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  1. さいたま市議会 2021-03-18
    03月18日-08号


    取得元: さいたま市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-13
    令和 3年  2月 定例会             議事日程(第8号)                       令和3年3月18日(木)                       午前10時 開議 第1 開議 第2 市長提出議案及び請願の上程(議案第19号~第36号、第69号~第77号、請願第1号、第8号~第10号) 第3 委員長報告 第4 委員長報告に対する質疑 第5 討論 第6 採決 第7 市長提出議案の上程(議案第54号~第65号、第67号、第78号) 第8 採決 第9 議員提出議案及び委員会提出議案の上程(議員提出議案第2号~第4号、委員会提出議案第1号) 第10 議案説明 第11 議案に対する質疑 第12 討論 第13 採決 第14 閉会中継続審査の件 第15 請願の委員会付託(請願第12号~第14号) 第16 閉会本日の出席議員   60名     1番  松本 翔     2番  出雲圭子     3番  佐伯加寿美    4番  渋谷佳孝     5番  鳥羽 恵     6番  金子昭代     7番  竹腰 連     8番  川村 準     9番  冨田かおり   10番  浜口健司    11番  小柳嘉文    12番  川崎照正    13番  井原 隆    14番  石関洋臣    15番  土橋勇司    16番  関 ひろみ    17番  照喜納弘志   18番  服部 剛    19番  松村敏夫    20番  新井森夫    21番  都築龍太    22番  小川寿士    23番  西山幸代    24番  武田和浩    25番  金井康博    26番  稲川智美    27番  高子 景    28番  江原大輔    29番  斉藤健一    30番  西沢鈴子    31番  吉田一志    32番  久保美樹    33番  玉井哲夫    34番  吉田一郎    35番  阪本克己    36番  土井裕之    37番  三神尊志    38番  傳田ひろみ    39番  島崎 豊    40番  新藤信夫    41番  中島隆一    42番  松下壮一    43番  谷中信人    44番  鳥海敏行    45番  伊藤 仕    46番  桶本大輔    47番  青羽健仁    48番  高野秀樹    49番  神崎 功    50番  添野ふみ子    51番  高柳俊哉    52番  中山欽哉    53番  鶴崎敏康    54番  野口吉明    55番  小森谷 優   56番  上三信 彰    57番  神田義行    58番  萩原章弘    59番  帆足和之    60番  神坂達成   欠席議員   なし職務のため議場に出席した議会局職員の職氏名 局長         森山成久   議事調査部長     小久保吉彦 議事調査部次長    工藤賢一   議事課長       堀口 正 議事課長補佐            小山 寧   議事課議事第2係長  天本良一 議事第1係長事務取扱い 議事課議事第1係主査 岡田貴男   議事課議事第1係主任 内山光太郎地方自治法第121条の規定による説明のための出席者 市長         清水勇人   副市長        日野 徹 副市長        高橋 篤   副市長        阪口進一 水道事業管理者    小島正明   教育長        細田眞由美 都市戦略本部長    真々田和男  総務局長       後藤昌章 財政局長       鷲頭美央   市民局長       木島泰浩 スポーツ文化局長   大西起由   保健福祉局長     木村政夫 子ども未来局長    金子博志   環境局長       中野明彦 経済局長       千枝直人   都市局長       長谷川俊正 建設局長       反町 央   消防局長       林 一浩 会計管理者      田沼 明   水道局長       蓮見厚人 副教育長       高崎 修   選挙管理委員会事務局長                              五島幸男 人事委員会事務局長  石原光親   監査事務局長     田辺幸夫 農業委員会事務局長  関根和彦午前10時01分開議 出席議員   60名   1番  2番  3番  4番  5番  6番  7番  8番  9番   10番  11番  12番  13番  14番  15番  16番  17番  18番   19番  20番  21番  22番  23番  24番  25番  26番  27番   28番  29番  30番  31番  32番  33番  34番  35番  36番   37番  38番  39番  40番  41番  42番  43番  44番  45番   46番  47番  48番  49番  50番  51番  52番  53番  54番   55番  56番  57番  58番  59番  60番 欠席議員   なし △開議の宣告 ○渋谷佳孝議長 ただいまから、本日の会議を開きます。        ----------------市長提出議案及び請願の一括上程 ○渋谷佳孝議長 初めに、市長提出議案第19号から第36号、第69号から第77号、請願第1号及び請願第8号から第10号の31件を一括して議題といたします。        ----------------委員会審査結果報告 ○渋谷佳孝議長 保健福祉委員長から審査結果報告書が提出され、お手元に一覧を配付しておきましたから、御了承願います。〔参照〕 委員会審査結果報告一覧        ----------------委員長報告の省略 ○渋谷佳孝議長 お諮りいたします。 保健福祉委員長からの委員長報告は、会議規則第39条第3項の規定により、省略いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○渋谷佳孝議長 御異議なしと認め、保健福祉委員長からの委員長報告は省略することに決定いたしました。 なお、保健福祉委員会の報告書はお手元に配付しておきましたので、御了承願います。〔参照〕 委員長報告        ----------------委員長報告に対する質疑 ○渋谷佳孝議長 これから、委員長報告に対する質疑を行います。 ただいまのところ、通告はありません。 これで、通告による質疑を終結いたします。        ---------------- △議案及び請願に対する討論 ○渋谷佳孝議長 これから、議案及び請願に対する討論を一括して行います。 討論の通告がありますので、発言を許します。 竹腰連議員     〔竹腰連議員登壇〕(拍手起こる) ◆竹腰連議員 日本共産党の竹腰連でございます。会派を代表して、議案第19号、第20号、第21号、第22号、第24号、第31号、第34号、第36号、第69号について、いずれも反対の立場から、請願第8号を委員長報告に賛成の立場から討論を行います。 新年度予算には賛成できるものもありますが、一般会計、特別会計を合わせて9,307億円、ここに企業会計を加えると総額1兆557億円で、前年度比499億円増の過去最大の予算規模でありながら、市民の命と暮らしを支える予算になっていません。今年度は、新型コロナウイルスの影響により個人所得が落ち込み、市税収入が102億円減少する見込みです。市民の1人当たりの平均給与所得額は約357万円で、前年度と比較すると18万5,000円も減少しています。また、65歳以上の平均所得は147万円で、前年度から2万円の減少となる見込みであります。市民の暮らしが、かつてなく厳しい状況である今こそ、市民の暮らしを支え、医療、福祉に優先的に予算を配分していくことが求められています。 議案質疑において、福祉削減額について質疑しました。新年度予算における福祉削減総額は約28億円に上り、2010年からの積算総額は約160億円に上ることが明らかになりました。5年連続の国民健康保険税の引上げや介護保険料の引上げなど、この状況で市民負担を重くすることは認められません。この間のさいたま市の税金の使い方は、福祉予算を削減し、その分を2都心4副都心を中心とした開発やイベント関連につぎ込んできました。この姿勢を改め、コロナ禍の下で苦しむ市民を支えるさいたま市に、大きく方針転換するべきと考えます。 党市議団は、新年度予算の組み替え提案を市長に提出しました。私たちは、基金積立金の活用や歳出のカットで予算を生み出し、コロナ対策として検査の拡充や医療機関の支援、保健所体制の強化、国保税、介護保険料の引下げなど、市民負担の軽減を求めています。今こそ、行政として公の責任を果たすことを求めます。 さらに、総括質疑で明らかになった新型コロナ対策の問題点について述べます。高齢者施設障害者施設におけるPCR検査において、新規入居者と職員に対しての検査補助を行うことを決定したものの、通所者は検査対象から除外されてしまったのはなぜかという質問に対して、通所型の施設に対する検査については、今後の市内における感染者の発生状況等を注視して検討すると答弁がなされました。発生状況を注視して検討するということは、クラスターが発生しないと検査は補助しないと言っているのと同義語です。何より大切なのは、こうした施設でクラスターを発生させないことです。今、変異株が増加している中ですから、直ちに通所型も検査を行うこと、並びに幅広く検査を受けられる体制を取るため、無料で検査を実施することを求めます。 また、検査対象についてもクラスターが起きた場所を点として検査するのではなく、その周辺を面的に検査することや、無症状者を早期に発見するために、検査対象そのものを抜本的に広げることを求めます。これまで市は、国や県の動向に合わせる形で検査を拡大してきました。しかし、市として独自の戦略をしっかりと持ち、検査対象を拡大していくことを求めてまいります。 そのほかにも、経済的に困窮している学生の皆さんへの支援についても質疑を行いました。学生アルバイト経済的支援を行うべきではないかと質疑をすると、さいたま市は国の緊急雇用安定助成金新型コロナウイルス感染症対応休業支援金・給付金などの対象となっており、一定の支援が図られているとの認識が示されました。しかしながら、私自身フードパントリーに来た300人以上の学生と対話をしましたが、そうしたお金を受け取った学生は一人もいませんでした。市は、学生の実態に合った必要な支援の周知や支援を積極的に行うべきと考えます。今こそ、行政が市民を支えなければならない局面です。税金の使い方を改め、市民を支える予算へと変えていくことを求めます。 以下、所管ごとについて述べます。 総合政策委員会関連について、初めに公共施設マネジメント推進事業について述べます。今年度で終了する第1次アクションプランの総括では、箱物を減らすと言いながら、総施設面積は約7万5,000平米も増えており、施設数も12施設増えています。もはや公共施設を減らす計画自体が破綻しています。老朽化した建築物の対応に多額の費用がかかるとする問題も、イニシャルコストランニングコストライフサイクルコスト、こういったものを見込んで計画を立てれば、大きな問題にはなり得ません。公共施設は、複合化ありきでなく、市民にとって必要な施設は単独でも建設が必要であり、もはや公共施設マネジメント計画は市民のニーズとは相入れないことから、直ちにやめるべきと考えます。 次に、債権回収事業について述べます。税の滞納は、生活する上で何らかの困難が生じているサインとして捉え、滞納者の生活再建を軸に据えた計画を立てるべきです。債権回収対策基本計画は、回収率を上げるための計画一辺倒であるため、本事業は認められません。 次に、総務局関連について述べます。さいたま市子育ておもいやり・女性活躍推進プランにおいて、女性管理職の目標値が大きく向上したことは評価します。しかし、依然として低い級別の目標値は持っておらず、特に女性の割合が低い局長、部長、次長級については、今後どれだけ女性を増やしていくのかという目標値が示されなかったのは残念です。さいたま市でジェンダー平等を進めるために、意思決定の場に女性を増やす取組を率先して実行するべきです。現在目標値を持っていない部分においても、明確な目標値を持つことを求めます。また、市職員の間でジェンダー平等についての理解を深め、男女ともに働きやすい環境を整備することを求めます。 新型コロナウイルス拡大に伴う緊急雇用について述べます。