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  1. 札幌市議会 2013-12-10
    平成25年(常任)財政市民委員会−12月10日-記録


    取得元: 札幌市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-04-26
    平成25年(常任)財政市民委員会−12月10日-記録平成25年(常任)財政市民委員会  札幌市議会財政市民委員会記録            平成25年12月10日(火曜日)       ────────────────────────       開 会 午後0時58分 ○宝本英明 委員長  ただいまから、財政市民委員会を開会いたします。  報告事項は、特にございません。  それでは、議事に入ります。  最初に、議案第61号 財産の取得の件(土地開発公社保有地)を議題といたします。  理事者から、補足説明を受けます。 ◎木村 管財部長  議案第61号 財産の取得の件(土地開発公社保有地)について補足説明させていただきます。  平成18年3月に策定いたしました札幌土地開発公社改革プランに基づき、同公社は、平成26年度をめどに廃止することとしており、これまで同公社保有地の計画的な解消を図ってきたところでございます。このたびは、北区新川西2条4丁目7番1ほか9筆、面積約1万6,000平米、予定価格約12億100万円、清田区清田1条2丁目52番1ほか1筆、面積約1万7,700平米、予定価格約5億1,200万円の2件の取得議案でございます。  ご審議のほどをよろしくお願いいたします。 ○宝本英明 委員長  それでは、質疑を行います。 ◆宮川潤 委員  財産の取得の件は、土地開発公社が保有している土地を買い上げるということですが、この記書き1番の北区新川の土地の件です。これは、長年にわたって、地元からここに小学校を早期に建設してほしいという要望が出されていましたし、また、北区選出の議員も超党派で過去にそういう要望を出したことがあるというふうにも伺っております。  現在の小学校では、通学に不便な子どももいるということです。ここの土地を市が買い上げることについて、地元としてはやはり小学校を建設してもらいたいという要望が引き続き強くあるのであれば、そのことにも応えなければならないと思うのです。ここに学校が建つというふうには聞いておりませんけれども、地元要望との関係ではどのようになっているのかという点についてお聞かせください。 ◎木村 管財部長  学校建設廃止等につきましては、平成23年8月に住民説明会を開催し、その後もさらに教育委員会において説明を行いまして、ご理解をいただいたというふうに認識しているところでございます。 ◆宮川潤 委員  学校建設については、断念するということで住民が理解したということであります。  それでは、この土地に関して、住民から要望が出されていることや、あるいは、どんなふうにして使っていきたいというような要望的なものがあれば、その点についても伺いたいと思います。 ◎木村 管財部長  当該地につきましては、先ほど説明しました平成23年8月の住民説明会以降も地元からさまざまなご要望をいただいているところでございますので、これまでの経過を踏まえまして、今後の土地利活用につきましては、地元と十分に協議を行い、慎重に検討していく必要があると考えているところでございます。
    宮川潤 委員  要望があることはわかりました。その要望にぜひ応えていくように、今後、売却ということもあるのかもしれませんが、現況はどういう活用がされているのか、当面どうするのかという点についてはいかがですか。 ◎木村 管財部長  現在、この土地につきましては、地域において北区を通じてスポーツ広場として利用されているところでございます。先ほどもご答弁を申し上げましたとおり、これまでのいろいろな経過も踏まえまして、今後の利活用につきましては、十分、地元と協議をしながら慎重に対応してまいりたいというふうに考えております。 ○宝本英明 委員長  ほかに質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○宝本英明 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  次に、討論を行います。  討論はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○宝本英明 委員長 なければ、討論を終了いたします。  それでは、採決を行います。  議案第61号を可決すべきものと決定することにご異議ございませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○宝本英明 委員長  異議なしと認め、議案第61号は、可決すべきものと決定いたしました。  次に、議案第62号 平成26年度当せん金付証票発売限度額を定める件を議題といたします。  理事者から、補足説明を受けます。 ◎小西 財政部長  私から、議案第62号 平成26年度当せん金付証票発売限度額を定める件について補足説明をさせていただきます。  本件につきましては、当せん金付証票法の規定によりまして、平成26年度に札幌市が発売する当せん金付証票発売限度額を186億円と定めるものでございます。 ○宝本英明 委員長  それでは、質疑を行います。  質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○宝本英明 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  次に、討論を行います。  討論はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○宝本英明 委員長  なければ、討論を終了いたします。  それでは、採決を行います。  議案第62号を可決すべきものと決定することにご異議ございませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○宝本英明 委員長  異議なしと認め、議案第62号は、可決すべきものと決定いたしました。  ここで、理事者交代のため、委員会を暫時休憩いたします。     ――――――――――――――       休 憩 午後1時5分       再 開 午後1時6分     ―――――――――――――― ○宝本英明 委員長  委員会を再開いたします。  次に、議案第2号 平成25年度札幌一般会計補正予算(第5号)中関係分及び議案第16号 公の施設指定管理者指定の件(区民センター等)を一括議題といたします。  