仙台市議会 > 1994-09-29 >
平成5年度 決算等審査特別委員会(第8日目) 本文 1994-09-29

ツイート シェア
  1. 仙台市議会 1994-09-29
    平成5年度 決算等審査特別委員会(第8日目) 本文 1994-09-29


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                ※会議の概要 2: ◯委員長  ただいまから、決算等審査特別委員会を開会いたします。  それでは、これより質疑を行います。  まず、平成5年度仙台市一般会計歳入歳出決算中歳出第4款衛生費についてであります。  通告がありますので、まず日本社会党仙台市議会議員団から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。            〔橋本亮委員、質疑席に着席〕 3: ◯委員長  順次、発言を願います。 4: ◯橋本亮委員  最初に、医療対策について基本的なことについてお伺いをしたいと思います。  一つは、本市における医療施設はどうなっているのか、まずお聞かせをいただきたいと思います。 5: ◯衛生局次長  お答えいたします。  本市の医療施設数でございますが、平成5年度末で病院が61カ所、ベッド数で1万2,277床。一般診療所が708カ所、ベッド数で2,748床となっております。以上でございます。 6: ◯橋本亮委員  今、病院と診療所の数をお聞きしたのでございますが、この数字は政令都市と比較をいたしましてどういう位置にあるのか、ひとつお伺いをいたします。 7: ◯衛生局次長  医療施設の全国的な水準でございますが、平成4年10月現在の人口10万人当たりの施設数で見ますと、仙台市の一般病院が6.1カ所、これは政令市中9位になっております。一般診療所が71.1カ所で8位となっております。以上でございます。 8: ◯橋本亮委員  今お聞きいたしましたように、全国的に見ますと病院の数それから診療所の数、これは上位にあるとは言えないと思うのです。私は、市政のしおりを見させていただいているわけでございますけれども、これの医療対策の文章の中に「質、量共に全国的にみて高い水準にあるが」と、こういう表現でこの文章は書かれているわけであります。そうしますと私は、高い水準にあるのであるから、政令都市の中では二、三番目ぐらいにあるのかなと、こういう感じをして見ておったのでございますが、実際にお聞きをいたしますと、このように数字の数からいうと低いわけであります。  そういう点で、これから高齢化社会に入ってまいりまして、ますます医療需要、あるいは多様化というのが避けられない状況になっていくのでないだろうかというふうに私は思います。そういう点で、やはり人間の命というのは一番大事なものですから、私は衛生局の仕事は本当に大事な仕事だと、こういうふうに考えているわけでありますが、これに対処するために、将来どういうふうにしたらいいと局長は考えていらっしゃるのか、それをお聞きいたしたいと思います。 9: ◯衛生局長  ただいま御指摘がありましたように、近年の人口構造の高齢化、また少子化が進み、加えまして国際化等の中で生活の態様も複雑さが増してございます。そして疾病構造の多様化、あるいは増大する医療ニーズへの対応が重要な課題になってきているわけでございます。こうした中で、やはり市民が心身ともに健康な生活を送れるよう、健康の増進、疾病の予防・治療、そしてリハビリテーションと一貫した、いわゆる包括医療の確立が一層必要となってまいると存じます。特に医療施設におきましては、第一線の診療所と地域の中核病院との連携、さらには高度専門医療施設の充実が求められ、あわせて生活者の視点から重要となってきております在宅ケアについてのさまざまな支援体制の強化が必要となっているものと存じます。  本市におきましても、こうした流れの中で、高齢者医療の対策、精神医療の対策、救急医療の対策等の充実と、在宅医療支援システムの強化等を重点に、この地域医療に携わる関係機関の協力、連携のもとに、この仙台地域地域医療のなお一層の推進を目指す必要があると、このように考えているところでございます。 10: ◯橋本亮委員  今、仙台市に地域医療対策協議会という協議会が設置をされているようでありますが、これは市と関係機関との構成であります。この医療対策協議会の構成、それから今まで計画の策定がされてきているわけでありますが、大まかにどういう内容のものが策定をされてきているのか、それをお聞きいたします。 11: ◯衛生局長  仙台市地域医療対策協議会の構成でございますが、仙台市医師会、仙台歯科医師会、仙台市薬剤師会、東北大学、仙台圏病院連絡協議会、仙台市医療センター、仙台市救急医療事業団、そして仙台市で構成されております。これまで数々の調査、計画の立案等をしてまいりましたが、最近におきましては、宮城県地域保健医療計画の仙台市地域計画の策定が大きいものかと存じます。また、救急医療体制整備についての調査、そしてまた施行等の推進といったような点が重点かと思います。 12: ◯橋本亮委員  今、局長から医療協議会の中身につきまして若干お話をいただいたのでございますが、その中で最も仙台市としてやらなければならないものは何かと、こういうふうに問われたならば、局長はどういうふうに答えられますか。
    13: ◯衛生局長  やはり今、焦眉の急務としてあります救急体制のさらなる確立ということについて、地域医療対策協議会が推進の大きな役割を担っておりますので、十分な連携のもとにこの点に力を注いでいくべきであると考えております。 14: ◯橋本亮委員  今、局長の方から救急体制の医療の確立と、こういう問題が言われたわけでありますが、ではこの救急体制が今どういうふうになっているのか、ちょっと消防局長の方にお聞きをしたいと思うのですが、よろしゅうございますか。 15: ◯委員長  関連ですね。 16: ◯橋本亮委員  救急患者が出た場合に、それを病院まで運ぶいわゆる搬送時間ですね、これは仙台市の場合に何分ぐらいになっていますか。 17: ◯消防局長  各地から病院収容までの時間でございますが、平成5年度は平均で30.4分となっております。 18: ◯橋本亮委員  30.4分かかっているわけでありますが、政令都市の中で最も早いのは何分ぐらいですか。 19: ◯消防局長  平成5年度の状況ですと、京都市の16分というのが一番早いところでございます。 20: ◯橋本亮委員  最も早いのが京都市の16分と、こういうことでございますから、仙台市の場合は一番長くかかっていると、こういう状況にあるわけであります。つまり倍近く救急車が病院まで着くのに時間がかかっていると、こういうことでございますから、救急体制の問題については、いろいろ消防局も救急救命士等の制度を設けたり、またこの前は、新聞でちょっと拝見をいたしたのでございますが、南小泉の救急救命士の方が車の中で病人を治されたと、これは非常に明るいニュースとして私はお聞きいたしたのでございますが、その努力は認めるわけでありますけれども、時間が30分もかかっているとこういうのでは、私はやはりうまくないのではないかと。そういうことだから、この協議会の中で救急問題について大きく取り上げて、そして少しでも早く人間の命を助けるために病院に運び込もうではないかと、こういう考え方になっているのではないだろうかと、私はそういうふうに考えるところでございます。  やはり、こういう状況ではうまくないわけでありますから、これを直すためにはどういうふうにしたらいいのかと、こういうことだと思うのでありますが、時間がかかるその原因は何か、それをお聞きしたいと思うのであります。 21: ◯衛生局長  救急車活用の場合といいますと、二次救急が中心になると思いますが、その所要時間のかかっているという要因には、一つは、仙台市の地域的な特性として非常に面積が広く、また山間部等も抱えておりまして、医療機関までの時間がかかるという面が平均的にはあるかと存じます。さらに最も大事な点は、現場到着から医療機関への照会とか、そういったことで医療機関へ向かうまでの時間が、先ほどの30.4分のうちの約半分近くがそういった照会等に費やされていると理解しておりますが、そうしたこと、いわゆる医療機関受け入れ態勢の問題があるかと存じます。それについては、やはり医療機関の一層の連携のシステムの確立が必要であろうと、このように考えているところでございます。 22: ◯橋本亮委員  今、局長の方からお答えをいただいたわけでありますが、私はやはり受け入れ態勢の病院の数をもっとふやさなければならないと、仙台市の場合は医療施設が少ない、受け入れ態勢が悪いというのはそういうところから来ているのではないだろうかと。仙台の市立第二病院というような話もちらほら聞くわけでありますが、こういう問題を根本的に解決しなければ、なかなか救急医療体制の確立というのはできてこないのではないだろうかというふうに思うのです。これは、先ほど申しましたように人間の命にかかわる問題でありますから、最も基本的な問題であります。この点について市長はどのようにお考えになっていらっしゃるのか、市長の御見解をお伺いしたいと思います。 23: ◯市長  救急医療の問題に限定するとすれば、やはり現状は地域的な特性から来る不可抗力的な要素もございますけれども、しかし地域医療対策協議会等の知恵を集めて、できる限り生命の救急といいますか、救命に対して一層努力をして、安心できるまちをつくっていきたいというふうに考えます。以上でございます。 24: ◯橋本亮委員  これからの努力をお願い申し上げたいと思います。  では、続きまして成人保健費の問題につきましてお聞きをしたいと思うわけであります。  健康診査の問題であります。平成5年度について6診査実施されているわけでありますが、これは毎年やっているわけでありますが、6診査の受診率はどういうふうになっているのか、お聞きしたいと思います。 25: ◯高齢保健課長  お答えします。  平成5年度の受診率でございますが、基本健康診査については35.8%、胃がん検診16.9%、子宮がん検診32.2%、肺がん検診22.6%、乳がん検診14.3%、大腸がん検診10.0%となってございます。 26: ◯橋本亮委員  今お聞きをしたわけでありますが、基本健康診査が35%、胃がん検診が16.9%、子宮がん検診が32.2%、肺がん検診が22.6、乳がん検診が14.3、大腸がんが10%、こういうふうな数字になっているわけでありますが、私は全体的にこの数字は低いというふうに思うわけです。特に最も大事な、みんな大事でありますけれども、特に大事な胃がん検診、これが16.9%、こういうようになっているわけでございます。ですから、私は健康に関する市民の意識が、まだやはり十分ではないのではないだろうかというふうに考えるわけであります。  きのうの夕刊に、私もびっくりしたんでございますが、河北新聞の夕刊でございますけれども、宮城胃がん集団検診という記事が載っていたわけでございますが、これを見ますと、これは対がん協会でやったわけでありますが、60歳以上、仙台市の場合には40歳以上でありますから、これは60歳以上ということでやっているのですが、これを見ますと従来からの地域検診組が43.1%、それから退職をされた人26.9%、4人に1人という低率であると、こういうふうに言っているわけであります。ところが仙台市の場合は16.9%でありますから、これに比較するとまだまだ低いということになるわけであります。これは宮城県全体の対がん協会で調査した中身ではないだろうかというふうに思うのです。  そういう点で、男性の胃がん発見率は60歳代からぐんと高くなる。これは我々が承知しているとおりであります。平成4年度の60歳代の発見率は0.5%、1,000人が検診を受けると5人が見つかると、これが対がん協会で発表してる数字であります。50歳代よりも2倍になっているんです。こういうふうに年をとるとだんだんふえてくるというのは当然だろうと思うのでありますが、こういう数字が出ているのですから、私は仙台の胃がん検診の16.7%という数字は、本当にそのとおりの数字なのか、対がん協会で発表している数字と大分違うので、どうなのかという感じがするわけでありますが、この辺はどうでしょうか。 27: ◯衛生局長  報道されました対がん協会でのデータにつきましては、恐らく仙台市を含む県下のデータではないかと思います。仙台市における検診の状況は16.9%ということでかなり下回ってはおりますが、地域的な特性等があるものと理解しております。 28: ◯橋本亮委員  大変大きなお金をかけてこの診査をしているわけでありますから、毎年やっているわけですね。したがって、私は受診率を上げて市民の皆さん方が一日でも長く生命が保たれるような、そういう診査の方法でなければいけないと思うわけであります。健康に関心を持つ市民をふやすために、健康診査をもっと受ける体制を確立するために、どういうふうな方法があるのか、局長の御意見をお伺いします。 29: ◯衛生局長  初めに、確かに受診率は、どちらかというと低いということはございます。特に、これからの高齢者保健福祉計画の目標値を達成するためにも、さらなる努力が必要であるというふうに考えておりますが、対応ということになりますと、やはりその原因というものを考えてみる必要があるということで、私どももいろいろと分析をしておりますが、やはり健康問題への関心、これは大分高まってきていると、しかし実際、それが受診に結びつくその動機づけ、例えば受診しやすい条件をつくるといったような動機づけに問題があるんではないかということがございます。  それから、もう一つ大事なことは、データ上の問題でございますが、昨今は職場健診が非常に充実してきてございます。また、人間ドックが普及してくる、それからちょっとしたことでも医療機関にかかるといったようなことで、こちらで対象者と一応つかんでいる方々でも、自発的にそういう検診を受けられている方も相当いるんではないかということが考えられるわけでございまして、見かけ上の対象者が多くなっていると、この辺も問題かなと、このように考えているわけでございます。  したがいまして、これらに対しまして今後の対策としましては、受検しやすい状況をつくるということで、各種検診をセットで実施すること、あるいは早朝とか夜間の検診、検診の種類によりましてはそういった便宜を図ると。それから、周知の方法といたしましても、市政だより、ポスター、チラシ、広報車等によるPRの強化を図るといったようなことと同時に、先ほど申しました検診の対象者を正確に把握するための実態調査についても検討してまいりたいと考えているところでございます。 30: ◯橋本亮委員  河北新聞の夕刊を見ますと、「退職後受診遠のく」ということで、職をやめられた方が職場健診等ないものでございますから、結局自由意思ということになるわけです。そういうことで受けないと、3年間1回も受けないという方も大分いるんですね、これを見ますと。そういうことで、その辺も重点に置かれまして、局長の方で配慮しながら、受診率を上げるために努力をしていただきたいというふうに思うわけであります。  次に移ります。老人保健の施設の問題であります。老人保健施設の増設に大分努力をしていただいているわけでありますが、現在の老人保健施設ですね、5年度で仙台ロイヤルケアセンターが建設をされたわけでありますが、現在市内の老人保健施設の状況と、入所定員、入所率、これはどういうふうになっているのか、お尋ねをいたします。 31: ◯高齢保健課長  お答えします。  現在、市内の老人保健施設は3施設ございまして、入所定員は全体で308人となってございます。これは各老人保健施設別に見ますと、茂庭台豊齢ホームは定員108人に対して98人入所しておりまして、90.7%の入所率、これは昨年の後半のデータでございまして、それぞれの施設が通常の運営状態に入ったという時点での数字でございます。ソアーズは定員100人に対して93人、93.0%、仙台ロイヤルケアセンターが定員100人に対して94人、94.0%となってございます。以上です。 32: ◯橋本亮委員  わかりました。現在、既に高い入所率になっているようであります。今後ますます高齢化社会の進行によって老人保健施設への入所者がふえることは確実であります。入りたくとも入れなくて困っている人が、私は大分いるのではないだろうかというふうに心配するわけでありますけれども、本市における老人保健施設の今後の整備計画を含めて御所見をお伺いいたします。 33: ◯衛生局長  今後の老人保健施設の整備でございますが、今年度既に2施設の建設が進められており、また茂庭台豊齢ホームには痴呆専門棟の増設も進んでいるところでございます。これから平成12年度の高齢者保健福祉計画の最終年には13施設、1,350床となっておりまして、この計画に沿って現在順調に進んで推移しているところではございますが、なお目標達成に向けて努力をしてまいりたいと存じます。 34: ◯橋本亮委員  次に、訪問看護ステーションの問題についてお伺いをいたしたいと思います。  訪問看護サービスを提供するシステムとして、この訪問看護ステーションの制度がつくられたわけであります。そして、在宅医療の推進が図られているわけでございます。現在のステーション整備状況、実績はどうなっているのか、また今後の整備計画がございますならばお伺いいたします。 35: ◯衛生局長  これまでのステーションにつきましては、4カ所のステーションが整備されてございます。若林訪問看護ステーション、それからKKR宮城野、高砂、仙台ロイヤルケアセンターと4カ所でございます。  これまでの実績と申しますと、1カ月単位の利用状況といいますか、活動状況という観点から見ますと、若林看護ステーションで平成6年8月の訪問件数、延べ件数で一月に607件出ております。