大規模災害が発生した際の避難施設の安全性の向上と防災機能の強化は不可欠であり、地域住民に安全で安心な避難生活を提供できるよう早期に対策を講じていくことは、喫緊の課題と考えます。
そこで、2点について当局の見解をお伺いします。
1点目に、緊急提言にある学校施設の安全性の確保、地域の拠点としての学校施設の機能確保、電力供給の減少等に対応するための学校施設の
省エネルギー対策について、それぞれ、どのように取り組まれるのか、お聞かせください。
2点目に、
国立教育政策研究所が行った実態調査について本市も取り組まれたと思いますが、本市の実態調査結果についてお聞かせください。
次に、自動二輪車の駐車場についてお伺いいたします。
平成18年に、道路交通法の改正に伴い、駐車違反の取り締まりが強化され、本市における原付を含む自動二輪車の
駐車違反件数は、平成21年で3,451件、平成22年で3,790件、平成23年は3,968件と毎年増加傾向にあります。これまでも我が会派の黒宮議員が、平成17年に一般質問で自動二輪車の駐車場問題を取り上げ、それ以来、何人かの先輩議員も自動二輪車の
駐車場設置についての質問、要望を行ってこられました。本会議で最初に取り上げられてから、早いもので6年の月日がたちましたが、本市においては、栄町
立体駐車場に15台の
駐車スペースを確保された程度で、本市における自動二輪車の
駐車場整備は進んでいない状況と考えます。
この間、平成22年4月に、
国土交通省都市・
地域整備局の
自転車駐車場における自動二輪車の受け入れについての通知が後押しとなり、全国では
自転車等駐車場に関する条例改正が行われ、186地域の市区町村での自動二輪車の
自転車駐車場への受け入れが可能となっております。
国土交通省都市・
地域整備局の通知では、自転車法では対象外とされている自動二輪車について、
自転車駐車場の管理に関する条例等に自動二輪車を位置づける改正等を行うことで自動二輪車の受け入れが可能とあり、国として、
自転車駐車場における自動二輪車の受け入れを積極的に推進していこうとするものであります。
本市で自動二輪車を受け入れる
民間駐車場は中央区に2カ所、美浜区に1カ所ありますが、
受け入れ台数は限られております。これまでも指摘されてきたとおり、
民間駐車場では自動二輪車の駐車に対応する設備の整備費用がかかり、採算が合わないなどの問題があります。民間施設における自動二輪車の駐車施設の整備の進展は難しいものがあるようです。
そこで、自動二輪車の駐車場の整備に関してお伺いします。
国の通知を踏まえ、
自転車駐車場に関する条例を改正し、駅周辺の
自転車駐車場の利用状況に合わせ、利用者が少なくスペースに余裕があるところについて、50cc以下のスクーターと車体の大きさがほとんど変わらない125cc以下の自動二輪車を受け入れできないか、お聞かせください。
次に、美浜区地域の諸問題について。
高洲1丁目、稲毛海岸1丁目、幸町2丁目、新港横戸町線付近の歩行者、自転車の通行についてお伺いいたします。
本地域は、高洲1丁目、稲毛海岸1丁目と幸町2丁目の町境に黒砂水路が流れ、新港横戸町線の開通とともに、地域間の交通手段として黒砂水路と新港横戸町線を横断する斜路付階段の歩道橋が新設されました。この新設された
横断歩道橋に関して、地域の方、特に高齢者の方から
エレベーターを設置してもらいたい、今の
横断歩道橋は登り切れない、以前の
水路横断橋のほうが生活しやすいなどの声が寄せられており、
横断歩道橋を渡れない高齢者の方などは、京葉線に面した13号橋交差点、
黒砂水路交差点を渡り、生活されております。以前までは、黒砂水路に
水路横断橋がかかり、道路部は
手押し信号機が設置された横断歩道となっておりました。当局より入手した平成17年3月と同年5月、工事着工前の平成19年7月の
地元協議会議事録によると、地域の皆様からは高齢者対策として新設の
横断歩道橋に
エレベーターを設置してもらいたいとの強い要望が上がっております。平成17年3月の議事録には、市の見解として、新設の
横断歩道橋の横断距離は55メーターあり、当時、横断橋の
自転車利用者が640人いることから、
エレベーター設置に対して検討は必要であるとの見解が示されております。また、平成19年7月の議事録では、
エレベーターの設置はしないとされているが、地域からのさらなる要望に対して現在検討中であり、回答は出せないと説明されております。その後も、地域住民と協議はされてこられたようですが、
エレベーターは未設置であり、現在も高齢者の方から
エレベーター設置に対して強い要望が寄せられております。
そこで、改めて建設当初から
横断歩道橋の
エレベーターの設置が要望されておりましたが、設置に至らなかった経緯についてお聞かせください。また、超高齢社会を迎えるに当たり、この地域の高齢者や障害等を持たれている方の移動経路について利便性の向上を図る必要があるかと考えますが、当局の見解をお聞かせください。
次に、高洲1丁目と稲毛海岸1丁目間の横断路と
黒砂橋交差点についてお伺いいたします。
海浜公園通り高洲1-12交差点から黒砂水路までの区間は、横断通路として
マイショップ高洲と旧ライフ敷地内の一部が使用されております。ライフの撤退から一時敷地が閉鎖された際に、地域の方から通り抜けする通りがない、バス停に向かうのに大回りしなければいけないなどの声が多く寄せられました。ライフ跡地に新たな所有者があらわれ、利用できなくなった場合、地域住民の生活に影響が出ます。また、稲毛海岸1丁目方面から幸町に向かう際に、
横断歩道橋を渡れない方は
マイショップ高洲か旧ライフ敷地内を通り、
黒砂橋交差点を渡る以外にありません。
この
黒砂橋交差点は、平成24年度から改良工事に着手すると聞いております。この交差点について地域の
視覚障害者の方から、長年にわたり横断歩道を渡る際にどちらの信号が青なのかわからない、交通量が多く、渡るときは命がけですと切実に訴えておられました。要望をいただいた当時の県警の回答では、新港地域へ向かう信号機と高洲方面に向かう信号機の間隔が短く、どちらの音が鳴っているのかわからないため、
視覚障害者用の信号機の設置はできないとのことでした。しかしながら、現在は、横断方向によって信号機の音色を変えられると伺いました。
そこで、以下2点について当局の見解を伺います。
1点目、高洲1丁目と稲毛海岸1丁目の通行について旧ライフの敷地内が使用できなくなった場合を考え、新たな横断道の設置が必要と考えますが、当局の見解をお聞かせください。
2点目、
黒砂橋交差点の改良工事に伴い、
視覚障害者用の信号機を設置すべきと考えますが、当局の見解をお聞かせください。
以上、1回目の質問を終わります。(拍手)
5 ◯議長(小川智之君) 答弁願います。教育次長。
6 ◯教育次長(武田 昇君) 学校施設の
防災機能向上の取り組みについてお答えします。
まず、学校施設の安全性の確保の取り組みについてですが、
東日本大震災の被害を教訓として、学校施設の建物自体のみならず、非構造部材の耐震対策について指摘されていることから、震災後の避難所としての機能維持を図るため、平成24年度には大規模空間を持つ屋内運動場の
天井落下防止調査、改造設計や建物の
外壁劣化調査、修繕を行うとともに、天井材、照明器具等の落下防止や強化ガラスへの交換、建築基準法に基づく法定点検などを引き続き行い、児童生徒の安全確保に努めてまいります。
津波対策につきましては、浸水が想定される沿岸地区の小中学校の3階以上の階を有する校舎部分が
津波避難ビルとして指定されることとなっております。また、児童生徒や地域住民が安全な場所へ速やかに避難できるよう、今後予定されている県の
津波浸水予測の結果に基づく被害想定を踏まえ、必要な対策を検討してまいります。
次に、地域の拠点としての学校施設の機能確保についてですが、避難所開設時の初動対応に必要な食料、飲料水等、最低限の物資が各学校へ配備される予定であり、既に配置されている
地域防災無線や非常用井戸、
