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  1. 札幌市議会 2016-03-25
    平成28年(常任)厚生委員会−03月25日-記録


    取得元: 札幌市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-04-26
    平成28年(常任厚生委員会−03月25日-記録平成28年(常任厚生委員会  札幌市議会厚生委員会記録            平成28年3月25日(金曜日)       ────────────────────────       開 会 午後2時36分     ―――――――――――――― ○丸山秀樹 委員長  ただいまから、厚生委員会を開会いたします。  報告事項は、特にございません。  それでは、議事に入ります。  議案第62号 平成27年度札幌一般会計補正予算(第6号)及び議案第63号 平成27年度札幌国民健康保険会計補正予算(第4号)を一括議題といたします。  質疑を行います。 ◆成田祐樹 委員  それでは、追加提案されました議案第62号、第63号、平成27年度国保会計補正予算について質問したいと思います。  今回の補正に関して、4億円という補正額が計上されました。国民健康保険については、先ごろ、陳情で保険料の引き下げをしてほしいという話も出ておりましたが、現実的には、国保会計において、余剰が出るわけではなく、逆に足りなくなってしまうという状況となってしまいました。  まず、ここでお伺いしますが、今回の4億円の補正額について、なぜこの時期に補正が必要になったのか、要因を含めてご説明いただければと思います。 ◎岩井 保険医療部長  なぜこの時期に補正が必要となったのか、また、補正が必要になった要因は何かとのお尋ねでございます。  まず、なぜこの時期に補正が必要になったかについてでございます。  今年度の国保療養給付費につきましては、高目に推移しておりましたものの、被保険者数減少傾向にあることなどから、予算の範囲内で執行できる見込みでございました。しかしながら、今月上旬に請求がありました1月診療分をもとに療養給付費や他課目の予算執行状況を精査いたしましたところ、想定を上回っており、また、最後の支払いであります2月診療分につきましては、インフルエンザの流行などに鑑みますと、減少する可能性も低いことから、予算を超過する可能性が高く、急遽、補正予算を提案させていただいたところでございます。  次に、補正が必要になった要因についてでございますが、当初予算におけます療養給付費は、被保険者数とこれまでの1人当たり医療費から推計し、算出しているものでございますが、今回、当初見込んでおりましたよりも1人当たり医療費が伸びたため、予算額を上回る見込みとなったものでございます。  なお、1人当たり医療費が伸びた原因につきましては、特定することは非常に困難でございますが、全国的な傾向でもあります医療高度化などが影響しているのではないかと考えているところでございます。 ◆成田祐樹 委員  さまざまな要素があるかと思いますが、医療費増高が正確に読めないのはやむを得ないというふうに思います。さまざまな状況がありますけれども、冬にインフルエンザが流行するかもしれないといった予見も難しいですし、また、冬の時期に予算不足になったということも納得できる話だと思います。
     それで、厚生労働省の発表を見ていますと、国民1人当たり医療費は年々上昇を続けていまして、平成元年では1人16万円だったものが、平成10年には23万4,000円、そして平成25年には31万5,000円と、毎年下がることなく医療費上昇を続けていることを考えますと、今いただいた説明というのは要因要素として十分に当てはまるのではないかというふうに考えております。国保会計は、さまざまな状況に応じられるように準備していかなければならないというふうに考えます。  そこで、もう1点お伺いしますが、国保会計療養給付において追加補正したケースは本市において過去に何回あって、そしてまた、その補正額幾らだったでしょうか。また、そのような場合において、札幌市は国民健康保険保険料を上げたりしたのかについてもあわせてお伺いできればと思います。 ◎岩井 保険医療部長  まず、過去において療養給付費追加補正したケースがあるのか、補正額幾らだったのかというお尋ねでございます。  過去にも、療養給付費不足が生ずる見込みとなったため、追加補正を行ったことはございます。平成12年度以降について見ますと、過去に2回行っております。金額につきましては、平成12年度に約22億2,000万円、平成21年度に約25億円でございます。  次に、療養給付費補正により保険料を上げたことはあるのかというお尋ねでございます。  一般的に、保険料医療費に連動するものであり、医療費が増加した場合は、それに伴い、保険料も値上がりするものでございます。しかしながら、本市では、平成12年度から1世帯当たり平均保険料の据え置きを実施しているため、医療費がふえた分につきましては一般会計からの繰り入れにより補填するため、いずれの場合も保険料を上げておりません。 ◆成田祐樹 委員  今のご答弁で、過去には、4億円ではなく、22億円や25億円といったかなり大きな金額補正がされてきたということを理解させていただきました。また、それだけ多くの金額追加補正をしていますが、札幌市においては保険料を上げていないということで、市民に新たな負担をかけていないということは非常に大事だと考えております。  突発的に感染症が流行する場合や医療費が年々上昇していることなどを考えれば、毎年ぎりぎりで予算を組むのではなく、ある程度、まとまった額を予算として見込まなければ、後から補正を何度も行ったり、また、保険料不足分を追加徴収するという事態を招いてしまい、かえって市民に対して混乱を招いてしまうのではないかというふうに思います。  年によって最終的な支出額は変わると思いますが、その年々によって保険料を変えるのではなく、なるべく保険料を上げることのないように努力され、今後も市民混乱を与えずに運用されていくことを要望いたしまして、質問を終わりたいと思います。 ○丸山秀樹 委員長  ほかに質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○丸山秀樹 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  次に、討論を行います。  討論はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○丸山秀樹 委員長  なければ、討論を終了いたします。  それでは、採決を行います。  議案第62号及び第63号を可決すべきものと決定することにご異議ございませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○丸山秀樹 委員長  異議なしと認め、議案2件は、可決すべきものと決定いたしました。  以上で、委員会を閉会いたします。     ――――――――――――――       閉 会 午後2時43分...