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  1. 千葉市議会 2012-03-09
    平成24年第1回定例会(第6日目) 本文 開催日: 2012-03-09


    取得元: 千葉市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-28
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                  午前10時0分開議 ◯議長(小川智之君) これより会議を開きます。  出席議員は50名、会議は成立いたしております。          ──────────────────────────  日程第1 会議録署名人選任の件 2 ◯議長(小川智之君) 日程第1、会議録署名人選任の件を議題といたします。  私より指名いたします。9番・山岡勲議員、10番・田畑直子議員の両議員にお願いいたします。          ──────────────────────────  日程第2 市政に関する一般質問 3 ◯議長(小川智之君) 日程第2、市政に関する一般質問を行います。  なお、盛田眞弓議員より一般質問を取りやめたい旨の申し出が参っておりますので、御了承願います。  それでは、通告順に従い、お願いいたします。5番・伊藤康平議員。              〔5番・伊藤康平君 登壇、拍手〕 4 ◯5番(伊藤康平君) 皆さん、おはようございます。公明党千葉市議会議員団の伊藤康平でございます。  初めに、6期24年間の千葉市政の発展に寄与された松井元市長の御冥福を心よりお祈り申し上げます。  それでは、通告にのっとり一般質問を行います。  学校施設の防災機能向上の取り組みについてお伺いいたします。  公立の小中学校の耐震化については、会派として早期の耐震化の完了を求めてまいりました。計画の平成27年度より1年前倒しし、平成26年度までの完了に向けての取り組みが進められているとのことであり、改めて一日も早い完了に向けての取り組みをまずはお願いします。現在、本市における避難場所、避難所、避難施設は334カ所あり、そのうち市立の教育施設は183校となっております。学校施設は、児童生徒の学習や生活の場であると同時に、災害時における地域住民の応急避難場所としての役割が果たせるように、耐震性の確保だけではなく、食料、生活必需品などの物資の備蓄や停電時における電力供給手段確保が重要であると考えます。  東日本大震災で避難所となった学校施設では、食料の不足や通信手段の喪失等、さまざまな課題が浮かび上がりました。去年の4月に、文部科学省より東日本大震災の被害を踏まえた学校施設の整備についての緊急提言が取りまとめられました。緊急提言は、学校施設の安全性の確保、地域の拠点としての学校施設の機能確保、電力供給の減少等に対応するための学校施設の省エネルギー対策で構成されております。それぞれのポイントとして、学校施設の耐震化と津波対策、学校施設の必要な諸機能の整備、電力供給力の大幅な減少に対応した学校施設の整備などが検討されており、災害時には地域住民の応急避難所としての役割を求められていることから、学校施設の安全性、防災機能の確保は、極めて重要と述べられております。  また、国立教育政策研究所が去年6月に、岩手県、宮城県、福島県を除く公立学校を対象に、学校施設の防災機能に関する実態調査を実施し、同年8月に調査結果が公表されております。調査結果からは、公立学校の89.3%が避難所に指定されているものの、避難所の指定と防災機能の実態が必ずしも整合していない状況が明らかになっております。調査結果の概要として、避難所に指定されている学校施設の防災施設整備状況は、体育館にトイレがある、78.0%、屋外から使用できるトイレがある、65.7%、水を確保する施設がある、29.7%、停電に備えた自家発電装置がある、18.0%、非常用の通信装置がある、30.2%となっており、避難所機能を考慮した災害対応マニュアルを作成しているは、市町村全体の32.7%との結果となっております。こうした結果を踏まえ、我が会派としては、公立学校施設における防災機能の整備の推進を求める意見書(案)を提出し、採択いただき、本市議会として国に提出されました。
     大規模災害が発生した際の避難施設の安全性の向上と防災機能の強化は不可欠であり、地域住民に安全で安心な避難生活を提供できるよう早期に対策を講じていくことは、喫緊の課題と考えます。  そこで、2点について当局の見解をお伺いします。  1点目に、緊急提言にある学校施設の安全性の確保、地域の拠点としての学校施設の機能確保、電力供給の減少等に対応するための学校施設の省エネルギー対策について、それぞれ、どのように取り組まれるのか、お聞かせください。  2点目に、国立教育政策研究所が行った実態調査について本市も取り組まれたと思いますが、本市の実態調査結果についてお聞かせください。  次に、自動二輪車の駐車場についてお伺いいたします。  平成18年に、道路交通法の改正に伴い、駐車違反の取り締まりが強化され、本市における原付を含む自動二輪車の駐車違反件数は、平成21年で3,451件、平成22年で3,790件、平成23年は3,968件と毎年増加傾向にあります。これまでも我が会派の黒宮議員が、平成17年に一般質問で自動二輪車の駐車場問題を取り上げ、それ以来、何人かの先輩議員も自動二輪車の駐車場設置についての質問、要望を行ってこられました。本会議で最初に取り上げられてから、早いもので6年の月日がたちましたが、本市においては、栄町立体駐車場に15台の駐車スペースを確保された程度で、本市における自動二輪車の駐車場整備は進んでいない状況と考えます。  この間、平成22年4月に、国土交通省都市地域整備局自転車駐車場における自動二輪車の受け入れについての通知が後押しとなり、全国では自転車等駐車場に関する条例改正が行われ、186地域の市区町村での自動二輪車の自転車駐車場への受け入れが可能となっております。国土交通省都市地域整備局の通知では、自転車法では対象外とされている自動二輪車について、自転車駐車場の管理に関する条例等に自動二輪車を位置づける改正等を行うことで自動二輪車の受け入れが可能とあり、国として、自転車駐車場における自動二輪車の受け入れを積極的に推進していこうとするものであります。  本市で自動二輪車を受け入れる民間駐車場は中央区に2カ所、美浜区に1カ所ありますが、受け入れ台数は限られております。これまでも指摘されてきたとおり、民間駐車場では自動二輪車の駐車に対応する設備の整備費用がかかり、採算が合わないなどの問題があります。民間施設における自動二輪車の駐車施設の整備の進展は難しいものがあるようです。  そこで、自動二輪車の駐車場の整備に関してお伺いします。  国の通知を踏まえ、自転車駐車場に関する条例を改正し、駅周辺の自転車駐車場の利用状況に合わせ、利用者が少なくスペースに余裕があるところについて、50cc以下のスクーターと車体の大きさがほとんど変わらない125cc以下の自動二輪車を受け入れできないか、お聞かせください。  次に、美浜区地域の諸問題について。  高洲1丁目、稲毛海岸1丁目、幸町2丁目、新港横戸町線付近の歩行者、自転車の通行についてお伺いいたします。  本地域は、高洲1丁目、稲毛海岸1丁目と幸町2丁目の町境に黒砂水路が流れ、新港横戸町線の開通とともに、地域間の交通手段として黒砂水路と新港横戸町線を横断する斜路付階段の歩道橋が新設されました。この新設された横断歩道橋に関して、地域の方、特に高齢者の方からエレベーターを設置してもらいたい、今の横断歩道橋は登り切れない、以前の水路横断橋のほうが生活しやすいなどの声が寄せられており、横断歩道橋を渡れない高齢者の方などは、京葉線に面した13号橋交差点、黒砂水路交差点を渡り、生活されております。以前までは、黒砂水路に水路横断橋がかかり、道路部は手押し信号機が設置された横断歩道となっておりました。当局より入手した平成17年3月と同年5月、工事着工前の平成19年7月の地元協議会議事録によると、地域の皆様からは高齢者対策として新設の横断歩道橋エレベーターを設置してもらいたいとの強い要望が上がっております。平成17年3月の議事録には、市の見解として、新設の横断歩道橋の横断距離は55メーターあり、当時、横断橋の自転車利用者が640人いることから、エレベーター設置に対して検討は必要であるとの見解が示されております。また、平成19年7月の議事録では、エレベーターの設置はしないとされているが、地域からのさらなる要望に対して現在検討中であり、回答は出せないと説明されております。その後も、地域住民と協議はされてこられたようですが、エレベーターは未設置であり、現在も高齢者の方からエレベーター設置に対して強い要望が寄せられております。  そこで、改めて建設当初から横断歩道橋エレベーターの設置が要望されておりましたが、設置に至らなかった経緯についてお聞かせください。また、超高齢社会を迎えるに当たり、この地域の高齢者や障害等を持たれている方の移動経路について利便性の向上を図る必要があるかと考えますが、当局の見解をお聞かせください。  次に、高洲1丁目と稲毛海岸1丁目間の横断路と黒砂橋交差点についてお伺いいたします。  海浜公園通り高洲1-12交差点から黒砂水路までの区間は、横断通路としてマイショップ高洲と旧ライフ敷地内の一部が使用されております。ライフの撤退から一時敷地が閉鎖された際に、地域の方から通り抜けする通りがない、バス停に向かうのに大回りしなければいけないなどの声が多く寄せられました。ライフ跡地に新たな所有者があらわれ、利用できなくなった場合、地域住民の生活に影響が出ます。また、稲毛海岸1丁目方面から幸町に向かう際に、横断歩道橋を渡れない方はマイショップ高洲か旧ライフ敷地内を通り、黒砂橋交差点を渡る以外にありません。  この黒砂橋交差点は、平成24年度から改良工事に着手すると聞いております。この交差点について地域の視覚障害者の方から、長年にわたり横断歩道を渡る際にどちらの信号が青なのかわからない、交通量が多く、渡るときは命がけですと切実に訴えておられました。要望をいただいた当時の県警の回答では、新港地域へ向かう信号機と高洲方面に向かう信号機の間隔が短く、どちらの音が鳴っているのかわからないため、視覚障害者用の信号機の設置はできないとのことでした。しかしながら、現在は、横断方向によって信号機の音色を変えられると伺いました。  そこで、以下2点について当局の見解を伺います。  1点目、高洲1丁目と稲毛海岸1丁目の通行について旧ライフの敷地内が使用できなくなった場合を考え、新たな横断道の設置が必要と考えますが、当局の見解をお聞かせください。  2点目、黒砂橋交差点の改良工事に伴い、視覚障害者用の信号機を設置すべきと考えますが、当局の見解をお聞かせください。  以上、1回目の質問を終わります。(拍手) 5 ◯議長(小川智之君) 答弁願います。教育次長。 6 ◯教育次長(武田 昇君) 学校施設の防災機能向上の取り組みについてお答えします。  まず、学校施設の安全性の確保の取り組みについてですが、東日本大震災の被害を教訓として、学校施設の建物自体のみならず、非構造部材の耐震対策について指摘されていることから、震災後の避難所としての機能維持を図るため、平成24年度には大規模空間を持つ屋内運動場の天井落下防止調査、改造設計や建物の外壁劣化調査、修繕を行うとともに、天井材、照明器具等の落下防止や強化ガラスへの交換、建築基準法に基づく法定点検などを引き続き行い、児童生徒の安全確保に努めてまいります。  津波対策につきましては、浸水が想定される沿岸地区の小中学校の3階以上の階を有する校舎部分が津波避難ビルとして指定されることとなっております。また、児童生徒や地域住民が安全な場所へ速やかに避難できるよう、今後予定されている県の津波浸水予測の結果に基づく被害想定を踏まえ、必要な対策を検討してまいります。  次に、地域の拠点としての学校施設の機能確保についてですが、避難所開設時の初動対応に必要な食料、飲料水等、最低限の物資が各学校へ配備される予定であり、既に配置されている地域防災無線や非常用井戸、非常用水栓付耐震性受水槽やプールの水のろ過浄水装置などの設備について平常時から使用することや訓練により、災害時に十分機能できるよう対応してまいります。バリアフリー化につきましては、障害のある児童生徒等に配慮するとともに、改築や大規模改造工事とあわせて、多様な人々が利用しやすいように、スロープや障害者用トイレの設置などのバリアフリー化を行うこととし、平成24年度は8校に設置する予定でおります。また、平成24年度から屋内運動場の耐震補強工事等とあわせて、トイレの洋便器化を図るとともに、災害時の情報通信設備機能を整備することとし、地上デジタルテレビアンテナの端子や災害時優先電話を設置することとしております。今後も、防災担当部局と連携しながら、学校施設の防災機能の向上に努めるとともに、地域住民が主体として組織する避難所運営委員会が行う避難所の開設、運営を支援してまいります。  次に、電力供給力の減少等に対応するための学校施設の省エネルギー対策についてですが、照明器具による対策として、改築、耐震補強工事や大規模改造工事とあわせて、引き続きLED照明、高効率型の蛍光灯や無電極ランプなどのランニングコストが大幅に削減できる照明器具に更新することとしております。また、太陽光発電設備ソーラー式LED外灯の設置に際しましては、消費エネルギーを見える化し、環境教育にも活用できるよう、発電量を確認できる表示装置を導入しております。平成24年度は、新たに2校に太陽光発電設備を、また4校にソーラー式LED外灯を設置する予定で、今後は学校適正配置事業に伴う統合校などへの設置を考えております。  最後に、国立教育政策研究所が行った実態調査結果についてですが、本市の学校施設の防災機能に関する状況につきましては、体育館にトイレがある、非常用の通信装置があるにつきましては100%、水を確保する設備があるについては97.8%となっております。しかしながら、屋外から使用できるトイレがある、停電に備えた自家発電設備があるについては0%であります。なお、体育館はもちろんプール附属屋や部活動用に設置されているトイレにつきましては、災害時にはかぎをあけることにより屋外から使用できるトイレとなり、昨年の東日本大震災の際には多くの市民の利用がございました。また、避難所機能を考慮した災害対応マニュアルについては作成されておりますが、現在、関係部局などと協議を行い、見直しを図っているところであります。  以上でございます。 7 ◯議長(小川智之君) 建設局長。 8 ◯建設局長(清水謙司君) 初めに、自動二輪車駐車場についてお答えします。  125cc以下の自動二輪車の自転車駐車場への受け入れについてですが、受け入れに当たっては、利用率の低い自転車駐車場を活用し、自転車との錯綜による事故を防ぐ対策など再整備工事を行うこととなることから、費用対効果について自動二輪車の駐車需要も含め検証する必要があり、本年4月から自動二輪車の受け入れを始める千葉市栄町立体駐車場の利用状況や課題について検証してまいります。  次に、幸町2丁目新港横戸町線歩道橋の歩行者、自転車の通行についてお答えします。  まず、エレベーターを設置しなかった経緯についてですが、エレベーターの設置の必要性を検討した結果、当該横断歩道橋は千葉市バリアフリー基本構想重点整備地区内でないことや建設費のほか継続的に維持管理費が必要であることを地元に説明し、現在の整備に至ったものであります。  次に、高齢者や障害などを持たれている方の移動経路の利便性の向上についてですが、移動経路は黒砂橋交差点に迂回していただき、その利便性の向上を図るため黒砂橋の上流側の歩道部を平たんな構造に改良し、下流側には新たに黒砂水路を横断する平たんな歩道橋を設置することとしております。  次に、高洲1丁目と稲毛海岸1丁目との横断路についてですが、小売店舗の一部撤退により通り抜けができず、最大約1キロメートルの迂回を余儀なくされ、バス利用者や買い物客の利便性が失われることから、周辺自治会などの意見を伺いながら横断路について検討してまいります。  最後に、黒砂橋交差点への視覚障害者用信号機の設置についてですが、視覚障害者の方々が安全に交差点を横断できるよう、黒砂橋交差点交通安全対策工事とあわせ、音響機能付信号機の設置について公安委員会と協議してまいります。  以上でございます。 9 ◯議長(小川智之君) 伊藤康平議員。 10 ◯5番(伊藤康平君) 御答弁ありがとうございました。  それでは、学校施設の防災機能向上の取り組みについて、2回目の質問をさせていただきます。  耐震改修の1年前倒しなど緊急提言についての取り組みについては、大方理解いたしましたが、さらに電力供給の減少等に対応するための学校施設の省エネルギー対策について伺います。  先ほどの答弁で、学校施設における照明器具については、LED照明、高効率型の蛍光灯や無電極ランプなどのランニングコストを大幅に削減できる照明器具に更新し、ソーラー式LED外灯の設置に取り組む、また、こうしたものの設置に際しては、消費エネルギーを見える化し、環境教育にも役立てるようにするとのことでした。東日本大震災において、電力供給が大幅に減少し、学校施設においても省エネルギー対策を講じることが求められております。既存施設を含め、環境を考慮したエコスクールの整備を一層推進することが必要と考えます。取り組みの推進を要望いたします。  さて、国立教育政策研究所が行った実態調査の学校施設における停電に備えた自家発電設備があるとの項目で、本市は0%との調査結果となっております。数多くある東日本大震災での体験例では、石油ストーブを利用し寒さをしのいだのだが数日で燃料が枯渇した、近所の工務店から発電機が届けられ、照明や携帯電話の充電などに非常に役立ったなど、災害時における電力の必要性が指摘されております。船橋市では、ガス缶発電機市立小中学校特別支援学校の82校すべてに整備していくそうです。また、省電力のLED照明器と組み合わせることにより、夜間の避難所の光源の確保策としていくとの報道記事も目にしました。  そこでお伺いします。  本市においても、小中学校施設に停電時でも利用できるガス缶発電機のような自家発電機の整備が必要と考えますが、停電時の対応についてお聞かせください。  次に、自動二輪車駐車場の取り組みについてですが、最初にも申し上げましたが、自動二輪車の駐車場対策が議会において取り上げられてから6年の歳月が過ぎ、いまだに検討を繰り返しておられます。慎重に事業を推進していくことは大事なこととは思いますが、対策の推進について真摯に取り組んでいただきたいと思います。他都市においては、何年も前に対策に着手しており、中には社会実験を行い、その効果について検証しております。本市は、財政健全化に対しての歳入確保に向けた努力がなされております。事業を圧縮し歳出を抑えることも大事なこととは思いますが、自転車駐車場空きスペースを有効に活用することで歳入に貢献できれば、決して無駄な事業ではないと考えます。また、自動二輪車の登録台数は減少しているにもかかわらず駐車違反数が増加していることからも、対策を進める必要があると考えます。全国186地域で自転車駐車場に関する条例改正を行い、駐車場への自動二輪車の受け入れを実施しているわけですから、その効果を確認し、自転車駐車場空きスペースを有効利用することで、自動二輪車を利用される市民の皆様にも喜んでいただけるのではないでしょうか。