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  1. 札幌市議会 2015-02-12
    平成27年(常任)建設委員会−02月12日-記録


    取得元: 札幌市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-04-26
    平成27年(常任)建設委員会−02月12日-記録平成27年(常任)建設委員会  札幌市議会建設委員会記録            平成27年2月12日(木曜日)       ────────────────────────       開 会 午後2時11分 ○よこやま峰子 委員長  ただいまから、建設委員会を開会いたします。  報告事項は、特にございません。  それでは、議事に入ります。  議案第52号 平成26年度札幌一般会計補正予算(第7号)及び請願第3号 除雪費増額補正議決を求める請願の2件を一括議題といたします。  請願第3号は、本日が初審査ですので、提出者から趣旨説明を受けるため、委員会を暫時休憩いたします。     ――――――――――――――       休 憩 午後2時12分       再 開 午後2時24分     ―――――――――――――― ○よこやま峰子 委員長  委員会を再開いたします。  議案第52号について、理事者から補足説明を受けます。 ◎河原 雪対策室長  議案第52号 平成26年度札幌一般会計補正予算(第7号)についてご説明いたします。  今冬は、昨年12月中旬からまとまった降雪があり、特に1月7日からの2週間では、ほとんどの区で1メートル以上の降雪を記録し、降雪量が昨年を大きく上回りました。また、気温については高目に推移していたものの、積雪深は大雪であった平成24年度を上回る状況が続いておりました。このため、除排雪作業量雪たい積場への搬入量が増加しており、除雪費不足が見込まれますことから、除雪費増額補正をお諮りするものでございます。  このたびの補正では、今後の作業見込みといたしまして、車道、歩道等除雪作業は、これまでの降雪量から、過去5年で2番目に多い平成25年度の作業量を参考にし、運搬排雪パートナーシップ排雪といった排雪作業は積雪深に左右されますことから、記録的な豪雪であった平成24年度の排雪量を参考にそれぞれ不足額を算定しております。  具体的な不足額の内訳といたしましては、お手元に配付いたしました資料の1枚目の平成26年度除雪費補正に関する内訳をごらんください。
     まず、下の表の作業量の概要ですが、幹線道路車道除雪は22.9回から25.5回、生活道路車道除雪は14.1回から21.3回、歩道除雪は18回から22.7回を見込み、上の表に記載しておりますように9億8,400万円で、この中にはざくざく路面の整正作業の増分も見込んでおります。同じく、運搬排雪につきましては、市全体の排雪量について、当初の619万立方メートルに対し、993万立方メートルを見込み、15億2,600万円、パートナーシップ排雪につきましては、当初の375万立方メートルに対し、578万立方メートルを見込み、21億2,800万円、この中にはパートナーシップ排雪申請延長の増による費用増も含まれております。雪たい積場管理費につきましては、当初の1,850万立方メートルに対し、2,461万立方メートルを見込み、9億2,200万円、そのほかとして、附帯除雪などで6億4,000万円、この中には凍結防止剤や滑りどめ材の散布などが含まれております。  これら全ての工種の不足額を合計いたしますと62億円となり、この額を増額補正させていただきたいと考えております。  なお、この財源といたしましては、市税及び臨時財政対策債をもって充てることとしております。  また、2枚目の資料は、各区の執行見込みから不足額を算出したものを参考にお示ししております。実際の配分額は、今後の気象状況に左右されますことをご承知おきいただきたく思います。  3枚目の資料は、気象状況及び、その裏面には雪たい積場搬入状況について記載しておりますので、参考にしていただきたいと思います。 ○よこやま峰子 委員長  それでは、議案第52号及び請願第3号に対する質疑を一括して行います。 ◆佐々木みつこ 委員  私からは、今後の除排雪作業について、2点伺います。  