理事者から、補足説明を受けます。 ◎小西 財政部長  私からは、議案第2号 平成25年度札幌一般会計補正予算(第5号)のうち、財政局関係分についてご説明させていただきます。  今回、お諮りしております補正予算につきましては、年度内に新たに予算措置が必要となった経費につきまして、総額1億3,400万円の補正を行うものでございます。また、あわせまして、年度内に執行が困難と予想されます事業に関する繰越明許補正及び公の施設指定管理者平成26年度以降の運営管理業務に関する協定を締結するためなど、今年度中に契約を締結する必要がある事業に関する債務負担行為補正を行うものであります。  このうち、財政局関係分につきましては、歳入歳出予算のうち歳入につきまして、補正に必要な財源のうち、特定財源6,375万円を除きます7,025万円につきまして第12款 地方交付税の追加を行うものであります。 ◎浅野 地域振興部長  私からは、議案第2号 平成25年度札幌一般会計補正予算(第5号)のうち、市民まちづくり局関係分についてご説明いたします。  これは、区民センター等につきまして、本年度中に来年度以降の指定管理業務に関する協定を締結するために債務負担行為を設定するものであります。  次に、議案第16号 公の施設指定管理者指定の件については、平成26年度から29年度までの区民センター等管理を行う指定管理者として、一般社団法人札幌区民センター運営委員会等指定するものであります。 ○宝本英明 委員長  それでは、質疑を行います。 ◆林清治 委員  私からは、今、議題になっております議案第16号 公の施設指定管理者指定の件、特に区民センターなどの指定管理者指定に関して若干質問させていただきたいと思います。  昨年から、公契約条例の議論の中でも問題とされてきましたが、指定管理者として働く労働者の賃金が低く抑えられている現状があり、引き上げを求める声が多くございました。我が会派としても、公契約で働く労働者賃金引き上げは絶対に実施しなければならない課題と受けとめ、公契約条例の制定に向けた取り組みを進めてきましたが、残念ながら公契約条例は第3回定例会において否決となりました。今定例会代表質問で我が会派の議員が質問したように、条例の目指していた労働者賃金改善を図ることで消費が拡大し、地域経済活性化景気回復を確かなものとしていくことが重要なことは変わらないというふうに思っております。そのことは、今回の指定管理者の更新にも生かされていかなければいけないというふうに思うところであります。  前回の指定管理者更新に当たって、その施設管理するために必要な経費である基準管理費用をどのように積算したのか確認したところ、それまでの実績をベースに積算していたというお話でありました。しかし、この実績自体が競争により低く抑えられたもので、これが指定管理費の上限となることから、同じような手法によればますます減少していく一方であり、人件費も同様となるものと考えられます。こうしたことから、今までの積算方法は問題があったというふうに思われます。  そこで、最初の質問ですが、今回のコミュニティ施設指定管理者の更新に当たっては、人件費などを含め基準管理費用の積算はどのように行ったのか、お伺いいたします。 ◎浅野 地域振興部長  今回の基準管理費用積算方法についてお答えいたします。  基準管理費用の積算に当たり、人件費等必要経費につきましては、改めて個別に積算し直しまして一層の適正化を図ったところであります。  その結果、募集に当たり、上限額としてお示しする基準管理費用ベースで前回の更新時と比較いたしますと、36施設の合計で約4,800万円、率にして6.3%の増となっております。このうち人件費につきましては、特に留意して適正化を行い、約4,300万円、率にして6.2%の増となっております。 ◆林清治 委員  ただいまの答弁で、人件費等必要経費について個別に積算し直し、適正化を図ったということで、人件費分として約4,300万円、6.2%増加させたことは評価できるのかなというふうに思っております。  本市が積算を見直しても、実際に指定管理者に支払われる指定管理費は、応募者が提案する金額により決定されることとなります。  そこで、次の質問ですが、今回の応募に当たって、応募者からはどのような提案があったのか、それについて本市としてどのように評価しているのか、お伺いいたします。 ◎浅野 地域振興部長  応募者からの提案内容と、それに対する札幌市の評価についてお答えいたします。  応募者からの提案であります指定管理費ベースで現在の指定期間である平成25年度と比較いたしますと、36施設の総額で約7,100万円、率にして9.5%の増となっております。このうち人件費につきましては、約4,300万円、率にして6.5%の増となっており、雇用される方への賃金支払い水準の上昇が期待されるものと考えております。 ◆林清治 委員  ただいまの答弁で、指定管理費人件費についても基準管理費用での増額分とほぼ同額が増加する見込みであることが説明されました。しかし、本当に重要な点は、人件費として積算し、支払いした金額が労働者に賃金として支払われるかどうかであります。  本市においては、指定管理者からの各種報告により支払い状況を確認し、このことを毎年実施している指定管理者の評価結果に反映するなど、実効性を高めるよう取り組むことを求めて、質問を終わります。 ○宝本英明 委員長  ほかに質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○宝本英明 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  次に、討論を行います。  討論はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○宝本英明 委員長  なければ、討論を終了いたします。  それでは、採決を行います。  議案第2号中関係分及び議案第16号を可決すべきものと決定することにご異議ございませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○宝本英明 委員長  異議なしと認め、議案2件は、可決すべきものと決定いたしました。  ここで、理事者交代のため、委員会を暫時休憩いたします。     ――――――――――――――       休 憩 午後1時13分       再 開 午後1時14分     ―――――――――――――― ○宝本英明 委員長  委員会を再開いたします。  次に、議案第55号 札幌男女共同参画センター条例の一部を改正する条例案議題といたします。  理事者から、補足説明を受けます。 ◎長谷川 男女共同参画室長  私から、札幌男女共同参画センター条例の一部を改正する条例案についてご説明いたします。  