○
鈴木潔議長 8番、
多田議員。
◆8番(
多田光宏議員) 事前の
ヒアリングでは、
ホームページで告知していただけるということでしたんですけれども、
ホームページの告知はどうでしょうか。していただけないでしょうか。
○
鈴木潔議長 答弁を求めます。
山崎上下水道部長。
◎
山崎仁上下水道部長 当然、そのような方法も考えてはございますが、事前に
ホームページに載せて、それで、それが広く告知できるのかという問題もございますので、そこら辺も含めて様々な事例を研究してまいりたいと思っております。
○
鈴木潔議長 8番、
多田議員。
◆8番(
多田光宏議員) 了解しました。 今回の
濁り水の件で、私のところに市民から問合せがありまして、
水道料金の全世帯の一律減額や給湯器の故障などによる補償などですごい費用がかかってしまって、
水道会計に大きく影響しているのではないかといったご心配の声を頂戴いたしました。
先ほど答弁で、
水道料金の減額については450万円で、機器の修繕に関しては400万円の予算を計上して実際使っているのが今240万円ということで、
水道会計全体に占める割合としてはすごく小さいということで納得いたしました。そこまで
水道会計全体に大きな影響はないという、この先ほどの金額ではとなっております。 次、2にいきます。 今回のこの質問では、市の
ホームページの
デザインを大幅に変更するのが望ましくないので、何とか同じ
デザインを続けるようにしていけないかという趣旨だったんですが、事前の
ヒアリングで、今回は、でもその
ホームページを制作している業者が何か撤退するということで、どうしても変更せざるを得なかったとお聞きしていまして、もしその撤退がなかったとしても、5年か10年でまたどうしても入札かプロポーザルかで業者を選び直さないといけなくて、そうするとどうしても別の業者になってしまう
可能性があるわけで、そうなるとまた
デザインが大幅に変わってしまうということです。 今までとは違う業者に今までと同じような
デザインで
ホームページをつくってほしいと条件をつけるということも難しいということだそうです。なので、どうしても制度上
デザインが変わってしまうことがある場合があり、それは避けられないということだそうです。
サーバーが
アクセスが集中したときにダウンしないようにする対策というのは、そういう対策などはぜひ進めてもらっても構わないと思いますけれども、
ホームページの
デザインはそんなにあまり大きく変えるということは、僕はしないほうがいいと思うんですけれども、制度上どうしても変えざるを得ないという
可能性が出てくるということは、もうしょうがないということで、そういうことです。 次いきます。 3について、まさかここで
ChatGPTで答弁していただけるとは思っていなくて、ああ、さすがやっていただけたなと思います。
ChatGPTの答弁も、何というか、本当に言いそうなことをそのまま、何というかな、出してもらって、さすがすごいなと思います。
ChatGPTはすごいなと思いました。いや、本当に。 その
ChatGPTに関しては、今後利用を検討する方向で、使用する方向で進めていただけるということで、ありがとうございます。 以上で私の質問を終わります。
○
鈴木潔議長 以上で、8番、
多田議員の
一般質問を終わります。
---------------------------------------
△
岡島貴弘議員
○
鈴木潔議長 次に、9番、
岡島貴弘議員。 〔9番
岡島貴弘議員登壇〕
◆9番(
岡島貴弘議員) おはようございます。 9番、
岡島貴弘でございます。私、
アレルギー体質でして、鼻炎の波が今週また来てしまっていますため、マスクをしたまま
大変失礼をいたします。 それでは、議長よりご指名をいただきましたので、
通告順に従いまして質問をさせていただきます。 今回、大きく
2つ質問をいたしますが、市民の心を守る、体を守る、命を守る、そのための質問です。2点とも市民の方々、近隣の方々から強い要望を幾つもいただいておりますので、取り上げさせていただきました。前向きなご回答及び速やかなご対応をいただきたく、よろしく
お願いをいたします。 1、
猛禽類への対応などについて。 宗岡第四小学校の周辺に、
トンビと思われる複数羽の
猛禽類がすみついている。事故や環境の悪化を防ぐための周知や対応などについてとして、
市民生活部長へお尋ねをいたします。 要旨にもありますとおり、この数か月、中型の
猛禽類が宗岡第四
小学校上空を大きく弧を描きながら旋回する姿を見かけるようになりました。ピーヒョロロという鳴き声から、恐らく
トンビと思われますが、つがいで飛ぶ姿も見ましたので、2羽もしくはそれ以上の個体がすみついているようです。今回の質問を通告した時点では、この
トンビは宗岡第四小学校やこの
市役所庁舎上空周辺ですね、比較的狭い地域、狭い範囲で見かけることが多かったのですが、この数日にかけて、餌を求めているのか、
活動範囲が変化したのか、もしくは新たな個体が増えているのか、
宗岡中学校やそのさらに北側ですとか、
いろは親水公園及び宮戸橋のさらに
南側上空を飛び回る姿も見かけるようになってきました。
トンビは、2月から7月にかけて繁殖・産卵期を迎えるようで、この時期に合わせて自然豊かですみやすい
本市周辺にすみかを選んでくれたことは、
子どもたちにとって
自然動物を目にする機会が増えることですので、喜ばしいことでもあるのかなと感じております。 しかし、一方で、
トンビによる被害に苦慮されている地域が全国的に多いのも事実です。私は海釣りをするんですが、逗子、葉山、湘南、小田原、
三浦辺りですが、これらの場所は海沿いの観光地でもあるんですが、
トンビの被害に苦慮をされている地域です。もともと
トンビは臆病な性格で、人を襲うようなことはしないそうですが、
トンビに油揚げをさらわれる、そのような言葉もあるとおり、人が持っているものが餌だと分かると、その餌を奪うようになり、結果的に人を襲うことになります。 先ほど幾つか挙げた地域などでは、地元の方々は分かっていらっしゃるので、もちろん餌を与えたりしませんし、
トンビの目につくように食べ物を持ち歩かないようにされているようですが、事情を知らない観光客の方は、面白半分であったりSNSなどでいわゆるバズることを目的として、餌づけをしてその動画を撮影してみたり、また、かわいそうと思って、おなかがすいているのではないかということかと思うんですが、よかれと思って餌づけをしてしまう。そのようなことから、結果的に悪循環に陥って、
鳥獣保護管理法もあることから駆除ができなくなる、そのように現在に至っているとのことです。 では、どうしたらよいのかと当該地の方々にお尋ねをしますと、すみつき始めた最初の段階で餌づけをしないように広く周知をして、自然のサイクルの中で餌を取るようにさせるしかない。今となっては遅いのだけれども、そこに尽きるとおっしゃっておりました。 さて、本市に目を向けますと、実際に私が2件見聞きしたのですが、まず1件が、小学2年生と4年生の2人が遊んでいる中で、お菓子をこう上のほうに持って、おーい、
トンビ、ご飯だよとあげようとする姿を見かけました。また、
親水公園では、年配の方が上空の
トンビを見ながら持っていたお煎餅を細かく砕いて地面にばらまいて、
トンビが来ないか眺めている姿というのも見かけました。 この2件とも、その場で
トンビは餌づけしては駄目ですよとお話をして、
お願いをしてしまってもらったんですが、恐らくそれ以外に日常的に餌づけをし始めてしまっているのではないかなと思っております。人間が餌を持っていると
トンビが記憶をしてしまうと、結果的に人を襲うことになります。
トンビは上空から急降下をして、鋭い爪で餌を捕獲・確保します。そのような状況になりますと、人は当然よけます。そのよけたはずみで転倒してしまったり、周りの人や自転車などと接触をしてしまう。場合によっては車道に出てしまったり、車道に転んでしまうと、車との
