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  1. 千葉市議会 2014-03-06
    平成26年予算審査特別委員会教育未来分科会 本文 開催日: 2014-03-06


    取得元: 千葉市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-28
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                  午前10時0分開議 ◯主査(松坂吉則君) おはようございます。  ただいまから予算審査特別委員会教育未来分科会を開きます。  きょうは全員出席でございますので、よろしくお願いいたします。  本日の審査日程につきましては、お手元に配付のとおり、まず教育委員会所管の審査を行った後、指摘要望事項の協議を行います。  次に、各委員、説明員の皆様に申し上げます。発言の際には必ずマイクを使用していただきますようお願い申し上げます。説明員の皆様においては、2列目以降の方が発言する際は、起立の上、所属を述べていただくようにお願いします。  また、一般傍聴の皆様に申し上げます。分科会傍聴に当たっては、傍聴証記載の注意事項を遵守いただきますようお願い申し上げます。                 教育委員会所管審査 2 ◯主査(松坂吉則君) それでは、教育委員会所管について説明をお願いいたします。なお、説明に当たっては、初めに昨年の決算審査特別委員会における指摘要望事項に対する措置状況について報告いただき、続いて平成26年度当初予算議案について御説明願います。また、時間の都合上、指摘要望事項の読み上げは省略して結構ですので、よろしくお願いいたします。  それでは、お願いいたします。教育長。 3 ◯教育長 おはようございます。教育委員会でございます。よろしくお願いいたします。  初めに、予算・決算審査特別委員会における指摘要望事項に対する措置状況報告書について御説明申し上げます。  お手元の報告書24ページ、お願いできますか。  24ページ、教育委員会の措置状況でございますが、教育環境の向上及び中長期的な視点に立った計画的な整備につきましては、平成24年3月に策定いたしました学校施設保全計画に基づき、施設の改善及び長寿命化を図ってまいります。また、防災拠点としての安全性の確保につきましては、学校施設は大地震が発生した場合であっても建物の機能が確保されるよう耐震補強工事を行っており、平成26年度末までの完了を目指して進めているほか、非構造部材の耐震対策につきましても、平成27年度末までの完了を目指して取り組んでおります。  次に、予算等の状況でございますが、1の老朽化対策では、平成25年度は前年度の補正予算と合わせて8億9,800万円の事業費に対し、平成26年度では14億4,700万円と5億4,900万円の増額となります。  2の耐震補強事業では、平成25年度は前年度の補正予算と合わせて59億2,700万円の事業費に対し、平成26年度では64億4,900万円と5億2,200万円の増額となります。  次に、施策の実施等の状況でございますが、平成26年度は、1の老朽化対策といたしまして、屋上防水改修や外壁改修などの工事を80校、2、耐震補強事業としては、校舎36校、屋内運動場15校の耐震補強工事や屋内運動場21校の天井等の落下防止対策工事を行うこととしております。  続きまして、平成26年度当初予算案の概要につきまして、お手元の平成26年度局別当初予算案の概要に沿いまして御説明申し上げます。
     お手元の概要の57ページをお開きいただけますでしょうか。  1の基本的な考え方でございますが、教育委員会では、子供たちの生きる力を育み、わかる授業・楽しい教室・夢広がる学校づくりに取り組み、児童生徒、そして市民の誰もが千葉市で学んでよかった、千葉市で学ばせてよかったと心から思えるような学校教育を推進するとともに、市民の学習の成果が生きる地域づくりを進めるため、市民生活や地域社会の課題を学ぶ機会を提供し、学びを支える環境づくりに努めてまいりました。  平成26年度におきましても、大変厳しい財政状況の中ではございますが、実施計画事業を初め、引き続き確かな学力の向上、各学校の特色ある教育活動など、喫緊の課題に対する諸施策を果断に実行してまいります。  次に、2の予算額の概要でございますが、一般会計の教育費につきましては、新宿中学校の校舎増築費が減額となるものの、学校適正配置改修費などが増額となることから、予算額は245億1,000万円で、平成25年度と比較し2億7,500万円、1.1%の増となっております。  歳入の主なものは、適正配置改修や校舎などの買収に伴う市債など、ごらんのとおりでございます。  次に、特別会計でございます。学校給食センター事業特別会計につきましては、新港学校給食センターほか2センターの運営に係るものでございます。公共用地取得事業特別会計につきましては、取得済み用地に係る償還元金及び利子でございます。  次に、3の重点事務事業でございますが、新規及び拡充する事業を中心に御説明させていただきます。  初めに、教育総務部の主な事業でございますが、(1)の学校教育イベントにつきましては、広く市民に学校教育の現場を知ってもらうため、新たに市立学校などを会場に授業の参観や市民と教育関係者との意見交換を行うイベントを開催するものでございます。  58ページをお願いいたします。  (3)の適正配置改修につきましては、学校適正配置事業により統合の方針を決定いたしました幸町・磯辺・花見川地区の小中学校について、統合に伴う校舎などの大規模改造工事や実施計画を行うものでございます。  次に、学校教育部の主な事業でございますが、(1)の学校支援地域本部推進につきましては、学校・家庭・地域が一体となって、地域ぐるみで子供を育てる体制を整備するため、小学校1校、中学校1校に学校支援地域本部を設置するものでございます。  (2)の学校防犯対策につきましては、設置済みの57校に加え、不審者侵入などのある学校の中から新たに4校に防犯カメラシステムを設置するほか、学校に設置しておりますネットランチャーを更新するものでございます。  次に、59ページをお願いいたします。  (4)の学校問題解決推進につきましては、学校だけでは解決が困難な事案に対応するために弁護士、精神科医、臨床心理士等、各分野の専門家への相談体制を構築するものでございます。  (5)の学校生活支援員活用につきましては、元警察官を学校生活支援員として活用し、いじめや非行の防止等、学校生活における問題全般につきまして支援を行うものでございます。  (6)のいじめ等対策及び調査委員会の設置につきましては、いじめ防止等のために対策を講じるとともに、重大事態が発生した場合に事実関係の調査や問題の解決を図るため、教育委員会の附属機関として、いじめ等の対策及び調査委員会を設置するものでございます。  (7)の理科の観察・実験指導に関する研究につきましては、理科学習への関心・意欲を育むため、小中学校の理科主任を対象に合同の模擬授業、観察・実験の実施及び研究協議を実施するものでございます。  (10)の小学校給食調理業務委託につきましては、小学校給食運営における諸課題を解決し、今後も子供たちに安全で魅力ある給食を安定的に提供するため、新規8校を含む50校において、給食調理業務の民間委託を行うものでございます。  続きまして、60ページをお願いいたします。  (11)の学校給食センター整備につきましては、安全・安心な学校給食を提供するため、現在休止中のこてはし学校給食センターにつきまして、PFI手法で再整備を行うものでございます。  (12)の新宿小学校分教室整備につきましては、新宿小学校分教室において、パソコン室にかわるものといたしまして、タブレットパソコンを整備し、教育的効果の実現に向けた研究を行うものでございます。  続きまして、生涯学習部の主な事業でございます。  (1)の加曽利貝塚整備につきましては、加曽利貝塚の国特別史跡指定申請に向け、新たにキャンペーン活動を実施するほか、博物館リニューアルに向けた実施設計や耐震補強工事などの環境整備を行うものでございます。  (2)犢橋公民館改築につきましては、施設の老朽化が著しいことから、現公民館用地において、市民センターと複合化して改築するための基本設計などを行うものでございます。  61ページをお願いいたします。  61ページ、(6)のファミリー読書ノートの作成につきましては、親子の触れ合いや家庭での読書活動の推進を図るため、新たに自分が読んだ本の書名などを書き込めるファミリー読書ノートを作成し、配布するものでございます。  (7)の地区図書館の開館日の拡大につきましては、図書館の利便性を向上するため、地区図書館6館において祝日開館を実施するものでございます。  以上で、平成26年度当初予算案の概要説明を終わります。よろしくお願いいたします。 4 ◯主査(松坂吉則君) それでは、御質疑をお願いしたいと思いますが、平成26年度の予算審査であることを十分踏まえて質疑をお願いいたしたいと思います。また、指摘要望事項に対する措置状況への質疑や意見もありましたら、あわせてお願いいたします。  なお、質疑に当たっては、最初に一問一答か一括か、質問方法を述べていただきたいというふうに思います。きのうと同じで、議会改革推進協議会の協議結果でおおむね45分を目安とさせていただいております。10分ぐらい前になりましたら私のほうから合図をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  また、答弁に当たっては簡潔明瞭にお願いいたします。きのう答弁がもたついて、時間がちょっとずれ込んだことがあったので、ぜひ答弁については簡潔明瞭にお願いいたします。  それでは、質疑がありましたらお願いいたします。村尾委員。 5 ◯委員(村尾伊佐夫君) それでは、一問一答でお願いいたします。  最初に、新規事業で上がっております学校支援地域本部推進についてお伺いいたします。この事業は、学校・家庭・地域の連携による教育支援活動促進事業という文科省が行っている事業の一つだと伺っておりますけども、学校支援地域本部推進については、結構前から文科省のほうで始まった、スタートした事業だと思っているんですけども、そういった意味で全国的に結構自治体によっては積極的にこの事業を行っているところもあると伺っております。  まず最初に、学校支援地域本部推進事業を行っている自治体の全国的な状況等が、もし数字としてつかんでおられるのであれば、お示しいただければと思います。お願いします。 6 ◯主査(松坂吉則君) 学事課長。 7 ◯学事課長 学事課でございます。  全国の数字、全部は確認しておりませんけども、本部としては全国で2,000(後に3,036と訂正)本部ぐらいあると伺っています。自治体数は、申しわけありません、わからないと思います。(後に576と訂正) 8 ◯主査(松坂吉則君) 村尾委員。 9 ◯委員(村尾伊佐夫君) 本部としては2,000ぐらいあるということで、それだけ広がりがある事業内容だと理解するわけであります。そうした中、本市が来年度初めて新規として事業を行うわけで、そういった意味ではタイミングが少しおくれているのかなという思いもするんですけども、そうじゃないんだと。実はこういった背景があるんですよというのがあれば、そういった新規事業を行うに当たっての理由等があればお示しいただければと思います。 10 ◯主査(松坂吉則君) 学事課長。 11 ◯学事課長 学事課でございます。  御指摘のように、既に2,000本部を超えているわけでございますので、おくれているということもあるかもしれませんが、この間、千葉市といたしましては、地域や保護者の皆さんの力を借りた連携というのはさまざまやってきておることは事実でございます。ただ、学校支援地域本部という形ではなかったわけでございますが、さまざまやってきていることは事実です。  一方で、震災を契機にいたしまして、特に被災地のほうで学校と地域の関係というものが改めて見直されたことによりまして、震災後、文科省のほうで地域とともにある学校ということで、改めて地域との連携について施策を展開してきたということもありまして、千葉市では震災後の平成24年度から検討を始めまして、昨年、25年度にモデル地区で行ったということでございます。 12 ◯主査(松坂吉則君) 村尾委員。 13 ◯委員(村尾伊佐夫君) 今、説明の中で本年度モデル地区でということなんですけど、具体的にはどこでどういう活動がなされているのか、お示しいただけますでしょうか。 14 ◯主査(松坂吉則君) 学事課長。 15 ◯学事課長 学事課です。  モデル地区といたしましては、本年度は磯辺小学校をモデル地区として取り組ませていただきました。主として、学習の支援、あるいは環境整備の支援、見守りの支援ということでございます。学習の支援といたしましては、地域の方々に子供たちの学習に一緒に入っていただいたり、一緒に教えていただいたりという中で、例えば5、6年生の家庭科でありますとか、1、2年生の音楽でありますとか、3、4年生の総合的な学習の時間等に入っていただくこと、あるいは環境整備では、学校ではなかなか手の届かない樹木の伐採とか、あるいは学校図書館の図書整備とか、そういうことをやっていただいているところでございます。 16 ◯主査(松坂吉則君) 村尾委員。 17 ◯委員(村尾伊佐夫君) ありがとうございます。そういった取り組みが広がることを期待しているわけですけども、今回、設置校2校、小学校1校、中学校1校ということで、まだどの学校をということは決まっていないというふうにお伺いしておりますけども、どういった支援を望んで、目的としているのか、その辺は計画があるのでしょうか、お示しいただければと思います。 18 ◯主査(松坂吉則君) 学事課長。 19 ◯学事課長 平成26年度のことというふうに考えてよろしいでしょうか。現時点、平成25年度にモデル地区として取り組みました磯辺小学校につきましては、本年度は年度初めから本格実施させていただいて、文科省の事業と一緒になった事業として取り組ませていただきますが、もう1校、中学校を考えていますが、これについてはまだそもそも地域の御理解、学校の御理解をいただかなければできないところもございますから、ここを先行してやらせていただくということもありまして、現時点ではまだ地域等は決めてございません。 20 ◯主査(松坂吉則君) 村尾委員。 21 ◯委員(村尾伊佐夫君) わかりました。これから検討なんですけども、新年度始まるわけですので、早目の検討をぜひお願いしたいと思うんですけども、そういった中いろんな活動が想定されるんですけども、ここには地域の力、そして学校の子供たち、そして学校があるわけで、それぞれこういった事業については期待されるものがあると思うんですけども、例えば子供たちへの期待、地域への期待、学校への期待というのはどのような形で考えておられるのか。 22 ◯主査(松坂吉則君) 学事課長。 23 ◯学事課長 この事業のそもそもの目的は、学校のニーズに基づいて、それに地域の方が加わっていただくということが目的ですから、子供たちにとっては、学習支援、学習指導が充実する、学校の教育活動が充実するというのが子供たちへの期待の一番でございます。あわせて、それに地域の方が加わっていただくわけですから、地域の方々にとっても応援してよかった、やってよかったというような、自分が生涯学習でやってこられたようなことが実現されるような、そういう機会になりますことも考えています。また、学校と地域の関係ということにいたしましても、地域と学校がこれまで以上のネットワーク、コミュニケーションが広がるということで、そういう地域の活性化という点でも期待しております。その三つを期待してやっている事業でございます。 24 ◯主査(松坂吉則君) 村尾委員。 25 ◯委員(村尾伊佐夫君) さまざまな効果が予想できるということなんですけども、大事なのは、学校と地域の皆さんの資源、力をつないでいく重要な役割を果たすのがコーディネーターだと伺ったんですけども、コーディネーターと学校とのかかわりは、これからやるわけですけども、どのようなかかわりを持たせようとしているのか。 26 ◯主査(松坂吉則君) 学事課長。 27 ◯学事課長 御指摘のとおり、コーディネーターがうまく機能するかどうかでこの事業は決まるというふうに私どもも考えています。予算の中でもコーディネーターがきちんと活動できるような、そういう措置を考えているところでございますが、地域にいろんなニーズがあるんですけども、なかなか学校では全部把握し切れないし、拾い切れないというところがあります。  今回やっている磯辺小学校でも、学校としては今までもいろんな地域の連携をやってきましたけども、事業によって、改めてわかった地域とのネットワークもございます。そういう点では地域をよく知っていらっしゃる方の中、あるいは学校の教育をよく知っていらっしゃる方の中からコーディネーターを選んで、その方がうまく仲立ちをしていただくということが大事だというふうに思っております。 28 ◯主査(松坂吉則君) 村尾委員。 29 ◯委員(村尾伊佐夫君) 学校のニーズもあって、地域のニーズもあるという、そういった状況がある中で、特に地域の方々にとってみれば、学校に通う子供たちのために何か自分が役に立てれば応援したいという思いがある方もたくさんいらっしゃると思うんですね。ただ、学校とのかかわりを持っていない、そういった方々も多い現状の中で、大事なことは、地域の方々のそういった協力を得ながら、この事業について広く地域の皆さんにお知らせ、そしてまた理解を深めていくことが必要だと思うんですけど、その取り組みについて。 30 ◯主査(松坂吉則君) 学事課長。 31 ◯学事課長 御指摘のとおりです。今行っています磯辺小学校の地区でも、大分活発に取り組まれてはいますけども、地域の中で本当に皆さんが御理解いただいて、活動をよく知っていただいているかというと、まだまだ課題がございます。今、中心として活動していただいている各町内自治会などの団体もございますので、この方々のお力を借りて、さまざまな広報活動を展開していく中で、今、磯辺小学校でやっている事業というものをまず磯辺地区の皆さんに御理解いただくということを努力していかなきゃならないというのは、地元の地域教育協議会の中でも確認されていることでございます。そのように努めてまいりたいと思います。 32 ◯主査(松坂吉則君) 村尾委員。 33 ◯委員(村尾伊佐夫君) 学校・家庭・地域の連絡協力推進事業の中には、本市が既にやっております放課後子ども教室とか、家庭教育支援とか、地域ぐるみの学校安全体制の整備とか、あるいはスクールヘルスリーダー派遣など、幾つかあるみたいですけども、そういった地域の実情に合わせて組み合わせていくとか、そういったさまざまな教育活動の支援というのが必要だと思うんですけども、今後、本市として、こういった進め方に関してはどのように思っておられるのか、お伺いできればと思います。 34 ◯主査(松坂吉則君) 学事課長。 35 ◯学事課長 学校支援地域本部を始める前でも、あるいはモデル地域以外でも、千葉市の学校にはさまざまな地域から応援をいただいていることは事実でございます。ですから、新たな地域支援本部の事業を始めることによって、今やっている、これまでやってきた支援の活動というものが壊れてしまったのでは意味がないというふうに思いますから、各地域の実情に応じて、そういう支援の活動がたくさんあるわけですから、それを生かして、それとの整合性を図りながら、地域の実情に合わせてやっていかないと、なかなか他の地域に広げるのは難しいのかなというふうに考えますので、その辺のところは留意してやってまいりたいと考えております。 36 ◯主査(松坂吉則君) 村尾委員。 37 ◯委員(村尾伊佐夫君) ありがとうございました。本年度、磯辺小学校でモデル事業的な形でやっていただいて、ある程度検証等も含めて、まさにこれから本市としても、学校支援地域本部推進を拡大してぜひやっていただきたいと思います。そういった意味で今、子供を取り巻く環境が大変大きく変化している中で、学校現場ではさまざまな課題を抱えているわけです。これまで以上に地域・家庭・学校が連携、協力していく必要性が求められているわけですので、そういった意味では一体となって、地域ぐるみでお子さんたちを育てる体制をさらに整えていただいて、地域の教育力の向上をこれからもぜひ図っていただくように要望させていただきます。  それでは続いて、今もお話ししましたが、いじめであるとか、不登校等がさまざまな形で問題になっている中で、先ほど説明にもありましたとおり、学校問題解決推進であるとか、学校生活支援員の活用であるとか、さまざまな取り組みが新年度始まっているわけなんですけども、その中でも特に私がいじめ、あるいは不登校に関しての対応としてキーポイントとなるのが、今、配置していただいていますスクールカウンセラーじゃないかというふうに思っております。当然学校現場では、校長先生を初め、職員の先生方もしっかりと取り組んでいると理解しておりますけども、その中でもスクールカウンセラーの活用が一つの大きなキーになるのではないかなと思っております。  そういった意味で、まず最初に本市におけるいじめ、不登校の直近の認知件数について、例えば平成22年、23年、24年について、それぞれ数値を掌握されていれば、お示しいただければと思います。 38 ◯主査(松坂吉則君) 指導課教育支援担当課長。 39 ◯指導課教育支援担当課長 指導課でございます。  いじめの認知件数につきましては、平成22年度、小中学校別で申し上げますと、小学校294件、中学校461件、平成23年度は小学校337件、中学校が306件、平成24年度、小学校1,121件、中学校844件というふうになっております。不登校につきましては、平成22年度、小学校149件、中学校653件、平成23年度、小学校166件、中学校599件、平成24年度、小学校177件、中学校609件となっております。 40 ◯主査(松坂吉則君) 村尾委員。 41 ◯委員(村尾伊佐夫君) 直近3年の推移を数字でお示しいただいたわけですけども、平成22年、23年と24年が特に数値が違っているのは、たしかいじめの定義であるとか、その辺のことが国の指針というか、あって、それに伴ってとったところ、これだけふえてしまったという、そういったことじゃないかなと思うんですけども、その点いかがでしょうか。 42 ◯主査(松坂吉則君) 指導課教育支援担当課長。 43 ◯指導課教育支援担当課長 指導課でございます。  平成24年度は、いじめに関する緊急調査ということで、文部科学省のほうからアンケート用紙を配布されまして、それをもとに調査するようにということで指示があったため、非常に軽微ないじめ等も認知件数としてカウントするということで対応させていただきましたため大幅にふえているということでございます。  以上です。 44 ◯主査(松坂吉則君) 村尾委員。 45 ◯委員(村尾伊佐夫君) 承知しました。そうすると、比較が難しい話になってしまうんですけども、例えば平成24年度の数値を仮に捉えないとしたら、例えば平成22年、23年、あるいはその前の21年はお示しなかったんですけども、小学校、中学校での特徴みたいなものというのは、本市において何か掌握なさっているのでしょうか、確認できればと思います。 46 ◯主査(松坂吉則君) 指導課教育支援担当課長。 47 ◯指導課教育支援担当課長 特にこういう顕著なということではないかもしれませんが、傾向としましては、不登校のほうが低年齢化が明らかに出ている。小学校の不登校数は、ここ数年、残念ながら4年連続でふえているという状況でございます。 48 ◯主査(松坂吉則君) 村尾委員。 49 ◯委員(村尾伊佐夫君) そういった意味では、いじめも含めて小学校で低年齢化しているのかなという、そういったことが推測できるわけなんですけども、そういった中、先ほど申し上げましたように、スクールカウンセラーを配置していただいて、さまざまな取り組みをしていただいているわけです。説明資料には、その辺の数値はなかったんですけども、平成24年度と25年度を振り返ってみますと、24年度はスクールカウンセラー配置が中学校57校、統合小学校1校、それから25年度も中学校56校、統合小学校2校、小学校3校ということで拡充されております。来年度の数値は示されていないんですけども、これは継続ということで考えてよろしいのか、その辺確認できればと思います。 50 ◯主査(松坂吉則君) 指導課教育支援担当課長。 51 ◯指導課教育支援担当課長 来年度も継続させていただく予定でございます。 52 ◯主査(松坂吉則君) 村尾委員。 53 ◯委員(村尾伊佐夫君) 理解いたしました。実際にスクールカウンセラーの方、非常勤という形になっていると思うんですけども、その辺の配置状況がわかればお示しいただければと思うのですが、どのような形で活用していただいているのか。 54 ◯主査(松坂吉則君) 指導課教育支援担当課長。 55 ◯指導課教育支援担当課長 指導課でございます。  現在の配置は、中学校56校全校に1人1校という形で配置しております。近隣の小学校につきましては、中学校区に配置されているスクールカウンセラーが担当するということになります。それから、統合小学校につきましては、各校に1名ずつ、それから小学校におきましては、拠点方式で現在は前期と後期に分けまして3校ずつ、延べ6校という形で配置させていただいております。  以上です。 56 ◯主査(松坂吉則君) 村尾委員。 57 ◯委員(村尾伊佐夫君) 今の説明の中で1点だけ確認。中学校には1人1校ずつ配置されている上に、スクールカウンセラーが中学校区の小学校も見ているということでよろしいのでしょうか。ということは、主にスクールカウンセラーは中学校ということになると思うんですけども、あわせて小学校も回っていただいているということで理解してよろしいのでしょうか。 58 ◯主査(松坂吉則君) 指導課教育支援担当課長。
