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06月07日-一般質問-03号

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  1. 白岡市議会 2022-06-07
    06月07日-一般質問-03号


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    最終取得日: 2023-05-07
    令和 4年  第2回( 6月)定例会            令和4年第2回白岡市議会定例会 第6日令和4年6月7日(火曜日) 議 事 日 程 (第3号) 1、開  議 1、議事日程の報告 1、会議録署名議員の指名 1、諸報告 1、一般質問     3番  野々口 眞由美 議 員     5番  山 﨑 巨 裕 議 員     8番  中 山 廣 子 議 員    11番  加 藤 一 生 議 員    13番  細 井   公 議 員    12番  中 川 幸 廣 議 員 1、散  会午前9時00分開議 出席議員(18名)     1番   石  渡  征  浩  議員       2番   中  村  匡  志  議員     3番   野 々 口  眞 由 美  議員       4番   斎  藤  信  治  議員     5番   山  﨑  巨  裕  議員       6番   関  口  昌  男  議員     7番   松  本  栄  一  議員       8番   中  山  廣  子  議員     9番   菱  沼  あ ゆ 美  議員      10番   渡  辺  聡 一 郎  議員    11番   加  藤  一  生  議員      12番   中  川  幸  廣  議員    13番   細  井     公  議員      14番   大  島     勉  議員    15番   遠  藤     誠  議員      16番   黒  須  大 一 郎  議員    17番   石  原  富  子  議員      18番   江  原  浩  之  議員 欠席議員(なし)                                                    説明のための出席者   藤  井  栄 一 郎   市   長        椎  木  隆  夫   副 市 長   長  島  秀  夫   教 育 長        相  川  哲  樹   総 合 政策                                          部   長   篠  塚     淳   市 民 生活        嶋  﨑     徹   健 康 福祉                部   長                     部   長   白  田     進   都 市 整備        阿  部  千 鶴 子   学 校 教育                部   長                     部   長   安  野  弘  之   生 涯 学習                部   長                                                    事務局職員出席者   齋  藤     久   議 会 事務        成  田  幸  子   書   記                局   長   大  塚  一  隆   書   記        藤  原     香   書   記 △開議の宣告                                 (午前 9時00分) ○江原浩之議長 ただいまの出席議員は18名であります。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。                          ◇ △議事日程の報告 ○江原浩之議長 本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付いたしましたとおりであります。                          ◇ △会議録署名議員の指名 ○江原浩之議長 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、会議規則第83条の規定により、議長において   4番  斎 藤 信 治 議員   5番  山 﨑 巨 裕 議員   6番  関 口 昌 男 議員 を指名いたします。                          ◇ △諸報告 ○江原浩之議長 日程第2、諸報告を行います。  本定例会の本日の説明員として出席通知のありました者の職、氏名を一覧表としてお手元に配付しておきましたので、ご了承願います。  以上で諸報告を終わります。  ここで暫時休憩いたします。       休憩 午前 9時00分       〔新型コロナウイルス感染症の拡大防止と、議場内での密集、密接を回避するため、議       場内には一般質問を行う議員と会派代表者を合わせた8名及び執行部8名が間隔を空       けて着席。他の議員9名は議員控室に移動し、テレビモニターにより視聴〕       再開 午前 9時02分 ○江原浩之議長 現在員9名であります。  再開いたします。  休憩前に引き続き会議を続行いたします。                          ◇ △一般質問 ○江原浩之議長 日程第3、昨日に引き続き一般質問を行います。  質問の通告がありますので、順次発言を許します。  第7通告者、3番、野々口眞由美議員。 ◆3番(野々口眞由美議員) 皆さん、おはようございます。通告に従い、一般質問をいたします。  今回は、学校教育とは何かを大きなテーマに、いじめや不登校、さらに教員による不適切指導の現状について質問をいたします。まず、いじめについてです。2011年10月に大津市で男子中学生がいじめを苦に自殺をしたことをきっかけに、2013年にいじめ防止対策推進法が制定、施行されました。しかし、旭川市の女子中学生は、いじめという名の犯罪行為により自殺に追い込まれるなど、おぞましい事件が後を絶ちません。このような重大事件が明るみになるまでにはどのケースも時間がかかっており、中には表に出てこないケースも多く隠されていることは容易に想像がつきます。  そこで、白岡市における直近5年間のいじめ件数を伺います。 ○江原浩之議長 阿部学校教育部長。       〔阿部千鶴子学校教育部長登壇〕 ◎阿部千鶴子学校教育部長 おはようございます。それでは、野々口議員ご質問のいじめの件数につきましてお答えを申し上げます。  市内小・中学校過去5年間のいじめの件数でございますが、まず小学校は、平成29年度13件、平成30年度58件、令和元年度69件、令和2年度88件、令和3年度86件となっております。児童1,000人当たりのいじめの件数は、令和2年度におきまして33.2件となり、全国平均の66.5件を下回っております。  次に、中学校は、平成29年度28件、平成30年度27件、令和元年度44件、令和2年度25件、令和3年度28件となっております。生徒1,000人当たりのいじめの件数は、令和2年度におきまして20.2件となっており、全国平均24.9件を下回っております。  以上、答弁とさせていただきます。 ○江原浩之議長 3番、野々口眞由美議員。 ◆3番(野々口眞由美議員) ありがとうございます。全国平均は下回っているというご答弁でしたが、全国平均を下回っているから白岡市はいいのだというような答弁に聞こえてとても残念です。小学生においては、確実にいじめの件数が増加しているというのも読み取れます。  再質問いたします。全国で見ると、白岡市も同様ですけれども、小学生のいじめが多いことが報告されています。その内容も、暴力や嫌なことをさせられる、恥ずかしいことをさせられる、危険なことをさせられるなど、重大事案が多いことにショックを受けます。白岡市におけるいじめの内容はどのようなものでしょうか、答弁を求めます。 ○江原浩之議長 暫時休憩いたします。       休憩 午前 9時06分       再開 午前 9時10分 ○江原浩之議長 現在員9名であります。  再開いたします。  阿部学校教育部長。       〔阿部千鶴子学校教育部長登壇〕 ◎阿部千鶴子学校教育部長 野々口議員のご質問にお答え申し上げます。  いじめの内容ということでございますが、小学校86件、こちらは令和3年度になりますが、86件のうち主なものは、冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、嫌なことを言われる、このケースが一番多くなっております。続きまして、軽くぶつかられたり、遊ぶふりをしてたたかれたり蹴られたりする。次に、嫌なことや恥ずかしいこと、危険なことをされたりさせられたりする、これが主なものとなってございます。  続きまして、中学校でございますが、同様に、冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、嫌なことを言われる、こちらが一番多く、次いで仲間外れ、集団による無視をされる、軽くぶつかられたり、遊ぶふりをしてたたかれたり蹴られたりする、パソコンや携帯電話等で誹謗中傷や嫌なことをされるの順になってございます。  以上、答弁とさせていただきます。
    江原浩之議長 3番、野々口眞由美議員。 ◆3番(野々口眞由美議員) 教育委員会の職員の方がいじめの内容を即答えられないということが、そもそも本当に対応ができているのかなと不信感に私はつながりました。今回の行政報告のこちらのチェックシート評価シートというのが配付されました。白岡市教育委員会の点検・評価報告書、これを作成するに当たっては、令和3年度、学校内でどのようなことが起きているのか、いじめの内容はどのようなものがあるのかということを教育委員会として全て把握した上で作成したのだと思いますけれども、あまりにも今の態度は考えていただかないといけないと思います。即答えられるべき内容ではないのでしょうか。  いじめが発覚したとき、どのような対応を実際にはしているのかを次に伺います。 ○江原浩之議長 阿部学校教育部長。       〔阿部千鶴子学校教育部長登壇〕 ◎阿部千鶴子学校教育部長 それでは、いじめ事案が発覚したときの対応についてお答えを申し上げます。  いじめ事案が発覚したときでございますが、いじめ防止対策推進法におきまして、全ての学校でいじめの防止等のための対策に関する基本的な方針を定めることとなっております。この方針では、いじめの防止のための取組や早期発見、いじめ事案への対処など、いじめの防止等全体に関わる内容が示されております。いじめの事案であると疑われるときは、校内のいじめ対策組織におきまして、速やかにいじめの事実の有無を確認いたします。そして、いじめがあったと確認された場合は、被害児童・生徒、またはその保護者への支援や加害児童・生徒への指導、またはその保護者への助言など、問題の解消までこの組織が責任を持つことになります。  以上、答弁とさせていただきます。 ○江原浩之議長 3番、野々口眞由美議員。 ◆3番(野々口眞由美議員) いじめが発覚したときには、学校内でいじめ対策組織が発足されて、そこが調査を行うというようなご答弁だったと思います。先ほど白岡市内の小・中学生の中で起きているいじめの内容に関してお伺いしましたが、たたかれるなどは暴力行為、また嫌なことをさせられるとかネットいじめ、私からすると重大事案が発生しているなという印象を受けましたが、再質問いたします。  今までいじめの重大事案が発生し、第三者委員会が設置されたことはありますか。 ○江原浩之議長 阿部学校教育部長。       〔阿部千鶴子学校教育部長登壇〕 ◎阿部千鶴子学校教育部長 議員のご質問にお答え申し上げます。  これまで重大事態、事案が発生したケースについてでございますが、これまでのところはございませんでしたが、先ほど申し上げました令和3年度の件数のうち1件が重大事態であると現在捉えております。  また、第三者委員会の関係でございますが、こちらはいじめ防止対策推進委員会におきまして、委員長が臨時会を招集することとされております。現在、いじめ防止対策推進委員の委員のほうを各団体に推薦依頼をしておりまして、現状ではこの臨時会、今後開催の予定でございます。 ○江原浩之議長 3番、野々口眞由美議員。 ◆3番(野々口眞由美議員) ちょっと分かりにくかったのですが、いじめの重大事案が令和3年度1件存在しており、第三者委員会が設置されるという答弁だったと思います。そもそも、先ほど阿部部長の答弁の中にもありましたけれども、いじめは早期発見、早期対応が重要であると言われていて、校内にいじめ対策組織が発足され、そこがしっかりと調査するのだという話がありましたけれども、早期発見、早期対応がされている中、なぜ第三者委員会を設置するような重大事案が白岡市内で発生してしまったのでしょうか。その理由を教育長、答弁求めます。 ○江原浩之議長 長島教育長。       〔長島秀夫教育長登壇〕 ◎長島秀夫教育長 重大事案、重大事態の発生についての理由をということですが、申し訳ありませんが、お答えできません。個人に関するプライバシーということで、これから始まるところですので、白岡市いじめ防止対策推進委員会の運営に関する規則、いじめの重大事態に関する臨時会については非公開とすると定められておりますので、答弁を控えさせていただきます。 ○江原浩之議長 3番、野々口眞由美議員。 ◆3番(野々口眞由美議員) すみません、私の質問が悪かったようなので、私の質問の趣旨と答弁が全くかみ合っていないので、もう一回質問させていただきます。  早期発見、早期対応が重要であり、そのような対応がされているのに、なぜ第三者委員会を設置するような重大事案が発生してしまったのでしょうかということを質問しています。いじめの内容やプライバシーに関わることの質問は一切しておりません。なぜそのような重大事案まで発生してしまったのかという経緯を聞いております。もう一度お願いいたします。 ○江原浩之議長 阿部学校教育部長。       〔阿部千鶴子学校教育部長登壇〕 ◎阿部千鶴子学校教育部長 それでは、議員のご質問に私のほうからお答えさせていただきます。  いじめでございますけれども、いじめの中で、生命、心身または財産に重大な被害が生じた疑いがあるとき、また相当の期間学校を欠席することを余儀なくされている疑いがあるときは、疑いが生じた段階で調査を開始するとともに、被害児童・生徒や保護者から申立てがあったときは、このケースは重大事態が発生したものとして調査、報告に当たるというようになっておりますことから、このケースにつきましては重大な事態が発生したと捉えております。  以上、答弁とさせていただきます。 ○江原浩之議長 3番、野々口眞由美議員。 ◆3番(野々口眞由美議員) 早期発見、早期対応ということではなく、いきなり重大事案が発生したから第三者委員会が設置されたという答弁と受け止めてよろしいのでしょうか。私だけではなく、傍聴者の方も市民の方も納得いかない答弁だとは思いますが、これ以上追及しても無駄だと思うので、次の質問に移ります。  次に、不登校の対応について伺います。全国的に見ると8年連続の増加で、19万人の児童・生徒が学校に行けない状況であることが文科省から報告されています。白岡市では、本年4月に教育支援センター条例が施行され、教育センターが中核となり、様々な機関と連携し、児童・生徒の学びや心のケアなどの支援ネットワークの構築に期待が寄せられるところです。  そこで、まず、白岡市における直近5年間の不登校児童・生徒数を伺います。 ○江原浩之議長 阿部学校教育部長。       〔阿部千鶴子学校教育部長登壇〕 ◎阿部千鶴子学校教育部長 それでは、ご質問の市内小・中学校の過去5年間の不登校児童・生徒につきましてご答弁申し上げます。  まず、小学校でございますが、平成29年度は7人、平成30年度13人、令和元年度12人、令和2年度21人、令和3年度19人となってございます。  次に、中学校でございますが、平成29年度は28人、平成30年度27人、令和元年度38人、令和2年度45人、令和3年度57人となっております。  以上、答弁とさせていただきます。 ○江原浩之議長 3番、野々口眞由美議員。 ◆3番(野々口眞由美議員) 中学校で増加傾向であることが分かりました。  次の質問に行きます。不登校扱いにならない、要は年間30日に満たないけれども、欠席の多い児童・生徒の数について伺います。 ○江原浩之議長 阿部学校教育部長。       