• 試掘(/)
ツイート シェア
  1. 千葉市議会 1997-07-09
    平成9年第2回定例会(第7日目) 本文 開催日: 1997-07-09


    取得元: 千葉市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-28
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1      午前10時0分開議 ◯議長(橋本 登君) これより会議を開きます。  出席議員は50名,会議は成立いたしております。    ───────────────  日程第1 会議録署名人選任の件 2 ◯議長(橋本 登君) 日程第1,会議録署名人選任の件を議題といたします。  私より指名いたします。19番・田中信行議員,21番・石橋毅議員の両議員にお願いいたします。    ───────────────  日程第2 市政に関する一般質問 3 ◯議長(橋本 登君) 日程第2,市政に関する一般質問を行います。  通告順に従いお願いいたします。2番・谷口多恵議員。    〔2番・谷口多恵君 登壇,拍手〕 4 ◯2番(谷口多恵君) おはようございます。市民ネットワークの谷口でございます。通告に従いまして一般質問を行います。  最初は,北部図書館についてお尋ねします。  先日,市民ネットワークの仲間で,JR稲毛駅から北部図書館までのアクセスをチェックしながら,北部図書館ウオッチングをしました。  視覚障害者の人,車いすを利用する人も一緒でした。その折見聞いたしましたことから,障害者や在住外国人へのサービスについて,幾つかお尋ねいたします。  エレベーター表示は矢印の方向に最初戸惑いを覚えましたが,一応エレベーターもあり,館内も空間の多い設計になっているので,車いすの方でも気後れせず利用できるのは時代のニーズにこたえていると評価いたします。  ただ,コンピュータの端末で読みたい本を検索するときの台の高さが不適当ではないかと思います。児童室にあるのを御利用くださいと言われましたが,高齢者にとっても,立ちっ放しでの検索は大変だと思います。一般開架閲覧室の検索機は以前は低かったのに,なぜ高くしたのでしょうか,お尋ねいたします。  また,弱視の方にとっては,正面階段に始まる館内の点字ブロックは,デザインを配慮した色のため見えにくいのではないでしょうか。お尋ねいたします。  対面朗読室が設けられたのは評価できます。すぐ近くのところには,かつて点字図書館があり,利用者も多く,ボランティアのかかわりも活発でしたから,北部図書館対面朗読室に寄せる期待も大きいと考えます。PRはどのように進めていらっしゃるのでしょうか。また,視覚障害者への具体的なサービスはいつから始まり,職員をどのように配置するのでしょうか。また,市政だよりに掲載されていた朗読ボランティアの公募は評価いたしますが,何人予定し,研修後の配置はいつからになるのでしょうか。
     また,対面朗読室ではエアコンの雑音が絶えず気になりました。整備できるのでしょうか。  点字図書,テープ図書の蔵書数はどれくらいでしょうか。  また,県立西部図書館では,視覚障害者の本のリクエストを電話で受け付け,ほかの図書館にもない場合はテープ図書を作成し,郵送による貸し出しも行っています。北部図書館には録音室がありませんので,中央図書館完成の暁には同じようなサービスを期待したいと思いますが,現段階での郵送サービスはどの地域までできるのでしょうか。  また,視覚障害の方の利用カードはどのように工夫されているのでしょうか。対面朗読室持ち込み資料朗読サービスを受けることもできるのでしょうか。  体が不自由で図書館に行けない方のためには,希望の資料を宅配サービスをしているとのことですが,利用者はどれくらいの数で,地域はどこまで可能でしょうか。またPRはどのようにしているのでしょうか。  北部図書館は市民参加でつくったと行政は評価をしていると聞きました。今後の運営に関しましても,地域の住民が図書館を育てるという意識が必要だと考えますが,その出発点の開館式のセレモニーなどは住民不在のイメージがあり,残念でした。教育長は地区館への市民参加のあり方を具体的にどのようにお考えでしょうか。  図書館の自由に関する宣言の前文6項目の5項目に,図書館利用は,公平にして,いかなる差別もなく,外国人にもその権利は保障されるとあります。在日韓国,朝鮮,中国の方や在留外国人の数は1万人を超えると聞いております。洋書については,みやこ図書館を拠点として整備し,ほかからのリクエストに応じられるようにしているのが現状のようですが,まずは日本の事情を知るための新聞,雑誌などは,住んでいる地域の図書館で多種の言語により提供できるようにしていくのが国際化時代の公共サービスではないかと思います。カウンターでの対応にも語学力が求められてくるとも思います。多文化サービスについてはどのようにお考えでしょうか。  2番目は,学校図書館についてお伺いいたします。  このたび学校図書館法の一部が改正されて,司書教諭を平成15年4月1日から設置することになりました。しかしながら,昨年の6月議会でも指摘させていただきましたように,政令で定める規模以下の学校は外されています。千葉市は読書教育推進会議の提言,新しい学校教育を創造する学校図書館のあり方についてを受け,平成8年度から学校図書館司書補助員を6人導入,9年度には市政だよりで公募し,現在は12人になりました。提言の中には,将来,司書教諭が発令されても,同じように学校図書館主任の補助に当たり,学校図書館の機能の充実を図ることが期待されるとあります。全中学校区に司書補助員を配置することの確認を求めたいと思います。  また,いわゆる11学級以下の小規模校は,小,中それぞれ30%ずつあるように聞いていますが,教育の機会均等という観点からも,司書教諭が設置されない小規模校には,専任の司書補助員が必要になると思いますが,いかがでしょうか。  先日,市内43書店で構成する市書店協同組合が,小中学校の図書館に置く本の展示会を開催いたしました。昨年は公立校の約4割以上が訪れたようで,お忙しい先生方にとってはたくさんの本を選書できるよいチャンスかもしれません。しかし,書店が個別に学校を回って図書を紹介していた3年前までの形にも,新刊や復刻版が出たときにすぐに対応できるというメリットもあります。  ことしは,小,中それぞれ何校が展示会で選書し注文したのでしょうか。  ことしの図書購入費,1億6,000万円のうちのどれくらいの予算がそこで消化されたのでしょうか。  選書した資料の購入費は各学校が直接に支払うのでなく,財務課と書店のやりとりになると聞きました。お忙しい先生たちは,ついつい書店や出版社任せになり,選書の基準が効率を追うものになるのではないかと思います。お答えください。  また,提言によりますと,司書補助員の主な仕事の一つに,図書購入計画資料作成というのがあります。平成8年度は実際どのように選書にかかわったのでしょうか。  学校図書館の役割は,子供への資料提供や読書指導だけでなく,先生方への資料提供もあります。そこでは,公共図書館との連携が求められます。公共図書館を利用したこともない子供もいます。学級単位で公共図書館を利用したり,逆に訪問してもらって,読み聞かせやストーリーテリング,ブックトークのサービスを受けたり,あるいはお互いの蔵書構成について意見交換し合ったりすることが必要となります。そこで,現在の12人の司書補助員の研修の中身について具体的にお尋ねします。  3番目は,JR稲毛駅前トイレについてお尋ねします。  稲毛駅前にトイレ設置を求める要望は長年ありました。これまではトイレを求める駆け込みや,夜などはビルの壁を汚すマナーの悪い人もいて,JRや近隣のお店に迷惑をかけていたそうです。このたび,従来の公衆トイレのイメージとはまるで異なった,車いすでも利用できるバリアフリーのトイレが稲毛駅前にできました。新種の電話ボックスか待合室かと思ったという声もあり,さっそく市民ネットでもウオッチングしてみました。トイレ建設を高く評価するところですが,約5,000万円の経費がかかっているということもあり,今後の千葉市内での先駆的トイレにもなると思いますので,以下,質問させていただきます。  場所を決めるまでは大変だったと思います。どのような調査や折衝の上で選定したのか,お尋ねします。  デザイン,機種選定には,利用する市民の声が反映されてこそ本当のバリアフリーだと思います。コンサルタント会社に委託する前に,市民参加の機会があったのかお尋ねします。  掃除やトイレットペーパーの交換などは民間の清掃業者に委託しているそうですが,委託料は月,どれくらいでしょうか。  障害者も利用できるタイプのトイレは,使用ごとに便座が出入りするクリーニングタイプ,一般の女性用や男性用は30分に1回水が流れるタイプで,清潔さに力を入れていると思いました。また,防犯ブザーがあり,駅や交番にもお願いしてあるとのことで安心です。  内部につきましては,成人障害者や赤ん坊のおむつ交換両方に役立つような,倒して使えるベッドがあるとよいと思いました。スペースの関係で無理なら,せめてベビー用は必要ではないでしょうか。  回転ドア,排水ボタンなども慣れるまでは大変そうです。初めての人にもわかりやすい表示の工夫が必要ではないでしょうか。  また,視覚障害者は,一般トイレの方へ誘導ブロックで導かれていますが,その入口には男性,女性の点字による表示が必要ではないでしょうか。  一般トイレは,手すりなど配慮された和式なのですが,足腰の弱った方や妊産婦には洋式が必要です。清潔さを保つには和式の方が便利なのかもしれませんが,バリアフリー度を高めるためにも今後の建設に向けては,洋式をふやしていただきたく思います。いかがでしょうか。  防犯上,人目が多いというのはいいのかもしれませんが,車いすでの外出がまだまだ人目を引く時代です。一般トイレの方も,余りにも出入りが目立つので利用するのがおっくうだという声が多いのは事実です。薄いつい立てのようなものが必要と考えますが,いかがでしょうか。  最後に,投票率向上についてお伺いいたします。  先般の市長選は,4人もの候補者がいたにもかかわらず,37.79%という低い投票率に終わりました。政治には無関心,あきらめという分厚い層があること,また,若者に多い選挙離れは千葉市の街づくりにとって大きな課題です。市民参画の街づくりを進める観点から幾つかお尋ねいたします。  今回は,選挙管理委員会も,啓発委員の方々も,駅頭や街頭で投票呼びかけをしている姿を頻繁に見かけました。のぼり旗の字が違い,配っているものが花の種やティッシュであり,キャンぺーンガールや縫いぐるみがいても,市民にとっては候補者の活動と何ら変わりなく映っていたかも知れません。  かつて,横浜市の選管は,選挙権は18歳からにすべし,というテーマで横浜ディベート大決戦を開いたり,選挙クイズに答えて人気バンドのコンサートに行こうという1,000万円をかけたイベントをしました。  また,若者に電話やはがきで投票を呼びかけた自治体もありました。  今回の市長選で,若者に向けてはどのような啓発作戦をとられたのか,お伺いします。  今回,4人の候補者による公開討論会を市民団体が呼びかけましたが,実現しませんでした。その後,マスコミとは一味違った市民の視点からの公開質問状という形に切りかえられたときも,回答したのは3候補でした。市民が積極的に政治に参加できる大きなチャンスだったのに残念だったと思います。  本来は,選管が公開討論会を主催して,市民にアピールすべきと思いますが,御見解をお伺いいたします。  東京都の選管が,ことし4月に役人的発想でなく,柔らかい頭で考えた対策をということで,若者に詳しい専門家に知恵をかりようと,投票率向上研究会を設置しました。1年かけて投票率向上のための具体的方策を検討していくそうですが,すばらしいのは,インターネットホームページを開き,設置要領,委員名簿,研究会での基調報告や委員による意見交換の中身を公開し,Eメールによる意見やアイデアを求めていることです。自治省も地方選挙のあり方について検討中とのことですが,千葉市も独自の手法で検討すべきではないでしょうか。お答えください。  不在者投票をだれでもが気軽に利用できるように手続きを簡素化することや,新しい住宅がふえていく中での投票所の場所の見直しや,高齢や障害などで外出が大変な市民のところには出向いて行くサービスをすることなどは,実現可能だと思いますが,御見解をお伺いいたします。  基本は,学校教育の中での政治教育のあり方だと思いますので,子供たちの政治意識を高めることへの教育長の御見解をお伺いいたします。  以上で1回目の質問を終わらせていただきます。(拍手) 5 ◯議長(橋本 登君) 上着は自由に願います。  答弁願います。教育長。 6 ◯教育長(飯田征男君) まず,北部図書館についての御質問に順次お答え申し上げます。  1点目の,館内の施設設備についてでございますが,一般開架閲覧室の検索機の高さにつきましては,検索時間の短縮等を考慮いたしまして,基本的には,立った状態での利用を前提としておりまして,高齢者や障害者につきましては,隣接する児童室での利用をお願いすることとしております。  また,点字ブロックの色彩につきましては,今後,関係部局と協議してまいりたいと考えております。  2点目の,対面朗読室につきましては,まず,利用のPR方法ですが,基本的には,全市版及び区版の市政だより等で行っているほか,現在,みやこ図書館翻訳サービスを利用されている方々などを介しまして,お知らせするようにしているところでございます。  次に,視覚障害者への音訳サービスにつきましては,今月から,館内奉仕係の職員により実施をしております。  また,音訳協力者につきましても,7月1日の市政だよりで既に募集を開始したところであり,今後は,面接,研修等を経まして,秋ごろまでは若干名の方々により,本格的なサービスの提供ができるものと考えております。  また,対面朗読室の雑音につきましては,現在,調査をしているところでございます。  3点目の,点字図書,テープ図書につきましては,北部図書館では,現在は所蔵しておりませんが,本格的な音訳サービスを開始するまでには,収集する予定で準備を進めているところでございます。  また,テープ図書等郵送サービスにつきましては,現在,千葉県立西部図書館で実施をしておりまして,千葉県に在住,在勤及び在学の方々が対象となっております。  4点目の,視覚障害者への利用カードにつきましては,一般利用者と特に区別はしておりませんが,現在,点字による利用者カードの作成について検討しているところでございます。  また,持ち込み資料朗読サービスにつきましては,音訳協力者によるサービス開始にあわせて対応してまいりたいと存じます。  5点目の,体の不自由な方々への宅配サービスにつきましては,現在,市全体で29名の登録者がおり,市内各エリアで所管する地区図書館を中心に対応しております。  また,PRにつきましては,図書館の利用案内等でお知らせをしております。  6点目の,地区館への市民参加のあり方につきましては,これまでも日々利用される市民の方々の声をお聞きし,図書館運営に生かしてきたところでございまして,今後とも利用者の御要望等につきましては,十分意を用いてまいりたいと存じます。  それから,7点目の外国人サービスにつきましては,今日の国際化の進展を考えますと,図書館の利用についても,その対応の必要性は認識しているところでございます。  特に,洋書につきましては,現在,みやこ図書館を中心に整備をしておりますが,北部図書館におきましても,新聞,雑誌等の整備を図っていく予定でございます。  次に,学校図書館についての御質問にお答えいたします。  初めに,全中学校区への学校図書館司書補助員の配置についてでございますが,今後も当初の計画どおり進める予定でございます。また,本年6月の学校図書館法の改正により,2003年から配置の司書教諭については,11学級以下の小規模校が対象とならないなどの問題点もありますので,司書補助員との関連につきまして,今後の課題として検討してまいりたいと考えております。  次に,ことしは小中学校それぞれ何校書店協の展示会で選書し,注文したのかとの御質問でございますが,参加した学校は,小学校59校,中学校が33校で,小中合わせて90校が注文いたしております。  なお,その展示会におきまして,購入図書費のうち約3,000万円ほど購入をいたしております。  次に,選書の基準が効率を追うものとならないのかとの御質問でございますが,購入費の支払いと選書とは次元の違う問題でありまして,どんな図書を選ぶかは学校図書館教育の最も重要な仕事でありますので,それが書店任せになることは全く考えられないことと認識をいたしております。  次に,司書補助員の平成8年度の選書についてのかかわりですが,図書館主任とともに,教員,児童生徒の購入希望図書調査を実施し,図書の選定も一緒に行っているという活動報告をいただいております。  次に,12名の司書補助員の研修についてでありますが,学校職員としての基本姿勢,学校教育の中で学校図書館の果たす役割とその重要性,公共図書館の連携を含めた司書補助員としての仕事の内容等について研修を実施いたしております。  次に,投票率の向上についての御質問のうち,所管についてお答え申し上げます。  学校教育の中で政治教育のあり方についての御質問でございましたが,本市では,人間尊重の精神に基づく国民主権の立場から,政治に関する学習指導に取り組んでいるところでございます。特に,選挙の意義については,国民の意思を政治に反映させる主要な方法であり,議会制民主主義を支える重要なものであると認識し,小中学校の社会科学習の中に位置づけております。  今後とも,児童生徒の発達段階を考慮しつつ,選挙の大切さを重視した指導を重ねてまいりたいと考えております。  以上でございます。 7 ◯議長(橋本 登君) 建設局長。 8 ◯建設局長(染谷武夫君) JR駅前トイレについて御質問いただきました。順次お答えをいたします。  初めに,場所の選定についての御質問でございますが,議員御承知のとおり,当駅前は朝夕のラッシュ時には大変混雑している状況であるため,歩行者が安全に通行できる通路の確保や,設置場所の調査等を実施し,また関係機関との協議,広場に面している関係者と折衝を重ねた結果,現在の場所となったものでございます。  このトイレの設置に当たりましては,他都市の状況等を調査した上で,日本身体障害者団体連合会水道機器メーカーが共同開発し,防犯対策も兼ね,車いすの人でも健常者でも使用できる施設を採用したものでございます。  次に,委託料についてでございますが,委託料は月額30万円ほどでございます。  次に,ベビーベッドにつきましては,狭いスペースの範囲内での配置でありますので,非常に困難でございます。  また,表示等につきましては,前向きに検討させていただきたいと考えております。  次に,洋式トイレの設置につきましては,維持管理上の問題がありますので,検討しなければならないと考えております。  最後に,目隠しの必要性につきましては,従来の公衆トイレのイメージであります5K,すなわち汚い,臭い,暗い,怖い,壊れているを払拭したものでありまして,周辺環境との調和や防犯上についても配慮しており,清潔で明るく安心して利用できるものと考えておりますので,御理解をいただきたいと思います。  以上でございます。 9 ◯議長(橋本 登君) 選挙管理委員会事務局長。 10 ◯選挙管理委員会事務局長(小出武司君) 投票率の向上についてのうち,4点の御質問にお答えをいたします。  最初に,若者向けの啓発作戦につきましては,新有権者に対する投票参加を呼びかけるはがき,若者に人気のあるbay fmでのコマーシャル,インターネットの市のホームページを使いましての呼びかけなどを行っております。  次に,公開討論会についてでございますが,公職選挙法第164条の3におきまして,個人演説会等以外の演説会は禁止をされております。公開討論会については,この禁止された演説会に該当するとの解釈もございますので,選挙管理委員会が主催しての開催はできないものと考えております。  なお,告示日前については,特定の選挙名,候補者名等の言葉を使用したり記載することは,公職選挙法第129条の事前運動に該当するおそれがございます。  次に,投票率の向上策のための具体的な方策の検討でございますが,従来は,明るい選挙推進協議会指定都市選挙管理委員会連合会等において,情報交換等を行ってきたところですが,独自の手法につきましては,今後,他市の状況を参考にし,調査,研究をしてまいりたいと考えております。  次に,不在者投票の簡素化などについてでございますが,不在者投票の簡素化につきましては,現在,自治省におきまして調査,研究会を設置して,改善策を検討しているところでございます。この結果を見てまいりたいと思います。  次に,投票所につきましては,常々適正配置を心がけておるところですが,今後も施設の確保や投票区の見直しに引き続き努めてまいります。  次に,高齢者などへ出向いていくサービスについてでございますが,在宅高齢者等に対し出向く投票制度は現在ございませんので,現制度下では不可能でございます。  以上でございます。 11 ◯議長(橋本 登君) 谷口多恵議員。 12 ◯2番(谷口多恵君) ただいまは御答弁ありがとうございました。  2回目は要望も含めまして,何点か質問させていただきます。  まず,北部図書館についてですけれども,館内の点字ブロックの色については,関係部局と協議を進めるとの御答弁をいただきました。その折には,弱視の方々が参加できるような形で協議をぜひ進めていただきたいと思います。  それから,北部図書館ウオッチングに参加した車いすが通りにくいほど駐輪場から自転車がはみ出していたことをつけ加えさせていただきます。  その車いすで館内の検索機を利用しましたときに,車いすの人が使いずらそうにしていましても,こちらからカウンターへ聞きにいくまでは職員の人の対応はありませんでした。声がけをしてほしかったなとも思うんですが,児童室が使えることを表示すべきではないでしょうか。お答えください。  それから,対面朗読室のPRですけれども,市政だよりの点字版,テープ版を読んでいる人は少ないと思いますので,視覚障害の方には,個別にお知らせすべきではないかと思います。これもお答えをいただきたいと思います。  それから,秋ごろから対面朗読サービス持ち込み資料も大丈夫ということで,本格的に始まるようで評価したいと思います。職員も7月から館内奉仕係で対応しているとのことですが,現在の様子では,児童担当の方が兼任していらっしゃるということで,地区館としての業務の見直しなどもしながら,障害者サービスに専門的にかかわれる人をぜひ生み出していってほしく思っております。これは要望です。  それから,宅配サービスですが,図書館の利用案内などでPRしているとのことですが,市政だよりなどでもっとアピールして,職員で対応できない部分はボランティアの方に協力をお願いするなど,図書館を活性化させるということを考えていただきたいのですが,いかがでしょうか。これも御答弁をお願いいたします。  それから,検索機につきましては,高齢者や障害者の方が一番使いやすい状態というのがやっぱり理想だと思いますので,一般開架の方にもぜひ座る形の検索機が欲しいと思うのですが,子供などで長時間にわたって利用している場合などは,職員の方が声がけをして,カウンターの方でお手伝いいたしますよとか,そういう声がけをすれは問題はないと思いますので,できましたらちょっと考えていただきたいなと,これも要望でございます。  それから,学校図書館については,選書のことですが,御答弁の中では,学校によって児童の図書委員会活動や図書館主任の先生や司書補助員の先生がうまく連携して児童の読みたい本を選書できているという御答弁でした。それは学校によって大分差があるのだろうなと思うんですけれども,すべての小中学校がそのようになるように,ぜひ司書補助員の研修にあっても,そう努めていただきたいと,これは要望です。  それから,児童に読ませたい本となりますと,選書は学校図書館教育の最も重要な仕事と御答弁いただきましたけれども,現実はどうなんでしょうか,考えていただきたいと思うんですけれども,書店協の展示会にも,先ほどの数字では,3分の2の学校の先生しか参加できていない状況です。すべての学校が参加しても1億6,000万のうちの1億ぐらいの予算は残ると思うんですが,その消化に関しましては,学校現場を訪ねる書店を通じての購入になると思います。生徒数によっても異なると思いますけれども,1校当たり100万円分ぐらいの選書があるのかなと思いますが,書店任せになるなど全く考えられないというきっぱりした御答弁でしたけれども,現実には,図書館主任の先生というのは,学校図書館のことだけかかわっていればいいという状況ではなくて,非常にお忙しいというふうに伺っております。そうなると,書店に頼ってしまうのがほとんどの現実ではないのかなと思います。そういうところで,公共図書館の児童部門担当の司書の方との連携など,そういう連携を通じての選書なども必要なのではないかと思いますが,その点に関してお答えをいただきたいと思います。