前向きな取り組みを強く要望いたします。  次に、美浜区地域の諸問題について御答弁ありがとうございました。横断歩道橋エレベーターを設置すること、地域間の利便性向上に伴う横断路の設置並びに黒砂橋交差点視覚障害者用信号機の設置に対する当局のお考えについて、さらなる改善、対応を求め、所感も含め要望を申し上げたいと思います。  横断歩道橋エレベーター設置についてですが、横断歩道橋を利用する際に登り切れないと訴える高齢者の多くは、買い物の荷物を持って上がれない、自転車を押して上れないなどの、このような理由から横断歩道橋は利用していないとの意見が上がっております。横断歩道橋を利用できない障害者を含む高齢者の方々に不自由な環境とならないように、安全に渡れるエレベーターの設置か、これにかわるものが必要と考えます。例えば、もともと設置していた黒砂水路をまたぐ水路横断橋を高洲側と稲毛海岸側に設け、横断歩道橋にかわる横断路として整備してはいかがでしょうか。防潮堤の計画区域外であることから、水路わきにスロープを設置し、歩行者や車椅子の方が渡れる構造となっていればよいので、答弁にもありました黒砂橋交差点の改良工事に伴う歩道橋の構造に比べ安価でできると考えます。さらなる検討を要望いたします。  高洲1丁目と稲毛海岸1丁目との横断路についてですが、当局としても、地域の利便性が失われると認識いただいております。平時においての利便性や災害時における地域の皆様が迅速に移動できる緊急避難路としての役割もありますので、早期の取り組みを強く要望いたします。  黒砂橋交差点視覚障害者用信号機の設置については、安心して生活のできる環境づくりを行う上で、千葉市バリアフリー基本構想の重点地域から外れていたとしても、一人を大切にするまちづくりに取り組まれますよう求めます。  以上、2回目の質問、要望を終わります。 11 ◯議長(小川智之君) 答弁願います。総務局長。 12 ◯総務局長(大野義規君) 学校施設の防災機能向上の取り組みについて、2回目の御質問にお答えします。  停電時における光源の確保についてですが、懐中電灯等により対応するとともに、非常用井戸を整備している学校においては、井戸用の発電機の活用、また、分散備蓄している発電機の活用のほか、災害時におけるレンタル機材の提供に関する協定書に基づく事業者からの調達等により対応することとしております。なお、停電時における夜間の光源の確保については、重要なものと認識しており、さらなる光源の確保策について、今後、地域防災計画の見直しの中で検討してまいります。  以上でございます。 13 ◯議長(小川智之君) 伊藤康平議員。 14 ◯5番(伊藤康平君) 御答弁ありがとうございました。  学校施設の防災機能向上の取り組みについて、3回目は所感も含め、要望といたします。  停電時の光源の確保として、懐中電灯等による対応や非常用井戸の発電機の活用、分散備蓄している発電機の活用、非常時におけるレンタル機材の提供に関する協定書に基づく事業者からの調達等により対応するとのことでした。  今現在も余震が発生し、最近では千葉県東方沖を震源とする地震や茨城県沖で震度5弱の地震も発生し、いつまた大きな地震が発生するかわかりません。東日本大震災でも経験したとおり、緊急時において多くの対応が必要とされる中で、分散備蓄したものを必要なところに転用し活用するということは余り現実的ではないように思われます。また、非常用井戸の自家発電機の活用といっても、固定したものであることと、また、主たる目的として水を供給するためのものであって、他の目的に使用することは主たる目的を阻害する可能性もあります。施設の電力設備は構造も複雑で固定されたものであることから、何が原因で利用できなくなるかわかりません。ガス缶発電機は、小型で必要なところに配置できることから、緊急時にさまざまな用途で利用できるものと考えます。関係部局とよく協議し、改めて検討していただきますよう強く要望いたします。  以上、一般質問を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手) 15 ◯議長(小川智之君) 伊藤康平議員の一般質問を終わります。  一般質問を続けます。25番・段木和彦議員。              〔25番・段木和彦君 登壇、拍手〕 16 ◯25番(段木和彦君) 皆さん、おはようございます。民主党千葉市議会議員団の段木和彦でございます。  まず、質問に先立ちまして、先月21日に御逝去されました松井旭元市長さんに心より御冥福をお祈りいたします。松井元市長さんは、人口急増に伴う学校、道路、上下水道等の生活基盤の整備を進める一方で、急激に都市化してきた千葉市が大都市としてさらに発展していくためには、政令指定都市への移行が必要不可欠であるとの認識のもと、千葉駅周辺の都市開発及び幕張新都心づくり、稲毛臨海開発事業など、都市基盤の整備と都市機能の充実に力を注がれました。そして、ついに平成4年4月、全国で12番目の政令指定都市移行を果たされ、その後も大都市行政を着実に推し進められ、千葉市発展の礎を築かれました。ここに、松井元市長さんの御功績に対して改めて感謝を申し上げ、私たちは熊谷市長をサポートし、この大都市千葉市をより発展させていかなくてはならないと感じております。  また、明後日、3月11日は地震、津波により未曾有の大災害をもたらした東日本大震災からちょうど1年になります。先月26日に開催されました東京マラソンは、皆様にとっても記憶に新しいと思いますが、およそ3万6,000人のランナーの中に心ひとつに南相馬の再興をと書かれた赤いたすきをかけた南相馬市桜井市長が出場されておりました。被災地のことが風化されていきそうな中、原発事故は収束したように言われるが、そんなことは全くない、復興には長い道のりを乗り越えなければいけない、全国の人にまだまだとアピールをしたかったとのコメントをされました。そのコメントを聞き、昨年、民主党千葉市議会議員団の先輩、同僚と岩手、宮城の被災地に何度か伺った際、現地の方々との話の中で、私たちがこちらに伺っても大したことができずに心苦しく感じていますと伝えると、ある女性から、こちらに来ていただいて実際に見ていただいた現状を地元に戻って伝えてください、もう終わったこととして忘れられていくのが不安ですと言われたことを思い出しました。大震災から1年になりますが、現地に伺いますと、そこはまだまだ被災地であり、1年たった今も各自治体による瓦れき処分の受け入れ等、ほとんど進んでいない状況であります。私もこの議会が閉会いたしましたら、千葉県の被災地や東北の被災地を訪れる予定です。皆様におかれましても、被災地のことを心におとめいただければ幸いです。  また、本日、私の次に一般質問で登壇予定であった盛田眞弓議員の御自宅が火災に見舞われたとのことで大変心配しております。心よりお見舞い申し上げます。  それでは、通告に従い、一般質問を行わせていただきます。  初めに、在宅医療とかかりつけ医についてです。  市民だれもが身近なところで、いつでも安心して良質の医療サービスを受けられることは、安全・安心のできる市民生活を送る上で大変重要なことであり、本市では、かかりつけ医の定着を促進することとして、私の町のお医者さんを市ホームページの掲載や区役所にマルチメディアシステムを設置して、必要な医療機関情報を提供できることとしています。かかりつけ医は風邪を引いたときや子供が突然熱を出したとき、または、包丁で手を切ってしまったとき等、発熱や怪我のときに診療に応じてもらえ、さらには、日常の予防接種や健康診断の実施により、病気の予防から保健指導と生活の身近なところで病気や健康づくりについての相談や診療に応じてもらえます。また、介護保険申請の際には、意見書を作成していただくなど、大変重要な医療機関であります。  しかしながら、かかりつけ医も治療のすべてに対応することができるわけではなく、専門外の診療や特に高度な検査や入院の必要な症状となったケースでは、専門の医院及び設備やスタッフの整った病院へ紹介されることにより、専門性の高い診療を受けることとなっています。先般、私のよき相談役で御指導いただいております元議員が近くのかかりつけ医院で診てもらっていましたところ、入院が必要となり、治療に対応していただけるとのことから隣の八千代市の病院を紹介されて入院治療を受けることになりました。しかしながら、先輩元議員は千葉市において長く議員活動をされておりましたので、市内での治療を希望されていたようですが、身近で対応していただける近隣市の病院にお願いされたようであります。こうした地域の充実を考えたとき、かかりつけ医の整備促進に加え、総合的な診療機能を持った医療機関の整備も必要になるものと考えております。  昨年4月、千葉県保健医療計画の改定により、千葉市地域における基準病床数が定められ、一般病床においては697床の不足となっております。一般病床は医療を受けるときに必要とされる診療にかかわる施設要件となっておりますので、使用可能となった病床の活用方法は、地域医療サービスの充実からも大きな期待が寄せられるところであります。また、4月からの診療報酬改定が先月の中央社会保険医療協議会において決定し、在宅医療の推進に1,500億円が投入されることとなりました。その中の大きな柱の一つとして、在宅医療の拡充と医療、介護の連携が挙げられており、24時間対応の在宅療養支援診療所のてこ入れや訪問看護の強化が唱えられております。高齢化が進み、肺炎や骨折、腰痛、さらにはがんや脳卒中等の患者が増加する社会において、質の高い適切な医療を望む市民の願いは切実なところであります。千葉市は、高齢者人口の割合も国の平均値よりは低くなっておりますが、今後、高齢化率は急速に伸びることが予想されており、この伸びと合わせるように医療需要も増加することが予測されます。  そこで、在宅医療、地域医療のさらなる拡充を求め、質問させていただきます。  初めに、かかりつけ医についてです。  市民にとってかかりつけ医を持って健康相談から病気まで気軽に対応してもらうことは、病気の早期発見や治療を受け病気になりにくくする、または、重症化を防ぐ重要な役割を持っています。このようなかかりつけ医の役割と利用方法をどのように市民に周知しているのか、伺います。  次に、仕事に結びつく社会保障についてです。  国が現在進めている社会保障と税の一体改革を語る際、まず、消費税を含めた増税の議論から入っていくことが多く、社会保障の大事な部分が後回しになっている感があります。我が国が抱える問題は多く、急速な少子化と世界一の高齢化、貧困、格差の急拡大、孤立化の進展、世界一の借金など社会保障と税の一体改革が必要な要素が挙げられています。とりわけ、長引く経済停滞による雇用失業情勢の悪化による生活保護需給世帯の急増は大きな社会問題となっており、特に、平成20年秋のリーマンショック以降、稼働能力を有するその他世帯の受給世帯数が急増しています。また、若年層を中心に失業者がふえ、就業しても派遣労働、パートタイム労働等の非正規労働に従事する者が増加しています。こうした生活保護や雇用問題等の解決のキーワードとなるのが参加型社会保障、ポジティブ・ウエルフェアです。  参加型社会保障、ポジティブ・ウエルフェアとは、すべての人に社会への参加を保障するという考え方で、就労や社会参加を通じて市民一人一人がみずからの可能性を引き出し発揮することを支援しようとするものです。言いかえれば、仕事に結びつく社会保障とも言え、例えば、生活保護では、受給世帯に単に現金を支給するだけでなく、就労支援員というマンツーマンの就労相談員や就業体験、技能習得をセットで行うことで就労に結びつけるうようなやり方で、例を挙げますと、釧路市では、生活保護の方がホームヘルパーに同行の上、高齢者宅を訪問し、高齢者の話し相手となる事業も実施しており、生活保護の方が介護に興味を持ち、ホームヘルパーに挑戦するケースもふえているとのことです。また、雇用に関して言えば、失業者に単に失業手当という現金を支給するだけでなく、効果のある職業訓練も無料で提供し、失業保険が切れた失業者には、職業訓練とセットで生活費も支給して就労に結びつけようとするものです。  参加型社会保障の実践により、今までと何が変わっていくのかと言うと、生活保護に関しては、これまで求職活動が長期化する中で働く意欲を失ってしまい、社会とのつながりがなくなり孤立する人が少なくありませんでしたが、就労体験、福祉的就労、ボランティア等のプログラムに参加することで、生きがいを見出したり、社会とのつながりを結び直す効果が期待できるのであります。  そこでお伺いいたします。  本市においても社会とのつながりがなくなり孤立する方々への支援事業として、生活保護自立支援強化プロジェクトチームにおいて決定した農業等就労社会体験支援事業を実施していますが、事業の成果についてお尋ねいたします。  次に、千葉北インターチェンジ周辺の産業用地についてです。  先月公表された千葉市地域経済活性化戦略(案)に記載されている本市の産業の集積状況を見ると、臨海部には鉄鋼、電力等の素材型工業や千葉食品工業コンビナートを中心とした食品、製造、運輸業など、また、内陸部には千葉鉄工業団地での一般機械、金属加工型工業集積など、さらには、幕張新都心地区においては情報通信産業のほか、大手の小売企業や通販企業などの集積が見られます。市全体としては、バランスのよい産業集積が形成されていると言えるのでしょうが、産業用地が減少傾向にあり、今回の戦略の中でも、将来の産業用地のニーズに備えるため、市内の産業集積の適地を調査するとの記述が見られます。加えて、市では、来年度から企業立地促進補助制度を拡充して、工場や事務所などの誘致をより一層推進していくとのことでもあります。今後、企業誘致や産業の集積を推進する上からも、今、市内に新たな産業用地を探し、計画的に準備していくことが必要だと考えます。  そうした視点で市内を見渡すと、千葉の中心地から北に向かい、八千代市、船橋市ほかを通過し、柏市、野田市へ通じる国道16号があり、四街道市、佐倉市へも近く、少し足を伸ばせば印旛、印西方面へ続き、成田空港や東京にもアクセスのよい東関東自動車道の千葉北インターチェンジの周辺には、花見川区、稲毛区、また、一部は四街道市になりますが、一定規模の未利用地があるのではないかと思います。このような場所は、産業用地として適地ではないかと考えますが、当局のお考えを伺います。  続きまして、森林の保全についてお聞きいたします。  平成23年3月に策定された千葉市農業基本計画の基本目標は、千葉市民の食を守り、元気で持続可能な都市農業を目指してとしており、三つの柱の一つに、農村と森林の持つ多面的機能の活用として、千葉市の森林に関する施策が挙げられております。また、この施策を具体的かつ着実に推進するために、本年、千葉市農業推進行動計画を策定したことは存じておりますが、森林を市民共有の資産として位置づけ、健全な森づくりを推進するためには、造林や間伐などの適正な管理を計画的に継続して行う必要があると考えます。  先日、我が会派の新人議員4人で若葉区にある農政センターへ施設見学に参りました。その農政センターで温室や植物工場を見学し、下田都市農業交流センターでは直売所と地元野菜を使用したレストランでバイキング料理を堪能し、そのあと、中田都市農業交流センターでは、廃棄物の最終処分場跡地に整備された市民農園の利用状況を見学。最後には、春にはシバザクラ10万株で埋め尽くされる富田都市農業交流センターに伺いました。この勉強会は、自動車で回ったわけですが、周囲は森林に囲まれており、改めて樹木の多さに気づかされました。中には、人が踏み込むことができないようなやぶに覆われた場所も見受けられ、この森林を後世に残すとすれば、保全管理が必要不可欠であります。  そこで、本市の森林の現状について伺います。  初めに、市の森林面積と市域全体に占める割合並びに樹木の植生状況をお示しください。また、森林の保全が進んでいないと伺っておりますが、その理由についてお聞かせください。  1回目の最後に、特別支援教育の充実について質問させていただきます。  すべての市民が安心して暮らせるバリアフリーのまちづくりを目指し、ハード面だけではなくソフト面の整備は重要なことと考えております。障害のある人もない人も、社会の一員として互いに尊重し、支え合いながら地域社会の中でともに生活をするノーマライゼーションの理念の進展に伴って、心のバリアフリーも進展していることととらえております。昨年8月には障害者基本法の一部改正があり、第16条教育においては、障害者がその年齢及び能力に応じ、かつ、その特性を踏まえた十分な教育が受けられるようにするため、可能な限り障害者である児童及び生徒が障害者でない児童及び生徒とともに教育を受けられるよう配慮しつつ、教育の内容及び方法の改善及び充実を図る等必要な施策を講じなければならないとあります。これも、ノーマライゼーションの理念から、さらに前進しているあらわれと喜ばしく思っているところです。一人一人を大切に考え、能力や特性を踏まえた特別支援教育は、通常の学級も含めて支援が必要な児童生徒に対して重要であると認識しております。子供たちが健やかに成長し、それぞれの夢に向かって学習に励み、それぞれが望む社会的自立につながるよう、私たち大人は子供たちを支援していきたいと考え、就学から就労に至るまでの特別支援教育のさらなる充実を期待するところです。  まず、就学に関してですが、今年度特別支援学級等の設置率は54%と伺いました。そうした中、保護者や地域の方々から設置要望があり、私の母校でもある花見川第一中学校でも新年度より新設されると伺っております。  そこで、花見川第一中学校も含め来年度の設置予定はどのようになっているのか、伺います。  以上、1回目の質問を終わります。2回目からは一問一答とさせていただきます。御答弁のほど、どうぞよろしくお願いいたします。(拍手) 17 ◯議長(小川智之君) 答弁願います。保健福祉局次長。 18 ◯保健福祉局次長(生田直樹君) 初めに、在宅医療とかかりつけ医についてお答えします。  かかりつけ医の役割と利用方法の周知についてですが、かかりつけ医を持つことの大切さや高度医療を提供する医療機関等との役割分担などについて、ホームページや市政だよりなどにより周知しているほか、昨年度のシンポジウム、地域医療を考えるに引き続き、今年度は急病のとき困らないためにをテーマに、市民への啓発のための講演会を今月17日に開催する予定です。  次に、仕事に結びつく社会保障についてお答えします。
