吉川市議会 > 2020-03-16 >
03月16日-05号

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  1. 吉川市議会 2020-03-16
    03月16日-05号


    取得元: 吉川市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-20
    令和 2年  3月 定例会(第2回)          令和2年第2回吉川市議会定例会議事日程(第5号)                  令和2年3月16日(月)午前9時59分開議第1 議会運営委員長の報告第2 会期の繰上げ第3 第5号議案 吉川市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例第4 第6号議案 吉川市税条例及び吉川市手数料条例の一部を改正する条例第5 第7号議案 吉川市国民健康保険税条例の一部を改正する条例第6 第8号議案 吉川市債権管理に関する条例の一部を改正する条例第7 第9号議案 吉川市文化芸術振興基金条例第8 第11号議案 職員の服務の宣誓に関する条例及び吉川市職員公務災害等見舞金支給条例の一部を改正する条例第9 第12号議案 工事請負契約の変更契約の締結について第10 第15号議案 令和元年度吉川市一般会計補正予算(第5号)第11 第16号議案 令和元年度吉川市介護保険特別会計補正予算(第3号)第12 第17号議案 令和元年度吉川市吉川美南駅東口周辺地区土地区画整理事業特別会計補正予算(第2号)第13 第18号議案 令和元年度吉川市下水道事業会計補正予算(第4号)第14 第19号議案 令和2年度吉川市一般会計予算第15 第20号議案 令和2年度吉川市国民健康保険特別会計予算第16 第21号議案 令和2年度吉川市農業集落排水事業特別会計予算第17 第22号議案 令和2年度吉川市介護保険特別会計予算第18 第23号議案 令和2年度吉川市後期高齢者医療特別会計予算第19 第24号議案 令和2年度吉川市吉川美南駅東口周辺地区土地区画整理事業特別会計予算第20 第25号議案 令和2年度吉川市水道事業会計予算第21 第26号議案 令和2年度吉川市下水道事業会計予算第22 請願第1号 吉川市におけるパートナーシップの認証制度(仮称)および性的少数者に関する諸問題への取組みに関する請願第23 第27号議案 訴えの提起について第24 第28号議案 訴えの提起について第25 第29号議案 令和2年度吉川市吉川美南駅東口周辺地区土地区画整理事業特別会計補正予算(第1号)第26 議員提出第1号 中高年のひきこもりに対する実効性ある支援と対策を求める意見書第27 議員提出第2号 中東への自衛隊派遣の撤退を求める意見書第28 議員提出第3号 消費税率5%への引き下げを求める意見書第29 議員提出第4号 後期高齢者医療費窓口負担の現状維持を求める意見書本日の会議に付した事件    議事日程のとおり    追加日程    第1 第15号議案 令和元年度吉川市一般会計補正予算(第5号)修正案    第2 第19号議案 令和2年度吉川市一般会計予算修正案出席議員(20名)   1番   岩田京子          2番   稲垣茂行   3番   稲葉剛治          4番   戸田 馨   5番   林 美希          6番   遠藤義法   7番   飯島正義          8番   雪田きよみ   9番   成本直寛         10番   降旗 聡  11番   伊藤正勝         12番   齋藤詔治  13番   小野 潔         14番   五十嵐惠千子  15番   大泉日出男        16番   赤出川義夫  17番   吉川敏幸         18番   加藤克明  19番   中嶋通治         20番   松崎 誠欠席議員(なし)地方自治法第121条の規定により説明のため出席した人  市長        中原恵人   副市長       椎葉祐司  総務部長      浅水明彦   都市整備部長    竹内栄一  教育長       戸張利恵本会議に出席した事務局職員  事務局長      戸張悦男   局次長兼総務係長  篠田好充  議事調査係長    奥村泰介   主事        齋藤亮太  主事        石田春佳 △開議 午前9時59分 △開議の宣告 ○議長(加藤克明) おはようございます。 ただいまの出席議員は20名ですので、定足数に達しております。 直ちに本日の会議を開きます。 ここで暫時休憩いたします。 △休憩 午前9時59分 △再開 午前10時28分 ○議長(加藤克明) 休憩前に引き続き会議を開きます。-----------------------------------議会運営委員長の報告 ○議長(加藤克明) 日程第1、議会運営委員長の報告を求めます。 松崎委員長。     〔議会運営委員長 松崎 誠登壇〕 ◆議会運営委員長(松崎誠) おはようございます。 議長の命により、議会運営委員会における協議の概要につきましてご報告をいたします。 先ほど本会議前に議会運営委員会を開催し、一般質問の取りやめ、それに伴う今定例会の会期の繰上げ、追加議案の審議方法につきまして協議をいたしました。 まず、昨今のコロナウイルス感染拡大に伴う市執行部における対応と業務負担への影響を考慮し、明日3月17日から3月19日まで執り行う予定でございました、市政に対する一般質問を取りやめることを正式に決定いたしました。 そして、一般質問の取りやめに伴い、本定例会の会期について協議し、会期につきましては、本日3月16日までに繰り上げ、閉会とすることに決定をいたしました。 なお、会期の繰上げに伴う本日の議事日程につきましては、お手元に配付してあるとおりでございます。 また、市長から追加提出をされた第27号議案から第29号議案までの審議方法の協議を行い、審議方法につきましては、先例に基づき、質疑通告はなしで2回までとし、議案の委員会付託は省略して、質疑後に討論、採決を行うことと決定をいたしましたが、質疑時間は、会派の人数に30分を乗じた時間とすることといたしました。 なお、第27号、第28号議案については一括で質疑を行うこと、また、質疑に当たっては、個人情報に配慮して行うことを確認させていただきました。 議員各位におかれましては、円滑な会議運営ができますよう、ご理解とご協力をお願い申し上げまして、ご報告といたします。 以上です。 ○議長(加藤克明) ただいまの委員長報告に対しまして質疑がありましたら発言を許可します。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) 質疑の発言がありませんので、質疑なしと認めます。 以上で議会運営委員長の報告を終わります。----------------------------------- △会期の繰上げ ○議長(加藤克明) 日程第2、会期の繰上げを議題とします。 お諮りいたします。 本定例会の会期は、2月25日から3月19日までの24日間としておりましたが、本日3月16日までの21日間に繰り上げ、本日を閉会日としたいと思いますが、ご異議ありませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) ご異議なしと認めます。 よって、本定例会の会期を繰り上げ、本日3月16日を閉会とすることに決定しました。----------------------------------- △第5号議案~第12号議案の委員長報告、質疑、討論、採決 ○議長(加藤克明) 日程第3、第5号議案から日程第9、第12号議案までの条例等を一括議題とします。 初めに、第5号議案、第7号議案及び第9号議案について、文教福祉常任委員長より審査の経過及び結果について報告を求めます。 吉川委員長。     〔文教福祉常任委員長 吉川敏幸登壇〕 ◆文教福祉常任委員長(吉川敏幸) 議長の命により、文教福祉委員会での審査概要をご報告申し上げます。 会議は、3月5日の木曜日に行われました。 審査の経過については、お手元に配付してあるとおりでございます。 それでは、審査結果についてご報告申し上げます。 第5号議案 吉川市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例につきましては、討論の発言はなく、委員の表決は、賛成全員であります。 よって、当議案は原案のとおり可決することに決定いたしました。 次に、第7号議案 吉川市国民健康保険税条例の一部を改正する条例につきましては、討論の発言はなく、委員の表決は、賛成全員でございます。 よって、当議案は原案のとおり可決することに決定いたしました。 次に、第9号議案 吉川市文化芸術振興基金条例につきましては、委員から討論の発言があり、表決は、賛成少数でございます。 よって、当議案は否決することに決定いたしました。 以上で報告を終わります。 ○議長(加藤克明) ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) 質疑の発言がありませんので、質疑なしと認めます。 次に、第6号議案、第8号議案及び第11号議案について、総務水道常任委員長より審査の経過及び結果についての報告を求めます。 岩田委員長。     〔総務水道常任委員長 岩田京子登壇
    総務水道常任委員長(岩田京子) 議長の命により、総務水道常任委員会での審査概要をご報告申し上げます。 会議は、3月5日の木曜日に行われました。 審査の経過については、お手元に配付してあるとおりです。 それでは、審査結果についてご報告申し上げます。 第6号議案 吉川市税条例及び吉川市手数料条例の一部を改正する条例につきましては、討論の発言はなく、委員の表決は、賛成全員です。 よって、当議案は原案のとおり可決することに決定しました。 次に、第8号議案 吉川市債権管理に関する条例の一部を改正する条例につきましては、討論の発言はなく、委員の表決は、賛成全員です。 よって、当議案は原案のとおり可決することに決定いたしました。 次に、第11号議案 職員の服務の宣誓に関する条例及び吉川市職員公務災害等見舞金支給条例の一部を改正する条例につきましては、討論の発言はなく、委員の表決は、賛成全員です。 よって、当議案は原案のとおり可決することに決定しました。 以上で報告を終わりにいたします。 ○議長(加藤克明) ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) 質疑の発言がありませんので、質疑なしと認めます。 次に、第12号議案について、建設生活常任委員長より審査の経過及び結果についての報告を求めます。 降旗委員長。     〔建設生活常任委員長 降旗 聡登壇〕 ◆建設生活常任委員長(降旗聡) おはようございます。 それでは、建設生活常任委員会での審査結果をご報告申し上げます。 会議は、3月9日の月曜日に行われました。 審査の経過については、お手元に配付してありますとおりでございます。 それでは、審査結果についてご報告申し上げます。 第12号議案 工事請負契約の変更契約の締結についてにつきましては、討論の発言はなく、委員の表決は、賛成全員であります。 よって、当議案は原案のとおり可決することに決定いたしました。 ○議長(加藤克明) ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) 質疑の発言がありませんので、質疑なしと認めます。 これで、条例等の委員長報告を終わります。 これより、第5号議案 吉川市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の討論に入ります。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) 討論の発言がありませんので、討論なしと認めます。 これより表決に入ります。 第5号議案を採決します。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 本案を委員長報告のとおり決定することについて表決ボタンを押してください。     〔各議員が表決ボタンを押す〕 ○議長(加藤克明) 押し間違いはありませんか。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) なしと認め、確定します。 賛成全員であります。 よって、本案は原案のとおり可決されました。 次に、第6号議案 吉川市税条例及び吉川市手数料条例の一部を改正する条例の討論に入ります。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) 討論の発言がありませんので、討論なしと認めます。 これより表決に入ります。 第6号議案を採決します。 本案に対する委員長報告は可決であります。 本案を委員長報告のとおり決定することについて表決ボタンを押してください。     〔各議員が表決ボタンを押す〕 ○議長(加藤克明) 押し間違いはありませんか。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) なしと認め、確定します。 賛成全員であります。 よって、本案は原案のとおり可決されました。 次に、第7号議案 吉川市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の討論に入ります。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) 討論の発言がありませんので、討論なしと認めます。 これより表決に入ります。 第7号議案を採決します。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 本案を委員長報告のとおり決定することについて表決ボタンを押してください。     〔各議員が表決ボタンを押す〕 ○議長(加藤克明) 押し間違いはありませんか。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) なしと認め、確定します。 賛成全員であります。 よって、本案は原案のとおり可決されました。 次に、第8号議案 吉川市債権管理に関する条例の一部を改正する条例の討論に入ります。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) 討論の発言がありませんので、討論なしと認めます。 これより表決に入ります。 第8号議案を採決します。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 本案を委員長報告のとおり決定することについて表決ボタンを押してください。     〔各議員が表決ボタンを押す〕 ○議長(加藤克明) 押し間違いはありませんか。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) なしと認め、確定します。 賛成全員であります。 よって、本案は原案のとおり可決されました。 次に、第9号議案 吉川市文化芸術振興基金条例の討論に入ります。 まず、反対討論の発言を許します。 遠藤議員。     〔6番 遠藤義法登壇〕 ◆6番(遠藤義法) 6番の遠藤ですが、第9号議案につきまして討論をさせていただきます。 文化芸術基本法、これについて制定されたときに、日本共産党は見解を発表しております。この中で、芸術文化の主役は、専門家、住民であり、その自主的な活動が伸び伸び行われてこそ文化の花が開きます。住民誰もが自由に創造し授受できる環境を整えることを中心に据えた、公的支援の充実が肝要ですと、こう述べております。そしてさらに、文化活動の主役である芸術文化団体や住民の知恵と力を積極的に生かしてこそ、公的支援も本当に役立つものとして充実させることができますと。 こういった見解を発表しておりますけれども、この観点から、吉川市の今回の条例、そしてまた取組について見てみますと、昨年の3月議会で演劇プロジェクト事業についての附帯意見が可決されました。附帯意見では、運営については寄附や参加費等で賄えるよう努めることを求めていますが、市は、市の事業であり、市の事業として来年度も行っていくと、こういった答弁でありました。 事実、今年度の補正予算に寄附金が1,221万円計上されております。そのうち文化芸術の振興のためにとの寄附721万円を文化芸術振興基金に充て、文化芸術の振興に使っていくということでございます。 附帯意見を受けて、市が寄附を募り予算づけができたので、透明性を持った運営、運用ができるようにと条例提案に至ったとのことでございました。そして、その基金を使って行う他の事業については、これから広げていく考えではあるが、来年度は演劇だけ、こういう説明でございました。 反対の理由の第1番目は、来年度は演劇だけに使うという計画でございます。まずは演劇に使いながらこれから広げていくというのでは、非常に曖昧な計画だと言えます。演劇だけに使うというのでは、納得のいかないと、こういった思いを抱く市民は少なくないと言えます。 吉川市が昨年2月につくりました、文化芸術を総合政策として推進するための基本的な方針というものがございます。しかし残念ながら、文化芸術活動に取り組む多くの市民を交えてつくったものではなくて、職員がつくったと、こういった計画、方針でございます。 そもそも吉川市には、文化芸術振興のための条例がございません。まずは、多くの市民を交えて文化芸術振興条例をつくって、市の文化芸術をどのように発展させていくのか大きな概念をつくって、その上で基本計画をつくるべきでございます。 そういった中で、それに立って財源をどうしていくのか、基金条例をつくるべきだと、こう考えております。 今は、演劇をやっていきたいというこの市長の熱い思いがあって、それを市の計画として位置づけるために基本方針がつくられ、お金の取扱いをどうするかというところから基金条例が提案されて、その後、文化芸術基本条例を考えていきたいと、こういった考えも示されておりますけれども、全く逆の方向から進められているというものだと言えます。 文化芸術振興の施策充実や環境を求める市民は、多くいると思います。しかし、文化芸術振興に当たって市が取り組むべきことは、あらゆる文化芸術が生き生きと取り組まれていくような環境を整備することだと言えます。そうした土壌をしっかりと整備することは、市の責務であり、やるべきことと言えます。 まずは文化芸術振興条例を文化連盟の方々と協議して策定すること、そして基本計画を練り直して、その後、財政的な裏づけとして基金条例をつくって、事業を進めることが本来の在り方だと言えます。 以上の点を指摘いたしまして、第9号議案 吉川市文化芸術振興基金条例についての反対の討論といたします。 以上です。 ○議長(加藤克明) 次に、賛成討論の発言を許します。 稲葉議員。     〔3番 稲葉剛治登壇〕 ◆3番(稲葉剛治) 会派未来会議よしかわを代表し、第9号議案 吉川市文化芸術振興基金条例に対し、賛成の立場から討論いたします。 平成27年6月、施政方針演説の中で市民劇団の創立が示され、演劇プロジェクトへの発展、そして平成31年2月に、文化芸術を総合政策として推進するための基本的な方針が策定され、成果を上げてきました。 行政が事業に公費を投じるに当たっては、公益性の有無や効果を示す必要があります。方針として示される以前より、社会教育事業への福祉や教育、まちづくりなどの各分野、また年齢や性別、国籍、経済状況などを越えて取り組むことができる事業というご説明があり、この事業自体を全て視察、観劇してきました。 その上で、会派として賛成の立場を示し続けてまいりました。市は、本議案、基金創設まで筋を通した事業の積み上げをしてきたと考えております。 公費を投じる必要性を認識している会派としましては、寄附された範囲と定められた基金設立は、文化芸術を総合政策として推進する際の壁となってしまうのではないかと懸念を覚えましたが、平成31年度吉川市一般会計予算社会教育推進事業に対して付された附帯意見を重く受け止めての基金条例の提案であると理解いたしました。 市が提案する文化芸術振興基金条例と他自治体の文化芸術に係る基金条例を比較いたしました。第1条、設置の条文中に目的が含まれている形は珍しくありません。その他、管理運営益金の処理、繰替運用、処分、委任と、大きく違いが認められるものはありませんでしたが、第2条、積立ての条文中、寄附された額の範囲内でと記されていることが、本市の基金条例の特徴であると考えます。 文教福祉常任委員会における本議案への反対討論の中で、市長が寄附をお願いし続けることは見返りが発生する可能性があり、公平公正が損なわれるとのご発言がありました。まず第一に、首長が自ら動くトップセールス等は大切なことです。さらに、市職員によるシティセールスふるさと納税、ガバメントクラウドファンディングの活用は、まちの活性化に直結します。これまで全国的に評価され、シティプロモーションとして効果を上げたきた事実を否定なさるのでしょうか。 文化芸術の分野を盛り上げていくことは、市民の心の豊かさ、さらに、子どもの情操教育につながる大切なことです。地域の文化芸術発展のための寄附は、政治家への個人献金などと全く質の異なるものです。これがどのように市長への見返りにつながるというのか、全く理解できません。 文化芸術の発展に理解を示すことができない、また、これまでご寄附くださった全ての寄附者に対する冒涜とも捉えられる理由に驚愕いたしました。 さらに、文化芸術条例策定等の順番についても、意見聴取で触れられた委員がいらっしゃいましたが、まず、条例策定という制度トップダウン、リーダーシップ型の推進もあれば、事業実施から方針策定、基金設立、文化振興条例策定という積み上げ型の推進もあり、都度議論し、内容を精査し、是々非々で議決に当たっていくべきと考え、条例がないから基金に反対というのは、これまでの市の事業の流れ、議会での議論との整合性が取れない。これまでの市の文化芸術の推進のための事業、施策の過程を改めて振り返った上で、第9号議案に対し賛成の立場を示します。 ○議長(加藤克明) 次に、反対討論の発言を許します。 吉川議員。     〔17番 吉川敏幸登壇〕 ◆17番(吉川敏幸) 17番、吉川です。 第9号議案 吉川市文化芸術振興基金条例について…… ○議長(加藤克明) 暫時休憩します。 △休憩 午前10時55分 △再開 午前10時57分 ○議長(加藤克明) 休憩前に引き続き会議を開きます。 ただいまご指摘がありました、委員長が発言をしてはいけないという取決めはございませんので、引き続き吉川議員の発言を許可します。     〔17番 吉川敏幸登壇〕 ◆17番(吉川敏幸) 17番、吉川です。 第9号議案 吉川市文化芸術振興基金条例について、反対の立場から討論させていただきます。 平成31年3月の附帯意見は、文化芸術全般を推進、支援していくように提案したものであります。要点といたしましては、広範な市民や文化諸団体の合意、自主自立を目指した支援、そして総合的な政策として、幅広い文化芸術活動でございます。 