選定をいたしました。  以上の9項目を資料1に整理しております。  正副委員長案の選定の概要は以上でございます。 4 ◯委員長茂手木直忠君) お聞きのとおりでございます。  それでは、御意見がございましたら、お願いいたします。  なお、党派に所属されていない委員におかれましても、御要望等がございましたら、あわせてお願いいたします。麻生委員。 5 ◯委員麻生紀雄君) 経過から確認させていただきたいんですけれども、これ4番と9番を除いて、全て強く要望いたしますと書いてあるんですけれども、9番はなぜ強く要望しないのかということと、あと4番は特段の御配慮というところは、ちょっと言い回しとか、何か過去の経過があって、こういうふうにしたのかだけ確認させてくれますか。 6 ◯委員長茂手木直忠君) 余りこだわっていないので、緑本から抜粋した文言ということで、御理解していただければ、特に強さをそれで強調したつもりはないと。麻生委員。 7 ◯委員麻生紀雄君) 逆に、そうしましたら、あわせたほうが。私、初めてこれを見たときに、レベル差があるということが気になったので、よろしければそこはあわせて。 8 ◯委員長茂手木直忠君) 緑本の作成のときに、そういう意図があったかもわからない。やはり作成のときに、そういった意図があったのでこの言葉に。麻生委員。 9 ◯委員麻生紀雄君) 意図があるということで、それで理解しました。 10 ◯委員長茂手木直忠君) 松坂委員。 11 ◯委員松坂吉則君) 1点目なんですが、4番の国民健康保険制度財政支援措置、ここはいいんですけれども、累積赤字の解消のためと書いてあるんですが、基本的にこれは恥ずかしいことであって、他都市で累積は余りしているところはない中で、累積赤字の解消のためというのは、文言としてどうなのかということがありまして、これは千葉市の要望だから、これでいいんですけれども、まずはうちでどのように努力したかということを前提にある程度書いておかないと、恥をさらしたような要望書では話にならないと思うので、要するにうちの市だけだし、ほかの都市はやってないということを踏まえながら、この要望書をつくっていかなきゃいけないのが1点です。  次に、6番目、生活保護制度なんですが、就労支援とか、そういうものはいいんですけれども、この生活保護制度の抜本的な改革をしていただきたいという内容をもう一度整理して入れることと、もう一つはその財源確保のために、国からの国庫をお願いしたいというような内容をしっかり書いておかないといけないと思うんですが、ちょっと見渡す限り、この文言は書いてないんじゃないのかというふうに思います。これから、多分、今うちも300億円を超えている中で、国の財源を当てにしていかないと、地方自治体だけでは生活保護の問題は解決できないので、そこら辺をしっかりと書かないと、正直、全体がぼやけています。  それと、最後9番目、羽田空港の再拡張に伴う航空機騒音の話なんですが、これでいいと思うんですけれども、もう一つ加えることが必要だと思っていまして、やはり他都市への負担分散というものをしっかりとお願いして書かなくてはいけないのかなというふうに思います。案ですから、項目として足りないというか、そこら辺を含めて、ちょっと3点、お願いしたいなと思います。 12 ◯委員長茂手木直忠君) ほかに、佐々木友樹委員。 13 ◯委員佐々木友樹君) 私も久々に大都市特委に変わったので、1点確認なんですけれども、党派別要望というのは、各会派、政党に所属している、これは前だとたしか私どものほうは削除をお願いして、その上で要望を提出するという形をとったので、ちょっとその辺を確認したいんですけれども。 14 ◯委員長茂手木直忠君) それは、御意見ですから何を言っても構わない。 15 ◯委員佐々木友樹君) わかりました。今後、調整するという形になるかと思いますので、基本的なことから、2番の社会保障税番号制度についてなんですけれども、これは私どもの会派、政党としては、この導入については、個人情報漏えいのリスクなどもありますし、社会保障給付削減、抑制のための利用であるということもありますので、これについては認められないということで意見として述べさせていただきます。  あと、国民健康保険の制度については、もちろんこれは赤字解消ということがありますけれども、そもそもここに国保の広域化の問題が出てきている観点もありますが、国保の財政は、そもそも国の国庫補助が減らされてきたという現状からすると、財政支援措置というのは必要であるかなと思います。  あと、生活保護については、(1)社会保障全般の充実を図る、これはまず第一だと思います。しかしながら医療扶助については、この一部自己負担という観点からすると、最低生活を保障する制度として、これはいかがなものかなということで意見としては述べさせていただきます。  それと、子育て支援の推進についてなんですけれども、子ども子育て支援新制度の円滑な実施とありますが、公立の幼保連携型、認定こども園だとか、また私立の施設給付、本当にこちらの部分については、かなり幼稚園のほうについても、これを進めるような園というのは、なかなかできてないという現状もありますし、専門家の方からも制度の実施が、来年4月ということでかなり急ということもありますので、今後見直しなども必要な部分がありますので、これ自体、急ぐことでもないかなということで、これは意見として述べさせていただきます。  私からは以上です。 16 ◯委員長茂手木直忠君) ほかに。川岸委員。 17 ◯委員川岸俊洋君) 改めてで大変恐縮ですけども、今さら何言ってるのと言われちゃうかもしれないけれども、白本と青本、緑本というのがあるわけですよね。内容的には、多分緑本というのは白本と重複するような内容になっているように感じるんですけれども、青本は財政実態という内容ですから、ちょっと角度が違う内容になっているので、ですからどちらかというと白本と緑本が中身的に重複するようなテーマがあるんだろうと思うんですけれども、改めて白本を出しますよ。それにあわせて、緑本を出しますよという、この辺の緑本の提出に当たっての、こんなこと今さら聞いて申しわけないですけれども、もう1回、その意義ということで、確認させていただきたいのと、それと白本と緑本の内容、項目がダブっていて、白本になくて緑本がここですよというのがあれば、これは全部白本とダブっていますよと。