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  1. 仙台市議会 2018-07-04
    交通政策調査特別委員会 本文 2018-07-04


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                  ※会議概要 ◯委員長  ただいまから交通政策調査特別委員会を開会いたします。  本日は、説明員として都市整備局から関係職員方々に御出席をいただいておりますので、よろしくお願いいたします。  本日の日程は、お手元に配付の日程に記載のとおりであります。  まず、当局から地域の足の確保に向けた取り組み概要及び現状について報告をいただいた後に、前回お話をしておりましたが、お手元にお配りしております日程表のとおり、市内視察を行いたいと思います。市内視察出発時刻は午後1時30分を目途に考えておりますので、円滑な委員会運営に御協力をお願いしたいと思います。  それでは、協議に入ります。  地域の足の確保に向けた取り組み概要及び現状について、当局から御説明をいただきたいと思います。 2: ◯公共交通推進課長  それでは、資料1に基づきまして、地域の足の確保に向けた取り組み概要及び現状について御説明いたします。  本日は、委員長のお許しをいただいておりますので、前のスクリーンを使用して、恐縮ではございますが、着席して御説明させていただきます。なお、お手元資料スクリーンに映し出すものと同じものでございます。  本日は、3点御説明いたします。まず、せんだい都市交通プランにおける位置づけ、2番目といたしまして、坪沼乗合タクシー現状、3番目といたしまして、みんなでつくろう地域交通スタート支援事業概要について御説明いたします。  初めに、本市交通施策基本方針であるせんだい都市交通プランにおける位置づけでございます。  こちらにつきましてはこれまでもいろいろと御説明しておりますので、簡単に御説明いたします。  平成22年11月に作成いたしましたせんだい都市交通プランでは、本市都市交通にかかわる課題に対応するため、大きな三つの基本方針を掲げております。この基本方針もと、早期に取り組むべき交通施策を選定し、持続可能な都市構造形成に向けて展開していくこととしております。方針1に公共交通をさらに便利にします、方針2に都心の交通環境をもっと快適にします、そして、本日のテーマである地域の足の確保については、方針3に市民協働取り組み地域の足を確保しますと掲げております。この方針に基づき、市民皆様が暮らしやすいと感じるまちを実現するため、地域に根差した持続可能な地域交通確保に向けた取り組みを実施しております。  続きまして、坪沼乗合タクシー現状について御説明いたします。  太白区の坪沼地区は、東北自動車道仙台南インターチェンジ図面の右上のほうになるんですけれども、仙台南インターチェンジですね、こちらの南側に位置しておりまして、地域南側村田町と接しているところになります。写真のように三方が山に囲まれた地域でありまして、集落が図の斜線部のところに点在するような形で、左上写真ですと建物がございますけれども、このような形になっている地区でございます。  図の真ん中に青い線で示しておりますのは県道仙台村田線でございまして、こちらのほうが地域を縦断しているところになっております。平成18年4月までは、こちらの青い線の県道を民間のバス事業者村田町と仙台市内を結ぶ路線として運行しておりまして、そのバスを利用して小中学生通学の足としても利用されておりました。しかし、路線バスの廃止に伴い、通学地域の足を確保するために、平成18年5月から地域主体乗合タクシー運行しているものでございます。  次に、坪沼地区における市民協働による交通確保仕組みでございます。  地域住民で組織した運営協議会乗合タクシー運行するタクシー事業者運行契約を締結し、利用者移送サービスが提供されております。この真ん中図面でいいますと、左上利用者、右上が運行主体として地域タクシー事業者ですね。それで、左下のところが地域で組織した運営協議会という形になります。利用者の方が料金を支払うほか、地区の各世帯運営協議会利用登録料を毎年支払うことによって、運営が支えられております。利用者運行事業者運営協議会というその3者で、三位一体の形で運営をしております。それに対して、仙台市は運営協議会に対して財政面や技術的な助言などを行う支援を行ってきたものでございます。  次に、坪沼乗合タクシー運行状況停留所などの状況でございます。  真ん中図面の右上のほうに生出中学校正門という緑色で囲っているところがあるんですけれども、こちらを起終点といたしまして、基本的には時計回りのような形で運行しているというような形になります。それで、利用者小中学生利用者状況によりまして、途中、行き止まりの道路のような形ですね、行って戻ってくるとか、そういうこともございますけれども、基本的には右回り時計回りのような形で運行しているような状況になります。