非常用水栓付耐震性受水槽やプールの水の
ろ過浄水装置などの設備について平常時から使用することや訓練により、災害時に十分機能できるよう対応してまいります。
バリアフリー化につきましては、障害のある児童生徒等に配慮するとともに、改築や大
規模改造工事とあわせて、多様な人々が利用しやすいように、スロープや
障害者用トイレの設置などの
バリアフリー化を行うこととし、平成24年度は8校に設置する予定でおります。また、平成24年度から屋内運動場の
耐震補強工事等とあわせて、トイレの洋便器化を図るとともに、災害時の
情報通信設備機能を整備することとし、
地上デジタルテレビアンテナの端子や災害時優先電話を設置することとしております。今後も、
防災担当部局と連携しながら、学校施設の防災機能の向上に努めるとともに、地域住民が主体として組織する
避難所運営委員会が行う避難所の開設、運営を支援してまいります。
次に、電力供給力の減少等に対応するための学校施設の
省エネルギー対策についてですが、照明器具による対策として、改築、
耐震補強工事や大
規模改造工事とあわせて、引き続き
LED照明、高効率型の蛍光灯や無電極ランプなどの
ランニングコストが大幅に削減できる照明器具に更新することとしております。また、
太陽光発電設備や
ソーラー式LED外灯の設置に際しましては、
消費エネルギーを見える化し、環境教育にも活用できるよう、発電量を確認できる表示装置を導入しております。平成24年度は、新たに2校に
太陽光発電設備を、また4校に
ソーラー式LED外灯を設置する予定で、今後は
学校適正配置事業に伴う統合校などへの設置を考えております。
最後に、
国立教育政策研究所が行った実態調査結果についてですが、本市の学校施設の防災機能に関する状況につきましては、体育館にトイレがある、非常用の通信装置があるにつきましては100%、水を確保する設備があるについては97.8%となっております。しかしながら、屋外から使用できるトイレがある、停電に備えた
自家発電設備があるについては0%であります。なお、体育館はもちろん
プール附属屋や部活動用に設置されているトイレにつきましては、災害時にはかぎをあけることにより屋外から使用できるトイレとなり、昨年の
東日本大震災の際には多くの市民の利用がございました。また、
避難所機能を考慮した
災害対応マニュアルについては作成されておりますが、現在、関係部局などと協議を行い、見直しを図っているところであります。
以上でございます。
7 ◯議長(小川智之君) 建設局長。
8 ◯建設局長(清水謙司君) 初めに、自動二輪車駐車場についてお答えします。
125cc以下の自動二輪車の
自転車駐車場への受け入れについてですが、受け入れに当たっては、利用率の低い
自転車駐車場を活用し、自転車との錯綜による事故を防ぐ対策など再整備工事を行うこととなることから、費用対効果について自動二輪車の駐車需要も含め検証する必要があり、本年4月から自動二輪車の受け入れを始める千葉市栄町
立体駐車場の利用状況や課題について検証してまいります。
次に、幸町2丁目新港横戸町線歩道橋の歩行者、自転車の通行についてお答えします。
まず、
エレベーターを設置しなかった経緯についてですが、
エレベーターの設置の必要性を検討した結果、
当該横断歩道橋は千葉市
バリアフリー基本構想の
重点整備地区内でないことや建設費のほか継続的に維持管理費が必要であることを地元に説明し、現在の整備に至ったものであります。
次に、高齢者や障害などを持たれている方の移動経路の利便性の向上についてですが、移動経路は
黒砂橋交差点に迂回していただき、その利便性の向上を図るため黒砂橋の上流側の歩道部を平たんな構造に改良し、下流側には新たに黒砂水路を横断する平たんな歩道橋を設置することとしております。
次に、高洲1丁目と稲毛海岸1丁目との横断路についてですが、小売店舗の一部撤退により通り抜けができず、最大約1キロメートルの迂回を余儀なくされ、バス利用者や買い物客の利便性が失われることから、周辺自治会などの意見を伺いながら横断路について検討してまいります。
最後に、
黒砂橋交差点への
視覚障害者用信号機の設置についてですが、
視覚障害者の方々が安全に交差点を横断できるよう、
黒砂橋交差点の
交通安全対策工事とあわせ、
音響機能付信号機の設置について公安委員会と協議してまいります。
以上でございます。
9 ◯議長(小川智之君)
伊藤康平議員。
10 ◯5番(伊藤康平君) 御答弁ありがとうございました。
それでは、学校施設の
防災機能向上の取り組みについて、2回目の質問をさせていただきます。
耐震改修の1年前倒しなど緊急提言についての取り組みについては、大方理解いたしましたが、さらに電力供給の減少等に対応するための学校施設の
省エネルギー対策について伺います。
先ほどの答弁で、学校施設における照明器具については、
LED照明、高効率型の蛍光灯や無電極ランプなどの
ランニングコストを大幅に削減できる照明器具に更新し、
ソーラー式LED外灯の設置に取り組む、また、こうしたものの設置に際しては、
消費エネルギーを見える化し、環境教育にも役立てるようにするとのことでした。
東日本大震災において、電力供給が大幅に減少し、学校施設においても
省エネルギー対策を講じることが求められております。既存施設を含め、環境を考慮した
エコスクールの整備を一層推進することが必要と考えます。取り組みの推進を要望いたします。
さて、
国立教育政策研究所が行った実態調査の学校施設における停電に備えた
自家発電設備があるとの項目で、本市は0%との調査結果となっております。数多くある
東日本大震災での体験例では、
石油ストーブを利用し寒さをしのいだのだが数日で燃料が枯渇した、近所の工務店から発電機が届けられ、照明や携帯電話の充電などに非常に役立ったなど、災害時における電力の必要性が指摘されております。船橋市では、
ガス缶発電機を
市立小中学校と
特別支援学校の82校すべてに整備していくそうです。また、省電力の
LED照明器と組み合わせることにより、夜間の避難所の光源の確保策としていくとの報道記事も目にしました。
そこでお伺いします。
本市においても、
小中学校施設に停電時でも利用できる
ガス缶発電機のような自家発電機の整備が必要と考えますが、停電時の対応についてお聞かせください。
次に、自動二輪車駐車場の取り組みについてですが、最初にも申し上げましたが、自動二輪車の
駐車場対策が議会において取り上げられてから6年の歳月が過ぎ、いまだに検討を繰り返しておられます。慎重に事業を推進していくことは大事なこととは思いますが、対策の推進について真摯に取り組んでいただきたいと思います。他都市においては、何年も前に対策に着手しており、中には社会実験を行い、その効果について検証しております。本市は、財政健全化に対しての歳入確保に向けた努力がなされております。事業を圧縮し歳出を抑えることも大事なこととは思いますが、
自転車駐車場の
空きスペースを有効に活用することで歳入に貢献できれば、決して無駄な事業ではないと考えます。また、自動二輪車の登録台数は減少しているにもかかわらず駐車違反数が増加していることからも、対策を進める必要があると考えます。全国186地域で
自転車駐車場に関する条例改正を行い、駐車場への自動二輪車の受け入れを実施しているわけですから、その効果を確認し、
自転車駐車場の
空きスペースを有効利用することで、自動二輪車を利用される市民の皆様にも喜んでいただけるのではないでしょうか。前向きな取り組みを強く要望いたします。
次に、美浜区地域の諸問題について御答弁ありがとうございました。
横断歩道橋に
エレベーターを設置すること、地域間の利便性向上に伴う横断路の設置並びに
黒砂橋交差点の
視覚障害者用信号機の設置に対する当局のお考えについて、さらなる改善、対応を求め、所感も含め要望を申し上げたいと思います。
横断歩道橋の
エレベーター設置についてですが、