    59 ◯指導課教育支援担当課長 指導課です。  回っていくというよりは、相談を受けるという形をとっております。 60 ◯主査(松坂吉則君) 村尾委員。 61 ◯委員(村尾伊佐夫君) 理解いたしました。具体的には、週に何日ぐらい学校に行っていただいているのか、あるいは1回行って、何時間ぐらい学校現場で対応なさっているのか、あわせて教えていただければと思います。 62 ◯主査(松坂吉則君) 指導課教育支援担当課長。 63 ◯指導課教育支援担当課長 指導課でございます。  原則的には、週2日、1日4時間という勤務を形態としてとっておりますが、相談という勤務内容から、その日の時間が4時間におさまらないという場合もございます。その辺は臨機応変に対応していただいております。トータルしますと年間で280時間を基本とさせていただいております。  以上です。 64 ◯主査(松坂吉則君) 村尾委員。 65 ◯委員(村尾伊佐夫君) 実際にどういった相談の実績というか、気になるところなんですけども、平均的な数字が出ていればお示しいただければと思います。年間の相談件数ですね。その中で児童生徒からの相談、あるいは教職員からの相談、あるいは保護者からの相談というのがあると思うんですけど、その割合を掌握していれば、お示しいただければと思います。 66 ◯主査(松坂吉則君) 指導課教育支援担当課長。 67 ◯指導課教育支援担当課長 指導課でございます。 68 ◯主査(松坂吉則君) 折り返しの場合は指導課ですと言わなくていいです。ずっと同じことになっちゃうので。 69 ◯指導課教育支援担当課長 相談件数につきましては、年間の相談件数で申し上げますと、平成22年度が2万876件、23年度1万9,915件、24年度2万1,083件という件数になっております。それから、相談種別になりますと、昨年度の例で申し上げますと、2万1,083件のうち、児童生徒が7,720件、保護者が2,291件、児童生徒と保護者同時にカウンセリングが654件、教職員が1万418件というふうになっております。 70 ◯主査(松坂吉則君) 村尾委員。 71 ◯委員(村尾伊佐夫君) 相談件数が全体的に2万件前後で推移していると。その中で児童生徒が7,700件、教職員が1万件と今おっしゃったと思うんですけど、ちょっとびっくりしたのですが、私が理解していたのは、児童生徒からの相談が一番多いのかなと思っていたんですけど、半分はむしろ先生方の相談というのが多いみたいですけど、その辺の背景にはどんなものがあるのでしょうか。 72 ◯主査(松坂吉則君) 指導課教育支援担当課長。 73 ◯指導課教育支援担当課長 平成20年度の状況で申し上げますと、児童生徒が8,306件、それに対して教職員が7,504件でございました。5年後の昨年24年度は、児童生徒が7,720件、教職員が1万418件ということで、考えられますことは、教職員の若返りという部分ももちろんあると思いますけれども、保護者への対応として、子供にどのような接し方をしたらいいのかということで、児童生徒に対する指導について、教職員の悩みがカウンセラーに寄せられているという状況でございます。 74 ◯主査(松坂吉則君) 村尾委員。 75 ◯委員(村尾伊佐夫君) そういった意味では、生徒も含め、先生方に対するメンタルヘルスもスクールカウンセラーに現状としては求められているというふうに理解いたしております。こうした中、スクールカウンセラーを派遣していただいて、いじめ、あるいは不登校が減っていればいいんでしょうけども、例えばスクールカウンセラーを配置していない自治体と比較すると、例えば本市の場合にはこういった効果が上がっているという数値で示されるようなものというのはあるのでしょうか。 76 ◯主査(松坂吉則君) 指導課教育支援担当課長。 77 ◯指導課教育支援担当課長 自治体に応じまして、派遣の仕方、配置の仕方が異なっておりますので、そういうデータを国のほうでとっているということはございません。 78 ◯主査(松坂吉則君) 村尾委員。 79 ◯委員(村尾伊佐夫君) わかりました。ぜひスクールカウンセラーを配置していただいて、取り組んでいただいているわけなので、その効果を検証することも必要だと思いますので、今後検討していただければと思います。  大事なのは、各学校現場において、先生とか、あるいは児童生徒、保護者がスクールカウンセラーに相談しやすい体制づくりが一番大事だと思っているんですけど、その辺の配慮、工夫はどのようになされているのか。 80 ◯主査(松坂吉則君) 指導課教育支援担当課長。 81 ◯指導課教育支援担当課長 相談しやすい体制づくりということで申し上げますと、まず顔を知ってもらうということで、入学説明会ですとか、4月当初の全校集会、そういうところで紹介して、顔を知ると。それから、保護者等への啓発ということも含めまして、カウンセリングだよりというものを定期的に発行するように指導しております。それから、校内では、予約されたときのカウンセリング以外には、給食を巡回したりとか、それぞれの学校に応じて工夫して対応しております。  以上です。 82 ◯主査(松坂吉則君) 村尾委員。 83 ◯委員(村尾伊佐夫君) 現場におけるスクールカウンセラーの積極的な活用が大事だと思うんですけども、具体的にはスクールカウンセラーの方というのは、例えば授業に参加したり、いろんな学校の行事に参加したりとか、生徒との接点をふやす、その中でいろんな見守りをしていただく、相談に乗っていただくという、そういったことも必要かと思われるんですけど、具体的なそういった行動というのは図られているのでしょうか。 84 ◯主査(松坂吉則君) 指導課教育支援担当課長。 85 ◯指導課教育支援担当課長 カウンセラーの勤務の形態、曜日等にもよりますけれども、学校行事に積極的に参加する、それから校内の教育相談部会等にも、義務づけまではできませんけれども、積極的に参加を促すというようなことを行っております。  以上です。 86 ◯主査(松坂吉則君) 村尾委員。 87 ◯委員(村尾伊佐夫君) あと、非常勤職員ということで立場としてあるわけですけど、例えば職員室に行かれて、スクールカウンセラーがいろいろ書類を整理したりなんかする用の机の配置というのは、そういった配慮というのはなされているのでしょうか。 88 ◯主査(松坂吉則君) 指導課教育支援担当課長。 89 ◯指導課教育支援担当課長 基本的には、各学校にはカウンセリングルームという部屋がございまして、そのカウンセリングルームの中では、カウンセリングを行う部屋が小部屋でありまして、あとプレールームという形でございますので、そちらを基本としますけれども、職員室等には、できるだけ予約の入っていない時間帯は入るようにしておりますので、学校の余裕スペースにもよりますけども、職員室に机が用意されるという学校が多い状況でございます。  以上です。 90 ◯主査(松坂吉則君) 村尾委員。 91 ◯委員(村尾伊佐夫君) 何でそんな質問したかといいますと、先ほど2万件のうち1万件が教職員という意味では、スクールカウンセラーと教職員の接点が必要だと思っておりますので、職員室の中におけるそういったスクールカウンセラー用の机も置いたりして、環境整備もぜひお願いしたいと思います。  それから、スクールカウンセラーの柔軟な活用という観点からしますと、特に心のケアを必要とする児童生徒が在籍する適応指導教室への派遣も今後必要かなというふうに考えるんですけど、本市の考え方についてお伺いしたいと思います。 92 ◯主査(松坂吉則君) 指導課教育支援担当課長。 93 ◯指導課教育支援担当課長 適応指導教室への派遣ということは前々から考えていることで、今年度、小学校の拠点方式で配置させていただいたスクールカウンセラーは、基本的に適応指導教室のある小学校に配置させていただいておりますので、その旨については今年度から対応が可能という状況になっております。  以上です。 94 ◯主査(松坂吉則君) 村尾委員。 95 ◯委員(村尾伊佐夫君) さまざまスクールカウンセラーの方には取り組みをなさっていただいているわけで、何年か続いているそういった事業であります。そういった意味では、確認ですけども、スクールカウンセラーの活用に関する方針を決めたり、あるいは組織的にそういった機能を発揮させる視点が大事だと思うんですけども、そのために本市としての共通的なガイドラインの作成というのはあるのでしょうか。 96 ◯主査(松坂吉則君) 指導課教育支援担当課長。 97 ◯指導課教育支援担当課長 特にガイドラインという形で銘打ってはおりませんが、年間3回のスクールカウンセラー研修会の中で指導主事のほうからの形と、それからスーパーバイザーからの講演というような形で、そういうところでガイドラインを示しております。  以上です。 98 ◯主査(松坂吉則君) 村尾委員。 99 ◯委員(村尾伊佐夫君) それで不十分とは思っていませんけども、ぜひ今後とも、これから継続的に取り組む大事な事業と思っておりますので、ぜひお願いしたいと思います。  いずれにしましても、いじめを受けている子供たちのそういったSOSというものをいち早く受けとめていただいて、いじめの芽を早く摘み取っていただくことが大事だと思います。そういった意味ではスクールカウンセラーの役割は重要だと思っておりますので、今、いろいろ質問させていただいて、児童生徒、あるいは保護者、教職員にかかわる相談というのは多忙であるかなと思っておりますので、今後ともその重要性は増しております。ぜひスクールカウンセラーの拡充配置も含めて、今後とも児童生徒、子供たちの命を守るために引き続き取り組みをお願いしたいと思います。要望です。よろしくお願いいたします。  次に、特別教室の開放事業についてお伺いいたします。これは私ども会派としましても、いろんなところで拡充をお願いしているわけで、皆さんにとってみれば耳にたこかもしれませんけども、今後ともぜひお願いしたいということで質問させていただきたいと思います。  これは平成15年度から瑞穂小学校と扇田小学校をモデル校にして取り組みをしていただいて、そういった中、平成24年度には海浜打瀬小学校、そして本年、緑町小学校、そして来年度、新たにもう1校加わって、そういった意味では6区で始まるということで、非常に期待もしておりますし、その取り組みを評価いたすところですけども、来年度は2校ですね、中央区と若葉区1校ずつということで期待しております。  全国的にもいろんな形で特別教室開放を含め、学校の教室も開放を含めて取り組んでいるんですけども、一つにお聞きしたいのは、事業の趣旨はわかっておりますので、これまでの例えば瑞穂小学校とか、歴史のある扇田小学校等の取り組みの内容とか、評価についてはどのように考えておられるのか。 100 ◯主査(松坂吉則君) 生涯学習振興課長。 101 ◯生涯学習振興課長 生涯学習振興課です。  瑞穂小学校と扇田小学校の活動実績ということですけれども、平成24年度の実績でいきますと、瑞穂小につきましては、ボーイスカウトを初めクラブ、サークル、社会福祉協議会などの10団体の方が活動していただいております。また、扇田小では、オーケストラ、ボーイスカウトなど5団体が46日間の活動をしております。瑞穂小は61日です。  評価ということですけれども、例えば扇田小学校では、特別教室開放事業を使って活動しているオーケストラが、扇田小の学校行事で発表会をやるというような事例もございまして、事業趣旨でございます学校・家庭・地域の連携、事業趣旨の大きなところでありますその点につきまして、一定の成果が得られているのではないかと考えております。  以上です。 102 ◯主査(松坂吉則君) 村尾委員。 103 ◯委員(村尾伊佐夫君) 瑞穂小、扇田小含めて、さまざまな形で取り組みが活性化、拡充、いろんな団体に使ってもらっているという、そういうふうに理解しているわけですけども、そういった中、各区1校ずつ来年度の中で特別教室開放事業が持たれるわけですけども、恐らく一つの区の中でも、ほかの小学校、あるいは場合によっては中学校、地元のそういったいろんな団体が私たちもぜひ使いたいんだけどもという、いろんな潜在的なニーズはあるかなと思うんですけども、その辺のニーズの把握というのはされているのでしょうか。 104 ◯主査(松坂吉則君) 生涯学習振興課長。 105 ◯生涯学習振興課長 開放に当たりましては、条件といいますか、基準といたしまして、学校の特別教室が分離している等の構造的な面と、あと地域のニーズ、委員さんおっしゃるニーズ、それと協力体制、あと公民館等のほかの生涯学習施設がそのあたりにどのぐらい密集しているかといいますか、配置しているかということも考えなければいけないと思っております。そういう条件をクリアした学校につきましては、今後、ニーズについて、どのようにするかについて検討してまいりたいと考えております。  以上です。 106 ◯主査(松坂吉則君) 村尾委員。 107 ◯委員(村尾伊佐夫君) 今後の話も今出ましたけども、そういったさまざまな課題がある中で、何とか工夫すれば、環境が整って、整備できるという学校は、これ以外に例えば小学校でいえば何校ぐらいあるのでしょうか。 108 ◯主査(松坂吉則君) 生涯学習振興課長。 109 ◯生涯学習振興課長 構造的な面で申し上げますと、特別教室が独立、または容易に分離が可能な小学校が13校、また消防法の規定に基づくんですけれども、分離は可能なんですけれども、新たに避難経路というものを設けなければいけない学校が5校という状況になっております。  以上です。 110 ◯主査(松坂吉則君) 村尾委員。 111 ◯委員(村尾伊佐夫君) なかなか進まない課題も幾つか示されたんですけども、そういった中で何とか工夫して整備すれば、これから拡充できる学校もあるということを数字によってお示しいただきました。そういった中、再来年度以降の話になって申しわけないんですけども、新たな対象校の洗い出しをしていかないとなかなか進まないと思うんですけども、どのような形で洗い出しをなされようとされているのか、お聞かせいただければと思います。 112 ◯主査(松坂吉則君) 生涯学習振興課長。 113 ◯生涯学習振興課長 今申し上げました学校を中心に地域の方のニーズ等を把握させてもらいながら、開放校の拡充を図っていきたいと考えております。 114 ◯主査(松坂吉則君) 村尾委員。 115 ◯委員(村尾伊佐夫君) ぜひお願いしたいと思います。特別教室開放事業については、千葉市の新基本計画の中でも、地域の教育力の向上のため、開かれた学校づくりということで位置づけられておりますので、ぜひ地域の理解と協力を得ながら、開放校の拡充に向けて取り組んでいただくことを要望させていただきます。  最後に質問です。先ほど教育長からも説明があった中で、学校の耐震化の話で、当初平成27年度で全てという話を1年前倒しして、来年度中にということでお話がありました。それはそれでぜひしっかりと対応していただきたいと思うんですけども、最近の新聞によりますと、1981年に施行された新しい耐震基準で建てられた校舎がふえていると。これは恐らく今、本市がやっている耐震化の対象とならない学校じゃないかなと思うんですけど、そういった学校があと5年、6年で40年近くを迎えるわけですけども、その辺の改修であるとか、建てかえについての考え方、そしてそういった対象となる学校が幾つぐらいあるのか、お示しいただければと思います。 116 ◯主査(松坂吉則君) 学校施設課長。 117 ◯学校施設課長 学校施設課です。  築30年以上経過した校舎等が509棟ございまして、全体の76.3%を占めております。今後の老朽化に対する考え方ですが、平成26年度末で耐震改修が完了いたしまして、危険な建物というものがなくなりますことから、建てかえることなく長寿命化を目指して整備していくこととしております。 118 ◯主査(松坂吉則君) 村尾委員。 119 ◯委員(村尾伊佐夫君) そういった中、文部科学省のほうでは耐震基準を満たした柱とかはりなどの基本構造物を残して、それ以外の新たに壁とか屋根とか床材を施工する、そういった方法で相当経費が削減できるという、そういったお示しがあるんですけども、そういったことというのは把握はなさっておられるのでしょうか。 120 ◯主査(松坂吉則君) 学校施設課長。 121 ◯学校施設課長 文部科学省で今年度、長寿命化改良事業という新たな事業を立ち上げたのですが、補助の要件といたしまして、耐力度調査をしなくちゃいけないと。その耐力度調査の結果として、老朽化が著しく、構造上危険な状態にある建物ということが補助要件になっておりまして、本市の場合、今申し上げました耐力度調査の結果、点数が満たない建物については、全て改築を終わってしまっていますので、文部科学省で新たに設けた補助の制度に該当する学校は、現在のところございません。 122 ◯主査(松坂吉則君) 村尾委員。 123 ◯委員(村尾伊佐夫君) 今、説明いただきましたので、理解いたしました。今後ともしっかり学校校舎、屋内運動場等含めて、しっかり対応していただくことをお願いしたいと思います。  以上です。 124 ◯主査(松坂吉則君) それでは、ちょっと長目の方がおられれば先に。宍倉委員。 125 ◯委員(宍倉清蔵君) 教育基本法や学習指導要領が改訂し、二、三年経過しましたけども、学校現場において、日本の伝統文化についてどのような指導をしているのかということ。また、日本の誇れるもの、そして千葉県の誇れるもの、千葉市の誇れるもの、また各自の学校で誇れるものという点で各児童生徒にきちっとそういう点について教育しているのかどうか。  世界198カ国の中で自分たちの国をおとしめるような記述をした教科書で教えている国はどこにもありませんけども、日本はたまたま侵略戦争したとか、真珠湾攻撃でどうのこうのということで、子供たちが自信を失っていて、それらが既に大人になっている現代です。現場ではどのようなことをですね、自覚と誇りの持てる教育を現場でやっているのか、その点をお答えいただきたいと思います。  日本人の誇れる偉人さんが一番多い教科書と、ほとんど載ってないと言っては失礼ですけども、十四、五人のところと50何人載っているところでは大分差がありますけども、そういう点において、自分たち児童生徒のモデルとなるような、そういう偉人さんが外国ではたくさん記述されているということを私は教育関係の新聞や雑誌で見ておりますので、現場ではどのようなことになっているのか、お答えいただきたいと思います。  以上です。 126 ◯主査(松坂吉則君) 指導課長。 127 ◯指導課長 指導課でございます。  本市の教育においては、教育基本法に示された教育の目標、また学習指導要領で示されております特に小学校の目標、社会の中学校の目標等に書かれております我が国の国土と歴史に対する理解と愛情を深めること、また伝統文化を尊重すること等を尊重して、教科書を中心に学習しております。また、本市の誇れるところにつきましては、社会科の「わたしたちの千葉市」や「伸びゆく千葉市」等で掲載し、児童生徒に教えているところでございます。また、教科書のことにつきましては、4年に一度の教科用図書採択の場において、本市の児童生徒に最もふさわしいという観点で採択しているところでございます。その教科書を大いに活用し、授業を進めているというところでございます。  以上です。 128 ◯主査(松坂吉則君) 宍倉委員。 129 ◯委員(宍倉清蔵君) 採択があたかも正しいようでありますけども、30数年、同じ会社の東京書籍を採択しているというのは異常なんですよね。横浜市でも最近育鵬社に変えたようですけども、決してそれがいいとか悪いとかじゃなくて、もう少し教科書会社に対して、日本人の誇れるようなものの記述のあるものを採択しないと、だんだん日本人としての誇れるような人格の形成にならないような教科書を採択するようでは困りますということを申し上げながら、今後の教科書採択に対する反省点はあるのかないのか、お伺いします。 130 ◯主査(松坂吉則君) 指導課長。 131 ◯指導課長 これまで教科書採択につきましては、教科用図書専門委員会、それから採択委員会、そして教育委員会会議を経て決定しておりますので、そして千葉市の児童生徒に最もふさわしいという観点でそれぞれの項目を調べ上げ、議論しているところでありますので、適正に採択されているというふうに思います。
    132 ◯主査(松坂吉則君) 宍倉委員。 133 ◯委員(宍倉清蔵君) 適正に採択されていると言うけども、実際にそういうふうにして30数年も同じ教科書会社の教科書を採択しているというのは異常であるということを私自身を初め多くの父兄は感じているわけですよ。そういう点において、それは改善すべきだろうと、こう思いますけれども、今後の考え方についてどう考えているのか、お伺いします。 134 ◯主査(松坂吉則君) 指導課長。 135 ◯指導課長 これまで採択は、中学校は4年に一度行っております。確かに東京書籍の本を数年使っておりますけれども、そのほかの教科書等につきましては、その採択、採択で変更している教科書会社もございます。それはあくまでも本市の児童生徒の実態、そして千葉市の状況等を鑑みて、教育委員会会議で最終的に意見を聴取し、決定しているというところでございます。 136 ◯主査(松坂吉則君) 宍倉委員。 137 ◯委員(宍倉清蔵君) 子供たちが自分たちのモデルになるような偉人さんがたくさん載っている教科書もあるわけですよ。子供たちにすると、そういう本をぜひひとつ読ませていただきたいというのが父兄の要望であると私は思います。そういう点において、そういう日本人として誇れるような、極端にいえば、東郷平八郎とか、乃木大将とか、日本を再興した人たちを、どんなふうな生き方をしたのか、そういう点が載っている本を採択して、日本人というのは昔はすごかったなと、このようなことを思わせるような、あくまでも真珠湾攻撃によって、日本は侵略戦争だと、こんなようなことを教えるような教科書では困るんですよ。  では、質問しますけども、ハル・ノートとか、ABCD包囲網については、教育委員会はどういう見解を持っているのか。 138 ◯主査(松坂吉則君) 指導課長。 139 ◯指導課長 ハル・ノート及びABCD包囲網については承知しておりますけれども、教育委員会としての見解ということは申し上げられません。あくまでも教育委員会としては、国の公式見解に基づき、また文部科学省の示す学習指導要領等に基づいて教育を行うというふうに考えております。 140 ◯主査(松坂吉則君) 宍倉委員。 141 ◯委員(宍倉清蔵君) 国の公式な見解については、どのようにして見解しているのか、お伺いします。 142 ◯主査(松坂吉則君) 指導課長。 143 ◯指導課長 国の竹島とか、北方領土とか、そういう領土についての見解等はございますけれども、教科書の採択につきましては、それぞれの採択地域において、児童生徒にふさわしい教科書を適正に採択するというように述べられております。これは法律で述べられております。 144 ◯主査(松坂吉則君) 宍倉委員。 145 ◯委員(宍倉清蔵君) 実際に終戦間近にハル・ノートとか、ABCD包囲網によって、大きく日本が転換していった事実については、きちっと教えておかないと、あくまでも日本は侵略戦争したんだということを子供たちに教える自体が大きな間違いです。世界198カ国の中で、我が国は侵略戦争とか、悪いことをしたんだということを教える国はどこにもありません。日本だけだと私は思いながら、こういう発言をしてまいりますので、今後、教科書採択については、慎重かつ日本の誇れるような、子供たちがこれで育成できるのかについて、よく検討した上、教科書採択をやっていただきたいと、こう思っております。  それから、もう1点、副読本を多くの資料というか、教科書で使っておりますけども、副読本についてもしかり。副読本について、今後とも使っていくつもりなのか、千葉市においても副読本を使っていない学校があるようです。また、全国の政令指定都市において、どう認識しているのか知りませんけども、副読本そのものが極めて日本人として誇れるような記述をしてあるかというと、非常に疑問であります。そういう点について、副読本の選択方法についてどのような見解を持っているのか、お伺いします。 146 ◯主査(松坂吉則君) 指導課長。 147 ◯指導課長 副読本につきましては、小学校の算数ドリルや漢字ドリル、中学校でも数学ドリル等も含めて副読本と呼んでおります。それを朝の学習や家庭学習でも活用するということで、こちらのほうも使用するということで、それぞれの保護者に負担していただいておるところでございます。