• "高橋紀男"(/)
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  1. 千葉市議会 1994-09-19
    平成6年第3回定例会(第6日目) 本文 開催日: 1994-09-19


    取得元: 千葉市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-28
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1      午前10時1分開議 ◯議長(糸日谷義男君) これより会議を開きます。出席議員は51名,会議は成立いたしております。    ───────────────  諸般の報告 2 ◯議長(糸日谷義男君) なお,諸般の報告につきましては,お手元に配付のとおりでございます。    ───────────────  諸般の報告(その3) 1 環境消防委員長及び都市下水委員長より,別途配付のとおり陳情審査報告書が提出された。    ─────────────── 3 ◯議長(糸日谷義男君) 次に,市長より報告第6号の正誤表がまいっておりますので,御了承願います。    ───────────────   「報告第6号 基金運用状況について」       正   誤   表 ┌──────┬──────┬──────┐ │ 箇  所 │  誤   │  正   │ ├──────┼──────┼──────┤ │平成5年度基│1 平成5年│1 平成4年│ │金運用状況の│ 度末現在高│ 度末現在高│ │2枚目   │      │      │ └──────┴──────┴──────┘
       ───────────────  日程第1 会議録署名人選任の件 4 ◯議長(糸日谷義男君) 日程第1,会議録署名人選任の件を議題といたします。  私より指名いたします。35番・清野裕三議員,36番・橋本登議員の両議員にお願いいたします。    ───────────────  日程第2 議案自第88号至第113号,請願第3号至第9号,各委員長報告,討論,採決 5 ◯議長(糸日谷義男君) 日程第2,議案第88号から第113号まで,及び請願第3号から第9号までを議題といたします。  なお,請願,陳情の変更については,所管の委員会において了承されておりますので,御了解願います。    ───────────────    請 願 ・ 陳 情 の 変 更 1 署名人の変更 ┌────┬───────┬───────┐ │受理番号│ 変 更 前 │ 変 更 後 │ ├────┼───────┼───────┤ │請  願│ 高橋 輝誉 │ 高橋 輝誉 │ │第 5号│   外 286名│  外1,423名│ └────┴───────┴───────┘ 2 陳情の撤回  陳情5年第6号 千葉市青少年健全育成条例制定に関する陳情    ─────────────── 6 ◯議長(糸日谷義男君) 各委員長の報告をお願いいたします。  総務委員長,19番・萩田章議員。    〔19番・萩田 章君 登壇,拍手〕 7 ◯19番(萩田 章君) 総務委員長報告を申し上げます。  当委員会に付託されました議案2件,請願1件につきましては,お手元に配付されております委員会審査報告書のとおり結論が得られておりますので,以下審査の概要について御報告申し上げます。  まず,議案第88号・平成6年度千葉市一般会計補正予算中所管につきましては,当局の説明の後,委員より,民生費国庫補助金における社会福祉施設整備助成事業費収入に関しては,特別養護老人ホーム等に対する補助金が2カ年にまたがって交付されることに伴い,国から補助金の交付を受けるまでの間,本市が施設建設者に対して貸し付け等を行う考え方や,国におけるゴールドプランと新ゴールドプランの財政的な裏づけ等について質疑されたほか,国に対して,社会福祉施設の建設を促進するため,弾力的な補助金支出を要望されたいとの意見が述べられたのであります。  また,繰越金に関しては,実質収支の過去3カ年の推移とその使途について質疑されたほか,選挙管理委員会費に関しては,投票所用スロープの選挙時以外の有効活用を要望する意見が述べられ,採決の結果,全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に,議案第93号・千葉市吏員退職年金等に関する条例等の一部改正につきましては,当局の説明を了承し,採決の結果,全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に,請願第4号の2・千葉市発注の公共工事に関する請願について申し上げます。  本請願は,公共工事地元業者への発注比率を一層引き上げる努力を求めるなど3項目の内容であります。  当局より,請願項目の地元業者への発注比率の一層の引き上げについては,市内業者で施工可能な工事は市内業者を優先して指名するとともに,大規模工事においても,分離・分割方式を導入するなど市内業者でも施工ができるよう工夫し,市内中小建設業者が最大限の仕事が確保できるように努めている。  また,一定金額以下の小規模工事地元中小建設業者へ発注することについては,工事の発注に当たっては,工事ごとに業者の施工能力や技術についての一定の基準を設けるほか,契約の種類及び金額に応じて実績,従業員数などの資格要件を定めて業者を指名することが基本原則となっているため,本請願の願意の基準を定めて業者を選定することは,官公需契約における業者指名の基本的なあり方に反するばかりでなく,現行の入札制度の上からも問題がある。  さらに,公共工事における下請け指導指針の作成については,本市は,公共工事実施に当たっての留意点を定め,その中で元請,下請の適正化に努めているため,改めて指導指針をつくらなくとも適切な対応ができるとの参考説明を聴取したのであります。  これに対し,委員より,地元業者への発注比率の一層の引き上げに関しては,市内と大手業者に対する工事発注件数,金額,発注比率における平成4年度と5年度の比較,また,10億円以上の工事件数地元業者への発注状況等について質疑されたほか,地元業者への発注比率を引き上げる努力がなされているとは言いがたいとの意見が述べられたのであります。  また,一定金額以下の小規模公共工事地元中小建設業者への発注に関しては,一定金額以下とするその具体的な金額と設定根拠,一定金額を定めることが工事発注に当たっての基本原則から外れることに対する認識,あるいは工事発注に当たって大手と市内業者を分ける金額上の基準について質疑されたのであります。  さらに,公共工事における下請指導指針の作成に関しては,下請業者に対する不払い等の実態,本市の公共工事実施に当たっての留意点の具体的内容,下請等で苦しむ業者を救済するための留意点の見直しの考え方について質疑されたのであります。  このほか,登録業者の倒産の状況と受注業者が倒産した場合の対応策,バブル景気時と現在の登録業者数の比較,登録業者の経営状況の把握方法,請願団体の内容等について質疑されたほか,請願者に対して,官公需契約における業者指名の基本的なあり方等について説明を行い,理解を求める必要があるとの意見等が述べられたのであります。  こうした論議の後,市内の中小建設業者ヘの発注比率をより一層引き上げ,仕事確保を図るとともに,低賃金で働く下請の人たちを救済するためにも採択送付すべきであると意見が述べられる一方,請願項目の公共工事地元業者への発注比率の引き上げや公共工事における指導指針などの作成については,当局においても対応し願意は理解できるが,一定金額以下の小規模工事地元中小建設業者へ発注することについては,一定金額の基準を決めてしまうことにより,技術力のある中小建設業者の受注機会を抑制することにつながるとともに,国の方針や工事発注についての基本原則を考慮すると願意は認められず,不採択とすべきであるとの意見が述べられ,採決の結果,賛成少数をもって不採択とすべきものと決しました。  以上で,委員長報告を終わります。(拍手) 8 ◯議長(糸日谷義男君) 民生教育委員長,6番・田中信行議員。    〔6番・田中信行君 登壇,拍手〕 9 ◯6番(田中信行君) 民生教育委員長報告を申し上げます。  当委員会に付託されました議案14件,請願3件につきましては,お手元に配付してあります委員会審査報告書のとおり結論が得られておりますので,以下,審査の概要について御報告申し上げます。  初めに,議案第88号・平成6年度千葉市一般会計補正予算中所管につきましては,当局の説明を聴取した後,委員より,総務費における中央区役所移転開設経費に関しては,移転計画の概要,中央市民センター移転後の建物等の利用方法,駐車場収容台数の算出方法,収容台数についての美術館側との調整,駐車場の管理方式,さらなる駐車場用地確保についての考え方等について質疑が行われたほか,小・中学校での美術館団体利用の際の大型バスの駐車スペースの確保,中心街を循環する回遊バスの活用,区役所及び美術館駐車場の一体管理の面からの駐車料金の無料化を要望する意見等が述べられたのであります。  