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  1. 千葉市議会 2001-12-11
    平成13年第4回定例会(第6日目) 本文 開催日: 2001-12-11


    取得元: 千葉市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-28
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1      午前10時0分開議 ◯副議長(内藤靖夫君) これより会議を開きます。  出席議員は50名,会議は成立いたしております。    ───────────────  日程第1 会議録署名人選任の件 2 ◯副議長(内藤靖夫君) 日程第1,会議録署名人選任の件を議題といたします。  私より指名いたします。25番・小梛輝信議員,26番・納元政幸議員の両議員にお願いいたします。    ───────────────  日程第2 市政に関する一般質問 3 ◯副議長(内藤靖夫君) 日程第2,市政に関する一般質問を行います。  通告順に従いお願いいたします。5番・近藤千鶴子議員。    〔5番・近藤千鶴子君 登壇,拍手〕 4 ◯5番(近藤千鶴子君) 千葉市議会公明党の近藤千鶴子でございます。通告に従いまして一般質問をさせていただきます。  まず,千葉市の博物館について伺います。  市制施行80周年を迎えた千葉市の文化行政は,社会教育の中で推進されてきたと伺っております。特に,昭和50年代に入って,物から心へ,経済から文化という国の行政指標の転換とともに,文化行政の拡充の要請がなされ,本市でも,以降,さまざまな所管によって幅広い事業を展開されてきたことは,高く評価するところであります。  千葉市新5か年計画の中にも,個性豊かな新しい千葉文化の創造が掲げられ,文化施設の充実と活用,文化財,伝統文化の保存と活用が挙げられております。  先人たちによって培われてきた郷土の歴史と文化を,正しく理解し,埋蔵文化財を初め市内に伝わる郷土芸能や伝統行事,歴史的文化遺産を次の世代に継承していくための具体的な施策の展開が求められております。  千葉市には,御存じのように二つの博物館がございます。一つは,我が国最大規模の縄文貝塚を含む集落遺跡として,明治年間からその名を知られている加曽利貝塚の一角に,昭和41年に開館した千葉市加曽利貝塚博物館。二つに,昭和42年,観光課の所管施設郷土館として開館し,歴史,民族系の博物館として,またプラネタリウムを併設し,天文に関する普及も行う教育施設として運営されている千葉市郷土博物館であります。  両施設には,それぞれに特徴がありますが,関連性に乏しいことも事実であります。  日本を代表する縄文時代の遺跡として広く知られる加曽利貝塚は,周辺地形や自然環境も含め,遺跡全体を展示し,体感できる野外博物館として保存,整備されることが長く求められてきたと伺っております。
     しかし,千葉市加曽利貝塚博物館が野外博物館としての完成を目指すには,縄文環境の復元,さらには周辺の景観保全など,幾つかの整備の課題がございます。  また,先日耐震改修工事の終了いたしました千葉市郷土博物館は,中世の関東の豪族であった千葉氏の本拠地亥鼻城跡に建ち,天守閣づくりの外観を擁し,展示博物館及びプラネタリウム投影という変化に富んだ施設の構造になっております。  開館30年余りを経過した両博物館は,老朽化が進み,施設,設備,機能,構造などさまざまな面で,高度で多様化する市民ニーズを満たすことができない状況になってきていると思われます。  そこでお伺いいたします。  先月の15日,博物館の将来を話し合う全国博物館大会が,千葉市で開催されたと伺いました。国内の館長が400名集い,新時代の博物館づくりに向けた今後の運営方針などについて話し合われたと伺っております。  我が千葉市におきましても,21世紀新しい千葉市の発展と文化都市千葉市を案内するにふさわしい博物館構想の策定が必要と考えますが,当局の御見解をお聞かせください。  また,新5か年計画にこども科学館の建設が計画されておりますが,プラネタリウムの移設を含め,施設の組みかえが必要と考えますが,当局の取り組みについてお答えください。  次に,少子化対策について伺います。  少子化が日本社会で認識されてから既に10年が過ぎております。少子・高齢社会の問題は,これまでも論じられてきたような労働者の減少,大人の減少によるものにとどまらず,子育てをしている親たち,子供たち,次の世代へ重大な影響をもたらし始めていると言えます。  ことし7月の第2回定例議会でも,少子化対策について三つの観点から質問をいたしましたが,今回は,少子化という困難な課題に教育面から挑戦し,昨年4月に提出された,当時文部省の諮問機関の中央教育審議会の検討報告の中にありました少子化の問題の指摘や子育てしやすい環境づくりの対策だけでなく,園児や児童の減少は,教育条件を整備する好機だとする見方も示されたことを受け,以下,二つの観点から質問をさせていただきます。  第1に,母子保健医療対策について。  初めに,妊産婦対策について。  10月24日,厚生労働省が発表した乳幼児身体発育調査によると,妊娠中に喫煙していた母親から生まれた子供は,喫煙本数が多いほど出生時の体重,身長ともに小さいことが明らかになりました。調査によると,妊娠中に喫煙した女性は10.0%で,10年前のほぼ倍にふえており,特に10代が34.2%,20代前半が18.9%で,若い妊婦ほど喫煙率が高いことが明らかになっております。妊娠,出産の安全性と快適さの確保については,健やか親子21の主要課題として挙げられていることでもあります。  妊娠中の喫煙の問題も含め,母性保健のスタートにもなる妊娠の届け出,母子健康手帳の交付を本市ではどのようにされているのか。また,これら施策全体の課題をどう把握されているのか,お答えください。  また,ちばヘルスプラン21千葉市保健医療計画の中に,地域周産期母子医療センターの整備が予定されておりますが,整備の進捗状況についてお聞かせください。  次に,乳幼児対策について。  心身の健やかな発達の確認や異常の早期発見,さらには育児不安への対応のための乳幼児健診については,1歳6カ月児,3歳児健診に心理士や保育士の配置など,事業の拡充を図られた当局の取り組みは,大いに評価するところでありますが,健診の実施回数の増加や新しい職種の配置がどのような効果を上げているのか,事業評価をお聞かせください。  さらに,本市では,1歳6カ月児,3歳児の歯科健診において,フッ化物塗布がされていないと伺いました。フッ化物応用については,さまざまな意見があると思われますが,これまでの経緯を含めたフッ化物塗布についての当局の見解をお答えください。  次に,母性健全育成について。  近年,思春期による性行動の活発化や低年齢化による人工妊娠中絶,性感染症の増加などが指摘されております。日本の10代の人工妊娠中絶数は年々ふえ,1955年の約2.5倍,昨年は約100人に1人の少女が人工中絶を受けたことになります。実数では少ないものの,予想外の妊娠の率は55%を示しております。  これらの大きな原因として,性行動を始める時期が早まっており,男女ともほぼ半数が高校3年生までに性体験をしているという事実,一方,避妊をしているのはそのわずか2割,性感染症のこともほとんど知らない。性に関する科学的教育が極端におくれていることを専門家は指摘しております。そしてまた,大人がその現実を受けとめていないことが問題を潜在化させているとも言われております。  そこで伺います。  本市での母性健全育成の事業内容について,お答えください。  また,保健対策の対象となる本市の思春期の健康と性の問題をどのように把握されているのか,お聞かせください。  第2に,地域子育てについて。  冒頭で述べました中央教育審議会の報告の中にも,子供は社会の宝だとして,地域での子育てを促すことが盛り込まれております。家庭や地域社会の連携の中で,学校という場所,さらには学校の役割が重要であることは言うまでもありません。そのためのキーワードの一つが,昭和62年に臨時教育審議会の答申で強調されて以来の開かれた学校であると言えます。そこでは学校を地域社会の共同財産としての観点から見直し,学校,家庭,地域社会の協力関係を確立する必要性が唱えられておりました。にもかかわらず,その解釈の違いからか,その後の努力の方向性にも違いが見られ,依然として学校の持つ閉鎖的な体質が批判されているという現象が一部にあることも事実と言えます。  そうした中で,放課後の小学校を子供たちの遊び場として開放し,児童の創造性や自主性を養おうとする取り組みが,平成7年度から東京都世田谷区で開始されております。名づけてのびのび世田谷BOP。このBOPは,放課後における児童の健全育成対策の一環としてスタートし,5年間に及ぶ試行錯誤の結果,今では父母や子供たちの間にすっかり定着したとの担当者の話を伺いました。昭和30年代から始まった放課後の校庭開放の長い歴史を持つ世田谷区,その基盤の上でBOPは,行政と学校関係者,地域住民,父母らの一体的な取り組みで効果を上げていると言えます。  本市におきましても,子供たちのための放課後の小学校の開放について,ぜひ前向きに取り組んでいただきたいと考えますが,当局の御見解をお聞かせください。  次に,市立青葉病院について伺います。  少子・高齢化進展の状況の中で,ますます高度化,多様化する市民ニーズへの的確な対応をするために,市立青葉病院の建設が進められております。施設面の充実もさることながら,診療機能においても,高齢者対応の中心となる地域に開かれた病院としての機能,特殊医療の機能,救急医療の機能,災害医療の拠点としての機能のほか,電子カルテシステムを中心とした病院総合情報システム導入への取り組みやSPD,物品管理の一元化の導入など,ハード面での大きな改革が期待をされているところであります。  そこで,これからの整備について何点かお尋ねいたします。  1点目は,施設整備に伴った人的整備について伺います。  市民の安心のためにも,高度な医療機器や拡充される診療機能に見合った優秀なスタッフが望まれるところであります。新たな職種を含めた人的供給についての具体的な計画についてお答えください。  2点目は,市立病院の跡地利用についてであります。  平成9年の我が会派からの提案に対し,老人保健施設も含めて全市的な視野からの検討をするとの答弁がありましたが,その後の取り組みについてお聞かせください。  3点目は,開設時期に向けた交通アクセスについては,どのように計画されているのか,お答えください。  4点目は,以前から再三要望しております青葉病院に隣接して設置が予定されております看護婦養成施設の形態についてでございます。  看護の質を高め,看護をする人を大切に育てるという意味からも,さらには,社会の高学歴化や医療の高度化,多様化に対応するためにも,何としても養成施設は短大または4年生の大学教育にすべきと考えます。  本市では,市の地域保健医療協議会の答申を受けて,市内の医療機関等への就業率の高い専修学校がふさわしいとの取り組みを示されておりますが,看護婦養成施設の形態について,看護婦免許を交付する厚生労働省や看護婦の職能団体である看護協会の方針や見解をどのように取り入れられたのか。当局の前向きな取組状況をお聞かせください。  さらに,専修学校と短大・大学では,教える側の教員の資格も異なってまいります。教員の確保の方法についての見解をお聞かせください。  次に,高原千葉村,臨海荘について伺います。  市民の憩いの休息地として親しまれております千葉市の余暇施設には,高原千葉村と臨海荘がございます。豊かな自然に囲まれた群馬県猿ケ京にあります高原千葉村は,昭和48年に林間キャンプ場が開設し,昭和50年には青少年自然の家,昭和53年には市民ロッジもオープンし,年間3万8,000人余りの市民が利用している施設であります。  一方,昭和48年に開園し,磯の香り漂う海浜施設を要望した市民の声によって,昭和52年から一般市民にも開放されるようになった,館山市にあります千葉市臨海荘は,施設の老朽化も激しく,時代の変化に対応できる施設とは言いがたい状況となっております。新5か年計画の中にも,両施設の整備について事業計画がされておりますが,市民の多くの声が取り入れられた施設整備を望むところであります。  そこでお伺いいたします。  高原千葉村については,現在までの利用状況を踏まえ,市民の利用を活性化させるために,市民要望や市民ニーズをどのような形で取り上げて実現してこられたのか。当局の取り組みについてお聞かせください。  また,さらに多くの市民が利用するための課題をどのようにとらえているのか,お答えください。  臨海荘については,市民の余暇施設として,利用状況の推移を踏まえ,どのような評価をされているのか。また,今後の再整備については,以前,我が会派の先輩議員の質問に対し,余暇時代の市民ニーズに合った,いわゆる海型のリゾート保養施設として施設整備をすべく,今後基本構想を策定してまいりたいとの答弁をいただいておりますが,再整備計画の進捗状況についてお聞かせください。  次に,緑区の諸問題について伺います。  第1に,土気駅南口駐輪場の増設について。  日ごろより駅周辺の放置自転車対策の職員の皆様の取り組みに対しては,一市民として感謝申し上げます。  仕事とはいえ,集中撤去時には,大変な思いを何度もされていると伺っております。モラルの低下の一言で済まされる問題ではありませんが,そうした撤去作業によって放置自転車が少なくなっていることも事実です。継続した取り組みと事業のさらなる拡充を望むところであります。  ところで,緑区には,京成2駅のほかJR3駅がございます。殊に,開発の著しいあすみが丘方面を抱える土気駅南口には,市民からの駐輪場の増設を要望する声が聞かれます。  11月初めの放置自転車の調査では,南口方面に96台の放置自転車があったと伺っております。放置自転車を増加させないためにも,早目の取り組みが必要と考えます。駐輪場の整備計画について当局の見解を伺います。  第2に,鎌取駅エレベーターの聴覚障害者への対応について。  先日,私のもとへ一通のファクスが届きました。一部を紹介いたします。  鎌取駅にエレベーターが3基設置される件について心配していることがあります。鎌取駅には,御存じかと思いますが,聾学校があります。私もかつて通っておりました。聴覚障害者は,音声通話が使えないのでインターホンについて配慮してほしいと市長への手紙にてお願いしたのですが,2カ月近く待たされてやっと回答があったものの,失望する内容でした。  そして,その後に当局の返事が書かれてありました。  JR鎌取駅の自由通路に建設中のエレベーターの非常用のインターホンにつきましては,音声対応により案内誘導することといたしております。御要望の聴覚障害者の方々への対応としてのインターホンと文字通信による案内誘導につきましては,今後検討してまいりたいと考えておりますので,御理解いただきますようお願い申し上げます。  そうした返事に対し,  これでは結局は先送りでしかなく,一般の人に置きかえて言えば,インターホンが壊れた状態のまま使うに等しいと思うのです。折しも,最近は鎌取駅近辺も治安もよろしくないので,安心して利用できるようにしてほしいのです。  という内容でありました。  御要望については,私もそのとおりであると考えます。  そこで伺います。  初めに,市長への手紙については,市民への返事に2カ月近くかかるものなのか。この手紙が特別の時間を要したのか。市長への手紙のシステムについてお答えください。  また,バリアフリーとは,障害をなくすことが目的となります。鎌取駅北口には,聾学校,リハビリテーションセンター,こども病院があることは,私が議会で取り上げ,エレベーターを要望したときにも訴えさせていただきました。そうした環境条件を配慮したバリアフリーのためのエレベーターの設置が必要と考えますが,当局の取り組みの状況をお聞かせください。  第3に,低床バスの運行について。  平成10年度決算審査特別委員会の私の総括質問で,緑区に低床バスが導入されていない状況について,事業者への働きかけを含めて要望させていただきました。当局からは,全市のバス路線に幅広く低床バスが導入されるように働きかけてまいりたいとの答弁をいただきました。その後の緑区を走行するバス事業者への低床バス導入への働きかけについて,当局の取り組みをお答えください。  また,平成12年度の決算審査特別委員会の分科会でも要望いたしましたが,政令市で交通局を持っているところでは,低床バス導入のための事業展開が行われていると考えます。交通局のない本市として,交通事業に関しての助成の指針を策定すべきと考えますが,当局の御見解をお聞かせください。  以上で1回目の質問を終わらせていただきます。御清聴ありがとうございました。(拍手) 5 ◯副議長(内藤靖夫君) 答弁願います。教育長。 6 ◯教育長(飯森幸弘君) 千葉市の博物館についての構想の策定についてでございますが,市内には,歴史を知る加曽利貝塚博物館郷土博物館のほか美術館,動物公園,花の美術館などの施設があり,各館において多様化する市民ニーズの対応に努めているところでございます。  さらに,千葉市新総合ビジョンや新5か年計画において,こども科学館貝塚総合博物館等の計画を推進するとともに,既存の博物館においては,施設のリニューアルを行うなど,施設整備と博物館相互の連携を図り,ネットワークの構築に努めておるところでございます。  今後は,新たな時代に対応した博物館のあり方等につきまして,他部局との連携を図るとともに,博物館協議会などの意見を聞きながら検討してまいります。  次に,プラネタリウムについてでございますが,新5か年計画のこども科学館の中で,天文に関する事業も計画しておりますので,郷土博物館プラネタリウムについては,廃止を視野に入れながら検討をしていきたいと考えております。  次に,少子化対策のうち地域子育てについてでございますが,児童生徒の健全な教育のためには,学校におけるきめ細かな指導はもとより,学校,家庭,地域がそれぞれ役割を果たしつつ,相互補完的に連携を図ることが大切であると考えております。  したがいまして,これからの学校は,地域とともに子供を育てる視点に立って,今まで以上に開かれたものでなければならないと認識しております。  主に,体育施設を対象としている学校の一般開放につきましては,年間で延べ157万人の利用者がございます。その中には,子供のためのサークル活動もあり,活発に活動しております。  加えて,子供のための遊び場確保のために,小学校の校庭開放を月2回,土曜日あるいは日曜日に行っており,学校体育施設開放運営委員会が,事故のないよう見守ることとなっております。  体育館施設以外の開放につきましては,学校教育全般に与える影響,管理責任や運営上の問題など,解決しなければならない課題も多くありますので,引き続き検討してまいりたいと考えております。  以上で終わります。 7 ◯副議長(内藤靖夫君) 保健福祉局長。 8 ◯保健福祉局長(片岡佳和君) 少子化対策についてのうち,母子保健医療対策について,初めに,妊産婦対策について順次お答えします。  まず,妊娠届け出の受理と母子健康手帳の交付についてですが,現在,保健所,各区保健センター,各区役所市民課市民センター,連絡所で行っており,その際,安心して子育てに臨めるよう,「パパとママの安心ノート」や「お母さんとお子さんの健康ガイド」などをあわせて配布するなど,子育て情報の提供に努めております。  なお,保健所,保健センターにおいては,さらに事業案内や必要に応じ保健婦等の保健指導も行っております。  母子保健に関する課題といたしましては,母子健康手帳の交付に際し,的確な保健指導等が行われることが望ましいと考えておりますので,引き続き保健所あるいは保健センターでの交付について,市政だより等により周知を図っていくほか,今後は,区役所市民課での交付の際に,保健福祉総合相談窓口へ案内することにより,保健婦による保健指導等を行えるようにしてまいりたいと考えております。  次に,地域周産期母子医療センターの整備についてですが,海浜病院の診療機能の拡充を図るため,平成11年度に再整備基本計画を策定したところですが,この中で,妊娠,出産から新生児に至る周産期医療を提供する地域周産期母子医療センターについては,海浜病院の再整備にあわせて設置することとしております。  次に,乳幼児対策についてですが,初めに,健康診査の実施回数の増加や新しい職種による事業評価についてです。  本年度から健診の回数を倍増したことにより,ゆとりを持って子供や親に接することができるようになったほか,母親もゆったりした気持ちで相談ができ,健診の場で母親自身の育児力を高めるための学習の場となってきております。また,新たに保育士による集団での親子遊びや母親同士の話し合い,心理士による個別相談を取り入れたことにより,多様な職種による総合的な助言,指導ができるようになっています。  一方,虐待の早期発見を図る観点からは,4月から9月までの実績として,育児不安の強い親が99名,虐待をするおそれのある者が12名,虐待をしている疑いのある者が11名となっており,専門機関の紹介や地区担当保健婦による家庭訪問指導などを行い,早期の段階で適切な対応が図られているところであります。  次に,歯科健診に関しまして,フッ化物塗布についてですが,かつては一斉に塗布することへの疑義やがん発生などに対する懸念などから実施していませんでしたが,その後,フッ化物の安全性等についての研究が進み,国の健康日本21でも,フッ化物歯面塗布を勧めることとしております。  このようなことから,健診の場におけるフッ素に関する正しい情報の提供や保護者の選択により,かかりつけ歯科医による塗布を受ける習慣などの指導について,検討をしているところであります。  次に,母子健全育成についてですが,本市における母性健全育成のための事業としては,各区保健センターにおいて,ふれあい体験事業と思春期教室を実施しております。ふれあい体験事業は,命の大切さや性に対する知識を学ばせるとともに,育児サークルなどの乳幼児との触れ合いなどの体験をさせており,平成12年度は約1,000人が参加しました。  思春期教室については,思春期の児童や保護者を対象に,思春期の心と体,思春期の子供とどうつき合うかなどの内容の講座を実施しており,平成12年度は約1,000人が受講しました。  また,思春期の健康と性の問題の把握についてですが,統計的には把握しておりませんが,現在,健康日本21千葉市計画の策定を進めておりまして,その中で健やか親子21のテーマも設定することとしておりますので,その計画策定のための実態調査の中で把握に努めてまいりたいと考えております。  次に,市立青葉病院について順次お答えいたします。  市立青葉病院は,現在の市立病院の病床数の272床から380床に拡大するとともに,新たに眼科,耳鼻咽喉科,皮膚科,泌尿器科,歯科を新設することとしております。  病床数の拡大及び新設科の設置に伴い必要となる看護婦の確保につきましては,平成13年度から15年度までに計画的に確保することとしております。  また,医師及びその他の医療職についても,新たな診療機能に対応できるよう必要な専門職の確保に努めてまいる考えであります。  次に,現在の市立病院の跡地利用についてですが,今後,全庁的な幅広い視野から検討を行うために,庁内の千葉市未利用地検討委員会等に諮りたいと考えております。  次に,市立青葉病院への交通アクセスについてですが,バス公共交通機関と自家用車等の利用を考えています。