横断歩道橋を利用する際に登り切れないと訴える高齢者の多くは、買い物の荷物を持って上がれない、自転車を押して上れないなどの、このような理由から
横断歩道橋は利用していないとの意見が上がっております。
横断歩道橋を利用できない障害者を含む高齢者の方々に不自由な環境とならないように、安全に渡れる
エレベーターの設置か、これにかわるものが必要と考えます。例えば、もともと設置していた黒砂水路をまたぐ
水路横断橋を高洲側と稲毛海岸側に設け、
横断歩道橋にかわる横断路として整備してはいかがでしょうか。防潮堤の計画区域外であることから、水路わきにスロープを設置し、歩行者や車椅子の方が渡れる構造となっていればよいので、答弁にもありました
黒砂橋交差点の改良工事に伴う歩道橋の構造に比べ安価でできると考えます。さらなる検討を要望いたします。
高洲1丁目と稲毛海岸1丁目との横断路についてですが、当局としても、地域の利便性が失われると認識いただいております。平時においての利便性や災害時における地域の皆様が迅速に移動できる緊急避難路としての役割もありますので、早期の取り組みを強く要望いたします。
黒砂橋交差点の
視覚障害者用信号機の設置については、安心して生活のできる環境づくりを行う上で、千葉市
バリアフリー基本構想の重点地域から外れていたとしても、一人を大切にするまちづくりに取り組まれますよう求めます。
以上、2回目の質問、要望を終わります。
11 ◯議長(小川智之君) 答弁願います。総務局長。
12 ◯総務局長(大野義規君) 学校施設の
防災機能向上の取り組みについて、2回目の御質問にお答えします。
停電時における光源の確保についてですが、懐中電灯等により対応するとともに、非常用井戸を整備している学校においては、井戸用の発電機の活用、また、分散備蓄している発電機の活用のほか、災害時におけるレンタル機材の提供に関する協定書に基づく事業者からの調達等により対応することとしております。なお、停電時における夜間の光源の確保については、重要なものと認識しており、さらなる光源の確保策について、今後、地域防災計画の見直しの中で検討してまいります。
以上でございます。
13 ◯議長(小川智之君)
伊藤康平議員。
14 ◯5番(伊藤康平君) 御答弁ありがとうございました。
学校施設の
防災機能向上の取り組みについて、3回目は所感も含め、要望といたします。
停電時の光源の確保として、懐中電灯等による対応や非常用井戸の発電機の活用、分散備蓄している発電機の活用、非常時におけるレンタル機材の提供に関する協定書に基づく事業者からの調達等により対応するとのことでした。
今現在も余震が発生し、最近では千葉県東方沖を震源とする地震や茨城県沖で震度5弱の地震も発生し、いつまた大きな地震が発生するかわかりません。
東日本大震災でも経験したとおり、緊急時において多くの対応が必要とされる中で、分散備蓄したものを必要なところに転用し活用するということは余り現実的ではないように思われます。また、非常用井戸の自家発電機の活用といっても、固定したものであることと、また、主たる目的として水を供給するためのものであって、他の目的に使用することは主たる目的を阻害する可能性もあります。施設の電力設備は構造も複雑で固定されたものであることから、何が原因で利用できなくなるかわかりません。
ガス缶発電機は、小型で必要なところに配置できることから、緊急時にさまざまな用途で利用できるものと考えます。関係部局とよく協議し、改めて検討していただきますよう強く要望いたします。
以上、一般質問を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手)
15 ◯議長(小川智之君)
伊藤康平議員の一般質問を終わります。
一般質問を続けます。25番・段木和彦議員。
〔25番・段木和彦君 登壇、拍手〕
16 ◯25番(段木和彦君) 皆さん、おはようございます。民主党千葉市議会議員団の段木和彦でございます。
まず、質問に先立ちまして、先月21日に御逝去されました松井旭元市長さんに心より御冥福をお祈りいたします。松井元市長さんは、人口急増に伴う学校、道路、上下水道等の生活基盤の整備を進める一方で、急激に都市化してきた千葉市が大都市としてさらに発展していくためには、政令指定都市への移行が必要不可欠であるとの認識のもと、千葉駅周辺の都市開発及び幕張新都心づくり、稲毛臨海開発事業など、都市基盤の整備と都市機能の充実に力を注がれました。そして、ついに平成4年4月、全国で12番目の政令指定都市移行を果たされ、その後も大都市行政を着実に推し進められ、千葉市発展の礎を築かれました。ここに、松井元市長さんの御功績に対して改めて感謝を申し上げ、私たちは熊谷市長をサポートし、この大都市千葉市をより発展させていかなくてはならないと感じております。
また、明後日、3月11日は地震、津波により未曾有の大災害をもたらした
東日本大震災からちょうど1年になります。先月26日に開催されました東京マラソンは、皆様にとっても記憶に新しいと思いますが、およそ3万6,000人のランナーの中に心ひとつに南相馬の再興をと書かれた赤いたすきをかけた南相馬市桜井市長が出場されておりました。被災地のことが風化されていきそうな中、原発事故は収束したように言われるが、そんなことは全くない、復興には長い道のりを乗り越えなければいけない、全国の人にまだまだとアピールをしたかったとのコメントをされました。そのコメントを聞き、昨年、民主党千葉市議会議員団の先輩、同僚と岩手、宮城の被災地に何度か伺った際、現地の方々との話の中で、私たちがこちらに伺っても大したことができずに心苦しく感じていますと伝えると、ある女性から、こちらに来ていただいて実際に見ていただいた現状を地元に戻って伝えてください、もう終わったこととして忘れられていくのが不安ですと言われたことを思い出しました。大震災から1年になりますが、現地に伺いますと、そこはまだまだ被災地であり、1年たった今も各自治体による瓦れき処分の受け入れ等、ほとんど進んでいない状況であります。私もこの議会が閉会いたしましたら、千葉県の被災地や東北の被災地を訪れる予定です。皆様におかれましても、被災地のことを心におとめいただければ幸いです。
また、本日、私の次に一般質問で登壇予定であった
盛田眞弓議員の御自宅が火災に見舞われたとのことで大変心配しております。心よりお見舞い申し上げます。
それでは、通告に従い、一般質問を行わせていただきます。
初めに、在宅医療とかかりつけ医についてです。
市民だれもが身近なところで、いつでも安心して良質の医療サービスを受けられることは、安全・安心のできる市民生活を送る上で大変重要なことであり、本市では、かかりつけ医の定着を促進することとして、私の町のお医者さんを市ホームページの掲載や区役所にマルチメディアシステムを設置して、必要な医療機関情報を提供できることとしています。かかりつけ医は風邪を引いたときや子供が突然熱を出したとき、または、包丁で手を切ってしまったとき等、発熱や怪我のときに診療に応じてもらえ、さらには、日常の予防接種や健康診断の実施により、病気の予防から保健指導と生活の身近なところで病気や健康づくりについての相談や診療に応じてもらえます。また、介護保険申請の際には、意見書を作成していただくなど、大変重要な医療機関であります。
しかしながら、かかりつけ医も治療のすべてに対応することができるわけではなく、専門外の診療や特に高度な検査や入院の必要な症状となったケースでは、専門の医院及び設備やスタッフの整った病院へ紹介されることにより、専門性の高い診療を受けることとなっています。先般、私のよき相談役で御指導いただいております元議員が近くのかかりつけ医院で診てもらっていましたところ、入院が必要となり、治療に対応していただけるとのことから隣の八千代市の病院を紹介されて入院治療を受けることになりました。しかしながら、先輩元議員は千葉市において長く議員活動をされておりましたので、市内での治療を希望されていたようですが、身近で対応していただける近隣市の病院にお願いされたようであります。こうした地域の充実を考えたとき、かかりつけ医の整備促進に加え、総合的な診療機能を持った医療機関の整備も必要になるものと考えております。
