昨年秋ごろから第8波として感染が拡大した
新型コロナウイルスは、
オミクロン株というタイプの
変異株で、
ウイルスの特徴としては、
重症化率が高くない反面、
感染スピードが速く、家庭内での
子どもへの2次
感染率が高いという特徴もございます。
これに対して
北海道としては、国の方針を踏まえ、
ウイルスの特性から
医療機関逼迫を回避する対応を主として、令和4年11月29日に開催された
北海道新型コロナウイルス感染症対策本部会議で、
病床使用率や
重症病床使用率に着眼した
レベル分類への移行について決定しており、札幌市もこれに従っているというふうに聞いているところであります。
こういった状況の中で、政府では、令和5年1月27日に開催された
新型コロナウイルス感染症対策本部会議において、
新型コロナウイルス感染症の
感染症法上の位置づけの変更等に関する
対応方針について決定されたところでもございます。
内容は、
オミクロン株とは大きく病原性が異なる
変異株が出現するなどの特段の事情がない限り、5月8日から、
新型コロナウイルス感染症について、
感染症法上の
新型インフルエンザ等感染症に該当しないものとし、5
類感染症に位置づけるということで報道もあったところでもございます。
北海道及び札幌市の
感染レベルが2から1に変更になったことに伴い、札幌市としての
感染症対策も変更になっているというふうに聞いているところでございます。
まずは、そういった意味において、今後、もちろん、新たな
感染症が出てしまう
可能性もございますし、対策も含めて、しっかりとした
感染症に対する体制は当然つくっていかなければならないわけではございますけれども、一方で、やはり活発な
教育活動が復活できるような状況もつくっていかなければならないと思っているところでもございます。
そういう意味で、症例という形にいろいろと言葉を変更したということで聞いているところでございますが、まずは、
感染症レベルが1になったことに伴い、札幌市における
教育活動の
ガイドラインを改訂している内容について、その
変更点について具体的にお伺いしたいと思います。
◎池田
学校施設担当部長 ガイドライン改訂に係る
変更点についてのご質問でございました。
改訂した
ガイドラインでは、
同居家族に発熱などの症状がある場合でも、
児童生徒本人に症状がなければ
出席停止とならないよう基準を変更したほか、
マスク着用に係る表現を
原則着用から推奨に
見直しを行ったところでございます。
さらに、
学校行事や部活動などの
教育活動での
感染症対策を緩和し、また、給食の場面におきましても、全員が同一方向を向き、大声での会話を控えるなどの表現を削除したところでございます。
◆川田ただひさ 委員 推奨という言葉に変えたということでございました。
マスクを含めた今後の
感染症対策についてもお伺いしたいところでございますが、令和5年2月10日の
政府対策本部において、
マスク着用の
考え方の
見直し等について決定されたということであります。この
見直しでは、
新型コロナウイルス感染症対策における
マスクについては、屋内では基本的に
マスクの着用を推奨するとしている現在の取扱いを改め、行政が一律にルールとして求めるのではなく、個人の主体的な選択を尊重し、着用は個人の判断に委ねることを基本とし、政府は各個人の
マスクの着用の判断に資するよう、
感染防止対策として
マスクの着用が効果的である場面などを示し、一定の場合には
マスクの着用を推奨するとされたわけでございます。
また、同
本部会議では、4月1日以降、新学期における
マスクの着用の
考え方について、
学校教育活動の実施に当たっては
マスク着用を求めないことを基本とするとされており、これらに係る
留意事項などについては改めて通知する予定としているわけであります。
このような国の動きの状況などを踏まえ、各学校でのこれからの
感染症対策について、どのように認識しており、また、どのように取り組んでいくのか、お伺いしたいと思います。
◎池田
学校施設担当部長 学校における今後の
感染症対策についてのご質問でございました。
今後も、換気や手洗いなどの基本的な
感染症対策は引き続き重要であると認識しております。
教育委員会といたしましては、この後、国から示される
留意事項等について丁寧かつ速やかに学校に伝えるとともに、
見直しに応じた
感染症対策をしっかりと行ってまいりたいと考えております。
◆川田ただひさ 委員 先ほどもお話ししましたが、
感染症対策については、また新手の
