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  1. 仙台市議会 2017-12-20
    都市整備建設委員会 本文 2017-12-20


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                  ※会議の概要 ◯委員長  ただいまから都市整備建設委員会を開会いたします。  それでは、審査に入ります。  本委員会において審査を行います議案は6件であります。  まず、審査の方法についてお諮りいたします。  審査の順序は、お手元に配付の審査順序表のとおりの順とし、順次質疑を行い、質疑終了後、決定に入ることにいたしたいと思いますが、そのうち第131号議案から第133号議案までの工事請負契約の締結に関する件の一部変更に関する件はいずれも関連がありますので、一括して質疑を願いたいと思いますが、これに御異議はありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 2: ◯委員長  御異議なしと認め、ただいまお諮りした方法により審査を進めることといたします。  なお、議案審査終了後、所管事務について当局からの報告及び質問等を行いますので、よろしくお願いいたします。              《付託議案の質疑について》  それでは、これより付託議案審査に入ります。  まず、第130号議案仙台地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例について、質疑を願います。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 3: ◯委員長  終了いたしました。  次に、第131号議案から第133号議案までの工事請負契約の締結に関する件の一部変更に関する件について、質疑を願います。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 4: ◯委員長  終了いたしました。  次に、第138号議案指定管理者指定に関する件について、質疑を願います。
    5: ◯佐々木心委員  第138号議案について、確認を込めて質問をしてまいりたいと思います。  この議案は、仙台海岸公園乗馬場指定管理者候補指定でございます。この法人については、東日本大震災当時も指定管理をしておりました。過去を振り返りながら、確認を込めて質問をしてまいりたいと思います。  この該当法人は、当時、東日本大震災時、55頭の馬を飼育されたというふうに認識しております。あの未曽有の災害で当時御苦労があったことは、指定法人としては本当に御苦労があったんだなということも冒頭お伝えしたいと思います。  その中で、残念ながら亡くなった馬の命がございます。55頭中19頭が死亡となりました。この19頭のうち、この19頭が適切に埋設されたのかを確認したく、伺ってまいります。  実は、この19頭中15頭分の埋葬許可は4回にわたり、当時申請が行われております。この埋葬許可について、この19頭中15頭は申請をされておりますが、数の合わない4頭分について許可を取らず、埋葬したのかということも含め、確認をしていきたいと思います。  まず、そのことについての事実関係は御当局は御認識でしょうか、伺います。 6: ◯公園課長  津波で死亡いたしました馬の処理について、私どもも当時の指定管理者であったクレインヒアリングを行っております。その中では、15頭は馬術場の敷地内に埋却処分をし、残りの4頭については行方不明の状態であるという形での報告を受けております。 7: ◯佐々木心委員  行方不明ということで報告を受けているということでございましたが、我々も当時の方、そして関係者の方からお声を聞き、ヒアリングをしておりますが、4頭のうち2頭、その敷地内から出られて、2頭については確認をしていると聞いておりますけれども、その辺の答弁のずれがあるので、ちょっとその辺については確認していきたいと思います。  まず、敷地外に出た2頭についてはどのような御認識かをお伺いいたします。 8: ◯公園課長  私どももクレインから、それからまた別の第三者からもお話を伺っているところでございまして、その中では17頭が馬術場の敷地の中に埋却されていて、残りの2頭が敷地外に埋却をされているというようなお話も伺っているところでございます。この敷地外の2頭については、当時、震災瓦れきの処理を行っておりましたけれども、その処理業務の中で、処理行為の中で発見された場所に埋設されたと伺っております。 9: ◯佐々木心委員  民有地に2頭ということも当局、そして法人から報告を受けて確認をしたということでございます。当然、敷地外に出たということでございますので、民有地でございます。その民有地所有者について確認をしたのかということを伺ってまいりたいと思います。 10: ◯公園課長  馬術場敷地外に埋却された馬ですけれども、その埋却の正確な位置を特定することができません。ある程度の範囲は聞いておりますけれども、正確な位置が特定できないので、その所有者についての確認は行っておりません。 11: ◯佐々木心委員  当然ながら、東日本大震災、あの混乱の中でありましたので、そういったところも多少はやっぱりあったのかなということは御認識をいたします。  敷地内の2頭について、19頭中15頭は適切に埋葬されていると、申請を受けていると。2頭については民有地外だったので、どこに埋葬されたかわからない。残りの2頭について、敷地内にいたはずなんですけれども、ここに対しての適切な処理がなされていないのではないかなという疑問がありますので、その2頭についてどのようにしたのかをお伺いしたいと思います。 12: ◯公園課長  15頭と17頭の差、その2頭でございますけれども、これはクレインからの報告、それから埋却の許可からいたしますと15頭ということになりますが、また別の第三者からのお話ですと17頭ということで、2通りの状況が今確認されているというところでございまして、私どもとしても今その事実を確認するすべがないといった状況でございます。 13: ◯佐々木心委員  もともとの19頭の根拠という話になってきたかと思うんですが、ちょっとここで当時の資料を示したいと思うんですけれども、当時の資料で大変恐縮なんですが、19頭死亡と、36頭が生存していますよという、しっかりホームページに記載されているんですね。ただ、時間がたって、じゃあその19頭が本当に正しかったのかというのを今検証しているということで御答弁をいただいておりますが、要は馬の命でも命は命ですよ。しっかり埋葬する、そしてあのときの東日本大震災、本当に馬も混乱して逃げている状況だったと思うので、そこについての該当法人の法的な責任はあるのではないかなということは指摘をさせていただきます。  そして、この該当法人管理監督するのが行政の仕事だと思っております。この業者指定透明性入札制度の適正の観点から質問をしていきたいと思います。  当時、馬の埋葬された15頭の分については4回に分けて申請をしておりますけれども、その4回に分けて埋葬された部分については、現地に行って確認をしたのかをお伺いしたいと思います。 14: ◯公園課長  15頭の埋却につきましては、公園を管理する若林区の公園課、それから本庁建設局公園課に報告がございました。また、埋却後の報告も写真をつけた形で報告を受けておりますが、当時、現地に行って職員が確認をしたかどうかというのは、ちょっとその行為については確認がとれておりません。 15: ◯佐々木心委員  当時、本当に混乱した、何度でもお伝えしたいとは思うんですけれども、その中で何でこんなことを伺ったかというと、そういう適正に申請された部分については、県の条例では、本市については該当外なんですけれども、現地を確認しなきゃいけないという規定があったので、本市はどのように対応したのかなということでお伺いをさせていただきました。  次にですが、この業者、10月にコンペを行ったと伺っておりますが、その入札に参加した業者数についてお伺いしたいと思います。 16: ◯公園課長  指定管理の公募に当たりましては、当該法人のほかにもう1者、応募がありました。合計2者の応募でございました。 17: ◯佐々木心委員  2者あったということでございますが、この今回議案に上程されている業者については、冒頭伝えましたが東日本大震災のときから指定をしている業者というふうには認識をいたします。  この業者、震災以降、契約が満了している状況で新たに今回指定をして、来年の4月1日から管理をするというような中身については承知をしているところでございますが、入札決定して、その後、当然我々議会に諮って正式に決定していく段取りをちょっと無視しているんじゃないかなという懸念があるので、その点について伺っていきたいと思います。  この業者は、コンペ終了後、ホームページ郵便物において、また街頭活動において、今度4月1日から乗馬場を再開しますよという営業活動をされているということについての御認識はありますか。 18: ◯公園課長  私どももそういったお声を聞いたものですから、当該団体に確認をいたしました。また、ホームページなども確認をいたしました。それによりますと、団体では勧誘については確かに行っているようですけれども、海岸公園馬術場管理するという形での勧誘は行っていないという回答でございました。ただ、その勧誘の書類の中に、海岸公園馬術場というのが、その団体が経営している幾つかのクラブの中に海岸公園というのが残ってしまっていたと。以前、指定管理を受けていたときのものが消去されずに残っていたのかもしれないということは聞いております。また、ホームページにおいても同じような形で海岸公園という当該団体管理するものが残ってしまっていたといったところがございましたので、これについてはすぐに消去させるように指導をいたしました。 19: ◯佐々木心委員  指導していただいたということで、監督管理を行っているよということでございますが、震災以降、契約が満了というふうにざっくり期間を指定しませんでしたので、いつ契約が終わったのかをお示しください。 20: ◯公園課長  平成27年3月31日でございます。 21: ◯佐々木心委員  この該当法人は平成27年に契約を満了しているということでございますけれども、要はこの業者は契約が終わったにもかかわらず、数年間そのまま放置してきたという事実でございます。そこについては当然、業者も悪いですし、監督責任をする当局も悪いと思っておりますけれども、その辺についての監督管理についてはどのような御認識かについて伺いたいと思います。 22: ◯公園課長  施設の管理者として、適切に指導しなければいけなかったと考えております。 23: ◯佐々木心委員  本当に適宜対応しなければいけない、そしてこの議会から承認を受ける前からその事業者さんは民営でやっているというところでの営業活動をしていたんだよという、いわゆる逃げ道にも聞こえるような、ただ一方で公共の部分で運営をする部分についても記載している事実があるので、それは我々を、議会を軽視していることにもつながるのかなとも思っております。  そういった意味で、この業者が本当に適宜、適切なのか、再度時間をかけて調査をするべきかなとも思っているんですが、その辺についての御認識はいかがでしょうか。 24: ◯建設局長  今、佐々木委員からありましたように、今回の指定管理者の候補になった団体につきまして、営業活動等、期間が過ぎたにもかかわらずというような中でそういった印刷物等に記載が残ってしまって、またホームページ等、そういう部分では市民の方々に対しても誤解を招く行為をした。そしてまた、それを監督すべき我々も、そこの部分を全部しっかり本当は監督するところを気づかないでしまったという部分については大変申しわけなく考えております。  そういった中ではございますが、今回の指定管理の選定に当たりましては、指定管理委員会を外部の方も入れて、そして選定内容等も審議した中で、その中で最終的に御審議をいただいて、今回、先ほど冒頭、課長から話がありましたけれども2者からの応募があった。2者からそれぞれいただいたプレゼンテーション内容等十分審査をした中で、そうしたところを明らかに、甲乙がはっきりするような実は結論が出ておりまして、それでその中で今回の出させていただいたところについていえば、過去の部分はありますけれども、指定管理をやっていく上でそれだけの技量が十分あると認めたものですから、今回ぜひその部分ということでお諮りをさせていただいているところでございます。 25: ◯佐々木心委員  私も冒頭から伝えているとおり、あの東日本大震災の混乱時でございました。私自身のことを言って大変恐縮なんですが、私、午年でして、馬が好きなんですよ。本当に4月1日に再開をしていただきたいんですよ。ただ、それを適正な業者であるということはやっぱり厳しく指摘をしていかなければいけないと思っております。  公的な施設について名前を使うというのは、我々、ネーミングライツのところにも反するのではないのかなとも思っております。ネーミングライツをしている事業者さんは、高いか安いかは別として、適宜お金をお支払いしていただいて公金として納めていただいて成り立っているものでございます。そういったところからも観点が、そして認識がずれているんじゃないかなということを厳しく最後に伝え、質問を終わりたいと思います。 26: ◯すげの直子委員  私からも質問をさせていただきます。  この議案海岸公園の一部(馬術場を含む)を株式会社乗馬クラブクレイン指定管理者として指定するという件について私からもなんですけれども、今のやりとりをお聞きしたところで、2者から応募があって、十分審査をしてきた中で、結論としては何かクレインさんのほうが優位であるということで結論がはっきり出た部分もあったので選ばれたんだという御説明があったんですが、私からも、この事業者が選ばれた経緯というか、その理由というか、2者応募があって、なぜこちらが選ばれたのかというところを伺いたいと思っていたんですけれども、もう少しお聞きできるのかどうか、お伺いします。 