     バス公共交通機関は,市立青葉病院を設置する青葉町付近に,現在,JR千葉駅と大学病院間,JR蘇我駅と大学病院間,さらにJR千葉駅と川戸間に3系統の路線バスが運行しております。  なお,JRの千葉駅及び蘇我駅から大学病院間の路線は,中央博物館が近接のバス停留所となっていますので,青葉病院の名称を加えてもらえるようバス協会と協議しております。  また,JR千葉駅と川戸間の路線は,現在の市立病院停留所が,青葉病院北側の出入り口となっておりますので,青葉病院と停留所の名称変更することについて協議しています。  交通アクセスの確保につきましては,今後とも北側の出入り口にバスベイを設置し,利用者の安全性を確保するとともに,運行バスの増便等についてバス協会と協議してまいりたいと考えております。  次に,看護婦等養成施設についてですが,看護婦等養成施設の形態について,厚生労働省や日本看護協会では,高齢化の進展や医療の高度化・専門化等に対応し得る知識,技術を有する資質の高い看護婦,看護士の養成を求めています。  また,看護教育の充実を図る観点から,看護系大学及び短期大学の整備に努める必要があるとしております。このことについては,本市としても同様に認識していますことから,千葉市地域保健医療協議会からの答申に基づいて,当面,専修学校として設置する予定としていますが,短大への移行も視野に入れた行政施設として整備する方向で考えております。  次に,看護教員の確保についてですが,創意工夫のあるカリキュラムの編成や内容の充実した看護教育を目指しておりますことから,これに見合った豊富な知識,経験を有する教員を,国公立及び民間の看護婦等養成施設などから幅広く確保したいと考えております。  以上でございます。 9 ◯副議長(内藤靖夫君) 市民局長。 10 ◯市民局長(安部盛雄君) 高原千葉村についてお答えします。  まず,高原千葉村に対する市民要望や市民ニーズの取り上げ方についてですが,市民ロッジに旅の思い出帳やアンケート用紙を備えて利用者からの御意見等を伺うとともに,職員が受付窓口などで直接御要望などを伺っております。  また,学校利用にかかわる御要望については,自然教室の実施後に,利用された学校の先生や中学校長会から寄せられた御意見や御要望を参考として,市民ロッジの客室改修やバンガローの全面建てかえ,野外バーベキュー小屋の新設などの施設整備に生かしてまいりました。  また,来年1月からは,施設利用の申込方法の改善を図るなど,御要望の実施に努めているところでございます。  次に,高原千葉村を市民が利用するための今後の課題についてですが,何よりも利用者に対する安全の確保が重要でありますことから,これまでも施設の修繕や職員の避難訓練を行うなど,利用者の安全対策に努めてまいりました。  また,課題としての再整備計画の進捗状況ですが,本年行った耐震診断の結果を踏まえ,施設の改修を行うほか,スキー場の拡張を図るなどの施設整備を新5か年計画に基づいて行ってまいります。  次に,臨海荘についてお答えします。  臨海荘の利用状況の推移を踏まえた評価についてですが,レジャーの多様化などにより,県内の宿泊客は減少傾向にあり,平成12年度は,前年度に比べて4.8%減少しており,臨海荘もほぼ同様の状況でした。  臨海荘では,このような状況を打開して利用者の増加を図るため,職員手づくりの花や野菜を栽培して,利用者に無料でプレゼントすることを始めました。花はキンセンカとポピー,野菜はサツマイモ,食用菜花,大根,ニンジン,キュウリ,こういったものを1年を通じて無料配布できるよう栽培しています。  こういった職員の努力の結果,おかげさまで,今年度は,10月現在で約8%の利用者増となっております。これは職員の汗の結晶であると感謝しているところです。  次に,臨海荘の再整備の進捗状況についてですが,再整備に当たって必要とする進入路整備を,平成13年2月に行いました。今後の整備は,新5か年計画において,平成15年度に耐震診断を実施し,翌平成16年度に基本・実施設計,平成17年度に耐震補強工事を予定しております。  また,臨海荘の再整備に当たっては,その立地条件を生かし,利用者が南房総の温暖な気候の中で,海型のリゾート保養施設として,花摘みや海水浴で楽しんでいただけるように,さらに宿泊室を,学校利用向きから一般利用向きにするなど,利用者のニーズを踏まえた整備を図ってまいりたいと考えております。  次に,緑区の諸問題についてのうち,所管についてお答えします。  まず,土気駅南口自転車駐輪場の増設についてですが,土気駅南口には1,160台収容できる立体の自転車駐車場を1カ所整備しております。本年11月に実態調査を実施した際には,駅周辺に放置自転車が96台ございました。土気駅南口自転車駐車場の屋上階には,多少の余裕が見られますが,議員お話しのように,収容台数に不足が生じる前に早目に取り組む必要があると考えており,今後,自転車駐輪場の整備に当たっては,収容台数の不足状況や放置自転車の状況などを総合的に判断し,順次整備を進めてまいります。  次に,市長への手紙についてですが,市長への手紙をいただきますと,その回答の多くはおおむね3週間程度で行っております。内容が複数の所管にわたる場合や複雑多岐なものについては,調査などに日時を必要とすることから,2週間(同ページにて2カ月に訂正)程度を要するものもございます。  ただいま御紹介いただいた手紙の市長への手紙の回答が2カ月ほどかかった理由としては,要望の内容が一般に普及していないシステムであったことから,調査に時間を必要としたことによるものです。  市長への手紙のシステムですが,手紙の窓口課で受け付けを行った後,事業などを所管する部局に回答を依頼し,所管部局で回答内容を局長決裁の後,窓口課に回付されます。  なお,内容によっては,事業の所管部局で市長決裁を受けることとしております。  市長への手紙の窓口課では,市民局長の決裁を受けた後発信者に回答を行っております。  以上で終わります。 11 ◯副議長(内藤靖夫君) 建設局長。 12 ◯建設局長(友野 征君) 緑区の諸問題の鎌取駅エレベーターの聴覚障害者への対応についてお答えをいたします。  鎌取駅の3基のエレベーターについては,去る11月2日に稼働したところであり,非常用インターホンは,現在,音声対応で案内誘導することとしております。  しかしながら,鎌取地区は,県立千葉聾学校が立地しており,また聴覚障害者からの要望もありますので,今後,文字表示等の案内誘導施設の設置を検討してまいります。  以上で終わります。 13 ◯副議長(内藤靖夫君) 都市局長。 14 ◯都市局長(水野紳志君) 低床バスの運行についてお答えいたします。  緑区への低床バスの導入につきましては,市内バス路線に幅広く低床バスが導入されるよう,毎年度開催いたしますバス事業者との連絡会議において働きかけを行っております。  なお,緑区内の路線を運行しております千葉中央バス株式会社が低床バスを導入し,本年11月下旬より走行していると聞いております。  次に,交通事業に関しての助成指針の作成についてでございますが,低床バスの導入に当たっては,千葉市バス活性化システム整備補助金交付要綱により取り組んでおります。  乗り合いバス事業の規制緩和の実施に伴う生活交通の維持確保については,具体的方策を検討,調査する中で,指針等の策定に取り組みたいと考えております。  以上でございます。 15 ◯副議長(内藤靖夫君) 市民局長。 16 ◯市民局長(安部盛雄君) 先ほど,市長への手紙の回答の中で,答弁に間違いがございましたので訂正させていただきたいと思います。  市長への手紙で,いただいた内容が複雑多岐にわたる場合の回答の日時として,期間が2週間程度を必要とすると,このように御答弁申し上げましたが,2カ月の誤りでございますのでよろしくお願いいたします。申しわけございませんでした。 17 ◯副議長(内藤靖夫君) 近藤議員。 18 ◯5番(近藤千鶴子君) ただいまは,執行部の皆様より御答弁をいただきありがとうございました。2回目は,何点かの質問と要望をさせていただきます。  まず,千葉市の博物館について。  小泉首相が中国と韓国を日帰りで訪問した際,わずか半日の滞在中に二つの博物館を見学されたと伺っております。中国では,盧溝橋の中国人民抗日戦争記念館を,韓国では,西大門刑務所歴史館を訪れております。両国を日帰りするだけでも大変なことなのに,博物館の見学をされるとは,博物館がいかに政治的な場所であるかを物語っております。  博物館の建設には,本来,設置者の意図が存在します。小泉首相が訪れたこれら2館は,反日教育のシンボル的な存在であると言われておりますが,博物館にはそうした大きな影響力があることも事実であります。  また,博物館の活動は,近年,教育活動を重視する動きが出てきております。単なる学術研究の成果の公開といった姿勢から,利用者の生涯学習の支援としての一環,また,博物館を市民に結びつける動きとして評価できると考えます。  先日,総務委員会で視察に伺った高知市には,市制100周年を記念して新たな100年へのシンボル施設としての歴史博物館,自由民権記念館が建設されておりました。明治時代を思わせるレトロ調の外観もさることながら,自由民権運動を中心に土佐の近代に関する資料を広く収集,保管,展示をされての施設には,近代日本の歴史に土佐の自由民権運動は,大きな役割を果たしたという高知市民としての誇りが感じられました。  また,浦安市にことし4月に開館した郷土博物館は,11月中旬には来館者が10万人を突破,大好評を博しております。同館の目玉は,約140平方メートルの野外展示場の浦安の町であります。漁師町として活気にあふれた時代の民家や船宿,商店などを移設,また新設し,昭和27年ごろの町並みを再現しております。貝殻道や共同水路なども登場し,各施設は靴を脱いで上がったり,展示品に直接触れることもできるようになっております。さらに,漁師や船大工の市民によるボランティアグループが,来館者に当時の生活道具や玩具の使い方を手ほどきするなど,体験型博物館として人気を得ております。  我が郷土千葉市を誇るためにも,千葉市の歴史がきちんとわかる場所が必要ではないでしょうか。日本の歴史を振り返ることも大切なことですが,千葉で生まれ育った人が自分たちの原点が確認できるように,また,そこに行けば千葉の成り立ちがわかるような,直接触れる中から先人たちの苦労が感じとれるような,そうした郷土博物館が求められているのではないでしょうか。埋蔵文化財調査センターを含め,今ある建物を最大に活用しながら,きちんとした立て分けが必要であり,利用者の存在を意識した取り組みが求められていると考えますが,当局の御見解をお聞かせください。  さらに,本市には,博物館の紹介を含めた千葉市観光ガイドマップがございますが,これは,区ごとのグルメ,レジャーガイドとなっております。市外から訪れた方々が,どこに行けば何がわかるというような,教育的PRを含めた千葉文化の情報提供をすべきと考えますが,当局の取り組みについてお答えください。  次に,少子化対策について,母子保健医療対策について伺います。  妊娠届は,妊娠を早期に把握し,妊婦から産婦へ,さらに乳幼児へと一貫した母子保健対策を実施するための出発点として重要であることは言うまでもありません。  本市における妊娠の届け出状況は,年々妊娠初期に届ける割合の増加が見られるものの,妊娠20週以降の届け出も2.6%あり,母子保健対策の推進の上からも,早期届け出の推進に努める必要があると言えます。  一方,妊娠の届け出から母子健康手帳の交付の際に行われるべき初めての保健指導は,母としての自覚を促し,母子を守るための継続したサービス提供のスタートとなる大切なときであると言えます。  先日伺った広島市では,基本的に妊娠の届け出から母子健康手帳の交付まで,すべて区の保健センターで行われておりました。妊娠の届け出に来られた方は別室を確保して,専門職による個別相談体制を含めた母子保健事業が開始されることになります。現在,組み分けのできていない区もありますが,そうした区においても,妊娠届け出のカウンターの隅にきちんとスペースを設けて,個別の指導を開始しているとのことでした。特に,増改築された南区役所の指導室は,区役所の入り口のそばにあり,大きなスペースはないものの,区役所のカウンターとは違った温かい雰囲気の工夫がなされ,私も経験がありますが,戸惑いながら妊娠の届け出をされる区民にとって,安心できるスペースであると実感いたしました。  さらに,健やか親子21の主要課題への取り組みの中にも,母子健康手帳などの活用を通じた体系的な育児支援状況の提供が挙げられております。本市では,市民の利便性を重視する余り,母子健康手帳の交付から始まるべき大切な母子保健のスタートがおくれる結果になっているのではないでしょうか。お答えください。  また,本来,母子保健の専門家である助産婦にこそこうした部分の指導が任せられれば,妊娠中の訪問や分娩後の新生児訪問など,継続した相談体制の確立が可能と考えますが,当局の見解をお聞かせください。  地域周産期母子医療センターの整備につきましては,施設整備もさることながら,日本における周産期死亡は,戦後一貫して改善され,諸外国と比較しても大分低率になってきてはおりますが,千葉県での周産期死亡率は,全国比を上回っております。そうしたことを踏まえ,千葉市における妊産婦周産期の保健水準の評価と取り組みの状況についてお答えください。  次に,乳幼児対策について伺います。  1歳半,3歳児健診の受診率は,それぞれが90%前後となっております。当局の皆様の努力もさることながら,そうした受診率をお母さんたちの育児に対する意欲の一端だととらえるならば,異常や障害の発見のためのチェックだけでなく,母親としての責任や育児のためのさまざまな情報提供の場所としても大いに活用していくべきと考えます。仕事を持つお母さんたちを含めて,健診に行ってよかった,役に立った,参考になったと評価されるような事業の拡充を要望いたします。  乳幼児の齲歯予防の一つとしてのフッ化物歯面塗布については,さまざまな研究評価を見きわめながら,当局の姿勢については見直しの時期に来ているのではないでしょうか。  健康日本21にも乳幼児の齲歯予防の重要性が述べられており,その予防策としてフッ化物歯面塗布の回数に応じて齲歯抑制効果の上昇が認められるため,乳歯の放出状況にあわせ適宜塗布を受けることが推奨されると述べられております。  また,3歳までにフッ化物歯面塗布を受けたことのある者の割合の増加を目標とし,50%以上の目標値を提示しております。  本市として,現段階でのフッ化物歯面塗布者の数値を踏まえ,これら健康日本21の示したリスク低減目標に対しての取り組みについてお聞かせください。  私は,こうした事業内容について,すべて行政が判断することに疑問を感じております。今,求められていることは,できるだけ多くの情報提供,また情報開示の中から保護者の選択ができるような環境を整えることではないでしょうか。当局のさらなる前向きな取り組みを要望いたします。  最後に,母性健全育成について伺います。  増加が心配されている性感染症の予防方について,10代を中心とした若者の大半が,恥ずかしがらずに堂々と教えてほしいと学校などでの性教育に不満を持っていることが,厚生労働省の厚生科学研究で明らかになっております。  東京の繁華街で約300組のカップルへのアンケート調査によると,若者の87.2%が恥ずかしがる大人に不満を感じており,62.6%が中高生はセックスをしないという前提の話し方は白けると答えております。また,アンケートに答えた10代の女性の77.1%が性体験があるとしていました。  研究グループの広島大学医学部の木原助手は,若者は情報を求めており,重要なのは,教える側の大人の役割だと指摘しております。  性感染症の感染予防の考え方に関する意見では,アンケートに答えた602名の10代の若者のうち,危ないことは危ないと教えてほしいが88.9%で最も多く,74.4%がふざけ半分な言い方はしてほしくないと答えております。また,相談できる人や病院など,性感染症が心配なときにすぐに役立つ情報を教えてほしい。また,教える人自身の経験だと,身近に感じられて聞きやすいという大人への要望がいずれも70%を超えておりました。  性感染症は,特別な病気ではなく,性生活を持つすべての人の問題であり,性感染症にかかるとエイズウイルスに感染する危険性が上昇すること,女性の場合は,不妊になるおそれがあることも指摘されております。そうした現実,子供たちの声をきちんと受けとめた母性健全育成の施策が求められております。  学校施設や保健センターだけにとどまらず,女性センターや青少年センターなどを含めたさまざまな場所を利用して,専門家や身近な人など,講師の工夫をしながら,オープンで明るい性教育,正しい情報の提供をすべきと考えますが,当局の取り組みについてお聞かせください。  地域子育てにつきましては,これからの学校は,地域とともに子供を育てる視点に立って,今まで以上に開かれたものでなければならないとの御答弁をいただきました。教育長が胸を張っておられた本市の地域ぐるみ教育も,平成14年度で一応終了すると伺っております。家庭と地域が一体となった青少年健全育成活動の推進,そうした地域での関係を土台にしながら,子供たちのために一番親しみのある小学校の放課後を自由に遊べる場所として提供していただきたい。全市統一でなくても,可能な学校からの取り組みを重ねて要望し,当局の取り組みを大いに期待したいと思います。  次に,市立青葉病院について伺います。  パラメディカルスタッフの確保もさることながら,病院職員の60数%を占める看護職の採用は大変重要となります。現在,職員の採用基準の中に,30歳までの年齢制限がございます。