緊急雇用を再度実施することを求めました。すると、前回実施時に募集定員に満たなかったという理由で、再実施については検討されていないことが明らかになりました。しかし、依然としてコロナ禍の下、前回実施時と比較して雇用情勢は厳しい状況が続いていることは、市自身も認めているところです。行政が雇用の調整弁となり、職を失った労働者の皆さんや学生を支えるために、支援としての雇用を積極的に行うことを求めます。 次に、平和推進事業について述べます。この事業の目的は、平和都市宣言に基づき核廃絶と恒久平和の実現に貢献するとあるにもかかわらず、今年1月22日に発効した核兵器禁止条約に関する取組がないことは問題です。これまでの質問の中で、平和首長会議の出した公開書簡と同じ認識であると答弁しているにもかかわらず、公開書簡に示されている核兵器禁止条約や核廃絶に向けた確固たる国際規範を制定するものであるとの認識を広めるために努力を行いますという部分を無視する市の姿勢は、ダブルスタンダードと言わざるを得ません。質疑では、若い世代の意識を醸成することに重点的に事業を進めると答弁がされましたが、核兵器禁止条約とこれから長く人生を共にする若い世代にこそ、この条約の意義を伝えていくべきだと考えます。そのため、さいたま市として核兵器禁止条約の発効を踏まえた取組を行うことを求めます。 次に、文教委員会関連について述べます。まず、義務教育学校の計画についてです。1年生から4年生が20学級800人を2校舎、5年生から9年生は50学級を2,000人、合わせて3,600人の児童生徒数が想定されていることが明らかになりました。大規模校を解消するためと言って、こんな途方もない規模の学校を造ること自体が驚きです。教育委員会は、義務教育学校について大規模校、過大規模校の定義は当てはまらないと答弁をしましたが、詭弁もいいところだと思います。大規模になって教育効果がある義務教育学校の例として、江東区立有明西学園の名前を挙げましたが、しかしこの有明西学園、調べてみますと32学級988人であり、学区も選択制、1学級は30人程度学級です。武蔵浦和の計画とは、規模も性格も全く異なり、これを先例として武蔵浦和に義務教育学校を造る計画を進めることは許されません。計画は撤回し、地域に必要な小学校、中学校の整備を行うべきです。 夜間中学について述べます。市内には、近隣自治体の夜間中学に通うさいたま市民がおり、さいたま市の公立夜間中学の開設が待ち望まれているにもかかわらず、設置の検討すら行わない市の姿勢は問題です。就学援助、オンライン学習通信費に対する支援については、年間1万2,000円の援助であるということが明らかになりました。この金額では、多くの世帯で自己負担が生じることになります。生活困窮世帯の子供たちの学習権を保障するため、市議会としても国に実施を求めた事業であります。自己負担が生じないように補助額を引き上げるべきです。 次に、市民生活委員会関連について述べます。初めに、市民局関連から、DⅤ相談事業においては、かねてから求めてきた共通相談シートが活用されたことは評価します。しかし、共通シートがあっても、区役所等に足を向けることが困難な被害者がいるにもかかわらず、自立支援という言葉でその先の支援に目を向けないことは問題です。今後は、先進市で行われているワンストップ支援など、被害者にしっかりと支援が行き届くような体制を求めます。犯罪被害者支援については、相談員の配置において正規職員の配置を強く求めます。 環境局関連では、地球温暖化防止の観点から、プラスチックごみを出さない、燃やさない、このことに力を入れるように求めます。 消防局関連では、南消防署の敷地面積は、本来必要とされている基準面積の半分にも満たない状況です。より広い用地の取得を目指して計画を進めていくべきです。 次に、保健福祉委員会関連について述べます。さいたま市職員による生活保護の多額の不正支出は、最後のセーフティーネットである制度への信頼を損ねる事態となりました。このことによって、生活保護の申請をちゅうちょさせることがあっては絶対になりません。そもそも生活保護の捕捉率は2割を切っており、8割を超える方が生活困窮の状態にありながらこぼれ落ちています。市は、厚生労働省の通知どおり、生活保護は権利であり、ためらわず申請をと告知しましたが、申請をためらう一番の理由は、扶養照会をおそれているということです。今求められているのは、ちゅうちょさせない取組です。市が答弁した適宜、適切という表現だけでは、ためらいを払拭することはできません。申請者の承諾なしに扶養照会をすることはないということを、市として明確に表明することを求めます。 次に、子ども未来局関連について述べます。2,000人を超える一次不承諾者数を重く受け止めていると言いながら、公立保育所の民間譲渡、統合整理にかじを切ることは認められません。民間に頼ることで公的責任を果たしているというのは、驚くべき答弁です。現に、経営難で突然保育所が閉園して、子供も保護者も放り出される事態が、さいたま市でも起きているということが明らかになっています。子供が減っているところで、民間が手を挙げると思うのかと問えば、保育需要はなくならないと言い、手が挙がらなければ公立保育所が守られるのかと問えば、仮定の話には答えられないと答弁しました。そこで、なぜ守りますと答弁できないのか。こんな矛盾した無責任な答弁は、許されるものではありません。計画を撤回し、公立保育所を含め整備を進めるべきです。 放課後児童健全育成事業において、民設放課後児童クラブにAEDの設置補助の予算措置がなされたことは評価します。しかし、まだ委託費が低いという問題や、支援員の待遇が悪過ぎるといった問題など、解決しなければならないことが山積しています。引き続き、こうした問題を解消していくことを来年度も行うことを求めます。 次に、まちづくり委員会関連について述べます。まず、長距離バスターミナル維持管理事業についてですが、この事業は東京2020大会を目指して暫定整備に63億円余りの事業費を費やし、供用開始されました。しかし、2020年度は2,200万円の赤字であり、来年度の予算でも当初から4,900万円の赤字を見込んだ予算は認められません。また、新都心バスターミナルへの新庁舎移転について、都市局はバスターミナル所管として基本的な質疑に対しても、所管違いを理由に答弁を避ける姿勢に終始しました。一体本格整備を基本とするといったこの方針は、どこに行ってしまったのでしょうか。さらに、新庁舎移転に加えて、国によるバスタ大宮計画も提起されたことで、今後の計画はいよいよ不透明です。バスはバスでも、市民が求めているのはコミュニティバスの運用拡大や、バス通学でかかる費用を支援することだと考えます。こういったことに財政を振り向けることを求めます。 次に、企業会計について述べます。水道事業ですが、予算質疑では、さいたま市の水道事業の健全性が改めて確認できました。質疑で、財政指標について確認すると、今年度の実績も来年度の見込みも、自己資本比率理想的企業と呼ばれる70%を超え、経常収支比率も100%を超え黒字、計画の何倍もの累積剰余金を出しています。こうした財政状態の下で、利益を市民に還元する形で水道料金を引き下げるべきではないかというのが私たちの主張です。とりわけ、コロナ禍の下で県内56事業者のうち42事業者、全体の75%の水道事業者が、コロナを踏まえた水道料金の減額、免除措置を行いました。さいたま市水道事業者は、コロナを踏まえた減免は行わないと答弁しましたが、検討することを強く求めます。 冒頭にも述べましたが、今こそ行政が市民を支えなければならない局面です。これまでの税金の使い方を大きく改め、さいたま市に住む市民を支える予算へと変えていくことを強く求めます。 次に、議案第69号について述べます。本議案の高等教育運営管理事業については認められません。本事業は、市立高校で使用する生徒用端末等の整備に必要な費用について補正を行うものですが、相変わらずルーターは無償で貸与するものの、通信費については自己負担であるということが明らかになりました。質疑では、高校で使用するタブレットについては、学内以外でも家庭の中で予習、復習で活用して、生徒の必需品であるとの認識も示されました。生活保護受給世帯の生徒にとっては、生業扶助で上乗せ支援をすることや、埼玉県の奨学金利用者には県が上乗せ補助を行うとの答弁もありましたが、その範囲だけでは、こぼれ落ちてしまう生徒もいます。そもそも新年度予算で、小中学校への通信費を年間1万2,000円補助することを決めたにもかかわらず、高校には同様の制度がないことに強い違和感を覚えます。経済的な要因で教育について差が生まれることがあってはなりません。自己負担が生じないような補助を行うことを求めて反対いたします。 最後に、請願第8号「議員年金の復活を断念し、過去の議員年金の支給停止を国に求める意見書請願」について述べます。 議員年金については、もともと議員の共済的なものであったのが、多額の税金投入が行われ、制度の趣旨が大きくゆがめられてしまったものになっています。従来の議員年金の復活には、日本共産党は反対をしています。しかし、過去の議員年金の支給停止を求めるということは、将来の支給を約束して強制的に年金保険料を徴収しておきながら、支給を途中で中止するのは、年金制度の在り方から許されないことです。また、請願は政府与党の年金復活の議論を中止させることを求めています。地方議会が各政党の政策議論をやめさせることは、議会の権能を超えるもので、意見書を提出することは許されません。以上のことから、不採択を主張いたします。(拍手起こる) ○渋谷佳孝議長 次に、土井裕之議員     〔土井裕之議員登壇〕(拍手起こる) ◆土井裕之議員 民主改革さいたま市議団の土井裕之です。会派を代表して、議案第19号から第22号、第24号、第27号、第28号、第31号、第32号、第34号から第36号、第69号、第74号、第76号、第77号、請願第10号について、全て委員長報告に賛成の立場から討論いたします。 まず、令和3年度当初予算関係ですが、予算議案の全会計1兆557億円は過去最大規模であり、うち一般会計の歳入では、市税が前年度比マイナス102億円と、いずれも新型コロナによる影響を受けたものですが、厳しい状況においてバランスよく予算編成され、適切な内容になっていると判断し、賛成するものです。 次に、新型コロナ対策については、次年度も引き続き市政運営は大きな影響を受けることが予想され、医療、保健分野のみならず、職員の皆さんの献身的活動に敬意を表し、引き続きの職務への従事をお願いするものです。また、市民生活が激変しており、市民に寄り添うためにも従来のルールの柔軟な運用を求めます。さらに、今後ワクチン接種などにより環境改善が見込まれるため、アフターコロナも視野に入れての市政運営を求めます。 次に、DXを推進する際には、全庁的視野を持った市長や推進本部によるリーダーシップを前提とし、単なるコストカットの手段とするだけではなく、上質な生活都市実現のための道具として活用していくことを求めます。 次に、危機管理体制の中心の危機管理監、広報監、行政管理監のいわゆる3監について、的確な対応のために事例を検証する中で、組織対応力強化や実践的手法の継承、人材育成などの必要があり、総合調整を担う危機管理監を筆頭に、さらなる連携を深めることを求めます。 次に、東日本交流事業については、これまでの惰性で進めるのではなく、将来都市像の東日本の中枢都市を視野に、全庁的取組として抜本的出直しをするように求めます。 次に、義務教育学校については、それを設置する意義や本市教育全体への効果等をより明確にするとともに、地元へは丁寧な説明をすることを求めます。また、沼影市民プール移転による影響への対応として、同等規模のプール移設などを検討したり、当プール面積相当分の公園を近隣に整備することを求めます。 次に、市民活動サポートセンターについては、次年度直営から指定管理者の運営に戻りますが、単なる貸し館ではなく、市民活動のサポートをする施設であり、スタッフの質の向上やスペースの改善を求めます。 次に、生活保護事業については、不正支給事件の発覚により、市民の信頼を損ねる事態になっています。今後においては、事件について適宜議会や市民に向けて報告するとともに、真相解明、再発防止に努めるよう求めます。 次に、大宮駅のいわゆるGCS構想については、今後本格的な検討が始まるわけですが、利害関係者や市民とともに、実現に向けた実効性ある構想につながるよう進めていくことを求めるものです。 続いて、議案第69号、令和2年度補正予算のうち高等学校管理運営事業については、生徒用端末の購入や家庭学習用通信機器を貸し出す事業であり、学習環境を保障する観点から妥当と考えます。なお、通信費については、県の高校生奨学金給付金に上乗せで対応されたり、生活保護世帯は生業扶助で実費支給されることを委員会審査で確認しましたが、くれぐれも経済事情で学習環境が失われるということがないように、実態に即して必要な支援を的確に行うように求めます。 