でも、緑本はここは白本にはありませんよという項目があれば、それをお示しいただきたいのと、白本と緑本書き方は当然変えてあるのか、いわゆる国に要望する内容と、政党に要望するのはちょっと違う角度があるんだろうと思うんですが、その辺の書き方が変えてあるのであれば、その辺ちょっと御説明いただければありがたいと思います。改めて、こういうことを私の立場で聞くのは大変恐縮なんですけれども、改めて勉強させていただきたいという思いで恥を忍んで聞きましたような次第ですので、ぜひとも懇切丁寧にお答えいただければ、大変ありがたいかと思います。  以上でございます。  これは緑しか書いてないのはどれですよというふうに、ちょっと言っていただければ。 18 ◯委員長茂手木直忠君) 白本と青本は政令指定都市共通要望書で、緑本は当市のみの要望書なので、政令指定都市と、それから当市のみでやっているのと、これ重なってもしようがないことだし。川岸委員。 19 ◯委員川岸俊洋君) これは重なっているので、これだけは重なっていませんよというのはどれですかというのを、まず一つ。書き方は、ほとんど中身は文言は同じ書き方ですかという、同じであれば同じですというふうに、違いは違いですと。 20 ◯委員長茂手木直忠君) 白本になく、本市独特の要望としては、液状化対策の推進と、それから公立学校施設の4番、5番と、それから9番の羽田空港再拡張、ほかは今回選択してないものがあります。川岸委員。 21 ◯委員川岸俊洋君) 白と緑の違いというのは表現の仕方はほとんど同じという感じですか。  わかりました、結構です。それ以上は聞きません。 22 ◯委員長茂手木直忠君) 佐々木久昭委員。 23 ◯委員佐々木久昭君) 基本的には、よくまとめをいただいておられる内容だと言うことで、基本的には賛意を表しますが、ただ松坂委員を初め、いろいろとつけ加える検討が出されていたところですので、中身を少し議論をいたしながら、率直に申し上げてインパクトとして、さらに強めるということでは、具体的な表記をするということと、そうでなくても既に、この掲げてある中の項目の範疇に入るという内容であれば、いわゆる要請するときに、それをいわば含んで口頭で話をするという取り扱いも含めて、少しその辺を整理して取り上げて、取り扱っていただけたらというふうに思っております。  それから、あとちょっと私の認識が今さらということで言われてお叱りを受けるかもしれませんが、5番目の公立学校施設整備推進についてということで、学校施設環境改善交付金ということで、現有の制度の中で防災機能強化、大規模改造長寿命化改良ということでの要望ということは、やぶさかではないんですけれども、今回、先般の本会議に至るまでの、委員会での議論などを見まして、千葉市としては、非常に学校施設という点では、空調の整備の話がよりクローズアップされて出てきたわけです。そして、その議論のやりとりを聞いておりますと、それを促進するためにも、国の助成制度援助制度、そういうものの充実も図るべきだということの流れもあったと思うんですね。ただ、ほかの市が、そういうことがなくてもう既にやっているのに、今さら何なのよと、千葉市はということを言われかねない部分もあるんですが、この間のいろいろな議論経過の中では、国に対してもよりよき促進のために助成を求めていくということが、主流としてあったような気がするんですけれども、そういうもののもし受けとめ方ができるとすれば、何らかここに加えることが可能かどうか、必要か不必要かという、そんな課題意識をちょっと持ったということだけを申し上げておきます。  以上です。 24 ◯委員長茂手木直忠君) ほかに、福永委員。 25 ◯委員(福永 洋君) 今、5のところですね。ここに、多分、大規模改造のところで配分基礎単価引き上げと、私もそうじゃないかなと思うんですが、その先入観もあったので、そのことを議会でずっと言って、国に要望するというのは、全会一致で可決したことなので、そこはぜひそういうことで、取り込んでいただきたいというふうに思います。  それから、無低のところなんですが、非常に難しい問題なのは、第2種社会福祉事業であって、ここが今問題になって、日本弁護士連合会と法務省の見解、厚生労働省の見解とは違うんですよね。そこのところをきちんとしないと、幾ら言っても私は前も言っているんですが、国から来て帰った太田さんが、帰ってつくると言ったんですが、それからもう何年にもなりますがほとんどできてないんで、そこのところをもうちょっと前もってやらないと。  それから、無低は空き家対策の一環でもあるので、そちらから振り向けるということもあったほうが私はいいんじゃないかと思うんで、そういうふうにしないと国も動かないんじゃないかと。空き家対策にやっていますから無低をこっちへ持ってきてもらうとか、向こうから支援をしてもらうとか、国の仕事としてやってもらいたいなということがあるんです。  それから、羽田空港、先ほどありましたけど、これこそ国へ言わなくてはならない。要するに航空制空権の問題があるわけですよ。狭いところを飛んでいたら、危なくてしようがないので、横田の区域を狭めるようなことをね。これは石原さんも横田基地なんかどっかに行っちゃえと、こういうことも昔言ったことがあるので、それ以降は言ってないんですけれども。そうすると百里と横田に囲まれている首都圏のここの問題を解決すれば、かなり私は改善されると思うんですよね。だから、そういうことも含めて、これは千葉市でやっても、市長の最初は頑張った、国に強く言うと言ったのに、だんだん言わなくなって、トーンが落ちたので、そこはこういうときにこそ国に対して要望すべきじゃないのかなと思うんですね。  以上でございます。 26 ◯委員長茂手木直忠君) ほかにございますか。  文言の修正は、緑本から抜粋していることから、この文言で御了解いただきたいと存じます。さらに、変更を要望した場合には、自民党要望部分に追加するとか、そういう形で千葉市要望につきましては、正副委員長案とすることでよろしいでしょうか。松坂委員。 27 ◯委員松坂吉則君) 今、委員長からそういう提案があったので、たたき台としてオーケーなんですが、パソコンがあるわけで、例えば自民党に対する、うちの会派としての要望をしたいときには、自民党でもうちょっと加えさせてもらって要望として持っていかさせてもらえればいいので、その修正をした上で、各政党さん、それぞれ違う形があると思うので、あくまでこれはたたき台ということにするしかないんじゃないのかなというのが1点。  