有益な人材の確保の条件が,30歳未満である理由をお聞かせください。  殊に,市立青葉病院での採用の場合,幾つかの新しい診療科の増設や高齢者対応の中心となる地域に開かれた病院としての機能を考えたとき,経験のある専門性の高い有益な看護婦の確保を行うべきと考えます。そのことが現在働く看護職の活性化にもつながっていくと思われます。  さらに,医療条件の近い近郊の政令市での看護婦の年齢制限は,川崎市で39歳,横浜市で40歳となっております。看護婦免許の取得は早くても21歳であります。結婚や出産を経験すれば30歳でも臨床の経験は少なくなります。そうした看護職の持つ背景をも踏まえた人材確保が必要と考えます。市民のためにも,ぜひ採用基準の再検討をすべきと考えますが,当局の御見解をお聞かせください。  また,開設時期に向けた交通アクセスについては,市立青葉病院の開設時に,交通問題で市民の利便性が損なわれることのないように関係当局の取り組みを要望いたします。  さらに,看護婦養成施設の形態につきましては,看護教育も教育のカリキュラムが重要となることは言うまでもありません。現在設置されている他の県立,また市立の看護婦養成施設では,ほとんどの設置形態が短大か大学であります。重ねて本市の養成施設の設置が何年か先であることを考慮すると,後ろ向きの取り組みであると言わざるを得ません。市民の生命を守るという視点から,さらなる御検討を重ねて強く要望いたします。  次に,高原千葉村について何点かお聞きいたします。  市民からの要望がアンケート箱に寄せられていることは,私も伺っておりますが,その要望したことがなかなか実現しないという声も聞かれます。高原千葉村で働く職員は,千葉市の職員のほか地元で採用された方も多くいらっしゃいます。市民から要望されたことがどのような形で市民局まで伝わるのでしょうか。そして,それらをどのように確認,チェックする体制になっているのですか,お答えください。  また,要望といっても,すぐに解決できる問題ばかりではないと思いますが,今まで寄せられた市民からの要望についてお聞かせください。  さらに,多くの市民が利用するためには,サービスの向上と施設利用の利便性も大切な要因と考えます。利用者の方々からは,働いている職員が非常に親切に対応してくださっていると伺っております。  そこで,さらなる利用者の増加のために,施設のバリアフリーの現状と今後の取り組みについてお聞かせください。  また,一般の旅館やホテルでも,シーズンとシーズンオフには料金に違いがあります。シーズンオフ時には利用料金の減額があってもいいのではないかと考えますが,いかがでしょうか。  さらに,高齢者の状況や障害者の障害の程度によっては,一人で宿泊することが困難な場合,そうした方々の付き添いをする人に対して減額等の取り組みが必要と考えますが,当局の御見解をお聞かせください。  臨海荘につきましては,東関道館山線の開通にあわせた整備が望まれております。職員の皆様の努力を十分に認めた上で,市民の余暇施設として存続させるためには,宿泊可能人数が123名で稼働率33%では,市民に対して申しわけが立ちません。施設のPRの方法もさることながら,海型のリゾート保養施設として一日も早い再整備を要望いたします。  次に,緑区の諸問題について要望いたします。  土気駅南口の駐輪場の増設については,何人かの方が駐輪場での登録を断られたので何とかしてほしいとの相談を受けて質問をさせていただきました。御存じのように,あすみが丘方面の人口は,ここ7年で8,900名余りの増加がございました。一方,土気駅からの路線バスは,住民要望があるものの,最終が22時台で,ほかの地域に比べると本数も少ないわけであります。これからの地域住民の足を考えると,自転車,バイクは必要品となります。放置自転車が駅周辺にあふれてからの対応にならないように,当局の整備計画を見守ってまいります。  鎌取駅エレベーターの聴覚障害者の対応につきましては,聴覚障害者に対応可能な施設の設置を検討していただけるとの答弁をいただきました。一日も早く聴覚障害者にとって,バリアフリーエレベーターとして稼働できるように,当局の取り組みを期待いたします。  さらに,関連して伺った市長への手紙についてのシステムについては,おおむね理解いたしましたが,市長に手紙を書く市民の思いを推察すると,一段階,確かに受け取りました,返事にはどれくらいの時間が必要と思われますなどの返事があってしかるべきと考えますが,いかがでしょうか。手紙とはいえ,返事に2カ月もかかってしまうシステムに問題はないのでしょうか。  さらに,今回の投函者は聴覚障害者で,その方々にとっては大変重要な問題であったわけです。市当局の状況ではなく,手紙を書かれた市民の立場になって対応する必要があるのではないでしょうか。  市長への手紙ですから,市長が返事をなかなか書かないと思われてしまうこともあろうと考えます。せっかくの市民と市長のコミュニケーションを,有効にさらに効果的に運用させる方法を検討すべきと考えますが,当局の御見解をお聞かせください。  低床バスの運行につきましては,この11月29日より,緑区内に初めて千葉中央バス所有の2台の低床バスが運行されたと伺いました。当局とバス事業者の取り組みを評価するとともに,床の低い低床バスなんて見たこともないと話されていた緑区の高齢者の方々の喜ぶ顔が浮かんでまいります。さらなる事業の拡充を望みます。  また,横浜市の交通局では,低床バス導入のために市バスの事業所の敷地内の改修が行われております。1カ所の折り返し場で敷地の傾斜を緩やかにしており,さらにもう1カ所では,詰め所の出入り口で歩道の切下げを緩やかにする工事を土木事務所が行っております。
     市バスを持たない本市にとりましても,低床バス導入のための補助制度だけでなく,バス事業者が低床バス導入に際し,バス事業者のバス操車場や営業所など改修のための助成制度について,さらに検討していただきますよう,重ねて要望いたします。  以上で2回目の質問を終わりにします。 19 ◯副議長(内藤靖夫君) 答弁願います。教育長。 20 ◯教育長(飯森幸弘君) 千葉市の博物館について,2回目の御質問にお答えします。  まず,博物館の役割と事業の取り組みについてでございますが,加曽利貝塚博物館では,貝塚を中心とした縄文時代の歴史を,また郷土館では,中世の名族千葉氏を中心とした,古代から現代までの歴史,そして埋蔵文化財調査センターにおきましては,市内で発掘されました住居跡や土器などを展示し,それぞれが役割を分担しながら,各種の事業を実施しております。  今後は,それぞれの施設の特徴を生かしながら,千葉の生い立ちや生活文化に関する企画展を取り入れるなど,利用者のニーズに対応する取り組みについて検討してまいります。  次に,教育的文化情報の提供についてでございますが,現在,加曽利貝塚博物館郷土博物館,埋蔵文化財調査センターの情報につきましては,市の教育委員会ホームページや生涯学習情報提供システム及びそれぞれの施設やパンフレットなどで提供しております。  今後は,議員の御提案の内容を踏まえまして,各施設に関する情報提供の一層の充実に努めるとともに,博物館資料のデジタル化なども含めて検討してまいりたいというふうに思います。  以上で終わります。 21 ◯副議長(内藤靖夫君) 保健福祉局長。 22 ◯保健福祉局長(片岡佳和君) 2回目の御質問にお答えします。  初めに,母子保健医療対策についてです。まず,妊産婦対策について,母子健康手帳の交付に関してですが,保健所,各保健センターにおいては,保健婦による個別相談を実施しておりまして,区役所でも保健福祉総合相談窓口で同様の相談を実施することとしております。  今後は,これらのより一層の周知に努めるとともに,交付方法についてもさらに検討してまいりたいと考えております。  次に,助産婦による保健指導に関してですが,母子健康手帳交付の際の保健指導は,母子保健全般についての相談指導に応じるため,保健センターの保健婦が担当することとしており,妊産婦新生児訪問指導を行う助産婦とは必要な連携を図っているところであります。  今後とも,妊産婦,新生児に対する適切な保健指導が図れるよう,議員お話しの継続した相談体制を十分に念頭に置き,より一層の連携に努めてまいりたいと考えております。  次に,本市における妊産婦周産期の保健水準の評価と取組状況についてですが,妊産婦周産期の保健水準としては,平成11年の本市の周産期死亡率が5.6となっておりまして,千葉県の6.6,全国の6.0より下回っております。また,新生児死亡率についても,本市は1.3で,千葉県の1.5,全国の1.8を下回っております。  また,妊産婦周産期の保健水準を上げるために,妊娠中毒症の予防や喫煙の弊害などについての保健指導や,疾病の早期発見を図るための健康診査を実施しております。  また,現状では,ハイリスクの妊婦や新生児の受け入れについて,千葉大学医学部附属病院,千葉県こども病院や海浜病院等で行っております。  なお,本市の休日及び夜間等における産科救急医療体制につきましては,患者の受け入れを,両市立病院を中心として行っているところであります。  次に,3歳までのフッ化物歯面塗布者数についてですが,今年度9月に実施した3歳児健康診査受診者600人を対象に,歯科衛生士による聞き取り調査の結果,177人,29.5%がフッ化物歯面塗布の経験がありました。  したがいまして,今後は,その実態把握の状況も踏まえながら,現在行っているフッ化物歯面塗布に係る検討をさらに進めてまいりたいと考えております。  次に,母性健全育成に関してですが,基本的には,これまで生徒と,その保護者を対象とする場合は学校で,また一般を対象とする場合は保健センターで,性教育に関する正しい情報の提供を実施してきておりますが,適切な機会や場所をとらえ実施することや,講師の選定などについて工夫してまいりたいと考えております。  次に,市立青葉病院に関して,看護婦採用試験の受験資格について,2点の御質問をいただきましたので,関連がありますので,一括してお答えします。  両市立病院の看護職員の受験資格年齢は,保健所等(同ページにて保育所等に訂正)の看護婦の受験資格年齢にあわせて満30歳までとしておりますが,今後,他の政令指定都市の状況等も調査して検討してまいりたいと考えております。  以上でございます。 23 ◯副議長(内藤靖夫君) 市民局長。 24 ◯市民局長(安部盛雄君) 高原千葉村について,2回目の御質問にお答えします。  高原千葉村の市民からの要望はどのような形で市民局へ伝わるのか,また要望の内容はどのようなものかについてお答えします。  利用者からいただいた要望で,緊急性の高いものは,直ちに電話連絡で市民局にございます。また,緊急性のない修繕等については,市職員も出席し,毎年5月に行われます高原千葉村協力会総会において御提案などをいただき,そこで要望の把握をしております。  また,要望の主な内容についてですが,特に多いものとしては,食事に関することで,山菜料理をふやしてほしい,あるいは朝食には,普段家で食べているパンがほしいなどといった要望が寄せられております。  今後ともさらにきめ細かく要望を把握し,必要な対応を図ってまいります。  次に,千葉村の利用者の増加を図るための施設のバリアフリーの現状と今後の取り組みについてですが,市民ロッジでの対応としては,玄関からフロントへのスロープや車いす利用者のためのエレベーターの押しボタン,浴室の手すりの設置などを行っております。  また,障害者に利用しやすいようにということで,客室を1室整備しております。具体的には,室内をバリアフリー化しているとか,あるいは室内で直接入浴ができるようにするなどの対応を図っているところでございます。  青少年自然の家での対応としては,障害者用トイレのほか,2階への車いす用リフトの設置などを行っております。  今後の取り組みにつきましては,耐震補強工事の実施と合わせ,必要な取り組みを検討してまいります。  次に,高原千葉村のシーズンオフの利用料金の減額についてですが,市民ロッジの平成12年度の利用状況を見ますと,最も多い月は8月で最も少ない月は12月と,その間にはかなりの格差が見られますが,シーズンとしてとらえた場合,第一四半期と第四四半期がいずれも約8,000人,第三四半期が約9,000人,第二四半期が約1万2,000人となっており,余り差のない状況にございます。  高原千葉村は,四季折々に自然を満喫できる施設でありますので,今後とも多くの市民に利用していただけるよう検討してまいりたいと思います。  次に,高齢者及び障害者の付添人利用料金の減額措置の実施につきましては,受益者負担の観点を踏まえるとともに,他の政令指定都市における類似施設の状況などを踏まえ,今後研究してまいります。  次に,市長への手紙の回答についてですが,議員から,回答に時間を必要とする場合は,回答の前にしかるべき対応があってもよいのではないかといったようなお話をいただきましたが,今後,所管部局と連携のもとに,できるだけ早く回答できるように努めるとともに,調査,そのほかに時間を必要とする場合などは,発信者に中間報告を行うなどの方策をとってまいりたいと考えております。  以上で終わります。 25 ◯副議長(内藤靖夫君) 保健福祉局長。 26 ◯保健福祉局長(片岡佳和君) 大変失礼しました。先ほどの答弁の中で,看護婦採用試験の受験資格,30歳までとしている理由につきまして,保健所等の看護婦の受験資格にあわせてと答弁申し上げましたが,保育所等の看護婦の受験資格の間違いでございました。どうも失礼いたしました。 27 ◯副議長(内藤靖夫君) 近藤議員。 28 ◯5番(近藤千鶴子君) ただいまは御答弁ありがとうございました。3回目は,私の所感と要望を述べさせていただきます。  先日,私は先輩・同僚議員の皆さんとともに,ニュージランド,オーストラリアの海外行政視察に参加いたしました。国の成り立ちや組織の大小の違いはあるものの,その国で働く議員や行政職員の意識の違いにも新鮮な驚きがありました。  特に,オーストラリアのサウスシドニー市とシドニー市では,市民に対しての行政の対応の早さに感銘を受けました。サウスシドニー市では,庁舎が2年前にひょうの被害に遇われ,賃貸の仮庁舎で業務が行われておりました。本庁舎の中で市民の姿を余り見かけませんが,市民要望はどのような形で受けるのですかとの質問に対し,市民からの問い合わせに対しては,ほとんどのことが1階のフロアの窓口で済まされること。どうしても窓口でわかりにくい用件のみ市民が直接各所管に伺うシステムになっているとのことでした。市民のための行政サービスであることが強調されておりました。  シドニー市では,市の推進するIT戦略の中で市民の意見を幅広く吸い上げることの重要性が述べられました。インターネット上とはいえ,市に寄せられた市民の要望や問い合わせに対しては,24時間以内に必ず返事を出しますとの女性担当者の話に,ITへの取り組みと同時に,そこにかかわる職員の誇りを感じました。  地方分権が推進され,分権型社会にふさわしい新たな視点に立った行政運営が求められておりますが,それらを実行するためには,専門性を生かした人材の登用が必要になります。そしてまた,そこにかかわる私ども一人一人の意識の改革が前提となるのではないでしょうか。  継続してきたことを変革するには,幾つかの抵抗を越えなくてはなりません。また,多くのエネルギーが必要となります。新たな世紀,私もしっかりエネルギーを蓄えて,生活者の視点に立った提案をさせていただきます。どうぞ各所管の皆様におかれましては,各事業へのエネルギッシュな取り組みをしていただきますよう要望いたしまして,私の一般質問を終了させていただきます。 29 ◯副議長(内藤靖夫君) 近藤千鶴子議員の一般質問を終わります。  一般質問を続けます。28番・福永洋議員。    〔28番・福永 洋君 登壇,拍手〕 30 ◯28番(福永 洋君) 福永洋です。一般質問を行います。  最初に,障害者問題についてです。  まず,障害者の生活と権利を守ることについて伺います。  私どもは,さきに議案提案権を行使をして,ハーモニープラザの障害者利用料の減免制度を明確にするよう求めたところであります。  障害者基本法の中で,経済的負担の軽減として,第23条で国及び地方公共団体は,障害者及び障害者を扶養する者の経済的負担の軽減を図り,または障害者の自立の促進を図るために,税制上の措置,公共施設の利用料等の減免その他,必要な施策を講じなければならないと定めております。  にもかかわらず,市内有料公共施設において,障害者への使用料等の減免規定が,ポートアリーナ,ポートタワー,マリンスタジアムのように明確に規定をされているものもある一方で,対応していない施設もかなりあります。法律で決められていることですから,市としてもきちんと対応がされなければなりません。  女性センター以外でも,ふるさと農園,勤労市民プラザ,生涯学習センター,市民ギャラリーいなげ,スポーツ広場,土気あすみが丘プラザ,ユースホステルなどでは,障害者への減免規定がないわけであります。  そこでお尋ねをいたします。  一つは,市内公共施設において,法律上明確に障害者への減免規定が講じられなければならないのに,学習,文化,スポーツ,宿泊施設などで減免が行われていないのはなぜなのか。  二つは,公共施設においては,障害者への減免規定を一本化して,市民に対して同じ対応ができるようにするべきではないのか。また,市民に広くPRすべきではないのか。  次に,障害者の恋愛と性の問題についてお尋ねをいたします。  1991年7月10日付で,当時の厚生省は,性に関する心の悩み相談事業実施要領に基づいて,全国47保健所で性に関する相談事業を行っているわけであります。  性に関する公の相談機関が発足をしていたことは,関係者には余り知られていなかったようであります。その要領の目的の中で,近年,社会環境や家族構成の変化,個人の価値観の多様化等を背景として,性衝動のコントロール,心因性性機能障害,若年妊娠等性の問題が顕在化するとともに,性に関する正しい知識の普及が必ずしも十分でないことによって,思春期から老年期まで幅広い年代層において性に関する悩みが増加している。その結果,うつ状態やノイローゼ状態を来す者もふえている。こうした問題に総合的対応が必要なため,保健所に性に関する心の悩みの相談窓口を設置をする。性に関する正しい知識の普及啓発を行い,精神保健の増進を図るとしています。ノーマライゼーションの中での障害を持つ人にとっては,恋愛,結婚にはいろんな面で大変な問題があるわけであります。  そこでお尋ねをいたします。  一つには,障害を持つ人の結婚や性についての相談件数,内容,対応はどのようになっているのか,問題点は何か。  二つは,千葉市として障害を持つ人の市民講座などを開催をすることを求めるものであります。  次に,アシスタンスドッグについてお尋ねをいたします。  千葉市に,全国で初めてアシスタンスドッグ,その中の介助犬が区役所の中で認められることになりました。関係者の期待はかなりのものがあります。人にも動物にもやさしい社会でなければなりません。その中で,犬は障害を持つ人にとって大きな力を発揮しております。盲導犬の役割は,皆さんだれもが評価をするところであります。  そのほかにも,聴導犬,アラート犬とさまざま,世界でも日本でも活動をしております。聴導犬は,聴覚障害者にとって音を聞いて火事の危険を教えたり,訪問者を知らせることなど健聴者とのバリアフリーを取り除くことができます。アラート犬は,てんかん,糖尿病の発作などを予知し,転倒によるけがを未然に防ぎ,恐怖感を取り除いてくれるものであります。  介助犬は,日本では,1992年に育成が始まったところです。ですから,介助犬の数もそんなに多くはありませんが,体の不自由な人にとって日常生活の手助けをする。すなわち,自力で立ち上がれない人の起立を助ける,身の回りの細かい仕事,ドアを開ける,歩行が困難な人のつえがわりになる,手動車いすの移動を補助するなど,大まかに三つの仕事があります。その他介助犬と生活をすることによって自立をした生活を送り,犬とよきパートナーとなり精神的にも安定する。介助犬との散歩でリハビリになるなど,心の支えになっていることは,大きな役割ではないでしょうか。  問題は,介助犬が日本では社会の理解を得られていないということであります。働く犬に対して,犬の特性や正しい知識を学んで,人と犬が快適な生活が送れるようにして,介助犬が十分理解されていく社会が求められているところであります。  千葉市において,介助犬が認められたことは,評価できるものであります。しかし,実際の場面では,市民,職員の理解を初め,建物への出入り,買い物のときなどの対応など,アシスタンスドッグとしてその内容が知られていなければ,さまざまな困難が出てまいります。