また,民生費における社会福祉施設援護費に関しては,社会福祉施設の待機者数,民間活力を生かした社会福祉施設整備の考え方と今後の建設予定,ケア・ハウスの設置目的及び利用者の費用負担とその金額の決定方法,2カ年継続事業となった補助金の内示に伴い,国庫補助金の減額によって生じる福祉施設の建設遅延の実態とそれに対する市当局による補助の考え方等について質疑が行われたほか,民間福祉施設建設の機運の盛り上がりを欠くことのない国予算の配分を強く要望する意見が述べられたのであります。  さらに,教育費における校舎等買収事業費に関しては,幕張新都心住宅地区における児童・生徒数の予測,当該学区での学校数及び学級数等について質疑が行われ,採決の結果,全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に,議案第94号、千葉市国民健康保険条例の一部改正につきましては,当局の説明を聴取した後,委員より,今回引き上げられる出産育児一時金における消費税の有無等について質疑が行われ,採決の結果,全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に,議案第95号・老人の医療費の助成に関する条例の一部改正につきましては,当局の説明を聴取した後,委員より,老人保健法の一部改正の趣旨,入院治療食に対する当局の考え方,他政令市の動向等について質疑が行われたほか,高齢者世帯にとっては,今回の改正により,入院時において,一層負担が強いられ,単に老人保健法の一部改正による国制度との整合性だけで条例改正を行うことは納得できず,また,病院の治療食は患者の状況に応じ,栄養士が管理してきたものであり,医療の一環として行われてきた歴史的経過からかんがみれば,医療・福祉の切り捨てともなり,本市の豊かな財政状況を考慮すると,この種の助成はわずかな予算で可能であり,条例の一部改正には納得できないとする意見,一方では,従来,病院給食は一つであったが,療養の目的から逸脱しない程度の食事の内容を選択できる方式が可能となり,また,今回の制度改正により,入院と在宅等における負担の公平化を図ることも可能となるとの意見が述べられ,採決の結果,賛成多数をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に,議案第102号・あらたに生じた土地の確認につきましては,当局の説明を聴取した後,委員より,今回の公有水面埋立地の埋立方法,埋立によって生じた土地の利用等について質疑が行われたほか,工場の林立する当地区において,計画中のスポーツ公園が実現化されるよう県に要望されたいとする意見が述べられ,採決の結果,全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に,議案第106号・千葉市児童相談施設等新築工事工事請負契約について,議案第107号・千葉市児童相談施設等新築電気設備工事工事請負契約について,及び議案第108号・千葉市児童相談施設等新築空調換気設備工事工事請負契約についての3議案につきましては,いずれも児童相談施設等に係る工事請負契約でありますので,一括して審査を行ったのであります。  当局より,当該施設の概要及び日照の影響等について説明を聴取した後,委員より,当該施設と道路を隔てて隣接する稲毛高浜南団地建物との距離及び日照時間についての市の要綱との比較,今回,建物の高さを下げるとともにセットバックしたが,さらなる設計変更の可能性,各階の高さや標準的な建物の天井高との比較,杭打ち工事に伴う地盤沈下の危惧とその工法及び地下水脈への影響,電波障害や工事の安全対策に対する市当局の対応,工事着工時期,杭打ち工事着手までの平均的な期間,併設される仮称・障害児教育センターの他の場所での設置の考え,研修室における講座内容と利用頻度等について質疑が行われたのであります。  こうした質疑の後,委員より,当該施設設計変更を求める請願が出ている中で,地元住民との合意を得ないまま建設工事を着工することは,民間業者が行う建設工事に対する当局の指導にも影響を与えるものであり,工事着工の延期を要望する意見,さらには公共事業におけるこの種工事は住民合意が前提であり,住民との話し合いがつくまで工事着工を延期すべきであるとの意見が述べられたのであります。  また一方では,日照の問題では市当局も最大限配慮し,これ以上の譲歩をすることは民間の建設工事とは隔たった例を残すことになり,かつ住民との話し合いは十分行った上での判断によるものであり,その判断は妥当であるとの意見,さらに工事の影響による地盤沈下発生の際の市当局と住宅・都市整備公団との対応の明確化を要望する意見が述べられ,採決の結果,いずれも賛成多数をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に,議案第109号・千葉市誉田公民館改築工事工事請負契約につきましては,当局の説明を聴取した後,委員より,現在計画中の仮称貝塚公民館に比べ工事費が多額となった理由,区の中央館として位置づける基準,市民センター併設の基準等について質疑が行われた後,雨水や中水,太陽熱等を利用するなど環境に配慮した公民館等公共施設の建設を要望する意見が述べられ,採決の結果,全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  なお,その他の議案第89号・平成6年度千葉市国民健康保険事業特別会計補正予算,議案第90号・平成6年度千葉市老人保健医療事業特別会計補正予算,議案第98号・千葉市公民館設置管理条例の一部改正について,議案第103号・町の区域の変更について,議案第104号・住居表示を実施すべき市街地の区域及び当該区域における住居表示の方法について,並びに議案第105号・町の区域及び名称の変更につきましては,いずれも当局の説明を了承し,全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に,請願第3号・老人医療入院給食助成に関する請願について申し上げます。  当局より,老人医療費の助成については,本市においては,対象年齢を引き下げて市単独事業で実施しているところであるが,老人保健法の考え方に準じ,食事療養にかかる費用を負担してもらうことがその法律の趣旨からも妥当であるため,今回,食事療養にかかる費用を助成しかない方向となったとの参考説明を聴取したのであります。  本請願につきましては,既に議案第95号・老人の医療費の助成に関する条例の一部改正についての審査において活発な論議が行われるとともに,意見の開陳がなされており,質疑もなく,採決の結果,賛成少数をもって不採択とすべきものと決しました。  次に,請願第5号・美浜区高浜に建設予定児童相談施設設計変更を求める請願について申し上げます。  当局より,当該児童相談施設については,仮称・障害児教育センターとの複合施設であり,一時保護所を配置し,グランド等を設けるとともに周囲との景観や来庁者の動線を考慮し設計されたものであり,建物の位置や変更はできないものと考え,地元住民との話し合いの中で最終的な合意に達しなかったが,既に道路を隔てて隣接する高浜南団地からさらに1メートル建物を後退させ,屋根の勾配も1.3メートル下げることで対応しており,これ以上の変更は困難と考える。また,既に,管理組合に対して覚書を示している段階であり,現在までに行ってきた工事は仮がこい,整地,植栽撤去,飯場の設置などのあくまで準備工事であり,さらに日照の問題については,既に対応をしてきており,日照問題を除く地盤沈下電波障害,工事中の安全対策については,今後,話し合いの中で対応を図る旨の参考説明が述べられたのであります。  本請願につきましても,既に議案第106号から第108号までの児童相談施設等に係る工事請負契約についての審査において活発な論議がなされておりますが,さらに委員より,住民との話し合いを継続し,市当局は住民合意が得られるよう努力する必要があり,話し合いの経過を見守りたいとする意見が述べられる一方,多少の話し合いの余地があるにしても,地元住民に建物の変更が可能であるという期待を抱かせるべきではなく,当該施設の建設は予定どおり進められたいとの意見が述べられ,採決の結果,賛成少数をもって不採択とすべきものと決しました。  最後に,請願第7号・乳幼児医療費の無料化についての請願につきましては,当局より,平成4年度より政令市移行とともに市の単独事業としてゼロ歳児から小学校就学前の児童を対象として実施しており,その制度の内容は,1歳未満を対象としたものについては,所得制限の前年の所得税150万円以下は,入院・通院にかかわらず全額市が助成している。また,1歳以上3歳未満についても,所得税非課税所帯は,1歳未満と同様の助成であり,前年の所得税150万円以下は,継続して7日以上の入院に対して,医療費支払い額から保護者負担額を控除した額を助成しており,3歳以上小学校就学前についても助成を行っており,また他都市の状況,千葉県の現行制度との関連を総合的に勘案すると,今直ちに3歳未満児まで無料化とすることは困難であると考え,さらに所得制限についても,公平の負担の観点から制限の撤廃は考慮していない。また,助成の方法での現物支給については,支払機関等との調整が必要とされ,直ちに実施することは困難であると考えられる。なお,市民への周知については,ポスターを作成し,医療機関の協力を得て申請に係る書式類等を窓口に本年6月より配置するなど対応している旨の参考説明を聴取したのであります。  