ツイート シェア
  1. 仙台市議会 2001-10-10
    副都心調査特別委員会 本文 2001-10-10


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                 ※会議の概要 2: ◯委員長  ただいまから、副都心調査特別委員会を開会いたします。  本日は、小山勇朗委員から欠席の届け出がありましたので、御報告いたします。  本日の日程は、お手元に配付の日程のとおりでありますが、本日は、民間の方々3人から、仙台港背後地土地区画整理事業整備促進について御意見をお聞きすることにしておりますので、よろしくお願いいたします。  本日の説明員については、都市整備局から局長ほか関係職員の方々、また、企画局並びに経済局からも関係職員の方々に御出席をいただいております。  それでは、報告事項に入ります。都市整備局の谷澤局長の方から報告願います。 3: ◯都市整備局長  それでは、御報告事項が5件ございまして、そのうち4件につきましては、前回の委員会で小池委員及び笠原委員の方から資料の御要求がございまして用意をさせていただいたわけでございます。  資料1でございますが、事前にお配りをしたわけでございますけれども、仙台港背後地に関する宮城県と仙台市の協議の経過ということで、開いていただきますと、個々の細かい点については時間の関係で省略をさせていただきますけれども、昭和39年3月に新産業都市仙台湾地区の指定を受けて、以後さまざまな協議について記載してございます。  それから、資料2の仙台国際貿易周辺地区整備課題と対応策でございますけれども、これにつきましては、一つは拠点地区としての整備課題、そして土地区画整理事業を進める上での課題という二つに、左側と右側に分けまして、それぞれの整備課題と対応策について記載をしたところでございます。  資料3でございますけれども、音楽堂に関する経緯ということでございまして、これにつきましても、平成3年度に特殊鋼跡地に当初は建設を計画したわけでございますけれども、それ以後の経緯、変遷について記載してございます。  それから、資料4の仙台塩釜港に対する国の評価ということでございますけれども、これにつきましては、前回もお答えをしたわけでございますけれども、国との直接的なお話の中では、どういう国の評価だということはお聞きできなかったわけでございまして、最終的に資料としてお出ししたのは、結果として仙台港の特定重要港湾の昇格ということについて国の方がここに記載しておりますような、人口100万を超える仙台市を抱えているとか、以下重要特定港湾としての評価といいますか、そういうことについて、こういうものがあるということで資料としてお出しした次第でございます。  それから、資料5の長町まちづくり計画策定に関する提言でございますけれども、これにつきましては、市民の参加によります委員会ということで御提言をいただいたわけでございまして、これについては小島長町都市整備事務所長の方から簡単に御報告を申し上げます。 4: ◯長町都市整備事務所長  お手元の資料5でございますけれども、昨日長町まちづくり計画策定に関する提言というものを、委員会の委員長でございます東北大学大学院教授の大村先生の方から、市長へ提言を受けた次第でございます。  サブタイトルとして、にぎわい、暮らし、ヒューマンスケールの新環境都市を目指してということで提言をいただいております。  この委員会の提言でございますけれども、市が昨年2月に行政素案としてまとめまして、6月に行政素案を市民に公表したところでございますが、今後まちづくり計画として市が策定するに当たりまして、市民意見や委員会における議論を取りまとめ、市に提言することを目的として、昨年7月より当委員会において検討してきたところでございます。先ほど申しましたように、提言がまとまり市長に提言されたということでございます。  委員会は、市民や学識経験者など16名で構成してございますが、特色として、行政素案の評価、対案の検討、提案、提言を、委員会みずから行っているところにございます。従来の行政計画の追認型ではなく、市民提案型の委員会運営をしてきたというところに特色がございます。  提言の構成でございますけれども、提言の3ページ、4ページをごらんいただきたいと思います。  3ページに本提言が目指す市街地像ということで、先ほどサブタイトルでございましたけれども、にぎわい、暮らし、ヒューマンスケールの新環境都市ということで目指す市街地像を描いておりまして、それから、環境と共生するまちのモデル、多様な機能が融合するまち、協働による持続的なまちづくりの三つをまちづくりの目標として掲げてございます。  また、このまちづくりの目標の実現のための方向性といたしまして、5ページ以降でございますが、まちづくり基本指針として具体的な提案をしているところでございます。  また、13ページ以降でございますが、まちづくりを進めるための推進方策ということで提示をしているところでございます。その推進方策の最後に、20ページでございますけれども、まちづくりにつきましては、市が積極的に取り組んでいくという姿勢が必要であるということで、当面、まちの立ち上げに向けた施策の具体化、そういったものを整理していく必要があるということで、市が取り組むべき課題と方向性として6項目提示をいただいているというところでございます。
     内容につきましては、後ほど御高覧いただければと思っております。  本市といたしましては、この提言や今までに受けました市民意見、さらには議会での御意見を踏まえまして、年度内をめどにまちづくり計画として取りまとめていきたいと、その上で、新たな拠点づくりに取り組んでまいりたいと考えている次第でございます。  以上でございます。 5: ◯委員長  ただいまの報告に対して、何か御質問はありますか。 6: ◯秋山幸男委員  長町まちづくり計画策定に関する提言に関連して2点ほど御質問をします。  今、所長さんの方から御報告がありました。特に、この20ページでありますけれども、まちづくり方針の確立というかなり厳しい確信のある御意見をまとめたと、こういう感じでございます。本提言及び市民意見を踏まえ、市としてのまちづくり方針を明確にし、当面の目標である平成18年度のまち開きに向け云々と、こうあります。この18年度のまち開きというのはどういうものなんですか、その内容をちょっと教えていただきたいと思います。  それから、市民意見というのはどういうものかなという感じでおったんですけれども、先ほどの所長さんのお話ですと、議会の意見を踏まえと、こう言っておりますので、議会の意見も踏まえてそういう形でおやりになるのではないかと、このように思っているわけです。これを受けまして、どのように市としては取り組んでいかれるのかということをお伺いしておきたいと思います。  それから、2番目の大規模集客施設街区における公共施設計画の検討、このことについて資料3の音楽堂の今までの経過が載っておりますけれども、これについてはいろいろ議論のあるところです。市長も、本会議等で再検討ということを明言しておりますし、その辺も踏まえて、早急な検討と建設の具体化を図っていくべきであると、このように言っているわけでありますけれども、これについては確かに一体どうなるんだと、こういう市民の関心もありますし、そういう意味では、検討と建設の具体化について、市としてはどのようなスケジュールで取り組もうとしているのか、その辺明確なものがあれば教えていただきたいと思います。 7: ◯長町都市整備事務所長  最初の18年度のまち開きの内容についての御質問でございますけれども、実は今年度から本格的な基盤整備というものが始まっておりまして、大きく長町地区基盤整備の特徴でございます鉄道高架、これが始まると。鉄道高架につきましては、今年度から実施設計、及び年度末になりますが、工事着手という予定にしております。工事期間でございますけれども、18年度には高架化の完成ということで、長町駅そのものが新しくでき上がるということでございます。したがいまして、18年度につきましては、大きなまちづくりとしてのインパクトの高い長町駅が開業するということを踏まえて、それと並行して基盤整備、北側の街区でございます北部地区、そういうところについても基盤整備を進めていくという工事スケジュールにしております。そういったところで、一つの大きなまちの姿と申しますか、駅ができるということを踏まえて、そこでまちを市民の方々に示していきたいと、こういうことで、今つくっていますということを示していきたいという意味で、まち開きという言葉で説明しているところでございます。 8: ◯都市整備局長  最初の事柄に絡んで、市民意見と議会の意見についてでございますけれども、もちろんこの提言は、先ほど御説明申し上げましたように重視するわけでございますけれども、また、すべての市民の代表であられる議会での御意見というのは、最も尊重しなければならないということで私ども考えておりまして、したがいまして、大規模集客施設につきましても、実はこの委員会でいろいろな議論があったわけでございますけれども、必ずしも音楽堂に限らないといいますか、むしろ音楽堂よりも、もっとまちの立ち上げに直接的に役立つような大規模集客施設の方がいいのではないかというような御意見が多かったように思われます。しかし、市が結論を出すには、やはり先ほど申し上げましたような、今後当委員会でのさまざまな御議論もあることだと私ども認識をしておりまして、そういったことを踏まえながら、市が腹を決めていくといいますか、そういうやり方をしていかなければならないということでございまして、したがいまして、はっきりしたスケジュール、いついつまでにということは、今ここで申し上げることはできませんけれども、なるべく早い機会に決めていくことが、この長町の事業にとってもありがたいと申しますか、必要なことでございますので、私どもも全庁的に整理を含めて今後取り組んでまいりたいと考えております。 9: ◯秋山幸男委員  まち開きについては、いろいろ話ししたいと思いますけれども、何かちょっとそういう説明ではよくわかりませんね。まち開きというのは、駅ができたのでまち開きという説明を受けたんですけれども、よく聞いていると、平成18年度に駅ができて、当然高架になってからできるということだと思うんですけれども、私の感じですけれども、やはり長町駅の完成をスタートにして、要するに平成27年度には長町副都心は完成をすると、こういうスケジュールは明らかにしているわけです。だから、この提言の中でもちょっとそれは言ったけれども、やはりそういうスケジュールというか、要するにただまち開きというのを出されてもだれもわからないと思います。まち開きと言われても、別なまちをつくるのではなくて、長町副都心というそういう100ヘクタール近くに及ぶ広大な土地に一つのまちをつくっていくという意味での、まち開きという理解、受けとめ方はできますけれども、平成18年度を一つのめどにして、駅ができると同時に、今後のいろいろな形での建設の計画、こういうものを持ってくるとか、何年度までにはつくるとか、そういうスケジュールを明らかにしていくようなことを考えるべきではないかと思うんです。  それから、音楽堂については、今後いろいろな委員会の御意見を踏まえてということですけれども、やはり音楽堂はあそこがだめであれば、音楽堂そのものを反対するのではなくて、場所的に問題であると、こういうことでいろいろな意見が今まで出ているわけですから、それではどの辺に持っていくのかと。やはりそういうのは委員会で決めるのではなくて、仙台市当局が態度を明らかにすると、こういうことだと思うんです。その辺のところの考え方を、この資料にもございますように、既に平成3年に決まっているわけですから、それをいつまでも引っ張るのでは一体どうなっているんだと、こういう意見も出てくると思うんです。そういう意味では、やはり考え方を都市整備局単独ではもちろん決められないと思うので、市長のもとに十分にひとつ検討して、この区画整理事業について本格的に仙台市が取り組んでいるんだと、やはりこういう姿勢を出さなければいけないと思うんですけれども、その辺についてのお考えをお聞かせいただきたいと思います。 10: ◯都市整備局長  全くおっしゃるとおりでございまして、ただ、仙台市がそれなりの考え方を持つといいますか、決めるにいたしましても、やはり先ほど申し上げましたような市民の意見が、一部ではございますけれども、これで出たわけでございます。さらに、本委員会での御議論もあろうかと思いますので、その辺は先ほど申し上げたようなことで決めていかなければなりませんし、おっしゃるように、都市整備局1局で決められることでもございませんので、これにつきましては、確かにいつまでも先送りするというわけにはいかないと私も思っておりまして、この事業のためにも、そのようなことではまずいわけでございますから、その辺は今の御指摘の点を踏まえてやってまいりたいと思います。  それから、18年度のまち開きということにつきましては、先ほど長町都市整備事務所長の方から御説明いたしましたように、それを一つの弾みとして新しいまちをつくっていくと、そういう意味での言葉でございまして、やはり鉄道が高架になる、このことだけでも全く様相が一変するわけでございまして、そういう意味を含めて、新しいまちに生まれ変わっていくということを、そういう表現をしたわけです。