これにつきましては、校内において選定委員会を設けて、慎重に決定すること、教育効果の向上に最も有効、適切で認めるもののみ使用すること、そして保護者の経済的負担に十分考慮すること等につきまして、各学校に周知し、教育的効果を上げつつ、保護者の負担を軽減していくということで、各学校に指導しているところでございます。 148 ◯主査(松坂吉則君) 宍倉委員。 149 ◯委員(宍倉清蔵君) 現場でそのようなことをやっていると言うけれども、実際に教育の中で教わった中について、日本は戦略戦争だということを教わったということで、私と激論したことがありますけども、では真珠湾攻撃やハル・ノート等について、どう認識しているのか、真珠湾攻撃が本当にあれは侵略戦争であったのかどうか、自存自衛の戦争だったのか、その点についてどう認識しているのか、お答え願います。 150 ◯主査(松坂吉則君) 指導課長。 151 ◯指導課長 教育委員会として、それに答える立場にはございませんけれども、文部科学省の検定を経た教科書を使用して、そこの部分は学習を進めるということでお願いいたします。 152 ◯主査(松坂吉則君) 宍倉委員。 153 ◯委員(宍倉清蔵君) 二言目には検定が通っている、検定が通っていると言っても、多くの国民は検定が通っているからといって正しいということは言えないということでよく耳にします。いずれにしても、日本人としての誇れるような教科書をこれからも採択ができるように努力していただきたいと、こう思います。よろしくお願いします。やはり日本人としての偉人さんがたくさん出ております。その多くの偉人さんが掲載されておる教科書、子供たちは将来こんな人になりたいというふうなモデル像がその教科書には載っているはずですよ。そういうふうな教科書をこれからも採択するようぜひひとつ御尽力いただきたいということを申し上げて、終わります。  以上です。 154 ◯主査(松坂吉則君) 次、どなたか。田畑委員、どうしますか。時間的に長くやる人を先にと思っていますので。では、中村委員に先やってもらいます。中村委員、お願いします。 155 ◯委員(中村公江君) 一問一答でお願いします。まず、いじめの問題についてですけれども、いじめ防止対策推進法が制定されて、必置義務であるいじめ対策調査委員会の設置を行うようですけれども、いじめを防止するための対策はどのようなことを行うのか、伺います。 156 ◯主査(松坂吉則君) 指導課教育支援担当課長。 157 ◯指導課教育支援担当課長 指導課でございます。  対策につきましては、基本的には学校のほうで行うことが基本となりますので、教育委員会としましては、いじめ対応マニュアルというマニュアルを制定いたしまして、今月中に学校のほうに配信するということで、今、通知しているところです。その内容としましては、未然防止、早期発見、早期対応、関係機関との連携、重大事態への対処、いじめの対応についての6部構成で成っておりまして、そういった資料を配布することによって、学校現場でそれを活用し、学校の基本方針を策定した上で対策を講じるということで、そちらを基本として考えております。  以上です。 158 ◯主査(松坂吉則君) 中村委員。 159 ◯委員(中村公江君) どこの学校でもいじめの程度の差はあれ起こっていると言っても過言ではないと思うんですけれども、重大事態となる前に市としての対策を講じることが必要で、先ほどマニュアル云々という話がありましたが、実際には起こっている事態の対処については、マンパワーが非常に必要になってくると思うわけです。今回、こういう調査委員会だけの設置というんじゃなくて、新たに新年度予算でマンパワーをどれだけ補充するように対策を講じたのか、伺います。 160 ◯主査(松坂吉則君) 指導課教育支援担当課長。 161 ◯指導課教育支援担当課長 新年度からは、学校問題解決推進事業で専門家を弁護士、精神科医、それから臨床心理士、そして学校支援員活用事業のほうで元警察官の配置を新年度から取り入れるという形をとっております。各学校へのマンパワーということに関しましては、学校数が170数校ございますので、そこに全てをマンパワーとして配置することが難しい状況であることから、学校職員への指導・助言という形で子供たちへの対応ということで考えております。  以上です。 162 ◯主査(松坂吉則君) 中村委員。 163 ◯委員(中村公江君) 昨年、私が議会でいじめ問題を取り上げた際には、いじめ対応の教職員の配置について、国の動向を見て検討するとありましたけれども、何をどう検討されたのか、それについてお示しください。 164 ◯主査(松坂吉則君) 指導課担当課長でいいですか、中村委員。 165 ◯委員(中村公江君) いじめ対応の教職員の配置については、答弁でですよ、国の動向を見て検討するというふうにおっしゃったんですよ。それで、新年度予算の中でいじめの対応ということでは、一定の予算が国から出された部分もあるかと思うのですが、そういうのを活用して何か対応したのかということをお聞きしたかったわけです。ただ、先ほど述べたような警察OBとか、調査委員会のメンバー程度ということだけなのか、ほかにもう少し、ほかの教職員というんじゃなくて、他職種の増員をしたとか、そういうことについてもお示しいただければと思いますけど。 166 ◯主査(松坂吉則君) 指導課教育支援担当課長。 167 ◯指導課教育支援担当課長 新たに増員というような形では、今回は新年度予算ではできておりません。新規事業の二つの専門家という形の活用でございます。 168 ◯主査(松坂吉則君) 中村委員。 169 ◯委員(中村公江君) 先ほどスクールカウンセラーの話がありましたけれども、小学校は一部配置されていますが、いじめが低年齢化しているという中で、スクールカウンセラーの小学校の配置はもちろんのこと、図書館指導員も結局中学校にスライドされて、小学校に余り毎日いない状況がずっと続いていく中で、前回決算の分科会でもちょっと示しましたけれども、図書館指導員を小学校にも配置することで、例えばお子さんの居場所がない状況がありますよね。学校だと例えば保健室、そこもあふれたり、あと図書室、だからそっちに行っても、子供がせっかく行きたくても、先生がいなければ対応できないという、そういう状況についてを手だてするということが必要なんじゃないかなというふうに思うわけですけど、その必要性をもう少し認識した上で、本来は新年度予算に組み込んでいただきたいなと思ったわけですけれども、それについては検討はなされなかったのか、伺います。 170 ◯主査(松坂吉則君) 指導課長。 171 ◯指導課長 学校図書館指導員の増員についてでございますけれども、子供の居場所というところでの観点では検討はいたしませんでした。今いる120名をどのように効果的に配置するかという検討を今しているところでございます。今後、図書館指導員をどのように配置するのか等につきましても継続的に検討していきたいというふうに考えております。 172 ◯主査(松坂吉則君) スクールカウンセラーの件が抜けている。指導課教育支援担当課長。 173 ◯指導課教育支援担当課長 スクールカウンセラーの小学校配置につきましては、今年度、3校ずつ前期、後期で配置させていただきました。実際の活動としましては、半年で異動ということでちょっとやりづらい部分があるということで、来年度は、2区に両方籍を置き、交互に活動できるという形で取り組みを工夫しているところですが、残念ながら、拡充という部分につきましては、現在のところは現状維持ということでございます。  以上です。 174 ◯主査(松坂吉則君) 中村委員。 175 ◯委員(中村公江君) スクールカウンセラーについても、図書館指導員についても、今、教職員が非常に多忙化している中で、他職種のところでも対応が可能な部分は今後、ぜひ充実していただきたいということは要望しておきます。  それと、先ほどいじめ対応マニュアルの中身についてまではちょっと確認しておりませんけれども、単にいじめてはならないという現場主義で指摘しても解決にはならないということは御承知のとおりだと思うんですけれども、いじめる側がなぜいじめてしまおうとするのか、背景を探った上で、いじめている側へのケアも行うという、対応するということが必要だと思いますけど、現状はどうなっていますか。 176 ◯主査(松坂吉則君) 指導課教育支援担当課長。 177 ◯指導課教育支援担当課長 いじめる側には、当然そういった背景がございますし、いろいろな複雑な要因が絡み合って行われているということは承知しているところです。ただ、いじめということを認知した以上、指導することが先決ということで、指導ありきで、その後の支援につきましては、それぞれの状況に応じて、カウンセラー、あるいは養護教諭、担任、学校のほうでできることを考えて支援していくと、教育的な配慮は当然考えていきたいというふうに考えています。 178 ◯主査(松坂吉則君) 中村委員。 179 ◯委員(中村公江君) いじめを行う前の予防策として、とるべき対策は多いかというふうに思うわけですけれども、子供たち自身がいじめを解決できるように主体的になって取り組むようなことというのは実際今、教育活動として展開されているのでしょうか。 180 ◯主査(松坂吉則君) 指導課教育支援担当課長。 181 ◯指導課教育支援担当課長 これは学級経営の中で人間関係づくりということをメーンに考えたときに、構成的なグループエンカウンターですとか、そういったさまざまな手法を使って、子供たちがお互いに相手を理解する、他者理解というような部分を意識的に取り入れて対応できるようにしている現状でございます。 182 ◯主査(松坂吉則君) 中村委員。 183 ◯委員(中村公江君) ただ、かなり本格的に取り組まないと、実際にはいじめが起こっていて、それが放置されているような状況というのは、残念ながら少なからずあると。そして、いじめについて、子供同士が話し合う場を持てるように自分たちでちゃんと考えて、相手を思いやるルールをちゃんとつくっていけるように取り組むことを、側面からちゃんと対応するようなことをもっともっと組織化して、具体化を図らなければ、残念ながら、エスカレートするだけで、自分たち自身で解決することによって、モグラたたきじゃない状況をもう少し根本的に解決できるんじゃないかなというふうに思うわけですけども、それについてはどうでしょうか。 184 ◯主査(松坂吉則君) 指導課教育支援担当課長。 185 ◯指導課教育支援担当課長 昨年度からいじめに対する対策、子供に対する指導、支援という部分で、教育センターで研修を取り入れるということを始めておりますが、次年度に向けましては、教育センターとお話をさせていただいて、連携させていただいて、その研修講座をふやして、中身の充実したものにしていきたいということで考えております。  以上です。 186 ◯主査(松坂吉則君) 中村委員。 187 ◯委員(中村公江君) 子供たちのいじめられているかどうかも含めたサインを見逃さないようにするためには、先生方がゆとりを持つことができるようにしなければならないと思います。先生方の勤務、日ごろの残業などの実態はどうなっているでしょうか。 188 ◯主査(松坂吉則君) 教職員課長。 189 ◯教職員課長 教職員課です。  本年度、勤務負担軽減の取組実践状況等について現在集計しているところなんですが、平成24年度の実績におきましては、小学校で校長、教頭、教諭、養護教諭、栄養教諭を対象にして行ったところ、1カ月、正規の勤務時間を超過した平均の在校時間というのが38時間、中学校におきましては、中学校は栄養教諭がいませんので、その他の対象ということで47時間ということになっております。  以上です。 190 ◯主査(松坂吉則君) 中村委員。 191 ◯委員(中村公江君) あらかじめ教育委員会の方からいただいた労働実態を見ますと、教頭、副校長に当たる方は、平成22年度中学校が66時間、それで、今は62時間ということです。教諭は、小学校が40時間、中学校44時間、平成24年度は小学校44時間、中学校は65時間ということで、非常に長時間勤務を強いられているわけですよ。これだけの状況になっているわけですから、実際朝は7時前から、帰りは9時、10時が当たり前で、帰ってからも翌日の学校の授業の準備で寝る暇も惜しんで、現場では先生方がやられているということで、過労とストレスで精神疾患で休職している職員についても多いんじゃないかというふうに思いますけど、この現状についてどうお考えですか、また精神疾患の動向などについてもお示しください。 192 ◯主査(松坂吉則君) 教職員課長。 193 ◯教職員課長 教員の勤務負担軽減を図ることは重大な課題ということで本課のほうも認識しておりまして、平成23年度に勤務負担軽減検討委員会を立ち上げ、平成24年度、要するに昨年度と本年度、各学校のほうで具体的な取り組み、勤務負担軽減のための取り組み等に取り組んでいるところであります。そういう中において、例えば校務分掌の均等化を図る、あるいは9月、1月の職員会議は夏休み、あるいは冬休み中に実施する、あるいは職員の研修というものを夏休み中、長期休業中に位置づけていくというふうなこと、あるいは各学校の行事の精選化、そして見直しを図る等の取り組みがなされている状況であります。しかしながら、在校時間については、先ほど御指摘のとおり、なかなか軽減化を図ることは難しいというふうな状況になっております。  また、そういうふうな要因の一つとして、教員のメンタルヘルス、精神疾患が発症している現象があります。これは全国的な傾向と、本市における精神疾患以外の休職者数と精神疾患の割合等はほぼ同じような状況であります。特に本課におきましては、在校時間が100時間を超える場合は、医師による面接指導を実施するなどして、そのケアを図っているところであります。  以上です。 194 ◯主査(松坂吉則君) 中村委員。 195 ◯委員(中村公江君) 先生方が実際に小学校で44時間、中学校で65時間というような残業をしていたら、子供たちに心を砕いて教員としての務めをしていくことができるのかどうかという点では大変厳しいんじゃないかというふうに思います。先ほど勤務負担軽減委員会というのを立ち上げて云々という話がありましたが、改善されるようなレベルにまでいってなければ、じゃあどうするのかと。具体的な手だてをもう少ししていくことも必要なんじゃないかなというふうに思うわけです。  精神疾患で休職している職員は、平成16年9人、平成26年2月末で21人ということで、2倍を十二分に超えるような人数にまでなっていて、先日もこのままではとても仕事が続けられないと、休職願を出そうとかなり思い詰めていた先生がいらっしゃったのですが、教育委員会のほうで対策を講じていただいて、どうにか働き続けられるということになったようなんです。  ただ、やっぱり長時間勤務を本当に改善していくためには、少人数学級で体制を補強した上で、教職員の方でなくても済むような書類の提出だとか、ほかの事務職員をもっと増員した上で体制を整備するとか、業務を本当に徹底した改善をしていかなければ、今後も休職する先生が増すばかりじゃないかなということで、海外と比べても日本では教職員以外の他職種の入っている配置の人数が余りにも少ないと。だから、現場の職員の先生方の負担が重い。その上、少人数学級じゃないわけですから、個々の先生方の負担というのは非常に重いし、そしてまたモンスターペアレントとは全部は言えませんけれども、非常にそういう複雑な家庭を抱えつつ、保護者への対応も問われ、先生方は非常に若返っているという状況の中で、一人一人の力量が非常に問われています。この対策を講じるということは、本当に深刻な事態じゃないかなというふうに思うわけです。それへの対策が果たしてとられているかというと、率直にいえば、今の人数的な配置や加配のあり方というのは、もう少し抜本的にしない限り、先生がぐあいが悪くなったり、休職してしまう先生を本当に一気にふやしてしまうことにつながるんじゃないかなというふうに思うわけですけども、いかがでしょうか。 196 ◯主査(松坂吉則君) 教職員課長。 197 ◯教職員課長 人的支援を求めている学校が多いことは事実であります。本課の抱える少人数学習指導教員配置事業において、これまではこの配置事業というのは小学校1年から3年まで限定して配置しておったものなんですが、平成25年の4月の段階で要綱を改正させていただきまして、小中、特別支援、全学校において対象とするということで拡大させていただきました。ただ、人数的なものでは、平成26年度も配置人数の大幅な増員を要望したわけなんですが、若干増というふうな形のものであります。ただし、この拡大によって、例えば学級崩壊とか、生徒指導、あるいは個別な支援の必要な生徒への対応ということを図っていくことは可能になったのではないかなというふうに考えております。  以上です。 198 ◯主査(松坂吉則君) 中村委員。 199 ◯委員(中村公江君) 少人数学習指導については、小学校1年から3年、そして中学校1年生ですか、実施しているようですけれども、ほかの政令市の状況はどうなっていますか。 200 ◯主査(松坂吉則君) 教職員課長。 201 ◯教職員課長 他の政令市において、例えば少人数学級指導について、対象学年を文科省の標準法から広げて実施しているところが名古屋市、京都市、広島市等であります。県費負担教職員の給与移譲ということで平成29年度にその動きがありますが、それに向けて、本課においても実際に全学年を35人学級で実施したときに何名の教員が必要になってくるのか、学級数がどれだけふえるのかというシミュレーションをかけて、そういうふうな方向性を明確に検討してまいりたいというふうに現在考えております。  以上です。 202 ◯主査(松坂吉則君) 中村委員。 203 ◯委員(中村公江君) 人口などの規模によっても違いますけれども、中3まで実施している自治体も5市あるということで、基礎・基本の学習をしていく上で、お子さんにわかる授業を進めていく上で、小学校4年生以上でも実施できるように対策を講じるべきではないかと思いますけれども、先ほど県から今後移譲されて市の裁量で手だてができるというのはもう少し先の話なので、でもそれを待っているような状況では、一刻の猶予も、予断を許さないという、そういう状況かなというふうに思うわけですから、そこへの対策を講じていただければというふうに思いますけれども、お願いいたします。  それと、親御さんの意向で、先生方は承知しているわけだけれども、障害があることをほかのお子さんに伝えることができずに、さまざまな点で配慮しながら、きめ細かな学習支援をしていくということをする上でも、職員配置をふやしていくことが大切ですので、ぜひお願いしたいというふうに思います。  特別支援教育については、以前、私、議会の質問で、正規の職員じゃなくて講師が全体の半数ですか、全県の中で非常に千葉市が講師の割合が多いということが明らかになって、それを改善していくというたしか回答だったと思いますけれども、新年度予算の中ではこれは改善されたのでしょうか。 204 ◯主査(松坂吉則君) 教職員課長。 205 ◯教職員課長 特別支援学級の担任の講師率の解消を図るということにおいては、本市では、これまで講師率が確かに非常に多かったのですが、県に新規採用者で特別支援学級担任枠ということの採用はできないのかというふうな検討等を持ちかけております。実際に埼玉県においては、そういう新規採用制度枠を設けたというふうなことがありますので、そこら辺について、その解消のために県にも強く要望してまいりたいというふうに考えております。  以上です。 206 ◯主査(松坂吉則君) 中村委員。 207 ◯委員(中村公江君) 障害の種類や程度もさまざまですし、せっかく障害のあるお子さんと対応しても、結局その先生が講師から今度教員に格上げして、普通学級に採用されてしまうというような位置づけであれば、障害のあるお子さんも保護者も信頼関係を築くことがなかなか厳しいような状況もあるかなというふうに思うわけです。ですから、正規の職員をふやして、質の向上をした上で専門的に取り組んでいかれるように求めておきます。  今回、特別支援教育の指導員が30人から35人ということで増員されますけれども、配置を希望している校数というのは何校でしょうか。 208 ◯主査(松坂吉則君) 養護教育センター所長。 209 ◯養護教育センター所長 養護教育センターでございます。  平成26年度でよろしいでございましょうか。平成26年度前期希望が57校から上がってきております。
     以上です。 210 ◯主査(松坂吉則君) 中村委員。 211 ◯委員(中村公江君) 事前にお伺いしておりまして、結局35人の増員で、57校から希望があったら、その全部に行くのかというと、半年ずつやるとか、結局通年で支援できるような状況じゃないというふうに伺いました。全ての学校に年間を通じて支援ができなければ、特別支援のお子さんとの関係をつくるという上でも厳しいんじゃないかなというふうに思うわけで、それだけの人員の確保というのは本当は必要じゃないかというふうに思うわけですけども、それについては予算の関係だということなんでしょうか。 212 ◯主査(松坂吉則君) 養護教育センター所長。 213 ◯養護教育センター所長 指導員配置については、各学校から要望が上がった後、こちらのほうでも対象のお子さんであるかどうか、知的のおくれがあったりとか、あるいは二次障害が激しくて、指導員の配置では対応できないというようなことを検討しながら決めておりますが、増員していくことが非常に今重要かと思っております。また、特別支援教育指導員につきましては、ある程度、力量、専門性が必要になってきますし、経験が必要になってきますので、今後、人員の確保や、そして力量の維持向上を図りながら、人員を要望してまいりたいと思います。 214 ◯主査(松坂吉則君) 中村委員。 215 ◯委員(中村公江君) 学校の現場の希望にかなった人員配置が本当に求められているというふうに思いますので、その対策を講じるように求めておきます。  次に、ITというか、スマホなどへの対応なんですけれども、子供たち、小学生でも今、携帯、スマホを持つ時代となって、いじめは、こうしたメディアの媒体でも大変陰湿なものだということが明らかになっているわけですけれども、当の本人、保護者はそのための対策をどう講じたらいいのか。それだけの知識を持って対応しているのか、疑問が残る点がありますが、千葉市ではこうしたスマホなどの携帯をめぐるトラブルへの対処法などはどうなっているでしょうか。 216 ◯主査(松坂吉則君) 指導課教育支援担当課長。 217 ◯指導課教育支援担当課長 現在は千葉県の環境生活部県民生活課が実施しております、ネット被害防止対策事業のネットパトロールのほうから情報提供を受けまして、いじめ等につきまして対応している状況でございます。 218 ◯主査(松坂吉則君) 中村委員。 219 ◯委員(中村公江君) 例えばスマホや携帯などについての知識を学ぶ学習会的なものは、生徒や教員、保護者それぞれにどの程度行われているのでしょうか。 220 ◯主査(松坂吉則君) 教育センター所長。 221 ◯教育センター所長 教育センターでございます。  教員向けの研修につきましてでございますけれども、専門研修として10講座21組、指定研修各校1名参加で3講座、取り扱い責任者研修ということで各校1名、加えまして今年度、アフタヌーンセミナーでタブレットの基本操作ということで、全部で1,085名の研修を行っております。これ以外に各校に出前講座として、学習システム4校、校務システム45校の出前講座を行って、教員の研修に努めているところでございます。 222 ◯主査(松坂吉則君) 中村委員。 223 ◯委員(中村公江君) 教員だけですか。生徒対象とか、保護者とか、そのあたりはどうだったのでしょうか。 224 ◯主査(松坂吉則君) 教育センター所長。 225 ◯教育センター所長 研修の中にセキュリティー研修というものがございます。要するにインターネットの使い方ですとか、情報の保護とか、そういうのを教員を通して子供たちのほうの指導を行っているところでございます。保護者については、特にセンターのほうでは行っておりません。 226 ◯主査(松坂吉則君) 中村委員。 227 ◯委員(中村公江君) 今、多忙化した先生にまたさらに仕事をふやそうなんていうふうには思っていないんですよね。千葉大学の藤川先生ですか、そういうスマホとかを扱っているメーカーの方とか、PTAとか、子供会とか、いろんな場で実際に学習してきました。やっぱりそういう具体的な話というのは非常に保護者にも参考になるし、そういうのを学校現場でもどんどん発信していきますよという話で、やっぱりそれはもっと聞いてほしいなという中身だったというふうに思っているんですね。  子供たちは、操作を早くから熟知しているわけですけれども、一つのコミュニケーションの能力が成熟し切っていない中でトラブルを起こしているケースも少なくありません。先日もLINEのやりとりにうんざりして、公立の中学校には行きたくないと。それで、私立に進学することになったというお子さんもいらっしゃいました。やっぱり全ての子供たちが、今の子供たちの悩みに沿った講座を企画することが本当に最優先の課題じゃないかなというぐらい、ネット絡み、携帯、スマホ絡みの問題についてというのはかなり深刻な状況になっているので、これ本当にちゃんと全校で徹底するぐらいの手だてをもっとやってほしいんです。