介助犬の正しい役割が伝わりません。そんなことのないようにすることと,ボランティアで公的支援がない中で頑張っている,介助犬を育てているトレーナーの人たちや,何よりも介助犬を必要としている人にとって,千葉市での介助犬の役割が改めて評価されることは,大きな前進となります。  そこでお尋ねをいたします。  一つは,介助犬やその他アシスタンスドッグについての役割をどう認識していますか。  二つは,千葉市において介助犬の導入の経過と市として行うべき事柄,職員,市民の理解を得るためのPR等についてお尋ねをするものであります。  次に,デイサービスについてお尋ねをいたします。  今日,不況の中で,特に障害者の置かれている状況は深刻であります。しかし,IT時代の中で,障害を持つ人にとって,パソコンは情報の伝達,収集,仕事などにおいて,重度の障害があっても,その人の可能性を引き出してくれるわけであります。  ハンディを持つ人がパソコンを自由に使えるようにすることは,社会参加を保障することになります。そのためには,障害者を対象にしたパソコン教室を行っているところへの援助等が必要であります。東京都の杉並区には,スラッシュという,視覚障害者を対象にしたパソコン教室の施設が,区のデイサービス事業として認められ,活動をしているわけであります。  そこでお尋ねをいたします。  障害者の社会参加と自立のため,パソコンは大きな力を持っているわけです。市として,視覚障害者を初めハンディを持つ人たちのために,国の障害者情報バリアフリー化支援事業の千葉市での実施。そして,パソコン教室への一層の援助やデイサービスとして認定して活動を広げることはできないのか,お尋ねをいたします。  次に,安全を守る行政についてお尋ねをいたします。  まず,がけ崩れ対策について伺います。  さきの10月10日の集中豪雨により,市内中央区でがけ崩れが発生しました。急傾斜地でもなく,日ごろも危険とは思われないところでした。高さは4メートルぐらいで,低い所でのがけの崩壊でした。千葉市でも初めてのケースと言われておりますが,修復をめぐって被害が民間同士で起きた場合,解決が大変困難になります。さらに,これと同じようながけが市内にはたくさんあるわけです。低いがけだから大丈夫とはいきません。がけが崩れる前に手だてをとる必要があります。しかし,事はそう簡単ではありません。費用の問題が大きなネックになります。土地がふえるわけでもなく,多額の費用を負担をすることは,不況の中,大変難しい話であります。  がけ崩れは,命と財産に大きな影響を与えます。現在のところ,こうしたがけ崩れやがけ面の緑地化,排水施設の設置,整地に対して住宅金融公庫で宅地防災工事資金融資制度があります。この制度を使いやすくするために,公庫の融資制度のみでなく,他の政令市でも行っていますけれども,市独自で上乗せを行い,改修工事がスムーズに進むようにすべきですが,そこでお尋ねをいたします。  一つは,市内において,中央区のようにがけ崩れの危険のある箇所はどのくらいあるのか。また,がけ崩れを未然に防止をするために,どのような対策をとっているのか。  二つは,融資制度を関係者がもっと利用しやすくするために,利子補給を行うこと。融資限度額を引き上げること。さらに,行政としてがけ崩れに対し独自の制度を設けることや公的立場から技術的な援助など,さまざまなアドバイスを積極的に行うことを求めるものであります。  次に,スズメバチ対策について伺います。  ことしは,保健所にスズメバチに関する問い合わせがふえているようであります。千葉市の場合は,駆除する業者,県害虫防除協同組合を紹介していますが,費用は,依頼者が実費を負担しなければなりません。  横浜市では,1993年5月より,横浜市スズメバチ駆除費補助要綱をつくり,市民の経済的負担を軽減するとともに,安全な市民生活を確保するとしています。補助金額は,駆除費用の半額としていますが,生活保護世帯,所有者・管理者の把握が困難な場合は,全額補助をする内容となっています。横浜市では,2000年で847件,2001年9月30日現在で993件の実績があり,本年度の予算は8,555万6,000円であります。  名古屋市では,住民の危害防止を第一に考えて,市の生活衛生センターで,無料で駆除しています。  そこでお尋ねをいたします。  一つは,千葉市におけるスズメバチの被害の実態と相談,対応について。  二つは,千葉市でも横浜市のようにスズメバチ対策のための予算を組んで,市民の安全と経済的負担の軽減を図る。または,名古屋市のように,市が直接駆除してはどうでしょうか。お尋ねをいたします。  次に,町づくりについてお尋ねをいたします。  現在,中央区の松波,新千葉,春日,この三つの地域で,マンション建設反対ののぼりや看板が林立をしております。これらの地域は,古くからの住宅地であり,閑静なところでした。緑と町並みが調和した景観があります。そんな中に,ある日突然,マンション建設が持ち出され,住民の皆さんは,これまで行政に何度も陳情したり,説明会を持ち,いろんな形で反対運動を進めてきているわけであります。  法的に問題がなければ高層マンション建設が可能ということになれば,それまでの町並みは一気に崩壊をします。静かで平和な暮らしを奪い,環境悪化になります。さきに千葉みなと駅近くの工場地帯にマンション計画が持ち上がり,現在建設が進められています。こんなことが続くならば,千葉市の町づくりは一体どうなるのか。大変なことになるのではないでしょうか。  そこでお尋ねをいたします。  一つは,住宅地の真ん中に高層マンション建設がさっと認められて建設されてしまうことになった根拠は何だと考えるのか。市としてどのような対策があるのか。
     二つは,東京都の国立市では,マンション建設で高さの制限を行政として求め,裁判になっているわけであります。市民の生活を守ることを考えるなら,現在紛争中のところも含めて,市独自に規制を行うよう求めるものであります。  次に,子どもの権利条約についてお尋ねをいたします。  まず,アトピー性皮膚炎について伺います。  さきに文部科学省は,アトピー性皮膚炎を学校病に指定することが検討され,早ければ来年度から実施する方針とのことであります。  学校保健法では,経済的に困難な家庭に対して,指定する中耳炎などの病気にかかった場合,国と地方自治体が治療費の自己負担分を補助するものであります。  今回,43年ぶりに見直しをすることになったものですけれども,子供にとってつらいアトピー性皮膚炎を,学校病に認定し安心して治療が受けられようにすることは,以前から要望されていました。また,子供の40%近くがアトピーといいますか,アレルギーに罹患しているとも言われており,近年大きな問題となっているものであります。  そこでお尋ねをいたします。  一つは,市内の子供でアトピーに罹患しているのは何人なのか。実態と課題について。  二つは,国が学校病に指定するまでの間においても,何らかの対策がとれないものか。このほかにも学校病に指定することが必要と思われる病気は何なのか。また,学校医に精神科,皮膚科などの専門医を配置をしてはどうか,お尋ねをいたします。  次に,学校施設の耐震問題について伺います。  現在,日本では,関東,東海,東南海,南海地域で大地震が起こると学会などでも報告をされております。また,だれもそのことを否定をする人はいません。確実に地震が早い周期で来ることは間違いがないということになります。  こうした中,子供の安全のための,校舎,体育館の耐震診断,工事を早急に進めるよう求めてまいりました。しかし,教育委員会の答弁は,矛盾をするばかりであります。  さきの9月議会では,教育総務部長は,体育館の耐震診断をなぜ行わないのかという質問に対して,体育館の耐用年数は,文部科学省の基準では40年であり,耐震補強をしても耐用年数が延長しないから,国の制度に沿って改築を進めていくと答弁をしているわけであります。計画的に行うから,順次建てかえの中で耐震工事を行おうというのでは,後退どころか,子供の安全,または地域の避難場所になっているところであり,市民の安全にも大きな障害となります。  そこで伺います。  一つは,教育委員会は,地震は計画的に来るものと考えているのか。耐震診断は,安全を見きわめる上でも必要なことではないのか。危険性を事前に知ることも不必要と考えているのか。  二つは,校舎の耐震工事と体育館の耐震診断,そして必要な工事は急ぐべきですが,どのように進めていくのか。  次に,水の安全と水道行政についてお尋ねをいたします。  21世紀は,環境の世紀であると言われております。水問題について言えば,水道事業経営の矛盾,施設に関する問題,環境ホルモンを初めとする目に見えない水質悪化や生態系に関する実態を調査をし,すべての人々とともに解決策を考え,よりよい水道行政を確立することが求められているというふうに思います。  千葉市は,歴史的経過から,旧土気地区が水道局の担当地域になっています。他政令市では,幾つかの自治体の事業団,単独で県や府から供給を受けているところなどいろいろですが,政令市の水道料金は,1999年度で,13ミリの口径で10立方の利用料が,名古屋市では740円,仙台市では1,449円であります。約2倍の差があります。ちなみに,千葉市は990円で,12政令市中5番目の高さということです。命にかかわる水が,こんなに値段が政令市で違っていいのかということになります。  水道行政は,一般会計と違って企業会計であります。将来的な見通しを持った水道事業の経営が求められます。そのためにも,水資源の問題は,さきにも述べたように,国連の持続可能開発委員会で,21世紀の大きな問題の一つが水資源問題となると言われております。過大な水需要予測とダム建設一辺倒の水資源開発計画を見直しするだけでなく,高度経済成長時代に生まれた多大な水消費スタイルをかえて,都市化によって断ち切られた自然の水循環を回復させ,地域の特性を生かした清浄でおいしい水が供給されなければなりません。  同時に,流域を単位として自然の水循環を重視をした施策の展開と,流域内にゴルフ場,レジャー施設,産廃施設など開発について法的規制が必要です。そして,渇水に強い節水型社会を目指すことが求められております。  そこでお尋ねをいたします。  一つは,鉛管は健康上問題があります。市内の県水,市水での鉛管の利用実態と危険性について。そして,ステンレス管などにかえることを求めます。  二つは,来年4月より水道法が改正をされます。このことによって,10トン未満の受水槽は,これまで規制がありませんでしたけれども,改正で水道局が規制をすることができるようになります。これらの数と対応について。  三つは,受水槽では管理上問題があります。直接給水が必要となりますが,水道管の取りかえなどいろんな問題が起こると予想されますが,どのように解決をするのか。  四つは,千葉市の自己水源は大切にしなければなりません。その場所と管理について。  五つは,柏井浄水の原水はきれいな水ではないとされておりますが,おいしい安全な水にすることのための対策について。  六つは,フッ素を水道に入れることが虫歯予防になると,市の歯科医師会からも言われております。水道を供給する側からの問題について,お尋ねをいたします。  次に,地下水の問題についてお尋ねをいたします。  川の水は公水であり,地下水は,日本の法律では私物として考えられています。それで,地下水汚染は,公害対策として行われてきました。しかし,だからと言って企業がどんどん地下水をくみ上げれば,地盤沈下などの問題が起きます。  市内での公害対策の対象にならない1インチの口径以内であれば,規制なくくみ上げることができるわけであります。ポンプも強力になれば,相当な水をくみ上げることができます。  そこでお尋ねをいたします。  一つは,市内でこうした規制がない地下水のくみ上げで営業しているところはどのくらいあるのか。問題はないのか。  二つは,くみ上げれば当然排水が必要ですが,きちんと浄化して排水をされているのか。  次に,難病対策についてお尋ねをいたします。  原因が不明であって治療方法が確立をしていない難病は,2001年5月現在で,ベーチェット病,多発性硬化症など46疾患,交付件数は47万2,312件です。  千葉市では,2000年度で3,225人であり,また,小児の難病に対する小児慢性特定疾患治療研究費の受給者数は,ぜんそく,悪性新生物など10疾患,7,259人であります。  難病対策は,要綱として,我が国では1972年の4月から,ベーチェット,スモン,重症筋無力症などが対象となり,その後,疾患が拡大をされてきました。要綱だからこそ自由に発展進化してきたという関係者もあります。  難病対策が,これまでの高い医療費を免除してきたことは,患者,家族の大きな救いになってきました。しかし,厚労省は医学の進歩に伴い,がん,寝たきりの原因疾患等のほか疾患との不公平感の増大を是正をするということで,1998年から重症難病患者さんを除いた難病患者さんに医療費の一部負担を導入をいたしました。  現在,厚労省は,難病対策委員会を開いて医療費の免除の見直し,対象疾患の変更など大幅な改悪をしようとしております。  難病ということで,社会の無理解と偏見の中で苦しんできたのですから,そのことから難病対策は,医学と福祉などの制度の不備の谷間から生まれて今日に至っています。大切なことは,早期発見,早期治療と負担の軽減による受診行動の援助ということになります。こうした当初の目的をきちんと守る必要があります。  今回の抜本的見直しは,難病患者はもとより家族,関係者に大きな不安を与えています。  そこでお尋ねをいたします。  一つは,国が進めている難病対策の見直しは,難病患者に苦痛と負担を与えるものであり,難病対策の制度の充実と法制化こそ必要と要望すべきであります。  二つは,東京都が単独で行っている難病患者に対する医療費助成の見直しを打ち出しました。県が,小児慢性特定疾患治療事業の一部負担の見直しを打ち出した場合,千葉市として市独自の助成を行うことを求めます。  三つは,難病患者は深刻な問題をたくさん抱えています。生活上の問題や生き方の問題もあります。患者,家族の切実な願いにこたえる行政の取り組みについてお尋ねをいたします。  最後に,行政組織と職員のあり方について伺います。  まず,独立行政法人について伺います。  2001年4月から,中央省庁改革に伴い,事業実施部門や研究機関を国から切り離し,法人格を持つ組織として独立行政法人がスタートしております。自由裁量を認めるかわりに外部からの業務評価を受けることになります。市内では,稲毛区穴川の放医研が独立行政法人に衣がえをいたしました。  国立大学の独立行政法人化が今問題になっています。これは,効率的運営の名のもとに,大学の予算と人員の大幅削減に道を開き,人事や運営についても政府の関与を強めようとするものです。  独立行政法人化は,一方で競争原理を持ち込み,利潤の追求を求めようとしています。国立病院などもこういう方向に進んでいるわけであります。  研究機関や病院,文化施設など,公的責任が問われる機関に対する独立行政法人化は許せません。地方自治体でも,関連する機関の独立行政法人化の方向を考えていると言われております。  そこでお尋ねをいたします。  一つは,国の独立行政法人に対する評価について,千葉市としてどのように考えていくのか。  二つは,国は,美術館,博物館を独立行政法人化していますけれども,市としてはどのように考えていくのか。  次に,職員の問題について伺います。  職員の研修の問題ですが,技術職の人など特に建築関係は,日進月歩で技術革新が進んでいます。千葉市においても,中堅幹部職員の研修が必要です。工事の発注,見積り,検査など先進的な蓄積が求められます。特別な専門性が必要ということではありませんが,効果的な研修は求められるわけであります。公的な責任があるからであります。  そこでお尋ねをいたします。  一つは,千葉市として技術職員の研修体制はどのようにシステム化されているのか。  二つは,現在の千葉市の職員研修体制はこれで十分なのか。市民の期待にこたえるために必要なことは何か。  以上で1回目の質問を終わります。(拍手) 31 ◯副議長(内藤靖夫君) 福永洋議員の一般質問に対する答弁を保留し,暫時休憩いたします。      午前11時42分休憩    ───────────────      午後1時0分開議 32 ◯議長(萩田 章君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  福永洋議員の一般質問に対する答弁を願います。保健福祉局長。 33 ◯保健福祉局長(片岡佳和君) 初めに,障害者問題についてのうち,所管についてお答えします。  まず,市の有料公共施設における障害者に対する減免規定について,2点の御質問にお答えします。  有料公共施設における減免規定につきましては,要綱などの基準を定め運用がされているところでありますが,公共施設については,その目的,機能,施設規模,利用者などさまざまであり,障害者について一律に減免することや減免規定の一本化については,難しい面があります。  なお,動物公園や市営プール,美術館など個人利用にかかわるものについては,広く減免されています。  お話のように,障害者基本法では,公共施設の利用料等の減免の定めがあるわけでございまして,今後とも法の趣旨を踏まえ,個々の事例に即して対応してまいるべきものと考えています。  また,そのPRにつきましては,障害者福祉の案内などにより行っておりますが,今後さらに制度のPRの充実に努めてまいりたいと考えております。  次に,障害者の恋愛と性の問題についてですが,障害を持っている方の結婚や性に関する相談については,中央福祉事務所の結婚相談員によるものが,平成12年度で188件,本年4月から身体障害者療護施設で,相談支援の一つとして開始している障害者生活支援事業での相談件数につきましては,11月時点で4件となっています。  このほか,総合相談窓口や児童相談所あるいは福祉事務所のケースワーカー等により,ケース処遇の中で相談を受け,対応しているものがあります。  相談内容につきましては,交際の機会を求めるものが多くなっていますが,結婚に対する理解が得られないものや,セクハラ,夫の暴力などの相談事例も見られます。  その対応につきましては,個々の相談内容により,個室を使用したり,障害当事者が相談を受けるなどの工夫をし,プライバシー等に配慮しているほか,必要に応じ関係機関や弁護士等の専門家につなぐなど,問題解決に努めています。  恋愛や性の問題は,人の基本にかかわる問題だけに,障害者にとっては,身体行動の制約や情報量の不足の中で,より大きな問題となっていると認識しております。  今後は,保健所などと連携し,障害者の恋愛や性にかかわる問題について,信頼できる相談体制のあり方や講座の開催などについて検討していきたいと考えています。  次に,アシスタンスドッグの役割,市民への啓発についてですが,介助犬や盲導犬などのアシスタンスドッグは,直接的には,障害者のかわりに行動することにより障害のある部分を補ったり,日常生活に必要な行動や作業を介助したり,緊急時の連絡を確保するなどの機能を有していると理解しています。これらの機能を利用することにより,障害者の自立や社会参加が促進され,生活の質の向上が図られるなど,ノーマライゼーションの実現に重要な役割を果たすものと考えています。  今後は,介助犬等の同伴についての市民の関心と理解が深まり,広く社会に受け入れられ,日常利用する施設や公共交通機関などでの利用が制限されることのないよう啓発を図るとともに,身体障害者補助犬の法制化の動向を踏まえ対応してまいりたいと考えております。  次に,障害者の情報バリアフリー化の促進についてですが,まず,パソコン教室については,障害者の自立や社会参加を促進する手段として,パソコン等の利用は大変有効であり,情報の収集や伝達にハンディのある障害者の方にも,ITの発展の成果を共有できるようにすることが大切であると認識しております。このため,本年度は,市内の障害者施設10カ所に,障害のある方も容易に使用できるパソコン等を配置したところです。  パソコン教室への援助については,デイサービスとしての認定も含め,今後,先ほど申し上げました,これらの情報機器を活用して,情報バリアフリーを促進するための在宅の障害者を対象とした利用事業を進めていく予定でありますことから,この利用事業の推移を見きわめつつ,今後研究していきたいと考えております。  なお,障害者情報バリアフリー化支援事業についても,その実施について検討してまいりたいと考えております。  