確かにおっしゃるように、その時点では相当まちの立ち上がりのスケジュールというものも明確にしていかなければならないと考えておりまして、御指摘の点を踏まえまして、私どもそういったことについても努力をしてまいりたいと考えております。 11: ◯秋山幸男委員  ぜひそういう方向で努力をお願いしたいと思います。  それで、平成27年の完了に向けたスケジュールというか、そういうものもある程度──これは計画ですから当然変更になるのこともあると思うので、いろいろなことで計画が変更になるということですけれども、やはりそういう建設の計画、要するに途中で解体されて、それが今平成13年、14年あたりは明らかになっていますけれども、そういう移転するのはどういう計画だと、基盤整備はどうだとか、そういうことを含めた計画をやはり示していった方がいいのではないかと。そのようにしていただかないと、当委員会だって市の計画は今年度はこのくらいまでやるんだと、そのような中で委員会としてどういう提言ができるか、また、調査もこういうことであればこの辺を調査した方がいいのではないかとか、やはり考え方を当局ではっきりしていただかないと、極めてただの状況報告みたいな感じになって、いつまでも結論が出てこないことではまずいのではないかと、こういう感じがします。そういうスケジュールについて、ぜひ検討して、それを委員会に出していただきたいなと、こういう感じですけれども、ひとつ御意見を伺いたいと思います。 12: ◯都市整備局長  私ども、できるだけ早く御指摘のような計画をまとめまして、でき上がり次第明らかにしてまいりたいと考えております。 13: ◯礒村豊和委員  まず、委員長にちょっと照会しておきたいんですが、きょうこの後参考人さんといいますか、意見聴取の予定ですが、本日の委員会で今報告受けましたことについてお尋ねしたいことが結構あるんです。それで、これをやっていますと1時間半ぐらいかかりますので、今度の調査特別委員会は仙台港背後地の方に若干ウエートを置きながら進めているところがあるんですけれども、たまたま昨日出ました長町まちづくり計画策定に関する提言、待ちに待っておりました。ことしの6月に出てくる予定だったものが、約4カ月おくれて出てきまして、昨日ぱらぱらっと一読はしたんですけれども、これでいろいろ議論したいこともあるものですから、この提言についてはいずれの機会にか、後日時間をおとりいただくということで照会をしておきたいと思います。  きょうは、この検討委員会の提言で、局長さんに二つほどちょっとお伺いしておきたいと思います。  まず、この検討委員会の基本的な認識というのが一番最初に出ておりますけれども、ここでこれだけ大規模なまちづくりでありますので、経済や社会環境を踏まえながら、長期間にわたって都市のニーズ等々とありまして、すぐれた公的介入と企業の創造性の発揮が必要という基本認識を委員会としてもしておるようでありますし、さらにまちづくりの目標、基本指針、そして具体に進める推進方策というのが段階的にこの提言では述べられているんですけれども、この中でも、特に先ほど説明があった20ページの市が取り組むべき当面の課題と方向性というところで、都市基盤整備公団の方にはお願いしているわけですけれども、このまちづくりの推進体制にはかなり積極的に仙台市がかかわっていくべきだと、ここでもこういう話が出ているんです。さらに、その具体的な推進方策の中で、こういう財政状況でありますし、経済環境でもありますので、PFI等の導入などもということでの御提言も出ております。非常に現実的な部分の御提言が、具体にはどういうものをやるというのはまだこれからです。  さらには、シティーセールスの中で都市基盤整備公団と連携しながら、民間のみならず、ここでも国や県の関係機関の施設誘致、それから海外にも視野をということで、これはいい御提言だということで、昨日は拝見をしておったんです。非常にこれは大事なことになってくるんだろうと思います。まさに仙台の長町、あるいは宮城県の長町ではなくて、日本でも仙台のこの場所というようなことで、これからいろいろな努力が必要とされてくると思うんです。このような市に対して、この検討委員会はかなり強い意味合いを込めて、このような必要性も含めながら御提言をちょうだいしているんですが、ただ一面、私は、余り市が前面に出ていきますと、別に市の今までの事業云々というつもりは毛頭ありませんけれども、おざなりと言うと非常に失礼なんですけれども、これを早く何とか整備したいということで、そのようなことになっていくことはないだろうと思っていますけれども、その辺のちょっと心配が一つございました。それはないとは思いますけれども、この提言を受けながら、今までの検討委員会でのいろいろなやりとりもお聞きになっていると思いますので、その提言に対する、このような市のかかわり方についての所見、この提言を受けられまして、局長さんの率直なこれからの決意も含めましてお聞きしたいのが一つです。  それから、細かくなるんですが、具体的にこれを進めていくに当たりまして、民間の方々とのいろいろな情報、あるいは意見を聞く場を設けなさいということで、これも20ページに仮称でありますが、大規模街区土地利用推進協議会設置という提言がなされておりますが、これは今までも非公式ながら、確かそのようなものがあったように記憶をしているんですけれども、それをさらに重点的に発展させていくということも非常に大事なことだろうと思います。市は積極的に介入していきますけれども、ただ、民間のそのような声を可能な限り情報として集め、あるいはいろいろな御意見を、この新しいまちづくりに生かしていくことがベースになろうかと思うんです。そういうことで、これはできるだけ具体に、私は設置へ向けての取り組みをすべきだと思うんですが、それに対する局長さんのお考えの、この2点をお聞きします。  あと各論につきましては、この御提言の中でいろいろとお話をお聞きしたいこともありますし、我々この委員会で議論したいこともありますので、これはいずれ後日に譲りたいと思います。  とりあえずはこの二つについて、局長さんのお気持ちをお聞かせいただきたいと思います。 14: ◯委員長  きょうのこれからの運営についてちょっとお諮りしたいと思います。  参考人の皆さんが、今お着きになって待機しておられます。貴重なお時間を割いて来ていただいておりますので、予定としては1時半ということで進めたいと思っておりまして、質問の内容も大分幅広い質問になっておりますから、参考人の話の間に御準備をいただきまして、参考人から御意見をお聞きした後に、引き続き御答弁、あるいはきょうの報告事項の質疑をさせていただくということでよろしいですか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 15: ◯委員長  そのようなことで、当局の方も答弁の方御準備いただいて、びしっと内容の濃い答弁をひとつよろしくお願いします。  後ほど、時間をとりますので、よろしくお願いします。  それでは参考人の方、入室をお願いします。              〔伊藤盛男参考人三河文雄参考人入室、着席〕 16: ◯委員長  本日は、どうもありがとうございます。  先般、ごあいさつにお伺いしたときに、大変快くきょうの委員会出席への御理解、御協力をいただきまして、ありがとうございました。また、本日大変御多用のところ御出席をいただきまして、本当にありがとうございます。委員会を代表しまして厚く御礼申し上げます。  それでは、民間の方々から御意見をいただきたいと思います。  本日は、3人の方々においでいただくことになっております。後ほど、もう1名の方も到着し次第、御出席いただくということにしております。  まず、お1人ずつ順番に御意見をお聞きしたいと考えております。時間の都合もございますが、大変限られた時間でありますけれども、お一人としまして30分程度の時間を考えております。その中で、20分ぐらい御意見をいただき、その後10分程度の質問を行いたいと思っております。  なお、ここからは着席のままで進めさせていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。  それでは、まず財団法人日本不動産研究所仙台支所長伊藤盛男さんから御意見をいただきたいと思います。よろしくお願いします。 17: ◯伊藤盛男参考人  ただいま御紹介いただきました、日本不動産研究所仙台支所長を務めております伊藤盛男と申します。  この3連休、きょうの調査特別委員会のために、自分なりにまとめてきたつもりではありますけれども、話下手なところも多々あってお耳ざわりなところもあるかと思いますけれども、前もってひとつお許しのほどをいただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。  まず、最初に副都心調査特別委員会にお招きいただきましたことを大変光栄に思っております。  また、10月6日付の河北新報の朝刊にも、仙台市議会決算等審査特別委員会で仙台港の将来像について県と共同事業ということで考えていくという記事が載っておりました。私、きょうは一般市民としてお話しさせていただきたいし、また、お聞き取り願いたいなと思っておるわけです。私、一市民としても、やはりこういう姿を待ち望んでおりました一人であるものですから、この新聞記事を見まして、先日池田委員長からもきょうの委員会のお話を承ったわけなんですけれども、大変うれしく思いまして、心の中では大喝采をした一人でございます。  きょうのお話は申しわけありませんが、特に私の方からはレジュメはありませんで、区画整理課さんの方から仙台国際貿易周辺地区というパンフレットをいただいておりまして、最初にこれは多分第1回の委員会をされたので御存じかなとは思うんですけれども、あえてちょっと簡潔にお話ししてから進めたいと思います。  あと、今回のために少なからずではありましたけれども、仙台港2001年と出ているパンフレットですが、これが大変ヒントになるところが多々隠されておりまして、この辺を見ながら、また既に現地の事務所を視察されたようにお聞きしておりますので、このようなパンフレットも既に御存じかなと思いまして、こういった二つの資料を中心にお話を進めていくようになるかと思いますので、ひとつよろしくお願いいたします。  概要というところだけ、本当にかいつまんであえてお話しさせていただきますと、仙台港背後地土地区画整理事業と大変長い名前でありますけれども、以後背後地事業とか簡潔な言い方にさせていただきたいと思います。  事業期間は、ここに書いてありますように平成3年度から平成18年度ということで、残り5年間ぐらいということになっております。  事業費は、覚えやすい数字でいいますと約600億円となります。  進捗率は、平成13年度末で64%を予定しておるようでして、事業費でいいますと380億円、覚えやすい数字で丸めますと600億円のうち400億円ということの事業費を予定しているようです。  土地利用計画は、この概要にも書いておりますように、センター地区、流通業務、工業、住宅ということで4地区になっております。その中でも、皆さん既におわかりのとおり、流通業務地区が260ヘクタールのうち80ヘクタール、約30%が流通業務型の仙台港背後地ではなかろうかという位置づけに目下のところなっています。  ただ、ここで見逃してはいけない点を1点だけ申し上げさせていただきますと、公共用地等が公用、公共、その他となっておりますけれども、この辺が実に約84ヘクタール、覚えやすい数字で流通業務が80ヘクタールだとしますと、公共用地その他で85ヘクタール、33%になるんですけれども、公共事業的な性格を帯びた土地区画整理事業というのがこの辺でもうかがえる一端と思います。  あと、資金の計画ということで、このパンフレットの2ページ目に書いてありまして、特に私から委員の皆様に言わずもがなではあるんですけれども、やはり改めて注目していただきたいのは公共施設整備費です。これが約76億円、主として街路とか、あと大規模公園をつくるための公共施設整備費のようですけれども、これが76億円。次に、上下水道、ガス等、俗にはインフラ整備と言われている費用です。先ほど言いました公共施設整備費と合わせまして、これが194億円、足しますとジャスト270億円で、600億円のうちの45%を占めています。私から言うと、直接事業費と言ってもいいのではないのかと思う費用になっております。それだけ、インフラ整備がなされるということを物語っている数字だと思います。  それから、移転移設補償費としまして240億円、これに調査、設計費などを入れますと330億円で55%となっておりますけれども、いわば事業の性格からいいますと、間接工事費、あるいは間接事業費という性格の費用ではないかと。支出を合わせますと、繰り返しますけれども、約600億円というのは、イコールインフラの創生、新しくつくる費用ということになるととらえているところでございます。  今からお話しをする私のスタンスとしまして、初めにということで述べさせていただきますけれども、私は最初物心ついたときは支倉町に住んでおりまして木町通小学校でした。そして上杉山中学校のときに黒松の方に引っ越しまして、研究所に入るまでずっと仙台で小学校から大学まで過ごしてきた一市民なんですけれども、昭和19年生まれの57歳ということを頭に置いてお話をお聞き取り願いたいんです。  