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平成5年度予算審査特別委員会(第3日目) 議事日程・名簿 開催日: 1993-03-22
平成5年度予算審査特別委員会(第3日目) 本文 開催日: 1993-03-22

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  1. 千葉市議会 1993-03-22
    平成5年度予算審査特別委員会(第3日目) 本文 開催日: 1993-03-22


    取得元: 千葉市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-28
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1      午後1時1分開議 ◯委員長(市原治四郎君) ただいまから予算審査特別委員会を開会いたします。  出席委員は54名,委員会は成立いたしております。  本日の審査日程につきましては,お手元に配付のとおりでございます。  総括質問を行います。  なお,蟹江将生委員より,総括質問を取りやめたい旨の申し出がまいっておりますので,御了承願います。  それでは,通告順に従いお願いいたします。  前沢勝之委員。    〔前沢勝之君 登壇,拍手〕 2 ◯委員(前沢勝之君) 新政クラブの前沢でございます。  先月24日から始まりました本会議,政令市として初めての本格的な予算審議が終わろうとしているところであり,バブル崩壊後内外ともに厳しい財政運営の中から4,701億円の総予算を計上されました。松井市長初め執行部,職員の皆さんのこれまでの御努力に敬意を表するとともに,長時間にわたる前向き,真剣に審議されました先輩,同僚皆さん大変御苦労さまでございます。  本日から始まります総括質問の一番手に質問をさせていただくわけですが,市政全般,骨格,基本的な問題に関する一般質問から,総括質問につきましては,地域の諸問題を含めた細部にわたる質問も可とする昨年の議会改革に基づき,今回の質問につきましても,地域の問題についてお聞きをしていきたいと思っております。  先輩,同僚の議員の皆さん大変お疲れのところ恐縮に存じますが,しぱらく御清聴のほどをお願いを申し上げます。  それでは,通告に従いまして質問に入らせていただきます。  1番目に,美しい道路の環境整備についてであります。  道路の使命は,人体の血管のごとく,動脈から毛細管に至るまで,常に休むことなく,体の発育にあわせ,血液の流れに順応,人のために働く大切なものであります。  しかし,道路と血管の違いの一つに目に触れるか触れないかの違いがあります。本市の道路は,多くの市民から,美しいとか,広いとか,褒め言葉がないのが残念であり,最近では,当局の努力により,横断歩道の段差解消やインターロックカラー舗装がふえ,すぐれた町の景観に寄与した建物を表彰するなど,大変結構なことであり,道路は,人や車が通るだけの実用性から,人の心を和らげ,潤いのある人間性あふれる道としたいものであります。  それではと本市の道路を見て回りますと,道路の両側には交通標識や電信柱,また心安らげる街路樹の幹には看板がかけられるなど,その数の多さに驚かされます。  私が今回質問する背景には,今まで道路環境悪化の代表であったダストボックスが今月末をもってほとんど撤去されるわけであります。この機会に美しい道路への提言をするわけであります。  それでは,まず,共架について質問に入ります。
     私は,この質問に当たり,2ヵ所の街路について実態の調査をいたしました。1ヵ所は県道稲毛停車場穴川線稲毛駅前入口信号から園生十字路までの1.2キロ,上下2.4キロについて,もう1ヵ所は,西千葉駅前の陸橋から国道16号弁天町4丁目交差点まで1キロ,上下2キロであり,この間の道路上設置物は,電信柱や交通標識,街頭看板など,稲毛については199本,10メーター1本の割合であり,西千葉については281本,8.5メーターに1本であります。電柱間隔を40メーターとしますと,電柱と電柱の間には3本から4本の何らかのポールが設置されている計算となり,特に目立つのが,電柱のわきに寄り添うように立っている交通標識が多いことであり,耐用年数が定かでないためか,ポールのペンキがはげて赤くさびたものや,車の接触によるものか,傾いたポールが目につきます。  そこで,私は,共架についての知識が乏しいことから,今回,東電とNTTの幹部の皆さんにお会いし,お話を聞くことができました。  東電とNTTでは,共架の識別が若干違い,NTTでは共架と添架に使い分けておりますが,今回共架として使わせていただきます。共架につきましては,両者とも前向きにとらえ,新しい住宅地については,すべてどちらかが柱を立て,それを共用し,美観や交通障害について非常に気を使っておられました。共架につきましては,私は新しい話かと思っておりましたけれども,30年前から東電では,共架についてのマニアルができているんだと聞き,驚いているところであります。  前置きが長くなりましたが,お伺いいたします。  道路には,前に申し上げました,市,県や民間のおのおのの設置物がありますが,その必要性の反面,歩行や車両の通行障害や美観上問題がないとはいえないわけであります。  そこで,当局は,本市の道路環境についてどう思っているのか,伺います。  次に,道路の占用許可に当たり,設置についての指導及び管理はどうなっているのか。安全標識等の設置費用は1本当たりどのぐらいかかるんだろうか。共架したときの費用はどうだろうか。耐用年数についても,相違があるのかな,お聞きしたいと思います。  また,市域内の道路に設置されている標識数,新設,取りかえ数,これらについても伺っておきたいと思います。  なお,これらの標識について,共架が可能なものにつきましては,公安委員会に働きかけ,共架の推進を図られるべきと考えますが,当局のお考えをお示しください。  次に,ピンクビラ,ポスターについてお伺いいたします。  今,町にはんらんしているピンクビラや風俗営業と思われるポスターには目を覆うものがあり,その代表格がテレホンボックスに張られているピンクビラであり,この除去対策にNTTでは毎日管理職約100人の皆さんが,通勤途上や帰途の際に,ピンクビラ貼付の多いボックスを個人分担制にして,毎日はがしているほか,清掃業者にも委託し,2日に1回のわりで清掃している。また,子供たちの夏休みや冬休みに入る前,地域の人の協力を得て除去活動をしているとのことであります。  電柱のポスターにつきましても,東電は別会社にポスター除去を依頼しており,はがしてもすぐ張られることや,のりがつきずらい工夫をしても,それ以上強いのりが使われ,逆にはがすのに大変苦労しているんだと。警察と連携,現行犯検挙しても罰則が軽く,日当ぐらいの罰金ですぐ釈放されてしまうと,苦慮しておりました。  では,この影響はと考えるわけでありますが,私は,ボックスからよく電話をするわけですけれども,目の前に張られている小さなピンクビラを,その道にうとい私は,目のやり場に困る思いであります。青少年への影響を考えますと,心配であり,この問題は,一企業や個人での解決には限度があり,官民一体となった,元を正さねばだめという強い姿勢が必要であります。  そこで伺います。  この種の問題において,ビラやポスターはがしに労力を集中することは企業にも限界があり,本来は,営業の元締を絶たねば解決にはならないわけであります。  先進大都市の中でも,世界デザイン博を町の美化運動に連動させた名古屋市,また札幌市では,官民の努力によって,今ではこの種のビラがほとんど町から見受けられないと聞いております。  全国でもピンクビラのはんらんではトップクラスの本市が,警察や関係会社,団体等と一体となって,本市から一掃する継続した取り組みが求められるわけでありますが,当局は,この現状をどう認識されているのか。対策はどうなっているのか,お伺いいたします。  なお,教育委員会は,青少年への影響を考え,青少年問題協議会や校長会等で協議したことや解決に向かった働きかけは今まであったのか。あったとすれば,具体的にどうしたのか。お答えを願います。  また,本市の生徒が,今までの種の原因で,補導センターや警察に指導を受けたことはあるのかどうか,お伺いいたします。  次に,道路の設置物について伺います。  道路には,先ほど申しましたが,多くの公共上必要な設置物が多々あるわけであります。そのほかに,違法も含め,個人の私有物や商品陳列,自動販売機,看板等目につくわけであります。  しかし,最近になって,自動販売機主要大手のJTが,道路にはみ出している自動販売機2万4,000台を現行より30センチ薄い自動販売機に取りかえることや,店舗の改造が必要な店には助成するなど,平成7年までに70億円を投じて道路はみ出しを解消するなど,企業側にも責任が芽生え,本市も昭和63年から,全市路上の看板,日よけ,雨よけ等の占有物の実態調査に入り,近々具体的な提案が出されるとのことであります。その努力に深い評価をするとともに,細部につきましては,それらに期待したいと思っております。  一方,屋台であります。屋台の歴史は古く,庶民的親しさもあって,フアンも多く,夜の町の活力に寄与しているわけですが,本市の多くの屋台の実態は,常駐の店がほとんどで,日中は歩行の障害や美観を損ねる結果となっております。  全国の多くの市においても,屋台について統一的な扱いはなく,常駐が多いようでありますが,最近,博多方式,いわゆる時間,場所を設定し,営業終了時には責任を持って店を移動させるわけですが,本市も博多方式導入が必要ではないのかと思うものであります。  また,町の美観を進める上で一番問題と思われますのは,開店セールや催し物の看板,のぼり等であります。ポルノビラと違って,ある場所に集中するのではなく,全市的に見かける光景であり,数も多く対応が大変難しい問題と思われます。  本市もその対策に相当経費を費やし,業者に委託し,撤去をしていることは十分承知していますが,効果は薄いようであります。  そこで,今回は,質問とせずに要望といたしますが,これらの問題処理に当たっては,警察,関係機関等で協議し,本市の今のあり方についても検討を加え,美しい道路づくりに努力されることを強く要望をしておきます。  次に,稲毛区の東部地区についての諸問題についてお伺いいたします。  この地域は,戦後平坦な雑地を開拓者の皆さんがくわとかまを頼りに汗水流した開墾された土地であり,昭和36年に県,市がその土地の一部を工業団地として,上下水道等未整備の状態で企業誘致を図り,その周辺に居住地が小規模開発された住工渾然とした町となり,今となって企業誘致の工場排水を地下浸透に頼った,頼ったというよりも,県,市が奨励したわけでありますが,結果は,長沼町を中心に,広範囲なトリクロロエチレン,地下水汚染が発生したわけであります。  最近,原因究明調査検討委員会の中間報告が発表され,原因の特定は困難,広範囲な複合汚染と推定見解を示され,長年のツケがあらわれたのであります。  しかし,この工場地帯も徐々に変化しつつあり,昨年には,大型スーパーイトーヨーカ堂のオープンや工場跡地に戸数600戸を超す高級マンションが建つなど,様変わりの激しい地区の一つであります。  それでは,質問に入りますが,今回5点について通告しましたが,2点目の排水路の整備につきましては,了解しましたので,取り下げます。  それではまず,道路についてであります。  この地区は,東西に,県道浜野四街道長沼線,南北に市道が走っている道路であります。工場地帯という性格から,大型車両や交通の利便性が悪い市外からの流入も含め,マイカーの利用者も多く,幾つかの交差点で,また大型スーパー出入口付近で渋滞が相当なものであります。その原因は,多くは,右折車によるものであります。  そこで,住友重機,日東紡,六方町郵便局,各交差点の実態を当局はどうとらえているのか。改善策は何かについて伺います。  次は,住友重機から県スポーツセンター間でありますが,この道路は,幅の広いところと狭いところがはっきりしており,交差点の整備も進まず,小さな交通事故発生の多いところであります。  そこで,この道路の拡張を含めた整備計画はどうなっているのか。またヴィルフォーレ稲毛園生川鉄社宅間,いわゆる将来の磯辺茂呂町線でありますが,この周辺は商店が集中しており,交差点での横断が比較的多く,地元からも信号設置が望まれているところであります。警察の現地の調査では,交差点の整備がされていないという理由から信号設置が先送りされているようであります。  そこで,この交差点整備はどういう計画か,伺うものであります。  次に,開拓道路についてであります。  長沼原町を中心とした広範囲の中に,2間の開拓道路が縦横に走り,生活道路としての活用も多く,この道路形態は,ここの住宅建設にあわせたセットバックや企業の車両進入にあわせた道路幅の拡張で凹凸の多い道路であります。開発が進む将来を思うと心配であります。  本市は今,建物がまず少ない今こそ,計画的に面整備を含めた整備をすべきと思うわけでありますが,当局の考え方を伺います。  次に,緑地についてお尋ねいたします。  本市は,緑と水辺の都市宣言を行ってから久しく,この間,数々の施策を展開され,市民1人当たりの都市公園面積も7.23平米と,全国でも有数な公園都市となるなど,大いなる成果を上げることができました。3月7日の千葉テレビ放映においても松井市長は,21世紀の国の目標は10平米だが,千葉市は20平米にしたいとの話があり,大変心強く思いました。これも市長初め執行部の皆さんの努力の結果として評価いたすものであります。  さて,この緑地についてでありますが,現在,山王町に農林水産省所管防風林延べ約2万5,000平米が帯状にあり,内陸の工場群の中に住む地域住民の心の安らぎとして,貴重な緑となっていることは御承知のことと思います。  私は,工場群を有する殺伐とした本市の内陸部に,少しでも多くの緑を残し,そこに住む人々に安らぎと潤いのある暮らしを願うものであります。  私が調べましたところ,この防風林は,現在,農水省所管財産で,底地を県農地課が管理して,樹木の管理は山王町開拓農業協同組合が行っているとのことであり,既に防風林の役目は終わっており,いずれかの時期に大蔵省へ財産の所管がえが行われ,処分用地となると伺っております。処分に当たっては,公共利用を第一とし,公共利用がない場合は民間等へ払い下げると聞いております。また,現在の管理状況は十分とは言えず,枯れた樹木が放置されたままになっているなど,かなり荒れた状態であります。  そこで,伺います。この防風林については,既に一部が工場用地,あるいは遊戯場に払い下げられておりますが,残されたこの緑地帯は,緑の少なくなったこの地域にとって大変貴重な財産と考えます。当局としても,これらの見地に立って,この防風林が末永く緑地として活用,市民のために残すべきと考えますが,この緑地帯を当局は知っているのかどうか。知っているとすれば,早急に緑地を残した活用を図るべきと思いますが,お考えをお伺いします。  次に,テクノパーク構想について伺います。  この構想は平成に入り,本市のこれからの工業振興の指針を示すものと期待されており,今までの重厚産業からハイテク技術を集積した付加価値の高い産業へ,それに研究開発施設と緑を組み合わせたものと理解しております。中小企業の集まっているこの内陸工業地帯においても,大いに関心があるところであります。  そこで,この構想についての内容と,検討状況について伺っておきたいと思います。  次に,この地区で初めての行政企画といっていいのかどうか,構想といってもいい千葉北インターチェンジ周辺地区での流通構想について伺います。  この構想は,成田と東京の中間点にあり,交通の利便性から,本市の八大プロジェクトの一つに加えられ,その早期実現が望まれているところでありますが,この計画が浮上したときと今では,土地の高騰や経済の低迷と条件が違っている状況にあります。  そこで,この構想の検討経過と将来の見通しについて伺っておきます。  次に,磯辺茂呂町線について伺います。  この幹線道路は,皆様御承知のとおり,本市を取り巻く外環道路として,国道14,16,51,126号と,本市すべての国道に接続し,このほかにも千葉大網線など,主要県道や有料道路との連絡に大変重要な路線であります。この磯辺茂呂町線は,遠く32年前,昭和36年11月,本市の人口は25万7,000でありましたが,稲毛小中台町線を皮切りに延長24キロ,幅員22メーターから36メーターの大事業が始まり,都市が発展するとともに変更に変更を重ね,現在に至っておりますが,最近の状況は,大幅に変化しているのであります。  それは,平成7年完成を目途に順調に推移している東京湾横断道路の建設や横断道路に接続する圏央道の建設であり,また,沼田知事が常々明言しております千葉県どこからでも千葉市へ1時間で行ける道路網の整備,県の道路整備の力の入れようを考えれば,本市の責任は重大であり,当時との比較では,重要性は格段と上がっているはずでありますが,工事着手から32年経過の整備状況は,全線24キロのうち1万7,164メーターであり,進捗率は71.5%でありますが,その整備区間は,17キロは4ヵ所に分断されており,利用効率は非常に低いわけであります。  それでは,この整備済み区間17キロメートルの事業主体はどこかと調べてみますと,約64%,11キロの区間は県や公社,公団の面開発等に伴って整備された道路であり,本来,本市の重要幹線であるこの道路の事業主体者千葉市が,32年経過した段階で,約6キロメートルの整備ということに疑問を感じるのは私だけでありましょうか。  そこで伺います。  この磯辺茂呂町線について,当局はどのような位置づけにあると認識されているのか。また全体24キロの供用は何年ぐらい先を見込んでおり,1日の利用者の台数はどのくらい想定されているのか。  なお,全線供用,これらに要する投資額と市民に与える経済効果はどう見ているのか,伺います。  なお,磯辺茂呂町の先端は茂呂町でありますが,その接続は市原市であります。本市に直接関係なく,ここでお伺いすることに違和感を感ずるわけでありますが,あえてお聞きしたいと思います。  それは,市原市の道路計画はどういうものであり,本市と市原市を結ぶ1本の幹線道路としての進捗率について話し合っているのか。わかる範囲でお教えを願いたいと思います。  次に,未供用道路について伺います。  まず,小仲台リームマンション地先から県道実籾穴川線約600メーターについてであります。この区間は工事落成後2年間にわたり供用されておらず,その原因は,接続交差点が複雑で,県道拡張,交差点を整備しなければ供用はだめですとの公安委員会からの指摘と聞いております。これは,当然なことであります。道路の新設と接続の交差点の安全性は一体であり,供用開始段階での公安委員会との折衝の結果だけでは不可解であります。  磯辺茂呂町線のこの区間の工事主体は千葉県でありましたが,県道交差点での整備や折衝はいつごろどこが担当していたのか。また,県道の管理が本市に移った現在,引き継ぎはどうなっているのか。整備に伴う費用負担はどうなっており,供用開始はいつごろになっているのか伺うわけであります。  また,この供用開始のおくれは,県道交差点の未整備に伴うものであり,県道から小仲台方面への片側供用は問題がないと思われます。片側供用について,公安委員会と話し合うべきと思いますが,当局の考えを伺いたいと思います。  次は,この未供用道路との接点であります園生長沼町の新設着手についてであります。  