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  1. 札幌市議会 2018-04-27
    平成30年(常任)文教委員会−04月27日-記録


    取得元: 札幌市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-04-26
    平成30年(常任)文教委員会−04月27日-記録平成30年(常任)文教委員会  札幌市議会文教委員会記録            平成30年4月27日(金曜日)       ────────────────────────       開 会 午前11時29分     ―――――――――――――― ○丸山秀樹 委員長  ただいまから、文教委員会を開会いたします。  報告事項でありますが、堀川委員からは、欠席する旨、連絡がございました。  議事に入る前に、一言、ご挨拶をさせていただきます。  さきの本会議で文教委員長に選任されました丸山秀樹でございます。  もとより大変微力ではございますが、任期の最終年度となります本年度、子育て並びに教育行政における課題の解決のために力を尽くしてまいりたいと思いますので、委員の皆様の活発なご議論とご協力をよろしくお願い申し上げます。(拍手)     ―――――――――――――― ○丸山秀樹 委員長  それでは、議事に入ります。  最初に、副委員長の互選についてお諮りいたします。  (こじま委員「委員長」と呼び、発言の許可を求む) ◆こじまゆみ 委員  副委員長指名推選の動議を提出いたします。  副委員長には、岩崎道郎委員を推薦することの動議であります。 ○丸山秀樹 委員長  ただいまの動議のとおり決定することにご異議ございませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○丸山秀樹 委員長  異議なしと認め、副委員長には岩崎道郎委員が選任されました。
     それでは、岩崎副委員長、ご着席の上、就任のご挨拶をお願いいたします。 ○岩崎道郎 副委員長  ただいま副委員長にご選任いただきました岩崎道郎でございます。  何分、経験不足で、大変微力ではございますが、委員長をしっかりと補佐し、この委員会が実り多いものになるよう努めてまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。(拍手) ○丸山秀樹 委員長  次に、関係理事者の紹介及び所管事務概要の説明聴取を議題といたします。  最初に、子ども未来局からお願いいたします。  なお、個々にご指名はいたしませんので、順次、自己紹介をしていただいた後、引き続き、所管事務概要の説明をお願いいたします。 ◎可児 子ども未来局長  局概要の説明に先立ちまして、一言、ご挨拶を申し上げたいと思います。  私ども子ども未来局では、保育所の待機児童対策、あるいは、困難を抱える子ども、若者に対する相談支援の充実強化といったさまざまな施策に取り組んでいるところでございます。少子化などにより、子どもや家族を取り巻く環境が本当に大きく変わってきているところでありますが、個々の状況に応じて適切に対応するために職員一丸となって頑張っていきたいと思っているところであります。  委員の皆様におかれましても、今後ともご意見、ご指導を賜りますようよろしくお願いしたいと思います。  ここで、子ども未来局の各部長から自己紹介をさせていただきます。  (理事者自己紹介) ◎可児 子ども未来局長  それでは、子ども未来局の概要につきまして、お手元の資料に基づきまして、各部長からご説明させていただきます。 ◎有塚 子ども育成部長  子ども育成部所管事業等につきましてご説明申し上げます。  初めに、資料の1ページの機構と事務分掌についてでございます。  子ども育成部は、子ども企画課、子どもの権利推進課の2課体制、職員定数は30名となっております。  右側の枠内の事務分掌ですが、一番上の子ども企画課では、児童に関する施策の総括調整、新・さっぽろ子ども未来プランの進捗管理などを担当しております。  また、その二つ下の子どもの権利推進課では、少年の健全育成に係る事業の企画、立案及び実施や子どもの権利の推進に関すること、若者支援に関することなどを担当しております。  続きまして、3ページに飛んでいただきたいと思います。  