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  1. 仙台市議会 2018-11-21
    市民教育委員会 本文 2018-11-21


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                  ※会議の概要 ◯委員長  ただいまから市民教育委員会を開会いたします。  本日の日程は、お手元に配付のプリントのとおりであります。  なお、委員会終了後、引き続き協議会を開催し、委員会審査事項以外の所管事項について当局からの報告及び質問等を願いますので、よろしくお願いいたします。  審査に入ります前に、人事異動に伴います職員紹介について市民局より申し出がありますので、お願いいたします。 2: ◯市民局長              〔出席者名簿に基づき紹介〕              《閉会中継続審査について》 3: ◯委員長  それでは、これより審査に入ります。  審査事項は、「仙台市総合消防情報システムについて」及び「学力の育成について」でありますが、「仙台市総合消防情報システムについて」は前回の委員会で審査しておりますので、本日は「学力の育成について」を審査いたします。  それでは、学力の育成について、教育局より説明を願います。 4: ◯教育長  教育委員会では、児童生徒一人一人に確かな学力を育むために、学力の状況をしっかりと把握し、個に応じたきめ細かな指導の充実に努めているところでございます。  本日は学力の育成について、本市の児童生徒の課題とその改善施策等につきまして、仙台市確かな学力育成プラン2018を核とした取り組みを中心に、学びの連携推進室長より御説明申し上げますので、よろしくお願い申し上げます。 5: ◯学び連携推進室長  それでは、私より、資料1に基づきまして本市の学力の育成について御報告いたします。  本日の内容としましては3点ございます。  一つ目は、これからの時代に求められる資質、能力。二つ目は、仙台市確かな学力育成プラン2018における取り組み三つ目は、重点課題課題解決に向けた施策。以上の3点でございます。  まず、これからの時代に求められる資質、能力についてでございます。  今後、順次実施されていくこととなります新学習指導要領におきましては、求められる資質、能力としまして次の3点が挙げられております。  一つ目は、何を知っているか、何ができるかです。習得した知識、技能を既存の知識、技能と関連づけたり組み合わせたりしながら、社会のさまざまな場面で活用できる知識、技能を身につけることが求められております。
     二つ目は、知っていること・できることをどう使うかです。問題を発見し、解決方法を考え、結果を予測しながら問題を解決していく力が求められております。  三つ目は、どのように社会・世界とかかわり、よりよい人生を送るかです。学ぶ意欲を持ち、自己の感情や行動を統制し、よりよい人間関係を形成する態度等を育むことが求められております。  続きまして、ただいま申し上げました学習指導要領の改訂の趣旨を踏まえまして、平成30年3月に策定しました仙台市確かな学力育成プラン2018の取り組みにつきまして御説明いたします。以下、学力プランと呼んでまいります。  まず、本市が目指す確かな学力の構成要素としましては、基礎的知識応用力学習意欲の三つにより構成しております。  この三つの要素の関係でございますが、基礎的知識応用力が双方に補完し合いながら向上していく関係として捉え、両者を並列に位置づけることとしております。また、学習意欲は身につけた知識を活用することで高まり、学習意欲の高まりによって、一層、新たな課題の解決に向かおうとする意欲につながるものと捉えております。  次に、確かな学力を育むための六つの施策領域について御説明いたします。  まず、Aの教育指導手法の充実は、学力向上を図るための基本となる教員の指導力、授業力を高めるための施策領域でございます。また、Bの指導体制の充実は、少人数指導等、きめ細かな指導を実現するための人的整備等の領域となります。  続きまして、Cの前提となる環境の整備でございますが、これはAの領域とBの領域の充実を図るためには、その前提として、落ち着いた授業の成立及び子供と向き合う時間の確保が必要になると考えたものでございます。  次に、Dの仙台自分づくり教育の充実でございます。これはAとBの二つの領域を支え、各教科等で学んだことを応用、活用する場として、また将来への目標意識学習意欲につなげるために、職場体験活動仙台子ども体験プラザ等における体験学習などを通して、社会的、職業的自立を目指す仙台版キャリア教育として設定しております。  さらに、Eの家庭や地域の教育環境の充実は、AからDを支える学びの土台となるものでございます。  そして、Fの学力、生活・学習状況の的確な把握の領域を、一人一人の児童生徒の学力の状況を把握し、きめ細かな指導に生かすとともに、各施策領域成果検証等を行うものと位置づけております。  次に、先ほど述べました仙台自分づくり教育と学力の関係について御説明いたします。  こちらのグラフをごらんください。  これは、自分づくり教育で育む将来への目標意識と学力の関係を東北大学との共同研究により調べたものです。  赤い折れ線グラフは、夢をかなえるために勉強する、緑色の線は、世の中の役に立つ人間になるため勉強する、紫色の線は、将来の可能性を広げるために勉強を頑張るという項目です。学年が上がるにつれ、これらの将来への目標意識と学力は相関が高くなっております。このようなことから、学力プランでは、自分づくり教育を、学力を高める一つの領域として位置づけることとしております。  続きまして、Eの家庭や地域の教育環境の充実と学力の関係について御説明いたします。  こちらも東北大学との共同研究で明らかになったものです。矢印の太さは相関の程度をあらわしております。  家族との良好なコミュニケーションは、子供の目標意識や探究心を高め、目標意識は、自主的な学習習慣、積極的な授業態度に影響を与えるものとなっております。また、自主的な学習習慣は、さらに学力に影響を与えるという流れになっております。このように家族との良好なコミュニケーションは、さまざまな要因と関連を図りながら学力を高めることにつながっていくことが明らかとなっており、Eの領域として、家庭や地域の教育環境の充実を位置づけております。  次に、本市の学力の課題について御説明いたします。  これまでの学力検査の分析から、大きく次の3点を重点課題として捉えております。  一つ目は、小学校中学年算数基礎的知識の定着です。二つ目は、小学校高学年理科の観察、実験の技能の定着です。そして三つ目は、表現力の育成です。  それでは、一つずつ御説明いたします。  まず、1点目、小学校中学年算数基礎的知識についてでございます。  こちらのグラフをごらんください。  学力検査における算数、数学の経年の結果でございます。同一集団におきまして、算数、数学の学習内容が定着している児童生徒の割合の変化を示したものになります。  このグラフをごらんいただいてわかるように、どの集団も小学校4年生から5年生にかけて大きく低下し、それ以降の上昇が難しいことが読み取れます。このことから、小学校算数、特に中学年の学習内容の定着が十分でない状況が見えてまいりました。  この課題改善に向けましては、指導改善事例集の作成等による小学校中学年算数サポート事業や、つまずきのある児童に対しまして放課後等補充学習に対するサポートを行う放課後等学習支援事業などに取り組んでいるところでございます。  続きまして、課題の二つ目小学校高学年理科の観察、実験の技能についてでございます。  この図は、先ほどの算数、数学と同様に、同一集団における理科の観察、実験の技能の学習内容が定着している児童生徒の割合を経年であらわしたものでございます。  グラフをごらんいただいてわかるように、小学校5年ないし6年で下降する傾向が見られます。