KKR宮城野が150、高砂が268という状況でございまして、仙台ロイヤルケアセンター訪問看護ステーションは9月22日からの業務開始となっておりまして、まだ実績が出ておりません。こういう整備状況でございますが、今後の整備計画といたしましては、原則として各区に1カ所の拠点となる訪問看護ステーションを整備するのを中心にいたしまして、高齢者保健福祉計画の目標年次、平成12年までに15カ所を目標として進めているところでございます。 36: ◯橋本亮委員  それでは、次に環境問題につきましてお伺いをいたしたいと思います。  ごみの減量資源化の推進について9,236万1,000円が使われているわけでありますが、この内容はどうでしょうか、お伺いいたします。 37: ◯環境局長  ごみ減量資源化推進費の決算でございますが、内訳につきましては集団資源回収実施団体奨励金、これが7,031万円でおおよそ77%を占めておりまして、その他ごみ減量啓発チラシに780万4,000円、それからコンポスト購入補助金395万2,000円、あるいはアメニティーせんだい開催費として200万円、それからクリーン仙台推進員謝礼等に117万6,000円と使っておりまして、ごみ減量と資源化に努めたところでございます。 38: ◯橋本亮委員  その中でクリーン仙台推進員モデル事業というのがあるわけでありますが、これもちょっと内容を教えていただきたいと思います。 39: ◯環境局長  クリーン仙台推進員モデル事業でございますが、この事業は地域におけるごみ減量の推進、あるいは環境美化の促進等に主体的に取り組むリーダーの育成を目標といたしましてやる事業でございます。 40: ◯橋本亮委員  現在何人ぐらいいらっしゃるわけですか。 41: ◯環境局長  これは各区ごとにございまして、青葉区が8地区24名、宮城野区が6地区で18名、若林区が6地区で17名、太白区が7地区で21名、泉区が6地区で18名、合計33地区で98名に委嘱しております。 42: ◯橋本亮委員  次に移らせていただきます。  騒音、振動防止対策167万3,000円、これを使われているわけでありますが、具体的にどのような対応をしてまいられたのか、まずお伺いをいたします。 43: ◯環境局長  騒音、振動防止対策の事業の内容でございますが、これは主に自動車交通あるいは新幹線、航空機等から発生いたします騒音、振動の監視測定及び一般環境騒音の測定を計画的に行うものでございます。また、工場あるいは事業場並びに建設作業に伴い発生いたします騒音、振動の規制の指導、これを随時行っているほか、カラオケとか拡声機等の近隣騒音に対する啓発指導、これを行うことによりまして生活環境の保全に努めております。 44: ◯橋本亮委員  平成5年度に環境局の方に来ました苦情の件数、これは何ぼぐらいあるんですか。 45: ◯環境局長  平成5年度の騒音、振動にかかわります苦情件数でございますが、これは総数237件でございまして、その内訳につきましては、ペットの鳴き声などの家庭生活に関するものが98件、建築土木工事に関するものが34件、カラオケ等深夜営業に関するものが29件、その他自動車交通等に関するものが19件等となってございます。 46: ◯橋本亮委員  そのうちの建設土木関係、これは道路等工事のために振動が激しくて困ると、こういうようなことだと思うのでありますが、これは調査した後の関係局との連携はどういうふうになっているものですか。 47: ◯環境局長  環境局に寄せられました自動車交通に関する苦情でございますが、仙台市が管理しております道路に関するものが、市道で6件、県道2件の計8件でございます。これらにつきましては、騒音、振動等の測定を含む調査を環境局で実施いたしまして、その調査結果に基づきまして、市道につきましては騒音1件、振動4件の計5件、また県道につきましては騒音1件でございますが、所要の対策を道路管理者の方にお願いしております。以上でございます。 48: ◯橋本亮委員  道路管理者の方にお伺いをしたいわけでありますが、今、環境局長からお聞きしますと、道路管理者の方と連携をとられていると、こういうことでありますが、その対策はどういうふうにしていらっしゃるのか。また、道路管理者の方に直接苦情が行っているものもなきにしもあらずだと思うのでありますが、そういう件数もあるんでございますか。 49: ◯道路建設課長  道路管理者の方に直接寄せられました苦情についてでございますが、平成5年度につきましては、騒音に関しての苦情はございませんが、穴ぼこ、段差による振動については約40件ぐらいがございます。それから、環境局等からの通報等によります対応、あるいは先ほど申し上げました40件等についての対応でございますけれども、まず振動対策でございますが、平成5年度に寄せられたもののうち、大部分は舗装の損傷、磨耗、あるいは先ほど申し上げました段差といったものが原因でございますので、路面のオーバーレイ等により補修を行っているところでございます。さらに騒音につきましては、県道仙台松島線におきまして1件ございますけれども、これにつきましては、当面路面の舗装を行いまして、その後必要があれば防音壁等を含む工法を検討してまいりたいというふうに考えております。 50: ◯橋本亮委員  騒音防止対策というのは非常に大事なものでございまして、特に道路の近辺にある人家にとっては非常に苦痛に感じられる問題でございます。これは苦情が来たならば速やかにこれをなくすような、そういう対策を講ずるべきではないだろうかというふうに思いますので、よろしくお願いを申し上げたいというふうに考える次第であります。  最後に、産業廃棄物についてお伺いをいたします。産業廃棄物処理の指導について、どのように取り組んでおられるのか、お伺いいたします。 51: ◯環境局長  産業廃棄物の処理に関します指導につきましては、各種許可申請や届け出時のほか、立入検査あるいは講習会によりまして指導等を行うともに、パンフレット等を作成いたしまして広報を行っております。また、産業廃棄物処理業の許可業者に対しましては、立入検査を行いまして、マニフェストの適正な使用、施設の維持管理基準の遵守等について指導を行っております。また、産業廃棄物処理施設、排出事業者の事業所等を対象に毎年度計画的に立入検査を実施しており、平成5年度は63回実施しております。 52: ◯橋本亮委員  有害な廃棄物を排出するおそれのある事業所等については、重点的に立入検査を行っているようでありますが、この点についてはどのような指導をされているのか、お聞きをいたします。 53: ◯環境局長  特に有害産業廃棄物の排出事業者に対しましては、廃棄物処理法の改正についての周知を初め、各種報告書の提出や立入検査等による指導を行っております。平成5年度にはクリーニング業、印刷業、精密部品製造業等の特別管理産業廃棄物を排出する業種を重点的に対象として立入検査を行っております。  立入検査では、その処理状況、管理体制、処理基準、委託基準等について調査、指導を行っておりますが、有害物質排出事業所については、おおむね適正に処理されております。 54: ◯橋本亮委員  最後に、延寿埋立処分場運営管理の問題についてお伺いをいたします。  埋立処分地は、今仙台市には2カ所あるわけであります。石積処分場と延寿処分場だと思うのでありますが、埋め立て可能な年数はどうなっているのか、まずお伺いします。 55: ◯環境局長  埋立処分場の埋め立て可能年数でございますけれども、石積埋立処分場につきましては、昭和61年度から埋め立てを始めていたわけでございますが、建設当初の計画では平成22年度までの埋め立てを予定しております。それから、延寿埋立処分場につきましては、昭和57年から平成6年度までの埋め立てを予定しておりましたが、平成4年度から実施いたしました拡張工事によりまして、今後約4年間、埋め立て延長が見込まれております。 56: ◯委員長  次に、公明党から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。            〔登坂しのぶ委員、質疑席に着席〕 57: ◯委員長  順次、発言を願います。 58: ◯登坂しのぶ委員  それでは、衛生費決算に関しましてお伺いいたしますけれども、衛生局の所掌というのは、いわば人間の生と死を所管とする人生最大の課題を抱える、そいういうところでございまして、局長初め職員一丸となって御努力されていることに対しましては、十分理解しております。その上に立って御質問させていただきます。  決算認定に当たりまして、特に私、ちょうど葛岡墓園の正面、公園の階段を上りまして高架水槽の塔の頂上まで見てまいりました。葛岡は本来、亡くなった方が安らかに眠る安住の場所だと、ゆえに手入れは十分に行き届いているんだと、こういう認識のもとに行ってまいりました。すがすがしくて、さすが仙台の墓園、葛岡はすばらしいところだと、将来この地に来て眠りたいなと、こういう心境になることができるかと思って参りましたけれども、率直なところ、局長も御案内のとおりだと思いますけれども、まず頂上の高架水槽の塔は落書きに乱れ切ってしまっておりますし、また行く先々の歩道には草がところどころ生えている、そしてまた歩道も傷んでいる、また雑草処理に関しましても一部残っている状態で、まさに見苦しい状態があったわけでございます。  このことを含めまして、私はこういう墓参に来られた遺族や市民の方々の心情を思うときに、これではいけないなと、墓園というのはどうあるべきなのかということを考えたときに、これは非常に問題だろうと思います。そこで、第1点です。平成5年度葛岡墓園の運営管理はどうなっているのでしょうか、その内容もあわせてお伺いいたします。 59: ◯衛生局長  葛岡墓園の管理運営につきましては、仙台市公園緑地協会に業務委託をいたしておりまして、この契約に、委託事項といたしまして墓園の埋葬、改葬等に伴う管理業務とあわせまして、清掃とか樹木の管理といった墓園の維持業務を行っているところでございます。  平成5年度におきましては、墓園の運営経費といたしまして7,400万円ほどの運営経費を投入しているところでございます。 60: ◯登坂しのぶ委員  私、当局から資料をいただきまして、今、局長がおっしゃいますように、葛岡墓園の墓園の部分の関して仙台市の財団法人でございます公園緑地協会と委託契約を結んでいると、こういうお話でございますので、委託契約ということでございますけれども、具体的に委託契約の内容、例えば先ほどお話がございましたけれども、除草がどこまで入っているとか、あるいは樹木の剪定はどうなっているとか、あるいは高架水槽の塔の落書き等についてはどうなっているとか、そういう点についてはどういうような処理をなされてこられたのか、また委託契約の中ではどういう管理方法をとられてこられたのか、そのことをまずお聞きいたします。その次は、管理契約が履行されているかどうかの確認はどのようになされているのか、いわゆるチェック体制です。これは毎月1回ペーパーでチェックしているようでありますけれども、具体的にどうなされているのか、そのチェックの内容はどうなのかということが第2点目。第3点目、委託料の支払いはどうなされているのか、この3点をまずお聞きいたします。 61: ◯保健部長  委託内容でございますけれども、墓地の埋葬等に関する法律に基づく事務、それから埋葬、改葬の受け付けと現認、墓石の建立と撤去の受け付けと審査、供物の回収、処理、園内の清掃及び除草、樹木の剪定、施肥などの維持管理をお願いしているところでございます。それから、除草の内容でございますけれども、市民墓地の墓地内につきましては年3回、お盆、彼岸に除草を行っております。対象面積は13万7,253平米でございます。それから、協会が直傭でやっている4名の人夫で、その他ののり面や道路等の除草に対して常時除草を行っているところでございます。 62: ◯委員長  答弁漏れないように。委託料の払いはどうなっているか、3番目のやつ。 63: ◯衛生局長  失礼しました。その前に委託の履行のチェック状況でございますが、履行確認につきましては、毎月5日までに前月分の業務報告を提出してもらいまして確認をすると。また常時連絡を密にして監督指導を行っているところでございます。月例の報告の内容といたしましては、墓園管理業務報告、それから埋葬の状況報告ということで提出をしていただいてございます。  また、支払いにつきましては、4月と10月の年2回、概算払いで支払いをいたしまして、年度終了後、業務実施報告書及び精算書を提出していただきまして、精査の上、残額については戻入をしていただいているところでございます。 64: ◯登坂しのぶ委員  委託契約の第5条にこうあるんです。乙、いわゆるこれは財団法人仙台公園緑地協会になるわけでございますけれども、委託期間満了後50日以内に委託業務の実施報告書を甲に提出、いわゆる仙台市に提出し承認を受けなければならない。ということは、委託契約というのは4月1日から3月31日ですね、その期間50日以内ということは5月20日までに委託業務の実施報告書を提出すると。しかし、その前に市としては概算払いをしているんですよ、4月15日までにしているわけですけれども、この精査はどこでなさり、どう払うんですか。たしか精査をした後で払うならわかるけれども、既に業務委託報告書が出る前に概算払いをしているということでございますので、この辺の関係はどうなるんでしょうか。 65: ◯衛生局長  これは同じく契約書の第4条に前期、後期に分けて概算払いにより支払いをすると。前期は4月15日、後期は10月15日ということで契約されておりまして、それに基づいて概算払いをしていると。したがいまして、先ほど申し上げましたように、期間満了後に精算をしていただいているということでございます。 66: ◯登坂しのぶ委員  それは重々わかっておりまして今お尋ねしているわけでございますけれども、私が問題にしたいのは、やはり委託契約といえども、払いは全部市民の大事な税金でございます。そこで厳密な意味で、これは一昨日も我が党の岩崎議員が相対的に委託契約についての質問をされまして、その当初の回答を私は了といたします。しかしながら、具体的な問題として、こういう現場の作業が入った場合にはどういうチェックをしているのか、現実に私は見てきたけれども、給水塔はもう落書きだらけ、あっちこっち雑草が生え茂っている。これで果たして仕事をやったと言えるのかどうか、そのチェック体制はどうなっているのかとお聞きしたんですけれども、先ほど局長は1カ月ごとに書類を出してもらっていると。それだけでチェックができるのかどうか。お金を払っているんですよ、前もって。ですから、私はこういう方法でいいのかどうかということをまずお尋ねしたい点が一つと、それからもう1点は、私は委託料の支払いというのは、厳密な意味では委託された業務がきちんと履行されたか否かを確認された上で支払いがなされるのが当然と考えますが、こういう考えについてはどうなのか、2点についてまずお答え願いたいと思います。 67: ◯衛生局長  まず、実際のチェック体制は十分かというようなことかと存じますが、確かに月ごとの実績報告書、それに基づくチェックということと、それだけではございませんで、やはり御指摘にありましたような清掃等々につきましても、常時現場での確認等に努めているところでございます。先ほどお話の給水塔の例が出されておりますが、これはいわゆるスプレーでのいたずら書きということで、これには非常に私どもも苦労しているところでございまして、何度か補修をしておりますが、イタチごっこというような点もございます。しかし、これはまたやはり努力をして、墓園にふさわしい環境づくりに今後とも努めていかなければいけないことだと感じているところでございます。  それから、概算払いの件につきましては、実績を精査の上、支払うべきではないかというお話でございますが、いろいろ人件費等の面もございまして、適時に支払いを必要とするというようなものもございますので、制度的に認められている概算払いの制度の活用というのは、私どもは適切なものと考えているところでございます。 68: ◯登坂しのぶ委員  では、この件に関してもう1点だけでございますけれども、私は、今のような状態であるならば、当然払って構わないと思いますけれども、ただ問題は、そういう工事が伴うものに関しましては、市長部局でもやっているような、建設局等でやっているような、検査の直接発注工事に準ずるようなチェック体制を今後していく必要があるんじゃないかと、私はそう思っています。そういう厳しい目で対応していかないと、あっちこっちに雑草が残っていたり、ほとんどしていない場合もあると思うんです。そういうことがないように、やはり市民墓園のあり方ということも含めて、この件に関して局長の見解を求めたいと思います。 69: ◯衛生局長  チェック体制というのは非常に大事な点でございますので、今後とも十分にチェックをできるよう体制の検討をし、実施に移してまいりたいと思います。 70: ◯登坂しのぶ委員  続いて、平成5年度の取り組み姿勢になると思いますけれども、総合病院の泉区誘致ということがございます。私は3年有余前に、合併建設計画を何としても我々が見守っていきますと、同僚議員ともどもそう公約をいたしまして当選させていただきましたので、その関係もございましてこの決算に当たりましてお伺いさせていただきます。  仙台・泉の合併建設計画というのは、御案内のとおり昭和63年から平成4年度までの5カ年でございました。ちょうど平成5年度はその終わった翌年になるわけでございますけれども、合併条件でもあります、泉区内に総合病院もしくは高度化専門病院を誘致するという1項目がございます。確かに平成2年3月に作成されました仙台市総合計画2000、泉区発展ビジョンの中にも大きく位置づけられておりますことは承知しておりますが、旧泉市民にとりまして、先ほどお話にございましたように、生命に直接関わりのある総合病院や高度化専門病院の誘致を合併条件の一つとして図りますと明言されていることに対しまして、これはあくまでも自治体間の最重要な約束ごとでもあるわけでございます。