◎
大澤初男市民福祉常任委員長 おはようございます。5番、大澤初男です。
市民福祉常任委員会における
審査経過の概要につきまして御報告を申し上げます。 本委員会に付託されました議案は、1件であります。以下、
審査経過並びに結果について申し上げます。 本委員会の会議は、6月12日、市役所3階会議室におきまして、
委員全員出席のもと、関係する
議事説明者の出席を求め、開会をいたしました。 議案第35号・「坂戸市
福祉センターの設置及び管理に関する条例の一部を改正する
条例制定の件」につきましては、詳細なる説明を受け審査に入り、種々質疑が行われましたが、討論はなく、採決いたしました結果、総員をもって原案のとおり可決すべきものと決した次第であります。 以上で本委員会の報告を終わります。 (
大澤初男市民福祉常任委員長降壇)
○
加藤則夫議長 次に、
新井文雄環境都市常任委員長。 (
新井文雄環境都市常任委員長登壇)
◎
新井文雄環境都市常任委員長 おはようございます。18番、
新井文雄です。
環境都市常任委員会における
審査経過の概要について御報告を申し上げます。 本委員会に付託されました議案は、5件であります。以下、
審査経過並びに結果について申し上げます。 本委員会の会議は、6月10日、市役所3階会議室において、
委員全員出席のもと、関係する
議事説明者の出席を求め、開会をいたしました。 初めに、議案第39号・「
市道路線の廃止について(市道第2214
号路線外9
路線関係)」については、詳細なる説明を受け審査に入り、種々質疑が行われましたが、討論はなく、採決いたしました結果、総員をもって原案のとおり可決すべきものと決した次第であります。 次に、議案第40号・「
市道路線の認定について(市道第4000
号路線外2
路線関係)」、議案第41号・「
市道路線の廃止について(市道第1187
号路線外3
路線関係)」、議案第42号・「
市道路線の認定について(市道第1942
号路線関係)」及び議案第43号・「
市道路線の廃止について(市道第1749
号路線外1
路線関係)」については、詳細なる説明を受け審査に入りましたが、質疑、討論はなく、採決いたしました結果、総員をもって原案のとおり可決すべきものと決した次第であります。 以上、本委員会の報告を終わります。
○
加藤則夫議長 暫時休憩します。 午前10時10分 休憩 午前10時11分 再開
○
加藤則夫議長 再開いたします。
◎
新井文雄環境都市常任委員長 訂正をさせていただきます。 先ほど1748号路線のところを9号路線というふうに間違いましたので、1748号と訂正をさせていただきます。よろしくお願いします。 (
新井文雄環境都市常任委員長降壇)
○
加藤則夫議長 以上をもって委員長の報告は終わりました。
○
加藤則夫議長 これより各案件につき単独質疑、討論、採決に入ります。
○
加藤則夫議長 日程第1・議案第33号・「坂戸
市税条例等の一部を改正する
条例制定の件」について、
委員長報告に対する質疑に入ります。 (「なし」の声)
○
加藤則夫議長 質疑を終結いたします。
○
加藤則夫議長 これより討論に入ります。 最初に、本案に反対の者の討論を求めます。 7番・
鈴木友之議員。 (7番「
鈴木友之議員」登壇)
◆7番(
鈴木友之議員) 7番、
鈴木友之です。ただいま議題となっております議案第33号・「坂戸
市税条例等の一部を改正する
条例制定の件」について、反対の立場から討論を行います。 本
条例改正案は、
地方税法等の一部を改正する法律によるもので、主な特徴として、
法人市民税法人税割の税率を引き下げ、これを
地方法人税として国税化して
地方交付税財源に充てるというものであります。また、
原動機付自転車、二輪及び四輪
軽自動車等の税金を値上げしようとするものです。
都道府県税である
自動車取得税が減税され、それによる地方自治体の減収をカバーするためのものだとされています。この
自動車取得税を原資として本市へ交付される金額で言うと、直近の決算では約1億2,000万円となっており、
自動車取得税も今後全廃されるという方向が示されています。 この
税率改正による影響額は、平成26年度当初調定額と比較し、平成27年度は、
原動機付自転車、二輪オートバイ及び
小型特殊自動車の車両区分で970万円程度、平成28年度、三輪以上の新規登録の
軽自動車及び経年車重課税の影響額も加え、約1,820万円を見込んでおります。
自動車業界の要望に応え、
自動車取得税の税率を引き下げる一方で、多くの国民、とりわけ交通の不便な地域をはじめ、市民の足となり、
零細自営業者の営業を支えるバイクや
軽自動車、または
農耕作業車両等への税率を大幅に増税するもので、消費税とともに二重の負担を市民に押しつけるものであり、認めるわけにはいきません。 以上を申し述べ、反対討論といたします。 (7番「
鈴木友之議員」降壇)
○
加藤則夫議長 次に、本案に賛成の者の討論を求めます。 13番・
石井寛議員。 (13番「石井 寛議員」登壇)
◆13番(
石井寛議員) 13番、石井寛です。ただいま議題となっております議案第33号・「坂戸
市税条例等の一部を改正する
条例制定の件」につきまして、賛成の立場から討論を行います。 今回の
市税条例等の一部改正につきましては、
地方税法等の一部を改正する法律等が公布されたことに伴うものであります。 まず初めに、
法人市民税の
税率改正についてですが、地方分権の推進及び国と地方を通じた
社会保障制度の安定財源の確保の観点から、
地方消費税率の改正が行われるとともに、
地方法人課税等のあり方も見直されてまいりました。こうした状況を踏まえ、地域間の税源の偏在性を是正し、
財政力格差の縮小を図るため、
法人住民税法人税割の税率を引き下げることにより、
当該引き下げ分に相当する部分を
地方法人税として国税化して、その税収を
地方交付税の原資とするために必要な
税率改正を行ったものであると考えます。 次に、
軽自動車税の
税率改正についてですが、車両の基本性能の保持に必要な最小限の規格として定められた
軽自動車は、近年におきまして規格の拡充が数度にわたり行われており、その結果、価格、性能及び
車両重量ともに
小型自動車との差異はかつてほど認められなくなっております。一方で、自家用軽乗用車の税額においては、1,000cc以下の
自家用小型乗用車の税額の4分の1以下となっております。三輪以上の既存車両に対する経過措置も設けられており、一定の配慮もされていることも含めて考えますと、今回の
税率改正につきましては、
軽自動車の特殊性を考慮しても、負担水準の適正化の観点から判断しますと、必要やむを得ない改正内容と考えます。 また、
軽自動車税の重課税率の適用に関しましても、普通車などの自動車税においては既に適用されていることから、
軽自動車の
グリーン化を進めるためには必要なことと考えられます。 その他の改正内容につきましても、
地方税法等の一部改正に伴う事業所得や