やはり仙台市の都市計画を語るときに、広瀬通等と言ったらいいと思うんですけれども、正確には戦災復興事業ということで広瀬通とか、あと青葉通、細横丁とか、定禅寺通とかというものも、その中に含まれていたと思うんですけれども、また、私、小学校の高学年から中学、高校になる間も、こういう議論が闘わされてきたんです。要するに、岡崎栄松市長、15代から18代までの昭和21年から昭和32年まで在任されていた方なんですけれども、こういう広い道路をつくるに当たって、飛行場の滑走路をつくる気かと言われたのを、私、小学生ながらにも今でも覚えております。今では、X橋から西道路まで結ぶ大変重要な幹線道路として役目を果たしていて、私たち今の時代、何ら当たり前のように思っているという一つの事実があります。  2番目に地下鉄南北線です。  私、泉区の高森に住んでいるものですから、毎日泉中央駅から、あるいは勾当台公園駅から乗りおりしているわけです。これも開業当時昭和62年ごろでしたか、62から63年ごろに開業したと記憶しているんですけれども、最初の市民感情はだれが乗るのかとか、こんな高い料金でむだな税金を使いやがってというのをしばしば耳にしました。うちの会社の職員ですらも、まだ身の丈に合っていない、背伸びをした事業ではないかと言っている職員も事実おりました。開業当時は、ラッシュ時でもいつでも座って通勤できたということが昔のように思われております。現在では、泉中央から毎朝乗っているわけですけれども、一電車をやり過ごして次の電車に座って乗ってくるということで、おおよそ5分間隔ですから8分間ぐらい立って待って次の電車にして通っております。万が一定刻どおりに泉中央駅に電車が着かないと、乗客がホームにあふれて大変危険な状態になっておりまして、これが慢性化になっております。6両車両で運行できるはずですから、4両車両はもうやめて、ぜひ早く4両車両から6両車両にすぐ実行してほしいと思いながら、毎日乗っております。  この二つの事例を見まして、仙台市のまちの新生──新しく生まれるとか、再生──再び生まれるという評価は、やはり長いスパンで評価を行うべきだと考えております。それで私、長町副都心も見てまいりました。昨今、議論が盛んになってきている。また、きのうきょうの新聞にも載っておりましたけれども、東西線にいたしましても、きょうのテーマの仙台港背後地の件にいたしましても、仙台市、宮城県が発展するための百年の計の一つ一つではないかと。また、必要欠くべからざる都市計画事業ではないかととらえております。  ただし、今三つのプロジェクトを掲げましたけれども、御存じのように、日本の経済が大きく失速しておりまして、また、行財政が負担の限界に達していると判断される今、次世代以降のよき財産となるよう、そしてまた、反面費用対効果の見きわめを含め検討することに、当然のことのように意義があるなということで、きょう参加させていただきました。  きょうは時間の関係もありますものですから、仙台港背後地事業の役割、意義、機能を高めるための方策ということで五つにまとめてきましたので、お聞き取り願えればと思っております。  一番目は、仙台市の偉い方々もたくさん参加されておりますようですけれども、やはり市長、知事を先頭に、すぐれた営業マンになってほしいというのが第一番目でございます。トップセールスマンが、宮城県、仙台市の場合にはいないのではないかなと。  私、研究所に入って35年あちらこちら転勤して、やっと仙台に落ち着きましたけれども、どこの県とか、どこの市というのははばかりながら申し上げませんけれども、やはり少し高度なレベルからトップセールスマンになっていただきたい。身近な話題をちょっと申し上げますと、当該地区以外の市内のどこかに、市外のどこかに、県外のどこかに、どこかの工業団地に移転している企業が、昨今新聞紙上を見ても、ごらんのとおり、大変目につくなというのが実感であります。  その中で一つ目は、二番手にお話しされます日本通運さんのことを取り上げるようになってしまったんですけれども、日本通運さんは聞くところによりますと、卸町に集約されるということで、私から見ますと、なぜ仙台港ではなかったのかなと。  二つ目にはトーキンさん、長町副都心の一翼を担うところにあるんですけれども、どうも今のところを閉鎖して新たに白石市に土地を取得して、そこに集約されるやに私の情報としては聞いておるところです。  三つ目には三菱マテリアルです。御存じのように、私からストレートに申し上げさせていただきますと、あくまでも一県民感情としてですけれども、鶯沢町はごみ捨て場だったのかなという怒りが私にはあります。確か弘前かどこかに移転するということを新聞で見ましたけれども、なぜ青森県に脱出してしまうのだろうと思います。  こういうような、次の日本通運さんを出して失礼なんですけれども、このような企業の動きを一つの情報としてキャッチして、企業努力を怠っているような感じがしてならないわけなんです。やはり、現場の事務所は今人員減、リストラによってかなり少数精鋭で、一生懸命頑張っておるのは私も目の当たりにしておりますので、ぜひ市長、知事初め、そういうクラスの方々にトップセールスマンになっていただきたいと。あと、ここにいらっしゃる市議会の議員さんにも動く媒体になっていただきたいというのが、私一市民、一県民としての切実な気持ちでございます。あとは、例えばどのようなトップセールかといいますと、目下のところ、鈴木自動車さんが借りているか何かしていらっしゃるわけですけれども、やはり自動車産業、鈴木自動車とか、ダイハツ、ホンダ、トヨタとかいろいろあるんですけれども、こういう自動車会社をずらっと並べたら、格好のいい工業流通業務系の工業団地になるのではないかなと思っています。  それから、現にできています三菱倉庫さんなんですけれども、大変いいものを目立つところにつくってくれたなという感じがするんですけれども、今倉庫業というのは大事な時代になってきておりまして、やはりこういう流通業務関連の施設もぜひどんどんつくってもらうように、また、このようなネームバリューのいい企業を誘致していただくように、ひとつしていただきたいなというのが一番目の提案でございます。  2番目は、地区計画の規制緩和と思うところがあります。  これは、仙台港背後地事務所でいただいた中で、仙台港背後地地区計画の概要というのがありまして、下記のものが建築できませんと4地区に書いてあります。これをよく見ますと、平成6年8月に都市計画決定をしましたとなっていますけれども、起案したのは平成3年ごろのようで約10年前のバブル期の提案なんです。これはこれで意義があるわけですけれども、やはり見直す時期に来ているのではないかと。特に、我々仙台市民みんなわかっているんですけれども、事業名で言うと南小泉多賀城線となっていますけれども、こういう名前でもわかる方はいらっしゃるかと思いますけれども、私なんかだと産業道路と呼んでもらった方がよほどわかりやすいんです。せめて産業道路は、私どもから見ますと、自動車関連施設地、俗に沿道サービス施設地とも呼んでいるわけなんですけれども、やはりにぎわいのある店舗地、商業地域にすべきところなんです。ところが、地区計画を見ますと、500平米以下の店舗しかつくってはだめだとなっています。500平米以下ですとコンビニぐらいしかできないんです。ここをよく見ますと、私もここを全部で5周ぐらいしたんですけれども、五つぐらいのコンビニが実にうまく適正配置されておりまして、逆に言うとコンビニしかできないような規制になっている。やっぱり、各企業が入りやすいような受け皿としての地区計画というものを再検討していただきたいなと、また、いただくよう御努力をお願いしたいなと思っているところです。  これは、副都心ということで関連があるわけですけれども、やはり副都心というのはにぎわいの創出ということもあるわけでして、特にセンター地区に大規模商業施設を誘導することに、市も県も一生懸命になっていただきたいなと思います。やはり、オフィス街も形成しないといけないのではないかと、必須ではないかと私は思っております。副都心は、夜静かで定住者がいないというのは副都心ではないわけでして、先ほど言いましたように、目下の土地利用計画では事業地全体の30%、約80ヘクタールが流通業務地区ということになっておりますので、あえて副都心としての性格というものも折り込みながら、地区計画の規制緩和に向けて検討していただきたいなと思っております。  3番目は、一生懸命これを見ながら、あと現場に行きながら、だんだん自分なりにわかってきたことなんですけれども、きょう議員の方々でお持ちでない方もいるかもしれませんが、こういう図面だということだけ最初にちょっとお示ししておきます。これをよく見ますと、提案のテーマを先に申しますと、貨物線の通勤線としての活用の検討をしていただきたいということです。この図面をよく見ますと、当地域の計画人口というのが先ほど言いました概要とか、いろいろなパンフレットにも書いてあるんですけれども、計画の就業人口が1万6600人、居住人口が2,400人、合わせて1万9000人ということで計画しております。  次に、隣接の町内会というのを見ますと、白鳥の一、二丁目、蒲生の一、二丁目、港の一から四丁目、これらはすべて宮城野区ということになりましょうか。次に、隣接する多賀城市の明月の一、二丁目、それから宮内の一、二丁目、栄の二、三丁目がこの辺の近くにいらっしゃる方々なんです。  あと、もう一ついいますと、私、住民基本台帳を見る時間がなかったんですけれども、当地域の計画人口と隣接する現在の人口について、少なくとも計画人口だけで1万9000人ですから、この約2万人近くの倍ですから4万人から3万人ぐらいはいらっしゃるのではないかなというのが、まず頭にありきでして、そのほかに夢メッセとか、アクセル等の乗降客が見込まれるようになる。これをよく見ますと、座ったままで恐縮ですが、キリンビールが今この辺にありまして、県の企業局の用地等も既にこの辺まで取得済みなんです。私は、キリンビール駅を設けて、あと今ここに仙台港西駅というのがあるものですから、ここの二つを利用する人口が少なくとも3万から4万人ぐらいいるのではないかと推定できるんです。あと、これをよく見ますと、すぐ上の方で貨物線と仙石線とクロスします。その上に行きますと、既に皆さん御存じだと思いますけれども、東北本線と接続します。ここで思い出していただきたいのは、やはりこのパンフレットにも書いてありましたけれども、昭和62年の東北博覧会でこの貨物線を利用しての人の運び方は体験済みなんです。私も懐かしいな、昭和62年から14年たったんだと思いましたけれども、当時沖野に住んでおったものですから、家族連れで行った経験がありまして、そこに普通の電車よりはちょっとレトロっぽい電車でも走らせて、今言ったように仙石線とクロスする、または東北本線とクロスするところまででもできるのではないかと思います。  私、甚だ勝手ながら自分なりに試算しました。何もわからない市民の計算ですから、笑って構いませんけれども、今言ったように終着駅はキリンビール駅です。あえてキリンビール駅にしたいと思うのは、全額企業出資で駅をつくってもらうことにしたいからなんです。  次に、先ほどちょっと示しましたけれども、既存の仙台港西駅これは周辺の立地する企業の協賛費用で賄っていただきたい、あるいは拡充していただきたいなと。それから、仙石線、東北本線とクロスする駅は、よく見ますと、仙台市、多賀城市、利府町にまたがって、この行政団体と、あとJR、宮城県の出資事業でやれば、1駅3500万円ぐらいでできるはずなので、2駅つくると7000万円ぐらいと考えました。宮城スタジアムが覚えやすい数字で約500億円ですか、あれを考えますと、何分の1か今計算する余裕もありませんけれども、やってやれないことはないのではないのかなと。それほどお金をかけなくてもできるのではないのかと思います。  なぜ今までこのようなことを申し上げてきたかといいますと、この地区はよく見ますと、お年寄りとか、子供に大変弱い地区だということです。若者とか、私は中年でも車は持っていますけれども、やはりキリンビールに行って飲んだらちょっと帰ってくるのに女房に運転をかわってもらっていますけれども、一つはお年寄りと子供のためにも、この貨物線を利用した通勤線としての活用を検討してみる意義があるのではないかなと。仙台港背後地の機能を高めるためにも意義があるのではないかなと。それから、何度も言いますけれども、先ほど言いましたように既存の夢メッセとか、アクセルとか、やはりキリンビールを飲みながらこういったところにも行きたい人がいるわけで、そういう人たちも加味しますと、3万人から4万人以上の乗客可能な人口が集まってくるのではないのかと思うわけです。いずれにしても、弱者に弱いまちを脱却するためにも、仙台市政としてはぜひ検討していただきたいと思っているのが3点目でございます。  それから、次に第4点目ですけれども、やはりこのパンフレットを読んでいて、よくわかったような気がすることがありました。仙台国際貿易港と言いますけれども、このバックヤード基地としての機能性がかなり希薄で、議論の初めに、むしろ全くないと割り切ってかかった方がいいのではないかと思うところが、私の事実感じているところです。このグラフの中で、平成12年度輸出入貨物品種別構成というグラフがあります。これをよく見ていましたら、輸入は主として原油64%、石油製品15%、この輸入が今大変危ない地域のクウェートとか、サウジアラビアとか、その辺から大体輸入しているようですけれども、これらがおおむね80%ぐらいを占めているということです。数字は年間に648万トンを輸入していると。