〔阿部千鶴子学校教育部長登壇〕 ◎阿部千鶴子学校教育部長 それでは、議員のご質問にお答え申し上げます。  年間30日には満たないが、欠席の多い児童・生徒数についてでございますが、月平均2日間欠席している、つまり年間で22日になりますけれども、平均2日間欠席している児童・生徒数を挙げますと、小学校では平成29年度2人、平成30年度10人、令和元年度5人、令和2年度7人、令和3年度2人となってございます。  中学校でございますが、平成29年度3人、平成30年度1人、令和元年度2人、令和2年度1人、令和3年度1人となってございます。  以上、答弁とさせていただきます。 ○江原浩之議長 3番、野々口眞由美議員。 ◆3番(野々口眞由美議員) 年間30日に満たないけれども、欠席の多い児童・生徒数というのを先ほど伺いましたが、やっぱり小学校でも中学校でもそういう方もいらっしゃるということも分かりました。不登校の予備群と見て、かなりの対応、支援が必要になってくる生徒さんだと思います。不登校とされる児童・生徒も、そして欠席の多い児童・生徒も、どちらも原因が分からずしてその対応はできないと思いますが、なぜ学校に行けなくなっているのか、その理由について教えてください。 ○江原浩之議長 阿部学校教育部長。       〔阿部千鶴子学校教育部長登壇〕 ◎阿部千鶴子学校教育部長 それでは、議員のご質問にお答え申し上げます。  不登校の原因、なぜ学校に行けてないのかということでございますが、まず小学校は、生活のリズムの乱れや不安、無気力など、本人に関わる状況が一番多いと捉えております。続いて、親子の関わり方など、家庭に係る状況などが挙げられます。  次に、中学校でございますが、中学校は不安や無気力など、本人に係る状況が一番多く、続いて学業の不振など、学校に係る状況が挙げられます。  以上、答弁とさせていただきます。 ○江原浩之議長 3番、野々口眞由美議員。 ◆3番(野々口眞由美議員) 再質問いたします。  今、お示しいただいた学校に行けない理由ですけれども、これは不登校児童・生徒や保護者から聞き取った学校に行けない理由ですか。 ○江原浩之議長 阿部学校教育部長。       〔阿部千鶴子学校教育部長登壇〕 ◎阿部千鶴子学校教育部長 それでは、議員のご質問にお答え申し上げます。  先ほど申し上げました理由につきましては、学校のほうで学級担任と学校に登校できていないお子さんに対しまして電話相談ですとか家庭訪問ですとかそういったものを行って、現状を把握しておりますので、それに基づくものでございます。 ○江原浩之議長 3番、野々口眞由美議員。 ◆3番(野々口眞由美議員) 今までなぜ学校に行けないのかといった理由が一般的に示されてきたのは、不登校児童・生徒や保護者からの聞き取りではなく、学校からの聞き取りによって出てきた数値というのが一般的に示されてきました。  2021年、NHKが取ったアンケート結果をこちらでお示しします。これは2021年、不登校新聞に掲載されていたグラフになります。ちょっと見づらくて申し訳ございません。青色の部分が、学校が調査の上、答えた回答。オレンジの部分は、子供が答えた回答。はっきり言って、全然違う結果が出ているのが分かります。子供が答えた場合、不登校の要因は、一番多いのが教師との関係です。そして、学校が回答したのというと、教師との関係はわずか2.2%、かなりの差があります。そして、学校が回答した場合、不登校の要因は家庭にあるというのが一番多い。これだけの差がはっきりと出てきています。なので、今の回答は学校が答えたのですか、被害児童や保護者が答えたのですかという質問をさせていただきました。今、答弁いただいた内容を見ますと、やはりこれは保護者や不登校児童・生徒に聞いた内容ではないのではないかなと思われる。特に小学生に関しては、親子の関係という答弁もありました。今、お見せしたグラフのとおりのような答弁でした。ある自治体の教育委員会主催の教員研修では、家庭のせいで不登校になったり精神疾患になった事例を紹介され、家庭が原因だとすり込まれているといった話があり、それを裏づけるようなグラフになっています。実際には教師との関係が一番の不登校の要因だとされているわけです。  次の質問に行きます。なぜ学校に行けないのか、本当の理由が分からなければ支援ができないと思いますが、具体的にどのような支援が行われているのか伺います。 ○江原浩之議長 阿部学校教育部長。       〔阿部千鶴子学校教育部長登壇〕 ◎阿部千鶴子学校教育部長 それでは、議員のご質問にお答えを申し上げます。  具体的な支援方法についてでございますが、学校に通うことができない児童・生徒に対しましては、担任による家庭訪問、スクールカウンセラーによる教育相談、中学校に配置されているさわやか相談員による相談等により、児童・生徒及び保護者に働きかけを行っております。また、学校以外の対応といたしましては、教育支援センター内に設置しております適応指導教室、スクールソーシャルワーカー、市の関係機関、児童相談所等と連携を取り、対応に努めているところでございます。学校に登校するという結果のみを目標にするのではなく、児童・生徒が自らの進路を主体的に捉えて社会的に自立することを目指す必要があり、一人一人の状況に応じて多様な教育機会を確保するよう努めております。  以上、答弁とさせていただきます。 ○江原浩之議長 3番、野々口眞由美議員。 ◆3番(野々口眞由美議員) どのような支援がされているか、担任による家庭訪問というのもありました。不登校の要因が担任であった場合、教員であった場合、家庭訪問をされた保護者や児童・生徒はどういう思いになるのでしょうか。そして、教育支援センター適応指導教室などもありますという話もありましたが、教育支援センターの所長も元教員です。もっと実際を見ていただきたいと思います。先ほどのグラフでも示したとおり、全国で見ると、なぜ学校に行けないのかといった一番の要因は教師との関係ということになっているわけです。この対応を間違えるからこそ問題が長引いて大きくなっているのではないかと思います。  次に、このような学校で起きている問題について、教育委員会の関わり方などについてお伺いしていきます。まず、いじめや不登校について、教育長として、校長にどのような指導や助言を行っているのかを伺います。教育長、答弁を求めます。 ○江原浩之議長 長島教育長。       〔長島秀夫教育長登壇〕 ◎長島秀夫教育長 それでは、議員ご質問の3点目のアについてお答えを申し上げます。  いじめや不登校など学校で起こっている問題に対しての教育長としての指導ですが、市内小・中学校による校長会の場において、私からも指導を行っています。直近5月の校長会におきましては、ゴールデンウイーク明けの不登校児童・生徒への対応や教職員への指導、人材育成、指導力に課題のある教員の把握と指導について、校長へ指導を行いました。  以上でございます。 ○江原浩之議長 3番、野々口眞由美議員。 ◆3番(野々口眞由美議員) 校長会で指導を行っていますという答弁でした。私の質問は、校長にどのような指導や助言を行っているのかという内容について伺っております。校長会で指導しましたということではなく、具体的にどのような指導されているのかをお伺いします。 ○江原浩之議長 長島教育長。       〔長島秀夫教育長登壇〕 ◎長島秀夫教育長 具体的な指導の内容をということでした。次のようなお話をしました。連休明けは、登校渋りが始まる時期です。子供たちも教職員も、そんなタイトルでお話をしました。おっくうだなと感じがちです。子供たちの場合、共通して言えることは、自分に自信がない、勉強がよく分からない、学校がつまらない、居場所がない、先生からもっと褒めてもらえたらいいな、そんなふうに子供たちは日頃から感じている子もたくさんいます。おっくうだな、それが登校渋りの始まりになるようです。日頃からの声かけと称賛をお願いします。  あわせて、先生方に、子供たちのよさとか伸びている部分をしっかりと褒めてほしい、そんな話をしました。これは、校長先生方から、あるいは教頭先生方から、じかに先生方に伝えてください、そんなお話をさせてもらいました。本当にそういうことが行われているかどうか、また6月以降、学校側を見ていきたいと思います。  以上でございます。 ○江原浩之議長 3番、野々口眞由美議員。 ◆3番(野々口眞由美議員) ありがとうございます。いじめの重大事案が起きて、そして第三者委員会も設置される白岡市の教育長として、校長会でどういう指導をしているのか、校長に対してどのような助言やアドバイスをしているのかという具体的なお話を聞きたかったのですが、世間一般的な回答でした。非常に残念です。  次の質問に移ります。先ほどのグラフでも分かるように、不登校の要因は教員との関係が一番です。白岡市では、児童・生徒または保護者から教員に関する相談はありますか。また、それはどのような内容でしょうか。 ○江原浩之議長 阿部学校教育部長。       〔阿部千鶴子学校教育部長登壇〕 ◎阿部千鶴子学校教育部長 それでは、議員のご質問にお答えを申し上げます。  保護者から教員に対する相談においてでございますが、大きく2つに分けられます。1つは、教員の指導、宿題の量や質など学習指導に関わること。2つ目は、児童・生徒への指導や対応、保護者対応など、教員と児童・生徒、教員と保護者との関わりの中で生じるものでございます。  以上、答弁とさせていただきます。 ○江原浩之議長 3番、野々口眞由美議員。 ◆3番(野々口眞由美議員) 指導と教員との関わり、要は教員との人間関係、コミュニケーションのつくり方など、そういうことが多いと思いますが、では保護者や児童・生徒からこの人は問題教員であるという相談を受けたときに、教育委員会として、その教員に対してどのような指導をされているのでしょうか、伺います。 ○江原浩之議長 阿部学校教育部長。       〔阿部千鶴子学校教育部長登壇〕 ◎阿部千鶴子学校教育部長 それでは、議員のご質問にお答え申し上げます。  教員に対し、教育委員会としてどのような指導をしているかということでございますが、所属職員を監督する者は校長であり、まず校長から指導が行われるところでございます。また、事案によっては教育委員会職員が指導を行っております。教育委員会には指導主事が配置されておりまして、指導主事は学校における教育課程、学習指導などについて指導を行うこととされております。学校に赴きまして授業の様子を把握し、該当教員に指導等を行っているところでございます。  以上、答弁とさせていただきます。 ○江原浩之議長 3番、野々口眞由美議員。 ◆3番(野々口眞由美議員) 適切に指導がされているのかなと思える答弁でした。  次の質問に行きます。それでは次に、昨年度、教員が関係する警察が関与した事案はありますでしょうか。 ○江原浩之議長 阿部学校教育部長。       〔阿部千鶴子学校教育部長登壇〕 ◎阿部千鶴子学校教育部長 それでは、議員のご質問にお答え申し上げます。  昨年度、教員が関係する警察が関与した事案とのお尋ねでございますが、教育委員会で確認している件数は4件ございます。  以上、答弁とさせていただきます。 ○江原浩之議長 3番、野々口眞由美議員。 ◆3番(野々口眞由美議員) 私が把握していた警察事案案件は1件だったので、4件もあったというご答弁に、はっきり言って、とてもショックと、そして驚きを隠せません。  私は、昨年度から、不登校になってしまった被害児童・生徒の保護者から相談を受けてきました。教員による不適切指導が原因で不登校になってしまい、睡眠障害、摂食障害を起こし、毎日のように泣く、情緒が不安定になってしまった子供のことで学校と何度話合いを持っても不登校になった原因すら理解してもらえず、挙げ句の果てに保護者との話合いの最中に、この教員は職員室において刃物で自傷しました。それを止めに入った市の職員も血だらけになって、警察事案になりましたよね。年度末にはその教員を担任にしないでほしいと複数の保護者から教育委員会にも連絡が入っていたと思います。学校に行けなくなってしまった児童・生徒は、その子1人ではありません。教員の不適切指導が原因だと保護者は訴えてきたではないですか。ましてやその教員は、その後精神疾患で病気欠席をしていました。しかし、医師の診断書もなく復帰させ、保護者には規則だから異動させられないという教育委員会はうそをつきました。あたかも保護者が許したように見せるためだったのでしょうか。被害児童・生徒と同じ学校に在籍させているのはなぜですか。もし児童・生徒の前で刃物を振りかざすようなことがあったら誰が責任を取るのでしょうか。人には絶対超えてはいけない一線があります。超えてはいけない一線とは、踏み止まるべき範囲を外れてするべきでないことに及ぶことです。安全でなければならない学校という場でこのような事件を起こしたこの教員は、確実に一線を越えた行為をしたのです。  再質問します。それなのに教育委員会は、保護者にうそをついてまでこの教員を守る理由は何だったのでしょうか。教育長に答弁を求めます。 ○江原浩之議長 長島教育長。       〔長島秀夫教育長登壇〕 ◎長島秀夫教育長 議員の再質問にお答えいたします。  個別に関わる案件ですので、答弁を差し控えさせていただきます。       〔「いいえ、結構です。ここにいますので、答えてください」「答えてください。答えてくだ         さい」と言う人あり〕 ○江原浩之議長 傍聴人は静粛にお願いします。  3番、野々口眞由美議員。 ◆3番(野々口眞由美議員) 教育長、逃げないでください。学校という安全でなければいけない職場で起きた事件なのです。プライバシーも何も関係ありません。教員の仕事場である学校で起きた事件について質問しているのに、逃げないでください。  もう一度聞きます。保護者にうそをついてまでこの教員を守る理由は何ですか。教育長、答弁求めます。 ○江原浩之議長 長島教育長。       〔長島秀夫教育長登壇〕 ◎長島秀夫教育長 個別の案件ですので、お答えを差し控えさせていただきます。 ○江原浩之議長 3番、野々口眞由美議員。 ◆3番(野々口眞由美議員) ありがとうございます。白岡市教育行政の姿をはっきりと今見せていただきました。同じ学校に在籍させ、その教員と顔を合わせる被害児童・生徒をさらに教育長は苦しめるというおつもりですね。教育長は、保護者にもお会いしているではないですか。助けてほしいと何度も保護者から訴えがあったではないですか。自分と同じ思いをするお友達を増やしたくないと、この被害児童・生徒は言っているのです。助けを求めている子供たちの声が教育長は聞こえないのですか。教育長は、何も心が動かないのですか。この判断は、一体誰のための判断であり、誰のためになったのですか。そして、今もこの判断は正しいと思っていますか。3,911人の市内小・中学生の前でお話しするつもりで答弁をお願いします。教育長、逃げないで答弁お願いいたします。 ○江原浩之議長 長島教育長。       〔長島秀夫教育長登壇〕 ◎長島秀夫教育長 個別の案件ですので、お答えを差し控えさせていただきます。 ○江原浩之議長 3番、野々口眞由美議員。 ◆3番(野々口眞由美議員) 個別の案件なので、控えさせていただきます。被害児童・生徒の保護者は公にしてほしいと。この議場で傍聴もしております。被害者がここまで訴えているのに、個別の案件だからということで逃げる教育長。白岡市の教育行政って一体どうなっているのですか。学校内で起きるいじめ、教員による不適切指導などは、児童・生徒の人生を壊す大きな問題です。だからこそ教員の指導は適切でなければならないのです。ベテランの教員が自分の指導から外れるとどなったり、あからさまに差別をしたり、高圧的、威圧的な指導を行ったり、自分に不都合な児童・生徒を切り捨てるような発言や対応を行ったり、犯罪ではないけれども、確実に子供たちの心を壊す不適切指導は大問題です。また、自分の指導は正しいと思っている教員は、不登校の原因を子供の努力不足、親の問題であるとし、さらに子供と親を傷つけることになります。現に被害児童・生徒の不登校の原因も、まるで親のネグレクトが原因であるかのように保護者は教員に責められました。この保護者から第三者委員会の設置の要望があったと思いますが、設置についてお伺いします。       〔「議長、議長」と言う人あり〕 ○江原浩之議長 静粛に願います。  阿部学校教育部長。       〔阿部千鶴子学校教育部長登壇〕 ◎阿部千鶴子学校教育部長 それでは、議員ご質問の第三者委員会の設置につきまして答弁を申し上げます。  市内小・中学校の教職員におきまして不適切な行為が確認された場合、地方公務員法第29条や埼玉県教育委員会の定める懲戒処分の基準において、非違行為に該当するかどうか判断されるところでございます。  