一番下の子どもの権利救済事務局についてでありますが、職員定数は3名となっておりまして、子どもの権利侵害の相談及び救済の申し立て等の処理に係る事務を行っております。  続きまして、資料の4ページをごらんください。  平成30年度における予算及び主要事業の概要についてでございます。  まず、1の予算総括表にありますように、子ども未来局の一般会計の予算総額は約1,080億円で、前年度に比べて約78億円、率にして7.7%の増となっております。その下の子どもの権利救済事務局を含めた子ども育成部の予算総額でございますが、約73億円で、前年度に比べて約7億円、率にして10.6%の増となっております。  次に、その下にございます主な事業の概要につきまして、表に沿ってご説明させていただきます。  初めに、1段目の子どもの権利推進費でございますが、子どもの権利の普及啓発や、子ども議会を初め、子どもの参加の促進に係る事業費等を計上しております。  その下の子どもの貧困対策推進費でございますが、ことし3月に策定いたしました札幌市子どもの貧困対策計画に基づき、困難を抱えている子どもや世帯を早期に把握し、必要な支援につなげるための相談支援体制の強化に向けたモデル事業等を実施いたします。  その下の札幌市児童育成会運営委員会補助金は、民間の児童育成会に対しまして、児童数等に応じて助成金の交付を行うものでございます。  その下の仕事と暮らしのライフプラン支援費でございますが、若者への情報発信と企業への育児休業等取得助成金の支給によりまして、社会全体で子育て世代を応援する環境を整備していくものでございます。  その下の「新・さっぽろ子ども未来プラン」改定費でございますが、平成31年度に終了いたします現行プランの改定に向けまして、教育、保育及び地域子ども子育て支援事業に関するニーズ調査を行います。  その下の児童会館運営管理費とその下のミニ児童会館運営管理費につきましては、児童の健全育成を図る子育ての拠点として、児童会館やミニ児童会館を運営する経費を計上しております。  その下の児童会館整備費でございますが、澄川小を初めとする計7校における新型児童会館整備工事を進めますとともに、東白石小を初めとする計8校における新型児童会館の実施設計を行うものでございます。  その下の若者支援施設運営管理費ですが、若者支援総合センター及び若者活動センター4館の運営管理に係る経費でございまして、これら5館のネットワークを活用しながら、若者の社会的自立を総合的に支援しているものでございます。  その下のひきこもり対策推進費でございますが、ひきこもり地域支援センター相談支援体制の強化のほか、ひきこもり本人や家族の相談、交流の場としての機能を有する(仮称)よりどころを試行的に開設するとともに、従来の15歳から39歳に加えまして、40歳から64歳を対象としたひきこもり実態調査を行うものでございます。  最後に、若者の社会的自立促進費でございますが、高校中退者等を対象に学習相談及び学習支援などを行い、若者の社会的自立を促します。 ◎田中 子育て支援部長  引き続きまして、子育て支援部についてご説明いたします。  初めに、機構と職員定数についてご説明いたします。  資料の1ページから2ページに子育て支援部の機構図が掲載されておりますので、ごらんください。  子育て支援部は、子育て支援課、区保育・子育て支援センター認定こども園にじいろ及び施設運営課を合わせた9課体制、職員定数は486人となっております。  次に、課ごとの事務分掌につきましてご説明いたします。  子育て支援課では、公立保育所子育て支援総合センターなど23カ所の公立施設の管理、母子、父子、寡婦の福祉に関する事務、児童扶養手当特別奨学金などの支給事務、地域子育て支援事業の企画推進、区保育・子育て支援センター等の整備、保育所等におけます児童処遇の指導などを担当しております。また、区保育・子育て支援センターでは、保育所としての機能のほか、区の子育て支援の拠点といたしまして、さまざまな地域子育て支援事業の実施や関係他機関との連携・調整などを担当しているところでございます。  次に、2ページの下段になります。  施設運営課では、保育所等の入所事務の総括、施設への監査、保育料等に関する事務、認可確認事務施設整備補助、各種給付や助成などに係る事務を担当しております。  続きまして、平成30年度の予算の概要につきましてご説明いたします。  お手元の資料の4ページになります。  