そこで平成5年度合併の計画が終わった5年度ですね。この問題についてどう総括されたのか、まずお伺いいたします。 71: ◯衛生局長  御指摘の合併建設計画に盛り込まれておりました総合病院、高度化専門病院の誘致につきましては、実現が図られなかったところでございますが、この合併建設計画は終了したものの、本件につきましては、引き続き重要な取り組むべき課題と受けとめているところでございます。 72: ◯登坂しのぶ委員  今、局長は大変名答弁されましたけれども、重要な課題と受けとめております、これだけで済むんだったら私ども何も苦労しないわけでありまして、やはり泉区の方はこういう心境だと思うんですよ。例えば青葉区に総合病院5カ所あります。人口17万4,832名。宮城野区2カ所、17万。それから太白区1カ所、20万。若林区12万6,000名で2カ所総合病院があります。泉区は17万4,000名あって総合病院ゼロなんですよ。これはあくまでも当時の市民にしてみたら、総合病院が泉区内に、誘致を図ります、これは努めますとか検討しますではないんですよ、図りますですからね。このためにどれだけ喜び勇んで、じゃ合併しようとこうなったかわかりません。そうなんであります。私もその1人でありますから。そういう意味におきまして、その辺の意義を含めてもう一度局長の努力姿勢というものを承りたいと、このように思います。 73: ◯衛生局長  これまで総合病院の誘致につきましては、残念ながら具体的な誘致対象になる病院等との接触を図るというような状況には至らなかったわけでございますが、これまでも県を初め関係機関医療機関の動向等についての情報収集に努める等、努力はしてきたところでございます。  御指摘のように泉区におきましては、総合病院は残念ながらないわけでございますが、医療状況といたしましては 近年各種の専門病院の立地等もございまして、実質的な整備が進んできているものと見ておりますが、今後とも誘致実現に向けて機会あるごとに努力をしてまいりたいと存じます。 74: ◯登坂しのぶ委員  局長の前向きな答弁を承りましたので期待をしておりますけれども、たまたまここに我が藤井仙台市長は泉区の松陵に住んでいらっしゃいます。まさにすばらしい地でございまして、やはりこの辺のところは、事情は重々市長自身は御賢察されていると思いますけれども、総合病院の誘致促進ということは、先ほど来本委員会におきましても、仙台の第二病院であるとか、専門的な精神科的な病院も含んだ病院のことであるとか、いろんな要素を踏まえながら、いろんなことが委員会で話題になっておりますけれども、市長は、泉区内における総合病院、あるいはそういう病院の誘致につきまして、あるいは建設につきまして、どういう所見を持って、また臨まれるのか、市長の御決意を承りたいと思います。 75: ◯市長  病院の所在については、基本的にはそれぞれの区の中で、医療の需要と供給が区の中ですべて完結するという性質のものではないにしても、しかし身近に総合病院があるかないかということが、住民の精神的な安定感と申しましょうか、安心感にかなりの影響力を持つものであろうというふうに思います。そういう意味からすると、それぞれの最寄りの場所に総合病院が所在するということは、住民にとって大変重要なことであろうというふうに思います。  泉区の総合病院の欠落状況につきましては、私も十分に承知をしておりますし、また民間、公立を問わずに総合病院の立地についての情報収集にこれまでも努めてきたわけでございますけれども、残念ながら今までのところ、その動向にはなっておりませんでした。今後とも積極的に総合病院を泉区に誘致できるような情報収集、そしてまた誘致のための働きかけもいたしてまいりたいというふうに考えているところでございます。以上です。 76: ◯登坂しのぶ委員  ただいま市長の非常に前向きなお答えをいただきまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 77: ◯委員長  次に、日本共産党仙台市会議員団から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。           〔青野登喜子委員、質疑席に着席〕 78: ◯委員長  順次、発言を願います。 79: ◯青野登喜子委員  私は、市の休日、夜間の一次救急医療体制がどうなっているかという点について、まず最初に体制上どうなっているのかという点をお伺いいたします。 80: ◯衛生局長  一次救急の体制につきましては、基本的に各区ごとに急病診療所があるというような体制が一つございます。これは仙台市で設置し、委託をしている石名坂診療所、それから青葉休日診療所がございますが、このほかに地域の医療機関によります区ごとの休日診療所がございます。また、いわゆる在宅当番医制ということで小児部門あるいは内科部門ごと、その他整形外科等々のグループごとに在宅当番医制が医師会を中心にネットワーク化されておりまして、そうした中で一次救急がとり行われているという体制にございます。 81: ◯青野登喜子委員  そういう中で唯一夜間診療を行っているのが石名坂の急病診療所だと思いますが、その石名坂急病診療所における患者の推移をお伺いいたします。 82: ◯衛生局管理課長  それではお答えいたします。  石名坂急病診療所の年間の患者数の推移でございますが、元年度は2万2,930名、2年度は2万987名、3年度は2万4,810名、4年度は2万8,886名、5年度は2万6,270名になってございます。以上でございます。 83: ◯青野登喜子委員  患者数が年々増加の一途をたどっているというふうに思います。それに対応するには、当診療所の施設は駐車スペースも含めてかなり手狭になっていると聞いておりますけれども、新たにもう一つ、こうした救急医療の受け皿としての施設をつくる時期に来ているのではないかと思いますけれども、いかがでしょうか。 84: ◯衛生局長  ただいま施設の狭隘化が進んでいるのではないかということでございまして、確かに現在の石名坂急病診療所が施設的に十分なものではないという認識は持っているわけでございます。この点につきましては、一次救急の施設整備等も含めた将来構想というものを検討する中で、現在の施設をどうするかということも重要な課題として取り上げていかなければならないと、こう受けとめているわけでございます。
     また、夜間救急に焦点を当てまして、またそういう機能を持った別な施設を増設する考えはないかというような趣旨に受けとめましたが、現在はこういう夜間につきましては、一次救急としては石名坂の一層の充実の方策を探るということで進めてまいりたいと考えているところでございます。 85: ◯青野登喜子委員  石名坂をさらに充実させていきたいということですが、そういうことであれば、老朽化した石名坂も改築が必要になっているのではないかと思います。そういう点で新たに将来構想の中で考えられていくこととあわせて、老朽化した石名坂の改築も考える必要があると思いますので、その点についてお伺いしておきます。 86: ◯衛生局長  先ほど御答弁申し上げましたように、今、将来構想の中の重要な課題の一つとして、そういった石名坂の施設の改善といったことに取り組もうということでございまして、現在直ちに改築といったようなところの計画を目指しているところではございません。 87: ◯青野登喜子委員  ぜひ市民の要望にこたえて、アメニティーも含めた形で、こうした石名坂の老朽化も改善を図っていただきたいということを一つ要望しておきたいと思います。  二つ目には、成人健康診査費についてですけれども、平成5年度の不用額の内容はどんなものであったのか、お尋ねいたします。 88: ◯高齢保健課長  お答えします。  成人健康診査費の不用額の内訳でございますが、基本健康診査969万9,000円、胃がん検診910万8,000円、子宮がん検診122万6,000円、肺がん検診419万9,000円、その他173万7,000円となってございます。 89: ◯青野登喜子委員  成人基本健診の受診率について、各保健所ごとにどうであったのか、平成4年と比較としてお尋ねいたします。 90: ◯高齢保健課長  基本健康診査の各保健所ごとの比較でございますが、まず平成4年度は、青葉保健所29.7%、宮城野保健所29.8%、若林保健所32.8%、太白35.0%、泉45.5%。それから、平成5年度青葉保健所30.7%、宮城野保健所31.4%、若林33.0%、太白保健所35.8%、泉保健所44.8%となってございます。 91: ◯青野登喜子委員  各保健所ということでお示しいただきましたが、各保健所の支所等でも同じように受診がされておりますので、その支所の状況はどうであったのか。 92: ◯高齢保健課長  平成4年度は、宮城支所が49.6%、秋保支所が92.6%。平成5年度は、宮城支所48.0%、秋保支所が66.8%となってございます。 93: ◯青野登喜子委員  特に秋保地区は受診率を著しく低下させたわけですけれども、その要因はどこにあったのか、お尋ねいたします。 94: ◯衛生局長  秋保地区における受診率の低下の要因でございますが、一つ考えられますことは受診料の自己負担、従前この秋保地区は、合併前からの経緯がございまして自己負担が無料であったわけでございますが、平成5年度より有料化をいたしまして、他地区との均衡を図ったところでございます。そういった負担の面が一つは影響を及ぼしたのではないかとも考えられるところでございますが、またそのほかの低下の原因としまして、従来申し込みの取りまとめに当たりまして、自発的な申し込みがあった方に受診券を送付するということのほかに、申し込みのなかった方にも念のために受診券を送付するというような、とりわけ親切なといいますか、そういう手続をとっていたところでございます。そうしたことの若干改善を行ったということで、申込者に受診券を正確に届けるということにとどめたというようなことで、これらが相重なって幾らかこういう低下の要因につながったのではないかというふうに分析をいたしております。 95: ◯青野登喜子委員  要因に二つ挙げられましたけれども、その一つは、これまでの受診方式を任意のものに変えたということが理由のように挙げられておりました。従来の平成4年までの秋保の方式は、住民と密着した運営がなされてきたと思います。受診率を92%にまで高めてきたと、その裏には大変な努力が認められると思います。そして、そういうやり方というのは、医療施設が極端に少ない地区での住民の健康管理の方法であったというふうに私は理解しております。それなのになぜ、こうした住民と密着した運営を変更までして変えたのか、平成4年までの努力と比べて平成5年度はどのような努力がされたのか、その点についてお伺いします。 96: ◯衛生局長  受診申し込みをしていない方にも受診券を配布するということで、職場での健康診査との重複とか、あるいは再三にわたっての受診勧奨に対しまして、住民の方からいろんなやり方に対する御意見が寄せられたりしておりました。このようなことへの対応として、他地区と同様の実質的な申し込み方式というものに切りかえたところでございます。そういう変更等もございましたので、平成5年度につきましては、受診率を維持するということで、健診の内容の周知を図るということで、受診申し込みを受け付けた後に再度各世帯に対しまして受診の勧奨のお知らせをいたしておりますし、申し込みをされなかった方の拾い上げといいますか、そうしたことに努力をしてきたところでございます。 97: ◯青野登喜子委員  受診率低下のもう一つの要因として、全市統一ということで健診が有料化されたということが受診を後退させた要因になっていると、今お認めになられたわけですけれども、私は気兼ねなく受けられるように配慮されてきた秋保の制度は継続されるべきだというふうに思います。ですから、100%近い受診率を上げてきた秋保の経験に学ぶべきではないかと思うんです。自主的な申し込みにしたために受診が92から60%台に落ち込んでしまうと、その原因に先ほど挙げられた2点があるわけですから、私は秋保の経験に学んで、全市的に受診率を高める努力をすべきではないかと、そのように思うわけですけれども、その点についてお伺いいたします。 98: ◯衛生局長  受診率を今後とも全市的に向上を図るということは、大変大事なことでございまして、私どもも各種の広報の徹底とか、あるいは健診方法のより一層の受検しやすい体制づくりとか、そういった工夫を凝らしまして増加のための施策を講じてまいりたいと思います。  ただ、料金の無料ということでのアップということにつきましては、自己負担ということでございますが、現在68歳以上の方につきましては負担金をいただかないことで、68歳、69歳の分は仙台市の独自の施策になってございます。また、市民税の非課税の方につきましても同様の無料ということになっているわけでございますが、先ほど申しましたように、全市的に40歳から67歳までの一般の方々につきましては、900円の自己負担金をいただいているところでございます。これは一応厚生省の費用徴収基準に従いまして、老健法に基づくヘルス事業としての、いわゆる補助対象事業として実施をいたしておりますので、基準額の負担につきましては、私どもとしては妥当なところであるというふうに考えておりまして、無料化の考えは持っていないところでございますので、御理解をいただきたいと存じます。 99: ◯青野登喜子委員  それでは次に、市民墓地の問題についてお伺いいたします。  市民墓地の貸し付けについては、市民の間から希望が大変多いと聞いておりますけれども、どんな状況にあるのか、お伺いいたします。 100: ◯保健部長  市民墓地の貸し出しにつきましては、焼骨の所有者と、将来にわたるための墓地を確保しておきたいという一般の希望者に分けて申し込みを受け付けておりますが、焼骨所有者につきましては、優先的な貸し出しを行っているところでございます。また、一般申込者につきましては、御指摘のとおり抽せんを行っているところでございます。  平成5年度の状況は、620区画の貸し出しに対しまして、応募総数は1,353名で、内訳で優先貸し出しの焼骨所有者が178人、一般応募者が1,175人で、一般の倍率が2.66倍となっているところでございます。 101: ◯青野登喜子委員  こうした需給の今後の見通しはどうなのか、お伺いいたします。 102: ◯衛生局長  葛岡墓園の貸し出しの需給でございますが、これまで貸し出しをいたしました基数が1万382基でございまして、葛岡墓園の今後の区画割り等の進行に基づきまして計画的に貸し出しをしてまいりますが、最終的には1万4,000基程度の貸し出しになるものと考えておりまして、供給につきましては年間500基程度を予定しているところでございます。  また、これに対して市民墓地に対する需要見込みでございますが、これにつきましては、人口の増加、あるいは高齢化に伴う死亡者の増加もございますし、さらに核家族の進行などもございまして、いろいろな諸要因が絡んでいるわけでございますが、こうしたことにつきまして墓地需要予測をいたしておりますが、今後とも従来の需要を若干上回る傾向のもとに需要が続くものと見ているところでございます。 103: ◯青野登喜子委員  ただいまの見通しによりますと、ほぼ5年後には大体葛岡の墓地の貸し出しも終わるというような状況のようです。そこで新墓園整備という計画、調査が進められていると聞いておりますけれども、どんな調査が行われているのか、お伺いいたします。 104: ◯衛生局長  ただいま先生から5年というお話がございましたが、必ずしも5年ではございませんで、5年を超えて今後8年前後の供給が可能なものと見ているところでございます。  また、その後の葛岡墓園に続く新墓園についての考えでございますが、これまで市民アンケート調査や墓地問題懇談会などを開催してまいりまして、基礎的な調査を進めてきたところでございます。新墓園につきましては、立地条件や規模等について種々検討を行っているところでございます。 105: ◯青野登喜子委員  最近、葛岡墓園で石材業者が墓石の展示会を行っているようですけれども、市が市有地を展示場として貸し付けたということのようですけれども、これまでこうしたことがあったのかどうか、まずお伺いいたします。 106: ◯衛生局長  貸し付けにつきましては、平成3年から、いわゆる石材業協同組合における市民に対する墓石の相談コーナーの設置ということで使用を認めてきた経緯がございます。 107: ◯青野登喜子委員  市のこのような貸し付け等を含めた対応に関して、石材業の同業者の中から、市が便宜を図っているのではないかと、こういった批判が上がっております。かなり前ですけれども、墓園内で墓石のあっせんをめぐって市が業者に便宜を図っていたということが、かつて指摘された経緯がございますが、それ以後は営業活動は一切墓園内では禁止されていたと思います。なぜ今回こんなことになったのか、その点についての経過をただしていかなければならない問題だと思いますので、お伺いしたいと思います。しかも、業者は相談活動だというふうに言われておりますけれども、営業ではないと言いながらも、期間中の売り上げが4,000万円から5,000万円にも上ると、このように言われているだけに、その経過を明らかにしていただきたいと思います。 108: ◯衛生局長  なぜこのようになったかと。私どもは、何かそういう問題というものを提起されたというような状況は承知していないところでございます。先ほども申し上げましたように、いわゆる使用につきましては、仙台石材業協同組合から、市民からの墓石等に関する相談や情報の提供を行うということで、そういう活動をしたいということで使用の許可が出されているところでございます。