保護者の方から要望のありました第三者委員会の設置につきまして、市内小・中学校の教職員の服務は、この懲戒処分の基準に基づき判断されるため、第三者委員会の設置にはなじまないものと捉えております。  以上、答弁とさせていただきます。       〔「議長、座ってもらってください。傍聴人規則で立ったままはまずいんじゃないですか。こ         れ」と言う人あり〕 ○江原浩之議長 静粛に願います。  3番、野々口眞由美議員。 ◆3番(野々口眞由美議員) 懲戒処分の対象ではないのでという答弁でしたが、懲戒処分の対象となる事象とは一体どのようなことでしょうか。再質問いたします。 ○江原浩之議長 暫時休憩いたします。       休憩 午前 9時49分       再開 午前 9時50分 ○江原浩之議長 現在員9名であります。  再開いたします。  阿部学校教育部長。       〔阿部千鶴子学校教育部長登壇〕 ◎阿部千鶴子学校教育部長 それでは、議員のご質問にお答えいたします。  埼玉県教育委員会が出しております懲戒処分の基準というものがございまして、それには基本事項としまして、具体的に、非違行為の動機、形態、結果はどのようなものであったか、故意または過失の度合いはどの程度であったか、他の職員及び社会に与える影響はどのようなものであるか、過去に非違行為を行っているかなど、適宜日頃の勤務態度や非違行為等の対応等も含め総合的に考慮し、判断するものとされております。  以上、答弁とさせていただきます。 ○江原浩之議長 3番、野々口眞由美議員。 ◆3番(野々口眞由美議員) 社会に与える影響なども入ってくるということですが、かなりこれは白岡市内の小・中学生、子供たち、そして保護者、地域の方々に与える影響はとても大きい事案だと思います。しかし、それをお認めにならない。そして、保護者が望んでいるのは、第三者委員会の設置の目的というのは、この件について初期対応から全て適切だったのかを調査してもらいたいという要望です。いじめによる自死においても、いじめだと思わなかった。遊び半分だと思っていたという初期の判断ミスが原因であると厳しく批判されていることを御存じのはずです。教員による不適切指導における不登校も全く同じです。だからこそ初期対応から全て適切だったのかを調査してもらいたいと望んでいるのです。わいせつ行為や盗撮など、完全な犯罪行為の場合の懲戒処分と今回のような不適切指導及び一線を越えた人間に対する対応を調査してほしいと要望しているのは全く話が違います。懲戒処分など、この件には関係ないのです。問題をすり替えないでください。  再質問します。保護者が望んでいるのは、初期対応から全て適切な対応をしてきてもらえたのか、これを第三者に調査してもらいたいということを望んでいます。それでも第三者委員会の設置を拒みますか。拒む場合、その理由も明確にお答えください。教育長、お願いします。 ○江原浩之議長 長島教育長。       〔長島秀夫教育長登壇〕 ◎長島秀夫教育長 議員の再質問にお答えいたします。  第三者委員会の性質にはなじまないものと思います。  以上でございます。 ○江原浩之議長 3番、野々口眞由美議員。 ◆3番(野々口眞由美議員) 再質問します。  第三者委員会になじむものとは何ですか。 ○江原浩之議長 長島教育長。       〔長島秀夫教育長登壇〕 ◎長島秀夫教育長 再質問にお答えいたします。  第三者委員会、県内を調べてみました。ほとんどがいじめの案件についての第三者委員会でした。県にも問合せをしました。いじめの第三者委員会については各地で行われているけれども、いじめ以外については、特に教員の対応とか何かについてはなじまないものと思われます。そんな回答でした。  以上でございます。 ○江原浩之議長 3番、野々口眞由美議員。 ◆3番(野々口眞由美議員) 全国的にいじめで第三者委員会が設置されるというのは、いじめ防止対策推進法で決められているから当然のことです。教員の不適切指導によって第三者委員会を設置しているところは本当に全国見て一件もないということですね。だったら白岡市で初めてやったらいいではないですか。なぜ埼玉県がそう言っているからということで、市の教育委員会は従ってしまうのですか。何のために市教委があって、教育行政のトップとして教育長がいらっしゃるのですか。全国で事例がなければ、問題があったとしても、白岡市の教育委員会は何もしないという姿勢だということですね。よく分かりました。  質問の5番目として、教育委員会の役割は何ですかということをお聞きしようと思いましたが、今までの答弁でよく分かりましたので、省きます。  再質問をしたいと思います。先ほども取り上げましたけれども、今議会で報告のあった白岡市教育委員会の点検・評価報告書、これの20ページには、安心、安全な学校として、教育相談の充実事業の評価があり、実に驚くべき意見が掲載されています。全小学校に支援相談員を配置、全中学校にさわやか相談員を配置、さらにスクールカウンセラーを配置するなど、いじめ対策や不登校へのきめ細やかな対応が行われている。また、教育相談連絡会を定例化して行い、各校の状況把握に努め、早期発見、早期対応を図っており、本市では深刻な問題が発生していないことを評価する。いじめの第三者委員会が設置され、教員による不適切指導、人間としての一線を越えた教員による事件が発生していても、深刻な問題が発生していないという評価を受けています。評価をした学識経験者2名、そして教育委員4名は、この事実を御存じなのでしょうか。教育長、答弁求めます。 ○江原浩之議長 長島教育長。       〔長島秀夫教育長登壇〕 ◎長島秀夫教育長 教育委員さん方にはお話をしていません。 ○江原浩之議長 3番、野々口眞由美議員。 ◆3番(野々口眞由美議員) 評価をした学識経験者2名は、この事実を知った上で、この評価を下したという理解でいいですか。教育長、再答弁求めます。 ○江原浩之議長 長島教育長。       〔長島秀夫教育長登壇〕 ◎長島秀夫教育長 評価者は、教育委員さん方ではありません。点検評価委員さんと別の方でございます。 ○江原浩之議長 3番、野々口眞由美議員。 ◆3番(野々口眞由美議員) どうも私の質問の仕方がちゃんとしていないようなので、再質問します。  私が先ほど読み上げたのは、今回配られた白岡市教育委員会の点検・評価報告書、これを抜粋して読み上げました。先ほど読んだ意見は、学識経験者の方が書いた意見なのです。なので、この事案2つについて、この学識経験者の方たちは情報を知っていた上で、このような深刻な問題が発生していないと評価するという評価を与えたのですかということを質問しています。教育長、再答弁お願いします。 ○江原浩之議長 長島教育長。       〔長島秀夫教育長登壇〕 ◎長島秀夫教育長 大変失礼いたしました。学識経験者は教育委員ではございません。説明はしたつもりでしたが、抜けていた部分があったかと思います。申し訳ありませんでした。 ○江原浩之議長 3番、野々口眞由美議員。 ◆3番(野々口眞由美議員) 驚くべき答弁ばかりで、はっきり言ってショックが隠せません。学識経験者のお二人は、白岡市行政に対するいろんな評価をする方たちです。その方たちに、これだけの重大事案をお伝えしたかどうか漏れたかもしれない。そんなことがあっていいのですか。この評価を基に、改善して見直しして、白岡市の教育行政をよくしていきますという評価ではないですか。その評価をしてくださる学識経験者の方にしっかりと正しい情報を与えずに評価してもらったこの評価なんか何の意味もないではないですか。何のために評価毎年やっているのですか。  質問としては、この後、教育行政のトップである教育長の役割は何ですかということを質問しようと思いましたが、質問するまでもありません。傍聴していただいた方も、この場にいる方も、はっきりと分かっていただけたと思います。  質問の7に行きます。学校教育は、何のためにあるのですか。教育長、伺います。 ○江原浩之議長 長島教育長。       〔長島秀夫教育長登壇
    長島秀夫教育長 それでは、議員ご質問の7点目についてお答えを申し上げます。  学校教育は、何のためにあるのかにつきましては、言うまでもなく、子供たちのためでございます。教育基本法第1条においても、「教育は、人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない」と定められております。また、同法第5条においても、義務教育として行われる普通教育は、各個人の能力を伸ばしつつ、社会において自立的に生きる基礎を培うとございます。学校は子供たちのためにあるという学校教育の原点に立ち返り、学校、保護者、地域、関係機関と連携を図り、子供たちの教育に携わってまいります。  以上、答弁とさせていただきます。 ○江原浩之議長 3番、野々口眞由美議員。 ◆3番(野々口眞由美議員) すばらしい答弁をありがとうございました。学校は子供たちのためにある、まさにそのとおりだと思います。今回一般質問で取り上げてきた様々な質問から、学校は子供たちのためにあるのだ。教育委員会、教育長というのは子供たちのためにあるのだということを残念ながら私は確認することが全くできませんでした。教員の言動や行動で苦しんでいる児童・生徒がいるのです。心が潰されてしまう児童・生徒がこの白岡市にいるのです。大切な白岡市の子供たちではないのですか。自分たちの保身ではなく、子供たちの今、そして未来を考えてください。被害児童・生徒を守らず、なぜ教員を守るのですか。大人なら子供を守るべきで、子供に大人を守らせるなと声を大にして言いたい。教育長、私が言っていることは間違っていますか。 ○江原浩之議長 長島教育長。       〔長島秀夫教育長登壇〕 ◎長島秀夫教育長 再質問にお答えいたします。  議員さんの今のお話ですが、そのとおりです。子供たちのために学校はあり、大人は子供たちを育てていくために頑張っているところであります。私も教員になるときに、子供たちのために頑張るぞ、そう思って教員になり、管理職になり、教育長になりました。至らぬ点が多く、誠に申し訳なかったと思っています。子供たちの声を聞き、寄り添い、子供たちのために何ができるか、いま一度教育委員会でも話し合って、子供たちありきでやっていきたいと思います。 ○江原浩之議長 3番、野々口眞由美議員。 ◆3番(野々口眞由美議員) 長島教育長は、教員の経験が長く、そして子供たちに寄り添いたい、真の教育を子供たちに受けさせたいという熱い思いから3期目の教育長をなさっているのだと私は理解しておりました。本当に子供たちのために学校があって、教育委員会があって、教育長というポストがあるのであれば、信頼をなくすようなこのようなことは絶対にやめていただきたいのです。子供たちのために学校はあるのですよね。至らない点では済まされないような重大事案です。先ほども言いました。いじめや、そして教員の不適切指導によって、心を潰されてしまう、人生を壊されてしまう子供たちが白岡市内にいるのです。今をどうにかしてほしいのです。真剣に考えてください。  最後に、市長に伺います。これまでの質問と答弁をお聞きになり、市長の率直な感想を聞かせてください。 ○江原浩之議長 藤井市長。       〔藤井栄一郎市長登壇〕 ◎藤井栄一郎市長 それでは、議員ご質問の8点目にお答えいたします。  議員ご指摘のとおり、学校教育においては、いじめや不登校など、児童・生徒に係る様々な課題が生じております。また、先ほども質問がありました。教員と児童・生徒、教員と保護者といった本来なら信頼関係を築かなければならない間において、うまくいかない事案も起きております。教員と児童・生徒、教員と保護者の関係性が悪化することで、一番大切にされなければならない児童・生徒への影響が懸念されているところでございます。このような事案に対し、教育委員会市内小・中学校の教職員に指導を行うとともに、児童・生徒に対して適切な指導、対応が行われるよう研修を開催するなど、教育委員会として積極的に関わりをいただき、強力な指導力を発揮していただきたいと思います。さらには、総合教育会議の設置により、私と教育委員会が十分な意思疎通を図り、地域の教育の課題やあるべき姿を共有し、より一層民意を反映した教育行政をしっかりと責任を持って推進を図ってまいりたいと存じます。ご理解賜りますようお願い申し上げまして、答弁とさせていただきます。 ○江原浩之議長 3番、野々口眞由美議員。 ◆3番(野々口眞由美議員) 市長はじめ、ここにいらっしゃる方々にも、お子さんがいたりお孫さんがいたりすると思います。我が子のこと、自分の孫のことだと思って真剣に考えていただきたいのです。被害児童・生徒の保護者も、この1年で深く傷ついて疲弊し切っています。事を大きくして問題を長引かせたいなんて思っていないのです。このように議場の場で取り上げなければならない状況をつくり、被害児童・生徒と保護者を追い込んだのは、教育委員会であり、学校です。今回の答弁を聞いても逃げる一方で、何ひとつお話をしてくださらなかったですね、教育長。この姿勢が全て白岡市の教育行政なのだと私は理解いたしました。全国でいじめ事案が発生すると、教育委員会の隠蔽体質というのが問題として取り上げられておりますが、白岡市も一緒だったのだなと本当に残念な思いです。この腐敗した白岡市教育行政の抜本的な見直しを望み、私の一般質問を終わります。 ○江原浩之議長 第7通告者の質問が終わりました。  次に移ります。  第8通告者、5番、山﨑巨裕議員。 ◆5番(山﨑巨裕議員) 議長の許可を得ましたので、通告に従いまして3つのテーマで質問をさせていただきます。  まず、1つ目、側溝蓋架け事業についてです。以前、文教厚生常任委員会所管事務調査で白岡市西のはっぴー保育園を視察したことがありました。園の周囲や児童が利用する近くのしらかば公園の側溝に蓋がなく、園児にとって大変危険だと感じ、報告書にまとめた記憶があります。今年3月、その園の周りの側溝に蓋がかけられました。園の関係者は、とても喜んでいました。その喜びは、市にも届いているかと思われます。  先日、たまたま園のそばを通りかかることがありました。園の周りを散歩をしていたのでしょうか。園児が3列縦隊となり、3人の保育士が園児を取り巻くようにして歩いていました。ちょうどそのとき前から自動車がやってきました。保育士たちは、車との接触を避けるため、見事な連携で園児たちを隅に寄せました。端を歩いていた1列の園児たちは、側溝の蓋の上に立っていました。以前であれば保育士たちは、園児たちが車と接触しないこと、側溝に落ちないことを同時に追求しなければならなかったはずです。側溝の蓋かけが、園児の命を預ける保護者、その命を預かる保育士たちにどれだけの安心感を与えていることか。これは、お金でははかれないすばらしい市の事業だったのではないかと思っております。  ところが、一方で、篠津の久伊豆神社近辺の側溝蓋かけは、要望して20年近くたちますが、いまだに未着手の状態です。子供の安全に関わる案件は優先順位が高いことは納得のいくところですが、優先順位が低いからといっても、そこは生活道路です。毎日利用する生活者がいらっしゃるところです。篠津のお祭りのときにはメインストリートとして人のにぎわうところでもあります。なぜ20年近くも放置されているのか、何とかならないのかというのが私の問題意識です。  そこで、(1)として、側溝蓋架け事業、直近5年間の予算、実施件数、未着手件数の年度ごとの推移をお伺いいたします。 ○江原浩之議長 白田都市整備部長。       〔白田 進都市整備部長登壇〕 ◎白田進都市整備部長 それでは、山﨑議員ご質問の1問目の1点目についてお答えを申し上げます。  側溝蓋架け事業の直近の5年間の予算と実施工事件数、また陳情、要望等の未着手件数の年度ごとの推移でございますが、平成29年度は、予算600万円で、実施工事件数が4件、未着手件数は21件でございます。平成30年度は、予算600万円で、実施工事件数が5件、未着手件数が25件でございます。令和元年度は、予算632万7,000円で、実施工事件数が3件、未着手件数が30件でございます。令和2年度は、予算740万9,000円で、実施工事件数が3件、未着手件数が35件でございます。令和3年度は、予算440万円で、実施工事件数が2件、未着手件数が39件でございます。  以上、答弁とさせていただきます。 ○江原浩之議長 5番、山﨑巨裕議員。 ◆5番(山﨑巨裕議員) この5年間の予算額の平均は、約600万円弱ということになります。年間の工事件数は2件から5件。未着手件数は、平成29年21件だったものが令和3年には39件、5年間で18件も増えています。このままでは、未着手件数はたまる一方ではないでしょうか。  それで、(2)として、未着手件数のうち、古い順に5件、何年前の要望か、場所はどこかについてお伺いいたします。 ○江原浩之議長 白田都市整備部長。       〔白田 進都市整備部長登壇〕 ◎白田進都市整備部長 それでは、議員ご質問の2点目についてお答えを申し上げます。  