1 予算総括表の一般会計の3段目の子育て支援部の欄をごらんください。  平成30年度の予算総額は約959億円となっており、前年度に比べて約69億円、率にして7.7%の増となっております。また、次の段の特別会計の母子父子寡婦福祉資金貸付会計は、ひとり親家庭経済的自立に必要な資金の貸し付けを行うものでございまして、平成30年度予算額は約1億2,000万円となっております。  次に、主な事業の概要につきましてご説明いたします。  同じページの2 主要事業の中ほどの子育て支援部の欄をごらんください。  初めに、1段目と2段目の児童手当費児童扶養手当費でございますが、児童の養育を支援するため、必要な世帯に各種手当を支給するものでございます。  その下のひとり親家庭自立支援給付金につきましては、ひとり親家庭資格取得等による経済的自立を支援するために給付金を支給するものでございます。  その下の私立教育・保育施設給付費でございますが、保育所、幼稚園、認定こども園の運営につきまして、その下の地域型保育給付費につきましては小規模保育事業等の運営につきまして、それぞれ必要な費用を給付するものでございます。  その下の私立保育所等補助金とその下の私立幼稚園等補助金は、保育所や幼稚園における保育、教育の質の確保や運営を支援するため、各種の補助や助成を行うものでございます。  その下の保育所等ICT化推進補助金でございますが、保育所等に対し、業務負担軽減のためのシステム導入費用等を補助するものでございます。  その下の保育士等支援費でございますが、保育士・保育所支援センター運営費用等を補助するものでございます。  次に、その下の私立保育所整備等補助金とその下の認定こども園整備補助金でございますが、施設の増改築や施設の新設等に係る費用の一部を補助するものでございます。  その下の二つの事業ですが、子育てサロン事業費子育て援助活動支援費は、いずれも地域におけます子育て支援事業でございまして、子育てサロンの運営や子どもの預かり支援などを行うものでございます。 ◎高橋 児童相談所長  引き続きまして、児童相談所所管事業等についてご説明申し上げます。  初めに、機構についてであります。  資料の3ページをごらんください。  児童相談所は、地域連携課相談判定一課、相談判定二課の3課体制となっております。今年度、相談判定二課に相談三係を新設いたしました。その結果、常勤職員、非常勤職員を合わせまして約170名ほどの職員体制で取り組んでおります。  次に、右側の事務分掌につきまして、地域連携課では、児童福祉施設等への措置費の支弁及び保護者からの負担金徴収、発達に心配のある児童への療育支援事業、いわゆるさっぽ・こども広場等でございます。それから、一時保護所の運営のほか、関係機関との連携による児童虐待防止対策事業等を担当しております。  その下の相談判定一課及び相談判定二課につきましては、児童に関するさまざまな相談を受け、必要に応じて心理判定や医学的診断などを行いまして、支援や助言を行う業務を担当しております。  続きまして、平成30年度におけます予算の概要と主な事業についてご説明いたします。  お手数ですが、資料の4ページをおめくりください。  上段の1 予算総括表の4段目の児童相談所の平成30年度予算総額は、約48億3,800万円でございます。前年度に比べまして、約2億1,100万円ほど、率にして4.6%の増加になっております。  それでは、主な事業概要について、同じページの下段の2 主要事業の最下段の児童相談所の欄をご注目ください。  初めに、児童相談所運営管理費では、児童に関するさまざまな相談援助活動を行ってまいります。  その下の里親制度促進費でございますが、今年度から里親トレーニング事業を開始して、里親委託の促進とか里親の養育技術向上並びに相談支援体制の強化を図ります。  その下の児童虐待防止対策費は、虐待を防止するための、医療機関向けの研修などの経費でございます。  その下の社会的養護体制整備費でございますが、児童に家庭的な養育環境を提供するための児童養護施設の改築などに対しての補助を行います。  その下の養育支援員派遣費では、昨年4月に策定いたしました第2次札幌市児童相談体制強化プランの具体的な取り組み事業の一つとして、社会福祉協議会に委託して、昨年12月から、養育改善が必要な世帯等への在宅支援の強化ということで、養育支援員、こちらからヘルパーの派遣事業を開始して虐待防止、発生予防に努めております。  