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平成5年度予算審査特別委員会(第5日目) 議事日程・名簿 開催日: 1993-03-24
平成5年度予算審査特別委員会(第5日目) 本文 開催日: 1993-03-24

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  1. 千葉市議会 1993-03-24
    平成5年度予算審査特別委員会(第5日目) 本文 開催日: 1993-03-24


    取得元: 千葉市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-28
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1      午後1時00分開議 ◯副委員長(蟹江将生君) ただいまから,予算審査特別委員会を開会いたします。  出席委員は54名,委員会は成立いたしております。  本日の審査日程につきましては,お手元に配布のとおりでございます。  総括質問を行います。通告順に従いお願いをいたします。佐久間武仁委員。    〔佐久間武仁君 登壇,拍手〕 2 ◯委員(佐久間武仁君) 公明党の佐久間武仁です。  梅の花咲きて散りなば桜花継ぎて咲くべくなりにあらずや  これは万葉集の歌でありますが,待ち遠しい春の予感を真っ先に教えてくれる梅の花もその役割りを終え,東京では本日ソメイ吉野がその愛らしい姿をあらわし,気象庁では開花宣言をしたようであります。最近は暖冬で桜の開花も早まったとか。  通告に従いまして質問をさせていただきます。  最初,窓口業務についてお伺いいたします。  政令指定都市移行間もなく1年を迎えようとしております。6区体制となり各区役所を中心に行政が進められておりますが,区の玄関である区役所での窓口業務について,市民サービスに関して感じた点がありますので,改善できるものがあれば,ぜひ改善をしていただきたいと思います。  昨年の今ごろは区役所のオープニングがありました。そして今,政令市移行1年という節目にもあり,点検という意味からも二・三質問をしてまいります。  市民に接するところすべて窓口になるのですが,代表窓口は何と言っても市民課でありましょう。ここの担当係の案内表示板にはそれぞれ特徴があり,各区まちまちのようであります。担当係の表示文字の小さいところもあります。また,ある区役所では表示案内を帯状にして,その中を照明で明るくして,大きい文字で担当係を区切っているところもあります。これは大変わかりやすく遠くからもよく目立ちます。新しい区役所の表示案内は見た目に格好はよいのですが,案内文字が小さいので,訪れる市民の立場になってみますと,余り歓迎されないのではないでしょうか。若い人ならいざ知らず,高齢者や視力の弱い人たちのことも考えてほしかったと思います。  区役所には,よほどのことでないと余り行く機会も少ないので,入口を入ってまごつくことのないように,目につく表示が必要だと思います。御所見を賜りたいと思います。  次に,転入転出の窓口がどこなのか,ちょっとまごつく場合があります。ある区役所では住民異動届と案内板の横に表示されております。その下に小さく国民健康保険と国民年金の届出と二行が表示されております。住民異動だから転入も転出もたぶん含まれるということなのでしょう。案内表示には転入転出という文字は見当たりませんでした。また,ある区役所では住民異動届という表示の下に,転入・転出・転居・就学と括弧でくくってありました。これならだれにでもわかります。また,ある区役所はかなり大きい文字で転入・転出と表示してありました。しかも薄緑の照明に照らされてはっきりしていました。  このように,案内板一つにしても区役所によってまちまちなのですが,このようなことは連携がとれなかったのでしょうか。市民にわかりやすい窓口表示にすべきであると思います。改善はできないものか,お伺いいたします。  次に,転入者に対する対応についてお伺いいたします。  転入手続を済ませた方には何か差し上げているのですか,とある区役所の係員に尋ねたところ,市民便利帳を持っていってもらっていますという返事でした。また,ある市民センター連絡所では,同様のことを担当係員に尋ねたところ,くださいと言って来た人にはお渡ししていますという返事でした。また,ある区役所では必らずお渡ししてあります,というところもあります。市民便利帳受付カウンターのところに置いてあるところとか,案内コーナーに一括して置いてあるところなど,いろいろのようであります。転入手続が済んで,カウンターに置いてある便利帳に気づいて持っていく人もいれば,気がつかずにそのまま立ち去る人もおりました。  さて,千葉市に転入してくる理由は人さまざまであります。かく言う私も20年前に東京から転入し,千葉市の住人となった一人であります。仕事の関係で数年の間だけ千葉市に滞在する場合もあるでしょうし,それこそ第2のふるさととして居を構えることもあるでしょう。いずれにいたしましても縁あって千葉市の住民になったわけですから,新しい市民となる転入者には窓口で単なる転入事務手続の届出用紙の受け渡しに終わることなく,サービスの行き届いた歓迎をしてはどうかと思うのであります。
     そこで,ぜひとも提案をしたいのですが,転入者には市民便利帳だけではなく,とりあえず日常生活をする上で必要と思われる案内物一式,例えば予防接種,ごみの出し方,市内施設マップ,医療・福祉等,各担当窓口で発行しているものを集約して一式をセットにして差し上げる。それも今のようにそのまま素手で手渡しするのではなく,きちんと封筒に入れる。それもただの封筒ではなく,例えば,ようこそ千葉市へという歓迎の言葉の入った封筒に入れてお渡しする。このことを提言したいと思いますが,御所見を賜りたいと思います。  そして,千葉市から他都市へ転居される場合にも,一度は千葉市民となったわけですから,せめて千葉市を去るときには何か思い出になるようなもの,例えば絵はがきとか気持ちを差し上げてはいかがかと提案するものであります。  次に,判こ行政の見直しについてお伺いいたします。  各種申請書類等の簡略化,及び判こ省略化の見直しについては,政令指定都市移行を契機として,本市でも見直しをするように本議会でも質問をしてまいりました。平成5年度中に調査検討を進め,実施可能なものから実施したいという御答弁をいただきました。既に政令市の横浜市を初め,川崎市,北九州市,仙台市で実施をしております。県内では袖ケ浦市等で,また,この4月からは船橋市と流山市でも実施をすると伺っております。そこで,現在までの検討状況と実施の見通しについてお伺いいたします。  福祉事務所の窓口事務についてお伺いいたします。  ある日,障害者1級に認定された70歳のおじいちゃんから相談ごとがあるというので自宅を訪ねました。福祉事務所から2種1級に認定され,身障者手帳が送られてきたということでありました。ついては,何かこの手帳で恩典があるのですかということでした。初めて障害者の認定を受けたわけですから,手帳だけ受け取っても全くどうしてよいのやら面食らうはずであります。公共料金などの割引,免除の恩典があるなど,福祉事務所で手続をしましようということで,車でお連れいたしました。そして,窓口で担当係員と手続申請をする中で,何点か改善してほしい箇所があるように思われますので,質問をしてまいります。  手帳の送付と一緒に福祉タクシーの利用券を同封することはできないか。本来ならば本人が福祉事務所の窓口で申し込みをすることによって利用券が配布されるのでしょうが,今回のような場合,福祉事務所まで手続に出かけるときにも,利用券があればすぐに利用できるわけです。そうでないと,福祉タクシーを当然利用できるはずの障害者が手元に利用券がないために,せっかくの恩恵に浴することができなくなってしまいます。障害をお持ちの方が自宅から区役所まで出かけること自体,大変な思いをするわけであります。この点についてお伺いいたします。  次に,等級により障害者には公共料金割引の恩典があります。障害者福祉の案内冊子の中で,公共料金の割引について幾つかある中で,NHKテレビ受信料の割引については福祉事務所で手続ができるように現在なっております。NTTの電話番号案内104の料金も手続をすれば免除になるのですが,これに関しては福祉事務所では手続ができません。障害者案内冊子には,問い合わせは電話局の窓口で手続を,となっております。また,同じように水道料金の消費税相当額も手続をすれば免除になるのですが,これも問い合わせは県水道局各営業所へとなっております。  ちなみに,NHKの放送受信料は半額と全額の免除がありますが,申請書が福祉事務所に備えつけてあり,福祉事務所長の証明印でその場で申請ができるようになっております。先ほどのNTTと水道局の申請書の備えはありません。  過日,県の水道局を訪ね,その辺の状況をお伺いいたしましたところ,福祉事務所に備えていただければ,わざわざ障害者の方が営業所までお出願わなくても結構です,という返答でありました。水道料金一部免除申請書という様式に,福祉事務所で証書番号などの確認をしてもらい,本人が申請をすればよいことになっております。  また,NTTの方も,番号案内無料措置申込書に手帳のコピーなどを添付して申し込むもので,福祉事務所に備えつけていただければ,直接,局の方にお出にならなくとも済みます,障害者の方にとってはありがたいでしょうという返答でありました。  そこで質問をいたしますが,NHKテレビ受信料と同じように,電話局並びに水道局の割引申請申込書のたぐいを今後,福祉事務所に備えつけておいて,窓口サービスをすべきではないかと思いますが,これらの点についてお伺いいたします。  次に,学校図書の充実についてお伺いします。21世紀で活躍する小中学校の児童,生徒を育てるに当たって,読書教育は大変重要な役割を果たすものであると思うのであります。昔から読み,書き,そろばんと言われている中で,読むということはすべての基本になっております。しかしながら,近年テレビゲーム,漫画本などの児童,生徒の活字離れ,読書離れが強く指摘されているところであります。  ところで,最近の新聞報道によりますと,文部省では平成5年度より読書教育を充実するために,従来の蔵書冊数基準を1.5倍に引き上げるなどの,蔵書数の見直しなどに取り組むとの方針を出しているようであります。このような中,本市では平成5年度より魅力ある読書教育推進事業に取り組み,読書教育推進会議をスタートさせようとすることは,まさに時宜にかなった事業であると思うのであります。  そこで,その趣旨などについてお伺いいたします。  まず,本市の小中学校学校図書館の現状と学校図書の活用の状況はどのようになっているのか。  また,読書教育推進会議の主なねらいについて,また,推進会議ではどのようなことについて討議をするのか,どのような成果を期待しているのか,御所見を賜りたいと思います。  次に,小中学校の表彰についてお伺いいたします。千葉市と千葉県の教育委員会では,毎年11月に市内の小中学校を数校ずつ選んで表彰をしております。千葉市では教育功労者表彰規則により,また,千葉県では教育委員会表彰規程に基づいているもののようであります。表彰の基準は市も県も次の3項目が主なもので,一つには学校教育または社会教育の振興について,二つには学芸または学術文化の向上発展について,三つには教育施設等の充実整備について,それぞれ功績が顕著な者となっております。  そこで,3点お伺いいたします。第1点目は,ところどころ例外はあるものの,創立の古い順から受賞の傾向にあるように思われますが,優秀な学校を選考しているとするならば,創立20年クラスの学校でいまだに受賞していない学校が多数あるようですが,これらの学校は今まで表彰の基準には全く該当しなかったのか,お伺いいたします。  第2点目は,表彰規程には特に制約項目は見当たりませんが,過去に一度受賞した学校が別項目の表彰に該当するような場合には,再び表彰は可能か。  第3点目は,千葉市教育功労者表彰規則の目的は何か,お伺いいたします。  次に,補助教材についてお伺いいたします。憲法第26条には,義務教育はこれを無償とする,とうたわれております。昭和37年に義務教育諸学校の教科用図書の無償に関する法律が成立しました。この制度の趣旨は,次代を担う児童生徒国民的自覚を深め,我が国の繁栄と福祉に貢献してほしいという国民全体の願いを込めて行われているものであり,同時に教育費の保護者負担を軽減するという効果を持っているということであります。  小学校に新しく入学する児童には,次のような言葉が印刷された紙袋に入れて教科書が支給されるようであります。すなわち,「保護者の皆様へ,お子様の御入学おめでとうございます。この教科書は,義務教育児童生徒に対し,国が無償で配布しているものです。この教科書の無償給与制度は,我が国の将来を担う子供たちに対し,国民全体の期待を込めてその負担によって実施されております。一年生として初めて教科書を手にする機会に,この制度に込められた意義と願いをお子様にお伝えになり,教科書を大切に使うよう御指導いただければ幸いです。文部省」とあります。  間もなく入学式のシーズンですが,義務教育は無償であるとは名ばかりで,副読本などの補助教材にかなりの出費がかかるという声を,児童をお持ちの父母から毎年よく伺います。  ちなみに,千葉市の小学校で使用される副読本は96種類もあります。中学校になると何と256種類となります。小学校で副読本として使用している児童生徒一人当たりの平均支出額,すなわち父母の負担額は,平成3年度で約4,400円,中学校で約5,200円となっております。無償教科書よりも補助教材としての副読本に支払われる金額の方が多くなっております。  ちなみに,無償教科書と比較してみますと,教科書を100とした場合,小学校が167%,中学校が139%,いずれも教科書よりはるかに副読本に多く支払われているのであります。  何と本末転倒の実態でありますが,主と従が逆になっている実態をどのようにお感じになられるのか,その真意をお伺いしたいと思います。  次に,副読本の選定方法は,千葉市立小学校及び中学校管理規則の第17条によりますと,学校長名で教育委員会に届け出ることになっているようでありますが,教材の選定の要件はどのようなものか,お伺いいたします。  副読本の選定に当たっては,教育委員会として教育上の有益性に重点を置くか,また,父母の経済的負担を考慮に入れての判断に立つか,このことは重大な問題点になってまいります。有益性を強調しますと多く使用した学校がよく,一方,経済性を強調すると父母の負担につながってまいります。  千葉市の小中学校管理規則の第15条に,校長は教材を児童または生徒に購入させるに当たっては,保護者の経済的負担を考慮しなければならない,とありますが,経済的な負担の基準は明確にされておりません。この経済的負担という歯止めをどこにかけるかが大事になってくると思うのであります。御所見を賜りたいと思います。  次に,図書館の図書管理についてお伺いいたします。情報の宝庫図書館,読みたい本,知りたい情報を調べるために図書館を利用する人は,年齢を問わずふえているようであります。本市は図書の蔵書数では全国でも上位にランクされ,その数およそ132万冊だそうであります。  そこで,まず初めに図書購入の選定はどのように行われているのか,また,アルバイト職員はどのような部署についているのか,お伺いいたします。  100万冊を超える蔵書ですから,盗難を含めて紛失している図書,あるいは不明のもの,また,期限どおりに返却されていないもの等々,管理面での御苦労がおありのことと思います。いただいた資料によりますと,年間の行方不明図書は,大方1万冊ということです。これもコンピューターを導入していない図書館の不明本を含めると若干多くなるでしょうが,この1万冊以上の図書が不明となっていることに対しては,どのように受け止めているのか,また,その原因は何故とお考えか,そして不明図書についてはどのような処理をしているのか,さらに今までに蔵書の点検は行わなかったのか,お伺いいたします。  図書の無断持ち出し,いわゆる盗難防止については,どのような対策をとっているのか。他都市では館内本を外に持ち出そうとすると,アラームが鳴るシステムを導入しているところもありますが,これらのシステムを採用する考えはないか,お伺いいたします。  本市の図書館管理規則によりますと,本の貸出期間は2週間となっております。借りた図書については,返却期間を守り傷をつけないで返すことが原則となっておりますが,原則どおりに行かない場合もあると思います。未返却図書が一体どのくらいあるものか,資料によりますと,平成5年2月現在の延滞図書は,3ヶ月以上のものが約5,200冊あり,その中で1年以上返却されていないものが約2,600冊あります。  そこで伺いますが,長期間返還されないままの状況をどう思うか,何故このような結果になっているのか,督促はどのような方法で行っているのか,今後これらの未返却図書の回収に対して当局はどのような努力をされるのか,お伺いいたします。  葬祭業務についてお伺いいたします。つい先だっても彼岸の中日で,墓地は墓参りの人でにぎわったようであります。今日ほど墓地問題に人々の関心が向けられた時代はないと言っても過言ではないでしょう。  何故関心が持たれたか,それは一つには,都市への人口の集中と,そこを第2のふるさととして永住を決めることにより墓地の需要がふえ,しかも土地の確保が困難なため墓地の不足が生じていること。また一方,墓地に対する意識の変化が大きなウェートを占めていると思います。明治の民法の施行によって,一つの墓に何人もが入る家の墓が一般化するようになりました。何々家先祖代々の墓が端的に物語っております。しかし昨今は核家族化によって墓地に対する意識が大きく変化しております。祖先崇拝から家族関係重視の,すなわち墓は代々受け継がれるものであるという考え方が変化し,しゅうとめと一緒の墓には入りたくないとか,あんな夫と一緒の墓はいやだとか,一家族一墓所というように,現在の生活している土地に墓地を求める傾向が強まってきているようであります。これも時代の流れでありましょうか。したがって,この墓地問題は今日一つの転換期にきていると思うのであります。したがって,今後市営墓地の運営に当たっては,従来どおりの考え方にとらわれることなく,長期的な展望で対策を講じていく必要があると思うのであります。  さて,今回の平和公園墓地の募集では,改葬による申し込みは認めないということでありましたが,千葉市を第2のふるさととするためにも郷里の墓を移したいと思っている市民もいることでしょうから,将来的には公平性の原則により改葬希望者にも応募できるよう要望をするものであります。  東京都では,一昨年,墓地の不足の緩和のために新しい霊園のあり方を打ち出したようであります。その一つに,新しい省スペース型墓地をつくることが挙げられております。花と緑で覆われた盛り土の下にたくさんの骨つぼを入れる新集合平面墓地,さらに芝生の中に平面型の墓碑を並べる芝生プレート墓地,自然石,コンクリートなどの壁をつくり,壁面を墓碑納骨施設でつなげる壁墓地,中央に参拝所を設けてその周囲に納骨堂をめぐらす円型劇場式納骨堂墓地などであります。  