     農業等就労社会体験支援事業の成果についてですが、本事業は、生活保護受給者の状況に応じ、就労体験やボランティア活動に参加するもので、参加型社会保障の趣旨にも通じる事業と考えております。本年1月末現在で就労体験として清掃業務などに従事した方が11人、高齢者施設などでボランティア体験をした方が21人で、延べ32人が事業に参加しております。この事業への参加を通じて就労意欲がわき求職活動を積極的に行うようになったなどの声もあり、6人が求職活動へつながり、うち1人が就労に結びつきました。今後も社会とのつながりがなくなった方に対して積極的に参加を促すとともに、就労にもつながるような支援に努めたいと考えております。  以上でございます。 19 ◯議長(小川智之君) 経済農政局長。 20 ◯経済農政局長(渡部淳嗣君) 初めに、千葉北インターチェンジ周辺の産業用地についてお答えします。  東関東自動車道は成田空港と首都圏各地を結ぶ物流の大動脈であり、千葉北インターチェンジ周辺が物流拠点として利便性の非常に高い地域であることは十分認識しております。このため、平成21年4月に、市街化調整区域における開発許可基準を見直し、千葉北インターチェンジまたは四街道インターチェンジから半径5キロメートル以内の一定の要件を満たす土地について、国土交通大臣の認定を受けた倉庫や運輸事業用施設の特定流通業務施設の立地を可能といたしました。特定流通業務施設の立地は、設備投資による税収増や雇用創出が相当程度見込まれることから、本市の企業立地促進事業補助制度の対象とし、立地促進を図っているところでございます。  次に、森林の保全についてお答えをいたします。  まず、本市の森林の現状についてですが、平成22年度千葉県森林林業統計書によりますと、総面積は5,089ヘクタールで、市域面積の約19%に相当いたします。このうち、森林法に基づく森林整備計画対象民有林は4,513ヘクタールで、その内訳は、人工林が43%、天然林が40%、その他が17%でございます。  次に、植生状況についてですが、人工林の内訳では、杉が約88%、次いで松が7%、以下ヒノキ、クヌギの順となっております。また、天然林はすべてが雑木で、その他は竹林などとなっています。  最後に、森林の保全が進まない理由についてですが、木材価格の低迷により収入が見込めないことや後継者が減少し適正な管理が困難な状況となっているほか、相続等により所有権が分散し、管理技術が引き継がれていないことも原因の一つと考えております。  以上でございます。 21 ◯議長(小川智之君) 教育次長。 22 ◯教育次長(武田 昇君) 特別支援教育の充実についてお答えします。  平成24年度の特別支援学級等の設置についてですが、新たに小学校においては、知的障害学級を8校に、自閉症・情緒障害学級を1校に、言語障害通級指導教室を1校に、また、中学校については、知的障害学級を1校に、LD等通級指導教室を1校に設置する予定としております。これにより、特別支援学級等の設置校は、小学校72校、中学校32校となります。  以上でございます。 23 ◯議長(小川智之君) 段木和彦議員。 24 ◯25番(段木和彦君) 執行部の皆様より丁寧な御答弁をいただき、ありがとうございます。  それでは2回目の質問に入らせていただきます。  初めに、在宅医療とかかりつけ医についてです。  かかりつけ医を持つためには、診療科目を初めとしたさまざまな情報が必要となりますが、より情報を得やすくするための取り組みについて伺います。 25 ◯議長(小川智之君) 保健福祉局次長。 26 ◯保健福祉局次長(生田直樹君) 医療機関の情報につきましては、ホームページ等により案内しておりますが、今年度末までにリニューアルを行うこととしておりまして、最寄り駅と診療科、がん検診や予防接種の実施など複数項目の組み合わせによる検索を可能とするなど、より利用しやすいよう内容の充実を図ってまいります。 27 ◯議長(小川智之君) 段木和彦議員。 28 ◯25番(段木和彦君) ありがとうございました。複数項目の組み合わせによる検索が可能になれば、大変便利だと思います。  続きまして、今後も多様化する医療需要にこたえていかなくてはならないと考えますが、千葉市において、不足している病床についてどのように整備が行われるのでしょうか。 29 ◯議長(小川智之君) 保健福祉局次長。 30 ◯保健福祉局次長(生田直樹君) 不足している病床の整備につきましては、県が事業者から計画の提出を受け、ヒアリングなどを行い、今月中に開催される千葉県医療審議会病院部会において審議を行った後、病床が配分されることとなります。配分に当たりましては、地域の中核医療施設や高度専門医療施設のほか、救命救急、回復期リハビリテーションなど地域医療にとって整備すべき機能などが優先されることとなっております。本市といたしましても、事業者からヒアリングを行った上で、本市の地域医療の充実に必要な医療施設について意見を県に提出しておりますので、適正な病床の配分が図られると考えております。 31 ◯議長(小川智之君) 段木和彦議員。 32 ◯25番(段木和彦君) ありがとうございました。  続いて、在宅医療についてであります。  今後、医療を必要とする高齢者の大幅な増加が見込まれる中、住みなれた家庭や地域で質の高い療養生活を送りたいというニーズも大きくなるものと思いますが、在宅医療の推進に向け、どのように取り組んでいるのか、伺います。 33 ◯議長(小川智之君) 保健福祉局次長。 34 ◯保健福祉局次長(生田直樹君) 県の保健医療計画では、超高齢社会に向けて在宅医療の充実を図ることとし、医療と介護、福祉分野との連携強化に取り組むこととしております。本市といたしましても、来年度新たに在宅医療推進連絡協議会を設置し、医療、介護、福祉などの関係者が顔の見える関係を築き、相互の連携のあり方などについて意見交換を行うこととしております。また、関係者などを対象に講演会を開催し、在宅医療の現状、連携の必要性等について啓発を図ってまいります。 35 ◯議長(小川智之君) 段木和彦議員。 36 ◯25番(段木和彦君) ありがとうございました。在宅においても、充実した医療が受けられる可能性を感じました。  それでは、最後に、今後団塊の世代が高齢期を迎え、医療や介護を必要とする高齢者の急増に対応して、地域包括ケアネットワークの構築が急務となっており、住みなれた地域においてかかりつけ医を中心に、病院を初め介護、福祉関係者との連携強化のため、十分な整備体制を進めていただきますよう要望させていただき、在宅医療とかかりつけ医についての質問を終わらせていただきます。  続きまして、参加型社会保障について2回目の質問をさせていただきます。  雇用に関しても、これまで失業者が住宅問題や金銭問題など複雑な事情を抱え、対応が困難で就業に結びつかないケースが多々ありましたが、参加型社会保障の考え方に基づき、住宅手当、失業手当など、社会保障と職業訓練、職業紹介を組み合わせ、必要に応じてパーソナル・サポートを実施することで、失業者への生活の不安を極力和らげ、就労に結びつけることができます。市では平成22年6月に、国の職業紹介と市の生活相談をワンストップで提供できる場として、国と協力して稲毛区にふるさとハローワークを開設しましたが、この取り組みをさらに充実させていくことが仕事に結びつく社会保障の第一歩だと考えます。代表質問においても取り上げられておりましたが、仕事に結びつく社会保障からの視点で、ふるさとハローワークについて、これまでの実績はどうか、また、事業実績をどのように評価しているのか、お伺いいたします。 37 ◯議長(小川智之君) 経済農政局長。 38 ◯経済農政局長(渡部淳嗣君) ふるさとハローワークは、平成22年6月に稲毛区役所内にオープンいたしました。開設当初は十分認知されていない面もございましたが、開設から1年が経過した今年度は、利用者数、就職者数ともに昨年度実績を7割以上上回っており、求職者の方々にも十分認知されてきていると考えております。 39 ◯議長(小川智之君) 段木和彦議員。 40 ◯25番(段木和彦君) ありがとうございました。  続きまして、雇用のうち、若年者の雇用対策について伺います。  大学生等、若者の就職環境は極めて厳しく、この春卒業予定の県内大学生等の就職内定率は51.1%と昨年度よりは上昇したものの、依然として低水準で推移しています。こうした中、仕事に結びつく社会保障の実現のためには、若者の安定的雇用の確保を図ることが不可欠です。  そこでお伺いいたします。  こうした状況を踏まえて、新年度事業として、大学生等、若者に対する就労支援に取り組む予定はあるのでしょうか。 41 ◯議長(小川智之君) 経済農政局長。 42 ◯経済農政局長(渡部淳嗣君) 今年度策定しております雇用創出マスタープランでは、若者への就労支援を重点項目として位置づけ、重層的な支援を行うことなどを盛り込む予定でございます。新年度は、就職活動を行う前の大学1、2年生や留学生を対象に将来の就職活動がスムーズに行えるよう、また、学生の視野を広げ中小企業とのミスマッチ解消を図るため、市内中小企業を中心とした合同企業説明会や参加企業へのインターンシップを実施してまいります。 43 ◯議長(小川智之君) 段木和彦議員。 44 ◯25番(段木和彦君) ありがとうございました。現在は大変厳しい状況ですが、今後は、さまざまな世代の方が仕事を持ち、生き生きと生活することが望まれます。そうした中、参加型社会保障、すなわち仕事に結びつく社会保障は重要な施策だと思います。本市においても、さまざまな施策があることがわかりましたが、今後も持続、発展させていただくよう要望いたします。  続きまして、千葉北インターチェンジ周辺の産業用地についての2回目の質問をさせていただきます。  先ほど1回目の御答弁で、特定流通業務施設の立地について、アクセスのよさを生かし、倉庫や運輸事業用施設の誘致に取り組んでいるとのことでした。千葉北インターチェンジ周辺のような場所は、千葉市の中でもほかの地区には見当たらず、物流のみならず、産業を集積する上で格好の用地だと考えます。  当局では、今後どのように取り組まれるお考えなのか、伺います。 45 ◯議長(小川智之君) 経済農政局長。 46 ◯経済農政局長(渡部淳嗣君) 引き続き、特定流通業務施設の立地を促進していくとともに、千葉北インターチェンジ周辺地域の産業用地としての活用の可能性を関係部局とともに調査研究してまいります。 47 ◯議長(小川智之君) 段木和彦議員。 48 ◯25番(段木和彦君) 御答弁ありがとうございました。今後も、他部局と共同で調査研究等取り組んでいただけるとのことでした。今回、この質問に当たっては、産業用地に絞らせていただきましたが、今後は、まちづくりの観点からも千葉北インターチェンジ周辺地域を取り上げたいと思います。  1回目の質問の際申し上げましたように、東関東自動車道や国道16号を中心に、その他の幹線道路により多方面にアクセスのよいこの地域は、倉庫や物流拠点だけでなくそのほかの目的においても可能性が広がる地域であります。高速バスにより東京駅八重洲口まで1時間弱で行くことができ、国道16号を千葉中心地方面に行くとモノレールの駅、さらに行くと鉄道にもアクセスすることが可能です。その上、周辺地域は、まだまだ開発の余地もあり、住宅、マンションやさまざまな産業を誘致できる可能性があります。  先ほども申しましたが、部局を超えて調査研究を続けていただくことを要望させていただき、この質問を終了いたします。  続きまして、森林の保全についての2回目の質問をさせていただきます。  森林を保全するには、労力がかかりなかなか収入に結びつかないことから荒れてしまうことはわかりましたが、CO2削減による地球温暖化の防止や地下水の涵養、生物多様性の保全など社会的期待が高まっています。所有者個人では対応が難しくても、少しでも市民が森林にかかわり保全に協力していただける場をふやしてはいかがかと思います。現在、千葉市には3カ所の里山があり、平成24年度には新たに1カ所を追加指定すると伺っております。現時点で、どこの区にどれぐらいの面積を考えているのか、伺います。 49 ◯議長(小川智之君) 経済農政局長。 50 ◯経済農政局長(渡部淳嗣君) 新たな指定につきましては、緑区内に1カ所、3ヘクタール程度を考えております。 51 ◯議長(小川智之君) 段木和彦議員。 52 ◯25番(段木和彦君) ありがとうございます。では、その里山地区を指定するのには、どのような手順が必要なのでしょうか。 53 ◯議長(小川智之君) 経済農政局長。 54 ◯経済農政局長(渡部淳嗣君) まず、里山の有する多面的機能及び景観が良好に維持されており抵当権その他の所有権以外の権利が設定されていないなどの指定要件を満たす用地の選定を行います。  次に、土地所有者との交渉、承認を経て、自治会等関係者会議を開催いたします。ここで了承を得た後に、土地所有者と里山地区使用貸借契約を締結し、地区指定となります。 55 ◯議長(小川智之君) 段木和彦議員。 56 ◯25番(段木和彦君) わかりやすい御説明をいただきまして、ありがとうございます。  それでは、現在、里山地区を保全するために実施している内容についてお答えください。 57 ◯議長(小川智之君) 経済農政局長。 58 ◯経済農政局長(渡部淳嗣君) 里山の下草刈りや間伐などの保全整備や、NPO法人ちば森づくりの会並びに千葉市里山ボランティアの会と無償の委託契約を結んでおります。なお、里山の土地所有者には、1平方メートルにつき10円の報償費をお支払いいたしております。 59 ◯議長(小川智之君) 段木和彦議員。 60 ◯25番(段木和彦君) ありがとうございました。お答えの中に、NPO法人、ボランティアの会との言葉がありましたが、その活動状況についてお示しください。 61 ◯議長(小川智之君) 経済農政局長。 62 ◯経済農政局長(渡部淳嗣君) 平成22年度の活動状況でございますが、NPO法人ちば森づくりの会は、市内の里山地区を初めほかの地区でも森林整備事業を行うほか、間伐材でログテーブルやベンチを製作し、木材市場での展示会へ出店するなど幅広く活動しております。また、千葉市里山ボランティアの会は、市内の里山地区の下草刈り、枝打ち、間伐などの整備を中心に、週1回程度活動をしております。 63 ◯議長(小川智之君) 段木和彦議員。 64 ◯25番(段木和彦君) ありがとうございました。活動状況については大変よくわかりました。それでは、里山ボランティアの方々に無償で保全整備をしていただいているようでございますが、それに対しての支援はあるのでしょうか。 65 ◯議長(小川智之君) 経済農政局長。 66 ◯経済農政局長(渡部淳嗣君) これまでは、草刈り機などで使用する燃料や消耗品を提供することで負担軽減を図ってまいりましたが、平成24年度からボランティア団体への支援を強化するため、1団体当たり40万円を上限に活動に対する奨励金を支払うことといたします。 67 ◯議長(小川智之君) 段木和彦議員。 68 ◯25番(段木和彦君) ありがとうございました。それでは、今後、森林を保全する新たな手法について何かお考えはありますでしょうか。 69 ◯議長(小川智之君) 経済農政局長。 70 ◯経済農政局長(渡部淳嗣君) 今後は、企業等の社会貢献事業として里山地区の管理ができるよう、千葉市里山の保全に関する要綱を見直すとともに、各ボランティア団体が活動状況などの情報交換ができる交流会を開催してまいります。また、里山地区を広く市民に認識していただけるよう関連情報の発信にも努めてまいります。 71 ◯議長(小川智之君) 段木和彦議員。 72 ◯25番(段木和彦君) ありがとうございました。私の年代では、森の中で思う存分遊んだ記憶があります。私たちの心のふるさとである森林、里山は守っていかなければならない千葉市の財産であると考えます。今後も、官民一体となりこの財産を大切にしていくことを強く希望し、皆様にお願い申し上げまして、森林の保全についての質問を終了させていただきます。  続きまして、特別支援教育の充実について2回目の質問をさせていただきます。  近年、障害が多様化しているということを聞きますが、それに応じた指導はどのように行われているのでしょうか。 73 ◯議長(小川智之君) 教育次長。 74 ◯教育次長(武田 昇君) 各学校では、障害の多様化を踏まえ、個々の児童生徒の教育的ニーズに応じた指導を行うため、個々の状況を的確に把握して個別の指導計画を作成するとともに、校内支援体制の充実に努めております。 75 ◯議長(小川智之君) 段木和彦議員。 76 ◯25番(段木和彦君) ありがとうございました。  次に、障害のある子もない子もともに生活していく地域社会の中で、ノーマライゼーションの理念に基づく指導はどのように考えられていますでしょうか。 77 ◯議長(小川智之君) 教育次長。 78 ◯教育次長(武田 昇君) 本市においては、特別支援学級と通常学級との交流、小中学校と特別支援学校との交流、また、特別支援学校の児童生徒が居住する地域の学校で活動する居住地校交流などさまざまな取り組みを通して、相互理解を図っております。新学習指導要領等では、幼稚園から高等学校に至る各段階においても、積極的な交流活動の推進が明記されていることから、引き続き、交流及び共同学習の推進を図ってまいります。 79 ◯議長(小川智之君) 段木和彦議員。 80 ◯25番(段木和彦君) ありがとうございました。交流及び共同学習が特別支援教育だけの重点課題だけでなく、幼稚園から高等学校まで途切れることなく取り組まれることは、大変喜ばしいことです。さらに、幼稚園以前、高等学校以降も、よりよい関係が築ける社会をつくっていかなければならないと思います。  続いて、就労に向けて中学校の特別支援学級や特別支援学校ではどのような指導が行われていますでしょうか。 81 ◯議長(小川智之君) 教育次長。 82 ◯教育次長(武田 昇君) 特別支援学級や特別支援学校では、就労に向けて一人一人の能力や特性を踏まえ、作業学習や職場実習を計画的に実施し、働くことの意義を学び、みずからの興味や資質に応じた進路の可能性を開いております。