委員より,制度改正の必要性,現物支給に関しての実施自治体及び医師会や支払機関との協議の有無,所得制限の前年の所得税150万円を年収に換算した場合の収入額,助成対象者の割合,所得の費用徴収を14段階に細分化する必要性について質疑が行われた後,本請願の取り扱いについて意見が述べられたのであります。  まず採択送付の立場より,市単独事業であり,県との整合性を考慮することなく制度の改善を図るべきであり,また,所得制限については,既に所得税150万円以下は全体の98%となっており,残りわずか2%を考慮すれば撤廃すべきであり,さらに現物支給についても,関係機関との調整を図り実施に向けて努力すべきであるとの意見が述べられたのであります。  これに対して,不採択の立場より,国民医療費が上昇し,医療費負担が行われる中で,すべて無料化することは,将来市民一人ひとりがその負担に耐えられない状況を引き起こすことにもなり,また,この種の改善は段階的に行われるべきものであり,財政状況等を考慮しながら積み重ねられることが必要であるとの意見が述べられ,採決の結果,賛成少数をもって不採択とすべきものと決しました。  以上で委員長報告を終わります。(拍手) 10 ◯議長(糸日谷義男君) 環境消防委員長,22番・高橋紀男議員。    〔22番・高橋紀男君 登壇,拍手〕 11 ◯22番(高橋紀男君) 環境消防委員長報告を申し上げます。  当委員会に付託されました議案8件,請願2件につきましては,お手元に配付されております委員会審査報告書のとおり結論が得られておりますので,以下審査の概要について御報告申し上げます。  初めに議案第88号・平成6年度千葉市一般会計補正予算中の清掃費に計上されているごみの収集における指定袋の導入経費につきましては,まず委員より,廃棄物減量等推進審議会の答申に関して,答申文の初めに書かれているごみ排出量の一層の減量の部分が当局の説明する指定袋導入の目的から抜けていることの理由,及びごみ排出の減量が明らかでないにもかかわらず指定袋の導入を急ぐことの根拠,並びに実施に当たり考慮すべき事項とされている市民の理解と協力,十分な周知,町内自治会未加入世帯に対する広報についての十分な配慮についての実施状況等について質疑が行われたのに続き,排出状況の悪いごみステーション対策,及び事業系ごみの混入対策として指定袋を採用することについての考え方や事業系ごみの処理単価,並びにレジ袋での排出を認めない理由や事業系ごみにおける袋の形態と購入方法等々について質疑が行われた後,仮に指定袋を無料で配布したとしても,多大な経費を要するため賛成しかねるとの意見が述べられたほか,指定袋の導入については市民合意の形成に十分時間をかけるべきであり,住民とのコンセンサスが不十分な中での実施は認められないとの意見が述べられたのであります。  また他の委員より,無料配布する指定袋の内訳と家庭ごみの有料化についての考え方,及び公園等を清掃するボランティア活動に対する指定袋の配布方法,並びに市内に出回っているスーパー等のレジ袋の数量と排出抑制策の内容及び最終的な減少目標量,あるいは袋の購入に関しての経済的弱者に対する配慮の状況やごみステーションの管理等に使用するための袋の入手方法等について質疑が行われた後,指定袋の導入を認める立場より,ごみ処理の原則はごみを排出しないことであり,5分別収集や指定袋制は積極的に推進する必要があり,賛成であるとの意見。あるいは,指定袋の早期導入や定着のための無料配布の実施等については,会派の要求と一致しており賛成である。導入理由を個別にとらえれば決定的な理由でないかもしれないが,分別排出の徹底や収集作業員の安全性の確保及び市民意識の高揚等,行政として総合的な判断のもとに採用するものであり理解できる。また,この種の施策の実施に当たっては,市民すべての賛同はあり得ず,どれだけ多くの賛同を得るかが重要であり,最善の努力をされたいとの意見が述べられたほか,ごみの減量状況を具体的に検証するため,市内のレジ袋の数量等の把握に努められたいとの意見,あるいは指定袋の種類を識別するための視力障害者対策等を要望する意見が述べられたのであります。  次に,委員より,保健衛生費中の保健・医療・福祉連携推進モデル事業費について,保健センターを拠点とした在宅ケアの実施状況等について質疑が行われた後,地域保健法については国による住民サービスの切り捨てであり,今回のモデル事業についても現場における人件費を市町村の負担にしかねないため,賛成できないとの意見が述べられたのであります。  次に,委員より,大気環境影響調査事業費について,県の環境会議における指摘事項の内容,及び東京電力千葉火力発電所の排出する窒素酸化物の年間量,並びに排出される温水の与える影響等について質疑が行われた後,環境会議の指摘事項については把握しておく必要があるほか,千葉市の環境を守るためにも,市として大型開発のチェック体制を整備されたいとの意見が述べられたのであります。  以上のような質疑と意見が行われた後,採決の結果,賛成多数をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に,議案第92号・平成6年度千葉市病院事業会計補正予算につきましては,当局の説明を了承し,全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に,議案第96号・千葉市保健所運営協議会条例及び千葉市保健所使用料及び手数料条例の一部改正につきましては,委員より,保健所運営協議会の設置が任意になったことに関して,本市における協議会設置についての考え方,及び国における保健所法改正の主要点と今後の保健所の役割,並びに保健所運営費の削減状況等について質疑が行われた後,地域保健法は保健所の設置基準を廃止するなど公衆衛生行政の後退であり,国民生活とかけ離れているとの意見が述べられ,採決の結果,賛成多数をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に,議案第97号・千葉市病院事業の設置等に関する条例の一部改正につきましては,当局の説明を了承し,全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に,議案第99号・千葉市消防団員等公務災害補償条例の一部改正について,及び議案第100号・千葉市消防団員に係る退職報償金の支給に関する条例の一部改正についての2議案につきましては,委員より,市内における分団の状況や団員の年齢構成及び勤続年数等について質疑が行われた後,採決の結果,いずれも全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に議案第101号・千葉市火災予防条例の一部改正につきましては,委員より,罰則規定の適用事例について質疑が行われた後,採決の結果,全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に,議案第110号・仮称消防防災総合センター管理棟・宿舎等新築工事に係る工事請負契約につきましては,委員より,今後の整備予定と施設の市民利用についての考え方,及び消防学校の教育機関としての位置づけや教育職員の確保方法,並びに花見川区にある雄飛寮との関係等について質疑が行われた後,同センターの愛称についての検討を要望する意見,及びより充実した防災普及施設の整備等を要望する意見が述べられ,採決の結果,全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  続いて請願について申し上げます。  まず,請願第8号・骨粗鬆症予防のために健診体制の充実を求める請願につきましては,当局の参考説明を聴取した後,委員より,市内における骨密度測定の可能な病院数,及び県内での骨粗鬆症対策の実施内容,並びに発見後の治療方法や骨密度測定機の価格等について質疑が行われたほか,市民がみずからの健康管理を行うためにも骨密度測定についてのPR等が必要であり,願意を認めたいとの意見や,市民の健康を守る体制をつくるためにも,願意に沿った施策の推進が必要であるとの意見が述べられたのであります。  これに対し,他の委員より,骨粗鬆症対策は保健衛生行政の上からも重要で,市として推進する必要があるものの,予防・治療・リハビリ等についての研究体制の確立等を一自治体で実施することや,老人保健事業におけるがん検診と同様に扱うことは困難であるなど,本請願の願意には無理があり,採択しかねるとの意見が述べられ,採決の結果,賛成少数をもって,不採択とすべきものと決しました。  最後に請願第9号・ゴミ指定袋の導入に反対する請願について申し上げます。  なお,指定袋につきましては,既に補正予算審査の際に論議が尽くされており,委員会におきましては当局の参考説明を省略し,直ちに本請願の取り扱いについて協議したのであります。  委員より,市民に対する説明会の実施方法について質疑が行われたのに続き,他の委員より,指定袋の導入については,補正予算審査の際に議論され,議案も可決されてはいるものの,ごみの減量や作業員の安全性の確保等も5分別の徹底によって可能であるため,願意を認め採択したいとの意見が述べられ,採決の結果,賛成少数をもって,不採択とすべきものと決しました。  以上で委員長報告を終わります。(拍手) 12 ◯議長(糸日谷義男君) 経済建設委員長,39番・田中春人議員。    〔39番・田中春人君 登壇,拍手〕 13 ◯39番(田中春人君) 経済建設委員長報告を申し上げます。  