感染症も出てくるかもしれませんし、
インフルエンザ等はもう常時あるわけでございます。そういった対策は当然していく
必要性はあるかと思いますが、これを現場の教員の方は大変ではあるかと思いますので、やはり、判断に困らないように、しっかりとした形で保健所や各
関係機関と連携して、明確な形で
感染症対策をしていく
必要性があるかと思います。
ただ、一方で、これからまた新しくなるわけでありますから、
子どもたちに対しても活発な
教育活動ができるような
学校状況にしていくということも重要でございますので、そのバランスというものをしっかりとした形で考えて取り組んでいただきますことを強く要望して、質問を終わります。
◆
田島央一 委員 私からも、今回の陳情を受けて、
新型コロナウイルス感染症における
換気対策に関してお伺いしたいと思います。
まずは、
換気対策設備の
設置状況についてです。
市立学校における
感染症対策は、原則、札幌市における
教育活動の
ガイドラインに沿ったものであり、その中で、可能な限り常時、困難な場合には小まめに、2方向の窓を同時に開けて行うよう努めることや、換気の目安として
CO2モニターにより
二酸化炭素濃度を計測することも考えられるなど、具体的な
換気方法やその留意点などについて記載されております。
また、
教育委員会では、
文部科学省からの通知を受けて、令和4年11月18日
付新型コロナウイルス感染症と
季節性インフルエンザの
同時流行も見据えた今後の
感染対策等についての通知をしており、効果的な換気を進めるためにも、各園、学校における
二酸化炭素濃度測定器、
サーキュレーター、
HEPAフィルターつき空気清浄機等の導入についても促しております。
昨年秋の時点で、
文部科学省による
公立学校における
換気対策設備に係る
アンケート調査による札幌市での
設置状況では、
CO2モニターを校内に1台以上設置している学校が34.1%、
サーキュレーターで85.1%、
HEPAフィルターつき空気清浄機が24.4%となっておりました。
そこでまず、質問ですが、直近の
換気対策に係る機器の
設置状況についてどのようになっているのか、お伺いしたいと思います。
◎池田
学校施設担当部長 換気対策に係る機器の
設置状況についてのご質問でございました。
今年1月時点の各機器を校内で1台以上設置している学校の状況につきましては、
二酸化炭素濃度測定器、いわゆる
CO2モニターですが、これが50.3%、155校、
サーキュレーターが90.6%、279校、
HEPAフィルターつき空気清浄機は36.0%、111校となっておりまして、いずれの機器につきましても増加をしております。
◆
田島央一 委員
札幌市立学校における
二酸化炭素濃度測定器などの
機器導入が実際に進んでおり、効率的な
換気対策が行われているものと理解をいたしました。
それでは次に、今後の
換気対策についてお伺いしたいと思います。
政府による
新型コロナウイルス感染症対策本部では、令和5年2月10日の決定にあるとおり、
マスク着用の
考え方の
見直しと円滑な移行を図る観点から、国民への
周知期間や各
業界団体及び事業者の
準備期間等も考慮して、3月13日から適用すると適用日が示されました。
この動きに伴い、
北海道庁では、
第三者認証基準も変更する方向で調整しており、3月13日以降、客、従業員共に着用を求めない方向で検討しているとの報道があったと承知をしております。
また、
航空会社も、同日以降の
マスク着用については個人の判断に委ねるなどとの動きも併せて報道されております。
また、
新型コロナウイルスの
感染法上の区分も、5月8日以降、現在の2類相当から5類に移行する予定でありますが、それ以降も
換気等の
感染症対策を引き続き継続して行っていく必要がある
可能性もあります。
そこで、質問ですが、そのためにも来年度の
学校感染症対策費が計上されておりますが、今後の
感染症対策、特に
換気対策についてどのように強化をしていくのか、所見をお伺いしたいと思います。
◎池田
学校施設担当部長 今後の
換気対策についてでございます。
換気につきましては、
マスク着用の
見直し後も、
教育活動を継続していく上で引き続き重要であると認識しております。
教育委員会といたしましては、今後も、
換気対策に係る機器の
設置状況を把握した上で、これらの機器の導入をさらに進めてまいりたいと考えております。
◆
田島央一 委員 今後は、
マスクによる対策から、換気をより効果的に行うことによる
