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12月03日-03号

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  1. 幸手市議会 2019-12-03
    12月03日-03号


    取得元: 幸手市議会公式サイト
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    令和 1年 第4回 定例会(12月)          令和元年第4回幸手市議会定例会 第5日令和元年12月3日(火曜日)午前10時開議 議事日程(第3号)   開議   議事日程の報告第1 一般質問     9番  小林啓子議員    13番  青木 章議員    14番  武藤壽男議員     2番  坂本達夫議員   延会午前10時00分開議 出席議員(15名)     1番  四本奈緒美議員     2番  坂本達夫議員     3番  海老沼隆夫議員     4番  小林英雄議員     5番  枝久保喜八郎議員    6番  宮杉勝男議員     7番  本田謡子議員      8番  小河原浩和議員     9番  小林啓子議員     10番  松田雅代議員    11番  木村治夫議員     12番  藤沼 貢議員    13番  青木 章議員     14番  武藤壽男議員    15番  大平泰二議員 欠席議員(なし) 欠員(なし) 説明のための出席者   市長         木村純夫   総合政策部長     関根一勝   総務部長       木村卓朗   市民生活部長     関根雅之   健康福祉部長     金子光夫   建設経済部長     手島秀明   水道部長       小川昭行   教育長        山西 実   教育部長       杉田和洋   監査委員事務局長選挙管理委員会書記長                                小池武久 事務局職員出席者   事務局長       小川伸朗   次長         菅野 司   主席主幹       市川孝之 △開議の宣告                       (午前10時00分) ○議長(宮杉勝男議員) ただいまの出席議員は15名です。定足数に達しておりますので、直ちに本日の会議を開きます。--------------------------------------- △議事日程の報告 ○議長(宮杉勝男議員) 本日の議事日程は、お手元に配付したとおりです。 それでは、順次進めてまいりますので、ご協力のほどよろしくお願いいたします。--------------------------------------- △一般質問 ○議長(宮杉勝男議員) 日程第1、一般質問について。 昨日に引き続き、市政に対する一般質問を行います。 なお、昨日も申し上げましたが、質問は通告の順に通告の範囲でお願いいたします。また、質問者及び答弁者におかれましては、簡潔明瞭なる発言をなされますようお願いいたします。 それでは、9番、小林啓子議員の発言を許可いたします。 1項目め、2040年問題に向けての幸手市の対応について、なお、質問席にてお願いいたします。 9番、小林啓子議員。    〔9番 小林啓子議員 質問席〕 ◆9番(小林啓子議員) おはようございます。9番、小林啓子です。 木村市長におかれましては、10月6日執行されました幸手市長選挙にご当選され、今定例会で初めての一般質問をさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。 それでは、議長より発言の許可をいただきましたので、通告順に従い質問させていただきます。 まず初めに、1項目めの2040年問題に向けての幸手市の対応についてお伺いいたします。 日本では、人口減少、少子高齢化が進む中で、2040年は65歳以上の高齢者人口がピークを迎えます。政府の地方制度調査会では、10月末の答申で、首長、議会、住民がどのような未来を実現したいのか議論を重ね、ビジョンを共有していくことが重要であると訴えております。2040年問題のあらわれ方は、市町村ごとに千差万別です。総務省の研究会が昨年公表した報告書によると、日本の人口はピークだった2008年の1億2,808万人が、2040年には1億1,092万人になり、高齢化率は2015年の26.6%が2042年には36.1%に上昇するなど、厳しい数字となっております。幸手市として、今後どう取り組んでいくのか。 そこで、1つ目として、幸手市における現在の高齢化率をお伺いいたします。 2つ目として、幸手市として2040年では高齢化率はどのように推定されるのかをお伺いいたします。 3つ目として、幸手市においては、今後2040年に向けてどのような対応が必要となってくるのかを市長にお伺いいたします。 4つ目として、今後、幸手市において2040年問題に対応するためのあらゆる分野の有識者を招いて、庁内プロジェクトチームを立ち上げていくことが必要であると考えますが、市長にお伺いいたします。 ○議長(宮杉勝男議員) それでは、答弁願います。 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(金子光夫) おはようございます。 それでは、1項目めの2040年問題に向けての幸手市の対応についてのうち、1点目と2点目について私のほうから答弁させていただきたいと思います。 まず、1点目の幸手市における現在の高齢化率についてですが、当市における現在の高齢化率については11月1日現在で33.8%となってございます。 続いて、(2)の幸手市として2040年では高齢化率はどのように推定されているのかについてご答弁申し上げます。 当市の2040年の高齢化率の推定については、第6次幸手市総合振興計画策定時における将来人口推計をもとにいたしますと、高齢化率は40.4%になると推定してございます。 ○議長(宮杉勝男議員) 続いて答弁願います。 市長。 ◎市長(木村純夫) 3の幸手市においては今後2040年に向けてどのような対応が必要となるかについて私からお答えいたします。 たしか堺屋太一だったかと思いますが、いわゆる団塊の世代というところ、昭和21年から昭和24年生まれ、この辺がいわゆる団塊の世代ということで、この2040年問題にひっかかってくるなと。私も昭和25年生まれですので半分ひっかかっているのかなと、そのように思っております。ということで、2040年、日本の人口は1億1,000万人となり、1.5人の現役世代が1人の高齢者を支えることとなると言われております。幸手市においても、1.3人の現役世代が高齢者1人を支える深刻な状況になると予想されております。 そのような状況でさまざまな問題が起こる中であっても、市民の皆様には人生100年時代をできるだけ元気に健やかに過ごしていただきたいと思っております。このため、健康、スポーツ、文化活動をさらに推進するとともに、住みなれた地域で自分らしい暮らしを最後まで続けることができるよう、地域包括システムの深化・充実を図ってまいりたいと考えております。 続きまして、4点目、2040年問題に対応するための庁内プロジェクトチームの立ち上げについてお答えします。 2040年には、議員ご指摘のように人口減少、少子高齢化がさらに進展し、高齢化率も大変高くなることから、幸手市においてもさまざまな問題が起こってくると予想されております。これらに対応するために、庁内のあらゆる部署が横断的に知恵を出し合い、問題の解決を図れるような組織があることは大変重要です。また、職員だけでは補い切れない部分については、外部から有識者を招いて意見を聞くことも有効なことであると認識しております。 このため、今後は、議員ご提案のプロジェクトチームの設置も検討しながら、2040年問題に危機感を持って当たってまいりたいと考えております。 ○議長(宮杉勝男議員) 再質問がございましたら発言願います。 9番、小林啓子議員。 ◆9番(小林啓子議員) ただいま市長から答弁をいただきました。2040年の日本はどんな社会か。まず1つは、65歳以上の高齢者を支える、先ほど市長がおっしゃいました現役世代の負担が限界に達する、2つ目として、高齢世代の困窮化、3つ目として、多死社会という厳しい現実が考えられます。2040年には、85歳以上の高齢者人口が高齢者人口の3割近くになり、高齢世代がさらに高齢化していきます。また、就職氷河期に安定した雇用を得ることができなかった世代がそのまま高齢となり、高齢世代の困窮化も進みます。幸手市も例外ではないと考えられますが、この点、市長はこのあたりをどのようにお考えかお伺いいたします。 ○議長(宮杉勝男議員) 市長。 ◎市長(木村純夫) 直接の回答になるかどうか分かりませんが、人口の減少、さらなる高齢化、元気世代の負担増などから、多くの方は社会保障に不安を抱くことになるかと思います。社会保障を持続可能にするためにも、高齢者の方にはできるだけ元気でいただいて、地域の人たちで支え合う仕組みを強固にしていかなければならないと考えております。 このため、先ほども地域包括ケアシステムの深化・充実について答弁させていただきました。その1つとしましては、住みなれた地域で自分らしい暮らしを最後まで続けることができることを目指し、在宅医療・介護連携推進事業をさらに進めて、地域住民への啓発や、特に高齢者のさまざまな問題に対する相談を受けられる体制を構築してまいりたいと考えております。そのほか、2040年問題に対応するため、今後もさまざまな施策を考えていく所存です。 厚生労働省によりますと、2040年の社会保障給付の総額は190兆円となり、2018年の約1.6倍という数字が出ております。内訳は、介護費が2.4倍、医療費が1.7倍になると予想されている、こういう数字が出ております。 ○議長(宮杉勝男議員) 9番、小林啓子議員。 ◆9番(小林啓子議員) 私は、先ほど市長が答弁していただいて、プロジェクトチームを検討していただく、これは前向きな姿勢でありがたいと思います。その中で、プロジェクトチームの考え方として、私は中長期的なプロジェクトの考え方が必要ではないかと考えております。 その中で、急速に進む地方の人口減少と高齢化に歯どめをかけるため、政府は2014年に地方創生を打ち出して、5カ年の目標や施策をまとめた第1期、2015年度から今年度の2019年度までの総合戦略を策定、幸手市として地方版総合戦略を策定いたしました。これに向けてシティプロモーション課が設置され、移住・定住促進に力を入れてきたことに対しては、大いに評価するところです。そして、地方創生の第2期、2020年度から2024年度に向けた新たな総合戦略を国は決定するところです。第2期は、多発する災害の対応など、まさに地域の持続可能性が問われるところです。コンパクトな街づくりを進めることも、幸手市として時間をかけ議論をすることが必要であるのではないかと考えております。幸手市として、新たな地方総合戦略にこうした考え方を取り入れていただくということも考えられます。この辺のところを市長にお伺いいたします。 ○議長(宮杉勝男議員) 市長。 ◎市長(木村純夫) 今のお話は理解できます。したがいまして、この辺は前向きに検討していきたいと考えております。
    ○議長(宮杉勝男議員) 9番、小林啓子議員。 ◆9番(小林啓子議員) 公明党は、2040年問題に対応する2040年委員会を今年2月に設置して議論を進めております。幸手市としてどう戦略的に挑んでいくのか、将来の青写真を描きながら着実に政策を前に進めていかなければならないと考えます。このことについて市長のお考えをお伺いいたします。 ○議長(宮杉勝男議員) 市長。 ◎市長(木村純夫) 具体的案を今のところ持っていませんが、検討の対象にさせていただきたいと存じます。 ○議長(宮杉勝男議員) 9番、小林啓子議員。 ◆9番(小林啓子議員) 先ほども市長が答弁していただきましたが、人生100年時代は年齢による区切りがなくなり、健康寿命の延伸を考える上で、今後幸手市としても定年のあり方や働ける環境整備をどうするのか、市民にとっての行政サービスをマイナスにすることのないように取り組んでいくことも大事になるのではないかと考えております。 昨日、いろいろなことが議員のほうから質問されて答弁を市長がしていただきました。その中で、健康寿命、先ほども答弁していただきましたが、実は最近の埼玉県の広報紙、今日持ってまいりましたが、人生100年時代、これをご覧になった方もいらっしゃると思います。この中を見ますと、埼玉県の広報紙ですので、シニアの皆さんを応援しますという内容が載っておりました。そこには、当然第二の人生ということで、それぞれ皆さん千差万別、考え方も一つずつ違う、お一人お一人違う。その中で、要はボランティアとか、あとシニア、働くことが生きるエネルギーになるとか、皆さんそれぞれいろいろな補助をしていく、県の中でそういう事業の中で取り入れてやっていきますという特集が組まれておりました。 昨日の中で、市長は収入を考えていくとおっしゃいました、質問の中で。収入を考えるとなると、元気なうちは働くことも、これも一つの生きがいになるのではないかと思うんです。そのときに、幸手市として後押しをする資源がなければ、働くにも働きようがない、そのあたりについての市長のご意見、お考えをお伺いしたいと思います。 ○議長(宮杉勝男議員) 暫時休憩いたします。 △休憩 午前10時18分 △再開 午前10時20分 ○議長(宮杉勝男議員) それでは、再開いたします。 市長、続けてお願いいたします。 ◎市長(木村純夫) 昨日も申し上げましたが、人生100年時代、日本の歴史の中で初めてなんだろうと思います。その点では未知の世界ですが、国も、幸手市も、しっかり正面から考えていく、新たな新しい問題ですので積極的にみんなで考えていく問題だろうと思っています。 そういう中で、きのう申し上げましたとおり、いわゆる寿命から健康寿命になり、さらに社会参加型の寿命、つまり健康である。さらに一歩進んだ中では、社会に参加していくんだということが私は大切なんだろうと思っています。その仕組みをどうつくっていくかということは、これから関係者としっかり論議をしながら進めていく、こういうことになろうかと思います。 収入の話が出ましたが、きのう申し上げた収入は、幸手市全体の収入、これを積極的に考えていかなくてはいけないんじゃないか。その先頭に立って、市長としていかに収入を引っ張ってくるか、これは考えていきたい、トップセールスマンとしてやっていきたいと申し上げました。今、議員がご質問の収入というのは、個々人の収入でしたか。個々人の収入をどう上げるか。これについては簡単にはいかないと思いますが、地元への企業、これをしっかり引っ張ってくる、あるいは地元の現状ある企業をさらに活性化していく、そういう中で雇用を増やしていく。収入がしっかり、いわゆる現役世代の収入があればいいということではないんだろうと思います。社会で活躍できる、あるいはボランティア的な、そういう収入があっても元気が出てくるんだろうと思いますので、大きな額でなくても働ける、そこは収入だけじゃなくて、いわゆる社会に貢献できる、活躍できる、これが人生、高齢者にとって一番の生きがいになっていく。その中から、例えばお孫さんに小遣いがあげられる、こういう喜びは多分大きいんだろうと思います。そういうところを精査しながら、きめ細かな対応、対策を考えていきたい、そのように考えております。 ○議長(宮杉勝男議員) 9番、小林啓子議員。 ◆9番(小林啓子議員) 2040年問題に対しては、本当に今回の一般質問だけでは解決できない、当然これからのことですのでいろいろあろうかと思います。昨日のまた一般質問の中で、市長が「とねっと」のお話をしてくださいました。これは当然広域事業ですが、2040年に向けて幸手市として単独では難しい事業に対して、福祉や教育、交通インフラの維持、災害対策などの、周辺の市町と連携して補うことも一つの手法と考えます。この辺も市長にお伺いしたいと思います。 ○議長(宮杉勝男議員) 市長。 ◎市長(木村純夫) ご提案の件ですが、これもプロジェクトチームがいいのか、あるいは関係部署との連携をとりながらか、手法はいずれにしましても、避けて通れない課題に対する対応ということになっていくんだろうと思いますので、この辺についてもしっかり対応していまいりたいと思っております。 ○議長(宮杉勝男議員) 9番、小林啓子議員。 ◆9番(小林啓子議員) いろいろ、るる申し上げましたが、中長期的なことも考えつつ、今後の、先ほど答弁をしていただきましたこの内容のプロジェクトチーム、ほかにもいろいろ考え方はあるかと思いますが、既に2040年に行かなくなるまでも、先ほど部長が答弁していただきましたが、30%以上の高齢化率を現在もしているわけですので、幸手市としてはほかの市町村よりは若干進んでいようかと思います。ですので、このことについては、しっかりと庁内で議論していただきながら、また、専門家を招いていろいろなことで幸手市が、本当に高齢の皆様が元気で過ごせるような、そういう幸手市につくり上げていただきたいと思います。 ここは、この1項目は終了させていただきます。 ○議長(宮杉勝男議員) 続いて、2項目め、8050問題の支援について、発言を許可いたします。 9番、小林啓子議員。    〔9番 小林啓子議員 質問席〕 ◆9番(小林啓子議員) 次に、2項目めの8050問題の支援についてお伺いいたします。 8050問題は、80代の親が50代の子どもの生活を支えるという問題です。背景にあるのは、子どものひきこもりで、この言葉が社会に出始めたのは1980年ごろからで、若者の問題とされてきました。しかし、約30年がたち、当時の若者が40代から50代、その親が70代から80代となり長期高齢化し、こうした親子が社会的に孤立し、生活が立ち行かなくなる深刻な問題です。幸手市においても、子どもがひきこもりでサポートするシステムや施設がないとご相談を受けたことがあります。 そこで、1つ目として、幸手市においては、ひきこもり問題について過去に何件の相談があったのかをお伺いいたします。 2つ目として、幸手市においては、どのようなサポート及びシステムがあるのかをお伺いいたします。 3つ目として、自治体の中では、アウトリーチ、いわゆる訪問型支援制度を導入しております。幸手市としても今後必要と考えますが、お考えをお伺いいたします。 ○議長(宮杉勝男議員) それでは、答弁願います。 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(金子光夫) それでは、2項目めの8050問題の支援についてご答弁申し上げます。 まず、1点目の幸手市においては、ひきこもり問題について過去に何件の相談があったかについてご答弁申し上げます。 厚生労働省では、ひきこもりをさまざまな要因の結果として、社会的参加を回避し、原則的には6カ月以上にわたっておおむね家庭にとどまり続けている状態と定義してございます。ひきこもりは、多様な要因から生じ、相談窓口も多岐にわたることから、市のひきこもりの実態を把握することはできませんが、健康増進課においてこころの相談事業で随時電話や来所等での相談を受け、状況により面接や家庭訪問を行っておりますので、その実績でお答えさせていただきたいと存じます。平成28年度7件、平成29年度5件、平成30年度4件、令和元年度10月末現在ですが2件です。 続いて、2点目のひきこもりに対してのサポート及びシステムについてご答弁申し上げます。 本市では、8050問題に関係したひきこもりの相談などに対応する専門的な相談窓口はありませんが、ひきこもりの要因が精神疾患や障がいの有無に限らず、就労、人間関係など多様な問題であることから、心の健康に関する相談は健康増進課が担当し、その他就労支援では社会福祉課、生活困窮では社会福祉協議会、介護問題がある場合は地域包括支援センターなど、それぞれの分野で相談に応じているところです。さらに、相談者の希望や必要に応じて保健師や関係部署の職員等が家庭訪問を行っているところです。また、専門的な相談が必要となった場合には、専門相談支援機関として、精神保健福祉センターや埼玉県が設置しておりますひきこもり相談サポートセンター、保健所のひきこもりの専門相談などを紹介しております。 今後も、市の関係部署や関係機関等と幅広く連携を図りながら相談支援に努めてまいりたいと考えてございます。 次に、3点目のアウトリーチ(訪問型)支援員制度の導入についての市の考え方についてご答弁申し上げます。 ひきこもりに関するガイドラインでは、当事者が相談・治療場面に出向くことや、相談・受診に踏み切れないことから、タイミングを考慮し、家庭訪問を中心とするアウトリーチ型の支援が有効な支援方法の一つであるとされてございます。現在、市では、家族から相談を受けた場合、当事者が周囲に知られたくないという事情もあることから、家族を介して当事者の了解を得た上で、地区担当の保健師が訪問しているところです。 中高年のひきこもりへの対応については、家庭内暴力や虐待を含む緊急対応を要するケースから、少しずつ人と接点ができるよう関係性をつくりながら、時間をかけて就労支援に結びつけていくケース等、さまざまな対応を行っていく必要があるものなどがございます。そのため、訪問支援から就労まで切れ目ない相談と支援の体制、かかわる人材養成・育成などが求められてまいります。まずは庁内外の関係機関との情報共有、連携等をしっかり行い、適切な支援につなげていく中でのネットワークを構築し、相談体制の充実につなげてまいりたいと考えてございます。 8050問題の背景にある中高年のひきこもり状態にある方は、家族や友人、地域住民等との関係が希薄であり、直ちに就労を目指すことが難しく、社会とのつながりの回復に向けて個別支援が重要だと認識しておりますが、ひきこもりの方への支援についてはさまざまな方策が考えられるものと捉えております。 その中で、今回ご提案いただきましたアウトリーチ(訪問型)支援員制度については、国や他自治体の動向を注視しながら、さまざまな方策の一つとしての調査研究をしてまいりたいと存じます。 ○議長(宮杉勝男議員) 再質問がございましたら発言願います。 9番、小林啓子議員。 ◆9番(小林啓子議員) 先ほど部長から答弁していただいた1つ目ですが、この数値を見ますと18件に上っております。この中での内容の解決策、解決のできた件数というのは何件あるんでしょうか。 ○議長(宮杉勝男議員) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(金子光夫) 相談は受けておりますが、いろいろと相談を受けているというところで、なかなか解決という点までは至っていないという状況です。 ○議長(宮杉勝男議員) 9番、小林啓子議員。 ◆9番(小林啓子議員) 先ほどの2つ目として、それぞれの内容によって担当するところが違うわけですね。そうすると、相談に行くときに例えばどのような、連携をとっていただくとは思うんですが、ここの部分って本当に総合的に、連携的に解決に向かうようにそれぞれの課で集まって、その人のためにどうしたら解決できるだろうかという、そのような話をしたことというのはあるんでしょうか。 ○議長(宮杉勝男議員) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(金子光夫) こちらについても、ケースによって、これは社会福祉課で対応したほうがいい、または健康増進課で対応したほうがいいという、受けたところでいろいろとその状況を伺って、各課で連携をしながら話し合いはしているところです。 ○議長(宮杉勝男議員) 9番、小林啓子議員。 ◆9番(小林啓子議員) この内容について、市民が一番、相談をするのはどこに行ったほうがいいだろうかと当然悩むかとは思うんですが、広報とか、早く言えば幸手広報とか、そういう部分での、ここに相談に来てくださいという部分が余りにも種類が多いんですが、この部分については、どのように幸手市としては、悩んでいる方のために少しでも相談に来てくださいという方向性を行っている、そういう事業、やり方をしているんでしょうか。 ○議長(宮杉勝男議員) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(金子光夫) 現在については、8050問題についての広報というのをしてございませんでしたので、今後、8050問題にかかわる広報ということで、より相談しやすい体制をつくっていきたいと考えてございますので、広報等でお知らせしていきたいと考えているところです。 ○議長(宮杉勝男議員) 9番、小林啓子議員。 ◆9番(小林啓子議員) ぜひこのことについての、当然この部分は表には分からないこれは内容です。ですので、今、部長答弁していただきましたので、今後はこの内容については、ぜひ8050というこの問題についての、市民にとって相談窓口というのをしっかりと持っていただいて、少しでも解決できるような方向にしていただきたいと思います。 先ほど数字を何件か言っていただいて18件あったわけですが、ここの年齢層はお分かりになりますでしょうか。 ○議長(宮杉勝男議員) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(金子光夫) 健康増進課で統計をとっておりますこころの相談ということで資料あるんですが、こちらで年代を見ますと、20代、30代、40代、50代と、いろいろと多岐にわたっているということです。男性、女性の関係も見ますと、どちらかというと男性のほうが多いかなという状況です。 ○議長(宮杉勝男議員) 9番、小林啓子議員。 ◆9番(小林啓子議員) 兵庫県伊丹市では今年4月から、ひきこもり生活者とその家族への支援を途切れさせないため、積極的にかかわるアウトリーチ支援員を導入しております。家族からは、気にしてくれることがうれしいとの声が聞こえ、すぐには改善が見えなくても、粘り強く訪問をして就労支援につながった人も出ているとのことです。この問題は大変に重要な問題であると考えております。今後とも、幸手市としても積極的に取り入れてはいかがでしょうか。先ほど部長答弁していただきましたが、改めてここについてお伺いしておきたいと思います。 ○議長(宮杉勝男議員) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(金子光夫) 就労ということですが、中高年層の方の直ちに就労に結びつくことが困難で、家族や周囲との関係が希薄なことも多い状況であると考えてございます。国では、こうした方に対して生活困窮者自立支援制度の就労準備支援事業において、一般就労に向けた日常生活自立、社会自立、就労自立のための訓練などを実施するよう位置づけてございます。 市においても、現在のところ就労準備支援事業はということでは実施していないところですが、ひきこもりの方の就労相談支援についてということで、社会福祉協議会で幸手市の生活自立支援センターということで設置して、今のところ就労支援をしているという状況ですが、今後については就労支援に結びつけたいと市でも考えてございますので、何らかの方法をとって進めてまいりたいと考えてございます。 ○議長(宮杉勝男議員) 9番、小林啓子議員。 ◆9番(小林啓子議員) 今答弁を部長していただきましたが、支援をする資源というのは幸手市としてはあるのでしょうか。 ○議長(宮杉勝男議員) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(金子光夫) 特化した資源というのは今のところないという状況です。 ○議長(宮杉勝男議員) 9番、小林啓子議員。 ◆9番(小林啓子議員) そうしますと、いろいろと相談をして、ご本人が少しずつやる気になってきた。これを解決していくためには、もとの働く場所とか、そういう部分も市としてつなげていかなきゃいけないと思うんですが、その方向、事業の動き方、そういう部分というのは今確立はされていないんでしょうか。 ○議長(宮杉勝男議員) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(金子光夫) ひきこもりの方の就労支援ということは、今、県が実施しているところですが、幸手市において、資源というか、自立に向けた支援の確立というのは現在ではしていないということです。 ○議長(宮杉勝男議員) 9番、小林啓子議員。 ◆9番(小林啓子議員) そうしますと、今、幸手市の場合は、幸手市の中にはない、だが、県につなげていく、県に何かあれば相談をする、今はそういう動きということでしょうか。 ○議長(宮杉勝男議員) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(金子光夫) そのとおりです。 ○議長(宮杉勝男議員) 9番、小林啓子議員。 ◆9番(小林啓子議員) 一人一人動きも考え方も内容も違うわけです。そのときに、先ほどずっと答弁を伺っていますと、私は、一つの窓口は絶対必要だと考えます。あらゆる分野のところに行ってくださいといっても、それは行く方にとっては大変に困難なことだと思いますが、ここはぜひ一つの窓口として、そこからあらゆる分野に相談がつながっていくような、そういう方向策が必要ではないかと思いますが、どうお考えでしょうか。 ○議長(宮杉勝男議員) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(金子光夫) 議員おっしゃるとおり、一つの窓口を置いて相談していただくのが、相談する方においても分かりやすいのかなということは重々承知しているところですが、現在においてはそれぞれの窓口で実施していきたいと考えているところです。 ○議長(宮杉勝男議員) 9番、小林啓子議員。 ◆9番(小林啓子議員) 私は、悩んでいる方たちは本当に深刻な問題だと思うんです。そのことを本当に一人一人のことを、先ほど部長がおっしゃいましたように、これはすぐ解決できることではない。だが、ご家族にとってみると本当に深刻な悩みです。私も現実、市民相談を受けていますから分かります。そういうことを考えたときに、この部分というのは粘り強く解決に行政が手助けをしていくということが物すごく重要なことだと思います。即一つの窓口ということで今は考えていないとおっしゃいますが、一つの窓口、子育て支援でも総合窓口があります。そういうことを考えると、この問題に対してのことは、窓口をぜひつくっていただいて、そして今後検討をしていただきたいと私は考えております。 8050問題支援については、先ほども言ったように、粘り強い継続支援が必要と考えます。今後、幸手市として、本人や家族に希望を届ける政策に取り組んでいただけることをご期待して、この項目を終了させていただきます。よろしくお願いいたします。 ○議長(宮杉勝男議員) 続いて、3項目め、新生児聴覚スクリーニング検査について、発言を許可いたします。 9番、小林啓子議員。    〔9番 小林啓子議員 質問席〕 ◆9番(小林啓子議員) それでは、3項目めの新生児聴覚スクリーニング検査についてお伺いいたします。 埼玉県においては、全ての出生児が新生児聴覚スクリーニング検査を受けられるよう、妊婦健診の助成券と同様に、県が医療機関との一括契約事務を行う方針です。 1つ目として、幸手市として現在新生児聴覚スクリーニング検査はどのようなシステムで行われているのかをお伺いいたします。 2つ目として、今後の幸手市としてのお考えをお伺いいたします。 ○議長(宮杉勝男議員) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(金子光夫) それでは、新生児聴覚スクリーニング検査についてご答弁申し上げます。 1点目の、市としては現在新生児聴覚スクリーニング検査はどのようなシステムで行っているかについてご答弁申し上げます。 生まれつき聞こえに障がいを持つ新生児が1,000人に1人から2人の割合で発症すると言われており、遅くとも生後6カ月までに療育訓練を開始することが望ましいと考えられております。そのようなことから、多くの場合は産科医療機関において出産後の入院中に聴覚検査が実施され、そこで多くの新生児が検査を受けている状況ですが、全ての児が受けられている状態にないのも実情です。 こうした状況において、市では、妊婦届け出の際に新生児聴覚検査の重要性を説明し、母子手帳と一緒にチラシを配布し、受診を勧めております。また、出生連絡を受けたときや赤ちゃん訪問の際に、聴覚検査を受けたかどうかを母子健康手帳で確認し、未受診であれば受診の勧奨をしております。さらに、4カ月児健診においても保健師が再度確認を行い、耳の聞こえない問診や実際の聞こえの確認を実施し、必要な場合は精密検査のための紹介状を発行し、見逃しがないように努めております。 2点目の今後の市としての考えについてご答弁申し上げます。 現在、埼玉県では、令和3年4月から全市町村が公費助成を行えるよう、妊婦健診の助成券に聴覚検査1回分の助成券を新たに加えて、県が一括契約を行う方向で調整を進めている状況です。公費助成については、現在公費助成を実施している市町村は8市町村と少ない状況であり、当市においては9割以上の赤ちゃんが聴覚検査を受けており、検査費用に関するお困りの相談も受けていない状況です。また、聴覚検査を受けていない赤ちゃんについては、出生連絡時や赤ちゃん訪問、その後の4カ月児健診等について、聴力について確認し、乳幼児全員の把握に努めているところです。今後もこれらの取り組みを継続していく中で、聴覚障がい児の早期発見、早期治療へつなげてまいります。 以上のことから、現時点において当市での公費助成については予定しておりませんが、今後も県内の他市町村の状況を注視してまいりたいと思いますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(宮杉勝男議員) 再質問がございましたら発言願います。 9番、小林啓子議員。 ◆9番(小林啓子議員) それでは、何点か質問させていただきます。 現在出産をされたときの産院と自宅出産の比率はどうなのかをお伺いいたします。 ○議長(宮杉勝男議員) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(金子光夫) 出産場所等ですが、平成29年度232件ございました。その中で、病院での出産が全てです。平成30年度についても188件ございまして、全て病院での出産ということになってございます。 ○議長(宮杉勝男議員) 9番、小林啓子議員。 ◆9番(小林啓子議員) そうしますと、産院・病院で出産されているということです。そうしますと、産院出産の場所で全ての病院・産院で聴覚検査が行われているということでよろしいんでしょうか。 ○議長(宮杉勝男議員) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(金子光夫) 全ての病院で聴覚検査ができる状態にはなっておりますが、実際には聴覚検査を実施しない新生児もいるということは承知しているところです。 ○議長(宮杉勝男議員) 9番、小林啓子議員。 ◆9番(小林啓子議員) 確認です。県内でしたら8カ所だけ、市町村でやっているのは。 ○議長(宮杉勝男議員) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(金子光夫) 県内で公費助成を行っている自治体ということでよろしいですか。助成金額で申し上げますと、5,000円助成しているところが7市町、3,000円助成しているところが1町ということとなってございます。 ○議長(宮杉勝男議員) 9番、小林啓子議員。 ◆9番(小林啓子議員) ということは、確認ですが、結局埼玉県として事務を一括といっても、お金を出す持ち分は結局公費ですから、幸手市としての、やるとすれば幸手市がお金出すという、そういうことでよろしいわけですよね。 ○議長(宮杉勝男議員) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(金子光夫) 今進めていますのは、県は県の医師会と委託契約を結ぶ、それに対する助成については全て市町村で持つということになってございます。 ○議長(宮杉勝男議員) 9番、小林啓子議員。 ◆9番(小林啓子議員) そうしますと、当然今現在、幸手市では行われていないということです。私、ずっと少子高齢化の問題をやってきていますが、このことについて考え方というのは、幸手市としては公費助成を今の段階では出す予定はないと。だが、少子化の問題になるとこれは必要なのではないかなと思うんですが、そのあたりはどうなんでしょうか。 ○議長(宮杉勝男議員) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(金子光夫) 議員おっしゃるように、今、現段階においては助成する予定はないんですが、今後、他市町の今また動向を調べておりまして、いろいろとその中で実施する旨の回答は多くございます。ですから、幸手市においても、今後においてその動向も踏まえながら考えていきたいと考えてございます。 ○議長(宮杉勝男議員) 9番、小林啓子議員。 ◆9番(小林啓子議員) 少子化対策のことを考えますと、こういうことが大事なことになってくるかと思いますので、ぜひこのことも早目に検討していただいて、実行できるようによろしくお願いいたします。 以上で終わります。 ○議長(宮杉勝男議員) 以上で、9番、小林啓子議員の一般質問を終わります。 一般質問の途中ですが、ここで約10分間休憩をいたします。 △休憩 午前10時54分 △再開 午前11時04分 ○議長(宮杉勝男議員) 再開いたします。 休憩前に引き続き、一般質問を続けます。 それでは、13番、青木章議員の発言を許可いたします。 1項目め、街づくりの対応について、なお、質問席にてお願いいたします。 13番、青木章議員。    〔13番 青木章議員 質問席〕 ◆13番(青木章議員) 13番、青木章です。 さきの10月6日に執行されました市長選において見事当選されました木村市長におかれましては、この場をかりて、おめでとうございます。この間、市民に公約してきた部分を4年間かけてぜひ頑張ってやってくれたら、いいまちができるのかなとご期待しております。 それと同時に、秋口でありまして、土日の各地の行事において市長とは何度か一緒になっております。改めて、市長職は大変だなと身をもって感じておりますので、十分留意をされて頑張っていただきたいとエールを送っておきたいと。 当然一般質問に入らせていただくわけですが、当たり前ですが市長がかわったばかりですので、市長を中心にやらせていただきたいと思っているんですが、私、青木が質問させていただきますが、当然市民に向かったメッセージと思って、公約を中心に市民に話しているんだという気概の中で話してくれたらありがたいなと思いますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。 それでは、通告に従いまして、1点目の街づくりの対応についてお尋ねします。 (1)街づくりに対する基本的な考え方を市長に伺うということで、よろしくお願いします。 (2)市政一新とのことですが、事業の継続性に対する考え方を市長に伺います。どうぞよろしくお願いします。 ○議長(宮杉勝男議員) それでは、答弁願います。 市長。 ◎市長(木村純夫) それでは、1点目の街づくりに対する基本的な考え方についてお答えいたします。 私は、市の運営方針として、未来志向の街づくり、市民本位の行政を推進していきたいと考えております。その推進のためには、中長期的な視点に立ち、持続可能な財政運営が維持できるよう効率的で効果的な行政を行うとともに、市民の皆様に信頼される行政を行ってまいります。そして、全ての市民の皆様が、安全安心でいつまでも住み続けられる魅力ある街づくりの実現を推進してまいりたいと考えております。 2点目の市政一新とのことですが、事業の継続性について、考え方についてお答えいたします。 私は、さきの市長選挙において、市政一新を市政運営の基本に掲げてまいりました。現在、幸手市が直面する課題として、急激な人口流出と財政基盤の弱さを最重要課題と捉え、その課題の克服のためには、市政一新、つまり幸手市の事業を総点検することが必要であると考えてきました。各事業は、市の最上位計画であります第6次幸手市総合振興計画に基づき進めていくわけですが、事業の必要性、有効性、費用対効果を十分に検証し事業の合理化を図っておりますが、当然のことながら、必要性の高い事業やより有益な事業については継続して実施してまいりたいと考えております。 ○議長(宮杉勝男議員) 再質問がございましたら発言願います。 13番、青木章議員。 ◆13番(青木章議員) 改めて、答弁ありがとうございます。 それでは、内容に少しずつ入っていきたいと思うんですが、市長の選挙公報だったり、もしくは本議会の開会に当たりまして施政方針ということで考え方を聞かせていただいたんですが、その中で気になることを中心に少しだけお尋ねしたいと思います。 まずは、今の説明の中でも人口問題が、減少していることについてはとても危機感を持っているみたいな話で、これについては我々議員も同じような考えを持っていると思っているんですが、特に文章の中で、若い世代の定住促進を図ってまいりますということの中で、人口問題の切り口の一つと捉えているんですが、文章にすればこういうことですが、今言ったように、ここにいる議員全員そうだし、後ろにいる職員も同じだと思うんです。人口問題についてはとても危惧しているし、何とかしなきゃいけないという危機感というのは、市長が一番当然持っているかもしれないですが、皆さん共有は同じだと思う。やるべき取り組む方向は同じというふうに、改めて若い世代の定住促進を図るというふうにあえて言っているんですが、具体策はどのようなことを考えているのかお尋ねしたいと思います。 ○議長(宮杉勝男議員) 市長。 ◎市長(木村純夫) これで人口減少がとまる、あるいはこれで若年層の流出がとまるというのは、基本的には、そんなうまい決め手はないと私は考えております。したがいまして、総事業の見直しを行う、このように申し上げてきました。つまり、第6次総合振興計画、これについて私は、議会はどの辺まで進んでいるかは知りませんが、何回も全て幸手市の事業、総合振興計画の内容はつぶさに読んできました。理解も深めてまいりました。したがいまして、全ての項目について頭に入っておるつもりです。したがいまして、もう一つは予算の関係ありますが、予算の数字、市の行政を行っていく上で、ほとんどの事業については数字がくっついております。この数字を見ることによって、変化あるいは課題、問題点、そういうものはある程度浮かんできます。既に各部との意見交換、こういうものも予算編成作業の中でやってきています。したがいまして、総合振興計画、これをしっかり全ての項目に目を通すことによって底上げを図る、人口流出あるいは若年層対策も教育の問題も、全ての事業を見直すことによってできる。 そこで、一つ具体的な私の手法を申し上げさせていただきますと、今までも申し上げてきましたが、PDCAサイクルというのは議員もご承知のとおりです。私はこれを30年くらい、会社にいるときも病院にいるときもやってきております。少し申し上げますと、プラン・ドゥ・チェック・アクションですが、一番大事なところはPなんです。Pというのは、つまり現状と課題、これを事業ごとに各項目ごとに、どれだけしっかり正確に把握するか、ここからスタートします。全ての事業において現状がどうなっているか、総合振興計画の中にもそれぞれの項目の中で現状と課題というのが書いてあります。あれでは足らないなと思うぐらい私はいろいろなことを考えております。現状と課題、特に現状をしっかり捉えないで、これから何をやりますと言っても始まらない。総合振興計画の中にも、あちこちにPDCAサイクルを継続して回すという話は出ておりますが、私は、どこまでやっているかは正直言って疑問で、市長に当選しました。これについては、膝を突き合わせて職員とやりとりしてまいります。 つまり、現状と課題を全てにおいて把握し直して、正しい現状、正しい課題を把握した中で、次の手、つまりPからD、C、Aに移るということですので、しかも、書いてあるとおり、PDCAサイクルを全ての事業においてしっかり継続して回し続けるということが大事だろうと思います。市長就任の第一歩としてここをしっかりやっていく。細かい--細かいと言ったらすみませんが、各事業、大事な大事な事業ですが、それぞれが。それを丁寧に見直していく、これが大事なのかな、そんな気持ちでおります。 ○議長(宮杉勝男議員) 13番、青木章議員。 ◆13番(青木章議員) 市長が答えていること、とても心地よく入ってくるんですが、話をより多く私なりに理解しようと思って聞いていたんですが、意外と分かってこない。何が分かってこないかというのは、ほかの議員のときも若干そういう感じを抱きながら聞いていたんですが、具体策が何もない。PDCAですか、これをやるんだということですが、まさしく今、市長みずからおっしゃったんですが、一番大事なP(プラン)だということです。そうすると、人口減をとめるため、もしくは人口を増やす策、さらには特に列記していますので若い世代の定住促進ということの中では、総合振興計画はもともと熟知しているということですので、そこはすばらしいなと思うんですが、総合振興計画は既にあったものでありまして、それに基づいて幸手市は市長以下職員も頑張っているところです。そうすると、そこの中でもなかなかうまくいかなかった現状、ある意味、人口が減ったということだけで捉えれば、全部がだめと私は言っていませんよ。そこの数字だけを捉えた場合ですよ。人口が減っているのは事実でありまして、そこの局面で切れば、うまくいっていない部分もあるのかなという部分もあるんですが、そこを改めてチェックすればよくなるんだよとかというのは、市長が改めて新規で自分はこのようにやるんだという話の中で出てきた市長とすると、何か物足りなく実は感じる。ただ、ないなら仕方ないですよ。 だから、先ほど冒頭言ったとおり、市民が聞いていると思って、思いのたけを言ってくれればありがたいんですが、そうすると、人口増に対して一生懸命頑張るよ、さらには、何度も言うように、わざわざ列記しているので、若い世代が定住促進を図るんだよということですが、総合振興計画を見直してPDCAサイクルを一生懸命やるということでそれが図られるんだという、逆から言うと、それしか策がない、プランがほかにないということなんでしょうか、確認します。 ○議長(宮杉勝男議員) 市長。 ◎市長(木村純夫) ということではなくて、各事業を見直すのは私市長だけで見直すということにはならないわけですね。ですから、現状を市の職員初め、関連部署、関連職員、その他も含めて、あるいは市民も含めた中で現状と課題というものをより正確に把握しながら、各事業をどう進めるかということですから、議員からすれば歯がゆいかもしれませんが、今一つの事業をこのように持っていきますというのは、10月6日に就任させていただきまして二月程度ですが、その中で各事業についてこうやりますと言うほど、事業の内容というのは単純ではないと思っております。関係者としっかり詰めた中で、将来を見越した事業展開というものを考えていかなくちゃいけないだろうと。ですから、歯がゆさは分かります。私もその辺は理解するところですが、まさにこれから各事業について、5年、10年後を考えた手を打っていく、こういうことになろうかと思いますので、歯がゆさは理解できますが、その辺はご容赦いただきたいと思っております。
    ○議長(宮杉勝男議員) 13番、青木章議員。 ◆13番(青木章議員) 国を挙げてやっていることですから、打開策がね。いわゆるこれをやるとホームランみたいな、なかなかないなというのは私も理解しているし、あれば今までもやってきたわけですので、なかなかそれは難しいというのは理解をします。 しかしながら、そこを何とかしたいというのは、多分私だけじゃなくて、何度も言うように議員みんなの思いですし、職員も思っていますので、一緒に手を携えてやっていけたらいいなというふうに、そこはまさしくエールを送るところですが、冒頭話したとおり、新たに新しい市長が誕生して、何かアイデアというか、まさしくプランを持っていたら、それはそれですばらしいなと思ったものですから確認したんですが、少し歯がゆいですが、なかなかホームラン打てなくてもヒットぐらい打てるような策を何か持っているのかなと思ったんですが、難しそうなので次に進んでいきたいと思います。 次ですが、先ほどの同様の話ですが、市政一新ということだったので、いろいろなこと、市民もそうですし議員も、どういうことをやっていくのかなというのは、ある意味では興味津々で、市長の考えをそこに集中していくのかなと思うんですが、所信表明の中にも、各種事業の継続や変更、廃止等を含め検討としているわけですが、継続や廃止とかというのが既に入ってきちゃって、文章として出てきて説明しているんですが、思い描いているところ、既にこの辺を廃止していきたいよとか、この辺は当然いいことだから一生懸命やりますよとかということ、具体的なものというのは頭に描いている部分はありますか。 ○議長(宮杉勝男議員) 市長。 ◎市長(木村純夫) 歯がゆい回答になろうかと思いますが、各事業について、先般、きのうですが、教育関係でも申し上げましたとおり、事業というものは、今日とあしたがすぐ変わるものではない、継続性のある中で、それなりに必要性があって各事業というのはなされてきたという理解をしております。したがいまして、文言としては継続あるいは廃止というのも、財政問題あるいは人口問題、特に財政問題の中で廃止論というものが出てくるということで言葉としては使っておりますが、各事業については継続性を大事にしながら、その辺は慎重にやっていく。つまり、市の職員を中心としたところで、現状足元がどうなっているか、しっかり見詰めながら次の展開を考えていく。ただ、財政の問題は、るる繰り返してきておりますが、避けて通れない重要課題、ここにメスを入れていくのが私の最大の仕事の一つだろうと考えておりますので、その辺は議員ともまた相談しながら、積極果敢に幸手市のあすを考えてながら手を打っていきたい、そのように考えております。よろしくご理解ください。 ○議長(宮杉勝男議員) 13番、青木章議員。 ◆13番(青木章議員) 具体的にこの辺の事業を廃止するとかなんかが出てくるのかなと思ったんですが、それはそれで一つは安心したというか、今まで現職の議員としていろいろなことを賛成したりする立場とすれば、これがだめだったよということでいきなり言われても、ちょっとがっかりする部分があるものだから、どうなのかなと思ったんですが、具体的にこれという、廃止するということが今のところはないと。今後の話として考えていくということですので、理解をしたいなと思います。 揚げ足を取る気はありませんが、市民の期待感と、我々は市長がどう考えているんだということの中で、私が言うことではないので、市長からもう一回確認したいと思うんですが、市政一新というのは、いわゆる選挙公報を見ても、後援会のチラシ等を見ても、それがトップに出ていまして、まさしく旗印だったなと思うんですよ。 改めて、一新ということを辞書で引いてみると、すっかり新しくすること、全く新しくすることと解されておりまして、全てを新しくするとの意味、よって、「古いものを改めて全てのことを新しくすることを一新という」というので、一新の解釈が、今、私が説明というか、話したとおりで、これは辞書に載っていたそのものの文章なんですが、古いものをやめて全てを新しくするというのが一新だということになっていまして、そうすると、市政一新というのが一つのアドバルーンで、先ほど言ったとおりで、文言一つずつ揚げ足を私は取る気はありませんが、考え方の方向性を確認しているだけなので、そうすると、事業の廃止というのも文章としてはあったが、これを廃止するよ、あしたからやめるよとかというのは特に持っていないし、継続は大事にするしやっていくと。もう一回確認ですが、そういうことでいいんですね、そうしたら方向性はね。 ○議長(宮杉勝男議員) 市長。 ◎市長(木村純夫) それでよろしいと思います。 ○議長(宮杉勝男議員) 13番、青木章議員。 ◆13番(青木章議員) 何度も言うように、少しは安心した部分があるので、一緒にいいまちをつくっていけたらいいなと思っていますので、できる協力はしたいなと思っています。 いいものはそのまま継続していくということだったので、幾つか気になるところだけ話を改めて市長に聞きたいと思うんですが、まずは、既にほかの議員のところでも答えている部分もあるんですが、駅西口の区画整理、ここの部分については財政問題等話していくと、とてもここにお金かかってくるもので大変な部分かなと思うんですが、まさしく道半ばですので、これらについて駅西口の区画整理の推進について、現状市長はどのように考えているのかお尋ねしたいと思います。継続性のことを含めてです。 ○議長(宮杉勝男議員) 市長。 ◎市長(木村純夫) 西口開発は大変重要に事業ということで申し上げてきております。したがいまして、財政が大変逼迫している中で、厳しい中での事業ですから、一気にやるというわけにいきませんが、私を初め、市の職員も全職員が一丸となって、いわゆるスピード感を持ってやっていきたいと考えております。 青木章議員もご承知のとおり、現場に行きますと、いつできるんだと。もっと言いますと、我々が存命のうちにどうなんだという皮肉めいた話も出てきております。これはいかんなと思っております。一気にはいかないですが、そういう市民の、特に当該市民のお気持ちを特に大切にしながら、まさにスピード感を持って、かつ、先立つものがないとなかなかいかないというのも世の中現実ですので、再三申し上げるとおり、私がトップに立って、収入、お金を引っ張ってくる、これをしっかりやっていきたい。成果が出る出ないじゃなくて、しっかりやっていく。そのつもりで、成果も期待しながらやっていきたい、そんな気持ちでおりますのでご理解いただきたいと思います。 ○議長(宮杉勝男議員) 13番、青木章議員。 ◆13番(青木章議員) ありがとうございます。 引き続きまして、関連しているんですが、西口の区画整理についてはスピード感を持ちながらやっていくということで、ありがたいなと思います。今言っているように関連していますが、西側の停車場線、さらには久喜市までのアクセスということ、ここは大きな市民の望みの一つかなと私は捉えているんですが、これらが早期完成というのが一つの目標だったように思っているんですが、これらについてのお考えがありましたらお尋ねします。 ○議長(宮杉勝男議員) 市長。 ◎市長(木村純夫) 議員がおっしゃるとおりです。その辺は意見に食い違いはないと思っております。多くは申し上げませんが、あれの開通によって、地元に行って話を聞きますと、早目にあれが完成することによって、あの辺のいろいろなところが、細かく申し上げませんが、活性化というものが図られる。それの周辺に対する波及効果、そういうものがありますし、いろいろな意見をいい意味で、開通することによってこういうところがよくなるという話を教育関係からも聞いております。そういうものを大事にしながら、しっかり進めてまいりたい、そのように考えております。 ○議長(宮杉勝男議員) 13番、青木章議員。 ◆13番(青木章議員) 続きまして、駅西口については、区画整理によりまして保留地が発生しているかと思うんですが、保留地の対応についての市長の考えをお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(宮杉勝男議員) 市長。 ◎市長(木村純夫) 私が今、細かく保留地を、どういう順序でどのようにやっていくかというのは頭に入っておりません。しかし、瞬間の質問でお答えできるのは、保留地、直接のお答えになるかどうか分かりませんが、西口、ああいう形ですばらしい駅、あるいは念願の自由通路ができたわけですから、それを拠点とした西口開発の中で、保留地もこれからの幸手市を支えるような活性化した使い方を一部していくような、あるいは住宅地もあるんでしょう。そういうものとの共有ですか、いずれにしても、一味むけた西口というものが幸手市のにぎやかな拠点の一つになるような、そんな形なのかなと。保留地一つ一つについて、私は今、自分自身の見解を持っておりません。 ○議長(宮杉勝男議員) 13番、青木章議員。 ◆13番(青木章議員) 街づくりの中での突然の質問ですから、全部答えられると思っていませんので、その程度で私もとどめておきたいと思うんですが、西口の駅広の周辺に保留地を幸手市が持っているはずです。これらについては、十分注視しながら、店舗もしくは商店、西口が活性化するような店を持ってくるというのが多くの人の願いですので、それらについては今現在よく分からなかったら、それを私が追及する立場にありませんのでそれで結構ですが、ぜひ注視していただいて、その部分に、木村市長になってよかったなというようなすばらしい施設を、商店なり、駅前にあってよかったなというようなものをぜひ市長の技量で引っ張ってきてくれたらありがたいなと思います。これは純粋なエールですので、担当課と機会がありましたら、その辺、話をぜひ話題としてしてみてください。おもしろい場所ですので、失礼ですが、言い方は変ですが、若干ぼうっとしているとつまらないものができてきて、何だこんなものとなってしまいますから、市長の力をその辺で見せてくれたらありがたいなという、まさしくエールですので、ぜひ頑張ってそこはやってほしいなと思います。 続きまして、街づくりですが、多岐にわたって恐縮ですが、この間、私は、教育長とかのご尽力によりまして、アフタースクールとか幸手市で開校し、一定程度、ここ数年のところを見れば学力が上がってきて、いい方向に行っているんだなと私は評価しているし、教育長の手腕、もしくは前市長含め、市を挙げていろいろなことをやってきた成果が今に至っているんだなと思うわけです。それは、現実にそういう事業を行って今のことが、いわゆる結果がまさしくあるわけですので、それは教育長には本当にすばらしい事業をやってもらってありがたいなと心から思っているわけですが、何度も言うように、市政一新ということがいろいろなところまでかかってきているので改めて確認ですが、アフタースクールの今後の対応についてはどのようにお考えか確認したいと思います。 ○議長(宮杉勝男議員) 市長。 ◎市長(木村純夫) これもまた歯がゆい感じがあるかもしれませんが、アフタースクールのまさにPDCAじゃないが現状と課題。現状がどうなっているか、しっかり把握した中で、教育長を初め、教育関係ともすり合わせをした中で、アフタースクールのより発展というんですか、そういうものを考えていくことになるんだろうと、そのように思っております。 ○議長(宮杉勝男議員) 13番、青木章議員。 ◆13番(青木章議員) ここのところニュース報道を見たりしていると、子どもの7人に1人が貧困じゃないかというのをNHKでやっていまして、現実的にそうなのかなとか思うと、NHKのニュースですから、それ以外のことは私にはなかなか分かりづらいところがありますが、現場はそうなのかなと思うと、改めて対応というのは大変だし、底上げをしてくれた今まで関係者には本当にありがたかったなと思うわけですが、市長は、当然今のままでいいと思っていれば、それは必ず衰退が私はあると思いますので、いつでも新しいものを求めてさらによくしていくという考えについては私自身も共感しているので、そこは一緒です。 市長公約の一つの中に、県内トップレベルの学力までに引き上げるということで、これもとても興味ある部分だと思うんですが、一例を挙げてアフタースクールは話させていただいたんですが、それについては今後の中身を確認しながら、さらに発展させるということでありましたが、県内トップレベルの学力に上げるということについては、何か具体策はあるんでしょうか。 ○議長(宮杉勝男議員) 市長。 ◎市長(木村純夫) 具体策を、これをやればあしたから教育水準が上がるというのは、ある意味では、当然ながら今の時点では持っていません。持っていませんが、これも教育委員会あるいは市長部局の中にも教育に関連する部署がいっぱいありますので、その辺との従来にも増しての密度の濃い連携を取りながら、幸手市の教育のあり方、さらに埼玉県一にするにはどうしたらいいか。単に学力、ペーパーテストを上げるということじゃなくて、教員の問題もあるでしょう、あるいは家庭の問題もあるでしょう、あるいは放課後の問題もあるでしょう。多岐にわたっている問題の中を抽出した中で、それぞれをベストにした中で、初めて教育水準というのは上がっていくんだろうと思っております。それについても、関係部署と連携を取りながら進めていくということなろうかと思います。 ○議長(宮杉勝男議員) 13番、青木章議員。 ◆13番(青木章議員) 一つ一つ聞いていくと、とても市長、歯がゆい。プランが大事だということで、先ほどから言うように揚げ足を取る気は全然なくて、一緒の方向だったら手伝っていきたいという気持ちは同じなんですが、市長とすれば、俺はこっち行くんだからみんな来いよという、頑張っていこうよとかという旗印というか、みんなと一緒にとかというと、当然みんな一緒に同じ方向を見て今までもやっているんですよ。だが、なかなかうまくいかない部分、それは中にはあります。最初に言ったように、アフタースクール取り上げたのは、過去に何にもないところからアフタースクールをつくってきた、教育長を中心に。そうすると、それは大きく前進ですよ、そういうのがなかった。そうすると、木村市長が新たな新しい市長になって、市政一新を旗印ということで分かりましたが、私はこうやるんだというまさしくプランが、というのは、県内トップレベルの教育ということですから、すると、そこそこのプランを持っているのかなという、いわゆる期待感、高揚というのは、市民も議員も職員もみんな持っているんだと思う。ふたあけてみたら、一緒にやりましょうよとかって、一緒にやることを否定しているわけじゃないんですよ。何か少し寂しいなというのが本音の部分なんですが、何か発言がありましたら、なかったら結構です。 引き続き、今回の質問の中で、ほかの議員にも答えていますが、財政問題が逼迫しているし、何とかしたいと。私が少なくともお金を引っ張ってくるということですが、具体的にどういう手法というか、方法、策を考えていることがありましたら。 というのは、幸手市ですから一般会計、例えば170億円とか年間動きますので、大きいから分かりづらくなってきますが、最後は家庭と同じだなと思う。収入がなければその中で生きていく、収入がなければ少しでも増やそうとする、そこは私は家庭も同じだなというふうにいつでも思っています。その中で、市長がパイを増やしていくんだということについては、いいことだなと私も思っています。絵に描いた餅じゃなくて、例えば今の生活をよくするために、もっと働いて稼ごうよ、お父さんとかって当然当たり前のことで、じゃ、何をするかというのが実は問題なので、大変だから朝晩どこかアルバイトに行こうかとか、妻がどこか働きに行こうかという、そういう結局具体的なことになってくるわけなんですが、増やすために奔走しますよ、トップセールスで頑張りますよというのはありがたいし、幸手市民にとってはいいことだなと思うんですが、具体策みたいな、そこはあるんですか。 ○議長(宮杉勝男議員) 市長。 ◎市長(木村純夫) 今日現在、披瀝できる段階ではないと思っていますが、いろいろな方策は練っておりますので、単に表現だけじゃなくて、実態として成果が出るような、できるだけ早く成果が出て、なるほどあのとき質問した内容はこれかというのが、できるだけ早く分かるように動いて、それなりに成果を求めていきたいと思っております。 ○議長(宮杉勝男議員) 13番、青木章議員。 ◆13番(青木章議員) これから4年が始まったばかりですので、今、全てとかというのは酷だなと私も思いますので、そういう場面が来たら、青木見ろよ、これがそうだよと言ってくれれば、こっちも注視して見ていたいと思うんですが、ただ、少し議員生活やらせてもらっていて、自由に使えるお金って余りないんだよね。大体ひもつきで、事業の補助金というのが大体多いんだよね。だから、お金持ってきて家計に入れちゃうと好きに使えるとかという家庭と若干違っていて、割とほとんどがひもつきだから、何かの事業をやると、それの一部補助金、10分の10というのが時々ありますが、なかなかうまい打開策というのは難しいなと思うんですが、市長の今の答弁で結構ですので、注視して見ていきたいと思います。 切り口がいっぱいありますから、財政問題って一つで答え出るわけじゃないし、いろいろな考えありますからそれぞれですので、市長は市長の考えとしていろいろな形で捉えているということについては理解したいと思うんですが、先ほど来言っているように、金額も規模も小さいが、最後は家庭と同じだと私は思っているので、そうすると、例えば自分の生活の中で貯金して、どこかで家をどうしても買いたいという思いがあれば、ずっと貯金していくんですよ。その中で、それを頭金にローンで買ったりする。木村市長がどのように家を購入されたか私には分かりませんが、自分に置きかえればそう。一生懸命お金をためてためて、一定程度たまったところで将来ローンが返せるなと思ったところで家を購入して、家に住んでいく。皆さんそのように、まさしくプランを立ててやってくると思う。 幸手市においても、きのうほかの議員から出ていましたが、財政調整基金と市債の関係が出てきましたが、幸手市も、駅舎、西口区画整理、これらのことに途中していくんだということの中で貯金をし、そしてまさしく駅舎と自由通路、西口の広場をやったわけですよ。ですから、そこで家を買ってしまえば、どんとお金なくなるのは当たり前、そのために貯金したわけですから、だから、貯金がいつもいっぱいそこそこあるのがいいことじゃなくて、しかも、行政ですから家庭と違うところが少しあるんですが、単年度制をとっていますから、その年の税収はそのとき基本的には使うというのが考え方ですので、そうすると、貯金がいっぱいあることがいいということではない。しかも、幸手市は去年駅舎と自由通路と西口の広場、あそこまでやって、さらに西口の区画整理、スピード感を持ってやるという、だから、自分に置きかえれば、家を買ったところなんです。それは、きついのは仕方ない。それをもって財政が逼迫しているからおかしいとかというのはいかがなものかな、考え方としてね。それぞれの考えですから、木村市長の考えを否定するものではないですが、私が言っていることについてどのように感じるか、確認だけしたいと思う。 ○議長(宮杉勝男議員) 市長。 ◎市長(木村純夫) 発言がどこか間違っていたらお許しいただきたいんですが、おかしいという表現は、私は一回も使った記憶もないし思いもありません。議員おっしゃるとおり、お金をためるというのは目的があってためるので、そのためにためて、しかるべき事業を起こしていく、これの繰り返しだろうと思います。そういう点では、財政逼迫という表現が少し強調し過ぎた面があるのかなといふうに、今、話をしながら思っております。 しかし、現実として、今の状況からどうまちを活性化して人口の流出をとめるか、教育の水準を上げるか、あるいは市民の足元の生活の基盤、いわゆるインフラをどう不自由なくやっていくかというところが大変悩ましいところ、そのためにはある程度のお金も引っ張ってこないかんだろうと思っております。ですから、お金を使うことが悪いなんて一言も思ってもいないし、言ったこともない。立派な事業をやってきたと思いますし、その先にまたお金をためて、しっかり次の幸手市の未来をつくっていくために頑張っていくということだろうと思いますので、ご理解いただきたいと思います。 ○議長(宮杉勝男議員) 13番、青木章議員。 ◆13番(青木章議員) 私の発言がおかしかったことについては、申しわけないなと思って陳謝したいと思います。 この項はこれで終わります。 ○議長(宮杉勝男議員) 続いて、2項目めの惣新田・幸手線バイパスの早期完成について、発言を許可します。 13番、青木章議員。    〔13番 青木章議員 質問席〕 ◆13番(青木章議員) それでは、2項目め、惣新田・幸手線バイパスの早期完成についてを質問させていただきます。 朝夕の交通渋滞が激しく、神扇地区を中心とした人から、惣新田・幸手バイパスの完成を望む声が私のところに寄せられております。また、いろいろなところでこの話を聞きます。 そこで、お尋ねします。 (1)バイパス路線の発表までの経緯について伺うということですが、言葉が足らないので恐縮なんですが、都市計画決定をしておりまして、それの発表という意味で捉えてください。よろしくお願いします。 (2)現状認識をどのように捉えているのか確認したいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(宮杉勝男議員) それでは、答弁願います。 建設経済部長。 ◎建設経済部長(手島秀明) それでは、2項目めの惣新田・幸手線バイパスの早期完成についてのご質問のうち、まず1点目のバイパス路線発表までの経緯についてご答弁申し上げます。 惣新田・幸手線バイパスは、首都圏中央連絡自動車道、いわゆる圏央道の幸手インターチェンジ付近を起点として、国道4号バイパスを終点とする延長約2,940メートル、幅員27メートルで4車線の都市計画道路です。この惣新田・幸手線バイパスについては、圏央道の幸手インターチェンジへのアクセス道路及び市街地内の交通渋滞緩和のため、外郭道路の一部を担う道路として、平成8年に圏央道とあわせまして埼玉県知事により埼玉県告示第625号で都市計画決定されたという経緯がございます。 続きまして、2点目の現状認識についてご答弁を申し上げます。 現在、現道の県道惣新田・幸手線の通行車両は、幸手中央地区産業団地内の企業の造成と操業に伴いまして、今後も増加すると見込まれます。現在、圏央道幸手インターチェンジから東に向かいますと、産業団地地内の約600メートルについては惣新田・幸手線バイパスとして県において整備されているところです。その先、神扇橋から現在の県道惣新田・幸手線となりまして、県道杉戸・境線に突き当たるという状況です。その突き当たったところの丁字路ですが、そこには現在信号がなく、また、広域農道1-2号線や国道4号バイパスに出るためには、クランク状の交差部を通過するなど、朝夕の通勤時などは渋滞が顕著となっている状況です。惣新田・幸手線バイパスを整備することで、圏央道幸手インターチェンジと国道4号バイパスの間のアクセスが向上し、周辺の渋滞問題も解消するものと考えているところです。 また、あわせまして、圏央道の側道でございます三ツ家・慶作線び幸手インター連絡線と惣新田・幸手線バイパスがつながることによりまして、上高野地域から惣新田地域まで幸手市を横断する幹線道路網がある一定完成することになりまして、市街地内の通過交通がある程度分散し、体系的な道路ネットワークの構築が進むと認識しているところです。 ○議長(宮杉勝男議員) 再質問がございましたら発言願います。 13番、青木章議員。 ◆13番(青木章議員) ありがとうございます。 今の話聞いていると、渋滞も認識しているし、この道路ができるとアクセス道路として幸手市がすごくよくなるという話でした。考え方一緒だなと思うんですが、まずは、できる場合、いわゆる県道惣新田・幸手線バイパスということですので、もしもこれを着工、工事をするということになれば、これは幸手市じゃなくて県が施行するということで、基本的には考え方よろしいでしょうか。 ○議長(宮杉勝男議員) 建設経済部長。 ◎建設経済部長(手島秀明) 今現在、整備済みの600メートルについても県で整備していただいてございますので、その先の神扇橋から国道4号バイパスまでを県にお願いしてやっていくものと今現在のところは考えているところです。 ○議長(宮杉勝男議員) 13番、青木章議員。 ◆13番(青木章議員) そうすると、時々あるんですが、県から予算をもらって幸手市が土地の買収だったり、先行的に買収したり着工しているとかということも時々あろうかと思うんですが、惣新田・幸手線バイパスについては、現状認識ということで結構ですが、やる場合、県が直接施行するということで基本的には考えているということでよろしいですか。 ○議長(宮杉勝男議員) 建設経済部長。 ◎建設経済部長(手島秀明) 現在のところ、実際にどのような形でこの事業を推進していくかということについては、今現在ではまだ分からないです。 ○議長(宮杉勝男議員) 13番、青木章議員。 ◆13番(青木章議員) 少し話ずれて恐縮なんですが、幸手市地内を県が直接施行で県道つくっているということを今やっているところはあるんでしょうか。 ○議長(宮杉勝男議員) 建設経済部長。 ◎建設経済部長(手島秀明) ちょうど今、県道名でいきますと、県道幸手・境線バイパス、いわゆる幸手市でいきますと幸手・五霞線の整備については、直接県のほうで実施しているところです。それが現在整備中です。 ○議長(宮杉勝男議員) 13番、青木章議員。 ◆13番(青木章議員) 幸手・五霞線が県が直接施行ということですが、五霞町とのところの橋をかけて、その手前、権現堂の延長上の土手を通って緑台のほうに抜けてくるということで当然理解をしているんですが、気になったものですから、つい最近もあそこをわざわざ行って見てきたんですが、かなり工事車両も入っているし、幅員を含めていろいろなことをやっているなというのが目に見えました。これらの完成時期については既に発表になっているようなことも聞くんですが、何か捉えていますか。 ○議長(宮杉勝男議員) 建設経済部長。 ◎建設経済部長(手島秀明) 県においては令和2年度末、令和3年3月をめどに整備を進めているということです。令和2年度末、令和3年3月には供用開始を目指しているということで聞いてございます。 ○議長(宮杉勝男議員) 13番、青木章議員。 ◆13番(青木章議員) ありがとうございます。 令和3年3月ということで、言うと1年ちょっとで幸手・五霞線が開通して、新たな道路ができて、また幸手市もよくなってくるし、五霞町から幸手市に来ることについても、いろいろな人が、買い物客とかが来てくれればありがたいなと思うんですが、今現在、まさしく県が直接お金を導入して県道を整備していますから、複数のところを一気にやるとかというのは、私はなかなか難しいのかなと。できないんじゃないですよ、難しいと理解しているものですから、ですからこの話を取り上げたんですが、そうすると、完成月が県から示されたということで、1年ちょっとで幸手・五霞線のバイパスが完成し、そうすると、結果として県の直接の工事がそこで幸手市内とすれば終わるわけですね。そうすると、先を見据えた対応をしていってほしいなと思うんですよ。県の直接の事業が、あと1年ちょっとで幸手市の道路が終わってくるということならば、図面持ってきてみんなに配らなくて申しわけなかったんですが、先ほどから言うように、惣新田・幸手線バイパスというのは県が発表した都市計画道路で、将来やりますよということでまさしく発表し、それについてはインターチェンジ周辺の交通緩和、まさしく部長が答弁したとおりで、産業団地は既にできておりますし、実は深輪の工業団地ができたので、それの車両が一定程度来ていて、それも、あそこが渋滞するのに一因があるんだということで地元の人たちも言っています。1台ずつ車を見ているわけじゃないですから、それがどこから来たか分かりませんが、当然要因はあるなと理解する。深輪の工業団地についても、県の施行ですよ。そうすると、県が幸手市の産業団地をつくり、さらに深輪の工業団地をつくり、あそこは渋滞することを既に予想して平成8年にこのバイパスをつくりますよと発表しているので、ということであれば、機は熟したのかなと思うんです。渋滞は現実にあるし、深輪の工業団地も県で施行したし、そのおかげで幸手市内が混んでいるしということの中であれば、今の時期にアクションを起こしてもらって、同時進行でも構わないですが、それが難しいということであれば、今から準備すれば1年半、ちょうどいいタイミングかなと思うんです。幸手・五霞線が竣工した後、切れ目ない予算をつけてもらって幸手市でやってもらうということでいいんだと思うんですが、その辺の考え方でいいんじゃないかなと思うんですが、どうでしょうか。 ○議長(宮杉勝男議員) 建設経済部長。 ◎建設経済部長(手島秀明) 議員おっしゃいますとおり、今現在、県道幸手・境線バイパスのいわゆる幸手・五霞線については、令和2年度末で完成するということで、同時に県道を2つ整備するというのは、なかなか県のほうは困難ということですので、ちょうどタイミング的には幸手・五霞線の整備が終わる、今後惣新田・幸手線の重要度というものを県にアピールするためにも、次の路線の整備としてはこちらのほうを重要性をアピールし、整備のほうに着手していただくような動きは取れるのかなと考えてございます。 ○議長(宮杉勝男議員) 13番、青木章議員。 ◆13番(青木章議員) 突然ですので、答えられる範囲で結構だと思うんですが、私の質問の中、もしくはほかの人との話の中でも、市長はトップセールスという話を時々していますので、県の事業かもしれないが、幸手市民が困っている、もしくはよくなる話ですので、まさしく県に働きかけて、タイミング的には今かなという、何度も言うように、1年ちょっとでそこが終わって、次どうしようかということを当然県とすれば考えてくることだし、深輪の工業団地を含めて、県がつくったことによって幸手市が渋滞しているわけですので、まさしく県に働きかけについては、トップセールスの手腕の市長かなと思うんですが、ぜひ働きかけをしていただきたい。強い働きかけをして実現してほしいなと思うんですが、市長、答えられたらお願いします。 ○議長(宮杉勝男議員) 市長。 ◎市長(木村純夫) 私自身も、このバイパスについては、幸手市にとって大変重要な都市計画道路という位置づけで考えております。議員ご理解のとおり、幸手・五霞線ありますが、それが終わってからじゃなくて、まさに今からこちらのバイパスのほうについても、私もトップセールスとして県のほうに出向いて、幸手・五霞線ができた次の日ぐらいから、こっちにかかってもらえるような気持ちで、しっかりアプローチしてまいりたいと思っています。 ○議長(宮杉勝男議員) 13番、青木章議員。 ◆13番(青木章議員) 市長からもまさしくトップセールスとしてそれらを県に働きかけるという力強い言葉いただいたので、それに期待してこの程度にとどめたいと思うんですが、県のほうに働きかけて、方向性、どうもできそうだよということを含めて、結構情報が役所側から出てこないんだよね。だから、例えば、できるという方向になったら、それは吉報だし、みんな喜ぶことですので、市長みずから、もしくは担当部ですので部長を含めて、杉戸県土整備事務所も含めていろいろなところのポジションがあるのかなと思うんですが、動きがあった場合は随時、そこも同じ方向を見てやらせてもらう事業の一つで間違いありませんから、協力体制にありますので、情報が出たら教えてほしいなということをお願いして、この程度にとどめます。 ○議長(宮杉勝男議員) 一般質問の途中ですが、昼食のため午後1時まで休憩いたします。 △休憩 午前11時59分 △再開 午後1時00分 ○議長(宮杉勝男議員) 再開いたします。 午前中に引き続き、一般質問を続けます。 3項目めの幸手消防西分署の存続について、発言を許可します。 13番、青木章議員。    〔13番 青木章議員 質問席〕 ◆13番(青木章議員) それでは、3項目めの幸手消防西分署の存続についてお尋ねします。 埼玉県東部消防組合の消防署所合理化についての今後の方針の中で、幸手消防西分署が廃止されるとの予定があるというふうになっております。そこで、特に東武線を挟んだ西地区の住民はとても心配しているところです。さらには、私自身も幸手消防西分署のほど近くに住んでおりまして、近隣の住民の声とともに、黙っていられないなという立場であるわけです。 そこで、何点かお尋ねします。 (1)幸手西分署ができるまでの経緯についてお尋ねいたします。 (2)西分署ができてから現在までの状況についてお尋ねします。 (3)東部消防の幸手西分署に対する考え方の認識についてお尋ねします。 (4)市長の幸手西分署に対する考え方をお尋ねします。 以上4点、よろしくお願いします。 ○議長(宮杉勝男議員) それでは、答弁願います。 市民生活部長。 ◎市民生活部長(関根雅之) それでは、私のほうから(1)から(3)についてお答えさせていただきます。 まず1点目の幸手西分署ができるまでの経緯ということですが、西分署は平成元年に用地を購入し、平成5年4月に開所されたものです。 まず、西分署が建設される前の2署体制から3署体制に移行いたしました経緯について申し上げます。 当時は、人口が右肩上がりで増えていたときでもございまして、人口の推移状況から将来人口を10万人と設定いたしまして消防施設の配置計画を検討してまいりました。消防施設を設置する指針でございます消防力の基準に照らし合わせますと、10万人規模の市では署は市内で3カ所が適切であるとの基準に基づき3署体制が策定されたものです。また、消防署の建設場所については、計画を策定した時点では消防署は本署と東分署の2カ所でございましたが、西地区は南北に東武鉄道があり、出動に際して踏切待ちの懸念があったこと、また、大規模な住宅開発が行われており急速な人口増が見込まれていたことなどから、西地区に消防署を建設することになったと聞いてございます。 2点目の西分署ができから現在までの状況ですが、西分署については、先ほど申し上げましたとおり、平成5年4月に開所されましたが、その後、バブルの崩壊とともに人口減に転じたところです。このように、その後、人口増が見込めなくなったことから、当時の人口規模を消防力の基準に照らし合わせ、2署体制にすることといたしました。そのような状況から、交通事情や人口密集地域などを考慮し西分署は存続し、平成20年4月に本署と東分署を統合し東分署を廃止、現在の2署体制になったものです。 3点目の東部消防の西分署に対する考え方、認識ですが、埼玉東部消防組合では、署所の合理化を進めるべく、埼玉東部消防組合消防力適正化計画を策定いたしました。この計画は、消防庁が示す消防力の整備指針に基づき、消防署所や車両、人員を適正に配置することにより、将来的に必要な消防力を維持し、また、強化していくための計画であり、その指針に基づき算出した署所の数については、現状の18カ所の署所を14カ所とすることが適正であるという結果が出されました。また、署所の配置については、消防力適正配置調査により、署所ごとの平均走行時間、需要指標、整備によって影響する面積などで算出いたしました結果、その4カ所の中に西分署が含まれていると説明を受けてございます。 私からは以上です。 ○議長(宮杉勝男議員) 続いて答弁願います。 市長。 ◎市長(木村純夫) 私のほうから、4点目の幸手西分署に対する考え方についてご答弁申し上げます。 西分署の配置については、私も、公約にも存続すべきものと掲げておりますが、地域の住民も反対しておりまして、また、西分署の配置地域はJRと東武鉄道に挟まれた地域であり、地勢や道路状況からも存続していただきたいこと、そして署を減らすことだけではなく、他の方策を検討していただくなど、存続についてお願いしてまいりたいと思います。 ○議長(宮杉勝男議員) 再質問がございましたら発言願います。 13番、青木章議員。 ◆13番(青木章議員) ご答弁ありがとうございます。 まさしく市長公約の中で西分署の存続というのがありまして、これも同じ方向を向いていることについてありがたいなというようにまずは思っております。 少し内容に入っていきたいと思うんですが、市長公約にもありますので、市長に基本的には聞いていきたいと思うんですが、まず、正副管理者合意というのがありまして、それが消防署所の合理化について今後の方針というのがあるわけですが、これの内容把握というのは市長はどのように認識、これについてはしていますか。 ○議長(宮杉勝男議員) 市長。 ◎市長(木村純夫) この前、初めて東部消防組合の会議、一度だけ出ております。 ○議長(宮杉勝男議員) 13番、青木章議員。 ◆13番(青木章議員) すみません、聞き方が悪かったかな。正副管理者合意というのが、実はまさしく木村市長のときではありませんが、これに基づいていろいろなことが動いているということですので、とても大事な部分と私は少なくとも認識しているんですが、平成30年9月18日付で、消防署所の合理化について今後の方針というのが、正副管理者合意というのが文書があって、これに基づいて、先ほど関根部長が話したとおり、18を14にするというのが、いわゆる水面下で動いているのかなと思うんですが、改めて、この方針について考え方がありましたら、特になかったら結構ですが、もしありましたら。市長です。 ○議長(宮杉勝男議員) 市長。 ◎市長(木村純夫) 先ほど申し上げた、1回会議出たわけですが、その席、その会場でお話があったのは、幸手西分署を廃止の方向で、廃止のテーブルというんですか、俎上にのせるということについては、当時確認しておるという内容があったと理解しております。 もう一度繰り返します。幸手西分署を、実はほかの箇所も含めて4カ所あるわけですが、その廃止の俎上に幸手西分署についてものせると、こういう話があったということは理解しております。 ○議長(宮杉勝男議員) 13番、青木章議員。 ◆13番(青木章議員) その方針の中に、ここも大事なところになるので改めて読ませていただきたいと思うんですが、「署所合理化案については、前期消防力適正化計画の最終年度である平成32年度中に成案を得て、後期消防力適正化計画に位置づけた上で、組合議会に提案する」となっているんです。そうすると、平成32年度、つくった当時ですからそうなっているんですが、令和2年度中に結論を出したいということなんですね。すると、まずはその日程に合わせて、結局結論出すまでが1年ちょっということで迫ってきているんですが、市長に当選したばかりで厳しい状況は分かるんですが、市長公約であるし、ここについては存続に、市長に期待している部分があるわけですので、どのようにやっていきたいとかというのがもしありましたらお答え願いたいと思います。 ○議長(宮杉勝男議員) 市長。 ◎市長(木村純夫) 改めて整理申し上げますと、当然議員のお住まいの香日向地区からは、存続についての強い希望もありますし、ある意味では、香日向地区を中心とした住民の皆さんがそれなりにデータを集めて、いわゆる存続根拠のデータを数字等でも見せていただいて、それも私は理解しております。香日向地区だけの問題ではなくて、幸手市全体の問題として西分署については存続を訴えていくと考えておりますが、相手があることですし、若干俎上にのっているという理解もしておりますので、その辺を踏まえて、対外交渉になりますので、対外交渉というか、東部消防組合の中での話し合いになっていく。ご承知のとおり、幸手市議会のほうからも大平泰二議員と枝久保喜八郎議員が委員になっておりますので、こちらの両議員とも連携を取りながら幸手市の立場を訴えていこうと、そのように考えております。 ○議長(宮杉勝男議員) 13番、青木章議員。 ◆13番(青木章議員) 念のため確認なんですが、例えば、埼玉県東部消防組合については、組合議会を当然形成されておりますので、最終的に消防署を統廃合してなくすとかということについては、議会の議決が最終的に決定ということで理解してよろしいんでしょうか。 ○議長(宮杉勝男議員) 市長。 ◎市長(木村純夫) 議員おっしゃるとおりです。ですから、そのとおりではあるんですが、首長として、議長は加須市の大橋市長が管理者になっておるわけですが、ほかの市町は副管理者になっておりますので、そこでのお話も大切なのかなと思って、いずれにしても、最終的には議会決議ということで。 ○議長(宮杉勝男議員) 13番、青木章議員。 ◆13番(青木章議員) そうすると、最後の結論は議会の議決ということで、順序立てて確認したいと思うんですが、それは確認しました。 すると、議会に出るまで、同じような議会ですから幸手市も同様のことを当然やっているかと思うんですが、最後は議会の議決がないと、いろいろなこと、予算も含めてできないわけですので、そうすると、今、現に議題として確認しているのは、幸手市の消防署の存続、西分署の存続の関係ですので、そうすると、議会に提案するまでの案、大もとは起案というんでしょうか、誰が考えてどのようにつくるんでしょうか。分かりましたらお願いします。埼玉東部消防組合の話ですよ。埼玉東部消防組合の議会に提出するまでの起案は、誰がどのようにつくるんですか。誰がどのようにつくるのかというのが分かったら教えてもらいたい。 ○議長(宮杉勝男議員) 市長。 ◎市長(木村純夫) 正副管理者会議で議論されて、それで上程という順序です。 ○議長(宮杉勝男議員) 13番、青木章議員。 ◆13番(青木章議員) そうすると、正副管理者会議で合意ということですが、それは全員のいわゆる全会一致というか、そこの正副管理者が全員一致した場合出すと認識しているんですか。 ○議長(宮杉勝男議員) 市長。