1点目は、請願でもご指摘がございました今冬の特徴であるつるつる路面対策についてです。  けさは、輝くような天気で春を感じさせるものではありましたが、例年、春先に向けて冬景色に戻ることも多く経験しており、まだ予断を許さない状況であると考えます。ただいまご説明のありました62億円の補正予算案において、今までできていない生活道路や今後の降雪に対応した除雪作業拡幅作業、予定している排雪作業が遅滞なく行われることを期待しておりますが、今回の補正は、先日の1月7日からの大雪による除排雪作業の増加を理由としており、特別に作業グレードアップを図るものではないというふうに感じます。  しかしながら、市民皆さんとお話をしていますと、除排雪作業について、今以上の対応を望む声が聞かれます。その一つに、歩行者の悩みの種であるつるつる路面対策があります。今冬は、一日の中でも寒暖の差が激しく、12月21日にはつるつる路面によって転倒した方への救急出動が161件となるなどの事態が生じております。また、年明けには、生活道路を中心にその発生が顕著であり、一日中、歩きづらい日々が続き、全ての市民が切実な思いを抱いているものと感じます。本日も、日中の気温がプラスになり、夜は冷え込む予報で、かちんかちんに凍る心配があり、ここ数年の状況からは、今後もこのような状況が生じるものと感じており、何らかの取り組みの強化が必要と考えています。  そこで、伺いますが、つるつる路面に関する今後の対策についてお聞かせください。 ◎河原 雪対策室長  つるつる路面に関する今後の対策についてお答えいたします。  これまでも、地下鉄やJR駅周辺を中心とした歩道への滑りどめ材の散布など、つるつる路面対策に努めてきたところでございます。しかしながら、つるつる路面は、気温の低下によって同時期に広範囲に発生するため、行政だけでは十分な対応が難しく、市民皆さんの協力をいただく必要があると考えているところでございます。  このことから、誰もが利用できるよう、歩行者用砂箱を交差点を中心に配置したり、手軽に散布していただけるようペットボトル入りの滑りどめ材の配置を行っているところでございます。さらには、企業やコンビニエンスストアなどに対し、散布の協力をお願いするなどの取り組みも行ってきたところでございます。  今後とも、気象状況に応じて散布を強化するとともに、市民や企業の中で滑りどめ材の散布に対する協力が広がっていくよう、効果的な広報や、より協力しやすい環境づくりに努めてまいりたいと考えております。 ◆佐々木みつこ 委員  高齢社会であることのみならず、生活道路とか歩道とか、冬季においても歩いて暮らせるまちづくりが重要でありますので、ぜひとも、砂まき環境の丁寧な整備と、市民力を活用するためにも、つるつる路面対策の充実を求めておきたいと思います。  次に、雪たい積場の今後の見通しについて伺います。  本日の配付資料最終ページに示されている搬入量の推移によりますと、現在の雪たい積場への雪の搬入量は、大雪であった平成24年度とほぼ同じとなっております。24年度については、初雪がそのまま根雪となり、その後の連続した降雪によってほとんどの雪たい積場を前倒し開設する事態となり、最終的には過去最大となる2,500万立米を超える雪の搬入があり、このため、当初準備していた69カ所の雪たい積場では足りず、シーズン途中に5カ所の緊急開設を行ったと記憶しております。これらの状況や最近の局地的な降雪などを考えますと、今後、想定を上回る排雪需要が生じることも考慮しなければならないものと考えます。  そこで、伺いますが、現在開設している雪たい積場で、平成24年度に相当する排雪需要となった場合にも対処することが可能なのか、また、万が一、それを上回った場合の対応について、あわせてお伺いします。 ◎河原 雪対策室長  雪たい積場の今後の見通しについてお答えいたします。  今シーズンにつきましては、当初計画におきまして72カ所の雪たい積場を予定し、平成24年度の最終搬入量を上回る最大搬入可能容量2,566万立方メートルを確保することとしておりました。その後、実際の開設におきましては、計画どおりの開設を行ったところでございます。  2月10日9時現在でございますけれども、1,366万立方メートルの搬入量となっておりますが、最大搬入可能容量と比較しますと約53%の搬入状況であり、これは平成24年度同日比で0.98倍となるものでございます。