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12月03日-03号

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  1. 越生町議会 2021-12-03
    12月03日-03号


    取得元: 越生町議会公式サイト
    最終取得日: 2022-11-25
    令和 3年 12月定例会(第4回)           令和3年第4回(12月)越生町議会定例会議 事 日 程 (第3号)                           令和3年12月3日(金)午前9時30分開議日程第 1 一般質問日程第 2 発議第4号 沖縄戦戦没者の遺骨等を含む土砂を埋立てに使用しないこと等を求める意見書日程第 3 議員派遣の件日程第 4 議会運営委員会の閉会中の調査及び審査の件出席議員(11名)     1番   岩  田  眞  一  君      2番   長  根  弘  倫  君     3番   島  野  美 佳 子  君      5番   髙  橋  一  正  君     6番   関  根  真  一  君      7番   池  田  か つ 子  君     8番   金  子  公  司  君      9番   宮  﨑  さ よ 子  君    10番   木  村  好  美  君     11番   水  澤     努  君    12番   宮  島  サ イ 子  君欠席議員(なし)                                              地方自治法第121条の規定により説明のため会議に出席した者の職氏名  町   長   新  井  康  之  君   副 町 長   三  浦  道  弘  君  総 務 課長   町  田  和  久  君   企 画 財政   池  田  好  雄  君                          課   長  会 計 課長   松  本  和  彦  君   税 務 課長   横  田  惠  嗣  君  町 民 課長   岩  沢     清  君   健 康 福祉   奥  泉  隆  雄  君                          課   長  子育て支援   長  島  伸  子  君   産 業 観光   吉  田     正  君  課   長                   課   長  まちづくり   田  中     広  君   水 道 課長   戸  口  孝  史  君  整 備 課長  教 育 長   原  口     仁  君   学 務 課長   関  口     学  君  生 涯 学習   山  口  辰  仁  君  課   長                                              本会議に職務のため出席した者の職氏名  事 務 局長   中  島  義  仁      書   記   福  田     実  書   記   松  澤  義  幸 △開議の宣告 ○議長(宮島サイ子君) ただいまの出席議員数は11人です。定足数に達していますので、これから本日の会議を開きます。                                      (午前 9時30分) △議事日程の報告 ○議長(宮島サイ子君) 本日の議事日程は、お手元に配付いたしました議事日程第3号のとおりです。 △報告事項 ○議長(宮島サイ子君) 報告事項を申し上げます。  水澤努君外1名から日程第2の発議第4号 沖縄戦戦没者の遺骨等を含む土砂を埋立てに使用しないこと等を求める意見書(案)が提出されました。  以上で報告を終わります。 △一般質問 ○議長(宮島サイ子君) これより日程に入ります。  日程第1、一般質問を行います。  通告順に行いますので、ご了承願います。                                                     ◇ 宮 﨑 さよ子 君 ○議長(宮島サイ子君) 9番、宮﨑さよ子君。          〔9番 宮﨑さよ子君登壇〕 ◆9番(宮﨑さよ子君) おはようございます。傍聴の皆様には、昨日に引き続きまして早朝より、また寒い中大変ご苦労さまでございます。9番、宮﨑さよ子です。議長のお許しをいただきましたので、通告に従いまして一般質問をさせていただきます。  質問件名1、越生町水道事業について。水道事業については、これまでも私は注視し、質問を重ねてまいりました。令和2年度決算を見ますと、有収率が2年連続で71%台と、非常に悪い状況でした。以前にも議会において有収率の低下が問題になったことがありました。有収率の低下は、水道事業の運営に大きく影響すると思いますし、ひいては水道料金に影響するものと考えます。そこで、この有収率を含めた水道事業の運営及び令和3年3月に策定された越生町水道事業経営戦略についてお聞きします。  (1)、過去5年間の有収率についてお知らせください。  (2)、有収率が低い原因を把握していますか。特に令和元年度と令和2年度の有収率が低い原因についてご説明をお願いします。  (3)、近隣市町村の有収率の状況をお知らせください。  (4)、有収率の改善方法について、どのようにお考えですか。  (5)、県水受水費が増えているようですが、過去5年間の推移をお知らせください。  (6)、県水受水費が増えた理由をお知らせください。  (7)、越生町水道事業経営戦略の中の投資・財政計画の中で、令和7年と令和8年に1億円の工事請負費膜ろ過施設で計上されています。この工事は、どのようなことをお考えですか。  (8)、(7)に関連して、同計画の中で令和9年から令和12年まで毎年1億1,158万円の工事費がその他場内施設に計上されています。4年間で4億4,632万円です。この工事費は、どのような工事をお考えですか。  (9)、前2つの(7)、(8)の質問と関連することで、経営戦略のページ28の投資試算、1.1、投資に関する目標設定の[目標1・施設]の中で、「大満浄水場は、今後の水道事業を進めるうえで中核となる施設であり、敷地内の施設をほぼすべて更新します」とあります。具体的にはどういう施設があり、全てを更新するとどのくらいの費用がかかり、前2つの(7)、(8)の質問の答弁以外の施設をどういう計画で更新する考えでしょうか。  以上、明快なご答弁をよろしくお願いいたします。 ○議長(宮島サイ子君) 戸口孝史水道課長。          〔水道課長 戸口孝史君登壇〕 ◎水道課長(戸口孝史君) おはようございます。宮﨑議員さんのご質問につきまして、水道課からお答え申し上げます。  初めに、質問件名1、質問の要旨(1)でございますが、有収率とは1年間の総配水量に対する総有収水量の割合を示した指標になります。配水量は、浄水場で浄水処理をした水を配水池に送り、この配水池から出た水の計測量で有収水量は配水管を通り、各家庭や事業所などで使われた水道料金の収入となった水の計測量になります。この比率が高いほど効率的であると言えます。  ご質問の過去5年間の有収率でございますが、平成28年度は76.7%、平成29年度は76.5%、平成30年度は75.9%、令和元年度は71.6%、そして令和2年度は71.2%となっております。  次に、(2)でございますが、有収率が低い原因の一つは漏水だと考えております。漏水件数の約9割は、配水管から宅地へ引き込む給水管での漏水が占めております。残りの1割が配水管からの漏水となっている状況でございます。  令和元年度と令和2年度の有収率が平成30年度以前と比べて低い原因については、台風19号の災害による送水管の破損や西和田及び如意地内の管口径が大きい配水管での漏水が原因だと伺っております。  また、漏水には地上に水がしみ出てくればすぐに発見できる漏水に対し、地下に潜在し、発見しづらい漏水があり、令和元年度、2年度につきましては発見しづらい漏水が影響したことが有収率が低下した主な要因と考えております。  次に、(3)でございますが、近隣市町村の有収率は令和2年度実績で毛呂山町が91.9%、鳩山町が91.0%、ときがわ町が75.2%、飯能市が85.2%、日高市が92.8%、そして坂戸、鶴ヶ島水道企業団で92.2%となっております。  次に、(4)でございますが、有収率の改善は貴重な水資源を有効に活用するとともに、浄水処理に係るエネルギーや薬品の削減にもつながります。このため、改善方法としては老朽管路の更新及び漏水箇所の早期発見、早期対応に努めることと考えております。  次に、(5)でございますが、過去5年間の県水受水の推移でございますが、平成28年度の受水量が72万5,915立方メートルで、受水費は4,484万7,037円、平成29年度の受水量が73万5,639立方メートルで、受水費は4,544万7,773円、平成30年度の受水量が71万9,073立方メートルで、受水費は4,442万4,329円、令和元年度の受水量が75万2,123立方メートルで、受水費は4,646万6,157円、令和2年度の受水量が80万2,894立方メートルで、受水費は4,960万2,791円でございます。  なお、県水受水費消費税抜きの金額で、単価は1立方メートル当たり61円78銭となっております。  次に、(6)でございますが、配水量が増加したため、県水受水量も増加したものです。特に令和2年度は、コロナ禍の影響で手洗い等の回数が増え、配水量が増えたものと考えております。  次に、(7)でございますが、大満浄水場膜ろ過施設は平成10年から稼働し、現在に至るまで22年以上経過しております。その間には、膜の全交換を2回行っていますが、膜の寿命が5年と言われていることや既存膜の生産中止を受けて、膜の更新費用を計上したものでございます。  次に、(8)でございますが、大満浄水場膜ろ過施設以外をその他場内施設の費用として計上したものでございます。工事費は、膜ろ過施設を更新した後に順次大満浄水場内の施設更新を計画したもので、着水井や急速攪拌池、急速ろ過池等の前処理施設の更新のほか、中央監視操作施設及び場内の送配水施設の更新工事でございます。  次に、(9)でございますが、具体的には大満浄水場にある多くの施設は取水施設、前処理施設、浄水池送水ポンプ井施設場内送配水施設中央監視操作施設自家発電施設膜ろ過施設配水排泥施設濃縮槽施設受配電施設があり、これらの施設の全てを更新すると概算で9億5,000万円を想定しております。  なお、この更新費用については、既存施設の容量等を人口減少に伴う給水需要の減少を見据え、ダウンサイジングするものと想定して算出した費用でございます。  また、(7)、(8)以外の施設については、管理本館棟薬品注入施設、天日乾燥床など費用に計上していない施設につきましては、集約や残置により建設費用や維持管理費用の削減を図る方向性で計画していく予定でございます。  以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(宮島サイ子君) 宮﨑さよ子君。 ◆9番(宮﨑さよ子君) それでは、水道事業の運営及び越生町水道事業経営戦略について再質問いたします。  まず、有収率についてです。ご答弁で、有収率の低い原因の一つが漏水だということですが、漏水は今始まったことではなく、以前からあることで、その対策ができていないのではないですか。いかがでしょう。 ○議長(宮島サイ子君) 戸口孝史水道課長。          〔水道課長 戸口孝史君登壇〕 ◎水道課長(戸口孝史君) 再質問にお答え申し上げます。  ご指摘のとおり、確かに漏水は今始まったことではございません。水道事業当初の昭和41年9月から開始して、昭和42年の有収率が81.4%のときから有収率のデータがございます。令和2年度までの54年間の有収率の平均でございますが、77.6%となっております。このことから、有収率に対する問題は越生町にとって長年にわたり解決できていない課題だと認識しております。これまで漏水対策として毎年のように漏水調査を実施して、発見箇所の修理を行っておりますけれども、なかなか有収率の向上に結びついていないというのが現状でございます。  以上でございます。 ○議長(宮島サイ子君) 宮﨑さよ子君。 ◆9番(宮﨑さよ子君) 有収率というのは、長年にわたり本当に解決できていない問題だと思うのです。  それで、具体的に有収率の悪かった令和元年度の結果を受けて、どのような対策を講じましたか。 ○議長(宮島サイ子君) 戸口孝史水道課長。          〔水道課長 戸口孝史君登壇〕
    ◎水道課長(戸口孝史君) 再質問にお答え申し上げます。  令和2年度の対策でございますけれども、令和元年度の結果を受けて老朽管路の更新や委託業者による漏水調査、また職員による漏水調査などを実施いたしました。具体的に申し上げますと、令和2年度では上野、如意、鹿下、津久根地内の老朽管路の更新を約700メートル実施しております。  また、漏水調査によりましては5地区17キロ、その他職員によりまして適宜実施しております。  以上でございます。 ○議長(宮島サイ子君) 宮﨑さよ子君。 ◆9番(宮﨑さよ子君) では、令和3年度は令和元年度と令和2年度の2年間の有収率の低下を受けて、どのような対策を行っておりますか。 ○議長(宮島サイ子君) 戸口孝史水道課長。          〔水道課長 戸口孝史君登壇〕 ◎水道課長(戸口孝史君) 再質問にお答え申し上げます。  令和3年度の対策ということでございますけれども、有収率の低下を受けまして漏水調査に関しては継続的に実施することが重要と考えております。特に地下漏水の発見に努めるように、委託業者には地道に実施するようにお話をしておるところでございます。  2点目といたしまして、漏水の発生原因として給水管が多いというふうなことで先ほど申し上げましたけれども、令和2年度実績におきましても9割が給水管でございました。これにつきましては、ポリエチレン管の材質が悪く、管口径といたしましては小口径になるわけでございますけれども、管50ミリ以下の配水管、また給水管は13ミリとか、20ミリとかかなり多く存在しております。このポリエチレン管の材質は、樹脂でできておりまして、特に水温が高い夏場になりますと管が少し柔らかくなります。そういった原因が考えられるわけでございますけれども、内圧だとか、塩素の関係だとか、そういったことから亀裂が生じて漏水に至ると考えております。  現在では、ポリエチレン管も改良されておりまして、外見では一見同じようでございますけれども、内側が白い二層管の構造になったものを使用しております。こちらにつきましては、今現在漏水というふうな報告はほとんどございません。  このことから、古いポリエチレン管を使用した配水管や給水管の交換が必要と考えております。今年度漏水箇所が多い箇所につきまして、ポリエチレン管布設替え工事や給水管の取替え工事を実施しております。漏水修理の際に、実際は漏水箇所だけを補修すればいいわけでございますけれども、時間とか、そういったものが使える範囲の中で分水サドルから給止水栓またはメーターの手前までを交換したりだとか、そういったことまでやっております。  次に、3点目といたしまして、漏水以外に計測器の誤差というものを考えております。今年度取水の流量計を2回ほど業者のほうに確認をさせていただきました。若干の調整はさせていただきましたけれども、あまり効果は望めませんでした。  また、配水流量計というものが大満の配水池から2つほど、2方向出てございます。設置から20年が経過することから、そろそろ交換時期に来ていると思っております。そのため、配水流量計の精度確認をこの後実施していきたいと考えております。  最初の答弁で有収率、越生町の平均77.6%とお話しさせていただきましたけれども、過去に最高の有収率が86.6%を記録したことがございます。そのとき、前年度から8.4%増加しております。この増加した理由として、流量計の調整をしたことによって増加したというふうなことが記録としてございました。  4点目といたしまして、配水量に関してでございますけれども、県水の配水池と大満の配水池はお互いに配水管がつながっております。そのために、逆流という現象が起こります。これは、県水配水池から出る流量計を通った水量がもう一度大満の配水池に入ってしまい、大満の配水池から入ったものがまた出るというふうな二重計測をしていると、そのために配水量が多くなっているのではないかという疑いを持っております。今でも逆流というふうなことで計測はしておるわけでございますけれども、設置当初の計器というふうなこともございまして、正確なものではないというふうに判断しております。  それから、県水の受水量と配水量の関係でございますけれども、県水を導入して以来受水と配水の誤差が毎年ございます。受水に関しては、受水の流量計が8年に1度に交換してございますけれども、配水池にまた出るところの流量計につきましては、平成21年度を最後にまだ交換はしてございません。その誤差の違いといいますか、そちらが昨年度も8,000立方メートルございました。メーターの許容誤差という範囲もございますけれども、それだけで誤差が大きいのかなというふうな考えでございますけれども、それ以外に配水池の出口から流量計は存在しておりますので、配水池自体で水の蒸発というものが多少影響しているのかなというふうに考えております。通常コップなどに水をくんでおきますと、自然的に水位がどんどん下がります。それが夏場気温が高いときなどはかなり下がるのですけれども、そういったことが配水池で起きているのではないかと思います。越生町においては、地形的に小さな配水池がたくさんございますので、そこで山間地特有の失われる水量というものがあるのではないかと考えております。  5点目といたしまして、各家庭へ引込みの給水管でございますけれども、休止中のところについて職員による調査を始めさせていただきました。一般的に使われているところにつきましては、検針員さんが2か月に1度検針に伺いますので、そのときに宅内漏水だとか、そういったものの早期発見につながっておりますけれども、メーターを外して取りついていない家庭もかなりございますので、調べたところ約900件ぐらいございました。そちらのほうを職員が止水栓のところへ行って音聴棒で確認すると、漏水していないかどうかというふうなことで始めさせていただきました。給水管は、個人所有者のものでございますけれども、そちらの漏水があれば水道課のほうで無償にて漏水修理を行っている状況でございます。  また、将来的なことになりますけれども、今現在使用している量水器というのは検針員が伺わなければ水量の確認ができないわけでございますけれども、いずれスマートメーターというものに将来的には移行すると考えております。宅内漏水だとか、そういったものが早期に発見できるなど、住民のサービスの向上に図れるものと考えております。現在ではかなり高額なものでございますので、そして試験中というふうなこともございます。まだまだ先にはなると思いますけれども、そういったことがいずれは来ると考えております。  以上でございます。 ○議長(宮島サイ子君) 宮﨑さよ子君。 ◆9番(宮﨑さよ子君) いろんな対策をありがとうございます。私が2012年の12月議会で、水道事業は有収率が下がる原因を徹底して調査すべきではないかという形の質問したのです。そのときに、私のほうで石綿管更新工事をすればするほど有収率下がっている、一体どういうことなのか。有収率が下がる原因は漏水だけではないのではないか、いろいろな方面から再調査を考えるべきではないかと質問したのです。そうしたらば、執行部のほうからは現状では山間部の漏水が多く、見つけづらく、有収率が減っているのが主な原因だということなのです。原因は、ほかにもあるかもしれないという答弁だったのです。その答弁が21年ですね、だから9年たってやっといろいろと対策していただけるのかなという感じに受け止めました。  それで、では今現在の有収率はどうなっておりますか。最新の有収率をお知らせください。 ○議長(宮島サイ子君) 戸口孝史水道課長。          〔水道課長 戸口孝史君登壇〕 ◎水道課長(戸口孝史君) 再質問にお答え申し上げます。  令和3年度の今年度有収率でございますけれども、今年の4月から10月までの半年で現在68.7%というふうなことでございます。残念ながら昨年度より低下している状況でございます。  以上でございます。 ○議長(宮島サイ子君) 宮﨑さよ子君。 ◆9番(宮﨑さよ子君) いま一つ有収率の改善に対する意欲を感じられませんが、令和2年度に失われた水量に給水原価を乗じた金額はお幾らになりますか、お答えください。  令和2年度の給水原価は、1立方メートル当たり202円58銭と決算書にありますので、その総額をお答えください。 ○議長(宮島サイ子君) 戸口孝史水道課長。          〔水道課長 戸口孝史君登壇〕 ◎水道課長(戸口孝史君) 再質問にお答え申し上げます。  漏水量、ご質問がございましたように経済損失に置き換えた場合の試算でございます。総配水量が令和2年度におきましては、180万7,371立方メートルでございました。それに対しまして、有効水量というものが133万4,152立方メートルでございます。それを差引きしますと、漏水量というふうなことで47万3,219立方メートルになります。漏水量といいましても、宅内漏水もこの中に含まれます。そして、給水原価、令和2年度が202円58銭というふうなことでございますので、こちらを先ほどの漏水量と計算しますと、金額では単純に9,586万4,705円というふうな形になります。  ただ、この給水原価というものには人件費や修繕費、委託料、減価償却など、配水量が若干前後しても影響は少ないものでございます。配水量に直接影響するエネルギーや動力費ですけれども、その他薬品費、そちらを試算いたしますと約1立方メートル当たり8.91円になります。そうしますと、先ほどの漏水量、47万3,219立方メートルと動力費、薬品費を8.91円を掛けますと421万6,387円ぐらいだったかな、420万円ぐらいが実質的に、直接的に影響する金額かなというふうな形でちょっと考えております。  以上でございます。 ○議長(宮島サイ子君) 宮﨑さよ子君。 ◆9番(宮﨑さよ子君) 今のご答弁で、有収率は高いほうがよいわけですということなのですけれども、一応私もこれで計算したのです。そうすると、本当に9,600万円が失われているということなのです。今の課長の答弁ですと、いろんなもろもろのことがあるから、421万円ということなのですけれども、その421万円にしてもそのものが失われているような感じです。それで、9,600万円を前提に考えた場合には、決算書を見ますと水道料金収入の3分の1に相当する金額が漏水によって失われているということなのです。