それは抜本的にやらないと大変なことになるというか、既に大変なことに一定なっていると思うんですね。そこの認識がちょっと甘いんじゃないかなと思うんです。  先日、私、昨年ですか、生涯学習センターの企画でスマホ云々なんて書いてあったので、行ったんですけど、残念ながら30人の公募で半数ぐらいしか来ていなくて、しかも年代が少し上の50代か60代近くの男性の方が、いわゆるIT絡みのインターネットと携帯の最低限の話ではあっても、スマホとか、LINEとか、今どきのミクシーだ、フェイスブックだ、ツイッターだという、それ絡みも含めたことへの対策を講じるような話ではなかったんですね。具体的な企画については、かなり現場の子供たちの今置かれている状況や、いろんな誘惑に沿って犯罪に巻き込まれかねないような状況というのが非常に深刻になっているということも報告されているわけですから、それへの対策をもっと抜本的に講じることが必要じゃないかと思いますけど、いかがでしょうか。 228 ◯主査(松坂吉則君) 指導課長。 229 ◯指導課長 指導課でございます。  各中学校で特に消費生活センターの御協力を得て、職員がスマートフォンとか、インターネット等の非常に危ないという、このような使い方は非常に危険だというような内容の出前講座を現在行っていただいております。こちらの出前講座になりますと、生徒及びそのときに保護者も一緒に聞くことができますので、そのような取り組みを今後多くしていきたいなというふうに考えております。 230 ◯主査(松坂吉則君) 中村委員。 231 ◯委員(中村公江君) かなり急いでというか、具体的に早急にやらないと、本当に大変なことかなというふうに思いますので、よろしくお願いします。  次に、小学校の調理の業務委託の問題についてですけれども、民間の委託ということがふえるということの中で、先日、議案研究の中では少し指摘させていただきましたが、いざ災害があるというときには、契約を結んでいるというよりは、具体的には申し出をすれば対策を講じることができるということでしたけれども、衛生面の問題でなかなか日常的には立ち入りができるような状況じゃないようなんですが、いざ災害が起こったとき、もしくは使いたいというときに、民間の調理業務に委託したとしても、そういった対策が講じられるのかどうか、その件ちょっと確認させてください。 232 ◯主査(松坂吉則君) 保健体育課学校給食担当課長。 233 ◯保健体育課学校給食担当課長 保健体育課でございます。  非常時の対応でございますが、こちらのほうは調理業務委託を出す際に、仕様書で業者と非常時災害等の対応について、受注者は、学校が学校調理業務に関する緊急連絡表を作成して、それに応じて緊急の場合は対応するということになっております。あと、大規模の震災等の対応につきましても、大規模災害発生時に対象学校が住民の避難場所とされ、当該校の給食施設が避難住民への炊き出しに使用されるとなった場合は、可能な限り協力するものとするということになっております。  以上でございます。 234 ◯主査(松坂吉則君) 中村委員。 235 ◯委員(中村公江君) 今も非常変災とか、大規模災害の対応ということでは、協力するということですけれども、例えば公務員だったら協力というか、実際に災害が起こったら即座にそういう対応するということでは、全体の奉仕者ですから、そういう義務があるんだと思うんですけども、民間の事業者になってしまうと、あくまでも協力ということで、義務ではないじゃないですか。そういうときに民間調理員、現状は日常的に遂行されていると思うんですけれども、いざというときに果たして本当に寝食を忘れて対応するということになるかといえば、残念ながらそういうふうにはなかなか厳しいんじゃないかなというふうに想定されるわけですけれども、そうした懸念は、残念ながら仕様書だけでは担保できているというふうには思えないんですけど、いかがですか。 236 ◯主査(松坂吉則君) 保健体育課学校給食担当課長。 237 ◯保健体育課学校給食担当課長 基本的には、非常時の対応については、先ほど申し上げましたように、緊急連絡表をつくりまして、対応できる方にそのときに対応していただくということでお互いに承知しているところでございます。  以上でございます。 238 ◯主査(松坂吉則君) 中村委員。 239 ◯委員(中村公江君) 前に公民館の関係者の方がいざ災害が起こったときに電話一本で即座にすぐ来てくれるというんですよ。やっぱり公務員出身の方は、災害が起こったら、あうんの呼吸で対応してくださるというんですよね。そういう点では残念ながら協力を依頼するという程度では非常に限界があるかなというふうに思うわけで、災害が起こったときに長期化した場合には、協力するだけで済むのかという話も含めて、非常に悩ましいし、朝昼晩、食事をつくるとなったら、昼だけの食事の契約だったのが、朝昼晩になったらできるのかという話だって、非常に問題だというふうに思うわけですよ。だから、そういう点では民間の調理業務を委託するということが、災害時においてはなかなか難しいことになるかなということは指摘させていただきたいというふうに思います。  それと、PFIでの給食センターをこてはしの給食センターから対応するという話なんですけれども、大宮での給食センター以降、食材の調達、市内の地産地消を果たしてできているのかどうかという点では、実際に大量に注文していくという点での限界があるということで、実施が難しいという話だったかというふうに思いますけれども、結局PFIで大量に生産、大量消費という形になると、こういった地産地消という観点が抜け落ちてしまうんじゃないかなというふうに思うんですけど、いかがですか。 240 ◯主査(松坂吉則君) 新港学校給食センター所長。 241 ◯新港学校給食センター所長 新港学校給食センターでございます。  地産地消、地場産農産物につきましては、市農政部、それと千葉青果株式会社、あるいは農協、そういったところと連携して、事前に発注、使用量を確保いたしまして提供しております。したがいまして、PFIだからといいまして、地場農産物を供給できない、あるいは供給量が少なくなるということはございません。PFIでございましても、食材の発注、検品等につきましては千葉市の仕事でございますので、千葉市に属する栄養士がしております。  以上でございます。 242 ◯主査(松坂吉則君) 中村委員。 243 ◯委員(中村公江君) 食育についてがかなり強調されている中で、子供たちに給食が運ばれてから食べられる時間というのが、本当に食育が保障されるような時間になっていますか。今、何分でお子さんたちが食べるというふうになっていますか。 244 ◯主査(松坂吉則君) 新港学校給食センター所長。 245 ◯新港学校給食センター所長 子供たちが食べる時間につきましては、給食センターにかかわらず、調理終了後2時間以内に喫食するという、喫食前、2時間以内に配送すると。(中村委員「食べる時間を聞いているんです」と呼ぶ) 246 ◯主査(松坂吉則君) 食べる時間はどなたの答弁になりますか。(中村委員「運ばれる時間じゃないです。食べる時間は何分か」と呼ぶ)新港学校給食センター所長。 247 ◯新港学校給食センター所長 申しわけございませんでした。  食事時間につきましては、給食時間のうち、センター対応の中学校につきましては、準備時間に約14分、食事する時間に約15分、後片づけに約8分、合計37分ということで、平成25年度の平均値は以上のような形になっております。 248 ◯主査(松坂吉則君) 中村委員。 249 ◯委員(中村公江君) 個人的には、うちの娘は非常に食べるのが遅くて、中学校でまず最後まで食べられたことがないんですよ。15分じゃ食べられないんですよ。よくかんで食べなさいと言われますけど、別にうちの子がどうこうじゃないですよ。一般的に15分で給食を食べろということ自体が、これで食育が保障されているというふうに本当に思いますか。  うちの子だけじゃないですよ。ほかのお子さんも、やっぱり残念ながら食べ切れなくて、でも片づけがあるから、結局運搬されなくちゃいけないということで、食べ終えずに行っていたという経緯があって、こういう給食センターでまた搬送ばかりが進むということになると、食べ切れずに搬送ありきで、結果的には持っていかれちゃうという、そういう事態というのはいつまでたっても是正されないんじゃないかなと思うんですけど、最低でも20分ぐらい食べさせる時間を保障するのは最低限のことじゃないですかね。食育が求められているのに、ちゃんとかんで食べるということもできないような状況というのはいかがなものかというふうに思いませんか。 250 ◯主査(松坂吉則君) 新港学校給食センター所長。 251 ◯新港学校給食センター所長 給食時間が足らない、食べる時間が足らないというお話はいろいろなところから伺います。特に保護者の方からは、そういう話を伺います。ただし、今、伺った話のように、容器の回収等のことだと思いますけれども、容器の回収等につきましては、学校の時間に合わせます。意見の中に回収が来るから早く食べるんだというようなことをおっしゃる方も確かにあります。ただ、学校の事情で食べる時間、回収を遅くする、あるいは回収を遅目の時間に順番を変えるというようなことはできますので、回収があるから早く食べるということはございません。  なぜ食べる時間が短いかというのは、学校に行って給食を食べる時間に学校訪問というのをやっているんですけれども、非常に騒ぎながら準備したり、そういう形が多いですね。早い学校があります。結構大規模な学校でも、非常に早く規律正しくやっている学校もございます。ですので、給食センターといたしましては、配送時間にかかわるものについては対応いたします。ただ、学校内の今、食べる時間云々と申し上げるのは、学校内の問題だと思いますので、センターではちょっと対応し切れないというふうに思います。  以上です。 252 ◯主査(松坂吉則君) そうしたら、センターじゃなくて、学校の中の食べる時間の問題というのは誰ですか。保健体育課学校給食担当課長。 253 ◯保健体育課学校給食担当課長 保健体育課でございます。  先ほども申しましたとおりに、給食指導の狙いといたしましては、その辺の時間を見ておるところでございますが、今後その中身を検討させていただいて、もう少し検討させていただきたいと思います。  以上でございます。 254 ◯主査(松坂吉則君) 中村委員。 255 ◯委員(中村公江君) あと、アレルギーの対応なんですけれども、ほかの政令市でもアレルギーの対応を実際にしている自治体もあると思います。そういう点では千葉市は給食センター方式で、アレルギーのお子さん、小学校はきめ細かく対応しているけれども、中学校になったらお弁当を持参しなくちゃいけないという対策については、何ら改善されずにずっと来ているわけですけれども、やっぱりそういう要望にかなったことを実際に実現している自治体もあるわけで、千葉市としては、それをしようということは全く考えないのでしょうか、課題はどこにありますか。実際にやられている自治体を見た上で検討するということはされたのですか。 256 ◯主査(松坂吉則君) 保健体育課学校給食担当課長。 257 ◯保健体育課学校給食担当課長 保健体育課でございます。  まず、ほかの自治体を見たかということですが、PFIで先行しておりますところを参考にさせていただきました。今現在、参考にさせていただいたところで見ますと、提供しているところが小学校、中学校を対象とした給食センターが運営されているところでございます。千葉市のように中学校のみというところは、ほかの政令市ではございませんでした。  以上でございます。 258 ◯主査(松坂吉則君) 中村委員。 259 ◯委員(中村公江君) 小学校でせっかくきめ細かな食事をつくってもらって、親御さんは非常に、お子さんも大変喜んでいるのに、中学校になった途端に弁当を持っていかなくちゃいけないということは非常に残念なことだし、あと子供にとっては育ちの保障という点では、家庭の問題、事情で持っていけなかったら食べられないじゃないですか。そういうことについては、手当てをきちんと講じるようなことが必要かなというふうに思います。  今回、消費税の関係で給食費の値上がりもありますが、食材も実際値上がりしていく中で、かなり現場では大変な思いをされているようなことも伺っています。保護者に転嫁することなく、食材を最低限必要なカロリーをちゃんと提供できるようにしていくという保障をもうちょっとしていかなければ、なかなか消費税分だけの転嫁では厳しいという声も御承知だというふうに思いますけれども、もうちょっと対策を講じていただくように求めておきます。  学校のエアコンの整備について、政令市の状況はどうなっているでしょうか。 260 ◯主査(松坂吉則君) 教育総務部長。 261 ◯教育総務部長 普通教室へのエアコンの設置済み、あるいは設置中の政令市でございますが、横浜市、川崎市など8市でございます。 262 ◯主査(松坂吉則君) 中村委員。 263 ◯委員(中村公江君) 今、20市中8市までということで、今後、たしか静岡市ですか、静岡市もエアコンの整備がなされるということで、ほとんど暑い地域ではエアコンの整備が進んできているわけですから、千葉市としてもエアコンの整備をして、お子さんたちが快適な環境で対応できるように求めておきたいと思います。  あと、公民館の運営費の推移について聞きたかったんですけれども、この間、かなり削減されていて、運営すること自体も自主事業も含めて、いろんな人件費のかからないような講師を派遣してもらうとか、非常に工夫して、大変な思いをされているというふうに思います。運営費を余りにも削減することへの対策を講じていただきたいということと、それと公民館の予約のシステムのあり方で、現場で聞いたら、高齢者の方が非常に多いじゃないですか。パソコンを使って、もしくはスマホを使って入力した上で、抽せんをどうこうするということで、大分なれてはきたようですけれども、いまだに紙で書いて予約で出さなきゃいけないという状況もあるということで、なかなか大変かなというふうに思うわけです。それについて市として今後どういうふうにこれを進めようとしているのか、もう少しお示しください。 264 ◯主査(松坂吉則君) 生涯学習振興課長。 265 ◯生涯学習振興課長 生涯学習振興課です。  公民館のインターネット予約につきましては、今年度の10月から導入したわけなんですけれども、導入に当たりましては、今まで活動されていた方の支援と、またもう1点で、新たな利用者、より広く多くの方に使っていただくという視点で導入しました。また、その導入に当たっても、今までの紙申請が全てインターネット予約に変わるということではなく、紙で例えば高齢の方が申し込まれても、職員が対応するということで、その辺は対応させていただくということです。ただ、今、ICTの環境というのもかなり変わっておりまして、公民館の利用についてもその辺は考慮しなければいけないと思っておりまして、高齢の方への検討も考えながら、インターネット予約についても進めていきたいと考えております。  以上です。 266 ◯主査(松坂吉則君) 中村委員。 267 ◯委員(中村公江君) 最後1点です。移動図書館の件なんですけれども、この間、移動図書館を幾つか見させていただいて、実際に高齢の方や子育て中の方なども含めて、非常に活発に楽しまれているということが把握できたんですけれども、今、移動図書館をぜひやってほしいというふうに希望が出ているところは幾つかありますか。 268 ◯主査(松坂吉則君) 中央図書館長。 269 ◯中央図書館長 中央図書館です。  要望といたしましては、平成24年に、み春野地区の自治会のほうから花見川図書館宛てに相談がありました。  以上です。 270 ◯主査(松坂吉則君) 中村委員。 271 ◯委員(中村公江君) み春野地区で実施するに当たっては、公園に入るに当たっての柵というんですか、それを取っ払えば入れるという物理的な問題さえクリアすればできるんじゃないかという話もありましたので、公園のほうと連携しながら対策を講じることも、み春野の地域、大変子育て中の方も多いですし、そこの公園の場所に手だてができると非常にいいかなというふうに思います。  それと、いただいた資料で移動図書館の利用統計というのがあるのですが、断トツで幕張台の地域が1回平均が602冊ということで、全体でずば抜けて利用が多いような状況になっています。平日に公園に集まって利用されているので、一概に言えないかなというふうに思うんですけれども、ただ幕張本郷の地区は社宅が非常に多くて、平均年齢がいつまでも変わらないような状況があって、若い世代がずっと定着しているような地域なので、土曜日とかに実施するということもどうかな。先々ですね、瑞穂に地区図書館ができると、瑞穂の前でやる意味がなくなるわけですから、その分を振りかえで行うことや、み春野地域も含めて、意向を聞いた上で、そういった対策についても講じていくことで、利用者がまたふえたりしていくことに、小学生のお子さんたちも本に親しむ環境がもっとふえるかなというふうに思うわけですけど、いかがでしょうか。 272 ◯主査(松坂吉則君) 中央図書館長。 273 ◯中央図書館長 移動図書館ステーションの見直しにつきましては、委員さんおっしゃったように、瑞穂地区の分館の際に全体的に検討してまいりますけれども、検討の際には、幕張台ステーションの利用者、それからステーションマスターの意見を聞きながら検討していきたいというふうに思っております。  以上です。 274 ◯主査(松坂吉則君) それでは、これで終わりにします。  教育委員会の皆様、午前中分は終わりなので、ありがとうございました。午後からはどなたかやられる予定の方は手を挙げていただきたいのですが、5人ということでございますので、準備してきてくださいと言うのも変なんですけども、よろしくお願いいたします。  それでは、暫時休憩に入りますが、再会は1時ということでよろしいでしょうか。13時から始めますので、よろしくお願い申し上げます。                  午前11時55分休憩
                     午後1時0分開議 275 ◯主査(松坂吉則君) それでは、休憩前に引き続き分科会を開きます。  初めに、教育委員会より発言の申し出がありますので、お聞き取り願います。学事課長。 276 ◯学事課長 学事課でございます。  先ほど午前中の委員会の中で村尾委員から質問がありました学校支援地域本部の全国の状況のところで私、答弁させていただきましたが、自治体の数と本部の数について訂正させていただきたいと思います。平成24年度末で学校支援地域本部を取り入れているという自治体が576自治体でございます。学校支援地域本部の数ですけれども、3,036と、このように御訂正させていただきたいと思います。どうぞよろしくお取り計らいいただきたいと思います。 277 ◯主査(松坂吉則君) それでは、質疑の続きを始めたいと思います。それでは、田畑委員。 278 ◯委員(田畑直子君) よろしくお願いします。  まずは、いじめ等の対策及び調査委員会の設置についてなんですが、今までもいじめの防止対策ということには御尽力いただいていたと思うのですが、この委員会が設置されることによって、防止対策についてはさらなる強化をどのようにされるのかということについてお伺いします。 279 ◯主査(松坂吉則君) 一問一答でいいですか。 280 ◯委員(田畑直子君) 一問一答でお願いします。 281 ◯主査(松坂吉則君) 指導課教育支援担当課長。 282 ◯指導課教育支援担当課長 指導課でございます。  いじめの対策につきましては、日ごろから学校のほうで人間関係づくり、学級経営、そういったことから対策を講じているところでございますが、今回、法律が定められたことによりまして、いじめ等に関しまして、いじめのみならずですが、学校のほうで組織を設けて、個人ではなく、組織で対応するということが明文化されました。千葉市におきましては、今までも早期発見、早期対応、組織で対応ということが示されておりますので、これが明らかになったということで大きく変革するものではございません。  この対策調査委員会ができることによりということにつきましては、学校から上がってきたいろいろな問題につきまして、毎月、教育委員会のほうで今までも会議を設けてきましたし、これからも同じように設けていくわけですが、その中で本市におけるいじめの対策につきまして、実効的に提言できるようにこの対策調査委員会の対策会議、専門家の意見を受けて提言していくと、そういうことが今回強化された部分です。  以上です。 283 ◯主査(松坂吉則君) 田畑委員。 284 ◯委員(田畑直子君) ありがとうございました。提言されるということで、従前以上に改善されるかと思うんですけれども、防止については、提言以上に現場の改善ということもさらに求められるかと思います。この中で未然防止、いじめ防止対策のためには、家庭・地域との連携も重要になるというふうに考えております。その中で近年、不登校の原因等にも、いじめの原因等にも、他の委員からもお話がありましたけど、家庭の状況等が背景にある場合もあるというふうに認識しています。この辺に当たってどのように現場では対応されるのかについてお伺いします。 285 ◯主査(松坂吉則君) 指導課教育支援担当課長。 286 ◯指導課教育支援担当課長 家庭の状況につきましては、今年度配置されましたスクールソーシャルワーカーが、学校から上がってきた問題につきまして、すぐさま福祉につなげられる場合、それから学校のほうでワンクッション置いて家庭への働きかけということができる場合、そういったところを判断いたしまして、必要に応じてスクールソーシャルワーカーが関係機関との連携を可能とするように、学校でケース会議を持つなどして現在対応しているところでございます。  以上です。 287 ◯主査(松坂吉則君) 田畑委員。 288 ◯委員(田畑直子君) ありがとうございます。いじめというのは、福祉的な要素というところもあると思いますので、スクールソーシャルワーカー等の活用ということについても期待したいと思います。  先ほどネットに対してのいじめ対策というのは、中村委員から深く御質問があったので、この重要性については当局も認識されていると思います。特にLINEなどの新しいコミュニケーションツールがふえたことによって、さらに大人がわからないところで深刻化している状況ということで、対策については中村委員と同様のことを私も求めていきたいと考えています。  県条例の中でもネットのいじめ対策は、今、千葉県では議員発議で条例が可決されるのではないかというふうに言われていますが、この中でもネットのいじめ対策ということに盛り込まれているというふうに認識しています。  もう一つ、教職員の方が孤立しない体制についても、先ほど御答弁の中でさらに拡充されるということで安心したわけであります。  他の自治体の状況を見ますと、やはり大津市の事件、あるいは国の法律が可決された以降、学校のマニュアルの全面改定、それからマニュアルの公開等をネット上で行っている自治体も多くあります。まず、本市においては、学校のマニュアルの改善についてはどのように行われたか、お願いいたします。 289 ◯主査(松坂吉則君) 指導課教育支援担当課長。 290 ◯指導課教育支援担当課長 本市のいじめ防止対策につきましては、昨年度までございました未然防止、未然対応マニュアルを本年度法律に則した形でいじめ対応マニュアルとして改定いたしまして、現在、学校に通知しているところでございます。4月になりますと、新年度になったところでインターネット上に公開し、学校はそのマニュアルを参照して、各学校のいじめ防止基本方針を策定するという流れになっております。現在、その策定の手引につきまして、教育委員会のほうで最終校をしているところでございます。  以上です。 291 ◯主査(松坂吉則君) 田畑委員。 292 ◯委員(田畑直子君) ありがとうございます。ネット上の公開ということなんですけれども、他の自治体の市、県を見たところ、保護者、あるいは児童生徒が見ても、どのような体制で自分たちは守られているか、また保護者の責務は何か、そして学校の役割は何かということが明確になっていることによって、学校だけではなく、家庭、生徒、当事者たちも理解できる、防止できるものになっているというふうに認識しました。4月以降、本市においてもネット上の公開によって、あらゆる方に見ていただき、理解していただいた上で、多角的に防止策につながればいいなというふうに考えています。  その中でマニュアルの中身について少しお聞きしたいのですが、相模原市においては、未然防止の取り組みに具体的なヒントを盛り込んだということや、さまざまな方が見てもわかりやすいようにという見地からだと思うんですけれども、具体的な指導、支援などの対応、流れを一覧表にして、わかりやすくしたということ、それから人員体制についても、指導班を強化したということで、3名から12名というような記述があったかと思います。それから石川県においても常設のチームなどの人員配置であるとか、それから家庭の協力をしっかり求める。子供の対応を学校と家庭別に取り上げて、保護者の対応も明記した。それから、いじめる心理、ネットいじめの特徴などの考察の具体例なども記載するというふうに書かれています。  