◆18番(
鈴木深太郎議員) それぞれ丁寧なご答弁ありがとうございました。何点か要望と再質問をさせていただきます。 1、
コロナ禍問題、1、「新しい
生活様式」に向けた施策について、アの「3密」を防ぎながら切れ目のない
学習環境の提供につきまして、ただいま
学校教育部長から、早ければ1月中旬、遅くても3月には全ての
小・中学校で
環境整備が終了するとのご答弁がございました。
GIGAスクール構想におきましては、
教育委員会、各学校の教職員の皆様には
大変ご苦労をおかけいたしますが、新たな時代にふさわしい教育環境としてよろしくお願い申し上げます。 1点、
オンライン学習について再質問をさせていただきます。 文部科学省は、2005年、不登校生がインターネットを活用して自宅学習をしたり、学校帰りでの指導を受けたりした場合、一定の要件を満たせば、校長の判断で出席扱いにする通知を発出いたしました。また、2019年10月にも改めて
オンライン学習を出席扱いと認める通知をしております。 年間30日以上登校していない不登校の状態にある児童・生徒は、2019年度18万1,272人に上り、7年連続で増えており、過去最大となっております。一方で、ネットを活用した自宅学習を出席扱いとなっている児童・生徒は、2018年度286人、2019年度608人と増えているものの、不登校の児童・生徒数の総数に比べれば、僅かにとどまっております。 そこで、本市におきましても、子どもたちの学びを保障する
GIGAスクール構想により、全ての
小・中学校に1人1台の端末が整備されることを踏まえ、希望する不登校の子どもたちが自宅での
オンライン学習でも出席扱いとなる制度の利用を考えるべきと思いますが、見解をお伺いいたします。 次に、イとウに関しましては、それぞれ様々な取組を行っていただきましたが、新しい
生活様式、新たな日常に向けた施策につきましては、今後とも
地域未来構想20を参考にしながら、できることから対応をよろしくお願い申し上げます。また、多額の予算もかかりますので、国の動向を見極め、職員一丸となって取り組まなければならないと考えますので、今後ともよろしくお願いいたします。 次に、2の福祉問題、1、聴覚障がい者などの
環境整備について、ア、「ネット119」の現状につきましては、ただいま答弁におきまして、80名のかたが登録されているとのことでございましたけれども、聴覚障がい者などの
環境整備につきましては、消防本部を初め、担当部局の皆様方のご努力に心から感謝申し上げます。
緊急通報システムは、年々聴覚障がい者や言語機能障がい者が簡単に利用できるようになってきておりますが、
システムを利用するためには、申請書や自宅の略地図など4枚提出しなければなりません。また、練習通報など、安心して利用できるよう、担当課として丁寧に説明をよろしくお願いいたします。 また、
手話通訳者の緊急時における派遣につきましては、
市役所閉庁時、夜間、土・日・祝日などですが、
手話通訳者の皆様には
大変ご苦労をおかけいたしますが、聴覚障がい者などが安心して指導が受けられるよう、よろしくお願いいたします。これは要望です。 次に、イの
コロナウイルス関連や
災害情報などの
動画配信につきまして、今現在、
トップページにバナーとして掲載しておりますが、様々な災害の中で文字での表示ですとなかなか緊急性が感じ取れないという問題は、今までの
災害情報の中でも市長もご存じかと思います。 そこで、今回9月14日のインフルエンザ予防接種費用の助成など、9月定例議会の配信後、3か月間、
市長メッセージと
動画配信がなされておりません。文字だけの配信より動画を活用したほうが緊迫感もあり、説得力があります。また、視覚障がい者にも声で配信されます。字幕付の動画は配信まで半日かかると聞き及んでおりますが、様々な工夫を凝らしていけば、少しずつ短縮でき、災害など緊急時にも活用できると考えます。 そこで、今後は新しい
生活様式として、定期的に新着情報や
市長メッセージを
動画配信されてはいかがでしょうか、市長にお伺いいたします。 次に、
遠隔手話通訳派遣システム導入の
進捗状況についてお伺いいたします。 答弁によりますと、現在、使用方法の確認や運用上の課題などを洗い出すために、三郷市聴覚障がい者協会などと試験的に運用を開始しており、その中で電波障害や医療機関などとの連携などの課題も見えてきたとありますが、そこで2つほど聴覚障がい者支援アプリを紹介させていただきます。 1つ目は、総務省のこえとらです。NICTの高精度音声認識技術及び高品質音声合成技術を用いて開発されたもので、聴覚障がい者が入力した文字を音声で再生するとともに、健聴者が入力した音声を文字で表示することで、両者の円滑な
コミュニケーションを支援します。 2つ目が、しゃべり描きアプリで、これまで手話に加えて唇の動き、表情などから情報を収集していた聴覚障がい者にとって、マスクによって唇の動きや表情が読めなくなり、
コミュニケーションが難しい状況になっております。 しゃべり描きアプリは、話した言葉を指でなぞった画面上の軌跡に文字で表示する機能や、筆談できるお絵かき機能などを有し、聴覚障がい者を取り巻く
コミュニケーション上の課題を解決できるアプリとなっております。 こんなアプリもあることを念頭に入れながら、一刻も早く解決していただきますよう、よろしくお願いいたします。 また、