27: ◯公園課長  業者の選定につきましては、民間委員3名と市職員3名の計6名からなる建設局指定管理者選定委員会において、書類審査及びプレゼンテーション面接審査を経て指定管理者候補者を選定したところでございます。  選定理由といたしましては、当該団体馬術場指定管理者として行う管理運営の内容を十分に理解するとともに、実績に基づく具体的な提案がなされており、収支計画にも寄与する自主事業の提案、馬、馬場等管理に関しての経験に基づく信頼性の高い提案が評価されたものでございます。 28: ◯すげの直子委員  その2者で比べて、今お示しいただいたところで、全体としてクレインさんのほうがすぐれているということだったのか、それとももう1者のほうはとてもここの部分で何か、先ほどのほかの委員に御答弁いただいたところを聞くと、もう1者のほうがどうしてもここでもうできないというところがあってクレインさんになったのかというところなんかはもう少しお聞きできるんでしょうか。 29: ◯公園課長  審査の中の細かな内容については公表していないところですけれども、総合的に今回の当該団体が評価が高かったという内容でございました。 30: ◯すげの直子委員  何か先ほどお聞きしていると、結構大事なところで差が結構あった部分があるというような御答弁があったような気がしたんですけれども、その辺どうなのかなと思ったものですからお伺いいたしました。  先ほどもいろいろその事業者について質問があったんですけれども、代表質疑の中でもうちの会派としても以前の運営のあり方について市民の方からも声が上がっていたということで、馬と触れ合ったり、乗馬体験を市民の方がするという際に、1回乗れるけれども、2回目以降はクラブ会員にならなければ乗馬できないという状況だったわけですね、前の運営が。それがやっぱり市の施設としてそういうことでいいんだろうかという疑問の声がたくさんあったわけなんですけれども、この点は何か改善されるというような御答弁もあったんですが、今回はどういった料金でやれるようになるのかとか、どういう事業展開事業者は提案されているのかということでお聞きしたいと思います。 31: ◯公園課長  当該団体からの提案書には、例えば引き馬による乗馬体験は1回当たり800円程度となっております。そのほか、事業展開として、小学校低学年以下を対象としたポニー触れ合い体験子供乗馬教室、あるいは流鏑馬といった内容の自主事業も提案されておりまして、回数等の詳細については今後の協議の中で検討してまいります。 32: ◯すげの直子委員  事業者自主事業で行っていくというものではあるんですけれども、やはり先ほど申し上げました市の施設で市民の方が利用する際のことになるわけですね。なので、事業者の方々にも公の施設であるという認識に立って、より市民が利用しやすいように努力していただくという必要があると思います。こうした視点もぜひ大事にしながら、市も協議に当たっていただきたいと思いますけれども、最後にお伺いします。 33: ◯建設局長  今回の馬術場での、いわゆる市民の方々にも気軽に使っていただけるような、そういった内容につきまして今、課長からも答弁がありましたように、今回の指定管理に当たりましての提案の中で自主事業として種々挙げていただいております。提案をいただいた中身につきましては、本議会でも私のほからも答弁させていただきましたけれども、しっかりと市民の方々に開かれた、そういった運営がしっかりなされるように、我々といたしましてもしっかりとその辺のところは協議をして、またしっかり監督責任も果たしてまいりたいと考えております。 34: ◯委員長  ほかにございませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 35: ◯委員長  終了いたしました。  次に、第145号議案市道路線の認定及び廃止に関する件について、質疑を願います。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 36: ◯委員長  終了いたしました。  以上で全議案に対する質疑を終了いたしました。             《付託議案の決定の審査について》  それでは、これより付託議案の決定を行います。  決定の審査は、審査順序表のとおり、順次、討論、採決を行いたいと思いますが、これに御異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 37: ◯委員長  御異議なしと認め、ただいまお諮りした方法により審査を行います。  なお、要望事項等につきましては、これらの議案の決定が全て終了した後に一括して確認をしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  それでは、まず第130号議案仙台地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例について、討論はありませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 38: ◯委員長  討論なしと認めます。  採決いたします。  第130号議案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 39: ◯委員長  御異議なしと認めます。  よって、本案は原案のとおり決定いたしました。  次に、第131号議案工事請負契約の締結に関する件の一部変更に関する件について、討論はありませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 40: ◯委員長  討論なしと認めます。  採決いたします。  第131号議案は原案のとおり決することに御異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 41: ◯委員長  御異議なしと認めます。  よって、本案は原案のとおり決定いたしました。  次に、第132号議案工事請負契約の締結に関する件の一部変更に関する件について、討論はありませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 42: ◯委員長  討論なしと認めます。  採決いたします。  第132号議案は原案のとおり決することに御異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 43: ◯委員長  御異議なしと認めます。  よって、本案は原案のとおり決定いたしました。  次に、第133号議案工事請負契約の締結に関する件の一部変更に関する件について、討論はありませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 44: ◯委員長  討論なしと認めます。  採決いたします。  第133号議案は原案のとおり決することに御異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 45: ◯委員長  御異議なしと認めます。  よって、本案は原案のとおり決定いたしました。  次に、第138号議案指定管理者指定に関する件について、討論はありませんか。 46: ◯野田譲委員  先ほどの質疑と答弁を聞いておりまして、これはやっぱり慎重に決めていかなければいけないなという思いで、やっぱりこれは継続でお諮りいただければと思いますが、よろしくお願いいたします。 47: ◯委員長  それでは、継続審査についてお諮りいたします。  第138号議案継続審査とすることに御異議はありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 48: ◯委員長  御異議なしと認めます。
     よって、本案は委員長により議長に対して閉会中の継続審査を申し出ることに決定いたしました。  次に、第145号議案市道路線の認定及び廃止に関する件について、討論はありませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 49: ◯委員長  討論なしと認めます。  採決いたします。  第145号議案は原案のとおり決することに御異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 50: ◯委員長  御異議なしと認めます。  よって、本案は原案のとおり決定いたしました。  以上で全議案に対する決定を終了いたしました。 51: ◯委員長  この際、これらの議案に対する要望事項等がありましたら、お願いいたします。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 52: ◯委員長  なければ、以上で付託議案審査を終了いたしました。                《所管事務について》 53: ◯委員長  次に、所管事務についてであります。  まず、都市整備局より報告願います。 54: ◯都市整備局長  それでは、私のほうより都市整備局に関する2件の報告についてでございます。  初めに、仙台市荒井土地区画整理事業竣工式展の開催について、口頭で恐縮でございますが、御報告を申し上げます。  荒井土地区画整理事業は、昭和61年に事業計画決定を行った事業でございます。この間、東日本大震災の影響もございまして、大変長い約30年という時間を要したところでございますけれども、本年9月に換地処分公告を行い、基盤整備が終了いたしたところでございます。これまで事業に御協力いただきました方々に感謝を申し上げる機会といたしまして、議員の皆様を初め、事業に関係の深い方、また地域の方々をお招きいたしまして、来年2月8日木曜日の午後2時より地下鉄東西線荒井駅のそばにございます仙台ギグスにて竣工式典を開催することといたしたところでございます。委員皆様方におかれましては、詳細が決まり次第、案内状をお持ちしたいと考えておりますので、ぜひともお忙しいとは存じますが、ご臨席を賜りますようお願いを申し上げます。  次に、資料1、杜の都景観重要建造物等指定についてでございます。  杜の都景観重要建造物等は、景観形成に重要な役割を果たしております建築物等につきまして、所有者の方の同意を得た上で本市が指定するものでございます。このたび、若林区南材木町にございます旧針惣旅館、さらには青葉区堤町にございます佐大商店登り窯の2件を本日付で指定することといたしました。今後は、保全活用を図っていくとともに、地域の資源として積極的に紹介してまいりたいと考えてございます。  詳細につきましては、資料1に基づきまして都市景観課長より御説明いたします。 55: ◯都市景観課長  杜の都景観事業建造物等とは、杜の都の風土を育む景観条例の景観7方策の一つで、杜の都の風土を醸し、周囲の環境と調和している歴史的文化的建造物、工作物などを、所有者の同意を得て指定するもので、これまで5件指定してございます。昨年より所有者等の意向を再確認したところ、2件の所有者から指定への同意をいただき、このたび追加指定するものでございます。  旧針惣旅館は、旧奥州街道の南材木町で戦前から昭和62年ごろまで旅館業を営み、多くの文人、墨客が滞在しております。店蔵は明治中期、主屋は昭和7年につくられたものでございます。  佐大商店登り窯は、堤焼きで有名な堤町で唯一残る登り窯で、大正7年に築造されたものでございます。東日本大震災で大きな被害を受けましたが、多くの市民ボランティアによって復元され、その活動は都市景観大賞を受賞しております。  今後はパンフレットなどで広く周知するとともに、所有者の御協力をいただきながら、保全や活用に努めてまいります。 56: ◯委員長  ただいまの報告に対して、質問等はございませんか。 57: ◯佐藤幸雄委員  今お話がございました、杜の都景観重要建造物の指定についてお伺いさせていただきます。  この事業を行うに当たりましては、保存していくためにそれなりの費用が伴うと認識しますけれども、維持管理の費用について、今後どのように進めていかれるのか、まずお伺いしたいと思います。 58: ◯都市景観課長  杜の都景観重要建造物等指定いたしますと、外観の修繕に係る費用の一部を本市が助成できる制度がございます。所有者の方から申請をいただければ、修繕に要する費用の2分の1、かつ木造の場合は上限が500万円、非木造の場合は600万円を予算の範囲内で助成いたします。 59: ◯佐藤幸雄委員  今お話、るるありましたけれども、過去にこの資料を見ますと、お取り組みをされているとは思いますので、その際過去に取り組まれた維持管理の手法等、どのように予算を確保して進められたのかお伺いいたします。 60: ◯都市景観課長  外観の修繕を行う前年度の予算要求時までに、所有者から保全助成金交付申請書を提出していただき、内容を精査した上で予算を確保しております。 61: ◯佐藤幸雄委員  この制度を進めていくには、今お話がありましたけれども、きちんと予算を確保していく中で保たれていくということで、予算確保が最大の課題であるかなと認識を今しております。しっかりと予算措置をしながら、この事業については進めるべきと願うところですけれども、最後に予算措置の進め方のお取り組みについてお伺いいたします。 62: ◯計画部長  杜の都景観重要建造物等指定は、景観条例に基づく景観7方策の一つをなす重要な取り組みでございます。  一方で、建造物等の維持管理に多額の経費を要しますことから、一部助成により市の責任を果たすことも必要なことと考えております。歴史的、文化的な建造物等を保全整備し、後世に引き継ぐことは大変重要でありますことから、本市といたしましてもしっかりと予算を措置してまいります。 