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03月03日-03号

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  1. 毛呂山町議会 2023-03-03
    03月03日-03号


    取得元: 毛呂山町議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-11
    令和 5年  第1回(3月) 定例会           令和5年第1回(3月)毛呂山町議会定例会議 事 日 程 (第3号)                          令和5年3月3日(金曜日)午前9時30分開議日程第 1 町政に対する一般質問日程第 2 後日日程の報告出席議員(12名)     2番   下  田  泰  章  議員    3番   平  野     隆  議員     5番   牧  瀬     明  議員    6番   佐  藤  秀  樹  議員     7番   荒  木  か お る  議員    8番   千  葉  三 津 子  議員     9番   村  田  忠 次 郎  議員   10番   岡  野     勉  議員    11番   小  峰  明  雄  議員   12番   髙  橋  達  夫  議員    13番   長  瀬     衛  議員   14番   堀  江  快  治  議員欠席議員(1名)     4番   澤  田     巌  議員                                              地方自治法第121条の規定に基づき出席を求めた者の職氏名   井  上  健  次   町  長      関  本  建  二   副 町 長   髙  沢  佳  弘   教 育 長      大  澤  邦  夫   秘書広報                                       課  長   大  野     勉   総務課長      小  峰  一  俊   企画財政                兼選挙管                   課  長                理委員会                書 記 長   小  峰     浩   管財課長      田  邉  和  宏   税務課長                兼 福 祉                会 館 長   吉  田  茂  雄   住民課長      小  室  永  治   福祉課長   串  田  和  佳   高 齢 者      小  川  賢  三   子 ど も                支援課長                   課 長 兼                                       保育所長                                       兼 児 童                                       館 長 兼                                       学童保育                                       所  長   小  泉  雅  昭   保  健      皆  川  謙 一 郎   生活環境                センター                   課  長                所  長   宮  寺  定  幸   産業振興      山  口  貴  尚   まちづく                課 長 兼                   り 整 備                農  業                   課  長                委 員 会                事務局長   田  口  雄  一   会  計      渡  邉     昭   水道課長                管 理 者                兼 会 計                課  長   石  田  麻 里 子   教育総務      土  屋  浩  一   学校教育                課  長                   課 長 兼                                       教  育                                       センター                                       所  長   岩  下  幸  一   生涯学習      笹  川  博  嗣   学校給食                課 長 兼                   センター                中央公民                   所  長                館 長 兼                東 公 民                館 長 兼                歴史民俗                資料館長   波  田  裕  一   スポーツ                振興課長                兼 総 合                公園所長                                              本会議に出席した事務局職員   酒  巻  義  一   事務局長      木  野  元  博   係  長   小 久 保  磨 衣 子   主  任 △開議の宣告 ○小峰明雄議長 ただいまの出席議員数は12名であります。  定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。                                      (午前 9時30分) △発言の訂正 ○小峰明雄議長 小峰管財課長から発言の訂正の申出がありますので、これを許します。  小峰管財課長。                 〔小峰 浩管財課長登壇〕 ◎小峰浩管財課長 おはようございます。昨日の長瀬議員の一般質問の中で、「運搬処分で約6,600万円」と発言をしましたが、「運搬処分で約6,400万円」と字句の訂正をしたいので、許可くださいますようよろしくお願いいたします。 ○小峰明雄議長 ただいまの小峰管財課長からの発言の訂正については、会議規則第61条の規定により、議長において許可します。 △町政に対する一般質問 ○小峰明雄議長 日程第1、町政に対する一般質問を行います。  順次質問を許します。                                                       ◇ 佐 藤 秀 樹 議員 ○小峰明雄議長 佐藤秀樹議員。                 〔6番 佐藤秀樹議員登壇〕 ◆6番(佐藤秀樹議員) おはようございます。6番、佐藤秀樹です。ただいま議長のお許しをいただきましたので、町政に対する一般質問をさせていただきます。  その前に、一言申し上げます。新型コロナウイルス感染対策も、ここで大きく変わろうとしております。日常生活が一変し、社会経済まで攪乱させたウイルスではありますが、歴史を振り返ってみれば、これまでも疫病や自然災害、諸外国の侵略などが繰り返され、その都度それぞれを乗り越えてきたときに新たな世の中が生まれてきました。昨年の大河ドラマの時代である鎌倉時代には、異国の侵略や異常気象、大震災などの天変地異が相次ぎ、大飢饉、火災、疫病などが続発いたしました。そして、今年の大河ドラマである江戸時代にも大地震、大火、また天然痘やコレラ、はしかなど、その時代時代の中で想定外の事態が起き、先人たちはそのたびに多くの犠牲を払いながら前を向き、生き抜いて時代が継承され、現代があるわけです。生きることの宿命であろうかのごとく発生してきた天災、人災であり、それでなくても生きることに対して、それ以外でも非常につらい難が降りかかってきますが、宿命転換、宿命を使命と捉え、現状を受け入れ、これから先どのように対策を打っていくのか考えなければなりません。町政運営も、その時々の政策次第で町民の生活も大きく変わりますので、次代を担う子供たちのためにも建設的な議論を重ねて、夢、希望、未来のある町政運営がなされるように期待をし、質問に入ります。  1問目、川角駅周辺整備事業についてご質問をいたします。令和4年12月議会において、川角駅周辺整備事業に対する一般質問の答弁で、令和5年度予算に設計業務委託料を計上すること、費用に関しては国の社会資本整備交付金を活用する旨の答弁がありました。社会資本整備総合交付金は道路工事等で活用することは、12月議会の答弁で説明がありましたが、そもそも全体の構想を町が打ち出す中で、これからの設計業務以降の動きにつながっていくものだと思います。そこで、川角駅周辺整備構想を町が掲げる中で、以下の質問をいたします。  1つ目といたしまして、設計業務の詳細。  2つ目といたしまして、社会資本整備交付金の内容。  3つ目といたしまして、川角駅周辺整備の全体像。  4つ目といたしまして、今後の具体的なスケジュール。以上を質問いたします。  2問目、毛呂山町将来構想についてご質問いたします。社会資本整備交付金を川角駅周辺整備に活用するということは、当然毛呂山町全体の政策を検討した上で申請することになると思います。  そこで、毛呂山町全体の将来構想を町としてどのように検討しているのか伺います。  以上、私の一般質問とさせていただきます。 ○小峰明雄議長 山口まちづくり整備課長。                 〔山口貴尚まちづくり整備課長登壇〕 ◎山口貴尚まちづくり整備課長 佐藤議員の1問目、川角駅周辺地区整備事業について順次お答え申し上げます。  ご質問の1点目、設計業務の詳細につきましては、令和5年度当初予算案に川角駅南側駅前広場等概略設計業務委託料として640万円を計上しております。本業務は、川角駅南側の駅前広場、アクセス道路、排水ルートなどの線形を比較検討し、最適案を選定する業務となっており、今後の詳細設計や用地取得、工事などの基礎資料とするものでございます。  2点目の社会資本整備総合交付金の内容でございますが、本事業におきましては社会資本整備総合交付金における道路事業に対する交付金の活用を検討しております。補助率としましては、最大で100分の50となっており、駅前広場や道路、排水路の整備に充当できるものとなっておりますので、今後予定されている詳細設計や用地買収、工事などに活用してまいりたいと考えております。  3点目、川角駅周辺地区整備事業の全体像と4点目、今後の具体的なスケジュールでございますが、本事業につきましては川角駅周辺の諸課題を解決し、安全安心な駅前空間となることで、本町の東部地域が活性化することを目的に鋭意事業を進めております。具体的には、南北の駅前広場やアクセス道路、川角駅、下川原地区の雨水排水対策、周辺道路などについて整備を検討していく必要があります。協議会の整備方針にもありますとおり、まずは南北の駅前広場や道路を先行して整備していかなければならないと考えており、その中でも駅南側の道路整備については喫緊の課題として取り組んでまいります。川角駅の整備についても、東武鉄道に対しまして越生線改善対策協議会を通して、南口の改札口の追加について要望書を提出いたしました。現在、東武鉄道と具体的に現改札口を維持した上での南口の改札口の追加について話合いを始めたところでございますので、ご理解賜りたいと存じます。 ○小峰明雄議長 小峰企画財政課長。                 〔小峰一俊企画財政課長登壇〕 ◎小峰一俊企画財政課長 2問目、毛呂山町将来構想についてのご質問にお答え申し上げます。  現在の本町における長期的な将来構想につきましては、第五次総合振興計画基本構想に、「輝く緑 輝く瞳 輝くまち もろやま」を将来像とし、3つの基本理念として毛呂山町の個性あふれるまちづくり、安全で安心に暮らせるまちづくり、協働によるまちづくりを掲げております。これらを実現するために、総合振興計画並びに実施計画に個々の事業を掲げて、本町のまちづくりの基本的な考え方をお示ししております。まちづくりの基本方向としては、里山の環境を生かした都市基盤、安全で快適なまちなど6つの方向性を掲げておりますが、各政策分野における取組を総合的に推進することで、町の将来像が実現されると考えております。  ご質問の毛呂山町全体の将来構想の再検討につきましては、現在の第五次総合振興計画の計画期間が令和6年度までとなっていることから、令和5年度と令和6年度の2年間で次期総合振興計画の策定作業を行い、令和7年度から第六次総合振興計画がスタートする予定となっております。町の最上位計画である総合振興計画につきましては、議員ご承知のとおり、10年間の基本構想、5年間の前期基本計画と後期基本計画で構成されております。計画行政を推進する上で、総合振興計画は中長期的な計画となっておりますので、町では激しく変化する社会情勢や現代的課題に的確に対応するために3年間の短期計画であり、具体的な個別施策が掲載されている実施計画を策定し、毎年ローリング方式で見直しを行っております。そのため、総合振興計画に明記してある川角駅周辺地区整備事業につきましても、最新の情勢を踏まえた上で、実施計画の中で今後3年間の方向性を掲げておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。 ○小峰明雄議長 佐藤秀樹議員。 ◆6番(佐藤秀樹議員) それでは、順次再質問をさせていただきます。  まず、山口まちづくり整備課長、ただいまの答弁で概略設計について、今後詳細設計や用地取得、工事などの基礎資料とするもの等の概略設計についての答弁がありましたけれども、特にその中で気になるのが、今後の詳細設計という部分です。今後の詳細設計は、どのようなことを考えられているのかお伺いをいたします。 ○小峰明雄議長 山口まちづくり整備課長。                 〔山口貴尚まちづくり整備課長登壇〕 ◎山口貴尚まちづくり整備課長 佐藤議員の再質問にお答えをいたします。  詳細設計のご質問かと存じます。来年度予定しております概略設計業務につきましては、川角駅南側の駅前広場やアクセス道路、雨水排水ルートの線形を比較検討し、最適案を選定する予定となっております。詳細設計については、概略設計業務による設計成果に基づきまして、道路工事に必要な縦横断の設計及び道路の構造物の設計を行います。あわせまして、決定した線形に基づきまして、必要な事業用地の面積を算出することも予定しております。これらの詳細設計業務を行うことで、駅南側の駅前広場、アクセス道路、雨水排水路の整備に必要な事業費のほうが算出されまして、用地取得や工事に必要な予算確保の資料となるものでございます。 ○小峰明雄議長 佐藤秀樹議員
    ◆6番(佐藤秀樹議員) ちょっとここで確認をさせていただきたいのですけれども、山口課長、社会資本整備交付金は先ほどの答弁のとおり駅前広場や道路、排水路の整備に充てられる交付金であり、確認なのですけれども、駅舎には使えないということでよろしいでしょうか。 ○小峰明雄議長 山口まちづくり整備課長。                 〔山口貴尚まちづくり整備課長登壇〕 ◎山口貴尚まちづくり整備課長 再質問にお答えをいたします。  社会資本整備総合交付金は、駅舎に使えないのかということでございますけれども、こちら議員のご指摘のとおり、駅舎や改札などについては鉄道事業者の財産となりますので、社会資本整備総合交付要綱の第6、交付対象事業に含まれておりませんので、メニューいかんを問わず交付対象とはなりません。 ○小峰明雄議長 佐藤秀樹議員。 ◆6番(佐藤秀樹議員) そうすると、駅舎を改修をするとなると町のほうでお金を用意して、それで数十億なのか何億なのか分かりませんが、それを用意した中で、駅舎の改修をもしやるのであれば進めなければいけないということですね。  社会資本整備総合交付金を検討するということなのですけれども、調べたところ、一度企画をして申請をして採択をされると5年の縛りがあるために、ほかの整備をする場合は、またさらに5年たった後に改めて申請をし直して、それで事業を進めなければいけないということだと思うのですけれども、その辺はいかがでしょうか。 ○小峰明雄議長 山口まちづくり整備課長。                 〔山口貴尚まちづくり整備課長登壇〕 ◎山口貴尚まちづくり整備課長 再質問にお答えをいたします。  社会資本整備総合交付金の期間の縛りということでございますけれども、こちらにつきましては、まず社会資本総合整備計画のほうを作成をいたしまして、こちらを国土交通大臣に提出する必要がございます。本交付金を交付する期間は、その社会資本総合整備計画ごとに交付を受けまして、交付対象事業が実施される年度からおおむね3から5年とされております。よって、計画終了後に再度交付金の交付を受けたい場合は、事業内容に合わせた新たな整備計画を作成しまして申請する必要がございます。 ○小峰明雄議長 佐藤秀樹議員。 ◆6番(佐藤秀樹議員) そうしますと、先ほどの答弁のとおりに、今回は南側の駅前広場、そしてアクセス道路、それと排水ルート事業を考えているということですので、北側の整備だったり、また川角駅周辺全体の事業を行うとなると、早くて3年から5年なので、その期間が過ぎた後に再度その辺は申請をして交付を受けるというふうな流れになるということでよろしいわけですよね。  そこで、川角駅周辺整備事業の全体像と先ほど冒頭に質問をしましたけれども、それは将来的に川角駅周辺をどのように考えているのかということをお尋ねをしたわけであります。優先順位を持って、喫緊の課題を解決するように取り組むということは、非常に重要なのは承知しております。ですが、この道路だけとか排水対策ということが川角駅周辺整備という考えではないと思うのです。先ほどの答弁の中でも、東部地区が活性化することを目的に鋭意事業を進めていると言っているわけでもありますし、そういった中で、それでは先ほどの答弁の中の活性化ということは何を示しているのでしょうか、お伺いをいたします。 ○小峰明雄議長 山口まちづくり整備課長。                 〔山口貴尚まちづくり整備課長登壇〕 ◎山口貴尚まちづくり整備課長 再質問にお答えをいたします。  川角駅周辺を含めた東部地域の活性化とはというご質問かと存じます。町といたしましては、南北駅前広場やアクセス道路、駅舎の整備については本事業の根幹をなす部分として事業を進めるとともに、下川原地区の雨水排水対策についても長年地域の皆様が苦慮されている課題でございますので、課題解消に努めてまいります。また、周辺整備としては、駅北側の町道第6号路線の歩道整備や日化団地、学園台から川角駅へのアクセス道路の整備、森戸橋架け替えに伴う安全対策についても検討してまいりたいと考えております。  東部地域の活性化についてでございますが、毛呂山町都市計画マスタープランにおいて、川角駅周辺については交通結節機能の強化や生活環境整備の充実により、利便性の高い駅周辺にふさわしい交流と地域活性化に資する拠点を形成することとしております。多くの学生や町民の皆様が行き交う川角駅周辺でございますので、本事業の整備において混雑をにぎわいに変えることで、そういった拠点エリアにしてまいりたいと考えております。 ○小峰明雄議長 佐藤秀樹議員。 ◆6番(佐藤秀樹議員) ですから、混雑をにぎわいに変える、活性化という、そこがキーワードだと思うのです。都市計画マスタープランにおいて、川角駅周辺については交通結節機能の強化や、また生活環境の整備の充実により、利便性の高い駅周辺にふさわしい交流と地域活性化に資する拠点を形成するというふうな先ほど答弁ありましたけれども、このことについてはまさに今行おうとしている整備のことで、そのことはよく理解はできるのです。ただ、その後の整備において混雑をにぎわいに変える、先ほど言いましたけれども、混雑をにぎわいに変えることで、そういった拠点エリアにしてまいりたい。先ほど山口課長が答弁なさった、ここがその後の整備計画の重要な部分だと思うのです。先ほど混雑をにぎわいに変えることと答弁されましたけれども、混雑をにぎわいに変えるということはどういうふうなことを考えているのか、お伺いをいたします。 ○小峰明雄議長 山口まちづくり整備課長。                 〔山口貴尚まちづくり整備課長登壇〕 ◎山口貴尚まちづくり整備課長 再質問にお答えをいたします。  どのように混雑をにぎわいに変えていくのかというお話でございますけれども、川角駅周辺につきましては歩道の未整備の区間が多くございまして、歩行者や車両の通行に対して支障を来している状況でございます。川角駅や駅前広場、アクセス道路などの整備が行われることによりまして、歩行者の安全性は大きく向上するとともに、駅直近の踏切や現道の町道第6号路線の歩行者が減少することにより、車両の通行がよりスムーズになることが予想されます。また、これまで歩行者の列により、ご自宅等への車の出入りに苦慮されていた地域の皆様のご負担についても軽減できるものと捉えております。本事業の整備により、川角駅周辺を安全で快適な空間にすることにより、本地域の回遊性や移動性を向上させることで地域の活性化につなげてまいりたいと考えております。 ○小峰明雄議長 佐藤秀樹議員。 ◆6番(佐藤秀樹議員) 今の答弁で、にぎわいの場をつくるということに当てはまるのかなと自分は思うのです。