本議案に反対理由の1点目といたしまして、代表質問や委員会での答弁にあったように、文化芸術振興に係る条例の制定については、文化芸術施策の土台となるものであります。そして、現在その条例を検討されているとのことですが、私たちも、しっかりとした土台がなくては、よいものはでき上がらないと考えております。 しかしながら、今現在、市民の理解や協力、そして文化芸術を振興する機運がまだまだ醸成された状況には至っていないと考えております。まずは文化芸術振興条例が先にあり、そして計画があるべきではないでしょうか。そのような土台ができる以前に、基金条例の制定には賛成しかねます。 また、2点目といたしまして、基金の分配、使途の決定方法が不明なことでございます。基金条例は、文化芸術振興を目的としていることから、様々な事業が対象となり得ると考えているが、今回は演劇に対して寄附があったので、寄附者の意向を踏まえ、まずは演劇プロジェクトに充てるものであると答弁がありました。また、令和3年度以降、統合政策として実施する事業に基金を充てていきたいと答弁がありました。 しかしながら、さきに述べましたように、基金の分配、使途の決定方法が不明であり、附帯意見に含まれる、幅広い文化芸術活動を行う市民の団体の合意という担保がないという状況であります。 そこで、仮称ですが、寄附金の使途選定委員会となるものを設置し、運営していく必要があると考えております。そして、そのメリットといたしましては、市の文化芸術を総合政策とする幅広い事業を市民の皆様にも認知、理解していただけることであると考えております。 そして、3点目といたしまして、寄附金の集め方でございます。寄付金を募るにしても、一企業から多額の寄附金を募っている状況です。これでは持続可能とは言えないと考えております。一企業から多額の寄附金を募るのではなく、広く浅く寄附金を募ることによって、より市民の理解と協力を得られることになるのではないでしょうか。そしてさらに、その数字が、文化芸術を振興することに対する市民の理解と協力、そして機運を測るバロメーターであると考えます。 1点目の文化芸術振興条例、2点目の幅広い文化芸術活動へのお金の使い方、そして3点目の寄附の募り方、全てにおいて、今後はという答弁でございました。 よって、私たちは、計画性や十分な検討がなされていないと判断し、以上3点の内容をもって反対の討論とさせていただきます。 以上です。 ○議長(加藤克明) 次に、賛成討論の発言を許します。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) 次に、反対討論の発言を許します。 伊藤議員。     〔11番 伊藤正勝登壇〕 ◆11番(伊藤正勝) 目に見えないコロナウイルスとのいわば全面戦争とも言える状態が続いております。人類対細菌、まだまだ出口は見えません。 ○議長(加藤克明) 簡潔にお願いいたします。 ◆11番(伊藤正勝) ぬかりのない取組、副作用への対応にも十分な目配りをと願っています。 さて、第9号議案 吉川市文化芸術振興基金条例についてでございます。この議案に反対する立場で討論をいたします。 この基金条例につきましては、さきの議案質疑で私は、文化芸術の定義もなく、目的も定かでない、基金の配分や運用の方策も曖昧である、そう指摘をさせていただきました。条例の内容そのものについて不備がある、そういうことであります。 本会議での議案の質疑、そして文教福祉常任委員会での審議や質疑を通じまして執行側は、この基金は寄附金提供者の意向も踏まえてまずは演劇プロジェクトに充てるということを明らかにしております。 平成31年3月の当初予算の議決に際しまして、私ども議会は、次の内容の附帯決議を採択しました。 文化芸術活動を旗手事業として推進するに当たっては、広範な市民や文化団体等との合意の上で進めること。市民劇団の活動等については、自主自立を目指して支援をすること。総合的な政策の展開に当たっては、幅広く文化芸術活動に触れられるように努めること。以上3点を内容とする附帯決議でございます。 こうした中での今回の基金条例の提案であります。附帯決議の内容は軽視をされていると思います。これまでに市民や文化団体等との話し合いの機運が盛り上がっている、話し合いが十分行われている、そのようには見受けられません。幅広い芸術文化の活動への触れ合いの展開も不十分だと思います。 今回の基金条例は、市民劇団などの自主自立の支援を目指すその第一歩の位置づけもあるようには思いますが、この条文を読む限りでは、そのような意図は伝わってはまいりません。このような状況、そしてこのような条文の内容の基金条例をこのまま制定することにつきましては、今後に大きな禍根を残す、そういうことになりかねません。 コロナウイルスとの厳しい戦いのさなかであり、議会は一般質問も中止を決めました。文化芸術の施策は、上からの目線や上からの力で急いで推進すべきテーマではございません。少し時間がかかっても、市民の自主的、そして創造的な力を培って、じっくりと育んで納得づくで進めるべき事柄であります。 文化芸術の振興や推進についての基本方針とその周知、条例づくり、まずは広範な市民との話し合いを通じて、人々の思いをかみしめ、受け止め、着実な前進が求められているテーマでございます。 市長主導で旗手事業として説明も不十分、納得も不十分なまま多額の予算を計上する、そんな施策が長く続く、そういうことにはならないと思います。無理が通れば道理が引っ込む、そういうことわざがございます。今回の基金条例は、その無理やきしみが表れている、そういう内容だと思います。 今回のこのコロナウイルスとの戦いは、私どもにこうしたいろんな対立する意見が巡る、こういう状況をクールに受け止めて、しっかりと再考する、そういう機会を与えてくれているものだと受け止めています。執行部も私どもも、吉川の風土や人々の思い、芸術文化を腰を据えて語り、関心を高めていく、そういうチャンスにしなければならないと思います。 そういうことを申し上げ、この拙速とも言える文化芸術振興の基金条例には反対の立場を明らかにして、討論といたします。 ○議長(加藤克明) ほかに討論はありませんか。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) これで討論を終わります。 これより表決に入ります。 第9号議案を採決します。 本案に対する委員長の報告は否決であります。 そのため、第9号議案については原案のとおり決定することの賛否について表決ボタンを押してください。     〔各議員が表決ボタンを押す〕 ○議長(加藤克明) 賛成少数であります。 よって、本案は否決されました。 次に、第11号議案 職員の服務の宣誓に関する条例及び吉川市職員公務災害等見舞金支給条例の一部を改正する条例の討論に入ります。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) 討論の発言がありませんので、討論なしと認めます。 これより表決に入ります。 第11号議案を採決します。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 本案を委員長報告のとおり決定することについて表決ボタンを押してください。     〔各議員が表決ボタンを押す〕 ○議長(加藤克明) 押し間違いはありませんか。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) なしと認め、確定します。 賛成全員であります。 よって、本案は原案のとおり可決されました。 次に、第12号議案 工事請負契約の変更契約の締結についての討論に入ります。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) 討論の発言がありませんので、討論なしと認めます。 これより表決に入ります。 第12号議案を採決します。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 本案を委員長報告のとおり決定することについて表決ボタンを押してください。     〔各議員が表決ボタンを押す〕 ○議長(加藤克明) 押し間違いはありませんか。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) なしと認め、確定します。 賛成全員であります。 よって、本案は原案のとおり可決されました。----------------------------------- △第15号議案~第18号議案の委員長報告、質疑 ○議長(加藤克明) これより日程第10、第15号議案から日程第13、第18号議案までの補正予算を一括議題とします。 まず、第15号議案について、総務水道常任委員長より審査の経過及び結果についての報告を求めます。 岩田委員長。     〔総務水道常任委員長 岩田京子登壇〕 ◆総務水道常任委員長(岩田京子) 議長の命により、補正予算の審査概要をご報告申し上げます。 会議は、先ほどと同じく3月5日の木曜日に行われました。 審査の経過については、お手元に配付してあるとおりです。 それでは、審査結果についてご報告申し上げます。 第15号議案 令和元年度吉川市一般会計補正予算(第5号)につきましては、討論の発言はなく、委員の表決は、賛成全員です。 よって、当議案は原案のとおり可決することに決定いたしました。 以上で報告を終わりにします。 ○議長(加藤克明) ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。 林議員。 ◆5番(林美希) ご報告ありがとうございました。 本日、先ほど第9号議案 文化芸術振興基金条例が否決となりましたが、様々な会派の方々が反対の理由を述べられていました。皆様それぞれの会派が、それなりのきちんとした理由をもっての反対だったと思います。 その中で、総務水道常任委員会に係る一般会計予算の中での審議にきちんと付託されている部分で、この基金に係る数字というものもあるかと思うんですけれども、そちらについての議論がなされたのか。 また、そちらについての基金条例等の否決、それぞれの委員としての考え方がきちんと議論されていないのであれば、その状況を委員長としてどうお考えの上でこの報告に臨んだのか、お考えをお聞かせください。 ○議長(加藤克明) どうぞ。 ◆総務水道常任委員長(岩田京子) 林議員の質問にお答えいたします。 補正予算に関してのその基金に関する質問や意見の討論はございませんでした。議題には出なかったということでございますし、文教福祉委員会での議論については、同時に行われていたということもありますので、私たち委員会のほうでは扱わなかったという結果になっています。 ○議長(加藤克明) 林議員。 ◆5番(林美希) 同時に行われていたというようなご答弁がありましたけれども、文化芸術振興基金条例につきましては、委員会審査1日目で行われました。一般会計の当初予算につきましては、文教福祉常任委員会でも、もちろんそちら総務水道常任委員会でも2日目に議論されていると思います。ですので、そちらの2日目のところでは……、補正のほう。補正でしたね。 では、補正予算のほうでは特に議論がなされなかったということで承知いたしました。ありがとうございます。またのときに質疑させていただきます。 ○議長(加藤克明) ほかに質疑ありますでしょうか。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) 次に、第15号議案及び第16号議案について、文教福祉常任委員長より審査の経過及び結果についての報告を求めます。 吉川委員長。     〔文教福祉常任委員長 吉川敏幸登壇〕 ◆文教福祉常任委員長(吉川敏幸) 議長の命により、補正予算の審査概要をご報告申し上げます。 会議は、条例と同じく3月5日の木曜日に行われました。 審査の経過については、お手元に配付してあるとおりでございます。 それでは、審査結果についてご報告申し上げます。 第15号議案 令和元年度吉川市一般会計補正予算(第5号)につきましては、討論の発言はなく、委員の表決は、賛成全員であります。 よって、当議案は原案のとおり可決することに決定いたしました。 次に、第16号議案 令和元年度吉川市介護保険特別会計補正予算(第3号)につきましては、討論の発言はなく、委員の表決は、賛成全員であります。 よって、当議案は原案のとおり可決することに決定いたしました。 以上で報告を終わります。 ○議長(加藤克明) ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) 質疑の発言がありませんので、質疑なしと認めます。 次に、第15号議案、第17号議案及び第18号議案について、建設生活常任委員長より審査の経過及び結果についての報告を求めます。 降旗委員長。     〔建設生活常任委員長 降旗 聡登壇〕 ◆建設生活常任委員長(降旗聡) それでは、建設生活常任委員会よりご報告申し上げます。 会議は、同じく3月9日の月曜日に行われました。 審査の経過については、お手元に配付してあるとおりでございます。 それでは、審査結果についてご報告申し上げます。 第15号議案 令和元年度吉川市一般会計補正予算(第5号)につきましては、討論の発言はなく、委員の表決は、賛成全員であります。 よって、当議案は原案のとおり可決することに決定いたしました。 次に、第17号議案 令和元年度吉川市吉川美南駅東口周辺地区土地区画整理事業特別会計補正予算(第2号)につきましては、討論の発言はなく、委員の表決は、賛成全員であります。 よって、当議案は原案のとおり可決することに決定いたしました。 次に、第18号議案 令和元年度吉川市下水道事業会計補正予算(第4号)につきましては、討論の発言はなく、委員の表決は、賛成全員です。 よって、当議案は原案のとおり可決することに決定いたしました。 以上で報告を終わりにします。 ○議長(加藤克明) ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) 質疑の発言がありませんので、質疑なしと認めます。 これで委員長報告を終わります。 会議の途中ですが、ここで暫時休憩します。 △休憩 午前11時22分 △再開 午前11時38分 ○議長(加藤克明) 休憩前に引き続き会議を開きます。----------------------------------- △日程の追加 ○議長(加藤克明) ただいま、松崎誠議員、齋藤詔治議員から、第15号議案 令和元年度吉川市一般会計補正予算(第5号)に対する修正動議が提出されたので、修正案をお手元に配付いたしました。 お諮りいたします。 第15号議案 令和元年度吉川市一般会計補正予算(第5号)修正案を日程に追加し、議題としたいと思いますが、ご異議ありませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) ご異議なしと認めます。 よって、修正案を日程に追加し、議題とすることに決定いたしました。----------------------------------- △第15号議案修正案の上程、説明、質疑、討論、採決 ○議長(加藤克明) 第15号議案 令和元年度吉川市一般会計補正予算(第5号)修正案を議題とします。 提出者から提案理由の説明を求めます。 松崎議員。     〔20番 松崎 誠登壇〕 ◆20番(松崎誠) 松崎です。 それでは、第15号議案 令和元年度吉川市一般会計補正予算(第5号)の修正動議につきましてご説明をいたします。 提出者につきましては、私、松崎と齋藤詔治議員でございます。 なお、この動議につきましては、地方自治法第115条の3及び吉川市議会会議規則第16条の規定により、当該補正予算の修正案を提出させていただいております。 提案理由でございますが、本案につきましては、本日、第9号議案 吉川市文化芸術振興基金条例が否決となったことに伴い、当該条例案に係る補正予算額を修正しようとするものであります。 なお、修正個所につきましては、補正予算の歳入歳出の当該部分を見え消しで修正してありますので、ご確認願います。 以上です。 ○議長(加藤克明) 提案理由の説明が終了しました。 ただいまの提案理由について質疑がありましたら発言を許可します。 林議員。 ◆5番(林美希) 修正案に対して質疑させていただきます。 こちら修正案の見え消しの表の中で、文化芸術振興基金積立金721万円が消されており、財政調整基金繰入金のほうにその金額が入れられているものと認識いたしました。 こちら721万円は、文化芸術の振興のために貴重なお金を寄附してくださった方がいらっしゃる、そう伺っております。その金額を一般的な財政調整基金に繰り入れることで、その寄附者の思い、文化芸術の振興のために使ってほしいという思いはどこで担保されるのかということをお聞かせください。 ○議長(加藤克明) 松崎議員。 ◆20番(松崎誠) 林議員の質問にお答えをいたします。 今回の寄附をされた方々の思いは、当然重く受け止めるべきでありますし、その思いも込めまして、執行側にはしっかりとその旨の予算執行をしていただければと思っております。 以上です。 ○議長(加藤克明) ほかに質疑はありませんか。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) これで質疑を終わります。 お諮りいたします。 ただいま議題となっている第15号議案 令和元年度吉川市一般会計補正予算(第5号)修正案については、会議規則第37条第3項の規定により、委員会付託を省略したいと思いますが、ご異議ありませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) ご異議なしと認めます。 よって、第15号議案 令和元年度吉川市一般会計補正予算(第5号)修正案については、委員会付託を省略することに決定しました。 これより第15号議案 令和元年度吉川市一般会計補正予算(第5号)修正案の討論に入ります。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) 討論の発言がありませんので、討論なしと認めます。 これより表決に入ります。 第15号議案 令和元年度吉川市一般会計補正予算(第5号)修正案を採決します。 本案の賛否について表決ボタンを押してください。     〔各議員が表決ボタンを押す〕 ○議長(加藤克明) 押し間違いはありませんか。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) なしと認め、確定します。 賛成多数であります。 よって、修正案は可決されました。----------------------------------- △第15号議案~第18号議案の討論、採決 ○議長(加藤克明) 次に、修正部分を除いた第15号議案 令和元年度吉川市一般会計補正予算(第5号)の討論に入ります。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) 討論の発言がありませんので、討論なしと認めます。 これより、修正部分を除いた第15号議案 令和元年度吉川市一般会計補正予算(第5号)の表決に入ります。 本案を修正部分を除く原案のとおり決定することの賛否について表決ボタンを押してください。     〔各議員が表決ボタンを押す〕 ○議長(加藤克明) 押し間違いはありませんか。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) なしと認め、確定します。 賛成全員であります。 よって、修正部分を除く原案は可決されました。 次に、第16号議案 令和元年度吉川市介護保険特別会計補正予算(第3号)の討論に入ります。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) 討論の発言がありませんので、討論なしと認めます。 これより表決に入ります。 第16号議案を採決します。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 本案を委員長報告のとおり決定することについて表決ボタンを押してください。     〔各議員が表決ボタンを押す〕 ○議長(加藤克明) 押し間違いはありませんか。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) なしと認め、確定します。 賛成全員であります。 よって、本案は原案のとおり可決されました。 次に、第17号議案 令和元年度吉川市吉川美南駅東口周辺地区土地区画整理事業特別会計補正予算(第2号)の討論に入ります。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) 討論の発言がありませんので、討論なしと認めます。 これより表決に入ります。 第17号議案を採決します。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 本案を委員長報告のとおり決定することについて表決ボタンを押してください。     〔各議員が表決ボタンを押す〕 ○議長(加藤克明) 押し間違いはありませんか。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) なしと認め、確定します。 賛成全員であります。 よって、本案は原案のとおり可決されました。 次に、第18号議案 令和元年度吉川市下水道事業会計補正予算(第4号)の討論に入ります。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) 討論の発言がありませんので、討論なしと認めます。 これより表決に入ります。 第18号議案を採決します。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 本案を委員長報告のとおり決定することについて表決ボタンを押してください。     〔各議員が表決ボタンを押す〕 ○議長(加藤克明) 押し間違いはありませんか。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) なしと認め、確定します。 賛成全員であります。 よって、本案は原案のとおり可決されました。----------------------------------- △第19号議案~第26号議案の委員長報告、質疑 ○議長(加藤克明) これより、日程第14、第19号議案から日程第21、第26号議案までの当初予算を一括議題とします。 まず、第19号議案及び第25号議案について、総務水道常任委員長より審査の経過及び結果について報告を求めます。 岩田委員長。     〔総務水道常任委員長 岩田京子登壇〕 ◆総務水道常任委員長(岩田京子) 議長の命により、当初予算の審査概要をご報告申し上げます。 会議は、3月6日の金曜日に行われました。 審査の経過については、お手元に配付してあるとおりです。 それでは、審査結果についてご報告申し上げます。 第19号議案 令和2年度吉川市一般会計予算につきましては、討論の発言はなく、委員の表決は、賛成多数です。 よって、当議案は原案のとおり可決することに決定しました。 第25号議案 令和2年度吉川市水道事業会計予算につきましては、討論の発言はなく、委員の表決は、賛成全員です。 よって、当議案は原案のとおり可決することに決定しました。 以上で報告を終わります。 ○議長(加藤克明) ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) 質疑の発言がありませんので、質疑なしと認めます。 次に、第19号議案、第20号議案、第22号議案及び第23号議案について、文教福祉常任委員長より審査の経過及び結果についての報告を求めます。 吉川委員長。     〔文教福祉常任委員長 吉川敏幸登壇〕 ◆文教福祉常任委員長(吉川敏幸) 議長の命により、当初予算の審査概要をご報告申し上げます。 会議は、3月6日の金曜日に行われました。 審査の経過については、お手元に配付してあるとおりでございます。 それでは、審査結果についてご報告申し上げます。 第19号議案 令和2年度吉川市一般会計予算につきましては、討論の発言はなく、委員の表決は、賛成多数でございます。 よって、当議案は原案のとおり可決することに決定いたしました。 次に、第20号議案 令和2年度吉川市国民健康保険特別会計予算につきましては、討論の発言はなく、委員の表決は、賛成多数でありました。 よって、当議案は原案のとおり可決することに決定いたしました。 次に、第22号議案 令和2年度吉川市介護保険特別会計予算につきましては、討論の発言はなく、委員の表決は、賛成多数であります。 よって、当議案は原案のとおり可決することに決定いたしました。 次に、第23号議案 令和2年度吉川市後期高齢者医療特別会計予算につきましては、討論の発言はなく、委員の表決は、賛成多数であります。 よって、当議案は原案のとおり可決することに決定いたしました。 以上で報告を終わります。 ○議長(加藤克明) ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。 稲葉議員。 ◆3番(稲葉剛治) 一般会計当初予算の中に、1日目、文教福祉常任委員会の1日目に審査をされた吉川市文化芸術振興条例の否決がございました。この一般会計当初予算の中には、吉川市文化振興基金条例に係る予算が入っていたと思います。こういった1日目の結果を踏まえて、2日目のこの審査をされた当初予算の審査採択結果に対して、1日目の結果と整合性が取れないというふうに考えているんですけれども、委員会運営を行う中で、委員長としてのお考えをお聞かせください。