     平成30年度は平日1日9便、1周約17キロの路線運行されております。運賃は1回の乗車で400円の定額料金で、そのほか回数券通学定期券も発行されております。車両は右上の写真に写っております10人乗りのワゴン車を利用しており、運転手を除くと乗車定員は9人になります。  本日は、この後、現地視察坪沼乗合タクシーのほうをごらんいただきますけれども、図で赤い線のところを縁取るような形で緑色になっている部分があるんですけれども、こちらのほうを今回通っていきたいというふうに考えています。済みません、資料の修正がちょっと間に合わなかったんですけれども、一部、若干ルートをもう少し追加した形で運行していただけるというふうに聞いております。  市民センター診療所前の停留所では、左上写真のように、市民センターの中に待合室を設けていただいておりまして、利用者がそこで待っていると乗合タクシー運転手が声をかけていただいて、それで乗車できるというような、そういうようなこともやっております。  次に、運営協議会概要を御説明したいと思います。  運営協議会は、坪沼乗合タクシー運営することのみを目的として、全町内会の会員をもって組織されております。地区町内会長や副会長のほか、学校関係として保護者代表の方が中心となって運営されております。仙台市は、オブザーバーとして運行事業者とともに会議に参加するなど、運営協議会に参加しております。毎年度5月に総会が開催され、一、二カ月に1回ぐらい開催される会議がございまして、そちらの中で毎月の利用状況報告収支改善に向けた取り組み運行便数運賃などの変更について協議をしております。  次に、乗合タクシー健全運営利用促進取り組みについてでございます。  運営協議会の健全な運営に向けまして、各世帯からの毎年1,500円の利用登録料もと基金が積み立てられ、運営資金が不足する場合などにおきましては、その基金を取り崩して運営が支えられている仕組みになってございます。  また、利用促進取り組みといたしましては、毎年度、小学生の入学や中学生の卒業を受け運行時刻を変更しておりまして、その旨を、乗合タクシーPRチラシを作成し、全戸に配布しております。平成29年度につきましては、10月にも回数券利用促進についてのチラシ全戸に配布するなど、利用促進に努められております。  次に、平成28年度収支状況でございます。  坪沼乗合タクシー収入は、左の棒グラフのとおり、小中学生通学定期代一般利用運賃を合わせた運賃収入が約6割近くを占めている状況になっております。また、これに市の補助金を充てましても一部運行経費を賄えなかったことから、平成28年度におきましては基金の一部を取り崩して運営しております。  続きまして、平成30年4月から開始いたしました、みんなでつくろう地域交通スタート支援事業概要について御説明いたします。  この事業開始しました背景といたしましては、他の自治体同様、本市におきましても公共交通サービスレベルが低い地域などで足の確保課題になっている中で、地域主体交通の導入に向けたノウハウを持ち合わせなかったり運行経費確保が難しいと思われるなどから、この事業を創設し、地域の足を図るものとしたものでございます。  地域の足の確保に向けた取り組みの基本的な考え方を二つ掲げております。  一つ目は、地域皆様中心という考えです。  持続可能な地域の足を確保するためには、地域のことを最も理解している地域皆様中心となって取り組んでいくことが重要であります。皆様地域交通をつくることで愛着が湧き、運営にかかわり、守り育てることで持続可能な運行につながっていくと考えております。  写真は、現在、宮城野区の燕沢地区皆様中心となって乗合タクシー運行に関する検討を行っている検討会の様子でございます。  二つ目といたしましては、地域皆様運行事業者仙台市の3者協働という考えを掲げております。  地域皆様は、地域課題の把握や合意形成運行計画策定並びに地域交通運営利用促進取り組みなどを行います。地域交通運行の担い手となる運行事業者は、地域に密着して安全・安心な運行地域皆様に提供していただきます。仙台市は、地域皆様に技術的な支援や財政的な支援を行い、運行事業者とは各種調整をしていきます。このような形の3者が協働取り組みを進めていくものでございます。  次に、支援内容でございます。  一つ目は、技術的な支援として運行計画策定支援です。  地域皆様によるルート停留所位置時刻表運賃などの検討において、仙台市が検討会に参加することはもとより、専門家を派遣し、専門的な助言や技術的な支援を行っていきます。ただし、路線や区域、運行時刻などにおいて路線バスと実質的に競合することのないよう配慮する必要がございます。また、運行計画とあわせて資金計画策定する必要がございます。  二つ目支援といたしましては、財政的な支援として試験運行実証運行に係る経費の一部を補助していくものです。  