4月より動物公園の混雑時に周辺道路の渋滞対策の観点から、
動物公園利用者の臨時駐車場として暫定利用を開始いたします。
6月の第2回定例会に
指定管理者選定議案を提出いたします。
12月1日より
指定管理者による管理を開始いたします。
以上で、
八木山動物公園駅駐車場の
供用開始日及び
駐車場料金等の報告を終わります。
5:
◯下水道計画課長 続きまして、
南蒲生浄化センターの災害復旧について、資料3に基づきまして御報告いたします。
南蒲生浄化センターは、
東日本大震災により甚大な被害を受けまして、電源も喪失し、従来の機能が停止しました。当時の被災状況、2ページの写真のほうにお示ししておりますので、ごらんいただきたいと思います。
4枚の写真を乗せておりますけれども、いずれの被害も津波の直撃、あるいは、保安林などの漂流物の衝突によりまして建物が破壊され、機器類は損傷、あるいは、流出した状況を示しております。
1ページにお戻りください。
浄化センターには、
汚泥処理施設というものがございまして、これは内陸側のほうにございまして、津波による浸水が5メートル程度であったということから、原形復旧によりまして、平成24年度末に復旧工事が完了しております。
一方、海側のほうに
水処理施設というものがございまして、これは10メートルを超える津波に飲み込まれまして、建物の基礎ぐいが破断したり、
電機機械設備が津波により水没、流出したりと、原形復旧が困難であったため、新たな施設で復旧することといたしました。平成28年3月の完成を目指して工事を進めており、新設の
水処理施設を中心に、復旧状況を御説明いたします。
初めに、復旧の計画、方針等についてでございます。
水処理施設は被害が甚大であったことから、復旧方針を定めるに当たりまして、有識者による
復旧検討委員会を設置しまして、復旧方針の提言をいただいております。暫定処理、新設施設、地球環境への配慮の3点につきまして順次御説明いたしますが、3ページの図により説明いたしますので、ごらんいただきたいと思います。
まず、1点目の暫定処理でございます。処理場の復旧には5年程度の長期期間を要するということで、段階的な水質向上を図るために、簡易な生物処理法による暫定処理を行うこととしております。接触酸化法という処理方式を平成24年1月から導入しております。図1の上の右側に施設を配置しておりまして、既存の沈殿層などを利用して、現在も処理を継続しております。この
暫定処理導入以前には、沈殿と消毒といった簡易な処理をしておりました。そのときの水質が、BOD、これは水質指標の一つでございますけれども、数値が小さいほど良好な水質を示すものでありまして、
暫定処理導入前はBODが120ミリグラムパーリットル、これを超えるような水質でございましたが、現在はその数値が50程度まで向上しております。
次に、新設の
水処理施設についての復旧方針でございます。場内での建設場所、あるいは経済性、早期完成などを考慮しておりまして、ここでは主な三つの方針について、少し御説明いたします。
1点目は施設の
コンパクト化でございます。図1の上の左側の図をごらんいただきたいと思います。暫定処理を実施しているということで、建設場所が限定されておりますので、図面の左側のエリア、ここに沈殿槽を2階槽、2階建てですね。それから、生物反応槽という反応槽を従来の約2倍の10メートルの深さ、こういう形にしまして、
コンパクト化を図り、経済効果を発揮させております。
2点目は津波の考慮でございます。施設の
コンパクト化に際しまして、建物を震災の津波高さまで高くするということで、津波にも対応できるということにしております。
3点目が、電源喪失などの非常時でも自然流下による放流を可能とさせることでございます。これは従来から有する機能でございまして、
東日本大震災時には、この機能によりまして汚水が逆流せず、市街地での大規模な溢水防止というものにつながっております。
図1の下の図の黄色いルートが、そのイメージをあらわしております。上の左の図面と施設配置が左右逆にちょっと表示されておりますけれども、非常時に処理を行う最終沈殿池から直接海に放流できる構造としております。
それから、地球環境への配慮という点でございます。図2をごらんいただきたいと思います。
まず、生物反応槽など新たな施設、そこに配置する設備には省エネ施設を導入いたします。また、各沈殿池の屋上を利用した
太陽光発電施設、そして最終沈殿池では2階建てにしたことで、2階からの水の落差を利用した小水力発電というものを導入することとしまして、日常的な使用電力量を抑制するという方向でございます。
このような復旧計画に基づきまして現在、工事を進めておりまして、その復旧状況について、引き続き御説明いたします。2ページをごらんください。
先ほど御説明しました暫定処理は平成24年1月から実施しまして、
汚泥処理施設は平成24年度末に復旧完了しております。
新しい
水処理施設は平成24年9月に着工、その年度末の3月には既存施設の解体が完了しまして、平成25年5月よりコンクリートの打設を開始しております。
昨年11月からは機械設備の設置も始まりまして、昨年12月末では
土木建築構造物の約半分が完成しております。
ここまでがこれまでの進捗状況でございまして、4ページにその状況写真がございますので、ごらんください。写真が三つありまして、1番上は震災前、平成17年3月でございますけれども、
浄化センターの全景になっております。中段の写真は、平成25年3月の
既存施設解体完了が間近なときの状況、そして一番下の写真は、先月の新しい
水処理施設の復旧状況ということで、大分形が見えてきております。
続きまして、今後の予定ということで御説明します。2ページにお戻りください。
施設の復旧も進んできておりますので、完成した施設については、少しでも早い処理を開始したいと思っておりまして、平成27年内を目途とした一部供用開始を目指しております。平成28年3月には工事の完了を見込んでおり、平成28年4月より全施設の運転を開始するということにしております。なお、新設の
水処理施設の運転開始に際しましては、
保守点検業務や
運転操作監視業務など管理業務の一部を委託することとしております。
以上、
南蒲生浄化センターの
災害復旧状況の御説明になります。
6: ◯副委員長 ただいまの報告に対して質問等はございませんか。
7:
◯高見のり子委員 ただいま、
南蒲生浄化センターの復旧状況を御報告いただきました。ありがとうございます。
先日、私ども共産党の会派で
南蒲生浄化センターに伺いまして、復旧状況について現地視察をさせていただきました。
東日本大震災の大津波に耐え、関連会社も含めて、職員1人も犠牲者を出さなかったという、日ごろの防災と危機管理にも感動して、お話を伺ってまいりました。こういった対応を行えたということは、やはり職員の皆さんの不断の努力と、そして公務員としての市民の生活に責任を持つという役割を果たされた結果だと感じています。また、現在の復旧工事についても、大変大きな事業を、工事会社との連携を密にして、市民の下水道を1日も早く復旧しようと努力をされていらっしゃいました。本当に御苦労なことだと思います。
そこで、1点伺いたいのですけれども、今後の予定の御報告の中で、平成28年4月に
新設水処理施設の運転開始と同時に、一部管理委託と記されているのですけれども、その内容と体制の予測はどういったものか伺います。
8:
◯建設局参事兼総務課長
南蒲生浄化センターの業務の一部を委託するに当たりましては、水処理の根幹となる運転計画や分析、検討など、維持管理上、重要な部分は引き続き直営として残しました上で、運転管理や監視、定期作業の部分について委託化することと考えております。
次に、体制についてでございますけれども、今回の委託の対象となりますのは、
南蒲生浄化センターの業務係の担当業務となります。震災前の業務係の体制は32名体制でございまして、ここで担当していた業務のうち、
水処理運転操作、監視業務と定期作業の20名分を委託化いたしまして、それ以外の12名分の業務につきましては、直営のまま維持するというふうに考えております。また、受託事業者の人員体制につきましては、仕様書に特に明記することは考えておりませんけれども、従前の20名の体制が一つの目安になるものと考えております。
9:
◯高見のり子委員 運転管理ということで、その運転管理の中身についてもお答えいただけますか。
10:
◯建設局参事兼総務課長 運転管理の中身についてということでございますけれども、管制室に全てモニター等が並んでおりますので、そこで運転を行ないながら、実際にモニターを監視して、どのような状況になっているかというのを、常時監視を行うこと。それから、日常点検等も含まれておりますので、施設の中を監視して歩き、それを確認する。あるいは、それらのものを全てまとめて、発注者であります仙台市に対して報告する等々の業務が含まれております。
11:
◯高見のり子委員 維持管理などを、根幹であるという話、先ほどあったんですけれども、こういった運転管理というのも、やはり大変高い技術を求められて、24時間管理するという点では、非常に大事な、
下水道事業の根幹となるべき部分ではないのかなとちょっと感じるんですけれども、どうなんでしょうか。
12:
◯建設局参事兼総務課長 定められた業務を24時間体制できちんと行うということはもちろん重要な業務でございますけれども、私
ども南蒲生浄化センターで行われる根幹となるものというのは、やはり運転計画を考え、施設の状況等においてそれを見直し、それを適切に執行者に対して伝えていく、これこそが根幹をなすものと考えております。