これにつきましては、私ども市民の間からも墓碑等についての照会もございますし、いろいろと市としてもその都度対応はしてきたところございますが、だだいまのような申し入れがあったということ、また石材業協同組合は、中小企業等協同組合法に基づく市内唯一の石材業協同組合でもございますので、相談コーナーの設置については、市民サービスに資するものという判断をして許可をしたところでございます。御理解をいただきたいと存じます。 109: ◯青野登喜子委員  市民墓地をめぐって、市民の知らないところでこのような業者間の利害が対立すると、このようなことが起きているだけに、そうしたことに市が関与をすべきではないというふうに思います。ですから、市の市有地の貸し付けも含めて、今後慎重な対応が求められているのではないかと思いますけれども、その点についての御回答をお願いいたします。 110: ◯衛生局長  貸し付けの経緯は先ほど申し上げましたが、もちろんその中で営業活動につきましては、これはできないということでこの使用許可の条件に明記をして、それを十分理解をしていただいて御使用いただいているところでございます。私どもといたしましては、そういったことについては直接いろいろと苦情、あるいはクレームといったようなものはお聞きしていないわけでございますが、なお御質問の趣旨を体して、指導の徹底を図ってまいりたいと、このように存じます。 111: ◯青野登喜子委員  それでは次に、環境費に入りたいと思います。  市民を取り巻く生活環境の汚染がひどく心配される事態があちこちで出ているわけですけれども、仙台市としての公害防止対策はどのような取り組みが行われてきたのか、それらは環境基準に照らしてどうであったのか、経過と結果をお伺いいたします。 112: ◯衛生保全部長  お答えします。  沿道に設置しております自動車排出ガス測定局の状況で見ますと、平成5年度では一酸化炭素、二酸化硫黄は環境基準を満足しております。二酸化窒素については環境基準を満足しておりますが、本市の目標としております0.04ppmを超えており、また一部観測局では、浮遊粒子状物質が環境基準を超えるなどの状況でございます。なお、経年的には横ばい状況と判断いたしております。 113: ◯青野登喜子委員  今、特徴的なところが出ましたけれども、自動車排ガスによる大気への影響、これを経年的に見てどういう推移をたどっているのかという点と、各河川の状況、それから市民の水がめである大倉ダムの水質の汚濁の問題、これらは経年的に見てどのように推移しているのか、お尋ねいたします。 114: ◯環境局長  河川の平成5年度の水質状況でございますが、一般的な汚濁指標でございますBOD、これで見ますと、12カ所の環境基準点では、七北田川の七北田橋が環境基準を超えているほか、すべて環境基準を満たしております。  また、大倉ダムの水質状況につきましては、pHや溶存酸素量が環境基準を満たしておりますが、COD、全燐等が環境基準を超えている状況にございます。  なお、経年的に見ますと、河川につきましては改善傾向にありますが、大倉ダムにつきましては、ほぼ横ばいの状況であると判断しております。 115: ◯青野登喜子委員  大倉ダムと七北田の河川は、環境基準を超えているという点が明らかにされました。次に、地球環境保全対策もこの間取り組まれてきているわけですけれども、どのような取り組みがなされてきたのか、酸性雨、フロンガス、こうした汚染調査の結果も含めてお尋ねいたします。 116: ◯環境局長  地球環境の保全対策につきましては、平成3年2月に設置いたしました、市長を本部長といたします地球環境保全対策推進本部、これにおいて対応してきておりますが、具体的には、平成4年6月の地球環境保全に関する取組方針及び本年2月の仙台市フロン対策に基づき、各局におきましてそれぞれ取り組みを行っているところでございます。  酸性雨につきましては、仙台市役所及び根白石の2カ所で年間調査を実施しております。平成5年度の結果によりますと、年間平均値は、市役所ではpH4.99、根白石ではpH4.92でございまして、酸性雨の目安でありますpH5.6より低い値を示しております。これは前年度とほぼ同様でございまして、全国におきます測定結果とほぼ同様の値となってございます。  それから、フロンの関係でございますが、大気中のフロン濃度の調査につきましては、平成3年度から毎月、衛生研究所、市役所本庁舎、宮城総合支所、市立病院、それから幸町三丁目にあります中原の警察宿舎、この5地点におきまして測定を行っておりますが、本市のフロン濃度につきましては、特定フロンでありますフロン11が0.25ppb、フロン113が0.08ppbとなっておりまして、いずれも環境庁が公表しております大気中の濃度と同様の結果となっております。 117: ◯青野登喜子委員  最近、ことしですけれども、特に去年あたりから現象が出ていたわけですが、仙台市内にもヒートアイランド現象というものが起きました。これについてはさまざま市民の間からも関心が高まって、いろんな独自の調査も行われているようですけれども、市としての現状把握と原因究明も必要と思うわけですけれども、この点についてはどんな取り組みが行われたのか、お伺いいたします。 118: ◯環境局長  ヒートアイランド調査につきましては、国土庁や東北大学での調査によりますと、都心部と郊外とでは2ないし5度の温度差があると報告されております。また、今般市民グループが行った調査におきましても同様の傾向が認められております。今後、仙台市といたしましても調査、研究を行ってまいりたいと、このように思います。 119: ◯青野登喜子委員  今、それぞれの環境汚染の状況が出されましたけれども、いずれも具体的な対策が今後立てられていかなければならないという事態にあると思います。そこで、まずはこうした現状と実態を内外に公表しながら、総合的な対策を立てていくということが必要ではないかと思います。そういう点で、市民への公表の方法も含めて、内外への公表はどのように考えておられるのか、お伺いいたします。 120: ◯環境局長  環境保全に関します測定結果等につきましてでございますが、毎年「仙台市の環境」という冊子を出してございますが、これにおきまして公表いたしておりますほか、大気汚染監視測定局のデータを市役所1階にございます環境学習コーナーにおきまして、大型テレビ等で市民に公開するなどしているところでございます。さらに本年7月には、平成5年度の公共用水域の測定結果の概要につきまして、環境情報誌でございます「杜の国」、これの第4号に速報版を掲載するなど、可能な限り速やかに市民の皆様に測定結果を公表するよう努めております。 121: ◯青野登喜子委員  市民への公表の方法として、ぜひ測定値がデジタルで表示されるような設備などを公共施設などに、また交通量の多い道路等に設置する、こういうことなども考えられる必要があるのではないかと思いますが、その点について最後にお伺いして、質問を終わりたいと思います。 122: ◯環境局長  これに関しましては、場所の問題とか設置費の問題、あるいは維持管理の問題等もございますので、今後の研究課題にさせていただきたいと思います。 123: ◯委員長  次に、民主クラブから発言予定の方は、質疑席にお着き願います。            〔佐藤嘉郎委員、質疑席に着席〕 124: ◯委員長  順次、発言を願います。 125: ◯佐藤嘉郎委員  狂犬病予防注射について御質問をいたしたいと思います。  毎年4月になりますと狂犬病の予防注射が始まるわけでございますが、予防注射の現状はどのような状況なのか、まずお伺いをいたしたいと思います。 126: ◯保健部長  狂犬病予防注射の現状でございますが、狂犬病予防法第5条に基づきまして、犬の飼い主は、犬に毎年1回の狂犬病予防注射を受けさせなければならないとなっております。その実施期間は、4月1日から6月30日までと定められております。当市におきましては、予防注射を4月に222会場において実施し、どの会場においても予防注射を受けられることとしております。なお、このうち10会場については日曜日にも実施しております。  4月実施としておりますのは、飼い主の登録を毎年1回、4月に行わなければならないことになっておりますので、利便性を考慮し、登録と予防注射を同時に実施するためでございます。  なお、会場において予防注射を受けられなかった場合は、動物管理センター及び市内35の開業獣医師のところにおいても予防注射を受けることができるようにしております。 127: ◯佐藤嘉郎委員  決算説明書で見ますと、狂犬病予防注射が平成5年度では2万6,371頭、4,735万2,000円。犬の登録、捕獲等が2万7,893頭で2,201万4,000円となっておりますが、これ以外に費用としてかかっているものはございませんか。 128: ◯衛生局長  費用といたしましては、注射料、予防注射済票の交付手数料、それから登録手数料と、飼い犬をしている方の1頭についてそれぞれかかる費用がこういったものがございます。 129: ◯佐藤嘉郎委員  局長さんの答弁にありましたように、登録料とか、あるいは予防注射料ですか、これらのお金を払ってくるわけでございますが、1頭当たりどれくらいになっているのか、総体的にはどれぐらいの金額になるのか、お知らせを願いたいと思います。 130: ◯保健部長  狂犬病予防注射の1頭当たりの費用は、注射料が2,420円でございます。それから、予防注射済票の交付手数料については、1頭につき480円でございます。それから、犬の登録手数料につきましては、1頭につき2,100円でございます。予防注射の収入は、合計で1万9,741頭分、4,777万3,220円となっております。予防注射済票交付手数料としましては2万6,729頭分、1,282万9,920円でございます。それから、犬の登録手数料でございますが、2万6,780頭分、5,623万8,000円でございます。 131: ◯佐藤嘉郎委員  トータルをお聞きしたかったのですが、ここに1億1,720万円というのがトータルと見ていいわけですか、今の合計の。歳入の衛生手数料にそれだけの金額があるのですが、合計しますとこうなります。そうしますと結構値段がいいわけなんですが、これを差し引きしますとある程度余剰金が出るわけですが、これらの余剰金はどのような方向に使われているのか、また基金とか積み立てているのか、どんなふうになっているのか、ひとつお伺いしたいと思います。 132: ◯保健部長  収入のうち予防注射料につきましては、予防接種を仙台市が仙台市獣医師会に委託しておりますので、ほぼ全額の4,735万円が委託料として医師会に支払う支払いの財源に充てております。また、残りの登録手数料及び予防注射済票交付手数料の収入につきましては、狂犬病予防業務の財源に充当しているところでございます。 133: ◯佐藤嘉郎委員  それでは次に移りますが、狂犬病の発生についてでございますが、日本では32年以来発生していないと聞いておりますが、本当なのかどうかということ。それから、外国での発生といいますか、発病はどうなっているのかということをまずお尋ねしておきたいと思います。 134: ◯保健部長  先生おっしゃられますとおり、昭和32年以来日本においては発生しておりません。ただ、諸外国においては、ほとんどの国において今なお現在発生している状況でございます。 135: ◯佐藤嘉郎委員  実は、なぜお尋ねしたかといいますと、毎春犬を連れて予防注射を受けに行くわけでございますが、犬もおとなしい犬からきかない犬、大小ありましてなかなか苦労しているようでございます。犬自身も注射をされると体力が弱るとか寿命が縮むとかいうお話も聞いておりますので、できるならば2回ぐらいにならないかなと、こんな考えを持ったものですから、今御質問をさせていただいたわけでございます。やはり今のお話を聞くと多少無理もあるようでございますが、外国では2年間ぐらい免疫があるとか、2年間に1度とかいうお話も聞いているわけなんですが、日本ではまだそのようなワクチンは開発されていないのかどうか、外国のように2回にならないのかどうか、ひとつお伺いしたいと思います。 136: ◯保健部長  昭和60年10月に狂犬病予防法が改正されまして、従来の予防注射が6カ月に1回というところから、年1回となって現在に至っておりますけれども、これは狂犬病予防ワクチンの効果の改善によるものとされております。まだ現在我が国で認可されております狂犬病予防ワクチンによる免疫の持続期間が1年であることから、毎年実施が義務づけられており、期間を延長することは今のところ困難でございます。 137: ◯佐藤嘉郎委員  我が国においても、一日も早くそういう長期間続く免疫のワクチンが開発されることを期待するわけですが、次に私たちは、狂犬病の恐ろしさということについていろいろ学校なりから、あるいは社会なりから教育を受けてきたわけでございますが、32年以来狂犬病というものが発生していないというお話を承りますと、やはり今、犬を飼っておられる方々がどれだけ狂犬病の恐ろしさを知っておられるかどうか、多少不安に思うわけでございますが、狂犬病にかかった犬に人がかまれた場合、どのような症状が出るのか、そしてどのような治療方法があるのか、お伺いしたいと思います。 138: ◯保健部長  狂犬病の犬にかまれますと、また発症しますと、倦怠感、光線嫌悪等の症状を経て中枢神経の興奮、けいれんが起こりまして、激しい口の渇きを訴えます。末期には悲惨な神経症状を呈し死に至ります。一たん発症しますと現在治療方法がありませんで、致死率は100%でございます。発症を抑えるためには、狂犬病ワクチンの腹腔注射による方法がありますけれども、副作用として下半身麻痺の後遺症が残る場合がございます。以上でございます。 139: ◯佐藤嘉郎委員  一たん発病しますと手の打ちようがないというのが現状だろうと思います、エイズも大変困った病気でございますが、狂犬病もやはりそれ以上の病気だと思います。できればそのような不幸な目に遭わせないためにも、やはりこれからの狂犬病の対策というよりも、予防注射になお一段と啓蒙する必要があろうかと、こんなふうにも思うわけでございます。それで、今仙台市では予防注射を毎年やっておられるわけですが、これらの啓蒙活動といいますか、一般市民に対して、発病するとこれだけ恐ろしい病気だということを知らしめるべきだと思いますが、どのような方法で啓蒙活動をやっておられるのか、お伺いします。 140: ◯衛生局長  御指摘のように、この狂犬病は発症いたしますと大変恐ろしい病気でございまして、これらから市民の安全を守るということで、やはり今後とも市政だより等におきましてPRをするほか、先ほど御説明申し上げました予防注射会場、あるいは登録等の会場において、狂犬病のいわゆる恐ろしさといったようなものも十分理解していただけるPR用のパンフレットを配布いたしまして啓発に努めているところでございますが、今後とも狂犬病予防法の趣旨にのっとりまして、予防注射の重要性につきまして機会あるごとに啓蒙に努めてまいりたいと存じます。 141: ◯佐藤嘉郎委員  市政だより、あるいは当日予防注射に来た方にパンフレットをお渡しするという、そういうPR方法も大変結構でございますが、今大変宣伝がいっぱい、常時目の前にそういうものがあるものですから、注射の後で受け取りましても、一目見ただけてポケットに入れて見ないでしまうという、そんなおそれが十二分にあるわけですから、やはり注射をしに来たとき、あるいはしながらでも、やはりお話の中でそういう恐ろしさというものを耳に入れると、なお一層効果があるだろうと、こんなふうにも思います。  次に、葛岡墓園について御質問いたしたいと思います。葛岡墓園の整備についてでありますが、葛岡墓園には今市で貸し出している市民墓地と寺院墓地があるわけですが、先ほど青野委員もちょっと触れましたが、どれほど現在貸し出しておられて、これからどれほどまだ余裕があるのか、お伺いしたいと思います。 142: ◯衛生局長  葛岡墓園の市民墓地につきましては、平成5年度末におきまして貸し出し数が1万382基でございます。最終的には1万4,000基程度の計画となってございます。  なお、寺院墓地につきましては、計画基数が1万2,000ということになっておりますが、現在その6割程度が実際に墳墓として利用されているものと見込んでいるところでございます。 143: ◯佐藤嘉郎委員  ところで、日本には墓参りをして祖先を慕い敬うという、大変麗しいというか何というか、ほほ笑ましい習慣があるわけでございますが、そんなわけでお彼岸、お盆と春、秋2回やるわけでございますが、どこのお墓でもいっぱいになって、車やら人やらでにぎわうわけでございますが、葛岡墓地もやはりその例に漏れず、大変にぎわって混雑をしていると、こんなふうに聞いております。それで日常の葛岡の中の道路の込みぐあいと、彼岸あるいはお盆等の込みぐあいなど調査しておられましたら、ひとつどれぐらい通るものかお知らせをいただきたいと、こう思います。 144: ◯衛生局長  日頃、日常時の墓参者数につきましては、特別調査はしておりませんが、ほとんど混雑するような状況にはございません。年間で見ますと数日ではございますが、主としてお盆の期間中、それも土曜あるいは日曜と重なった日等には特に墓参者が多く混雑が見られるところでございます。平成2年のお盆期間中に実態調査をしてございますが、その際は最高7,800組の墓参があったわけでございます。 145: ◯佐藤嘉郎委員  7,800組というと、あの道路に自動車が並びますと何台か重ねるだけの量だと思いますが、これは最高の台数でそんなにはならないと思いますが、それにしても込むことには間違いないと思います。実は葬儀屋さんのお話ですが、こんなお話がありまして、実は火葬場に来たんですけれども、込んで2時間ここで待っているんです。