感染症対策を実施していくということで理解をいたしました。
直近の
教育活動としては、3月には
卒業式を迎える予定であります。
卒業式については、私も
PTA会長の立場で出席する予定でもあるので、先日、
卒業式における
マスクの取扱いについての通知もあり、そちらの内容も確認したところであります。
様々な通知などはありますが、現場が混乱なきよう、
卒業式の準備も含めて、
卒業式の
式典自体が円滑に進むよう取組を進めてほしいと思っておりますので、その点を申し述べて、私からの質問を終わります。
◆
福田浩太郎 委員 私からも、このたびの陳情に関連しまして何点か質問させていただきたいというふうに思っております。
私どもの会派では、令和5年度の
予算要望で、大きな項目の一つとして、「
新型コロナウイルス感染症対策と社会・
経済活動の両立をめざして〜ウィズ・
アフターコロナを見据えた
対策推進を〜」という項目名、また、二つ目として、「誰もが命を守り・守られ、安心・安全に暮らすために〜防災・減災・復興を社会の主流にした
まちづくりを〜」などについて、昨年12月12日に
秋元市長宛てに提出をしたところでございまして、
子どもたちが安心して学ぶ環境の整備は非常に大切であるというふうに考えているところでございます。
学校におきましては、本市における
感染レベルの変更に応じて、2月15日に改訂された札幌市における
教育活動の
ガイドラインに基づいた
感染症対策を行っているということは、先ほど来、確認がされたところでございます。
ただ、本市の
新型コロナウイルス感染症の
感染者数は
減少傾向にある一方で、保健所が行っている1月30日から2月5日の
定点報告数のデータでは、この10を超えている状況、
注意報レベルに達するなど、
インフルエンザが流行しているという状況がうかがえるところでありまして、
学校現場では
学級閉鎖などの対応に苦慮しているという状況かというふうに想像しております。
昨年の第4回
定例市議会の
文教委員会において、私どもから
新型コロナウイルス感染症による
学級閉鎖の状況について質問をしたところでありますけれども、直近の状況はそのときとは異なっている状況かというふうに思います。
そこで、質問なのですけれども、札幌市の学校における
インフルエンザ及び
新型コロナウイルス感染症のそれぞれの
感染状況を示す直近の
学級閉鎖数についてお尋ねをしたいと思います。
◎池田
学校施設担当部長 学校における直近の
感染状況についてのご質問でございました。
2月13日から2月19日までの週におきまして、
新型コロナウイルス感染症による
学級閉鎖数は22学級、
インフルエンザによる
学級閉鎖数は36学級でございました。
新型コロナウイルス感染症の第8波が11月中旬がピークでございましたけれども、現在は
減少傾向にあるところでございます。
◆
福田浩太郎 委員 市内の
学級閉鎖の状況でありますけれども、
新型コロナウイルス感染症によるものよりも
インフルエンザによるもののほうが少し多い状況ということでございました。
新型コロナウイルス感染症による
学級閉鎖は一時期と比較して落ち着いている状況ということも分かりましたけれども、学校では、引き続き、
感染レベルに応じた札幌市における
教育活動の
ガイドラインに基づく
感染対策について、先ほどの答弁において説明があったところでもございます。
政府の
対策本部会議では、5月8日からの
感染症法の5類への移行を見据え、学校における
マスク着用の
考え方の
見直しについては、4月1日以降に適用するとしております。
学校では、
マスクを外すこと、そしてまた、
マスクを着用し続けることに不安や心配を抱える
児童生徒も出てくるのではないかと考えるところでもございます。
そこで、二つ目の質問ですけれども、
マスクの着脱に関わって不安や心配を抱える
児童生徒に対してどのように取り組んでいくのか、お尋ねをいたします。
◎池田
学校施設担当部長 不安や心配を抱える
児童生徒に対する今後の取組についてでございます。
これまでの
原則マスク着用から、4月1日以降は
マスク着用を求めないことが基本となりますため、本人の意思に反して
マスク着脱を強いることがないよう配慮することはより一層重要になると認識しております。
また、
マスク着用の
考え方が変わることに伴いまして、心配や不安を抱える
児童生徒がいる場合につきましては、
保護者とも連携し、一人一人丁寧に対応しながら、全ての
子どもが安心して