本市のマニュアル改定について、どのようなところを重点に置かれて取り組まれているのか、その点についてお伺いします。 293 ◯主査(松坂吉則君) 指導課教育支援担当課長。 294 ◯指導課教育支援担当課長 まずマニュアル改定の基本は、法に対応するということを一つ、法律に対応して、こういう場面ではこういうふうにということで改定しております。具体的には、先ほども触れさせていただきましたが、いじめの未然防止という観点、それから早期発見、早期対応の手順、そして関係機関との連携における具体的な関係機関の明示、それから重大事態への対処で、これにつきましては順番を追って、マニュアルの中にフローチャートを盛り込むような形で取り組んでおります。  それから、今回大きな追加点といいますか、力を入れている部分につきましては、平成22年度に事例を出しているところでございますが、その場面では未然防止と早期発見、早期対応の部分でございました。今回は、いじめが起きてしまったときに具体的にこういう対応をすることが必要であるということで、起きてしまったときの対応ということで、事例もここのマニュアルの後ろにつけて、各学校のほうに配付するように、これは年度末に配付できる予定でございます。  以上です。 295 ◯主査(松坂吉則君) 田畑委員。 296 ◯委員(田畑直子君) ありがとうございます。具体的な事例等も盛り込みながら公開されるということですので、本市の児童生徒、家庭、地域にもそのマニュアルを見ていただくことによって、いじめを防止しなければならないという意識が向上することを期待したいと思います。  最後に、いじめ関係なんですが、いじめ対策の方針の作成については、今のところ、本市については未定というふうに伺っていますが、これについての見解を教えてください。 297 ◯主査(松坂吉則君) 指導課教育支援担当課長。 298 ◯指導課教育支援担当課長 国の基本方針が昨年10月11日に出まして、それを受けまして、県のほうで今、基本的な条例を発議しているという委員のおっしゃるとおりでございます。その中に県の基本方針を策定するという部分がございますので、県の基本方針を参考にしながら、本市におけるいじめの基本方針につきましては、市長部局と連携して、今後検討していく予定でございます。  以上です。 299 ◯主査(松坂吉則君) 田畑委員。 300 ◯委員(田畑直子君) ありがとうございます。やはり政令指定都市であって、小中学校の管轄でもある市の教育委員会として、県に倣いながらも独自の基本方針を作成していただくことを期待しています。  次に、特別教室開放についてです。これも村尾委員からお話がありまして、最近では県内でも土曜日の授業を独自に再開するところも出て、土曜日の子供の居場所の議論ということで、教育の観点、居場所の観点、あるいは野外活動の観点などで議論されています。その中で学校の教職員の負担とか、子供の負担とか、そういうことをいろいろ考えていく中で、学校施設の開放だけでも十分地域には貢献しているのではないか。施設の開放ということも、学校のあり方として必要なのではないかという議論も起こっているというふうに認識しています。  その中で特別教室開放について、今後の計画等は村尾委員の質問の中で認識しましたので、ただ安全の管理ということで、多分学校サイドの誰か安全上の管理者などが土曜日にもかかわらず出勤しなければならないような状況があるのではないかと推察しますが、今後、例えば地域管理などの考え方はあるのかということをお伺いしたいと思います。 301 ◯主査(松坂吉則君) 生涯学習振興課長。 302 ◯生涯学習振興課長 生涯学習振興課です。  特別教室開放事業につきましては、主目的としまして、学校・家庭・地域の連携を図るために土曜日と日曜日に、平日は学校教育に使われている小学校の例えば理科室とか、音楽室などの特別教室を地域の方々の生涯学習に活用していただくということがメーンでございまして、現在も管理につきましては、そういうふだん学校教育に使っているという施設ですので、より管理を強化するということで、地域の方々に地域管理委員として加わっていただいて、管理しているところでございます。  以上です。 303 ◯主査(松坂吉則君) 田畑委員。 304 ◯委員(田畑直子君) 了解しました。そうしますと、地域管理を実際にされているということなんですかね。であれば、村尾委員同様に特別教室の開放ということを進めるとともに、また余裕教室や空き教室、これは市民局と連携して、地域の拠点として使われているところが2校あったというふうに認識しておりますが、これの今後の検討についてお伺いします。 305 ◯主査(松坂吉則君) 企画課長。 306 ◯企画課長 企画課でございます。  空き教室につきましては、これまでも市の適応指導教室や教育相談、通級指導教室、そして子どもルーム、それから防災備蓄庫などで活用させていただいております。しかしながら、余裕教室を含めて学校施設全体を開放してほしいというお考えもあるという声をお聞きいたしましたので、今年度、インターネットモニターの調査をさせていただきまして、50代から60代の高齢者の方々が学校を開放したいというニーズがあるということについては承知いたしましたが、一方で、30代から40代の子育て世帯の保護者の方からは、学校の不審者ということで、安全・安心を確保する上で必要なセキュリティー対策の検討、それから教職員の負担軽減ということもあわせて、調査結果の中に出てまいりました。  そのようなことも踏まえまして、来年度、学校開放に向けたガイドラインを策定する方向で検討しておりまして、そのガイドラインができた後に、先ほどありました地域で基本的には学校を管理できるような体制が整ったところ、そして必要なセキュリティー対策を講じた上で、学校施設の開放に向けた検討を進めていきたいというふうに考えております。  以上でございます。 307 ◯主査(松坂吉則君) 田畑委員。 308 ◯委員(田畑直子君) ありがとうございます。やはり資産経営の観点では、公共施設の総量を絞っていくというような全庁的な検討がなされている中で、学校という地域の拠点となる施設が多様な使い方ができる、または地域に開放するということは今後大変重要にもなるし、地域のきずなづくりにおいても重要かと思いますので、今後、さらなる検討をお願いしたいと思います。  次に、公民館についてです。まずは実績を見させていただいたところ、小中学校の学習者で使われた方というのが、平成24年度の実績が23年度に比べて1万人近く伸びているということを確認させていただきました。これについて、どのような御尽力があって伸びたと捉えられているかについてお伺いします。 309 ◯主査(松坂吉則君) 生涯学習振興課長。 310 ◯生涯学習振興課長 生涯学習振興課です。  公民館の小中学生の利用者数が伸びた理由なんですけれども、こちらにつきましては、クラブ・サークルへの子供たちも参加させてくださいということを呼びかけたことプラス夏季休暇中の活動についても、より積極的に取り組んだ成果だと考えております。  以上です。 311 ◯主査(松坂吉則君) 田畑委員。 312 ◯委員(田畑直子君) ありがとうございます。公民館も学校施設同様に地域の生涯学習の拠点として、少子高齢化が進む中、市民の居場所として大変重要な中、児童館がない本市において、小中学生の使用実績が伸びているということは大変評価するところであります。  その中で先ほど同様に資産経営の観点では、今後、コミュニティセンターや公民館の評価が行われて、その中で資産評価の中で総量等を考えていくというような方針が全庁的にはなされているわけですが、所管として、今後の公民館の施設のあり方というものをどのように捉えているか。これについては老朽化への対応ということについても絡んでくると思うのですが、どのような御見解か、お伺いします。 313 ◯主査(松坂吉則君) 生涯学習振興課長。 314 ◯生涯学習振興課長 生涯学習振興課です。  まず、老朽化等への対策ということなんですけれども、大規模な修繕につきましては、緊急性とか重要性を考えまして、計画的に行っていきたいと思います。また、それとあわせて日ごろのメンテナンス、ふぐあいの早期発見、早期対応についても職員が日ごろから努めるよう取り組みまして、将来的な改修費用を抑制しまして、老朽化等をなるべく防いでいきたいと思っております。  また、資産経営の視点ということなんですけれども、公民館は学びを通した地域づくりの拠点施設ということで、最も市民の方に身近な施設だと思いますので、またこれからも地域人材のコーディネート機能とか、防災拠点としての機能を発揮していかなければいけないと思っています。また、一方で、全市的な資産経営の視点等にも考慮しながら今後どうしていくかというのを検討してまいりたいと思っております。  以上です。 315 ◯主査(松坂吉則君) 田畑委員。 316 ◯委員(田畑直子君) ありがとうございます。所管としてどのような位置づけで、全庁的においてもどのような位置づけであって、どのような施設にしていきたいかということは大変重要であるかと思います。その中で市民から言うと、公民館の老朽化はもとより、敷地をもっと拡張してほしいであるとか、機能を充実してほしいという要望もある中で、その中でどのようにその願いをかなえていくかというのは、複合化であるのか、大変難しい課題ではあると思うのですが、この中の委員の方でも御一緒した方もいらっしゃるんですけれども、特別委員会の視察においては、公民館機能に保健福祉センター的な機能を集約しているところであるとか、やはり公民館としての機能がどんどん重要になっているというところがあると思います。  これについては総量という数値的なものだけで見るのではなく、公民館の重要性ということをしっかりと伝えた上で判断していく必要があると考えています。同様に公民館図書室についても拡充してほしいというような、このような市民の方の御意見も聞く中で、どのように生涯教育を担保していくかということを教育委員会としても今後考えていただければなというふうに考えています。  次、図書館について伺いたいと思います。図書館については、平成26年度予算の中にWi-Fi環境の整備ということが盛り込まれていました。この効果についてどのように捉えているか、お伺いします。 317 ◯主査(松坂吉則君) 中央図書館長。 318 ◯中央図書館長 現在、千葉市の図書館にはインターネットを利用できる端末が設置されておりません。まずは無料のインターネット利用環境を提供し、利用者自身の端末で調べものなどに活用していただくもので、これによって若年層、さらにはビジネスマンの来館につなげたいというふうに考えております。  以上です。 319 ◯主査(松坂吉則君) 田畑委員。 320 ◯委員(田畑直子君) ありがとうございます。これについては、今まで未利用層であった若年層やビジネスマンの来館に大変期待ができますので、どのようにこのような今まで使っていなかった方に、Wi-Fi環境が整っていて、調べもの、あるいは勉強、作業等に使えるかということを広報していくかということも重要かと思います。また、ホームページのシステムでも、あるかなりコンピューター関係に詳しい方からも、これを全国的に広めてもいいと思うほどいいシステムだ、全国展開してほしいという高い評価もいただいているところであります。このようなホームページの活用等も含めて、未利用層に対しての働きかけをお願いしたいと思います。  同様に、新規事業として、ファミリー読書ノートがあります。これは市長のマニフェストにも載っている子供読書推進について、大きな目玉の一つであると認識しています。この取り組みの詳細についてお伺いします。 321 ◯主査(松坂吉則君) 中央図書館長。 322 ◯中央図書館長 ファミリー読書ノートにつきましては、子供たちが読んだ本の書名、あるいは感想などを記録していくノートで、このノートをきっかけに家庭でのコミュニケーションや読書活動の推進を図ろうとするものでございます。このノートには、読んだ本の記録用紙のほか、読書の楽しみ方、お薦め本の案内などもあわせて掲載したいと考えておりまして、記録用紙などは追加していくことができるようなバインダー形式のノートということで、現在検討中でございます。  以上でございます。 323 ◯主査(松坂吉則君) 田畑委員。 324 ◯委員(田畑直子君) ありがとうございます。これは読書好きの子供にとっては、記録をとっていくというのは楽しみなことなんですよね。ただ、やはり読む習慣がない子、あるいは家庭でも親が読まない子ということは、この作業自体も敬遠されがちな部分もあると思うんです。その点については、一つの提案の例なんですけれども、例えばこどもまつりでたくさん記録をとった子に表彰するであるとか、何かインセンティブ的なものとか、学校との連携ということも、何か読んで記録することを、親にも子供にももっとノートを書きたいという何かがないと、今まで好きでなかったことに働きかけるというのは難しいのかなというふうに考えています。朝読書等も学校でされているということですので、これとの関係などもあるんですけれども、実際にアンケート調査で子供たちが読む冊数がふえたというような実績につながるものを期待したいと思います。  図書館については最後の質問になります。学校図書館情報ネットワークシステムの整備推進検討ということで、これが見ていると検討にとどまっているように認識しておりますが、このあたり平成26年度はどのように取り組まれるのかについてお伺いします。 325 ◯主査(松坂吉則君) 指導課長。 326 ◯指導課長 学校図書館への図書検索機器の導入を含めて、学校間及び学校と公立図書館のネットワーク化については、その必要性については認識しております。課題として、ネットワーク化するためのデータベース化をいかに図るか、そちらにも費用がかかりますので、ネットワーク化、それとデータベース化も含めた予算について検討するとともに、ネットワーク化されている他都市の効果等も含めて検討してまいりたいと思っております。 327 ◯主査(松坂吉則君) 田畑委員。 328 ◯委員(田畑直子君) ありがとうございます。これはちょっと認識違いだったら恐縮なんですけれども、市長部局がやっているオープンデータであるとか、そういうことにはつながらないのかな。ただ、システム的にネットワークにつながっていくということは、学校図書館と中央図書館等の連携にも大きく寄与するものではないかと思いますので、順調に、できれば前向きに検討していただくことをお願いしたいと思います。  次に、大きく地域人材の活用についてというふうに伺いたいと思います。学校支援地域本部の効果や実績等については、村尾委員から詳細にお話があったかと思います。教育委員会として、例えばNPOちば教育夢工房の人材の活用もされておりますし、楽しい教室づくりの推進ということで、60歳以上の地域人材の活用もされている。また、予算としては、特色ある教育活動の展開であるとか、学校づくり予算の充実などもされている。  そういう中で学校支援システムというのを長期間にわたって検討されていた、その具体的な動きとして、この学校支援地域本部が始まったのかなというふうに認識しているのですが、今まで行われていた地域人材の活用と学校支援地域本部との違いであるのか、重なっているのか、そのあたりの関係性というものをお願いできればと思います。 329 ◯主査(松坂吉則君) 学事課長。 330 ◯学事課長 学事課でございます。  確かに学校では、これまでも地域の人材を学習活動とか、あるいは学校の運営に活用してきたことは確かでございまして、御協力いただく中でいろんな活動が行われています。豊かな協力はあるんですけども、一方で、それぞれが別々に取り組まれていたということもありまして、学校の中でややそれがうまく機能していないところが確かにありました。そういうことが一つあります。  それから、学校でもっともっと学校の状況を地域の方に、あるいは保護者の方にお話しする中で、学校にもニーズがありますので、学校のニーズということで始まってきたのが学校支援地域本部の活動になります。確かに既存のさまざまな地域人材の活用というのはありますけども、それはあくまで堅持した上で、その活動の上に立って、さらに学校ニーズに基づく支援をいただけないかということで始まったのが学校支援地域本部でございます。
    331 ◯主査(松坂吉則君) 田畑委員。 332 ◯委員(田畑直子君) ありがとうございます。確かに学校支援地域本部ででき上がったことによって、体系的にさまざまな人材をつないだ状態で、組織として学校を支える支援体制ということは大きく前進したのではないかと考えています。  その中で、今回は中学校にも新規に事業を展開されるということで、小学校と中学校の生徒さんの年齢からすると、地域人材のかかわり方も違うのではないかと考えますが、小学校の実績を踏まえ、中学校ではどのように地域人材の方にかかわっていただこうと考えているか、それについてお伺いします。 333 ◯主査(松坂吉則君) 学事課長。 334 ◯学事課長 御指摘のとおり、小学校では主に学習の支援とか、学習に地域の方に参加していただいたという形の実践が多いんですけども、なかなか中学校ではそのようになるかどうか、ここは議論しなければいけないというふうに思っています。もしかすると、今度新しく中学校のほうにお願いしていくわけですけども、その中で学校からは違うニーズが出てくるのではないか。その出てきたニーズに対して地域のほうで応えられるということであれば、新しい学校支援地域本部の一つの活動として取り入れられるのではないかというふうに思っております。 335 ◯主査(松坂吉則君) 田畑委員。 336 ◯委員(田畑直子君) ありがとうございます。私の認識ですと、学校が地域の人材を必要とするポイントとして、授業運営の支援であるとか、特別に支援の必要な子も含めて、専門的見地と、それから専門的な見地はなくても、人材的に大人がいるというだけでも違うというお話もお伺いします。また、作業が事務作業なり、体を動かす作業なり、いろいろな作業が学校では必要とする中で、磯辺小学校でも図書室の整理などに御尽力いただいたというふうに先ほどの御答弁でもありましたけれど、例えば他の自治体では運動会の設営や撤退等に、いわゆる体力的なことで学校の支援が必要だというようなお話も伺ったこともあります。  また、地域の課題を学校を交えて、生徒さんの課題であるとか、そのようなことを課題解決に向けて地域の人材が必要だというお話も伺って、そういう意味では学校が地域人材を必要とするときに、さまざまな観点とボランティアな立場から、専門的な見地が必要なものから、さまざまな方が必要になると認識しています。  磯辺小学校については、授業のカリキュラムに盛り込まれるという形で先生たちの御努力もないと、なかなか多忙な中、実現しないということで、学校、それから地域の人材双方に感謝を申し上げたいとともに、地域ごとに必要な形態というのは変わるのかなということを考えておりますので、今後も効果的な人材と学校のコーディネートと学校支援地域本部の活用をお願いしたいと思っています。  次にまいります。次は学校のICT化という大きな中において、実績と今後についてお伺いしたいと思います。一つは、推進計画の中の実績のところで、不登校児童生徒がいる学校でIT等を活用した学校を申請している割合というのが平成23年度から24年度、若干減っているというところを目にしました。これについてどのようなことなのか、御説明いただければと思います。 337 ◯主査(松坂吉則君) 教育センター所長。 338 ◯教育センター所長 教育センターでございます。  委員のおっしゃるとおり、平成23年度から24年度にかけまして、ITの活用が減ったのは事実でございます。これには二つ原因があると考えております。一つは、センターのほうの宣伝といいますか、知らせ方に問題があったかなということは反省しております。もう一つは、学校でITにだけ子供たちが見てしまうと、かかわり合いが減ってしまうという懸念がありまして、ちょっと抑えたところがございますが、今年度これについてはもっと推進を図りたいということで、昨年実績の倍以上の申し込みがございました。  以上でございます。 339 ◯主査(松坂吉則君) 田畑委員。 340 ◯委員(田畑直子君) ありがとうございます。実績が下がったからといって、決して評価にイコールであるというふうに考えているわけではないのですが、おっしゃるとおり、まず不登校児が人と接する機会も必要だと思いますので、ITばかりということではないかと思いますが、効果的な活用がされればいいかなというふうに認識しています。  次に、学校全体なんですが、校内LANの整備は推進計画の中で順調なようなんですが、その中で普通教室2台、特別教室6台の配備に向けたLAN用コンピューターの整備状況ということが、平成24年の実績51%からすると、最終年度が27年度の100%ということで、進捗がかなりゆっくりなのかなという認識があるのですが、この辺の状況を教えてください。 341 ◯主査(松坂吉則君) 教育センター所長。 342 ◯教育センター所長 校内LANの整備については順調に進んでおりまして、ほとんどの学校で100%に近づいております。統合校とか、そういう新しくできたところについての数を入れていきますと、どうしても下がってしまいますが、それを除きますと平成27年度を待たないで、ほとんど100%に近い数字で整備のほうは進んでおります。 343 ◯主査(松坂吉則君) 田畑委員。 344 ◯委員(田畑直子君) ありがとうございます。それについては了解しました。  校務のIT化の推進については、教員お一人お一人へのパソコン等の1台の配置というのがどのようになっているか、教えていただければと思います。 345 ◯主査(松坂吉則君) 教育センター所長。 346 ◯教育センター所長 委員御存じのとおり、本市では政令市に先駆けまして、新クライアントシステムという政令市では千葉市だけが導入しているものを使っておりまして、一つのサーバーの中に全部情報を共有する形をとっております。そのために確かに1人1台ずつあればアクセスできるかもしれませんが、仕事が同時に一緒に進むわけではございませんので、お互いに効率よく使いながらということが一つと、もう一つは、各家から、例えばお子様をお持ちのお母様ですと、学校でしか仕事ができないということがないように、家のパソコンからでもそのデータにアクセスできるようなキーを使って、そういうシステムを政令市に先駆けて導入しておりますので、整備のほうは8割ぐらいなんですけれども、特にそれによって支障は来しておりません。  以上でございます。 347 ◯主査(松坂吉則君) 田畑委員。 348 ◯委員(田畑直子君) ありがとうございます。反対に例えば業務で集中するときもあるのかなというふうに若干懸念しておったのですが、家庭のパソコンからもアクセスができるということで、セキュリティーの管理は十分にされていると思いますが、そこに配慮しながら、まずは教員お一人お一人の方が業務の遂行に当たって、設備がないがために残業、あるいは負担が大きくなるということのないように御配慮いただけますと幸いです。  次に、科学教育の推進についてです。これは立派な科学館があって、そして科学教育に強い千葉市ということが掲げられておりまして、科学フェスタの実績等も大変評価しているところであります。本市においては、小中学校についての環境、そして市立高等学校の環境についても、他市にまさるものがあるというふうに考えておりまして、その中では若年層の流入ということについても、教育力の強い千葉市ということをアピールしていただきたいというふうに認識しています。  その中で科学教育の推進、昨年の実績と今年度どのように取り組むのかについてお伺いします。 349 ◯主査(松坂吉則君) 生涯学習振興課科学教育推進担当課長。 350 ◯生涯学習振興課科学教育推進担当課長 生涯学習振興課でございます。  今年度、科学教育の推進の実績でございますが、学校での理数科教育の充実も含めて、生涯学習施設、科学館を初め、そのほか学校外での学習、それから今、委員がおっしゃったキーステーションである科学館でさまざまな活動を展開しています。科学フェスタを初め、未来の科学者育成プログラム、あるいは科学部の活性化事業、あるいは全ての市民ということで、シニア、シルバー向けの科学教室、あるいは科学館の中では少年少女科学クラブや千葉アストロクラブ、あるいはサマースクール、小学生向けのどきどき教室、あるいは中学生向けのわくわく教室と、さまざまな形で子供から大人まで科学に親しめる、浸れるところをことし、事業として一生懸命やってきたつもりでございます。 351 ◯主査(松坂吉則君) 田畑委員。 352 ◯委員(田畑直子君) ありがとうございます。私も一つ一つのイベントの内容を見せていただきますと、企画力と科学に親しむ環境として、かなりすばらしいものが展開されている。また、それがさまざまなところで展開されて、連携についてもかなり評価しています。未来の科学者育成プログラムにしても、どんどん年を重ねるごとに充実していると思いますし、また千葉大学との連携ということも、本市のみの、他市にはない魅力だと思います。これについては、今、総合政策局では、都市アイデンティティーの調査などもやられるわけでありますが、私は科学都市ちばというのは、一つ、若年層、子育て世代に大きな魅力があるというふうに考えますので、教育委員会の枠を超えて、子育て世代に積極的に千葉市の魅力として私はアピールしていただきたいというふうに認識しています。  