続いて、議案第74号、令和3年度補正予算のうち、新型コロナウイルスワクチン接種事業については、区役所や集団接種会場で接種を行うための補正予算であり、現時点では国からのワクチン供給が不透明ですが、接種に向けた環境を整える必要があり、妥当と考えます。 次に、観光推進対策事業については、キャッシュレス決済のポイント還元による消費活性化キャンペーン事業補助金であり、コロナ禍における過去2回の同様の事業では、新規利用客の獲得につながった事例が紹介され、経済効果があったと予算審査において確認しました。今後、一定の段階で効果検証のための詳細な報告を求めます。 続いて、議案第76号、第77号ですが、介護保険法、老人福祉法及び社会福祉法と障害者総合支援法及び児童福祉法に基づき基準省令の改正が行われ、虐待防止対策、感染症対策、業務継続に向けた取組などが義務づけられ、利用者のサービスの質を向上させるのに不可欠であり、制度を前進させるものです。重要性は認識されていることは確認できたものの、ハラスメント対策の強化の条文を盛り込まなかった児童福祉施設に関しては、今後法的根拠を明確にし、働く職員の労働環境をより向上させることを求めます。 続いて、請願第10号、こころの電話の時間延長と休日開設を求める件についてですが、まず事実誤認の指摘をさせていただきます。請願では、開設時間に疑問があり、統一ダイヤルの窓口が開く時間まで空白の時間がある旨の趣旨となっていますが、統一ダイヤル事業を行う埼玉県精神保健担当に確認したところ、県やさいたま市の窓口が開いている時間はそちらに転送され、閉じた時間からは統一ダイヤル窓口で対応されているため、切れ目は生じていないとのことでした。このように、事実誤認があるため不採択としますが、こころの健康センターによるこころの電話の機能拡充は、コロナで不安が広がる中、必要と考えます。 開設されていない時間の電話に対し、来月4月1日からは24時間対応のよりそいホットライン、埼玉いのちの電話等を周知して、切れ目のない対応が予定されていることを確認しました。また、埼玉県の回線を使用しての時間延長については、市民ニーズや埼玉県との調整、予算等の課題があり、他自治体の効果や今後の情勢等を踏まえて検討すると確認しました。今後、これらを着実に進めるべきと考えます。 以上、委員会での指摘も併せ、指摘事項の改善に真摯に取り組まれることを期待し、賛成討論とします。(拍手起こる) ○渋谷佳孝議長 次に、吉田一郎議員     〔吉田一郎議員登壇〕 ◆吉田一郎議員 私は、議案第19号から第22号、第27号、第28号、第32号、第34号から第36号、第69号、第71号、第74号、第76号、第77号はみんな反対、そして請願は全て採択すべきという立場で討論いたします。 まず、議案第76号、第77号、介護老人ホームとか障害福祉サービスの条例改正なんですけれども、これは反対するつもりはなかったんです。ただ、昨日の質疑でハラスメント対策に関して、職員同士のハラスメントというのは条文の改正で載っていますけれども、では入居者、利用者からのハラスメント、やっぱりこういうのもあるんですね、職員に対して。それはどうするんだと質疑をやったところ、厚生労働省からは、そういった利用者からのハラスメント対策も望ましいと言っているというのは理解しているんですけれども、でも条文にはありませんと。では、具体的にどうやって事業者のほうに指導するんだと言ったら、いや、ホームページに載っけますと。ホームページに載っけるではないだろう、きちんと要綱のほうに盛り込むなり、事業者のほうにもきちんと指導すべきではないか、その辺が不十分な答弁だったんで、私はこれは納得できないなというので、反対いたします。 さて、それから昨年度の補正予算に関してなんですけれども、浦和美園で国道122号と国道463号の立体交差と、32億円かけて20年がかりで、どっちのほうへ行くのもちゃんと信号ないようにというんですけれども、20年以上かかってしまっているわけで、まだ終わんないわけです。それだったら、もちろん直進はそれぞれ立体交差にしても、右折、左折は信号でもいいではないか。だって、高速道路の首都高と外環の美女木ジャンクションなんか曲がるときは信号です。高速道路ですら今は信号があるわけです、その用地もかからない、お金もかからない、期間もすぐできるというんで。こうやって私も国道122号と国道463号は右折、左折は信号でいいではないかというので、反対です。 あと、先ほど竹腰議員が言っていましたけれども、高校のほうに、低所得世帯に対してパソコンやWi-Fiのルーターを無償で貸与する。これはいいんですけれども、通信費のほうは自己負担、中途半端ではないかと。せめて小中学校並みにすべきだと思います。 そして、今年度の補正予算なんですけれども、ワクチンの予防接種事業というので、私はワクチン接種には別に反対ではないです。ただ、予算委員会で質疑をやったとき、これは先週の金曜だったかな、その段階では、私本会議でも聞きましたけれども、高齢者向けのワクチンが届くのが遅くなっていて18週間かかる。要するに8月までかかるというんです、高齢者の予防接種。一般の人はその後で、来年の2月末までかけてやると。それに向けての体制というので審査したわけなんです、予算委員会でも。だから、具体的に各区役所で集団接種やるというんですけれども、私は平日もやるべきだと。東京へ仕事で行った人が帰りに打てるように、24時間とは言わないけれども、朝7時から夜11時までセブンイレブンでやるべきだと提案したりしたんですけれども、やはり執行部のほうは、いや、土日ですと、来年2月までですからと。区役所は平日は使っていますので、土日しか集団接種やらないという説明でやっていたわけです。ただ、先週の金曜日、予算委員会の審査が終わって家へ帰ってニュースを見たら、河野大臣が、いや、ファイザー社からワクチンが早く届きそうだ、6月までに1億回分、要するに高齢者全部終わってしまって、さらにもっと届くということを言い出してしまって、あれれとなってしまうんです。そうなると、ワクチンの予防接種は、集団接種で各区役所土日だけというのでは、逆に言えばやり切れないわけです。だって、1か所で1日500人と答弁出ました。10か所だったら5,000人ではないですか。だって、6月までに高齢者終わってしまうんですよ、1億回分届いてしまうと。だから、それだったらこれも見直さなければいけないわけですよね、この集団接種の体制も。 私、市長に提案しますけれども、旧大宮市役所--今は大宮区役所、あれを移転して、あの建物使っていないですよね。あそこを集団接種の会場に使ったらどうでしょう。あそこは広いですから、1日500人とかもっと使える。もちろんワクチンの供給状況や、医師や看護師のスタッフがどれだけ調達できるか、準備できるかというのもありますけれども、旧大宮市役所の今使っていない建物、2億4,000万円取壊しの費用ありますけれども、この執行を延期して--例えば去年だって市立病院の旧病棟を取り壊すといったの延期しましたよね。県と共同で、あそこはコロナの専用病棟にしようとか、結局発熱外来になりましたけれども、同じように大宮区役所の取壊しを延期して、ワクチンの供給状況やスタッフの集まり具合によって、あそこを集団接種の会場に加えたらどうだと。各区役所は土日をやるで、旧大宮区役所は--だって、旧大宮市役所のところは駅から近いし、旧大宮市のみならず浦和や岩槻、与野も含めて、さいたま市内で大宮駅に電車1本で行けないというのは東浦和と西浦和だけなんです。浦和美園は電車で行けないけれども、バスがありますから。だから、そういった意味で非常に交通の便もいい。そこで、ワクチンの供給状況によって朝7時から夜11時まで集団接種をやれば、かなりワクチンが急にどっと来ることになっても対応できるのではないか。だから、区役所だけでなく、プラス旧大宮市役所、最後にそういった市民にとって重要な仕事をあそこに任せていただきたいと思います。 さて、こういった提案を熱く語っていたら時間もだんだん押してきましたけれども、当初予算のほうです。幾つか予算委員会でも言いましたけれども、あとついでに言うと、やはり私納得できなかったのが教育委員会の、ALTです。141人、外国人の英語の助手の方を雇っているのですけれども、141人のうち108人はフィリピン人だと言うんです。別に私は、フィリピン人の方の英語能力が高いというのは十分知っています、香港に十何万人フィリピン人いましたし。ですから分かっています。ただ、ALTを通じて異国の文化、外国の文化を知るという面もあるわけではないですか、子供たちに対して。だから、1つの国に集中してしまうというのはおかしいと思うんです。具体的なカリキュラムでも、ALTの国の季節を知ろう、スポーツを知ろう、料理を知ろうとか、あと歌を知ろうなんてあるんです。ではあれですか、さいたま市の小学生たち、英語の授業で     〔外国語で発言〕 と習うんですか、フィリピンの歌。市長、この歌聞いたことありますか。教育長、聞いたことありますか。アナクという歌で、私が中学校のとき覚えたのです。非常にはやったのです。こういうふうに、アメリカ人、イギリス人、フィリピン人、シンガポール人、またインド人、いろんな国の人からいろんな国の文化を学ぶと、こういうのはいいんですけれども、あまりにもALTの4分の3がフィリピン人というのが、少し採用のやり方おかしいのではないか。やはりその辺の多様性、私はフィリピン人の能力とかを問題にしているのではありません。多様性が大事だと指摘したい。 それから、生活保護です。先ほど生活保護の問題についてほかの方も言っていましたけれども、40代の単身で毎月12万4,870円出ると。これ総額で346億円、あと担当職員の人件費がそれに加えて17億円、さいたま市で使うんです。でも、コロナで生活保護の受給者が増えているかと、別に増えていないと言うんです、この1年間。もちろん病気や障害で働けない、こういった方に生活保護を出すと、これは大事だと思いますけれども、そうではないんだよと、働くのはできるんだよというその他世帯という方に対しては、こうやって何百億円も生活保護を出すよりも、まず市が臨時雇用をすべきではないか。そして働いていただいて、賃金という形でお金を出すべきではないか。この12万4,870円よりもっとお金を出せばいいわけです、働いてもらって。例えばこういった議会の議事録なんかも、明治時代の大宮町や浦和町の議事録なんかも全部入力してもらって、片柳村、日進村も含めて、ネットで見るようにできるとか。もちろん公園の掃除とか、集団接種会場はこちらですという案内とか、その人の能力、またはその人の希望によって、いろんな仕事を割り振る。リーマンショックのとき、相川市長は100人臨時雇用したんです。今回コロナで、では清水市長、1,000人以上雇ったっていいではないですか、こういった仕事のないという人を。生活保護を出すよりも、まず臨時雇用をきちんとやるべきだと思います。 あとオリンピックです。総額6億6,918万円ですか、うち聖火リレーの支援費8,277万円とあります。聖火リレーの記念碑を8,000万円かけてさいたま新都心に造るといいますね、こういうの。でも、リレーは何か車で運ぶなんていう話も出ているんです。では、車の記念碑造るんですか。これではまるで自動車のまち与野の記念碑ではないですか。どうせだったら、私は建てるのおかしいと言いましたけれども、建てたらいいですよ。オリンピック中止になったら爆破すればいいではないですか、派手にどんと。そうしたら、これはよくトリエンナーレとかそういったもので、宣伝効果と市長はよく言っていますけれども、宣伝効果抜群ですよ。 ○渋谷佳孝議長 吉田議員に申し上げます。 発言時間を超過しておりますので、発言は簡潔にお願いいたします。