当委員会に付託されました議案4件,請願1件につきましては,お手元に配付されております委員会審査報告書のとおり結論が得られておりますので,以下,審査の概要について御報告申し上げます。  まず,議案第88号・平成6年度千葉市一般会計補正予算中所管につきましては,当局の説明を聴取した後,委員より,2級河川生実川改修事業にかかわる国道16号線暫定横断管敷設についての工法変更に伴う工期延長の有無について,質疑が行われたほか,早期の暫定通水に向けて特段の努力を要望する意見が述べられ,採決の結果,全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に,議案第111号及び第112号の市営住宅轟町第1団地建替事業第2工区に係る工事請負契約につきましては,当局の説明を聴取した後,多くの委員より,活発な論議が行われたのであります。  その主な内容について申し上げますと,  委員より,第2工区全体の延べ床面積及び建築費,坪当たり単価,国からの補助金と市の持ち出し額,民間建設における実勢価格との乖離状況,他の指定都市における建築費との比較,住宅の耐用年数,給排水設備のメンテナンス時期,節水対策への配慮,見込まれる家賃の額,入居希望者数,市営住宅の今後のあり方,本件に係る談合の有無,共同企業体の入札参加の資格要件等々について質疑が行われたのであります。  また委員より,建設費に関連して,民間マンション等に比較し,高過ぎるのではないか,単に建設省の基準単価に基づくのでなく,もっと額を抑える工夫が必要であるとの意見。今後の建設に当たっては,市税の持ち出し額はもちろん,収入超過者の入居状況や,住宅困窮の状況など,さまざまな観点から十分な検討を行い,適正な住宅建設を推進していく必要があるとの意見。市民が負担できないような家賃とはせず,市民が安心して住め,そしてより質のよい住宅を供給されたいとの意見。市営住宅に対する市民の期待はなお強く,住宅の建設に努力されている当局の取り組みは評価できるものであり,また事業費についても,耐用年数やメンテナンス費用等を含めた総合的評価で比較する視点も大事であるとの意見。さらに委員より,今回初めて4LDKの間取りを導入することに関連して,中堅所得者を入居対象としている特定優良賃貸住宅には,4LDKは作られていない現状にありながらも,それ相応の負担をしており,市民感情からして誤解を招かないPRが必要であるとの意見。入居に当たっては,明確な入居条件を取り決めるとともに,運用についても,その取り決めに沿って適正に対処されたいとの意見が述べられたのであります。  このほか,委員より,工事等の入札に当たっては,談合のうわさの出ないよう万全を期すべきであるとの意見が述べられ,採決の結果,全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に,議案第113号・市道路線の認定及び廃止につきましては,当局の説明を聴取した後,委員より,整理番号7番・桜木町170号線について,5年前に寄付され,排水及び舗装整備がなされているにもかかわらず,このたびの議案上程となった理由,並びに同様な事例の存在の有無について,質疑が行われたほか,今後はこうした認定漏れがないようにされたいとの意見,あるいは市道路内の道路残地や,ダストボックス置き場跡地などで,将来公共利用の予定がないものは,必要に応じて市民への払い下げを検討されたい,との意見が述べられ,採決の結果,全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に請願第4号の1・自治体住宅相談窓口の拡充を求める請願について申し上げます。
     本請願の趣旨は,住民の住宅改善の要求実現と地元中小建設業の振興につながる自治体住宅相談窓口のさらなる拡充のために,住民への宣伝方法の改善,自治体窓口の整備などの施策を行うよう求めているものであります。  当局より,建築部を窓口として行っている住宅増改築相談については,平成3年度から毎月1回無料で実施しており,また市民へのPRも市政だよりや区政だより等を通じ行っている。今後も現体制で積極的に推進していく考えで,窓口の拡充とか,PRの改善は考えていないとの参考説明がなされたのであります。  委員会においては,建築部のリフォーム相談と他部局で行っている住宅に関する相談との比較関連においての開催回数や相談件数の多寡と市民への宣伝方法,また市民からの窓口拡充への要望や,現体制に対する苦情の有無,リフォーム相談員のメンバー,他自治体の実施状況等について質疑が行われた後,本請願の取り扱いについて協議したのであります。  不採択を主張する立場より,他部局でも住宅に関する専門的な相談を行っていること,さらには市民からの拡充の要望や苦情も出されていない状況から,現体制で十分であり,拡充の必要はないとの意見。  一方,採択送付を主張する立場より,今後住宅改造の希望者はふえてくるものと予測され,安心して相談のできる窓口の拡充は必要である。また,拡充に伴う経費も,それほどかからないと思われるので,請願に沿うべく窓口の整備等を図るべきであるとの意見が述べられ,採決の結果,賛成少数をもって不採択すべきものと決しました。  以上で委員長報告を終わります。(拍手) 14 ◯議長(糸日谷義男君) 都市下水委員長,53番・藤井武徳議員。    〔53番・藤井武徳君 登壇,拍手〕 15 ◯53番(藤井武徳君) 都市下水委員長報告を申し上げます。  当委員会に付託されました議案2件,請願1件につきましては,お手元に配付されております委員会審査報告書のとおり,結論が得られておりますので,以下,審査の概要について御報告申し上げます。  まず,議案第88号・平成6年度千葉市一般会計補正予算中所管につきましては,当局の説明を聴取した後,委員より,都市計画費中,蘇我臨海部整備基本計画策定調査費に関し,川崎製鉄本工場の移転計画を情報として入手した時期,及び企業寄りの計画にならないための方策と安心して働ける雇用の場の創出見通し,並びに国の東京湾岸における開発計画や蘇我地区の再開発計画との関連性について質疑がなされたのであります。  この後,委員より,数年前に川崎製鉄の合理化計画が実施されたときには,一企業の問題として関与しなかった千葉市が,今回,本工場の移転計画発表後間もない時点で,同地区の調査費を予算計上したことは,整合性に欠けるとの意見,また,今までの千葉都心開発や幕張新都心開発に見られるように,公共の利益を優先すると言いながら,企業寄りの計画になっているものが多く,本計画の策定に当たっても,その疑念は払拭しきれないとの意見,さらに,千葉市が整備計画を策定するのではなく,川崎製鉄が案をつくり,市に相談に来る方法も考えられるとの意見が述べられたのであります。  一方,本計画の策定に早期に着手した事は,300ヘクタールの土地利用の重要性から高く評価できるものであり,川崎製鉄と忌憚のない話し合いを望むとともに,内陸工業団地の企業の動向等についても,いち早く情報をキャッチし,適切に対処されたいとの意見,また,300ヘクタールの土地利用計画は,蘇我地区周辺に多大の影響を与えるものであり,本計画の策定委員会には地元住民の参画も求め,企業主導ではなく行政主導の計画づくりを行われたいとの意見,さらに,千葉市全体の都市のグランドデザインについては,いまだ明確ではないが,大局的見地に立って,その中の一環として本計画の策定に取り組まれたいとの意見,加えて,蘇我地区の活性化という観点も含め,すばらしい街づくりのできる計画を目指されたいとの意見,さらに加えて,川崎製鉄については,公害の問題があったとはいえ,千葉の街づくりや雇用創出に貢献し,地元に受け入れられてきたことも事実であり,川崎製鉄と対峙することなく,安定した雇用の場が確保できる計画とされたいとの意見が述べられ,採決の結果,全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  なお,当委員会の総意として,本計画の策定に当たっては,300ヘクタールの土地の活用が一地域の発展にとどまるのではなく,千葉市全体の活性化の種地となるよう,行政がその役割を遺憾なく発揮されることを求めたのであります。  次に,議案第91号・平成6年度千葉市都市計画土地区画整理事業特別会計補正予算につきましては,当局の説明を聴取した後,委員より,当該区画整理地区内に点在する墓地の処分数と整地する際の工夫の状況,また,墓地の跡地から宅地に換地された場所及びトラブル発生の有無等について質疑がなされたほか,墓地の扱いについては,十分に意を用い,住民の苦情や不満が出て,区画整理事業の進捗が停滞しないよう,一層の努力を期待するとの意見が述べられ,採決の結果,全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  最後に,請願第6号・都川上流の水害に伴う請願について申し上げます。  本請願の願意は,去る8月21日発生の集中豪雨による都川上流地域の水害に対し,早急に調整池の建設及び河川改修,橋梁改修等の措置を講じられるよう求めているものであります。  当局の参考説明を聴取した後,委員より,橋の流失被害や水稲の倒伏被害の状況,また,当地域の水害防止にかかわる調整池建設や河川改修の全体計画,さらに,暫定措置としての調整池確保の見通し等について質疑がなされ,採決の結果,全会一致をもって採択送付すべきものと決しました。  