このことから、小学校高学年の理科における観察、実験の技能の領域に課題があることがわかります。  この課題改善については、小学校高学年教科担任制事業を活用した指導の充実や、理科の授業のサポートを行う理科学習アシスタント事業、観察、実験の技能を高める指導事例学習ワークの作成などに取り組んでいるところでございます。  続きまして、三つ目は、表現力の育成についてでございます。  こちらのグラフは、応用力の各教科における観点別評価の中から表現力を抜き出し、教科間の比較をしたものでございます。目標値を基準として、各教科の達成状況を示したものでございます。  これを見ますと、国語においては比較的良好な結果を示しておりますが、中学校における社会、複数の学年における算数、数学、理科等において表現力の定着が課題となっております。国語で身につける表現力は、国語にとどまらず、全ての教科において重要となるものでございますが、他教科の表現力、例えば社会科で求められる複数の資料の読み取りをもとにしまして考えをまとめる力などに十分に結びついていない状況となっております。  課題改善につきましては、確かな学力研修委員会による提案授業により、キーワードを用いて自分の言葉で振り返る学習活動を提案するなど、他教科においても表現力を高める指導改善の事例について周知に努めているところでございます。  ただいま御説明申し上げました三つの課題と課題改善に対する取り組みを含め、それぞれの領域におきまして具体的な施策を進めております。  また、各学校におきましては、各領域における施策の方向性を踏まえながら、4月から6月にかけて学力の状況を把握することとしております。それ以降、8月までに課題の分析及び指導の改善方策を検討し、その内容について7月から8月にかけて当該学年保護者に説明することとしております。その後、指導の方向性保護者と共有しながら改善に努めるなど、確かな学力の育成に向けたPDCAサイクルを確立しております。  以上、本市の学力向上における取り組みにつきまして、本年3月に策定しました仙台市確かな学力育成プラン2018をもとに御報告いたしました。  これらの取り組みの成果を検証しながら、全ての子供たち可能性を広げるために、確かな学力の育成に取り組んでまいります。 6: ◯委員長  それでは、ただいまの説明を含めて、本件について質問等はございませんか。 7: ◯平井みどり委員  学力の育成についてということでただいま御説明をいただきましたが、それに関連してというか、本市の学力の育成については、ただいまありました仙台市確かな学力育成プラン2018と、その上位計画である第2期仙台市教育振興基本計画が策定されているということであります。  それで、学習指導要領の改訂もあり、さまざまな点で教育委員会などの局に対しては熟慮がなされていることと思います。  それで、今回の学習指導要領の改訂の特徴は、これまで学習の内容とか、それからそういったことは自治体や教育委員会のほうで考えて進められたというところもありますが、学習内容の変更とそれから指導の方法や教育課程の編成にまで、国の指導が踏み込んできているというところがあるのではないかというふうに思います。その中でも英語教育については実用に適する教育、つまり話せる教育ということでしょうか、ということで特に力を入れて、対象の学年や学習の時数をふやして取り組むという内容になっているということであります。  しかし、本市では先を見据えて、もう2年以上前になりますが、2016年から既に市内の小学校2校をモデル校とした仙台市小学校英語教育推進モデルというのに取り組んでいるとお聞きしました。  そこでお伺いしたいんですが、この取り組みはどのような目的で、そしてその目指すべき目標はどのようなものか、お伺いをいたします。 8: ◯教育指導課長  新学習指導要領全面実施への円滑な移行に向けて実践研究を行い、小学校外国語教育の充実を図るため、指導経験が豊かなALTを独自採用いたしまして、各区の英語教育推進拠点とする小学校に配置してございます。  拠点校におきましては、当該校の教員と連携を図りながら、ALTを効果的に活用したモデル授業の公開や、教育指導課ALTアドバイザーとともに市内の全小学校を訪問し、直接、指導助言を行うなど、児童の英語によるコミュニケーション能力の素地を養うための教員の指導力を高めるよう取り組んでいるところでございます。  教員からは、ALTを配置することにより小学校外国語教育の授業の具体的なイメージを持つことができるようになった、効果的な指導ができるようになった等の声が寄せられてございます。また、早い段階での英語の音声や基本的な表現になれ親しむことによる、児童が外国語における言葉の豊かさに気づくことや、興味、関心の高まりにもつながってございます。 9: ◯平井みどり委員  仙台市が新学習指導要領に先駆けて、その先を見据えてモデル校をやっているということは大変すばらしいことだと思います。それで、これから小学校は2年後、中学校は3年後に始まるわけですが、あらかじめやってみて、こういうところが足りないとか、こうすればいいんだということをやっていくということは大変望ましいことだと思います。  2016年度から約2年半くらい、モデル校、進んでいるわけですが、今おっしゃっていただいた目標、目的はどの程度まで達成されて、その結果、どのような成果が得られたかということをお伺いしたいと思います。 10: ◯教育指導課長  今年度も12月までにかなりの回数、公開研究会を行い、そこで成果の共有を行う予定でございます。そういった中から現場の教員からいろいろな声を集めて、成果それから課題、そういったものを整理してまいりたいというふうに考えてございます。 11: ◯平井みどり委員  このように、さまざま子供たちを取り巻く環境というのは、スマホのことであったりいじめの問題であったりといろいろありますが、さらに、こういった学校の取り組みというか、組織とか、そういうのも変わりつつあるという認識であります。その中で、やっぱり子供たちを取り巻く環境というのが大変変化しているんだなと思いますが、学習がおくれがちな児童生徒などへの個に応じた指導や支援の充実が必要だというふうにこの施策の中で述べています。  私は、学力の向上はやっぱり一人一人が確かな学力を身につけることが大切であり、そのためには、授業の中でつまずいたまま学習が進んでいくことがないようにしなければならないと思います。その対応策として、学校では休み時間や放課後の時間を利用して先生方が補充的な学習指導をしているとお聞きしました。しかし学校は、やはり常にそのようにサポートできるわけではないと思います。先生方も大変多忙であられますし、いろいろな事情があると思います。ですから大学生さんだったり地域の方の学習サポートとしてのボランティアが入ってくださっているんだなというふうに思います。  さて、そこでこのサポートですが、大学生にしても地域の方にしても、その周知はどのような方法でしているでしょうか。そして、お手伝いをしてくださる方は、必要な人数というのは充足しているのかお聞きしたいと思います。 12: ◯学び連携推進室長  補充学習が必要な児童生徒の支援には、ボランティアの方にも指導力や専門性が必要となりますことから、各学校におきまして、教員等指導経験のある方、あるいは対応可能な学生の方にボランティアを依頼しているところでございます。  依頼につきましては、学校から大学への要請とか、あるいは学校だより等で保護者や地域の方へ募集をかけたり、学校支援地域本部を通じて近隣に住む学生の募集、あるいは人材情報による依頼等を行っておるところでございます。  全市でのボランティア数の把握は行っておりませんけれども、ボランティアの充足につきましては、校区の立地によって学生ボランティアが集まりにくい状況もありますことから、このような格差を緩和するために今後とも趣旨と協力を呼びかけてまいりたいと考えてございます。 