    83 ◯議長(小川智之君) 段木和彦議員。 84 ◯25番(段木和彦君) ありがとうございました。一人一人の興味や資質に応じた指導がされていることは理解いたしました。  そこで、次の質問ですが、それぞれの学校や学級で、学習は具体的にどのように行われていますでしょうか。 85 ◯議長(小川智之君) 教育次長。 86 ◯教育次長(武田 昇君) 各中学校の特別支援学級では、農耕、木工、手芸等の作業学習を実施した上で、企業や福祉施設などの協力を得て職場実習を行っております。また、市立養護学校では、中学部は主に校内での作業学習を、高等部は作業学習に加えて1年生の段階から職場実習を行っております。 87 ◯議長(小川智之君) 段木和彦議員。 88 ◯25番(段木和彦君) ありがとうございました。  それでは、最後に、一番気になっている就労について伺います。  私は、学校教育を卒業したすべての子供たちが意欲を持って取り組める仕事につき、社会的自立を果たしてほしいと願っております。就労に向けてどのような課題があり、今後どのように取り組んでいくのか、お考えを伺います。 89 ◯議長(小川智之君) 教育次長。 90 ◯教育次長(武田 昇君) 就労に向けましての課題として、生徒一人一人の特性に応じた就労先の確保が難しいことが挙げられます。今後も、関係機関との連携を推進するとともに、地域や企業の理解を得るための積極的な働きかけを行うことで、社会的自立に向けた就労支援ができるよう努めてまいります。 91 ◯議長(小川智之君) 段木和彦議員。 92 ◯25番(段木和彦君) どうもありがとうございました。私にとって地域の子供たちは、どの子もみんな宝物であります。先生方には御苦労をおかけいたしますが、就学から就労に至る特別支援教育のさらなる充実と就労支援のために関係各課が協力体制を強く築き上げていただくことを要望するとともに、平成25年に美浜区に開校する市立高等特別支援学校が就労や社会的自立を目指したすばらしい学校になることを期待いたしまして、一般質問を終了させていただきます。  御清聴、ありがとうございました。(拍手) 93 ◯議長(小川智之君) 段木和彦議員の一般質問を終わります。  議事の都合により、暫時休憩いたします。                  午前11時24分休憩          ──────────────────────────                  午後1時0分開議 94 ◯議長(小川智之君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続けます。53番・福永洋議員。              〔53番・福永 洋君 登壇、拍手〕 95 ◯53番(福永 洋君) 質問に入る前に一言申し上げます。昨日、我が会派の盛田議員の自宅火災につきましては、近隣の皆様を初め消防局など関係者の方々に大変な御迷惑をおかけいたしました。心からおわび申し上げます。また、お見舞いや温かい御言葉をいただいた同僚議員を初め皆様に心より御礼を申し上げます。  さきに、松井元市長が逝去されました。お悔やみを申し上げます。私は、1981年市長選挙と同時に市会議員の補欠選挙が行われ、そのときに松井市政とかかわりを持ちました。その後、1983年に市議会に送っていただいて以来、この議会で論戦を行ってまいりました。一言で言えば、市長らしい市長だったと思います。ただ、松井市長とは立ち位置が全く違うので、気に入らないことがあると、市長席で横を向いていたことを思い出します。  それでは、通告に従い質問を行います。  まず最初に、南部蘇我土地区画整理組合の問題についてであります。  最初に、12月議会で大きな問題となった3億5,000万円の公金支出について、その後の経過はどのようになっているのか、説明をいただきたい。あわせて、問題解決で新たな問題はないのか。全国からも注目されている南部蘇我土地区画整理組合の問題解決の今後の方向についてお尋ねをいたします。 96 ◯議長(小川智之君) 答弁願います。都市局長。 97 ◯都市局長(鈴木達也君) 12月議会で和解案を議決していただいた後、12月27日に千葉地方裁判所にて、組合、3銀行、保証人、本市が出席して、和解条項を確認した上で和解が成立したものであります。これを受け、組合では組合員に対して、和解に関する報告及び賦課金の徴収などについて2月9日に区画整理だよりを発行し周知を図っております。また、区画整理だよりとあわせ、賦課金分割納付申出書を同封し、賦課金の納付方法を確認した後、徴収方法に合わせた納付書や賦課金調書を作成し、4月以降に賦課金の納付書を送付する予定と聞いております。本市は、現在、和解条項の内容を踏まえた資金計画の変更や清算期間を含む施行期間の平成28年度までの延伸等、事業計画変更に向けた変更図書の縦覧を行っており、年度内には変更手続が完了する予定であります。また、平成24年度以降は、賦課金の徴収や保留地の処分状況等を常に把握し、和解条項で定めた内容が確実に履行されたことを確認した上で、平成27年度に(297ページにて「平成27年3月末までに」に訂正)補助金3億5,000万円を支出する予定となっております。  また、現時点で新たな問題については生じておりません。本市といたしましては、本事業を円滑に収束させるため、毎月、組合の業務内容を確認するとともに3カ月ごとに賦課金や保留地処分等の収支報告を義務づけるなど、組合の解散まできめ細かく指導、監督の目を行き届かせるよう取り組んでまいります。 98 ◯議長(小川智之君) 福永洋議員。 99 ◯53番(福永 洋君) 千葉市に対して、今後、速やかに南部蘇我土地区画整理組合事業が市民理解を得て進展するように求めておきます。  次に、蘇我町線の問題についてお尋ねをいたします。  ここに4軒、どこいったらいいんですか。ここですね。これ、4軒ちょっと見えませんが、ここが蘇我町線なんですね。で、ここが蘇我橋です。ここは京葉道路で、これが、ここに見えているのが鵜の森線なんですが、ここに4軒残された家屋がございます。この問題について、まず、何と言っても、改めてこの4軒に囲まれたうちがなぜこのように四方を道路に囲まれているのか。これについてまずお答えをいただきたいと思います。 100 ◯議長(小川智之君) 建設局長。 101 ◯建設局長(清水謙司君) 蘇我町線の整備にあわせ、延伸部となる国道16号から生実学校下交差点までの区間を蘇我町98号線とし、その整備に必要な道路予定地と公園の代替用地を取得しておりますが、当該4軒は事業用地対象外であるため、現在の状況になっております。 102 ◯議長(小川智之君) 福永洋議員。 103 ◯53番(福永 洋君) 千葉市は、この4軒の方たちに大変な苦渋を与えたと思わないのか、お尋ねをいたします。 104 ◯議長(小川智之君) 建設局長。 105 ◯建設局長(清水謙司君) 残された4軒の方々については、住環境が大きく変わり、大変御不便をおかけした中で、事業に御理解、御協力をいただき完成に至りましたことに感謝しております。なお、住環境対策として、平成19年度に家屋前面の蘇我橋壁面に緑化を行いましたが、育成状況がよくないことから、最新の緑化技術等について研究し、再度緑化してまいります。 106 ◯議長(小川智之君) 福永洋議員。 107 ◯53番(福永 洋君) 今、建設局長から反省の言葉がありましたが、事はそう簡単ではありません。千葉市はこれまで、この4軒の方たちに希望を与えながら、ことごとくその願いを裏切ってきました。まず、最初にお尋ねいたしますが、当初は、この4軒の方々をほかのところに移転をにおわせたのではありませんか、お答えください。 108 ◯議長(小川智之君) 建設局長。 109 ◯建設局長(清水謙司君) 移転の可能性について検討するというお話はいたしました。 110 ◯議長(小川智之君) 福永洋議員。 111 ◯53番(福永 洋君) さらに、ここの場所に公的な施設、公民館などを建設すると住民に説明をしませんでしたか。 112 ◯議長(小川智之君) 建設局長。 113 ◯建設局長(清水謙司君) 4軒の方々については、事業用地対象外でありますが、移転の要望を受けていたため、その用地を活用できる事業の可能性について全庁的に調査を行った結果、新たな事業計画を生み出すことができませんでした。 114 ◯議長(小川智之君) 福永洋議員。 115 ◯53番(福永 洋君) これは、蘇我橋の下から撮ったところなんですが、この4軒の人たちに、いずれはこの橋は撤去するというふうに説明はしませんでしたか、お答えください。 116 ◯議長(小川智之君) 建設局長。 117 ◯建設局長(清水謙司君) 蘇我橋の撤去について周辺自治会に説明会を行いましたが、利便性が低下することや広域避難所への避難路としても必要があるとの多数の意見を受け、存続することといたしました。 118 ◯議長(小川智之君) 福永洋議員。 119 ◯53番(福永 洋君) ここは、そこの4軒の中にある公園なんですね。この公園については、きちんと管理をするとしたにもかかわらず、なぜその約束を破って、このように草ぼうぼうになっているんですか、お答えください。 120 ◯議長(小川智之君) 建設局長。 121 ◯建設局長(清水謙司君) 適正な管理ができていなかったことに対し、おわび申し上げます。  早急に対応するとともに、今後は定期的な維持管理を行ってまいります。 122 ◯議長(小川智之君) 福永洋議員。 123 ◯53番(福永 洋君) この写真を見ていただきたいんですが、これも最初から立っている、なかなか難しいんです。この蘇我町線の鵜の森方面から大看板が立っているわけですが、工事への御協力ありがとうございますと書いてあります。これは、4軒の方たちにすれば、とても許せない、どこが協力したんだということですが、本来、この看板に書くべきことは、今局長の答弁もありましたが、全く市民要望、希望を与えておきながら、全部約束を破った。どれ一つ、約束を守ったものは一つもありません。そこで、この看板を立てて、皆さんの御協力ありがとうございます、この神経は私はとても理解できないんですが、なぜこんな看板を立てたんですか。本来、地元の皆さんに大変御迷惑をおかけしたと書くのが本当ではないでしょうか、お答えください。 124 ◯議長(小川智之君) 建設局長。 125 ◯建設局長(清水謙司君) この看板は工事中に設置した完成予想図であり、工事が完了しておりますので、早急に撤去いたします。 126 ◯議長(小川智之君) 福永洋議員。 127 ◯53番(福永 洋君) これを見ていただいても、私はこの問題にもう20年前からずっと取り組んでまいりまして、もう少し軒数があったんですが、この長い間に移転されました。今なお4軒の方々が四方を道路に囲まれて、大変な思いをされているわけであります。千葉市は何と言ったかについてはいろいろありますが、私が一つ言いたいのは、この中で4軒のうち1軒の方は、千葉市のたび重なる説明、その不本意な態度に怒りを持って亡くなられました。私は、この方に対して、大変私もいろいろな説明をして、大変申し訳なく思っているところであります。これは、蘇我町線が出てきたということで、千葉市がいろいろな対応をしたことは、私は理解するところですが、今、局長の答弁にあったように、全く市民の願いを裏切って、こういうふうにやってきたということについて、私は行政の犯罪行為だと言わざるを得ません。これは、もう少し時間があれば、私、もっと詳しく言いたいところですが、しかし、これについては、千葉市は、この4軒の方に改めて訪問をして謝罪をするとともに、今度こそきちんとした改善策をすべきではないでしょうか、お答えをいただきたいと思います。 128 ◯議長(小川智之君) 建設局長。 129 ◯建設局長(清水謙司君) 4軒の方々にお会いし、緑化の実施など環境改善に関する御意見を十分伺ってまいります。 130 ◯議長(小川智之君) 福永洋議員。 131 ◯53番(福永 洋君) 環境改善だけではだめで、抜本的な対策をとることを、私も責任がありますので、今後、そのために頑張っていきたいと思っております。  次に、千葉市内で発見された化学弾の無害化処理について伺います。  さきの2月25日、この写真にありますが、勤労市民プラザで第7回目の現地説明会が開催され、3月2日に千葉市環境保全部長より、毒ガス弾176発すべてを処理をしたとの報告がありました。この写真は写真を撮っていいということで撮ったわけで、これは問題がないと私は思います。それで、昨年、12月17日午後、毒ガス弾の処理施設の見学会が開催されたことは一応評価できるものです。しかし、ここで参加をした参加者に対して配布をされたこの整理券についてお話をさせていただきます。これは、環境省、千葉県、千葉市、四街道市の名前で出されています。この1のところ、記の下のところなのでちょっとなかなか見えづらいと思いますが、ここに、この隣接事業場構内の通行中の当該事業場内の撮影、処理地から当該事業場内に向けての撮影は御遠慮くださいと書いてありますが、何でこんなわかりにくい説明があるのか、お答えいただきたいと思います。 132 ◯議長(小川智之君) 環境局長。 133 ◯環境局長(山田和雄君) 現地見学会での整理券に記載いたしました隣接事業場構内の通行中の当該事業場内の撮影、無害化処理施設敷地周辺から当該事業場内に向けての撮影は御遠慮くださいの趣旨ですが、無害化処理施設が中央区川崎町の西端の県有地に設置されており、公道がないことから、見学会には、許可を得て隣接民間事業場の敷地内を通過するため、その際、民間事業者独自のノウハウ等が外部に漏えいすることを防ぐために記載いたしたものです。また、無害化処理施設敷地内での撮影は御遠慮くださいとの趣旨は、無害化処理施設内にある化学弾保管庫などの保安システムの漏えいを防止する必要性などから記載したものです。 134 ◯議長(小川智之君) 福永洋議員。 135 ◯53番(福永 洋君) 私が撮った、これが多分そのとき私がカメラを向けた。このこと、この写真自体は問題ないんでしょうか、お答えください。 136 ◯議長(小川智之君) 環境局長。 137 ◯環境局長(山田和雄君) 昨年12月に実施いたしました見学会には、市民17名の方が参加いたしました。現地に到着した際、参加者の皆様が思い思いの方向に歩いていったため、どの方向から写真撮影しているのか把握するのが困難となったことから、すべての写真撮影を控えてもらうこととなってしまいました。このことで、参加された方に不愉快な思いをさせてしまったことに対しましては、おわびをいたしたいと思います。また、この写真につきましては、このときの状況によってですけれども、大丈夫だというふうには思っています。  以上です。 138 ◯議長(小川智之君) 福永洋議員。 139 ◯53番(福永 洋君) とにかく、だったら最初から写真撮影を禁止と書くべきではないかと思うのです。私は申し訳ありませんが、この写真を撮って怒られまして、現地で環境省の職員に怒鳴られました。では、何のために施設を公開をしてやっていくのか。今まで何回も説明したことが、全部帳消しだと私は思うのです。あの苅田町では、あの処理施設については全部公開していましたよ。何で国土交通省では写真公開させてオーケーで、千葉市のJFEの工場では、毒弾処理施設について写真撮影を禁止とされたのか、もう一度その点についてお答えをいただきたい。 140 ◯議長(小川智之君) 環境局長。 141 ◯環境局長(山田和雄君) 砲弾処理施設という業務の性質上、監視カメラや監視員の配置など、さまざまな防犯対策を行っていることから、この詳細を伏せておく必要があったことで、撮影のほうを御遠慮していただいたということです。 142 ◯議長(小川智之君) 福永洋議員。 143 ◯53番(福永 洋君) 全く納得できる答弁ではありません。これだけ市民に公開をすると言いながら、市民の理解なくして、この処理施設がうまくいくなんて、そういう時代ではありません。もっと、私は情報公開すべきだと。このことは極めて残念だと思いますが、時間の関係で次に進みます。  一つは、ヒ素の処理について先にお尋ねをいたします。  まず、ヒ素の処理について、これまでは適正に法に従い処理をするというふうな答弁でした。問題は、この適正に処理する法律がないわけですね。どのように処理するのか、再度お尋ねをいたします。 144 ◯議長(小川智之君) 環境局長。 145 ◯環境局長(山田和雄君) 環境省では、廃棄物処理法に基づき処理するとしておりますけれども、今後の処理状況を含め、処理方法やモニタリング結果などについても住民の皆様へ情報提供するよう環境省に強く求めてまいります。 146 ◯議長(小川智之君) 福永洋議員。 147 ◯53番(福永 洋君) 回収されたヒ素の量は何キロだったのか、その無毒化処理についてお尋ねをいたします。 148 ◯議長(小川智之君) 環境局長。 149 ◯環境局長(山田和雄君) 今回の無害化処理に伴い生じました無機ヒ素は、加熱燃焼炉からの固形廃棄物や排ガス処理施設の液体廃棄物などに付着または混入しており、無機ヒ素自体は計測していないため、環境省としても総量は把握していないとのことです。しかし、今回処理いたしました砲弾を旧軍の資料により試算すると22キログラム程度となるものと思われます。 150 ◯議長(小川智之君) 福永洋議員。 151 ◯53番(福永 洋君) 処理自体は、私は、これはまず適正だというのは、もともとは適正に処理する法律がないわけですね。だから、ヒ素は、これはもうガラス瓶に入れて保管をする以外ないのだと思うのです。そのことは申し上げておきたいと思います。  この全体の毒ガス弾の処理の費用、それから、その負担はどこがしたのか、改めてお尋ねをいたします。 152 ◯議長(小川智之君) 環境局長。 153 ◯環境局長(山田和雄君) 化学弾の無害化処理に要した費用は、無害化処理施設の設置及び無害化処理業務など14億円。その費用につきましては、事業主体である環境省が全額国費で負担しております。 154 ◯議長(小川智之君) 福永洋議員。 155 ◯53番(福永 洋君) 次に、この2月25日の説明会でも参加者から心配をされていたことでありますが、市内で新たな毒ガス弾が発見されるという可能性とその処理についてお尋ねをいたします。 156 ◯議長(小川智之君) 環境局長。 157 ◯環境局長(山田和雄君) 戦後、掘削等を伴う土地改変が進んでいる場所では、新たに化学弾が見つかる可能性は低いと考えられますけれども、本市稲毛区につきましては、旧軍の下志津演習場が存在していたことなどから、今後、新たな化学弾が発見される可能性は否定できません。なお、国内の他の地域で化学弾が発見されることもあることから、環境省に対しまして、国内の化学弾処理に関する恒久的な保管施設や無害化処理施設の整備を要望しております。 158 ◯議長(小川智之君) 福永洋議員。
    159 ◯53番(福永 洋君) さらに、この稲毛区の毒ガス弾処理は完了したということでありますが、周辺の再調査をなぜ行わないのか、お伺いいたします。 160 ◯議長(小川智之君) 環境局長。 161 ◯環境局長(山田和雄君) 環境省では、終戦時から今日まで土地改変が行われていない土地を掘削する際には、不安を抱く市民の相談に応じることとしており、調査の必要性を判断することとしております。 162 ◯議長(小川智之君) 福永洋議員。 163 ◯53番(福永 洋君) 今の答弁を含めて、やはり、この毒弾処理ですね、千葉市で一番新しい問題を提起しましたが、その処理方法については、再検証を私はしなければいけないと思っております。そのことは要望として申し上げておきます。  次に、学校教育の中で学校用務員の問題についてお尋ねをいたします。  今、学校教育の中で、この学校用務員の問題でありますが、今、学校の用務員の皆さん、なかなか実態が知られておりません。そこで、専門職として学校用務員の職務が確立をして、すばらしい学校環境が実現をすることを願い、以下質問をいたします。  まず最初に、学校用務員についてですが、このまず職員数について。身分、平均年齢、給与体系、再任用、職務内容、配置基準についてお尋ねをいたします。  また、千葉市の学校用務員に対する現状と評価を伺い、何を期待するのか、お尋ねをいたします。 164 ◯議長(小川智之君) 教育次長。 165 ◯教育次長(武田 昇君) 平成23年4月1日現在の職員数は、再任用職員を含め247人、身分は技能労務職、平均年齢は43.8歳、給与体系は技能労務職給料表の適用となっております。職務内容としては、学校の環境整備に関する業務、校舎・校地の管理に関する業務、施設・設備の整備及び営繕に関する業務、校務連絡、来校者への対応、非常災害時等緊急の事態に対応するための業務などであります。また、配置基準については、小中学校は原則1校につき1人、高等学校は1校につき3人、特別支援学校は1校につき2人となっております。学校用務員につきましては、原則1校に1人配置であることから、若手用務員への技術指導や用務員同士の連携が図りにくい状況もあり、学校によって用務員の作業内容に差が生じる場合があると認識しております。このため、学校用務員の能力が高いレベルで平準化され、すべての学校の教育環境が良好に保たれること、また、連携の強化により、より高度な作業についても対応できるようになることが望ましいと考えております。 166 ◯議長(小川智之君) 福永洋議員。 167 ◯53番(福永 洋君) 現在、学校用務員の業務拡大・改善運動が愛知県で、これは豊橋市のある小学校の校庭なのですけれども、進められて、全国的な注目を浴びております。豊橋市の学校用務員のこの活動についての評価をお尋ねをいたします。 168 ◯議長(小川智之君) 教育次長。 169 ◯教育次長(武田 昇君) 市内の学校をブロック化するとともに業務長などを配置し、ブロック単位での研修や共同作業を実施しており、学校用務の業務が効果的かつ効率的に行われているものと評価しております。 