63: ◯委員長  ほかにございませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 64: ◯委員長  なければ、次に建設局より報告願います。 65: ◯建設局長  建設局からは資料2、南蒲生浄化センター1号汚泥焼却炉内の火災について御報告いたします。  12月9日土曜日午後7時50分ごろ、南蒲生浄化センターの下水汚泥を処理する1号汚泥焼却炉施設において火災が発生いたしました。幸い人的被害はなく、また下水処理は通常どおり行うことができており、市民の皆様の生活に直接的な影響は出ておりませんが、このたびのことで市民の皆様に大変御心配をおかけいたしましたことにつきまして、深くおわび申し上げます。  詳しくは、南蒲生浄化センター所長より御説明申し上げます。 66: ◯南蒲生浄化センター所長  それでは、私のほうから資料2に基づきまして、南蒲生浄化センター1号汚泥焼却炉内の火災について御報告いたします。  初めに、発生の日時及び発生場所について御説明いたします。資料の1と2をごらんください。12月9日土曜日の午後7時50分ごろに運転管理委託業者が火災の発生を確認しております。発生場所は南蒲生浄化センターにある1号汚泥焼却炉施設内でございます。  次に、火災の状況でございますが、3をごらんください。  火災の発生した施設は1号汚泥焼却炉に設置してございます過給機付近が燃えているような状況でございました。こちらの過給機は焼却炉本体に温めた空気を送るための装置でございます。平成29年1月に焼却炉の省電力化を目的とした共同研究のために設置された機器でございます。共同研究の相手側は、株式会社クボタ、メタウォーター株式会社、日本下水道事業団の3社となっております。  共同研究の成果でございますが、これまで焼却炉で大きな電力使用料となっている焼却炉本体に空気を送る誘導ブロアと言われるものなのですが、そちらの電力使用料をおよそ5分の1まで削減できるデータが確認されております。  次に、被害の状況でございますが、過給機にとりつけられた配管の溶接が一部破損しており、この周辺で火災が発生しました。なお、この配管は空気余熱機で約500度に熱せられた空気を焼却炉本体に送るものでございます。火災は、運転管理支度業者が消火作業を行いました。また、人的被害はございませんでした。  続きまして、この火災の原因でございます。4をごらんください。  資料では、焼却炉及び周辺の温度が低下するのを待って、消防の詳細な現場検証が行われることとなっておりますが、12月15日、先週の金曜日でございますが、消防の最初の現場検証がございました。しかし、現時点でも出火原因の特定には至っておらず、原因の究明にはもう少し時間がかかる見込みでございます。今後、消防による火災の原因が特定されましたら、共同研究の関係者においてもその確認を行い、再発防止対策を検討したいと思います。  次に、運転停止による市民生活の影響です。5をごらんください。  現在、汚泥の処理については、ほかの焼却炉を使用するほか、汚泥を脱水した状態で処分するための準備を行っております。なお、水処理施設は通常通り運転されておりますので、市民の皆様には通常どおり下水をお使いいただける状況でございます。  最後に、消防署からの命令書及び警告書の内容について御説明いたします。6をごらんください。  このたびの火災により12月11日付で命令書及び警告書の交付を受けております。  命令書の内容でございますが、危険要因が排除され、安全が確認されるまで1号焼却炉を使用しないこととされております。なお、この命令は12月18日に災害発生の危険要因だった過給機が取り外され、危険性がなくなったことを受けて解除されております。今後、1号汚泥焼却炉の運転再開に向けて消防との協議を進めてまいります。  また、警告書については、過給機の防音のために後から設置した囲いの部分について、消防法の許可を受けていなかったこと、そして火災確認後、消防への速やかな通報がなされなかったことの二つについて交付されております。  なお、消防法の許可を受けていなかったことに対しましては、消防との協議の中で整備してまいります。また、火災の通報のおくれに対しましては、運転管理委託業者及び浄化センターの職員につきまして、12月11日に消防計画に基づく火災時の連絡等について周知徹底を図ったところでございます。  今回、火災が発生し、皆様に御迷惑をおかけしたこと、おわび申し上げます。今後、再発防止に努めてまいります。 67: ◯委員長  ただいまの報告に対して質問等はございませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 68: ◯委員長  次に、交通局より報告願います。 69: ◯交通事業管理者  交通局からは2件の報告でございます。本年10月の当委員会では、自動車運送事業経営改善計画に基づく各般の取り組みの基本的な考え方や検討の方向性を御報告申し上げたところでございますが、本日はその具体的な内容につきまして御報告を申し上げたいと存じます。  初めに、平成30年4月、来年4月に実施を予定している市バスダイヤ改正について、その概要をお手元の資料3に基づき自動車部輸送課長より御説明申し上げます。  次に、平成30年、来年10月に実施を予定している市バスの運賃制度の見直しについて、その概要をお手元の資料4に基づき、総務部経営企画課長から御説明申し上げます。 70: ◯輸送課長  来年4月に実施を予定する市バスダイヤ改正の概要等につきまして、資料3により御説明申し上げます。  初めに、1、市バスダイヤ改正(1)の基本的な考え方につきましては、10月の本委員会で主な取り組みの検討方向として御説明申し上げておりますが、改めて御説明させていただきます。  1点目として、運行経路の見直しによる効率化でございます。他の系統と重複区間があるものや、需要が少ない区間を運行する系統の経路の見直しを行うものです。これにつきましては、(2)運行経路の変更等の中で詳しく御説明を申し上げます。  2点目としては、需要動向に応じた便数調整でございます。便数調整につきましては、経営改善計画の計画期間であります平成33年度までの期間において、段階的におおむね5%程度減便することとしており、今回はその半分程度を実施するものです。朝夕のラッシュ時間帯、日中、深夜帯など、それぞれの時間帯において利用実態に応じた便数調整を行います。これにつきましては、(3)便数調整及び(4)系統の廃止の中で御説明申し上げます。全体の運行便数は今後の作業で微調整を実施することもあり、予定の数字ですが、2.4%の減としております。  次に、運行経路の変更等についてでございます。ここからは5ページ、附属の図をごらんいただきたいと思います。  最初は、南小泉線、系統変更図1)及び2)でございます。仙台駅方面への直通系統について、薬師堂駅と若林区役所の両方を通る赤の点線の経路としておりましたが、所要時間短縮のため、青の実践のとおり薬師堂駅を経由しない経路に改めるものでございます。  次に、ページをめくっていただき、大和町線、系統変更図3)です。こちらも仙台駅の直通系統について、赤の点線のように薬師堂駅と若林区役所の両方を通る経路としておりましたが、所用時間短縮のため、若林区役所を経由しない青の実線の経路に改めるものです。また、荒町の運行便数は別な系統で補いまして、現行どおりとする予定でございます。  次に、恵和町線、系統変更図4)でございます。緑の実線の恵和町線と赤の実線の緑ケ丘線はそれぞれに運行経路が重複しておりますので、日中時間帯の恵和町線を青の実線のように八木山動物公園駅まで延伸することにより、サービス向上及び重複の解消による効率化を図るものです。  次に、ページをめくっていただき、南小泉線、系統変更図5)です。赤の点線で示した霞の目から薬師堂駅に向かう系統に関し、所要時間短縮のため、青の実線のように経路を変更するものです。若林区役所へは、先ほど御説明した5ページ、系統変更図2)の系統が御利用いただけることとなっております。  次に、中山・川平線、系統変更図6)です。西勝山を経由する系統について、赤の点線部分、地下鉄北仙台駅の駅前広場を経由しないことで所用時間の短縮を図るものです。  次に、ページをめくっていただき、四郎丸線、系統変更7)です。応急仮設住宅の設置により、一部系統の経路を赤の点線のように運行しておりましたが、その廃止に伴い、青の実線のように他の系統と同じ運行経路とするものでございます。  次に、福田町四丁目線、系統変更図8)です。緑の線が薬師堂駅と荒井駅を自動車団地経由で運行している路線ですが、日中は自動車団地などの工業地域の利用がほぼないため、日中の運行を取りやめます。また、赤色の点線の経路を青の実線の経路に変更し、東西線卸町駅への接続を確保するとともに、中央卸売市場までの経路を延長いたします。  次に、ページをめくっていただきまして、井戸浜線、系統変更図9)です。六郷小学校からラッシュ対策として運行している便の一部について、霞の目営業所からの回送を活用し、営業所から営業運行することで下飯田での御利用に対応いたします。  次に、根白石線、系統変更図10です。花輪始発の一部について、住吉台の混雑緩和を図るため、住吉台団地を経由するよう経路を変更するものです。  恐れ入りますが、本文の2ページにお戻りください。  (3)主な便数調整でございます。こちらは今後の作業の中で微調整をする場合もございまして、予定とさせていただいております。  表の中の数値につきましては、利用状況は本年10月の平均の数値でございまして、車内人数は始発から終点までの車内人数の最大値でございます。乗車密度につきましては、車内の人数を始発から終点までならした数値でございます。車内人数は運行中のピーク、乗車密度は平均となっております。また、時間帯別便数は、この表につきましては、朝ラッシュ時間帯の6時から8時の間の便数となってございます。  初めに、1)朝ラッシュ時間帯でございます。直通系統につきましては、直通系統が集約される幹線での最大車内人数45人を目安とした便数調整を段階的に実施することとしております。表の一番上と2番目の作並線につきましては、始発地を作並深沢山、こちらは作並温泉から山形方面に約2キロほど行ったところなのですけれども、そちらから白沢車庫前に変更いたしまして運行経路を短縮するものです。その他2系統につきましては、幹線での最大車内人数を考慮いたしまして減便するものです。  イの結節関係です。一番上の西の平線は6時台の運行がない一方、同じ経路で回送バスが運行しておりますので、この回送を営業運行とすることでサービスの拡充を図るものです。2行目から4行目までの根白石線につきましては、杉の崎公会堂と朴沢、それぞれから1便ずつ運行していたものを統合し、1便で両方を経由する便を設定するものです。以下につきましては、需要に応じた便数調整を実施するものでございます。  次に、2)深夜帯です。深夜帯の22時から23時30分までは、車内人数が5人以下の便など利用が極めて少ない便の減便を行うとともに、23時30分以降の便の見直しを実施いたします。これらの対象を、ア、22時から23時30分の便、イ、23時30分以降の便として表にまとめております。この表はほかの表と異なりまして、ここに記載の系統の最終便を減便するものでございます。車内人数が1を下回るものにつきましては、御利用の方が全くいらっしゃらない日があるということを示しております。  次に、ページをめくっていただき、3)その他特殊系統でございます。  ア、朝の時間帯につきましては、利用の少ない便を減便するもので、具体の路線名や利用状況を表にしてございます。アの表の下から4段の米印につきましては、車内人数が比較的多くなっておりますが、表記の車内人数は他の系統が合流する幹線部分であり、当該系統が単独で運行する枝線部分の影響は大きくないものと考えております。  次に、イの日中時間帯でございます。こちらも利用の少ない便を減便するもので、具体の路線名や利用状況は後ほど表を御高覧いただければと思います。  朝ラッシュ時間帯と同様の考え方で、夕ラッシュ時間帯も便数調整をいたします。また、日中時間帯につきましても、午前と同様に利用実績を踏まえつつ、午後の便数調整も行います。なお、車内人数等の状況は記載の時間帯に比べて、さらに低い傾向にございます。  次に、(4)系統の廃止でございます。恐れ入りますが、10ページ、廃止系統図1)及び2)をごらんください。ともに旭ケ丘駅から明成高校、泉松陵高校への通学対策便でございますが、朝夕のラッシュ時間帯の運行にもかかわらず御利用が少ないことから、朝夕一便ずつの運行を廃止するものでございます。  恐れ入りますが、資料の4ページにお戻りいただきまして、最後に2、貸し切りバスの休止でございます。バス事業全体として乗務員の確保が年々困難となっていることから、乗合バスの安定的な運行に支障が生じないようにするため、貸し切りバスを4月1日以降休止とし、人員を乗合バス事業に集中するものでございます。  来年4月1日には、ただいま御説明を申し上げました内容を中心とするダイヤ改正を実施いたしまして、着実な運行効率の向上を図ってまいりたいと考えております。 71: ◯交通局経営企画課長  市バスの運賃制度の見直しにつきまして御説明申し上げます。お手元の資料4をごらんください。  初めに、1、学都仙台フリーパスでございます。学都仙台フリーパスは、購入した券種内での全区間で乗車可能な通学定期券でございまして、平成20年10月からの一部の大学等を対象とした実証実験を経て、平成22年4月より本格実施しております。発売当初は市バスのみと市バス、プラス、地下鉄南北線の2券種でしたが、地下鉄東西線開業を機に券種を拡大し、現在7券種を発売してございます。このうち、市バスフリーパスは、現行で大人1カ月が5,140円となってございますが、初乗り運賃である150円区間の通学定期券を上回る水準まで引き上げ、800円改定の1カ月5,940円といたします。小児運賃は大人の半額となる400円の改定といたします。なお、地下鉄フリーパスについては、現行額を据え置きといたします。各券種の現行及び見直し後の運賃につきましては、資料掲載の表のとおりとなります。  次に、2、都心バス100円均一区間でございます。都心バス100円均一区間、通称100円パッ区は、市中心部は170円としている初乗り運賃を、公共交通の利用促進を図るために、市内中心部の一定区域において特別に100円としているものでございます。平成14年2月からの試行を経て、都市整備局、交通局、宮城交通が三者協定を締結し、平成15年10月よりエリアを拡大して本格実施しております。こちらにつきまして、現行100円の運賃を120円に見直しいたします。  続いて、3、特別に設定している市中心部の初乗り運賃でございますが、これは平成2年に市内中心部の市バスの運賃制度を、均一運賃制度から現行の対キロ区間制に改めました際に、市内中心部の一定区域の初乗り運賃を170円としていたものでございます。このエリアの初乗り運賃につきまして、通常の初乗り運賃に合わせ、150円に値下げいたします。  なお、2、都心バス100円均一区間及び3、特別に設定している市中心部の初乗り運賃の対象区域につきまして、別紙を添付してございます。赤い線で囲んだ区域が100円パッ区、その外側の青い線までの区域が初乗り運賃が170円の区域となってございます。  それでは、資料に戻りまして、4番の見直し実施時期でございます。運賃見直しの実施時期は、お客様への周知広報期間なども勘案しまして、平成30年10月1日を予定してございます。  最後に、5、その他でございます。学都仙台フリーパスの見直しに関連しまして、仙台市乗合自動車運賃条例の改正案を平成30年第1回定例会に御提案する予定でございます。 72: ◯委員長  ただいまの報告に対して質問等はございませんか。 73: ◯ひぐちのりこ委員  まず初めに、今回の市バスの改正の概要なのですけれども、来年度4月実施予定という形で、変更の大づかみとしての考え方と、想定される影響について、まず伺っておきます。