未着手件数のうち、古い順に5件でございますが、一番古いものは23年前の平成11年2月に提出された陳情で、場所は爪田ケ谷地内でございます。2番目に古いものは、平成11年12月に提出された陳情で、場所は彦兵衛地内でございます。3番目に古いものは、平成23年4月に提出された要望で、場所は高岩地内でございます。4番目に古いものは、平成23年6月に提出された要望で、場所は同じく高岩地内でございます。5番目に古いものは、平成23年6月に提出された要望で、場所は下野田地内でございます。  以上、答弁とさせていただきます。 ○江原浩之議長 5番、山﨑巨裕議員。 ◆5番(山﨑巨裕議員) 古い要望は二十数年前ということになります。  そこで、(3)としてお伺いしますが、着手の順番についてはどのような基準を設定しているのでしょうか。 ○江原浩之議長 白田都市整備部長。       〔白田 進都市整備部長登壇〕 ◎白田進都市整備部長 それでは、議員ご質問の3点目についてお答えを申し上げます。  側溝の蓋かけにつきましては、毎年陳情や要望などにより多くの依頼をいただいている状況でございます。市といたしましては、限られた予算の中で全てに対応することが難しいため、順番を決め、鋭意整備を進めているところでございます。順番の決め方につきましては、要望等のあった場所が通学路や保育園の散歩に使用されているのか。また、交通量が多いのか少ないのか。さらに、道路の幅が狭いのか広いのか。住宅などがどれだけ対象道路に隣接しているのかなどを判断項目として順番を決めているところでございます。また、今年度からは順番の決め方を明確化するために、各項目を点数化して順位づけを行っております。これまでの順番としては、子供たちの安全を確保するために、通学路等の整備が優先されたものとなっております。  以上、答弁とさせていただきます。 ○江原浩之議長 5番、山﨑巨裕議員。 ◆5番(山﨑巨裕議員) 答弁の基準では、古い要望についてはいつまでも取り残されてしまうのではないかというふうに思います。恐らく優先順位が低いので、残されたものだったのではないかなと思うのです。だけれども、要望が出ているということは、そこで生活していらっしゃる方々が切実な思いがあって要望を出しているのだと思うのです。しかも、要望については、個人が簡単に要望しているのではなくて、行政区長さんを通したり委員さんを通したりしながら、手続を踏んで要望しているわけです。ですから、大変私は重いものだと思うのです。市民の声。そこがこの基準ではいつまでたっても実現しないということになるのではないかなと。この要望を受け取った市は、ちょっと不誠実なのではないかなというふうに思うのです。最初からできないということが分かっていて受け取ったというのは、受け取るということはいつかはやっていただけるというふうに思っているわけですから。それが今のやり方で言えばずっと延ばされてしまうというふうになってしまうのではないかなと思うのです。私は、古い要望については、やっぱり古い順として優先順位を高めていただいて、即やらなければならない緊急の必要なところ、最優先しないといけないところと古い順と2つの基準を設けて、それでやっていくべきではないか。  それから、予算がもう本当に足りていないわけです。予算規模は小さいということが大問題、一番のこれが問題だと思います。毎年未着手件数が減っていく、そういう規模の予算編成では、要するに未着手件数が減っていくような規模の予算編成が必要なのではないかと。最低でも。平均で600万円というのですけれども、これを倍にして1,200万円にしてもいいのではないかなというふうに、どこの線にすれば減っていくのか、少しずつでも。そうすれば要望もいつかは実現していただけるというめどが立つのではないかなと思う。市の財政は大変厳しいということは承知していますけれども、やはり毎日市民が生活し、不便に感じたりするようなところはやっぱり十分な予算を取るべきなのではないかなというふうに思います。  そこで、(4)として最後の質問ですが、側溝蓋架け事業予算の抜本的な見直しが必要と私は考えますが、いかがでしょうか。 ○江原浩之議長 相川総合政策部長。       〔相川哲樹総合政策部長登壇〕 ◎相川哲樹総合政策部長 それでは、議員ご質問の4点目についてお答えを申し上げます。  まず、本市の財政状況について改めて申し上げますと、社会保障関係経費や公共施設、インフラ施設における老朽化対策などの費用負担が年々増大していくことが見込まれるところでございます。加えて、福祉や教育、暮らしの安全、防災、減災など、市民生活に不可欠なサービスを安定的に提供しつつ、新型コロナウイルス感染症への対応やデジタルトランスフォーメーション、グリーン社会の実現などの新たな行政課題への対応も求められており、今後も厳しい財政状況が続くことが想定されます。このため、限られた財源をいかに効果的、効率的に配分するかということが予算編成において求められる重要な要素であると考えております。今後におきましても、議員ご質問の側溝蓋架け事業を含め、各種施策、事業等の有効性、優先性、効率性を重視した予算配分ができるように、予算編成の施行につきまして、毎年度必要な見直しを図ってまいりたいと考えております。  以上、答弁とさせていただきます。 ○江原浩之議長 5番、山﨑巨裕議員。 ◆5番(山﨑巨裕議員) ご答弁ありがとうございました。でも、はっきり分からないのです。検討していただけるのか、きちっと。検討していただけるという方向だったと思いますけれども、市長に答えていただくつもりはないのですけれども、市長がどういうところに力点を置いて市民要求に応えていくのかという市長の判断というのは非常に大きいのではないかなというふうに思いますので、来年度の予算編成のときに、ぜひ今日の質問を受け止めていただいてご判断していただけると大変ありがたいなというふうに思います。どうぞよろしくお願いいたします。  それでは、次のテーマに移ります。 ○江原浩之議長 山﨑議員に申し上げます。  質問を一旦停止してください。 ◆5番(山﨑巨裕議員) 分かりました。 ○江原浩之議長 質問の途中ですが、ここで暫時休憩をいたします。       休憩 午前10時29分       再開 午前10時50分 ○江原浩之議長 現在員9名であります。  再開いたします。  休憩前に引き続き一般質問を続行いたします。  5番、山﨑巨裕議員。 ◆5番(山﨑巨裕議員) 改めて、2つ目のテーマに移らせていただきます。  2つ目のテーマは、中央公民館駐車場についてです。近年、中央公民館内の一部施設をシルバー人材センターが使用することになり、シルバー人材センター関連の車が中央公民館駐車場を使用していることから、中央公民館駐車場が公民館利用者にとって窮屈な駐車場となってしまいました。その上、今年4月1日から旧庁舎跡地にあった駐車場も使えなくなりました。公民館利用者から、跡地利用が明確になり、実際の工事が始まるまでの間、何とか利用できないかという声をいただいております。  そこで、(1)として、利用中止となった旧庁舎跡地の中央公民館駐車場について弾力的な運用はできないかをお伺いします。具体的には、どういう見通しになるか分かりませんが、工事が始まるとか、実際そこを本当に使えなくなるまでの間は使えるようにしていただきたいというようなことです。 ○江原浩之議長 相川総合政策部長。       〔相川哲樹総合政策部長登壇〕 ◎相川哲樹総合政策部長 それでは、議員ご質問の2問目の1点目についてお答えを申し上げます。  中央公民館の駐車場は、敷地内の第1駐車場と、東に約150メートルの第2駐車場にそれぞれ31台ずつ、合計62台の駐車が可能となっております。ここ数年では、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響から、中央公民館の利用者の減少に伴い、駐車場の利用も少なくなっておりました。しかし、最近では、感染症対策が進み、徐々に日常の生活を取り戻してきたことで、中央公民館の利用者数も戻りつつあります。そのため、一時的に駐車場の不足が生じることは市といたしましても認識しているところでございます。  議員からご提案いただきました隣接する旧庁舎跡地の弾力的運用につきましては一時的な利用となるものでございますが、今後想定している土地利用に当たっての契約を締結するまでの間、開放することは可能であり、対応してまいりたいと存じます。また、あわせて、中央公民館に自家用車で来られる方に乗り合いをお願いするなど、ソフト面からも対策を講じてまいりたいと存じます。  引き続き、公共施設を利用する皆様が気持ちよく利用できる環境づくりを進めてまいりますので、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。  以上、答弁とさせていただきます。 ○江原浩之議長 5番、山﨑巨裕議員。 ◆5番(山﨑巨裕議員) 前向きなご答弁いただきまして、大変ありがとうございます。しばらくの間は使えるということだと、大変ありがたく思います。  次に、中央公民館第2駐車場についてです。これは、市に対して大変失礼な言い方になるかもしれませんが、私が初めて第2駐車場に車を止めたときの印象ですが、空き地に車を置いた感がありました。暑い盛りで草むらの中に止めたような感覚でした。現在も入り口の看板には、白岡市旧庁舎・中央公民館駐車場という看板が掲げられています。車と車の間を仕切る仕切りですが、以前はありませんでしたが、今はロープが張られています。そのことは大変ありがたいことなのですが、この時期、草が生えて仕切り線が分からなくなるというようなことがあります。また、駐車場の周りを仕切る柵が垂木を立てておりまして、その垂木と垂木の間を針金でつないである状態なのです。旧庁舎跡地に水色っぽい仕切りがありますけれども、撤去するときに取り替えてはどうかなとかというふうなことを思ったりもします。中央公民館は白岡駅に近く、利用するには大変便のいいところです。他市町村からの来客もあります。言わば、白岡市の公共施設の玄関口、白岡市の顔と言っても過言ではないのではないかと思いますし、市民の文化活動の拠点でもあります。  それで、(2)として、第2駐車場の看板表示や見えにくい車線等の再整備について、検討、実施の予定があるか、お伺いいたします。 ○江原浩之議長 安野生涯学習部長。       〔安野弘之生涯学習部長登壇〕 ◎安野弘之生涯学習部長 それでは、議員ご質問の2点目についてお答えを申し上げます。  中央公民館の第2駐車場につきましては、公民館の駐車場が満車などの場合にご利用いただいているところでございます。公民館では、第2駐車場の位置が離れていることから、場所が分からない方のために駐車場までの案内図や看板を設置しておりますが、議員ご指摘のとおり、看板表示が不鮮明なところがございましたので、職員により案内看板の修正や第2駐車場の表示看板を設置したところでございます。  また、第2駐車場の車線等の再整備についてでございますが、経年により劣化している状況がございましたので、今年の3月、昨年度になりますが、ロープの張り替えを実施いたしました。  維持管理につきましては、年3回の業者による除草のほか、草の繁茂が激しい場合は職員が除草を行っている状況でございます。草の状況によりましては、駐車区割りのロープが見にくくなってしまう場合もございますので、草の繁茂状況を確認しながら、利用者の皆様に気持ちよくご利用いただけるよう適切な管理を行ってまいります。  以上、答弁とさせていただきます。 ○江原浩之議長 5番、山﨑巨裕議員。 ◆5番(山﨑巨裕議員) 中央公民館の案内表示と、それから第2駐車場の表示にそごがあったというか、きちんとした第2駐車場というふうに看板が立っていなかったので、そのことを担当課に話しましたところ、すぐに対応していただきまして、すぐ直していただいたと。大変うれしく思いました。ただ、応急処置というか、職員の方が一生懸命やられていい看板ではあるのですけれども、やっぱりきちんとしたものに整備する必要があるのではないかということと、表示が違う看板が入り口にあるので、ああしたものも直す必要があるでしょうし、それからやっぱり白岡駅近くの中央公民館ですので、歴史もあります。やはり大事に、ああ、公民館の駐車場なのだと思えるようなものにぜひ今後再整備をすることを検討していただきたいということを申し述べて、次の質問に移らせていただきます。  それでは、最後のテーマですが、学校給食の無償化についてです。憲法では、義務教育は無償となっております。しかし、現実は、学校では教材費や学級費など、様々な費用の負担があります。また、それに加え給食費の負担もあります。これらの費用負担は、子育て世帯の家計にとって決して小さいものではないと想像しています。特に近年、経済的な格差が広がるということの中で、大変苦しんでいる方たちもいらっしゃるということが想像できます。実際、本市でどれくらいの費用負担があるのか。  それで、(1)として伺います。市内義務教育学校で児童・生徒が1年間学校に納める費用は幾らでしょうか。学年ごと1人当たりで、年間でお願いいたします。 ○江原浩之議長 阿部学校教育部長。       〔阿部千鶴子学校教育部長登壇〕 ◎阿部千鶴子学校教育部長 それでは、議員のご質問の3問目の1点目につきましてお答えを申し上げます。  児童・生徒1人当たりが学校に納める費用につきましては、学校によって差があるため、学校全体でのおおよその平均額としてお答えを申し上げます。まず、小学校でございますが、1学年から4学年までは、学校教材費と給食費を合わせますと、平均して約5万5,000円。5学年、6学年では、修学旅行等、宿泊を伴う行事を実施する関係で約8万9,000円となってございます。  次に、中学校では年額にして、1学年は約12万4,000円、2学年は約13万4,000円、3学年は約11万4,000円となってございます。  以上、答弁とさせていただきます。 ○江原浩之議長 5番、山﨑巨裕議員。 ◆5番(山﨑巨裕議員) かなり大きな額だなというふうに思います。家計で考えたときにはこれだけの支出ではありませんから、様々なものがかかるわけで、その中で義務教育無償と言われながら、これだけ負担が強いられるというのは国の怠慢だというふうに私は思っています。子供が3人いる家庭を想像してもらいたいと思います。小学生が1人、中学1年生が1人、中学3年生が1人などの様々な組み合わせが想像できます。子供が3人の家庭は、年間幾らぐらいの費用負担になるのでしょうか。高校や大学に子供が進学すると、さらに教育費はかさみます。少子化の問題の背景に、子供が育ちづらい環境があると言えないでしょうか。  (2)として、児童・生徒が学校に納める年間費用のうち、給食費は幾らになるのか伺います。 ○江原浩之議長 阿部学校教育部長。       〔阿部千鶴子学校教育部長登壇〕 ◎阿部千鶴子学校教育部長 それでは、議員ご質問の2点目につきましてお答え申し上げます。  本市におきます学校給食費につきましては、児童・生徒1人当たり月額で小学校は4,300円、中学校は4,900円でございます。よって、1年間に納めていただきます1人当たりの給食費は、小学校で4万7,300円、中学校で5万3,900円でございまして、令和4年度に納めていただく給食費の総額は約1億9,000万円でございます。  以上、答弁とさせていただきます。 ○江原浩之議長 5番、山﨑巨裕議員。 ◆5番(山﨑巨裕議員) 義務教育が無償といっても、かなりの費用負担が家計にのしかかっています。3年前、私はこの問題を取り上げ質問しましたが、そのときより学校給食の全額補助とか一部補助をする自治体がこの3年間で増えております。全額無償というのは、そのときは2自治体だったのですけれども、現在は5自治体になっています。それから、一部補助の自治体も増えており、最近では、春日部市ってかなり人口の多いところですけれども、そこでも一部補助、第3子から無料にするという内容ですけれども、そういうことが起こっております。令和3年4月1日現在で、埼玉県では63市町村のうち20の自治体が減額補助あるいは一部補助を行っていると。近隣では、久喜市、幸手市、春日部市が一部補助を実施していると。  それで、(3)として、白岡市でも子育て支援として学校給食費を一部補助してはいかがでしょうか。以前は全額補助を言いまして、1億9,000万円、約2億円かかるということでした。私もたじろいてしまったのですけれども、第3子一部補助ということであればさほどではないのではないか。現在の少子化の中で3人育てるって大変なことなので、少ないのではないかなと思うのです。ですから、そういうところの応援をしていただいたらありがたいなということでの質問です。 ○江原浩之議長 阿部学校教育部長。       