13:
◯高見のり子委員 下水道事業全体を把握して、何かあった場合、事故などあった場合に対応するというのは、全体をやはりわかっていないとだめではないかなと。そういった意味では、これまで震災前、32名の職員でやられていた事業、20名分を委託になるだろうと。職員は12名になると。こういったことになるのは、大変不安ではないかなと思いますが、なぜこういったところを委託するのか、ここのところをもう一度伺いたいと思います。
14:
◯建設局参事兼総務課長 今回、委託を実施することとした理由についてでございますけれども、先ほどの復旧状況に関する御説明でも担当課長から申し上げましたとおり、
南蒲生浄化センターの
水処理施設は、
東日本大震災で壊滅的な被害を受けまして、現在復旧工事を進めているところでございまして、これを機に
浄化センターの新
水処理施設の
運転管理業務について、どうあるべきかという検討を進めていたところでございます。
今後、
下水道使用料収入の伸びがなかなか見込めない一方で、ほかの処理場やポンプ場の老朽化が進んできておりまして、施設の更新や修繕に係るコストが大きく増加することが見込まれております。したがいまして、この対応が最大の経営課題となっているところでございます。
そのため、先ほど
アセットマネジメントのところでも御説明しましたけれども、
アセットマネジメントを導入いたしまして、
下水道施設の効果的、かつ、効率的な維持管理に努めているところでございますけれども、この
南蒲生浄化センターの
水処理運転業務につきましても、民間委託を含む一層の施設運営の効率化が必要と考えまして、その手法について検討を行ない、このたび委託を行うという結論に達したところでございます。
なお、この委託化につきましては、先ほどの業務係の12名体制ということも含めまして、仙台市
現業労働組合に提案いたしまして、その後3回にわたる
専門委員会交渉を経まして、10月9日に妥結に至っているところでございます。
15:
◯高見のり子委員 技術の継承という点で非常に心配です。退職をされる職員も今ふえてきているわけです。新しい仕組みになるということで、やはりこの機会に若い人をきちんと採用して、その技術をきちんと獲得してもらい、そしてそれを継承できるようにしていくということが大事だと思います。24時間管理して市民生活を守る大事な部署で、必要な職員を減らして、そう簡単に委託するのでは、事故に対する、逆にリスクが高くなると思います。計画的に人を配置して育成し、技術を継承できるよう、正職員を採用して育てるべきではないかと思うのですけれども、いかがでしょうか。
16:
◯建設局参事兼総務課長
アセットマネジメントに関する質疑でもございましたとおり、
下水道事業全般におけます技術の継承ということは、大変重要なことであると考えております。しかしながら、殊に
南蒲生浄化センターの
水処理施設につきましては、災害復旧による新しい施設の構築によりまして、これまでの経験的技術の継承ですとか、技術維持の低下といった課題については、一旦ゼロベースに引き戻されたものと認識しているところでございます。今回の委託につきましては、先ほども申しましたとおり、運転計画や分析検討といった維持管理の根幹となる部分については直営とした上で、維持管理の補完的役割を担う部分を委託化するものでございますから、そのような観点からも、新しい新設施設に関するノウハウの蓄積についても問題がないものと考えております。
17:
◯高見のり子委員 先ほどの
アセットマネジメントの話もあったんですけれども、維持管理とそういったものは本庁のほうでやっても、もちろん現場の意見をよく聞いてですけれども、いいと思うのですね。大事なのは、やっぱり現場を安全に、そして安定して市民にサービスを提供するといったことが大変重要なのではないかと思いますし、
東日本大震災を体験した経験が生かされていないと思うのです。
下水道事業は微生物、化学、機械など高い技術と専門性が求められるとお聞きいたしました。こういった技術を、委託をすべきではないと申し上げて質問を終わります。
18:
◯木村勝好委員 八木山動物公園の駐車場のことについて、若干繰り返しになるかもしれませんが、確認させてください。この資料の中の時間貸しというのは、文字通り時間貸しの部分だと思うのですが、いわゆる
定期駐車券、全日
定期駐車券1カ月当たり8,000円、平日
定期駐車券1カ月当たり5,000円、これはいわゆる月決めの分になるんですよね。
19:
◯東西線推進事業課長 定期貸しというのは、月決めということでございまして、全日貸しというのは丸々1カ月、あと平日貸しというものに関しましては、土日、休日を除いた日ということでございます。
20:
◯木村勝好委員 この全日の丸々1カ月当たりの8,000円というのは、八木山のこの周辺の相場と比べてどうなんですか。大体相場どおりなんですか。少し高目のような感じもするんだけど、その辺どうですか。
21:
◯東西線推進事業課長 全日貸しの8,000円でございますが、まず、周辺既存の駐車場の調査をいたしました。駐車料金としましては、4,000円から8,000円ぐらいということで、平均としましては6,000円ぐらいでございます。この周辺の駐車場の影響、かつ、周辺住民の車庫にならないようにということも踏まえまして、料金の設定をさせていただきました。
22:
◯木村勝好委員 駐車場全体の中で、時間貸し分とそれから月決め分ですね。これの比率は何対何ぐらいでしたっけ。何台対何台になっていますか。
23:
◯東西線推進事業課長 まだ比率のほうに関しては定めてはおりません。ただ、募集を始めまして、そこら辺の
定期貸し関係のものも見ながら定めていきたいと考えております。
24:
◯木村勝好委員 これから決めるということのようですけれども、そうするとこういうふうになるのかな。つまり、月決めのほうの駐車台数が何台なのかわかりませんけれども、とにかく何台とかって決まりますよね。そうすると、この月決めのほうの
駐車スペースというのは、各フロアにそれぞれ一定台数ずつ設けていくのか、それともこのフロアは全部月決めにしちゃうよというような形で配置していくのか、どういうふうに考えていますか。
25:
◯東西線推進事業課長 時間貸しと月決め関係の利用に関しては、
特別フロアごとに利用を区別するということは、今のところ考えてございません。
26:
◯木村勝好委員 そうすると、一つのフロアの中で、月決めも時間貸しもみんな混在するの。それとも一角に集めるとか、そういうふうになるの、どういうふうにするの。
27:
◯東西線推進事業課長 混在するというような状況でございます。
28:
◯木村勝好委員 駐車場によっては、月決めと時間貸しが当然、同じ平面の中にある部分もありますよね、民間でもね。あるけど、その場合であっても、混在ではなくて、この部分は月決め、こっちのほうは時間貸しと分けていますよね。少なくともそういう必要はあるんじゃないですか。どうなんですか。隣が月決めで、隣が時間貸しで、また隣が月決めで、こんなふうなごちゃごちゃでも構わないの。
29:
◯東西線推進事業課長 利用者の方は、あいているスペースにとめていただくということを考えております。
30:
◯木村勝好委員 そうすると、もうどこでもいいから、私は時間貸しだからここにとめたと、私は月決めだからここにとめていると。翌月はどこにとめてもいいの、そしたら。そうはならないでしょう。毎月、毎月、自分のとめる場所が移動して歩くの、そんなこと、普通考えられないじゃない。違いますか。
31:
◯東西線推進事業課長 駐車に関しましては、月決めというところで場所を定めるものではなく、1カ月利用できるというふうに考えております。
32:
◯木村勝好委員 いわゆる民間の普通の月決めの駐車場なり、時間貸しの駐車場とは全く違う発想ということになりますね、今のお話を聞いていると。そういうのでは、適正な管理ってできますかね。普通常識的に考えれば、自分はこの何番というところにずっと毎月とめるというのが普通であって、そしてその月決めなら月決めのエリアというのが、例えば一つ一つのフロアの中でもですよ、この一角は
月決めエリアだと、この一角は時間貸しエリアだというふうに普通分けませんか。というのは、つまり、月決めでやっている人も、その車の、言ってみれば管理と、それから短時間でくるくる回っていくものの管理とおのずと違いますよね、そうじゃないの。何か随分不思議な発想だなと私には思えるのだけれども。
33:
◯建設局長 今回の
八木山動物公園の駐車場につきましては、もう既に経営しております仙台市の泉中央とか、その辺の事例を参考にしてやっておりまして、使い勝手が、動かして、いろいろ意見も出るかもわかりませんけれども、今のところはそういう事例を全部調査して、それを当てはめております。
34:
◯木村勝好委員 それから、もう1回さっきの話に戻りますが、月決めをどのぐらいにするかは、やってみないとわからないというお話でしたよね。そして、さっき何かすごく妙なことを言ったんだけれども、近所の人の駐車場になっちゃ困るから。近所の人の駐車場になったって、何だって、とめてくれて、お金払ってもらえるほうが、あいてしまうよりはいいんじゃないかと思うけれども、その辺どうなんですか。
35:
◯東西線推進事業課長 駐車場の利用としましては、今回の駐車場は
パークアンドライド駐車場として、仙台市南西部の方々が車でこの駐車場にとめていただきながら、地下鉄を利用していただくというところを目的としているというところで、料金のほうとか、使い方というのを考えているところでございます。
36:
◯木村勝好委員 それはよくわかりますが、しかし、前に議論があったように、本当に埋まりますかという議論もありましたよね。やってみたら、結構あいていると。ゴールデンウイークとか、そういうときは別にして、結構あいちゃっているということになったら、これは意味がないわけですから、そのときには、たとえ近所の人の駐車場になろうが、埋めるということもすごく大事な視点ではないかと思うけれども、どうですか。
37:
◯東西線推進事業課長 利用していただくと。経営の観点からも、非常にそこら辺は重要なことと認識はしております。そういう中で、まず初めの、先ほどお話しさせていただいた、まず事業予測に基づく利用ということで、駐車台数が定まっているというところもございまして、まずは
パークアンドライド駐車場として運営をしていきたいというところでございます。
38:
◯木村勝好委員 建前論はいいんですよ。それでね、それはそれでわかるんだけれども、私が言っているのは、現実的にやってみたら、必ずしもそうならないケースもあり得るでしょうと。そのときに、建前に固執して、あけてしまったのでは、せっかく大枚かけてつくったものを、利用し切っているということにならないわけですから、もしやってみてそうならなかったときには、柔軟な発想も必要なのではないかと思うけれども、局長、いかがですか。
39:
◯建設局長 ただいま課長が御答弁申し上げましたように、やはり目的が
パークアンドライド駐車場ですから、それに向けて我々は努力しなきゃないと。これは、あの駐車場をどれだけの人がどう利用してもらえるかというのを、これは東西線の利用の増加に直結するものですから、我々建設局のほうがつくった駐車場のどうのこうのではなく、東西線利用という観点から、それからもう一つは、やはり休日の動物園に来てもらって、動物園の駐車場としても休日は使ってもらいたいと。そういうのもございますので、運用しながら、そこは駐車場という観点ではございませんけれども、これでいくんだというとき、これを御利用するだけではなく、利用者の状況、利用のされ方、そういうのを見て、柔軟な対応というのは、私は必要になってくるものではないかなと思っておりますけれども、少なくとも我々が事業予測でこれだけのものが欲しいということでつくるものですから、来るようにするためには、我々どう努力をするのかと。そこが大事だと思っておりますので、その辺については、やはり我々自身が当初から頑張っていきたいと思っております。
40: ◯菊地昭一委員
南蒲生浄化センター、すばらしい施設ができるんですけれども、ちょっと教えてほしいのですが、今、水処理の暫定処理をしていて、BODがゼロに近いほうがいいという説明が先ほどありました。もう一方で、
アセットマネジメントの指標の計測結果というところに、同じようにBOD、目標水質遵守率、これは率なので表現の仕方が違うのでしょうけれども、これは平成25年度で88.3%、100%であることが必要ということなので、この表示の仕方というのをちょっと教えてもらっていいですか。
41:
◯下水道計画課長 南蒲生浄化センターについては、現在の処理レベルが先ほどBOD50程度ということで、この数値につきましては、震災前と比べますと、やはり高い数値になっております。
今、
アセットマネジメントの中での指標ということでの放流水質の遵守率、これは現在、南蒲生としては守られていないというカウントになっています。下水道法上のお話としましては、管理者が水質を指定するということになっておりまして、今、
南蒲生浄化センターについては、BODが15という設定にしております。今は被災の復旧途上にありまして、そこまでの水質は達成できていないということで、
南蒲生浄化センターについては、今のところ守られていないという状況になっています。
42: ◯菊地昭一委員 表示の仕方がちょっと違うので、どういう、例えば100%とか、何か分子、分母があって100%になるんだと思うので、この表示の仕方について、ちょっと教えてほしい。
43:
◯下水道計画課長 この100%というものについては、各処理場、そこでの放流水質が規定されておりまして、分母としては、その放流する箇所数全体の数値が分母に来まして、遵守されているものが分子に来るということで、我々としては結果として100%というものが必要であると考えているところです。
44: ◯菊地昭一委員 何となくわかったようでわからない、いいです、一つだけ確認します。暫定処理でこのBOD、こちらの
南蒲生浄化センターの、ゼロに近いほうが、水質がいいということですよね。最終的には、新設の水処理が完了して運転開始になると、これはゼロになるということで考えてよろしいのですか。
45: ◯建設局次長 新しくできた基準ですけれども、下水道監視員が決めるんですけれども、BODだと15以下となります。15以下であれば、法的に満足しているということに対して、現在は50ですから、満足していないという状況です。以上でございます。
46: ◯菊地昭一委員 再度確認ですけれども、平成28年4月に運転開始する段階では15以下になることの理解でよろしいんですね。今、
南蒲生浄化センターで、あの辺で漁業をやっていらっしゃる方が、水質について非常に敏感なんです。そういう意味で、ちょっと確認なんですけれども。
47: ◯建設局次長 工事が終わりまして、処理場ができますと、ならし運転がございます。通常、3カ月から4カ月かかりますけれども、その後になれば、通常の15以下になると思います。
48:
◯下水道計画課長 済みません、先ほどの指標についての100%について、ちょっと訂正させていただきたいと思います。指標の100%、分母になりますのは、水質の測定の回数でございます。全回数でございます。分子に、基準が守られている回数が来まして、全てはかったものが満足できているという状況が必要だということで、100%の数値というものを掲げております。訂正させていただきます。
49: ◯菊地昭一委員 そうすると、平成24年度から平成25年度に悪くなっているというのは、改善しなきゃないということで、バツになっていますけれども、
南蒲生浄化センターというのは、当然、この中に含まれているということは、暫定処理から、新処理施設ができると、この数字は下がるというふうに考えていいんですか。
50:
◯下水道計画課長 数値は上がっていくほどよいということになりまして、八十数%というのは、
南蒲生浄化センターの処理水質、この測定も含まれております。ですから、今後、新しい処理施設ができまして、従来の水質が守られてくると、100%になるのではないかと考えております。
51: ◯副委員長 次に、青葉区より報告願います。
52: ◯青葉区副区長兼建設部長 いろいろ御迷惑をおかけしている青葉区でございますけれども、そのうちの一つであります、市道仙台城跡線、これが平成23年3月11日に発災した
東日本大震災から、3年10カ月ほどたってございますけれども、仙台城本丸の石垣の復旧工事や、道路復旧工事の完了の見通しが立ちまして、通行どめにしておりましたが、この通行再開について、資料4に基づき報告いたします。
ちなみに、この市道の通行再開でございますが、震災で被災した仙台市内全域の市で管理する道路の通行制限でございますけれども、当初は119カ所ございまして、今回の通行再開に伴って、あと残り3カ所となってございます。
では、詳しくは、資料4につきまして、道路課長より報告いたします。
53: ◯青葉区道路課長 市道仙台城跡線の通行再開について御説明いたします。資料4をごらんください。
東日本大震災で被災した市道仙台城跡線は、石垣の復旧工事及び道路の復旧工事が平成27年2月中旬に完成の運びとなりましたので、2月25日水曜日の午前11時30分に再開いたします。
再開区間とルートは、右側1図の太い赤線の部分で、延長約980メートルでございます。あわせて、細い赤線の部分の清水門脇を通る、歩行者通路、市道追廻天守台線も同時に再開いたします。
次に、道路の復旧工事の概要を御説明いたします。次のページの別紙もあわせてごらんください。
写真に黄色い点線が表示されておりますが、復旧工事前の車道舗装のイメージでございます。今回の工事で両側の側溝をかさ上げし、ふたをかけることにより、部分的に車道有効断面を拡幅しております。写真の舗装面が縦縞模様でざらついているように見えますが、道路の勾配が急な部分に、凍結スリップ抑制機能があり、耐磨耗性の高い多機能型排水性舗装を採用しております。安全対策といたしましては、視線誘導標や防護柵等を設置し、また、区画線は写真のようにドットラインを追加し、道路の走行環境を改善しております。
次に、交通規制についてでございますが、左下の写真が、石垣が一番張り出しているところで、車がすれ違えないところでございました。道路の擁壁の復旧にあわせまして、約1メートル程度拡幅いたしましたが、大型バスがすれ違えることができるところまでは復旧できませんでしたので、震災前と同様に、観光シーズン中、4月1日から10月31日までは、土曜、日曜、祝祭日の日中9時から夕方の5時まで隅櫓から八木山方面への一方通行規制となります。
最後に、るーぷる仙台の運行でございますが、道路再開日の翌日から震災前のルートで再開いたします。
54: ◯副委員長 ただいまの報告に対して、質問等はございませんか。
55: ◯大槻正俊委員 特にはないのですが、確認をしてほしいという地域要望がございましたので、確認しておきます。
石垣のせりだしの部分ですけれども、約1メートル、これでは観光バスはすれ違えないというのは私も通っていてわかります。3.11前に通っていてわかりますが、普通の乗用車はすれ違えるというふうに地域の皆さんに言っていいですか、これの確認です。