    74: ◯輸送課長  来年4月実施予定としておりますダイヤ改正では、運行経路の見直しによる効率化と需要動向に応じた便数調整の二つの考え方に沿って、2.4%の便数を削減するものでございます。学校対策系統の廃止により、十分公共交通機関による代替え方法はあるものと考えております。また、経路変更につきましては、所要時間の短縮や住吉台の混雑緩和など利便性の向上策を多く盛り込んでいると認識しております。  便数調整につきましては、中山では増便による混雑緩和が見込めますし、その他減便となる系統につきましては、御利用が少ないものや前後に運行する他の便が御利用いただけるため、影響を受ける方はいらっしゃいますが、多くはないものと考えております。 75: ◯ひぐちのりこ委員  次に、4月の運賃制度の見直しについて、利用者が多い学都フリーパス及び100円パッ区、また特別に設定している市中心部の初乗り運賃ということが述べられております。考え方について伺います。  そして、仙台都市交通プランによると、都心部の100円パッ区や学都仙台フリーパスなど割安感の高い運賃施策の展開により利用者が増加した例もあるとしていますが、これについても変更になることによる影響について伺います。 76: ◯交通局経営企画課長  経営改善計画に基づく増収に向けた取り組みといたしまして、運賃制度において、特に低廉なものについて見直しを図ることとし、定期券の中でも低廉なフリーパス及び他の区間に比べて低廉な100円パッ区について見直すこととしたものでございます。また、これまで特別に170円としてきた市中心部の初乗り運賃を、通常の区間と同じ150円に改めたいと考えております。  フリーパス、100円パッ区については、見直しの影響により利用者が減少する可能性もあるものと考えておりますが、改定後も依然としてお得な運賃でありますことから、引き続き多くのお客様に御利用いただけるよう努めてまいります。 77: ◯ひぐちのりこ委員  それで、先ほど効率化という話も出たのですけれども、バスダイヤ改正とこの運賃制度の見直しをすることでの想定される経営状況について伺います。  あわせて、このダイヤ改正及び運賃制度の見直しに関しての広報について伺います。 78: ◯交通局経営企画課長  来年度予定しておりますこういった取り組みを早期に実施することによりまして、資金収支の悪化に一定の歯どめをかけることが可能になると見込んでございます。また、計画期間中の取り組みを行うことで、年々上昇してきた資金不足比率を20%に至らせず、計画期間内に下降に転じさせることができると考えております。  次に、広報についてでございます。今回の取り組みにつきましては、ホームページ、市政だよりなどで幅広く周知広報を図ってまいります。ダイヤ改正につきましては、明成高校及び泉松陵高校におきまして、学校の御協力もいただきながら、御利用の生徒の方々への周知を実施してまいります。その他につきましては、通常は国が定める運営規則にのっとり、1週間前までに停留所への時刻表等の掲示を行っておりますが、ダイヤが固まり次第、できるだけ早期にお知らせできるよう準備を進めてまいります。  また、フリーパスにつきましては、各学校へ見直しをお知らせするポスターの掲出を依頼するなどして、御利用の学生、生徒の方々への周知に努めてまいります。 79: ◯ひぐちのりこ委員  きめ細かな広報をお願いする、求めるものでございます。  この厳しい経営状況にある市バス事業にとって、今もるる御答弁いただきましたけれども、何といってもお客さんに乗っていただく、バスに乗ることが楽しいということなども含めて、ありとあらゆることをやらなきゃいけない。単に交通局だけじゃない問題だと思います。モビリティーマネジメント、当該の地域や都市を過度に自動車へ頼る状態から、公共交通や徒歩などを含めた多様な交通手段を適度に賢く利用する状態、これは国土交通省の資料からとったのですけれども、これに少しずつ変えていく一連の取り組み、これが国土交通省が提言をして20年、仙台市もこれを開始して10年になります。調査から行動変容に関してなど、本市での取り組みについてお伺いいたします。 80: ◯公共交通推進課長  本市におけるモビリティーマネジメントの取り組みでございますが、これまで国内外の先進事例を参考としつつ、公共交通の持つ長所を御理解いただき、日常の移動手段としてより多く利用していただくことを目指し、実施してきました。  具体には、平成18年度より転入者に対し、バス路線図やバス利用の手引などの配付による転入者モビリティーマネジメントから始めたところでございます。  平成20年度より大学周辺の交通情報マップを各大学と共同で作成し、合格通知などと一緒に受験生に送付することにより、新入生の公共交通の便利な地区への居住地選定を誘導するなど、大学生モビリティーマネジメントを実施しております。  また、小学校と連携し、公共交通の持つ環境面の有益性の学習と公共交通になれ親しんでもらうことなどを関連づけた交通環境学習の実施や、小学生の夏休みの宿題として企画した小学生夏休みバスの絵コンテストを通じバスを身近に感じてもらうなど、将来の公共交通利用者の育成も図っております。 81: ◯ひぐちのりこ委員  続きまして、の公共交通利用促進のための市民団体との連携について伺います。  2015年度、市民協働事業提案制度で、まちづくり政策フォーラム、交通を考える研究会の地下鉄東西線開業に伴う公共交通利用促進PR活動が採用され、事業は2015年度までとなっていましたけれども、そのときに作成された成果物も今後活用され、また今回の事業を通じて築かれた団体と市担当課との関連性が十分生かされながら、公共交通の利用促進の取り組みが行われることを期待しているというように検討会からの評価がされています。現在どのように生かされているかお伺いいたします。 82: ◯公共交通推進課長  まちづくり政策フォーラム、交通を考える研究会は、2015年度に市民協働事業提案制度を活用して、おでかけ便利帳を製作したところでございます。  本市のかかわりとしては、製作段階でおでかけ便利帳に盛り込む内容について助言をしたり、完成した成果物を街頭で市民に直接手渡しするなどの支援を行ったところでございます。  その後も研究会とは、毎年9月に開催しております魅力いっぱい!交通フェスタにおいて、来場者に対し環境と交通のクイズを通して、環境に優しい公共交通の啓発を担当していただいたり、本市の公共交通の改善に関する御意見等も頂戴するなど、協力関係を継続しているところでございます。 83: ◯ひぐちのりこ委員  私は、この交通フェスタに行って、公共交通のNPOの方々、市民団体の方々の取り組み、大変力強くやっておられるなということがあるのですけれども、やはり市の担当課など市のところの部分も、私たちもそれぞれ協力的にやっていかなければいけないのかなというところを痛感いたしました。  先ほど、大学と協働してとか、大学の通知と一緒にバスの関係のものを送付しているということなのですけれども、仙台の転入者などに向けて、せんだいスマートグッズ、統合バスマップや動機づけ冊子が配られていますが、このようなものはどのようなコンセプトでつくられたのか。また、配布状況及び反響と効果について伺います。 84: ◯公共交通推進課長  せんだいスマートグッズは、市バスや民間の各バス路線を掲載した統合バスマップ、イクスカの案内など本市の路線バス乗り方や公共交通のメリットなどを紹介する動機づけ冊子、駐輪場ガイドを専用のフォルダにまとめたものとなっております。  仙台市に転入される方の中には、公共交通機関、特にバス路線網やバスの乗り方などを御存じない方もいらっしゃることから、転入手続に区役所窓口などにいらっしゃった際、せんだいスマートグッズを配布することで、スムーズに公共交通を御利用いただけよう、平成20年度より現在の形で実施しております。  せんだいスマートグッズの配布状況でございますが、年平均約2万2000部を配布しております。また、反響と効果でございますが、9割以上の方から仙台での生活に役立つもの、8割以上の方から資料の内容に満足できたなどのアンケート結果を得ており、肯定的評価をいただいております。 85: ◯ひぐちのりこ委員  9割、8割と大変高い評価で、これが実際に公共交通、バスを利用していただく方に結びつけるようなあと一押しの力というのが感じられます。  先ほどは、仙台市の小学校における交通環境学習普及に向けた取り組み、このこともお話しされたのですけれども、2014年4月第9回日本モビリティーマネジメント会議で、公共交通への啓発事業の取り組みが発表されていますが、公共交通の利用意欲が増加し、交通と環境の地域量が向上したという効果があったそうです。この取り組みを2014年以降、全市的に普及させるとしていますが、その後の効果も含めて伺います。 86: ◯公共交通推進課長  平成22年度から平成25年度にかけて市内の一部の小学校において、交通と環境を組み合わせたモデル事業を実施していただき、実際に教えていただいた先生や学識経験者などからの御意見も踏まえ、小学生対象の公共交通学習用の電子教材や貸し出し教材などを取りまとめております。これを踏まえ、平成26年度からは全市立小学校に電子教材や貸し出し教材を活用した交通環境学習普及に向けた御案内をしたところでございます。実際に模擬改札機や模擬券売機を活用した学校からは、これまで地下鉄やバスを利用したことのない児童も模擬体験ができ、実際に利用するときスムーズに乗りおりができましたとの評価をいただいております。 87: ◯ひぐちのりこ委員  交通フェスタなどで私も実際に見たのですが、ちょっと残念だったなと思うことがありまして、実は本市のホームページに、これに関する公共交通と環境に関する学習の電子教材、ダウンロードできるものがあるのですけれども、一番新しいものではないかなと。ICカードを使ったものというような形の、その具体的な乗り方でないものもあったように見受けられましたので、この辺の精査というのも考えていただければと思います。  公共交通に親しむということでは、AERビルにある仙台子ども体験プラザ、こちらの利用のために、本年度市交通バスを利用しているのが小学校36校、2,397人、中学校15校、1,612人、費用は410万円と、確実に市バスを利用していると。だから、確実に利用するようなところ、そしてバスにみんなで乗ってわくわくする体験、あとはバスの歌なんかでも歌いながらとか、そういう体験でやはりバスに引き込むような、そういうこともいいことではないかと思います。  その一環として、本年7月、仙台市交通局と宮城交通は市バスの開業75周年と地下鉄の30周年に合わせて、市地下鉄とバスの1日分の運賃が無料になる1ねんせいはじめてきっぷを発行しています。委員長、ちょっと資料の提示いいですか。こちらなのですけれども、全て広告でつくった、交通局で費用は出さないということなのですが、この下の部分に何月何日に夏休み使いますよということを記入をして、その日1日はじめてきっぷということで乗り放題というのを、市内の小学校1年生、9,000人ほどいる全てに配ったということです。バスのファンにもつながると思いますけれども、予算規模と発行までの経緯、それから反響、使用状況などの効果について伺います。私は小学校の先生に聞いたら、渡した途端、クラス中がわっとどよめいたという話も聞きましたが、また来年度も実施する予定があるかなど今後の展望について伺います。  そして、これも同時に葉書のアンケートがありますけれども、お子さんと一緒にバス、地下鉄を利用したことがありますとか、そういうアンケートがあるのですけれども、この調査結果を知ること、そして調査結果及び今後の施策への生かし方について伺います。  あわせて、先ほど交通フェスタのお話も出ましたが、宮城バスまつりも、主催は違いますけれども、行っております。本年は台風で中止になってしまいましたが、毎年好評です。本年は節目の年ということで、バス・ちか祭りを行いましたが、実績とPR効果についても伺います。 