    ◎市長(木村純夫) 今まで多数決で決まったことはない。多分、多分の話をしてはいけないのかな。全会一致で上程するということで理解しております。 ○議長(宮杉勝男議員) 13番、青木章議員。 ◆13番(青木章議員) 大事な発言だなと思うんです。実は、その後、多数決があるのかと聞こうと思っていたんですが、先に答えてくれて、それはとてもありがたいんですが、正副管理者会議でまさしく素案をつくって、その素案が議会に出てきて議会で採決があるということは、何度も言うように、最終結論は議会の採決なんですが、それの素案はまさしく木村市長おっしゃるとおりで正副管理者でつくるんだよということ、もう一度、大事な話ですので確認したいと思います。そこでは、多数決で決めて議案を提出するということはないということでいいですね。 ○議長(宮杉勝男議員) 市長。 ◎市長(木村純夫) 今まではないと私は理解しております。 ○議長(宮杉勝男議員) 13番、青木章議員。 ◆13番(青木章議員) ありがとうございます。 過去のケースしか答えられないのは当然事実ですので、それはそれで受けとめたいと思うんですが、そうすると、幸手市の市長は副管理者ですので、正副管理者会議で素案をつくるための会議をやって、多数決は取らない。そこの合意がなかったら議案として出さないということですので、そうすると、今後の方針というのを、もう文書になっているんですが、平成32年度中に方針を決めて議会に諮るとなっているんです。そうすると、あと1年数カ月ですが、実質は3月議会ありますから、それをつくったりすることであれば、再来年の3月ですが、そうすると、おおむね1年ちょっと、ある意味では木村市長が踏ん張ってくれれば、幸手西分署は残るというふうになってこようかと思うんです。そういうことで認識してよろしいでしょうか。 ○議長(宮杉勝男議員) 市長。 ◎市長(木村純夫) 私は公約にも掲げておりますし、存続すべしということで今日現在も考えておりますので、それで正副会議も臨みたいと思います。 ○議長(宮杉勝男議員) 13番、青木章議員。 ◆13番(青木章議員) ありがとうございます。 何となく構図が分かってきているので、議会まで行ってしまうと、構成市町の議員ですので、それはなくなるところのほうが構成市町の中であれば少ないわけですから、その場の採決というのはとても厳しいなというふうに予想がされます。そうすると、議会へ出る前の素案というんですか、もとの起案がどこから出るか分かりませんが、それが正副管理者会議の中の合意に至らなければ、当然それは進まないということであれば、その話が今度きっちり聞かせてもらって、まさしく今、議場ですので聞かせてもらって、市長が存続に向けて踏ん張るということであれば、存続の可能性がとても幸手市としても高いなと思うので、期待を持てるわけですので、改めてそれに対する意気込みを聞かせていただきたいなと。市長です、当然。 ○議長(宮杉勝男議員) 市長。 ◎市長(木村純夫) 先ほど述べたとおり、幸手市のために全力を尽くして、かつ両議員、2人議員もおりますので、そこと連携を取って密接に話をして、埼玉東部消防組合の正副管理者会議に臨みたいと思います。 ○議長(宮杉勝男議員) 暫時休憩いたします。 △休憩 午後1時18分 △再開 午後1時19分 ○議長(宮杉勝男議員) 再開いたします。 続けます。 13番、青木章議員。 ◆13番(青木章議員) 改めて市長の決意を聞かせてもらったので、心強いなと思いました。 幸手消防西分署については、私の知る限りですが、廃止になっていいよと思っている議員は多分一人もいないと思うし、市役所の職員についても同様かなと思っています。ですから、まさしくここについても幸手市挙げて同じ方向を向いているわけですので、きつい場面も出てこようかなと思いますが、予想はされますが、埼玉東部消防組合の幸手市の代表の議員を含めて、3人でぜひ踏ん張っていただいて、結果的に「消防署所合理化について今後の方針(正副管理者合意)」というのが、何度も言うように文書で上がっているわけですので、この日程に沿ったところで頑張っていただいて、結果的に、あけてみたら幸手西分署は存続になったよというような吉報が来るように、ぜひ頑張っていただけるようエールを送って、この程度で終わります。ぜひ頑張ってください。よろしくお願いします。 ○議長(宮杉勝男議員) 以上で、13番、青木章議員の一般質問を終わります。 続いて、14番、武藤壽男議員の発言を許可いたします。 なお、資料の配付が求められておりますので、これを許可し、お手元に配付してございます。 1項目め、台風19号に対する市の危機管理体制の対応について、なお、質問席にてお願いいたします。 14番、武藤壽男議員。    〔14番 武藤壽男議員 質問席〕 ◆14番(武藤壽男議員) 14番、武藤壽男です。 議長から許可をいただきましたので、一般質問を行わせていただきます。 木村市長におかれましては、10月6日の選挙で当選されました。大変厳しい状況かと思うんです。これは内外とも、環境も財政的な話も出ましたが、社会環境も厳しい中で大変な時期だと思うんですが、職員の皆さんと力を合わせてしっかりとやっていただきたい、このようにお願いをまずしておきたいと思います。 まず、先日10月12、13日にかけて、台風19号が関東甲信地方を襲来しました。大雨特別警報が発令され、警戒レベル5の災害発生が予想され、早くから市民の心配のものとなっていたものです。利根川上流地域では500ミリメートルを超え、本市でも220ミリメートルに近い24時間雨量となったものです。当然内水排除にまず取り組まれたとは思いますが、特別警報が出されたことから、市民の中から、どうしようとの不安の声が多数我々にも寄せられてまいりました。もちろん基本的には自分の命は自分で守る、このことが基本ですが、市は市民の生命と財産を守り、安全安心を確保することが使命となっており、このためには、常に市民の皆さんに正確な情報周知、伝達をし、できるだけ安全な行動をお願いしなければならない、これが市の立場だと思うわけです。今回、利根川、江戸川の洪水等に対し、市の危機管理体制がどのようになっていたか、機能していたか。最近温暖化、異常気象が頻発するのが当たり前になっている現在、市民の安全安心のために危機管理体制というものを確認する必要があるということで、この質問をさせていただくものです。 まず、1として、幸手市に対する利根川、江戸川の洪水予報、これが逐次出されておるわけですが、どこから受け、どのような対応をされたか、まず伺いたいと思います。 同じく、水防警報、これは水防体制をどうするかという、それに対する警報が同じく発令されておるわけです。それに対する対応をお伺いいたします。 3番目に、市の対応組織はどのようであったか。また、どのように対応されたのか伺いたいと思います。 それから、今回は氾濫危険水位を超えたことから、市で災害対策本部が設置されたわけです。その前に水防組織の設置というのが幸手市地域防災計画、これには書かれているわけです。ここを見ますと、幸手市地域防災計画を今日お持ちの方は少ないようですが、防災対策を議論する上で、市の基本である幸手市地域防災計画がないと、私は話にならないと思うんです。その点、しっかりと対応していただきたいと思うんですが、水防計画にのっとった設置はなされたのかどうか、お伺いしたい。 5番目に、災害対策本部の本部長、これは市長ですが、なって2日か3日で、なった直後にこの災害というのが襲ったわけですので、いろいろな面でなかなか分からない点等もあったのかと思いますが、本部長、危機管理監、市民生活部長がたしか危機管理監となっておると思ったわけですが、時系列で、この会議、どのような会議をどのように議論したのか、その内容についてお伺いするとともに、本部長のほうからはどのような指示をなされたのか、これについてお伺いいたします。 それから、今回いろいろと内水に尽力をして、外水には遅れを取ったという話もあるわけですが、今後の危機管理、この方針についてお伺いいたします。よろしくお願いします。 ○議長(宮杉勝男議員) それでは、答弁願います。 市民生活部長。 ◎市民生活部長(関根雅之) それでは、台風19号に関します危機管理体制について順次お答え申し上げます。 まず1点目の幸手市に対する利根川、江戸川の洪水予報を、いつ、どこから受け対応されたのかということですが、利根川及び江戸川に係ります水防活動については、利根川栗橋流域水防事務組合が、国土交通省利根川上流河川事務所及び江戸川河川事務所から発令される水防警報をもとに、水防団である構成市町の消防団に対し活動の発令がなされるものとなってございます。今回の台風19号に際しましては、組合から組合構成市町に対し、10月12日19時08分の水防警報に基づきまして、利根川の水位の状況により改めて連絡するという内容が通知されました。 続きまして、12日21時34分に水防警報が発令され、久喜市及び五霞町の水防団に対し、警戒出動として利根川の巡視活動の指令が出されたところです。なお、その際、幸手市に対しましては出動等の指令は出されてございませんでした。 2点目の幸手市に対する利根川、江戸川の水防警報にどのように対応されたかということですが、1点目のご質問にお答えしましたとおり、水防活動については、利根川栗橋流域水防事務組合の指令に基づき、水防団である各消防団が活動するものとなっております。今回、組合からの指令については、久喜市及び五霞町の水防団のみに対し警戒出動指令が出されたことから、幸手市消防団については出動することはございませんでした。なお、出動指令が出されていないことについては、別途組合事務局である久喜市に直接電話を入れて確認したものです。 また、幸手市消防団については、避難指示発令による広報活動への準備や、災害出動の可能性を踏まえ、市から13日午前3時19分に待機指示を行い、消防団長、消防副団長については災害対策本部に待機態勢となったものです。 3点目の市の対応組織はどのようであったかということですが、市の体制といたしましては、12日午前5時から危機管理防災課を中心とした災害対応体制を取っておりましたが、風雨が強まったことから水害対策班を参集し、内水被害における交通規制の対応を行いました。その後、台風19号による利根川の河川氾濫の危険性が増したことから、部課長級職員及び主幹級職員を参集し、13日午前1時に災害対策本部を設置し、課長級及び主幹級職員を中心に避難場所対応に当たったものです。 次に、4点目の災害対策本部の設置の前に水防組織の設置はなされたのかでございますが、2点目のご質問でお答えしましたとおり、利根川栗橋流域水防事務組合からの水防活動の指令が発せられていないことから、水防組織については設置されませんでした。 5点目の災害対策本部の本部長--市長ですが、及び危機管理監などの時系列の会議、議事録の内容について、さらに指示内容についてご答弁申し上げます。 本部長であります市長については、10月13日1時に災害対策本部設置の上、本部会議において避難場所の開設を指示し、また、利根川の氾濫危険水位到達を受け、2時30分に避難勧告発令を決定いたしました。その後、利根川上流工事事務所長と電話によるホットライン情報などから避難指示の発令の判断をいたしましたが、利根川水位の上昇傾向がなくなった情報を受け避難指示発令を見送り、利根川氾濫危険水位を下回ったことから、10時40分に本部会議において避難勧告解除の発令を決定いたしました。 危機管理監については、台風19号の接近情報を受け、10月9日、11日において、水害等対策会議を招集し、内水被害に対する事前対応として、仮設ポンプ等の設置、また、水害対策班への準備周知、自主避難者への避難場所開設について決定いたしました。10月12日からは、大雨による道路冠水等への対応として、危機管理防災課を中心とした災害対策体制の中で、14時47分に水害対策班の出動の指示を行っております。夜半からは、利根川、江戸川の水位情報に注視し、利根川の氾濫危険水位到達の可能性から、市長に報告の上、13日0時27分に幹部職員の参集指示を行ったものです。 なお、本部設置以降については、市長の指示のもと、避難場所開設の個別指示、避難勧告発令に伴う放送等の指示を行うとともに、河川の水位情報や水防事務組合の水防活動情報などの収集の指示などを行ってございます。 6点目の今後の危機管理の方針ですが、台風19号に係ります災害対応を通じて、市の災害に対する危機管理が地震や内水被害を中心としてきたことによる準備不足を痛感してございます。今回の件を踏まえまして、広域被害につながる利根川を初めとする国管理河川の洪水などによる外水被害について、改めて事前の準備や関係各所との連携、市民の皆様への的確な情報提供など、命を守るための取り組みについて対策を検討してまいりたいと考えてございます。 ○議長(宮杉勝男議員) 再質問がございましたら発言願います。 14番、武藤壽男議員。 ◆14番(武藤壽男議員) まずお尋ねしますが、地域防災計画は何のためにつくってあるんですか。 ○議長(宮杉勝男議員) 答弁願います。 市民生活部長。 ◎市民生活部長(関根雅之) 地域防災計画は、本市におきます災害に対処するための基本的かつ総合的な計画として作成するものであり、幸手市地域防災計画は8編から構成されており、本市域における災害活動の指針としての性格を有するとなってございます。 ○議長(宮杉勝男議員) 14番、武藤壽男議員。 ◆14番(武藤壽男議員) この中に、304ページから「風水害の程度による活動組織の設置は、次のとおりとする」、これはいざというときに幸手市の危機管理はこれでやるんだという、そのための計画じゃないんですか。何のための計画なんですか。 ○議長(宮杉勝男議員) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(関根雅之) 議員おっしゃるとおりです。 ○議長(宮杉勝男議員) 14番、武藤壽男議員。 ◆14番(武藤壽男議員) 今度は皆さんにお配りしましたが、これは利根川上流工事事務所、栗橋町の。それから野田市にある江戸川工事事務所、幸手市は利根川と江戸川両方に関係しているんですよ。幸手市地域防災計画をつくるときも、両方の所長さんが1号委員でなっているんですよ。それでこの幸手市地域防災計画できているんですよ。ですから、今回の、まずこういう場合には、この計画にのっとって全て事を運ぶというために、この計画はつくってあるはずだと思うんですよ。何で幸手市はこれをやらなかったんですか。 ○議長(宮杉勝男議員) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(関根雅之) 幸手市の地域防災計画に、議員のおっしゃいますような定めがございますが、それとあわせまして、幸手市において水防計画というものがございます。同様な、ほぼ同じような計画が水防に関しましては載っているわけですが、この中で、水防団の活動といたしましては、今回の発令について管理者からの指示をもって活動するということになってございましたので、そのような動きとなったものです。 ○議長(宮杉勝男議員) 14番、武藤壽男議員。 ◆14番(武藤壽男議員) つまり水防団を出すとか出さないかじゃないんですよ。市は、こういう事態になったらどういう体制を取るかというのは、全部これに記されているわけですよ。それで、これにのっとってその場合はやるんだと。水防団の利根水防から指示がないから、うちのほうは何もやりませんって、そういうことを言えるんですか。 3枚目見てください。皆、これは利根川上流事務所の体制です。必ずこのように取るんです、大雨が予想され、災害が予想されたときに。11日5時に注意体制に入り、12日11時半に警戒体制、12日8時には非常体制、21時には警戒体制、14日も10時半ですよ、夜。やっと注意体制に移行すると。こういうのに合わせて、市は動くべきじゃないんですか。全部利根水防任せなんですか。利根水防というのは、水防にかかわるだけですよ。 しかも、ここに次の洪水予報の発表状況、逐一これは幸手市にも来ているはずなんですよ。江戸川のほうだって、そうですよ。22市町に全部ホットラインで来ているんですよ。それで、警戒情報はこうですよ、氾濫はこうですよ。しかも、水防の警報の発令、栗橋町は10月12日5時に水防団は待機じゃないんです、もう準備なんです。それで、8時40分には出動、解除されたのは14日5時40分なんです。 それから、江戸川のほう見てください。江戸川工事事務所の体制、この中で水防警報、うちのほうは西関宿なんですよ。10月12日11時10分、準備体制に入ってくださいって、これ警報なんです。国が水防法に基づいて、気象庁と連携を取りながら警報を発しているんですよ。それに対して、うちのほうは利根水防から言ってこないから何もやらないと言うんですか。解除されたのは13日9時40分ですよ。洪水予報も逐一出ているんです。これで市民の安全が守れるんですか。 いいですか、じゃ、後ろのこの2枚、これは私がつくったやつです。利根川、時系列別になっています。毎時間ごとの水位です。12日5時から急激に上がり始めました。水防団待機水位は2.72メートル、準備体制が出たのは2.7メートルですから、準備体制の指令が出たのは5時50分、これ10分ごとに、分ごとにはかっていますから。それを2.7メートル超えた時点で、すぐ準備体制に入りなさいと警報も出しているんですよ。 洪水警報もそうなんです。警戒水位、8時は4.49メートルでしたが、9時に5.26メートル、その前の出動、8時40分に5メートルを超えたので出しているんです。氾濫警戒情報、氾濫危険情報、これが零時50分、ここで危険レベルが4、警戒レベルが4に上がったわけですよ。これは、市は知っているはずですよ。うちのほうは大丈夫だって、誰が保証するんですか、責任取るんですか。水防団から、利根水防から指令がないから。 江戸川だって、次のページ見てください。消防団の待機水位は4.5メートルなんです。11時に4.59メートル、水防団の準備指令が出たのは11時10分、みんなこれ、決まった水位に合わせて行動を取るように全てなっているんですよ。計画もそうですし、国の、これ全部、後で見てもらえば分かりますが、全部書いてあるんです、何メートルで何をしろって。どうして幸手市はこういうのをやらなかったんですか。 ○議長(宮杉勝男議員) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(関根雅之) 先ほど組合からの指示がということでした。それは議員もおっしゃいましたように、水防団の活動の発令については、組合の指示を待ったところでございまして、活動発令ができなかったということですが、それ以外のさまざまな準備行為、活動については、再三申し上げているところですが、台風19号の接近に伴いまして、市としては内水の被害に対する活動ということからのスタートとなってしまいましたことから、利根川、中川に対する、外水に対する活動については後手後手に回ったというのは事実でございまして、そんなところで出遅れたといいますか、活動がおろそかになり、避難勧告まで情報が発信できなかったということです。 ○議長(宮杉勝男議員) 14番、武藤壽男議員。 ◆14番(武藤壽男議員) 初めから、うちのほうはこれに対して対応が計画どおりなされなかったって初めから言えばいいんですよ。それを利根水防から連絡がないから水防団を出さない、私は水防団のことだけ聞いているんじゃないんですよ。市民の生命と財産を守るんでしょう。5万1,000人が避難するといったって、全部が避難できる場所なんてないんですよ。自分で自分の身を守ってもらう以外にないんですよ。そのためには、正確な情報を市は市民に発信をしなくちゃいけない。それが一番大事なんですよ。利根水防から、危ないですから水防団が出てくださいって言うまで放っておくんですか。ちゃんと国土交通省のほうは、江戸川工事事務所も、利根川上流事務所も、市町村に対して全部連絡取っているって書いてあるんですよ、ここに。幸手市は連絡なかったんですか。 ○議長(宮杉勝男議員) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(関根雅之) これらの情報については、幸手市にも届いてございます。 ○議長(宮杉勝男議員) 14番、武藤壽男議員。 ◆14番(武藤壽男議員) 情報が届いたら正確な情報のもとに逐一行動しなければ、市民の安心と安全守れないと思うんですよ。 一方で、ここには「中川警戒レベル4相当を発令、宇和田公園周辺、現場確認、土手、上まで2メートル余裕」と報告がありますが、これはどこからの指示で見に行ったんですか。 ○議長(宮杉勝男議員) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(関根雅之) これは市の災害対策担当から現場を見てくるように指示で現場を確認させていただいたものです。 ○議長(宮杉勝男議員) 14番、武藤壽男議員。 ◆14番(武藤壽男議員) そうしますと、中川の警戒レベル4相当というのは、どこから出された情報ですか。 ○議長(宮杉勝男議員) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(関根雅之) 当時インターネットでの情報を確認して発令したそうです。 ○議長(宮杉勝男議員) 14番、武藤壽男議員。 ◆14番(武藤壽男議員) 宇和田公園の中川、この管理はどこですか。 ○議長(宮杉勝男議員) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(関根雅之) 埼玉県です。 ○議長(宮杉勝男議員) 14番、武藤壽男議員。 ◆14番(武藤壽男議員) これは、中川の警戒というのは、吉川の水位で出されているんですよ。それは江戸川工事事務所、あそこは国の管理ですから。そうすると、宇和田公園の水位は、待機水位、氾濫危険水位、それぞれ幾らだかご存じですか、分かっていますか。 ○議長(宮杉勝男議員) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(関根雅之) ただいま承知してございません。 ○議長(宮杉勝男議員) 14番、武藤壽男議員。 ◆14番(武藤壽男議員) 市民生活部長は当時危機管理監じゃなかったものですから、答弁いただくのはまことに恐縮なんですが、担当が当時は違っておりましたからね。ここは県の管理で、洪水警報を出すなり何か出るときは、順序とすると杉戸県土整備事務所から来るはずなんです。杉戸県土整備事務所から来ましたか。 ○議長(宮杉勝男議員) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(関根雅之) 届いていないようです。 ○議長(宮杉勝男議員) 14番、武藤壽男議員。 ◆14番(武藤壽男議員) それはそうですよ。中川の、要するに前にも申し上げましたが、宇和田公園から下の松伏町に至るこの区間の排水を楽にするために、宇和田公園から下にはできるだけ流さない。そのために高須賀の行幸湖、権現堂調節池、関宿にある中川上流排水機場、これを使って、できるだけ上流の水はそちらに出すというのが県の初めからの計画です。ここを氾濫危険水位4だからって、見に行くということは、いかに市の排水体系といいますか、危機管理体制はなっていないと言わざるを得ないんですよ。今回中川上流排水機場でどれぐらいの水を出したと思いますか。それから、権現堂ダムでどれぐらい貯留したか、その程度は確認されていますか。 ○議長(宮杉勝男議員) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(関根雅之) 排水量並びに貯水量については把握してございません。 ○議長(宮杉勝男議員) 14番、武藤壽男議員。 ◆14番(武藤壽男議員) 何ていいますか、氾濫予防といいますか、水害対策というのは、常にデータを持っていないとまずいんじゃないですか。それで幸手市の今回のポンプ6台と5台で11台ですか、それでどの程度の排水をなされたんですか、それはつかんでいますか。 ○議長(宮杉勝男議員) 建設経済部長。 ◎建設経済部長(手島秀明) ただいま資料を持ち合わせてございませんので、戻ったときにその資料が、数値があるかどうかも今のところ確認してございません。 ○議長(宮杉勝男議員) 14番、武藤壽男議員。 ◆14番(武藤壽男議員) 基本的に排水をどの程度、何時間やって、何インチのポンプで幾らというと、トン数は計算で出るわけですよ。いつの大雨のときには幾らだったというデータは常に残しておかなくちゃいけない。中川上流排水機場でくみ出したのは12日9時半から13日24時まで26時間半、250万トンです。権現堂ダム、これは12日5時50分から14日6時50分まで、この間に204万トン入れたんです。担当とすれば、危機管理というのはどれぐらいの雨が降ってどう処理されたのかというのは、データとして残しておかないと、次の参考にならないじゃないですか。そういう基本的な、水が出るというときに、ここにのっとって、この計画に書かれているような体制をとるように義務づけられているはずなんですよ。これで全部やっていけば、市民の人が心配したときに、いや、このようにやっていましたって言えるんですよ。今の話で市民の皆さんに説明できますか。このデータだって、パソコンで調べれば逐一、家で水位を見ていれば出てくるんですよ、危険水位だ、何だっていうのは。そのときに的確な判断をしなきゃいけない。消防団の待機水位の指令が出れば待機を指示するんじゃないですか。午前3時になって消防団長と副団長に出したと言いますが、消防団長と副団長は招集したんですか。 ○議長(宮杉勝男議員) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(関根雅之) 消防団の団長及び副団長については役所に来ていただき、本部に待機していただいてございます。 ○議長(宮杉勝男議員) 14番、武藤壽男議員。 ◆14番(武藤壽男議員) それ、いつから待機されていたんですか。 ○議長(宮杉勝男議員) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(関根雅之) 消防団への待機指示が13日午前3時19分に発令されておりますので、その前に来ていただいておりますが、手元に団長及び副団長が本部に到着した時間は控えてございません。 ○議長(宮杉勝男議員) 14番、武藤壽男議員。 ◆14番(武藤壽男議員) うちのほうの第5分団の団員は2時半に発令されて、我々が2時半から行っていましたが、小学校に。そのときに、どこからか指令は出ましたかと言ったら、どこからも出ていません、私らは自主的に来ました、そういう話なんです。自主的に来ただけ、私は非常にその点は本当に尊いなと思いました。以前ですと、危険水位を超えた時点で江戸川の堤防の上に消防自動車がいつもあって、それで警らを時間ごとにしていたわけですよ。例えば、モグラの穴、あるいはいろいろな漏水等があったときには、いち早く小さい段階で発見して防ぐという役割があるわけですよ。ですから、国のほうでは細々と国から出される、今お配りしたやつに全部、何時に何を出したというのを書いてありますよ。それを受けて、市はそれなりの対応をしないといけないと思うんですが、いかがですか。 ○議長(宮杉勝男議員) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(関根雅之) 議員おっしゃるとおりかと思います。 ○議長(宮杉勝男議員) 14番、武藤壽男議員。 ◆14番(武藤壽男議員) 市長なりたてであれですが、このことをどのように今後生かされるか、お伺いしておきたいと思います。 ○議長(宮杉勝男議員) 市長。 ◎市長(木村純夫) 改めて防災について、初心に返って、計画も全てもう一度職員一同勉強し直して、できるだけ迅速に対応できるような体制を取っていきたいと思います。 ○議長(宮杉勝男議員) 一般質問の途中ですが、ここで約10分間休憩いたします。 △休憩 午後1時58分 △再開 午後2時09分 ○議長(宮杉勝男議員) 再開いたします。 休憩前に引き続き、一般質問を続けます。 2項目めの職員の懲戒処分について、発言を許可いたします。 14番、武藤壽男議員。    〔14番 武藤壽男議員 質問席〕 ◆14番(武藤壽男議員) 先ほどは危機管理についてお願いしましたが、市のほうで、職員の皆さんで協力して、市民の皆さんが安心して安全を任せられる危機管理体制の構築というのをぜひお願いしておきたいと思います。幸手市地域防災計画というのは、非常にそういう点ではきちっとできているんです。これを実施するかどうかが問題だと私は思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 続いて、2項目めの職員の懲戒処分について、これを質問させていただきます。 去る8月6日に前市長が広島平和事業に参加の際、その事件から始まり職員の不祥事が発覚するなど、市民の皆さんの信頼を損なうことが相次ぎました。我々議員も改めて襟を正さなければと思うところですが、職員の懲戒処分も続いて発表されました。 そこで、懲戒処分についてお伺いさせていただきたいと思います。 まず、危機管理防災課の職員の事件の詳細についてお伺いしたいと思います。 それから、市の今日までの対応についてお伺いいたします。 それから、3つ目に、処分に至る経緯をお伺いいたします。 (4)広島平和事業に係る処分と経緯、伺いたいと思います。 それから、この処分には、大事なのは適法性、公平性、妥当性、これについて照らしてどうなのかお伺いしたいと思います。 ○議長(宮杉勝男議員) それでは、答弁願います。 総務部長。 ◎総務部長(木村卓朗) それでは、2項目め、職員の懲戒処分について順次ご答弁させていただきます。 まず1点目、危機管理防災課職員の事件の詳細についてです。 市民生活部危機管理防災課職員の起こした行為については、当該職員の運転免許証が失効していたにもかかわらず自家用自動車及び公用車を運転したこと、また、総務部庶務課では運転免許証の写しを偽造し提出した事実があったことです。 詳細についてですが、令和元年7月19日に、市民生活部危機管理防災課長と当該職員が運転する公用車で公務のため市内を巡回中に、当該職員が目の疾病と推測される危険な運転をしたことから、危機管理防災課長は当該職員の運転免許証が更新されているのかに疑問を感じ、当該職員による公用車の運転を禁じることを命じたところです。 その後、同年8月1日に、市民生活部の部内会議において、市民生活部長から部内全課全職員に対しまして運転免許証の確認について指示をいたしましたところ、当該職員は前回の運転免許証の更新から更新していないことを認め、運転免許証が失効していることが同年8月6日に確認されたところです。 これに先立ちまして、平成29年7月には、埼玉県内において職員が無免許で公用車を運転し、交通事故を起こし逮捕される事件が発生していたということから、本市においてもこのような事案が生じないよう、平成29年7月31日に全職員を対象に運転免許証の写しを提出させ、運転免許証の保有及び有効期間について確認したところです。 さらに、平成30年8月24日には、平成29年7月の調査以降、運転免許証の新規取得、更新、再発行及び記載事項等に変更があった場合には、運転免許証の写しを提出させ確認を行ってまいりました。当該職員の運転免許証が失効しているとの報告を受け、平成30年に提出された運転免許証の写しを確認したところ、偽造されていたということが判明したということです。 次に、2点目、市の今日までの対応についてお答えいたします。 当該職員が無免許運転をした行為について報告を受けた後、同日中に職員分限懲戒委員会を開催し、市民生活部長、危機管理防災課長及び当該職員に出席を求め、事実確認をしたところ、当該職員から全て事実であるとの確認が取れましたので、令和元年10月8日付、当該職員を懲戒処分(停職3月)としたところです。 また、令和元年10月8日、運転免許証の写しの偽造の行為を受け、運転免許証の写しの提出方法について、運転免許証の原本と運転免許証の写しが間違いないか所属長に確認していただき、所属長から確認印をもらった運転免許証の写しを提出するよう改めたところです。 その後、当該職員は、処分期間中の令和元年10月23日に幸手市内の書店、同24日に杉戸町内のコンビニエンスストア、同25日に杉戸町内の食料品等販売店の駐車場に当該職員の自家用自動車が駐車してあるところを市職員が確認したということでございまして、同30日に当該職員から事情聴取を行ったところです。事情聴取の結果、買い物や飲食のため、5回から6回程度、みずから自家用自動車を運転したこと、また、当初の証言では運転免許証のコピーを偽造し提出したのは平成30年度の一度とのことでしたが、新たな事実として平成29年度にも運転免許証のコピーを偽造したものを提出していたということが発覚し、虚偽の証言をしていたことも認めたところです。 事情聴取後、市長からの審査依頼により、職員分限懲戒委員会を令和元年11月11日、同15日、同19日に開催いたしました。11月11日の委員会には、当該職員に出席を求め、弁明の機会を与えるとともに事実を確認したところ、当該職員から全て事実であるとの確認が取れましたので、令和元年11月21日付、当該職員を懲戒処分(免職)としたところです。また、この間の令和元年11月7日には、総務部長名で職員の綱紀粛正と交通法規の遵守について通達したところです。 次に、3点目、処分に至る経緯についてお答えいたします。 2点目でもお答えしましたが、令和元年8月6日に職員分限懲戒委員会を開催し、当該職員からの事実確認を行ったところ、無免許運転及び提出した運転免許証の写しについては偽造したものであり、虚偽の報告との確認が取れたため、地方公務員法第33条、これは信用失墜行為の禁止違反に該当するため、地方公務員法第29条第1項第1号及び第3号の規定により、令和元年10月8日付、懲戒処分(停職3月)の処分を行ったところです。 その後、処分期間中に新たに起こした無免許運転及び新たに発覚した虚偽の証言について、令和元年11月11日、同15日、同19日に職員分限懲戒委員会を開催し、当該職員から全て事実であるとの確認が取れたため、地方公務員法第33条違反に該当するため、地方公務員法第29条第1項第1号及び第3号の規定により、令和元年11月21日付、懲戒処分(免職)の処分を行ったところです。 次に、4点目、広島平和事業に係る処分と経緯についてお答えいたします。 広島市平和記念式典派遣事業は、平和都市宣言を行った幸手市の将来を担う青少年を被爆地である広島市に派遣し、広島平和記念式典への参列を通じて、戦争の悲惨さ、平和の大切さ、命の尊さについて学び、平和に対する理解を深めてもらうことを目的として実施されました。また、参加した中学生の安全と安心して学べる環境を提供することも職員に与えられた職務でございました。 この事業に市長の随行員として同行した前総合政策部秘書課長については、この事業の責任者である総務部人権推進課職員に誤った指示を行い、緊急時における情報の伝達が行われず、市が取るべき対応に遅れを生じさせたこと、また、一連のてんまつにおいて報告を怠り、市が取るべき適切な対応ができず、また、市長の随行員ということで同行したにもかかわらず、最後まで市長に同行しなかった行為は、勤務態度の不良及び職務怠慢、注意義務違反であり、地方公務員法第33条信用失墜行為の禁止違反に該当するため、地方公務員法第29条第1項第1号及び第3号の規定により、懲戒処分(減給3月、給料月額10分の1)の処分を行いました。 また、総務部人権推進課主事は、令和元年8月5日から同7日に実施されました広島市平和記念式典派遣事業において、宿泊先を離れ飲食店で事業の反省会を実施したことは、生徒への安全管理を怠った行為であり、地方公務員法第33条、こちらも信用失墜行為の禁止の違反に該当するため、地方公務員法第29条第1項第1号及び第3号の規定により、懲戒処分(戒告)の処分を行ったところです。 次に、5点目、適法性、公平性、妥当性についてお答えいたします。 懲戒は、地方公務員法第29条に定められているとおり、任命権者が職員の一定の義務違反に対し道義的責任を問う処分でございまして、それによって、その地方公共団体における規律と公務遂行の秩序を維持することを目的としてございます。 今回の事案は、それぞれ与えられた職務上の義務に違反し、また、職務を怠ったため、地方公務員法の規定により懲戒処分が行われたものでございまして、適法性、公平性、妥当性についても確保されていると考えているところです。 ○議長(宮杉勝男議員) 再質問がございましたら発言願います。 14番、武藤壽男議員。 ◆14番(武藤壽男議員) 最初に、危機管理防災課の職員の件です。 我々議員も、この報告というのは直接市のほうからは聞いていないわけです。新聞とかあるいはネットでの処分のところを検索して出してきた。本来は議員には--議会には送ったかもしれませんよ。でも、それは担当課が議員のところに私は送るべきだと思うんですが、その点はいかがですか。 ○議長(宮杉勝男議員) 総務部長。 ◎総務部長(木村卓朗) 報告についての出し方ですが、これについては、議会事務局と調整の上、議会事務局を通じて各議員にお知らせさせていただいたところです。 ○議長(宮杉勝男議員) 14番、武藤壽男議員。 ◆14番(武藤壽男議員) 場所によっては、議員に電話なりで事前に、これが起きた時点で連絡をしてくるという市町村もありますので、我々が新聞とかの報道で知るというのもいかがなものかと思いますので、できれば、何かこういうあったときはお知らせしていただきたい、そのようにお願いしておきたいと思います。 それから、まず危機管理防災課の件ですが、免許が失効していたのはいつですか。 ○議長(宮杉勝男議員) 総務部長。
    ◎総務部長(木村卓朗) 最終的には、その免許自体を、ないということで確認ができておりませんので、推測ですが平成24年7月20日になると思ってございます。 ○議長(宮杉勝男議員) 14番、武藤壽男議員。 ◆14番(武藤壽男議員) これは確認はしていないんですね。例えば、市であれば、公安委員会等に問い合わせれば、いつ失効したのかというのは確認できるんじゃないんですか、できないんですか。 ○議長(宮杉勝男議員) 総務部長。 ◎総務部長(木村卓朗) これはできないということで、確認ができてございません。 ○議長(宮杉勝男議員) 14番、武藤壽男議員。 ◆14番(武藤壽男議員) そうすると、偽造したコピーを提出したと。偽造という認定をしたその点は、どういうところで偽造と認定されたのか。 ○議長(宮杉勝男議員) 総務部長。 ◎総務部長(木村卓朗) 認定したというのは、偽造が分かった箇所ということでよろしいですか。何をもって偽造と判断したかというところですね。コピーに記されていた数字が、ほんの少しなんですが、よく見るとずれていたというところがございまして、それをもってこれはおかしいということで本人に確認いたしたところ、そこは偽造したということでございました。 ○議長(宮杉勝男議員) 14番、武藤壽男議員。 ◆14番(武藤壽男議員) 最初の偽造よりも、まだその前にもあったというのが後で証言で分かったということなんですが、そうすると、1回目の調査といいますか、それには不備があったということなんでしょうか。 ○議長(宮杉勝男議員) 総務部長。 ◎総務部長(木村卓朗) 1回目の調査のときには、平成30年の一度の分しか分からなかったということです。 ○議長(宮杉勝男議員) 14番、武藤壽男議員。 ◆14番(武藤壽男議員) それで、ここは、市は偽造と認定された場合、これは刑法第155条公文書偽造、それを使っていたわけですから刑法第158条の偽造公文書行使というのに抵触しないのか。それから、無免許というのは道路交通法違反、つまり無免許運転、これを見ますと明らかな刑法犯罪と思うんですが、その点の認識はなかったんでしょうか。 ○議長(宮杉勝男議員) 総務部長。 ◎総務部長(木村卓朗) 文書偽造についても、無免許運転にしましても、どちらも法律違反という認識はございます。 ○議長(宮杉勝男議員) 14番、武藤壽男議員。 ◆14番(武藤壽男議員) これも刑事訴訟法の第239条第2項、「官吏又は公吏は、その職務を行うことにより犯罪があると思料するときは告発しなければならない」、告発義務規定というのはあるわけで、「告発することができる」じゃないんですね。「告発しなければならない」告発義務規定になっているんですが、この点はお考えにならなかったんでしょうか。 ○議長(宮杉勝男議員) 総務部長。 ◎総務部長(木村卓朗) 告発という行為に当たるかどうかは分かりませんが、職務をした後で警察のほうにはこの事実をお伝えして相談させていただいてございます。 ○議長(宮杉勝男議員) 14番、武藤壽男議員。 ◆14番(武藤壽男議員) 今、民間企業なんかでも、いろいろな場合に社内の処分もありますが、当然告発しているわけですよね。本来は、この時点で告発していれば、後の無免許運転とかそういうことはなかったんだろうと思うんですが、その時点で義務規定があるからしようという話にはどうしてならなかったのかお尋ねしたい。 ○議長(宮杉勝男議員) 総務部長。 ◎総務部長(木村卓朗) 実はその時点、8月6日に分かったわけですが、その後すぐに、市長がそのとき不在でございましたので、市長が幸手市に、市役所のほうに戻って来次第処分を行うという予定でございました。ところが、諸事情でできなかったということで、処分自体は10月にずれ込んだわけですが、そのため、処分してすぐに警察には相談するという予定でございましたが、それが遅れたということです。 ○議長(宮杉勝男議員) 14番、武藤壽男議員。 ◆14番(武藤壽男議員) 私は、そのときその時点で、当然義務規定があるわけですから、やるべきだったなと思います。これは終わったことですからあれですが、法的にはそういう順序なのではないかということを申し上げておきたいと思います。 それから、10月23日、24日、25日と、そこで駐車場に当該職員の自家用自動車が駐車していることを確認した、事情聴取した。これはどなたが確認されたんですか。 ○議長(宮杉勝男議員) 総務部長。 ◎総務部長(木村卓朗) 市の職員です。 ○議長(宮杉勝男議員) 14番、武藤壽男議員。 ◆14番(武藤壽男議員) そうすると、これは、こんなことを言っちゃあれですが、市の職員がずっと見張っていたという理解でよろしいんですか。 ○議長(宮杉勝男議員) 総務部長。 ◎総務部長(木村卓朗) 10月23日に初めに確認したというか、連絡をしてきた職員というのは、現場に行ったときにたまたま見つけたということです。24、25日についても、これは別の職員で、これも外出したときにたまたま駐車場にあったというのを見かけたということです。ただ、24、25日については、場合によってはそういうこともあるかもしれないという見方で見て、見つけたということだと思っております。 ○議長(宮杉勝男議員) 14番、武藤壽男議員。 ◆14番(武藤壽男議員) そうすると市のほうは、次のことが起きるのを待って、警察が逮捕したのはたしか11月6日午前9時42分ということですが、これは警察はこちらからの通報で逮捕されたのか、それとも警察は現行犯で逮捕されたのか、どちらなんですか。 ○議長(宮杉勝男議員) 総務部長。 ◎総務部長(木村卓朗) 10月23日に書店にとまっているのを見つけた時点で警察に通報してございます。それをもって警察が捜査した結果ということだと伺ってございます。 ○議長(宮杉勝男議員) 14番、武藤壽男議員。 ◆14番(武藤壽男議員) 最初の時点で、先ほども申し上げましたが、警察にきちっと告発なりしていれば、後のことはなくて、もっとスムーズに終わったのかなと思うわけですが、平成24年以前に免許証は当時は持っていたというのは確認できているわけですね。 ○議長(宮杉勝男議員) 総務部長。 ◎総務部長(木村卓朗) それは既に免許証自体がございませんので、確認はできてございません。 ○議長(宮杉勝男議員) 14番、武藤壽男議員。 ◆14番(武藤壽男議員) いろいろな話をお聞きしますと、車中生活を送っていたという話もあるんですね。住所はきちっとしたところにあったんですか。 ○議長(宮杉勝男議員) 総務部長。 ◎総務部長(木村卓朗) 住所はきちんとございまして、アパートの契約もしてございます。 ○議長(宮杉勝男議員) 14番、武藤壽男議員。 ◆14番(武藤壽男議員) 車中で生活をしていたということは事実なんでしょうか。 ○議長(宮杉勝男議員) 総務部長。 ◎総務部長(木村卓朗) 車中で生活というのがどの程度で言うかですが、車中にいる時間が長かったというのは本人も認めているところです。 ○議長(宮杉勝男議員) 14番、武藤壽男議員。 ◆14番(武藤壽男議員) 住まいのほうがかなりごみで荒れていて、入れないで、車の中で生活をしていたという話が一部に出ていたんですが、そういうのは確認されていないんですか。 ○議長(宮杉勝男議員) 総務部長。 ◎総務部長(木村卓朗) そこはしてございません。部屋のほうを見たことはございません。 ○議長(宮杉勝男議員) 14番、武藤壽男議員。 ◆14番(武藤壽男議員) 一部には、同僚の職員の皆さんがマスクをしないと執務できないというような話もあったやにお聞きするんですが、そういうことはなかったですか。 ○議長(宮杉勝男議員) 総務部長。 ◎総務部長(木村卓朗) それは、私の耳に入ってございません。 ○議長(宮杉勝男議員) 14番、武藤壽男議員。 ◆14番(武藤壽男議員) あったと私は聞いております。 毎年人事評価をやっているわけですが、その辺で人事評価の中でこういうことは確認できなかったんでしょうか。 ○議長(宮杉勝男議員) 総務部長。 ◎総務部長(木村卓朗) 人事評価については、個人情報ですので内容についてはお答えできませんが、私は特に確認してございません。 ○議長(宮杉勝男議員) 14番、武藤壽男議員。 ◆14番(武藤壽男議員) ですから、私生活が乱れていたというところで、先ほど公務員の信用失墜行為で今度の懲戒処分にしたわけですね。ですから、そうだとするならば、その時点で既に信用失墜をしているのではないかなと思うわけです。ですから、人事評価も当然やって、人事管理、上司の方がいるわけですから、その辺では無免許でやっているということも含めて上司の方には分からなかったんでしょうか。 ○議長(宮杉勝男議員) 総務部長。 ◎総務部長(木村卓朗) 人事評価については、幸手市で行っている人事評価は、実績評価と能力評価ということで、こちらについては、職務をどのようにしているかということの内容で見ているものです。家庭のことまでは人事評価には入ってございませんので、そもそも人事評価の対象にはなってございません。その課のほうからは、特に大きな問題というのは報告はなかったと思っております。 ○議長(宮杉勝男議員) 14番、武藤壽男議員。 ◆14番(武藤壽男議員) 個人の問題も大きいんでしょうが、人事管理の問題としても若干これは管理する側のほうも残るのではないかと思うんです。 実質、そうすると何年間無免許をやっていましたか。 ○議長(宮杉勝男議員) 総務部長。 ◎総務部長(木村卓朗) 先ほど申し上げましたが、確認は取れておりませんが、推測でいいますと7年間かと考えてございます。 ○議長(宮杉勝男議員) 14番、武藤壽男議員。 ◆14番(武藤壽男議員) その間、公用車は何回ぐらい運転していますか。 ○議長(宮杉勝男議員) 総務部長。 ◎総務部長(木村卓朗) 一度目の平成29年の免許失効以降ですから7月20日以降ですが、そこについては159回というのが確認が取れてございます。ただ、その前については、年数もたっておりますので、記録等もございませんので、全ては確認できないところです。 ○議長(宮杉勝男議員) 14番、武藤壽男議員。 ◆14番(武藤壽男議員) こういう結果を招いたわけですが、これを防ぐ方法としては今後どのように考えていますか。 ○議長(宮杉勝男議員) 総務部長。 ◎総務部長(木村卓朗) ご答弁の中でも申し上げましたが、当初はコピーを提出するということで、運転免許証についてはコピーの提出ということで1年に一度行ってございました。これを所属長が原本を確認して、そのコピーを取って所属長の確認印を押した上で庶務課に提出ということで改めてさせていただいたところです。 ○議長(宮杉勝男議員) 14番、武藤壽男議員。 ◆14番(武藤壽男議員) 民間会社等においては、乗るたびに上司に提示というのもあるわけです。もう一つは、アルコールチェックの呼気検査、これを必ず公用車に乗る前に義務づけるというところもあるやに伺っているんですが、幸手市としてもその点を所属長が原本といいますか、免許証の確認と呼気検査をやって、アルコールチェックが出ない場合に公用車の乗車を許可するというふうにはできないものでしょうか。 ○議長(宮杉勝男議員) 総務部長。 ◎総務部長(木村卓朗) 民間企業で行っているということですが、主に運転を業とするところについて、運送会社ですとかバス会社ですとか、そのようなところについては特にそういうところは厳しくされているものかと考えてございます。幸手市についても、できないことではございませんが、それには事務的にも難しいところもございますので、今のところそのようなことは考えていないところです。 ○議長(宮杉勝男議員) 14番、武藤壽男議員。 ◆14番(武藤壽男議員) 越谷市役所はやっていると私は聞いたんですが、呼気検査もやっていると。あのチェッカーは幾らもしないんです。後で何か事件・事故があったときに、市はきちっと管理していたというあかしになるわけですよ。ですから、運転手ももちろんですが、管理する側の姿勢としても、私たちはここまで管理していますということで言えるわけですから、ぜひその辺はお考えをいただきたいと思います。 次に、これは例の広島の件です。 課長のほうですが、秘書課長、これは公務として考えて懲戒処分なんでしょうか。 ○議長(宮杉勝男議員) 総務部長。 ◎総務部長(木村卓朗) そのとおりです。 ○議長(宮杉勝男議員) 14番、武藤壽男議員。 ◆14番(武藤壽男議員) そうすると、秘書課長の公務というのは、市長の随行を怠ったということになっていますが、そうしますと寝るまでが公務なんですか。 ○議長(宮杉勝男議員) 総務部長。 ◎総務部長(木村卓朗) ここは大変難しいところではございますが、前の議会でもたしかこのようなお話も出ていたかと思います。宿泊で行った、特にこのようなお子さんを預かっているようなときについては、24時間公務と同様の扱いをさせていただいているところです。 ○議長(宮杉勝男議員) 14番、武藤壽男議員。 ◆14番(武藤壽男議員) 公務だと。そうすると、市長が当時行って、夜中にまた単独で出て事件を起こしたわけですね。そうすると、それも公務なんですか。 ○議長(宮杉勝男議員) 総務部長。 ◎総務部長(木村卓朗) 先ほど申し上げましたとおり、非常に線引きは難しいところですが、24時間公務ということで考えて、また、事情については個々に判断しなければならないと考えてございます。 ○議長(宮杉勝男議員) 14番、武藤壽男議員。 ◆14番(武藤壽男議員) そうすると、夜出て歩いて、例えば交通事故に遭ったとかといった場合に、これは全て公務災害補償の対象になるんですか。 ○議長(宮杉勝男議員) 総務部長。 ◎総務部長(木村卓朗) これは公務かどうかの取り扱いもそうですが、これも時と場合、そのケースケースで判断されますので、それについては今お答えすることができません。 ○議長(宮杉勝男議員) 14番、武藤壽男議員。 ◆14番(武藤壽男議員) いや、だからこれは非常に公務かどうかというところは大きなところになるんですよ。事件を起こしたから、普通は部下が起こしたときに上司が処分されるというのはあるわけです。上司が起こしたので、何で部下が監督不行き届きといいますか、随行を怠ったということ、それが整合性があるのかなと思うんです。普通一般に、部下が起こしたときに幹部が責任を取って処分を受けるというのはありますよ。今回の場合、中学生が行かれた。参加者名簿もここにありますが、市長がトップで、下に随行で課長と職員が記載されている。これで市長が起こした事件といいますか、そこで部下のほうが責任を取るというのが一般的には理解が難しいんですが、その辺はいかがですか。 ○議長(宮杉勝男議員) 総務部長。
    ◎総務部長(木村卓朗) 処分の事由というか、内容ですが、これについては、1点は人権推進課職員に対する誤った指示、もう1点は情報伝達の遅れ、それと市長の随行員ということで最後まで同行しなかったということと、その3点をここの処分内容としては記載してございます。それをあわせて見ておりますので、市長に同行しなかったこと1点のみで、この処分を決定しているということではございません。 ○議長(宮杉勝男議員) 14番、武藤壽男議員。 ◆14番(武藤壽男議員) そうすると、例えば飲みに行こうと言ったのは秘書課長が言ったんですか、市長が言ったんですか。 ○議長(宮杉勝男議員) 総務部長。 ◎総務部長(木村卓朗) 今そこの確認は取れてございませんが、一緒にいる場だったと思いますので、それはどちらということは難しいかと思います。 ○議長(宮杉勝男議員) 14番、武藤壽男議員。 ◆14番(武藤壽男議員) ここは、それは懲戒処分を何らかしなくちゃいけないということでやったんだろうと思うんですが、市長が任命権者ですよね。その人が来いと言ったときに、前の議会で私、副市長に言いましたが、市長に諫言すべきですと言ったら、諫言はなかなか難しいと言われました。市長が来いと言ったときに、一方では公務だとするならば、上司の命に従うという地方公務員法でもあるわけですよ。そうすると、それによって行ったという解釈は成り立たないんですか。 ○議長(宮杉勝男議員) 総務部長。 ◎総務部長(木村卓朗) こちらについては、命令ということではなかったと認識してございます。 ○議長(宮杉勝男議員) 14番、武藤壽男議員。 ◆14番(武藤壽男議員) ですから私は、課長にだって責任はありますよ、それは。でも、課長が市長の随行を怠ったとか報告と。そうすると、一連の報告が市に来なかったというのは、どういう部分が来なかったんですか。 ○議長(宮杉勝男議員) 総務部長。 ◎総務部長(木村卓朗) 幸手市役所のそのときの状況ですが、本人のほうから連絡が来るよりも前に、マスコミが市役所の周りにいたということで、マスコミのほうから先に情報を知り得たということで、そのような点があったということが事実です。 ○議長(宮杉勝男議員) 14番、武藤壽男議員。 ◆14番(武藤壽男議員) つまり、市長は携帯電話も届かないところに行っているわけですよ。だから、現場では連絡の取りようがなかったという事実も私はあるように思うんです。いろいろな状況があるかもしれませんが、課長ならば、上司もそうすると監督責任というのは当然問われなくちゃいけないはずだと思うんです。そういった面で、処分が果たして妥当かどうかというところは、バランス的に疑問のある処分だと私は認識しております。これは本人が公平委員会に訴える機会もあるわけですから、本人がどうなさるかは別にいたしまして、処分のありようというのは、いろいろなことを考えて、女性職員だって、来いと言われて行って、中学生を放り出したということで戒告処分と。確かに中学生の引率を放棄したということは、これは重大な問題ですよ。でも、上司から来いと言われて行ったとするならば、果たして戒告まで処分を受けるべきなのかどうか。厳重注意とかいろいろなやり方が私はあったのかなと思うんです。ですから、妥当性といいますか、いささか今度の処分については疑問の残る処分であったと私は思っております。 ○議長(宮杉勝男議員) 続いて、3項目めの選挙管理委員会の対応について、発言を許可いたします。 14番、武藤壽男議員。    〔14番 武藤壽男議員 質問席〕 ◆14番(武藤壽男議員) 選挙管理委員会の対応についてお尋ねしたいと思います。 選挙立会人は何のために必要なのか、どんな人が適任なのかお伺いします。 それから、2つ目に、選挙管理委員、同補充員の選任について、選挙管理委員会事務局の認識をお伺いいたします。 ○議長(宮杉勝男議員) それでは、答弁願います。 選挙管理委員会書記長。 ◎監査委員事務局長選挙管理委員会書記長(小池武久) それでは、1点目の選挙立会人は何のために必要なのか、どのような人が適任なのかについてご答弁させていただきます。 選挙立会人のその役割としましては、有権者にかわりまして開票事務が公正に行えるように立ち会うこと、あわせて候補者の利益代表者として立ちあうことと認識してございます。また、開票終了後の選挙会では、開票結果の確認、選挙録の作成等の当選人決定手続に参与することが役割であると認識してございます。 立会人の適任については、公職選挙法第62条に定められた要件「選挙人名簿に登録されている者」、この条件を満たしておれば適任とするのが一般であると認識してございます。 