それで、よろしいんですかというお願いと、もう1点は、青とか、白とか、緑とか言っていたら、来年以降、また新しい人達も入ってきて、わからなくなってしまうので、あくまで白でも、緑でも何でもいいんです。千葉市の要望だとか、党派別要望だとか、そういうふうにしっかりと、これからは文言としてやったほうがいいし、説明員も白本だ、青本だと言っても、なかなかこんがらがっちゃうので、ちゃんとそこら辺も来年以降、整理してほしいなというお願いです。 28 ◯委員長茂手木直忠君) 承りました。  内容について、余り変更ができない枠組ができている中での審議で、ちょっと不満が残りますけれども、党派別活動の中で、それはまた千葉市の大都市制度のこの委員会としましては、こういった9項目の要望でよろしいでしょうかね。御不満もあるでしょうけれども。  それでは、正副委員長案の9項目について決定いたしました。  各会派の意見がありましたので、自民党に対するものについては、先ほどの松坂委員の発言のとおりに、また共産党に対するものは佐々木友樹委員の御発言のとおりいたしたいと思います。  ほかになければ、千葉市の重点要望事項については、以上のとおり決定いたしました。  なお、要望運動の日程につきましては、今後、幹事市において、各党派日程調整が行われますので、決定され次第、御連絡いたします。例年11月中旬から下旬に実施されております。  以上で、党派別要望運動に係る千葉市の重点要望事項についての協議を終了いたします。  説明員の入室をお願いいたします。                [総務局、都市局入室]                    職員紹介 29 ◯委員長茂手木直忠君) まず、調査に先立ち当委員会所管の局部課長等の紹介を行います。  総務局長。 30 ◯総務局長 (総括主幹以上の職員紹介) 31 ◯委員長茂手木直忠君) 都市局長。 32 ◯都市局長 (総括主幹以上の職員紹介) 33 ◯委員長茂手木直忠君) 以上で職員の紹介を終わります。     液状化対策に係る地元との協議の状況報告及び実証実験経過報告について 34 ◯委員長茂手木直忠君) それでは、調査に入りたいと存じます。  液状化対策に係る地元との協議の状況報告及び実証実験経過報告について、当局の説明をお願いいたします。都市局長。 35 ◯都市局長 都市局長の河野です。どうぞよろしくお願いいたします。  本日の議題は、一つに液状化対策に係る地元の協議の状況報告について、二つに液状化対策に係る実証実験の経過等の報告についてです。  現在はモデル地区において、磯辺63防災会と連携を図りながら、地下水位低下工法の実施に向けた同意書の取得を行っております。  それでは、お配りしました資料に基づきまして、都市部長の谷津より御説明いたしますので、よろしくお願いします。 36 ◯委員長茂手木直忠君) 都市部長。 37 ◯都市部長 都市部長の谷津でございます。よろしくお願いいたします。  それでは、座って説明させていただきます。  それでは、お手元の液状化対策の進捗状況についてに沿って御説明いたします。  まず、一つ目、液状化対策に係る地元との協議の状況報告についてです。  まるポツの一つ目ですが、平成26年3月21日に行った美浜区の全体説明会には、350人余りの皆様に参加をいただき、その後、液状化対策に関する地元の理解を得るため、幕張西、磯辺、真砂など、二十数回に及ぶ町内会自治会単位の説明会を実施いたしました。  二つ目ですが、モデル土地においては、磯辺63防災会を中心として、事業実施の機運が高まっていることから、8月下旬より市街地液状化対策への同意をお願いしているところです。  次に、同意書提出に当たり、権利者の方々に地下水位低下工法について、一層御理解を深めていただくことを目的として、9月7日に美浜区役所講堂において、千葉市液状化対策推進委員会の副委員長である千葉大学の中井教授によるモデル地区の液状化対策に関する講演を行っていただきました。  まるポツの4つ目ですが、現在、モデル地区では3分の2を超える同意を得ているところですが、復興庁からは復興交付金の配分に際しては、ほかの被災地との兼ね合いから、3分の2を大きく超える同意率となるよう指導されており、より多くの同意を得るべく地元権利者へ戸別訪問を行っているところです。  次に、2)の実証実験の経過の報告についてですが、まず、1の地下水位でございます。  2ページの資料1をあわせてごらんください。  地下水位を地表面から3メートルまで低下させることを目標として、平成25年10月15日に観測を開始し、9月いっぱい、昨日までですが観測を行いました。2月の降雪などで地下水位の上昇が一時的に見られたものの現在は目標値をおおむね達成したものと考えております。  なお、実験当初から現在まで、実験区域外への影響は特にありません。  続いて、2の地盤の沈下量です。  3ページの資料2をあわせてごらんください。  実験開始から1.19センチメートルから1.55センチメートルの沈下を確認しております。  なお、地下水位と同様、実験区域外への影響は特にありません。  続いて、3の模擬建屋の傾きです。  4ページの資料3をあわせてごらんください。  模擬建屋の傾きは、最大で1,000分の1.1を確認しております。これは、国が示している基準である1,000分の3を大きく下回っております。  以上のとおり、地下水位低下工法の実証実験を1年行った結果、3項目とも基準値内におさまるとともに、区域外への影響もなく、事業実施に向け良好な結果が得られたと考えております。  次に、今後のスケジュールについてです。  5ページの資料4をあわせてごらんください。  これは、モデル地区の概略フローとなっております。10月15日が復興交付金第10回配分申請の締め切りとなっており、状況報告でも触れましたが、同意率及び工事費について指導をいただいていることから、同意率の向上に向け、また工事費の低減が図られるよう精査をしているところです。  