このまま推移し、今冬の最終搬入量が仮に24年度相当となった場合においても、基本的に、現在開設しております雪たい積場で対処できるものと考えているところでございます。  次に、万が一、それを上回った場合への備えについてでありますが、雪対策室各区土木部が連携し、雪たい積場のさらなる搬入量拡大の検討や雪処理施設の一層の活用といった取り組みも並行して進めているところでございます。 ◆佐々木みつこ 委員  一応は既存の雪たい積場排雪を受け入れることが可能ということですが、万が一の備えは怠らないように求めておきます。  最後に、予算のあり方について触れさせていただきます。  昨年2月に、除雪費補正に関して開かれた建設委員会において、宗形委員が、ある程度の天候変動を考慮した当初予算必要性をただしたところですが、それに対して、当初予算はあくまでも平年並みの気象を見込んだ予算とするだけで、状況に応じて補正予算などの措置を行うなどして必要な対応をしていきたいという回答があった旨の記録を見ております。  ただ、地域皆さんに、補正を行って十分な予算を確保するというやり方を説明いたしますと、どうして最初から必要な額を予算化しないのか、昨年も補正していたのに予測はできないのかと反対に質問されることもしばしばでございます。今回の補正も、一昨日の市長記者会見では、大きな遅滞なく補正を組めたというふうにおっしゃっておりましたが、当初から予算化していればもっと遅滞なく進めていけるわけです。確かに、ここ数年、繰り返し予算補正を行っていることを考えますと、最初から大き目の予算編成を行い、市民及び事業者皆さんに安心を与えることも重要な視点と私は考えるものでございます。そのため、現場担当は、いつ足りなくなるのか、幾らまで出るのかと大変苦労しているものと考えますが、今の市政の枠組みでは、もうこれ以上はできないとも伺っています。  来年度以降、生活道路サービスレベルアップや大雪などの事態にも対応した予算編成を当初から行うことについて、考えるべき時期であると思いますので、その点を強く指摘しまして、質問を終わります。 ◆しのだ江里子 委員  私も、今冬の排雪作業について伺っていきたいと思います。  2点伺いますが、1点目は、排雪を担っているダンプトラック確保状況についてです。  私どもの会派では、除排雪体制安定化に向け、特にダンプトラックの確保については、排雪に係る運搬効率待機補償料地方ダンプ宿泊費など、積算に係る見通しについて議会で何度も取り上げさせていただいております。現在、幹線道路などの排雪はほぼ完了し、全市的に始まっている生活道路パートナーシップ排雪は、札幌市の計画では2月末に終了するとしていますけれども、ここ数年の状況を見ますと、3月上旬まで作業を行うことが恒常的になっており、大雪だった2012年度には3月下旬までずれ込んだ状況となっていました。排雪作業の進捗にかかわりが深いのがダンプトラックでありまして、その登録台数は最近増加傾向にあるようですが、現場では相変わらず確保が難しいという声も聞いておりまして、この冬の排雪は本当に予定どおり終えることができるのか、心配なところです。  そこで、質問ですが、幹線道路などの排雪パートナーシップ排雪に係るダンプトラックの確保について、どのような状況なのか、まず、伺います。 ◎河原 雪対策室長  ダンプトラック確保状況についてお答えいたします。  排雪日報による途中集計でございますが、幹線道路などの計画排雪時期である1月中旬の稼働実績は、平成24年度、25年度が800台から1,000台程度であったものに対し、今年度は1,200台以上でございました。また、パートナーシップ排雪が始まりました2月上旬のデータでは、平成24年度、25年度が1,100台程度であったものに対し、今年度は1,300台から1,400台程度確保されている状況でございます。  このように、現在のところ、例年以上の台数が確保されておりますが、今後とも、ダンプトラック稼働状況については注視してまいりたいと考えております。 ◆しのだ江里子 委員  今、お話を聞きますと、この冬については、計画排雪では平成24年度、25年度は800台から1,000台だったものが1,200台、そして、パートナーシップ排雪も1,300台から1,400台ということで、例年以上に確保されていることがわかりました。