次に,安全を守る行政について,スズメバチ対策についての御質問にお答えします。  スズメバチ等の駆除についての相談は,保健所及び各区役所の地域振興課が対応しています。市民からハチの巣の駆除等に関する相談があった場合,民間の害虫駆除業者で組織している千葉県害虫防除協同組合を紹介しています。  保健所及び生活衛生課への相談件数は,平成12年度は160件,平成13年度は,11月末現在で246件の相談を受けています。  なお,これらの相談の中でも目立った被害はございませんが,ハチによる健康被害があった場合には,速やかに医師の診察を受けるよう指導することとしています。  今後のスズメバチ対策についてですが,基本的に,土地・建物所有者において処理するようお願いしているところですが,今後,必要に応じて関係部局と協議してまいりたいと考えております。  最後に,難病対策に関する3点の御質問についてですが,初めに,難病対策の充実と制度の法制化について国に要望することに関してです。  国においては,難病対策全般のあり方を検討する中で,難病患者の医療費の公費負担を行う特定疾患治療研究事業についても,事業発足以来30年が経過し,既に一定の治療法が確立した対象疾患があるとの研究報告が出されたことなどを踏まえ事業を見直し,その安定化を図ることとしています。  本市といたしましては,国のこうした見直しの動向を注意深く見守ってまいりたいと考えております。  次に,県が一部負担の見直しを打ち出した場合の本市の助成についてですが,国においては,小児慢性特定疾患治療研究事業の今後のあり方と実施に関する検討会が4回開催され,当面の検討課題である対象疾患と対象者のあり方に関して,疾患の慢性についての基準や重症度の考え方などについて議論が重ねられています。県事業の見直しについて,現在,その具体的な動きについては伺っておりませんが,市としては,国の動向などを注意深く見守り,適切な対応を図ってまいりたいと考えています。  次に,難病患者の生活上や生き方の問題に対する行政の取り組みについてですが,現在,保健所において難病患者やその家族等を対象に,専門医師による医療相談を年8回実施しています。また,保健婦等による訪問指導を行うとともに,窓口や電話での相談を随時受け付けており,その中で相談のあった療養所の問題等については,難病患者等に対する各種制度を紹介することなどにより対応しているところです。  今後とも,難病患者等の置かれた状況を的確に把握し,必要な支援を行ってまいりたいと考えております。  以上でございます。 34 ◯議長(萩田 章君) 総務局長。 35 ◯総務局長(大古場 裕君) 最初に,障害者問題について,アシスタンスドッグ導入の経過につきましてお答え申し上げます。  本市職員の介助犬を導入した経過につきましては,本年7月に,介助犬同伴の申し入れがございましたが,その時点では,法整備も行われていないことから,来庁される市民の方々への対応上問題はないかなど検討すべき時間も必要なことから,時期尚早と判断いたしました。  しかしながら,その後,国において介助犬を議員立法により法制化に向けた動きが活発化するとともに,介助犬育成団体においても回答期限が延長されるなどの情勢の変化を受けた中で,10月に障害者の自立と社会参加を支援する観点から,市民の皆様の御理解をいただくため,職員とともにPRに努めることを前提に,本市として他の自治体に先駆けて,職員と介助犬の同伴勤務を許可することといたしたものでございます。
     なお,全国自治体初となる本市職員の介助犬導入につきましては,よき前例となるよう職場環境づくりに努めてまいりたいと存じております。  次に,行政組織と職員のあり方についてのお尋ねでございます。  最初に,国の独立行政法人に対する評価についてでございますが,また,その後に,国は,美術館や博物館等の独立行政法人化をしているが,どのように考えているかとのお尋ねでございます。一括してお答え申し上げます。  独立行政法人制度は,国がみずから提供している行政サービスのうち,国が直接実施する必要のないもので,完全に民間にゆだねることのできない性格を有するサービスを,国から独立した法人に行わせることにより,国民に質の高いサービスを提供することを目的とする制度でありまして,現在,国立公文書館,国立美術館,国立博物館など57の独立行政法人が発足しております。  このように,この制度は,国立美術館による芸術,文化振興のための美術作品の収集・保管・観覧などのサービスや,国立博物館による貴重な国民的財産である文化財の収集・保管・観覧などのサービスを初めとし,公共的なサービスについて,機動的・弾力的な組織,業務運営により効率的かつ効果的に質の高いサービスの提供を図るもので,国における行政組織,事務の減量や効率化に資するものであると認識をいたしております。  次に,職員研修についてでございます。  専門性が高く,変革の激しい技術部門におきましては,職員が常に最新の情報を把握し,専門的知識を習得していく必要があります。そのため,職員一人一人が自己啓発に励むこととあわせて,所属ごとに国,県や各種団体が主催する説明会等に参加して,業務遂行に必要な最新情報の把握に努めるほか,研修所と所属が連携し,国土交通大学校を初めとする外部研修機関に職員を派遣して,専門的知識の習得や技術の向上に努めておりますが,今後,関係部局と協議し,なお一層の充実を図ってまいります。  職員研修体制につきましては,時代に見合った人材育成のため,常に研修の見直しを行っております。市民の期待にこたえるためには,職員一人一人が,常に市民の視点に立ち,効率的行政運営を行っていくための知識,技術を習得することが何よりも重要だと考えております。そのため,今後職員が自主的に学習できる参加型の研修を実施し,自己研さんに励むことのできるよう,研修の充実を図るとともに,行政サービスの担い手としての職員の意識変革を促し,21世紀社会デザインのできる人材育成に取り組んでまいりたいと存じます。  終わります。 36 ◯議長(萩田 章君) 都市局長。 37 ◯都市局長(水野紳志君) がけ崩れ対策についてお答えいたします。  まず,箇所数についてですが,急傾斜地の崩壊における災害の防止に関する法律に関連する危険のおそれのある自然がけは,90カ所について把握しております。  また,宅地造成等規制法に基づく,宅地造成工事規制区域内における宅地造成に伴うものについては,現在,12カ所について勧告し,災害防止のための必要な措置を講ずるよう指導しているところであります。  次に,未然防止策についてですが,一定規模を超えて擁壁等を設置する場合について,建築基準法あるいは宅地造成等規制法において,宅地の安全性について審査,指導しております。  次に,利子補給・融資制度についてですが,本市独自の利子補給・融資制度は設けておりませんが,最高1,030万円まで融資が受けられる住宅金融公庫の制度において対応できるものと考えております。  次に,技術的援助,アドバイスについてですが,基本的に宅地の安全管理については,その所有者において行うべきものであります。  市といたしましては,建築基準法,宅地造成等規制法等の関係法令に基づき,技術的アドバイスを行っております。  次に,高層マンションについてお答えいたします。  高層マンションを建築するについては,建築確認申請が必要であり,市にあっては,建築主事の,民間にあっては建築基準適合判定資格者を有する指定確認検査機関のいずれかの建築確認を受ければ建築はできます。  次に,市としての対策でございますが,千葉市中高層建築物の建築に係る紛争の予防と調整に関する条例により,調整に努めているところであります。  次に,市独自の規制を行うことについてですが,地域のことは地域の皆様が自主的にその地区の特性に応じたきめ細やかな町づくりを進めることが重要と考えます。そこで,これを目的といたしました地区計画,建築協定の制度があり,その中で規制を行うことが可能となっております。  以上でございます。 38 ◯議長(萩田 章君) 教育長。 39 ◯教育長(飯森幸弘君) 子どもの権利条約のうち,まずアトピー性皮膚炎についての実態と課題についてでございますが,平成12年度の定期健康診断の結果,学校医により,アレルギー性皮膚疾患と判定された児童生徒は,小学校で2,174人,在籍者の4.7%,中学校は897人で3.68%です。  なお,学校保健法施行規則では,皮膚疾患の有無について診断することになっており,この数字は,アトピー性皮膚炎の罹患者の数ではございません。  また,アトピー性皮膚炎につきましては,発症の原因や症状も個人差があり,悪化と改善を長期間繰り返すなど,慢性の経過をたどる疾患であることから,児童生徒に対する正しい知識と理解,治療への支援が必要であると考えております。  次に,その対策等についてでございますが,学校病に罹患し,経済的に困窮しております家庭の児童生徒には医療費が支給されることになっております。現在,文部科学省が,アトピー性皮膚炎を学校病に加えることを検討しておりますので,国の動向を見守っていきたいと考えております。  学校病に指定されている病気につきましては,現在,トラコーマ及び結膜炎,中耳炎等があります。アトピー性皮膚炎に加えて齲歯の治療方法についても検討していると聞いております。  学校医に精神科や皮膚科の専門医の配置についてでございますが,現在,内科医,小児科医,産婦人科医のほかに皮膚科医21名,精神科医6名を学校医として配置しております。  次に,学校施設の耐震問題についての地震発生の予測と耐震診断についてでございますが,地震発生については,予測することは難しいものと理解しております。  また,耐震診断につきましては,児童生徒のため,安全な施設の確保を図ることから,必要なことと考えております。  最後に,校舎の耐震工事と体育館の耐震診断,必要な工事は急ぐべきとのことでございますが,児童生徒が常時生活の場としている校舎につきましては,平成9年度から耐震工事を実施しており,今後も新5か年計画に基づき,着実に推進してまいります。  また,体育館の耐震診断でございますが,診断に基づき補強を行っても,耐用年数が延長されることはなく,かつ耐用年数に近づいている施設が多いこと,補強しても数年で改築せざるを得ない施設もあることから,経済性,経過年数,老朽度等を考慮し,改築で対応することとし,新5か年計画に基づき進めてまいります。  以上でございます。 40 ◯議長(萩田 章君) 水道局長。 41 ◯水道局長(麻生綱維君) 水道行政についてお答えをいたします。  初めに,市内での鉛管の利用実態とその危険性及び改修についてでございますが,鉛管はさびが発生せず,可とう性,柔軟性に富み,加工修繕が容易であることから,平成元年まで水道の配水管から各家庭に引き込みを行う給水装置に使用されておりました。  本市水道給水区域内では,5,480戸ございます。改修につきましては,平成14年度から計画的に進めていく予定でございます。  なお,本市内の県水道局給水区域では,約6万戸と伺っております。  また,健康障害につきましては,鉛の濃度が高くなると,神経系の障害や貧血,頭痛,食欲不振などの中毒症状を起こすと言われております。  次に,10トン未満の受水槽についてでございますが,本市水道区域内では59件の受水槽が設置されております。  水道法の改正は,水道事業者及び受水槽管理者のそれぞれの責任に関する事項を,適正かつ明確に定めることとされておりますので,今後,政省令が示された段階で,関係局部と協議・連携して対応に取り組んでまいります。  次に,直結給水についてでございますが,3階以上の直結給水に当たりましては,事前に水圧流量調査等が必要になります。調査の結果,水圧不足の場合は増圧ポンプの設置,また水量不足の場合には,配水管を増径するなどの措置を講ずる必要がございます。  次に,千葉市の自己水源についてでございますが,認可井は,上水道事業で,土気町に3井,高津戸町に1井の計4井,簡易水道事業で,更科町に2井あり,それぞれの事業に供しております。  また,緊急井といたしまして,平川町の水道局敷地内と大野台1丁目にそれぞれ1井,計2井ございます。  これらの井戸については,運転管理など日常点検を行っております。  次に,おいしい,安全な水にするための対策についてでございますが,千葉県水道局では,水道水源の保全対策を促進するとともに,水質センターを中核とした水質管理体制の充実強化と,高度浄水処理の導入を推進していると伺っております。  最後に,水道水へのフッ素添加についてでございますが,水道は,清浄な水の供給を図ることを目的としており,虫歯の予防等健康増進を目的としていないこと,給水量に比して飲料に供される量が極めて少ないこと,及びフッ素濃度を一定の値に維持管理することが難しいこと等の理由により,国では水道水へのフッ化物を添加するよう指導する考えはないとの見解を示しております。  以上でございます。 42 ◯議長(萩田 章君) 環境局長。 43 ◯環境局長(藤田雅夫君) 地下水問題についてお答えいたします。  規制のない地下水をくみ上げて営業している事業所数及びそのくみ上げによる問題発生についてです。  市内における地下水のくみ上げにつきましては,ビル用水法,工業用水法及び千葉市環境保全条例に基づき,使用用途及び用水施設の規模等により規制しております。  その実態は把握しておるところでございますが,規制対象外の用水施設によって営業している事業所数は把握しておりません。  また,規制対象外施設の地下水くみ上げによる問題として,地盤沈下が考えられますが,市が実施しております水準測量や地下水位観測結果によりますと,問題となっている地域はございません。  終わります。 44 ◯議長(萩田 章君) 下水道局長。 45 ◯下水道局長(田中修司君) 井戸水によりくみ上げた水の処理についてですが,工場または事業場から公共水域に水を排出するものにつきましては,水質汚濁防止法により,水質を一定基準以下にして排出することになっております。  下水道区域内におきましては,工場,事業場により排出される水につきましては,下水道条例などで定めた排水基準以下にして下水道へ流入させております。  以上です。 46 ◯議長(萩田 章君) 福永議員。 47 ◯28番(福永 洋君) 2回目の質問を行います。  最初に,小児難病医療費は,12月2日に,検討会で,この答申を来年の5月に取りまとめるということになりましたから,必然的に,来年は今の事業がそのまま継続するということになります。しかし,難病については,現在,コンピューターで難病認定を行うという方向になっております。そうなれば,当然,重症以外の人は振り落とされるということになるわけでありまして,そういう点では,認定が漏れた難病患者に対する対応について,どのようにされるのか。最初に伺っておきたいと思います。  それで,障害者の減免規定の問題についてお尋ねをいたします。  これは,市の公共施設がたくさんあるわけですけれども,まずは,減免をするということがなければいけないと思うんです。その内容については,いろいろ差があるということについては,当面,いたし方ないというふうに思います。ですから,まず減免があるということについて,さらにそれをいずれ統一化をしていくということについて,お尋ねをしたいと思います。  それから,当然,施設を利用する場合,車いすだとか,聴覚障害について,それぞれの障害に応じた利用がどうなるのか。トイレなどどういうふうになっているのか,こういう情報をもっと周知徹底を図るべきではないのか。そういう点では,バリアフリーガイドを発行するということが大切ではないでしょうか。  今,大阪でUSJというんですか,ユニバーサル・スタジオ・ジャパン,あそこは,障害者団体の方々が,障害者にやさしいUSJという,みずからの資料をつくって,大変評価といいますか,ここにも車いす,介助犬,利用できるかどうか。ここでは盲導犬,介助犬,聴導犬,すべてのレストランとストアには入場できる。しかし,1を除いて犬の同行ができず,ゲストがライブを楽しんでいる間は犬は所定の場所に待機をする。かなり特別にそういうシステムがされております。これは民間のテーマパークですから,それもいろんな事業としてやっているとは思うんですが,当然,私は,公共施設がこういうサービスはきちんとまずやるべきではないか。ここらについてもお尋ねをしておきたいと思います。  それから,介助犬については,今,局長の方からかなり詳しくお話がありました。私は,万が一の話なんで,いかなくても,介助犬団体は,2番目の犬を贈りたいとも言っております。そういう危惧があるということは,私も十分大変だということは感じているわけです。当然,その上で,これはぜひ成功させる,例え失敗があったとしても,それは大いに評価をしながら学んで,全国に先駆けてこのことが導入されて,成功すればいいというふうに考えておりますので,これはそういうことの要望とさせていただきたいと思います。  それから,がけ崩れの対策の問題でありますが,5メートル以下のがけ崩れに対しての対策は,市独自のものは全くないわけであります。いろんな課があるからかもしれませんが,ここは市民の安全を守る,こういう防災対策の観点から市民局長にお尋ねをしたいと思いますけれども,5メートル以上は県,国の対策が,一応法的には不十分とはいえ,あります。5メートル未満が,今回崩壊したのは4メートルのところなんです。そういう点では,もともと住民はそういう危険性があることは全く知らなかったわけです。そういう点で,どういうふうにそれを,危険かどうかということについて,これをまず知らせていくということも大事だと思いますし,一たんこうしたがけ崩れが起きましたら,利子補給,なかなか民間と民間の関係になりますと,調整が極めて困難ということは,容易に想像できるわけです。だとするならば,利子補給を行うとか,そういう点で具体的な対策を示すべきではないのか。この点についてお尋ねをしておきます。  それから,町づくりの問題ですけれども,地区の特性に応じた町づくり,地区計画があるというふうに答えられましたけれども,旧市街地,この地区計画ができたところは一つもないわけです。それはかなり大変だということを,合意がとれないということもあるわけです。そういう中を縫って,ある日突然市街地の真ん中にマンションができてしまうということになるわけです。これはやはり,このまま放っておいたら大変なことになるんじゃないか,まず,特に中央区というところで,ほかの区にもあると思うんですけれども,無秩序にマンションをどんどん建設されていったら,千葉市がどういう町づくりしていくのか,そういうことすらなくなってしまうという危機感が市にはないのかということを,まず最初にお尋ねをしたいと思うんです。  国立市の場合,今,きのうテレビで報道されていたんですが,かなり注目をされて,この高層マンション建設は,御存じのように,国立は20メートルまでは,駅前の大学通りはいい,しかし,今度明和地所がつくったのは,その2倍以上の44メートルというのが現在もう建っております。それを裁判で,20メーター以上については撤去しなさいということで,東京地裁が,管理をするというのは,当然東京都がやっていたそうですが,東京都の指導課の方に決定をおろしたわけです。  そういう点で,千葉市においても,こういうことを学びながら,これまで日照障害とか風害,電波障害があったわけです。今度は,圧迫感,形態率の測定と言うんだそうですが,こういうことをやることはかなり画期的だと思うんです。そういう点で圧迫感だとか,そういうことで,逆に個人の景観権,これは認めるわけです。そういう点で規制をしていくというお考えはないのか。やはりそれは新しい問題だと思いますけれども,そういう取り組みがなければ,私は,市民の安全といいますか,環境,景観というのは守られていかない,こういうように思いますから,ぜひそういう点では,市の局長の答弁をもう一度お尋ねをしておきたいと思います。  あわせて,あとの体育館の診断問題とかかわりますので,ちょっと述べさせていただきたいんですが,実は,国立のマンション建設の反対の運動の中心は,その隣にある桐朋学園という歴史的にも非常に名の知れた学園が,この裁判の中心を担ってやっているわけです。国立の桐朋学園の,かなり広い敷地ですが,そのあちこちにこういうふうに看板に書いてありました。「私たちは,南側隣接地の14階建ての高層マンションの建設計画に反対しています。子供たちの教育環境を守るため,地域の人々の住環境を守るため,国立市の景観を守るため,桐朋学園」,こう書いてある大きな看板が掲げてあるわけです。私は,教育者として,子供の教育環境を守るために,異例とも思うべきことじゃないかと思うんです。