どことは言いませんけれども、この近隣でも駅前の道路整備をして、その後周りが何も手つかずで、ではその道路が果たして生きているのかという箇所が、多分分かると思うのですけれども、ありますよね。にぎわいの場と、いわゆる活性化ということに関しては、自分はその意味合いは違うものだと捉えております。私が思う活性化とは、地域に活力を与える、いわゆるにぎわいの場を創出することが活性化だと思っております。確かに長年の課題だったりとか、今問題視されている交通状況に対する喫緊の課題をまずは解決するということは、それはやらなくてはいけないことだと思っているのですけれども、せっかく何億もかけて道路整備を行って、ではその周辺がその後何もないということになると、非常に道路整備をかけたことがもったいないなと思うのです。にぎわいの場を創出するのであれば、道路の沿道はやはり有効活用するような政策というのは重要だと思いますし、またそれによって税収も増える可能性も出てくると思います。  ただし、あそこの現在、今川角の駅前は市街化調整区域であります。エリアの活性化に対して交付金を求めるのであれば、そこは十分検討しなければならないことだと私は思うのです。まずは、その辺の長期ビジョン、だから川角駅周辺を、全体をどうするのかという将来構想をまずはしっかりと打ち出して、そのグランドデザインを基にそこをドリルダウンしていって後期計画を立てて、その中で優先順位を持って、まずは道路整備を行っていくのだというふうな、そのグランドデザインがなければ、本当にただ単に道路整備だけで終わってしまう可能性があると思うのです。だから、東部エリアの活性化とうたっていますけれども、もう一度確認しますけれども、その辺はいかが考えているのかお伺いをいたします。 ○小峰明雄議長 山口まちづくり整備課長。                 〔山口貴尚まちづくり整備課長登壇〕 ◎山口貴尚まちづくり整備課長 再質問にお答えをいたします。  市街化調整区域である東部エリアの活性化をどのようにしていくのかということかと存じます。こちら議員のご指摘のとおり、川角駅周辺は市街化調整区域でございます。エリアの活性化を進める手法の一つといたしまして、市街化区域編入というのがございます。こちら編入を進めますには、インフラを整備するための財政的に余裕があることが必要であり、重要な要素となります。人口減少や高齢化が進む中、これらのことを勘案してまいりますと、なかなか市街化区域編入は難しいものと認識しております。今後も引き続き東部エリアの活性化について、地域の特性や必要に合わせまして整備手法のほうを検討してまいりたいと考えております。 ○小峰明雄議長 佐藤秀樹議員。 ◆6番(佐藤秀樹議員) まずは、まちづくり整備課の山口課長の考え方は理解いたしました。  それでは、次に2問目の毛呂山町将来構想について再質問をさせていただきます。先ほどの答弁で6つの方向性の中、各分野に分けて細かな計画を掲げているのは私も承知しております。社会資本整備総合交付金は、幅広い計画に対し、交付金の活用が可能な順応性のある交付金であると考えております。今喫緊の課題解消のために、川角駅周辺整備に対して交付金の活用を考えていることは理解はできます。しかしながら、同時にせっかく社会資本整備交付金を活用するのであれば、毛呂山町全体の将来構想を早急に検討して、毛呂山町全体に対する事業活動、事業に対する活用をすることがよいのではないかと考えます。  例えば先日の一般質問でも挙げられていました立地適正化計画、こちらにいろいろな計画ありますけれども、毛呂駅周辺地区の、例えば毛呂駅から埼玉医大に向かう商店街の再開発だったり、武州長瀬駅周辺の団地の再開発、こちらにも商店街の件も書かれておりますけれども、そういったことを今後20年、30年先を見据えたときに進めようとしているスマートシティ、コンパクトシティの概念を取り入れて進めようとするならば、いま一度全体の将来構想を打ち出して、都市計画マスタープランまたはこちらの立地適正化計画を同時に見直す時期だと、昨年の一般質問から何度もしつこく質問をしておりますが、その辺に対してはいかがでしょうか、ご質問いたします。 ○小峰明雄議長 小峰企画財政課長。                 〔小峰一俊企画財政課長登壇〕 ◎小峰一俊企画財政課長 再質問にお答え申し上げます。  都市計画マスタープラン並びに立地適正化計画の見直しについてのご質問でございますが、議員ご指摘のとおり、今後のまちづくりに向けまして、現在町を取り巻く状況、こういったことを踏まえた上で、より現状に即したものを打ち出すべきであると、このようには認識しているところでございます。両計画の策定以降、社会情勢の変化ですとか町を取り巻く環境、こういったことは大きく変わってきております。そうした変化に対応しながら最適な施策、これを実施していくことが行政に与えられた責務であると、このようにも考えているところでございます。  ただ、一方で現行計画に関する成果について適切な評価検証、これをなしには今後の長期ビジョンを描くことは困難ではないかと、このようにも考えてございます。現行計画におきましても、例えば立地適正化計画におきましては目指すべき都市構造、これを掲げておりまして、その実現に向けて各種施策を現在進めているところですが、その成果や改善点などをしっかりと精査検証、こういったことをすることによって、今後目指すべき方向性や必要な取組が導き出せると、このように考えているところでございます。今後20年、30年といいました長期ビジョンを持ってまちづくりを行っていくことは、大変重要なことであります。企画財政課におきましては、来年度から2年間かけて、町の最上位計画である第六次毛呂山町総合振興計画の策定に取り組んでまいります。そのため、都市計画マスタープランまた立地適正化計画につきましても、所管課でありますまちづくり整備課において、これまでの取組についての評価検証を行った上で、次期総合振興計画との整合性も含めて適切に見直しを行っていくものと、このように考えておりますので、どうぞご理解を賜りたいと存じます。 ○小峰明雄議長 佐藤秀樹議員。 ◆6番(佐藤秀樹議員) 昨日も先輩議員が言っておりましたけれども、立地適正化計画の中に西部都市機能誘導区域、毛呂駅周辺地区、商店街、主に空き店舗の対策だとか、また東部都市機能誘導区域、武州長瀬駅周辺地区、商業施設、特にここは赤字で商業施設、主に空き店舗対策、また居住者の利便性向上に資する事業系の施設、こちらも主に空き店舗対策というふうな、いろいろなこれからやりますよという、20年先を見据えてやりますよというこちら計画だと思うのです。  先日、町長の冒頭の開会の挨拶の中でも総合振興計画、先ほど課長も答弁されていましたけれども、いわゆる町の一番重要な計画です。これが令和6年で終了するので、令和5年、6年の時期でまた新たな総合振興計画を策定をすると言われておりました。井上町政、3期12年、ここで一旦終わろうとしております。確かに、ここまで進めてきた計画に対して、先ほどの答弁ですけれども、これまで進めた計画に対し検証すること。そして、その検証の結果に基づき、何が進んで何が進まなかったのか、そして双方の原因は何だったのか、現状に対する実態と把握をするということは本当に大前提で、これは必ずやらなければいけないことだと私も思っております。  そこで、昨日ちょっといろいろとまち課の課長も答弁されていましたけれども、全体の中で細かな部分の検証というものはもうされているのでしょうか。されていれば、その結果は改めてどういうことだったのか、ここでお聞かせ願いたいですし、またまだされていないのであれば、どのタイミングでどのように検証して、どういった形で報告をされるのか、ここはちょっと小峰企画財政課長にお伺いをいたします。 ○小峰明雄議長 小峰企画財政課長。                 〔小峰一俊企画財政課長登壇〕 ◎小峰一俊企画財政課長 再質問にお答え申し上げます。  都市マスと立地適正化計画に関しましての検証についてのご質問でございますが、議員ご承知のとおり、両計画につきましてはおおむね20年後を見据えた計画として策定されているものですが、計画に掲げましたまちづくりに関する施策の進捗ですとか実施状況、こういったことを評価するなど、当然適切な進行管理にも努めるものとしているところでございます。また、立地適正化計画につきましては、目標値として空き家率ですとか人口密度、また工事価格、こういった3点を掲げております。こうした数値につきましては、所管課でありますまちづくり整備課において内部検証を行ってはいると思いますが、町の都市計画審議会での報告等にはまだ至っていない状況だと認識しているところでございます。  都市計画マスタープラン並びに立地適正化計画につきましては、都市計画の総合的な指針であるため、今後早急に毛呂山町都市計画審議会のほうにも報告等を行うよう所管課のほうには働きかけるとともに、またそういったところでいただいたご意見等を基に課題の抽出を行い、目指すべきまちづくりの方向性を今後また示してまいりたいと考えております。そして、評価検証により抽出された課題等につきましては、次期総合振興計画との整合性を図りながら、見直しに生かすことができるよう努めていく所存でございますので、どうぞご理解を賜りたいと存じます。 ○小峰明雄議長 佐藤秀樹議員。 ◆6番(佐藤秀樹議員) 企画財政課の考えは分かりました。  昨日先輩議員の一般質問で、まちづくり整備課の山口課長が、この立地適正化計画の結果どうだったのですかという質問に対して答弁を一部されておりましたけれども、改めて今小峰企画財政課長から、まちづくり整備課の内部検証をしているという答弁がありました。内部検証の結果はどうだったのでしょうか。また、その結果を捉え、どのように議員、町民に対して報告をされる予定なのかお伺いをいたします。 ○小峰明雄議長 山口まちづくり整備課長。                 〔山口貴尚まちづくり整備課長登壇〕 ◎山口貴尚まちづくり整備課長 再質問にお答えをいたします。  立地適正化計画の3つの指標に対しましての、こちら内部検証ということでございます。毛呂山町立地適正化計画におきましては、第3章におきまして、導く、保つ、つなぐという3つの基本コンセプトを定めております。本計画が目指す20年後のあるべき姿の指標を1といたしまして、都市機能と居住を導くことで、空き家率を15%とする。2つ目といたしまして、中心市街地の人口を保つことで、居住誘導区域内の人口密度をヘクタール当たり65人とする。3つ目といたしまして、工事価格の上昇により持続的な都市経営を次世代につなぐことで、平成27年時点の工事価格から10%以上の上昇を目指すこととしております。  こちらの内部検証につきましては、空き家率目標15%に対しまして15.9%、人口密度につきましては65人に対しまして65.4人、工事価格につきましては10%上昇に対しまして約8%の下落という状況でございます。計画の一定の成果は上がっているものと、担当としては考えているところでございます。今後につきましては、おおむね5年に1度の見直しということがございますので、この辺の見直しをしっかりしていきまして、都市計画審議会等のほうにお諮りをして、広く皆さんに知らしめてまいりたいというふうに考えてございます。 ○小峰明雄議長 佐藤秀樹議員。 ◆6番(佐藤秀樹議員) 山口課長、本当ですか。例えば今空き家率と人口密度かな、それと工事価格の結果をお答えいただきましたけれども、こちら立地適正化計画に書いてありますけれども、平成25年度の土地統計調査で空き家の件数が3,960戸で空き家率が19.8%、それを令和4年の結果でいいのですか、令和3年の結果なのですか、今の15%というのは。まあいいですけれども、それが15.9%という結果だということなのですけれども、ちょっと町内を見渡すと、明らかに空き家が増えているように感じるのです。確かにいろいろな対策を打って、ニコイチで取り壊したりとかはしていますけれども、それ以上にやっぱり1人で住まわれた方が亡くなったりとか、ここで空き家がすごく増えているような、私はそういった実感がするのです。今ここで、改めてどういう調査の内容で、どういう段取りでこういう結果になったのかというのは、時間がないので聞きませんけれども、ちょっとぜひともどういう形で検証して、この結果がどうなったのかというのは、改めてちょっと報告をしていただきたいと思います。その辺は、ちょっとよろしくお願いいたします。  それでは、次に再度小峰企画財政課長にお尋ねいたします。川角駅周辺整備事業で、社会資本整備総合交付金を検討するとの答弁がありました。自分なりにちょっといろいろ調べたのですけれども、そうしたら都市整備再生事業というメニューもその中にありました。そこで、社会資本整備総合交付金の中のメニューにある都市再生整備事業とはどういうふうな内容の交付金なのか、お尋ねをいたします。 ○小峰明雄議長 小峰企画財政課長。                 〔小峰一俊企画財政課長登壇〕 ◎小峰一俊企画財政課長 再質問にお答え申し上げます。  社会資本整備総合交付金の中に位置づけられております都市再生整備事業に係る交付金についてのご質問でございますが、この交付金は市町村が都市再生整備計画を作成いたしまして、その計画に基づき実施される事業等に充当するための交付金でございまして、社会資本整備総合交付金の交付要綱に都市再生整備計画事業として位置づけられているものでございます。この都市再生整備事業につきましては、市町村が地域の歴史、文化、自然環境等のいわゆる特性を生かしたまちづくりを実施し、地域住民の生活の質の向上と地域経済、また社会の活性化を図ることを目的としている交付金でございますので、ご理解を賜りたいと存じます。 ○小峰明雄議長 佐藤秀樹議員。 ◆6番(佐藤秀樹議員) そうすると、まさにこの総合振興計画から落としていった、これからの町全体の計画を進めるに当たっては、都市再生整備事業というのは非常に重要なのかなと思います。都市再生整備事業を念頭に、今言った将来構想を、総合振興計画を、そこを念頭につくっていくと言っても過言ではないような気がするようなメニューと自分も見て思いました。ただ、先ほど言うように社会資本整備交付金の中のメニューの都市再生整備事業というわけでありますので、この辺もうちょっと具体的に、この関わり合い、社会資本整備総合交付金と都市再生整備事業との関わり合いを具体的に分かりやすくご説明をお願いします。 ○小峰明雄議長 小峰企画財政課長。                 〔小峰一俊企画財政課長登壇〕 ◎小峰一俊企画財政課長 再質問にお答え申し上げます。  社会資本整備総合交付金と都市再生整備計画事業との関連についてのご質問でございますが、先ほど答弁いたしたとおり、社会資本整備総合交付金の交付要綱の中に、交付対象事業の一つとして都市再生整備計画事業が掲げられているものでございます。市町村は、地域の特性を踏まえた上でまちづくりの目標と、その目標を実現するために、おおむね3年から5年で実施する事業を記載した都市再生整備計画、それとその計画に位置づけた社会資本総合整備計画を国土交通大臣のほうに提出すると、こういったことになってございます。都市再生整備計画事業は、本計画に基づいて実施される事業が交付対象となりますが、一般的には道路、公園、河川など都市の再生に必要な公共、公益施設の整備等が想定されているものでございます。また、対象区域につきましても一定の要件があることや、補助率の関係から、当然多額の町の一般財源の負担もございますので、企画財政課といたしましては当該交付金の活用につきましては、まずは所管課における慎重な精査が必要であると、このように認識しておりますので、どうぞご理解を賜りたいと存じます。 ○小峰明雄議長 佐藤秀樹議員。 ◆6番(佐藤秀樹議員) 所管課における慎重な精査が必要ということなので、所管はまちづくり整備課だと思いますので、山口課長にお尋ねいたします。  今、小峰企画財政課長の答弁をいただきました都市再生整備事業というのは、今答弁していただいたとおりのことだと思うのですけれども、幾つかの縛りがあると思います。思うというか、幾つかの縛りがあるのですよね。例えば都市再生整備事業を活用するならば、市街化区域であること、また立地適正化計画がつくられていることなど、ですから先ほどの川角駅周辺整備のにぎわいの場を創出をするという部分には使えないということですよね。しかしながら、そこもですからいろいろと検討して、しっかりと将来構想を掲げた中で、では具体的にどこの部分をどういうメニューで使うのだというものを落とし込んでいって計画をつくっていかなければいけないと思うのです。何も、だからといって川角駅の周辺を市街化に変えろとか、そういうことを言っているわけではなくて、そこをどうするのか、まずはしっかりと議論した中で、そこの将来像を描いていくということが重要なのではないのかなと思います。市街化調整区域でも、にぎわいの場を創出するということはできなくはないと思います。例えば新しい道路の沿道にキッチンカーを並べて、また可動式の店舗を出店をしていただいて、そこで学生に利用していただいたり地域の人に利用していただいたりとかというふうな、そういった沿道の使い方もできるでしょうし、そういった幾つかの手段あると思うので、まずはそこをしっかりと、建設的な議論を進めていっていただきたいと思うのです。  また、あそこにはハピネス会川角クリニックもありますので、そういった医療関係も含めて、医療関係となりますと、だから埼玉医大と城西大学の薬学部、そして明海大学、日本医療科学大学、そこの4つの大学ともしっかりとこれからの計画の中に入っていただくというか、意見をいただいて、そこで大学としてもどういう考えなのか、そういったところも入れていかなければいけないと思いますし、せっかくやはり何度も言いますけれども、あそこに新しい幅広の道路を造るのであれば、そこはやはりこれからのにぎわいの場として進めていくというのは、費用対効果の部分でもそこは検討しなければいけないのかなと思っております。ですので、その辺、今現在そういった部分の考えをまち課としては、これから道路は喫緊で、それは進めなければいけない。ただ、全体像をまち課としてどういうふうに今考えているのか、再度お伺いをいたします。 ○小峰明雄議長 山口まちづくり整備課長。                 〔山口貴尚まちづくり整備課長登壇〕 ◎山口貴尚まちづくり整備課長 再質問にお答えをいたします。  川角駅周辺は、市街化調整区域でございまして、市街化を抑制する区域とされております。市街化調整区域で建築物の建築が制限されている状況で、どのように活性化を図っていくか、どのような構想を持つかというご質問かと存じます。こちらやはり人口の増加が見込まれ、都市機能の再配置を行う区域におきましては、駅周辺などの地域の中心が持つ活力と拠点性を生かして多様な都市機能の集積を図るなど、地域全体の利便性の向上に寄与すると認められる場合には、市街化区域に編入することができるものとされております。しかし、一定規模以上の良好な市街地整備の実施が確実であり、かつ計画的な市街化が見込まれる区域であることが求められております。したがいまして、市街化編入を進めるにはインフラを整備するための財政的に余裕があることが必要でございまして、重要な要素とこれがなっております。人口の減少や高齢化が進む中、これらのことを勘案いたしますと、市街化区域の編入は難しいものと考えております。したがいまして、事業につきましては市街化調整区域のまま進めさせていただき、また活性化につきましては建築制限などを解除する手法を十分に検討していく必要があるものと考えております。 ○小峰明雄議長 佐藤秀樹議員。 ◆6番(佐藤秀樹議員) いろいろと調べてみると、市街化調整区域の中でも再開発だったりとか成功事例というのが載っていますので、ぜひともそこも調べていただいて、参考にしていただいて、にぎわいの場を創出してもらうようなことを、まずはまちづくり整備課のほうで検討をしていただきたいと思います。  ちょっと繰り返しになりますけれども、社会資本整備総合交付金を活用するのであれば、市街化区域でも道路整備などの申請はできるのは、先ほど来一般質問の今までの答弁の中でそういったことですけれども、ただこの立地適正化計画を推進していくのであれば、当然やはりそこの部分は都市再生整備事業というものがこれから重要になってくるのではないかなと私は思っております。ただ、都市再生整備事業というのは、先ほども言ったとおり市街化区域というのが絶対条件でありますので、今言った川角駅周辺整備事業には使えません。ですので、この立地適正化計画、これから20年先の計画を今現在つくっておりますけれども、やはりこの川角駅周辺整備事業が本格的に動き出そうとしているときに、いま一度この毛呂山町全体をどうするのか、その予算をどこから持ってくるのか、予算の中で国や県のメニューをどういうふうに使っていくのか、その辺を踏まえて町全体の将来構想を見直すと同時に、それぞれの計画を本当に見直す時期だと思っております、今。しかも、見直すに当たっては、各課が共通の認識で建設的な意見を出し合って将来構想をつくっていくべきだと私は思っております。  今まち課と言いましたけれども、まち課だけではなくて、やはりいろんな課が関わってくるわけですから、いろんな課の意見を取り入れて、やはり町全体の一つの政策というものをつくっていっていただきたいと思います。ただ、だからといって町の職員だけでというわけではなくて、先ほども言いましたけれども、大学の意見を聞いたりとか、また開発に関してはもしかしたらゼネコンを入れるとかということもあるかもしれませんし、そういった方々の意見なども大いに聞き入れて、町全体の将来構想というのをつくりながら、川角駅周辺を今後どうしていくのか、または全体をどうしていくのかというのをしっかりと進めていっていただきたいと思うのです。  