接触事故のおそれもあります。 そのような間接的な事故に加えて、直接的な事故もあると聞きました。例えば、小さなお子さんがぬいぐるみを大事に抱えています。そうすると、それを餌だと思って奪おうとする
トンビが出てくる。また、お母さん、お父さんが大事に
赤ちゃんを抱えていると、人間が大事そうに持っているから食べ物だろうということで、その
赤ちゃんを襲ってくる。鋭い爪で大けがをするケースも報告があるそうです。 先ほど申し上げました
当該被害地の方々がおっしゃるとおり、その
初期対応を誤ると、手に負えなくなり、事故が増える一方で、指をくわえて見るしかない状況になってしまうということです。早い段階で対応すべきと考えておりますが、次に申し上げます3点について、
市民生活部長のご所見をお聞かせください。 まず1つは、広く市民に周知をして、決して餌づけをしないように
注意喚起をしていただきたい。 そして2つ目は、これは
トンビの被害の多い地域では、
チラシを配布したり
ポスターを掲示しているんですけれども、外で飲食をする場合には壁を背にするように、こちらも
注意喚起をしていただきたく思っております。これは
トンビの習性で、正面から食べ物を奪いに来ることはほぼないようで、背後に壁などがあると、その被害は激減するといったことからです。 そして、3つ目として、
庁舎グランドテラスで販売をされている
キッチンカーの業者の方々及び
庁舎向かいにありますカフェアンドベーカリー、デイジイへ、
販売窓口の横ですとか
出入口付近に、先ほど申し上げた
注意喚起の
ポスターなり
チラシを置いて、掲示をする等
お願いをしていただきたい。この3点になります。 本来、
トンビは有害な鳥獣ではありません。人間が誤った行動をすることによって、鳥獣も合わせて悪い方へ進化・変化をしていきます。
自然動物と適切な距離を保ち、排除ではなく、お互いにとってよい環境の中で共存ができるよう、今申し上げました3点の対応をしていただきたく、ご所見をお聞かせください。 次に、大きな2番目、
通学路の
安全対策について。
いろは橋から栄橋にかけての
通学路歩道は、ルールを無視した多数の自転車により、非常に危険な状況となっている。各所と連携の上、取締りや
自転車進入規制など、早急に強い対応を求めるべきと考えるが、その対応について
担当部長にお尋ねいたします。 栄橋から庁舎前、そして
いろは橋、ここは多くの小・中学生が通う
通学路になっております。この場所の朝の通学時間帯はおおむね7時半から8時15分の45分間、そのうちピークタイムは7時40分から8時の20分ほどとなります。出勤時間とかぶることから、多くの
市役所職員の皆さんはこの場所の危険性をご存じであろうかとは思いますが、改めて写真を見ながら状況を説明をさせていただきます。 まず、写真1の投影をお願いいたします。 これは、1回目のピークである7時40分頃の栄橋の写真となります。庁舎前の交差点の歩行者信号が赤のため、きれいに列になって信号を待っている。その横を逆走してくる自転車の様子です。 次に、2枚目の写真を
お願いします。 これは7時40分頃過ぎて、1回目のピークがほぼ過ぎる頃の写真なのですが、この時間帯も次から次へと歩道を逆走してくる自転車が分かると思います。 次に、3枚目の写真を
お願いします。 これは7時45分頃、2回目のピークを迎えまして、歩行者信号が青になったときの写真となります。多くの
子どもたちがルールを守って横断歩道を渡ろうとしていますが、その列に、このときは8台の逆走自転車が物すごいスピードで突っ込んでくる、そういった状況です。このときもそうだったのですが、自転車側がルールを守っていない、無視しているにもかかわらず、自転車はベルを鳴らして
子どもたちをどかしてみたり、邪魔だ、どけ、また危ないだろうとどなりつけられることはもちろん、ここでは申し上げられないほど汚い言葉を使う大人が多い。そういった日常的に見られる光景です。 次に、4枚目の写真を
お願いいたします。 7時50分頃の写真になるのですが、先ほどのように正面から逆走の自転車も来ますし、その後ろから宗岡方面や富士見市方面へ向かう自転車、歩道を走行する自転車も数多くいます。 次に、5枚目を
お願いいたします。 ママチャリと言われる、いわゆるシティーサイクルというんでしょうか、最近ではギアつきは当たり前で、アシストつき自転車も珍しくはなくて、スピードも出るようになっておりますが、さらにスピードが出るのは、やはり写真のようなスポーツタイプの自転車になります。この写真の方ではないんですけれども、歩道を猛スピードで走りながら、前を走っている自転車ですとか歩行者を縫うように走り抜ける本当に危険な状況、そういった自転車も数多くおります。 今、5枚の写真をご紹介したんですけれども、今回使用している写真を撮影したのは全て6月13日になります。この日はもちろん関東地方では梅雨入りしておりますし、写真のようにどんよりとした曇り空で、いつ雨が降り始めるかも予想が難しい日であります。さらに、この日は埼玉県内全域に朝から雷注意報が出されていましたので、自転車で仕事・学校へ行く方は少なくて、恐らくバス等その他の交通手段で向かっているんですが、ふだんの3分の1以下の自転車の量だったと感じました。それでも、写真のとおり、この
通学路がいかに危険な状況なのかはお分かりいただけるのかなと思います。 次に、6枚目の写真を
お願いいたします。 もちろん本市担当の方々が何もしてくださらないかというと、そんなことはなくて、様々に動いてくださっていまして、この写真のように自転車は降りるか車道の左側を通行してくださいといった、黄色でとても目につきやすい看板を設置してくださったり、様々な
注意喚起をしてくださってはいるんですけれども、近年の自転車によるルールを無視した暴走を行う方々には、残念ながら全く響いていないという状況です。子どもが通る歩道ですよとか、ルールを守ってくださいと良識に訴えたり常識に委ねたり、良心に任せるといった
注意喚起では、残念ながら自転車の問題に関してはもはや無力になってきてしまっているのかなと感じています。 では、どのようにすればよいのかとなると、厳しく取締りをして強いペナルティーを科すことしかないのかなと考えております。また、この栄橋から
いろは橋にかけて、この場所に関しては、時間限定でも結構です、朝の時間帯、帰りの時間もやっていただけたらなおよいのですが、パイロンを置くなどして、もう物理的に自転車が通行できないように、時間帯限定で結構ですので、できないかと考えております。 そこで、
担当部長に3点お尋ねいたします。 地域の宝、本市の宝である
子どもたちの心、体、命を守るためにも、県や警察関係各所と連携の上、ルールを無視した自転車の危険運転の抑止として、定期的に一斉取締りをしていただくよう市として強く要求をしていただけないでしょうか。 また、2点目、先ほどご案内しました通学時間内のピークである例えば20分ほどでも結構です。栄橋から庁舎、
いろは橋、自転車が進入できないよう何かの対策を取っていただきたい。こちらも市として強く関係各所に要求をしていただきたい。 加えてもう一点、写真7枚目、
お願いします。 これは、高橋方面からビバホームの裏を通って、柳瀬川沿いを通って栄橋に差しかかった場所になります。そちらから来る自転車は、ここに来ますと当然車道へ出なければならないんですけれども、この場所は縁石の切れ目がないんですね。左手奥に橋の継ぎ目に少しあるんですけれども、30センチほどのところでして、横にはガードレールもあるので人が通れない。通ろうとすると体がぶつかる、ペダルがぶつかるといった状況になっています。この場所、縁石に切れ目を入れて、高橋方面から来た方が車道へスムーズに出られるように、また車道へ出るような誘導表示など対応・対策を取っていただきたく、こちらも県へ要求をしていただけないでしょうか。 この3点、児童・生徒の保護者ですとか町内会の皆さんからの強い要望はもちろんですが、朝ウォーキングをされている方、また犬の散歩をされている方、毎朝会う方がたくさんいらっしゃるのですが、本当に多くの方から、そのうち大きな事故が起きてしまうよと、その前に対策をしないと