全国でいろんな裁判がありますが,こういう学校法人が中心になって子供の環境を守るんだということで頑張っておられる点については,非常に感動したというまではいきませんが,しかし,なかなかなものだなと,私は思っているわけです。  翻って,千葉市の体育館の耐震問題についてお尋ねしたいんですが,診断に基づいて補強を行っても,耐用年数が延長されることはないから,補強してもむだだ,こういう答弁なんです。これは,教育長の答弁としては大変驚くべきことじゃないでしょうか。  地震は,十数年前に,私が議場で質問したときに,房総沖地震が起きまして,御存じだと思うんですが,そのときシャンデリアがあったんです。御存じだと思うんですが。それは危ないということで,こういうふうに地震が来ても落ちないというものに変えたんですね。そのときに改修したのは,多分これだけで,全面的に見直しをしなきゃいけないけれども,当面,それはできないということで,暫定的にそこだけ危ないということで変えたんです。  ところが,教育長の答弁によると,何せむだだ,延長されることがないからやらないというんじゃなくて,例えば,その間,計画的に地震が来ると思っているのかと言ったのは,地震はいつ来るかわからない。そうすると,一体,全面的に改修できないのであれば,その間,例えば調査をするとか,今学会の方では,震度6だとか,それがどのスパンで来るかということが,だんだん絞られてきているわけです。  そういう中で,学校あるいは体育館というのは,子供たちや市民がそこを避難場所に使うわけです。そのときに,当面ここだけは改修しなきゃいけない,そういうこともやらなければいけないんじゃないかということを言っているんですが,教育長は,どうしても年次計画でやっていかなきゃいけないんだとおっしゃるわけです。  私が言っているのは,そうならば,その前にどういう改修だとか,これについては,危険性がかなり高いとか,普通の5ぐらいだったら大丈夫だとか,そういう点での診断をしたらいいんじゃないか,こう思うんです。  それについては,先ほど職員の研修問題について聞きましたけれども,もっとほかの局に対して,私は,桐朋学園が子供たちの日照権を守って頑張るんだと,こういう形であるならば,同じ教育者として,子供たちの安全を守るんだということで,ほかの局や市長に頼んで,安全は命にかかわる問題ですから,それは絶対にやるんだという決意を持って答弁していただきたい,私こういうふうに思うんです。  安全の問題というのはお金にかえられないんです。そのことが効果的な行政を生むんじゃないかと思うんです。そこはもう一度教育長,考え方が基本的に違うと思うんです。あなたは,子供の安全を守るという立場に立っていないというふうに,私は思わざるを得ませんので,含めてそれをお答えをいただきたいというふうに思います。  以上です。 48 ◯議長(萩田 章君) 答弁願います。保健福祉局長。 49 ◯保健福祉局長(片岡佳和君) まず,難病対策の関係の2回目の御質問にお答えします。  難病対策,特定疾患治療研究事業につきましては,これは全国的な事業ということで,議員今おっしゃいました難病患者認定適正化事業という形で,今行われているかと思います。難病につきましては,全国的な事業なんですが,地域的な偏在,地域的なばらつきがあるということで,それを是正するということで,今,適正化作業が進められているものと認識しております。  したがいまして,本市といたしましては,国または県が実施主体となっております特定疾患治療研究事業の適正な推進のための難病患者認定適正化事業の動向を見守ってまいりたいと考えております。  次に,障害者関係の2点の御質問で,市内の公共施設における障害者の減免についてですが,また,先ほど申し上げましたように,施設の目的あるいは機能などによりまして,一律に考えることは難しいかと思いますが,障害者の自立と社会参加を支援していく上でも大切なことと認識しておりますので,バリアフリー化も含めまして,関係部局にいろいろお願いしてまいりたいと考えております。  以上でございます。 50 ◯議長(萩田 章君) 市民局長。 51 ◯市民局長(安部盛雄君) がけ崩れ対策についてお答えします。  市民に危険箇所を知らせること,利子補給について具体的対策を示すべきじゃないかとのことでございますが,議員御指摘のように,がけ崩れ対策については,所管部局がいろいろ分かれておりますので,防災対策にかかわる総合調整を担当する所管の立場から,今後関係部局と協議してまいりたいと存じます。  終わります。 52 ◯議長(萩田 章君) 都市局長。 53 ◯都市局長(水野紳志君) マンションの建築が町づくりへ与える影響に危機感はないのかという御質問でございます。  中央地区を初めといたしまして,マンションが建っておるわけでございますが,これにつきましては,現在定めております都市計画の範囲内で建っておるというふうに理解しておりまして,そういう意味では,都市計画に合致しているというふうに考えておるところでございます。  次に,新しい観点からマンション規制を考えるつもりはないのかという御質問でございますが,やはり地域の町づくりは,その地域に住んでいらっしゃる方々が考え,行うものというふうに認識しておりまして,その一環としてマンション規制が必要であれば,先ほど申しましたが,地区計画,建築協定等で対応していくということを考えております。  以上でございます。 54 ◯議長(萩田 章君) 教育長。 55 ◯教育長(飯森幸弘君) 耐震診断について,強い決意を持てということと,職員等の点検をしたらどうかということでございますが,ちなみに申しますと,政令市の中で体育館について耐震診断を行っている市は8市でございまして,そのうちの補強改築工事をしているのは3市でございます。あと残りの5市は補強工事をしておりません。  それから,耐震診断を行っていないのが3市でございます。  したがいまして,千葉市は,特にその問題についてなおざりにしているということではないわけでございますが,いずれにしましても,児童生徒の安全確保という視点から,体育館の耐震診断をやっておりませんが,学校を通じまして,日常学校管理の中で点検を行い,必要な措置については随時実施しております。
     またなお,学校で判断が難しいような場合につきましては,報告を受け,現地を調べ,関係者と協議して対応してまいりたいというふうに思っております。  以上でございます。 56 ◯議長(萩田 章君) 福永議員。 57 ◯28番(福永 洋君) 福祉局長に,バリアフリーのハンドブックをぜひつくっていただきたいということは要望しておきたいと思います。  それから,問題を絞りたいと思いますが,町づくりですね。地域の人たちが考えて行う,それはそうかもしれませんが,実際,マンションが建っていて,それが法的に可能だということになると,地域住民は裁判を起こすしかないとか,大変な苦労をしなきゃいかぬわけです。そういう点では,まさにそれは市の行政の立場としては,マンション業者の背中を押すということになるんじゃないでしょうか。町づくりというのは,そういう点では,もっと住民の立場に立ってやるべきじゃないか。国立のこの裁判のことから多くを学んでいただきたい。こういうふうに思います。  さて,教育長に,全然私とあなたは意見が合わないんですけれども,体育館,ほかの市がやっていないから千葉市やらなくていいということに,これは絶対にならないんです。安全という問題は,平均の問題じゃないんですよ。十分対策をとってこそ,その中でできる限りやってこそ対策がとれるんだというふうに思わないんでしょうか。だから,いつも地震が計画的に来ると,そう思っているのかもしれませんが,それは,安全を日常の管理の中でって,やっていないと言いながら,管理の中で何をやっていりゃいいんですか。それはやはり専門家を使って,庁内にたくさんいるんでしょう,そういう方々の知恵をかりてやっていく,そのことが子供の安全につながって,ひいては地域の人たちの安全につながる,こういうことになるんじゃないでしょうか。  そこで,今,教育長の答弁と先ほどの市民局長の答弁,さらに,総務局長の答弁いろいろ比較をしますと,さきの9月議会で鶴岡市長は,市の職員の心構えについてこういうふうに言っているんです。市民の中に積極的に飛び込んでいってほしい。もう一つは,課題や問題点の解決を先送りすることなく,果敢に取り組んでほしい。こういうことをお願いしたというわけですから,局長,部長は,全部聞いているんだと思うんです。私も議場でその話を聞きましたから。  そうしますと,アシスタンスドッグについては,国の法制化を待つまでもなく,千葉市はこれを実現したんです。その一方で,安全問題とか町づくりについては,全く後退をしているんです。果敢にその問題を先送りしているということにならないんですか。調整をする,関係部局と話し合っていきたいとか,そんなことは当然やるべきで,もっと市の行政としては前に出てやっていくべきじゃないのかというふうに思うんです。  なぜ同じ局の中で,いろいろ問題あるとしても,今まで千葉市はアシスタンスドッグを評価するのは,国の動向を見て,しかし動向は,今確かに法制化される寸前までいっていますけれども,しかし,とにかくこれは千葉市としてやった。これは私は評価はできると思うんです。  ところが,一方では,依然として,動向を見てばっかりで,市民の中の意見は聞かない。それから問題点は先送りと,こういうことになるわけです。  そんなに難しいことじゃないと思うわけですけれども,市長,そういう点で,あなたが言われた,それを進める教育長や,教育長は独立していますから指導権が及ぶかどうか,意見を言うことはできると思いますから,局長や部長に対して,職員にそういうことを求めているわけですから,何よりも,市長の言ったことをやらなければいけないのは,局長や部長じゃないんでしょうか。私はそういう点では,答弁について,極めてそこでは,本当にこれでいいのか。市長がやることについて,どういうふうに考えているのかを伺いまして,私の質問を終わりたいと思います。 58 ◯議長(萩田 章君) 福永洋議員の一般質問を終わります。(「議長,答弁させなさい,答弁を」と呼ぶ者あり)  答弁漏れありませんか。福永洋議員の一般質問を終わります。(56番・野本信正君「議事進行」と呼ぶ)  野本議員。 59 ◯56番(野本信正君) ちゃんと議事規則にのっとって議事進行してくださいよ。議長は,議場の指揮をする,整理をする最高責任者なんですから,議員がその職責にのっとって質問をしたわけです。これに対して答弁するのが当局の責任なんです。市長に指名しているわけですから,市長は当然立つべきですよ。そうじゃなくてもだれかが立つべきですよ。それが立たないまま終わりにするというのは,これは今までなかったことです。そういう事例を残してはいけません。  ですから,萩田議長におかれましては,福永洋議員の3問目に対してきちっと答弁させて次へ進んでください。そうでなければ,議長としての仕事を果たさないことになりますから,ちゃっと答弁させてください。 60 ◯議長(萩田 章君) 鶴岡市長,答弁ありますか。 61 ◯市長(鶴岡啓一君) 先ほどから各局長がそれぞれ答弁しているとおりでございまして,私の意を体して,誠実に全力を尽くして仕事をしてくれていると考えております。 62 ◯議長(萩田 章君) 福永洋議員の一般質問を終わります。  一般質問を続けます。24番・茂手木直忠議員。    〔24番・茂手木直忠君 登壇,拍手〕 63 ◯24番(茂手木直忠君) 21世紀クラブの茂手木直忠でございます。11月29日に始まりました議会も一般質問を残すだけとなりました。年の瀬の大変忙しい時期であり,寒さが日増しに厳しくなってきておりますので,皆様にはひとつお体に気をつけて,新たな年である2002年をお迎えいただきたいと存じます。  それでは,通告に従いまして,これから一般質問を行います。  私は,初当選以来登壇するたびに,目指せ健康と文化の市政をスローガンに掲げ,保健・医療行政,芸術文化,そしてスポーツ行政を主な質問としてまいりました。その都度,鶴岡市長を初めとする市当局の方々には,前向きな答弁をいただき,市民の方々の要望も着々と実現化されてきており,当局の御努力に心から敬意を表する次第でございます。  しかしながら,幾つかの問題については,棚上げ状態のものもありますので,改めまして,当局の取り組みへのお考えをお聞かせいただきたいと思います。  また,各会派から代表質問及び一般質問がありまして,私の質問と重複する問題も一部ありましたが,それについては,もう少し掘り下げた質問をさせていただきますので,当局の方々にはよろしくお願いいたします。  最初に,保健・医療・福祉行政についてお尋ねします。  救急医療についてであります。  1点目は,市立海浜病院夜間救急初期診療部,夜救診の後方支援体制についてです。  夜救診では,夜間の急病患者に対し,内科,小児科の応急的な診療を実施しており,入院治療等が必要と判断した場合は,2次医療機関に搬送するシステムがとられております。しかしながら,後方支援となっている2次医療機関が受け入れができないときもあり,転送先の医療機関を確保するために時間を要していることや,外科系患者の後方支援体制が整備されていないために,内科,小児科に混在する外科系患者の転送先医療機関の確保にも苦労しており,夜救診に勤務する先生方の大きな負担になっていると聞いております。  そこで,2次医療機関でなぜ受け入れができない状況が発生しているのか,そしてその対策をどのように考えているのか,お伺いいたします。  また,外科系患者の受入体制を整備すべきと考えますが,当局の見解を伺います。  2点目は,周産期医療についてであります。  現在,我が国の周産期医療については,安全な分娩と健やかな子の発育のための施策が求められているところであります。特に,少なく産んで大事に育てるという傾向の中で,合併症妊婦や多胎妊婦等に見られる,いわゆるハイリスク妊婦の管理が周産期医療の大きな課題となっております。  そこで私は,平成10年第4回定例会において,出産から一貫した集中管理を行い,専門医療等を提唱する周産期医療センターの設置について質問したところ,周産期母子医療センターは,海浜病院の機能拡充にあわせて設置することとし,当面の対応策としては,産科救急医療体制の充実を図るとの答弁をいただいたところです。  そこで,両市立病院における産科救急患者の受入状況はどのようになっているのか。また,産科救急医療体制については,どのように充実したのか,伺います。  次に,歯科医療についてお尋ねいたします。  1点目は,幼児のフッ化物歯面塗布についてであります。  フッ化物を利用した虫歯予防については,全身,局所応用のいずれも適切な方法であれば有効かつ安全であることが,内外の専門機関,WHO,米国健康研究所,日本歯科医学会等で認識されております。  このようなことから,合理的な方法によってフッ化物の歯面塗布を推進することは有意義なことであると考えられ,そういう中で,午前中の一般質問にも出ておりましたが,かつては班状歯等になるなどの弊害から,安全性が確認されていなければ実施すべきではないという見解のもとで実施していないと聞いております。  しかしながら,千葉市8020運動推進協議会においても,積極的に進めるべきではないかとの意見も出されているとも聞いていることや,国においても,健康日本21の中で,フッ化物歯面塗布を進めることとしております。  このようなことから,幼児の齲蝕予防としてフッ化物歯面塗布を進めるべきと考えますが,見解を伺います。  また,沖縄県では,水道水のフッ素の添加について検討しているという新聞報道もありましたが,こうした方法についての当局の見解を伺います。  2点目は,訪問歯科診療事業について伺います。  寝たきり高齢者にとって,自分の歯で食べ物をかみ,おいしく食べることは,生活の質を高め,長寿を楽しみ,喜びに満ちた生活を送ることにつながるものであります。訪問歯科診療事業は,通院が困難な寝たきり高齢者を対象に,歯科医療サービスを提供するものであり,高齢社会の進展する中で,大変有意義な事業であります。このような事業については,多くの対象者が利用できるよう十分に周知を図っていくことが必要と考えます。  そこで,市民に対する周知はどのように行っているのか。また,今後どのように行うのか,見解を伺います。  次に,障害者医療についてお尋ねします。  厚生労働省の調査によりますと,身体障害者手帳所持者のうち脳血管障害を原因としている障害者は,全体の12%を超えており,増加傾向にあることを考え合わせると,これらの方法に対するケアが憂慮されるところであります。  これらの方法のうち,上下肢機能障害者については,病院や診療所における機能訓練,あるいは障害者施設のデイサービスなど,理学療法士や作業療法士などの専門職による一定の対応がなされております。  一方,脳出血,脳梗塞等の脳血管障害などによる失語症や構音障害などの言語機能障害については,長期にわたる訓練が必要であり,言語聴覚士などの専門職の指導がないと効果が得にくいという状況があるにもかかわらず,医療機関等における言語聴覚士の数は,理学療法士や作業療法士に比べ少なく,対応が不十分な現状にあります。これらの言語機能障害に対し,医療機関での治療や訓練を補完するものとして,行政としても訓練や指導,あるいは言語障害に対する正しい知識や理解を求めるための対応が必要と考えますが,いかがでしょうか。見解を求めます。  次に,学校の医療システムについてお尋ねいたします。  21世紀を生きる子供たちの体と心をはぐくむことは,新世紀初頭においての大きな課題であり,私たちがこれから背負っていく永遠のテーマとも言えます。そして,子供たちの健康の増進と体力の向上を図るために,スポーツ活動を活発に行うことは,極めて必要なことであると私は考えております。  また,時代のニーズによると思われますが,健康スポーツというものが現在重視されてきております。  このような中,千葉市においては,学校における児童生徒のスポーツ活動等の指導に当たっては,事故の防止に配慮して指導するとともに,子供たちや指導する教師が十分な教育活動が行われるような環境整備が必要であるということから,千葉市医師会と千葉大学整形外科の協力を得て,平成11年6月より,学校におけるスポーツ外傷システムを構築しております。  そこでこのシステムは,千葉県内はもとより全国的にも珍しく,モデル的なすばらしいシステムであると考えておりますが,子供たちが安全な環境のもとで,安心してスポーツ活動等が行われるこのシステムの現状と今後の見解についてお伺いいたします。  次に,保育の民営化についてお尋ねします。  本年11月1日号,千葉市政だよりに掲載された鶴岡市長の随想を読ませていただきました。「子供は郷里の宝,産みやすい町を目指して」という表題であり,その文中に,「私は,少子化対策については,国や都市を支えていく人づくりという観点からも,社会全体で積極的に取り組んでいかなければならない問題であると考えており,子育て支援を最優先施策に掲げ,子供を産み育てやすい環境づくりに努めてまいります。」と述べられており,私も思いを一にしたところであります。  国においては,本年7月,仕事と子育ての両立支援策の方針についてが閣議決定されており,この施策の一つとして,保育所待機児童ゼロ作戦が示されております。その具体的な目標としては,認可保育所の入所待機児童だけでなく,認可外保育施設を利用している児童や子供を,預けられれば働きたいと考えている潜在的需要も含めて,平成16年度までに15万人の受入児童数の増大を図るとのことであり,その実現に向けて民間活力を生かして保育サービスの拡充が掲げられております。  また,規制改革推進3カ年計画においても,保育サービスの拡充とその効率化を図るための公立保育所の民間への運営委託が掲げられております。  本市の保育所整備に目を向けますと,厳しい財政事情から,大規模宅地開発が行われている地域での保育所の新設はありますが,それ以外の地域においては,新たに費用を投じて認可保育所を整備する余裕はないものと考えるものであります。  私の知る限りでは,最後に公立保育所が新設されたのは,昭和56年4月に開所した美浜区にある磯辺保育所であり,それ以降は,社会福祉法人が運営主体となる私立保育園,すなわち民営方式となっております。  現在,行財政改革が進められ,行政経費の簡素化,効率化が求められている中で,公立保育所の運営費が増大しており,これに対する対応が懸念されているところであります。  そこで,国が提唱しておりますとおり,民間活力の導入として,思い切って公立保育所の運営を民間にゆだねる,すなわち市内で実績のある社会福祉法人等に委託することはいかがでしょうか。  