長期譲渡所得に対する課税の特例の適用期限の延長等であります。 よって、今回の
市税条例等の一部改正につきましては、適正かつ妥当な措置であると認め、本案に対する賛成討論といたします。 (13番「石井 寛議員」降壇)
○
加藤則夫議長 ほかに。 (「なし」の声)
○
加藤則夫議長 討論を終結いたします。
○
加藤則夫議長 これより議案第33号を起立により採決いたします。 本案に対する委員長の報告は
原案可決であります。本案は委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。 (起立多数「16名」)
○
加藤則夫議長 起立多数であります。 よって、本案は原案のとおり可決されました。
○
加藤則夫議長 日程第2・議案第34号・「
坂戸市立学校の設置及び管理に関する条例の一部を改正する
条例制定の件」について、
委員長報告に対する質疑に入ります。 (「なし」の声)
○
加藤則夫議長 質疑を終結いたします。
○
加藤則夫議長 これより討論に入ります。 (「なし」の声)
○
加藤則夫議長 討論なしと認め、討論を終結いたします。
○
加藤則夫議長 これより議案第34号を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は
原案可決であります。本案は委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」の声)
○
加藤則夫議長 御異議なしと認めます。 よって、本案は原案のとおり可決されました。
○
加藤則夫議長 日程第3・議案第35号・「坂戸市
福祉センターの設置及び管理に関する条例の一部を改正する
条例制定の件」について、
委員長報告に対する質疑に入ります。 (「なし」の声)
○
加藤則夫議長 質疑を終結いたします。
○
加藤則夫議長 これより討論に入ります。 (「なし」の声)
○
加藤則夫議長 討論なしと認め、討論を終結いたします。
○
加藤則夫議長 これより議案第35号を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は
原案可決であります。本案は委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」の声)
○
加藤則夫議長 御異議なしと認めます。 よって、本案は原案のとおり可決されました。
○
加藤則夫議長 日程第4・議案第36号・「坂戸市
事務事業外部評価委員会条例制定の件」について、
委員長報告に対する質疑に入ります。 (「なし」の声)
○
加藤則夫議長 質疑を終結いたします。
○
加藤則夫議長 これより討論に入ります。 (「なし」の声)
○
加藤則夫議長 討論なしと認め、討論を終結いたします。
○
加藤則夫議長 これより議案第36号を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は
原案可決であります。本案は委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」の声)
○
加藤則夫議長 御異議なしと認めます。 よって、本案は原案のとおり可決されました。
○
加藤則夫議長 日程第5・議案第37号・「坂戸市
社会資本総合整備計画に基づく
事業等評価委員会条例制定の件」について、
委員長報告に対する質疑に入ります。 (「なし」の声)
○
加藤則夫議長 質疑を終結いたします。 これより討論に入ります。 (「なし」の声)
○
加藤則夫議長 討論なしと認め、討論を終結いたします。
○
加藤則夫議長 これより議案第37号を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は
原案可決であります。本案は委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」の声)
○
加藤則夫議長 御異議なしと認めます。 よって、本案は原案のとおり可決されました。
○
加藤則夫議長 日程第6・議案第38号・「平成26年度坂戸市
一般会計補正予算(第2号)を定める件」について、
委員長報告に対する質疑に入ります。 (「なし」の声)
○
加藤則夫議長 質疑を終結いたします。 これより討論に入ります。 (「なし」の声)
○
加藤則夫議長 討論なしと認め、討論を終結いたします。
○
加藤則夫議長 これより議案第38号を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は
原案可決であります。本案は委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」の声)
○
加藤則夫議長 御異議なしと認めます。 よって、本案は原案のとおり可決されました。
○
加藤則夫議長 日程第7・議案第39号・「
市道路線の廃止について」、
委員長報告に対する質疑に入ります。 (「なし」の声)
○
加藤則夫議長 質疑を終結いたします。
○
加藤則夫議長 これより討論に入ります。 (「なし」の声)
○
加藤則夫議長 討論なしと認め、討論を終結いたします。
○
加藤則夫議長 これより議案第39号を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は
原案可決であります。本案は委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」の声)
○
加藤則夫議長 御異議なしと認めます。 よって、本案は原案のとおり可決されました。
○
加藤則夫議長 日程第8・議案第40号・「
市道路線の認定について」、
委員長報告に対する質疑に入ります。 (「なし」の声)
○
加藤則夫議長 質疑を終結いたします。
○
加藤則夫議長 これより討論に入ります。 (「なし」の声)
○
加藤則夫議長 討論なしと認め、討論を終結いたします。
○
加藤則夫議長 これより議案第40号を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は
原案可決であります。本案は委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」の声)
○
加藤則夫議長 御異議なしと認めます。 よって、本案は原案のとおり可決されました。
○
加藤則夫議長 日程第9・議案第41号・「
市道路線の廃止について」、
委員長報告に対する質疑に入ります。 (「なし」の声)
○
加藤則夫議長 質疑を終結いたします。
○
加藤則夫議長 これより討論に入ります。 (「なし」の声)
○
加藤則夫議長 討論なしと認め、討論を終結いたします。
○
加藤則夫議長 これより議案第41号を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は