ですから、漏水対策をもっときちんと進めていただきたいと思います。近隣市町村の有収率をまず最初教えていただきましたが、越生町が一番悪い状況です。  それから、今現在が68.7%という状況をまず改善することを優先するべきだと思いますが、いかがお考えでしょうか。 ○議長(宮島サイ子君) 戸口孝史水道課長。          〔水道課長 戸口孝史君登壇〕 ◎水道課長(戸口孝史君) 再質問にお答えを申し上げます。  現在の段階で有収率が68.7%という状況もございますけれども、水道課といたしましては有収率が高いほうがいいわけですので、いろいろな角度からまた研究したりして、目標を有収率80%ぐらいにしたいなというふうに考えております。一気に80というふうなことはちょっとなかなか難しい、一朝一夕ではいくとは思っておりません。多少ずつ、2%ぐらいでも徐々に上げていって、1歩ずつ前進してまいりたいなというふうに考えているところでございます。  それから、先ほどときがわ町さん、有収率が75.2%というお話をさせていただきました。越生町のほうが悪いわけでございますけれども、また東秩父村というふうなところがございますけれども、そちらは有収率が65.7%と聞いてございます。この越生、ときがわ、東秩父、その3町、似たような共通点が多々ございまして、山林が約7割ぐらい占める、平地が少ない、民家が点在している、また高低差がかなりある。配水池も増圧所や減圧所、そういった施設が越生町は30はございます。ときがわさんも39ぐらいございました。東秩父村も36ございます。そういったことから、同じような地形があって、施設が多い、そういったところが有収率が低いというふうなことを、何か原因があるのかなというふうなことでちょっと考えております。  これ全国的に見ても、人口が少ないところについては有収率が下がっていくというふうな傾向でございます。たしか人口が1万から2万人ぐらいの事業体にとっては、80%ぐらいが全国も平均かと思います。さらに人口が少ないところに行けば行くほど有収率が平均60%台とか、そういうふうな状況になっている、全国的な平均でございますけれども、そういうふうなことでございます。  取りあえず有収率は現在悪い状況でございますので、何かしら改善していきたいなというふうには思っておりますので、よろしくお願いいたします。  以上でございます。 ○議長(宮島サイ子君) 宮﨑さよ子君。 ◆9番(宮﨑さよ子君) 次に、県水受水費なのですけれども、先ほどの答弁で配水量が増えたから、県水受水量が増えたということですが、令和2年度の総配水量が180万7,371立方メートルで、令和元年度の総配水量が176万9,744立方メートル、その差は3万7,627立方メートルです。県水の受水量は、令和2年度が80万2,894立方メートルで、令和元年度が75万2,123立方メートルで、その差は5万771立方メートルです。県水のほうが多いですが、配水量が増えただけの理由ではないと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(宮島サイ子君) 戸口孝史水道課長。          〔水道課長 戸口孝史君登壇〕 ◎水道課長(戸口孝史君) 再質問にお答え申し上げます。  ご指摘のとおり、全体の配水量は3万幾らか増えたわけなのでございますけれども、それ以上に県水のほうの受水量が増えております。配水量が増えたから、県水も増えたというふうな形でお話ししましたけれども、実際には大満の浄水場で処理する水の膜の破断による浄水処理の低下や令和2年度、膜の更新をやっておりますので、そのときに県水で賄ったというふうなことが増量した原因と考えております。  以上でございます。 ○議長(宮島サイ子君) 宮﨑さよ子君。 ◆9番(宮﨑さよ子君) 県水は、町の水より高いとこれまで聞いてきました。そして、まずいということでした。先ほどの答弁の平成30年度の県水受水費に比べ、令和2年度は約500万円も増えていることをよく考えていただきたいと思います。  次に、経営戦略について再質問をいたします。初めに、令和7年度と令和8年度の1億円の工事ですが、合計2億円です。内容は、膜ろ過施設の更新経費ということですが、この金額で更新できるのですか。私としては、工事の中身をお聞きしたつもりですが、工事内容をお聞かせください。 ○議長(宮島サイ子君) 戸口孝史水道課長。          〔水道課長 戸口孝史君登壇〕 ◎水道課長(戸口孝史君) 再質問にお答え申し上げます。  経営戦略のほうで、令和7年と8年度に膜ろ過施設の工事費が計上されております。この膜の更新でございますけれども、平成10年に稼働した膜ろ過施設を造ったときでございますけれども、建物の費用が入って約4億円というふうな費用がかかったというふうなことでございます。今回建物はそのまま残しますので、中の膜のみの更新というふうなことで2億円で更新が可能だと考えております。  工事の内容でございますけれども、今現在ある4系列の膜ろ過装置を2年というふうなことでございますので、2系列ごとに更新していくと、浄水運転を行いながらやるため、工事の内容といたしましては新しい膜への交換、そしてそれに伴う配管の改造、計装機器類の改造、また自動運転で行っておりますので、その辺のプログラムの改造などが工事の主な内容となる予定でございます。  以上でございます。 ○議長(宮島サイ子君) 宮﨑さよ子君。 ◆9番(宮﨑さよ子君) 2億円でできればよいのですが、膜ろ過施設を造ったときはもっと全然違う高い金額だったような気がしましたので、確認をいたしました。  それで、そのほかの施設の全ての更新をすると、概算で9億5,000万円、ダウンサイジングすると4年間の約4億4,600万円でできるということでしょうか。 ○議長(宮島サイ子君) 戸口孝史水道課長。          〔水道課長 戸口孝史君登壇〕 ◎水道課長(戸口孝史君) 再質問にお答え申し上げます。  最初の答弁で、全体工事費が9億5,000万というふうなことでお話しさせていただきました。この中には膜ろ過施設の2億円が含まれておりますので、それ以外の7億5,000万円がその他場内施設というふうなことになります。ダウンサイジングをした計画での7億5,000というふうなことでございますけれども、経営戦略のほうでは10年度までしか取りあえず載ってございません。12年度以降も7億5,000万というふうな金額が割り振られているような形で、更新費用に係るのかなというふうなことでございます。  以上で答弁とさせていただきます。 ○議長(宮島サイ子君) 宮﨑さよ子君。 ◆9番(宮﨑さよ子君) このご答弁お聞きして、本当にこの経営戦略の金額でできるのかちょっと分からないのですけれども、膜ろ過施設の更新を2年間で行う間は、町の水はできなくならないのかという疑問とその間もし県水で賄うならば、県水受水は倍でも足りないと思いますが、その金額はどうやら経営戦略には入っていないようですが、いかがでしょう。 ○議長(宮島サイ子君) 戸口孝史水道課長。          〔水道課長 戸口孝史君登壇〕 ◎水道課長(戸口孝史君) 再質問にお答え申し上げます。  ご指摘のとおり、膜ろ過施設を更新するのに県水の受水費で賄わなければならないと考えております。それが経営戦略のほうではちょっと反映されていないというふうなことでございます。  以上でございます。 ○議長(宮島サイ子君) 宮﨑さよ子君。 ◆9番(宮﨑さよ子君) それと、もう一つ申し上げれば、先ほどの答弁で順次大満浄水場内の施設を更新する計画と言われましたが、施設更新の際には新しい施設をほかの場所には移せないと思いますので、工事期間は施設を稼働できなくなると思います。何年間かけて更新し、どのぐらいの期間使用できなくなるのか分かりませんが、使用できない期間は今までの答弁から県水を購入することになる、その費用も恐らく見積もっていないですよね。と同時に、膜ろ過施設を更新してもすぐに施設を休止するのでは何のための更新か意味がないように思いますが、その点はいかがお考えでしょうか。 ○議長(宮島サイ子君) 戸口孝史水道課長。          〔水道課長 戸口孝史君登壇〕 ◎水道課長(戸口孝史君) 再質問にお答え申し上げます。  大満の浄水場にある膜ろ過施設以外のものでも、かなり今現在浄水処理には必要な設備でございます。それを更新する場合に、敷地のそんなに余裕があるわけではございません。なかなかどういうふうな形で計画して進めていくかというものをこれから詰めていかなければならないとは思いますけれども、具体的に順番だとか、そういった細かいところまでは詰められていないというのがちょっと状況でございます。実際この経営戦略というものなのですけれども、埼玉県の自治体なんかでほとんどが業者に委託して発注しております。越生町のほうは、職員がこの経営戦略に携わってつくったというふうなことで、結構不足だとかございまして、ちょっとご迷惑な部分があるのですけれども、今後経営戦略というものはつくって終わりではございません。これから経営戦略に基づいて進んでいくためにも、ある程度見直しというものが必要でございます。状況に応じて、よりいいものになるよう考えておりますので、ご理解賜ればと思います。  そして、チャイム鳴ってしまったものですから、最後にちょっと浄水処理の方法を検討するのにもなかなか町の職員だけだと難しい部分もございまして、有収率の改善もそうですけれども、県の技術連携というふうな事業がございますので、埼玉県企業局と技術的な連携を結んで、埼玉県の企業局は職員400人ぐらいはいるとは思うのですけれども、技術者がほとんどを占めております。そういった形の専門的な知見や技術が町としては必要かなと思っておりますので、これからそういったことでちょっと協議を進めております。  以上でございます。 ○議長(宮島サイ子君) これで宮﨑さよ子君の一般質問を終わります。  この際、暫時休憩します。                                      (午前10時32分) ○議長(宮島サイ子君) 休憩前に引き続き会議を開きます。                                      (午前10時45分)                                                     ◇ 長 根 弘 倫 君 ○議長(宮島サイ子君) 一般質問を続けます。  2番、長根弘倫君。          〔2番 長根弘倫君登壇〕 ◆2番(長根弘倫君) 議席2番、長根弘倫と申します。よろしくお願いします。議長の許しが出ましたので、一般質問をさせていただきます。  傍聴者の皆様、お忙しい中ありがとうございます。最後までお願いしたいと思います。なお、この模様は議長のお許しが出ましたので、録音させていただきます。  質問件名なのですけれども、2点あります。里山の整備、越生町の未来に向けたまちおこし、この2点です。1点目、1番、里山の整備に関して。越生町には多くの歴史的遺産、文化財、伝統的な行事、里山の魅力を生かした観光等ありますが、しかしお客様や移住を希望する人たちを呼び込むには町がもっと努力をしなければならないと思います。努力しないとよい方向には向いていかないと思います。私が6月議会でハイキングのまちおごせについて質問をいたしましたが、最近コースを歩いて気づいた点と町民やほかからお越しいただいたお客様の声に関して、コースやコース以外の山道について伺います。  (1)、ア、6月議会が終わった時点では山吹の里、水車小屋にありますけれども、水車小屋の水車が回っていましたが、最近訪れると回っていない。それは、時期的なものがあるので、回さないのか。  イ、水車小屋の隣に建物があるが、営業しているか、何をしているものか分からない、これがあると。  ウ、階段の途中にあるお休みどころは、朽ち果てて誰も座りません。これは直せるか。また、頂上にある見晴らし台の内側はシルバー会員の手で除草されているが、枠の外側には木々で見えにくい状態である。伐採は可能か。  (2)、関八州見晴台へ向かう山道の入り口に日照水(水くみ場)がある。日照水から約100メートル上がったところに橋があり、朽ち果てて今にも落ちそうです。足を踏み外したら大けがをしかねません。修理ができるか。また、その手前に道に渡してある板も朽ち果てて危ない。これも修理ができるか。  (3)、上谷の大クスでは、ウッドデッキの裏にある解説表示板は立入禁止で、遠くて読めないが、見えるところまで移動できないか。これ岩田議員の質問と少しダブっております。  (4)、平成14年3月に越生梅林に整備された見晴らし展望台は撤去されていたが、今後どうするのか。また、その奥にあるトイレは現在使用されていないが、梅林の開催時に使用できるようにできないか。  このように名所や旧跡、天然記念物などがあるところの修理や見直しをしなければならない。越生町には名所や旧跡は、私が数えた限りで寺院を含めて百数十か所あります。その中で気づいたところがあります。町民やお客様からの指摘を少しでも減らす努力を町はしていかなければならないと思います。  質問件名2、越生町の未来に向けたまちおこしに関して。越生町の特産物である梅やユズは、町内数か所しか売っておらず、梅林はある程度知名度は高いが、近隣のスーパーマーケットでちょっと見てみますと販売されておりません。販売されているのは、ほとんどが紀州産である。生梅やユズは、季節的なものですけれども、梅干しや加工したユズ、梅は年中お店で販売できるようなものです。ほかから来たお客様を越生町に案内したところ、「越生には店が少なくて不便でしょう」と言われた。確かに店は少ない。「そうですね、そのとおりです」ということしか言えなかったです。道の駅等があれば農産物や梅、ユズ、お土産、食堂を設けることができる。そこで、質問します。  (1)、第六次越生町長期総合計画の中の土地利用活性化推進ゾーンというのはどういうものか。どういうふうな利用をするものか、お聞きします。  第六次越生町長期総合計画を読んで、総論の中に町の不足しているところの表がありました。複数回答でありますが、買物の便が悪い58.4%、魅力的な企業が少ない34.9%、働く場が不十分である33%、道路・交通の便が悪い24%でした。質問事項は22項目ありましたけれども、その中で上位4つの項目がありました。中でも買物の便が悪いでした。  (2)、まちおこしの一環でバイパス沿いに通過車両や越生町に訪れる車両をターゲットにした越生独自である道の駅を今すぐとは言わないけれども、誘致できるか。  (3)、道の駅の知名度が上がれば、立ち寄る車も多くなると思われます。そこで、平成6年7月に開通したバイパスにおける交通量は、現在の交通量ですけれども、月ごとまたは年間の通過量は何台でしょうか。越生町にはさきに述べたように多くの歴史的遺産、文化財、伝統的な行事等がありますが、それを展示する場所がない。電車で来れば越生駅構内にある道灌おもてなしプラザやOTICなどがありますけれども、それしかないというふうなところです。車で来町されたお客様のおもてなしはどうなるのか。ここのところは、取りあえず再質問というふうなことになります。  (4)、越生町には歴史的資料が数多く存在すると思うが、その保存はどこに保存しているのか。  (5)、町には歴史館というのはあるか。  (6)、歴史資料館を建設する場合は、道の駅と併設できるか。越生町は70%が山林です。山林であるがゆえの利点を生かし、自然環境や里山の風光明媚な景観を守り、また郷土の文化財や歴史的遺産も後世に伝え、新しいこともチャレンジしていかなければならないと思います。将来を創造するまちづくり、風が香る越生を目指していかなければならないと思います。  以上で終わります。上記の2件をご答弁お願いします。 ○議長(宮島サイ子君) 田中広まちづくり整備課長。          〔まちづくり整備課長 田中 広君登壇〕 ◎まちづくり整備課長(田中広君) 長根議員さんのご質問のうち質問件名1、質問要旨(1)のアからウ及び質問件名2の質問要旨(3)について、まちづくり整備課からお答え申し上げます。  初めに、質問件名1の質問要旨(1)、アについてでございます。当該水車は、観光を目的として造られたものでありますが、構造自体は古来の技法を忠実に再現し製作されたものです。水車本来の目的は、水流を動力源として精米時や製粉時または用水路に水を上げるときなどの装置として利用されるものでございます。そのようなことから、摩耗を防ぐためにも未稼働時期を設けております。ヤマブキの花が咲き誇る時期には回るよう対応したいと考えております。  次に、イについてでございますが、水車小屋の正面にある建物については民間の建物であり、町では営業など関与しておらず、一切把握しておりません。  次に、ウについてでございますが、山吹の里歴史公園は都市計画公園の一つであり、公園の維持管理費として通常の草刈り業務のほか、樹木の剪定など定期的な管理に努めております。令和3年9月補正予算により計上した公園施設等維持管理費において、緊急的に各公園の修繕事業を実施いたします。この事業により、町が管理している都市公園内の遊具の修繕や支障となっている樹木の撤去など、危険な箇所の修繕を行うもので、山吹の里歴史公園についても緊急的に実施しなければならない箇所については、当事業により実施したいと考えているところでございます。しかしながら、山吹の里歴史公園のほとんどが土砂災害特別警戒区域に指定されていることから、樹木の伐採などについては慎重に実施したいと考えております。  次に、質問件名2の質問要旨(3)についてでございます。バイパスの交通量については、埼玉県警と国土交通省などが連携し、県内の道路交通量を調査している道路交通センサスの実績によるものがあります。この調査は、全国的な調査であり、おおむね5年ごとに実施されております。越生町では、山吹大橋交差点付近の県道飯能寄居バイパスを観測地点と定め、平日の午前7時から午後7時までの12時間の交通量調査を実施しております。調査結果として、自動車の交通量は平成17年9,150台、平成22年1万418台、平成27年1万2,970台となっており、月ごとや年間での交通量は把握しておりません。  以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(宮島サイ子君) 吉田正産業観光課長。          〔産業観光課長 吉田 正君登壇〕 ◎産業観光課長(吉田正君) それでは、長根議員さんの質問件名1の(2)、(4)について、産業観光課からお答え申し上げます。  初めに、質問件名1の(2)についてでございますが、長根議員さんからご指摘いただいた日照水周辺のハイキングコースにつきましては、職員が現地を確認の上、応急的な措置として危険箇所への柵と注意喚起の看板を設置いたしました。橋の修繕につきましては、今後予算を確保し、橋手前の破損箇所と併せて修繕工事を行ってまいりたいと考えております。  次に、(4)についてでございますが、越生梅林内に設置されていた見晴らし展望台は、この後「平成14年度」と答弁書に記載させていただいたのですが、すみません。「平成14年」の誤りです。おわびして訂正いたします。  平成14年にグリーン・ツーリズム推進整備事業補助金を活用して設置した木造の見晴らし台で、修繕等を行いながら管理してまいりましたが、平成30年度に老朽化のため撤去したものでございます。この見晴らし台跡地につきましては、平成31年3月に策定した新観光整備計画におきまして、越生梅林周辺整備の課題としてその有効活用が挙げられており、見晴らし台の撤去後はベンチを設置し、お客様にゆっくりと観梅を楽しんでいただくための環境整備や陶器市などのイベント開催広場として見晴らし台跡地の利活用に取り組んでまいりました。今後につきましては、見晴らし台の再建を望む声も聞かれておりますので、さらなる有効活用が図れるよう調査研究をしてまいります。  また、梅林内の奥にあるトイレにつきましては、梅まつりの期間中に限り使用できるようになっております。越生梅林は、生産梅林のため、梅まつり期間外は一般の方の入園を禁止しており、トイレの開放に伴う維持管理が必要となることから、トイレを閉鎖しております。  越生町は、四季折々の美しい風景や癒やしを求めて1年を通じて多くの観光客に訪れていただいております。今後におきましても、数多くの観光資源を適正に管理し、越生町を訪れる皆様に満足していただけるよう町民や観光客の声に耳を傾け、観光行政の推進に取り組んでまいります。  以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(宮島サイ子君) 山口辰仁生涯学習課長。          〔生涯学習課長 山口辰仁君登壇〕 ◎生涯学習課長(山口辰仁君) それでは、長根議員さんの質問件名1の(3)及び質問件名2の(4)から(6)について、生涯学習課からお答えいたします。  まず、質問件名1、(3)についてでございますが、上谷の大クスの解説板は封鎖中のウッドデッキの近くに設置してあるため、現在読み取ることができない状態です。そのため、解説板の文面を写した仮の板面を登り口の案内板に仮設置してございます。ウッドデッキへの立入禁止が解除できるまでの間は、こうした対応とさせていただきますので、ご理解を賜りたいと存じます。  次に、質問件名2の(4)についてでございますが、文化財保護事業や町史編さん事業で収集、蓄積された出土品、民俗資料、古文書、記録などは現在郷土資料室と越生中学校旧技術科室に分散して保存してあります。  次に、(5)の歴史資料館に関しましては、越生町には近隣の毛呂山町歴史民俗資料館や飯能市博物館のような文化財の収集、保管及び調査研究、公開普及活動を目的とする施設、機関はございません。  次に、(6)についてでございますが、道の駅は各地方自治体と道路管理者が連携して設置し、国土交通省により登録された商業施設や休息、宿泊施設、地域振興施設が一体となった道路施設です。  また、道の駅とは道路利用者のための休息機能、道路利用者や地域の方々のための情報発信機能、そして道の駅をきっかけにまちとまちが手を結び、活力ある地域づくりを共に行うための地域連携機能の3つの機能を併せ持つ休息施設となります。この3つの機能のうちの地域連携機能では、文化教養施設、観光レクリエーション施設などの地域振興施設の設置が求められ、全国的には歴史資料館や郷土資料館などを併設している道の駅もございます。このことから、歴史資料館を道の駅に併設することは理論的には可能であると考えております。  以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(宮島サイ子君) 池田好雄企画財政課長。          〔企画財政課長 池田好雄君登壇〕 ◎企画財政課長(池田好雄君) 長根議員さんのご質問のうち質問件名2の質問の要旨(1)と(2)について、企画財政課からお答え申し上げます。  