この間の工事は,長沼町を国道16号接続点とすれば,延長は約1,800メーターでありますが,国道14号と16号,本市の海側と山側を接続する重要な意味を持つ区間でありますが,工事着手計画が5年から9年と幅のある計画であります。何年の時点で着工を予定しているのか。供用開始はいつごろに計画されているのか。また,この1,800メートルの区間において,そのうち約400メーターは用地の手当てができているわけですが,全体に要する費用はどのくらいと予測されるのか,伺うところであります。  3点目は,取りつけ道路について伺います。  今までにも何回かこの席で同僚議員が質問しております京葉道路宮長橋の拡張とその関連整備についてであります。  この地区は,京葉道路東関道道路,国道16号に囲まれた宮野木町,長沼町,柏台地区であり,居住人口も1万人を超え,その多くの人たちがバスかマイカーを利用し,宮長橋を渡り稲毛から東京方面を生活圏としており,朝のピーク時の混雑は大きな問題であり,朝7時から8時の時間帯には,長沼車庫,及び柏台ファーミルハイツからのバスがおのおの5分から10分間隔で発車,定員80人に対して50%増しの120人が,延べ四,五千人の人が利用している橋であります。しかも,橋だけが狭いのではなく,その先,稲毛駅近くまで道幅はバスがやっと交差できるほどの狭さであり,橋の改善だけでは交通混雑の解消は難しい区間であります。  そこで,本市は,この宮長橋と穴川犢橋町線について,京葉道路の拡幅工事にあわせて,右折レーンの新設や車道のかさ上げ工事を行うようですが,この工事の主たる目的は何なのか。交通渋滞解消なのか,それとも事故防止策なのか,確認しておきたいと思います。  次に,私は,今申し上げました右折レーンや道路のかさ上げ,この工事だけでは渋滞を解消するのは無理があろうという観点から,この宮長橋から約200メーター先磯辺茂呂町線予定地について伺います。  ここは平成3年度予算において,将来の橋梁建設を見込んで京葉道路改修にあわせて1億2,000万円の予算をもとに工事が落成している地点であります。道路の供用はまだ相当長い先となりますが,そこで,将来の橋をかけるのなら,今,渋滞解消にあわせ早急に橋の取りつけを先行すべきと思うわけですが,当局の考えをお聞かせください。  なお,この橋を取りつけようとすれば,工事費はどのくらいを要するのか,お聞きしたいと思います。  次に,公共工事における契約問題について伺います。  建設産業は国民生活に安らぎと潤いを,産業活動には飛躍発展の基盤をつくり出す我が国の基幹産業であり,より豊かな経済社会の創造に一層の貢献を果たすべく,企業理念と活力,魅力あふれた産業として成長発展することが望まれており,本市における建設産業においても同様であろうと思います。  しかし,昨今,新聞,テレビ等により,大手建設業者組織ぐるみ談合事件や,日本を代表する大手印刷業者の談合事件を初め,さまざまな業界の談合疑惑が数多く報じられているのであります。これらのことは,国民,市民にとって大きな疑惑を生み,発注者の信頼を裏切るばかりでなく,公共事業の適正かつ公正な執行の障害となっていることと思われます。  また,対外的には,ガット・ウルグアイラウンドサービス貿易交渉日米建設協議,これらにより市場開放が強く望まれており,当然のことながら公共工事等の入札に外国企業の参入等,国際化が進展しつつある状況であり,談合疑惑等の我が国の入札契約制度の不透明さを強く指摘されているところであります。  このようなことから,昨年末,国の中央建設業審議会において,国際化の進展等を踏まえた透明性やその確保,公正な競争性の確保等を視点に入れた入札,契約制度の基本的なあり方についての答申が示されたところであります。  そこで,千葉市の入札,契約問題についてお伺いいたします。  初めに,一昨年に,千葉市建設工事等入札制度検討会が設置され,入札制度全般にわたり検討が行われ,この検討項目の一つとして,昨年4月から千葉県に先駆け,公募型指名業者選定制度を採用し,試行的に実施されましたが,そのことは高く評価できるものでありますが,この制度を採用されました経緯,あるいはその背景について伺うものであります。  また,昨年の4月から現在まで実施されました内容と結果について,さらに,問題があったのかどうか。あったとすれば,どう改善されるのか。今後の方針をあわせて伺うものであります。  次に,建設業の下請けについてであります。  毎年年度末のこの時期になりますと,市内の多くの道路,公園等で下水工事や道路工事,あるいは造園工事が行われ,ことしもまたかとの感じはあるわけでありますが,政令市に移行した千葉市の都市基盤の充実を図る上でやむを得ないと思っております。  しかし,これらの工事の中には,請負者と実際の施工業者が異なっていることが多々見受けられます。これは,建設工事の性質上,下請け業者を使用して工事を施工することはある程度許されると思いますが,ときには,元請けと下請け業者間のトラブル等さまざまな問題が生じることもあり,また,工事の大部分を下請け業者に施工させた場合は,下請け業者間の当該工事に対する責任が希薄となるなど,適正な工事施工の支障となることも考えられます。  そこで伺いますが,建設業法において,一部の下請けは許されるといいますが,その範囲はどの程度まで許されるのか。  また,よく耳にする丸投げという一括下請けについて,当局はどのように把握,対応しているのか,お聞かせ願いたいと思います。  次に,地元業者の育成についてであります。  我が国の建設産業を取り巻く情勢は,近年,国の内需拡大政策等により,長期経済成長の持続を背景に,民間需要の拡大,社会資本の充実により好況を呈しておりましたが,平成3年に至り,不動産市場や株式市場の暴落を代表とするバブル経済の崩壊により,民間設備投資の伸びが鈍化する中,国においては,建設国債の増額や公共工事の前倒し施策を実施して景気の回復を図ってまいりましたが,民間需要はますます厳しい状況にあります。  本市においても,公共工事の前倒し発注や従来から地元業者の育成に当たり,種々の多様な施策を実施することは十分承知しているつもりですが,全国の主要都市や類似都市との企業を比較しても,本市内の企業規模等に大きな成長が見られないのが残念であります。  そこで伺いますが,これまで地元業者の育成指導について,どのような対策をされてきたのか。また,工事施工の前段に当たり,設計や調査,企画が必要なわけでありますが,この設計調査業務はどのくらい外注に出されているのか。それとともに,職員の皆さんが処理した分は全体でどのくらいの比率になるのか。  なお,本年度本市は,国の要望で公共事業の前倒し上半期70%以上を発注したわけですが,その結果を聞くのは早いとはわかっておりますが,あえて経済効果はどうだったのか,お聞かせ願いたいと思います。  これで1回目の質問を終わります。ありがとうございました。(拍手) 3 ◯委員長(市原治四郎君) 答弁願います。土木部長。 4 ◯土木部長(小川俊夫君) 美しい道路への環境整備について6点の質問がございました。順次お答えをいたします。  道路は,一般の通行に供するだけでなく,生活道路として利用される一方,市民に親しまれ,生活に潤いを与える都市空間であると認識し,人にやさしい道路の整備に努めているところでございます。  議員御指摘のように,道路上にはさまざまな標識類が設置されておりますが,それぞれその場所に必要でありますので,占用許可に当たりましては,常に良好な維持管理を行うことを条件とし,適正な維持管理について指導しているところでございます。  次に,安全標識等の設置についてお尋ねがございました。  市が設置している標識につきましては,1基当たり約10万円から13万円ほどであります。共架は約5万円から8万円でございます。耐用年数につきましては,材質,設置場所により差はございますが,おおむね10年前後と考えております。
     標識の数でございますが,市域内には,公安委員会が設置するもの,また本市が設置するもの,合わせまして現在約7万4,700枚が設置されております。そのうち,平成3年度に設置されたものは469枚,また回収されたものは2,881枚でございます。  道路環境をよくするという見地からも,共架は可能なものにつきましては,関係行政機関,各占用者に働きをかけ,共架の促進を図ってまいりたいと存じます。  次に,ピンクビラ,ポスターの御質問でございますが,現状は,道路上に違法な張り紙,張りふだが張り出され,特に,ピンクビラにつきましては,美観上,また青少年育成からもその対策に苦慮しているのが実情でございます。  この対策といたしましては,関係機関合同による除去作業,また占用管理者による除去活動を行っておりますが,除去した後すぐに張り出されてしまう状況であります。  したがいまして,引き続き,指導取り締まりの強化につきまして,警察,関係機関と協議してまいりたいと存じます。  次に,稲毛区東部地区の諸問題のうち,道路整備についてお答えをいたします。  浜野四街道長沼線は,主要地方道としてかなりの交通量があり,住友重機,日東紡,六方町郵便局地先の各交差点では,市道との流入車両が多く,交通渋滞の交差点として承知しているところでございます。  改善策についてでありますか,本線の改良を行うことが一番よいのでありますが,これには相当の年月を必要といたします。  そこで,当面の対策,改善策といたしまして,右折レーン設置などの交差点改良を検討していきたいと考えております。  また,住友重機の地先から県スポーツセンター方面への道路,ヴィルフォーレ稲毛までは,市道長沼原4号線でありますが,現在,住友重機地先の交差点改良を含めた歩道の整備計画を検討しておりまして,新年度には両側に歩道を備えた整備計画をとりまとめたいと考えております。  さらに,県スポーツセンターまでは,市道園生町109号線となりますが,このうち,川鉄社宅から県スポーツセンター間は,本年度末までに整備が完了する予定でございます。  ヴィルフォーレ稲毛地先の交差点につきましては,変則的な交差点であることから,信号機の設置や交差点の改良が必要であると認識しているところでございます。  しかしながら,この交差点の整備を行うには,商店が連檐している現状では,用地等の問題もございまして,早急な対策に苦慮しているのが実情でございます。  なお,交差点の事故防止対策として自発光式交差点ブロックを設置するなど,応急対策は図ってまいりたいと考えておりますので,御理解をいただきたいと存じます。  次に,長沼原地区にあります開拓財産道路でございますが,これらの道路は,幅員が3.6から7.2メートルで,延長が約40キロメーターございます。現在までに23キロメートルほどの整備が完了しておりますが,議員お尋ねの拡幅整備につきましては,総合的な面整備の動向を見きわめながら検討してまいりたいと考えております。  次に,質問3の磯辺茂呂町線の御質問のうち,取りつけ道路に関連いたしまして,宮長橋の交差点改良工事についてお答えをいたします。  昨年9月の議会でもお答えしましたとおり,公安委員会との協議が整いましたので,新年度に工事着手を予定をしております。  まず,工事の主たる目的はということでございますが,この工事は,交通安全対策事業として実施するものでございます。  内容を申し上げますと,穴川犢橋町線の車道のかさ上げは,縦断方向の視距の改良による事故防止であり,見通しをよくするということで事故を防ぐということであります。  また,右折レーンの新設は,局部的ではありますが,交通渋滞の緩和に寄与できるものと考えております。  終わります。 5 ◯委員長(市原治四郎君) 社会教育部長。 6 ◯社会教育部長(高橋美邦君) 御質問の美しい道路への環境整備についてのうち,(2)の所管につきまして,御答弁申し上げます。  議員御指摘のとおり,ピンクビラ等の急増によりまして,青少年を取り巻く環境は決してよい状況ではございません。  青少年問題協議会におきましても,平成2年より環境浄化活動の一環といたしまして,この問題について対策等を協議してきたところでございます。  また,校長会で協議されたことはございませんが,各学校におきましては,中学校区ごとに設置されております青少年育成委員会と連携をとりながら,東京電力やNTTの協力を得て,環境浄化に取り組んでいるところでございます。  なお,このビラ等が原因で児童・生徒が補導されたという報告はございませんが,今後とも,警察等の関係諸機関と連携をとりながら,対応を十分行っていきたいと,そのように考えております。  以上であります。 7 ◯委員長(市原治四郎君) 都市計画部長。 8 ◯都市計画部長(石浦義治君) 質問2の稲毛区東部地区の諸問題についてのうち,(1)番の道路整備についてのうち,計画的な面整備につきましてお答えいたします。  御質問の長沼原町を中心といたしました地域は大半が市街化調整区域となっております。そこで,計画的な面整備を行うためには,市街化調整区域の市街化区域への編入も検討する必要がございます。市街化調整区域及び市街化区域の見直しにつきましては,5年ごとの基礎調査の結果を踏まえながら,土地区画整理事業等の計画的な市街地整備の見通しが明らかになった地域を対象といたしまして,実施してまいりました。現在の市街化区域約1万2,700ヘクタールは,平成12年を目標年次といたしまして,約100万人の人口を想定し,計画的な市街地の整備を考慮いたしているものでございます。  御質問の地域は,千葉北インターチエンジ周辺地域に隣接した地域でもございますことから,今後の人口,産業等の推移を見ながら,市街化の現状,及び動向を勘案いたしまして,計画的な面整備の実現性について検討してまいりたいと考えております。  次に,質問2の(5)の千葉北インターチェンジ周辺地区開発についての御質問についてお答えいたします。  千葉北インターチェンジ周辺地区開発は,国より承認をいただきました千葉業務核都市基本構想,並びに本市の総合基本計画等に位置づけされているプロジェクトの一つでございます。この開発構想は,千葉都心地区及び幕張新都心地区を補完するとともに,特色ある機能に関する拠点の整備を目指すものでございます。  議員御承知のとおり,千葉北インターチェンジの周辺は,東関東自動車道と国道16号線との交差部に位置しておりまして,産業立地上極めてポテンシャルの高い地区となっておりますので,流通,物流系を中心とした複合的な機能の整備を図ろうとするものでございます。過年度におきましては,住宅都市整備公団と事業の可能性等について調査検討を行ってまいりましたが,今日の地価の高騰や,流通,物流業界の最近の立地動向等々,事業化への課題も数多く抱えております。  このような状況から,これからの動向を慎重に見きわめながら,検討を進めてまいりたいと考えております。  いずれにいたしましても,千葉業務核都市の形成は,本市の成長のみにとどまらず,周辺都市や千葉自立都市圏,さらには,東京圏の均衡ある発展にも連動するものと認識いたしております。  今後とも,将来都市構造の実現に向けまして,努力してまいりたいと考えております。  終わります。 9 ◯委員長(市原治四郎君) 都市局次長。 10 ◯都市局次長(村井利正君) 質問の2の稲毛区東部地区の諸問題についてのうち,3の緑地保全の御質問にお答えいたします。  御質問の中にございます山王地区につきましては,他の地域に比べ公園緑地が少ないということは十分認識しているところでございます。  そこで,この地域に公園を配置すべく平成2年度に,近隣公園予定地の一部を取得し,現在も残り部分の交渉を進めているところでございます。  このようなことから,議員の御質問の防風林が貴重な緑地であり,これを活用し,児童公園を整備するなど,より充実した公園緑地の確保ができればと考えているところでございます。  しかしながら,防風林の取り扱いにつきましては,国の方針で一括処分とのことであります。そこで,この地区の防風林につきましては,現在関係部局と活用方法について調整を進めている段階でございます。調整後に,市の土地利用について国に正式に申し入れることとなると思います。  以上でございます。 11 ◯委員長(市原治四郎君) 経済部長。 12 ◯経済部長(小野康一君) 御質問2の稲毛区東部地区の諸問題についてのうち,所管のテクノパーク構想についてお答えいたします。  千葉テクノパーク構想は,議員御承知のとおり,本市の産業振興の拠点として,高度な加工,組み立て,試作,開発型の工場,及び研究開発施設等の立地導入を図るとともに,高度な産業支援機能を有するセンター施設,すなわちリサーチ・コアをあわせて整備し,それらの施設を有効に活用することにより,本市工業技術の高度化,また振興発展を図ろうとするものでございます。  この構想の検討につきましては,産,学,官から成る千葉テクノパーク整備調査事業検討委員会を設けまして,千葉テクノパーク構想の基本的な調査を行ってきたところでございます。  検討委員会がこれまでまとめました千葉テクノパークの基本的な施設構成は四つございまして,一つには,ハイテク工業団地,二つには研究,開発の施設,三つには,リサーチ・コアであるセンター施設でございます。  この施設はハイテク企業,研究開発室の研究者と市内外の研究者の交流施設を初め,インキュベーター施設や人材育成施設,そして高度な試験,研究設備の共同利用が可能な設備,施設を備えた産業支援施設で構成されております。  そして四つには,商業サービス施設とされておりまして,以上の諸施設を一体的に整備し,実現するためには,その規模は10ないし15ヘクタールとされております。  また,千葉テクノパークの候補地といたしましては,千葉北インターチェンジ周辺地区が内陸工業地区に近接しているため,東関東自動車道と国道16号線が交差し,東京及び新東京国際空港への交通アクセスがすぐれていることなど,種々の好立地条件を満たしていることから,検討委員会において,この地区が高い可能性を有しているとの報告がなされております。  次に,事業の採算性についてでございますが,高い可能性を有している千葉北インターチェンジ周辺地区について検討いただいたところ,初期投資に多額の費用を要するほか,リサーチ・コアの低採算性など,事業採算性を圧迫する要因が多々あり,事業採算性は厳しく,大幅な見直しをしない限り事業化はかなり困難との報告がなされております。  加えて,議員御承知のとおり,昨今の我が国の経済は,いわゆるバブル経済崩壊後,生産出荷額の停滞傾向,個人消費の低迷,企業収益の減少など,引き続き低迷しており,民間企業の設備投資意欲も冷え込んでいるところでございます。  このような経済情勢下において,企業にとりましては,千葉テクノパークのハイテク工業団地,及び研究,開発施設への進出,すなわち新たなる設備投資は大変難しいものが予想されるところでございます。  したがいまして,今後,我が国の景気の動向,さらには地元の産業界の動向に注目しつつ,地区の産業支援施設として,先発いたしました他都市におけるリサーチ・パークなどの動向を見きわめながら,千葉テクノパークの今後の方向を探っていきたいと考えております。  終わります。 13 ◯委員長(市原治四郎君) 都市整備部長。 14 ◯都市整備部長(松井雅彦君) 質問3の磯辺茂呂町線にかかわる御質問のうち,所管につきましてお答えいたします。  まず,同道路に対する認識でございますが,本都市計画道路は稲毛海浜公園に隣接いたします千葉臨海線を起点といたしまして,国道14号,16号,51号,126号などと交差し,市原市に至る本市市街地の外側を通る延長24キロの外環状道路でございます。  この道路は内陸部に点在する住宅団地間を連絡するとともに,市内に流入する無用な通過交通を排除する機能を有する主要幹線道路でございまして,本市にとりましても最も重要な道路の一つであると認識いたしているところでございます。  