向こうの会場ではどんなにいらいらしているかわかりません、困った困ったと。それでどうなったかと聞いたならば、幸いに和尚さんも後ろについているものだから何とか、なんていうお話を承ったわけでございます。実際、あの世に行くのに何時間かおくれて困っていた方もあるだろうと思いますが、そんなこんなであそこの道路事情でございますか、何とかならないものかと。私も時々渋滞に遭ったりしますので、市としてもやはりあのままの状態ではいけない、路上駐車の整理なり、あるいは案内板が見えないと逆行してくる車もあったりして、大変危険だということもございますので、それらの点に対して当局ではどのようなお考えを持っているか、また対策として具体的に考えておられるのかどうか、お伺いしたいと思います。 146: ◯衛生局長  墓園内の混雑という実態がございますが、マイカーの路上駐車と申しますか、園内の幹線道路がそういう駐車のためにスムーズな通行が妨げられるということが、結果的に渋滞を引き起こしているわけでございます。駐車場の整備ということがまずあるわけでございますが、現在は管理事務所前に66台の駐車場を確保してございますが、今年度貸し出しの西側地区に新たに141台の駐車場を確保いたしました。今後、北側地区の造成にあわせましてさらに駐車スペースを確保する予定といたしております。  こうした駐車場の利用につきましては、さらに誘導案内板の整備を進めるなど、あるいは特別の混雑時には整理員を置くといったような配慮をするというような手法を考えておりますが、さらにそういった時期には、あそこはちょうどJR仙山線の停車駅もございますので、そうした公共輸送機関の利用ということの呼びかけもしてまいりたいと、このように存じます。 147: ◯佐藤嘉郎委員  それからもう1点、作並の方に向かう国道があるわけでございますが、48号線ですか、あそこの道路もまた日曜、祭日というと非常に込むということで、あそこに出てきます丁字路で車が詰まってしまうということで、あそこに1分でも30秒でも出る時間帯があれば、もう少し流れがよくなるのではないかと、こんなふうにも考えております。ということはあそこに、通常は込まないわけですから、3日間でも4日間でも、あそこに何らかの信号機のようなものをつけることができるのであればつけていただきたいなと、そうすれば車の流れはよくなるのではなかろうかと、こんなふうにも思いますので、当局としては、その点はどのようにお考えになっているのかお伺いして、私の質問を終わります。 148: ◯衛生局長  御提言の趣旨を踏まえまして、この渋滞解消のために、ただいまの交通信号につきましても、関係機関にその設置に向けて協議をさせていただきたいと存じます。 149: ◯委員長  以上で、平成5年度仙台市一般会計歳入歳出決算中歳出第4款衛生費に対する質疑は、総括質疑を除き終了いたしました。  ここで、暫時休憩いたします。  再開は3時20分。              午後3時 3分 休憩              午後3時23分 再開 150: ◯委員長  再開いたします。  次に、平成5年度仙台市一般会計歳入歳出決算中歳出第6款農林費、第7款商工費、平成5年度仙台市中央卸売市場事業特別会計歳入歳出決算、平成5年度仙台市農業集落排水事業特別会計歳入歳出決算についてであります。  通告がありますので、まず日本共産党仙台市会議員団から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。        〔青野登喜子委員、横田有史委員、質疑席に着席〕 151: ◯委員長  順次、発言願います。 152: ◯青野登喜子委員  最初に、商工費からお尋ねいたします。  一つは、大型店法が緩和されて以来、大型店の出店に拍車がかかったり、時間延長の店舗もふえております。そのために地元業者への影響は大変なものになっておりまして、閉店に追い込まれる地元小売業者もあらわれると、こういう事態が生じております。地元業者を守る対策は、市としても今必要になっていると思います。その点で、まず実態がどうなっているのかという点をお尋ねいたしたいと思いますが、大型店の出店の状況、計画中のものも含めてお尋ねしたい。それと時間延長した店舗数がどの程度になっているのかもあわせてお尋ねいたします。 153: ◯商工部長  お答えいたします。  9月1日現在の数字でございますが、大規模小売店舗で現に開店しているもの、第1種で13店、それから第2種で117店になっております。それから現在調整中の案件でございますが、第1種店舗で4店、第2種店舗で21店となっております。
     それから、閉店時間の延長をした店舗数はどんなふうな数になっているかということでございますが、市で把握した店数分に限るわけでございます。全数は把握しておりませんが、市の方でわかったものといたしまして、第1種店舗で8店舗が時間延長しております。以上でございます。 154: ◯青野登喜子委員  こうした深刻な事態は、今後一層広がるものと思われますので、ぜひ実態を正確に把握するということと、零細業者を守るための対応を考えていくべきではないかと思われますが、その点についてお尋ねいたします。 155: ◯商工部長  閉店時間の延長とか、休業日数削減の実態等につきまして、大店法上では変更届が必要ないということになっておりまして、なかなか実態把握することが困難な状況になっているんですが、いろいろ市といたしましても手を尽くして調査している次第でございます。こういったことが、緩和策が、市内の中小小売業者への影響がどうかということにつきまして、私どもといたしましても、商店街の関係者からいろいろと現状をお聞きしたりなんかしているのでございますが、現時点での影響につきましては、例えば一番町などの中心商店街では、大形店に合わせまして閉店時間を繰り下げる等の対応をしている店舗が一部出てきております。ただ、売り上げなどの具体的な影響につきましては、商店街といたしましても現状ではつかみ切れていない状況にあるというふうに伺っております。市としてもいろいろと、商店街の皆様方との対話を通じまして調査をしているところでございます。 156: ◯青野登喜子委員  ぜひ対策を強めていただきたいと思います。  二つ目の質問は、産業ビジョン策定費に絡んでお伺いいたします。産業ビジョン策定のプロセスについてお伺いしたいと思います。産業ビジョンをつくるため調査が行われてきたと思いますけれども、どういった内容の調査が行われてきたのか、初めにお伺いいたします。 157: ◯経済局長  その調査は平成4年度に行ったところでございますけれども、産業社会の潮流の変化、あるいは仙台の産業の現状と課題等、そういったものを把握する目的で調査を行ったところでございます。 158: ◯青野登喜子委員  調査となりますと、相当産業全体にわたるものと思われるわけです。例えば、ニューサービス産業というものが現在かなり出てきておりますけれども、数年前、当時の調査の段階ではまだ課題になっていたと、ほとんど調査の対象にもなっていなかったわけですけれども、その当時以降、調査の課題とされてきたわけですが、今回の調査の中にそうしたことも反映されているのかどうか、その点もお尋ねいたします。 159: ◯経済局長  反映をされてございます。いわゆるニュービジネス産業というのは人材派遣業なんかでございますが、平成5年度にこの分は調査いたしましたけれども、アンケートを行いまして、回答企業の24%、それから会社数でいいますと293社が、いわばニュービジネスのうちのサービス業の企業であったというふうになってございます。そういったところでございます。 160: ◯青野登喜子委員  ビジョン策定のねらいがどこに定められるのかというのは、とても重要なことだと思います。地域活性化に役立つものとか、市内の業者9割を占める中小業者、それから市民生活向上、こうしたものに役に立つものでなければならないというふうにとらえているわけですが、幅広くこうした市民の意見を聞くということが今後のプロセス上大切なことだと思います。そういう意味で、今後どういう手法で産業ビジョンを策定、仕上げていくのか、その点をお伺いしておきます。 161: ◯経済局長  御指摘のとおり、今回の産業ビジョンをまとめていくに当たりまして、産業社会あるいは地域経済環境の変化を見据えながら、広く市民あるいは産業界の意見を反映しながら、実施計画の策定に入ってまいりたいというふうに考えてございます。その際大切なことは、御指摘のように、産業界はもとより市民、行政が信頼と協力をしっかりしていくということが大事だというふうに思っております。具体的な手法はこれからでございますが、十分市民あるいは中小企業を含めた方々の意見、意向を反映していくよう努力してまいりたいというふうに考えます。 162: ◯青野登喜子委員  次に、農林費に移りたいと思います。  一つは、県の新政策、新農政プランというものがあります。この県の新政策のの方向というのは、農家を切り捨てるものだと、こういう批判を受けているものですけれども、そうした県のプランに沿って策定された市の計画はどんな内容のものなのか、認定農家など数値でもってお示しいただきたいと思います。 163: ◯農政部長  このたびの新農政プランに基づく農業経営基盤の強化の促進に関する基本構想でございますけれども、これは経営基盤の強化ということで、農業の基本的な考え方でございまして、当然国、県の指導によって市町村が計画を策定することになっております。したがって、基本的な内容等については、県の基本方針に基づいて計画を策定しております。  その主な内容でございますけれども、一つには高生産性農業の展開、それから二つ目には優良農地の確保、三つ目には効率的かつ安定的な農業経営の育成、四つ目には農家への支援体制の確立、五つ目には国の農業経営改善計画認定制度の活用、それから農業経営改善計画を立てて農家に対するきめ細かな指導を行うことというふうになっております。  その特徴といたしましては、おおむね10年後を目標といたしまして、農業所得を900万円、それから就労時間を年間2,000時間、また土地の集約については認定農家、仙台市においては約720件ぐらい考えておりますが、その方々の集約農地が約74%というような内容になっております。 164: ◯青野登喜子委員  市が県の指導で基本構想を策定するときに、私は質問したわけですけれども、県の基本方針をうのみにせずに市の実情に見合うものにすると、こういうふうにお答えになっておられました。そういう立場から、どんな点が市の実情に見合ったものとなっているのか、その点をお示しいただきたいと思います。 165: ◯農政部長  先ほども申しましたけれども、この基本構想というのは、あくまでも農業経営の基盤の強化ということで、基盤そのものを強化することでございますので、仙台市としても県の意向を受けているわけでございますが、若干県と違うことは、都市の農業ということでの特に土地の集約度の度合いとかを書いています。  なお、前の議会の中で先生から御質問のあった、仙台市の都市農業というものを十分認識した上での計画というお話でございますけれども、この経営基盤の強化とは別に、目標に達するために仙台市の農業基本計画というものを策定した中で、そういうものを進めてまいりたいというふうに考えております。 166: ◯青野登喜子委員  ここで市長にお尋ねしておきたいと思います。  私は、米の自由化政策と今回の新政策というのは、表裏一体のものだと、農家を切り捨てる政策であると、このように思います。昨年の米不足で緊急に輸入したお米が100万トンも余っていると、その上に40万トンもミニマム量として輸入しようとしている、これ以上米の自由化は必要がないと、このように思います。ですから、米を守るという立場にはっきりと市が立って、県の示している新農政プランは返上すると、こういう立場に立つ必要があると思いますけれども、その点での市長の御見解をお伺いしておきます。 167: ◯市長  米の問題は国民全体の問題でもあり、また新ウルグアイ・ラウンドにもかかわる問題でございまして、国策的な立場からこれを論じるというのがまず一つあろうかと思いますし、またそれぞれの地域特性に応じた農業というのもまた大事なことでございまして、恐らくは県の新農政プランというのは、そういう地域性に密着した新しい方向性を示すものであろうと。しかも、そういう中において県に丸々追随するということではなくて、本市におきましても新しい農業基本計画を策定して、本市なりの独自性をその中で発揮をしていきたいと、こういうことでございますので、国の政策と、必ずしも本市の農業計画というものが一体ということでもないというふうに思います。そういうことで独自性をできるだけ発揮できるような計画、そしてその実施を図っていきたいというふうに思っておりますので、御理解をちょうだいしたいと思います。 168: ◯青野登喜子委員  農政費の二つ目ですけれども、昨年の大冷害の被害状況と救済策の実績はどうであったか、そうした救済策が、被災農家が立ち直る意味でどの程度役に立ったものなのか、その辺の評価も含めてお尋ねしておきます。 169: ◯農政部長  昨年の7月から8月にかけての異常低温に伴い、水稲においては不稔障害やいもち病による被害が発生し、本市の作況指数は39という史上かつてない凶作となりました。また、夏野菜、市場作物等にも生育不良等が見られ、大きな被害を生じ、本市の農作物総被害額は約50億円と見込まれております。  このような農作物被害の対策といたしましては、農業者の自家用飯米確保対策として約9,700万円、また水稲関連としまして水稲の種子確保対策、あるいは穂いもち病の防除、経営規模拡大農家の育成事業、水田復元等1億3,000万、野菜関連といたしましては、野菜作付の促進事業、パイプハウスの緊急設置など約8,300万円、それから農作物災害融資対策事業としましては5億円を用立ていたしまして、総合的には8億2,000万円でもって災害対策を実施したところでございます。そのほかに畜産災害対策事業及び救農土木事業と合わせますと総額8億8,000万円となっております。  なお、このような総合的な災害対策を講じたことによって、今、先生のお話のような被災農家の経営の建て直し、あるいは翌年に向けての再生産の取り組みというのは、十分図られたというふうに判断しております。 170: ◯青野登喜子委員  また、昨年に続きまして最近の9・22の豪雨は、立ち直りつつある農家に追い打ちをかける結果になっております。引き続きの被災農家への救済策が求められていると思います。今回の9・22の豪雨による農作物への被害状況はどのようにつかまれているのか、その点をまずお伺いいたします。 171: ◯農政部長  水田においては、この前の議会において御報告しておりましたけれども、約1,400ヘクタールほど冠水しております。これらが現在も一部冠水している状況にございます。また、野菜においても相当数、浸水あるいは冠水いたしまして、相当の収量の減が懸念されております。 172: ◯青野登喜子委員  作況指数が発表されておりますけれども、全国的には大豊作だと、このように言われているもとで、仙台市の実情はほど遠いものだと、このように思います。作柄の見通しはどんなふうに見ておられるのか、お尋ねいたします。 173: ◯農政部長  ごく最近の、これは、こういう長雨の影響をまだ踏まえてございませんけれども、県の発表では仙台、宮城県においては108というような形で示されていますが、ただし今回の浸水、冠水、あるいは長雨によって発芽等も当然出てくるということで、それよりは下回るというふうに。しかし100は切らないというふうに考えております。 174: ◯青野登喜子委員  水浸しになった稲とか根元から折れた稲、依然として稲刈りもできない状態で今後どうなるのか、これが大変大きな農家の方にとっての心配ごとになっております。市内の稲刈りは豪雨を受ける時点でどのくらい終わっていたのか、現状ではどのような指導が行われているのか、この点についてもお尋ねしておきます。 175: ◯委員長  青野委員に申し上げます。  ここは決算を審査する委員会でありまして、今の御質問はどうも現状における質問のように委員長はとれますので、今の質問はひとつ差し控えていただきたいと思います。よろしいでしょうか。全員協議会でもやっておりますので、あくまでもここの委員会は決算でありますので、御理解をいただきたいと思います。(「なんで私だけ規制するんですか」の声あり)規制ではありませんで……(「予算にかかわる質問をやられているではないですか」の声あり)青野委員、どうぞ立って発言をしてください。今の委員長からの申し入れに対して。       〔青野登喜子委員「議事進行」と呼び、発言を求む〕 176: ◯青野登喜子委員  昨年の大冷害に引き続いての関連の内容だと私は受けとめております。私だけにそういう質問の規制をする委員長の真意がよくわかりません。これまでも予算にかかわるような質問等はるる見受けられてきたのではないですか。質問を規制せずに御答弁を促していただきたいと思います。 177: ◯委員長  青野委員に申し上げます。  先ほどの水害等については答弁はさせました。ただ、もうそれ以上でありますので、ここは、質問は御遠慮いただきたいと思います。よろしいでしょうか。(「納得できません」の声あり)委員長の権限とは申しませんが、御理解をいただきたいと思います。決算にかかわる質問を続けてお願いいたしたいと思います。 178: ◯青野登喜子委員  それでは、昨年の救済策、るるとられたわけですけれども、それは今後にどういうふうに生かされるのか、こういう点から現状においても救済策というのは求められておりますので、その点について、市としては被災農家への救済措置が具体的にとられる必要があると。特に昨年の場合は、災害救助法が適用になっておりますが、災害救助法が適用されない場合の市の救済策というものは、どう考えられなければならないか、この点について御質問したいと思います。 