学校生活が送れるよう取り組んでまいりたいと思います。
◆
福田浩太郎 委員 そのような取組の
考え方については、一定の理解をするところでございます。
最後にまとめたいというふうに思うのですけれども、先ほど確認したとおり、
季節性インフルエンザの流行が拡大しております。
インフルエンザの流行は3年ぶりということもあります。この3年の間に免疫力が低下した人が増えているということも言われております。抵抗力の弱い
子どもの感染には注意が必要でありますので、引き続き、小まめな手洗いのほか、加湿器などによる室内の
乾燥防止、そして、人が多いところでの
マスクの着用などを心がけていただきたいというふうに思います。
また、
教育現場などにおける
感染症対策の
見直しに向けてしっかりと準備をすることが重要だというふうに思います。
今後、示されるであろう国からの指針を待つだけではなく、
子どもたちが安心できる環境をつくれるよう、それぞれの学校において教職員が知恵を出し合っていただければというふうに思います。
例えば、
マスクについてであります。先ほど来、お話がありましたけれども、それぞれの学校が
感染状況や
子どもの個別の事情などを総合的に判断をして
マスク着用のルールをつくることになるのではないかというふうに思います。
マスクを外すべきではなく、
マスクを外してもよい、求めないというのはそのとおりかと思うのですけれども、外してもよいということとして、
子どもたちが周囲に配慮しながら安心して判断ができるよう準備を進めていただきたいというふうに思います。
様々な理由で
マスクを着用できない
子どもや家庭に
基礎疾患がある人がいるなど、
マスクを外したくないというお子様もいるというふうに思います。そうした
子どもが周りに合わせて無理をすることないよう、
アンケートを取るなど
子どもの声を大切に拾い上げて、しっかりと準備を進めていただくことを求めて、質問を終わります。
◆
池田由美 委員 私からも、
子どもたちの生活がより文化的なものとなるよう
感染症対策の緩和について札幌市としての
メッセージの発出を求める陳情について質問をしたいと思います。
これまでの質疑は、
感染対策の新しい
ガイドラインの内容や
子どもたちの不安に応えていく、または、
換気対策の問題についても触れられた質疑となっていました。私は、その中で、重複しないように質疑をしたいというふうに思います。
最初に、
換気システムの
設置状況などが話されて、数字なども答弁がありました。それを聞きまして、我が会派では、
新型コロナウイルス感染症対策調査特別委員会においても、学校においての
換気対策のことを求めてきたところであります。そのときに
設置状況もお聞きしましたけれども、それよりもぐんと増えてきているのだなということを今お聞きしました。
何よりも、
感染対策において、
換気システムをどう整備していくのか、設置していくのか、このことが私は重要だなというふうにも思いますので、今後も学校の状況をつかみながら進めていっていただきたいなというふうに思います。
1点だけ、この
換気対策のほかにも感染を防止していくための様々な取組があるかというふうに思うのですけれども、例えば、水道の蛇口を
レバー式に
替えていくといったこともあるかと思うのですが、
換気対策以外でどういったもので対応しているのか、整備してきているのかということを最初にお聞きしたいと思います。
◎池田
学校施設担当部長 換気対策機器以外の
感染症対策で各学校でしているものは何かというご質問でございました。
各学校におきましては、学校の判断で必要な物品を購入しておりまして、
購入物品といたしましては、
マスクですとか消毒用あるいは
飛沫対策用の物品などを購入しているところでございます。
◆
池田由美 委員 今、基本的な
感染対策の物品を購入しているということなのですけれども、例えば、先ほども言いましたけれども、
手洗い場の蛇口を
レバー式に
替えたりということを進めてきている学校はどの程度あるのか、伺いたいと思います。
◎池田
学校施設担当部長 各学校の例えば
レバーハンドルとかの状況が何%かというものは、現状、持ち合わせておりませんけれども、各学校それぞれ実情に応じて必要なものを購入しているというところでございます。
◆
池田由美 委員 分かりました。
各学校によって違いがきっとあるのだろうなというふうに思うのですよね。今、
換気対策においては、どの学校も非常に設置を進めてきているということがよく分かるのですけれども、例えば、窓の網戸であったり、先ほど言った