まず、質問の要旨(1)でございます。第六次越生町長期総合計画の土地利用構想図における土地利用活性化推進ゾーンは、第六次で新たに飯能寄居線バイパス沿線と古池地区、上野地区に位置づけいたしました。  まず、飯能寄居線バイパス沿線につきましては、第五次までは商業系の用途の土地利用として位置づけられていましたが、この地域の土地利用に対する町民の要望は大変大きいものがございますので、法令等の要件が合えば商業系に限らず、交通利便性を生かした様々な土地利用として沿道の活性化を推進しようということで位置づけをしております。  また、古池地区と上野地区につきましては、宿泊・温浴施設がございますので、こうした企業との連携によりまちの活性化を図る地域として位置づけしているものでございます。  住民意識調査の結果における町の不足しているものの上位となっている買物の便、働く場所、交通の便は過去のアンケートにおいても常に上位を占めているものであり、町の最重要課題であると認識しております。そのため、今までも越生駅東口の開設をはじめ、商業施設の誘致、企業の誘致、コンビニエンスストアの立地、タクシーとバスの利用料金助成など、各種施策に取り組んでまいりました。  なお、飯能寄居線バイパス沿線に誘致した商業施設であるスーパーマーケットでは、町から企業側にお願いし、店舗内に地場産品コーナーを設けていただき、地元野菜や加工品などの販売にご協力をいただいているところでございます。  次に、質問の要旨(2)でございます。道の駅は、道路利用者のための休憩施設と地域振興施設が一体となったもので、休憩、情報交流及び地域連携機能を備え、地域の創意工夫によって道路利用者に快適な休憩と多様で質の高いサービスを提供する施設でございます。  施設の設置に当たっては、トイレや休憩施設などの道路関連施設は道路管理者である県の負担となり、その他の地域振興施設などは町の負担となるものでございます。  事業規模につきましては、県内の状況を見ると数億円から数十億円の規模となることが想定され、さらに用地買収費や周辺整備費を含めるとその規模はより大きくなるものと考えられます。国や県の補助金を活用しても相当な町負担が必要で、起債償還や維持管理費等による後年度負担も継続してかかるものでございます。  さらに、農産物の直売所を設置したならば、梅やユズなどの特色のある季節的な産品はもちろんのこと、1年間を通して販売可能な物産品を確保し、充実した売場を作ることが重要となります。また、新たに町の施設を設置するに当たっては、町の公共施設の適正化に向けて既存の類似施設と考えられる道灌おもてなしプラザ、OTIC、観光センター、うめその梅の駅をはじめ、修繕や改修の時期を迎えたその他の公共施設を含めて整理統合を行うなど、公共施設の効率的運営についても十分に議論する必要があると考えております。  以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(宮島サイ子君) 長根弘倫君。 ◆2番(長根弘倫君) 里山の整備に関してをご質問いたします。  先ほど水車は時期的なものだよというふうなことなのですけれども、あれはお客様に見てもらうためのものではないのですか。シーズンを通して回すことはできないのでしょうか、お尋ねします。 ○議長(宮島サイ子君) 田中広まちづくり整備課長。          〔まちづくり整備課長 田中 広君登壇〕 ◎まちづくり整備課長(田中広君) 長根議員さんの再質問にお答えいたします。  観光目的で造られたわけですけれども、答弁させてもらったとおりに忠実に古来の方式で造っております。古来の方式で造ったものは一年中回っていないと、時期的に回すものが本来のもので、例えば今水車使って生活している人あまりいないと思うのですけれども、この時期に水車って回っていないよねということもあると思うのです。本来物を考えれば回っているときに回る、回っていない時期には回っていないというもので、コンセプトに造ったものだと私は聞いております、当時の方たちには。一年中回すようにするためには、まず動力源の水を渇水期でも引き上げる。もともと如意耕地に水を引くためのものを分流させて水車回しているわけですから、越辺川の水を必要として如意耕地に引く、引かない時期は引かない。ですが、引かない時期も水車を回すために引くというのは、河川本来の水の流れではないと思っています。そういったことから、年間を通して水を回すということは修理費も非常にかかることでございます。そういったことから、今のような状況でヤマブキの花が咲く頃はちょうど水引く時期でございますので、そこを照準にしているというのが現状でございます。  以上です。 ○議長(宮島サイ子君) 長根弘倫君。 ◆2番(長根弘倫君) 分かりました。私もそこの水車小屋の隣にある小屋のところに1度人がいたときに入ったことがあるのですが、確かにシルバーのときに行きましたが、何をしているのかなというふうなことなのですけれども、ここは町は関与できないのですか。何で建っているのでしょうかというふうなことなのですか、教えてください。 ○議長(宮島サイ子君) 田中広まちづくり整備課長。          〔まちづくり整備課長 田中 広君登壇〕 ◎まちづくり整備課長(田中広君) お答え申し上げます。  民間の個人の建物であります。それが何で建っているのかというのは非常に難しくて、また営業していないというのもいろんな諸事情がやっぱりあると思うのです。それは、聞いておりませんので、分かっておりませんが、需要と供給のバランスが崩れたから、閉まってしまったのかなともありますけれども、ちょっと分かりません。 ○議長(宮島サイ子君) 長根弘倫君。 ◆2番(長根弘倫君) 恐らく土地も個人だとは思うのですけれども、あそこはそういうふうな形なのですか。  それと、そこはいいです。階段の途中にあるお休みどころありますけれども、私何回も見ているのですが、もうあそこは座ることもできない、木が垂れていて、まずは新しくしてもそこに座る人はいないのではないかな。というのも、あそこは座っていると夏だと蚊が寄ってきたり、暗くて見えない。あそこはもう撤去したほうがいいのではないかなと思うのですが、必要ではないのではないかなと思います。いかがでしょうか。 ○議長(宮島サイ子君) 田中広まちづくり整備課長。          〔まちづくり整備課長 田中 広君登壇〕 ◎まちづくり整備課長(田中広君) 再質問にお答えいたします。  おっしゃるとおり、修復で対応できない形には見えます。  それから、景観的にもかなり鬱蒼としております。木を切れば切っただけ、下は崖地になって余計見た目も危なくなる、修復というよりも議員さんおっしゃるとおり閉鎖の方向がいいのかなとまちづくり整備課でも考えております。  以上です。 ○議長(宮島サイ子君) 長根弘倫君。 ◆2番(長根弘倫君) 山吹の里の頂上にある見晴らし台なのですけれども、そこのところで冬は見えるのですが、夏とか秋は、春ですか、葉っぱが生えて見えないところがあると。あそこら辺一帯をある程度伐採というか、そういうことはできないでしょうか。上り階段が2つあるのですけれども、その階段を含めて、そういうところ1メートルでも、2メートルでも伐採はできないものかなというふうなところです。お伺いします。 ○議長(宮島サイ子君) 田中広まちづくり整備課長。          〔まちづくり整備課長 田中 広君登壇〕 ◎まちづくり整備課長(田中広君) お答え申し上げます。  以前にも全く景観見えなくなっているときという、1本、2本切って視界が開けるように伐採をしたことはございますが、やはり1年しますとまた葉っぱが生えて見えなくなります。答弁の中でも、あの地区は急傾斜地、土砂災害特別警戒区域になっておりますので、むやみに根っこを伐根したり、また伐根しなくても再生しない、更新しない木があるとなると、根の張りから土砂災害を引き起こすということから、なかなかやっぱり慎重に切る木、切らない木、切っても大丈夫な木、それを調べないとかえって景観重視して土砂が崩れるということにもなりかねないと思いますので、慎重に対応したいと考えております。  以上です。 ○議長(宮島サイ子君) 長根弘倫君。 ◆2番(長根弘倫君) 慎重に対応するという答弁ですけれども、せめて夏、皆さんが上がる頃にはある程度伐採してもらいたいと思います。  関八州の見晴台に向かう道なのですけれども、これ町民から私聞いたのです。前回町民だとかハイカーから寄せられたことはすぐやりますよ、すぐというか、やりますよと、対処しますよというふうなことあったのですが、その住民はずっとそのままですよというふうなことだったので、なぜほっといたのか、お聞きしたいです。 ○議長(宮島サイ子君) 吉田正産業観光課長。          〔産業観光課長 吉田 正君登壇〕 ◎産業観光課長(吉田正君) それでは、長根議員さんからの再質問にお答えいたします。  少し前、確かに日照水の上のところの場所のお話を聞きました。そのときも現場確認しまして、修繕方法等を担当のほうで少し考えさせました。場所がかなり奥であるということ、それとあと修繕方法、どこからか木を持っていって直さなければならない。修繕費等で業者さんに委託する方法もあるのですけれども、できれば材料だけ購入して職員で対応しようかということでその状況を見ていたところなのですけれども、ほかにも多々ございますので、順にやっていたところなのですけれども、ここで確かに危険ですので、その表示のほうをまずさせていただいて、今対応している状況です。  また、山林の間伐とか、そういった事業がここで始まります。場合によっては、そういったところで出た木材を利用して対応することも視野に入れて、今検討しているところでございます。  以上です。 ○議長(宮島サイ子君) 長根弘倫君。 ◆2番(長根弘倫君) 分かりました。  次に、上谷の大クスのウッドデッキの奥にあるものなのですけれども、このウッドデッキは岩田議員の質問では直すと、直すというか、大クスについ立てを立てるというふうなことで、あそこは上がれるようになるのですか、聞きます。 ○議長(宮島サイ子君) 山口辰仁生涯学習課長。          〔生涯学習課長 山口辰仁君登壇〕 ◎生涯学習課長(山口辰仁君) 長根議員さんの再質問に生涯学習課よりお答えいたします。  昨日の岩田議員さんの質問でもお答えしたのですが、大クスの倒伏工事を今年度もやる予定でおります。今年度倒伏の防止のために支柱を設置する予定でおりまして、一応それが完了しまして、その上で樹木医等と相談しながら、それで当面は大丈夫といった判断ができた上でウッドデッキを今までどおり上れるような形、そんな予定でおります。ですから、今後その工事が終了すればウッドデッキに上れるような状態に戻る予定でおります。  以上でございます。 ○議長(宮島サイ子君) 長根弘倫君。 ◆2番(長根弘倫君) そのウッドデッキの裏に解説板がありますけれども、取りあえず近くの線はありますけれども、入れないように。そこのところまで取りあえず持ってこないと、遠くにあったのでは、ほかのところに置いてというか、作ってあるというふうなことだったのですが、そこにないと何のことかなというふうなことあると思いますので、そちらのほう近くに移動できますか。もしくは作るというか、簡単なものでもいいですけれども、その内容が分かるように。 ○議長(宮島サイ子君) 山口辰仁生涯学習課長。          〔生涯学習課長 山口辰仁君登壇〕 ◎生涯学習課長(山口辰仁君) 長根議員さんの再質問にお答えしたいと思います。  先ほどちょっと分かりづらかったかもしれないですけれども、ウッドデッキの裏にある看板、そちらの文面を写したものをその大クスが見える下の段というか、現在見ることが可能なところ、そこへ上っていくスロープのところの看板に仮の板を設置してございます。内容は、同じものをそこに設置してございますので、それもの自体ではないのですが、設置してございます。  また、現在あるその板を移設するのは基礎等あって、あとちょっとなかなか撤去というか、移動するのも難しいものですから、当面は倒伏対策、先ほども言いましたけれども、支柱の工事が終わって、ウッドデッキに上れるような期間、そんなに先にはならないと思うのですが、その間ちょっとご不便をおかけするかと思うのですけれども、そんな形で対処したいと考えておりますので、ご理解いただければと思います。  以上でございます。 ○議長(宮島サイ子君) 長根弘倫君。 ◆2番(長根弘倫君) ちょっと気づかなかったのですけれども、分かりました。  梅林に整備された見晴らし台なのですけれども、これはもう一回造るということはできないでしょうか。というのも、私見に行ったところなのですけれども、中でグラウンドゴルフの競技をやっていたグループがいました。おばあちゃんたちなのですけれども、「昔はここに展望台あったよ、私たちはいいけれども、ほかから来た人たちは上からも見たいのではないかね」という意見でした。「ああ、そうだね」ということでお話ししましたけれども、そういうふうな再建というのはできないのでしょうか。 ○議長(宮島サイ子君) 吉田正産業観光課長。          〔産業観光課長 吉田 正君登壇〕 ◎産業観光課長(吉田正君) それでは、再質問にお答え申し上げます。  当然予算確保できれば再建はできるものだと思います。1,000万円では多分利かないと思います。以前は、補助金いただいて造った経緯があったようなのですけれども、今その補助はなくなっていますので、やるとすると単費全額でやるようになると。そういったかなり高額な設備になりますので、今後その必要性、そういったものも1回目で答弁申し上げましたように皆様の声お聞きしながら、今後調査研究してまいりたいと思います。  以上です。 ○議長(宮島サイ子君) 長根弘倫君。 ◆2番(長根弘倫君) 結構かかるのですね。分かりました。  次の質問です。第六次長期総合計画の中で、本町の人口ですけれども、国立社会保障・人口問題研究所が公表したグラフが載っていました。10年、20年、30年とちょっと見てみました。令和12年なのですが、歯止めなしが9,034人、歯止めをした場合は9,724人、マイナス690人というふうなことです。令和22年なのですけれども、歯止めをした場合8,438人、しない場合は7,161人と1,277人も少なくなると。32年、30年後ですね、歯止めをした場合7,291人、しない場合が5,445人というふうなことです。このときはあくまでもこれは想定ですけれども、1,846人少なくなるというふうなことです。このように歯止めをかけなければ、何かアクションを起こさなければこの歯止め、人口が増えるというか、増えることは今ほぼほぼないと思うのですけれども、役場ではどのような歯止めをしていくのか、ちょっとお聞きしたいです。 ○議長(宮島サイ子君) 長根議員に申し上げます。  質問要旨の通告書にはない内容ですが。通告書に沿った内容で簡潔にお願いいたします。 ◆2番(長根弘倫君) 分かりました。  それでは、人口が少なくなるというふうなことですけれども、ここのところですけれども、町長にお聞きします。計画の中に梅、ユズ栽培のほか柑橘類、ワラビ、キノコ栽培とあるのですけれども、第六次の計画の中にはその製品開発した場合、農産物を売るところはどこかあるのでしょうか。これは、道の駅に絡めてやります。ご答弁お願いします。 ○議長(宮島サイ子君) 吉田正産業観光課長。          〔産業観光課長 吉田 正君登壇〕 ◎産業観光課長(吉田正君) それでは、長根議員さんの再質問に産業観光課からお答え申し上げます。  農産物の販売場所として、越生町内にはJAいるま野の直売所があるわけでございます。また、それ以外でも町の施設といたしまして、越生自然休養村センター、うめその梅の駅ですね、それからあと駅前のOTICのほうでもそういった特産品野菜、そういったものを販売しておりますので、当然民間、それから公共の場所でもそういったお客様に提供できる場所というのを確保できているものと思っております。  以上です。 ○議長(宮島サイ子君) 長根弘倫君。 ◆2番(長根弘倫君) このままでいくと30年後には人口が半分になってしまいます。早めに手を加えていかないとというふうなことですけれども、そこでまちおこし協力隊、今1人なのですが、人数を増やしてというふうなことですが、町の職員、商工会等々を含めてプロジェクトチームを設立して、こういうふうな越生独自の道の駅を造ることはできるかというふうなところなのですが、お願いします。 ○議長(宮島サイ子君) 池田好雄企画財政課長。          〔企画財政課長 池田好雄君登壇〕 ◎企画財政課長(池田好雄君) 長根議員さんの再質問に企画財政課からお答え申し上げます。  道の駅につきましては、平成の25年ぐらいに1度検討したことがございます。埼玉県の川越比企地域振興センターなどを交えて、道の駅越生町にできないだろうかということで検討したようでございます。先ほどの1回目の答弁でも申し上げましたけれども、費用が非常にかかる。補助金あるのですけれども、先ほども答弁で申し上げましたけれども、道路関連施設しか補助金が出てこないのです。それ以外のところは町が担保しなくてはいけない。そうしますと、用地買収から建設費用、そういったものは非常に高額になってくるということで、そのときはちょっと難しいということで断念をしている経緯がございます。  これから先の話になりますと、越生町の中でいいますとうめその梅の駅であったりとか、OTICであったりとかというところの施設運営費につきましても、現状を申し上げれば町が指定管理料という形でOTICに至っては600万円以上、うめその梅の駅についても300万以上、400万近くの金額を管理料として払っている現状がございます。これ多分道の駅という話になりますと、相当金額がこれでは済まなくなる。多分施設規模から考えて、1,000万では利かなくなってくる金額を町が資本投下していかなくてはいけなくなるということもございますので、似たようなケースではないのですけれども、今問題になっているというか、この間議会でもお話しさせていただきましたゆうパーク、オーパークの扱い、あそこも道の駅とは違いますけれども、今取扱いについて非常に問題になっておりますし、経営についてなかなかやっぱり行政がそういった経営をするというの非常に難しい側面がありまして、それは加工場についても全く同じ理屈が当てはまると思うのですが、そういったことを考えますと実際にやるという段階になりましたら、よっぽど協議をしていかなくてはならないというふうに思いますし、現状でまだそこまでちょっとやる余裕というか、状況にはない。もうちょっと時代がたってきて、その他の施設に整理がついてきたら、その時点で考えるのが今は適切ではないかなというふうに考えております。  以上でございます。 ○議長(宮島サイ子君) 長根弘倫君。 ◆2番(長根弘倫君) 分かりました。  道灌おもてなしプラザやOTICと行くのですけれども、先ほどお話ししたけれども、電車で来た場合は駅すぐそこだから、あれだけれども、車で来た場合はどこへ止めて見学するのか。いつも思うのですけれども、駅には全く駐車場もないというふうなことなのですが、いかがでしょうか。 ○議長(宮島サイ子君) 吉田正産業観光課長。          〔産業観光課長 吉田 正君登壇〕 ◎産業観光課長(吉田正君) それでは、長根議員さんの再質問に産業観光課からお答え申し上げます。  車でお越しの観光客の方々ですけれども、当然目的を持って来られる方が一番多いのではないかと思います。三滝であれば三滝駐車場、梅林であれば梅林駐車場、特産品買物であればうめその梅の駅であったり、そういったところにお寄りいただけるというふうに思っています。  ただ、ご質問のように広い広大な道の駅のような、そういった施設というのは当然越生にはございませんが、個々の観光スポットごとには数少ないですけれども、それぞれ駐車場は、またお店等にも、町なかにはなかなかそれほど確保できていないかもしれませんが、完備されているものだと思っています。  以上でございます。 ○議長(宮島サイ子君) 長根弘倫君。 ◆2番(長根弘倫君) 私ですけれども、資料館とか伝統工芸ということでちょっと見てきました。小川町にある埼玉伝統工芸館に伺った。和紙をしているところなのですけれども、多分皆さん行ったことがあるかなと思います。指定管理されているのです。三、四年前までは入場券を取っていた。低調だったので、入場者があまり少なかった。お客様は、小学生の体験授業だとか観光客だったのですけれども、道の駅の直売所や食堂ができたおかげで結構伝統工芸館も入るようになりましたよというふうなことでした。そういうふうな入場者も増えているというふうなところですけれども、また直売所はJAとうまくすみ分けをしているというふうなこともお聞きしました。あと、毛呂山のほうの歴史民俗資料館にも伺って、毛呂山の歴史を知ることができたのですけれども、観光客は大体年間で7,000人ほど。今はコロナ禍でそんなに多くないというふうなことで、2,069人というふうなことでした。  先ほど併設してくださいと言ったけれども、難しいのであればそういうふうな歴史館、本当に越生は結構資料が豊富です。聞くところによると1万点以上はあるのではないかと、土器の破片を合わせてそれぐらいあるのではないかというふうなことです。あと、農機具だとか、いろいろあると思いますけれども、このようなもの、出土品だとか、ただ眠らせておくだけでは宝の持ち腐れというふうになると思います。何かそういうふうなものを造っていかなければ、越生にとっても本当に難しいものかなというふうなところを思いました。  質問ではないのですけれども、六次越生長期総合計画に載っているように、越生はいいまちだというふうなところだ、住みやすいまちと言われると、緑とせせらぎのまちおごせ、笑顔と活気に満ちた夢広がるまちづくりしていかなくてはいけないというふうなところです。ですから、造れとは言いませんけれども、このような話があったというふうなことで、前もそういうふうな資料館とか、そういうのがあったのだというふうなことをお聞きしました。うやむやにしないでいただきたい。私のこの意見もまずは後々まで残してもらいたいなというふうなところです。機会があれば、本当に道の駅も資料館も造っていただきたい。  以上です。 ○議長(宮島サイ子君) これで長根弘倫君の一般質問を終わります。  この際、暫時休憩します。                                      (午前11時46分) ○議長(宮島サイ子君) 休憩前に引き続き会議を開きます。                                      (午後 1時30分)                                                     ◇ 金 子 公 司 君 ○議長(宮島サイ子君) 一般質問を続けます。  8番、金子公司君。          〔8番 金子公司君登壇〕
