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  1. 仙台市議会 2001-11-20
    副都心調査特別委員会 本文 2001-11-20


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                 ※会議の概要 2: ◯委員長  ただいまから、副都心調査特別委員会を開会いたします。  午前中に引き続き大変御苦労さまです。  本日の欠席委員についてでありますが、小山勇朗委員から欠席の届け出がありましたので、御報告いたします。  本日の日程は、お手元に配付の日程表のとおりでありますので、よろしくお願いいたします。  本日の説明員についてでありますが、都市整備局から谷澤局長ほか関係職員の方々、また、企画局並びに経済局からも関係職員の方々に御出席をいただいております。  なお、企画局の方から、10月22日付の人事異動による人事紹介の申し出がありますので、お願いいたします。 3: ◯企画局理事兼次長  10月22日付で企画局理事兼次長を拝命いたしました稲葉でございます。よろしくお願いいたします。 4: ◯委員長  それでは、報告事項に入ります。  本日は、仙台港背後地土地区画整理事業関連資料及び長町まちづくり計画検討委員会からの提言の2件でありますが、仙台港背後地土地区画整理事業関連資料につきましては、前回の委員会資料要求がありまして、10月22日に皆様の控室の方にお配りをいたしたものであります。したがいまして、この資料についての説明はきょうは特に行いませんが、委員の皆様で御質問のある方は、長町まちづくり計画検討委員会からの提言についての説明の後に一緒に行いたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  それでは、都市整備局から御報告をお願いいたします。 5: ◯都市整備局長  それでは、長町の方の資料につきまして、長町都市整備事務所長の方から御報告申し上げます。 6: ◯長町都市整備事務所長  それでは、長町まちづくり計画検討委員会からの提言の概要版についての御報告を申し上げたいと思います。  前回、10月10日の本調査特別委員会におきまして、10月9日に計画検討委員会から市長へ提言をいただきまして、その提言につきましてはお渡ししているところでございますけれども、11月1日の市政だよりにおきまして、この概要版ができたということで、区役所、本庁舎並びに市政情報センター等で配布申し上げるということのお知らせをしておりますけれども、これがその概要版でございます。  中身につきましては、提言の内容をわかりやすくということで整理をさせていただいております。見開きのページを開いていただきたいと存じますが、大きなまちづくりの目標として「にぎわいくらし-ヒューマンスケールの新環境都市」ということで、左の方にまちづくりの三つの目標として、環境と共生するまちのモデル、多様な機能が融合するまち、協働による持続的なまちづくりということで目標の整理をさせていただきました。  真ん中に提言でいただいております基本指針から、例えばということで、環境と共生するまちのモデルにつきましてはこういうものであるというような形で、大きな三つの目標に沿って例示をさせていただいているところでございます。  また、そのイメージにつきましても、右の方に環境と共生のイメージ並びに副都心大通り線イメージ、さらには一番下の方の図でございますけれども、ヒューマンスケールということでイメージの図を載せてございます。これも提言の中に入っているものを載せているところでございます。  最後のページでございますけれども、こちらの方には、土地利用イメージということで、委員会で議論がありました内容につきまして、機能融合及び都市型居住ということの実現という提言をいただいているわけですけれども、それを土地利用イメージという形で表現をしているところでございます。  なお、この概要版の構成並びに内容につきましても、検討委員会の中で議論をいただいて整理をしたということでございます。  以上でございます。
    7: ◯委員長  それでは、ただいまの報告に対して何か御質問はありますか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 8: ◯委員長  御質問がなければ、一応報告事項関係は終了いたしたいと思います。  それでは、意見交換の方に入りたいと思います。  本日、午前中に行いました県議会の仙台市選出議員会の皆様との懇談会、そして前回の委員会で民間の3人の方々からお聞きしました御意見、また、先日行いました横浜の他都市視察市内視察、あるいは当局からの報告事項など、予定しておりました当調査特別委員会としての調査関係については一通り行ってまいりましたので、その一連の調査等を踏まえまして意見交換を行いたいと思います。  なお、この際今後の委員会についてちょっとお話しさせていただきますが、年間計画としまして、きょうを含めて11月までを情報収集などを中心に行う委員会と考えておりました。したがいまして、残り1月と4月の2回の委員会は、委員間の意見交換や協議を中心に皆様から意見を出していただいて、そして報告の取りまとめをしていきたいと、このように考えております。したがいまして、次回の委員会から、ことしのテーマであります仙台港背後地関連事業を中心にしまして、長町の副都心整備の問題もありますので、本市の副都心構想についてなども含めて、委員の皆様お一人お一人から、いろいろ御意見、御要望、そして最後に調査特別委員会としての提言について、いろいろ皆さんからお聞かせいただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  きょうは、大体今までの全体の流れ、それから調査したことの感想なども踏まえて、いろいろランダムに意見を出し合っていただきまして、次回からはお一人お一人の時間をとりたいと思いますので、2回に分けていろいろ考えをまとめていただいたものを発言していただくとこういう形にして、その発言として出たものを、副委員長と私とでまとめまして議会の方に提言をすると、このような形にしたいと思います。  まず、そういう進め方について、皆様よろしいでしょうか。 9: ◯斎藤建雄委員  今、仙台港背後地関係と長町と二つの話が出ていたんですけれども、主体的にどちらというのもおかしいのかもしれませんが、そのまとめのときに長町なのか仙台港背後地なのか、やっぱり委員長としては両方を同じ比率というか比重で、委員会としてまとめるという意向なのかどうか、今聞いておきたいんです。 