原案可決であります。本案は委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」の声)
○
加藤則夫議長 御異議なしと認めます。 よって、本案は原案のとおり可決されました。
○
加藤則夫議長 日程第10・議案第42号・「
市道路線の認定について」、
委員長報告に対する質疑に入ります。 (「なし」の声)
○
加藤則夫議長 質疑を終結いたします。
○
加藤則夫議長 これより討論に入ります。 (「なし」の声)
○
加藤則夫議長 討論なしと認め、討論を終結いたします。
○
加藤則夫議長 これより議案第42号を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は
原案可決であります。本案は委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」の声)
○
加藤則夫議長 御異議なしと認めます。 よって、本案は原案のとおり可決されました。
○
加藤則夫議長 日程第11・議案第43号・「
市道路線の廃止について」、
委員長報告に対する質疑に入ります。 (「なし」の声)
○
加藤則夫議長 質疑を終結いたします。
○
加藤則夫議長 これより討論に入ります。 (「なし」の声)
○
加藤則夫議長 討論なしと認め、討論を終結いたします。
○
加藤則夫議長 これより議案第43号を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は
原案可決であります。本案は委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」の声)
○
加藤則夫議長 御異議なしと認めます。 よって、本案は原案のとおり可決されました。 ……………………………………………………………………………………………………………
△日程第12 請願について
○
加藤則夫議長 日程第12・「請願について」。 議請第1号・「歩道整備に関する件」を議題といたします。 本件に関し、
環境都市常任委員長から報告を求めます。
新井文雄環境都市常任委員長。 (
新井文雄環境都市常任委員長登壇)
◎
新井文雄環境都市常任委員長 18番、
新井文雄です。
環境都市常任委員会における
審査経過の概要について御報告を申し上げます。 本委員会に付託されました請願は、1件であります。以下、
審査経過並びに結果について申し上げます。 本委員会の会議は、6月10日、市役所3階会議室において、
委員全員出席のもと、関係する
議事説明者の出席を求め、開会をいたしました。 議請第1号・「歩道整備に関する件」については、内容審査に先立ちまして現地調査を行い、その後、審査に入りました。 冒頭、紹介議員から詳細なる説明を受け審査に入り、種々質疑が行われましたが、討論はなく、採決いたしました結果、総員をもって採決すべきものと決した次第であります。 なお、議請第1号につきましては、執行機関において処理することが適当と認められるので、市長に送付し、その処理の経過及び結果の報告を請求すべきものと決定した次第であります。 以上で本委員会の報告を終わります。
○
加藤則夫議長 暫時休憩いたします。 午前10時28分 休憩 午前10時29分 再開
○
加藤則夫議長 再開いたします。
◎
新井文雄環境都市常任委員長 先ほどの中で、総員をもって採択と言うべきところを採決と言ったということですので、採択に訂正をいたします。よろしくお願いいたします。 (
新井文雄環境都市常任委員長降壇)
○
加藤則夫議長 以上をもって委員長の報告は終わりました。
○
加藤則夫議長 これより
委員長報告に対する質疑に入ります。 (「なし」の声)
○
加藤則夫議長 質疑を終結いたします。
○
加藤則夫議長 これより討論に入ります。 (「なし」の声)
○
加藤則夫議長 討論なしと認め、討論を終結いたします。
○
加藤則夫議長 これより議請第1号を採決いたします。 本件に対する委員長の報告は採択であります。本件は委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」の声)
○
加藤則夫議長 御異議なしと認めます。 よって、議請第1号は委員長の報告のとおり決定いたしました。 ……………………………………………………………………………………………………………
△日程第13
議員提出議案第4号
集団的自衛権行使を容認する
解釈改憲を行わないことを求める意見書の提出について
○
加藤則夫議長 日程第13・
議員提出議案第4号・「
集団的自衛権行使を容認する
解釈改憲を行わないことを求める意見書の提出について」を議題といたします。 議案につきましては、お手元に配付しておきましたので、御了承願います。 提出者から提案理由の説明を求めます。 22番・
吉岡茂樹議員。 (22番「
吉岡茂樹議員」登壇)
◆22番(
吉岡茂樹議員) 22番、
吉岡茂樹です。ただいま議題となっております
議員提出議案第4号・「
集団的自衛権行使を容認する
解釈改憲を行わないことを求める意見書の提出について」、提案の理由の説明を行います。 本年5月15日、
安倍首相は、
私的諮問機関である安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会の報告を受け、
集団的自衛権行使を可能にする
憲法解釈変更の検討を進める方針を表明いたしました。日本が武力攻撃を受けていなくとも、海外で
アメリカに追随をして戦争ができる国となる
集団的自衛権の行使を
解釈改憲で行おうとする
安倍首相の姿勢に、多くの国民は困惑をし、この国の行く末に大きな不安を感じています。 これまで政府は、
武力行使を目的とする自衛隊の派遣、
集団的自衛権の行使、
武力行使を伴う国連軍への参加は許さない、こういう立場で
憲法解釈をしてきました。しかし、本年2月12日の
衆議院予算委員会で
安倍首相は、判断をするのは
内閣法制局ではなく、
最高責任者である私だ。政府の答弁に私が責任を持って、その上で選挙で審判を受けると、これまでの
憲法解釈をみずからの一存で変更できるとの立場を示しました。 これに対して自民党の中からも、
憲法解釈の最終的な責任の所在は司法にある。
安倍首相は、三権分立と
立憲主義の基本を理解していない。選挙で勝てば憲法を拡大解釈できるのであれば、その時々の政権が解釈を変更できることになるなど、非難の声が相次いで上がっています。 そもそも憲法は、首相をはじめ、
国家権力を厳格に拘束するものであり、内閣に、憲法の解釈を勝手に変える権限はありません。国民主権の立場で
国家権力を制限し、国民の人権を守ることが憲法の役割であり、
立憲主義の原則です。 憲法第99条には、天皇又は摂政及び国務大臣、
国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負うとあります。このような憲法の本質に照らして、憲法の解釈は権力者の恣意に任せられることがあってはならないと考え、政府において