    ◆吉田一郎議員 はい。 世界的な流行で、東京オリンピックが1年延期の上、中止になった、どかあんと。これは100年たっても映像流れますよ、世界にも。宣伝効果抜群ではないですか。本当に私はこういうのおかしいと思います。 あと最後、もう一点だけ。市庁舎の積立て5億円という予算が入っています。積立て合計で96億円になる。昨日の特別委員会で聞いたところ、この浦和の市役所の土地を売れば116億円の収入になると言うんです。だったら、96億円と116億円で土地売却収入で、実際さいたま新都心への市役所移転が、ただでできるわけです。 ○渋谷佳孝議長 吉田議員に再度申し上げます。 発言時間を経過していますので、発言は簡潔にお願いいたします。 ◆吉田一郎議員 コロナの時期に市役所なんか移転して、税金の無駄だなんて言う人がいるかもしれませんけれども、これはぜひとも市長にも強調していただきたい。 そして、浦和駅前のコムナーレにあるいろんな公共施設も市役所と一緒にさいたま新都心に建てる。そして、浦和の区役所は駅前に移す。浦和区の人も便利ですよ、コムナーレのところに入れれば。そういった形でぜひとも、私は10年後では市役所移転は遅いというので反対するんですけれども、こういったのに納得できないという方は、どうぞこの議場から去っていただければいいと、さいたま新都心への市役所移転、そういったふうに思います。 というわけで、長々しゃべりましたけれども、よろしくお願いいたします。 ○渋谷佳孝議長 次に、関ひろみ議員     〔関ひろみ議員登壇〕(拍手起こる) ◆関ひろみ議員 公明党の関ひろみでございます。会派を代表いたしまして、議案第19号「令和3年度さいたま市一般会計予算」の委員長報告に賛成の立場で討論いたします。 令和3年度一般会計予算は、誕生20周年という佳節を迎えるさいたま市が、新型コロナウイルスという難局を乗り越え、新しい時代を力強くつくり上げる予算として、前年度比8.7%増の6,118億円という過去最高の予算額となりました。歳入は、新型コロナウイルスの影響により市税の減収が見込まれますが、国庫や県からの支出金により補うことができております。歳出は、社会保障関係経費である扶助費のほか、普通建設事業費、中小企業融資、新型コロナウイルスワクチン接種事業などによる増加が見られます。これらは、新型コロナウイルスの影響を受けた市民、中小企業を支え、新しい時代を市民とともに力強く前進するための予算として、一定の評価をいたします。 以下、所管ごとの質疑を踏まえて、何点か意見を申し上げます。 まず、総合政策委員会関連では、コロナ禍で明らかになった行政のデジタル化の遅れを取り戻すべく、窓口手続のオンライン化が拡充され、さいたまシティスタットの推進など、デジタルトランスフォーメーション関連に予算が配分されており、新時代を開く予算として評価いたします。デジタル化施策の推進に当たっては、何のためのDXなのか、誰のためのDXなのかを忘れることなく、民間の知恵も活用し、デジタル人材の育成を行いながら、効率的、効果的に導入すべきであると一言申し添えます。また、デジタル化の恩恵が全ての市民に及ぶよう、高齢者や障害者などに配慮したユニバーサルなデザインを目指して推進していただきたいと思います。 防災・減災の取組につきましては、我が会派でも提案してまいりました防災アプリが、新規事業として導入されることを評価します。市民へタイムリーに防災情報が届けられ、大規模災害から市民の命を守るツールとして活用されるような推進を期待しています。 次に、文教委員会関連では、まずスポーツ文化局の事業の中で、ストリートピアノが実証されることを評価します。コロナ禍にあって、経済的、物質的な支援も必要ですが、文化の力は市民の精神的な支えとして、レジリエンスの強化に寄与するものであり、今こそ必要な事業であると評価いたします。市民が日常生活の中で文化、芸術を感じられるようになるまで、市民による芸術活動の継続的な支援を行うことを期待しています。 教育委員会では、いよいよ始まるGIGAスクールについては、さいたま市の目指す教育の姿と、それに1人1台配付される端末がどのように寄与するのか、端末配付の目的を明確にすることで、保護者も、生徒も、また現場の教職員も、ビジョンを共有する取組が重要と考えます。「未来を拓くさいたま教育」の実現に向けた取組に期待します。 続いて、市民生活委員会関連につきまして、区役所窓口の環境改善は会派として提案してきましたお悔やみコーナーの設置に向けた実証実験や、申請書類の複写サービスなど、一定の改善が進むものと評価いたします。本市では、先進的に取り組んできたパッケージ工房の経験がバックグラウンドとしてありますので、そうした過去の経験を生かすことができれば、市民に寄り添った窓口サービスとして、お悔やみコーナーを本格導入できると思います。また、申請書類の複写サービスは、DX、脱判こが時代の流れですから、新時代にふさわしいサービスへと進化させ、利用者目線で利便性向上が図られるような推進を期待しています。 保健福祉委員会関連におきましては、今年度から始まった福祉丸ごと相談センターが4区に拡充されます。様々な悩みを抱えた市民が行政からどのような支援が受けられ、そのためにどの窓口に行ったらいいか分からない、そうした課題を解決する市民に寄り添う窓口が設置され、拡充されたことを評価いたします。しかしながら、まだまだ認知度不足であり、市民に広く周知するとともに、相談支援包括化推進員が区役所内を回って積極的な声かけを行っていただく等、より一層市民に寄り添った相談窓口となるよう期待しています。 また、保育コンシェルジュのAI自動応答サービスについては、共働きで忙しくて相談に行ったり、電話をしたりする暇もない、またスマホに慣れた子育て世代のお母さんにとってはありがたいサービスであると評価いたします。AIも種類や使い方によって利便性が大きく変わっていきます。また、使用頻度が上がるほど賢くなっていくのもAIの大きな特徴です。対応できる質問の数も増やしていきながら、より多くの市民に使っていただけるようなAIシステムの構築に期待いたします。 次に、まちづくり委員会関連におきましては、コロナ禍の中、様々なまちづくり事業が遅延しております。活気のあるまちを取り戻すためにも、新しい時代に対応したまちづくり事業を推進していっていただきたいと思います。 シェア型マルチモビリティーの実証実験については、さいたま市版MaaSの実現を目指す事業であり、本市の移動に関する課題解決に向け、重要度の高い事業として評価いたします。 以上、令和3年度一般会計予算について、何点か御指摘させていただきました。私たちも、新型コロナウイルス感染症により影響を受けた市民、市内事業者を支援し、緊急事態宣言で失われた町なかの活気を取り戻し、本年二十歳になるさいたま市が新しい時代を迎えて、魅力ある都市に成長できるように尽力していく決意です。 本年、東日本大震災から10年目を迎えました。私たちは、あの日から被災地域の復興を願わない日はありません。そして、この10年間ハード、ソフト両面にわたって、防災・減災対策に全力で取り組んでまいりました。現在のコロナ禍という難局を乗り越えていくため、社会のセーフティーネットを整備し、次に飛躍できるジャンプ台を用意し、新しい時代に向かって市民、事業者の皆様が飛躍できるよう、確実に施策を実行していかなければなりません。令和3年度予算の各種施策を実行することで、困難に負けない力強いレジリエントシティーさいたま市が実現できることに期待し、私の賛成討論といたします。(拍手起こる) ○渋谷佳孝議長 次に、川村準議員     〔川村準議員登壇〕 ◆川村準議員 無所属の川村準です。順次討論をします。 まず、請願第9号、正副議長選挙の所信表明を公開の場で行うこと、また所信表明の質疑導入を求める請願ですが、現在議会の正副議長選挙は本会議ではなく、全員協議会の場で行われています。そのため議事録が残りません。これでは、正副議長候補がどのような姿勢で正副議長選挙に臨んだのか、後日検証することが難しくなります。また、所信表明の質疑は、投票人である議員にとって不十分な所信表明であったり、議長候補が言及していない部分に関して、議員が議長の見解を明確にする機会をつくることになり、開かれた議会の実現のために、ぜひ必要な議会改革です。 次に、請願第1号、議案外質問の実施を求める請願ですが、昨年6月に続き、今定例会でも議案外質問が行われない状況になりました。しかし、コロナ禍で議会での議論が減ることは、市民ニーズを執行部にぶつける議会の権能を考えると問題です。百歩譲って議会進行の簡素化を図りたいのであれば、そう強く思う議員、会派が議案外質問を自粛したり、質問時間を短縮すれば済むはずで、議会一律で議案外質問を実施できなくすることは問題です。 次に、請願第8号、議員年金の復活断念を求め、なおかつ過去の議員年金の支給停止を国に求める意見書請願ですが、1990年代のバブル崩壊以来、日本経済は大きく凋落してきました。例えば1995年の日本の1人当たりGDPはおよそ4万3,000アメリカドルですが、2017年は3万8,000ドルとなっています。一方、アメリカ合衆国は2万8,000ドルから6万ドルに、イギリスは2万3,000ドルから3万9,000ドルに、ドイツは3万1,000ドルから4万4,000ドルになるなど、確実に向上しております。また、韓国は日本以上の少子化が進行しておりますが、1万2,000ドルから3万ドルになっており、少子化が日本の衰退の原因ではありません。経済格差の拡大は世界的な傾向ですが、日本は経済格差の拡大だけでなく、1人当たりのGDPの凋落が、この20年間顕著です。 こうした経済実績を残した政治家が、のうのうと自分たちのための特別な年金を受給する資格があるでしょうか。例えば高度経済成長の道筋を示した池田勇人総理が、総理退任後、貧しい生活を送ることになったら、それは問題かもしれません。なぜならば、池田総理は日本の経済復活という実績を残したからです。しかし、この20年、日本を凋落させた実績を持つ現在の政治家が、自分たちの特別な年金創設を求めるのは、自分たちの仕事の成果を出してから要求すべきです。よって、現在支給されている議員年金も支給停止すべきです。 議案第19号、来年度当初予算に反対します。まず、福祉の包括的な相談窓口となる福祉丸ごと相談センターが、来年度4か所で開設されます。しかし、この4か所には、人口が最多であり利用者数も最大となることが予想される南区を含めるべきであります。とはいえ、そもそもコロナ禍でこれまで以上に迅速な市民サービスの提供が求められる今日、10区全てで福祉丸ごと相談センターの開設を来年度から実行すべきです。 また、従来から私が主張している赤字箱物事業からの撤退が行われないことも問題です。大宮盆栽美術館、岩槻人形博物館、浦和美園駅から岩槻駅までの地下鉄7号線延長、にぎわい交流館いわつき、東日本連携センターなど、問題の箱物に対する予算がつけられていることは問題です。 さて、先日とある議会関係者から、川村さんは最近議会であまり登壇をしない、特に市役所移転の問題について言及をしていない、さては移転反対派から日和って賛成派に転じたのか、こういった主張の御指摘をいただきました。この川村準日和見主義者説については誤解に基づくものであり、強く否定させていただきます。例えば本予算書は、庁舎整備基金のこれまでの積立金60億円に加え、今年度は今までどおり5億円さらに積み立てる、こうした予算書になっております。しかし、私は昨年6月定例会で、庁舎整備基金を新型コロナウイルス対策にも使用できる条例改正を一般質問で提案しました。政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長が、年内に人口の六、七割がワクチン接種を受けると仮定しても、恐らく今年の冬までは感染が広がると述べております。この意見を踏まえ、コロナ禍がまだまだ続くことを考えると、庁舎整備基金65億円をフリーハンドで市民のために使えるようにすることは重要です。 また、本定例会では、先ほど述べたように議案外質問が行われなかったわけでありますが、一方、市役所移転が議論されている市庁舎及び行政区の在り方検討特別委員会は、コロナなどどこ吹く風で昨年10月、12月、2月、昨日と平時どおり行われ、また2月定例会冒頭に、清水市長から2031年にさいたま新都心に市役所を移転するとの発言がありました。コロナ禍でこうした発言をすることは、まさしく市民よりも箱物を優先する清水市政の本質が暴露されたものであります。 また、コロナの影響があってか、昨年虐待の疑いがあるとして、全国の警察が児童相談所に通告した子供が初めて10万人を超え、過去最多になりました。また、昨年の女性の自殺者数はおよそ7,000人であり、一昨年に比べ約15%も増えております。また、男性の自殺者数は一昨年より昨年のほうが下がったものの、1万4,000人と絶対数として大きな数字です。また、小中高生の自殺者数は499人と、一昨年と比べ100人増え、大幅増となっております。こうした市民の犠牲をさいたま市で少しでも出さないために、箱物、新しい市役所より、市民のための予算が求められております。 そして、請願第10号、こころの電話の平日の時間延長の請願ですが、先ほど不採択を主張する議員から、この請願は事実誤認があるとの発言がありました。これは、半分正しく、半分間違っております。どういうことかと申しますと、市のこころの電話は9時から16時まで、県の統一ダイヤルはさいたま市民に対しては16時から翌日の9時までをカバーしているのではなく、17時から翌日の9時までをカバーしている。つまり空白の時間は、請願にあるように16時から18時半ではなく、16時から17時の1時間しっかりあります。つまり、こちらの請願は空白の時間の数字を間違えているわけで、事実誤認ではなく誤記載をしてしまいました。