遠隔手話通訳システムは、災害時でも交通機能がストップするなどし、通訳者が派遣できないときの聴覚障がい者や言語機能障がい者の支援策としても想定されることから、いち早く安心していただくためにも、早急に
遠隔手話通訳派遣システムが活用できるよう、重ねてお願いいたします。これは要望とさせていただきます。 以上で第2問を終わります。
○議長(
菊名裕議員)
鈴木深太郎議員の2問目に対する答弁を求めます。
魚躬隆夫学校教育部長。 〔
魚躬隆夫学校教育部長 登壇〕
◎
学校教育部長(魚躬隆夫)
鈴木議員の再度のご質問にお答えいたします。 不登校児童・生徒への
タブレット型パソコンの貸出し、また
オンライン学習によりまして、それが出席扱い等の措置になるのかどうかというご質問かと思います。 この不登校児童・生徒への
タブレット型パソコンの貸出しにつきましては、学習保障の観点、それから学校と不登校の子どもたちをつなぐための大変有効な支援策となると認識しているところでございます。 今後の整備に伴いまして、家庭との連携を図りながら、貸出しや
オンライン学習の具体の方策について十分検討してまいります。 なお、
オンライン学習による出席扱いの措置についてでございますが、今後の国・県の動向を注視し、判断してまいります。 以上でございます。
○議長(
菊名裕議員)
木津雅晟市長。 〔
木津雅晟市長 登壇〕
◎市長(木津雅晟) 再度のご質問にお答えいたします。 福祉問題で、今後、定期的に
市長メッセージを配信することについて市長の見解はということでございます。
市長メッセージの動画は、私から市民の皆様へ直接声をお届けすることができる貴重な場であると認識しております。 今後につきましても、適時、適切なタイミングで配信を行ってまいります。
○議長(
菊名裕議員) 以上で
鈴木深太郎議員の質問を終わります。 以上で市政に対する
一般質問を終わります。 暫時休憩いたします。
△休憩 午前11時01分
△再開 午前11時03分
○議長(
菊名裕議員) 再開いたします。休憩前に引き続き会議を開きます。
-----------------------------------
△日程の追加
○議長(
菊名裕議員) ただいま
加藤英泉議員ほか4名から、議案第101号 住まいと暮らしの安心を確保する居住支援の強化を求める意見書、また、
佐藤智仁議員ほか3名から、議案第102号 児童扶養手当制度の拡充を求める意見書が提出されました。 お諮りいたします。 この際、これらを日程に追加し、議題といたしたいと思います。これにご異議ありませんか。 〔「異議なし」と言う人あり〕
○議長(
菊名裕議員) ご異議なしと認めます。 よって、議案第101号及び議案第102号を日程に追加し、議題とすることに決しました。
-----------------------------------
△議案第101号及び議案第102号の上程・説明
○議長(
菊名裕議員) 日程第2、これより議案第101号及び議案第102号を議題といたします。 議案第101号の提案理由の説明を求めます。
加藤英泉議員。 〔17番
加藤英泉議員 登壇〕
◆17番(
加藤英泉議員) それでは、議案第101号 住まいと暮らしの安心を確保する居住支援の強化を求める意見書について、提案理由を申し上げます。 我が国においては空き家等が増える一方、高齢者、障がい者、低所得者、ひとり親家庭、外国人、刑務所出所者等、住居確保要配慮者は増え、頻発する災害による被災者への対応も急務となっております。 また、
新型コロナウイルスの影響が長期化する中、家賃の支払いに悩む人が急増し、生活困窮者自立支援制度の住居確保給付金の支給決定件数は、今年4月から9月までの半年間で10万件を超え、昨年度1年間のおよそ26倍に上っているところです。 住まいは生活の重要な基盤であり、全世代型社会保障の基盤であり、住まいと暮らしの安心を確保する居住支援の強化は喫緊の課題であります。 よって、速やかに各種取組を実施することについて要望いたします。 なお、詳細につきましては、皆様のお手元に配付してあるとおりでございます。 以上、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出いたします。 議員各位のご賛同をお願い申し上げ、提案理由といたします。
○議長(
菊名裕議員) 議案第102号の提案理由の説明を求めます。
佐藤智仁議員。 〔9番
佐藤智仁議員 登壇〕
◆9番(
佐藤智仁議員) 私からは、議案第102号 児童扶養手当制度の拡充を求める意見書について、提案理由を説明いたします。 児童扶養手当は、母子家庭などひとり親家庭の「生活の安定と自立の促進」によって「児童の福祉の増進を図る」(児童扶養手当法第1条)ことを目的に支給される制度で、所得に応じて子ども1人最大月額4万3,160円、第2子加算1万190円、第3子以降加算6,110円が支給されております。所得が増えるほど支給額が減り、前年度の所得額が230万円以上になると打ち切られるようになっております。このため、所得制限ギリギリの世帯は、児童扶養手当支給世帯以下の生活レベルに陥るという逆転現象がおきて困窮しております。また、様々なひとり親支援の制度の多くは「児童扶養手当」の有無が基準になっているため、児童扶養手当対象外になると様々な支援からもこぼれてしまう実態があります。 NPO法人が今年7月に行った調査によると、