子どもたちがかわいそうだよというたくさんのご要望をいただいております。皆さんのおっしゃるとおり、何かあってからでは遅い。明日の朝にでも大きな事故が起きてしまうかもしれない。そのような危険な状況であります。 実際私は3年前に、栄橋見守りをしていた際に、自転車にひき逃げをされました。大人の私だったから吹き飛ばされずに転倒もしなかったんですけれども、それが小さな子どもだったらと思うと、転倒したり後続の自転車にひかれたりと、もう考えるだけでぞっとします。ぜひ県や警察、関係各所と連携の上、対応・対策を取っていただきたく、
担当部長のご所見をお聞かせください。 以上2点、1回目の質問といたします。よろしく
お願いいたします。
○
鈴木潔議長 答弁を求めます。 初めに、松井
市民生活部長。 〔
松井俊之市民生活部長登壇〕
◎
松井俊之市民生活部長 岡島議員のご質問1についてご答弁申し上げます。 トビは警戒心が強い性格のため、人間には近寄らないことが多いと考えられておりますが、安易な餌づけ等により人間を恐れない習性を得るとも言われております。 現在、宗岡第四小学校の周辺にトビと思われる
猛禽類が飛来していることは確認されておりますが、市民が日常的に餌を与えているなどの情報や、すみかがあるという情報については把握しておりません。また、宗岡第四小学校の児童や市役所グランドテラスで営業を行っている
キッチンカー事業者などからも被害等の報告は現在のところ受けておりません。今後におきましては、地域からの情報収集を行う中で、岡島議員からのご提案の対応の必要性について見定めてまいります。
○
鈴木潔議長 次に、答弁を求めます。 細田
都市整備部長。 〔
細田雄二都市整備部長登壇〕
◎
細田雄二都市整備部長 岡島議員のご質問2についてご答弁申し上げます。 初めに、自転車の安全利用につきましては、各季節に実施している交通安全運動等の街頭キャンペーンや立哨指導などにより、交通ルールの遵守や交通マナーの向上を図るとともに、「広報しき」に自転車を含めた交通安全に関する記事を毎月掲載し、交通安全の啓発に努めているところであります。 また、朝霞警察署におきましても、適宜自転車の交通指導や取締りを行っているとのことでありますが、議員のご要望を踏まえまして、取締り等の強化について要望してまいりたいと思います。 次に、カラーコーン等による自転車の進入規制につきましては、道路交通法により13歳未満の子どもや70歳以上の高齢者、身体の不自由な方が自転車を運転しているときは、歩道を通行できることとなっていますことから、一律に自転車の進入を規制することは難しいものと考えております。 最後に、柳瀬川堤防上の道路から県道の車道に出るための縁石の切下げ等につきましては、道路管理者である朝霞県土整備事務所にご要望があった旨をお伝えしてまいります。
○
鈴木潔議長 これより再質問に入ります。 9番、岡島議員。
◆9番(
岡島貴弘議員) ご答弁ありがとうございました。 順次再質問をさせていただきます。 1回目の質問で申し上げたとおり、何かあってからではもう既に
トンビは学習をしてしまっていて、ご案内したとおり、習性がどんどん変わっていってしまう、人を襲う。人を襲うと言うと語弊があるかもしれないんですが、人が持っているものを奪おうとする。なので、その前に対策・対応をするべきと思いますし、実際そういった被害に遭っている地域の方々も口をそろえておっしゃっている。なので、報告が上がってきた頃では遅いのではないのかなと思っているんですね。それがどんどん、今後どんどん増えてくるのか、いなくなる
可能性ももちろんありますけれども、そうなる前に、餌をあげることはこういうことにつながるんだよ、人間の危険につながるんだよという案内をするべきだと思っております。 例えばですが、では様子を見ます、
トンビが人を襲う、物を奪おうとするとなった場合、駆除はできるものでしょうか。そうなってしまったら、駆除ができなくて困ってしまうという声を聞いているんですが、何かしらの排除なのか駆除なのかという対応が、鳥獣管理保護法の中でできるのか。特別な申請・許可があればできるのか。そこをお尋ねします。
○
鈴木潔議長 答弁を求めます。 松井
市民生活部長。
◎
松井俊之市民生活部長 ご答弁申し上げます。 鳥獣保護法だとか法令の規制によって、トビは保護されている動物だと認識しております。
○
鈴木潔議長 9番、岡島議員。
◆9番(
岡島貴弘議員) そうですよね。なので、
トンビが暴走し始めてしまってからではやっぱり遅いと思うんですよ。なので、それを何百万、何千万かけて周知してくださいというわけではなくて、職員の方のご苦労もあるし、多少のお金もかかるとは思うんですけれども、それ以上に地域の方々の体を守る、心を守る、命を守るということを考えますと、やっぱり早いうちに周知をして、人間にとっても
トンビにとってもすみやすい町をつくるべきだと思いますし、それが共存ということではないのかなと思っています。
トンビが人を襲うようになるのは、先ほど部長もご答弁あったと思うんですが、本来おとなしい臆病な動物だと言われていまして、本来はない。ですけれども、人間が餌を与えてしまったりすることによって、
トンビの性格が変わってくる、習性が変わってくる、結果人のものを奪おうとすると流れている。なので、何でしょう、人間が餌を与えることによって狂暴化して、
トンビって悪いやつだねなんてならないように、
トンビは本当に見た目もかわいいですし、かっこいいですし、共存したいですしというところで、周知・
注意喚起をしていただきたいのですが、いかがでしょうか。
○
鈴木潔議長 答弁を求めます。 松井
市民生活部長。
◎
松井俊之市民生活部長 ご答弁申し上げます。 議員が懸念される、何かあったらでは遅いということでございますけれども、現在トビによってけがをさせられたとか、食べ物を盗まれたなど被害の報告は受けておりませんし、日常的な餌づけ等も含めまして、市としても注視はしておりますけれども、現在のところは確認しておりません。 今後、トビからの被害が発生した場合や、また被害が発生することが懸念される場合には、例えば
キッチンカーだとか、ああいう事業者、学校関係者とも情報を共有しながら、
注意喚起等の対応の必要性について状況に応じて適切に判断してまいりたいと思います。 以上です。
○
鈴木潔議長 9番、岡島議員。
◆9番(
岡島貴弘議員) 繰り返しになるんですけれども、被害が出てからではもう習性が変わってきているので遅いと思うんですね。なので、事前事前に対応しなければ、もう指をくわえて事故を見ているしかなくなる。現地の方もおっしゃっているんですけれども、まさにそのとおりなんだろうなと思っております。なので、注視、もちろんですし、他市の情報だとか、何が最善なのかは分かりませんけれども、まずは
トンビの習性を把握して、攻撃的にならないようにするにはどうしたらよいのかというのを、様々な自治体だとか地域から教えていただいたりして、早め早めに対応をしていただきたい。でないと、本当に手遅れになってしまって、その後手の打ちようがないというのが、ムクドリとかもそうですけれども、手の打ちようがなくなるというのは本当に悲しいことですので、事前事前に、注視もいいんですが、注視にもいろいろな考え方があります。ただここから見ているのも注視、現地へ行って様々話を聞いたりするのも注視になってくるとは思うんですけれども、いろいろな声を拾って、早期に対応していただきたいなと思います。 それと、もう一点ですけれども、これは因果関係不明ですけれども、気になったことがあるので申し添えさせていただきます。
トンビとカラスは自然の動物、小型の爬虫類だとか昆虫だとか、餌となるものが同じになるようですね。カラスと同じく
トンビもゴミをあさるようになる
可能性が高いというところで、
トンビとカラスがテリトリーが重なってしまう。そうなってくると、体の大きな