この交付金事業は、平成27年度末までに工事完了となっていることから、非常にタイトな状況ではありますが、住民同意を得た上で早急に実施設計を行い、その後、家屋事前調査や支障物件の移設を行うとともに、本工事に着手し、平成27年度末までの工事完了を目指していくこととしております。  都市局からは以上でございます。 38 ◯委員長茂手木直忠君) 御質疑等がございましたら、お願いいたします。福永委員。 39 ◯委員(福永 洋君) ちょっと確認したいんですけれども、模擬建屋の傾きは最大1,000分の1.1で国基準は1,000分の3だと。これは基準レベルより、ちょっとよくわからないんですが、普通一般的にいって、きちんとしたデータだと、国基準というのは私もよくわからない、これは本来はどのくらいなのかという、大きく下がっているのは、全く影響なかったと私は受け取れるんですよね。本来は、建築基準で言ったら、かなり堅牢であると書いてあるんですが、基準として、3、4、5といろいろレベルがあって、耐震性も3もあれば、4も、5もあるので、3以上は大丈夫というので、4と5もいいわけですよ。そういう考えからすると、この1.1というのは、よくわからないので、そこを説明いただきたい。
     もう一つは、やはり私は延長させるということと、住民同意は全体の3分の2でいいでしょうということでなく、もっと多くてやらないと、地域全体に土地の格差が出てはいけないと思うので、この辺どういうふうに賛同がついて、私は住民が一番大事だと思うんですよね。それを、タイトであって補助金の関係でもあるとは思うんですけれども、しかしそうはいっても、私は合意をとるべきで、納得がないと、まち全体のまちづくりにひずみが生じてしまう心配があるので、その辺については調整をどうするのか、この辺について、この2点、お答えいただければと思います。 40 ◯委員長茂手木直忠君) 都市部長。 41 ◯都市部長 建屋の傾きについてですけれども、1,000分の1.1ミリというか、1.1というのが現在の状況です。ということは、1,000分の1ですから、1メートル行ったところで1.1ミリ落ちたという状況なんですけれども、国の基準の1,000分の3というのは、1,000分の3でも、まず一般には全くわからないレベルで1,000分の3ですから、それをさらに3分の1ぐらいということなので、住んでいてもわからないし、ほとんど気がつかないというレベルと考えております。  それから、同意率の話ですけれども、実際に事業をやるのはほぼ100%近くないとできないと思っております。今、きのう現在で260名中212名の同意書をいただいておりまして、同意率が81.5%に、同意率に関してはいっております。まだ、80%ということなので、基本的に90%以上少なくとも、そのぐらいにいくように、個別にまだ同意いただいてない方については、個別に御説明しているところでございます。 42 ◯委員長茂手木直忠君) 福永委員。 43 ◯委員(福永 洋君) 同意率はわかりました。これをかなり高くして、復興をやっているところは、高くないと困ると思う。同意率は最大限の努力をしていただきたい。  傾きのことなんですけれども、一般的に言って普通の地盤というのは、どのくらい傾くのか。それともゼロに近くなるのか、何でこれが差になっているのか、根拠を。気づくかどうかという問題よりも、もともと地盤というのは、そんなに変動しちゃいけないと私は思うんですよ。安全基準は絶対的なもので、あってはいけないことなんだけれども、地震が来たときに、それはもう揺れないよというようなことも含めて言うと、この基準の取り方、非常に目くらましじゃないかなと思っているのでちょっと聞いているんですが、何で国は1,000分の3としたのか。危険であって幾らなのかというのは、一般的に通常の強固な地盤ということは大体ゼロに近いと思うんですが、それはどういうデータになるのか示していただければと思います。 44 ◯委員長茂手木直忠君) 都市部長。 45 ◯都市部長 これは、あくまでも建物が傾いた場合の傾きの傾斜角ということで、これは品確法基準レベルというものがあるんですけれども、例えば1,000分の5までいくと水はけが悪くなるとか、不同沈下を意識するといった傾きですね。あくまでも傾いた場合に、どの程度住んでいて意識するかとか、そういうことで感覚的なものは確かにあると思うんですけれども、例えば1,000分の10、つまり100分の1傾いちゃうと排水管の逆勾配になっちゃう可能性もあるとか、そういうおおむねの基準として1,000分の幾つというのを出している。その中で、1,000分の3というのは、レベル1というか、特に問題がないとされている傾きと考えております。 46 ◯委員長茂手木直忠君) 福永委員、一括でいいですか、3回目になりますので。 47 ◯委員(福永 洋君) それで、私が心配しているのは、下回っているとか、そうなんだけれども、これ市民にわからないんですよ、こんなこと言われても。私のこの間たまたま不動産屋に行ったときに、余り国のそういう基準に惑わされちゃいけないと言われたもんだから。実は基準があって、その基準なんて国がつくった基準って、今までよくわからない、時々変えてしまうわけですので、安全だと言っても、本当にそれについては我々はよくわからないこともあるので、もっと市民にわかりやすくして、私もよくわからないので、誰が見ても安全なんだ、大きく基準より下回っているから安全だと思うかもしれないんだけど、そうではないんじゃないかと思うんですよ。市民には危険性ということもありますよということを言わないと、さっき言ったように、地盤が強固な場合と、そうでもないなら違くなっちゃう。そうでなくても、今、積算して傾きをなくするようになっているわけで、昔はそんなことしなかったから、そのときと全然違うと思う。どんどん変わってくるので、市民がわかりやすくやらないと、こんな疑問も出てくると思うんですよね。だから、そこはよろしくお願いしたいと。  終わります。 48 ◯委員長茂手木直忠君) 川岸委員。 49 ◯委員川岸俊洋君) 防災対策の特別委員会等々には、私は出てなかったので、余り状況を理解してないというところで、これは私だけのことかもしれませんので、大変恐縮なんですけれども、先ほどと同じように、今さらこういうことを聞いて何言っているのというふうにお叱りを受けるかもしれませんけれども、基本的には幕張、磯辺、真砂の地区において二十数回の自治会単位の説明会を実施してきましたよということと、それとモデル地区においてはということは、これ別問題として書かれているような表現になっているんですけれども、これがちょっとよくわからないのと、地下水位低下工法というもので、幕張西、磯辺、真砂の3つの地域を行おうとしているということなのかどうなのか。