13: ◯平井みどり委員  そういった中で、前に頂戴した仙台市確かな学力プランの冊子の中に指導体制の充実というところがありまして、それで放課後補充学習の充実ということで、全国とそれから仙台市の取り組みグラフがあります。仙台市のサポート体制というのを他の都市と比較したときに、放課後を利用した学習サポートを実施したかというアンケートによれば、小学校でも傾向は同じですけれども、特に中学校では昨年平成29年度は、全国平均放課後学習サポート実施は全国は約53%ですが、仙台市は約27%でした。数字的に大きな差が全国と仙台市はあると思います。ですので、このサポートにもう少し力点、力を置いて取り組んではもらえないかなと思うのですが、いかがでしょうか。 14: ◯学び連携推進室長  つまずきが見られる児童に対する補充的な学習や個別指導は、児童生徒の学力の定着や学習意欲の向上にもつながる大切な取り組みであると認識しております。  これまでも学校支援地域本部の協力や学生ボランティアの活用による対応をしてきたところでございますが、さらに今年度からは、退職した教員による放課後等学習支援事業を行っておりまして、成果があらわれつつあるところでございます。  今後も、学校支援地域本部地域退職教員の協力を得ながら学校におけるサポート体制の充実を図りまして、学力の向上につなげていきたいと存じます。 15: ◯平井みどり委員  やはり子供たち、授業の中で全部理解しなさいと言ってもなかなか難しいことってあるかと思うんですね。そのときにちょっと放課後に先生に教えていただいたり、ボランティアの方でも教えていただけると、何かきっかけがつかめて意欲が湧いたり、あと学ぶ楽しさというのを感じることができるんじゃないかなというふうに思います。それで、やはり先生たち、お忙しいのはわかるんですが、やっぱり子供に教えるというか、わからせるというところがまた大きな役目ではないかなと思いますので、多少時間がかかったとしても、まだまだ学力が伸びる可能性というのは全ての子供たちにあると思うので、学習に丁寧な時間のかけ方というのが最優先されるべきだと思います。ちょっと重ねてになりますが、その点ではいかがでしょうか。 16: ◯学び連携推進室長  子供にとりましてはやはり丁寧な指導、そしてつまずきをきちんと見ていただいての補充学習等の充実ということはやはり大事なことと考えておりますので、先ほども申し上げましたように、学生ボランティアが活用できるところもあれば、退職教員がすぐに活用できるところもございまして、地域地域によってその事情は違っておるかと思いますが、学校支援地域本部の活用を図りながらも、地域の力をかりながらこうした取り組みについてさらに重点を図ってまいりたいと思っております。 17: ◯平井みどり委員  次にもう1点ですが、私たちが暮らしているこの仙台の歴史という、例えば伊達政宗については、小中学校のどの時期に学習をするとかというような取り組みはあるでしょうか。 18: ◯教育指導課長  伊達政宗公につきましては、小学校6年生社会科、3人の武将の天下統一という単元において6時間扱いで学習しております。  また、中学校社会科歴史におきましても学習をしているところでございます。 19: ◯平井みどり委員  天下統一、3人の武将というのは非常に大きな範囲でありまして、私たち仙台市のやはり歴史をつくってきた人たち、それを小さいときというか、子供のころに学ぶということは、非常に大人になったときに郷土に対する思いというのが出てくるんじゃないかと思うんですね。ですから私はぜひ、もう少し仙台市としては私たちのつくってきた歴史というのを、子供たちにもそれを勉強する機会があればいいなというふうに思っています。  それで、先ほど御説明の中にもありましたけれども、仙台市でも取り組んでいる仙台子ども体験プラザですが、実は京都市でも周知のとおり取り組みをしているというところです。ただ、京都市の場合に特徴的なのは、随所に京都独自の伝統分野及び産業を入れて、それも含めて体験学習できるようになっているということです。私も実際に行って体験させていただきました。それは自分たちが住んでいるところの特徴や成り立ちをじかに感じることができるような仕組みになっておりました。  体験プラザのプログラムの一番最後、最終は、京都市のゆえんの偉人たちが資料とともにわかりやすく展示してありました。それは歴史上の人物から、最近では2002年にノーベル化学賞を受賞された田中耕一さんも入っていました。非常に私は、テレビでしか見たことはないですが、身近なものを感じました。田中さんは実は富山市の出身で、京都市には本社がある島津製作所に勤務されていたので、それで京都市に貢献したという功績で展示してありました。それを見た子供たちにとっては、ノーベル賞大変インパクトのあるもので、自分たちもそれを誇りに思うんじゃないかなと思っておりました。  それで、出身地の富山の名誉市民でもあるんですね。さらに、勤務地の京都市民栄誉受賞者でもあります。ちなみに、田中耕一さんの出身大学東北大学なんです。私たち市民にとっても身近な気がしますが、仙台市の名誉市民ではありませんでした。  そのように、やはり郷土の歴史や人物について学ぶ機会をどのように考えられているか、御見解をお伺いして質問を終わりたいと思います。 20: ◯教育指導課長  偉人の取り扱いにつきましては、例えば小学校4年生社会科において、地域の発展に尽くした先人の努力、功績について取り上げてございます。特別の教科、道徳におきましても、小学校中学校とも内容項目の一つに伝統文化の尊重、国や郷土を愛する態度の育成が位置づけられてございまして、先人の努力を知ったり、社会に尽くした先人に対して尊敬の念を深めたりすることがうたわれております。  教科を初めさまざまな学習場面で、郷土に対する誇りを持つよう指導を展開してまいりたいというふうに考えております。 21: ◯ふるくぼ和子委員  私からも伺いたいと思います。  ただいま学力の育成についての御報告でしたけれども、私は何よりも、子供たちが学ぶことの楽しさであるとかわかることの喜び、こういうことが実感できるような学びというのが大事なんだというふうに思います。そのことが学力の育成ということの根底にあるべきではないかというふうに思うんですけれども、まずその点のお考えについて伺いたいと思います。 22: ◯学び連携推進室長  学ぶことの楽しさや喜びを実感することは、やはり学習の根幹となる学習意欲につながるものであると認識してございます。  授業づくりにおきましても、児童生徒の興味、関心を高め、一人一人が主体的に学び、わかる喜びを実感することができるよう工夫しているところでございます。 23: ◯ふるくぼ和子委員  子供たちが学校の中で生き生きと豊かに成長していく、そういうためにもやはりこういう根底の部分、子供たちの学ぶことの楽しさ、喜びというのをやっぱり実感できるということを大事にしていただく、そういう取り組みにしていただきたいなというふうに思います。  それで、学力ということをどう理解するかということについて伺いたいんですが、プランの中では確かな学力という表現になっています。確かなという、こういう言葉がつくことで、学力の理解に何か違いがあるということなのか。単に点数をとれるような学力ではないというような、何か特別の意味合いというのを表現しているというものなのか。先ほどもスライドの中で少しありましたけれども、改めて確認をしてお伺いをしたいと思います。 24: ◯学び連携推進室長  急激に変化する社会に主体的、創造的に対応し、たくましく生きていく力を育むために、生きて働く知識や技能に加えまして、学ぶ意欲とともに、未知の状況にも対応できる思考力や判断力、表現力など幅広い学力を確かな学力であると捉えているところでございます。 25: ◯ふるくぼ和子委員  要するに点数だけじゃないと、試験をして出てくるような点数だけをもって学力ではないんだということの理解をさせていただきたいと思います。  そういう意味で、今回も学力の育成ということの中に自分づくり教育というようなことも出てくるのかなというふうに思うわけですけれども、自分づくり教育についてですが、将来の目標意識が高まればその実現のための学習成績も高まるという、こういう御説明でした。