     JR稲毛駅前トイレにつきましては,何点か意見を述べさせていただきたいんですけれども,日本身体障害者団体連合会水道機器メーカーが共同開発したから使い勝手がよいとは限らないと思います。横浜の山下公園に同じタイプのものがあると伺いましたけれども,バリアフリーの公共建築物をつくるときには,手続として,実際千葉市に暮らしている障害のある方や高齢者や妊産婦や幼子連れの方々が参加しての機種選定が必要だと思います。  それから,初めて訪ねた土地で使ったトイレが印象がいいと,そこの土地の好感度はぐうんとアップします。先ほどの5Kのないトイレが稲毛区の顔になればうれしいことです。その5Kをなくすためには,私が要望いたしました目隠しのつい立ては困るということですけれども,ぜひとも利用者アンケートなどもとっていただきまして,市民のニーズが高ければ考慮していただきたいと思います。  一口に公衆トイレと言っても,建造物の中とか,公園とか,駅前など場所によって所管が随分違うんだなということを今回感じました。ある自治体の駅前トイレに関しましては,衛生総務課が担当し,設計が建築課で,駅前を整備するのは道路建設課という,そういう3課が絡んでいるんですけど,千葉市の場合,駅前は道路建設第二課がつくって,土木事務所が管理して,環境衛生というところは関係ないようなんですが,そういった縦割りではなくて,すべての公衆トイレが一つの部門で関連づけて考えられるようなシステムにしていただきたいなと,これはすべて要望と意見とさせていただきます。  それから,投票率向上についてですが,東京都議選も最低の投票率40.8%に終わりました。国民の政治離れの一因は国政のあり方にあると思います。政治は汚い,変えられない,だれがやっても同じという意識だと思うんですが,千葉市長選における若者向けの啓発作戦,先ほど御答弁いただきましたけれども,こういった状況下ではまるで効をなさないというふうに感じました。  また,現行制度下では,在宅高齢者へ出向くサービスは不可能だとか,公職選挙法の解釈上,選管主催の公開討論会はできないとか,否定的なお答えで,こういった投票率が低い状況にある中で,やはりもっと前向きに制度を変えていく努力とか働きかけはしないのでしょうか。それについてお答えいただきたいと思います。  それから,名古屋の市長選は市民団体による公開討論会が行われました。若者がかなりかかわったということを聞いております。テレビや新聞などのマスコミが主催しても公開討論会というのは行われるべきではないかと思いますが,まずは,政治が汚いというイメージ,それをどんどん変えていかなければならないと思います。せめて自治体からどんどん情報を公開して,松井市長もおっしゃっていますが,情報をどんどん公開して,市民に見える形の政治を市民参画のもとにつくっていくことではないかと思いますので,ぜひ御見解をお伺いいたします。  それから,中学校の授業参観で,先日,社会科の選挙についてのところを,私,子供の参観日で拝見してきました。市長選が終わったばっかり,それから住民投票などもすぐ終わったばかりのところでしたから,生きている題材があちこちにあったのに,授業展開は概念的なものでしかなかったんです。そういう印象があったんですけれども,北欧では,子供たちが,自分の身の回りの現象で理解できないところや異議をとなえたいところは,授業時間を使って行政に話をしにいって,それを先生たちが温かく見守るという,そういったことを本で読んだことがあります。  私どももかつて提案させていただいたこともありますけれども,日本の中でも,子供の意見,表明権を大切にした子供議会を開催しているところもあります。そういった状況を踏まえて,もう一度教育長にお尋ねしたいんですが,生きた政治教育についてはどのようにお考えなのでしょうか。お答えいただきたいと思います。  以上で2回目終わります。 13 ◯議長(橋本 登君) 答弁願います。教育長。 14 ◯教育長(飯田征男君) 所管についての2回目の御質問にお答えいたします。  まず,北部図書館についてでございますが,高齢者,障害者の方々が,児童室の検索機を利用できることを表示すべきではないかという御質問でございましたが,早速検討してまいりたいと存じます。  次に,対面朗読室宅配サービスのPRにつきましては,現在行っている方法等を見直しつつ,効果的なPRについて検討してまいりたいと考えております。  次に,学校図書の購入のあり方についての御質問でございましたが,学校におきましては,本の選び方についても意欲的に研修するなど,選書の意義を十分認識の上,計画的に図書の購入を進めております。必要に応じまして,公共図書の司書との連携も行ってまいりたいと,このように考えております。  次に,生きた政治教育についてどのように考えているかとのことでございますが,千葉市の各学校におきましては,生きた教育の一つとして,現在,多様な体験活動を重視した学習を進めております。政治に関する教育においても,一人ひとりの課題解決に向けて,国会,市役所,区役所等の見学や,聞き取り学習を実践している学校が数多く見られます。また,学級活動で身近な問題について話し合う中で,自分の考え方を正しく相手に伝えたり,相手の考えを尊重したりする態度も育てております。  このように,政治と自分たちの生活のかかわり合いを身近なものとしてとらえさせる体験活動が,生きた政治教育につながるものと考えております。  以上でございます。 15 ◯議長(橋本 登君) 選挙管理委員会事務局長。 16 ◯選挙管理委員会事務局長(小出武司君) 2回目の御質問,制度を変える努力や働きかけなどについてお答えをいたします。  本市も加入をしております指定都市選挙管理委員会連合会におきまして,制度や管理,執行について,実務経験や社会状況の変化にあわせた調査,研究を行い,その結果を機会あるたびに国などへ改善要望を行っております。  本年の4月にも要望を行いました。投票制度のうち郵便投票の適用範囲の拡大,それから候補者の情報提供する観点から,視聴覚障害者への候補者の政見等の周知の機会の確保,選挙公報の自主制限の廃止などでございます。  また,本市といたしましては,視覚障害者の方々のために,今回の市長選では,点字によります千葉市長選挙のお知らせを作成いたしまして,これを配布いたしております。今後も必要に応じ,各指定都市とも協力をいたしまして,要望や働きかけをしてまいりたいと思います。  以上でございます。 17 ◯議長(橋本 登君) 谷口多恵議員。 18 ◯2番(谷口多恵君) 少し平行線のようなところもありますので,3回目は意見を述べさせていただきたいと思います。  図書館の障害者サービスの向上というところでは,障害者の参加というのが必要ではないかと思います。全国の公共図書館で全盲の方が今17人働いているそうです。アメリカの議会図書館では,障害者サービス部門は150人の職員がいるそうなんですが,そのうち15人が視覚障害者ということです。そういった状況をぜひ考えていただきたいなと思うんですが,障害者サービスが図書館の当然なサービスであるということをどんどんPRして,利用を掘り起こしていただきたいと思います。  図書館が活性化してくると地域も生き生きしてきます。音読ボランティアだけでなくて,点訳や宅配まで市民がボランティアとしてかかわれるといいなと考えます。  職員数が足りないからボランティアというのではなくて,図書館が地域で生き生きしていくための要素としてぜひボランティアを位置づけてほしいと考えます。  それから,学校図書館の選書ですが,お忙しい先生方にとって,年間100万円分もの選書をするということは大変なエネルギーだと思います。  船橋市では,公共図書館の児童部門の司書の方たちが,小中学校向きの資料の選書リストをつくって,書店協の展示会の折に先生方に配布しているそうなんです。平成15年に司書教諭が配置されるまでにも,子供たちというのは地域でどんどんどんどん成長していきます。千葉市の公共図書館の児童部会に協力していただくということは,教育長さんの一言ですぐにでも実現できるのではないかと思いますので,ぜひお考えください。  公共図書館では,だれが何を読んでいるかは,プライバシーとして守られますけれども,学校図書館では読書カードの関係で,読書の秘密というのが守られにくい状況だと思います。今回の神戸市須磨区の事件で思いますことは,少年が読んでいた本がマスコミで大きく報じられました。どんなに大きな罪を犯したとしても,プライバシーは守られるべきだと思います。ぜひ市教研や司書補助員の研修の場で,読書の秘密については一考していただきたいと思います。  それから,東京の投票率向上研究会ホームページを見ますと,自宅での投票や郵便投票できるようにする。投票時間を延長する。投票日を休日として,平日に行う。罰金を科す。投票年齢を18歳まで下げる。コンビニでもインターネットでも投票できるようにする。選挙に祭りやゲーム的感覚を入れる。例えば,ごみを有料化するのに賛成か反対かを問うような,住民投票を組み合わせてみる。白票を評価できる仕組みにする。寝たきりで行きたくても行けない選挙権を保障する仕組みをつくると,こんないろんな意見が出ています。千葉市もぜひ研究していただきたいと思います。  それから,候補者全員による公開討論会につきましては,公職選挙法164条の3では,個人演説会以外は禁止されていると解釈できますけれども,昭和44年の自治省通知では,個人演説会以外に演説会ではない座談会も開催できることになっております。自治体の解釈次第だなということを強く感じました。お考えください。  それから,きのう岩橋百合議員が,公開討論会,公開アンケートに松井氏がなぜ参加しなかったのか質問しましたときに,総務局長が答弁されたことは,非常におかしく感じます。市長候補だった松井氏の行動に対する見解を求めたわけですから,総務局長が答弁するなら,今回の選挙戦が執行部お抱えのものだったのかと言われても仕方がないんではないかということを,きのうの岩橋百合議員の質問の中で感じました。  以上でございます。 19 ◯議長(橋本 登君) 谷口多恵議員の一般質問を終わります。  一般質問を続けます。1番・田平康子議員。    〔1番・田平康子君 登壇,拍手〕 20 ◯1番(田平康子君) おはようございます。市民ネットワークの田平康子です。通告に従いまして質問をさせていただきます。  まず最初には,土気東地区土地区画整理事業についてお伺いしたいと思います。そのうち,昭和の森の公園の中にできる調整池の問題について,何点かお尋ねいたします。  この土地区画整理事業については,この地区は千葉都市計画において,土気南特定土地区画整理事業の2期区域として位置づけられており,スプロール化を防止し,公共施設の整備と宅地の利用促進を図るとともに,良好な市街地として整備するため,土地区画整理事業を行うものであるとされております。約85ヘクタールの広さの土地区画整理事業となっております。  土地区画整理事業の地区に隣接する昭和の森については,ここで改めて言うまでもないことですが,市内で最大,県内でも有数の規模を誇るものです。その特徴は,広大な敷地,平坦な地勢の千葉市の中で,海抜60ないし90メートルの高さがあること,豊かな自然環境にあるとされております。  今回,この土地区画整理事業区域に隣接する昭和の森の一部を使って調整池をつくる計画については,市民から大変たくさんの意見が出されております。  そこでお尋ねいたします。  出された意見は全体でどのようなものであったのか。千葉市としてはどのような形でこれらの意見にこたえられるのか,伺います。  本来,土地区画整理事業は,調整池も含めて,区域内での事業と解釈しております。調整池を地区内につくることは考えられたのでしょうか。この場所につくらない場合,昭和の森にはみ出す形での調整池ではなく,別な場所につくるという計画はどの程度検討されたのでしょうか,伺います。  その際に議論になったのはどのような問題であったのか,お聞きします。  その結果,今の場所に決められたわけですが,その根拠となったものは何であったのか,お伺いいたします。  また,土地区画整理事業が市の所有する土地,特に公園用地にはみ出すということは前例のないことと思いますが,千葉市ではかつてあったことでしょうか。このような場合に,法律的な問題で論議された点はどのようなものであったか,伺います。  土地区画整理事業は都市整備部,昭和の森は公園緑地部,環境に対する影響については環境部ということになると思いますが,それぞれの間で,仕事の分野に従って協力する部分と,必ずしも一致しない部分があったと思います。どのような話し合いが持たれたのか伺います。  最終的な責任はもちろん市長にあると思いますが,それぞれの分野との話し合いについては,都市整備部がまとめられたのでしょうか。また,これからの土地区画整理事業組合との話し合いについても,都市整備部で行われるのかどうか,お聞きします。  また,環境問題については,市民からの意見書の中でも,緑地の保存量が少ないのではないか。鹿島川源流域,村田川源流域の水源としての位置をどう考えているのか。水棲生物,昆虫,植物等への影響。住宅化した場合の地下水,表面水の減少による公園内の生態系の変化。絶滅危急種等の動植物の確認ができているのか。カタクリの南限線は守れるのか。天照神社周辺が将来公園に編入される可能性はあるのかなど,多くの指摘が行われております。  環境基本計画推進会議及び環境基本計画市民懇談会において,これらの問題について話し合いは持たれたのかどうか,伺います。  調整池ができた場合の環境影響評価における問題点として,水の問題,動植物の問題が挙げられると思いますが,具体的にどのような指摘が行われたのか,お聞きします。  将来的に,施設の管理者としては,区画整理事業組合と市の関係はどのようになるのか,伺います。  環境保全に対する監視活動としてどのようなものを考えているのか,お聞きいたします。  次に,環境自治体づくりについて伺います。  環境自治体の考え方は,自治体のすべての政策分野で環境主義を取り入れ,地域においては,環境の視点に立って街づくりを推進し,同時にみずからの事業活動において,環境への配慮を実現しようとする自治体のあり方とされております。環境保全型の街づくりをエコポリスと呼んで,市民生活の場となる都市や地域において,自然生態系の持つ自立的,安定的,循環的な仕組みをその中に組み入れようとする街づくりの考え方です。また,環境にやさしい事業活動の推進をエコオフィスと呼んでおります。自治体運営そのものをエコロジカルにする発想で,役所に入ってくる資源やエネルギーを減らし,事務所の中でのリサイクルを進め,外に出す廃棄物や廃熱を減らすことを目的としております。  ことし3月の議会におきまして,市民ネットワークの代表質問の中で,グリーン購入ネットワークに参加することを提案しております。千葉市においてエコオフィスの取り組みが行われているということですが,具体的な内容はどのようなものか,お聞きします。  自治体は,ごみの処理,処分,上下水道,学校,病院,図書館,美術館,公園を管理し,交通,道路の建設,管理など,普通の企業以上の事業者であると言えます。1996年10月から,企業の環境マネージメントが求められることになった以上,自治体自身が環境マネージメントを行うことが必要になってくると考えております。今のところ,会社や事務所の環境監査を指導し,助言するということですが,千葉市自身の環境マネージメントについてはどのように考えておられるのか,お聞きします。  千葉市として,エコマーク,グリーンマークの優先的購入,使用を進めるエコオフィスとしての取り組みは高く評価したいと思います。環境にやさしいという日本のエコマークは,日本環境協会で認定しておりますが,日本のエコマークの場合,意味がよくわからない,基準が甘くて不十分という批判も受けております。  それぞれの国とか地域で日本のエコマークと同様のものがありますが,それらの中で最も厳しいと言われているのが,ドイツのブルーエンジェルマークです。環境に配慮した製品の規格として,ドイツ連邦政府の環境省,資源保護省及び原子力安全省が専門委員会をつくっております。 1 官公庁向けの機器購入にかかわる認定規定を定め,ブルーエンジェルマーク対象商品を94年から拡大していく。 2 認定規格として,リサイクル,省エネルギー等を考慮する。 3 92年からは,複写機についても新しい規格を実施するとされておりますが,このブルーエンジェルマークの一番大きな特徴は,消費者に対してできる限り具体的に情報を伝達することが最優先されているということです。  規格,スペックといいますが,規格の基準が非常に厳しいこと。ブルーエンジェルがついてないと,公共の調達をされないこと。そしてマークそのものに具体的な理由が入っていることが特徴として挙げられます。  例えば,複写機の使用を見ますと,使うときの大気汚染規制濃度,騒音,プラスチック添加物の規制,再生紙の使用,廃棄するときにはメーカーによる回収,リサイクルの義務づけなどが指示されております。  ドイツでは,ブルーエンジェルがついている事務機器が公共調達の必要条件になっています。それに対して,これまでの日本におけるエコマークは,幾つかの点で他の製品よりも環境に配慮されていればつけられるという比較的簡単な基準に基づいております。そして一部の製品を除いて,エコマークがついているというだけでは,公共調達される理由にはなっておりません。  そこでお尋ねしますが,OA用紙,OA機器についての公共調達に関して,ドイツ並みとは言いませんが,環境に配慮した規格になっているものを選ぶという点について,千葉市のお考えをお聞きします。  以上で1回目の質問を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手) 21 ◯議長(橋本 登君) 都市局長。 22 ◯都市局長(佐々木 健君) 土気東地区土地区画整理事業の御質問のうち,所管についてお答えいたします。  まず第1点目の,6月24日開かれました千葉市都市計画審議会に付議された意見書の内容でございますが,その大半は,自然の豊かな昭和の森に調整池をつくらないでほしい。市民の財産である昭和の森を宅地開発に使うことには反対であるというものでございました。  また,少数ではありますが,今後の区画整理事業区域内の土地利用に関し,昭和の森に近接した区域は高層住宅の建設により景観を損なわないようにしてほしいといった意見もございました。  次に,2点目の,意見に対してどのような形でこたえるのかとの御質問でございますが,昭和の森に調整池をつくらないでほしい,昭和の森を宅地開発に使うことは反対であるとの御意見に対しては,当地区の調整池設置予定箇所周辺の現況は,杉,檜等の斜面樹林と谷地の地形を成しており,昭和の森と一体の自然環境を形成しているところでございます。  調整池の設置に当たりましては,極力現地形を生かすとともに,水辺空間の創出等により,湿生植物が育成され,生物の生息が可能となることから,昭和の森公園の一体整備を図り,自然地形を活用した公園機能の充実を考えております。  また,現存する動植物につきましては,専門家等の意見を踏まえ,極力保全に努めるよう関係者と十分協議,指導してまいりたいと考えております。  また,意見書の中にありました高層建築の建設に反対という御意見についてでございますが,今回の土気東地区の土地利用に関する決定は,第1種低層住居専用地域,建ぺい率30%,容積率50%という暫定的な用途の指定を行っております。  したがいまして,具体の土地利用計画については,今後検討を進めることになりますが,提出された意見も参考に作業を進めてまいりたいと考えております。  次に,3点目の,調整池を区域内につくることは考えたのか,別の場所につくることをどの程度検討したのか,議論になったのはどのような問題か,今の場所に決められた根拠はとの御質問でございますが,調整池の設置位置につきましては,雨水排水処理の関係上,自然の地形を生かし,区域の最下流部に設置することが基本とされております。  現在の調整池計画は,組合設立準備委員会からの協議により当初提案されていたものでありますが,協議の中では,地区内に調整池を設置した場合と,昭和の森公園と一体的整備を図った場合との比較,自然環境や景観に与える影響,また,将来にわたっての利用等について総合的に検討を行ってまいりました。  地区内に調整池を設置した場合は,昭和の森公園に隣接する位置にコンクリートづくりの調整池が設置されることになり,昭和の森公園と連檐する自然環境がなくなってしまうこと,また,昭和の森公園からの景観も著しく損なわれることになります。このため,昭和の森と一体の自然環境を形成しております現況の谷地,及び斜面樹林の保全と水辺空間の創出等,公園機能の充実が図れることなどを総合的に検討した結果,現調整池計画が最良な方法であると考えております。  次に,4点目の,土地区画整理事業が公園用地にはみ出すことが千葉市にあったのか,また法律的に議論された点は何かとの御質問ですが,区画整理事業で必要な調整池を既存公園の一部を使う形での前例はございませんが,区画整理事業などで,公園機能と雨水調整機能をセットで整備し,その地域全体を都市公園に位置づけた事例といたしましては,あすみが丘の創造の杜ほか3例ほどございます。  いずれも街づくりの中で,調整池を単なる調整池にとどめることなく,積極的に水辺環境として活用した事例でございます。  続きまして,法律的に議論された点は何かとの御質問ですが,都市計画法で申しますと,昭和の森は都市計画施設であるとともに,都市公園法上の都市公園でもあります。関連する法律と照らし合わせますと,公園として位置づけた区域を一部削除し,他の目的に変更してしまうものではなく,公園と調整池が機能的に両立することが可能でありますので,法律に触れる内容ではございません。  また,関連施設として,公園内に調整池の一部を設置することにより,公園との一体的利用と周辺環境の整備をあわせて図るものであり,土地区画整理法上も問題ございません。  次に,5点目の,それぞれの仕事の分野でどのような話し合いが持たれたのか,話し合いについては,都市整備部がまとめたのか,これからの組合との話し合いについても都市整備部で行われるのかとの御質問でございますが,組合設立準備委員会とは,都市整備部が窓口となり,関係部署並びに関係機関と協議をしてまいったところであります。  そのうち,調整池のあり方については,都市公園の将来管理者である公園緑地部と協議しており,その主なものは,昭和の森との一体的整備について,自然環境や景観に与える影響,また将来にわたっての利用等についてでございました。  このような経過により,将来の公共施設管理者等の意見を踏まえ,都市整備部が調整したものでございます。  また,区画整理事業について,今後組合との話し合いは都市整備部が窓口になり行うことになります。  なお,環境アセスメントについては,事業の実施が環境に及ぼす影響について,専門家の意見等を踏まえ指導するものであり,都市局で行う事業計画の調整,協議とは別の視点から議論されているものでありますので,環境部において対応しております。  次に,8点目の,将来的に,施設の管理者として区画整理組合と市の関係はどのようになるのかとの御質問ですが,土地区画整理事業の施行によって設置された道路,公園等の公共施設は,土地区画整理法により,工事完了後市へ管理の引き継ぎをすることとなっております。  なお,土地区画整理組合は,事業の完成後速やかに解散することとなっており,解散によって法人格が消滅することとなります。  以上で終わります。 23 ◯議長(橋本 登君) 環境衛生局長。 24 ◯環境衛生局長(泉  真君) 土気東地区土地区画整理事業についての質問のうち,所管についてお答えをいたします。  まず,環境基本計画推進会議及び環境基本計画市民懇談会において,これらの問題について話し合いが持たれたのかとの質問ですが,これらの会議におきましては,特段の話し合いはいたしておりません。  次に,調整池ができた場合の環境影響評価に関してどのような指摘を行ったのかとのお尋ねですが,これらに関する指導といたしましては,環境影響評価審査会の答申を踏まえまして,ホンシュウオオイチモンジシマゲンゴロウの再調査及び保全対策の実施や監視計画の充実などを,市長意見として事業者に指摘したところでございます。  次に,環境保全に対する監視活動はどのようなことを考えているのかということでございますが,環境影響評価制度におきましては,実施される事業の施工中及び供用後おおむね3年間監視を行う計画となっております。これによりまして,環境影響の予測及び評価が適切かどうか確認されることとなっております。  また,その監視結果につきましては,環境影響評価事後措置に係る調査報告書として市に提出されることとなっております。
     次に,環境自治体づくりについて,まずエコオフィスの取り組みの具体的内容についてお答えをいたします。  本市では,本年4月に,エコオフィスちばプランを策定いたしました。これは,市も大規模な事業者,消費者としての側面を有しておりますことから,建設工事や消耗品の購入などの行政活動に当たりまして,環境保全に配慮した行動に率先して取り組むことにより環境負荷の低減を図り,さらに,市民や事業者の皆様にも環境保全に資する行動への積極的,自主的な参加の促進を期待するものとして策定したものでございます。  内容としましては,紙の使用量の抑制,資源エネルギー使用量の抑制などについて具体的な行動例を掲げまして,環境に負荷を与えるすべての業務を対象に,全庁挙げて推進に取り組むことといたしております。  また,プランの実効ある推進を図るため,平成7年度を基準年度,12年度を目標年度としまして,バージンパルプの2割削減,電気使用料の1割削減など8項目の数値目標も掲げております。  また,数値目標の進行管理などによる現状把握や評価,市の環境白書などによる公表といったフォローアップも図っていくことといたしております。  次に,千葉市自身の環境マネージメントについてはというお尋ねですが,環境マネージメントシステムといいますのは,環境保全に関する方針の策定,目標,計画の制定,計画の実行,実行状況の点検,点検の結果を踏まえた方針の見直しといった事柄を継続的に実施する一連の仕組みを言うものと承知をいたしております。  本市としましては,先ほど御説明いたしましたエコオフィスちばプランの積極的,着実な推進を基本として取り組んでまいりたいと考えております。  次に,OA用紙,OA機器の調達における市の考え方についてのお尋ねですが,エコオフィスちばプランの中では,OA用紙の購入に当たり,古紙配合率の高い再生紙の積極的な使用を基本方針と掲げ,さらに白さの基準であります白色度の低い再生紙の使用も積極的に図っていくことといたしております。  また,OA機器の導入に当たりましても,省エネタイプを購入していくこととしておりますが,機種の選定に当たりましては,本年5月に加入いたしましたグリーン購入ネットワークから,さまざまな商品情報が提供されてもおりますので,これらの情報も活用してまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 25 ◯議長(橋本 登君) 田平康子議員。 26 ◯1番(田平康子君) 2回目の質問を行います。  まず,土気東地区土地区画整理についてですけれども,縦覧図書の調整池関係の資料が不明確で不十分であったという意見については,どのようにこたえられるのでしょうか。都市計画の縦覧には,昭和の森の中の調整池については示されていなかったということです。  1回目の質問に対する答えの中で,土地区画整理事業が公園事業にはみ出すことは,千葉市においてかつてなかったことであるということでした。この前例のないことについて,今回市民に知らせるという点に関して不十分であったと言わざるを得ません。昭和の森にはみ出す形で調整池をつくるという今回の計画は,市民の共有の財産である公園にかかわる問題です。事前に積極的に市民に計画を知らせ,わかりやすい縦覧,説明をし,意見を求め,納得できる手続を踏むべきではなかったでしょうか。今後,悪しき前例として,区画整理事業が公園事業などにはみ出すということはしないでいただきたいし,また,市の行う事業について,市民に知らせることを徹底していただきたいと要望します。  調整池は14メートルの高さ,幅90メートルに土盛りした土堰堤をつくるということです。公園内の地形,景観が大きく変わってきます。そのうち,水についての影響のことを伺います。  調整池の予定地は村田川水系として残された数少ない源流の一つである谷地と言われております。また,下にある湿原についても影響は免れないと考えますし,地下水の流れにも影響が出てくると思います。  調整池の水が普通の雨水ではなく,屋根や道路,洗車した水などの不純物の混じった水であることから,水質の悪化も心配されるところです。この点についてどのように考えているのか,お聞きします。  また,この水の排水は,暗渠の工事がされるということをお聞きしましたが,どのような予定でしょうか,お尋ねいたします。  ここから発見されましたホンシュウオオイチモンジシマゲンゴロウは,水質のよい良好な湿原がまだ残っていることを示す指標生物です。この湿原付近からの湧き水には,もう市内では見かけないサワガニ,ホトケドジョウ,ゲンジボタル,ヘイケボタル,カワニナなどの水棲生物が生きています。これらの生き物は公園に来る市民が,自然と人間のかかわり方を学ぶ貴重な自然です。