集団的自衛権行使を容認する
解釈改憲を行わないよう強く求める本意見書の提出を行うものであります。 以上、提案の理由を申し述べましたが、何とぞ慎重御審議の上、速やかなる御議決を賜りますようお願い申し上げ、提案理由の説明といたします。 (22番「
吉岡茂樹議員」降壇)
○
加藤則夫議長 以上をもって提案理由の説明は終わりました。
○
加藤則夫議長 これより質疑に入ります。
○
加藤則夫議長 暫時休憩いたします。 午前10時34分 休憩 午前10時35分 再開 (11番「武井 誠議員」、19番「大山 茂議員」、22番「
吉岡茂樹議 員」説明者席へ)
○
加藤則夫議長 再開いたします。 質疑を続行いたします。 14番・
小澤弘議員。
◆14番(
小澤弘議員) ただいまの案件について、3件ほど質疑いたします。
国連憲章第51条で、全ての
国連加盟国に対し、
個別的自衛権と
集団的自衛権という2つの自衛権を認めております。にもかかわらず、日本だけ当然の権利を行使できないことをどう捉えているのか、お伺いいたします。 また、この意見書にある、日本が武力攻撃を受けていなくても、海外で
アメリカに追随して戦争ができる国となる
集団的自衛権を行使するために
解釈改憲を行おうとしている
安倍首相の姿勢に、多くの国民は困惑し、この国の行く末に大きな不安を感じているという文章がありますが、この中で、海外で
アメリカに追随して戦争ができる国という表現は、まるで戦争ありきで
集団的自衛権を行使するものと理解しているのか、お伺いいたします。 次に、これまで日本は、
集団的自衛権を行使しないと宣言しているわけですので、当然、日本がどこかの国から攻撃を受けたときには、支援はしてもらえないと考えるのが自然です。また、行使できない立場を貫いてきたわけですので、どれだけ外交上不利な立場に立たされてきたかを理解すべきと考えるが、御所見をお伺いいたします。
○
加藤則夫議長 22番・
吉岡茂樹議員、答弁。
◆22番(
吉岡茂樹議員) 御答弁申し上げます。 3点あります。 1点目は、
国連憲章には、
個別自衛権、
集団的自衛権、これがうたわれているということで、どうして日本が
集団的自衛権を持てないのかというふうなことでありますけれども、日本の憲法の中に、憲法9条で戦争の放棄を明記しております。これは
文字どおり、外国で戦争をすることを禁じているというふうな内容であります。そのことから、いわゆる
国連憲章では
集団的自衛権が認められているというふうなことであっても、日本は
日本国憲法9条に基づいて、
集団的自衛権を行使しないというふうに、今まで日本の政府もこういう立場を堅持してきたという経過があるわけです。 それから、2番目の、
アメリカに追随をして外国で戦争を行うと、このことについては、これも憲法9条に基づけば、できないことであります。ただ、現在まで、
ベトナム戦争、あるいは
イラク戦争、あるいは
アフガン戦争、こういうところに実際に後方支援という形で自衛隊が派遣をされたという実態がありました。私たちは、これも憲法9条の規定からいけばできない内容だというふうに考えておりますし、イラクに自衛隊を派遣する段階でも、この段階での政府の答弁も、いわゆる戦闘行為をしているところに自衛隊が行くんではないんだというふうなことを盛んに国会の中でも繰り返していたというふうな経過があります。しかし、実態は、
アメリカが引き起こした戦争の後方支援といえども、線引きがなかなかできない、そういう状況に自衛隊が派遣をされてきているというふうなことの実態があるというふうに思います。 それからもう一つは、
集団的自衛権を行使できないから、外国からいざというときに支援を受けられないんではないかというふうなことでありますけれども、これは、自衛のための行使、これについては厳然としてございます。そういう意味で、
集団的自衛権を行使しなくても、日本国、国が独自で個別的な自衛権を行使して自国を守っていく、こういう立場は変わらないというふうに私たちは考えております。
○
加藤則夫議長 よろしいですか。 14番・
小澤弘議員。
◆14番(
小澤弘議員) 今の2つについては、質疑をしたことではない答弁をしているんですよ。要は、まるで戦争ありきで捉えている、
集団的自衛権を行使したら戦争をやるんだというふうに捉えているのかというのを聞いているんですよ。だって、
集団的自衛権を行使したからって、すぐ戦争しなきゃいけないということになるんですか。そういう考え方でいるということですか。そこをちょっとまず聞いているんです。先ほどのは。 それと、外交上不利な立場に立っているんではないかということを言っているんですけれども、その辺についての考え方をまず聞いているんですけれども。 1回目のやつですよ。1回目の答弁がしていないということで。
○
加藤則夫議長 暫時休憩いたします。 午前10時43分 休憩 午前10時44分 再開
○
加藤則夫議長 再開いたします。 22番・
吉岡茂樹議員。
◆22番(
吉岡茂樹議員) お答え申し上げます。
集団的自衛権をもう戦争ありきというふうに解釈しているんではないかというふうな御質疑だというふうなことですけれども、今回、
安倍首相がいわゆる
集団的自衛権を提起した、その
集団的自衛権の
内容そのものは、
アメリカが引き起こす戦争に日本の自衛隊が加わっていくというふうなこと、これがもう明確にされております。そういう意味で、
集団的自衛権そのものは、
アメリカが引き起こした戦争に自衛隊が加担をしていく、つまりは、日本が
アメリカの引き起こした戦争に加わっていく、そういうことになるというふうなことであります。 それからもう一つ、
集団的自衛権を認めなければ、いわゆる外交上、外国から支援をしてもらえないんではないかというふうなことでありますけれども、いわゆる、今、
アメリカとの関係では日本は、
日米安全保障条約を結んでいるわけです。そういう意味で、私たちは、
日米安保条約については基本的には認められないというふうな立場をとっておりますけれども、
集団的自衛権を認めないから外国の支援を受けられないというのは、現実は、日本が、これは個別的な自衛権はあるわけですから、日本が直接攻撃を受ける、そういうものに対しては、日本としてしっかりと対応していくと。これは国際法上も、
日米安保条約に限らず、そういう不条理な攻撃に対しては支援をしていくと、それこそ、国連の発動するそういう手法があるというふうに考えております。 したがって、
集団的自衛権を認めないから外国から支援を受けられないというふうなことは当たらないというふうに思います。
○
加藤則夫議長 よろしいですか。 14番・
小澤弘議員。
◆14番(
小澤弘議員) 質疑したことと全く違う答弁というふうに思っているんですけれども、今のところでいくと、日本は