昨年4月、千葉県保健医療計画の改定により、千葉市地域における基準病床数が定められ、一般病床においては697床の不足となっております。一般病床は医療を受けるときに必要とされる診療にかかわる施設要件となっておりますので、使用可能となった病床の活用方法は、地域医療サービスの充実からも大きな期待が寄せられるところであります。また、4月からの診療報酬改定が先月の中央社会保険医療協議会において決定し、在宅医療の推進に1,500億円が投入されることとなりました。その中の大きな柱の一つとして、在宅医療の拡充と医療、介護の連携が挙げられており、24時間対応の在宅療養支援診療所のてこ入れや訪問看護の強化が唱えられております。高齢化が進み、肺炎や骨折、腰痛、さらにはがんや脳卒中等の患者が増加する社会において、質の高い適切な医療を望む市民の願いは切実なところであります。千葉市は、高齢者人口の割合も国の平均値よりは低くなっておりますが、今後、高齢化率は急速に伸びることが予想されており、この伸びと合わせるように医療需要も増加することが予測されます。
そこで、在宅医療、地域医療のさらなる拡充を求め、質問させていただきます。
初めに、かかりつけ医についてです。
市民にとってかかりつけ医を持って健康相談から病気まで気軽に対応してもらうことは、病気の早期発見や治療を受け病気になりにくくする、または、重症化を防ぐ重要な役割を持っています。このようなかかりつけ医の役割と利用方法をどのように市民に周知しているのか、伺います。
次に、仕事に結びつく社会保障についてです。
国が現在進めている社会保障と税の一体改革を語る際、まず、消費税を含めた増税の議論から入っていくことが多く、社会保障の大事な部分が後回しになっている感があります。我が国が抱える問題は多く、急速な少子化と世界一の高齢化、貧困、格差の急拡大、孤立化の進展、世界一の借金など社会保障と税の一体改革が必要な要素が挙げられています。とりわけ、長引く経済停滞による雇用失業情勢の悪化による生活保護需給世帯の急増は大きな社会問題となっており、特に、平成20年秋のリーマンショック以降、稼働能力を有するその他世帯の受給世帯数が急増しています。また、若年層を中心に失業者がふえ、就業しても派遣労働、パートタイム労働等の非正規労働に従事する者が増加しています。こうした生活保護や雇用問題等の解決のキーワードとなるのが参加型社会保障、ポジティブ・ウエルフェアです。
参加型社会保障、ポジティブ・ウエルフェアとは、すべての人に社会への参加を保障するという考え方で、就労や社会参加を通じて市民一人一人がみずからの可能性を引き出し発揮することを支援しようとするものです。言いかえれば、仕事に結びつく社会保障とも言え、例えば、生活保護では、受給世帯に単に現金を支給するだけでなく、就労支援員というマンツーマンの就労相談員や就業体験、技能習得をセットで行うことで就労に結びつけるうようなやり方で、例を挙げますと、釧路市では、生活保護の方がホームヘルパーに同行の上、高齢者宅を訪問し、高齢者の話し相手となる事業も実施しており、生活保護の方が介護に興味を持ち、ホームヘルパーに挑戦するケースもふえているとのことです。また、雇用に関して言えば、失業者に単に失業手当という現金を支給するだけでなく、効果のある職業訓練も無料で提供し、失業保険が切れた失業者には、職業訓練とセットで生活費も支給して就労に結びつけようとするものです。
参加型社会保障の実践により、今までと何が変わっていくのかと言うと、生活保護に関しては、これまで求職活動が長期化する中で働く意欲を失ってしまい、社会とのつながりがなくなり孤立する人が少なくありませんでしたが、就労体験、福祉的就労、ボランティア等のプログラムに参加することで、生きがいを見出したり、社会とのつながりを結び直す効果が期待できるのであります。
そこでお伺いいたします。
本市においても社会とのつながりがなくなり孤立する方々への支援事業として、生活保護自立支援強化プロジェクトチームにおいて決定した農業等就労社会体験支援事業を実施していますが、事業の成果についてお尋ねいたします。
次に、千葉北インターチェンジ周辺の産業用地についてです。
先月公表された千葉市地域経済活性化戦略(案)に記載されている本市の産業の集積状況を見ると、臨海部には鉄鋼、電力等の素材型工業や千葉食品工業コンビナートを中心とした食品、製造、運輸業など、また、内陸部には千葉鉄工業団地での一般機械、金属加工型工業集積など、さらには、幕張新都心地区においては情報通信産業のほか、大手の小売企業や通販企業などの集積が見られます。市全体としては、バランスのよい産業集積が形成されていると言えるのでしょうが、産業用地が減少傾向にあり、今回の戦略の中でも、将来の産業用地のニーズに備えるため、市内の産業集積の適地を調査するとの記述が見られます。加えて、市では、来年度から企業立地促進補助制度を拡充して、工場や事務所などの誘致をより一層推進していくとのことでもあります。今後、企業誘致や産業の集積を推進する上からも、今、市内に新たな産業用地を探し、計画的に準備していくことが必要だと考えます。
そうした視点で市内を見渡すと、千葉の中心地から北に向かい、八千代市、船橋市ほかを通過し、柏市、野田市へ通じる国道16号があり、四街道市、佐倉市へも近く、少し足を伸ばせば印旛、印西方面へ続き、成田空港や東京にもアクセスのよい東関東自動車道の千葉北インターチェンジの周辺には、花見川区、稲毛区、また、一部は四街道市になりますが、一定規模の未利用地があるのではないかと思います。このような場所は、産業用地として適地ではないかと考えますが、当局のお考えを伺います。
続きまして、森林の保全についてお聞きいたします。
平成23年3月に策定された千葉市農業基本計画の基本目標は、千葉市民の食を守り、元気で持続可能な都市農業を目指してとしており、三つの柱の一つに、農村と森林の持つ多面的機能の活用として、千葉市の森林に関する施策が挙げられております。また、この施策を具体的かつ着実に推進するために、本年、千葉市農業推進行動計画を策定したことは存じておりますが、森林を市民共有の資産として位置づけ、健全な森づくりを推進するためには、造林や間伐などの適正な管理を計画的に継続して行う必要があると考えます。
先日、我が会派の新人議員4人で若葉区にある農政センターへ施設見学に参りました。その農政センターで温室や植物工場を見学し、下田都市農業交流センターでは直売所と地元野菜を使用したレストランでバイキング料理を堪能し、そのあと、中田都市農業交流センターでは、廃棄物の最終処分場跡地に整備された市民農園の利用状況を見学。最後には、春にはシバザクラ10万株で埋め尽くされる富田都市農業交流センターに伺いました。この勉強会は、自動車で回ったわけですが、周囲は森林に囲まれており、改めて樹木の多さに気づかされました。中には、人が踏み込むことができないようなやぶに覆われた場所も見受けられ、この森林を後世に残すとすれば、保全管理が必要不可欠であります。
そこで、本市の森林の現状について伺います。
初めに、市の森林面積と市域全体に占める割合並びに樹木の植生状況をお示しください。また、森林の保全が進んでいないと伺っておりますが、その理由についてお聞かせください。
1回目の最後に、特別支援教育の充実について質問させていただきます。