以上で,委員長報告を終わります。(拍手) 16 ◯議長(糸日谷義男君) お聞きのとおりでございます。  討論の通告がまいっておりますので,お願いいたします。14番・福永洋議員。    〔14番・福永 洋君 登壇,拍手〕 17 ◯14番(福永 洋君) さきに報告された各委員長報告において,議案45件中5件,請願7件について,市民の生活を守る立場から,日本共産党千葉市議会議員団を代表いたしまして,以下,討論を行うものであります。  議案第88号・平成6年度千葉市一般会計補正予算中,衛生費,塵芥処理費,2億6,253万円についてであります。これは,ごみの指定袋制についての費用であります。  市当局は,来年4月より,家庭ごみは半透明の指定袋を市民が1枚14円から16円で購入して使用すると説明しております。さらに,レジ袋などで出されたごみは,回収しないとしているわけであります。そして市民への宣伝期間は1月より3月までは無料で50枚配布をするとしています。  指定袋の導入の理由は,第1に作業員の安全性の確保,そして2,分別の徹底,第3に事業所不適正ごみの混入防止と3点を挙げています。  しかし,肝心のごみの減量は,効果なしと説明しております。これは大変問題であると言わざるを得ません。市当局は,審議会答申では減量のためと説明していたのに,今回の予算説明では,この点が欠落をしていることも大変矛盾と言わざるを得ないのであります。  市当局は,指定袋は原価で売るので有料化ではないと説明をしておりますけれども,年間各世帯約3,000円余りの負担は有料化そのものであります。我が党は,レジ袋の材質を同質化して,他都市でも施行しているように併用も認めることを求めましたが,市当局は拒否をいたしました。  さらに,5分別の導入の際には市民に説明してきたのに,今回の指定袋の有料制については,説明をしないで上から押しつけようどするやり方は問題であります。1万5,000カ所のごみステーション中300カ所が混乱しており,そのために全市民に不適物混入を防止するとして,指定袋導入を押しつけることは許せないのであります。また,ごみ全体の60%を占める事業系ごみへの指導不足を市民に責任転嫁をすることも問題であります。  指定袋の有料化の撤回,また,どうしても指定袋を導入するならば,レジ袋も同質のものを導入し,併用を認めるべきであります。そして十分に市民の合意をとることもしないで,指定袋を導入することには反対であります。  議案第95号・老人の医療費の助成に関する条例の一部改正についてであります。  10月1日より当面600円,2年後800円の入院時の食事療養費が自己負担化されるというものであります。これまで70歳以上の高齢者に対しては注射,検査など世界に例を見ない医療差別が行われており,さらに,1922年より戦時中の食糧難の時代,経済的にもどん底の時代でも入院時の食事は医療食として保険の対象となっていたものであります。それを,入院と在宅の公平を図るという理由で自己負担をさせるのは,許しがたい改悪であります。市当局は,これを認めることなく,母子,乳幼児などと同様,当面市が肩がわりをして,お年寄りが安心して入院できるようにするべきであります。  現在,老人医療を取り巻く医療状況は悲惨としか言いようがありません。3カ月入院すると,保険点数の関係で退院あるいは転院を求められる,差額ベッド代もいや応なしに払わされているのであります。高齢化社会というなら,その根本である医療費について無料化を貫くべきであります。  また,病院給食が治療の一環であることを否定し,国民皆保険制度を崩壊させる入院給食費の自己負担制度は,わずかな年金で暮らしている世帯にとっては大変な出費であります。お金がなければ入院できない状況も生まれ,一方で多額の費用を払えば豪華な食事が可能ということになれば,健康保険制度,社会保障制度の根幹を崩壊させるものであります。無差別,平等に医療の給付を受けられるようにすることが医療の原則でなければなりません。金のあるなしによって命が左右されることになってしまう入院費の自己負担制度については許せないものであり,反対をするものであります。  次に,議案第96号・千葉市保健所運営協議会条例及び千葉市保健所使用料及び手数料条例の一部改正についてです。前国会で保健所法が廃止され,地域保健法が強行成立させられました。この地域保健法は,今回,全国の850カ所の保健所をおおむね350カ所にするものであり,保健所を半分以下にするものです。保健所の業務を国の責任から市町村の保健サービスとして押しつけ,これまでの公衆衛生が果たしてきた市民の命と暮しを守る重要な役割を否定をするものです。  以上の点を踏まえ,今回は保健所運営協議会の名称を改めるということであるとするならば,反対をするものではありません。  議案第106号,107号,108号についてであります。これは千葉市児童相談施設等新築工事工事請負契約についてであります。  私どもは必置施設でもあり,入所している子供の健康上も児童相談施設の建設は早急に進めなければならないもので,以前から早期の建設を求めてまいりました。しかし,建設に当たり近隣の稲毛高浜南住宅への日照の影響が生じることが明らかになっており,かつ埋立地のために地盤についても悪影響が心配され,住民からも不安の声が出されているものであります。  公共施設の建設に当たって,住民との合意を十分とらなくてはなりません。街づくりの視点から考えても,住民合意のないままの建設強行は許されません。かつ,設計変更も十分可能としながらも,話し合いには応じられないとする態度は硬直的な市の態度であり,住民の理解を最初から得ようとする姿勢ではありません。こうした高圧的な対応を改め,設計変更を含め日照問題について最大限の努力をしようとしない市当局の態度は許せないのであります。  市当局は,誠意をもって住民合意のため最後の最後まで努力をすることを求め反対をするものであります。  次に,請願第3号・老人医療入院給食助成に関する請願についてであります。  これについては,さきに議案第95号で意見を述べました。全国的にも老人医療の入院給食費助成を求める動きが起きており,採択をすべきであります。  次に,請願第4号の1・自治体住宅相談窓口の拡充を求める請願,第4号の2・千葉市発注の公共工事に関する請願についてであります。  地域の中小建設業の振興は,地域経済の活性化に重要な役割を果たすものであります。戦後最長の不況のもとで,市内の中小建設業者と建設労働者は,仕事確保と賃金,単価の切り下げに苦しんでおります。  こうした状況と,他都市では市民の住宅改善への要望に当局が積極的に対応しているところがたくさんあります。そして,住民に大変喜ばれているところであります。さらに,PRの強化で窓口を一層充実をすることは,現在何よりも強く求められているというふうに思います。  また,公共工事地元業者への発注比率についてであります。市は努力しているとしておりますけれども,市当局自身の資料でも全体に占める市内大手との受注金額の比率は,平成4年60.1%から平成5年51.2%と大幅にダウンをしています。これは問題と言わざるを得ません。  もともと自治体の公共工事は,住民生活の福利と地域産業の基盤整備のために行われるものであります。この公共工事は地域経済の活性化に大きく寄与するものです。  さらに,町場の小さな建設業者を育成していく姿勢が市当局にないことは問題であり,議会もやろうとしていないことも問題と言わなければなりません。  請願第5号・美浜区高浜に建設予定児童相談施設設計変更を求める請願についてです。この施設は仮称障害児教育センターと複合の施設ですが,敷地の面などからも解決の道も開かれているものであり,公共施設の建設に当たり,悪しき前例をつくらないためにも,さきに議案第106号,107号,108号のところで指摘したように,市が最善の努力をすべきであり,採択を求めるものであります。  請願第7号・乳幼児医療費の無料化についての請願についてであります。  今日,経済的貧困,住宅の狭さなどの問題で,我が国の出生率は著しく低下をしており,国も少子化対策を打ち出し始めました。子供を安心して生み育てるためにも,子供が病気のとき安心して病院にかかれるようにするためにも,現在のゼロ歳児のみの無料を当面3歳まで,所得制限なしで入通院の区別なく実施をすべきであります。  また,政令市では本市と川崎市だけが現物支給をしておりません。病院の窓口でお金を支払わなくても済むよう改善をすべきであります。  市は,子供の権利条約の精神を生かすためにも,乳幼児医療費の無料化の制度を大幅に改善をすることが必要であります。  請願第8号・骨粗鬆症予防のために健診体制の充実を求める請願についてであります。  我が党は,かねてより骨粗鬆症の健診対策を要望してまいりました。全国的にも骨粗鬆症への取り組みが強化をされているところであります。今日,この病気になっている患者は400万ないし500万と言われております。骨粗鬆症対策への市民の期待は極めて強いものがあります。寝たきりにならないため,また子供のときからバランスのとれた食事やスポーツで防ぐことができると言われており,すべての女性を対象に骨粗鬆症の健診体制づくりは急がれており,市としても予防,治療,リハビリ等の研究体制を確立をすべきであります。  市当局は,骨密度測定を行う方向性が見えてきたにもかかわらず,不採択というのは許せません。