最後に、社会的養護自立支援費でございます。こちらは、児童養護施設等に入所していた児童で、18歳以降も支援が必要な場合につきましては、原則22歳に達した年度末、すなわち、4年制大学だと通常であれば卒業までとなりますが、施設等において自立に必要な支援を継続するという事業でございます。 ○丸山秀樹 委員長  ただいまの説明に対し、質疑はございませんか。 ◆長内直也 委員  事務分担のところで、児童相談所医務担当部長の3名は子ども発達支援総合センター所長等との兼務となっていますが、この総合センターというのは機構図のどこにありますか。 ◎高橋 児童相談所長  こちらのドクターですが、もともと平岸にあります保健福祉局に張りついております。私ども児童相談所には常勤医師がおりませんことから、保健福祉局からの兼務という形で業務を援助していただいております。 ◆長内直也 委員  そうすると、もともと一緒だったときのままということですか。 ◎高橋 児童相談所長  8年ほど前には、いわゆる児童相談所の本体部分には常勤医師がおりました。当時、児童福祉総合センターという組織名称でございまして、そこには事務職の部長職、そしてドクターである医師もおりました。しかし、医療技術職の配置等々の絡みもありまして、常勤医師がいないという現状にございまして、兼務の形で配置をお願いしている状況でございます。 ◆長内直也 委員  要は、場所も違えば局も違います。それでは、誰に指示されるのかというのもはっきりしないので、これは、今後ご検討いただきたいなと思います。やっぱり、常勤していないのは問題だと思いますので、お願いします。 ○丸山秀樹 委員長  ほかに質疑はございますか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○丸山秀樹 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  ここで、理事者交代のため、委員会を暫時休憩いたします。     ――――――――――――――       休 憩 午前11時49分       再 開 午前11時51分     ―――――――――――――― ○丸山秀樹 委員長  委員会を再開いたします。  次に、教育委員会の理事者の紹介及び所管事務概要の説明をお願いいたします。  個々にご指名はいたしませんので、順次、自己紹介をしていただいた後、引き続き、所管事務概要の説明をお願いします。 ◎長岡 教育長  教育委員教育次長及び各部長から自己紹介をさせていただきます。  自己紹介の後、私から教育委員会の方針についてご説明いたします。続いて、教育次長から教育委員会の概要についてご説明いたします。  (理事者自己紹介) ◎長岡 教育長  私から、札幌市教育委員会の方針について、札幌市教育振興基本計画をもとにご説明申し上げます。  お手元の資料の札幌市教育振興基本計画概要版の3ページ、4ページをごらんいただきたいと存じます。  本計画では、札幌市の教育が目指す人間像として、自立した札幌人を掲げております。自立した札幌人とは、未来に向かって創造的に考え、主体的に行動する人、心豊かで自他を尊重し、ともに高め合い、支え合う人、ふるさと札幌を心にもち、国際的な視野で学び続ける人をあらわしております。  この人間像を実現するための基本的な方向性として、3ページの下段でございますが、自ら学び、共に生きる力を培う学びの推進、多様な学びを支える環境の充実、市民ぐるみで支え合う仕組みづくりの三つを掲げており、社会状況の変化を的確に捉え、学校、地域、家庭などさまざまな活動主体が一体となって生涯にわたる学びを高め合っていきたいと考えております。  5ページ、6ページをごらんいただきたいと存じます。
     本計画を施行して以降、自立した札幌人の実現に向けて関係機関等との連携を図るとともに、企業などからの協力も得ながら、14の基本施策と37の施策を着実に進めてきたところでございます。今年度で前期の教育アクションプランの計画期間が終了するため、現在、来年度に施行を予定している後期の教育アクションプランの策定に向けた検討を進めておりますが、未来の札幌を担う子どもたちの健やかな成長を支えていくため、実効性のあるものとしていきたいと考えているところでございます。  引き続きまして、教育委員会の概要について、教育次長からご説明申し上げます。 ◎長谷川 教育次長  私からは、教育委員会の概要についてご説明させていただきます。  