すべての市民が安心して暮らせるバリアフリーのまちづくりを目指し、ハード面だけではなくソフト面の整備は重要なことと考えております。障害のある人もない人も、社会の一員として互いに尊重し、支え合いながら地域社会の中でともに生活をするノーマライゼーションの理念の進展に伴って、心のバリアフリーも進展していることととらえております。昨年8月には障害者基本法の一部改正があり、第16条教育においては、障害者がその年齢及び能力に応じ、かつ、その特性を踏まえた十分な教育が受けられるようにするため、可能な限り障害者である児童及び生徒が障害者でない児童及び生徒とともに教育を受けられるよう配慮しつつ、教育の内容及び方法の改善及び充実を図る等必要な施策を講じなければならないとあります。これも、ノーマライゼーションの理念から、さらに前進しているあらわれと喜ばしく思っているところです。一人一人を大切に考え、能力や特性を踏まえた特別支援教育は、通常の学級も含めて支援が必要な児童生徒に対して重要であると認識しております。子供たちが健やかに成長し、それぞれの夢に向かって学習に励み、それぞれが望む社会的自立につながるよう、私たち大人は子供たちを支援していきたいと考え、就学から就労に至るまでの特別支援教育のさらなる充実を期待するところです。
まず、就学に関してですが、今年度特別支援学級等の設置率は54%と伺いました。そうした中、保護者や地域の方々から設置要望があり、私の母校でもある花見川第一中学校でも新年度より新設されると伺っております。
そこで、花見川第一中学校も含め来年度の設置予定はどのようになっているのか、伺います。
以上、1回目の質問を終わります。2回目からは一問一答とさせていただきます。御答弁のほど、どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)
17 ◯議長(小川智之君) 答弁願います。保健福祉局次長。
18 ◯保健福祉局次長(生田直樹君) 初めに、在宅医療とかかりつけ医についてお答えします。
かかりつけ医の役割と利用方法の周知についてですが、かかりつけ医を持つことの大切さや高度医療を提供する医療機関等との役割分担などについて、ホームページや市政だよりなどにより周知しているほか、昨年度のシンポジウム、地域医療を考えるに引き続き、今年度は急病のとき困らないためにをテーマに、市民への啓発のための講演会を今月17日に開催する予定です。
次に、仕事に結びつく社会保障についてお答えします。
それでは、次に、質問に戻りたいと思いますが、このように第110地区の民生委員さんが受け持つ高齢者の所在範囲は広範囲で、これだけ大勢の高齢者を6名の民生委員さんで受け持っております。次の一斉改選のときまでに対策をとってもらわないと困るとのことです。また、今や防災の面からも、大規模災害時には近隣住民同士の共助が求められており、町内自治会の結成は重要です。
そこで伺います。
一つに、今まで問屋町、中央港、千葉港のマンション住民に町内自治会を結成してもらえるように市で働きかけてほしいとの要望に、市はどのように取り組んだのでしょうか。
二つに、民生委員が欠員となっている地区は幾つあり、また、第110地区のようにマンションが多く建設された結果、欠員になっている地区はほかにあるのでしょうか。
三つに、現在、第110地区の民生委員は問屋町、中央港、千葉港などのマンション区域だけでも、先ほど申し上げましたとおり600人もの高齢者がいる中、民生委員活動や高齢者調査等のため日々御苦労されておりますが、マンション区域から民生委員を選任することを促す意味でも、来年の12月に予定されている一斉改選では、区域の分割をも考えなければならないとの話を地域から伺っております。
そこで、マンション等が多数建設され人口が急増した地域での民生委員の選任について、どのように対応していこうと考えているのか、伺います。
次に、栄町の電線共同溝整備事業について伺います。
栄町通り商店街振興組合では、昨年、反対者もおられましたが、国の予算を使ってアーケードを撤去し、48基の街路灯がこうこうと夜の町を照らしております。もともと電線共同溝工事と一緒にアーケード撤去も行う予定であり、当初そのつもりでアーケード撤去に賛成した人たちも数多くいると聞いております。しかし、国の予算の関係で、アーケード撤去が先行して行われることとなったわけですから、栄町通り商店街振興組合の方たちにとって、電線共同溝整備事業の完成は一日も早く望まれるところです。
そこで伺います。
一つに、電線共同溝工事の整備箇所及び現在の状況と今後の予定をお示しください。
二つに、工事を進めていく中で、今後予想される課題があれば、お示しください。
三つに、電線共同溝工事と同時に歩道の整備もすると聞きましたが、いつ、どのように整備するのか、お示しください。
次に、中央港のまちづくりについて伺います。
先月22日に、熊谷市長が森田知事を訪ねて中央港の旅客船桟橋工事の早期完成をお願いに行ったところ、2基の桟橋のうち先行する1基目の使用開始時期が震災の影響で当初の平成25年から2年おくれて、平成27年になるとの報告を受けたとのことです。そんな状況の中、市民から、ある企業の所有する1万1,600平米のまさに旅客船桟橋が整備されようとする場所の真ん前の土地にパチンコ店が建設されようとしているのですが、何とかなりませんかとの要望がありました。
そこで、また、ちょっとプロジェクターをごらんをいただきたいと思います。これが、今建設が予定されようとしている場所です。将来的には、このように2基の桟橋が、浮き桟橋ができ上がる予定です。本当にもう真ん前であります。今、マルハンというのが既にありますけれども、マルハンとこのように二つのパチンコ店が存在するようになるということでございます。そのような認識のもとで、皆さんどうでしょうか。経済部が九都県市船出プロジェクトを実施し、千葉の港から東京湾の海上交通やさまざまな観光を発信しようとしている中で、中央港に2件のパチンコ店が競合することとなるわけです。パチンコ店の商売の邪魔をするわけではないのですが、よりによって、観光の発信基地となる中央港に2軒もパチンコ店が隣接しなくてもいいのではないのですか。これが千葉市の千葉中央港のまちづくりとして正しいのでしょうか。
そこで伺います。
一つに、中央港のまちづくり協議会の中で、ここにパチンコ店ができることについて、どのような協議がされたのでしょうか。
二つに、本来であれば、旅客船桟橋を整備して観光の発信基地を目指すところにパチンコ店はふさわしくないので遠慮してもらうようにお願いするべきであると考えますが、そのような依頼はあったのでしょうか。このようなまちづくりを目指す中央港地区でパチンコ店が建設されることについて、市としてどのようなまちづくりを考えているのか、伺います。
三つに、中央港のまちづくりを進める上で、企業誘致に際し、専門的なプランナーの活用を図るなど、市はもっと積極的に関与すべきではないのでしょうか。
四つに、パチンコ店が建設される場合、千葉市は建築物の色やデザインなどについて、どのように指導するつもりなのか。
五つに、旅客船桟橋工事が進んでいないことがまちづくりがおくれている原因と考えますが、工事を早める手だてはないのでしょうか。
次に、ベイサイドジャズ15周年について伺います。
田那村実行委員長が率いるベイサイドジャズ千葉は、昨年引退されました納元議員が特に力を入れて推進されており、文化振興財団のバックアップのもと、平成10年に第1回目が開催されて以来、ことしで記念すべき15回目を迎えます。私も、今まで何度かベイサイドジャズを楽しむ機会がありましたが、昨年はジャズボーカリストのマリーンをゲストに招いて、ジャズストリートゴールドとして、すばらしいステージを楽しませてもらいました。毎年、すばらしいジャズ演奏者がわずかなギャラで参加してくれますが、これもひとえに実行委員会メンバーの中心である大原保人さんのお声がけのおかげであると思いますし、それを支えてくれているメンバーの皆さんの御尽力には本当に感謝申し上げる次第です。当局としても、大幅にカットされている文化振興予算の中で、少なくなったとはいえ、財政状況の厳しい中、ベイサイドジャズ事業予算については確保していることは評価するものです。
そこで伺います。
一つに、昨年までの実施状況を踏まえて、どのような課題があったのでしょうか。
二つに、記念すべき節目の15周年をどのように演出していくつもりなのでしょうか、伺います。
最後に、大規模地震発生時の対応訓練について伺います。