県内でも柏,市原,袖ヶ浦の各市で実施されており,採択をすべきであります。  請願第9号・ごみ指定袋の導入に反対する請願についてであります。  これも議案第88号のところで,指定袋の導入の問題については,既に述べたところであります。ごみ問題の解決に逆行する指定袋の導入は問題であります。  請願第3号,4号の1,4号の2,5号,7号,8号,9号の市民の切実な願いが不採択になったことに反対し,市民の要望が実現をすることを求め討論をおわります。(拍手) 18 ◯議長(糸日谷義男君) 13番・伊藤晶議員。    〔13番・伊藤 晶君 登壇,拍手〕 19 ◯13番(伊藤 晶君) 新政クラブの伊藤晶でございます。会派を代表して今議会に上程されました関係議案等のすべてについて,ただいま報告されました委員長報告に賛成であることを表明し,特に議案第88号中,指定ごみ袋の導入と蘇我臨海部整備基本計画調査について,及び議案第106号,107号,108号について討論を行います。  初めに,ごみ指定袋の導入について申し上げます。  ごみ処理の問題は,全国の多くの自治体が抱える重要課題の一つであり,一層の減量,資源化が求められておりますが,その対応に苦慮しているところでもあります。本市は平成4年度に5分別収集を実施し,市民の皆様方の御協力によって,ごみの減量に一定の効果を上げていることは御承知のとおりであります。しかし,排出のマナーを初めとする排出者のごみに対する理解度は今なお十分とは言いがたい状況にあることも事実であります。今後ともごみの減量につながる各種の施策を積極的に展開することが必要であり,その一環として我が新政クラブは指定袋の早期導入を提案してきたところであります。  今回,導入される指定袋制は,導入の背景及び他の自治体での実施状況から判断しますと,市民のごみに対する意識が高揚し,導入目的の一つである分別の徹底が図られることにより,ごみの減量,資源化の効果にかなりの期待が持てるものであります。  有料化につながるとか,市民合意の形成が不十分な中でなぜ急いで導入するのかとの反対意見もありますが,有料化とは収集処理費用を徴収するものであり,排出容器としてのごみ袋を購入することとは全く異質のものでありますから,このことがすなわち,指定袋の導入が有料化につながることはありません。  また,市民合意は長期間をかければ形成されるというものではありません。導入当初の無料配布は早期定着,すなわち短期間での合意形成を図ろうとするものでもあり,急いでいるという意見は当たりません。  ただ,この種の施策の成否はどれだけ多くの理解者を得るかが重要でありますので,事前PRとあわせて無料配布する袋そのものを話題性のあるものにするなど,最善の努力と工夫をされるよう要望しておきます。  また,来年1月から3月までの試行期間中の状況は,細部にわたってチェックをし,4月からの本番に備えるよう,あわせて要望いたします。  次に,蘇我臨海部整備基本計画策定調査についてでありますが,今,蘇我の後背地域では,おゆみ野,千原台,土気地区ではあすみが丘の開発が進められ,人口の定着も進みつつあり,交通ネットワーク上,蘇我地域はこれら東南部地域の表玄関に当たると言っても過言ではありません。このような従来からの蘇我の特性に加えて,新聞報道にもありましたとおり,川崎製鉄千葉本工場約300ヘクタールが,段階的ではあるにせよ遊休地化していくことは,周辺地域はもとより千葉市全体から見ても重要な事態であります。300ヘクタールという面積は幕張新都心の530ヘクタール,千葉都心の400ヘクタールと比較対象となるほどの大規模な土地であり,開発のいかんによっては第3の都心ともなり得る要素があります。  このような重要な要素を含んだ川鉄千葉本工場とその周辺地域に対し,千葉市としてのあるべき姿を検討する本調査は,将来の千葉市の都市構造にも影響を及ぼす重要な調査であります。  調査に当たっては,千葉市の将来にとって有益な開発となるよう整備基本計画を策定していただきたいと思います。  最後に,議案第106号,107号,108号の工事請負契約について申し上げます。  この3議案は,いずれも政令指定都市の必置施設である一時保護所を含む児童相談所と,特殊教育の振興に資するための施設である仮称障害児教育センターとの複合施設の新築工事に関連するものであります。  我が新政クラブは,本施設の建設は市有地の効率的な利用により,両施設の有機的な活用が可能となり,より広範で質の高いサービスが提供でき,児童福祉の一層の機能充実が図られるものと期待いたしております。  さて,日照等の問題にかかわる地元住民との合意の問題でありますが,公共施設の整備を推進する上で,地元住民と協議をすることにより理解を深めることは必要であると思います。しかし,協議の内容によっては,今回のようにお互いの主張が合意に達しない場合も出てきますが,このような場合,すべて住民の主張どおりにしなければならないというものではないと思います。  今回は,市当局が建築基準法はもとより,日照の要綱をもクリアーしている設計内容を,地元住民への配慮から建物全体を団地側から1メートルシフトし,さらに屋根の勾配を緩やかにして高さを1メートル30センチも下げることは,評価できる措置と考えております。  我が新政クラブは,市当局の精一杯の譲歩にもかかわらず,地元住民がさらなる大幅な設計変更をもとめていることはいかがなものかと考えており,日照問題についてこれ以上の譲歩はできないとして,地元住民に示した市当局の最終案は妥当なものであると考えております。  したがって,請願第5号・美浜区高浜に建設予定児童相談施設設計変更を求める請願を不採択にしたことも妥当であると考えます。今後は,工事中の安全対策に万全を期していただき,恵まれない児童のためにも施設の早期完成を望むところであります。  以上で新政クラブを代表しての賛成討論を終わります。同僚各位の御賛同のほど,よろしくお願いいたします。(拍手) 20 ◯議長(糸日谷義男君) 1番・岩橋百合議員。    〔1番・岩橋百合君 登壇,拍手〕 21 ◯1番(岩橋百合君) 市民ネットワークの岩橋百合でございます。  私は,市民ネットワークを代表して,今回の定例会に提案されました議案,請願のうち,議案106号から108号,千葉市児童相談施設等の新設に関する議案とそれに絡む請願第5号について,また請願8号・骨粗鬆症予防のために健診体制の充実を求める請願について,委員長報告に反対の立場から討論するとともに,請願第3号・老人医療入院給食助成に関する請願,7号・乳幼児医療費の無料化についての請願,9号のごみ指定袋の導入に反対する請願について,私ども市民ネットワークの考え方について述べさせていただきたいと思います。  まず,高浜の児童相談所について申し上げます。  この施設は,政令指定都市には必ずあるべきものとして定められた施設であり,千葉市では平成4年からプレハブ2階建ての形で業務を行っていたものです。今回,障害児教育センターと併設の形で本施設がつくられることについては,今年3月の予算として議会としても認めたものであります。  市によりますと,実施設計ができ上がったのが3月,関係住民であります高浜南団地の管理組合に説明会を行いたい旨を申し伝え,理事会のみに説明したのが6月10日ごろと伺っております。そして,管理組合が団地住民に呼びかけて正式に行った最初の説明会が7月10日ごろ,それから4回の説明会の後,8月21日ごろには工事準備のため周りを囲ったり地ならしをする作業を始めたと聞いております。そこで,話し合いの途中で工事が強行されると受け取った住民側から,議会に対し請願がなされたわけであります。  児童相談所等は必要な施設であり,千葉市に暮らす子供や家族の福祉にとって重要な施設であろうと思います。そのような施設の建設に対し,設計変更を求める請願が出され,関連する議案にも反対せざるを得ない状況になったことについては,非常に残念であると思っております。  今回の住民との話し合いについては市も回数を重ね,できるところで譲歩されており,評価できる部分もありますが,とにかく住民説明会から工事準備を始めるまでの期間が短かすぎるということは否定できないと思います。このことはやはり,千葉市として基本的に福祉の施設であり問題とされることはない,多少の日照阻害など我慢してもらうのが当然だという思いがあったのではないかと思います。  住民にとっては地盤の弱い地域でもあり,実際1メートル以上も下がっている部分もあり,大きな建造物が建築されれば影響がないとは言えないなどの不安も非常に大きいものでした。  今回の件の推移を見ておりましても,今後,市がさまざまな公共施設を建設する際に,関係住民と十分な話し合いをする期間や手順を定めた要綱のようなものが必要になってきていると考えられます。これまで自治会の長に話せばよしとされてきたことが通用しない時代になってきていると思います。各地で行政手続条例等をつくられてきております。千葉市でも研究されるように促しておきたいと思います。  いずれにせよ,この住民からの請願の趣旨は認められるものであり,それを採択する立場から,議案106号から108号にも反対をいたします。住民の方も建設そのものに反対するものではないとしていますので,今後とも話し合いを継続していただきたいと思います。  次に,請願8号・骨粗鬆症予防のために健診体制の充実を求める請願について申し上げます。  