それで、輸出は主としてゴム製品、その他機械ということで、それぞれ31%と21%で、わかりやすくしますと合計約50%を占めているようですけれども、輸出の目安としましてはわずか61万トンということで、輸入が648万トンですから1割にも満たない61万トンに輸出がとどまっている。要するに、入ってくるものは多いけれども、出ていくものはほとんど空で出ていっているということは、仙台国際貿易港の機能を高める努力を地場産品とか、一次産業とか、あと二次産業まで含めてですけれども、今までも何とかできたはずではないかと思います。ササニシキとかあったのにどうしたのかなと思うんですけれども、魚と一緒に輸出しているのかもしれませんけれども、いずれにしても、この機能を高めることによって輸出するという地場産業の振興ということも考えていけば、仙台港背後地の需要ももっとふえてくるのではないのかと思ったのが4点目です。  第5点目は、第1点目と関連するんですけれども、これで終わりにしますけれども、卸町地区と仙台港背後地事業ということで、ちょっと一言だけ述べたいと思います。たまたま先日の仙台市議会の決算委員会の方で議論されたように、きのうちょっとお聞きしたばかりで私もびっくりしたんです。さらに、時期はことしのいつだったかは忘れましたけれども、仙台市主催の東西線の説明会ということだったと思うんですけれども、卸町の町内会から、既存の工業というイメージから商住というイメージを図りたいということで提案があったようです。私は大賛成です。仙台市議会で議論されたのも、私きのう1分ぐらいしかその話聞けなかったんですけれども、大賛成でございます。ここの住民の方々は、私は偉いと思います。こういった住民主導型のまちづくりといったものを、仙台市も宮城県も望んでいるはずだし、それが一番好ましいわけです。  ここから私の議論なんですが、やはり卸町を中心とする地域は、住民の方々もおっしゃっているように在来型の商工混在地域ではないかなと。卸町は、再生──再び生きるということを住民の方々がおっしゃっていると思います。私は、あと詳しく調べてくる暇がありませんでしたけれども、仙台卸商団地とか、花き市場とか、すべてを含めて機能が陳腐化しているはずなので、仙台港を利用する、活用する、移転するということも含めて検討なされたらと思っている一人です。  仙台港は、逆に新生──新しく生まれるまちへという位置づけだと思います。私は、卸町の町内会の意見といいますのは、次世代への新しいまちづくりの方向性を的確に指摘している一場面ではなかったかなと思っています。  時間が25分ぐらいになりまして大変恐縮なんですけれども、以上の5点ほど、僭越ですけれども、提案させていただきました。  以上です。 18: ◯委員長  ありがとうございました。  せっかくですから、各委員の方から質問がありましたらお願いします。 19: ◯笠原哲委員  きょうは、お忙しいところありがとうございます。  大変示唆に富んだお話をお聞きしたような気がいたしますけれども、支所長さんが一番最初におっしゃられたことで、県と共同でやることに大賛成だという冒頭のお話がありました。その辺のところがなぜそうなのか、意味をお聞きしたいと思います。 20: ◯伊藤盛男参考人  ここの場では話すべきことではないんでしょうけれども、やはり私小さいときから、どうも市長はこっちの派で、県知事はあっちの派で、県庁と市役所は近いのにみんなお互い背を向けているというのを、小学校の時代から感じてきました。私が大好きな長いこと務めていた市長もおったわけです。そのころは小さいながらも、中学に入ったか高校ぐらいのときだったと思います。大好きな市長ではあったんですけれども、やはり私は小学生の高学年のころぐらいからしか物心つきませんでしたけれども、どうも宮城県と仙台市がかみ合っていないと感じていました。一つの宮城県の中に、県民も住んでいれば市民も住んでいるわけなので、やはり一緒に一体化して、市政あるいは県政の発展のためにと思って述べさせていただいたところが背景でございます。  だから、先ほど言いましたように、ここに10月6日付の新聞の切り抜き持ってきましたけれども、9月定例会の10月5日のこと、これは大変感動しまして、待っていましたというのが実感でございます。 21: ◯笠原哲委員  港湾ということに限らず宮城県全体の発展のために、特に仙台市と県が協力して信頼関係を持ちながらやるべきだと、こういう発想ですね。 22: ◯伊藤盛男参考人  それは、私の市民としましての考えの大黒柱になっています。 23: ◯委員長  大変ありがとうございました。  お忙しいところ、伊藤支所長さんには、いろいろ示唆に富んだお話を聞かせていただきましてありがとうございました。  ぜひお時間がありましたら、ほかの方々の御意見もお聞きいただいて構いませんので、ありがとうございました。  続きまして、日本通運仙台支店の経理次長であります三河文雄さんからの御意見をお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。 24: ◯三河文雄参考人  ただいま御紹介いただきました、日本通運の三河でございます。どうぞよろしくお願いいたします。  本来、実は手前どもの支店長の歌代が御案内をちょうだいしておったわけでございますけれども、急な用件がございまして、急遽私がかわりにということで大変申しわけございません。  先ほど、伊藤支所長の方から市民としてというお話がございまして、実は私も市民の歴史は古くはなくて、ちょうど今20年仙台市民をさせていただいております。そういう意味で、大変緊張はしておるんですけれども、こういった場に参加させていただきましたことを本当に光栄に思っております。  先ほど、伊藤支所長の方からは、大分仙台港の背後地という部分に絞ったお話をしていただいておりましたけれども、実は私なりに、今度のエリアが一つは流通というイメージを描かれたゾーンであるとお聞きしておりますので、本日前段においては物流が今非常に大きな変化をしておりますので、その辺を皆さんに若干お話しをさせていただきながら、これからの都市開発でどういったことを運営していけばよろしいのかという参考にしていただければ幸いかなと思っております。実は話下手なものですから、多少整理はしてまいったつもりですけれども、御期待に沿えるような内容かどうかはわかりませんけれども、しばらくおつき合いを願います。  まず、レジュメだけ用意させていただきましたけれども、最初に国内の物流の動向は、今現在どうなっているのかということについてでございます。  数量的に申し上げても、ぴんとこないかもしれませんが、2000年度国内の流通、貨物輸送量というのは実は約62億トンございます。これに対しまして、手前どもの関連会社で物流関係を主に調査しております日通総合研究所という会社があるんですけれども、そちらの方が7月末に発表させていただいた2001年度国内貨物輸送量は、およそ2.3%のマイナス成長であろうという発表をさせていただいております。このマイナス2.3%と申しますのは、数量に置きかえますと1億トン強というすごい数字になります。1億トンというのは一体どういった数字かというのを申し上げますと、国内の年間の米の生産量、大体これが1000万トンぐらいと聞いております。ですから、年間の米の生産量10年以上の物量が1年間でなくなるという、非常に大きな数量がなくなるということになります。むしろ、この2.3%のマイナスと申し上げましたのは、確か7月26日ごろに日経新聞で発表させていただいておるんですが、その後御存じのとおり、ITが急激に深刻な不況になっていると、さらにアメリカの同時多発テロがありまして、近々この辺で直接影響がありますのは、マイカルさんのような大型倒産があって、また消費が冷え込んでいるという、マイナス材料だけが続いておりますので、このマイナス2.3%という数字も果たしていかがかなという状況ではないかと思います。  ではなぜこの国内の輸送量が減っているのかと、私なりに若干考えまして四つにまとめてみましたけれども、まず一つ目はメーカーの海外シフトが進んでいるということです。
     二つ目には、規制緩和によって中抜き商流というものに変化していることです。  三つ目には、在庫レス物流に変化してきていること。  四つ目には、当然これは一般的に言えるんですが、景気が悪化して、いわゆるデフレスパイラルに入っているということが挙げられるのではなかろうかと思っております。  まず、メーカーの海外シフトということですけれども、御存じのとおり、各メーカーは安い労働力が確保されますので、技術を移転して国内と変わりない商品を海外で生産して、それを国内に持ち込むということで、今中国を中心とした東南アジアにどんどん生産がシフトしております。そうしますと、どういったことが起こるかと申し上げますと、いわゆる国内に入ってくる段階で完成した製品で入ってきますから、その中間の製品、半製品、あるいは素材、こういった物の輸送がなくなるということになります。したがって、それが大きな製品の輸送減につながっているというのが一つでございます。  次に、ある意味では業界用語かもしれませんけれども、中抜き商流ということでございますが、各企業さんは今はどんどんコストを下げて、販売価格をともかく下げて、自社の商品を買ってもらうということにどのメーカーも必死になっております。そこで出てきたのが、この流通変化の一つとして中抜き商流というものがございます。大体、日本の商業流通と申しますのは、従来から商社、あるいは問屋ですとか、特約店といった幾つもの中間の業者が手をかけて商品が消費者に渡ると、これが日本の昔からあるシステムで長年築かれてきた内容です。ところが、内容的には、逆にこの部分が海外からは参入を妨げるという批判も浴びてはいるんですけれども、一方で今度これを消費者にどうやったら安い価格で商品を提供できるかという、その合理性だけを追求した結果、中間のこういった商社、問屋、特約店をもう抜いてしまう、外してしまうという流通が非常に多くなってきてございます。当然、そうなりますと、中間にあった商社ですとか、問屋ですとか、こういったところはどうなるかと申しますと、やはり今こういった商社でありますとか、問屋という業界は、むしろ今度は私どもと同じような商業の流通そのものに進出して、従来そういったノウハウはお持ちですから、流通業と全く同じような商売に参入してくると。これがますます物流業界にとっては、競争激化に拍車をかけているという状況になっております。  そして三つ目に、さらにコストを下げる手段として、従来からはよく在庫圧縮ということでいわゆる商品の在庫をいかに減らすかということに、今までどの企業も取り組んできたんですけれども、最近は在庫圧縮からもう一歩進んで在庫レスというところまで来ております。そうしますと、それでは在庫を持たないでどうするかといいますと、まず一つは工場から直接消費地へ直行化を図るということです。従来でしたら、例えば首都圏の方に工場がありましたら、この周辺にまたその在庫の倉庫がありまして、それをまたそれぞれの消費者に届けるという流通でした。やはりインフラの整備、特に高速道路網が整備されてきましたので、最近では非常に時間距離が短縮されたということから、もう個人の消費者ではなくても、量販店であるとか、そういったところからのオーダーが入った翌日には、工場から直接荷物が配送できるという体制ができているということです。そうしますと、中間にあるような在庫は全く必要がなくなるということで、どの会社も今はこういった方向に進んでおります。  また、もう一つ在庫を抑えるという方法で最近ふえてきましたのが、これも業界用語に近いと思うんですけれども、クロスドッキングという方法がございます。このクロスドッキングと申しますのは、例えばお客さんの方からオーダーが工場に入ります。そうしますと、東京、仙台、青森という関係があったといたしますと、東京から仙台までは10トン車、あるいは15トン車でどんと大量に運んできます。これが深夜なんです。そして、朝方の3時、4時に一定の場所で、それを今度は細かな2トン、4トンの車に積みかえて東北一円に配送をかける。そうしますと、中間に倉庫の必要がなくなってしまう。ですから、もうまさにクロスドッキングというのは、そういう点から言われているんですけれども、屋根のかかった場所さえあれば、それも早朝3時から7時ごろまで使える場所があればということです。ですから、日中は別な用途に使えるわけです。そういった場所で流通を図るというのがクロスドッキングという方法です。  こういったものは、どこから生まれてきたかと申し上げますと、四つ目に申し上げた、いわゆる景気の悪化というものがすべて原因をしております。ですから、そういった景気が悪くなった、それではコストを下げようという知恵の中で、いろいろな形で物流というものは変化を遂げてきているということがいえるかと思います。経済関係が詳しいわけではありませんけれども、やはりそれぞれの企業は、ともかく今必死になってコストを下げると。非常に細かな話でいえば、牛丼の吉野家ではありませんけれども、けさほどもジャスコさんが1万円の背広を出したら、ダイエーさんは9,000円で出したとか、本当に数年前までは信じられないほどコストが下がっている。そうしますと、やはり各メーカーも切れるものはすべて切るということです。そして、これは個人的な意見に近くなりますけれども、やはり最後にどうしても減らさなければならないものは人件費になってきます。