トンビはそこに居着いてカラスが他地区へ移動するしかなくなるという話を聞きました。ちょうどこの3か月、4か月ぐらい前から、柏町1丁目の方々から、カラスが非常に増えてきているというお話を聞きました。 実際に、今回写真でご紹介はしていないんですけれども、私が見た、写真を撮ったときは、30羽40羽のカラスが、場所を申し上げると柏の杜ふれあい公園のところですね。そこに、電線だとかベンチだとかに止まって、すごく異様な光景を見ました。これが、
トンビがいたから来たわけではないかもしれないし、でも
可能性としてはそれもあり得るのかなと思っていますので、こちらも、いろいろな市民の方からの声ですとか、その状況を把握していただいて、注視というかご対応していただけたらなと思っておりますので、今後も引き続きその件についても
お願いをして、1つ目の質問を終わりにいたします。 続きまして、2点目に移ります。 大きな2点目で、3つ質問をさせていただきました。1つ目が取締りです。ご答弁の中で、朝霞警察等と協議をして、そういったことをしていただける
可能性が出てきているということで、非常にありがたいお話だと思います。定期的な交通安全期間と言われるようなとき以外で、抜き打ちであったり、よくパトカーが隠れて見ていたりすると思うんですけれども、ああいった形でもやって、もう徹底的に取り締まってほしいと、保護者の一人としても思いますし、地域住民としても思っております。ですので、繰り返しになりますけれども、自転車で暴走をする方々には、もう
注意喚起では効かないのかなと思っていますので、強いペナルティーを与えるなどでして、どうかそれを止めるしかないと。これは多分全国的にもそうだと思うんですけれども、そういった対応をしていただきたく思っておりますので、ぜひ早い段階で実現するように
お願いをいたします。 それと、2点目が、自転車の進入禁止についてですけれども、確認ですけれども、お子さんですとか高齢者の方は歩道を走っていい、歩道を通過していい、通行していいというのは分かるんですけれども、その際も自転車を降りるのではなくて、自転車に乗ったまま通行していいんでしょうか。
○
鈴木潔議長 答弁を求めます。 細田
都市整備部長。
◎
細田雄二都市整備部長 ご答弁申し上げます。 特例対応の13歳未満であったり高齢者においては、自転車歩道の部分の指定がない場合は、歩道の中央から車道よりの部分を走行するという形になっておりますので、一応この辺については大丈夫な状況となっております。
○
鈴木潔議長 9番、岡島議員。
◆9番(
岡島貴弘議員) すみません、私が大きく勘違いしていたようです。てっきりお子さん、高齢者の方、通行していいけれども自転車を降りてと勘違いをしておりまして、こういう質問をしてしまいました。失礼しました。ただ、場所的に、その方々が通行できるようなスペースは取れると思うんですね、橋、庁舎前。なので、そういった対策も今後県ですとか朝霞警察等と協議をして、何かしら、どうにか自転車で歩道を通行する、逆走をする、そういった方々を少しでも、一台でも減らせるような対策・対応をしていただけたらなと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。 それと、3つ目の縁石ですけれども、こちらも協議していただけるということで、ぜひ早い段階でやっていただきたいと思っております。市役所関係の方でも、高橋のほうから自転車で来て歩道を走っていかれる方、やっぱりいらっしゃる。ですが、縁石を乗り越えるご苦労だったり考えると、分かるなという気持ちもあるんですね。ただ、そのときは自転車を押してほしいと反面思いますけれども、やっぱりそういったことなく車道にスムーズに出られるように整備することも、ルールを守っていただくための一つの施策かなと思っておりますので、よろしく
お願いします。 それと、もう一点申し上げておきたいのですが、今回のこの自転車の件に関してですけれども、近隣には志木高校、細田学園、ありますけれども、この2校の生徒さんは8割から9割方きちんと車道の左側を走ってくださっているんですね。少なくともこの庁舎前の場所ですけれども。志木高校の先生、生徒さんに確認をすると、やっぱり学校でしっかりと指導をしてくださっている。加えて、年に数回、多分ご覧になったこともあると思うんですけれども、先生方がここに5人から10人ぐらい立って、直接指導をしてくださっている。そんな大人の背中を見せて指導をしてくださっているという状況もあって、そういった高い水準でルールを守ってくれているのかなと思っております。 なので、子ども向けですとか、例えば高校生に安全指導を徹底してくださいと
お願いするのはもちろん大切なことですが、今既にやってくれているんですね。なので、大人が守らないんですよ、この自転車。暴言を吐くのも大人ですよ。先ほども申し上げた汚い言葉もそうですし、ひどい場合は差別的な発言もされる。それと、命を脅かすような発言もされる。あとは小学生に対して、何でしょう、見た目を指摘して悪口のようなことを言う。本当に情けない大人もいるんですね。 私、毎朝、栄橋ですとか宗岡第四小学校、マンションのそばにいますけれども、ほぼ毎日その光景を目にするんですね。何て悲しいことだろうと思います。子どもはルールをしっかり守って列をきれいに歩いているのに、大人がルールを無視して、しかも子どもに対して暴言を吐く。邪魔だ、どけだとか言う。こんなばかな話はないと思います。どうにか、こういう大人を矯正させるのはもう難しいのではないかなと思うので、何度も言いますけれども、やっぱりペナルティーを与えるとか物理的に通行ができないようにするしか、もう方法はないのかなと、
子どもたちの命を守るためには。そういったことも感じておりますので、ぜひ、もちろん部長もそうですしほかの職員の方もそう、ここの危険性はご存じだと思いますけれども、もっと近くでそういった暴言があったり、子どもの心を傷つける、体だけではないです、心を傷つけることも毎日のように繰り返されているので、そういったところもぜひ肌で感じていただきつつ、対応・対策を取っていただけたらなと思っておりますので、
お願いとして私の質問を終わりにいたします。ありがとうございました。
○
鈴木潔議長 以上で、9番、岡島議員の
一般質問を終わります。
---------------------------------------
△安藤圭介議員
○
鈴木潔議長 次に、14番、安藤圭介議員。 〔14番 安藤圭介議員登壇〕
◆14番(安藤圭介議員) おはようございます。 議長よりご指名をいただきましたので、順次、
通告順に従いまして
一般質問をしてまいります。 まず初めに、大きな1番、
一般国道254号和光富士見バイパスの開通に伴う宗岡地域のまちづくりについてお尋ねいたします。 7月29日に、いよいよ
一般国道254号和光富士見バイパスが開通いたします。今回は、浦和所沢バイパスから県道さいたま東村山線まで1.4キロメートルの区間の部分開通となりますが、この254号線は東京都の文京区を起点に埼玉県西部地域を縦貫し、長野県松本市に続く284キロの路線で、産業・経済・文化交流の基盤となる道路となります。国道254号線の沿線は、多くの車両が通過するだけでなく、商業施設や娯楽施設などの発展施設により地域の活性化も大きく期待されております。 ですが、部分開通をすることにより、現状のままでいくと、沿道沿いには副道があることに加え、志木には大きな土地がないことから、このままでは車両が通過するだけになってしまうのではないかという心配もあります。そこで、市長にお尋ねいたします。このまま市がなにもしなくても、自然と
民間企業が進出してくるのでしょうか。それとも、用途地域の変更や区画整理を実施して、税制優遇をして積極的に企業誘致をすることが必要だと思いますが、ご所見をお伺いいたします。 また、事前に市としてビジョンを明確化すべきと考えているんですけれども、そちらも併せて市長のご答弁をいただきたいと思います。 さらには、また国道254号線の開通に伴い、宗岡地域では不安をお持ちの方もいる状況ですので、今後どのようなまちにしていきたいのか、市長のお考えをお聞かせください。 次に、2番、子どもが子どもでいられる街について。 今年度実施するヤングケアラー実態調査についてお尋ねいたします。 昨年の9月定例会において、ヤングケアラー問題を質問しました。過去にも阿部議員も質問されておりましたが、今回形となり、予算化も含めてありがとうございます。志木市は