コロナ禍のもとでシングルマザーの7割が雇用形態の変更や減収に見舞われ、ひとり親世帯の暮らしが一層厳しさを増している実態が明らかになっております。格差を固定化させず、貧困の連鎖を断つためにも、児童扶養手当制度のさらなる拡充が求められております。 よって、国においては、児童扶養手当制度について、下記の改善を早急に図るよう強く要望いたします。 1、所得制限を緩和し、支給対象の拡大を図ること。 2、第2子以降の加算額を増額すること。 3、子の扶養者が公的年金を受けている場合でも併給できるようにすること。 以上、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出するものです。 なお、提出先は、内閣総理大臣、また厚生労働大臣、総務大臣、財務大臣宛てであります。 議員の皆様のご審議のほどをよろしくお願いいたします。
○議長(
菊名裕議員) 暫時休憩いたします。
△休憩 午前11時10分
△再開 午前11時10分
○議長(
菊名裕議員) 再開いたします。休憩前に引き続き会議を開きます。
-----------------------------------
△議案第101号及び議案第102号の質疑
○議長(
菊名裕議員) 日程第3、これより議案第101号及び議案第102号に対する質疑を行います。 質疑の通告がありません。 これにて議案第101号及び議案第102号に対する質疑を終結いたします。
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△議案第101号及び議案第102号の
委員会付託省略
○議長(
菊名裕議員) お諮りいたします。 議案第101号及び議案第102号につきましては、会議規則第37条第3項の規定により、委員会付託を省略いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。 〔「異議なし」と言う人あり〕
○議長(
菊名裕議員) ご異議なしと認めます。 よって、議案第101号及び議案第102号につきましては、委員会付託を省略することに決しました。
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△議案第101号及び議案第102号の討論・採決
○議長(
菊名裕議員) 日程第4、これより議案第101号及び議案第102号に対する討論・採決を行います。 議案第101号の討論を行います。 討論の通告がありません。 これにて議案第101号の討論を終結いたします。 採決を行います。 議案第101号 住まいと暮らしの安心を確保する居住支援の強化を求める意見書につきまして、本案を原案のとおり決するに賛成の皆様の起立を求めます。 〔起立全員〕
○議長(
菊名裕議員) 起立全員であります。 よって、議案第101号は原案可決と決しました。 議案第102号の討論を行います。 討論の通告がありません。 これにて議案第102号の討論を終結いたします。 採決を行います。 議案第102号 児童扶養手当制度の拡充を求める意見書につきまして、本案を原案のとおり決するに賛成の皆様の起立を求めます。 〔起立少数〕
○議長(
菊名裕議員) 起立少数であります。 よって、議案第102号は原案否決と決しました。 これをもちまして、本定例会に付議されました議案の審査は全て終了いたしました。
-----------------------------------
△市長あいさつ
○議長(
菊名裕議員) ここで、閉会に当たり、市長よりごあいさつがあります。
木津雅晟市長。 〔
木津雅晟市長 登壇〕
◎市長(木津雅晟) 議長のお許しをいただきましたので、12月定例市議会の閉会に当たり、一言ごあいさつを申し上げます。 本定例会では、三郷市行政組織条例の一部を改正する条例を初め、指定管理者の指定、各会計の補正予算など、19議案に対しましてご決定をいただき、厚く御礼を申し上げます。 また、
一般質問では貴重なご意見、ご提言を賜りましたので、今後十分な研究、検討をいたしまして、市政運営に生かしてまいりたいと存じます。 さて、今年は
新型コロナウイルスが日本中に大きな影響を与えた1年となりました。 本市では、2月21日に
新型コロナウイルス対策本部を設置して以降、議員各位にご協力を賜りながら、市内事業者が実施する感染防止策への支援、地域経済の活性化、学校や公共施設での
感染症対策など、市独自の取組を実施してまいりました。 今後も感染防止策を講じるとともに、
コロナ禍にあっても、これまで続けてきた
まちづくりを停滞することなく、本市の魅力をさらに輝かせるため、「ふるさと三郷みんながほほえむ
まちづくり」を進めてまいりますので、議員の皆様には、引き続きご協力を賜りますようお願い申し上げます。 結びに、年の瀬を迎え、慌しさが増してまいりました。皆様には健康に十分ご留意いただき、一層のご活躍をされますとともに、輝かしい新年を迎えられますことを心よりご祈念申し上げ、閉会のあいさつとさせていただきます。 ありがとうございました。
-----------------------------------
△閉会の宣告
○議長(
菊名裕議員) これにて令和2年12
月三郷市議会定例会を閉会いたします。
△閉会 午前11時15分 議長 菊名 裕 副議長 村上香代子 署名議員 稲葉春男 署名議員 鳴海和美 署名議員 佐藤睦郎...