やはりイニシアチブを取るというのは、今現在井上町長なので、その辺はきちんと、しっかりとイニシアチブを取っていただきたいと思います。その件について、最後井上町長に今後どうしていくのか、その辺をお伺いをいたします。 ○小峰明雄議長 井上町長。                 〔井上健次町長登壇〕 ◎井上健次町長 佐藤議員の再質問にお答えをいたします。  川角駅の周辺整備の事業でございますけれども、全体を通してお話をさせていただければ、やはりこの50年来事業ができなかったということ。私は、ずっと議員時代から川角駅を何とかしなければいけないというふうには思っておりました。そして、それを政策に挙げさせていただきました。過去の首長さんがなかなかできなかったこと、これを何としてもやり遂げたい、これがまず一つございます。  ただ、駅周辺整備というのは本当に難しくて、北本市のその当時の、私がちょうど町長になったときですけれども、北本市でやっぱり駅周辺整備やりまして、議決を経ておきながら、やはり市民の皆さんのいろんな反動がありまして、結局市長さんはその後市長を退く話になりました。それだけ駅周辺というのは難しいのだなというふうにも思っておりましたけれども、ここまで何とかやってこれたというのは、私はやはり議会の力もあったし、また協議会の関係等も進めさせていただいて、これからやっとまた新たな一歩が踏み出せるのだなというふうにも思っております。  そんな中で、やはりどういうふうにするのだということ。これは、やはりこのにぎわいというものもそうですけれども、やはり将来に向かってこういう道ができたのだと、あるいはこういうふうな広場ができたのだと、こういうふうな駅広ができたのだということ。多くの皆さんが、あるいは学生さんが、あるいは各大学がいい地域になったということを認めていただけるような、そういった駅開発あるいは周辺整備をしなければいけないというふうにも思っております。また、ちょうど新川越越生、この道が今年は概略設計というか、いわゆる高麗川から毛呂山の鈴鹿中原に向かうこのルート、これを大体線形ができるというようなお話でございますので、こういったこともつないでくるわけです。そういうふうなことも含めて、この東部エリアの周辺、この辺りに企業も来ているわけでありますから、この辺りの活性化、これを一気に進めるちょうどいいチャンスだなというふうにも思っております。このチャンスをしっかりと生かしていけるような、そういった総合振興計画であり、あるいはそういったものもしっかりと進めていきたいというふうに思っておりますので、またご理解いただきたいというふうに思います。  以上です。 ○小峰明雄議長 佐藤秀樹議員。 ◆6番(佐藤秀樹議員) ちょっと勘違いしていただきたくないのは、まずは本当に山口課長、喫緊のまず課題は本当に進めなければいけないと思います。その中で、やはり進めるに当たっては、今言うように新川越越生線のことも含めた中で、やはりこれから20年先、30年先の毛呂山町の全体像というのを見据えながら計画を落としていくということが非常に必要ではないのかなと思います。  本当に駅周辺整備は、一口で駅周辺整備と言いますけれども、進めるに当たっては本当に大変だと思います。いろんなことがあると思います。ただ、やはり町のことを考えていくのであれば進めなければいけないと思いますし、ではどうやって進めるのか。本当に1期、2期、3期とかという工期も必要でしょうし、その中できちんと、少ない財源の中で県や国のそういったメニューをよく調査しながら、使えるものは使っていく、そういったことでやはりまちづくりを今後していっていただきたいと思います。  以上で私の一般質問を終了といたします。 ○小峰明雄議長 この際、午前10時45分まで休憩とします。                                      (午前10時31分) ○小峰明雄議長 休憩前に引き続き会議を開きます。                                      (午前10時45分)                                                       ◇ 荒 木 かおる 議員 ○小峰明雄議長 一般質問を続行します。  荒木かおる議員。                 〔7番 荒木かおる議員登壇〕 ◆7番(荒木かおる議員) 7番、荒木かおるでございます。議長より発言のお許しをいただきましたので、町政に対する一般質問をさせていただきます。  1問目といたしまして、毛呂山町版スーパー・シティプロジェクトについてお伺いいたします。県は、超少子高齢社会を見据え、県内各地の特性を生かし、県民一人一人が支え合って日常生活を心豊かで安心、快適に暮らせる持続可能なまちをつくり、日本一暮らしやすい埼玉県の実現に資する埼玉版スーパー・シティプロジェクトを令和3年度から本格スタートしました。スタートと同時に11の市町がエントリーをし、毛呂山町も毛呂山町版スーパーシティ構想として参加しました。令和4年度は、18の市町が新規エントリーをしております。昨年3月議会でも質問をさせていただきましたが、この1年間の進捗状況についてお伺いいたします。  2問目といたしまして、高齢者施策について質問いたします。少子高齢化が進む中、高齢者が地域でできる限り自立して生き生きと活躍し、安心して暮らしていくためには健康の維持が重要であり、そのために健康づくりや介護予防などに取り組み、健康寿命を延ばすことが大切です。そこで、以下2点についてお伺いいたします。  1点目、本町における高齢者の自立や社会参加意欲の高い高齢者の方に対し、社会参加や活動の場の提供はあるか。  2点目、健康寿命延伸のために、高齢者に対し取り組んでいること、また今後取組を考えていることがあればお聞かせください。  3問目といたしまして、公園の整備についてお伺いいたします。現在、総合公園複合遊具設置工事が行われております。これからの季節、自然の中で元気に体を動かし、お弁当を広げながら、また親子で芝生を走りながら遊ぶ光景が目に浮かびます。一方、地域を回っている中、毛呂山町には幼児や子供たちが自由に遊び、楽しめる公園が少ないと子育て中の親御さんからの声もいただきます。確かに公園と名称はあっても遊具が存在しない公園、また以前はあった遊具が現在は撤去され、更地になっている公園が多くあります。子育てしやすい町を目指す本町として、子供の遊び場を提供することは大変に重要と考えます。遊具撤去の理由は何か、また今後の施策はあるかお伺いいたします。  4問目といたしまして、毛呂山町未来応援奨学金返還支援補助金事業についてお伺いいたします。毛呂山町は、今年度より県内初となる奨学金返還支援事業を開始し、当初予算を上回る申請があったと伺っております。今年度の実績や反響はいかがか。また、9月の申込み締め切り後、この制度に対する問合せ等はあったかお伺いいたします。  以上、私の一般質問といたします。 ○小峰明雄議長 山口まちづくり整備課長。                 〔山口貴尚まちづくり整備課長登壇〕 ◎山口貴尚まちづくり整備課長 ご質問の1問目、毛呂山版スーパー・シティプロジェクトについてのご質問にお答え申し上げます。  埼玉版スーパー・シティプロジェクトは、超少子高齢社会等に起因する課題に対応するため、コンパクト、スマート、レジリエントの3つを要素として、埼玉県とともに持続可能なまちづくりを推進していく取組でございます。本町では、昨年度事業の指針となるエントリーシートを埼玉県へ提出いたしました。今年度は、提出したエントリーシートを基に埼玉県の関係各課と協議し、事業の具体化に向けた検討をしてまいりました。現在は、事業内容やスケジュールを具体化した地域まちづくり計画の案を埼玉県へ提出したところでございます。地域まちづくり計画が県に承認されますと、計画された事業について埼玉版スーパー・シティプロジェクト推進事業費等の県の補助金を受けることができますので、町といたしましてもこの補助金を活用し、事業を実施してまいりたいと存じます。  本町の地域まちづくり計画の全体テーマとしては、スマート技術の活用による「暮らし・産業の高度化」を通じた町民一人一人に寄り添う“Well―Being(幸福度)の向上”を掲げております。コンセプトとしましては、まずコンパクトでございますが、必要な機能が集積し、ゆとりある魅力的な拠点を構築することでございまして、町といたしましては都市公園の活性化、空き家、空き店舗を拠点とした地域交流及び活性化を目指してまいります。次に、スマートでございますが、新たな技術の活用などによる先進的な共助を実現することでございまして、町はICT技術を活用したインフラの維持管理等を通じた持続可能なまちづくりを進めてまいります。最後に、レジリエントでございますが、誰もが安心して暮らし続けられる持続可能な地域を形成することでございまして、町といたしましては再生可能エネルギーの活用やAI、IoTを活用した道路河川の見守りによるレジリエンスの強化を図ってまいります。  スケジュールにつきましては、令和12年度の実装を目指しておりますが、コンパクトな取組につきましては、令和8年度までに都市公園のキッチンカーによるにぎわいの創出及び活性化を目指してまいります。また、空き家、空き店舗の活用を通してにぎわいの創出を目指すとともに、除却による防火性の向上を随時進めてまいります。スマートの取組につきましては、ICT技術を活用したインフラの維持管理や健康増進事業、スマート農業、3D都市モデルを使った様々なデータの可視化等を令和7年度まで実証実験を実施いたしまして、令和8年度以降の実装を目指してまいります。レジリエントの取組につきましては、現在実装中のもろやま創成舎が行う再生可能エネルギーの地産地消を目的としたPPA事業及びAI、IoTを活用した地域情報写真サービスを推進しつつ、町内公共施設における太陽光パネル等の設置によるエネルギーセキュリティーの向上を令和5年度以降進めてまいります。 ○小峰明雄議長 串田高齢者支援課長。                 〔串田和佳高齢者支援課長登壇〕 ◎串田和佳高齢者支援課長 2問目、高齢者施策のご質問につきまして、順次お答え申し上げます。  1点目の社会参加や活動の場の提供についてですが、本町におきましては大きく3種類に分けて社会参加等の充実を推進しております。1つ目は、シルバー人材センターの活動など、働くことによる社会参加です。2つ目は、ゆずっこ元気体操における介護予防サポーター、いわゆるゆずフィットとしての活動など、介護予防に重点を置いた社会参加です。そして、3つ目は、生活支援体制整備事業で整備した訪問型サービス事業におけるボランティア活動をはじめ、高齢者サロンの運営ボランティアやオレンジカフェの傾聴ボランティア、給食サービスにおける配食ボランティアなど対人援助に重点を置いた社会参加です。なお、社会参加や活動の場につきましては、高齢者は支えられる側という一方向の関係とならないよう、例えば認知症であっても当事者が活躍できる環境を整えていくことが大切であると考えております。  続きまして、2点目の健康寿命延伸のための取組についてですが、議員ご案内のとおり、本町では平成26年度から住民主体の活動の場としてゆずっこ元気体操を中心に、地域ぐるみによる介護予防への取組を支援してまいりました。今後は、ゆずっこ元気体操のみでなく、多様な通いの場を住民と共につくり上げていくことで、より多くの方々の社会参加や活動につながるよう努めてまいります。また、令和2年度からは、保健師や管理栄養士などの専門職が地区のゆずっこ元気体操の会場に出向き、フレイルなどの加齢に伴う心身の機能低下に対し、健康教育や栄養相談などの保健事業と介護予防を一体的に実施しております。さらに、令和4年度からは、健康診査と医療機関が未受診であり、かつ介護認定の申請記録がない、いわゆる健康状態不明者を抽出し、訪問、面接による健康状態の把握を開始しており、健康指導等の充実に努めてまいります。  なお、令和5年度には、健幸づくりのまち宣言に基づく取組といたしまして、高齢者を含む18歳以上の町民を対象に、生活習慣の改善や健康意識を高め生活習慣病の予防を図るため、手軽に始められるウオーキングを楽しみながら継続できるよう支援していく「毛呂山町健幸ウオーキング事業」をはじめとした各種事業の実施を予定しております。また、令和5年度は、第9期毛呂山町高齢者総合計画の策定年度に当たります。高齢者支援課といたしましては、地域住民や関係機関との連携により、生活習慣病の重度化防止やフレイル予防、高齢者の健康意識のさらなる向上を図り、健康寿命の延伸につながるよう各種施策の方針や目標値を定めてまいりますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。 ○小峰明雄議長 小峰管財課長。                 〔小峰 浩管財課長登壇〕 ◎小峰浩管財課長 3問目の公園の整備についてのご質問にお答えいたします。  町では、比較的広域の方々にご利用いただくことを想定している都市公園の維持管理を行っています。この都市公園につきましては、子供たちが遊べるように遊具が設置されており、草刈りや木の伐採、遊具の修繕等を行い、安全安心に公園の利用ができるよう環境整備を行っております。また、都市公園以外で各地区の身近な公園となる地域公園については、遊具の管理や維持作業など自治会の皆様にお願いしており、これらの中には遊具が設置されている公園もございます。ご質問の遊具撤去の理由についてでございますが、特に古くからある地域公園に設置されている遊具の老朽化によるものや、地域では利用されなくなり役目を終えた遊具など、地域の様々な実情により遊具の撤去をした公園がございます。  公園についての今後の施策でございますが、公園は利用者の憩いや安らぎの場であり、地域の皆様の交流の場であるほか、子育ての場として大きな役割を果たしております。遊具が老朽化し、使いづらくなっていることから、遊具の更新など公園遊具の整備については、特に子育て世帯からのニーズが非常に高いものと捉えております。また、高齢者を含む大人たちが心身の健康を図ることができる場所であることも、公園が果たすべき新たな役割であると考えております。町が管理する都市公園につきまして、老朽化した公園遊具の更新や高齢者向けの健康遊具の設置等、安全で魅力ある公園づくりを進め、「健幸づくりのまちもろやま」の推進を図るとともに、町民の皆様の満足度を高め、子育て世代が安心して遊べる公園整備に努めてまいりたいと存じます。 ○小峰明雄議長 小峰企画財政課長。                 〔小峰一俊企画財政課長登壇〕 ◎小峰一俊企画財政課長 4問目、毛呂山町未来応援奨学金返還支援補助金事業についてのご質問にお答え申し上げます。  毛呂山町未来応援奨学金返還支援補助金につきましては、大学等が多く存在している本町の地域性を生かして、町として若い世代への社会人生活を応援すると同時に、新たな定住促進施策として令和4年度より開始した事業でございます。令和4年度の実績といたしましては、事業開始に当たり、令和4年度当初予算では10件の申請を見込んでおりましたが、当初の想定を大きく超える42件の申請結果となりました。こうした結果について、企画財政課といたしましては、若い世代のニーズに合致した事業であるとともに、若い世代の転出抑制や定住促進に一定の効果があったものと考えております。今年度は9月末日をもって申請期間を終了しておりますが、その後も企画財政課に問合せをいただいている状況でございます。問合せの内容につきましては、制度の概要や対象要件の確認等が主なものとなっております。また、取組開始以降、他の自治体からの問合せも複数ございます。こうしたことから、本事業が奨学金返還支援事業として、他の自治体にはない定住促進の取組となったのではないかと考えております。  令和5年度以降の取組推進に当たりましては、本事業についてこれまで以上に様々な媒体を活用して周知を進めていく考えでございます。本町といたしましては、今後も若者の夢や希望を応援するとともに、複数大学が立地する町の地域性を生かし、若い世代の定住促進につながるよう努めてまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。 ○小峰明雄議長 荒木かおる議員。 ◆7番(荒木かおる議員) それでは、順次再質問を行います。  それでは、毛呂山町版スーパー・シティプロジェクトについて、まちづくり整備課長に再質問させていただきます。最初に、確認の意味でお伺いいたします。町は、国土交通省のスマートシティ事業に採択されておりましたけれども、昨年度町は唐突感がございましたが、この埼玉版スーパー・シティプロジェクトにエントリーをいたしました。この2つの事業の違いと関係性について、具体的にお伺いいたします。 ○小峰明雄議長 山口まちづくり整備課長。                 〔山口貴尚まちづくり整備課長登壇〕 ◎山口貴尚まちづくり整備課長 荒木議員の再質問にお答え申し上げます。  スマートシティ事業とスーパー・シティプロジェクトの関係性についてということでございます。こちら国土交通省スマートシティ先行モデルプロジェクトに、毛呂山町は令和元年6月に採択をされまして、それから埼玉県からスマートシティ先行モデル事業について意見交換をしたいと申出のほうがございました。そして、3か月に1回程度打合せのほうを重ねさせていただいたところでございます。そういった中で、毛呂山町がスマートシティ事業のさらなる推進を目指し、それに対しまして埼玉県さんのほうからも県としてできることを協議しながら、強い協力体制の下、事業を進めませんかという申出がございまして、埼玉版スーパー・シティプロジェクトに手を挙げたところでございます。この2つの事業につきましては、超少子高齢社会に起因する課題を解決する事業ということで一致しているものでございます。スマートシティ事業の推進が、埼玉版スーパー・シティプロジェクトの推進につながると考えております。2つの事業は別々のものではなく、足りないところを補い合い、より多くの意見を取りながら、町の課題解決を目指すものでございます。 ○小峰明雄議長 荒木かおる議員。 ◆7番(荒木かおる議員) 埼玉県より先行モデル事業について意見交換をしたいと申出があったということは、毛呂山町がお手本になっていかなければいけないのかなと思います。毛呂山町版スーパー・シティプロジェクトについては、答弁ではコンパクト、スマート、レジリエント、この3つを要素としているとのことでしたけれども、現実的な話でイメージが湧く内容と、なかなか具体的なイメージが理解しづらい部分が、これは私だけではないかと思うのですけれども、多い気がしております。また、エントリーしてからの進捗状況があまり見えていないように感じます。まちづくり整備課として、令和4年度におけるスーパー・シティプロジェクトの取組内容で評価できる点と反省点について、どのように検証しているのかお伺いいたします。 ○小峰明雄議長 山口まちづくり整備課長。                 〔山口貴尚まちづくり整備課長登壇〕 ◎山口貴尚まちづくり整備課長 再質問にお答えをいたします。  令和4年度におけるスーパー・シティプロジェクトの取組の評価点ですとか反省点、検証ということでございますけれども、まず言葉の定義でございますけれども、コンパクトは都市公園や空き店舗の利活用によりまして必要な機能が集積し、ゆとりある魅力的な拠点を構築することでございます。スマートにつきましては、ICT技術等の活用などによる持続可能なまちづくりを実現することになっておりまして、レジリエントにつきましては再生可能エネルギーや見守りカメラの活用による、災害被害に対するレジリエンスの強化を実現することでございます。この辺、もう少しかみ砕いて、しっかりと説明のほうをしてまいりたいと考えております。  検証等の関係でございますが、今年度は3D都市モデルの活用検証、RPAの実証、再エネ事業の検証等を行いつつ、昨年度に埼玉県へ提出いたしましたエントリーシートを基に、事業を具体化した地域まちづくり計画の策定に取組をいたしました。評価できる点といたしましては、国や民間企業との連携によりまして高度の実証ができていることでございます。反省といたしましては、個々の事業の実証実験に時間がかかっていることや、ビジネスモデルの構築が課題となっていることが挙げられます。検証につきましては、実施した事業の技術、ビジネスモデルについて本町の課題解決に資するかどうか、町と事業者が確認をいたしまして、その結果を国交省へ報告し、国交省の意見を反映させた形で、また事業を推進していくという進め方をしております。  以上でございます。 ○小峰明雄議長 荒木かおる議員。 ◆7番(荒木かおる議員) 今年度は、3D都市モデルの活用検証、またPPAの実証、再エネ事業の検証等を行い、高度な実証ができているとの答弁でした。具体的な中身の説明がないので、どうしても現状が理解しづらい、これは私だけではないと思います。スーパーシティ事業やスーパー・シティプロジェクトが過去から、昨日も先輩議員が質問されていましたけれども、多くの議員に指摘されている理由は、このように取り組んでいる事業が、今の町の喫緊の課題にどう改善や効果があるのかが見えないところが一番の問題だと思っております。ぜひこれからは、議会や住民に分かりやすい説明を心がけていただければと思います。これは、答弁は結構です。  埼玉版スーパー・シティプロジェクトにエントリーしているほかの自治体の内容は、事業内容が明確なため、非常に具体的で分かりやすい。しかし、毛呂山町版スーパー・シティプロジェクトの全体像が漠然としているように感じております。