相関関係があるんだという、こういう御説明でした。  しかし中学生といっても、いわばこの世に生を受けて12年から15年しかたっていない、本当に子供たちです。子供の一人一人の成長の時期というのはさまざまで、早い子であれば中学校ぐらいでこういう職業につきたいとはっきりと意識づけができる子供もいるかもしれませんが、子供によっては高校に入ってから、あるいは大学等へ進学してから、いろいろ子供の成長の時期、あるいは成長の中身もそれぞれ子供一人一人違うわけですから、そういうことから言えば、中学校ぐらいのこの時期に自分の将来の目標というのを固定をさせてしまうようなことにはならないのかということ。また、そのこと自身それでいいのかなというふうに私も疑問を感じますし、可能性を広げるんだということ、御説明の中にもありましたけれども、このこととも、目標を固定させるということであれば矛盾が生じてくるんじゃないかと、こんなふうに大変疑問も感じるわけなんですけれども、この点はどのように整理してお考えになっているのか伺いたいと思います。 26: ◯学び連携推進室長  仙台自分づくり教育は、職業に係るさまざまな体験的な学習を通しまして将来の夢や目標について考える機会にするとともに、今の学習が将来どのように役に立つのかといった学ぶ意義や価値に気づかせるようにしておりまして、将来の職業的、社会的自立に必要な態度や能力を育むことを狙いとして推進しているところでございます。 27: ◯ふるくぼ和子委員  目標を定めてということから出発しないことが大事なのかなというか、変な言い方なんですけれども、要するに学ぶ喜びやわかる楽しさ、喜び、こういうことが学習の中にきちんと位置づいていて、そこからこういうことを自分の中でも目標設定が生まれてくるという、こういう関係が大事なのかなというふうに思います。  目標を定めることがだめだというふうに言っているつもりはないんですけれども、固定をしてしまうということが、逆に子供たちの将来の可能性を狭めてしまうということがないようにする、そういうことが大事なのかなというふうに思いましたので、確認を含めて伺いをさせていただきました。  ひとしく教育を受ける権利が子供たち一人一人に保障されなければならないというのは、言うまでもなく、日常的な学習の中でも実際に貫かれるべきだと思っています。とりわけ義務教育の中では、どの子にもわかる教育というのが行われる必要があるというふうに私は考えています。今回の報告では重点課題ということで、定着度に着目をして、一部のみが私からすれば紹介されているなというふうに受けとめたわけですけれども、市の標準学力検査の結果では、毎年、目標値に達成しない子供の割合というのが、各教科全てにおいて報告をされてきているということになっています。それに対して、毎年、課題解決に向けた施策というのも当然示されて、取り組みが進んできているという関係になっているわけですけれども、どうも、ではそれでその子供たちの割合が減ったかというと、そうではなくて、この目標値という設定されたものに届かない子供の割合というのは毎年減らないんですね。子供の学年というのは毎年上がっていきますから、同じ子供についてではなくて、毎年同じ学年で同じだけの層が一定、ずっとい続けているという、こういう関係なわけです。  それで、繰り返しこのことについて私も特別委員会等でもお伺いをしてきたわけなんですけれども、本来、どの子にもわかる教育が行われるべき小中学校の中で、対策を講じているにもかかわらず、目標に届かない子供たちが存在し続けるということが一体どうしてなのか。何度も伺ってきたんだけれども、残念ながらすっきり解決する答弁を聞いた記憶がないということもありまして、なぜなくならないんですかということについて、きちんと解明してお伺いしていきたいなというふうに思います。 28: ◯学び連携推進室長  標準学力検査で明らかとなった課題につきましては指導改善に努め、その課題改善を図っているところでございます。  しかしながら、改善が図られたとしましても、また新しい課題が生じるなど、常に児童生徒の課題は何なのかしっかりと把握しまして、そして、できるだけ早い時点で改善することが求められるものであり、このような課題の把握、指導改善の検討、そして実践という繰り返しによって、児童生徒一人一人に対して学習内容の定着をしっかりと図ることが大切であると考えております。 29: ◯ふるくぼ和子委員  私ね、割ともっと単純じゃないかと思っているんですよね。確かにいろいろやっていく中で新しい課題がまた出てくる、状況変化もあって、いろいろな子供たちを取り巻く環境も変わってということで、その状況に応じた変化というのはありますので、新しい課題が出てくるんだということについて完全否定する気はありませんけれども、私はどの子にもきちんと向き合って学びを保障していけばわかるという、こういうことだと思うんですね。そのわかり方についてはさまざまあるんだと思うんです。理解の仕方、方法というのは、こういうふうに言ったほうがわかる子、別の側面から伝えたほうがわかる子、いろいろな子供がいますから、そういう意味では、一方的に、一方通行でみんながわかるかどうかって、そうじゃないから、一人一人でもしっかりと向き合っていけばわかるということなんだけれども、そこが対策として結局きちんと講じられてきたのかどうかということが逆に私は、今、皆さん方に問われているんだというふうに思っているわけです。  私は率直に、なぜなのかといえば、子供一人一人の学びや育ちに沿った教育実践がされていないのではないか。実際には現場の中で、何らかの状況の中でそうした教育実践がなされていないのか。あるいはそうした対策そのものが、やるけれども、どんどん別のことが起こってくるために役に立たない、的外れになってしまっている。あるいはそもそもの標準学力検査の数字ですから、これ自身が全く意味のない的外れのものなのか。要するに考えられる答えというのはこんなぐらいなんだなというふうに率直に感じています。ですから、私は標準学力検査にはこれ以上頼ったって何の発展性もないこと、その分の費用、毎年約8000万円、こういうお金は一人一人の学びの保障に直接役立つものとして使うべきだと、こういうことも求めて繰り返して要望もしているところです。  これ、世界的に見ても、先進国では少人数学級って当たり前の時代なんですね。学習支援事業などをやられようとして、今、実際に効果も出てきているよということなので、それはそれで大事な取り組みだとして、見守っていきたいなというふうに思ってはおりますけれども、やはり子供たちの学力をしっかり保障するというためには、教職員の人数をしっかりふやして、毎日の教室の中の学びの中でこそ、子供同士の学び合いも大事にしながらですね、一人一人の子供たちとしっかり向き合える、そうした教育環境をつくる、このこと抜きにはやはり何も解決の方法に向かないんじゃないかというふうに思いますし、それが何より私は大事だというふうに訴えて求めたいというふうに思うんですけれども、御所見を伺いたいと思います。 30: ◯学び連携推進室長  教員が児童生徒としっかり向き合い、一人一人のよさ、可能性等を丁寧に見取り、積極的に評価することで、児童生徒が学ぶ喜びや達成感、そして充実感を味わい、学力向上につながるものと認識しております。  さらに、児童生徒に確かな学力を身につけさせるためには、学習状況を的確に把握しまして、それをもとにした授業の工夫、改善を図り、個に応じたきめ細かな指導の充実にも取り組んでいくことが重要であると認識してございます。  仙台市標準学力検査は、このような取り組みに欠かせないものと認識しておりまして、各学校におきましてもPDCAサイクルに位置づけまして、学力を保障するための取り組みを進めており、今後も実施してまいりたいと考えてございます。 