事実誤認ではなく誤記載であっても、市民が提出した請願ではありますが、紹介議員である私の不注意のいたすところであり、少なからず反省をいたしております。一方、誤記載があったところで、この請願を採択する重要性は、いささかも変化するものではありません。 この請願の反対派は、いのちの電話などのアナウンスなどで満足しているように見受けられますが、そもそも代替として進めているいのちの電話、よりそいホットラインはこころの電話とは機能が異なり、完全な代替案とはなり得ません。この請願は、何も無理なことは提案しておりません。24時間さいたま市はこころの電話をやれ、そのようなことを言っているわけではなく、空白の時間、誤記載前は2時間半、誤記載訂正後は僅か1時間の延長を求めているだけであります。この延長に関し、課題となるのは人員と予算であります。保健福祉局としては、仮にこころの電話を延長したくても、財政局及び総務局の了解を得ることは簡単ではないでしょう。であるからこそ議会として、このコロナ禍の状況を鑑み、総合的に判断し、この請願を採択することで、こころの電話に多くの予算と人員を割く、そういったプレッシャーを財政局及び総務局にかけるべきです。 また、県と市がこころの電話で全く同じ事業をやっているのであれば、さいたま市はわざわざ単独でこころの電話をやる必要はないわけです。さいたま市がなぜやっているかといえば、子ども家庭総合センターなどと密接に連携した形でこころの電話を置くことで、県のこころの電話よりきめ細やかな対応を取れる体制を整えると私は認識しており、県頼みではなく、市のこころの電話の時間の延長は当然の要求です。よって、本請願の採択を求めます。 ○渋谷佳孝議長 これで、討論を終結いたします。        ---------------- △議案の採決 △議案第19号の採決-可決 ○渋谷佳孝議長 これから、順次、採決いたします。 お諮りいたします。 初めに、議案第19号「令和3年度さいたま市一般会計予算」は、委員長の報告のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○渋谷佳孝議長 起立多数であります。 よって、議案第19号は、原案のとおり可決することに決定いたしました。        ---------------- △議案第20号の採決-可決 ○渋谷佳孝議長 続いて、お諮りいたします。 議案第20号「令和3年度さいたま市国民健康保険事業特別会計予算」は、委員長の報告のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○渋谷佳孝議長 起立多数であります。 よって、議案第20号は、原案のとおり可決することに決定いたしました。        ---------------- △議案第21号の採決-可決 ○渋谷佳孝議長 続いて、お諮りいたします。 議案第21号「令和3年度さいたま市後期高齢者医療事業特別会計予算」は、委員長の報告のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○渋谷佳孝議長 起立多数であります。 よって、議案第21号は、原案のとおり可決することに決定いたしました。        ---------------- △議案第22号の採決-可決 ○渋谷佳孝議長 続いて、お諮りいたします。 議案第22号「令和3年度さいたま市介護保険事業特別会計予算」は、委員長の報告のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○渋谷佳孝議長 起立多数であります。 よって、議案第22号は、原案のとおり可決することに決定いたしました。        ---------------- △議案第24号の採決-可決 ○渋谷佳孝議長 続いて、お諮りいたします。 議案第24号「令和3年度さいたま市食肉中央卸売市場及びと畜場事業特別会計予算」は、委員長の報告のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○渋谷佳孝議長 起立多数であります。 よって、議案第24号は、原案のとおり可決することに決定いたしました。        ---------------- △議案第27号の採決-可決 ○渋谷佳孝議長 続いて、お諮りいたします。 議案第27号「令和3年度さいたま市東浦和第二土地区画整理事業特別会計予算」は、委員長の報告のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○渋谷佳孝議長 起立多数であります。 よって、議案第27号は、原案のとおり可決することに決定いたしました。        ---------------- △議案第28号の採決-可決 ○渋谷佳孝議長 続いて、お諮りいたします。 議案第28号「令和3年度さいたま市浦和東部第一特定土地区画整理事業特別会計予算」は、委員長の報告のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○渋谷佳孝議長 起立多数であります。 よって、議案第28号は、原案のとおり可決することに決定いたしました。        ---------------- △議案第31号の採決-可決 ○渋谷佳孝議長 続いて、お諮りいたします。 議案第31号「令和3年度さいたま市江川土地区画整理事業特別会計予算」は、委員長の報告のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○渋谷佳孝議長 起立多数であります。 よって、議案第31号は、原案のとおり可決することに決定いたしました。        ---------------- △議案第32号の採決-可決 ○渋谷佳孝議長 続いて、お諮りいたします。 議案第32号「令和3年度さいたま市大門下野田特定土地区画整理事業特別会計予算」は、委員長の報告のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○渋谷佳孝議長 起立多数であります。 よって、議案第32号は、原案のとおり可決することに決定いたしました。        ---------------- △議案第34号の採決-可決 ○渋谷佳孝議長 続いて、お諮りいたします。 議案第34号「令和3年度さいたま市水道事業会計予算」は、委員長の報告のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○渋谷佳孝議長 起立多数であります。 よって、議案第34号は、原案のとおり可決することに決定いたしました。        ---------------- △議案第35号の採決-可決 ○渋谷佳孝議長 続いて、お諮りいたします。 議案第35号「令和3年度さいたま市病院事業会計予算」は、委員長の報告のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○渋谷佳孝議長 起立多数であります。 よって、議案第35号は、原案のとおり可決することに決定いたしました。        ---------------- △議案第36号の採決-可決 ○渋谷佳孝議長 続いて、お諮りいたします。 議案第36号「令和3年度さいたま市下水道事業会計予算」は、委員長の報告のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○渋谷佳孝議長 起立多数であります。 よって、議案第36号は、原案のとおり可決することに決定いたしました。        ---------------- △議案第69号の採決-可決 ○渋谷佳孝議長 続いて、お諮りいたします。 議案第69号「令和2年度さいたま市一般会計補正予算(第24号)」は、委員長の報告のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○渋谷佳孝議長 起立多数であります。 よって、議案第69号は、原案のとおり可決することに決定いたしました。        ---------------- △議案第71号の採決-可決 ○渋谷佳孝議長 続いて、お諮りいたします。 議案第71号「令和2年度さいたま市浦和東部第一特定土地区画整理事業特別会計補正予算(第3号)」は、委員長の報告のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○渋谷佳孝議長 起立多数であります。 よって、議案第71号は、原案のとおり可決することに決定いたしました。        ---------------- △議案第74号の採決-可決 ○渋谷佳孝議長 続いて、お諮りいたします。 議案第74号「令和3年度さいたま市一般会計補正予算(第1号)」は、委員長の報告のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○渋谷佳孝議長 起立多数であります。 よって、議案第74号は、原案のとおり可決することに決定いたしました。        ---------------- △議案第76号の採決-可決 ○渋谷佳孝議長 続いて、お諮りいたします。 議案第76号「さいたま市養護老人ホームの設備及び運営の基準に関する条例等の一部を改正する条例の制定について」は、委員長の報告のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○渋谷佳孝議長 起立多数であります。 よって、議案第76号は、原案のとおり可決することに決定いたしました。        ---------------- △議案第77号の採決-可決 ○渋谷佳孝議長 続いて、お諮りいたします。 議案第77号「さいたま市指定障害福祉サービスの事業等の人員、設備及び運営の基準等に関する条例等の一部を改正する条例の制定について」は、委員長の報告のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○渋谷佳孝議長 起立多数であります。 よって、議案第77号は、原案のとおり可決することに決定いたしました。        ---------------- △議案第23号、第25号、第26号、第29号、第30号、第33号、第70号、第72号、第73号、第75号の採決-可決 ○渋谷佳孝議長 続いて、お諮りいたします。 議案第23号「令和3年度さいたま市母子父子寡婦福祉資金貸付事業特別会計予算」をはじめ、議案第25号、第26号、第29号、第30号、第33号、第70号、第72号、第73号及び第75号の以上10件は、委員長の報告のとおり決定することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○渋谷佳孝議長 御異議なしと認めます。 よって、以上10件は、原案のとおり可決することに決定いたしました。        ---------------- △請願の採決 △請願第1号の採決-不採択 ○渋谷佳孝議長 次に、請願について、順次採決いたします。 お諮りいたします。 請願第1号「「コロナ」を口実に議会としての活動を再びサボらないでください」は、委員長の報告は不採択であります。 本件を、委員長の報告のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○渋谷佳孝議長 起立多数であります。 よって、請願第1号は、委員長の報告のとおり決定いたしました。        ---------------- △請願第8号の採決-不採択 ○渋谷佳孝議長 続いて、お諮りいたします。 請願第8号「議員年金の復活を断念し、過去の議員年金の支給停止を国に求める意見書請願」は、委員長の報告は不採択であります。 本件を、委員長の報告のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○渋谷佳孝議長 起立多数であります。 よって、請願第8号は、委員長の報告のとおり決定いたしました。        ---------------- △請願第9号の採決-不採択 ○渋谷佳孝議長 続いて、お諮りいたします。 請願第9号「正副議長選挙の所信表明・質疑を公開の場で行うことを求める請願」は、委員長の報告は不採択であります。 本件を、委員長の報告のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○渋谷佳孝議長 起立多数であります。 よって、請願第9号は、委員長の報告のとおり決定いたしました。        ---------------- △請願第10号の採決-不採択 ○渋谷佳孝議長 続いて、お諮りいたします。 請願第10号「こころの電話の平日の対応時間の延長と休日の開設を求める請願」は、委員長の報告は不採択であります。 