この道路の整備状況につきましては,議員御指摘のとおり,同路線全体延長24キロメートルのうち整備済み延長は約17キロでございまして,この内訳といたしましては,街路事業で市が約6キロメートルを整備,県が約3キロメートル,公社,公団等面整備で約6キロメートル,埋め立て事業で約2キロメートルを整備いたしております。  これまでの都市計画道路全体の整備経緯を振り返ってみますと,本市が人口急増を受けまして,市のあらゆる部門でその対応に追われたことはまだ記憶にあるところでございますが,街路事業につきましても,路線を絞るというよりは,むしろ市内広範にわたり緊急に必要な機関を対象に事業展開をしてまいったということでございます。  そのため,都市計画道路を効率よく整備促進を図るために,国や県に依頼いたしますほか,民間,公社,及び公団等の市街地開発事業や埋め立て免許事業などあらゆる整備手法を適切に選択いたしまして整備してまいりました。  磯辺茂呂町線につきましても,そのような考え方で整備を進めてきたところでございます。  昨今,建設省におきまして,全国的にも整備のおくれている環状道路の整備を促進する考えでございまして,本市におきましても,議員御指摘の未整備区間の整備に今後全力を傾注する所存でございます。  次に,未整備区間の事業費でございますが,おおむね620億円程度と推測しておりまして,全線供用の時期につきましては,その事業量等からかなりの時間が必要であると思われます。  また,交通量でございますが,本路線は2車線区間,4車線区間もございますので,一がいには申し上げられませんが,4車線区間につきましては,おおむね2万4,000台程度と予測しているところでございます。  また,経済効果とのお尋ねでございますが,輸送時間の短縮,走行費の節約等の直接効果と土地利用の促進の効果,地域開発の誘導効果等間接効果など,本市はむろんのこと周辺市にも多大なる効果が期待できるものと考えております。  次に,市原市との接続についてでございますが,市原市と連絡を取り合っておりますが,本市の磯辺茂呂町線に連絡する市原市都市計画道路といたしまして,総延長約9キロメートルの草刈西広線となっておりまして,終点は都市計画道路出津二日市場線の西野でございます。現在延長約3.8キロが整備済みでございまして,整備率にいたしますと,約41%であるとのことでございます。  現在,神崎地区南側延長約1.5キロの区間につきまして,事業化のための文化財調査を実施していると聞いております。  なお,市原市においても,同道路が主要6路線のうちの一つであり,千葉市との接続道路として位置づけし,整備促進について鋭意努力をいたしているとも聞いております。  次に,これまで県が事業主体であった園生町柏井町線との交差部の公安委員会協議並びに協議時期,及び磯辺茂呂町線の片側での供用をとの御提案についてでございますが,県都市部において,昭和61年より63年にかけまして,公安委員会と協議をいたしておりました。  市といたしましても,同事業の委譲を受けてからこれまで公安委員会と協議を行っておりまして,同委員会は,現状の6差路という複雑な交差点を解消するため,県道の拡幅,すなわち園生町柏井町線の完成をもって磯辺茂呂町線の供用との意見を主張しております。  今後は,さらに詳細な協議も必要でございますので,その際,議員の御意見も提案してまいる所存でございます。  また,同路線の引き継ぎ状況と費用負担,並びに供用開始の時期についてでございますが,平成4年8月に千葉市が政令指定都市移行に伴いまして県から事業を引き継いだわけでございます。  したがいまして,現在では,事業にかかわる費用は,事業者である本市が支出いたしておりまして,残事業量から見て大変厳しい目標ではございますが,事業認可期間でございます平成6年度完了を目指して今後とも努力してまいりたいと思っております。  次に,国道16号より海側の区間でございますが,来年度より事業化のための調査を実施いたしまして,地元の皆様の御理解と御協力をいただければ,平成8年度より事業に着手いたします。おおむね10ヵ年を目標と考えております。  なお,事業費でございますが,約270億円を想定いたしております。  次に,京葉道路の橋梁新設の御提案でございますが,橋梁新設の事業効果は期待されると思いますが,取りつけ道路等関係機関及び地元との調整が必要となることから,今後の研究課題とさせていただきます。  なお,橋梁上部工の費用につきましては,約3億円でございます。  いずれにいたしましても,根本的な交通混雑の解消として,議員御質問の区間の事業にかかっていることを十分認識いたしておりますので,今後とも早期事業化を目指し努力いたす所存でございます。 15 ◯委員長(市原治四郎君) 財政部長。 16 ◯財政部長(飯田征男君) 契約問題について4点の御質問がございました。順次御答弁申し上げます。  まず,公募型指名業者選定制度を導入した経緯,実施内容,問題点,並びに今後の方針についてお尋ねがございました。経緯につきましては,平成3年に建設省より,公共工事の円滑な推進と建設業の健全な発展を図るため,各公共団体に対しまして,公共事業における入札制度の合理化対策を一層推進するように要請がございました。  本市におきましても,入札制度にかかわる課題等の調査検討を行い,改善を図るための検討機関といたしまして,千葉市建設工事等入札制度検討会を平成3年11月に設置いたしまして,入札制度の改善策を検討いたしてまいりました。この検討の中で,経費及び事務量等が現行の指名競争入札制度と比較いたしまして大幅に増大することなく,またより多くの業者に門戸を開き,一般競争入札の精神を加味いたしました公募型指名業者選定制度を平成4年度より試行的に導入いたしたものであります。  この公募型指名業者選定制度は,指名業者選定に際しまして,あらかじめ工事名,工事概要,発注等級などを事前に公表いたしまして,工事を希望する業者の意思を反映させることにより,より一層の競争性を高めることを目的としたものでございます。  これまでの実施状況について申し上げますと,平成4年の6月から10月までの間で,土木工事2件,建築工事を1件,舗装工事を2件,管工事を2件,電気工事を2件,及び造園工事を1件の合計10件の工事を試行的に実施いたしたものでございます。  この結果を踏まえまして,昨年の11月に入札制度検討会を開催いたしまして,実施状況及び今後の方針等に協議検討いたしたところでございます。  この中で,設計図書の増刷による経費及び事務量の増加や,応募者が規定数に達しない場合の取り扱いが難しいこと,さらに契約までの期間がかかり過ぎるなど,種々の問題点が指摘されております。  しかしながら,本制度による工事が施工中でもあり,施工状況及び完成結果の確認等ができないことなどから,年度終了後に再度入札制度検討会を開催いたしまして,今後の方針等について検討することといたしております。  また,国におきましては,昨年の11月25日,中央建設業審議会より,入札契約制度の基本的なあり方についての答申が示され,現在具体的な改善策を検討されているところであります。  本市といたしましても,その内容について十分調査,検討する必要がございますので,これらの動向を見きわめながら,入札制度のあり方等につきまして引き続き検討してまいりたいと考えております。  次に,建設業の下請けについての御質問でございますが,議員御承知のとおり,指名業者を選定するに当たりましては,過去の施工実績,施工能力,経営管理能力,及び資力,社会的信用等,さまざまな角度から評価を行いまして,信頼に値する業者を選定するものでありますので,受注した建設工事を一括して他人に請け負わせることは,発注者が請負者に寄せた信頼関係を損なうこととなり,発注者保護の観点から,関係法令等で一括下請けは禁止をされているところでございます。  しかしながら,建設工事はさまざまな業種が複雑多岐にわたっており,下請けを使用して工事を施工することがやむを得ない部分がありますので,元請人がみずから下請け工事の施工計画を総合的に企画し,工事全体の的確な施工を確保するための工程管理,技術指導等の調整や監督を行い,実質的に関与する場合につきましては,下請けが認められておるところでございます。  また,元請人があらかじめ発注者から一括下請負にすることについて,書面による承諾を得た場合においては,一括下請けの禁止の例外とされ,下請負が認められておるところでございます。  このようなことから,本市におきましては,従来より契約を締結する際に,公共工事実施に当たっての留意点についての文書により,一括下請けの禁止を初め,下請けを使用する場合は,下請け業者選定届けの提出を義務づけるなどの指導をいたしまして,発注工事にかかわる請負契約の適正な運用に努めております。  次に,地元業者の育成についてお答えをいたします。
     工事等の発注及び物品の調達に当たりましては,従来より地元業者育成の観点から,できる限り地元業者に優先的に発注をいたしております。  特に,建設工事に関しましては,分離発注をするとともに,大規模で難度の高い工事であっても,技術の習得及び受注機会の確保を図ることから,地元業者を構成員とした共同企業体施工として発注するなどの方策を行い,地元業者の育成に努めておるところでございます。  平成3年度の状況を申し上げますと,総発注件数の90%を地元中小企業者へ発注いたしましたが,今後とも地元業者を優先的に発注してまいりたいと,このように考えております。  また,設計業務の外注状況についてでございますが,平成4年度のデータで申し上げますと,工事発注件数1,408件のうち,設計業務を外注いたしたものは797件,56.6%で,職員が設計をいたしたものが611件,43.4%となっております。  次に,公共事業の前倒し執行に伴う経済効果についてのお尋ねでございますが,議員お話のとおり,現時点における効果について定量的に示すことは難しい面がございます。  平成4年度におきましては,国の緊急経済対策を踏まえ,4月には公共事業施行推進本部を設置するなど,鋭意公共事業の前倒し執行に努めたところでありまして,その結果,9月末時点における上半期の契約済みの割合は75.1%となり,国から示された目標値を達成することができたところでございます。  このような公共投資の前倒し執行に加え,補正予算による公共投資等の拡大は,波及効果を伴って経済活動を活発化させるものと考えております。  さらに,国における金融面での対策や民間部門の自助努力などにより,総合経済対策の効果が一日も早くあらわれ,内需を中心とした持続的な経済成長が図られるものと期待をいたしております。  以上でございます。 17 ◯委員長(市原治四郎君) 前沢委員。 18 ◯委員(前沢勝之君) 細部にわたりまして質問したにもかかわらず,御丁寧な回答ありがとうございました。  それでは,2回目の質問に入ります。  1点目は,美しい道路の環境整備についてであります。相当細部について質問したわけでありますけれども,今回の質問の趣旨につきましては,道路の維持管理の整備という問題点ではなくて,環境について話したわけであります。ポール等の設置についての指導管理はどうなんだという質問に対しまして,部長の方から,良好な維持管理を行うことを条件に,適正な維持管理ということで,ちょっと私の趣旨とは違うかなと思うわけでありますけれども,前向きな回答をいただいております。  ただしかし,管理という面で私が疑問に思うのは,本市の道路を公安委員会が使っているわけですね。そのときに,今は公安委員会は交通安全だということで,市に無断でつけてもいいよということ,条件があったかどうかわかりませんけれども,ほとんど無断で今まできたために,7万4,000幾らの本数,私が見たところ半分ぐらいは共架はできると思うわけでありますけれども,そこの指導がなかったということを言いたいわけであります。  交通安全優先でありますけれども,これからの本市の道路の整備について,どこへっけてもいいということではなくて,本市の道路管理上,共架を進めたり,またはどこにつけるという指導があってしかるべきだなと思うわけであります。  部長の方の答弁の中で,共架について公安委員会との積極的な推進を図っていきたいということが出ておりますので,回答は了としてやめますけれども,ぜひ共架についての推進を図っていただきたいと,要望をしておきたいと思います。  次に,ピンクビラであります。ピンクビラにつきましては,現状の対策に当局も苦慮しているという答弁でありました。そのとおりだと思います。  ただ,現状のままで取り締まり,もしくはビラはがしを設置企業にやらせていて解決するだろうかと思うと,そうではないと思うんですね。  3月の20日でしたか,新聞を見ておりましたら,デートクラブ急襲,売春防止法違反容疑で逮捕したというのが出ておりました。たまたまこういう新聞が出るわけであります。  しかし,私は,この取り締まりというのを徹底的に,継続的にやらなければなくならないだろうと。  過日私は,町の中を8時ごろ,富士見町を歩いていましたら,ビラを張っている方がいました。それを見ておりましたら,たまたまですけれども,警察がきて現行犯で捕まえました。捕まえたんじゃなくて,話し合っておりました。本来でしたら,現行犯で捕まえたらその場で何らかの手続をとるべきでありますけれども,約20分ぐらい話し合って,私もその後つき合うことができませんので,帰ってしまいましたけれども,非常にその対応が手ぬるいのではないかと思うわけであります。どうか,この辺の問題につきましても,警察に対し,当局の姿勢というものを強く出して,取り締まりを厳しくして,エイズの問題だとか,青少年に与える問題がないようにぜひ御配慮を願えればと思っております。ぜひよろしくお願い申し上げます。  次に,稲毛区東部の問題であります。  道路につきましては,ほぼ了解いたしましたけれども,ただ1点,川鉄園生社宅とヴィルフォーレ稲毛の交差点,自発光式交差点ブロックを応急対策としてやっていただけると大変ありがたく思います。  しかし,あの道路が,磯辺茂呂町線があそこにくるのは何年先だろうかと。この後で質問しますので,今,回答出ましたけれども,約30年とか40年先じゃないとできないわけであります。それまで待っているのかと思うと大変不安であります。ただ,応急対策としてやらないということは言っておりませんので,ぜひ早目の整備をお願いしておきたいと思います。  開拓道路につきましては,40キロのうち23キロが整備されているということであります。23キロ整備というその整備の中身が大事であります。あとの17キロはどうなのか。  ただ,この問題につきましては,私も質問していながら,土木だけで道路整備はできないというのはわかっております。先ほど部長の方から,これから先調整区域であるけれども,民間の区画整理も含めてというお話ございました。簡単にはいくことではないということは十分認識して,ただこのままではあの土地が大変な土地になってしまうよという懸念から質問申し上げました。ぜひ計画的な整備を進めていただきたいと,要望をしておきたいと思います。  緑地保全につきましては,村井次長大変前向きなお言葉をいただきました。千葉市内において,帯状の中で2.5ヘクタール,2万5,000平米のああいう緑地というものは少ないだろうと思われますけれども,今の現状を見ますと,本当に立木が倒れて,本当に人が踏み込めないような土地であります。このままいきますと,現在生えている木も枯れてしまうのではないかと心配しております。ぜひ早くこの活用について,何とか千葉市の方で整備だけでもできないかというような検討も含めて進めていただければ幸いだと思います。  2番目の質問の中のテクノパーク構想であります。  この構想につきましては,ハイテク企業や研究,開発施設の導入という形で,私も大変期待しておりますし,本市の工業の振興,発展,特に内陸工業地帯につきましては,中小企業が多いということで,その産業の育成の問題とか,人材の育成という問題,大いに期待したいわけであります。  ただ,当局の現在の説明を聞きますと,初期投資に対する事業採算性の問題とか,あと現在の経済性の問題,十分理解されるところであります。しかし,この秋には日本の経済も上向いてくるだろうという観測もできるわけであります。  回答の中で,地元産業界の動向の問題とか,先発都市を参考にするようであります。大変結構でありますけれども,この問題につきましては,私が疑問なのは,この大きな問題を経済部だけでやっていていいのかなという感じもしております。どうかこれからの検討につきましては,経済部だけではなくて,多くの関係部局と慎重な対応をぜひお願いしたい。要望しておきます。  あと,千葉北流通構想につきましては,説明がございました。理解いたしました。大変大きなプロジェクトでありますし,また大変な事業費もかかる,慎重な対応をお願いしておきたいと思います。  次に,磯辺茂呂町線であります。この路線につきましては,相当細かく,自分でも嫌になるなと思うような感じで質問をいたしました。  しかし,私は,本市にとってこの道路が背骨に当たる大変重要な路線であって,ましてあと1,800メーターで14号と16号,海と山がつながるんだ。もうすぐ見えてきたという観点から質問をし,当局の頑張りを期待したところであります。しかし,回答では,未整備区間の総事業費が620億円に対しまして,かなりの年月がかかるということで話をしておりました。  園生長沼町1,800メーターの区間につきましても,平成5年から平成9年の事業認可時で,どの時点なのかなと期待しておりましたら,8年ということであります。この1,800メーターの完成時期が平成18年ということになりますと,残りの5キロの区間を合わせると約四,五十年かかるのかな,今まで32年と合わせて,24キロ乗せるのに60年,70年,80年,日本の縦断道路をつくるわけじゃなくて,千葉市の24キロの道路をつくるのにこれではどうなのかなと思うわけであります。  私は,今質問した問題について,再度この話を聞こうかなと思ったわけでありますけれども,過日,林局長は,市政会の茂手木議員の質問に対しまして,今までの都市計画道路建設に当たっての金の投資と組織のあり方に問題があったというお話でございました。私は,やっとトップがわかってき,期待できると高い評価をして期待したわけであります。しかし,今回の回答を見ますと,何ら局長の意図するところは感じられないのであります。  そこで,今回,私の質問につきまする回答は次回に送りまして,先ほど申し上げました,再度局長に,都市計画道路に対する認識,そして代表質問に答えられた金の投資と組織のあり方の具体的な考えをお示し願いたいと思うわけであります。  次に,契約問題についてであります。  公募型指名業者制度,これはことし1年間,業者の熱意と競争性を高めるという観点から導入した1年だったわけですけれども,その結果は,経費の問題だとか,事務量の増加という問題があるようであります。  しかし,これにつきましても,契約制度の向上というものに向けてさらに検討されることを望んでおきたいと思います。  次に,業者の下請け,丸投げでございます。ばかな質問をしたなと思っております。丸投げがあるわけがないわけであります。  しかし,建設工事に伴う現場というものを,私も現場が好きなものですから,車をとめてよく現場の監督さん等を邪魔しているわけでありますけれども,そのとき話を聞いたときに,ここの請けはどこだと,あなたの工事はどこだと,市の職員はだれが来るんだと,ちょいちょい来るかというようなお話をするわけであります。余り回答ができないのが実情であります。  そこで,2回目の質問につきましては,質問させていただきますけれども,職員の問題についてお伺いしたいと思います。  