△出席理事者の報告
○議長(
齊藤秀雄議員) 次に進みます。
地方自治法第121条の規定により、提出された議案説明のため、市長ほか理事者の出席を要求してあります。
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△提出議案の報告、上程
○議長(
齊藤秀雄議員) 次に進みます。 提出議案の報告をします。 事務局長に朗読させます。
◎事務局長(本間修) 報告します。 議案第63号
アーバンアクア公園整備工事(その9)の請負契約の締結について 議案第64号 和光市
職員定数条例の一部を改正する条例を定めることについて 議案第65号 和光市
放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例を定めることについて 議案第66号 和光市特定教育・保育施設及び
特定地域型保育事業の
利用者負担額に関する条例の一部を改正する条例を定めることについて 議案第67号 市道路線の認定について 議案第68号 平成30年度埼玉県和光市
一般会計補正予算(第3号) 議案第69号 平成30年度埼玉県和光市
後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号) 議案第70号 平成30年度埼玉県和光市
介護保険特別会計補正予算(第2号) 議案第71号 平成30年度埼玉県和光市
和光都市計画事業和光市
駅北口土地区画整理事業特別会計補正予算(第2号) 議案第72号 平成30年度埼玉県和光市
水道事業会計補正予算(第1号) 以上です。
○議長(
齊藤秀雄議員) 以上、議案第63号から第72号までを一括して上程します。
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△議案の提案説明
○議長(
齊藤秀雄議員) 次に進みます。 議案の提案説明を行います。 市長の説明を求めます。 松本市長。 〔市長(松本武洋)登壇〕
◎市長(松本武洋) おはようございます。 それでは、本会議に提出する議案について、順次説明いたします。 初めに、議案第63号、
アーバンアクア公園整備工事(その9)の請負契約の締結について説明いたします。
アーバンアクア公園整備工事(その9)につきましては、
三ツ和総合建設業協同組合朝霞営業所と平成30年11月9日に仮契約を締結いたしましたので、議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定に基づき、議会の議決を求めるものであります。 契約金額は1億6,416万円、工事場所は和光市新倉6丁目地内であります。 次に、議案第64号、和光市
職員定数条例の一部を改正する条例を定めることについて説明いたします。 今回の改正は、和光市
職員定員管理計画の見直しに当たり実施した業務分析の結果に基づき、職員定数について所要の改正を行うものであります。 次に、議案第65号、和光市
放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例を定めることについて説明いたします。 今回の改正は、
放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準の一部改正に伴い、
放課後児童支援員の資格要件等の改正を行うため、この案を提出するものであります。 次に、議案第66号、和光市特定教育・保育施設及び
特定地域型保育事業の
利用者負担額に関する条例の一部を改正する条例を定めることについて説明いたします。 今回の改正は、子ども・
子育て支援法施行令等の一部改正に伴い、和光市特定教育・保育施設及び
特定地域型保育事業の
利用者負担額に関する条例について、対象世帯の
利用者負担額を減額することにより
ひとり親家庭支援の充実を図るとともに、指定都市に住所を有する者とそれ以外の者の
利用者負担額について均衡を図ることから所要の改正を行うため、この案を提出するものであります。 次に、議案第67号、市道路線の認定について説明いたします。 都市計画法第29条の規定による開発行為に伴い、市に帰属する公共施設である3路線を市道として認定したいので、道路法第8条第2項の規定によりこの案を提出するものであります。 次に、議案第68号、平成30年度埼玉県和光市
一般会計補正予算(第3号)について説明いたします。 今回の補正予算については、既定の
歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ2億2,982万2,000円を追加し、補正後の
歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ269億7,929万3,000円とするものであります。 初めに、主な歳出について説明いたします。 款1議会費では、政務活動費の不請求による不用額を減額しております。 款2総務費では、
庁舎電気室直流電源装置更新工事や
生け垣設置奨励補助金を追加計上するほか、
広沢国有地購入費を増額するなどしております。 款3民生費では、
みなみ保育園床修繕工事を追加計上するほか、
在宅障害者支援に係る介護給付費・
訓練等給付費や乳幼児・
子ども医療費助成に係る医療扶助の増額、
地域密着型サービス等整備助成事業等補助金の減額などをしております。 款5労働費では、
勤労福祉センターに係る修繕費を増額し、款7商工費では、
消費生活相談員に係る共済費を増額しております。 款8土木費では、道路沿道の
民間ブロック塀等の撤去を促進するための
既存ブロック塀等補助金や市道268号線他
道路改良工事を追加計上するほか、植樹帯(緑地帯)管理委託料の増額、街路灯に係る電気料金や
土地区画整理事業に係る
環境影響評価業務委託料の減額などをしております。 款10教育費では、
県道拡幅工事に伴う
北原小学校外部設備移設工事や
中央公民館空調機器更新工事を追加計上するほか、小・中学校に係る修繕料を増額するなどしております。 款11公債費では、償還額の確定に伴い元金償還額を増額し、利子償還額を減額しております。 款13予備費については、9月に発生した台風24号による被害の復旧等に予備費を充用したことから予備費の残額が減少しており、今後の不測の事態に備えるため増額するものであります。 また、これらに加え、職員人件費において、職員異動に伴う予算の組み替えなどをしております。 次に、主な歳入について説明いたします。 款9
国有提供施設等所在市町村助成交付金等では、交付額の確定に伴い
国有提供施設等所在市町村助成交付金を減額するほか、
施設等所在市町村調整交付金を増額しております。 款15国庫支出金及び款16県支出金では、
障害者自立支援給付費負担金や
障害児入所給付費及び
入所医療費等負担金を増額するほか、埼玉県
地域密着型サービス等整備助成事業費等補助金を減額するなどしております。 款19繰入金では、
歳入歳出調整後の歳入の不足額として
財政調整基金繰入金を増額するなどしております。 款21諸収入では、
県道拡幅工事に伴う北原小学校の学校用地内の埋設管及び樹木等に係る移転補償費を追加計上しております。 款22市債では、