先ほどの答弁ですと、町はこのプロジェクトは令和8年度に一部、令和12年度からの実装ということでしたが、今が令和4年度ですので、随分先だと感じます。特にキッチンカーによる都市公園のにぎわい創出が令和8年度までにという答弁でしたけれども、この辺りにこんなに時間がかかる内容なのかなと思います。キッチンカーは主役ではなく、場所と人が集まるイベント内容が地域活性化のポイントだと思います。早急に中身について考えていく必要があると思いますが、ちなみに来年度についてはこのプロジェクト自体は何をするのか、具体的にお聞かせください。 ○小峰明雄議長 山口まちづくり整備課長。                 〔山口貴尚まちづくり整備課長登壇〕 ◎山口貴尚まちづくり整備課長 再質問にお答えをいたします。  埼玉版スーパー・シティプロジェクトの来年度の予定ということでございます。その前に、キッチンカーのほうのお話もございましたので、まずキッチンカーのほうのお話でございますが、こちらは議員のご指摘のとおり、中心市街地の活性化におきましてキッチンカーはあくまで手段でございまして、そこに集まる方々がどんなものを求めているか、どうすれば出展する側が使いやすくなるか等を調査いたしまして、ふだん使いのできる都市公園にしなければならないと考えております。そのためには、早急に都市公園活性化及び都市公園条例改正について検討しなければならないと考えております。  埼玉版スーパー・シティプロジェクトの来年度の事業でございますが、都市公園及び空き家、空き店舗の利活用の検証、3D都市モデルを使った様々なデータの可視化の検証、町施設への再生可能エネルギー事業の検証を実施したいと考えております。 ○小峰明雄議長 荒木かおる議員。 ◆7番(荒木かおる議員) 来年度の埼玉版スーパー・シティプロジェクトの事業について、今ご答弁いただいた検証、検証、検証という答弁なのですけれども、先ほど申し上げたとおり、町が今何に取り組んでいて、それはどのような方法で検証して、いつ実装していくのか、抽象的ではなく明確な答弁を再度お願いいたしたいと思います。 ○小峰明雄議長 山口まちづくり整備課長。                 〔山口貴尚まちづくり整備課長登壇〕 ◎山口貴尚まちづくり整備課長 再質問にお答えをいたします。  事業に関する具体的な状況ということでございまして、再生可能エネルギーについてご説明をさせていただきます。再生可能エネルギーにつきましては、町内の施設に太陽光発電を設置をいたしまして、電力販売契約を結ぶ事業を推進し、エネルギーの地産地消により温室効果ガスの排出量の削減やレジリエントの強化を目指すものでございます。こちら具体的には、現在令和6年度の実施を目指しまして、目白台にございます学校教育センターでの設置を検討しているところでございます。                 〔「学校給食センターじゃない」と呼ぶ者あり〕 ◎山口貴尚まちづくり整備課長 失礼いたしました。  学校給食センターでの設置を考えております。申し訳ございません。 ○小峰明雄議長 荒木かおる議員。 ◆7番(荒木かおる議員) そういう具体的なご答弁があると、とても分かりやすいと思います。  また、この地域まちづくり計画が県に承認をされると県の補助金を受けることができるということでしたけれども、この補助金は町の負担は発生するのかお伺いいたします。 ○小峰明雄議長 山口まちづくり整備課長。                 〔山口貴尚まちづくり整備課長登壇〕 ◎山口貴尚まちづくり整備課長 再質問にお答えをいたします。  県の補助金の関係でございますが、こちらは町負担は事業費の半分ということでございます。 ○小峰明雄議長 荒木かおる議員。 ◆7番(荒木かおる議員) 町は、国土交通省のスマートシティ事業と、この毛呂山町版スーパー・シティプロジェクトについて、両方に取り組んでいる状態だと思います。それぞれ実証をしながら実装を目指していくと思いますが、今のところ想定している全体事業予算と財源についてはどのような計画になっているのかお伺いいたします。 ○小峰明雄議長 山口まちづくり整備課長。                 〔山口貴尚まちづくり整備課長登壇〕 ◎山口貴尚まちづくり整備課長 再質問にお答えをいたします。  事業全体の予算と財源ということでございますが、こちら現在埼玉県に地域まちづくり計画を提出をいたしまして、令和12年度までの事業スケジュール及び事業費等を調整しているところでございます。他の自治体の状況や、国交省や環境省等の予算の動向も確認しながら財源を確保してまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りたいと存じます。 ○小峰明雄議長 荒木かおる議員。 ◆7番(荒木かおる議員) 町として埼玉版スーパー・シティプロジェクトにもエントリーをした以上は、しっかりとした説明と結果を出していくことが求められております。特に町の負担が事業費の2分の1あるということは、重要なポイントだと思っております。この毛呂山町版スーパー・シティプロジェクトが住民サービスの向上につながるものならよいですが、現状ではなかなか実態が見えてこないのが今の状況ではないでしょうか。ぜひとも、今後も議会や住民に分かりやすい説明をしていただき、お互いに町が向かい合っている方向を理解した上で、今後議論を深めていく必要があると思いますので、まちづくり整備課として、プロジェクトの中身についてしっかりまとめておいていただくことをお願いさせていただきます。  それでは、次に高齢者施策について再質問をさせていただきます。まず、1点目の社会参加や活動の場の提供について再質問させていただきます。初めに、本町のシルバー人材センターの会員数及び平均年齢についてお伺いいたします。また、シルバー人材センターは60歳以上の方が入会できますので、60歳以上の人口に対する加入数の割合、さらに近隣の状況についても分かればお聞かせいただきたい。 ○小峰明雄議長 串田高齢者支援課長。                 〔串田和佳高齢者支援課長登壇〕 ◎串田和佳高齢者支援課長 再質問にお答え申し上げます。  まず、シルバー人材センター会員数でございますが、令和5年1月31日時点です。男性が190、女性が76、合計266人となっております。平均年齢が、男性につきましては75.7歳、女性は74.9歳、全体では75.5歳となってございます。また、本町の60歳以上の人口に対する加入者数の割合についてでございますが、こちらにつきましては令和4年7月1日時点で申し上げさせていただきます。本町は1.9%、近隣では越生町が2.4%、鳩山町が3%、坂戸市が3.2%、鶴ヶ島市が3.1%、日高市が1.7%となってございます。  以上です。 ○小峰明雄議長 荒木かおる議員。 ◆7番(荒木かおる議員) 毛呂山町は、加入率が低いということですね。  次に、シルバー人材センターでは現在、主にどのような内容の業務を請け負っているのかお伺いいたします。 ○小峰明雄議長 串田高齢者支援課長。                 〔串田和佳高齢者支援課長登壇〕 ◎串田和佳高齢者支援課長 再質問にお答え申し上げます。  シルバー人材センターの業務範囲は多岐にわたっておりまして、企業や官公庁などからの業務を幅広く受注しているほか、家事援助などについても請け負っております。令和3年度における受注実績で申し上げさせていただきますが、家事援助に関する事業が中心となっておりまして、主な内容としましては植木の剪定が401件、除草作業が348件、障子や網戸の張り替え等が72件、その他が41件、合計862件と伺っております。  以上です。 ○小峰明雄議長 荒木かおる議員。 ◆7番(荒木かおる議員) 平成27年の介護保険制度の一部改正により、市町村が中心となり、地域の実情に応じて高齢者が住み慣れた地域で生活していくため、身近な地域での支え合い体制づくりを目指す介護予防・日常生活支援総合事業が開始され、既に8年近く経過をしております。  私は、シルバー人材センターの設置目的である、就業を通じて高齢者の社会参加や生きがいを支援することに照らすと、シルバー人材センターによる本事業への参入は、高齢者のさらなる社会参加の促進と介護予防にもつながっていくものと思います。現在本町のシルバー人材センターでは、この事業への取組についてはどのようなお考えをお持ちなのか、お伺いいたします。 ○小峰明雄議長 串田高齢者支援課長。                 〔串田和佳高齢者支援課長登壇〕 ◎串田和佳高齢者支援課長 再質問にお答え申し上げます。  全国シルバー人材センター事業協会では、この介護予防・日常生活支援総合事業への参入を積極的に支援をしておりまして、家事援助に関するこれまでのサービス提供で培ったノウハウを活用しまして、全国で多くのシルバー人材センターが事業に参入しております。町では、高齢者が抱える課題とその解決方法について議論を重ね、生活支援に関するサービスの充実や支え合いの体制づくりを整備するため、毛呂山町生活支援体制整備推進協議会を設置しておりまして、町シルバー人材センターにも事業への参入について具体的に検討していただけるよう、委員として参加いただいているところです。  なお、現時点では町シルバー人材センターにつきましては、具体的な検討はこれからというふうに伺っておりますが、町といたしましては事業への参入によりシルバー人材センターの地域社会の発展と、就業意欲のある高齢者の受皿としての役割が一層充実されるものと期待しております。  以上です。 ○小峰明雄議長 荒木かおる議員。 ◆7番(荒木かおる議員) 一昨日でしたか、情報番組の「イット!」という番組がありますけれども、ここでシルバー人材として活躍されている方の紹介をされていました。川越市の76歳の観光案内をしていらっしゃる女性、また東京都で90歳を超える壮年の方は児童生徒の通学時の見守りをしていらっしゃいました。お二人とも、「元気なうちは人のお役に立ちたい」と生き生きとおっしゃっていたことがとても印象に残っております。  全国の自治体では、自治会といった身近な場でボランティア活動を通じてサロンの開催、買物支援やごみ出しなどのお手伝いを行った際にポイントを付与し、ポイントがたまると商品券や施設の優待券などと交換できる制度を導入しているところも多く見受けられます。私は、この制度は高齢者の方々のボランティア活動を通じた社会参加を促進していくだけでなく、介護予防にもつながることが期待でき、非常に効果的な取組であると思っております。本町における今後の導入について、町のお考えをお伺いいたします。
    小峰明雄議長 串田高齢者支援課長。                 〔串田和佳高齢者支援課長登壇〕 ◎串田和佳高齢者支援課長 再質問にお答え申し上げます。  ボランティアポイント制度ですが、議員ご案内のとおり、高齢者の方々が好きなことや、空いた時間を生かして高齢者施設や子ども食堂での補助的な活動、高齢者宅のご自宅を訪問して話し相手や傾聴、地域のサロンへの付添いといったボランティア活動を行った際にポイントを付与し、たまったポイントを商品券や施設の優待券などと交換できる制度でございます。身近な地域で気軽にボランティア活動を始める機会を増やし、介護予防につながるよう支援していくものでございます。  本町では、ゆずっこ元気体操の運営ボランティアの方々の参加意欲の促進と介護予防の促進のため、活動回数に応じたポイントを付与しておりますが、より多くの高齢者の方々に生きがいを感じながらボランティア活動に参加していただけるよう社会参加の機会を増やしていくことは、介護予防と健康寿命の延伸に大きな効果が期待されます。そのため、ボランティアポイントの拡充につきましては、他の自治体の事例なども参考にしながら鋭意検討してまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。 ○小峰明雄議長 荒木かおる議員。 ◆7番(荒木かおる議員) ちょっと少し変わった事業を展開しているデイサービスをご紹介したいと思います。これ健康寿命の延伸についてお伺いいたしますけれども、群馬県の前橋市で運営される「デイサービスこぐれ学園」というところがあります。ここは、ほかと変わっておりまして、デイサービスというよりは、利用者が生徒になる学校形式を取り入れた学びの場であることが特徴となっております。講師となる方には、地元の音楽や書道、美術といった専門の教育を受けた方、さらには数学は認知症になった元教師の方が教えているそうです。私は、地域の人材を生かして、これまでの介護の常識を覆すような、このようなデイサービスが本町にあると、利用される方も今まで以上に楽しんで通えるようになるのではと考えますけれども、担当課としてご所見をお伺いいたします。 ○小峰明雄議長 串田高齢者支援課長。                 〔串田和佳高齢者支援課長登壇〕 ◎串田和佳高齢者支援課長 再質問にお答え申し上げます。  議員ご案内の学校形式の「デイサービスこぐれ学園」につきましては、現在各方面から注目を集めており、本町でも大変興味を持ってございます。特に認知症の特徴である、短期記憶が薄れても長期記憶は残っているところに着目した点など、認知症の方に対する対応において見習うところは多いと考えております。学生時代、級友たちと過ごした教室の記憶は、年を経てもなお本人にとっては色鮮やかで大切な思い出として残り続けていると言われております。また、最近では学校形式のほか、デイサービスを職場と見立てて簡易的な仕事を行うところも出てきており、利用者は通勤感覚で通ってきているとのことです。出勤回数に応じて給料、実際には利用者負担額から相殺をするものなのですけれども、支払われるため、利用者のやりがいや責任感につながり、ひいては利用者自身の役割の確立、自尊心の回復につながることが非常に期待されておるところです。そのため、本町としましても、事業の実施主体となる介護保険サービス事業者の集まる部会などで、このような先進的な取組について、特色ある事業運営の参考としていただけるよう積極的に情報提供に努めてまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りたいと存じます。 ○小峰明雄議長 荒木かおる議員。 ◆7番(荒木かおる議員) それでは、次に公園の整備について、管財課長にお伺いいたします。  遊具の撤去の理由は、老朽化によるものや、地域では利用されなくなって役目を終えた遊具ということで、地域の様々な実情により遊具の撤去をしたというご答弁でした。遊具の老朽化に対して、改修や修繕を行う考えはなかったのかお伺いいたします。 ○小峰明雄議長 小峰管財課長。                 〔小峰 浩管財課長登壇〕 ◎小峰浩管財課長 再質問にお答え申し上げます。  地域の皆様が利用する地域公園につきましては、遊具などの日常的な管理を自治会または地区でお願いしているところでございます。地区により事情も様々ではございますが、管理している公園の遊具の改修や撤去につきましては、利用されている各地域に判断を委ねております。 ○小峰明雄議長 荒木かおる議員。 ◆7番(荒木かおる議員) 遊具が撤去された地区の公園にも、近年開発が進んで、新しい住宅やアパートが建ち並んでいるところが多くあります。撤去されたときと事情が変化してきておりますけれども、子育てする上で、外遊びは子供の心身の発達にとても重要だと思います。各地区の公園に遊具は必要ではないかと思いますが、ご見解をお伺いいたします。 ○小峰明雄議長 小峰管財課長。                 〔小峰 浩管財課長登壇〕 ◎小峰浩管財課長 再質問にお答え申し上げます。  公園は、子育ての親子にとっての遊びの場、触れ合いの場であり、公園遊具は発育段階の子供の心身の発達にとっても重要な役割を果たします。そのため、遊具が設置されていることが理想的であると考えられ、遊具が未設置の公園については検討課題であると捉えております。公園の管理をされている地区より、公園遊具の新設や改修につきまして、個別に町にご相談いただきたいと存じております。また、遊具の管理に費用がかかる場合には、公園遊具の管理に係る補助金制度もございますので、これらの活用をご案内しております。 ○小峰明雄議長 荒木かおる議員。 ◆7番(荒木かおる議員) 私が小さかった頃は、公園にタイヤがあったり土管があったり、そこでかくれんぼをしたりして遊んでいました。高価な遊具ばかりではなかった記憶があります。そういう工夫も必要ではないかなと思いますけれども、都市公園では高齢者がベンチに座り、高齢者同士でおしゃべりをしている風景も見られます。遊具とともに、コミュニティを図る上で各地区の公園に腰をかけられるベンチ等の設置が必要ではないかと思いますが、管財課長のお考えをお聞かせください。 ○小峰明雄議長 小峰管財課長。                 〔小峰 浩管財課長登壇〕 ◎小峰浩管財課長 再質問にお答え申し上げます。  近くにあります身近な地域公園こそ、高齢者の方々が気軽に利用できるベンチなどは必要な施設であると考えられます。公園に求められる機能や役割も多様化しており、町といたしましては「健幸づくりのまちもろやま」の推進を図るとともに、地域の公園の役割を果たすために有効な施設の整備など、今後の公園整備の在り方について研究してまいりたいと存じます。 ○小峰明雄議長 荒木かおる議員。 ◆7番(荒木かおる議員) 最初のご答弁にもあったように、公園は利用者の憩いや安らぎの場であり、地域の皆様の交流の場だと思います。子育ての場として大きな役割があります。高齢者を含む大人たちが心身の健康を図ることができる場所です。ぜひ町民の皆様が近くの公園で語り合い、子供たちが遊べる環境整備にこれからも努めていただきたいと思います。  では、最後に4問目の毛呂山町未来応援奨学金返還支援補助金事業について、企画財政課長に再質問させていただきます。この奨学金返還支援事業は、大学が多く存在している毛呂山町の地域性を生かした事業であると思っております。社会人になって、いきなり奨学金の返済が始まる若者世代に対して、町として応援していく姿勢を示すと同時に定住促進につなげている事業であり、大変評価できるものと思っております。先ほどのご答弁では、初年度ということもあり、当初は10件の申請を想定していたところ、結果的に42件の申請があったということでした。まずは、この初年度の42件の申請があった結果について、企画財政課長としてどのように検証しているのかお伺いいたします。 ○小峰明雄議長 小峰企画財政課長。                 〔小峰一俊企画財政課長登壇〕 ◎小峰一俊企画財政課長 再質問にお答え申し上げます。  まずは、若者世代の定住促進施策といたしまして、一定の効果があったものと考えているところでございます。全国的な人口減少が進行している中で、現在各自治体が都市圏からの移住、定住策に取り組んでおりますが、現実的な課題といたしまして町外から若者世代の方たちに移住してもらうということは、こちらはハードルが高いのも事実でございます。議員ご承知のとおり、本町では大学等が多く存在しているため、学生たちが多い町であります。そのため、現在本町に住んでいる若者世代に、いかに引き続き定住してもらえるか。また、毛呂山町に通学している学生たちが社会人になるときに、いかに毛呂山町へ定住のほうを考えてもらえるか。こういったことが、町の地域性を生かした若者世代の定住促進の近道だと、このように考えているところでございます。今回42件の申請があったことは、若い社会人の定住促進につながっているものと考えておりまして、引き続き魅力ある政策展開のほうを努めていく次第でございますので、ご理解賜りたいと存じます。 ○小峰明雄議長 荒木かおる議員。 ◆7番(荒木かおる議員) 過去に、私がこの事業について一般質問させていただいたときに、たしか申請者にアンケートを取って、今後の事業展開に反映させていくということだったと記憶しております。実際のアンケート結果はどのような感じだったか、答えられる範囲で結構ですので、お聞かせください。 ○小峰明雄議長 小峰企画財政課長。                 〔小峰一俊企画財政課長登壇〕 ◎小峰一俊企画財政課長 再質問にお答え申し上げます。  申請者のアンケート結果についてのご質問でございますが、今回42名のうち34名の方にアンケートに答えていただいておりまして、この制度が町に引き続き住むきっかけになったかと、こういった質問に関しましては、61%の方が引き続き住む決め手となったと、ありがたい回答をいただいているところでございます。また、町の魅力についての質問では、医療機関が充実している、こういった回答が一番多く、その次に豊かな自然と、こういった結果でございました。さらに、若者世代の居住者を増やすためには、今後どのような定住促進策に取り組んだらよいでしょうかと、こういった質問では、一番多かったのが出産や子育て支援の充実であり、次に鉄道やバスなどの公共交通の利便性の向上と、こういったご意見が多く出されました。企画財政課といたしましては、今後も若者世代のこういった生の意見を積極的に町の政策に反映していきたいと、このように考えておりますので、どうぞご理解を賜りたいと存じます。 ○小峰明雄議長 荒木かおる議員。 ◆7番(荒木かおる議員) 先ほどのご答弁の中に、9月末日で今年度の申請期間が終了して、その後も企画財政課には問合せがあるということでした。この期間終了後の問合せについてはどのように対応しておられるのか、お伺いいたします。 ○小峰明雄議長 小峰企画財政課長。                 〔小峰一俊企画財政課長登壇〕 ◎小峰一俊企画財政課長 再質問にお答え申し上げます。  今年度の期間終了後の問合せについての対応でございますが、この制度は申請をする年度の4月1日現在で満30歳以下であれば申請が可能なものでございます。