56: ◯青葉区道路課長 写真下でセンターラインがとりあえず引いてあるのですが、車道の幅がぎりぎり3メートルでございます。急カーブですので、通常の道路であれば、カーブのところは斜線幅を拡幅しなければいけない規定がございますが、今回はその拡幅量が確保されてございません。先日、道路課のパトロールカーを持っていきまして、普通のスピードでセンターラインをはみ出さないように曲がれるかと実験いたしましたところ、最徐行ですとはみ出さないのですが、通常の運転だとどうしてもはみ出すようになりますので、ここはちょっと改善を考えているところでございます。ですので、従前のとおり、普通に走ってくると、車と車が接触するおそれがございますので、もう一度注意喚起を考えたいと思います。
57: ◯大槻正俊委員 そこなんですね。危ないのであれば、停止線つけろという話にもならないでしょうから、普通の道路で。だから、曲がり角のところは注意してとか何とかというのは、あらかじめしておかないと、逆に1メートル広くなったから安心だよと私なんか言いたいのですが、逆に危険も伴うということなので、そこだけはかなり広報なり、注意喚起なり、徹底をしてほしいなと要望しますが、いかがですか。
58: ◯青葉区道路課長 路面表示は対向車注意という、右側の写真と同じように、写真には写っていないのですが、表示はしてございますけれども、なお一層の注意喚起をしたいと思います。
59: ◯安孫子雅浩委員 地域要望ではないんですけれども、ちょっと今のやりとりで確認したいのですが、まずもって119カ所あったところで残り3カ所というところまで一生懸命取り組んでこられたと。さっきの達成率でいうと98%、99%まで、これまで4年間で取り組まれて、その中の大変大きなこととして、青葉区のここの道路ですね、城跡があったということで、今回も最大限頑張ったんですね。有効断面の拡幅をして、1メートルばかり広がるように。で、一応センターラインを引いたけれども、しかしそれは今の説明だとということなんですけれども、その上で今、改善を考えたいとおっしゃいましたよね。改善を考えるという答えを聞いていると、また期待してしまうわけですよ。もしかすると、さらにここについては頑張って、センターラインが外にせり出すように、さらに拡幅ができるのかと誤って伝わってしまうので、その改善という表現をされた点について、ちょっと確認をしたいのですけれども、ここまでできたということは、大変すばらしいなと。その上で何をするんですかという意味で、どういうことを考えていらっしゃるのですか。
60: ◯青葉区道路課長 済みません、発言を訂正します。改善というのは不適切な言葉でした。現況の中で、交通安全対策を図っていきたいと思います。今考えられるのは、対向車注意という路面表示がございますが、なお一層、徐行して通行していただけるような工夫を、所轄と相談しながら対応、対策をしていきたいと思います。
61: ◯副委員長 ほかにございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
62: ◯副委員長 以上で報告事項関係を終了いたします。
この際、当局から報告を受けた事項以外で皆様から何か発言等がありましたら、よろしくお願いいたします。
63: ◯岡部恒司委員 1年前を思い出せば、本当にすごい大雪、記録的な大雪が降りました。私が住んでいるところなんかほとんど降らないのですけれども、ひざぐらいまで降って、小さいとき以来雪かきして、しかもマンションに住んでいる私が雪かきして、筋肉痛になったなんていうのは本当にびっくりしまして、大変な思いをしました。
その後、報告もあったかと思いますが、大分忘れてきましたので、確認の意味で伺いたいと思いますが、いろんな業界団体と協定を結んでいましたよね。そこのところ、ちょっと改めて確認の意味で、どういったところとどういった協定を結んだのか、ちょっと教えていただきたいなと。
64:
◯建設局参事兼道路管理課長 大雪時における公共交通の利用を確保するため、路線バスの運行に支障となる箇所やバスの乗降、駅利用に支障となる箇所の除雪や排雪につきまして、仙台建設業協会及び宮城県造園建設業協会と昨年12月3日に協定を締結しております。大雪の際、迅速に作業が実施できますよう、事前に協会と作業範囲や工区割等の役割分担について明確化しており、仙台建設業協会におきましては、バス停付近の除雪、バス路線の運行に支障となる箇所の排雪を、宮城県造園建設業協会様には、鉄道駅周辺の除雪及び排雪場所の管理についてお願いしているところでございます。
65: ◯岡部恒司委員 大体わかるのですけれども、もう少し具体に、大雪が降ったと。それは、どこからどういうふうに連絡いって、どういうふうにやるの。大丈夫なのか。半年、1年、2年たつと、だんだんわからなくなってくるんですよね。連絡網というか、具体な作業に入る方法とか、そこら辺はきちんと確認がされておるんだろうか。もうちょっと具体に、例えばこういうときはこうなりますというのを、何かわかりやすく御説明いただけますか。
66:
◯建設局参事兼道路管理課長 その指示系統でございますが、大雪が想定されまして、バスに支障が想定される場合につきましては、事前に各区役所のほうから建設業協会及び宮城県造園建設業協会の各区に支部がございます。その支部長のほうに指示をいたしまして、待機していただきます。実際、その次の日に、そういうふうな想定がなった場合に、作業の指示をいたしまして、実際その作業を行っていただくようにしてございます。
67: ◯岡部恒司委員 建設業協会は、そこら辺手なれたものと思いますので、きちんとやっていただけるものかと思うのですが、1年前すごかったですよね。交通渋滞や、道がたがたになりながら、かえって市外から来た人、何だこの道路は、何だこの除雪体制とか、うちのほうがまだ進んでいるみたいなことございましたよね。停留所近辺はいいんだけれども、それから道路も、具体に機械とか、各業者で持っているの。停留所近くは手作業でやるんだろうけれども、ダンプに積んで持っていくんだろうけれども、その辺だろうけれども、幹線道路、何かどういうふうにやるの、あの機械、だっと、あるの。
68:
◯建設局参事兼道路管理課長 作業のそういった機械の準備でございますけれども、仙台建設業協会におきましては、41社の方から協力をいただくようにしております。あと、宮城県造園建設業協会様におきましては53社で、各社ごとにやるところをもう事前に決めてございます。事前調査もしていただいておりますので、当然、自分のところで持っている機械で通常可能だと思いますので、もしそういったことができない場合は、それなりの準備もしていただくようにお願いしてございますので、我々としては、対応は可能かなと考えております。
69: ◯岡部恒司委員 そこら辺の業界にきちんと感謝して、すべきだと思います。それはかなりの人力を使うわけですよ、協会員が総出で、自分の仕事を投げ打って、そういったことにするんですよ。それなりの感謝というのはすべきだと思いますし、言葉だけの感謝だったってどうなのかなと。いろいろお考えになっていただくと思うのですけれども、合法的な感謝の仕方ってあると思う。その辺はすべきだと思うんだけれども、それは置いといて、幹線道路しかできないのわかるんですよ。ただ、細いところ、裏の道路、生活道路、これどうするのと。自力で自分のうちの前雪かきしろという基本があるにしても、なかなかその各地区によっては高齢化して、おじいちゃん、おばあちゃんしかいない、子供がいないところは、どんどん年数がたってくれば、ふえていくわけですよ。どうするのと。うちは雪解けるまで、ずっとうちの中にいなきゃないのとか、どうやっていくのかって、言ったって無理だと思うんだけれども、やりようがないと思うんだけれども、これは非常に悩ましいというか、難しいところなんですね。そういった苦情だって、去年、随分あったと思うんだけれども、こういったときはどうやって対処していくんですか。
70:
◯建設局参事兼道路管理課長 確かにマンパワーには限界がございますので、まずはバス、そういった皆さんが利用していただくような公共交通機関等が通る幹線道路とか、バス通りをメーンに考えておりまして、そこを優先的にやりまして、その雪の状態にもよりますが、できる限りそういったことが起きないように、あとは広報といたしまして、小型機械除雪の補助とか、門前除雪等について、あと雪道お助け隊の加入等のお願いもしておりまして、その辺につきましては、やはり市民の皆さんからいろいろ御協力をいただきながら、その状況に応じて対応していきたいと考えております。
71: ◯岡部恒司委員 それで、課長に言ったってしようがないこと、わかって言っているんだけれども、大雪は大雪なりで、その機械があるかもしれない。通常、仙台というのは中途半端な雪国でございまして、雪が降る、解ける、そしてそれが固まる。また降る、解けて固まると、陰の生活道路なんていうのは、氷の道路になってしまうところもあるんですね。日陰だと風が吹きますから、氷だらけの道路になって、そこにわだちがなって、しかもそこ一方通行じゃないと。大変な道路ってあるんです。これを何とかしてといっても、4メートルぐらいしかない道路がいっぱいあるしね。これも雪かきどころじゃないんですよ。町内からもらう、今は融雪剤じゃないんだってね。凍結防止剤なんだってね。たくさんもらってまいても、ちょっと緩くなる程度で、解けるところまでいかないんですよね。こういった道路も仙台市特有なんだろうか、陰のほうにはいっぱいあるわけでして、これも昔から区役所に言っているんだけれども、そこだけするわけにはいかないのと、その気持ちもわかるんですけれども、すごいんですよ。雪の山が、100メートル、200メートルあるところもざらにあるんですよ。年々、息子はいなくなってきた、おじいちゃん、おばあちゃんは年とってくるは、町内活動はなかなかうまくいかないわで、できない。これも非常に悩ましいところで、かといってこのまま、地元町内で処理してくださいともなかなか言えないものなんですね。こういったことを、さんざん区役所にお願いしても、なかなかやってくれないから、こうやって言っているんだけれども、なかなか救済措置というのか、策というのか、何かこういったこと、やる方法ないだろうかと思うのです。目が合った青葉区、どうですか。