子どもたちに対しても理解があるということで、理解、再認識した次第でございます。 そこで、今回も昨年に引き続きヤングケアラー問題に焦点を当てさせていただきました。今年度、ヤングケアラーの実態調査をしていただけるとのことで聞いております。国の調査でも中学生17人に1人はヤングケアラーがいるとされており、本市に置き換えると100人いることとなります。本市においても既に把握しているヤングケアラーもいるとは思いますが、これから行う実態調査の結果を踏まえ、来年度予算に向けて具体的な支援策についても検討していかなければなりません。 既に、近隣各市では具体的な支援策を打ち出している自治体もあります。ほかの自治体の事例では、川口市は家事や家族の世話を担っているヤングケアラーへの市独自の支援金を新設するため、関連事業費として1億800万円を当初予算に計上いたしました。小学生のヤングケアラーには1人当たり月5,000円、高校生では1万5,000円をそれぞれ支給することとなっており、対象者は1,870人程度となり、高校生で640人、合計で2,510人想定されております。部活動の道具代や学習塾の費用、参考書の購入費の一部に充当してもらうのが狙いのようですが、適切に活用してもらうため、子どもが保有する口座に直接支援金を振り込み、親に支給する際も3か月に1回はコーディネーターが家庭訪問して使途の確認をするとのことだそうです。 また、上尾市では、家族の介護や世話を担う18歳未満の子ども、ヤングケアラーへの支援体制を強化するため、専門のコーディネーターを配置するため関連事業費432万円を当初予算で計上いたしました。相談対象者は18歳未満に限らず、家族の介護などを担う30代までの若者ケアラーからも受付をしているそうです。 そのほか、港区では実態調査を令和4年9月14日から10月14日、1か月間ですね、実施しており、区の
ホームページでも公表されています。内容は、学年、性別、住んでいる地域、一緒に住んでいる家族、兄弟の人数、対象者の健康状態、ふだんの生活について、例えば学校を欠席したり遅刻をしたり早退をすることがあるかなど。また、そのほかにも休日は習い事をしているか、幾つか質問項目があります。 対象者は5分割しており、小学1年生から3年生には学校で支給されているタブレットを利用して、回答配布数は5,430人、回収数は4,550人で、回収率は83.8%でした。小学4年生から6年生では、調査方法が低学年と同様で、配布数は4,893人で、回収数は4,409人、回収率は90.1%。中学生は、調査方法は小学生と同様で、区内の中学校在籍者以外には郵送で行い、紙媒体またはオンラインで回答し、配布数は5,761人に対して回収数は2,711人で、回収率が47.1%でした。高校生には郵送で行い、紙媒体またはオンラインで回答し、配布数4,813人に対して回収数は887人で、回収率は18.4%。また高齢者、障がい者、子育て家庭に関わる事業所に対しても調査しており、郵送または電子メールで依頼し、紙媒体またはオンラインで回答し、317事業所中、回収数は180事業所で、回収率は56.8%でした。 その中で、調査報告の結果、一部をお伝えさせていただきたいんですけれども、まず、ヤングケアラーの認知度を聞いたことがあるか、意味を知らない、または聞いたことがないと回答した人は、小学校低学年で88.1%、小学校高学年で63.2%、中学生でも60.3%、高校生では45.7%と、4割以上がヤングケアラーという意味を知りません。 家族の中で、あなたが世話をしている人がいるかとの問いに、小学校低学年では17.3%、小学校高学年では12.7%、中学生は10.6%、高校生は6%との回答者が家族の世話をしていると回答しています。年代が高くなるにつれて、世話をしている割合が低くなるという結果も出ているんですけれども、お世話をする頻度では小学生に比べて中学生がやや頻度が高い傾向も出ております。 このように、ヤングケアラーの支援は相談体制、家事支援、介護サービスの提供などといったものとなりますが、私自身もいろいろとこの問題考えてみたものの、非常に難しいなと思っております。例えば、両親が医者で経済的に恵まれているものの、お兄ちゃん、お姉ちゃん、弟、妹の世話をしている家庭もあれば、子どもに世話をさせないために経済的にぎりぎりで家事支援を行っている、依頼をしている家庭もあって、ヤングケアラーにだけ目を向けてしまうと不公平感のある制度となってしまう
可能性があります。 そこに所得制限などを設けてしまうと、結局、現在ある支援を紹介するだけになってしまうので、経済的な支援だけではなく、しっかりとした人による支援がなければ、何をしても成功しないように思います。そこで、子どもが子どもでいられるまちとして、本市においても来年度予算に向けてどのような支援策を検討しているのか、ご所見をお伺いいたします。 また、今回、ヤングケアラーアンケートを実施する対象者の範囲と、いつ頃どのような形で実施していくのか。さらには、今回調査対象となっていない15歳から18歳、高校生についてはどのように把握をしていくお考えなのか、併せて子ども・
健康部長にお尋ねいたします。 続きまして、大きな3番、
子どもたちが利用しやすい施設整備について、
子どもたちが通える自習室について質問いたします。 昨年の9月議会で河野議員が
教育政策部長に対して自習室の常設開放を
一般質問されました。そのときの答弁では、公民館施設を自習室で常設するのは難しく、市民の生涯学習活動の推進に支障が生じる
可能性が出るという非常に厳しいご答弁でした。調べたところ、社会教育法の第5章の20条の目的で、公民館利用者は一定の区域内の住民のためにあると記されておりまして、市民一般の利用者を指していて、子どもから高齢者まで幅広い年齢層が含まれるため、特定の利用者への対応が難しいということでした。その解釈の中で、今回は違う視点で、公民館施設の質問ではなく児童センター施設において子ども・
健康部長にお尋ねいたします。 児童センター施設においての児童は、児童福祉法の第4条で、1、乳児、満1歳に満たない者。次に、2、幼児、満1歳から小学校就学の始期に達するまでの者。次に、3、少年は小学校就学の始期から満18歳に達するまでの者を指すとして記されており、これならタイミング的にも法律的にも自習室として利用できるのではないかなと考えました。 現在、宗岡第二公民館では、中学生以上を対象として試験勉強や宿題等で会議室を学習スペースとして開放されました。
子どもたちが集中して学習できる環境を提供していますが、特定の
子どもたちしか通えない状況となっております。このように、学習意欲のある