本来,納骨堂については,墓地の見つかるまでの間の遺骨の一時あずかり的な施設という先入観があって,墓地として認められているわけではありませんが,千葉市のように墓地需要の多いところでは,東京都のように納骨堂を新しいタイプの墓地の一形態として,供給量をふやすなどの対策はぜひとも必要ではないかと思われますが,この点について御所見を賜ります。  また,今回の平和公園墓地の募集で,長年千葉市に住んでいながら千葉市以外の納骨堂にあずけているために,申し込み資格から除外された例があったようですが,努めて市民使用に不公平感を生じさせないよう,資格要件の見直しが必要であると思います。したがって,千葉市民であるならば,市外の納骨堂にあずけてある場合でも申し込みを認めるようにすべきであると思いますが,御所見を賜りたいと思います。  墓地に対する意識もさることながら,埋葬の意識も多様化しているようであります。最近は自然葬の記事が新聞をにぎわしています。自然葬とは,遺灰を埋葬ではなく海や山などの自然界にまいて大地に返す葬法で,先日もNHKテレビで,「散骨,あなたを自然に返したい」,という番組が放映されました。  一昨年,法務省が自然葬と刑法,遺骨遺棄罪との関係についても,節度をもって行われる限り問題はないと初めて公式見解を明らかにし,最近,注目を集めているようであります。欧米諸国では認められている葬法で,インドのネール首相の遺骨と遺灰をガンジス川に,中国の周恩来首相の遺灰は,遺言によって大地に還されているということであります。  今後,散骨はどのように普及していくかは予想のつかない面もありますが,市としては散骨を希望する人がいれば,公園墓地の一角を散骨スペースとして確保することなども検討されねばならないと思いますが,御所見を賜りたいと思います。  次に,永代使用料についてお伺いいたします。いずれも墓地も1区画32万円,使用料には墓石代,工事費は含まれていません,と募集要項にありました。  永代使用という考え方についてでありますが,先ほども述べたように,核家族化の進行で墓は代々受け継がれるものという考え方が変化していることなどに加えて,市営公園墓地という行政財産を特定の個人に長い間,独占的に使用させることはどうなのかということであります。東京都では従来の永代使用を見直したそうであります。33回忌や50回忌をめどに期限を切り,それをオーバーすると合祀墓に移す。さらに使用を希望する人には更新もできるようにする。行政財産の有効利用,さらに無縁墓地の防止にもつながると思います。御所見を賜りたいと思います。  市営霊園に対する墓地需要は,おおよそどのくらいと予測しているのか,今から2010年までには。また,昭和58年にファミリーアンケートで,墓地に関して市民の声を聞いたことがあるが,既に10年を経過しているので,次回のアンケートあたりで再び市民意識を調べてみてはどうか,お伺いいたします。  最後に,火葬場の件につきましては,昨年の3月定例会で作業員控室,駐輪問題休憩所の改善等について質問いたしましたが,その後の状況について御答弁をお願いいたします。  以上で1回目の質問を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手) 3 ◯副委員長(蟹江将生君) 答弁願います。市民部長。 4 ◯市民部長(平井通矢君) 質問の1,窓口業務についてのうち,市民部にかかわる御質問についてお答え申し上げます。  まず,1点目の区役所の案内表示板の改善と,2点目の住民異動届の表示の改善につきましては,関連がございますので一括してお答え申し上げます。  案内表示板につきましては,窓口にお見えになった市民の方々を適切に誘導するため,現在,平面型と懸垂型のいずれかを設置いたしております。しかしながら,懸垂型につきましては,構造上から多少わかりにくい面もあると思われます。したがいまして,窓口の明示をより一層図るため,文字の拡大,また,表示方法の改善について検討してまいりたいと存じます。  次に,転入者に対する市民便利帳等の封筒に入れての配布についてでございますが,市民サービス向上策として貴重な御提案でございますので,今後,有効的に利用できる使用を関係局部と協議いたしまして,お渡しできるように検討してまいりたいと存じます。  次に,転出者に対する記念としての絵はがき等の贈呈についてでございますが,これにつきましては,今後の課題とさせていただきたいと存じます。  終わります。 5 ◯副委員長(蟹江将生君) 総務部長。 6 ◯総務部長(高山忠三君) 窓口業務について,所管にかかわる御質問にお答えいたします。  各種申請書類などの簡略化及び押印省略化の検討状況と実施の見通しについてでございますが,議員御指摘のとおり,各都市におきまして窓口事務手続の簡素化に取り組み,書式の見直しを初め,特に押印省略化につきましては,政令市のうち横浜市のほか3市で既に実施しているほか,他の都市でも実施または検討をされておることは承知いたしております。  これまで既に実施をしている政令市などの資料の収集や調査を実施するなど,現在実施に向けて準備を進めているところでございます。  以前にもお答えいたしましたが,既に実施をしている各都市の状況を参考までに申し上げますと,スポーツ,文化施設など,いわゆる公の施設の利用申請書などを中心に見直しを行っておりまして,各種補助金,貸付金,負担金などの申請に関するもの,あるいは許認可などにかかわり本人の意思と責任を確認して慎重に事務処理をする必要があるものについては除かれている状況でございます。  なお,市民の最も需要の多い戸籍や住民票にかかわる申請書等の押印の省略につきましては,国の通達により押印を求めることが要請されているところでございますが,既に一部の政令市で押印を省略していることにつきまして,現在,国において論議されておりますので,その推移を慎重に見守りながら対応してまいりたいと考えております。  したがいまして,実施に当たりましては,市民利用の多い公の施設の利用申請書等を中心に,実施可能なものから逐次実施し,市民サービスの向上に努めてまいりたいと考えております。  以上です。 7 ◯副委員長(蟹江将生君) 福祉部長。 8 ◯福祉部長(長島照男君) 質問1,窓口業務についてのうち,所管についてお答えいたします。  最初に,福祉タクシー券を身体障害者手帳を送付する際に同封することについてお答えいたします。  福祉タクシー券は金券であること,氏名及び個人番号を特定して使用すること,また,福祉タクシー券を必要としない方々もおられることから,初めから送付することは行っておりませんが,福祉タクシー券の発行を希望する場合には,電話にて申請していただければ福祉タクシー券を書留郵便にて送付しておりますので,御理解いただきたいと存じます。  次に,公共料金の割引申請書についてお答えいたします。  NHKテレビ受信料の割引申請書につきましては,申請に際し福祉事務所の確認印を必要とすることから,各福祉事務所の窓口に備え付けてございますが,電話,水道の割引申請書につきましても,確認印を必要としなくとも同趣旨の申請書でございますので,早い時期に備え付けられるよう関係機関と協議してまいりたいと存じます。  終わります。 9 ◯副委員長(蟹江将生君) 学校教育部長。 10 ◯学校教育部長(斉藤泰雄君) 質問の2,教育行政についてのうち,所管であります学校図書の充実について並びに補助教材についての2点について順次お答えをいたします。  初めに,学校図書の充実についてでございますが,本市の独自の調査によりますと,児童,生徒の1ヶ月の平均読書冊数は,1冊以下の小学生が22%,中学生で43%となっていますし,1ヶ月の読書時間も1時間にも満たない児童,生徒が40%を超えるなど,児童,生徒の活字離れはかなりの状況でございまして,私どもとしましても大変憂慮しておるところでございます。したがいまして,学校図書館の充実と積極的な活用の推進は緊急の課題と考えております。  さて,本市の学校図書館の現状と活用の状況ですが,各学校の平均蔵書冊数は,小学校7,700冊,中学校6,900冊でございます。平成4年に文部省が全国11都道府県を対象に調査した平均蔵書数と比較しますと,小学校はほぼ同じでありますが,中学校はやや下回る状況となっております。また,蔵書の購入時期を見ますと,昭和30年代の図書も多く,年々の図書購入が十分とは言いきれない点があることも事実でございます。  また,学校図書館の活用の状況ですが,児童が自由に好きな図書を選んで読むことのできる読書の時間を国語課に位置づけるように工夫したり,新学習指導要領の趣旨を生かした調査学習や課題学習の充実が求められていることから,生活課や社会課等で積極的に参考書を調べたり活用したりして学習を進めております。  市の教育委員会といたしましても,生涯学習の基礎を培う観点から,学校訪問時の指導や主任会等を通じて一層の指導の徹底を図り,児童,生徒の自己学習を促し,主体的な学習活動に役立つ図書の充実,利用指導の工夫に努めるよう指導しておるところでございます。  次に,読書教育推進会議のねらい等についてでございますが,従来,ともすると,学校図書館が書庫的役割に終始しがちであったことや,諸物価高騰の昨今において,必らずしも十分に図書の購入ができていない面もありました。そうした現状を打開し,学校図書館が学校の教育活動にその機能を十分に発揮できるようにするにはどうしたらよいか,これは早急に解決しなければならない課題となっております。文部省においても,5ヶ年計画の中で図書蔵書基準の見直しを図り,蔵書数をふやしたり学校図書館の情報センター化等を期待して,見直しを進めていることは議員御指摘のとおりでございます。  こうした現状を踏まえまして,読書教育推進会議におきまして,一つには,これからの時代にふさわしい学校図書館の機能,蔵書のあり方,二つ目に,学校司書等の人的配置の可能性について,三つ目としまして,設備,備品等の見直し,これらについて十分に検討していただきたいと考えております。審議いただいた結果を十分尊重しながら,魅力ある読書教育の推進を図ってまいりたいと考えておるところでございます。  また,平成5年度より読書指導についての研究学校を指定し,そこで得られた成果を市内小中学校へ普及してまいりたいとも考えております。  以上,申し上げましたような事柄を計画的に推進することにより,本市,児童,生徒の活字離れに歯止めをかけることができればと考えております。  次に,補助教材についてお答えいたします。  初めに,副読本等の費用が教科書のそれを上回っていることについての見解でありますが,各学校における実際の指導では,全国的な水準でつくられている教科書のみではどうしても不足しがちな部分がございます。こうした状況に対応すべく,県や市の実情並びに児童,生徒の実態に即した内容について,補助教材を活用して指導しておるところでございます。  また,その採用に当たっては,保護者の経費負担をできるだけ軽くするよう配慮しながら,内容の吟味もあわせて行い,学校長の責任において選定いたしております。教育委員会に届出のあったそれらの補助教材は,歴史資料,理科資料等,いずれも県や市の実情に即したものが選定されておりまして,有意義な教材活用ができるものとなっております。これらの補助教材を効果的に活用することにより,子供たちの学習は深められておると受け止めております。  次に,選定要件についてでありますが,学校教育法21条,教科書以外の教材で有益,適切なものは使用できるという趣旨に基づき,本市の各学校では,おおむね学習指導要領の趣旨に沿い,児童,生徒の発達段階,地域の実情等に即していること,内容が正確で表現が適切であること,政治的,宗教的に中立的な内容であること,保護者の経済的負担が重過ぎないことなどの点を考慮して選定いたしております。  したがいまして,各学校から教育委員会に届出のあった補助教材については,いずれもそれらの条件を満たしているものと考えております。  最後に,経済的負担の歯止めについてでありますが,特に具体的な数字を用いての基準は設けておりませんが,各学校ごとに保護者の負担軽減という視点に立ちまして,新学習指導要領に沿った補助教材の選定を慎重に審議し,選定しておるところでございます。  教育委員会といたしましては,今までも保護者の負担軽減について指導してきたところでありますが,今後ともその趣旨の徹底について十分に指導してまいりたいと考えております。  終わります。 11 ◯副委員長(蟹江将生君) 教育総務部長。 12 ◯教育総務部長(庄司一彦君) 私からは,小中学校の表彰についてお答えいたします。  まず最初に,創立20年クラスの学校でいまだに受賞していない学校は,表彰の基準に全く該当しなかったのか,こういう御趣旨の質問でございます。  教育功労表彰につきましては,表彰規定に基づきまして,先進的な研究に取り組み成果を上げている学校,あるいは教育環境づくりに全校的に取り組み特色の出ている学校等につきまして,慎重に審査をいたしまして,毎年平均しますと7校ぐらいを表彰しているところでございます。受賞していない学校との間には大きな差はございませんで,基準に全く該当しないということではございませんが,その年度までの成果の顕著な学校から順次表彰される結果となっております。  次に,一度受賞した学校が再び表彰の可能性があるかという御質問でございますが,本市の表彰規定では再度の受賞を制限してはおりません。しかしながら,できるだけ多くの学校に表彰の機会を与えることが望ましいことでありますので,そのように配慮しているところでございます。  次に,表彰規則の目的は何かという御質問でございます。学校教育あるいは社会教育等の分野におきまして,すぐれた功績を上げている個人または団体を表彰しまして,その功に報いるとともに,本市の教育及び教育行政の振興に資することを目的として表彰を行っているところでございます。  以上でございます。 13 ◯副委員長(蟹江将生君) 社会教育部長。 14 ◯社会教育部長(高橋美邦君) 教育行政についてのうち,4番目の図書館の図書管理についてお答えいたします。  まず,図書選定方法でございますが,千葉市立図書館の運営方針のもとに,特定の政治,宗教,思想等に偏ることなく収集しております。
     選書方法といたしましては,主に見計らいによる選書,これは現物を見ながら選書する方法でございますが,それと日本図書館協会から出版される選書速報目録,出版社から出されている出版ニュース,さらに新聞,雑誌等の書評等をもとに選書会議を開催,選書し,購入しておるところでございます。  次に,アルバイト職員はどのような部署についているのかお答えいたします。アルバイトにつきましては,特定の部署は定めておりませんが,内部業務といたしまして,本の装備,修理等の図書整理業務,外部業務としての貸出,返却のカウンター補助業務,返却された本の配架作業が主な業務でございます。  次に,不明本についての受け止め方とその処理方法はどのように対処しているかについてお答えいたします。  1年間の不明本の冊数は,現在コンピューター導入館しか蔵書点検をしておりませんが,全体で先ほど御質問のとおり1万冊ぐらいでございます。貸出冊数の約0.3%でございます。これは日本図書館協会の報告によりますと,図書の不明本につきましては,貸出冊数の5%程度はやむを得ないものとされておりますが,今後ともこれらの改善について検討していきたいと考えております。  なお,この原因といたしましては,市立図書館は市民の本棚として気軽に利用できるように配慮いたしまして,マーケット方式による開架方式をとっております。特に貸出図書に盗難防止策を講じてないことが大きな要因ではないかと,そのように考えております。  また,その処理方法でございますが,この不明が3年以上所在不明のものにつきましては,千葉市図書館資料除籍基準によりまして,利用の効率化と管理の面から除籍という処理を行っております。  次に,蔵書点検をどのくらい行ったかの御質問でござますが,蔵書点検はコンピューター導入館のみですが,年1回実施しております。  次に,盗難防止策であるブックディテクションシステムの採用を考えていないかとの御質問でございますが,このシステムは,カウンターの手続きをしないで持ち出そうとしますと,出口でアラームが鳴りまして腕木が降りてくると,警告を発する仕組みになっております。盗難防止策としては有効ではないかと考えておりますが,千葉市の地域の図書館といたしましては,住民を監視する状況も生じてまいりますので,市民との関係上では望ましくないものと考えておりますが,今後,中央図書館建設構想の中で,郷土資料などの貴重本については検討してまいりたいと,そのように考えております。  したがいまして,今後の対応策といたしましては,図書館職員による監視体制を強化するとともに,図書館の資料は市民全体の貴重な財産でもございますので,不明本の減少のため,なお一層,公共物を大切にする心の啓発活動に努めてまいる所存でございます。  次に,長期間の返却されないままの状況をどう思うか,また,なぜこのような結果になっているか,さらには督促,回収に対してどのような努力をしているかという御質問でございますので,お答えいたします。  現在,図書館の貸出期間は2週間でございます。特に読み終わらない場合は,さらに2週間延長することができます。ただし,その後何の連絡もない,いわゆる未返却本というのがございまして,ただいま3ヶ月以上の未返却本が約5,000冊以上ありますことは,非常に一部の心ない利用者のモラルの欠如で,まことに遺憾だと存じております。  その結果,未返却本が出てきて,その督促と回収方法でございますが,貸出期間が1ヶ月過ぎますと,はがき,電話等により返却されるまで継続的に現在督促をしております。当然返却される本もございますので,根気よく督促の努力を続けてまいりたい,このように考えております。  また,利用者に対しましても,返却期限を守るように機会あるごとに啓発活動をしてまいる所存でございます。  終わります。 15 ◯副委員長(蟹江将生君) 保健衛生部長。 16 ◯保健衛生部長(小川 清君) 質問3,葬祭業務につきまして御質問いただきました。若干,順序が異なりますが,お答えいたします。  佐久間議員の御質問,大別いたしますと,一つにはこれからの墓地供給にかかわるもので,いろいろと御勉強なされた中で,社会情勢の変化に対応すべく,先見的な立場からの御提言を含めた御質問と,いま一つは,現在の桜木霊園の諸施設の改善についての2点であると存じます。  まず墓地供給についてでございます。本市の墓地供給の現状でございますが,御案内のとおり,現在,多部田地区に平和公園拡張事業を行っております。これは地権者を初めとする地元皆様方の多大な御理解と御協力をいただいておるわけでございます。おかげさまをもちまして,今年度から本格的な供給を開始することができるようになりました。したがいまして,当面はなかなか厳しい用地買収に全力を傾け,墓地供給に取り組んでおるところでございます。  そこで,御質問の新しい納骨堂の設置,また散骨,あるいは墓地使用の有限化につきましては,社会情勢の変化や国民の宗教的感情を含めまして,慎重に対応すべく,将来の研究課題といたしたいと存じております。  