本件を、委員長の報告のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○渋谷佳孝議長 起立多数であります。 よって、請願第10号は、委員長の報告のとおり決定いたしました。        ----------------市長提出議案の一括上程 ○渋谷佳孝議長 次に、市長提出議案第54号から第65号、第67号及び第78号の14件を一括して議題といたします。        ---------------- △議案第54号~第65号、第67号の採決-同意 ○渋谷佳孝議長 これから、採決いたします。 お諮りいたします。 議案第54号から第56号「固定資産評価審査委員会委員の選任について」、議案第57号及び第58号「人権擁護委員候補者の推薦について」、議案第59号から第65号「土地利用審査会委員の任命について」並びに議案第67号「埼玉県公安委員会委員の推薦について」の13件は、これに同意することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○渋谷佳孝議長 御異議なしと認めます。 よって、議案第54号から第65号及び第67号の13件は、これに同意することに決定いたしました。        ---------------- △議案第78号の採決-同意 ○渋谷佳孝議長 続いて、お諮りいたします。 議案第78号「副市長の選任について」は、これに同意することに賛成の議員の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○渋谷佳孝議長 起立多数であります。 よって、議案第78号は、これに同意することに決定いたしました。        ---------------- △小川氏就任の挨拶 ○渋谷佳孝議長 それでは、ただいま副市長として選任の同意を受けました小川博之氏を御紹介申し上げますので、御入場の上、御挨拶をお願いいたします。     〔小川博之氏登壇〕 ◎小川博之氏 ただいま議長から御紹介をいただきました小川博之でございます。議長より発言のお許しをいただきましたので、一言御挨拶をさせていただきます。 まず、議員の皆様方におかれましては、私の副市長選任に当たりまして御同意をいただきまして、誠にありがとうございました。もとより微力ではございますけれども、これまで国土交通省などで培ってまいりました経験、それから知識を生かしまして、清水市長の下、さいたま市の発展のために、誠心誠意全力で取り組んでまいる所存でございます。議員の皆様には、御指導、御鞭撻を賜りますようお願いいたしまして、私からの御挨拶とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。(拍手起こる)        ---------------- △休憩の宣告 ○渋谷佳孝議長 暫時、休憩いたします。午前11時13分休憩        ----------------午前11時15分再開 出席議員   60名   1番  2番  3番  4番  5番  6番  7番  8番  9番   10番  11番  12番  13番  14番  15番  16番  17番  18番   19番  20番  21番  22番  23番  24番  25番  26番  27番   28番  29番  30番  31番  32番  33番  34番  35番  36番   37番  38番  39番  40番  41番  42番  43番  44番  45番   46番  47番  48番  49番  50番  51番  52番  53番  54番   55番  56番  57番  58番  59番  60番 欠席議員   なし △再開の宣告 ○渋谷佳孝議長 休憩前に引き続き、会議を開きます。        ----------------議員提出議案及び委員会提出議案の報告 ○渋谷佳孝議長 議員提出議案が3件及び委員会提出議案が1件提出されております。 議案につきましては、お手元に配付しておきましたので、御了承願います。〔参照〕 議員提出議案〔参照〕 委員会提出議案        ----------------議員提出議案第2号~第4号、委員会提出議案第1号の一括上程 ○渋谷佳孝議長 議員提出議案第2号から第4号及び委員会提出議案第1号の4件を一括して議題といたします。        ---------------- △議案説明 ○渋谷佳孝議長 議案の説明を求めます。 初めに、神田義行議員     〔神田義行議員登壇〕(拍手起こる) ◆神田義行議員 議員提出議案第2号「さいたま市議会基本条例の一部を改正する条例の制定について」御説明いたします。 本議案は、昨日の議会改革推進特別委員会の中間報告にありましたとおり、同委員会におけるさいたま市議会基本条例の精査を踏まえ、新たに第5章第17条として、災害、感染症等への対応に係る規定を追加するものでございます。 初めに、第17条第1項につきまして、議会は、災害や感染症等による被害が発生した場合においても、議決機関として政策の決定を図るとともに、調査機能や政策提言機能などを果たすことを規定するものでございます。 次に、第2項につきましては、議会は、災害や感染症等の被害の発生に備え、体制の整備等を定めた基本的な指針をあらかじめ策定しておくことを規定するものでございます。 次に、第3項につきましては、議員は、災害対策や感染症対策等に関する知識の習得に努めるとともに、被害が発生した場合には情報収集に努めることを規定するものでございます。 次に、その他の改正につきましては、第5章第17条を新たに追加することに伴い、章ずれや条ずれが生じますので、所要の規定の整備を行うものでございます。 最後に、この条例の施行期日は令和3年4月1日とするものでございます。 なお、提出者、賛成者は記載のとおりです。 以上で議員提出議案第2号の説明を終わります。御審議のほどよろしくお願い申し上げます。 ○渋谷佳孝議長 神田議員は提出議員席にお着き願います。 次に、上三信彰議員     〔上三信彰議員登壇〕(拍手起こる) ◆上三信彰議員 議員提出議案第3号「養育費の支払確保に向けた方策の更なる調査・研究を求める意見書」について御説明させていただきます。 国は、平成23年5月に民法を改正し、父母が協議離婚する際に定めるべき事項の具体例として、養育費の分担を明示いたしました。しかしながら、依然として養育費の分担について取決めがなされていない事例は多くあり、平成28年度全国ひとり親世帯等調査によると、取決めをしているのは半数に満たない状況となっております。 父母が離婚した場合には、夫婦としての関係はなくなりますが、子の両親という関係は続きます。養育費の支払いを通じて、父母の双方がこの養育に適切に関わることが重要であり、養育費の分担に係る取決めを促進する方策に加えて、不払いが生じた場合の公的給付や立替払いによる支援など、取決めの実効性を確保するための方策について議論を深める必要がございます。 よって、国においては、子の最善の利益を図るという観点から、養育費の支払い確保に向けた方策について、さらなる調査研究を行い、その結果に基づいて必要な措置を講ずることを強く求めるものでございます。 提出者、賛成者につきましては記載のとおりでございます。よろしくお願いいたします。
    渋谷佳孝議長 上三信議員は、提出議員席にお着き願います。 次に、鶴崎敏康議員     〔鶴崎敏康議員登壇〕(拍手起こる) ◆鶴崎敏康議員 議員提出議案第4号の説明をします。 まず、その前に、この議員提出議案第4号を我が会派から説明させていただけることにつきまして、本当に感謝を申し上げます。合併以来、中島議員、あるいはもう天国に行ってしまいましたが、稲川晴彦議員が大変これに執着を持って一生懸命取り組んできた課題でありました。ようやくその内容が決議としてまとまることができ、そして執行部におかれましても審議会が既に始まりますので、このことについては大変希望を持っております。特に稲川議員は天国から今見ていると思いますけれども、よかったねと思っていると思っております。 各会派を回りまして、この案文を調整しましたので、もう私がここから説明するまでもなく、記載のとおりでございます。提出者も賛成者も記載のとおりでございます。 以上、提出します。よろしくお願いします。(拍手起こる) ○渋谷佳孝議長 鶴崎議員は、提出議員席にお着き願います。 次に、議会運営委員長 神坂達成議員     〔神坂達成議員登壇〕(拍手起こる) ◆神坂達成議会運営委員長 委員会提出議案第1号「さいたま市議会会議規則の一部を改正する規則の制定について」御説明いたします。 本議案は、女性をはじめとする多様な人材の市議会への参画を促進する観点から、欠席の届出に係る規定の整備を行うとともに、行政手続における押印廃止の国の動向を踏まえ、請願に係る署名押印の見直しを行うものでございます。 初めに、第2条第1項の改正につきましては、本会議の欠席事由の例示として、育児、介護、看護、配偶者の出産補助を明文化するものでございます。 次に、同条第2項では、出産を理由とする本会議の欠席について、産前6週、産後8週、多胎妊娠の場合にあっては、産前14週、産後8週の範囲内で、あらかじめ欠席届を提出できる旨を規定するものでございます。 なお、第84条第1項及び第2項の改正につきましては、委員会の欠席について本会議と同様の改正を行うものでございます。 次に、第130条第1項の改正につきましては、請願書の提出の際に請願者に求めている押印を見直し、署名または記名押印の選択を可能とするものでございます。 最後に、この条例の施行日につきましては、令和3年4月1日としております。 以上で委員会提出議案第1号の説明を終わります。御審議のほどよろしくお願いいたします。 ○渋谷佳孝議長 神坂議員は、提出議員席にお着き願います。 説明が終わりました。        ---------------- △議案に対する質疑 ○渋谷佳孝議長 これから、議案に対する質疑を行います。 質疑の通告がありますので、発言を許します。 吉田一郎議員     〔吉田一郎議員登壇〕 ◆吉田一郎議員 では、それぞれ皆さん方に質疑していきたいと思います。 まず、議員提出議案第2号、さいたま市議会基本条例の改正です。これは第17条のところで、議会は、災害、感染症等による被害が発生した場合においても、ほにゃほにゃほにゃと、国、埼玉県または市長等に対して政策の提言を行うなど、議会としての機能を果たすようにすることとあるんです。でも、さいたま市議会2月定例会で、議案外質問中止なんて決めてしまったではないですか、私はやるべきだと言ったんですけれども。だって、委員会での議案外質問というのは、担当の課長とか、そういった担当者に直接提言をする貴重な場なんです。でも、さいたま市議会は、実際はそういった機能を果たせないように中止してしまったのに、そういったものをやるようになんてこの条文に盛り込む。これは矛盾しているんではないですか。その辺どうお考えかお願いいたします。 次、議員提出議案第3号「養育費の支払確保に向けた方策の更なる調査・研究を求める意見書」。養育費というのは、これは夫婦は離婚しても、でも子供と親の関係というのは断ち切れないもので、当然子供が受け取れる権利なわけです、養育費。ですので、非常に大事だと思うんですけれども、ただ、もう一つあるんです。面会交流--要するに子供と親が会う権利、これも子供の非常に重要な権利なわけです。この面会交流の確保に向けた方策のさらなる調査研究についてはどう思うんでしょうか。養育費だけで全く載っていないんで、それもお願いします。 続いて、議員提出議案第4号「さいたま市民憲章の制定に関する決議」ということなんですけれども、非常に市民憲章の制定に活躍された議員のお話というのは先ほどされましたけれども、ただ、今回の内容で市民憲章が制定された暁には、広く市民に理解されるよう普及啓発に取り組まれることを強く求めるとあるんですけれども、この提出者や賛成者を見ると、去年の6月定例会で市民憲章に反対していた会派の方が入っているんです。具体的に言ってしまうと、神田義行議員、松村議員、共産党の人です。だって、共産党はたしか去年の6月定例会で、コロナのこのときに市民憲章どころではありません、反対とやっていました。私は別の理由で、合併自体が不当だから、大宮、浦和、与野、岩槻それぞれの憲章のほうがいいではないかと反対したんですけれども。でも、何で市民憲章に反対した議員の人たちが、広く市民に理解されるよう普及啓発に取り組まれることを強く求めるなんて名前連ねてしまっているのか私は理解できないんで、なぜかと、それを御説明願いたいと思います。 そして最後、委員会提出議案の会議規則の改正です。