31: ◯ふるくぼ和子委員  今、御答弁の冒頭でお話がありました子供たちとしっかりと向き合って、一人一人の個に応じた適切な指導を学校教育の中でできるようになれば、その段階で先生は子供たち一人一人の学習状況をわかるんですね、把握できるんですね。私、学校の先生ってそういう専門家だと思います。子供たち一人一人の置かれている状況や、きちんとかかわることができれば御家族の状況や、全部把握できる、そういう専門家だというふうに思います。だからこそ、先生たちがちゃんと教室の中で一人一人の子供の状況がつかめるような、そういう教育環境をつくっていくということが、今、一番大事なんじゃないかということの要望も含めて申し上げている次第ですので、今、少しずつですけれども、少人数学級、35人以下学級も広がってきています。その効果がどんなふうに出るのかということも、私たちも十分注目していきたいというふうに思いますけれども、世界的にはそれでもうはっきりと証明されている、そういう取り組みですから、さらに少人数学級推進、教育環境整備、これを進めて、子供たちに一人一人の先生がしっかりと向き合える、そういう教育環境をつくって、学力の向上というのも一緒に前進をしていっていただきたいなというふうに、これは求めて終わりにしたいと思いますけれども、以上にします。 32: ◯佐々木心委員  私からも、今回のこのテーマについて何点か確認をしていきたいと思います。  本日の内容の大枠のこれからの時代に求められる資質、能力、本当に多様化する社会の中で、子供たちがいかに学びの場でちゃんとしっかりやっていくというのは非常に重要だということで、その辺をまとめていただいていることにはまずは評価をさせていただきたいというふうに思います。  そこで伺いたいのは、近年では子供たちの自己肯定感が課題だというふうに言われております。その自己肯定感を子供たちに高めるということも私も必要だと感じている一人でございます。
     その中で、今回のこのテーマの内容の仙台市確かな学力育成プラン2018、もしくは新学習指導要領にこの自己肯定感についてのことというのは触れられているのか、触れられていないのかを確認をしたいと思います。 33: ◯学び連携推進室長  新学習指導要領におきましても、いわゆる認知的な側面だけでなく、子供たちの学力を高めるためには非認知的な能力、すなわち自己肯定感ややり抜く力、あるいは人間関係をつくる力といったものを重要視することが述べられてございます。 34: ◯佐々木心委員  新学習指導要領にのっているということで、本市としての認識、今回ここに全くもって一行も触れられていないんですよね。何でなのかなというのを率直に伺いたいんですが。 35: ◯学び連携推進室長  本日の御報告でございますが、学力の育成に関して、本市の確かな学力育成プランの概要や、児童生徒の学力に関する重点課題と解決策を中心に御説明させていただきました。これまでの学力検査や生活・学習状況調査結果の分析によりまして、子供たちの自己肯定感と学力の間には一定の相関関係があることが明らかとなっておりまして、本プランの中でも自己肯定感を高めるための考え方や取り組みを取り上げてございます。  自己肯定感は、変化の激しい社会におきましてたくましく生きていくために重要なものであると認識してございまして、子供たちが自分自身に自信を持つことができるよう、その能力を発揮し、活躍できる場面を設けたり、さまざまな場面で子供のよさや頑張りを認めたりするなど、学校と家庭が連携した取り組みを進めてまいりたいと考えております。 36: ◯佐々木心委員  御質問させていただいて、何で書いていないんですかということを伺ったんですけれども、書いていないことがすごくずらずらっと今御答弁していただいたんですけれども、非常に重要だという認識がある中で、なぜ今、御答弁できるのに、この資料に落とし込まなかったんですかということを単純に伺っておりますけれども、まずそこについてお答えいただきたいと思います。 37: ◯学び連携推進室長  今回の御報告の中では、これまで取り組んできました標準学力検査から見えてきました重点課題の3点について述べたところでございまして、委員御指摘のとおり、自己肯定感は非常に重要なものだとは認識しておりながら、今回の御報告の中では省略してしまいました。 38: ◯佐々木心委員  あのね、そういうことなんですよ。そこ省略しちゃだめなんですよ。学力向上と自己肯定感を高めるというのはつながりますよねというところなので、そういったことを資料を省略するというのはもってのほかだと思うんですよね。そこについては、まさかこんな御答弁出るとは思わなかったんで、本当にちょっとがっかりしているところでございます。  ここについては課題のところで伺っていこうかなというふうに思ったんですけれども、まずもって、自己肯定感が重要だということは御認識の中で持っているわけなんでございますので、我々議会側にも、提出する際にはそういったところもしっかり提示をしていただいて、説明をしていただきたいなと。そこについて我々もしっかり、今、学校現場がどういうふうに置かれているのかということを含め対応してまいりたいというふうに思いますので、ぜひによろしくお願いしたいと思います。  いろいろ取り組みをしていただきまして、課題のほうに移らさせていただくんですけれども、算数、理科については現状をしっかり分析をされ、また課題についても、対策についてもしっかり、算数であればちゃんと算数サポート事業、あと放課後学習支援事業、理科であれば教科担任制事業、いわゆる事業化がちゃんとされているんですね。三つについて表現力、いわゆる自己肯定感も含め表現力が低いという理由は、ここは実は改善策を見ると、全然、えっ、これでいいのというような中身なんですね。ここについてはもう少し充実すべきだというふうになっているんですけれども、それこそここに記載はしていないんですけれども、こういうことをやっているんですよということもあれば、もし御答弁いただければ御答弁していただきたいなと思います。 39: ◯学び連携推進室長  表現力についてでございますが、表現力にかかわる言語活動につきましては、国語科の学習のみならず、全ての教科を貫くものとして位置づけまして、さまざまな学習活動の場面におきまして、表現力を高める取り組みをしているところでございます。  加えまして、表現力というものは、非認知的な部分でも特に挑戦心とか自己肯定感があるというところが大事でございますので、これにつきましても、たくましく生きる力プログラムを利用しまして、子供たちの自己肯定感、あるいは挑戦心を高めながら、自信を持たせた上で、表現力につなげるような取り組みをしているところでございます。 40: ◯佐々木心委員  表現力を高める取り組みね、重要だということはあったんですけれども、特段、何か事業化しているということではないんですかね。例えばDVDをつくったとか、指導改善例だとかということを聞いて表現力が高まるんであれば、こんなに楽なことはないんです。これつくって、いかに生かすかということが重要なので、その辺について何かやっているんですかということを確認したいんですが、御答弁をお願いいたします。 41: ◯学び連携推進室長  事業としましては、たくましく生きる力育成プログラムを展開しておりまして、この中におきまして101の事業プランがございます。その中におきまして、自己肯定感やいわゆる挑戦心などを高めるプランもございまして、それを各学校におきましてカリキュラムの中にしっかりと位置づけ、実践を積み重ねながら自己肯定感、あるいは挑戦心を高めて表現力に結びつける取り組みをしているところでございます。 42: ◯佐々木心委員  はい、わかりました。いろいろ101の事業もやっていただいているということでございますので、この数値を見たときに、社会とか国語については標準値を超えているので、ここの部分の具体的な、ちょっと私も何でこんなまばらになるんですかと事前に聞いたら、やっぱりその辺の分析を含めしていかなければいけないのかなというふうに思います。  特に算数・数学で言うと、この資料だけを見て、この年度だけを見ると5年生がずば抜けて高いんですね。