10: ◯委員長  今回は、仙台港背後地を中心とした副都心に対する整備促進がことしのテーマでありますが、第1回目のときに、あわせて長町も触れていただく機会も設けることとしておりました。また、そのことに対する意見も今まで出されておりますので、その辺についても全く触れないでまとめるというわけにもいきませんので、主は仙台港背後地の副都心整備促進ということにして皆様から御意見をひとつ出していただきたいと、こうお願いしたいと思います。 11: ◯笠原哲委員  今の委員長のお話の中に提言ということが出てきています。これは、ある意味では委員会の意見を取りまとめての提言という意味なのか、委員長としての提言なのか、それとも委員長報告なのか、どのような提言を考えていらっしゃるのか、ちょっと見えないということです。  一つ基本的な考え方として、私自身もですが、委員会皆さん方がまだ理解していない部分がありますし、まだ議論を進めていかなければいけない部分もいっぱいあるんですが、のっけから提言という話が出てきますと、ちょっといかがなものかと思うんです。議会に提言するという話もちょっと理解できないんですけれども、その辺はどのような考え方でいらっしゃるのか、もう少しわかるように説明していただきたいと思います。 12: ◯委員長  これは、調査特別委員会を設置した時点からもう久しくなりますが、この調査特別委員会は、常任委員会と違って議員独自に調査をして、最後は本会議の中で調査特別委員会として提言をすると。それは論議の過程を踏まえてまとめたいと思っておりますが、そのような形で今までの中では独自の審議といいますか、協議機関といいますか、議会独自としてやってきました。これは、あくまでも意見が出された大意、それを踏まえてまとめたいとは思っています。したがって、今回今までの論議の中で出てきたもの、それから1月と4月に出てくる皆さんからの御意見、そういうことを踏まえてまとめをし、提言という形で本会議の方で報告したいと、このような形を考えておりますが、いかがでしょうか。 13: ◯笠原哲委員  私が言っているのは、提言というのが今までだと委員長報告という形で、提言という文言は多分入っていなかったのではないかと思うんですけれども、例えばその辺、各委員の皆さん考え方が違う場合もあると思います。それを委員会の提言という形でまとめられてしまうと、なかなか難しい問題が出てくるのではないかなと、このように思います。この委員会の提言として取りまとめということになれば、当局に対しても相当の圧力になる部分もありますし、その辺は慎重にされた方が私はいいのではないかと、このように思います。  我々も、委員会の総意で提言があったということになると、ちょっと困る部分もありますので、あくまでもこれは調査のための、あるいは整備促進のための方策等を含めていろいろな考え方があって、委員会で委員間でいろいろな論議をしたという意味ならばわかりますけれども、それは提言という形になるのかならないのか。それはちょっと私としては疑問に思っているんです。私は、余り拙速にされない方がいいのではないかと思います。  同時に、きょうの午前中のお話にもありました、県の考え方がよくわからない部分がまだありますし、そういった時点でまとめということは、土地利用の形まで含めて提言ということになると、かなりの問題になってくるのではないかと思います。この区画整理事業の採算の問題もまだ大きな疑問点もあるわけですから、その辺ももう少し論議を深めてからの方がいいのかなと、このように今思っているんです。重ねてで申しわけないんですけれども、ひとつ御配慮をお願いしたいと思います。 14: ◯委員長  提言という表現には、一つは願望もありますけれども、整備促進という意味でこの調査特別委員会はできていますから、委員がまとまって、当局のこれから進めていく副都心関係行政課題の解決を促進する役割ができればと思っていますけれども、これは今笠原委員がいろいろ御心配されたように、提言というと非常にきつい形になると思いますので、ある意味では報告という形にとどまるような状況になるかと思っています。この委員会の中でこのような意見が出たという報告にとどまるのか、その辺はどういう表現をするかはちょっと調整させていただきますが、確かに御心配されるように、まだ一致してこれをすべきだという形の提言までには至っていない部分がありますけれども、一応報告という形になると思いますので、よろしくお願いします。 15: ◯笠原哲委員  きょうは委員間の論議という話でしたので、要するにあの港は重要特定港湾に指定されて、国と県と仙台市がいろいろ人もお金も出してやっている。その裏側に今背後地区画整理をやっているわけですけれども、副都心というイメージをあの地域につくるとなると、当然いろいろなものを立ち上げていかなければいけない。さまざまなものをつくっていきますから、そのための公的な負担の問題が出てくるでしょう。その辺のことも、何をつくるかもまだ決まっていないわけです。この覚書の中にも、第1条の目的のところに、基盤整備後の主要導入施設建設用地を確保するためとかいろいろ書いてある。この基盤となる施設とは何なのかと、この辺も含めてまだわからない。現に今いろいろつくっている部分でも、夢メッセなど利用率は高いようなことを言っているけれども、現実に貿易関係の施設は物すごい赤字で、今後どうするかという問題も出てくる。さらに、この間新聞に出ていたのは、今度はコンテナターミナルのところに保税倉庫みたいなものをつくっていくというような話、それに対する負担を仙台市は慎重に構えるみたいな話も出ているし、この辺の方向まで含めてどういう形でやっていくのかというのは、これはかなりの深い論議が必要なんだと私は思うんです。  それと同時に、港をどう今後考えていくのか。午前中の論議の中でも、ちょっとにぎわいを中心にみたいな話も出てきたけれども、それはそれで広い面積ですから、どこににぎわいを持たせるのかという部分もあるでしょうし、それではコンテナヤードの部分は今後どのような形でやるのか、さまざまな複合的なものがいっぱいあり過ぎちゃって、これはなかなか難しいんだと僕は思うんです。だから、ポートセールスを一生懸命やるぐらいの提言ならばいいけれども、どこに何をつくるとか、事業とお金の問題もありますし、私としてはその辺の進め方が、港の将来が順調に伸びていくという表現もあれば、こんなものだろうという見方もあるでしょうし、さらに促進すべきだという論議もあるでしょうし、いや余り期待できないという話もある。その辺の整理をもう少ししていかないと、どのような可能性があるものなのかということを、我々自身が見出していないのではないのかと思うんです。