もう少し詳しく、かかわってこなかった人間もいますので、基本的なことは理解するつもりなんですけれども、経過報告、もう少し詳しい報告をお願いできればと、懇切丁寧な御説明をお願いいたします。 50 ◯委員長茂手木直忠君) 都市部長。 51 ◯都市部長 ちょっと、図面を出して説明したいと思います。  これが、真砂、磯辺、高洲、高浜、それと幕張西の地区です。赤く塗りつぶしてあるところが、道路とか駅前広場とか、そういった公共用地で液状化の被害があったところです。それと、点々が書いてありますけれども、民地部分の建物で赤で示したのが全壊、それからオレンジが大規模半壊、黄色が半壊、緑色が一部破損ということで、色が塗られているところが今回の液状化の被害があったところです。そのうち、特にこういうまとまったところにつきまして、今回、液状化対策事業計画区域として定めております。  その中で、今、磯辺63自治会というのが、ここなんですけれども、ここは地元の方が非常に積極的で何とか液状化対策を自治会としてやりたいというふうに、最初に申し出ていただきましたので、そこをまずモデル地区としました。そのほかにも、検討地区というのがまとまったところで、この磯辺8丁目、何カ所か検討地区をやっておりますが、その辺のところでより詳細な調査を行ってきました。その中で、いろいろボーリング調査をやった結果、意外に埋立地というのは同じような地層になっているのかなと、最初は私も思っていたんですけれども、かなり複雑な地層になっています。たまたま、このモデル地区については、地下水位低下工法というのができそうな状況になっています。地下水位低下工法というのは、地下水位が高いと液状化しやすいので、地表面から大体3メートルぐらい落としたところについては、地下水位がそこまで下に行っていれば液状化しないと言われていますので、それを下げると。それ以外については、それを下げるために矢板を打って、下に一定の粘土層がないと水のくみ上げというのは、ほかから入って、この下の粘土層が一定にあるかどうかというのが、非常に条件というか、これがないところについては、地下水位低下工法というのは採用できないということで、格子状地中壁工法、宅地をセメント処理したような、現在の土壌に対して、セメントミルクみたいなものを入れて、そこにセメントで固めた柱をつくるというんでしょうか、これを各世帯の周囲にずっとやっていくと、液状化が防げるという形で、こういう格子状地中壁工法というので対応するということで、ですから今モデル地区の磯辺63のところ以外は、非常に下の粘土層が不均一になっておりますので、格子状地中壁工法しかできないのかなということで進めています。  3月に行いました外部委員会があるんですけれども、そこで地下水位低下工法のほうが1世帯当たりの負担が少ないので、なるべくその方法を探れないかということで受けたんですが、やはり地層をよく見てみると、粘土層が厚いところと薄いところでは沈み方が違ってきちゃって、今、話に出ていた不同沈下というのが出てきちゃいますので、そういったことも含めて、今はモデル地区について、地下水位低下工法、それ以外については格子状地中壁工法という形で、今思っております。 52 ◯委員長茂手木直忠君) 川岸委員。 53 ◯委員川岸俊洋君) ありがとうございました。よくわかりました。 54 ◯委員長茂手木直忠君) 松坂委員。 55 ◯委員松坂吉則君) ちょっと地元なので、1点ぐらい聞かせていただきたいと思います。一括でやります。  交付金の申請の期限はどうなっているのか。また、その期限が切れた後に、いつまでのスケジュールでやればいいのか。  それと、土地も建物も個人財産になりますから、液状化対策を震災後にしてしまった方に対しては、なかなか同意書をとるのが難しいと思います。そういう意味で、無理にお願いすることもできないし、この地域に震災後に液状化対策をしてしまったり、ある程度地盤改良してしまった方々の数が、どれぐらいいるのかをお聞きします。 56 ◯委員長茂手木直忠君) 都市部長。 57 ◯都市部長 まず、交付金の期限でございますけれども、今言われているのが平成27年度末に工事を完了しなさいということで、それでいくと、さかのぼっていくと今年度中には遅くとも申請しないとならないというふうに考えております。これについては、地下水位低下工法も格子状地中壁工法も同じような形になってくると思います。  それと、液状化対策をしたところですが、申しわけありません、つかんでないというのは、個人でやられたといっても、液状化対策じゃなくて、基礎を、建物を建てるところの基礎を改良したというところがほとんどだと思っています。そういうところについては、建物は地震で沈まないでしょうけれども、庭とか、例えば道路に面した塀とか、そういったところは恐らく地盤改良してないと思いますので、もし液状化した場合は、そういうところに被害がやはり及ぶのではないかということで、今、地下水位低下工法などで個別に御説明していった区域には、そういう形で庭とかも含めた形で液状化対策…… 58 ◯委員長茂手木直忠君) そういう建物の、そういう対策をしているところも含めた数というのは把握していますか。 59 ◯都市部長 申しわけありません、把握してないです。 60 ◯委員長茂手木直忠君) 松坂委員。 61 ◯委員松坂吉則君) まず、申請の期限についてはわかりました。なかなか、この期限内にやるのは難しいなというふうに思っていまして、これいつも最初のここの委員長やっているときに、同意が難しいんじゃないと指摘したんですけれども、なかなか今年度中にまとめるのは難しいというふうに私は感じていますけれども、今、なぜ建物の話とか、それから地盤改良のお話を聞いたかというと、基本的に建物が傾かなければ、庭が液状化しようが、何しようが直せる、そんなに金額かけなくても直せるわけですね。そこら辺のことをやった人の数を把握しておかないと、合意形成はできないはずなんですよ。結局、それをやった人たちは、別にやる必要ないじゃんって思うと思うので、そこら辺は把握しておかないと、これから詰まっていっちゃうんじゃないのかなと。