広沢国有地先行取得費債及び
市道舗装修繕事業債を増額するほか、
中央公民館空調機器更新事業債を追加計上しております。 また、今年度中に事業の終了が見込めない事業として
庁舎電気室直流電源装置更新工事、
みなみ保育園床修繕工事及び
中央公民館空調機器更新工事の3事業を繰越明許費とするほか、
債務負担行為の補正では、
障害福祉システム元号対応作業業務委託、
土地区画整理事業に係る
環境影響評価業務委託及び和光市
史編さん業務委託について追加するものであります。 次に、議案第69号、平成30年度埼玉県和光市
後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)について説明いたします。 今回の補正予算については、既定の
歳入歳出予算の総額からそれぞれ226万9,000円を減額し、補正後の
歳入歳出予算の総額をそれぞれ7億1,615万7,000円とするものであります。 初めに、歳入については、
保険基盤安定負担金の額が確定したことに伴い、
保険基盤安定繰入金を減額するものであります。 次に、歳出については、歳入に連動して
後期高齢者医療保険料負担金のうち
保険基盤安定負担金を減額するものであります。 次に、議案第70号、平成30年度埼玉県和光市
介護保険特別会計補正予算(第2号)について説明いたします。 今回の補正予算については、既定の
歳入歳出予算の総額からそれぞれ712万2,000円を減額し、補正後の
歳入歳出予算の総額をそれぞれ36億727万5,000円とするものであります。 初めに、主な歳出について説明いたします。 款2
保険給付費では、
居宅サービス、
地域密着型サービス、
施設サービスなどの利用件数の増減により、総合すると減額するものであります。 款4
市町村特別給付費については、
紙おむつ等サービス、食の自立・
栄養改善サービスで利用件数が増加したことにより増額するものであります。 款5
地域支援事業費については、介護予防・
生活支援サービスの利用件数の減少により減額するものであります。 款8
介護給付費準備基金積立金では、
保険給付費の補正に伴い増額するものであります。 次に、歳入について説明いたします。 款2国庫支出金については、
介護保険システム改修について国庫補助金の対象となるため
介護保険事業費補助金を増額するほか、歳出予算に連動する形で財源調整し、総合すると減額となるものであります。 款3
支払基金交付金、款4県支出金、款6繰入金についても、歳出予算に連動する形で財源調整するものであります。 次に、議案第71号、平成30年度埼玉県和光市
和光都市計画事業和光市
駅北口土地区画整理事業特別会計補正予算(第2号)について説明いたします。 今回の補正予算については、既定の
歳入歳出予算の総額にそれぞれ5,680万5,000円を追加し、補正後の
歳入歳出予算の総額をそれぞれ9億7,643万9,000円とするものであります。 初めに、歳出については、移転交渉の進捗により建物移転が見込まれること及び
損失補償対象の箇所数の増加により、款2
区画整理事業費において、補償金(移転補償)を増額するものであります。 また、市債の
借り入れ利率が確定したため、償還金を減額するものであります。 次に、歳入については、款2繰入金において、事業費の増額及び減額の差額について
一般会計繰入金を減額するものであります。 また、款5市債において、歳出の増額に伴い、
区画整理事業債を増額するものであります。 また、進捗により今年度中に終了が見込めない事業として、
建物移転等補償事業について繰越明許費とするものであります。 次に、議案第72号、平成30年度埼玉県和光市
水道事業会計補正予算(第1号)について説明いたします。 今回の補正予算については、既定予算第2条に定める業務の予定量のうち、南浄水場第1・第2
配水池改修事業(2カ年継続事業)を1億5,525万円に改め、既定予算第3条に定める収益的収入に変更はございませんが、収益的支出の営業外費用を662万3,000円増額し、収益的支出の総額を13億1,712万6,000円とし、既定予算第4条に定める資本的収入に変更はありませんが、資本的支出の建設改良費を8,969万4,000円減額し、資本的支出の総額を5億3,385万2,000円とし、既定予算第5条に定める継続費を平成30年度及び平成31年度それぞれ1億5,525万円、総額3億1,050万円に改めるものであります。
○議長(
齊藤秀雄議員) 以上にて説明は終了しました。
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△委員会付託の省略について
○議長(
齊藤秀雄議員) お諮りします。議案第63号については会議規則第37条第3項の規定により委員会の付託を省略したいと思います。これに異議ありませんか。 〔「異議なし」という声あり〕
○議長(
齊藤秀雄議員) 異議ないと認めます。よって、議案第63号については委員会の付託を省略することに決しました。
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△議案第63号に対する質疑
○議長(
齊藤秀雄議員) 次に進みます。 議案第63号を議題とします。 議案第63号について質疑を許します。 3番、
熊谷二郎議員。 〔3番(
熊谷二郎議員)質問席〕
◆3番(
熊谷二郎議員) おはようございます。 それでは、議案第63号、
アーバンアクア公園整備工事(その9)の請負契約の締結について、3回にわたって質問いたします。 1回目につきましては、今回、
最低制限価格を設けずに
調査基準価格と
失格基準価格この2つを設けていますが、その理由について最初に伺います。 それから、2点目は、入札に参加する者に必要な資格として11項目全て満たすものとしていますが、
資格審査数値が1,000点以上の者となっていますけれども、その
対象事業者は何社だったのでしょうか。しかし、結果として応札したのは2事業者と大変少なかった要因は何だと考えていますか。 3点目は、市内業者が参入できるように分離発注は考えなかったのか、それぞれ今回の工事およそ11項目ぐらいにわたっての工事になるわけですけれども、市内業者の育成という視点でその点は考えられなかったのか、最初にこの3点伺います。
○議長(
齊藤秀雄議員) 3番、
熊谷二郎議員に対する答弁を願います。
橋本企画部長。 〔企画部長(橋本 久)登壇〕
◎企画部長(橋本久) それでは、熊谷議員の御質問に順次お答えをいたします。 まず、1点目の
最低制限価格を設けずに、
調査基準価格と
失格基準価格の2つを設けた理由についてお答えをいたします。 本市の場合、低
入札価格調査制度でございますが、
総合評価方式または建設工事等の請負契約のうち3,000万円以上の工事については、原則として低
入札価格調査制度を適用しております。なお、
失格基準価格は低
入札価格調査を行うまでもなく、契約内容に沿った業務が適正に執行されないと判断し、失格とする基準として設定しておりまして、平成28年4月1日以降、入札で適用をしております。 それと、2点目の応札業者でございますが、31社の応札可能の業者となっております。