昨年3月11日に発生した
東日本大震災は、観測史上最大規模のマグニチュード9.0の地震と、それに伴う大津波の発生に加え、原子力発電所事故により多くの尊い命と貴重な財産を失うなど、未曾有の大災害から間もなく1年が経過し、いまだに避難生活を送られている多くの方々がいます。この
東日本大震災の被害からもわかるように、大規模地震が発生した場合の被害は甚大であり、本市においても、首都直下地震や千葉県東方沖地震の発生が懸念され、多くの火災や家屋、ビルの倒壊など、甚大な被害も予想されます。このような事態が発生した場合、消防局では、迅速な消防対応が図れるように、全職員を対象による招集訓練とあわせ、消防局及び各消防署にそれぞれ対策本部を設置し、消防部隊を効率・効果的に運用する訓練を実施していると聞いております。また、このような大規模災害時には、常備消防だけではなく、消防団と連携した活動が重要であり、望まれる活動の姿であるとの理由から、今年度初めて分団長以上が招集訓練に参加しており、実は、我が会派の中島賢治議員も消防団第3分団長として、私も第1分団長として招集訓練に参加いたしました。
そこで伺います。
一つに、大規模地震発生時に対応する訓練の実施内容について。
二つに、訓練実施結果と今後消防団との訓練の連携について。
以上で、私の第1回目の質問を終わります。当局の明解な御答弁をお願いいたします。(拍手)
296 ◯議長(小川智之君) 答弁願います。市民局長。
297 ◯市民局長(鈴木英一君) 初めに、民生委員についてのうち、所管についてお答えします。
問屋町、中央港、千葉港のマンション住民に町内自治会結成を働きかけることについてですが、中央区では、区長を初めとした区役所職員がこの地域の18カ所の町内自治会未結成マンションの管理組合理事長等に対して、町内自治会の主な活動内容や結成のメリット等を示した資料の配布や説明をこれまでに32回行うなど、町内自治会の結成について働きかけており、2町内自治会が結成に至っております。
次に、ベイサイドジャズ15周年についてお答えします。
ベイサイドジャズ千葉は、本市の音楽文化の振興と町の活気とにぎわいを創出することを目的に平成10年から実施しているジャズの祭典で、千葉市文化振興財団と地元の商店街協議会や商工会議所等で構成する実行委員会の主催により、本市の秋を彩る風物詩として毎年開催してまいりました。これまでの実施状況を踏まえた課題としては、メイン会場をJR千葉駅から中央公園周辺で行っていたことから、全市的な盛り上がりにつながってこなかったことが挙げられます。また、飲食店やホテルなどを会場とするジャズストリートについては、できるだけ多くのお店で演奏を楽しみたい、より多くのステージを渡り歩けるよう工夫してほしいなどの声がありました。
次に、記念すべき節目の15周年をどのように演出していくかについてですが、15周年にふさわしいゲストを招いて10月5日に前夜祭コンサートを開催するとともに、記念式典を開催します。翌10月6日には、ジャズストリートのメーン会場である中央公園を初め、文化センターや周辺飲食店など、無料、有料合わせて20会場でプロとアマチュア約700人のミュージシャンが演奏し、15周年の節目にふさわしいさまざまな趣向を凝らして多くの市民の方々に楽しんでいただく予定です。また、例年行っている科学館プラネタリウムとのコラボレーションによるスターダストジャズや町中を演奏しながら練り歩くジャズパレード、モノレールに乗車しながら演奏を楽しむジャズトレインを初め、市内小・中・高等学校の吹奏楽部の児童生徒に、プロの演奏家が直接指導を行うふれあい音楽クリニックや一般市民が参加発表するジャズボーカル講座においても、15周年にふさわしい内容で実施してまいります。さらに、新たな取り組みとして、6月から各区でデモンストレーションイベントを開催し、熱気あふれるジャズの祭典としての機運を高めてまいります。
今回の節目を契機に、今後、開催場所や運営方法等についても、よりよい形態となるよう研究するとともに、市内の企業、団体、商店街等との連携をさらに緊密にし、参加と協働を推進しながら、本市の誇る音楽文化の祭典として全国に向けて発信できるような魅力あるイベントとなるよう、努めてまいります。
以上でございます。
298 ◯議長(小川智之君) 保健福祉局長。
299 ◯保健福祉局長(栗原一雄君) 民生委員についてのうち、所管についてお答えいたします。
まず、民生委員が欠員となっている地区はほかにあるのかについてでございますが、民生委員さんが欠員となっている地区は市内で21地区ありまして、このうち、マンションが多く建設され急激に人口がふえたことが要因となっているのは、第110地区のほか、美浜区に2地区ございます。
次に、マンションなどが多数建設され人口が急増した地域での民生委員の選任についてですが、地域の身近な相談相手として、子供から高齢者まで支援を必要とする方々の相談に幅広く応じていただいている民生委員さんが地域で欠員となっていることは、その地域にお住まいの方々にとって大変不便であるとともに、ほかの民生委員さんに大変な御苦労をおかけしている状況です。御協力いただいている民生委員さんの御負担を軽減するためにも、早急に対応しなければならないと考えております。
これまでにも、大型マンションが建設され、自治会が設立されていない中、マンション管理組合へ協力を要請し選任に結びついたという事例もございますので、110地区につきましても、保健福祉センターを初め、関係各課と連携して選任に努めてまいります。
以上でございます。
300 ◯議長(小川智之君) 建設局次長。
301 ◯建設局次長(君塚寛治君) 栄町の電線共同溝整備についてお答えします。
まず、整備箇所についてですが、栄町1号線、通称ハミングロードパルサの市民会館前交差点から中央公園前までの延長約500メートル及びこの路線と富士見加曽利町線が交差する一部区間となっております。
次に、現在の状況と今後の予定についてですが、平成23年度は詳細設計を実施しており、24年度から、設計に基づき関係機関との協議や地元説明を行い、ガス管や水道管などの支障物件を移設した後に本体工事及び引込管路工事などを実施し、29年度の完成を予定しております。
次に、工事を進めていく中で今後予想される課題についてですが、栄町1号線周辺はさまざまな商店が昼夜にわたり営業していることから、施工時間に制約を受けることや地上機器を歩道上に設置するため、その設置位置について地元関係者などと十分な調整が必要であると考えております。
最後に、歩道をいつ、どのように整備するかについてですが、歩道の整備は電線共同溝の本体工事及び引込工事完了後の施工となることから、事業の最終年度となる平成29年度を予定しております。整備に当たっては、歩道の材質などについて地元の方々や関係機関と調整を図り、市が定める歩行空間整備マニュアルに基づき
バリアフリー化を図るなど、安全で快適な歩行空間の確保に努めてまいります。
以上でございます。
302 ◯議長(小川智之君) 都市局長。
303 ◯都市局長(鈴木達也君) 中央港のまちづくりについてお答えします。
まず、パチンコ店ができることについてまちづくり協議会での協議内容ですが、地区の権利者で組織する中央港地区街づくり協議会では、街づくり行為専門委員会を設置し、千葉中央港地区景観環境基準等の町のルール定め、新たな建築計画について審査をしております。今回の計画については、平成23年11月に委員会を開催し、建築物等の形態、または意匠、デザイン計画等の項目を審査したところ、のぼり旗やアドバルーン等の過度な広告の自粛、色は原色を避ける等の意見がありました。また、審査項目以外の意見として、旅客船桟橋の完成時には、にぎわいを創出する施設にすることや駐車場を一般車も利用できる多角的な利用形態にすること等の要望がありました。