    ◆8番(金子公司君) 議席番号8番、金子公司です。議長のお許しを得ましたので、通告に従い質問させていただきます。傍聴の皆様、師走に入りお忙しい中、また寒い中傍聴にお越しいただいて本当にありがとうございます。では、質問をさせていただきます。  私の質問件名は1つです。質問件名1、豊かな町有林を将来子供たち、孫たちに手渡すための維持整備、活用について。令和3年9月議会定例会で、私は森林環境譲与税について質問しました。答弁の中で、森林環境税及び森林環境譲与税に関する法律により、使途が定められていて、町有林の森林整備には原則活用できないこととなっているとのことです。  町の財産に関する調書令和2年度下半期によると、町が所有する山林は、185万9,280平米と広大です。石油をはじめ、資源価格が高くなり、木材価格も40年前の水準になり、どうにか採算が合うようになったと聞いています。  私は、高校時代、西山の国有林の植林に携わっていましたので、町有林が大高取山の東側に存在していることを知っていました。植林の時期も同じぐらいで、植付け後50年を過ぎ、間伐など手入れが行われており、伐採できるのではないかと思い、山に入ってみました。木は大きくなっていましたが、どこが町有林なのか分かりませんでした。検討で見て回りました。ヒノキが目通り外形80センチから90センチ、太いもので1メートル10センチぐらいありました。杉は、一回り太いぐらいでした。当初は、木材価格が高くなっているときに伐採してもと考えて山に入りましたが、この場所がほかの場所に比べて手入れがされているにもかかわらず、表土の流出が見られ、岩がむき出しになっています。伐採したら次に植林が困難と思われる場所もあり、考えを変えなくてはならないと思いました。  町は、広大な山林を保有しています。里山を活用するため、様々な視点で考えてもよいのではないかと思います。世はまさにSDGs、山林の環境を整え、水資源の確保、水害など災害から地域を守る環境保全などの未来につながる世界共通目標に向かって、越生町から発信できればと思います。  (1)、主な町有林の面積、現状と課題は。  ア、大高取付近、通称西山って言われているところです。  イ、大満のゴルフ場を計画されていた箇所。  ウ、黒山地域。  エ、上野地区にある山林。  (2)、持続可能な町有林にするための方策は。  ア、山林の状況調査。植林地とそれ以外、樹種など。  イ、山の形状調査。平たんであるか、傾斜地であるか、急傾斜地などです。  ウ、維持管理に必要な道のあるなし。  エ、災害防止のため、危険箇所調査。  オ、町有林である目印の設置。  カ、水資源の調査。  キ、調査結果を踏まえた維持管理等の指針づくり。  (3)、県や他の自治体、森林環境整備に関心のある民間企業へ町の山林資産について情報を発信することも必要です。情報の収集や資金の調達を図ることも大切です。そのために町有林活用プロジェクトチームを結成し、10年後、30年後、50年後の越生町の森林環境をどのようにしていくか、どう整備していくかを具体的に計画してはいかがでしょうか。  ア、SDGsに関心の強い地域や企業へのアプローチと学習。身近な企業、ナイス株式会社さん、これは木材を取り扱う非常に大手の会社であります。そういうところで、町内にあるということでいろいろなアドバイス等もあるのではないかと思って、へのアプローチと連携です。  (4)、2018年6月に衆議院第一議員会館多目的ホールで開催されたNPO法人持続可能な環境共生林を実現する自伐型林業推進協会、略称自伐型林業推進協会による「壊れゆく森~防災・減災を紡ぐ自伐型林業推進協会からの緊急提言~」というフォーラムに参加しました。自伐型林業の言葉を初めて知りました。「自伐型林業とは、採算性と環境保全を高い次元で両立する持続的森林経営です」、これは協会ホームページより取っております。現行の50年、皆伐採、再造林との違いは100年、150年以上を見越して「限られた山から持続的に収入を得るために、施行者らが長伐期・択伐施業を自然と行い、小面積単位で長期的な経営の中から再造林のコストと労働を捻出します。収入を上げていくために、良木生産や森林の多目的利用(森業・山業の付加)を意識し、森林環境を良好に維持する方向性が生まれていきます。自伐型林業は、持続的経営と森林環境保全を担保できる方式です」、これは設立趣旨から取っております。自伐型林業は、越生町が抱える中山間地域の再生にもつながると思います。  なお、埼玉県では秩父市が自伐林業を展開しています。  林野庁の森林・林業白書令和3年度版にも自伐型林業が特集されています。ぜひ参考にされてはいかがでしょうか。  以上、よろしくお願いします。 ○議長(宮島サイ子君) 吉田正産業観光課長。          〔産業観光課長 吉田 正君登壇〕 ◎産業観光課長(吉田正君) 金子議員さんからの質問に産業観光課からお答え申し上げます。  初めに、(1)のアについてでございますが、大高取付近の町有林の面積は約40ヘクタールで、現況は人工林の杉、ヒノキの山林となっております。  課題についてでございますが、多くの樹木が樹齢60年を超えており、伐採の適齢期となっておりますので、計画的な搬出間伐が必要と思っております。  次に、イの大満地域の町有林についてでございますが、面積は約35ヘクタールで、現況は杉、ヒノキの人工林と広葉樹林となっております。  課題につきましては、1筆ごとの面積が1ヘクタール未満の山林が多く、一段となっていないため、利用が難しい状況となっております。  次に、ウの黒山地域の町有林につきましては、面積が約50ヘクタールで、現況は杉、ヒノキの人工林と広葉樹林となっております。  課題についてでございますが、多くの樹木が樹齢60年を超えており、伐採の適齢期となっておりますので、計画的な搬出間伐が必要と思っております。  次に、エの上野地区にある町有林についてでございますが、面積は約2ヘクタールで、現況は杉、ヒノキの人工林と広葉樹林となっており、比較的に傾斜の緩い里山となっております。  課題につきましては、1筆ごとの面積が0.3ヘクタール未満の山林が多く、一段となっていないため、利用が難しい状況となっております。  次に、(2)のアとイにつきましては、関連がございますので、一括してお答え申し上げます。山林の状況調査と現況調査についてでございますが、県が作成した森林簿には山林の状況や形状が記載されておりますので、森林簿により把握することが可能となっております。  次に、ウの維持管理に必要な道についてでございますが、町有林の所在地までは林道や町道を利用し、維持管理を行っています。また、木材を搬出する際には作業道を整備し、その都度対応することとなります。  次に、エの災害防止のための危険箇所調査についてでございますが、国や県で指定した保安林のほか、県で調査を行い作成した土砂災害ハザードマップにより把握しております。  次に、オの町有林である目印の設置や、カの水源の調査につきましては、町では行っておりません。  次に、キについてでございますが、町有林の維持管理等の指針づくりに関しましては、町には越生町森林整備計画がございますので、この計画を基に推進してまいりたいと考えております。  次に、(3)のアについてでございますが、民間事業者や県において検討が始まっている都市部と山間部の自治体による林業体験や森林学習などの交流促進事業等について、関係団体と連携して検討してまいりたいと考えております。  次に、イについてでございますが、企業へのアプローチについて、関係団体と調査研究してまいりたいと考えております。  次に、(4)についてでございますが、県や森林組合、林業事業者、山林所有者等による会議を開き、自伐型林業や今後の町全体の林業振興について検討してまいりたいと考えております。  以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(宮島サイ子君) 金子公司君。 ◆8番(金子公司君) 私も山へ入って考え方変わってこの質問にしたのですが、まず主な町有林の面積と現状について、これ以外にも面積の広いところがあると思うのですが、もし把握しているようでしたら1つ、2つ面積の大きいところをお知らせ願えればありがたいのですが、お願いします。 ○議長(宮島サイ子君) 吉田正産業観光課長。          〔産業観光課長 吉田 正君登壇〕 ◎産業観光課長(吉田正君) それでは、金子議員さんからの再質問に産業観光課からお答え申し上げます。  先ほどご答弁した中でほぼ網羅されておりますが、そのほか麦原地域の奥の城山付近も合わせまして、麦原地域に町有林がございます。それ以外は、ほぼ先ほどご答弁申し上げましたように、それと、失礼しました。あと、龍ヶ谷地域ですね、梅本線を上った上、それと野末張展望台から尾根伝いの下に下がったところ、その辺にもまとまった町有林もあります。  以上です。 ○議長(宮島サイ子君) 金子公司君。 ◆8番(金子公司君) どうもありがとうございます。いろいろ課題等はそれぞれ同じだと思うのですが、これによりますと伐採可能な50年を超えているような杉、ヒノキが町有林の中に存在するというようなお話でございました。この町有の面積も186ヘクタールぐらいと、広大な面積です。行政が保有する面積では秩父地方はともかくとして、東京から1時間半、2時間半以内では恐らく越生町は最大の面積を持っているのではないかと思います。  そこで、町民の方がどこに町有林があるのかよく分かっていないと。私も改めて山に入ってみて、正直なところ分かりませんでした。貴重な財産ですよね。186ヘクタールというととてつもない面積だと思うのです。山の面積は平地の面積と違って、ちょっと違いますけれども、財産とすればとてつもない財産だと思うのです。やっぱり基本的に財産として町はどう考えているか、お知らせください。 ○議長(宮島サイ子君) 吉田正産業観光課長。          〔産業観光課長 吉田 正君登壇〕 ◎産業観光課長(吉田正君) それでは、金子議員さんからの再質問にお答え申し上げます。  町の町有林で過去から所有していた山林は大きく、これはご質問にありました西山、国有林から払下げを受けて町有林とした一段の山林、それとあと越生町は合併前に梅園村で持っていた広大な、黒山のほうだったと思うのですけれども、山林、これにつきましてはそれぞれちゃんと手入れをして、財産として管理していた経緯があるようでございます。その後に寄附等で徐々に増えていったのが現状の町有林というふうに認識しております。  現在の管理方法ですけれども、これ実は普通財産です。普通財産としてカウントされております。間伐等もそういった普通財産であることから、なかなか予算計上等もして整備等は今やっていないのが現状です。今までは県からの補助金をもらって、10分の10の補助をもらってやっていたこともありますが、現在はなかなかその予算の捻出が難しいというのが現状でございます。  以上です。 ○議長(宮島サイ子君) 金子公司君。 ◆8番(金子公司君) ただいま正直なところ、この一般質問を出したときに企財のほうと産業観光課のほうでダブるのではないかなと私自身は思っていたのですけれども、正直なところ町の財産としてはどんなお考えでしょうか。 ○議長(宮島サイ子君) 吉田正産業観光課長。          〔産業観光課長 吉田 正君登壇〕 ◎産業観光課長(吉田正君) それでは、再質問にお答え申し上げます。  当然町の台帳に計上されている以上、大切な資産でございます。  また、一番初めに金子議員さんのご質問にありましたように、50年以上前に植林したもう大分立派な木が西山、それからあと黒山のほうにも手入れのされた森林がありますので、そういった材というのは、これは価値のある財産であるというふうに思っています。  また、今後森林を使って都市部と交流するに当たっても、そういった財産としても活用は可能であるというふうに思っています。  以上です。 ○議長(宮島サイ子君) 金子公司君。 ◆8番(金子公司君) そういうことで、伐期に入っているというような答弁もいただきました。伐期について、私も伐採して町の財政に幾らかでも寄与できるのではないかと思って入ったのです。そういう質問をするつもりだったのですけれども、山入ってみて、私が高校生のときに植林した表土とか植林した状況等、やっぱり杉、ヒノキが育つと非常に表土が現れていたり、特に谷筋に近年大雨で集中的な雨があるので、もう本当ガレ場がすごく増えているのです。皆伐すると後が続かないと思ったのです。ですから、そういう木を切ることは当然なことなのですけれども、何か皆伐しないで済む方法があるのではないかということで自伐型林業というところに行き渡ったのですけれども、今現状どうやったらそういう貴重な町有林の管理ができるかということについては、どうお考えでしょうか。 ○議長(宮島サイ子君) 吉田正産業観光課長。          〔産業観光課長 吉田 正君登壇〕 ◎産業観光課長(吉田正君) それでは、再質問にお答えいたします。  まず、西山の町有林に関しましては、金子議員さんおっしゃるように皆伐することはまず難しいというのは、保安林に指定されている区域ということもありますので、間伐からスタートするしかないというふうに思っております。今後の管理の方法ですけれども、しっかりと大きくなった木であれば搬出間伐等を行うことで幾らかプラスになるかどうかあれですけれども、作業費のほうは捻出が幾らかできるのではないかというふうに思っております。そういったことも含めて、今後検討してまいりたいと思います。  以上です。 ○議長(宮島サイ子君) 新井康之町長。          〔町長 新井康之君登壇〕 ◎町長(新井康之君) 金子議員の質問に対して、直接的ではないのですけれども、お答え申し上げます。  どうしても杉、ヒノキ、いわゆるクロキという山のほうでは言っているのですけれども、クロキだと日が入ってもあまり草なんかは生えないのです。ですから、どうしても雨なんか降るとそこに水が走ってしまうわけです。昨日、水澤議員の質問のときにお答えしましたけれども、広葉樹林だと葉が落ちて、また枝が落ちたりしますので、結構保水力があるわけです。一気に水が走らないのです。どうしてもクロキの場合は、水が走ってしまって表土が流れてしまうと。これは、町有林に限らず、ほかの山に入ってみても、岩等が出てちょっと心配な状態になっております。こんなところに木を植えたなというようなところはよくあります。これは、昔の人はやっぱり町を大切にしたから、苗をしょって苗を植えたと、こういうようなこともあるでしょうけれども、そのほかに表土が現れてしまって、水が走って土が流れてしまうと、こういう状態もあると思います。  それから、最近はイノシシが荒れてほじくり返して、そういうところからちょっと山が荒れていると、こういう状態もあると思います。そして、植林をするにしても鹿が今度は苗木の芽を食ってしまって、非常に難しい状態になると、こういうような懸念もされております。現に山でなくて、梅の苗木を植えても鹿が新芽を食べてしまうと。そして、成長しないと、こういうような状態をよく見受けられます。また、よく聞きます。  そんな状態でございますので、申し添えさせていただきます。 ○議長(宮島サイ子君) 金子公司君。 ◆8番(金子公司君) 質問のところにも書いておいたのですが、違う視点からお話ししますと、昔は山はもう生活そのものだったのです。燃料だとか、建築資材だとか、杉の皮やヒノキの皮は屋根にふいたり、生活そのものだったのです。ところが、時代が変わったことによって、山の存在価値というか、山の利用の価値がだんだん、だんだん変わってきてしまって、山の管理がおろそかになっているというのが現状だと思うのです。  そういう中で、私が高校生の頃ですから、もう50年以上前になりますけれども、やっぱりそういう先輩たちから、山の管理はこうするのだよということを大体教わったわけではないですけれども、自然に見ていて身についているわけです。現在ではそういうことがないのです。なかなか、だから将来につながるような持続的な森林管理ができるような環境に今ないのが現状だと思うのです。  そういうことから鑑みですね、とはいっても越生町は森林面積が70%もあるわけですから、今の70代以上の人になりますかね、森林管理を実際にやっていて森林管理ができる、今ならそういう人たちの教えを請うことができると思うのです。ちょっと2年分しかないのですけれども、越生町地域づくり推進協議会でモデル事業の発表会等がありました。その中で、幾つかの地域がまさしく森林管理に、例えばこれは平成29年のモデル事業の発表会ですけれども、麦原地区でやっている内容が出ています。これも森林管理ができなければ、こういう活動もできなかったような感じがします。  また、平成30年度の同じ地域づくり推進協議会のところで、龍ヶ谷のヤマザクラ周辺整備ということと、あと上野二区の虚空蔵尊さくら山公園管理等の事業は、これ森林管理に精通した人ではないとなかなかこの作業ができないような写真等で発表されているわけです。越生町の森林管理は、今ならそういう人たちの力を借りて、これ上野二区だとか、龍ヶ谷だとか、麦原とか、そういうところばかりでなくて、黒山だとか、堂山だとか、小杉だとか、いろんな山間地域の方たちは山の管理ができる、知っている、実際にやっているというような方たちがまだたくさんいらっしゃると思うのです。そういう人たちの知恵を借りることも必要だと思うのですが、昨日の水澤議員さんの質問の中の答弁の中で地域づくり協力隊を森林管理の関係で募集するというようなお話がありましたけれども、そういうことも大切だと思うのですけれども、まず地元の山を知っている人が地元の山をどう管理していったらいいかという、やっぱりそういう諸先輩たちの知恵を借りることができないと、越生町の山は管理できないのではないかと私思うのですが、その点についてどう思われますか。 ○議長(宮島サイ子君) 吉田正産業観光課長。          〔産業観光課長 吉田 正君登壇〕 ◎産業観光課長(吉田正君) それでは、再質問にお答えさせていただきます。  金子議員さんおっしゃるとおり、地元にはすばらしい活躍されている方がいらっしゃいます。知識も豊富でございます。そういったことも含めて、一番初めのご答弁申し上げましたように山林の所有者さんや、あと実際のプロで林業をやられている方、そういった方々とともに今後の越生町の森林どういうふうに活用していくかとか、整備していくか、そういったことも含めてそういった会議を設けて検討してまいりたいと思っています。  以上です。 ○議長(宮島サイ子君) 新井康之町長。          〔町長 新井康之君登壇〕 ◎町長(新井康之君) 金子議員のおっしゃるとおり、まだ山を知っている方がおられると思います。そういう方の、今課長の答弁のとおりお力をお借りしたいというふうに思っております。  ただ、ヤマザクラを整備するとか、上野の虚空蔵様のところの桜を整備する、ちょっと整備の仕方が違います。本当に山をきちっと守るにはちょっと場面が違う、方法が違う、技が違うといいますか、そういうことが違うと思います。  私子供の頃は、子供も一つの戦力でした。風が吹いた後、冬なんかは昔は今みたいなガスや石油がありませんでしたので、みんな木の枝を拾ってお風呂やかまどの燃料に出しました。ですから、風が吹けば喜んで山に入って、そして落ちた枝を拾ってはしごでしょって、はしごってご存じですか。束ねてはしごでしょって、一生懸命うちに運んだものです。そういうことでしたから、山は結構きれいだったわけです。きちんと整備されて、雑草等もそんなになかったし、皆さん木の枝打ちもよくなさって、山はきれいでした。そのうち材木の値段が下がってきて、労働の対価の割にはなかなか生活するのが大変になってしまったと、こういう事情だと思うのですけれども、山林の経営はなおざりになってしまったと、こういうような状態が続いていると思います。でも、まだ少し残っておられると思います。  私の地区でも、昔は山師って言っていましたけれども、変な意味のやましいではなくて、山を手入れするそのプロが何人もおられましたけれども、そういう方は皆亡くなってしまいました。私どもが少し知っている程度で、私なんかはほとんどその足元にも及びませんけれども、麦原とか、龍ヶ谷とか上野のほうの方はいろいろそういうたけた方がおいでになると思いますので、そういう方のお力をお借りできればというふうに思っております。  以上です。 ○議長(宮島サイ子君) 金子公司君。 ◆8番(金子公司君) 森林管理についてはそのとおりだと思うのです。やっぱり昔から山を知っている人に教わらないとなかなか、しなくてはいけないというのは分かるのだけれども、実際に行ってみると山大変なのです。ですから、そういう昔から山の管理にたけている人の知恵だとか、技術だとか、予算が必要かも分かりませんけれども、早急にもう来年度予算でやるとかいうのではなくて、そういう方向性はすぐにでも取りかかっていただければありがたいなと思います。  先ほどの町長さんの答弁の中で、桜のことでちょっと趣旨が違うというようなお話もあったのですけれども、そういうこの地域づくりの発表会のは確かに違うのですけれども、さくらの山を整備するに当たって、山の木を切って階段状の道を造るとか、山の木を切る技術だとか、造り方だとかいうのがこれに載っているのです。それは、やっぱり山を知っている人ではなくては絶対できない作業です。ですから、全く関係ないということではないと思うので、改めてちょっと見直していただければありがたいと思います。  それと、あと大満地区のゴルフ場を予定されていた地域は、非常に面積1筆当たりが1ヘクタール未満で、再利用が難しいとあります。これらを含めて町有林がどこにあるのかというのは、例えば越生町のシンボルマークがあって、中が抜いてあるようなやつを吹きつけのカラーペイントに木が立っているやつをたまに個人の所有者の方で、例えば町長さんがお持ちのお山だったら、山新しいとか書いてあって、たまにあるのです、個人の所有地のところに。昔は、例えばあそこのモミの木が境なのだよとか、木で目印があったのですけれども、今は杉、ヒノキがあって、そういう目印の木が枯れてしまっていて、どこが境だかちっとも分からないと、個人的な山を所有している人に聞いても、じいさんだとか親に聞いたことあるのだけれども、どこがうちの山だか分からないという人が多いのです。町の管理となると、なお分からないわけですから、そういう何か木に、大きくなっている木もあるわけですから、ペイントみたいな印をつけるわけ、これ時間もかかるでしょうけれども、いかないでしょうか。 ○議長(宮島サイ子君) 新井康之町長。          〔町長 新井康之君登壇〕 ◎町長(新井康之君) 私が議員時代に当時の議員さんたちと町の貴重な財産なのだから、我々が現地確認をしようではないかというふうに話しました、私が提案しまして。