一般競争入札の
参加資格要件といたしましては、登録の営業所要件、これは埼玉県内でございます。それで、資格審査の数値でございますが、1,000点以上ということで、同種の工事の関係で過去10年間に5,540万円以上の工事の実績があるということでございます。 また、それに加えまして、技術者としまして対象工事こちらの施工の品質保持の観点から運動施設の施工技師、こちらのほうの在籍を条件としております。
○議長(
齊藤秀雄議員) 小島建設部長。 〔建設部長(小島孝文)登壇〕
◎建設部長(小島孝文) 3点目の御質問の市内業者が参入できるように分離発注が考えられなかったのかといった御質問に対しての答弁をさせていただきます。 今回の工事はサッカー場の人工芝、この舗装工事というのがメーンになります。サッカー場というのは実は一見平らに見えるのですが、ゴール前とあと横断方向に微妙な勾配がついています。なので、これを分割して発注してしまうと施工ができませんので、一括して発注を行ったというものでございます。
○議長(
齊藤秀雄議員)
橋本企画部長。
◎企画部長(橋本久) 1点答弁漏れがございましたので、答弁申し上げます。 応募の事業所が少なかった要因ということでございますが、事業者の事情によるため、あくまでも推測の域を脱しませんが、今回の工事は工期も短く、専門工事の割合が多いという工事内容となっていることで、公告の中でも先ほど申し上げたとおり、運動施設の施工にかかわる技術者の資格要件を定めたため、この技術者を確保することが大変難しかったということが要因として考えられております。
○議長(
齊藤秀雄議員) 3番、
熊谷二郎議員。
◆3番(
熊谷二郎議員) 答弁ありがとうございます。わかりました、認識しました。 2回目として2点伺いますが、設計金額及び予定価格をともに2億518万3,000円と設定、それに対して落札額は1億5,200万円、設計金額に対する落札率は74.08%、こうした低落札となったわけですけれども、
調査基準価格を下回り、
失格基準価格1億4,751万6,880円に迫るものでした。工事履行を可能とする調査委員会の意見について、この低落札に対してきちんと工事が履行できるのか、その点どのように評価したのかを伺います。 それから、
調査基準価格以下の対象、いわゆるこの低落札になった主な要因というのは何だったのかを伺います。
○議長(
齊藤秀雄議員)
橋本企画部長。
◎企画部長(橋本久) 今回の調査委員会の意見ということでございますけれども、工事履行を可能にする基準といたしましては工事内容によりまして原因はさまざまでございますが、主に入札金額の決定理由におきまして、単価あるいは工種の縮減の提示がある場合にその縮減が可能であるとする具体的な理由や根拠が示されていること、あるいは入札金額内訳において適正に積算がされているか、このようなことを検討することとしております。 今回の和光市低
入札価格調査委員会の意見といたしましては、落札業者は運動施設工事の施工実績が豊富にございまして、工事の施工体制及び技術力が整っているということ、それと下請業者や資材の手配にも十分なノウハウがあると、また下請業者から詳細な見積もりを聴取した上、積算をしていることということでございます。 さらに、諸経費では当該工事の施工条件をもとに詳細に設計を積み上げた費用を計上しておりまして、諸経費の削減を行っているとこのような意見がございました。 以上のようなことを踏まえまして、調査結果と入札価格が
失格基準価格を上回っているということもあわせ考えまして、委員会といたしましては履行可能と判断をさせていただいたという経過がございます。 それと、2点目でございますけれども、審査の内容といたしましては工事の科目といたしまして直接工事、直工です、それと共通仮設あるいは現場管理、一般管理という形で内容を分けまして、それぞれ設計金額に対する入札価格に対しての割合等を比べまして検討しております。 事業者からその調書といたしましていただくのが積算の内訳、これは当然でございます。それと、当該価格で入札した理由、こちらがメーンの資料になります。それと、手持ち資材の状況とか資材の関係、それと手持ち工事の状況、あと過去2年の公共工事の実績、あるいは手持ち機械数の状況、その他必要な事項ということで幾つかの資料をいただきまして、検討をさせていただいたという経過がございます。
○議長(
齊藤秀雄議員) 3番、
熊谷二郎議員。
◆3番(
熊谷二郎議員) それでは、3回目、最後の質問になりますけれども、1回目の答弁の中で、主にサッカー場の芝生これの張りつけ等の工事が主であるという話ですけれども、実際には公告なんかで工事概要としてさまざまなそれ以外の工事も入っているわけです。そういう意味では、分離発注という点で市内業者が参入できるような資格要件というのはなかったのかどうか、これを再度確認いたします。 それから、2点目は、今回の請負契約では低金額での契約となっています。和光市は、公共事業の積算では公共工事設計労務単価の適用をし、技術労働者への適切な賃金水準が確保されるよう努めているとしています。とりわけ下請契約者への賃金、法定福利費の明示では標準見積書の活用が有効との見解を示していますが、請負業者に対し、標準見積書の提出と標準見積書に基づく履行を強く業者に対して申し入れるとともに、施工体制の確認をすべきと考えますが、この点はいかがでしょうか。
○議長(
齊藤秀雄議員)
橋本企画部長。
◎企画部長(橋本久) 今回、市内事業者が参加できる資格要件ではなかったのかという御質問でございますけれども、資格要件につきましては
一般競争入札の
参加資格要件の設定のガイドラインがございますので、そちらに基づきまして今回は本店の地域要件を埼玉県内で、土木工事業の
資格審査数値が1,000点以上の事業者、先ほど申し上げたとおり、過去10年間に官公庁との請負契約において5,540万円以上の土木工事を元請として施工して、完成させた実績がある者ということでございます。そのため、今回の資格要件で対象となる市内事業者がなかったということでございます。 それと、2点目でございますが、標準見積書の活用ということでございますが、市のホームページにおきまして、元請人への標準見積書の活用等による法定相当額を内訳明示した見積書を下請人に働きかけるとともに、提出された見積書を尊重して契約の締結をするように市としては周知をしております。 なお、落札業者は法定福利費を明示した見積書が提出されております。
○議長(
齊藤秀雄議員) 8番、
富澤啓二議員。 〔8番(
富澤啓二議員)質問席〕
◆8番(
富澤啓二議員) 先ほどの部長の答弁の中で、サッカー場の工事ということで専門的であること、また資格要件で過去10年間に5,400万以上の実績とありました。この2点について三和総合建設業協同組合の主な過去の実績を伺います。
○議長(
齊藤秀雄議員) 8番、
富澤啓二議員に対する答弁を願います。
橋本企画部長。 〔企画部長(橋本 久)登壇〕