集団的自衛権を行使しないから、ただ、外国から守ってもらえるんじゃないかというようなことがあるんですけれども、外国から守ってもらうことだけはやるけれども、外国を守るようなことはしないということになるわけですよね。その辺のことをちょっと1つだけ聞いておきます。 それと、先ほどの、戦争をやるために
集団的自衛権を行使するんだというふうに捉えているのかというのをもう一回だけちょっと聞きたいんです。具体的には、日本の場合は、国会とかそういうところで決めない限りは、そういうことはできないと思うんです。だから、そういうふうになっているのに、具体的に
集団的自衛権を行使したらもう即戦争なんだというふうに捉えているのかどうか、そこだけを1つお伺いしておきます。
○
加藤則夫議長 22番・
吉岡茂樹議員、答弁。
◆22番(
吉岡茂樹議員)
集団的自衛権と
個別的自衛権の違いというのは、明らかだと思うんです。今まで政府は、
個別的自衛権については認めてきたと。これは実質的には、
アメリカが引き起こした戦争に、基本的には自衛隊は参加できないと、そういう立場をとってきたということです。しかし、今回出されている
集団的自衛権は、
アメリカのいろんなところで引き起こされる戦争に公然と自衛隊が参加をしていく、このことを強調しています。これが
集団的自衛権の本質だというふうに私たちは理解をしています。
○
加藤則夫議長 暫時休憩いたします。 午前10時49分 休憩 午前10時50分 再開
○
加藤則夫議長 再開いたします。 22番・
吉岡茂樹議員、答弁。
◆22番(
吉岡茂樹議員) お答え申し上げます。
集団的自衛権を行使すればすぐ戦争になると、そういう短絡的なことではないんです。
集団的自衛権は、例えば外国でいろんな紛争があって、それに
アメリカが介入をする。
アメリカがどういう形でその戦争に介入するかというものは、いろんな形態があると思います。しかし、そうなった場合に、
集団的自衛権のもとに自衛隊が一緒にその戦場に出向いていくということ、そういう解釈であります、
集団的自衛権は。
○
加藤則夫議長 よろしいですか。 ほかに。 13番・
石井寛議員。
◆13番(
石井寛議員) ただいま提出者の
吉岡茂樹議員から
小澤議員に対する答弁が幾つかありました。その中でちょっと1点だけ確認をさせていただきたいんですが、意見書の中で、戦争ができる国というくだりがあって、その件で質疑があったと思います。答弁の内容を聞きますと、
集団的自衛権行使を容認する
解釈改憲を行わないで、
日米安保条約の範囲でしっかりと守ってもらうほうがいいというふうにとれたんですけれども、そこのところをもう一度確認したいんですが。
○
加藤則夫議長 22番・
吉岡茂樹議員、答弁。
◆22番(
吉岡茂樹議員) いわゆる
集団的自衛権、
個別的自衛権を有しているというふうなことで、いわゆるその
安全保障条約に基づいて、外国から日本が攻撃をされた場合は、その
安保条約に基づいて
アメリカから日本が守ってもらえば、それが筋ではないかというふうな意見だと思いますけれども、私は、今回、
議員提出議案として提出をしているのは、日本が
集団的自衛権を行使できるようにしていこうというふうなことで、政府は
解釈改憲を行っていくと。それはつまり、
アメリカが戦争をしたときに、今までは公然と自衛隊は
アメリカに従って戦争することはできなかった。それが今度はできるようになった。そのことを申し上げているところであります。
○
加藤則夫議長 暫時休憩いたします。 午前10時53分 休憩 午前10時54分 再開
○
加藤則夫議長 再開いたします。 暫時休憩いたします。 午前10時55分 休憩 午前11時09分 再開
○
加藤則夫議長 休憩前に引き続き会議を開きます。 22番・
吉岡茂樹議員、答弁。
◆22番(
吉岡茂樹議員) お答え申し上げます。 私の答弁で、
日米安保条約に基づいて日本を守ってもらえばというふうに答弁をしたというふうなことですけれども、それは私の真意ではありません。もしそういうふうに受け取られるような答弁だったというふうなことであれば、そうではないというふうなことを申し上げたいと思います。
○
加藤則夫議長 よろしいですか。 13番・
石井寛議員。
◆13番(
石井寛議員) そうとれる答弁をしているんですよ、そのような発言を。それでいいんですかという確認なんで、そのような答弁をしていないというふうにしか、今聞こえなかったんですけれども。
○
加藤則夫議長 暫時休憩いたします。 午前11時10分 休憩 午前11時11分 再開
○
加藤則夫議長 再開いたします。 22番・
吉岡茂樹議員、答弁。
◆22番(
吉岡茂樹議員)
日米安保条約によって日本を守ってもらえばよいというふうに理解されたということでありますけれども、私は、そういう視点では答弁はしておりません。
○
加藤則夫議長 暫時休憩いたします。 午前11時12分 休憩 午前11時14分 再開
○
加藤則夫議長 再開いたします。 22番・
吉岡茂樹議員、答弁。
◆22番(
吉岡茂樹議員) 先ほど、日本は
日米安保条約によって守ってもらえばと、そういうような発言をしたというふうに受け取られたということですけれども、私は、そういう発言はしておりませんし、仮にそういうことであれば取り消したいというふうに思います。
○
加藤則夫議長 暫時休憩します。 午前11時15分 休憩 午前11時24分 再開
○
加藤則夫議長 再開いたします。 暫時休憩します。 午前11時25分 休憩 午前11時26分 再開
○
加藤則夫議長 再開いたします。 22番・
吉岡茂樹議員、答弁。
◆22番(
吉岡茂樹議員) 先ほど
小澤議員の質疑に対しまして、私の答弁の中で、
石井議員から指摘されていることでもありますが、
安保条約に触れた部分については取り消したいというふうに思います。
○
加藤則夫議長 よろしいですか。
小澤議員の答弁漏れは、ありますか。
石井議員、よろしいですか。 ほかに。 7番・
鈴木友之議員。
◆7番(
鈴木友之議員) 7番、
鈴木友之です。今回、国に対して
集団的自衛権行使を容認する
解釈改憲を行わないように強く求めていくことを要望するという趣旨の意見書の提出の件ですが、これは、憲法を変えるには、
閣議決定の
解釈改憲ではなく、憲法第96条の手続に沿って行うべきものと認識をしているわけですか、その点、どのように考えるのかお伺いをいたします。 次に、戦後60年間、
個別自衛権ということでやってきたわけですけれども、
集団的自衛権との違いについて、この2点、お伺いをいたします。
○
加藤則夫議長 22番・
吉岡茂樹議員、答弁。
◆22番(
吉岡茂樹議員) 御答弁申し上げます。 憲法を変えるためには、
閣議決定の
解釈改憲ではなくて、憲法に記載されております、憲法第96条、この手続によって行うべきだというふうに、私もそのとおりだというふうに思います。戦前の
帝国憲法から現在の憲法に改憲をされたときも、当時はまだ帝国議会でありました。しかし、