それで、急速に方向転換をしていくような論議をされていったときに、後で困ってしまう部分が出てくるのではないかと。限られた敷地で限られたもの、決められたものをつくっていかなければいけない、そういったバランスの問題が非常に大きな問題だと思うんです。宮城野区の発展、あるいは仙台市の発展にとって港が大事である、重要であるというのはわかっておりますが、その発展効果発展方向が見えていかないと、なかなか提言というのは、報告の中に織り込むにしても難しい問題があるのかなと、私としては今そう思っております。  委員の皆さんが、いやもうそろそろ港の方は特定重要港湾に指定された流れの中でやっていけばいいのであって、あとはセンター地区だとか、あるいは保税関係の倉庫の問題とかを積極的に進めて、輸入促進あるいは輸出促進をするための基盤をつくっていくという方向に行くのか、いやそれはちょっと見通しが立たないという考え方を持っていらっしゃるのかどうか、やっぱりその辺も意見交換をしないと先に進まないのではないのかなと、このように私としては思うんです。だから、その辺もちょっと皆さんの意見をお聞きしたいと思います。 16: ◯委員長  いろいろな意見を出していただいて、状況はきょうの会議の中で、ある意味では非常に不確かなものとかわからない部分がわかっただけでもいいのかなという、その辺これからどのような論議をし、どのような意見が出されてまとめていくかと、私は大変今回は重要だなと思っておりますので、いろいろ意見を出していただきたいと思います。 17: ◯秋山幸男委員  私は余り難しいことはわからないんですけれども、この間の視察ときょうの午前中の話し合いの中で、まず仙台港の特定重要港湾の指定の話で、随分県が一生懸命にやってきたということはよくわかるんです。横浜に視察に行ったときに、まずあそこは全然歴史が違うわけです。あそこは、日本が開国した当時の外国貿易の一つの拠点という歴史的なスタートがあって、今日に至ったと、そして今は日本の貿易港としては最高の貿易港だと思います。そういう歴史の中で、必要に応じて埋め立てをしたり、区画整理をしたり、極めて現実に立脚して必要なものをつくってきたという、こういう歴史的な経過がある港湾ですから、これは当然必要に応じていろいろなものをつくってきているわけですから、これは発展することは間違いないと思います。  それから、要するに仙台港の場合はそういうのではなくて、いろいろとこれからつくっていくという、何をつくるかという、まず重要特定港湾の指定になって、そして背後地土地区画整理事業を仙台市が県と一緒にやって、そこからいろいろなポートセールスをとにかくやって、そして背後地を発展させるというのは、多分昭和30年ごろはそういう考え方でスタートしたと思うんです。ところが、経済の事情とかいろいろな状況がどんどん変わってきているわけです。だから、そういう意味ではこれはいろいろな意見が出てくるし、どうやったらいいかというのは、それは立場、立場で物すごくいろいろな意見が出てくると思うんです。だから、私ははっきり言って、港湾というのは国と県の事業ですから、仙台市はノータッチなわけです。ただ、背後地区画整理事業については仙台市が絡んでいるわけですけれども、やっぱり現状に応じた取り組みを行政サイドで一回考えた方がいいのではないかと思うんです。  それで、そういう中で先ほども随分いろいろな意見が出ていましたけれども、やっぱり土地利用です。保留地を処分と言ったって、今の時代価格が高くて買うところがないと、つくってもメリットがないというのが、この間の日通の参考人も言っていましたけれども、やっぱりそういう中で別の利用の仕方をした方がいいのではないかとか、使いたい人には使わせるとか、そういう現状を踏まえた考え方をしっかりして、基本的に見直す必要があるのではないかと、計画そのものではなくて基本的な考え方を見直す必要です。それが一つです。  きょうは委員長の御配慮で、県会議員さんたちとあのような話し合いができたんですけれども、この間の委員会の参考人の話は、やっぱり仙台市もとにかく50何%の既に予算を消化して、金も随分つぎ込んでいる、一体どうなっているんだとこういう感じです。我々が聞いているように、仙台市と同じくらい県の方もいろいろなことを真剣にやってくれているんだろうかと、その辺が見えなくて、やっぱり県会議員に少しバックアップしてもらった方がいいと、こういう感じできょうの懇談会になったと思うんです。ですから、やっぱり県会議員さんは建設常任委員会の所管だという話ですけれども、それは県全体ですから、その中で集中的になんてできないので、県会議員さんには県の行政のしりをたたいてもらって、そういう働きをやってもらう。そして、よく現状を踏まえた認識をして取り組んでいただくということをやるべきではないかと、そういう意見です。 18: ◯礒村豊和委員  これは意見交換の場なんですが、先ほど県会の先生方、特に長島先生の話の中で、特定重要港湾に昇格したというか、指定を受けたことの背景に、県の国に対する働きかけにまさる、いわゆるあそこを港として活用したいという民間、財界という表現をしておられましたけれども、そういう方面の強い働きかけがあったような話もありました。果たして港をどうしていくんだという、いわゆる整備方針は出ているわけですけれども、実際あの港は県の管理なんですけれども、ただ使うのは現実的には物流を扱う業者なんです。  それから、たまたまこの間委員長の御配慮で、日通さんなり、七十七銀行さんなり、あるいは日本不動産研究所の方の率直な意見の中でも、背後地区画整理にしましても県と市が今力を合わせてやっているんですが、用途一つとりましても、先ほどのいろいろな意見の中にもありましたが、民間がどういう形で進出してもらうのかと、これからあそこを県とか市で埋めるわけにはいかないんです。あの保留地だって約8万坪ぐらいあるんでしたでしょうか、これ一つとってみても、保留地を買ってもらわなければ事業費が埋まらないわけです。  我々、先ほど笠原委員から出ましたけれども、委員会の提言ということではなくて、そういういろいろな人たちの意見を聞いたことを、委員長の報告にこういう意見があったということの取りまとめと同時に、やはりそういう実際事業として、いわゆるなりわいとしてあそこを利用したいような人たちの意見を聞く機会というのは、今まで持ってきたのかどうか。それは、多分何度かそういう財界の働きかけがあって国の重要特定港湾の指定を受けたということですので、例えば長町も、これは提言ですけれども、これもあの場所をどういうまちにしたいんだという意見を、これがすべてでは全くないわけですけれども、そういう意見も聞く機会も多分持ってはいると思うんですけれども、やはりもう少しあれだけの広い面積ですから考えなければいけないのかと思うんです。  