〔阿部千鶴子学校教育部長登壇〕 ◎阿部千鶴子学校教育部長 それでは、議員ご質問の3点目につきましてお答えを申し上げます。  当市における学校給食費につきましては、学校給食法第11条及び同法施行令で示されておりますとおり、市が人件費や施設整備費等を負担し、保護者の皆様に食材費をご負担いただくことが原則であると考えております。子育て世帯への経済的支援として給食費無償化、また一部補助につきましては有効な施策の一つであると認識しておりますが、この施策を実現するためには費用負担が発生するなどから、現状では難しいものと考えております。しかしながら、一部補助を実施しております他市町村もございますことから、その状況を注視いたしまして、子育て支援の施策として有効かどうか見極めてまいりたいと存じます。  今後におきましても、限られた予算を効率的に活用し、学校施設の整備や教材費の充実を図るなど、教育環境の充実向上に努めてまいりたいと存じます。  以上、答弁とさせていただきます。 ○江原浩之議長 5番、山﨑巨裕議員。 ◆5番(山﨑巨裕議員) 一部補助について検討していただけるという答弁だったというふうに受け止めました。例えば、本市で第3子から無料にすると実際どれくらいかかるのかとか、そういうことを検討すべきなのではないかなと思います。そういう緒にも就いていないと思いますので、そういうところから始めて、その予算が取れるのか取れないのか、そういうことを検討していただくということがまずスタートなのではないかなと思いますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。  最後に、(4)として伺います。白岡市として学校給食の無償化に向けて、大事なのは国が動かないと駄目だと思うのです。私は、憲法で無償化を補償するというふうになっているのに、それをしない政府というのはやっぱりさぼっているとしか思えない。学校給食法で、先ほど阿部部長からお話しいただきましたけれども、食材については受益者負担ということをしてもよいという話になっていたのですけれども、これは私は国がさぼっている法律ではないかなというふうに思うのです。国の考え方を変えてもらえば法律も変わっていくわけですから、ぜひ現場に一番近い子供たちと接触している市教育委員会で声を上げていくということがやはり国を動かしていくということ、もちろん我々も声を上げますし、実際に納めている市民の方たちもそういう願いを持っていますので、そういう声を人から上げていくということは私は大事なのではないかなと思うのです。そういう意味で、無償化に向けて、ぜひ国や県に積極的に働きかけをしてもらいたいと。それをぜひお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○江原浩之議長 阿部学校教育部長。       〔阿部千鶴子学校教育部長登壇〕 ◎阿部千鶴子学校教育部長 それでは、議員ご質問の4点目につきましてお答え申し上げます。  当市におきます学校給食費につきましては、先ほど答弁で申し上げましたとおり、食材費は保護者の皆様にご負担いただくことが原則であると考えております。今後におきましても、これにつきましては法において規定されておりますことから、国の動向を注視してまいりたいと存じます。  以上、答弁とさせていただきます。 ○江原浩之議長 5番、山﨑巨裕議員。 ◆5番(山﨑巨裕議員) 国の動向を注視していきたいというご答弁でしたけれども、これはお答えにならなくて結構なのですが、ぜひ積極的に声を上げていただきたいということを再度申し上げて、質問を終わりにいたします。どうもありがとうございました。 ○江原浩之議長 第8通告者の質問が終わりました。  次に移ります。  第9通告者、8番、中山廣子議員。 ◆8番(中山廣子議員) 議席番号8番、中山廣子です。通告に従いまして、一般質問を行います。  まず、1問目としまして、養育費不払い問題について質問します。離婚時に約束した子供のための養育費の支払いが守られていない、このようなひとり親世帯の悩みが今大きな問題になっています。それがひとり親世帯の貧困の要因の一つになっているからです。裁判をして支払いの強制執行を求める強力な方法もありますが、手続が複雑で、時間も費用もかかります。生活に追われるひとり親には負担が大き過ぎます。そもそも養育費とは、親権者が子供を監督、保護し、教育するために必要な費用のことで、子供が大学を卒業するなど、自立までにかかる教育費や医療費などが含まれます。  2016年度、厚生労働省の全国ひとり親世帯等調査結果を見ますと、養育費を受け取ったことがないという回答が母子家庭で56%、父子家庭で86%。また、受け取っているのは、母子家庭ではわずか24.3%、父子家庭では3.2%という結果が出ています。問題なのは、離婚時に養育費の取決めをしていない母子家庭が54.2%、父子家庭で74.4%という実態です。  そこで、(1)としまして、離婚やその前後のことに関する相談窓口と相談支援体制、相談件数などをお伺いします。その相談内容に関しては多岐にわたると考えられますが、どのような内容が多いか伺います。 ○江原浩之議長 嶋﨑健康福祉部長。       〔嶋﨑 徹健康福祉部長登壇〕 ◎嶋﨑徹健康福祉部長 それでは、中山議員ご質問の1問目の1点目についてお答えを申し上げます。  まず、市での離婚に関する相談窓口と相談支援体制につきましては、専門の相談員が対応している女性相談室や弁護士が対応している法律相談をご案内しているところでございます。また、埼玉県男女共同参画推進センターで実施している電話相談やインターネット相談についても離婚についての相談にも対応していることから、必要に応じ、ご案内しているところでございます。  さらに、国によって設立された法テラスは、経済的に余裕のない方などが法的トラブルに遭ったときに無料で法律相談を行い、必要な場合、弁護士、司法書士の費用等の立替えを行う業務を実施しておりまして、こちらも離婚に関する相談窓口として、必要に応じ、ご案内しているところでございます。  次に、相談件数、相談内容についてでございますが、令和3年度の女性の相談室における相談実績で申し上げますと、内容といたしましては、離婚、生き方、暮らしに関すること、夫との関わり方や生活態度などで延べ85件の相談がございました。また、そのうち離婚に関する相談は29件でございました。  以上、答弁とさせていただきます。 ○江原浩之議長 8番、中山廣子議員。 ◆8番(中山廣子議員) 現在、国においては、法務省、厚生労働省が連携し、不払い養育費の確保のための新たな制度構築に向けた検討が進められています。検討会議の取りまとめでは、ひとり親世帯の貧困率は48.1%と約半数が相対的貧困の状態にあり、養育費の支払いを十分に受けていないことがひとり親世帯の貧困の要因の一つであると指摘し、法的機関による強制徴収や立替えなどの新たな制度案が示されています。養育費を受け取る権利は、親ではなく子供の権利として守る必要があり、協議離婚のときは養育費の取決めを原則として義務づけてはどうかとの議論もされました。その義務化については慎重な意見も出され、それはドメスティック・バイオレンスや児童虐待が原因での離婚に関しては特別な配慮が必要だからです。  本市では、子供の権利である養育費が不払いになっていることをどのように認識し、状況を把握して対応しているか、(2)としてお伺いいたします。 ○江原浩之議長 嶋﨑健康福祉部長。       〔嶋﨑 徹健康福祉部長登壇〕 ◎嶋﨑徹健康福祉部長 それでは、議員ご質問の2点目についてお答えを申し上げます。  養育費につきましては、議員ご指摘のとおり、親の生活に余力がなくても養育費の支払いの義務を負う者と同じ水準の生活を保障するという強い義務があるとされておりまして、しっかりと確保されなければならないものであると認識をしております。  市での状況把握につきましては、児童扶養手当受給資格者につきまして、毎年8月1日から8月31日までの間におきまして、生活状況を確認するため、現況届等の提出をしていただくこととなっておりまして、その提出書類の中にございます養育費等に関する申告書により、養育費についての取決め状況、取決め金額、受け取り方法、受け取りの状況についての記載により把握できるところでございます。これにより、受給資格者の中には養育費の支払いを取り決めているにもかかわらず支払われていないケースがあることは承知しております。なお、このようなケースの対応といたしましては、先ほどご答弁申し上げました市や埼玉県の法律相談などを必要に応じてご案内をしているところでございます。  以上、答弁とさせていただきます。 ○江原浩之議長 8番、中山廣子議員。 ◆8番(中山廣子議員) 本市での養育費不払いの原因はどのようなことと考えられますか。その課題は何か、(3)としてお伺いいたします。 ○江原浩之議長 嶋﨑健康福祉部長。       〔嶋﨑 徹健康福祉部長登壇〕 ◎嶋﨑徹健康福祉部長 それでは、議員ご質問の3点目についてお答えを申し上げます。  養育費不払いの原因でございますが、まずはそもそも離婚時に養育費についての取決めをしたのかという問題が挙げられます。先ほどの議員からの質問と一部重複いたしますが、国が行った平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果のうち、離婚によるひとり親世帯の養育費の状況については、養育費の取決めをしている母子世帯は42.9%、父子世帯については20.8%という調査結果となっており、母子世帯については半数以上、父子世帯についてはそれ以上の世帯が取決めを行っていないという結果が出ております。取決めをしていない理由といたしましては、相手と関わりたくない、相手に支払い能力がないと思った、相手に支払う意思がないと思ったといった理由が多くなっております。また、取決めをしていて養育費を現在も受けている母子世帯については24.3%、父子世帯につきましては3.2%となっており、養育費を受け続ける難しさが浮き彫りとなった結果であると認識しております。養育費が受けられなくなる理由についての調査はございませんが、相手に金銭的な余裕がない、子供に定期的に会う面会交流の取決めをしていなかった、相手方が再婚などにより新しい家族の生活を優先するなど様々な原因があるものと思います。  養育費につきましては、養育費に関する取決めが行われていない、養育費の支払いが当事者任せとなっている、養育費の請求権が子供の権利として認められていないなどといったことに不払いについての課題があるのではないかと推察されるところでございます。  以上、答弁とさせていただきます。 ○江原浩之議長 8番、中山廣子議員。 ◆8番(中山廣子議員) 大阪市では、養育費の確保のトータルサポート事業として、ひとり親家庭サポーターによる相談や支援を行い、公正証書等作成に係る本人負担費用などの経費全額補助や保証会社と養育費保証契約を締結する際の本人負担費用の月額養育費と5万円を比較して少ないほうの額を選定し、補助をしています。また、福岡市では一昨年より、公正証書等作成支援事業、養育費保証支援事業等を創設し、新型コロナウイルス感染症の影響により生活に打撃を受け困っているひとり親家庭が養育費を確実に受け取れるよう支援をしています。最初に申し上げましたとおり、またご答弁にもありましたが、離婚時に養育費の取決めをしていないことが一番の問題だとは思いますが、離婚に伴う生活の激変期で経済的にも時間的にも、また精神的にも余裕がなく、養育費などの取決めまではハードルが高いのも現実ではないでしょうか。  本市でも、子供の権利である養育費を確実に受け取れるように、調停調書や公正証書などの公的な書類を作成するサポート支援や本人負担費用などの経費全額補助をする支援を導入してはいかがでしょうか、(4)としてお伺いいたします。 ○江原浩之議長 嶋﨑健康福祉部長。       〔嶋﨑 徹健康福祉部長登壇〕 ◎嶋﨑徹健康福祉部長 それでは、議員ご質問の4点目についてお答えを申し上げます。  養育費につきましては、子供の利益を守るという視点から、国では養育費の支払いについて法改正を行い、支払いを推進しているところでございます。少し前にはなりますが、平成24年4月1日に施行された民法改正では、離婚の際に夫婦が取り決める事項として、面会交流及び養育費の分担などが明文化され、子の監護について必要な事項を定めるに当たっては、子供の利益を最も優先して考慮しなければならない旨が明記されたところでございます。  市では、養育費の支払いがされるよう、窓口に離婚届を取りに来られた方に対しまして、届出の用紙とともに、法務省が作成し、養育費及び面会交流の取決めやその実現方法について分かりやすく説明している「子どもの養育に関する合意書作成の手引きとQ&A」を配布し、周知を図っているところでございます。養育費の取決めと確保に関する司法手続は、法的な専門知識を必要とすることから、議員もおっしゃったように、複雑で難解なところもあり、面倒なことと捉えられることで、養育費の確保は難しくなっているものと思われます。  なお、議員これもご指摘があったように、全国レベルでは幾つかの先進自治体で国の補助メニューである養育費等支援事業を活用して支援を行っているところもあるようでございます。今後は、状況の把握に努め、必要に応じて養育費等支援事業の活用も考えてまいりたいと存じます。  以上、答弁とさせていただきます。 ○江原浩之議長 8番、中山廣子議員。 ◆8番(中山廣子議員) 養育費の確保は子供の権利という視点に立ち、未来を担う子供たちを守るために早急に支援をしていくべきと考えます。  次の質問に移ります。2問目としまして、HSP・HSCの理解と周知についてお伺いします。皆さんは、HSPという言葉を聞いたことがありますか。HSPとは、ハイリー・センシティブ・パーソンの頭文字を取った言葉で、生まれつき非常に感受性が強く、敏感な気質を持った人のことを指します。この概念は、1996年に、アメリカの心理学者、エレイン・アーロン博士が提唱した神経系の特徴の一つです。HSPは、障がいや病気ではなく神経系の特徴であって、個性の一つです。これに当たる人が15%から20%います。主な特徴として、丁寧で深い情報処理を行う、過剰に刺激を受けやすい、感情の反応が強く、特に共感力が強い、ささいな刺激にも反応する、この4つの属性があります。発達障がいとも共通の特徴があり、医師に相談しても、医師がHSPを知らないために、発達障害や精神障害と診断される事例もあります。また、精神疾患の診断・統計マニュアルに規定されていないことから、否定的な医師もいます。HSPは、芸術性が高く、共感力もあり、優しい方が多いですが、その半面、感じる力が強いことで、よいことも悪いことも含めて周囲の影響を受けやすく、小さな刺激に反応して疲れやすくなってしまうことも多くあります。周りのエネルギーに影響され、職場や家庭などで疲れやすく、生きづらさを感じていることが多いとのことです。そして、コロナ禍を受けて、不安の多い社会になり、HSPにとってはより不安を大きくする機会が増えていることになり、不調を覚える方が増えているという報道もあります。SNSをきっかけに、広く一般の方々の間にもHSPが知られるようになりました。それまでHSPの方は、真面目過ぎる、神経質だなどと言われてきました。自分の性格に問題があると思っていた人も少なくありません。人前では無理をしてタフに振る舞い、ストレスがかかっても我慢をして、笑顔でやり過ごしていた人も多くいました。そのような隠れた悩みを持っていた当事者たちがSNS上でこの概念を知り、自分と同じような人がいたのだ、自分が悪いわけではなかったのだと気づくことができ、HSPの概念が広まっていったと言われています。私の知り合いもSNSでHSPを知り、自分の家族がこの概念にぴったり当てはまり、今までの不安や生きづらさの原因が分かり、安堵したと話してくれました。HSP専門カウンセラーの武田友紀さんによりますと、近年、カウンセリングや講演の参加者が増えていますが、これはHSPの方自体が増えているのではなく、相談や参加者が増えているのは社会の側に余裕がなくなっているからではないかと分析しています。HSPに対する理解が進むことにより、皆が生きやすい社会になるのではないでしょうか。HSPの概念を広く周知啓発していくことが必要と考えますが、いかがでしょうか、(1)としてお伺いいたします。 ○江原浩之議長 嶋﨑健康福祉部長。       〔嶋﨑 徹健康福祉部長登壇〕 ◎嶋﨑徹健康福祉部長 それでは、中山議員ご質問の2問目の1点目についてお答えを申し上げます。  HSPは、議員ご案内のとおり、現状ではアメリカの心理学者が提唱している心理的概念の一つであり、我が国でも書籍等で紹介されておりますが、現在、厚生労働省等国が推奨しているものではなく、それに対応した相談の受皿等も整っている状況ではないと認識しております。