そして,ホンシュウオオイチモンジシマゲンゴロウは,環境庁の絶滅危急種に指定されております。これらの生物が失われることなく生息していく環境も含めて,貴重な市民の財産として次の世代に受け継がれるよう方策を実施していかなければならない時代と考えております。  千葉市の環境基本計画では,野性生物を守ることの行動例として,貴重な動植物の生息地での開発は避けるということを書いてあります。このことについて,今回の計画との関連で,市としてどのように考えているのか,お聞かせください。  この計画が行われることによって,多くの植物の生息地が減少したり,固体の消滅が予測されています。これについての回答は,移植により固体の消失は免れるものと予測されるとしています。植物をやむを得ず移植する場合は,適切な移植地,移植時期及び移植方法の設定,移植後の生育管理の方法を検討することが必要です。植物の移植については,どのようにするのか伺います。  環境保全対策としての周辺地域の水路及び遊水地点での流量等の調査を実施し,現状把握を行うために地下水の観測井戸を設けるということですが,どのような予定で行われるのでしょうか。  また,植物の移植,地下水の観測井戸などにより,昭和の森での環境に与える影響を最小限にする努力を強く要望いたしますが,その観測,監視活動について,実施するのはだれであるのか。また,環境面で悪化した場合の責任はだれがとるのかということをお尋ねいたします。  次に,環境自治体づくりについての2回目の質問です。  千葉市が4月に,エコオフィスちばプランを策定し,環境保全活動について率先して取り組み,5月からは,グリーン購入ネットワークに加入されたことに対して高く評価したいと思います。  千葉市の環境基本計画は95年につくられ,それについてはしばしば質問でも取り上げてこられました。多くの自治体の環境基本計画が策定されていますが,千葉市のそれは高い評価を得ているということです。それは,千葉市や川崎市の計画をきっかけとし,計画が実効性のあるものとするための定量目標を入れるところが多くなってきたということです。今までは,環境基準以外の数値目標というか,定量目標が計画の中まで掲げられなかったために,斬新なキーワードの並ぶだけの計画書が多かったと言われております。その中で定量目標を掲げ,計画の進行管理としても,環境白書の中で,定量目標,指標の状況を報告して進行状況がわかるようになっています。このような一歩先を進んだ環境政策をこれからもぜひ進めていただきたいと思っております。  環境自治体づくりについての政策として,ISOについてお尋ねしたいと思います。  国際標準化機構と呼ばれるISOですが,組織活動,製品,サービスに伴う重要な環境影響を適切にマネージメントするための国際規格として,ISO14000シリーズの一部が,96年10月から発効しました。同時に国内規格である環境自治としてスタートしております。環境マネージメントシステムと環境監査に関する国際規格であるISO14000シリーズの対象となっているのは,企業だけでなく政府や公共団体も入っております。ごみの処理,処分,道路の建設などの公共サービスを実施することによって発生する環境影響は大変大きなものがあると思います。  このISOのシリーズで規格化される環境管理システム,環境監査,エコラベル,ライフサイクルアセスメントなどは,持続可能な発展,循環型廃棄物処理社会の実現を目指していると言えます。  ISOについては,環境マネージメント促進のツールとして,環境マネージメントのスタートとしての第3者認証というものがあります。最近,気をつけて見ておりますと,企業の広告の隅に,ISO認証のマークが入っております。何々社の製品はISOで認証を受けた工場で開発,製造されていますと書かれているものがあります。特に,国際的な商取り引き,ことにヨーロッパに輸出する場合に要求されることが多いようです。この認証を受ける企業が少しずつふえているようですが,中小の企業にとって環境問題に投資をすることはなかなか難しいことと考えられます。  その中で,自治体が中小企業のISO認証取得を後押しする制度を設けるようになっております。埼玉県では1,500万円までの融資制度,北陸の自治体は3年間1,000万円までの融資などが行われているようです。  この認証は,認証を取るということが目的というものではなく,環境マネージメントをスタートさせるという意味の認証と考えられております。  ISO14000シリーズについては,千葉市としては今後どのような取り組みを考えておられるのか,お尋ねします。  また,企業に対する働きかけについては,どのように考えていらっしゃるのでしょうか,お聞きします。 27 ◯議長(橋本 登君) 都市局長。 28 ◯都市局長(佐々木 健君) 土気東地区土地区画整理事業について,2回目の御質問をいただきましたので,所管についてお答えいたします。  議員御質問の都市計画決定の縦覧図書につきましては,平成9年6月3日から2週間実施いたしましたが,今回の土地区画整理事業の都市計画は,当該事業の区域を決定するものであり,調整池について定めるものではないことから,正式な都市計画の縦覧図書には調整池は表示されておりません。  調整池につきましては,都市計画決定された後の土地区画整理事業の認可の中で定めるものでございます。  なお,都市計画の縦覧時におきましては,参考資料として,環境影響評価準備書に基づいた調整池関係の図面を用意し対応したところでございます。  次に,調整池からの排水処理は暗渠にするのかとの御質問でございますが,調整池から下流への排水計画につきましては,下流部にあります昭和の森等の自然環境に対する影響を極力避けるため,当該調整地域からあすみが丘の水辺の里公園の調整池まで管渠の敷設を計画をしているところでございます。  なお,土地区画整理事業の実施に当たりましては,環境影響評価を踏まえ,環境に影響を与えないよう,工事施工においても細心の注意を図るとともに,万全の監視体制を整えるよう土地区画整理組合を指導してまいりたいと存じます。  以上です。 29 ◯議長(橋本 登君) 環境衛生局長。 30 ◯環境衛生局長(泉  真君) まず,土気東地区土地区画整理事業について2回目の質問にお答えをいたします。  何点かございましたが,まず,村田川源流への影響あるいは水質悪化についてということでございますが,これにつきましては,環境影響評価準備書の中で,汚水排水については,公共下水道を利用することとなっており,事業の内容から見て,有害物質などを排出する工場などの活動要素はないこと,ただし,工事の施工中の雨水排水による濁水が想定されるため,浮遊物質の予測をいたしております。  また,調整池から放流河川であります村田川までの経路の決定に当たりましては,環境保全上支障のないよう関係機関などと協議するよう指導しているところでございます。  次に,植物の移植についてでございますが,市長意見の中で適切な移植地,移植の時期,移植方法,移植後の生育管理など詳細にわたって指導いたしたところでございます。  次に,地下水の観測についてでございますが,監視計画の内容を予測評価と関連させ,また内容を具体化するなどの指導を行ったところでございます。  次に,観測評価活動の実施者,また,悪化した場合責任者はだれかということですが,これは当然事業者が責任を持つこととなるわけですが,事業者として予定しております組合が解散した後につきましては,市長意見の中で,組合解散後の環境保全対策などの実施が可能となるよう,責任体制の確立を指導いたしたところでございます。  次に,環境基本計画に貴重な動植物の生息地での開発は避けるとあるけれどもどうかということでございますが,御指摘の内容は,基本計画の目標達成に向けての基本方向におきます事業者の方向性の中で,そうした記述があるものでございます。  私どもといたしましては,事業者もこの方向性を踏まえて,事業の実施前に環境影響評価を行い,環境保全に配慮して事業を実施していくものとしたものと認識いたしておりますが,十分と言えない部分につきましては,市長意見の中で指摘を行い,事業者に対応を求めたものでございます。  いずれにしましても,市長意見の内容を十分反映することによりまして,環境保全は図られるものというふうに考えております。  次に,環境自治体づくりについて2回目の質問をいただきましたが,ISO14000シリーズについて,市としてどう考えるかということでございますが,このISO14000シリーズは,御質問にもありましたが,国際標準化機構ISOが環境マネージメントシステムなどの環境関連の規格を定めて昨年から発行しているものでございます。このシステムは,国際的な商取り引きや投資,融資などにおいて,環境管理が適切に行われているかどうか,取り引きの相手方に要求する際の共通の基準として検討されてきたものでございまして,主に,大規模な事業者を中心に,その認証の取得が取り組まれているというふうに承知をしております。  本市といたしましては,既に環境基本計画や,先ほども申し上げました,エコオフィスちばプランを策定しておりますが,これらはこうしたISOのシステムの考え方にも合致したものというふうに思いますので,まず,このプランに掲げた取り組みを積極的に推進していくことが重要であるというふうに考えております。  なお,認証の取得につきましては,自治体みずからが取得することの効果という面からの検討も進めてまいりたいというふうに存じます。  次に,中小企業などに支援してはどうかということでございますが,企業などがISOの認証取得に取り組むことについては,まず,あくまで企業などの自主的な判断によるべきものというふうに考えておりますが,市といたしましても,関連情報の収集に努めますとともに,広くこの制度の意義について御理解をいただくため,情報提供などに努めてまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 31 ◯議長(橋本 登君) 田平康子議員。 32 ◯1番(田平康子君) 3回目に入ります。  子供たちを昭和の森へ連れていきますと,公園の入口に,みだりに公園内の動植物を採ってはいけませんということが書いてあります。そのぐらい昭和の森については,大切にされている市民共有の財産だと考えております。  また,将来にわたっても貴重な財産であると考えております。  この際,公園管理についても,土木関係者だけでなく,自然の仕組み,生態系のわかる人をぜひ配置していただきたいと要望いたします。  また,あすみが丘の住民の方からの意見ですけれども,前回質問しましたときに,土地区画整理事業が既存の公園の敷地の中に入ってくるということはいまだかつてなかったということだったんですが,10年ほど前に,昭和の森の南端の小山町というんですか,小山町のところを東急のセブンハンドレッドゴルフ場に通ずる道路をつくるといいますか,道路を広げるために,昭和の森の南端の一部を削ったことがあるそうです。あすみが丘に住む人たちにとっては,昭和の森が削られるのは今回が実は初めてではないということで,二度目ということで,またあるのではないかという心配もしております。ぜひ既存の公園を削るというようなことがないことを強く要望しておきます。  それから,先日,千葉市の都市計画審議会が行われたわけですけれども,次の千葉県の都市計画地方が行われる予定だと思いますが,その都市計画地方審議会の委員に市長として松井旭市長が委員として参加されております。また,県議会議員として花沢三郎さんも委員として参加されております。ぜひこの審議会の場で,市長として,市民の共有の財産であり,次の世代に受け継がれるべき昭和の森の自然環境を守るべく,この審議会で市長にぜひ発言していただきたいと思います。  そして,事業組合の代表でもある花沢氏に対して,事業組合の責任を全うすることを強く要求していただきたいと思いまして,質問を終わります。 33 ◯議長(橋本 登君) 田平康子議員の一般質問を終わります。  議事の都合により暫時休憩いたします。      午前11時20分休憩    ───────────────      午後1時0分開議 34 ◯議長(橋本 登君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続けます。10番・中野渡時男議員。    〔10番・中野渡時男君 登壇,拍手〕 35 ◯10番(中野渡時男君) 新人議員13名の最後に登壇させていただくことになりました市政会の中野渡でございます。  1年生の掉尾を飾ることになりますか,それとも単なる力不足のラストバッターか,いずれにしましても,精いっぱいやらせていただきますので,よろしくお願い申し上げます。  さて,去る6月15日,みごと6選を果たされました松井市長に,まず心からおめでとうございますと申し上げておきます。  立場の違いからいろいろな御意見もあるようでございますけれども,結果が出ましたらそれを尊重する,これが民主主義の基本的なルールかと心得ております。  いずれにしましても,これからの4年間は,千葉市の将来を占う大変大事な4年間かと心得ます。くれぐれも御自愛の上,86万市民のかじ取りをしっかりお願いしたいと思います。  それでは,通告に従いまして順次質問をさせていただきますが,一部,順序の変更がありますことをお許しいただきたいと思います。  また,最後の美浜区の諸問題のうち,特別養護老人ホームの建設につきましては,今まで我が会派の代表質問並びに所管局とのいろいろな質疑の中で,おおむねその概要が見えてきたところでありますので,今回は質問を取り下げさせていただきますけれども,ただ1点だけ付言をさせていただきます。  新しい動きの中で,例えば,今,少子化に悩む幼稚園などとの併設の計画,あるいはそういう希望を持っているところもあるやに聞いております。今回はお答えは結構でございますけれども,このような問題は,ただいま申し上げたような新しい動向を踏まえて,会派を超えて超党派で検討すべき大変大事な課題かなと,そのようにも思っておりますので,付言をさせていただきます。  それでは,これから順次進めさせていただきます。  まず,清掃問題でございます。  ポイ捨て条例につきまして,今までも何度か本議場において質問がなされ,昨日も三瓶議員から,取り組みについてどうかということがただされました。その結果,おおむね見えてきたと申し上げたいところでございますけれども,まだ見えない部分,わからない部分もたくさんあるように思っております。そう感じておりますので,以下,何点かお聞きしたいと思いますので,ひとつできるだけ明快な御答弁をお願いしたいと思います。  まず,昨日までの執行部の御答弁の中でも,いつやるか,どんな内容か,それから有料化が今諮問されております粗大ごみはその範囲に入るのかどうか,それから罰則などは,もちろんこれは明確になっておりませんけれど,罰則などを盛り込んだ条例化を考えておるのか,その辺につきましてひとつできるだけお答えをいただきたいと思います。  それから,それに関連してでございますけれども,ことしの6月29日,例のごみゼロ運動,これは本来5月30日の語呂合わせで,その近辺にやるのが普通なんですが,ことしは選挙の関係などありまして,6月29日に行われました。それで,そのときも,所管のところにも感想を申し上げておきましたけれども,実は,ごみゼロ運動,いわゆるポイ捨てでございますけれども,ポイ捨てのようなものはごみゼロ運動のようなものに参加した方からは,ポイ捨てをする方は出てこない。したがって,こういう運動は区役所を中心とした現在の,申しわけないんですけれども,セレモニーのような形のものよりも,全市民参加の,町内自治会なんかに呼びかけまして,町ぐるみ,市民ぐるみでやると,このような運動に拡大していったらどうか。言うなれば,仮称クリーン千葉の日のようなものにして,千葉の人がみんなこの日は町をきれいにする,周辺をきれいにする,そういったような運動にしていったらいかがか,このように思います。体験した人は絶対にポイ捨てはしない,こういう自分の信念からも申し上げておきたいと思いますが,御見解をお伺いいたします。  それから,このポイ捨てにちなんで,空き缶があちらこちらに捨てられております。これは皆さん方もいろんなところで御経験されていることだと思います。その空き缶をやはり気になりますので,拾います。拾いますけれども,捨て場がない,片づける場所がない。うっかり拾ったが最後,何時間もそれを持って空き缶につき合わなきゃいけない。そういうふうな事態がたびたびございます。結局,捨て場がありませんので,自分もいつの間にか人目を隠れてどこかにポイ捨てをする犯人になる。ポイ捨て運動反対の本人がポイ捨ての犯人になるという,大変何か辛いことをときどき経験しますので,他市でもやっておりますように,町角の要所要所に空き缶回収器のようなものを置く,こういうことはいかがでしょうか。そういったことに対する,もし取り組みのお考えなど,芽生えておりましたら,これもひとつお答えいただきたいと思います。  それから,清掃問題のその2点目でございます。  御案内のとおり,美浜区のわんぱくランドのところ,これは県の現在管理しているところでございますが,そちらに新しい清掃工場が予定されているということでございます。これにつきましては,すぐ近くのというよりも,その地域の第29地区連協の方でも大変な関心を持っていろいろこれに対する情報交換をしております。特に直近の高浜地区では,一体どんなものができるだろうか,いつごろから工事をするんだろうかというようなことについて,大いにこれについての議論が今沸騰しているところでございます。  ただ,今のところは,幸いなことに,人のところなら我慢できるけれども,おれのところは嫌だというような,いわゆる地域エゴはない。むしろ,これは市民一人ひとりの責任だから,積極的に受け入れようじゃないか,こういうふうな考えが大変強いように思われます。もちろんその中には,いわゆる余熱利用施設などへの期待感も当然あることは十分に考えられますけれども,そういうふうな状況と判断されますので,ぜひ一日も早く適宜的確な情報を提供し,地域との協議と申しますか,地域への説明に入っていただきたい,そのように思います。  それから,清掃工場につきまとうものは,これも皆さん御案内のとおり,昨今大変騒がれておりますダイオキシンの問題もございます。これも昨日の質問に,執行部の方からのお答えもございましたけれども,こういったことにつきましても,最近いろいろな新しい機器も開発されておるようでございますので,そういったことなんかに対する取り組みも,わかる範囲でひとつお知らせいただきたい,そのように思います。  清掃工場の問題については,一応具体的に何項目かお聞きしたいことがございますので,ただいまから申し上げます。  まず,工場の建設スケジュールは,どのようになっているか。  それから,清掃工場の規模,それから,今現在3工場稼働しておりますが,その3工場との比較において,どういう工場規模になっているか。これもひとつお答えいただきたい。  それから,附帯施設としては,どのようなものを考えておられるか。例えばリサイクル関係,余熱利用施設,それから発電施設等でございます。  その次は,環境対策,ただいま申し上げたダイオキシンなどを中心とした環境対策は万全かどうか。この辺についてもお答えいただきたい。  それから,地元で大変関心を持っている問題は,このほかにごみ収集車,あるいは余熱利用施設などに来る車の問題,いわゆる交通渋滞,交通公害等でございます。そういうことへの配慮は十分かどうか。そういったことについてひとつお答えをいただきたいと思います。  以上,清掃問題についてですが,その次には,教育問題についてでございます。  さきの市長選挙で,某候補の応援で駅頭に何度か立たしていただきました。(発言する者あり)はい,某候補でございます。どうしてもお名前をということでしたら申し上げますけれども,現松井市長の応援に立たしていただきました。その際,大変気になりましたこと幾つかありますが,その一つは,一見高校生,間違いなく高校生だと思います。高校生が,制服,制帽,今の子供は制帽は余りかぶりませんが,制服のままくわえたばこで駅に走り込んできます。それで好きなところに自転車を置いて,たばこをその場に捨ててすたすたと改札口を通って構内に入って行く。何度も見かけました。  もう一つは,皆さんも御承知のとおり,全部ルーズソックスという,何とも異様な格好でございます。これは今回あえて,テーマでございませんので,触れませんけれども,それで終わりました後で,ちょっと喫茶店などで休んでおりますと,やはりそこでたばこを吸っている。どう見てもこれは制服の高校生,これ男女を問いませんが,そういう人たちでございます。
     このような状況の中から,最近の一体喫煙に対する当局と申しますか,学校あるいは教育委員会等の指導はどうなっているんでしょうか。その辺のことに大変気になりましたので,以下,自分の感想も交えてお聞きしたいと思います。  当然のことながら20歳までは,あるいは20歳過ぎてもまだまだ成長している方もいますけれども,大体20歳までは成長過程と言われます。そういったさなかにたばこを吸うということ,大変健康に,成長に害があると言われております。私,あえてお断りいたします。20歳までということで,当議場内にも愛煙家が大変大勢いらっしゃるようでございますので,その辺のところについては,ひとつ耳をふさいでいただき,お聞き流しをいただきたいと思います。子供に絞っての話でございますので,お気を悪くなさらないようにお願いしたいと思いますが,要するに,未成年のときに吸い始めた人は,大人になってから健康に対する影響が非常に大きく出てくる,こういうことでございます。  したがって,学校の方でこういったたばこを吸う中学生,高校生,最近は,小学校の5,6年でも吸う子供たちがたくさんいると,相当ふえていると聞いておりますので,どういうふうな指導をされているか,これについてひとつお聞きしたい,そのように思います。  それからもう一つ,以前に聞きました,やはり突っ張りグループというのが中学校に結構おります。ときどきたばこを吸っている現場で先生に捕まります。以前でしたら,我々のころでしたら,大体軽くて停学,へたをすると退学,これが普通でございましたけれども,最近はわかりませんですけれども,たばこを吸っているのを見ると取り上げるそうでございます。そこまではいいですけれども,帰りに寄りなさいよ,返してあげるから,こういうのがちょっと考えられないんですけれども,あるんだそうです。と申しましたら,実は,それはまだ罪が軽い方ですね。人権にかかわるプライバシーにかかわるということで,いわゆるポケット検査なるものさえ最近はやらなくなってきている,あるいはやれなくなってきている,こういうことだそうでございます。この現状,皆さんどうお考えになりますか。  例えば,未成年のたばこはなぜいけないかというと,先ほど申し上げたように,健康上に対する影響,これは当然でございますけれども,はっきり法律がございます。未成年者喫煙禁止法,こんなのあったんです。内容をちょっと御紹介いたします。  まず,未成年者の喫煙は禁止します。これは当然でございます。  それから,たばこ及び機具を持っていたらこれを没収します。  その次,親権者,未成年ですから親権者がおります。親権者は処罰されます。  それから,販売者の処罰,これも規定されております。  もし,これをこのとおり施行しましたら,今の親の相当の方,特にたばこの販売店はほとんどすべてが処罰されていなければいけない。そういうふうな感じがします。いや,感じではなくて,そうなるはずでございます。  そういったようなことから,子供たちとたばこのかかわりの現状,大変憂慮されるところでございます。  現在は,地域において青少年補導員あるいは青少年育成委員等によって,街頭の,いろいろな意味でのキャンペーンとか指導が行われておりますが,ちょっと気になるのは,家庭において親がこれをしからない,注意しない,そういう風潮があるようでございます。学校で吸うと先生がうるさいから,吸いたかったらうちで吸いなさいよという,何ともこれが親の愛でございましょうか,そういう親も結構ふえているやに聞き及んでおりますので,そのような点についても,当局の見解と対策をしっかりとお聞きしたいと思います。  教育問題のうちのその2点目でございます。成人式でございます。  折に触れて,この成人式なるものについて自分の意見を述べさせていただいております。議員になりましてからも,御案内をちょうだいしますので,ポートアリーナの方で何度か成人の日を祝う式典に出させていただいておりますが,何とも異様な光景でございます。だんだん腹が立ってくるような感じもしますので,余り細かくは申し上げませんけれども,ああいう形の式典というのは,果たして必要なのか,果たして意味があるのか,そういう思いに駆られております。  一口で申しますと,このいわゆる新成人が,10年,15年しまして,社会に出てそれぞれの職場あるいは団体等でリーダーとして活躍するであろう21世紀初頭の日本,本当に大丈夫なんだろうか,そのような思いがしております。人の話を聞けない。決まったことを守れない。それから,きょうは何の日であるかということへの判断も的確にできない。現象から見る限りそういうふうに言わざるを得ないような点が多々ございます。  そこで,これについて,たびたびお聞きしているところでありますけれども,改めて,このような形の成人式,これからも続けられるおつもりかどうか。あるいは続けられるおつもりでしたら,どんな形でこれの改善策をお考えかお聞かせいただきたいと思います。  続きまして,福祉の関係に入らせていただきますが,福祉問題の中で,今回は特に高齢者の住宅,それも高齢の単身者の住宅ということと,点字ブロックのこの2点について絞らせていただきました。  昨今の高度成長のひずみと申しますか,地方から出てきましてようやくほっとした年ごろの,いわゆる高齢者,65歳から70歳になる高齢者,最近いろいろな事情から自分1人で暮らさなければいけない,あるいは自分だけで暮らしたい,そういうお年寄りが大変ふえてきております。しかし,御案内のとおり,民間では,特にひとり者の高齢者がそうなんですけれども,お年寄りの方に部屋は貸したがらない。たとえ貸しても家賃もお安くない。大体が年金生活者が多いわけでございますけれども,そういう方々が民間のアパートに入れなくて,しかも,自分のうちでは,子供あるいはお孫さんたちに部屋をとられて,なかなか居場所を失ってきた,そういったようなお年寄りの皆さんに対する住宅問題というのは,これから大変大きな問題になっていくんじゃなかろうか,このように思っております。  例えば,先ほど申しましたように,子供部屋に,大体2人の子供,男の子と女の子がいますと,中学生ぐらいになりますと子供部屋を大体つくります。そうしますと,今まで使っておられた4畳半がほとんど子供の方にとられるおそれがある,そういう方。それから,子供たちが独立をしてどこかに出ていきます。自分たちの生活のために出ていきます。そうしますと,経済力が大分落ちてきたお年寄りだけが残る。部屋が広過ぎますし,あるいは場合によってはローンも残っているかもしれません。そういうふうな場合の居場所もございません。それから,何といっても昨今の核家族の世の中でございます。なかなか子供と同居するということも,いろんな意味で難しい時代になっております。