72: ◯青葉区副区長兼建設部長 御指摘の件につきましては、対応し切れなかったというのが去年の大雪の経験でございます。その経験を踏まえて、実は建設局と各区と協議しまして、基本的には先ほど参事兼道路管理課長がお答えしたとおり、基本的な幹線道路については、建設局で責任を持って行う。ちなみに、私ども区のほうとしても、それで立ち行かない場所が出てくる。御指摘のありましたような、非常にその際、住民が困っているといったようなところがあった場合、これは区が対処していかなければならないということで、これからの大雪に対しては、建設局と区が協力し合って、そういった問題に当たっていこうというような体制で、業界の皆さんにも御協力をいただくのと、そしてさらには、地域の皆さんに一応呼びかけはしますが、そういった大雪にはなかなか対処するのは難しいだろうということで、区としても一緒になって取り組むということにしております。
ただ、それでも全てをカバーすることはなかなか難しくて、緊急的なところ、そういったところに対しては取り組むということを今考えているところでございます。
73: ◯岡部恒司委員 先ほど、協会との災害協定というのがありました。業者、協会、業界だって、心ある業者、非常に新設な業者とか、意外と地域縄張りがありますからね、地元業者とかね。いいよと、いつまでと指定していただければ、余裕あるときやってもいいよという心ある業者さんも中にはいらっしゃるんですよ。ただ、勝手によう行かないし、だって、すごいですよ、バールで一つずつがちがち削りながら持っていかなきゃない、雪と違ってもっと重いんですから。これやっぱり、我々が二、三人でやったって無理ですよ。そういう業者さんもいるんですよ。そういった方々に、何らかの方法で合法的にお願いしていかないと、やり切れないですよ。直営でやれったって無理なんでしょうから。そこを何かいろんな考えを変えて、やる方法だってあるんです。そういった心ある業者、結構いらっしゃるんですけれども、ここまで聞いて、どのようにお感じになります。
74:
◯建設局長 除雪をどうやっていくかというのは、ずっと長年の課題でございまして、私も東北ブロック会議等でいろいろ部長とお話ししますと、青森、秋田で、仙台のは雪じゃないと言う部長がいる。それはそうなんです。向こうはメートル単位で戦っていると。うちはセンチ単位。それが、今、岡部委員からもありましたように、逆に半端な状態。首都圏に行きますれば、二、三センチで大騒ぎになっている。仙台からしたら、二、三センチというのは、スタッドレスタイヤはいて大丈夫だというのもありますので、そういう中で、今やはり高齢化とか何とかという、いろんなそういう状況なものですから、我々は年間の予算、除雪関係では大体10億円です。10億円の金を使っておりますけれども、やはりそれは常にお金のほうに絡んでくるものですから、お金の限られた中で、どういうふうな効果のある除雪がいいのかということで、実は平成18年からいろいろ見直して、平成20年ですか、新しく区を越えた除雪体制というのを一応つくりました。幹線道路についてはつくって、それで運用しております。
今、問題になってきているのは、そこから外れた生活道路、これも無視できないと。高齢者の方がそこで転倒するというようなことも起きるので、その辺も無視できないということでございますので、そのとおりだと思います。
除雪につきましては、凍って、それが解けて、また凍って、それが危ないので、できれば早い、やわらかい、ふわふわの状態のときに、50センチメートルでもいいですから、すっとそこから解けていくというのが、私も生活していて感じますので、その辺一番最初の初動のところで、50センチでもいいから、1回すると、そこから解けていくというのがあるので、初動の体制がいかにとれるかなというのが非常に感じますので、やはり先ほど、業界と協会と締結したという、これは大雪の緊急時の体制でございますので、今いろいろと御意見伺ったのは、大雪ではなく、普段からのそういう体制というのも、これからやはり我々としても、どうあったらいいのかと、ここではしっかりした答弁できませんけれども、常に考えて、工夫していかなければならないと思っております。
75: ◯岡部恒司委員 なかなか業者に頼みづらいのは、昔から、局長若いときから教えられているので、頼むと、後で変なこと頼まれるから嫌だなんて、そういう心理はあると思うのです。でも、そんなこと言ってられないですよ。そういうのは絶対だめよと言いながら、でも心ある業者はいっぱいいるんです。そういう人たちにどうやってお願いできるか、してもらうか、そこら辺だと思うのです。そこら辺、お詳しいと思いますので、ぜひ考えていただきたいなと思います。
それからもう一つ、復興も終わり、発注も落ち着いてくる。落ち着いてくるということは、震災前のあのような状態にまた戻ってくるのは誰でもわかることですね。発注件数が非常に少なくなって、業界そのものが大変になってくるというのは、説明するまでもないことです。
10年前ですか。低入札、低入札で大変な時期があって、これではいけないと、何かしなきゃないと。完璧な方法ではないけど、やっぱり総合評価方式しかないということで導入してもらった。でも、あの当時でも、それも100%満足できる発注方法ではないとわかりながらも、まずやってみて、ふぐあいが出てきたら、その都度変えていこうということでなってきた。私もそれを導入すべきと言ってきた立場だから、余り強く言えないんですけれども、やっぱり時代の変化って、数年しかたっていないからあれですけれども、どんどん世の中が変わってきていますので、やっぱりあの当時のやり方では、もうやり切れなくなってきている。具体のところでどんどんふぐあいが生じてきている。それを、協会、業界からはこういうふうにしてもらいたいという要望、陳情が毎年あるわけですよね。やれるところはやっていただいて、なかなかどこかを例にとか、どこかしないととか、仙台初はなかなかできないとか、そういったこともあるやに伺っているんです。
でも、どうなんでしょう。見直しすると、大変なことになって、ますます複雑になって、それなりの職員も必要になってくるというのもわかるんですけれども、でも、今のところ、この発注方法しかないから、しばらくやっていかなきゃないんですよ。まだ数年しかたっていないで、やっぱりやめて元に戻せというわけにいかないですからね。ただ、この状態そこまでいかない。ただ、いろんなふぐあいが出てきている。それに対して、いろいろ意見交換し合いながら、いいように見直しを進めていかなきゃないですよね。その発注方式、見直しについて、局長のお考えを伺ってみたいのですが。
76: ◯都市整備局長 今の委員御指摘のように、従来、総合評価方式というものがない、いわゆる品確法ができる前につきましては、価格競争というのが前提でございました。それでいきますと、価格ですから、ダンピング等も出てくるということで、我々が求める工事の完成品の品質、これがおぼつかないおそれがあるということも含めまして、国のほうで総合評価方式というものを定めて、順次地方のほうでそれを適用していったという経緯がございます。
我々、総合評価につきましては、単に価格競争に偏らないというだけではなくて、建設業の健全な育成という目的がございまして、そういう意味では、我々としては、当然、先ほどの雪の問題もございますが、今回の復旧・復興についても、やはり地域の建設業の方々が、健全な経営であるということを前提にして、我々本当に助けられたというところがございますので、そういう意味では、総合評価の中身につきましては、技術的な提案を受ける場合もありますし、あるいは、地域性ということで、地域要件的な貢献、災害協定も含めてでございますけれども、それを評価していくということを行ってきております。これは、ある面では、地元の建設業の健全な育成ということを、我々としても一つの大きな目標としておりますので、社会情勢の変化等々、十分にそれを受けながら柔軟に対応していくことが、まずは必要だと思っております。
そういう意味で、定期的に意見交換会をしておりますが、その中で、我々として、事務的には大変な部分が出てくる可能性もありますが、それはそれで拒否するわけではなくて、やはり健全な育成という大きな視点を持って前向きに捉えて、意見等についても、とりあえず改善すべきところについては、速やかに改善していきたいと思っておりまして、今後ともそういう視点で臨んでまいりたいと思っております。
77: ◯岡部恒司委員 建設局長、今、都市整備局長がいいこと言ったですよ。地域貢献、まさにこれでしょう。一生懸命地域のためにやってくれたら、0.5と言わなくても0.1点ぐらいとかだって、やり方何ぼでもあるじゃない。そこら辺も、ぜひ考えていただきたいと思う。