いわゆる労務費、これを下げなければいけないということで、これが一つデフレスパイラルに行くということで、果たしてこれが経済的に好ましいことかどうかというと、私自身はその辺には若干疑問がありますけれども、その辺は余計なことということでこの辺にしておきます。  さて、私ども物流の業界として、では後ほどの仙台港背後地にも関連しますけれども、物流業者として必要なものは、広い土地と建物と何が必要かといいますと、ターミナルといわゆる倉庫の二つでございます。  ターミナルというのは、御存じのとおり、いわゆる路線便であるとか、宅配便というような商品があるんですけれども、これを全国を線でつなぐその中継点、ですからある程度一定のエリアに一つずつ設けるのがターミナルでございます。かつて宅配便というものが世に出まして20数年になります。かつては倍々の増加をしましたので、手前どもを含めて宅配業者というのは全国に数多くのターミナルをつくってまいりました。やはり、これもほぼ市場も成熟しまして成長も大体もう限界に来たと。それと同時に、やはり宅配業者もターミナルの整備という意味では、もう全国どこまでも翌日には配達できる体制ができております。したがいまして、これから新しいターミナルというものはそう多くの需要は恐らくないと思います。今ここで若干減速してきましたので、ある程度効率化を求める中では、むしろ部分的に集約ということも今度は考慮に入れなければいけないという時期に差しかかっているのかと思っております。  それから次に、流通業として切っても切れないのが倉庫ということになります。いわゆる、従来から倉庫というのは物を保管する場所というイメージですけれども、今こういった目的の倉庫というのは、実は非常に需要としてはなくなってきております。先ほどからお話ししておるように、商流という意味でいえば、保管するだけの倉庫はもう必要がないというところまで来ております。ですから、例えば米のように長期備蓄する商品であるとか、そういった物は別としまして、それ以外の物はやはり保管だけの倉庫はないということが今時世となってきております。メーカーは、ともかくその消費者の需要をある程度予測しながら、必要な物を必要なだけしかつくらないということになっております。したがって、あとは配送、輸送のスピード、これでカバーしようというような今は流れに来ております。  では、これから倉庫というものは必要なくなるのかというと、やはりそうではありません。やはり、倉庫の機能が変わってきているということになります。ですから、我々最近倉庫という言葉を余り使わなくなってきているんですけれども、最近ですと、流通センターですとか、配送センターですとか、何となく響きもいいんですけれども、そういった名称に変わってきております。いわゆる保管と配送を組み合わせて、さらにもう一つ何か付加価値を加えた、そういったセンター機能というものがこれからは需要としては見込まれてくると。既に需要としてはそちらの方に流れております。  そのような中で、三つほどプラスアルファの付加価値というものを御紹介いたしますと、一つ目は流通加工と呼ばれるものです。例えば、こういったところにあります家具です。こういったものは非常にかさばりますので、工場からパーツとして消費地に近いところまでは運んでくると、そこでパーツで保管するわけです。それで、消費者からの需要、いわゆる注文があった時点で、そこの従来でいう倉庫で組み立ててお客さんのところに配送をかけると。そうしますと、当然配送のコストが下がります。それから、当然完成品を運ぶよりも事故が減ります、いわゆる破損が減ります。こういったものと、保管の費用との相対関係で計算されるということになっております。あるいは、お中元とか、お歳暮の時期になりますと、箱に入ったギフト商品というのがよく出回りますけれども、あれも実際にあの形で運べばかさばるわけです。ですから、工場からはもう一つ一つの品物でどんと消費地の近くまで持ってきてしまう。そこでいろいろな商品を、正直パートさんが組み合わせて化粧箱に詰める。最近でいいますと、既に別なメーカーのものと組み合わせた商品などというものもまちで見かけますけれども、そういったことでできるだけ輸送のコストを下げて、そういった配送センターの費用とトータルでも下げるというようなものが、もくろまれているのが流通加工の需要という部分です。  それから、二つ目には共同配送というものが最近非常にふえてきております。特に、食品メーカーさんですとか、あるいは日用品メーカーさんが、こういったものに積極的に取り組んでおられるんですけれども、例えば三つの飲料メーカーがあったといたします。当然、これは3社ライバルですから、従来はそれぞれのメーカーが自分の商品を、例えばスーパーならスーパーに直接運んでおります。ところが、考えてみますと、スーパーの方としては当然品ぞろえしなければいけませんから、全部のメーカーの商品を棚に並べますが、そうしますと、やはりそれぞれのメーカー同士では問題がありますけれども、そこに私どものような物流業者が間に立って提案をさせていただいて、この3メーカーの商品を一つの場所に保管する。そして、そこからそういった特約店なり、スーパーに直接運ばせていただくと。そうしますと、従来それぞれのメーカーが3台の車で運んでいたものを、大きな車1台で運ぶことによって輸送のコストが削減できます。これを3メーカーとも享受できます。さらにいえば、受け入れ側の方も3回入庫していたものが1回で済むわけです。こういうことで、何かそういった付加価値があることによって、配送センターを設けるというメリットが生まれてくるということになります。これが共同配送というものです。  もう一つ、三つ目には情報管理ということです。今、こういったIT、ITと言っておりますけれども、やはり物流業者にとりましても、情報というものは欠かせないものになっております。ですから、従来のような単なる在庫管理だけではなくて、それをメーカーさんとのやりとりすべてをそういった情報化してやりとりをする。あるいは、場合によっては配送拠点での保管、配送管理だけではなくて、それを海外のネットワークと結んでみたり、いろいろな形で物流をサポートするようなシステムを提供することによって、お客さんの方に自分の会社の物流という商品を選んでいただくというのが、やはり今物流業界としては非常に厳しい競争の中では主流となってきております。  そのようなことで、物流というものの従来の運送であるとか、倉庫であるといったイメージから、非常に速いテンポで変化を遂げているというのが一つでございます。  さて、時間も進んでおりますので、今度は話題を少し近いところに戻します。  実は、私たまたま仙台市さんの進めておられます長町副都心計画というのに関連させていただきまして、1995年から弊社の長町倉庫の移転ということで、足かけ6年その任につきまして、昨年春に卸町の方に完成させていただきました。そちらの席にいられる皆さんに本当に御尽力いただいたわけですけれども、そういった関係で、仙台市総合計画2000というものについても若干の理解はさせていただいているつもりでございます。  実は、きょう皆さんのお手元に卸町の倉庫のパンフレットというものを配らせていただいております。これの詳しい説明というのは、もちろん宣伝活動ですから差し控えますけれども、現在の物流がどういった変化をしているかということで、パンフレットをちょっと開いていただきますと、黄色いページがございます。この辺にイメージとして、今の物流の流れというものが示されております。パンフレット自体も後ほど若干ごらんいただきたいと思うんですが、やはり従来の倉庫というイメージとは大分変わった内容になってございます。それは、また後ほどごらんください。  実は、この長町の移転というものも足かけ6年と申し上げましたけれども、それほどかかりまして、先ほどの計画も10年という話がありましたけれども、計画スタートの当時から比べれば、移転を完了する当時、昨年の時点では実は本当に状況が変わっておりまして、特に経済的な狂いというのが非常に大きなものがございました。その原因は、もちろん景気がこれだけ落ちてしまったということになるわけです。例として一つだけ申し上げますと、実は以前の倉庫は長町に築30年ぐらいの平家建ての倉庫だったんですけれども、具体的に言って差しさわりがあるかもしれませんけれども、坪3,800円ほどちょうだいしているお客様がおられました。このお客様につきましては、当然従前からのお客様ですから、手前どもとしては、新しい倉庫の方に同じ条件で移っていただくようにということでお願いをしたつもりだったんですが、お客様の方から、新しいところに行ったら幾ら値下げしてくれるのかという話がございました。正直、私としては、非常に例えが悪いんですけれども、ぼろアパートから新築のマンションに同じ家賃で引っ越してくださいと、こういったような内容でお話をしたつもりだったんですが、やはり世の中それほど進んでいたと。結果はどうであったかと、実は本当に恥ずかしいぐらいの話なんですけれども、26%料金をダウンして現在新しい倉庫を利用していただいているというのが実態です。私どもも、本当にある意味ではそういった経済的な計算が甘かったといえば、それまでなんでしょうけれども、本当に厳しい現実というものを、まずお含みおきいただきたいと思います。  さて、最後の方になりますけれども、今回の中で、仙台港背後地がそういった流通地区というものを計画されているということで、物流業者という立場から見てどうかということを最後に若干述べさせていただきたいと思います。  仙台港背後地というのは、その名のとおり、港の背後地ですから仙台港に隣接するというロケーションを生かした、いわゆる工業、物流ゾーンという位置づけをされておりまして、その仙台港も30年ということで、4月には特定重要港湾に指定され、東北の窓口ということでは非常に期待は高まっているということは事実でございます。ただ、残念ながら、現状においては東北の輸出入をとらえますと、その7割が依然として東京、横浜、川崎、こういった京浜地区を利用しているというのも事実でございます。現在、仙台港というのは、御存じと思うんですが、東南アジア航路、それと北米航路がウイークリーで週1回、さらに韓国航路が週3回ということのようです。京浜地区と比べますと、まず便数の差が歴然としているということです。  それと、やはり競争の原理が働きますので、京浜地区の方を利用しますと海上運賃がかなり安くなります。当然、その国内の輸送費というものもかかるわけなんですが、それを含めても、やはり残念ながら現状では京浜地区を利用した方がまだメリットがあるというのが実態かと思います。  実際に、仙台港の方も当社の場合でいいますと、例えば輸出品を東北の各地の工場から仙台港の近くの方に集約いたしまして、そこで海上コンテナに詰めかえて輸出するというお客様もございます。ただ、やはりほとんどの場合は、工場から直接海上コンテナに積んで運び込むといったケースが多くなっております。さらに、輸入につきましても、実は大体が原料とか、あるいは素材というものが多いものですから、港の周辺に一度保管してという商品が需要として余りないんです。したがって、これから先も状況は変わっていくとは思うんですけれども、仙台港の近隣にどうしてもこういった保管基地を設けなければいけないという事情はそう多くはないというのが、私の正直な感想です。特に、弊社のような物流業者から見ますと、仙台港背後地が流通ゾーンということですけれども、我々から見ますと、仙台の周辺にこういったセンターを設けるといった場合には、例えば市内へのアクセスですとか、あるいは県内への配送のロケーションということよりは、もう仙台は東北6県をにらんだ配送拠点という位置づけが非常に高くなります。そうしますと、果たしてどうしても仙台港の背後地でなければいけないのかというところに、いろいろな問題がかかってくるだろうとは思っております。  その一つは、先ほどお話もございましたけれども、やはりある意味では仙台港開港からもう30年ということですから、当初のもくろみよりは、正直言って港の栄えるタイミングがおそかったのではないかなと私は思います。ただ、一方においてあの周辺、例えば45号線からですとか、あるいは白鳥の住宅団地の方の市街地化の方が逆に速いテンポで進んでしまって、果たしてあそこが我々のような業者がいるべきところなのかという、ちょっと疑問は感じるところです。当然、それなりにコストが高くなっているということも事実でございますから、そういたしますと、果たしてあそこがそういった物流関係にとって、場所としては申し分ないんですけれども、経済計算をした場合に立地できるところなのかなというのが一つございます。  やはり、何度も申し上げますように、これからは先々もまだ経済は回復しておりませんから、ますますコスト、コストということで、お客様の方からもうひっきりなしにお話がまいります。そういった中にあって、やはり安いコストのそういったセンターを設けるということになります。  それから、もう一つ経済的なものとは別に、最近非常に問題となっておりますのは環境の問題です。環境も幾つかありまして、例えば排ガスについて東京都などが最近ディーゼルの締め出しにかかって、我々大変苦労しているんですけれども、そういった問題のほかに騒音問題がございます。先ほど来御紹介しているように、やはりこういったターミナルですとか、配送センターというのは、最近もう365日、24時間動く業界になってきております。そういたしますと、決して近隣に住宅があった場合には歓迎されないというのも事実であります。