手洗い場の
レバー式の蛇口に
替えていくとか、今後の
感染対策を考えたときには、必要な整備が様々あるのだろうなというふうに私は思うわけです。
ですから、そういった実態をよくつかんだ上で、これは予算的にも大変かかるものだなというふうに思うのですけれども、札幌市が、
教育委員会がしっかり関わって、予算も取って、
感染対策をしっかり進めていただきたいなということを求めまして、
換気対策、
感染対策の問題については質問を終わりたいと思います。
もう一点、先ほど
子どもたちへの対応のことで質疑があったというふうに思います。
先ほど来、質疑の中にありましたけれども、今、
インフルエンザが流行してきているということ、そして、
新型コロナウイルス感染症の状況は、今、落ち着いてはきているということですが、やはり、まだ続いているというところに注目していく必要があるなと私は思っているところです。
特に、
新型コロナウイルス感染症の中で、
エアロゾル感染がすごく課題になっていましたから、
ウイルスが飛沫よりさらに細かい微粒子となって空気中を漂い、それを吸い込むことで感染するということなのですけれども、それは
マスクの着用がやっぱり効果的だというふうに思いますし、
インフルエンザにとってもそうかなというふうに思っているところです。
ですから、4月1日から新しい
ガイドラインということになって、
先ほど答弁もありましたし、質疑の中でもありましたけれども、
感染対策の緩和も慎重に進めていくことが重要だなというふうに私は考えているところです。
子どもたちのことを考えるときに、
新型コロナウイルス感染症というのは重篤化はしないのですけれども、高齢者や病気の方は重篤化するということがありますから、
子どもがおじいちゃん、おばあちゃんに感染させたらどうしようと真剣に悩んでいたという話も私はお聞きしているところなのです。
家庭環境はそれぞれ
子どもたちによって違いますから、
保護者が医療や介護など
福祉分野で勤務しているなどという場合は
家庭内感染をどう抑えていくのか、そういったことにとても気を配っている状況があるだろうなということも想像できるわけです。
様々な
子どもたちの
家庭環境がありますから、
子どもたちが生活する家庭の状況について、
子どもたちが
マスク着用への思いをしっかりと出し合って、いろいろな違いがあるということを認め合っていくといったことが大事だなというふうに思っています。
どんなときに
マスクを外していいのか、どんなときに
マスクをしていくのか、
子どもたちが理解し合えるという環境が大事だな、そういう話合いをしていくことが大事だなというふうに思っているところですけれども、
子どもたちとの話合いをどう進めていくのか、そういった大切さについてお伺いしたいというふうに思います。
◎池田
学校施設担当部長 子どもたちが家庭の環境も含めてそういったことをしっかりと話し合える場をということでございますが、そういった場を各学校でつくっていくということは非常に重要なことであるというふうに認識しております。
また、
子どもに寄り添った対応が必要だということになりますので、学校におきましては、これまでも
保護者からの相談等につきましては丁寧に応じているところでございまして、これからも
子どもたちに最も身近な
教職員等が寄り添った対応を続けてまいりたいと考えております。
◆
池田由美 委員 寄り添った対応ということで、私も本当にそうだなというふうに思います。ただ、1度や2度では済まない問題があると思いますので、
子どもたちの状態というか、
子どもたちの様子をやはりしっかり把握しながら、適宜、話し合う時間をしっかり持っていく配慮が重要ではないかなというふうに思います。
子どもたちが安心して
学校生活を送れるように、
大人たちの対応ということがすごく重要ですし、先生も含めて、
保護者と一緒に、
子どもたちのよりよい環境をつくって安心して過ごせる、そういった
学校生活となるように努力していくことが大事だということを申し上げて、質問を終わります。
◆石川さわ子 委員 私からも、陳情第154号の
子どもたちの生活がより文化的なものとなるよう
感染症対策の緩和について札幌市としての
メッセージ発出を求める陳情について質問をさせていただきます。
先ほど陳情者の方が
子どもたちにお聞きした
アンケートの結果もお話をしておりまして、
マスクを取りたい、外したいのだというお子さんが89%、本当にほとんどのお子さんが、