続きまして、2点目の選挙管理委員、同補充員の選任についての認識について伺うについて、ご答弁させていただきます。 選挙管理委員及び補充員については、地方自治法第182条第1項及び第2項の規定に基づき、議会で選挙される者と認識してございます。現在の委員及び補充員については、令和2年1月25日で4年間の任期が満了いたします。このことから、地方自治法第182条第8項の規定に基づき、9月19日に選挙管理委員会の委員長名で、議会及び市長に、委員または補充員の選挙を行うべき事由が生じた旨を通知させていただきました。また、11月18日には、議長に、委員及び補充員の選挙について改めてご説明と今定例会において選任いただきますようお願いさせていただいたところです。 ○議長(宮杉勝男議員) 再質問がございましたら発言願います。 14番、武藤壽男議員。 ◆14番(武藤壽男議員) 私、選挙立会人と申し上げましたが、それでは、投票立会人というのはどういう方がよろしいですか。 ○議長(宮杉勝男議員) 選挙管理委員会書記長。 ◎監査委員事務局長選挙管理委員会書記長(小池武久) 投票立会人については、各投票所での立ち会いを行う立場ですが、投票が適切に行えているかどうか立ち会う、また、投票管理者に意見をする立場にあります。 ○議長(宮杉勝男議員) 14番、武藤壽男議員。 ◆14番(武藤壽男議員) 投票立会人というのは、投票が公正に行われるかどうかというのを立ち会う役目だと思うんです。違うんですか。 ○議長(宮杉勝男議員) 選挙管理委員会書記長。 ◎監査委員事務局長選挙管理委員会書記長(小池武久) そのとおりです。 ○議長(宮杉勝男議員) 14番、武藤壽男議員。 ◆14番(武藤壽男議員) いろいろな話がありましたが、区長だとかあるいは民生委員さんとか、そういう方が投票立会人に選ばれているケースが多かったと思うんです。それはどういう理由で選ばれていたんでしょうか。 ○議長(宮杉勝男議員) 選挙管理委員会書記長。 ◎監査委員事務局長選挙管理委員会書記長(小池武久) 投票立会人については、代表区長に推薦の依頼をしてございます。その関係から、投票関係の事務には区長さんがなられるパターンがこれまで多かったと認識してございます。 ○議長(宮杉勝男議員) 14番、武藤壽男議員。 ◆14番(武藤壽男議員) 民生委員さんも区長さんも、一応特別職公務員という地位がありまして、選挙運動を余りやっていないから、その人のほうが公正・中立性があるだろうということで、ずっとそういう方を選んでいたと私は認識しているんですが、その辺はいかがですか。 ○議長(宮杉勝男議員) 選挙管理委員会書記長。 ◎監査委員事務局長選挙管理委員会書記長(小池武久) 区長と選挙運動の関係ですが、公職選挙法の解釈によりますと、投票管理者については選挙運動が認められてございません。立会人については、法の解釈では特に制限はございません。 ○議長(宮杉勝男議員) 14番、武藤壽男議員。 ◆14番(武藤壽男議員) そうすると、別に民生委員とか区長がなるということは、公平さを保つためにという理由には当たらないということなんですか。 ○議長(宮杉勝男議員) 選挙管理委員会書記長。 ◎監査委員事務局長選挙管理委員会書記長(小池武久) その点については、法の解釈どおり選挙管理委員会は運用してございます。 ○議長(宮杉勝男議員) 14番、武藤壽男議員。 ◆14番(武藤壽男議員) この前の選挙のときに、別に投票立会人は運動してはいけないという規定がないんだと言われたんですが、それはそれに間違いないと。県とか国に問い合わせてもそれでいいんだという理解でよろしいですか。 ○議長(宮杉勝男議員) 選挙管理委員会書記長。 ◎監査委員事務局長選挙管理委員会書記長(小池武久) 今のご質問ですが、間違いございません。 ○議長(宮杉勝男議員) 14番、武藤壽男議員。 ◆14番(武藤壽男議員) それでは、公平さ、公正さというのは、それで保てるんですか、運動をやった人がそこにいて。 ○議長(宮杉勝男議員) 選挙管理委員会書記長。 ◎監査委員事務局長選挙管理委員会書記長(小池武久) 今の回答の繰り返しになりますが、公職選挙法の解釈で認められているということは、それをもって行われていると認識してございます。 ○議長(宮杉勝男議員) 14番、武藤壽男議員。 ◆14番(武藤壽男議員) 公職選挙法で認められているということですか。 ○議長(宮杉勝男議員) 選挙管理委員会書記長。 ◎監査委員事務局長選挙管理委員会書記長(小池武久) 投票立会人については、選挙運動に対する制限がございません。 ○議長(宮杉勝男議員) 14番、武藤壽男議員。 ◆14番(武藤壽男議員) そうすると、これからの選挙は投票立会人でも立派に運動やっても構わないという解釈でよろしいですか。 ○議長(宮杉勝男議員) 選挙管理委員会書記長。 ◎監査委員事務局長選挙管理委員会書記長(小池武久) 我々選挙管理委員会は、公職選挙法に基づいて選挙を執行しております。ですから、公職選挙法の解釈をこちらを最優先で事務を進めるところですので、特に問題ないと思います。 ○議長(宮杉勝男議員) 14番、武藤壽男議員。 ◆14番(武藤壽男議員) 私は、公正・中立性を担保する上では、それはまずいと指摘しておきます。 ○議長(宮杉勝男議員) 以上で、14番、武藤壽男議員の一般質問を終わります。 ここで約10分間休憩いたします。 △休憩 午後3時01分 △再開 午後3時11分 ○議長(宮杉勝男議員) 再開いたします。 休憩前に引き続き、一般質問を続けます。 2番、坂本達夫議員の発言を許可いたします。 1項目め、本庁舎建て替え方針について、なお、質問席にてお願いいたします。 2番、坂本達夫議員。    〔2番 坂本達夫議員 質問席〕 ◆2番(坂本達夫議員) 2番、坂本達夫です。 議長より発言の許可をいただきましたので、順次通告書に従いまして質問させていただきます。 1項目め、本庁舎建て替え方針について。 今年の2月に行われた庁議において、本庁舎は耐震補強工事ではなく建て替えであると決定されました。理由は、本庁舎は耐震基準を満たしていない、2番目といたしまして、災害が発生した場合は本庁舎は災害対策本部になる重要な建物である、3番目といたしまして、本庁舎の建設には基本計画、基本設計、実施設計、建設工事と、最低でも8年以上の期間を要する。だから早急に決定したとのことです。 そこで、伺います。 耐震基準を満たしていないと分かったのはいつでしょうか。何年前でしょうか。 また、耐震上問題のある建物の中に市民や職員を置いたままにして地震が発生すれば、建物が倒壊し生命を失うこともあります。庁舎管理を担当する部長は、市民や職員の大切な命を守ろうとお考えでしょうか、伺います。 次に、(2)市民生活を優先し、建て替えを再考すべきと考えますが、市の考え方を伺います。 庁舎の建て替えには数十億円の費用を必要とします。幸手市の財政状態は火の車です。借入金と言える地方債残高は、平成30年度末で140億円に達し、人口5万1,000人で割ると1人当たり27万5,000円になります。これをもっと増やすつもりですか。高齢化が進み、今後民生費が増えることでしょう。建物、設備の老朽化にも対応しなければなりません。洪水対策もしなければなりません。下水道も普及させる必要があります。木村市長の所信表明にもありました西地区の都市計画道路も整備したいものです。 そこで伺います。市民生活に必要な政策を優先し、庁舎の建て替えを再考すべきと考えますが、市の考え方を伺います。 次に、(3)新たに庁舎有効活用検討委員会を設置して、庁舎活用を検討すべきと考えますが、市の考え方を伺います。 さきにも述べましたが、庁舎の建て替えは、財政面からも、市民生活優先の政策からも、今はすべきではない。では、どうするか。耐震上問題のある本庁舎を使わないという前提で、本庁舎の機能を第二庁舎、ウェルス幸手、アスカル幸手、あるいは旧香日向小学校などへ移すことを検討する組織「庁舎有効活用検討委員会」を設置して、2年程度で結論を出すべきと考えます。本庁舎は耐震基準に問題があるので、立入禁止または更地にする。その上で、例えばウェルス幸手には天神の湯という施設があります。利用者も多数いますが、廃止をし、本庁舎の課を移転させる。庁舎が分散する不便さは残りますが、後世に借金ばかり残さない現実的な選択と言えましょう。市の考え方を伺います。 ○議長(宮杉勝男議員) 坂本達夫議員、確認させていただきます。(1)耐震上の問題点について伺うということでよろしいですか。 ◆2番(坂本達夫議員) はい。 ○議長(宮杉勝男議員) そのようなことで答弁願います。 総務部長。 ◎総務部長(木村卓朗) それでは、1項目め、本庁舎建て替え方針について順次お答えさせていただきます。 まず、1点目、耐震上の問題点についてご答弁を申し上げます。 幸手市役所本庁舎については、昭和42年8月に竣工し、平成元年の大規模改修工事を経て現在に至ります。昭和56年6月の建築基準法施行令改正による耐震基準以前の建築物です。市役所本庁舎の耐震については、平成23年度の耐震診断の結果、構造耐震指標が倒壊等の危険性が低いとされている値を下回っておりまして、耐震への対応が求められているところです。市役所庁舎においては、市民や職員が存在し、市の中枢の機能を担う建物ですので、できるだけ早い時期に市役所本庁舎建替事業を実施してまいりたいと考えているところです。 ここで、先ほど、このまま職員や市民を置いたままにしていいのかというお話がございましたが、これは問題ですので、できるだけ早くということで考えているところです。 次に、2点目の建て替えを再考すべきと考えるが、市の考えということですが、本庁舎の建て替え方針についての経緯といたしましては、平成24年8月に幸手市庁舎に関する庁内検討委員会設置いたしまして、平成24年12月に、建て替えることが必要である旨の検討結果が報告され、議員の皆様にも説明をさせていただいたところです。さらに、平成28年6月に、日本工業大学との包括的連携協定に基づき、日本工業大学建築学部の先生に相談させていただき、平成30年12月に耐震補強は現実的ではないとの意見書をいただいたところです。 このような経緯から、幸手市本庁舎整備事業については、部長会議、政策会議、庁議において審議し、建て替えの方向で準備を進めることになり、平成31年第1回市議会定例会議員全員協議会にて議員の皆様への説明をさせていただいたところです。そのため、市といたしましては、この経過を経た結果に従い、建て替えの方向で事業を進めてまいりたいと考えてございます。 次に、3点目、新たに庁舎有効活用検討委員会を設置して、庁舎活用を検討する市の考えについてご答弁申し上げます。 本庁舎建て替え方針については、先ほどご答弁申し上げましたとおり、過去の経緯を経た結果に従い、建て替えの方向で事業を進めてまいりたいと考えてございます。そのため、市といたしましては、建て替えを再考するための検討委員会等の設置については考えてございません。建て替えの方向の中で建て替える場所や規模等を含めまして、今後市民や議員の皆様のご意見を伺いながら、慎重に合意形成を図り事業を進めてまいりたいと考えてございます。 ○議長(宮杉勝男議員) 再質問がございましたら発言願います。 2番、坂本達夫議員。 ◆2番(坂本達夫議員) ただいまの、耐震上問題があるのかというのが分かったのはいつですかということの答弁として平成23年というお話がございましたので、平成23年から今まで、もう8年もたっちゃったと。8年たって、職員や市民を安全にするためにどんな対策を取ったのかお聞きしたいんですが。 ○議長(宮杉勝男議員) 総務部長。 ◎総務部長(木村卓朗) その間については、先ほどの答弁の中でも申し上げましたとおり、平成24年に一度建て替え方針の報告をさせていただいてございます。ただ、それについては、庁内の検討会議の結果だけでございまして、その後もさらに大学の先生のご意見を伺って、最終的には昨年度決定したというところです。 ○議長(宮杉勝男議員) 2番、坂本達夫議員。 ◆2番(坂本達夫議員) 私が聞いているのは、その後、どんな検討がなされたかということを聞いているんじゃなくて、危ない建物が今ここにありますよ、この危ない建物を守ろうとした対策は取られたんですかという質問なんですが。 ○議長(宮杉勝男議員) 総務部長。 ◎総務部長(木村卓朗) それについては、耐震補強をするか建て替えるかということになるかと思いますので、その結果が出ていなかったということですので、耐震補強自体は実施してございません。そのため、修繕等で対応させていただいてきたというところです。    〔発言する人あり〕 ○議長(宮杉勝男議員) 傍聴人に申し上げます。静粛にお願いいたします。 2番、坂本達夫議員。 ◆2番(坂本達夫議員) 耐震補強を修繕で直したという理解でよろしいんでしょうか。修繕というのが、意味がよく分かりません。 ○議長(宮杉勝男議員) 総務部長。 ◎総務部長(木村卓朗) 市役所本庁舎については耐震基準を満たしていないのと、また、それと別に老朽化という事情がございます。それで、耐震については耐震補強をするか建て直すかどちらかということです。ですから、それについては実施してございませんということです。修繕については、老朽化に対する故障箇所の修繕です。 ○議長(宮杉勝男議員) 2番、坂本達夫議員。 ◆2番(坂本達夫議員) 私は修繕をされましたかという質問はしていないので、申しわけないんですが、耐震補強、危ないような建物を直したんですかという質問をしたんですが、何もしていないという理解でよろしいわけですね。 ○議長(宮杉勝男議員) 総務部長。 ◎総務部長(木村卓朗) 耐震に関しては実施してございません。 ○議長(宮杉勝男議員) 2番、坂本達夫議員。 ◆2番(坂本達夫議員) 何もしていないで大丈夫なんですか。それで市民や職員を守っているんでしょうか。 ○議長(宮杉勝男議員) 総務部長。 ◎総務部長(木村卓朗) そこについては、大変申しわけございませんが、大丈夫ということは私も申し上げられませんので、そのために耐震補強をするか新しく建て直すかというのを検討させていただいて、これからそれの対処をしていくということです。    〔発言する人あり〕 ○議長(宮杉勝男議員) 傍聴人に申し上げます。静粛に願わないと退場を願うことになりますので、よろしくお願いいたします。 再質問お願いいたします。 2番、坂本達夫議員。 ◆2番(坂本達夫議員) そこは、厳格に考える必要があると思うんです。人の命ですから、今朝も地震がありましたが、今までなくてよかったんです。それはラッキーと考えなきゃ危ないと。本当にこれはどうするんだというのは、結論を早くしなきゃいけない。危ない建物がある、そこに市民が来る、職員だってそこで仕事をしている。まさに命がけですよ。命がけで、危ないんですから。そういうようなことの認識も持っていただかないと私はいけないと思っていまして、結論が出るまで待ちましょうというようなことではなくて、結論は出しましょう。結論を出してもらわないと市民の安全、職員の安全も危ういと思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(宮杉勝男議員) 総務部長。 ◎総務部長(木村卓朗) 私も、いつ大きな地震があるかというのは非常に怖いと考えてございます。なので、昨年度結論を出させていただいて、建て替える方向性を出させていただいたというところです。 ○議長(宮杉勝男議員) 2番、坂本達夫議員。 ◆2番(坂本達夫議員) 昨年度というのは2月の話ですよね。2月の話を聞いたところ、じゃ、すぐ建てるんですかと言ったら、そうじゃないと。基本計画、基本設計、実施設計、建築工事と、8年以上、10年ぐらいかかっちゃいます。それはないですよね。危ないと分かっておきながら、これから10年、そうやってつき合うんですか。それはおかしいんじゃないかなと私は思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(宮杉勝男議員) 総務部長。 ◎総務部長(木村卓朗) その期間についても、検討を重ねた上で、耐震補強工事をするのか建て替えるのかということの検討の中にその辺も含まれてございまして、そこも検討した結果、耐震補強ではなく建て替えをするという結果が出たということです。 ○議長(宮杉勝男議員) 2番、坂本達夫議員。 ◆2番(坂本達夫議員) 総務部長にばかり聞いているのも申しわけないので、今度は危機管理を担当されている部長にもお聞きしますが、耐震補強、耐震対策がなされていないというような状態の中で、危機管理を担当される部長はどうされたいとお考えでしょうか。個人的な考え方でも結構ですし、市としての考え方はまだ決まっていないかもしれませんが、どのような認識をされているのか伺います。 ○議長(宮杉勝男議員) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(関根雅之) 市としての考え方は、先ほど総務部長が申し上げましたように、建て替えの方向で決定してございます。これについて、議員おっしゃいましたように、基本構想から設計、建設と、短くても7、8年という話を先日させていただいたところですが、これらについて、議員おっしゃいますように、地震等があったときに非常に危険な建物ということは承知している中で、市民の皆様もそうですが、職員の中でも毎日この中で仕事をしている職員がおりますので、精神衛生上、決していいものではないと認識しております。 危機管理の観点からいいますと、防災の拠点となるべき本庁舎がこういう状態ですので、今は第二庁舎が拠点となるような設定となってございますので、できるだけ早く建て替えということですので、ただ、今度は庁舎を建て替えるについても、場所について、規模について、内容についてという検討する項目が多々ございますので、これらについて早急に進めさせていただき、建て替えを実施できるように頑張っていきたいと考えてございます。 ○議長(宮杉勝男議員) 2番、坂本達夫議員。 ◆2番(坂本達夫議員) 今までの考え方を押していけばそのようなことになるんですが、それでは私はいけないと思っているんです。もっと危機意識を持たないと、いつ倒れるか分からないにもかかわらず、8年や10年、このままでやるんだというようなことでは、それは違うと思うんです。もう一回冷静に考えてもらいたいと思います。いかがでしょうか。どちらの部長でも結構です。
    ○議長(宮杉勝男議員) 総務部長。 ◎総務部長(木村卓朗) 先ほど申し上げました建て替えをするのか耐震補強工事を行うのかということで検討させていただいた中で、建て替えに係る経費、耐震補強工事をすることに係る経費ということで比較もさせていただいてございます。これは詳細な設計をしたわけではございませんので正確ではございませんが、建て替えをした場合で27億円弱、耐震補強工事を行った場合で17億円弱という見積りというか、計算が出ております。そのようなことを考えますと、経費的に見ても、建て替えをして、また、建て替えした建物のコンクリートの寿命というのもございますので、そのような点を考慮すると--建て替えではなく、耐震工事をした場合に耐震の補強はできたとしても、今度はコンクリート自体の寿命というのがございますので、耐震補強をして、またすぐ10年、20年で、また躯体自体がコンクリートの寿命になってしまうということがございますので、その辺まで考慮した結果、建て替えの方向で出されたということです。 ○議長(宮杉勝男議員) 2番、坂本達夫議員。 ◆2番(坂本達夫議員) 今までの考え方を改めなきゃいけないんじゃないかなという私は意見です。 それから、建て替えがどうのこうのというよりも、ここは使わないんだという考え方を取り入れなきゃいけないのではないかということが、私の述べました建て替えではなくて、ここを使わないんだと。ウェルス幸手だとか香日向小学校だとか、そちらのほうに分散しちゃう。そういうことを考えない、それは早急にやらなきゃいけないんじゃないかということを言っているわけなので、私の考えはそういう考え方なんですが、せっかくですので、市長はどういうお考えをお持ちか。 ○議長(宮杉勝男議員) 市長。 ◎市長(木村純夫) 今のお話を聞いていまして、過去の話をしても、過去は変えられない、これからどうするかということになろうかと思います。そういう中で、従来から私も大変頭を悩ましてきておりますが、大分前の資料に、議員の皆様もご承知のとおり、40年で600億円の老朽化施設の修繕、年15億円というのが出ております。これについても頭の痛いところですが、避けて通れない。そういう中で、私が今回の市長選の公約の中で、老朽化施設の対応というのは喫緊の課題であると捉えてきております。残念ながら、トップクラスになるのは市庁舎の問題であろうと思います。その課題については先ほど来議員が申し上げておられるとおりです。そういう捉え方の中で、部長答弁もありましたが、今回はこの問題について、市長が余り軽々しく申し上げるのが許されないのかもしれませんが、私の市長としての責務として、この問題を前向きに捉えていきたいと、そのように考えております。 ○議長(宮杉勝男議員) 続いて、2項目めのデマンド交通について、発言を許可いたします。 2番、坂本達夫議員。    〔2番 坂本達夫議員 質問席〕 ◆2番(坂本達夫議員) 2項目め、デマンド交通について。 (1)見直しについて市長の考えを伺います。 デマンド交通は、以前の循環バスに比べて利用者は3分の1以下になっています。その結果、多くの市民が利用できず、デマンド交通に対し不満を持っています。何しろ2台しかなく、早い者順の予約対応では利用できる人も限られます。私は、以前走っていた循環バスのように、一定のルートを予約なしで、しかも低料金で乗れるバスを望みますが、市長の考え方を伺います。 (2)公共交通会議の役割について。 例えば、デマンド交通の制度変更をしようとした場合、公共交通会議の審議を経る必要があるのですか。そこで過半数の賛成を経る必要があるのですか。 (3)公共交通会議の委員について。 委員には副市長や各部長が入っていますが、事業者として朝日自動車株式会社、中田商会株式会社、株式会社東埼玉観光、幸手タクシー有限会社、有限会社共和タクシー、社団法人埼玉県バス協会、埼玉県乗用自動車協会、それに朝日自動車労働組合が入っております。合計して8人が入っております。住民または利用者代表としては区長が3人含まれています。私は、委員が事業者に偏ってアンバランスだと思います。市のホームページに平成30年6月の会議録がありましたので、委員の発言回数をカウントしました。全部で11件の発言がありました。うち10件は事業者の発言でした。これでは、事業者主導の会議になります。実際に公共交通を利用する人、病院へ行く人、買い物をする人、銀行や郵便局、それに友達と習い事をする人を入れる必要があります。それもバランスを考え、事業者と同数入れる必要があります。市の考え方を伺います。 (4)公共交通会議の公開と周知の方法について。 公共交通会議は公開でしょうか。先ほどの会議録を見ると、傍聴人なしとのことでした。多くの市民が公共交通会議に関心を持っています。公開であれば、広報さってに会議開催の記事を掲載し、市民に周知願います。市の考え方を伺います。 ○議長(宮杉勝男議員) それでは、答弁願います。 市長。 ◎市長(木村純夫) それでは、坂本達夫議員の1点目の見直しについて市長の考えを伺うについて私からご答弁申し上げます。 デマンド交通の見直しの内容については、これまで市民の方から、朝の時間帯など希望の時間に予約がなかなか取れないというご意見を一番多くいただいております。このことから、運行開始を1時間早めて午前7時から運行することや、車両を小型化し小回りがきくようにすることで1便当たりの利用者を増やすこと、また、一定額以上の運賃収入を事業者の収入にすることなどを考えてまいりました。また、契約方法をプロポーザル方式とし事業者のアイデアの取り入れや、契約期間を3年と短くすることでこの期間にデマンド交通以外の公共交通制度についても協議していきたいと考えておりました。しかしながら、デマンド交通の登録者数が令和元年8月末で4,147人となっており、今後さらに利用希望者が増えることを考えると、さらに踏み込んだ見直しや、ほかの公共交通の制度についても検討しなければならないという考えに至りました。 このため、今後については、デマンド交通を含めた中で市で行う公共交通制度をどのようにしたらよいか、再度早急に見直し、協議を図っていきたいと考えております。 ○議長(宮杉勝男議員) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(関根雅之) それでは、2点目から私のほうからお答えさせていただきます。 2点目の公共交通会議の役割についてですが、当市では、幸手市地域公共交通会議設置要綱を制定いたしまして、幸手市地域公共交通会議を設置してございます。 公共交通会議の役割ですが、設置については道路交通法の規定に基づき、地域における需要に応じた市民の生活に必要なバス等の旅客輸送の確保、その他旅客の利便の増進を図り、地域の実情に即した輸送サービスの必要となる事項を協議するため設置するとなってございます。 また、所掌事項が3点ございまして、1点目は、地域の実情に応じた適切な乗り合い旅客運送の対応及び運賃・料金等に関する事項、2点目は、市町村運営有償輸送の必要性及び旅客から収受する対価に関する事項、3点目は、交通会議の運営方法、その他交通会議が必要と認める事項となってございます。 この所掌事項を協議することが公共交通会議の役割となるものです。現在の主な協議事項は、デマンド交通についてでございまして、また、公共交通会議の協議については国へのデマンド交通の運行の申請や補助金の申請時に必要となってまいります。具体的には、デマンド交通などを運行するためには、一般乗り合い旅客自動車運行業で区域を運行するための許可が必要となりますが、そのためには地域公共交通会議において協議が調っていることが必要となるものです。また、国の補助金の申請などにも地域公共交通会議での事業計画などの承認が必要となっており、地域公共交通会議の議事については、幸手市地域公共交通会議設置要綱第5条第2項に「出席委員の過半数で決する」と規定されているものです。 3点目の公共交通会議の委員についてですが、幸手市公共交通会議の構成員は、幸手市地域公共交通会議設置要綱で規定してございまして、幸手市長またはその指名する者、一般乗り合い旅客自動車運送事業者の代表、一般貸し切り旅客自動車運送事業者の代表、一般社団法人埼玉県バス協会の代表、一般社団法人埼玉県乗り合い自動車協会の代表、住民または利用者の代表、埼玉運輸支局長またはその指名する者、一般旅客自動車運送事業者の事業用自動車の運転手が組織する団体の代表、道路管理者またはその指名する者、幸手警察署長またはその指名する者、このほかに市長が必要と認める者となっており、現在20名の委員で構成されているものです。 次に、4点目の公共交通会議の公開と周知の方法についてですが、地域公共交通会議は、原則公開となってございます。また、周知方法については、会議後、会議録や会議資料をホームページに掲載しているものです。 ○議長(宮杉勝男議員) 再質問がございましたら発言願います。 2番、坂本達夫議員。 ◆2番(坂本達夫議員) ご答弁ありがとうございました。 過半数の賛成ということで、先ほど私、事業者の方が8人いらっしゃるということで、場合によっては事業者が団結すれば、どういうことを提案しても、みんな否決されちゃう、そういうことがあるんでしょうか。 ○議長(宮杉勝男議員) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(関根雅之) 公共交通会議設置要綱では「過半数により議決する」ということで定めはございますが、これを提出する国のほう等ですと、このような会議において過半数で決めて報告されるという事例はないようでございまして、基本的には全員の同意をもって、全会一致での報告が基本となると伺ってございます。 ○議長(宮杉勝男議員) 2番、坂本達夫議員。 ◆2番(坂本達夫議員) 何か要綱には過半数とかって書いてあったと思うんですが、全会一致じゃ、余計これでは一人でも反対したら、市が幾らいい案を出したとしても、事業者の方がそれはノーだよと言えば否決をされるということでしょうか。 ○議長(宮杉勝男議員) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(関根雅之) 今までのものでいきますと、否決ということではなく、全会一致で協議が調った上で国のほうへ報告するという手法をとってございます。 ○議長(宮杉勝男議員) 2番、坂本達夫議員。 ◆2番(坂本達夫議員) それでいい案が出て、報告できるとお考えでしょうか。 ○議長(宮杉勝男議員) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(関根雅之) 今までの経緯で申し上げますと、当然市のほうから提案申し上げましたさまざまな案について、それぞれ委員の方からご意見をいただくということで、先ほど議員もおっしゃいましたが、会議の中で意見を述べる方は確かに事業者の方が多いのは事実ですが、その中で話し合いをもって、今までの、今回のデマンドバス、以前の循環バス等についても、この中で協議されて決定されたものです。 ○議長(宮杉勝男議員) 2番、坂本達夫議員。 ◆2番(坂本達夫議員) それでは、事業者の人が一人でも反対したら反対だということで否決されるというような、結論はそれでよろしいんでしょうか、今までのやり方では。 ○議長(宮杉勝男議員) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(関根雅之) 否決ということで、先ほど申し上げましたが全員が賛同いただけるという調整をもって今まで会議は行われてきたということです。 ○議長(宮杉勝男議員) 2番、坂本達夫議員。 ◆2番(坂本達夫議員) 要綱に、たしか過半数で決めるというふうなことが書いてあったと思うんですが、それはいかがでしょうか、私の勘違いでしょうか。 ○議長(宮杉勝男議員) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(関根雅之) 要綱においては、過半数ということで、第5条第2項において、「出席委員の過半数で決する」ということで明記がございます。 ○議長(宮杉勝男議員) 2番、坂本達夫議員。 ◆2番(坂本達夫議員) 要綱は過半数だが、実際は全員一致でやりますという会議の運営の方法だということでしょうか。 ○議長(宮杉勝男議員) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(関根雅之) 当然この会議を終えた結果が、国のほうへの申請の条件となりますことから、国のほうでは、申請を受ける際に全員の調整が済んでいるということが条件といいますか、そういったこともございまして、要綱では過半数となっておりますが、今までは調整を整えたということです。 ○議長(宮杉勝男議員) 2番、坂本達夫議員。 ◆2番(坂本達夫議員) それは、要綱違反の会議の運営の仕方だと私は思いますが、そのように思いませんか。 ○議長(宮杉勝男議員) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(関根雅之) 過半数以下のものを決したものであれば違反かもしれませんが、全員一致ということですから過半数を超えていますので、これは違反ということではないと思います。 ○議長(宮杉勝男議員) 2番、坂本達夫議員。 ◆2番(坂本達夫議員) 私が聞いたのは、事業者の方が一人でも反対されたら、それは否決されることになるんですかということを聞いたんです。 ○議長(宮杉勝男議員) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(関根雅之) それは、逆に言いますと、市民代表あるいは委員として出ている行政側の代表が反対をしても通らないということになりますので、あくまでも今までの会議の中では全員の了承を得たということで運用してございました。 ○議長(宮杉勝男議員) 2番、坂本達夫議員。 ◆2番(坂本達夫議員) それはやめていただきたいと思いますが、やめる方法はあるんですか。 ○議長(宮杉勝男議員) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(関根雅之) 議員おっしゃいますように、要綱においては過半数をもって議決するということですから、これを強行--強行といいますか、この定めどおりで反対があっても過半数であればいいということでこの会議は終了できますが、その後、国への申請に対してどのような影響があるかというのは、今のところ分からないところです。 ○議長(宮杉勝男議員) 2番、坂本達夫議員。 ◆2番(坂本達夫議員) 国のほうに事情を説明して、決め方は過半数で決めておりますと言えば、それは全然後ろめたいことをやったことにはならないんじゃないかと私は思いますが、いかがですか。 ○議長(宮杉勝男議員) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(関根雅之) 市がそのようなことで通せばといいますか、要綱どおりですということであれば、国がそのまま受けるのかどうかは、これは私からは言えませんが、手法とすれば可能かもしれません。 ○議長(宮杉勝男議員) 2番、坂本達夫議員。 ◆2番(坂本達夫議員) その方法が正しい方法ではないでしょうか。 ○議長(宮杉勝男議員) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(関根雅之) 先ほど申し上げましたが、地域公共交通会議において全会一致での賛成をもって補助申請等の申請を願いたいという国のほうからの指導もございますので、そこから先は、極端に言いますと、やってみないとということで、国の指導がどのようになるかは分からないところです。 ○議長(宮杉勝男議員) 2番、坂本達夫議員。 ◆2番(坂本達夫議員) それは、国に対してこのような方法でやるのが最善ですというふうに国を説得する必要があるんじゃないでしょうか。 ○議長(宮杉勝男議員) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(関根雅之) 要綱にございます議員のおっしゃることも理解できなくはないんですが、今までの運用として、会議において全員一致で手法が了承された上で国への申請という手法を取っております。今までの協議の内容も継続しているものでございますので、これらについてはご意見として伺いまして、後ほど検討はさせていただきたいと存じます。 ○議長(宮杉勝男議員) 2番、坂本達夫議員。 ◆2番(坂本達夫議員) 逆だと思うんです。これが正しい方法で、このようにやるべきだと思いますが、国にはこれでよろしいでしょうかと確認したほうがよろしいんじゃないんですか。 ○議長(宮杉勝男議員) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(関根雅之) 国のほうには確認させていただいた中で、全会一致で申請いただくほうが妥当だということでの指導です。 ○議長(宮杉勝男議員) 2番、坂本達夫議員。 ◆2番(坂本達夫議員) そういうのはありません。市民と事業者で意見が違う場合には全会一致になりません。そのことはちゃんと国に対して進言すべきだと思いますが、進言していただく勇気はないんですか。 ○議長(宮杉勝男議員) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(関根雅之) 国に対しまして、さまざまなこと、ただいまの議員のご意見についても申し上げることは当然可能ですが、幸手市に限らず、全ての公共交通会議においてそのような事項が定められているというものでございまして、それを受けての国の動きということですので、その点はご理解いただきたいと存じます。 ○議長(宮杉勝男議員) 2番、坂本達夫議員。 ◆2番(坂本達夫議員) 理解はできないんですが、正しいことはどっちだということを言ったほうがいいですよ、この際。皆さんが、みんな一致するというようなことはないんですからと。ある人にとって便利であれば、ある人にとっては逆のことが十分あるので、それは全会一致というのは、とてもじゃないがないので、何とか考えてくれということを国に言うべきです。そのようなのが地方自治ですよね。我々の生活が優先なんですから、国が優先なのではありませんから、我々が優先だということを自信を持って言うべきだと思います。いかがでしょうか。 ○議長(宮杉勝男議員) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(関根雅之) これはあくまでも国への申請に対して必要な事項ですので、これらについて、当然議員のおっしゃったことは国のほうには伝えるものですが、それについての指導については、後ほどどのような回答になるかというのは今申し上げることはできません。 ○議長(宮杉勝男議員) 2番、坂本達夫議員。 ◆2番(坂本達夫議員) それでは、国のほうにお話をいただきたいと思います。 それから、先ほど私、事業者の方が8人いらっしゃるということで言ったんですが、実際に公共交通を利用する人、病院へ行く人、買い物をする人、銀行とか郵便局に行く人、習い事をする人、そういう人を同数入れるべきじゃないか、入れてほしいと言ったんですが、そのことについてはいかがでしょうか。 ○議長(宮杉勝男議員) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(関根雅之) 先ほど申し上げました、この要綱に基づきましてさまざまな、第3条に構成員について載ってございます。これらの方々を指名いたしまして、今20名での委員ということでの運用をさせていただいているものです。 ○議長(宮杉勝男議員) 2番、坂本達夫議員。 ◆2番(坂本達夫議員) 定員が20名と決まっているんでしょうか。 ○議長(宮杉勝男議員) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(関根雅之) 定員は決まってございません。 ○議長(宮杉勝男議員) 2番、坂本達夫議員。 ◆2番(坂本達夫議員) 私が言ったのは、もう一度申し上げます。事業者の方が8人いらっしゃいます。これはアンバランスではないかということを言いました。それでは、実際に公共交通を利用する人を同じ数だけ入れていただきたいということの質問をしましたので、それについての回答をお願いいたします。 ○議長(宮杉勝男議員) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(関根雅之) ただいまご意見として参考とさせていただきます。 ○議長(宮杉勝男議員) 2番、坂本達夫議員。 ◆2番(坂本達夫議員) 変える場合にはどのような手続きを必要とするのでしょうか、伺います。 ○議長(宮杉勝男議員) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(関根雅之) こちら、構成員については、最後の第3条の第11号に「前号に掲げる者のほか、市長が必要と認める者」ということになっておりますので、手続きとすれば決裁行為となるかと思います。 ○議長(宮杉勝男議員) 2番、坂本達夫議員。 ◆2番(坂本達夫議員) それでは、市長にご判断をいただければと思っております。 それから、会議の開催通知を広報さってにお知らせをいただきたいということを言ったんですが、いかがでしょうか。 ○議長(宮杉勝男議員) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(関根雅之) 現在は、終わった後、議事録等の公表をホームページ等で行っておりますが、広報さってにおいては、なかなか掲載時期等、紙面等ございますので難しゅうございますが、議員おっしゃいますように、公開となっている以上、開会については事前にホームページ等でお知らせできるように調整したいと思います。 ○議長(宮杉勝男議員) 続いて、3項目めの洪水対策について、発言を許可いたします。 2番、坂本達夫議員。    〔2番 坂本達夫議員 質問席〕 ◆2番(坂本達夫議員) 3項目め、洪水対策について。 (1)シミュレーション結果について伺います。 平成30年度に実施した大中落・中落流域概略氾濫シミュレーション結果のポイントを伺います。 (2)シミュレーションの目的である調節池の設置について伺います。 シミュレーションでは、整備する条件として、倉松川上流の未整備区間の整備と調節池の整備を掲げています。倉松川上流の整備は県の事業である。これに対し、調節池の整備は市の事業です。幸手市は、調節池を必要であるという方針を出したのか伺います。 次に、(3)調整池具体化手順、時期について伺います。 平成30年度に900万円の予算をかけ、市はシミュレーションを実施しました。浸水被害で困っている市民のためにシミュレーションを実施し、何が有効か調査いたしました。その結果、調整池が有効との結論を出しました。では、調節池の設置、具体的な手順、時期を教えていただきたい。 (4)葛西用水路への放水、土地改良区への申し入れについて伺います。 以前からシミュレーション結果を携えて、葛西用水土地改良区へ中落の水を葛西用水路へ放水実現のため申し入れを行うと言っていましたが、いつ行かれましたか。反応はいかがだったでしょうか。 (5)河川下水道事業調整協議会での葛西用水路への放水実現について伺います。 河川下水道事業調整協議会の任務には、浸水被害軽減に向けた連携方策の検討があります。私は、あらゆる機会を利用して葛西用水路への放水実現に努力していただきたいと考えております。そこで、河川下水道事業調整協議会はいつ行われましたか。そこで葛西用水路への放水について話題としていただいたでしょうか、伺います。 ○議長(宮杉勝男議員) それでは、答弁願います。 建設経済部長。 ◎建設経済部長(手島秀明) それでは、3項目めの洪水対策について順次ご答弁申し上げます。 最初に、1点目、シミュレーション結果について伺うについてご答弁申し上げます。 平成30年度、中5丁目を初めとした大中落、中落の流域を対象とした大中落・中落流域概略氾濫シミュレーション業務委託によりシミュレーションを実施してございます。このシミュレーションにおいて、前提条件といたしましては、降雨パターンは、埼玉県中川・綾瀬川ブロック河川整備計画で使用している、2日間で217ミリメートルの大雨が降った場合とし、倉松川の国道4号線から上流側の現在未改修となっている区間の改修の有無を条件に加え、中5丁目地内の浸水状況をシミュレーションし、調整池を設置した場合の効果を検証したものです。 その結果ですが、まず、倉松川の未改修区間が現在の状況と同様とした場合では、つまり現況の場合ですが、現在の状況ですと、中5丁目のわんわん公園付近で深さが最大24センチメートルの浸水が発生するというシミュレーション結果になりました。次に、倉松川の未改修区間の改修が完了したことを想定してシミュレーションした場合、同じ箇所での浸水の深さは最大で6センチメートルとなり、浸水が減少したという結果となってございます。続きまして、倉松川の未改修区間の改修が完了したという状況で、大中落の流域の右岸側に約4万立方メートルの調節池を整備した場合には、同じ箇所、わんわん公園の付近が浸水がゼロセンチメートルとなる結果となったものです。 以上が、昨年度実施したシミュレーションの結果のポイントです。 続きまして、2点目、シミュレーションの目的である調節池の設置についてご答弁申し上げます。 今回実施した大中落・中落の浸水シミュレーションでは、大中落の流域に調節池を設置した場合の効果をシミュレーションしたものでございまして、設置を決定するものではございません。この地区の浸水深の軽減については、倉松川の未改修区間の改修が完了した場合も浸水が大きく軽減されるというシミュレーション結果もございました。調節池の設置には、用地取得、工事等に多額の費用が伴うことが見込まれていることから、調節池の設置の有無については、さまざまな視点から検討する必要があるものと考えてございます。 一方、中5丁目の浸水軽減に効果が見込まれる倉松川の河川改修事業の進捗については、護岸の詳細設計が完了し、現在は市道橋、市の橋の大日橋の詳細設計、国道橋の幸手橋の予備設計を国から委託を受けた県において実施している段階でございまして、まだ工事完了までには相当の年数を要するものと見込まれてございます。このような状況から、市といたしましては、今回のシミュレーション結果を踏まえて、倉松川の河川改修事業の進捗などを考慮しつつ、大中落の上流である久喜市を初めとした関係機関との協議を進め、さまざまな視点により市としての治水対策を検討してまいりたいと考えてございますので、調節池の設置については、現時点では決定に至っているものではございません。 続きまして、3点目、調節池の具体化の手順、時期についてご答弁申し上げます。 2点目の答弁でもお答えしましたとおり、大中落の調節池の設置については、現時点で決定してございませんので、具体化の手順、時期については未定です。 続きまして、4点目、葛西用水路への放水について、土地改良区への申し入れについてご答弁申し上げます。 準用河川中落から葛西用水路へ排水する件については、本年11月20日に、市長、私、道路河川課職員において、葛西用水路土地改良区に長倉地区の地元の方のご要望として要望事項を伝えにいったものです。その際に、今回の大中落・中落流域の浸水シミュレーションの結果の説明を行い、当該地区の浸水対策として、台風時の緊急時に暫定的に葛西用水路への排水について検討していただきたい旨の要望を市長から行っていただきました。この件については、土地改良区側からは、同土地改良区の会員である農業者の理解を得られることが困難であること、台風時には葛西用水路の本川の水位も上昇があることなど、平成29年11月に前回行った要望と、要望事項を精査すると状況は変わっていないという旨の説明があったものです。また、あわせて、事務レベル段階ではございますが、どのような対応が今後当該地区に可能であるのかを今後意見交換等していければとの回答もいただいたところです。 私からは以上です。 ○議長(宮杉勝男議員) 続いて答弁願います。 水道部長。 ◎水道部長(小川昭行) それでは、5点目について私のほうから答弁させていただきます。 5点目の河川下水道事業調整協議会での葛西用水路への放水実現について答弁させていただきますが、本年第2回、第3回の幸手市議会定例会の一般質問でもご答弁申し上げましたが、農業用水供給先の農家から賦課金を徴して運営している施設ですので、葛西用水への排水は施設管理者及び多くの用水受給者、農家のご理解が必要になると考えられます。先ほど建設経済部長のほうで、今後事務レベルでの意見交換をしていきたいというお話もございましたので、現時点においては、河川下水道事業調整協議会でこの案件を検討するものではないと考えております。 ○議長(宮杉勝男議員) 再質問がございましたら発言願います。 2番、坂本達夫議員。 ◆2番(坂本達夫議員) 河川下水道事業調整協議会、何回も申しわけないかですが、協議とするというようなことではなくて、話題とすることはできるという答弁を以前いただいたんですが、今回は話題としていただいたかという、そちらのほうの質問をしております。ご答弁願います。
    ○議長(宮杉勝男議員) 水道部長。 ◎水道部長(小川昭行) 大変すみませんでした。その辺漏れまして申しわけないです。 今年については、7月17日に協議会の前段であります県担当者を含めた担当者会議を開催しております。この際には、先ほど建設経済部長が説明しておりましたが、シミュレーションの結果の報告、それと県のほうの河川整備の状況の説明をしていただいたということでございまして、葛西用水路への放水実現という形の話題は今回は上っていなかったというものです。 ○議長(宮杉勝男議員) 2番、坂本達夫議員。 ◆2番(坂本達夫議員) 9月議会だったでしょうか、6月議会も同じなんですが、話題として取り上げていただけるというところまで確認を私はいただいたと思っているんですが、そういう理解でよろしいですか。 ○議長(宮杉勝男議員) 水道部長。 ◎水道部長(小川昭行) 私のほうは、河川下水道事業調整協議会のほうの事務局をしているわけです。河川担当であります建設経済部の担当課のほうで、この辺の話題が出るのであれば、当然お話をさせていただきますが、ただ、前にも言ったように、この協議会自体が下水道事業と河川事業の連携をして浸水被害を軽減するものに事業自体が特化した協議会になっておりますので、たとえ提案されたとしても、要するに下水道担当者から、何かこの辺の河川、農業施策であるこの辺の事業に対してご意見を申し上げる立場ではないので、それほど先進的な話し合いにはならないのかなと考えております。 ○議長(宮杉勝男議員) 2番、坂本達夫議員。 ◆2番(坂本達夫議員) 前回も同じ内容で、議題としてではなく、触れていただくということで結構ですので、やっていただくというお約束だったと思いますので、毎回聞きますので申しわけないです。やっていただくまで、よろしくご答弁をお願いします。今度やっていただけますか。 ○議長(宮杉勝男議員) 水道部長。 ◎水道部長(小川昭行) 先ほど申し上げたとおり、うちのほうは事務局を預かっているわけでございまして、この辺の河川と農業施策の整備の調整自体は、先ほど建設経済部長がご答弁申し上げたとおり、これから個別案件で意見交換をするということですので、そちらのほうでご提案をしていただければ、要するに情報提供があれば、この会議の中で話し合うことができるかと思います。 ○議長(宮杉勝男議員) 2番、坂本達夫議員。 ◆2番(坂本達夫議員) 以前議題として上げるのは無理だが、話題としてであれば話題として取り上げましょうという結論に達して、私はそういう理解でいまして、ですから話題としても上げないというのはおかしいじゃないかということを私言いますので。 ○議長(宮杉勝男議員) 水道部長。 ◎水道部長(小川昭行) 私のほうで話題提供ということじゃなくて、河川関係のほうで話題をこれに関しては提供していただければというお話をさせていただいたというところです。 ○議長(宮杉勝男議員) 2番、坂本達夫議員。 ◆2番(坂本達夫議員) 分かりました。河川のほうで話題として出していただければと思います。 ○議長(宮杉勝男議員) 建設経済部長。 ◎建設経済部長(手島秀明) 話題と出すべき進展がございましたら話題とさせていただきます。 ○議長(宮杉勝男議員) 2番、坂本達夫議員。 ◆2番(坂本達夫議員) 両方嫌だということでしょうか。水道部長は話題としては上げるという、今日になったら、あちらで上げれば、こちらでも出すよ。そうじゃなくて、責任ある所在ということではなくて、話題としてこういうこともあるんだよなということを言ってもらえればいいと私は言っておりますので、それ以上深くそれを解決してくれとは言っておりませんので、どちらかでやっていただければと思うんですよ。 ○議長(宮杉勝男議員) 水道部長。 ◎水道部長(小川昭行) 先ほど建設経済部長のほうから、葛西用水路土地改良区のほうと今後意見交換をしていくというお話もございました。そういう時点ですので、それらがある程度意見交換が進んでいく中で、議題というか、話題、情報があるのであれば、多分振ってくると思いますので、そういう時点で話題としてはよろしいんじゃないかなと思います。ただ、私のほうでそういう状況が分からない中でこれを話題にしても、何の進展もございませんので、まずはそちらの経緯を見守っている中で、話題として上げていただければと考えております。 ○議長(宮杉勝男議員) 建設経済部長。 ◎建設経済部長(手島秀明) 先ほど葛西用水路土地改良区のほうに申し入れのほう、協議のほう、一旦答弁をさせていただきましたが、そのときに、今後とも、具体的などんな対応ができるかというのを事務レベル段階で意見交換をしていきましょうというお話をいただきました。その意見交換を進める中で、何か協議会のほうにお話しできるものがあったときには、当然話題として出させていただきたいと考えております。 ○議長(宮杉勝男議員) 2番、坂本達夫議員。 ◆2番(坂本達夫議員) 分かりました。それでは、取り上げていただければと思っております。 それから、シミュレーションの結果の対応なんですが、シミュレーションの結果、調節池が必要だということに対して、まだ調節池はやらないんだ、結論は出ないんだと、そのようなお話だったんですが、そちらのほうが重要なので、シミュレーションはやみくもにやっているわけではないんです。洪水から市民生活を守るためには何がいいか調査をした、そういうのがシミュレーションなわけなんです。その結果、調節池の設置が有効であるという結論が出た、そういうことでよろしいですよね。 ○議長(宮杉勝男議員) 建設経済部長。 ◎建設経済部長(手島秀明) 調節池をつくった場合、どのような効果があるかというのを検証したわけでございまして、この地区に治水対策にはどんな対策が必要かで、調節池という結論が出たというわけではございません。大中落の右岸側流域に、中5丁目付近の浸水対策を行う策の一つとして調節池をつくった場合、どの程度の規模の調節池が必要となるかというものを、48時間で217ミリメートルの雨量で倉松川上流部分が改修された場合と改修されていない場合ということでシミュレーションを行いました。その結果、調節池をつくるのであれば、4万トンの容量の調節池が必要であるという結論が出たというものです。 ○議長(宮杉勝男議員) 2番、坂本達夫議員。 ◆2番(坂本達夫議員) 調節池の結論が出たが、実際に市はやらないということなんですか。 ○議長(宮杉勝男議員) 建設経済部長。 ◎建設経済部長(手島秀明) まだ設置の有無についての決定はされていないとお答えさせていただいたものです。 ○議長(宮杉勝男議員) 2番、坂本達夫議員。 ◆2番(坂本達夫議員) シミュレーションは、洪水対策のために市民の安全を守るためにやったんだが、結果が出たが、これはやるかどうかまだ全然分からない、そういう理解でしょうか。 ○議長(宮杉勝男議員) 建設経済部長。 ◎建設経済部長(手島秀明) 先ほども答弁させていただきましたが、調節池の設置については、用地取得、工事等に多額の費用を伴うことが見込まれることから、調節池の設置の有無についてはさまざまな視点から慎重に検討していきたいとお答えさせていただいております。 また、倉松川の上流部分、未改修部分が改修された時期については、まだ具体的には申し上げられませんが、その事業については着実に進捗してございます。この事業が完了することで、ある程度浸水深は軽減するというシミュレーションの結果も出ておりますので、直ちに調節池をつくるという決定には至っていないということでご答弁させていただいたものです。 ○議長(宮杉勝男議員) 2番、坂本達夫議員。 ◆2番(坂本達夫議員) シミュレーションをやって、どういうことをやれば効果的かということで調節池というのが出てきたんだが、実際にはやるかどうか分からない。それじゃ、何のためにシミュレーションを900万円もかけて、多額の金額をかけてやったんですか。それなりの、やるんだということを思っていたからこそ、シミュレーションをやったんであって、市民はシミュレーションをやってくれたんだから、今度はそれに対応する行為にも移るんじゃないかと期待しているわけですよね。結果、それは金がかかるからやめましたというのは、何か拍子抜けですよね。そのような感じがするんですが、それでは市民の納得は得られないんじゃないかと思うんですが、よく考えていただいて、シミュレーションの結果、これは長い間、時間をかけてでもやるんだという方向を考えていただかないといけないのかなと思うんですが、お考えをいただければと思います。 ○議長(宮杉勝男議員) 建設経済部長。 ◎建設経済部長(手島秀明) 当該地区の浸水対策として何が必要かということでシミュレーションを始めて、結論として調節池の設置が有効であるという結論に至ったものではないということは先ほど申し上げたとおりです。この地に浸水をなくすには、どの程度の規模の調節池をつくると有効かということを検証した結果、4万トンの調節池が大中落流域の右岸側に必要であるという結論がシミュレーション上分かったということです。なので、やらないと言っているわけではございませんし、その設置についてはさまざまな視点から今後も慎重に検討していきたいと申し上げたところです。 ○議長(宮杉勝男議員) 2番、坂本達夫議員。 ◆2番(坂本達夫議員) 何回も言っても同じなので、それは諦めましたということではないが、今回はやめます。違うことを言います。 先ほど11月20日に葛西用水土地改良区に、部長、市長も一緒に行かれたというお話でした。私も11月26日に土地改良区に行ってきまして、実はなぜ行ったかというと、鷲宮のところに霞が関橋という橋があって、そこに雨水を葛西用水へ流す排水溝があったんです。写真を撮って持っていって、これは雨水を葛西用水に流し込んでいるところですかと言ったら、そうだよと。雨水はここだけじゃないよと。もっと上流に行くと125号と葛西用水が交差する点、そこに会の川というのが流れ込んでいるんです。葛西用水へ一般の川が流れ込んでいるんです。雨水どころか、川が流れ込んでいるよということを教わりまして、どのくらいの雨水がどうのこうのという問題じゃなくて、川全体が入っているんです。 そんな話を聞きまして、この前、9月の議会で成田副市長が、農家の理解は得られませんよと。雨水を葛西用水に入れるのは、賦課金をもらっているわけだから雨水は入れられませんよという話を聞いて、ああそうかなと思っていたんですが、それどころじゃないですよね。川全体が葛西用水に合流しているんです。こういうところがあったのかということを聞きまして私驚いちゃって、これは市のほうにも言わなきゃと思って、市にそれを言ったら、先日部長が来たので、その地図もお渡しして説明しましたよ、そういう話だったものですから、部長は、先ほどは農家の理解が、雨水を入れることは理解が得られないから、雨水は入れられないという従来のことを答弁されましたが、その後、葛西用水の土地改良区に行ったならば、全く違う話をしていたんです。