このため、HSPの周知啓発につきましては、相談に対応する市職員間で理解を深めることは必要であると思われますが、市が積極的に周知啓発に取り組むことについては時期尚早と考えております。  HSPは、病気や障がいではなく、生まれ持った特性、性質ですので、治療する対象となるものではございません。また、HSPは欠点ではありませんし、むしろ長所となる部分がたくさんあり、生まれつき持っている個性や才能として捉えられるものでもございます。しかしながら、繊細であることを生きづらさと感じるようであれば、行動や環境を工夫し、自分の特性に合わせた対処法を考えていく必要もあると思われます。市といたしましては、引き続き保健師との面談や健康相談事業での対応をしてまいりたいと存じます。  以上、答弁とさせていただきます。 ○江原浩之議長 8番、中山廣子議員。 ◆8番(中山廣子議員) HSPの気質を持つ子供をHSC、ハイリー・センシティブ・チャイルドと呼んでいます。HSCも15%から20%の割合でいます。5人に1人、1クラス40人とすると、そのうち8人は人一倍敏感な子ということになります。HSCについて詳しい真生会富山病院心療内科部長の明橋大二氏によりますと、HSCを知ることは、特に子供と関わる教師や支援者にとって発達障害と同じくらい重要な意味を持っていると言われています。HSCの子にとって大勢の人が集まる空間にいることは、それだけで大きなストレスです。刺激を強く感じやすいので、クラスメートの大声や騒がしい集会だけでなく、遠足や運動会、学芸会といったイベントも大きな負担になります。楽しい、楽しみたいという気持ちがあったとしても、ふだんとは違う陽気な雰囲気やみんなのテンションについていけず、心に負担がかかってしまうのです。このようなことから、学校は過ごしやすい場所とは言えません。中でもHSCの子は、自分が怒られるのはもちろん、ほかの子供が怒られているのを見たり聞いたりすることにも苦痛を感じます。敏感さの結果、傷ついたり疲れたりしてわがままと誤解されることも少なくありません。学校に行きたがらない子供が実はHSCだったということも。HSCについて知ることは、不登校で苦しんでいる児童・生徒へ理解につながります。HSCだと分かると受け入れることができ、親も子も楽になっていきます。親と学校がHSCの子供の特性を受け入れ配慮することによって、子供たちも生きやすくなるのではないでしょうか。さらに、HSP、HSCという言葉をまだ知らない保護者の方もいらっしゃると思います。不登校のお子さんを抱えている保護者の方々の多くは、ご自身のこれまでの子育てについて自分を責めてしまう瞬間があるのだと思います。また、学校へ行けない我が子に対し、頭では理解していても、我が子のことを思うと心から受け止め切れないときもあるのではないかと推察いたします。HSCという気質について認識を深めていただくため、全ての保護者の方々と学校関係者に周知啓発することが重要ではないかと考えます。(2)としてお伺いします。 ○江原浩之議長 阿部学校教育部長。       〔阿部千鶴子学校教育部長登壇〕 ◎阿部千鶴子学校教育部長 それでは、議員ご質問の2点目につきましてお答えを申し上げます。  議員ご案内のとおり、近年、このハイリー・センシティブ・チャイルド、HSCという言葉について、メディア等を通して少しずつ情報に触れる機会が増えてまいりました。HSCとは、生まれつき敏感で周りの人からの刺激を過度に受けやすい非常に敏感な子供とされておりまして、現在、議員おっしゃるように、世の中の5人に1人くらいの割合に当たる子供たちがこのHSCであるとされていることを市教育委員会といたしましても認識してございます。生まれつき敏感で刺激を受けやすい特性ということで、学校生活においては、例えば、臭いや音に敏感な反応を示すことが考えられ、にぎやかな場所や集団行動が苦手であるのではないかと捉えております。これらのことから、学校生活に悩みを抱えている児童・生徒が一定数いるものと捉えております。  今後、国や埼玉県からの通知等が発出された場合には、速やかに各学校に周知してまいります。また、現段階におきましても、国や埼玉県からの通知等を待つだけではなく、特別支援学校のコーディネーターによる巡回相談等の機会を活用して、支援を必要としている児童・生徒及びご家庭に対して適切な対応を取ることができるよう努めてまいりたいと存じます。  以上、答弁とさせていただきます。 ○江原浩之議長 8番、中山廣子議員。 ◆8番(中山廣子議員) HSCだけを特別扱いしてほしいとか、腫れ物に触るように接してくれというのではなく、HSCに必要な支援は全ての子供に必要な支援だということを分かっていただきたいと思います。先生が教室で怒ってばかりなのがつらいのは、HSCだけでなく、全ての子供がつらいのです。ですから、HSCが過ごしやすい環境をつくることは、実は全ての子供が生きやすい環境をつくることになるということなのです。よろしくお願いします。  次の質問に移ります。3問目としまして、自動販売機リサイクルボックス異物混入低減の取組について質問します。ペットボトルは、私たちの生活の中に大変なじみがあり、リサイクルできる環境に優しい素材でできていて、軽くて丈夫で落としても割れにくいなど優れた特徴を持っています。ペットボトルリサイクル推進協議会によりますと、我が国のペットボトル回収率は88.5%、リサイクル率96.7%と世界でもトップレベルであり、2020年にはおよそ48万8,000トンのペットボトルがリサイクルされました。例えば、再びペットボトルになるだけでなく、衣類、土木、建築資材、食品用トレー、文具、事務用品などと、実に多種多様な製品に生まれ変わっています。  また、温暖化防止等の観点では、国内で利用されているペットボトルの資源採掘からボトル生産、利用、回収、リサイクル、再利用までの温室効果ガス総排出量は、およそ205万9,000トンであり、これは、もしリサイクル、再利用がない場合の排出量352万8,000トンと比較し42%も排出量が少なくなっている結果が示されています。つまりペットボトルの高いリサイクル率により、大幅に環境負荷を軽減していると言えます。  しかし、その回収過程で問題が生じています。それは、自動販売機リサイクルボックスの中にペットボトル以外のごみが混入していることです。これが今、全国的に問題になっています。地域、場所により差はあるものの、飲料メーカーが流通事業者と連携し、ペットボトルを自動販売機に併設されたリサイクルボックスを回収する際、ペットボトル以外の大量ごみ、異物混入や、さらにひどいケースには、リサイクルボックス周辺にまで入り切れないほどのごみが山積みになっているというケースがあります。全国清涼飲料連合会の調査では、屋外設置自動販売機のリサイクルボックス内の異物混入率31%。たばこや弁当容器、紙コップ、ビニール傘など様々なものが捨てられているのが現状だということですが、この問題についてどのように認識していますか。また、本市の状況の把握はできていますか、(1)として伺います。 ○江原浩之議長 篠塚市民生活部長。       〔篠塚 淳市民生活部長登壇〕 ◎篠塚淳市民生活部長 それでは、議員ご質問の3問目の1件につきましてお答えを申し上げます。  自動販売機に併設されておりますリサイクルボックスにつきましては、飲み終わった飲料容器を回収してリサイクルする目的で設置され、自動販売機の設置者や管理者が適切に処理することが原則となってございます。このリサイクルボックスへの異物混入問題につきましては、報道等により承知しておりますが、当市におきましては、リサイクルボックス内に異物が混入されている苦情や相談は、現時点ではございません。しかしながら、自動販売機周辺における散乱したごみやリサイクルボックスに混入された異物の対応につきましては、環境美化や衛生面、マナーの向上も含めて共通の課題であると認識しているところでございます。  以上、答弁とさせていただきます。 ○江原浩之議長 8番、中山廣子議員。 ◆8番(中山廣子議員) 自動販売機のリサイクルボックス内の異物が混入した場合、この異物は一般廃棄物となり、その処理は市町村が責務を有すると考えますが、いかがでしょうか、(2)としてお伺いします。 ○江原浩之議長 篠塚市民生活部長。       〔篠塚 淳市民生活部長登壇〕 ◎篠塚淳市民生活部長 それでは、議員ご質問の2点目につきましてお答えを申し上げます。  自動販売機に併設されておりますリサイクルボックスにつきましては、事業活動の一環として設置されたものでございますので、異物を混入された場合の分別等の処理につきましては、リサイクルボックスを管理している事業者の責務となってございます。リサイクルボックスに混入された異物が家庭ごみの場合は事業系一般廃棄物となりますので、処理の責務は当該区域の市町村となり、当市の場合ですと事業者自らが蓮田白岡衛生組合に搬入するか、蓮田白岡衛生組合の許可を受けた収集運搬事業者に処理を委託することとなります。しかしながら、家庭から排出されたごみなどの混入は不法投棄となりますことから、リサイクルの促進、マナーの向上などについて啓発が必要であると考えてございます。  以上、答弁とさせていただきます。 ○江原浩之議長 8番、中山廣子議員。 ◆8番(中山廣子議員) 部長の先ほどのご答弁でもありましたが、苦情や相談が今のところないということでしたが、蓮田白岡衛生組合の職員さんが両市内を回って確認したところ、自動販売機リサイクルボックスは本当にきれいに設置されていて、ごみなどあふれたり問題があるところはなかったようです。そのとき写真も撮ってきてくださいました。両市民の方の意識の高さと事業者の努力に感心をいたしました。しかし、実際、自動販売機リサイクルボックスの中身はどうなっているのかとても気になるところでしたので、リサイクルボックスを回収している業者からお話を伺いました。先ほどのご答弁では、繰り返しますが、苦情や相談はないということでしたが、蓮田白岡衛生組合のほうも同様の内容で問題意識を持ったことがなかったようです。事業者の話としまして、そもそも自動販売機リサイクルボックスは、隣に設置している自動販売機の飲み物を買って、そこで飲み干した容器を捨てるためにあるものだと。そして、その自動販売機リサイクルボックスの中には、やはり想像していたとおり、異物混入は当たり前、ないわけがないとのことでした。異物の種類は、弁当容器、たばこ、紙カップ、時には洋服も。マンションやアパートの近くの自動販売機リサイクルボックスには酒類の空き缶がまとめて捨てられてあるそうです。完全にごみ箱と思われているとおっしゃっていました。今は、それらを企業努力で処理をしてくれています。  (3)としまして、自動販売機のリサイクルボックスの異物混入低減への取組の課題とどのような意識啓発の取組ができるか、お伺いいたします。 ○江原浩之議長 篠塚市民生活部長。       〔篠塚 淳市民生活部長登壇〕 ◎篠塚淳市民生活部長 それでは、議員ご質問の3点目につきましてお答えを申し上げます。  現在、不法投棄に関しての抑止といたしまして、啓発看板の設置や不法投棄重点地域へのパトロールを行っておりますが、リサイクルボックスへの適正な利用などの周知につきましては、設置者による自助努力で行っていただいているのが現状でございます。市では、ペットボトル等資源物の回収をはじめ、ゴミゼロ運動の環境美化活動などにおきまして、市民の皆様のご協力をいただき、生活環境の向上に努めていただいているところでございますが、持続可能な循環型社会を構築するために、市民の皆様、事業者及び市の三者協働による取組を推進させることが不可欠であると考えてございます。リサイクルボックスの適正な利用をはじめ、分別を徹底することは、資源のリサイクルの推進につながるものと存じます。市といたしましては、リサイクルボックスへの異物混入低減を含めた分別の徹底につきまして、広報紙やホームページ等を活用し、啓発に努めてまいりたいと存じます。  以上、答弁とさせていただきます。 ○江原浩之議長 8番、中山廣子議員。 ◆8番(中山廣子議員) これから先のことを考え、業界団体と連携して、実態の把握や問題解決を協議する場を設けるなど協議体を立ち上げていくことを提案し、私の一般質問を終わります。 ○江原浩之議長 第9通告者の質問が終わりました。  ここで暫時休憩をいたします。       休憩 午前11時55分       再開 午後 1時05分 ○江原浩之議長 現在員9名であります。  再開いたします。  休憩前に引き続き一般質問を続行いたします。  第10通告者、11番、加藤一生議員。 ◆11番(加藤一生議員) 議長のご許可をいただきましたので、一般質問いたします。  質問の趣旨は、新白岡駅及び白岡駅の現状と市の対応についてなのですが、質問の形式としましては、まず簡単にその質問に至った経緯を話し、3問立て続けに質問いたしますので、お答えいただき、最後にその3問に対して3点申し添えて質問を終わりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  まず、この質問に至った経緯なのですが、ただいま私どもバスを走らせるため動いておるのですが、あるとき同僚議員から電話が入りまして、今、2系統走らせますので、白岡駅の西口のほう、一般道路でバス停をつくろうと思ったら交通状況が危ないので、朝日バスと同じところを共用して使ってくれないかと。朝日バスは非常に本数が少ないので、あなた方のバスを両側とも使えますよということで、警察からそういう指示が来ましたものですから、最初に駅が管轄のところなので、聞きに行きました。そのときは、既に白岡駅に駅長さんはいなくなっておりまして、蓮田駅が管轄しておりました。私ではなくて、ほかの同僚議員が確認取ってくれたのですが、了解しましたということで、いざとなって動こうと思ったら、3月に蓮田ではないよと。今度久喜に管轄が変わりましたと。もしも国交省が駅の確認に入ったときに、どういうふうに言われるか分からないので、状況を確認してくれということが来ましたものですから、すぐ蓮田駅にまず行きました。そうしたら、蓮田駅は、はい、おっしゃるとおりで、もう白岡駅は久喜の管轄だと。こういうことがあったのだけれども、これちゃんと引継ぎやっていますかと。分かりませんと。取りあえず該当である白岡駅に聞いてくださいと。ちょっと待ってくださいと。白岡駅に人が今の時間だったらいますからどうぞということで、私すぐ白岡駅に行ったのです。状況を話しましたら、いきなり私はJRの職員ではございませんと。JRから委託を受けた会社の職員でございますと。正確に言うと、再任用の方らしいのです。そういうことに関しては一切分かりませんと言われるのです、初めから。では、私これから久喜に行こうと思うのだけれども、この問題は久喜で誰に聞けばいいのでしょうかと言ったら、分かりませんということなのです。すぐこの旨を同僚議員に連絡しましたところ、ちょっと待って、私のほうで動いてみるということで、最終的に解決はしたのです。バスは走るようになったのですが、ちょっと待ってくれと。いつの間にか駅長がいなくなる駅のこのありさまでいろんな問題、ここは生活の一つの大切な場ですから、市民がいろんな困り事があった場合にどういう対応をしたらいいのだろうかということで、市はこの状況をどういうふうに把握しているのか、そしてどう対応しているのかについて質問することにしました。  第1問なのですが、現在の白岡駅、新白岡駅の管理運営状況はどうなっているか把握していらっしゃいますか。 ○江原浩之議長 相川総合政策部長。       〔相川哲樹総合政策部長登壇〕