170 ◯議長(小川智之君) 福永洋議員。 171 ◯53番(福永 洋君) 私は、この学校用務員の問題について、豊橋市では、この共同作業は、この本、この写真にあるのがこれがそうなんです。それから、こういうDVDを作って、作業事例集だとか安全作業マニュアル、これを作って、学校教育の場で大きな力を発揮されております。そこで、私は、千葉市教育委員会も、この豊橋市の用務員活動に学んで、この用務員活動を実践をすべきではないのか、お尋ねをいたします。 172 ◯議長(小川智之君) 教育次長。 173 ◯教育次長(武田 昇君) 本市におきましても、学校用務員全体のスキルアップ及び共同作業等による用務業務の効果的な運用を目的として、今年度から、全小中学校をグループ分けするとともに班長を配置し、班内での研修や共同作業を実施する体制を導入したところであります。今後、豊橋市等、先進市の事例などを参考にこの制度をより効果的なものとしてまいりたいと考えております。 174 ◯議長(小川智之君) 福永洋議員。 175 ◯53番(福永 洋君) 次に、学校事務職員についてもお尋ねをいたします。  事務職員も、学校現場で大きな役割を果たしております。子供中心の学校づくりを進め、権利の主体として子供の最善の利益を保障するために欠くことのできない存在です。  そのことを踏まえて、以下お尋ねをいたします。  これも、学校事務職員の職員数、身分、平均年齢、給与体系、再任用、職務内容、配置基準について。そして、学校事務職員の現状と評価を伺い、何を期待しているのか、お尋ねをいたします。 176 ◯議長(小川智之君) 教育次長。 177 ◯教育次長(武田 昇君) 平成23年4月1日現在の職員数は、再任用職員を含め191人、身分は県費負担による千葉市職員、平均年齢は38.7歳、給与体系は千葉県行政職給料表の適用となっております。職務内容としては、学校教育法に基づき、平成17年度に学校事務職員の標準的職務内容を予算経理に関すること、就学援助に関すること、給与に関することなどとして定めております。また、配置基準につきましては、小中学校は原則1校につき1人、特別支援学校は小学部に1人、中学部に1人、高等部は2人配置になっております。なお、標準学級で小学校28学級以上、中学校22学級以上の学校においては複数配置となっております。現状といたしましては、教育内容の多様化や新学習指導要領に関する教育予算計画策定など、各学校の特色ある教育活動のかなめとしての役割を果たしております。今後は、これまで以上に学校経営への参画と個々のさらなる力量の向上を期待しているところでございます。 178 ◯議長(小川智之君) 福永洋議員。 179 ◯53番(福永 洋君) 次に、防災教育についてお尋ねをいたします。  3月11日の東日本大震災も、あさってで1年を迎えます。この震災の教訓を次代を担う子供たちに教育の現場でどのように生かしていくのかが問われます。  そこでお尋ねをいたします。  東日本大震災、福島原発事故について、教育委員会は教育の場でどのように教育していくのか。あわせて、中学校の修学旅行が、千葉市では例年行われております。その目的と修学旅行先についてお尋ねをいたします。 180 ◯議長(小川智之君) 教育次長。 181 ◯教育次長(武田 昇君) 東日本大震災の教訓を生かし、津波や液状化を想定するなど、学校の実態に応じた避難訓練等の実践や今年度末までに配布予定の総合防災マニュアルを活用して、自他の安全を確保できる児童生徒の育成に努めてまいります。  放射線の影響につきましては、これまでの理科学習などにおける原子力や放射線に関する指導に加え、文部科学省から配布予定の放射線副読本を活用し、児童生徒の発達段階に応じた学習を通して正しい理解が深められるよう学校に対して指導してまいります。  中学校の修学旅行は、望ましい人間関係を形成し、集団への所属感や連帯感を深め、公共の精神を養い、自主的、実践的な態度を育てることを目的としております。また、平成24年度の中学校の修学旅行先としては、信州方面に45校、関西方面に9校、東北方面に3校で計画されております。 182 ◯議長(小川智之君) 福永洋議員。 183 ◯53番(福永 洋君) 現在、それほど多くはありませんが、被災地に修学旅行に行く学校がふえております。被災現場の見学、現地の方々などとの交流などは、子供たちにとり非常に有意義だと思いますが、被災地への修学旅行を考えないのか、お尋ねをいたします。 184 ◯議長(小川智之君) 教育次長。 185 ◯教育次長(武田 昇君) 修学旅行は、直接見聞きし、肌身で実情を感じ、現地の方々と交流することで、みずからの生き方を見つめ、社会に積極的に参加する意欲や態度が養われることから有意義であると認識しております。被災地への修学旅行は、生徒の安全確保や健康管理面及び保護者への説明や承諾など十分な配慮が必要となることから、生徒の意向、経済的負担などを総合的に勘案して中学校ごとに決定されます。教育委員会としては、学校からの届け出を確認し、修学旅行先、内容等について適宜指導してまいります。 186 ◯議長(小川智之君) 福永洋議員。 187 ◯53番(福永 洋君) 今、学校教育問題で、修学旅行について、私は被災地に、これはやはり行くべきだろうと思います。  それから、学校用務員の問題、それから学校事務職員、私はこういう職種にもっと光を当てて、学校現場で力を発揮してもらって、私はこのことによって今の学校教育に大きな力を発揮してもらえるなと思っているところでございます。同時に、この豊橋市の問題について若干触れさせていただきますが、これだけの本をつくってやっているということは、相当マニュアル化されて、みんなが共同して、高所作業、蜂の駆除、これは民間業者をしのぐ仕事を行って、地域の安全の先頭に立っております。こうしたことが全国的に広がってくれることを願うものであります。また、学校事務職員の仕事もますます重要性を増しておりますし、現在、子供の貧困が深刻になっているときに義務教育の無償の原則を実現するために、また、子供たちの就学援助、スムーズに行えるように、学校事務職員に気軽に保護者が相談できるようになるものであります。そういうことにとりまして、同時に、こうした教育問題、あさってが3.11、先ほどもいろいろな議員さんからありましたが、私もやはり、このことは教育現場でこそ、この子供たちはこれから50年、60年この問題を抱えていくわけですから、そういう点で、この教訓を生かして、学校で大いに学んでいただきたいというふうに思います。  次に、生活保護行政についてお尋ねをいたします。  生活保護費は、この非正規雇用労働者の解雇などで深刻な状況にあります。国の発表でも、208万人を超えたとされております。その中で、有期保護制度や医療扶助への一部負担導入は、国が行おうとしておりますが、これは許されることではありません。  そこでお尋ねをいたしますが、千葉市での生活保護者の実態、増加原因は何と考えるのか。 188 ◯議長(小川智之君) 保健福祉局長。 189 ◯保健福祉局長(栗原一雄君) 本市の生活保護の実態は、ことし1月現在、被保護世帯数は1万3,095世帯、人数は1万7,352人、保護率は18.0パーミルとなっており、このうち、高齢者世帯が5,529世帯で42.6%と最も多く、次に稼働能力を有すると考えられるその他世帯が4,271世帯で32.9%となっています。増加の原因でございますが、厳しい社会経済情勢が続いていることや高齢化の急速な進展などが背景にあり、保護の開始理由では、就労収入の減収や世帯の預貯金の減少など、経済的要因が約70%を占めております。 190 ◯議長(小川智之君) 福永洋議員。 191 ◯53番(福永 洋君) 平成22年度の不正受給の件数と金額は幾らか。件数と金額の占める割合は何%か。また、どのような傾向にあるのか、お尋ねをいたします。 192 ◯議長(小川智之君) 保健福祉局長。 193 ◯保健福祉局長(栗原一雄君) 平成22年度の不正受給の件数は248件で、生活保護受給者数1万6,097人の1.5%となっております。不正受給の金額は遡及分も含めまして約1億5,400万円で、決算額約274億8,000万円の0.6%となっております。また、不正受給の傾向でございますが、全国的に見ましても、受給者の増に伴い件数は増加しておりますものの、1件当たりの金額は減少してきており、本市においても同様の傾向にございます。 194 ◯議長(小川智之君) 福永洋議員。 195 ◯53番(福永 洋君) そもそも、この生活保護の問題の根本解決は雇用と社会保障制度の改善が必要と考えないのか、お尋ねをいたします。 196 ◯議長(小川智之君) 保健福祉局長。 197 ◯保健福祉局長(栗原一雄君) 生活保護制度は、最後のセーフティーネットでございまして、現状では失業者も含めて対応しております。今後も、真に保護が必要な方には適切に保護を実施してまいりますが、失業者対策、特に就労阻害要因のない方に対しましては、まずは雇用施策で対応すべきものと考えております。なお、国では、社会保障税一体改革大綱におきまして、ことしの秋を目途に生活困窮者対策と生活保護制度の見直しについて総合的に取り組むための仮称生活支援戦略を策定すると伺っておりますので、その動向を注視してまいります。 198 ◯議長(小川智之君) 福永洋議員。 199 ◯53番(福永 洋君) 今、局長から答弁がありましたけれども、生活保護世帯がふえている原因は、多くはやはり経済的な問題、病気の問題であります。そこに、この受給制限をしますと、ますます社会全体が息苦しくなるといいますか、格差社会をさらに広げていくことになるわけであります。私どもはそんなことは望んでおりません。やはり、今の年金制度、それから就労支援、それからまた教育の問題もあります。セーフティーネットは最後にあるわけですが、その途中で家賃の補助だとかいって、その雇用保険を、受給を拡大するとかいう形で、そこをもっと充実することが今政府がやることではないかというふうに思っているところでございます。  そこで、私は今ケースワーカーの存在が極めて大きいと思っております。最近、職員の中で、生活保護のケースワーカーは人気がないと聞いております。局長は長くケースワーカーを務めた経験がありますが、福祉の心を持ったケースワーク教育のためにどのように考えているのか、お尋ねをいたします。 200 ◯議長(小川智之君) 保健福祉局長。 201 ◯保健福祉局長(栗原一雄君) 私がケースワークをやっておりました当時も、まあ人気はなかったのかもしれませんが、私が経験をして感じますことは、ケースのさまざまな人生と向かい合い、ある意味、人間に幅ができたこと、コミュニケーション能力や決断力を身につけられたことなど、その後の自分の人生に大いに役立ったと感じておりますし、人のために尽くすという大変やりがいのある仕事で、まずケースとしっかり向き合うこと、そうすることで自分自身も人間として成長できると、先月、ケースワーカーと行いました座談会でも伝えたところでございます。昨今は、当時と違いまして、受けている人の権利意識も強くなり、ワーカーの仕事も難しくなったと聞いております。生活保護の目的は、その人の生活を保障するとともに、自立を助長することであります。ケースワーカーの仕事というのは、保護を受けている方の自助努力をきちっと支援することだと考えております。制度を持続可能なものにするためにも、受ける側も支援する側も、この法の精神を常に意識していただきたいと、かように考えております。 202 ◯議長(小川智之君) 福永洋議員。 203 ◯53番(福永 洋君) 私も、千葉市の生活保護行政にかかわって40年近くになりますが、当時は、本庁の1階の端にあったわけですね。全市で一つの事務所でやっておりました。それで、そのときに、当時の生活保護のケースワーカーというのは、そろばんではじいて、その家にどれだけ必要なのかということを会って計算をしているわけですね。ですから、私も時々、そろばんをはじいて、ちょっと当たると、6が8になったり、4が8になったりすることもあり得ましてね。それは私は、今はこれを以前言ったら、これは処罰対象かもしれませんが、当時は生活の実態から、その家庭の使用額を見ていたわけですよ。ケースワーカーがなぜこのうちはこのぐらい必要なのかということをよく知っていました。だから、私も話をして、例えば子供がたくさんいるとか、あるいは障害を持った親御さんがいるとか、抱えているとか、そういう中で必要経費を算定したわけです。残念ながら、今はコンピューターが入りまして、年齢をぽんぽんと指して、男女を区別して、1例で計算してぱっと出てくるわけですね。私はこのことは、今の生活保護行政が血の通ったものになっていないということを強く感じます。このことを申し上げておきたいと思うのです。  最後にですが、今、答弁をした栗原保健福祉局長を初め、議場説明員の中で3月をもって退職される幹部職員の皆さんに大変お世話になったことをお礼を申し上げます。そして、今議場におります長島議事課長も退職だそうであります。長島さんは速記者で、私が議員になったころ、この演壇の前のそこで速記をされていました。仲川さん、田村さん、長島さん、殿塚さん、青山さん、速記をされた5人の方、今でも名前がすらすら出てまいります。それは壇上で質問をするとき、その目の前で速記をされておりますと、言葉をきちんと選ばなければいけないということを強く感じておりました。時代の流れで、速記者の採用はなくなり、千葉市議会で速記の言葉が聞かれなくなりました。でも、速記者の皆さんは、これまで大変千葉市の議会活動を支えてこられました。もう一度長島さんに速記をしてもらいたいと思って質問したところでありますが、この場で、速記者の皆さんに心からお礼と感謝を申し上げまして、一般質問を終わります。(拍手) 204 ◯議長(小川智之君) 都市局長。 205 ◯都市局長(鈴木達也君) 先ほどの答弁の中で、補助金3億5,000万円について平成27年度に支出する予定と申し上げましたが、正しくは、平成27年3月末までに支出する予定でございますので、おわびして訂正させていただきます。 206 ◯議長(小川智之君) 福永洋議員の一般質問を終わります。  映写資料の準備をいたさせますので、しばらくお待ちください。  一般質問を続けます。3番・亀井琢磨議員。              〔3番・亀井琢磨君 登壇、拍手〕 207 ◯3番(亀井琢磨君) 未来創造ちばの亀井琢磨です。3月となりました。この場を借りて、今年度退職される局長さんを初め職員の方々に感謝を申し上げたいと思っております。1年間という短い間でしたが、一緒に仕事ができたことを誇りに思っております。本当にお疲れさまでした。  それでは、通告に従いまして一般質問を行います。  初めに、密集市街地対策について伺います。  現在、市内では13の地区が密集市街地とされております。そのうち中央区椿森3丁目、稲毛区稲毛東5丁目が重点密集市街地とされております。今回、市から重点密集市街地整備計画が示されました。写真はその椿森の計画の一部であります。改善策として主に道路拡幅が示されております。拡幅沿線住民からは寝耳に水の話として不安の声が出ております。市当局には、まずもって住民への説明、周知など丁寧な対応を求めるものであります。  この事業の目的については、平成23年第2回定例会で田畑議員の質問に対し、目的は安全で災害に強いまちづくりを進めることとの答弁があり、効果については、道路の拡幅により住民の避難路の確保や緊急車両が通行できるようになること、また、建物の不燃化や耐震性の向上により地震などにおいて火災が発生した際に延焼や建物の倒壊を妨げることとの答弁がありました。  それでは、まず伺いますが、整備計画では、主に改善策が4点挙げられております。今言いました道路拡幅、それから住宅の不燃化支援、住宅の耐震化支援、公園への耐震性貯水槽の設置が提起されておりますが、対策の優先順位をどのように考えているのでしょうか。  1問目を終わります。 208 ◯議長(小川智之君) 答弁願います。都市局次長。 209 ◯都市局次長(河野 功君) 重点密集市街地につきましては、災害時における歩行者の避難経路の確保や円滑な消防活動が困難な区域の解消などにより、住環境の改善を図ることを目的としており、このための対策としては、道路の拡幅整備や耐震性貯水槽の設置などがありますが、地域の実情や住民の皆様方などの御意見を踏まえ、必要なものから取り組んでまいりたいと考えております。 210 ◯議長(小川智之君) 亀井琢磨議員。 211 ◯3番(亀井琢磨君) では、順次伺います。  住民の方にお話を聞きますと、まずは火事が心配だということであります。火事が問題であれば、まずは耐震性貯水槽を公園に設置をすること。これが一番有効だと思うのです。それで、同時に不燃化とか耐震化をしていくことが必要だと思います。道路拡幅は住民への負担が大きいわけですが、公園への100トン級の貯水槽自体はみんな賛成をしております。ですから、まずやるのであれば、耐震性貯水槽を設置することから始めるべきだと思いますが、いかが思いますか。 212 ◯議長(小川智之君) 都市局次長。 213 ◯都市局次長(河野 功君) これまで実施してきた住民説明会におきまして、住民の皆様などから道路の拡幅に関する詳細なデータを求められており、これらに対応するため、平成24年度は、道路拡幅整備の準備段階として現況測量と道路設計を先行して実施し、住民の皆様などに対しきめ細かな説明を行ってまいりたいと考えております。 214 ◯議長(小川智之君) 亀井琢磨議員。 215 ◯3番(亀井琢磨君) まあ、何かどうしても道路優先という感じがいたします。  では、道路拡幅について伺います。  拡幅が想定されている沿道の住民の方々は、拡幅により自分の家がどれだけ削られるのか、あるいはなくなってしまうのかという不安にさらされております。最初の計画の資料では補償という言葉は入っていませんでしたし、2月に行われた住民説明会の資料でも、用地補償という言葉が最後のページに、1ページ出てくるだけであります。補償のあり方が不明確なわけですが、補償の基本的な考え方はどのようになっているのでしょうか。 216 ◯議長(小川智之君) 都市局次長。 217 ◯都市局次長(河野 功君) 補償の対象は、原則として拡幅により新たに道路区域となる部分の土地、建物、工作物などとなります。補償に当たっては、不動産鑑定や損失補償算定基準等により算定することを基本として考えております。 218 ◯議長(小川智之君) 亀井琢磨議員。 219 ◯3番(亀井琢磨君) 補償のあり方はわかりました。なるべく負担がかからないようにすることを求めるものですが、先般の住民説明会でも、住宅が建たなくなるような残地はないようにするとの答弁があったわけですが、そのように取り組んでいかれるのでしょうか、お答えください。 220 ◯議長(小川智之君) 都市局次長。 221 ◯都市局次長(河野 功君) 道路設計に当たりましては、住宅が建たなくなるような残地がなるべく発生しないよう設計を行ってまいりたいと考えております。 222 ◯議長(小川智之君) 亀井琢磨議員。 223 ◯3番(亀井琢磨君) ぜひ、そのようにお願いをしたいと思います。  では、写真をごらんください。これはその椿森3丁目の拡幅予定の道路であります。こう見ますと、いきなり道路が狭くなっている状況がわかると思います。こちらもこのままいくと、このまま広げるのは大変難しいかなと思います。それから、これは中のほうですけれども、幅員は2.7メートルで車は通行ができるわけであります。まあ、こういうところであります。セットバックが進んでいまして、これは両わきに広がっておりますけれども、建てかえが進んでいます。そうしますと、セットバックでどんどん広がっている状況があるわけであります。これは車がこのように通っている状況であります。皆さん譲り合って支え合って、うまくかわしているわけであります。大きなこのトラックも入るわけでありまして、かつて議会でも清掃車も救急車も入れないということがまことしやかに言われておりましたが、ちゃんと通っている状況であります。セットバックしているところも多々あります。ちょうど高齢の方が多いところであります。こうして順次建てかえが少しずつ進んでいるところであります。今後こういったことで、建てかえの中で町並みも変わっていくのかなと私は思っております。  こちらは、稲毛東5丁目であります。ここが拡幅予定だと思います。こういう狭い道路が並んでいるという状況であります。こちらも拡幅が出ているところなんですけれども、右側に公園がありまして歩道があるということで、先般の稲毛での住民説明会でも、こういうところを活用したらどうかという意見が出ていたわけであります。そういったこともぜひ検討をちゃんと、住民の声を聞いてやってもらいたいと思います。  こちらは拡幅をやはりやるところなんですけれども、ちょうどこの上が例のマンション問題を抱えていまして、こういうのぼりも出ているのですけれども、本当に両サイド、これはかかる可能性が大変高いわけであります。沿道の方々の負担は大変大きいというように私は思っております。こうやって見ますと、両地区では建物に大きくかかってしまう難しいところもあるわけですが、負担がないようにというのはかなり難しいと思うのですが、そういった意味で、本当に少しでもいい方向を目指すので、改善するのであれば、計画では道路幅5メートル以上としていますが、なぜこのように狭いところで5メートル以上を目指すのでしょうか。4メートルではだめなのでしょうか、お答えください。 224 ◯議長(小川智之君) 都市局次長。 225 ◯都市局次長(河野 功君) 道路の幅員につきましては、千葉市道の認定基準が原則として5メートル以上となっていることから、これを基本に定めたものであります。