子どもたちをさらに応援していくためには、新たに志木地区に整備する児童センター内に自習室を設置してもらえないでしょうか。また、宗岡地区にある児童センターについては、5時までで閉館されるということで、時間帯も早いこともありますので、18歳までが利用できるとなると17時では早過ぎると考えています。志木地区に自習室を設置していただけるのであれば、夜間まで開館してもらえないか、ご所見をお伺いいたします。 3番は以上となります。 続きまして、大きな4番、今後の財政シミュレーションについてということで、今後の財政シミュレーションについてお尋ねいたします。 昨年7月に、長年の懸案事項でもありました新庁舎が完成いたしました。窓口カウンターは見通しのよい配置となり、相談等が多い場所についてはローカウンターが設けられ、市民が利用しやすい庁舎となっただけではなく、職員の皆さんにとっても働きやすい庁舎となったものだと感じております。そのほか、地震や水害に備え、いざという場合でも災害対策本部の機能を高める施設として、市民も安心して暮らすことができるようになったと安堵しております。 この新庁舎の建設には約74億円の費用が要されましたが、結果的にはどのような地方債を活用して、国の支援策はどの程度となったのでしょうか。さらには、公共施設マネジメントにもあるとおり、まだ老朽化しており耐震機能が不足している公共施設の更新も控えており、市民会館、市民体育館の複合施設をはじめ、秋ケ瀬スポーツセンター、郷土資料館、第3分団車庫などの施設に加え、館大排水路の蓋かけ事業や児童センターの整備など大きな財政出動が想定される事業が予定されております。 特に、ここ数年で材料費や建設費が高騰しているので、近隣市でも補正で増額をしているところも見受けられます。前回の質問では、新複合施設の建設費が2割から3割程度増える見込みという答弁もございました。今お伝えした事業費はどのような財源を使って実施するのか、教えていただければと思います。 また、一時的には公債費の償還も高くなることも想定されております。今後の財政シミュレーションはどのようにお考えなのか、副市長にご所見をお伺いいたしまして、1回目の
一般質問を終わります。
○
鈴木潔議長 答弁を求めます。 初めに、
香川市長。 〔
香川武文市長登壇〕
◎
香川武文市長 安藤議員のご質問1についてご答弁申し上げます。
一般国道254号和光富士見バイパスにつきましては、安藤議員お話しのとおり、国道463号から県道さいたま東村山線までの区間1.4キロメートルの部分開通が7月29日に予定されております。新たに開通する沿線地域の活性化につきましては、現状では市街化が進行し、農地も減少していることから、商業施設等が進出できるまとまった空地や農地等は限られている状況であります。また、令和2年度に宗岡地域において比較的広い土地を所有している地権者の方を対象に実施した意向調査におきましても、土地活用を考えている地権者は当時少ない状況でございました。 一方で、宗岡地域に進出意欲のある
民間企業が情報収集をする動きもあり、さらにはバイパスの部分開通により地権者の意向が今後変化することも予想されるところであります。こうしたことから、改めて地権者の方の意向確認や
民間企業の進出意欲を把握するためのサウンディング調査等を実施するとともに、ご質問にありました都市計画手法等の
可能性を探り、さらには税制優遇等土地活用に係る具体的なインセンティブの設定を検討するなど、沿道の開発等を誘導し、バイパスのポテンシャルを最大限に生かした宗岡地域のさらなる発展につながるまちづくりを進めてまいりたいと考えております。
○
鈴木潔議長 次に、答弁を求めます。 近藤子ども・
健康部長。 〔
近藤政雄子ども・
健康部長登壇〕
◎
近藤政雄子ども・
健康部長 安藤議員のご質問に順次ご答弁申し上げます。 初めに、2についてでございますが、本年度実施するヤングケアラーの実態調査につきまして、市内の市立小・中学校に通います小学4年生から中学3年生を対象に、学校で使用してございますタブレットを活用し、記名式のアンケートを本年8月から11月にかけまして実施をいたします。また、あわせまして、実態調査対象の児童・生徒にはヤングケアラーの概念について学ぶとともに、理解を深めることを目的といたしましたヤングケアラー講座を併せて実施してまいります。 次に、来年度に向けての支援策についてでございますけれども、議員ご指摘のとおり、ヤングケアラー等がいるご家庭それぞれの状況に合わせました人による支援の重要性は認識しているところでございます。今般実施いたします実態調査の結果と併せまして、支援が必要な児童・生徒に対しまして、
子どもたちがどんな支援を望んでいるのか、
子どもたちの意見を聞きまして、経済的な支援だけではなく、
子どもたちの気持ちに寄り添いました支援策を慎重に議論してまいりたいと存じます。 さらに、今般調査対象としていない15歳から18歳未満の子どもにつきましては、ヤングケアラーに関する啓発を行うとともに、相談があった際には関係部署と連携を図りまして、ヤングケアラー等がいるご家庭を包括的に支援してまいります。加えまして、日頃より民生委員・児童委員や母子保健推進員の皆様をはじめといたします地域で活発に活動していただいております方々との連携をさらに深めまして、地域全体で支援してまいりたいと存じますので、ご理解をよろしく
お願いいたします。 次に、3についてでございます。 議員ご案内のとおり、宗岡第二公民館におきまして、集中して学習に取り組むことができる環境を提供するため、中学生以上の方を対象に定期考査や埼玉県公立高等学校入学者選抜直前の土曜日、日曜日及び祝日に、会議室の一室ではございますけれども、自習室として開放しているところでございます。さらに、柳瀬川図書館におきましても、本年6月1日より、図書館利用登録をされている方、こちらの中学生以上の方を対象にいたしまして、ティーンズコーナーの閲覧席の一部を自習可能なスペースとして活用しているところでございます。 さて、志木地区におけます児童センターの整備につきましては、有識者や市民で構成いたします志木地区児童センター整備基本計画検討委員会を設置いたしまして、施設に必要な機能などの検討を行っているところでございまして、議員ご提案の自習室の設置につきましても、本検討委員会の中で十分に議論してまいりたいと存じます。検討を行うに当たりましては、建設を予定している敷地が狭隘であることから、機能の重ね使いを前提といたしまして、スペースを最大限有効活用してまいりたいと考えてございます。 また、新たな児童センターの開館時間につきましても、今後の検討を進める中で議論してまいりたいと存じます。 いずれにいたしましても、志木地区における児童センターの整備に当たりましては、新複合施設との連携を図りながら、中高生世代を含む18歳未満の全ての
子どもたちが安心して過ごすことができる第3の居場所を目指してまいります。
○
鈴木潔議長 次に、答弁を求めます。 櫻井副市長。 〔
櫻井正彦副市長登壇〕
◎
櫻井正彦副市長 改めまして、おはようございます。 安藤議員のご質問4についてご答弁を申し上げたいと存じます。 初めに、庁舎建設事業に係る財政負担についてでございますけれども、建設工事費総額約74億円に係る地方債の借入額はおよそ66億円でございまして、今後30年かけて分割して返済をしていくこととなります。このいわゆる自治体の庁舎建設工事につきましては、毎年度、国が定める地方財政計画とともに地方債計画というものが策定されますけれども、そこにおきまして、従来より地方債を起こすことができるということにはなっておりますものの、地方交付税措置の対象にはならないと、こういう取扱いとされてきたところでございます。 しかしながら、平成28年の熊本地震を受けまして、充当率90%で毎年返済する元利償還金に対する交付税算入率およそ22.5%の地方債が臨時的に創設されまして、本市においてはこれを積極的に活用し、およそ17億円もの財政負担の軽減を図ったところでございます。 一方、議員お話しのとおり、庁舎建設事業という大きなプロジェクトが完了して間もないところではございますけれども、市内にはまだ耐震性能が不足するなど課題のある施設が点在しておりまして、今後もこれらの施設の更新ないしは修繕に係る多大な財政出動が控えているというところでございます。これらの事業の財源についてでありますが、現時点で手法が確定している新複合施設の建設事業につきましては、充当率が90%、交付税算入率50%と、地方債の中でも交付税算入率の高い公共施設等適正管理推進事業債、ちょっと長いですが、こういう名称の事業債を活用を予定しておりまして、基本計画でお示ししている事業費を基にこれを試算いたしますと、およそ30億円程度、地方交付税が措置されるものと見込んでいるところでございます。 また、お話がありました秋ケ瀬スポーツセンターや郷土資料館など、それらにつきましては、施設の在り方や更新等に係る経費なども考慮の上、最適な整備手法を検討するとともに、事業に係る財源につきましても、国あるいは県からの補助金をはじめ、地方交付税の措置のある地方債の活用を研究するなど、市の財政への影響を最小限に抑えた選択をしていく所存でございます。 これらの事業に係る公債費につきましては、今後一定の負担増は避けられないものと認識しておりますが、綿密なシミュレーションの下、実質的な市負担額を抑制しながら、健全な財政運営に努めてまいります。