また,市外納骨者の改葬の件でございますが,現在の墓地供給の現状からいたしますと,困難であると申し上げざるを得ないのでございます。  次に,墓地需要の予測とアンケートの御質問についてでございますが,平和公園の拡張計画策定時,いわゆる昭和63年3月時点でございますが,今後20年間に2万2,000区画の供給が必要との数量を予測いたしております。また,アンケートにつきましては,設問内容や行う時期等を含めまして,今後検討してまいりたいと考えております。  最後に,桜木霊園の諸施設の改善についてでございます。作業員控室は職員の待遇改善の面から,また,駐輪場は霊園の環境の面から,さらに,待合所につきましては,市民の方々の利便の面から一部畳の場所をいす席に改修し,またテーブルには番号札をつけ案内しやすいようにするなど,それぞれ適宜改善に努めてまいっておるところでございます。  以上で終わります。 17 ◯副委員長(蟹江将生君) 佐久間武仁委員。 18 ◯委員(佐久間武仁君) それでは2回目の質問をしてまいります。  最初に葬祭業務についてでございますが,おおむね理解いたしました。墓地,霊園問題については,市民に不公平感を抱かせることのないように,今後の対応を要望いたします。  桜木霊園の諸施設の改善については,当局の御努力のあとが伺われ,評価をするものであります。特に待合所については,畳部屋のコーナーをとっていす席に改良したなど,以前のイメージと変化したように思います。今後ますます市民のための葬祭業務の遂行に当たられますよう強く要望いたします。  それから,案内の表示板についてでございますけれども,早速検討を進めるということでございます。よろしくお願いいたします。  普通,懸垂型というのですか,確かに格好はよいのですけれども,文字がすごく小さくて,わかりにくい面も多分にあるようであります。文字の拡大,また表示方法の改善について検討してくれるということでございますので,期待をしたいと思います。  それから,転入・転出の表示であります。ある区役所に行ってみまして,通りがかりの女子職員に,転入届の係はどこですか,と聞いてみましたところ,私はここの課の者ではないのですがと言いながら,しばらく表示案内を見ておりましたが,住民異動届のところを指差して,あそこだと思いますと,確信なさそうに言っておりました。同じ役所の職員でさえこうでありますから,初めて役所を訪ねてくる市民にとっては,担当窓口を探すということは大変に緊張するものであります。  行政側の担当業務からすれば,転入とか転出をするということは住民が異動をすることですから,住民異動ということなのでありましょうが,これはあくまでも役所側から見るからこのような表現になるのであって,転入者にしてみれば,住民という団体意識はありません。住民というのは,国語辞典で引いてみましたけれども,その地域一体に住んでいる一団の人々というのですね。ですから,どうしても住民異動という表示はぴんとこないのです。やはり転入とか転出とかという表示の方が適切のように思います。  それから,ある区役所の玄関に入りますと,既に取り付けてある案内表示ではわかりにくいのか,やたらと案内板が置いてあります。小さい車付きの白いボードにそれぞれ矢印とか課の名前が記入されております。玄関近く利用の一番目につきやすいところで,そこには4本置いてありました。一つは,2階税務課という表示で,黒いマジックインキで太目に書いてありました。もう一つは市民課という表示,やはり黒いマジックインキで書いてありました。上の方に矢印で方向を示し,しかもこの矢印は片矢印というのですかね,矢印で赤いマジックインキで書いてありました。その上,マジックインキで書いてある課名の文字は,どう見ても上手な字とは言えないような文字でありました。もう一つは同じく上の方に1階と表示,やはり赤いマジックインキで方向を示していた,これは両矢印,矢印がちゃんとした,福祉事務所という小さい印刷されたB4判の紙を,この白いボードにセロテープで張ってありました。四つ目の表示板は,今までの3本と大きさも形も全く違うもので,選挙管理委員会は2階ですという案内板でした。しかも,これは筆字で書いてありました。  この4本の案内表示板がまとまって近くに置いてありましたので,よけい私には目立ったのかもしれませんが,4本の案内板がそれぞれまちまちといいますか,ばらばらといいますか,新しい区役所の玄関近くに置くにはふさわしくない表示板のように思えてなりません。これではセンスがやっぱり疑われるのではないかと思います。  そこで伺いたいのですが,このようなメインのところに立てる案内板というものは,統一して専門家に作成してもらうとか,もっと体裁のよいものを置けないものかどうか,この1点についてはお伺いしておきたいと思います。  また,やはり区長さん初め担当課の責任者の方は,ときどきよくまあ目を開いていただいて,館内を見て回って,自分のおうちの点検のように改善,改良すべきところがないか,チェックをしていただきたいと思います。  それから,転入者に対しての対応でございますけれども,ずっと前にハンバーグショップ,マクドナルド店のお店がロシアに出店して,大変に長い長蛇の列で大変な人気であった,こういう情景がテレビでありました。何故評判であったのか,いろいろ理由はあったと思いますけれども,やはり第1に,ロシアにとっては初めてのことでもありましたし,まあ,珍しいといいましょうか,それと笑顔のサービススマイルが私はその人気を得たのではないかと思うのであります。  転入者にしましても,転入者にしてみれば初めての土地千葉市に来て,転入手続のときに窓口の担当者から心のこもったサービスを受けたということになれば,間違いなく千葉市の印象をすばらしいものにするでありましょう。あたかも会社の受付窓口でさわやかであれば,その会社の社長がしのばれるように,千葉市の市長が市民一人ひとりをいかに大切にしているかということが,窓口を通して必ず通ずるものと思います。  転入者に対して,ようこそ千葉市へという封筒に入れて千葉市ガイドをお渡しする,ぜひとも一日も早く実現していただきたいと思います。これは大いに期待をしております。  ちょうど旅先で旅館にたどり着いたときに,歓迎のあいさつ,いらっしゃいませ,お疲れさまでした,この一声でどれだけ旅の疲れがふっとんでしまうか,その上,旅館のおかみ,あるじに出迎えられたら,なおさらであります。皆さん方も何度もこのような経験はしていることと思いますが,このように旅館の玄関が重要な部署であるように,役所ではやはり市民課がちょうどこの部署に当たると思うのであります。千葉市に来る人,出ていく人,年間約10万前後の人たちがこの窓口と接触をするわけですから,考えによっては市民課というところは最も重要な場所になるでしょう。もしも私が万が一,まあ区長であるとするならば,そうですね,人生経験も職責も十分なキャリアのある課長あるいは係長クラスをこの窓口の担当にやっていただく,そして初めての千葉への来訪者の方々といろいろな対話をしてもらう。これらの方々はよその県から転入してきている場合が多いわけですから,その人たちと対話をしている中から今まで住んでいたところの町の様子もわかるでしょうし,千葉市発展のために参考になることがたくさんあるのではないかと思うのであります。これが本当の生の生きた資料になるのではないかと思うのであります。市民課ぐるみで市民とか接点にならなければ,やはり役所は事務手続だけの建物となってしまいます。  いろいろと申し述べましたが,要は市民課の窓口業務は重要なのですよというふうなことを申し上げたかったわけであります。これらについての御所見を賜りたいと思います。  それから,転出者でございます。千葉市民となり,いろんな事情で転出していく方も,縁あって千葉市に1度住んだわけですから,心からお送りする,御縁があったらまた千葉市へおいでください,絵はがきでもよい,記念としてお渡しをする,千葉市を思い出してください,大事なことだと思いますよ,こういうことは。できたらテレホンカードのようなものがよいのですけれども,千葉市のお知り合いに電話をしたいときにはぜひ御利用ください。まあ予算の関係でこれは無理でしょうけれども,転出者に対する贈呈の件は,今後の課題としてぜひとも研究をしていただければありがたいと思います。  それから,各種申請の簡略化,判この省略化の件でありますが,市民の利用の多い施設を中心に実施をしていくという前向きの答弁をいただきました。どうか5年度の早い時期に実施をできるように要望しておきます。  それから,福祉タクシーの件でありますが,福祉タクシーの件につきましては現状の体制は理解できましたが,福祉サービスという面から今後さらに一歩進んで,手帳送付の時点で同封できるような体制もぜひ考えていっていただきたいと,これは要望をしておきます。  それから,NTTと水道局の申請書の件でございます。関係機関と協議して対応したいという前向きな御答弁をいただきましたので,ぜひともそのように早い時期にお願いをしたいと思います。  それから,学校図書館の充実でございますけれども,学校図書館が学校教育に機能を十分に発揮できるように,そして魅力ある読書教育の推進が図られるように期待をしております。  それから,小中学校の表彰についてであります。ほぼ了解いたしました。一つだけ申し上げますと,千葉市功労者表彰規則の目的をお聞きしたわけですけれども,この規則は何のためかという目的がちょっとはっきりしなかったものですから質問をいたしました。  第1条に,本市の教育及び教育行政の振興発展のため,顕著な功労または功績のある者の表彰について必要な事項を定めるものとする,にとどまっております。ちょうどこれは広島の規則,同じようなものがあるのですけれども,いろいろありまして,模範とすべき業績があったものを表彰し,もって教職員の教育使命感と資質の向上を図るを目的とする,ちょっと目的が明記してありますので,この辺を検討されればなあと思います。  それから,補助教材でございます。副読本で無料のものは,指定は「私たちの千葉市」,それから「進む千葉県」というこの2冊だけが無料で支給をされております。父母の側でも補助教材に対する問題意識は薄いようであります。恐らく子供の教育のためならという心理が先に働くことなんでしょう。学校で一括購入し配られるドリルやワークブックのあり方に疑問を持つ親は少ないようであります。それが補助教材の膨脹を促している面もあるように思うのであります。使用届出に記載されている補助教材を見ますと,漢字ドリル専用ノートのほか国語辞典など,実に96種類もあります。全教科をそろえるとばかにならない負担額となります。  もちろん,子供たちの学力向上を目指す各学校の主体的な取り組みは重要なことでありますけれども,義務教育の枠内で一体どこまで父母の負担が許されるのか,その基準はなさそうであります。このたくさんの補助教材が,はたして児童・生徒の過重になっていないか,これはちょっと質問しておきたいと思います。  それから,この副教材に関してもチェック部門がない,学校長の決裁で教育委員会に届けるシステムになっているけれども,教育委員会が有益,適切か,保護者の経済的負担にならないか,全くチェックがないように思います。それで補助教材の採用に当たりましては,児童,生徒に過重にならないように,また,保護者の経済的負担にならないように強く要望をするものであります。  それから,図書館の管理でありますが,100%借り主のモラルの問題でこのように返却されない本がふえてしまった,こういう答弁に感じられてなりません。したがって貸した方はどうしようもない,督促をしているのだからこっちには責任がない,現在の体制で督促をしながら返却してもらうように頑張ります,そしてだめなら処理をしますと,何かこういうふうに受け取られてならないのですけれども,一昨日,前沢委員の質問の中に,NTT職員が電話ボックスのピンクびらをはがす,そして一生懸命頑張っているという内容をお伺いいたしました。仕事上まあ当然なこととはいえ感動をいたしました。職員がその作業に当たる,本当に目に見えるようであります。ビラをはがせばさらに強力なのりを張ってくる,はがすかはがされるか,食うか食われるか,闘いであります。最後まで息の続いた方が勝ちであります。  これらの状況を図書館の未返却の図書に置きかえてみますと,電話ボックスに張っていけないことはだれでも知っていることでありますけれども,いつの間にかピンクびらが張った,しかし張った方のモラルの問題だからと放置しておくことと全く同じことにならないのでございましょうか,こんな感じがしてなりません。督促はしているけれども返してくれませんから,こんなにたくさんの返却されない本がたまっちゃった。3年経過したものは処分するから別に影響はない,みんな相手が悪いのです,といっているように聞こえてならないのですけれども,私の一人思いかもしれません。  借りている人の住所も名前もわかっていますから,じかに行ってお返ししてもらうという努力をして,その結果どうしても返却していただけないということであればあきらめもつくでしょうが,返却の督促は立派な業務の一つであると思います。先ほどのNTTのビラの話ではないですけれども,だれか職員で未返却とそのためにじかに家庭に伺って返してもらったという事例はありますか。やっぱり,これは引いてだめなら押してみる,押してだめなら引いてみる,やはり,この原理じゃないかと思うのですね。  で,提案したいのですけれども,出前と同じように返却を自宅へ伺ってですね,返却本をおあずかりしてくる,このようなことをちょっと提案したいのですけれども,アルバイト職員でこれは十分できると思うのですけれども,この辺の御答弁をお願いいたします。郵便局の配達と逆ですね。  で,図書の忘失冊数は,先ほど5%はやむを得ないということはありましたけれども,本当はなくならないのが一番よいのですけれどもね。これは余りそういうことはお出しにならない方がよいと思います。  それから,千葉市の先ほどの除籍規定によりましてですね,利用の効率化と管理の適正を図るために,資料の除籍に関する事項を定めるとあって,その基準に1,2,3とありまして,なくなったものとか,あるいは要するに壊れたものとか,汚損したものとありますけれども,それから利用価値のなくなったものね,このなくなったものというのは,除籍の該当にしてあるというのはいかがなものかなあという気がします。で,不明本が出た場合はやがて返却されないまま忘出扱いとなる。まあ借りた人のモラルが悪いから返却されないね,こういうことだと思いますけれども,しっかりやっていただきたいと思います。  やはり日本の図書館をつくろうと,あるいは日本で上位の蔵書数と自慢しているわけですから,まうこういうことではちょっと情ないなあという気がいたします。  で,不明本1万冊,未返却5,200冊,1万5,200冊,単純に1冊1,000円として1,500万,この損出です。平成3年度の市の図書館としての図書購入は11万4,000冊金額は2億1,000万,六つの図書館に振り分けて南部図書館が購入冊数1万300冊,これで1,900万,先ほどの不明本をちょうど該当させますと,1年間に南部図書館に購入する金額と約同じになりますね。これはただ事じゃないと思います。  それから,先ほどの図書館資料,除籍基準の見直しをやはり,これは僕は早急にしなくちゃならないのじゃないかと思います。これは要望いたします。浦安市の図書館では市の財政課長の承認がこれに加わるそうであります。やはりチェックをしているということでありますね。  以上で2回目の質問を終わります。 19 ◯副委員長(蟹江将生君) 答弁願います。市民部長。 20 ◯市民部長(平井通矢君) 各区役所における窓口案内表示にかかわる2回目の御質問についてお答え申し上げます。  議員のお話のように,窓口案内表示は,市民の方々が目的とする窓口にお出いただけるよう明確にすることの必要性は,十分に承知をいたしておるところでございます。したがいまして,今後わかりやすい表示の方法などにつきまして各区役所とも協議をし,改善をしてまいりたいと存じます。  また,区役所庁舎内のチェックにつきましては,今後とも点検の徹底を図るとともに,改善等が必要と思われるものについては,対応に努めてまいりたいと考えております。  次に,市民課等の窓口業務は重要であるので,その対応についての所見とのことでございますが,各区役所市民課,市民センター,及び連絡所の施設の重要性につきましては,十分に承知をいたしておるところでございます。  今後も窓口にお出になる市民の皆様方の気持ちになり,応接等に十分配慮するようにより一層の指導を図ってまいりたいと考えております。  終わります。 21 ◯副委員長(蟹江将生君) 社会教育部長。 22 ◯社会教育部長(高橋美邦君) 2回目の御質問にお答えいたします。  長期延滞者に対する訪問回収といいますか,職員で取りに行くと,そういうまあ住所等わかっていて取りに行くということでございますが,全国的にもこれはユニークな御提言ではないかと,そのように考えております。  これでございますが,まあ先ほどもこの長期延滞者に対しましては,はがき,電話等でやっておりますが,これにつきまして直ちに訪問回収というのはですね,今後市の方から回収するまで持ってこないよと,こういう恐れも出てくるのではないかと。従来のとおり,じゃあもっと強く直接返却するように求めていった方がよいのか,また,さらにはそういう方々には貸出禁止等をですね,強行手段をとったらよいのか,いろいろ考えられますので,今後,対応策については検討させていただきたいと,そのように考えます。  また,一方,図書館利用者に対しましては,ざらに御利用の件につきまして,そういうものも含めまして,借り方につきましてPRをしてまいりたいと,そのように考えております。  以上であります。 23 ◯副委員長(蟹江将生君) 学校教育部長。 24 ◯学校教育部長(斉藤泰雄君) 補助教材についての再質問についてお答えをいたします。  小学校の国語を例にとりまして,96種類もの補助教材があるというふうにお話がございましたが,子供たちの教材の選定に当たりましては,既に届け出のあったものがこれだけの種類があるということで,この中からそれぞれの学校あるいは子供達の学習の状況等に応じまして選定し,それらを使用して学習を進めていくというふうな形になっておることについては,議員も御承知のことと思います。  で,これらの補助教材の使用について歯止めがないので学習の負担が過重にならないだろうか,こういう御心配でございますけれども,教材の主たるものはもちろん教科書でございまして,その教科書の理解をより深めたり早めたりするために,補助的に部分的に教材を用いるものが多いわけでございます。  で,各教師は計画的に教育課程を計画しまして,そして補助教材の使用についても位置づけたものを使っております。したがって,特にそういう計画の中で教師自身が過重負担にならないように,子供達の学習に負担がふえ過ぎないように留意をしながら進めていただいておるところでございます。今後もそうした過重にならないような指導を十分に進めてまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 25 ◯副委員長(蟹江将生君) 佐久間武仁委員。 