できれば自分の城,ひっそりと暮らす自分の城を欲しいと,そういうお年寄りもいるかと思います。長い人生の旅路の果て,それでも,ささやかでも自分の城を持てる人はまだ幸せな方でございます。行き場のないお年寄りもたくさんおります。これは美浜区のような集合住宅ではなおさらこういう現象が目につきます。最近いろいろなことでお話がありますと,とてもやり切れない思いをしていることの一つが,何とか1人で暮らせる,自分で家賃を払える,そして,できればお友達のたくさんいるところで暮らしたい,こういう願いを持ってこられたときには,本当に,できることなら変わってあげたい,それぐらいの追い詰められた思いになることがしばしばでございます。  そこでお尋ねいたします。  本市では,市営住宅というものがございますけれども,高齢単身者向けの住宅について,どのように考えているのか。  また,高齢者の住宅問題に対する基本的な考え方,これをあわせてひとつお尋ねいたします。よろしくお願いいたします。  続きまして,点字ブロックでございます。  これは当局の大変な御努力によりまして,点字ブロックの延長は随分と進んできております。延びてきております。しかし,障害者のつえともなり目ともなるこの点字ブロックが,いわゆる不法な占拠物,はっきり申しますと自転車等でございます。そういうもので使われなくなっている,あるいは使えなくなっているところが大変数多く見かけられます。そういうところに対する問題の対処等も含めまして,何点かお聞きいたします。  点字ブロックが,先ほど申しましたように,その敷設は順調に推移しているように見受けられますが,これからの整備方針はどうなっているのか,お聞きしたい。  それから,せんだって発表されました色調のモデル地区というのがございました。このモデル地区の実施が発表されたけれども,これは既設箇所への対応はどういうふうなスケジュールで取り組まれる予定か,お聞きしたい。  で,ただいま申しましたように,色調もさることながら,何よりも大事なことは,実際にありながら使えない,そういう状態の点字ブロック上の障害物への対策はどうなっているのか。  以上,3点についてお聞きいたします。  それから5番目,自転車対策についてでございますが,自転車というのは,申すまでもなく,省エネあるいは環境対策の乗り物としてまさに今日的な時代の申し子と言ってもいいぐらいの大変かけがえのないいい乗り物でございます。しかし,そういったことを背景にあるせいかどうか,大変な台数が最近ふえております。特に美浜区のような土地の高低差の全くないところでは,あれほど便利な,重宝な乗り物はございません。  しかし,ハード面の整備と申しますか,あるいはモラルの徹底と申しますか,どこかが欠落しているせいかと思いますけれども,これほどまた市民生活の障害になっているものもないではないか,他にそんなに類を見ないじゃないか,そう思われるように幾つか問題が出てきております。  御案内のとおり,相当前になりますけれども,1台の自転車を盗まれて,それに自分の仕事とそれから家族の生活,これがかかっている。血眼になってローマの町じゅうを探し歩いた例の有名な自転車泥棒という映画がございました。あの時代の1台の自転車にかける思いと,今のように何台でも乗り捨てられ,好き勝手に人のものを乗っていかれる,こういう時代,果たしてどちらが豊かでありましょうか。  せんだって,千葉駅の地下駐輪場のところでの会話を一つ御紹介しておきます。  普通の高校生が,「おい,きょうはどの自転車にする」,こういう会話がなされていたというふうに聞いております。そういうことをあわせて,自転車について何点かお聞きしたいと思います。  バス停,駅周辺の放置自転車について,昨年度の撤去台数何台か。それから,これはどのようにそれぞれ処理をされたか。これが1点目でございます。  それから,主要駅の放置自転車の台数は,現在どの程度と掌握しているのか。これもお聞かせいただきたい。  それから,2年前,ちょうど選挙が終わって間もなくでございましたけれども,当局がクリーンキャンペーンということで,1週間ほど連続で自転車の撤去作業をやっていただいたことがあります。場所は,自分のすぐ近くですので,よく覚えております。稲毛海岸の駅前でございます。徹底してやりましたその効果が1年,場所によっては現在もすっきり続いております。このような一駅重点主義と申しますか,一点豪華主義と申しますか,こういう形の対応策は考えられないのか。これからもぜひ続けていただきたいけれども,この辺についての見解はどうか。  それから,そのときも,その後も痛感しておりますんですけれども,すべてが本庁の交通安全課が対応しなければ取り締まり,撤去ができない。この状態がいささか大変だろうというか,同情に値しますし,いろんな意味での対応のおくれにもなっているんじゃないかというふうに思います。取り締まりの権限を,それぞれの区役所にゆだねられないのかということです。これについての御見解もお伺いしたいと思います。  それからもう1点,緊急車両の通路が現在,歩行者天国あるいはその他の形で確保されておりますが,これも先ほどの点字ブロック同様,放置自転車並びに不法駐輪の自転車のために,ほとんどが使えなくなっていると,こう言っちゃ言い過ぎかもしれませんが,そういう状態が随所に見られます。要するに,不心得者のために,市民の安全を守るべき通路などの確保がなされていない。そういったこともありますので,こういう状態に対する対応策はどうなっているのか。これもひとつお聞きしたいと思います。  それから,放置自転車の最後のところでございますけれども,このような問題は,どこの駅にもある課題かなと思っております。したがって,そこの駅を利用する関係者,例えば大型店舗それから駅,それから地域住民,行政当局,そして警察,こういう関係者による協議機関,みんなで知恵を出し合ってこの問題の解決に当たることについてはいかがかなと,このように思っております。  なお,レンタサイクルという考え方もございます。これについても他市の例なども踏まえて,もしお答えいただければ幸いだと思います。  現在個人個人が持っているものを,レンタサイクルに置きかえられないかということについても,1点提案をさせていただきますが,材料がございましたら御答弁をいただきたいと思います。  それから,駐輪場の利用促進でございますけれども,現在,どこの駅でも見られると思います。駐輪場に登録をしていない人が駐輪場を使う。もう一つは,登録はしてあるけれども,違う場所の登録者が一番近いところ,便利なところを占領している,こういう状態がございます。そういった遠隔地登録者の勝手な利用,登録外の場所の利用についてどう対応されようとしているのか,お聞かせいただきたい。  それからもう1点は,立体駐輪場を今現在,稲毛海岸の駅の北口につくっていただいております。この財政厳しい中から,本当にたくさんのお金をかけて立体駐輪場の整備をしていただいておりますが,この2階あるいは3階の場所が,そのままだったら遠いあるいは高い,時間がかかるということで,せっかくの投資がそのとおりに利用されないではないか,そういうふうな思いがいたします。  したがって,今回は,そういった投資がきっちり生かされるためにも,それから何よりも大事なことは,不公正,不公平が行政の手によってそのまま放置されることのないような状態のためにも,ぜひ当局のこれに対する対応策をお伺いしたいと思います。  なお,当局では,シルバー人材センターの皆さんにお願いして,不法駐輪に対しては,黄色い荷札,それから,それがたび重なると赤い荷札という形で,いわゆる警告から退場の荷札をつけていますが,残念なことに,赤いカードのついたものが大分長い間放置されている,そのままになっているという状態もございます。これに対する取り組みについてもひとつお聞きしたいと思います。  美浜区の諸問題について,お聞きいたします。  美浜区の諸問題は,その1点は,幕張本郷と幕張新都心の間の新しい交通システムでございます。  これは,せんだってもいろんな会合でお聞きしております。現在,バスのみで輸送しておりますが,朝夕のラッシュ時は大変な混雑でございます。これの輸送力の増強のためにということで,今執行部の方でお考えになっていることは,連節バス,こういうことと聞いておりますが,その連節バスは,いつごろ導入されるのか。そのために輸送力がどの程度アップされるというふうに思っているのか,お聞かせいただきたいと思います。  それから,将来にわたっても,やはり連節のバスのままか,つながったバスのままか。もう少し夢のある,例えばゆりかもめ,それからポートライナー,用がなくてもその乗り物に乗るためだけでもあすこへ行ってみたいなというような夢のある乗り物は考えられないか。そういったことについても,もし構想をお持ちでしたらお聞かせいただきいと思います。  それから,新都心の交通問題の3点目でございます。  あの新都心の中を移動するときには,車でないとほとんど移動できません。ということは,駅を利用した人,電車を利用した人が中を移動すると相当の時間がかかります。せっかくの新しい町でございます。この中を循環する,せんだっての中本議員の質問にもございましたコミュニティバスのようなものが考えられないかどうか。もし構想をお持ちでしたらお聞かせいただきたい。  美浜区の諸問題の中の2点目でございます。  今,市の病院で大変人気のある市立病院,千葉市立病院と,もう一つは新しい海浜病院でございます。長いことこの海浜病院と高洲,高浜地区との交通アクセスが途中でとまったまんまでございます。手前の磯辺高校のところでバスがとまりますので,あの間を,約1キロ弱でございますけれども,歩いて行ったり走って行ったりすると,健康な人でも病気になりはしないかと思うぐらいの,やはり長い距離が空白になっております。これは十数年前から要望しておりますけれども,それにあわせまして,例えば西警察,ここも足の便がございません。それから,磯辺,真砂地区の人が,逆に稲毛海岸の方へ来るときには,電車の駅の近くの方はそれを利用することになりますけれども,磯辺地区の皆さんは,これはバスがないんで一々バスを何度か乗りかえ,電車を乗りかえ,それでやっとの思いで稲毛海岸地区に来るというようなことで,その地区の方々も,従来バス路線は,総武線とそれぞれの海浜の埋立地をつなぐという縦の線しかなかったわけです。これを横のつながり,東西のつながりから南北のつながりまであわせて設定すると,こういう形での循環バス路線を,ぜひバス交通事業者と折衝して,早期に実現されるようにお願いしておきたいと思います。  特にこの中で,磯辺の1,2丁目の方々,それから高浜地区の方々,海浜病院に行きたいんですが,あるいはバスに乗りたいんですが,なかなかバス停まで時間がかかるから,結局タクシーを呼ぶとか,そういう形でしか出かけられないんですよ,こういうふうな大変日常生活の上から出ます悲痛な声が上がっておりますことを,ぜひ御賢察いただきまして,これの対策をお考えいただきたいと思います。  最後になりましたけれども,質問の通告の一番トップのところにありました総務行政についてでございます。  大分瞑想にふけっておられる方も多くなりましたんですけれども,最後までひとつおつき合いをいただきたいと思います。  私ども1年生議員の存在感というものは,全くの真っさらな目で議会あるいは役所を見てどう感じるか,その感じを今までの長年の慣行に守られた議会に対して提言をする,提案をするというところにあるのかなと,生意気にもそう考えております。  1年生の立場から,本当に純粋に見させてもらった感想を何点か述べさせていただきます。  まず,議会でのやり取り,これは大変皆さんは優等生的な答弁が多くて,1点誤りもない,大変すぐれておりますが,その分だけいささか真面目過ぎて面白味に欠けるかな,不謹慎な言い方になって申しわけございませんけれども,そのように感じられました。  それで,用語は大変難解なものが多い。それから横文字が多い。カタカナ文字が多い。それも率直に言っていつもそういう思いがしております。やはり今法律用語だって口語体に書き改めようか,こういう時代でございますので,できますことならば話言葉でひとつお願いをしたい。  ただ,これを余り強く申しますと,これから御答弁いただく局長さん,助役さんに対して,妙なかせを,縛りを与えることになりますので,これは一応要望ということでお聞き取りいただきたいと思います。これから時間をかけてでも結構でございますので,ああいうこと言っておったな,ああいう提案があったなということでひとつお聞き取りいただきたいと思います。  それから,もう1点と申しますか,その次には,どうしても原稿を読む形が,正確さを期するためということはわかりますけれども,原稿を読むスタイルが多うございますので,質問者の方に正対をして話をするというケースが非常に少ない。皆さんは所管でございますので,多少間違ってもいいとは申しませんけれども,いま少し自信を持って,質問された方の方に真正面に向いて,こうなんだという形での答弁をされたらさらに説得力があるのかな,これは誤解を恐れずに申しますとそういうことでございます。  それから,これは議会でのやり取りではございませんけれども,役所の中のことをついでに申し上げますと,御本人方もいらっしゃるんであれですけれども,二重敬語が結構多うございます。例えば議員さん,あるいは助役さん,ついでに申しますと市長さん,これは市長,助役,議員,これで十分かと思われますので,ひとつそのようにこれからお願いできればと思います。  ちなみに,議員に対して先生という呼び方も,これ私ごときが申し上げるのは,後でどういうおしおきを受けるやもしれませんけれども,できましたらひとつ,時間かかっても結構でございますので,先生ということについての呼び方も,ひとつ御配慮いただければということを最後に申し上げまして,私の1回目の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手) 36 ◯議長(橋本 登君) 答弁願います。稲葉助役。 37 ◯助役(稲葉秀雄君) 私から清掃問題のうち,最初にポイ捨て条例の制定につきまして御答弁を申し上げます。  このことにつきましては,昨日,民主新政クラブの三瓶議員にお答えをいたしたとおりでございますが,条例制定の基本的な事項について何点か御質問がございましたので,お答え申し上げます。  まず,条例制定の時期についてでございます。議員御質問の中にもございましたとおり,例えば空き缶やたばこの吸い殻など,その対象をどうするのかということを初め,重点区域の指定など,さらには,できるだけその条例の実効を上げるための具体的な措置など,こういったことをこれから関係部局と十分協議をしなければならない。そういった課題が非常に多くございます。できるだけ早い時期にこれらの課題につきまして整理をし,そして条例制定に向けて努力をしてまいりたい,こう考えております。  なお,粗大ごみを対象にするかどうかということの御質問ございましたが,他市に,実はこういったものを対象物としている例も承知をしております。ただし,私どもは,現行の廃棄物の処理及び清掃に関する法律に基づいて現状では対応することが適当でないか,こういうふうに考えております。  次に,罰則につきましてでございますが,確かに抑止効果としての条例の実効の面や他市の事例を参考に,また,廃棄物の処理及び清掃に関する法律との整合性等について配慮し,検討してまいりたいと考えております。  次に,御提案のございました仮称クリーン千葉の日についてでございます。  議員お話のとおり,現在,国におきましては,6月を環境月間として位置づけまして,本市におきましても5月30日をごみゼロクリーンデーとして,各区単位の行事のほか,地域単位の事業としても年々活発になってきておるところでございます。現状では,したがいまして,町を美しくすること,さらには議員お話のとおり,ポイ捨てをなくすための市民の意識の啓発と,こういった面から現在のごみゼロクリーンデー,これの充実を図ってまずいきたいと,こういうふうに考えております。  最後に,空き缶回収器の設置につきましては,廃棄物の適正処理及び再利用等に関する条例の中に,容器飲料等の自動販売機の所有者または管理者は,散乱防止のため専用の回収容器を設置するよう努めなければならない旨の規定もございます。製造者及び販売者の回収責任を基本に今後検討してまいりたいと考えております。  次に,新清掃工場の建設についての御質問にお答えを申し上げます。  まず,着工から完成までの工場建設スケジュールについてでございます。  現在,清掃工場建設に向けましての環境アセスメント調査を実施いたしますとともに,建設用地の確保に向けまして,建設予定地内の企業各社に対しまして,移転交渉のための協議を重ねているところでございます。この交渉の経緯にもよりますけれども,目標としております平成11年度着工,平成14年度完成を目指しまして引き続き努力をしてまいりたいと存じます。  次に,工場の規模についてということでございますが,現在稼働中の3工場と比較してとの御質問がございましたが,新清掃工場の敷地面積は3ヘクタールで,焼却能力は,日量405トンを見込んでおります。  現在稼働中の施設について申し上げますと,現在の新港清掃工場が,1ヘクタールの敷地に,日量450トン,それから北谷津の清掃工場が3.1ヘクタールの敷地に日量450トン,北工場が3.9ヘクタールに日量570トンとなっております。  新清掃工場の規模は,現在の新港清掃工場と比べますと,若干下回っておりますけれども,工場敷地につきましては,他の三つの工場と同様,周辺環境との調和並びに緑化等に十分対応できる適正な面積が確保できるんではないかと,こういうふうに考えております。  次に,附帯施設としてどのようなものを計画しているかという御質問でございます。  現在,新清掃工場の基本計画の取りまとめをいたしておるところでございますが,発電施設については,従来のごみ発電の効率向上のため,いわゆるスーパーごみ発電等の採用につきましても一応検討しているところでございます。  また,県が整備予定の余熱利用施設につきましては,現在,施設内容が明確にはなっておりませんが,魅力的で集客性の高い施設が建設されるよう,引き続き県と協議をしてまいります。  なお,リサイクル施設につきましては,市民に対するごみの減量,資源化等の意識の高揚,並びに再製品の展示,販売を目的としてリサイクルプラザの設置について検討いたしておるところでございます。  さらに,このほかにもリサイクルの促進や,埋立物ゼロを目指す観点から,発生をいたします焼却灰の全量溶融を図るべく,溶融施設をあわせて設置をいたしたい,こういうふうに考えております。  次に,環境への取り組み,特にダイオキシンの発生対策は万全かとの御質問でございます。  昨今,社会問題化しておりますダイオキシン類等の対策につきましては,国において,本年1月,ごみ処理にかかわるダイオキシン類発生防止対策等ガイドラインが示されたところであり,さらに,今年度中には,大気汚染防止法施行令の一部改正により,ダイオキシン類を指定物質に追加すると,こういった動きがございます。  したがいまして,法改正の動きを見きわめながらダイオキシンの発生抑制のための燃焼管理,あるいはろ過式集じん機による集じん効率の向上,焼却灰の無害化など,先端の公害機器の導入を図ってまいりたいと,こういうふうに考えております。  次に,収集車両,余熱利用施設の来場者の車両等による周辺への交通対策はどうか,こういうことでございます。  昨年11月の北清掃工場の完成によりまして3清掃工場体制が確立されたことによりまして,ごみ収集車両の分散化が図られたところでございます。  したがいまして,従来と比べまして収集車両による交通への影響は緩和されつつあるものと考えておりますが,今後建設されます余熱利用施設等の来場者による交通問題も十分配慮し,対応しなければならないものと存じております。  最後になりますが,地域住民の方々への説明についてでございますが,既に御要請がございまして,説明会を実施した地域もございます。計画内容がより具体化いたしました段階で,必要に応じ地域の方々に説明をしてまいりたいと,こういうふうに考えております。  以上でございます。 38 ◯議長(橋本 登君) 教育長。 39 ◯教育長(飯田征男君) 教育問題についての御質問にお答え申し上げます。  まず,小中学校現場での指導内容についてでございますが,各学校での喫煙防止指導につきましては,発育途上にある児童生徒の心身にさまざまな影響を与えることを理解させ,喫煙が早ければ早いほど体内諸器官に悪影響を及ぼすことから,未成年者の喫煙が禁止されていることを教育して,喫煙防止の指導の徹底を図っております。  具体的には,小学校の保健学習におきましては,「生活のしかたと病気」の中で,たばこを吸うことと成人病の関連を,また中学校の保健学習におきましては,「たばこの害と健康」の中で,ニコチン,タール及び一酸化炭素などの有害物質と血圧上昇,がんや心臓病などとの関連を含め指導いたしております。  なお,各学校での喫煙防止の指導の徹底を図るため,平成3年4月に,本市発行の喫煙,飲酒,薬物乱用防止の指導をどうするかとの資料を配布いたしまして,またさらに平成8年2月中旬には,喫煙,飲酒,薬物乱用防止に関する指導の手引きを全校に配布いたしまして,指導の徹底を図っているところでございます。  次に,喫煙検査等の対応についてでございますが,日常的なポケット検査や持物検査等につきましては,プライバシーの侵害等の問題もございまして,なかなか難しい状況にございます。  しかしながら,児童生徒の喫煙行為につきましては,常習化するおそれもありますので,健康への有害性,不良交友などの非行問題の発展等を絡めながら指導の強化を図っているところでございます。  また,喫煙やたばこを所持している児童生徒を発見したり,外部からの情報提供があった場合につきましては,即時に対応し,保護者に学校へ来てもらったり,あるいは家庭訪問をしたりいたしまして,理解と協力を求めるなどの指導を実施いたしております。
     児童生徒の喫煙行為につきましては,学校のみの指導では到底解消することが困難でございますので,今後も,家庭,地域,関係機関との一層の連携を図る中で,防止のための指導の徹底を推進してまいりたいと,このように考えております。  次に,成人式の祝賀式典についてお答えを申し上げます。  本市の成人式につきましては,成人の日を祝う会として,成人に達しました青年の新しい人生の門出を祝い,励ますとともに,社会の形成者としてのよき成人となる自覚を促し,郷土千葉市への関心を深める機会として,成人式の趣旨に基づきまして毎年開催をいたしておるところでございます。  式典の運営及び内容につきましては,主催者等による運営委員会のほか,新成人者を中心に構成する成人の日を祝う会運営協議会を設けまして,アンケート調査の実施など,新成人者の意見を式典に反映するよう努めております。  平成8年度の,これは平成9年1月15日実施したわけでございますが,につきましては,御承知のように,千葉ポートアリーナを会場に,午前と午後,2回実施し,対象者1万3,598名で,参加したのが7,261名の参加者であります。参加率53.4%となっております。  式典では,主催者代表による激励のあいさつや来賓の祝辞,新成人者による二十歳の決意,そしてミニコンサートなどを取り入れて実施いたしております。特に,今回は,新成人を式典会場に多く入場していただくために,ミニコンサートを2部構成として,式典開始前の1部では,コンサートのほか会場周辺でのインタビューを取り入れ,新成人としての決意などを気軽にお聞きしながら,会場へ誘導するなどいたしまして,例年になく多くの入場者が見られたところでございます。  参加者の反応も,あいさつや祝辞を真剣に聞き,成人を迎えたという自覚を改めて認識したという人がいる一方,同窓会的雰囲気で私語があり,会場に入場しない者もいるなどさまざまでございましたが,例年プログラム等に工夫を凝らしながら式典運営に努めております。  いずれにいたしましても,議員お話のように,参加される新成人の意識と式典の意義についての認識のギャップをどう埋めていくかが重要でございまして,るるお話のございました貴重な意見,御提言を踏まえまして,今後とも関係機関や団体と十分協議を図りながら,成人の印象に残る成人式となるようにさらに努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 40 ◯議長(橋本 登君) 建設局長。 41 ◯建設局長(染谷武夫君) 福祉問題についてのうち,所管についてお答えをいたします。  まず最初に,市営住宅における高齢単身者住宅についてお答えをいたします。  議員お話のとおり,少子・高齢化の進展により,高齢単身者の増加が顕著であります。その対策が必要であることは認識しているところでございます。  現在,高齢単身者の入居できる住宅は,国の通達により29平方メートル以下,または間取りで2K程度までとされておりますが,本市では,30平方メートル以下,または2DKの住宅まで拡大をしております。  さらに,建築や建てかえにおきましては,高齢単身者から多家族まで入居できる多様な住宅を建設する方針を定め,今年度から供給を開始したところでございます。  いずれにいたしましても,高齢単身者の方々には,適切な規模,適切な家賃の住宅を供給するなど,高齢化社会の到来に向けた住宅整備をさらに進めてまいりたいと考えております。  次に,点字ブロックの今後の整備の方針についてでございます。  点字ブロックの今後の方針につきましては,高齢者,障害者等のすべての人にやさしい都市環境づくりにおいて,点字ブロックの整備は重要な道路施設と認識いたしております。  市内における点字ブロックの整備延長は,約38キロメーターとなっておりますが,連続性等につきましては,改善すべき途切れた箇所もございます。  そこで,点字ブロックを含めた道路の整備につきまして,道路の利用者の意見を聞くため,本年の6月に,高齢者や障害者の方々に御参加をいただきまして,交通安全総点検とバリアフリー総点検の現地調査を実施いたしたところでございます。  調査の結果,皆様方の貴重な御意見,御要望を踏まえ,段差の解消等を含めまして,今後,千葉都心など公共施設の多いエリアを選定いたしまして,バリアフリーに配慮したネットワークの整備を積極的に推進してまいりたいと考えております。  以上でございます。 42 ◯議長(橋本 登君) 福祉局長。 43 ◯福祉局長(小川 清君) 福祉問題のうち,高齢者の住宅問題について,所管についてお答えいたします。  本格的な少子・高齢化社会の到来を控えまして,高齢者ができるだけ住みなれた地域で生活できるよう,本市といたしましても,市営住宅における高齢者住宅の確保やケアハウス等の整備促進を図るとともに,高齢者が生活しやすく,また介護しやすい住宅に改造するための経費につきまして,助成を行っておるところでございます。  今後とも,高齢者等に配慮した安全で住みやすい住環境の整備に努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 44 ◯議長(橋本 登君) 都市局長。 45 ◯都市局長(佐々木 健君) まず,福祉問題についての点字ブロックに関する御質問のうち,所管についてお答えいたします。  