議案第55号をごらんください。  この条例案は、札幌男女共同参画センター条例の別表にあります特別会議室の項目の下に多目的室の項目を追加するものであります。  これは、札幌男女共同参画センター利便性をさらに高めるため、IT学習室有料施設として市民に貸し出すこととし、それに伴い、名称を多目的室として、その使用料条例に設定するものであります。 ○宝本英明 委員長  それでは、質疑を行います。 ◆林清治 委員  ただいま議題となっております条例案は、11月19日に当委員会において審議し、採択した陳情第62号に関連する改正であります。  当日の質疑の中で、このIT学習室の今後の運用について考え方を聞いたところ、貸し出しできるように条例を改正し、幅広い用途で使用できるように事務手続を検討していると答弁がありました。今定例会議案として提出され、可決となれば、4月から施行することとしています。このことは、市民意見並びに議会決定を速やかに市政に反映したということで評価するところでございます。  今回、提出された改正条例案により、現在のIT学習室は有料で貸し出されることとなりますが、具体的にいつから受け付けをし、貸し出しとなるのか、また、使用料金はどのように算出したのか、お伺いいたします。 ◎長谷川 男女共同参画室長  まず初めに、施行に向けた準備についてでございます。  4月1日からの有料貸し出しに当たっては、2月1日から4月分の受け付けが始まります。その受け付けに向けて、事前の周知、システムの改修などの必要な準備を進めることにしております。  次に、使用料算出方法についてでございます。  各部屋の特性に応じまして、ホール仕様研修室仕様特殊仕様の三つに区分して、それぞれ1平米1時間当たりの単価が決まっております。今回、新たに有料貸し出しにすることとした多目的室は、プロジェクタースクリーンなどの設備がございます。通常の部屋より付加価値がございますので、特殊仕様の単価に、面積、時間数を掛けて使用料を設定してございます。 ◆林清治 委員  ただいま、料金設定において、プロジェクターなどの設備も使用できるような形で、ほかの同様の施設も参考にして料金設定されている、そして、名称のとおり多目的な使用が可能となるということも含めて、他の会議室よりも若干高くなっているのかなというふうに思っております。しかし、その設備や使い方を考えると、たくさんの市民に利用されることが見込まれるのかなというふうに思います。  そこで、次の質問ですが、この多目的室はどの程度の利用を見込んでいるのか、お伺いしたいと思います。 ◎長谷川 男女共同参画室長  多目的室は、通常の会議や研修も行えます。そのほか、先ほど申し上げたプロジェクタースクリーンなど、ほかの部屋にはない設備を備えておりますので、幅広い用途でお使いいただけるかというふうに思っております。そんな関係で、稼働率は8割から9割ぐらいあるものと予測しております。 ○宝本英明 委員長  ほかに質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○宝本英明 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  次に、討論を行います。  討論はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○宝本英明 委員長  なければ、討論を終了いたします。  それでは、採決を行います。
     議案第55号を可決すべきものと決定することにご異議ございませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○宝本英明 委員長  異議なしと認め、議案第55号は、可決すべきものと決定いたしました。  次に、議案第56号 札幌控除対象特定営利活動法人指定基準手続等に関する条例案議題といたします。  理事者から、補足説明を受けます。 ◎小角 市民自治推進室長  議案第56号 札幌控除対象特定営利活動法人指定基準手続等に関する条例案につきましてご説明させていただきます。  この条例案は、札幌市におきましてNPO法人条例個別指定制度の運用を開始するに当たり、個人市民税控除対象とするNPO法人基準指定に関する事務手続のほか、指定を受けたNPO法人に対する管理監督など、必要な事項を条例で定めるものでございます。  本案件につきましては、10月1日の財政市民委員会におきまして、条例素案の内容をご説明した後、10月にパブリックコメントを実施し、4名の方から計10件のご意見を頂戴いたしました。いただいた意見による素案の修正はございませんが、今後、当該制度を運用していく際の参考とさせていただきたいと考えております。  つきましては、条例案のご審議について、よろしくお願いいたします。 ○宝本英明 委員長  それでは、質疑を行います。 ◆林清治 委員  今回、基準、手続などの案が示されているこの条例案ですが、地方自治体が地域の実情などを踏まえて独自に条例個人住民税を優遇するNPO法人指定し、指定を受けると所得税法人税など、より幅広い税優遇がある認定制度への移行も可能となる制度でございます。  我が会派では、NPO活動を通してまちづくり活動へ参加する市民がふえていることもあり、条例制定により市民活動の支援を行っていく制度の整備が必要なことから、早期制定を求めてきたものであります。  10月1日の委員会においても、パブリックコメントの実施について質疑させていただきましたが、今回はその条例案議案となりました。このパブリックコメントが少し少ない結果であったことは残念ですが、早期制定を望む声もあり、市民の期待が感じられるところであります。本条例により、今後、さらに寄附を通じた市民まちづくり参加を促進させるとともに、複雑多様化する地域課題に取り組むNPO法人を後押しする上で重要な制度であると認識しているところであります。  そこで、質問ですが、まず、北海道を初めとする先行自治体と比べて本市の制度はどのような点に特色があるのか、お伺いします。 ◎小角 市民自治推進室長  札幌市の制度の特色についてでございます。  札幌市が所管するNPO法人は、約870にも上りまして、それぞれの法人により多種多様なまちづくり活動が市内で展開されているところでございます。そのため、さまざまなNPO法人がその活動実態に合わせてこの制度を活用できるように、公益要件のうち、数値基準につきまして、寄附の人数やボランティア参加者数市民を対象とした催事回数など、北海道や他都市と比べて幅広い基準の中から選択できるようにしているところでございます。これにより、国の認定制度が求めている寄附による基準を満たさない法人であっても、活動に一定以上の公益性が認められれば、条例個別指定を受けて認定を取得することが可能となるよう配慮したところでございます。  