子どもたちがそういうふうに思っているというこの3年間の切実なつらい環境を話していただいたと思います。
昨年12月の陳情第150号の審査でも私は質問をさせていただきましたけれども、
マスクの着用に関しましては、この間、ほかの自治体の教育長がそういった
子どもたちの環境を思って
メッセージを発しておりました。内容としましては、様々な事情によって
マスクをしない
子ども、
マスクをできない
子どもがおりますことをご理解いただきたいという
メッセージでありました。
マスクの着用は強要していないのですけれども、実際には、いろいろなところで外せないという雰囲気があって、同調圧力に苦しむ
子どもや
保護者の気持ちに寄り添った、そうした現状に沿った対応の
メッセージが出されていたのではないかなと受け止めておりまして、その
委員会でも求めましたけれども、札幌市においても同様な対応を私は求めたところであります。
その後、この間、
卒業式の
マスクの取扱いや、4月1日以降の
マスクの着用は求めないのだというふうに変更があるということでありますけれども、そうした変更の中で個々の判断というふうになっております。そうした個々の判断というのが困難な
子どもや
保護者もいるのではないかというふうに感じているところでありまして、今後、
マスクの着用に関しては、
学校現場では非常に混乱するのではないかなと私は懸念をしております。
これまでも
マスクは強制や義務ではなかったわけでありますけれども、同調圧力などに苦しむ
子どもや
保護者の声が多数あったというふうに思います。
そこで、伺いたいのですけれども、教育の現場や家庭が混乱しないように、例えば、これまでも他の自治体の教育長が発信している
メッセージのように、
子どもの思いに寄り添って思いを伝えることは大変効果的でありまして、そうした
メッセージ発出は私は必要だというふうに考えますけれども、札幌市
教育委員会としてはどのように取り組むのか、伺います。
◎池田
学校施設担当部長 メッセージの発出についてのご質問でございました。
教育委員会では、国の動向を踏まえまして、札幌市における
教育活動の
ガイドラインを改訂しておりまして、今後も、
マスク着用を含めました
感染対策の実施については、学校を通じて
児童生徒や
保護者に対しましてしっかりと周知をしてまいりたいと考えております。
◆石川さわ子 委員 学校を通じてそうした
メッセージをお知らせしていくという回答であったかなというふうに思います。
給食の食べ方ですとか
マスクの着用についての対策が非常に長期間にわたっておりますから、私は、丁寧な情報提供、
メッセージ性の高い情報提供が必要だというふうに考えております。
また、今日も
換気対策の質疑がありましたけれども、例えば、二酸化炭素の濃度測定など、空気の状況が目で見える、数字で分かるような
感染対策も併せて必要だというふうに思いますので、しっかりと拡充をしていっていただきたいと思います。
マスクを外しても安心だというような学校の空気環境をしっかりとつくることと併せて、やはり、私は、
子どもが安心して学校に来られるように、
マスクを外しても大丈夫なのだという大人の
メッセージが本当に伝わるような形で
メッセージを発出していただきたいということを重ねて、改めて要望して、質問を終わります。
○
村松叶啓 委員長 ほかに質疑はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
村松叶啓 委員長 なければ、質疑を終了いたします。
ここで、陳情2件の取扱いについてお諮りいたします。
取扱いは、いかがいたしますか。
(「継続」と呼ぶ者あり)
○
村松叶啓 委員長 それでは、陳情2件を継続審査とすることにご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
村松叶啓 委員長 異議なしと認め、陳情2件は、継続審査とすることと決定いたしました。
ここで、理事者交代のため、
委員会を暫時休憩いたします。
――――――――――――――
休 憩 午後1時43分
再 開 午後1時44分
――――――――――――――
○
村松叶啓 委員長 委員会を再開いたします。
次に、議案第25号 札幌市児童福祉法施行条例等の一部を改正する条例案を議題といたします。
質疑を行います。
質疑はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
村松叶啓 委員長 なければ、質疑を終了いたします。
次に、討論を行います。