JR千葉駅東口広場の改善につきましては,よりよい点字ブロックの選定に当たり,駅前広場での実験実施により,障害者団体等の十分なコンセンサスを図り,具体的な色の選定や敷設方法の検討を行い,点字ブロックの改善を図ることとしております。  まず,点字ブロックの色についてでございますが,視覚障害者の安全な誘導と景観の調和にも配慮した点状,線状ブロックとも視認性のある輝度比,この輝度比というのは,路面と点字ブロックとの対比を示す度合いでございますけれども,この輝度比が1.5以上確保できる黄色系のブロックで改善することといたしております。  また,敷設方法につきましても,バス停やエスカレーターへの敷設,及び不適切な敷設に対する改善を図り,視覚障害者への安全な誘導に配慮することといたしております。  さらに,改善時期はとのことでございますが,駅前広場につきましては,平成10年度において予算化が図られ次第改善することとし,これに先駆けて駅前広場より中央公園までの間の中央公園プロムナードにつきましては,平成9年度末より順次プロムナード事業の中で,当該点字ブロックを整備していくこととしております。  次に,美浜区の諸問題について2点御質問をいただきました。  まず,1点目の幕張新都心への新しい交通システムについてお答えいたします。  幕張新都心への新しい交通手段として,現在バスを運行しております京成電鉄株式会社において,輸送力の増強等を図るため,平成10年度中には連節バスの導入をすべく,現在関係機関と調整中でありまして,本市としても連節バス導入による効果を期待いたしております。  また,幕張新都心が成熟した将来を考慮いたしますと,新たな交通手段が必要になるものと考えております。このため,県企業庁と共同で新しい交通システムについて,調査,検討しておりますが,今後導入するシステムについては,メンテナンスやランニングコスト等も十分配慮したシステムを導入すべきであると考えております。  いずれにいたしましても,今後とも引き続き検討してまいりたいと存じます。  また,新都心内の連絡交通システム,例えばチーバスについてはどうかとのお尋ねでございますが,これにつきましては,新たな御提案として受けとめさせていただきたいと存じます。  次に,2点目の海浜病院及び区内公共施設へのバス路線拡充についてお答えいたします。  これまでも,美浜区内を連絡するバス路線につきましては,既設バス路線の延伸などを含めまして,バス事業者に要望してきているところでございますけれども,現状では利用者が余り望めないということもございまして,実現には至っておりません。  しかしながら,バスの運行は,市民生活には不可欠でありますので,現在,不便を感じております区内の磯辺1,2丁目の地域住民の方々や,高洲,高浜地区から海浜病院を利用される方々には重要な課題と認識しておりますので,議員より新たな御提案の美浜区役所及び区内公共施設を結ぶ循環バス路線の整備拡充も含めまして,今後ともバス事業者の理解と協力を得られるよう努めてまいりたいと存じます。  以上でございます。 46 ◯議長(橋本 登君) 市民局長。 47 ◯市民局長(川島勝人君) お答えいたします。  最初に,質問4の福祉問題のうち,所管についてお答えいたします。  点字ブロック上の障害物,特に放置自転車の対策についてでございますが,御承知のとおり,点字ブロックは,視覚障害者の方々が通行する上で必要不可欠なものでございます。このようなことから,特に,駅周辺の放置禁止区域内の点字ブロック上の放置自転車につきましては,日ごろから重点的に撤去を行っているところでございます。  今後とも引き続き視覚障害者の方が安全に通行できるよう,鋭意努力してまいりたいと存じます。  次に,質問5の自転車対策について,2点ほどの御質問がございましたので,順次お答えをいたします。  まず,1点目のバス停,駅周辺の放置自転車対策についてのうち,昨年度撤去した台数と処理内容でございますが,撤去台数は2万2,089台で,そのうち7,222台を返還をいたしまして,残りの1万4,876台のうち,再利用可能なものとして1,360台をリサイクルを行い,残りにつきましては処分をいたしました。  また,放置自転車の台数でございますが,46駅周辺全体で1万3,000台ございますが,前年度と比較いたしますと,約3,000台程度減少しております。  次に,一駅重点主義の撤去についてでございます。  従来より実施しておりますクリーンキャンペーンの中で,啓発及び撤去を行い,効果を上げております。御承知のとおり,市内には46駅あり,そのうち主要駅だけでも16駅ございますので,今後とも可能な限りキャンペーン時にあわせた啓発活動及び撤去を行い,放置自転車の解消に努めてまいりたいと存じます。  また,区役所への権限委任につきましてでございますが,今後,関係部局と協議を進めてまいりたいと存じます。  次に,緊急車両通路としての機能確保についてでございますが,道路上の放置自転車により緊急車両の通行の妨げとなることは十分承知しております。  先ほど申し上げました点字ブロック上の対策と同様,撤去を行っておりますが,今後とも緊急車両の通行の確保については,優先的に実施してまいりたいと存じます。  次に,駅ごとに関係者による協議会の設置でございますが,既に実施している他の政令市を参考に,調査,研究をしてまいりたいと存じます。  さらに,レンタサイクルの導入でございますが,一部,他都市,都内では練馬区,県内では成田,船橋,柏市で実施しておりますが,今後,利用状況の成果等を十分見きわめながら,その対応について検討してまいりたいと存じます。  次に,2点目の駐輪場の利用促進策のうち,遠隔地登録者が駅周辺の登録をしていない駐輪場を使用していることへの対応でございますが,現在,整理員等により所定の場所にとめるよう指導,警告等を行っておりますが,再三の警告にも従わない場合は,撤去を行っておりまして,今後とも厳しく対処してまいりたいと存じます。  次に,警告札のついた長期放置自転車についてでございますが,御指摘の趣旨を十分踏まえ,早期適切に対応してまいりたいと存じます。  終わります。 48 ◯議長(橋本 登君) 中野渡時男議員。 49 ◯10番(中野渡時男君) ただいまは,それぞれの所管から大変御丁寧な御答弁ありがとうございました。  大分見通しが明るくなった感じでございます。したがって,2回目は要望並びに提言のみとさせていただきます。  まず最初に,ポイ捨てでございますけれども,これは御案内のとおり,政令市12市のうち8市が実施しております。いずれも千葉市よりも大きな人口を抱えている大都市でございます。そういったことを考えますと,千葉市は,県内全市町村のリーダーとして,一日も早くこれの実施に取り組むべきではなかろうか,そのように思いますので,強く要望をしておきます。  それから,ごみゼロ運動に絡んでのことでございますが,先ごろ,去年,旧満州から引き揚げてこられた御婦人にお会いしました。稲毛区に住んでおられる方でございます。終戦直前に21歳で満州,現在中国東北部でございますが,そちらに渡られた方だそうでございます。当然,敗戦でもって家族がばらばらという状態なんですが,ようやくお嬢さんと一緒になりまして,去年の7月に引き揚げてこられた。本来は中国に残って,命を救っていただいた国ですから,向こうへの奉仕活動をしたい,御恩返しをしたかったんだけれども,家族と一緒ということで引き揚げてきました。その思いを日本の道路の清掃とか草取りとか,そういったところでお返しをしたいということで,その日もたまたま小仲台の先の方で1人で,全く自分の意思だそうでございますが,1人で道端の草取りをしたり,たばこの吸殻を拾ったりしていました。私がお会いしましたら,開口一番,私たちの国日本は本当に汚くなりましたね,こういうことを言っておりました。何ともいたたまれない思いがしました。多分その方が,栃木の方だそうでございますが,戦時中に満州に渡られた。当時の栃木も,それからその後の満州も,必ずしも都市基盤が整備されているとは思われませんですけれども,事きれいかどうかということについては,確かに今の日本は文字どおり汚くなりましたねという言葉ですべてが集約されるかと思います。ひとつ,我々すべてが心しなければいけないことかなというふうに思います。  それから,空き缶等の回収器でございますけれども,確かに自動販売機等を設置しているところでは必ず隣に設置することは義務づけられておりますが,私が要望しましたのは,先ほどお聞きしましたのは,町角です。当然,町角とかそういったところには自動販売機なんかないことが普通でございます。区役所とか公共施設はもちろん,人通りの多いところに拾ったものが捨てられる,いずれそれは集団回収等で回収されるべき資源でございますので,そういう意味でも,ひとつぜひ格段の御配慮をいただきたい。  これは,先ほど助役答弁にございましたけれども,他都市,特に北九州とか福岡,横浜などでは既に実施しておることでございますので,念のために申し添えておきます。  それから,たばこのところでございます。大変申し上げにくい雰囲気ではございますけれども,子供たちということで限定してもう一度申し上げます。  先月,内閣の承認を得た厚生白書のところでは,学校教育と連携した青少年期の喫煙防止対策推進などもこの白書の中にあるということで,新聞等で紹介されております。特に最近は,若い女の子が一つのファッションみたいにたばこを吸っている光景をよく目にします。これはいろんな意味で,疫学上ももちろんですけれども,母体になる若い女性でございます。そういう意味からも,ぜひこれは,社会的なキャンペーンを張らなければというふうに思います。  それから,成人式につきましては,確かにいろいろと努力されていることは十分にわかります。まさに苦慮呻吟しているといった表現が当たるかもしれませんが,よくわかりますけれども,ここはひとつ発想を転換いたしまして,せっかく大人社会の仲間入りをさせていただくという大事な節目のときでございますので,よろしくお願いしますという意味での社会奉仕活動などを成人の記念の行事ということにしたらいかがでしょうか。いわば名刺がわりに地域社会に奉仕をさせていただきます,これが1週間といわず1カ月でも構わないと思いますけれども,ひとつ時間かかっても結構ですので,ひとつ御判断いただきたいと思います。  それから,老人の,特に高齢単身者の老人のあれですが,昨年海外視察の折に,ロサンゼルスで,アンジェラスプラザ,高齢者住宅を見学させていただきました。大変すばらしいものです。これは1,093戸に1,263人の方が住んでいるというんですから,ほとんどの方が単身者でございます。それで,すべて個室で,全部中央のところにモニターされている。その中の基本は,一人ひとりがそこで自立をして生活をするという考え方が基本になっております。決して面倒を見るというんじゃなくて,自分の力で生きるという,そういう施設でございます。個々の住宅,戸建ての住宅とか,そういうアパート形式なんかも,もちろんそれはそれで大事でございますけれども,全体的にこういう形でお年寄りが,どっかで見てもらっていながら自分で暮らすという,こういう仕組みがこれから考えられなければいけないんではないかと思います。  最後になりましたけれども,最後に総務関係ということで質問させていただきました。実はここに,人にやさしいコミュニケーションのためにと,大変すてきなパンフレットがございます。これは役所の方で,全職員にこれでもって人の接し方など,精力的に教育されているということを聞きまして,本当に,さもありなんということで感心をしたところでございます。これからもひとつ,いろんな場がございますでしょうけれども,めげることなく市民への奉仕者としての立場を十分に認識されて,それにふさわしい言葉,態度等をさらに身につけられるように心から希望いたしまして,私の質問を終わります。ありがとございました。(拍手) 50 ◯議長(橋本 登君) 中野渡時男議員の一般質問を終わります。  議事の都合により,暫時休憩いたします。      午後2時14分休憩    ───────────────      午後3時21分開議 51 ◯議長(橋本 登君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続けます。27番・福永洋議員。    〔27番・福永 洋君 登壇,拍手〕 52 ◯27番(福永 洋君) 日本共産党の福永洋です。一般質問を行います。  最初の質問は,環境対策についてであります。  第1の問題は,現在建設中の東電LNG火力発電所についてであります。  環境問題に多大な影響を与える火力発電所の建設は,地球環境を守る視点からも,地域住民の健康を守る点からも,十分な対策が求められ,環境破壊が推定される場合や環境に悪影響を与えるときは,建設の中止,アセスのやり直しが求められなければなりません。  このLNG火力発電所建設については,建設計画が発表されて以来一貫して問題点や改善を提起をしてきたところであります。今日,大幅に工事は進捗をしております。また,川崎市,富津市等,他都市でも同種のLNG火力発電所の計画,建設が進められており,改めて以下,お尋ねをするものであります。  一つは,現在の東電千葉火力発電所の進捗状況と完成の時期はいつなのか。これまでの建設に当たって問題点はなかったのか。  二つは,アセスにかかわる問題であります。NOx,CO2の排出量は幾らになるのか。市全体の排出量の何%になるのか。地域への影響をどのように考えているのか。  三つは,ファイアーボール,ロールオーバーの問題であります。消火体制はどのようになるのか伺います。  四つに,首都圏に相次いで,リフレッシュの名のもとに,東京電力のLNG火力発電所が建設を相次いでされております。それぞれの施設と火力発電量,公害対策の内容,発電所の必要性について伺うものであります。  五つに,東京湾岸の火力発電所計画全体がもたらす環境への悪影響について,企業の社会的責任を果たす立場から具体的にわかりやすく説明をしていただきたいと思います。  第2の質問は,大気汚染についてであります。  大型プロジェクトによる環境破壊、自動車公害,ごみ処分場問題,CO2による地球の温暖化など市民生活を脅かすさまざまな環境破壊が進行しております。21世紀を迎えようとしている今日,私たち市民は,次の世紀に豊かな環境を引き継ぐ重要な責務を有しているわけであります。  すべての公害患者の救済とともに,公害の根絶,地球環境の保全が強く求められております。  そこで市の大気汚染対策について伺います。  一つは,大気汚染公害指定地域を再指定するよう,国に要求すること。  二つは,NOx,SPM,SOxを含む複合汚染を指標に,新たな公害指定地域を国に求めるとともに,市独自ですべての公害患者の救済を図ること。  三つは,健康調査を系統的に進め,結果を公表する。そして未規制物質についても健康調査を行い,そのためにも減らされている現在千葉市の環境予算を抜本的に増額をすること。  四つは,気管支ぜんそくの患者の推移についてであります。この間どのような状況にあるのか。また具体的な対応,対策について伺うものであります。  五つは,1976年以来五度にわたって環境庁が,環境アセス法案を国会に上程をすべく準備され,さきの通常国会で日本で初めての環境アセス法案が制定をされました。この法律の持つ内容と評価,市の対応について伺うものであります。
     第3の質問は,未解明の公害対策についてであります。  この間,連日のようにダイオキシンの問題が報道されおります。私は議会に送っていただいて以来14年になりますけれども,一貫してこうした未規制物質の対策,対応を求めてまいりました。使用済み乾電池による水銀汚染や農薬,ダイオキシン,アスベスト,光化学スモッグ,酸性雨,超低周波空気振動,六価クロム等々,カネミやイタイイタイ病などの因果関係のはっきりしているもの,地域が特定されているものを除いても,多くの未解明物質の対策が求められているものであります。そして,その目指すところは,なくせ公害,守ろう地球環境ではないでしょうか。そのためにも,地方自治体の責任は極めて大きいものというふうに考えます。  一つは,ダイオキシン対策についてでありますけれども,この間そのメカニズムや対策がいろいろと言われています。埼玉県の所沢市では,ことしの6月1日より,ダイオキシンを少なくし,所沢にきれいな空気を取り戻すための条例を,全国で初めて制定をいたしました。  そこでお尋ねをいたします。  一つに,これまで市のダイオキシンに対する対策はどうであったのか。そして,これと同様の条例をつくるべきではないのか,伺うものであります。  二つに,産廃のダイオキシン対策,長野県の御代田町へ焼却灰を受け入れてもらっておりますけれども,問題はないのか。  三つに,不燃ごみのプラスチック,接着剤,ビニールなど,化学物質による化学物質過敏症が東京都の杉並区で問題になり,住民検診が行われておりますけれども,千葉市ではどうなのか。  続いて二つは,電磁波対策であります。  これも低周波から高周波までさまざまであり,送電線と白血病の関係,テレビ,エアコン,ドライヤーの電磁波を長期間浴びたときのホルモン,自律神経,免疫機能への影響もあるのではないかと言われております。携帯電話は高周波で,人体のみならず飛行機に乗る場合厳しく使用を禁止をされております。  そこで伺うものでありますが,一つは,市はこれまで環境庁が人体への電磁波の影響について,明確な結論が出ていないので,調査研究はしないとしていますが,今日においても同じ対応なのか。  二つは,携帯電話を初めさまざな電磁波の自主規制があるということは,人体への悪影響があるということではないのか。  三つは,市内には高圧電線が何本も張りめぐらされております。市民の電磁波への不安は極めて大きくなっております。市民の不安に対して安全であると説明をできるのか,お尋ねをいたします。  三つは,中央区生実町2342の1に,NTTの自動車携帯電話用基地局が高さ50メートルで建設をされようとしておりますけれども,県内の同様の施設について,住民の反対運動が起こり,撤回をした事例があります。この基地局の建設について,健康,その他環境への問題はないのか,伺います。  以上の点についての市当局の見解と対策を求めるものであります。  四つは,農薬についてであります。  無農薬食品が市場に出回っていますけれども,これらの問題も以前取り上げましたけれども,アメリカのレイチェル・カーソン女史が,「沈黙の春」という本で告発をして以来,大きな問題となっているわけであります。日本の場合は,消費者のニーズにこたえて,食糧を供給するために隠されている問題であるとも言えますが,生産者と消費者の安全を守るために,伺うものであります。  我が党は,これまで食の安全に関して以前より改善要望を行ってきたところです。給食の食材の安全性を最大限に重視し,有機,低農薬の食品,また添加物のない食品の供給を要求してきました。安全性に問題のある遺伝子の組みかえ作物の使用中止を求めてきたところであります。  一つは,食の安全とかかわって,農薬に対する対策,対応についてでありますが,農薬メーカーのモンサントが,遺伝子を組みかえた大豆,菜種を日本に売り込み,あわせてコマーシャルでもおなじみのラウンドアップという除草剤が持つ耐性が問題になっております。これらの危険性についてどのように考えているのか。  二つに,さらに殺虫性の作物のジャガイモやトウモロコシが許可されております。これは虫がこれらのジャガイモやトウモロコシを食べると死ぬ遺伝子が組み込んであり,省力効果があるということであります。これら殺虫性の食品に問題はないのか,お尋ねをいたします。  三つに,学校給食との関係で,日本体育学校健康センターが,輸入食品の普及あっせんを行っておりますけれども,この団体の性格,そして経理はどのようになっているのか。輸入食料品の安全性についてどのような保障がされているのか,伺うものであります。  次は,公正な行政についてであります。  この間,官官接待を初め公金の不正流用,談合などに,国民の厳しい批判が起こっております。地方自治体は,住民が主人公であり,住民の納得のいく,そして公正な行政が求められるというふうに思います。  まず第1は,農村集落排水事業の委託業務についてであります。  94年度の業務委託17件中15件,95年度は21件中20件,96年度28件中25件を千葉県土地改良事業団体連合会が請負者になっています。95年について言えば,1件213万2,000円の基本設計業務が日本集落排水協会に発注されているだけで,残り20件すべて千葉県土地改良事業団体が請け負っており,この年の総事業費が1億8,354万円ですから,全体の事業費の99%を占めていることは,常識ではとても考えられないのであります。  まず一つ,千葉県土地改良事業団体連合会とはどのような組織なのか。千葉市とはどのようなかかわりがあるのか。これで公正な行政ができるのか,伺うものであります。  二つに,千葉県土地改良事業団体連合会についての委託の見直しを図るべきではないのか,伺います。  第2は,水道メーター談合にかかわるものであります。  公正取引委員会は,2月4日に刑事告発をした東京都発注の水道メーター納入をめぐる入札談合事件で,25業者を独禁法違反で排除勧告を行いました。この件は,本当に東京だけなのかと,さまざまな疑惑に包まれております。自治体の天下り官業のなれ合いなどとも言われております。公取委の摘発で,家族向けの口径20ミリのメーター単価が7,100円から3,800円に,50%近く値下げになったものもあります。仕様や納入量などの違いでは説明できないとか,いろんな価格差となっているということもあるというふうに言われておりますけれども,しかし,水道メーターの価格については,極めて不明朗なところがあるわけでありまして,本市も水道メーターの購入にかかわって問題はないのか。また,仕様が違うというのであれば,共通のものを使ったり,標準化をして少しでも市民の負担を軽減すべきではないのか,お伺いをするものであります。  第3は,ことしの4月2日,最高裁で靖国神社への玉串料公費支出を違憲とした,愛媛玉串料訴訟判決が出されました。この判断は,この間の政教分離論争に一応の決着をつけ,行政や議会に対する司法のチェック機能を果たした点で,意義のある判決でありました。  また,13対2という圧倒的な多数の裁判官による違憲判決でありました。戦前国家神道が軍国主義の精神的支柱となり,信教の自由が圧迫された歴史を踏まえて,政教分離の原則は厳格に解されるべきものと,この意見で一致をしております。国家と宗教のかかわりは,まず禁じられた活動に当たるとして避け,宗教性のない代替手段を検討すべきという判断もあります。  この点にかかわり,市長に伺います。  一つに,愛媛玉串料公費支出は違憲であるとの最高裁判決を,どのように受けとめているのか。  二つに,この最高裁判決を受けて47都道府県知事の対応が6月2日付の朝日新聞で報道されておりますが,地元の護国神社への知事の出席中止など5県と,何らかの対応を迫られているようであります。  市長は,護国神社の役員と聞き及んでおりますけれども,その役職はどのようなものであり,公人としての役職なのか。また,この最高裁判決によって対応を変えるつもりはないのか,伺うものであります。  第4は,市の秘書課が食糧費で懇談会を開いた際,飲食店の見積書に基づき,事前に決済を受けなければならない申請書を,懇談会後に請求書と同じ金額と虚偽の日付を記入していたことが問題となっております。この件に関する経過と反省について答弁を求め,他に同様の不正はないのか伺うものであります。  次の質問は,保健医療についてであります。  第1の問題は,高齢者,障害者・児の歯科医療について伺います。  医療法の改悪によって,歯科診療も大変な影響を受けます。歯科医療にとって早期診療が大事なのに,負担がふえたら足が遠のいて,結果として医療費はどんどんふえると指摘をされているところであります。今,80歳で20本の歯を持って何でも元気に食べて,しゃべれたりするようにしようとする8020運動が厚生省や日本歯科医師会が提唱して進められております。  日本共産党員町長の兵庫県南光町では,歯科保健センターを役場の隣につくりまして,厚生省から92年歯周病の予防のモデル地区に指定されて8020運動を進めて,95年に全国町村会の表彰を受けております。南光町の歯科保健センターでは,治療だけでなく,予防活動や寝たきりのお年寄りや重度心身障害者の自宅を訪問して治療活動に取り組んでおります。さらに南光町では,国民健康保険に一般会計からの繰り入れをふやして,90年から7年間国民保険税を据え置いて住民の負担の軽減に努めているところであります。  そういうことを紹介しながら,痛くなって歯医者に行くのではなく,歯石を取ったりして長期に管理をすれば口腔内の健康は保たれて,その結果医療費は安くなると専門家は述べているわけであります。  そこで,口腔保健の充実のために伺います。  一つに,幼年期からの歯の健康教育,相談の充実について。  二つに,成人歯科検診の制度化を図ることを求めるものであります。高校を卒業すると口腔内のチェックをする機会がなくなり,働いている人たちが制度保障として口腔内検診を受けられるようにすべきではないでしょうか。  歯科問題の2番目は,寝たきり老人,心身障害者・児の歯科診療についてであります。  本市では,ヘルスポートの2階で,毎週木曜日に寝たきり老人,心身障害者・児を対象として,歯科診療及び衛生教育が行われており,このシステムは,全国的にもすぐれたものというふうに考えます。  全身麻酔までして治療を行う自治体はほかにはないというふうに私も思っておりますし,寝たきりのお年寄りや障害者の歯科治療というのは,全国的にはまだまだおくれているのが実情であります。  先日も障害児を持つお母さんが,子どもが歯が痛いというので歯医者さんにつれて行ったら,診察だけで,治療をしないで帰された,と話してくれました。  寝たきりの人や障害を持つ人の歯科治療は,未知の分野も多く,リスクもあり,地域の歯医者さんでは手を出しにくいという問題もあることも十分承知をしております。しかし,こうした中,東京歯科大の全面的なバックアップを受けて,寝たきり老人,障害者の歯科診療を進めている関係者の皆さんに敬意を表するものであります。そして,この事業に,市内の若手の歯科医の先生が積極的に参加をして,技術の向上,ひいては訪問歯科医療を充実をさせたい,そういう熱意をもって勤務をされている,そのことは今後の千葉市の歯科医療に大きな希望となります。  そこでお尋ねをいたします。  一つに,毎週木曜日の診療日を,もう1日くらいふやして,市民の皆さんの要望にこたえられないものか。また,このシステムをもっとPRできないのか,お尋ねをいたします。  二つに,寝たきり老人や障害を持つ人たちの歯科診療こそ充実をさせなければなりません。施設に入所している人たちや在宅の歯科医療を必要とする人たちへの対応はとれないものか,お尋ねをするものであります。  第2は,保健医療についてであります。  5月20日,千葉市内で食中毒があり,対応のまずさを指摘される問題がありました。これは修学旅行中の富山県の中学3年生が,千葉県内を見学し,9日の金曜日の夜,高熱,頭痛,おう吐で発病,翌日の10日,土曜日ですね,市内の病院に十数人が点滴入院となりました。病院では10時に市保健所に連絡をしたところ通話は不通で,市役所の守衛室に電話をして,保健所の担当者が病院を訪れたのは約4時間後の午後2時ごろでございました。  