今後の排雪作業では、ダンプトラック不足が原因でおくれが生じないように、ぜひとも、引き続き実態把握に努めていただきたいと思います。  次に、2点目の質問ですが、昨年の2定の代表質問で私どもが取り上げさせていただきました、パートナーシップ排雪をより効率的に実施するための夜間実施について伺いたいと思います。  パートナーシップ排雪のおくれは、ダンプトラックの台数が確保できたとしても、たい積場郊外化による運搬距離の増加とか、運搬経路で発生する渋滞などが考えられまして、昼間は夜間に比べて一般車両なども多く、特にことしのようなつるつる路面が発生しやすい気象状況におきましては、いつも以上に運搬時間がかかり、効率的に雪を運べない状況が予想されます。市民にとって、この時期は、いつ自分の家の前の排雪が行われるかということが一番の関心事でありまして、地域の理解が得られるのであれば、効率的に排雪を行える夜間排雪について考えていくことが必要だと私は考えます。  昨年の代表質問では、地域の協力や排雪事業者施工体制などの課題もあるけれども、実施地区の聞き取りとか課題の整理などの検討を行うとの答弁をいただいております。  そこで、質問ですけれども、パートナーシップ排雪夜間実施について、昨年の聞き取り結果と今後の取り組みについて伺います。 ◎河原 雪対策室長  パートナーシップ排雪夜間実施についてお答えいたします。  昨年行ったマルチ共同企業体への聞き取りでは、手稲区北地区におきまして、パートナーシップ排雪を実施する45地区のうち、作業日程の短縮のため、事前に町内会と協議して合意を得た23地区におきまして夜間に実施しております。また、東区や西区などでは、商店に面する道路パートナーシップ排雪の準備のために行う幹線道路排雪などを、地域の実情に応じて限定的に進めているケースがございました。  これらの地区では、ダンプトラック1台当たりの運搬回数がふえるなど作業効率が上がり、日程の短縮につながったとの意見があった一方で、夜間作業であるため、安全確認に一層神経を使うことや、周辺家屋への騒音や振動、夜間帰宅する車両の出入りに支障を来すなどの苦情も少なからずあったとのことでありました。このほかにも、夜間作業の拡大にはさまざまな課題が潜在すると思われますことから、引き続き、実施地区作業状況について、マルチ共同企業体地域の方から聞き取り調査を行い、より効率的な排雪作業に向けて検討を行ってまいりたいと考えております。 ◆しのだ江里子 委員  私も、昨年度に東区で実施されたことをお聞きしまして、そのときの検証などを伺ったときに、とても効果があるけれども、地域皆様方のご理解を得るには少し時間がかかるかもしれないという意見も聞きました。しかし、実際に、手稲区では45地区中23地区でやっていただいていることもありまして、地域とうまく連携がとれれば、こういった方向も進められるのではないかと思います。何せ、たい積場が遠くなっています。道路も非常に混み合っている中で、今後、できるだけ安全で能率が上がるような方向をぜひともお考えいただいて、また実施していただきたいと思います。 ◆松浦忠 委員  5〜6点あるのですが、一つずつやっていきます。  まず、白石区ですが、環状北大橋下流右岸市民排雪用雪たい積場をずっと開設してきています。ことしは、早々に閉鎖になって、行ってみたら、堤防の高さより2メートルぐらい低いところでたい積停止ということになっているのですが、これはどうしてですか。 ◎河原 雪対策室長  委員からお話がありました環状北大橋下流右岸雪たい積場だと思いますけれども、こちらにつきましては、北海道開発局河川管理者になっておりまして、開発局から許可を得て雪たい積場として活用しているところでございます。今シーズンが始まる前に開発局と協議したところ、昨年までと許可の内容が変わりまして、ハイウオーターレベルという計画高水位と言われるものですが、去年までは堤防の天端高まで認められていたところでございますけれども、今冬については、計画高水位以内におさめなさいという指導がありまして、一旦、その指導に基づいて開設し、規定の容量になりましたので閉鎖したところでございます。 ◆松浦忠 委員  ハイウオーターレベルとは何ですか。わかりやすく説明して。 ◎河原 雪対策室長  ハイウオーターレベルといいますのは、計画高水位と言いまして、大雨があったときに、河川の水かさが増して、計画上、一旦はここまで水位が上がりますよというレベルを設定しております。それは、堤防から何メートルか下がったところに設定しておりますが、そのレベル以下にしなさいという指導でございます。 ◆松浦忠 委員  開発局は、去年までは堤防の高さまで積んでいいよと言っていたのが、何でそうなったのかな。 ◎河原 雪対策室長  これについては、昨年まで認められていたことでございますので、私どもも、今冬についても何とかお願いしたいという協議を繰り返し行ってきたところでございますけれども、河川管理上、ことしは計画高水位以下にしてくださいという指導があったところでございます。 ◆松浦忠 委員  私が聞いているのは、2メートルなら2メートル、何で堤防より低いところで抑えたのか。今まではそういうことでなかったわけですよ。河川管理規定が変わったのか、それとも、従来からそういう規定があったけれども、それは適用していなかったということなのか、どちらなのですか。 ◎河原 雪対策室長  基本的には、河川管理者の判断だというふうに考えております。 ◆松浦忠 委員  わからないのならわからないでいいのですよ。  ただ、少なくとも、国が管理する河川であれ高速道路の下であれ、国民の共有財産であることは間違いないのです。国民共有の財産ですから、可能な限り国民の用に供するというのが国有財産で大事なことです。したがって、そういうことについて、こちらが理解できない中で制限されるというのは、ちょっと容認しがたいなと私は思うものですからね。 ◎河原 雪対策室長  失礼しました。私の説明不足の部分もございましたが、北海道開発局では、札幌市の要請に応える考えはあるというお話はいただいております。しかしながら、最近は、冬期間においても降雨がありますし、昨年9月にも集中豪雨がございましたが、それらを考慮し、そういう経過の中で、今般、高さについては計画高水位以下にしますという指導があったところでございます。 ◆松浦忠 委員  これ以上は尋ねてもわからんことです。  ただ、私が、2月2日の週、8日かそこらぐらいだったと思うのですが、札幌河川事務所計画課長と話したら、札幌市がそういう状況ならばかさ上げしてもいいですという答えがあって、その旨を雪対策室のほうに伝え、事務的に整理してほしいと依頼したのですが、その件はどうなっていますか。 ◎河原 雪対策室長  私どものほうでも、そのお話をいただいた後、北海道開発局と協議を行っておりますけれども、まずは、今時点で札幌市内雪たい積場が既に満杯だという状況ではない中で、一旦は、その辺の逼迫した状況等を加味して今後考えたいというようにお話をいただいているところでございます。 ◆松浦忠 委員  私は、なぜ河川事務所計画課長と話したかといったら、ここは市民搬入する専用の雪たい積場なのですね。そうすると、市民皆さんは、ここがなくなると、今度は遠いところへ持って行かなければならぬわけで、大変なのです。だから、私はそのこともちゃんと計画課長に話して、だから頼むよと言ったら、わかりましたと言っているのですよ。あなた方が話したらそういう話だということなので、終わったら課長と話をしますから、それはそれとします。  それから次に、高速道路高架橋の下に雪を入れようという話は、私はもう10年ぐらい前にしました。そして、札幌市は一旦は断られたけれども、私が、ちょうど昼から本会議での質問のとき、昼休みに、急いで当時の石狩川開発建設部長のところへ行きまして、話をして、そして高架下を使わせるということになり、その後、たしか、開発局が使っていた厚別川の河川敷を札幌市に使わせて、開発局は新川の高架下に雪を入れるようになりました。これが始まりなのです。当時、私が言ったのは、大谷地からずっと高架になっている下に全部入れようよと。入れる方法としては、いわゆる札幌新道高架下側のそばの1車線を夜間にとめて、ダンプでおろして、すぐ後ろからロータリー車で中に投げ入れていくという方式でやってはどうかと。夜間交通量も少ないし、何かしなくても自然に解けていきますから、その分、多少は道路がぬれて車が汚れるかもしれないけれども、それはお互いに我慢し合うことにすれば、金もかからないし、こんなにいいことはないと言っていたのです。  しかし、その後、この部分は全く進んでいませんが、その後どういう話をしているのか。