それから、担当局がまた違うかもしれませんけど、最近、一般競争入札で、条件のところで、本店が仙台市内にある会社は参加できるようなところがある。これで結構移動してくる会社があるんですよ。それで、談合できないですけど、いろんなソフトがありますから、びたっともう同額で入ってきて、そうするとくじ引きなんですか。とかね、間違ってとれる可能性が十分あるわけですよ。ほかのところではだめだから、では、やっぱり仙台に行こうと。そう思って引っ越してきて、ぽんと出して、くじ引きなんかでも当たって、実績つくっていくと。何年間本社がここにあるとかっていう条件がないものですから、少しずつ狙ってきているところが多くて、それが同額でなっているというのが非常にふえてきているんですね。これもいかがかなと。だって、復興終わったら仕事が少なくなる。同じ業者で競争するわけでしょう。ますますどんどんそういうところがなってくる。今までこの地域で一生懸命税金払っていて、まじめにお上の言う通りやってきて、それできのう、きょう、移動してきた会社にとられたりして、何だそいつなんて、悔しいななんて思うの当然ですよ。ここら辺の変化もいろいろ来ておりますので、これはまたいずれと思いますので、こういったこともあるということだけ、局長の頭の中に入れておいていただきたいと思います。
78: ◯大槻正俊委員 事前にお話をしていないのでありますが、ちょっとだけ確認というか、お話をさせてもらいます。
私、この委員会に来る直前に、記者発表の資料というのが私のところに来るものですから、ちょっと直前に見ていました。二つだけお聞きしておきたいのですが、二つというのは、
地下鉄東西線のレール締結式を開催しますというのと、いのちの博物館の実現に向けて、消えていいのか日本の動物園、水族館シンポジウムという二つです。
地下鉄東西線のレール締結式のほうなんですが、2月2日の13時30分からありますよということなんですね。来賓挨拶で仙台市議会議長が出ますと。出席者ということで、仙台市議会関係者となっているのですが、私は委員会とかとしては知りませんでした。何が言いたいかというと、これら大事なようなことは、事前に少なくとも、この委員会の委員ぐらいにはお知らせしておくとか、あと、仙台市議会関係者という出席者となっているのですが、これ誰が出席するようになっているのかですね、ちょっとこれを教えてほしいと思います。まず、こっちいきます。
79: ◯東西線建設本部管理部長 東西線のレール締結式について、御説明が十分ではなかった部分がございまして、大変失礼いたしました。
今回、開催いたしますレール締結式につきましては、市議会の方々からは正副議長、それから東西線の調特の委員の皆様全員、それから当委員会からは正副委員長に出席いただくということで御案内を差し上げていたところでございます。そのあたり、資料に十分に明記していない部分がございまして、大変失礼いたしました。
80: ◯大槻正俊委員 私、何でもかんでも協議会の報告事項に乗せろとは言いません。言いませんが、ある程度大事なものは、口頭でもいいから、何か資料1枚でもいいから、そんなに報告がいっぱいになるというのであれば、1枚のペーパーでもいいですから、それは委員に事前にお配りしておいたほうがいいんじゃないか。出席者って、これ出ていくと、仙台市議会関係者となっているわけだから、何で私が知らないの、東西線のことで私知らないことがあるのと思ってしまうものですから、やはりこういうのは整理しておいたほうがいいのではないかなと私は思います。何で私がこのことを知らないのって、ちょっと感想を聞かせてください。
81: ◯東西線建設本部管理部長 先生方に直接御連絡いたさなかったのは、大変失礼いたしました。私どもとしても、今月、市長のほうから発表する形にいたしましたけれども、その事前に一応会派のほうにはお届けしたんですが、その際に、先生方にも一言御連絡をしておいたほうがよろしかったなと、今、反省しているところでございます。
82: ◯大槻正俊委員 私見たのは記者発表の資料なんです。うちの会派では、私が目を通すことになっているんですよね、代表者で。たまたま、だからわかったんだけれども、やっぱりここの委員ぐらいにはというのは失礼かもしれませんが、ここの委員会の各委員には、せっかく全線が完了して締結するという式典をわざわざやるわけですから、そういうことがありますよぐらいのことは、この委員にきちんとお知らせすべきだと。副委員長もそう思うでしょう。ということで、あえてこれはこれから先、少なくともきちんとした説明はしておくべきです。でないと、この委員会をどういうふうに思っているのかなと、余計なことまで言いたくなりますからね。ということで、これはあえて申し上げておきます。
あと、次のいのちの博物館の話はいいことなので、別に言いたいことを言うなという話ではないですけれども、せっかくこのシンポジウムがあるので、
八木山動物公園が共催ということでかかわるので、どの程度かかわるのかなと。せっかくなので、これなんかも委員の皆さんにお知らせして、だって私からすれば、動物公園をいのちの博物館として捉えて、生涯学習から何から含めて生かしていくという話ですから、このこと自体はすばらしいことだと思うのですね。ずっとこの間、私も動物公園を見てきましたけれども、こういうことというのはもっと広げてもいい話だと思います。仙台市動物公園としては、どの程度かかわられてきたのかだけちょっと教えていただいて、あとこれらもチラシ1枚でもいいから、お知らせしておいたほうがいいのではないかと思います。これはいいことなので。
83: ◯
八木山動物公園長 いのちの博物館に関するイベントでございますが、これは日本動物園水族館協会が主催で行っておりまして、関東を皮切りに、四国、九州とか回ってきて、今回東北でやろうということになりまして、うちのほうで会場の確保とか、あとそれから一応インターネット等で応募していただくということになっておりますので、その窓口等を行っております。
ただ、御指摘のように、生きた動物の展示というところで、やはり我々はしっかりそれをアピールしていくという意味で大事なイベントだと思っておりますので、今後そういう我々が目指すいろいろなシンポジウムにつきましては、チラシ等もできるだけ委員の皆様方に配付して、動物園に御理解いただけるように、しっかり頑張っていきたいと思います。
84: ◯及川英樹委員 手身近に、先月から地下鉄の南北線でのイクスカの導入が始まりました。その折に、従前であれば、定期券、スキップ等々のものを入れれば、奥に金額が表示されたものが、今のIC乗車券であれば手前に表示されるということで、結構、残高不足だったり等々で閉じ込められるとかという状況の御意見をいただいております。また、実際に、当局のほうにそのようなことで市民からの御意見、あとはこれからスイカ等の供用が開始されてくると思いますので、それに合わせて、スイカとイクスカの整合性が共通的なものなのか、表示される部分ですね。または、それは仙台市独自のものでそういうふうにしているのか、その辺の状況など、あわせて市民からの、もし御意見などがあれば、お聞かせください。
85: ◯IC乗車券推進室長 地下鉄の改札機の残額表示のモニターでございますけれども、確かに御指摘のとおり、市民の方々から、残額が見えないとか、あるいは、残額が出ないのではないかといった問い合わせを多数いただいております。
現状ですけれども、二つのモニターがございまして、手前のイクスカをタッチする部分から30センチぐらい先に、一つまずモニターがございまして、ここにICカードの残額が表示されるという形になっております。さらに、もう一つ先のほうに、従来の磁気カードの残額等の表示がされるモニターがついているというところでございまして、これは機械上、近くのタッチする場所と表示する場所、一体的につくられておりますので、そこはちょっと変えられないというところでございます。これにつきましては、新しく導入されるJRその他の他事業者の改札機の新しいものについても、全て同じ仕様になっているものでございますので、今後は新しい改札機に更新していったときは、全ての事業者、全国のほぼ全ての事業者がこのような仕様になるというものでございます。お客様については、なれないことから、ちょっとまだ御不便かけるかなと思いますけれども、御理解のほどをよろしくお願いしたいというふうに思っております。
86: ◯及川英樹委員 仙台市独自のものではないということは理解できました。であれば、やはりそれになれるまでは、啓発なり何なりで、そういうふうにならないように対策をとっていただいたり、少しでも、せっかく利便性が上がったのに、何だこれはということでないように、ひとつどうぞよろしくお願いします。要望として、あわせて伝えておきます。
87:
◯高見のり子委員 復興公営住宅について伺わせていただきます。
まず、12月に行われました第1回目の一般公募の応募数と抽選結果について伺います。
88: ◯復興公営住宅室長 12月に行われました第1回一般抽選の応募状況ということでございますが、応募者数は2,247世帯、当選者は1,059世帯、落選者は1,188世帯となってございます。
89:
◯高見のり子委員 1,180世帯の方が落選していると。被災した方を半数以上落選させる、こういったやり方自体が問題だと思うのですけれども、いかがでしょうか。
90: ◯復興公営住宅室長 結果的に応募者に対して半数の方が落選ということになっておりますけれども、これもある場所にかなり集中したとか、そういった事情もございまして、そういった結果になったものと認識しております。
91:
◯高見のり子委員 それでは、優先順位の方について伺いますけれども、優先順位の募集で落選された方が183世帯あったはずでした。そういった方は、第1回の抽選会でまた応募したわけですが、第1回抽選会で落選をした優先順位の世帯はどのぐらいありますか。