    ○議長(加藤克明) 吉川議員。 ◆文教福祉常任委員長(吉川敏幸) 当該予算は総務水道常任委員会のほうに付託されておりますので、文教福祉常任委員会のほうでは関連がないと考えております。 ○議長(加藤克明) ほかに質疑はありませんか。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) これで質疑を終わります。 次に、第19号議案、第21号議案、第24号議案及び第26号議案について、建設生活常任委員長より審査の経過及び結果についての報告を求めます。 降旗委員長。     〔建設生活常任委員長 降旗 聡登壇〕 ◆建設生活常任委員長(降旗聡) それでは、建設生活常任委員会よりご報告申し上げます。 会議については、3月10日の火曜日に行われました。 審査の経過については、お手元に配付してありますとおりでございます。 それでは、審査結果についてご報告申し上げます。 第19号議案 令和2年度吉川市一般会計予算につきましては、討論の発言はなく、委員の表決は、賛成多数です。 よって、当議案は原案のとおり可決することに決定いたしました。 次に、第21号議案 令和2年度吉川市農業集落排水事業特別会計予算につきましては、討論の発言はなく、委員の表決は、賛成全員であります。 よって、当議案は原案のとおり可決することに決定いたしました。 次に、第24号議案 令和2年度吉川市吉川美南駅東口周辺地区土地区画整理事業特別会計予算につきましては、討論の発言はなく、委員の表決は、賛成全員であります。 よって、当議案は原案のとおり可決することに決定いたしました。 次に、第26号議案 令和2年度吉川市下水道事業会計予算につきましては、討論の発言はなく、委員の表決は、賛成全員です。 よって、当議案は原案のとおり可決することに決定いたしました。 以上で報告を終わりにいたします。 ○議長(加藤克明) ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) 質疑の発言がありませんので、質疑なしと認めます。 これで委員長報告を終わります。 会議の途中ですが、ここで暫時休憩します。 △休憩 午前11時57分 △再開 午前11時58分 ○議長(加藤克明) 休憩前に引き続き会議を開きます。----------------------------------- △日程の追加 ○議長(加藤克明) ただいま、松崎誠議員、齋藤詔治議員から、第19号議案 令和2年度吉川市一般会計予算に対する修正動議が提出されたので、お手元に修正案を配付いたしました。 お諮りいたします。 第19号議案 令和2年度吉川市一般会計予算修正案を日程に追加し、議題としたいと思いますが、ご異議ありませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) ご異議なしと認めます。 よって、修正案を日程に追加し、議題とすることに決定しました。----------------------------------- △第19号議案修正案の上程、説明、質疑、討論、採決 ○議長(加藤克明) 第19号議案 令和2年度吉川市一般会計予算修正案を議題とします。 提案者から提案理由の説明を求めます。 松崎議員。     〔20番 松崎 誠登壇〕 ◆20番(松崎誠) 松崎です。 それでは、第19号議案 令和2年度吉川市一般会計予算の修正動議につきましてご説明をいたします。 この動議につきましても、第15号議案の補正予算と同様、提出者につきましては、私、松崎と齋藤詔治議員でございます。 そして、先ほどの補正予算と同様、地方自治法第115条の3及び吉川市議会会議規則第16条の規定により、当該当初予算の修正案を提出させていただいております。 提案理由でございますが、第15号議案の補正予算と同様となりますが、本案につきましても、本日、第9号議案 吉川市文化芸術振興基金条例が否決となったことに伴い、当該条例案に係る補正予算額を修正しようとするものであります。 なお、修正個所につきましても、当初予算の歳入歳出の当該部分を見え消しで修正してありますので、ご確認を願います。 以上でございます。 ○議長(加藤克明) 提案理由の説明が終了しました。 ただいまの提案理由について質疑がありましたら発言を許可します。 稲葉議員。 ◆3番(稲葉剛治) ただいま修正された内容について、この修正されることによっての市民への影響についてどのように考えているかお聞かせください。 ○議長(加藤克明) 松崎議員。 ◆20番(松崎誠) 稲葉議員の質問にお答えをいたしたいと思います。 今回の当初予算の修正案につきましては、文化芸術振興基金条例の利子と積立金1,000円をゼロとすることによりますので、市民の皆様には大きな影響はないものでございます。 ○議長(加藤克明) 稲葉議員。 ◆3番(稲葉剛治) この修正案というのは、条例に伴っての修正と思います。全くそれとは異なるというのはちょっと考えにくいんですけれども、基金条例と併せた考え方というのをお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(加藤克明) 松崎議員。 ◆20番(松崎誠) 先ほども申し上げましたように、第9号議案 文化芸術振興基金条例が否決となりましたので、このような会計処理をすることが発生しましたので、提案をさせていただいているものでございます。 以上です。 ○議長(加藤克明) ほかに質疑ありませんか。 林議員。 ◆5番(林美希) 修正案に対してもう少し詳細に教えていただきたく思い、質問させていただきます。 こちらの修正案、歳入の繰入金のところで、財政調整基金繰入金の数字が修正されています。こちらの最初の予定額から修正額のこの差額を改めて数字でお聞かせいただきたいのが1点。 その数字、その差額をどのように充てるのかということをしっかりご説明いただきたいのが2点目です。お願いします。 ○議長(加藤克明) 松崎議員。 ◆20番(松崎誠) 先ほどもご説明申し上げましたけれども、今回の当初予算の修正動議につきましては、積立金の1,000円がなくなりましたので、その部分の修正のみでございます。当初予算の部分につきましては、歳入歳出の総額が当初230億3,200万円のところを1,000円の減額となりまして、230億319万9,000円となるものでございます。 ○議長(加藤克明) 林議員。 ◆5番(林美希) その1,000円ではない部分の数字についてお伺いしております。ここの修正案の予算の32ページです。 新たな再質問ではなくて、先ほどの質疑に対して答弁が不十分であるということで、答弁をまだ頂いていないという認識で、もう一度答弁いただければと思います。これは議長へのお願いです。 ◆20番(松崎誠) 答弁は繰り返しになりますけれども、今回の当初予算につきましては、積立金の1,000円がゼロ円となりましたので、総額を調整するものでございます。 以上です。 ○議長(加藤克明) 暫時休憩します。 △休憩 午後零時05分 △再開 午後零時07分 ○議長(加藤克明) 休憩前に引き続き会議を開きます。 松崎議員。 ◆20番(松崎誠) 失礼いたしました。 林議員の質問にお答えをいたします。 33ページの財政調整基金繰入金の部分の質問ではございますけれども、見え消しの部分につきましては、354万5,000円の減額となっておりまして、このような数字になっているところでございます。 以上です。 ○議長(加藤克明) 林議員。 ◆5番(林美希) 354万5,000円の減額となっている。引き算したらそうですよね。 先ほどの修正案、補正予算のほうですね、そちらのほうで721万円が、基金のほうではなく財政調整基金のほうに入れられている状況です。今回、354万5,000円が財政調整基金から出される。では、ご寄附いただいた721万円引く354万5,000円、残りの寄附者の方の、先ほどの質問とも重複するんですけれども、ここの差額でまだ使えていない部分というものが、きちんと寄附者の意向がどのように生かされていくべきか、お考えを改めてお聞かせいただければと思います。 ○議長(加藤克明) 松崎議員。 ◆20番(松崎誠) 先ほどの補正予算の修正部分の答弁と同じになりますけれども、しっかりと重く受け止めまして、執行側には予算執行していただければと思っております。 以上です。 ○議長(加藤克明) ほかに質疑はありませんか。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) これで質疑を終わります。 お諮りいたします。 ただいま議題となっている第19号議案 令和2年度吉川市一般会計予算修正案については、会議規則第37条第3項の規定により、委員会付託を省略したいと思いますが、ご異議ありませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) ご異議なしと認めます。 よって、第19号議案 令和2年度吉川市一般会計予算の修正案については、委員会付託を省略することに決定しました。 これより第19号議案 令和2年度吉川市一般会計予算修正案の討論に入ります。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) 討論の発言がありませんので、討論なしと認めます。 これより表決に入ります。 第19号議案 令和2年度吉川市一般会計予算修正案を採決します。 本案の賛否について表決ボタンを押してください。     〔各議員が表決ボタンを押す〕 ○議長(加藤克明) 押し間違いはありませんか。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) なしと認め、確定します。 賛成多数であります。 よって、修正案は可決されました。 会議の途中ですが、ここで暫時休憩いたします。 △休憩 午後零時10分 △再開 午後1時19分 ○議長(加藤克明) 休憩前に引き続き会議を開きます。----------------------------------- △第19号議案~第26号議案の討論、採決 ○議長(加藤克明) 次に、修正部分を除いた第19号議案 令和2年度吉川市一般会計予算の討論に入ります。 まず、反対討論の発言を許します。 遠藤議員。     〔6番 遠藤義法登壇〕 ◆6番(遠藤義法) 6番の遠藤です。 令和2年度の吉川市一般会計予算、先ほど修正案が可決されました。そういった中で、総枠は230億3,199万9,000円、この予算となっております。前年比のマイナスについては、変わりはなく9.4%、こうなっております。 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故、この発生から9年たちました。住まいを失い、今なお避難生活を続けている人は、復興庁の調べで約4万8,000人、原発事故の影響で、避難指示が解除されてもふるさとに戻れる人は少なく、解除市町村の居住率は28%にとどまっています。住まいやなりわいの再建など、被災地は多くの課題を積み残したままと言えます。原発の廃炉作業、あるいは汚水処理水の課題も大きく、原発をやめ、自然エネルギーへの転換が求められており、政治の責任が大変大きいと言われております。 日本経済を見ましても、昨年10月から12月の期の国内総生産、GDPが、7月から9月期に比べて年率でマイナス7.1%となりました。これは、新型コロナウイルスの影響以前の数値で、消費税増税が大きく影響し、今年に入ってからの景気悪化はさらに深刻な落ち込みを示していることは、各地の指標からも明らかでございます。 ウイルス感染拡大による世界経済の重大な危機は、リーマンショックのときなどと違い、金融面だけでなくて、実体経済そのものの深刻な後退の危機となっております。こうしたもとで、感染拡大防止によって国民の命と健康を守ることに最大の力を注ぎつつ、現在の経済危機からどうやって国民生活を守っていくのか、これまた政治の責任が厳しく問われております。 市長は、施政方針で引用した総務省の地方財政の見通し、予算編成上の留意事項について、我が国の経済は、雇用、所得環境の改善が続き、経済の好循環が進展する中で、内需を中心とした景気回復が見込まれると、こう述べております。 市民は、所得環境が改善し、景気が回復している実感はあるでしょうか。市の認識が根本から違っていると、こう言わざるを得ませんし、私ども日本共産党市議団が行った市民アンケートでも、大変生活の厳しさの声が多く寄せられております。こういった中で、こうした実態を市はしっかりと把握して、施策を実施すべきであります。 とりわけ安倍首相は、消費税増税とともに全世代型社会保障を掲げておりますけれども、これは、社会保障費の自然増を削減することにございます。年金を削り続ける政策は、将来の若い世代を直撃します。介護保険給付削減で困るのは、高齢者とともに、高齢の親を抱えた現役世代でございます。まさに全世代に負担増を強いるものです。 吉川市は、こうした国の施策に対して、今やらなければならないのは福祉の増進でございます。低所得者の皆さん、あるいは障がいを持つ方々に対する施策充実でございます。 しかし、特徴的には、65歳以上で障がいになった方への医療費助成を対象から外して、そして、昨年は所得制限を設けました。県が廃止したとしても、市が助成を継続すると、これは実施できるわけでございます。配食サービス料の自己負担の軽減、あるいは入院見舞金、家賃補助など、低所得者に対する施策拡充は求めておりますけれども、実施しようとしておりません。吉川市の姿勢は、まさに市民の願いに寄り添っていない、こういった状況がここに表れていると言わざるを得ません。ここは反対の理由の第1番目でございます。 反対理由の第2は、施策事業の対象を全市民にするのではなくて、特定の地域や特定の団体を対象としており、市民からは、不公平であると、こういった不満な声が多く寄せられております。 一つには、公共交通、誰もが気軽に外出できる環境づくりについて、大変多くの市民の要望、あるいは議会からの質問に答えて、29年12月から、主に旭、三輪野江を中心とした、地域を中心としたタクシー利用補助事業を試行的に実施しましたが、バス路線がある市街地に住んでいる方でも、通院や買い物など交通手段がなくて不便を来している方も大変多いというのが実際でございます。そして、10年後の不安感、これは、市のアンケートでも半数を超える方が持っております。タクシー利用補助事業だけでなくて、公共交通について全ての市民を対象とする、この事業の在り方が大事であり、そしてまた、特別交付税という財源も含めて、市の姿勢を指摘せざるを得ません。 二つには、子どもの施策についてでございますが、貧困対策、これはもちろん大事でございますし、またそれ以外を含め、中間層も生活は大変厳しいものがございます。全ての子どもを対象にする施策、これは大変大事になっております。 昨年10月から、幼児教育、そして保育、この無償化、これが行われております。こういった中で、市の財政負担が減ることになります。その金額は、保育園関係で5,800万円と本会議で答弁がありました。幼稚園関係で約4,000万円ではと、こういう、委員会で質問をさせていただきましたけれども、これは否定しませんでした。これを加えますと約1億円の財源が新たに、新たにといいますか、市の負担が減るわけですから、こういったものについて、やはり今、吉川で多く移転、あるいは子育てする世代がある、こういった中で、やはり子ども医療費の無料化の年齢引上げ、あるいは学校給食費の軽減、こういった事業をきちっと位置づけてやっていく、こういったことを求めましたけれども、全く位置づけようとしていない、こういった姿勢でもございます。 三つ目は、地域格差という点では、市街化調整区域の公園整備、あるいは舗装など、この環境整備が後回しになっていると、こう言わざるを得ませんし、市民の方が何よりもそう受け止めている、こういった実態がございます。 四つ目は、演劇プロジェクトについてでございます。来年度も、県やさいたま芸術劇場と連携しながら文化芸術の振興を図っていく、こうしております。先ほど基金条例が否決される、あるいは昨年来の議論、こういった中で、やはり事業の在り方、なぜ演劇だけ優遇されるのかと、こういった声の中で、もう一度振り返って、文化振興を、文化団体を含めて協議をして、総合計画を立てて、そして事業を取り組んでいくと、こういった姿勢が大変大事だというふうに言えます。この点も指摘をさせていただきます。 そして、大きな反対理由の3点目、これは、市の事業の計画性と、職員の英知を集めた、市民が納得できる市政運営ができているのかと、こういう点でございます。公園再生プロジェクト、関公園の整備計画も、予算減額を計上したり減額を繰り返すと、こういった中で来年度終了と、こういうことでございますけれども、こういった取組が本当に関公園の整備計画の中で生かし切れているのか、こういった点も問われておりますし、また旧庁舎跡地の再利用についても、市長は、福祉の拠点と、これをある団体の前で打ち出しました。来年度、その計画を、地域コミュニティーを支える福祉的拠点機能、そして民間活用といった視点で検討すると、こうしておりますけれども、こういった市の姿勢がやっぱり市長の方向にいっているということはもう間違いないと言わざるを得ませんし、三輪野江の農業パーク構想、道の駅などの取組も、市長のイメージ図として早々発表いたしました。 今回、市長のメッセージとして、初めて主な事業のあらましと、これに掲載をしておりますけれども、昨年のこういった説明、主な事業のあらましには何ら載っていないと、こういった状況の中で、現在まだ庁内で検討していると、こういう答弁でございました。 こうした市政に関わる大事な事業が後追い式に行われる。これは、市民参加を優先し、市の将来に対する計画、財政が大きく関わる事業、これが、市長の強い思いが先行し、これを執行部が追認すると、こういった形になっているという点で、問題視をいたします。 歳入については、ずっとこの間、市民税含めて、あるいは地方交付税、これらについての財源ということで、見通しをきちっと持って通年予算として組む、これを主張してまいりました。大変この間、改善されてまいりました。 しかし、政府の施策が及ぶ財政的なしわ寄せが、市の財政に大きく影響する、これは及ぼしております。今回も法人税の振替、これも提案されました。そしてまた、地方交付税の税率はそのままにしていく、こういった中での地方交付税、様々なものが一般財源化される。あるいは臨時財政対策債への償還、こういったものも、様々な、大きく抱えております。 やはりこういった中で、地方自治体として国に対して、意見、改善を求める。これは地方自治体ができるものでございますので、積極的にやっていかないと、やはり地方公共団体が潰れてしまうと、こういった状況になっておりますし、また、市民に対する影響も大変大きいと、こういった点を挙げさせていただきます。 今、安倍政治、こういった中で、大変民意に背く、こういった政治がずっと行われている。こういった中で、まさに地方自治体が、そういった、そのまま従う、こういうことでは自治とは言えない。国民の民意にそぐわない、こういう下で、住民の福祉の増進を使命とする地方自治体が、住民の意思、民意を尊重して、暮らしを守る防波堤としての役割を果たすべきだと、こういった市政をぜひ吉川市の市政として取り組むべきであると、このことを指摘させていただいて、今回の令和2年度吉川市一般会計予算に対する反対の討論とさせていただきます。 ○議長(加藤克明) 次に、賛成討論の発言を許します。 林議員。     〔5番 林 美希登壇〕 ◆5番(林美希) 第19号議案 令和2年度吉川市一般会計予算に対し、会派未来会議よしかわを代表して、賛成の立場から討論いたします。 まず初めに、このたびの新型コロナウイルス感染症に当たって、健康被害、経済的被害を受けられた皆様に心からお見舞いを申し上げます。 国を挙げての感染拡大抑制に対し、日々変わる状況に昼夜を問わないご対応、行政の皆様におかれましては、大変にお疲れさまです。 私ども会派は、所属議員全員が子育て世代ということもあり、先月末の政府発表から今日まで、多くの子育て世代の皆様から様々なお声を届けていただいております。感染拡大抑制という最大の目的を理解しながらも、未来を担う子どもたちから大切な日常の場である学校が失われたこと、それに対する影響の大きさを深刻に受け止めており、行政執行部の皆様におかれましては、引き続き全力でご対応いただけますことを心からお願い申し上げます。 