◎企画部長(橋本久) それでは、御質問にお答えいたします。 実績ということでございますが、埼玉県の工事を初め近隣ではさいたま市、それと朝霞市、志木市、ふじみ野市、あるいは東京都など幅広く官公庁の施工実績がございます。 今回のサッカー場の工事でございますが、先ほど申し上げたとおりの実績がございますが、当市におきましても小学校の改築工事等実績がございます。
○議長(
齊藤秀雄議員) 8番、
富澤啓二議員。
◆8番(
富澤啓二議員) ありがとうございました。了解いたしました。 先ほどの質問の中で三和と申し上げましたが、三ツ和の間違いですので、訂正させていただきます。 以上です。
○議長(
齊藤秀雄議員) 2番、
西川政晴議員。 〔2番(
西川政晴議員)質問席〕
◆2番(
西川政晴議員) 2点だけお聞きしたいことがありまして、この会社というのはたしか新倉小学校を請け負ったと思います。そして、地元企業とJVという形で工事を行ったと記憶しておりますけれども、その折の私が経験者として一番気になったのが工事監査報告書、あの中で今もって監査当日に要するに親になる会社の現場代理人が出席していないこと、それと検査の折に工事図面がなかったという指摘と、あとそれぞれ工事日報というのに不備があるということで大ざっぱに言って五、六点の指摘があったと思います。その是正を今回、入札の折はどう確認したか。 それと、入札金額と工事評価点というのがあるはずなんです。その辺の今度の入札においてどういう点数がとられたか、それを確認させていただきます。
○議長(
齊藤秀雄議員) 2番、
西川政晴議員に対する答弁を願います。
橋本企画部長。 〔企画部長(橋本 久)登壇〕
◎企画部長(橋本久) それでは、西川議員の御質問にお答えをいたします。 おっしゃるとおり平成18年から平成20年に新倉小学校の改築工事、こちらのほうを請け負っていただいた経緯がございます。ただ、現在の三ツ和総合建設協同組合でございますが、組合設立から46年たって、今も長期の実績を有している会社でございます。資本金も1億円で、社員が108人ということで、直近の3カ年の平均の請負の工事実績というものも約60億円ございます。建設業の県内企業としてはトップクラスの規模と実績を有しているという会社でございます。 また、技術力につきましても、今回のアーバンアクアの工事に関連して1級の土木施工管理技士こちらは71名、それと1級舗装施工管理技術者、こちらも21名がいるということでそのような会社でございます。 また、先ほど申し上げたとおり、県を初め近隣市のそういうスポーツ施設の工事実績もあるということでございます。 このような会社でございますので、今回のアーバンアクア工事の請負契約につきましては、特に心配したり、問題のあるという点はないとこのように承知しております。
○議長(
齊藤秀雄議員) 2番、
西川政晴議員。
◆2番(
西川政晴議員) あともう一つ、前は建築工事だったのですが、今回は土木工事というような範疇に入ると思います。それと、このアーバンアクア公園の工事に関していくと、先ほども説明があったようにレベルをとるのが大変難しいです。簡単に平らにするとか勾配つけるというのが大きいほど大変なんですが、その辺の今度は契約と同時に多分、現場代理人の届けも受けていると思いますけれども、その方が十分にその辺の施工監理ができるかどうか、我々のお金で要するに信頼できる会社に発注しますから、金額が安いか高かろうがというのが基本じゃなくて、その会社に対してそれで要するに契約できるかというのがポイントですから、現在その辺の土木工事に関する、また運動場の経験ある現場代理人届なりそれが併設されているのか、それだけ確認させてください。
○議長(
齊藤秀雄議員) 小島建設部長。 〔建設部長(小島孝文)登壇〕
◎建設部長(小島孝文) 今回の工事のまずその現場代理人ですが、これはきちんと資格を持っている者、また我々のほうも監督員がおりますので、現場がきちんとできるように指導を行ってまいります。
○議長(
齊藤秀雄議員) 4番、
鳥飼雅司議員。 〔4番(
鳥飼雅司議員)質問席〕
◆4番(
鳥飼雅司議員) 何点か伺いたいと思います。提出議案の概要でも書かれているのですが、内容に関して伺いたいと思います。 その内容の中で、「サッカー場の人工芝舗装工事と、将来のナイター照明設備の設置を踏まえた電気設備工事」となっているのですけれども、サッカー場の人工芝というところはわかるのですが、この将来のナイター照明整備というところでは、今、多目的広場とかテニスコートとか野球場とかありますが、そこら辺の整備というのも含まれているのか、そこら辺はもう終わってこのサッカー場に関してやるのか、そこら辺を伺いたいと思います。
○議長(
齊藤秀雄議員) 4番、
鳥飼雅司議員に対する答弁を願います。 小島建設部長。 〔建設部長(小島孝文)登壇〕
◎建設部長(小島孝文) 今回の工事内容についてお答えをさせていただきます。 今回は先ほど申し上げたようにメーンはそのサッカー場の人工芝になるのですが、それに連動して事前に人工芝の下に入れておかないといけない埋設管、例えば排水関係とか電気関係、この埋設関係を入れておくという一連の工事でございます。
○議長(
齊藤秀雄議員) 4番、
鳥飼雅司議員。
◆4番(
鳥飼雅司議員) 今の説明でわかりました。という話ですと、多分サッカー場の部分だけの電気関係ということですよね。 この
アーバンアクア公園整備工事(その9)というふうになっているのですけれども、今後(その10)、(その11)ということはあり得ていくのかということを確認させてください。
○議長(
齊藤秀雄議員) 小島建設部長。
◎建設部長(小島孝文) 工事名についてですが、実は(その1)の工事が平成26年度に発注をさせていただいています。それから継続してこの名称を使わせていただいておりますので、今後の発注についても同様な名称を使わせていただきたいと思っております。
○議長(
齊藤秀雄議員) 4番、
鳥飼雅司議員。
◆4番(
鳥飼雅司議員) 最後に、もう一点聞きたいのが、この工事をしている期間というのはほかの今施設というのも開放されたりとかしていますよね。そのときに開放されている施設のところを閉鎖して工事を進めるのか、それとも利用者に使っていただいて、それに負担が来ない、安全面を配慮して工事を同時に行っていくのか、そこら辺を最後確認させてください。
○議長(
齊藤秀雄議員) 小島建設部長。
◎建設部長(小島孝文) 今、公園のほうを開放させていただいているというのは土日祝日ということで、基本的には工事は平日行います。しかしながら、工事が現場のほうは繁忙期に入りますと若干その開放日のところも工事をやる形になりますので、そういった場合には事故とかということが万が一あるといけないので、あくまで工事入るときには利用を一時控えるといったことも今後あろうかと思っております。
○議長(
齊藤秀雄議員) 11番、
吉田けさみ議員。 〔11番(
吉田けさみ議員)質問席〕
◆11番(
吉田けさみ議員) 質疑のやりとりをお聞きしていまして理解できないのですけれども、過去の入札において低価格、制限価格こういったものを設けないケースもありましたし、それから低価格以下のものであっても、これは工事が履行できるだろうと見れば契約をするというようなケースもかつてあったように記憶しているんです。 それで、今回は