本事業は、図の赤点線で囲っている範囲で、ワゴンタイプセダンタイプなど比較的小さな車両を使用して不特定の方が乗り合って有償で運行される乗合タクシー事前予約が必要なデマンド交通などが補助を受ける対象としております。  次に、地域交通スタート支援事業が4月からこれまでどのような形の広報をしてきたかということについての御説明です。  まず、4月17日に市長記者会見を行いまして、事業開始を発表してございます。と同時に、ホームページに事業概要を掲載するとともに、事業紹介リーフレットを作成いたしまして、区役所や市民センターなどで配布を開始しております。5月の市政だよりのお知らせに事業内容を掲載しまして、その後、連合町内会長会議事業紹介し、その後、単位町内会長宛てリーフレットを随時送付している状況でございます。  また、ひとにやさしいまちづくり推進協議会総会地域包括支援センター職員研修において事業紹介し、今後も、地域懇談会などさまざまな機会を捉えて、事業紹介をしてまいりたいと考えております。  最後に、6月4日の記者発表により、本事業による最初支援団体であることを公表いたしました、宮城野燕沢地区交通検討会取り組みを一部御紹介いたします。  燕沢地区は坂が多く道路も狭いため路線バスが走っておらず、高齢者などの買い物や通院などの足の確保課題となっております。今後、同検討会では、7月に住民アンケートが実施され、その調査の結果や市が派遣する専門家助言を受けながら、8月に運行ルート停留所運行ダイヤ運賃などの運行計画が作成される予定になっております。その後、9月に交通事業者代表住民利用者学識経験者などの関係者で構成される地域公共交通会議での審議を経て、10月ごろの試験運行の実施を目指して現在活動されている状況でございます。  燕沢地区取り組みにつきましては、改めて後日の委員会で御報告機会をいただければと考えております。 3: ◯委員長  ただいまの説明に対しまして御質問等はありませんか。 4: ◯小野寺利裕委員  御説明ありがとうございます。  何点かちょっと確認させていただきたいんですが、1点目は、坪沼地区人口推移ですね、この辺をわかる範囲で結構ですのでお願いいたします。  2番目は、坪沼乗合タクシーの、平成18年の5月から開始ということなんですが、年々の利用状況推移ですね、これをお示しいただければと思います。  3点目が、この坪沼乗合タクシー課題について何点かお示しいただければと思います。 5: ◯公共交通推進課長  まず、1点目の人口推移ですけれども、申しわけございませんが、ちょっと人口についての資料を今持ち合わせてございませんでして、世帯数でいうと大体120世帯から130世帯のあたりでここ10年ぐらいは推移しているということで、世帯数自体は大きくそんなに変わっていないような状況にあると。大きく減っているような状況には今のところなっていないですね。  それで、済みません、2点目の利用者推移も、資料がちょっと手元にございませんでして、後ほどそれについては御報告させていただきたいと思います。  それで、3点目の坪沼乗合タクシー課題につきましてなんですけれども、資料の10ページですね、坪沼乗合タクシー収支状況で、先ほどちょっと御説明したんですけれども、今のところ運賃収入が大体6割ぐらいというふうに御報告させていただきましたけれども、その大部分小中学生による運賃収入になっているということになっております。それで、小中学生児童生徒数の増減によって、この運賃収入も増減していくという、そういうような相関関係がございますので、今後小中学生の減少が見込まれるという状況に、それははっきり今の段階でもわかっておりますので、そのときに、今後小中学生がどんどん減っていったときに、この運行についてどういうふうにしていくのかというのを、今、地域方々といろいろそれについて話し合っている状況になっています。ですので、小中学生の今後の動きに応じて乗合タクシーをどうしていくのかというのが、一番大きな課題というふうに認識しております。 6: ◯赤間次彦委員  みんなでつくろう地域交通スタート支援事業というのが宮城野区で今いろいろ進められていると。これは隣接地区で大分関心持たれているんですよ。そこで、さっきありました各連合町内会の正副会長会のところでお話をされたと。どれくらいの地区から相談があったのか。  それから、この事業をやっぱり皆さん関心で、きょういろいろこの中にもずっと携わっている辻委員とかいらっしゃいますし、その隣接関係でこの事業を注視している地区も、ちょっと関係ある我々もいるのですから、これというのは、スタートした後にこの中で完結するという今考えなのか、あるいは、これがうまくいけばどんどん広げて、隣接する地区からも要望があればいろいろ連携をとりながらやっていけるものなのか、これはやってみないとちょっとわからないと思うんですけれども、その辺はどうなのか。というのは、一番最初に言いましたとおり、やっぱり交通関係で悩んでいる地区というのはかなりあるんですよ。だから、こういうものを物すごく今注視しているので、例えば延伸できないのかとか、いろいろ我々のところにあるものですから、その辺というのはどういう考えを持たれているのか。