さて、各種経済報告を拝見いたしますと、新型コロナウイルス感染症が内外経済に与える影響に十分注意する必要があるとされております。 今回の国難に対し地方自治体として必要なこと、そういった観点で感じたことがあります。各地域が地域内経済循環を促進し、自立を目指し、多様な働き方が推進され、多様な生き方が選択できる土壌を自治体がつくり、市民一人ひとりが自らの幸福を定義し、追求していくことが必要であると、そう感じました。 そうした観点から改めて施政方針を見返しますと、吉川市への愛着心、幸福実感の向上につながる事業や、市民の皆様と協働し社会課題を解決するため、これら事業がしっかり重要視されております。 また、第6次吉川市総合振興計画の策定を、コンサル任せではなく手づくりで進めていくこと、策定委員会へ諮る前に、若い世代の皆様から意見聴取に力も入れられていくこと、エネルギービジョンの策定を目指すこと、これらが着実に進められていくことが、これから先の未来に必要であると改めて確信しております。 これからは、様々なものの価値が、その種類や規模の大小によって確実に優劣の順位をなさない不確かな世の中となってまいります。私たち大人は、最大公約数の正解を見つけることがよいとされる社会で生きてきました。時としてそれは、声の大きさという質量での最大公約数で導き出された結論であったこともあったでしょう。サイレントマジョリティーや投票という形で意思を示すことができない子どもたち、全ての市民の皆様に対し、未来会議よしかわは、公平公正さや筋を通した議論を経た議決、持続可能な未来を描いた提案を重ねていくことをお誓い申し上げます。 その信念に沿って、令和2年度吉川市一般会計予算をしっかり審議いたしました結果、第19号議案、こちらに対し賛成の立場を示させていただくものであります。 以上をもって賛成の立場からの討論といたします。 ○議長(加藤克明) 次に、反対討論の発言を許します。 ほかに討論はありませんか。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) 次に、賛成討論の発言を許します。 五十嵐議員。     〔14番 五十嵐惠千子登壇〕 ◆14番(五十嵐惠千子) 14番、五十嵐でございます。ただいま議長の許可を頂きましたので、令和2年度吉川市一般会計予算について、公明党を代表し、賛成の立場で討論させていただきます。 東京五輪・パラリンピックが開催される2020年が開幕し、令和新時代が本格始動となる令和2年度は、国においても吉川市においても、未来を開く大変重要な年度でございます。 1月20日から開かれている国会では、大型の2019年度補正予算案と過去最大規模の2020年度当初予算案の審議がされ、2019年度補正予算は、既に1月30日夜、参議院本会議にて可決成立しておりますが、12月末から中国の湖北省武漢市で発生しました原因不明の肺炎、新型コロナウイルスが、1月に入り、日本を含め各国へ感染拡大となり、我が国においても、国民の安全、諸課題などに関する議論と、10日には政府から第2弾の緊急対策の発表がありましたが、必死な対応が続いております。 この場をお借りし、亡くなられた方々のご冥福を心からお祈り申し上げます。また、感染されました皆様には、一日も早い回復をと心からお見舞い申し上げ、早期事態収束となることを願っております。 当市におきましては、議会開会冒頭に市長より、当市におけるこれまでの対応と今後についての報告、発表がありましたが、その後も国からの臨時休校要請や市内事業所における感染症患者の発生などを受け、様々に手を打たれるなど迅速な対応を取ってくださっており、心から感謝申し上げます。 そうした国難とも言える状況下ではありますが、国の2020年度当初予算は、2月28日に衆議院を通過し、現在参議院で審議がされております。補正、当初予算、どちらも、令和新時代の中長期的な取組の始まりとも言うべき三つの重要な課題が柱になっております。一つは、近年相次いでいる災害への対応と、今後起こり得る万が一に備えての対策を徹底すること。二つ目の柱は、全世代型の社会保障を進めることであり、年金、医療、介護に子育て支援を加え、急速に進む少子高齢化、人口減少に対応する重要な施策。三つ目は、人口減少時代を迎えて、新たな競争力、成長力を生み出す、経済産業構造の高度化推進となっております。 このような国の動向を見据えながら編成された令和2年度吉川市一般会計歳入歳出予算は、先ほど修正がありまして、総額230億319万9,000円、前年度予算に比べ、吉川中学校の建設に伴う予算がひと段落したことから、約24億100万円の減となっております。新年度の予算編成方針には、これまでの市政運営状況を踏まえ、各事業において市民との協働を考察し、どのように市民の幸福実感、向上につながっているか、どのようにSDGsに関連するかをまとめた上で、事業効果の増、事業費の減、部課を越えた横の連携を図った事業計画、予算編成を行うように職員へ指示したとあり、国の動向や経済情勢、時代の潮流を注視し、変化に柔軟に対応されながら、事業連携、財源確保に努めるとの基本的な考え方が示されています。 そうした考え方に賛同した上で、重点テーマと各施策の中で注目すべき点を幾つか述べさせていただきます。 初めに、市民の安全・安心を高めるですが、減災プロジェクトについて、これまでの取組実績を踏まえ、避難所開設・運営マニュアル作成、また、地区防災計画の策定支援に引き続き取り組むとともに、市民の備えを充実させるため、減災講演会やセミナーを開催し、人材育成に努めるとの考えを示されました。 また、私ども公明党市議団が昨年12月、議会でも重ねて提案、要望させていただいていました水害関連標識、いわゆる電柱等への浸水深の標示でございますが、ご答弁どおり、スピード感を持って取り組むとあります。 さらに、私どもへもこれまで現場からご要望いただいていた、自治会や民生児童委員活動の核となる支援者の方々に災害時要支援者名簿を配布することや、加えて、見守り、声かけが行えるように支援者向けマニュアルの作成を進めることなど、これまでの課題を的確に捉え、施策が積極的に実施されることを評価いたします。 また、今回の代表質問答弁の中で市長は、避難所開設訓練、HUGは重要な取組であると考え、積極的に実施といったご答弁をされておりましたが、このHUG訓練につきましては、私どもが3.11の教訓を踏まえ平成23年12月議会で取り上げ、当時、検討とご答弁を頂きながら、なかなか本格実施されないで今日まで来た取組でございます。昨年、台風19号の襲来時には、当市でも初めて自主避難所が開設され、貴重な体験から、様々な課題があることを学ばせていただきましたが、そうしたことを踏まえ、市民の減災への備えを醸成させるべく、避難所開設運営、HUGの取組を、各地域で行われる減災訓練にも柔軟に取り入れられるよう配慮しながら、各地域にて、一層の人材の発掘・育成に力を注いでいただきたいとお願いいたします。 次に、子どもの笑顔で満たされるまちをつくるでございますが、確かな学力、豊かな心、健康と体力、未来を生き抜く力を身につけた子どもを育てるとともに、どのようなリスクを抱えている子どもでも、誰一人取り残さないことを目指していくことが重要であるとし、児童福祉の推進では、第2期子ども・子育て支援事業計画をスタートさせ、着実な推進を図ると冒頭にあり、大変心強く、期待しております。 また、これまでの子どもの貧困対策推進計画に基づき開始されている、子どもの各種貧困対策や独り親家庭の子どもたちとの交流事業を、地域、関係機関との連携により、一層支援の輪を広げるとありますが、今回の新型コロナウイルス感染症拡大防止のために、急遽、学校休業により、給食のない期間の子どもたちのために、緊急子ども応援配食を実施してくださっております。これも当市には、そうしたことが行えるふだんのつながりがあったればこそと、タイムリーに実施できたことと、そして、これからの取組を高く評価いたします。 さらに、年々増加している児童虐待への取組も、関係機関と早い段階からより綿密に連携し、庁内にて個別カンファレンスの強化を図ってくださるとのことで、大いに期待しております。 今、市内に3カ所の子ども食堂が開設され、そうした関係者の皆様は日頃より、食をはじめ心の支援が必要な子どもたちご家族を温かく支援してくださっております。その状況を時々拝見し思うことは、これまで一般質問などで提案し、昨年からフードドライブなどの取組を実施していただいておりますが、フードバンクも本格的に取り組み、さらに推進し、連携強化の中で、誰一人取り残さない児童福祉の推進をお願いいたします。 また、昨年の10月から幼児教育・保育の無償化制度が開始され、当市におきましても、ご利用世帯から多くのお喜びの声を頂いております。 公明党が与党にあって推進、実現した制度ということで、これまでそれに関する実態調査を行ってきましたが、3月6日、その最終報告が出ました。利用者の9割が評価すると答えた一方で、保育の質と受け皿の整備が今後の課題となっています。また、事業者からは、処遇改善とスキルアップが今後の課題との結果でございました。 当市におきましては、これまでの様々な取組を評価しておりますが、新年度においても、施政方針にもありますように、市内保育所とさらに連携し、研修会や情報交換会の実施で現場の課題と向き合い、安全・安心な保育に努めていただきますようお願いいたします。 学校教育の充実につきましては、いじめ・不登校対策プログラムとして効果のある勇者の旅プログラムを全ての小学校において実施することや、私ども公明党市議団もこれまで推進を要望しておりました、ICT教育の推進のための支援員を各学校へ派遣すること、また、教員の負担軽減のための学校事務支援員の計画的な活用、さらに、不登校対策の一つとしてアウトリーチ事業の継続などを実施し、児童・生徒と向き合うことに重きを置いた考え方であることを評価いたします。 4月1日には待望の吉川中学校が開校となりますが、ICT、SDGs、教員の働き方改革などのモデル校として、吉川市全体の教育がさらに底上げされますことを願っております。 次に、まちの価値を高めるについては、地域産業である農業や商業、工業の活力を高めながら、多様な就業ニーズに応えていくことが重要であると捉え、郷土愛の醸成も重要であると、文化芸術を総合政策として推進し、まちの価値を高めていくとあります。 また、文化芸術振興を目的にご寄附いただいた金額を積み立てて運用する吉川市文化芸術振興基金条例案が、今議会にて市長より提出されました。このたびの第9号議案は、当市の文化芸術の振興に関する基本的な方針を実行し、さらなる市民一人ひとりの幸福実感の向上やまちの価値を高めるに当たり、実効性ある極めて重要な条例であると認識しており、賛成でございます。 しかし、先ほどの採決では、反対多数で否決となってしまいました。補正予算、当初予算ともに予算の組替えなどもされまして、大変残念な思いでいっぱいでございます。 2001年、国におきまして制定されました文化芸術基本法は、私ども公明党が与党にあって主導し、全会一致で成立、施行された法律でございます。成立から19年余りが経過しておりますが、2017年の法改正でも、公明党の強い主張で、基本理念に、年齢、障がいの有無または経済的な状況にかかわらず、ひとしく文化芸術の鑑賞ができる環境整備や、児童・生徒らに対する文化芸術に関する教育の重要性が盛り込まれました。また、超党派の議員連盟でまとめられました内容には、文化芸術立国の実現に向け、文化芸術の振興にとどまらず、あらゆる分野の施策も法律の範囲に取り込み、政策を強化すると改められました。 こうした国の動きと連動しながら、当市におきましては、公明党市議団が、2001年の国の法律制定当時から吉川市文化芸術振興条例制定を提案、要望し続け、ようやく光が見えた吉川市文化芸術振興基金条例でございました。このたびの会派代表者質問におきまして同僚の小野議員より、文化芸術は、イデオロギーを越え、人類を越え、宗教対立をも越えていく力があり、人格形成において全体人間と定義があります。強靭なる意志力、また明晰なる理解力、芳醇なる感受性、この三つを兼ね備えた人を賢人といいますが、文化芸術はこの全体人間を形成する力があり、対立から共生へ、混沌から希望ある時代へ変革していく力があると、私ども公明党の考え方が述べられました。大変重要な施策であると思っております。 何とぞ諦めずに、市民の幸福とまちの価値を高めるために、基金条例の根拠となる吉川市文化芸術振興条例を一日も早く制定していただきますよう、重ねて要望させていただきます。 次に、まちの住みよさを高めるについてでございますが、2020年のオリ・パラを見据え、昨年5月に成立しました改正バリアフリー法が、新年度4月には完全実施となることから、今国会の当初予算には、公共施設だけでなく様々なバリアフリー化を推進する予算が計上されております。 当市におきましては、公園再生事業の発展や、吉川駅北口の再整備に向けての測量及び歩道のバリアフリー化などの改善を図るとあります。また、駅周辺において、長年の困り事であるムクドリ対策も、新たに専門業者へ委託し、解決に向かい実施とありますが、国の動向を注視し、財源確保に努めながら、より快適なまちの環境をつくっていただきますようお願いいたします。 充実した公共交通網の整備につきましては、私ども公明党が過去、一般質問で取り上げ、平成29年12月から実施してくださっている高齢者のタクシー利用料助成事業が大変好評で、ご利用者から喜ばれております。3年間の試行期間が終了を迎えることから、新年度は事業の検証とのことです。が、高齢化は市街化区域でも進展していることから、当事業の拡充の要望を多く頂いております。 健康福祉部門では、買い物支援や公共交通を補う移動支援に取り組む自治会などへの支援を実施してくださるとあり、さらに、昨年創設されました新たなモビリティサービスによるまちづくり協議会での研究を推進しますともあります。新たな発想で積極的に問題解決に当たる姿勢を評価しますとともに、さらに全ての高齢者にとっても住みよさを高めていただきますよう、重ねてお願いいたします。 その他、第5次総合振興計画後期基本計画の主要施策の中にも、私ども公明党市議団がこれまで提案、要望してまいりました、LGBTといった多様な性の在り方についての啓発や、多文化共生の機運向上、高齢化社会を見据えた地域づくりフォーラムの開催、市役所にて非常勤職員としての障がい者雇用の促進、障がい者屋内スポーツ大会の拡充、健康・体力づくりポイント制度の継続、生産地工場巡りのウォーキング事業実施、防犯カメラ設置についての基本方針整備や設置に向けての準備、自転車の安全利用の推進や高齢者の事故防止などなど、多くの事業が盛り込まれており、大いに期待しております。 施政方針の結びには、当市の目指す市民一人ひとりの幸福実感の向上を達成するには、市民一人ひとりと向き合いながらまちづくりを進めていくという強い意志と行動力を全職員が持ち、市役所全体が一つのチームとして市政運営に取り組んでいかなければならないとあります。 公明党は、「小さな声を聴く力」をスローガンに、全国3,000人の議員が団結し、社会の片隅で発せられる庶民の小さな声を心で聴き、決して見逃さず、現場第一主義にのっとって、時には国会、県会へ届け、困難を乗り越え、チーム公明党として大きな政策実現へと結実させる努力を惜しまない党であり、会派でございます。最大の目標でありながら最も困難なものであるとも市長はおっしゃっておりますが、職員一丸となって困難に立ち向かい、市民一人ひとりの幸福と市政の発展が一致する、名実ともに住みよいまちに、そして、誰もが自分らしく生きていける共生のまち吉川市の実現に全力を尽くしていかれますことを心から願い、賛成討論といたします。 以上でございます。 ○議長(加藤克明) ほかに討論はありませんか。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) これで討論を終わります。 これより、修正部分を除いた第19号議案 令和2年度吉川市一般会計予算の表決に入ります。 本案を修正部分を除く原案のとおり決定することの賛否について表決ボタンを押してください。     〔各議員が表決ボタンを押す〕 ○議長(加藤克明) 押し間違いはありませんか。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) なしと認め、確定します。 賛成多数であります。 よって、修正部分を除く原案は可決されました。 次に、第20号議案 令和2年度吉川市国民健康保険特別会計予算の討論に入ります。 まず、反対討論の発言を許します。 雪田議員。     〔8番 雪田きよみ登壇〕 ◆8番(雪田きよみ) 8番、雪田です。 共産党吉川市議員団を代表いたしまして、令和2年度吉川市国民健康保険特別会計予算に反対の立場から発言、討論させていただきたいと思います。よろしくお願いします。 市の来年度予算では、法定外繰入れを示す一般会計からのその他繰入金は1億6,357万円です。今年度よりも約2,200万円の減額となっています。この減額については、被保険者数の減で減っている部分もあるとの説明もありましたが、このその他繰入れについては、昨年から毎年10%の減額を行うとされています。 市長の施政方針には、国民健康保険事業が持続可能なものとなるよう、健全で安定的な財政運営に努めてまいりますと記されています。この意味について文教福祉常任委員会の中で確認したところ、保険料と公費負担によって給付を賄い、収支の均衡を図ることであり、また、法定外繰入れを行ってきた自治体のほうが制度上はイレギュラー、国の方針で示している赤字解消、法定外繰入れを削減していくことが保険者としての務めとの答弁を頂きました。 市のこうした姿勢は、本当に市民生活の実態に即していると言えるでしょうか。私たち共産党市議団が毎年行っています市民アンケートには、毎回、国民健康保険税が高過ぎるとの切実な声が寄せられています。 国民健康保険税の負担がどんなに重いか、市のホームページ、国民健康保険税の決め方を見ればよく分かります。世帯主42歳、所得300万円、妻38歳、所得なし、子2人、学生、所得なしの場合の1年間の国保税は、年間なんと44万円です。この収入では減額対象にもなりません。300万円の収入のうち44万円を国保税の支払いに充て、残り256万円で家族4人が暮らしていくのです。この生活がどんなに厳しいものか、私たちは想像しなければなりません。 同時に、同じ年収の協会けんぽ加入者の保険料は年間20万円前後です。国民健康保険税は、低所得層が多く加入する保険でありながら、その負担は余りにも重いものだと言わざるを得ません。 ここに挙げられたモデルケースは、決して国民健康保険加入者の極端なケースが挙げられているわけではありません。国保加入世帯の平均所得は、1990年の276万5,000円をピークに年々下がり、2016年では183万8,000円です。モデル以上に厳しい生活をしている加入世帯がたくさんあるという事実も、私たちは忘れてはならないと考えています。 国民健康保険は、年金生活者、失業者、健康保険非適用の事業所に勤める労働者、零細経営の事業者など、所得の低い人が多く加入する医療保険です。加入者の中には、障がい者や難病患者など、医療を切実に必要とする人も少なくありません。政府、厚生労働省も、全国知事会も、医師会などの医療関係者も、国保を国民皆保険制度を下支えする最後のセーフティーネットと位置づけています。ところが、その保険税が、協会けんぽや大企業の労働者が加入する組合健保よりもはるかに高い。加入者の所得は低いのに、保険料は高い。この矛盾が深刻化する中で、高過ぎる国民健康保険税が低所得世帯を苦しめ、生活に困窮する人が、医療を受ける権利を奪われる事態が起こっています。 私のところに相談に来てくれたある滞納者の方は、国保税の支払いによって生存権が逆に脅かされている。こうおっしゃっていました。この言葉を重く受け止めなくてはいけないと思っています。 18年度から国保財政運営が都道府県化され、法定外繰入れを解消する方針が強く示されています。しかし、今、法定外繰入れを減らしたら、国保財政はますます厳しくなり、所得の低い加入者の負担がさらに大きくなるだけだと思います。今、市民の生活をしっかりと見つめるなら、法定外繰入れは減額してはならないと考えます。住民福祉の向上に努め、市民生活を守ることこそ市の務めだと思います。セーフティーネットとしての国民健康保険制度をしっかりと守るべきだと思います。市にしかできないことだと考えます。 このことを強く訴え、令和2年度吉川市国民健康保険特別会計予算に反対いたします。 ○議長(加藤克明) 次に、賛成討論の発言を許します。 ほかに討論はありませんか。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) これで討論を終わります。 これより表決に入ります。 第20号議案を採決します。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 本案を委員長報告のとおり決定することについて表決ボタンを押してください。     〔各議員が表決ボタンを押す〕 ○議長(加藤克明) 押し間違いはありませんか。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) なしと認め、確定します。 賛成多数であります。 よって、本案は原案のとおり可決されました。 次に、第21号議案 令和2年度吉川市農業集落排水事業特別会計予算の討論に入ります。 まず、反対討論の発言を許します。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) 次に、賛成討論の発言を許します。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) 討論の発言がありませんので、討論なしと認めます。 これより表決に入ります。 第21号議案を採決します。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 本案を委員長報告のとおり決定することについて表決ボタンを押してください。     〔各議員が表決ボタンを押す〕 ○議長(加藤克明) 押し間違いはありませんか。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) なしと認め、確定します。 賛成全員であります。 よって、本案は原案のとおり可決されました。 次に、第22号議案 令和2年度吉川市介護保険特別会計予算の討論に入ります。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) 討論の発言がありませんので、討論なしと認めます。 これより表決に入ります。 第22号議案を採決します。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 本案を委員長報告のとおり決定することについて表決ボタンを押してください。     〔各議員が表決ボタンを押す〕 ○議長(加藤克明) 押し間違いはありませんか。