調査基準価格と
失格基準価格を設けているわけですけれども、そもそもこの基準価格、これが適切なものなんですよというような説明というのはどういう根拠から来るのでしょうか。
○議長(
齊藤秀雄議員) 11番、
吉田けさみ議員に対する答弁を願います。
橋本企画部長。 〔企画部長(橋本 久)登壇〕
◎企画部長(橋本久) それでは、お答えをいたします。 まず、
最低制限価格でございますけれども、これは工事の130万円以上3,000万円以下の工事について適用をされます。そのため今回は低入札調査という形になっております。 それで、調査基準ということでございますけれども、こちらは公共工事連絡協議会というところで決めましたルールにのっとって施工しているというような形になっております。
○議長(
齊藤秀雄議員) 11番、
吉田けさみ議員。
◆11番(
吉田けさみ議員) 今の部長の御答弁ですと、
調査基準価格ということで調査委員会にかけましたという話なんですが、要するに
失格基準価格も含めてですけれども、これが本当に基準額の設定の仕方、これについては何が根拠になってこの1億4,751万6,884円という数字になっているのか、一点お聞きしたかったんです。それをもう一度お聞きいたします。
○議長(
齊藤秀雄議員)
橋本企画部長。
◎企画部長(橋本久) まず、
調査基準価格ということでございますけれども、まず直接工事費の額の10分の9.7とかそれぞれ共通仮設、現場仮設、一般管理とそれぞれ割合が決まっておりまして、それに基づいた価格という形になっております。 同じく失格も直接工事の10分の7.5とかそういう形で比率が決まっておりまして、それに基づいた価格という形になっております。
○議長(
齊藤秀雄議員) 11番、
吉田けさみ議員。
◆11番(
吉田けさみ議員) 再度の確認になるかもしれないのですけれども、そもそも落札者事業者の積算の詳細にわたって価格が低く設定されているのか、あるいは事業者によっては強みとか弱みとかがあってでこぼこがあるけれども、全体的に工事が履行できるだろうというような判断があるのかどうか、その辺の積算のあり方を確認させていただきたいと思います。
○議長(
齊藤秀雄議員)
橋本企画部長。
◎企画部長(橋本久) 工事の内容にでこぼこがあるかとか一定かという御質問だと思うのですけれども、今回、直接工事につきましては設計に対してある程度の割合を占めております。共通仮設もそうでございますが、特に一般管理という部分について下げておりますので、やはり会社の利益をある程度圧縮してでも、今回の工事をとろうというような形の意思はわかるところでございます。
○議長(
齊藤秀雄議員) ほかに質疑はありませんか。 〔「なし」という声あり〕
○議長(
齊藤秀雄議員) 質疑がありませんので、質疑を終結します。
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△議案第63号の採決-原案可決-
○議長(
齊藤秀雄議員) 議案第63号について討論を許します。 〔「なし」という声あり〕
○議長(
齊藤秀雄議員) 討論がありませんので、討論を終結します。 採決します。議案第63号について、原案のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(
齊藤秀雄議員) 起立全員。よって、議案第63号、
アーバンアクア公園整備工事(その9)の請負契約の締結については、原案のとおり可決されました。 以上にて、本日の日程に掲げた議題は全部終了しました。
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△次会の日程報告
○議長(
齊藤秀雄議員) 次会の日程を事務局長に報告させます。
◎事務局長(本間修) 報告します。 第2日、11月30日、金曜日、調査休会。 第3日、12月1日、土曜日、休日休会。 第4日、12月2日、日曜日、休日休会。 第5日、12月3日、月曜日、調査休会。 第6日、12月4日、火曜日、調査休会。 第7日、12月5日、水曜日、午前9時から本会議を開き、議案に対する総括質疑を行います。 なお、総括質疑の発言通告書の提出については、12月3日、月曜日、正午までにお願いいたします。 以上です。
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△散会の宣告
○議長(
齊藤秀雄議員) 本日はこれにて散会します。午前9時56分 散会 和議委第38号 平成30年11月29日
和光市議会議長 齊藤秀雄様 総務環境常任委員会委員長 赤松祐造 行政視察の結果について(報告) 総務環境常任委員会の視察の概要について、下記のとおり報告します。 記 1 日時 (1) 平成30年10月23日(火) 13時30分~15時30分 (2) 平成30年10月24日(水) 9時30分~11時00分 2 場所及び目的 (1) 新潟県長岡市 特定事件18 リサイクル及びごみ処理対策ついて ・新ごみ処理施設整備事業について ・生ごみバイオガス化事業について ・市民協働によるごみ分別の取り組みについて (2) 新潟県新発田市 特定事件1 行政の総合的企画について ・新発田市駅前複合施設について 3 派遣委員の氏名 赤松祐造 熊谷二郎 西川政晴 待鳥美光 安保友博 吉村豪介 小嶋智子 齊藤秀雄 齊藤克己 4 旅費 支出総額 348,345円 ・内訳(1人当たり 38,705円) 交通費 20,705円 宿泊費 14,000円 日当 4,000円 5 視察の結果と委員会の所見は、別添のとおり 総務環境常任委員会委員長 赤松祐造日時平成30年10月23日(火) 13時30分~15時30分視察先新潟県長岡市 生ごみバイオ発電センター視察目的特定事件18 リサイクル及びごみ処理対策について
・新ごみ処理施設整備事業について、取り組みの経緯
・生ごみバイオガス化事業の効果、メリット
・市民協働によるごみ分別の取り組みについて視察概要説明者:長岡市環境部 若月部長 野口次長 他
・新ごみ処理施設整備事業に至った経緯
現施設の老朽化(S61.3月竣工)に伴いPFI事業で財政資金の効率的使用、行政の効率化を図る。
旧ゴミ処理施設の問題点:生ごみ収集による高カロリー化の対策、不燃、粗大ごみのさらなる資源化の為取り組む。現在、事業者選定中。
・生ごみバイオガス発電事業の効果、メリット
生ごみを粉砕、微生物を加え分解しメタンガスを生成、発電機にて発電。燃やすごみの量が約3割減少、ゴミ焼却施設の統廃合、焼却灰を埋め立てる最終処分場の延命、15年間で約35億円削減。二酸化炭素の削減は年間2,000t、バイオガス発電、年間410万kWを売電。騒音、臭気が少ないクリーン施設で最先端施設として子供達の環境教育の場となっている。処理施設の温度が低温(40度)なので、燃焼炉のゴミ焼却施設よりかなり長期間使用可能。
・市民協働によるごみ分別の取り組みについて