26 ◯委員(佐久間武仁君) それでは第3回目の質問をいたします。  今までずっと図書館の未返却のことでやってきたのだけれども,こういう結果になった。そこでやっぱり新しい手法というか,考えなくちゃいけないと思うのですけれども,また同じようなことでやっては当然先が見えてくるわけですから,私はまあ単純な頭ですけれども,そば屋の出前のどんぶりの持ち帰りをちょっと連想したわけですけれどもね。やっぱり何らかやってみてその結果だめだったらば,やっぱりそういう私は決断というかなあ,そういうのが必要じゃないかと思うのですね。  まあ,ここには図書館長お見えになってませんけれども,私が図書館長の立場であるならば,そういうことをやってみたいなあという気がしているわけでございます。  いずれにいたしましても,十分とは言えない部分もありましたけれども,各所管部長から御答弁いただきましてありがとうございました。生活者の視点から提言を含め市民の声を質問させていだきました。  最後に,図書館行政はますます重要になってまいりますが,先ほどからお聞きのとおり,不明,未返却図書と,かなり損失になっております。図書の管理という面からも,未返却本について教育長より御見解を賜りまして,私の質問を終わります。ありがどうございました。 27 ◯副委員長(蟹江将生君) 教育長。 28 ◯教育長(山本義春君) お答えを申し上げます。  借りて行った方がお返しいただけない本が5,000冊もあるという事態は大変問題であろうと思いますので,どうしたらよいのかということにつきまして,先ほど部長がお答えしましたように,少し知恵を出したいというふうに考えております。  ただ,少しく言わせていただくならば,読書人あるいは読書をする心を持った方が,公の施設の中から市民共有の貴重な財産をお借りするわけでございますから,そういう方がルールを守らないでお返ししないということは,私にとってはまことに残念だろうと思います。先ほど御答弁申し上げましたように,学校教育の面では児童に読書する喜び,あるいは読書したあとの感動,そういうものを伝えたいということで,新しい学校の図書教育の充実を図ろうとしております。また,昨日は社会教育の面で図書館の充実を図ろうと,行政は努力をいたしておるわけでございますから,御利用される市民の皆さん方もそういう意識をぜひ持っていただきたいというふうにお願いしたいと思います。  ただ,具体的な回収方法については,少し知恵を出させていただきたいというふうに思います。  終わります。 29 ◯副委員長(蟹江将生君) 以上で佐久間武仁委員の総括質問を終わります。  議事の都合により暫時休憩をいたします。      午後2時15分休憩    ───────────────      午後3時15分開議 30 ◯委員長(市原治四郎君) 休憩前に引き続き委員会を開きます。  総括質問を続けます。中村敏夫委員。    〔中村敏夫君 登壇,拍手〕 31 ◯委員(中村敏夫君) 総括質問を行います。
     質問の第1,経済行政ですが,深刻な不況対策について伺います。  仕事はがた減り,資金繰りは月を追ってきつくなる一方で,この不況が夏まで続いたらもうどうしようもない。年を越して早くも3ヶ月が経過しようとしている中,景気の先行きを悲観的に見る中小企業,業者の声が強まっています。  昨年12月,中間決算を発表したトヨタ自動車は,3年連続の減益となったものの経常利益1,623億円を確保,企業のため込み利益である内部留保を半年間で約450億円上積みして,4兆784億円としています。業種や企業によって計上利益にばらつきはあるものの,大企業は軒並み内部留保をがっちりため込んでいます。  ところが,中小企業の利益を中小企業金融公庫の最新調査で見ると,4社に1社が赤字,ほぼ収支とんとんを加えると全体の6割に上っています。千葉県商工業者団体が昨年暮れに実施した中小業者の営業と暮らしのアンケート調査でも,売り上げが昨年同時比で減ったと答えたものが59.1%に上っています。どのくらい売り上げが落ちたかでは,2割から3割と答えたものが合わせて50%と一番低く,5割から6割落ちたと答えたものが合わせて21.2%を占めています。転廃業を検討していると答えたのが12.2%もあり,深刻さを物語っております。  政府の景気対策といえば,相変わらず大型プロジェクト中心の公共事業の増額であり,大銀行,大企業に対する手厚い対策であります。今,必要な不況対策は,日本の全事業所の99%,全従業員の79%を占める中小企業,業者に対して行うべきであります。不況で苦しめられている中小企業,業者の最も切実な要求は,仕事の確保とともに資金融資制度の改善であります。  質問に移りますが,一つは,仕事が半減した数ヵ月間受注がない,親会社から単価切り下げを強要された,など悲痛な叫びを上げている中小企業,業者に対し,千葉市としてどのような対策を講じているか伺います。  二つは,緊急経済対策資金など,融資制度の抜本的改善についてであります。長引く不況で資金繰りに一番苦しんでいる中小企業,業者にとって頼みの綱とも言える市の融資制度でも,金融機関の貸し渋りなどでますます借りにくくなっていることであります。調査によると,金融機関は無担保,無保証の融資の申し込みでも,法人代表者が70歳を過ぎている,返済能力がない,担保がない,資産のない保証人はだめだ,銀行取り引きが薄い,借入の実績がない,赤字法人は困る,等々,さまざまな口実を設けて融資を渋っているといいます。また,銀行や県保証協会から税務調査まがいの調査をされ,複雑な書類作成に追われ,仕事にならないと中途で融資申し込みをあきらめた業者が多いことも報告されています。  市は,このような実態を把握しているのか伺うものです。そして金融機関などにどのような指導をしているか,あわせて答弁を求めます。  三つは,不況をチャンスとばかり,日産自動車を初め大企業が相次いで合理化計画を発表していることです。2月23日,日産自動車が座間工場の閉鎖と8,000人の削減計画を発表したのを手始めに,2月25日に住友金属が3年間で3,000人の削減,NTTが96年度末までに3万人の同じ削減,日本鋼管が3年間で3,200人削減,東洋紡が3,000人の自宅待機など矢継ぎ早に打ち出しました。とりわけ日産自動車座間工場閉鎖計画は,1兆5,000億円もの内部留保をため込みながら,国内生産を海外に移す日産のグローバル戦略のもとで進められているのであります。しかも労働者や関連下請企業や地元自治体の座間市などへの事前説明もなく,突然の発表だったといいます。星野座間市長は,関連下請企業や地元自治体への影響は甚大,と対応に苦慮しているといいます。日産の一方的なやり方は身勝手で許されない,企業の社会的責任を果たさせるべきだと議会からも強い意見も出ていると聞いております。  さて,お伺いいたしますが,昨年12月,川鉄千葉工場の閉鎖計画が新聞で取りざたされたことがありましたが,今後,川鉄側が日産自動車座間工場のように,地元自治体に事前の説明もなく一方的に発表するなど許さないことです。そのために合理化計画などは千葉市との事前協議とすることを川鉄側に申し入れておくべきですが,お答えをいただきたいと思います。  質問の第2は,老人の地域福祉について伺います。  日本の高齢者人口は,90年2月時点で1,600万人を超え人口の13%を占めています。これが2020年には人口の4人に1人が65歳以上の高齢者となります。しかもこの中で70歳代,80歳代,90歳代のお年寄りが相当数占めるということであります。  現在,寝たきりが70万人,痴呆が100万人ですが,2000年には寝たきりが100万人,痴呆が150万人に及ぶと見られています。世界一長寿国の日本で人口の高齢化がどんどん進むと,核家族化など社会的変化も手伝って,老人の家族介護がだんだん不可能に近くなっていくと言われています。老人介護が原因で自殺や無理心中が首都圏で多発していることを見ても,お年寄りの社会的介護の必要性が生じていたのに,国や地方自治体が必要な手を打たずにきたことが原因であると言われています。  厚生省は,91年12月,21世紀の高齢化社会を展望して,高齢者保健福祉推進10ヶ年計画を打ち出しました。これを受けて,千葉市でも老人保健福祉計画作成のため,市内在住者の高齢者5,000名を対象とした実態調査を実施いたしました。民間でも千葉民主医療機関連合会が健康友の会と協力して,住民の手でつくる老人保健福祉計画を目指す生活実態調査を実施いたしました。この調査は千葉市内と周辺都市に居住する40歳以上の1万人近くを対象に14項目にわたって行ったものであります。  このうち,千葉市の分についてごく一部を紹介させていただきますと,世帯構成は全体で2人暮らしが一番多く,これに1人暮らしの人を加えると全体の44.7%です。70歳以上を見てみると,1人暮らしと2人暮らしで48.3%になります。2人暮らしの相手は80.7%が配偶者と答えており,核家族化が進んでいることが伺えます。健康状態では健康もしくは日常生活はほぼできると答えた人が90%,1人での外出は困難と答えた人が10%,また,現在,介護を必要としている人に現在の介護人について伺ったところ,回答者のうち47.8%は配偶者と答えているわけであります。さらに,仮に介護が必要となった場合の介護者については,やはり配偶者だと答えている人が一番多くなっています。そして連れ合いに死なれたら大変だと訴えているのです。  また,ヘルパーに何をしてほしいかの問いに対して,第1希望が寝たきり老人の介護,第2希望が通院介助,第3希望が食事の支度でありました。ヘルパーの希望回数は毎日と答えた方も数多くありましたが,週3回がトップになっています。  介護が必要になったときの生活の場所の問いについては,自宅でヘルパーなどの公的サービスを受けたり,ときどき公的施設に入所しながらも自宅での生活を希望する人が全体の68.5%になっています。  そして最後に,現在の高齢者問題や困っていることについても多くの回答が寄せられています。一切妻に任せているので寝たきりになったときのことは考えていないとか,娘に介護してほしいが恐しくて聞けないと,又,介護を必要になったときのことを考えると不安で自殺をしたくなり心がすさんでくる,こういう回答もございました。老人ホームに入所したいが料金が支払えない,在宅介護では限度がある,他県より公的施設が少ないのでつくってほしい,等々,多くの訴えも寄せられました。  そこでお尋ねいたしますが,一つに,市当局も老人保健福祉計画作成のため市内在住の高齢者を対象とした実態調査を実施しておりますが,調査の内容,方法,結果などについてお答えをいただきたいと思います。  二つに,老人保健福祉計画を平成5年度中に作成するとありますが,もっともっと住民や現場で活躍している人たちの声を聞く場所を積極的に設けて計画に反映させるべきですがどうか。  三つに,計画作成に当たって議会の意見も多く取り入れなければなりません。そのために各会派の代表も入った審議の場を設けるべきですが,お答えをいただきたいと思います。  次は,老人や障害者への給食サービスについて伺います。  先に紹介した民医連と健康友の会の実態調査でも給食サービスを求める声がたくさんありました。体の具合が悪くて食事の支度ができず,3日間何も口にしなかったという一人暮らしのお年寄りもいました。また,67歳の男性,一人暮らしのケースですが,脳梗塞後の右半身マヒで身障手帳2級,生計は生活保護,社会福祉協議会のヘルパーが週1回来ており,掃除,洗濯,調理,買物をしてもらっている,ヘルパーが来た日に本人は包丁が使えないため,大根,ニンジンを切ってもらい,肉を入れて煮たものを1週間に分けてそれを食べるという食事内容です。その他は豆腐や枝豆をゆでて食べるという程度であると。社会福祉協議会地区部会が月1回実施している昼食会には,本人は体が不自由で参加できないため,ヘルパーさんを通じて食事の宅配をしてほしいと頼んだところどうでしょう,宅配ボランティアがいないからと断られたということであります。毎日,同じなべに切ってもらっておいた野菜を継ぎ足していくという食生活を続けているのであります。また,80歳の一人暮らしの女性の場合は,腰痛がひどく買物にも行けず,近所の人の世話を受けているケースです。また,62歳の一人暮らしの男性の場合,病気のせいもあって買物や食事の支度ができず,栄養失調の状態で入院してくるケース。どのケースを見てもヘルパーの派遣回数をふやすことと,公的な給食サービスの実施が待たれているのであります。  私ども市議団は,先月,福岡県の春日市の社会福祉協議会を訪ねて,昭和50年10月から実施している福祉給食事業を視察してまいりました。ここでは65歳以上の独居老人,老人夫婦世帯,身障者,母子父子家庭,病弱者を対象に,毎日,昼と夜の2回,食事の宅配サービスを実施しているのであります。給食内容は1日1,700カロリーを基準とした献立で,料金は1食420円,1ヶ月で2万4,000円です。しかも正月はおせち料理,2月3日が福豆,3月3日菱餅,3月20日に彼岸おはぎ,5月5日柏餅といったように,各季節ごとの献立も提供する心配りでございます。給食を通じて季節を感じとってもらい,ボケ防止にも役立つと言っているのであります。また,毎日2回の宅配によって安否の確認と健康状態の把握にも役立つと,担当者に説明していただきました。  厚生省は,高齢者保健福祉推進10ヶ年計画に基づき,ホームヘルパー,ショートスティ,デイサービスを中心とした在宅福祉対策を進めていますが,これらの諸施策を補完する施策として在宅高齢者等日常生活支援事業,これを実施するとしています。そしてこの事業の一つとして宅配サービスを国庫補助対象とし,実施主体は市町村とすることを打ち出しました。このことによって春日市社会福祉協議会が実施してきた給食サービス事業は春日市に移管され,新年度は春日市の委託を受けて社会福祉協議会で実施していくとのことでありました。  そこでお尋ねいたしますが,一つは,千葉市でも社会福祉協議会で65歳以上の独居及び老人世帯を対象に給食サービスを行っています。新年度は10地区ふやして23地区に広げるとしていますが,給食サービスの対象者数とそれぞれの地区の給食回数はどのくらいなのか。そして,この際,春日市のように思いきって365日,毎日2食のサービス実施に向け取り組むべきだが伺うものであります。  二つは,平成4年4月1日,30年ぶりに社会福祉協議会基本要綱が改訂をされました。全国各段階の社会福祉協議会は,新基本要綱の制定を機に,それぞれの地域の実情に即して創意工夫に満ちた組織の整備と活発な活動を展開し,21世紀の豊かな地域社会づくりに向け努力を重ねることを決意する,とうたっているわけであります。千葉市の社会福祉協議会はどのように変わっていくのか,また,春日市の社会福祉協議会のように活発な活動が期待できるのか,あわせて伺うものであります。  質問の第3,建築行政については,アスベストの代替品として開発使用されているガラス繊維及びロックウールの安全対策についてであります。  労働省は,ガラス繊維やロックウールなどが眼や皮膚などへの健康障害だけでなく,動物に対する長期暴露試験でがん原性を示すことがあるとの報告を受け,平成5年1月1日付で,ガラス繊維及びロックウールの労働衛生に関する指針を労働基準局長名で全国に通達いたしました。内容は,ガラス繊維やロックウールの製造や吹きつけなど,作業現場などの保護眼鏡,保護衣,呼吸用保護具の着用,労働衛生教育等を細かく示しているわけであります。  お伺いしますが,千葉市内でロックウールやガラス繊維を使用している公共施設はどのくらいあるのか,また,この労働衛生に関する指針に基づいて,千葉市ではどのように対処しているのか伺うものであります。  質問の第4,用地買収について伺います。  代表質疑でも指摘しましたが,新年度予算の特徴の一つとして,一般会計で123億円余,都市開発公社で320億円余,公共用地特別会計で162億円,さらに競輪場の選手宿舎用地買収が63億円余,締めて670億円余という莫大な額に上っていることであります。バブル経済で急騰し続けた地価も,バブルが崩壊して下落しつつあります。銀行などの金融機関はバブルで土地を担保にどんどん資金を貸し付けた。ところがバブルがはじけたため,金融機関は不良担保不動産をたくさん抱え込む羽目となりました。  政府は昨年,不況対策として総合経済対策を打ち出して,金融機関が抱える不良担保不動産の買い上げ機関を創設したり,公共用地先行取得の名目で,このような不良不動産の買い上げを地方自治体へ押しつけてきたのであります。こともあろうに,バブル経済を引き起こしてぼろもうけをし,今日の不況をもたらした張本人である大銀行,大手証券会社,建設会社等を救済しようというのが政府の施策であります。首都圏を中心に地価は依然下落傾向にあると言われています。なぜ,今,莫大な用地を買い急ぐのかと疑念の声も出ています。  そこで質問しますが,政府の総合経済政策の一環として,これら用地を千葉市は買収しようとするのか,まず伺うものであります。  さて,今回は用地買収のうち,競輪選手宿舎用地の買収に絞ってお尋ねをしたいと思います。  一つは,中央区松波1丁目ボーリング場跡地ですが,登記簿謄本を見ますと,所有者は埼玉県所沢市の基和産業株式会社から,平成4年7月23日に東京都港区南青山の日色興業株式会社に,そして平成5年1月11日に財団法人千葉市開発財団に所有権が移転しているわけであります。それぞれの売買価格についてお答えください。  二つは,稲毛区園生町の南関東自転車競技会が所有の土地についてであります。この土地の初めの所有者は鈴木源之助氏でしたが,昭和36年6月3日,財団法人千葉県開発公社が取得したあと,昭和38年11月5日に千葉市所有となり,さらに昭和40年2月1日に横浜市中区の南関東自転車競技会所有となり,今回,千葉市の債務保証による千葉市土地開発公社が買収しようとするものであります。これで間違いないかどうか伺うとともに,それぞれの売買価格もお答えください。また,ここに競輪宿舎を建設するに至った経緯についても伺うものであります。  三つは,中央区中央港の南関東自転車競技会の事務所の土地であります。この土地は千葉県の公有水面埋め立てによって生じた土地です。昭和47年8月14日に南関東自転車競技会が買戻し特約付で千葉県から求めたものであります。このときの買収価格について伺うものであります。  質問の第5,最後でごさいますけれども,身近な生活相談については,東京電力の営業所について伺うものであります。  東京電力千葉営業所が美浜区幸町にあります。新増築建造物への配電や電気料の検針,料金の集金,修理やアンペアの変更,電柱の移設など幅広いサービス業務を行っています。ところが幕張,検見川,花園,花見川団地など,花見川区や真砂,磯辺,幕張西など美浜区の一部地域は,東京電力習志野営業所の管内に入っています。停電事故やアンペアの変更,ブレーカーの修理,電気料金の支払いといったとき,習志野実籾の営業所まで連絡をしたり足を運ばなければなりません。千葉市が政令指定都市になったというのに,電気のことではなぜ市内にある千葉営業所で用が足りないのかといった声が電気工事店などから強く出ております。実際,千葉市内の東京電力の営業エリアは,花見川区と美浜区の半分が習志野営業所で,土気地区は東金営業所と三つに区分されております。  