先ほど,職員の皆さんの設計についてどうなんだとお聞きしたときに,部長の方から43%との回答が出てまいりました。しかし,私の調べたところ,部局によっては相当高い,例えば建設局や水道局につきましては,70%以上の設計の外注率でありますし,部によっては80%を超えているところもあると。私は,外注の比率が高い,低いの,これが悪いんだとか何かと言っているんではないんです。その発注の理由がどうなのかということであります。  職員の皆さんが仕事を知っていて,それで発注するんだったら,これは合理化だとして認めていいと思うんです。ただ,仕事が忙しいから発注するとしたら,その新しい職員の皆さんは,どこで仕事を覚えるんですか。本来は,新しい人は,設計,積算をし,それに基づいて現場を見,それで自分の能力を高め,先輩から聞いて技量を高めていくんだと思うわけであります。  今回の議会の中でも,職員の育成というもので,研修会における研修もということがありました。それは大変大切なことはわかるわけでありますけれども,平常業務の中でどうやって技術を高めていくかということが大切であります。  今,本市の技術力が高いのは,皆さんの御努力じゃなくて,先輩の皆さんが後輩を育てた技術力で持っているわけです。これから将来,千葉市の技術力が落ちるとしたら,今並んでいる執行部の皆さんの責任であります。そういう意味で,これから将来に向かっての技術のアップということを真剣に考えていただきたい。  そこで,助役さんにお聞きしますけれども,長期的な展望に立った人材育成計画が求められるわけでありますけれども,今申し上げましたような見地から,技術職員の今後の採用計画並びに適正な職員配置についてどうお考えなのか,お聞かせいただいて2回目の質問を終わります。 19 ◯委員長(市原治四郎君) 答弁願います。中橋助役。 20 ◯助役(中橋芳弘君) 技術職員の採用計画,職員の配置についてお答え申し上げます。  議員御指摘のように,行政を進めていく執行体制,あるいは執行の仕方というのは,ともすれば矛盾するような幾つかの考え方の間のバランスをとりながら進めてまいらなければならないという面があるわけでございます。  例えば,行政である以上,公平,公正でなければならないわけですが,かといって,やはり効率という問題を無視はできないというふうに思います。  また,当面の忙しさに対応するということも大変大事だというふうに思いますが,同時にその仕事が長期にわたって拡大するのか縮小するのか,あるいは職員増以外の方法で対応できないのか等々の判断が必要なんだろうというふうに思います。  そのようなことを考えますと,設計事務の外部発注ということは,やはりある程度進めざるを得ない。ただ,議員御指摘のようにおのずと限界があるというふうに私も思います。ただ,どこで線を引くかということになりますと,これは絶対的な答えがあるわけじゃなくして,経験則の中から判断していかざるを得ないのだろうというふうに思います。  政令指定都市の状況を聞きますと,発注工事高による技術職員の割合だとか,外部発注率などは,政令指定都市の中では中位のところにあるというふうに聞いておりますので,マクロ的に見ればまあまあなのかというふうに思いますが,やはりこの問題は個々の職種ごとの判断も必要でしょうし,千葉市としての課題もあるわけでございますので,現場の判断というものを十分聞きながら,適切に,個々具体的な対応をしてまいらなければならないというふうに思っております。  また,これは,職員数だけの問題じゃなくして,組織体制,あるいは研修体制,職場環境,それぞれの施策がうまく機能することによって,初めて職員の執務体制というものが最もうまく機能していくのだろうというふうに思いますので,それらの面についての努力も関係部局と一緒になってやってまいりたいと,かように考えております。  以上です。 21 ◯委員長(市原治四郎君) 都市局長。 22 ◯都市局長(林 孝二郎君) 磯辺茂呂町線にかかわる2回目の質問につきまして,御指名でございますので,私よりお答えいたします。  都市計画道路につきましては,都市活動を支え,都市を形成する骨格といたしまして最も重要な都市施設として認識しており,その整備を一層推進していく必要があるものと考えております。  街路事業を推進するに当たりましては,さきの市政会茂手木議員の代表質疑にお答え申し上げましたとおり,事業費の拡大,執行体制の充実,代替地の確保等,問題があろうかと考えております。  平成5年度におきましては,街路事業の拡大のため,国庫補助金や市債,市単独費等可能な限りの財源の確保に努め,その結果,平成5年度予算案では,大変厳しい財政状況の中で,対前年度比1.59倍の伸びを御提案させていただいておるところでございます。  また,執行体制につきましても,平成5年度は土地開発公社を積極的に活用して,用地の先行取得を進め,街路事業の推進に努めてまいりたいと考えております。  いずれにいたしましても,委員御指摘の磯辺茂呂町線,本市にとりまして最も重要な道路の一つと認識しており,今後,未整備区間の整備に全力を傾けてまいりたいと考えているところでございます。 23 ◯委員長(市原治四郎君) 前沢委員。 24 ◯委員(前沢勝之君) それでは3回目の質問を行います。  今,林局長の方からお話を賜ったわけであります。  今,この中で,体制がどうの云々といっても答えられることではないことは十分承知で,失礼申し上げました。  ただ,私の真意,または多くの議員の真意も,早くやってくれと,早く執行すべきだという声が大きいということも十分御理解賜りたいと思います。人,物,金,これが足りないよという話でございます。今後の活動について,十分期待を込めていきたいと思います。  また,中橋助役からお話を賜りました人材の登用,育成の問題であります。助役のお話はよくわかります。ただ,ここのところで真剣な考え方を,また行動をしていかないと,将来にとって,千葉市が技術職が大変不足しているということになりますと,大変な問題になります。どうか,今後の問題につきまして真剣に討議し,または現場の声も聞き,千葉市の実情もよく理解して,計画を立てていただければ幸いだと思います。  以上で私の3回目の質問を終わります。ありがとうございました。 25 ◯委員長(市原治四郎君) 前沢勝之委員の総括質問を終わります。  議事の都合により暫時休憩いたします。      午後2時30分休憩    ───────────────      午後3時1分開議 26 ◯委員長(市原治四郎君) 休憩前に引き続き委員会を開きます。  総括質問を続けます。林三蔵委員。    〔林 三蔵君 登壇,拍手〕 27 ◯委員(林 三蔵君) 私は,市民自由クラブの一員として,さきに通告いたしました4項目につき質問をいたします。  第1,JR総武本線千葉駅と東千葉駅間,外房線千葉駅から東千葉駅間,京成千葉駅千葉中央駅間の高架線を地下に埋設せよという質問でございます。  JR千葉駅東千葉駅間は,千葉市の中心部にあり,土手の上を電車が走っているこの鉄のカーテンを地下に埋設し,弁天町と要町の交流はもとより,千葉市が明るくなり,この地下鉄道を千葉駅に接続したらどうかと思います。  千葉駅は大阪の駅のごとく,駅構内が広くなり,この駅路線に隣接する家及び人々の交流も明るくなり,政令指定都市千葉市としての一大景観をつくるものではないかと思うのでございます。  これらの点に対し,JR千葉鉄道株式会社と京成本社に交渉し,まず交通美化に専心されんことを願うものでありますが,市長の努力と関係各会社に対し,政令都市千葉の風格を示してもらいたいと思うが,当局の考えはどうであるか。  また,ちなみに外房線と内房線及び総武本線,すなわち千葉駅より浅草橋間の延長は,東海道線に例えれば,東京駅より浜松駅までに通ずる路線でございます。駅は,99駅ありまして,房総半島を走る電車は,市当局は誇り高い政令都市を夢見るならば,このぐらいのことはどうしてもやっていかなくてはならないと私は考えるものであります。  今,考えると,おくればせながらの感がございますが,国会議員も知事も市長も,また議員も一丸となってJR日本鉄道株式会社に勇気を持って交渉し,実現してもらたいと思う。この路線に住む住民,商店の繁栄は目に見えて明らかであろうと私は考えるものでございますので,松井市長の手腕と力量を信じて,この鉄のカーテンを撤去してもらうようにお願いいたしたいと思いますが,市長の考えはどうであるか,お尋ねいたしたいと思います。  次に,第2でございますが,第2は,市立大学,看護学校の設立及び日本一の市立図書館を建設せよという題でございますが,先般も本件につきまして一般質問をいたしました。10年前よりこれで3回でありまするが,政令指定都市,先進都市となった千葉市は,市立大学,看護学校をそれぞれ持ち,その市の文化と福祉に貢献しておる先輩都市があります。千葉市は,私がこの議場で3回質問しても何の音さたもない。これではのれんに腕押しであって,釈迦に説法といっても過言ではないと思います。  議会と市は車の両輪のごとしと言われておりまするが,この一般議員さんの質問に市当局が耳を傾けないとすれば,議員はロボットであって,車の両輪であるとは申しません。市長は議員の意見をよく聞いて,正しい意見は市政に取り入れて,立派な政令都市をつくっていただくようにお願いいたしたいと思います。  政令都市になったのは,これは人口の増加で,先進市は85万をもって政令都市になったが,千葉市は82万5,000人で政令都市になりました。これは見方によれば,市長の手腕であり,見方によれば,少々早過ぎたのではないかという感がいたすものでございます。人口と担税能力が正比例することによって,政令指定都市の風格がつくのであろうと私は思います。  中国では,日本に看護婦が足らないそうだから,中国より看護婦さんを派遣しますということをテレビで報じておりましたが,日本の国はそれをありがたいと思って受け入れてはおりません。看護婦の不足は全国至るところでございますが,政令都市千葉はそれぞれ看護学校を持ってほしいと思うのでございます。  名古屋においては,先般も申しましたとおり,三つの看護学校を持ち,その他11の市にも看護学校は一つずつ持っておる現状でございます。  市は3ヵ所に看護婦学校をつくり,他市の模範を示し,弱気者の味方としてある医師と看護婦の弱気者の担い手として看護婦学校を建設してもらいたいと思いますが,当局の誠意ある回答をお願いいたしたい。  また,日本一の図書館,これも日本一の図書館をつくる能力と気力,財源であるが,千葉市のやることはチクチクしていて,ネズミが米の入っている升をかじるような形の感がございます。どんとした立派なものでも,一つでも全国に誇っていいというものは今一つもございません。  千葉県は日本で人口570万人,7位の面積を持つ大県であるが,総理大臣は1人も出ていない。強いて言えば,終戦のとき,終戦内閣の陸軍大将鈴木貫太郎さんが総理大臣となられ,その片腕になったのが内務大臣の三土忠造という方でございます。将来は必ず千葉県にも総理大臣が出ると思いますが,国会議員の中には,失礼ですが,その能力,器量,人物は総理に該当するような者は現在は見受けられません。  私は,これらのことを研究し,市会議員といえども総理に劣らない立派な抱負と経綸を持った市会議員が出ることによって,千葉市がよくなることであろうと考えるものでございます。  過去三十有余年の間,議会は私は1日も休んでおりませんが,これは今日まで私の体の丈夫な結果であると同時に,市民の同情によって当選してきた結果であろうと私は思い,多くの市民に対して深く感謝と敬意を表するものでございます。  市立の図書館や看護学校,大学があればなと思っておるのでございますが,今ここに議場で3回目の質問をするに当たり,市長は,三蔵の質問に対し,学問は人間の宝であり,人道の第一歩であり,始めであり,文化は文明につながるものであると考え,看護婦学校も図書館も,大学も文明国にはなくてはならない人間形成の場所であると私は考えます。市長の奮起と努力により,将来,松井市長が後世に名を残すためにも,これらの3点について全力くださることをお願いいたしたいと思います。  第3でございますが,市立千葉高等学校と市立稲毛高等学校について質問をいたします。  市立千葉高等学校は,昭和34年4月1日,初代校長鈴木三郎氏によって小中台中学校の校庭3,000坪を借りて創立し,稲毛高校は市立高等学校でございまして,昭和54年4月1日開校し,初代校長石母田権兵衛さんという人であります。  市立千葉高校は,普通科と理数科をもって形成し,職員64名,事務局員7名,計71名をもって開校いたしました。
     稲毛高校は,生徒1,229名で,普通科と国際教養科というものがあります。そうして,教員が68名で,事務員9名,計77名であります。  両校とも県立に負けてはならない努力と信念をもって校長先生や諸先生は生徒に学問の道を教えていると思っておりまするが,市立稲毛高校は,今年55名の生徒を海外に派遣するとのことであるが,同じ市立の千葉高校は海外どころではなく,今も小中台の校庭の一角を返還せず,教育を司っておるのが現状であります。  市立千葉校はバラックで,ぎしぎしと音がして床が落ちるのではないかとも考えられ,5年前PTA会長の弁護士である会長さんと私は市長に改築を訴えたことがありますが,今もってごらんのとおりであります。  55名も海外へ生徒を出す国際教養科という目的は何であるか。このような同一市立学校で勉強の学び方に格差をつけるようなことはあってはならないと思います。校長,教育長はどういう考えを持っているかお尋ねいたしたい。  考えてみると,高校というところは,海岸へ行って国際交流するようなところではなく,日本人として高校教育,人間の基本の学びの道を教えるところであって,高校から大学へ通う者が大半であると思うのでございます。  私は,国際教養科というのがあるがゆえに,五十何名も,自己負担とはいいながら,外国へ行くということに対しては,同じ市立でありまして,ちょっと格差があるのではないかと思うのでございます。  普通教育も満足に卒業できない者もあれば,千葉市がこのような科を設置し,生徒を募集ずることはどうかと考えるものでございます。国際教養科という美名に隠れて,市立高校と格差をつけるということは,教育の基本方針に反すると私は考えます。  国際教養科を廃止し,普通高等学校として基本理念を教育の基として教えることこそ,普通教育の高等学校ではないかと思います。日本全国には,国際教養科というような科はございません。千葉市に一つありますが,一つあるからといってこれは誇りであるかないかは,将来,この教養科を卒業した生徒によって価値づけられるものであろうと考えるものでございます。この点について当局の考えをお尋ねいたしたいと思います。  第4番目でございますが,助役について。  政令都市になったら助役を3人制にせよという法律はない。3人制にするかいかんは市長の考えにより,議会の承認を求めて条例によって決まるものでございます。仕事が多忙で,煩雑で,どうしても2人の助役では仕事の能率は上がらないと市長が認めるならば,3人制もまたやむを得ないでありましょう。私は,現助役の2人制が妥当であるように考えるのであります。  2人制の助役で,山口助役は初めて県から1級職として千葉の助役になったのでございまして,今までは2級職の人が来ておられました。それから,いま1人の助役さんは,中橋さんでございますが,これは中央から来られて,昔の言葉で言えば,高等文官の行政科の試験に合格した頭脳のある人であるように思われまして,見受けますと,人柄もそう悪くはない。いい人のようにも思いますが,昔,私が議員になったときに,助役をやって市長になる野心をもって,任期務めなくて,宮内市長に2人首切られた。そういう助役がいたわけでございます。それからまた,最近は,1人の助役は,夜酒ばかり公金で飲んで,うちへ帰ると靴も脱がずに寝てしまうという助役さんがいて,一部議員からおだてられて,この助役も市長になる野心を持ったんですが,死んでしまったというような歴史がございます。  現在の助役は,先ほども申しましたとおり,県からきた1級の山口さんも,見ていますと,角のある人ではなく,私のように柄の悪い助役さんではございません。円満な方で,2期を無事に務めて松井市長を補佐しておられた助役さんであり,くどいようでございますが,中橋助役も,今までの中央からきた助役としては成績からいったら,75点ぐらいつけられるいい助役じゃないかと私は思います。  人件費は金を食う虫と言われておりまするが,職員においても,助役においても,むやみやたらに増員すべきではないと私は信じ,市長になる器の人はよく御存じのことと思うのでございます。570万県庁には,副知事が1人,秘書課には職員が9人であります。千葉市は,83万の人口で,市長公室,助役が2人,秘書課に働いている者は13名であります。  また,ある方は,将来3人の助役制にするのであれば,職員から抜擢せよという声もありまするが,職員であってもなくても,学識経験,才能,手腕,人格が豊かにして立派な人材を職員から抜擢する必要があるのであろうと思いますが,私の見たところでは,今の職員の中で助役になるような人材はおりません。聞く人は,成功の道を努力して,苦難をして歩んでいくと思いますが,婦人の大臣も出る時代でありまするから,婦人の中からも,助役まではいかないんですけれども,課長ぐらいは出してほしいと思うんですね。荒木市長のときには,婦人の課長さんが2人おられました。今は1人もおりません。  私は,そういうことを考えますと,中央からきた役人は年が若くても議会に対する答弁がはっきりしている。市の生え抜きの職員はぐずぐずぐずぐず言って,部下に原稿を書かしているのか何かしりませんけれども,答弁ははっきりしていない。ということは,信念がないということであって,その信念のないということは,先ほども議員がおっしゃっていましたが,道路の計画についても,下水の計画についても,計画倒れであって,実現するには,この議員が生きているうちにはできないかもしれませんですね。先ほどの答弁では20年も30年もかかるといっておるんですから。  そういう意味で,急いで3人制の助役はつくることはないと私は考えるものであります。骨肉相争うようなことがあってはならないので,市長は,助役について,早急にはつくられないと思われますし,先般の議員さんの質問では,選挙前であるからというわけでございますが,選挙が終わっても慌てて助役をつくる必要はないと私は考えます。  いずれにしても,助役を増員することは条例によって定め,議会がこれを承認しなくてはなりませんので,市長にお世辞を言う職員を助役にするようなことがあってはとんでもない話であると思います。むしろ市長に対して忠告して,市長さんこれは間違っておりますよという心のある職員こそ千葉市をよくし,松井市長さんをより大きな器にする職員であると私は考えます。  以上,3点にわたって簡単でございますが,質問をさせていただきました。(拍手) 28 ◯委員長(市原治四郎君) 答弁願います。都市計画部長。 29 ◯都市計画部長(石浦義治君) 御質問のJR及び京成線高架部の地下化についての御質問についてお答えいたします。  将来の都市空間の有効活用という視点から貴重な御意見かと存じますが,御指摘の各区間は,踏切という道路交通に対する阻害要因の解消を目途に,立体交差事業が既に実施されたところでございます。  また,現在は,交通の円滑化を図るため,千葉駅前地下道の建設を進めているところでございます。  鉄道の地下化につきましては,膨大な事業費や,そのほか幾つかの課題も考えられますことから,今後の都市の再整備の動向や都市空間の高度利用を検討していく中で勉強させていただきたいと存じます。  終わります。 