本町に定住している限り、そこから最長5年間の補助対象となりますので、問合せのあった方たちに対しましては、次年度の申請方法等について丁寧に説明をさせていただいておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。 ○小峰明雄議長 荒木かおる議員。 ◆7番(荒木かおる議員) この奨学金返還支援事業は、奨学金を借りていた若者世代にとっては非常にありがたい制度だと思います。町に対する愛着も湧くと思います。  ちなみに、一点気になることがあります。先ほど、今年度の申請期間が終了した後も問合せがあるとご答弁いただきましたけれども、実は私自身も何件か住民の方から聞いています。この制度があることを知らなかった方が、結構案外いらっしゃいます。複数の方から、私がこのお話をすると、町にそんなに魅力のあるすばらしい制度があったのかと言われます。これらのことから、制度の周知方法について、少し改善が必要ではないかと思っておりますけれども、町の考えをお聞かせいただきます。 ○小峰明雄議長 小峰企画財政課長。                 〔小峰一俊企画財政課長登壇〕 ◎小峰一俊企画財政課長 再質問にお答え申し上げます。  今年度企画財政課のほうでは、本制度の周知方法といたしまして「広報もろやま」、また町のホームページ、それと制度概要のチラシ、またラインによる周知等を行ったわけでございますが、しかしながら議員ご指摘のとおり、問合せのほうもその後も来ているという現実がございますので、来年度からは年度当初から幅広く周知活動のほうを図っていきたいと考えているところでございますので、ご理解賜りたいと存じます。 ○小峰明雄議長 荒木かおる議員。 ◆7番(荒木かおる議員) この奨学金返還支援事業は、今年度からスタートした事業にもかかわらず42件の申請実績があり、このことは42名の若者世代が少なくとも5年間は毛呂山町に定住すると思います。国でも、学生時代に奨学金を借りて苦労して卒業し、夢と希望を持って社会人生活をスタートさせた途端に数百万円の奨学金の返済が始まることに対して対策が必要ではないかと、様々な観点から議論されております。現在この制度については、国の特別交付税が3割あると聞いておりますけれども、来年度から特別交付税が他県のように5割になるような改正の情報は町に入っているのか、お伺いいたします。 ○小峰明雄議長 小峰企画財政課長。                 〔小峰一俊企画財政課長登壇〕 ◎小峰一俊企画財政課長 再質問にお答え申し上げます。  本制度に対しての特別交付税措置の関係ですが、毛呂山町の場合は議員ご指摘のとおり3割となってございます。他県のように、いわゆる都市圏から離れている自治体につきましては、移住、定住促進の観点から、国のほうは特別交付税を5割措置していると、このように認識しているところでございますが、現段階では国や県のほうからこの措置割合の変更についての情報は入っておりませんので、ご理解を賜りたいと存じます。 ○小峰明雄議長 荒木かおる議員。 ◆7番(荒木かおる議員) この未来応援奨学金返還支援補助金は、若者世代の定住促進はもちろんのこと、町として若い社会人の未来を応援していくという県内でも数少ない事業です。毛呂山町は、埼玉県内で一番の事業でした。この町の地域性を生かした非常に評価できる事業だと思っております。来年度も引き続き制度の周知やPRを徹底していただき、若者世代が一人でも多く毛呂山町に定住していただくことを心から期待しまして、私の一般質問を終わらせていただきます。 ○小峰明雄議長 この際、午後1時15分まで休憩します。                                      (午前11時45分) ○小峰明雄議長 休憩前に引き続き会議を開きます。                                      (午後 1時15分)                                                       ◇ 髙 橋 達 夫 議員 ○小峰明雄議長 一般質問を続行します。  髙橋達夫議員。                 〔12番 髙橋達夫議員登壇〕 ◆12番(髙橋達夫議員) 議長の許可をいただきましたので、一般質問を行います。  今議会冒頭の町長の挨拶にもございましたが、2月9日、トルコ・シリア国境付近で大地震が発生し、この2か国で5万人以上の死者が確認されています。この地震のエネルギーは、阪神・淡路大震災のおよそ30倍、世界最大級の地震で1万棟以上の建物が倒壊し、多くの犠牲者がその瓦礫の下敷きになって亡くなっております。2月24日は、ロシアがウクライナに侵攻して丸1年になります。戦闘は激しくなるばかり、解決の糸口さえ見えません。第2次大戦が終わって75年、21世紀のこの世の中にこんな侵略戦争が起こるなど、誰も考えたことはありませんでした。頼りとすべき国連は、第2次大戦の戦勝国であるアメリカ、イギリス、ロシア、フランス、中国の5か国から成る常任理事国による拒否権があり、国連決議案が既に通らず、無力化しているからです。ウクライナのゼレンスキー大統領が、日本の国会で国連改革を訴えたのも理解できます。  質問に入ります。1点目として、令和5年度の予算編成についてお尋ねします。  ①として、令和5年度予算において歳入における特に着目すべき点は何でしょうか、お伺いします。  ②として、歳出における特に着目すべき点は何かお伺いします。  ③として、令和5年度予算における目玉事業はどのようなものかお伺いいたします。  ④として、国では岸田総理が異次元の少子化対策として子育て関連予算倍増を言っていますが、町ではそれに対応した少子化対策を令和5年度予算において組み込んであるのか、お伺いいたします。  ⑤として、急速に高齢化が進んでいます。令和7年(2025年)には、65歳以上の高齢者の5人に1人が認知症患者になるという予測もございます。令和5年度予算において、認知症患者支援施策、認知症患者を抱えるご家族の支援策並びに要介護4、5を抱える家庭への町の支援策についてお尋ねします。  2点目として、イオン開発に関し、町が訴えられている裁判についてお伺いします。裁判が始まって以来、既に1年以上経過しています。イオンも開店し、半年が経過しました。周辺の環境が大きく変わり、すばらしい住環境になったように思います。訴状にもありました交通渋滞も発生していませんが、その後の裁判の経過はどうなっているのでしょうか。また、一審の判決の結果はいつ頃出るのでしょうか、お尋ねします。  3点目として、川角駅周辺整備事業の進捗状況についてお伺いします。  ①として、昨年の12月議会での答弁で示された川角駅周辺整備協議会の結果報告書では、南北の駅前広場、アクセス道路、自由通路、橋上駅舎を段階的に整備し、橋上駅舎完了まで北口を維持するということでありました。しかし、町の12月議会の私の質問に対する答弁は、川角駅整備協議会の結果報告書はあくまで一つの意見であり、町の方針は今後北口も残すが、南口も開設に向け東武と交渉するとありました。現在の東武との交渉の進捗状況についてお伺いいたします。  ②として、川角駅周辺整備協議会では結果報告書を町に示すに当たり、城西大学との協定書、寄附された3億5,000万円についてどのように考えているのかお伺いいたします。  以上で、私の一般質問といたします。 ○小峰明雄議長 小峰企画財政課長。                 〔小峰一俊企画財政課長登壇〕 ◎小峰一俊企画財政課長 髙橋議員の1問目、令和5年度予算編成についてのご質問のうち、企画財政課所管部分につきまして順次お答え申し上げます。  最初に、1点目の令和5年度予算の歳入における着目点についてお答え申し上げます。令和5年度の一般会計予算総額につきましては105億3,500万円と、前年度比で6億5,500万円、6.6%の増額となっており、当初予算ベースでは過去最大の予算規模となっております。歳入予算における着目点といたしましては、まずは自主財源の根幹である町税が34億8,588万2,000円と、前年度比で1億1,545万4,000円、3.4%増額となっている点が挙げられます。町税の内訳といたしましては、町民税につきましては納税義務者数は減少しておりますが、経済活動の活性化や企業業績の回復等により所得割の増額を見込んでおり、前年度比で4.1%の増額を見込んでおります。固定資産税は、土地の下落傾向は続いておりますが、企業誘致による土地の地目変更があったことやイオンタウンの開業、新築住宅の増加などにより、前年度比で2.6%の増額を見込んでおります。また、地方交付税につきましては、普通交付税を24億8,700万円と、前年度比1億4,700万円、6.3%の増額で見込んでおります。この根拠といたしましては、今年度の普通交付税の実績額をベースとして、国の地方財政対策の伸び率が1.7%と、前年度比で3,073億円、国の地方交付税総額が増加していることなどを参考に積算したものでございます。なお、地方交付税の代替的な性質である臨時財政対策債につきましては、国の地方財政対策の伸び率が44.1%の減という数値を参考に、前年度比8,600万円、51.8%の減額で見込んでおります。また、国庫支出金につきましては、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の皆減等により、前年度比で13.1%の減額となっております。繰入金につきましては、年度間の財源不足を補うために財政調整基金から1億4,000万円の実質繰入れを行うとともに、公共施設整備基金から庁舎外壁改修事業と総合公園体育館屋根及び外壁改修事業の財源として1億600万円の繰入れを行うものでございます。なお、町債につきましては、財政支出の年度間調整や世代間公平の観点から総額で6億1,480万円計上しております。  次に、2点目の歳出における着目点につきましてお答え申し上げます。歳出予算につきましては、限られた財源の中で少子高齢化対策、公共施設の長寿命化対策、生活環境道路の整備、次代を担う子供たちの教育環境の整備、そして子育て世帯に対する経済的支援等について優先的に財源配分をさせていただきました。歳出予算を性質別に見ると、扶助費と公債費は微減となっておりますが、人件費の増加により義務的経費全体では、前年度比で0.9%の増額となっております。物件費につきましては、福祉会館管理運営委託料や橋梁点検業務委託料の皆増等により、前年度比で8.4%の増額となっております。また、普通建設事業費につきましては、庁舎外壁改修事業や総合公園体育館屋根及び外壁改修事業等の皆増により、単独事業費が前年度比で349.9%増加しております。繰出金につきましては、高齢化の進展等に伴い、介護保険特別会計繰出金や後期高齢者医療特別会計繰出金の増額等により、前年度比で3.1%の増額となっております。  続きまして、3点目の令和5年度予算における目玉事業についてのご質問にお答え申し上げます。まずは、来年度からスタートする健幸づくりのまち宣言に伴う新規事業として、埼玉医科大学グループと連携した健幸ウオーキング推進事業や町内へのウオーキングコース整備事業を予定しております。健幸づくりのまち宣言は、住民の健康への意識改革から行動変容に促すことを第一の目的とし、ひいては長期的観点から医療費の抑制を目指しており、体の健康はもとより、住民一人一人が日々生きがいを持った生活が送れるように各種施策を展開していく予定でございます。また、子育て世帯への経済的支援として、こども医療費支給対象者を18歳まで拡大し、さらには保育所等給食副食費補助事業や小中学校給食費負担軽減事業を実施いたします。ハード面での大型事業といたしましては、計画的な公共施設の長寿命化対策として、庁舎外壁改修事業や総合公園体育館屋根及び外壁改修事業を実施させていただく予定でございます。  最後に、岸田総理が掲げている異次元の少子化対策についてのご質問にお答え申し上げます。現在政府は、異次元の少子化対策の具体化に向けて関係府省会議での議論をスタートしており、児童手当などの経済的支援の強化、保育サービスの充実、働き方改革の推進といった3点が大きな柱となっております。政府は、今後3月末までに少子化対策のたたき台をまとめ、財源については4月以降に明示するとし、6月に策定される経済財政運営の指針である骨太方針2023までに子ども予算倍増に向けた大枠を示す考えを表明しております。そのような中で、本町の令和5年度予算においては、現段階では国の異次元の少子化対策の具体的な内容が不明なため、明確に対応した予算は組み込んでおりません。一方で、少子化対策は本町の重要課題であるため、町としての少子化対策や子育て世帯への経済的支援策として、保育所等給食副食費補助事業や小中学校給食費負担軽減事業、そして国庫補助金を活用した産後ケア事業や国の政策である出産子育て応援交付金事業等について令和5年度予算に組み込んでおります。企画財政課といたしましては、異次元の少子化対策における地方負担割合など、特に財源の観点から政府の動向を注視し、限られた財源の中で優先順位に基づく少子化対策について引き続き取り組んでまいる所存でございますので、ご理解を賜りたいと存じます。 ○小峰明雄議長 串田高齢者支援課長。                 〔串田和佳高齢者支援課長登壇〕 ◎串田和佳高齢者支援課長 1問目の5点目、令和5年度予算における認知症家族やその家族への支援策並びに要介護4、5の対象者世帯に対しての支援策のご質問につきましてお答え申し上げます。  令和5年度においては、これまでの支援策について評価検証と必要な見直しを行い、要介護状態になってもできる限り住み慣れた地域で自分らしく安心して生活することができるよう、地域包括ケアシステムの構築を目指してまいります。  初めに、認知症当事者に対する支援についてですが、認知症の一歩手前の段階である軽度認知障害から重度認知症まで、どの段階にあっても各事業、各機関が有機的に連携し、適切な支援につながることが大切となります。そのため、早期発見、早期受診、早期治療の重要性に鑑み、認知症検診事業により早期に発見し受診につなげることや、もの忘れ相談会や認知症初期集中支援事業による医療、介護サービスへの連携支援を強化してまいります。  次に、認知症患者を抱える家族への支援策についてですが、これまで本人の居場所づくりや介護者の息抜きを目的としたオレンジカフェや認知症介護者のつどい等の開催により、介護者への支援の充実を図ってまいりました。特に認知症介護者のつどいにつきましては、令和4年度から偶数月ごとの定期開催としておりますが、介護に関する情報交換のほか、一人で抱え込む必要はないことや他人に頼ることの大切さに改めて気づいていただく機会をさらに増やしていくことで、介護に関する心理的負担の軽減を図ってまいります。  加えて、認知症高齢者や単身高齢者世帯の増加は、地域社会からの孤立や身寄りがないことで生活に困難を抱える人の問題を一層顕在化することが予測されます。そのため、尊厳ある本人らしい生活を継続できる体制整備を目指し、成年後見制度の利用促進により、必要な人が必要なときに利用できる制度となるよう、福祉と司法の連携を強化してまいります。  次に、要介護4、5の認定を受けた方のご家族への支援策についてですが、町独自事業としまして、在宅で生活する寝たきり相当の高齢者とその介護者に対し、ねたきり老人等手当及び介護手当の支給及び介護保険の市町村特別給付として紙おむつ等支給事業を実施しております。  認知症に対する支援につきましては、介護を必要とする当事者だけでなく、その介護者である家族等にも目を向けながら、担当するケアマネジャーや毛呂山越生在宅医療支援センター、地域包括支援センター等が連携し、支援方法を組み立てていくことが求められます。その際、介護保険制度や医療保険制度など公的なサービスで補うことができないニーズについては、地域住民、NPOやボランティア団体等による支援も活用しながら、地域全体で支えていくことで、住み慣れた地域で自分らしい生活を続けることができるよう支援してまいりますので、ご理解賜りたいと存じます。 ○小峰明雄議長 大野総務課長。                 〔大野 勉総務課長登壇〕 ◎大野勉総務課長 2問目の町が訴えられている裁判についてのご質問につきましてお答え申し上げます。  最初に、裁判の状況でございますが、12月14日に第7回目の、1月18日に第8回目の口頭弁論が開かれ、原告及び被告の準備書面の陳述等が行われました。概要としましては、7回目の口頭弁論では、開発許可処分の違法性についての原告の主張に対し、被告である当町がそれに対し反論を行いました。第8回目の口頭弁論では、原告が最終的な弁論を行い、審議を終結しています。全8回の口頭弁論で、原告、被告双方の主張がされ、争点及び証拠の整理がされましたので、後半は結審となったものです。  今後の日程につきましては、3月29日午後1時10分から埼玉地方裁判所第105号法廷におきまして、判決の言渡しが予定されております。 ○小峰明雄議長 山口まちづくり整備課長。                 〔山口貴尚まちづくり整備課長登壇〕 ◎山口貴尚まちづくり整備課長 ご質問の3問目、川角駅周辺地区整備事業の進捗状況についてお答え申し上げます。  1点目、東武鉄道との協議の進捗状況についてでございますが、川角駅周辺の課題解決のためには、駅前広場やアクセス道路の整備に加え、駅舎の整備が必要不可欠となっております。駅舎の整備につきましては、橋上駅舎化が望ましいところではございますが、整備には多くの時間と費用を要します。多くの歩行者が往来する駅前の踏切や町道第6号路線の危険な状態を解消するためにも、早期の整備が求められる本事業におきましては、駅南側に改札口を設けることが大変効果的であると捉えております。そのため、東武鉄道に対しまして、越生線改善対策協議会を通して南口の改札口の追加について要望書を提出いたしました。現在、東武鉄道と具体的に現改札口を維持した上での南口の改札口の追加について話合いを始めたところでございますので、ご理解賜りたいと存じます。  次に、2点目、城西大学との本事業に関する協定書や負担付き寄附についてでございます。川角駅周辺地区整備協議会におきましても、城西大学との本事業に関する協定書に基づき、町議会の議決を経て負担付き寄附を受納した経緯はご説明してまいりました。城西大学とは、今後の事業計画を踏まえ、協定の内容や寄附金の取扱いについて協議を行ってまいります。話合いの状況や内容につきましては、議会に対しご報告してまいりますので、ご理解賜りたいと存じます。 ○小峰明雄議長 12番、髙橋達夫議員。 ◆12番(髙橋達夫議員) では、再質問させていただきます。  まず、企画財政課長、令和5年度の当初予算は105億3,500万円で過去最高の予算規模ということです。2月28日、衆議院でも国の予算が通過しました。予算額が114兆3,812億円、過去最高の予算だそうです。しかし、内訳を見ますと、そのうちの31.1%、35兆6,230億円が新規国債を発行して借金で賄っているのです。これですと、予算規模が大きくなったから、これはいいなとなかなか感じられないのですが、これは予算規模が大きくなったということは喜ぶべきことなのでしょうか。 ○小峰明雄議長 小峰企画財政課長。                 〔小峰一俊企画財政課長登壇〕 ◎小峰一俊企画財政課長 再質問にお答え申し上げます。  令和5年度当初予算が過去最大の予算規模になったことに対してのご質問でございますが、まずはこの最大規模になった理由につきましては、庁舎外壁改修事業と総合公園の屋根及び外壁改修事業、この2つが一番の要因となっております。一般的に当初予算規模が大きくなることは、当然歳出予算で住民サービス向上のための施策が多くなる点では、こういった点では喜ばしいことと考えられますが、ただこの大前提といたしましては、自主財源の根幹であります町税が連動して増加していることが不可欠であると、このように考えているところでございます。本町では、令和5年度の町税につきましては、前年度比で1億1,545万4,000円、3.4%の増額を見込んでおりますが、年度間の財源不足を補うために財政調整基金から1億4,000万円の実質繰入れを計上しております。また、大きな要因であります普通建設事業費につきましては地方債を財源としているため、財政的には非常に厳しい予算編成であったと、こういったところでございます。そういった中で、町の重要課題であります少子高齢化対策や公共施設の長寿命化対策、そして子育て世帯への経済的支援など、総合的な観点から住民サービス向上のための令和5年度当初予算であると、このように考えておりますので、どうぞご理解を賜りたいと存じます。 ○小峰明雄議長 髙橋達夫議員。 ◆12番(髙橋達夫議員) 確かに今の課長の説明のとおり、町の予算とか国の予算というのは歳出から決まってくるのです。家計や会社であれば、家計の収入が増えたから車を買おうとかエアコンを買おうとかといって、そういう喜ばしいことなのです。だけれども、町の場合は出るものが多くて、それから予算がつくってきますから、どうしても大きくなってしまう。町は、地方交付税をもらっている町なので、結局自主財源だけでやっているわけではない。自主財源だけでやっていて大きい予算であればありがたい。でも、そうではなくて、借金をしたり、貯金を切り崩したり、いろいろ国からの援助をいただいてつくっている予算なので、予算規模が大きくなったからといって、私は決して喜ぶべきことではないのではないかと思います。  次に行きます。町税が1億1,545万4,000円、3.4%増、その原因は町民の所得が増えたようだと捉えているのですね、町は。でも、私は町の景況感として、そんなに景気がよくなって皆さんの収入が増えて税金が増えたようには考えられないのです。