これは出産とかで、議員がもしもそういうのになった場合休むと、こういった規定を明文化するということなんですけれども、ではさいたま市議会でこれまで、在任中に出産をした議員の方、女性議員の方でしょうけれども、そういった方が果たしていたのかと。それからその際に、ではその方が議会を休んだ期間はどのぐらいだったのかと。今回は、それを新しくきちんと何週間とか決めるわけですけれども、これまで実際どうだったのかをお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。 ○渋谷佳孝議長 神田義行議員     〔神田義行議員登壇〕 ◆神田義行議員 吉田議員の議員提出議案第2号に対する質疑にお答えいたします。 今回の議会基本条例に追加する規定は、議長からの諮問を受けて、議会改革推進特別委員会において検討、協議の上まとめられたものであります。第17条第1項は、災害や感染症による緊急事態が発生した場合においても、議会は議決機関としての責務や調査機能、政策提言機能を果たすことを規定しております。これは、災害や感染症による被害が発生した前と同様に、本会議や委員会を運営しなければならないというものではないと理解しております。議会の機能を維持しつつ、被害の状況に応じて議会も柔軟に対応する必要があると考えております。 議員から御指摘の、今定例会においての議案外質問を実施しなかったことについては、新型コロナ感染症対策の観点から、議会運営委員会において協議され決定されたものと承知しており、決して議会機能を果たしていないものではないと考えております。 ○渋谷佳孝議長 上三信彰議員     〔上三信彰議員登壇〕 ◆上三信彰議員 吉田議員の議員提出議案第3号に対する質疑にお答えさせていただきます。 養育費の支払い確保と面会交流の促進は、父母の離婚後の子の養育の在り方を考える上で切り離すことができない重要な事項であり、国においてもこれら2つの事項をセットにして検討を進めております。 養育費の確保については、意見書に記載のとおり、国において実務者や有識者で構成される検討会議での議論を経て、具体的な制度設計が行われているところですが、面会交流に関しては平成23年に調査研究が行われて以降、具体的な検討が行われていない状況にあります。また、この調査研究において、面会交流に関しては父母の間での争いが生じ、子の連れ去りや面会後の返還拒否のように、子の奪い合いにつながるおそれがあるとの課題も指摘されているところでございます。 以上のように、養育費に関しては国における検討の段階が具体的な政策立案まで進んでおりますが、面会交流については議論が十分に進んでおりませんので、今回意見書の提案を行っていないものでございます。 ○渋谷佳孝議長 鶴崎敏康議員     〔鶴崎敏康議員登壇〕 ◆鶴崎敏康議員 議員提出議案第4号に対する質疑にお答えします。 昨年6月定例会で市民憲章審議会の設置に反対した議員が、なぜ提出者になっているのかということでありますが、そのことに関しましては、我々はこの決議をやろうということで各会派、あるいは議員全員に、この決議の文書をめぐって調整し、そしてでき上がったものでありまして、過去にその人が何を考えていたか、何をしたかは全然問いませんので、我々は把握しておりません。もし聞きたかったら、当事者にぜひお聞きください。 ○渋谷佳孝議長 神坂達成議員     〔神坂達成議員登壇〕 ◆神坂達成議会運営委員長 それでは、吉田議員の委員会提出議案第1号に対する質疑にお答えしたいと思います。 本市議会におきまして、在任中に出産された議員は1名いらっしゃいました。2度出産をされております。 議会を休んだ期間についてですけれども、産後の休養のため、1回目が平成17年2月定例会において2月15日から3月17日の31日間、2回目が平成19年12月定例会において12月5日から12月19日の15日間でございます。 ○渋谷佳孝議長 吉田一郎議員     〔吉田一郎議員登壇〕 ◆吉田一郎議員 では、議員提出議案第2号に関して聞きますけれども、議案外質問の中止は議運で協議したから構わないのだと、機能を果たしているんだとおっしゃっていましたけれども、でも幾ら議運で協議して委員長が決めた、議長が決めたにしても、担当者に直接提案をする議案外質問の場がなくなってしまったら、提言できないわけではないですか。だから、果たさなかったわけではないですか、議会としての機能を一部。だから、先ほどの答弁はおかしいと思うんです。議運で決めたからというのは関係ないと思うんですけれども、どうでしょう。 それから、議員提出議案第4号に関してお伺いします。要するに、過去に反対したけれども、いかなる理由で賛成に転向したのかと、普及啓発に転向したか、その経緯に関しては分からないと。ただ、今はその人たちも賛成しているから、それで名前を連ねてもらったと理解してよろしいですか。 ○渋谷佳孝議長 神田義行議員     〔神田義行議員登壇〕 ◆神田義行議員 吉田議員の再度の質疑にお答えいたします。 この基本条例の中で規定したものは、災害や感染症による被害が発生した場合において、議決機関としての調査機能や政策提言機能を果たすことを規定しています。それで、その場合に被害状況などに応じて柔軟に対応できるようにする必要があると考えて、この規定を盛り込んだものでございまして、災害が発生する前に、本会議や委員会が運営されなければならないということを規定したものではありません。それによって、ですから先ほどあった議案外質問を実施しなかったという点に関しては、この議会基本条例の規定とは関係しないものだということでございますので、そのように理解していただきたいと思います。 ○渋谷佳孝議長 鶴崎敏康議員     〔鶴崎敏康議員登壇〕 ◆鶴崎敏康議員 よく聞こえなかったんですけれども、要するに過去に審議会設置には反対したのに、今回この案文に対して賛成したことについて聞いたかということですか。     〔何事か言う人あり〕 ◆鶴崎敏康議員 それでいいのかと。それでいいんです。 ○渋谷佳孝議長 以上で、吉田一郎議員の質疑は終了いたしました。 これで、通告による質疑を終結いたします。 提出議員は自席にお戻りください。        ----------------委員会付託の省略 ○渋谷佳孝議長 お諮りいたします。 ただいま議題となっております議案のうち、議員提出議案第2号から第4号の3件につきましては、委員会付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○渋谷佳孝議長 御異議なしと認めます。 よって、本3件は委員会付託を省略することに決定いたしました。        ---------------- △議案に対する討論 ○渋谷佳孝議長 これから、議案に対する討論を行います。 討論の通告がありますので、発言を許します。 吉田一郎議員 なお、吉田議員から資料掲示の申出があり、許可いたしました。     〔吉田一郎議員登壇〕 ◆吉田一郎議員 というわけで、私は議員提出議案第2号、第3号、第4号と、この3件は反対いたします。 まず、さいたま市議会基本条例の一部改正、この基本条例をつくったとき私も委員だったんですけれども、当時反対したんです。非常にいいものができたと、非常にそのとおりだと、でも皆さん方これを本当に実行できるのかと、無理でしょうと、現に今実際は実行していないでしょうというので反対したんです、これを制定したとき。今回も同じです。感染症とかそういった被害、だって緊急事態宣言が出たというのは被害なわけですよね、感染者も市内で出ているわけです。その被害が発生したときは、議決機関として的確、迅速に政策決定を図るとともに、国や県や、または市長に対して政策の提言を行うなど、議会としての権能を果たすようにすること。でも、担当者に直接提案ができる議案外質問なんかやめてしまったわけではないですか。だから、幾らこういうふうに立派なことを議会基本条例で今回改正されても、現実には、議会がやっていることは逆だよと。議案外質問をやめたというのは、担当者に直接提案をする場というのを自らなくしてしまったわけですから。だから、そういうふうに言っていることとやっていることが、内容が逆ではないか、で反対いたします。 次に、議員提出議案第3号「養育費の支払確保に向けた方策の更なる調査・研究を求める意見書」。養育費というのは、両親が離婚して、大体の場合は子供はお母さんのほうが育てて、お父さんのほうは養育費を払うとなるケース多いのですが、これが滞っているというケースは本当に多い。おかげでお母さんと子供、独り親世帯の方が経済的に苦しんでしまっている、こういった現状が多々あるというのは本当です。ですから、約束したものをきちんと払わせるように、こういったのをきちんと国が取り組むべきだと、もっと調査研究も進めるべきだ、これは私は当然だと思います。 ただ、同時にもう一つ、子供と親、大体の場合は父親ですけれども、面会交流権ってあるんです。子供と親が会うと、これは子供の権利です。これも同時にきちんと確保しなければいけない。ただ、今回ここには盛り込まれていないんです。私は、それは非常に中途半端ではないか、おかしいと、やはり同様に子供と親との面会交流というのも確保しなければいけないと思います。 私の場合も実は娘がいるんです。離婚して元奥さん、要するに子供の母親は東京のほうに住んでいます。別れるとき、もちろん裁判所でつくったわけです。養育費を幾ら毎月払いますと、毎月子供に会わせますと、そういうのを決めて別れたんです。私は、養育費を払っていたんです。でも、子供に会わせてくれないんです。だから、私は裁判所に何回も言ったんです、会わせてくれと、約束守るように履行命令を出してくれと。裁判所のほうも、そのとおりだというんで勧告を何回も出した、母親のほうに。でも会わせない。東京地裁なんかだと、裁判所の中に面会コーナーってあるんですよ、子供の遊ぶおもちゃ置いてあって。じゃあ裁判所の中で会わせましょう、それだったら父親だって変なことできないでしょうというので、日時も決めたのに、当日ドタキャンしてしまうんです。元奥さん、母親のほうが子供を連れてこない。そういったのがあって、ずっと会えないというのあったんです。 しかし、子供が小学4年生か5年生のときに、突然こういう手紙が来たんです、私宛てに。この手紙が、少し奇妙なんです。郵便番号だけではなく電話番号も書いてあるんです。それから、住所、埼玉県さいたま市北区東大成町、住所と書いてあるんです。名前も、氏名、吉田一郎様と書いてあるんです。何だろうなと思ったら、要するに私は、そうやって子供としばらく何年間も会えなくなっても養育費は払っていたし、当然子供の誕生日やクリスマスにプレゼントを贈っていたわけです、宅配便で。子供も小学5年生ぐらいになってくると少し知恵がついてきて、そうか、このプレゼントを贈ってくれるのは父親に違いないと。この宅配便の差出人の伝票のところに手紙を出せば、その父親に届くのではないかと知恵がついてきたわけです、小学4、5年生になると。それで手紙を送ってきたんです。では、一体どういった内容かというと、吉田サンタへ、毎年毎年ありがとう。やっと11歳になったよ。今はまっている本はほにゃほにゃほにゃ、こういった漫画にはまっていると。それ面白いよと。あとさ、毎年毎年同じようなものでつまんないから来年はDSとか欲しいなとかと。要するに私は、だってちっちゃい頃、子供が2歳の頃からずっと会っていないんです。だから、子供が何が好きか分かんない。でも、うちの娘かわいそうなのが、誕生日がクリスマスイブなんで、クリスマスプレゼントと誕生日プレゼントを一緒に贈るわけですけれども、寒い時期だから、毎年マフラーとか手袋を贈っていたわけです。やはり小学校後半になってくると、毎年毎年マフラーで、こういったのが欲しいなと、そういったおねだりを書いてきたわけです。少し知恵がついてきて、ああ、そうだ、そのプレゼントを贈ってきた宅配便の伝票のところの差出人、送り主に送れば、来年、次はこんなもの欲しいと書けば届くんではないかと。そういったように子供としても知恵を絞って、やっと父親にコンタクトを取ってきた。さらに半年たつと、もう少し知恵がついた。では、この電話番号のところにCメールで送れば直接やり取りできるんではないかと、Cメールがある日突然送られてきたんです、私のところに。そうやって、やっと子供に会えるようになったわけです。 これは、うちの娘が積極的にこうやって行動を起こしたから自分の父親と会えるようになったわけですけれども、なかなかそういうことはできないお父さんと子供はたくさんいるわけです。私は、それから今はもうラインなんかのやり取りして、ゆうべも娘からライン来ましたけれども、この議会が終わったらまた会おうと思っています。子供も会えるとお小遣いもらえるから会ってくれるんですけれども。今はそうやって会っていますけれども、本当に世の中にはこうやって、多くの場合は父親と子供です。子供のほうは会いたいとなっても、こういうふうな積極的な行動を起こして会えるケースもありますけれども、子供の側から。