    226 ◯議長(小川智之君) 亀井琢磨議員。 227 ◯3番(亀井琢磨君) 建築基準法ですと、道路は最低4メートルと定められております。4メートルあれば、十分に消火活動はできるとされておりますし、現状の2.7メートルの状態でも救急車など緊急車両は進入をしております。緊急車両が他の車両とすれ違えない、すれ違えるほどの道路幅を住民は求めておりません。この辺を見ても、住民の意向や感覚とずれがあると言わざるを得ません。そもそも論になりますけれども、4メートルの道路に接していない家、皆さんのところもぜひ想像していただきたいのですけれども、4メートルの道路が接していない家の割合というのは、全国で約4割と言われております。市内では、この2地区のほかに11の地区が密集市街地とされております。  では、また写真をごらんください。こちらは椿森1丁目です。これは奥は行きどまりになっておりまして、車1台がやっと通れるというところであります。たくさんありまして、これは院内の2丁目というところで、中のほうへ行きますと、もう車すら通れないという状況があるわけです。これは道場南2丁目です。車は真ん中は入れますが、途中からこういった枝の道路がたくさんあって、入れないところもたくさんあるわけであります。  これは、市内でももう狭隘で有名な葛城2丁目でありますけれども、ここは結構、道路が通る、葛城ストアが持っているところの横ですけれども、ここも車の往来が大変多いところで、何とかしてほしいという声もありますが、こういう狭いところが実にたくさんあるということであります。  ほかにも、中央区は生実だとか仁戸名とか、たくさん狭いところがあるわけですけれども、こういう密集市街地も、今後、このような二つの地区の方法でやっていかれるのかどうか、お伺いをいたします。 228 ◯議長(小川智之君) 都市局次長。 229 ◯都市局次長(河野 功君) ほかの11地区につきましては、重点密集市街地とした2地区とは状況が異なりますので、その地区ごとの特性を考慮し、検討する必要があると考えております。 230 ◯議長(小川智之君) 亀井琢磨議員。 231 ◯3番(亀井琢磨君) 地域の特性、実情ということがありましたが、まさに、これは、そこに住む人々の問題だと私は思っております。確かに道路が広がれば便利なわけですけれども、それで負担をこうむる人もいるわけであります。狭いところでは、人々が譲り合って支え合って、それでコミュニティーを形成しているわけであります。このようなことを無理に進めますと、私は地域のコミュニティーが崩れると大変懸念しているところであります。実際に住民からは、沿道だけに負担が大きいとして、平等にやってくれと平等な負担を求める声もあります。平等な負担ということでいうと、区画整理の方法がありますが、今回、区画整理はなぜできないのでしょうか、お答えください。 232 ◯議長(小川智之君) 都市局次長。 233 ◯都市局次長(河野 功君) 土地区画整理事業は、密集市街地の整備を行う手法の一つではありますが、早期改善が見込まれることから道路事業による整備が有効であると判断しております。 234 ◯議長(小川智之君) 亀井琢磨議員。 235 ◯3番(亀井琢磨君) 早期改善が見込めるとのことですが、事業は10年間を予定をしております。それ以上かかる可能性も大いにあるわけであります。早い対策が望まれるわけです。住民の皆さんの心配は火事ということが大きいわけです。  では、ここで視点を変えて、消防局にお伺いをいたしますが、密集市街地は災害時の円滑な消防が困難ということが強調されていますが、二つの重点密集市街地を含め、13の密集市街地では、消防としてどのような対策をしておられるのでしょうか。 236 ◯議長(小川智之君) 消防局長。 237 ◯消防局長(安川光雄君) 各消防署では、円滑な消防活動が困難な地域については、消防活動を効率的に実施するために、事前に車両の進入の可否や建物の隣棟間隔、消防水利の配置状況などの現地調査を実施し、警防計画を作成しております。この警防計画を近隣署所間で共有し、消防隊の進入方面、水利部署位置、電動ホースカーを活用したホースラインによる包囲隊形の形成など、現地訓練や図上訓練を行い、不測の発災に備えております。  また、発災時の強化対策としては、5,000リッターの水槽付消防ポンプ自動車などの部隊を追加出動させるとともに、消防ヘリコプターから延焼状況などの状況を現地指揮者に送り、刻々と変化する災害状況に迅速かつ的確な対応ができるよう消防活動体制の強化を図っております。  このほか、火災の事前防止対策として自主防災組織等の訓練時に啓蒙を図っております。 238 ◯議長(小川智之君) 亀井琢磨議員。 239 ◯3番(亀井琢磨君) 日ごろからのきめ細かな訓練ということで、大変ありがたく思います。心強く思います。今後も、密集地区への綿密な対策を引き続きお願いを申し上げます。  火事、災害に強いまちづくりという意味では、地域の自助、共助ということをしっかりつくっていくことが大切であります。初期消火の重要性が言われておりますが、私も住民の一人として耐震性貯水槽ができましたら、日常的に訓練を行うことや自主防災組織の活性化、あるいはこのあと質問しますが、災害時要援護者支援体制の整備を地区で図っていきたいと思っております。  火事、災害に強い町ということは、何も道路を広げるということだけではないと思っております。先般、千葉市議会の勉強会で講演された東京大学の目黒公郎教授によれば、住宅の耐震化こそが防災、減災につながるとのことでありました。その後、何度か目黒教授のお話を聞く機会がありましたが、古い住宅が多い密集市街地においては、道路拡幅よりも住宅の耐震改修こそが必要と確信をしたところであります。整備計画の中では耐震促進が挙げられておりますが、具体的にどのように進めていくのでしょうか、お答えください。 240 ◯議長(小川智之君) 都市局次長。 241 ◯都市局次長(河野 功君) 地区内の住宅の耐震化を促進するために、既存の耐震改修助成制度を活用するほか、建てかえに伴う除却費への補助制度の導入の検討など、支援策の拡充を図ってまいります。 242 ◯議長(小川智之君) 亀井琢磨議員。 243 ◯3番(亀井琢磨君) これはまだ全然具体化していないわけですけれども、耐震化や不燃化が災害時の被害拡大や道路閉塞をなくし、スムーズな避難に資することは明らかなわけであります。道路を広げても、古い家が倒壊したら全く意味がないわけであります。先ほど、住民に必要なものから取り組んでいくと1回目の答弁でありましたけれども、ぜひ、こちらのほうこそ早く制度化をしてもらいたいということを強く求めておきます。  さて、今後この計画を本当に進めるのであれば、私はやっぱり住民の皆さんと丁寧に接していかねばならないと考えております。私は地元の皆さんの意見を聞いていますけれども、多くの人が納得をしているとは思っておりません。これまで沿道住民及び町内住民への住民説明会が行われてきたわけですけれども、市として、これまで行われてきた説明会をどのように総括をされているのでしょうか、お答えください。 244 ◯議長(小川智之君) 都市局次長。 245 ◯都市局次長(河野 功君) 地区の改善が必要なことはおおむね理解していただいていると考えております。しかしながら、住民の皆様などから、道路の拡幅に関する詳細なデータを求められており、これらに対応するため、平成24年度は道路拡幅整備の準備段階として現況測量と道路設計を先行して実施し、住民の皆様などに対しきめ細かな説明を行ってまいりたいと考えております。 246 ◯議長(小川智之君) 亀井琢磨議員。 247 ◯3番(亀井琢磨君) きめ細かなとあったんですけれども、1回も戸別訪問に、だれも話をしに来たことがないわけであります。だれも来たことないです。今回の事業は住民との協働ということが、もうたくさん資料に出ているんですけれども、住民との協働とは具体的にどのようなものなのでしょうか、お答えください。 248 ◯議長(小川智之君) 都市局次長。 249 ◯都市局次長(河野 功君) 地区の改善に向けて、平成19年度に住民の皆様などによるまちづくり協議会が設立され、地区の現状や課題、その改善方法などについて、まちづくりの専門家を交え、本市と協議会が一緒になって勉強会を実施してきました。平成20年度には、その成果として地元が取り組むものや地元と本市が協働で取り組むものなどを盛り込んだまちづくり提案書が協議会により作成され、本市に提出されました。今後は、本市と地元が協働で取り組むものについて協議を進めるとともに、整備計画に基づき本市が行う事業と地元みずからが取り組むまちづくりの活動を並行して進めていくことで、地元との協働を図ってまいります。 250 ◯議長(小川智之君) 亀井琢磨議員。 251 ◯3番(亀井琢磨君) 住民との協働ということが繰り返しありましたけれども、沿道住民、だれも知らない間に進められてやっているわけなんですね。椿森のこのまちづくり協議会が3回にわたって行った住民のアンケート、この中身を問うものですけれども、3回の回収率が13%、25%、15%だったわけです。これで、果たして住民の意思が反映されたと言えるのでしょうか、お答えください。協働と言えるのでしょうか、お答えください。 252 ◯議長(小川智之君) 都市局次長。 253 ◯都市局次長(河野 功君) 椿森3丁目地区におきましては、まちづくり協議会がみずから作成し全戸に配布したまちづくり提案書の案などについてアンケート調査を行ったものであります。市としては、協議会からの提案書とアンケートの結果を参考として整備計画を取りまとめたものであります。今後の事業の実施に当たっては、この事業整備計画に基づき住民の皆様などとの協働を図りながら事業を推進してまいります。 254 ◯議長(小川智之君) 亀井琢磨議員。 255 ◯3番(亀井琢磨君) おおむね共感できると答えたのは、これは全体で言ったら、数パーセントとか十数パーセントだというふうに私は思います。これで、果たして計画を進めていくということで本当にいいのかという思いが強いわけであります。  では、今後の測量、設計についてはどのように行うのでしょうか。仮に計画を立てるのであれば、拡幅に賛成の人とか、それから既に空き家や空き地となっているところも多くあるのですが、そういうところの活用など、地元の状況を十分に把握した上で行うべきと考えますが、いかが思いますか。 256 ◯議長(小川智之君) 都市局次長。 257 ◯都市局次長(河野 功君) 道路の拡幅につきましては、現況測量を行い、詳細な現地の状況を把握した上で、住民の負担を極力軽くすることに配慮し道路設計を行う必要があるものと考えております。 258 ◯議長(小川智之君) 亀井琢磨議員。 259 ◯3番(亀井琢磨君) 負担を極力軽くするということで、ぜひ、そのことをしっかり守っていただきたい。きょうもたくさん地元の方がお見えになっておりますので、そこのところをぜひ御理解いただきたいと思います。  最後に、沿道住民からは、明確な反対の意思もあるわけですが、そのことについてどのように考えますか、御見解をお聞かせください。 260 ◯議長(小川智之君) 都市局次長。 261 ◯都市局次長(河野 功君) 現時点では、沿道住民からの反対の声があることを理解しております。しかしながら、災害に強いまちづくりに向けて事業の趣旨や計画の内容について御理解、御協力をいただけるよう、粘り強く説明してまいりたいと考えております。 262 ◯議長(小川智之君) 亀井琢磨議員。 263 ◯3番(亀井琢磨君) ぜひ今後は、まず1軒1軒、椿森も稲毛東も、1軒1軒丁寧に回るようにしていただきたいと思います。そして、住民の意見を聞くことを強く求めておきます。話はそれからだと思っております。この件は、今後も質問をしてまいります。  では、続きまして、2番の防災対策、とりわけ災害時要援護者の方々の支援について伺います。  現在、市内のひとり暮らしの高齢者は2万6,000人と言われております。障害のある方々、手帳交付者だけを含めても、災害時要援護者は4万人以上とも言われています。多くの地域で対策が進むことが望ましいわけですが、現在、災害時の地域の救援体制をつくるために、災害時要援護者支えあいカードが自治会ごとに作成されておりますが、進捗状況についてお伺いします。 264 ◯議長(小川智之君) 総務局長。 265 ◯総務局長(大野義規君) 昨年度は、41カ所の町内自治会が支えあいカードを作成しておりますが、今年度につきましては現在集計中でございます。なお、これまで66カ所の町内自治会が災害時要援護者支援対策として災害時地域支えあい事業に取り組んでおります。 266 ◯議長(小川智之君) 亀井琢磨議員。 267 ◯3番(亀井琢磨君) 66自治会ということですが、市内では1,000以上の自治会があります。今後もさらなる拡大をお願いしたいと思いますが、要援護者といいましても、高齢者や障害者、妊婦、外国人など幅広いわけですが、ここでは、例えば高齢者と障害のある人、それぞれの登録率と言いますか、カードに登録してもらった割合についてデータがあればお示しください。 268 ◯議長(小川智之君) 総務局長。 269 ◯総務局長(大野義規君) 全体での集計結果はございませんが、今年度から実施している一部地域、7町内自治会においては、高齢者は約7割、障害者は約4割の方が登録されております。 270 ◯議長(小川智之君) 亀井琢磨議員。 271 ◯3番(亀井琢磨君) 高齢者の方が7割、障害のある方が4割ということでした。障害も恐らく、身体障害の方は比較的に登録率が高く、知的や精神の方というのはちょっと登録率が低いのではないかなというようなことを、全国的ないろいろなデータを見ますと、そういうことがあるのではないかなと思っております。先般放送されたNHKの福祉番組によれば、3.11の震災において、障害のある人の死亡率は一般人の2倍ということだそうであります。被害が大きくなれば、この死亡率の差はさらに大きくなる。要するに、助ける人がいなくなるということですね。そういうことで広がっていくということが言われておりました。  このようなデータを見ますと、支援体制の整備ということが、急がれなければならないと思うのですが、現実にはこうした登録の割合であるということであります。大きな課題、一つの課題であると思っております。平成22年に千葉市がまとめた障害者計画、障害者福祉計画策定に係る実態調査報告書によれば、18歳以上の障害のある方で、困ったときに相談するのはだれかという問いに対して、回答で一番多かったのは家族、親族が81%、医療機関が31%、友人、知人が18%、施設等の職員13%、保健福祉センター等の職員、市の機関が11%という状況であります。その後に、ようやく民生委員さんとか近所の人が出てくるわけであります。やはり、近所の人や民生委員さんになかなかやはり相談しづらいという面が、これは構造的にあるのだろうと私は思っています。これは私も当事者の家族としての実感でもあります。ですから、現状の体制に振るだけでは、なかなか今難しい面があるのではないかなというふうに思っております。  私は、この障害のある人々と地域の支え合いの受け皿となるべき方々の、これはちょっと何と言いますか、ギャップと言いますか、これを何とか埋められないかなと思うのですが、障害のある方々及びその家族が、この支えあいカードの趣旨を理解し登録が進むようにする、そして、支援が進むようにするためには、自治会や自主防災組織、民生委員さん等の地域の支え合いを担う人々の研修というか、意識のさらなる啓発というか、あるいは障害者団体との連携など、さまざまな面からの対応が必要かと思いますが、どのように考えておられるでしょうか。 272 ◯議長(小川智之君) 総務局長。 273 ◯総務局長(大野義規君) 障害のある方々の登録を進め支援を充実させていくためには、平常時から、町内自治会や自主防災組織、民生委員等による地域での見守り、支え合い体制を築いていくことが重要であると考えております。また、一方で、障害のある方々が平常時から地域とかかわる意識を持つことも必要と考えます。 274 ◯議長(小川智之君) 亀井琢磨議員。 275 ◯3番(亀井琢磨君) 残念ながら、現状はなかなか、これという取り組みはないようでありますし、今最後の答弁も、私ちょっと残念だなと思うのですが、やはり当事者として、障害のことを本当にわかってもらえるのだろうかという不安がやはりこれはあるわけですね。これはやはり地域での共生ということが難しい現状のあらわれでありまして、やはり地域での相互理解、あるいは体制整備ということがしっかりされなければならないと思っております。ぜひ、そこを御理解いただきたいと思っております。  では、今後の支えあいカードの登録をどのように進めていかれるのでしょうか。 276 ◯議長(小川智之君) 総務局長。 277 ◯総務局長(大野義規君) 今後、地域への意識啓発を図るとともに、福祉部門等の関係部局と連携を強化した取り組みを行ってまいります。また、自治会、自主防災組織等による避難所運営委員会の設立を進めていく中で、地域のきずなや連携を深め、要援護者の支えあいカードへの登録が進むよう、運営委員会の設立とあわせて地域へ働きかけてまいります。 278 ◯議長(小川智之君) 亀井琢磨議員。 279 ◯3番(亀井琢磨君) はい、ありがとうございました。