生ごみの分別回収は週2回、燃やすごみは週1回に変更、においの出る紙おむつは指定袋で生ごみの日にも出せ週3回。変更の時には半年間に594回の出前講座で生ごみの資源化を市民に説明。新住民には転入手続き時に説明し協力要請を行っている。所見及び所感 長岡市の生ごみは微生物で分解、バイオガス化発電はとても有効的な環境にやさしいごみの資源化である。当市と朝霞市の人口は合計約22万。長岡市の人口は25万なので、可能性は十分にあると考え、当市と朝霞市で建設する新ゴミ焼却施設に両市で検討すべきテーマと考える。
この施設視察は有意義であった。関係部署にも勧めたい。なお、武蔵野市のクリーンセンターもゴミ焼却場の熱利用発電を行っている(発電効率20%)。この施設と対比し双方の検討が必要。 総務環境常任委員会委員長 赤松祐造日時平成30年10月24日(水) 9時30分~11時00分視察先新潟県新発田市視察目的特定事件1 行政の総合的企画について
・新発田駅前複合施設について視察概要説明者
新発田市 新発田駅前複合施設長、新発田市立中央図書館長
平田和彦氏
・新発田駅前複合施設『イクネスしばた』について
市民の立場に立ったまちづくり、人口減の問題の中、新発田の歴史を活用したまちづくりと住民の生活機能を重視し、誰もが充実した市民生活を送ることができるまちづくりの実現を図った。
平成25年 地方都市リノベーション事業交付金利用
供用開始は平成28年度と短期目標で事業化している。
市人口100,930人
新発田駅から新発田城までの間を情報発信、公共サービス、歴史・文化ゾーンと3つのゾーン、目、鼻、口として点在する歴史資源を生かし、観光的魅力の向上を図っている。
特筆すべき点は図書館。館内の工夫、管理運営は市民のニーズをよく捉えている。豊富な本に貯蔵庫、読書、書棚と学習空間の配慮、館内に子育て支援センターや食育の料理キッチンスタジアム、楽器演奏練習の防音室、多目的のカルチャーセンター、喫茶、小レストラン、多目的スペースなど、中高生の居場所作りなども考え、まちをつなぐ場所づくりに取組んでいる。庁内横の組織、教育委員会と市長部局各課で施設管理運営組織を設置し、施設全体が有機的に機能するように人員配置を行っている。フレキシブルな運営体制。所見及び所感 新発田市は国の交付金を利用して平成25年9月に複合施設整備基本方針、平成27年3月に管理運営方針を作成、平成28年に供用開始と短期間に施策を立ち上げ、事業を推進している力は特筆すべき点。運営面も市民目線に立ちフレキシブル。当市の学ぶべき点でもある。優れた他市の取り組んでいる現場を見聞きすることにより、見識が高まり有意義であった。今後の施策提言に活かしたいと思う。 総務環境常任委員会副委員長 熊谷二郎日時平成30年10月23日(火) 13時30分~15時30分視察先新潟県長岡市視察目的特定事件18 リサイクル及びごみ処理対策について
2 視察内容
(1) 富山型デイサービスの概要
・行政との連携と経過
・特区申請と規制緩和
(2) 施設支援と人材育成
(3) 質疑応答
・助成の有無、受入れ基準、事業者間の連携、今後の課題所見及び所感 平成5年に退職した3名の看護師が私費を投じて開所したデイケアハウス「このゆびとーまれ」の理事長惣万さんとの懇談は有意義な内容でした。
大勢で押しかけて恐縮でしたが、懇談の間も利用者の子ども達は、自然な感じで私たちに話しかけてきて、利用者のお年寄りとも緊張することなく過ごす様子がとても印象的でした。
利用する人たちが、生き生きと過ごせる場所の創出は、お金をかけた箱モノを作る事ではなく、普通の民家で必要な改修を施せば実現できる、将来的には地域の公民館がこの役割を担ってくれるのが理想と語っていた惣万さんの熱い想いに、今後も進化し続ける富山型デイサービスを注目していこうと思いました。 文教厚生常任委員会委員 内山恵子日時平成30年10月2日(火) 10時00分~11時30分視察先富山県高岡市視察目的特定事件1 義務教育施設の整備と義務教育の充実について
・「ものづくり・デザイン科」推進事業について視察概要1 「ものづくり・デザイン科」の目的と経緯
市の優れた伝統工芸や産業について学ぶことにより、豊かな感性と郷土愛を育てるため、国の構造改革特別区域計画に応募し検討委員会で関係者と協議の後平成18年度から市内小・中・特別支援学校で授業を開始
2 実施学年及び授業時数と受講人数
小学5・6年生、中学1年生に対し、年間35時間の授業時間を充て、平成30年度現在、約2万名が学習した。
3 財政措置
講師謝礼:1時間3,000円
材料費:児童生徒一人につき1,200円+1クラス5,000円
交通費:半額補助(見学・実習の際)所見及び所感 小学5・6年生、中学1年生、特別支援学校の児童・生徒のレベルに合わせて目標設定がされており、個々の特性に応じた柔軟性のある指導が児童・生徒のやる気を引き出し、郷土愛を醸成し、地域の伝統工芸・産業の発展の一助につながる取り組みであることを認識しました。
また、それを修了した中学2年生に対し、錫製品を開発・販売する起業体験を行うことで製品のデザインから広報、企画、販売を体験することにより、教科書だけでは身につかない社会性について身をもって学ぶことができ、素晴らしい取り組みでした。
小学校5年生から、授業を通じて地域とつながりをもてることは、郷土の未来を担う若者を育てることに繋がると思います。 文教厚生常任委員会委員 村田富士子日時平成30年10月1日(月) 14時00分~16時30分視察先富山県富山市視察目的特定事件9 児童福祉の推進について
特定事件11 高齢者福祉の推進について
特定事件12 障害者福祉の推進について
・富山型デイサービスについて視察概要・惣万佳代子さんが開所 平成5年に20年間勤務した富山赤十字病院を退職し、退職金で同じく退職した看護師3人で、デイケアハウス「このゆびとーまれ」を開所。赤ちゃんから高齢者、障がい者などの誰もが利用できる。当時の国の法律に基づかない、従来存在しなかった「地域密着、小規模、多機能」をコンセプトとした共生型福祉施設で、後に「富山型」と言われるようになった。
・平成8年から平成12年介護保険制度開始までは、行政と連携して、「富山市在宅障害者(児)デイケア事業」「富山県民間デイサービス育成事業」を実施。
・平成15年支援費制度開始、「富山型デイサービス推進特区」を申請。
・平成18年障害者自立支援法により全国展開された。
・富山型デイサービスの推進
[施設支援事業]施設整備、住宅活用施設整備への助成制度
[人材育成事業]起業家育成講座(H14~)、職員研修会(H17~)、介護保険法に基づく事業所の職員を対象に「障害者(児)への関わり編」を開催(H25~)
・現地視察「このゆびとーまれ」にて、惣万理事長から丁寧な説明を頂いた。所見及び所感・惣万理事長の、病院で働いている事の限界を感じて私財を投じて施設を開所した、その信念に敬服するばかりだった。
・支援学校の放課後デイに合わせる視察のご配慮を頂き、子ども達の活き活きとした表情、振る舞いが印象的だった。
・惣万理事長は、平成15年に第45回フローレンス・ナイチンゲール記章を受章(当時63歳。壁には日本赤十字社名誉総裁の皇后より授与の写真)。 文教厚生常任委員会委員 村田富士子日時平成30年10月2日(火) 10時00分~11時30分視察先富山県高岡市視察目的特定事件1 義務教育施設の整備と義務教育の充実について