特に、この地域はまだ地下水位低下工法でいいんですけれども、ほかの地域は費用負担もかなり大きく出てきちゃう地域なので、それを考えれば、今後のことを考えると1回その調査はしておかないと、今後進んでいかないような気がしますけれども、そこら辺に対してどう思いますか。 62 ◯委員長茂手木直忠君) 都市部長。 63 ◯都市部長 おっしゃるとおり、庭とか塀だとか、そんなにお金かからないということですが、やはり建物が沈まなくても、塀とか、前の道路とかが沈んじゃうと、ある程度生活にちょっと支障が出てくるので、そういった形で全体的に今進めようとしている地下水位低下工法については、御理解をいただくように御説明しているところです。  もう一つの格子状地中壁工法については、これはほぼ自分でやられた方は、まず同意しないのかなというふうに正直思っています。ですから、ワンブロック20戸程度が一つの基準になると思うんですけれども、その中で何件かやられた方がいたりすると、そういうところは同意を100%とるというのは、非常に厳しい状況だと考えています。調査につきましては、なるべく早目にやりたいと思います。 64 ◯委員長茂手木直忠君) 松坂委員。 65 ◯委員松坂吉則君) 例えば、200万円、300万円かけて、私の知り合いはみんなやっちゃった人がいるんですね。そういう人たちは、判こ押さなくてもいい。変な話ですけれども、周りに気を使うというよりは、まずは自分のところという感覚が強いので、なかなか押してくれないと思うんですね。そういう意味で、やはりそこら辺もやったか、やらないかというのが、一番大きな問題で、それが例えば1割ぐらいやっているということであると、なかなか今は81.5%ということですが、90%以上に上がっていかないと思いますので、最終的に90%でも市は踏み切るのか、95%ぐらいまでいかないと踏み切らないのか、そこら辺の市としての判断がもちろんあるし、復興庁はそれで出してくれるのかという判断もありますけれども、そこは事前に調べておかないと難しいなと思うので、今のうちにやったほうが、今のうちにやっても、今年度中に間に合わないかもしれませんが、特にこの方法はかろうじて、もし同意がとれたとしても、次はほとんどできないので、そうすると美浜区全体で見たときに、不公平感が出ちゃうんじゃないかなというのもあるし、大変難しい話だと思いますが、同意率向上に向けて頑張ってください。 66 ◯委員長茂手木直忠君) ほかにございますか。田畑委員。 67 ◯委員(田畑直子君) 一問一答でお願います。  まず1点目は、ちょっと認識不足というか、理解不足なので事実確認をしたいですけれども、たしか今年度に入ってから、モデル事業になっている地域であったか、それ以外であったか、ちょっとうろ覚えなんですが、地盤調査、ボーリング調査等を、新たに詳細に行っている地域があったように思ったんですが、そのようなことがあったかどうか、その辺をお伺いします。 68 ◯委員長茂手木直忠君) 市街地整備課長。 69 ◯市街地整備課長 ボーリングデータにつきましては、当初、200メートルピッチでやっております。それと、PDCという、そういうボーリングというか、簡易的なものでかなり精度の高いものもやっております。それについては、今後、63の自治会分につきましては、再度矢板を打つ計画にしております。 70 ◯委員長茂手木直忠君) 田畑委員。 71 ◯委員(田畑直子君) ちょっと不明瞭な質問の仕方なので、私自身もちょっと明確なお答えいただけないのは当然だなとは思うんですけれども、ちょっとそれを踏まえて何点かお聞きしたいと思います。  まず、旧真砂一小で事業者からの御提案であったと伺っておりますけれども、格子状地中壁工法の、実際に工法等が住民の方に説明する説明会を行っていただきましたが、参加者の数や、その後の住民の反応等を教えてください。 72 ◯委員長茂手木直忠君) 都市部長。 73 ◯都市部長 7月19と20日、2日にわたりまして、それぞれ午前、午後2回ずつやっています。計8回実証実験の展覧会みたいなのでやりまして、全体で約300名の住民の方がごらんになっております。  実際、どういう反応だったかというと、くいを打つところ自体は、機械もかなり小さかったので、この程度でできるのかというふうな反応が結構ありました。ただ、プラントといいますか、実際に打つ機械は小さいんですけれども、そこからくみ上げたり何かする大きな車両が幾つかあるので、それをどこに置くのかなというような心配の声もあります。 74 ◯委員長茂手木直忠君) 田畑委員。 75 ◯委員(田畑直子君) ありがとうございます。実際に、格子型地中壁工法は皆さん御指摘のように、工事費が高いということで、皆さんちゅうちょされている中、実際に見られていて、やはりお金がかかってもやるべきではないだろうかというような、住民の思いというのが私自身も伝わってきたように思います。その中で、63自治会においては、この資料に進捗状況が書かれておりますが、他のモデル事業地区になっている、真砂5丁目と磯辺8丁目の検討状況について確認します。 76 ◯委員長茂手木直忠君) 都市部長。 77 ◯都市部長 真砂5丁目と磯辺8丁目地区では、いろいろアンケート等、自治会の方にお手伝いいただいてやっております。1ブロックに約20世帯の全員が同意するというところが2地区ぐらい出てきています。ただ、同意の条件がいろいろあるので、例えば金額が想定で最大200万円ぐらいかかるんじゃないかというふうに見ていますけれども、100万円ぐらいならとか、そういう条件もあるので、実際、詳細な設計をして、工事費が幾らぐらいかかるかというのを出さないと、最終的に全員が同意するかどうかというのはわからないかなと思います。ただ、詳細設計に入るというか、事業計画をつくるのに対しては、全員1ブロックまとまったところが出てきているという状況です。 78 ◯委員長茂手木直忠君) 田畑委員。 79 ◯委員(田畑直子君) ありがとうございます。  事業計画については、区画、小さな区画ではありますが、100%同意を得られたところもあるということで、9月中に同意を得られたところについては、事業計画をつくるということを予算等の申請をなさるというふうに承知しておりますが、そのあたりの申請はどうなさるのか、お伺いします。 