なお、公益性の審査に当たりましては、行政でのチェックに加えまして、北海道にはない審査委員会条例上に位置づけ、NPO法人制度財務会計などに精通した有識者等による専門的見地から審査を行うこととしているところでございます。 ◆林清治 委員  ただいま、答弁をいただきました。私も、他都市の制度条例などを幾つか調べてみました。インターネットでわかる範囲でございますけれども、多種多様でありまして、中には本当に厳しい条例もありました。本市として、これを整理した内容というのは検討委員会での意見を尊重して作成されております。市民目線の内容と言えるのかなというふうに思っております。また、審査委員会の設置も予定されていますが、この委員の選定についても慎重に扱っていただきたいと思うところであります。  この制度NPO法人に積極的に活用してもらうとともに、より多くの市民に知っていただくことが重要であると思います。  そこで、次の質問ですが、制度普及のためにどのような取り組みを予定しているのか、お伺いしたいと思います。 ◎小角 市民自治推進室長  制度普及に向けた取り組みについてでございます。  委員がご指摘のとおり、多くのNPO法人がこの制度を活用して財政基盤の強化を図り、これまで以上に札幌まちづくりが進みますとともに、寄附を通じた市民まちづくり参加を促進していくことが大事だと考えているところでございます。そのため、所管する全てのNPO法人に対して制度を案内するとともに、説明会も開催し、制度の周知を図るほか、指定を目指す法人を対象にその活動実態に合わせたセミナー等も実施したいと考えているところでございます。また、寄附を行います市民に対しましても、寄附の判断の参考となるよう、指定したNPO法人活動内容などについて、ホームページやリーフレットを初め、さまざまな広報媒体で案内してまいりたいと考えているところでございます。 ◆林清治 委員  先ほども述べたのですが、パブリックコメントが少なかったという事実もありまして、本当にNPOの方もいろいろ興味を持っているのでしょうけれども、やはり周知が少なかったのかなというふうに思います。  今後、NPO法人への周知と寄附する側の市民への周知が大変重要になってまいります。また、市民の寄附によって支えられるこの制度は、信頼性の確保が大事であります。そのためには、しっかりと体制を整え、適正かつ公正な審査の実施と、指定されたNPO法人健全性透明性確保に向けた管理及び監査の実施に配慮していただきたいと思います。  また、条例で定める基準についても、市内のNPO法人の実態に即した生きた条例となるよう、今後の運用の中で、適宜、検証していただくことを求めて、質問を終わりたいと思います。 ○宝本英明 委員長  ほかに質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○宝本英明 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  次に、討論を行います。  討論はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○宝本英明 委員長  なければ、討論を終了いたします。  それでは、採決を行います。  議案第56号を可決すべきものと決定することにご異議ございませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○宝本英明 委員長  異議なしと認め、議案第56号は、可決すべきものと決定いたしました。  ここで、理事者交代のため、委員会を暫時休憩いたします。     ――――――――――――――       休 憩 午後1時26分       再 開 午後1時27分     ―――――――――――――― ○宝本英明 委員長  委員会を再開いたします。  最後に、FDA実証飛行における騒音測定結果等についてを議題とし、資料に基づき、理事者から説明を受けます。 ◎若松 都市計画担当局長  本日は、先月、11月16日に丘珠空港において行われましたFDAフジドリームエアラインズ実証飛行にかかわる騒音調査の結果等について説明をさせていただきます。  詳しくは、空港担当部長の岡部からさせていただきます。 ◎岡部 空港担当部長  FDAフジドリームエアラインズ実証飛行における騒音測定結果等について、お配りした資料に沿ってご説明させていただきます。  初めに、実証飛行の概要についてでございます。  FDAの所有するERJにより、11月16日土曜日に行われたところでございます。当日、13時31分、旅客68名を乗せ、丘珠空港の北西方向から南東側に向かって着陸いたしました。その後、15時2分、旅客65名を乗せ、空港北西側から南東方向に向かって離陸いたしました。また、見学者についてですが、丘珠空港ビル屋上の展望デッキには、一般の方が約190名、空港周辺の南東緑地などには多くの方がいらっしゃったところでございます。  次に、騒音測定についてでございます。  調査時間は、7時30分から19時30分まで行いました。測定内容としては、騒音レベルの最大値であり、単位はデシベルでございます。別紙1の地図をごらんいただきたいのですが、測定は空港周辺8地点で行いました。具体的な場所は、地図の下に記載がありますとおり、ナンバー1の太平小学校からナンバー8の拓北公園まででございます。  地図をごらんいただきながら資料へ戻っていただきたいのですが、測定値についてでございます。  まずは、着陸時を示す上の表をごらんください。  ERJは、北西方向から進入する飛行ルートであったため、測定できたのは、環境基準除外地域の丘珠空港ビル屋上を除き、ナンバー1の太平小とナンバー4の百合が原公園の2カ所でありました。ナンバー1の太平小では85デシベル、ナンバー4の百合が原では87デシベルでありました。  一方、HACのサーブは、当日8回の着陸がありましたが、そのうちERJと比較可能となる北西方向からの着陸は黄色い網かけをした7回でありました。値は、ナンバー1の太平小で76デシベルから81デシベル、ナンバー4の百合が原では82デシベルから85デシベルと、ばらつきはありますが、総じて単体の騒音値ではERJのほうがやや大きかったところです。  次に、離陸時でございますが、下の表をごらんください。  ERJは、南東方向へ離陸し、その後、左へ旋回しながら、さとらんど、モエレ沼公園、拓北上空を通過し、石狩湾方向へ向かう飛行ルートであったため、測定できたのは、丘珠空港ビル屋上を除き、ナンバー2の栄南小、ナンバー3の札苗北小、ナンバー6の伏古・拓北通脇の農地、ナンバー7のさとらんど、ナンバー8の拓北公園の5カ所でありました。