・「ものづくり・デザイン科」推進事業について視察概要・目的
児童生徒が高岡市の優れた伝統工芸や産業について見たり触れたり体験すること、また優れた技術を持つ地域の人々との交流を深めることにより、豊かな感性と強度を愛する心を育てる。
・経緯
平成15年、国の構造改革特別区域計画・第4次提案募集に応募。その後「指導内容等作成委員会」「ものづくり・デザイン科実施検討委員会」を経て平成18年正式認定。
平成18年4月から、市内小・中・特別支援学校全40校でスタート。
・実施学年と授業時数
小 第5,6学年 年間35時間(図工の10時間、総合の25時間)
中 第1学年 年間35時間(総合の35時間)
・内容
銅器、漆器、蒔絵、彫刻など
彫刻塗のオルゴール箱、スズ製品の作品を拝見した。
・私立戸出中学校では、平成29年度、キャリア教育として2年生が、スズ製品を企画開発、販売する起業体験「戸中カンパニー」を実施。地元の鋳物メーカーの協力で作成し、地域の文化祭で販売した。当時の校長先生の説明を伺い、当日販売された製品を購入させて頂いた。所見及び所感・全国で唯一の取り組みで、大変に興味深い内容だった。
・当初は、仕事を休まねばならないことから、職人さんの理解、協力を頂くことにご苦労があったが、子ども達との交流が進むことで、現在は信頼関係が築けている。
・作品として目に見える達成感。職人さんから作品を褒められ評価されることで、自己肯定感が生まれる効果。
・授業を受けた子どもが成長して、大学での専攻、仕事として取り組む例も。
・「高岡地域地場産業センター」の鋳物体験工房で自作の原型を持ち込んでスズ製品を作るなど、既存の施設を有効に活用していた。 文教厚生常任委員会委員 富澤啓二日時平成30年10月1日(月) 14時00分~16時30分視察先富山県富山市視察目的特定事件9 児童福祉の推進について
特定事件11 高齢者福祉の推進について
特定事件12 障害者福祉の推進について
・富山型デイサービスについて視察概要 障害のあるなしに関わらず、地域に住むお年寄りから乳幼児まで、幅広い年齢層の方々を受け入れている、富山型デイサービスの視察。小規模で障がい者や高齢者、子どもなど多機能で大家族のように受け入れる仕組みである。同じ場所で同時にサービスを受け入れることで互いの不自由なところを補ったり、活気が生まれる等の効果が期待されている地域共生型サービス施策。所見及び所感・富山型デイサービスは、高齢者は高齢者、障がい者は障がい者と既存の縦割り福祉にない柔軟なサービスの形として平成5年の開所から全国的に注目を集めていた事業。行政がバックアップし地域の実情に合わせ、限られた福祉人材の有効活用という観点から、デイサービス、ホームヘルプサービス、ショートステイについて「共生型サービス」を介護保険、生涯福祉に位置付けた先駆的な取り組み。
・「小規模・多機能・地域密着」が富山型デイサービスの特徴である。
・富山県内121、全国で1,498か所(平成27年)と波及している。
・ひとつ屋根の下で、介護の必要な高齢者、障害のある人たち、そして子供たちが同じ時を過ごす。富山県の風土もあるだろうが、ひとつの敷地内で実現しているのは、目の当たりにすると驚くが、大家族の原理が、富山流の独特の形で「社会化」しているのであろう。
・国の障がい者等の活躍支援、地域共生社会の実現にあるようにあらゆる住民が役割を持ち、支え合いながら、自分らしく活躍できる地域コミュニティを育成するとの旨。住民が役割を持ち公的サービスと協働して助けあいながら暮らすことのできる仕組みを構築するには、富山型デイサービスが、ひとつのヒントになるだろうと思う。 文教厚生常任委員会委員 富澤啓二日時平成30年10月2日(火) 10時00分~11時30分視察先富山県高岡市視察目的特定事件1 義務教育施設の整備と義務教育の充実について
・「ものづくり・デザイン科」推進事業について視察概要・「ものづくり・デザイン科」の目的
児童生徒が、高岡市の優れた伝統工芸や産業について見たり触れたり体験したりすることにより、また優れた技術を持つ地域の人々との交流を深めることにより、豊かな感性と郷土を愛する心を育てる
・経緯
平成18年4月より、市内小・中・特別支援学校全40校でスタート
・実施学年及び授業時数
小学校 第5・第6学年 年間35時間、総合70時間→45時間
中学校 第1学年 年間35時間 総合50時間→15時間
・「ものづくり・デザイン科」受講人数 延べ約20,000人所見及び所感 高岡市は、銅器や漆器の伝統産業をはじめとした「ものづくりのまち」として発展。約400年の歴史を持つ国の伝統工芸品に指定されている。しかし近年は伝統産業に従事する人々の高齢化や後継者不足が進むことが問題であるとの旨。そのため歴史的、教育的な背景のもと、市内小・中・特別支援学校全40校に「ものづくり・デザイン科」を設置し、実技体験を取り入れた授業を行い、学校教育という枠組みだけでなく、伝統文化・技術の継承や人材育成、ものづくりのまち高岡の市民としての意識醸成を図り、地場産業の活性化を目指すことが、背景が目的という趣旨との説明は理解でき、必然な施策と思う。学生の作品を鑑賞したが、工芸品としての完成度に感心した。
後継者の問題は、高岡市だけではなく、全国の中小・小規模事業者の後継者確保の悩みでもある。後継者の育成には5年から10年かかると考えている事業者が多い。後継者を育成する支援策が欠かせないだろうと思う。また高岡市のように教育の段階から工芸品の製作を通して、企画・デザイン・制作・宣伝・販売等起業体験に取り組ませている。次代を担う子どもたちにチャレンジ精神の学びを与えている。後継者の育成を含めて地元への愛着を高める先進的な事例であると思う。また後継者難を解決する方法のひとつであろう。 文教厚生常任委員会委員 吉田けさみ日時平成30年10月1日(月) 14時00分~16時30分視察先富山県富山市視察目的特定事件9 児童福祉の推進について
特定事件11 高齢者福祉の推進について
特定事件12 障害者福祉の推進について
・富山型デイサービスについて視察概要 「富山型デイサービス」事業について、これまでの取り組みの経緯や現状について富山市役所で説明を受け、「このゆびとーまれ」施設の事業を見学しました。所見及び所感 富山型デイサービスの特徴は、障害者・障害児が高齢者デイサービスを利用していることですが、市役所に利用申請を行い、利用許可を市役所が出す仕組みになっています。1施設の定員は15名で、高齢者9人のほか、身体障害者、知的障害者、精神障害者、障害児のそれぞれ1名づつを基準該当利用者と位置づけています。
施設は小学校区に1施設を目標(200施設)にし、平成27年度時点で121か所となっています。とやま地域共生型福祉推進特区として、富山型デイサービスを福祉的就労の場として拡大するために基準を緩和し、障害者が「有償ボランティア」として就労しながら事業所スタッフによる支援を受けている例が多数だそうですが、この事業によって特別支援学校卒業後の進路の選択肢を増やし、障害者の多様な働き方を生み出しているということです。