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) なしと認め、確定します。 賛成多数であります。 よって、本案は原案のとおり可決されました。 次に、第23号議案 令和2年度吉川市後期高齢者医療特別会計予算の討論に入ります。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) 討論の発言がありませんので、討論なしと認めます。 これより表決に入ります。 第23号議案を採決します。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 本案を委員長報告のとおり決定することについて表決ボタンを押してください。     〔各議員が表決ボタンを押す〕 ○議長(加藤克明) 押し間違いはありませんか。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) なしと認め、確定します。 賛成多数であります。 よって、本案は原案のとおり可決されました。 次に、第24号議案 令和2年度吉川市吉川美南駅東口周辺地区土地区画整理事業特別会計予算の討論に入ります。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) 討論の発言がありませんので、討論なしと認めます。 これより表決に入ります。 第24号議案を採決します。 本案に対する委員長報告は可決であります。 本案を委員長報告のとおり決定することについて表決ボタンを押してください。     〔各議員が表決ボタンを押す〕 ○議長(加藤克明) 押し間違いはありませんか。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) なしと認め、確定します。 賛成全員であります。 よって、本案は原案のとおり可決されました。 次に、第25号議案 令和2年度吉川市水道事業会計予算の討論に入ります。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) 討論の発言がありませんので、討論なしと認めます。 これより表決に入ります。 第25号議案を採決します。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 本案を委員長報告のとおり決定することについて表決ボタンを押してください。     〔各議員が表決ボタンを押す〕 ○議長(加藤克明) 押し間違いはありませんか。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) なしと認め、確定します。 賛成全員であります。 よって、本案は原案のとおり可決されました。 次に、第26号議案 令和2年度吉川市下水道事業会計予算の討論に入ります。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) 討論の発言がありませんので、討論なしと認めます。 これより表決に入ります。 第26号議案を採決します。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 本案を委員長報告のとおり決定することについて表決ボタンを押してください。     〔各議員が表決ボタンを押す〕 ○議長(加藤克明) 押し間違いはありませんか。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) なしと認め、確定します。 賛成全員であります。 よって、本案は原案のとおり可決されました。----------------------------------- △請願第1号の委員長報告、質疑、討論、採決 ○議長(加藤克明) 日程第22、請願第1号 吉川市におけるパートナーシップの認証制度(仮称)および性的少数者に関する諸問題への取組みに関する請願について、総務水道常任委員長より審査の経過及び結果についての報告を求めます。 岩田委員長。     〔総務水道常任委員長 岩田京子登壇〕 ◆総務水道常任委員長(岩田京子) 議長の命により、請願第1号の審査概要をご報告申し上げます。 会議は、3月11日の水曜日に行われました。 審査の内容については、お手元に配付してあるとおりです。 それでは、審査経過と結果についてご報告申し上げます。 請願第1号 吉川市におけるパートナーシップの認証制度(仮称)および性的少数者に関する諸問題への取組みに関する請願につきましては、初めに各委員からの意見聴取を行いました。その後、討論の発言があり、委員の表決は、賛成多数です。 よって、本請願は、当常任委員会として採択することに決定いたしました。 以上で報告を終わりにします。 ○議長(加藤克明) ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) 質疑の発言がありませんので、質疑なしと認めます。 これより、請願第1号 吉川市におけるパートナーシップの認証制度(仮称)および性的少数者に関する諸問題への取組みに関する請願の討論に入ります。 まず、反対討論の発言を許します。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) 次に、賛成討論の発言を許します。 大泉議員。     〔15番 大泉日出男登壇〕 ◆15番(大泉日出男) 15番、大泉日出男です。 議長のお許しを頂きましたので、請願第1号 吉川市におけるパートナーシップの認証制度(仮称)および性的少数者に関する諸問題への取組みに関する請願について、公明党吉川市議団を代表して賛成の立場から討論いたします。 市長が本年の施政方針の中で9回にわたって取り上げられたのが、SDGsです。公明党市議団は、誰もが輝く社会の実現へ、2015年9月、国連で採択されたSDGs、持続可能な開発目標の誰一人置き去りにしないとの理念を具体的に実行し、一人ひとりの多様性を認め、活躍できる地域共生社会を築いていくことは重要であると考えております。 このSDGsは、17のテーマが選定され、政府も積極的に取り組んでおります。その中に、ジェンダー平等を実現しようというものがしっかりと盛り込まれています。また、自公連立政権では、性的マイノリティへの対応として、2016年以降、いわゆる骨太方針に、性的指向、性自認に関する正しい理解を促進するとともに、社会全体が多様性を受け入れられる環境づくりを進めると明記し、各省で取組を進めてきているところです。 地方自治体、民間企業、団体においても着実に広がりを見せ、平成27年に渋谷区でいわゆる同性パートナーシップ条例が創設され、その後、世田谷区の同性パートナーシップ宣誓制度等、本日現在、同性同士を含めたパートナーシップ宣誓制度は34自治体で創設されており、偏見、差別のない社会の実現を訴え、埼玉県内でもさいたま市、川越市、所沢市、蕨市、草加市、越谷市、毛呂山町など16市町村議会にて、同制度の創設や性的少数者の諸施策を求める請願や陳情が採択され、導入に向けた準備が進められているとお聞きしております。 オリンピック・パラリンピック憲章には、性的指向による差別の禁止が明記されており、また、大阪・関西万博は、2030年のSDGsの達成を見据え開催される中、我が国の性的マイノリティへの取組は国際的に注目されております。 私たち公明党はこれまで、性同一性障害者特例法の制定及び改正、性同一性障がいに係る児童・生徒の実態調査、性別適合手術の保険適用などをリードしてきました。しかし、性的マイノリティへの当事者たちが職場や教育環境などにおいて、性的指向、性自認に関する理解の欠如に基づく偏見や不適切な取扱いを受ける事案が発生しており、まだまだ社会の中での様々な困難に直面しているケースが多く存在しています。周囲に打ち明けにくいため、当事者の声が潜在化する問題、本人の了承なく、その人の性的指向や性自認について暴露するアウティングによる人権上の課題などもあり、対策は当事者の立場に立って丁寧に行う必要があります。 同性婚については、政府は、慎重な検討を要するとの立場ですが、現に家族同士の暮らす同性カップルの関係性が、法律上の家族として保障を受けられず、困難に陥っている声を数多く聞いています。例えば病院において、手術などの必要な治療を行う際などに家族に同意を求められることがありますが、同性パートナーは婚姻の関係が認められていないために、パートナーが急病になったときに困ることがあります。 憲法24条の解釈をめぐり、パートナーシップ制度を違憲と考える学者もいることも認識しておりますが、憲法13条の幸福追求権、憲法14条の法の下の平等、憲法24条第2項、個人の尊厳と行政の本質的平等に基づき合憲としている学者も多くいるのも事実です。 過日、NHKのEテレや新聞でも報道されましたが、男性と結婚し、妊娠中から差別や違和感が強まった女性が、出産後、自分は女性でないと確信し、男女どちらとも言い切れないエックスジェンダーであるということに気づいたとの紹介がありました。子どもの頃には、女の子に見られる違和感など、性のいららぎや葛藤から過食や自傷行為を繰り返し、死を考えた時期があったそうです。現在は、みんなが自分自身の性の在り方を愛せるように、誰もが自分らしく生きられる安心な居場所をつくりたいとの思いから、団体をつくられ活動されているといった放送でした。 お隣の越谷市で行った令和元年度市政世論調査の中で、男女共同参画について、言葉や事柄で内容を知っているものの中で、LGBTが5割弱とありました。また、関心のある人権問題の中で、LGBTについて14.4%、平成30年度の9.7%と比べ4.4ポイント増加していることから、世論の関心も少しずつ増えております。 先日の小野議員の代表質問で、施政方針には、LGBTといった多様な性の在り方について理解が得られるように啓発を図るとありますが、どのように図るのかとの質問をさせていただきました。市長の答弁として、第3次男女共同参画基本計画の後期計画において、新たにLGBTなどの性の多様性に関する啓発の推進を位置づけ、男女共同参画啓発紙や市民人権パンフレットによる啓発や市職員への周知啓発、レインボーフラッグの窓口配置等を行ってきた。また、4月に開校する吉川中学校では、入学者が性別に関係なく自由に制服が選べるようにするほか、申請書からの性別欄の原則削除など、性的少数者に配慮した取組を行っている。2年度は、啓発事業として、性の多様性について理解を深めるとともに、当事者が抱える困難や配慮の必要について学ぶイベントやパネル展示、啓発紙の発行を多く広く、多様性、LGBTについて啓発し、多様性を認め合い、全ての人が自分らしく生きることができるまちを目指してまいりますとありました。 不思議にもこの文言は、請願中の、誰もが輝く社会の実現へ国連で採択された、SDGs持続可能な開発目標の誰一人置き去りにしないとの理念とほぼ同じであります。 このようなことから吉川市も、周知啓発だけにとどまらず、もう一歩進んで、パートナーシップの宣誓制度は、愛する人と家族として生きていきたい、同性と親密な関係を築きたいという請願者の思いを受け止め、本市においても、性自認、性の多様性を認める姿勢を示すことで、性的少数者の方にとっても住みやすい魅力あるまちづくりを進めることにつながるものと考えております。そのためにも、誰もが自分らしく生きられる吉川市を実現するために、パートナーシップの認証制度を早期に創設すべきと考え、本請願に賛成するものです。 以上、賛成討論といたします。 ○議長(加藤克明) 次に、反対討論の発言を許します。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) 次に、賛成討論の発言を許します。 林議員。     〔5番 林 美希登壇〕 ◆5番(林美希) 請願第1号 吉川市におけるパートナーシップの認証制度(仮称)および性的少数者に関する諸問題への取組みに関する請願に対し、会派未来会議よしかわを代表して賛成の立場から討論いたします。 現在の社会の中で、生まれ持っての体の性別のみで役割を固定される機会の多さ、それによって一人ひとりの能力がエンパワーメントされないことによる社会の損失の大きさ、これらは非常に大きな社会課題であると会派所属議員一同考えております。 私ども会派は、多様な性の在り方への理解啓発の推進と、誰もが生きやすい世の中の実現は必要だと心から感じております。そうした前提の中、今回の請願文を一読させていただきましたが、2点懸念がございました。1点目は、パートナーシップ認証制度の早期創設ありきであること。2点目は、丁寧な啓発に具体的に触れられていないこと。以上2点です。 丁寧な周知啓発なき制度創設は、LGBT当事者の方々を今以上に無理解の矢面に立たせかねないのではと感じたからです。これらを踏まえて、会派として調査をいたしました。 まず、市に対してです。今年度施政方針に、LGBTといった多様な性の在り方について理解が得られるよう啓発を図るとありましたので、担当に対し、市の現状と今後の展望を確認いたしました。次期男女共同参画基本計画策定のための市民意識調査の中で、これまでにはなかったLGBTに関連する項目を入れる予定であること。市は、職員に対し性の多様性へ配慮する研修やセミナーを職員に対して行っている。しかし、現在はまだ十分と言える状況ではないこと。そして、市職員の理解不足がLGBT当事者の不利益につながることを理解していること。 以上、市に対して確認できましたので、市は、市民、市職員の現在の認識を踏まえて丁寧な啓発を進めていく考えであることが確認できました。 また、請願者が所属するレインボーさいたまの会代表に対し、制度創設と意識啓発両輪で進める必要があるのではと確認させていただきましたところ、請願者、当事者団体も同じ認識でいらっしゃり、そうしたことを考慮した上での請願文書であることを確認させていただきました。 その確認に当たりお話の中で、レインボーさいたまの会の方が、これまでの活動の中で出会った方々のお話を聞かせてくださいました。周囲の不理解により自死を選ばれた方。いつも自死が頭から離れない状況にいられる方。皆様が出会った方々の、胸が詰まる状況をお聞かせくださいました。請願文のみでは読み取れませんでしたが、紹介議員筆頭者の五十嵐議員のご尽力から、事前に精査する機会を頂けたことに感謝いたします。 市の男女共同参画、来年の事業に併せ、当事者の方々のお力もお借りしながら、吉川市が、全ての人が自分らしく生きることができるまちとなるよう、会派としても後押ししてまいりたいと思います。 また、委員会報告書を拝見いたしました。こちらは賛成多数により原案可決とあります。賛成全員ではありませんでした。委員会報告書の中身を確認いたしますと、意見聴取の中で、反対の理由が見られません。今回、この請願文を当事者の方が出してくださったことには大きな覚悟が必要であったと私どもは考えております。もし反対であるならば、しっかりその反対の理由、改善のための方策をぜひ討論なり何なりの形で、反対である議員の方はお示しいただければと考えております。 反対を考えている方々、皆様どうかお考えください。今回のこの請願を認めることは、異性愛者である方々の権利を侵害するものではありません。ぜひこの請願を全会一致で採択できればと考えております。 以上をもちまして賛成の討論といたします。 ○議長(加藤克明) ほかに討論はありませんか。 賛成討論の発言を許します。 雪田議員。     〔8番 雪田きよみ登壇〕 ◆8番(雪田きよみ) 8番、雪田です。 請願第1号 吉川市におけるパートナーシップの認証制度(仮称)および性的少数者に関する諸問題への取組みに関する請願に賛成の立場から、日本共産党吉川市議団を代表して討論させていただきます。 2015年、国連で採択された持続可能な開発目標、SDGsは、2030年までに達成すべき17の目標を掲げ、その5番目に、ジェンダー平等を達成し、全ての女性と少女のエンパワーメントを図ることを掲げ、また、全ての目標にジェンダー平等の視点を据えることが強調されました。ジェンダー平等は、あらゆる問題を前向きに解決する上で欠かせない視点として位置づけられたと理解しています。 日本共産党は、ジェンダー平等社会を実現することは、誰もが尊厳を持って自分らしく生きることの社会を目指すことであり、非常に重要なものだと位置づけています。 ジェンダー平等社会の実現を目指す今、この時代に、異性婚者には当たり前に認められている権利が、同性カップルには認められていない。これは本当に残念な状況だと思います。 請願理由にも示されているように、今、全国でパートナーシップ条例を創設する自治体が増えています。昨年10月、日本テレビのNNNドキュメント「私と彼女が描く未来-ミライ-~パートナーシップ制度」という番組が報道されました。長崎に住む同性カップルを追いかけた番組でした。長崎市は、性の多様性が尊重される社会をつくろうと、昨年9月からパートナーシップ宣誓制度を導入しました。宣誓したカップルに宣誓書受領証を渡しています。宣誓書受領証を受け取った同性カップルの幸せそうな笑顔が非常に印象的な番組でした。 同性カップルも異性カップルも、家庭を築くときに互いに愛を育み合い、共に生きていく決意は同じだと改めて感じました。長崎市では、受領証があれば、パートナーが入院や手術が必要になったとき、同意書にサインする権利も認められています。市営住宅への申込みもできるそうです。しかし、残念なことに、宣誓書受領証は、長崎市を一歩出てしまうとその権利が行使できなくなってしまう、そのような番組でございました。 請願理由には、生命保険会社では、戸籍上の同性カップルに死亡保険の受取人とすることが認められているとありますが、これも長崎市の宣誓書受領証のような認定証の提示が求められています。逆に、それがなければ認められない状況です。 本来は、国が法整備をしっかりと行うべき問題だと思います。しかし、諸外国の流れを見ても、自治体の同性パートナーシップ制度がパートナーシップ法制定へと発展しています。そしてその後、同性婚の容認へと続いているのが、諸外国の流れだと認識しています。日本でも多くの自治体が、条例、制度をつくることが、国の法整備へとつながっていくものだと考えています。 そのためにも、まずは吉川市にもパートナーシップ認証制度を創設することが求められていると考えます。この請願が採択され、吉川市パートナーシップ認証制度が一日も早く実現することを心から願い、賛成討論とさせていただきます。 ○議長(加藤克明) ほかに討論はありませんか。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) これで討論を終わります。 これより請願第1号の表決に入ります。 本請願に対する委員長の報告は採択であります。 本請願を委員長報告のとおり決定することについて表決ボタンを押してください。     〔各議員が表決ボタンを押す〕 ○議長(加藤克明) 押し間違いはありませんか。     〔「なし」と言う人あり〕
    ○議長(加藤克明) なしと認め、確定します。 賛成全員であります。 よって、本請願は採択とすることに決定しました。 会議の途中ですが、ここで暫時休憩といたします。 なお、再開を14時50分からとします。 △休憩 午後2時33分 △再開 午後2時49分 ○議長(加藤克明) 休憩前に引き続き会議を開きます。----------------------------------- △第27号議案~第29号議案の上程、説明、質疑、討論、採決 ○議長(加藤克明) 日程第23、第27号議案から日程第25、第29号議案まで、市長より提出された議案を一括上程します。 直ちに提案理由の説明を求めます。 中原市長。     〔市長 中原恵人登壇〕 ◎市長(中原恵人) それでは早速でございますが、説明をさせていただきます。 初めに、第27号議案 訴えの提起についてご説明いたします。 本案につきましては、地権者の皆様のご協力の下、土地区画整理事業を推進している吉川美南駅東口周辺地区におきまして、土地区画整理法第100条の2の規定により、施行者である当市が管理することとなった土地である吉川市大字高久字小張972番3ほか3筆を、相手方が重機などを残置し占有しております。 本件土地につきましては、商業・業務ゾーンに位置しており、この商業・業務ゾーンの整備が遅れることは、保留地処分による事業費の計画的な収入が確保できなくなり、事業全体の進捗への影響が大きいことから、土地の明渡しを求めてまいりましたが、これに応じてもらえませんでした。 このような状況がこれ以上継続しますと、本事業にご協力を頂いている地権者の皆様にもご迷惑をおかけすることから、相手方に対し土地明渡請求事件に関しての訴えの提起をしたいので、地方自治法第96条第1項第12号の規定により提案するものでございます。 続きまして、第28号議案 訴えの提起についてご説明をさせていただきます。 本案につきましては、地権者の皆様のご協力の下、土地区画整理事業を推進している吉川美南駅東口周辺地区におきまして、土地区画整理法第100条の2の規定により、施行者である当市が管理することとなった土地である吉川市大字高久字小張1004番3ほか1筆を、相手方がコンテナハウスなどを残置し占有しております。 本件土地につきましては、2号調整池に位置しており、この2号調整池の整備が遅れることは、地区内の雨水を集め貯水する機能が確保できず、宅地造成を進めることができなくなり、事業全体の進捗への影響が大きいことから土地の明渡しを求めてまいりましたが、これに応じてもらえませんでした。 このような状況が継続しますと、本事業にご協力いただいている地権者の皆様にもご迷惑をおかけすることから、相手方に対し土地明渡請求事件に関しての訴えの提起をしたいので、地方自治法第96条第1項第12号の規定により提案するものでございます。 続きまして、第29号議案 令和2年度吉川市吉川美南駅東口周辺地区土地区画整理事業特別会計補正予算(第1号)についてご説明をいたします。 本案につきましては、既定の歳入歳出予算にそれぞれ1,360万円を追加し、歳入歳出予算の総額を37億897万5,000円とするものでございます。 内容といたしましては、歳入につきましては、土地区画整理事業債の増額でございます。歳出につきましては、委託料のうち弁護料の追加と、補償補填及び賠償金のうち、供託金などの訴訟に係る費用の追加でございます。 以上でございます。よろしくお願いいたします。 ○議長(加藤克明) 以上で提案理由の説明は終了しました。 これより第27号議案及び第28号議案の一括質疑に入ります。 吉川議員。     〔17番 吉川敏幸登壇〕 ◆17番(吉川敏幸) 議長の命を頂きましたので、質疑をさせていただきます。 第1に、今議会の市長の施政方針を含め、今までずっと吉川美南駅東口周辺地区土地区画整理事業の進捗については、順調に進んでいるとの答弁でございました。ここに来て突然の裁判という話であります。市の今までの答弁の真偽を疑わざるを得ないと思いますが、その点についてどうお考えでしょうか。 二つ目、どうやってこの残置した重機とプレハブの所有者を確定したのか。 3点目、その費用はどこから出ているのか。 