88: ◯交通局経営企画課長  1ねんせいはじめてきっぷにつきましては、バス、地下鉄になれ親しんでいただこうと今年度新たに企画し、宮城交通の御協力もいただき実施したものでございます。予算規模につきましては、例年同時期に市内小学生に配布しているわくわくスタンプラリーの冊子を、1年生用については、表紙を乗車券と兼ねた特別仕様版とする工夫によりまして、新たに乗車券を追加的に作成することなく実施いたしました。なお、わくわくスタンプラリーについても、企業広告により制作費を賄ってございまして、予算計上はいたしておりません。  利用状況でございますが、バスにつきましては、延べ人数で1,714人、地下鉄につきましては、実数で674人の1年生に、夏休み自由研究やレジャーとして御活用いただいたところでございます。  また、アンケート結果によりますと、この1ねんせいはじめてきっぷがなかったら、車で移動または行かなかった等と回答する方が半数を占めておりまして、公共交通への誘引や新たな需要喚起につながったものと分析しております。また、ふだんはバスや地下鉄には乗らないので、夏休みの思い出になったなどの好意的な御意見が多く寄せられましたことから、来年度におきましても継続実施に向けて検討してまいります。  次に、バス・ちか祭りについてでございます。9月3日日曜日に市バス75周年、地下鉄30周年を記念し、荒井車両基地で実施しましたバス・ちか祭りは6,000人ものお客様に御来場いただき、車両基地見学、地下鉄車両への乗車体験やバス車両へのお絵描き体験などのイベントを行い、日ごろの御利用に感謝するとともに、多くのお客様に市バス、地下鉄に親しみを持っていただいたものと捉えております。今後ともこうしたイベントを通しまして、市バス、地下鉄のイメージアップに努めてまいりたいと考えております。 89: ◯ひぐちのりこ委員  6,000人集まるというのはすばらしいことだと思いますが、9,000人1年生に配って、バス1,714人、地下鉄674人、ここのところは伸び代があるのかなと感じました。  仙台市自動車運送事業経営改善計画では、次世代の職員と技術の着実な継承も重要とされています。2016年度に再開した正規乗務員の採用を初めとした乗務員の確保策についての実績と課題、評価について伺います。 90: ◯交通局総務課長  新規のバス乗務員につきましては、バス運転に必要な大型2種免許を保有する者の採用だけではなくて、同免許を持たない者を採用し免許をとらせるという養成制度も併用しまして、必要数の確保に努めているところでございます。  実績としましては、免許の保有者を対象にした採用では、平成28年度に16名、平成29年度、今年度に14名、それから養成制度による採用につきましては、平成28年度、平成29年度ともに17名ずつの採用となってございます。  課題でございますけれども、本局におきましては、今後も定年退職者数が多く推移するという見通しでございます。そのような中、全国的にも大型2種免許の保有者数、あるいは新規の取得者数は減少している状況にございまして、今後も先ほど申し上げました養成制度の活用による新規乗務員の確保が必要であると感じているところでございます。  また、新規採用の数が増加するということは、経験の少ない乗務員がふえるということでもございますので、運転技術の向上あるいは接客等のノウハウの習得のための指導を的確に行う必要があると感じているところでございます。  また、これまでの乗務員確保の取り組みに関する評価でございます。平成28年度に開始いたしました養成制度、先ほど申し上げました養成制度でございますが、ここにきまして軌道に乗ってきたかなということで、今後も必要数の確保というところで図られているのではないかと感じております。ただ、先ほど申し上げたような全国的な傾向もございますので、新規採用に対する応募者の確保というところは苦労しているところでございますので、転職希望者向けの説明会ですとか、ウェブサイト、あるいは就職情報誌などを活用して周知に努めているところでございます。  先ほどの課題がございますというところで、今後の事業の安定的な継続に向けては、一層努力が必要と感じているところでございます。 91: ◯ひぐちのりこ委員  本年10月から11月にかけて、本市は宮城県と共同で15年ぶりにパーソントリップ調査を行いました。目的と概要について伺います。  そして、実態を知ることも大切ですけれども、さらに調査を生かして、公共交通への利用を促す、こういう施策につなげることも重要と考えますが、伺います。 92: ◯交通政策課長  今回の仙台都市圏パーソントリップ調査の概要についてでございますが、仙台都市圏に18市町村がございますけれども、にお住まいの5歳以上の方々を対象といたしまして、平日、休日、それぞれの1日におきまして、いつ、どこからどこへ、どのような目的でどのような交通手段を利用して移動しているのかを把握するものでございます。この調査は、人口減少や少子高齢社会における都市と交通のあり方について検討することを目的として実施してございます。  今年度行ってございます実態調査を踏まえまして、今後のデータ集計や詳細な分析などを行いまして、公共交通の利用促進策を含む総合的な都市交通施策の方向性について、宮城県を初め、関係機関と協議及び検討を行っていく予定としてございます。 93: ◯ひぐちのりこ委員  環境問題を含めての広範囲な取り組みを期待するところです。  山形市の中心部を走るコミュニティーバス、これはリニューアルに伴い、コース別に車体やバス停を色分けして利便性を高め、沿線の学校やホテルと連携したPRなどによって、乗車数をV字回復させました。この前、仙台でやりましたスーパー公務員の集まりで発表があったそうなのですけれども、そして乗客数を東北一に伸ばしたという実績があるそうです。積極的にこういう他都市での成功例を参考にすることも肝心だと思います。  2013年12月に交通政策基本法が施行されました。人々が自由に移動する権利、交通権について、国や自治体が責任を持つことを明記しています。市バスの厳しい経営状況を改善することは、一義的には交通局ですけれども、公共交通はガスや水道、電気と同じ社会のインフラとして、本市全体として取り組み必要な施策を推進することが必要と思います。  私が前に視察に行きました八戸市の地元紙でも、八戸の公共交通が割と回復しているという話だったのですけれども、行くときに連絡をしたときに、視察にいらっしゃるのだったら、新幹線の駅から市街地までバスに乗ってくるとよいですよというお声がけがありまして、そして案内をする方が市バスに乗りながら、市バスからの光景を見ながら、これが公共機関ありますと、そういう形でお一人お一人が本当に自分がセールスをする。そして、主な公共の施設のところでも、やはりバスの、バス停の案内があったり、道を歩く方もバス停ここですよと、そういう市を挙げてバスが好きだというようなことを私は体感してまいりました。仙台市としても、全庁挙げて公共交通を守る取り組みが必要です。都市整備局長及び交通事業管理者に伺います。 94: ◯交通事業管理者  市バス事業は本市の公共交通体系の中でも、市域を面的にカバーするという重要な役割を担っていると認識してございます。その役割を今後ともしっかりと果たしていくために、今般の取り組みにより、収支悪化に歯どめをかけ、経営の持続性を確実なものにしてまいりたいと考えてございます。  その後も事業運営には厳しい環境が続くものと覚悟しているところでありますが、また資金収支不足を一定程度改善させたとしても、本業の営業収支を改善するという、そもそもの大事な課題が引き続きございます。御指摘ありましように、事業者あるいは他団体の取り組みを参考としながら、営業収益を上げるための努力とみずからの経営努力というものを重ねていきたいと考えております。  あわせまして、他の部局における検討に際しましても、私ども交通局も連携をさせていただきまして、将来にわたって市バスの役割を果たしていけるように取り組んでまいりたいと考えております。 95: ◯都市整備局長  公共交通の環境というのは、これからますます厳しくなるということも考えられるわけでございますけれども、市民の方々の日常生活、それからもっと言えば、さまざまな都市活動を支えていくということにつきましては、まさにその交通手段の確保ということが何よりでございまして、当然ながら路線バスを含む公共交通が安定的に経営される、運営されるということが大変重要でございます。そのようなことから、これまでも本市といたしましてバスの増客に向けた取り組みでございますとか、補助を行うなど取り組んでまいったところでございます。  持続可能な交通手段の確保、交通の確保ということにつきましては、今交通事業管理者の話もございましたけれども、バス事業者のほうで自立した経営を行っていくということが基本でございますけれども、これは行政体、仙台市といたしましても適切な範囲で路線バスを支えていくということとあわせまして、まさに議会でも大きく御議論いただいてございます本市における地域交通のあり方ということにつきまして、我々のほうといたしましても、さまざまな地域の方々、そしてバス事業者及び我々行政ということで、その三者が三位一体となって検討し、悩み、そして地域ごとに違うであろう解決策をおのおの見出していくということが必要であろうと思ってございますし、今現在仙台市の中でも、地域の交通のありようにつきまして、地元の方々が中心となって我々サポートをさせていただいて、検討を進めているという地区もございますし、そのような取り組み、実践例を積み重ねていきながら、先ほど御質問もいただきましたけれども、パーソントリップ調査でありますとか、実際に市民の方々がどのようにバス利用をなさっていらっしゃるのか、地下鉄を利用なさっていらっしゃるのかというようなことも含め、きちんとした基礎データを得て、それを分析、解析して、次の政策に結びつけていくことが大変重要だろうと思ってございまして、いずれにしましても本市として、まさに移動の足を確保していくということは大変大きな課題でもありますし、我々市長部局、そして交通局、またはほかのバス事業者の方々も含めて、市民の方々の御意見もいただきながら、しっかりその検討を進めてまいりたいと思っております。 96: ◯すげの直子委員  私からも質問させていただきます。  委員長、途中で資料を提示させていただきます。  まず初めに、ダイヤ改正の概要等についてなのですけれども、前回、10月に示されたとき、それから代表質疑でも基本的な考え方のところでの議論は、これまでもしてまいりました。今回示された概要なのですけれども、まず運行経路の変更というところで見ますと、改善されている部分もあるのかなと感じて見ておりました。  まず、便数調整についての考え方を何点かお伺いしたいのですけれども、今回の増減率は、ふえるところも多少あるけれども、増減でマイナス85便、増減率がマイナス2.4%ということで、今後も5%まで減らすという計画になっておりますので、今後ももっと減っていくということなんだと思うのですけれども、需要動向に応じた便数調整をするんだという御説明になっているのですけれども、便数調整も需要動向だけがその観点になっているかどうかということを、まずお伺いしたいと思います。 97: ◯輸送課長  市バスは市民の方の足の確保に配慮することを基本といたしまして、利用状況に応じた運行便数を設定することとしております。基本的には利用状況を精査した上で、今回は余り手をつけていない基本系統につきましても必要な調整をしていきたいと考えているところでございます。 98: ◯すげの直子委員  利用状況に応じてという御答弁があったと思うのですけれども、足の確保としても大事だということもあるのですけれども、乗る人が少ないから機械的に減らしていくというのは、私は問題だと思うのです。今回の御提案だと、朝の時間帯にしても、日中の時間帯にしても、3便から2便とか1便へとか、2便から1便とか、1便からゼロ便とか、もともと少ない便数のところが、ますます少なくなっているという印象を覚えるのですけれども、この辺はいかがでしょうか。 99: ◯輸送課長  市バス事業におきましては、今まで極力運行便数を維持するように努めてまいりましたが、将来にわたっても市民の足としての役割を果たしていくためには、事業を継続していくことが必要でございまして、利用状況に合わせた便数調整は実施せざるを得ないところでございます。  このような状況ではございますが、基本系統につきましては、1時間に1便は確保するようにしておりますし、特殊系統につきましては、特定目的の御利用が多い場合に、基本系統の乗り継ぎなどによる御利用も可能な状況ではございますが、利便性を向上させるように設定しているものでございます。例えば、今御指摘いただきました3便から1便になっているといったものがございますけれども、これは資料3の4ページの下から5行目の長命ケ丘線のことかなと思いますけれども、これにつきましては、泉中央駅から聖和短大までの経路でございまして、聖和短大での御利用は2便合わせまして、本年10月のデータで2.9人と非常に少ない状況だということでございます。 100: ◯すげの直子委員  私は別にこれだけを言ったわけではなくて、全体として見るとそうだなと思ってお聞きをいたしました。基本系統があるとか、乗り継ぎをすればとおっしゃいますけれども、でも、そもそも減るということですからね。バスの便が少なくなっていくと、それを超えてバスに乗る人が少なくなるとお考えにはなりませんか。いかがでしょうか。 101: ◯輸送課長  一般にはバスの便が少なくなりますと、一層お客様が少なくなる傾向があるということは存じておりますけれども、今回の便数調整につきましては、お客様がもともと少ないところ、そういったところを主に便数調整させていただくということでございますので、便数の割合以上にお客様が減るといったようなことには、ならないのではないかと我々は思っております。 102: ◯すげの直子委員  少ないとはいえ、利用もされているバスですよね。