例えば、この間なるほどそうだと思ったのは、あの広い地域で余りふさわしくないような場所が住居地域の指定になっているとか、あれは不動産研究所の人が言ったかと思います。あと日通さんはいわきの例を挙げながら、あのような安いところに行ってしまうとか、そういうものも含めて、もう少し実際に使う側の意見、あるいはこれから使いたいと考えている人たちの意見も、もうちょっといろいろ聞いていく必要があるのかなという気はするんです。 19: ◯委員長  確かにそういうことも一つの提言かもしれませんけれども、そのほかございませんか。 20: ◯小池純夫委員  午前中に申し上げましたとおり、私の考え方は、今までのこのような計画にとらわれずに、用途地域を変更して、社会情勢に合った事業をやるべきだということです。  それから、当局の方にも聞いておきたいんですが、浅野知事は平成15年度までに公共施設を完成させると、これは県と市がいろいろ打ち合わせをしたり、そういう打ち合わせの場を持っていながら、それに出ている人がそういうことも納得がいった上での知事の発言なのか、私はそれが不思議だと思っているんです。無理なことを、まさか市の方がそれはそのとおりだといったわけではなくて、知事が独創的な話をしたのか、こういうこともきちっと結論づけておかなければならないと私は思うんです。まず、当局にちょっと聞いてみたいのは、新聞報道では、平成15年までに市、県の公共施設センター地区に始動させるなどというのは、私は無理だと思うんだけれども、当局はどう思っていますか。 21: ◯都市整備局長  実は県、市でセンター地区に先行取得している土地がございまして、ここについて以前からいろいろな検討がなされてきましたけれども、まだ決まっていないという状況が続いてきたわけです。一方、夢メッセ、アクセル、こういったものは、結局まだ供用開始できないような状況のセンター地区には整備できないわけで、先行して臨港地区の中に既にできてしまったというこういう経過があったわけです。しかし、センター地区というものも非常に周辺に対する影響も大きいわけで、これは早く供用開始できるようにしなければならないというのが、県、市の共通した考え方です。しかも、その先行取得した土地について、今話がいろいろ出ているのは、これはまだ協議の最中でございますけれども、公共施設的なものを建てるのか、それともきょうの午前中にもいろいろ御議論がございましたけれども、場合によってはPFI的なものでそういったものを立ち上げる、もっと進んで考えれば、にぎわいの出る空間をつくるということも目的の一つとしてあるわけです。そういったことからいきますと、民間にその土地を提供するような方法もあるのかどうか、そういうことについて検討を始めたところでございまして、県、市で共通しているのは、やはりあの事業地区全体の中でも、非常に重要なポイントになるセンター地区をできるだけ早く供用開始しなければならないということから、平成15年という目標を持って、ある部分について供用を開始していきたいと、こういう意味の発言でございます。これについては、市もそこに共通の認識を持って協議を続けておると、こういう状況でございます。 22: ◯小池純夫委員  報道では、平成15年までにセンター地区に県と市の公共施設をちゃんと設置するということを言っているわけです。ですから、今局長の話を聞いていますと、そういうことをこの段階においても暗中模索しているわけです。ですから、その前後がないわけですから、知事の発言としては私は不用意だと思うんです。いろいろな考え方があって、何とか15年度までにセンター地区の問題については方針を定めるとか何とかというのではなくて、設置をするということも含めて、こういう発言というのはやっぱり好ましくないと思うんです。まだまだ暗中模索の段階ですから、その辺のことも、今度の発言は私はおかしなと思います。  それから、午前中に申し上げましたとおり、今のままではだめで、用途地域とか、それから仙台港のインターチェンジについてももっと側面的にやるということについて、先ほどもいろいろ話はありましたけれども、そういうことなども含めて、先ほど笠原委員から出たように、このことが一つの方針として、この委員会でもまとめ得ることはできないわけです。ですから、委員の考え方として、こういう考え方もあったということに持っていくことが大事だと私は思うんです。だって、意見が百出しているわけですから、民間の方々を呼んで話を聞いた場合も、あの方たちもこのようなことでは何も魅力もないような地区だって言うし、ですから、この調査特別委員会で意見を集約するなどというのは、なかなか無理なことだと私も思います。ただ、委員会としていろいろな意見が出たことを、やはりこういう意見もあった、こういう意見もあったということでなければならないと私は思いますけれども、委員長いかがですか。 23: ◯委員長  そういうつもりで言ったんですけれども、ここでがんじがらめで決議などをするというような形ではなくて、そのような意見を含めて具申するというか、提言するという意味での幅広い表現で言ったんです。提言というと、ちょっときついまとまったものに印象としてとられますので、一応報告という形にちょっと言葉、表現を変えます。 24: ◯笠原哲委員  今の話を含めて図面で説明してもらわないと、センター地区のどこに何をつくろうという話が県から出ているのか、さっぱりその話がどこにあるのかわからない。これだけの面積があるんだけれども、これを見てもさっぱりわからない。もうちょっと具体的に説明してもらわないと、港の荷物は高砂コンテナターミナルもでき上がって稼動し始めた、それでは輸入貨物のターミナル箇所の部分ができているのかどうなのか、これは既に稼動しているのか、では、今言った話は何のためにどういう建物をつくるのかとか、さっぱり見えない。当局は、こちらがわかっているつもりでしゃべっているのかもしれないけれども、こちらは現実はわからない。もっと具体的に話してもらわないとわからない。 25: ◯都市整備局長  具体的に決まっていないところでお話しするものですから、わかりにくいと思います。そういう部分があると思います。  前にセンター地区についての資料なども差し上げていると思いますけれども、つまり今市の土地、それから県の土地、それから個人の地権者の土地という、大きく三つに分かれるわけです。その土地の状況がどうなっているかということについての図面も、確か前にお出ししたと思いますけれども、改めてそういうものをもって御説明をしなければならないと思っております。