    ◎相川哲樹総合政策部長 それでは、加藤議員ご質問の1点目についてお答えを申し上げます。  白岡駅及び新白岡駅の駅業務につきましては、令和4年3月から久喜駅長の管轄下になったとJR東日本大宮支社から報告を受けております。また、この市内の2駅では、駅遠隔操作システムと呼ばれるシステムが運用されております。このシステムは、自動券売機、自動改札機や自動精算機等の操作、監視を遠隔で行うものでございます。現在のシステムの運用時間は、1日のうち、およそ8時間となっております。具体的には、早朝の時間帯では始発から午前6時30分まで、日中の時間帯では午前9時30分から午前11時まで、正午から午後1時まで及び午後2時から午後5時まで、夜間の時間帯では午後8時から午後9時30分まで及び午後10時30分から午後11時までがシステムの運用時間となっております。当該システムの運用時には、JR東日本の職員の改札係員が不在となる代わりに委託先の駅員が待機しております。  また、利用者からの問合せにつきましては、改札付近に設置されているインターフォンやカメラを通じて、コールセンターの担当の係員が券売機や精算機の案内をしているとのことでございます。  また、車椅子利用者の案内や緊急時には、待機している委託先の駅員が対応するとのことでございます。  以上、答弁とさせていただきます。 ○江原浩之議長 11番、加藤一生議員。 ◆11番(加藤一生議員) では、2問目の質問にすぐ入ります。  現在、ご答弁いただいた状況に対して、市はどういう対応というか態度を取っておられますか。ご答弁お願いします。 ○江原浩之議長 相川総合政策部長。       〔相川哲樹総合政策部長登壇〕 ◎相川哲樹総合政策部長 それでは、議員ご質問の2点目についてお答えを申し上げます。  白岡駅及び新白岡駅の現在の管理体制につきましては、JR東日本がサービスレベルを保ちながら、コスト削減など経営の効率化を図るためになされた結果であり、市といたしましてもやむを得ない側面があるものと捉えております。しかしながら、地震などの災害が生じた際における市との連携や駅構内での事故発生時などの対応が不十分となることが懸念されます。このため、市では、久喜市、さいたま市、蓮田市及び白岡市で構成するJR宇都宮線整備促進連絡協議会を通じまして、改札係員不在時間帯の短縮及び改札係員不在時の安全対策の充実につきまして、駅遠隔操作システムの導入以降、JR東日本に要望してまいりました。JR東日本からは、鉄道を取り巻く環境が大きく変化する中、将来においても公共交通機関としての使命を継続的に果たすためには、様々な設備投資や限られた人的資源の効果的な配置による駅運営等を行う必要があるとの回答が寄せられました。このことにつきましては、今後も継続して要望してまいりたいと存じます。  以上、答弁とさせていただきます。 ○江原浩之議長 11番、加藤一生議員。 ◆11番(加藤一生議員) 立て続けに質問します。  今の市の対応状況及びJRからの返答を踏まえ、市民に対してどのように現状を報告し、対応方法を周知させていこうとしているのかお伺いします。 ○江原浩之議長 相川総合政策部長。       〔相川哲樹総合政策部長登壇〕 ◎相川哲樹総合政策部長 それでは、議員ご質問の3点目についてお答えを申し上げます。  市民が宇都宮線などの運行情報を電話で問い合わせる場合につきましては、現在、市内の2つの駅では電話対応を行っていないため、JR東日本お問い合わせセンターにお問い合わせいただくことになります。また、JR東日本では、同社のホームページやスマートフォンのアプリ、ツイッターやチャットボットなどのソーシャルメディアで運行情報等を得るよう案内をしております。  市といたしましては、市民の皆様に必要な公共交通を確保、維持していくため、JR東日本の問合せ先や市内2駅の管理体制を含め、広く市に関わる公共交通につきまして、広報しらおかや市公式ホームページ等で周知してまいります。  以上、答弁とさせていただきます。 ○江原浩之議長 11番、加藤一生議員。 ◆11番(加藤一生議員) 今、3問お聞きしましたので、これから申し添えのところを3点話して終わりにしますけれども、まず私が今回この質問1問で終わります。これは、間もなく1か月もすると議会だよりが発行されます。そのとき加藤の質問はたった1問ですが、ここにJRの今の姿が出ていますので、絶対これは市民に分かってほしいということに集中していただくためにあえて1問でやりましたので、このところについて少し話させていただきます。また、市のほうもその意を酌んでいただいて、徹底して市民にこのことに関しては周知していただくようにお願いします。  今、食事が終わって、私午後1番になったのですが、食事が終わって1階のロビーに行きますと、車椅子の方が2人おられました。もう既に白岡のほうは少子高齢化も含めてそういった車椅子の方も度々普通に見られる状況に入っています。私がこの状況を見たときに一番最初に気になったのは、今ご答弁いただいた一番最初の一番最後、車椅子のご利用者というところなのです。車椅子の人は、JRをどう利用しているかについて話をします。これは、今、相川部長、それから椎木副市長いらっしゃいますけれども、今から20年前、私ももっと若くて40代の頃なのですが、2002年から2005年の3年間、日本は大きなブームが起きまして、それは障害者雇用促進法、障害者自立支援法が大々的に入って、日本DPIとかいうものもできて、50人以上について1人の障がい者を雇いなさいと。障がい者をどんどん外に出しましょうという大ブームが起こったのです。その中にあって埼玉県は、その当時、日本最大の北海道から九州まで組織化された障がい者のNPO法人と提携したのです。そして、埼玉がモデルになって障がい者の雇用促進をやろうということで、今の合同庁舎にテレワークセンターというのを設けてもらいまして、そこで始めたのです。そのときに、基本的に障がい者組織というのは逆差別組織で、健常者なんか我々の気持ちなんか分かりはしないと言ったのですが、実際日々の都合で県庁に行っていろんな話をしなければいけない。そこで、私がテレワークセンターの所長兼事務局長として雇っていただいて、当然そこで、もう既に男女雇用機会均等法もありましたので、女子1名、2名体制で障がい者の促進に当たるという形でスタートしました。障がい者の雇用を促進する、今で言うテレワークセンターという組織を使っていましたので、今頃だったらもうちょっとよかったと思うのですけれども、その当時は何ぼのもんじゃいみたいな感じでとてもつらかったのですが、障がい者も世の中に出て雇用促進を図る以上、健常者と一緒にまちへ出て動かねばいけないといことで、通常、その当時は障がい者専用の車とかなんとかというのを使ったのですが、やめて実際の交通機関を使おうということで、何度も何度も私彼らの車椅子を連れてJRを利用しました。どういうことが起きるかというと、まず会議があって、例えば、東京の紀尾井町、あるいは白岡へも私来ましたので、住んでいましたけれども連れてきたこともあったので。そうすると、まず、最寄りのところは大宮駅ですから大宮駅に電話するのです。そうすると、向こうが何時に来ますかと聞きます。こちらが言うと、ちょっと待ってください、その時間は合わないので、こうしてくれ、もしくはそれでいいですよと連絡が来ます。どこの階段の下に待ってくれと言うのです。そこに車椅子を押していくと、JRの職員が最低4名、多いときは5名待っています。車椅子を抱えて階段上がるのです。バリアフリーではないですから。上で、一番端っこの広い改札を抜けて中に入ります。そして、今度は車椅子を持って階段を下りるのです。やがて電車が来ます。そうすると、ドアが開きます。そうすると、板状の橋をホームと電車に渡すのです。乗り込みを確認した途端、1人がすぐ電話をかけるのです。今、何両目のドアに障がい者が乗りましたので、何時にこの電車が着きますから、後の対応をお願いしますと。そうすると、そこに行くと、ここから降りてくださいと指示受けて行きますので、降りますと、同じ手順でやっぱり4名から5名待っていてもらって降りる、これが利用の実態なのです。ここの回答の一番下、今、JRの委託職員て、この前行ったとき1名しかいなかったのですけれども、やれるのかなということを非常に疑問に思ったのです。それで、政策部ともいろいろ話をしたのですが、そうはいっても我々はJRの株主でもなければスポンサーでもなければ、いろいろ寄附してやっているわけでもないので、あくまでJRは一つの民間会社ですから、そこの哲学と理論によって、方向性によって動くわけなので、対応しなければいけない。我々がどうこう言うわけではなくて、それに合わせなければいけないという前提の基に、そうすると、ではつまりどうするのかということを聞いてもらったら、この質問の最後、お問い合わせセンターで処理してくれということなので、全てはここに問い合わせるように周知徹底してお願いします。駅に駅長さんいないのですから。さっきのことは駅長さんがいて、運ぶに値する人間がいるからやれたことなので、そうでない限り、それをどうするかは、それぞれの駅の状況違いますので、しかもそれはJR側のやるべき責任であるし、JR側の論理で動いていますので、お問い合わせセンターに必ず聞くという形でやっていただければと思います。この状況は今でも多分変わっていないと思います。  今の話二重手間だったのですけれども、昨年、自民党の県議団が3月26日に、エスカレーター乗ったら歩くなという条例を、椎木副市長は御存じだと思いますけれども、決められました。それから1年半たって、この前NACK5を聞いていましたら、エスカネーチャンズというのが突然「エスカレーター乗ったらNON!NON!WALK」という歌を歌いますということで始まったのです。聞いたら、私はエスカレーターの妖精ですとかと始まって、いまだにそれやっているということは、駅の状況というのはどこの駅とっても、とてもではないけれども、バリアフリーなんてほど遠い。白岡なんかよくやってくれたのは、あそこのエレベーターはストレッチャーまで乗れるだけのものをつくってやっていますので偉いと思うのですけれども、そんなところはまずなくて、しかもその白岡だってあそこに行くスロープはすごく車椅子の人が単独で動くには危険な状況なので、そういうところなので、まずもってはとにかく何かあっても、どんなことがあっても、ここで言うお問い合わせセンターが基本だと思いますので、これをするようにということを徹底してください。  2問目なのですが、今言ったことの意味というのは、これははっきり言って、今までの流れの中で1つ気にしていることがありまして、何でもかんでも市執行部のせいとか頼ろうというのを、それをよしとする人たちも含めてそういう風潮があるので、ちょっとそれは勘弁してほしいということは執行部側からもしっかり市民に対して言ったほうがいいと思います。極端な話、雨が降ったのに市のせいだと言いかねないところありますので。このJRに関しては、あくまで株式会社JR東日本の問題ですから、それに対して我々は一切口出しできませんし、出すべきではないので、そのところを踏まえた上で常に市民の方には対応するようにお願いします。  ということは、2問目から3問目のことになるのですが、これで今回の質問自体の流れはいいのですが、ぜひここで皆さんに理解してほしいのは、一旦JRに対してそういうことを言うということは、それは自分にはね返ってきて、ここにいる皆さんも含めて自分たちの組織は何をやるのか、何をやらなければいけないのかということをしっかりとやって、調子のいいことを言うのではなくて、現状に合わせた対応と活動をやっていってほしいということにつながると思います。  昨日の同僚議員の話で椎木副市長に大学時代の話をなさって、そのときに民法の信義則、これがなければ駄目というか、全て成り立たないと私は思っていますというふうにおっしゃったのですけれども、私も本当にそう思います。私も法学部です。ところが、現実、令和に入ってからの日本国民…… ○江原浩之議長 加藤一生議員に申し上げます。一般質問通告、白岡駅・新白岡駅の現状と市の対応についての質問をお願いいたします。 ◆11番(加藤一生議員) はい。そういうことなので、基本的にはこの白岡駅含めて、今までだと、例えば昨日の話で言うと男女参画の平等等々が出てきたときに、市長が簡単にやりますと言いますけれども、私の目の前見たら女子の幹部って阿部さん1人なのです。この状況からまず反省してもらってやるという形で進んでいただければと思います。  最後の質問になりますけれども、これも副市長がおっしゃった法哲学ということをやっていらっしゃって、これは白岡駅の問題に関わってくるのですけれども、JR側が、カウンターポイントオブビューというか、相手方の視点で考えるということになると、駅の発展状況は現場の発展状況と比例していると思うのです。駅が発展するということは現場も比例していて、それで駅が衰退しているところは現場も衰退しています。今、白岡駅は、蓮田、白岡、久喜で次茨城に行ってしまうのですが、何でこの3つしかないところに白岡だけが駅長なくなるのか。蓮田も久喜も快速が止まるのに白岡は止まらないまま終わってしまったのか。これに対する危機感はしっかり押さえてもらって、やっぱり駅は我々の鏡ですから、彼らが彼らの目で見てくれますので、やっぱりここに駅長を戻したほうがいいなと。駅をつくるために今後頑張ってもらって、今回話している白岡駅の今後について、これは我々として動いていきたいと思いますので、よろしくお願いします。  以上で質問は終わります。 ○江原浩之議長 ここで暫時休憩いたします。       休憩 午後 1時29分       再開 午後 1時30分 ○江原浩之議長 現在員9名であります。  再開いたします。  第10通告者の質問が終わりました。  次に移ります。  第11通告者、13番、細井公議員。 ◆13番(細井公議員) 通告に従い、一般質問をさせていただきます。  まず最初に、商業の活性化についてであります。白岡市内で商店、飲食店を経営される若手世代によって、近年様々な民間イベントが開催されるようになりました。街中のにぎわい創生のためにも、人の動きを生み出すイベントの開催は大いに歓迎すべきことであります。民間の知恵と行動力を縛ることなく自由な発想で大いに盛り上げてもらうことが市内商業の健全な発展にもつながるが、経営者が商店、飲食店を閉店させてしまうと、イベントの発案、実行において減速要因となってしまうことが問題だと考えられます。民間の発想で大いにイベントを開催していただくことが重要ではあるが、その継続性等を行政としてバックアップして、実施記録などを共通の経験とするなど、官民協働のまちづくりのために積極的に支援すべきと考えられますが、いかがなものでしょうか。 ○江原浩之議長 篠塚市民生活部長。       〔篠塚 淳市民生活部長登壇〕 ◎篠塚淳市民生活部長 それでは、議員ご質問の1問目の1件目につきましてお答えを申し上げます。  市内では、民間団体や商工業者等の主催の下、多くのイベントが実施されてございます。これは、従来から実施されている各商店街を中心とした祭り等に加えまして、近年では若手世代を中心とした民間団体により、マルシェと呼ばれる飲食物や雑貨等を販売するイベント等が市内各所で実施されているところでございます。これらのイベントは、街中のにぎわいの創出につながるのみならず、地域住民の交流の場となることや地域のイメージが向上するなど、多くの効果が期待できるものと認識してございます。  市といたしましても、こうしたイベントにつきましては積極的にバックアップしていきたいと考えておりまして、市内の商店街や市内で地域活動を行う団体などが実施する事業に対しまして補助金を交付しているほか、講演等を行うことにより、その活動を支援しているところでございます。  議員ご質問のとおり、商店や飲食店が閉店してしまいますと、そうしたイベントの実施主体が減少し、イベントの開催が少なくなり、地域の盛り上がりに欠けてしまうことから、市では白岡市商工会等の関係団体と連携しながら、今後も市内商業への振興策や地域の活性化策を実施してまいりたいと考えてございます。今年度は、新たな施策といたしまして、市内の駅周辺に新規出店した事業者に対しまして賃料や改修費の一部を補助する事業を実施いたしますので、今後はこの事業も活用しながら、適切な商業振興策を実施してまいりたいと考えてございます。  以上、答弁とさせていただきます。 ○江原浩之議長 13番、細井公議員。 ◆13番(細井公議員) 大分分かりやすいご回答をいただき、ありがとうございました。ただ、商業の活性化といっても非常に難しい点がたくさんあります。というのは、店舗構成、あるいは店舗の方法、商品構成とか、いろんな問題があります。そこで、市でもって検討していかなければならない点は、先ほど申されたように、助成金を払うからやってもらうのだと。お金なくなったら、またどうなのでしょう。同じように出ていってしまいます。駅からゼロ分という地区がまだ空き家になっている状態にあるわけです。しかも、こっち側3分ぐらいのところが先月いっぱいでまた閉店しました。そういうことのないようにするためには、やはりまず店舗の構成とか、あるいは業種の問題、ひいては道路の問題、買物に行ってつまずくような状況をいつまで放っておくのですか。そういう道路でもって買物に行きたくないですよ、年寄りは。  それから、先ほどJRの問題が出ました。そのJRの問題にしても、私は3年ぐらい前に一般質問をやっているのです。しかも、1年ぐらいたったら、JRがこの内容だったら困るだろうというような問題で2回目をやっております。にもかかわらず、いまだにやらないのです。なぜかといったら、つい最近です。大宮の駅長に話が行ったと。大宮の駅長関係ないのです。今もいろいろと同様に話があったのですが、私たちは尊敬をする人が市長としているのです。その人の悪口が出たり、あるいはその人をけなすようなことをこの場でもってやっている人がいるのです。それで市長が動かないで、市が活性化するために、あるいはJRに対して交渉に行って、話やってくれるでしょうか。