次に、パチンコ店は遠慮してもらうよう依頼したか、また、どのようなまちづくりを考えているかですが、パチンコ店については、地区計画において建てられるものとされていることから規制することはできませんが、建物について周辺環境と調和したものとすること等の協議を行っております。また、中央港地区については、ウオーターフロントとしての立地性を生かした業務・商業系を中心とした土地利用の誘導を図り、町、駅、海が一体となった魅力ある町並みの形成を目指すとしており、今後も引き続き地元と協力して推進してまいります。
次に、まちづくりに関し専門家を活用するなど積極的に関与することについてですが、これまで、まちづくりの方向性を検討するために、地元のまちづくり協議会や学識経験者を含めた千葉中央港地区まちづくり推進委員会を設置し、その委員会の提案による旅客船運航の社会実験やまちづくりイベント等を行っております。現在は、庁内にプロジェクチームをつくり、旅客船桟橋の完成に合わせ、その効果的な運用を図るため、他都市の状況調査やコンセプトに沿った整備内容の検討等、地区の最適な整備手法について検討しております。また、県や周辺施設管理者と連携を図り、さらに具体的な検討を進めることとしており、その中で専門家の意見も伺ってまいります。
次に、パチンコ店の色やデザイン等に対する本市の指導についてですが、当該建築物は景観法に基づく建築行為の届け出の対象になりますので、色やデザイン等について、鮮やかな色は抑え、圧迫感を軽減する等、景観計画に規定した要件に基づき誘導してまいります。
最後に、旅客船桟橋工事を早める手だてについてですが、2月22日の市長と森田知事との会談において、一日も早い完成に向け、県市が連携して取り組んでいくことを確認したところでありますので、引き続き、予算確保や工事期間に係る問題の解決が図れるよう協議してまいります。
以上でございます。
304 ◯議長(小川智之君) 消防局長。
305 ◯消防局長(安川光雄君) 大規模地震発生時の対応訓練についてお答えします。
初めに、訓練内容についてですが、職員の参集訓練と図上訓練を実施しました。参集訓練の内容は、大規模地震発生時には市内に被害が多発し、消防力を強化する必要があることから、市域に震度5弱以上の地震が発生した場合、消防局では、事前計画に基づき自動的に指定された場所に参集することとなっていることから、その手段や所要時間についての確認を行いました。また、図上訓練では、消防局内に対策本部となる消防地震対策本部を立ち上げ、各消防署管内に設置された方面指揮本部から報告される被害状況に対して、災害現場に応じた部隊投入などの指揮活動や部隊運用についての対応訓練を実施しました。さらに、
東日本大震災等の教訓を生かし、本市が被災し緊急消防援助隊として他県の消防隊が出動してきた場合の受援計画の見直しを兼ね、ブラインド型による消防対策本部運営などの訓練を実施し、指揮活動の向上を図りました。また、今回は初の試みとして消防団の分団長以上が消防局や消防署に参集し、訓練に参加しております。
次に、訓練実施結果と今後消防団との連携についてですが、参集訓練結果については、参加消防職・団員691人中、2時間以内に671人の97%以上が参集し、72隊の部隊増強を図ることができました。また、図上訓練では、首都直下地震である東京湾北部地震を想定し被害をまとめた千葉市地震ハザードマップ作製業務委託報告書に基づきブラインド型でシミュレーションし、情報収集による市内被害状況の把握や効率的な部隊投入など、本部指揮活動能力の強化を図ることができました。なお、消防団との連携については非常に重要であり、
東日本大震災以降、その認識が高まり、本訓練に参加したことで、災害活動においては情報の共有化が必要となるなど、連携の必要性が理解されたことから、通信体制の強化のために、今後消防救急無線のデジタル化整備とあわせ、消防団においてもデジタル無線を整備することとしております。このことから、今後は、消防団対策本部と消防対策本部及び各方面本部と連携した訓練についても検討したいと考えております。
以上でございます。
306 ◯議長(小川智之君) 向後保雄議員。
307 ◯24番(向後保雄君) それでは、2回目は1点質問をし、それ以外は意見と要望を述べさせていただきます。
順番を変えまして、最初に栄町の電線共同溝整備からまいります。
栄町の電線共同溝整備については、これからの工程が大変よくわかりました。最終的な歩道の整備については、人の集まる工夫としてサイクリングロードを設けるのもよいのではという意見もありましたので、栄町通り商店街振興組合や住民の意見を十分に聞き取っていただき、そして、おくれることなく平成29年度の完成を目指して頑張っていただきたいと思います。
次に、中央港のまちづくりについてですが、御答弁ありがとうございます。パチンコ店ができてしまったのは旅客船桟橋の整備がおくれているためだと言えます。旅客船桟橋工事は、人が集まる観光拠点をつくるためのものです。それが進まなければ、地区計画上、パチンコ店も建設可能である限り、今の中央港地区にはパチンコ店のような郊外型の大規模な店舗ができるのもやむを得ません。旅客船桟橋工事が進まないことが原因です。そのことを市民は知っているのでしょうか。港湾の工事は、ノリの養殖時期である9月から3月はできません。これは漁連の意向が強く影響しております。4月から8月の5カ月間しか工事ができないわけです。ノリの養殖をしているのは、富津、木更津、船橋ですが、海はつながっているからという理由で、9月から3月の間は一切港湾の工事ができないということです。非常に厳しいスケジュールの中で、旅客船桟橋工事が行われています。まずは、漁連の理解を得ることが重要です。千葉中央港の工事に関する限り、どう考えても、富津、木更津、船橋の海に影響があるとは考えがたい。市長、よろしくお願いします。説得してください。
富津、木更津、船橋のノリの養殖業者にとっても、千葉中央港の旅客船桟橋が早く完成し、観光客がたくさん訪れて、旅客船桟橋の土産物屋でノリの加工食品が名物となったほうがよいわけですから、ぜひとも、市長、説得をお願い申し上げます。また、旅客船桟橋工事では、国の負担以外の工事費のうち、千葉市は8割の負担をしているわけですから、工事の早期完成に向けてもっと意見を言えるように、県に対して強く要望をしていただきたいと思います。
次に、ベイサイドジャズ15周年についてですが、御答弁を理解いたしました。ありがとうございます。当局としても、記念すべき15周年にかける思いが理解できました。昨年引退された納元議員が力を入れて推進してきたイベントであり、その実績の上に立って、さらに大きくしていかなければなりません。
そこで、幾つか意見と要望を述べさせていただきます。
これまでの開催を経ての課題についての当局の御答弁にもありましたが、開催場所については、私も思うところがあります。これは市民の要望でありますが、本市の都市戦略である中央公園を中心とする中心市街地と海浜幕張地区と蘇我臨海地区のトライアングルをにぎわいの拠点として位置づけてベイサイドジャズ千葉を開催していくべきだと思います。特に、海浜幕張地区については、千葉市花火大会も移転して開催されることですし、イオンほか多くの日本経済界有数の企業が存在していることから、都心からの集客力とそれなりの多くの企業、協賛金を集めることができます。蘇我臨海地区についても、集客力や企業協賛金が期待できます。そして、ジャズストリートとして、できるだけ多くの会場を渡り歩きたいという要望もぜひとも工夫をして実現をしていただきたいと思います。海浜幕張地区についても、ホテル街であるので、たくさんのホテルに会場の協力をしていただき、経済効果も大いに期待できるイベントづくりをしていただきたいと思います。また、モノレール会社にも協力をしていただき、ジャズストリートのチケットを提示すれば、モノレールは無料で乗車できるようにしていただくと、モノレールの宣伝にもつながるし、ジャズストリートの移動にも都合がよく、にぎわいも期待できると思います。また、昨年、自民党の政令指定都市議連の行事で、静岡の「大道芸ワールドカップin静岡2011」に行ってまいりましたが、すべて市民ボランティアの協力で開催されていることを聞き、ぜひ、ベイサイドジャズ千葉においても、大原保人さんたちのプロの演奏者は別として、イベントを支える裏方さんたちは市民ボランティアを募って開催できれば、もっと斬新なアイデアも生まれてくるのではないかと感じました。