さて、その避難所のことについてですが、3.11の震災で、避難所での体制の弱さから、障害のある人や家族が避難所に居づらくなったというか、追い出されたというケースもあったと、多数あったということで、私はやはり当事者の方にお話を聞きますと、こういうことが今後災害があったときに、非常にあったら困るなということを不安として出されておりました。今回、21カ所で拠点的福祉避難所が指定されたことを評価いたしますが、来るべき災害に備えるために、今後もさらなる増設、それから、福祉避難室の指定が必要であります。進捗状況と今後の見通しについてお示しください。  また、民間の福祉事業者とか、市内には特別支援学校もあります。大学もあります。民間のホテル等を活用する自治体もありますが、そういったいろいろな施設との連携、活用についてはどのように考えているのでしょうか。 280 ◯議長(小川智之君) 総務局長。 281 ◯総務局長(大野義規君) 福祉避難室及び拠点的福祉避難所は、千葉市災害時要援護者支援計画に基づき指定することとしております。このうち福祉避難室については、各小学校区に1カ所以上指定することとしておりますが、指定避難所と一体的に運営することになるため、現在、福祉避難室の設置運営方法について検討しておりますので、今後、人員の確保などの課題解決を図り、指定を進めてまいります。また、拠点的福祉避難所については、2月に市立施設21カ所を指定したところですが、今後は民間福祉事業者に協力を求め、より多くの拠点的福祉避難所を確保するほか、特別支援学校や福祉系大学の指定可能性なども検討してまいります。 282 ◯議長(小川智之君) 亀井琢磨議員。 283 ◯3番(亀井琢磨君) 避難室はぜひ、避難所の体制構築の中で十分な配慮がされるようにお願いいたします。また、拠点的福祉避難所については、今、御検討いただけるということですが、いろいろな場所の可能性があると思いますので、ぜひ検討をお願い申し上げたいと思います。  次に、災害時にとりわけ支援が必要となる難病の方々の避難、支援のあり方については、どのように進めていくのか、伺います。医療機関との連携はどのようになっておられるのでしょうか。 284 ◯議長(小川智之君) 総務局長。 285 ◯総務局長(大野義規君) 千葉市災害時要援護者支援計画に定めます15類型の災害時要援護者の中には難病患者も含まれておりまして、専門性の高いサービスを必要とする場合は、拠点的福祉避難所で、専門性の高いサービスは必要としないものの、通常の避難所では避難生活に困難が生じる場合は福祉避難室で対応することとなります。在宅で人工呼吸器や酸素療法等を必要としている方については、平常時からかかりつけの医療機関を中心に訪問看護ステーションや医療機器メーカーなどによる支援が行われていることから、今後、災害時における具体的な支援について把握を行い、必要に応じ医療機関等との連携を図ってまいります。 286 ◯議長(小川智之君) 亀井琢磨議員。 287 ◯3番(亀井琢磨君) はい。ぜひ実態の把握から始めていっていただければと思うところであります。  最後に、現在地域では、避難所運営委員会の結成に向けて努力がされていることと思いますが、今後、非常時、平常時を問わず、ボランティアですかね、地域の活力、ボランティアの掘り起こしをぜひ行っていただき、登録をしていただく制度を確実に進めていただきたいと思いますが、御見解をお聞かせください。 288 ◯議長(小川智之君) 総務局長。 289 ◯総務局長(大野義規君) 避難所運営委員会の構成メンバーには、自治会等の関係者のほか、ボランティア団体の関係者も含めることが可能であり、また、市で作成した避難所運営マニュアルでは、要援護者が避難所で安全に生活できるよう、地域の民生委員、看護師、介護福祉士、ヘルパー等、日ごろから要援護者と接点を持つ有資格者を避難所運営の基礎データとして登録することとしております。今後、避難所運営委員会の設立とともに、ボランティアの掘り起こしについても地域へ働きかけてまいります。 290 ◯議長(小川智之君) 亀井琢磨議員。 291 ◯3番(亀井琢磨君) 地域では、要援護者の支援に力を発揮できるさまざまな資格、技能を持った人がたくさんいる、埋もれていると言っても過言ではありませんけれども、そういった人がいるわけであります。あるいは、ボランティア精神にあふれる人もたくさんいると思っております。力作業も大変必要になってまいります。若い世代の力ということも必要だと思っております。そうした方々のリストアップ作業を、ぜひリストアップと掘り起こしの作業を進めていっていただきたいと思っております。  地域でこうした体制を、今回、震災という形の中でつくっていくということでありますが、そうしたことが平常時の支え合い、助け合いということにもつながっていくわけであります。災害に強いまちづくりに向けて、ぜひ市としても、今後もさまざまな面での対策をお願い申し上げまして、今回の一般質問を終わらせていただきたいと思います。大変、御清聴ありがとうございました。(拍手) 292 ◯議長(小川智之君) 亀井琢磨議員の一般質問を終わります。  携帯電話をお持ちの方に申し上げます。携帯電話の電源は切られるようにお願いいたします。  映写資料の準備をいたさせますので、しばらくお待ちください。  一般質問を続けます。24番・向後保雄議員。              〔24番・向後保雄君 登壇、拍手〕 293 ◯24番(向後保雄君) 皆さん、こんにちは。自由民主党千葉市議会議員団の向後保雄でございます。 294 ◯議長(小川智之君) 傍聴人は静粛に願います。 295 ◯24番(向後保雄君) 本日は、たくさん傍聴に来ていただきまして、まことにありがとうございます。  それでは、まず最初に、先月御逝去されました松井旭元市長の御冥福を心よりお祈りいたします。また、先日火災に遭われました私と同期の盛田議員に対しましてお見舞いを申し上げます。  それでは、通告に従いまして、早速質問をさせていただきます。  まず初めに、民生委員についてです。  この問題は、既に私も何回もやっておりますが、なかなか改善されずにおりまして、きょうも第110地区の部会の方々が傍聴に来ておりますが、地区部会の方々の話によれば、8年前から、関係部署の担当者を含め、中央区長とこの問題解決には町内自治会設立が必要であるとして市の働きかけを要請しましたが、一向に進まずに今日に至っていると聞いております。そもそも、第110地区の民生委員さんのテリトリーは、従来、新宿1・2丁目、神明町、新田町、出洲港の5町会でしたが、問屋町にマンションが乱立をし、さらに中央港、千葉港が加えられており、大変広範囲になっております。現在の5町会の世帯数は3,752世帯であり、新住宅地区世帯数は3,497世帯、このほか、現在建設中及び建設予定が420世帯あります。  そこで、プロジェクターをごらんいただきたいと思いますが、ここから新宿1・2丁目、新田町、神明町、出洲港、ここまでが旧来からの5町内、110地区でございます。そこに中央港、問屋町、千葉港が加えられました。ここで注目していただきたいのは、8年ほど前からの、この平成16年からの5年間で100名、118名、157名と。その次も、これは現在ですから208名、159名、221名、平成23年で高齢者がいらっしゃるということです。これをグラフにしますとこのような形になります。急激にここでふえている。8年ほどで、ふえているのがよくわかると思います。そして、この中央港、問屋町、千葉港、新宿1・2丁目と比べてみますと、この3町内会、こちらの町内会に匹敵するのが大体600名近くいますので、新宿1・2丁目が659名ですから約同程度にあると。これぐらいな規模になっているということを御理解いただきたいと思います。  そして、今この地区の、これは一番上に書いてあるブラウシアというマンションから始まりまして、これはナンバリングしてありますけれども26あります。最後は、今現在まだ建ち上がっておりませんけれども、建設する予定のところまで入れてあります。グランスイートブルーというのがそこの千葉中央港にある丸紅のマンション、今販売しているところでございます。集計の数字がちょっと違っているんですけれども、3,497ほどになります。世帯数でですね。これを、この地区の地図に落とし込みますと、このように、東西は1.5キロメートル。そして南北で言うと、ポートタワーから1.1キロメートルのこの範囲、非常に広範囲な地区を旧5町会にプラスして民生委員さんたちが受け持っているということでございます。
     それでは、次に、質問に戻りたいと思いますが、このように第110地区の民生委員さんが受け持つ高齢者の所在範囲は広範囲で、これだけ大勢の高齢者を6名の民生委員さんで受け持っております。次の一斉改選のときまでに対策をとってもらわないと困るとのことです。また、今や防災の面からも、大規模災害時には近隣住民同士の共助が求められており、町内自治会の結成は重要です。  そこで伺います。  一つに、今まで問屋町、中央港、千葉港のマンション住民に町内自治会を結成してもらえるように市で働きかけてほしいとの要望に、市はどのように取り組んだのでしょうか。  二つに、民生委員が欠員となっている地区は幾つあり、また、第110地区のようにマンションが多く建設された結果、欠員になっている地区はほかにあるのでしょうか。  三つに、現在、第110地区の民生委員は問屋町、中央港、千葉港などのマンション区域だけでも、先ほど申し上げましたとおり600人もの高齢者がいる中、民生委員活動や高齢者調査等のため日々御苦労されておりますが、マンション区域から民生委員を選任することを促す意味でも、来年の12月に予定されている一斉改選では、区域の分割をも考えなければならないとの話を地域から伺っております。  そこで、マンション等が多数建設され人口が急増した地域での民生委員の選任について、どのように対応していこうと考えているのか、伺います。  次に、栄町の電線共同溝整備事業について伺います。  栄町通り商店街振興組合では、昨年、反対者もおられましたが、国の予算を使ってアーケードを撤去し、48基の街路灯がこうこうと夜の町を照らしております。もともと電線共同溝工事と一緒にアーケード撤去も行う予定であり、当初そのつもりでアーケード撤去に賛成した人たちも数多くいると聞いております。しかし、国の予算の関係で、アーケード撤去が先行して行われることとなったわけですから、栄町通り商店街振興組合の方たちにとって、電線共同溝整備事業の完成は一日も早く望まれるところです。  そこで伺います。  一つに、電線共同溝工事の整備箇所及び現在の状況と今後の予定をお示しください。  二つに、工事を進めていく中で、今後予想される課題があれば、お示しください。  三つに、電線共同溝工事と同時に歩道の整備もすると聞きましたが、いつ、どのように整備するのか、お示しください。  次に、中央港のまちづくりについて伺います。  先月22日に、熊谷市長が森田知事を訪ねて中央港の旅客船桟橋工事の早期完成をお願いに行ったところ、2基の桟橋のうち先行する1基目の使用開始時期が震災の影響で当初の平成25年から2年おくれて、平成27年になるとの報告を受けたとのことです。そんな状況の中、市民から、ある企業の所有する1万1,600平米のまさに旅客船桟橋が整備されようとする場所の真ん前の土地にパチンコ店が建設されようとしているのですが、何とかなりませんかとの要望がありました。  そこで、また、ちょっとプロジェクターをごらんをいただきたいと思います。これが、今建設が予定されようとしている場所です。将来的には、このように2基の桟橋が、浮き桟橋ができ上がる予定です。本当にもう真ん前であります。今、マルハンというのが既にありますけれども、マルハンとこのように二つのパチンコ店が存在するようになるということでございます。そのような認識のもとで、皆さんどうでしょうか。経済部が九都県市船出プロジェクトを実施し、千葉の港から東京湾の海上交通やさまざまな観光を発信しようとしている中で、中央港に2件のパチンコ店が競合することとなるわけです。パチンコ店の商売の邪魔をするわけではないのですが、よりによって、観光の発信基地となる中央港に2軒もパチンコ店が隣接しなくてもいいのではないのですか。これが千葉市の千葉中央港のまちづくりとして正しいのでしょうか。  そこで伺います。  一つに、中央港のまちづくり協議会の中で、ここにパチンコ店ができることについて、どのような協議がされたのでしょうか。  二つに、本来であれば、旅客船桟橋を整備して観光の発信基地を目指すところにパチンコ店はふさわしくないので遠慮してもらうようにお願いするべきであると考えますが、そのような依頼はあったのでしょうか。このようなまちづくりを目指す中央港地区でパチンコ店が建設されることについて、市としてどのようなまちづくりを考えているのか、伺います。  三つに、中央港のまちづくりを進める上で、企業誘致に際し、専門的なプランナーの活用を図るなど、市はもっと積極的に関与すべきではないのでしょうか。  四つに、パチンコ店が建設される場合、千葉市は建築物の色やデザインなどについて、どのように指導するつもりなのか。  五つに、旅客船桟橋工事が進んでいないことがまちづくりがおくれている原因と考えますが、工事を早める手だてはないのでしょうか。  次に、ベイサイドジャズ15周年について伺います。  田那村実行委員長が率いるベイサイドジャズ千葉は、昨年引退されました納元議員が特に力を入れて推進されており、文化振興財団のバックアップのもと、平成10年に第1回目が開催されて以来、ことしで記念すべき15回目を迎えます。私も、今まで何度かベイサイドジャズを楽しむ機会がありましたが、昨年はジャズボーカリストのマリーンをゲストに招いて、ジャズストリートゴールドとして、すばらしいステージを楽しませてもらいました。毎年、すばらしいジャズ演奏者がわずかなギャラで参加してくれますが、これもひとえに実行委員会メンバーの中心である大原保人さんのお声がけのおかげであると思いますし、それを支えてくれているメンバーの皆さんの御尽力には本当に感謝申し上げる次第です。当局としても、大幅にカットされている文化振興予算の中で、少なくなったとはいえ、財政状況の厳しい中、ベイサイドジャズ事業予算については確保していることは評価するものです。  そこで伺います。  一つに、昨年までの実施状況を踏まえて、どのような課題があったのでしょうか。  二つに、記念すべき節目の15周年をどのように演出していくつもりなのでしょうか、伺います。  最後に、大規模地震発生時の対応訓練について伺います。  昨年3月11日に発生した東日本大震災は、観測史上最大規模のマグニチュード9.0の地震と、それに伴う大津波の発生に加え、原子力発電所事故により多くの尊い命と貴重な財産を失うなど、未曾有の大災害から間もなく1年が経過し、いまだに避難生活を送られている多くの方々がいます。この東日本大震災の被害からもわかるように、大規模地震が発生した場合の被害は甚大であり、本市においても、首都直下地震や千葉県東方沖地震の発生が懸念され、多くの火災や家屋、ビルの倒壊など、甚大な被害も予想されます。このような事態が発生した場合、消防局では、迅速な消防対応が図れるように、全職員を対象による招集訓練とあわせ、消防局及び各消防署にそれぞれ対策本部を設置し、消防部隊を効率・効果的に運用する訓練を実施していると聞いております。また、このような大規模災害時には、常備消防だけではなく、消防団と連携した活動が重要であり、望まれる活動の姿であるとの理由から、今年度初めて分団長以上が招集訓練に参加しており、実は、我が会派の中島賢治議員も消防団第3分団長として、私も第1分団長として招集訓練に参加いたしました。  そこで伺います。  一つに、大規模地震発生時に対応する訓練の実施内容について。  二つに、訓練実施結果と今後消防団との訓練の連携について。  以上で、私の第1回目の質問を終わります。当局の明解な御答弁をお願いいたします。(拍手) 296 ◯議長(小川智之君) 答弁願います。市民局長。 297 ◯市民局長(鈴木英一君) 初めに、民生委員についてのうち、所管についてお答えします。  問屋町、中央港、千葉港のマンション住民に町内自治会結成を働きかけることについてですが、中央区では、区長を初めとした区役所職員がこの地域の18カ所の町内自治会未結成マンションの管理組合理事長等に対して、町内自治会の主な活動内容や結成のメリット等を示した資料の配布や説明をこれまでに32回行うなど、町内自治会の結成について働きかけており、2町内自治会が結成に至っております。  次に、ベイサイドジャズ15周年についてお答えします。  ベイサイドジャズ千葉は、本市の音楽文化の振興と町の活気とにぎわいを創出することを目的に平成10年から実施しているジャズの祭典で、千葉市文化振興財団と地元の商店街協議会や商工会議所等で構成する実行委員会の主催により、本市の秋を彩る風物詩として毎年開催してまいりました。これまでの実施状況を踏まえた課題としては、メイン会場をJR千葉駅から中央公園周辺で行っていたことから、全市的な盛り上がりにつながってこなかったことが挙げられます。また、飲食店やホテルなどを会場とするジャズストリートについては、できるだけ多くのお店で演奏を楽しみたい、より多くのステージを渡り歩けるよう工夫してほしいなどの声がありました。  次に、記念すべき節目の15周年をどのように演出していくかについてですが、15周年にふさわしいゲストを招いて10月5日に前夜祭コンサートを開催するとともに、記念式典を開催します。翌10月6日には、ジャズストリートのメーン会場である中央公園を初め、文化センターや周辺飲食店など、無料、有料合わせて20会場でプロとアマチュア約700人のミュージシャンが演奏し、15周年の節目にふさわしいさまざまな趣向を凝らして多くの市民の方々に楽しんでいただく予定です。また、例年行っている科学館プラネタリウムとのコラボレーションによるスターダストジャズや町中を演奏しながら練り歩くジャズパレード、モノレールに乗車しながら演奏を楽しむジャズトレインを初め、市内小・中・高等学校の吹奏楽部の児童生徒に、プロの演奏家が直接指導を行うふれあい音楽クリニックや一般市民が参加発表するジャズボーカル講座においても、15周年にふさわしい内容で実施してまいります。さらに、新たな取り組みとして、6月から各区でデモンストレーションイベントを開催し、熱気あふれるジャズの祭典としての機運を高めてまいります。  今回の節目を契機に、今後、開催場所や運営方法等についても、よりよい形態となるよう研究するとともに、市内の企業、団体、商店街等との連携をさらに緊密にし、参加と協働を推進しながら、本市の誇る音楽文化の祭典として全国に向けて発信できるような魅力あるイベントとなるよう、努めてまいります。  以上でございます。 298 ◯議長(小川智之君) 保健福祉局長。 299 ◯保健福祉局長(栗原一雄君) 民生委員についてのうち、所管についてお答えいたします。  まず、民生委員が欠員となっている地区はほかにあるのかについてでございますが、民生委員さんが欠員となっている地区は市内で21地区ありまして、このうち、マンションが多く建設され急激に人口がふえたことが要因となっているのは、第110地区のほか、美浜区に2地区ございます。  