ただ、今時点では、この話はまだ具体的にここまでこうしろとか、ああしろとかというところまで決まっていない部分があるものですから、非常に奥歯に物の挟まった言い方をして申しわけがないんです。小池委員の方からの御質問があったものですから、今そういうことでいろいろ検討していて、平成15年度までには、先ほど公共施設というお話だったわけですけれども、少なくとも基盤整備をきちんと整えない限り、いろいろな施設整備なり、民間が使うというような供用開始ができないわけです。そういった部分まで急いでやろうという段階的な部分を今ちょっと御説明をしたということで、具体的な内容についてはいましばらくお待ちをいただいて、ある程度の方向が出たときに、ここで御報告させていただきたいと考えております。 26: ◯斎藤建雄委員  こんな聞き方をするとちょっとおかしいのかもしれないけれども、県の方の話ですが、今センター地区の話なのであれなんですけれども、県で持っている土地を、県はどこかに売りたいという気持ちがあるという話をちょっと前に聞いたことがある。それは、企業局を持っているから企業局に売り渡したいという話があるとか、あとは大手のスーパーがあそこにみんな張りついて何かするという話があるとか。今、センター地区の話が出たので、あえてちょっと言いますけれども、そのような話があるということをちらちらと聞いたことがあるんです。そのような話だから何もまとまっていないのかなと思って今ちょっと局長の話を聞いていたんですけれども、その辺どうですか。 27: ◯都市整備局長  そういう引き合いというものについては何社かあるやに伺っております。県の考え方としては、確かに今おっしゃられたように、県、市で先行取得をした土地、それとは別に県自体の企業局で換地をした土地を持っていますから、その分については、県の独自の考え方で処分するということはあり得るわけです。ただし、そこのところについて今ここでは申し上げられない部分もございますけれども、民間としては、もう少し広い範囲で土地を使いたいという話にもなってくる可能性があるので、それでなかなか複雑ですぐに決まらないような話になっていると、こう今時点では御説明をさせていただきたいと思います。 28: ◯鈴木勇治委員  ここのところは港一つだと思うんです。  何のかのと言っても、背後地の部分については、港の性格が明確になってくればかなり張りついてくるはずなんです。それが、どうも港の整備がおくれている、ましてや塩竈まで入れちゃって性格がわけわからなくなっているという状況なので、港について、もう少し明確なものを県から聞いてみたいなという気がしているんです。この間、塩竈に行って港の状況を見てきたんですが、塩竈は観光部分をもう少し強調したいような感じもしていますけれども、どうもあれと一緒になっていては、流通港と言っている割には、流通港の整備がおくれてくるのではないかという感じもしております。そういった意味では、やはり県の方にもっと港関連施設の整備を急がせるという働きかけというのは、非常に重要になってくるのかという気がしています。 29: ◯秋山幸男委員  今、港の話が出たので、港については知事も一生懸命ポートセールスといって随分やっていると新聞等にも出ているんだけれども、私はこの間横浜に視察に行ったり、この間民間の方のいろいろなお話を聞いて思ったんだけれども、そのような段階ではないのではないかと思うんです。ポートセールスだといったって、そこに張りつかなければどうにもならない。だから、本当に現状を踏まえた、要するに港についてどうしたいのか、やっぱり県がはっきりした考えを示さなければだめだと思うんです。そういうことを言ってほしいというか、そういうことをはっきりしてもらいたいんです。だから、港があってポートセールスをしていろいろなものが入ってくるから、要するに背後地に張りついてくるだろうという発想はもう甘いと、現状にそぐわない。だから、港自体どうするのか、やっぱりその辺を明確にしてもらう必要があるのではないかなと、こう思うんです。 30: ◯委員長  私から言ってあれですけれども、販売出身の者としては、セールスポイントがないのではないかと思うんです。セールスポイントがない中で、セールス活動でお客さんに来てもらうためのセールスポイントは何というもの、その核となる部分は、私はセンター地区がまず唯一光るものを持っていたり、お客さんが来たり、市民が来たりする、センター地区というのはそのようなものでなければならないと思うんですけれども、そこがまだきちっとしていないんです。夢メッセだってセンター地区から離れているわけです。これでは、セールスという形でセンター地区に入り込んでもらう、決して安くないところで、お客さんへのセールスポイントは何だと考えたときに、私はちょっとその辺がひっかかっていたんです。  こういうことを我々議会からいうことが非常に私は意義があると思うので、そうすることを受けて、仙台市なり県の方の行政で、もうそろそろこういうことで動かなければいけないということで、アクションになってもらえばいいかなと思っているんです。今、言われたセールスポイントを、もう少し考えるべきだと思うんです。 31: ◯笠原哲委員  どういう港にしていくかという部分がはっきりしないというか、巨額の投資ができないからないのかもしれませんけれども、大体高砂コンテナターミナルが稼動を始めて、コンテナの船も使えるようになったわけだけれども、現実にはなかなかそれがふえてこない。まして帰り荷がないからだめだとかという話もありますけれども、この港をどうするかという、ある程度の反発が出ても強引にこれはやっていくんだというものが見えてこないと、こちらの対応ができない。県は、このコンテナターミナルをつくって、さらには工業地区も含めて、港はこれは絶対的にやるんだと、どんなに負担がかかってもやりたいと、東北の物流港の中心にしていくんだというはっきりしたものがないと、こちらの裏側のものは考えようがないんです。と同時に、平成18年度にでき上がってくるわけだから、今度は売却しなければいけない。これだって時間が決まっていることでしょう。売れませんでしたでは、これはどうにもならない。  それで、事業として成り立たないわけだから、金の問題はどうするかという問題が今度は出てくるわけです。むしろ仙台市がかぶるのはこっちの部分なんですよ。これが大きな問題で、その辺も何か考え方はあるのか。例えば平成18年に清算すると、仙台市が買わなくちゃいけないようなことになるのではないのか、当然仙台市なり、県なりが抱えなくちゃいけなくなるでしょう。