30 ◯委員長(市原治四郎君) 企画調整局次長。 31 ◯企画調整局次長(加藤元則君) 私からは,質問2のうち,市立大学についてお答えいたします。  市立大学の設置につきましては,議員御指摘のとおり,非常に意義深いものがありまして,政令指定都市におきましても,横浜市など6都市で設置するなど,大都市の魅力や風格を高める要素の一つでもあると認識いたしております。  しかしながら,大学の設置につきましては,広大なキャンパスや教授陣の確保など多くの課題もございます。  また,今後,18歳人口の減少などが予測される中で,文部大臣の諮問を受けた大学審議会におきましては,大都市の大学の新増設につきましては,原則抑制の方針が示されているところでございます。  したがいまして,本市といたしましては,今後,市内の大学との交流や大学の誘致など幅広い視点を持ちつつさらに検討を進めてまいりたいと思います。  以上でございます。 32 ◯委員長(市原治四郎君) 保線衛生部長。 33 ◯保健衛生部長(小川 清君) 質問2のうち看護学校の設立についてお答え申し上げます。  高齢化の進展や医療の高度化等によりまして,保健医療需要が増大し,看護婦不足が深刻な社会問題となっております。このようなことから本市では,看護婦不足を少しでも解消いたしますために,看護婦奨学資金貸付制度を創設するとともに,その拡大に努める等,看護婦の市内医療機関への就業促進を図っているところでございます。  また,看護学校設立につきましては,これまで林議員初め御意見をるるいただいているところでございますが,昨年3月に策定いたしましたヘルスプラン21の中の看護婦確保対策におきまして,看護婦養成施設の設置を初めとする方針を明らかにしたところでございます。本年度はその具体策を検討するため,看護婦を含めた保健医療従事者実態調査を実施いたしておるところでございます。  本調査では,資格を持っていても,医療機関等に勤務していない潜在有資格者の調査,または就業看護婦の意識調査,さらには医療機関等における看護婦需給状況等について検討するものでございます。この調査結果に基づきまして,看護婦学校の設立に向けて,来年度以降専門家の御意見をいただく場を設置し,施設の規模等具体的な事項について検討してまいりたいと考えております。 34 ◯委員長(市原治四郎君) 社会教育部長。 35 ◯社会教育部長(高橋美邦君) 質問2の日本一の市立図書館を建設せよという御質問にお答え申し上げます。  本市では,これまで図書館網計画に基づきまして,図書館の整備充実を図ってまいりました。今後は,地域の図書館の一層の質の充実を図るとともに,中央図書館の整備に着手したいと考えております。  中央図書館の整備につきましては,その第一歩といたしまして,用地取得の予算を今議会に上程させていただいております。中央図書館は,市民が長年待望していた施設であることは十分認識しておりまして,また,図書館網の中核施設でもありますので,建設に当たりましては,各界各層の御意見を拝聴しながら,十分な検討をしてまいりたいと考えております。  また,政令指定都市として,文化都市として,質的にも,規模的にも,ふさわしい施設にしてまいりたいと,そのように考えております。  以上であります。 36 ◯委員長(市原治四郎君) 学校教育部長。 37 ◯学校教育部長(斉藤泰雄君) 質問3の市立千葉高校並びに市立稲毛高校の問題についての質問についてお答えを申し上げます。  海外語学研修派遣事業等を例にとられまして,両校の格差をなくすようにとの御趣旨の御質問でございましたが,高等学校教育におきましては,中央教育審議会答申の提言を踏まえまして,生徒の多様な個性や社会の変化に対応できるよう,各学校の積極的な取り組みが求められておるところでございます。  市立千葉高校や市立稲毛高校におきましても,個性の伸長や学習の選択の幅を拡大するなど,個に応じた教育や特色ある学校づくりに努めているところでございます。  千葉高校におきましては,議員からお話ございましたように,普通科のほかに理数科を設置しておりまして,この関係から,特に,理科,数学の教育に力を入れ,特色ある学校づくりに努めているところでございますが,その結果,多くの生徒が理工学部や医学部等理系の大学に進学しまして,大学卒業後それぞれの分野で活躍しておるところでございます。  今後におきましても,こうした自然観察をテーマとして毎年夏休み中に裏磐梯山方面に実施しております野外学習を充実させたり,あるいは少人数制による理科教育の授業展開,あるいは課題研究の導入等を実施いたしまして,教育活動の一層の充実に努めることが肝要というふうに考えております。  一方,稲毛高校におきましては,従来の普通科に国際教養科を設置しておりまして,この関係から海外語学研修派遣事業等を実施して,その成果を上げながら,稲毛高校としての特色を出しておるところでございます。  ただいまお話ありましたように,格差が生じるというようなことは問題があろうかと思いますが,私ども,悪い意味での格差が生じないように留意いたしまして,異なる分野において,よい意味で競い合い,充実した特色ある市立高校の教育活動が展開できますよう努力してまいる所存でございます。  御理解を賜りたいと思います。 38 ◯委員長(市原治四郎君) 林三蔵委員。 39 ◯委員(林 三蔵君) 第1の質問で,東千葉駅から現在の千葉駅に通ずる土手の上を走っている電車ですね。あれを地下へ埋設するように努力してもらいたい。千葉市長や助役さんや,今答弁した力ではできませんよ,そんなのは。だから,さっき言ったとおり,国会議員や県会議員や議会が一丸となってやらなくちゃいかん。この質問も遅きに失しているわけです。あれを地下道にすれば,弁天町,要町等が交流がよくできて,政令都市の中心部の土手の上を走っているJR東関東鉄道株式会社かな,何だか名前は民主的な名前ですが,そこへ行って,監督は運輸大臣だから,運輸大臣のところへ行って,そういうようにやってくれと言ってもらいたいと思うんですね。  市長さんだって,助役さんだって,一部長に答弁させるのはおかしいですよ,これは。しっかり頼みますよ。これが一つ。  市立大学についても今答弁がありましたが,いろいろ研究し,客観的に調べてやるということですけれども,市長さんが演壇に立つと,政令都市になったということを非常に自慢にしている。私も市長さんと同じように自慢にしたいのではございますが,他の11の政令都市には全部市立大学を持っている。看護学校もみんな持っている。持っていないのは千葉市だけなんです。そういう観点に立つと,図書館と大学というものは人間の道の歩むべき姿を人間に教えるということが教育ですよ,遊ぶところではないです。  そういう観点に立って,今,部長さんから,大学をつくるのにはそれぞれの関係機関と相談してみて,それぞれのとは,どこですか。それに千葉大学とか,私立の大学の校長や学長にいったってだめですよ。行くならば,文部大臣とか東大へ行きなさい。東大へ行って,千葉は政令都市になったので,ほかの政令都市に負けない市立大学をつくるという意見が議会から出ておりますが,大体市立大学をつくるのには幾らぐらいかかるんでしょうかと。敷地もかかるでしょう。上物よりも敷地の方が高いんだから。それを研究してつくるならつくると,将来ですね。10年も20年もなるとこっちは死んじゃうんだから。林三蔵の生きておるときに,また現職の議員さんだって,次期当選するとは限りませんよ。落選する人もあるし,死ぬ人もあるんですから。  それは私が自信を持っていますが,私が30年に当選したときに,18名の議員がいた。今残っている議員は私1人ですよ。野に下がったのは,社会党のある議員が社会党を除名になった。今,野に下がっているのは星野君,大野君,米元君,この3名ですよ。だから,辛うじて生きているんだけど,辺田の方に高梨広璋さんという人がおられます。  そういうわけで,人の生命というものはきょうあってあすないようなものでございます。私だって,ここでごあいさつして,演説していてもころっと夜死ぬかもしれないんですよね。  だから,質問者が一生懸命に質問するときには,質問者は,ああそう言えばやってくれるんだなという安心感を持たす答弁をしてもらいたい。  だから,私はさっき言ったように,生え抜きの職員よりも中央からきている職員の方が答弁がうまいといっている。うまいということは勉強しているということなんだね。勉強しているということは,自分がそれだけ苦労の道を歩んでいるということであろうと私は思うんです。この点について,大学の点についても,もう一度答弁願いたい。  それから,看護学校についても,何だかつくるんだかつくらないんだかわけのわからないような,幽霊みたいな答弁していて,はっきりしろはっきり。  アメリカでは,看護婦さんを15年やれば準医師としてお医者さんの資格くれるんですよ。日本は国立病院にいて,15年も20年も勤めてても定年で首になるだけですよ。1人赤十字病院の看護婦で従軍した看護婦さんがおられます。これはきちっとしていますな,態度でも何でも。お客さんに対する態度も。  そういうことを考えながら,それで,看護婦学校をつくるのには,何もよそへ聞きにいかなくていいんだ。埋め立てへ行けば,千葉市に看護婦さんのボスの派遣所ありますから。そこへ行って聞いてきなさい。いつでも看護学校をつくってほしいと,千葉大学の婦長さんがたくさんいるところへ行っても,看護学校はつくってほしいと,千葉市長さんに頼んでくださいということは10年前から言われているんですよ。幾ら言っても馬の耳に念仏で,何もない。だから,この議場だけでごまかして答弁しておったんじゃだめだよ,そんなのは。  だてや酔狂で選挙に出ているんじゃないんだから。市民に信頼されて当選しているんだから。いわゆる主権在民といわれる市民の方からお互いに信頼,尊敬されて当選してきているんですから。その辺を小川部長,お前は少しおとなしいから,ぴしっと言って,あとで市長に怒られてても構わないから。怒られなくちゃ一人前にならないんだから。はっきり答弁してください。  それから,市立高等学校の問題でございますが,国際教養科という科ができまして,それでことしは53名の方が海外へ行って,自己負担が30万円だそうでございますね。同じ市立で,小中台にある市立高等学校はそういう科がないんです。  それで市立稲毛高等学校の場合も,ある家庭では,お嬢さんが海外へ行くんだから稲毛高等学校へ行きたいと,お父さんは,そんな海外へ行って,ちょっと行って帰ってくるよりも,まじめな,基本的なお勉強しなさいといって,夫婦げんかして,別れるとか別れないまでになっちゃったんですけれども,お父さんの意見を尊重して市立高等学校へそのお嬢さんは合格したんです。  市立高等学校,県立千葉高等学校,東高等学校が高校の御三家と言われるんですから。ところが,この御三家である高校は,この間の千葉大学の合格者をみますと,市立高等学校も稲毛高等学校も1人も入っていない。東高等学校が2人,千葉高が1人です。話が長いようでありますが,それからあるこの間の新聞を見ますと,東大に入った15以下の高等学校の数が出ています。ことし東大に入ったのは,千葉の県立高等学校が45名入っている。けつから5番です。私の郷里の高松中学校は25名しか入っていない。それで,県立の千葉高校は,現役と浪人と合わせて四十五,六名入っているわけです。それでも,やっぱりそれだけの実力を持って入っているんだから,これは褒めてやらなくちゃいかぬと思うんですよね。  そういうわけで,千葉の市立高等学校も,県立の高等学校に負けないようにするにはどうしたらいいかということですよね。  初代の鈴木三郎さんというのは,2年前に亡くなりましたけれど,鈴木三郎さんというのは,教育委員長していた。それで議会の答弁が下手で,荒木さんに左遷されちゃいました。東京の大学の最後の校長さんで人柄のいい人です。その鈴木三郎さんが,林さん,市立高等学校ができたんだ,だから,県立の一高に負けないようにするのには,南原繁先生の字を書いてくれ,私,頼まれちゃった。へいと言って,楠原さんと鈴木三郎さんと私と代々木の南原先生のところへ行ったんですよ。坂上がった自宅へ行った。そうしたら怒られちゃった。君は乱暴で,来るとき電話をかけてこない。きょうは帰ってくれと言われた。実は,教育長さんなり市立高校の校長さんが来ているんです。ああそうか,上へ上がれといって,上がって,何も買うものがない,お菓子も何も。奥さんがすぐ飛び出して,何かおやつを買いにいったなとぴんと感じたんです。学者というのは,そのくらい質素なんですよね。  話が余談になまりすが,同じ年に,大平総理大臣のところで坊やが石油コンロいじっていて火事になったときには,火事もうけやったんですよ。総理大臣が火事になるとお見舞金がきますからね。南原先生が火事になったら何もこない。こないけれども,南原先生のお勉強する応接間は現在もバラックでそのままおいてあります。それで御長男は東大の教授をしている。  そういうわけで,今の学校の先生は,その辺の文部大臣よりも東大の学長が一番偉いと思っているんだ。私もそう思いますよ。同郷の先輩だからでなくてね。そう思いますので,市の職員さんもぜひひとつ東大に負けないような人間になってほしいと思うんですよね。それにはやっぱり忍耐と努力,これがなくてはいかんと思うんですよ。他人にやさしく自分に厳しく,愛情を持って前進していくことが人間の道であると私は思います。  看護学校のことについては,もう1回答弁してください。  それから,助役の問題ですが,市長さんも前に社会党の上野さんから質問されましたので,くどく質問することはございませんが,山口さんもことしで任期が終わろうとしております。そういうわけで,市長の考えで3期やったって構わないんですよ。市長が山口さんにほれていれば。中橋さんだってまだ2期ぐらいあるでしょうよ。  だからやっぱり人材は大事にして,いつまででも使うと。3期だから首にしろという法律はないんだから。  しかし,先ほど言ったとおり,今まで首になった助役が2人おりますが,それは宮内市長さんの助役のとき,市長なるなんて運動したものだから怒っちゃって,2期で首になつちゃったんです。そういう市長に楯突くような助役は早く首にした方がいいですわな。仕事をしないから。野心ばかり持っているから。野心を持つような助役や,それから部長でも局長でもそうですよ。部長が局長になろうと思って野心持って,局長の悪口言うようじゃだめだ。言っている者はないと思うけどね。人間神様じゃないから,言わんとも限らないんですよ。  そういう点で,助役の問題,看護婦さんの問題,市立高等学校の問題,それから国鉄の問題,4点についてもう1回,失礼ですけど,懇切丁寧な答弁をしてもらいたいと思います。  以上です。 40 ◯委員長(市原治四郎君) 都市計画部長。 41 ◯都市計画部長(石浦義治君) 再質問をいただきました。御質問のJR千葉駅から東千葉駅間につきましては,地理的条件から現状の形態となっておりますが,この区間は延長にいたしまして約900メートルぐらいございます。線路を挟みまして,弁天町地域と栄町地域となっているわけなんですが,そのアクセスが十分ではないと存じます。  両地域の地理的条件や道路との交差,さらには地下埋設物等物理的な検討課題も数多くございます。したがいまして,さきにお答えいたしましたように,鉄道事業者等の判断や都市の再整備の動向等を勘案しながら,都市空間の活用として,将来の課題とさせていただきたいと存じます。  終わります。 42 ◯委員長(市原治四郎君) 企画調整局次長。 43 ◯企画調整局次長(加藤元則君) 市立大学について2回目の質問にお答えいたします。  先ほど申し上げましたように,高等教育の問題につきましては,文部大臣の諮問機関でございます大学審議会の方で,平成5年度以降の高等教育の計画的整備について十分検討をしている最中でございます。私どもといたしましても,先輩政令市,先ほど申しましたけれども,横浜市など6都市の市立大学がございます。それらの現況,また将来展望を参考にさせていただきまして,さらに検討させていただきたいというふうに思っております。  以上でございます。 44 ◯委員長(市原治四郎君) 保健衛生部長。 45 ◯保健衛生部長(小川 清君) 看護学校につきましての2回目の御質問にお答え申し上げます。  先ほど私,明確でないというお叱り受けましたが,明確に答えているわけでございまして,本年度は具体的な検討をするために,看護婦を含めた保健医療従事者の実態調査を実施しております。この調査結果を踏まえまして,来年度以降につきましては,看護学校の設立に向けて専門家の御意見をいただく場を設置して検討してまいりたいと,このようにお答えしておりますから,検討してまいるということでございます。  よろしくお願いいたします。 46 ◯委員長(市原治四郎君) 市長。 47 ◯市長(松井 旭君) それでは私の方から集大成して御答弁を申し上げたいと思います。  市立大学の設立につきましては,ただいま企画調整局次長の答弁にもありましたとおり,解決すべき課題が数多くございます。このため,議員御提案の趣旨を踏まえまして,さらに検討してまいりたいと存じます。  次に,日本一の看護学校を設立すべきであるという御質問でございます。  私は,看護婦不足に対応するために,看護婦の養成施設を設置をいたしたいと存じます。  具体的方法につきましては,保健衛生部長から答弁をいたしましたとおり,現在,調査,検討中でございます。  次に,日本一の市立図書館の建設につきまして,私に対する御見解ということでございますので,お答えをさせていただきます。  先ほど,社会教育部長が答弁をいたしましたとおり,交通の便利なJR千葉駅の近くに用地を取得をいたしまして,多くの市民が長年にわたり要望されていた中央図書館を建設することにいたしました。  建設に当たりましては,他の政令指定都市等を十分研究させていただきまして,千葉市にふさわしいものにしてまいりたいと考えております。  それから次に,助役の問題について,私の考え方を申し上げたいと思います。  おかげさまで,千葉市は政令指定都市という最重要課題を達成することができたのでございますが,この峠を乗り越え,新たな展望に立ったときに,私は,100万都市千葉市の基礎づくりという大きな行政課題があると認識をいたしております。