そういった意味からいって、果たして仙台港背後地がこれからそういった用途にした場合に、市民皆さんから喜んでいただけるのかということを、大変本当に恐縮な話なんですが、一つ提言はさせていただきたいと思っております。私ども流通業界も、こういったことで今必死になっていろいろな問題をクリアしながら、何とか社会の役に立ちながら、そして共生しながら存続していく努力はしているんですけれども、やはりこれから仙台市のそういった計画をなさる場合におかれましても、ぜひそういったことも配慮いただきながら進めていただければ幸いかなと思います。  本当に大変取りとめのない話でございましたけれども、以上で終わらせていただきます。どうも失礼しました。 25: ◯委員長  どうも貴重な御意見ありがとうございます。せっかくですから、何か御質問がありましたらお願いします。 26: ◯笠原哲委員  実は、仙台港の未来に非常に期待を寄せている一人なんですけれども、その期待を寄せながらも、今おっしゃったようなことがよぎりまして、これはどなたも同じで、どこまでしたらいいのか、どういう港にしたらいいのかという部分が非常に悩んでいるところだと思うんです。ただ、かなりの投資をしてしまったという現実がある。区画整理も進んでいるという、ある意味では基盤ができ上がってきつつあるという中で、どのように仙台港を見たらいいのかというのは、かなり論が分かれるところだと思うんです。私は、たまたま宮城野区の者ですから、非常に期待をしているんですけれども、FAZという輸入促進の部分がどれぐらい大きな構想になるのかどうかという、非常に疑問な部分が出てきている。先ほどおっしゃった、背後地がちょっと流通基地として狭過ぎるのではないかということとか、先ほど、都市住民とのいざこざの環境の問題というものもあるし、それでは港をどう利用していったらいいのかとこう思うと、先ほどの日本不動産研究所の方も、県と共同で云々と言っている。県の方向は、商業港、工業港としての促進をしていくだろうと、投資していくだろうと。この中にも、もちろん我々県民の税金、公金も投入されている。背後地の方は、県と市で共同区画整理などもやっているわけですけれども、ある物流の方に聞いたら、ちょっと背後地の面積が狭過ぎると同時に、コストが非常に高過ぎると、これは最大のポイントでしょうと。三菱倉庫などは、巨大な倉庫をいろいろなところに展開しているけれども、あの面積ではとても足りないという話もあったり、あるいは京浜地区とのやりとりの中で、仙台港が京浜地区への輸送基地になるんだろうかと、多分無理ではないだろうかと、右肩上がりのときならば別だけれども、ということで私自身はいろいろ悩んでいるんです。その辺は、今のお話を聞いても、何か処方せんといっても、それがわかればみんな簡単な話なんですけれども、それではどうしたらいいのかなという率直な考え方をお聞きしたいんです。 27: ◯三河文雄参考人  要は仙台港という港を先ほど申し上げたように30年経過しましたけれども、果たして当初計画された姿に近づいてはいるんでしょうけれども、その計画されたテンポで進んでいるのかということが一つは問題なのかと思います。委員おっしゃったように、コストの問題というのは非常に大きいです。差しさわりがあるといけないんですが、実は私9カ月ほど転勤で別なところに行っていまして、隣の県の相馬港というところがありまして、あそこに倉庫を一棟建てさせていただいたんですが、そのときにあそこもとんでもない広い背後地がありまして、まるっきり空き地です。たまたまあそこに県有地がございまして、土地をお借りして建てるということにしましたら、問題ないと思いますので、パンフレットにありましたが坪1カ月102円でお借りできます。それでお借りして、弊社は倉庫を建てさせていただいて、でも、それがあるから逆に倉庫がお客様の要求するコストになれたということなんです。ですから、貸してくださいとは申し上げませんが、それと比べますと、少なくとも全然コストが違う。そうすると、仮に建築費はそう変わりはないんですけれども、コストが何割か高かった場合、それだけの価値を認められるかどうかということになります。ですから、果たしてそういった需要があるかどうかというと、今特にこういった景気の悪い状況であれば非常に難しいのではないかという気が私はいたします。 28: ◯委員長  我々、そういう比較ももっとしなければいけないと感じました。  まだまだお聞きしたい点はあると思いますが、予定の時間もありますので、貴重な御意見ありがとうございました。              〔岡桂参考人入室、着席〕 29: ◯委員長  続きまして、大変お忙しいところおいでいただきました七十七銀行営業渉外部情報開発課長さんであります、岡さんから御意見をお聞きしたいと思います。大体30分を考えておりまして、20分ぐらいお話しいただいて、あと若干の質問という感じでひとつよろしくお願いいたします。 30: ◯岡桂参考人  ただいま御紹介にあずかりました、七十七銀行営業渉外部情報開発課長の岡と申します。ひとつよろしくお願いいたします。  本日は、手前どもの部長が来るところでしたけれども、所用がありまして、私がかわりに来ましたので、なにとぞひとつよろしくお願いします。  本日は、私今から話すことは、うちの七十七銀行の意見を集約してオーソライズされたものではございませんで、あくまで私の個人的な見解にしかすぎませんので、なにとぞひとつよろしくお願いしたいと思います。  先般、市役所さんの方から、仙台港背後地土地区画整理事業計画についてちょっと意見をしてくれと言われたものですから、いろいろ手元にもらったパンフレットとか、あと近辺のところをちょっと見てきましたものを踏まえまして、意見を述べさせていただきたいと思います。  この仙台港背後地土地区画整理事業計画について、私の個人的見解ですけれども、結論から申しますと、今一度計画を見直した方がよろしいのではないかというのが、本当の率直な私の個人的な考えでございます。この計画ですと、広大な敷地に工業地域とか、流通業務地域、またセンター地区とか、住宅地区とか、そういったものを造成、建設するといったことなんでしょうけれども、これを見ますと、平成18年度完成ということでございますけれども、現下の経済状況や企業の設備投資意欲、さらには個人の住宅取得意欲等から判断をすると、それほど売れ行きは余り芳しくないのではないかと現状では判断したいと思います。  そのほかに、大きな理由を簡単に述べさせていただきますけれども、実はこの計画地の隣接地に宮城県で建設した仙台港国際ビジネスサポートセンター、通称アクセルですか、その不振というのが新聞で取りざたされています。これは皆さん御存じのとおり、多目的オフィスビルでございますけれども、新聞紙上によりますと、平成12年度は7000万円の赤字を経常したということでございます。この最大の原因というのが、仙台市中心部から車で30分もかかってしまうと、要は交通の便の悪さが指摘されております。そのようなことで、隣にある施設ですので、この計画地はどうかと申しますと、同様のことが全体的に言えるのではないかと、そのように私は思わざるを得ません。  また、別の角度から見てみますと、厳しい経済情勢の中、仙台市の中心部になりますけれども、中心部のテナントに関しても事務所の統廃合が進みまして、新しいビルを建設したとしましても、要はテナントの空き、空きビルが多い、空室率が多いという状況です。ましてや仙台港背後地になりますと、そのように考えてしまうんです。  また、手前どもに出入りしているゼネコンさんが結構おるんでございますけれども、その人たちとよく話しをすることがございますけれども、大都市資本の企業でさえ設備投資は控えていると、要は軽減したいがために、土地というのは購入するのではなくて、あくまでも賃貸であるといったところが多いと聞いております。  あと、先日仙台市の方が手前どものところに来ていただいたときに、ちょっと一部保留地を処分されるということを聞いておるんですけれども、先ほどから何回も言いますけれども、企業活動が低迷している中、取引先企業の設備投資意欲が冷え込んでいるといったことを考慮すれば、簡単には処分できるものではないと私は思います。また、宮城県内全体の工業団地を見ていましても、売れ残っているところが結構たくさんあるといったことも考えると、その保留地を処分するに当たっても、要するにほかの工業団地との価格との比較にもなりますけれども、そういったものをにらみながら処分していくならば、そういったことも考えながらやっていかなければいけないのではと思われます。  そういったことで昨今の経済情勢について、ここに来る前にちょっと調査部に寄りまして、調査部からいろいろ聞いてきましたけれども、最近調査部でまとめたのがあくまでも平成13年度の経済見通しといったことをまとめておりますので、それについてちょっと御案内申し上げます。棒読みになってしまいますけれども、足元における国内経済は個人消費などが低調に推移する中、設備投資の減速や輸出の減退に伴う生産の大幅減少などを背景として後退局面に入っている。需要項目別に見てみると、個人消費は総じて低調で一進一退の状況が続いており、浮揚感を欠いた動きとなっている。また、住宅投資は減少しており、公共投資も地方公共団体を中心に低調に推移している。さらに、外需は海外景気の減速に伴い減少が続いており、設備投資も輸出の減少や企業マインドの悪化などにより減速している。一方、宮城県経済を見てみると、個人消費など低調に推移していることに加え、生産が大幅に減少しており、雇用情勢も厳しさを増してきていることなどから、後退感がうかがわれるものとなっている。今後について、個人消費は雇用、所得環境の好転がないがため一進一退の動きを続け、住宅投資、公共投資も弱含みの展開をたどるものと見込まれる。また、生産についても在庫調整の本格化に伴い、生産水準を引き下げる動きが継続するなど、景気の下押し圧力が強まると考えられることから、全体として宮城県内の景気も全国同様、後退局面をたどるものと見られるといったことが、当行調査部での平成13年度の経済見通しということで発表しております。  本日、ここに来る前、調査部に寄って課長とも話したんですけれども、今お話ししたのは平成13年度の経済見通しということなんですけれども、その調査部の者の話によりますと、ここ二、三年や四、五年先もまだこのような状況が続く可能性も大なのではないでしょうかといったことでございますし、私としてもそのような感じでとらえております。  要は、繰り返しになりますけれども、いま一度計画の見直しというのが必要ではないかと思いますし、そのためにも、ほかの県とか、ほかの実態、同じような計画を持っているところを見学するとか、その辺比較しながら再度見直しということも必要ではないのかと私は思います。  ちなみにこれを見たときに、私実はちょっと3年前に福岡に行っていたことがあるんですけれども、まずびっくりしたのは、随分福岡は元気だなと思ったわけなんです。なぜ元気なのかと思ったら、博多湾ですか、仙台港と同じイメージなんですけれども、要は福岡ドームがあって、高層マンションがあって、国立病院もあって、あとはその周りをオフィス街が取り囲んでいて、その近辺にそれこそ流通団地みたいなものがあったり、そういったあそこはシーサイドももちというんですね。来る前にちょっと調べてみたんですが、これは土地区画整理組合事業ではなくて、沖合埋め立て事業という主体はちょっとわからないんですけれども、そういった事業であったということなんですけれども、そういったところなども参考にすることも必要ではないのかと私は思うんです。私は銀行員の立場として、今の部に来る前に支店を経験したことがあるんですけれども、このようなビッグプロジェクトではなくても、本当に金額の多寡ではありませんけれども、金額の多い少ないに関係なく、ほかといろいろ比較して検討してみたらと、我々常にお客様に対してアドバイスしている部分があるんです。そういった観点ですごい大きなプロジェクトでございますので、もう一回比較検討して、縮小するのか、拡大するのかはわかりませんけれども、そういったことを踏まえて、再考することが必要ではないかと考えます。  私の意見というのは以上でございます。 31: ◯委員長  問題のとらえ方が非常に的確といいますか、貴重な御意見ありがとうございました。  それでは、御質問がありましたらお願いします。 32: ◯笠原哲委員  銀行さんから代表してお見えになっているわけではないということは先ほど伺いましたので、個人的な意見として伺いたいと思います。  経済指標、その他ずっと多分中長期的に悪いだろうという言い方をされているようですけれども、それは他の県でも同じだと思います。ただ、私は、仙台の魅力は仙台の都市機能がかなり入り乱れて成熟してきつつある、さらに成長しつつある。そこに、東北5県の他の県から人口が集積してくるのではないかと私は見ているんです。仙台市の人口計画によると、10年後くらいから下降に入る、大体百十五、六万をピークにして下がるという見方をしているんですが、私はそれを疑問に思っているんですけれども、銀行さんはどういう見方をしているのか。これは、地域経済と七十七銀行さんと、非常に密着した関係にあると思いますのでお尋ねしたいと思っているんです。 33: ◯岡桂参考人  私も、持ち場がちょっと違うものですから、調査部の者ではないものですから、的確なお答えができませんけれども、今まさに委員がおっしゃったような形なのではないかなと思いますけれども、私もはっきりこれだというものを調べているわけではないものですから、申しわけございません。 