事業の清算をどうしていくのか、清算ができなければ、仙台市とか、県が買うという方向になってしまうのか、その後に貸すのか、売るのか。売るときも、現実にはもう赤字覚悟で売るという方向に行くのか、これだって大きな問題です。この辺も今のところまだ決めていないだろうし、ただ、刻々と間違いなく平成18年は迫ってくるわけです。この話がすっきりしないと、何にするのか、大体貸すことができるのかと、膨大な金をかけてつくり上げたものを、この間聞いたいわき市が1カ月坪150円か幾らで貸すという話もありましたが、そのようなことが仙台市としてできるのかどうなのかも含めて教えてもらわないと、こちらは現実には論議もできない。これは、縛りも外せということもあるのかもしれませんけれども、これは重大な問題なんです。相手の買う側だって安くても売ってくれるのか、今の相場で売ってくれるんでしょうかと、それでも売るという方針に立っていくのか、いやそんな赤字は出せないと、地価がよくなるまで抱えますという形になっていくのか、その辺もはっきりわからないと論議のしようがない。建物を何を建てるのかといっても、利用の仕方がわからないんだから、だからそういうこともあるのではないかと思います。 32: ◯柿沼敏万委員  私、少し疎いところもあるんですけれども、仙台港背後地を副都心ということで見た場合、二面性があると思っているんです。  一つは、仙台港だけでくくれるだけの範囲ではなくて区域が大きいんです。だから、一つは仙台港背後地まちづくりというものと仙台港の整備とは、私は性格が一緒にならない別々のものがあるのではないかと思っているんです。ですから、仙台港の整備といえば、おのずから港や港湾事業に関連するもの、背後地の部分については、先ほど話が出ていましたけれども、にぎわいであるとか何とかもろもろの、まさに普通のまちづくりのような部分も抱えている。そうすると、これを関連して一つのものとしてくくっていくとなかなか話がまとまらない。  ある程度区分というのでしょうか、仕分けをしながらしていく、だから今後の整備は、私は経営者があってしかるべきだと思っているんです。だから、港湾の方は県とすべて一緒にやっているんでしょうけれども、本市としてやらなければならないまちづくりがあるのなら、そちらの方に重点を移していくとか。県とはやはりすべて共同ではなくて、仙台市としての部分があってしかるべきではないのかと思うんです。宮城県と一緒にやる部分についてはそれなりの話がある、そして同じようなスピードではあり得ないと思っているんです。ですから、この仙台港背後地の副都心というものは、やはり少し二面性、あるいは三面性があるかもしれませんが、そういう場面、場面に応じた対応の仕方、それが先ほど出ている現状に即したという部分もあるかもしれませんが、私はちょっと港湾だけの問題ではなくて、あるいは背後地という部分で、まちづくりというものを加味していく必要があると。だから、私は同じ言葉を二、三度繰り返していますけれども、やはり背後地と仙台港という二つの性格性をどうマッチさせて地域の全体を整備するのかという感じを持っているんです。 33: ◯委員長  午前中の県会の先生方への資料説明の中で、谷澤局長の方からわかりやすく説明いただきました。  一つは拠点地区の整備のあり方、それからもう一つは土地区画整理の整備に対するあり方と、こういうポイントがありますと、その中での課題はこれですということを整理していただいて、県会議員の先生方もこのようなことを言ってはあれですけれども、整理されて受けとめていただいたかなと思っているんです。  我々もそういう意味での論議の整理をして、副都心のあり方、それから背後地整備のあり方、区画整理の問題など、そういうことを分けながらも関連づけていかないといけないですから、そういうことをこれから整理をしていくのに、皆さんから意見を出していただければいいかと思っています。 34: ◯秋山幸男委員  だから、私は先ほどから申し上げているんだけれども、要するに港湾と背後地というもともとはそういう発想で来たと、現状はそうではないと思うんです。したがって、港については県と国にしっかり考えていただくと、そして何をするのかを明確にしていただきたいということが1点です。  先ほど、笠原委員から御意見があったように、しからば仙台市が絡んでお金を出しているのは、要するに背後地区画整理事業です。半分ずつ持つということでやっているわけですから、だから仙台市が、この際自分の絡んでいるこの背後地区画整理事業をどうやって、笠原委員からもいろいろな御意見がありましたけれども、それなども踏まえて、独自に考えを持つべきだと思います。要するに期待をしないと、港がこうなったからこうなるということは、そのようなことを考えていたら一緒に沈没してしまうと、だから、私はそういう認識は大事だと思うんです。そういう立場で進めて、そしてあとは県は県で一生懸命やっていくという、やっぱりそう考えないとだめなのではないかという、これは意見です。 35: ◯笠原哲委員  そのような意見もあるかとは思いますが、もともと新産業都市をつくって整備計画に乗っかっての流れでやってきたというのは、ある意味では、高度成長の時期に仙台市に港をつくらなければいけないという県民の思いもあるし、財界の思いもあるでしょう。そういったことで、長いスパンで考えてきた中で、たまたま景気が悪くなった、また、ほかの港のいろいろなポートセールスの進み具合とかがあって、仙台はかなり港の部分では立ちおくれているわけです。だけれども、将来に向かってこの港をばねにして発展させるんだという勢いの中でいうと、私の考え方でもありますが、余り急速なカーブは切れないだろうと思います。今大変だからすぐに別なものに変えるんだということにはならないだろうというのが、私の基本的な考え方なんです。それは余りにも安直に考え過ぎている。仙台の将来、東北の将来を考えたら、多少時間がかかってもやらざるを得ないというのが、私の基本的には考え方なんです。だから、余りに安直に考えて用途地域の変更はすべきではないと思うんです。かといって、金の問題はどうするかという問題はあるんです。あるけれども、時期がずれてしまったから、順調に進んでいればそれはそれなりにあったんだと思うんだけれども、地価は下がってしまったは、景気が悪い上にテロ対策等で物流量は落ちるわで、こういったマイナスの要素が非常に大きいという現実も踏まえながら、どうソフトランディングさせるかという部分だと思うんです。現時点で余り急カーブは切れないのではないのかと、県だってうんとは言わないだろうと思うんです。せっかくこれまで投下してきた資本もある、港としてさらに機能を強化したいという意向は、当然県は持っていると思うんです。