○
鈴木潔議長 これより再質問に入ります。 14番、安藤議員。
◆14番(安藤圭介議員) 順次再質問、要望してまいりたいと思います。 大きな1番、国道254号和光富士見バイパスの開通に伴う宗岡地域のまちづくりについてということですが、先ほど市長からもご答弁がございました。進出意欲のある企業が情報収集をしているということでお聞きしました。また、地権者の意向も改めて確認して、
民間企業へのサウンディング調査も実施していくということで、検討していただけるということで、ありがとうございます。 やはり、そのサウンディング調査を実施していくということで、夢と希望が湧いてきております。その中で、大きな道路が通過すると誰もが不安に思っていて、不安を抱えている人たちもいらっしゃいます。それは仕方がないことだと思うんですよね。何よりも宗岡に居住されている
赤ちゃんから高齢者まで、いろいろと誰もが今以上に安全安心に住みたいまちになってほしいということで、皆さんが期待をされております。志木駅から
いろは親水公園までの中心市街地の活性化だけでなく、254号線の開通に伴って、沿道沿いのポテンシャルを向上させて宗岡地域のさらなる発展につなげていくまちづくりを進めていくということで、市長からも力強いお言葉がございました。市長がその決意であるのならば、私自身も市議会議員として早期完成に向けてしっかりとサポートしていきたいと思っております。 さらには、
民間企業の進出という部分では、何でもいろんなところが進出したいとなっているとは思うんですけれども、何でもいいというわけではないと思うんですよね。そういった部分も、市がどのようにインセンティブを設定していくのか、重要となってまいります。また宗岡地域の発展・活性化につながる企業の誘致をぜひとも
お願いして、強く要望させていただきまして、今後の
香川市長の政治手腕に大いに期待をしてまいりたいと思いますので、要望とさせていただいて1番は閉じさせていただきます。 次にまいります。 大きな2番、子どもが子どもでいられる街についてということで、こちら、小学4年生から中学3年生までが対象ということで、タブレットを活用して記名式で実施するということで、高校生は相談があった場合に対して対応していくという答弁でした。声を出せない子や自分がヤングケアラーだと理解していない子どももいますので、民生委員や児童委員、母子保健推進員なども横断的な連携も必要ですので、引き続きよろしく
お願いいたします。 また、支援については、
子どもたちが何を求めて何を望んでいるのか、各家庭ごとに様々だと思っております。
子どもたちが負担に思わず、心の支えになれるよう、
子どもたちに寄り添った支援をどうぞよろしく
お願いいたします。 また、答弁にありましたヤングケアラーというものを
子どもたちが理解・認識していなければ、アンケートの内容も理解できないと思いますので、事前にヤングケアラーの講座を実施するということは大賛成です。結局分からないという、先ほどの質問でもさせていただきましたが、理解していないという方たちが多く港区ではいらっしゃいましたので、また記名式で行っていただければ、その後の支援というのもつながっていくのかなと思っております。 ただ、先ほど紹介した他市のアンケートでも、家族の中であなたが世話をしている人がいるかという設問だけでは、この子はヤングケアラーなのかどうかは分からないと思うんですよね。なので、本当は友達と遊びたいのに我慢して、負担に思っている子どもがいれば、家族のことだから当然だと思って負担に感じていない子も中にはいらっしゃると思います。また、これは明らかにお手伝いの範囲だという方もいらっしゃいます。そこで、再度質問いたします。ヤングケアラーの定義が明確にあるのか、子ども・
健康部長にお尋ねいたします。
○
鈴木潔議長 答弁を求めます。 近藤子ども・
健康部長。
◎
近藤政雄子ども・
健康部長 議員お尋ねのヤングケアラーの定義ということでございますけれども、法令上の定義はございませんで、厚生労働省におきましては、本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っている子どもと定義されているところでございます。また、埼玉県のケアラー支援条例における定義でございますけれども、こちらケアラーとヤングケアラー、別々に言っておりますけれども、ケアラーを「高齢、身体上又は精神上の障害又は疾病等により援助を必要とする親族、友人、その他身近な人に対して、無償で介護、看護、日常生活上の世話その他の援助を提供する者」とされまして、ヤングケアラーはそのうち18歳未満の者を指しているというところでございます。 このように、ヤングケアラーの定義につきましては様々な見解等々がございますので、ヤングケアラーかどうかということは、その子どもが担っているケアの内容のみをもちまして判断することは非常に困難であると認識してございます。したがいまして、本市におきましては、今後実施いたしますアンケートの回答だけでなく、子どもの家庭状況を把握するなど、十分にアセスメントを行った上で、総合的に判断してまいりたいと存じます。 以上でございます。
○
鈴木潔議長 14番、安藤議員。
◆14番(安藤圭介議員) ありがとうございます。 法令上の定義という部分ではなかなか難しい部分が現状、ないということで言っておりましたが、こども家庭庁や埼玉県でも、その定義というものはつくっています。ただ、法令上の部分ではないというところで。18歳未満の、大人が担う家事や家族の世話を日常的に行っている子どもがヤングケアラーと言われていて、また今のご答弁でもあったんですけれども、埼玉県のケアラー支援条例の中で、ケアラー、ヤングケアラーの定義で高齢または精神上の障がい等により援助を必要とする親族、友人その他の身近な人に対して無償で介護、看護、日常生活上の世話その他の援助を提供する者ということで定義になっているんですけれども、無償で援助を提供する者というものもあるんですけれども、また親・親族以外、例えば親族以外へ援助を提供する者、ケアラー、ヤングケアラーと言われていて、その中で18歳未満がヤングケアラーと言われております。認識をしていない方も多いと思ったので、定義について再質問させていただいたんですけれども、もちろんアンケートだけでヤングケアラーかどうかというのは、やはり判断するのは困難だと思うんですね。ただ、そのアンケートを読み解いて、その家庭の状況等を把握していくことで、今回アンケート、記名式で行うということなので、一歩先に踏み込んで目に見えないSOSを早期に発見でき、相談したいと思える環境づくりを、担当課だけではなく横断的につくっていただければと思います。こちらは要望とさせていただきます。 さらには、ヤングケアラーの存在する家庭全体を見守って、必要に応じて支援をしていっていただければなと思っておりますので、そちらは要望とさせていただきます。 そして、今年度の4月から、地域共生社会を実現するための条例が新たに作成されました。その中でリーフレットがあるんですけれども、今日持ってきていないんですけれども、3つの基本理念に基づき取り組んでいきますというところで、裏面のところに安全に安心して暮らすという中でもヤングケアラー支援がしっかりと明記されておりました。一歩ずつ前に進んでいけているのかなと実感しております。また、国や県のケアラー、先ほどもお話ししたんですけれども、その定義というのは難しい部分ではございますが、少しでも多くの市民にケアラー、ヤングケアラーについて周知をしていただいて、そして支援を求めているヤングケアラーにも