千葉市民へのより身近なサービスが提供できるよう,市内はすべて千葉営業所管内とすべきであります。もし千葉営業所では手いっぱいで賄いきれないのでしたら,花見川区内に営業所をつくるよう東京電力に申し入れるべきですが,お答えをいただきたいと思います。  以上で1回目の質問を終わります。(拍手) 32 ◯委員長(市原治四郎君) 答弁願います。経済部長。 33 ◯経済部長(小野康一君) 私からは御質問1の経済情勢について3点の御質問をいただきました。順次お答えいたします。  まず第1点目の不況対策としての仕事の確保についてのお尋ねでございますが,御承知のように,中小企業を取り巻く経営環境は,バブル経済の崩壊並びに製造業を中心とする設備投資の低迷,個人消費の伸び悩みなどによる売上不振等,引き続き大変厳しい状態にあります。  このような状態に対応するため,本市におきましては,中小企業の融資の円滑化を図るため,地元金融機関などに資金を預託し,千葉県信用保証協会の保証に基づき事業資金の融資を実施し,中小企業の振興,育成に努めているところでございます。  平成5年度におきましては,金融対策事業費といたしまして,前年度に比較いたしまして15億2,179万7,000円を増額し,その伸び率は220%の増を計上しております。特に融資枠につきましては,前年度に比較し28億3,000万の増額を図り,その伸び率は153.8%の増大を図ったところでございます。  また,平成4年度におきまして,既に5月1日より緊急経済対策といたしまして,中小企業活性化対策相談窓口を開設するとともに,中小企業緊急経済対策資金を設け対応しているところでございます。  その資金の内容といたしましては,三つの運用がございまして,中小企業者に対して省力化設備資金として融資限度額が4,000万円,労働力安定化資金として2,000万円,経営安定特別資金として1,000万円の特別融資を設け,中小企業者の資金需要に対応しているところでございます。  しかしながら,景気は引き続き大変厳しい状況にありますので,平成5年度におきましても,緊急経済対策資金として運転資金3,000万を設け対応してまいりたいと存じます。そのほか経営相談及び診断などの実施によりアドバイス等を行い,中小企業者の育成に努めていく所存でございます。  次に,第2点目の金融機関に対する指導等についての御質問についてお答えしますが,当融資制度は,千葉市,金融機関,千葉県信用保証協会の3者の協調により成立しており,このうち1機関でも欠落しますと,融資制度を維持できない仕組みになっております。特に信用力の低い中小企業者に対しましては,信用補完制度により信用保証協会の保証付きで融資が受けられる制度でございます。  御質問の内容等につきましては,千葉県信用保証協会の指導に基づくものであり,取り扱い金融機関等が受付窓口で実施している内容でございます。しかし,銀行取り引きが薄いことや借り入れ実績がないなど等により貸し渋りはないものと思われます。  また,各種調査などにつきましては,融資事業でございますので,その企業の経営内容に応じた融資を実施する意味あいからも必要最小限の調査といたしております。したがいまして,必要書類また無担保無保証人制度などにつきましても,千葉県保証協会,金融機関等と十分協議して運用してまいりました。  まあ,いずれにいたしましても,中小企業金融対策は市の最重点事業でありますので,今後とも種々検討を加え,制度改正を行い,中小企業の振興,育成を図ってまいる所存でございます。  次に,第3点目の御質問で,合理化計画などは千葉市との事前協議とすることを川鉄側に申し入れるべきではないかという御質問にお答えいたします。  近年の社会経済情勢の早い動きの中で,大手企業,中小企業を問わず合理化を図ること,すなわち製品の高付加価値化や労働者の作業環境の改善,また生産性の向上を図るなどの合理化計画は,企業経営の根幹にかかわるものが多く,重要かつ機密性を有するものであります。  しかしながら,市といたしましては,ことに大手企業による合理化計画については,雇用問題など地域経済の振興,発展に大きくかかわる事柄が多く含まれることも少なくなく,多大の関心を寄せているところであり,健全な労使関係のもと,十分な事前の労使間の話し合いがなされた上で,そのような計画の推進をされることを期待するものであります。  今後とも本市といたしましては,国県の経済対策を見ながら,雇用の安定,地域経済の活性化を図っていきたいと考えております。  次に,質問4の用地買収についてのうち,所管にかかわる園生町の競輪宿舎を建設するに至った経緯についてお答え申し上げます。  選手宿舎は,競輪競技に参加する選手の休養を図り,また競輪の公正,安全を確保する上で大変重要な施設でございます。競輪発足当初は競輪施行者が専用の宿泊施設を持っていなかったため,一般の旅館などを利用しておりました。その後,競技の公正,安全と厳正な選手管理が要求されるようになり,昭和30年代後半から全国の競輪場で専用の選手宿舎が徐々に建設され,現在に至っております。  千葉競輪場の選手宿舎は,昭和39年6月にこれらの状況にかんがみ,自転車競技法の規定により競技部門全般を委託している南関東自転車競技会に選手宿舎建設をお願いし,昭和40年9月に現宿舎が建設されたものでございます。  なお,千葉県競輪組合もこの選手宿舎を千葉競輪と同様に利用いたしております。  終わります。 34 ◯委員長(市原治四郎君) 福祉部長。 35 ◯福祉部長(長島照男君) 質問2,老人福祉行政について順次お答え申し上げます。  初めに,老人保健福祉計画についてでございますが,調査内容は国県が示しました65歳以上の一般高齢者及び要介護高齢者に対する高齢者生活実態調査に加え,本市独自にこれから高齢者となられる40歳から64歳までの方々に対する保健福祉に関する市民意識調査の2種類のものを実施し,現在,集計,分析中でございます。  次に,住民の声,施設職員等の現場の声を聞く場を設けることについてでございますが,当計画は寝たきり老人や痴呆性老人などの介護を要する高齢者,さらには介護に当たる方のニーズを踏まえて作成するほか,庁内の計画作成組織としてのワーキンググループの構成員に,保健所の保健婦,福祉事務所のケースワーカー等を含め,福祉現場の考えを反映させるべく努めているほか,施設関係の方々にも御参加いただいているところでございます。  また,当計画の御審議をいただいております社会福祉審議会には2名の市会議員の参加を,また老人福祉専門分科会には各種専門分野から幅広い方々の参加をいただいており,その中に1名の市会議員の方の御参加もいただいております。  次に,給食サービスについての御質問にお答えいたします。  給食サービスにつきましては,ボランティアの協力により,手づくりのものをできるだけお年寄りの好みに合った温かい食事を宅配することにより,安否の確認や交流の確保,栄養の確保等の手段としてより有効かと思われます。  本市では,ボランティアの協力により千葉市社会福祉協議会が実施しており,平成4年度10地区382世帯から,平成5年度では23地区573世帯と地域の拡大を図ったところでございます。また,回数につきましては,1日1食月一・二回から週2回となっております。  なお,国におきましては,平成4年度より補助対象事業として制度化しております。この内容は,週4日,1日1食,利用者数30人以上となっておりますことから,本市への導入については,現在他市の状況等を調査しながち,よりよい給食サービスのあり方について検討を進めているところでございます。  次に,社会福祉協議会の活動についてでございますが,より地域に密着した地域福祉活動を展開するため,平成5年度では社会福祉協議会本部の組織を拡充するとともに,各区に社会福祉協議会区事務所を区役所内に設置することといたしております。  こうしたことにより,地区部会活動等の活発化,組織化が図られ,給食サービス等のより一層の充実も期待されるものと考えております。  終わります。 36 ◯委員長(市原治四郎君) 建築部長。 37 ◯建築部長(奥 貢君) 質問3の建築行政についてお答えいたします。  1点目のガラス繊維,ロックウールを使用している公共施設はどのくらいあるのか,との御質問でございますが,ガラス繊維,ロックウールとも断熱,遮音,吸音材料として,また,ロックウールは耐火材料としても大変すぐれた材料でございますので,これらを必要とする施設及び場所に使用しております。  主な施設を申し上げますと,栄町立体駐車場は鉄骨の耐火被覆材料として吹き付けております。  次に,2点目の安全対策についてでございますが,指針は労働基準局から本年1月,ガラス繊維,ロックウール各工業会へ労働衛生に関する指針として要請され,各労働基準監督署へその旨周知されたものでございます。内容をお聞きしましたところ,製造業並びに取り扱い作業に従事する労働者の健康障害を未然に防ぐことを目的としており,建設現場では取り扱い作業にかかわる事項が関係してまいりますが,吹き付け作業,動力による裁断加工作業,破砕,除去,解体作業の方法,管理面の留意点が示されております。  このうち,動力による裁断加工作業及び破砕,除去,解体作業については,粉じん障害防止規則の適用を受ける作業でありますことから,これまで規則に従い行われてきております。  吹き付け工事につきましては,今回新たに具体的に示されたものでございますが,業者独自の衛生対策として防塵マスクの着用,防塵眼鏡等による目の保護,ビニールシート等による飛散,拡散の防止等が行われてきましたので,今後ともさらに安全には十分注意するよう指導してまいります。  また,既に建設されております施設における人体への影響等につきましては,国からの指針など情報の収集に努め,所管部局と協議し対応してまいりたいと存じます。  終わります。 38 ◯委員長(市原治四郎君) 財政部長。 39 ◯財政部長(飯田征男君) 用地買収について,所管につきまして御答弁申し上げます。  まず,予算に計上された用地取得費は,国の総合経済対策に基づく金融機関の不良債務を解消するためのものではないか,こういう趣旨のお尋ねでございます。  用地取得の基本的な考え方につきましては,都市づくりを円滑に推進するため,事業に必要な用地を計画的に取得しておくことが極めて重要なことであると認識をいたしております。平成5年度予算の用地取得費につきましても,このような考え方に基づきまして,補助対象及び起債対象となる街路,公園等の事業用地の取得費を増額計上したほか,公共用地取得事業特別会計による消防施設用地,仮称中央図書館,生涯学習推進センター用地等の新規事業の用地取得費を計上したこと,さらに加えまして,昨年10月に設立をいたしました土地開発公社の活用により,適時適切な計画的な公共用地の先行取得を実施し,公共事業にかかわる用地のストック率を高め,公共施設の整備を円滑に推進するため所要の用地取得費を計上いたしたものでございます。  次に,競輪選手宿舎の用地買収についての御質問にお答えをいたします。  第1点目の土地取得価格についてでございますが,千葉市開発財団が日色興業株式会社から取得した中央区の松波1丁目の1番の宅地,3,085.66平方メートルの用地の価格につきましては,不動産鑑定価格によるものでありまして,1平方メートル当たり205万円で,総額が63億2,560万3,000円でございます。  この内訳を申し上げますと,千葉市が街路用地及び競輪選手宿舎用地として買収を依頼したものが,全体3,085.66平米でございますが,このうち約60%,1,852平方メートル,37億9,660万円で,また,南関東自転車競技会より事務所用地として買収を依頼されたものが全体の約40%,1,233平方メートル,約25億2,900万円でございます。  また,基和産業株式会社と日色興業株式会社との取り引き額についての御質問がございましたが,プライバシーの保護の観点から,私から具体的な売買価格につきましてはお答えできませんが,日色興業が当該用地を開発財団に処分するに当たりましては,建物解体費や税等の経費を負担しておりますので,これらの経費と基和産業からの取得金額を合わせた経費は,日色興業が開発財団に処分した価格とほぼ同額であると,このようにうかがっております。  いずれにいたしましても,当該用地の取得に当たりましては,本市の取得事由を十分に説明をいたしまして御協力をいただき,適正な価格で取得いたしたものでございます。  第2点目の園生町にある南関東自転車競技会の所有の宿舎用地の売買の経緯と金額は,という御質問でございますが,まず売買の経緯についてでございますが,不動産登記簿で確認いたしましたところ,御質問のとおり,鈴木源之助氏から千葉県開発公社,千葉市,南関東自転車競技会へと移転いたしております。  次に,売買価格についての御質問でございますが,当該用地につきましては,昭和39年当時,南関東自転車競技会から千葉市に競輪宿舎建設用地のあっせんの依頼がございまして,千葉市が昭和39年10月28日に払い下げをしたものでございます。この土地につきましては,当時,鉄鋼短期大学用地として市が取得した用地でございますが,同計画が諸般の事由によりまして中止されたことに伴いまして,競輪選手宿舎用地として南関東自転車競技会に処分をいたしたものでございます。  当時,昭和39年でございますが,払い下げた価格でございますが,1坪当たり6,500円で総額で750万7,500円となっております。今日まで競輪宿舎用地として活用いたしておりましたが,昭和63年に選手宿舎の整備改善に関する標準指針が改正されまして,競輪選手宿舎は施行者である千葉市が整備しなければならないことになりまして,競輪宿舎用地の確保が必要になったわけでございます。幸いに標準指針に合う松波町の旧ボーリング場跡地を買収することができまして,競輪選手宿舎整備計画を進めているところでございます。  これに伴いまして,南関東自転車競技会が園生町に所有をいたしております現選手宿舎用地が遊休地となることから,都市計画道路,磯辺茂呂町線の事業の促進を図るための代替地として活用することとなり,市から依頼をいたしまして,土地開発公社と南関東自転車競技会との間で,現在,買収交渉が進められているところでございます。  第3点目の中央港にある南関東自転車競技会千葉事務所用地の売買経緯と金額についての御質問でございましたが,当該用地につきましては,昭和47年の8月の14日に南関東自転車競技会が千葉県より事務所用地として取得した土地でございます。このたび松波町の旧ボーリング場跡地に事務所を新築することに伴いまして,中央港にある事務所用地が遊休地となることから,千葉中央港土地区画整理事業を推進する目的で,千葉市の要請によりまして,土地開発公社と南関東自転車競技会との間で買収交渉が現在進められているところでございます。  以上でございます。 40 ◯委員長(市原治四郎君) 市民部長。
    41 ◯市民部長(平井通矢君) 質問の5,身近な生活相談について,東京電力株式会社への諸手続の御質問にお答えをいたします。  御指摘のとおり,東京電力における千葉市内の所管は,千葉営業所を初め習志野,市原,及び東金営業所に分かれております。  東京電力に問い合わせをいたしましたところ,一般家庭からの契約電力及び名義の変更手続につきましては,営業所に直接電話,または検針員に申し出することにより手続ができることになっております。また,料金の支払い方法を口座振込にする場合につきましては,取引銀行の窓口もしくは営業所でも手続をすることができます。これらの手続は所管に関係なく取り扱っております。  電気工事店からの引込工事などの諸手続のうち,軽微なもの以外につきましては,所管の営業所へ手続することになっております。  いずれにいたしましても,市民生活に密着した問題でございますので,今後,千葉営業所で対応できるよう東京電力に強く要望してまいりたいと考えております。  終わります。 42 ◯委員長(市原治四郎君) 中村委員。 43 ◯委員(中村敏夫君) 2回目お尋ねします。  順序ちょっと変えますけれども,ロックウールの安全対策ですね。まあ安全には今後十分注意するし,栄町の立体駐車場なんかのね,安全性についても,関係部局と国なんかと相談するということですから,まあ十分やっていだきたいですね。  それから,今の東京電力ですね。千葉市内でガスでも水道でもですね,税務署でみんな市内で間に合うのに,なぜ電気だけがね,市内で間に合わないのだというのが,電気工事店などからのね声なんですよね。  まあ,今,幸町にある千葉営業所でね間に合うようにね,東京電力にまあ強く申し入れるということですけれども,もう手いっぱいだと,こう言っているのですね。私も行ったのです。手いっぱいだと。もし手いっぱいだったらですね,花見川区にね営業所つくらせるとかね。そういうことでこれもひとつ要望しておきます。  まず,それではですね,不況対策からまた伺いたいと思うのですけれども,資金融資制度ですね,銀行取り引きが薄いとか借り入れ実績がないなどで貸し渋り等はないと思われると,相変わらずのね,判で押したような経済部長の答弁ですよ。代表質疑でも聞いて同じなんですね。同じ答弁期待するのだったら,私ね,総括質問でやらないのですね,代表質疑では時間がないからあの程度で済ませましたけれども,また同じですよ。なぜ私が総括質問でこの問題をね質問するのかね,もっと実態をね,つかむよう努力しなければだめじゃないですか。(「そうだ」と呼ぶ者あり)  業者の団体が発行している新聞のね記事にね,紹介されていたのですけれどもね,ちょっと紹介しますとね,千葉市内の26歳の自営業者が無担保,無保証人の制度で300万円の融資を申し込んだ。ところが,銀行はですね,あなた若い上,26歳,若い上に事業経験が2年で浅いから,こういう理由でですね,保証人つけることを要求されたというのですよ。で,この方はですね,銀行からそう言われたからですね,もうとにかく保証人になってくれる人をあちこちね,探したのだけれども,今どきですからなかなか保証人になってくれないというので,思いあぐねて,商工団体に相談に行ってですね,それがわかった。それで商工会と本人と銀行側と交渉した結果ですよ,やっと本人の希望するお金が借りられたというのです。この銀行どこだと思いますか,千葉銀の新検見川支店なんです。確めてみてください。  もう一つはですね,いっぱいあるけれどもね,あんまり紹介する時間がない。縫製業をやっている方ですけれども,同じく無担保無保証人の融資を申し込んだところ,今度は県の信用保証協会からですね,あなたは保証人かね担保つけろと,それでなければ貸せないと,こう言われた。で,この方がね,市に問い合わせたら,市の中小企業ね,相談センターがですね,あなたは市民税の均等割以上払っているからね,条件整っていますよ,だから信用保証協会があれこれ条件つけるのはおかしいと。こういうことになってですね,今度県の保証協会とかけ合ってね,やっと希望どおりの融資が受けられた。こういう事実があるのですよ。これはまあ交渉してやっと借りられた例ですけれどもね。そのほかですよ,困っている人の例はたくさんあるのですよ。  