次に、千葉市教育の中核を担う教職員の育成ということで、多忙な中、研修を受けるということも大変難しい状況ではあると思うのですが、国内の研修が平成24年度に効果が見えないので、廃止されたというようなものも見たんですけれども、教職員の方のニーズに応じた研修の実施ということが予算として昨年度かな、減額されているということも確認しました。今後、だんだん団塊の世代の先生が退職されて、若年層の先生がふえるに当たって、研修についてどのように考えているか、お伺いします。 353 ◯主査(松坂吉則君) 指導課長。 354 ◯指導課長 指導課でございます。  千葉市教職員の研修体系を見直しまして、教職員のニーズに応じた研修ということで、現場研究、それから21世紀を拓く課題研修、長期研修、海外派遣研修を指導課として実施しております。特に本年度から21世紀を拓く課題研修を実施いたしました。学習指導とか、英語による教育、生徒指導、コミュニティスクール等、6部門の研究課題に対して、他の府県での研修を通して、本市学校教育及び校内研修の充実向上のための研究推進者を育成するということを目的に実施したものでございます。現場研究、21世紀を拓く課題研修、長期研修、海外派遣研修等を通して、本市の教育の充実発展に寄与する人材を育成してまいりたいと考えております。  以上でございます。 355 ◯主査(松坂吉則君) 田畑委員。 356 ◯委員(田畑直子君) ありがとうございました。教職員の方々が望む研修が拡充されることを期待しています。  最後に、学校の耐震化なんですが、平成26年度末で100%達成される見込みの計画になっているかと思いますが、建設工事費などの高騰などが報道でなされていますが、これについては本市について計画等に影響はないのか、金額なども影響はないのか、お伺いします。あわせて、非構造部材については、平成26年度末で何%達成されるのかについてもお伺いします。 357 ◯主査(松坂吉則君) 教育総務部長。 358 ◯教育総務部長 学校施設の耐震工事におきましては、昨年度、入札不調がたび重なりましたが、今年度は補正予算による予算措置を前倒しするということで早期着手が可能となりましたことから、全て順調に落札している状況でございます。  なお、現在、委員おっしゃるように全国的に労務単価の上昇、あるいは資材単価の上昇が見受けられます。耐震工事に伴う工事価格につきましては、市場の実勢価格を適切に反映することとしております。労務単価の上昇につきましては本年2月から反映させ、資材単価につきましても4月から予定価格に反映することとしております。  続きまして、非構造部材の件でございますが、文科省は屋内運動場の天井等落下防止対策を平成27年度末までの完了を目指して取り組むよう通知してございます。そこで、本市におきましては、平成21年度から屋内運動場の耐震工事にあわせまして、天井、あるいは照明器具、体育器具等の落下防止対策を実施しまして、25年度までに106校で実施しております。今後、平成26、27年度で残りの68校の対策を講じまして、27年度末の完了を目指しております。なお、平成26年度末時点の実施率でございますが、約80%を見込んでおります。  以上でございます。 359 ◯主査(松坂吉則君) 田畑委員。 360 ◯委員(田畑直子君) ありがとうございました。順調に工事の計画等も進んでいるということで安心しました。  総括としましては、やはり教育委員会、どの項目を見ても、人員の配置にしても、教育の質の担保についても、どこの予算についても大変重要な中、財政状況が厳しい中で予算獲得も大変御努力があって、御尽力いただいたというふうに考えております。その中でこのように予算を適正に効果的に分配していただいたことに評価しまして、私の質問を終わります。 361 ◯主査(松坂吉則君) 石井委員。 362 ◯委員(石井茂隆君) 一問一答で何点かお願いします。  教育活動の推進ということで、学校用裁量予算を拡大し云々ということで、11億6,000万円あるんだけどね、それで特色ある学校づくりを推進するとなっているんですけれども、どういう方向なのか、特色というのはどういうことを言っているのか、まず1点お願いします。 363 ◯主査(松坂吉則君) 学校財務課長。 364 ◯学校財務課長 学校財務課でございます。  特色ある学校づくりの推進予算ですが、これは今でもずっとやっていたんですが、昨年、平成25年度予算までは1校平均300万円ということで配付していたのですが、26年度からは、もう一つの教材教具充実という事業がございまして、これと合わせて学校のほうに枠を示して、その中で学校のほうで必要な経費を見積もっていただくようにしたんですけれども、それは今まで特色予算というのが見えにくいというような意見があったので、そういうふうにいたしました。学校では、地域とか、子供たちの様子などを考慮して、地域の方に教わりながら事業をやったりとか、そういうのも考慮してやっております。  以上でございます。 365 ◯主査(松坂吉則君) 石井委員。 366 ◯委員(石井茂隆君) ここでは先ほどからいろいろ出ている地域のことも含まれているんですか、11億円というのは。300万円だと、計算が合わないよね、170校か180校を掛けると合わないんだけど、どういう、ほかの予算があるのかな、三、四百万円だとこの数字にならないよね。 367 ◯主査(松坂吉則君) 学校財務課長。 368 ◯学校財務課長 学校財務課でございます。  この予算には、特色のほかに教材ですとか、教具、そのほかに管理用の備品ですとか、消耗品の予算も含めております。ですから、1校平均700万円とか、そのぐらいにはなると思います。 369 ◯主査(松坂吉則君) 石井委員。 370 ◯委員(石井茂隆君) そうすると、700万円ぐらいになると大体数字が出てきますよね。それで、各学校に配付するということですよね。学校に配付する場合は、学校財務課で所管といいますか、後で判こを押すんだろうけども、校長先生の裁量でもって予算を使うのか、あるいは申請してやるのか、あると思うんですね。もう一つ、学校の校長の裁量予算というのは幾らするの。例えば会社で部長だったら幾らとか、係長だと幾らとか、大体あると思うんだ。その辺はどうなんですかね、含めて。 371 ◯主査(松坂吉則君) 学校財務課長。 372 ◯学校財務課長 校長の権限は30万円まででございます。それ以上になりますと、学校財務課のほうに回ってきます。  以上でございます。 373 ◯主査(松坂吉則君) 石井委員。 374 ◯委員(石井茂隆君) この30万円という数字ね、大昔ですよ、私が20万円は少ないと言ってきた。少ない少ないという話で、大変だ大変だと。文書を書かなきゃならない。学校の先生は文書を書いて、恥をかきたくないから、一生懸命なんだよ。先ほどの残業の話もあったけど、管理職だから残業はないんだろうけども、そういうのは大変なの。だから、それはある程度裁量をふやすということは必要ではないかと私は思う。これは意見です。30万円のときは、そういう私は経験がある。その後はもう10数年じゃないかな、その人は局長になってやめちゃったよ、いなくなっちゃってるな。あなたと同じ課長のときだよ。そういうときがありましたよ。  それと、学校にはいろんな教材がありますよね。この予算でもってやっていると思うんだ。それで、理科の好きな先生は、理科でも星の好きな先生は望遠鏡が好きだ。化学が好きだと、星は嫌い、望遠鏡は嫌い、余りやらないんだ。ほこりかぶっちゃう。そういうのがあるんですよね。それで、学校の教材というのは、公立学校だから、ある基準にのっとってやっていると思うんだけど、それから財産管理ということで、みんな番号つけながら在庫管理だ。やっているはずですよね。果たしてそれがどういう状況になっているだろうか。管理するには、棚卸しをしていると思うんだけどね。どういう状況なのか。 375 ◯主査(松坂吉則君) 学校財務課長。 376 ◯学校財務課長 学校の備品の管理ということでよろしいでございましょうか。2万円以上の品物が備品ということで、それぞれ一つずつ備品番号がついております。学校で平均すると、多分1,200ぐらい品物があると思うんですけど、おっしゃったように理科の備品から何から、管理用から含めて、それぞれ備品番号がついていまして、年に1回は、本庁の会計室が担当するのですが、そちらのほうから依頼がありまして、学校のほうは備品の台帳と備品を照合するようになっております。ほかにも、全校ではありませんが、監査委員事務局のほうの監査もございますので、それで一応チェックはしているはずです。  以上でございます。 377 ◯主査(松坂吉則君) 石井委員。 378 ◯委員(石井茂隆君) パイプ椅子から含めていろいろやっていますよね。パイプ椅子はほこりをかぶるということはない。体育館の下にあるわけだから、壇上の下にあるから、わからなくなるということはないんだけども、備品等については、必ずしも私はそう思っていないんですよね。聞き及ぶところによると、先ほど言ったように、好きな先生がいると一生懸命になって、そっちをやると。例えば校長先生が化学が好きだとなれば、化学の材料はどんどん買ってくれると。申請まで出してくれるというのがあるんですよね。あとはどこになったかわからなくなっちゃう、わからないというか、あるだろうよなんてことで、どんどん棚卸ししているらしいんだね。その辺もバランスよく指導していくというのかな、そういうことでは必ずしも意図しているとこね、公立学校だから、バランスよく教えるということと、器材等は使わないというのが結構出ているようだから、私は思っているんだけども、全部使っているかどうか心配しているから、一言聞いておきたい。本当にやっているかどうかね。必要だからということで、あるいは大昔使ったやつをそのまま残しているのかどうか。  例えば、そろばんなんていうのは今は使わないだろうし、塾でやっているけども、使わないのに学校の備品としては置いておかないといけないと。それは時代が変わっても変わることはないんだとかということで置いてあるのか、全く使わないものまでそういうのも棚卸しになっているかどうか、今聞いてもしようがないから、検討してもらいたいね。そういう話を聞きますよ、正直な話。  次に移ります。理科の実験指導で国から42万円もらって、全額出していますよね。これは理科ということでもらったんですか。 379 ◯主査(松坂吉則君) 指導課長。 380 ◯指導課長 これは国の小中学校の理科教育の接続を改善し、より質の高い理科学習を進める理科実験観察指導等に関する研究協議ということで、理科でございます。 381 ◯主査(松坂吉則君) 石井委員。 382 ◯委員(石井茂隆君) 使用目的が限られているという理解でよろしいですね。一方で、話は変わるけども、科学ということで市長が推進して、科学の都といいますかね。教育委員会に対しても、別の局に対しても、科学に対する予算というのが結構出ているはずですけれども、数年前と比べて、どの時点でもいいですわ、3年前でも、5年前でもいいけども、科学関係の教材というんじゃなくて、科学に対する予算といいますか、どういうところがふえているか、来年度に対して、過去と来年度に対してどのくらいふえているか、出ていますかね。 383 ◯主査(松坂吉則君) 生涯学習振興課科学教育推進担当課長。 384 ◯生涯学習振興課科学教育推進担当課長 予算の面では、科学関係、科学館の指定管理料につきましては、平成23年度に指定管理を5年間やりましたので、その中で一括してこういう予算を組むという形でやっております。そのほか、先ほど来言っています科学フェスタとか、あるいは未来の科学者育成プログラムとか、そういうのを含めて、ふえることはなく、減ることなく、ここ一、二年はそれで来ております。  以上でございます。 385 ◯主査(松坂吉則君) 石井委員。 386 ◯委員(石井茂隆君) そうですかね。ほとんど変わっていないと。教育委員会の予算としては変わっていないということですよね。わかりました。  それから、夢広がる学校ということで、今度、茨城県に自然学習するということなんだけど、これはどういう意図で茨城県を見つけてきたのか、あるいはどういうルートで回ってきたのか、教えてもらえればと思います。 387 ◯主査(松坂吉則君) 指導課長。 388 ◯指導課長 指導課でございます。  農山村留学につきまして、一番効果が高いのはホームステイだということで、長野県及び県内においてもホームステイを実施してまいりましたが、8,500名の6年生全てがホームステイを実施するというのは不可能な状況でございます。県内のほうを幾ら広げても、なかなか100%にはいかないというところで、近隣の県であります茨城県の北部では、茨城の県庁が主体となって、そのような事業を推進しておりますので、そちらでホームステイができるというところで、茨城県でも実施するというふうにしたところでございます。 389 ◯主査(松坂吉則君) 石井委員。 390 ◯委員(石井茂隆君) そうすると、期間も限られているし、キャパも少ないので、茨城県のほうを見つけてきたという解釈でいいですか。 391 ◯主査(松坂吉則君) 指導課長。 392 ◯指導課長 ホームステイをまずふやせるというところもございますし、茨城県での体験活動も、千葉県内、長野県とは違った体験活動もできるというところで実施してまいりたいと考えております。 393 ◯主査(松坂吉則君) 石井委員。 394 ◯委員(石井茂隆君) わかりました。  学校給食センター1,300万円、PFI手法で再整備となっているんだけども、予算が少なくないか、どういうことをするんだろうか、1,300万円で。 395 ◯主査(松坂吉則君) 保健体育課学校給食担当課長。 396 ◯保健体育課学校給食担当課長 保健体育課でございます。  平成26年度の予算につきましては、事業者の選定を行うに当たりまして、入札契約手続等の実施を行うため、高度な専門知識を有するコンサルタントによる支援を受けるための委託費用でございます。
     以上でございます。 397 ◯主査(松坂吉則君) 石井委員。 398 ◯委員(石井茂隆君) そうすると、高いという感じになるんだね。選定するためのコンサルタントの委託料だということになるんだね。この予算というのはどの辺で判断したんでしょうかね。平成26年度予算として1,300万円乗っけたんだけど、まだコンサルは決まってないと思うんだけど、どこに発注するか決まってないけど、これぐらいの予算というのは、大体どういうところからお聞きになって決めたんでしょうか。 399 ◯主査(松坂吉則君) 保健体育課学校給食担当課長。 400 ◯保健体育課学校給食担当課長 予算編成時に3社ほど選定いたしまして、そちらから見積もりをいただきまして、その中で調整して、予算計上してついたものでございます。  以上でございます。 401 ◯主査(松坂吉則君) 石井委員。 402 ◯委員(石井茂隆君) そうすると、3社ぐらいの人から聞いているということなのかな。私のところでは1,000万円でやるか、私のところでは1,500万円ぐらいでやろうとか、1,300万円でやろうとか、そういうことなのか、あるいは既に腹づもりといいますか、決めてあって、どこかに想定しているところがあって、1,300万円というのは出たのかどうか。 403 ◯主査(松坂吉則君) 保健体育課学校給食担当課長。 404 ◯保健体育課学校給食担当課長 予算編成に当たりましては、そういう想定ではなくて、うちのほうで選定した3社からの見積もりを徴取して、こういう業務をやるときにはどのくらいかかりますかということでの見積もり徴取をやった上での予算計上でございます。  以上でございます。 405 ◯主査(松坂吉則君) 石井委員。 406 ◯委員(石井茂隆君) そうすると、入札に際しては、3社から見積もりというか、簡単に状況を把握して、そして入札は入札で10社来るのかどうかわからないけれども、改めて入札するということでしょうかね。そうすると、大体どんなことをやるかということについては、3社のほうは今現在では出ますよね。皿洗うのは機械でやるのか、手洗いする、そんなこと今、手で洗うことはないでしょうけど、手で洗うのかとか、洗剤はこんなの入れるかとか、そういういろんなやり方は既に出ているんだと思うんだけども、3社についてはそういう方法といいますか、いろんなやり方についてもいろいろあると思うんですよ。  例えば、お裁縫があって、縫い方だって、この縫い方でやれば、安くできるけども、行ったり来たりする縫い方だと高いんだと、しかし、いいものはできますよ、ということであれば、1,300万円かかりますと。簡単でうまいものをつくって、ただ食べればいいんだよとか、衛生的であればいいんだよとか、そういうふうになると、500万円でできますよとか、いろいろあると思うんだけど、それについてはこっちからいろいろ提供しているんじゃないかと思うんですけど、どうなんでしょうか。あるいは全部私はよく知らないから、おたくさんプロですから、よく調べてやってくださいよという提案というか、提案までいかないでしょうけど、試算があったのかどうか、お願いします。 407 ◯主査(松坂吉則君) 保健体育課学校給食担当課長。 408 ◯保健体育課学校給食担当課長 先ほどから申し上げましたとおり、仕様については、うちのほうで前例のPFIを先行しておりますところから、どういう入札とか、契約手続に係る事務についてはどういうものがあるのかということを想定いたしまして、そういう業務をやるに当たって、どのくらいかかるのかという見積もりをいただいております。  以上でございます。 409 ◯主査(松坂吉則君) 石井委員。 410 ◯委員(石井茂隆君) そうすると、前例に倣って同じようなものをつくった場合、どうなんだと、どうでしょうかということで見積もりを出してもらったと。それは予算として計上したという理解でよろしいですか。  次に、加曽利貝塚、文化ということで、国指定史跡を目指すということで、以前は世界遺産になるんだなんていうことでいろいろ画策していたんだろうけど、段階を踏んで、国指定史跡にするんだということで予算がここに上がっているんだけど、1億円ちょっと上がっているのかな。1.6億円ですね。それで、千葉市内、政令市の千葉市内に国指定もあるし、国指定、県指定、市指定とあるよね。これはどういう状況になっているか。そして、最近で市指定したとか、国指定したとか、県指定したとかいうのは、どういう状況なのか、まずそれを聞いて。 411 ◯主査(松坂吉則君) 文化財保護室長。 412 ◯文化財保護室長 文化財保護室でございます。  現在、市内におきましては、国指定文化財が13件、県指定文化財が27件、市指定文化財が49件、それと市地域文化財が8件、国登録文化財が5件でございます。つい最近といいますと、市地域文化財、検見川神社の神楽、祭りばやし、これはことし1月15日に登録いたしました。  以上でございます。 413 ◯主査(松坂吉則君) 石井委員。 414 ◯委員(石井茂隆君) 無形文化財も含めて、ありがとうございました。それで、地域おこしといいますか、学術的な文化ということで教育委員会はやっているんだろうけども、一方では、文化ということは観光ということでやっていますよね。やっているんですよ。それで、これを相当するようなものがあるかどうかですよね。既に過去の話です。既になりましたと。そして、今後どういうものがあるであろうか。所管として、こういうものをやっていきたいんだと、どういうものをやっていきたい、そして価値として、こういうものがあるんだというような、そういうものをつかんでいますか、把握しているかどうか。 415 ◯主査(松坂吉則君) 文化財保護室長。 416 ◯文化財保護室長 今、事業者、所有者とお話しさせていただいていますのが、モノレールの穴川駅の前にあります園生貝塚について、これは国指定史跡に持っていくかどうかということは事業者と相談させていただいております。あと、満遍なく保護するためには、各分野のものも、各分野いろんな史跡もありますし、仏像もあります、文書もあります、あと、建物もありますので、そういうものはまだ完全にできていませんが、今後、悉皆調査をやって、順次調べていきたいと思っております。  以上です。 417 ◯主査(松坂吉則君) 石井委員。 418 ◯委員(石井茂隆君) 今、史跡等で、時代の流れといいますか、文化財を持っていたってお金にならないんだから、売れるものは別として、ほかのものに変わっていく場合が多いんですね、崩壊していく危険にさらされているんですよね。今、室長が地主のといいますかね、地権者と相談しながらといいますかね、相談するとは言わなかったか、地権者のことを考えながらやっていくということをお話しされたと思うんだけども、この地域は文化財だというふうに縛りをかけることはできるんですか。例えば昔の城とか、古戦場とかあったとしますよね。それを文化財としてというか、崩さないようにするために何かやり方がありますかね。 419 ◯主査(松坂吉則君) 文化財保護室長。 420 ◯文化財保護室長 文化財を保全、維持していくためには、一番保全していくには指定、これは国、県、市の指定がありますので、指定していくという方法があります。ただし、指定していくには、土地にしろ、建物、あと物にしろ、指定がかかった後にいろいろ条件等が出てきますので、そういう条件とか、あとは同意を得るということで、指定する場合には話を進めさせていただいております。  以上です。 421 ◯主査(松坂吉則君) 石井委員。 422 ◯委員(石井茂隆君) 指定するためには調べていかないでしょう。教育委員会は金持ってないでしょう。予算を。できない相談言ってんだよ。金額は、調べるとなると大変なんですよ。今、区画整理とかやる場合は、原因者がやるから金額はわかってるでしょう、大体。担当者はよくわかると思うんだけども、その予算は千葉市で出たことないよ。1ヘクタール、1町歩、数千万円です。学者先生とパートが数千万円、1年間、出ないんですよ。できない相談だと。できるんですか。どういうことで言っているのか。やりたいなということで言っているのか、どうなんでしょうかね、お願いします。 423 ◯主査(松坂吉則君) 文化財保護室長。 424 ◯文化財保護室長 ただいま委員がおっしゃられている埋蔵文化財発掘調査におきましては、原因者負担というのが原則になっております。ただし、先ほど私が言ったように、指定確認に当たっては調査も必要になってきます。その調査というのは、文献上もありますし、そういう一部掘ったりする、それはこちらからお願いする場合には、教育委員会のほうで予算をとってから調査にかかりたいと思っております。  以上です。 425 ◯主査(松坂吉則君) 石井委員。 426 ◯委員(石井茂隆君) しかるべきものがあって、予算をとったことはほとんどないんじゃないですかね。私は、記憶にはほとんどないですよ。だから、それは小さい数百万円単位だったけど、何かしようと思えば、桁が違う、2桁違うかもしれないからね、それはないと思いますよ。数百万円でなくて、恐らく2桁違うと思うんですよ。そういうのはなかったので、今後、目を光らせていただきたいと。崩壊については、目を光らせていただきたいということで、来年度も含めて今後やってもらいたいと思います。  それと、さっき中村委員の話、残業の話されていましたよね。さっきも私も文書を書くと時間がかかるという話をしていたんだけども、伺い文書を書くということは大変なんですよね。公の仕事は、みんな文書、文書、判こ、判こだから。できるだけその辺も解決するということも必要じゃないかと私は思っていますよね。今、一々稟議書なんていうのは、役所は稟議書、伺い文書があるけども、ほとんどそういうのがなくなってきていますよね。それは即決するわけです。そこで、効率的にやってもらいたいなということと、残業が多いんじゃ、子供なんか見ていけないんじゃないかと思うんですね。子供を見るには、そういうことから離れて子供を見ていかなきゃいけないんだから。  そこで、学校の先生は、大分教科を持っているんですね。中学校は、数学は数学、英語は英語をやっているんですけども、小学校の場合はテストすれば、全部教科、自分でつくらなきゃいけないんですね。ドリルでもそう。大昔だけども、ある文部科学大臣が、ドリルを使ってなんてとんでもないなんて言って、学校の先生、大困り。買ってきたドリルがあるんだから、それを使って学習させればいいけども、それを自分でつくれということを言いましたよね。大昔です、10年も少し前かな。  今は、先ほど副教材として使っているという話があったんだけども、学校の先生は、小学校の場合、音楽はある程度の人、女の人に任せてやってもらったり、体操をやってもらったり、家庭科、男の人はほかの人にやってもらったりしていますよね。これはお互いに、算数でもお互いに譲り合うといいますかね、この人は主に算数の先生をやる、この人は国語の先生をやるとか、そういうことができないものかですけれども、中学校でやっているようなこと、あるいは小学校1年生からやらなくてもいいから、5年生からやるとか、4年生からやるとか、できないかどうか、質問します。何て言うんだ、教科の先生というのかな。 427 ◯主査(松坂吉則君) 指導課長。 428 ◯指導課長 小学校において、教科担任制というか、教科別に行うという取り組みはしている学校もございます。