そして、できれば手入れもしたいと、毎年冬には、こういう手入れは冬やるのが原則なのですけれども、やろうということで話をしまして、産業観光課に行きまして、やりたいのだけれどもと言ったら、公図を渡されました。公図を見ただけではどこにあるのかさっぱり分からないです。これは現実問題で、実現はできませんでした。筆数が物すごくあって、どこがどうつながるのだかさっぱり分からなかったです。こういう状態でした。そんなことを今思い出しましたので、お話を申し上げます。あとは、吉田課長です。 ○議長(宮島サイ子君) 金子公司君。 ◆8番(金子公司君) そういうどこがやっぱり、財産管理ですから、しなくてはならないと思うのです、町でも。多少お金かかったり、時間かかったり、複雑で分からないこともあると思うので、ぜひその点は進めてほしいと思います。  それと、里山管理について、上野地区にあるのはほかのところはみんな山ですね、と思うのです。上野地区は本当に里山って言えるのではないかと思うのですが、これもちょっと面積が飛び飛びになっていて小さいし、活用難しいということだったのですけれども、今回の一般質問は山に関する一般質問4人の方が出しているということで、それだけ山に関心があるということだと思うのです。ですから、上野地区の里山はできたら里山としての活用を考えていただければありがたいなと思います。  それと、あと企業名を出して申し訳なかったのですが、ナイス株式会社さんの件なのですけれども、ナイス株式会社さんはすごく自分で山を持っていると、広大な山を、利益の一部から山を買っているというようなことがホームページに出ています。そういう山持っているということは、管理にもたけていると思うのです。せっかく地元にそういう山林の管理のできるような会社があるのだったら、そういう知恵の拝借も必要かなと思ってナイス株式会社さんを、失礼ですけれども、挙げました。ただ、ナイス株式会社さんは自分の山林を所有しているということで、何も越生町の今186ヘクタールばかりの山林をナイス株式会社さんに売ったほうがいいというようなことを言っているわけではありません。貴重な財産ですから、やっぱり町で適切な管理をして、未来永劫に子供たち、孫たちに続くような方向でいったほうがいいのではないかと思います。  それと、時間がなくなってしまって、あれなのですけれども、先ほどの西山の話なのですけれども、県が国有林を払い下げて県有林にしましたけれども、県では西山の中にみどりの基金活用事業として、森林ボランティア拠点活動ということで小屋を建てているのです、ご存じの方もいらっしゃると思うのですけれども。そういう県も具体的なやっぱり森林活用について、ボランティアの活用だとか、資金集めだとかしているわけです。そういうことで、町でもぜひ森林環境譲与税は令和6年度には1,000万円ぐらい予定されているということですけれども、県からの補助金がそのときなくなってしまうというようなお話なのです。だから、そういう面でも、資金の面においてもいろいろやっぱり今の事業がタイミングをずらすとうまく回らなくなる可能性があるので、ぜひ早急にいろんな面で取り組んでいただいて、広大な面積がある本当に町の貴重な財産であり、まして時代のトレンドであるSDGsということで、二酸化炭素も吸収して酸素を排出するとか、森林は環境に優しいということで、一生懸命取り組んでいただければありがたいと思いますので、ちょっと時間が足りなくなってしまったのですけれども、今の時代に即した取組というのと世界に発信できるような越生町になるように、ぜひ取り組んでいただければありがたいと思います。  これで私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(宮島サイ子君) これで金子公司君の一般質問を終わります。  この際、暫時休憩します。                                      (午後 2時22分) ○議長(宮島サイ子君) 休憩前に引き続き会議を開きます。                                      (午後 2時35分)                                                     ◇ 島 野 美佳子 君 ○議長(宮島サイ子君) 一般質問を続けます。  3番、島野美佳子君。          〔3番 島野美佳子君登壇〕 ◆3番(島野美佳子君) 議席番号3番、島野美佳子です。朝には随分寒かったのですけれども、議場も大分暖まったようで、皆様には師走のお忙しい中お時間割いていただき、誠にありがとうございます。  それでは、議長のお許しをいただきましたので、通告に従いまして一般質問をさせていただきます。  質問件名1、ふるさと納税は有効活用されていますか。越生町魅力あるまちづくり寄附金条例第8条にはこうあります。「町長は、基金の積立て、管理及び処分、その他基金の運用に当たっては寄附者の意向が十分に反映されるよう配慮しなければならない」、この条文に沿った活用ができているのか、お聞きします。  (1)、ふるさと納税の制度はいつ始まり、何年経過しましたか。  (2)、ふるさと納税として受けた寄附金の事業別累計は。  (3)、魅力あるまちづくり基金充当実績は。  (4)、ハイキングのまちづくりの推進に関する事業について、今後の計画は。  (5)、その他町長が必要と認める事業について、町長の活用案は。  (6)、目的の見直しによって消滅した目的に沿って受けた寄附金は、全額使い切りましたか。  質問件名2、ハイキングのまち宣言、その後は。越生町観光協会のホームページを開くと最初に目に飛び込むのは、「全国初!ハイキングのまち宣言」です。この宣言にふさわしく町が整備されているのか、お聞きします。  (1)、ハイキングのまち宣言に向けての基本計画は、どの程度達成されていますか。  (2)、ハイキングのまちにふさわしい整備をどのように考えていますか。  (3)、ハイキングのまち整備と森林整備は両立するのではありませんか。  (4)、ハイキングのまちに関して、越生町観光協会と町の役割分担はどうなっていますか。  (5)、住民との協働についての考え、これまでの事例は。  以上です。 ○議長(宮島サイ子君) 先ほどは番号を間違えまして、大変失礼いたしました。正しくは3番でした。陳謝いたします。  池田好雄企画財政課長。          〔企画財政課長 池田好雄君登壇〕 ◎企画財政課長(池田好雄君) 島野議員さんからの質問件名1及び質問件名2の(1)について、企画財政課からお答え申し上げます。  まず、質問件名1の(1)でございます。ふるさと納税の制度は、平成20年4月に地方税法等の改正によって同年5月から開始されました。越生町では、平成26年6月に越生町魅力あるまちづくり寄附金条例を制定し、同年7月より受入れを開始しており、7年を経過しております。  次に、(2)についてでございますが、条例第2条において9つの事業を規定しております。受入れを開始した平成26年度から令和2年度までの各事業の累計金額を申し上げます。1、ハイキングのまちづくりに関する事業758万8,041円。2、越生梅林に関する事業555万9,942円。3、関東一巨木の上谷の大クスの保全に関する事業228万円。4、花のあるまちづくりに関する事業272万8,000円、これには改正前の日本一桜の種類の多い公園整備事業として受け入れた253万8,000円が含まれております。5、越生まつりや伝統文化の保存及び継承に関する事業31万5,000円。6、子育て支援及び教育に関する事業147万5,000円。7、五大尊花木墓苑に関する事業165万円。8、癒やしの郷に関する事業14万円。9、その他町長が必要と認める事業2,401万5,400円で、9つの事業の総合計金額は4,575万1,383円でございます。  次に、(3)でございますが、令和2年度までの実績について申し上げます。まず、平成28年度にハイキングのまちづくりの推進に関する事業10万2,000円とその他町長が必要と認める事業17万円をハイキングのまち宣言事業に、その他町長が必要と認める事業44万4,000円を冊子「越生百景」の作成に活用いたしました。  平成29年度は、その他町長が必要と認める事業100万円を町営樹木葬墓苑整備事業に活用いたしました。  令和元年度は、ハイキングのまちづくりの推進に関する事業58万2,000円を五大尊つつじ公園沿路整備に、上谷の大クスの保全に関する事業97万円を大クスの保護に、その他町長が必要と認める事業521万8,000円を台風第19号の災害復旧等に活用いたしました。  令和2年度は、ハイキングのまちづくりに関する事業270万円を休養村センターに設置してある案内板修繕、黒山三滝天狗滝周辺手すり修繕、渋沢平九郎関連史跡案内板設置等に、その他町長が必要と認める事業300万円を外国語指導員助手派遣委託料に活用いたしました。  また、令和2年度にその他町長が必要と認める事業300万円を太田道灌公銅像購入設置に活用する予定でございましたが、新型コロナウイルス対応地方創生臨時交付金を充当したことにより、今議会に提出した補正予算(第4号)において基金に組み戻しております。  次に、(4)、(5)について関連がございますので、一括でお答え申し上げます。事業ごとの基金活用について、計画は作成しておりません。今後予算編成を行っていく中で、基金を活用できる事業に充当していく予定でございます。これまでは、ふるさと納税として寄附していただいたものを基金に積み立ててまいりましたが、今後につきましては寄附の目的に合った事業に随時活用してまいりたいと考えております。  次に、(6)でございますが、令和2年3月に第2条を改正いたしました。その際に日本一桜の種類の多い公園整備事業を花のあるまちづくりに関する事業に改正いたしました。改正前に寄附していただいたものは使い切っておりませんが、花のあるまちづくりに関する事業に継承しておりますので、今後活用してまいりたいと考えております。  次に、質問件名2の質問の要旨(1)でございます。ハイキングのまち宣言に向けての基本計画は、平成25年8月19日に作成したもので、ハイキングのまちを宣言するに当たり、取り組むべき基本的な事項を定めたもので、目的を観光の振興、地域経済の活性化、町民の健康づくり、町民意識の高揚、自然環境・観光資源、歴史文化遺産の保全の5つを掲げ、この計画に基づき1、コース設定、2、コース整備等、3、イベントの開催、4、宣言イベント、5、PR活動、6、受入れ態勢の整備に関する事業を関係機関等と連携を図りながら実施していくこととしたものでございます。事業の実施に当たっては、平成26年4月にハイキングのまちづくり推進委員会を設置し、委員の皆様のご意見をいただきながら平成26年度から平成28年度までの3年間にわたって取り組み、本計画における事業は全て達成し、平成28年4月29日にハイキングのまちを宣言しているものでございます。  以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(宮島サイ子君) 吉田正産業観光課長。          〔産業観光課長 吉田 正君登壇〕 ◎産業観光課長(吉田正君) 島野議員さんの質問件名2の(2)から(5)につきまして、産業観光課からお答え申し上げます。  初めに、(2)についてでございますが、ハイキングのまちづくりを推進するためには、安全に安心してハイキングを楽しめる環境が整備されていなければなりません。しかしながら、現状ではハイキングコースや指導標などには経年劣化に伴い補修を要する箇所も数多く見受けられ、ハイキングコースからの眺望が木々の成長により確保されていない場所もございます。予算の関係もあり、全てを整備することは難しい状況でございますので、緊急性などを考慮し、優先順位をつけて順次必要な修繕を行っているところでございます。  また、ハイカーの中にはお車で来られる方も多くいらっしゃいますので、ハイカー用の駐車場を整備してほしいとの声もあり、多様化するハイカーのニーズに沿った環境も整えていかなければならないものと認識しております。  これらの課題を全て解決するためには産業観光課だけでの対応では限界がございますので、さらなる町民意識の高揚やハイキング団体の育成、支援等も含め、全庁的にハイキングのまちにふさわしい環境整備に取り組んでいく必要があるものと考えております。  次に、(3)についてでございますが、ご質問のように越生町のハイキングコースは森林を通るルートが多いため、ハイキング道の整備と森林整備は両立するものと考えております。今年度は、森林環境譲与税や県の補助事業を活用し、西山高取から五大尊周辺の山林や弘法山周辺の森林整備を行う予定でございます。  また、県では上野の県有林にある越生ふれあいの里山の整備事業で案内板の修繕や遊歩道の補修、ダイコウジ跡などの見晴らし台周辺の森林整備、ベンチの設置等を計画していると伺っております。  今後も森林環境譲与税や県補助事業を活用して、ハイキング道周辺の森林整備や林道周辺の環境整備などを行ってまいりたいと考えております。  次に、(4)についてでございますが、観光協会では町が実施するハイキングイベントへの協力のほか、ハイキングなどで訪れた方がお食事やお土産の購入のために立ち寄れるお店を記載したマップなどを作成しております。  また、新規事業としてハイキングのまち宣言5周年を記念して、山の恩恵に感謝し、美しい景観と自然を次の世代に引き継ぐため、投票により越生10名山を指定する事業を展開しており、指定した越生10名山を踏破するハイキング大会を来年度開催する予定でございます。  町と観光協会の役割分担といたしましては、町は主にコース管理や整備等のハード部分を、観光協会はハイキングというコンテンツを活用した観光イベントや観光名所のPRのほか、町内の商店等の活性化につながるようなソフト事業を展開していただくことを基本として、ハイキングのまち事業に取り組んでおります。  次に、(5)についてでございますが、これまでも毎年1月4日に実施している武蔵越生七福神めぐりや4月29日に実施している健康づくりウオーキング大会では、地域の方々や地元商店などにもご協力いただき、参加者のおもてなしを行っていただいております。  また、地域の方々やハイキング団体の方々には日頃よりコース上のごみ拾いやハイキングコース案内等にもご協力いただいております。  越生町に訪れた多くのハイカーにご満足いただくためには、町民の皆様のご協力が必要不可欠でございます。ハイキングのまち宣言から5年が経過し、越生町といえばハイキングという認識が浸透してきている今だからこそ、ハイキングのまち宣言の基本に立ち返り、町民の理解と関心を深め、町全体でハイカーを歓迎するという機運やおもてなしの心の醸成に取り組む必要があると考えております。  以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(宮島サイ子君) 島野美佳子君。 ◆3番(島野美佳子君) それでは、再質問させていただきます。  何かとマスコミなどでも話題になるふるさと納税なのですが、越生町の場合は度を超したような返礼品で寄附を募るようなことはないと考えておりますけれども、ふるさと納税の周辺のことで最初にお聞きしたいのですが、返礼品についてどういった基準で返礼品はお決めになっているのでしょうか。 ○議長(宮島サイ子君) 池田好雄企画財政課長。          〔企画財政課長 池田好雄君登壇〕 ◎企画財政課長(池田好雄君) 島野議員さんの再質問に企画財政課からお答え申し上げます。  返礼品の選定に当たりましては、越生町で、町内で生産をされている、製造されているものということで規定ができておりますので、それに沿った形で品物のほうを選ばさせていただいております。  以上でございます。 ○議長(宮島サイ子君) 島野美佳子君。 ◆3番(島野美佳子君) 町内で生産されているものという規定ということですけれども、ということは町内で生産している事業者さんについては、ひとしく返礼品として扱っていただけるチャンスが与えられていると考えてよろしいですか。 ○議長(宮島サイ子君) 池田好雄企画財政課長。          〔企画財政課長 池田好雄君登壇〕 ◎企画財政課長(池田好雄君) 島野議員さんの再質問に企画財政課からお答え申し上げます。  越生町で生産してあるものであれば、どういった形でも問題はないというふうに、うちのほうとすると逆に言うとなかなか商品というか、返礼品が少ないのです、ほかに比べますと。だから、逆に言うと探している状況で、ちょっと余談になってしまうかもしれませんが、先日JAいるま野ということで、該当するということでお米を入れさせていただいております。新しい商品をぜひという形で考えているのですが、なかなか見つからなくて、いろんな農業生産者の方なんかにも農産品で、よく詰め合わせで送るとかというのはあるので、ぜひそういったものはできませんかというお声がけはさせていただいているのですが、例えば、ちょっと余談になってすみません。農産品なんかにつきましても、結局農協さんみたいなところに出しているのですと農薬管理の問題がどうしても出てくるのです。どういった農薬をいつ使っている、そういうのがはっきりしませんと、やっぱり商品として出すのは非常に難しくなってまいりますので、そういう意味ではそういったところも踏まえさせていただいた上で、商品のほうを選定させていただいているということでございます。  以上です。 ○議長(宮島サイ子君) 島野美佳子君。 ◆3番(島野美佳子君) ということは、この商品をぜひ越生町の返礼品として使ってほしいという方があった場合は、町にご相談すれば相談に応じていただけると思ってよろしいですか。 ○議長(宮島サイ子君) 池田好雄企画財政課長。          〔企画財政課長 池田好雄君登壇〕 ◎企画財政課長(池田好雄君) 島野議員さんの再質問にお答え申し上げます。  ぜひうちのほう常に探しておりますので、お声がけをいただければ大変助かると思っております。よろしくお願いいたします。 ○議長(宮島サイ子君) 島野美佳子君。 ◆3番(島野美佳子君) では、町のほうでも広報などで呼びかけしていただきまして、越生町にふさわしい返礼品が寄附者の方に適切に渡ることを期待したいと思いますので、よろしくお願いします。  続きまして、いただいた寄附金なのですけれども、今ちょっとざっといただきました答弁を拝見していますが、まだまだ活用できるだけの金額的な余裕があるのかなというふうに見受けましたけれども、その辺りはいかがお考えですか。 ○議長(宮島サイ子君) 池田好雄企画財政課長。          〔企画財政課長 池田好雄君登壇〕 ◎企画財政課長(池田好雄君) 島野議員さんの再質問にお答え申し上げます。  先ほどこれまでのふるさと納税、2年度までの決算額で、いただいた金額が4,575万1,383円が合計額になります。対して、寄附金の活用額につきましては1,418万6,000円、これ2年度までというか、2年度の先ほど言った太田道灌の分を除いてというか、組み戻した形でいいますと1,418万6,000円になります。令和3年、今回の補正後の金額で申し上げますと3,156万5,383円を持っているということになります。先ほど申し上げた事業別の金額を足したものになりますので、それをこれからどういったものに当てはめていくか。今まではやっぱりちょっと例がいいかどうか分かりませんけれども、先日来上谷の大クスの木の保全の話がありましたけれども、例えばその遊歩道を造るのに、遊歩道というか、木製のやつができていると、あれ1,000万以上かかっているのです。そういったものに充当するために積み立てておくという考え方もあると思います。  一方で、やっぱりいただいたものなので、なるべく早く事業展開をして、こういうものに使いましたという形でご報告をすることも必要なのだろうというふうに思いまして、昨年度あたりからなるべくこういうようなものに使いましたという報告はできるような形での事業展開というのを、こういう充当先をきちっとした形で寄附をいただいた方にご報告をしていきたいというふうな考え方でおります。  以上でございます。 ○議長(宮島サイ子君) 島野美佳子君。 ◆3番(島野美佳子君) 寄附金条例にあるとおり、寄附者の意向がやはり十分に反映されて、しかも今はホームページなど便利なツールもありますので、目で見える形で報告をしていただきたいというふうに思います。  私の今回の質問の件名の1と2は、非常に関係がありますので、この後は縦断的にお聞きしていきたいと思いますけれども、ハイキングのまちづくりの推進に関する事業についても寄附金が多く寄せられているように思いますが、にもかかわらずハイキングの整備に十分に活用されていないのかなというふうに思うのですけれども、その辺の評価はいかがでしょうか。 ○議長(宮島サイ子君) 池田好雄企画財政課長。          〔企画財政課長 池田好雄君登壇〕 ◎企画財政課長(池田好雄君) 島野議員さんの再質問に企画財政課からお答え申し上げます。  先ほど金額の報告の中でございますハイキングのまちづくりに関する事業につきましては、750万ぐらいやっていて、12月末現在でいきますと420万4,041円という形で残が残っております。ハイキングのまちづくりに関する事業、コース整備も含めてどういう捉え方をするかというところもあるかと思うのですけれども、トイレ例えば修繕しますという話になりますと、今洋式化で和式便器から洋式に変えたりとかというのもやっていたりすると思うのですけれども、財源をどこで充当するかというのは、もうこれ申し訳ないのですけれども、財政サイドで予算編成する中で、こういったものに充当しましょうというふうな考え方で町長と相談して充当を決めている状況でございます。今申し上げた金額についても、これからもし整備であったり、指導標であったりというところに充当していく、一般財源ではなくて、町単費でやっている場合ではなくて一般財源でそれを充当するか、この寄附金を使ってやるか、それはそのときの財政状況に応じた形で判断をさせていただいているということで、ご理解をいただきたいというふうに思います。  以上です。 ○議長(宮島サイ子君) 島野美佳子君。 ◆3番(島野美佳子君) 答弁書にいただいた中で、ハイキングのまちづくり推進委員会が平成26年4月に設置されたということなのですけれども、これは今はどんな形になっていますか。 ○議長(宮島サイ子君) 池田好雄企画財政課長。          〔企画財政課長 池田好雄君登壇〕 ◎企画財政課長(池田好雄君) 島野議員さんの再質問に企画財政課からお答え申し上げます。  推進委員会につきましては、この基本計画策定とか、それから各、先ほど答弁で申し上げた、お持ちでいらっしゃいますか、その当時のハイキングのまち宣言を受けての基本計画という計画書がございます。