例えばこの際ですからちょっと紹介しますけれども,ちっぽけな印刷会社ね,有限会社ですけれども,市民税がゼロだということでね,社長が保証人になって,また別会社でね勤めている奥さんがね,また保証人になった。ところが何と言ったか。家族同族の保証人2人じゃだめだと,こう言われた。どうしても融資受けたいのだったらね,夫婦別れして他人になりなさいよとまで言われた。もうその方はね,心外に耐えないと,こう言っているのですね。これが皆さん,部長,経済部長,この不況下でね,千葉市がやっている融資制度だ,実態なんですよ。  ある理容店,床屋さんの場合ですね,市民税は均等割以上払っているけれども,所得が少ないという理由で,これまた会社員の夫が保証人になっている。また自宅も担保に入れさせられた。そうして200万借りたのですよ。めんどうな手続に追われて銀行に行ったり来たりですね,融資受けるまでに申し込んでからお金もらうまで,200万もらうまで6ヶ月かかった。  それから,これも小さな個人会社で法人ですけれども,当期利益ね,今期は利益があったけれども,累積赤字があると税額出ないのですね。税金払わないでもよいと税法の仕組みになっている。そうすると市民税が出てこないためにですね,無担保無保証人制度が使えない,こんな矛盾もあるのですよ。だから法人でも個人でも不況で,今,経営が大変ですよね。さっき私がなぜ,業者団体がね,アンケート,あれやってもう半数以上が赤字だと言っているわけでしょう。それがこの不況の実態でしょう。利益がないからね,もうけが薄いからって貸さなかったらね,何のための融資制度なんですか。  そういう意味で千葉市はですね,中小企業金融対策は市の最重要事業だから,今後とも種々検討を加えてね,制度改正を行い中小企業の振興育成を図っていく,こういうことを経済部長言っているわけですけれども,だとすれば今私が挙げたような例ね,銀行や信用保証協会,制度に乗っかっているやつですら貸し渋りしているわけですよ。あるいは,いろいろな理由つけてですね,貸さない。まだまだ私どものね,目の届かないで困っているね,申し込んでも借りられない業者っていっぱいいると思うのですよ。そういう人たちにね,今,本当にのどから手が出るほど資金がほしいという人,こういう人に貸せなかったらね,何のための不況対策だと言えるのですか。  そういう意味で今,私が言ったようなことが制度改正,今後検討するという中に含まれるのかどうなのかね,含まれると解釈してよいのかどうかね,はっきりお答えいただきたいと思うのです。  それから,まあ次はですね,こういう中小業者のために生活つなぎ資金融資制度,これは市独自でつくることを提案したいわけですけれどもね,例えば零細業者というと,夫婦でたいがいね,助け合って営業しているのですよ。ところが夫が,または奥さんがですね,病気で倒れると商売にならない。だから治るまでね休業しなければいけないのですね。そのかわりまた元気になってきたら夫婦で歯を食いしばってね,頑張るのですよね。そういう例だとかですね,あるいは売り上げが激減したために生活できなくてですね,生命保険解約して食いつないでいるという例,たくさん聞いているのです。そういう自営業者のために,今,一番大変なときなんだから頑張ってくれとね,営業やめるのではなくて頑張るというそういう立場からもですよ,中小業者の振興育成を口に唱えるならば,そういう人たちに一定の資金を貸し出す,これが生活つなぎ資金融資制度と,こう言っているわけですけれども,こういう制度を市独自でね一定の額を設けてですね,県の信用保証協会がどうのこうの指導している,そんなめんどうくさいことじゃなくて,市独自の判断で貸し出せるような,そういうね生活つなぎ資金をつくるべきだけれどもね,これは本当にですね,経済部長からはっきりお答えをいただきたい。  それから,次は川鉄千葉工場への申し入れの件ですけれども,はっきりした答弁がなかった。そこで市長にね,お伺いしたいわけですけれども,あの日産自動車座間工場でね,地元自治体にも何の連絡もなく一方的にね,工場閉鎖。で,あの生産ラインをですね,みんな取っぱらって海外もっていっちゃうというのでしょ。あの日産座間工場がね,できるときに地方自治体が大変ね援助もしたと,力も入れて市政もつぎ込んできたと。企業の一方的な都合でね,もうからないとかなんとか言って内部留保ため込みながらですね,工場移転させられちゃう,とんでもないと,こう言っているのですね。議会筋でもそういう声どんどん出ているのです。  で,去年の12月議会でもね,うちの野本議員が質問したのだけれどもね,いや,そういう新聞に書かれている事実はありませんと。まあ工場長が言ったとかね。市長もコメント言ったけれども,そういう意味でコメントしたのじゃないとか言われましたけれども,あの川崎製鉄所でもね,ホワイトカラーの700人,800人のね,合理化計画があるとかないとかね,新聞紙上でちらほら出ているのですよ。だからなければよいのですけれども,もしあの川崎製鉄千葉工場もですね,もう採算が合わないからとか,そういう企業の都合でですね,閉鎖させてもらうなんてことがあったら大変ですよね。  そういう意味でですね,今までですね誘致してきたりですね,港湾つくったりですね,道路つくったりですね,県やね地元自治体がね,あるいは固定資産税減免したりですね,大変な協力してきたわけでしょう。だから今,不況だという口実のもとに企業の都合で一方的にね,企業閉鎖などがないようにですね,事前に地方自治体の責任者である市長のね,権限ですし義務だと思うのですね。そういう意味で川鉄側に,今から申し入れておくことが必要だと思うのだけれども,市長のお考えを聞かせていただきたいと思います。  まあ,次は給食サービスですけれどもね,新年度23地区に広げる,対象世帯もふやすというけれども,お話聞いたら月1回とか2回でしょう。多いところでも週2回,しかも1日1食だけ。これではですね,今,私が紹介したですね,あのお年寄りのニーズにね,こたえきれないということです。もう一度春日市の例,御紹介いたしますけれども,1年間365日,休みなく毎日昼と晩の2食をですね,自宅まで届けてやっているのです。ところがね,1日1,700カロリーの計算でね,献立つくっているから。しかし朝届けないのですね。朝持っていけないのだけれども,しかし栄養のバランス,健康をおもんぱかってですね,昼と晩を持っていくけれども,朝も牛乳かパン,軽くとってくださいよ,こういうところまでね,きめ細かに心配りやっているのです。ただ毎日持っていくわけじゃないですからね,息子のうちに行く,どっか行くというのでね,あすは要らないなんてね,そういうこともちゃんと受け付けてですね,きめ細かにこう。千葉市の場合は健康の安否なんてんでね,ヤクルト配って,これ3日ぐらいたまったって知らぬふりして声もかけないで行っちゃうと。この食事のサービスというのはね,昼届けて,また晩に届けるときに昼のね容器を取りにくる,食べてなかったらね,おかず残したらですね,ああこれは何か具合悪いというので,健康状態の把握にも役立つし,安否の最大の方法だと,こう言っているのですね。だから給食サービスをやるとすればですね,週にね4回とかですね5回で,1日1食なんてね,1日1食でね済むわけないですから,やるのだったら春日市のようにですね,365日,最低でも2食ですね配食できるような,そういう給食サービスの実施をですね,改めて求めますけれども,福祉部長のですね決意のほどをね,ひとつ披瀝をしていただきたい。決意がないなんてあれもそんなことないね,はっきり答えてください。  それから,春日市のね給食サービス事業ね,私ども行ってね,市じゃないのですね,社会福祉協議会の担当者からお話聞いたのだけれども,私どもはこの給食サービスがね,全国の模範になっています,千葉市さんのあなた方を含めてたくさんの皆さんがね,視察に来てくれておりますとね。そしてこれまでね,昭和50年から始めたけれども,1回の食中毒事故も起こしてない,日本一のね福祉サービスをね維持するのだってんでね,市の福祉部長じゃないですよ,福祉担当者,社協のね,担当者が誇らしげに語ってくれましたよね。今度私ども微力でやってきたけれども,今度ね春日市が事業主体者なんでね,もっとよくできますてんでね,こう語ってくれたんですね。このね社会福祉協議会,じゃあ給食サービスだけやっているかといったらね,老人下宿事業ってやっているのですよ。ちょうど何というのですかね,私ども部屋見せてもらったら,南向きのね温かい明るい部屋でね,1人で個室なんです。それでそこにちやんとね,2食同じように食事届けてね,ほんと極楽ですとおばあちゃんがね,語ってくれましてね,ほんとうらやましくなるようなね。  そこで千葉市もね,社会福祉協議会が要綱ができてね,今度,区役所に事務所設けてやるということですけれども,本当に千葉市の社会福祉協議会が今度の機構改革,体制強化で,春日市並みとまで言わないけれども,本当に期待できるようなですね,福祉のね実践部隊としてね,そういう活躍を期待できるのかどうか,そういう指導をするのかどうかも合わせてですね,お答えをいただきたいと思います。  あと競輪選手宿舎の問題ですけれども,これまで競輪場のメインスタンド建設に61億,周辺整備に15億円,締めて76億円ですよ。そして今度は選手の宿舎の建設ということで土地代だけで63億円,これに宿舎の建設費加えたら大変な額に上ると思うのです。しかも宿舎用地が1平米当たり205万円,63億2,560万円,まあこのうちですね,40%が競技会が買うということですから,それにしたって土地代,千葉市の負担40億前後でしょう。競輪会計,一般会計への繰り出し調べてみたらね,今から20年前の昭和48年は24億円ですよ,千葉市へ一般会計。49年が29億円,50年が28億円,ところがここ数年は19億円でしょう。この20年前と比べるとね,毎年ね10億近く減っているのですね。ですから市財政逼迫の折ですね,競輪事業にね,こんな金かけるのはかけすぎじゃないかという批判もね,議員の間からもあるのですよ。  それから,他都市の競輪場もいろいろ調べてみましたけれども,競輪宿舎用地ね,ほとんどがね競輪場内にあるのですね。つくってあるし,これからつくるという。あの川崎聞きましたら,川崎もですね,競輪場の中につくれないので用地探してね,平成4年度10億の土地代でね,計上したと。川崎ですら10億ですよ,競輪の宿舎用地。千葉市は皆さん40億のお金です。あの一等地にですね,競輪選手宿舎用地ね,線路際ですしね,あの千葉市の一等地にあそこに競輪宿舎つくる,本当に向いているかどうか,もったいないという声もあるのだけれども,一体ねどうなのかね,ほかに適当な土地なかったのかどうかね,聞きたいと思います。  それから,二つはですね,北九州の場合ですけれども,小倉区と門司区に二つの競輪場持っている。ところが選手宿舎はね,小倉の競輪場の中にある宿舎一つでね,間に合わせているのですよ。門司で開催する場合にはバス乗っけてですね,送り迎えしているわけですからね。だから千葉市の場合も今の園生にある土地にね,選手宿舎つくりかえてね,それで十分バスで送迎できると思うのですね。門司でもやっているわけですから,そういうことで園生の土地にね,選手宿舎つくりかえることを求めたいと思います。  それから,三つはですね,南関東競技会が所有している園生の土地ね,10億で買おうというわけでしょう。ところがここは幾らですか,さっき言ったけれどもね,750万円ですよ。買ったときは750万,今度,売ろうとするときは10億円。ところが県から買った土地がですね,あれが幾らですか,3,688万円で払い下げ受けている。ところが今度,市に売ろうとするのがね,17億3,552万円ですよ。何だと,何でこんな自転車競技会にね,莫大なもうけさせるのかとね。市がこの自転車競技会から二つの土地を買うのはね,不自然だという人もいるわけですけれども,一体だれからね,この土地買うように依頼されたのか,これをね,お答えをいただきたいと思います。  ちょうど1分残して2回目の質問終わります。 44 ◯委員長(市原治四郎君) 答弁願います。経済部長。 45 ◯経済部長(小野康一君) 5点ほどの質問をいただきましたが,質問と答弁が前後しますが,お許し願いたいと思います。  まず川鉄に申し入れの件でございますが,(委員・中村敏夫君,「市長に聞いている」と呼ぶ)これは私の答弁に関連しますので答弁させていただきます。関連しますので私からまず答弁させていただきます。  川崎製鉄の合理化については,91年度に策定いたしました5ヶ年計画をその後の経済情勢の悪化を踏まえ,現在,見直しの検討中と聞いております。また,その鉄鋼部分の一部である千葉製鉄所の合理化についても,現在,検討中とのことですが,合理化計画が実施される場合も,余剰人員については定年退職者の不補充グループ会社を中心とする出向などで対応するように聞いております。  いずれにいたしましても,合理化計画は労働組合の了解を得た上で進められていることでありますので,今後とも情報交換を密にしてまいりたいと存じます。  それから,質問1点目にございました銀行の貸し渋りについて,事例を挙げられて質問がございました。これらについては私どもも当初,各銀行に対して中小企業育成に対して,うちの融資制度,適正に執行してほしいということを申し入れてございます。しかしながら,この制度自身の取り扱いにつきましては,すべて千葉県信用保証協会の保証付で融資しておりまして,融資資格を満たしている申し込みに対しましては,融資対象者としております。  しかしながら,融資事業でございますので,例えば債務不履行者,あるいはまた銀行取引停止処分者,あるいはまた代弁済者などにつきましては,融資の対象となりません。また,過去の利用状況といたしましては,特約違反とか,あるいはまた資金使途違反などがある場合は,融資を考慮する場合がございます。(「どういう場合だ」と呼ぶ声あり)ただし,これですね,制度の問題でございますので,制度以外にですね,適正に制度を適用して,それ以外にですね,そういう問題があるならば,うちの方でもそれなりに調査して適正に執行したいと,こう思います。  それから,2点目に御質問のございました生活つなぎ資金制度でございますが,この千葉市の融資制度につきましては,先ほどから申しておりますとおり,3機関の協調融資でありまして,生活つなぎ資金は保障対象になっておりません。取り扱いについては難しいものと考えております。  しかしながら,私どもの方では先ほど来,御説明申し上げておりますとおり,緊急経済対策をしたり,また,いろいろな相談もしております。  また,質問の中で今後,改正の中にそういうことを考えるのか,こういうことでございますが,これについては将来の研究課題とさせていただきます。  それから,競輪の宿舎関係で,なぜ松波に建設するのか,こういうことでございますが,このことにつきましては,63年7月に監督省から通達がきまして,宿舎につきましてはあくまでも施行者で建設しなさい,それから建設する場合は競輪場内,あるいはまたその近くに建設しなさい,そして管理も施行者で行いなさい,こういう通達がありました。千葉市におきましては,千葉市の格から申しますと,63年7月から3年以内に建設しなさい,こういうことでございます。これは既に時限過ぎておりますので,そういうことから今まで土地の対策についていろいろ手を尽くしましたが,最終的には租税の問題とか,こういうことでなし得なかったのですが,今回,松波に適正な土地が見つかりましたので,そこに建設を予定するわけでございます。  終わります。 46 ◯委員長(市原治四郎君) 財政部長。 47 ◯財政部長(飯田征男君) だれが買ってくれと言ったのかという御質問でございますが,松波の旧ボーリング場跡地につきましては,平成4年の6月に国土法に基づく届出が千葉市になされたわけでございまして,それで知り得たものでございまして,当該用地の一部が都市計画道路,幕張町弁天町線にかかわる土地でありますことから,事業への協力を地権者に打診をいたしました。で,向こうの意向としては,道路部分のみの分割では譲渡することができないが,一括譲渡であれば検討する余地があるということでございました。  そこで,全庁的にこの用地につきまして利用計画を検討したところでございまして,取得の方向で検討してまいったわけでございます。そこで千葉市としては土地利用計画を調整いたしました結果,全用地3,085.66平方メートルを千葉市が全部取得することになりますと,土地の取得費が多額になりまして,財政負担が大きいので,南関東自転車競技会に取得方の協力を要請いたしました。その中で千葉市が全体の約60%,南関東自転車競技会が約40%を取得するということで合意をいたしたものでございます。  市の土地利用につきましては,幕張町弁天町線の用地と,それから競輪選手の宿舎用地として活用をすることになりまして,長年,懸案となっておりました両事業の促進が図られるばかりでなく,中央港土地区画整理事業及び磯辺茂呂町線の整備促進もあわせて図ることができるので,積極的に用地買収交渉を進めまして,市と南関東自転車競技会の要請に基づいて開発財団が一括取得したものでございます。  以上でございます。 48 ◯委員長(市原治四郎君) 福祉部長。 49 ◯福祉部長(長島照男君) 老人福祉行政に関する2回目の御質問にお答え申し上げます。  まず,給食サービスに対する決意についてお答え申し上げます。春日市は人口9万3,000人,給食対象者数116人という内容でございますので,春日市と同じ内容で給食サービスを実施することは困難かと存じますが,現在,社会福祉協議会で実施しております給食制度をさらに充実してまいりますとともに,給食サービス事業が国の補助対象事業となりましたので,よりよい給食サービスのあり方について検討してまいりたいと存じます。  次に,社会福祉協議会の強化についてお答え申し上げます。新年度より社会福祉協議会本部を現状の係体制から2課体制とするとともに,各区にその事務所を設けて,地域福祉のより活発化を促進し,地区部会の組織化,活性化をもたらすことが給食サービスの充実にもつながるものと考えております。  終わります。 50 ◯委員長(市原治四郎君) 中村委員に申し上げます。残り46秒でございます。中村委員。 51 ◯委員(中村敏夫君) 46秒以内で消化しましょうね。  松波の土地ね,さっき適地かと聞いたのでね,答えてない。それから,あそこはね,本当にどうしても買うのだったらですね,議員の中にも出ているのです。あそこに市営住宅でっかいの建ててですね,市営住宅つくったらどうだ。あるいは都市型のね,老人福祉施設にしたらどうかという意見もあります。それから,南関東自転車競技会の二つの土地ね,この買収不明朗だと,このことを言っておきたいと思います。  それから,私が言ったね,中小企業,ああいう人に貸さなかったら絵にかいた餅じゃないですか。抜本的なね,見直しを求めておきたいと思います。  以上です。 52 ◯委員長(市原治四郎君) 中村敏夫委員の総括質問を終わります。  以上で本委員会の総括質問を終わります。  次に,議案第12号から第30号までの19議案について,分科会報告,意見表明,採決を順次行います。  なお,分科会報告につきましては,お手元に配布のとおりでございます。    ───────────────       第1分科会報告  財政局につきましては,  国の財政方針と本市予算との関連,市債の発行と債務負担行為の活用が将来の財政に及ぼす影響及び償還見通し,政令市移行に伴う財政上のメリット,財政調整基金の残高及び積み立てと取りくずしの基本方針,単独事業費に占める大型プロジェクトの内訳,国庫補助負担率の恒久化に伴う影響額,県事業負担金の状況,ハード・ソフト事業の内訳,民活プロジェクトの内容と民活型予算の意義,市債管理システムの見直し理由,宝くじ関係助成金収入の使途,公共公益用地の取得方針,扇屋ジャスコ跡地の買収経緯及び関係局部との協議状況並びに建物調査の内容,教育委員会のポートスクエアビルヘの移転に伴う影響,収納率における政令市との比較及び路線バス車内広告等の効果等について質疑が行われたほか,将来の財政負担を考慮した市債の発行,ソフト事業の充実,地域間格差の解消と政令市のメリットが反映される予算編成,県事業負担金の削減,扇屋ジャスコ跡地買収に当たっての慎重なる対応等を要望する意見が述べられたのであります。  総務局につきましては,  職員数における条例定数と予算措置人員との乖離及び政令市との比較,移譲事務に伴う職員数と市民サービス,時間外勤務の実態ととらえ方,年次休暇と療養休暇の取得状況,ドナー休暇制度への対応,女性職員の管理職への登用状況と他市との比較,ワープロ・パソコンの導入状況と個人購入ワープロヘの助成の考え方,ホストコンピューターの管理,情報公開制度の具体的内容及び実施時期並びに個人情報保護との関連,政治倫理の確立のための資産等の公開と情報公開との関係,カンボジア選挙監視要員派遣推薦の経緯等について質疑が行われたほか,職員の増員,繁閑を考慮した職員の流動的配置,情報公開制度の早期実施等を要望する意見が述べられたのであります。  企画調整局につきましては,  扇屋ジャスコ跡地買収における建物調査結果後の対応,女性会館オープンまでのスケジュールと交通アクセス,平和事業の予算額と事業内容,政令市移行記念モニュメントの内容,イメージソングの完成時期及び市歌との関連並びに作詞・作曲家名,文化行政のあり方,大学関係機関連絡懇話会の開催回数と内容,情報と科学のフロアの改善策,地域間格差の考え方と公共施設の整備方針,広域自立都市圏育成に対する考え方,次期5ヶ年計画策定調査の進め方,東部地域振興に関する調査内容等について質疑が行われたほか,扇屋ジャスコ跡地取得に当たっての十分な建物診断及び適正価格での購入並びに議会への相談,女性会館建設に当たっての市民意見の反映,平和事業における遺品収集及び空襲展並びに平和モニュメント製作の推進,市民の意向を反映した次期5ヶ年計画の策定,各区ごとに特色ある施設の設置等を要望する意見が述べられたのであります。  環境衛生局につきましては,  環境基本法制定への本市の対応,地域環境保全基金による支援団体の範囲及びPR方法,環境保全団体の掌握状況,公害病認定患者に対する新規事業の有無,電波障害対策の専門セクション設置に対する考え方,自動車排ガス・ダイオキシン・フロンガス等への具体的対策と実施時期,低公害車の導入状況と目的,粗大ごみの戸別収集とフロンガス回収との関係,幹線道路における自動車排ガス対策,CMCプランにおけるハード面の対策及び今後の河川浄化策,南生実地区における六価クロム汚染の調査状況及び企業からの和解金と上水道宅内配管費用との差額,長沼地区における地下水汚染原因者の特定状況及び浄化策並びに住民の健康チェックのあり方,長沼地区周辺のトリクロロエチレンの汚染深度及びボーリング調査地点の地下水脈の流動方向並びに汚染拡散速度に対する見解,加えて上水道の布設経費及び利子補給の件数,幕張地区における地下水汚染の状況及び習志野市との話し合いの経過,食品コンビナート地域に対する排水のチェック体制等について質疑が行われたほか,環境基本法への本市独自の上乗せ,市民参加による環境保全対策の推進,全庁一丸となった環境保全指標の作成による大都市としての使命達成,審議会等への参加団体の厳正な選定,公害病認定患者への補償拡充,電波障害対策への積極的取り組み,フロンガス回収システムの確立,地下水汚染地域における汚染状況の徹底調査及び早急な原状回復,東京湾における海水の汚染状況調査等を要望する意見が述べられたのであります。  また,総合保健医療センターにおける運営費と新規施策との関係及び人的充実度並びに同センター内各施設間の連携のとり方,環境保健研究所における新規事業及び新規購入機器の種類と金額,休日救急診療所の診療科目及び医師会との協力体制,特殊歯科診療における需要予測及びPR方法並びに搬送時でのタクシーの充足状況,保健所職員の増員計画,訪問看護における保健婦の配置状況,都賀保健センターにおける事務室見直しの目的,母子保健における健診制度のあり方,老人訪問看護ステーション施設での事業内容,エイズ対策推進経費の内容及び具体的エイズ対策並びに中高生への対応,病院におけるエイズ患者への対応及び受入体制並びに手術時でのエイズキャリア検査のあり方,桜木霊園における整備の不十分さと新斎場会館建設遅延との関係及び墓地供給方法の妥当性,新斎場会館建設における地元との折衝状況及び着工スケジュール並びに葬儀場の予定数,聖地霊園に対するその後の指導,骨壷の仕入れ先及び発注量,地域医療充実策としての開業医と大病院との連携状況,市立病院再整備の時期及び改築に当たっての青葉の森公園使用の可能性,市立病院及び海浜病院の性格的位置づけ,MRSAの現状と対策,看護学校建設の見通し等について質疑が行われたほか,総合保健医療センターにおける今後の人的充実及び同センター内各施設のスムーズな連携,環境保健研究所における本市独自の研究体制及び成果,各保健センターへの事務職員の配置,老人保健施設への補助の充実,桜木霊園における積極的な整備及び適切な業者指導並びに墓地の周辺住宅地からの遮蔽,新斎場会館の早期建設及び建設予定地周辺を購入している民間業者への適正指導,市内葬祭業者に対する集団的指導,平和公園における墓参者のための進入路建設,市立病院の経営改善,東南部地区における第三の市立病院の建設等を要望する意見が述べられたのであります。  清掃局につきましては,  家庭ごみ収集の有料化への考え方,事業系ごみにおける自己処理量と持込量,幕張新都心から排出される事業系ごみ量の予測と県への負担金請求の考え方及び真空輸送システムにおける分別収集の方法,プラスチック及びペットボトル等の分別収集実施の見通し,団地用コンポスト購入に対する補助の考え方,減量資源化の状況と塵芥処理費増額との関係,清掃局職員の残業対策,ごみの総排出量と中間処理施設整備の状況,最終処分場確保の見通し及び確保できない場合の代替措置,東部第二処分場の使用期間及び使用料の計算根拠,下田最終処分場における埋立総量及びゴムシートからの汚水漏れのチェック体制とその調査内容,埋立終了後の最終処分場における跡地利用のあり方,新清掃工場における燃焼温度管理システムの機能及び償却炉の稼働計画,現清掃工場におけるダイオキシン発生の調査状況及び焼却能力の推移,新浜リサイクルセンターへの搬入道路の整備見通し,リサイクルセンター増置に対する考え方等について質疑が行われたほか,古紙等の回収の充実策,ごみ減量に対する一層の努力,家庭ごみ有料化への慎重な対応,経済効率を踏まえた清掃事業の展開,三角町清掃工場の建設に反対する住民への対応,廃棄物処理対策審議会委員の適正な人選,し尿海洋投棄の早期廃止,仕事量に見合った職員の増員,隣接市町村と協力した最終処分場の確保,新清掃工場建設における地元住民との協定の遵守,新浜リサイクルセンター周辺への焼却工場の設置等を要望する意見が述べられたのであります。  都市局につきましては,  都市景観形成推進における基本的な考え方と懇談会の構成,都市の夜間照明の具体化,千葉業務核都市と国の首都改造計画との整合性,八大プロジェクトにおける事業費の状況及び業務核都市指定後の優遇措置の適用,総合卸商業団地の市街地再開発の見通し,海上交通の見通し,ヘリコプターによる地域間航空に対する考え方,首都圏の四大開発事業と本市の市街地再開発計画との関連性,再開発事業における単独事業費及び再開発ビルの入居状況と今後の見通し,西口地区市街地再開発事業の進捗状況と総事業費及び商業・業務棟の入居見通しと保留床を取得する民間企業の全体床面積に占める割合並びに幕張新都心との関連性等について質疑が行われたほか,総合卸商業団地の市街地再開発の促進,都市モノレール環状ルートの早期実現,幕張新都心における新交通システムの民間活力導入による実現,千葉急行延伸による赤井町新駅設置,JR京葉線千葉みなと駅と蘇我駅間の新駅設置,西口地区市街地再開発事業における公共フロアの増に対する慎重な対応を要望する意見が述べられたのであります。  また,千葉中央港地区土地区画整理事業における施設整備の見通しと今後の事業推進の手続き及び総事業費とその費用負担並びに港湾施設整備との整合性,弁天地区土地区画整理事業における進捗状況と完成見込み及び事業期間の延長,街路事業における用地買収の見通しと用地買収の際生じる残地の処分,美浜長作町線における今後の用地買収の費用と期間及び立体交差化の工事費用,磯辺茂呂町線の事業進捗の遅れと今後の推進策,西千葉駅稲荷町線の事業遂行上の問題点と総事業費,幕張町弁天町線の今後の整備予定箇所,臨港公園プロムナード整備事業における歩道橋部分の土地取得単価と取得の経緯及び近隣の単価との比較並びにエスカレーター設置の経緯,千葉駅前地下道整備事業費の増と完成見通し,国道51号バイパスの中心市街地への接続等について質疑が行われたほか,街路事業の用地買収に伴う残地の早期処分による効率的な予算運用,街路整備における他の道路との有機的結合,磯辺茂呂町線及び西千葉駅稲荷町線の早期完成を要望する意見が述べられたのであります。  さらに,斜面緑地の公有地化に対する考え方及び緑地保全地区指定の基準と状況並びに緑地に関しての都市公園法と都市緑地保全法との違い,市民の森の拡大の考え方と公有地化への展望,柏台緑地買収の根拠及び今後の緑地買収予定,都市緑化フェアにおける開催目的及び総事業費と財源内訳並びに過去の開催都市の国庫補助額,加えて民間の役割と市民参加の考え方,縄文の森構想における自然の保全方法と都市緑地保全法指定の可能性,植物園構想への取り組み,いなげの浜における防風フェンスの改善策,花島総合公園における県事業との関係,幕張海浜公園整備の進捗状況,海のシルクロードファンクルズガーデンの建設計画,クルーザー基地整備に対する考え方等について質疑が行われたほか,都市緑化フェア開催による本市の全国的アピール,縄文の森構想・都川レイクサイドパーク整備の積極的推進,公園の建設や日常的管理における市民参加,稲毛海浜公園における利用者から親しまれる施設の検討,花島総合公園整備推進と親水護岸の整備,千葉中央港地区整備に際してのクルーザー基地の用地確保等を要望する意見が述べられたのであります。  消防局につきましては,  ヘリポート建設に当たっての規制及びヘリコプターの活動状況,防災対策における建築部との連携状況,救急救命士の養成方法及びドクターカー導入の可能性,消防合同庁舎建設における用地選定の経緯及び主な施設内容について質疑が行われたのであります。  水道局につきましては,  石綿管の全体に占める割合及び今後の更新計画について質疑が行われたほか,石綿管の早急な更新を要望する意見が述べられたのであります。  会計課につきましては,  消耗品の節約を要望する意見が述べられたのであります。  人事委員会につきましては,  視覚障害者等に対する採用試験の実施を要望する意見が述べられたのであります。  選挙管理委員会につきましては,  事務局職員数の減少理由について質疑が行われたほか,選挙違反ポスターの撤去を要望する意見が述べられたのであります。    ───────────────       第2分科会報告  市民生活局につきましては,  中央区役所建設における高齢者対策としての施設上の留意点,区民意識醸成事業の内容及び実行委員の選出基準,住民票自動交付機の増設及び稼働時間の延長並びに取扱い証明書の増加予定,宅配サービスの対象者拡大の検討,行政事務協力費の集合住宅管理組合に対する支出の検討,町内自治会における会計決算に伴う総会の開催状況,集合住宅管理組合相談窓口の検討状況,自転車駐車場の用地の所有形態及び今後の整備計画と立体化・地下化への考え方,第5次5か年計画達成時の自転車駐車場収容台数と乗降客数に対する考え方,自転車駐車場に対する予算の投入額と利用者へのPR状況,幕張駅,稲毛駅及び土気駅の各自転車駐車場の整備方法と収容台数,京葉線沿線における自転車駐車場増設への努力状況,今後の放置自転車対策の展開方法,交通災害共済事業における予算の減少理由及び複数口加入についての考え方,災害時救護所用資機材の整備箇所と今後の整備計画,釧路沖地震等の教訓と都市防災体制強化への反映方法,自主防災組織の結成状況,災害時の保育所や学校における対応方法等について質疑が行われたほか,区民意識醸成事業の展開に当たっての地域選出議員との相談,住民票自動交付機における取扱い証明書の増加と廃止した連絡所の復活,行政事務協力費の支出先の検討,総会を開催していない町内自治会に対する指導,放置自転車の解消に向けての積極的取り組みと移動及び保管に係る費用の見直し,JRに対する自転車駐車場用地の提供要請,広域避難場所に対する経路の検討,災害時の情報伝達方法の充実等を要望する意見が述べられたのであります。  また,福祉関係予算の推移,長寿社会に向う中での在宅福祉の充実を図ることの意味,総合福祉計画策定のための調査の内容,給食サービスの実施状況,住民参加型在宅福祉サービス団体の支援内容,社会福祉協議会と本市との関係及び地域への定着状況,生活保護費の増額内容,生活保護の受給状況及び受給者の生活態度に対する考え方,児童館の設置に対する考え方,母子福祉資金及び寡婦福祉資金貸付事業における償還期間,3歳以上児の保育料値上げの理由,安心して子供を産み育てることのできる環境を作ることに対する考え方,福祉タクシー助成制度の改善状況と他市との比較,心身障害者ワークホーム助成事業の県及び他市との違い,養護学校周辺地域における働く場の設置と市有地の提供に対する考え方,高齢者の人口と比率及びホームヘルパー1人当たりの高齢者数,ホームヘルパーの増員に伴う職員の身分と派遣回数の変化及び直行直帰の状況,中央区老人福祉センターの内容,敬老乗車券を敬老祝金との選択制とした理由,北谷津園ゲートボール場における施設の改善状況,ひとり暮し老人友愛訪問事業の実施方法,老人ホーム入所待機者数と今後の建設計画及びMRSA感染の実態と対策等について質疑が行われたほか,老人保健福祉計画と総合福祉計画の策定に対する市民参加の推進,すべてのひとり暮し老人を対象とした市直営による給食サービスの実施,生活保護行政における適正な審査と慎重な指導,児童福祉行政の充実,保育料値上げの中止,福祉タクシー利用券の増加,心身障害者ワークホーム助成事業の充実と県事業との格差解消,市立養護学校跡地の福祉作業所等への活用,ホームヘルパー増員についての5か年計画及びゴールド計画の早期達成,未利用地を活用したゲートボール場の建設と屋根付化の推進,高齢者世帯住替家賃助成事業の公営住宅に対する適用,未利用地の利用を含めた老人ホームの建設推進,老人ホームにおけるMRSA感染防止マニュアルの作成と予防対策の充実等を要望する意見が述べられたのであります。  経済農政局につきましては,  一般会計予算における商工費の割合及び政令市との比較,大型店舗占有率と政令市との比較及び他市と比べて高い理由と地元小売業者への経営対策,地下街及びアーケード街の建設促進への考え方,雇用対策における勤労市民室の役割,賃金未払いを被っている勤労者への対応策,工業振興ビジョンと千葉テクノパーク構想との関連性,扇屋ジャスコ跡地の買収経緯と事前調査の有無及び産業振興会館活用に当たっての関係局部との協議並びに周辺の再開発事業の進行状況と今後の見通し,産業振興会館の果たす役割と5か年計画における位置付け及び本市の構想と神戸市の施設との比較,産業振興財団の設立時期と役割及び会館設置に先行した財団設立への考え方,幕張メッセの施設利用率及び建設事業負担金の今後の見通し,千葉港の今後のあり方と5か年計画との関係,国際都市としての海外交易に対する考え方,中小企業資金融資の金利引き下げ幅とその効果及び無担保無保証人の取扱いにおける融資資金の回収状況,競輪場内の施設整備状況と競輪選手宿舎の建設見通し及び駐車場用地の返還を求められた場合の対策,中央卸売市場におけるパレット用焼却炉の性能及び設置箇所並びに稼働時の周辺住民に及ぼす影響と対策等について質疑が行われたほか,商工費の増額,地元小売業者の育成と大型店進出に伴う対策強化,地下街等の建設促進に対する経済部の積極的関与,労働行政の質の充実,慎重かつ柔軟な対応による仮称産業振興会館の設置,仮称産業振興財団の早期設立,海外との交易の振興,競輪場の駐車場用地の確保,中央卸売市場におけるパレットの効率的処理と環境対策等を要望する意見が述べられたのであります。  また,農業情報通信ネットワーク整備事業における構想と他市の状況及び農業従事者のメリット,生産緑地管理事務の内容,農家戸数と農業経営者の平均年齢及び後継者の数並びに後継者対策の予算額,緑農住区開発関連土地基盤整備事業における整備内用及び仮称都市整備公社との関係,土地基盤整備に伴う米の生産性向上と米の輸入自由化に対する考え方,農業集落排水対策事業の拡大見通し,花き集団産地育成事業の実施箇所と生産品目,新搾乳システム牛舎の施設内容及び他市の状況等について質疑が行われたほか,緑農住区開発関連土地基盤整備事業の推進,農業後継者事業予算の増額,農政センターにおける障害者雇用等を要望する意見が述べられたのであります。  建設局につきましては,  道路台帳の整備状況と未整備箇所の解消策,建設副産物における排出予想量と今後の工場処理化及び処分地の数と使用年数,指定副産物以外の取扱い,私道整備における優先順位と公共性に富みながらも土地所有者が不明確な場合への考え方,雨水浸透式歩道の設置見通し,東京湾横断道路株式会社への出資のメリットと赤字が生じた場合の対応及び今後の見通し等について質疑が行われたほか,道路境界未確定箇所の抜本的解決策,私道整備に対する柔軟な対応等を要望する意見が述べられたのであります。  また,借上公共賃貸住宅における制度の内容及び土地所有者・入居希望者の申し込み件数と土地所有者に相続が発生した場合の対応並びに建設戸数の見通しと管理体制,借上公共賃貸住宅と市営住宅建設事業費との比較及び各行政区への適正配置に対する考え方,住宅マスタープラン策定事業の具体的内容,優秀建築物表彰の制度の内容と対象件数,市営住宅の修繕及び老人世帯向け戸数拡充の見通しと施設改善への考え方等について質疑が行われたほか,借上公共賃貸住宅の提供者に相続が生じた場合における税制度の確立及び建設拡充,市営住宅における修繕への迅速な対応及び適正配置等を要望する意見が述べられたのであります。