     そこで,今後は,新たなる市民ニーズの的確な把握と市政の迅速な反映に努め,より一層の市民福祉の向上を期した市政運営や,大都市としての機能向上に全力を傾注しなければならないと存じております。  私は,助役の2人制や3人制にこだわるものではございませんが,このような状況に対応するため,いずれ検討しなければならない重要な課題の一つであると考えております。  なお,その時期につきましては,従来より申し上げておりますとおり,他の政令指定都市の状況を踏まえ,今後の市政の発展,行政課題,及び業務量の推移等を見きわめながら,総合的に判断をいたしてまいりたいと存じます。  以上で終わります。 48 ◯委員長(市原治四郎君) 林三蔵委員。 49 ◯委員(林 三蔵君) 3回目の質問で,これ以上できませんから,ちょっともう1回質問いたします。  日本一の図書館をつくること,看護学校をつくること,その他私が質問し,各部長なり局長なりが答弁されましたんですが,市長さんがそれをまたかなり重みをつけるために答弁されたということに対しましては,私は感謝をしております。  そこで,各部長,局長におかれましては,市長の今の答弁を答弁として,価値あるものとして考えて,前進していただきたいと思うんです。  特に,東千葉駅から千葉駅,土手をぶっ壊しちゃって,地下を走らすということには,計算すると1,000億円ぐらいかかると思うんですよ。町の真ん中を走っているんだから。政令都市を見てあんなのないんだがら。千葉市の恥だ。これは松井市長の恥だけじゃない。今まで4人の市長何やっておったんだ。  例えば,旧千葉駅ができたんであの辺がさびれるだろうといって,俗に千葉城という記念館をつくった。つくったときには住民が反対をしたんですけれども,宮内市長さんの心を心としなかったんですよね。さびれるからといって千葉城をつくったんですが,千葉にはお城がないんだというので,名前をかえて記念館として今日立派に市民から,桜が咲いて観光の場所として慕われているんで,宮内市長さんの名がいつまでも残っているんじゃないかと私は思います。  そういう観点に立って,一番難しいのは土手ですよ土手。ぶっ壊すのは。  話は余談になりますが,日本全国何百という駅があって,一番月給が高くて階級がいいのは東京駅なんです。昔は,東京駅の駅長というのは高等官3等いったんですね。ほかは4等,5等,今でも東京駅はAクラスで,そのほかの大阪とか京都とか,名古屋とかというのはBクラス,広島がBクラスですね。私の高松なんかCクラスだから。例えていえば,千葉県は人口が多くて面積が大きいから高等官1等がきた。私ども香川県は面積が少なくて,人口が少ないから高等官2等です。  そういうように,関東からいえば,房総半島というのは一つの格式を持っている県であると思うんですよ。その格式を持っている県を,他の県に負けないようにするのには,先ほど言われましたが,市民の努力と我々のお勉強と,執行部の努力と見識によるものだろうと思うんです。その点,土手をぶつ壊しちゃって,要町と弁天町とよくするようにしてください。  恐らく,今の千葉鉄道管理局じゃなくて,日本鉄道株式会社の局長のところへ3回も行ったけれども会わないから,忙しい忙しいぬかしやがってね。この間会って脅かしてやったんだけどね。なぜ会わないかというと,千葉鉄道管理局は赤字なんだから。千葉駅から浅草橋駅までが千葉鉄道管理局の管内で,1年に650億円の売り上げがあるんですよ。西線,東線は赤字。赤字の管理局長だから本庁へ向かって強いことは言えないんですよ。局長が言えないとすれば,市民なり県民なりが一致団結して運輸大臣のところへ怒鳴り込んでいった方がいいと思うんですよね。そうしなければ,他の政令都市と肩を並べていくことができないように私は思います。  だから,市長さんもどうかひとつ,5期当選は間違いないと思いますから,当選しましたら,ひとつ頑張ってほしいと思います。  それから,看護学校については,小川さんも一生懸命やると言われるんですから,一生懸命やると言われているのをより追及すると,人間感情の動物だからやらなくなるかもわかりませんから,この辺で矛先はやめておきます。  それから,市立高等学校の格差については,教育長はふんぞり返って答弁何もしないけど,学校教育部長が答弁する筋合いのものじゃないんだ,これは。市立高等学校は,前の吉田教育長のときできたんだから。そういう科をつくるときには議会に相談しなさい,議会に。だからこんなに批判されるんですよ。  それで,高等学校にも金持ちの子供ばかり行っているとは限りませんよ。高等学校は普通教育になっていますし,中学校は義務教育でありますが,中学校卒業生が全部高等学校へ行くとは限らない。どこの中学校でも5名や10名は,家が貧しくて,すぐ社会に出る子供が多いんですよ。高等学校でも,全部大学へ行くとは限らないんですよ。だから,身につく学問,これを子供に教えることがやはり文明国の一つの技じゃないかと私は思うのでございます。  そういう点において,一たん走りかけたものですから,国際交流というものは廃止することはないでございましょう。だから,市立高等学校と格差のないようにしてもらう。  それから,教育委員会の青少年課には,大人と子供,学生ですね,中等学校,高等学校の人物考査をして,5人か6人かやっているでしょう,ヒューストンなりノースバンクーバーへ。高等学校と二重になっている。私は,ヒューストンとノースバンクーバーへ行きました。自腹で行った。76万5,000円出して,10人ぐらいの婦人の団体を連れてね。副会長は柏戸病院の未亡人の柏戸恭子さん,あれは英語がうまいんだから。私は英語上手じゃないんだから。私は団長となって2週間行ってきまして,フィラデルフィアからワシントンからずうっと一回りしてきましたんですけれども,自前で行く人は勝手に行くんだからそれでいいけれども,公費をもって,市立稲毛だって行く者は30万円出すけれども,先生の費用とかその他のものは市が出すんですから。そういう点においては,科目があるないにかかわらず,稲毛高校から10人出すんならば,市立高等学校から2人でも3人でもメンバーの中に入れてくれるということによって,校長も先生も,また子を持つ親も不平が出ないんじゃないかと思うんですね。ぱっと切ってしまうということはちょっとおかしいと思うんですよ。  そういう点において,教育長,答弁してください。特色ある学校だからしようがないというけど,特色あるかないか,これからじゃないとわからないんだから。今は特色あるかもしれないけど,将来どうなるかわからない。(発言する者あり)議員が発言しているのに余計なこと言うなよ,発言は自由なんだから,藤井さんに発言しているんじゃないんだから,執行部に発言しているんだから。  山本教育長さん,あんたもなかなか学の深い人だから,答弁してください。山本教育長お願いします。座ったら話できないから,立っているから。  稲毛高等学校が憎くて言っているんじゃないんですよ。教育というものは,客観的に考えて,どういうようにした方が格差がないかということですよね。将来どういう人間をつくることが高等教育の本筋であるかどうかということを言っているんですよね。山本さん頼みますよ。立たないのか,教育長。 50 ◯委員長(市原治四郎君) 林委員に申し上げます。質問は終了しますか。答弁はこちらで指示をいたします。 51 ◯委員(林 三蔵君) (続)それじゃこの辺でとめておきましょう。 52 ◯委員長(市原治四郎君) 答弁願います。教育長。 53 ◯教育長(山本義春君) 私への質問でございますが,稲毛高等学校の語学研修をやるということがすなわち両校の格差というふうに私はとらえておりませんで,それぞれの学校がそれぞれの特色を持って,そしてそれぞれの子供たちがそこを希望していくということが必要ではないかというふうに考えます。  施設面,その他内容の面で格差のないように十分配慮してまいりたいというふうに思います。  終わります。 54 ◯委員長(市原治四郎君) 林三蔵委員の総括質問を終わります。  総括質問を続けます。結城房江委員。    〔結城房江君 登壇,拍手〕 55 ◯委員(結城房江君) 日本共産党の結城でございます。総括質問を行います。  1番目は,保育行政についてであります。  その第1は,昨年12月議会で,年度の途中でも保育所に入所できるように,そのためにも保母さんは定員に見合って確保すること。それができなければせめて保母の配置数を決める基礎となる時期をなるべく遅くすること。  二つ目に,週休2日制の土曜の保育に当たる保母さんをパートから正規の保母にすることを求めました。  この2点についてどのように検討され,新年度に反映されたのか。まず質問いたします。  第2の質問は,厚生省がこの2月からスタートさせている保育問題検討会に関連する問題です。  厚生省は,ことしに入って保育所のあり方を抜本的に見直すとして,事務次官の私的諮問機関である保育問題検討会を設置しました。見直す中身とは,第1に,福祉事務所を窓口とする入所措置制度に,利用者が保育所と直接契約をする方法を導入する。  二つに,保育所を児童福祉法に規定されている児童福祉施設から切り離し,仮称保育サービス法の制定も考える。  三つに,国が保育所運営費として助成している措置制度の見直しなどであります。  秋にも結論をまとめ,94年度予算に反映し,関係法令も整備するという,ごく短期間の間に一挙に制度改悪に踏み切ろうとしているわけです。  措置制度は,憲法で定めた国民の生存権,社会保障における国の責任に基づき,国,自治体に福祉サービスの供給を義務づけている制度です。  保育所の入所措置も児童福祉法第2条で,国及び地方公共団体は児童を心身ともに健やかに育成する責任を負うと書かれており,24条では,市町村に入所責任が義務づけられ,実施されてきたわけです。貫かれているのは,保育における国の責任です。だからこそ,国は一定の保育水準が保てるように最低基準を定め,その維持のため,国と自治体で建設費や運営,人件費などを負担することになっているのです。  ところが,今回厚生省は,措置制度を低所得者などだけに限定,縮小し,保育サービスの根拠となる法律を国の保育責任と市町村の入所責任を明確にした児童福祉法から切り離し,制定をし,保育措置費の財源も国負担から地方負担の方向で検討しようというのです。  昨年来の予算編成時に,突然打ち出されました公立保母の人件費の国庫負担の全額カットは,関係団体の強い反対で93年度,新年度は見送りになりましたが,厚生省は国庫補助を地方負担化し,地方交付税を保育サービスの財源に充てるという考え方は間違っていないと,国庫負担減らしの方針は撤回していないのであります。  これらが現実となれば,自治体の姿勢や財源力いかんで,住む市町村によって保育水準も保育料も差がある現在の事態はさらに大きくなるのでありましょう。  保育所措置費の国の負担率は,もともとは10分の8でした。ところが,自民党政府は臨調行革のもとで,国庫負担率を段階的に減らし,89年度には10分の5,つまり2分の1に恒久化されてしまったわけです。そのため,自治体の負担がふえ,保育料の値上げで利用者に転嫁されているというところも多いのであります。それを今年度は,人件費国庫全額カットなど,措置費財源や措置制度そのものも見直そうと言っているわけです。  今日,働く女性が激増する中で,出生率が低下し続け,だれもが安心して子供生み育てる環境の改善が必要になっているわけです。保育所の果たす役割は一層重要なものになっております。  政府は,健やかに子供を生み育てる環境づくりを掲げて,保育の多様なニーズにこたえるとして,一時的保育事業なども,いろいろな施策を次々に打ち出しているわけですが,保育所の最低基準の職員配置など,改善しないままわずかな補助金を出しているに過ぎないわけです。そのため住民の切実な保育要求にこたえる保育の実現はますます困難になっているのです。保育サービスの向上のためという口実で公的保育の根幹を取り崩そうとしているのです。  女性の働く権利と子供の豊かな発達を保障する保育のためには,保育予算の増額や保母の定員など最低基準の抜本的改善を図るなど,児童福祉法の理念での施策充実こそが今求められているのであります。  そこで質問をいたします。  第1は,昨年末,突然打ち出された公立保母の人件費の一般財源化は各方面からの猛反対で見送られました。千葉市のこのときの対応と,仮にこれが通った場合の千葉市の受ける影響額はどのくらいなのか,明らかにしていただきたいと思います。  第2に,国が保育問題検討会で見直そうとしていることは,児童福祉法の理念に逆行し,福祉を救貧的なものへと変質させ,負担は親や自治体に押しつけ,保育に対する国の責任を放棄する重大な制度改悪だと言われているわけですけれども,当局の見解を伺いたいと思います。  三つ目には,今求められているのは,保育予算の増額や保母の最低基準の抜本的改善など,公的保育の拡充などであります。これを国に求めるべきです。そして重大な制度改悪はやめるように国に要求すべきであります。見解をお聞きしたいと思います。  二つ目の質問は,診断書について伺います。  70歳と81歳の老夫婦のお話です。奥さんが乳がんと胃がんを患い,現在リュウマチにもなって,家事は81歳の御主人がやっておられます。ところが思うようにできなくなったので,ヘルパーさんをぜひお願いしたいと電話がありました。ことしになって手続をとったのですけれども,診断書をつくってもらうのに3万円近くかかってしまったと涙ながらに訴えられたわけです。年金暮らしの老夫婦がヘルパーさんを頼むのにこんなにお金がかかるなんてとても福祉の施策と言えないのではないかと,こういうふうに言ってこられました。  今,お年寄りや障害者のためにさまざまな施策が行われておりますが,この中で,サービスを受けるために申請書を出すために診断書を必要としている施策は16事業あります。今回はお年寄りに限って質問したいと思います。  例えば,ヘルパーさんをお願いするための診断書は,レントゲンの検査や血液検査,肝炎の検査を行わなければ診断書は書けません。もちろん病気ではありませんので,検査の費用は全部自費負担となります。しかも医療機関によっては料金が違います。さらに診断書を書く費用も違うのです。私が調べたところでは,検査費用と診察で6,993円,診断書作成費が2,060円で,合計9,053円かかることになりました。  また,老人ホームに入る場合は,これに加えて,心電図,尿の検査,肝炎などの検査を要します。診断書の料金は1万4,080円にもなるのです。この料金は大変良心的な価格だというふうに思いますけれども,こんなにもかかるのです。  そこで質問したいと思います。  その第1は,各施策のサービスを受けるためになぜ診断書が必要なのか。法的根拠を示していただきたいと思います。  その2は,診断書作成のための検査費用と作成費が幾らぐらいかかると当局は考えておられるのか。また,その金額が妥当なのか伺いたいと思います。  その3は,施策の中で診断書作成の補助をしているものは何種類あるのか,伺います。  その4は,この診断書作成にかかわる費用に対し,保険が適用されるよう関係機関に求めると同時に,費用の一部を助成することを求めるものです。  次は,海浜地域の問題について伺います。  第1は,草野下水の悪臭対策についてであります。  春先から秋ごろ,気候の関係と潮の干満によりまして悪臭が漂います。この対策として,昭和62年から平成4年度まで川底をセメントで固める工事が行われていました。ところがあと2ヵ年というところで完了するというのに,新年度予算には盛り込まれてないのです。これはどういうことなのでしょうか。この工事そのものが悪臭対策に効果がないので中止したのか。それともほかに理由があるのか。残りの工事は一体どうなるのか。はっきりとお答えいただきたいと思います。  二つ目は,花見川終末処理場の蚊の発生対策についてです。  処理場付近の住宅にいる蚊は処理場とは関係がないと今まで言われてきましたが,処理場に蚊がいることは事実なんです。  先日,ある高等学校の先生が,メダカを使っての実験をテレビでやっておりました。メダカはボウフラを食べる生き物だそうですがら,処理場にメダカを放したらどうだろう,そういうお話があったわけです。また,メダカだけではなくて,ボウフラを食べる魚なら何でもいいわけですから,ぜひ専門家の意見も聞きながら検討していただきたいと思います。見解をお聞かせください。  三つ目は,幸町のバス停の整備について伺います。  幸町団地の京葉線側のバス停は,グリーンベルトに少し切り込みを入れてつくっただけのバス停です。バスを待っている人の居場所は,樹木の下の土の上です。人が安全にバスを待っている場所がないのです。団地側のバス停は,全部ではありませんが,屋根もあり,案内板にも電気がついていて,京葉線側とは大変対照的なのです。稲毛駅への乗り入れのバスもふえました。バス停の利用者もふえているわけです。バスの利用者の安全性の点からも,バス停の整備は急務ではないでしょうか。見解を伺いたいと思います。  4番目の地震対策については,次回に譲りたいと思います。  最後は,教育の問題について質問いたします。  その1は,いじめをなくし,行き届いた教育を進める問題です。  ことしの1月13日,標準語を話すということだけでいじめられ,体育館の倉庫でマットに巻かれ,殺された山形県新庄市の中学生児玉有平君のいじめ死事件は,関係者に大きな衝撃を与えました。  今,子供たちの間でいじめが大変深刻な事態になっております。これは,和歌山県の中学校と高校でいじめについてとったアンケートでございますけれども,その深刻さははっきりとあらわれております。  中学校のアンケートでは,仲間外れにされたことがあると答えた子供が14.1%,仲間外れの事実を見たことがある,62%が答えております。そのうち仲間外れのその事実を見ていたと,いじめを見ていたという子供が44.6%,一緒に仲間外しをしたという子供さんが33.9%,注意したという子供さんはわずか7.1%です。  また,高等学校の方では,いじめを受けたことがあると答えた子供さんは8.2%,いじめを見たことがある32.5%,いじめをしたことがある14%。  この結果からもおわかりになるように,いじめは,単にいじめる子と,いじめられる子だけの問題ではないのです。山形県の事件で体育館の用具室に連れ込まれる前,有平君がいじめられているのを目撃した生徒はたくさんいたんです。しかしだれも注意をしなかったわけです。そして,窒息死した時間帯,体育館には50人の子供がいたのです。  そこで質問をしたいと思います。  第1に,千葉市のいじめの実態を明らかにしていただきたいと思います。  第2に,いじめをなくす取り組みは積極的に行われなくてはならないと思いますが,どのように千葉市では行われているのか,伺います。  二つ目は,登校拒否,不登校について伺います。  文部省の調査でも,登校拒否の中学生は過去最多と発表され,その対応が関係者に求められています。登校拒否は怠けでも病気でもなく,ごく普通の子供たちが,競争や管理の厳しい学校や社会の影響を受けながら,いわば複合的な要因の中でダウンしたり追い込まれたりしていく状態の中で起こっています。ある子供にとっては,休息,回復することであり,傷をいやし,新たな自分をつくる期間でもあると言われています。  しかし,一方では,登校拒否の子供の自殺や子供が親を殺す事件なども起こっており,深刻さも増しています。  また,貧困と家庭崩壊などの中で,家庭に子供を支える力が失われて,子供が物理的,精神的に捨てられ,不登校になっている場合もあるのです。  千葉市教育センターに相談された登校拒否に関するものは,全体の60%を占め,4月から12月31日まで217件にも上っています。さらに,相談回数は2,894回で,80%にもなっています。先生方の熱心な相談活動の結果,相談に来られた方のうち三十数名は教育相談指導教室センター内の学級に通っており,さらに緑町中学校の指導教室にも通っている子供も多くなっているわけです。  子供が学校に行けなくなったり,家庭内で暴力を振るったり,学校や教師への不信感,孤立感で悩んでいる親も少なくありません。これら年々深刻化している登校拒否に対する積極的な対応が求められているのではないでしょうか。  そこで質問いたします。  第1に,市内の登校拒否についての実態把握をどのように行っているのか。  第2に,登校拒否に対する指導は従前の教育理論や実践だけでは難しいと言われていますが,専門的,実践的な教員研修はどのように行われているのか。  第3に,学校で登校拒否の相談ができるように,教員の過配が必要だと思いますが,どうでしょう。  第4に,教育センター等の教育相談にかかわるスタッフや施設や設備を充実させることを求めます。  第5に,緑町中学校で行っている指導教室の充実を求めます。  第6に,保護者に対する適切な援助をどう行うのか。また,すべての保護者に対する啓発パンフレットなどの発行が求められていますが,それをやる気があるのかどうか伺いたいと思います。  以上で第1回目の質問を終わります。(拍手) 56 ◯委員長(市原治四郎君) 答弁願います。福祉部長。 57 ◯福祉部長(長島照男君) 質問1,保育行政について,順次お答えいたします。