相手のあることだから、こちら側の論議のようにはいかないと思います。でも、先ほど鈴木委員が言ったように、相手がどういう考え方を持っているかやっぱり聞いておきたい、私も議員さんの話ではなくて、県側がどう考えているのか聞いておきたい部分があるんです。石巻との問題もある、先ほど言った塩釜港との問題の部分でいうと、非常にこの辺、事業主体者としての県の考え方というのは、本当に90%、99%の大きな要素を持つのではないかと、これを進める上で思うんです。それで、当然背後地の利用の仕方についても、県の考え方背後地をつくって工場地帯というか、いろいろな倉庫などを張りつかせるというのが考え方ですから、そこの大きなイメージを変えるようなことというのはできるのかどうか、これは県民としても、ある意味では、仙台市民だけが考える問題ではないと僕は思うんです。だから、これはおっしゃるとおり、特定重要港湾にしたというのは財界の大きな働きかけもあったという、だったらその財界の人にも来てもらっていろいろな話を聞いてもいいし、そんなに右から左へカーブを切るようなことにはならないのではないのかなと、また、してはいけないのではないのかなと、これは私の率直な意見です。 36: ◯赤間次彦委員  私は、基本的に県と仙台市のこの覚書から聞きたいんですけれども、時代とともにまた話し合いができるのかどうか。どうも聞いていると、夫婦間の責任のなすり合いと同じような気がするんです。だから、どちらかが過半数を超える責任を持っていた方がかえっていいのかなと思うんです。港については、横浜市などは単独で管理していますけれども、たまたま共同管理だと、しかし、まちづくり背後地区画整理は仙台市の方できちんとやりますという、むしろ仙台市の方がいい案を出せますよという自信があれば、もう過半数を超える形を自分たちの方で要求していくことができないものか、その辺は大事な問題ではないかと思うんです。  ですから、イメージとして言葉に負けているのではないのかなと思うんです。特定重要港湾といっても、イメージ的には国際港というのはありますけれども、我々そういう言葉を見ますと、例えばドームというと東京ドームをイメージするんですけれども、実際にあそこにできるのはシェルコムせんだいみたいな規模です。私はというと変なあれですけれども、ただ、それは目的が違うのではないか、シェルコムせんだいの場合には、外から人を集めるのではなくて、1年間を通して競技をしたいという人たちのための施設です。ところが、東京ドームなどは、ドームを見に来る人たちも集まるし、スポーツをしない人も年間を通してあそこを使って何かのイベントもできると、そういうキャパが広いわけです。そういう意味では、人口フレームが物すごく大きいところであると、それが果たして仙台港背後地にそういう施設ができるのかと思うんです。  ですから、例えば仙台市の方で県の方に、あるいは県議会の方にいろいろな話をするときにできるのは、申しわけないけれども港は今までの歴史があるので難しい部分があるし、むしろ仙台市からすれば、港はかなり大変ではないかなと私は思うんです。私は、見える形の背後地などは我々の方が主でやるからという、その辺の話し合いはできないかという感じで出した方がいいのかなという気がするものですから、一言だけ言わせていただきたいと思います。 37: ◯嵯峨サダ子委員  皆さんからのお話をちょっと伺っていると、港の役割を再確認するというんですか、今の情勢に見合った形でどのように整備をして、将来的に宮城県や仙台市が発展する形でやっていくのかということを本当に再度確認する必要があると、私自身は思っているんです。今、県が防波堤を広げたり、バースを深くしたりということで、港の拡張工事を進めていますけれども、しかし、実際には大型タンカーは年に何隻も寄航しないという、そういう現実のギャップがある中で、本当にこのまま進めていっていいのかという疑問が正直いってあります。ですから、港の役割を、県がどのように今の経済情勢や、これからの宮城県、仙台市の状況をにらみながらきちっとつくっていくのか。  それから、もう一つ背後地区画整理事業の問題なんです。ことし2月の県議会で、知事が土地利用計画を見直すということで答弁をなさっているんですが、具体的にどういう土地利用計画にしていくのか、見直しをしていくのかというのが、どの程度まで仙台市との間で協議が進んでいるのか、その辺をひとつお伺いしたいんです。  あとは、県と市が先行取得した土地がセンター地区も含めてあるんですが、具体的に県と市が先行取得した部分を、地図上にちょっとこことここというようにプロットして、私たちのところにお出し願えないかと思います。センター地区のほかにインターチェンジの分ですとか、ほかにもあるようですので、その辺のところをお願いできないか、ちょっと委員長の方に御照会をお願いしたいと思います。 38: ◯委員長  資料はもらえますか。 39: ◯都市整備局長  まず、後段の部分の資料については、準備をいたしましてお配りをしたいと思います。  それから、知事発言ということもございますけれども、先ほど笠原委員の方からもお話がございました、背後地全体の土地利用というものをどうするのかと、これにつきましては、県の考え方は、笠原委員が言われましたとおり、基本的なものをダイナミックに変えてしまうという考えはないようでございます。それは、今までの経過からいっても、そう大きくは変えてはいけないのではないかという、そういう基本的な考え方を持っておりまして、知事の発言の部分の土地利用を見直すというのは、そうは言いながらも、全くそこのところに手をつけないということではないと。特にセンター地区については、少し今までの考え方は柔軟に変えていかなければならないという発想を持っておりまして、ですから、先ほどお話しをいたしましたような、必ずしも、ある部分を公共施設公共施設という特化して考えるというやり方について、もう少し変えていかなければならない部分があるという意味で先ほど申し上げました。そういったことをとらえて、知事さんが土地利用をある程度見直すと発言されたんだと思いますし、その部分については、私ども事務方でもいろいろ協議をしているということでございます。 40: ◯小池純夫委員  早目に資料を集めていただきたいのは、いわきの方が坪当たり100何円とかと、この間民間の方がおっしゃっていた。私も、念のために向こうの市役所に電話をかけたら、ちょっと意味がわからないと言われたんです。というのは、この調査特別委員会の中で、それが間違いない内容でのいろいろなことの討論であればいいんですけれども、この前の民間の方々がそれがどのようなことに基づいてお話しされたのか、我々もきちっとした裏づけを持っていないといけないと思うんです。  