既に,大阪府堺市,兵庫県尼崎市などの数市が実施しており,県内では八千代市が民営化を図ったと聞いておりますが,当局の見解を伺います。  次は,胃がん検診におけるペプシノーゲン法の導入についてお尋ねいたします。  1991年,新聞などで,「胃がん検診,血液使い簡単に,X線より効果的,危険少なく費用も節約」と研究者のコメントが報道されてから着実にその事実が立証されております。東京都足立区,群馬県高崎市等の住民検診や企業における社員検診などでも取り入れられており,外国でもフィンランド等で多くの実績報告が出されているところであり,有効性が立証されております。  この方式の導入により,受診率の上昇はもとより,特に早期胃がんにおいては,ペプシノーゲン法の陽性反応的中度は高く,X線検査,内視鏡検査との併用方法により発見率の上昇が図られ,費用対効果の面からも大変期待が持てる検査法であると思っています。  そこで,千葉市でもこのペプシノーゲン法の積極的な導入が必要と思われますが,当局のお考えをお伺いいたします。  次に,スポーツ行政についてお尋ねいたします。  まず,スポーツ施設の整備についてであります。  近年の自由時間の増大やライフスタイルの個性化に伴い,スポーツに対する特性のある環境づくりが求められております。  千葉市では,平成7年に千葉市生涯スポーツマスタープランを策定し,2010年を展望したスポーツ振興の基本目標やスポーツ振興施策,スポーツ施設について整備を進めているところであります。  そこで,このマスタープランに基づく区レベルの整備状況についてお伺いいたします。  まず,若葉区についてですが,若葉区中田町に区レベル球技場の整備を進めていますが,球技場に続く施設整備はどのようになっているのか,お伺いいたします。  また,美浜区については,高洲市民プールの改築を計画していることを聞いております。私は,かねてより,国際競技会が開催できる50メートル室内プールの建設,及び生涯スポーツの実践による疾病の一時予防,病気のリハビリとして1年じゅう利用できる室内プールの必要性を何度か訴えてまいりました。  生涯スポーツとしての室内プールは,民間スポーツクラブや清掃工場の余熱利用によるプールで充足しつつありますが,その一方で,競技用の市民プールとしては,高洲市民プールや千葉公園プールが設置されております。  現在,高洲市民プールにおいては,千葉市選手権大会,市民水泳大会が実施されており,当プールは,現在,50メートルの日本水泳連盟公認プールとなっておりますが,野外プールであることから,水泳大会を行うにも,夏の一定時間に計画することとなるため,大会の時期が県の大会等と重なることもあり,多くの選手の参加が得られる日程づくりが非常に難しい状況になっております。  また,高洲市民プールは,平成7年に,とりあえず全自動審判装置を設置しましたが,着順表示板は3着までの表示で,あとの4着以下で泳いだ選手の成績を表示することはできません。市内,民間スポーツクラブにさえ全コースの着順表示ができる施設があるにもかかわらず,非常に寂しい思いをしており,ほぼ改善のないまま経過しておるのが実態であります。  この時期に,新5か年計画により,高洲市民プールがこじま公園との一体的な利用をも視野に入れた室内プール構想があると聞いておりますが,ただしこの構想によると,区民利用を前提とした規模のプールであることから,平成22年に開催予定の千葉国体に向けた計画ではないとも聞いております。  既に,我が会派の代表質問でもお願いしておりますが,せっかく建てかえするならば,若潮国体で水球会場として好評であったプールである実績を考え,県都千葉市の水泳会場として,競泳競技ないし水球会場としての役目を果たせるレベルの建てかえをしていただきたいと思います。  次に,スポーツ教育の充実についてお尋ねいたします。  初めに,小中学生の体力,運動能力の現状と取り組みについてですが,文部科学省は,体育の日に当たり,平成12年度の体力,運動能力調査報告書を発表しました。それによると,6歳から19歳の青少年の走る,跳ぶ,投げるという基礎運動能力を見てみますと,走力は,男子の50メートル走の一部で数値がわずかに上回っていますが,持久走やボール投げでは,各年齢でいずれの能力も引き続き低下傾向にあります。  具体的に申しますと,12歳と15歳の運動能力を,親の世代に当たる30年前を100として比較すると,50メートル走,持久走,ボール投げの3種目の指数は,82から99の範囲にあり,80年代後半から低下傾向が続いております。  そこで,このことから,全国の体力や運動能力の現状については,低下傾向にあることがわかりますが,千葉市の児童生徒の体力,運動能力の現状と向上を図るために,どのような方策をとられているのか,お伺いいたします。  次に,部活動の振興についてお尋ねいたします。  少子化で子供も少なくなり,また教員の数も少なくなり,部活動等の指導者がいないこと等で部活動の存続が難しく,廃部もやむを得ない例もあると聞いており,その対策等のため,小中体連の役員とスポーツ議連で意見交換の場を持ったこともあります。  そこで,この問題について対策等を含め,当局の見解をお伺いいたします。  また,千葉市においても,全国的に活躍が期待できる運動能力に秀でた青少年が大勢いると思われますが,残念ながら彼らを千葉市の宝として大切にはぐくむ仕組みが本市には確立しておりません。他市においては,さまざまな試みがなされているようですが,当局はどのようにして能力のすぐれた中学生,高校生のために,スポーツ教育の振興を図ろうとしているのか,見解を伺います。  次に,千葉市健康マラソンについてお尋ねいたします。  健康マラソンは,昭和50年度の第1回大会から26年の長きにわたり,毎年千葉県総合運動場内で開催されてまいりましたが,ことし2月の大会をもって終了となりました。このマラソン大会は,毎年国民の祝日の2月11日に,安全,健康を第一に考えて開催され,小学生から高齢者まで,だれもがスピードや体力に関係なく気軽に参加できるタイム宣言レース方式で行われ,また,楽しくスポーツを続けていくことを目的に,競技前にメディカルチェックを実施するなど,特色ある競技として,長年にわたり市民に親しまれてまいりました。健康づくりに寄与していただけに,私としては非常に残念に思う次第であり,人間にとり健康づくりに終点はないものと思っております。  当局は,所期の目的は達成したと言っておりますが,ぜひこのすばらしい企画は,来年以降も運営方法を工夫するなどして,千葉市の目玉として,引き続き実施してもらいたいと思っておりますので,当局の見解をお伺いいたします。  次に,環境行政についてお尋ねいたします。  不燃物収集車両の火災についてであります。  廃棄物行政も時代にふさわしい一般廃棄物処理基本計画を策定し,今日までごみの減量化やペットボトルの再資源化などに取り組み,一定の成果を上げていることに対しまして,評価をいたすところでございます。  また,現在策定中の新ごみ処理基本計画も,資源循環型社会の形成に向けた施策の展開が図られていくことに大きな期待をしているところであります。  さて,本市は,平成4年10月にごみの5分別収集をスタートさせ,現在はその排出方法がほぼ定着しているように感じております。  しかし,現行行われている分別収集のうち不燃ごみは,燃やすことのできない小型のごみを中心に収集しておりますが,その中には卓上のガスボンベやヘアスプレー,殺虫剤のスプレー缶など,発火性のガスを使用したものが含まれており,これらが原因で収集車両の火災が発生する場合があると聞いております。  私は,花見川・稲毛環境事業所の産業医として,職員の健康管理や職場環境の改善などを長年担当させていただいております関係で,収集状況の報告を受けておりますが,火災が発生することについては,市民に対しての啓発やPRが行き届いていないのではないかと感じております。  そこで,市としてどのような啓発活動をするのか。また,収集体制の見直し等を検討する必要があると思いますが,当局のお考えを伺います。  次に,地域の諸問題について,まず,地域の道路についてお尋ねいたします。
     1点目は,轟町5号線についてです。  轟町5号線の周辺には,幼稚園から大学までの多くの教育施設が立地されておりますが,この道路は,国道16号と幕張町弁天町線を結ぶ幹線的な道路となっていることから,轟町の中でもとりわけ自動車の通行が多い道路になっております。特に,朝夕の通学時間帯は,国道16号の交通渋滞を回避する車が,轟町5号線に多く流入しております。しかしながら,本道路は,歩道が整備されていないため,歩行者,自転車は車道にはみ出して通行しており,非常に危険な状態であります。  つきましては,このような状態を早期に解消し,歩行者,自転車が安心して通行できるような道路整備をしていただきたいと考えております。  また,この路線の安全対策の要望につきましては,平成11年に,周辺の自治会から,歩道整備について要望しているところでもあります。  そこで,轟町5号線の現状と今後の見通しについて見解を伺います。  次に,穴川轟町地区のコミュニティゾーン形成事業についての要望であります。  先月11月17日の新聞に,穴川轟町地区のコミュニティゾーン事業の1路線が,一部の住民の反対で工事凍結という記事が掲載されておりました。この地域は,先ほど申し上げましたように,文教エリアであることから,通学児童生徒の安全対策として整備が望まれているところであり,周辺の学校からも,生徒の安全性を確保する上から,早期に整備してほしいという要望があると聞いております。  そこで,今後,周辺の住民に十分な説明を行い,一日も早い整備ができることを要望しておきます。  次に,2点目は,何度か質問をしております都市計画道路幕張町弁天町線弥生地区についてでございます。  この路線は,千葉大学の北側に当たり,都市計画道路新港横戸町線と交差する千葉敬愛学園前の交差点から松波交番前の交差点に至る約1.4キロメートルの区間ですが,当局の努力により,千葉大学わきの約500メートル区間が平成11年度に整備され,非常に通行しやすく安全になったと,地域住民から大変喜ばれているところであります。  しかしながら,まだ整備されていない区間は,現況の道路幅員が6メートルから7メートルと狭く,バス通りにもなっており,歩道もなく,周辺には学校が多くあることから,歩行者も多く,車の量も相当なものがあります。このようなことから,地元においては,早期の全線整備が待ち望まれております。本年度,千葉敬愛学園側と東大宿舎側の着工をすると聞いておりますが,まだ着工の様子がありません。  そこでお尋ねいたしますが,本路線の未整備区間の進捗状況と完成時期についてお伺いいたします。  3点目は,新港横戸町線についてです。  この道路は,千葉市の中環状道路を構成する道路として,また,稲毛区の町づくりを進める上においても大変重要であり,早期に完成されることを願う一人であります。  平成8年8月に用地買収に着手して以来,関係地権者の御協力と当局の努力により家屋移転も進み,広大な道路用地が日に日に見えてくるようになってまいりました。千葉大学付近で行われていた第1号の本線ボックス工事もつい最近終わり,次の工事も既に発注したと聞いております。  このような中で,沿道に残る方々からは,さまざまな声が聞こえてまいります。例えば,私の家の周辺も,できればふたかけがほしかった,また,これから工事はどのように進められるのか等々,大規模な事業ゆえに,その声も多種多様であります。  そこでお伺いいたします。  事業の進捗状況はどのようになっているのか。また,この計画を今後どのように進めていくのか。特に周辺住民の要望等をまだ反映させることが可能かどうかを含めてお答えください。  次は,官舎の管理についてお尋ねいたします。  それは,稲毛区轟町にあります市の職員住宅ですが,現在入居している職員はなく,空き家の状態になっております。このまま空き家の状態が続くようであれば,建物の老朽化も進み,また,防犯上の問題も考えられるところであります。住宅を管理する職員の労力や経費面などを考えても,職員住宅を廃止して,他の用地に転用して活用を図ることも必要ではないかと考えるものであります。  この職員住宅は,大学や高等学校などの文教施設に隣接した閑静な住宅地域の中に所在しておりますので,この地域性を考慮した公共施設を整備し,近隣住民などの憩いの場として提供することが,公有財産の有効活用につながるものではないかと考えております。当局の見解をお伺いいたします。  最後に,地域の諸問題についてのうち,市営住宅の轟町第3,第4団地の建替計画についてお尋ねいたします。  轟町地区内の轟町第1,第2団地につきましては,建てかえに至るまでは,本市において初めての市営住宅建替事業であり,移転や補償などいろいろな問題があり,当局におかれましては,大変な御苦労があったことと存じますが,平成6年度から平成9年度にかけて工事も無事に完了しております。  しかしながら,轟町第3団地は昭和29年に,第4団地は昭和32年に建設されたもので,現在の状況を見ますと,老朽化がかなり激しく進んでおり,周囲の環境が整備されている中,この二つの団地だけが取り残されている感があります。  既に,この二つの団地の建替計画については,平成9年度に基本設計を,さらに平成12年度には実施設計を終了し,数年前から入居者や近隣住民の方々に説明会などを開催して,建替計画実施へ向けての対応を進めていると聞いております。  私は,この建替計画を進めるに当たっては,当然のことながら,団地周辺の環境などに配慮した建替計画をするよう,近隣住民への十分な説明,そして合意形成が必要であり,今後とも地元とは十分な協議が必要であると考えております。  そこでお伺いいたします。  1点目は,現在の入居状況はどのようになっているのか。  2点目は,今後,この2団地のあり方をどう考えているのか。  3点目は,建替計画のスケジュールはどうなっているのか。  以上で1回目の質問を終わります。(拍手) 64 ◯議長(萩田 章君) 答弁願います。保健福祉局長。 65 ◯保健福祉局長(片岡佳和君) 保健・医療・福祉行政についてのうち,所管にお答えいたします。  初めに,救急医療について順次お答えします。  夜間救急初期診療部,いわゆる夜救診の後方支援体制についてですが,毎夜間,内科2病院,小児科2病院ないし1病院が,2次医療機関として待機する体制を整備しています。  夜救診からの重症患者は,通常,この後方支援体制の中で受け入れられていますが,時として重症患者数が確保ベッド数を上回る場合,または当直医の専門性が異なる場合などは,受け入れられない状況があります。  重症患者の円滑な受け入れは,夜救診に参加する医師の確保とも関連しておりまして,医師の確保が大変難しい原因の一つともなっています。  このため,これまでも2次医療機関に対しまして,重症患者を円滑に受け入れていただけるようお願いしておりますが,今後,重症患者の発生状況を踏まえ,受入体制のあり方について検討してまいりたいと考えております。  次に,外科系患者の受入体制についてですが,夜救診を受診し,重症患者として2次医療機関等に送られた患者数は,平成12年度の実績で1,306人となっており,このうち322人が外科系患者となっています。外科系患者については,おおむね2次医療機関あるいは救急告示医療機関で受入をお願いしていますが,患者の病状に適した受入機関を確保するために,当番の医師に負担が生じている現状があることは認識しています。  現在,千葉市地域保健医療協議会の救急医療対策検討小委員会において,夜救診の現状等も踏まえ,夜間外科系救急医療体制整備の具体的な方策について検討を進めております。  夜間外科系救急医療体制の整備は,本市の救急医療体制における重要な課題として取り組んでまいりたいと考えております。  次に,産科救急医療体制についてですが,産科救急患者の受け入れについては,両市立病院の産婦人科医師の当直体制及び待機体制により実施しているところですが,地域の医療機関等から,妊娠中毒症や切迫早産などの重症患者を受け入れており,平成12年度で183人の患者を受け入れました。  産科救急医療体制の充実については,重症度の高い母体を受け入れることから,新生児科を有する海浜病院の当番日をふやすために,産婦人科医師を増員したほか,両市立病院の夜間の看護体制を強化するため,助産婦などの確保を行いました。  次に,歯科医療に関する御質問について順次お答えします。  初めに,幼児のフッ化物歯面塗布についてですが,現在では,フッ化物の安全性等が確認されてきており,国においても,3歳までにフッ化物歯面塗布を受けたことのある者の割合を50%以上に増加させることとしております。  したがいまして,今後は,フッ化物歯面塗布に対する正しい情報を提供することや,保護者の選択によりますが,かかりつけ歯科医で塗布を受けることなどの指導について検討いたしているところでございます。  次に,水道水へのフッ素の添加についてですが,国においては,給水量に比して飲用に供される量が極めて少ないことなどから,現段階では,水道水へフッ化物を添加するよう指導する考えはないとしています。  しかしながら,フッ化物を利用した虫歯予防法については,有効性等が確認されており,平成12年度より3カ年の計画で,厚生科学研究班により,歯科疾患の予防技術,治療評価に関するフッ化物応用の総合的研究が開始されていますので,その動向を見守っていきたいと考えております。  次に,訪問歯科診療事業の市民に対する周知についてですが,訪問歯科診療事業は,歯科診療機会に恵まれない在宅の寝たきり高齢者に歯科医療サービスを提供し,食べること,話すこと,味わうことができるよう,口腔機能の維持向上を図ることを目的として実施しております。  この事業の市民への周知については,市政だよりへの掲載,保健福祉総合相談窓口及び保健センターにおけるチラシの配布,ポスターの掲示などを行うほか,指定居宅サービス事業者等連絡会議においても,利用の案内を行っています。  また,高齢者保健福祉のあらましにも掲載するなど,対象となられる方々やその御家族等への周知に努めています。  今後とも,市政だよりへの掲載,チラシの配布など,さまざまな機会を通じて市民に対し周知を図ってまいりたいと考えています。  次に,障害者医療についてですが,脳血管障害者への言語訓練については,ハーモニープラザ内の障害者福祉センター及び療育センターふれあいの家の2カ所で,デイサービス事業のメニューである機能訓練の一つとして行っています。これらは,脳血管疾患による上下肢機能障害者に対する機能訓練の中でのニーズに対応するため,先天的難聴者や脳性麻痺者などとあわせて行っているもので,それぞれ1名の言語聴覚士が,言語訓練,発声指導,家庭でのサポートを受けるための家族指導などを行っているほか,言語機能障害者のグループへの指導,援助も行っています。  今後は,対象者の拡大と訓練内容の充実に努めていきたいと考えています。  次に,公立保育所の民営化についてですが,複雑多様化する保育ニーズへの的確な対応や,保育所運営経費の効率化などの観点から,検討すべき重要な課題の一つであると認識しております。  また,国の規制緩和や公共サービスにおける民間参入の推進等の動きを背景に,一部自治体ではその取り組みがなされてきていることもあり,議員御提案の趣旨や先進都市の事例等を踏まえて検討してまいりたいと考えております。  次に,胃がん検診におけるペプシノーゲン法の導入についてですが,ペプシノーゲン法は,胃液に含まれる消化酵素を血液中のペプシノーゲンの値ではかって,胃がんの発生と強い関連がある慢性萎縮性胃炎にかかっているかどうかを検査する方法です。この方法による胃がん検診は,費用も比較的安く,またX線を照射しないので,妊婦に対しての影響がないことなど,受診者の身体的負担が少ないことのメリットは承知しておりますが,国において研究が進められているところでもありますので,その動向や他の政令市の状況を含め,調査,研究してまいりたいと考えております。  最後に,スポーツ行政についてのうち,千葉市健康マラソンについてですが,この健康マラソン大会は,昭和49年の中央コミュニティセンター健康づくりのフロア開設に伴い,当フロアのPRとともに,市民の健康づくり思想の普及啓発とその輪を広げる仲間づくりを目的とし,みなと公園という身近な場所を会場として,昭和50年に,タウンアスレチック大会としてスタートしたものであります。  年を重ねるごとに参加者もふえ,小学生から高齢者まで気軽に参加できる大会として定着し,大会名も健康マラソン大会となり,会場も千葉県総合運動場に移りました。スタート以来25年を経過した現在,市民の健康意識が高まってきており,一人一人がみずから健康づくり活動を実践するようになってきています。