その人たちにとっては非常に大事な足なわけですから、何か、非常に切り捨てるような御答弁だなと思って、今お聞きしたのですけれども、だからもともと少ないので、減っても余り影響がないというようなお考えでいらっしゃるのかなと受けとめられるのですけれども、一方車内人数とか乗車密度がそう低くないところも減っていると。例えば井戸浜線なのですけれども、若林の中野から交通局、大学病院までの路線、こういうところは減らす必要があるんだろうかと思います。若林区、中野、そこから出発するというバスですが、ここもですけれども、被災地域などですと、また人が戻ってきているとか、人が住み始めているという地域もございます。そういうことは、便数調整をする際に観点としてお考えにはならないのでしょうか。いかがでしょうか。 103: ◯輸送課長  今御指摘いただきました井戸浜線でございますけれども、これは朝ラッシュ時間帯のものでございまして、車内人数はおよそ30人程度でございます。大型バスの座席数は28程度ございますので、車内混雑のピークの状態でも立っている方が数人程度だという便でございます。こちらの便につきましては、始発地である中野付近での御利用は非常に少ない状況でございますし、利用の多い若林地区におきましては、他の系統も運行しておりまして、十分な便数としては確保できていると考えております。  また、便数調整に対しましては、本年10月のデータを参考としておりまして、被災地域に人が戻って御利用がふえたという状況がございますれば、それも利用の状況に反映されているものでございまして、便数調整の際の参考資料としては考慮しているということになるものでございます。 104: ◯すげの直子委員  立っている人が数人しかいないというお話もあったのですけれども、非常に距離もある路線なんですよね。だから、確かに乗ったりおりたりということがあれば、乗車密度として下がるということはあり得るとは思うのですけれども、本当にこういうのも減らすというのは、私は非常にどうなんだろうと思わざるを得ないところでございます。とにかく、利用が少なければ、余りいろんなことをお考えになっていらっしゃるということではないのかなと思って、今いろいろ御答弁を聞いているのですが、例えば病院ですとか、公的機関ですとか、通学などの便、そういうところに行ったり、帰ったりという、通過をする便というのは、やはり維持されるべきではないかと思いますけれども、この点はいかがでしょうか。 105: ◯輸送課長  病院や公的機関、通学などの便は、乗り継ぎなどにより他の経路での御利用も可能な状況ではございますが、利便性を向上させるために特殊系統として設定しているというようなものでございます。  バスの運行を継続していくためには、繰り返しになって申しわけないのですけれども、御利用いただくということが必要でございまして、利用状況による便数調整等は避けて通れないものだと考えております。 106: ◯すげの直子委員  本当にそうやって乗り継げばとおっしゃいますけれども、そうなると市民の皆さんからすると、不便が増すということにもなって、ますますバスに乗っていただくということにならないのではないかと思うのです。どれを聞いても、本当にもう胸が苦しくなるような御答弁ばっかりでつらいのですけれども、系統そのものを廃止するということで、明成高校と泉松陵高校線は系統を廃止するということになっています。お聞きしたところ、どちらも数人から十数人が平均であって、しかし雨が降った場合などは違うというお話も事前にお聞きしております。そういうことからしても、それからこれから寒い季節になれば、これまでは自転車で通学していたという生徒も、冬場はやはりバスでという方もいるのではないかと思うのですけれども、廃止するということは非常に問題だと思うのですけれども、いかがでしょうか。 107: ◯輸送課長  この2路線につきましては、今までもずっと利用状況が悪いということがございまして、我々のほうでも一生懸命運行に努めてきたというようなことでございます。この2路線、通学の便ということでございまして、朝夕のラッシュ時間帯、一番お客様が多い時間帯に運行しておりますけれども、それにもかかわらず御利用が少ないということがございます。それから、他の系統での御利用が可能であるということもございます。それから、折り返し便の需要がございませんために、片道は回送となりまして運行効率が非常に悪いということもございます。そして、1日1往復の運行でございまして、これ以上減便の余地がないということも考慮したというものでございます。 108: ◯すげの直子委員  利用状況が少ないからと言いますけれども、今乗っている方々にとっては、非常に大きな影響だと思います。  それから、貸し切りバスの休止についてなのですけれども、まずこの貸し切りバス、年間どれぐらい利用されていたのでしょうか。貸し切り市営バスを利用していた方々は、今後どのようにすればいいのか伺います。 109: ◯輸送課長  貸し切りバスにつきましては、本年度、現時点で354件の依頼をお受けしております。1日当たりでは最大でも車両4両での運行と多くはないということもございまして、また料金的にもほぼ同水準である民間の貸し切りバスを御利用いただくことで代替えが十分可能であると考えております。 110: ◯すげの直子委員  代替えが可能だというお話しなのですけれども、実は被災地である荒浜とか蒲生などをめぐる思い出ツアーという企画が毎年行われております。これには市の貸し切りバスが利用されてきました。市の補助も受けて行ってきた事業であって、御存じの方も、もしかしたら参加された方もいらっしゃるのではないかと思うのですけれども、3年目のことしは市からの支援がなくなって、事業費をどうやって確保しようかとなって、やっている団体の方々がクラウドファンディングで呼びかけて、お金も集めて、バスのレンタル料金などに充てようと、そういうことでやって実施をしてきたというものです。  それで、パネルをぜひ皆さんにもお見せしたいのですけれども、これはまず荒浜です。これは蒲生です。バス停も再現して、そこで迎えたり、そこで人が乗りおりしたりということもしながら、津波の被災地域に人の暮らしとか営みがあったということを振り返って、忘れず後世に語り継ぐという、その内容からしても、これは先ほど代替えのバスがあるというお話があったのですけれども、これはどんなバスでもいいとはならないのです。その人たちにとっては、仙台市営バスでなければ、この思い出ツアーは成り立たないのです。だから、やっぱりこうした被災地での取り組みなどを含めて、これは配慮があってしかるべきだと思うのですけれども、いかがでしょうか。 111: ◯輸送課長  思い出ツアーにつきましては、私どもの貸し切りバスを御利用いただいておりまして、終点におきましては、当時の行き先表示を再現するなど、できる限りのサービスをさせていただいたということでございます。  しかしながら、市バス全体として乗務員の確保が年々困難となっているということもございますし、乗合バスと貸し切りバスの両立が非常に難しい状況となっております。そのため、乗合バスに経営資源を集中することにより、乗合バスの安定的な運営を図ることとさせていただくものでございまして、御理解をいただきたいと思います。  また、この事業のためだけに貸し切りバスをやるということになりますと、実は乗合と貸し切りは免許とか車両、それから人員を別に確保しなければならないという事業上の制約がございまして、申しわけないのですけれども、例えば貸し切りでございますれば、最低5両確保しなければならないというような規制もございまして、この事業のためだけに貸し切り事業を運営することは非常に難しいということについても、御理解をいただきたいと思います。 112: ◯すげの直子委員  到底理解はできません。代表の方に事前に御連絡もさせていただいたところ、ぜひ荒浜と蒲生、それから閖上とか、そういうところを結ぶ思い出ツアーを、ぜひ仙台市営バスでやりたいんだというお声も直前にいただいております。やはりこういう声には応える必要があると思うのです。  それで、この思い出ツアーなのですけれども、跡地利活用という点でも非常に大事な役割を果たしております。これまでも本当に多くの方が被災地に訪れるという役割も果たしているわけです。それが、本当に成り立たなくなるかどうかということなのです。そうなると、この思い出ツアー自体が存続できるかどうかとなるのですけれども、どうなのでしょうか。跡地利活用の中で、そして震災メモリアル事業の一環として行われているこの思い出ツアーについての御認識をお聞きしたいのですけれども、これは非常にいい取り組みを私もしていただいているなと思うのですけれども、いかがでしょうか。 113: ◯都市整備局長  それでは、私のほうからお答えをさせていただきたいと思います。  まず、1点目の思い出ツアーにつきましては、委員おっしゃるとおり、被災された方々が地元に帰って、ふるさとを思う心を分かち合うというのでしょうか。きずなを確認し合うといいますか、そのような取り組みでございまして、バスのありようについてのものは申し上げませんけれども、そのツアー自体につきましては、大変貴重なものだと私自身も思っております。  また、我々都市整備局の立場からいたしますと、今お話のございました、さまざまな思いのある中で移転していただいた方々のお住まいであったところを買わせていただいて、それを利活用するということ。それが、まさに今もお話にございました、荒浜であれば荒浜として、さまざまなにぎわいがあったことを違う形で再生していきたいという思いも我々にございますし、それを民間の事業者の方々と一緒になって取り組むと。また、民間の方々の、まさに行政ではなし得ないような発想に基づいて、新たなにぎわいをつくっていくということがございます。それが目的でもございます。それは、最終的にはまた、先ほども申し上げましたが、違う形のにぎわいづくりということが、まさに仙台市の沿岸部の、今後に、未来に向けた新しいありようということでお示しできるものだと思ってございますし、なるべく我々としても、今後とも年度末に事業者の方が決定するという段取りもございますので、今後決まった事業者の方々と一緒に取り組んでまいりたいと思っているところでございます。 114: ◯すげの直子委員  今御答弁いただいて、荒浜とか蒲生には新たなにぎわいとなりますと、となれば、貸し切りバスとしては不可能だと交通局、今おっしゃるのですけれども、であれば、そういう意味では路線バスを走らせるということは、今後あり得るのではないかと思うのですけれども、いかがなのでしょうか。 115: ◯交通事業管理者  路線バスの運行につきましては、これも需要との見合いでございます。ただいま御指摘をいただいたような趣旨、あるいは乗車人員の見込みはまだ立ててございませんが、路線バスの運行するような事業になるとは考えておりません。 116: ◯すげの直子委員  でも、まだそれはわからないですよね。これから企業集積とかいろいろやる御予定でいらっしゃるのですよね、市としては。そういう中で、人の移動が必要になるということも、私は考えられることなのではないかと思うのですけれども、今時点ではというお話だったということで受けとめたいと思うのですけれども、やっぱりバスを、いろいろ今やりとりしてきましたけれども、どちらかというとバスを便利にして乗る人をふやしていくという取り組みが必要だと思うのです。そのために、市としても交通局をちゃんと支えていくということも、当然これは必要なことだと思います。  もう一つ、運賃制度の見直し、これは到底承服できない学都仙台フリーパスの値上げの提案がされております。800円もの値上げをするということでございます。現在、フリーパスの利用者、どのぐらいいらっしゃるのか、伺います。 117: ◯交通局経営企画課長  市バス、フリーパスをお持ちの方の実人数でございますけれども、学校の長期休業期間により増減はございますけれども、年間を通して平均でおよそ1万人でございます。 118: ◯すげの直子委員  大変多くの方が利用もしているし、本当に喜ばれている制度でございます。年々販売枚数もふえているというような資料も事前にいただいておりますけれども、本当にそういう点では宮城交通などに広げる努力こそ求められていると思うのですけれども、やはり多くの方が使っている分、値上げの影響も大変大きいと思います。値上げはすべきではないと思いますけれども、いかがでしょうか。 119: ◯交通局経営企画課長  市バスフリーパスの運賃は、見直し後も150円区間の通学定期券をやや上回る程度の水準でございまして、全区間が乗り放題となる利便性を考慮しますと、依然としてお得で低廉な運賃であると考えているところでございます。 120: ◯すげの直子委員  交通局サイドで御答弁となると、そういうふうになるのだと思うのですけれども、やはり学都フリーパスという位置づけですよね。今本当に教育に係る負担が大きいという問題は、社会的に解決しなければならないというときに、学生たちの通学を支えているという面が非常に大きいこの事業で、市民の負担をふやすということは、私は本当にあってはならないことだと思うのです。もっともっと、このままの値段で多くの学生の皆さんに利用してもらえるようにしようということのほうに努力をすべきだと思います。  私たちは何度も敬老乗車証制度のように、市の施策として実施することで、交通局の経営改善にも資するのではないかということで求めてきております。敬老乗車証制度のように学都仙台フリーパスがなれば、補助金として入るわけではないので、経営悪化にはならないということになるのですよね。ですから、交通局からもこれは強く市に対して、やはり今こういう若者、学生たちに値上げをするというのは考えなくてはいけないのではないかということで、求めなければいけないのではないか。そして、本当に全庁で、市を挙げて、これをやめるためにどういう方策がとれるのか。そして、交通局の経営の改善にもなるのですから、そういうことで求めるということも必要だと思うのですけれども、いかがですか。
