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  1. 仙台市議会 1998-11-20
    公営企業委員会 本文 1998-11-20


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                 ※会議の概要 2: ◯委員長  ただいまから、公営企業委員会を開会いたします。  本日の日程は、お手元に配付のプリントのとおりであります。  なお、委員会終了後、引き続き協議会を開催し、委員会審査事項以外の所管事項について、当局からの報告及び質問等を願いますので、よろしくお願いいたします。              《閉会中継続審査について》 3: ◯委員長  それでは、これより審査に入ります。「ガス事業現況について」及び「交通事業現況について」であります。  今回は、交通事業現況に関し、地下鉄保守作業について、当局から報告願います。 4: ◯交通事業管理者  交通事業現況につきまして、御報告を申し上げます。  高速鉄道南北線につきましては、開業12年目を迎えまして、市民の足として定着してきたものと感じております。  地下鉄におきましては、安全で正確、そして快適な運行が求められており、これは交通事業者として当然の責務と考え、それらの確保のため日々さまざまな保守作業を行っているところでございます。この地下鉄保守作業内容につきまして、高速電車部長より説明をさせていただきます。 5: ◯高速電車部長  それでは、お手元資料1に基づきまして、地下鉄保守作業について御説明いたします。  1の保守作業概要についてをごらんいただきたいと思います。  地下鉄南北線は、現在1日166往復の列車運行しており、平成9年度におきましては、1日当たり16万6000余人の乗客を運んでおります。これまで1日も休むことなく、開業12年目を迎えましたが、今後も安全かつ正確な列車運行確保するために、日々の保守作業は欠かせないものでございます。南北線は、開業当初より省力化省エネ化に努めておりまして、最小限の職員によりましてその運営を行っているところでございますが、保守作業につきましても、効率化経費削減等を目指しまして、さまざまな機械の導入を図り、また省力化とともに民間技術の活用を図るため、業務外注化を行っているところでございます。  保守作業につきましては、富沢車両基地にあります施設課車両課電気課の3課、総勢98名で行っております。各課の担当事務内容につきましては、資料の4ページに記載してございますが、後ほど御参照いただきたいと思います。  次に、2の保守作業の性質についてをごらんください。  地下鉄保守作業は、性質的には大きく2種類に分けることができます。第1は、地下鉄運行に欠かせないもの、つまり十分な安全と正確な列車運行確保するための作業でございます。軌道保守車両保守を初め、ほとんどの保守作業がこれに該当いたします。  もう一つでございますが、乗客の皆様が地下鉄を快適に利用できますように、いわば付加価値的なサービス向上のための作業でございます。エレベーターエスカレーターなどの保守や、駅舎、車両清掃カード乗車券関係出改札設備保守などがこれに該当するものでございます。  次に、資料の2ページ目をごらんください。保守作業は、その時間帯によってもまた2種類に分けられます。列車運行している営業時間内でも可能な作業と、列車運行しているときはできずに、時間外でしか、列車がとまっているときしか作業ができないものがございます。営業時間内と時間外に分けまして、どのような保守作業を常日ごろ行っているか、簡単ではございますが説明させていただきます。  まず、営業時間内の保守作業につきまして御説明申し上げます。
     時間内の作業につきましては、駅においては利用客の皆さんに御不便がかからない範囲で、またトンネル内やレールなどにおいては列車運行に支障を来さない範囲で行うことが原則でございます。駅施設では、券売改札点検、タイルの張りかえ、トイレの補修コンコース等では、雨水とか漏水関係補修、手すりの改修エレベーターエスカレーター点検修繕などを行っております。また、お客様の見えないところでは、機械室などにおいても補修工事を行っております。トンネルレール関係では、列車運行を妨げない範囲で行うことから、目視、いわゆる目で見る点検が中心となりますが、列車運転席に同乗したり、徒歩によってレール枕木、電力を供給する架線等点検を行っております。  また、日中の保守作業といたしましては、富沢車両基地において、列車点検も行っております。列車検査は4種類列車検査月検査重要部検査全般検査の各検査があります。3年または6年に1回の重要部及び全般検査では、1編成当たり1カ月半ほどの期間をかけまして、列車部品単位までばらばらにして点検をしております。このときに、劣化した部品のほか、次の3年または6年間の耐久性も念頭に置きながら部品を交換しておりまして、安全の確保に努めております。このほか車輪の傷やゆがみを削って直す、車輪転削や車両清掃も行っております。  次に3ページをごらんいただきます。時間外の保守作業について御説明いたします。  資料3ページの下の方の図をごらんいただきたいと思います。地下鉄営業時間外と申しますと、23時──11時58分に最終電車富沢車庫に戻ります。24時10分には饋電停止、つまり電気の供給をストップいたします。翌朝5時10分の饋電開始までの5時間が、時間外の作業ができる時間であります。実際の作業時間は、饋電開始の20分前までの4時40分になります。それまでに全部を、日中行った場合には騒音振動などでお客様に大変迷惑がかかるとかというようなトンネル内での工事などを、そのわずかの時間に行っております。  具体的には、駅では誘導ブロック改修工事等トンネル内では各種調査漏水補修レール枕木、道床などの本線軌道補修工事等を行っております。特にトンネル内の工事では、翌朝5時10分の饋電開始までに、営業車が通れるように現場を復旧しなければなりません。通常の地上工事のように、足場や穴を掘った場合に、それを仮囲いで囲ったままということができません。時間的、空間的制約の多い中、その日の4時間40分の作業時間の中で工事の前処理から後処理まですべて行うということでございます。今年度は、4月から8月にかけまして、列車運行に伴う振動騒音等一部オーバーした部分がございまして、防振シート敷設工事旭ケ丘付近でやりました。この工事は、レール下のバラストと呼ばれる砂利を取り除きまして、防振シートを敷き──硬質ゴム性みたいな特殊なものでございますけれども、また砂利を埋め戻す工事でしたが、トンネル内の作業では、地上での工事のように大規模な機械を入れることが困難でございまして、掘り上げた砂利を置く場所も限られているということがございまして、業者の協力によりまして大幅な機械化を図りました。360メーターのこの防振工事に、トンネル内だけの作業で約2カ月間かかってございます。  また、電気関係につきましても、列車運行に直接影響があることから、その大部分夜間作業となっております。電気をとめてからでないと作業ができない変電所電車線路点検修繕、さらには地下鉄自動化のかなめでありますATCとか──自動列車制御装置と申しますけれども、ATO、これは自動列車運転装置ですが、これらを初めとします信号通信設備も、列車運行中はちょっとできませんので、夜間作業となっております。4時間40分という時間的制約と、地下──トンネルという空間的制約がございますが、さらには翌日の朝までという限られた時間というようなことなどもありますが、作業事前準備打ち合わせは入念に行い、万全の体制をとるべく常に努力しているところでございます。  地下鉄南北線は、開業当初より最小の人員体制営業しており、保守部門でも例外ではありません。施設課電気課においては、夜間作業業務量が全体の半分以上を占めておる状況でございますが、少ない作業時間の中で地下鉄安全運行確保のために日夜努力しているのが富沢車両基地3課だということでございます。  以上、大変雑駁ではございますが、保守作業についての説明を終わらせていただきます。 6: ◯委員長  ただいまの報告を含めて、本件について質問等はありませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 7: ◯委員長  なければ、これをもって委員会を閉会いたします。...