それは各担任がずっとそのクラスを見るのではなくて、いろいろな先生がかかわっていくというような視点で、学年の中で国語は誰々先生が見るとか、算数は誰々先生が見るとかいう取り組みはございますけれども、担任が授業を行うというのが一応基本とはなっております。小学校の免許があれば、そこのところは可能でございます。 429 ◯主査(松坂吉則君) 石井委員。 430 ◯委員(石井茂隆君) 先生は大変なんだって。全部の教科を見て、先生だから、塾の先生と違うんだから、大変なんです。そうすると、教科を分けたほうが私はすごく軽くするし、深くできるんじゃないかと思っているんですよね。先ほど残業をそんなにしているようじゃ、子供なんか見られません。繰り返して申しわけないけども、見られないと思いますよ。ましてや外部、いろんないじめだの、いろいろありましたね、社会との地域とのつながりとか。ますますふえるばっかりです。予算を見てもふえるばっかりですよ。その中でまたテストのときはコメントしなきゃいけないし、通信簿というか、コメントしなきゃいけないとなると大変じゃないかなということで、いろんな方面から今後考えていく必要があるんじゃないかなと思っているんですけども、検討したことはありますかね。 431 ◯主査(松坂吉則君) 指導課長。 432 ◯指導課長 学年経営とかの観点でそのようなことをやっているというところで報告はされておりますけれども、小学校においては、学級担任が教科のほうをしっかりと見るというところが基本だと思いますので、そこら辺について検討したことはほぼございません。ただ、音楽とか美術、図画工作、家庭科等については、専門的な部分もございますので、そちらについては専科の先生が来たり、また教務主任等がそこを担当したりという工夫はされているというところでございます。 433 ◯主査(松坂吉則君) 石井委員。 434 ◯委員(石井茂隆君) 実態をね、先生は皆さん優秀だから、何でもこなしてきたのかもしれないけど、人によってはね、昔はね、我々はいい年だから、教職課程をとったからなったよなんていうのがいましてね、これは大変だと。中学校はそうだ。小学校でも、受かっちゃったよなんて、学校の先生受かっちゃったよなんて言って、俺はピアノなんてどうしようもないと。いろんなのがいて、それが23歳から先生だから、PTAに行ったって何だって、みんな先生、先生で、バックできないんだ。通知表だって何だってちゃんと書かなきゃいけないし、問題はつくんなきゃいけないし、そうするとある程度は勉強してるからいいかもしれないけども、やっぱりそういう方向で行かないとできないんじゃないかなと思いますね。  私立の学校なんて、そんなことやってないですよね。専門性、より深く指導していくわけだから、何でもかんでもやっているようじゃ導けないといいますか、教科が主体ですから、あっちは人格じゃなくて教科が主体ですよ、はっきり言っちゃって。教科がどのくらいできるかというのが主体になっているから、それには専門性を持ってやるということが多いんじゃないかなと思うんですよね。これはやったことないというんだから、私の私見で話してて、一方通行になっちゃうから、私はそう思っています。  あと、最近、千葉県と国のほうにトイレとエアコンの、耐震補強がもうじき終了するんで、トイレとエアコンの要望書を出している。補助率が非常に少ないということがあって、補助率を上げろと、上げていただきたいということで出したんだけどね。それで、今、困っているのは、夏の暑いのも困るし、ある校長先生に聞いたら、大トイレ行くのに教えてやるんだと。親が教えればいいものをと思ったけどね、本当に教えるんだって。そうかいと。それが実態ですよ。今、ほとんど腰かけてますから、その辺で直していく必要があるんじゃないか。何回かこの辺で聞いていますけど、五つあったら四つにしないと、スペースが必要なんだと、洋式はスペースが必要なんだということを聞いているけど、やっていかなきゃいけないんじゃないかなと思っているんですよ。エアコンはエアコンで、先ほど聞いて、ほかの地区でやっていると。横浜市、川崎市ですか、やっていると言いましたけども、それもやっていかなきゃいけないんだけども、やっていってもらいたいんだけど、どうなんでしょうか。その辺で教育委員会の方針といいますか、今現在どう思っていらっしゃるか、お聞きします。 435 ◯主査(松坂吉則君) 教育総務部長。 436 ◯教育総務部長 学校施設整備に関する課題は、委員おっしゃるように、エアコンの設置のほかにも、先ほどから出ています老朽化の問題、それからトイレの改修と多々ございます。これにつきまして、今、トイレの話もございましたので、トイレにつきましては、次期の実施計画において位置づけて、きちっと整備していきたいと。今現在、トイレの洋便器化率が4割程度でございますので、向上させていきたいというふうに思っております。申し上げたように、数々の課題もございますので、緊急性、あるいは費用対効果などを踏まえまして、優先順位をつけて、しっかりと取り組んでいきたいというふうに考えております。 437 ◯主査(松坂吉則君) 石井委員。 438 ◯委員(石井茂隆君) 優先順位ってよくわからないんだけどね。費用対効果、洋式と和式では全然違うわね。それで、耐震補強したときは洋式化したのかな。まだまだ残っているということで、予算的にはどうなんですかね。耐震補強の予算とトイレの予算、大分一生懸命やってきましたが、どうなんでしょうか、その辺を。耐震補強の予算とトイレを改修する予算、エアコンの改修、エアコンをやる予算、どうなんでしょうか、把握していますか。 439 ◯主査(松坂吉則君) 金額でいいですか。 440 ◯委員(石井茂隆君) 金額ですね。 441 ◯主査(松坂吉則君) 教育総務部長。 442 ◯教育総務部長 耐震につきましては、平成24、25年度、それから26年度の予算を含めまして、3カ年で約130億円ほどでございます。それで、今、見込んでいるところですと、老朽化対策につきましても、これはかなりの額になりますので、財政的に負担を平準化するということで、今後30年で約740億円見込んでおります。それから、トイレにつきましては、給食室の改修も合わせた計算なんですが、約100億円程度を見込んでおります。  エアコンにつきましては、全普通教室、それと今、段階的に整備しております音楽室を合わせて整備した場合なんですが、約76億円ほど見込んでおります。以上でございます。 443 ◯主査(松坂吉則君) 石井委員。 444 ◯委員(石井茂隆君) トイレは。 445 ◯主査(松坂吉則君) 教育総務部長。 446 ◯教育総務部長 トイレは、給食室の改修と合わせまして約100億円を見込んでおります。 447 ◯主査(松坂吉則君) 石井委員。 448 ◯委員(石井茂隆君) そうすると、今までから比べると随分楽になってきたと思う。そこに今度は老朽化という話を組み込んでくるんだけども、何とかね、一つの流れだと思うんですよ。やっていってもらいたいなと。ここで要望するのは何だけども、意見として申し上げさせていただきます。  以上です。 449 ◯主査(松坂吉則君) 櫻井委員。 450 ◯委員(櫻井 崇君) 図書館についてまずお伺いします。一問一答でお伺いします。  図書館改修費というところがあるんですけれども、花見川図書館高圧幹線設備改修工事という内容はどんなものなのでしょうか。 451 ◯主査(松坂吉則君) 中央図書館長。 452 ◯中央図書館長 花見川図書館の高圧ケーブルですが、こちらのほうは地元の高圧ケーブルの取りかえに関する工事になります。これが約200万円ということになります。  以上です。 453 ◯主査(松坂吉則君) 櫻井委員。 454 ◯委員(櫻井 崇君) こちらで老朽化が進んでいる図書館の整備とあるんですけれども、図書館の老朽化は今どんな感じなのでしょうか。例えば建てかえがどれくらい先だとか、大規模改修があるとか、そういった見込みみたいなものというのはあるのでしょうか。 455 ◯主査(松坂吉則君) 中央図書館長。 456 ◯中央図書館長 図書館の大規模改修とか、建てかえに関しましては、現在のところございません。ここに掲載されているように、改修工事で対処している状況でございます。  以上です。 457 ◯主査(松坂吉則君) 櫻井委員。 458 ◯委員(櫻井 崇君) 見込みで例えば何年後ぐらいとか、そういうのはありますか。今、老朽化という言葉が出てきて、ちょっと気になっちゃったんですけど。 459 ◯主査(松坂吉則君) 中央図書館長。 460 ◯中央図書館長 そちらに関しましては、建てかえという話になりますと、資産経営部のほうとの調整が必要になりますので、現在のところ具体的な話はございません。 461 ◯主査(松坂吉則君) 櫻井委員。 462 ◯委員(櫻井 崇君) わかりました。当分そういうのはないということで理解いたしました。  あと、ファミリー読書ノートの作成というのがあるんですけれども、内容とか、目的はいいのかなと思うのですが、ただこれのやったことの効果などの検証というのはどのようにされるのでしょうか。 463 ◯主査(松坂吉則君) 中央図書館長。 464 ◯中央図書館長 ファミリー読書ノートの検証方法につきましては、今後、具体的には詰めていくところなんですけれども、一つの例としては、子供と御両親に対しまして、読書活動の変化を把握できるような簡単なアンケートなどを実施しまして、読書冊数や読書時間がふえたかとか、あるいは会話の中で読んだ本の話題がふえたかとか、そういったアンケートで感覚値になるものも多分出てくると思うんですけれども、数量的指標によって把握したいというふうに考えております。 465 ◯主査(松坂吉則君) 櫻井委員。 466 ◯委員(櫻井 崇君) それでは、加曽利貝塚についてお伺いしたいんですけれども、加曽利貝塚、行ったこともありますし、いろんな方が加曽利貝塚を盛り立てようとしてやっていらっしゃる活動をしているは承知しております。ただ、私、わからないので、教えていただきたいんですけれども、加曽利貝塚というのは観光と結びつくような形で考えていらっしゃるのでしょうか。 467 ◯主査(松坂吉則君) 文化財保護室長。 468 ◯文化財保護室長 今まで加曽利貝塚におきましては、加曽利貝塚博物館本館、それから北貝塚に野外施設、貝層断面観覧施設、それと住居跡群観覧施設、それと南貝塚の貝層断面観覧施設がありまして、どちらかというと主に教育普及、そこで体験学習したりとか、縄文時代のことを学ぶ、それを中心にやってきましたけど、今後は、今もそうなんですけど、駅からハイキングとか、ほかのところのイベントへ出張して講座をやるとか、そういうこともやってきております。また、今後、特別史跡を目指すに当たっては、外部へもっと出ていって、もっとアピールしていく、それと縄文時代の体験学習をどんどん充実させて、もうちょっと種類、いろんな体験ができるようなことで、市民を初め、外部の方が来られても勉強もできて、楽しめるということを進めていきます。  以上です。 469 ◯主査(松坂吉則君) 櫻井委員。 470 ◯委員(櫻井 崇君) わかりました。そういうことであれば、例えば私、余り詳しくないんですけれども、イメージとして、そういう遺産なんかにする場合は、見にくる人がたくさんいたほうがいいと思うんですけれども、そういったことで集客観光課とかとそういう話はまだしていないですか。 471 ◯主査(松坂吉則君) 文化財保護室長。 472 ◯文化財保護室長 集客観光課とは既にお話しさせていただいていますし、今後、市内外に向けてのキャンペーンをやるに当たっては、集客観光課だけでなく、関係する庁内の関係部局、それから市外の民間団体も含めまして、庁内外問わずの組織というか、そういうことで連携を進めてまいります。  以上です。
    473 ◯主査(松坂吉則君) 櫻井委員。 474 ◯委員(櫻井 崇君) 了解しました。本当に盛り上がっていくといいなと思っております。  次は学校支援地域本部で村尾委員も田畑委員も質問されていることで、ちょっと重複してしまうかもしれませんけれども、今回、中学校1区ということで、中学校で学校支援地域本部の、ほかの委員さんも行ったことあると思うんですけれども、和田中というところがあって、2年前に他会派の方と一緒に見てきたときというのは、そこでは不登校対策というのもできておりまして、学校の中に土曜日に大学生のボランティアみたいな人が来て、そこに不登校の子が集まってきて、そういったところで統合してやっているのを見たので、イメージなんですけれども、そういったことを、済みません、要望になってしまいますね、そういったことも加味していただければなと思います。  あと、小中連携ということで考えていらっしゃるという答弁もございましたので、もしできましたら、同じ小学校区の中の中学校で学校支援地域本部を導入するようなこともあればいいのかなというふうに思っています。これは要望というか、意見です。  それでは、宍倉委員も言及されたんですけれども、教科書とか、副読本の内容になってしまうのですが、平成26年度から千葉市では、小学校については竹島、尖閣諸島について、日本国政府の公式見解にのっとって授業を実施するということで理解しているんですね。文科省の中学校指導要領の解説の一部改訂というのが1月末にあって、それまで竹島については、日本と韓国の間に主張に相違があるにとどめていたのが、今回は韓国の不法占拠と、あと日本国政府の累次にわたる抗議があるというふうに、そうした日本国政府の公式見解が指導要領解説に記載されるようになったんですけれども、それは今年度の小学校の教科書、社会科の検定について、中学校については改訂があったのですが、小学校については改訂がないと。ただ、本市としては、小学校について、竹島、尖閣諸島の教育を日本国政府の公式見解にのっとって実施するということですので、その辺は教科書検定などに生かされるのでしょうか。 475 ◯主査(松坂吉則君) 指導課長。 476 ◯指導課長 小学校における尖閣、竹島等についての資料を4月から各学校に教師用の資料としてもつくっておるんですけども、小学校の教科書採択については、小学校の教科書をいろいろ精査しまして、千葉市の子供たちの最も本当にふさわしい教科書を選んでいくというスタンスでございますので、この資料の作成とはちょっと切り離して考えていくべきことだというふうに考えております。 477 ◯主査(松坂吉則君) 櫻井委員。 478 ◯委員(櫻井 崇君) 資料の作成について切り離すというか、資料の作成は資料の作成でやられるというのは理解できたんですけれども、方針として、竹島、尖閣諸島の授業を小学校でも実施するということなわけですから、そういったことについて記載がない教科書ですとか、真逆のことが記載されているような教科書というのは、それも採択される可能性があるというふうな理解をしてよろしいのでしょうか。 479 ◯主査(松坂吉則君) 指導課長。 480 ◯指導課長 文部科学省の検定を得た小学校の教科書の中から採択するというところでございまして、本市において、尖閣、竹島についての資料は作成いたしますけれども、あくまでも指導要領にのっとって指導を行うと。地図帳においても、尖閣、竹島がうまく載っていないところもあるので、そこのところをわかりやすく資料として今つくっているというところでございます。 481 ◯主査(松坂吉則君) 櫻井委員。 482 ◯委員(櫻井 崇君) 教科書については理解いたしました。それでは、副読本についてなんですけれども、副読本の記述についてはどうなのでしょうか。小学校に関してのそういった領土についての記述というのは、今回の本市で推進というか、実施する領土教育の部分について、記載があるものと、あと真逆の記述があるものが前、私、見たんですけれども、そういったものは採用しないということですよね。 483 ◯主査(松坂吉則君) 指導課長。 484 ◯指導課長 各学校で使う副読本については、教育委員会等が採用するとかいうことではなくて、各学校長の判断で、学校において副読本等の選定委員会を開いて決定するものというふうになっております。 485 ◯主査(松坂吉則君) 櫻井委員。 486 ◯委員(櫻井 崇君) であれば、小学校について、そういう領土についての指導用教材と副読本の内容が相反するような記述があっても、それは別に教育委員会のほうで関知することではないという理解でよろしいのですか。学校ごとにそれは判断してくれということで。 487 ◯主査(松坂吉則君) 指導課長。 488 ◯指導課長 指導課です。  相反する内容というものは、ほぼないというふうに思います。あくまでも例えば社会科の資料集を思い浮かべていただければ結構ですが、その資料集の内容については、使用している教科書と、それにプラスアルファで学習したいところの内容はしっかりと載っている副読本を各学校で採用するというふうになっております。ただ、これについても、教科書を十分使えば、それについては購入する場合がなければ、購入しなくてもいいということでございます。 489 ◯主査(松坂吉則君) 櫻井委員。 490 ◯委員(櫻井 崇君) 了解しました。いずれにせよ、小学校での領土教育というのは、島根県と武蔵村山市に続いて、千葉市が多分先進事例になると思いますし、政令市ではもちろん初のことなので、そのあたりしっかりと現場のほうでも生かしていただければいいのかなと思っております。  以上です。 491 ◯主査(松坂吉則君) 川合副主査。 492 ◯副主査(川合隆史君) お疲れさまです。すぐに終わりますので、幾つか質問させていただきます。  まず、放課後子ども教室の推進についてなんですけれども、前回といいますか、以前も質問させていただいて、たしか今年度に放課後子ども教室をやられている皆さんで連絡協議会をつくって、そこで横のつながりを持って情報交換するということの中から、今、現場で保護者の方だとか、地域の方で問題意識を持っているのは、大分この事業というのがしっかりと定着してきて、長い間できてきたわけなんですけれども、やることがマンネリ化してしまって、子供のほうが興味が薄れてきてしまったり、やることが毎回毎回同じであるので、実際にはリーダーの方などは、いろんな形でいろんなコンテンツを入れていきたいんだけれども、なかなかそれが単体の地域ではできないので、そういうことが連絡協議会でうまくできるというようなお話があったかと思うんですけれども、そこら辺の事実関係と、今回の中で拡充するということで、相談体制を整備するとか、コーディネーターの配置を拡充するというようなこととか、活動内容の企画など運営を中心にそういう改革を行っていかれるということなのですが、その内容について教えていただければと思います。 493 ◯主査(松坂吉則君) 生涯学習振興課長。 494 ◯生涯学習振興課長 生涯学習振興課です。  放課後子ども教室についてお答えします。  まず、連絡協議会の取り組みですけれども、こちらにつきましては委員御指摘のとおり、平成19年度から始めたということで、取組内容に悩まれている学校もあるということで、その解決策の意味も含めまして、平成24年にコーディネーター連絡協議会という形で設立いたしました。具体的には、取組内容に係る情報共有とか、意見交換、それと授業改善に向けての教育委員会への意見発信、どういう研修をするかどうかの協議をしていただいています。  そのような中から一番現場で困っているというのは、コーディネーターが平成19年から長くなって、固定化して、なかなか入れかわりが起きていないというような御意見をいただきましたので、来年度につきましては、コーディネーターの基準、予算制限がありますので、ただそこは予算化しまして、全113校でコーディネーターを複数配置できるようにする体制を整えたところと、アドバイザー制度ということで、校長経験者、コーディネーターの経験者という方をアドバイザーといたしまして、一部の中学校区に配置し、その方に定期巡回してもらって、各教室が抱える悩みや相談に応じる、また学校現場、教育委員会のパイプ役として、さらに連絡協議会とは別に情報共有とか、また現場の意見をこちらに上げていただくというような活動をしていただこうと考えているところです。  以上です。 495 ◯主査(松坂吉則君) 川合副主査。 496 ◯副主査(川合隆史君) ありがとうございます。事実、こういうことに参加したい団体も実は幾つか聞いております。例えばいろんなレクリエーションのスポーツというか、レクリエーションのドッジボールであるとか、インディアカであるとか、そういうレクリエーションスポーツというのを小学生に広げることで、その普及も図りながら、楽しみながら、そういうことをやっていきたいというようなお話を聞いたり、ほかの文化的なコンテンツでも、そういう放課後子ども教室に提供していきたいという意見はあると思うんですけど、実はそれをつなげるところが現状ないような気がするんですね。  実際のところ、現実には、例えばの話ですけど、今、来年度の計画実施を策定していると思います。実は年度をまたいでしまうと年間の予定を決めてしまいますので、学期中になってしまうと、こういういろんなことをやってくれる人がいますよと言っても、もう予定が決まっているから変更できないので、来年お願いしますというような意見が多かったりするので、本来であれば、1月を越えて3月の末ぐらいまでのところにいろんな情報を、コーディネーターに具体的にあげることで、来年度の活動というのが非常に充実したものになるというふうに聞いておりますので、時期というのを踏まえて、意見聴取だとか、またそういうものをつなげるような仕組みも今後検討していただいて、より現場の皆さんの負担が、運営するだけでも非常に負担が大きいものですので、そういうところで子供たちが楽しめるように支援できるような仕組みづくりもやっていただきたいと思います。これは意見ですので、よろしくお願いします。  次に、中学2年生で職業体験という事業をされていると思うんですけれども、この事業は非常にすばらしいことだと思いますし、年々地域の商店ですとか、いろんな形で各学校が中心になって連携をとりながらやられている事業だと思うんですけれども、当然子供を派遣するにおいて、いろんな準備をしなきゃならないと思うんですけれども、職業体験にあたっての準備で、何か特別に準備されているような現実があるか、あれば現状を教えていただければと思うんですけれども。 497 ◯主査(松坂吉則君) 指導課教育支援担当課長。 498 ◯指導課教育支援担当課長 準備と申し上げていいのかどうかわかりませんけれども、キャリア教育推進会議という会議を教育委員会内に設けて、ずっとキャリア教育につきましては推進するための方策等を提言しております。学校のほうへの啓発としましては、進路指導主事研修会のほうで指導主事がキャリア教育推進会議の話し合った内容を申し立てているという状況でございます。具体的には、学校のほうで地域の実態に応じた職場を開拓して、実際に可能な範囲で実施しているというのが現状でございます。  以上です。 499 ◯主査(松坂吉則君) 川合副主査。 500 ◯副主査(川合隆史君) ありがとうございます。僕のほうがいろいろ聞いている話ですと、準備という中で、例えば企業側とか、受け入れしてくれる方たちも、非常にある意味温かい心で受け入れてくれているというのが事実だと思うんですけれども、子供が仕事に向かう心構えみたいなものを事前に勉強していっているかというと、実はそうじゃない部分も多くて、挨拶一つにしてもそうなんですけれども、例えばの話ですが、仕事に行くときのマナーみたいなものというのを学校現場のほうでも当然教えるというか、そういう意識はあると思うんですけども、専門家ではないので、民間企業に行くときに対するマナーみたいなものというのを教えられる仕組みがあったりすると非常にありがたいんだけれどもなというお話を聞いています。  ただ、お金もかかりますし、マナー研修をプロの方、NPOなんかにしていただいたとしても、若干の報償費がかかってしまうという中で、なかなかそれを担保できるようなものがなかったりすると。そういう意味ではもう少し職業体験というものに対して、当然子供が学校以外のところと接する中での学校の責任としても、そういうところの準備とか、そういうところを担保できるように現場のほうで報償費なり、裁量予算の中でやれる部分があればいいんですけれども、例えばチャンネル的なもので、こういうところにこういうお願いをすれば、これぐらいの費用でできるとか、そういう準備をして、アナウンスしていただけるだけで、非常に円滑な部分もあるかと思いますので、また予算の部分も含めて、また検討していただければと思いますので、それは意見ということでお願いいたします。  最後に、今回の予算に関しての意見を述べさせていただければと思います。  今、教員の状況というのは、大量に退職される方がいらっしゃって、大量に若い方が採用されてきて、非常に教育現場のほうが若い教員の方がたくさんふえてきていると。その中で、いろんな意味で支えていくために教育現場に人をたくさん配置できるような施策ということで、ここ数年間、皆さんの御努力でいろんな形で実現してきているかと思います。本年度は、先ほどもおっしゃっていましたけど、少人数学習指導教員の配置に関しても、学年を撤廃して、また話を聞けば、学期の途中でも現場のほうから支援要請があれば、そこで登録している講師の方を派遣したりと。