部長は、葛西用水土地改良区のその方の言ったのを知っているわけですよね。ご存じだということで確認したいんですが。 ○議長(宮杉勝男議員) 建設経済部長。 ◎建設経済部長(手島秀明) 私、市長初め、葛西用水土地改良区にお邪魔させていただいたときには、所長と総務部長の方と、あともう一人が対応していただきましたが、議員がお話を聞いたようなことはおっしゃっていました。現実問題として、羽生領のほうについては地盤が低い、現実的にはそういった排水が流れ込んでいるという事実はございますという話はございました。そういった上流地点での排水というのも受け入れている現実がある。なおかつ、下流側になったときに、またその排水を受け入れていいとはなかなか申し上げづらいという話はありました。現実問題として、排水は流れ込んじゃっていることはあるという説明は当然ありましたし、先ほど申し上げた農家の方の賦課金でなっているということと、あと台風時には葛西用水本川も満水状態になり得るということを、私が先ほど答弁したことは言われておりましたので、私どもで申し上げたことについては答弁を申し上げたとおりです。 ○議長(宮杉勝男議員) 2番、坂本達夫議員。 ◆2番(坂本達夫議員) 葛西用水の土地改良区の方は、「雨水が入ることについて農家の方の理解は得られないということではない。その量が多いか少ないか、それが下流にどういう影響を与えるかによって問題なんだ」と。「雨水を入れること自体については上流のほうで入っているので、それを入れることについての農家の理解は問題ない、上のほうで入っているんだから」、そういう理解だったんですが、部長はどのような理解でしたしょうか。 ○議長(宮杉勝男議員) 建設経済部長。 ◎建設経済部長(手島秀明) 状況については、私のほうで平成29年11月に、前市長がお願いにいった経緯をまず説明させていただきました。そのときと状況は大きく変わってはいないということは土地改良区のほうから言われました。 また、繰り返しになりますが、葛西用水路の上流では現実的には雨水排水が入ってきている現実はありますという説明は当然受けました。 ○議長(宮杉勝男議員) 2番、坂本達夫議員。 ◆2番(坂本達夫議員) 9月の副市長の答弁の内容と、実際の土地改良区の方の説明は大きく違う、全然違う。雨水を入れること自体については問題ないと言っているんですよ。量が問題だと言っているんですよね。そういう認識でいますので、私もそういう認識です。担当部長が今までの答弁と同じですということでは、それじゃ、何やっているんだと私言いたくなりますので、少し冷静になっていただきたいと思います。多分地図をもらったんじゃないかと思うんです。地図をご覧いただいて、その地図の中では会の川が葛西用水に入り込んでいる。私、実際行って写真も撮ってきましたので、これは間違いない。そういうことで質問をしております。認識のほうを改めていただきたいと思います。ご答弁。 ○議長(宮杉勝男議員) 建設経済部長。 ◎建設経済部長(手島秀明) 議員がおっしゃっている資料については、私のほうでくださいと言ってもらったものです。その地図については、葛西用水路の上流では、こういった川が交差しており入り込んでいるという説明のためにいただいた資料です。私が先ほど申し上げた、農家の方の賦課金をもらっているから、なかなか理解が得られないというのは、これは平成29年のときに前市長が行ったときの向こうの回答事項です。それと状況はそれほど大きく変わっていませんかということで聞いたところ、大きく変わっていない。ただ、上流地点では実際には雨水排水が入ってきている状況がありますという説明は受けたところです。 ○議長(宮杉勝男議員) 2番、坂本達夫議員。 ◆2番(坂本達夫議員) 認識がかなり違うと思います。これ以上話しても進展がないので、やめますので、結構です。 ○議長(宮杉勝男議員) 一般質問の途中ですが、ここで約10分間休憩いたします。 △休憩 午後4時26分 △再開 午後4時36分 ○議長(宮杉勝男議員) 再開いたします。--------------------------------------- △発言の訂正 ○議長(宮杉勝男議員) ここで坂本達夫議員より発言の訂正を求められておりますので、これを許可いたします。 坂本達夫議員。 ◆2番(坂本達夫議員) 発言の訂正のお願いです。 本庁舎の建て替え方針について、1のところです。(3)の新たに庁舎有効活用検討委員会を設置してというところで、本庁舎の機能を香日向小学校などへ移すということを言ってしまったんですが、これは旧香日向小学校ということで、今は香日向小学校ありませんので、旧が抜けていたというところです。よろしくお願いします。 ○議長(宮杉勝男議員) ただいまの坂本達夫議員の申し出のとおり、発言の訂正をすることといたします。--------------------------------------- ○議長(宮杉勝男議員) それでは、続いて、4項目めの幸手市役所入り口交差点の右折禁止解除について、発言を許可いたします。 2番、坂本達夫議員。    〔2番 坂本達夫議員 質問席〕 ◆2番(坂本達夫議員) 4項目め、幸手市役所入り口交差点の右折禁止解除。 これは荒宿交差点から市役所に向かってくると、国道4号線と交差します。そこが市役所入り口交差点です。その交差点は右折禁止になっております。その右折禁止を解除したい、そういう質問です。 (1)右折禁止解除について、市長の考え方を伺います。 多くの市民が待ち望んでいる市役所入り口交差点の右折禁止解除について、市長はどのように考えていらっしゃるでしょうか、伺います。 (2)現況交通量調査の日程、(3)現況交通量調査ができない理由について、あわせて伺います。 平成29年11月、市と幸手警察で右折禁止解除について協議したところ、右折禁止解除がされた後の交差点でどれくらいの数の車が右折するのかという現況交通量調査を幸手市が行うよう警察から指示された。そこで、調査日程を伺います。また、調査日程が決まっていなければ、調査ができない理由もあわせて伺います。 (4)荒宿交差点に青色矢印信号の導入について伺います。 大正新道から市役所方面に来る途中の荒宿交差点について伺います。右折車があると信号は青であっても車は一向に進みません。私は、ここに青色矢印信号を導入し、市役所方面から来る場合は赤でも大正新道から来る場合は青となるように提案いたします。市の考え方を伺います。 ○議長(宮杉勝男議員) それでは、答弁願います。 市長。 ◎市長(木村純夫) それでは、4項目めの幸手市役所入り口交差点の右折禁止解除のご質問に、まず1点目について私のほうからご答弁申し上げます。 国道4号線の幸手市役所入り口交差点の右折禁止解除については、これまでも市議会の一般質問でたびたび議論されていることは承知しているところです。市内の国道4号を交差する道路で、この交差点以外に右折が禁止されているところもないことから、一般の通行車にとっては不便な点もあるのではないかというのが率直なところです。この交差点が右折禁止に至った経緯などさまざまあろうかとは存じますが、その点も踏まえながら実態に即して慎重に検討してまいりたいと考えております。 ○議長(宮杉勝男議員) 続いて答弁願います。 建設経済部長。 ◎建設経済部長(手島秀明) それでは、続きまして、2点目の現況交通量調査の日程についてご答弁申し上げます。 幸手市役所入り口交差点の右折禁止を解除するには、警察担当者からは、交通量調査の実施や、調査の結果によっては交差点の幅を広げるなど交差点改良工事が必要になる可能性も示されているものです。このため、限られた財源の中でどう予算措置していくか、慎重に検討しているところですので、交通量調査の日程については現時点ではお示しすることができないものです。 続きまして、3点目の現況交通量調査が実施できない理由についてご答弁申し上げます。 交通量調査の実施については、重ねての答弁になりますが、恐縮ですが、交通量調査に係る費用や調査の結果によっては交差点改良工事等が必要になる可能性もあることから、限られた財源の中でどう予算措置していくか慎重に検討しているところです。したがいまして、現時点では交通量調査を行う具体的日程についてはお答えできないということですのでご理解賜りますようお願いいたします。 ○議長(宮杉勝男議員) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(関根雅之) 次に、4点目の荒宿交差点に青色矢印信号の導入についてご答弁申し上げます。 信号機や右折矢印信号の設置については、埼玉県公安委員会が所管となり、警察庁が制定しております信号機設置の指針や右折矢印信号現示による制御に関する運用指針に基づき、設置などの運用がされているものです。幸手警察署に確認させていただきましたところ、荒宿交差点における右折矢印信号については、先ほど申し上げました指針により、右折専用車線もしくは右折待ち車両が滞留できる車線幅員があるときに設置することという基準がありますことから、現在の道路幅員等では設置できないという回答があったものです。 ○議長(宮杉勝男議員) 再質問がございましたら発言願います。 2番、坂本達夫議員。 ◆2番(坂本達夫議員) 9月の議会のときに、建設経済部長の答弁の中で、交通量調査ができない理由として、幸手警察としては、今まで右折禁止解除をした例がないということで、どうやって調査していいか警察としてお示しができない、そのような回答をいただいております。それから、また、右折禁止を解除しても道路交通安全上問題がない、そういう資料を用意すれば右折禁止解除を検討する、そのようなお答えがありました。私は、9月議会のときにその発言を聞いて疑問を感じたところです。警察自体がどういう調査をやったらいいか分からない、そういうことを幸手市に、分からないがおまえやっておけよと、そういうような言い方は傲慢ではないか。分からないことを市に求めるなと。自分で分からなかったら誰も分からないわけです。ちゃんとどのようにやればいいか示さなきゃいけないというふうに食らいつかなきゃいけないのではないかと思います。 それから、もう一つは、そもそも右折禁止を設定することや解除することは、幸手警察、公安委員会の権限です。自分の権限に関することを自分で調査すればいいんです。自分の権限であることを市役所に調査させて、その結果、自分で判断するんじゃなくて、自分で自分の権限と責任で交通量調査をし、自分で右折禁止解除をするかどうか判断する、そのように私は思います。そのような強いことを言わないと、幸手警察は動かないのではないか。警察の担当者とは意見が対立する、そういうことは大いに結構だと思うんです。市民生活を我々は優先するんだ、そういう使命感を持って、警察に対して対峙しなきゃいけないという責任が我々にはあるんじゃないかと思いますが、せっかくですので、市長の考え方を伺います。 ○議長(宮杉勝男議員) 市長。 ◎市長(木村純夫) おっしゃることはよく分かります。ただ、私詳しく分かりませんが、あそこの国道4号線のところを右に曲がる、あそこを解除するという話を調査するとかその辺の話は、多分警察の範囲ではないんだろうと思います。やるんであれば、市民を抱えている市役所の仕事になるんだろうと。だろうで申しわけないんですが、思っています。警察の管轄ではないんだろう。警察はそれができた時点で右折の解除ということになるんだろうと思います。ただ、その辺の役所の突っ込みについては、先ほど来るる申し上げてたとおり、諸々の事情の中でなかなか踏み切れないという段階です。 ○議長(宮杉勝男議員) 2番、坂本達夫議員。 ◆2番(坂本達夫議員) 私のほうとすると、権限のあるところが自分の責任で調査すればいいんじゃないかなと思いますが、それからまた別のところなんですが、荒宿交差点の渋滞が毎日続いておりまして、ひどいときには東武鉄道の踏切まで、それを越してしまうということもございます。この交通状態は、道路交通安全上、明らかに問題である。のろのろ運転で追突の危険性が大いにあります。信号機を所管する幸手警察として、渋滞に対して責任を感じているのか、そこも聞いていただきたいと思います。いかがでしょうか。 ○議長(宮杉勝男議員) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(関根雅之) ただいまの件については、お問い合わせをさせていただきたいと存じます。 ○議長(宮杉勝男議員) 2番、坂本達夫議員。 ◆2番(坂本達夫議員) 改めてまた質問なんですが、幸手市は、幸手警察に市役所入り口の右折禁止解除または荒宿交差点の信号の改善、そういうことを文書で依頼されていますでしょうか、されていませんでしょうか。正式な依頼は文書で行って、いつ文書を出して、何回出した、そういうことが実績として残れば、これほど要望しているにもかかわらず、幸手警察が動かない、そういうことになると思うので、その辺を教えていただきたいと思います。 ○議長(宮杉勝男議員) 建設経済部長。 ◎建設経済部長(手島秀明) 国道4号線の右折禁止解除の正式な依頼ということですが、市から埼玉県警に対しての正式な依頼というのは私の認識ではまだないのかなと。過去において、地元の区長のアンケートというものをやった経緯があるようです。その中で、地元の要望として右折禁止解除をしていただきたいという要望書は出したということは記録で確認させていただいたことはございます。 ○議長(宮杉勝男議員) 2番、坂本達夫議員。 ◆2番(坂本達夫議員) 市から正式に文書を出して、いつ出した、そういうことを実績を重ねることが重要だと思います。答弁をお願いします。 ○議長(宮杉勝男議員) 暫時休憩いたします。 △休憩 午後4時49分 △再開 午後4時52分 ○議長(宮杉勝男議員) 再開いたします。--------------------------------------- △会議時間の延長 ○議長(宮杉勝男議員) 本日の会議時間は、議事の都合によりあらかじめ延長いたします。--------------------------------------- ○議長(宮杉勝男議員) それでは、答弁願います。 建設経済部長。 ◎建設経済部長(手島秀明) 先ほど来、右折禁止の解除ができない理由、交通量調査ができない理由について、遠回しな言い方しかできなくて大変恐縮でございましたが、実際問題といたしましては、警察のほうといたしましては、あそこの国道4号線の右折禁止を解除をするには、右折帯をつくるということがある程度見込まれなければならないということで承ってございます。右折帯をつくるとなると、いずれかの側のほうに、恐らく荒宿のほうから向かって右側のほうか、あるいはいずれにしてもあそこを拡幅しなければならない。そうすると、いずれにしても両脇のどちら側かを用地交渉あるいは買収しなければ上がらないという状況です。そういった前提がございますので、なかなか交通量調査の着手に至らないという状況が実際のところです。もしそういったところで右折帯の設置ということが見込まれる段階になりましたら、実際に交通量調査を行い、その調査の結果、どのような交通の流れになるかという推計を行い、その結果、交通道路上安全が確保されるという客観的な調査結果をつくることによって、警察のほうは解除という運びになるのかなと考えているところです。 ○議長(宮杉勝男議員) 2番、坂本達夫議員。 ◆2番(坂本達夫議員) それでは、手順が分かっている、決まっているということでよろしいんでしょうか。 ○議長(宮杉勝男議員) 建設経済部長。 ◎建設経済部長(手島秀明) ある程度交差点改良については、手引書というか、マニュアル等ございますので、大まかな一般的な流れというものは承知しているところです。 ○議長(宮杉勝男議員) 2番、坂本達夫議員。 ◆2番(坂本達夫議員) 私、初めて聞きまして、何回も質問したにもかかわらず、ちゃんとした答えをいただかなかったということでしょうか。 ○議長(宮杉勝男議員) 建設経済部長。 ◎建設経済部長(手島秀明) 6月か9月かと思いますが、私のそこの答弁の中では、一般的に交差点改良を行うに当たっては、その前提となるのは交通量調査が、一般的な、客観的な資料になるということで申し上げた経緯はあったかと思います。前回の答弁の中で、前々回だったかと思いますが、経費をかけないような形で、何らかの形で交通量調査をやらないで右折禁止解除というものができないかどうかというのを警察で相談させていただいた経緯もございます。実際のところ、警察のほうからは、交通量調査にかわるそのほかの何か客観的な説得力のある資料、データがあれば、それは交通量調査をやらなくてもいいよということでなったということで、前回の答弁に至ったものかなと考えておりますが、一般的には交差点改良を行うときには交通量調査、それに基づく交通量推計というのが一般的な手順ということは、さきの6月か9月の中では申し上げていたかなと思います。
    ○議長(宮杉勝男議員) 2番、坂本達夫議員。 ◆2番(坂本達夫議員) 答弁が複雑で理解できないんですよ。もっとシンプルに、複雑な内容を複雑に説明するんであれば、それは分かるんですが、そんな複雑でないような内容だと思いますので、私は次の質問に移りますので、納得はしておりませんので、またやります。 ○議長(宮杉勝男議員) 続いて、5項目めの幸手駅西口の活性化について、発言を許可いたいします。 2番、坂本達夫議員。    〔2番 坂本達夫議員 質問席〕 ◆2番(坂本達夫議員) 時間がなくなっちゃったので、どんどんいきます。 幸手駅西口の活性化について。 (1)久喜新道経由のバス路線について伺います。 今年の3月、25億7,000万円の費用をかけて完成した東西自由通路及び駅舎、多くの市民が待ちに待った事業の完成です。一方、西口は開設しましたが、風景は変わらずそのままです。私は早く変化することを望むものです。例えば久喜市へ行くバス路線ですが、弁天橋経由では道路の完成を待たなければなりませんが、久喜新道経由ならば今でも開設できます。道が狭いとの答弁を聞きましたが、他の市では、もっと狭いバス路線もあります。早くバス路線の開設をお願いします。 (2)コンビニエンスストア、駐輪場、駐車場の見込みについて伺います。 お店や駐輪場、駐車場があれば、もっと多くの人が西口を利用します。屋根のない仮設の駐輪場は少し離れたところにもありますが、もっと近くに屋根のあるものが欲しいものです。西側に住んでいる人も、駐輪場がないため、わざわざ東口を使っています。コンビニエンスストア、駐輪場、駐車場の開設見込みについて教えていただきたい。よろしくお願いします。 ○議長(宮杉勝男議員) それでは、答弁願います。 市民生活部長。 ◎市民生活部長(関根雅之) それでは、1点目の久喜新道経由のバス路線について申し上げます。 幸手駅西口から久喜駅までのバス路線について、平成30年5月より、隣接する久喜市栗橋地区で路線バスを運行してございます朝日自動車株式会社と、幸手駅西口への路線バス乗り入れについて協議を行っているものです。 まず初めに、県道幸手・久喜線を通るルートで協議させていただきましたが、道路幅員が狭いため、現状では県道幸手・久喜線を通り、西口へ乗り入れるルートは難しいという回答でございました。このため、別のルートといたしまして、最も早く整備ができる幸手駅西口から西口停車場線を通り、その延長にございます葛西用水路にかかる弁天橋を通り、久喜駅へ向かうルートについて協議させていただいたものでございまして、こちらについても、弁天橋を通るルートに使用する道路については、年内の完成が見込まれるというものです。 ○議長(宮杉勝男議員) 建設経済部長。 ◎建設経済部長(手島秀明) 2点目のコンビニエンスストア、駐輪場、駐車場の見込みについてご答弁申し上げます。 まず、コンビニエンスストアの見込みについては、これまで1者からご相談があった状況です。立地については、地権者、企業様のご判断に委ねられますが、市といたしましては、早期の立地ができますよう、下水道等のインフラ整備を進めているところです。 次に、駐輪場の見込みについては、現時点、民間での設置のご相談は市のほうには来ていない状況です。 最後に、駐車場については、利便性のよい時間貸しの駐車場に限りますと、西口開設後において西口停車場線沿いに15台分の時間貸しの駐車場が1カ所、また、同路線と県道幸手・久喜線の幅員10メートルの区画道路沿いに6台分の時間貸し駐車場ができ、合計2カ所で合わせて21台分の貸し駐車場が稼働している状況です。 ○議長(宮杉勝男議員) 再質問がございましたら発言願います。 2番、坂本達夫議員。 ◆2番(坂本達夫議員) 西口が変化することを市民は知りたいと思っております。例えば、久喜市へ行くバスですが、いつ走るのか、具体的にその日程なんかを予定を広報さってなんかを利用して市民にお知らせ願いたいと思います。 ○議長(宮杉勝男議員) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(関根雅之) 西口を通りますバス路線については、先ほど申し上げました朝日自動車株式会社と調整させていただいているところです。その中で、弁天橋を通るルートについて今道路をつくっておりますが、年内に完成予定ということです。道路ができましたら、再度具体的な調整をさせていただきますが、具体的に路線の開通の見込みがありました際には、当然議員あるいは市民の皆様に、できるだけ早くお知らせできるよう調整してまいりたいと存じます。 ○議長(宮杉勝男議員) 2番、坂本達夫議員。 ◆2番(坂本達夫議員) 西口の活性化に結びつく進捗状況をお知らせいただきたいと思います。 ○議長(宮杉勝男議員) 建設経済部長。 ◎建設経済部長(手島秀明) 西口の駅前広場のにぎわいの創出ということで、平成30年4月に用途地域を緩和し、ある程度都市機能が誘導できるような規制緩和を行ってございます。また、先ほど市民生活部長から答弁ございました、弁天橋から乗り入れてバスの路線の使えるようになる都市計画道路杉戸・幸手・栗橋線が、120メートルですが年内に完成し、うまくいけば、それがバス路瀬になるわけですが、都市計画道路の路線についても、用途地域の緩和を行い、ある程度事務所、店舗等が立地しやすくなるような変更を現在行っているところです。 ○議長(宮杉勝男議員) 続いて、6項目めの防災対策について、発言を許可いたします。 2番、坂本達夫議員。    〔2番 坂本達夫議員 質問席〕 ◆2番(坂本達夫議員) 防災対策について。 (1)避難勧告と避難準備について伺います。 10月13日午前2時30分、市内全域に避難勧告が発令されました。防災無線は1回だけ放送されました。市民は聞き取れず、どうしていいか戸惑っていました。避難勧告は警戒レベル4で、速やかに避難すべきことになっています。私が望むのは、最初から避難勧告ではなく、警戒レベル3の避難準備を発令していただきたかった。避難準備を発令していただければ、そこで高齢者等は速やかに避難することになっているからです。避難準備は、明るいうちに発令していただきたい。高齢者がいますので、明るいうちの避難完了を望みます。今後、順を追って、市は発令をしていただくよう求めます。 (2)地域防災学習会を行うべきと考えます。市の考え方を伺います。 洪水で避難をする必要があるとき、何を持ちどこへ避難するか、また、高齢者の方、車椅子の方などはどうするか、市には、市民及び地区の役員の方へ避難する方法などを周知する地域防災学習会を行ってほしいと考えています。市の見解を伺います。 (3)洪水を想定した市及び市民の避難訓練について伺います。 避難訓練を実際にやってみることが大切です。若い方は問題ないと思いますが、高齢者の方、車椅子等の方は、どこを通り、何分で避難所に行けたかとか、また、避難受け入れの方は、施設の鍵は市役所のどこにあるのか、その鍵は施設のどこの鍵か、事前に確認しておかなければなりません。施設のどこに市民を案内するとか、基本的な確認部分も見えてくるはずです。ぜひ避難訓練を実施していただきたいと思います。見解を伺います。 ○議長(宮杉勝男議員) それでは、答弁願います。 市民生活部長。 ◎市民生活部長(関根雅之) それでは、防災対策について順次お答え申し上げます。 まず、1点目の避難勧告と避難準備についてですが、災害時に市から発せられる避難に関する情報発信については3段階がございまして、緊急度が低いものから順に申し上げますと、避難準備・高齢者等避難開始、避難勧告及び避難指示となるものです。今年度から内閣府から示されました警戒レベルの表記とあわせますと、警戒レベル3の場合、避難準備・高齢者等避難開始が発令される可能性がございまして、警戒レベル4の場合、避難勧告あるいは避難指示が発令される可能性がございます。 今回の台風19号の場合、利根川の水位が短時間で氾濫危険水位まで上昇したことから、警戒レベル4相当となり、避難勧告を発令することに至りました。本来、避難情報といたしましては、議員おっしゃいますように、危険が迫りつつも比較的安全な状況である警戒レベル3の段階において避難準備・高齢者等避難開始を発令することができることが望ましいと考えますが、今回の災害においては、利根川水位が急上昇したこと、また、夜間の避難となり二次被害の可能性が高いという判断から発令することができなかったものです。今後の避難に関する情報発信については、今回の件を踏まえまして、安全な避難につながるよう改めて検討してまいりたいと考えてございます。 次に、2点目の地域防災学習会についてです。 現在市から市民の皆様へ行っている防災に関する啓発事業といたしましては、毎年、一つの小学校区を対象に、小学校のグラウンドや体育館において実施してございます防災訓練です。この防災訓練では、ご家庭での身を守る訓練に始まり、安否確認、避難誘導、避難所開設、負傷者救出などの訓練を実際に行っていただいております。本年度については、幸手小学校にて予定しておりましたが、台風19号の接近により、やむなく来年に延期となったものです。また、地域の自主防災組織においても防災訓練が実施されておりまして、その中で市職員による防災講話などを行わせていただいております。今後も、このような取り組みを続けてまいりたいと考えております。 次に、3点目の洪水を想定した市及び市民の避難訓練についてご答弁申し上げます。 2点目でお答えしましたとおり、市では、毎年小学校区において防災訓練を実施しております。今までの訓練は、主に地震災害を想定して実施してございましたが、今回の台風19号による災害対策を踏まえ、水害、特に河川氾濫による洪水被害を想定した訓練内容も必要ではないかと思います。今後の訓練内容については、改めて検討してまいりたいと考えておりますが、自主防災組織で行われる防災訓練についても、洪水想定を加味して行っていただけるよう、市といたしましても支援協力をしてまいりたいと考えてございます。 ○議長(宮杉勝男議員) 再質問がございましたら発言願います。 2番、坂本達夫議員。 ◆2番(坂本達夫議員) 加須市では、台風19号の避難の際、防災無線の声が部屋の中では聞こえないとの反省がありました。そこで、市は、防災ラジオを1軒に1台貸与するとのことです。幸手市においても同じことが言えます。市民に正しい情報をタイムリーに流すことは大切なこと、命を守ることです。幸手市においても、同様なことができないかお聞きいたします。 ○議長(宮杉勝男議員) 答弁願います。 市民生活部長。 ◎市民生活部長(関根雅之) 先日新聞等で報道されました加須市においてラジオの配布といいますか、貸与が予算措置されるということでございましたが、加須市において4億7,000万円という予算ということでございました。1台当たりおよそ1万円前後ということでございましたが、幸手市におきますと2万世帯を超えるということで2億円を超える予算措置となるものでございまして、今すぐにこれを同様なことができるかといいますと、なかなか難しゅうございますので、とりあえずは防災無線については、メール配信サービスあるいはテレホンサービスによりまして、メール等ができない方は電話によりまして防災無線の内容が聞けるようなサービスも行っておりますので、ぜひそちらをご利用いただきまして、こちらの防災ラジオの貸与については今後の検討課題ということでさせていただきたいと存じます。 ○議長(宮杉勝男議員) 以上で、2番、坂本達夫議員の一般質問を終わります。--------------------------------------- △延会について ○議長(宮杉勝男議員) お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと存じますが、これにご異議ございませんか。    〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(宮杉勝男議員) ご異議なしと認めます。 よって、本日はこれにて延会することに決定いたしました。--------------------------------------- △次会日程の報告 ○議長(宮杉勝男議員) 次会は、明日12月4日午前10時より本会議を開きます。--------------------------------------- △延会の宣告 ○議長(宮杉勝男議員) 本日はこれにて延会いたします。 △延会 午後5時09分...