帝国憲法の改定条件が、その憲法の中に第76条として規定をされていまして、この改定の規定に従って憲法を変えてきたというふうな経過があります。そういう意味では、現在の憲法も、変えるというふうなことについては、憲法第96条に従って変える必要があるというふうに考えます。 それから、戦後60年間、
個別的自衛権ということで来たけれども、
集団的自衛権に変わるというふうなこと、これはどういう内容かというふうなことですけれども、
個別的自衛権は、
文字どおり、自国が攻撃をされたときの自衛権です。しかし、
集団的自衛権は、同盟国である
アメリカが攻撃をされた、あるいはその危険がある、こういうときに出動する自衛権というふうになっていますけれども、自国の自衛権とは全く違うというふうに理解をしております。
○
加藤則夫議長 よろしいですか。 7番・
鈴木友之議員。
◆7番(
鈴木友之議員) この件については、議論を尽くしているとは言えない状況で、
安倍首相が、憲法を改正しないで、
閣議決定で
解釈改憲をしようとしているわけですが、その真意についてどのように考えているのか、お伺いをします。 次に、これまで世界的にも日本の憲法は変えづらいという議論がされた経緯がありますけれども、この96条、世界的に見てこの改憲のハードルがそんなに高い状況なのか、その点、お伺いをいたします。
○
加藤則夫議長 22番・
吉岡茂樹議員、答弁。
◆22番(
吉岡茂樹議員) 御答弁申し上げます。
安倍首相は第1次内閣当時から、憲法9条を改憲していく、こういう強い意志を持っていたというふうに私は理解をしております。これは自民党の党是でありますから、そういう意味では当然なのかなというふうに思いますけれども、第2次内閣になって、この憲法を変えるために、憲法96条を変えて、いわゆる改憲のハードルを下げようとしました。しかし、国民の大きな反対に遭って、これが事実上失敗をした。そういう状況の中から、今度は
解釈改憲の
閣議決定で
集団的自衛権を容認していこうというふうなことになったというふうに理解をしております。 それから、96条についてですけれども、非常に憲法を変えづらい、ハードルが高い、日本は特別そうなのかというふうなことだろうというふうに思いますけれども、日本の96条については、衆参両院の総員の3分の2以上の賛成となっております。それを
安倍首相は、過半数の賛成に緩和をすると、こういう方向です。 しかし、ほかの外国を見ますと、
アメリカでは、上院、下院の3分の2以上の賛成、さらに4分の3以上の州議会での承認が必要だと。フランスでは、各院の過半数の賛成に加えて、
両院合同会議の5分の3以上の賛成、そして国民投票という手続が規定をされています。ドイツでも、連邦議会の3分の2以上の賛成、さらに、
連邦参議院の3分の2以上の賛成が必要になっていると。韓国ですけれども、3分の2以上の賛成と国民投票が必要というふうにされております。 そういう意味では、憲法を変えるというのは、それほどやはり重要な内容だというふうなことは言えますし、日本の憲法96条が、
特別ハードルが高いというふうな内容ではないというふうに思います。
○
加藤則夫議長 よろしいですか。 7番・
鈴木友之議員。
◆7番(
鈴木友之議員) 今回の
解釈改憲の問題で、政府見解としては、保有するも行使できないという解釈、これは1972年政府見解とされているわけですけれども、長年守ってきたルールを
最高責任者という理由で首相が変更できる、それがまかりとおるならば、憲法は骨抜きになると思います。それが
立憲主義の否定だというところで、憲法自体、
最高責任者が代がわりしても、国家の一体性を保つ目的もあります。
立憲主義の主体である三権分立の
機能そのものが揺らいでしまうと思うわけですけれども、その点、見解、どうでしょうか。
○
加藤則夫議長 22番・
吉岡茂樹議員、答弁。
◆22番(
吉岡茂樹議員) お答え申し上げます。 憲法を変えるというふうなことについては、憲法に規定をされている、憲法96条に従って改憲をしていくと、これはもうきっちりとやっぱり守っていかなければならない問題だというふうに思います。そういう中で、憲法96条、なかなか3分の2という状況で難しいというふうなことで、
解釈改憲を行っていくというふうなことなわけですけれども、これは、いわゆる
立憲主義の立場から言っても、絶対にあってはならないことだというふうに考えております。
○
加藤則夫議長 ほかに。 18番・
新井文雄議員。
◆18番(
新井文雄議員) 18番、
新井文雄です。
集団的自衛権を容認する
解釈改憲を行わないことを求める意見書の提出について、何点か質疑をいたします。 最近、いろいろ世論の関係が動いているわけですけれども、現在出ている世論調査の結果、国民の声ですけれども、どんな傾向なのかお聞きをします。 それからもう1点、近隣の自治体ではどんな意見書が提出をされているのか、県内を中心にお伺いをいたします。
○
加藤則夫議長 22番・
吉岡茂樹議員、答弁。
◆22番(
吉岡茂樹議員) 御答弁申し上げます。 これは共同通信が行った世論調査でありますけれども、
集団的自衛権の
行使容認への反対55.4%、半数を超えたというふうなことであります。特に、憲法改正ではなくて解釈変更によって行使を認める、こういう考えについては反対が57.7%に達しておると、賛成は29.6%というふうになっております。 以上です。
○
加藤則夫議長 よろしいですか。 もう一つも続けてやってください。
◆22番(
吉岡茂樹議員) 近隣の自治体の関係ですけれども、坂戸市の近くでは、もう既に鳩山町、あるいはときがわが採択をしております。最近では、岐阜県では自民党の県連が、
集団的自衛権の
行使容認は性急すぎると、県内42の
市町村議会議長に慎重な議論を求める
意見書採択を要請しているということです。それから埼玉県では、越谷市が18日に、
集団的自衛権の行使を容認する
憲法解釈の変更を行わないと、この意見書を
日本共産党、民主党、公明党などの賛成多数で可決しております。それから、神奈川県の三浦市でも、
公明党議員さんも含めて賛成をして、意見書を可決しているという状況であります。
○
加藤則夫議長 よろしいですか。 18番・
新井文雄議員。
◆18番(
新井文雄議員) では、2回目の質疑をしていきたいと思います。 憲法、この9条を変えようというような人たちからも、
解釈改憲はやはりまずいというようなことがいっぱい言われているように思います。マスコミではどんな方々がどんな発言をしているのか、重立ったところについてお聞きをします。
○
加藤則夫議長 22番・
吉岡茂樹議員、答弁。
◆22番(
吉岡茂樹議員) お答えを申し上げます。
マスコミ関係ですけれども、マスコミだけではなくて、今まで自民党の保守政権を支えてきた歴代の自民党の元幹事長、加藤紘一さん、野中広務さん、古賀誠さん、さらには
内閣法制局長官、こういう方々が、
立憲主義の否定だというふうな批判の声を上げております。それから、6大新聞では、朝日、あるいは毎日などが、憲法に基づいて政治を行う