まず、資料の1ページの札幌市教育委員会行政機構図をごらんいただければと思います。  事務局には、生涯学習部と学校教育部の二つの部と、部に準ずるものといたしまして中央図書館がございます。また、課の組織といたしましては、八つの課と事業を実施するための担当課長を配置しております。  次に、4ページの2の市立学校の概要をごらんください。  平成29年5月1日現在の数値でございますが、札幌市には、幼稚園、小・中・高校及び特別支援学校を合わせまして324校ございます。その幼児、児童生徒数は、14万1,936名でございます。また、これらの学校の職員数は、教職員が9,268名、その他の職員が678名、合わせて9,946名となっております。  なお、平成30年4月現在の学校数に増減はございません。  続きまして、平成30年度の教育予算についてご説明いたします。  5ページの3の平成30年度教育費予算の1 予算総括表をごらんください。  平成30年度教育費予算額でございますが、総額464億800万円余り、前年度に比べて67億円余り、率にいたしますと17%の増となっております。予算の増額につきましては、主に学校整備に係るものでございます。詳細につきましては、後ほど各部長からご説明させていただきます。  平成30年度予算におきましては、札幌市まちづくり戦略ビジョンアクションプラン2015における計画目標を達成することに加えまして、事業の緊急性など優先度を考慮してございます。具体的には、算数にーごープロジェクトの本格実施や高等学校等通学費の助成のほか、小学校の統合に係る新築や改修工事、そして、札幌市民交流プラザ内にオープンする図書・情報館など、さらなる教育環境の充実に取り組んでまいります。  各部の予算につきましては、資料記載のとおりとなっております。  私からの説明は以上でございますが、各部の概要につきましては、それぞれの部長からご説明させていただきます。 ◎山根 生涯学習部長  私から、生涯学習部の所管事務についてご説明申し上げます。  1ページにお戻りいただきまして、1 札幌市教育委員会行政機構図をごらんいただきたいと思います。  生涯学習部は、教育委員会の事務に関する総括的事項学校配分予算に関する事務を所管するほか、学校、家庭、地域等の連携を図りながら、多様な学習機会を提供するなどの各種生涯学習施策の推進、そして、生涯学習センター青少年科学館を初めとした社会教育施設の運営等を行っております。また、学校施設担当部では、学校、幼稚園の管理運営、教材等整備、施設の改築等に関する事務、学校給食や学校保健に関する事務などを所管しております。  続きまして、平成30年度教育費予算のうち、生涯学習部所管事業につきましてご説明いたします。  5ページの3 平成30年度教育費予算のうち、2の主な事業の生涯学習部の欄をごらんいただきたいと思います。  まず、2項目めの学校新築費でございます。平成31年4月に開校予定の石山緑小学校新築工事等と、常盤小学校石山東小学校の統合に伴って新設する芸術の森地区新設小学校の校地粗造成工事及び新築工事実施設計等を行うものでございます。  次に、その一つ下の学校改築費でございます。耐震性能が低く、老朽化が進んだ学校施設を対象に、順次、改築を実施しているところであり、平成30年度も校舎改築や実施設計等を実施するものでございます。  続きまして、その一つ下の施設改修等整備費でございます。児童生徒の安全確保のため、老朽化が進行している校舎の外壁や給水設備などについて、短期的かつ集中的に改修を行うものでございます。また、昨年より対応を進めているアスベスト含有断熱材を使用した煙突につきましては、平成30年度中に改修を完了する予定でございます。  さらに、その一つ下のリニューアル改修費をごらんください。  学校施設の耐久性を高め、長寿命化を図るとともに、建物の機能や性能をレベルアップするために改修を進めてまいります。  最後に、生涯学習部の一番下の学校規模適正化関係改修等整備費でございます。平成31年4月に開校予定のノホロの丘小学校については、施設を活用いたします上野幌東小学校の改修工事を行うものでございます。また、上野幌小学校青葉小学校の統合に伴って新設いたします上野幌・青葉地域北側地区新設小学校につきましては、施設を活用する上野幌小学校の改修工事に係る実施設計を行うものでございます。 ◎檜田 学校教育部長  私から、学校教育部所管事務につきましてご説明いたします。  