で、6年生でぐっと下がるんですよ。この1年で何が起きたのというぐらい。また小学校3年生ではずば抜けて高くて、4年生ではぽんと上がっている状況なんですけれども、この辺の分析というのはどのようにされているのかなというのをお伺いしたいと思います。 43: ◯学び連携推進室長  今回のこのグラフでございますけれども、単年度であらわしたものになっておりますので、やはり委員御指摘のとおり、分析をするためには経年的な変化を把握したりとか、あるいはどのような問題でこのような変化が出たか、そういったところを丁寧に分析していくことが重要であると認識してございます。 44: ◯佐々木心委員  単年度でこうやって分析されているので、学年上がっていったときに、そこの学年はここが要は少し劣っているよということで対応できるかと思いますので、この辺を含めしっかり本市として流れを見たときに、こういったところが課題なんだよというところも含め資料提示をさせていただいて、議会に諮っていただきたいなということをお願いをさせていただきたいと思います。  自己肯定感の話になるんですが、昨日も別な事業で、仙台市選挙管理委員会の事業ででして、若者と議員の交流会がございました。学生、これは高校生、大学生もおりましたけれども、大学生の中の一人、最後自分の思いを言ってくださいというふうにポストイットで出したときに、一人の方が、いろいろ思っているものはあるんですと。ただ、口に出さないだけなんですって書いてあったんですよ。まさしくこれこそが自己肯定感が失われているんだなというふうに思う次第でございます。  正直言って、きょう、そこに参加されている委員の方もいらっしゃいますけれども、あそこに来ている方たちって比較的意識が高い人ですよ。そういった人でもそういう状況に置かれているというのが非常によろしくないなというふうに思いまして、私の最後の総括の中で話をさせていただく機会がありましたから、ここに出した子供に対して、誰か当然わからないわけなんですけれども、ここの思いを誰一人にでもいいからと、とにかく発信してもらいたいんだということも含めお願いをさせていただいている状況でございましたので、自己肯定感含めこういった取り組みをしっかりやっていただくように、また学校現場では、学校長の判断の中でその改善策としてp4cを導入してやっている学校もあるというふうに伺っておりますので、その辺も含め、ぜひに対応を求めたいというところでございますけれども、その辺についてはいかがかをお伺いしたいと思います。 45: ◯学び連携推進室長  東北大学との共同研究によりまして、自己肯定感と関連のある項目を調べたことがございました。平成27年度の研究でございましたが、その中で一番自己肯定感と関連が高いものが挑戦心というものでございました。そのほかにも主張性、いわゆる自分の考えを述べること、あるいは家族とのコミュニケーション、そういったさまざまな要素が自己肯定感と関連が高いということがございましたので、これらをもとにしましてリーフレット等にまとめて各学校に発信はしているものの、よりこういった部分につきまして各学校に啓発を図るとともに、実践などを通しまして、各学校に周知を図ってまいりたいと考えておるところでございます。 46: ◯佐々木心委員  子供たちのモチベーション、やる気って本当にさまざまだと思います。6ページにも、夢をかなえるためだったりとか、将来の可能性を広げるためというのが基本、やっぱり上位になっているわけです。我々サラリーマンだって一緒ですよ。私はサラリーマンのモチベーションって、人より出世したいか人より多くお金をもらいたいかだと思っているんですよ。このためにいかに、いろいろな手段がある中でどう成長していくかだというふうに思っておりますので、それが子供たちにおいては、夢だったり、自分たちの思いを言えるような環境づくりをしていただきたいなというふうに思うわけでございますので、自己肯定感について全然触れていなかったので、ここについては改めてでもいいので、ぜひに図っていただきたいなということもお願いをさせていただきたいと思います。  最後になりますので、教育長には、今の議論を伺っておりまして、この自己肯定感についての教育長の認識と、これから学校現場に対してどういう思いで発信していきたいかということを伺って終わりにしたいと思います。 47: ◯教育長  学力と自己肯定感あるいは意欲というのは密接な関係にあると認識してございます。  本日の資料の中には、自己肯定感などの言葉、直接には含まれておりませんですけれども、どのように物事に取り組むかとか、あるいは人とどのようにかかわっていくか、委員のほうからもお話しありましたように、チャレンジする、失敗してもへこたれずまた立ち上がると、そういった意欲というのは大変大事でございまして、学校教育においてもこの点はしっかりと子供たちに植えつけるというか、浸透させていく必要があると思います。  直接、自己肯定感という言葉は使ってはございませんが、スライドの中には学ぶ意欲ですとかそういった表現を使っております。そういったところを学校現場でも浸透するように、先生方への研修含めまして、私どもからの指導もしっかりと進めていきたいと考えております。 48: ◯小山勇朗委員  今までもいろいろ話をされておりますけれども、確かな学力育成プラン2018の関係で言えば、3要素として、基礎的、基本的な知識なり技能というのが一つであって、二つ目は活用力なり応用力、いわゆる思考力なり判断力、表現力というふうなものが2点目になるかなというふうに思いますし、3点目として学習意欲というふうな形で、こういった3要素に基づいて今日まで取り組んできているんだろうと、このように思うわけであります。  ただ、小学生で言えば、知りたい気持ちというものを大切にしながら、できた喜びなどをきちんと、あるいはわかった喜びを味わってもらう、知ってもらう。そういう意味からすれば、なかなか基礎的あるいは基本的な知識が理解できない、わからない、そういう子供に対して、どうしてわからないんだというふうな形で先生が。どうしてわからないんだというのは、わからないからわからないのであって、そういうところをどこまでわかっているのかという、そういう指導のあり方、やっぱりこれが最も重要になっていて、そこで3年生なりあるいは5年生までの中できちんとそういう、どこまでわかって、どっからわからなくなっているのかというものを先生が感じ取る。そしそのわからないところをきちんと教え込んで前に進ませるような、やっぱりそういう自分で知る指導というものが最も大事だろうというふうに思いますけれども、まずその点について、どういう指導をきちっとやってきているのかお答えをいただきたいと思います。 49: ◯学び連携推進室長  やはり子供の学ぶ意欲というものは、知りたい喜びとか、あるいはできた喜びというものが重要になると私も認識してございます。  各学級担任につきましては、児童のできない部分というのをつまずきをしっかり把握する際に、教師だけではなく子供自身にも振り返りを行わせて、自分ができない部分はどこか、あるいは逆に伸びた部分はどこかということを丁寧に振り返させるところを取り組んでいるところでございます。 50: ◯小山勇朗委員  どこまでできて、どこからわからなくなっているのかというところをきちんとやっぱり本人にも自覚してもらって、それを逆に言えば先生の指導なり学習の中できちんとそれを理解できる状況をつくっていくのが大事だろうというふうに思いますので。  それから、活用力が応用力というような形で、一つは表現力そのものがやっぱり正解が一つではないと。要するに表現力の中で、答えは一つしかないんだというふうな形での指導ではなくて、応用力の中でどういうふうに子供たちがきちんと表現をしているのかというものを教え込んでいかないと、なかなかやっぱりそこの壁にぶつかったときに理解し切れない、どう表現したらいいのかわからない。そういうものを逆に一つでない答えを引き出していくような指導のあり方というものも必要ではないかというふうに思いますけれども、そのことについてお答えをいただきたいと思います。 