まず、これやってみないとわからないんだけれども、言い方はちょっと悪いんですけれども、ぜひ成功させて、これが広がればいいなと思っている一人なものですから、その辺のお考え。  だから、一番最初は、どれくらいの町内というか地区からこれについて関心というか相談が来ているのかと、これからの考え方、この2点だけ教えてください。 7: ◯公共交通推進課長  資料の16ページにも書いておりますけれども、5月9日にまず市の連合町内会長会正副会長会紹介いたしまして、その後、11日以降、各区連合町内会に御説明させていただいたような状況になっておりまして、その各区連合町内会定期総会などで御紹介したときに幾つか、数については大体五、六地区町内会長さんから、その場では問い合わせを実際受けております。それについては、ちょっと詳しいお話はなかなかその場では差し上げられなかったので、後日御相談いただければという話はしておりますけれども、実際に公共交通推進課のほうにちゃんとした問い合わせをしたりとか、どういうふうに進めたらいいのかとか、そういうような感じの相談というのは今のところ来ていないような状況になっています。ただ、問い合わせ幾つかあるので、今後、その地域方々お話をして、実際に相談していただけるところも幾つかあるのではないかというふうに考えております。  それで、他の地区への展開なんですけれども、一つは、こういう地域交通運行するに当たって、やっぱりある程度地域まとまりがある地域でやるというのがまず一つ条件になりますので、今回の燕沢地区につきましては、燕沢連合町内会のほうがこちらについては町内会全体でこういう地域の足の確保課題だということで、このまとまりでやっているというのがございますので、地区によってはこのまとまりがもうちょっと大きいのになったりとか、小さいのになるというのも考えられると思います。それは多分各地区に応じてそれぞれにその大きさとかが変わってくると思いますので、一概にどういうような、このくらいが適切とかというのはなかなか申し上げにくいんですけれども、その地区に応じてやっていくような形になると思います。  それで、燕沢地区隣接しているほかの地区との例えば連携とかというお話なんですけれども、これにつきましては、連携できる場合は連携するし、連携できなければ連携していけないとしか、多分申し上げられないと思うんですけれども、じゃあどういうときが連携できるのかということなんですけれども、それは恐らくその利用目的とか、例えばその目的地とかが一緒に考えられるとか、多分そういうときであれば連携できるでしょうし、やっぱり目的地とか運行する時間帯とかが、何か目指している方向が違うとか、そういう場合は隣接している地区でも、それは連携できないというふうになると思います。ですので、やはりその地区方々がどういうことを目的として運行を目指していくのかによって、そこら辺の連携の仕方は幾らでもあると思います。  それで、燕沢地区につきましては、連合町内会のほうの考えといたしましては、今のところ高齢者の移動ということを目的として考えておりますので、運行する時間帯も通勤通学時間帯を余り、そういうのを外して日中をメーンとして、それで目的地といたしましても高齢者の方が利用されるような、例えば市民センターとか、そういうところを目的地として設定しているような状況になっております。 8: ◯委員長  大変関心ある部分でたくさん質問したいんだと思いますけれども、一応30分ということでございますので、申しわけございません。よろしくお願いします。  次に、次回の委員会についてでありますが、視察の後の意見交換ということで、年間開催日程に基づきまして8月24日金曜日午後1時から開催したいと考えておりますが、よろしいでしょうか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 9: ◯委員長  それでは、そのようなことでお願いいたします。次回は他都市視察等を踏まえた委員相互意見交換を予定しておりますので、よろしくお願いいたします。  なお、他都市視察についてでありますけれども、事前皆様には日程だけお知らせいたしましたが、日程は7月24日火曜日及び25日水曜日、視察先は山口市及び広島市において公共交通政策地域交通取り組みについて調査したいと考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。  そしてまた、議長に対して、委員の派遣の申し出をしたいと思っておりますので、よろしくお願いをさせていただきます。  以上で予定しておりました日程を終了いたしますけれども、特別何か御発言等がありましたら、お願いいたします。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 10: ◯委員長  それでは、大変申しわけございません。なければ、以上で交通政策調査特別委員会を閉会といたします。...