ベッドの不足から,市立病院で受け入れを求めたところ,市立病院では受け入れてもらえず,富山県に帰って入院をする生徒も出たわけであります。  この食中毒問題については,私ども日本共産党市議団も医療関係者と一緒に当局に改善の申し入れを行ったところでありますが,そこでお尋ねをいたします。  一つに,この食中毒事件の経過と市の対応について伺います。  二つに,食中毒などの急性の病気は,時,所を問わず発生をするものであり,公的な責任は一体どうなっているのか。改善された点があればあわせて答弁をお願いいたします。  三つに,休日,夜間の緊急体制をきちんととって,直ちに食中毒の拡大防止に努められるようにすべきであります。迅速に原因となった食品や発生の原因となったものを特定し,対応,対策をとるべきではないのか,お尋ねをいたします。  次の質問は,福祉行政についてであります。  特定,難病疾患者等に対する見舞金についてお尋ねをいたします。  千葉市には,95年現在,特定疾患に認定されている人が2,081人,小児慢性特定疾患に認定をされている人が4,661名,計6,742人になります。これらの特定疾患に認定されている方々は,対象,病名については,医療費が公費負担をされます。あわせて千葉市を初め多くの自治体で難病疾患見舞金制度が設けられており,患者さんに喜ばれているわけであります。  特定疾患の診断を受けるためには,医師の細かい診断書が必要でありまして,診断書料も5,000円以上かかります。これは一定仕方ないとしても,見舞金を受けるのに本市では診断書を必要として,この診断書料も5,000円かかるとすれば,市民全体で約3,000万円の負担となるわけであります。  現在,見舞金については月,通院で5,000円,入院で1万2,000円であります。見舞金については,手続を簡素化して特定疾患の診断書を利用すれば問題ないと思いますが,そこでお尋ねをいたします。  見舞金制度に必要とされる診断書,その他の書類を,特定疾患の診断書を利用するなど,簡素化をして市民の負担を軽減し,かつ事務手続処理も簡素化できないのか,お尋ねをするものであります。  次に,高齢者,障害者の雇用の問題と社会参加について伺います。  今日,長引く不況でリストラ,合理化が進み,特に高齢者,障害者の置かれている状況は厳しいものがあります。  そこで,福祉の街づくりという視点からも提案をしたいというふうに思います。  神戸市に,緑あふれる総合福祉ゾーンしあわせの村,これは30年前より計画をされて,現在,神戸市の北区に205ヘクタールの土地に,リハビリテーション病院,ショートステイ施設,テニスコート,温泉プール,体育館,宿泊館,ワークホーム等が建設され,運営をされています。御承知の同僚議員も多いと思いますけれども,このしあわせの村から市営地下鉄の駅までのバスは,すべてリフトバスでハンディを持つ市民にも参加しやすく,フリーパスで,お年寄りや障害者には大変利用しやすい,経済的にも大変助かっているということであります。  95年度の利用者数は167万人で,施設利用者数が104万人,そのうち32%の33万人が温泉の利用者であります。次いでテニス,アーチェリーなどの屋外運動施設で29%,30万人,同じく屋内運動施設,プール,トレーニングジムが28%で29万人の利用と報告をされております。  ちなみに,温泉は工事中に沸き出たもので,当初の計画のにはなかったそうでありますけれども,市民に大変喜ばれております。阪神大震災のときにこの温泉を2カ月間無料開放にしたら,2カ月間で13万人の入浴者があった。大変喜ばれているということと,それから,千葉市の関係者の方もここに行かれたそうでありますが,広大な芝生の敷地に支援物資,それから中継所として,しあわせ村は大きな役割を果たしたそうであります。  しかし,現在でもしあわせの村周辺には,60を超える仮設住宅がありまして,震災のつめ跡は大きく,復興への公的保障の必要性を改めて感じたところであります。  問題はですね,私が本日ここで提案をしたいのは,今全国で地方自治体あるいは第3セクターで温泉を活用しているところが,財団法人地域活性化センターの調べによりますと,13自治体ぐらいあるようであります。この中に神戸市のしあわせの村は入っておりませんので,温泉による地域の活性化を目指す自治体に限定しての数だというふうに思いますが,ですから,温泉を核としての町づくり,福祉の向上となったらかなりの数になるというふうに思います。  それからもう一つ,今日,地ビールのブームでもあります。これも地域活性化センターの調査で,これは96年10月の段階で,全国で60の地ビールが販売されております。そのうち第3セクターで運営をされているのは,栃木県に1カ所,長野県に3カ所の計4カ所あります。これは規制緩和もあり,今後もっとふえるというふうに思われております。現在,民間ですけれども,一番売れているのが,宣伝をするわけでありませんが,岩手県沢内村の銀河高原ビール,これ近く関東地域にも進出をするというふうに言っております。  埼玉県の川口市には小江戸蔵の町という地ビールがありまして,川口の名産であります芋を使ったビールで,芋ビールと言っておりますが,大変人気があるようであります。そのうちこの会社では,梅ビール,スイカビールをつくると言っておりました。  地ビールに共通していることは,生きているビールなので体にいい,味がいい。反面,保存方法にもよりますけれども,2カ月間くらいしか持たないということも問題点としてあります。  千葉県内の松尾町で8月初めに地ビールが,酒造会社によって発売されると新聞で報道されております。  そこで,こうした状況のもとで,高齢者,障害者の町づくり,機能回復,雇用の創出のために千葉市において温泉,これは温泉法が改正されておりますので,温泉という呼び名も制限が緩やかになってまいりました。千葉市内で天然ガスを発掘をしております。これらの井戸を利用して温泉を掘るということも十分可能であります。  千葉市で,400メートルから500メートルぐらい掘ると茶色の水が出てきます。これは市原市の,例えば養老温泉と同様の成分と言われておるわけであります。これは昔の海のプランクトンや有機物を含んでおり,温泉として十分な成分を持っているとされております。  天然ガスは,700メートルぐらい掘るわけであります。これらの井戸を利用して400メートルのところで温泉となる有機物の水を加熱して温泉として利用する。これはもともと捨てているわけですから,これを利用すればいいわけです。そして天然ガスの井戸の,これまた200から250メートルのところに,雨水が浸透して,巡回した大変いい水があるわけです。この水も捨てているわけです。この水を利用して地ビールを製造する。何も新たに試掘をしなくても,これまであるデータ,千葉市はたくさんあるわけですね,このデータや天然ガスの井戸を利用して,効果的にこれらの資料等を最大限に活用していくことが,その中で温泉,地ビールを行う。そういうプロセスの中に高齢者の雇用,障害者の参加,市民の利用を図ろうというわけであります。  そこで提案をいたします。  一つに,温泉を利用した施設づくりと,地ビールの生産による高齢者,障害者,市民の要望にこたえていく。  二つは,その他本市には,もともとサイダーが生産されておりました。あわせてサイダーやソフトクリームの製造を行う。  三つは,以上の点については,環境破壊にならぬよう,医学的にも大丈夫なものにしていくことを貫く。  四つに,これらの生産品は地元のピーナッツやニンジンなどを利用することとし,またワインの研究など行ったらどうか。  以上の点,提案をし,質問といたしたいと思います。  この間,検討されている雇用の問題について伺います。  労働省は,障害者の雇用率を6月27日に,これまでの民間1.6%の雇用率を1.8%に,公共団体で2%を2.1%に,97年7月1日までに達成する通知を出しました。この雇用率の達成についてどのように具体化をするのか,伺います。  さらに,99年末オープン予定の総合福祉センターに,視覚,聴覚障害者を雇用することを求め,全体として重度の障害者の雇用を大いに進めるべきでありますが,お尋ねをいたします。  次の質問は,住みよい街づくりについてであります。  第1の問題は,福祉の街づくりについてであります。  千葉駅前の整備についてでありますけれども,4月9日付の朝日新聞で「緑色のネット,千葉駅前のロータリー囲む」「連絡悪い地下道何度も上り下り」と報道されております。内容は,クリスタルドームやパイプを組み合わせたモダンなデザインの千葉駅が,ゴルフ場や畑を荒らされないようにするための緑色のネットが張りめぐらされており,県や市は,植木の保護と内側のタクシー乗り場に行くために,ロータリーを横切る人が多く危険なので張ったと言っていますが,駅の利用者からは,利用しづらい,乗り場や地下道の構造こそ見直すべきだ,駅の顔にふさわしくない,と不評となっています。こういう内容で報道しております。  これまで千葉駅前の改善について提案をしてまいりましたが,一層の改善を願い質問をするものであります。  JR千葉駅前は,県や市の表玄関であり,利用しずらいと言われては,千葉市の評価にもかかわるものであります。改善をする必要があります。  一つは,この新聞報道について,どのような見解を持っているのか。  二つは,もっと利用しやすくするために,タクシー乗り場をバスレーンのところに移す。バスの乗降場を朝の時間帯だけでも駅構内にする。そのためにレーンの改造をする。障害者用の駐車場を設ける,これは絶対に必要だというふうに思います。  三つは,クリスタルドームだけでなく,他の出入口にもエスカレーターを設置すべきではないのか。  四つは,栄町側の地下通路での雨漏り,雨漏りしておるわけですが,なぜ起きるのか。その対策についてお尋ねをいたします。  五つは,駅前及び地下道の管理,清掃をもっと強化をすべきではないのか。  六つは,7月6日に行われた千葉駅前の広場の町づくりのチェックが障千連,葉肢協など6団体,50人で点検活動が行われました。  タクシー乗り場の手すりの修理,クリスタルドームの入り口前の階段にスロープ,エスカレーターを車いすで利用するのに,1人10分以上かかることの改善,こうしたことについての要望が出されております。これら切実な願いについて見解を,まずお尋ねをするものであります。
     次の問題は,地域経済の活性化についてであります。  地域でシャッター通りと言われる商店街が出てまいりました。大店法によって大型スーパーの進出,一方でコンビニの出店で,古くから地域を支えてきた商店街の活力が著しく低下をしております。地域とともに歩んできた商店街の衰退は,地元住民にとっても大きなマイナスです。  一つに,地域商店街の活性化のためにも,大型店などの進出を規制して,調和のある町づくりをすべきではないのか。  二つに,白旗地域にマルエツの進出が予定されておりますが,今でも過剰な大型スーパーに取り囲まれている地域への進出は,地域にとっても交通上の問題などでマイナスになることは確実であります。規制はできないのか。  第3の問題は,都市景観であります。  千葉市では都市景観条例があり,調和のとれた町づくりを目指しておるにもかかわらず,本議会でも3件の請願,陳情が出ているように,静かな住宅地にマンション建設が計画されて,町全体がアンバランスなものになっております。椿森3丁目に建設予定のマンションなどはその典型であります。歯どめをかけないと,椿森地域全体がマンションだらけの町になって,近隣住民とのトラブルが多発することにもなり,規制はできないのか,お尋ねをいたします。  第4は,道路の問題であります。  現在,国道16号バイパスの建設に伴い,中央区松ケ丘町から蘇我までの間,一部,遮音壁設置の地元説明会が行われております。本議会でも環境対策を十分行って建設を進める意見書が採択をされたところでありますが,一つに,環境対策を具体的にどのようにするのか,説明願います。  また,現在の京葉道路の騒音は,環境基準を越えておりますが,この対策についてお尋ねをいたします。  二つに,住民の合意のないまま工事を行わないよう,建設省に確認をきちんと行うことを求めるものであります。  最後の質問は,千葉市長選挙の結果について伺います。  市長選挙では,告示前より,政令市としてのあり方,財政の問題,福祉の問題など争点がさまざま報道されておりました。そのような報道を含め,3点伺います。  一つは,6月17日付の毎日新聞で,告示前,松井氏に選挙戦で訴える政策のアンケートを頼んだら,市の広報課が窓口になって,課題ごとに庁内の担当課が回答を作成していた。選挙戦の公約を役所がまとめるのはおかしいという記事であります。これは事実であるのか。事実であるとするならば,公職選挙法上問題ではないのか,お尋ねをいたします。  二つは,同じく6月17日付の朝日新聞では,記者会見で,新顔3候補に入った約6割の得票は市政に変化を求めた票だったのではないかと問われると,市長は,だって,当選ラインに届かない人に変化を求めてもしょうがないでしょう。共産党の政策を反映させろというわけと,強気な姿勢に変わったと報じていますが,この発言の真意について伺います。  三つは,千葉市長選挙は,引き続く船橋市長選や東京都議会議員選挙に大きな影響を与えると言われておりました。知事選挙を含め,同じ地方自治体の選挙としてどのように受けとめているのかお尋ねいたしまして,1回目の質問を終わります。(拍手) 53 ◯議長(橋本 登君) 答弁願います。松井市長。    〔市長・松井 旭君 登壇〕 54 ◯市長(松井 旭君) 福永議員の御質問のうち,私からは,公正な行政について,並びに千葉市長選挙の結果について,お答えをいたします。  まず,公正な行政についてのうち,靖国神社等への玉串料,訴訟事件の判決についての御質問にお答えをいたします。  本年4月の最高裁判決につきましては,玉串料の公費支出を違憲とし,政教分離の原則を明確にしたものでございまして,真摯に受けとめております。  千葉県護国神社の役員につきましては,私は,私人としての立場で奉賛会副会長並びに責任役員を引き受けておりますが,このたびの最高裁判決によって対応を変える考えは,ございません。  次に,千葉市長選挙の結果についての御質問にお答えをいたします。  まず,新聞社等からのアンケートにつきましては,関係課から資料を収集し,私がお答えをいたしたものでございます。  次に,当確後の記者会見における私の発言についてでございます。このたびの選挙は,大変厳しいものがありましたが,10万票を越す得票を得ることができました。このことは,これまでの私の実績や今後の市政への取り組みの考え方が,多くの市民の方々に評価をされたものと存じております。  選挙制度は,相対多数により決定されるシステムであると認識をいたしておりますが,私は今後とも,広く市民の方々の御意見,御要望等を踏まえて,市政運営に努めてまいります。  以上でございます。 55 ◯議長(橋本 登君) 環境衛生局長。 56 ◯環境衛生局長(泉  真君) 環境対策についての質問に,順次お答えいたします。  まず,東京電力千葉火力発電所の進捗状況でございますが,平成7年11月に着工以来,建築,土木工事は,基礎工事が90%進捗しておりまして,機械設備についても着手されている段階でございます。  進捗率は,5月末現在で,1号系列が18.4%,2号系列が11.5%というふうになっておりまして,完成時期は,平成11年末となっております。  これまでの建設に当たって問題となる点は,特になかったと聞いております。  次に,アセスに係る問題のうち,NOxの排出量ですが,1時間値で100ノルマル立米パーアワー,年間排出量で1,260トンとなっております。  CO2の排出量は,年間稼働率を70%といたしまして,炭素に換算して,年間約176万6,000トンCとなっております。  次に,市全体の排出量の何%かということでございますが,市の環境基本計画より算出いたしますと,NOxは約13%,CO2は約55%ということになります。  また,環境に与える影響でございますが,NOxにつきましては,シュミレーションによりますと,最大着地濃度は,年平均で0.00002ppmと予測しておりまして,環境に与える影響は少ないものと考えております。  CO2につきまししては,千葉火力の発電計画は,既設の火力発電所と比べまして,コンバインドサイクル発電方式を採用するなど,その発生を極力抑制する方式をとっておりまして,現在よりも単位出力当たりで4割り程度減少する計画となっておりますが,今後とも省資源,省エネルギーに努めるよう指導してまいる考えでございます。  次に,ファイアーボール,ロールオーバーについてでございますが,ファイアーボールといいますのは,液状のガスが,例えば,周囲の火災などによりましてタンクの中で沸騰状態になり,吹き出して急激に燃焼する,そういう場合に発生するものというふうに承知をいたしておりますが,今回の計画では,液状ではなく,既に気化した状態で導管の中を運ばれるものでございますので,そうした事態が起こることはないというふうに考えております。  また,ロールオーバーにつきましては,タンク内のLNGが層状化いたしまして上下に分離した状態になり,これに長時間外部から熱が加えられますと,上下の液層が反転いたしまして,急激なLNGの蒸発を起こす現象をいうものでございますが,タンク内部にそうした層状が発生しないように,密度差の管理,あるいは液レベルの管理,またタンク内のミキシングなど,層状化防止の管理に万全を尽くすというふうに聞いておりますので,そうした現象の発生もないのではないかと考えておるところでございます。  また,総合的な安全対策としまして,地下式貯留槽の採用,ガス漏れセンサーや消火設備の設置,そして貯蔵地区の周囲には,高さ10メートルの水幕設備を設置するというふうに聞いておりますので,安全には配慮してあるというふうに考えております。  次に,首都圏のLNGの発電所についてでございますが,LNGだけのものといたしましては,南横浜,これが115万キロワット,富津200万キロワット,東扇島200万キロワットの各発電所がございます。  また,LNGと他の燃料との供用のものとしましては,川崎105万キロワット,横浜122万5,000キロワット,五井188万6,000キロワット,姉崎360万キロワットとなっております。  また,公害対策につきましては,低硫黄等環境特性にすぐれているLNGを利用するという燃料対策,また,脱硝設備などの設備対策,さらに,燃焼管理,集合高煙突の設置,連続監視計器の設置といった運用対策が講じられていると承知をいたしております。  また,発電所の必要性についてでございますが,東京電力におきましては,需要に対して,ピーク時には供給が追いつかないということで,本市といたしましても,省エネルギー,蓄熱システム,需給調整契約の拡大などに努めるよう依頼をしているところでございます。  次に,東京湾沿岸の火力発電所の全体計画がもたらす環境への影響ということでございますが,本市といたしましては,東京電力においてLNG等の燃料の良質化や高効率化によりまして,単位出力当たりのNOxなどの排出量の削減を図りますとともに,新エネルギーの開発あるいはCO2削減の研究開発に積極的に取り組み,環境への影響をできるだけ少なくするよう配慮しているというふうに認識をいたしております。  次に,大気汚染について4点御質問がございましたが,初めの2点は関連がございますので,一括してお答えさせていただきます。  昭和63年3月に,公害健康被害補償法が改正をされまして,大気汚染の公害補償指定地域が解除されたわけでございます。しかしながら,窒素酸化物などによります大気汚染は,なお改善を要する現状にございます。  国に対しましては,旧公害指定地域の自治体の集まりでございます公害補償地域連絡協議会を通じまして,大気汚染の健康影響に関する調査研究を推進するとともに,その結果に基づきまして適切な措置を講ずるよう要望をいたしております。  新たに市独自の公害患者の救済を行うことにつきましては,公害補償制度が,汚染物質排出者負担の原則に基づきまして,民事上の損害賠償制度を踏まえたものとなっており,国の公害補償指定地域が解除されている状況を考慮いたしますと,極めて困難というふうに考えております。  次に,健康調査についてのお尋ねでございますが,国におきまして,環境保健サーベイランスシステムの構築が進められておりましたが,平成8年度から実施に移されております。  本市としましては,今後これらの状況の推移を見ながら的確に対処してまいりたいと考えております。  次に,気管支ぜんそくの患者の推移についてのお尋ねがございましたが,現在把握しておりますのは,小児慢性特定疾患に対して行っております医療費助成の対象となります小児気管支ぜんそく患者数でございます。実績を申し上げますと,7年度で3,274名,ここ数年10%前後の伸びで増加しているところでございます。  ぜんそくの原因としましては,住まいや食生活の変化,大気汚染などさまざまな要因が考えられるところでございます。  市の対策といたしましては,難病見舞金の支給,医療費の自己負担分の助成,アレルギー相談,ぜんそく教室の開催などを行っているところでございます。  次に,今般制定された環境アセスメント法の内容の評価と市の対応ということでございますが,環境影響評価法は,本年6月13日に公布され,公布の日から起算して2年を越えない範囲内において施行されるというふうになっております。  内容につきましては,環境影響評価について,国として明確な法的根拠を持ったという点で,一定の前進であるというふうに評価をいたしております。  市の対応につきましては,今後,同法に基づきます政令などの制定によりまして詳細が明らかとなりました段階で,ただいま実施しております指導要綱の見直しなどにつきまして,適切に対応してまいりたいと考えております。  次に,ダイオキシンについて,これまで市の対策という質問でございましたが,主要な発生源でございます清掃工場につきましては,清掃局におきまして,排ガスなどの測定並びにダイオキシンの低減対策を進めてきたところでございます。  これに加えまして,環境部におきましては,ダイオキシンに係る関連情報の収集及び発生源の状況などの把握を進めているところでございます。  また,大気汚染状況の把握につきまして,現在,調査地点,調査方法など,実施のための検討を行っているところでございます。  次に,所沢と同様の条例制定をとのお尋ねでございましたが,ダイオキシンにつきましては,国が近々大気汚染防止法の指定物質に指定をいたしまして,また,廃棄物焼却炉などを指定物質の排出施設に指定する予定であることや,廃棄物焼却炉に関する規制強化も実施される予定であることから,こうした関係法令及び本市の現在の環境保全条例によりまして,十分対応できるのではないかと考えております。  次に,産廃のダイオキシン対策でございますが,ただいま申し上げましたように,大気汚染防止法の政令の一部改正によりダイオキシン類を指定物質に指定する予定であること,及び産業廃棄物焼却炉に関する規制強化が実施される予定であることから,こうした動向を見きわめて対処してまいりたいと存じます。  また,清掃工場の焼却灰の処理でございますが,委託先の民間業者におきまして,有害物質の溶出試験などを実施し,清掃局におきまして,その安全性を確認いたしておるところであり,問題はないものと考えております。  次に,杉並区で問題になっております化学物質過敏症でございますが,化学物質過敏症と言われる症状は国内ではまだ医学的にも十分認知されていない段階でございまして,一部の医師によって研究がスタートしたばかりであるというふうに存じておりますので,そうした研究の推移などを注目してまいりたいと存じます。  次に,電磁波についてのお尋ねですが,電磁波の人体影響につきましては,環境庁が公表しております調査,研究などによりますと,疫学的研究及び実験的研究から見まして,電磁界への暴露と健康影響の有無については,結論づけることはできないというふうにされておるところでございます。  現在,環境庁において,個人の電磁界暴露量の正確な把握方法など,疫学的研究に必要な手法について調査,研究をしているというふうに聞いております。  今後も,こうした国における動向を見守ってまいりたいと考えております。  次に,携帯電話などの電磁波の自主規制と人体影響についてのお尋ねですが,郵政省が発表いたしました電波利用における人体への防護指針によりますと,ペースメーカー装着者など特殊な状況を除きますと,日常の生活範囲では,電波利用施設からの電磁波によって,心配されるような生体作用は生じることはないというふうにされております。  したがいまして,現時点では問題ないのではと思われますが,今後も情報の収集に努めてまいりたいと考えております。  次に,高圧電線の電磁波に対する安全性でございますが,高圧電線による電磁波につきましては,生活空間におきまして,最大でも0.2ガウス程度となっておりまして,WHOが示し,また環境庁も同様な見解を示しております50ガウス以下の磁界では有害な生物学的影響は認められない,こういった所見などと比較しますと,安全なレベルなのではないかと推測はされるところでございますが,この分野はなお未解明な点も多いことでございますので,引き続き情報の収集に努めてまいりたいと存じます。  次に,携帯電話基地局の鉄塔の建設についてお尋ねがございましたが,生実町での建設計画につきましては,現在,事業者の側は建設に向けて住民説明を行っている段階と聞いております。現在のところ,住民の方々,あるいは事業者側からも,健康その他環境への問題について特段の話は伺っておりませんが,もし問い合わせなどがあれば,情報の提供等適切に対処してまいりたいと存じます。  次に,組みかえDNA食品についてのお尋ねがございました。  組みかえDNA技術を応用した食品につきましては,厚生省におきまして,組みかえDNA技術応用食品,食品添加物の安全性評価指針,これに基づいて安全性を確認しているものであり,問題はないものと認識をいたしております。  次に,保健行政についての質問にお答えをいたします。  まず,歯科医療でございますが,幼児期からの歯の健康教育相談の充実についてというお尋ねがございました。  本市では,幼児期の1歳6カ月及び3歳児を対象に歯科健康診査を行っております。この結果に基づきまして,虫歯になりやすい子供に対して個別に歯科相談を行いますとともに,虫歯を予防する歯磨きの仕方や食事の注意などについて,集団で教育いたします2歳児虫歯予防教室や母と子の虫歯予防教室などの歯科健康教育を行っております。  また,このほか,1歳6カ月及び3歳児健康診査のときにも,参加者に対して歯磨き指導を実施いたしております。  また,保健センターにおきましては,歯の健康に不安を持つお母さん,子供に対して,歯科衛生士などが来所時に,あるいは電話によって相談に応じております。  さらに,歯科医師会や歯科衛生士会などの関係団体と連携いたしまして,幼児期からの口腔衛生に関する知識の開発,普及を図りますヘルシーカムカムを毎年開催しておりまして,8020の実現に向けて,幼児期からの歯科保健対策にも取り組んでおります。  今後とも,これらの事業の充実に努めてまいりたいと考えております。  