測定値は、ナンバー2の栄南小で71デシベル、ナンバー3の札苗北小で74デシベル、ナンバー6の農地で89デシベル、ナンバー7のさとらんどで81デシベル、ナンバー8の拓北公園で68デシベルでありました。  一方、サーブは、当日8回の離陸がありましたが、そのうちERJと比較可能となる南東方向への離陸は青色の網かけをした5回でございました。ナンバー2の栄南小では62デシベルから65デシベル、ナンバー3の札苗北小では66デシベルから74デシベル、ナンバー6の農地では81デシベルから83デシベル、ナンバー7のさとらんどでは66デシベルから72デシベル、ナンバー8の拓北公園では53デシベルから62デシベルという結果となり、着陸時と同様、ばらつきはありますが、総じてERJのほうがやや大きいという結果でございました。  次に、資料の2枚目にございます今回の実証飛行と7月のテストフライトにおける騒音値の比較でございます。  まずは、着陸時における比較でございます。  比較可能なケースで申しますと、ナンバー1の太平小では、今回のほうが13デシベル大きいものの、サーブにおいても今回のほうが最大で12デシベル大きかったことから、旅客の重量以外に当日の気象条件などによる影響があったものと推測されるところでございます。また、ナンバー4の百合が原においては、前回とほぼ同じ値でございました。  続きまして、離陸時における比較でございます。  テストフライト時は、北西方向へ離陸したため、同じ地点での比較はできませんが、前回測定したナンバー4の百合が原と今回測定したナンバー6の農地は滑走路の中央標識から約1.6キロメートルのほぼ等距離にありますことから、参考までにこの2地点で比較しております。ERJは、実証飛行のほうが4デシベル大きかったところでございますが、サーブにおいても今回のほうが最大で6デシベル大きかったことから、着陸時同様、旅客の重量以外に当日の気象条件などによる影響があったものと推測されるところでございます。  次に、周辺の生活環境への影響をはかる指標でございます国の環境基準との関係でございます。  航空機騒音の環境基準は、WECPNL、これは騒音の大きさ、頻度、発生する時間帯を考慮して計算された環境評価値でありますが、住居専用地域では70デシベル以下、それ以外の地域では75デシベル以下となっております。測定を行った地点では、ナンバー1、ナンバー2、ナンバー3及びナンバー8が70デシベル以下、ナンバー4、6、7が75デシベル以下となっております。測定の結果といたしましては、ごらんの表のとおり、いずれの地点においても基準値を下回っておりました。  なお、環境基準の測定に当たりましては、国の基準により、原則として連続7日間行うものでありますが、今回は1回の飛行であったため、その1日間のデータを用いて仮に7日間連続したものとして算出しております。  今回の実証飛行における騒音調査結果をまとめますと、ERJの単体での騒音値はサーブよりも全体的にやや大きかった、テストフライト時との比較では、比較可能な測定地点ナンバー1、ナンバー4、ナンバー6において実証飛行時のほうが大きいが、サーブにおいても同様の傾向を示していることから、旅客の重量以外に当日の気象条件等の影響があったものと推測される、今回の実証飛行における7地点の測定値はいずれも環境基準を超えていない、以上となったところでございます。  次に、資料の3枚目の実証飛行に関するアンケート状況についてでございます。  飛行当日は、一般の方が自由に見学された丘珠空港ビルにおいて、別紙2のアンケート用紙を配付し、回収数は32件でありました。また、市のホームページにおいても、飛行当日から1カ月間の予定で同じ内容のアンケート調査を行っており、12月6日現在で29件の回答をいただいております。これらを合計して61件のご意見をいただきましたが、その結果、表にありますとおり、騒音、排気ガス、安全性、いずれについても気にならなかったという方が8割を超えている状況でございます。一方で、気になったという方は、騒音で13.1%、排気ガス及び安全性では6.6%となっております。  また、今回の実証飛行や今後の丘珠空港利活用に関して自由記載いただいたご意見のうち、主なものを記載しております。内容といたしましては、プロペラ機やヘリコプターまたは過去に就航していた機材に比べて騒音は静かに感じたとのご感想が同趣旨のものを含め14件、ジェット機の就航や活用を希望するご意見が12件、関東、関西方面など路線の拡大を希望するご意見が8件などでございます。一方で、HACのプロペラ機に比べて音の響きが異質でうるさく感じたというご感想も4件ございました。  続きまして、FDA機内でのアンケート調査についてでございます。  当日、FDA機に搭乗された方を対象として、機内において別紙3のアンケート調査を行いました。その結果、ほかのジェット機に搭乗したときと比べて飛行中の音については余り変わらなかったという方が6割を超えており、また、静かだった、やや静かだったという方は合わせて3割程度となっております。飛行については、スムーズだった、ややスムーズだったという方が合わせて9割を超えている状況でございます。  また、丘珠空港へのご意見などについてご記載いただいたもののうち、主なものを記載しております。多かったご意見としては、新たな路線のチャーター便や定期便を希望するものが同趣旨のものを含め35件、ジェット化に期待するものが19件、交通アクセスの改善や充実を希望するものが13件となっております。  最後に、今後の検証・検討についてでございます。  旅客が搭乗した状態での今回の実証飛行の結果から、少なくとも1日1往復の運航であれば、環境基準範囲内であると判断されるところであります。今後は、これまでの調査結果を踏まえ、環境基準を超えない運航便数などに関して検証を進めてまいりたいと考えています。 ○宝本英明 委員長  それでは、質疑を行います。 ◆飯島弘之 委員  ただいま、実証飛行における騒音の測定結果とアンケートの結果についてご説明を頂戴しました。  今のご説明によると、前回、7月に行われたテストフライト時における測定結果と同様、各測定地点において周辺の生活環境を考える上での指標となる環境基準を下回っていたというお話でありました。また、当日、空港やその周辺で飛行を見学された方や地域住民などへのアンケートによりますと、こちらもテストフライト時と同様、騒音などについておおむね気にならなかったというお答えが多かったということであります。さらに、今回、旅客が搭乗した状態での飛行であったため、そのお客様に対して機内アンケートを行いましたが、その結果についても、飛行中の音は他のジェット機に比べても変わらなかった、あるいは、静かであった、飛行自体もスムーズだったということであります。  