    121: ◯交通事業管理者  私どもの市バス事業、一般会計からのたくさんの支援をいただいて運営しております。そして、この学都フリーパス事業、私どもの独自制度としてスタートしたものでございまして、この収支部分を一般会計に何とかしてほしいという考えはございませんし、言うべき筋合いのものでもないと考えてございます。  ただ、今後のバス事業の運営に当たりまして、さまざま一般会計との関係は出てまいりますし、引き続き御支援をいただく必要があると考えてございますので、具体的に私どもの事業として、その事業の実情なり、収支の状況なりについては、私どもとしても申し上げるべきものは申し上げてまいりたいと考えてございます。 122: ◯すげの直子委員  質問をいろいろさせていただきましたけれども、何か本当にこのままだと仙台市営バスがあちこちの地域でもう見れなくなっちゃって、あっちこちで仙台市営バスを懐かしむ思い出ツアーをしなきゃいけなくなるのではないかというような危機感を非常に感じます。市民のための公共交通、そして交通事業管理者が、路線バスというのは市域を面的にカバーする役割を担っている大事な公共交通であるというお話もされておりました。そういう点で、バスをしっかり維持もするし、市民がより便利に乗れるようにするということが大事だと思います。そういう点では、自治体の仕事としてきちんと財源も出して、責任を果たす必要があるのだということを最後に申し上げて終わります。 123: ◯委員長  この際、暫時休憩いたします。                休憩 午後3時00分                再開 午後3時15分 124: ◯委員長  それでは、再開いたします。  休憩前に引き続き質問を続けます。御発言はございませんでしょうか。 125: ◯佐藤幸雄委員  それでは、私からもバスの路線についてお伺いさせていただきたいと思います。  先ほどもさまざま御答弁いただきましたけれども、バス路線の廃止、減便等につきまして、特に便の多いところの変更、若林区であったりとか、そこの周知についてもう一度、どのように丁寧に進めていくのかお伺いしたいと思います。 126: ◯交通局経営企画課長  これまで地域懇談会などの打ち合わせの場におきまして、御指摘のありましたような、今般の経営改善の取り組みに至った背景等も含めて説明を行ってまいりました。今後ともさまざまな機会を捉えまして、丁寧な説明や周知、広報を実施してまいりたいと考えているところでございます。 127: ◯佐藤幸雄委員  今お示しいただきましたけれども、今回非常に多いと私も認識しておりますので、関係する機関、町内会等、そういったところにも丁寧に周知すべきかと思っているところでございます。平成28年度決算でも、私財政のほうの決算をお聞きしましたけれども、やはり収支と支出がほぼ等しいということで、収支率が100%、硬直化の状態ということも認識しております。そういう分では一般会計でも非常に仙台市としては収支、そういったところが厳しいという環境の中でのバス事業というところであるということも認識させていただいているところでございます。  周知する中では、さまざま困難もありますし、好ましいと思わない方も非常に多いということは、私にも来ているところでございますけれども、丁寧に周知していただくことで、今のバス事業の置かれている状況、そしてまたこれから乗っていただきたいということの取り組み、これも含めて、ぜひ丁寧にお示しというか、お伝えしていただくというころが非常に大切であると私も思っているところでございます。どうかバス事業の状況、そしてまた乗っていただく施策、これについては丁寧に何度も、できれば御説明の機会をふやしていただきたいと思っているところでございます。  最後に、今後の取り組みについての御認識をお伺いしたいと思います。 128: ◯交通事業管理者  今般、経路の変更なども行いましたし、一定の利用状況を踏まえた減便等も行う予定ですし、便数調整も行う予定でございます。  経路の変更につきましては、利便性を高めるための努力もしてございまして、ぜひ多くの方に御利用いただきたいと思っておりまして、そういった趣旨からも周知に努めてまいりたいと考えてございます。  それから、便数調整につきましては、私どもとしては極力影響を抑える形で検討してまいったところでございます。市バス事業の根幹を維持し、一般会計からの御支援も一定程度抑制するという中で、経常収支悪化に歯どめをかけるということが急務である。そのことによって、次なる市営バス事業の展望を開いていくんだということをしっかりお伝えしてまいりたいと考えております。 129: ◯木村勝好委員  私からも数点お尋ねしたいと思います。  まず、大変基本的なことですけれども、平成28年度の決算で1日当たりの乗客数、私の記憶だと1日当たりの乗客数は地下鉄東西線、南北線、合わせて22万9000人、それに対してバスのほうは10万3000人、こんな感じの数字だったかと思うのですけれども、大体そういう認識でよろしいですか。 130: ◯交通事業管理者  正確に記憶はしてございませんが、おおむねそういう関係でございます。 131: ◯木村勝好委員  バスは地下鉄の半分しか人が乗っていない。これは実は客観的かつ冷厳な事実なんです。しかし、一方で10万人も1日乗っているということが言えるわけで、これをおろそかにするわけにはいかないと思うのですが、今回御説明のありましたダイヤ見直しにつきましては、当然ですけれども、きょうお出しになる前に市長にも説明された。そして、市長もわかったということで了解された、その上で出されてきているものだと受けとめてよろしいですか。 132: ◯輸送課長  本日御説明しているダイヤ改正につきましては、市長に御説明し、承認をいただいた上で、御了解をいただいた上で御説明しているというものでございます。 133: ◯木村勝好委員  当たり前のことですけれども、非常に大事なことであります。つまり、今回のダイヤ見直しの最終責任者は仙台市長だということになりますね。 134: ◯交通事業管理者  市営バス事業の設置者は仙台市でございまして、その代表が市長でございます。私が事業管理者としてさまざまな原案を作成し、経営に当たって諸手続を進めてまいりますが、最終的には市バス事業の方針ということで取り組むものでございます。 135: ◯木村勝好委員  当たり前のことですが、ところで先ほど来、丁寧な説明というお話がありました。私の記憶だと、東西線開業を前提にしたバス路線の再編のときには、各地域で、関係する地域で説明会をやったと思うのですけれども、今回のこのダイヤの見直しに関しては、影響が出るような地域でのいわゆる説明会ということは考えているのでしょうか。考えていないのでしょうか。 136: ◯交通事業管理者  路線の再編という取り組みにおきまして、その影響度合いを勘案し、地域ごとに説明会を行ったところでございますが、今般の便数調整、一部経路の変更がございますが、基本的な経路を維持し、要望等に応えて行っているものでございますので、個別に説明会を行うということは考えておらないところでございます。 137: ◯木村勝好委員  だとすると、先ほど来ちょっとお話がありました。であれば、例えば市政だよりに載せるんですか、載せますという話がありましたけれども、これは市政だよりの何月号に載ることになりますか。どの程度の分量で載るのですか。中身、どういう内容で載せるのでしょう。 138: ◯交通局経営企画課長  市政だよりは今般の取り組みを広く市民の皆様にお知らせする手段として大変有効であると考えておりますことから、掲載する方向で今後広報課と調整してまいりたいと考えております。市政だよりの掲載できるスペース等がどのぐらいあるのかというところも、これからの調整というところでございますので、できるだけ確保してわかりやすい広報となるように鋭意調整してまいりたいと考えております。 139: ◯木村勝好委員  もう一つ聞いたでしょう。いつ載せるんですかって。まさか4月1日号というわけにいかないと思うのですよね。何月号に載るのですか。 140: ◯交通局経営企画課長  まだ具体的に何月号というところまで確定しているものはございませんで、周知の時期等を勘案しながら、掲載できるところについては検討してまいりたいと考えております。 141: ◯木村勝好委員  原稿を載せるときというのは、1カ月ぐらい前に出さなければ載らないんですよね。4月まであと何カ月もないじゃないですか。ぎりぎりに載せたって3月号だ。3月号に載せようと思えば、もう1月には原稿入れてなきゃないでしょう。ということを聞いているんですよ。 142: ◯交通局経営企画課長  御指摘のとおり、原稿の時期等もございますので、3月号の市政だよりの掲載の方向で調整してまいりたいと考えております。 143: ◯木村勝好委員  管理者、説明会もやらないんだから、せめてそのぐらいはある程度の分量をとって載せないと、なかなか、えっという話になったのではまずいので、そこはそれこそ先ほどお話ありましたけれども、丁寧におやりになったほうがいいかなと思います。  それから、先ほどこういう話がありました。今回はやろうとしているうちの半分をやりましたと。5年間でやろうと思っているうちの半分をしました。そうすると、次に残りの半分をやるのは何年度ということになりますか。 144: ◯輸送課長  今後、毎年度微調整は実施してまいるという考えでございますけれども、今回のような一定規模の調整につきましては、効果を検証する時間も必要でございますので、1年あけまして、元号は変更になる予定ではございますけれども、平成32年4月になるものと想定しております。 145: ◯木村勝好委員  その平成32年、平成でないのかもしれませんが、平成32年4月からということになったときに、これは先ほどちょっとお話しありました、基本系統を中心に今度は見直しをする。基本系統というのは、具体的にどういうものを差すのでしょうね。つまり、路線的にいうとどの路線、例えばこういう路線をこんなふうに見直すんだよというのが、もしわかる範囲で結構ですが、わかったらちょっと教えてもらえませんか。 146: ◯輸送課長  基本系統といいますのは、朝から夜まで、基本的に一定の間隔で運行している、例えば1時間に1本とか、1時間に2本という形で終日運行しているような路線のことを基本系統と申し上げております。  それと、どこの部分というお話もあったのですけれども、そこにつきましては、今後利用状況を見ながら検討してまいりたいと考えております。 147: ◯木村勝好委員  市長はダイヤの見直しのことについて、やはり一種の激変緩和が必要だということをおっしゃっていましたけれども、今のように、本当は1回でやっちゃったほうが経営効率的にはいいのでしょうが、それを2回に分けたというのが、これがまさに激変緩和措置と受けとめていいのかな。 148: ◯輸送課長  変化を緩やかにするため、一定規模の便数調整を2段階で実施することといたしておりまして、委員おっしゃるとおりでございます。 149: ◯木村勝好委員  それで、一番大事なことです。2回にわたる、つまり5%相当の見直しを実施すれば、少なくとも改善計画期間中、5年間で再建団体に転落することはないということでやっている。だから、これをすれば大丈夫だよと。逆に言うと、これをしないと転落するかもしれない、こういう認識で取り組んでいくということでよろしいのでしょうか。これは管理者、お願いします。 150: ◯交通事業管理者  そのとおりの認識でございます。 151: ◯木村勝好委員  私も何回か質問していますが、再建団体に転落したら、あと物すごく大変なことになりますから、ぜひ、言ってみれば痛みは伴うんだけれども、しかし目の前にある小さな痛みを逃げて、後からとんでもないことになるのであれば、ここは踏ん張るところで、やはり踏ん張ってもらわないといけないなということを、それこそ市長、管理者一体となって取り組んでいただきたいと思います。 152: ◯委員長  ほかにございませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 153: ◯委員長  ほかになければ、以上で報告事項関係を終了いたします。  この際、当局から報告を受けた事項以外で皆様から何か発言等がありましたら、お願いいたします。 154: ◯木村勝好委員  私から、地下鉄東西線のことについて1点だけお尋ねしたいと思います。  来年4月から、青葉山駅の比較的近いところに仙台赤門短期大学というのができるのです。自動車学校とかやっているあの赤門が短大をつくる。3年制の看護学科の短大だということなのですけれども、まずこの短大が青葉山駅の近くに来年の4月から開校されるということについては、交通局は御存じですか。 155: ◯交通局営業課長  昨日、委員から問い合わせがあるまでは把握してございませんでした。 156: ◯木村勝好委員  こういうのもあるよと申し上げたら、そうですかというお話だったので、それはそれでいいのですが、やっぱり地下鉄東西線開業するときの前後の質問で何回も私申し上げたと思うのだけれども、地下鉄を走らせていればいいという話じゃないんですよね。やっぱりその周辺のまちづくりなり、沿線のまちづくりというのに対して、一生懸命取り組まなきゃないし、また営業活動ということを不断にやっていかなければいけないと思うのです。  3年制の短大が沿線にオープンするというのは、固定客ができるということですから、実はことし4月から六丁の目駅の近くに仙台看護専門学校という、これも3年制の看護学校ですけれども、これがオープンしているわけです。これも固定客ですよね。同じような看護学科を持つものが、今度は西のほうにもできるという大変ありがたいことだと思うのですけれども、実はこの開設予定のホームページを見ると、仙台駅から大学までのアクセスのことについて、交通アクセスと乗っていまして、仙台から東西線で青葉山まで来てもらって、そこからスクールバスを出しますと書いてあるんですよね。こういうアクセスで考えているということは把握されていますか。 