また,市内,県内では,市民参加型のマラソンを初めさまざまな健康スポーツ事業が創設され,充実が図られています。  このようなことから,市民の健康づくりに対する動機づけの手段として実施した健康マラソン大会の目的もほぼ達成されましたので,昨年度をもって終了することとしました。  今後は,健康マラソン大会の実績を生かし,保健所,保健センター,健康増進センターの健康づくり事業と,各種健康スポーツ事業との一層の連携を図り,市民一人一人の意識に支えられた健康づくりを推進してまいりたいと考えています。  なお,市民の多様なニーズにこたえるため,健康マラソン大会の趣旨等を現在実施している健康スポーツ事業の中に生かせるよう,関係部局と協議,検討してまいりたいと考えております。  以上でございます。 66 ◯議長(萩田 章君) 教育長。 67 ◯教育長(飯森幸弘君) 健康・医療・福祉行政について,所管の学校医療システムの現状と今後の展開についてですが,千葉市医師会の指導によりまして,全国に先駆けて構築されました学校におけるスポーツ外傷救急システムですが,新たに本年度より,千葉市立小中養護学校のほかに,市立高校にも対象を広げまして,医療機関の診療時間外及び休診日に発生しましたスポーツ外傷や不測の事故に,整形外科,脳神経外科等の市内87の医療機関で適切に対応していただいております。  教育委員会といたしましては,これまで各学校に対して,体育主任研修会,保健主事研修会,養護教諭研修会等を通じまして,このシステムの学校への周知徹底を図ってまいりましたので,現在では各学校に定着してきております。  また,このシステム構築により,学校における骨折及び頭部打撲等の緊急に対応する外傷を治療していただけることから,今まで以上に安心して体育学習や部活動に取り組むことができ,学校教育上大変有意義なシステムであります。  今後も,千葉市医師会とともに,本医療システムの活用を図ってまいります。  次に,スポーツ行政の施設の整備についてでございますが,本市では,スポーツ振興法の趣旨に基づきまして,千葉市生涯スポーツマスタープランを策定し,市民のスポーツニーズにあわせて整備を進めております。  若葉区についてですが,現在,区レベルの施設といたしましては,温水プールと野球場が整備されております。  球技場につきましては,中田町に今年度実施設計,14年度建設工事,15年度オープンできるよう整備を進めております。  また,球技場に隣接します北側には,区レベルのテニスコートも,新5か年計画の中で整備するよう検討しております。  次に,スポーツ教育の充実の小中学生の体力,運動能力の現状及び向上でございますが,本市の小中学校の体力の現状につきましては,新体力テストの結果から,調査8項目のうち小学校1年生,2年生の段階では,全国や県の平均値と比較しまして,筋力,筋持久力,全身持久力,投力におきましてやや低い傾向にあります。しかしながら,全学年,各種目の傾向といたしましては,学年が上がるに従いましてその差が縮まります。特に小学校高学年から中学生になると,投力,柔軟性,敏捷性,瞬発力などの平均値が全国及び県の平均を上回っておりますので,学校体育の取り組みの成果ではないかと思っております。  体力向上の取り組みにつきましては,各学校において,体力向上推進委員会を設置し,体育学習の充実はもとより,朝の活動や業間休みの時間に体力づくり活動を位置づけております。  具体的には,全校でジョギングや縄跳びなどに取り組んだり,千葉県一周マラソンカードや鉄棒カードなどを配布し,児童生徒が,いつでもどこでもだれとでもできるような運動の日常化を図るなど,児童生徒の実態に応じて学校独自に工夫して,体力の保持増進に取り組んでおります。  さらに,生涯スポーツの野球,サッカーやバスケットボール等におきましても,児童生徒が熱心に取り組んでおるところでございます。  次に,部活動の振興等についてでございますが,本市中学生の運動部活動への熱意が高く,約7割の生徒が参加して活動しているところです。少子化による生徒数の減少のため部員数が十分確保できない場合や,学校の小規模化に伴う専門的な指導者の不足などにより,やむを得ず廃部になっているところもあります。  したがいまして,本市におきましては,平成4年度から部活動の振興充実を図るために,民間人を活用した運動部活動指導者派遣事業を行っております。平成13年度は,56名を派遣して,生徒,保護者より大変好評を得ております。  さらに,平成12年度から2カ年にわたり,校長会,小中学校体育連盟や体育主任会などの代表から成る各種体育大会等検討委員会を設置いたしました。その中で,児童生徒の発達段階に基づいて,生徒の部活動への意欲を図るとともに,学校教育活動全体を見直し,複数校での合同部活動や市大会レベルの大会参加などを含め,今後の小中学校の各種体育大会,中学校の運動部活動のあり方と方向について検討しているところであります。  最後に,中学生,高校生のためのスポーツ教育でございますが,素質のあるすぐれた生徒を大切に育てることは,本市にとってもまことに重要なことであると認識しております。  素質をよりよく伸ばすためには,何よりもすぐれた指導者の存在と活動の場の整備が必要であります。  本市におきまして,学校教育が極めて円滑に運営されておりますことから,学校を核といたしまして,青少年のスポーツ振興を図り,すそ野を広げるとともに,スポーツに対する市民意識の醸成を図ってまいります。その中からすぐれた生徒を組織的,計画的に育成していくことが肝要かと考えております。  各種大会のあり方の検討,中学校部活動の振興のため,民間人を活用しました運動部活動指導者講習事業などを行っていることは,さきに述べたとおりでございます。  高等学校におきましても,稲毛高校がことしの春の選抜高等学校野球大会の21世紀選抜枠の候補に挙げられました。惜しくも出場はかないませんでしたが,素質ある生徒がより一層活動の場を得,栄光に浴する機会に恵まれますように,部活動の一層の振興を図るため,指導者の資質の向上,施設,設備の充実に努めてまいる所存でございます。  以上で終わります。 68 ◯議長(萩田 章君) 環境局長。 69 ◯環境局長(藤田雅夫君) 不燃物収集車両の火災についてお答えいたします。  最初に,市としての啓発活動についてです。  不燃ごみ収集につきましては,カセット式ガスボンベやスプレー缶などが原因と思われる車両火災が,御指摘のとおり発生しております。  幸い,これまで大事に至ったケースはございませんが,そのための対応として,毎年3月に全戸に配布する家庭ごみの出し方一覧表や市政だより等により,これら火災の原因となるガスボンベ類は,必ず中身を使い切ってから危険物として透明な袋へ入れてお出しいただくよう,市民の方々に対して排出方法の徹底をPRしておるところでございます。  今後も機会あるごとに広報紙等により危険物としての排出方法の徹底を図るとともに,収集の際には,必ずガスボンベ等の中身を確認し,収集車両への積み込みを行うなど,不燃ごみ収集車両の火災防止に努めてまいりたいと存じます。  次に,収集体制の見直し等の検討についてです。  不燃ごみ,有害ごみの収集につきましては,圧縮積載が可能なプレスパッカー車等で収集しておりますが,この車両にガスボンベやスプレー缶を圧縮積載した際に,中に残留する可燃性のガスに引火して火災が発生するものと考えられています。  そのため,収集車両に消火器や散水タンクを装着するなど,その対応を図っているところです。  当面の対応策といたしまして,新年度からは,使い捨てガスライターにつきましても,車両火災の一因だと考えられますことから,危険物として他の不燃ごみと分けて,透明な袋に入れて排出していただくよう計画しております。  今後は,収集車両の更新にあわせての車両の変更など,収集体制のあり方について検討をしてまいりたいと存じます。  終わります。 70 ◯議長(萩田 章君) 建設局長。 71 ◯建設局長(友野 征君) 地域の道路についてお答えをいたします。  初めに,轟町5号線は,現在,千葉経済大学の用地及び財務省所管の轟住宅用地の買収を行うための測量を実施しており,千葉経済大学用地を,平成13年度,財務省所管用地を平成14年度に買収する計画で関係者と交渉を行っております。
     工事につきましては,両側に2.5メートルの歩道を設置する計画であり,平成14年度に千葉経済大学側,平成15年度に財務省所管の轟住宅側をそれぞれ実施する予定であります。  次に,幕張町弁天町線弥生地区の進捗状況でありますが,事業延長1.4キロメートル区間のうち未整備区間約870メートルの用地買収率は,平成13年9月末現在で約87%となっております。引き続き鋭意用地買収に努めてまいります。  工事につきましては,千葉敬愛学園グラウンドわきと東京大学西千葉職員宿舎わきの約360メートル区間を本年12月に工事発注する予定であります。  また,東京大学生産技術研究所水理実験棟わきの約220メートルにつきましては,本実験棟を本年度解体し,平成14年度に道路整備をする予定であります。  これらが完成しますと,新港横戸町線と工事が競合する千葉敬愛学園前の交差点及び松波交番前の交差点を除いた弥生地区は,平成14年度でほぼ概成いたします。引き続き早期全線整備に向けて努力してまいります。  次に,新港横戸町線についてでありますが,進捗状況は,平成13年度末では,民有地の取得率は95%に達する見込みであります。また,工事につきましては,平成12年度から千葉大付近で着手し,引き続き整備を推進してまいります。  次に,計画を今後どのように進めるかでありますが,道路及び沿道の公園緑地を含めて,平成21年度末の完成に向けて努めてまいります。  また,周辺住民の要望等につきましては,緑地の整備計画に反映させることは可能と思われますので,引き続き道づくり協議会の中で検討してまいりたいと考えております。  以上で終わります。 72 ◯議長(萩田 章君) 財政局長。 73 ◯財政局長(小出廣昭君) 地域の諸問題についてのうち,官舎の管理につきましての御質問にお答えをいたします。  轟住宅につきましては,国や他の地方公共団体等からの人事交流などにより採用された職員等の遠方からの赴任を考慮いたしまして,確保している職員住宅でございます。  現在は,居住を必要とする職員等の該当者がいないことから,空き家の状態となっておりますが,同様の施設が少ないことから,当分の間,職員宿舎として確保しておく必要があると考えております。  この官舎の維持,管理につきましては,住宅として良好な状態を維持するための雑草処理や定期的な設備の点検などとあわせ,警報装置の設置や警備員の見回りなどによる防犯対策を講じ,適切な維持,管理に努めておるところでございます。  この施設の将来的な活用につきましては,今後の職員の入居状況等から,職員住宅としての必要性を見きわめまして,関係部局と十分協議の上検討してまいりたいと存じます。  終わります。 74 ◯議長(萩田 章君) 都市局長。 75 ◯都市局長(水野紳志君) 市営住宅についてお答えいたします。  轟町第3,第4団地につきましては,合わせまして24戸の住戸がございます。本年度3戸が退去し,すべて空き家となりました。  なお,戻り入居といたしまして,2軒が予定されております。  次に,今後のあり方でございますが,現在,近隣住民からの意見,要望等について協議しております。今後,住民の声を反映しながら,周辺環境を配慮し,地域に開かれる市営住宅として再整備を検討してまいります。  次に,建替計画スケジュールについてでございますが,平成9年度に基本計画が,平成12年度に実施計画が完了しております。本年度は建物を撤去いたします。  なお,引き続き近隣住民との協議,調整を行い,着工に努力いたします。  また,その間の用地の保安,管理につきましては,十分配慮いたします。  以上でございます。 76 ◯議長(萩田 章君) 茂手木議員。 77 ◯24番(茂手木直忠君) ただいまは大変御丁寧な答弁をいただきまして,まことにありがとうございました。  2回目は,ただいまの答弁に基づき,幾つか感想と要望を述べさせていただきます。  まず,保健・医療・福祉行政のうち,救急医療についてであります。  夜救診の質問については,勤務する医師から要望やら意見を耳にしたので,お尋ねしたのですが,結局は,産科医師の確保が大きな原因の一つということです。確かに,小児科医師の絶対数不足などの問題がありますので,2次医療機関の受入体制とともに,外科系患者の救急医療体制の確立も早期に図り,今後も医師の円滑なる確保に全力を尽くしていただきたいと思います。  周産期医療については,当面,周産期医療センターの実現は無理であっても,産婦人科医師や助産婦の増員を行っているとのことですので,今後も両市立病院において,医師数の確保など最大限の努力を望みます。  次に,歯科医療についてであります。  フッ化物歯面塗布については,当局も理解を示していただきまして,ありがとうございます。特に,かかりつけ歯科医への行政としての十分な対応を検討していただいて,早期の実現をお願いいたします。  訪問歯科診療については,障害高齢者の中でこのサービスを受ける必要がある未受診者の人がかなりいると聞いております。特に,寝たきり老人等の往診医療等に携わる医師にも,このサービスを気軽に紹介できるような周知などもさらに検討していただきたいと思います。  次に,障害者医療についてであります。  言語機能障害の対応については,医療機関だけに頼れない部分もありますので,療育センターなど2カ所だけでなく,言語聴覚士を確保して,利用される方にとり,身近にある各区に設置されている保健センターで実施できるようお願いいたしたいと思います。  次に,学校医療システムについてであります。  このシステムは,全国に先駆けたシステムであり,私どもも大変期待しております。現在,日本医師会健康スポーツ委員会で報告を求められているシステムでもあり,千葉市は注目されていますから,今後の事業展開を期待を持って見守りたいと思います。  次に,保育の民営化についてであります。  今後の公立保育所の設置や維持管理には,財政的な問題があるので,質問させていただきましたが,公立であろうが,民間であろうが,真の保育サービスとは何か,そしてそれを行うためには,指導を含め行政の体制はどうあるべきか,これから調査検討するということですので,十分研究をお願いしたいと思います。  次に,ペプシノーゲン法の導入についてでありますが,ペプシノーゲン法については,既にその成果がはっきりしておりますので,早期の取り組みをお願いいたします。  次は,スポーツ行政の1,スポーツ施設についてでありますが,登壇の都度お願いをしている問題なのですが,いつもこの質問はすれ違いにさせられてしまいます。スポーツマスタープランはもう理解しているわけですから,いまひとつ私たちに理解ができる答弁がほしいところです。  スポーツ施設の整備については,短期間しか使用しない小中学校のプールの管理,そしてその活用を含め,さらなる今後の検討をお願いします。  次に,スポーツ教育の充実についてであります。  本市の小中学生の体力や運動能力がどのようなのか心配であったのですが,小学校高学年から中学生あたりは,全国平均あるいは県平均を上回るという結果ですので,安心いたしました。  21世紀をこれから担う人たちの体力づくりの取り組みですので,十分な対応をお願いいたします。  次に,部活動の振興については,野球やサッカー等で名をはせている高校が近隣市にありますので,お尋ねしたわけです。確かに,スポーツは野球やサッカーだけではないかもしれませんが,千葉市が一歩も二歩もおくれている感じがしてなりません。少子化や指導者の問題もありますが,条件はどの自治体も大きな差はないと思います。この問題については,これからの当局の対応を見守りたいと思います。  次に,千葉市健康マラソンについてであります。  毎年非常に楽しみにしていた大会が,突然終わってしまったので質問したのですが,私も市民ランナーであり,年にいろいろの場所で開催されるレースに出場しておりますが,この千葉市で行われていた大会ほどユニークなものはありませんでした。タイムを競うのではなく,それだけに,私だけでなく障害者やお年寄りの方々にとっても気楽に出場ができることがよかったと思っております。年々出場者が減少傾向にあるのならともかく,地元に根づいていた大会だけに残念に思います。  確かに大会運営は,保健衛生部の方たちが総出で行っており,その苦労には本当に敬意を表し,よくわかる気がいたしますが,健康マラソンの趣旨を踏まえ,これからの健康スポーツ事業の中で生かすことを検討するとのことですので,ひとつ早期にその検討結果の実現をお願いいたします。  次は,環境行政についてであります。  答弁を聞きますと,不燃ごみを排出する側のマナー,責任もあることがわかりました。ガスボンベやスプレー缶などは完全に使い切ったものを,あるいは穴を開けるとか,今後市民への啓発,周知をよりお願いいたします。  また,車両火災の一因とも考えられるガスライターについては,危険物扱いを検討されているということであり,今後の対応に期待いたします。  不燃物収集車両に限らず,走行中の車両に火災が起きることを想像しますと,そら恐ろしいもので,そのために環境事業所の職員が,ごみの中からスプレー缶などをより分け,穴を開けているところを見ており,本当に大変な作業であると思っております。  このような細心の注意を払った作業を行っても,その上でも車両火災が起きているのが実情であります。しかし,火災が発生した場合は,人命あるいは人の財産にかかわることですので,事故が起きてからでは遅いのですから,収集方法の改善を念頭に置き,当局は万全の対策,対応をお願いいたします。  次は,地域の諸問題のうち地域の道路問題についてであります。  まず,轟町5号線ですが,既に用地買収の測量を実施し,買収計画に入っているとのことですので,先ほども言いましたように,とりわけ自動車の交通量が多く,歩行者や自転車にとり危険な状態ですから,安全対策として早期に歩道の整備をされるよう望みます。  幕弁線につきましては,平成14年度にほぼ完成するということですので,安心しました。千葉大側のどこから行っても,入り口と出口になりそうな箇所が車のすれ違いにも危険な状態ですので,当局の努力もあり,いま一歩ですので,よろしくお願いいたします。これが整備されれば,季節を問わず安心して千葉大周辺を散策する人,体力づくりの人たちと大勢の人たちでにぎわうことと思っています。  新港横戸町線については,公園緑地を含め平成21年度末の完成を目指すとのことですが,沿道周辺の方々からは,いろいろな要望が出されていると聞いております。ひとつしっかりした説明,そして,私は,まだ住民の要望を聞き入れることが可能かどうかを聞いているのですから,その対応については,公平な対応をしていただくようお願いいたします。  次に,官舎の問題についてであります。  答弁では,職員住宅のまま維持,管理するということですが,轟町は稲毛区の外れになりますが,中央区には接していて,比較的便利な土地柄です。一戸建ての家を全く使わないで放っておくのももったいないことですので,若干例えが違うかもしれませんが,本年2月か3月にオープンした中央区松波の中央コミュニティセンター分室の例もありますので,何とか工夫で活用できないものかと思います。もし地域住民,あるいは市民の方々にも役立つ方策がありましたら,よろしくお願いいたします。  最後に,市営住宅の問題についてであります。  轟町第3,第4団地については,建物が古いため,周辺環境との差が余りにもあるということでお尋ねしました。答弁では,本年度中に撤去し,周辺住民とも十分協議し,地域に開かれる再整備を行うということですので,よろしくお願いいたします。  以上申し上げまして,私の質問を終わらせていただきます。  御清聴ありがとうございました。(拍手) 78 ◯議長(萩田 章君) 茂手木直忠議員の一般質問を終わります。  以上で本日の日程は終了いたしました。  明日は午後1時より会議を開きます。  本日はこれをもって散会といたします。御苦労さまでした。      午後2時53分散会    ───────────────    地方自治法第123条第2項の規定により署名する。      千葉市議会議長  萩 田   章      千葉市議会副議長 内 藤 靖 夫      千葉市議会議員  小 梛 輝 信      千葉市議会議員  納 元 政 幸 Copyright © Chiba City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...