今回、丘珠空港としては、旅客を乗せた状態での初のジェット機の発着ということで、実は、私自身も当日到着するFDA機を見学させていただいて、さらに、その後、実際に名古屋まで搭乗いたしました。私が感じたところでは、着陸については、1,500メートルの滑走路においても余裕を持って減速して誘導路に入ったように見えました。離陸においても、実際に搭乗しましたが、滑走路からスムーズに離陸して、その後、左に旋回して順調に高度を上げていったなというふうな印象を持っております。7月のテストフライトにおいては、旅客を乗せない状態で1,500メートルの滑走路でもジェット機の離着陸が可能であることが確認できましたが、今度は、旅客が乗った状態でも安全に離着陸できることが確認できたわけで、今後の丘珠空港利活用を図る上で大きな一歩が踏み出せたのだろうと思っております。  一方、騒音についてですが、テストフライト時に比べて離陸、着陸ともに比較可能な地点では数デシベル大きかったということであります。先ほど説明では、HACのサーブにおいても同じような傾向にありましたから、この理由は、旅客の有無だけではなくて、気象条件などの影響があったというご報告をいただきました。  そこで、お聞きいたしますが、具体的にどのような原因が考えられるのか、お伺いさせていただきたいと思います。 ◎岡部 空港担当部長  騒音値が大きかった原因についてでございます。  音の伝わり方につきましては、温度や湿度、風の向きや速さであるとか雲の有無などの気象条件に影響を受けるものとお聞きしております。また、飛行ルートも気象条件やレーダー誘導によって多少の幅があり、原因を特定することは難しいというふうに考えております。先ほど説明申し上げましたとおり、サーブにおいてもテストフライト時より騒音値が大きくなったことを考え合わせますと、旅客の有無だけではなくて、さまざまな要因が複合的に影響したものというふうに考えております。  例えば、一般的に曇りの場合は音がこもり、晴天時に比べて大きく測定されるとお聞きしております。実際、7月7日のテストフライト時の札幌は、快晴で雲がほとんどなく、一方、11月16日の実証飛行のときは雲がかかっておりました。こうした気象条件が一因ではないかというふうに推測しているところでございます。 ◆飯島弘之 委員  7月のテストフライトのときにも、私はお伺いいたしましたが、すばらしいお天気で快晴でしたけれども、今回が曇り空だったので、その違いではないかというお話でありました。  1,500メートルの滑走路でのジェット旅客機のフライトというのは、私も、冬場はもう難しい、やはり夏場に限るのだろうとFDAの方からお聞きしておりますので、冬期間の降雪時における騒音の問題は現状では考慮する必要はないのかなと思っております。そういった意味では、今回の晴天時と曇りの状態で騒音についての一定程度の検証はでき得るというふうに思いますし、ある意味、曇り空でマックスなのかという気もしますので、2回のフライトで非常に有意義なデータがとれたというふうに思っておりまして、今回、私も大変参考にさせていただきました。  今回の画期的な実証飛行の結果、旅客が搭乗した状態でも安全に離着陸ができて、また、1往復であれば環境基準を超えないことがわかったわけであります。報道等によりますと、FDAは来年のチャーター便の運航に向けて検討を行うということであります。私も、実際に名古屋に飛びまして、FDAの方から直接いろいろなお話をお伺いする機会をいただいたのですが、そのようなご意向があるということは確認させていただいているところであります。  このFDAの成功を契機として、ほかの航空会社も小型ジェット機による丘珠空港への乗り入れを検討することが出てくるのではないかと期待し、考えているところでもあります。過去においては、全日空系のA−netが就航していたころには、1日38便の定期便が飛んでいたこともあったわけでありまして、そのときには環境基準ぎりぎりの数値であったというふうにもお伺いしております。  今後、空港周辺の生活環境を守っていく中で、現在、使われていない発着枠の活用を図るために、一体、1日何便までの飛行であれば環境基準を超えないかということを広く示していくことによって、各航空会社も具体的に丘珠空港への飛行を検討することができるのではないかと考えます。今、ご説明いただきました資料の5番、今後の検証・検討の中で、今後、環境基準を超えない運航便数等の検討を進めていくこととしたいと記載されております。  そこで、質問でありますが、環境基準を超えない範囲において小型ジェット機が何便までなら飛行できるかという想定、いわゆるシミュレーションについて進めていくこととしたいとここに書いてありますけれども、私は進めていくこととすると書いていただきたかったのです。ぜひ行っていただきたいと思うのですが、その点についてどのようなお考えなのか、お伺いさせていただきたいと思います。  また、行うとすれば、いつをめどにそのシミュレーション、想定をされるのか、その点についてもお考えをお伺いさせていただきたいと思います。 ◎岡部 空港担当部長  小型ジェット機の飛行は環境基準の範囲で何便までできるのかということでございます。  平成10年に地域の方々と取りまとめた空港整備に係る基本的な考え方の中では、環境基準を超えない民間旅客機の運航便数を44便程度としているところであります。これは、プロペラ機を前提として算定したものでありまして、現在、運航しているHACのサーブや自衛隊機、民間小型機に加えて、ご指摘のあったERJ170が運航した場合における環境基準を超えない便数については検討を進めてまいりたいと考えておりまして、その時期については年度末をめどにというふうに考えているところでございます。 ◆飯島弘之 委員  今回の騒音測定結果によると、やはり、プロペラよりはジェットのほうが若干大きく数字が出ています。かつての38便で環境基準ぎりぎりだったということですから、素人考えですけれども、ジェットは数値が大きく出ていますから、多分、38便よりは少なくなってしまうのではないかというふうに思いますが、それでもそれなりの枠が確保できると思います。ぜひ、速やかにシミュレーションをし、広く告知をしていただければと希望させていただきたいと思います。聞きますと、航空会社としては、役所への路線申請やら何やらでおおむね1カ月以上の日数が必要だと聞いています。もし申請して夏場に飛ばしたいということになれば、やはり年度内ぐらいにはある程度きちんと出していただくことが必要だろうというふうに思いますので、ぜひ、よろしくお願いしたいと思います。  今回の実証飛行の結果においては基準を超えていなかったということでありますし、アンケートの結果においても騒音は気にならなかったという感想が多数を占めております。