立憲主義からの逸脱だという指摘を主張で繰り返していくという状況です。それから、地方紙についても、限定行使であっても憲法上認められないのは当然だ、蟻の一穴は必ず広がる、こういうふうな指摘をして、例えば北海道新聞、あるいは京都新聞、あるいは
西日本新聞、こういう主張を展開しております。 また、海外のメディアの関係ですけれども、
アメリカの
ワシントンポスト、これは電子版ですが、
集団的自衛権行使を容認する
解釈改憲について、日本の軍隊の関与が拡大する可能性があり、それは、20世紀初期に暴走した日本の軍国主義の記憶を持っている
アジア地域で懸念をかき立てるだろうというふうにしております。イギリスのガーディアン、こういう外国のメディアも、今行われております
解釈改憲については非常に危険を感じていると、そういうことです。
○
加藤則夫議長 よろしいですか。 18番・
新井文雄議員。
◆18番(
新井文雄議員) 先ほどの質疑の中で、共同通信の最近の数字が出てきて、反対が55というようなことも出ています。私の調べたところでは、朝日は反対が56出て、同じような状況の中で、
解釈改憲を認めないということについては、67という高い数字が出ています。今回は、
解釈改憲はやはり正当なところでやるべきだという内容になっているというふうに思います。 この
解釈改憲については、国権の最高機関である国会軽視だというふうに考えます。私たち、地方の議員として、党派に関係なく、こんなこと、
解釈改憲を
閣議決定で、これはやはり認めてはまずいというふうに、私もそういうふうに思います。その辺についてお考えをお聞きします。
○
加藤則夫議長 11番・
武井誠議員、答弁。
◆11番(
武井誠議員) 確認いたしましたので、提出者の一人として、続けて答弁をさせていただきます。 まさにおっしゃるとおりで、私たちが提案した意見書は、
解釈改憲によって
閣議決定をして、
集団的自衛権の行使を認めるなどということは、それはめちゃくちゃだと、そこは許せないでしょと、拙速に過ぎるでしょというところで一致して意見がまとまらないかと、まとめようじゃないかと、こういう提案をさせていただいております。
集団的自衛権のあり方についてはほぼ同じでありますけれども、そのほかの
自衛権そのものをどう考えるかとか、戦争とか平和とか、そういうものについての見解は、提案する3人の中でも、必ずしも全部一致はしておりません。私は、例えば、戦争がもし起こったらという
発想そのものが間違いであって、戦争は絶対悪であって、絶対に戦争は起こしちゃいかんのだと、いろんなことを考えることができるんだったら、その暇に最善の外交努力を尽くして、絶対に戦争はしちゃいかんのだと、そういうことが
日本国憲法にうたってあるんだというふうに思います。 9条をもう一回読むと、第2項で、国の交戦権は認めないと書いてある。それを
解釈改憲で変えられるかということは……
○
加藤則夫議長 暫時休憩します。 午前11時45分 休憩 午前11時46分 再開
○
加藤則夫議長 再開いたします。
◆11番(
武井誠議員) 世界の150カ国以上の国が、平和とか、あるいは侵略戦争を行わないという憲法を書いていますけれども、第9条の2項まで踏み込んで書いてあるのは、
日本国憲法以外には、私の知っている範囲ではごくわずかであり、数字であらわされるGDPとか、人口とかの数字であらわせるスケールの国においては、これは日本だけだと断言できます。それを
解釈改憲によって変えるなどということは、あってはならない。この1点で一致できないものなんでしょうか。 いろんな考え方はあると思うんですよ。それについて議論をすることはやぶさかではない。しかし、
解釈改憲によって変えるということは、
立憲主義の根っこがひっくり返るということですよ。世界じゅうの平和を愛する諸国民は、日本は法治国家じゃないのかと、そして、憲法が最高法規だという形で成り立ってきた国じゃないのかと、そう思いますよ。日本への信頼は地に落ちる。そういうことを認めていいのかということです。 もう一つ理由を申し上げます。国会軽視でしょう、これは。国会軽視であります。私たちは議会人としてこれを認めていいのかということは、皆さん一人一人に問いたい。私たちは、聞いていないよという形で、執行部の行うことに議会軽視と言っているわけではありません。私たちの後ろには、私たちを選んでくれた市民がいて、市民の意向を無視して行政は勝手に進めちゃいけないということで、議会軽視という言葉がよく使われるわけじゃないですか。国会もその点については同じだと思いますよ。
解釈改憲というのはそういうことだと思います。
閣議決定によって
解釈改憲を行うというのは、そういうことだと思います。
○
加藤則夫議長 暫時休憩いたします。 午前11時47分 休憩 午前11時50分 再開
○
加藤則夫議長 再開いたします。
武井議員、答弁を続行してください。
◆11番(
武井誠議員) 大変重要な問題なので、丁寧に説明しなければいけないと思って、答弁が長くなったことをおわびいたします。 まとめればこういうことです。
解釈改憲による
集団的自衛権の
行使容認だけは絶対認めることができない、この1点で
坂戸市議会として意見書を上げるということが提案の趣旨であります。 以上です。
○
加藤則夫議長 ほかに。 (「なし」の声)
○
加藤則夫議長 質疑を終結いたします。
○
加藤則夫議長 暫時休憩いたします。 午前11時51分 休憩 午前11時52分 再開 (11番「武井 誠議員」、19番「大山 茂議員」、22番「
吉岡茂樹議 員」自席へ戻る)
○
加藤則夫議長 再開いたします。 おはかりいたします。 ただいま議題となっております
議員提出議案第4号につきましては、会議規則第37条第3項の規定により
委員会付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 (「異議なし」の声)
○
加藤則夫議長 御異議なしと認めます。 よって、
議員提出議案第4号は、
委員会付託を省略することに決定いたしました。
○
加藤則夫議長 これより討論に入ります。 最初に、本案に反対の者の討論を求めます。 14番・
小澤弘議員。 (14番「小澤 弘議員」登壇)
◆14番(
小澤弘議員) 14番、小澤弘です。ただいま議題となっております
議員提出議案第4号・「
集団的自衛権行使を容認する
解釈改憲を行わないことを求める意見書の提出について」、反対の立場から討論を行います。 戦後約70年間、日本は、
日本国憲法の平和主義、
国際協調主義により、一貫して平和国家として歩んできたところであります。
集団的自衛権については、
国連憲章で明記され、全ての国に認められている権利ではありますが、従来、
内閣法制局は、
集団的自衛権を国際法上保有するが、憲法上行使できないとの見解をとってきました。現在の我が国をめぐる国際情勢、特に
安全保障環境は、皆様御高承のとおり、決して楽観できるものではなく、