東日本の道路公団なり国が管理する部分があったら、それらとどう話をしているのか、それについて答えてください。 ◎河原 雪対策室長  以前に国道管理者と協議をしてきた経過がございますけれども、搬入のためには国道を大幅に占用する必要があるというような課題があって、利用するには至っていない状況でございます。 ◆松浦忠 委員  国道を大幅に占用すると言っても、雪が降る中で、都心部ではなかなか雪たい積場を確保できないという事情なのだから、そこのところは開発局側と話をしないといけない。最初のきっかけのときも、雪たい積場の課長か誰かが行って、石狩川開発建設部に簡単に断られて帰ってきました。それを聞いて、私が昼休みにすぐに行って、それはないよと話したら、わかったということになったのですね。やっぱり、そこは皆さん方担当部門でなかなか歯が立たぬというのだったら、ここ一番、市長に出向いてもらって開発局長と話してもらうようなこともきちんとしないと、上級官庁下級官庁という縦の長い階級社会が意識にあるわけですから、こういう問題がなかなか大変なことは私もわかりますよ。しかし、そうしないと、よくなっていかんでしょう。  皆さんができないと言うのなら、私が行ってやってきますよ。でも、それでは、仕事柄皆さんは困るでしょう。そういうことで、これは私が前から言っていることですから、ぜひやってください。求めておきます。  それから次に、いわゆる雪道管理の関係で、このごろどうもよくないのは、地下鉄駅の出入口付近だとか、救急病院の周りだとか、夜間に患者を受け入れているような総合病院の周りの除排雪が十分にされていない。  例を出すと、地下鉄菊水駅の北洋銀行のエレベーターがあるところは、5、4、5ぐらいの狭い道路ですよね。あれなんかは、圧雪で高くなって、かまぼこ型になってつるつるになっていて、いつやるかなと思って見ていたけれども、やらなくて、しようがないから私は言った。そうしたら、ようやくやる。限られた手間であることはわかっていますけれども、やっぱり、人が多く使う場所などはちゃんとした見回りをすべきです。  したがって、重点地域ではどういうところに注意しなければならないかということについて、各区の土木部長から請け負っている除雪センター長に指示されていないのではないかなと思うのですが、この辺の主要なところへの対応の仕方を指示されているのかどうか、雪対策室で把握しているなら、その把握している状況を答えていただきたい。 ◎河原 雪対策室長  今、委員からお話がありました箇所については、私は、直接、伺っていないところでございます。 ◆松浦忠 委員  私は、これは前々から指摘しているのです。きょうが初めてのことではないのです。ずっと長い間、こういうことを言ってきておりまして、ちゃんとやってくれる時期もありました。ところが、このごろ、またやらなくなった。土木部長も2年か3年でかわるし、維持課長もかわる、係長もかわる、みんながかわるからそういうことなのかなと。そうすると、人事異動に合わせて議会で言っていかなければだめなのかなとか、そんなこともこのごろは思っているけれども、そんなことではなくて、仕事の手順としてそういうものを定めて、きちんとやるべきだというふうに思いますので、この点を指摘しておきます。  それから、それに関連して、各区に直営のパトロール隊があります。これは、直営班を廃止したときに、当時、直営で除雪機械の運転作業を担っていた現業職の皆さんについて、労働組合と市側との協議の中で、各区10名程度をパトロール隊として残しております。こういうパトロール隊の活用は冬期間除雪作業でどうなっているのか、掌握していれば答えてください。 ◎河原 雪対策室長  直営のパトロールの動き方になりますけれども、私も、以前、白石区の土木部長をやっておりましたが、そのときも、例えば、つるつる路面が発生したとか、暖気が来たようなときにざくざくになりやすい路線とかつるつる路面が発生しやすい路線はやはりありますので、そういうところを重点的にパトロールしていきながら、それを除排雪作業につなげていくようなことをやってきておりまして、今もそういう形でパトロールされていると認識しているところでございます。 ◆松浦忠 委員  これは、今冬は各10区でどういう対応をしているか、調べて後で報告してください。  