自由記載の中でも、いろいろご説明いただきましたように、非常に前向きなジェット機の活用、路線の拡大、また、丘珠空港を積極的に活用すべきだという記載が多く見受けられまして、皆さんは大変前向きにお考えいただいているなというふうに思っております。FDAも、来夏のチャーター便の運航に向けては地元の理解や熱意が判断の材料になるというふうに明言されておりますから、今後、丘珠空港の活性化に向けて、この段階では地域住民の意向が非常に大きなポイントとなってくるのだろうというふうに思います。  しかし、7月29日の財政市民委員会の場で、私が地域住民の意識について質問させていただいた際には、空港周辺での意識調査は行っていないというお答えでございました。  そこで、質問でありますけれども、今回の実証飛行の成功を受けて、現在の地域住民の丘珠空港利活用や小型ジェット機の運航に関する意向について、これからどのような形で把握されていくおつもりなのか、お伺いさせていただきます。 ◎岡部 空港担当部長  地域の方々の意向の把握ということでございます。  札幌市では、今回の実証飛行の結果などを空港周辺地域への回覧である丘珠空港ニュースや市役所のホームページによって周知を図っていく予定でございます。この回覧やホームページを通じまして、丘珠空港の今後の利活用や小型ジェット機の運航についていろいろなご意見をいただいてまいりたいというふうに考えております。 ◆林清治 委員  ただいま議題となっていますFDAの小型ジェット機の実証飛行に関しては、第3回定例会の決算特別委員会において、我が会派の委員から市民への説明会について質問し、東区だけではなく、北区においても説明会を行うと答弁されていたところであります。市民への説明会は北区、篠路において、10月26日に開催され、翌日10月27日には東区で開催されたというふうに聞いております。北区の説明会では、賛成する意見もありましたが、かなり厳しい意見も出されており、総体的に慎重な対応を求める意見が多かったと聞いているところであります。これは、7月のテストフライトのときに説明会が開かれなかったことと、住宅街の上空を日常的に飛行機が通過しているため関心の高い方が多いことのあらわれだというふうに思っております。また、FDAは、来年以降も、夏の間、チャーター機による飛行を継続していく方針を打ち出しており、経済の活性化を期待する市民の声も高まっている状況であります。  そこで、最初の質問ですが、慎重な対応を求める意見などをどのように受けとめているのか、また、来年夏以降のFDAの飛行に関しても今回と同様の説明会を開催していくのか、お伺いしたいと思います。
    ◎岡部 空港担当部長  市民説明会での意見と今後の対応についてでございます。  実証飛行の前に行いました市民説明会実証飛行当日、市役所ホームページにおいて行ったアンケート結果では、小型ジェット機の就航への期待のほか、騒音などに対しての不安といった多様なご意見をいただいたところでございます。札幌市としては、こうした声にしっかりと耳を傾けていくとともに、今後、FDAから来年度の運航についてお話がありました場合には、市民説明会の開催や市役所のホームページ、空港周辺地域への回覧などを通じて騒音調査の結果や運航計画などの情報提供を行い、より広く市民理解が得られるように努めてまいりたいと考えております。 ◆林清治 委員  次に、騒音測定ですが、今回の測定の中で、着陸時には、太平小学校で85デシベル、百合が原で87デシベルが測定されています。また、離陸時には、空港ビル屋上で84デシベル、飛行ルート下の東区の農地で89デシベルが測定されております。これは、聞くところによりますと、幹線道路の沿線よりも高くて、集中力が低下するレベルだというような表現もあります。100デシベルを超えると電車のガード下と同程度であり、電話での通話にも支障が出るというようなことも聞いています。また、さまざまな市民団体が独自で調査している事実もあるようで、今後、その独自調査などの測定値も示されてくるのかなと思っております。  現在、市で調査しているのは8カ所であり、屋外での測定と聞いておりますが、北区の説明会での意見では住宅街の測定箇所数もふやしたほうがよいのではないかという意見もありました。私も、この騒音が実生活にどの程度影響があるのか、調査すべきと考えております。例えば、学校の教室で窓をあけた状態ではどうなのか、マンションの高層階の室内や廊下ではどうなのか、そうした測定を行い、市民へ情報提供することも必要ではないかと考えております。  そこで、次の質問ですが、来年以降、FDA実証飛行騒音測定に関して、測定箇所数や測定の仕方などを検討していくお考えがあるのか、お伺いしたいと思います。 ◎岡部 空港担当部長  騒音調査の方法の検討についてでございます。  航空機の騒音調査につきましては、環境省の告示によりまして測定は屋外で行うこととされておりますが、市民説明会での意見にもありまして、委員もご指摘のとおり、実際の生活環境の中など、今後、効果的な測定方法はどのようにやっていくのがいいかということにつきましては検討してまいりたいと考えております。 ◆林清治 委員  ぜひとも、騒音測定箇所数や測定方法の検討もしっかりやっていただいて、本当に市民に示す材料をふやした上で議論していく必要があります。本市の基本スタンスもありますが、丘珠空港の活性化と市内経済の活性化につながる可能性が高く、市民も大変関心のある課題でありますので、なお一層、丁寧な対応が必要であるというふうに思っております。  FDAは、冬期間、飛行する予定はないと聞いております。約半年間、検討する期間がございます。この間、さきに述べたように、測定箇所や方法、そして、丘珠空港と似たような環境の空港がある自治体への調査など、しっかりと資料を集めて精査しながら市民への情報開示も進めて、来年度以降、さらに検討を進めていくことを求めて、質問を終わりたいと思います。 ◆丸山秀樹 委員  私も今回の搭乗に参加してまいりましたが、環境基準を超えない運航便数の検討、検証シミュレーションについては、今後ともしっかり行っていただきたいと思います。  また、今回、アンケートをしていただいた中で、問3、問4の自由記載にあります空港内の利活用、さらには、航空アクセスにかかわること、また、今、林委員から他の空港の実情を踏まえた上での検証というお話もありましたものですから、私からは、丘珠空港利活用と交通アクセスにかかわることで何点かお伺いしたいと思います。  私も、今回の実証飛行で、丘珠空港から名古屋空港に向かう便に搭乗させていただきました。名古屋空港に行って来たわけですが、搭乗が終わった後に空港関係者から名古屋空港の説明を受けまして、その案内とともに実は空港内の視察もさせていただいたところでございます。