157: ◯交通局営業課長  昨日、委員からお問い合わせを受けまして、その後ホームページで確認したところ、学校法人につきましては、今現在専門学校を運営しておりまして、その専門学校につきましては、仙台駅を起点として青葉山経由で学校までのスクールバスを運行していると。あとは、委員御指摘のありましたように、今後開設する看護学校につきましては、青葉山からメーンにスクールバスを運行するということが書いておりますし、学校に確認してございます。 158: ◯木村勝好委員  何を申し上げたいかというと、仙台からスクールバスで運んでくるのと、仙台駅から青葉山までは東西線で来てくださいよと。そこからスクールバスで運びますからというのは、東西線の運行ということを考えれば、乗客増ということを考えれば、全然違う話になりますよね。つまり、営業努力というのは、そういうことだと思うのですね、私はね。そういういろんな沿線の動きを事前に察知をして、そしてその設置をする方々とよくお話し合いをして、使ってもらえるようにいろいろお願いをして努力をするということが、これはまさに営業努力だと思うのだけれども、やはりこういうことに常に目を光らせて、何かいろんな変化があって、それがプラスにならないかなということを考えておく必要があるのではないかと思うのですけれども、管理者、どうですか。 159: ◯交通事業管理者  御指摘のとおりでございまして、私どもも沿線の動向というものにアンテナを高くして、情報収集に努めているつもりではございますし、関係部局との連携する会議等での情報交換というのも行っているところでございますが、努力不足のところもありまして、十分でない面があるかとは存じます。できるだけそういう情報をどうやって集めるかというところは、交通局だけではなかなか難しいところがありますので、それぞれの部署で接点を持つ部分がある場合に、どのように私どものほうまでつながるようにするか。なかなか難しい部分もあるのですけれども、努力していきたいと思います。 160: ◯すげの直子委員  私からは、今議会、代表質疑の中で複数会派から取り上げられました復興公営住宅の家賃についてです。  市長から、復興公営住宅の家賃については、第1回定例会を目途に適切に判断したいと、これまでよりも踏み込んだ答弁がありました。被災者の方々にも希望を与えております。そのやりとりの中で、都市整備局長が3,200戸の復興公営住宅全体の入居されている方々について、収入等の実態を早急に調査して判断していくという御答弁がありました。そもそも復興公営住宅の家賃については、各世帯の所得をもとに設定されているものだと思いますけれども、何を調査されているのか伺います。 161: ◯市営住宅管理課長  家賃の負担軽減を検討するに当たりましては、他市町の状況の把握に加え、入居者の実態把握を行う必要があるものと考えております。これについてでございますが、国の東日本大震災特別家賃低減事業におきましては、収入からさまざまな控除、例えば同居する親族の人数に応じた控除や、高齢の方、または障害をお持ちの方が世帯にいらっしゃる場合、同居している場合は控除が行われる。さまざまな控除がなされた後の額、つまり所得の額をベースとして軽減すべき家賃の額が決定されているところでございます。  一方、市営住宅の家賃につきましては、収入ベースで家賃負担の軽減額を算定することとしており、収入は同等なのに、市営住宅と復興公営住宅のそれぞれの入居者間で負担軽減の考え方が異なった場合の影響などにつきましても検討課題の一つとして考えておりまして、収入についてはわからない部分もございますので、収入状況についての調査も行ってまいりたいと思っております。  各入居世帯の家族構成など把握すべきことはたくさんございますが、早急に負担軽減について、本市としての考えをまとめられるよう進めてまいりたいと考えております。 162: ◯すげの直子委員  復興公営住宅の特別家賃低減事業の対象になる方というのは、国のもとで、復興公営住宅の入居者であるというその実態に沿って、その制度の対象としてはこういう方々だと設定しているということだと思うのですけれども、新たなことを考えていくという段階では、そういうこと以外のことも含めて考える必要があるというお考えがあって、やっていらっしゃるということなのですか。 163: ◯市営住宅管理課長  市営住宅の家賃の負担軽減、それから復興公営住宅の家賃の負担軽減のベースが、所得ベースと収入ベースがございますので、それを比較する場合に、全体のバランスを見る場合には、その部分の収入ベースの実態調査、それからさまざまな家族の構成、先ほどの同居者の控除とか、さまざまなものがございますので、それらを含めて実態調整をして検討してまいりたいと思っております。 164: ◯すげの直子委員  復興公営住宅の入居者の方々が受けている特別家賃低減事業を延長してほしいと。これは、御当局も国に求めてきましたけれども、市営住宅と比べるとか、そういう必要があるのかなとまず思うのです。6年目以降も、これは引き続き必要だと思うからこそ、御当局も国に対してこれの延長を求めてきたはずですよね。だから、そういう意味では、何をお考えになって調査されていらっしゃるのかなというのが、今お聞きすると、ちょっと心配だなという感じがするのですけれども、おさらいとして確認しますけれども、現在その特別家賃低減事業の対象になっている方々の家賃を10年目まで据え置いた場合、必要なのが最大で9億3000万円だということになっています。国からは災害公営住宅家賃低廉化事業という名目で、2035年度まで総額338億円の交付金が来ることになっています。これは、これまで幾ら取り崩されているのか伺います。 165: ◯市営住宅管理課長  平成25年から平成28年までの取り崩し額につきましては、合計で36億739万8000円でございます。 166: ◯すげの直子委員  約36億円取り崩されているとはなっているのですけれども、以前の議論で、この交付金については一般財源として使えるから、そういう扱いになっているんだと財政局がお答えになっているのです。しかしながら、交付金の目的上からすれば、この災害公営住宅家賃低廉化事業という名の交付金は、その名前のとおり復興公営住宅の家賃低減に最優先に使われるべきだと思いますけれども、いかがでしょうか。 167: ◯市営住宅管理課長  災害公営住宅家賃低廉化事業の交付金につきましては、復興公営住宅を含め、市営住宅全体の長期にわたる維持管理費に活用したいと思っております。 168: ◯すげの直子委員  使われていないですよね、今までの36億円。取り崩されているわけですよね。長期的なものまで使うんだとおっしゃるのですけれども、もう36億取り崩されているわけですよね。それを、ではそういうものに使ったのですかという議論に、またなってしまうのではないでしょうか。維持管理費だと前におっしゃったことがあって、それは家賃収入も充てれば、維持管理費をもう超えているでしょうという議論をやりましたよね。で、長期的に先に使うのであれば、交付金を交付金として、だったらそれはとっておくということだってしなくちゃいけないし、とにかく家賃の低廉化事業という名前の交付金なんですよ、これは。その名目でとにかく338億円交付金が来るということになっているのですから、9億3000万円ね、6年目以降、仙台市がマックスで出したって、全然影響もそんなに大きくないということなんだということを、繰り返しになりますけれども申し上げておきますが、先ほどの実態の調査をするということです。  先ほどもお聞きして、市営住宅の方とのバランスというようなお話もあるのですけれども、今の低減事業を受けている方々の中に、何か線を引いたりするのではないかということで非常に私危惧しております。今の家賃に据え置くという判断が被災者の皆さんの一番の希望で、そうやって郡市長にも求めてまいりましたし、被災者の方々が署名なんかも集めてきました。これをやることが事務負担も一番少なくて済むと思うのですけれども、いかがでしょうか。しかも、仙台市はそもそも6年目以降、家賃が上がるという説明を当初していなかったということがあるのですから、そういう措置にするというのが一番ふさわしいやり方だと思いますけれども、いかがですか。 169: ◯住宅政策部長  東日本大震災特別家賃低減事業における制度説明が不足していたことにつきましては、大変申しわけなく、改めておわび申し上げます。  独自の負担軽減措置の検討に当たりましては、国からの通知で、入居者の状況に応じ、必要があれば地方公共団体が独自に減免することが可能ということがありますことから、入居者個々の実情を調査する必要があると考えているところでございます。  また、今定例会におきましてもさまざまな質疑をいただきましたが、市営住宅入居者との均衡にも配慮すべきという御意見をいただきました。私どもといたしましても、そのような点は重要な視点の一つと考えているところでございます。現在、必要な調査に努めているところでございます。第1回定例会を目途に、本市としての対応の必要性を見きわめてまいりますが、そのようなことを含めまして、入居後6年目以降の家賃につきまして、入居者の皆様に丁寧に説明してまいりたいと考えているところでございます。 170: ◯すげの直子委員  何度も申し上げますけれども、特別家賃低減事業の対象というのは、政令月収8万円以下の方々です。その中に、市が何らかのまた線を引いていくというのは、被災者の中に本当にまた分断をつくることにもなりかねません。そういうことがコミュニティーの構築などにも、私は水を差すものになっていくのではないかとも思います。  市営住宅とのバランスというお話がありましたけれども、まず私は、復興公営住宅だから、こういう特別家賃低減事業というものがあって、それはこういう家賃の考え方だというものがあるんだということは、やっぱり市営住宅と違った考え方をして全然構わないものだと思います。市営住宅入居者の方々、確かに私は家賃も引き下げたり、その家賃減免をしたりというのは、それはそれで、もっと復興公営住宅に近く、手厚くやっていくということ、それはそれで私は必要だと思うのですけれども、そちらで頑張るということはお考えにならないのでしょうか。 171: ◯都市整備局長  委員も御存じかとは思うのですけれども、まず市営住宅の家賃そのものにつきましては、公営住宅法の定めによりまして全国一律の算定方法がございます。それに基づいているということでございまして、お尋ねの市営住宅に関する減免措置の拡充というのでしょうか、そちらについてはとお尋ねでございますが、現時点でさらなる市営住宅の減免措置の拡充は考えておらないところでございます。  また、先ほど来御答弁差し上げておりますけれども、いわゆる復興公営住宅及び一般の市営住宅、双方公営住宅として居住の安定性を確保するということが最大の目標でございまして、そのようなことはもちろん第一でございます。  ただ、その中で本市においては、大変多くの、8,600戸余りの一般の市営住宅も持っており、それに多くの方が入居されているというのも事実でございまして、いずれ将来になりますけれども、復興公営住宅が一般の市営住宅に切りかわっていくということも当然のことでございまして、そのようなことから考えてみた場合に、議会でお尋ねもいただきましたけれども、市営住宅との均衡というのでしょうか、バランスというのでしょうか、そういうことも重要な視点だろうという御指摘もいただき、そのことについても我々もそのとおりであると考えているところでございます。  先ほど来申し上げておりますけれども、実態調査と一くくりと言ってしまっていますけれども、調査をさせていただきまして、それを急ぎまして、その結果を我々として分析させていただき、第1回定例会におきまして、改めて近く議会の皆様方にも御議論いただいて、仙台市としての方向性を定めていきたいと考えているところでございます。 172: ◯すげの直子委員  できるだけ被災者の皆さんの思いに真っ直ぐ応えていくということを、ぜひしていただきたいなと思います。  市営住宅の家賃、それは公営住宅法で計算式があってというのはもちろんですけれども、減免も拡充は考えていらっしゃらないという御答弁だったのですけれども、これ自体は、自治体でその範囲をどのようにするのかとか、そこは自治体ができるということになっているはずです。ですから、市営住宅の入居者の方々と比べて、復興公営住宅の人たちが何か優遇されているのではないかみたいに思われるようなことにしていかないということは、それはそれで大事で、市営住宅の方々の減免は十分なのかどうかということを、それはそれで私考える必要があるのではないかと思うのです。  基準財政需要額には、公営住宅家賃対策事業という項目があって、毎年計算されて交付税措置もされております。6億8000万円、それで来ているという話も伺っております。ですから、これも公営住宅家賃対策事業ということで交付税には入っておりますけれども、あるということを考えれば、市営住宅についても十分にできるということです。ぜひそういう点も含めて考えていただいて、特別家賃低減事業のほうは、ぜひとも6年目以降の据え置きということで取り組んでいただきたいということを最後に申し上げて終わります。 173: ◯委員長  ほかにございますか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 174: ◯委員長  なければ、次に閉会中継続審査事項についてお諮りいたします。「高速鉄道事業における資産の有効活用について」を閉会中も継続して審査することにいたしたいと思いますが、これに御異議はございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 175: ◯委員長  御異議なしと認めます。よって、先ほど決定いたしました第138号議案指定管理者指定に関する件とあわせて、そのように議長に対して申し出ることに決定いたしました。  以上で所管事務を終了いたします。  それでは、これをもって委員会を閉会いたします。...