それから次に、市内各地に雪たい積場を確保してやっていますが、北区もかつていろいろな問題がありましたけれども、農地に近いところに雪たい積場をつくると、春先に雪割りをしても、どうしてもおくれます。それに伴って、そこで冷やされた風で風向きによっては風下の農地の作物にも影響を与えます。さらに、泥炭地ですから、解けて地下浸透した水が拡散して近場の地下水の上部水となると、特に泥炭の地質というのはもとは雑草ですから、毛細管現象などで表面に水が上がったりして、その農地では作物のできが悪くなる、こういうことが起きるのは必然なのです。  そこで、たい積場をつくるときに、そういうことをきちんと勘案してつくっているのかどうか、この点についてお尋ねいたします。 ◎河原 雪対策室長  農地に近い場所に雪たい積場を開設する場合の取り組みでございますけれども、基本的には、関係する町内会の方々にお話をして、理解を得た上で開設しているところでございます。 ◆松浦忠 委員  農業者ばかりの町内会なら、みんな同じような地質と風向きの中でやっていて、おおよそ共通した部分があるから、町内会でみんなが寄り合いをすれば的確な判断ができると思うのです。ところが、調整区域の中には、勤労者と農業者が混在して町内会を構成していて、町内会役員のほとんどが勤労者で、農業者が少ないところもあります。そうすると、農業者の実態がわからぬ中で、町内会としてはいいですよと受け入れて、町内会が決めたことだし、少数の農業者は、町内会の多数が決めたことだから俺は我慢せんきゃいかぬかなと泣き寝入りしている人がいるのですよ。  農地であれ、ほかの産業であれ、影響を与えられる所有者と札幌市の市長が直接話をしないと、市長ということは皆さんですから、皆さんが話をしなければいけない。町内会というのは、個人の財産に制限を加えるようなことについて責任を持てる団体ではないのです。個人の財産に制限を加えるということはどういうことかといったら、当たり前ならば100個のイモがとれるのに、冷風だとか地下水を冷やすことによってイモが60個しかとれないと。人為的に制限を加えるというのはそういうことなのです。これは、第三者が了解するとか、しないとかということではないのです。  きょう、市長の提案説明の中でも、人の暮らしを大切にすることを一番心がけてやってきたと言って、12年間を振り返っておりました。これは、上田市長がそう思うとか思わぬではなくて、今、私どもがこういう議会を構成して審議していますが、その根本は、憲法の第29条の財産権、あるいは基本的人権、生存権、こういうものが明確にうたわれているからですよ。憲法に基づき、法律に基づいて仕事をされている皆さんが、個人の財産権だとか生活権、生存権にかかわるような大事なことについて、当然のことがなされないで、町内会と合意したなんていうことは、私は大変問題だと思うのです。したがって、今後、そういうことのないようにきちんとやっていただきたい。  つい先般、東米里の農業者が、4年目を迎えて、私はもうこれ以上我慢できないということで、直接、市長に取りやめを申し入れましたが、これは1月29日のことでした。そして、市長は、即刻やめるようにと言っていたのですが、土・日だけ猶予が欲しい、2月2日から取りやめるということで取りやめになりました。  ここだって、それ以前に、北側のグリーンベルトで用地取得しているところに何年か雪を積んで、やっぱり6月末から7月、8月にかけて吹く北風によって作物に影響が出るということで取りやめた。そうしたら、今度は西側に持って行った。西側は、冬から6月末ぐらいまでずっと西風が吹く。そうすると、春の苗をつくる時期、畑におろす時期に、下からは冷たい水が来る、上は冷たい風が吹く。皆さんはどういうことをおっしゃっていたかといったら、それでは、その風対策ということで雪山の東側にネットを張ったのですね。だから大丈夫だと。ところが、風というのは、ずっと押して吹いてきますから、裏側が真空になって、風はすうっと裏に回ってまたずっと行くのですよ。ですから、そういうごく当たり前のこともきちんとされていなかったということで、私は非常にがっかりしたのです。したがって、今後、雪たい積場をつくるときには、そういうようなことをきちんと検証して、どなたにも被害を与えないでやっていける場所をちゃんと選定してやっていただきたい。  