     下水道局につきましては,  国の景気浮揚策に本市公共下水道事業に対する反映状況及び地元経済への波及効果並びに今後の対応方針,新年度における下水道普及率及び100%達成に必要な事業費と期間,特定環境保全公共下水道事業の対象区域と整備見通し,面整備の見通し及び受益者負担,公共下水道工事の安全対策,水洗便所改造等資金の貸付限度額と補助額の引き上げに対する考え方,東寺山・六方両調整池の整備状況と降雨時における中心市街地の冠水の可能性,六方調整池内における上水道や便所の設置等について質疑が行われたほか,公共下水道の未整備地域への早急な対応,特定環境保全公共下水道事業の積極的推進,水洗便所改造等資金の貸付限度額及び補助額の引き上げ,都市下水路の悪臭対策等を要望する意見が述べられたのであります。  教育委員会につきましては,  政令市にふさわしい教育行政施策のレベルアップの内容,学校外活動推進費の内訳,ふれあいパスポートの対象を小学生に限った理由及び利用できない施設の状況並びに利用施設の経営への影響と入場料補填に対する考え方,コンピューター利用教育の目的と効果及び導入機種と更新期間並びに教員の対応状況と教育環境上の留意点,コンピューター設置小学校の選定根拠と今後の配置計画,大規模改造事業のあり方と千葉高校の改修計画,余裕教室の利用方法と地域利用への考え方等について質疑が行われたほか,教育施策における本市の独自性の発揮,先進都市の優れた教育施策の積極的導入,ふれあいパスポートの中学生に対する発行及び利用施設の拡大並びに年間利用の可能な有料パスポートの検討,コンピューター利用教育の全小学校への早期導入とVDT対策の推進,校舎の老朽度に即応した施設の改修,余裕教室の地域利用の検討等を要望する意見が述べられたのであります。  また,新学習指導要領の問題点と中学校教育における選択教科の導入内容,先の本市議会における新学習指導要領の見直しを求める意見書の可決に対する見解,心の教育の内容,産休及び事故欠教員の状況,教員の免許外指導の実態と対策及び過員との関係,学校週5日制に伴う第二土曜日の過ごし方の把握状況と運営委員会の対応及び学校内での作業活動に対する考え方,業者テスト廃止に対する今後の対応,魅力ある読書教育推進事業の内容,エイズ対策と性教育のあり方,小学校と中学校における特殊学級数の違い,特殊教育における通級の制度化と児童・生徒の所属学級及び複数担任制との関係,学校給食における陶器導入への意向と先進市町村の視察結果等について質疑が行われたほか,教員の増置,学校5日制の趣旨の徹底,運営委員会の行った学校内での作業活動に対する反省と実態の調査,業者テスト廃止に対する適切な指導と代替策の早期具体化,人間教育を重視した性教育の展開,学校給食におけるポリプロ食器の陶器への切り替えと安全な食材の利用等を要望する意見が述べられたのであります。  さらに,生涯学習に対する考え方と社会教育部の改称理由及び生涯学習の推進モデル事業の方法,公民館併設の図書館分館の今後の位置付けと職員の配置状況及び図書のリクエストサービスの予定,芸術文化振興事業と芸術文化団体育成の内容,御茶屋御殿跡発掘調査の状況と保存方法,埋蔵文化財調査センターの体制,彫刻の設置に関する考え方,市民スポーツ行事の参加状況,世界フィギュアスケート選手権大会の波及効果,FJ級ヨット世界選手権開催地としての稲毛ヨットハーバーの適否,アダルトビデオ自動販売機への対策,本市独自の青少年健全育成条例制定への意向,学校警察連絡委員会における情報交換の内容,子どもルーム運営事業の改善状況等について質疑が行われたほか,図書のリクエストサービスの検討,御茶屋御殿跡の保存と復元に対する工夫,市民スポーツ行事のあり方の検討,アダルトビデオ自動販売機の撤去促進とチェック体制の強化,子どもルーム運営事業の改善等を要望する意見が述べられたのであります。  農業委員会につきましては,  農業委員会委員報酬の額と政令市との比較,農地銀行の事業内容及び貸し出される農地への作付け品目,生産緑地制度の改正に伴う小作料の適正価格の考え方等について質疑が行われたのであります。    ─────────────── 53 ◯委員長(市原治四郎君) 意見表明の通告がまいっておりますので,通告の順に従いお願いいたします。黒田雄委員。 54 ◯委員(黒田 雄君) 政令市となって初めて編成されました平成5年度予算案に対し,市政会として賛成の立場から意見表明させていただきます。  我々は,昨年の9月,市長に提出いたしました要望事項への対応を初めとして,所信表明,代表質疑,あるいは第1,第2分科会での審議を通じ詳細に検討いたしました結果,財源の面で非常に厳しい状況にあるにもかかわらず,市政運営の基本理念である人間尊重,市民生活優先が貫かれたものであり,また景気対策など政令市の一環としての責任を果たそうとする姿勢がうかがえるなど,高く評価できるものと確信をいたしました。以下,その主な内容を4点に絞って申し上げたいと思います。  第1点目は,大都市にふさわしい都市づくりを積極的に推進するため財源の確保に努め,生活関連施設の整備や都市基盤の整備を推進するとともに,景気の早期回復と地域経済の活性化を図るための施策に十分配慮された予算と言えることであります。  2点目は,市民が豊かさを実感できるよう求める声に十分こたえ,福祉,医療の充実や教育,経済など幅広い分野でソフト施策に特に意が用いられているところであります。  3点目は,我が会派が結成以来,中心課題として取り組み,また新年度予算の要望事項の重点としている環境問題について,生活排水対策や環境保全の推進など前向きな対応が図られていることであります。  4点目は,公共料金の改定について,受益者負担の原則に立ち,しかも市民生活に大きな影響を及ぼすことのないよう特に配慮がなされていることであります。  このほかにも評価できる点は数多くありますが,平成5年度予算は,厳しい財政状況の中で大都市にふさわしい基礎固めの第1歩として,前向きに取り組んだ予算と言えると思うのであります。したがいまして,今後これらの執行に当たりましても,万全の体制で取り組んでいただきますよう御要望を申し上げて,私ども市政会の意見表明といたします。(拍手) 55 ◯委員長(市原治四郎君) 次に,前沢勝之委員。 56 ◯委員(前沢勝之君) 平成5年度予算案につきまして,我々新政クラブの意見表明を申し上げます。  我々新政クラブは,平成5年度予算につきまして,自主財源,単独事業費,公債費比率等,幅広く多岐にわたり慎重に検討してまいりました。その結果として,市長の市政運営の基本理念であります人間尊重,市民生活優先が貫かれたものであり,また政令都市としての役割や大都市としてふさわしい町づくりの意欲がうかがえるものと認め,全体として賛意を表する次第であります。以下,2点につきまして特に評価すべきものとして申し上げます。  まずその第1点は,平成5年度,この年が21世紀に向けてさらなる飛躍,発展を遂げる出発点として重要な年であることを十分認識した,我々新政クラブの要望事項に対して,財政の厳しい中にもかかわらず私どもの意図するところを十分認識いただき,相当な部分で予算案に反映されていることであります。例えば100万都市を目指した都市づくりの各施策,特に街路事業の増額や都市景観形成のための施策などに配慮されているほか,高齢化社会への対応を中心とした福祉施策のきめ細かな見直し,あるいは最重点事項としてお願いしておきました勤労市民のための労政課の設置など,多くの項目がかなえられましたことに評価するものであります。  2点目につきましては,予算案と財政構造等の面から,先進政令指定都市と比較いたしましても,自主財源の状況や景気対策の柱となります地方単独の建設事業費など,遜色のない内容になっており,政令指定都市としての役割を十分自覚した予算であり,評価できるものと確認したところであります。  そのほかにも評価に値する面は多々ありますが,新年度予算は新たな時代に飛躍する本市の姿を裏づけるにふさわしい自主性,積極さにあふれる予算内容となっており,我々新政クラブもその成果に大いに期待を寄せるとともに,今後の執行に当たりましては,万全の体制で臨まれることをお願いいたしまして,意見表明といたします。(拍手) 57 ◯委員長(市原治四郎君) 次に,布施貴良委員。 58 ◯委員(布施貴良君) 社会党の意見表明を申し上げます。  私ども社会党は,平成5年度の予算編成に当たりまして,政令都市移行後1年次目の予算編成でありまして,5か年計画の着実な推進,100万都市にふさわしい都市づくりに向けて一層の努力を求めてまいりました。そして市政運営の基本といたしまして,バブル経済破綻後の厳しい行財政環境のもとで,平和憲法の精神を市政に創造的に生かし,真に市民生活優先を貫き,一人ひとりの市民を大事にすることを求めてまいりました。歳入歳出予算総額は4,700億円余でありますが,これらについて私ども真剣にトータルな立場で検討いたしてまいりました。  端的に申し上げれば,市長選を意識をされまして,ばらまき的な開発優先型の予算と申し上げなければならないわけであります。各種施策を厳選をし,重点的な配分を行うべきであると,このように認識をするわけであります。  まず,歳入につきましては,市債,債務負担行為,財産売払収入に頼った歳入の確保であったかと思うわけであります。また,地方交付税確保の努力につきましても,他の政令都市と比べましても,まだまだ努力が足らない,いわば歳入の現状から見てまいりますと,借金財政という赤信号がともり始めた,このように申し上げなければならないわけであります。  歳出でありますが,乳幼児医療の無料化の拡大,あるいは敬老乗車券等々,評価すべきものもたくさんありますが,残念ながら,平和予算の独立,これはかねて要求しておりましたが,これもありません。扇屋ジャスコの跡地については,私どもやや不明朗な感がいたすわけでありまして,突然の提案には理解がしがたいわけであります。その他,等々ございますが,詳細はあすの討論で明らかにしてまいりたいと思います。  新年度予算は,一般会計,特別会計,企業会計含めて,市長,当局の予算編成の考え方をトータルに反映したものでありまして,個別の予算では是とする会計予算もないわけではありませんが,一括して反対を表明をいたします。(拍手) 59 ◯委員長(市原治四郎君) 次に,内藤靖夫委員。 60 ◯委員(内藤靖夫君) 議題となっております平成5年度予算案につきまして,市議会公明党としての意見を述べさせていただきます。  私どもは,審議を通して検討を重ねてまいりましたが,平成5年度予算案については賛成の意を表するものであります。平成5年度予算案には,私たちが生活者の政治の実現という視点に立って市長に提出した平成5年度予算編成に関する要望に的確に対応していただき,多くの施策や事業が実施,拡充されており,この点は高く評価申し上げたいと思います。  例えば,在宅介護支援センターの整備,高齢者のバス運賃無料化,障害者の入所にかかわる負担軽減措置などの福祉施策の充実が図られ,生涯学習推進センター,少年自然の家などの整備推進への取り組み,さらには芸術文化振興基本構想の検討や総合福祉計画の策定準備など,将来への布石もなされているように思われます。加えて,市民生活に直接影響のある公共料金については,市民に極力負担が生じないよう配慮がなされている点も評価すべきことと考えるのであります。  次に,最も重要な財政の健全性に関してでありますが,現在,本市を取り巻く財政環境は,景気の低迷の影響を受けて,歳入の根幹をなす市税収入の伸びが鈍化し,また地方譲与税や利子割交付金等の前年並みの確保が難しいという極めて厳しい状況下にあります。  一方,歳出は,政令都市としての都市基盤整備が求められ,景気浮揚に対しての期待もあり,予算規模が拡大しております。こうしたことから,都市基盤整備のために約389億円の市債を発行し,また財政調整基金などの取り崩しによって補っているのでありますが,その投資対象のほとんどが市民からの要望の高い道路,排水等の施設整備に充てられており,やむを得ない措置と考えます。  さらに,自主財源率が72.3%と従来どおりの高い水準に保たれていること,歳出面では義務的経費の抑制に努力がなされているなど,現下の経済情勢,本市を取り巻く財政事情が厳しい中で,新年度予算案は財政の健全性が確保されていると評価したいのであります。  以上,主だった評価すべき点を申し上げましたが,今後の課題として本委員会において議論のあった土地開発公社などの公共用地先行取得については,適正かつ明瞭な用地の買収に努められその利用計画も市民の理解が得られるよう強く求めたいのであります。さらに,市債の発行については償還財源に十分配慮し,財政の硬直化という事態を招かぬよう強く要望するものであります。  最後に,的確な事業の執行をお願い申し上げまして意見の表明といたします。ありがとうございました。(拍手) 61 ◯委員長(市原治四郎君) 次に,宍倉登委員。 62 ◯委員(宍倉 登君) 市民自由クラブとしての意見表明を行います。  議会初日におきます市長の所信表明,それに続きます我が会派の代表質疑,それに対する答弁,さらには当予算委員会の中におきまして詳細に検討してまいりました。新年度予算は市民生活の向上に向けての努力がうかがわれるということと,我が会派の要望についても配慮されたものになっているということ,これを了といたしまして,賛成の立場から特に評価すべきものとして3点を挙げたいと思います。  まず初めに,景気の低迷に伴う市税収入の伸びが鈍化する中で,一般会計の予算規模が対前年比7.6%増となり,特に単独事業は普通会計ベースで16%増と大幅な伸びを示すほか,中小企業に対する金融対策の拡充が図られるなど,政令指定都市として本市の果たすべき役割を十分に認識した積極的な予算であるということであります。  二つ目には,市民が住んでいてよかったと思える街にするため,生活関連施設や都市基盤の整備等の推進のみならず,福祉,保健衛生,教育等,各分野において施策の拡充が図られておる,そしてまた公共料金の改定においても細かい配慮がなされている点でございます。  三つ目には,公共用地取得事業特別会計や土地開発公社を活用した用地の先行取得により,今後の本市の都市づくりを円滑に推進していこうとする積極的な姿勢がうかがえるという点であります。  以上,3点評価を申し上げました。また,明日,詳細に御報告申し上げますが,以上の点から我々市民自由クラブといたしまして,賛成の立場の意見表明を終わります。(拍手) 63 ◯委員長(市原治四郎君) 次に,宮野禎一委員。 64 ◯委員(宮野禎一君) 日本共産党市会議員団は,予算審査に当たりまして,第1に昨年提出してあります93年度予算要望書がどのように取り入れられているか,第2に,景気低迷,不況のもとで生活と営業に苦しむ84万市民の暮らしを守り,福祉を推進するものになっているかどうかなど,幾つかの視点に基づいて分析,審議してまいりました。その結果,本市93年度予算案について,次の4点について意見を述べます。  第1点は,今回の予算編成は,今日の千葉市民を取り巻く情勢と,市民の暮らしを守り福祉を推進し,地方自治体が地域住民を守る防波堤としての役割を担わなければならないにもかかわらず,その役割を担うものになっていないと言わなければなりません。  第2点は,来年度の予算総額4,701億円余りは,景気低迷の影響を受け歳入が減っている中で編成され,市債が大幅に増額される等によって,その不足の穴埋めをしていることであります。その上,相変わらず100万都市づくりとして大型プロジェクト優先の予算編成を行い,不況に苦しむ市民の暮らしを守り,福祉,医療,教育の充実,生活基盤の拡充など,市民要求に積極的にこたえようとしていないことであります。  また,768億円,借金を大幅に増大させ,その上,大規模な用地買収を670億円,これらは将来の財政見通しの安定にも影響をしかねない借金放漫の危険を指摘しなければなりません。財政収入の見通しが冷え込んでいる今,大型のプロジェクトのうち不急不要の予算を中止または凍結して,市民の生活基盤優先に予算を組み込むべきであります。  第3点は,教育についてでありますが,新学習指導要領の見直しについての意見書,採択にもかかわらず,当局はこれを妥当なものとして意見書を無視しております。  第4点は,市民生活を守る前提としての平和,民主主義,憲法を暮らしの中に生かすという点で,市長の所信表明,当局の答弁は皇太子結婚礼賛や金権腐敗に対する態度の問題等,憲法を貫くという点でも大きな問題を残すものとなっております。地方自治体の中で憲法を暮らしの中に生かすということは,諸施策の推進の根本であります。  以上,4点で本予算を認めるわけにはまいりません。以上であります。(拍手) 65 ◯委員長(市原治四郎君) 次に,岩橋百合委員。 66 ◯委員(岩橋百合君) 市民ネットワークの予算に関する意見表明を申し上げます。  議案第12号・平成5年度一般会計予算,議案第15号・平成5年度千葉市国民健康保険事業特別会計予算を除き,他の全予算案を認定いたします。  議案第12号に関しては,福祉,環境等,市民ネットワークの予算要望を取り入れた部分もあり,評価すべき点もありますが,清掃局,三角町清掃工場に関する予算,教育委員会のポリプロ食器への変更に関する予算などを認定することができないことによるものです。  議案第15号については,国保の料金改定があり,所得割額の引き下げは評価するところですが,年収630万程度以上の人は最高額が42万から46万へ引き上げることは,中間所得層においてかなり負担が増すことになると考えられます。国に準じて限度額を引き上げるだけでなく,千葉市として国保会計をどうしていくのかという点で,その一般会計からの繰り出しの増額についても考えていくべきということから不認定といたしました。  以上で市民ネットワークの意見表明を終わります。(拍手) 67 ◯委員長(市原治四郎君) 以上で意見表明を終わります。  お諮りいたします。ただいま議題となっております議案のうち,第13号,第14号,第16号から第20号まで,第22号,第25号,及び第27号から第30号までの13議案を,原案のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。        〔賛成者起立〕 68 ◯委員長(市原治四郎君) 起立多数,よって原案のとおり可決されました。  続いてお諮りいたします。議案第21号,第23号,第24号,及び第26号の4議案を,原案のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。        〔賛成者起立〕 69 ◯委員長(市原治四郎君) 起立多数,よって原案のとおり可決されました。  続いてお諮りいたします。議案第12号,及び第15号を,原案のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。        〔賛成者起立〕 70 ◯委員長(市原治四郎君) 起立多数,よって原案のとおり可決されました。  以上をもちまして予算審査特別委員会を終了いたします。長期間慎重審査ありがとうございました。      午後4時50分散会    ─────────────── 千葉市議会委員会条例第29条の規定により署名する。   予算審査特別委員長  市 原 治四郎   予算審査特別副委員長 蟹 江 将 生 Copyright © Chiba City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...