4点目、その費用が出ているとしたら、議会として何も報告を受けていないが、なぜ報告がないのか伺います。 5点目といたしまして、地権者に納得していただけない原因は何と考えているのか。 6点目、今回の議案に係る地権者との話し合いの回数、そして内容は。 7点目、この問題が解決するまでの期間をどう捉えているのか。 8点目、裁判はこの問題のみで終わると考えているのか。 9点目、今後のことを考え、仮換地処分通知は地権者にどの程度発送したのか。 そして最後10点目、市が地権者を訴えることの見解を伺います。 壇上からは以上です。 ○議長(加藤克明) 答弁を求めます。 都市整備部長。 ◎都市整備部長(竹内栄一) お答えいたします。 まず、1点目の事業進捗に関してということだと思いますが、当該土地区画整理事業につきましては、95%という多くの地権者の皆様の合意を得て実施させていただいていると。そういう調整をさせていただいた上で実施をさせていただいているものでございます。その中で、工事の進捗といたしましては、現在、57%の地域で工事に着手しておりますので、計画どおり進んでいると考えているところでございます。 しかしながら、今回の物件が残置され続けますと事業の遅延につながるので、訴訟の提起の準備をさせていただくというところでございます。 そして、残置した物の所有者の確定ということでございますが、訴訟を提起するに当たりましては、相手方となる占有者を固定する必要がありますことから、占有移転禁止の仮処分を裁判所に申立てを行い、3月3日に裁判所の執行官により固定されたものでございます。 続きまして、その費用はどこから出ているのかというご質問だったかと思いますが、土地区画整理事業特別会計の既定予算の中で対応させていただいております。 次に、出ているとしたら、議会として報告を受けていないというところでございますが、先ほど市長からも答弁させていただきましたとおり、これまで土地所有者とのこれまでの交渉状況を勘案した結果、これ以上その進展はちょっと難しいのではないかということを判断させていただきながら、今後の工事スケジュールに支障を与えない時期として、12月1日に仮換地の指定の効力を発生する内容のものを土地区画整理審議会に諮らせていただき、委員全員の賛成を頂きながら仮換地の指定をさせていただき、その後、再度また土地所有者のほうに、残置されている物の地区外への移動をお願いさせていただいたところですが、その後も相手方が明渡しに応じないということから、顧問弁護士とも相談した上で、やむなく法的措置の検討を始めさせていただいたと。その中で、土地の明渡しを求める法的手段というのを選択せざるを得なかったというところがございます。 訴えの相手方として当該土地の占有者を固定する必要があることは、先ほど申し上げたとおりでございますが、占有移転禁止等の仮処分には、仮処分の申立ての準備期間、申立書の作成や現地写真等として1カ月程度かかると。また、仮処分の申立てから1カ月、長くて2カ月程度の期間を要するのではないかということもあり、補正予算の対応が困難というところもございまして、既定の款項の事業費において、既定の予算で対応させていただいたものでございます。 続きまして、地権者に納得していただけない原因ということだったかと思いますが、土地所有者には、公平公正に行っている仮換地に納得していただけないとの主張がされているところでございます。 次に、今回の議案に係る交渉、話合いの回数だったと思いますが、土地所有者と占有者に、地区外に占有権の移動をしていただきますよう、12回ぐらいの交渉をさせていただいたというところでございます。 あと、問題解決の期間をどう考えているのかというところでございますが、本議案に議決を頂ければ、4月に速やかに本件の本訴の提訴をさせていただいた上で、土地区画整理事業に支障のない時期に結審を頂けるよう、全力を尽くしてまいりたいと考えております。 次に、この問題のみで終わるのかというところでございますが、今回提起させていただいた訴えにつきましては、土地の明渡し請求の訴えを提起いたしますものですので、その他の問題に関してはまた別件になるのかなと考えているところでございます。 次に、仮換地処分の通知はどの程度発送したかというところでございますが、これまで仮換地、面積全体の約4割を指定させていただいたところでございます。 次に、訴えることの見解というところだと思います。今回の訴えにつきましては、土地所有者ではなく、土地を占有している占有者を相手にした訴えの提起でございます。また、土地区画整理事業の進捗に大きな支障を来すおそれがこのままではあるということの中で、また、事業に賛同していただいている多くの地権者様にも不利益が生じる可能性がございますので、今訴えの提起をさせていただいていると。 以上でございます。 ○議長(加藤克明) 吉川議員。 ◆17番(吉川敏幸) ありがとうございました。大きく二つの点に関して再質問をさせていただきます。 この地権者に納得していただけない原因は何と考えているのかという問いに対して、公平公正と納得していただけないという話でしたが、これをどの点なのかと、もっと具体的に、例えば減歩率であるとか仮換地が飛び換地になっているとか、そういう具体的なものが分からなければ解決のめども立っていかないのかと思うので、その点ですね。 あともう一つ、この問題が解決するまでの期間をどう考えているかということに関しまして、民事裁判で、平成29年度で平均して12.9カ月の期間がかかっているというデータがございました。これを含めまして、約1年、この中で、この話し合いで解決に結びつくことが本当にできないのかということを再度検討していただきたいんですが、この点についてまたお願いします。 ○議長(加藤克明) 答弁を求めます。 都市整備部長。 ◎都市整備部長(竹内栄一) お答えさせていただきます。 まず、具体的な内容というお話ですが、仮換地の詳細な内容につきましては、個人の情報となるために、お答えすることはできません。 2点目の期間ということでございますが、12.9カ月ということだったと思いますが、以前、平成7年度ですかね、土地明渡しの請求をさせていただくようなものを提起、たしかさせていただいておると思います。そのときは、たしか6カ月程度の期間であったと考えております。 ですので、まずは私どもは、速やかに議決を頂ければ、速やかに4月になりましたら訴訟の本訴の提起をさせていただいた上で、区画整理事業に支障を来さないような中で、全力を尽くして結審にしていただけるように、まずは尽くしてまいりたいと。また、その間に和解ということもあるやもしれませんので、そういうことも想定させていただきながら対応させてもらいたいと。 以上でございます。 ○議長(加藤克明) ほかに質疑はありませんか。 稲垣議員。     〔2番 稲垣茂行登壇〕 ◆2番(稲垣茂行) 2番、稲垣です。27号議案、28号議案 訴えの提起についてご質問をいたします。 まず初めに、今回、吉川美南駅東口開発事業地内に重機とコンテナを残置している占有者に対して訴えを起こすということでございますが、なぜこの時期にこの裁判を起こすのかということについて、初めにお伺いをしておきたいと思います。 先ほども一部出ておりましたが、今年の施政方針演説の中で、吉川美南駅東口開発事業は順調に進んでいると、地権者の協力も得ながら順調に進んでいるというお話がございましたが、それに対してなぜ裁判ということが突然出てくるのかについてお伺いをいたします。 2点目は、その占有者とのこれまでの折衝経過、そして現状はどういうふうになっているのか、もう少し具体的に、誰がいつ何回やってきたのかということ、あるいは相手方の主張はどういった点なのかと、また、何が原因で重機やコンテナを残置するということに至ったのか、この点について2点目でお伺いをいたします。 3点目は、残置された重機、コンテナなどが区画整理事業に及ぼす具体的な影響について教えていただきたいと思います。 4点目は、裁判の見通しについてでございます。当然、勝訴をするということで裁判を起こしたいということですので、勝訴となる根拠、あるいは裁判の期間、それから費用、これについてお尋ねをいたします。 5点目は、裁判が相手方あるいは他の地権者に与える影響でございます。吉川市が吉川市民を相手に裁判を起こすということでございますので、この市の姿勢がどういうふうに……。 相手方と、それから地権者に対する影響でございますが、そういう市の姿勢が今後、いろんな感情的なしこりや、あるいは地権者への不安につながらないのかどうか、そういったことについてお尋ねをいたします。 それから、今回の裁判を起こす前に、占有者を測定するために仮処分を行って、3月3日に占有者が特定できたということでございますが、裁判の前段階ということでこういったことをされているんでしょうが、この点については議会の議決というものは経ていないんですが、これについては全く問題がないことなんでしょうか。 以上6点でございますか、お尋ねをいたします。壇上からは以上です。 ○議長(加藤克明) 答弁を求めます。 都市整備部長。 ◎都市整備部長(竹内栄一) お答えさせていただきます。 まず、なぜこの時期に裁判を提起するのかというご質問だったかなと思いますが、先ほどもご説明させていただいたとおり、土地区画整理事業自体に遅延が生じないよう、この時期に裁判を提起させていただくものでございます。 その次に、交渉の経過ということでございますが、先ほどもご説明させていただきましたが、重機及びコンテナの撤去に係る事項として12回ほど、文書のやりとりや、また担当者による電話等での交渉が行われたというところでございます。 相手の主張といたしましては、土地所有者のほうにつきましては、区画整理事業に反対だという意思表示がされているところでございます。 それと、残置物による影響ということでございますが、こちらにつきましては、残置物が移転できなくて事業が遅延することによりまして、商業・業務ゾーンの宅地完成の遅れによりまして、企業への土地引渡しの時期が予定より遅れ、事業費の原資となる保留地処分金が見込めなくなる。また、第2調整池の完成の遅れにより、都市計画道路を含む上第二大場川西側の整備にも支障を来すことになります。このため事業費も増加し、借入れなどの資金計画を含めた土地区画整理事業全体の事業計画の見直しも考えられます。また、使用収益が遅れることで、土地区画整理事業に賛同していただいている多くの地権者の皆様の土地活用にも不利益が生じるほか、土地区画整理事業が1年延びることによりまして、職員の人件費、また、土地を借りて実施しておりますので、使用料、また包括支援費用など業務に係る費用で、これは平成30年度の決算ベースでございますが、大体1億4,600万円程度の費用負担が1年ごとにかかっていくような状況でございます。また、事業が遅れることで、区画整理事業の終了後、まちが成熟した際に、たしか税収は5億円程度見込まれるというお話だったかと思いますが、その時期が遅れていくというところだと考えております。 それと裁判の見通しというところでございますが、先ほどもご説明させていただきましたが、平成7年度のときは6カ月程度で結審をしているというところで、それに向けて市は、顧問弁護士に相談させていただきながら、それに向けて全力で取り組んでまいりたいと思っておりますし、今回の申立てについては、顧問弁護士と相談の上、市の行うことは適正であるということでの認識の下、裁判を行うものでございます。 それと、訴えの相手方と土地所有者に与える影響ということでございますが、当然、裁判について、それに係る費用とかは生じると思いますが、相手方に与える影響というよりは、まず事業によって私どもが受ける影響のほうが大きいのかなというふうに考えております。 占有者移転の仮処分を議会に諮らなかったのはなぜかというところでございますが、占有者の移転につきましては、まず業務、これを行う上で密行性がありまして、相手側にそれが分かってしまうと、要するに所有権の移転等がされてしまうというところで、行政実例にも、この仮処分につきましては議会の議決を経なくていいというところもございまして、議会のほうには提案させていただいていないというところでございます。 以上でございます。 ○議長(加藤克明) 稲垣議員。 ◆2番(稲垣茂行) 幾つかお伺いいたしますが、誰がどの程度どんな交渉をしたかということを聞いていますが、担当者が文書や電話等で12回ですか、折衝したということなんですが、どういう立場の方が直接出向いてお話を何回されたのか。市長は最終的に行かれたと思いますが、いつごろ行ったのかということをお伺いしておきたいと思います。 それから、一番私が聞きたいことですけれども、この裁判を実際に起こすことで事態が進展するというふうにお考えになっているんでしょうか。裁判を起こしても起こさなくても、今の状況は、かなり行き詰まっている状況ですので、これによって劇的に何か変化が生ずるというふうにお考えになっているのかどうか、進展をするのか、そのことをお伺いしておきます。 最後に、裁判の期間ですとか費用、あるいは勝訴となる根拠について伺いましたが、日本の裁判は三審制ですので、一審で勝訴しても、相手がまた訴えを起こせば二審、三審と続くわけで、その期間だとか費用だとかそういうものについてはどう考えているのかということをお伺いしたいと思います。 ○議長(加藤克明) 答弁を求めます。 都市整備部長。 ◎都市整備部長(竹内栄一) お答えさせていただきます。 先ほど、まず交渉の回数を申し述べさせていただいたのは、12回というのは、重機及びコンテナの撤去に係る事項で12回ということでお話をさせていただいております。 また、仮換地の妥当性というところの中でも、土地所有者と交渉をさせていただいております。 市長には、最終的に10月4日に、相手方のほうに職員と共に、私、また副市長も踏まえて交渉に行かせていただいております。そのもう一件のほうの土地所有者につきましては、私もじかに2回ほど行かせていただいて、仮換地の妥当性についてご説明をさせていただいて、ご理解を頂けるようなお話をさせていただいたところでございます。 それと、事業自体が本当に進展するのかというところのご質問でございますが、今回の訴えを起こさなければ、より事業が遅延するということで、私どもは本訴を起こして土地明渡しの訴訟を起こすものでございますので、これがなかった場合には、土地区画整理事業自体がかなり遅れるのではないかなというふうに考えております。 裁判の期間、三審制というところの中でだと思いますが、まずは今回の本訴の中で速やかに結審を頂いた上で、その後、敗訴か勝訴か。もちろん私どもは勝訴するつもりで訴訟を起こしたいと思いますけれども、そのときに、上に行くところというのは、今の段階ではスケジュール的には考えておりませんが、速やかに結審、その場合につきましては、顧問弁護士とよく相談させていただいた上で対応させていただく、臨機応変に対応させていただきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(加藤克明) これで稲垣議員の質疑を終わります。 ほかに質疑はありませんか。 齋藤議員。     〔12番 齋藤詔治登壇〕 ◆12番(齋藤詔治) 12番の齋藤詔治ですが、第27号並びに28号議案について質問をさせていただきます。 何人かの皆様からご質疑があったわけでございます。この案件につきましては、後ほど29号議案が出ているわけですが、そのへんとも若干、今の質疑の内容から見ますと、移っちゃう面もあると思うんですが、そのへんはお許しいただきたいと思います。 まず最初の議員さんの質問の中で、95%の賛同を得ている現状でございますという報告がございましたし、いろんな書類も私らも拝見しております。これ、5%も賛同がされていないということは、区画整理事業にとっては、私は、命取りだというふうに長い経験から考えております。ぜひ、まずもって裁判はやるべきではないという考え方で、この質問席に立っております。 それから、57%の工事に着手しているということですが、基本どおり工事請負契約にのっとった事業が進展しているかと言われますと、どうも定かでない。途中で実施されていない部分もあると伺っております。そのへん、何か不透明なことがこの区画整理では行われております。 まして、先ほどの最初に、第27、28号もそうですが、重機の残置またはコンテナハウス等の残置、これを明渡しすれば、土地区画整理法第100条の2の規定により、市が管理することができると、この場所にですね。というふうにおっしゃっておるわけですが、土地所有権者、またその他の権利者、何かないようなお話もしておりますけれども、私のほうでは、若干の権利も発生しているようなことも伺っております。市が管理できるとおっしゃっておりますが、本当にこの100条の2項でそういうことが実施できるのかどうか、そのへんを再度私もお伺いさせていただきます。 先ほども言いましたけれども、この土地区画整理事業費1,360万円、これだけの訴訟で誰がこんなお金かかるんですかという、ちまたの話になっております。内容的には、320万円が弁護士費用でございます。そのへんで、私どもからしてみますと、このような大きな高額の費用を使う、このへん、明細的なご説明を賜りたいと思っております。 それから、弁護士につきましても、いつから弁護士を入れておるのか。この議案につきましては、基本的には、内容証明という形で既に地権者と関係者が何度となくキャッチボールといいますかね、こうやっておるわけですね。その中身を見ましても、関係者のほうへ市がまずもって内容証明を発送した。これは、先ほど来の方もいらっしゃいますけれども、関係者、市民も含めまして、本来行政がやるべきことではないというふうに私は考えておりますが、このへんについて市長のお考えを聞かせていただければと思っております。 それから、今までに弁護士に対する報酬、幾らお支払いしておるのか。もちろん事業を起こすには、それなりの裁判所に対する預託金なり裁判長に対する法律的な印紙なんかを払っていると思います。先ほど来、これについては、ほかの法的の中で問題はないんだということをおっしゃっておりますが、そのへんについても伺っておきます。 それから、何か、市長は答弁していないんですが、部長答弁を聞いていますと、話し合いじゃなくて、司法の世界でこれは解決する気はないんだという、非常に、私から見ますと、一番行政としてやってはならないことを、何か裁判を起こせば何でも決まりがつくみたいなお話を承っておりますが、そのへんについての、よほどしっかりとした、部長、お考えがあるようであればお聞かせいただきたいと思っております。 それから、何人かの議員さんもお話をさせていただいておるんですが、どうもこの案件は、市長が、先ほど、4日に出向いたと言いましたっけ、関係者のところに。その後の段取り、その後の先ほど言った内容証明、そういうもろもろが、やはり順序がずれて、本来ならば、先ほどお話ししたように、重機2台とコンテナと若干の物をかたす。お金にしてみれば50万円もかからない。それがこんな大げさになっているわけでございますので、このへんについては、もう少し大きな市長の視野でご検討いただければというふうに考えております。 先ほど部長からも、ここ一、二カ月で対応できれば4月に本訴に入れると、非常に私は残念なお話だなというふうに承りました。できるだけ、裁判、司法の世界というのは、我々からして見ればちょっと遠い世界ですけれども、弁護士さんにしてみればありがたい話でございますので、そういう形での結論を急ぐと、まして占有者の方につきましては、別格で、違った意味で、私にしてみると、地権者または第三の権利者、そういうもろもろが一つになってじゃなければ、占有者のみのお話は承ってもどうかと思っていますが、そのへん、間違いなくそれは可能なのかどうか、そのへんについてもお伺いさせていただきます。 とりあえず壇上からは、裁判は行うべきではないということを訴えて、まず終わりといたします。 ○議長(加藤克明) 暫時休憩します。 △休憩 午後3時29分 △再開 午後3時29分 ○議長(加藤克明) 休憩前に引き続き会議を開きます。 答弁を求めます。 都市整備部長。 ◎都市整備部長(竹内栄一) まず、100条の2で本当にできるのかというご質問だったかと思いますが、それは100条の2で対応できるものと考えております。 それと、2点目の1,350万円につきましては、これは次の議案ですので、ここでのご答弁は差し控えさせていただきたいと思います。 それと、弁護士をいつから入れているのかというお話であったかと思いますが、まず、8月28日に大型の重機が土地区画整理地域内に進入いたしまして、区画整理事業で設置したB型のバリケードを撤去したと。1カ月後の9月下旬ですね、28日に、訴えの相手方に頼まれた業者が、大型重機を使って他の地権者の土地の盛土を切り崩し、そういう行為があったものですから、警察に通報させていただき、警察からも違法行為を注意されて、その業者さんは盛土の原状回復を命令されて元に戻しましたが、重機及び鋼材をその場に残置したというような違法行為がございました。 まず、このような行為に対処するため、また、10月23日に土地所有者から郵送された内容証明郵便に対する法解釈等が必要であったことから、それまでは市の通常の法律相談で対応いただいたものが、もうこれは土地区画整理事業に関わるものだということで、また緊急性もあったことから、11月6日に顧問弁護士と委任契約を結ばせていただいたというところでございます。 それと、その費用についてのご質問だったと思いますが、まずその委任契約で55万円、それと、先ほどご説明させていただいた占有移転禁止の仮処分についての委任契約が87万円の、約142万円程度を支出させていただいたというところでございます。 次に、司法のみが解決策なのかというご質問だったと思いますが、これまで交渉をする中で、もう一貫して区画整理事業に反対するというお話で、交渉自体をもう受け付けないというお話がございました。そういう関係もございまして、やむなく司法という解決策を取らせていただくような形になっているというところでございます。 以上でございます。 ○議長(加藤克明) 齋藤議員。 ◆12番(齋藤詔治) 幾つかご答弁いただきましたが、ちょっと答弁じゃないんですね。100条の2の規定なら、あそこが明渡しされてくれればもういいんだという、どういう根拠でそのお話をしているのか。もうちょっと、ここは裁判所じゃありませんけれども、そう簡単にいくならば、私もここで質問はいたしません。 それから、1,360万円の内訳で、この55万円の87万円、142万円については、この1,360万円の中に入るのか、別費用なのか、そのへんもお尋ねしておきます。 それから、どうも、先ほど来、事業が遅れる遅れる、事業が遅れるので、今回はこのような手法を取っておると。ただ、私は、先ほどほかの議員さんからも話が出ましたけれども、そんな質問をしていいのかというあれですけれども、この問題は、先ほど壇上で、ほんの小さな問題ですねという話を申し上げました。もっともっと大きな問題がございますよ。そのへんについて、どういうふうに実態を把握しているのか。これもお考えは、私、はっきり聞いていないので。 