個別的自衛権による対応には限界があると言わざるを得ない状況であると考えます。 現在、
集団的自衛権については、国家の存立にとって
必要最小限の
集団的自衛権に限って認める
限定容認論について、政府において協議が進められております。現在の国際情勢を鑑みると、いつ起きるかわからないさまざまな緊急事態に対応し、日本の領土、領海を守り、国民の生命、財産を守るためには、同盟国との関係を強化し、抑止力を高めるため、
集団的自衛権を最小限の範囲で認めることはやむを得ないものであると申し述べまして、反対討論といたします。 (14番「小澤 弘議員」降壇)
○
加藤則夫議長 次に、本案に賛成の者の討論を求めます。 18番・
新井文雄議員。 (18番「
新井文雄議員」登壇)
◆18番(
新井文雄議員) 18番、
新井文雄です。ただいま議題となっております
議員提出議案第4号・「
集団的自衛権行使を容認する
解釈改憲を行わないことを求める意見書の提出について」、賛成の立場から討論を行います。
集団的自衛権とは、自国と密接な関係にある外国が武力攻撃を受けた場合、自国が直接攻撃されていなくとも同盟国を武力で守る権利と
国連憲章51条で認められていますが、歴代政府は、権利を保有しているが憲法上行使できないと、1972年、昭和47年以来、政府見解としてきました。
安倍首相は、
集団的自衛権行使ができるよう
憲法解釈を変更しようと、判断するのは
内閣法制局ではなく
最高責任者の私だ。政府の答弁に、私が責任を持って、その上で選挙で審判を受けると発言しました。憲法は、
最高責任者が代がわりしても、国家の一体性を保つ目的があり、それがまかりとおるなら、
最高責任者がかわれば解釈が変更される可能性も大きく、
立憲主義の原則である
国家権力を厳格に拘束するものであり、内閣に憲法の解釈を勝手に変える権限はない。国民主権の立場で、
国家権力を制限し、国民の人権を守ることが脅かされることになります。 本来、憲法を変えるときは、正規の手続にのっとり、主権者である国民の意思のもとに行われるべきであり、一内閣が国民の意思と関係なく
憲法解釈を変えることはできない。そして、これを強行することは、
立憲主義に反するものと考えます。
集団的自衛権行使容認へ向けて安倍政権が狙う
憲法解釈変更に対して、102の
市町村議会で反対の意見書や決議を可決していることが、6月22日に新聞報道がされています。
立憲主義や憲法の基本原理である恒久平和、
平和的生存権、戦争放棄の立場から、
坂戸市議会としても、
立憲主義を否定し、
憲法解釈変更による
集団的自衛権行使を容認する
安倍首相や政府に対し、
閣議決定による
解釈改憲を行わないよう強く求める意見書を提出していくことは、
地方議員の責任と考えます。
議員皆さんの賛同をお願いし、賛成の討論といたします。 (18番「
新井文雄議員」降壇)
○
加藤則夫議長 ほかに。 (「なし」の声)
○
加藤則夫議長 討論を終結いたします。
○
加藤則夫議長 これより
議員提出議案第4号を起立により採決いたします。 本案は原案のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。 (起立少数「6名」)
○
加藤則夫議長 起立少数であります。 よって、本案は否決されました。 ……………………………………………………………………………………………………………
△日程第14 閉会中の
調査申し出について
○
加藤則夫議長 日程第14・「閉会中の
調査申し出について」を議題といたします。
総務文教常任委員長、
市民福祉常任委員長及び
環境都市常任委員長から、
目下委員会において調査中の事件につき、お手元に配付いたしました申出書のとおり、会議規則第101条の規定により、閉会中の調査の申し出がありました。
○
加藤則夫議長 おはかりいたします。
総務文教常任委員長、
市民福祉常任委員長及び
環境都市常任委員長からの申出書のとおり、閉会中の調査に付することに御異議ありませんか。 (「異議なし」の声)
○
加藤則夫議長 御異議なしと認めます。 よって、ただいま申し上げました
常任委員長からの申し出のとおり、閉会中の調査に付することに決定いたしました。 ……………………………………………………………………………………………………………
○
加藤則夫議長 以上をもって
今期定例会の議事は全部終了いたしました。 閉会に当たり、一言御挨拶を申し上げます。 (
加藤則夫議長起立)
○
加藤則夫議長 去る6月4日開会となりました
今期定例会は、
一般会計補正予算をはじめとする重要な議案が審議されたわけでありますが、議員の皆様方におかれましては、連日にわたり終始熱心に
市民福祉向上のため御精励を賜り、厚く御礼を申し上げます。 また、市執行部並びに
行政委員各位におかれましても、常に誠意をもって審議に協力され、深く敬意と感謝を申し上げる次第でございます。 梅雨の季節を迎え、気候も不順な上、日ごとに暑さも加わってまいります。議員各位をはじめ、皆様方におかれましては、くれぐれも御自愛くださいますとともに、今後とも市政の推進に御尽力賜りますようお願い申し上げ、閉会の御挨拶といたします。 (
加藤則夫議長着席)
○
加藤則夫議長 市長から挨拶のため発言を求められておりますので、これを許します。 石川市長。 (石川
清市長登壇)
◎
石川清市長 平成26年6月第3回
坂戸市議会定例会は、去る6月4日から本日までの22日間という長期にわたるものでございましたが、
議員皆様におかれましては、連日にわたり御精励いただきましたことに対しまして心から敬意を表しますとともに、感謝を申し上げます。
今期定例会には、条例の制定・改正、
一般会計補正予算など重要な議案を御提案申し上げましたが、
議員皆様におかれましては慎重御審議をいただき、御提案申し上げました諸議案全てにつきまして可決という大変ありがたい結論をいただきました。ここに厚く御礼を申し上げます。 市長に就任してから2年余りが経過いたしましたが、その間、
まちづくりの基本といたしまして、市民にやさしい思いやりのある
まちづくりを推進してまいりました。今後も引き続き、本市の発展と
市民福祉推進のため、市民の皆様と手と手を携えながら、身近な市政、身近な
市役所づくりを推進し、市民と市役所が信頼関係で結ばれるよう努めてまいりますので、
議員皆様の御支援を賜りますようお願いを申し上げます。 時節柄、不順な天候が続いておりますが、
議員皆様におかれましては、健康に十分御留意をいただき、本市の発展と
市民福祉の向上のため、変わらざる御支援、御指導を賜りますようお願い申し上げまして、挨拶といたします。 ありがとうございました。 (石川 清市長降壇) ……………………………………………………………………………………………………………
△
閉議及び閉会の宣告(午後零時03分)
○
加藤則夫議長 これをもって平成26年6月第3回
坂戸市議会定例会の議事を閉じ、閉会いたします。...