でも、なかなかそういったのは実現しないと。おかげで親子の断絶というのが進んでしまう。子供にとっても、これは本当に人権問題です。ですから、もちろん養育費の支払いというのは、これは大事です、そういったのをきちんとやるようにと。ただ、同様に面会交流に関しても、国のほうもきちんと実行すべきです。最低限裁判所が決めて裁判所が命令出すと、勧告を出すと、こういったのをきちんと守らせるようにと。裁判所も会わせるのはよくないと言ったらともかくとして、裁判所も会わせるべきだと勧告を出しているのに会わないというのは現実あるわけです。ですから、そういったのはきちんとやるようにと、これは必ず私は盛り込まないというのはおかしいと思います。 さて、最後に市民憲章。市民憲章は、市民のさらなる一体感を醸成し、融和を図る上で極めて有効というんですけれども、私はこういった、そもそも住民不在の合併で、大宮、浦和、与野が合併してさいたま市になったんですよ。何で一体感とか押しつけられなければいけないんですか。今、中国で非常に問題になっています。内モンゴル、モンゴル人やウイグル人、そしてチベット人とか朝鮮族に対してもそうです。今までの民族語による教育をやめて、もう中国語、プートンホァーですね、教育を押しつける。そういった意味では、融和という名前の下で漢民族中心の同化政策というのが、今習近平の体制の下でそういうのが強められて、すごい反発も起きているし、また世界各国からも批判を浴びているんです。まさにそういったのを日本政府も懸念しているなんて言っておきながら、一方でこのさいたま市では、強制的に住民不在の合併で、それで市民の一体感だ、融和だと、やっていることは私は同じではないかと思います。やはり大宮、浦和、与野、岩槻、それぞれのまちの市民憲章というのがあったわけです、合併する前には。それを大事にしていくのが必要ではないですか。私は、本当に遺憾なのは、6月定例会でコロナでこんな市民憲章どころではないと言っていた会派の人たちがころっと転向してしまって、市民憲章が制定された暁には広く市民に理解されるよう普及啓発に取り組まれることを強く望むと名前連ねてしまっているんですけれども、こういった転向はやっぱりおかしいではないか、市民に対してこれは説明すべきです。だって、私たちはこういうのおかしいと、コロナで市民憲章どころではないと反対したんですから、それは市民に説明すべきだと思います。 ○渋谷佳孝議長 これで、討論を終結いたします。        ----------------議員提出議案第2号の採決-可決 ○渋谷佳孝議長 これから、順次採決いたします。 お諮りいたします。 初めに、議員提出議案第2号「さいたま市議会基本条例の一部を改正する条例の制定について」は、原案のとおり可決することに賛成の議員の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○渋谷佳孝議長 起立多数であります。 よって、議員提出議案第2号は、原案のとおり可決することに決定いたしました。        ----------------議員提出議案第3号の採決-可決 ○渋谷佳孝議長 続いて、お諮りいたします。 議員提出議案第3号「養育費の支払確保に向けた方策の更なる調査・研究を求める意見書」は、原案のとおり可決することに賛成の議員の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○渋谷佳孝議長 起立多数であります。 よって、議員提出議案第3号は、原案のとおり可決することに決定いたしました。        ----------------議員提出議案第4号の採決-可決 ○渋谷佳孝議長 続いて、お諮りいたします。 議員提出議案第4号「さいたま市民憲章の制定に関する決議」は、原案のとおり可決することに賛成の議員の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○渋谷佳孝議長 起立多数であります。 よって、議員提出議案第4号は、原案のとおり可決することに決定いたしました。        ----------------委員会提出議案第1号の採決-可決 ○渋谷佳孝議長 続いて、お諮りいたします。 委員会提出議案第1号「さいたま市議会会議規則の一部を改正する規則の制定について」は、原案のとおり可決することに賛成の議員の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○渋谷佳孝議長 起立総員であります。 よって、委員会提出議案第1号は、原案のとおり可決することに決定いたしました。 なお、ただいま議決されました意見書の取扱いにつきましては、議長に一任願います。        ---------------- △令和2年請願第19号の閉会中継続審査の件 ○渋谷佳孝議長 次に、議会運営委員長から、会議規則第104条の規定に基づき、閉会中継続審査申出書が提出され、お手元に一覧を配付しておきましたから、御了承願います。 これから、採決いたします。 お諮りいたします。 令和2年請願第19号は、閉会中の継続審査に付することに賛成の議員の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○渋谷佳孝議長 起立多数であります。 よって、請願第19号は、閉会中の継続審査に付することに決定いたしました。〔参照〕 閉会中継続審査申出一覧        ---------------- △請願の委員会付託渋谷佳孝議長 次に、請願の委員会付託を行います。 お諮りいたします。 請願第12号から第14号の3件は、お手元に配付しておきました請願付託表のとおり、議会運営委員会に付託し、閉会中の継続審査とすることに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○渋谷佳孝議長 御異議なしと認めます。 よって、本3件は、閉会中の継続審査とすることに決定いたしました。〔参照〕 請願付託表        ---------------- △副市長退任挨拶 ○渋谷佳孝議長 以上で、今定例会の議事は、全て終了いたしました。 ここで、阪口副市長から退任のため発言を求められておりますので、これを許します。     〔阪口副市長登壇〕 ◎阪口進一副市長 議長からお許しをいただきましたので、退任に当たり一言御挨拶申し上げます。 この3月31日をもちまして、1年9か月にわたり務めてまいりましたさいたま市副市長の職を退任させていただくことになりました。この間、議員各位、市民の皆様、清水市長、多くの職員の皆様からたくさんの御指導、御鞭撻をいただきつつ、当初に私がお約束をいたしました今のさいたま市民、10年後、20年後のさいたま市民の幸せを第一に考え、微力ながら一生懸命努力することができました。 さいたま市が東日本全体の活性化を牽引する東日本の中枢都市として、ますます発展を遂げられますことを今後心より期待をしております。 結びになりますが、改めまして今までいただきました御厚情に深く感謝申し上げるとともに、一日も早いコロナ禍の終息と皆様方の御健勝、御活躍を御祈念申し上げまして、私の退任の挨拶とさせていただきます。大変ありがとうございました。(拍手起こる)        ---------------- △市長挨拶 ○渋谷佳孝議長 この際、市長から挨拶のため発言を求められておりますので、これを許します。 市長     〔市長登壇〕 ◎清水勇人市長 令和3年2月定例会の閉会に当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。 初めに、我が国の災害史において、まれに見る規模の人命が奪われ、各地に甚大な被害をもたらした東日本大震災から10年を迎えました。お亡くなりになられた方々に哀悼の意を表しますとともに、今なお避難生活を余儀なくされている方々に対し、改めてお見舞いを申し上げます。本市におきましても、実際の災害から得られた教訓を生かしながら、ハード、ソフトの両面から防災対策の不断の見直しを進め、真に災害に強いまちの構築を目指してまいります。 さて、今定例会につきましては、新型コロナウイルス感染症対策による様々な制約の下、議員の皆様方には、1か月半にわたる慎重な御審議をいただくとともに、提出した議案につきまして御承認を賜り、厚く御礼を申し上げます。特に新型コロナウイルス感染症対策及び国の第3次補正を受けた追加補正予算議案につきましては、速やかな御審議に多大な御理解と御協力をいただきましたことに、重ねて御礼を申し上げる次第でございます。 去る2月17日から、我が国においても医療機関従事者の方を中心としたワクチン接種が開始されました。先行きの見通せなかったコロナ禍にあって、その収束に向けた大きな一歩が踏み出された一方、さらなる感染拡大防止対策が必要な状況が続いております。本市といたしましては、引き続き市民の皆様と力を合わせて感染拡大防止の徹底に取り組むとともに、国や埼玉県とも必要な連携を図りながら、できる限り早期にワクチン接種に必要な体制を構築できるよう、全力を尽くしてまいりたいと考えております。 さて、株式会社リクルート住まいカンパニーから先日発表されました住みたい街ランキング2021では、大宮が前年に引き続き4位、浦和が前年の10位から上昇し8位、さいたま新都心も前年の19位から15位へと上昇し、過去最高の結果となりました。本年本市は、市制施行20年を迎えるとともに、人口減少の到来が予測される2030年まで10年という大きな節目の中で、新たな総合振興計画による都市づくりをスタートさせます。コロナ禍という難局を乗り越え、さいたま市の新時代へとつなげていくため、本市の次のステージであります2030年を目指した都市づくりを着実に進めてまいります。 今任期中、最後の定例会ということになりました。議員の皆様におかれましては、これまで様々な御協力、御支援及び御助言をいただきましたことに重ねて御礼を申し上げまして、私の挨拶に代えさせていただきます。ありがとうございました。(拍手起こる)        ---------------- △議長挨拶 ○渋谷佳孝議長 私からも定例会閉会に当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。 今定例会は、2月2日から本日までの45日間の長きにわたり開催いたしました。議員各位には、緊急事態宣言発令中の中、議会運営に御理解、御協力をいただき、令和3年度予算案をはじめとする全ての案件に終始熱心な御審議を賜り、厚く御礼を申し上げます。また、清水市長をはじめとする執行部の皆様には、議案審議に御協力を賜り、心から感謝を申し上げます。 さて、今定例会では、令和3年度一般会計予算が可決されました。執行部におかれましては、議会の意思を真摯に受け止め、慎重かつ適切な予算執行に努めるとともに、特に現下の新型コロナウイルス感染症対策については国の動向を注視し、今後も機動的かつ弾力的に対応されるよう強く要望いたします。 また、さいたま市民憲章の制定に関する決議並びに養育費の支払確保に向けた方策の更なる調査・研究を求める意見書も可決されたところであります。決議については、遺漏のない対応を切に求めるとともに、意見書につきましては国に対してしっかりと要望してまいります。 さて、去る3月11日で東日本大震災から10年を迎えました。さいたま市議会では、さいたま市議会基本条例が制定後10年の節目を迎えるに当たり、議会改革推進特別委員会において精査、見直しを行い、今定例会において一部を改正し、災害、感染症等への対応について条文を追加するとともに、さいたま市議会業務継続計画等を新たに策定することで、議会、議員の責務を明確にいたしました。東日本大震災のつらい経験から得た教訓を決して忘れることなく、執行部の皆様とともに市民が安全安心に暮らせるよう、災害に強いまちづくりの実現に向け、全力で取り組んでまいります。 最後になりますが、この3月で退職される議場に御出席の局長方をはじめ、長年本市の発展に御尽力をいただきました職員の皆様に対しまして、議会を代表し、心から感謝と御礼を申し上げます。どうか今後とも健康に御留意され、それぞれのお立場で御活躍されますことをお祈り申し上げます。 今年は、例年より早く桜の開花の便りが聞こえてまいりました。皆様におかれましては、引き続き御自愛いただき、市民福祉の向上のために御活躍をいただきますようお願い申し上げ、閉会の御挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。(拍手起こる)        ---------------- △閉会の宣告 ○渋谷佳孝議長 これで、令和3年2月定例会を閉会いたします。午後0時03分閉会        ----------------...