そういったものを策定する中で、こういった何をしていくかというのを決めていただいたということで、現在は特に活動はしておりません。これ多分出来上がって、実施に向けた段階で委員会としての役目を終了しているという考え方であると思っております。  以上です。 ○議長(宮島サイ子君) 島野美佳子君。 ◆3番(島野美佳子君) それでは、ハイキングのまちづくりを推進する委員会というのは、発展的に解消したと理解してよろしいですね。  では、産業観光課からの答弁にもありましたけれども、ハイキングのまちづくりについてはとても産業観光課だけで対応するのには限界があると、様々な課題があって、それを全て解決するためには産業観光課だけでの対応では限界がございますということなのですが、今後華々しくハイキングのまちとして花火を上げたわけなのですが、それを充実させ、また傷んだところを直していく、しかも優先順位をつけてやっていくということについて、どういった形でやっていくのが好ましいというふうにお思いですか。 ○議長(宮島サイ子君) 吉田正産業観光課長。          〔産業観光課長 吉田 正君登壇〕 ◎産業観光課長(吉田正君) 島野議員さんの再質問に産業観光課からお答え申し上げます。  そもそもハイキングのまち宣言、これ宣言文の中見ていただきますと、基本は町民の心と体の健康づくりが多分これがメインに来ていて、またということで観光客の誘致ということでしております。  産業観光課とすると、当然その観光部門が主ということで今やっているわけでございますけれども、しかしながら、月例ハイキング等は実行委員会の中には各課が参画しております。企画財政課に生涯学習、健康福祉、いろいろ入っていますけれども、そういった関係で町ぐるみで月例ハイキングを実施しているのが現状です。このように、様々な課題にその課、その課得意分野ございますので、そういったところで協力し合いながらやっぱり実施、今もやっていますけれども、今後も必要であるというふうに考えています。  以上です。 ○議長(宮島サイ子君) 島野美佳子君。 ◆3番(島野美佳子君) 今回の定例会の一般質問の中においても、ほかの議員の中からもあそこがこういう状態で、どうにかならないかといった提案が幾つかあったと思うのですが、議員からだけではなく、住民の方からも日々産業観光課のほうにここのこの場所は問題があるのではないかというようなご意見が寄せられていると思うのですけれども、そういった意見並びに苦情、ハイキングのまちにふさわしからぬ今の状態に対する意見等は年間どのぐらい寄せられますでしょうか。 ○議長(宮島サイ子君) 吉田正産業観光課長。          〔産業観光課長 吉田 正君登壇〕 ◎産業観光課長(吉田正君) それでは、再質問にお答え申し上げます。  年間何件というのは、すみません。今資料手元にないですけれども、少なくても今月だけでも大高取のところにちょっとごみが落ちていたとか、それとかあと山道が傷んでいるという問合せ等も来ておりますので、月に数件は最低でも来ているところだと思います。  以上です。 ○議長(宮島サイ子君) 島野美佳子君。 ◆3番(島野美佳子君) 越生町の住民の方の中には本当にこの環境を愛し、山を愛してハイキングのまちと宣言したからにはやはりふさわしく整えてほしいと願う方が強くいらっしゃいます。  頂きました答弁書の中で、先ほど申し上げたハイキングのまちづくり推進委員会を設置し、委員の皆様のご意見をいただきながら取り組み、本計画における事業は全て達成したというふうにあるのですけれども、ハイキングのまち宣言に向けての基本計画を見ますと、コースの設定、これは比較的充実しているかなと思います。コースの整備、これまだ課題あります。イベントの開催、これは月例などあります。宣言に関するイベントはもう終了したことで、PR活動はマップづくりなどされていると思いますけれども、最後にある受入れ態勢の整備の中で、町民意識の高揚、自然環境等の保全、ハイキング団体の育成、支援という項目があるのです。ハイキング団体の育成や支援というところに関して、町の評価はいかがでしょうか。 ○議長(宮島サイ子君) 池田好雄企画財政課長。          〔企画財政課長 池田好雄君登壇〕 ◎企画財政課長(池田好雄君) 島野議員さんの再質問に企画財政課から事前にちょっとそこの前のハイキングのまち宣言に向けての基本計画のところの部分で、答弁書の中に多分なかった部分で、ふるさと創造資金というのをいただいているのです、26、27、28ということで。金額で申し上げますと、その当時の資料、構成事業費として、3年間のちょっと合計金額で、すみません。申し上げます。ハイキングのまち整備事業として4,496万860円、ハイキングのまち宣言1,222万2,486円、合計いたしまして5,718万3,346円。このほかに補助対象外として、ハイキングのまち整備事業と65万3,400円、ハイキングのまち宣言事業393万5,686円、健康づくりポイント制度事業208万1,166円、合計で補助対象外が667万252円、合計で6,385万3,598円。これにふるさと創造資金の予算の財源として、2,800万入っております。  こういった補助事業をもらうに当たって、ふるさと創造資金ということですので、計画をつくって、それに向けて実施をすると、先ほど申し上げた宣言の年度という形の、ハイキングのまち宣言までの計画という言い方というのはまさにその理屈で、その宣言のところで事業が完了しますというこのこと、この基本計画についての考え方というのは、先ほども1回目の答弁で申し上げたように事業は終わっておりますという考え方なのです。その後、ただハイキングのまち宣言をしておりますので、そこから先もハイキングのまち宣言に見合うハイキング道の整備だとか、そういったものはしていかなくてはならない。そういった中の、引き続きという言い方は変ですけれども、その中で予算限られておりますので、その中でハイキングのまち宣言に充当できる金額というのは考えながら、町の予算ベースを見ながらそこに充当していくというような考え方になります。  その上で、あとの団体のほうのは担当課のほうからお答えをさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(宮島サイ子君) 池田好雄企画財政課長。          〔企画財政課長 池田好雄君登壇〕 ◎企画財政課長(池田好雄君) すみません。申し訳ございません。併せて団体のことについてもちょっと私のほうで。  今、月例ハイキング実行委員会というのを産業観光課のほうでやらせていただいているかと思うのですが、その中にハイキング団体というか、てくてく会とか、ちょっと幾つかハイキング団体があるのですけれども、そういったところに参加をしていただいて、一緒に月例ハイキングのコースとか、そういったものを考えていただいております。それが育成になるかどうかというのはともかくとしまして、そういったことに参加していただくことによって、そういった歩くとかハイキングとかという関連団体の声も聞かせていただくという考え方でおります。具体的な補助とかなんとかというのはしておりませんが、そういう団体ですので、いろんなコースを歩いていただくことが結果的には団体育成につながっていくという考え方の下で、そういったところもやらさせていただいているということでご理解をいただきたいというふうに思います。  以上です。 ○議長(宮島サイ子君) 島野美佳子君。 ◆3番(島野美佳子君) 企画財政課長のご答弁に何か情報がたくさん詰まっているので、ちょっと混乱しますけれども、ハイキングのまちの宣言をするために何千万円もの国のお金が入っているという理解でよろしかったですか。 ○議長(宮島サイ子君) 池田好雄企画財政課長。          〔企画財政課長 池田好雄君登壇〕 ◎企画財政課長(池田好雄君) 島野議員さんの再質問にお答え申し上げます。  具体的にハイキングのまち整備事業って何をやったのかというところに多分なってまいるかなというふうに思うのですけれども、この中で駅前のポケットパークの設計とか設置で約1,200万使っております。それから、文化財の解説板等の設置というので3年間トータルで2,062万3,188円、端数まであるのですけれども、こういったものに整備をさせていただいている。そのほかにビュースポットにするのに樹木伐採をしたりとか、それから顔出しパネルというのがちょっとあるのですけれども、そういったものをつけたりとか、それからハイキングマップ、もうなくなってしまっているかと思うのですけれども、マップができていたと思うのです。ああいったものが239万8,000円、あとハイキングの指導標の設置が190万ぐらい、それからハイキングコースの整備工事費というので工事もやらさせていただいて、すみません。場所まではちょっとこの中にはないので、あれなのですけれども、コース整備もその中で645万472円という形で入っておりますので、そういった整備もさせていただいているということでご理解をいただければというふうに思います。  以上です。 ○議長(宮島サイ子君) 島野美佳子君。 ◆3番(島野美佳子君) 今ご答弁いただきましたことを聞きながら、本当に多額の税金がハイキングの町を始めるために使われたということにちょっと驚いています。税金を使ってハイキングのまちを始めたわけですから、やはりそれに見合ったふさわしい整備が今後も必要なのだろうというふうに私は思います。  恐らく先ほど産業観光課に伺いましたけれども、多くの指摘が住民からあって、まだまだ改良すべき点があるのだと思いますし、それにとても産業観光課だけでは対応し切れないだろうというふうに思うのですけれども、質問しました中の住民との協働ということなのですが、各所でおもてなしをしたり、挨拶をしたりとか、そういうことはもちろんあるのですけれども、もう一歩踏み込んだ形でハイキングのまちを本格的に充実したものにしていくために、例えば住民有志と協働して定期的に活動していくといったような展望はありませんでしょうか。 ○議長(宮島サイ子君) 吉田正産業観光課長。          〔産業観光課長 吉田 正君登壇〕 ◎産業観光課長(吉田正君) それでは、島野議員さんからの再質問に産業観光課からお答え申し上げます。  このハイキング宣言の頃、実は私企画財政課のほうに所属しておりまして、まさにこのハイキングのまちづくりやっていた経緯があります。その中で、やはり住民との協働というところはかなりその当時も議員さん方からもいろいろとご質問いただいた経緯があったかと思います。あと、このおもてなしというところもかなり重視されております。そういったところをやはり町民の皆様と一緒に、このハイキングのまちづくりをつくっていくというところからスタートしたわけでございます。  1つが地域づくり協議会で行っておりますおもてなし大賞の創設、あとおもてなし補助事業の創設、そういったものもありました。あと、各種ハイキング団体の方々にもご協力いただいて、コースマップを作る際のいろんなアドバイスもいただいたりもいたしました。あと、そのほかもハイキング団体等にもご協力いただいたりもしたところでございます。  それから、以前から行われておりましたけれども、花の里健康づくりウオーキング大会や七福神めぐり等では地域の方々が湯茶の接待をしていただいたりとか、そういうふうにおもてなしのそういうふうなご協力をいただいたりとかしていただいております。  最近のこの協働の関係での新たな取組でございますけれども、今体協のトレッキング部の皆様が日々ほぼ毎日大高取周辺の山を歩いていらっしゃいます。その際にはごみ等があればごみを拾ってきていただいて、そのごみは実はご自宅に帰って家庭ごみで出していただいているぐらい、そのくらいいろいろと越生の山に対して真剣に取り組んでいただいております。また、週末には黒山のほうの山のほうに行って、そちらのハイキング道を見ていただいております。  このように越生の山を知り尽くした、そういう町内の活動されている方々、そういった方々に山案内人というふうな腕章をここでつけていただくように今相談を行っているところでございます。山の中でそれをつけていただいて、何かハイカーの方でどっち行ったらいいのかとか、そういった方々に気軽に案内していただけるような、そういった対応をしていただけるというふうな、ご協力いただけるというような話でいただいておりますので、そこを今進めているところです。  以上です。 ○議長(宮島サイ子君) 島野美佳子君。 ◆3番(島野美佳子君) 各地でおもてなしをしてくださる住民の皆さんのほか、そういって体協のトレッキング部の皆さんには時間割いていただき、また積極的に関わってくださっているとお聞きして、本当にうれしく思いますので、そういったハイキングのまち宣言してちょうど5年もたちましたということで、観光協会の役割も含め、またそういった今後体協のトレッキング部の皆さんの活動が本格化した暁には、ぜひ「広報おごせ」等でハイキングのまち宣言からたって今こんな感じになっていて、今後こういう感じでしていきたいということを特集していただけると非常にいいかなと思うのですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(宮島サイ子君) 町田和久総務課長。          〔総務課長 町田和久君登壇〕 ◎総務課長(町田和久君) 島野さんの再質問に総務課からお答え申し上げます。  「広報おごせ」に掲載ということですけれども、当然そちらのほう事業のほうとかが進んでくればそういうものをまた細かく取材させていただいて、できるだけ今人を取り上げたりとか、そういう形の広報記事、そういうものを充実させていこうかなというところも取り組んでおりますので、そういうものの一つに取り上げて、ぜひ取り上げさせていただいて、PRのほうを進めていきたいと思います。  以上です。 ○議長(宮島サイ子君) 島野美佳子君。 ◆3番(島野美佳子君) よろしくお願いします。  観光協会の話が昨日も出ました。ここに来て続々と平九郎のスタンプラリーであるとか、越生の10名山を選ぼうなどの企画をされていて、すごく活躍目覚ましいなというふうに印象受けていますけれども、観光協会の事務所なのですが、西口施設ですね。あそこがもともと古い駅舎があって、それをJRの無人化に伴って取り壊し、観光案内所がそこにできて、入ったという経緯があるわけです。旧駅舎の取壊しについては、様々な住民の思いもありまして、なかなかそれがきちんと清算されていないというふうに感じることがあります。本当に観光協会の皆さんにはある意味気の毒だなというふうに思っています。駅舎周辺の整備については、確かに手続に瑕疵があったわけではないでしょう。きちんとした手続を踏んで、そういう形になったということは理解していますけれども、どうも住民の気持ちがやはりきちんと清算されていないのではないかなというふうに思います。そのために、観光協会に対する風当たりも正直なところあまり弱いものではありません。私も先日来時々施設にいるようにして、観光協会の皆さんの働きぶりも拝見していますし、実際にそこを利用するハイカーの方を中心とした来町者の方の様子も拝見していますけれども、やはりどこかできちんとその辺りを清算したいというふうに思うのですが、そういう意味でもハイキングのまちということを中心に観光協会の仕事、町との役割分担、そういったことをきちんと住民の皆さんに知らせていただきたいなというふうに思うわけですけれども、そこはしていただけるということで、総務課長、よろしいですよね。 ○議長(宮島サイ子君) この際、暫時休憩します。                                      (午後 3時27分) ○議長(宮島サイ子君) 休憩前に引き続き会議を開きます。                                      (午後 3時28分) ○議長(宮島サイ子君) 吉田正産業観光課長。          〔産業観光課長 吉田 正君登壇〕 ◎産業観光課長(吉田正君) それでは、島野議員さんからの再質問に産業観光課からお答え申し上げます。  ご質問にありますように、観光協会の活動等を紹介する広報紙をできれば越生梅林の梅まつりが始まる前の2月号とかに掲載できるよう、今後総務課と調整してまいりたいと思います。  以上でございます。 ○議長(宮島サイ子君) 島野美佳子君。 ◆3番(島野美佳子君) 住民との協働という点において、第六次の計画にもありますけれども、越生に住んでよかったと一人でも多くの住民の方に思っていただきたいわけなので、そういう意味では協働ということが本当に大事なことになると思います。  今ちょうど太陽光発電に係る条例を制定中で、この条例の制定に当たって住民と、また町が本当にお互い意見を出し合って、時間をかけていいものをつくり上げているというふうに思っています。形のあるものもないものもそうして共につくっていけば、そこで町と住民との関係も深まりますし、愛着が出ていくものだというふうに考えますので、ぜひハイキングのまちをつくり上げていくに当たっては、住民との協働ということを大事にしていただきたいなというふうに思います。  私、ハイキングのまち今回初めて取り上げたのですが、ほかにハイキングのまちがあるだろうと思ってインターネットで検索したら、実はありませんでした。というのは、越生町しか出てこないのです、ハイキングのまちって。唯一ハイキングのまちというふうにして探してヒットしたのが朝霞市の「広報あさか」で、交流のある朝霞市は「広報あさか」の2021年2月号で、「魅力あふれる「ハイキングのまち」」として1ページ堂々と使って、越生町のPRをしてくれていました。そして、アクセスとかもう本当に丁寧に紹介してくださっているわけです。こうやってやっぱりいろんなところと関係しながら、ハイキングのまちを盛り上げていくのが本当にお互いのためにすごくいいことなのではないかなというふうに思いました。  時間もなくなってきましたけれども、1件ちょっとお聞きしたいのですが、行政報告書の中に、これは健康教育というところでハイキングのまちおごせ健康長寿プロジェクトというのがあるのですけれども、このハイキングのまちおごせ健康長寿プロジェクトというのはハイキングのまちと関係があるのでしょうか。 ○議長(宮島サイ子君) この際、暫時休憩します。                                      (午後 3時33分)
    ○議長(宮島サイ子君) 休憩前に引き続き会議を開きます。                                      (午後 3時34分) ○議長(宮島サイ子君) 奥泉隆雄健康福祉課長。          〔健康福祉課長 奥泉隆雄君登壇〕 ◎健康福祉課長(奥泉隆雄君) 島野議員さんの再質問に健康福祉課からお答え申し上げます。  ハイキングのまちおごせ健康長寿プロジェクトということで、具体的に行政報告書の中でも毎日一万歩運動プラス1000歩運動、それとあと健康長寿講座というようなことで講師をお招きしての健康長寿に関する講座、体操を実際やっていただくようなことも兼ねて、よく親しくさせていただいているのが日本医療科学大学の森田先生という方に運動に関する講座等も開催させていただいていたり、ご指導いただいていたりするのですけれども、いずれにしてもハイキングのまちということの中で町民の方々にまず健康になっていただきたいということが大きな要素としてございますので、健康福祉課としてはそういったことにも協力させていただきながら、町民の方の健康長寿ということで事業を行っております。  以上でございます。 ○議長(宮島サイ子君) 島野美佳子君。 ◆3番(島野美佳子君) コロナ禍においては、特にハイキングということが注目されていいのだなというふうに思いますので、今後もハイキングのまちとしての魅力を磨いていっていただきたいというふうに思います。  平成30年度の行政報告書だと、大学との連携事業という中でハイキングのまちおごせ健康プロジェクトということで、女子栄養大、城西大、日本医療科学大学、明海大、埼玉医科大ということで近隣の諸大学との連携があるようでしたので、やはり関係する方を数多く、住民はもちろんですけれども、交流都市、近隣大学など、関係する方を多く持ってハイキングのまちということに取り組んでいきたいというふうに思うのですが、学生は特に発信力が物すごくありますので、これが令和2年の行政報告だと関係大学の名前が随分減っているのですけれども、今後はそういった大学との連携などもハイキングのまちという点で進めていただきたいと思いますが、いかがお考えですか。 ○議長(宮島サイ子君) 池田好雄企画財政課長。          〔企画財政課長 池田好雄君登壇〕 ◎企画財政課長(池田好雄君) 島野議員さんの再質問に企画財政課からお答え申し上げます。  大学連携に関しましては、ちょっと企画財政課のほうで取り扱っていまして、そのテーマによって大学のほうへお声がけをさせたりなんかしていただいております。保健センターのほうで、いわゆる先ほど申し上げた健康長寿といったところのテーマにしたそういう取組というか、そういったものがあれば関連大学、女子栄養大とか城西大学もそうですし、そういったところでお声がけをさせていただいて、一緒にやれるものを探せれば、そういったものを協働で何かをやっていきたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。  以上です。 ○議長(宮島サイ子君) これで島野美佳子君の一般質問を終わります。  この際、暫時休憩します。                                      (午後 3時38分) ○議長(宮島サイ子君) 休憩前に引き続き会議を開きます。                                      (午後 3時55分)                                                     ◇ 関 根 真 一 君 ○議長(宮島サイ子君) 一般質問を続けます。  6番、関根真一君。          〔6番 関根真一君登壇〕 ◆6番(関根真一君) 6番、関根真一です。傍聴者の方には、遅くまでお残りいただきまして、ありがとうございました。あと1時間ほどですから、我慢していただきたいと思います。  ただいま議長に許可をいただきましたので、通告に従いまして質問をさせていただきます。  私の質問は1本で、株式会社越生特産物加工研究所の現状の確認でございます。第三セクター経営の詳細を知る手段は議員にはなく、執行部に聞くことになります。行政執行部の中には、株式会社越生特産物加工研究所の社長と役員がいて、そのほかに役員会を傍聴できる方がいるので、この場で確認させていただきます。社長は、会社の詳細を知り、理解しているものとして質問をします。回答ができないものは本来ないはずですが、分からないことは次回の定例会で同じ質問をしますので、そこでお答えください。  