92: ◯復興公営住宅室長 優先順位で落選された方のうち、また、第1回の一般抽選でも落選された方は66世帯でございます。
93:
◯高見のり子委員 この66世帯の方は第2回の一般公募、今現在行われておりますけれども、これに応募するということになるわけですね、確認します。
94: ◯復興公営住宅室長 そうでございます。
95:
◯高見のり子委員 落選した世帯のうち、1人世帯というのは何世帯いらっしゃるのでしょうか。
96: ◯復興公営住宅室長 お一人の世帯の方は53世帯ございます。
97:
◯高見のり子委員 多くの方が1人世帯ということです。もちろん年齢についても、高齢者の方が多いのではないかと思いますけれども、優先順位の方が落選をするということはある程度想定したことで、そういった場合、個別対応するという答弁を局長が本会議においても行っておりますが、どのような対応をされたのか伺います。
98: ◯復興公営住宅室長 続けて落選された方に関しましては、生活再建支援室のほうで個別に電話または訪問するなどして相談を受けておりまして、今回の応募状況を見ながら、引き続き丁寧に対応してまいりたいと考えております。
99:
◯高見のり子委員 相談を受けた場合、復興公営住宅としては、どのようなことをやっていらっしゃるのでしょうか。
100: ◯復興公営住宅室長 現在のところ、第2回あるいは第3回まで募集いたしますので、そちらに申し込んでいただくということで、応募可能な住宅、あいている住宅などの紹介など、そういったところをやっているところでございます。
101:
◯高見のり子委員 そうやって決まった世帯というのはどのぐらいありますか。
102: ◯復興公営住宅室長 現在、第2回の募集中でおりますので、まだ決まった世帯はございません。
103:
◯高見のり子委員 結局、第2回の募集で当選しなければ、何の相談にもなっていませんよね。局長に伺いますけれども、個別対応というのは、復興公営住宅室として、どのようなことを想定して、個別対応ということをおっしゃったのか、伺います。
104: ◯都市整備局長 まず、そのような方々が生まれないのが当然よろしいわけでございますが、募集方針等について、大きな方針ですね。これについては、我々の、防災集団移転事業の方々を優先入居で、要配慮世帯等について優先順位で一般募集、その一般募集についてもコミュニティー入居と。そういったことの大きな方針については、議会のほうにも御説明し、御理解をいただいたものと認識しておりまして、それで順次募集等をしてきたというところがございます。
そういった中で、抽選という形をとらざるを得ない部分が当然ありますので、落選する方も出る可能性というものは、当初より想定していたところでございまして、これについても優先順位で落選された方々については、先ほど室長のほうから答弁したように、複数回の抽選、そういったところに申し込みができるように、我々としても案内を丁寧にしていくということは、当初から想定していたところでございまして、個別対応については、そういうこととあわせて、我々としては優先順位、高齢者の方が多いとか、そういった方々でございますので、最終的には入居できるように我々も努力していくということを踏まえて、復興事業局と連携をとりながら個別対応と、そういう趣旨で本会議で答弁したところでございます。
105:
◯高見のり子委員 やはり不十分であると言わざるを得ないです。それで、第2回募集の募集戸数、それに対する応募数、応募状況、23日が締め切りですが、昨日までの段階でも結構ですので、お答えください。
106: ◯復興公営住宅室長 第2回の募集戸数は433戸でございます。それで、今、募集中ということでございまして、現在の応募状況等については集計中ということで、数字としては出てございません。
107:
◯高見のり子委員 それで、条件がなかなか合わなければ、募集が少なくなっていくと思うのです。では、その応募しない、できない方というのは、どういう状況なのかと。住宅を確保したのか、しないのか、こういったことをきちんと把握する必要があると思うのですけれども、この点では考えていらっしゃることあるんでしょうか。
108: ◯復興公営住宅室長 応募されていない方も実際いらっしゃるようですし、そういったところも含めまして、他部局と連携しながら、今後、第2回、第3回の応募状況を見ながら対応してまいりたいと考えております。
109:
◯高見のり子委員 3回目の一般公募の結果で、その後の対応をされるということをずっと言っていますが、これでは本当に遅いと思うのです。特に優先順位で落選される方、もう既に明らかですから、こういった方をなぜ優先して入れられないのかと思うのですが、この辺なぜできないのか伺います。
110: ◯復興公営住宅室長 優先順位の方に関しましても、先ほど来答弁しておりますが、個別に相談など、お話などを伺いながら、どのような希望を持っていらっしゃるかというところでお聞きしながら対応しているところでございまして、やはり第2回の募集にも応募していらっしゃるということでございますので、そういった結果などを踏まえまして、今後とも対応してまいりたいと思っております。
111:
◯高見のり子委員 この部署ではないので、生活再建支援がどのように行われているかは明らかにはできませんけれども、被災者の方が、次の第2回目の募集の封筒がポストに入っていただけだったという方もいらっしゃるんですね。ぜひこの辺はもっと連携を深めていただいて、確実にきちんと個別の相談をされるよう、また、伺いたいと思いますので、しっかりやっていただきたいと思います。
それで、あすと長町の仮設住宅から、昨年12月26日に復興公営住宅の建設戸数についての質問があったと思いますけれども、それに対してどのようにお答えになったのか伺います。
112: ◯復興公営住宅室長 あすと長町からは、建設戸数などについて質問ということで、市民の声ということで対応してまいりました。その質問でございますけれども、第2回の被災者の一般抽選で落選したということで、次の応募の用紙が来ておりますけれども、あいている団地が偏っているということで、これ以上復興公営住宅をつくらないのかというような趣旨の質問でございました。
それに対しての回答でございますが、仙台市では平成27年度までに復興公営住宅3,206戸を供給することとしております。それから、整備箇所につきましては、全市的な配置バランスを総合的に勘案して決めたものでございまして、希望が集中した地域にさらに建設することは考えていないところでございますというような趣旨で回答しております。なお、落選された方には、先ほど来申しておりますが、関係部局と連携して、個別に対応するなどの対応をしてまいりたいと考えていると、そういった趣旨の回答をしております。
113:
◯高見のり子委員 全市的なバランスというのが、あくまでも仙台市におけるバランスなんだと思うのですね。被災者の皆さんが、これまで震災後暮らしていた場所というのも含めて、また、震災前に暮らしていた場所も含めて、やはり自分の生活の中心、暮らしの中心のところに住み続けたいと思うのは、当然なんだと思うのですね。
市は、整備戸数の根拠に、他市から転入された被災者を入れなかったので、不足するであろうということは、これまでも指摘してきました。希望の多い地域は、その周辺で被災した方が多いということだと思います。住みなれた近くで住みたい、病院や学校の近くに住みたいという当然の希望をかなえられるよう整備するのは、市の仕事であると思います。住宅の再建が復興の第一歩であると言うのであれば、被災者が復興公営住宅に入れない状況、これは早急に解決しなければならないと思います。3回目の応募まで手をこまねいているというふうにしか見えませんけれども、様子を見るなどと言っている暇はないと思うのですけれども、いかがでしょうか。
114: ◯都市整備局長 この件に関しましては、3,200戸の戸数の根拠とか、これはこれまでも答えておりますので、それは控えさせていただきますけれども、全ての希望というのでしょうか。建設場所、そういったところについて応えるというのは、なかなかそれは困難であろうと、我々としては当初から認識しておりまして、それを前提として、全市的バランスということを踏まえて、建設の場所、そういったものを決めてきたというところでございまして、その情報等の提供、これは必要でございまして、建設がまだ完了していない部分も含めまして、住宅情報誌として希望する方々、被災者の方々にそのパンフレットと申しますか、冊子を差し上げまして、検討していただいたというところでございます。
それと、先ほど来からの優先入居の方で落選された方、非常に残念でございます。我々としても、全ての方が入居できるように関係部局とも調整しながら、今後とも個別対応していきたいと。
その中で、優先入居の方々に対しまして、皆さん方が入居できるようにということで、実は住宅の選択につきましては第5希望まで書いていただいて、うまく第1希望がかなえられなくても、どこかで第2希望あるいは第3希望の住宅に入居いただけるようにということの配慮を最大限してきたつもりでございますが、優先入居の応募されている方の中には、どうしてもこの住宅じゃないといけないと。いわゆる第1希望しか書かないという方もおりまして、そうなってくると、結果として落選されてしまうという方が出てきたわけでございます。したがいまして、我々としましては全体の戸数については第3回の抽選結果も踏まえて、これまでどおりの答弁になりますが、どういう形で対策を講ずる必要が出てくるのか、その総合的な判断をしてまいりますが、この優先入居の方々については、そういった経緯はあるにしても、お一人お一人生活再建がかなうように、今後とも関係部局と連携をとりながら、さまざまな相談等に乗って対応していきたいと考えております。