80 ◯委員長茂手木直忠君) 都市部長。 81 ◯都市部長 今後の同意のちょっと中身まで、我々まだつかんでないので、どういう条件で同意されているかというのは、全部把握できてないところがありますので、その辺を精査しまして、本当にやれそうなところについては、国のほうに申請していきたいと思っております。 82 ◯委員長茂手木直忠君) 田畑委員。 83 ◯委員(田畑直子君) ありがとうございます。  そうしましたら、他市で浦安市などは本市よりも実際に計画等が進んでいますが、他市の状況は把握されていますでしょうか。 84 ◯委員長茂手木直忠君) 都市部長。 85 ◯都市部長 浦安市さんのほうは、格子状地中壁工法でかなり動き出しているというふうに聞いております。けさのいろいろ新聞にも出てきましたけれども、我孫子市さんのほうでは地下水位低下工法を断念したというふうに把握しております。 86 ◯委員長茂手木直忠君) 田畑委員。 87 ◯委員(田畑直子君) ありがとうございます。  私も浦安市の室長と話をさせていただいたんですけれども、これは夏になりますけれども、やはり平成27年度末までに工事が完了しなきゃいけないということで、浦安市さんもかなり急ピッチに進めなきゃいけないという危機感はありました。ただ、やはり本市と違うところは、まず説明会を合意形成してください、お金はこれぐらいになるというふうに、漠然なお話だけではなくて、実際に住民の方とワークショップ等を行いながら、実際に合意形成につながる説明会をされていたということが、まず1点目に印象的でした。  もう一つは、浦安市さんも工事完了は間に合うのかという思いはありつつも、事業計画を策定するに当たっての合意形成を9割以上とって、まずは復興庁に上げる。そのときに、同時並行として合意形成がとれそうなところ、事業計画を出した地域においては、具体的な数値を全体的なトータルを復興庁に数字を投げることによって、次回以降の復興庁の要求につなげるような努力もされているようです。正直言って、浦安市さんも間に合うかどうかわからないけれども、請求できる平成27年度末までにもらえるものだけはもらって、そして事業計画については、合意はすぐとれるだろうけれども、実際に工事着工の合意形成が9割以上につながるのは、かなり数カ月かかるという覚悟で、しかしながら復興庁に前倒しにできるだけとろうという、かなり室長の意欲的な姿勢が見られたことが印象でありました。ですので、これからハードルは幾つもあるのは承知しているのですが、できるだけ27年度末までに、自治体としてどこまでできるかという姿勢というのが大きくかかわってくるなと思います。  できれば、推進委員会で積極的にやっていただいていることは評価するんですけれども、実際に伊藤委員においても、昨日の質問等でお話しなされていますが、浦安市さんも200万円がマックスでしょうと、個人負担については、まだ漠然な数値でありますが、実際にこれからの計画というものの数字、かかるお金ということが具体的にのってこなければ、合意形成というのが、これ以上難しいわけですから、その中で実際に格子状地中壁工法等も、事業者がそこになるかどうかはわからないですけれども、どういうふうに工事費の負担軽減をしていくのかという具体的な話を進めていくことによって、推進委員会だけに予算はとられて、実証実験だけに予算がとれるだけではなくて、実際に事業は実施されて何ぼのものという、これだけの数年かけてきた事業を最後の1年半で、さらなる意気込みを見せていただきたいという期待を込めて要望いたしますので、また地域にかなり真砂5丁目においては、この63自治会よりも合意形成については強い意思が見られていると伺っています。その点について、十分承知の上、今後取り組んでいただきたいと思います。  以上です。 88 ◯委員長茂手木直忠君) 佐々木友樹委員。 89 ◯委員佐々木友樹君) ちょっと、モデル地区の今後のスケジュールについて、合意率の関係もあわせて、一問一答で伺いたいと思います。  最後の資料4の今後のスケジュールについてなんですけれども、先ほどの説明では10月15日に申請締め切りということなんですけれども、ここまでにできれば90%、100%に近い同意が必要ということで、その時点での申請という理解でよろしいのかどうか、まずその点について伺います。 90 ◯委員長茂手木直忠君) 都市部長。 91 ◯都市部長 今、10月15日の申請締め切りまでに90%を目指して、あと半月あるので、何とか同意率を高めたいというふうに考えております。 92 ◯委員長茂手木直忠君) 佐々木友樹委員。 93 ◯委員佐々木友樹君) その関係でモデル地区のスケジュールを見ますと、未同意者の継続的な交渉ということは、事業の申請をした上で実際に費用がかかるのは、平成27年度以降、毎年1万円程度かかるということで、この工事が終わるまでには100%いっているということでよろしいんでしょうか。 94 ◯委員長茂手木直忠君) 都市部長。 95 ◯都市部長 最終的に100%に同意いただきたいというふうに考えております。 96 ◯委員長茂手木直忠君) 佐々木友樹委員。 97 ◯委員佐々木友樹君) わかりました。  63自治会、防災会の方も本当に熱心にやられていて、住民の方の理解を得ようということで動かれていると思うんですけれども、実際に現状の同意率が81.5%の中で、四十数世帯近くもまだで、これは恐らく被害がなかった、またはかなり負担が厳しいという状況だと思います。やはり、住民同士の合意というのが課題であると思うんですが、もう一方の格子状地中壁工法のほうについてなんですけれども、先ほど来、伊藤委員も昨日の質問の中で合意に向けた1街区に20戸の合意について、得られそうなところが、先ほど2地区があるということなんですけれども、この格子状地中壁工法をやることによって、これは前から言っているんですけれども、ほかのエリアへの地域への影響というんですか、隣接するところへの影響というのは考えられないのか、その点について伺います。 98 ◯委員長茂手木直忠君) 都市部長。 99 ◯都市部長 周辺の宅地への影響はないというふうに考えます。 100 ◯委員長茂手木直忠君) 佐々木友樹委員。 101 ◯委員佐々木友樹君) わかりました。  