51: ◯学び連携推進室長  子供にとりましては、わかっていないから書けないんじゃなくて、わかっていてもどう表現したらいいかわからないということもあろうかと思いますので、その辺はまさに教師が出番でございまして、指導を丁寧に行いながらその子供の考えを引き出してあげる、こういう表現がいいんじゃないかということをアドバイスしたりとか、そういったサポートがまさに重要になるかと思っておりますので、こういった指導を丁寧に積み重ねながら子供たち表現力、わかったことを表現できるような力というものに結びつけてまいりたいと考えております。 52: ◯小山勇朗委員  学習意欲の関係で言えば、中学生などについては将来の目標の設定なりで、毎日の学習をきちんとつなぐ指導をしていかなきゃならないと思うんですね。そういう中でまたキャリア教育というものがあると思うんですよ。  このキャリア教育の中で要するに職場体験、こういうものをきちんとやることによって、今まで感じ得なかった大人の魅力、あるいは、あっこういうことだったんだというふうな形で父親を見直す、あるいは母親を見直す、そういう魅力をきちんと子供に持たせる、そういった職場体験というのが非常に重要だし、また職場体験によって礼儀なり、大人から子供に何かしてもらって、大人がどうもありがとうねというふうに言ったら、やっぱり子供って、えっ大人がありがとうってこの小さい私に言うんだという、こういう逆発想で子供が学んでいく、こういうことも職場体験の中できちんと指導できるし、大人の本気度、本気さに気づくことができるということだし、大人に対する魅力というものをその場で感じ取って帰れる、そうというふうな取り組みについては、市としてどういう形でキャリア教育の一環として職場体験などを含めてやってきているのかお答えをいただきたいと思います。 53: ◯学び連携推進室長  職場体験活動につきましては中学校2年生で行うこととしておりますが、それ以外にも小学校では弟子入り体験など、義務教育を通してこういったキャリア教育、自分づくり教育を推進しているところでございますが、学校におきましては、子供たちがまさに職場体験等を通しましていわゆる教員以外の大人と触れることによりまして、さまざまな価値観等に触れたりあるいは人間性等に触れながら豊かな学びというものを展開しているところでございます。そういったところで、こういった職場体験の学習の充実というものは非常に大きな意義があると考えてございまして、いわゆる教科学習にはないさまざまな体験を学習することができるものと認識してございます。 54: ◯小山勇朗委員  職場体験で引率して行っている職場というのはどういうところを主にこれまでやってきているんですか。 55: ◯学び連携推進室長  職場体験学習のいわゆる受け入れ事業所でございますが、中学校区内にある受け入れ事業所のほかにもさまざまなところを利用してございまして、小売業種が一番多く、そのあといわゆる介護施設とかあるいは幼稚園等の福祉施設などにも多く受け入れをしているところでございます。 56: ◯小山勇朗委員  それから、学力の向上につながるというのがこのきょうの資料でも出ていますけれども、家族とのコミュニケーションというのが非常に大きいというのが言われています。特に朝、朝食をきちんととる、あるいは睡眠をきちんととる、こういう子供はやっぱり学力的にも相当違ってくると、学校の中でも成長というか学力のつき方も違うということを考えれば、家族とどう接触をしてそういうコミュニケーションを図って、両親と子供のコミュニケーションも含めて、朝飯はきちんととってもらうとか、睡眠は何時間ぐらいとっているんですかとか、そういうものをきちんとつなげていく、連携して、そういう取り組みなどについては、学校で年に1回か2回訪問するような形だけでなくて、そういうコミュニケーションのとり方というのはどういう形で具体的に取り組まれているのかなというふうに思いますけれども、お答えいただきたいと思います。 57: ◯学び連携推進室長  このプランの中におきましても、学びの土台という部分が非常に大事なポイントになりますので、Eの領域、家庭や地域の教育環境の充実という領域を取り上げておりまして、これにつきましては、例えば東北大学共同研究で明らかになったことにつきましてリーフレットを使いまして、各学校におきましては学級懇談会とかそういった場を活用しながら、家族と良好なコミュニケーションが重要であるというお話をしているところでございます。  また、仙台市PTA協議会と連携を深めながら、例えば共同のフォーラムを開いたりとかあるいは啓発活動に一緒に取り組んだりとか、そういった丁寧な連携を深めているところでございます。 58: ◯小山勇朗委員  それから、子供たちに対する褒め方のコツと叱り方のコツというのがいろいろあると思うんですね。いろいろな褒め方があるし、叱り方についてもいろいろな叱り方があるというふうに思うんですよ。そういうことで教育委員会として、いろいろな方法がある中で、どういった形で褒め方なり叱り方、褒めて学力を上げるとかいろいろありますけれども、どのような形で取り組まれてきているのかなというふうに思いますので、お答えをいただきたいと思います。 59: ◯学び連携推進室長  これにつきましては、東北大学との共同研究によりまして、どのような褒め方が子供たちの自信、自己肯定感を高めるかということにつきましてリーフレットの形で示してございます。どうしても結果だけを見て大人は評価してしまいがちですが、いわゆる成果ではなく取り組みの過程等を丁寧に認めてあげようということで、子供自身が主体的に取り組んだことに対して特に褒めてあげる、あるいは認めてあげる、励ましてあげるという取り組みをすることによって自己肯定感が高まるということをリーフレットの形で啓発しているところでございます。 60: ◯小山勇朗委員  学力が向上するまでの一人一人の取り組みをまず、あなたはこことこことこういうものをやって、そして今こういう段階まで学力が上がっているんだよというふうな、その過程をきちんと先生方が捉えて、そして子供を褒めていくというふうなものが非常に学力向上につながっていくと言われていますね。そういうものも学校の中で、教育委員会としてきちんと教師に対して、多忙な中で大変だとは思いますけれども、やっぱりそういうきちんとした指導も非常に重要になっているだろうというふうに思います。  あと、地域の中で育つ子供というふうな形で、きょうもこの資料の中にありますけれども、さっきも言ったけれども、親にも地域の中で見えない課題、あるいは地域の中で見えてきた課題とかっていろいろあると思うんですが、魅力ある大人の姿を学ぶというふうな部分からすれば、さっき言った中学生での職場体験があると思いますけれども、そうでなくてもやっぱり地域の中で、児童なり生徒なりと分け隔てなく、地域の中で魅力ある大人を学んでいただくというふうな指導のあり方もあるだろうというふうに思いますし、あと地域の力をかりたら、あとボランティアなりで、あるいは何なりで地域に返していくというふうな心を持ってもらう、そういうことも非常に大事だというふうに言われていますし。学校支援地域本部の活用について言えば、常に忙しい教師が率先して動くんじゃなくて、やっぱり地域の中で先生が地域と連携して、こういうことをやりたい、ああいうことをやりたいということで、そして地域の方々の力をいただきながら支えてもらう、そういった学校支援体制というものをきちんと学校の中でつくり上げていく、こういうものも非常に重要だというふうに言われているわけですね。例えば学校でお茶会をやるよというときに、地域の人がお湯を沸かしてそういう準備してくれるとか、そういうふうな形で、学校の先生が動いてやるのでなくて、学校がそういう提起をして地域の力もかりていろいろな形で実行して子供に学ばせていくというような、こういった方法もきちんととりながら、学力向上に向けて、ただ単に学力を上げるためにどうするかだけでなくて、いろいろな方法を考えながら指導していく必要があるだろうと、このように私は考えるんですね。