     まず,1点目の保母配置についてでございますが,近年出生数の減少に伴い入所児童数も年々減少する傾向にあり,保母はこの実態に見合った配置をしているところでございます。  しかし,保育所によりましては,年度途中に入所する児童も多く,女性職場の特殊性,保母の産休,育児休暇などもあり,この場合は一時的に代がえ保母で対応しているところでございますが,今後とも入所児童数の予測をし,必要な保母の確保については関係部局と協議してまいりたいと存じます。  次に,土曜保育はパート保母でなく,正規保母でについてお答えいたします。  現在,職員の3分の1出勤方式による週休2日制を実施いたしておりますが,土曜日における児童の登所状況は,企業等の週休2日制の普及,さらには保護者の理解などから,最近では平均22%程度となっておりますことから,大部分の保育所では正規職員での対応となっております。  しかしながら,登所児童数の多い保育所,あるいは定員規模の小さい保育所では,一部パート保母で対応せざるを得ないときもございますが,この場合でも,有資格保母を重点に,児童数に見合った職員の確保を図り対応しているところでございます。  次に,昨年末の公立保育所人件費の一般財源への市の対応とその影響額についてでございますが,御承知のとおり,昨年12月に措置費の地方交付税の切りかえ等の新聞報道等がなされましたので,情報収集に努めるとともに,直ちに13大都市が一体となり,国に対して現行のとおり措置費として国庫負担の対象とすることを要望した結果,地方交付税への切りかえが見送られたところでございます。  また,金額につきましては,国庫負担額は平成5年度予算で見ますと,5億9,100万円であり,このうち人件費は保育単価で算定した場合,おおむね4億7,300万円と推計いたしております。  次に,保育問題検討会での検討内容についての見解についてでございますが,結城議員御承知のとおり,保育問題検討会は,2月に発足し,第1回会合は2月25日に,次回は3月26日に開催され,保育財政について検討予定と聞いておりますが,具体的な内容は定かでございませんので,国の動向を見きわめながら,必要に応じて政令指定都市間での連携を密にしながら対応してまいりたいと存じます。  次に,公的保育の拡充を国に要望すべきとのことでございますが,最近では,平成3年度に市長会で,また平成4年度には13大都市会議において,保育事業に関する改善を国に対し要望するなどいたしておるところでございます。  今後につきましても,制度改正などにより問題が生ずるようであれば,国に対しまして,関係諸団体とも連携しながら,必要な要望をしてまいりたいと存じます。  次に,質問2,健康診断について順次お答えいたします。  まず,1点目の,診断書提出の法的根拠についてでございますが,老人ホームの入所者につきましては,厚生省社会局社会局長通知,老人ホームヘの入所措置等の指針に基づき,主に伝染性疾患,あるいは入院加療を要する病態等について判断するため,診断書の提出をお願いしております。  次に,検査費用及び作成費と受益者負担についてでございますが,検査内容,あるいは診断書内容と検査する病医院によって若干違いがございますが,市立病院の例で申し上げますと,ホームヘルプ等につきましては,検査料8,080円,文書料1,030円,合わせて9,110円でございます。  また,長期入所につきましては,検査料1万5,000円,文書料1,030円,合わせて1万6,030円となっており,その他の診断書につきましては,全体で3,000円から5,000円程度でございます。  また,受益者負担につきましては,診断書が保険適用とならないことから,受益者負担が原則となっております。  次に,助成の種類についてでございますが,現行制度の中では,入浴サービス事業について助成いたしております。  最後に,保険適用がなされるよう関係機関に求めることと,費用の一部助成についてお答えいたします。  保険適用につきましては,国の中央社会保険医療協議会で定めることとされておりますことから,福祉制度にかかわる診断書の保険適用については,その制度の仕組みからして難しいものと考えております。  また,費用の一部助成につきましては,他都市の状況を調査しながら研究してまいりたいと存じます。  終わります。 58 ◯管理部長(岩堀英道君) 御質問の3,海浜地域の諸問題についてのうち,草野下水路の悪臭対策についてと,花見川終末処理場の蚊の対策について,順次お答えいたします。  1点目の,草野下水路の悪臭対策についてでございますが,ヘドロのしゅんせつとあわせまして,川底をセメント系材料で固化する工法を採用いたしまして,昭和62年度より平成4年度まで継続して実施してまいったところでございます。その進捗状況を申しますと,総延長2,420メートルのうち平成4年度事業236メートルを含めまして,1,921メートルが完了となり,効果が上がっているところでございます。  なお,本件につきましては,以前より御要望いただいておりますことは,承知いたしております。  そこで,残りの499メートルにつきましては,平成3年6月議会において,結城議員の御質問にお答え申し上げましたとおり,平成6年度の完了を目指し努力してまいりたいと考えておりますので,御理解を賜りたいと存じます。  次に,2点目の花見川終末処理場の蚊の対策についてでございますが,御承知のとおり,この施設は,本市を初め八千代市,佐倉市など15市町村の下水を処理するための処理場で,千葉県が管理をしております。一般的に下水処理場では,水処理施設で処理されました処理水の中での蚊の幼虫であるボーフラの発生は,水が流れておりますので考えにくいところでありますが,蚊が水を求めて上空を飛んでいるのは事実でございます。  そこで,県が管理いたしております花見川処理場につきましては,樹木周辺の消毒など蚊の対策を講じておるとのことでございますが,議員の御提案をお伝えいたしますとともに,管理につきましては万全を期していただくようにお願いしてまいりたいと考えております。  以上でございます。 59 ◯委員長(市原治四郎君) 都市計画部長。 60 ◯都市計画部長(石浦義治君) 質問3,海浜地域の諸問題についてのうち,(3)番のバス停の整備についてお答えいたします。  京葉線通り一帯の各施設は,千葉県企業庁より昭和49年に市に移管されたものでございます。幸町団地の京葉線側は,海側には高さ約1メートルの高潮護岸がございます。その内側には幅約10メートルの臨海緑地がございまして,海側からの連絡通路もないことから,当時は人の動きが余り見込めなかった状態の中でバス停留所が設置されたものでございます。主に公社用として整備されたようでございます。  しかし,京葉線の開通によりまして,バス路線が変更され,海側停留所の利用者も徐々に多くなってきたところでございます。  また千葉都市モノレールが千葉みなと駅に接続されますことから,当路線の利用者がさらに増加するものと予測いたしております。  このような状況を勘案いたしまして,現在,バス停留所の整備等につきまして,バス事業者及び関係部局と検討を行っているところでございます。  終わります。 61 ◯委員長(市原治四郎君) 学校教育部長。 62 ◯学校教育部長(斉藤泰雄君) 質問5,教育についてのいじめと登校拒否の2点について順次お答えを申し上げます。  まず,いじめの実態はどうかという点でございますが,いじめは児童・生徒の心理的問題ばかりでなく,家庭におけるしつけの問題,基本的な対人関係の未熟さ,社会的風潮などさまざまな要因が複雑に絡み合って起こっております。  本市においては,平成3年度,小学校で32件,中学校で84件発生しておりまして,前年度と比較しますと,小学校で53件の減少,中学校では15件増加いたしております。  その形態は,弱い者に対してこづいたり殴ったりするなどの暴力をふるう,あるいは物を隠したりするなどのからかい,死ねとか,臭いとか,学校へ来るなというような言葉でのおどし,仲間外れにしたり集団で無視したりする等多岐にわたっております。  対策といたしましては,校長研修会,生徒指導主任研修会,小中生徒指導推進研究協議会など,研修会や諸会議等を通して,日ごろからあらゆる教育活動を通じて,好ましい人間の関係の指導を行う。児童・生徒に思いやりの心を育てる指導を行う。教師が児童・生徒と触れ合う機会を多くする。児童・生徒の悩みや訴えを受け入れる場を設定するなど,各学校に指導いたしまして,いじめの防止とその解消に努めているところでございます。  次に,登校拒否の問題でございますが,登校拒否についての実態把握の仕方の件でございますが,各学校では休んだ児童・生徒に対しまして,電話を入れたり,家庭訪問をしたり,ときには保護者に学校に来ていただき,本人や保護者との話し合いを行う中で,その欠席理由や原因などの把握に努めております。  市の教育委員会におきましては,各学校に対しまして,毎月,長期欠席児童・生徒の人数,欠席の理由,指導内容の報告書を提出させ,市全体の月ごと及び学期ごとの登校拒否児童・生徒の実態把握に努めるとともに,内容について必要に応じて指導助言をしております。  登校拒否に対する教師の研修については,校長研修会,小中生徒指導推進研究協議会,小中高教育相談推進研究協議会などを開催しまして,専門的な研究者の講演や各学校の実践事例の発表と協議を行い,登校拒否問題の解決のために,教師の指導のあり方や指導体制,指導力等について改善,向上を図っておるところでございます。  また,近く刊行して各学校に配布する予定になっております千葉市登校拒否に関する援助,指導の具体的対応についての報告書の中には,全校を挙げて取り組む体制づくりの一層の充実を図ろう,子供との触れ合いをより大切にしよう,子供の心のサインを素早く見て,それに対応しようなど13項目にわたる学校への提言,具体的な対応などが示してございまして,各学校で校内研修等に活用するよう指導する予定でございます。  さらに,市教育センターでは,登校拒否に関する正確な知識や教育相談の考え方,その基礎的な知識と技術を習得するために,小学校生徒指導講座,中学校生徒指導講座,学校カウンセラー養成講座を設けたり,教育相談の手引などの指導資料を作成し,教職員の専門的な技量と資質の向上に努めております。  次に,学校での登校拒否に対応するために,教職員の過配が必要ではないかという御質問でございますが,各学校とも,登校拒否を初め生徒指導上の諸問題について,組織的に取り組んでおります。  教員の過配については,十分ではありませんが,現在十数校に過配しております。  今後とも,生徒指導の対応の過配を含め,1人でも多くの増置教員の配当をいただけるよう県教育委員会にお願いしてまいりたいと存じます。  次に,市教育センターの相談員の増員と施設整備の件でございますが,現在,相談担当者は指導主事4人,非常勤相談員7人となっておりまして,この人数で要望にこたえられるよう努力しておるところでございます。この数は他の政令指定都市の教育センターと比較して遜色はございませんが,さらなる充実を図る努力をしてまいりたいと思います。  次に,緑町中学校の教育相談指導教室の充実についての件でございますが,この教室は,昭和63年4月に,登校拒否生徒の自我の確立を図ることにより,普通の学級への復帰を目指すことを目的として設置したものでございます。現在市内の中学生男子11名,女子13名,合わせて24名が在籍しております。4名の教員が,生徒の特性や能力を考慮し,個別指導に集団指導を交えながら,生活習慣の確立や対人関係の改善を援助するなどの指導に当たっておるところでございます。  この教室は,創設以来5年を経過しまして,年3回開催されている教育相談指導教室運営委員会において問題点を出し合い,その対応について協議しております。  今後も引き続き相談室,あるいは面接室の設置,生活体験面を重視するための嘱託員の配置などに検討を重ねてまいる所存でございます。  次に,保護者への適切な援助及び啓発活動等についてでありますが,まず保護者への援助については,教育委員会指導課に,登校拒否児童・生徒を持つ保護者の相談に応ずるため,専任の教育相談員を配置しまして,電話相談,及び面接に当たっております。  また,千葉市教育センターでは,電話相談に応ずるほかに,面接による保護者及び本人への継続的かつ専門的,医学的な教育相談に応じております。  各学校では,学級担任はもちろんのこと,校長,学年職員,生徒指導主任などが,本人及び保護者への相談とその対応に当たっております。  また,保護者への啓発活動につきましては,市民便利帳や市教育センターの教育相談のしおり等で案内をしておりますし,さらに各学校では,校長等が保護者会などの折に,これらについて啓発しております。  今後とも,保護者への適切な援助,及び啓発活動について,さらに充実させるよう努力してまいりたいと思っております。  終わります。 63 ◯委員長(市原治四郎君) 結城委員。 64 ◯委員(結城房江君) それでは2回目の質問をいたします。  まず,保育問題です。  答弁をいただいたわけですけれども,努力のあとが見られない答弁だと言わなければいけないと思うんです。  一つは,年度途中でも入れるようにということで,保母さんをちゃんと配置しなさいよという話をしたわけですけれども,実態に見合った配置しているというふうに頑張っているわけですね。  それでは,伺いたいと思いますが,今後,保母さんが足らないから子供さんが途中では入れないと,そういう状況はないということを言い切れるかどうか伺いたいと思います。  二つ目は,土曜保育についてです。  船橋のことをこの前の議会で申し上げたんですけれども,船橋は正規の職員で何とかやっていこうということで検討しているようです。  千葉市は,検討すらもしないということでは,やっぱり問題だと言わなければいけません。  答弁でも明らかになっているわけですけれども,登所する子供の数が多いところはパートですよ。それから子供の数が,規模の小さいところはやっぱりそこもパートですよということで,場所が限られるわけですから,その気になればできるのではないかというふうに思うんです。  ですから,やはり正規の保母の確保を検討すべきだというふうに思います。検討する気があるかどうか,聞きます。  次に,厚生省が今やっている保育問題検討会の問題です。これも本当に言いようがないわけですけれども,一つだけこの中で,平成5年ベースで,その影響額は4億7,300万ということで明らかになったわけですね。このお金がまた自治体負担になったら大変なことになるのではないかというふうに私も思いますけれども,前回はそういうことで,千葉市も13大都市と一緒に反対の声を上げたわけですよね。ですから,少なくともこの人件費の問題については,今回も反対ですよということをなぜ言えないのか。  それから,官庁速報の中には,私が先ほど来言っていることが出ているんですよ。官庁速報に出て,皆さんもごらんになっているわけですから,それに対してどうなのかという見解を言えないのはおかしいじゃないかというふうに思うんですよね。  昭和22年から児童福祉法ができて,それで保育所の国の責任,地方の責任ということが明らかになって,それをもとにして保育行政が前進をしてきたはずですよ。少なくともこの千葉市だって,ほかのところと比べれば,いっぱいよいことをやっているわけですよ。その制度そのものが,今回の制度改悪でつぶされようというわけですから,そのことに対してやっぱり見解が言えないというのはおかしいんじゃないかというふうに思うんですね。  そこで再度伺いたいと思います。  まずは,今度考えていることは,機関委任事務として今までやってきたわけですけれども,児童福祉法の施設から保育所を外していこう,そしてこのほかに児童福祉法とは別の法律をつくって,それで直接親が保育所と交渉をして,値段なんかもそこで交渉になるような,そういうやり方をとっていこうという,そういうやり方,仮称保育サービス法に対してどういうふうに考えるのか,伺いたいと思います。  それから,これは,財政部に伺いたいんですけれども,千葉市は不交付団体ですよね。それでいろいろと国は,いやこれは違う方法でちゃんとやるんだというふうに言っていますけれども,交付税に色がつけられているのか。これは保育所予算だから保育所に使いなさいよという形で交付税がくるのかどうなのか。不交付団体にもそういう形で交付されるのかどうなのか,伺いたいと思うんです。  それでもしそうでなかったら,前回反対したように,千葉市も市長を挙げて,一般財源化は反対だという声を上げるべきだと思いますけれども,どういうふうに考えているのか,伺いたいと思います。  次に,診断書の問題です。  ホームヘルパーさんを頼んだりとか,老人ホームに入所にしたりとか,寝たきりだとか,痴呆性の短期入所だとか,いろいろな事業があるわけですよ。現在千葉市は全部診断書が必要とされているんですね。その根拠が,先ほどお話がありましたけれども,法律じゃなくて,社会局長の通知でやっているわけですね。しかも老人ホーム入所措置等の指針という形でやられているわけです。  私は,この質問の通告をしてから,政令指定都市12市全部に電話をかけて聞いてみました。そうしたところ,11市中6市は,横浜,名古屋,京都,神戸,広島,福岡,ここではホームヘルパーさんをお願いするための診断書はとっていないということが明らかになりました。  さらに,デイサービスだとか,ショートステイなどという,そういう在宅介護ですね,こういう問題についても,福岡市初め痴呆性の老人福祉手当を受けるための診断書をとってないんですね。名古屋だとか,また公費で負担をしている川崎だとか横浜なんかはものによりますけれども,公費で負担をしているんですね。それから仙台では,在宅福祉を受ける場合には,診断書の提出をやめる方向で今検討しているというふうに言っているわけです。全然政令市でも何もやってないのは,札幌と大阪と北九州だけなんですね。でもここの人たちも住民の声は出ていると,今後検討せざるを得ないだろうというふうに担当者は話してくださったわけです。  県内ではどうかといえば,船橋は不必要です。要りません。それから市川は必ずしも要らないというふうに言っています。千葉市が助成をしているのは,入浴サービスだけです。  そういうことですから,他市の状況を研究しているとおっしゃったわけですけれども,私は,こういうことで通告を出してから調べたんです。通告を出された皆さんも,これは当然調べていらっしゃるのかなと思ったら,調べてなかったということで,私も非常にこれは当局の不勉強じゃないかなということで申し上げておきたいというふうに思うんですけれども,そこで,質問します。  ほかの政令市11市中6市がホームヘルプを頼むために診断書は要らないといっていることをどういうふうに思うのか。  そして,診断書作成の一部を助成するなんてけちなことじゃなくて,提出しなくてもいいというふうに検討すべきだと思いますけれども,早急にやることを求めますが,いかがでしょうか。  二つ目に,在宅福祉についても,提出を求めることをやめてもいいんじゃないかなというふうに思わないかどうかですね。他市のやり方なんかを,ほかのところは,診断書というのではなくて,意見書ということで,診断書よりもずっと安い値段でもらっているところも多いわけですから,ぜひそれも変えていくことを求めたいと思います。  それから三つ目に,医療機関によって違うんですよね。検査の費用だとか作成料などがね。これは保険がきかないからであるわけですけれども,法律上から見てどうしても必要と思われるというのであれば,やはり保険適用がされるべきだと思うんですが,これは指針という形で出ているわけですから,必ずしも要らないんじゃないかという判断を下すと同時に,ほかのものにかえていくことも考え,そして医療機関に強く働きかけるということも必要ではないかなというふうに思います。  