179: ◯経済局長  農業災害の部分はまた若干違うだろうというふうに考えます。農業災害の問題につきましては、今後とも県を初めとする関係機関と連携をしながら、十分に検討させていただきたいというふうに考えております。 180: ◯横田有史委員  今の青野委員の質問に関連して伺っておきますけれども、今回の被害についてなんですが、農民の方々の中では、従来の農政あるいは農業土木、こうした結果の中で被害が出た面が多々あると、こういう指摘もなされております。現実に坪沼地域等では、農政、農業土木でこの間やってまいりましたさまざまな土木工事、こうしたものに不十分さがあって今回の被災が出てきたと、こういう指摘もなされております。この辺の認識についてどのようにお考えでしょうか、伺っておきます。 181: ◯経済局長  昨日でございましたけれども、私も坪沼の地域を見てまいりました。横田委員の御指摘でございますが、私は8・5の災害復旧に欠陥があったというぐあいには認識はしてございませんけれども、今後の復旧に当たりましては、十分な検討をしてまいりたいというふうに考えてございます。 182: ◯横田有史委員  具体的に、例えば北の中の付近で5年ほど前からずっと工事がなされた河川などがあります。そのとき地域の方は、この管では細過ぎると、この地域の水からいったら細過ぎると、繰り返し地元の人は指摘もしていたというふうに言うのです。私は、その指摘というのは非常にそれはそれで意味があるんだというふうに思います。地域性の問題もありますから、そういう意味で復旧土木工事等に当たりましても、やっぱり地元の意見も十分察知しながら、特に昨年の冷害に引き続いてことしの痛手というのは非常に深刻でありまして、本当に来年田植えができるのか、こういう心配が出ているわけですから、そういう農民の気持ちにこたえられるような復旧土木に全力を挙げていただきたいということをお伺いしておきますが、いかがでしょうか。 183: ◯経済局長  そんなことで努力をしてまいりたいというふうに存じます。 184: ◯横田有史委員  坪沼については、市長も一度時間があったらぜひ視察をしておいていただきたい。大変な濁流の中で田んぼの形がなくなっているわけですから、そういう問題も含めて、ひとつ御努力をいただきたいと思います。  続いて、農林費中の西向中村線について伺いますけれども、クマタカの営巣が確認されて問題になっている林道であります。この西向中村線について、平成2年度から平成5年度までの年次ごとの工事の進捗状況についてお知らせいただきたいと思います。 185: ◯次長(兼)緑政部長  整備の状況でございますが、平成2年度は延長にいたしまして800メートル、3年度は500メートル、4年度は780メートル、5年度は827メートル、合計いたしますと2,907メートルの事業を行ってきております。 186: ◯横田有史委員  その事業費はどれくらいになりますでしょうか。 187: ◯次長(兼)緑政部長  1億6,500万円になっております。 188: ◯横田有史委員  ちなみにこの完成まで、平成12年までどういう計画で、そしてどの程度の予算を見込んでいらっしゃるのか、その点もあわせてお伺いします。 189: ◯次長(兼)緑政部長  この林道についてでございますが、クマタカの生息に十分な配慮をいたしまして、その営巣期間等を外して工事を行っていくわけでございますので、今後の生息状態などを注意深く見守りながらの工事ということになりますので、現時点では12年までの年次ごとの計画を立てられるような状況ではございません。 190: ◯横田有史委員  ところで、絶滅の危機にあるというクマタカについて、仙台市自身は御確認されたのでしょうか。そして、それについて今後どのような点で配慮されようとしているのか、その点について伺っておきたいと思います。 191: ◯次長(兼)緑政部長  クマタカの生息に関しましては、平成6年2月に調査を行い営巣を確認しております。クマタカの生息に関する配慮といたしましては、県、市の関連部局との協議を踏まえまして、工事の時期及び営巣期間を外しての施行と、またスロープつきのU字溝の採用など、小動物の生息及び周辺環境保全に十分配慮を行うことなどを行っていきます。また、クマタカを頂点とした自然環境保全に最大限配慮しつつ進めてまいることにしております。 192: ◯横田有史委員  ところで、この西向中村線の林道建設の事業目的はどのようなものなんでしょうか。そして、国の補助はどんなものを受けているのでしょう。 193: ◯次長(兼)緑政部長  当該林道は民有林振興と森林資源の保護管理を目的としております。この事業につきましては、民有林を振興し林業の発展と経営の合理化を図り、あわせまして森林資源を確保するということを趣旨とする一般林道整備の補助事業を受けております。 194: ◯横田有史委員  結構ですが、実際に林道によって民間の優良な林業を興すというふうに言っていますが、あそこの土地所有関係からいいますと、県外の方々が多かったり、私有林がちょっとありますけれども、地元の林業策というふうにはとても考えられる地域ではないと思いますが、その点はどうですか。 195: ◯次長(兼)緑政部長  あくまでも林道でございますので、その状況に応じましてある程度の車の規制等も考慮していかなければならないのかというふうに考えております。 196: ◯横田有史委員  もう一つ、ついでに伺っておきます。9月21日の河北の報道では、生態系に配慮して側溝にスロープをつけたような整備をするというふうに述べておりますが、どのような効果を考えていらっしゃるのですか。 197: ◯次長(兼)緑政部長  現在、具体的なデータはございませんけれども、同様な事例を持つ兵庫県の例によりますと、カエル、ヘビといった小動物の保護を目的として一定の効果があるものというふうに判断をいたしまして、これをとりつける計画でおります。 198: ◯横田有史委員  私は、昨日ちょっと時間を見て現地に行ってまいりました。それで林道の建設の状況を見ましたら、9月26日に工事が再開されているようであります。これからの工事は本当に大規模な開削が必要になってくる地域に入ってまいります。現実に私どもにいただきました資料によりますと、今までは1億6,500万円で約3,000メートルをやってまいりました。これから3,500メートルが残っておりますが、これにかかる費用は5億400万円の見込みであります。合わせて6億円の大工事です。非常に急な道を切り裂いていくわけですから、大変な自然破壊が予想されることは、これからの工事については考えられます。しかも、現況でいきますと側溝にスロープで優しいなどと言っておりますけれども、林道というのは、側溝等については大体1年間でつぶれますよ、そういうものですよ。現実にきのう私は見てきましたけれども、既に去年、おととしつくったのは、ほとんど草が覆いかぶさって土砂が入り込んでいるという、こういうものです。ですから、どれだけのお金をかけてこの林道の公益をつくろうとするのか、その比較考量の関係だというふうに私は思っているんです。そういう意味で、これ以上の貴重な自然をどう守るのかという視点を含めて、全体としてこの林道については抜本的な見直しが必要な時期に来ているのではないか。今までは平坦地で工事が来ましたからスムーズに進んだと思います。これから入るところは、文字どおり山を、たった4メートルつくるのに横幅何十メートルも切り裂かなければならない、そういう工事に入ります。ですから、そういう点を十分配慮しながら、見直しを含めて検討すべき時期だというふうに考えますが、いかがでしょうか。 199: ◯建設局長  林道についての問題でございますけれども、この稀少動物のクマタカを守りたいという気持ちは私も変わりません。しかし、クマタカのすむ森林を守り育ててきている林業の方もいるわけです。そういった方々の生活も私どもは支援をしていきたいということでございます。したがいまして、お互いにそういった考え方を理解して共生していくということが必要ではないかというふうに考えておりまして、工事につきましては、できるだけそういった自然に優しいつくり方を配慮してまいりますけれども、見直しをする考えは持っていないところでございます。 200: ◯横田有史委員  繰り返しませんけれども、西向地域と中村地域は従来からほとんど交流のない地域です。こういった山を越えて林業をやるような関係にはありません。ですから、今までの中村地域それから西向地域おのおのが、どの程度の範囲でやればいいのか、そういう総合判断も含めてやるべきだというふうに考えております。紅葉道路の経過もありますから、改めてその点については、全市的な、全庁的な再検討を求めて、私の質問は終わっておきます。 201: ◯委員長  次に、民主クラブから発言予定の方は、質疑席にお着き願います。        〔菅原敏秋委員、佐藤嘉郎委員、質疑席に着席〕 202: ◯委員長  順次、発言を願います。 203: ◯菅原敏秋委員  ポケットにすんなり入る仙台ガイドマップ、これはいつからつくっているのか。それから、昨年は1年間で、何万枚ぐらいか何千枚かわかりませんけれども、どれくらい出たのか、ひとつ教えていただきたい。 204: ◯観光課長  ただいま先生お示しのパンフレットは、「FRESH&RETRO」というものでございまして、これは昭和62年に初めて作製されたものでございます。平成5年度の作製部数でございますが、15万部を作製してございます。 205: ◯菅原敏秋委員  これは年間15万部なわけですね。これはちょっとほかに関連しますので、委員長にお許しいただきたいのですけれども、これは財政局長は見たことがありますか。それから建設局長、所管の経済局長は、これを見たことがあるかどうか、お答えしていただきたい。 206: ◯財政局長  この観光マップにつきましては、本日見たのと、それからうちの女房が見ているのを横から見たことはございます。 207: ◯建設局長  私は表紙だけでございます。表紙だけしか見てございません。 208: ◯経済局長  見ております。 209: ◯菅原敏秋委員  これは見ると、何で自分ところの所管の八木山動物園が載っていないのだろうと、それから野草園がどうして載っていないんだろうと思うと思うんです。15万部も出ていて町のPRをするのに、財政局から見て入場料、お金を取っているところが載っていない。建設局長さんのところは載っているんですよ、台原森林公園。台原森林公園、市民の憩の森、動物園にはやっぱりたくさんの人に来てもらいたいと思うのね、野草園も。それから経済局長さんが今見ていると言いましたね、農業園芸センターが載っていないんですよ、これに。年間15万部もつくって。観光というのはやっぱり町のPRですよね。観光行政が非常に弱いと言われている。細かく言いませんけれども、私は非常に問題があると思います。後ろの地図なんですけれども、いろんな場所を説明しているんです。千登勢ユース・ホステルというのがあるんですが、道路2本も違うところに点がついているんです。だからこの地図で行くと見つからないんですよ。  私は、やっぱりつくる段階できちっと検討をして、仙台という町をどういうイメージにつくっていくのか、大勢の人に。秋口になると、仙台はいろんな観光バスの種類が非常に少ない都市、盛岡に行くといろんな色の観光バスがたくさん来るんですけれども、そうしますと仙台の場合は、汽車で家族とか友人とかで訪れる観光客が非常に多いんじゃないかなと。そうしますと、やっぱり野草園に対してどれだけの種類の花々がありますとか、そういうことをきちっと説明する観光資料というものを、仙台の町のPRになっていくと思うんです。私はこのことはこれ以上聞きませんけれども、やっぱり一体となったこういう問題に対するとらえ方をしていただきたいと思います。これはこれで終わります。  それから、駅前のガス灯があります。これはガス局で、私このごろ小さい字が見えないのですけれども、ガス灯をいろいろPRしているんです。  大阪でこうなって横浜どうなって、非常にガス灯がこのごろは違った意味で求められていると、やわらかい明かりみたいなもので。これは駅前の一つのシンボルという形でやっているんですけれども、放置自転車が物すごく今でもあるわけです。放置自転車という問題はいろいろあるけれども、この中で、ケヤキの木を1本か2本切るというと市民は大騒ぎになってしまう。ところがガス灯という都市のイメージを高める形の中で設置したものに対して、市民は平気でそこに自転車をとめていく。その中で、やっぱり経済局なんかの場合には、駅前商店会と一緒に考えたまちづくりの中でのことだと思うんです。その場合に、私の中山商店街もあるんですけれども、これは商店街整備でいろいろ経済局主体にやってもらっています。そのときに個人商店というものが何で落ち込んでいるかというと、目的買いしか来ないと。例えば、ばんそうこうがないからばんそうこうだけ買って帰ると。駅前に回遊性というのか、町の雰囲気を感じながらいろんな商店に入っていろんな品物を見ると、こういうようなまちづくりをすることによって商店街というのは活性化が成っていくわけです。ですから、駅前のガス灯というものを、ケヤキといかにマッチした、市民に誇りを持ってもらえるような市民意識というものを一方でつくり上げていかなければならないのではないかなと思うのですけれども、この観光のパンフなんかには頭の部分しか写っていないで、下まで写すと放置自転車があるから撮れないのではないかと思うのです。  私は、ガスの管理者にちょっと聞きたいのですけれども、非常にガス灯を宣伝しているんです。ガス局で1994年にカレンダーをつくった、ガス灯の。1月、2月に出てくるのかなと思ったら出てこない。3月、4月も仙台のガス灯が出てこない。1年間仙台市は全然出てこない。せっかくこっちで仙台のガス灯をPRしていて、これからのガスを理解してもらうためにガス灯が大事でありますと言っていて、せっかくガス灯のカレンダーをつくって、仙台市のガス灯が一つもない。これは、私は任せ切りではないかと思うのね。管理者に、このカレンダーを見たことがありますか、と聞くのは失礼ですから聞きませんけれども、載っていないですよ、仙台のガス灯。  やっぱり観光行政とか町のイメージというのは、局のトップの方々が町のセールスみたいな意識の中で一つ一つに関心を持っていかなければならないということだと思います。せっかくお金をかけてガス灯という形で仙台市が載っていないとか、野草園、動物園がパンフレットに載っていないとか、それから細かいことですけれども、この中に「彫刻の街・仙台」と書いてある。彫刻が11点ありますと。局長、これどこにあるか書いていないんだもの。観光課の人に聞いて西公園と初めてわかった。こういう観光マップというのは、見たらどこにあるかというのがわかることだと思うんです。  これ以上言いますと嫌みになりますけれども、これは広島の同じものなんですけれども、非常にわかりやすく説明をしていますよ。一つ一つですね。これを15万部とこれを15万部でどっちが高いかというと、こっちの方が高いかもしれないです。厚さ、色合いからいって。しかし内容はやっぱりこっちがあります。広島が政令都市になって、後から仙台市がなったわけですけれども、100万都市の一つのプライドというか、一つの意識というのは、こういう町の紹介の仕方にも、センスのいいとらえ方、こういうことをやっていくということ。センスのないところにガス灯をつくったってどうにもならないんです。ですから、大根田局長さんにもぜひ後でじっくり見ていただきたいと思います。これは、新しく変えるかどうかだけ答弁してください。 210: ◯経済局長  大変貴重な御指摘をありがとうございました。私も大変恥ずかしい思いでもございます。ただいまの貴重な御意見を十分に踏まえまして取り組んでまいりたいと思います。具体的には、たまたまでございますが、昭和62年に初めてつくりまして、その後若干の手直しをしたという程度で推移したこともございまして、私どももやり直そうという時期でもございました。大変ありがとうございました。 211: ◯佐藤嘉郎委員  私からは、林業費についてお尋ねをいたしたいと思います。  実は、林業費がどこにあるのかと思いましていろいろ決算書を見たわけでございます。最初は農林予算かなと思って農林予算の決算をめくりました。そうしているうちに建設局、経済局農政部、これらの組織図を一緒に見たわけでございますが、読んでみましたら、農政の方には全然林業の振興とか云々というのは一つもないということで、予算がこっちにあって何でこうなんだと不思議に思いました。緑政係の方には林業の振興とかいろいろうたっているわけでございます。それで疑問を感じてきょう御質問に立ったわけでございますが、まず第一にお伺いしたいのは、第一次産業である林業が、経済局が所管であると私は考えていたわけでございますが、現在、今お話ししたように建設局の緑政課で所管しているということでございますが、これはなぜそうなったのか、そして必要性があったからなったんだろうと思いますが、その必要について承りたいと思います。 212: ◯建設局長  林業に関する事項につきましては、平成4年度に経済局から私ども建設局に移りました。これは、都心部の公園また都市緑地、そういったものと山間部の緑が連続して、山間部の緑を全市的な観点から保護、育成、またその活用というものを図るために、建設局において一体的に所管することにしたものでございます。 213: ◯佐藤嘉郎委員  それから、私もよくわからないのでお伺いするわけでございますが、予算書には農林費で載っております。それが建設局の緑政部で執行しているということなんですが、こういう二つの局にまたがっているといいますか、こういう予算の執行は、実際できるのかというよりやっておりますが、間違いがないのか、それとも不合理で間違いがあるのかどうか、ひとつ御説明をお願いいたしたいと思います。 