私は、やってはいけないこと、それから、実施して問題がないこと、いろんな主張も、ご意見を言っていっていただけるんですが、区画整理事業の推進だけ頑張っちゃって、早くやらなきゃ、早くやらなきゃという気が、それが本質。本来はこれをやればこうなるんだがなという面が、どうも反映されていない。私、いつも担当にも、上から目線じゃ駄目だよ、いろんな人がいてこの370有余名。 もちろん、今回、一般質問をこれでやりたい方もいたわけです。ただ、一般質問は中止になっているので、私がここでその人の代弁はできませんけれども、本当に大事な問題なので、私ももっとこれを深くお尋ねしたいところですが、議場のルール上というふうにすぐストップがかかりますけれども、これは大事なことなので、本当にこれは、私は一日千秋の思いで、一人ひとりの地主さんも、早く進まなきゃだめですよと。昨日もある人が来ましたよ。うちもいろんな地権者とのお話をしているんですが…… ○議長(加藤克明) 齋藤議員、ちょっと質疑を簡潔に進めてください。お願いいたします。 ◆12番(齋藤詔治) はい。 とりあえず、4月に本訴を図るなんていうことは、私は、とてもとても、まだまだ何度も何度も交渉をお願いしたいと思います。12回交渉した。何でそれでもう先へ出ないのかという、何かの認識が、それから、必ずそこには地権者、または地権者以外の権利者が裏にはいるんだということを考えてそのへんを進めていかないと、とにかく裁判となりますといろいろ問題が起きると思います。本当に真剣に、どうしたら裁判も辞さずに何とかいけないかなということを検討していただくことをお願いして、私の質問を終わらせていただきます。 ○議長(加藤克明) 意見としてお預かりしておきます。 答弁を求めます。 都市整備部長。 ◎都市整備部長(竹内栄一) まず、1,360万円が、今回、先ほど説明したところに私の内容が入るのかというご質問だったかと思いますが、それは平成2年度の予算になりますので、今、先ほど私が説明したのは平成元年度の予算でございます。 また、実態の把握、早くやらねばならないということでのお話がございましたが、私ども、事業を進める中で、やはり地権者が、計画どおり進めていただきたいと、そうしないといけないということでお言葉も頂いておりますので、計画どおり進めるのが私どもの務めだと考えております。 以上でございます。 ○議長(加藤克明) これで齋藤議員の質疑を終わります。 ほかに質疑はありませんか。 遠藤議員。     〔6番 遠藤義法登壇〕 ◆6番(遠藤義法) 6番の遠藤ですが、27号議案、28号議案について質問をさせていただきます。 私どもは、区画整理というのは地権者の合意が大事ということでやってきたんですが、そういった中で、今回、訴えの提起ということで、やはりその可否の判断というのは本当に難しいところはあると思うんです。その材料も含めて、やっぱりきちっと質問させていただきますので、答弁もよろしくお願いいたします。 今回、訴えを起こさなければならなかったその背景、起因ですね、要因、これは、今言われておりましたけれども、どうもそこらへんが、賛同を得ていないということと、一貫して区画整理そのものに反対だということも言われていたんですが、そのなぜ相手方との認識のずれが出て、何が、そのずれが起きて、ここまでこじれたといいますか、裁判を起こさなくてはいけないところまで来たのかというところをぜひお聞きしたいと思うんです。 そして二つ目には、市長は、先ほども話がありましたように、10月4日に相手方を訪問して、話し合い、協議をしたと、こうなっております。そういった中で、実際にこの協議の内容についてはどうだったのか、何がそこで相手側から出されて、どういったものに対して合意されていないのかというところ、納得されていないということが出されたのか、その合意できなかった内容についてお聞きいたします。 そしてその後、もう16日には、先ほどもありましたように、内容証明郵便物を送付しております。この間、本当にそういった意味で言うと、4日から16日ですので12日間と、こういう期間ですね。そういった点で、やはりもう内容証明を送ったこと、そしてそれが、内容証明を発送したその回答といいますか、通知書が11日に返されております。そういった中で、やはり実際そのやりとりの中で、なぜ内容証明を送るまでその判断をしたのか。この12日間の間ですね。結論に達したのか。 それで、相手は11日付で、逆に、このままいったら、市を含めて司法の場に訴えといいますか、そういったものも返送されてきているわけなんです。 そういった点を考えてみた場合に、その内容がどうも、内容証明を送ったこの時点が、相当、そういった意味では、交渉の悪化がもう最悪の状況といいますか、そういう形になってしまったんではないかということで、じゃ、一貫して、この交渉自体受け付けないと、先ほど答弁がありました。先ほども、一切受け付けませんよと。これ、あったのは、その返答を頂いたのはいつなのか。なぜそういうことになってしまったのか。その内容についてやはり確認をさせていただきたいというふうに思うんです。 それで、これまでの経過から見て、私も、予算審議、建設生活委員会の審議をずっと見て、そしてまたこちらからの内容証明、そしてまたその通知書を見て、やっぱり大きく関わっているのは、質問はもう2回しかできないので単純にお聞きしますけれども、その違いの中に、私も代表質問させていただいて、この食い違いが、相手方と市のほうの食い違いで、コンクリートのがらが搬入していたと、こういうことはなっていて、その搬入されたことが発見したのが、市のほうは、仮置きしている最中に搬入の中からコンクリートのがらが見受けられたと。搬入業者に、本盛土に使う時には、がらを分別した上に、持ち帰るように指示をしたと、こういう答弁なんですね。 ところが、相手方が言っているのは、市の工事で埋め戻された残土の下から、大量の産業廃棄物が不法投棄され、埋設された実態が露見したと、こういう言い方をしているわけなんですね。 やっぱりこういったものも、本当に食い違っているもの、それから、先ほどもあったように、換地の問題も答弁の中でも言われておりましたけれども、そういった点の食い違いがあるというふうに思うんですが、そういった点について、やはりきちっと市のほうも説明をして、相手も納得する。そこらへんがないと、なかなかこれは合意をするというところまではいかないというふうに思うんですが、その点についてお聞きをいたします。 それと最後にもう一つは、その土地の使用許諾、今回は所有権ですから、その重機とコンテナの。ただ、その土地の使用許諾に1年ごとに更新するんだと、これは委員会の中でもあったんですが、そういうものに対して、これは期限が切れているのか。更新は継続して、そこの使用権というのは、先ほど、100条の2でということで、使用権というのはもう市のほうにきちっとあるんだということで確認をさせてもらっていいのかどうか、その点について最後に確認をさせていただきたいというふうに思います。 以上です。 ○議長(加藤克明) 暫時休憩します。 △休憩 午後3時47分 △再開 午後3時48分 ○議長(加藤克明) 休憩前に引き続き会議を開きます。 答弁を求めます。 都市整備部長。 ◎都市整備部長(竹内栄一) お答えさせていただきます。 まず、交渉をもう受けないと言ったのはいつなのかというところかなと思うんですが、まず、交渉を一切受け付けないと言ったのは、平成30年12月から翌31年1月にかけて、換地案の供覧をさせていただいております。それをご確認いただいた後から、もう交渉はしない、区画整理に反対だという意思表明は、もうそのところから頂いていたというところでございます。 また、27号議案のほうにつきましては、市長が10月4日に一緒に訪問した後に、またその後にすぐ電話といいますか連絡がございまして、もう交渉はしないと、改めてそういうお話がございました。 それと、なぜこういうような認識の違いというところが起こったのかというお話だと思いますが、まず、土地所有者につきましては、換地案に納得していただけないというところから始まっているのかなというところでございます。ただ、12月1日で仮換地の指定をさせていただいて、事業管理地にさせていただいておりますので、もし仮換地に不服があった場合には行政不服審査請求ということができますので、そちらのほうでまた別の手続が、県のほうで中立的な立場でご判断いただけると思いますので、そちらのほうになるのかなと考えております。 ただ、今回の占有物につきましては、どうしてもこれを地区外に移転させなければ、工事自体ができないと。私どもで勝手にどかすわけにはいきませんので、そのために訴えを起こさせていただくというところでございます。 使用許諾の話だったと思いますが、先ほど1年更新と言われたのは、その年の、その次の土地の使用料を、これだけです、1年間この分をお支払いしますという契約ですね。前段で一番最初に覚書というのを締結させていただいております。基本的には、その覚書を締結させていただいた段階で、使用収益を開始させていただくまでは、合意を取れた土地につきましては、27号議案の土地につきましては、そういう形でうちのほうにもう使用権があるというところでございます。ただ、28号議案の方につきましては、そこは頂けませんでしたので、こういう中で、今後、土地区画整理事業に支障は来さない時期であるということで、12月1日に仮換地の指定をさせていただいたというところでございます。 以上でございます。 ○議長(加藤克明) 答弁を求めます。 都市整備部長。 ◎都市整備部長(竹内栄一) 答弁漏れがありましたので、お答えさせていただきます。 まず、盛土されている土、土の話だったかなと思いますが、こちらにつきましては、相手の主張と私どもの主張はかなり食い違っているかと思います。これにつきましては、私どもの主張をさせていただいた上で、昨年の2月か3月、また今年に入りましても、越谷環境管理事務所に来ていただきまして、確認をしていただいております。その際に、市の主張が認められて、やっていることは正当であるというふうなご見解を頂いているところでございます。 以上でございます。 ○議長(加藤克明) 遠藤議員。 ◆6番(遠藤義法) ありがとうございます。 どうも、確かに区画整理の中で、反対だからこれ以上は交渉しないよという形に、こうなっているという中で、確かにそれを含めて、こういった重機を置いてやっているということが今回なっているんですが、ただ、その仮換地して、これが確認した、こういった中だけでそういうふうに対応がですね、態度がもう、これはもう交渉しないよ、反対だよということだけなのか。それとも、先ほどのこの内容証明と、それからその通知について読みますと、そういったものも含めて入っているんですけれども、そこらへん、どこまで範囲が、相手側が持っていて、市のほうもそれについてはきちっと対応をしてきたけれども、なかなか納得してもらえないんだと、こういうことで理解するのか。 ひとつそこらへんは、どうもやっぱり裁判を起こすというのは、相当な、これまでもそういった質問はあったので聞きませんけれども、そういった状況までいくということ自体は、なかなか難しいなといいますか、という感じも受けるわけなんですが、それじゃ、先ほど質問したんですが、その4日の日に市長も行って相手側と話をしたけれども、その後、電話が来て、もう交渉しませんよと、そういう電話があったということの認識は、じゃ、市長が行って話をして、それでも納得してもらえずに、もうこれ以上はだめだというふうになった、その理由とその背景は何なのか。 ただ、一般的に仮換地の指定のその減歩とか多分いろいろ、場所とかいろいろあろうかと思うんですが、やっぱりそこはきちっと私も聞かないと分からない部分があるというふうに思うので、その点についてもう一度答弁をしていただきたいというふうに思うんです。 それから、がらについては、私どもも環境管理事務所にお伺いして、市長から答弁があったので伺ったんですよ。ただ、そこの中ではっきりしたのは、この契約時にもう市のほうは、その土砂について、いろんな土壌の検査等を含めて、それは良質だったので、契約して、そこから受け入れると、そういった形を取ると思うんですが、しかし、がらの搬入については、その土砂とか建設残土、これ、搬出先と受け入れる側が双方できちっと合意、それは契約に基づいてやった場合には、それは、土砂あるいは建設残土は認めるけれども、しかし、こういったコンクリート塊とかがらなどが入っていた場合には、受け入れる側が拒否すれば、それは産廃となって、搬入を拒否できるわけなんですね。 そういうことを言っていて、それはなぜかといったら、公共工事については土砂についての規定はないというんですね。だからそうなっているので、そこらへんも含めて、ここの中には書いてあるんですが、そこらへんの認識というのはどのように市のほうで持っていて、ちゃんと対応したのかというところも含めて、市のほうがきちっとその相手側にも説明をしてやったと、納得してもらったといいますか、それは違いますよということでなったのかどうか、なっていないということなのか。その点については、含めてきちっと説明していただきたいというふうに思います。 ○議長(加藤克明) 暫時休憩します。 △休憩 午後3時59分 △再開 午後3時59分 ○議長(加藤克明) 休憩前に引き続き会議を開きます。 答弁を求めます。 都市整備部長。 ◎都市整備部長(竹内栄一) お答えさせていただきます。 まず、今後の交渉をしないのかというお話が一番最初にあったのかなと思いますが、弁護士を通して交渉はしてまいります。 次に、背景ですかね、理由と背景。これは、もう仮換地案に納得をしないからということに尽きるかなと考えております。 それと、先ほどの話が出ました、今、建設発生土としてうちは土壌調査をしたものを受け入れていて、契約に基づいて受け入れておりますが、その契約に合わないものにつきましてはふるい分けをして、契約に合わないものは取り除いて残土に使わせていただいているというところです。そのへんにつきましては、地権者にも説明はさせていただいているというところでございます。 以上でございます。 ○議長(加藤克明) 以上で遠藤議員の質疑を終わります。 ほかに質疑はありませんか。 岩田議員。     〔1番 岩田京子登壇〕 ◆1番(岩田京子) 1番、岩田です。すみません、幾つか確認というか、具体的にお聞かせいただけたらなというふうに思っています。 まず、日本の文化としては、弁護士を入れたり裁判をしたりというのは、なかなかなじみがないものであるということで、裁判だとかそういう文化がしみわたっている人たちにとっては、交渉のプロということで、問題解決の一番の糸口になるのかなというふうにも思っているんですけれども、なかなかそういう文化に慣れてない人たちにとっては、こういうものというものは最善の道なのかというところがちょっと見えてこないところがあります。 それで、12回交渉しましたということではありましたが、これを具体的にいつどのような交渉をしてきたのかということを教えていただけるとありがたいなというふうに思っています。具体的にです。 それから、明渡し以外は別件の問題だということで、今回の訴訟は、その明渡しに関する裁判になるということではあるんですが、これは、ある意味、いろいろなことにも影響を及ぼすのかなというところも踏まえますと、その別件というものは、今後、この裁判を終えた以降にその別件が事業の進捗に関わってこないのかという、そのへんをお聞きさせていただきたいと思います。 壇上からは以上です。 ○議長(加藤克明) 答弁を求めます。 都市整備部長。 ◎都市整備部長(竹内栄一) お答えさせていただきます。 まず、交渉の経緯だったと思いますが、先ほど来申しておりますとおり、重機及びコンテナの撤去に関わるものは12回と申し上げましたが、土地所有者に対しましては、そのほかに換地に関わる事項をずっと、仮換地案の供覧をした以降、交渉しないと表明をされておりました頃からずっと一貫して交渉は続けております。 それとまた、別件というのがどういうふうに事業に影響するのかというお話だったかと思います。先ほどもご説明をさせていただきましたとおり、今回の提起は、占有物があることにより土地区画整理事業が遅延するおそれがあるというところを鑑みまして、起こさせていただいておるというところでございまして、別件というのが何をというのは、今の段階で、私どもで何ももう申し上げることはできないところだと考えています。 以上でございます。 ○議長(加藤克明) 岩田議員。 ◆1番(岩田京子) いろいろ、その放置物の撤去に関して12回ということだったので、それ以外のことはずっと行ってきたということではあるんですが、その12回に関して具体的にお聞かせください。 それから、別件に関しては今回、何も言えませんということではありますが、大いに影響があるんではないかという中で、判断がなかなかこれはすごく難しいなというふうに思っています。 この今回の裁判の勝ちを見込んでいるというようなお話は伺っていますが、その最悪なシナリオというんですかね、先ほど吉川議員は、平均すると12カ月というようなことをおっしゃっておりましたが、最悪なシナリオはどういうふうに想定しているのかお聞かせいただけたらと思います。 ○議長(加藤克明) 暫時休憩します。 △休憩 午後4時06分 △再開 午後4時06分 ○議長(加藤克明) 休憩前に引き続き会議を開きます。 答弁を求めます。 都市整備部長。 ◎都市整備部長(竹内栄一) お答えさせていただきます。 12回の内容がどういうものなのかということでございますが、内容記録証明の郵便等も踏まえて、また、職員がじかに聞いたところもございまして、そういう部分で、ちゃんとじかに聞いた部分もございまして、そういう部分で12回という内容でございます。 2点目の質問ですが、そのへんにつきましては、顧問弁護士のほうとよく相談しながら対応してまいりたいと、このように考えております。 以上でございます。 ○議長(加藤克明) 以上で岩田議員の質疑を終わります。 会議の途中ですが、ここで暫時休憩といたします。 再開を16時25分といたします。 △休憩 午後4時07分 △再開 午後4時24分 ○議長(加藤克明) 休憩前に引き続き会議を開きます。 ほかに質疑はありませんか。 雪田議員。     〔8番 雪田きよみ登壇〕 ◆8番(雪田きよみ) 8番、雪田です。 第27号議案、第28号議案について質問させていただきます。よろしくお願いします。 この議案は、金曜日にこの議案が配付されまして、今日審議をして、委員会付託もないまま今日採決という手順になっています。今日、この議会の中で、これまで5人の議員が質問をしてきました。多くの議員が疑問に抱いていることは、なぜここまでこじれているのかという点だと思います。が、どの議員の質問にも、分かるような答弁が返ってきていないと感じています。この状況の中で、これから採択ということで態度を決めるということは、極めて難しい状況だと感じています。 なぜここまでこじれているのか、どのような話し合いの経過なのか。先ほど岩田議員も、詳しく聞かせてほしいという質問をされました。私も全く同じ質問をしようと思っていたところに、同じ質問をされて、答弁を期待して待っていましたが、やはりよく分からない状況だと感じました。 ここにいる議員みんなが理解できるような説明をしていただきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。 壇上からは以上です。 ○議長(加藤克明) 答弁を求めます。 都市整備部長。 ◎都市整備部長(竹内栄一) 一番の理由は、先ほども申し上げておりますとおり、換地案にご同意いただけない。ただ、この換地案につきましては、当地区内で公平公正に評価をさせていただいた上で換地案を作成させていただいておりますので、それに納得していただけないというところでございました。 今置かれているものにつきましては、不法に占有されたものでございますから、これは事業を推進するために、どうしてもやはり今の段階で訴えの提起を起こして移動させなければならないと。そうしなければ、多くの地権者に不利益が、また、事業の遅れも生じるというところでございます。 以上でございます。 ○議長(加藤克明) 雪田議員。 ◆8番(雪田きよみ) ありがとうございます。 今の後半の部分の説明は理解しました。 それで、その換地案のところに理解していただけなかったということで、その具体的なところは、先ほど最初に吉川議員が質問していたかと思いますが、個人情報なので答えられないということだったと思います。 教えていただきたいのは、一般的な換地案、一般的にこれぐらいの場所だったらどれぐらい換地するということと、提案したことと、どれぐらいの違いがあったのか。本当に違いがないのかあったのか、そういったところを教えていただきたいと思います。 ○議長(加藤克明) すみません、今の質疑につきましては、ちょっと質疑の範囲を超えておりますので、答えられる範囲で。 じゃ、答弁を求めます。 都市整備部長。 ◎都市整備部長(竹内栄一) 乖離があるということの答弁はできません。これは、一般的な評価基準に基づいて評価をさせていただいております。 以上でございます。 ○議長(加藤克明) ほかに質疑はありませんか。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) これで質疑を終わります。 お諮りいたします。 ただいま議題となっております第27号議案及び第28号議案については、会議規則第37条第3項の規定により委員会付託を省略したいと思いますが、ご異議ありませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) ご異議なしと認めます。 よって、第27号議案及び第28号議案については委員会付託を省略することに決定しました。 それでは、これより第27号議案の討論に入ります。 まず、反対討論の発言を許します。 稲垣議員。     〔2番 稲垣茂行登壇〕 ◆2番(稲垣茂行) 2番、稲垣です。 第27号、28号議案 訴えの提起について、土地明渡請求事件でございます。反対の立場で討論をいたします。 2020年度の施政方針の中で、吉川美南駅東口開発事業については順調に進んでいると伺っておりました中での今回の提訴という追加議案、唐突であります。その中で、本日の審議であります。これまでの質疑を通してもなお疑問が残ります。判断する材料、時間が不足しており、なかなか賛否を簡単に表せるという問題でもないように感じております。 この質疑を通して、まだ残る疑問点3点ございますが、一つは、裁判でこの事態が本当に動くのかどうか。膠着状態になったり、あるいは後戻りをする、あるいは新たな裁判が起きる可能性等も考えられるわけでございます。この時期、この裁判を起こす意味、それによってどう動くのかという点、ここがやはりまだ疑問が残ります。 それから、これまでの相手方との折衝の経過についてでございます。重機やコンテナ等が置かれる前の折衝、あるいは置かれた後の折衝、相手方はどういう主張をされているのか。あるいは、重機やコンテナが残置された原因というのは、換地のことと言っていますが、まだちょっと具体的によく分からない部分がございます。 3点目は、やはり裁判の見通しや影響が非常に不透明であるという部分でございます。