2ページにお戻りいただきまして、1 札幌市教育委員会行政機構図をごらんください。  まず、学校教育部所管事務ですが、市立幼稚園あるいは市立学校の就学に関する事務のほか、教科用図書の採択及び教科指導など、学校の教育活動に関する専門的事項の指導、調査研究、教職員の研修に関する事務等を所管しております。  次に、教育推進・労務担当部所管事務ですが、奨学金制度の運用や就学援助に関する事務のほか、学校職員の定数管理、勤務条件、職員費の予算、決算に関する事務等を所管しております。  次に、児童生徒担当部所管事務ですが、いじめや不登校の未然防止及びその早期発見・早期対応に向けた教育相談など生徒指導に関する事務のほか、札幌市全体の幼児教育の水準向上を図るための各種施策の推進に関する事務を所管しております。  次に、教職員担当部所管事務ですが、教職員にかかわる人事、服務の取り扱いや健康管理に関する事務を所管しております。  続きまして、平成30年度教育費予算のうち、学校教育部所管事業についてご説明いたします。  6ページの学校教育部の欄をごらんください。  主な事業を抜粋してご説明いたします。  まず、高等学校等生徒通学交通費助成費でございますけれども、公共交通機関を利用して石狩管内の高等学校等に通う生徒に対し、通学費のうち基準額を超える額の一部を助成する事業でございまして、平成30年度から助成を開始いたします。  次に、3項目めの算数にーごープロジェクト事業費でございますが、非常勤講師を活用し、小学校5年生、6年生の算数の授業を25名程度の少人数で行うものであり、平成28年度から行っていた研究推進校におけるモデル事業やカリキュラムの作成を経て、30年度から全校で本格実施いたします。  続きまして、5項目めのスクールソーシャルワーカー活用費でございますが、子どもや家庭を支援する体制を整備するため配置しているスクールソーシャルワーカーを10名から17名に増員し、支援体制の一層の充実を図ってまいります。  最後に、6項目めの学校図書館司書配置費でございますが、中学生の読書活動を推進し、学校図書館の活用を図るため、全中学校に学校図書館司書を段階的に配置する事業でございまして、平成30年度は新たに20校に配置し、計80校に拡大いたします。 ◎前田 中央図書館長  私からは、中央図書館所管事務についてご説明申し上げます。  3ページにお戻りいただき、行政機構図の中段から下をごらんください。  図書館では、資料の収集、整理、閲覧、貸し出しを初め、レファレンスとも言っております相談業務、さらに、講演会やおはなし会を初めとする行事や展示等の普及事業などを行っております。図書施設の数につきましては、資料の13ページの5 社会教育施設一覧の右側の図書館施設の欄をごらんいただきたいと思いますが、こちらにございますように、中央館、地区図書館、えほん図書館等の46カ所となっております。  なお、参考までにお伝えいたしますと、平成29年度末におけます蔵書冊数は約260万冊、年間貸し出し冊数は約590万冊となっております。  次に、平成30年度の中央図書館所管事業に係る予算でございますが、資料の6ページにお戻りいただいて、下部の中央図書館の欄でございます。  まず、えほん図書館運営管理費につきましては、えほん図書における図書の購入費のほか、乳幼児の読書推進に係る各種事業費、ことしで3回目となる絵本グランプリの開催経費、さらに、施設の維持管理に係る経費等を計上しております。  2項目めの図書・情報館運営管理費は、仕事や暮らしに関する課題解決型図書館として図書・情報館を本年10月に供用開始するに当たり、開館後の運営管理費のほか、備品等の購入や座席予約管理システム開発費用などの準備費用を新たに計上しております。 ○丸山秀樹 委員長  ただいまの説明に対して、質疑はございませんか。 ◆長内直也 委員  ふだん、質問する機会がないものですから、あえて申し上げたいのは、教育ビジョンに自立した札幌人とありますが、私は、これに非常に違和感があります。というのは、その下にある、未来に向かって云々、心豊かでふるさと札幌を心にもちといった三つはよくわかるのですよ。ただ、この三つをあわせ持った表現として自立した札幌人というのは、私としてはちょっとぴんとこないのです。  そこで、教育委員の皆さんは、この札幌人というものをそれぞれどういうふうに理解していますか。 ◎池田 教育委員  教育振興基本計画に記載されているとおり、自立したというのは、自己肯定感、自己有用感を持っていることで、それから、札幌人というのは、札幌への思いを持ちながら、国際的な視野を持つということが含まれていると思います。未来に向かって創造的に考え、主体的に行動すること、あるいは、心豊かで自他を尊重し、ともに高め合い、支え合うというのは、自立したということとの関連が非常に強いと思いますし、ふるさと札幌を心にもちということは、札幌人ということと対応していると考えております。 ◆長内直也 委員  札幌人という表現そのものに対してどういうふうに理解していますか。 ◎池田 教育委員  札幌で生まれ、札幌に対しての愛情とか、札幌のまちに対する伝統や文化を尊重しながら、かつ、国際的な視野を持って活躍できる人材を目指しているというふうに理解しています。 ◎阿部 教育委員  私が感じている自立した札幌人についてご説明させていただきたいと思います。  まず、私は、札幌市の教育委員を仰せつかっておりますが、会社を経営している立場もございまして、いろいろな社会人を見てきておりますけれども、未来を創造できていない方が多い中で、未来を創造することが自立につながっていくのではないかという意味と、主体的に行動するというところが自立にリンクするのではないかと感じております。プラスして、心が豊かであるということと、自分も他人も尊重してお互いに高め合って支え合うというところと、それから、札幌というふるさとを幼いころから心に持ち、国際的な視野を学び続けるという意味では、この三つの要素が自立したということにつながっていくのではないかというふうに考えております。  それから、もう一つ、札幌人とはということですが、札幌は特に四季折々が豊かということがありまして、季節に携わりながら、札幌の人という自覚を持っていくところが札幌市の教育が目指す人間像としての自立した札幌人と理解しております。 ◎佐藤 教育委員  私は、教育心理学の立場から、主に子どもの成長にかかわって、自立したということの認識を申し上げたいと思います。  成果指標にも上げておりますが、難しいことでも失敗を恐れないこと、それから、将来の夢や目標を持っていることが、自立したというところにかかわってくるのではないかと思っております。  それから、札幌人とはというところですが、池田委員のご発言と同じように、ふるさと札幌への思いを心に持って、札幌を初め、さまざまな地域や国で活躍する人のことというふうに捉えております。 ◎石井 教育委員  私は、保護者として教育委員をさせていただいております。  私が考えている自立した札幌人というのは、こちらに書かれているように、自己肯定感や自己有用感を持つことというところで自立したというふうに私は考えております。自己肯定感というのは、やはり、幼いときから発達の過程で持っていくものですので、保護者としては、現在の子どもたちにしっかりと自立できるように自己肯定感を持ってもらいたいと思っております。  また、札幌人というところでは、ふるさと札幌ということで、札幌で生活している者として、自分の故郷である札幌に誇りを持って歴史と伝統を尊重していけるような人になってもらいたいというふうに考えております。 ◆長内直也 委員  今、4名からお伺いしましたが、大体ここに書いてあることを読んでいるような感じで私は理解しました。  私自身が思っている違和感というのは、札幌人と言われても、ずっと札幌市民でいる人かというと、必ずしもそれが全てではないです。また、幅広くいろいろなところで活躍するときに、故郷に誇りを持つということは私もよくわかりますが、それをもってあなたは札幌人ですと言うことはちょっと理解しがたいと思っております。これは考え方の相違かもしれませんけれども、今後、またいろいろと議論させていただきたいと思います。私自身の思いとしては、教育委員の皆さんがそれぞれに考えていらっしゃるこれに対する理解というのは、全体としてのビジョンとは必ずしも一致していないのではないかというふうに感じております。 ○丸山秀樹 委員長  ほかに質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○丸山秀樹 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  以上で、委員会を閉会いたします。     ――――――――――――――       閉 会 午後0時16分...