214: ◯建設局長  予算が農林費となってはございますけれども、林業費は建設局についているということでございますので、予算の執行上は特に問題はございません。 215: ◯佐藤嘉郎委員  それでは、平成5年度の予算の執行状況についてお伺いいたしたいと思います。 216: ◯次長(兼)緑政部長  平成5年度の林業費の決算の総額は3億7,981万2,000円でございますが、そのうち林道整備を含めました民有林振興にかかわる予算の執行状況は2億1,300万円ほどでございます。その主な事業といたしましては、まず民有林造林事業でございまして、これが129万6,000円、それから間伐促進強化対策事業また林道整備事業等がございます。 217: ◯佐藤嘉郎委員  私は、林業の振興というものに建設局の公園を担当する方々や緑地保全、そのようなものを担当する方々が携わるのは大変だろうと思います。まして緑政課においては、林業を理解していろんな民有林を経営している方々の相談に乗れるようなノウハウを持った職員も、失礼ですが見受けられないような気がいたします。それで大変、ここでやるのが現状では適切かどうか疑問を感じたものですが、その辺はどうお考えになっているのか、お伺いいたしたいと思います。 218: ◯建設局長  林業行政の窓口といいますか担当は、現在緑政部の緑政課が担当しているわけでございます。また、各区総合支所においても窓口を設け取り扱っているわけでございます。今、委員御指摘のように、確かにこれまでの経過からいたしますと、私どもはどちらかというと都市公園的なノウハウが主体でございました。しかし、同じ植物を扱うということでございますので、そういったこれまで蓄積されましたノウハウを生かしまして、地域の実態に合った林業行政に取り組んでまいりいたいというふうに考えております。必ずしも十分な体制があるとは言えない面もございますけれども、今後の業務をしていく中で充実をして努力をしてまいりたいと、このように考えております。 219: ◯佐藤嘉郎委員  それでは、経済局に対しても、どのように林業の振興に関してお考えになっているのか、お伺いをしておきたいと思います。 220: ◯経済局長  林業につきましては、歴史的に見ましても、また現在におきましても、農業と密接なかかわりがある大事な産業だというふうに私ども認識をしているところでございます。しかし、仙台におきましては、環境の保全あるいは緑の創成といった、そういったふうな面とも重なり合う面もございまして、緑政事業の一環というぐあいに位置づけて進められていると理解してございます。林業関係の事業の推進に当たりましては、私ども農政で持っておりますノウハウといいましょうか、そういったことも十分提供し連携をしながら進めてまいりたいというふうに考えてございます。 221: ◯佐藤嘉郎委員  それでは、今後の林業の振興をどのように図っていくのか、その施策について伺っておきたいと思います。 222: ◯次長(兼)緑政部長  今後の林業振興のための施策でございますが、まず仙台市の森林基本計画を策定いたしまして、流域単位で林業の活性化を図っていく流域管理システムへの対応を初め、関係機関との情報交換や協議の場を設定するなどいたしまして、いろんな問題に対応してまいりたいと、そういうふうに考えております。 223: ◯佐藤嘉郎委員  ただいまの答弁については大体わかりましたが、できるならば構造改善事業なども国ではありますので、これらを取り入れた施策が必要と思いますが、当局ではこれについてはどのように考えておられるのか、お伺いいたしたいと思います。 224: ◯次長(兼)緑政部長  御指摘の林業構造改善事業への取り組みでございますけれども、仙台市という本市の特性を考えながら、事業展開の中でいろいろと検討をしてまいりたいと、そういうふうに考えております。 225: ◯佐藤嘉郎委員  いろいろ事業の展開をお伺いしたわけでございますが、国ではいろんな事業、それに対する予算措置等もなっております。仙台市ではこれらを取り入れた事業が見受けられないということで、恐らくこれは、担当する所管のところで、こういう施策があるというところまで御存じなのか、それとも気がつかなかったのかどうかわかりませんが、やはりこういう国の大事な林業政策があるわけですから、当局としてもこれらを取り入れてやるべきだと思います。  もう一つお伺いするわけでございますが、なぜこういう施策なりを市が取り入れることができないかというと、やはり先ほど申したように、その所管にはこういうものに目を通している係の人がいたかどうか、あるいはそういう林業の知識のある人、行政にタッチしたことの経験がないためにいろんな面で施策を取り入れることができなかったのだろうと思います。これらの施策を一つでも取り入れますなら、やはり宮城県で一番山を持っている仙台市でありますので、さすが仙台市は違うなと、こういう評価も受けることだろうと思いますが、現在ではなかなか、よその小さな市町村にも劣るような林業行政ということで、大変恥ずかしいことだと思います。それでこれらを強化するためには、今ある組織、職制というのですか、これらをもっと内容を充実する必要があろうと思います。せっかく3億6,000万円もの予算を注ぎ込んで目に見えない仕事では何もなりませんので、こういう事業も加味しますれば、お話ししたように立派な林業行政ができるだろうと思いますので、組織について今後今までのような状態のまま進むのか、それとも内容を充実した、人材を豊富に集めて林業行政に取り組んでいかれるのかどうか、お伺いしたいと思います。 226: ◯建設局長  今後とも林業につきましては、私どもも真剣に取り組んでいく必要がございます。体制が弱いから新規事業に取り組めないという部分もある程度あるかもしれませんけれども、やはり体制と予算と、そういったことで今後大いに努力をいたしまして組織の強化を図ってまいりたいと、このように考えております。 227: ◯佐藤嘉郎委員  ただいま局長さんから組織の強化を図ってまいると、こういう所信を承ったわけでございますが、組織でございますから総務局長さんか助役さん、どちらかもう一度、御確認をいたしたいと思いますので、御答弁をお願いしたいと思います。 228: ◯総務局長  林業に関する事務につきましては、先ほど建設局長が御答弁申し上げたような趣旨で、平成4年4月から建設局の緑政部に移管して業務を執行しているものでございます。今後の林業行政の組織のあり方につきましては、国の林業政策の動向等もよく見ながら、関係部局と協議して検討をしてまいりたいと思います。 229: ◯佐藤嘉郎委員  最後に、ぜひ組織の強化を図っていただきまして、仙台市の林業行政が宮城県の模範となるよう御期待を申し上げまして、私の質問を終わりたいと思います。 230: ◯委員長  次に、日本社会党仙台市議会議員団から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。        〔小山勇朗委員、八島幸三委員、質疑席に着席〕
    231: ◯委員長  順次、発言を願います。 232: ◯小山勇朗委員  私は農林費中畜産業費に関連してお伺いしていきたいというふうに思います。  平成5年度の畜産指導奨励事業費として1,244万円余を決算されておりますけれども、どのような取り組みをしてきたのか、まずお伺いをいたします。 233: ◯農政課長  お答えいたします。  指導奨励事業でありますけれども、第1点は、家畜環境衛生対策ということで畜舎の消毒、あるいは家畜環境衛生協会等の助成、それから各種家畜共進会等の助成等を行っております。また、畜産団体の補助金が主でございます。合わせまして1,244万1,000円ということになっております。 234: ◯小山勇朗委員  続いて、仙台市における畜産農家数なり、大動物と小動物の数について、平成5年度段階でどうなっているか、お答えいただきたい。 235: ◯農政課長  市内の畜産の現状でありますけれども、平成4年度におきまして乳用牛が70戸で2,110頭、それから肉用牛が190戸で1,330頭、豚が20戸で2,300頭というふうになっております。 236: ◯小山勇朗委員  そういうような状況の中で、仙台市における畜産の生産額については、平成2年度は32億余万円、平成4年度については28億有余というふうになっております。平成4年度において28億円でありますから、4億円程度平成4年度段階で減少しているわけであります。平成5年度の状況というのは、具体的に28億円からさらにまた下がった状況になっているのかどうか、その辺をお答えいただきたいと思います。 237: ◯農政課長  平成5年度の粗生産額の発表は12月でありまして、まだ出ておりません。傾向としては下がると考えております。 238: ◯小山勇朗委員  2年ごとに報告をされているようでありますけれども、平成4年度段階で見て4億円以上減少している。この減少している原因というのはどのように判断しているのか、お答えをいただきたいと思います。 239: ◯農政課長  牛肉の輸入化が平成3年度4月からなされております。そういうこともありまして、肉牛が平成3年度から平成4年度にかけまして戸数で20戸ぐらい減っております。それから、肥育豚が30戸から20戸ということで、農家戸数が10戸減少しております。頭数にいたしまして1,600頭、豚の方が平成3年度から平成4年度にかけて減少しているという状況がありまして、牛肉については価格の低迷、それから豚につきましては肥育減ということで減少しているというふうに考えております。 240: ◯小山勇朗委員  肉の輸入自由化などによって相当減少してきているというふうに思いますけれども、畜産農家にとってけがやなんかで死んだ場合の、要するに死骸の処理、これについていろいろお話を聞くところによりますと、岩手なり群馬等に持っていって、そこで焼却処理をせざるを得ない、それも業者を通じてやっているようでありますけれども、牛のような大動物であれば1頭で1万5,000円程度、小動物であれば7,000円から8,000円程度の手数料がそこでかかるわけです。今現在、仙台市の中でどういった形で経由をして死骸処理をされているのか、まずお答えをいただきたいと思います。 241: ◯経済局長  仙台市内で毎年およそ60頭ほどの死亡獣畜が発生してございます。御指摘のように、県内にはこういった施設がございませんので、委員御指摘のようなことになっているところでございます。 242: ◯小山勇朗委員  先ほども私から言いましたように、1頭当たりの料金ですが、その負担というものは共済組合などからも補助をいただきながらやっているのか、その辺お答えいただきたいと思います。 243: ◯農政課長  死亡した場合は、家畜保険をかけておりますので、家畜の保険はおりますけれども、運搬とか、その処理費については出ておりません。 244: ◯小山勇朗委員  はい、わかりました。岩手なり群馬に運ぶ、要するに地方共済組合を通じながら死骸処理をされているというふうに思いますけれども、地方共済に集約されるにおいては何市何町にわたっているのか、そして年間どの程度の死骸が、けがなり病気なりで出る死骸というものは何頭ぐらいあるのか、お答えいただきたいと思います。 245: ◯農政課長  仙台地方共済は3市3町であります。仙台市、多賀城市、塩竈市、利府、松島、七ケ浜というふうになっております。そのうちの大部分が仙台市でありまして、全体からいいますと仙台市が60頭でありまして、86頭全体的にはあります。 246: ◯小山勇朗委員  その中でも病気で死んだ場合は業者で引き取らない、そういうふうな状況になっております。けがなどで死んだ場合については、業者が集めて岩手なり群馬に持っていって焼却処理するというふうになっておりますけれども、病気で死亡した場合、今現在どういうふうな扱いになっているのか、お答えをいただきたいと思います。 247: ◯農政課長  死亡した場合は、病気であろうがけがであろうが、地方農業共済の指定の獣医さんがおりまして、死亡を確認してから、農家が自己負担で運搬もやるというふうに。特に現在は宮城県にありませんので、岩手県あるいは栃木県、そういうところに搬送してお願いしているというのが現状であります。病気も事故も同じであります。 248: ◯小山勇朗委員  いろいろ聞くところによりますと、病気の牛なり豚なりについては引き取られなくて返されると。そういう場合は、持ち返ってもどうしようもなくて途中の山に捨てたり、そういうこともやらざるを得ないという声まで聞こえてきているわけなんです。これは、県外に今現在焼却施設というのは設置をされているわけなんでありますけれども、県知事の許可があれば政令市仙台市としても設置ができるという形で、法的にも問題はないというふうになっているわけでありますけれども、ただ運営的なものとして非常に厳しい、年間で3市3町で150頭程度であって、仙台市だけでいえば60頭程度しかないというふうな部分になりますし、県の考え方では、近々冷凍庫的なものをつくって、そこで何体か集めて業者にまとめて運んでもらうような考え方を持っているようでありますけれども、やっぱり畜産奨励をしている仙台市としても、この辺について畜産農家からすれば、もっと低額で、そして仙台市の中で、あるいは宮城県の中でつくれるような、焼却処理できるような体制をぜひつくっていただきたいというのがあると思うんです。そういった意味では、県なり市と十分協議をしながら、実際民間でやるとすれば運営できないだろうと思うので、三セクのようなものを考えながら、ぜひ検討して設置する考えはないのか、お答えをいただきたいと思います。 249: ◯経済局長  小山委員御指摘のとおり、いわば県下全体の問題だろうというふうに受けとめさせていただいているところでございます。このほど宮城県市長会におきましても、県に要望書を出したというようなことでもございますので、そういったことを踏まえながら、今後取り組んでまいりたいというふうに考えます。 250: ◯小山勇朗委員  同じく畜産業の関係で、地域については坪沼の方から声として出ているのが、堆肥の集積所はつくっていただいたというふうに言われていますが、そのふん尿の関係ですね、これは十里平でやったような処理施設というものをぜひつくってほしいというふうな声が強く出されています。やっぱり雨などが降れば、それが沢水に流入し、名取川に流入して、その名取川を流れた場合、富田浄水場で、要するにあそこで取水しているわけです。そういった部分を考えれば十里平から大倉ダムに流れる、それを防ぐために1億円程度かけてああいう処理施設をつくったわけですから、同じ畜産業をやっている畜産農家に対する市の対応のあり方として、そういうところを十分配慮しなければならないというふうに思います。そういった意味では、地元の負担なども多少あると思いますし、十分坪沼地域などと、地域の畜産をやっている方々と協議をしながら、そのふん尿処理の対策というものを十分講じるべきだというふうに思いますけれども、お考えをお聞きします。 251: ◯農政部長  ただいま先生御指摘のように、ふん尿処理については環境保全上も大変重要なことだと思います。したがって、やはり地元畜産農家の一体的な取り組みというものが大事だと思いますので、今後地元の意向を踏まえながら検討してまいりたいと考えています。 252: ◯小山勇朗委員  次は、二郷堀排水機場修繕等というふうな項目も決算書の中に掲載されています。今回の大雨でも大変な被害をこうむっているのがこの二郷堀沿い、あるいは霞目雨水排水路沿い、要するに井戸浜、三本塚、藤塚、そういった部分、種次も含めてなんですが、あの一帯が高砂、七郷から一帯的に低いところに集中して雨水が流れ込んでくると、そのことによっての水田の冠水というものは大変な状況になっております。特に二郷堀の機関場については、雨水と一緒にわらくずなりいろんなものが流れ着いて、そこで引っかかってしまって水の流れがとまるような状況なんです。そのことによってまたそこで水があふれる。そして、今現在確かに今泉ポンプ場がつくられて、霞目の雨水排水路もまだ途中でありますけれども、毎秒2.5トンの2基しかついていないんです。それでも間に合わなくて、結果的にゲートをあけて、大学堀、二郷堀、貞山堀というふうな形で流れていっているのが今の状況でありますから、一つの大きな役割を果たしているのが二郷堀の排水機場であろうというふうに思います。  この機関場に引っかかったごみを取るのに大変な人手で、水利組合なりそういった方々が出てきて手作業で、特に夜の暗いときなんか大変危険なわけでありますから、そういった意味では、最近ごみを機械で取れるようなものが出てきているということを耳にしているわけであります。大変な水量の中に人が落ちたり、ごみを取るにも大変な苦労をしているのを考えれば、そこにそういったごみ除去機というものを設置すべきというふうに思いますけれども、ぜひ考え方をお聞かせ願いたいと思います。 253: ◯経済局長  小山委員御指摘のとおりでございます。この間の大雨のときの御苦労の様子をお聞かせいただいたわけでございますが、私どもも十分認識してございます。仙台市内に農業用の排水機場、全部で5カ所ございますけれども、このうち自動で除じん、ごみを取る装置ができているのは、一番新しい田子の排水機場だけでございまして、それ以外の高砂、大掘、二郷堀、藤塚の4カ所については、いまだ設置を見ていないところでございます。二郷堀につきましては、県営事業として今取り組んでもらってございまして、ただその時期が平成10年までというぐあいな事業期間になってございます。県の方に、その部分は急いでほしいということで要望したいと存じますし、また市で担当いたします部分につきましても、鋭意検討してまいりたいというふうに存じます。 254: ◯小山勇朗委員  平成10年と言いましたね。61年に8・5、そして今回の9・22、そのたびに大変な被害をこうむっている状況を考えれば、早急に設置をしてやらなければならないというふうに思うのです。