賃金は平成28年度実績で一人月40,804円となり、県平均の15,127円を大きく上回っています。
新規施設整備にかかる費用や住宅を活用する場合に助成制度が設けられ、施設の職員についても条例で資格等を規定していることやデイサービスの職員を対象に、高齢者、障害者、児童などの分野を横断する総合的な研修も行われています。
課題としては、障害者福祉サービス報酬の改善が必要だとしています。共生型事業に取り組んだNPO法人「このゆびとーまれ」の理事長である惣万さんと施設で交流ができたこと、施設内の状況を視察させていただき、施設運営の状況と安定した雰囲気を感じることができました。 文教厚生常任委員会委員 吉田けさみ日時平成30年10月2日(火) 10時00分~11時30分視察先富山県高岡市視察目的特定事件1 義務教育施設の整備と義務教育の充実について
・「ものづくり・デザイン科」推進事業について視察概要 高岡市議会棟の応接室にて、高岡市教育委員会、学校教育課から「ものづくり・デザイン科」について、経過や取り組み内容について説明を受けました。所見及び所感 教科の目的として、児童・生徒が地域の伝統工芸や産業について、本物に触れること、本物を教えることを通して、豊かな感性と郷土愛を育てることを目標としています。また、優れた技術をもつ地域の職人さんとの交流を通して、働くことの意義や生き方を学ぶことを目標に掲げて授業に取り組んでいるということです。
具体的には、地域の伝統工芸や産業について、調査をし、見学もし、その歴史や制作工程などを理解することや伝統的な技法を活かして作品をつくるための創意工夫や技のすばらしさを感じ取ることが目標です。
「ものづくり・デザイン科」の授業時間は、小学生では図工時間と総合教育時間を割き、中学生では総合時間を割いて、時間数を確保しています。始めた当初は、保護者や職人さん達からの理解が心配されましたが、今では100%に近い「ものづくり・デザイン科」に対する支持があるそうです。
職人さんへの謝礼は、1時間3,000円、授業に係る教材費は、児童生徒1人につき1,200円と1クラスにつき5,000円、見学や実習に必要な交通費は半額補助となっています。
平成18年4月から市内小・中・特別支援学校全40校で本格実施をスタートし、平成30年度現在で約2万人が学習をしてきたそうですが、作品は子ども達の宝物として大事にされていることやプロからの制作品の評価が子ども達の自信につながっているようだと話していました。視察において、郷土愛とは何か、生き方を学ぶことについてなど参考になりました。 文教厚生常任委員会委員 金井伸夫日時平成30年10月1日(月) 14時00分~16時30分視察先富山県富山市視察目的特定事件9 児童福祉の推進について
特定事件11 高齢者福祉の推進について
特定事件12 障害者福祉の推進について
・富山型デイサービスについて視察概要・年齢や障害のあるなしにかかわらず、誰もが一緒に身近な地域で一つ屋根の下で共生しながらデイサービスを受けられる、富山型デイサービスは平成5年惣万さんなど3人の看護師が民間デイサービス事業所「このゆびとーまれ」を創業したことにより誕生した。
・「このゆびとーまれ」は、惣万さんらが病院に勤務していた時、退院許可が出たお年寄りが「家に帰りたい」と泣いている場面をたくさん見てきたことから、家庭的な雰囲気のもとで、ケアを必要とする人たちの在宅を支えるサービスを提供したいと考え、開設した事業所。
・民家を改修した小規模な建物で、対象者を限定せず、地域の身近な場所でデイサービスを提供した「このゆびとーまれ」は、既存の縦割り福祉にはない柔軟なサービス形態として全国的に注目を集めた。
・小規模ゆえに家庭的な雰囲気の中、利用者が自然に過ごせることや個々の状態に合わせたきめ細かい介護が受けられること、利用者を限定しないため、お年寄りが小さな子どもを見守ったり、障害のある方がスタッフの手伝いをすることがあるなど、当たり前の生活がそこにある。また、徘徊を繰り返していた高齢者が、毎日来る赤ちゃんを見て徐々に落ち着き、会話も自然になるなど、富山型デイサービスには様々な相乗効果を生み出す可能性があり、それぞれの事業所が地域に根ざした利用者本位のサービスの提供を目指し個性ある事業所運営に取り組んでいる。所見及び所感・惣万さんは富山型デイサービスのNPO法人「このゆびとーまれ」を経営されながら、みずからスタッフの一員としてデイサービスを実践され、当たり前のような感覚で先駆的な取り組みを我々に話しかけてくれたが、我々にとって簡単にはマネできないことを自然体で取り組むことができている背景には、これからの人々の生活には共生型社会が不可欠との気概が心の底流にあるものと感じた。
・今後共生型デイサービスには公民館を利用することを考えるべきとの指摘をされたり、福祉の専門家が学ぶ優先順位は地域福祉が先で、その後福祉6法を学ぶべきとの指摘をされたりして将来の日本社会が目指すべき社会は共生型社会であるとの認識の説明を受け、その先見性に感心させられた。 文教厚生常任委員会委員 金井伸夫日時平成30年10月2日(火) 10時00分~11時30分視察先富山県高岡市視察目的特定事件1 義務教育施設の整備と義務教育の充実について
・「ものづくり・デザイン科」推進事業について視察概要・高岡市は、加賀藩により奨励された銅器や漆器の伝統産業をはじめとした「ものづくりのまち」として発展し高岡銅器や高岡漆器については国の伝統工芸品に指定されている。
・同市には高岡銅器や高岡漆器について学習できる美術館や博物館、デザイン・工芸センター、(財)高岡地域地場産業センターなどの施設が整っている。また、同市には富山県立高岡工芸高校と富山大学芸術文化学部という「工芸」を学ぶ高等教育機関がある。そこで市内小・中・特別支援学校全40校に「ものづくり・デザイン科」を設置し実技体験を取り入れた授業を行うことにより学校教育という枠組みだけでなく伝統文化・技術の継承や人材育成、ものづくりのまち高岡の市民としての意識醸成を図り地場産業の活性化を目指す。
・小学校5年生、6年生と中学校1年生を対象に「総合的な学習の時間」などを再編成して「ものづくり・デザイン科」を新設し、必修教科として年間35時間の授業を行う。児童生徒への指導は教師が中心となって行うが地元の工芸技術者、デザイン専門家などを講師として招聘し実技の指導や高岡の伝統工芸の歴史などの講義、工場や工房、美術館、博物館、デザイン・工芸センター、(財)高岡地域地場産業センターなどの関係施設見学などを行う。また市内の富山県立高岡工芸高校や富山大学芸術文化学部と協同で題材の開発や指導方法の研究を行うなど産学官が連携した推進体制をとっている。所見及び所感 総合的な学習の時間や図画工作を編成替えして新たに必修教科として、ものづくり・デザイン科を新設した当時の市長の決断は積極的な取り組みと評価される。高岡市の伝統産業の需要がリーマンショック後落ち込んでいる由だが、ものづくり・デザイン科の小・中学生に与える学習効果は富山県の生徒の学力が高いことからも、高いものがあると推察される。...