周辺の影響はないということで理解をしましたけれども、液状化対策そのものというのは、点だけではなくて面的にやることで効果が得られる部分であると思うので、千葉市が採用した1街区20戸というのは、これは合意形成が得られるものであると思うんですけれども、なかなか費用負担の先ほど来ありますけれども、先ほどから出ていますけれども、200万円前後の費用がかかるということで、それに対する支援というのは、千葉市は設けましたけれども、それでもやはり足りないということもあると思いますので、ぜひともそうしたさまざまな説明なども含めた支援を、今後引き続き行っていただきたいということです。  最後、交付金の関係なんですけれども、平成27年度までということで復興庁のほうも何とかして27年度までということなんですけれども、その辺の実情といいますか、もう少し詳しくお話しいただければと思います。 102 ◯委員長茂手木直忠君) 都市部長。 103 ◯都市部長 これは、本市の重点要望でも、また、関東地方の液状化に向けた協議会みたいなものをつくっていまして、そういうところからも国のほうには再三期限延長について申し入れているところですけれども、やはり関東地方より東北のほうが、ああいう状態なので、できれば向こうに集中したいとか、そういう話をされて、なかなか今のところ延長というところまでの回答が出ておりません。 104 ◯委員長茂手木直忠君) 佐々木友樹委員。 105 ◯委員佐々木友樹君) 確かに、東北の復興、それは必要だと思うんですけれども、美浜区で長く住んでいただく、これからやはり住んでもらう住民にとっても、ここは安全なんだという、そういうのが担保されない限り、美浜区から出ていってしまう住民だって多くなると思うので、その点については引き続き強く復興庁に要望していただきたいと思いますのでお願いします。  以上です。 106 ◯委員長茂手木直忠君) ほかに、伊藤委員。 107 ◯委員(伊藤康平君) 一問一答でお願いいたします。  先日、一般質問でもさせていただいたので、余り事細かなことは私はしませんけれども、きょうの説明をいただいて、沈下量についての云々とかという話だったんですが、1点、私は疑問に思っているのは、今回の実証実験をされた中、磯辺第一公園でしたっけ、ここでの実証実験データをもとに63自治会等に対して、沈下等また地下水位を下げることに対して問題ないよ、というような御発言だったかと思うんですが、であるならば、この一つの区域で要は検証結果、実証実験の結果によって判断ができるのであるならば、なぜこれまでたくさんボーリングデータをとってきて、この間も質問しましたけれども、ボーリングデータをとった内容で、ある程度の格子型地中壁工法等の自己負担額の算出をしてこれなかったのか。それが、やはり非常に引っかかるんですね。これまで、要は埋立地なので堆積した層と異なるから、想定しづらいんですとおっしゃっていましたけれども、片や実証実験のほうは結果が得られたので、進めることができる、片や格子型地中壁工法のほうはボーリングデータで堆積層とは違うので想定できないから、そういう概算も含めて出すことができないと。何か矛盾しているような気がするんですよね。その辺これまでどれぐらい考えてこられたのか、御説明していただけますか。 108 ◯委員長茂手木直忠君) 都市部長。 109 ◯都市部長 63自治会については、最初のころから、当初のころから非常に前向きでボーリングデータの分までやってもらいたいということで、事業計画についても早目に同意をいただいてということで、ボーリングを非常に密にやられたということで、その他の地域については、なかなかまとまるというところまでいかなかったので、詳細な調査まではできてないというような実情です。ただ、大分まとまってきましたので、ある程度格子状地中壁工法で同意率が高くなってきたところについては、今、実際に概算費用を出すようにやっております。 110 ◯委員長茂手木直忠君) 伊藤委員。 111 ◯委員(伊藤康平君) 昨日の質問では余り角が立つので言いませんでしたけれども、結局、率直に言うと、委託とか、外に仕事を出すことになれ過ぎてしまって、自分たちの手を動かして何かやっていこうという思いが欠けるのかなという気がしているんです。当然、技術者さん、技術職員もたくさんいらっしゃるわけですから、これだけボーリングデータを受けた結果をもとに、ある程度の概算費用を試算するということも当然できたと思うんですね。ということは、やはり質問の中でも言ったように、地域ニーズというのはどこにあるのか、同意を得ていくために、大変苦労されているわけですから、そして皆さんが提示されたスケジュールと地域が取り組んでいることとはミスマッチな気がするんですね。ということは、進めていきたい、でもお金ないとなれば、皆さんの中でできることをしっかりと取り組んでいって、そして地域合意に向けての取り組みをしていかないと、住民の皆さんの負担ばっかりが大きくなっていって、やはり前に進んでいくものも進んでいかなくなると思うんですね。ですから、平成27年度末までですから、しっかりと住民と協働の取り組みをしていただきながら、そうしたらその中でまたいろいろ課題が出てくるかと思いますので、その課題に向けてしっかりと、どういうふうに形づけていけばいいのかということも含めて、しっかり取り組んでいただきたいなと思います。また、今後の動向も見守っていきながら、質問等もさせていただきますので、よろしくお願いいたします。  以上です。 112 ◯委員長茂手木直忠君) それでは、以上で液状化対策に係る地元との協議の状況報告及び実証実験経過報告についての調査を終了いたします。
     説明員の方は御退室ください。御苦労さまでした。                  [説明員退室]                 次回開催日について 113 ◯委員長茂手木直忠君) 次に、次回開催日について御協議願います。                  [協議・決定]          (次回開催日は12月5日(金)午後1時30分と決定) 114 ◯委員長茂手木直忠君) 以上で、大都市制度防災危機対策調査特別委員会を終わります。  御苦労さまでございました。                  午前11時18分散会 Copyright © Chiba City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...