そういう意味からも、15周年を境に、今までの実行委員会のメンバーにさらに若手をメンバーに加えていったらいいのではないか。少し硬直化しているような話も聞きますので、若い人の斬新なアイデアを取り入れたらどうかと思います。ぜひよろしくお願いします。
それから、次に、民生委員についてです。
民生委員についてですが、問屋町、中央港、千葉港地区を第110地区、まあ、110地区から分離するという答弁が欲しかったところではございますけれども、なかなか言えないところもあるのかもしれません。問屋町、中央港、千葉港地区の特徴は、問屋町の一部を除いては、ほとんどがマンションだということです。ただいまの御答弁によれば、美浜区の二つの地区が同じようにマンション群で民生委員の欠員が生じているということですから、第110地区の解決策は美浜区の地区でも活用できるということであります。
先日の新聞報道によれば、
東日本大震災後、市民の防災意識が高まっており、自主防災組織の組織率が急激に伸びております。そこで、防災という見地から町内自治会の結成を促し、あるいは、自治会の結成が不可能であれば、自主防災組織の設立を促して民生委員のなり手の発掘を目指すべきではないでしょうか。そのためにも、まずは、この地域を特別な地域として認識し、第110地区から分離をして別組織とすることを強く要望いたします。これは、110地区の民生委員の皆さんの望むところでございます。
いわゆる、もう切り捨てるとか、そういった意味での分離ではありません。これはもう民生委員さんたちの気持ちとしては、そういう意味ではなく、別の地域、この地域の特性というものがありますので、そういったところを理解していただいて分離していただきたいということであります。また、平成25年末の一斉改選までの限られた期間で解決しなければならないことから、ぜひ、区長が中心となって、そのための市民参加によるプロジェクトチームを立ち上げていただき、所管する部署を決めて、特に答弁では、保健福祉センターを初め関係各課と連携して対応するとの御答弁をいただいていますけれども、責任の所在がはっきりしないと、いわゆる役所の中でよく言われる、たらい回しということになってしまう。そういった意味でも、どこが責任を持ってやるのか、そういった責任の所在をはっきりさせた上で、本腰を入れて取り組んでいただくことを強く要望いたします。
今、この時代は、キーワードは防災だと思います。防災ということで、民生委員たちをその自治会の結成やあるいは自主防災組織の設立をお願いして、そこから民生委員さんを輩出する、手を挙げていただくということをぜひ推進をしていただきたいと思います。今、現在の110地区の民生委員さんたちも、しっかりとバックアップをしていただけると思いますので、よろしくお願いいたします。ただ、とにかく、次の改選までの間で、それを進めたいという民生委員さんの気持ちがございますので、しっかりとその辺は肝に銘じていただきたいということでございます。
最後に、大規模地震発生時の対応訓練についてですが、我々は初めて消防団員として参加はいたしましたが、大変有意義な訓練でございました。
東日本大震災では、未曾有の甚大な被害が発生しました。阪神・淡路大震災のときは、消防団員の犠牲はわずか1名でした。しかし、
東日本大震災における岩手、宮城、福島3県の消防団員の死者、行方不明者は254名にも上ります。自身の身の危険も省みず、公務災害で亡くなった消防団員の使命感には敬服すると同時に、この犠牲を無駄にしてはならないと思います。この訓練を最大限に生かして、あらゆるパターンの災害を想定して、常備消防と消防団が連携をしていかなければなりません。今後の訓練においては、そのようなことを踏まえての連携訓練が重要であると考えます。
最後に、安川消防局長におかれましては、長年にわたって消防行政に御尽力をいただき、退職されますが、その功績に深く感謝申し上げます。
そこで、私にとっては最後の御答弁になりますが、これから複雑多岐にわたる災害に対処していかなければならない消防職・団員に対して、どのような活動を期待されるのか。ぜひとも、第20代消防局長としてのお言葉をいただきたいと思います。
よろしくお願いいたします。
308 ◯議長(小川智之君) 答弁願います。消防局長。
309 ◯消防局長(安川光雄君) 消防職・団員に対してどのような活動を期待しているのかについてですが、常備消防と地域の防災を担う消防団は、消防機関の両輪として96万市民の負託にこたえていかなければなりません。その上で、消防職・団員個々の知識、技術の向上はもとより、
東日本大震災での教訓として、情報共有体制強化のため消防団に消防デジタル無線を配備する予定であります。
今後は、これらを活用し、部隊・図上訓練等を行い、さらなる部隊連携の熟練度の向上に努め、災害対応を図ることを期待しております。
以上でございます。
310 ◯議長(小川智之君) 向後保雄議員。
311 ◯24番(向後保雄君) 貴重なお言葉をいただきまして、ありがとうございます。情け深い安川局長でありますので、今後とも、大所高所より、惻隠の情をもって御指導、御鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
以上で、私の一般質問を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手)
312 ◯議長(小川智之君) 向後保雄議員の一般質問を終わります。
──────────────────────────
日程第3 議案第62号及び第63号上程(提案理由説明)、委員会付託
313 ◯議長(小川智之君) 日程第3、議案第62号及び第63号を議題といたします。
市長より提出されました議案第62号及び第63号の2議案については、お手元に配付のとおりでございます。(資料編738ページ参照)
314 ◯議長(小川智之君) 提案理由の説明をお願いいたします。熊谷市長。
〔市長 熊谷俊人君 登壇〕
315 ◯市長(熊谷俊人君) ただいま提案をいたしました各議案につきまして、提案の理由を御説明申し上げます。
議案第62号は、平成23年度病院事業会計補正予算について、平成20年に市立青葉病院で発生をした入院患者の入浴時の死亡事故に関する訴訟において、第一審の判決を受けて市が控訴した件について和解することに伴い損害賠償金1,925万円を計上するもので、議案第63号は、当該死亡事故に係る損害賠償の額を定めるものであります。
何とぞよろしくお願い申し上げます。
316 ◯議長(小川智之君) お聞きのとおりでございます。
議事の都合により暫時休憩いたします。
午後2時51分休憩
──────────────────────────
午後4時0分開議
317 ◯議長(小川智之君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第62号及び第63号を保健消防委員会に付託いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
318 ◯議長(小川智之君) 御異議ないものと認め、さよう決定いたしました。
以上で、本日の日程は終了いたしました。
次会は、12日午後1時より会議を開きます。
本日は、これをもって散会といたします。御苦労さまでした。
午後4時1分散会
──────────────────────────
地方自治法第123条第2項の規定により署名する。
千葉市議会議長 小 川 智 之
千葉市議会議員 山 岡 勲
千葉市議会議員 田 畑 直 子
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