次に,成人歯科検診を制度化してはということでございましたが,昨年度に千葉市8020運動推進協議会を設置いたしたところでございます。  当協議会におきまして,歯科保健のあり方について総合的に検討を行っているところでございます。  次に,寝たきり老人,心身障害者・児の歯科健診,週もう1日ふやせないか,またもっとPRできないかというお尋ねですが,この歯科診療は平成5年度から歯科医師会の御協力と東京歯科大学との連携によりまして行っておりますが,一般的な歯科診療に加えまして,寝たきりの高齢者や心身障害者・児の方々の持ちます合併症への対応や診療の特性に配慮した歯科診療の経験が求められるところから,診療体制を整えるためには,まず安全性を優先し,診療に関する臨床経験の豊かなスタッフを確保することが必要でございます。  このため,週2回実施することについては,大変厳しい状況でございますが,現在,千葉市歯科医師会との間で継続的に協議を行っているところでございます。  また,PRにつきましては,この歯科診療の内容を掲載しました休日救急診療所のパンフレットを,福祉事務所や精神障害者地域家族会連合会などに配布しておりますほか,本市で発行しております「障害福祉のあんない」にも掲載をいたしております。  また,保健婦や歯科衛生士が訪問指導に伺った際や,高齢者相談窓口においても周知を図っているところでございまして,今後ともさらに効率的なPRに努めてまいりたいと考えております。  次に,施設入所者や在宅の歯科医療を必要とする方々への対応についてですが,寝たきりの高齢者や障害を持つ方々の在宅における歯科診療,これについては,心身に何らかの疾患を持つ方が対象になりますので,現在,休日救急診療所で行っております診療状況などを踏まえまして,訪問歯科診療に関する調査,研究を千葉市歯科医師会にお願いをしているところでございます。この調査結果に基づきまして,訪問歯科診療のあり方についても検討をしてまいりたいと考えております。  最後に,食中毒への経過と市の対応でお尋ねがございました。  お尋ねの食中毒事件の経過でございますが,5月に富山県の修学旅行の中学生一行が関西方面を初め各地を見学した後,最後の宿泊地であります本市内に到着した時点で既に食中毒様の症状を呈しており,市内の病院で治療を受けたものでございます。  疫学調査を実施いたしましたところ,患者から食中毒菌が検出されましたが,原因となる施設は市外にあると推定されましたことから,患者の住所地を管轄する自治体に調査結果を送付し,本市としての調査は終了いたしたものでございます。  次に,食中毒に関しての公的な責任,あるいは休日,夜間の救急体制についてのお尋ねがございました。  食中毒の予防のためには,年間を通じて営業施設の監視指導,市民に対する啓発などに努めておるところでございますが,不幸にして食中毒が発生しました場合には,早期にその拡大防止に努めますとともに,原因を究明し,再発防止の対策を講じているところでございます。  また,休日,夜間における食中毒事件などの連絡体制につきましては,市役所の警備員室で連絡の受け付けなど対応を行っておるところでございますが,さらにこの連絡体制や調査体制の強化を図るとともに,病院間の連携,あるいは救急隊との協力体制を充実させるなど必要な対策を講じたところでございます。  以上でございます。 57 ◯議長(橋本 登君) 教育長。 58 ◯教育長(飯田征男君) 環境対策のうち,所管についてお答え申し上げます。  日本体育学校健康センターの性格,そして経理はどのようになっているのか,また輸入食品の安全性の保障についての御質問でございましたが,日本体育学校保健センターにつきましては,日本体育学校保健センター法に基づきまして,昭和61年3月1日に設立されました特殊法人でございまして,その中に学校給食用物資の適正,円滑な供給業務がございます。学校給食用取り扱い物資につきましては,指定物資と承認物資と二つございまして,指定物資の品目の中に輸入牛肉がございますが,千葉市立の小学校,養護学校及び給食センターでは,精肉類につきましては,国内産を使用することといたしております。  また,その他の学校給食で使用する食品につきましても,千葉市では原則として国内産を使用することにいたしております。  次に,日本体育学校健康センターは,輸入食品の安全性についてどのように保障しているかという御質問でございましたが,日本体育学校保健センターでは,学校給食の現場に安全で良質な学校給食用の食品を供給するため,食品の検査のための施設を有しておりまして,センターが供給する学校給食用の物資や都道府県学校給食会から依頼を受けた物資につきまして,食品添加物,残留農薬,残留放射能の細菌等への検査を実施いたしております。  日本体育学校センターの経理につきましては,文部省の所管でございますので,把握はいたしておりません。  以上でございます。
    59 ◯議長(橋本 登君) 経済農政局長。 60 ◯経済農政局長(田中資造君) 質問2,公正な行政についてのうち,所管の農業集落排水事業の委託業務についてお答えをいたします。  一つは,千葉県土地改良事業団体連合会とはどのような組織なのか,また千葉市とはどのようなかかわりがあるのかとの御質問でございますが,土地改良事業団体連合会は,土地改良法第111条2及び3に規定されておる公法人であり,営利を目的としている営利法人とは異なり,土地改良事業を行う市町村,土地改良区などの団体が自主的に組織する協同組織により,技術面,及び運営面にわたる指導体制を確立をし,その共同利益を図ることを目的としております。  本市とのかかわりについてでございますが,土地改良法第111条の10に,会員の資格が規定をされ,資格を有する者が土地改良を事業を行うことができるようになっております。  農業集落排水事業は,土地改良事業の中の一事業であり,市が事業主体であることから,当該連合会に会員として加入しているものでございます。  したがいまして,当該連合会の設立趣旨に基づき,農業集落排水事業についての業務を委託をしているものでございます。  次に,委託の見直しについてでございますが,ただいま申し上げましたように,本市も会員であることから業務の委託をしてまいりましたが,今後は民間におけるノウハウの導入についても研究してまいりたいと考えております。  次に,質問5,住みよい町づくりについてのうち,地域経済の活性化についての御質問は関連がございますので,一括して御答弁を申し上げます。  大型店の出店につきましては,大規模小売店舗法により調整が図られており,店舗規模には,1種6,000平米以上,2種500平米以上6,000平米未満に分かれ,その調整権者は,1種については通産大臣,2種については県知事でございます。法に基づく調整対象は4項目,いわゆる開店日,店舗面積,閉店時刻,休業日数であり,道路,環境問題等は調査対象外でございます。  したがいまして,御質問の出店規制につきましては,国からの強い指導もあり,市独自で規制することは難しいものと考えております。  また,調和のある町づくりにつきましては,厳しい環境下にございます中心商店街などの活性化を図るため,本年度事業として,行政,商業者,学識経験者などより構成される回遊性推進研究会を発足させ,全庁的に取り組んでいるほか,空き店舗対策事業,わくわく商店街活性化事業,いきいき商店街近代化事業などにより,地域商店街の活性化に努めているところでございます。  次に,白旗地区におけるマルエツの出店についてでございますが,当該地区の商業環境は厳しい状況にあることは認識をいたしております。  本市といたしましても,平成8年度におきまして,白旗地区商店街診断を実施し,商店街と一体となって同地区の活性化に努めているところでございます。  しかしながら,大型店の出店は,地元中小小売業者に与える影響は大きいものがございますので,今後とも新規大型店対策資金などの機動的活用,経営相談,商店診断,巡回総合指導,専門コンサルタントの派遣などを実施し,支援の強化を図ってまいりたいと存じます。  以上でございます。 61 ◯議長(橋本 登君) 水道局長。 62 ◯水道局長(麻生綱維君) 公正な行政についてのうち,水道メーター談合についての御質問にお答えいたします。  本市の水道メーターの納入に当たっては,口径ごとの単価見積もりを徴し,最低価格の落札業者に発注する方法をとっております。平成8年度の単価については,県及び周辺水道事業体と大きな相違はございません。  しかしながら,平成9年度の水道メーター単価の入札を行った政令指定都市におきましては,価格差はあるものの,平成8年度単価より下回っております。  本市といたしましても,さらに今後入札が行われます周辺水道事業体の単価及び契約方法を調査,検討いたしまして,価格の低減化に努めてまいります。  以上でございます。 63 ◯議長(橋本 登君) 総務局長。 64 ◯総務局長(小島一彦君) 公正な行政についてのうち,食糧費に係る事後見積書の徴収についてお答えいたします。  懇談会の飲食などは,通常当該飲食の場でその内容が変更されるなど,事前に見積書を徴収したとしても,結果として,実際の飲食内容と食い違いが生じるなど,実情にそぐわない面もございます。  このような懇談会の飲食に係る見積書につきましては,千葉市予算会計規則において,原則として支出負担行為に必要な書類として見積書を徴することとされていることから,事後に債権者から見積書を徴し,添付していたものでございます。  しかしながら,平成4年度から,このように見積書を徴ししがたい場合は,請求書により支出負担行為を行うことができるように予算会計規則が改正されたところでございまして,現在はこれに沿って適正に事務処理を行っているところでございます。  次に,福祉行政についてのうち,所管についてお答えいたします。  本市におきましては,平成5年度より一般競争試験とは別枠で身体障害者を対象とした採用選考を実施しまして,平成5年度は2.05%であった雇用率が平成9年6月1日現在では2.32%に向上しております。労働省が発表しました平成10年7月1日の目標数値を既に上回っているわけでございますが,今後とも障害者の雇用の促進等に関する法律の趣旨にのっとりまして,対応してまいりたいと存じます。  以上でございます。 65 ◯議長(橋本 登君) 福祉局長。 66 ◯福祉局長(小川 清君) 福祉行政についてお答えいたします。  初めに,難病疾患見舞金の申請手続等の簡素化についてでございますが,現在,本市におきましては,見舞金を新規に申請するときや,10月と4月に見舞金を支給するときには,療養現況届に医師の診断書を添付していただくことになっております。  お話のありました特定疾患治療研究費等の申請の際に必要となっております医師の診断書と同じ性格を持つ意見書をこの見舞金支給の際に活用することにつきましては,この8月に保健と福祉の連携強化を図るための組織改正の趣旨を踏まえ,既に手続等の簡素化について検討する課題の一つとなっておるところでございます。  次に,高齢者や障害者の雇用等についてお答えいたします。  本市におきましては,現在,総合福祉計画に基づき,高齢者や適性と能力に応じた障害者の就業の促進に努力をいたしておるところでございますが,御承知のとおり,高齢者や障害者の就業問題は,今日の大きな社会問題の一つであると認識いたしております。  そこで,温泉を利用した施設づくりや地ビールやワインの生産など具体的な事例を挙げての議員からの御提案につきましては,一つの考え方として受けとめさせていただき,関係部局と意見交換をしてみたいと存じます。  最後は,現在建設中の総合福祉センターに障害者を雇用することにつきましては,これまでも何度かお答えいたしておりますとおり,当該施設の性格,他の類似施設での事例等を念頭に,今後管理,運営方法について具体的に検討する中で,環境部局と協議をしてまいりたいと考えております。  以上で終わります。 67 ◯議長(橋本 登君) 都市局長。 68 ◯都市局長(佐々木 健君) 住みよい町づくりについてのうち,所管について順次お答えいたします。  最初に,福祉の町づくりについてであります。  JR千葉駅東口広場の整備についてでございますが,1点目の7月9日付の朝日新聞を読んでどう思うかとの御質問ですが,この記事は,昨年11月に植栽工事を実施したところ,植栽帯の乱横断が発生したため,管理上暫定的にグリーンネットを植樹帯に張ったことを取り上げたものです。この東口広場の整備に当たりましては,集中するバス,タクシー,一般車の交通の整流化を図りつつ,一方で歩行者の安全性や快適性に配慮するという方針のもとに,限られた空間の中で可能な限りの対応を図ってきたところであります。  幸い,供用後1年以上を経過して,利用状況も大分円滑になってきていると理解しております。  2点目の,タクシー乗場をバスレーンのところに移す,あるいはバスの降車場を朝の時間帯だけでも駅構内にすることはできないかという御質問ですが,この件につきましては,昨年からバス事業者の意見等も踏まえて検討してきたところであります。  結果といたしましては,施設面での変更を行わないということになりましたが,身体障害者のタクシー利用につきましては,引き続き研究してまいりたいと考えております。  3点目の,クリスタルドーム以外の出入口にエスカレーターを設置すべきではないかとのことですが,昨年12月議会でもお答えしましたように,当該地下道の計画に当たりましては,歩行者の安全で快適な利用という観点から,歩行支援施設の検討を行い,結果といたしまして,ドームの出入口にはエスカレーター,物理的,構造的にエスカレーターの設置が困難な他の出入口にはエレベーターを設置したものでございます。  4点目は,栄町側の駐輪場への出入口での雨漏りはなぜ起きるのかとの御質問ですが,現在,原因について調査しているところであり,結果が出次第早急に対処することとしております。  5点目の,駅前及び地下道の管理,清掃をもっと強化すべきではないかということでございますが,当該地区の管理水準は,本市の表玄関ということもあり,一般の道路等から見ますと,特に地下道では高い水準となっております。  しかしながら,利用者のモラルの問題があり,向上について側面的な方策も検討していくことが必要と考えております。  6点目の,7月6日に行われた障千連,葉肢協などの点検活動結果についてでございますが,クリスタルドーム入口前の階段部にスロープを設置する件につきましては,設計段階でも検討し,構造的にも困難があったため断念したいきさつがありますが,手すりの修理については,早急に,またエスカレーターを車いすで利用する際の介添えにつきましては,速やかな対応ができるよう,今後とも係員を指導し,改善に努めてまいりたいと考えております。  次に,都市景観についてお答えいたします。  千葉市では都市景観条例があり,調和のとれた町づくりを目指しているにもかかわらず,静かな住宅街にマンション建設が計画されており,歯どめをかけないといけない。椿森地域のマンションについて規制できないのかとの御質問ですが,都市景観条例では,一定規模以上,これは高さ31メーターを超えるもの,床面積1万平方メートルを超えるもの,敷地面積1万平方メートルを超えるものの建築物等について,景観デザイン誘導指針により行政指導を行っているほか,景観形成推進地区の指定により,景観形成の推進を図ることとしております。  議員御指摘の,椿森3丁目のマンション計画は,ただいま申し上げました景観条例の適用規模には該当しておりませんので,指導の対象とはなっておりません。  都市計画における一般的な土地利用の計画の担保といたしましては,用途地域制度がございます。しかし,用途地域制度は一定のゾーンの中での土地の使い方を許容する限度の制限でありまして,例えば,住居を専用とする地域であっても,ある程度の面積までの店舗,事務所等が建築されることや,建築物の高さ等について幅のあるものでございます。  そこで,地区の特性に応じたきめ細かな町づくりを進めていくために,用途地域制度を補完しながら,一定の条件の中での新たなルールを上乗せし,建物の建て方等を規制,誘導する制度として,地区計画などの制度がございます。  この制度は,御承知のとおり,住民の合意を基本としたものでございまして,地区特性を生かしたきめ細かい土地利用を図れるなど,環境保全や土地利用の保全にとって有効な制度であると言われており,その普及を図っているところでございます。  以上でございます。 69 ◯議長(橋本 登君) 建設局長。 70 ◯建設局長(染谷武夫君) 住みよい町づくりについてのうち,所管の国道16号バイパス建設に伴う環境対策についての御質問にお答えいたします。  まず,環境対策は,具体的にどのようなことをとの御質問でございますが,国道16号バイパスの騒音,振動,大気,日照等環境対策については,環境基準等の規則に準じて予測を行い,対策を講じられておりますが,今後も新しい技術を生かした対策を講じていくと聞いております。  次に,住民の合意を得て工事を行うことにつきましては,所管であります建設省に十分申し伝えたいと考えております。  以上でございます。 71 ◯議長(橋本 登君) 選挙管理委員会事務局長。 72 ◯選挙管理委員会事務局長(小出武司君) 質問の6,千葉市長選挙の結果についてのうち,新聞社からのアンケートについてお答えをいたします。  先ほど市長から答弁がありましたとおり,現職の市長がみずからの施策について関係課から資料を収集してアンケートにこたえたものでございますので,問題はないものと思われます。  以上でございます。 73 ◯議長(橋本 登君) 福永洋議員。 74 ◯27番(福永 洋君) 2回目の質問をさせていただきます。  その問題からお尋ねをいたしたいと思いますが,新聞報道によりますと,先ほど関係課から資料収集して市長みずからがお答えをしたものでございますと答えておりますが,選管の委員長も,それは問題ないということですが,この新聞によりますと,その後がありまして,ここにちゃんとこう書いてあるんですね。市の広報課が窓口になって課題ごとに庁内の担当課が回答を作成した,資料を作成したとは書いてないんですよ。回答を作成したと。選挙事務所は選挙前だからというが,釈然としない。選挙戦の公約を役所がまとめるのはおかしい。松井氏は肉声で語りたがらないという印象が強くあると書いてあるんですね。資料をつくったんじゃなくて,回答をつくったと新聞に書いてあるんですよ。これについて市長みずからが,これはこうだとこれについて抗議をしたという話聞きませんから,みずからがさっき言った,資料を収集したんじゃなくて,回答をもらったんですか,事実を明らかにしていただきたい。その上で選管委員長について,資料なら問題ないというならば,回答をつくってもらうということは問題があるのかどうか,お答えいただきたい。  それからもう一つ,選挙の結果について,船橋選,東京都議選,それから知事選挙について,お答えになりませんでしたけれども,なぜお答えにならないのか。お忘れになったんだったらば,お答えいただきたい。  それから,この新聞記事によりますと,松井陣営の選対本部長を務めた自民党の吉原鉄治県議は,10万票は陣営が必死になって掘り起こした結果。今回は市民や市職員の不満も耳に入ったと思う。他候補の政策でも,いいことならば取り上げて,足らないところを補うべきだ。予想を上回る得票におごることがないようくぎをさしたと書いてあるんですね。私はこの点は非常に的を得ているんじゃないかと思いますが,これについての見解を伺いたいと思います。  あわせて市長にお尋ねをいたしますが,これは,市長が出しました,市長は経験豊かな現職をと書いてあるんですね,住みよい千葉市をつくる会,自由民主党,新進党,公明,連合ほか多くの団体の推薦をいただいておりますと書いてある。法定1号ビラですね。ここにある若葉区豊かな自然と歴史,文化に親しめる町,緑区,豊かな自然環境の中で新しいライフスタイルを実現する町,これを千葉市が市政だよりに出している全部のスローガンと全く同じなんですよ。なぜこんなことが,同じものなのか。これも市長が多分つくったんだろうと思いますから,まずこれが極めて異常な事態だと思いますけれども,どうなのか,お尋ねをしたい。  それから次にいきます。  あと,ビールの生産につきまして,地ビールですね,せんだって,中村議員が,農村リゾートの関係でいろいろとお尋ねいたしました。そういう構想の中で,地ビールの生産を考えてはどうかというふうに思いますけれども,これについて担当局長の答弁をお願いいたします。  それから,日本体育学校教育センターですけれども,これは,文部省の外郭団体で,理事長は文部省の前局長,役員は文部,大蔵,農水の天下りで占めているわけです。この費用を負担しているのは学校の子供たちなんです。ひいては親が負担しているわけですが,教育長は前は財政局長であったわけですけれども,この経理は1回も公開されてないというふうに聞き及んでおりますけれども,こういうことというのは普通あるのでしょうか。これについてお尋ねをしたいと思います。  それから,保健所の問題なんですけれども,私,94年6月議会で,保健所を充実せよと言ったんです。そのときに言った問題は,千葉市は千葉港,成田空港,そして大型のこういう施設があれば,大量の食中毒が発生する,そのときに現在の1カ所の保健所では間に合わない,だからもっと充実せよと言ったときに,小田局長は,かなりの程度の体制で十分だ,こういうふうに自信満々と答弁したわけですが,今回十数名の食中毒患者が出たときに,全く対応できなかった。現場の職員は一生懸命頑張っていたと思うんですが,システムがないわけです。食中毒が起きたときにどういうふうにどこに運ぶのかということを,全く,体制,システムができていない。これについてもっときちんと,それはたまたま病気だったとか,何とかかんとか言っていました。たまたまでは済まないわけです。いつこういう食中毒起きるかわからないんですから。常にリアルタイムで対応できなければならないと思うんです。それについても反省がないと思いますので,もう一度,今の局長さんじゃなくて,二代目の局長さんがここで,議場で大見栄を切ったんですね。ならば,そういうことを踏まえてもう一度きちんと責任を持った答弁をしていただきたい。  それから,障害者の雇用率なんですけれども,これは毎回聞いているわけで,2.32%であって,議場の同僚議員に言っておきたいんですが,政令市で2.32%,2.1%を上回っているからと喜んじゃいけないのでありまして,千葉市は,政令市12市中雇用率はビリから2番目なんです。トップは3%台なんです。ですから,労働省から通知が出るまでもなく,常に3%台を目指してやるようにすべきだ。これは要望にしておきます。  次に,LNG火力発電所の問題でありますが,東京電力1社で千葉市のNOxの全体の排出量の13%,私はこれまで議会で15から20だと言ってきたけれども,全くそれについては,言葉を厳にしてにごしていたわけです。アセスが出てみなければわからない,東電の結果を見なければわからないということで逃げていたわけですね。  それから,CO2,これは市全体の排出量の何と55%ですよ。半分以上が東京電力のLNG火力発電所から出るんですよ。これは,それを本当に安全だというふうに言えるのかどうか。  市長がこれまた,どこでも市長さんが出てくるんですかね,千葉市の環境基本計画の中で何を言っているかというと,一番最初に,今や21世紀に向けて,本市の環境及び保全,創造し,また近年の緊急課題である地球温暖化やオゾン層の破壊などの地球環境問題に対応するためには,私たちのライフスタイルを見直すなどというふうに書いてありますが,私たちのライフスタイルを見直すという,この場合のCO2を出しているのは,東電1社で55%なんですよ。その意味で,例えば家庭から出るのは2.3%なんです。ライフスタイル見直したって2.3%ですよ。まずやるべきは,東京電力がCO2の削減をやるべきではないでしょうか。  大体,こういうふうな,ちょうど市長が温暖化対策やる,その元凶は二酸化炭素にあるわけです。それの大幅な排出を認めておいて,一方ではこういうふうにやりましょうなんて言っても,市長が言っていることと市民にそういうことを押しつけておいて,これは矛盾じゃないでしょうか。これで全然よくなると,これは市長答弁していただきたいんですが,あなたが責任持って書いた。資料だけもらって書いたんでしょう。あなたが書かれたものでしょう。ですから,市長がちゃんと答えていただきたい。これは環境部長答えなくていいですから,市長に答えてもらいます,市長が書いているんですから。なぜそういうことになるのか,私にとって全く理解できないんですね。  それから,これまで,液化天然ガスですね,富津から送ってくるから大丈夫だ,こういう答弁ですよ。LNGは東京湾全体ですごい数できているんです。それで,1基が爆発をすると連鎖的に爆発するんじゃないかということもあります。  それから,消火訓練,先ほどお答えなかったんですが,やったことありますか。千葉市の消防局長,LNGの,1回川崎でやったんですが,小さなプールでやったんですね。そうしたら燃えてとても大変なことになったんです。それ以来,私が聞いている範囲では,LNGの火災における訓練,それから防火体制のシステムをつくったことないと思う。これは,前聞いたときに,長谷川消防局長が,これはとにかく,第十雄洋丸というのがLNG爆発をいたしまして,東京湾に持っていって1カ月燃えたんです。結局,最終的には自衛艦のミサイルで撃って,太平洋に沈めたんですよ。要するに対策がなかったんです。本当にそういうことが,もし事故が起きたときにできるのかどうかということ。  それから,この環境問題というのは,東電は今,東京湾沿岸に全部LNG火力発電所をつくっているわけですから,これに対して千葉市はガスを送っているから大丈夫だなんて,それは富津の市民に対して極めて不遜な態度ですよ。富津には500万キロワットつくろうというわけでしょう。本当にこういうことで千葉市は大丈夫なんてということにならないと思うんですね。これは,もう少し,やっぱり地球全体の問題として,東京湾全体として考えていただきたい。そういうことを考えれば,そういう回答にはならないと思うんですけれども,きちんと真面目にお答えいただきたいと思います。  それから,ロールオーバーとかファイアーボールですね,これについても,発生することはない。なくはないんです。これは危ないと言われているわけです。これも東京電力が出した「電気は太陽からの贈り物」,私は,富津の火力発電所に行きましてもらってきたんです。そうしたら,これにはLNGはいかにいいことかと書いてある。いろいろやっているんだけれども,こういう危険性について一言も触れていない。液化天然ガスは極めて危険だなんてということは一言も書いてない。いいことばっかり書いてあるんですね。こういうものを配っているわけですが,本当にそれでいいのか。私はこのことに,これは東京湾,例えば先日起きたグレス号の座礁事故と違うんですよ。一たん火災になったら,とてもじゃないけれども,原子力発電,あるいは原子爆弾と同じくらいの破砕というか,爆発力を持っていると言われているんです。ならば,お聞きいたしますけれども,これまで世界で何件,日本も含めてこのLNGの事故があったのか。わかれば全部明記して答えてください,安全と言うならば。  それから,ポンプ排水の問題ですけれども,アメリカでは1度たりとも温度を上げちゃならないということになっているわけです。