同じやり方でも,医療機関によって値段が違うというのはおかしいと思いますので,これは医療機関に働きかけを行うのと同時に,どうしてもだめなものについては,助成制度も考えるべきだというふうに思いますが,再度お聞きします。  次は,海浜地域の問題です。  草野下水の悪臭対策ですけれども,どうしてことしやらなかったのか。そのお金はどこへいっちゃったのかなというのが非常に私は気になるわけです。1年間1億2,000万円で整備を計画的にやってきたわけです。住民の切実な願いを後回しにして,このお金をどこに持っていっちゃったのかということで,非常に私は聞いてみたいというふうに思うんです。とんでもないことだと思いますから。そのことで,どこに使われたのか,お聞きしたいと思います。  それから,それならば,5年度でやらなかった分平成6年度で,2ヵ年分やるんですか。このことに対してもはっきりお答えください。  次は,蚊の問題です。  きのうも現地へ行って見てきたんですけれども,これまで蚊がいないということをさんざん言っていらっしゃった方もいらっしゃったわけですけれども,やはりいるんですよね。  それから,非常に,お答えを聞いていると,県に遠慮をするお答えですよね。千葉市民が影響を受けるわけですから,もっと強い態度で要求をしていただきたいというふうに思うんですけれども,いかがでしょう。  それから,バス停の整備ですけれども,京葉線ができたから乗る人がふえたんじゃないんです。稲毛に快速がとまったから,バスが向こうに行く便が非常にふえたんです。ですから,乗る人がたくさんふえたということですよね。京葉線に行く人は余り乗ってないのではないかなというふうに思うんですけれども,いずれにしても,今までおりるだけに利用されなかったわけですけれども,今度は乗るために利用する方がふえているわけですから,早急にバス停の整備をすることを求めたいと思います。  最後は,教育の問題なんです。  いじめ,登校拒否を克服する問題なんですけれども,まず,いじめの問題では,答弁が非常に,これでいじめがなくなるのかなというふうに感じたわけなんです。  私も何年も前からいじめだとか暴力がない教育を,学校づくりをすべきだということで,いろんな提案をしました。どんないじめも暴力も許さない学校づくりをしなさいよとか,非暴力宣言をすべきだとか,それから暴力否定の姿勢を貫く教育を行いなさいというようなことを私は今までずっと言ってきたわけですね。私たちが出している予算要望書,この中でも毎年そういう要求を出してきているんですが,ちっとも生かされないということで,非常に残念に思うわけですね。  先ほど来から,山形県の新庄市のいじめで殺された問題についてお話をしていたわけですけれども,山形県というところも本当にひどいところですね。山形県は,全国でも高校の入学率が非常に高いところなんです。進学率が高いところで上位3番目なんですね。ところが,大学の進学率は下から数えた方が早い44番目ということで,県が進学率を上げるためのさまざまな施策をやってきたわけです。普通科の高校に進学率の高いところに補助金を出すんですね。300万円とか240万円とか,ランクに分けて出すわけです。こういうことで非常に高校教育を序列化しているような教育をされて,そして中学校はどうかといえば,少しでもいい高校に入るためのその準備が物すごいんですね。中学校にも優秀職員に対する報奨金制度というのがありまして,10万とかそういうお金を出してやっているわけですね。ですから,当然業者テストも物すごいということで,1点でもよい点数をほかの地区よりもとろう,ほかの学校よりもとろう,ほかのクラスよりもとろうということで,競争競争競争の,そういう教育がずうっと続けられているわけですよ。  そういう中で,ですから,先生だって,この間の事件のときに,部活で50人もやっているのに,3人先生いたそうですけれども,その3人の先生は,補修授業で2人が駆り出されて,1人はほかの会議に出ていたということで,部活に先生が1人もいないというような状況だったわけです。  先生も物すごく競争させられて,そして子供たちも競争させられて,そんな中で何が生まれるかといえば,よその子がミスをしてくれたらうれしいと,そういうことを望む子がどうしてもできちゃうんじゃないか。競争意識が強くなって,非常に個人主義になっていく。それから自治を強めるというような,そういう作業が働かないそうです。生徒会とか児童会に子供がいかない。出ても役員になり手がない。会議をやっても発言できない。そういう状況がつくられているわけですから,ですから,当然,いじめられてもそれをとめに入る子供はいないわけですね。こういう状況の中で,だからこんな事件が起きたんじゃないかなというふうに,これは私どもの山原健二郎さん,衆議院議員が現地に視察をして,そしてわかったわけなんですけれども,こういうことから見て,これはよその県だというふうに見るのかどうか。
     そこで伺いたいと思うんですけれども,千葉県の千葉市がこういう山形県と比べてどうなのか。絶対千葉県はこういうことありませんよ,千葉市はないですよと言えるかどうか。ちょっとその辺のところを伺いたいと思います。  それから二つ目には,私たちがこれまでどんな暴力もいじめも認めない,そういう学校づくりを行うべきだと言ってきたわけですけれども,この提案に対して,どういうふうに考えられるか,伺いたいと思います。  それから,三つ目に,先生の役割というのは物すごく大きいと思うんですけれども,どんな暴力も見逃さない,許さないと,人権侵害は許さないと,そういう勇気のある姿勢がやっぱり望まれるんじゃないかというふうに思うんですけれども,先生方が果たしてそういう基本的な立場に立てられるようになっているかどうかというところで,教育委員会としての見解を伺いたいというふうに思います。  次に,登校拒否の問題です。  千葉でも登校拒否の子供さんは大変ふえて,深刻な状況なわけです。登校拒否を克服するということ,そのためには,さまざまな手助けが必要だというふうに思うんですけれども,行政ができることは何かといえば,十分な指導体制をつくることだとか,それから施設の整備などをしていくことではないかなというふうに思うんですけれども,新年度の予算が,皆さんがさまざま先ほど御回答いただいたんですが,新年度の予算が十分これに耐えうる予算となっているのかどうかということで見解を伺いたいと思います。  それから,私もよく知っているところで,登校拒否の子供さんのお母さんの相談を受け,子供さんの相談を受けて民間が頑張っておられるサークルがあるわけです。こういうサークルが,今,学習もきちんとさせなきゃいけないんじゃないかということで,先生をお願いしたりということで,いろんな活動をされておられます。こういう民間の自主的なサークルが自治体にぜひ力をかしてほしいという,そういう逆の場合だと思うんですけれども,本当は行政がやらなきゃいけないのを民間がやっているわけですから,その民間の人たちがぜひいろんな助成をといったときに,助成をする意思があるかどうか。私はやるべきだというふうに思いますけれども,この点について伺って第2回目の質問を終わります。 65 ◯委員長(市原治四郎君) 答弁願います。福祉部長。 66 ◯福祉部長(長島照男君) 保育行政についての2回目の質問にお答えいたします。  保母不足による年度途中入所に支障のないよう保母の確保に今後とも努力してまいりたいと存じます。  また,土曜日の正規保母の確保につきましても,関係局部と協議しながら対応してまいりたいと存じます。  次に,保育問題検討委員会での検討内容というふうに御理解させていただきますが,保育行政の基本的考え方につきましては,関連がございますので,一括してお答え申し上げます。  保育問題検討会での検討項目につきましては,基本的には,保育に欠ける子供から保育を必要とする子供への発想の切りかえと仄聞しておりますが,それ自体は好ましいことではないかと考えられますが,それとあわせて,財政的な対応がどうなるのか,地方自治体にとって大きな関心事でございますが,まだその内容が定かでございませんので,国の動向を見きわめながら,政令指定都市間の連携を密にし,対応してまいりたいと存じます。  次に,ホームヘルパー制度の診断書につきましては,他都市の実態は調査してございます。しかしながら,介護の内容に,住介護,家事介護等がございますので,その内容を研究するとともに,他都市の実態をさらに調査しながら検討してまいりたいと考えております。  また,診断書の保険適用につきましては,先ほど御答弁申し上げましたように,その制度の仕組みからして非常に難しいのではないかなというふうに考えております。  費用の一部助成につきましては,先ほど御答弁申し上げましたとおり,他都市の状況を調査しながら研究してまいりたいと存じております。  終わります。 67 ◯委員長(市原治四郎君) 財政部長。 68 ◯財政部長(飯田征男君) 交付税関係につきましてお答え申し上げます。  交付税による措置につきましては,基準財政需要額の中に,一定のルールによりまして算入されるわけでございます。その算入は,投資的な経費と経常的な経費等により算入されるわけでございますが,その算入額の合計額が基準財政需要額として算定されるわけでございます。  保育所関係につきましても,保育所運営に必要な標準的な経費につきましては,この基準財政需要額の中に算入されているわけでございます。千葉市の場合は,基準財政需要額より基準財政収入額の方が上回っているため,不交付団体になっているわけでございますが,私どもは,従来から,経常的な経費につきまして,国に対しまして,できるだけ一般財源化の方に働きかけているわけでございます。ほかの政令都市と一緒になってそういうような方向に要望いたしておるところでございます。  以上でございます。 69 ◯委員長(市原治四郎君) 管理部長。 70 ◯管理部長(岩堀英道君) 2回目の御質問にお答えいたします。  平成5年度に草野下水路のしゅんせつを実施しない理由は何かとのことでございますが,平成5年度につきましては,施設整備の促進を重点目標とする厳しい選択をせざるを得なかったために,草野下水路のしゅんせつなどによる悪臭対策はやむを得ず見送ることとなったものでございます。  また,平成6年度に2ヵ年分を全部実施するのかとのことでございますが,残りの499メートルにつきましては,平成6年度の完了を目指し努力してまいりたいと考えておりますので,御理解を賜りたいと存じます。  次に,蚊の対策についてでございますが,花見川終末処理場の管理者であります千葉県へ強く要望してまいりたいと考えております。よろしくお願いします。 71 ◯委員長(市原治四郎君) 都市計画部長。 72 ◯都市計画部長(石浦義治君) 早急にバス停の整備をということでございましたが,現在,施設等の整備内容について関係部局と,利用者の利便性が図られるよう協議をしているところでございますので,よろしくお願いいたします。 73 ◯委員長(市原治四郎君) 学校教育部長。 74 ◯学校教育部長(斉藤泰雄君) 2回目の御質問5点ほどいただきました。順次お答えを申し上げたいと思います。 75 ◯委員長(市原治四郎君) 時間を延長いたします。 76 ◯学校教育部長(斉藤泰雄君) (続)最初に,山形の例を取り上げまして,いろいろといじめの実態等のお話がございました。これらは他県のことではございますが,私ども決して他県のことということで見過ごしているわけではなく,他市やこうした状況というものをよく分析しまして,本市においてもこういったことが起こらないかどうか,絶対にあってはならないことであるという建前のもとに,教師一同本気になって取り組んでいるところでございます。  比べてどうかといいますれば,私ども最善の努力をしているというふうにお答えを申し上げておきたいと思います。  次に,議員所属の共産党さんの方から,いろいろな御提案を普段いただいていることにつきまして,暴力のない教育の現場,あるいは体罰や非教育的な懲戒の禁止,あるいは教育委員会は十分ないろいろな援助,条件整備等を行いなさいというような点については,私どもこの趣旨に沿いまして,全力を挙げて取り組んでおるところでございます。  次に,教師の役割というものは非常に大事ではないかということにつきましては,議員御指摘のとおりでございます。こうしたいじめの問題等につきましても,病気と同じように,早期発見,そうして早期に治療していくということが非常に大事でございます。子供たちの細かなサインを見逃さないようによく留意しまして,そしてその発見したものに対する適切な処理を組織的に行っていくというような体制をつくっております。  したがって,基本的に教師1人1人が私どもの指導の線に沿いまして,十分やっていただいているものと考えております。  次に,登校拒否の関係でございますが,耐えうるような予算になっているのかと,こういうことでございますが,私ども,従来から取り組んでおります登校拒否に対するもろもろの予算関係,本年もすべて継続をお願いいたしまして,教育相談指導教室,並びにセンター内学級の継続等を初めといたしまして,電話相談の嘱託員等万全を期しております。  なお,学校不適応対策検討委員会の研究組織等につきましても,本年度で終了する予定になっておりますが,引き続いて,これは小学校の段階にまでおろして検討していかなければならないというふうな考えに立ちまして,引き続いて大きな予算をお願いしているようなわけでございます。私どものお願いに御協力をお願いできれば幸いでございます。  次に,民間のサークルに対しての問題でございますが,直接の助成をする意思はどうだ,こういう点でございますが,直接私どもそれらの施設に対して資金的な,あるいは施設的な援助をするというようなことは,現在のところ考えてはおりません。  しかしながら,こうした民間のサークルの問題につきましては,文部省等におきましても,学校に準ずるような形の十分な指導ができているところにつきましては,それに準じた扱いをして,出席扱いにするようにというようなお話も出ております。これらの方針に沿いまして,私どもも最善を尽くしてまいりたいと考えております。  以上でございます。 77 ◯委員長(市原治四郎君) 結城委員。 78 ◯委員(結城房江君) それでは3回目の質問を行います。  福祉部長さんは,児童福祉法を御存じなのかなというふうに,答弁を聞いて感じました。もう少し勉強していただきたいというふうに思います。  今,なぜ保育所の検討会などができているかといえば,国は,保育予算を減らしたいんですよ。ですから,昨年の暮れに公立保母の人件費分1,100億円の地方負担を検討したんですよ。その浮いた分でいろんなことに回そうというふうに考えたわけですね。臨調行革の中で,85年に10分の8から10分の7になって,しかも86年には2分の1に引き下げられてしまったわけです。その保育予算を削ったわけですけれども,1.57ショックというのがありまして,一生の間に1組の夫婦が1.57人しか生まないということで,これは大変だと財界がまず考えたわけですね。これを何とか子供を生んでもらうために,子育て支援をしようじゃないかということで,生活大国5ヵ年計画なんてというものをつくりまして,働く女性のいろんな対策をつくっていこうと,だけどもそれをやるためにはお金がかかると,だから人件費分を一般財源化にしようじゃないかと,そういうふうになったわけですよ。この際だから,児童福祉法,これも見直して,そしてできれば救貧政策の大昔に,戦前の制度に戻していこう,これが今回の制度改悪なんです。そこのところを十分しっかり見きわめていただきたいと思います。  13大都市のいろんなところでは,さまざまな動きをすると思います。私立の保育園の父母会連合会なんかでも反対していますし,それから千葉県内では,既に船橋だとか習志野なんかは困るというふうに言っているわけですよ。それから不交付団体のところでもやっぱり困るというふうに言っているわけですから,これは十分検討して,本当に住民福祉の立場から福祉部長としての立場を守ってほしい,住民の立場を守る福祉部長になってほしいというふうに思います。  それから,財政部長からのお話で,今度一般財源化になると,今度不交付団体にはこないということですよね。結局ね。そういうことですね。4億7,200万というお金,これは物すごいお金だと思うんですけれども,やっぱりこれは財政部としても,反対すべきではないかというふうに思うんですけれども,見解を伺っておきたいと思います。  それから,最後に教育の問題なんですけれども,競争がいろいろさせられてきて,そして子供たちが子供本来の子供らしい姿が失われてきているわけですね。それで,山形県では,高校,大学入試のために物すごいそういう競争がさせられてきたということで,千葉の場合は,私は,高校の40人学級だとか叫ばれている中で,幕張3校の問題なんかも最たる問題じゃないかというふうに思うんです。受験競争をさらに激化させるものではないかというふうに思います。千葉市の教育委員会として,幕張3校の存続をすべきだと……。 79 ◯委員長(市原治四郎君) 結城議員に申し上げます。  時間が1分を切っておりますので,御注意願います。 80 ◯委員(結城房江君) (続)最後に見解をお聞きしておきたいと思います。  それから,診断書の問題についても,やはりこれから高齢化社会になりますから,高齢化のお年寄りの皆さん,特に在宅在宅と言われているわけですから,その在宅福祉を手厚くしていくためには,せめてこのくらいのことはやるべきではないかというふうに思うんですけれども,これは早急に検討することを重ねて要求しておきたいというふうに思います。  以上で終わります。 81 ◯委員長(市原治四郎君) 答弁願います。福祉部長。 82 ◯福祉部長(長島照男君) 保育問題検討会の設置につきましては,先ほど御答弁申し上げましたように,全国市長会,あるいは政令指定都市で,保育所措置制度に関する緊急要望書を提出した結果,昨年12月見送られたわけでございますが,それに伴いまして,国が昨年末急浮上した人件費一般財源化構想にとらわれることなく,保育財政全般について検討したいというふうなことから設置したというふうに聞いております。  したがいまして,今後も国の動向を見きわめながら,必要に応じて関係団体と連絡を密にしながら対応してまいりたいと存じます。  終わります。 83 ◯委員長(市原治四郎君) 財政部長。 84 ◯財政部長(飯田征男君) 基本的には,国と地方の財源の配分の問題がございますが,それを見直すということが前提でございますが,私どもは,経常的な経費につきましては,一般財源化について,従来から政令都市と一緒になりまして国に働きかけているところでございます。よろしくお願いいたします。 85 ◯委員長(市原治四郎君) 教育総務部長。 86 ◯教育総務部長(庄司一彦君) 幕張3校についてお答えいたします。  従来からお答えしていますように,この事業につきましては,県の事業でございまして,県の5ヵ年計画,あるいは本年度も予算化されている事業でございますので,その事業は尊重してまいりたいということで,従来と同じお答えでございます。 87 ◯委員長(市原治四郎君) 結城房江委員の総括質問を終わります。  以上で本日の委員会を終了いたします。  明日は午前10時より委員会を開きます。  本日はこれをもって散会といたします。御苦労さまでした。      午後5時9分散会    ─────────────── 千葉市議会委員会条例第29条の規定により署名する。   予算審査特別委員長 市 原 治四郎 Copyright © Chiba City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...