34: ◯嵯峨サダ子委員  共産党の嵯峨です。  冒頭におっしゃられました今の仙台港背後地の現状をリアルにとらえておられて、非常に感心したんです。いま一度計画の見直しをということを大分強調されておられるんですが、例えばどういう計画にした方がいいと、もし、そういうものをお持ちであればお伺いしたいんです。 35: ◯岡桂参考人  私、個人的に思うんですけれども、先ほど引き合いの例でシーサイドももちというものを出させていただきましたけれども、やはり核となるものを設けて、それに人が集まるようにして、その周りを取り囲むように、それこそ背後なんでしょうかね。そういった工業団地なども含めてなんですれども、周りを取り囲むのがいいのか、隣にするのがいいのかは、それは私もわかりませんけれども、これは銀行の立場ではなくて私個人的な話ですけれども、要するに衣食住の接近しているところにそういったものを設けるとか、思いつきで恐縮ですけれども、そのような感じで考えることも一つなのかなと思います。ただ、単にここは工業団地だ、ここは工業スペースだ、住居系だ、流通系だと、そういう区割りをしていくよりも周りを取り囲んでやっていく方がいいのかと思います。  これは、本当に個人的な意見ですけれども、この計画を見て、北側に住居系があるのは、これは中野栄駅に近いからという、これはこの計画地図から見ただけの単純な発想なんですけれども、北側に住居系があって、南側にこういう流通系とか、工業団地があると、みんな南向きに家を建てますから、煙突を立てるところはないかもしれませんが、窓を開けて目の前に、本来は海が見えてきれいなイメージをしているところに倉庫があったりとか、工場があったりとかすると、果たしてそこに張りつく人がいるのかどうか。ただ、単にこれは駅に近いからこうなっているのかなと、これは私個人的に思ってしまったんですけれども、余計なことを言ってしまいまして済みません。 36: ◯委員長  いえ、いいんです。そういった違った角度からの御意見もお聞きして、参考にしたいと思います。  それでは、いろいろ予定の時間もありますし、お忙しいところをおいでいただきましたので、一応ここで御意見の拝聴と質問等は終わりにしたいと思います。  どうも、3人の方々には、貴重な御提言、御意見を聞かせていただきまして、本当にありがとうございました。我々、これからいろいろな角度から論議をして、この調査特別委員会は我々議員がいろいろな形で行政側に提言していくという形ですから、今後ともさまざまな形でアドバイスなどよろしくお願いしたいと思います。  きょうは本当にありがとうございました。              〔伊藤盛男参考人、三河文雄参考人、岡桂参考人、退室〕 37: ◯委員長  それでは、ここで若干休憩します。  再開後は、先ほどの礒村委員の質問に対する御答弁、それから資料に対する御質問、その後意見交換及び他都市視察の件などを進めさせていただきたいと思います。  再開は、3時5分の予定といたします。                             休憩 午後2時50分                             再開 午後3時06分 38: ◯委員長  それでは、再開いたします。  大変お疲れさまでした。民間の方々の貴重な御意見を踏まえまして、これからの論議に入りたいと思いますが、先ほどの資料説明に対する礒村委員の質問の答弁から進めていきたいと思います。 39: ◯都市整備局長  それでは、最初にこの検討委員会からの提言についての私の所見といいますか、そういった御質問だったと思いますけれども、これにつきましては、中をお読みいただくとおわりになると思いますけれども、多くの方が望むまちというのは、環境、防災などを考えたまち、そして緑、水などを多く取り入れたまち、これについては東長町小学校の子供たちの意見も全く同様でございました。あるいは、先ほど来の参考人の方々3人のお話の中にも出てまいりましたけれども、いわゆる用途が混在するといいますか、いろいろな集積しているまちの方がにぎわいがあって、さまざまなニーズを満たすという御意見、それらにつきましては、この調査特別委員会の中での御議論も確かいろいろあったと思います。そして、一歩踏み込んで都市の運営の仕組みそのものを変えていくというような示唆に富んだ御意見もございまして、いずれにいたしましても、外国の方を含めて今までにないような委員構成で新鮮な意見をお伺いできたと思っておりまして、私としては、すばらしい提言としてまとめていただいたという感じを持っております。  2番目に今後の進め方についてでございますけれども、もちろんこの御提言を最大限生かす、あるいは先ほど来申し上げておりますような、もちろんこの調査特別委員会での御議論が重要視されるわけでございます。やはり先ほどの礒村委員のお話にもございましたけれども、PFIであるとか、海外の企業、そういったものの誘致を視野に入れた、いわゆる新しい感覚でまちの立ち上げを、しかも戦略的に進めていかなければならないと考えておりまして、お話のございました従来から水面下であったようなものを含めて、民間の企業との情報交換の場があったわけでございますけれども、これを拡大する、あるいは確かな組織にしていくことによりまして、具体的で、かつ実践的なプランをまとめていくということに努めてまいりたいと考えております。 40: ◯笠原哲委員  20ページの方向性のところに、運営主体が都市整備基盤公団、大規模地権者、開発事業予定者等で進むと、特にその中で市が主体的にリードしていこうという内容だと思いますけれども、そういった戦略的なまちづくりみたいなノウハウが、私は余り特に仙台市がすぐれているとは思えない。というのは、現実の今までのやり方を見ていても、投資したものを何とか回収しなければ、かなり無理を重ねてきている。現実に今もそのことが繰り返されている部分があるので、それについての市民の了解というのはなかなか得られないのではないかと思うんです。そういった意味でいうと、長町の地域が例えば住宅系に力を入れていくという意味なのかもしれませんけれども、地域のデベロッパー云々という話が出てきているようになって、そういった需要の部分、例えばマンションなどを意味しているのかと思いますけれども、その辺の需要をどう見るのか。あるいは、都市基盤整備公団というのは、八王子かあっちの方でマンションに手を出して失敗しているので、それには手は出さないというような話も現実にはあるわけでしょう。その辺のまちづくりの部分での、彼らがやれる得意な分野とは何なのかということだとか。やはり、せっかくこれからさらに投資を重ねていくわけですので、もう一回原点に戻った形で見直しするということで、こういったことが出てきたのかと思うんです。市が余り音頭をとらなければ、だれも動かないのかもしれませんけれども、みなとみらい21の運営方法がこの説明の中に例で書いてありました。マスタープログラムでしたか、そういうことをイメージしながら、みなとみらい21の地域の開発手法を学んでいこうと、いわばまねていこうということなのかもしれませんけれども、果たしてあの地域と仙台の長町地域がどうイメージ的にマッチしていくのかという部分とか、私はもともとの仙台の人間ではないけれども、小さいときから仙台というのは都市部なので若干温度が高くて、非常に物価が安くて、商人のまちでというイメージがあるわけです。そういったまちの特性を、しかも都心から至近距離にある、電車もある、住宅経営というのはイメージとしてはわくんですが、その辺のもう少しまちづくりの部分で、本来当初の計画はそういうまちづくりを望んだのではないんだよね。全く違うオフィス街を中心にした、世界に向けた仙台空港とか、港とかを見ながらオフィス街をつくろうというのが、私のイメージでは当初の計画だったと思うんです。そういった意味では、180度違う方向に行く可能性もあると私は思うんです。その辺で、なおさらそうであれば、あの地域の住民の皆さん方の考え方をもう少し聞かなければならないのではないだろうかと。当初は、そのようなイメージではなかったわけですから、市が主導的にという意味はわかるんだけれども、もう一回その辺の得意分野を精査した上で、デベロッパーが開発するというか、参加する意思があるかどうかも含めて、そういう意味での主導権というか、まとめるという意味での主導権ならいいけれども、リードしていくというのはなかなか難しい部分もあると、こういう思いもあるので考えていただきたいなと思います。  また、音楽堂については、先ほどのまちのイメージからいうと、私はかなり疑問に思っていた部分があるので、どのようになるのかなという感じがあるんです。集客能力のあるものがすべてではなくて、あそこの地域に大きなものをつくるということ自体も含めて考え直してもいいのではないかと、このようにも思いますので、その辺の意見を聞きたいと思いますが、意見ないですね。意見を聞いても意味がありませんので、聞きません。 41: ◯秋山幸男委員  先ほど、副都心のことでお伺いしたんですけれども、今の参考人のお話とか、そのようなことを聞いて、ちょっとお考えをお聞きしておきたいんですけれども、長町については当然これは仙台市が実施主体でやっている。仙台港については県が主体で仙台市は協力していると、このような感じになるわけです。先ほどのお話を聞いておって、私は、特に七十七銀行さんのお話は見直しをした方がいいというのは、何か見直しというのはやめた方がいいのではないかと、そういう意味も含まれているのかなとかなり厳しいお話だと感じたんです。あくまで個人的な見解ということなんですけれども、多分あそこを見た人たちは同じような考えを持つのではないかなと。私も、多分そういう考えになるのではないのかなということなんですけれども、いずれにしても、これは県が実施主体として遠大な計画のもとにつくってきたものだし、生半可な感じで仙台市も取り組んできているわけではない。ただ、こうなってくると、実施主体が県だけに県の考え方とか、県の対応については、やはり仙台市もやるのであればいろいろ意見を言って、どんどん仙台市が先行して形をきちんとするために努力ができるけれども、やはり県が実施主体であれば仙台市がいろいろ言っても、その辺の県の取り組みというのはどういう状況なのか、その辺率直に教えてほしいと思います。 42: ◯都市整備局長  今、お話にございました県が主体ということでございますけれども、これは半分はお金も人も仙台市が負担しているわけでございます。主体的には県の事業ではございますけれども、仙台市もそれなりに御意見を申し上げて、極端な話をすれば、それを聞いていただけないのであれば、いろいろ考えなければならないというところまで、私は県に迫らなければならないと考えております。今までもそのようなやり方でやってまいりまして、実は最近になりまして、県もかなり財政的に苦しい中この事業を進めなければならないという、仙台市よりも、むしろ厳しい状況に立たされているのではないかと思うわけでございます。そういった中で、先ほど来のお話にもございましたように、センター地区に今までのような建物規制といいますか、土地利用の仕方、そういった古い考え方でそのままやるというのではとても勝負できないという考え方に少しずつ変化してきておりまして、そういった規制緩和、あるいは新しい土地利用の方針といいますか、実はそのようなものについての動きが出てきております。ここでは、まだはっきりとその辺の細かい内容をお話しするまでのまとまりはございませんけれども、県との話の中では、そういった動きに沿って、先ほど来の3人の方々からの御示唆に富んだお話の一部を満足できるような、そういった新しい動きが実は出てきております。確かにはっきり申し上げて、例えばここまで言っていいかどうかわかりませんけれども、今までは県の担当の都市計画課長さんというのは大体2年程度でかわっていくわけです。そうしますと、例えばなかなかセンター地区の土地利用の仕方だとか、どういう企業を誘致するんだという話についても、いまだ決まっておりません。そういったことについて、我々は強く申し入れをしてきたところでございますけれども、ようやく最近になって知事さんも、特にセンター地区については実は仙台市とそれから県と共同で先行した土地もございまして、県の場合はそれに加えて企業局のかなり大きな土地がございます。この土地を公共的な施設に使うという従来の考え方は、もちろんこれはある程度は残しておかなければならないわけですけれども、もう少し発想の転換をして、そこに商業機能なり核になるような何か施設が移転してくるという希望があれば、そういった方向で土地を売却する、あるいは土地を貸すといったようなことまで、考え方を広げてやっていかなければならないのではないかというお考えに方向転換をしてきたようでございます。そのようなことから、私は見直しというお話がございましたけれども、私どももそう考えておりますので、これから県に対して、そのように強く申し入れをしてまいりたいと考えております。 43: ◯嵯峨サダ子委員  先ほどの資料1の仙台港背後地に関する宮城県と仙台市の協議経過の表の中で、委員長に、資料要求をお願いしたいと思うんですけれども、よろしいでしょうか。  一つは、平成3年3月土地区画整理事業実施に関する覚書です。  もう一つは、その下の同じ平成3年7月県土地基金による土地先行取得の協定です。  