日本は,その土壌や水などに含まれるカルシウムの量が比較的少ないと言われております。  したがって,その土で育つ作物にもカルシウムが少なく,栄養素の中で日本人が唯一不足しているものがカルシウムと言われております。かつては小魚や海草など伝統食の中に,カルシウムを豊富に含むものが取り入れられていたわけですが,伝統的な食文化が継承されず,食の国際化が進みました。何よりもインスタント食品や外食の増加,糖分のとりすぎなどにより,カルシウムの不足する状況が改善されないでいると思います。  また,特に女性にあっては,閉経後の女性ホルモンの変化により,骨にたくわえられたカルシウムが少しずつ,あるいは人によっては急激に失われ,いわゆる骨粗鬆症の状態になる場合が男性と比較してずっと多いと言われます。  骨粗鬆症は,食生活の改善,スポーツの実施などにより予防可能な病気であり,そのためには自分の骨密度をまだ若いうちに知っておくことが,特に閉経前後には定期的に検査することが有効と思います。一般的にカルシウムが大切とはわかっていても,自分について十分かどうかはわからないものです。骨折など決定的な状況になるまで自覚症状はないのですから,十分と思っていても不足であるということが多いと思います。  この請願が不採択になったことは非常に残念であり,委員会としては採択して,この請願項目のうちできる部分から始めていけるような状況をつくるべきだったと思います。  次に,請願3号・老人医療入院給食助成に関する請願について申し上げます。  千葉市は,今議会の議案95号により,国の老人保健法の一部改正に準じて,助成の範囲から食事療養にかかわる費用を除くことを議会に対して提案されました。入院時の食事費用のうち一定額を自己負担することについては,例外的に重度の障害者や母子父子家庭,乳幼児の入院時に千葉市として自己負担分の助成を行っている場合については,対象から除くこととしました。しかし,老人については,老齢福祉年金の受給者や非課税の高齢者については,軽減の経過措置をとるものの,最終的には平成8年度10月から全員から800円を徴収することとしています。国民医療費の伸びは,今後とも高齢化に伴って伸びていくことが予想されます。
     健康保険の財政状況は多くの問題があります。医療のあり方を含めた抜本的な見直しがされなければならないと思います。また,同時に長期的見通しに立っての現実的な対応もされなければなりません。その意味で,今回の措置については原則としてやむを得ないと考えます。  しかし,老人の中でもさきに述べました非課税世帯はもちろん,収入が非常に低い世帯については,これまで同様助成の対象とされるように強く要望をしておきたいと思います。  次に,請願7号・乳幼児医療費の無料化についての請願について申し上げます。  少子化の時代でもあり,子育て支援策の一つとして,市民ネットワークでもこのことは最終的には必要なことと考えます。しかし,先ほど述べましたほかにも,今の日本の医療のあり方については問題が余りにも多いのであります。  一つには,薬価基準の引き下げなどにより多少緩和されたとはいえ,薬を使うことによって病院の経営が成り立つシステムであること。また,インフォームドコンセントが不十分であり,患者の人権が尊重されない状態で不必要な検査,投薬,入院がなされる場合がまだまだ多い。  その結果,薬の副作用やその後遺症で死亡したり,また新たな病気にかかることが後を絶たない状況であると思います。必要なときに十分な医療が保障されることは当然ですが,不必要でも過剰な医療がなされているのが日本の医療の一つの側面であります。  そういう現状の中で無料化を実施することには危険な面があり,製薬会社をもうけさせるだけになるというのは少し言いすぎかもしれませんが,無条件に賛成とは言いがたいのであります。予防や相談体制が土,日,祭日,夜間なども整えられていく必要があると思います。医療のあり方について,市民の側からの異議申し立ての動きも全国でさまざまに展開されているところです。よりよい患者の側に立った医療のあり方の実現に向けて努力をしていきたいと考えております。  また,この請願の2と3については,現在,千葉市が行っている乳幼児の医療費助成制度について,早急に実施していただきたいことであるのを申し添えておきます。  次に,請願第9号・ごみ指定袋の導入に反対する請願について申し上げます。  市民ネットワークでは,千葉市の指定袋の導入について,さまざまに内部的な議論をしてまいりました。今議会に出されている導入反対の意見も正直言って多かったのであります。  しかし,今回の指定袋導入により,代表質問で申し上げた事業系ごみの排除はもちろんですが,市内のスーパーやデパート,商店のレジ袋等,包装材の削減に大きく踏み込めるならば,導入のメリットは大きいと判断し,賛成いたしました。ネットワークとしても,今後市内の販売店への調査や要請活動を通して,レジ袋等を中心とした包装材の削減に向けて活動していきたいと考えておりますが,清掃局に対してもそのことを強く求めておきます。そのことが中途半端に終われば,指定袋導入の意義は半減すると考えます。  また,レジ袋が無料であり,かつ買物のときには必ずもらうものということを前提にした議論がありますが,レジ袋は現在でも無料ではありません。ちゃんと品物の値段に加算されているのであります。レジ袋をもらわないことで,表面的に無料であればすぐにごみになるものまでもらってしまう,簡単便利な暮らしのあり方を考え直すことが求められていると思います。  また,現状の必要なごみ袋の枚数より,毎日もらうレジ袋の数はずっと過剰であります。私自身がときどきケアに伺っている車いすの御夫婦のお宅でも,週に3回程度ケアワーカーによる買物をしているだけであるにもかかわらず,長い年月の間に200枚を超えるレジ袋がたまっているのです。各家庭でも同じ状況であろうと思います。買物袋持参を原則としている人に伺っても,レジ袋は少しずつたまっていくと聞いています。まして何のちゅうちょもなくもらい続けていけば,不必要なレジ袋がたまってしまうのは当然です。これらは最終的にはごみになってしまいます。  以上のような理由により,指定袋の導入を契機として包装材の削減を図るためにこの予算を承認したことから,この請願については賛成できないということを述べさせていただきました。  以上で市民ネットワークの討論を終わります。(拍手) 22 ◯議長(糸日谷義男君) 15番・布施貴良議員。    〔15番・布施貴良君 登壇,拍手〕 23 ◯15番(布施貴良君) 社会党の布施であります。  請願第3号・老人医療入院給食助成に関する請願,4号の1・自治体住宅相談窓口の拡充を求める請願,第5号・美浜区高浜に建設予定児童相談施設設計変更を求める請願の3件が,いずれも不採択の扱いとなったことについて討論を申し上げます。  なお,その前に,先日の我が党の代表質問の中で,代表質問の会派の持ち時間について一部適切でない発言がありましたので,今後は慎重を期してまいります。(発言する者あり) 24 ◯議長(糸日谷義男君) 静かに願います。 25 ◯15番(布施貴良君) (続)本題に入ります。  請願第3号・老人医療入院給食助成に関する請願については,国の医療保険制度改正に伴い,10月から入院患者の食事代が自己負担になることに伴い,老人に対してその分の助成を求めるものであります。  国の制度改正による入院給食費の一部自己負担化については,付添看護料など過重な負担の解消など,給付の重点化,費用負担の公平化を図ることを目的としたもので,現状ではやむを得ないものと思われます。しかしながら,老人や障害者,乳幼児,所得の低い人には配慮が必要であります。新聞報道によれば,東京都を初め他の自治体では老人についても障害者,乳幼児と同様に助成を継続する方針とされているのであります。  こうした動向から見ても,本請願は採択送付の上,今後,高齢者保健福祉計画の推進の中で入院給食費助成についても検討し,高齢者が安心して医療を受けられる対策を充実すべきであります。  次に,請願4号の1・住宅相談窓口の拡充を求める請願については,地元中小建設業の振興のため採択すべきであります。  請願第5号・美浜区高浜に建設予定児童相談施設設計変更等を求める請願について申し上げます。  この請願については,我が党の態度は,賛否一覧表では不採択となっていますが,正確には今回,採択,不採択ともに決すべきではなく,継続審査とすべきであります。児童相談所,一時保護所,障害者,仮称でありますが相談センターについては,関係者より早急な建設,オープンを望まれているところであります。(発言する者あり)お静かに願います。  しかしながら,日照問題等で地元からこうした形で請願が出され,建設に理解が得られていない現状は,きわめて遺憾であります。このような福祉施設であればこそ,地元近隣住民に温かく迎えられるよう最大限の努力をすべきであります。  地元説明は第1回が実質7月10日ということでありました。杭打ち工事のわずか1カ月弱の期間でありました。以後9月の17日,先週土曜日まで5回行われているのでありますが,市当局の対応は,建物の配置,高さ等についてなぜそのようになったのか説明することなく,ひたすらに福祉施設であるから理解を得たい,こういう主張をするのみでございます。  関係の管理組合は,施設の設置自体に反対するものではありません。それだけに当局は誠実に対応して説明をすべきであると思うわけであります。  