日本の場合は,これは大体2度から3度上がるということになる。やはりこれは生態系はかなりこれで狂います。そういう点で,本当にこの場合に安全ということができるのかどうか,それについて改めてお尋ねをいたします。  それから,千葉市のいぶし現象,これは海に近いところでは汚染物質が風の流れによって流れなくなって,拡散現象がとめられるというか,海風によってですね,そのために高濃度にNOxなんかなってしまう。これが千葉市でいえば,七夕で高濃度のSO2でしたかね,記録をいたしました。そういうことあると思うんです。それに対する見解をどういうふうにお持ちなのか,お尋ねをしたい。  それから,ぜんそく患者が毎年10%ずつ増加しているというのは,極めて重大な問題だと思うんです。  そこで,川崎市では,医師会が,川崎市における気管支ぜんそく患者実態調査報告というのを,川崎医師会が出しているんですね。これは,川崎市が昭和44年から委託をして26年間やっているんです。これについては多くを申しませんが,冊子を発行して,新聞発表を行って,有意義な調査報告として内外に大きく評価を受けておりますと書いてあります。このことは,衛生局長御存じと思いますけれども,この調査報告書の評価,千葉市でも同様の調査ができないものか。これは医師会がやって,回収率100%です。これにもやっぱり,年々気管支ぜんそくの患者が増加しているということについて,具体的にわかりやすくこういうふうにつくってあります。これらについて,こういうのができないのかどうか,お尋ねをいたします。  それから,ダイオキシンの問題についてお尋ねいたします。  ダイオキシンは,まずこの千葉市議会でいつ問題にされ,市当局はどういう対応をとってきたのか,お尋ねをいたします。  ダイオキシン対策というのは,待ったなしの緊急課題なわけでありまして,これまで,ダイオキシンに対しては,環境部長,それから清掃部長,ともに譲り合って,私しつこくここで,一番最初に問題にしたのは,新港清掃工場のダイオキシンは幾らなのかということについて,一切明らかにしませんでした。その経過を含めて,なぜ明らかにしなかったのかについて,お答えできるならば答えていただきたい。  それからもう一つ,ダイオキシンと同類のもので,コプラナPCBというのがあります。これはPCBの中でも構造がダイオキシンに似ているわけでありますけれども,これは,環境庁のダイオキシンのリスク評価検討会でコプラナPCBはダイオキシンに加えるという結論になっていないんですね。千葉市においては一体これをどうするのか。これに対する対策について伺います。  それから,環境庁が,この間ダイオキシンについても報告を出しているわけですが,要するに化学的知見の充実を図りつつ,健康被害の未然防止の観点で実施可能な対策から着実に推進をすると,こういうふうに報告書を出しているわけです。千葉市はこのために,ダイオキシンの人への影響を重視して健康,命を守るために直ちにできるところから対策をとるべきですけれども,千葉市では具体的にどのように取り組んでいくのか,具体的にお答えをいただきたいと思います。  それから,人への規制値の設定の問題なんですが,厚生省は,これはダイオキシンの耐用1日摂取量ですね,健康上問題がないとすれば,1日体重キロ当たり10ピコグラムなんですね。環境庁は,ダイオキシンのリスク評価検討会は,1日5ピコグラムを出したわけです。同じ厚生省と環境庁では指標が違うんですが,なぜこういう違いが出たのか。千葉市はどれを採用するのか,お尋ねをしたい。なぜそういう違うことが,同じ行政から出るというのは,非常に摩訶不思議な話であります。ですから,これについての答弁を求めます。  それから,御代田町の千葉市焼却灰毎日10トントラックで,大型車で10台ぐらい運んでいますか。相当運んでいますね,焼却灰。ダイオキシンは問題ないのかどうか。調べたことがあるのかということについて,千葉市としてきちんと調べたのか。向こうの受け入れる藤総業じゃなくて,千葉市としてきちんと調べてあるのかどうか,お尋ねをしたいと思います。  それから,電磁波でありますけれども,東京デジタルホン,これは電磁波が問題になって,長生村では,住民運動で撤去せざるを得なかった。NTTは,川崎でつくったんですか,電波を発射できない,地元住民が反対している。なぜかというと,電磁波の影響があるからということで,オーストラリアですね,ここでは500メートル以内につくってはならないということになっているようであります。アメリカでも同様の厳しい対応をとられています。もともと共通してやるということは,やっぱり白血病との関連が強いということであれば,市が独自にこういう調査ということはできるんじゃないかと思うんですけれども,そういうことができないものかどうか。  現時点で問題ないという答弁,毎回いつもそうなんですね。現時点で問題ないというのは,これは環境問題では大変な問題なんですよ。いずれ問題になるからということも含めてそういう答弁なんですね。環境問題とは,未然に防止をするということですから,疑わしきは罰するのが原則なんです。そのためには,そういう疫学調査をすることはできるんじゃないかというふうに思いますけれども,それについてのお答えをいただきたい。  以上で私の2回目の質問を終わります。 75 ◯議長(橋本 登君) 答弁願います。松井市長。
    76 ◯市長(松井 旭君) 答弁漏れがございまして,まずおわびをいたします。  船橋市長選並びに東京都議選の結果につきましては,他の団体における選挙でございますので,コメントは差し控えさせていただきたいと思います。  それから,吉原選対本部長の発言,私も新聞見させていただきましたけれども,適切な発言であったろうというふうに考えております。  それから,資料の収集をして最終的な決定権というのは,やはり市長にあるわけでございますから,いろいろ原案について,最終的に決定するのは私が責任を持ってやるということでございますので,御理解をいただきたいと思います。  それから,現職の市長の公約が現行の施策に合致するのは当然のことでございますので,御理解をいただきたいと思います。 77 ◯議長(橋本 登君) 教育長。 78 ◯教育長(飯田征男君) 日本体育学校保健センターの経理の公開について,2回目の御質問に御答弁申し上げます。  経理につきましては,日本体育学校保健センター法の第31条に規定しておりまして,センターは毎事業年度ごとに財産目録,貸付対照表及び損益計算書等を作成し,これに予算の区分に従い作成した当該事業年度の決算報告書を添え,監事の意見をつけて決算完結後2カ月以内に文部大臣に提出し,その承認を受けなければならないと第31条の1項で規定しておりまして,第2項では,理事長は,財務諸表及び決算報告書に監事の意見をつけて決算完結後1カ月以内にこれを運営審議会に提出しなければならないと規定されております。  それから第3号では,センターは,文部大臣の承認を受けた財務諸表を,各事業所に備えておかなければならないと規定されておりまして,千葉県の支部にも,災害共済給付勘定収支状況について記載された書類が備えつけてあります。  以上でございます。 79 ◯議長(橋本 登君) 時間を延長いたします。  経済農政局長。 80 ◯経済農政局長(田中資造君) 私の方へ,農村リゾート整備事業の中で,地ビール生産をということでございますが,農村リゾート整備事業は,農業と農村の活性化を図ることを目的といたしまして,鹿島川流域を中心に,地域の限られた資源を活用いたしまして,都市と農村との市民交流の場を創出しようとするものでございます。  主な事業といたしましては,市民農園,あるいは農産物の直売所の設置,あるいは農業生産活動,あるいは伝承文化などを生かした特色ある事業展開をしようとするものでございます。  また,地域の農業者等の雇用機会の場として寄与するものと考えているわけでございます。  地ビール生産につきましては,一つの御提案として受けとめさせていただきたいと思います。  以上でございます。 81 ◯議長(橋本 登君) 環境衛生局長。 82 ◯環境衛生局長(泉  真君) 2回目の質問にお答えをいたします。  初めに,食中毒の対応について,保健所の体制と,こういうことでございましたが,食中毒事件への対応につきましては,やはり連絡の体制,それから調査の体制の強化を図るということが非常に大事ではないかと思っております。  今後とも,現在の体制のもとで,保健所の機能の強化,専門的,技術的拠点としての保健所の役割,それからそれをより効率化,高度化してまいりたいというふうに考えております。  それから,環境問題について,非常に多岐にわたり御質問いただきました。ちょっと順番が前後するかもしれませんが,よろしくお願いをいたします。  初めに,ダイオキシンについてでございますが,議会でいつ問題になったのか,そのときどう対応したかと,こういうことでございますが,平成2年9月の議会で,福永議員から御質問がございました。これを受けまして平成3年3月に新港及び北谷津の清掃工場の排ガス調査を実施したわけでございます。  それから,コプラナPCB,これについてどうするのかと,どう考えるのかということでございますが,コプラナPCBといいますのは,毒性がダイオキシンに類似したメカニズムを持っておりまして,人の健康に対するリスクに十分留意する必要があると言われております。しかしながら,残留濃度などのデータが不足しており,なお評価を行うには十分ではないということで,議員の御質問にもありましたが,環境庁の検討会でも検討の俎上には上っておりますが,まだ取り扱いがはっきりしていないというふうに認識いたしております。  私どもといたしましても,こうした国などの動向なども見きわめながら,その取り扱いについて検討を深めてまいりたいというふうに存じます。  それから,厚生省と環境庁で基準の値が違うけれどもどうなのか,こういうことでございました。  厚生省は,当面の許容摂取量として10ピコグラムというのを提案しております。これは,その根拠といたしまして,毒性評価の結果から総合的に判断して,その投与量までは毒性があらわれないというのを1ナノグラムというふうにして,それに100倍の係数を適用して10ピコグラムとした,こういうふうに聞いております。  一方,環境庁の方は,健康リスク評価指針値ということで,環境保全対策を講ずるに当たっての目安となる値ということで,5ピコグラムというふうに設定したというふうに承知しております。  いずれにいたしましても,健康への影響の未然防止のためには,ダイオキシンの濃度の低減が必要であると存じますので,今後ともこうした情報の収集も努めてまいりたいと存じます。  それから,ダイオキシン対策は緊急の課題ではないか,どう取り組むのか,具体的にと,こういうことでございましたが,清掃工場についてはこれまでも対応をとってきておりますが,大気環境中の実態の把握について,現在調査方法なり,調査地点なり,こういうことについて実施に向けて検討をしているところでございます。  今後とも,ダイオキシンの問題は市民の関心も非常に強い問題でございますので,関係部局ともよく協議しながら,対策を進めてまいりたいと存じます。  次に,電磁波についてでございます。電磁波については,市独自で疫学調査はやれないのか,白血病などとの関連もいろいろ言われているではないか,こいうことでございました。  電磁波については,先ほども答弁の中でも申し上げましたが,環境庁の調査,研究などによりましても,なお確定的なことが言えない,結論がつけられないというふうな状況だというふうに私ども認識をしております。いろいろと健康に影響があるという報告,あるいは認められないという報告,いずれもあるというふうに承知しておりますので,私どももそうした情報の収集に鋭意努めてまいりたいというふうに考えております。  それから,東京電力のLNG火力発電所でございますが,消火体制について訓練をやっているのかというお尋ねでございましたが,東京電力に問い合わせましたところ,自衛消防組織があって,定期的に予防訓練は行っているというふうに伺っております。  それから,ファイアーボール,ロールオーバー,これは本当に安全なのか,こういうことでございますが,いろいろと発電所の施設については,電気事業法ですとか,あるいは消防法ですとか,各法令に基づいた技術基準に基づいて十分な保安対策を実施しているというふうに私どもでは承知しております。  なお,国内,国外でどういう事故があったのかというお尋ねでしたが,承知しております限りでは,国内では事故があったという報告はないと聞いておりますが,外国ではオーストラリア,あるいはイタリアで事故があったというように承知をいたしております。  それから,いぶし現象についてどう思うかということでございますが,いぶし現象と申しますのは,海から陸に向かって風が吹きますと,地表面が温まっておりますと,地表近くで空気の混合層といいますか,こういうものが形成されまして,そこに汚染物質が流入しますと,地表面に拡散していく現象をいうというふうに承知をいたしております。  この現象については,そういった一定の場合の特定の地表条件下で起こるもので,ごく短期的な現象ではないかというふうに認識をいたしております。  それから,ぜんそくの患者の増加についてでございますが,川崎市の調査はどう思うと,こういうことでございますが,大変熱心な調査であって,私どもでも評価をしているところでございます。  ただ,ぜんそくにつきましては,国においてもいろいろ調査を行っておりますが,ぜんそくの有症率とその原因との関係というのは,なかなかわからないという状態でございます。  本市といたしましては,先ほども御答弁いたしましたが,環境保健のサーベランスの状況,これらを見きわめながら対応をしてまいりたいと考えております。  それから,温排水についてお尋ねがございましたが,環境影響評価を行いました際にも,海生生物への影響について予測評価を行っておりまして,生態系に及ぼす影響は少ないものというふうに認識をいたしておりますが,熱エネルギーの有効利用を図るべきと,温排水の影響をより少なくするために,東京電力に対しまして,その熱の有効利用,あるいはモニタリング調査の充実などの指導を行っているところでございます。  それから,CO2が55%出るのは,こういうことでございました。これにつきましては,発電所から出る二酸化炭素につきましては,厳密に申しますと,東電の供給エリア内で必要とされる電力量を確保するために排出されているというような状況もございますが,私どもといたしましては,二酸化炭素の排出抑制の観点から,アセスメントの手続の中でも,地球環境問題についても,省資源,省エネルギーについて,極力努力するように積極的な取り組みを東電に対して指導しているところでございますので,御理解を願いたいと存じます。  以上でございます。 83 ◯議長(橋本 登君) 稲葉助役。 84 ◯助役(稲葉秀雄君) 清掃局にかかわります2点の御質問にお答えをいたします。  まず第1点は,御代田町の焼却灰についてのダイオキシンの調査の件でございますが,この件につきましては,焼却灰の処理委託を行う際に,委託業者において重金属類等の溶出検査を定期的に行い,本市に報告をするものといたしておりますので,本市で直接調査をいたしたことはございません。  それから,清掃工場から排出されておりますダイオキシンの濃度につきましては,御承知のとおり平成4年度より年1回調査を行いまして,平成6年度からはこの結果を市政だよりによって公表をいたしておるところでございます。  以上です。 85 ◯議長(橋本 登君) 福永洋議員。 86 ◯27番(福永 洋君) 市長余りかっかしないようにしていただきたいと思うんですが,私聞いたんですけれど,ダイオキシンのこの問題について,今,市長さんが平成7年3月に書いてあって,本市の近年の緊急課題である,地球温暖化と書いてあるんですね。局長答えるには,東電に申し入れているというけど,これは千葉市の55%も東電が出していいはずはないだろうと思うんですよ。温暖化対策をやりながら指導するといっても,そんな矛盾した話はないわけですから,市長として,きちんと申し入れする意思があるのかどうか,お尋ねをしたい。  それから,先ほどの新聞報道の関係なんですけれども,市長は本当にいただけないのは,当選後の会見で,松井氏の発言,当選できない人に変化を求めても仕方ないだろうという趣旨の発言をした。本人は無意識かもしれないが,高慢に聞こえた。有権者の批判票がよほど気に入らなかったんだろうと書いてあるんですね。私は,近代政治というのは,少数意見,反対意見を尊重するというのが近代民主政治の根本にある。それは立場の違いはあるかもしれません。それが大事なことだと思うんですよ。やはり,私は,市長たるもの,そういう点では,さっき吉原選対本部長はそのとおりだとおっしゃっているわけですよ。この際,いろいろ意見も受け入れていくということに解していいのかどうか。これについては,そのとおりだとおっしゃって,他の候補のせいぜいいいところなどを取り上げて足りないところを補うべきだということですから,その意味では,きちんと,さっきこう言っているわけですから,そういうことで,ぜひ,東電なら東電に対して削減を求める用意があるのかどうか,お尋ねしたいと思います。  それから,市長はビールはアサヒビールお飲みですか。何なら地ビールを飲んで,余りかっかしないように,そして千葉市の経済発展のためにぜひ研究を,研究をするんじゃなくて,いろいろ考えるということですから,私は別に地域経済の点で言っているわけじゃなくて,福祉,高齢者,障害者たちに話したら,ぜひつくってくれという話になりまして,なかなか難しいということは存じ上げておりますが,ぜひ地域のためというよりも,千葉市は一つの都市ですから,そういう中でいろいろ検討していただいて,そういう人たちの,障害者の人たちの市民の参加の中で,うまくノーマライゼーションというか,いろいろな意味でのアイデンティティというんですか,そういうものを図られたらいいなというふうに思っております。  それから,もう一つお尋ねしますが,大気汚染の問題で,電磁波についてとか,それから疫学調査ですね,環境庁で確認できない。いつもそうなんですね。例えば,お互いにこれが優位性があるとかないとかということが出るわけですが,その場合にどっちをとるかということなんです。否定できないということであれば,疑わしいということになりますから,それは調査をするということになるわけです。今日のように,これだけLNGが巨大化をし,大量消費というようになりますと,一たん事あると大変な事故になるわけですよ。これはO-157もそうですけれども,これはそういうやり方を変えていかなければならない。  ですから,電力問題について言わせていただければ,今の大量供給型の電力政策は,世界の流れに逆らっているわけです。そういう意味では,電力会社の利益を環境保全に優先させるということがあってはならないわけで,まず環境保全あって電力の発電があるということがまず第一ですね。  それから,今の大企業利益本位の大量生産,大量消費,このスタイルを変えて,流通システムを変えていくことが必要だ。  それから,エネルギーの最終需要に応じたエネルギー源でCO2を出さないものを優先的に使う。やむを得ず使う場合でも,化石燃料を使う場合も必要最小限効率的に利用していく。さらに地球環境に打撃を与えないソフトでクリーンな太陽エネルギーなどの再生可能なエネルギー,これを研究開発を進めていく,こういうことをやっていけば,別に今発電所をふやさなくても,日本のエネルギー自体はやっていけるという資料は出ているわけですね。ですから,そういう意味では,私は今この首都圏にこうした強大な,今東京電力の資産の98%は固定資産なんです。28兆円だそうですね。今,低金利ですから,どんどん建設する。今やればどんどんできるわけですよ。それが固定発生源となって,千葉市の半分以上もCO2を出すという,悪循環になっているわけでしょう。これについて,なぜ必要かということを一切言わないんですね。市長は千葉でつくらなきゃいけないといっても,みんな東京へいっているわけです。288万のうち千葉で使うのは80万ですよ,残り208万は東京へいく。その中で電磁波が,高圧電線が通って,その地域の人に被害がどれぐらい起きるかという問題があるんですね。川崎,富津,これもあるわけです。  こういう意味で,具体的にやはり首都圏全体で発電所の計画,東京電力1社がそれだけやっているわけですよ。私ども全体としては,エネルギーの問題というのは大変重要な問題ですから,これはやっぱり,私個人的には1社が,9電力でやっていくよりは1社が管理をして行っていく方がいいというふうに思いますけれども,これはいろいろ同僚議員の意見が出ましたから,私の私見を述べさせていただきましたが,エネルギーというものは未来にかかわる大変重要な問題だと思っております。だからこそ,だからといって,公害をどう防止をするのか,環境保全を優先した中での電力の供給でなければならないわけです。東京はどうした,これは一言で言いましょうか,諫早のムツゴロウと人間どっちが大事かというのと一緒なんですよ。こんな論議してもしょうがないですね。これは環境というのは,両方大事なんですから。東京どうするんだ,こんな理論は聞いても話になりませんけれども,全くそういう意味では,私は,今の環境問題というのは極めて深刻です。  ですから,最後に1点だけお尋ねしますが,東京電力1社だけで55%のCO2を出している。一方で市長は,CO2の削減を緊急課題と言っている。こういうふうにそれをやっていくということは矛盾だと思うので,最後にこの点についての見解を求めて,質問を終わります。 87 ◯議長(橋本 登君) 答弁願います。環境衛生局長。 88 ◯環境衛生局長(泉  真君) 3回目の御質問にお答えをいたします。  東京電力に対してきちんと申し入れないのか,こういうことでございますが,安全対策も含めまして,また省資源,省エネルギーの点についても,私どもは東電に対して日ごろから指導を行っております。今後ともそのように努めてまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 89 ◯議長(橋本 登君) 松井市長。 90 ◯市長(松井 旭君) 一言言いわけをさせていただきます。  吉原先生の言い分は私は適切だと思っておるんです。それは,私もあの時期は興奮状態ですから,選挙の直後で,まだ得票も固まっていない事態での話ですから,ひとつ大目に見ていただきたいと思うんです。  それと,LNGの問題等々につきまして,私にも質問がございましたけれども,やはり議会ルールというような点で,事前にこれだけはやはり市長に答弁してもらいたいということで,事前の通告があってしかるべきじゃないかと私は思うんで,ひとつそういう点,共産党は今までどうもそういう傾向があるので,ひとつ御反省をいただきたいと,この際お願いをいたしておきます。 91 ◯議長(橋本 登君) 福永洋議員の一般質問を終わります。  以上で本定例会の一般質問を終わります。  なお,先ほど萩田章議員から発議第16号が提出されております。  お諮りいたします。  この際,これを日程に追加し,議題といたしたいと存じますが,御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 92 ◯議長(橋本 登君) 御異議ないものと認め,発議第16号を日程に追加し,議題することに決しました。    ───────────────  発議第16号審議 93 ◯議長(橋本 登君) 発議第16号を議題といたします。  萩田章議員より提出されました発議第16号については,お手元に配付のとおりでございます。    ───────────────  発議第16号  千葉市議会委員会条例の一部改正について  千葉市議会委員会条例の一部を改正する条例を次のとおり制定するものとする。   平成9年7月9日提出     提出者 千葉市議会議員 萩田  章     賛成者    〃    高橋  薫      〃     〃    田平 康子      〃     〃    中野渡時男      〃     〃    納元 政幸      〃     〃    内藤 靖夫      〃     〃    石橋  毅      〃     〃    伊藤  晶      〃     〃    福永  洋      〃     〃    斉藤  肇      〃     〃    市原  弘      〃     〃    立石  悟      〃     〃    中村 敏夫  千葉市条例   号  千葉市議会委員会条例の一部を改正する条例  千葉市議会委員会条例(昭和31年千葉市条例第25号)の一部を次のように改正する。
     第2条第2号中「11人」を「12人」に改め,同条第5号中「12人」を「11人」に改める。  附 則 1 この条例は,公布の日から施行する。 2 千葉市議会委員会条例の一部を改正する条例(平成9年千葉市条例第3号)の一部を次のように改正する。  附則第2項中「施行の日」の次に「同条第2号及び第5号の規定にあっては千葉市議会委員会条例の一部を改正する条例(平成9年千葉市条例  号)の施行の日)」を加え,「(2)保健下水委員会11人」を「(2)保健下水委員会12人」に,「(5)都市消防委員会12人」を「(5)都市消防委員会11人」に改める。    ─────────────── 94 ◯議長(橋本 登君) 提案理由の説明をお願いいたします。22番・萩田章議員。    〔22番・萩田 章君 登壇,拍手〕 95 ◯22番(萩田 章君) ただいま上程されました発議第16号,千葉市議会委員会条例の一部を改正する条例につきまして,提案理由の説明を申し上げます。  この条例は,円滑,効率的な議会運営の観点から,千葉市議会委員会条例の保健下水委員会の定数を11人から12人に,都市消防委員会の定数を12人から11人へと改正をしようとするものであります。  以上,簡単でございますが,提案理由の説明とさせていただきます。 96 ◯議長(橋本 登君) お聞きのとおりでございます。  お諮りいたします。  ただいま議題となっております発議第16号については,委員会付託を省略し,直ちに採決いたしたいと存じますが,御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 97 ◯議長(橋本 登君) 御異議ないものと認め,さよう取り計らいます。  お諮りいたします。  発議第16号について,原案どおり決することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 98 ◯議長(橋本 登君) 御異議ないものと認め,原案どおり決しました。  以上で本日の日程は終了いたしました。  明日は午後1時より会議を開きます。  本日はこれをもって散会といたします。御苦労さまでした。      午後5時20分散会    ─────────────── 地方自治法第123条第2項の規定により署名する。   千葉市議会議長  橋 本   登   千葉市議会議員  田 中 信 行   千葉市議会議員  石 橋   毅 Copyright © Chiba City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...