だからそういった取り組みなども含めてどのように仙台市としてやってきているのか、具体的にお示しをいただければと思います。 61: ◯学び連携推進室長  学力はもとより、生徒指導等も含めまして、まさに学校だけではなく、地域の力を生かしながらやっていくということが今求められているところでございます。  今、学校支援地域本部を核としながら学校と地域の連携を深め、地域の方の力を学校現場に生かすということを進めておりますが、逆に学校から今度は地域のほうに出向きまして、地域の方と触れ合うことによって自分のよさを認めてもらったり、多様な大人から認められてもらうことによって自信を深め、そして自己肯定を高めるというような、そういった取り組みも今展開しているところでございます。 62: ◯安孫子雅浩委員  私、昨年もこの委員会におりまして、きょう取り上げられている学力の育成については、そのもとになっているのがいわゆるこの3月に取りまとめた確かな学力育成プラン2018であって、その中から実際、具体的な取り組みとして、ただいま学力の育成というのがどのように図られているのかという部分の報告というふうにきょうは報告を伺っておりました。  今、他の同僚委員の質疑を聞いていて振り返ると、プランの策定のときにも議論としてあったのが、一つは家庭教育の環境ですね。教育環境教育環境というけれども、しかしそれというのは果たして学校教育の環境ばかりを言うのだろうかと。今本当に必要な教育の土台という言い方があったけれども、教育の土台という点においては、家庭環境なり家族教育、家庭教育というものがどうなんだというふうな議論がありました。そしてまた、なかなか自己肯定感がないというのが非常に大きな課題であるということは捉まえてプランの策定に至ったわけでありますから、肯定感の涵養という点についてもプランの中には通底しているというか、プランの土台をなしているものだというふうに私は理解をして、その上で、ただいまのところ学力がどのような定着をなされているのかというふうな報告というふうにきょうは理解をして聞かせていただいておりました。  せんだっては、委員長の御配慮によりまして実りある行政視察、ありがとうございました。  教育に関しては、石川県の県庁のほうにお邪魔しましたけれども、なるほど北陸の地方というのは高いんですね、ポイントが、標準学力検査でいっても。石川県の御報告でも6ポイントか7ポイント大体高いということで、前に福井県に行ったこともありますし、富山県もそうですけれども、なぜ北陸3県が基本的に学力ポイントが高いのかという背景をいろいろ考えると、当日、行政視察の中の質疑もありましたけれども、家庭教育がしっかりしているか、家庭がしっかりしているんですね。戸建て、持ち家率が非常に高いし、地域環境がいろいろな意味で歴史的な背景もあって整っているし、ですから学校教育云々ということの前に、家庭教育なり地域教育というもののネットワークの厚さなり土台の深さというものが、実は北陸の代表的な3県の教育の高さにあらわれていることを今回、石川県のお話もお聞きしながら改めて感じたところであります。  したがって、きょうの報告の中でも家庭や地域の教育環境の充実と学力の関係、私ここのスライドの部分が一番ポイントだろうというふうに拝見をしていたわけですけれども、その中における家族との良好な関係という点ですね。ですからやはり教育環境といったときに、学校にいる時間の長さと、それから土日休みでありますし、実際家の中にいる時間の長さということを考え、まして低学年であるならば、教育環境といったときに当然ながら家庭なり家族の中での教育環境がどうであろうかという点、そこを、では仙台市の教育委員会としてもどのようにサポートなり支援なりプッシュができるかということだろうし、それもまた、外縁では地域がということであると。その上で、このもとになっているプランも動いているというふうに私は理解をしております。  それで、私のほうで1点お尋ねをしたいのは、自己肯定感が低いというのは確かに大きなポイントなんですね、プランの策定の経過でもあったように。これの要因の一つに考えられるのは、やはり余りにも情報が過剰であると、情報過多になってしまっていると、子供の世界であっても。それは大変便利な情報通信機器がたくさんあって、手元にスマホがあって、このプラン自体がというか、この進捗管理そのものが東北大学との共同研究ということで報告がされておりましたけれども、本市の場合はまさに東北大の川島先生が非常に警鐘を鳴らしていただいております。スマホ依存ということについての警鐘を鳴らしておりまして、まさにそこの本市の教育ということになるわけでありますけれども、スマホによっての情報過剰というか情報過多で、余りにも情報があり過ぎて自分の存在がわからなくなるというか、本来知らなくてもいいようなことまで全部わかることによってかえって疑心暗鬼になってしまうというか、非常に情報過剰であるということが自己肯定感を低めてしまうと、マイナスに引っ張ってしまうということは事実としてあろうかと思います。そういった点では、この新たなプランを今進めているわけですけれども、その中においてスマホ依存に対する警鐘なり、先ほど来のお答えでは、さまざまな形で直接、間接的な教育環境の配慮という点で取り組みがあるということのお話もありましたけれども、スマホ依存に対する警鐘という点ではどのように今プランを動かしている中で担当のほうはお考えなのか、御所見を伺います。 63: ◯学び連携推進室長  スマートフォンの使用と学力の関係につきましては、東北大学との共同研究を行っておりまして、1日1時間以上スマートフォンを使用することにより、家庭学習の時間や睡眠時間の長さにかかわらず学力が低下するなどのことなどが明らかとなってございます。  こうしたことから、スマートフォンの適切な使用につきまして、児童生徒や教員を初め保護者に対してしっかりと周知を図り啓発していくことが重要であると認識しているところでございます。 64: ◯安孫子雅浩委員  ここはやっぱり相当深刻だと私は思います。先ほど、確かな学力とは何なのかというやりとりもありましたけれども、今、単なる情報であれば幾らでも簡単に指一本で入ってくるわけですよ。ただ問題は、言葉というか文言というか活字というか、そのことは幾らでも簡単に安易に年齢関係なく何のギャップもなく簡単に入ってくるんだけれども、しかし問題なのは、言葉なり文言なり物事の背景にあるもの、そのものが形成される今までの過程なり、あるいは先人の道筋なり歴史とか風土とかそういったものが実はほとんど無視をされてしまうと。単なる知識だけが羅列をされて、それでもう知っている、知ってないの世界で、ともするとペーパー上の成績優秀者が果たして社会人になったときどうかという大きな社会的な課題があるわけでありますけれども、ゆえに、小学校中学校のときには、本当の意味での確かな学力ですね、知っているということの意味が実は大きな誤りなんです、今の中で言うと。だから学校の先生なんかもよくいろいろ拝見していて思うのは、非常にやりにくい。一生懸命説明をしていったり新しいテキストに入るときに、知ってる知ってるという声がたくさん上がると。だからそれは簡単に入ってくるんだけれども、そういった情報は、ただ、本当の意味で学校の教育の場で時間をかけて一つ一つを習得をしていくということの知っているという意味と全然違うと。その物事のギャップが非常に大きいということは教育現場の方々からも拝見をしています。  したがって、私は改めて、確かな学力プランの中では、確かなとはっきり言っているように、本当の意味での確かな学力の涵養というものを仙台市の教育委員会が引っ張って伝えていただくということをぜひともお願いをあえて申し上げて終わります。 65: ◯委員長  ほかに質問等はございますか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 66: ◯委員長  なければ、これをもって委員会を閉会いたします。...