ですから、委員長に御照会申し上げますが、当局にその港全般の、いわきかいわいの港の資料を早速集めていただいて、次の委員会ではなくて、各委員に早目に渡していただかなければならないと思うので、委員長に御照会しておきます。 41: ◯笠原哲委員  港関連ということで相馬もあるわけです、いわきもある、小名浜もある、その向こう側茨城県の方にも鹿島とかあります。そういったところの背後地がどうなっているのか、どういう価格帯で売っているのか、また貸しているのか、そういう実情も知らないで、参考人の話だけ聞いて、そうだそうだ、もう荷物も減っているんだそうだなんて言っているのでは、僕はだめだと思うんです。だから、正確に知らなければいけないということが一つです。  それから、各港の今後の需要予測というのがあると思います。日本国内、東日本なら東日本でもいいです、それがどのような数字になっているのか。企画局が所管になるかと思いますけれども、その辺のこととか、仙台市として港をどう見ているのかという部分も含めて、資料をお願いしたいと思います。  当然、これまで県と一緒になって投下してきた資本があるわけです。県に引きずられて出したなんていうわけにはいかないわけで、当然それだけの意気込みがあって出しているはずですから、その辺のバックとなるものを、ぜひデータとしていただきたいと思います。  それから、港湾の果たす意味が今後どうなっていくのか、どういう考え方を持っているのか。仙台の港が今後どのような形で、理想とは別でも、現実的にどのように考えていらっしゃるのか、その辺のことも何かあれば出していただきたいと思います。  同時に、港が本当に完成したときに一番メリットがあるのは、むしろ県よりも仙台市なんです、その辺を踏まえておかなければいけないと思うんです。うちなんかは全然メリットがないというのではないんです。仙台市はメリットが一番大きいんです。雇用にしても、あるいは税収にしても、その辺も踏まえた上で、港をどう見て、バランスを考えて、将来のために投資してもいいという判断をしたんだと思うんだけれども、その辺も資料があれば出していただきたいと思いますので、当然連関表のようなものをつくりながらやっていると思うので、ちょっと教えていただきたいと思います。 42: ◯委員長  今、資料として提出を求められました他都市の港湾関係、背後地関係のそういった資料、特にこの間の賃貸の部分については、確かに我々もびっくりするような数字が出てきて、当局は早速それは調べたと思うんですけれども、ついでに東北関係はやっぱり競争相手ですから、勝つためには安いところに入ってくるだろうし、条件のいいところになるだろうし、だから、仙台港として他の港湾とのメリット、デメリット、ウイークポイント、それからセールスポイント、そういうことについて、今委員が言われたように見通しがあるのか、ないのかということも含めて、御当局の考え方もつけ加えて、一応資料としてデータを出していただいて、次の委員会の中で報告していただけますか。 43: ◯都市整備局長  これにつきましては、庁内的には企画局の方との調整といいますか、企画局の方にお願いしなければいけない部分もございます。それから、県の考えという部分もありますから、県の方にも我々が直接行くのか、港湾関係の担当は企画局でございますので、企画局の方から照会していただくか。いずれにしても、今お話のございました資料については、どちらかの方法で、できるだけ整理をして用意をいたしたいと思います。 44: ◯委員長  それでは、よろしくお願いいたします。  いずれにしても、用途地域の見直しとか軽々にやるべきではないということの御意見もありましたけれども、やっぱり今の状況を変えたならばこういう見通しがあるとか、そういう判断がないといけないと思うんです。ですから、保留地処分の問題にしても、このままではだめでこういうことになると処分が一気に進んでいくのではないかという、そういう想定のものがあると思うんです。  それから、張りつく企業についても、この用途の件についても、やはりこのままではなくてこのようにすると入ってくるという、そういう判断とか情勢とか、そういうものは、これは検討委員会をやっているから、土地の地主さんを含めて民間の方からも、当局は御意見を聞いていると思うので、その辺のことも織り交ぜて、一応次回そういうことに対する資料と御説明をしていただいて、さらにそれを受けて我々も意見交換したいと思います。できれば、次回そのような形で出していただいて、その後に皆さんからまた意見を出してもらうという形にしたいと思うんですが、いかがですか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 45: ◯委員長  よろしいですか。それでは、次回はそのようにしたいと思います。 46: ◯秋山幸男委員  あとは保留地処分です。保留地処分と企業の張りつけ、これは港湾の背後地という関係があるので、そういう資料とかがあれば、今いろいろな苦労しているところというのはどこなのか、こういう区画整理事業についてはこういう使い方があるとか、そのようなものがあったらちょっと資料として出していただくと大変ありがたい。 47: ◯委員長  保留地処分の現状と他都市の状況でこのような処分の仕方をしているとか、あるいはこのような利用の仕方をしているとか、暫定利用でこのような形でしているとか、あれは横浜の保留地処分の一つですね、そのようなやり方で暫定的にやっているというのがあります。あのような方法も出して、入りやすく使いやすく、そういうひとつ資料と説明を次回お願いしたいと思います。  それでは、きょうは午前中から大変熱心に御論議いただきましたので、本日のところはこの程度にとどめまして、次回は御当局から資料について説明をしていただいて、あと2回にわたって皆さんから意見をひとつ出していただいて、皆さんの御意見を副委員長とまとめといいますか集約しまして、本会議の方に報告という形で出したいと思いますので、その辺よろしくお願いします。  それでは、次に次回の委員会についてでありますけれども、前にお示ししました年間計画では1月24日に予定しておりましたが、1月23日水曜日に開催したいと思いますので、よろしくお願いします。御通知は改めて出したいと思いますが、その後の最終の4月については、まだ日程を決めておりませんけれども、4月中ということで予定をしていただきまして、次回は1月23日水曜日に開催ということで、御当局の方もひとつよろしくお願いいたします。  それまでに、できるだけ早目に資料の準備をお願いいたします。  それでは、以上で副都心調査特別委員会を閉会いたします。...