登録されている講師というのも、教員を退職された経験のある方たちを配置できるような形で、制度を変更してやれるということで、実際には拡充ということで、予算も6,000万円ちょっとという形になったんですけれども、本来であれば、小学校113校の中学校55校ありますから、168校ということであれば、現場からの要望ということを考えれば、なかなか大きな母数に比べれば、ちょっと拡充はしたけれども、まだまだ足らない部分だと思いますので、そこら辺は皆さんも引き続き御尽力いただきまして、なるべく拡充できるように、現場に先生を配置できるような形でしていただきたいと思います。  そのほかにも、特別支援教育指導員も、当然拡充して、少ない5名の増員ですけれども、これも3年間、最初のときは25名だったものが今回も5名の増員と。これも基本的には母数にはまだまだ合わない。先ほど中村委員からの話の中でも対応し切れていない部分もありますので、採用というのも含めながら、しっかりと増員できるようにと。  あと、NPOのちば夢工房という活動を通したボランティアの配置ですとか、昨年度の補正予算での理科支援員の加配とかということで、皆さんがしっかりと教育現場に教員、マンパワーを注入していくということは非常によく見えておりますので、引き続き教員の皆さんを現場にたくさん投入することで、子供たちが、よりいろんな先生たちとかかわり合いがあって、子供たちのためにいい方策になると思いますので、そこら辺は引き続き御尽力いただければと思います。  以上です。よろしくお願いいたします。ありがとうございました。 501 ◯主査(松坂吉則君) それでは、ちょっと5分間だけ休憩を入れて、その後でもよろしいですか。とりあえず5分だけ休憩とりますので、それで次いきます。                  午後2時52分休憩                  午後2時58分開議 502 ◯主査(松坂吉則君) それでは休憩前に引き続き分科会を開きます。質疑を続けたいと思います。佐々木久昭委員、お願いします。 503 ◯委員(佐々木久昭君) それでは、一括で4件ほどお願いいたします。  まず、第1は、先ほどの石井委員と少し重複いたしますが、教育総務部の重点業務2項目めであります教育活動推進について伺います。  先ほど御説明のとおり、新年度、学校の裁量予算を拡大して、各学校の実情に応じて、児童生徒の教育に必要な物品を整備するとともに、特色ある学校づくりを推進するとして11億6,400万円が計上されているわけでありますが、大変有意義な施策でありまして、評価いたしているところでありますけれども、改めて近年の額の推移、おおむね5年間程度どうなっているのか、それから各学校への支出の基準なり、考え方について、改めて伺っておきたいということと、それから、今後さらなる拡充等のあり方についてお考えがあれば伺っておきたいと考えます。  次に、生涯学習部の所管であります郷土博物館の整備について伺います。  新年度、老朽化が進んでいる博物館設備の改修を行って、施設環境の充実に努めるとして、具体的には昇降機設備改修でありますとか、ポンプユニットの交換等々で4,200万円が予算計上されているわけでありますが、改めてこの郷土博物館に対する中長期的な改修計画はどのようになっているのか、またこの郷土博物館の耐震性はどうなっているのか、加えてそれへの対策についてはどう考えておられるのか、さらに郷土博物館の当初の設置目的に沿った魅力化に向けた施策についてはどう考えておられるのか、伺いたいと思います。  次に、第3点でありますが、国の平成26年度予算編成の基本方針と今回の本市の新年度教育予算編成とのかかわり、反映状況についてでありますが、御承知のとおり政府は昨年12月に国の平成26年度予算編成方針案を閣議決定いたしまして、教育関係分野についても教育再生と銘打って、教育基本法の理念なり、教育再生実行会議の提言を踏まえながら、教育の質の向上を目指し、人材育成のための施策を総合的に推進するとして、具体的な課題を掲げて、各地方自治体教育行政に対しても、その取り入れ、反映を求めているところであります。  さらに、その力点としても、世界トップレベルの学力達成等に向け、初等・中等教育段階における英語教育の強化、そして理数教育の推進、ICTを活用した先導的な教育の推進、道徳教育の充実並びに特別支援教育の強化、加えて子供をめぐる環境を強化しつつ、学校施設の耐用年数の延長と大胆な統廃合、通学手段の確保、地域コミュニティー拠点化等を検討し、教職員数、教職員配置、学校施設数について、少子化・過疎化の時代に合った教育システムを構築するなど、指針を示しているところでありますけれども、今回の市の予算編成検討に当たりまして、これらをどう受けとめ、どう反映され、また今後に向けての取り組み方についてどのように考えておられるのか、考えを伺っておきたいと思います。  最後に、第4点として、市長マニフェストと新年度教育関係予算編成との関係、反映状況についてであります。  御承知のとおり、市長マニフェストに関する取り組みにつきましては、平成25年度から28年度までの4年間をかけて実践されているところでありますけれども、第28から第39に至る12項目として取り上げられている中、進捗状況での特筆すべき点、またその上に立った平成26年度予算編成への反映に当たっての特徴的な点があれば伺っておきたいと思います。  なお、あわせて、平成26年度予算計上も含めまして、本市が政令指定都市20市中における教育関係施策の水準レベルというのは、相対的にどのような位置にあり、またそれから見た今後への課題、取り組みに向けた重点を置くべき点、努力すべき点についてはどのように考えておられるのか、伺いたいと思います。  とりわけ懸念いたしておりますのは、今後、本市の多くの教育施設が一どきに大規模改修等建てかえをしなければならない、その分の教育費が増大、膨らんでくる中で、全体施策に影響が出て、ほかの政令市との比較においても、内容について格差が出てしまっては、子供たちの教育に支障が出てくるのではないのかとの懸念もございますので、それらに対する視点についての見解も含めて伺っておきたいと思います。  以上であります。 504 ◯主査(松坂吉則君) 学校財務課長。 505 ◯学校財務課長 学校財務課でございます。  教育活動推進の予算についてお答えします。  教育活動推進予算のここ5年間の推移ということですが、平成21年度が10億9,900万円でして、その後、22年度に11億5,700万円と約5%ふえた後、その後、平成25年度まではほぼ同額で推移しております。そして今回、平成26年度ですが、消費税増税分を考慮しまして、前年度と比較して3.1%の増となっております。  次に、各学校への配付予算額の決め方ですが、各学校の当該年度の実績を参考にしまして、教育委員会のほうから学校に見積もれる限度額を示しまして、学校からはその中で決めました予算調査表というのを教育委員会に提出していただきます。それを基礎資料といたしまして、さらに学校数、児童生徒数を勘案いたしまして、配付する予算を決定しているところでございます。  最後に、今後さらなる拡充等のあり方ということですけども、今後とも減額することなく、できれば増額させていきたいと考えております。  以上でございます。 506 ◯主査(松坂吉則君) 生涯学習部長。 507 ◯生涯学習部長 生涯学習部でございます。  私のほうからは郷土博物館の整備についてお答えさせていただきます。  まず、中長期的な改修計画はあるかということでございますけれども、現在のところは老朽化して、壊れそうなところを緊急性に鑑みて改修を進めているという状況でございまして、改修計画は持っておりませんが、今後、もう一つの御質問にもございました魅力化も含めまして、そういったこともありますので、館内の環境整備であるとか、バリアフリー化、そういったものも含めて計画的な整備について検討してまいりたいというふうに考えております。  また、耐震化はどうかということでございますけれども、平成13年度に免震構造を導入いたしまして、現在のところでは耐震化は終わっているという形で、大きな地震でも大丈夫というふうに考えております。  それから、設置目的に沿った魅力化についてでございますけれども、ハード面の関係もございますけれども、ソフト面といたしましては、本市の魅力の一つでございます歴史的な魅力であります千葉氏とか、妙見信仰、こういったものを少しこれからは強目に出していって、これは全国的に発信できる素材ではないかなというふうに考えています。  また、今までは加曽利貝塚もそうでしたけれども、教育的な分野に力が傾注しておりましたので、観光的な視点をここも取り入れたいと思いまして、先ほど櫻井委員からもございましたように、観光部署ともいろいろ御相談させていただき、観光協会であるとか、いろんなところと今タイアップした事業、そういったものを進めるような形で考えております。  以上でございます。 508 ◯主査(松坂吉則君) 教育次長。 509 ◯教育次長 国の大きな予算編成の基本方針と本市の教育予算の関係、さらには反映状況ということでございますけれども、当然のことながら、国の方針につきましては、市の教育施策の推進にも大きく密接に関係してきていると。これについても着実にその方針を取り入れながら反映もしていかなきゃいけないというふうに考えております。  その取り入れ方につきましては、基本的にはまず国の予算編成、夏に行われますけれども、概算要求時点から、その状況、情報、そういうものをしっかり把握しながら、そういうものの中から本市の教育施策推進にとって有効なもの、これは当然のことながら予算に反映させていくということでございます。さらに、最終的に国の予算の決定状況、そういうものを見ながら、実際の市の予算にも反映させていくというような格好を考えております。  平成26年度におきましても、理科教育の推進であるとか、ICTを活用した先導的な教育の推進など、そういうような国の予算なども予算化しておりますし、学校配置の適正化、こういうものも国の予算を取り入れながら進めているということで、そこについてはしっかり国の状況を把握し、今進めているというような状況です。今後も国の大きな基本方針というのは、来年度にかかわらず、その先、またずっと、いろいろ方針が決まっておりますので、そういうものの動きもしっかり見据えながら進めていきたいというふうに考えているところです。  それから、市長マニフェストと新年度の教育予算との関係についてですけれども、委員おっしゃられるような28から39項目に至る12項目、これにつきましては基本的には予定どおり進んでいるというような状況でございます。特に平成26年度におきましては、新規項目といたしまして、学校教育イベント学校支援地域本部ファミリー読書ノート、このように新規事業もしっかり盛り込んでいる格好でございますので、特に市民に対してしっかりとした取り組みをしていきたいというふうに考えているところでございます。  それから、他の政令市との関係というんですか、施策の水準、レベルはどのようなものかということですけれども、予算自体の比較というのは非常に難しい。特に教育関係については、ソフト的な予算というのは額的には小さいものでございまして、一つの大きな施設整備が入ってくることで、大きく予算額自体はふえるということになります。ですから、なかなか予算の規模だけで比較するということは非常に難しいというふうに考えているところでございます。  しかしながら、一つの目安にはなると思うんですけれども、全国の学力調査で比較してみますと、各市ともどのぐらいのものかというのを発表しているんですけれども、千葉市としては当然トップレベルにあるということで、教育的な施策についてはしっかりやっているというふうに私どもは考えております。さらに、今年度の予算の状況を見ましても、新規項目が14項目、さらには拡充項目8項目ということで、市全体から見ても、予算についても重点的に配分されているのではないかというふうに考えているところでございます。  以上でございます。 510 ◯主査(松坂吉則君) 佐々木委員。 511 ◯委員(佐々木久昭君) ありがとうございました。それぞれ御丁寧に答弁をいただきました。おおむね理解させていただきましたけれども、あと若干の意見を申し上げたいと思います。  まず、第1の教育活動推進に係る予算についてでありますけれども、今、御説明のとおり、毎年有効に有意義に各学校において生かされているようでありますし、新年度も含めて大いに活用いただけたらというふうに思います。  ただ、小中高等学校合わせて170校に及び、児童生徒数の多さ、しかも各学校にもいろいろな実情がある中で、子供たちに必要な物品が本当に行き渡り、それから特色ある学校づくりの推進にきちんと寄与できるという意味では、決して高い水準ではないのではないか、そんな思いもいたしております。各学校ともそれぞれの生い立ちや環境の違いもありますし、それゆえ各学校の裁量が必要となるところでありますし、むしろそういう幅を持った裁量を生かして、とてもいい事例も出てきているところもありますので、大変喜ばしく思っているところであります。ぜひ平成26年度の予算も有効活用していただきながら、あわせて次年度以降も大いに拡充していただけるように前向きに御検討いただけたらというふうに要望いたしておきます。  それから、第2の郷土博物館の整備についてでありますけれども、お答えのとおり、老朽化もかなり進んでいるようでありますが、耐震性等々についてはいろいろ手を打っていただいているというお話もございましたし、理解いたしております。ただ、立地している亥鼻山も、基本的には比較的軟弱な砂地でなっているという見方がございまして、決して地盤が堅牢であるとは言えないというような実感も実は持っているところであります。今まで経験したことのないような、例えば首都直下地震等々大きな地震が発生した場合などを考えますと、やはり大変危機感を持つところでありまして、ぜひさらなる確たる耐震化、老朽化対策、それに必要な整備をしっかりやっていただけるようにお願いしておきたいと思います。  それから、博物館そのものの魅力化についても、お答えもありましたとおり、この立地場所については、ほかならぬ大治元年、1126年の千葉市開府の基礎となる千葉氏が居城というか、館を大椎町から移して築いた歴史的な意味を持つ、千葉市にとっては欠くことのできないシンボル的役割を担う郷土博物館、千葉城でもありますので、それにふさわしい魅力化に努めていただけたらというふうに思うところであります。  今お話もありましたとおり、鎌倉幕府を開いた源頼朝を中心になって支えた千葉常胤、常重等々、千葉氏の活躍というのが、その筋では、最近は黒田官兵衛みたいなのが大河ドラマに捉えられるように、脇役が非常にクローズアップされる時代でもあります。NHKの千葉支局の局長さんなり、また市長なんかの話の中の話題にも、いずれ大河ドラマにぜひ千葉氏をというような夢も出ているようでありますけれども、ぜひそういった千葉氏の活躍、千葉氏が三百数十年の歴史の中で、結果的には身内の争いで滅亡したというふうにはなっているんですけれども、視察などに行きますと、いつぞやも申し上げましたが、佐賀県に小城ようかんで有名な小城市というのがあって、そこには実は地元にとても尊敬される千葉氏の末裔がお殿様でいて、千葉城のような、今お城はありませんけれども、そういうことをほうふつさせるようなお城を立派につくって、名君として活躍したという、そういう事例もあるようですので、ぜひ全国で滅亡されたとして少し暗いイメージのある千葉氏もなきにしもあらずでありますが、それを払拭するような意味でも、ぜひ新しい千葉氏の末裔の活躍ぶりなども、いろんな意味で展示なり、また紹介するイベントも行う、そんな工夫も必要ではないのか、そういうことで魅力化をぜひ遂げていっていただけたらと、こう要望しておきたいと思います。  3点目の国の予算編成方針と本市の教育関係予算編成とのかかわりについてでありますけれども、お答えのとおり、既に今年度の千葉市の教育予算に反映している事業、施策が大変多くおありになっているようでありますし、国のそうした大事な基本方針もしっかり受けとめながら、取り組みをされているということはよくわかりました。  ただ、国は政権がどうであっても、国内的にも、それから国際社会の中でも通用できる人材の育成をということで、かつてないほどに教育再生に向けた決意を込めた取り組みもしてきているようでありますので、そういう意味でそれぞれの都市、それぞれの市等によっては、生い立ちもありますし、また予算の限りもありますから、一どきにというわけにはいきませんけれども、国の基本方針なり、そして国の方針の意図するところをしっかりと受けとめながら、よりよき、全国に乗りおくれることのない先進的な取り組みをぜひしていただけたらというふうに思っております。  最後に、市長マニフェストと新年度教育関係予算編成とのかかわりについてでありますけれども、お答えのとおり、マニフェスト大綱12項目分野については、それぞれに順調に進捗されているということでございましたし、それは受けとめをいたしているところでございます。ぜひ平成26年度の予算方針も含めて、着実な実践、進捗に御努力いただきたいと要望しておきたいと思います。  ただ、細かく見ていきますと、先ほど来も出ておりましたが、職員の皆さんの勤務負担軽減という項目については、いずれにしてもしっかりとした調査活動、アンケートなども配してということで取り組みを進めておりますけれども、しかしその実情たるや、先ほど来お話がありますとおり、大変複雑な課題、問題も惹起してくるのではないかという少し危惧を持つぐらい、これは前倒しでしっかり取り組みをしていかなければならない項目もあるという受けとめをしておりますので、ぜひその辺はシビアに実情を見ていただいて、早目早目の進捗を図っていただけたらというふうに思っているところであります。
     最後に、政令市における教育水準については、比較の仕方がなかなか難しいんですけれども、今の教育次長のいろいろな比べ方などの要素から見たといたしまして、千葉市もよく頑張っているという、そんな思いもいたしております。  ただ、もともと千葉市教育は、宮内三朗市長の時代から、太陽の子を育てる、教育は全てに優先するというぐらい勢いを持って、全国に誇る千葉市教育だというふうに誇示していたわけですよね。そういうものからすると、部分的にどうしても見えちゃうんですけれども、いろいろソフトの面だとか、いろんなところでちょっとやっぱり政令指定都市になりましたので、一番進んでいると言われる横浜市などが気にはなるんですが、横浜市よりも進んでいる部分ももちろんありますから、トータルで考えなければいけませんけれども、1人の子供、1人の児童生徒という単位で見たときに、そういったもので政令市の中においても、また県内の各都市においても、いつもいろんな施策が最優位にあるという努力はぜひしていただけたらというふうに思っているところであります。  そういう意味で危惧いたしております、高度成長の中で一気に人口もふえて、そして子供たちもふえるので、学校を初めとする教育施設が一遍につくられてきて、それがここに来て一遍に老朽化してきている。耐震化の工事などについては、非常に頑張って、完遂しつつあるわけでありますけれども、ただいろいろなまた教育関係施設も一どきにこれが建てかえだとか、大修繕をしなきゃいけない中で、お金がたくさん一どきにかかるという実は教育関係予算の実情を目の当たりにしているわけでございまして、これは何回も申し上げておりますけれども、これはやっぱり別物、別予算でしっかり市としてとってもらって、子供たちの教育にしわ寄せになるようなことは絶対避けるような、そういうぜひ所管としての御努力をしていただきたいと思いますし、二元代表としての私ども議会としても、そういう目でぜひチェックもしていきたいということを申し上げて、終わりにしたいと思います。どうぞ頑張ってください。ありがとうございました。 512 ◯主査(松坂吉則君) それでは、質疑がなければ、これで終わりにしたいと思います。  教育委員会の皆様、長時間にわたりありがとうございました。                 [教育委員会退室]                 指摘要望事項の協議 513 ◯主査(松坂吉則君) それでは、教育委員会の所管につきまして、指摘要望事項がありましたら御意見を伺いたいなというふうに思います。実はきのうと同じでちょっと今、事務局から項目について出していただいたんですけれども、皆さん重なっているところをあらかじめ申し上げまして、この後、議論していただきたいと思いますが、まず一番皆さん重なっていて多かったのが、学校施設の改修、長寿命化、それからエアコン、トイレ、耐震、こういう施設関係の今後の計画的な改修についてが一番皆さんから多かったのが1点です。  その次に、いじめ、不登校の対応、スマホ等もあわせてと、教職員の負担軽減、あともう一つは教科書採択が重なっているぐらいですかね。  この中から大体選んでいこうというふうに思うのですが、去年は学校校舎の老朽化と防災の観点から中長期的な視点に立った計画に基づき整備されたいということで、指摘要望事項になっています。なので、ことしハード面で組んでいくのか、ソフト面にするのか、そこら辺をちょっと皆様でお話し合いをしていただければ、その旨をもちまして、まとめさせていただこうと思いますが、いかがでしょうか。御意見のある方。中村委員。 514 ◯委員(中村公江君) 結構、指摘要望事項の重みというんですか、前回の施設整備の指摘をしたことが施設整備、割と進んで、耐震補強なんかもやられてきたという経緯もあるので、個人的にはもう少しエアコンなんかをちゃんと後押しすることで、もう少し施策として反映する部分も一定あるかなという気もするのですが、ただいじめ、不登校も含めて、いじめも含めた対応をするのに、さっき言ったスマホというか、IT絡みのことへの対応もそうだし、あと教職員の負担を軽減させるような手だてをいかに講じるか、やっぱりそのあたりの先生方の負担軽減というのは、どこでも結構皆さん出たのかなというふうに思うので、これからはそういう方面での対策、ソフト面的なこともちょっと強調したほうが、先々人員配置をふやすということにつながっていくかなというふうに思うんですけども。 515 ◯主査(松坂吉則君) 教職員の負担軽減というのは、お二人から出ているのかな。佐々木委員も、3人。石井委員。 516 ◯委員(石井茂隆君) 意見が違ったんだよね。私は、負担軽減はやり方を変えろと。 517 ◯主査(松坂吉則君) そうですよね。だから、人員をふやすということじゃないんだよね。どうしますか。ハードでいくか、ソフトでいくかだけでも決めてもらいたいんですけど。佐々木委員。 518 ◯委員(佐々木久昭君) できれば、決算のやつで、ハードをやって…… 519 ◯主査(松坂吉則君) 去年の予算ですね。佐々木委員。 520 ◯委員(佐々木久昭君) そうです。去年の予算か。だから、中村委員が言うように、ソフトの面でということでまとめたらいいのかなと。子供たちへの施策と、あとは教職員の負担軽減ということを、一つの文章の中に二つぐらいを入れるというのは構わないんでしょう、別に。 521 ◯主査(松坂吉則君) 文章がおかしくならなければ、全然問題ない。やるとすれば、さっき言ったいじめ、不登校への対応。ただ、負担軽減と絡めると、やっぱり項目としては別出しになっちゃうかもしれないですね。いじめの方向でいくのか、負担軽減でいくのかですけど、いじめの方向であれば、3人の方がおっしゃっていて。佐々木委員。 522 ◯委員(佐々木久昭君) いじめは、また委員会の設置だとか、問題がいろいろ出てくるんですよね。だから、教職員の負担軽減というか、なかなか難しいもので、調整がね。 523 ◯主査(松坂吉則君) 先ほど石井委員がおっしゃったように、意見が同じ負担軽減でも違うので、ちょいと難しい。佐々木委員。 524 ◯委員(佐々木久昭君) ふやせというだけじゃないんですよね。結局メンタルヘルスだとか、いわゆるノイローゼになるような先生が結構いっぱい出てきちゃった。 525 ◯主査(松坂吉則君) ふやせじゃなくて、負担軽減であれば、つくれると思います。中村委員。 526 ◯委員(中村公江君) 負担軽減なら、負担軽減でいいです。それが後押しできて、少しでも対策を講じられるならば。 527 ◯主査(松坂吉則君) そんな方向でもいいですか。ふやせというんじゃなくて、ソフト面でどういうふうに解決できるかということを考える。(「負担軽減と支援みたいな」と呼ぶ者あり)そうですね、そんな形でいいですか。(「まとめやすいですか、大丈夫ですか」と呼ぶ者あり)まとめづらいですけど、まとめるしかないですよね。ちょっとやってみるしかないですよね。2回にわたりハード面をやってきたので、今回はソフトの部分で調整させていただいて、11日に出させてもらうように。それでお任せいただけますでしょうか、ちょっとまとめてみますので、よろしくお願いいたします。  ということで、閉めさせていただいて、あしたに臨みたいと思いますが、よろしくお願いします。あすは10時からということでございますので、よろしくお願い申し上げます。  本日はお疲れさまでございました。                  午後3時35分散会 Copyright © Chiba City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...