そういった意味では、経済局としての判断というのは非常に難しいと思うので、財政局が一番大きなポイントを占めていると思うので、財政局長、ぜひ実際に夜ごみを取ったりすることなどを目の当たりにしたら、あしたにもつけてやらなければならないというふうに思うのですけれども、その辺のお考えをぜひお示しいただきたいと思います。 255: ◯財政局長  私も現地を見たわけではございませんが、よく経済局の方と御相談してまいりたいと思います。 256: ◯八島幸三委員  このたびの大雨で錦ケ丘団地のがけ崩れがあったわけですけ れども、林地の開発についてお伺いしたいのですが、仙台市には林地開発に関する部署がありませんので、林地開発に伴う進達のあり方などについて、この農林費の中でお伺いしたいのですが、委員長のお許しをいただきたいと思うのですが、よろしくお願いしたいと思います。 257: ◯委員長  八島委員、これは決算審査でありますので、林業に関係して平成5年度の決算に関係あるという理解でよろしいですか、それならば結構です。 258: ◯八島幸三委員  今も申し上げましたように、この間の大雨で錦ケ丘の林地の開発に伴いまして、その土どめをした部分が崩落をして下の田んぼの方に土砂がかなり流れてきたわけでありますけれども、林地開発についての行為は、どういう目的で、いつごろ申請があって、開発の内容はどういうものであったのか、まずお伺いしたいと思います。 259: ◯建設局次長  ただいまの御指摘の、せんだっての大雨での崩落のあった場所でございますが、錦ケ丘団地は昭和60年から造成が始まっておりますが、平成2年に変更の届け出がございまして、その際、県への申請書の進達を仙台市が行っております。この変更の中身につきましては、崩落のあった場所の上部に亜炭坑の跡がございまして、そこが落石の危険があるということで、沢沿いに擁壁を設け、安定勾配の盛り土をして緑化工事を行うという内容でございまして、県といたしましては、防災上の観点からそのような開発を許可したというふうに伺っております。 260: ◯八島幸三委員  この当時の面積は、当局からいただいた資料によれば、昭和63年から平成2年の面積を引きますと約10ヘクタールぐらいになるのかなと思いますけれども、それでいいのかどうかと、この地域の土地の形態について、どういうような形態になっているのか、ちょっとお伺いしたいと思います。 261: ◯建設局次長  まず、面積でございますが、御指摘のように平成2年の変更の中身といたしまして従前の計画より約11ヘクタールほどふえております。これは、周辺の沢に造成した敷地が崩壊する危険性等があるということで、あるいは沢の下に落石等による影響が出るということで、擁壁を築きながら沢を埋め安定傾斜を取り込むと、こういう内容の事業であったわけでございます。 262: ◯八島幸三委員  ちょっとまた後でこの辺は触れたいのですが、その前に平成2年の後に開発の変更があったということでありますけれども、いつ、どういった申請があったのか、そして工事がいつ完了したのか、お伺いしたいと思います。 263: ◯建設局次長  平成2年の後の変更というお尋ねでございますが、平成2年の後につきましては、平成5年6月、平成6年1月、平成6年7月、3回の変更が出ております。変更の中身につきましては、それぞれ面積にはかかわらず内部の土地利用計画の変更ということでございますが、工期等については、私どもの方では承知しておりません。 264: ◯八島幸三委員  これも当局からお伺いしたんですが、進達の仕方について、平成3年4月から森林法の法律が変わって、知事は、開発の許可をしようとするときは、都道府県森林審議会及び関係市町村長の意見を聞かなければならないというふうに改正されまして、そのために進達に伴って意見を付することができるようになったというか、しなければならないようになったのだと思いますけれども、なったということなんですが、この平成5年と6年の進達のときにはどういった意見を付したのでしょうか、お伺いしたいと思います。 265: ◯建設局次長  平成5年6月と平成6年1月の進達の際には、私どもといたしましては、防災措置の徹底ということを条件として進達を送付しております。平成6年7月の進達の際には、地形的には影響がないということで、無条件での送付をいたしております。 266: ◯八島幸三委員  ということは、少なくとも平成5年のときと平成6年のときには、どういうような工事が追加して行われるのかということは当然わかっていたわけですよね。 267: ◯建設局次長  あらましの内容については承知しております。 268: ◯八島幸三委員  先ほどの説明の中で、亜炭坑などがあって崩落の危険があるということだったのですが、その場合に、これも当局からいただいた資料ですけれども、昭和63年の4月21日付で作成したものによりますと、この地域一帯が錦ケ丘から折立団地の上部まで、いわゆる蕃山の西側一帯が砂防指定地、あるいは土石流危険渓流というふうになって指定されているわけですけれども、こういう点から見たときに、亜炭坑というのはこの辺だけだったのでしょうか、それとももっとほかにも広がっていたんでしょうか、ちょっとお伺いしたいと思います。 269: ◯建設局次長  ただいまの御質問の件でございますが、平成2年の変更の際には、そのような状況であったということは承知しておりますが、その他の部分については承知しておりません。 270: ◯八島幸三委員  ということは、もう一度確認しますが、これ以外の、要するに今回崩落の事故が起きたのは、いわゆる危険防止のためにやったというところだけが崩落をして、そのままほうっておいている、昔のままになっているところは全然崩落が起きていないんですよね。ですから、皮肉なことに危険防止をしたところが危険になって、危険防止をしないところが安全であったというような結果になったんですが、こういうことからすれば、おのずと亜炭坑だけの問題ではないのかなという感じがするんですが、どうなんでしょうか。 271: ◯建設局次長  その辺の今回の事故の原因等につきましては、まず今月の26日に災害発生届と復旧計画が県に提出され、その後私どもも同じ内容の報告を業者の方から受けておりますが、原因等につきましては、これから県、あるいは県と業者が協議しながら解明していくものであろうというふうに考えております。 272: ◯八島幸三委員  今も言いましたように、危険防止をしたところが崩落が起きたということで、この工事が何のための危険防止の工事であったのかというところが非常に疑問になってくる。それから一方では、多分私も素人でわからないのですが、ここは沢になっておりますから、一般的に言って崩落を防ぐような工事をするとすれば、もし穴があったとすれば穴を埋めるとか何かをしながら、この沢をどういう形で崩落をしないような、例えば砂防ダムのような形での構造物をつくって崩落を防ぐというのが常識的なのかなと思うのですが、この場合はその上に盛り土をして、今回崩れたものはその盛り土がずり落ちて、下の今まで自然にあった沢まで飲み込んで下の方に流れてきたということになっているわけです。だとすると工事そのものが、なぜこういうような工事が行われたのかということで逆に不審になるわけですけれども、その点について当局はどのようにお考えなのでしょうか。 273: ◯建設局次長  事故の後に県の方にも早急な復旧、再発防止についてお願いに行ったわけでございますが、その際伺ったところによりますと、沢に擁壁を設置し、擁壁の上に土盛りをすることによって、本来の沢の斜面よりも斜面そのものを緩めていくと、そういうことでの安定勾配というようなお話でございまして、結果的には、擁壁の上に安定的に盛ったつもりの土砂が予想外の大量の降雨によって崩壊したというような現象であろうというふうに考えております。 274: ◯八島幸三委員  現実に私たちもきのうの午前中に現地を見てきたんですが、写真も撮ってきたんですけれども、崩落したところについては青いシートがかぶさっているんですが、その上の土盛りしたところ、その上もずっと土盛りしていますから、そこがずり落ちているんですね。下にまで落ちていないけれどもずり落ちて、ですから、ここにちょっと見えます赤い土が露出していると。こういうことからすれば、今晩もちょっと雨がひどくなるということなんですけれども、また事故が続けて起きる可能性があるのかなと大変心配しているわけですけれども、そういったような市民の財産を守らなければならない、あるいは命を守らなければならないというような仙台市の立場として、今後どういうふうにしなければならないというふうにお考えなのか、お伺いしたいと思います。 275: ◯建設局長  私どもは、一応県に対して意見書を付して進達するということではありますけれども、これは、あくまでも仙台市の意見としてその防災についてのお願い、あるいは緑化ということでの意見書を出してございますので、そういったことについての私どもの指導といいますか、確認の立場、責任はあると思います。したがいまして、今後は住民の安全の確保、これがまず大事でございますから、私どもの方で意見書として県に上げたものの履行確認、これについては随時実施していきたいというふうに考えておりますし、今回のことについては、先ほど次長から申し上げましたように、施工業者の方から報告書また仮復旧の計画というものが出ておりますので、それの完全実施について私どもの方からも要請をしてまいりたいと、このように考えております。 276: ◯八島幸三委員  ではちょっとお伺いしますけれども、平成5年6月に変更の申請があったわけですけれども、そのときに意見を付したということで、そこは後で触れますけれども、その前に平成2年に申請があって、開発許可がおりて開発がされたと。そのときの多分擁壁の状態というのが、例えば高さどのくらいとか、幅がどのくらいとか、あるいはそこに土盛りした土がどのぐらいの量とか、その辺は明らかになっているんでしょうか。 277: ◯建設局次長  それらの資料は県の方に行っておりまして、我々の方では確認しておりません。 278: ◯八島幸三委員  そうすると平成5年6月に開発変更の申請があったときに意見を付したということですが、その意見の内容は、防災上問題ないようにということでの意見を付したということなんですが、これもまた素人でわからないのですが、多分責任ある意見を付するときには、それなりに大丈夫だというような根拠のもとに意見を付すのかなと、要するに進達のあり方としてそういうふうにあるべきなのかなというふうに思うわけですが、その辺についてのお考えはいかがなものなのでしょうか。 279: ◯建設局次長  平成5年の進達の際には、防災上の配慮、排水等に関する配慮、並びに工事終了後の植栽について意見を申し述べておりますが、さらに具体的に、土量とか勾配とかいうところまで立ち入っての意見がどこまでできるかということについては、我々としても今後研究してみたいというふうに考えております。 280: ◯八島幸三委員  私は、仙台市の中にも建設課あるいは都市整備局の方にかなりの専門家がいらっしゃいますし、ひょっとすると県の方の職員よりも多くのこういった開発行為の仕事をなさっているのではないかというふうに思うのです。そういう意味からすれば、こういったノウハウを持っている職員は、必ずや仙台市の方にもたくさんいらっしゃるだろうと思いますし、そういう意味からすれば、二度とこういったような事故を起こしてはならないわけですから、ぜひ仙台市も責任を持った対応が必要なんだろうと思いますけれども、その辺はまた後で触れますけれども、その前に青線の件なんですが、これは財政局になるだろうと思うのですけれども、ここの地域に青線があったのかどうか、確認なさっていますでしょうか。 281: ◯委員長  時間を延長します。 282: ◯財政局長  当該地域には、青線は存在しないということで確認しています。 283: ◯八島幸三委員  質問が悪かったのかもしれませんけれども、土どめした部分についてないと、その下についてどうなのかということも含めてお伺いしたいと思います。 284: ◯財政局長  現在、この時点では事実は把握しておりません。 285: ◯八島幸三委員  私が聞いた範囲では、聞いた範囲ですから正しくはないのですが、この下の方は青線であったというような話を聞いているんですが、だとすれば、おのずとこの開発が行われるときに、その下の青線に対する影響ということもありますから、その辺の協議があったのかなと思いまして質問させていただいたんですけれども、わからないということですから先に進みますけれども、いずれにしましてもこういった事故が起きたわけでして、今後どういうふうにするのかという問題になってくるわけですけれども、復旧の計画あるいは再発防止の計画ということが重要になってくると思うのです。復旧計画については応急処置等でまずいろんな対応をなさるんだろうと思いますけれども、ただ再発防止というような根本的な部分に返ったときに、やはり過去を振り返って平成2年度のときに許可した内容、あるいは平成5年度に許可した内容、こういったものがある程度どういう状況だったのか明らかにして分析をしないと、本当に責任を持っての再発防止の取り組みにはならないのではないかというふうに思うのですが、いかがなものでしょうか。 286: ◯建設局次長  事故後、業者の方から、県と私どもも目を通しておりますが、報告と復旧計画、それで復旧計画につきましては、応急処置については現在とっているということで内容が出ておりますが、仮復旧並びに本復旧工事につきましては、今後県の方と協議しながら内容を固めていきたいということで、仮復旧は10月末を目途に、本復旧は今年度末までに工事をしたいという内容でございます。したがいまして、お尋ねの件につきましては、県の方で当時の申請の内容、許可した内容と、それから今回の被災の原因ということをにらみ合わせて内容を固めていくというふうに考えているところです。 287: ◯八島幸三委員  ぜひよろしくお願いしたいのですが、いずれにしても県は県として責任を持って許可をなさっているんだろうと思いますけれども、こういう事故が起きたということ、当然のことながら工事の方法が悪かったのか、これからの調査の課題なんだろうと思いますけれども、いずれにしても市民の生命と財産を大変脅かした、今後もそういった大変危険な状況にあるということは事実でありますから、そういった市民の生命と財産を守るという立場からすれば、仙台市も積極的にここの再発防止に、あるいは現在の復旧計画に当たっていかなければならないんだろうと思いますけれども、そこで委員長にお願いなんですけれども、私たち議員も、この問題については仙台の市地域でありますし、そういう意味では、我々も責任を持ってどういった状況なのか知る必要があるだろうと思いますし、その後の対応についてもそういったような形での対応が必要だろうと思いますし、ぜひその辺の資料を、後日で結構ですから、私たちの方にも見せていただけるよう取り計らいをお願いしたいなと思います。 288: ◯委員長  御当局に照会します。今、八島委員から申し出のありました資料は準備できますでしょうか。 289: ◯建設局次長  先ほど来申しておりますが、林地開発の許可は県の固有の事務でございまして、県の方に資料の閲覧を申し入れましたのですが、情報公開条例によりまして公文書開示の手続をとっていただきたいと、このようなお話でございました。したがって、私ども進達は行っておりますが、仙台市といたしましては、今回の事故の当事者にはならないということの中で、これはちょっと難しいのかなというふうに考えております。 290: ◯委員長  八島委員、今お聞きのとおりであります。よろしいですか。 291: ◯八島幸三委員  どなたでも情報公開を求められるんだろうと思いますけれども、市が積極的にやるつもりがあるのかどうかという問題が一つあるだろうと思うんですけれども、もう一度その辺をお伺いしたいなと思います。 292: ◯建設局次長  再度、県の方と協議したいと思います。 293: ◯八島幸三委員  最後になりますけれども、この種の進達、政令市になりましたから、こういったケースというのはそう多くはないんだろうと思いますけれども、これはどなたにお伺いしたらいいかわかりませんけれども、いずれにしましても、県は上位官庁だといたしましても、進達をする側にとっても、場合によっては大変重要な問題についてお願いをしなければならないという場合があるんだろうと思うのです。そういう意味からすれば、こういう進達のあり方について今後どういう形で臨もうとするのか、当局のお考えをお伺いをして質問を終わりたいと思います。 294: ◯建設局次長  今回我々は、林地開発の申請の進達ということを行っているわけでございますが、森林法の改正に伴いまして、市町村長が意見が申し述べるというのは、地域住民の意見を集約し、その地域住民の立場に立った意見を申し述べるということであろうというふうに理解しております。そういった意味で、今後とも住民の安全の確保等十二分に配慮した意見を申し述べたいというふうに考えております。 295: ◯委員長  以上で、平成5年度仙台市一般会計歳入歳出決算中歳出第6款農林費、第7款商工費、平成5年度仙台市中央卸売市場事業特別会計歳入歳出決算、平成5年度仙台市農業集落排水事業特別会計歳入歳出決算に対する質疑は、総括質疑を除き終了いたしました。  お諮りいたします。本日の審査はこの程度にとどめ、残余はあすに行いたいと思いますが、これに御異議ございませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 296: ◯委員長  異議なしと認めます。  なお、あすは午後1時より開会いたしますので、御参集くださるようお願いいたします。  本日は、御協力ありがとうございました。  これをもって、散会といたします。...