皆さんがもっと真剣に考える必要があると思います。私は、藤井さんだったら絶対やってくれると思っているのです。それもやはり今までに2回ほど一般質問でやっております。ですから、私は自信持っているのです。ですから、それだけに皆さんが悪いことを取り上げてぼんぼん、ぼんぼんやっていて、前の市長が代わったにもかかわらず、いずれにしても藤井さん何回となく打撃を受けているのです。そういう状態を私も聞いていて、これでもって市長さん本当に動くのだろうかと私は思います。やる気があっても、やらせなければならないのです。その辺をもっと真剣に皆さんで考えていっていただきたいと思います。  では、次の問題に入ります。市内の空き家問題についてであります。現在、白岡市内には約5万2,000人の人口があり、若年層、ファミリー世代の人口流入が進んでいる。市制施行以来10年で都市化も進んでいることは歓迎すべきことと思います。しかし、市内各所において、古くからの住民の高齢化、世代交代等により、空き家、老朽家屋の問題も始まっております。白岡駅周辺においても荒廃したアパートが残るなど、次の代の持ち主が適切に管理できていると言い切れない物件が目立ち始めているのが現状であります。今後起こると考えられる南海地震、首都直下型地震において、廃家屋が倒壊、火災のリスク要因になりかねず、放置は望ましくないと考えるものであります。市として住民が安心して暮らしていくために、こうした空き家問題に対してどう取り組んでいるかをお伺いいたします。 ○江原浩之議長 篠塚市民生活部長。       〔篠塚 淳市民生活部長登壇〕 ◎篠塚淳市民生活部長 それでは、議員ご質問の2点目につきましてお答え申し上げます。  近年、高齢化や既存の住宅、建築物の老朽化、社会的ニーズの変化等を背景に空き家等が増加傾向にあり、全国的に社会問題化しているところでございます。本市におきましても、空き家等の増加やそれがもたらす問題は、市民生活の安心、安全を確保する上で重要な課題と認識しておりまして、平成30年3月に白岡市空家等対策計画を策定し、対策を進めているところでございます。具体的な施策といたしましては、白岡市空き家バンク制度の導入により、市場流通を促進する取組を行っているほか、管理不全空き家につきましては適切な管理を促すため、所有者などに対しまして、書面による助言、指導を行っております。さらに、埼玉県宅地建物取引業協会埼葛支部にご協力をいただきまして、不動産無料相談会を毎月開催しているところでございます。また、今年度につきましては、白岡市空家等対策計画の計画最終年度となりますことから、社会情勢の変化や市の取組等の進捗に合わせまして、第2次白岡市空家等対策計画の策定を進めているところでございます。市といたしましては、引き続き現計画及び第2次計画に基づきまして空き家等の実態把握に努めますとともに、予防、活用、解消に向けた空き家対策を推進してまいりたいと考えてございます。  以上、答弁とさせていただきます。 ○江原浩之議長 13番、細井公議員。 ◆13番(細井公議員) またまた分かりやすいご答弁をいただき、ありがとうございました。空き家とはいえ家屋の問題、それからこの空いたところをどのように処理をするか、そうしたことまで本当は聞きたかったのですが、どうもそこまでは考えていないということであろうかと思いますので、話を先に進ませていただきますが、不動産というのはどちらかというと頭を使わずに金にできるものなのです。動かずして産ずると、こういうふうに書くのです。私もその辺を考えてみますと、なるほどごもっともだなということで、これの活用方法は、そのうち市長、副市長さんとゆっくり話しさせていただきたいと思っておりますが、不動産そのものがコロナによって一段とまた安くなっているのです。今、建て替えしたところが相続税対策で新しく家を建てていると。そういうところは新しいものですから、若い者が買おうということで簡単に買っているのです。それだけに古いものが売れ残るのは当然なのです。これを生かしていく方法をしっかりと考えて、対策を取っていく必要があるかと思います。後ほどまたゆっくりと相談させていただきますけれども、そういうことで、これ答弁は結構ですけれども、皆さんで真剣に取り組んでいただくことを期待して、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○江原浩之議長 第11通告者の質問が終わりました。  次に移ります。  第12通告者、12番、中川幸廣議員。 ◆12番(中川幸廣議員) 議長のお許しをいただきましたので、一般質問をさせていただきます。  まず、1問目といたしまして、小学校の通信簿を廃止できないかということに関しまして質問をいたします。なお、通信簿という表現は、質問する側の生きてきた時代を表すかもしれませんが、通信簿のほか、同義語として成績表とか「あゆみ」とかの表現もありますが、ここでは通信簿という表現で質問をさせていただきます。  まず、(1)として、通信簿は、起源が明治時代に遡ると言われ、保護者に学習状況を伝えたり、子供の学習意欲を高めたりすることが目的とされています。そのような状況から、児童の通信簿の意義を教育委員会としてはどのように捉えておられるのか、まずお伺いいたします。 ○江原浩之議長 阿部学校教育部長。       〔阿部千鶴子学校教育部長登壇〕 ◎阿部千鶴子学校教育部長 それでは、中川議員ご質問の1問目の1点目につきましてお答えを申し上げます。  通信簿につきましては、学校と家庭の間でやり取りを行うものの中で重要なものであると考えております。市内各学校では、毎学期末にその学期の期間中における児童・生徒一人一人の学習の成果や出席の状況、学校生活の様子等について、ご家庭に通知、連絡するものとして作成しております。  通信簿の意義といたしましては、一つの学期や学年における学びの成果や伸び等を児童・生徒及び保護者に伝えることによって、児童・生徒一人一人のよさや努力の成果を明らかにし、次の学期への意欲を高めるとともに、学校教育に対する保護者の方のご理解とご協力を求めることにあると捉えております。  以上、答弁とさせていただきます。 ○江原浩之議長 12番、中川幸廣議員。 ◆12番(中川幸廣議員) それでは次に、(2)といたしまして、児童の学習に対する成果、評価として通信簿に頼らない方法はないのかということについてお伺いいたします。  通信簿は、よい評価が多かったら喜び、それでなければ悲しむだけ、それでは教育としての意味がないように思えます。また、通信簿は、国が形式や作成義務を定めているわけでもありません。つまり廃止することも可能です。先生にとっても、通信簿の作成のため、その労力と時間は大変なことと思います。そのような点では、通信簿に頼らない、代わる方法は考えられないのか、お伺いいたします。 ○江原浩之議長 阿部学校教育部長。       〔阿部千鶴子学校教育部長登壇〕 ◎阿部千鶴子学校教育部長 それでは、議員ご質問の2点目につきましてお答え申し上げます。  議員ご案内のとおり、担任する児童・生徒一人一人に対しまして通信簿を作成する作業は、確かに時間も労力も必要とするものでございます。また、いわゆる通信簿につきましては、指導要録のように作成が義務づけられていることではございませんが、通信簿を作成する意義につきましては先ほど答弁させていただいたとおりでございまして、市教育委員会としましては、通知、連絡のために重要なものであると捉えております。しかしながら、通信簿の作成につきましては、先ほど時間と労力が必要であると申し上げたとおりでございまして、近年、学校におきます働き方改革推進の観点から、通信簿作成業務に係る電子化や簡素化といった見直しを図り、市内各校におきまして負担軽減のための取組も進めているところでございます。  児童の学習に対する成果、評価として通信簿に頼らない方法、こちらでございますが、市内各学校におきましては通信簿で家庭に伝える以外にも様々な取組を実践しているところでございます。計画的に行われている授業参観や様々な学校行事はもちろんのこと、例えば、個人面談の機会を設け、児童・生徒一人一人の学習の成果や学校生活について直接保護者の方に伝えている学校もございます。しかしながら、定期的に全家庭について児童・生徒一人一人の学習の成果や学校生活の様子を確実かつ正確に伝えていくためには、現状といたしまして通信簿を活用することが最も効果的であると考えております。  以上、答弁とさせていただきます。 ○江原浩之議長 12番、中川幸廣議員。 ◆12番(中川幸廣議員) 最後に、(3)としまして、多くの点で、真に通信簿が児童にとり学習と向かい合う場合、メリットがあるものか非常に疑問を感じています。確かに評価のよい児童にとり通信簿は自分のバロメーターとして歓迎する手段なのでしょう。しかし、通信簿は紙での評価で、生きた言葉で児童に対しての指導にはほど遠いように思われます。通信簿が校長の裁量により廃止できる制度なわけですから、教育委員会として今後通信簿の廃止に向けて検討する考えはないか、最後にお伺いいたします。 ○江原浩之議長 阿部学校教育部長。       〔阿部千鶴子学校教育部長登壇〕 ◎阿部千鶴子学校教育部長 それでは、議員ご質問の3点目につきましてお答えを申し上げます。  現状といたしましては、市教育委員会として学校へ一律に通信簿の廃止を促すような方向は考えておりません。繰り返しとはなりますが、通信簿は学びの成果や伸び等を児童・生徒及び保護者の方に伝えることによって、児童・生徒一人一人のよさや努力の成果を明らかにし、次の学期への意欲を高めるものとして重要であると考えております。これまでも通信簿が児童・生徒本人やご家庭にとって前向きなものとなるよう各学校に作成の指導をしてまいりましたが、今後も課題となるようなことにつきましては、日常から児童・生徒本人やご家庭に直接口頭などで伝えるよう指導してまいりたいと存じます。また、記録として残る通信簿は、児童・生徒やご家庭において、学習意欲や学校生活についての満足感を得ることができるような前向きなものとしての意味を持つことができるよう、校長会などを通しまして各学校に指導してまいりたいと存じます。  以上、答弁とさせていただきます。 ○江原浩之議長 12番、中川幸廣議員。 ◆12番(中川幸廣議員) ありがとうございました。今日の午前中、同僚の野々口議員からも不登校という観点でご質問がございました。私は、この通信簿が、先ほど来申し上げていますように、よい評価をいただいた子にしますとそれはそれはありがたい成績の結果だとは思いますが、決して全部の児童がよい結果ばかりを受け取っているとは思いません。では、悪い結果を受け取った子はどうなるのか。やはりそれ自体が不登校の原因にもなりかねないというふうに思いますので、ぜひ今後、全部なくしてくださいとは言いませんけれども、なくす方向でご検討いただくことも必要かと思いますので、ぜひお願い申し上げたいと思います。ありがとうございました。  それでは、2問目といたしまして、白岡中央総合病院の市内新築移転のその後についてお伺いいたします。なお、白岡中央総合病院の呼称につきまして、以下中央病院と呼称させていただき、質問をさせていただきます。  まず、(1)として、昨年より中央病院と協定を結び、双方種々の点でその後も調整等を行っているものと思いますが、その進捗状況についてお伺いいたします。 ○江原浩之議長 白田都市整備部長。       〔白田 進都市整備部長登壇〕 ◎白田進都市整備部長 それでは、議員ご質問の2問目の1点目についてお答えを申し上げます。  白岡中央総合病院の新築移転に関係する事業の進捗状況につきましては、市では白岡中学校東側の新設道路整備に向け、埼玉県建設本部等の関係機関と協議を重ねながら、7月をめどに測量設計を進めているところでございます。道路用地の確保につきましては、本年夏頃までの買収完了を目標に、継続して関係権利者の皆様と交渉を行っているところでございます。また、中央病院からは、病院用地の早期確保に向け、現在、関係権利者と交渉を行うとともに、令和6年度の新病院建設着工を目指し、設計事業者の選定を行い、基本設計に着手したと伺っております。引き続き、令和7年度の新病院開設に向けて、中央病院側と調整等を図りながら、事業を推進してまいりたいと考えております。  以上、答弁とさせていただきます。 ○江原浩之議長 12番、中川幸廣議員。 ◆12番(中川幸廣議員) 次に、(2)といたしまして、今般のロシアのウクライナ侵攻に伴う影響として、世界的に原材料費の高騰が続き、いろいろな産業界に対して悪影響を及ぼしています。特に建築業界は大きな影響を被っていると言われています。中央病院の建築予定費も当初の見込みより相当高騰し、さらに原材料さえも入手困難と思われます。そのような状況を中央病院との調整会議等で情報を共有され、中央病院側の苦慮を十分に理解し、既に決定済みの補助よりさらなる補助が必要と思いますが、その点はどうなのかお伺いいたします。 ○江原浩之議長 白田都市整備部長。       〔白田 進都市整備部長登壇〕 ◎白田進都市整備部長 それでは、議員ご質問の2点目についてお答えを申し上げます。  市では、中央病院との連絡を密に取り合い、情報共有を行いながら事業を推進しているところでございます。議員ご指摘の昨今の社会情勢の変化などが大きな要因となり、建設資材等が高騰しておりますが、令和6年度の新病院建築の着工に向け、工事費の影響等を勘案しながら、基本設計等に取り組んでいる旨の説明を受けております。  市から病院への運営支援につきましては、令和3年8月に締結いたしました白岡中央総合病院の移転開設及び運営等に関する協定に基づき、同病院に対して、災害、感染症対策等に係る機器等の取得費用の補助や新たに病院事業の用に供する土地、家屋及び償却資産に対して賦課される固定資産税に相当する額の助成金を交付する条例を令和4年の3月議会に上程させていただき、可決をいただいたところでございます。この支援につきましては、病院建設の進捗状況を踏まえながら、適時実施をしてまいります。また、市の限られた財源の中で支援をするに当たり、本議会初日に行政報告を行いました企業版ふるさと納税制度を活用し、白岡市の地域医療を守るプロジェクトに賛同いただける企業の皆様にご寄附をお願いすることとしております。市では、中央病院がこれまでと同様に地域医療を支える核となり、今後も継続して本市で医療を提供していただけるよう、可能な範囲で支援をしてまいりたいと考えております。  以上、答弁とさせていただきます。 ○江原浩之議長 12番、中川幸廣議員。 ◆12番(中川幸廣議員) 最後に、(3)といたしまして、新病院の開設予定として、先ほど来お聞きしていますように、令和7年度とされていますが、先ほど申し上げましたように、原材料費の高騰や原材料の入手困難な状況が加速すると開設予定が間に合うのか危惧されます。市民も新病院の開設を喜び、期待も大きいと思いますので、その点はいかようにお考えか、再度お聞きいたします。 ○江原浩之議長 白田都市整備部長。       〔白田 進都市整備部長登壇〕 ◎白田進都市整備部長 それでは、議員ご質問の3点目についてお答えを申し上げます。  先ほど答弁させていただきましたとおり、市と中央病院では令和7年度の新築移転を目指し、事業を進めているところでございます。そのためにも、早期に白岡中学校東側区域の新設道路等の整備に着手できますよう、関係権利者の皆様にご協力をお願いし、道路の用地買収を進めてまいる所存でございます。進捗状況につきましては、これまで概ねスケジュールどおり順調に進んでおります。今後も白岡中央総合病院側と連絡調整を密に図りながら事業を推進してまいりたいと考えておりますので、ご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げまして、答弁とさせていただきます。 ○江原浩之議長 12番、中川幸廣議員。 ◆12番(中川幸廣議員) ありがとうございました。ぜひ組織的にも準備室というものをつくっていただいて、市長を先頭にご努力いただいているわけですが、ぜひぜひ、今ご報告いただいた、またご答弁いただいた内容に沿いまして実現するようにご努力のほどお願い申し上げまして、私の一般質問を終了いたします。ありがとうございました。 ○江原浩之議長 第12通告者の質問が終わりました。  第13通告者の一般質問は明日行います。  ここで暫時休憩いたします。       休憩 午後 2時06分       〔議長を除いた出席議員全員が自席に着席〕       再開 午後 2時07分 ○江原浩之議長 現在員18名であります。  再開いたします。                          ◇ △散会の宣告 ○江原浩之議長 以上で本日の日程は全部終了いたしました。  本日はこれにて散会いたします。  お疲れさまでした。       散会 午後 2時07分...