討論はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
村松叶啓 委員長 なければ、討論を終了いたします。
それでは、採決を行います。
議案第25号を可決すべきものと決定することにご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
村松叶啓 委員長 異議なしと認め、議案第25号は、可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第29号
札幌市立学校設置条例の一部を改正する条例案を議題といたします。
質疑を行います。
◆
池田由美 委員 議案第29号
札幌市立学校設置条例の一部を改正する条例案の質疑をさせていただきます。
これまで、障がいのある幼児の受入れや他施設との連携、研修などの幼児教育の質の向上など、市立幼稚園の役割の重要さから、市立幼稚園の閉園について我が党は反対をしてきました。
本市の市立幼稚園の今後の在り方に関する方針に特別な教育的支援を必要とする幼児が増えていると報告されており、市立幼稚園の役割が一層求められていると考えます。障がいがあることで就園先を見つけることに苦労されているお話も伺っているところです。
そこで、質問いたしますが、閉園する地域での教育的支援を必要とする幼児の就園環境が狭まっていくのではないかと考えますがいかがか、伺います。
◎廣川
児童生徒担当部長 閉園する地域での特別な教育的支援を必要とする幼児の就園環境の整備についてお答えをいたします。
特別な教育的支援を必要とする幼児の受入れは、私立の幼稚園においても行っておりますことから、
教育委員会では、支援を必要とする幼児への適切な対応や指導方法について助言等を行う幼児教育支援員を各市立幼稚園に配置をし、私立幼稚園等への訪問支援を実施しているところでございます。
また、この訪問支援等へのニーズの高まりを踏まえ、令和2年度策定の市立幼稚園の今後の在り方に関する方針に基づき、令和3年度から幼児教育支援員を増員することで、私立幼稚園等に対する支援体制の強化を図っております。
市立幼稚園の閉園後におきましても、市内の私立幼稚園等に就園を希望する特別な教育的支援を必要とする幼児に対する適切な対応がなされるよう、引き続き効果的な訪問支援等を実施してまいりたいと考えております。
◆
池田由美 委員 私立幼稚園では、人的な配置や専門性などの点から、市立幼稚園での助言などの支援、そういった訪問支援なども含めて、今、進めていくという答弁もございましたけれども、人的な配置や専門的な点から障がいのある幼児の受入れをちゅうちょする場合も考えられる、また、そういった声も聞いているところです。
そういう中で、どんな場合でも受け入れてくれる市立幼稚園の存在は非常に重要であり、特別な教育的支援を必要とする幼児への支援は、民間任せではなく、市立幼稚園が主体となって受け入れていく、そういった方向に進めるべきではないかと考えるところです。
1区1園の公立幼稚園が2区で1園となる市立幼稚園の閉園は、特別な支援を必要とする幼児の受入先がさらに狭まり、必要な支援が途切れる懸念もあることから、市立幼稚園は閉園すべきではないと申し上げて、質問を終わります。
○
村松叶啓 委員長 ほかに質疑はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
村松叶啓 委員長 なければ、質疑を終了いたします。
次に、討論を行います。
◆
池田由美 委員 私は、議案第29号
札幌市立学校設置条例の一部を改正する条例案に反対する立場で、討論を行います。
この条例改正には、ひがしなえぼ幼稚園、あつべつきた幼稚園、もいわ幼稚園、手稲中央幼稚園の4園の廃止が含まれた改正案です。
これまで、17園の市立幼稚園が10園に減り、さらに、このたび4園が廃止することとなり、5園となっていきます。1区に1園から2区に市立幼稚園が1園となっていきます。
市立幼稚園は、多様な幼児
教育施設と連携し、
保護者の相談、情報共有、教育研究など、札幌の幼児教育の質を向上させる役割を担っています。特に、特別な教育的支援を必要とする幼児が増えており、障がいの重度、重複化、多様化の状況も、本市の市立幼稚園の今後の在り方に関する方針で報告もされており、
保護者からの教育相談、幼児
教育施設での
子どもの状態に応じた指導計画などの教育的支援がますます求められてくると考えます。
さらに、市立保育園が減ることは、障がいがある