115:
◯高見のり子委員 募集が偏っているということで、一部ミスマッチというところもあると思うのですが、これは決して被災者の責任ではないと思うのですね。ですから、やはりそこはきちんと対応していただきたいと思います。
最後に、申し込み資格について伺っていきたいと思うのですけれども、これまで一部損壊で解体をした家屋については、入居資格を認められませんでした。昨年12月10日に宮城県のほうから、この件について通知が来ていますが、御紹介いただきたいと思います。
116: ◯復興公営住宅室長 昨年12月10日に、宮城県土木部住宅課から通知が来ておりますが、その件について御紹介いたします。
一部損壊で解体をした家屋について、国土交通省災害公営住宅の管理に関する留意事項等についてでは、住宅が滅失した場合として、全壊、全流出、全焼、または、半壊、または、大規模半壊であって解体を余儀なくされたものだけでなく、修繕や補修では住宅としての機能を回復することができない程度の損傷の場合においても、事業主体において適切に判断することとなっております。こうしたことから、一部損壊であって家屋を解体している場合においては、解体に至った理由及び入居希望者の状況等を十分に聞き取り、総合的に判断されるようお願いいたしますというような通知が来ております。
117:
◯高見のり子委員 一部損壊で解体した家屋の被災者、解体に至った理由及び入居希望者の状況等を十分に聞き取り、総合的に判断されるようにということです。今後、このように取り扱うべきだと思うのですけれども、このように取り扱うのでしょうか。伺います。
118: ◯復興公営住宅室長 この件に関しまして県に確認したところ、県内他市町におきましても、一部損壊の状況で災害公営住宅に入居を認めているところはございませんで、そういったところも踏まえまして、今回の通知に対する今後の取り扱いについて、県と協議、調整しているところでございます。
119:
◯高見のり子委員 今後、調整をするということです。それから、福島の避難者についても同様に通知が来ておりますけれども、これも御紹介ください。
120: ◯復興公営住宅室長 福島県からの避難者についてでございますが、福島復興再生特別措置法においては、居住制限者(避難指示区域、現に避難指示の対象となっている区域に存在する住宅に平成23年3月11日において居住していた者)は、避難指示区域が再解除されるまでの間は、入居者資格の特例が適用されますということでございます。それに加えて、避難指示区域が解除された場合においては特例が適用されなくなりますが、災害公営住宅の供給目的を踏まえた運用が求められていることから、入居希望がある場合には、住宅困窮要件等を十分に勘案した上で対応願いますという通知でございます。
121:
◯高見のり子委員 これも、福島の避難者について十分条件を勘案した上で対応願いますということですが、このように対応されるということでよろしいのでしょうか。確認します。
122: ◯復興公営住宅室長 こちらに関しましても、基本的には事業主体、いわゆる各市町において適切に判断することと理解しておりまして、これに関しましても、県のほうと今後、協議した上で調整していきたいと考えております。
123:
◯高見のり子委員 仙台市として今後、判断していくわけなんですけれども、国も県も、なぜこのような通知を出していると考えていらっしゃるのか、これは局長に伺いたいと思います。
124: ◯都市整備局長 先ほどの福島からの避難者については、実は我々国からの通知等については承知していないというところがございますので、これも含めて、今、県と協議しているというところでございます。
また、一部損壊の解体家屋についての取り扱い、これは先ほども室長から答弁ありましたけれども、留意事項としては我々十分に把握してございます。その中で、借家人で、大屋のほうが、一部損壊なんだけれども解体してしまうと。出ざるを得ないという方については、我々としてもさきの議会でも答弁しておりますけれども、柔軟な対応ということで自治体判断をしているところでございます。この一部損壊、これについて我々十分に把握した上で、県内あるいは福島県も含めてですが、一部損壊までは対象としては広げていないという事情がございます。これは、やはり我々として、自治体判断とはいえ、入居要件としまして、どこで被災を受けたとしても、仙台市あるいは別な場所の公営住宅に入居できるというものが、今回の災害公営住宅の制度でございまして、この入居要件につきましては、県なりが統一的な、あるいは、調整をした上で見解というか、統一的な扱いをすべきだと我々思っておりまして、そういう意味で、今後県からの通知を踏まえて、そういう総合的な調整を県に期待したいと考えているところでございます。これまで、こういったものについては、十分に承知した上で我々として判断してきたということでございますが、県からの通知を踏まえて、改めて県と協議しながら、あるいは、ほかの他市町の自治体とも意見交換をしながら判断していきたいと考えております。
125:
◯高見のり子委員 実際、被災をした方が住宅に困窮しているという事実があるわけで、こういった矛盾が出ることを国も県も認めて、その矛盾がなくなるよう通知とか考え方を示しているんだと思います。国は、必要な復興公営住宅についての自治体の裁量というのを認めているわけですから、市が認めればいいわけですね。その場合、市が総合的に判断する、総合的に調整と先ほど局長がおっしゃったんですけれども、総合的な調整がいまだにできていない。これはなぜなのか伺いたいと思います。
126: ◯都市整備局長 総合的な調整というものは、仙台市のみとは考えておりませんで、ここはやはり県なりあるいは国というものが入ってくるべきだと思っております。制度的には自治体判断となっておりますけれども、やはり災害公営住宅制度の大きな趣旨ということ、入居要件等に代表されるもの、それからしますと、我々としましては、やはり統一的な基準、入居要件等、そういったもので全県一律に扱っていくべきものと思っておりまして、これにつきましては、これまでも宮城県のほうにも伝えておりまして、それを踏まえて今後とも宮城県と協議してまいりたいと思っております。
127:
◯高見のり子委員 少しわからないんですけど、県が通知を出しています。この通知を出しているのに、判断できないんでしょうか。
128: ◯都市整備局長 県が通知を出すまでもなく、国から既に通知が留意事項として来ておりまして、それは十分に我々として把握した上で、他市町の自治体も含めて判断した上で、一部損壊については入居対象としないという判断をしてきたものと認識しておりまして、そこにはやはり他市町も含めて、この災害公営住宅の大きな制度の趣旨というものを十分に勘案した上で一律にすべきだということが働いたものと認識しておりまして、我々としてはそういったことを踏まえた上で、県のほうと今後、協議したいということでございます。
129:
◯高見のり子委員 被災者のための復興公営住宅であります。先日、1月17日で神戸の大震災から20年が経過いたしました。20年たって、借り上げ復興公営住宅から被災者が退去を迫られている問題が発生しています。今でさえも孤独死が後を絶たない中で、せっかくつくられてきたコミュニティーが壊されるということは、高齢になった被災者に大きな打撃を与えることになります。20年後、仙台にそのような問題は起こらないと思いますけれども、
東日本大震災の被災者にとっては、今が大事なんです。できるだけ今の生活やコミュニティーが確保できるよう、住む地域も選べるようにすべきであります。そのように望むことは当然だと思いますけれども、いかがでしょうか。
130: ◯都市整備局長 当初より、もとよりと申しますか、被災を受けた方々の一日でも早い生活再建ということを前提としまして、我々としては復興公営住宅を初めとしまして、関係部局一丸となって取り組んできたつもりでございます。この気持ちは、我々としてはいささかも変わることなく、それをベースとして取り組んでおりますし、今後ともそのような形で鋭意取り組んでまいりたいと思っております。
131:
◯高見のり子委員 住宅の再建というのは、復興公営住宅も含めて、被災者にとって一つの希望だと思います。その希望を失望にしないような、何回も落選するような、そういったことがないような市の温かい対応が必要だということを申し述べまして、質問を終わります。
132:
◯木村勝好委員 私から、時間も時間ですので手短にお尋ねします。
前にも若干議論があったかなと思うのですけれども、地下鉄とバスの乗り継ぎの件であります。東西線の開業に伴うバス路線の再編問題で繰り返し議論されたのは、バスから地下鉄へ乗りかえる、その議論は随分なされたんですけれども、改めてお尋ねしたいのは、地下鉄からバスへの乗りかえのことについてです。
地下鉄は、現在の南北線は7分間隔で走っていますし、東西線もほぼ同じような間隔で走る。したがって、地下鉄の駅に着けば、そんなに待たずに地下鉄はやってくるわけであります。最大待っても7分で来る。実際、そんなに待たずに済むのでしょうけれども、ところが、逆のケースですね。地下鉄からバスに乗り継ごうとすると、これはそれこそ東西線の開業に伴って再編等が行われれば、バスの本数は相当程度減ることになります。そうすると、屋外に上屋あるいはベンチ等を設けても、例えば冬場の物すごい寒いときでありますとか、あるいは、炎天下の夏場であるとか、さらには雨が降っているとき、やはり外で長時間待っているというのはなかなか大変なんだろうなと思われます。