子どもたちの気持ちに寄り添った支援をしていただければなと、我が志木市も子どもが子どもでいられる街であると確信しております。これからも
子どもたちのためによろしく
お願いいたしまして、大きな2番は閉じさせていただきます。 次、続きまして、3番ですね。
子どもたちが利用しやすい施設整備についてというところで、施設整備について、集中して学習に取り組むことができるということで、施設として中学生以上が利用できる施設が宗岡第二公民館や図書室の一部でできたということは、これは本当にもうすばらしいことだと思っております。ぜひ、今回質問させていただいた児童センターの自習室についても今後議論していただいて、市民からも要望がありますし、
子どもたちが家だけでなくて集中できる環境をつくって、勉学に励める場所をつくっていただければなと。
子どもたちも喜ぶはずですので、最大限の有効活用をしていただければと思っております。開館時間の夜間の利用という部分で、ぜひ今後検討してやっていただければと思いますので、
お願いいたします。 令和5年度の
香川市長の施政方針でも述べられていたんですけれども、中学生や高校生世代が活動や交流を行うことができる施設で、乳児から高校生世代まで誰もが利用しやすい施設と述べられていました。やはり
子どもたちが利用しやすいよう、よろしく
お願いいたします。そして、児童センターができることで、今までいろいろな質問をされてきた方々がいらっしゃると思うんですけれども、数え切れないほど児童館の質問をされていた、今は亡き小山元市議も天国で喜んでいるはずですので、ぜひ18歳未満の全ての
子どもたちが安心して過ごすことのできる第3の居場所として目指していただければと思いますので、こちらは要望とさせていただき、3番、閉じさせていただきます。 次に、4番に移ります。 4番、今後の財政シミュレーションですが、今後も財政負担の軽減を図るため、国や県の補助金をはじめ交付税措置のある有利な起債を活用し、健全な財政運営に努めるとのことですが、公債費は一定の負担増は避けられないということで答弁がございました。 確かに大きな事業起債を活用しながら実施するので、志木駅東口開発のときもそうでしたが、一時的には公債費が増えることとなります。公債費が増えることで、経常収支比率が上昇して、硬直化した財政構造になるのではと心配しております。令和3年度決算での本市の経常収支比率が90.8%となっていて、令和2年度の93.8%よりも改善はしております。埼玉県内の市の平均が89.5%ですので、高い状況ではございます。かつては70%から80%の間が理想とされていて、今では100%を超えている自治体もあって、全国でも平均が88%となっていて、それほど心配しなくても大丈夫なのかなと思っております。一旦上昇するとなかなか下げることが難しいこととなりますので、それが経常収支比率なのかなと思っております。 この経常収支比率を下げる方策はあるのかどうか、知恵者である副市長のご所見をお伺いできればと思います。
○
鈴木潔議長 答弁を求めます。 櫻井副市長。
◎
櫻井正彦副市長 安藤議員の再質問にご答弁を申し上げます。 経常収支比率と公債費の関連という財政運営において非常に琴線に触れる質問を頂戴した次第でございますけれども、経常収支比率につきましては、これは地方税などの普段毎年のように一定的に入るようなもの、これを経常的な一般財源収入と呼んでおりますけれども、これがどの程度人件費であるとか、扶助費であるとか、これは福祉関係の費用ですね、それとか公債費、こういったものに、これは経常的な支出ということでございまして、毎年必要となる支出、これを経常的な支出と言っておりますけれども、これがどのくらい充てられているかを示す数値でございまして、基本的には公債費も経常収支比率を悪化する要因でございますので、基本的には公債費が増加をいたしますと経常収支比率も上昇するという、こういう関連性がございます。 今、安藤議員もお話がございましたけれども、かつてこの経常収支比率の数値が大体80%が適当であるとか、あるいは理想的であるとかと言われたときもございました。なぜかつてと申しますかというと、昔はこの地方債の充当率というのは、例えば事業費に対してどのくらいの率で地方債を起こせるかという率なわけですけれども、1億円の事業に対して5,000万円の地方債を起こせれば、これは50%の充当率と言っております。かつては、その充当率というのが40%とか50%とか、非常に低かったんですね。ところが、今は、近年は、非常にその辺が拡大・充実されておりまして、おおむね90%の充当率となっております。 ですから、先ほどの例でいいますと、1億円の事業に対して大体9,000万円、地方債を起こせるというような今は仕組みになっているということでございます。では、これはどういうそれが結果として影響になってくるかというと、かつては残った、地方債で埋められなかったものについては、これは一般財源で措置しておりました。ところが、今はそれを地方債で起こせるということになりますので、基本的には昔は普通建設事業費、投資的経費で整理していた5,000万円が、今は公債費ということに振り替わっていると、こういう状況になります。ですから、昔に比べると圧倒的に公債費が増加するという構造的なものになっているということでございまして、必然的に公債費は高くなるというような今状況になっているわけです。 ということは、結果的に経常収支比率は高くなるという今状況になっているということでご理解をいただきたいと思います。 先ほど、地方交付税が100%を超えているという団体もあるというご紹介をいただきましたけれども、確かにあるんですね。それはなぜかというと、一般財源の中に都市計画税というのは入らないんです、分母に。そうすると、例えば大都市圏の大きな都市になりますと、それは必ずと言っていいぐらい、都市計画税を徴収しております。都市計画税は分母の中に入りませんので、100%を超えるということがあったとしても、都市計画税で事業費を埋められるということで、基本的には財政上問題がないというような団体も確かにございます。そういうことでございまして、そうしたことを前提に、ご質問の経常収支比率を引き下げる方策ではありますけれども、その性格上、単純に比率を引き下げるということは非常に難しいということは言えるんですね。 ではどうするかということでございますけれども、公債費につきましては、先ほど来ご答弁申し上げましたとおり、地方債の借入額に対しまして地方交付税制度による財源措置、優遇措置がなされるものがございますので、本市においてはこういった有利な交付税措置のある地方債を選択をいたしまして、実質的にその財政負担の抑制を徹底して図っていきたい、図っているところでございます。 今後におきましても、これらの工夫を継続していくことはもとより、新行政改革プラン、これに基づきます事務事業の見直しであるとか、あるいは新たな税外収入の確保を徹底していくことで、ひいては経常収支比率の増加抑制を図ってまいりたいと、このように考えているところでございます。
○
鈴木潔議長 よろしいですか。 14番、安藤議員。
◆14番(安藤圭介議員) 副市長の講義、熱い講義を聞かさせていただきました。 交付税措置の有利な地方債を徹底していただければ、皆さんも安心してまいりますので、ぜひよろしく
お願いいたします。 今の答弁でもございました新行政改革プランにより、事務事業費の見直しや税外収入、そういった部分の確保をしっかりとして、経常収支比率の増加抑制を図っていっていただければと思います。こちらは要望とさせていただきます。 以上で私の
一般質問を終了といたします。ありがとうございました。
○
鈴木潔議長 以上で、14番、安藤議員の
一般質問を終わります。 以上で
一般質問を終わります。
---------------------------------------
△散会の宣告
○
鈴木潔議長 来る26日は本会議を開き、本定例会に市長から提案されております議案の採決を行います。 本日はこれにて散会いたします。 お疲れさまでした。 (午前11時45分)...