もう一つは、右の土地区画整理事業の欄の平成6年2月事業計画第1回変更、それから平成10年7月事業計画第2回変更、これらの関連する資料を要求したいんですが、よろしくお取り計らいをお願いします。 44: ◯委員長  当局、準備の方はできますか。 45: ◯都市整備局長  今、御指摘の資料につきましては、全く隠すものは何もございませんので、早急にこれはまとめまして、ただ、相当膨大な量の資料になりますので、今この場ですぐというわけには参りませんので、次回の委員会までの間の早い機会に、委員の皆さんにお配りを申し上げたいと思います。 46: ◯嵯峨サダ子委員  あともう1点ですが、資金計画に関する件なんですけれども、当初の計画と今現在の計画に差異が出ているのかどうか、その辺の状況をちょっとデータといいますか、現在の資金の状況、それもあわせてお願いしたいと思うんです。 47: ◯都市整備局長  これにつきましても、現時点でまとまってお出しできるものについてはすべてお出ししたいと思います。 48: ◯委員長  それでは、そのほかありますか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 49: ◯委員長  きょうは、民間からの貴重な御意見をいただいて、それらの御意見を踏まえて、大変厳しい現実のお話も聞かせていただいたので、ぜひ当局は当局としての御努力を、我々議会は議会としてできるだけ、それに対して取り組んでまいりたいと思います。  きょうは長時間ありがとうございました。  ここで当局の方には退席いただいて、あと委員の皆さんに、もう少し他都市視察や今後の進め方など協議したいものがございますし、御連絡しておきたいこともございますので、この場にお残りいただきたいと思います。              〔当局退室〕 50: ◯委員長  それでは、他都市視察についてでありますが、前回の委員会で視察先等について御一任いただきましたので、副委員長と相談をしまして、11月1日から2日に横浜市のみなとみらい21事業と横浜港について調査をしたいと思います。お手元の方にお配りしました資料の日程で行いたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  視察について何か御意見ありますか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 51: ◯委員長  それでは、他都市視察につきましては、11月1日木曜日から2日金曜日に行いたいと思います。  なお、1日の夜、懇親会をしたいと思いますので、前にはいろいろ中華街の論議もありましたので、ちょうど仙台に出店するときに、中華街の方々が来ていろいろ御論議しまして、聘珍樓の社長さんにこういうメンバーで行くからということでお願いをしまして、店の日程をとっていただきましたので、そこで懇談をしますので、よろしくお願いします。  視察先の関係で若干変更などがあるかもしれませんが、その辺は正副委員長に御一任いただきたいと思いますが、よろしいですか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 52: ◯委員長  それで、今回はいろいろ副委員長さんとも相談したところ、視察先の候補の移動の関係などを考えますと、2都市というのが難しい部分がありましたので、それで横浜に絞りましたので、よろしくお願いします。  それから、当局の同行につきましてはいろいろ調整をしまして、都市整備局からは遠藤計画部長と堀江区画整理課長さん、企画局からは犬飼空港港湾対策室長の3人が一緒に学びたいということで、同行を予定しておりますので、よろしくお願いします。  それでは、他都市視察については、今の内容で進めていきたいと思います。
     次に、次回の委員会についてですが、前回の委員会でお諮りした年間計画でいきますと11月19日月曜日を予定していましたけれども、次回の開催日には、委員会とは別に県会議員との懇談会をしたいと思いまして、県会議員と日程の相談をしましたところ、11月20日火曜日なら可能だと言われまして、11日20日火曜日に変更したいと思います。  ですので、11月20日は午前中に県会議員との懇談という形で意見交換をしたいと思います。県会議員の方々は、仙台選出の県会議員の会があって会長さんに取りまとめいただきまして、各区の県会議員さんの調整をしていただきまして大体8名か、9名で、出席者が正式に決まりましたら出席表をつくりたいと思います。先般、会長さんの方に相談に行きまして、これは大変画期的なことだということでお引き受けをいただきました。当然、これは正式、公式な会議、委員会ではなく、懇談という形で行いたいと思います。ですから、午後の調査特別委員会の前の午前10時から一応開催したいと思います。午前10時から県会議員さんと大体1時間半ぐらいの時間で懇談をして、そして休憩をとっていただいて、午後から調査特別委員会の形にしたいと思っておりますが、よろしくお願いいたします。 53: ◯秋山幸男委員  懇談というとどういう内容、形ですか。 54: ◯委員長  テーマは仙台港背後地で行いたいと思います。 55: ◯秋山幸男委員  率直な意見を言って意見交換をしていいんですか。何か余り余計なことを言っては悪いんじゃないかと思ったりして。 56: ◯委員長  もう率直な意見交換をしていただきたいし、きょうはざっくばらんに話しますけれども、県会議員の方々も、仙台市の港の位置づけなどでわからない部分があるということがあるんです。それで、私は、事前にそのような話があったので、仙台21プランを持っていって、このパンフレットも見てはいるんですけれども、これも持っていって事前にお目通しいただきたいと。この辺については、事前にこういう計画でありますということを、当日懇談に入る前に、当局に来てもらって資料説明だけはしてもらう。説明が終わったらお引き取りいただくか、脇でどうぞお聞きいただいてということで、あとは県会議員とこの委員会のメンバーで意見交換をするという形にしたいと思います。 57: ◯笠原哲委員  私、いつも思うんだけれども、それは大変失礼な言い方ですけれども、宮城県の県会議員さんは仙台市と県とのかかわり方の内容などと同時に、どう仙台市が悩んでいるのかということを余り御存じないのを、私は会っていて認識するんです。だから、仙台港背後地についての県の対応と、自分たちがどう考えるかぐらいの認識を持っていてもらわないと、大変失礼な言い方だけれども、議論が全然かみ合わないのでは話にならないと思うんです。 58: ◯委員長  今回、前段で仙台市当局はこういうプランがありますからという仙台港についてわかっていない部分が若干ありますので、それの概要、構想など説明をいただいて、そして県と市でやっていることは本来は知っていなければならないことですけれども、実は県議会の建設委員会が所管なんですけれども、建設委員会の委員の半分以上は郡部の議員なんです。それで、このようなことを言っては何ですけれども、余りかみ合わないし、具体的には我々の話を踏まえて県でいろいろな形でアクションを起こしてもらうことがねらいですから、きょうのような話を各委員からどんどん出していただいていいと思います。 59: ◯笠原哲委員  特定重要港湾の指定に頑張ってなったのに、何を見直しだなんて始まるかもしれなかったりしてね。 60: ◯委員長  そういうことでせっかく金を投資して、これでいいんですかということの問題意識を持っていただいた方がいいかなと、こう思っています。 61: ◯柿沼敏万委員  事業説明などは抜きにして、かえってストレートに入って、事業説明をしてまた事業の内容をやりとりしているより、むしろ県会議員の方々と率直にというのなら、やはりこうしてもらいたい、ああしてもらいたい、私たちはこう考えている、こうやっているんですよということを直に聞いたり、話したりするような、そういう雰囲気といいますか、やりとりの方がいいと思うんです。だから、私は余り事業説明などの時間をとらずに、もうそれは越えてなければ、委員会の意見交換とか、懇談にはならないと思っているんですが、これは要望です。 62: ◯秋山幸男委員  今おっしゃったけれども、先ほど私が言ったのは、県もやっとそういう形で、局長もとにかく率直に言うとこのように言っているわけだから、委員長が言われたように、これはバックアップするのは大変いいなと思うんだけれども、むしろそういう提言を踏まえて、委員会として我々議員として、要するに県会議員の方々にもこのようにやってくれと、こういう点こういう点こういう点があるというのが今お話あったけれども、ちょっと整理してやった方がいいんじゃないでしょうか。懇談会をしても、なかなか何も出てこないと思う。むしろ、うちの委員長から関連して話をしてもらうのならいいだろうけれども、こういう問題点があるので、ぜひひとつ県議会の方でも力を入れてやってくれとか、そのような方がいいんじゃないですかね。 63: ◯笠原哲委員  ちょっと秋山委員の意見に反対するようになるんですけれども、仙台港の港湾事業そのものをどうするかというような、今まで既定路線のままで進んできているわけです。初めて仙台市側がどうでしょうか、見直しましょうかというような話をこれからするわけです。彼らの頭の中はこのままで進むと思っているわけです。施設が整いまして、ことし4月特定重要港湾の指定になって、さらに事業費がかさんでさらに仙台港が大きくなるよと、そんなときに見直しはどうなんだと、こういう認識にはならないと思うんです。彼らの頭の中は余り経済効率など考えないタイプの人たちだから、見ていると意外と大ざっぱな人たちが多いんです。だから、そういう意味でいうと、その辺まで踏み込んでいいのかどうなのか。むしろ、県会議員さん方の仙台港に対する思いみたいな、どういう思いを持っているのかということを僕らが知っておかないと。僕は、そこを確認するだけでも随分違うと思うんだけれども、余り立ち入って仙台市の考え方はこうなんだ、あなたたちは考え方を変えろというのではなくて、彼らは彼らの考え方があると思うから、生の県会議員の今の仙台港に対する思いを聞きたいということの方がむしろいいのではないですか。まず、意見を聞いて、こちらはこのように思っているんだというのを言っていくような方がいいんじゃないですか。 64: ◯委員長  あちらの方では、私の方から行きますからと言ったら、いやこちらに来るからということになっていますので、こちらとしては、県会議員さんからもせっかくの機会だから意見を出してもらう。この1回で中身の濃い話というのはできないかもしれないけれども、私も県会議員と市会議員が同じ話題で懇談するというようなことは初めてです。ですから、これはほんのスタートかもしれませんけれども、同席したということは非常に私は大きいことだと思うし、向こうに言ってみたらこれは必要だなと、今後場合によっては定期的にやるということも必要だなという話題も出たんです。今回は1回目ですから、県会議員さんの仙台港背後地、それからパンフレットなどをごらんいただいて、どのような思いを持っているのかということと。あと我々が、今まで聞いた話なども含めて、余りきつい話ばかりでなくてもいいですけれども、意見交換をしたいと思うんです。 65: ◯秋山幸男委員  お互いに仙台に関係あるわけですから、県会議員も力を貸してくださいと。 66: ◯委員長  きょう皆さんから聞いた御意見で、このような流れで進めたいなということを整理したいと思いますので、それでお願いしたいと思います。 67: ◯小池純夫委員  こちらが意図するものは、なかなかつかみ切れないと思った方が間違いないと思うんです。  それから、県会議員というのは大体大まかにならざるを得ないんです。県内全部のことで県会議員はいろいろなところから来ているから。私、この前仙台選出の県会議員に、この仙台港背後地のことでちょっとどうなのと聞いたら、あれは仙台市がやっているんでしょうと、そういう漠然としたそういう理解しかないんです。県会議員なんて大体認識なんて持っていないですから、だからそういう点も考えながら進行していかないと、終わった後で何だったのかなということになってしまう。それも大事なのかもしれないけれども、その辺は委員長におかれてはスケジュールを立てながら、ある程度やった以上は効果がなければならないものですから、そのことを踏まえて段取りしていただきたいと思います。 68: ◯委員長  初めてなものですから、私もちょっと不安な部分がありますけれども、安ずるより産むがやすしということもあるので、1回やってみたいと。我々、本来は仙台選出の県会議員といろいろな形でちょうちょうはっしやっていなければならない部分がたくさんあったと思うんですけれども、これを皮切りにほかのテーマでもやっていく場合もあれば発展もすると思いますので、委員長ふなれでありますけれども、できるだけ努力しますので、皆さんのサポートで特に意見を私がまとめて言うということになってしまうとちょっとあれですから、それぞれ委員さんで感じた点があったら、その場でひとつ御発言いただいて、時間になったら閉めるという形にしたいと思います。御協力のほどよろしくお願い申し上げます。  その他として、皆様から何かありましたらお願いします。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 69: ◯委員長  本日は、本当に長い時間ありがとうございました。  以上で、本日の副都心調査特別委員会を閉会いたします。...