議員間では今後の展開がどうなるか気がかりです。つらい回答もあれば、申し訳ないのですが、貸し出した3,000万は執行部だけの責任とは思えませんので、議員としては住民に常に正確な情報を提供したいと考えています。  質問(1)、要旨(1)、直近3か月の営業成績を売上げ、その前年比、在庫、その前年比と現金の保有金額をお聞きします。  (2)、執行部は、9月の定例会では返済の可能性を予定どおり返済が開始になると考えると回答しています。その時点では正論だと思いますが、3か月経過した現在はどうですか。  (3)、経営が計画どおり進めば全く問題ありませんが、可能性としては危険と判断する時期が来るとしたら、時既に遅しとなっては町が資金投資、貸付けしたものを全て失う可能性があります。そこで、町が経営状況を判断する基準はどこにありますか。  (4)、それは常に変動するので、難しいでしょうが、最終的な判断はいつ頃と考えていますか。  (5)、社長は、会社の危機は営業報告を受ければ分かるはずで、そこには指導者としての力量を示さねばなりません。そこで、住民に対して社長の考える今後の見込みと資金を失わないための業務改善策はありますか。  (6)、その他関連です。特産物の役員と監査役が業務支援をしていることは以前全協で聞きました。賃金の支払いはないが、謝礼を出すとの答弁がありました。その金額は、どのように設定していますか。  (7)、その謝金の正式名称は何としていますか。  (8)、この会社では役員または監査役が本来の手当とは別に報酬を受けることは合法ですか。  (9)、関連の執行部にお尋ねします。令和2年度に農業振興費負担金の中の商品開発費として240万円の補助金を出しています。これでうめりんあんころ餅の製造と梅干しのパッケージが変わったと常任委員会で回答がありました。あんころ餅製造にかかった費用を教えてください。  (10)、そのうめりんあんころ餅の製造はどこで行っていて、その会社との関係はどんなつながりですか。また、販売価格は700円となっていますが、原価はお幾らで、その製造に当たり製造個数契約はありますか。  (11)、うめりんあんころ餅が製造から現在に至るまで、製造総数と販売総数は何個で、廃棄処分は何個しましたか。  (12)、うめりんあんころ餅の利益を算出したことがありますか。あるとすれば、どんな手段で計りましたか。  以上です。 ○議長(宮島サイ子君) 池田好雄企画財政課長。          〔企画財政課長 池田好雄君登壇〕 ◎企画財政課長(池田好雄君) 関根議員さんからの質問件名1の(1)から(8)について、企画財政課からお答え申し上げます。  まず、(1)でございますが、直近3か月の営業成績については第3四半期が7月から9月となりますので、この期間の営業成績をお答えいたします。また、現在の加工所は休養村センターの指定管理も受けていますが、加工所の営業成績のみを答えさせていただきます。  まず、7月は令和3年が1,060万5,860円、令和2年が1,021万3,286円、8月の令和3年が752万2,804円で、令和2年が947万6,968円、9月の令和3年が891万3,770円で、令和2年が915万4,049円です。  次に、在庫ということですが、株式会社越生特産物加工研究所の商品、原材料、貯蔵品の別で申し上げます。令和3年9月末現在で商品は306万9,720円、原材料1,886万9,584円、貯蔵品710万5,912円です。令和2年9月は、商品398万2,224円、原材料1,545万2,325円、貯蔵品765万3,243円です。  次に、会社の現金の保有額は、9月末現在現金及び預金で2,978万3,640円です。  次に、(2)ですが、現在においても返済計画に変更はないものと認識しております。9月議会の一般質問でもお答え申し上げましたが、令和2年6月2日付で金銭消費貸借契約を締結し、その中で令和5年6月から毎月月末までに25万円を返却することになっております。この契約書を変更しない限り変更することはありません。そして、この契約書を変更する場合は、議会に説明した後でなければ変更は難しいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。  次に、(3)ですが、会社の経営状況については四半期報告の中での現金残高、売掛金、買掛金、預り金などの現金の状況と売上金、そして収支状況となります。今現金は2,000万円以上あると認識しておりますが、これまで会社の状況などを考えると、現金残高が1,000万円を下回るような事態となれば危険水域と思います。そうならないよう、取締役会を通じて確認をさせていただいております。  次に、(4)ですが、最終判断ということですが、(3)で申し上げましたとおり現金残高が1,000万円近くになることがないよう、四半期ごとの状況を見ております。これに近づくようであれば、改めて歳出の見直し等を行うなど、対応が必要になると考えます。  次に、(5)ですが、業務改善については以前に経営診断をしていただいた中小企業診断士の戸高先生に商工会を通じて、商品の選択や経営改善策についての指導をお願いしております。また、埼玉縣信用金庫を通じて、しんきん地域創生ネットワーク株式会社という信用金庫の全国組織が出資する会社にも相談をさせていただいております。さらに、従業員等との懇談の機会をつくり、会社の状況や社員からの改善提案など、経営側と労働者側との共通認識づくりを行い、会社が少しでもよくなるよう取組を進めております。特に商工会を通じた経営改善の提案については期待をしているところで、報告書をいただきましたら議員の皆様にもご報告をさせていただきたいと考えております。  次に、(6)についてですが、時給1,000円ぐらい程度ということで、お礼の範囲としての支出でございます。  次に、(7)ですが、費用弁償ということで会社の旅費交通費で支出しており、会社の会計士に確認して支出しております。  次に、(8)ですが、役員の手当については、平成29年の株主総会で報酬はなし、会議等の費用弁償として日額3,000円が議決されております。今回の費用弁償は、会議等の費用弁償とは別の理由のものですので、問題はないものと認識しております。  以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(宮島サイ子君) 吉田正産業観光課長。          〔産業観光課長 吉田 正君登壇〕 ◎産業観光課長(吉田正君) 関根議員さんの質問件名1の(9)から(12)について、産業観光課からお答え申し上げます。  初めに、(9)についてでございますが、株式会社越生特産物加工研究所による越生6次産業化研究開発費補助金を活用した取組は、越生町の特産果樹を活用したお土産品について研究開発していただいたもので、商品開発に当たり打合せを何度も重ね、数種類の商品の中から最終的にうめりんあんころ餅に至ったと伺っております。また、この取組の中で、一口ようかんなどの商品パッケージの見直しも行っており、お土産品の製造にかかった費用を抽出することは難しいとのことでございます。  次に、(10)でございますが、うめりんあんころ餅は川越市の株式会社長登屋で製造しております。この会社で製造することとなった経緯につきましては、越生特産物加工研究所の取引先の紹介によるものと伺っております。  この製品の製造原価についてでございますが、事業活動に影響がございますので、ご答弁を控えさせていただきたいと思っております。  なお、1回当たりの最低製造個数は200個となっております。  次に、(11)でございますが、越生特産物加工研究所に確認したところ、11月10日現在の製造個数は2,400個で、株主総会等で40個を使用したとのことでございます。また、店頭にまだ在庫があるようでございますが、廃棄処分したものはないと伺っております。  次に、(12)でございますが、販売価格と製造原価を基に販売手数料などの販売費及び一般管理費を考慮し、算出しているとのことでございます。  以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(宮島サイ子君) 関根真一君。 ◆6番(関根真一君) それでは、再質問させていただきます。  ご丁寧に数字が円単位で一番最後まで書かれているので、目がちらちらして非常に困っております。次回からは万単位で結構でございます。  さて、私が毎回お話をして心配しているところでございますが、既に返済開始までの猶予は18か月となりました。今心配していることは、もしもという倒産危機が迫ったときのことですが、急に終わることを願っています。返済は、今お聞きしたように令和5年の2023年6月から令和15年5月ですが、返済が始まっても完済されるとは言えません。ここで質問、回答をしていることが12年後に何か役立っているのか想像さえできません。返済不可になったとき、前回も申し上げましたが、過去の事件からメディアが飛びついてくることが予測できます。  また、現在質疑を控えてくださっているのだと思いますが、私以外の議員の方も事が起これば支持者からの要求で執行部に経緯を執拗に問わざるを得ないと思います。それが我々の立場ですから、仕方のないことだと思います。  支払い不可能になったとき、メディアのプロからは鋭く問題点を突かれます。それは、ささいなことで違法性がないかの確認、途中経過はどうか、議会記録はあるのか、執行部が関知した時系列記録は詳細に残っているか等々、そうなったら執行部はとてつもない大作業に追われることになるでしょう。メディア対策は、一つ間違えば命取りで、町長の名前も町も本当にぼろぼろにたたかれます。しかも、執行部でこの関係を熟知した方がその時点の存在保証がないわけで、後任では分からないことで道筋が立たないということも予測できます。過去の産地偽装に匹敵するものはないか、法的な不正はないか、このような疑いを徹底して突いてくるのがメディアです。そして、社長は失敗に対し経営責任は軽いと思いたいのでしょうが、融資を決めた議会の最古参として存在したわけですから、町の初の附帯決議も出しています。そのことを知って町長になられていますので、住民の追及を受ける側となります。  このシナリオは、私の本業から見ても相当難儀な問題になります。ただ、私でも読めないことがあります。それは、傍聴に来てくださっている真剣な住民から公開説明会の要望を受けた場合、そこでは株式会社越生特産物加工研究所の問題はもちろんですが、一方では越生町の特産物である梅、ユズを今後どう展開していくのか、そこには生活のかかった梅農家、ユズ農家も集まってきます。また、その場にはあおる意味で税金を返せのいじめを虎視たんたんと狙っている悪意のある住民も出てきます。その際、融資を承諾した議会の責任も問われます。議長が答弁することはないと思われますが、そこまでは分かりません。もちろん私も承認した一人です。無事に返済が始まり、終わることを願っている次第です。  それでは、気になるところがありますので、再質問させていただきます。9月の定例会の回答で返済の可能性を確認しています。今回も同じですが、契約ですから、それしか言えないとお考えでしょうが、それでは融資した側、議会や執行部ではなく、住民が納得しないのでないかと思いますが、返済はされるという前回と同じお考えでよろしいのでしょうか。 ○議長(宮島サイ子君) 池田好雄企画財政課長。          〔企画財政課長 池田好雄君登壇〕 ◎企画財政課長(池田好雄君) 関根議員さんの再質問に企画財政課からお答え申し上げます。  基本的に第1回目の答弁でも申し上げましたとおり、契約で行っております。変更の申出もございませんし、現状取締役会等に私ども参加をさせていただいて、先ほどの答弁でも現金残高のありようというのを確認させていただいておりますので、そういった中で現状で変更する必要はないという認識でおります。  以上でございます。 ○議長(宮島サイ子君) 関根真一君。 ◆6番(関根真一君) 判断する時期や基準、回答からお聞きしておりまして、答えもいただいています。その時期までに何らかの改善または救済策は考えられますか。仕方がないでは終わらないと思いますが、その時期の判断で損害が生まれませんか。 ○議長(宮島サイ子君) 池田好雄企画財政課長。          〔企画財政課長 池田好雄君登壇〕 ◎企画財政課長(池田好雄君) 関根議員さんの再質問に企画財政課からお答え申し上げます。  救済策というお話、考え方というか、前回の3,000万円の融資、もうこれが最後ということで町も議会も同意というか、そういった中で融資を決定していると思います。そうした中で、新たな救済策というのは当然考えられないというふうに思っています。  3,000万の損金の話になってまいりますと、その融資のときのお話で国から交付金をいただいて、いわゆる建物とか、備品類とか機械類を整備しております。その資産価値につきましては、現在の会社の貸借対照表の中には出ていなくて、これ一括償却という手続を取って、その分が除却されてしまっています。載っていない状況になっています。3,000万円で普通の、ちょっと話長くて申し訳ないですけれども、分かりやすく申し上げますと、一般の方がお金を銀行から借りるときに、住宅ローンとかを借りる場合は当然担保を設定されると思うのです。我々も当然担保設定というのを考えないわけではなかったのですが、あの会社は基本的にもともとが町の土地、建物を借りてやっている会社でした。今回交付金を受けて新たに建物等を取得したわけなのですけれども、登記は行っておりません。登記をしていないということは、抵当権設定ができないのです。登記を何でしないかって、登記というのは第三者への対抗要件にしかすぎませんので、当事者間への意味というのはあまりないのです。  最悪どうするつもりなのだというお話なのだと思いますが、3,000万円を融資するに当たってそのときに貸していた金融機関、細かくちょっと申し上げるのはあれなので、今もまだ2行当然残っております。うちのほうとすればそれがなくなりますと、町単独で残った資産について、言い方悪いのですけれども、差押えではないですが、当然償却資産、持っている資産の処分というのをしていかなくてはならない。何でうちのほうが、何も見ていないように思われるかもしれませんけれども、わざわざ取締役会参加して、現金残高を見ていくという話を何度もさせていただいているのは、3,000万融資のときも申し上げたと思います。株式会社を潰す、あるいは、潰すという言い方は大変ちょっと言い方悪いので、申し訳ないのですが、潰そうと思わなくても勝手には潰れないのです、株式会社というのは。債権処理を弁護士に頼んで、手続を取らないと会社って解散できないのです。そうすると、解散するにはお金が要るのです。これ株主には申し訳ないですけれども、同じ解散をするのでもお金はかかるのです。  民法の話をここで言ってもしようがないのですが、従業員給与とか、そういうのが出てきますと、これ先取り特権といって最初に弁済しなくてはならない内容になってくるのです。そうすると、畳む時期とかというのもちゃんと事前に準備をしなければこれ簡単には畳めないのです。前回の3,000万融資のとき、あれのときにもし3,000万融資がなかったら、もう手の打ちようがなかった。役所として何かをできるような状況にはなくなって、というのはお金がない状況の中に町がどういう形でお金をそこにつぎ込むことができるかといったら、もう多分ほぼほぼ難しかった。今は、3,000万融資したことによって、今先ほど現金残高の話をさせていただきましたが、その推移を見ていく中で本当にこれどうしようもないという話になってくれば、そうなる前にどうするかというのを議会も含めて考えなくてはいけない。大変申し訳ないですけれども、こういう内容を本会議で申し上げることがその時点では多分恐らくできなくなってくる。というのは、やっぱりこれは債権の問題とか、いろいろ出てくるので、そういったこともご配慮いただきまして、お願いしたいということでございます。  以上でございます。 ○議長(宮島サイ子君) 関根真一君。 ◆6番(関根真一君) 何か池田節にだまされたような気もするのですけれども。やっぱり詳細なことを聞いていくと、今私の頭ではなかなか理解できません。録音をさせていただいていますので、うちに帰って今日寝ないでしっかり聞き直してみて、もう一度勉強しておきたいと思います。  本来は、社長である町長に改善策をお尋ねしたかったのですけれども、うまく執行部が戸高先生ですか、商工会の人とか、埼玉縣信用金庫でとか、うまいこと書きますねと思ったのですけれども、ということでかわされているようですが、この先日全協で配られたグリーンのきれいなものは、これは商工会の戸高さんのものですか。違うのですか。分かりました。では、戸高さんはちょっと安心しておきます。  実はその中小企業の診断士がいるのですから、その方にお聞きしていただきたかったのですけれども、10月の30日の全協で今年を含めた3期の損益計算書を提示いただきました。今お見せしたグリーンのものです。この中小企業士がこの商工会の方と違うということでちょっと安心しまして、この損益計算書に記載されているところの商品廃棄損ですが、当期9月まではゼロで計上され、執行部の回答はここに記されていないが、年度末には記載されると思われるような曖昧な回答でした。  では、なぜ前々期9月までには計上できていたのか。しかも、それが年度の総額ならば前期も全く損失がないということになります。回答は、難しいようですが、正確な原因が分かれば教えていただきたいと思います。この前々期が書かれている8,548円、そして前期、当期が出ていないというところをもう一度お答えください。もし曖昧で分からないときはそのままで結構でございます。 ○議長(宮島サイ子君) 吉田正産業観光課長。          〔産業観光課長 吉田 正君登壇〕 ◎産業観光課長(吉田正君) それでは、関根議員さんからの再質問に産業観光課からお答え申し上げます。  前回の全員協議会でご説明した際、私もそこの内容を確認していなかった関係で、恐らくということでご回答させていただいてしまった経緯があったわけでございます。それがありまして、先日会社のほうに確認させていただきました。確かに前々期は期限切れの商品があったということで、そこで計上したというふうにお聞きいたしました。昨年と今年がないということについて確認したのですけれども、販売先のほうで賞味期限が近づくとまず引き上げて、休養村の梅の駅のほうで少し安価にして、割引して販売していたと。さらにまた期間が迫った商品については、社員がそれを卸値近くの金額だと思うのですけれども、そこで購入して廃棄損をなくしていたというふうに伺っております。  また、製造中であったり、またそういったものについては原価の中で計上しているということでお聞きしたところでございます。  以上でございます。 ○議長(宮島サイ子君) 関根真一君。 ◆6番(関根真一君) 一般の企業から見ると公務員の方をだますのは簡単なようでして、実は食品の業界で廃棄物がないなんていうのは絶対にあり得ないのです。絶対的にですけれども。  ちょっと食品ロスの話をしますと、日本は今食品ロスがたくさんあることはご存じだと思います。食べられるものを捨てている。賞味期限が切れても同じことをやっています。農林水産省の調べでは、年間612万トン出ています。東京ドームいっぱいにして5杯分だそうです。でも、これは営業店や家庭廃棄も含まれますので、製造だけのものではありません。さらに廃棄を調べると、製造業には売れ残りや返品による食品ロスという項目があり、株式会社越生特産物加工研究所は食品製造業に当たり、業務的に平均すれば5%程度あるのが普通なのです。そのため、食品の原価は本来3掛けぐらいで作るのです。これ私はそういう勤め先がありましたので、そこでよく分かっています。  その中でも一番危ないのが賞味期限切れの可能性のあるうめりんのあんころ餅、これは商品廃棄の可能性が一番高いです。おかしいと思われる理由はほかにもありますけれども、賞味期限だけでなく、商品破損、想定破損もこれの中にも含まれてくるのです。それも全くないことになり、この管理状況が現実とすると世界一と言えるのです、この会社は。そんな優良企業が赤字になるはずがない。では、皆さんお記憶にあるでしょう。梅エキスというのを知っていますか。ちょっとおいしかった酸っぱいやつがあったでしょう、さじでやるような。あれなくなっていませんか、今。すごく人気だったのです。そういうものなくなっているのです。ちょっと横道それました。ともかく世界一の企業を潰さないようにするにどうするかということですけれども、私が疑うのはこの中小企業診断士を疑います。これは、再度調査をしていただきたいと思います。難しいですかね。診断士に見聞きしたほうがいいと思います。  それから、うめりんのあんころ餅などは当然単品管理をしていますから、仕入れから在庫を除いたものが販売数です。それに単価を掛ければどのくらいのもうけが出たということが分かるわけですけれども、その差異はゼロになるはずです。そこら辺も、それから今お話にありました従業員にいつも梅ばかり食べさせると梅の匂いが体についてしまうって言っておいていただけませんか。  執行部としては、今期の商品廃棄がゼロということを役員も執行部も信じているのか、それはうそではないでしょうねということを一つ押さえておきたいと思います。そして、これをもし信じていたら、役員も社長も執行部も大変失礼な言い方で申し訳ないのですが、ことわざにあるところの目明きめくら同然です。言われたとおりのことを確認しているだけです。さすがに商業経験のない方ですから、企業診断士の能力を疑うなんていうことは全くしないと思うのです。私なんかは平気で疑います。弁護士さえも疑います。そういう皆さんと全く生活感が、職というのが違っていたのだと思います。  それで、この企業診断士は信用できるのかどうかという問題が残ります。議会側は、この対策としては可能であれば特別委員会を設け、議長を通じてこの企業診断士を招聘して確認したいと思っている次第です。これは、実現するかどうか分かりません。その際、費用弁償が発生しますが、大した問題ではありません。私もここに来て頭の回転悪いものですから、一生懸命読んでいるのは議員必携です。その中にそれに当たるのではないかという項目があるので、皆さんともう一度検討してみたいと思います。ここはそこまでにしておきます。  次に、法的な問題があります。これは、騒ぎが起こったときに非常に苦しい対応になるのです。受ける側が法的な問題を刺されると、相手はもうばっちり固めてきますから。先ほどお話がありました役員、監査役への謝礼はご回答をいただきました。そして、時給1,000円程度でということですが、お支払いした方それぞれと言ったらなんですけれども、一月でもいいのですけれども、一月丸々勤めたときに幾らぐらいお支払いしていたのですか。