名古屋空港は、名古屋市の中心部から北に約15キロメートルぐらい、高速道路で約15分の好位置にございまして、航空自衛隊の小牧基地が隣接して滑走路を共有しておりますので丘珠空港と非常に共通点が多い空港でございました。また、小型機の拠点空港として日本で初めて開港された空港でありまして、かつて中部地方を代表する国際空港でしたが、2005年の中部国際空港の開設と同時に管理が国から愛知県に移管され、県営空港として新たなスタートを切りました。そして、この中部空港の開設によって定期旅客便の大部分が中部に移り、名古屋空港はコミューター航空やビジネス機などの小型機を拠点とした空港に生まれ変わった空港でもあります。  私たちが名古屋空港に着いたときに、飛行機と鳥をモチーフにしたマスコットキャラクターがいまして、なごぴょんと言うのですが、そのキャラクターが空港内の至るところにちりばめられていて、出迎えてくれました。また、スカイショップがございまして、みそ煮込みうどんや天むす、名古屋発祥または名古屋で発展したいわゆる名古屋めしを生かしたスカイカフェといった店舗も大変充実しておりました。  また、この名古屋空港は大きく三つの特徴があると説明を受けてきたところであります。一つは、コミューター航空の拠点であるということです。小型航空機が地方都市間を結んでいますが、空港の旅客ターミナルの入り口から入って航空機の搭乗口までは約200メートルと非常に短く、旅客動線を全て1階に集中しており、上下の移動がありません。コンパクトでスムーズな搭乗を可能としていて、また、日本で初めてとなる航空機専用のコンコース、上に屋根がついている搭乗用通路、フィンガーコンコースと言っていましたが、そうしたものも設置され、非常に利便性がすぐれていたと思います。  また、二つ目の特色として、トヨタがあるからという部分もあると思いますけれども、日本で初めてとなるビジネス機専用ターミナルを備えておりました。一般旅客と利用導線を完全に分離して、ビジネス旅客用のためのプライバシーとセキュリティーを確保したターミナルは大変好評だと伺いました。  三つ目の特徴として、警察、消防、防災ヘリなどの活動拠点になっているという点であります。報道や測量などの事業拠点、さらには、ヘリや小型機の整備拠点としても重要な役割を担っております。  これらの特色のほかにも、国内の航空宇宙産業がこの地域に集積しておりまして、JAXAの研究施設も隣接しております。また、同じく、三菱重工の工場では、国内初の小型ジェット機MRJの開発が行われておりまして、このシートも空港内に展示されていて、実に多彩な顔を持つ空港として知られているところだと思います。  そこで、質問ですが、こうした名古屋空港における空港の価値を高めるさまざまな工夫や多角的な経営の取り組みは、非常に参考になるものであるというように思います。今後の丘珠空港利便性の向上や有効活用に生かしていけるのではないかと考えますが、このような他の空港の先進事例も踏まえて、丘珠空港の今後の利活用をどのように進めていくおつもりなのか、お伺いしたいと思います。 ◎岡部 空港担当部長  先進事例を参考とした丘珠空港利活用ということでございます。  県営名古屋空港につきましては、委員からのご指摘のとおり、コミューター航空やビジネス機の拠点空港として、小型航空機専用のフィンガーコンコースやビジネス専用ターミナルを備え、搭乗ゲートまでの距離も短く、コンパクトで使いやすい空港とお聞きしているところであります。都心から近い立地条件など、丘珠空港と似通ったところもございますし、空港活性化の取り組みなど、丘珠空港にとっても参考になるものと考えております。  今後とも、全国の空港関係の協議の場がございますので、そういった場を通じ、他空港から情報収集し、丘珠空港の有効活用、活性化に向けて取り組んでまいりたいと考えております。 ◆丸山秀樹 委員  ご答弁いただきましたが、当然、空港はその地方の玄関口にもなりますし、また、新千歳空港もそうですけれども、集客スポットにもなっておりますので、こうしたこともしっかりご検討いただければなと思います。  次に、このアンケートの中にもありましたアクセスの改善、充実ですが、今度は交通アクセスについてお伺いしたいと思います。  名古屋空港について言いますと、名古屋エアポートシャトルという名前がどんと入って、空港と主要なJR駅を結ぶバスが運行されておりました。このバスの車両の正面と側面には、名古屋空港行きのバスであることや、結んでいるJRの駅名などがわかりやすくラッピングされていて、一目で名古屋空港行きであることがわかりました。一方、丘珠空港の連絡バスですが、今回、私も利用させていただきました。JR札幌駅南口から出発したバスですが、札幌駅の南口で乗る場合、丘珠空港行きのバス停と新千歳空港行きのバス停は共用になっております。バスの車両も、新千歳空港とラッピングされている車両が丘珠空港にも走っています。北都交通の黄色いバスで、これでは利用者にとっては非常に判別しづらく、発車時刻が重なるとどちらの車両に乗っていいのかわかりづらいことから、空港の利用促進を進める上でアクセスの問題は非常に重要だと感じました。  そこで、質問ですけれども、今年度、札幌市では都心連絡バスの実証実験を行い、その後、11月までバス事業者が都心連絡バスの運行を継続するなど、利用者の利便性向上を図っていることは承知しておりますが、このように利用者の目線で利便性の向上についても配慮すべきと考えますがいかがか、お伺いします。 ◎岡部 空港担当部長  交通アクセスにおける利用者の利便性向上ということでございます。  丘珠空港と都心を結ぶ連絡バスにつきましては、今年度の6月から8月までは札幌市の実証実験として運行し、その後、9月から11月まではバス事業者がその運行を継続していたところでございます。運行に当たっては、バスの見やすい位置に丘珠空港行きとの表示を掲げておりましたが、バス事業者において、車両の効率的な運用の中で、一部、新千歳空港行きとラッピングされたバスも丘珠空港線で使用されていたことから、利用者がよりわかりやすい表示となるようバス事業者と協議してまいりたいと考えております。 ◆丸山秀樹 委員  バス停なんかは非常に工夫しておりまして、このバスに乗れば何時の飛行機に間に合いますと、そこまでの丁寧な取り組みもしていますので、今後、乗車する人への配慮にさらに工夫と努力を重ねることを要望させていただきたいと思います。 ○宝本英明 委員長  ほかに質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○宝本英明 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  以上で、委員会を閉会いたします。     ――――――――――――――       閉 会 午後2時7分...