こうした点について、やはりしっかりと調査確認をした上で、検討、議論を深めた上で判断をすべき案件ではないかというふうに考えております。 これは、6月議会あるいは臨時議会等で再検討を行うことが必要だというふうに考え、今回の土地明渡し請求の提訴については反対といたします。 以上です。 ○議長(加藤克明) 次に、賛成討論の発言を許します。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) 次に、反対討論の発言を許します。 伊藤議員。     〔11番 伊藤正勝登壇〕 ◆11番(伊藤正勝) 11番、伊藤であります。 一切発言は控えておこうと思いましたけれども、この追加議案、訴えの提起について、多くの議員から発言がございました。何度か申し上げておりますけれども、このコロナの旋風の中での議会でございます。東口開発については順調に進んでいるとの表明もございました。そういう中での追加議案の提出、裁判の提起、多くの疑問や質問に答えが出ていない。そのとおりだと思います。 現場はそれなりにしっかりと取り組んでいる、私はそう受け止めておりますが、今回のこの重要な問題提起、重要な場面でいろんな質問に対して、責任者である市長が一言も発しない。これは全く理解に苦しむことであります。 10月4日に交渉されたと、トップ交渉、そういう事実関係は担当部長から明らかにされましたけれども、市長はどんな折衝をしたのか。裁判に踏み切るには、これだけの努力をしたよと、こんなに汗をかいたよと、皆さんどうかご理解を賜りたい、そういう責任者としての言葉が聞かれるだろうと私は期待して見守っておりました。しかし、何の説明も釈明もありません。責任者がその責任を果たしていない、そう言わざるを得ないと思います。 コロナ旋風の中で私どもは、一般質問も取りやめる、そういう判断、決断をしております。そうした中での追加議案の提出、市長の答弁も全くない中で、賛同することは難しい、そんな思いでございます。 いろんな区画整理事業についてこれから難しい問題が出てくる。まず裁判の提起のこの問題が遅れていくことによって、とても難しい局面も迎える、そういう時間的な制約もあるんだと思います。硬い岩盤を改めて崩す、そういう出直しが今求められていると思います。議会の議決、議会の質疑を受けて、もう一度必死に汗をかいてみる。折衝とはどういうことなのかと。そういう努力をまずは求めたいと思います。 そして、この現状のコロナ対策、いろいろ議会としても取り組まなければならない、正さなければならない、そういうことが多々ございます。これらを含めて、臨時議会を開く、そういう選択も当然あるだろうと思います。しっかりと受け止めて、責任者が責任を果たしていく、そういう覚悟の中でこの問題を提起し、取り組んで、そして一歩道を開いていただきたい。 そのことを申し上げて、反対の討論といたします。 ○議長(加藤克明) ほかに討論はありませんか。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) これで討論を終わります。 これより表決に入ります。 第27号議案を採決します。 本案の賛否について表決ボタンを押してください。     〔各議員が表決ボタンを押す〕 ○議長(加藤克明) 押し間違いはありませんか。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) なしと認め、確定します。 賛成少数であります。 よって、本案は否決されました。 次に、第28号議案の討論に入ります。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) 討論の発言がありませんので、討論なしと認めます。 これより表決に入ります。 第28号議案を採決します。 本案の賛否について表決ボタンを押してください。     〔各議員が表決ボタンを押す〕 ○議長(加藤克明) 押し間違いはありませんか。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) なしと認め、確定します。 賛成少数であります。 よって、本案は否決されました。 それでは次に、第29号議案の質疑に入ります。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) 質疑の発言がありませんので、討論なしと認めます。 お諮りいたします。 ただいま議題となっております第29号議案については、会議規則第37条第3項の規定により、委員会付託を省略したいと思いますが、ご異議ありませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) ご異議なしと認めます。 よって、第29号議案については、委員会付託を省略することに決定しました。 これより討論に入ります。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) 討論の発言がありませんので、討論なしと認めます。 これより表決に入ります。 第29号議案を採決します。 本案の賛否について表決ボタンを押してください。     〔各議員が表決ボタンを押す〕 ○議長(加藤克明) 押し間違いはありませんか。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) なしと認め、確定します。 賛成少数であります。 よって、本案は否決されました。----------------------------------- △会議時間の延長 ○議長(加藤克明) 会議の途中ですが、申し上げます。 本日の会議時間は、議事進行の都合によりあらかじめ延長いたします。----------------------------------- △議員提出第1号の上程、説明、質疑、討論、採決 ○議長(加藤克明) 日程第26、議員提出第1号 中高年のひきこもりに対する実効性ある支援と対策を求める意見書を議題とします。 提出者から提案理由の説明を求めます。 五十嵐議員。     〔14番 五十嵐惠千子登壇〕 ◆14番(五十嵐惠千子) 14番、五十嵐でございます。 ただいま議長の命によりまして、議員提出第1号 中高年のひきこもりに対する実効性ある支援と対策を求める意見書を吉川市議会会議規則第13条の規定により、上記意見書を別紙のとおり提出させていただきます。 令和2年3月16日。 提出者は、私、五十嵐惠千子でございます。 また、賛成者といたしまして、戸田馨議員、大泉日出男議員の皆様でございます。ありがとうございました。 吉川市議会議長、加藤克明様。 提案理由は、案文の朗読をもちまして説明に代えさせていただきます。 中高年のひきこもりに対する実効性ある支援と対策を求める意見書。 従来、ひきこもりは主として若者・青年層の課題としてイメージされてきた。しかし最近では、就職氷河期世代も含め中高年層に及ぶ大きな社会問題としてクローズアップされてきている。 政府が中高年層を対象に初めて実施した全国規模の調査が、昨年3月公表されたが、40~64歳のひきこもりが全国で約61万人にのぼるという推計は社会に大きな衝撃を与えた。ひきこもり期間の長期化や高齢化により、高齢者の親とともに社会的に孤立するケースも少なくない。 政府としては、これまで都道府県・政令市への「ひきこもり地域支援センター」の設置や「ひきこもりサポーター養成研修・派遣事業」を行ってきたが、今後は、より身近な場所での相談支援の実施や社会参加の場の充実など、就職氷河期世代も含めた中高年のひきこもりに対して、これまで以上に実効性ある支援と対策を講ずるべきである。 そこで政府におかれては、中高年のひきこもりは、個々人やその家族だけの問題ではなく、社会全体で受け止めるべき大変重要な課題と捉え、下記の事項について早急に取り組むことを強く求める。 記。 1 より身近な場所での相談支援を行うため、自立相談支援機関の窓口にアウトリーチ支援員を配置し、同行相談や信頼関係の構築といった対本人型のアウトリーチ支援を実施すること。また、自立相談支援の機能強化に向けたアウトリーチ等を行うための経費については、新たな財政支援の仕組みを創設すること。 2 中高年のひきこもりにある者に適した支援の充実を図るため、地区町村による「ひきこもりサポート事業」のさらなる強化を図ること。具体的には、中高年が参加しやすくなるような居場所づくりやボランティア活動など就労に限らない多様な社会参加の場の確保。さらには家族に対する相談や講習会などの取り組みを促進すること。 3 「8050問題」など世帯の複合的なニーズやライフステージの変化に柔軟に対応できるよう、「断らない相談支援」や「伴走型支援」など、市区町村がこれまでの制度の枠を超えて包括的に支援することが出来る新たな仕組みを構築すること。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 令和2年3月16日。 埼玉県吉川市議会。 提出先といたしましては、内閣総理大臣、厚生労働大臣でございます。 ご賛同よろしくお願いいたします。 ○議長(加藤克明) これより質疑に入ります。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) 質疑の発言がありませんので、質疑なしと認めます。 お諮りします。 ただいま議題となっている議員提出第1号については、会議規則第37条第3項の規定により、委員会付託を省略したいと思いますが、ご異議ありませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕
    ○議長(加藤克明) ご異議なしと認めます。 よって、議員提出第1号については、委員会付託を省略することに決定しました。 これより討論に入ります。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) 討論の発言がありませんので、討論なしと認めます。 これより表決に入ります。 議員提出第1号を採決します。 本案の賛否について表決ボタンを押してください。     〔各議員が表決ボタンを押す〕 ○議長(加藤克明) 押し間違いはありませんか。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) なしと認め、確定します。 賛成全員であります。 よって、本案は原案のとおり可決されました。 なお、意見書の提出については、議長に一任願います。----------------------------------- △議員提出第2号の上程、説明、質疑、討論、採決 ○議長(加藤克明) 日程第27、議員提出第2号 中東への自衛隊派遣の撤退を求める意見書を議題とします。 提出者から提案理由の説明を求めます。 雪田議員。     〔8番 雪田きよみ登壇〕 ◆8番(雪田きよみ) 8番、雪田です。 中東への自衛隊派遣の撤退を求める意見書を提案させていただきます。 吉川市議会会議規則第13条の規定により、上記意見書を別紙のとおり提出いたします。 令和2年3月16日。 提出者は、私、雪田きよみです。 賛成者として、飯島正義議員、遠藤義法議員からご賛同いただいております。 提案理由は、案文を読んで理由と代えさせていただきます。 中東への自衛隊派遣の撤退を求める意見書。 米国のトランプ政権がイラン「核合意」から一方的に離脱したことをきっかけに、イランと米国との緊張が激化しています。今年1月には米軍によるイラン革命防衛隊司令官殺害事件が起こり、中東情勢がさらに激化し、軍事的衝突から戦争に発展する危険が続いています。 こうしたなか日本政府は昨年12月27日、情報収集の強化をはかるためとして自衛隊の派遣を閣議決定しました。今年1月11日には海上自衛隊のP3C哨戒機がアフリカ東部のジブチに派遣され、2月2日に横須賀基地を出発した護衛艦は、2月26日アラビア海北部で情報収集活動を開始しました。 今回の中東への自衛隊派遣決定の発端となったのは、米トランプ政権が昨年7月、「核合意」をめぐって対立するイランに軍事的圧力を加えるため「有志連合」の結成を呼びかけ、同盟国や友好国に参加を求めたことにあります。 閣議決定では、日本は有志連合のような「特定の枠組みには参加せず、自衛隊の情報収集活動はわが国の独自の取り組み」だと強調していますが、米国などとの「必要な意思疎通や連携を行う」と明記し、有志連合の拠点となるバーレーンの米中央軍司令部に情報共有のため連絡要員も派遣しました。米軍の活動と一体化する恐れが強く、事実上の有志連合への参加に他なりません。 また、自衛隊の活動海域については、ホルムズ海峡を除外していますが、イランに接するオマーン湾を含んでいます。閣議決定も「不測の事態の発生」を想定しており、その場合は「自衛隊法82条の規定に基づき、海上警備行動を発令して対応する」としています。海上警備活動は武器の使用が認められており、武力行使をする危険はさらに大きくなると言わざるを得ません。 イランをめぐる今日の問題は、トランプ政権が核合意から一方的に離脱し、軍事的緊張をつくり出したことに始まります。日本がなすべきことは中東地域の緊張を高めるような自衛隊派遣ではなく、トランプ政権に核合意への復帰を求めるとともに、イラン政府にも自制を促し、対話による外交的解決に力を尽くすことです。 よって、政府におかれましては、中東への自衛隊派遣を見直し、ただちに撤退させるよう強く求めるものです。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。 2020年3月16日。 埼玉県吉川市議会。 提出先として、内閣総理大臣、内閣官房長官、防衛大臣、財務大臣、法務大臣としています。 ご審議をよろしくお願いいたします。 ○議長(加藤克明) これより質疑に入ります。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) 質疑の発言がありませんので、質疑なしと認めます。 お諮りいたします。 ただいま議題となっている議員提出2号については、会議規則第37条第3項の規定により、委員会付託を省略したいと思いますが、ご異議ありませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) ご異議なしと認めます。 よって、議員提出第2号については、委員会付託を省略することに決定しました。 これより討論に入ります。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) 討論の発言がありませんので、討論なしと認めます。 これより表決に入ります。 議員提出第2号を採決します。 本案の賛否について表決ボタンを押してください。     〔各議員が表決ボタンを押す〕 ○議長(加藤克明) 押し間違いはありませんか。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) なしと認め、確定します。 賛成少数であります。 よって、本案は否決されました。----------------------------------- △議員提出第3号の上程、説明、質疑、討論、採決 ○議長(加藤克明) 日程第28、議員提出第3号 消費税率5%への引き下げを求める意見書を議題とします。 提出者から提案理由の説明を求めます。 飯島議員。     〔7番 飯島正義登壇〕 ◆7番(飯島正義) 7番、飯島正義。 消費税率5%への引き下げを求める意見書。 吉川市議会会議規則第13条の規定により、上記意見書を別紙のとおり提出する。 令和2年3月16日。 提出者、飯島正義。 賛成者は、遠藤義法議員、雪田きよみ議員。 提案については、案文を読み上げて提出いたします。 消費税率5%への引き下げを求める意見書。 昨年10月から消費税10%への増税で、国民の暮らしと経済は大変な状況におかれています。家計消費は前年比で2か月連続のマイナス、景気動向指数は4カ月連続の「悪化」、日銀の世論調査でも個人の景況感は6年連続で悪化し、5年ぶりの低さです。実際に、売り上げの低迷や複数税率による事務負担の増加などに耐えられず、閉店するスーパーや小売店が相次いでいます。 政府は昨年12月に、総額26兆円、財政支出13兆円もの「景気対策」を発表しましたが、消費税増税で景気を悪化させ、景気対策と称して国債を増発して財政を悪化させるという出口のない悪循環に陥っているのが現状です。 消費税は所得の少ない人ほど負担が重く、赤字経営の事業者にも容赦なく納税させるなど極めて不公平な税制です。日本経済を再生させるには、国内総生産(GDP)の約6割を占める個人消費が活発になることが不可欠です。そのためには、消費税の減税で国民の負担を減らし、最低賃金の引き上げや社会保障の拡充で暮らしを応援することです。 財源は、450兆円近い内部留保を蓄え、巨大なもうけをあげる巨大企業や、株で大儲けしている富裕層に応分の負担を求めることで生み出せます。また、米国製兵器の大量購入や不要不急の大型公共事業に充てられる予算を子育てや教育、社会保障、災害復旧など、暮らしを支えるために使えば、格差と貧困の是正にもつながります。 よって国におかれましては、消費税率を第二次安倍晋三政権発足前の5%に引き下げるよう強く要望します。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。 令和2年3月16日。 埼玉県吉川市議会。 提出先、内閣総理大臣、財務大臣、衆議院議長、参議院議長。 賛同のほう、よろしくお願いいたします。 ○議長(加藤克明) これより質疑に入ります。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) 質疑の発言がありませんので、質疑なしと認めます。 お諮りいたします。 ただいま議題となっている議員提出3号については、会議規則第37条第3項の規定により、委員会付託を省略したいと思いますが、ご異議ありませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) ご異議なしと認めます。 よって、議員提出第3号については、委員会付託を省略することに決定しました。 これより討論に入ります。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) 討論の発言がありませんので、討論なしと認めます。 これより表決に入ります。 議員提出第3号を採決します。 本案の賛否について表決ボタンを押してください。     〔各議員が表決ボタンを押す〕 ○議長(加藤克明) 押し間違いはありませんか。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) なしと認め、確定します。 賛成少数であります。 よって、本案は否決されました。----------------------------------- △議員提出第4号の上程、説明、質疑、討論、採決 ○議長(加藤克明) 日程第29、議員提出第4号 後期高齢者医療費窓口負担の現状維持を求める意見書を議題とします。 提出者から提案理由の説明を求めます。 遠藤議員。     〔6番 遠藤義法登壇〕 ◆6番(遠藤義法) 議員提出第4号を提案させていただきます。 後期高齢者医療費窓口負担の現状維持を求める意見書。 吉川市議会会議規則第13条の規定により、上記意見書を別紙のとおり提出いたします。 令和2年3月16日。 提出者は、私、遠藤義法でございます。 賛成者といたしまして、飯島正義議員、雪田きよみ議員になっていただいております。 提案理由は、案文を朗読させていただきます。 後期高齢者医療費窓口負担の現状維持を求める意見書。 昨年12月19日、政府の「全世代型社会保障検討会議」が「中間報告」をまとめた。その中で、75歳以上の高齢者医療の負担について「負担能力に応じたものへと改革していく」とし、「一定所得以上」の人は「医療費の窓口負担割合を2割」とすること、「団塊の世代」が75歳以上になり始める2022年度までに実施できるよう法制上の措置を講ずるとしている。 全国後期高齢者医療広域連合協議会は昨年6月12日に、「後期高齢者医療制度に関する要望書」を政府に提出し、「制度の骨幹である高齢者が必要な医療を確保するという観点から現状維持を基本とし、検討を慎重に進めること。」と表明している。また、高齢者団体や医療関係団体からも負担増についての検討中止を求める意見が相次いで出されている。 窓口負担増が実施されれば、高齢者の生活はますます苦しくなることは明らかである。高齢者の所得の8割は公的年金が占め、約7割の世帯は公的年金のみで生活している。その公的年金も減らされている。さらに、高齢者の貧困化の深まりで、生活保護を利用している高齢者世帯は増えている。これ以上の負担増は大幅な受診抑制を引き起こし、高齢者の暮らしといのち、健康を守るうえで大きな影響を及ぼしかねない。 よって国においては、後期高齢者医療費窓口負担の現状を維持するよう強く要望する。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 令和2年3月16日。 埼玉県吉川市議会。 提出先は、内閣総理大臣、厚生労働大臣でございます。 よろしくお願いします。 ○議長(加藤克明) これより質疑に入ります。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) 質疑の発言がありませんので、質疑なしと認めます。 お諮りいたします。 ただいま議題となっている議員提出4号については、会議規則第37条第3項の規定により、委員会付託を省略したいと思いますが、ご異議ありませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) ご異議なしと認めます。 よって、議員提出第4号については、委員会付託を省略することに決定しました。 これより討論に入ります。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) 討論の発言がありませんので、討論なしと認めます。 これより表決に入ります。 議員提出第4号を採決します。 本案の賛否について表決ボタンを押してください。     〔各議員が表決ボタンを押す〕 ○議長(加藤克明) 押し間違いはありませんか。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(加藤克明) なしと認め、確定します。 賛成少数であります。 よって、本案は否決されました。----------------------------------- △閉会の宣告 ○議長(加藤克明) 以上で、本定例会に付議された案件の審議は全て終了いたしました。 これで令和2年第2回吉川市議会定例会を閉会します。 長い間、大変お疲れさまでした。 △閉会 午後5時09分 地方自治法第123条第2項の規定により署名する。         議長      加藤克明         署名議員    稲垣茂行         署名議員    雪田きよみ         署名議員    中嶋通治...