子どもたちの受入先がさらに狭くなり、必要な支援が途切れる懸念も考えられます。
以上の理由で、市立幼稚園は廃止すべきではないという立場から、この議案に反対します。
以上で、討論を終わります。
○
村松叶啓 委員長 ほかに討論はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
村松叶啓 委員長 なければ、討論を終了いたします。
それでは、採決を行います。
議案第29号を可決すべきものと決定することに賛成の委員の挙手を求めます。
(賛成者挙手)
○
村松叶啓 委員長 賛成多数であります。
よって、議案第29号は、可決すべきものと決定いたしました。
ここで、理事者交代のため、
委員会を暫時休憩いたします。
――――――――――――――
休 憩 午後1時51分
再 開 午後1時52分
――――――――――――――
○
村松叶啓 委員長 委員会を再開いたします。
次に、議案第36号 令和4年度札幌市一般会計補正予算(第7号)中関係分を議題といたします。
質疑を行います。
◆
池田由美 委員 議案第36号について、1点質問をいたします。
登園管理システム等のICT業務システム、支援システムとタブレット端末の導入の内容について質問をします。
札幌市認定こども園にじいろにおいて、既にモデル導入がされていたということでお聞きしておりますが、札幌市認定こども園にじいろでのICT業務システム、タブレット端末のモデル導入の効果と課題について伺います。
◎竹田 子育て支援部長 認定こども園にじいろにおけるICTシステムのモデル導入の効果と課題についてお答えします。
まず、ICTのモデル導入の効果についてですが、園児の登園管理や
保護者への連絡帳などの機能を活用することにより、手書きではなく、スマートフォンやタブレットを利用して簡単に入力ができるなど、
保護者や職員の負担の軽減につながっております。
次に、課題ですが、導入当初は、職員がシステムの取扱いに慣れておらず、操作方法等を把握することに時間を要し、必要な機能を利用するまでに時間がかかっていたところでございます。
このため、他の公立保育所へICTを導入する際には、研修を実施するとともに、研修動画を全職員がいつでも視聴できるようにすることで、職員が操作を円滑にできるよう工夫してまいります。
◆
池田由美 委員 長く保育士をされてきている方が、便利さと同時に、
保護者や
子どもとの対話の大切さを話されていました。
子どもや
保護者との対話、保育士間のコミュニケーションが十分保障される保育体制は保育の質や安全につながります。
子どもの命と安全を預かる保育は、保育士による対応が大原則だと考えます。さらに保育士の配置も増やしていくべきだと思います。
また、
子どもの送迎を目的としたバスなどへの安全対策装置の設置が義務づけられ、補正予算が組まれておりますが、今後、安全対策の研修など、本市が十分に関わって進めるべきと申し上げて、質問を終わります。
○
村松叶啓 委員長 ほかに質疑はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
村松叶啓 委員長 なければ、質疑を終了いたします。
次に、討論を行います。
討論はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
村松叶啓 委員長 なければ、討論を終了いたします。
それでは、採決を行います。
議案第36号中関係分を可決すべきものと決定することにご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
村松叶啓 委員長 異議なしと認め、議案第36号中関係分は、可決すべきものと決定いたしました。
ここで、理事者交代のため、
委員会を暫時休憩いたします。
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休 憩 午後1時55分
再 開 午後1時56分
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○
村松叶啓 委員長 委員会を再開いたします。
次に、議案第20号 札幌市
子ども・子育て会議条例の一部を改正する条例案を議題といたします。
質疑を行います。
質疑はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
村松叶啓 委員長 なければ、質疑を終了いたします。
次に、討論を行います。