このようになった経過を考えてみますと,公共施設の設置について,一般的には地元との対応の仕方に市当局に問題があるのではないか,このように指摘せざるを得ないわけであります。公民館等の公益施設,これらにつきましては従来建物の中の構造の問題,あるいは外壁の問題等を含めまして,地元とかなり協議をしながら建設をしている経過があるわけでありますが,児童相談所のようないわゆる行政施設については,このような地元との十分な,あるいは密接な協議がなされていない,こういう現状にございます。  当局は,これについては地元還元施設,あるいは公益施設については必要であるけれども,いわばサービス施設であるから必要であるけれども,行政施設についてはその必要はない,こういうお考えのようでありますが,こういった態度が私は今回の問題を発生させたのではないか,このように思うわけであります。  今議会の代表質問の中でも,街づくりの主体は市民である,こういうことを都市局長はお答えになっているわけでありますが,そのように考えてまいりますと,どうも都市局以外の他の部局においては旧態依然の態度が見られる,いわゆるお役所仕事,こういうふうに言わざるを得ないわけであります。  私は,質疑の中でも主張してまいったところでありますけれども,市有地を処分をする,あるいは開発をする,こういう場合におきましては地元と十分に協議をし,その意見を取り入れるべきである,こういったことを申し上げてまいったところであります。この点については助役も今後配慮していきたい,こういう答弁をいただいたと思っておりますが,これもまあ代表質問の中でいろいろと出されておりましたが,他市では,神戸でありますとか世田谷の例が引かれたわけでありますけれども,こういった市では街づくり条例,あるいは要綱等が整備をされまして,市有地の開発あるいは民有地であっても,公共サイドが関与する場合におきましては,地元と十分な協議,これは設計も含めて協議をしながらぞの地域にふさわしい街づくり,あるいは施設の建設,これをやっているわけでありまして、千葉市におきましてもやはり他市の例にならいながら,この種の施設をつくる場合におきましても形式的な説明にとどまることなく,基本構想,そして具体的な設計,こういう点までも含めて地元の代表者を入れながら協議をし,いざ建設,完成の段階では本当にみんなから喜ばれるような工事が進められていくべきではないか,このように思うわけでありまして,そのための街づくり条例であるとか,あるいは要綱であるとか,こういったものについて早急に整備をすべきではないか,このことを強く主張をいたしておきたいと思います。  そこで,この問題については,まず1点目は,当局は今後とも地元の理解を得るように,全力を挙げ誠実に対応していただきたい。  二つ目は,地元の理解が得られるまで着工を見合わせるべきではないか,このことを強く求めておきたいと思います。  以上,申し上げまして,この請願については継続審査が適当であったということを主張いたしまして,不採択には反対するものでございます。  以上,申し上げまして,討論を終わります。(拍手) 26 ◯議長(糸日谷義男君) 以上で討論を終わります。  お諮りいたします。ただいま議題となっております議案のうち,議案第89号から第94号まで,第96号から第105号まで,第109号から第113号までの21議案を,各委員長報告どおり決することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と叫ぶ者あり〕 27 ◯議長(糸日谷義男君) 御異議ないものと認め,各委員長報告どおり決しました。  続いてお諮りいたします。議案第88号及び第95号の2議案を,各委員長報告どおり決することに賛成の方の起立を求めます。    〔賛成者起立〕 28 ◯議長(糸日谷義男君) 起立多数,よって各委員長報告どおり決しました。  続いてお諮りいたします。議案第106号から第108号までの3議案を,委員長報告どおり決することに賛成の方の起立を求めます。    〔賛成者起立〕 29 ◯議長(糸日谷義男君) 起立多数,よって委員長報告どおり決しました。  続いて請願について採決いたします。お諮りいたします。まず請願第6号を委員長報告どおり決することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と叫ぶ者あり〕 30 ◯議長(糸日谷義男君) 御異議ないものと認め,委員長報告どおり決しました。  次に,請願第3号から第5号まで,及び第7号から第9号までについての委員長報告は,不採択であります。したがって,採択送付することについて採決いたします。  お諮りいたします。まず請願第4号の1を採択送付することに賛成の方の起立を求めます。    〔賛成者起立〕 31 ◯議長(糸日谷義男君) 起立少数,よって不採択と決しました。  続いてお諮りいたします。請願第3号を採択送付することに賛成の方の起立を求めます。    〔賛成者起立〕 32 ◯議長(糸日谷義男君) 起立少数,よって不採択と決しました。  続いてお諮りいたします。請願第5号及び第8号を採択送付することに賛成の方の起立を求めます。    〔賛成者起立〕 33 ◯議長(糸日谷義男君) 起立少数,よって不採択と決しました。(発言する者あり)  静かに願います。  続いてお諮りいたします。請願第4号の2,第7号,第9号を採択送付することに賛成の方の起立を求めます。    〔賛成者起立〕 34 ◯議長(糸日谷義男君) 起立少数,よって不採択と決しました。    ───────────────  日程第3 閉会中継続審査の件 35 ◯議長(糸日谷義男君) 日程第3,閉会中継続審査の件を議題といたします。  環境消防委員長及び都市下水委員長から,委員会で審査中の陳情について,お手元に配付の申出書のとおり,閉会中継続審査の申し出がまいっております。    ─────────────── 36 ◯議長(糸日谷義男君) お諮りいたします。  申し出のとおり,閉会中の継続審査に付することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と叫ぶ者あり〕 37 ◯議長(糸日谷義男君) 御異議ないものと認め,さよう決定いたしました。    ───────────────  日程第4 議案第133号及び第134号審議 38 ◯議長(糸日谷義男君) 日程第4,議案第133号及び第134号を議題といたします。  市長より提出されました議案第133号及び第134号については,お手元に配付のとおりでございます。    ─────────────── 39 ◯議長(糸日谷義男君) 提案理由の説明をお願いいたします。松井市長。    〔市長 松井 旭君 登壇〕 40 ◯市長(松井 旭君) 人事案件について御説明を申し上げます。  議案第133号は,千葉市教育委員会委員に吉田治郎氏を再び任命するものであり,議案第134号は,千葉市人事委員会委員に鈴木正己氏を再び選任するものでございます。  以上でございます。何とぞよろしくお願いを申し上げます。 41 ◯議長(糸日谷義男君) お聞きのとおりでございます。  議事の都合により暫時休憩いたします。      午前11時45分休憩    ───────────────      午前11時56分開議 42 ◯議長(糸日谷義男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第133号及び第134号については,委員会付託を省略し,直ちに採決いたしたいと存じますが,御異議ございませんか。    〔「異議なし」と叫ぶ者あり〕 43 ◯議長(糸日谷義男君) 御異議ないものと認め,さよう取り計らいます。  お諮りいたします。まず議案第133号について,原案どおり同意することに賛成の方の起立を求めます。    〔賛成者起立〕 44 ◯議長(糸日谷義男君) 起立多数,よって同意することに決しました。  続いてお諮りいたします。議案第134号について,原案どおり同意することに賛成の方の起立を求めます。    〔賛成者起立〕 45 ◯議長(糸日谷義男君) 起立多数,よって同意することに決しました。
       ───────────────  日程第5 請願第10号委員会付託 46 ◯議長(糸日谷義男君) 日程第5,請願第10号を議題といたします。    ─────────────── 47 ◯議長(糸日谷義男君) お諮りいたします。本件につきましては,請願文書表記載の委員会に付託の上,閉会中の継続審査といたしたいと存じますが,御異議ございませんか。    〔「異議なし」と叫ぶ者あり〕 48 ◯議長(糸日谷義男君) 御異議ないものと認め,さよう決定いたしました。  以上で本日の日程は終了いたしました。次会は30日午後1時より会議を開きます。本日はこれをもって散会といたします。御苦労さまでした。      午前11時58分散会    ─────────────── 地方自治法第123条第2項の規定により署名する。   千葉市議会議長  糸日谷 義 男   千葉市議会議員  清 野 裕 三   千葉市議会議員  橋 本   登 Copyright © Chiba City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...