次に、マンションなどが多数建設され人口が急増した地域での民生委員の選任についてですが、地域の身近な相談相手として、子供から高齢者まで支援を必要とする方々の相談に幅広く応じていただいている民生委員さんが地域で欠員となっていることは、その地域にお住まいの方々にとって大変不便であるとともに、ほかの民生委員さんに大変な御苦労をおかけしている状況です。御協力いただいている民生委員さんの御負担を軽減するためにも、早急に対応しなければならないと考えております。  これまでにも、大型マンションが建設され、自治会が設立されていない中、マンション管理組合へ協力を要請し選任に結びついたという事例もございますので、110地区につきましても、保健福祉センターを初め、関係各課と連携して選任に努めてまいります。  以上でございます。 300 ◯議長(小川智之君) 建設局次長。 301 ◯建設局次長(君塚寛治君) 栄町の電線共同溝整備についてお答えします。  まず、整備箇所についてですが、栄町1号線、通称ハミングロードパルサの市民会館前交差点から中央公園前までの延長約500メートル及びこの路線と富士見加曽利町線が交差する一部区間となっております。  次に、現在の状況と今後の予定についてですが、平成23年度は詳細設計を実施しており、24年度から、設計に基づき関係機関との協議や地元説明を行い、ガス管や水道管などの支障物件を移設した後に本体工事及び引込管路工事などを実施し、29年度の完成を予定しております。  次に、工事を進めていく中で今後予想される課題についてですが、栄町1号線周辺はさまざまな商店が昼夜にわたり営業していることから、施工時間に制約を受けることや地上機器を歩道上に設置するため、その設置位置について地元関係者などと十分な調整が必要であると考えております。  最後に、歩道をいつ、どのように整備するかについてですが、歩道の整備は電線共同溝の本体工事及び引込工事完了後の施工となることから、事業の最終年度となる平成29年度を予定しております。整備に当たっては、歩道の材質などについて地元の方々や関係機関と調整を図り、市が定める歩行空間整備マニュアルに基づきバリアフリー化を図るなど、安全で快適な歩行空間の確保に努めてまいります。  以上でございます。 302 ◯議長(小川智之君) 都市局長。 303 ◯都市局長(鈴木達也君) 中央港のまちづくりについてお答えします。  まず、パチンコ店ができることについてまちづくり協議会での協議内容ですが、地区の権利者で組織する中央港地区街づくり協議会では、街づくり行為専門委員会を設置し、千葉中央港地区景観環境基準等の町のルール定め、新たな建築計画について審査をしております。今回の計画については、平成23年11月に委員会を開催し、建築物等の形態、または意匠、デザイン計画等の項目を審査したところ、のぼり旗やアドバルーン等の過度な広告の自粛、色は原色を避ける等の意見がありました。また、審査項目以外の意見として、旅客船桟橋の完成時には、にぎわいを創出する施設にすることや駐車場を一般車も利用できる多角的な利用形態にすること等の要望がありました。  次に、パチンコ店は遠慮してもらうよう依頼したか、また、どのようなまちづくりを考えているかですが、パチンコ店については、地区計画において建てられるものとされていることから規制することはできませんが、建物について周辺環境と調和したものとすること等の協議を行っております。また、中央港地区については、ウオーターフロントとしての立地性を生かした業務・商業系を中心とした土地利用の誘導を図り、町、駅、海が一体となった魅力ある町並みの形成を目指すとしており、今後も引き続き地元と協力して推進してまいります。  次に、まちづくりに関し専門家を活用するなど積極的に関与することについてですが、これまで、まちづくりの方向性を検討するために、地元のまちづくり協議会や学識経験者を含めた千葉中央港地区まちづくり推進委員会を設置し、その委員会の提案による旅客船運航の社会実験やまちづくりイベント等を行っております。現在は、庁内にプロジェクチームをつくり、旅客船桟橋の完成に合わせ、その効果的な運用を図るため、他都市の状況調査やコンセプトに沿った整備内容の検討等、地区の最適な整備手法について検討しております。また、県や周辺施設管理者と連携を図り、さらに具体的な検討を進めることとしており、その中で専門家の意見も伺ってまいります。  次に、パチンコ店の色やデザイン等に対する本市の指導についてですが、当該建築物は景観法に基づく建築行為の届け出の対象になりますので、色やデザイン等について、鮮やかな色は抑え、圧迫感を軽減する等、景観計画に規定した要件に基づき誘導してまいります。  最後に、旅客船桟橋工事を早める手だてについてですが、2月22日の市長と森田知事との会談において、一日も早い完成に向け、県市が連携して取り組んでいくことを確認したところでありますので、引き続き、予算確保や工事期間に係る問題の解決が図れるよう協議してまいります。  以上でございます。 304 ◯議長(小川智之君) 消防局長。 305 ◯消防局長(安川光雄君) 大規模地震発生時の対応訓練についてお答えします。  初めに、訓練内容についてですが、職員の参集訓練と図上訓練を実施しました。参集訓練の内容は、大規模地震発生時には市内に被害が多発し、消防力を強化する必要があることから、市域に震度5弱以上の地震が発生した場合、消防局では、事前計画に基づき自動的に指定された場所に参集することとなっていることから、その手段や所要時間についての確認を行いました。また、図上訓練では、消防局内に対策本部となる消防地震対策本部を立ち上げ、各消防署管内に設置された方面指揮本部から報告される被害状況に対して、災害現場に応じた部隊投入などの指揮活動や部隊運用についての対応訓練を実施しました。さらに、東日本大震災等の教訓を生かし、本市が被災し緊急消防援助隊として他県の消防隊が出動してきた場合の受援計画の見直しを兼ね、ブラインド型による消防対策本部運営などの訓練を実施し、指揮活動の向上を図りました。また、今回は初の試みとして消防団の分団長以上が消防局や消防署に参集し、訓練に参加しております。  次に、訓練実施結果と今後消防団との連携についてですが、参集訓練結果については、参加消防職・団員691人中、2時間以内に671人の97%以上が参集し、72隊の部隊増強を図ることができました。また、図上訓練では、首都直下地震である東京湾北部地震を想定し被害をまとめた千葉市地震ハザードマップ作製業務委託報告書に基づきブラインド型でシミュレーションし、情報収集による市内被害状況の把握や効率的な部隊投入など、本部指揮活動能力の強化を図ることができました。なお、消防団との連携については非常に重要であり、東日本大震災以降、その認識が高まり、本訓練に参加したことで、災害活動においては情報の共有化が必要となるなど、連携の必要性が理解されたことから、通信体制の強化のために、今後消防救急無線のデジタル化整備とあわせ、消防団においてもデジタル無線を整備することとしております。このことから、今後は、消防団対策本部と消防対策本部及び各方面本部と連携した訓練についても検討したいと考えております。  以上でございます。 306 ◯議長(小川智之君) 向後保雄議員。 307 ◯24番(向後保雄君) それでは、2回目は1点質問をし、それ以外は意見と要望を述べさせていただきます。  順番を変えまして、最初に栄町の電線共同溝整備からまいります。  栄町の電線共同溝整備については、これからの工程が大変よくわかりました。最終的な歩道の整備については、人の集まる工夫としてサイクリングロードを設けるのもよいのではという意見もありましたので、栄町通り商店街振興組合や住民の意見を十分に聞き取っていただき、そして、おくれることなく平成29年度の完成を目指して頑張っていただきたいと思います。  次に、中央港のまちづくりについてですが、御答弁ありがとうございます。パチンコ店ができてしまったのは旅客船桟橋の整備がおくれているためだと言えます。旅客船桟橋工事は、人が集まる観光拠点をつくるためのものです。それが進まなければ、地区計画上、パチンコ店も建設可能である限り、今の中央港地区にはパチンコ店のような郊外型の大規模な店舗ができるのもやむを得ません。旅客船桟橋工事が進まないことが原因です。そのことを市民は知っているのでしょうか。港湾の工事は、ノリの養殖時期である9月から3月はできません。これは漁連の意向が強く影響しております。4月から8月の5カ月間しか工事ができないわけです。ノリの養殖をしているのは、富津、木更津、船橋ですが、海はつながっているからという理由で、9月から3月の間は一切港湾の工事ができないということです。非常に厳しいスケジュールの中で、旅客船桟橋工事が行われています。まずは、漁連の理解を得ることが重要です。千葉中央港の工事に関する限り、どう考えても、富津、木更津、船橋の海に影響があるとは考えがたい。市長、よろしくお願いします。説得してください。  富津、木更津、船橋のノリの養殖業者にとっても、千葉中央港の旅客船桟橋が早く完成し、観光客がたくさん訪れて、旅客船桟橋の土産物屋でノリの加工食品が名物となったほうがよいわけですから、ぜひとも、市長、説得をお願い申し上げます。また、旅客船桟橋工事では、国の負担以外の工事費のうち、千葉市は8割の負担をしているわけですから、工事の早期完成に向けてもっと意見を言えるように、県に対して強く要望をしていただきたいと思います。  次に、ベイサイドジャズ15周年についてですが、御答弁を理解いたしました。ありがとうございます。当局としても、記念すべき15周年にかける思いが理解できました。昨年引退された納元議員が力を入れて推進してきたイベントであり、その実績の上に立って、さらに大きくしていかなければなりません。  そこで、幾つか意見と要望を述べさせていただきます。  これまでの開催を経ての課題についての当局の御答弁にもありましたが、開催場所については、私も思うところがあります。これは市民の要望でありますが、本市の都市戦略である中央公園を中心とする中心市街地と海浜幕張地区と蘇我臨海地区のトライアングルをにぎわいの拠点として位置づけてベイサイドジャズ千葉を開催していくべきだと思います。特に、海浜幕張地区については、千葉市花火大会も移転して開催されることですし、イオンほか多くの日本経済界有数の企業が存在していることから、都心からの集客力とそれなりの多くの企業、協賛金を集めることができます。蘇我臨海地区についても、集客力や企業協賛金が期待できます。そして、ジャズストリートとして、できるだけ多くの会場を渡り歩きたいという要望もぜひとも工夫をして実現をしていただきたいと思います。海浜幕張地区についても、ホテル街であるので、たくさんのホテルに会場の協力をしていただき、経済効果も大いに期待できるイベントづくりをしていただきたいと思います。また、モノレール会社にも協力をしていただき、ジャズストリートのチケットを提示すれば、モノレールは無料で乗車できるようにしていただくと、モノレールの宣伝にもつながるし、ジャズストリートの移動にも都合がよく、にぎわいも期待できると思います。また、昨年、自民党の政令指定都市議連の行事で、静岡の「大道芸ワールドカップin静岡2011」に行ってまいりましたが、すべて市民ボランティアの協力で開催されていることを聞き、ぜひ、ベイサイドジャズ千葉においても、大原保人さんたちのプロの演奏者は別として、イベントを支える裏方さんたちは市民ボランティアを募って開催できれば、もっと斬新なアイデアも生まれてくるのではないかと感じました。  そういう意味からも、15周年を境に、今までの実行委員会のメンバーにさらに若手をメンバーに加えていったらいいのではないか。少し硬直化しているような話も聞きますので、若い人の斬新なアイデアを取り入れたらどうかと思います。ぜひよろしくお願いします。  それから、次に、民生委員についてです。  民生委員についてですが、問屋町、中央港、千葉港地区を第110地区、まあ、110地区から分離するという答弁が欲しかったところではございますけれども、なかなか言えないところもあるのかもしれません。問屋町、中央港、千葉港地区の特徴は、問屋町の一部を除いては、ほとんどがマンションだということです。ただいまの御答弁によれば、美浜区の二つの地区が同じようにマンション群で民生委員の欠員が生じているということですから、第110地区の解決策は美浜区の地区でも活用できるということであります。  先日の新聞報道によれば、東日本大震災後、市民の防災意識が高まっており、自主防災組織の組織率が急激に伸びております。そこで、防災という見地から町内自治会の結成を促し、あるいは、自治会の結成が不可能であれば、自主防災組織の設立を促して民生委員のなり手の発掘を目指すべきではないでしょうか。そのためにも、まずは、この地域を特別な地域として認識し、第110地区から分離をして別組織とすることを強く要望いたします。これは、110地区の民生委員の皆さんの望むところでございます。  いわゆる、もう切り捨てるとか、そういった意味での分離ではありません。これはもう民生委員さんたちの気持ちとしては、そういう意味ではなく、別の地域、この地域の特性というものがありますので、そういったところを理解していただいて分離していただきたいということであります。また、平成25年末の一斉改選までの限られた期間で解決しなければならないことから、ぜひ、区長が中心となって、そのための市民参加によるプロジェクトチームを立ち上げていただき、所管する部署を決めて、特に答弁では、保健福祉センターを初め関係各課と連携して対応するとの御答弁をいただいていますけれども、責任の所在がはっきりしないと、いわゆる役所の中でよく言われる、たらい回しということになってしまう。そういった意味でも、どこが責任を持ってやるのか、そういった責任の所在をはっきりさせた上で、本腰を入れて取り組んでいただくことを強く要望いたします。  今、この時代は、キーワードは防災だと思います。防災ということで、民生委員たちをその自治会の結成やあるいは自主防災組織の設立をお願いして、そこから民生委員さんを輩出する、手を挙げていただくということをぜひ推進をしていただきたいと思います。今、現在の110地区の民生委員さんたちも、しっかりとバックアップをしていただけると思いますので、よろしくお願いいたします。ただ、とにかく、次の改選までの間で、それを進めたいという民生委員さんの気持ちがございますので、しっかりとその辺は肝に銘じていただきたいということでございます。  最後に、大規模地震発生時の対応訓練についてですが、我々は初めて消防団員として参加はいたしましたが、大変有意義な訓練でございました。東日本大震災では、未曾有の甚大な被害が発生しました。阪神・淡路大震災のときは、消防団員の犠牲はわずか1名でした。しかし、東日本大震災における岩手、宮城、福島3県の消防団員の死者、行方不明者は254名にも上ります。自身の身の危険も省みず、公務災害で亡くなった消防団員の使命感には敬服すると同時に、この犠牲を無駄にしてはならないと思います。この訓練を最大限に生かして、あらゆるパターンの災害を想定して、常備消防と消防団が連携をしていかなければなりません。今後の訓練においては、そのようなことを踏まえての連携訓練が重要であると考えます。  最後に、安川消防局長におかれましては、長年にわたって消防行政に御尽力をいただき、退職されますが、その功績に深く感謝申し上げます。  そこで、私にとっては最後の御答弁になりますが、これから複雑多岐にわたる災害に対処していかなければならない消防職・団員に対して、どのような活動を期待されるのか。ぜひとも、第20代消防局長としてのお言葉をいただきたいと思います。  よろしくお願いいたします。 308 ◯議長(小川智之君) 答弁願います。消防局長。 309 ◯消防局長(安川光雄君) 消防職・団員に対してどのような活動を期待しているのかについてですが、常備消防と地域の防災を担う消防団は、消防機関の両輪として96万市民の負託にこたえていかなければなりません。その上で、消防職・団員個々の知識、技術の向上はもとより、東日本大震災での教訓として、情報共有体制強化のため消防団に消防デジタル無線を配備する予定であります。  今後は、これらを活用し、部隊・図上訓練等を行い、さらなる部隊連携の熟練度の向上に努め、災害対応を図ることを期待しております。  以上でございます。 310 ◯議長(小川智之君) 向後保雄議員。 311 ◯24番(向後保雄君) 貴重なお言葉をいただきまして、ありがとうございます。情け深い安川局長でありますので、今後とも、大所高所より、惻隠の情をもって御指導、御鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。  以上で、私の一般質問を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手) 312 ◯議長(小川智之君) 向後保雄議員の一般質問を終わります。          ──────────────────────────  日程第3 議案第62号及び第63号上程(提案理由説明)、委員会付託 313 ◯議長(小川智之君) 日程第3、議案第62号及び第63号を議題といたします。  市長より提出されました議案第62号及び第63号の2議案については、お手元に配付のとおりでございます。(資料編738ページ参照) 314 ◯議長(小川智之君) 提案理由の説明をお願いいたします。熊谷市長。               〔市長 熊谷俊人君 登壇〕 315 ◯市長(熊谷俊人君) ただいま提案をいたしました各議案につきまして、提案の理由を御説明申し上げます。
     議案第62号は、平成23年度病院事業会計補正予算について、平成20年に市立青葉病院で発生をした入院患者の入浴時の死亡事故に関する訴訟において、第一審の判決を受けて市が控訴した件について和解することに伴い損害賠償金1,925万円を計上するもので、議案第63号は、当該死亡事故に係る損害賠償の額を定めるものであります。  何とぞよろしくお願い申し上げます。 316 ◯議長(小川智之君) お聞きのとおりでございます。  議事の都合により暫時休憩いたします。                  午後2時51分休憩          ──────────────────────────                  午後4時0分開議 317 ◯議長(小川智之君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第62号及び第63号を保健消防委員会に付託いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 318 ◯議長(小川智之君) 御異議ないものと認め、さよう決定いたしました。  以上で、本日の日程は終了いたしました。  次会は、12日午後1時より会議を開きます。  本日は、これをもって散会といたします。御苦労さまでした。                  午後4時1分散会          ──────────────────────────            地方自治法第123条第2項の規定により署名する。              千葉市議会議長    小 川 智 之              千葉市議会議員    山 岡   勲              千葉市議会議員    田 畑 直 子 Copyright © Chiba City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...