ほかに何かあるのではないかと思うのですが、どうでしょうか。 ○小峰明雄議長 小峰企画財政課長。                 〔小峰一俊企画財政課長登壇〕 ◎小峰一俊企画財政課長 再質問にお答え申し上げます。  来年度当初予算における税収の増額理由についてのご質問でございますが、今回税務課のほうで積算した根拠につきましては、特に町民税等につきましては、毎月勤労統計調査による全国的な現金、給与総額のほうが増加していると、こういったことを念頭に、令和4年度の本町の課税標準額の増加率、こういったことを参考にして積算をしたものでございます。ただ一方で、議員ご指摘のとおり、企業業績の回復というだけではなく、ここ数年、国のほうからコロナ関係の交付金が数多く交付のほうをされておりましたので、特に法人等に関しましてはその辺りの影響も出ているものと、このように考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。 ○小峰明雄議長 髙橋達夫議員。 ◆12番(髙橋達夫議員) 確かにコロナの対策で、各商売をしているところに交付金が出ているのです。焼き鳥屋さんに、営業しないのに休業補償金や何かがたくさん出ている。それが2年、3年たって、これが営業外収益として出てくるわけですから、これは税金上がってくるのは当たり前だと思うのです。そういう影響で、今度の税収は増えているのだと私は感じています。  次に、固定資産税の増額の理由。企業誘致による土地の地目変更による税収増、あるいはイオン効果というのですか、イオンができたことによって税収が増えているというのですが、これはどのぐらいになっているのでしょうか。 ○小峰明雄議長 小峰企画財政課長。                 〔小峰一俊企画財政課長登壇〕 ◎小峰一俊企画財政課長 再質問にお答え申し上げます。  企業誘致等によります固定資産税の効果についてのご質問でございますが、個別の企業の金額につきましては申し上げることはできませんが、企業誘致による地目変更やイオンタウンの進出等によります効果につきましては、固定資産税全体では約2,900万円程度の増額を見込んでおりますので、どうぞご理解を賜りたいと存じます。 ○小峰明雄議長 髙橋達夫議員。 ◆12番(髙橋達夫議員) その2,900万円相当の増があったというのは、イオンだけではないですが、多くは私はイオンが占めているのだと思うのです。イオンは企業誘致をしても、今ほかの企業だと企業誘致条例という条例があって、固定資産税を半分お返しするという、3年だったり10年だったり、そういうのがありますけれども、イオンの場合はあそこの場所を借地で利用しているので、そういう交付金というのがないので、イオン効果としてすぐに出てきているのではないかと思うのです。  次に、地方交付税は前年度1億7,000万円増、それから臨時財政対策債は8,600万円減というのですが、それを差引きすると、では地方交付税関係は、国からの交付税関係は6,100万円増えてしまっているのではないかと思うのですが、ただこの臨時財政対策債というのは昨年も大幅に減っていますよね。令和5年3月現在で、昨年もたくさん減っている。その辺の比較はどうしているのか。それから、令和5年3月現在、今ですか、今現在、3月現在というのはないのかもしれないけれども、令和5年1月現在で町の地方債残高、町の借金は幾らか。そのうち臨時財政対策債は幾ら含まれているのかお伺いします。 ○小峰明雄議長 小峰企画財政課長。                 〔小峰一俊企画財政課長登壇〕 ◎小峰一俊企画財政課長 再質問にお答え申し上げます。  議員ご承知のとおり、臨時財政対策債につきましては普通交付税の代替的なものでございますので、普通交付税と臨時財政対策債を足した金額が本来の普通交付税の金額となるものでございます。そういった中で、令和5年度当初予算における普通交付税と臨時財政対策債を足した金額は25億6,700万円となっております。このトータルの金額を当初予算ベースで前年度と対比させますと、令和5年度当初予算のほうが6,100万円増額となっております。一方で、本町の令和4年度、今年度の実績である7月算定時の普通交付税と臨時財政対策債を足した金額は26億4,328万1,000円となっており、令和5年度の当初予算のほうが7,628万1,000円減額で見積もっております。令和5年度につきましては、あくまで予算でございますので、今年度実績や地方財政対策の伸び率、こういったものを参考に積算しておりますが、特に国の地方財政対策におきます臨時財政対策債の総額が44.1%減額となっている点が大きく影響しているものでございます。国のほうは、地方交付税の総額は前年度比で1.7%増額としておりますが、臨時財政対策債を44.1%と大幅に減額する方向のため、国の総額を見ましても、この2つを足してトータルで見ると減額となっている点につきましては、自主財源が少ない地方自治体といたしまして非常に疑問が残るところであると、このように考えているので、ご理解を賜りたいと存じます。  それと、地方債の関係でございますが、令和4年度末の見込みのほうの残高見込みでございますが、今年度末見込みは81億405万2,000円を予定しておりまして、そのうち臨時財政対策債は55億4,436万8,000円となっており、本町の地方債残高の約68%が臨時財政対策債となっている状況でございますので、ご理解を賜りたいと存じます。 ○小峰明雄議長 髙橋達夫議員。 ◆12番(髙橋達夫議員) もう一度確認しますが、町の借金が100億円あるという、これは選挙用の後援会のニュースとかいうチラシに、町の借金が100億円と書いてあったのですが、それは違っているということですね。100億円ではなくて、実際には81億円で、そのうち臨時財政対策が55億円、臨時財政対策債というのは、国が地方交付税で面倒見るのですから、これは町でも借金としては考えていない。では、実質町にある借金というのは26億円ということで理解してよろしいですか。 ○小峰明雄議長 小峰企画財政課長。                 〔小峰一俊企画財政課長登壇〕 ◎小峰一俊企画財政課長 再質問にお答え申し上げます。  町の地方債残高についてでございますが、一般会計におきましては先ほど申し上げましたとおり、今年度末の残高見込みが81億405万2,000円ということで、そのうちの68%が臨時財政対策債となっているものでございますので、ご理解賜りたいと存じます。 ○小峰明雄議長 髙橋達夫議員。 ◆12番(髙橋達夫議員) いや、数字を答弁してください、数字を。幾ら。実質、地方臨時財政対策債の分を削った、現実に町の借金というのは、今の計算だと、私の計算だと26億円なのですが、そうなっているのかどうか、ちょっと計算してください。 ○小峰明雄議長 この際、暫時休憩とします。                                      (午後 1時50分) ○小峰明雄議長 休憩前に引き続き会議を開きます。                                      (午後 1時51分) ○小峰明雄議長 一般質問を続行いたします。  小峰企画財政課長。                 〔小峰一俊企画財政課長登壇〕 ◎小峰一俊企画財政課長 大変失礼いたしました。再質問にお答え申し上げます。  町の一般会計の地方債残高、今年度末見込みで臨時財政対策債を引いた実質のいわゆる普通建設関係の起債残高につきましては、約25億9,000万円というところでございます。  以上でございます。 ○小峰明雄議長 髙橋達夫議員。 ◆12番(髙橋達夫議員) 私の計算したとおり、約26億円、間違いないですよね。だから、こういうニュースを町内でまく、そういうチラシをまくというのは、何かこれはフェイクニュースではないかなと思います。  それから庁舎外壁工事が3億4,000万円、これは先ほど話したようにトルコの地震もありました。行政は、想定外というのが許されません。万全を期していなければいけないのですが、この予算概要を見ると、この庁舎は42年経過している。そして、ひび割れや躯体RCと下地モルタルに浮きがあったり、外壁が地震で崩落するおそれがあると言っているのです。それを踏まえて予算計上してくるのだと、したのだと思うのです。その過程を、プロセスを教えてください。 ○小峰明雄議長 小峰企画財政課長。                 〔小峰一俊企画財政課長登壇〕 ◎小峰一俊企画財政課長 再質問にお答え申し上げます。  庁舎外壁改修工事の予算計上のプロセス等についてのご質問でございますが、こちらは議員ご承知のとおり、今年度に管財課のほうで庁舎外壁改修工事の調査設計業務委託を実施しており、このプロであります専門業者による調査設計業務の結果に基づいたものでございます。さらに、町ではこの内容を、1級建築士の資格を有しております埼玉県と町の職員で構成した工法検証委員会を設置いたしまして、この専門業者による改修工法の検証を行っております。この工法検証委員会の報告におきましても、庁舎の長寿命化対策として妥当であると、こういった判断結果に基づき、令和5年度当初予算に庁舎外壁改修工事費を計上させていただいたものでございますので、どうぞご理解を賜りたいと存じます。 ○小峰明雄議長 髙橋達夫議員。 ◆12番(髙橋達夫議員) 町としては考えられるあらゆることを想像して、万全の体制でこの予算を組んだと、そう理解してよろしいのですね。分かりました。  次に、ちょっと先ほどの答弁の順序とは違うのですが、総務課長のほうに先に答弁願います。この裁判では、原告は開発許可の違法を主張しています。昨日の一般質問の中にもございましたが、これをこの議会で言っている方もいらっしゃいます、違法性を。その内容をどのようなことで違法だということを言っているのか、そしてそれに対して町は裁判所でどのような反論をしてきているのか。 ○小峰明雄議長 髙橋議員、再質問戻れないですけれども、いいのですか。 ◆12番(髙橋達夫議員) では、いいですよ。 ○小峰明雄議長 順番どおりなので。 ◆12番(髙橋達夫議員) 答弁の順にやらなくてはいけない。 ○小峰明雄議長 そうそう。 ◆12番(髙橋達夫議員) では、高齢者支援課長のほうは、今回は…… ○小峰明雄議長 大丈夫です。進めてください。 ◆12番(髙橋達夫議員) では、総務課長、今の答弁をお願いします。 ○小峰明雄議長 大野総務課長。                 〔大野 勉総務課長登壇〕 ◎大野勉総務課長 再質問にお答え申し上げます。  実際の主張整理につきましては裁判所が行いますので、書面を見て当町の判断ではございますけれども、原告の主張は、複数ある建築物は駐車場を共有し、利用状況から用途上不可分であることから、床面積合計が1万平米を超える特定大規模建築物に該当するとして、都市計画法に違反するものというものでございます。それに対し、被告である当町は、複数ある建築物は屋根、柱、壁を共通にする建物ではなく、構造的に可分であることに加え、公共の用に供される道路で隔てており、用途上可分であるため、特定大規模建築物に該当しないと反論をしております。  それからまた、開発により渋滞等の不利益等を受けるおそれがあるものとして、取消し訴訟における原告適格を有するものであるとの原告の主張に対し、町は現状目立った渋滞は発生していないなど、原告らに原告適格が認められないと反論をしております。  以上です。 ○小峰明雄議長 髙橋達夫議員。 ◆12番(髙橋達夫議員) では、この開発許可を出した手続上の過程、その辺については問題なかったのでしょうか。 ○小峰明雄議長 山口まちづくり整備課長。                 〔山口貴尚まちづくり整備課長登壇〕 ◎山口貴尚まちづくり整備課長 再質問にお答えをいたします。  開発許可に関して違法性を訴えているが、町が行った処分の手続に関して問題はなかったかというご質問かと存じます。開発許可の手続の流れにつきましては、毛呂山町開発行為等協議要綱による事前協議申請の後、都市計画法による開発許可申請と、農地法による農地転用許可申請が提出され、各許可権者により令和3年4月21日に同日許可を行っております。開発許可は、都市計画法に基づき処分を行っておりますので、違法ではないと主張を行いました。 ○小峰明雄議長 髙橋達夫議員。 ◆12番(髙橋達夫議員) そういう原告、被告、両方の言い分を裁判所で述べてきたと。それで、一応それは終わって、3月29日に判決が下りると答弁がございました。町では、顧問弁護士さんをはじめ3人の弁護士にお願いしてこの裁判をやっているわけですが、その弁護士さんから、町としてはどのような判決が下ると予想しているのでしょうか。
    小峰明雄議長 大野総務課長。                 〔大野 勉総務課長登壇〕 ◎大野勉総務課長 再質問にお答え申し上げます。  裁判の結果についてどのような判決を予想しているかということでございますけれども、当町とすれば、被告である町の主張が認められ、原告の訴えを退ける棄却、または原告適格がない、訴えの利益がないとして却下のどちらかになることを考えてございます。  以上です。 ○小峰明雄議長 髙橋達夫議員。 ◆12番(髙橋達夫議員) 町としては却下、すなわち門前払いという判決が出るか、あるいは棄却、審理した結果、理由がないという理由で退ける、棄却、そういう方向になるということですよね。  それで、この結果が出た場合、これは町が訴えられている裁判ですから、当然町民に周知しなくてはいけない。この方法については、町はどのようにするのか、お考えをお聞かせください。 ○小峰明雄議長 大野総務課長。                 〔大野 勉総務課長登壇〕 ◎大野勉総務課長 再質問にお答え申し上げます。  裁判の結果の周知ということでございますけれども、こちらにつきましては町民の皆さんに知らせるということで、広報、ホームページ等での周知方法を使ってお知らせをしたいというふうに考えてございます。  以上です。 ○小峰明雄議長 髙橋達夫議員。 ◆12番(髙橋達夫議員) 町はよくホームページで町民に知らせるという方法を取ります。だけれども、ホームページを見られる人というのは、だんだん増えてはいるでしょうけれども、全体ではないですよね。もう少し高齢者でも分かる周知方法を、広報で内容を示すとか、そういう方法が取れないかどうか、検討していただきたいと思います。  それから、これは町民が町を訴えた民事裁判、つまり行政裁判です。行政裁判は、一般的に私たちがネットなんかで見ると、行政側、つまり町側が勝つ確率は90%あると言われているのです。しかし、90%だから、10%は負ける確率があるのです。その場合、もし負けた場合、町はどのような対応を取るのですか。 ○小峰明雄議長 大野総務課長。                 〔大野 勉総務課長登壇〕 ◎大野勉総務課長 再質問にお答え申し上げます。  仮にということで、敗訴となった場合の対応ということでございますけれども、判決を不服といたしまして上訴するか、または判決を受けるかを2週間以内に判断をする必要がございます。なお、訴訟を提起された場合において、その判決に不服ありとして地方公共団体が上訴する場合には、議会の議決が必要となるものでございます。  以上です。 ○小峰明雄議長 髙橋達夫議員。 ◆12番(髙橋達夫議員) 負けたら大変な損害というかな、損害賠償を受ける可能性はあるのです。そうしたらば、だって当然すぐに2週間以内に上訴する、控訴する、高等裁判所にそういう方法を取っておくべきではないですか。議会の議決は必要だろうが、議会だって、町が大きな損害賠償を受ける裁判を、訴えを受ける可能性があるのです。そういうことになるのに、その判決を何もしないで受け入れるなんて、とても理解できない。当然、高等裁判所に控訴すべきだと思います。  そして、ちょうど今日の新聞に出ていまして、行政裁判90%勝つと言うけれども、これは今日の新聞、読売新聞ですが、諫早の裁判です。これは、国と漁業者が争っていたわけです。これは、1審ではこの漁業の業者が勝っているのです。それで、国は高等裁判所に控訴したわけ、上訴したわけ。そして、そこでは高等裁判所で国側が勝ったのです。それに対して、今度は漁業者が不服として最高裁へまた上告したのです。そして、その結果が、最高裁で国の勝ちという結果が出てきているのです。だから、行政裁判だから90%勝つ、町が間違いなく勝つだろうと、それはそういう予想があるけれども、最高裁まで行って勝つということで、90%になっているのだと思います。だから、やっぱりしっかりその辺は、もし負けた場合は次の高等裁判所へ行くという覚悟を持って町政に当たってもらわなくては困る。えらい損害賠償を受けるわけですから。そして、この裁判は町長選挙の前に行われているのです。被告と原告とが両方町長に立候補する、だから選挙には大変影響のある裁判の結果だと思います。  それで町は、先ほども言いましたが、想定外ということは考えない。そういう想定はなかったなんて言えないように、最善の策を練っておくべきだと思うのです。町が負けた場合、町長が選挙に勝って、町長であれば当然控訴すると、高等裁判所へ訴えますよね。逆の場合になったらどうなのですか。逆の人は逆のことを言っているのだから、恐らく裁判を取り下げると思います。そういうことが予測されますね、当然。だから、そうなったときにイオンはあの場所から、あの場所を原状に復帰して撤退せざるを得ないのです。そうすると、イオンというのは大変な損害を受ける。そうですよね。それは、町に請求は来るわけだと思うのですが、どうですか、そういうことが考えられないですか。副町長、ちょっと答弁ください。 ○小峰明雄議長 関本副町長。                 〔関本建二副町長登壇〕 ◎関本建二副町長 再質問にお答えを申し上げます。  仮に開発許可処分の違法性を訴えている方が当選した場合、町の上訴を取り下げることが想定されます。また、仮に違法な処分として開発許可処分が取り消された場合、イオン側から損害賠償請求がなされることが考えられます。 ○小峰明雄議長 髙橋達夫議員。 ◆12番(髙橋達夫議員) 私も決して利口でないけれども、頭で考えたときに、そういう今副町長が答弁したようなことが起きる。万が一ということが、万が一でも町は対策取っておかなければいけないのですが、そういうことが起きるのです。だから、その辺は皆さんもよく判断して、今度の選挙に当たらなければいけないのではないかと思うのです。そして、町長としても、こういうことになってしまうおそれがあるわけですから、そういう覚悟を持ってこれからの町政運営に当たるのだと思うのですが、まさに誰かではありませんが、やり抜かなければ駄目なのです。その辺について、町長の覚悟をお聞かせください。 ○小峰明雄議長 井上町長。                 〔井上健次町長登壇〕 ◎井上健次町長 髙橋議員の再質問にお答えをいたします。  大変厳しいご指摘をいただいております。確かにそういった考え方もございます。今回の開発については、町としてはしっかりとそれぞれの法的なことを済ませてきたわけでありまして、開発そのものに間違ったことはないというふうに私は信じております。また、もしものことがあったとき、これについては即刻上告するのは当然でありますけれども、しっかりとした対応をしてまいりたいというふうに思います。そして、これからの町政運営も、しっかりと議会のご指摘いただきながら進めてまいりたいというふうに思っております。  以上です。 ○小峰明雄議長 髙橋達夫議員。 ◆12番(髙橋達夫議員) 高齢者の課長の答弁は駄目ということですね。 ○小峰明雄議長 戻れない。 ◆12番(髙橋達夫議員) そうですか。はい、分かりました。  では、まちづくり課長のほうへお伺いします。まちづくり課長の先ほどの答弁で、今交渉しているそうですが、町の方針としては新たに南口を開設すること、現在の踏切の危険な状態を解消するにはやっぱり南口を開設する以外解決策がないと、これが一番有効な方法だと考えていると、こういうことを今までも聞いていましたし、これからも町の方針として進めていくと。そういうことで理解してよろしいのでしょうか。 ○小峰明雄議長 山口まちづくり整備課長。                 〔山口貴尚まちづくり整備課長登壇〕 ◎山口貴尚まちづくり整備課長 再質問にお答えをいたします。  川角駅の整備の関係でございますけれども、駅周りの環境を考えた場合に、やはり南口というのは必ず必要なものでございます。これのところを必要性についても東武鉄道のほうに町からお願いのほうをしている状況でございますので、そういった視点に立って事業のほうをしっかりと進められればというふうに思っております。 ○小峰明雄議長 髙橋達夫議員。 ◆12番(髙橋達夫議員) 先ほどの答弁の中に、東武との交渉の中で、越生線改善対策協議会を通してこの要望をしたと。それから、そのほかにもう一つ、町としては独自に東武と交渉しているということですか。この越生線改善対策協議会、私も何年か前、何度か行ってその要望をしたことはあります。今はどうなっているか分からない。その当時は、ただその要望書を東武に伝えただけで、それで終わってしまうのです。東武ホテルか何かへ行って、その要望書を渡して、それで終わり。後で結果がどうなるの、どうしますよという報告はない。ただ出しただけなのです。それでは全く、幾ら坂戸とか鶴ヶ島とか越生とか、そういう関連の町が行っても、なかなかこの協議会を通して要望したのでは、我々の町が望む方向にはいかないと思うのです。それで、直接東武と町は交渉しているのでしょうが、それについてはどのような状況なのですか。 ○小峰明雄議長 山口まちづくり整備課長。                 〔山口貴尚まちづくり整備課長登壇〕 ◎山口貴尚まちづくり整備課長 再質問にお答えをいたします。  