ぐらいで結構です。 ○議長(宮島サイ子君) 池田好雄企画財政課長。          〔企画財政課長 池田好雄君登壇〕 ◎企画財政課長(池田好雄君) 関根議員さんの再質問に企画財政課からお答え申し上げます。  ご質問だというふうに思うのですけれども、幾つか入っておりましたので、まず中小企業診断士の方の関係誤解があるようですので、ちょっと解かなくてはいけないなと思いますので、中小企業診断士の方はこの損益計算書は一切作っていませんので、関知していないです。中小企業診断士の方に何をしていただいているかって原価計算ではないのですけれども、こういったものを作るのにどのぐらい、今加工所でやっている原価計算が正しいやり方なのかどうかということも含めて、商品数とかって今入っているのですけれども、これでいいのか。本当に利益上がっているものはどれかというのを選んでもらったりする意味でお願いしているので、一切この数値については関知しておりません。  それから、商品廃棄損のところもちょっと申し上げさせていただきたいと思うのですけれども、在庫というか、不良品が出るほど仕入れていればこの会社もっと営業成績よかったと思います。逆に言うともう品切れになっているぐらいしか生産ができていなかったり、あるいは仕入れをしていなかったりしているので、廃棄がないのです。うめりんあんころ餅も例に取れば、売り切る分しか逆に言うとお願いしていないのです。賞味期限は当然ありますから、その中で売り切る数しか逆に言うと頼んでいないのです。ほかのものも同様です。ですので、廃棄がない。  商品破損の話でいきますと、いわゆるこの会社何が問題って、前も出ました使っていない原材料、さっき1,500とか1,800という数字を出させていただきましたけれども、これ前もそうだったのですけれども、使えない原材料も抱えている。これ利益なかったら、ほかの企業もそうだと思いますけれども、原材料処分できないのです。こういった課題も当然ありますので、それも含めて考えていく。商品数が非常に、中小企業診断士の方お願いしたというのは、本当に今製造している中で製造コストが合うかどうかというところをもっと個別的に見ていきましょうと。その中で取捨選択をしていかざるを得ないだろうと、そういったところで見ていただいております。  これからまだ中小企業診断士の方が診断途中で、今会社の社員から話を聞いたりとか、そういうのをここ2回、月1回ぐらいのペースで聞き取り調査等をしていただく中で、この後多分診断結果というのが上がってくると思います。先ほど申し上げましたように、診断結果が出ましたら議員の皆様にも配付をさせていただきたいというふうに考えております。  その上で、役員の方の報酬の関係を申し上げます。謝礼という言い方をさせていただきました。会社法で定まっている役員への報酬につきましては、株主総会の議決によるというのはこれもう決まっております。前回も申し上げているかもしれませんけれども、あくまで役員としての関わりではないということなのです。もし、従業員でもないのです。例えば時給幾らって言われましたが、これ従業員ですから、労働行為になりますので、労働単価になりますから、当然最低賃金の適用にもなりますので、そういった計算できちっと、例えば9時からお昼まで仕事をしましたっていったら3時間分で、掛ける単価で、これ払うのは別に違法でも何でもないです。それは従業員というか、雇った労働者としての賃金支払いになりますので、それがたとえ役員であってもそれ役員の業務として出ていたのであれば、先ほど言った日当、いわゆる費用弁償的に、費用弁償は結局実費弁償ですので、ガソリン代だったり、その手間だったりとかというのを見て費用弁償という言い方をさせていただいていますので、昔の話をして申し訳ないですけれども、3,000円の前は役員の方には年間5万円という形で役員報酬というのがありました。それを廃止して日額、もう会社が厳しいので、役員さんがそういったことを認識していただいて、そんな要らないよということで日額の費用弁償だけでするような形に変わったわけなのです。  今回役員の方が加工所のほうへ行っていただいて作業をしたり、いろいろしてくださっているのですけれども、それは時間給とかって、そういうレベルの話ではなくて、あくまでお礼的に払っているという形での1,000円程度、換算すればそのぐらいなのですけれども、時間きっちりそこで、例えば9時から12時までいたから、3時間分を払うとかって、そういうものではなくて、多分2時間分だったり、そういうレベルの話なのです。1日いたけれども、3時間とか半日分ぐらいしか見なかったりとかというレベルでの謝礼の範囲ということで、ちょっと申し訳ないですけれども、金額まではうちのほうは把握しておりませんので、そういったことでの支払いだということでご理解をいただきたいというふうに思います。  以上でございます。 ○議長(宮島サイ子君) 関根真一君。 ◆6番(関根真一君) 中小企業診断士の件は失礼しました。当然これは税理士か税務の方ですよね。失礼しました。先日説明を受けたときに中小企業診断士がいるって書いたものですから、この下に書いてあって、ああ、この人がやったのかよと思って、冷静になればとんでもないミスでした。すみませんでした。  答弁書にはちゃんと池田さんのほうが時給1,000円程度って、時給は消しておいていただきたいと思います。  それで、法的な問題、池田さんが見てくださっているので、問題ないと思いますけれども、謝礼というところで突かれないようにお願いしておきたいと思います。この場合は、今お話にも出ましたけれども、株主総会で本来決めなければいけない問題ですけれども、これはできるということでしたらそのように話をちゃんと整理しておいていただきたいと思います。私もいろいろ調べた中で、損金ということでお支払いするならばどういう金になるとか、いろいろ見たのですけれども、それとはまた違うようですので、そこはフォローしておいていただきたいと思います。  もう一つ法的で気になるところは、株式会社越生特産物加工研究所のホームページにしゃくし菜と煎餅が載っているのです。これも株式会社越生特産物加工研究所で製造しているという話は聞いたことがありません。あるのですかね。ホームページには、その商品に関して何も説明ないのです。つまり特産物で作っている商品と一緒のページに出ているのです。  それでは、この会社で製造しているとみるのがユーザーです。それが違う企業のものであったら、偽装ではないのですけれども、詐欺と取られてしまうでしょうって、この対策をどう考えるのか、あるいは削除するのか、あるいはもう既にしてあるか、そこをちょっとお聞きしたいと思います。 ○議長(宮島サイ子君) 吉田正産業観光課長。          〔産業観光課長 吉田 正君登壇〕 ◎産業観光課長(吉田正君) それでは、再質問に産業観光課からお答え申し上げます。  ご質問の商品ですけれども、これ特産物加工研究所で作っているものではないと思われます。提携している会社さんの商品をそこで掲載しているものというふうに認識しております。ご指摘のところを会社側のほうに早速伝えてまいりたいと思います。  以上です。 ○議長(宮島サイ子君) 池田好雄企画財政課長。          〔企画財政課長 池田好雄君登壇〕 ◎企画財政課長(池田好雄君) 関根議員さんの再質問に企画財政から補足をちょっとさせていただきます。  株式会社越生特産物加工研究所の定款の、いわゆる目的の中に食料品の販売、卸し及び輸出入というのが入っております。ですので、ほかのところが、いわゆる小売みたいな形の販売も一応できるということで、違法性ということについては全くないということでご理解をいただきたいというふうに思います。  以上でございます。 ○議長(宮島サイ子君) 関根真一君。 ◆6番(関根真一君) 分かりました。事件起こさないように何か一筆でも入れておけば、製造会社でも入れておけばそれで十分なことだとは思います。  前回の定例会の中で、株式会社越生特産物加工研究所の今までの流れを問いましたところ、ホームページで整理されて出ているということで確かに出ております。今ホームページでの社長は町長になっていますが、期日は確かではありませんけれども、半年ほど前までは前副町長の方になっていたようです。それらは全てファイルするか、古いデータも全て保管していると理解してよろしいのだと思いますが、そしてもう一つお尋ねしたいのは株式会社越生特産物加工研究所ができたのが先か、ホームページができたのが先かという問題で、それ載っているか載っていないかという問題があるかと思うのですけれども、それはどうやって整理しているのでしょうか。よろしくお願いします。 ○議長(宮島サイ子君) 池田好雄企画財政課長。          〔企画財政課長 池田好雄君登壇〕 ◎企画財政課長(池田好雄君) 関根議員さんの再質問に企画財政課からお答え申し上げます。  ホームページのほうへ載せさせていただいておりますのが、第三セクター等経営健全化方針というものでございます。こちらは、町が融資をしましたので、そのいわゆる経営が厳しい第三セクターにつきましては、総務省のほうで住民に対して明らかにしなさいという内容が通達で出ております。それに基づきましてこちらのほうを平成2年に作らせていただきまして、結局融資が始まったのを受けてこの内容をつくらせていただきました。毎年見直しをしていこうというのは、当然決算状況というのは毎年変わってまいりますので、あるいは社会情勢も変わりますし、借金等も返済が始まればその中身も変わってまいりますので、そういったものの変化は毎年毎年変えていかなくてはならない。ですから、この内容につきましては更新をかけていくという考え方でおります。これが全てでは当然ないのですけれども、資料につきましてはこれとは別に、いわゆるうちがただ持っているものは株主総会でかかっているそういう総会資料だったりというのは保存しておりますけれども、それ以外の部分につきましては当然会社の資料になりますので、それは会社のほうの中身になりまして、役場というか、融資をしている行政として把握しておかなくてはならない内容について記載をさせていただいているということで、ご理解をいただきたいというふうに思います。  以上でございます。          〔何事か呼ぶ者あり〕 ◎企画財政課長(池田好雄君) すみません。訂正します。今「平成」って言ったの「令和2年」です。申し訳ございません。よろしくお願いいたします。 ○議長(宮島サイ子君) 関根真一君。 ◆6番(関根真一君) ありがとうございました。説明よく分かりました。私も心配しているところは、先方の会社がどうだというよりも関わった時点のことをしっかり残していただければよいだけで、あれ読むと最初は随分こちら、というのは町も潤ったということが書かれていますので、そこを言うと責めようがなくなってしまうので、言わなかっただけですけれども、そういうことも考えまして、非常に注意をしていただいて、最後きっちり整理をしておいていただかないと後々困ると思います。  1つ気になる話が入っていまして、それは既に行政が企業の売り込み先と交渉しているというものです。古くは2017年、18年頃かと思いますが、記憶していますが、M&Aの交渉がアングラで動いていました。そのときは、当時の社長の段階で不成立になっています。今回も動きがあるということで情報が入っておりましたが、それも残念ながら実を結んでいないということでございました。ここでお話ししていただくことではないと思いますし、詳細を私のほうでまとめるなら、これはほぼ私も何回か聞いている事実でございますから、まとめておきたいと思います。ただ、せっかくそういう大事なチャンスがあるときに逃したのかなと思うと今でも悔やんでおります。  さて、ここで今回の質問は深く突くとまだ小さいところはあるのですけれども、それは結構でございます。返済開始期日は刻々と迫っています。次の定例会では、1年3か月ということになります。行政のこのような事例では全国的に最後は仕方ないということで終わり、幕引きをしているようなことが見られます。しかし、この件に関しては融資だけでなく、先ほども言いましたけれども、町の特産物の行く末まで畳んでしまう、その農家の販売活動、過去の事件の絡みまで追及してきます。注意喚起としては、責任問題まで発展する可能性も想像できます。そのためには気持ちよい回答を喜んで受けるのではなく、厳しい突っ込みをしていかないと外からの厳しい突っ込みを受けた際、対処ができません。今1年半の猶予、次の定例会は先ほど言いました1年3か月、半年後になるとまた1年ということです。事件にならなければいいですけれども、それ抜かりなく今後も対応していきたいと思います。  次回の3月の定例会で現状をお聞きしたいのですが、今まで行政と各議員は何回となく質疑を重ねてまいりました。しかし、企業、株式会社越生特産物加工研究所と執行部の間に守秘義務や機密事項がある以上、この質疑の深部を突いて解決していくことは不可能かと考えます。ここは私個人の意見ですけれども、執行部としても議員を含めた委員会の設置を考えたほうが間違いの少ない方向に進むのでないかと考えます。設置が適切とお考えならばもちろん議会には議長、副議長がいますので、執行部のほうがどういう形で望んでいるのか、そして公にできないことをここでどんどん話してもしようがないということです。だから、もう守るためは町であったり、それから一番守らなければいけないのは農家です。これをどういう形で作るのかって2つの筋で作っていかないと、潰れるのは構わないと思います、最悪は。でも、農家は作り続けるのです、梅の木があって。それで、越生の特産物なのです。これをやっぱりしっかりやるためには、私はそういう話をします。議長、あるいは皆さん、議員さんの前で出しゃばったような発言になったらお許しいただきたいのですけれども、私の切なる願いでございます。ご提案としてお受け止めいただければ幸いでございます。窓口は議長がおりますので、議長のほうとお話をいただきたいと。  これで私の質問は終わります。ありがとうございました。 ○議長(宮島サイ子君) これで関根真一君の一般質問を終わります。 △会議時間の延長 ○議長(宮島サイ子君) 議員、執行部、皆様に申し上げます。  会議規則第9条第2項により、議長において、本日の会議時間は議事の都合によってあらかじめ延長いたします。  この際、暫時休憩します。                                      (午後 4時51分) ○議長(宮島サイ子君) 休憩前に引き続き会議を開きます。                                      (午後 5時00分) △発議第4号 沖縄戦戦没者の遺骨等を含む土砂を埋立てに使用しないこと等を求める意見書 ○議長(宮島サイ子君) 日程第2、発議第4号 沖縄戦戦没者の遺骨等を含む土砂を埋立てに使用しないこと等を求める意見書を議題といたします。  本案について提出者の趣旨説明を求めます。  水澤努君。          〔11番 水澤 努君登壇〕 ◆11番(水澤努君) 11番、水澤です。本発議につきまして、提出者、水澤努、賛成者は木村好美議員となります。  沖縄戦戦没者の遺骨等を含む土砂を埋立てに使用しないこと等を求める意見書の提案趣旨を説明します。  さきの戦争における沖縄戦では、一般住民を巻き込んだ悲惨な地上戦が行われ、多くの尊い命が失われました。糸満市摩文仁の平和祈念公園内にある平和の礎には、国籍、軍人、民間人の区別なく、埼玉県出身者を含め、沖縄戦などで亡くなられた24万1,632名の氏名が刻銘されています。  糸満市摩文仁を中心に広がる沖縄本島南部地域では、沖縄戦で亡くなった兵士や沖縄県民の遺骨が今なお残されており、現在でも戦没者の遺骨収集が行われております。  国においては、戦争で犠牲になった人々の遺骨が入った土砂を埋立てに使用することなく、戦没者の遺骨収集を着実に進めるよう求めるため、この案を提出するものです。  なお、前回の請願のときに宮﨑議員から質疑を受けて、ちょっと答弁漏れがありましたので、付け加えておきます。  要するにまだ決まっていないのに、何でそういう騒いでこういう問題について意見を出そうとしているのかという質問があったのですけれども、そのとき私は決まっていないというふうなことについてはっきりしていなかったのですけれども、これ1年前の防衛省、防衛局ですね、防衛局というのは各都道府県にある防衛省の出先機関ですけれども、沖縄防衛局が辺野古基地の埋立ての工事の計画変更を行って、その計画書を昨年県に提出したのですけれども、その計画書の中で沖縄南部の場所から埋立て用の土砂を採掘するという形で場所を指定したわけなのです。  ただし、何で決まっていないと言ったのかなということで、恐らく、だからまだ菅総理の頃、参院本会議で質問に対して「埋立て土砂は、県内と県外のどちらを調達するかも含め、現時点では確定していない。さきの大戦において凄惨な地上戦を経験した沖縄では、今もなお厚生労働省と沖縄県で役割を分担して戦没者のご遺骨の収集が進められている。ご遺骨の問題は大変重要と考えており、土砂の調達は防衛省が適切に判断する」というふうな形で答弁したとのことの関係で決まっていないということを言っていると思うのですけれども、実際は恐らく防衛局が決めて計画つくればそのまま進むので、普通はそのまま決まるのですけれども、防衛局の多分勉強だけできるのだけれども、県民感情とかの心の機微が分からない頭の悪い官僚が恐らくつくったのだと思うのですけれども、そこで菅元総理もとてもこれは困ったというか、その辺困っていて、だからどこでも与野党超党派で決議がなされるという形で、全国で決議が進んでいるという状況だと思います。その中でかなり政策担当者も頭を悩ませているというのが現状で、その点ではまだ決まっていない。むしろそういう決議が出ることによって、これはちょっとできないぞみたいな気持ちも出てきているのだと思います。  その意味で、無名戦士の墓があって、遺骨を大切に納めているこの越生町がやはりそうしたことをさせないためにも、意見書の決議がぜひ必要だと思いますので、越生町のそうした無名戦士の墓のある越生町だからこそ出さねばならない決議としてぜひよろしくお願いいたします。 ○議長(宮島サイ子君) 意見書につきましては、職員に朗読させます。  中島義仁議会事務局長。 ◎事務局長(中島義仁君) それでは、朗読いたします。     沖縄戦戦没者の遺骨等を含む土砂を埋立てに使用しないこと等を求める意見書(案)  先の戦争における沖縄戦では一般住民を巻き込んだ悲惨な地上戦が行われ、多くの尊い命が失われた。糸満市摩文仁の平和祈念公園内にある「平和の礎」には、国籍、軍人、民間人の区別なく、埼玉県出身者も含め沖縄戦などで亡くなられた24万1,632名の氏名が刻銘されている。  埼玉県は、昭和41年11月に、平和祈念公園内に埼玉県出身者で沖縄をはじめ南方地域で戦没された方々の慰霊をするために「埼玉の塔」を建立して、戦没者の霊を弔ってきた。  糸満市摩文仁を中心に広がる沖縄本島南部地域では、沖縄戦で亡くなった兵士や沖縄県民の遺骨が今なお残されており、戦後76年が経過した現在でも戦没者の遺骨収集が行われている。先の戦争で犠牲になった人々の遺骨が入った土砂を埋立てに使用することは人道上許されるものではない。  よって、国においては、戦没者の遺骨収集を着実に推進するため、下記の事項を速やかに実施するよう強く要望する。                       記 1 沖縄戦の戦没者の遺骨等が混入した土砂を埋立てに使用しないこと。 2 戦没者の遺骨収集の推進に関する法律により、国が主体となって戦没者の遺骨収集を実施すること。  以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。  令和3年12月3日                                          越生町議会  衆議院議長   細田 博之 様  参議院議長   山東 昭子 様  内閣総理大臣  岸田 文雄 様  内閣官房長官  松野 博一 様  外務大臣    林  芳正 様  厚生労働大臣  後藤 茂之 様  国土交通大臣  斉藤 鉄夫 様  環境大臣    山口  壯 様  防衛大臣    岸  信夫 様  内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策)  西銘 恒三郎 様  以上でございます。 ○議長(宮島サイ子君) これから本案の質疑を行います。  質疑ありますか。          〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(宮島サイ子君) 質疑なしと認めます。  これで質疑を終わります。  水澤努君、自席へお戻りください。  これから討論を行います。  本案に対する反対討論はありますか。          〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(宮島サイ子君) 討論なしと認めます。  これで討論を終わります。  これから発議第4号を採決します。  発議第4号 沖縄戦戦没者の遺骨等を含む土砂を埋立てに使用しないこと等を求める意見書は、原案のとおり決定することに賛成の方は起立願います。          〔起立多数〕 ○議長(宮島サイ子君) 賛成多数です。  したがいまして、発議第4号は原案のとおり可決されました。 △議員派遣の件 ○議長(宮島サイ子君) 日程第3、議員派遣の件を議題といたします。  会議規則第130条の規定によって、お手元に配付いたしましたとおり議員の派遣をしたいと思います。これにご異議ございませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(宮島サイ子君) 異議なしと認めます。  したがいまして、配付いたしました表のとおり議員派遣をすることに決定いたしました。 △議会運営委員会の閉会中の調査及び審査の件 ○議長(宮島サイ子君) 日程第4、議会運営委員会の閉会中の調査及び審査の件を議題といたします。  会議規則第75条の規定によって、議会運営委員長から閉会中の調査及び審査の申出がありました。  お諮りします。議会運営委員長からの申出のとおり、閉会中の調査及び審査をすることにご異議ありませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(宮島サイ子君) 異議なしと認めます。  したがいまして、議会運営委員長からの申出のとおり、閉会中の調査及び審査をすることに決定いたしました。 △閉会の宣告 ○議長(宮島サイ子君) これで本日の日程は全部終了いたしました。  会議を閉じます。  これをもって令和3年第4回越生町議会定例会を閉会いたします。                                      (午後 5時12分)...