このときに、市長が減収補償をしたらどうだろうかという話があったけれども、東米里の方は、私は農業で生産を上げて生活を営むということでやっているから、補償の問題でないということを明確に答えているのです。ここのところをちゃんと受けとめてやっていかなければ、みんなが共存していけるしっかりとした除雪体制がつくれるということになりませんから、こういう問題を肝に銘じてやっていただきたいということを申し上げておきます。  まだ幾つかありますけれども、時間も遅くなりますから、きょうはここまでにしておきます。 ◆猪熊輝夫 委員  上田市政になってからの12年を振り返って、当時の除雪体制から見ると明らかに改善しています。行政側も努力しているし、もう一方では、業界自体にも全面的に協力をいただいてここに来ています。歴史的には、何年とは言えないけれども、朝起きたら本当に大雪で、出勤しようと思ってもほとんどバスがとまっているという時代もいっときはありました。また、ことしは、僕が住んでいる澄川で言うと、1回だけ、路線の半分が通れないということで、中央バスが午後に半分だけピストンをやったというような経緯もありますけれども、今、本当に改善してここまで来ています。  反面、松浦委員もいろいろな角度からお話しされているけれども、本当に気候が変化してきていて、従前の経験を生かしてどうこうというよりも、自然は想像をはるかに超えて悪さをしていて、それに対処するのに苦労されている実態に、本当にご苦労なことだなと思います。住民もまた、札幌市全体が高齢化してきているという経緯もあって、ご年配の皆さんの歩行の安全確保を含めて、お買い物など、予測のつかない段階で冷蔵庫にため置くようなことはついついできなくて、コンビニその他に足を運ばざるを得ないとか、いろいろなことが考えられます。  ですから、今までのやり方にさらに磨きをかけていくのは当然のことだと思いますが、これは、基本的に大体ずっと同じパターンで来ているわけですね。確かに、下水道に投下するとか、いろいろな工夫をしてここまで来ています。しかし、全く発想を変えて雪と向き合うという意味では、行政だけではなくて、関係する大学の研究機関などとの連携の中で路面の改良などもやってきた経験を持っているわけですから、そんな点で、少し研究費用を寄せて、結果を恐れず、協働で研究をやってみると。そういう角度も含めて、これから想像を超えたものに対してどう対処していくかということで、ぜひ、いま一回、汗を流していただきたいと思います。  僕自身、今期で身を引くので、これ以上、発言をする機会がないものですから、ぜひそんなことを受けとめていただいて、今後検討いただければなということを意見として申し上げたい。 ○よこやま峰子 委員長  ほかに質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○よこやま峰子 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  ここで、請願第3号の取り扱いについてお諮りいたします。  取り扱いは、いかがいたしますか。  (「採決」と呼ぶ者あり) ○よこやま峰子 委員長  それでは、請願第3号については、本日、結論を出すことにご異議ございませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○よこやま峰子 委員長  異議なしと認め、請願第3号は、本日結論を出すことといたします。  次に、議案第52号及び請願第3号について、一括して討論を行います。  討論はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○よこやま峰子 委員長  なければ、討論を終了いたします。
     それでは、採決を行います。  議案第52号を可決すべきものと、請願第3号を採択すべきものと決定することにご異議ございませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○よこやま峰子 委員長  異議なしと認め、議案第52号は可決すべきものと、請願第3号は採択すべきものと決定いたしました。  なお、委員会の審査報告につきましては、正副委員長にご一任願います。  以上で、委員会を閉会いたします。     ――――――――――――――       閉 会 午後3時13分...