越生線の改善対策協議会の要望につきましては、越生線沿線の市町とその議会の議長等で編成されるものでございまして、こちらは2月6日に東武鉄道の社長宛てに要望のほうを送っております。端的に申し上げますと、川角駅につきましては駅施設等の整備改善といたしまして、早期の川角駅南口自動改札を整備されたいということで、要望のほうはされております。これとは並行しましてといいますか、整備の担当といたしまして、まちづくり整備課として、今まで東武鉄道と協議をしてきた、お話合いをしてきた経緯というのがございます。南口の開設につきましては、そういったお話合いの中の延長でございます。こちらが町としての本線というふうに考えておりますので、ご理解賜りたいと存じます。 ○小峰明雄議長 髙橋達夫議員。 ◆12番(髙橋達夫議員) 町は、だから独自に東武と交渉に行ったのですが、テレビでもこのことについては2回ほど放映されていますよね。東武でもその辺については十分知っていて、気にしていることだと思うのですが、まちづくり課長はどういう東武の感触というかな、どういう感触を感じたのですか。 ○小峰明雄議長 山口まちづくり整備課長。                 〔山口貴尚まちづくり整備課長登壇〕 ◎山口貴尚まちづくり整備課長 再質問にお答えをいたします。  東武鉄道との話合いの中の感触でございますけれども、お話合いの中では、町の考える既存の改札口を残した上で、南口改札の整備案については、諸課題を解決すべく話合いを重ねていくということで、共通の認識を東武鉄道と持ったところでございます。また、令和5年度予算案に計上しております概略設計を進める中でも、駅舎の整備について話合いをして進めていく予定でございます。東武鉄道からも、課題解決に向けてスピード感を持って取り組みたいとお話をいただいておりますので、東武鉄道との連絡を密にしまして、南口改札の実現に向けて鋭意努力をしてまいります。 ○小峰明雄議長 髙橋達夫議員。 ◆12番(髙橋達夫議員) その答弁を聞いて、幾らか安心しました。今までは駅舎の改札口は1個きりと。東武としては、けんもほろろに南口を開けるなら北口を閉鎖しなさいよという一点張りだったようですが、今は両方開けるようなことで、町と話し合いましょうということで交渉を進めている。ぜひその方向で進めてもらいたい。そうしなければいけないと思います。ぜひお願いいたしまして、私の一般質問を終わります。 ○小峰明雄議長 この際、午後2時30分まで休憩とします。                                      (午後 2時16分) ○小峰明雄議長 休憩前に引き続き会議を開きます。                                      (午後 2時30分)                                                       ◇ 平 野   隆 議員 ○小峰明雄議長 一般質問を続行します。  平野隆議員。                 〔3番 平野 隆議員登壇〕 ◆3番(平野隆議員) 3番、平野隆です。ただいま議長より発言のお許しをいただきましたので、通告どおり町政に対する一般質問をさせていただきます。  本日は3月3日、ひな祭りであります。それはさておき、早速質問に入ります。今回の私の質問は4問であります。  まず1問目、まちづくりについてお伺いします。  その1点目、本町の目指す10年後、20年後の町の姿はどうなっているのか、こちらをお伺いします。  そして、2点目、町には市街化区域と市街化調整区域があるが、今後、現在ある市街化調整区域を市街化区域に編入をする考えはあるのか、こちらをお伺いします。  そして、3点目、当町にはご存じのとおり国道がないです。そのため、県道の整備は町民の悲願でもあると思います。川越坂戸毛呂山線、そして新川越越生線、それぞれの整備に対する町の方向性、こちらをお伺いします。  続きまして、大きな2問目です。こちらは、高速道路の看板について質問をさせていただきます。  まず1点目、こちら以前にも質問しましたけれども、圏央鶴ヶ島インターの案内看板には、鶴ヶ島、越生とありますが、毛呂山の名前が入っておりません。インター付近の工事の進捗状況を見ても、毛呂山の名前の要望は急務と思われますが、こちらの要望に対して町の本気度をお伺いいたします。  続きまして、2点目、坂戸市の入西にも坂戸西スマートインターチェンジがあります。そちらにも毛呂山の案内看板を要望すべきと私は考えますが、町の考え方、本気度をお伺いします。  続きまして、3問目です。こちらは、教育についてお伺いします。  まず1点目、本町の児童生徒の学力はどのくらいのレベルなのか、こちらをお伺いします。  続きまして、2点目、インクルーシブ教育、こちらの町のご所見、こちらをお伺いします。  そして、3点目、改めて問いますけれども、学校の統廃合について、こちらのメリットとデメリットをお伺いいたします。  続きまして、4問目です。こちらは、物価高騰について質問させていただきます。  まず1点目、今後も続くであろう物価高騰を踏まえて、町では高齢者に対しての支援をどう考えていくのかお伺いいたします。  続きまして、2点目、同じく子育て世帯に対する支援、こちらの考えをお伺いします。  そして、3点目、物価高騰を踏まえて、学校給食費の完全無償化を検討する、そういう機会だと思うのですけれども、町のご所見をお伺いをいたします。  以上の4問を私からの一般質問といたします。 ○小峰明雄議長 山口まちづくり整備課長。                 〔山口貴尚まちづくり整備課長登壇〕 ◎山口貴尚まちづくり整備課長 平野議員のご質問の1問目、まちづくりについて順次お答え申し上げます。  1点目、本町の目指す10年後、20年後の町の姿はどうなっているのかについてお答えいたします。本町は、平成29年2月に都市計画マスタープランの見直しを行いました。この計画は、おおむね20年先の長期的視点に立ち、都市の将来像を明確にするとともに、その道筋を示すものとなっており、2つの基本目標を設定しております。1つ目として、「里山の環境を活かした都市基盤を創る」とし、自然や環境、景観などの特性を生かすとともに、都市基盤整備や利便性の高い公共交通の確保、快適な住環境の整備を進め、社会情勢の変化に対応したまちづくりを目指しますとしております。2つ目として、「活力と夢のある産業のまちを創る」とし、企業誘致や町内企業の事業拡大を促し、農林業、観光、商工業の振興支援を進め、生活基盤となる就業の場づくりなど、町民が安定して暮らしていけるまちづくりを目指しますとしております。今後、人口の減少、少子高齢化、デジタルトランスフォーメーションなどの進展、ライフスタイルの多様化などに伴い、本町の産業構造をはじめ、町民の暮らし方、働き方も変化していくことが予想されます。まちづくり整備課といたしましては、これらの変化に対応しながら、20年後の姿を目指してまいりたいと考えております。  2点目、今後、現在ある市街化調整区域を市街化区域に編入する考えはあるのかにつきましてお答えいたします。都市計画では、無秩序にまちが広がらないように、一定のルールに基づいて建物の建築などを制限しております。具体的には、既に市街地となっている区域や計画的に市街地にしていく区域を市街化区域とし、市街化を抑える区域を市街化調整区域として区域を区別しております。市街化調整区域を市街化区域へ編入するためには、県及び国との協議等を経て、最終的には国の同意が必要となります。人口及び産業の動向及びそれに必要な都市的土地利用の需要の適切な見通し、空き地や空き家も含めた市街地内の土地利用の現況、道路、公園、下水道などのインフラ整備の見通し等を勘案して協議いたします。なお、県においては、人口減少、超高齢化社会の到来を踏まえ、市街地の拡散を抑制する考えを示しております。現在毛呂山町においては、市街化区域編入の具体的な見通しが立つ区域はございません。  3点目、川越坂戸毛呂山線、新川越越生線、それぞれの整備に対する町の方向性についてお答えいたします。第五次総合振興計画後期基本計画では、毛呂山町の発展を牽引する広域軸として、(仮称)新川越越生線及び川越坂戸毛呂山線が位置づけられております。これまで県決定の都市計画道路においては、継続的に整備要望を行ってまいりましたが、選択と集中という考えの下、県が2つの都市計画道路の事業効果を検討した結果、(仮称)新川越越生線の整備効果が高いという判断がなされたため、先行して事業が進められております。今後の対応といたしましては、(仮称)新川越越生線につきまして、引き続き県に要望活動を実施してまいります。 ○小峰明雄議長 小峰企画財政課長。                 〔小峰一俊企画財政課長登壇〕 ◎小峰一俊企画財政課長 2問目の高速道路の看板についてのご質問にお答え申し上げます。  1点目と2点目の高速道路の出口案内標識につきましては、埼玉県内の高速道路の標識については、日本道路協会が発行している道路標識設置基準に基づき、国土交通省所管の道路標識適正化委員会埼玉支部の協議を経て決定しているものでございます。また、標識に記載する都市名の選定につきましては、都市の人口規模や観光性等を総合的に判断するという標識記載事項決定方法の手続で決まっております。この決定過程において、町が関係機関に対して直接的に協議等を行うことは難しいことでありますが、標識の記載事項を決定する際には、その判断基準の一つに観光性がございます。本町では、第五次総合振興計画並びに第2期総合戦略に基づき、観光協会と連携を図りながら、各種観光施策や町の魅力発信等について展開しているところでございます。今後も国の史跡指定となった鎌倉街道上道や歴史ある流鏑馬まつり、そしてオートキャンプ場や桂木ゆずなど、町の観光資源や魅力を対外的に発信していくことにより、ひいては案内標識記載の判断基準でもある町の観光性の向上にもつながるものと考えております。今後につきましても、本町の特色ある観光資源の発信を継続していき、併せて高速道路の案内標識への町名標示に向け、関係機関にも呼びかけてまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。 ○小峰明雄議長 土屋学校教育課長。                 〔土屋浩一学校教育課長登壇〕 ◎土屋浩一学校教育課長 3問目の教育についてのご質問につきましてお答え申し上げます。  初めに、1点目、本町の児童生徒の学力はどのくらいのレベルなのかについてお答え申し上げます。小学校4年生から中学校3年生を対象とした埼玉県学力・学習状況調査では、個人の学力レベルを測り、前年度の学力レベルと比較することで個人の学力の伸びを見ています。学力レベルについては、各学年で7段階のレベルが設定されています。県の平均レベルは、学年、教科に応じて、小学校ではレベル4から6、中学校ではレベル3から5となっております。毛呂山町の小学校では、レベル4から5となっており、中学校ではレベル3から4となっております。令和4年度の結果では、中学校の英語で87%の生徒が学力を伸ばしております。教育委員会といたしましては、これらの分析結果を生かして学力を伸ばしている取組を町内で共有することで、町全体の学力の向上に努めてまいります。  次に、2点目、インクルーシブ教育につきましてお答え申し上げます。インクルーシブ教育とは、共生社会の実現を目指して、児童生徒が障害のあるなしにかかわらず、お互いのことを理解し、共に学び合う教育活動でございます。各学校においては、特別支援学級に通う児童生徒が、図工や体育、音楽、給食の時間において、通常学級の児童生徒と共に学ぶ交流学習を実施しております。総合的な学習の時間においては、社会福祉協議会や公民館サークル等から講師をお招きし、手話講座や車椅子体験、アイマスク体験などの学習を行い、障害のある方への理解を深めております。また、町内中学校において、車椅子バスケットボールの選手をお招きし、車椅子バスケットボールの体験や障害についての講話を行いました。生徒たちからは、「車椅子に乗っている人が困っていたら助けたい」や、「講師の方の話を聞いて、車椅子で生活しやすい環境が整備され、共生できる世界になってほしい」など、障害のあるなしにかかわらず、共に助け合う社会の実現に向けた感想がございました。今後もお互いのことを理解し、共に学び合うような教育活動に努めてまいります。  次に、3点目、学校の統廃合について、メリット、デメリットにつきましてお答え申し上げます。現在教育委員会では、「未来を拓く人づくり(小中一貫教育)プロジェクト」の下、義務教育9年間を一体のものとして捉え、小中学校が目指す目標を共有し、連続性、発展性を持って子供たちの育成に当たる小中一貫教育を実施しております。施設集約後のメリットといたしましては、1つの施設に小中学校の教職員がいるため、より多くの目で児童生徒を見守ることができ、様々な授業形態の工夫ができると考えられます。また、児童生徒の交流も日常的に行うことができ、コミュニケーション能力の育成を図ることができます。デメリットといたしましては、小学校高学年におけるリーダー性の育成機会の減少などが考えられます。学校行事などの内容を工夫し、学年に応じて活躍の機会を意図的に設定するなどの工夫が必要となってまいります。ご理解を賜りたいと存じます。 ○小峰明雄議長 串田高齢者支援課長。                 〔串田和佳高齢者支援課長登壇〕 ◎串田和佳高齢者支援課長 4問目の1点目、高齢者に対する支援のご質問にお答え申し上げます。  議員ご案内のとおり、エネルギーや原材料等の価格高騰、円高の影響により物価高騰が続いており、特に光熱水費や食料品などの生活必需品の価格上昇が家計に与える影響は大きく、生活に困窮する世帯も増加しております。こうした中、本町といたしましては、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金充当事業として、コロナ禍における原油価格、物価高騰に対応した様々な独自支援を実施してまいりました。その中では、高齢者移動支援事業として、町内にお住まいの75歳以上の高齢者にタクシー券を配布することで、新型コロナウイルスワクチン接種時の会場までの移動のほか、買物や通院等の移動に対する支援を実施いたしました。  次に、高齢者に対しての直接の支援ではございませんが、介護サービス事業者によるサービスが継続的に提供されることは、介護が必要な高齢者にとって住み慣れた地域で安心して生活を送るためには必須であるため、11月から介護サービス事業者物価高騰対策支援事業を実施いたしました。内訳といたしましては、入所系施設に対しては、入所人数等によって10万円から50万円、通所系施設に対しては10万円、訪問系施設に対しては5万円、その他の施設に対しては5万円、合わせて44事業所、555万円の支援金を交付予定でございます。  その他といたしましては、12月から住民税均等割のみ課税世帯等に対する価格高騰緊急支援給付金事業として、高齢者を含む住民税が均等割のみ課税されている世帯等に、1世帯当たり5万円の給付金による支援を行いました。給付額につきましては、令和5年2月20日時点ではございますが、736世帯に対して3,680万円の給付となっております。今後も高齢者世帯の生活状況について、関係各課及び民生委員をはじめとした関係機関等と連携し、適切に世帯状況を把握しながら、必要な支援策を検討してまいりますので、ご理解賜りたいと存じます。 ○小峰明雄議長 小川子ども課長。                 〔小川賢三子ども課長登壇〕 ◎小川賢三子ども課長 4問目の2点目、物価高騰を踏まえた子育て世帯に対する支援のご質問につきましてお答え申し上げます。  コロナ禍に加え、ガソリンなどの燃料費の高騰、電気料金の値上げ、さらに物価高騰が重なり、子育て世帯を取り巻く経済的環境は非常に厳しい状況にあると認識してございます。そのため、当町においては今年度、対象児童1人当たり5万円を支給する低所得の子育て世帯生活支援特別給付金事業及び妊娠届出時、出生届出時にそれぞれ5万円を支給する出産・子育て応援交付金事業を実施いたしました。また、ひとり親家庭等医療費支給事業における自己負担金制度の廃止、保育所等における給食副食費を1年間無償とするなど、既存の支援策に加え、子育て世帯への経済的支援を実施してまいりました。  現在の物価高騰の状況は、議員ご指摘のとおり、しばらくは同様な状況が続くと見込まれており、町では引き続き子育て世帯への経済的支援が必要と判断いたしました。そのため、新年度予算においては、こども医療費の対象年齢を18歳までに拡大するための費用を計上するとともに、保育所等の給食副食費の保護者負担を1年間2分の1とするための予算を計上いたしました。なお、こども医療費の対象年齢の拡大については、今定例会に条例改正の議案を上程させていただいてございます。物価上昇が続いている中、将来を担う子供たちのため、子育て世帯への経済的支援は重要であると認識しており、引き続き子育て世帯への支援に努めてまいりますので、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。 ○小峰明雄議長 笹川学校給食センター所長。                 〔笹川博嗣学校給食センター所長登壇〕 ◎笹川博嗣学校給食センター所長 ご質問の4問目の3点目、物価高騰を踏まえ、学校給食費の完全無償化を検討すべきではとのご質問にお答え申し上げます。  本町では、国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用し、令和4年4月からの1年間、町立小中学校の児童生徒の学校給食費無償化事業を行っているところでございます。このことに関しましては、対象になっていた保護者の方々にとっては経済的支援の効果があったものと認識しております。国の交付金事業は今年度で終了いたしますので、来年度につきましては、本議会にて子育て世帯の経済的支援策として、町立小中学校児童生徒の給食費の半額を町が負担する予算を計上させていただいているところでございます。今後も様々な社会情勢によるエネルギー、その他の物価高騰が続くことが予想され、全ての町民の生活にも影響を及ぼすことが懸念されます。子育て世帯の経済的な支援につながる学校給食費の完全無償化につきましては、町の財政状況や近隣自治体の動向を注視しながら検討していくものであると考えますので、ご理解を賜りたいと存じます。 ○小峰明雄議長 平野隆議員。 ◆3番(平野隆議員) それでは、順を追って再質問をさせていただきます。  それでは、最初にまちづくりについての1点目の本町の目指す10年後、20年後のことですけれども、こちらは山口まちづくり整備課長のほうにご答弁いただきましたけれども、その中で「里山の環境を活かした都市基盤を創る」と、そういったご答弁をいただいているのですけれども、こちらは実際にどんな形で、どのくらい今進んでいるのか、その辺りをちょっと教えていただきたいと思います。 ○小峰明雄議長 山口まちづくり整備課長。                 〔山口貴尚まちづくり整備課長登壇〕 ◎山口貴尚まちづくり整備課長 再質問にお答えいたします。  「里山の環境を活かした都市基盤を創る」とは、自然や環境、景観などの地域特性を生かしたまちづくりを行うことでございます。目標として掲げられておりますが、多くの都市基盤は、毛呂山町の場合整備されておりまして、その後も維持管理が重要となっております。今後のまちづくりにおいては、適切な維持管理を行うことで、安全安心な都市環境を維持し、環境や景観などの地域の特性や魅力を高めることが重要になってまいります。今後も里山の環境を生かした都市基盤の創造により、自然と共生し、持続可能なまちづくりの実現に努めてまいります。 ○小峰明雄議長 平野隆議員。 ◆3番(平野隆議員) 分かりました。それで、そういったことで10年後、20年後を目指すのであれば、そのように進めてもらいたいと思います。  続きまして、2点目の市街化区域のことなのですけれども、調整区域のことなのですが、これは午前中にも同じ会派の先輩議員であるとか、某先輩議員のほうからいろいろ質問もあって、ちょっと似たような形になってしまって、市街化調整区域を何とかするのは、この辺非常に難しい問題なのだろうなというのは分かりました。課長のご答弁の中にもそういったことがあったのですけれども、一定のルールがあるので大変だということだと思うのですけれども、今人口減少をしている中で、現状の市街化区域と調整区域のこの区割りの中で、人口を増やしていくというのは非常に大変なことだと思うのですけれども、こんな急激に猛スピードで人口減少が進んでいる中で、実際に編入することはそんなに難しいことなのかどうか、ちょっと改めてお伺いします。 ○小峰明雄議長 山口まちづくり整備課長。                 〔山口貴尚まちづくり整備課長登壇〕 ◎山口貴尚まちづくり整備課長 再質問にお答えをいたします。  県における居住系の市街化編入の考え方といたしましては、人口の増加が見込まれる区域や都市機能の再配置を行う区域において、駅周辺などの地域の中心が持つ活力と拠点性を生かして、多様な都市機能の集積を図るなど、地域全体の利便性の向上に寄与すると認められる場合には、市街化区域に編入をすることができるものとされております。また、一定規模以上の良好な市街地整備の実施が確実であり、かつ計画的な市街化が見込まれる区域であることが求められております。したがいまして、市街化編入を進めるには、インフラを整備するための財政的な余裕があることが必要でございまして、重要な要素となります。人口減少や高齢化が進む中、これらのことを勘案いたしますと、市街化区域の編入は難しいものと認識しております。 ○小峰明雄議長 平野隆議員。 ◆3番(平野隆議員) そういうことなのだと思うのです。法律もありますし、課長のおっしゃるとおりだと、私も頭では分かっているのですけれども、しかしながらそんなことを言っていたらいつまでたっても人口は増やせられないし、定住促進といっても現実というのは、例えば子育て支援をやるとか、いろんな方法はあると思うのですけれども、実際に魅力のある不動産がなければ現実として、あんまり夢のないことは言いたくないのですけれども、いい不動産がなければ誰も引っ越してこないです、現実問題として。例えば江ノ島みたいなところに1軒家が出ましたら、すぐ売れてしまいますよね。結局いろんな法律の壁もあるだろうし、経済的なこともあると思うのですけれども、やっぱり現状のままの区分けだと、何か突破口を開いていただきたいなと思うのですけれども、これ以上言っても法的なものがあるので、現状では難しいので、あれですけれども、ぜひちょっと市街化区域と市街化調整区域の問題に関しては研究していただきたいなと思っています。  では、続きまして、まちづくりについての3点目のほう、再質問させていただきます。新川越越生線の事業計画についてなのですけれども、この事業計画は都市計画図には載っていないのですけれども、表示のないような道路をどのような理由で今進めているのか、その辺りをちょっとお伺いします。 ○小峰明雄議長 山口まちづくり整備課長。                 〔山口貴尚まちづくり整備課長登壇〕 ◎山口貴尚まちづくり整備課長 再質問にお答えいたします。  都市計画図に表示されている道路計画は、都市計画決定がなされた計画となります。都市計画決定前の道路計画は、道路整備計画や都道府県の交通政策などに基づいて策定されております。したがいまして、都市計画図に道路が表示されていなくても協議は進められるものでございます。  建設促進の理由につきましては、交通の円滑化や地域経済の活性化などの理由がございます。また、地域住民の生活環境の改善や周辺地域との交流促進などの目的もございます。道路建設は、複数の利害関係者がいるため、事前に関係者との協議や説明を行い、合意を得た上で進められることとなります。 ○小峰明雄議長 平野隆議員。 ◆3番(平野隆議員) そういうことだというのは分かったのですけれども、川越坂戸毛呂山線に関しては、地図を取り寄せればもうそういう計画が見えるのですけれども、新川越越生線については、あの辺を通るのだよという、そういうふうにしか私ちょっと聞いていないのですけれども、実際にどこを通るのか、そういう青写真というか、それは作成されているのでしょうか。ちょっと確認の意味です。そこだけちょっと教えていただけますか。 ○小峰明雄議長 山口まちづくり整備課長。                 〔山口貴尚まちづくり整備課長登壇〕 ◎山口貴尚まちづくり整備課長 再質問にお答えをいたします。  新川越越生線の状況ということでございますけれども、毛呂山町に計画されている部分、約5キロメートルの区間におきまして、こちら埼玉県によりまして令和3年度より概略設計を実施しておりまして、ルートの検討を行っております。令和4年度には、絞り込んだルート案を具体化する上で課題を抽出したとのことでございます。ルート案はカーブが少なく、緩やかで円滑な交通の流れが確保できること、高麗川など河川と直角に交差することが可能で、経済的に有利であることなどの観点から、現道の川越越生線とは重複させずに、新たにバイパスを整備するルートとなっているそうでございます。絞り込んだルート案の線形を基本として、河川管理者などの必要な協議先を確認し、関係機関の協議に着手するとお聞きしております。なお、このルート案は、詳細に検討する上での候補になる案でございまして、今後の協議結果等を踏まえて修正、変更もあるということでお聞きしてございます。 ○小峰明雄議長 平野隆議員。 ◆3番(平野隆議員) 分かりました。要するに、まだ毛呂山工区は、早い話が決まっていないということで、毛呂山を通ることは間違いないけれども、どの辺通るというのはまだ決まっていないということですよね。そうであれば、ちょっとこれ以上質問してもあれですから、決まったらまたお伺いしようと思います。では、まちづくりについては、このぐらいにさせていただきます。  続きまして、2問目の高速道路の看板について再質問をさせていただきます。企財課長よりご答弁いただきましたけれども、いろいろ判断基準もあってというのは分かったのですけれども、確認の意味というか、それも込めてなのですけれども、関越自動車道と圏央道の交通量というのはどのくらい車が1日に走るものなのか、ちょっと分かればご弁願います。 ○小峰明雄議長 小峰企画財政課長。                 〔小峰一俊企画財政課長登壇〕 ◎小峰一俊企画財政課長 再質問にお答え申し上げます。  高速道路の利用状況についてのご質問でございますが、ネクスコ東日本のホームページに掲載されている令和2年度の高速道路の月別通行台数によりますと、関越自動車道は1日当たり平均で18万5,591台、圏央道が1日当たり平均で18万7,943台という利用状況となっております。  以上でございます。 ○小峰明雄議長 平野隆議員。 ◆3番(平野隆議員) 分かりました。一応関越道より圏央道のほうが車がたくさん走っていると。数字で出してみると、ちょっとイメージと違うなというのはありますけれども、数字で出ているのであれば、そのとおりだと思うのですけれども、やはりそういった多くの車がこうしている間にも走っているわけです。1日に18万台以上走っているのですから、多い日には20万台とか走るのでしょうから、それが毎日ですから、高速道路の標示というのは相当な方が見るのだと思うのです。そういった中で、やっぱりそこに毛呂山という名前が入れば、とても知名度はアップすると思うのです。  これは、井上町長も常々、例えば瀬戸選手の活躍であるとか、あるいはちょっと前ですと川角中学校のほうも新幹線をごみを掃除したとか、毛呂山の名前が随分有名になったと、そういうのはありましたけれども、やっぱり町をPRするというのはかねてから発信しているわけですから、ただどんないいことがあっても、何か毛呂山で話題になっても、そのときは全国に名前が知れても、やっぱり時がたつと忘れてしまうのです。高速道路の看板なんていうのは年中見るものですから、あればやっぱり知名度というのは随分上がると思うのですけれども、その辺踏まえて、私はもう本気で町を挙げて要望すべきと思うのですけれども、その辺、企財課長としてどう思われますか、お伺いします。 ○小峰明雄議長 小峰企画財政課長。                 〔小峰一俊企画財政課長登壇〕 ◎小峰一俊企画財政課長 再質問にお答え申し上げます。  議員ご指摘のとおり、高速道路の案内標示に町の地名が表示されることは、高速道路を利用している方にとっても本町に来訪する場合には的確に判断基準になるのはもちろんのこと、何より町の知名度向上の効果もあるものと、このように考えているところでございます。過去から町のほうといたしましても、いろいろな面からそういったような町の知名度向上に対して、いろんな方策を練っているところでございますが、先ほど答弁申し上げましたとおり、やはり町が決めているというわけでもございませんので、町としてできること、例えば先ほど答弁したとおり観光性のほうの施策展開、こういったことで町の魅力を向上させて、結果として毛呂山町の地名のほうがそういった案内標識に入ると、こういったことを町としても期待しているところでございます。なお、できることは当然実施していく所存でございますので、機会を通じて関係機関にもお呼びかけのほうはさせてもらいたいと、このように思っているところでございますので、どうぞご理解賜りたいと存じます。 ○小峰明雄議長 平野隆議員。 ◆3番(平野隆議員) 頑張っていただきたいので質問をしているのですけれども、課長のご答弁の中に、ネクスコ東日本の高速道路の看板に名前をつける条件というか、それはそういう選考委員みたいのがあるようですけれども、人口や、あるいは観光性などを総合的に判断して、そこの案内標示の名前を決めていると、そういうふうなご答弁でしたけれども、それというのは考え方を変えますと、そんなアバウトな決め方でいいのかなと。人口が何人だから看板がつくのですよ、観光に対してこれだけの入り込み客数があるからつくのですよというのではなくて、総合的に判断して、数字で出ているわけではないですよね。要するに、ネクスコ東日本の経営者の気持ちというか、明確な数字がないのだから、毛呂山の人間からしてみたらこんな理不尽な話はなくて、現に越生と案内標示ついているわけですから、ついていなければ何も思わないですけれども、これはやっぱり心情的なものだと思うのですが、やっぱり明確な基準もなしに毛呂山の名前がついていなくて越生がついているというのは、やはりこれはそこには交渉の余地が十分あるし、付け入るところはあるとは思うのですが、企財課長、その辺いかがでしょうか。 ○小峰明雄議長 小峰企画財政課長。                 〔小峰一俊企画財政課長登壇〕 ◎小峰一俊企画財政課長 再質問にお答え申し上げます。  標識に記載する地名の選定に当たりましては、先ほどご答弁させてもらったとおり、標識記載事項決定方式の手続により定められているものでございますので、町のほうといたしましては数字的な基準の有無にかかわらず、まずは町ができることを確実に実施していくことで、選定基準であります観光性などを高めていく、こういったことが必要ではないかと考えているところでございます。企画財政課のほうといたしましては、観光施策の推進によりまして入り込み観光客数を伸ばしていくと、こういったことを継続しまして、まずは町の魅力向上について推進すると同時に、先ほどもお答えいたしましたとおり、関係機関にも機会を通じて呼びかけを実施していく所存でございますので、どうぞご理解を賜りたいと存じます。 ○小峰明雄議長 平野隆議員。 ◆3番(平野隆議員) そういうふうに一生懸命やっていただきたいから、何度も何度も再質問をしているわけなのですけれども、今観光というところも出てきたものですから、関連ということで、宮寺産業振興課長にもお伺いします。やっぱり観光の面からも高速道路の看板というのは非常に重要だと思うのですが、課長としてのご所見を簡単で結構ですので、宮寺課長、お願いします。 ○小峰明雄議長 宮寺産業振興課長。                 〔宮寺定幸産業振興課長登壇〕 ◎宮寺定幸産業振興課長 再質問にお答え申し上げます。  先ほど来、企画財政課長から答弁がありましたとおり、出口標識に記載する都市名の選定につきましては、都市の人口規模や観光性等を総合的に判断するということでございますので、産業振興課としては毛呂山の名前が選定されるよう、観光協会などとともに観光振興に努力してまいりたいと考えております。 ○小峰明雄議長 平野隆議員。 ◆3番(平野隆議員) 分かりました。ぜひ努力していただきたいと思うのですけれども、ただこれは課だけで頑張ってもなかなか難しい問題だと思います。やっぱり町を挙げて要望していかないと、越生というのはもうあるのですから、毛呂山がないのですから、その辺含めてちょっとしつこいようですけれども、これは重要な問題だと思うので、関本副町長にもお伺いしたいと思います。ご所見をお伺いします。 ○小峰明雄議長 関本副町長。                 〔関本建二副町長登壇〕 ◎関本建二副町長 高速道路の標識に毛呂山の地名を表示していただくということでございますけれども、私の問題認識としては、痛烈に今思っていることがございます。それは、埼玉県民であっても、毛呂山という地名を正しく読めない人が結構いるのです。ふざけるなというふうに思いましたけれども、これはやっぱりまずいだろうと、知名度を上げていく必要性を痛烈に感じております。そのために高速道路の標識に地名が入るというのは、非常に有効なことだと思いますけれども、併せて読み仮名も表示をしてもらえるともっとありがたいなというふうに思っております。先ほど来お話がありましたように、観光に力を入れるというのはやっぱり有効な手だてだと思いますので、観光協会ともさらに連携を強めて、町を挙げて取り組んでいきたいと考えております。 ○小峰明雄議長 平野隆議員。 ◆3番(平野隆議員) 分かりました。副町長も私と同じように考えているのだなと思いました。  実際に私も、例えば仕事なり旅行なりちょっと遠くのほうへ行きますと、「どこから来たのですか」、皆さんも経験あるかもしれないですけれども、「埼玉です。毛呂山ってところです」、「それってどこですか」と言うと、鶴ヶ島の先とか、群馬のほうだったら松山の先とか、山梨のほうの人には飯能の隣とか、よその地名を借りてこの町を説明するわけです。だって知らないのですから、誰も。でも近隣だったら、毛呂だと言えば「ああ、埼玉医大のところね」となるけれども、離れれば離れるほど地名が、やっぱり毛呂山という地名は皆さんには周知されていない、知られていない。  ですから、それも立地的にもしようがないのだろうなと長年にわたって思ってきたのですが、ただあそこに、私は越生のことを悪く言うつもり全然ないですよ。越生さんおめでとうございますという気持ちなのですけれども、越生と載った時点で、越生という場所がすごく距離感が近く感じるわけです。あそこまで来れば、もうすぐそこ越生だというふうに。だから、あそこに看板に毛呂山とあるのとないのとでは、遠くのほうの人が感じる毛呂山の距離感というのも随分変わるわけだし、そういうのもあって、それでこうしてしつこく何度も再質問して、議場でこの看板のことを言わせていただいています。今のことを全て踏まえて、今毛呂山という看板がない、越生はあるのに毛呂山はない。この現状を、井上町長、ずばり聞きますけれども、悔しくないのですか、気持ちをお伺いします。 ○小峰明雄議長 井上町長。                 〔井上健次町長登壇〕 ◎井上健次町長 平野議員の再質問にお答えをいたします。  この一般質問は以前にもあったわけでありまして、そしてまたここで取り上げていただいたということで、本当に平野議員の本当に熱い思いというものを、郷土愛というものを本当に感じたところでございます。確かに読みづらい名前、今副町長も言いましたけれども、越生も読めない人がいっぱいいまして、やっぱりこの地域というのは読めない地名なのだろうなというのも感じております。  観光の関係で越生が取り上げられているというようなことでございますけれども、毛呂山に来る方々で、やはり埼玉医大の医療の関係で毛呂山町を目指して来る方はいらっしゃるわけでありまして、こういったことも踏まえて、やはりしっかりとネクスコの関係につきましても、全く会わないわけではありませんので、ぜひこういったところを町を代表してお話をしていきたい。しっかりとこの話を上に持っていけるような、そういったこともこれから図っていきたいと思いますので、ご理解賜りたいと思います。 ○小峰明雄議長 平野隆議員。 ◆3番(平野隆議員) 分かりました。町長の本気度も伝わってまいりました。ぜひこの名前が載るように、よろしくお願いしたいと思います。  それでは、続きまして教育のほうに関して再質問をさせていただきます。土屋学校教育課長のほうですけれども、本町の学力レベル、私お伺いしましたけれども、地域性というのもあるし、またいろんな市町によっても全部全く一緒ということはないので、若干もうちょっと頑張ればというところだと思うのですけれども、それに関しては先生方、一生懸命やってくれているのだなと思います。引き続き、学力があまり全国平均から離されないようによろしくお願いしたいと思っております。学力に関しては、それで現状は分かりましたし、頑張っていただいていると思いました。  続けて質問させてもらったインクルーシブ教育、これに関してのご所見伺ったのですけれども、毛呂山町のインクルーシブ教育に対するレベルはどのような形なのか、それだけちょっと確認させていただきたいと思います。 ○小峰明雄議長 土屋学校教育課長。                 〔土屋浩一学校教育課長登壇〕 ◎土屋浩一学校教育課長 再質問にお答えいたします。  町内の福祉施設などでの体験活動や、小学校5年生から中学校3年生の各学年における手話サークルの方の授業などは、近隣市町にはない取組でございます。このような貴重な体験を通して、児童生徒の豊かな心の育成が図られております。今後も地域の方と協働して、インクルーシブ教育の充実を図ってまいります。 ○小峰明雄議長 平野隆議員。 ◆3番(平野隆議員) 分かりました。そういうことだと思います。ちょっと難しいですから、よろしくお願いしたいと思います。  続きまして、私が改めてという形で質問させてもらった学校統廃合に関してのメリット、デメリットに関してなのですけれども、課長の答弁ですと、メリットとしては小中学校の職員さんがいるため、より多くの目で児童生徒を見れるとか、デメリットとしてはちょっと小学生の高学年でのリーダー育成にという、そういった形のご答弁をいただいたのですけれども、私が思うメリット、デメリットというのは、やっぱり人口が減少しなければ統廃合の必要はないのですけれども、もし人口が減少していって子供さんの数が減ったときに、もし統廃合という話が出たときのメリットというのは、単学級ではなくて、人間関係も含めて複数のクラスがつくれることではないかとか、あるいはデメリットとしては、学校が減ってしまうと通学路が長くなるとか、そういう防犯のこととか、通学路の安全とか、私はむしろメリット、デメリットというのはそっちのほうに関心があるのではないかなと思って、そういう回答が来るのではないかなと思っていたのですけれども、全然違っていたのですけれども、ちょっとその辺は学校教育課としては、私の言っていることは間違っていますか、その辺ちょっと確認させてください。 ○小峰明雄議長 土屋学校教育課長。                 〔土屋浩一学校教育課長登壇〕 ◎土屋浩一学校教育課長 再質問にお答えいたします。  議員ご指摘のとおり、メリットとして単学級の解消、またデメリットとして通学距離の問題もございます。このデメリットにつきましては、最小限に抑えるための取組が必要となってまいります。通学に関しましては、スクールバスを出すなど、あらゆる解決策を検討し、対応してまいりたいと存じます。 ○小峰明雄議長 平野隆議員。 ◆3番(平野隆議員) 分かりました。これからいろいろ検討が進んでいくと思います。賛成の方もたくさんいるし、反対の方もたくさんいる。いろんな意見も出てくる。地域のプライドの問題なんかも出てくるし、心のことは非常に大事なことなのですけれども、100人が100人納得する方向で決着をするとは限りませんけれども、子供たちのためにリスクとメリットをしっかりとてんびんにかけて、もう進めてもらうしかないと思うのです。大変だと思うのですけれども、よろしくお願いしたいと思います。  では、次に行きます。ちょっと時間もないですけれども、物価高騰に関してなのですけれども、串田高齢者支援課長のほうに、改めてちょっと毛呂山独自の高齢者の方々の支援、ちょっと教えてください。
    小峰明雄議長 串田高齢者支援課長。                 〔串田和佳高齢者支援課長登壇〕 ◎串田和佳高齢者支援課長 再質問にお答え申し上げます。  本町としましては、高齢者を含む物価高騰による影響を受ける住民生活への支援として、これまでも先ほどご答弁申し上げさせていただきました事業により、町独自の支援を実施してまいりました。高齢者支援課としましては、今後につきましても高齢者世帯の生活状況を適切に把握し、国などの交付金を有効活用しながら、高齢者の方々が安心した生活を送ることができるよう、必要とされる支援策について検討してまいりたいと思いますので、ご理解賜りたいと存じます。 ○小峰明雄議長 平野隆議員。 ◆3番(平野隆議員) 分かりました。大切な高齢者の皆さんのため、どうぞよろしくお願いしたいと思います。  時間の関係もあるので、ちょっと入らないと思うので、ぜひ子ども課長にも引き続き子育て世帯に対するご支援のほう、毛呂山独自の手厚くやっていただいているようですけれども、今後もしっかりやっていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。  それと、学校給食費のことも笹川給食センター所長にご答弁いただきましたけれども、ちょっと私も難しい質問をしてしまったなと思っております。それに関しては道路と一緒で、給食費の無償化に関しましてはちょっと政治的な背景というのも必要になってまいります。今後どんな方向に行くのか分かりませんけれども、ぜひ子育て支援として、私は給食費の無償化を希望しておりますので、よろしくお願いしたいと思います。  以上で私の一般質問を終了いたします。 △休会の議決 ○小峰明雄議長 本日はこの程度にとどめます。  お諮りします。明3月4日及び5日は、休日のため休会としたいと思います。これにご異議ありませんか。                 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○小峰明雄議長 ご異議なしと認めます。  よって、明3月4日及び5日は、休日のため休会とすることに決定しました。 △後日日程の報告 ○小峰明雄議長 明3月4日及び5日は、休日のため休会とします。  来る3月6日は、午前9時30分から本会議を開き、町政に対する一般質問を行います。 △散会の宣告 ○小峰明雄議長 以上で本日の日程は全部終了しました。  本日はこれにて散会します。                                      (午後 3時28分)...